JPH0110461Y2 - - Google Patents
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- JPH0110461Y2 JPH0110461Y2 JP1913182U JP1913182U JPH0110461Y2 JP H0110461 Y2 JPH0110461 Y2 JP H0110461Y2 JP 1913182 U JP1913182 U JP 1913182U JP 1913182 U JP1913182 U JP 1913182U JP H0110461 Y2 JPH0110461 Y2 JP H0110461Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- crankshaft
- crank pin
- flat bearing
- grooves
- Prior art date
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- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 66
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 8
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 8
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 3
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Compressor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は回転式圧縮機の平軸受部分における給
油機構の改良された構成に関する。
油機構の改良された構成に関する。
圧縮要素とモータ要素とをクランク軸によつて
連結し例えば直結してケーシング内に収納してな
る回転式圧縮機は圧縮要素を下、モータ要素を上
に配置した竪形構造が標準形態とされるものであ
つて、各回転摺接面への給油は第3図に示す如
く、クランク軸10の下端に取付けられた給油ポ
ンプ26で汲み上げられた潤滑油をクランク軸1
0の芯部に貫通して設けた給油路19を経て各対
応部に送給することによつて行われるのが一般的
な態様である。
連結し例えば直結してケーシング内に収納してな
る回転式圧縮機は圧縮要素を下、モータ要素を上
に配置した竪形構造が標準形態とされるものであ
つて、各回転摺接面への給油は第3図に示す如
く、クランク軸10の下端に取付けられた給油ポ
ンプ26で汲み上げられた潤滑油をクランク軸1
0の芯部に貫通して設けた給油路19を経て各対
応部に送給することによつて行われるのが一般的
な態様である。
この給油機構のうちでシリンダ室13内周壁と
ローラ12周面とが摺接する部分に対する給油
は、ローラ12の背部から微小間隙を経てシリン
ダ内に油を送ることによつて通常行われる。
ローラ12周面とが摺接する部分に対する給油
は、ローラ12の背部から微小間隙を経てシリン
ダ内に油を送ることによつて通常行われる。
この場合の前記微小間隙はシリンダ5とローラ
12との高さ方向のレベル差により形成されるも
のであつて、圧縮機の性能を確保する上でこのレ
ベル差により生じる微小間隙はできるだけ小さく
設定されている。
12との高さ方向のレベル差により形成されるも
のであつて、圧縮機の性能を確保する上でこのレ
ベル差により生じる微小間隙はできるだけ小さく
設定されている。
一方、フロントヘツド14およびリアヘツド1
5の平軸受部には、クランク軸10に設けた前記
給油路19に連絡する油穴20,20を通じて給
油されるが、この給油を円滑にかつ十分に行い得
るようにするために、クランク軸10におけるク
ランクピン11寄り根元部分に、前記両ヘツド1
4,15の各平軸受部のクランクピン11側端部
軸穴周囲に沿わせ、かつ前記油穴20,20に
夫々連絡せしめて、軸周面を一巡する環状の油溝
21,22を夫々周設しており、かゝる構造は例
えば実開昭56−2087号公報によつても周知であ
る。
5の平軸受部には、クランク軸10に設けた前記
給油路19に連絡する油穴20,20を通じて給
