JPS6047235B2 - 木質セメント板への仕上塗装材用下地剤 - Google Patents

木質セメント板への仕上塗装材用下地剤

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JPS6047235B2
JPS6047235B2 JP16987879A JP16987879A JPS6047235B2 JP S6047235 B2 JPS6047235 B2 JP S6047235B2 JP 16987879 A JP16987879 A JP 16987879A JP 16987879 A JP16987879 A JP 16987879A JP S6047235 B2 JPS6047235 B2 JP S6047235B2
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wood cement
wood
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cement boards
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孝典 樋口
憲行 北村
崇之 福木
幸一 桐明
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MITSUI SEKYU KAGAKU KOGYO KK
MORUPE KK
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MITSUI SEKYU KAGAKU KOGYO KK
MORUPE KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木質セメント板への仕上塗装材用下地剤に関す
る。
木質セメント板は安価て防火性能、吸音性能などがすぐ
れた建築下地材てあるが、本質的にはセメントと木質材
とからなるものであるため吸水率が高く、また一部木質
部が表面に露出しているため仕上塗装材との接着力が低
いという欠点を有している。
このような木質セメント板を外壁に使用するときには、
とくに仕上塗装材の吸水性、下地との接着力、柔軟性な
どに充分な考慮を払わないと前述の欠点、たとえば吸水
に起因する木質セメント板のそりやねじれ、腐朽あるい
は吸水と乾燥との繰返しによる仕上塗装面のヒビ割れ、
塗膜の剥離などの事故を生じる。本発明は、木質セメン
ト板への仕上塗装材の種類のいかんにかかわらず、前述
のごとき事故が発生するのを防止するためになされたも
のであり、木質セメント板への仕上塗装材用下地剤をカ
チオン型エマルジョンポリマー、ケイ石粉またはケイ砂
、軽量骨材および水を特定割合で配合することによつて
構成することにより、防水性を有しかつ木質セメント板
と仕上塗装材との接着媒体として良好な下地剤を提供す
ることによつて、上述の目的を達成するようにしたもの
である。
本発明において、木質セメント板とは木削片や・木質チ
ップなどの木質材を、セメントを主成分とする結合剤て
結合した板状体で、木質材が60%(重量%、以下同様
)以下てあつて防火性能を有するものをいい、防火性能
を有しない木質板とは建築基準上、異なるものである。
しカルて、このフような木質セメント板の具体例として
つぎのものがあげられる。また本発明において塗装材と
は塗材または吹付材をいい、塗布とはコテ、ロールなど
で塗りつける場合はもとより、スプレーなどで吹付塗り
する場合をも含む。
本発明においてカチオン型エマルジョンポリマーは、乳
化重合により得られるカチオン性の粒子荷電を有するエ
マルジョンポリマーで、アクリル酸、メタクリル酸など
の不飽和カルボン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、メタク
リル酸メチルなどの不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビ
ニルなどのホモポリマーまたはこれらのモノマー間のコ
ポリマー、あるいは前記モノマーとアクリロニトリル、
マレイン酸、フアール酸、エチレン、塩化ビニル、スチ
レン、ブタジエンなどのモノマーとのコポリマーなどが
例示でき、とくにアクリル酸エステルおよび酢酸ビニル
系のポリマーが好適である。
そして前記ポリマーは第2級または第3級アミン塩、あ
るいは第4級アンモニウム塩などによつてカチオン型に
変性されている。カチオン型エマルジョンポリマーは、
エマルジョン状態で使用され、そのようなエマルジョン
の好適な市販例としては、日本ライヒホールド(株)よ
りVONCOAT(ポンコート)SFCという商品名で
市販されているポリマー濃度が約40〜50%のものが
あげられる。
そして、カチオン型エマルジョンポリマーは連続した皮
膜を形成して防水性を発揮するとともに、水質セメント
板と塗装材との間の.接着媒体となるものてあり、その
使用量は下地剤中固形分として8〜30%にされる。こ
れは8%未満ては充分は皮膜形成がなされないために防
水性に不安を残し、一方30%を超えても皮膜形成能、
防水性能などに格別の改善はみられず、むしろ高4価な
エマルジョンの使用量の増加により、下地剤の経済性が