油されるが、この給油を円滑にかつ十分に行い得
るようにするために、クランク軸10におけるク
ランクピン11寄り根元部分に、前記両ヘツド1
4,15の各平軸受部のクランクピン11側端部
軸穴周囲に沿わせ、かつ前記油穴20,20に
夫々連絡せしめて、軸周面を一巡する環状の油溝
21,22を夫々周設しており、かゝる構造は例
えば実開昭56−2087号公報によつても周知であ
る。
かく構成することによつて、油溝21,22に
送られた油は第4図に拡大示するごとくクランク
ピン11部の頂面および底面とシリンダヘツド1
4,15との間に形成される間隙dを通り、さら
に前記微小間隙の部分を経てシリンダ室13内に
給油されるのである。
送られた油は第4図に拡大示するごとくクランク
ピン11部の頂面および底面とシリンダヘツド1
4,15との間に形成される間隙dを通り、さら
に前記微小間隙の部分を経てシリンダ室13内に
給油されるのである。
このように油溝21,22の縁部分25が両ヘ
ツド14,15の平軸受部内に入り込んでいるた
め、溝縁部25の尖鋭な角が平軸受部の内壁面に
接することとなり、その結果、この尖鋭な溝部分
25によつて平軸受部のメタル内面が傷つけられ
て潤滑がわるくなるなど軸受としての性能が短期
間に低下する問題は避けられない。
ツド14,15の平軸受部内に入り込んでいるた
め、溝縁部25の尖鋭な角が平軸受部の内壁面に
接することとなり、その結果、この尖鋭な溝部分
25によつて平軸受部のメタル内面が傷つけられ
て潤滑がわるくなるなど軸受としての性能が短期
間に低下する問題は避けられない。
かゝる問題点を解決する対策として、第5図に
示す如く上記平軸受部においてクランク軸10の
油溝21,22に対応する部分のメタルを除去せ
しめ、この部分に空隙を設けることが考えられる
が、かゝる手段によれば軸受部の損傷は防止され
るがその反面、下記に述べるごとき別の欠点が生
じて適切な対策とは云い難い。
示す如く上記平軸受部においてクランク軸10の
油溝21,22に対応する部分のメタルを除去せ
しめ、この部分に空隙を設けることが考えられる
が、かゝる手段によれば軸受部の損傷は防止され
るがその反面、下記に述べるごとき別の欠点が生
じて適切な対策とは云い難い。
すなわち、回転式圧縮機で最も多く用いられて
いるローリングピストン形圧縮機の場合について
考えると、第5図に要部示するごとく、ローラ1
2におけるシリンダ室13の内壁に接する部分の
反対側のローラ後部はクランク軸10の根元部分
からローラ12の周面までの距離が最短となると
ころであるために、前記間隙dの長さ、換言する
ならばシール距離が最も小さくなる個所となり、
従つてこの間隙dの寸法を可及的に小さく抑えた
としても、平軸受部の油溝21に対応する位置に
凹部27を設けたことによつて、前記油溝21と
ローラ12の背部とを連絡する間隙dのシール距
離が短くなり、従つて油が流れ込みやすいローラ
背部に軸受部の油が多量に引つ張られることとな
る。
いるローリングピストン形圧縮機の場合について
考えると、第5図に要部示するごとく、ローラ1
2におけるシリンダ室13の内壁に接する部分の
反対側のローラ後部はクランク軸10の根元部分
からローラ12の周面までの距離が最短となると
ころであるために、前記間隙dの長さ、換言する
ならばシール距離が最も小さくなる個所となり、
従つてこの間隙dの寸法を可及的に小さく抑えた
としても、平軸受部の油溝21に対応する位置に
凹部27を設けたことによつて、前記油溝21と
ローラ12の背部とを連絡する間隙dのシール距
離が短くなり、従つて油が流れ込みやすいローラ
背部に軸受部の油が多量に引つ張られることとな
る。
これは、シリンダ室13内が吸入行程から圧縮
行程に至る大部分にかけてローラ12の背部より
も圧力が低くなるものであるから、その結果、こ
の圧力差にもとづいてシリンダ室13内に多く油
が引き込まれる現象がどうしても起るのである。
行程に至る大部分にかけてローラ12の背部より
も圧力が低くなるものであるから、その結果、こ
の圧力差にもとづいてシリンダ室13内に多く油
が引き込まれる現象がどうしても起るのである。
このようにシリンダ室13内に油が多く送られ
ると、油溝21に送られた油の殆どがシリンダ室
13に流れ込んで平軸受部への給油量がその分少
くなる結果、潤滑性能が低下し焼付けなどの事故
につながるおそれがあつて好ましくなかつた。
ると、油溝21に送られた油の殆どがシリンダ室
13に流れ込んで平軸受部への給油量がその分少
くなる結果、潤滑性能が低下し焼付けなどの事故
につながるおそれがあつて好ましくなかつた。
上述のごとく、従来の各例ともに一長一短があ
つてフロントヘツド14、リアヘツド15の各平
軸受部における軸受機能が十分に発揮されない実
状に対処して本考案は成されたものである。
つてフロントヘツド14、リアヘツド15の各平
軸受部における軸受機能が十分に発揮されない実
状に対処して本考案は成されたものである。
しかして本考案の目的は、シリンダ室内への給
油とシリンダヘツドの平軸受部への給油との間
で、給油量の均衡を維持することによつて軸受性
能の向上をはかるにあり、また、平軸受部への給
油を円滑にするためクランク軸のクランクピン寄
り根元部分に設けた油溝におけるエツジ部分で平
軸受部のメタル部に損傷を与えないようにするこ
とによつて平軸受部の平滑面を長期に亘り安定的
に保持することにある。
油とシリンダヘツドの平軸受部への給油との間
で、給油量の均衡を維持することによつて軸受性
能の向上をはかるにあり、また、平軸受部への給
油を円滑にするためクランク軸のクランクピン寄
り根元部分に設けた油溝におけるエツジ部分で平
軸受部のメタル部に損傷を与えないようにするこ
とによつて平軸受部の平滑面を長期に亘り安定的
に保持することにある。
かゝる目的を十分達成せしめるべく、本考案は
特に回転式圧縮機において、フロントヘツド及び
リアヘツドの各平軸受部の軸穴周面に、クランク
軸のクランクピン寄り根元部分に設けた前記油溝
のクランクピンから離れた側の溝縁部に跨り、か
つクランクピン側の平軸受端部からは離隔して、
前記軸穴周面に一巡する環状溝を夫々設けた構成
としたものであり、かゝる構成にもとづいて、こ
の環状溝が油溝の尖鋭な溝縁部と平軸受部のメタ
ルとの直接々触を避ける空隙となつて軸受に損傷
を及ぼすことをなくし、一方、ローラの背部に形
成される微小間隙と環状溝とは互いに直結するこ
とがないように前記油溝を介在して離れた配置と
なすことにより、シリンダ室内への過大な油引き
込みを排除し得るに至つた点に特徴を有するもの
である。
特に回転式圧縮機において、フロントヘツド及び
リアヘツドの各平軸受部の軸穴周面に、クランク
軸のクランクピン寄り根元部分に設けた前記油溝
のクランクピンから離れた側の溝縁部に跨り、か
つクランクピン側の平軸受端部からは離隔して、
前記軸穴周面に一巡する環状溝を夫々設けた構成
としたものであり、かゝる構成にもとづいて、こ
の環状溝が油溝の尖鋭な溝縁部と平軸受部のメタ
ルとの直接々触を避ける空隙となつて軸受に損傷
を及ぼすことをなくし、一方、ローラの背部に形
成される微小間隙と環状溝とは互いに直結するこ
とがないように前記油溝を介在して離れた配置と
なすことにより、シリンダ室内への過大な油引き
込みを排除し得るに至つた点に特徴を有するもの
である。
以下、さらに本考案の具体的な内容について添
付図面を参照しつつ詳細に説明する。
付図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図は本考案に係る高圧ドーム・ローリング
ピストン方式の回転式圧縮機を示しており、円筒
形ケーシング1の内部にはモータ要素3を上に圧
縮要素2を下に配置して収納すると共に両要素
2,3をクランク軸10によつて軸直結してい
る。
ピストン方式の回転式圧縮機を示しており、円筒
形ケーシング1の内部にはモータ要素3を上に圧
縮要素2を下に配置して収納すると共に両要素
2,3をクランク軸10によつて軸直結してい
る。
モータ要素3は固定子4をケーシング1に圧入
もしくは焼きばめすることにより固定し、一方、
圧縮要素2はシリンダ本体5を同じく圧入すると
共に、要所をスポツト溶接することで固定してい
て、ケーシング1の底部に底蓋6を、頂部に天蓋
7を夫々気密に取着することによつて、密閉形の
電動圧縮機を形成している。
もしくは焼きばめすることにより固定し、一方、
圧縮要素2はシリンダ本体5を同じく圧入すると
共に、要所をスポツト溶接することで固定してい
て、ケーシング1の底部に底蓋6を、頂部に天蓋
7を夫々気密に取着することによつて、密閉形の
電動圧縮機を形成している。
そして、ケーシング1の側壁を貫通してシリン
ダ本体5に通じる吸入管8を設けると共に、天蓋