損なわれるからである。本発明においてエマルジョンポ
リマーとして、とくにカチオン型のものを用いたのは、
木質セメント板が水に濡れた場合本質により強くアニオ
ンに帯電するため、接着媒体としてカチオン型のものを
使用するO方がすぐれた接着効果を奏するからである。
本発明においてケイ石粉としては、たとえは200メッ
シュ以下のものが95%以上含まれているような粒度分
布のものを使用するのか好ましく、ケイ砂としては、た
とえば4号、5号、6号、75号、8号などを使用する
のが好ましい。なおケイ石粉とケイ砂はそれぞれ単独て
用いてもよく、また両者を併用してもよい。本発明にお
いてケイ石粉やケイ砂は塗布層の厚さを増すためのエマ
ルジョンに不活性な増量材として用いるものであり、下
地剤中このケイ石粉やケイ砂の使用量が少なすぎると充
分な塗布厚が得られず、その結果、接着性が低下し、逆
に多すぎると連続した皮膜の形成が困難となるのて、そ
の使用量は下地剤中20〜50%にされる。本発明にお
いて軽量骨材としては、軽石、火山れき砂などをむるい
分けしたものや、あるいは破砕とふるい分けとをしたも
のなどの天然軽量骨材、パーライト、バーミキユライト
などの人工軽量骨材、さらには発泡コンクリートの破砕
片など各種のものが使用できる。本発明において軽量骨
材は目荒し効果を発揮し、下地剤と塗装材との接着性を
高めるもので、下地剤中この軽量骨材の使用量が少なす
ぎると目荒し効果が充分でなく接着性が低下し、逆に多
すきると連続した皮膜の形成が困難となり防水性が低下
するので、その使用量は下地剤中2〜25%とするのが
好ましい。本発明において水は下地剤に塗工性を付与す
るものであり、塗布後は乾燥により塗布層中から蒸散さ
れるものである。その使用量は塗工性ならびに乾燥性の
観点から下地剤中5〜50%にされる。なおりチオン型
エマルジョンポリマーは通常エマルジョンの状態で使用
されるので、該エマルジョン中に含まれている水の量を
含めて添加する水の量を決定することが必要である。本
発明の下地剤は上記のごとくカチオン型エマルジョンポ
リマー、ケイ石粉またはケイ砂、軽量骨材および水を必
須成分として混合することにより調製されるが、調製に
際し、常法にしがい下地剤の保水性、塗工性などの改良
や凍結防止あるいは塗布後のタレ防止や成膜性の向上な
どのため各種の添加剤を少量添加するのが好ましい。
たとえば該下地剤の調製にあたつてヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、ブチルセルロースなどの
セルロース類を0.05〜0.5%程度添加すると下地
剤の保水性ならびに塗工性が改良される。またカチオン
繊維、アスベストなどの繊維質を少量添加すると下地剤
を塗布した際のタレが防止され、ジブチルフタレートな
どの可塑剤を添加すると塗膜の成膜性が改良され、エチ
レングリコールなどの凍結防止剤を少量添加すると下地
剤の凍結防止がはかりうる。このようにして調製された
本発明の下地剤は、コテ、ロース、スプレーなどを用い
て木質セメント板上に塗布されるが、塗布は工場にて行
ない表一面処理木質セメント板としてもよいく、あるい
は建築現場にて建築物の骨組に壁下地として固定されて
いる木質セメント板上に行なつてもよい。
そして、その際の塗布厚としては0.5〜3?程度の厚
さにするのが好ましい。なお塗布層の厚さは前記範囲よ
り厚くしてもとくにさしつかえはないが、接着媒体とし
ての効果はそれ程大きくはならない。本発明の下地剤は
塗布後常温て2〜3時間程度てほぼ乾燥するが、約2橋
間以上自然乾燥する方が好ましい。
なお急を要する場合には高温下て強御乾燥してもよい。
このようにして塗布、乾燥された下地剤の上に仕上材層
として塗材または吹付材などの塗装材が塗布される。仕
上用の塗布材としては、たとえば無機質または有機物の
砂壁状吹付材、あるいは複合型の化粧用仕上材などて、
その好適な例としてはリシン状吹付材、スタツコ状吹付
材、有機系の吹付けタイルなどがあげられる。このよに
して木質セメント板上に表面仕上塗装材を施してなる積
層体は、モルタルー合板、モルタルー小巾板などの積層
体よりも薄く軽いものてあり、また高い防火性能を有す
るものである。本発明の下地剤は後記実施例にも示すよ
うに、木質セメント板と仕上塗装材との接着媒体として
良好なものであり、また可使時間が長いために工場で大
量生産ができ、かつ使用に際しては既調合のものである
から必要時にすぐに使用できるなど、きわめて実用価値
の高いものである。しかして、かかる本発明の下地剤を
用いることにより、仕上塗装材の木質セメント板からの
剥離や亀裂発生が防止され、かつ木質セメント板への水
の浸透が防止されるなどの顕著な効果が奏される。また
、かかる本発明の下地剤は、木質セメント板上に塗布、
乾燥した状態で約1周間〜3力月間程度通常の条件下で
保存した場合でも、とくに変質することがなく、該下地
剤上に仕上塗装材が塗布された場合に良好な接着性を発
揮するので、木質セメント板上に下地剤を塗布、乾燥し
たものも、仕上塗装材用下地板とし有用である。つぎに
実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1および比較例1つぎの組成よりなる下地剤を調
製した。