7を貫通してケーシング1内に連通する吐出管9
を取付けている。
ダ本体5に通じる吸入管8を設けると共に、天蓋
7を貫通してケーシング1内に連通する吐出管9
を取付けている。
一方、前記圧縮要素2はクランク軸10に直結
するクランクピン11、ローラ12、仕切用ブレ
ード(図示せず)を内装してなるシリンダ本体
5、該シリンダ本体5を上下から挾着するフロン
トヘツド14およびリアヘツド15からなつてお
り、シリンダ本体5には本体内のシリンダ室13
と吸入管8とを連絡する吸入通路16を設けると
共に、シリンダ室13とフロントヘツド14に設
けた吐出口17とを連絡する吐出通路(図示せ
ず)を設けている。
するクランクピン11、ローラ12、仕切用ブレ
ード(図示せず)を内装してなるシリンダ本体
5、該シリンダ本体5を上下から挾着するフロン
トヘツド14およびリアヘツド15からなつてお
り、シリンダ本体5には本体内のシリンダ室13
と吸入管8とを連絡する吸入通路16を設けると
共に、シリンダ室13とフロントヘツド14に設
けた吐出口17とを連絡する吐出通路(図示せ
ず)を設けている。
前記ローラ12は円筒形をなしていて、該ロー
ラ12内には、クランク軸10とは一体でかつ偏
心せしめてなる前記クランクピン11が嵌入され
ており、かくしてローラ12はシリンダ室13の
壁に摺接しつつ回転するようになつていて、かゝ
る構造は汎用の回転式圧縮機として周知のもので
ある。
ラ12内には、クランク軸10とは一体でかつ偏
心せしめてなる前記クランクピン11が嵌入され
ており、かくしてローラ12はシリンダ室13の
壁に摺接しつつ回転するようになつていて、かゝ
る構造は汎用の回転式圧縮機として周知のもので
ある。
なお、第1図中18は、吐出口17中に介設し
た吐出弁である。
た吐出弁である。
上記圧縮機における潤滑機構について次に説明
すると、クランク軸10におけるクランクピン1
1寄り根元部分に、フロントヘツド14、リアヘ
ツド15の各平軸受部とシリンダ室13とに跨ら
せた配置となしてクランク軸10周面を一巡する
環状の油溝21,22を夫々周設して、それ等油
溝21,22とクランク軸10の芯部に貫通して
設けた給油路19とを油穴20,20で夫々連絡
せしめており、かくすることにより両シリンダヘ
ツド14,15の平軸受部には、油溝21から該
平軸受部に設けた油溝(図示せず)に油を送つて
潤滑の用に供し、一方、シリンダ本体5の頂面、
底面とクランク軸のクランクピン11寄り根元部
分の頂面、底面とのレベル差によつて生じる間隙
dを通じてローラ12の背面側に油を送り、シリ
ンダ室13内の摺接面に対する潤滑の用に供する
ようになつている。
すると、クランク軸10におけるクランクピン1
1寄り根元部分に、フロントヘツド14、リアヘ
ツド15の各平軸受部とシリンダ室13とに跨ら
せた配置となしてクランク軸10周面を一巡する
環状の油溝21,22を夫々周設して、それ等油
溝21,22とクランク軸10の芯部に貫通して
設けた給油路19とを油穴20,20で夫々連絡
せしめており、かくすることにより両シリンダヘ
ツド14,15の平軸受部には、油溝21から該
平軸受部に設けた油溝(図示せず)に油を送つて
潤滑の用に供し、一方、シリンダ本体5の頂面、
底面とクランク軸のクランクピン11寄り根元部
分の頂面、底面とのレベル差によつて生じる間隙
dを通じてローラ12の背面側に油を送り、シリ
ンダ室13内の摺接面に対する潤滑の用に供する
ようになつている。
以上述べた潤滑機構は従来より行われている周
知の構造であるが、本考案は前記油溝21,22
に関連せしめてフロントヘツド14、リアヘツド
15の各平軸受部に環状溝23,24を設けてな
る構造に特徴が存していて、それ等環状溝23,
24は前記各平軸受部の軸穴周面において周囲を
一巡する環状をなし設けている。
知の構造であるが、本考案は前記油溝21,22
に関連せしめてフロントヘツド14、リアヘツド
15の各平軸受部に環状溝23,24を設けてな
る構造に特徴が存していて、それ等環状溝23,
24は前記各平軸受部の軸穴周面において周囲を
一巡する環状をなし設けている。
上記環状溝23,24は平軸受部の軸穴周面に
おいて前記油溝21,20のクランクピン11か
ら離れた側の尖鋭な溝縁部25に対してクランク
軸10方向に跨らせて、前記軸穴周面に一巡する
リング状に夫々設けている。
おいて前記油溝21,20のクランクピン11か
ら離れた側の尖鋭な溝縁部25に対してクランク
軸10方向に跨らせて、前記軸穴周面に一巡する
リング状に夫々設けている。
このように、環状溝23,24を夫々前記両ヘ
ツド14,15の平軸受部軸穴に設けたことによ
つて、対応する油溝21,22の尖鋭な各溝縁部
25の周りに環状の空隙を形成し溝縁部25の尖
つた角部によつて平軸受部の平滑な周面が損傷を
受ける如き不都合は解消される。
ツド14,15の平軸受部軸穴に設けたことによ
つて、対応する油溝21,22の尖鋭な各溝縁部
25の周りに環状の空隙を形成し溝縁部25の尖
つた角部によつて平軸受部の平滑な周面が損傷を
受ける如き不都合は解消される。
なお、上記環状溝23,24は第2図に拡大示
されるごとく、平軸受部のクランクピン11に対
向する端面からは離隔していて、しかも油溝2
1,22に対してクランク軸10方向を基準とし
て互いに一部が重なり合うオーバラツプ状態とな
つているので、前記間隙dに直接連絡してそのシ
ール距離を短くする形態とは決してならなく油溝
21,22を介して間隙dに連絡する通常の状態
を保つている。
されるごとく、平軸受部のクランクピン11に対
向する端面からは離隔していて、しかも油溝2
1,22に対してクランク軸10方向を基準とし
て互いに一部が重なり合うオーバラツプ状態とな
つているので、前記間隙dに直接連絡してそのシ
ール距離を短くする形態とは決してならなく油溝
21,22を介して間隙dに連絡する通常の状態
を保つている。
従つて、環状溝23,24を設けたことが、前
記間隙dの油に対する流通抵抗を小さくする因と
はならなく、適切な量の油をシリンダ室13側に
送らせて、軸受側への給油量を当初の設計値通り
に安定確保することが可能である。
記間隙dの油に対する流通抵抗を小さくする因と
はならなく、適切な量の油をシリンダ室13側に
送らせて、軸受側への給油量を当初の設計値通り
に安定確保することが可能である。
本考案は以上述べたように油溝21,22の尖
鋭な溝縁部25の周りに環状の空隙が形成される
ごとく環状溝23,24をフロントヘツド14、
リアヘツド15の各平軸受部軸穴に周設したか
ら、尖鋭な溝縁部25によつて前記軸穴の周面が
損傷を受ける不都合はここに解消され、平滑な周
面の確保を長期間に亘り維時することにより潤滑
性能は十分かつ安定して発揮される。
鋭な溝縁部25の周りに環状の空隙が形成される
ごとく環状溝23,24をフロントヘツド14、
リアヘツド15の各平軸受部軸穴に周設したか
ら、尖鋭な溝縁部25によつて前記軸穴の周面が
損傷を受ける不都合はここに解消され、平滑な周
面の確保を長期間に亘り維時することにより潤滑
性能は十分かつ安定して発揮される。
さらに上記環状溝23,24は平軸受部の軸穴
周面におけるクランクピン11に対向する端面か
ら離隔し、かつ前記溝縁部25を囲繞するように
設けていて、シリンダ室13側への給油の通路と
なる前記微小間隙dに直結する配置とはならない
ので、シリンダ室13側に給油するための通路の
流通抵抗を下げて過大な量の油をシリンダ室13
に送るおそれは全くなくなり、シリンダに対する
適正な給油を維持し得ると共に、前記両ヘツド1
4,15の平軸受部にも十分な給油を行うことが
可能となり、かくして潤滑、軸受性能の向上を果
す上に多大の効果を奏する。
周面におけるクランクピン11に対向する端面か
ら離隔し、かつ前記溝縁部25を囲繞するように
設けていて、シリンダ室13側への給油の通路と
なる前記微小間隙dに直結する配置とはならない
ので、シリンダ室13側に給油するための通路の
流通抵抗を下げて過大な量の油をシリンダ室13
に送るおそれは全くなくなり、シリンダに対する
適正な給油を維持し得ると共に、前記両ヘツド1
4,15の平軸受部にも十分な給油を行うことが
可能となり、かくして潤滑、軸受性能の向上を果
す上に多大の効果を奏する。
第1図は本考案圧縮機の1例に係る要部断面示
正面図、第2図は第1図におけるシリンダ中心部
の拡大図、第3図は従来の圧縮機の1例に係る部
分示正面図、第4図は第3図におけるシリンダ中
心部の拡大図、第5図はロータリー圧縮機の例に
係るシリンダ中心部の拡大図である。 2……圧縮要素、3……モータ要素、13……
シリンダ室、14……フロントヘツド、15……
リアヘツド、19……給油路、20……油穴、2