アクリル酸エステルのカチオン型エマルジョンポリマー
(固形分として) 10%ケイ石粉
20%ケイ砂(7号)
20%軽量骨材(粒子径0.3〜
1.0rfr1nの 発泡コンクリート破砕片)
20%水 3
0%このようにして調整した下地剤を厚さ12TWLの
硬質木片セメント板上に約1W$tの厚さになるように
塗布し、2峙間自然乾燥したのち、セメント系のjスタ
ツコ状吹付材(合同化学工業(株)製、商品名:スター
カツト)を厚さ約10Tn!nになるように塗布し、1
週間養生させ、硬質木質セメント板一下地剤−スタツコ
状吹付材よりなる試料Aを作製した。
比較のため、アクリル酸エステルのカチオン型エマルジ
ョンポリマーに代えてアクリル酸エステルのアニオン型
エマルジョンポリマーを使用したほか前記と同様にして
試料Bを作製した。
これら試料AおよびBについてJISA69lOに準じ
て接着性を調べ、その結果を第1表に示した。
(注)※硬質木片セメント板の一部破壊 ※※硬質木片セメント板と下地剤との界面剥離なお前記
本発明の下地剤を硬質木片セメント板上に塗布し、乾燥
したものを3力月間室温で保存したのち、スタツコ状吹
付材を前記と同様に塗布して試料Cを作製し、その接着
性をJISA69lOに準じて測定したところ、4.5
k91d以上の接着力を有していた。
また前記本発明の下地剤についてJISAl4Olに準
じて透水性テストを行なつたところ、透水量は1.8×
10−3y1c11・Hrであり、防水層として充分な
性能を有するものであつた。
実施例2および比較例2 実施例1の下地剤を厚さ20Tnmの木毛セメント板上
に約17n!nになるように塗布し、2橋間自然乾燥し
たのち、セメント系のスタツコ状吹付材(合同化学工業
(株)製、商品名:スターカツト)を厚さ約10TWL
になるように塗布し、1週間養生させ、木毛セメント板
一下地剤一スタツコ状吹付材よりなる試料Dを作製した
比較のため、実施例1のカチオン型エマルジョンポリマ
ーに代えてアニオン型エヤルジヨンポリマーを使用した
ほかは前記と同様にして試料Eを作製した。
これらの試料DおよびEについてJISA69lOに準
じて接着性を調べ、その結果を第2表に示した。
(注)※木毛セメント板の一部鍍壊 ※※木毛セメント板と下地剤との界面剥離実施例3およ
び比較例3 つぎの組成よりなる下地剤を調製した。
)酢酸ビニルのカチオン型エマルジョンポリマー (
固形分として) 10%ケイ石粉
30%ケイ砂(7号)
20%軽量骨材(粒子径0.3〜1
.0wr!nの 発泡コンクリート破砕片)
10%ヒドロキシエチルセルロース 0.3
%水 29.7%
このようにして調製した下地剤を厚さ12Trnの硬質
木片セメント板上に約1Tr0!tの厚さになるように
塗布し、80℃で3紛間強制乾燥した。
冷却後、アクリル系の吹付けタイル(合同化学工業(株
)製、商品名:スターソフトアクリル)を厚さ約2?に
なるように塗布し、1週間養生させ、硬質木片セメント
板一下地剤一吹付けタイルよりなる試料Fを作製した。
比較のため、酢酸ビニルのカチオン型エマルジョンポリ
マーに代えて酢酸ビニルのアニオン型エマルジョンポリ
マーを使用したほかは前記と同様にして試料Gを作製し
た。
これらの試料FおよびGについJISA69lOに準じ
て接着性を調べ、その結果を第3表に示した。
(注)※硬質木片セメント板の一部破壊 ※※硬質木片セメント板と下地剤との界面剥離なお前記
本発明の下地剤についてJISAl4Olに準じ透水性
テストを行なつた透水量は3.1X10−3qId・H
rであり、防水層として充分な性能を有するものであつ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カチオン型エマルジョンポリマーが固形分として8
    〜30重量%、ケイ石粉またはケイ砂20〜50重量%
    、軽量骨材2〜25重量%および水5〜50重量%から
    なる木質セメント板への仕上塗装材用下地剤。 2 ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースま
    たはブチルセルロースを添加した特許請求の範囲第1項
    記載の木質セメント板への仕上塗装材用下地剤。
JP16987879A 1979-12-25 1979-12-25 木質セメント板への仕上塗装材用下地剤 Expired JPS6047235B2 (ja)

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DE3711681A1 (de) * 1987-04-07 1988-10-27 Hoechst Ag Verwendung von waessrigen kationischen kunststoffdispersionen zum impraegnieren und grundieren von saugfaehigen substraten
US5997952A (en) * 1997-05-23 1999-12-07 The Dow Chemical Company Fast-setting latex coating and formulations

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