1,22……油溝、23,24……環状溝、25
……溝縁部。
正面図、第2図は第1図におけるシリンダ中心部
の拡大図、第3図は従来の圧縮機の1例に係る部
分示正面図、第4図は第3図におけるシリンダ中
心部の拡大図、第5図はロータリー圧縮機の例に
係るシリンダ中心部の拡大図である。 2……圧縮要素、3……モータ要素、13……
シリンダ室、14……フロントヘツド、15……
リアヘツド、19……給油路、20……油穴、2
1,22……油溝、23,24……環状溝、25
……溝縁部。
Claims (1)
- 圧縮要素2とモータ要素3とを連結するための
クランク軸10におけるクランクピン11寄りの
根元部分に小径部を設けて、フロントヘツド1
4、リアヘツド15の各平軸受部のクランクピン
11側端部軸穴周面に沿う環状の油溝21,22
を夫々形成し、該各油溝21,22とクランク軸
10の芯部に貫通して設けた給油路19とを該ク
ランク軸10に設けた油穴20,20で夫々連絡
することにより、前記両ヘツド14,15の平軸
受部とシリンダ室13内部とに潤滑油を給送する
ごとくした回転式圧縮機において、前記各平軸受
部の軸穴周面に、前記油溝21,20のクランク
ピン11から離れた側の溝縁部25に対してクラ
ンク軸10方向に跨り、かつ、クランクピン11
側の平軸受端部からは離隔して、前記軸穴周面に
一巡する環状溝23,24を夫々設けたことを特
徴とする回転式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913182U JPS58120897U (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 回転式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913182U JPS58120897U (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 回転式圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58120897U JPS58120897U (ja) | 1983-08-17 |
JPH0110461Y2 true JPH0110461Y2 (ja) | 1989-03-24 |
Family
ID=30031361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1913182U Granted JPS58120897U (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 回転式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58120897U (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5152018B2 (ja) * | 2009-01-30 | 2013-02-27 | パナソニック株式会社 | ロータリー式圧縮機 |
JP5152122B2 (ja) * | 2009-07-29 | 2013-02-27 | パナソニック株式会社 | ロータリー式圧縮機 |
JP5370450B2 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-12-18 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
JP2013221436A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Panasonic Corp | 密閉型圧縮機 |
JP6131795B2 (ja) * | 2013-09-12 | 2017-05-24 | ダイキン工業株式会社 | 回転式圧縮機 |
-
1982
- 1982-02-12 JP JP1913182U patent/JPS58120897U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58120897U (ja) | 1983-08-17 |
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