JP2593521B2 - ラジアルピストンポンプ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ

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JP2593521B2
JP2593521B2 JP14638288A JP14638288A JP2593521B2 JP 2593521 B2 JP2593521 B2 JP 2593521B2 JP 14638288 A JP14638288 A JP 14638288A JP 14638288 A JP14638288 A JP 14638288A JP 2593521 B2 JP2593521 B2 JP 2593521B2
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pump body
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suction
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piston
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真 山村
文彰 旁川
弘之 橋詰
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラジアルピストンポンプの耐久性の改良に
関する。
(従来の技術) ラジアルピストンポンプは従来、例えば第5図及び第
6図に示すように構成されている。すなわち、回転軸2
に固設したカムロータ3がポンプボディ1の側面1Aに形
成した吸込凹部4の内側に収装され、このカムロータ3
に駆動される複数の有底の筒状のピストン5が底部をカ
ムロータ3に摺接しつつ放射状に配設される。吸込凹部
4は図示されない吸込通路を介して供給される作動油に
常時満たされている。
ピストン5の反対側の端部は、ポンプボディ1内に形
成された油室7の内側に開口する。この油室7はポンプ
ボディ1に螺合するキャップ6に密閉され、油室7の内
側を通ってキャップ6とピストン5との間に、ピストン
5をカムロータ3に摺接保持するためのスプリング8が
介装される。また、この油室7に連通する吸込口5Aがピ
ストン5の底部寄りの側面に形成される。吸込口5Aはス
プリング8に付勢されたピストン5がカムロータ3に追
随して吸込凹部4内へ突出する過程で開口し、油室7に
吸込凹部4の作動油を吸い込んだ後に、ピストン5が圧
縮方向に摺動する途中でポンプボディ1に摺接して閉ざ
されるようになっている。このようにして、油室7に吸
い込まれた作動油は摺動するピストン5に加圧され、チ
ェック弁ユニット11を介して、ポンプボディ1に環状に
凹設した吐出通路31に吐出される。吐出した作動油は吐
出ポート13から外部へ供給される。
なお、吸込凹部4とこの吐出通路31はポンプボディ1
にボルト14で固定されるフロントカバー15に密閉され
る。32は高圧の吐出通路31の作動油が外部へ漏出するの
を阻止するためにポンプボディ1とフロントカバー15と
の間に介装されるOリングである。
(発明の課題) ところで、このラジアルピストンポンプにおいては、
吐出通路31がポンプボディ1とフロントカバー15の双方
に面しているため、運転時には吐出通路31の高圧がOリ
ング32の内側に作用してポンプボディ1とフロントカバ
ー15を離間させようとする。このため、フロントカバー
15をポンプボディ1に締め付けているボルト14に大きな
引き抜き力が作用し、ポンプ振動や騒音を増大させると
ともに、ボルト14が傷んだりフロントカバー15の締め付
けが緩む恐れがあり、ポンプの耐久性を損なう要因とな
っていた。
本発明は以上の問題に鑑み、フロントカバーへの高圧
の作用面積を極力小さく抑えるとともに、回転軸の潤滑
性を高めて、ラジアルピストンポンプの耐久性の向上を
図ることを目的とする。
(課題を達成するための手段) 本発明は、ポンプボディ側面に形成した吸込凹部の内
側に回転軸に結合したカムロータを回転自由に収装し、
このカムロータに当接するピストンをポンプボディ内に
放射状に摺動自由に配設し、ピストンの伸縮に伴い吸込
凹部の作動油を吸い込んで加圧する油室を各ピストンに
臨んでポンプボディに形成するとともに、この吸込凹部
を密閉するフロントカバーをポンプボディ側面に固定し
たラジアルピストンポンプにおいて、各油室で加圧され
た作動油を集める吐出通路をポンプボディの内部に形成
し、各油室とこの吐出通路とをそれぞれポンプボディ側
面に開口する孔部を介して連通し、これらの孔部の開口
をフロントカバーの側面で閉塞する一方、作動油を前記
吸込凹部に供給する吸込通路をフロントカバーの内部に
形成し、この吸込通路と吸込凹部とをフロントカバー側
面に開口するチョークを介して連通するとともに、前記
カムロータの両側において回転軸を支持するジャーナル
軸受の両側外へこの吸込通路の作動油を導く潤滑通路を
ポンプボディ並びにフロントカバーに形成している。
(作用) ポンプボディの内部に吐出通路を形成することによ
り、吐出通路の圧力はフロントカバーに直接作用せず、
ポンプボディ側面に開口する各孔部を介してのみ作用す
るので、フロントカバーに作用する吐出圧の作用面積が
小さくなり、フロントカバーとポンプボディとの間に働
く離間圧力が小さくなる。
また、吸込通路と吸込凹部とをチョークで接続する一
方、ジャーナル軸受の両外側に潤滑通路を介して吸込通
路の作動油を導くことにより、吸込凹部はジャーナル軸
受の両外側より若干低圧となり、これにより吸込通路か
ら潤滑通路を経由し、ジャーナル軸受を潤滑しつつ吸込
凹部に至る作動油の流れが形成される。
(実施例) 第1図〜第4図に本発明の実施例を示す。なお、前記
従来例との同一構成部には同一番号を付して詳しい説明
を省略する。
第1図において、1はポンプボディ、2は回転軸、3
はカムロータである。また、4はポンプボディ1の側面
1Aに形成した吸込凹部で、その周囲に第3図に示すよう
に有底の筒状に形成されたピストン5が放射状に配設さ
れる。ピストン5はスプリング8に付勢されて底部をカ
ムロータ3に摺接し、反対側の端部をキャップ6に密閉
された油室7に開口する。ピストン5の底部寄りの側面
にはピストン5の内側と外側とを連通する吸込口5Aが開
口する。
油室7の側方のポンプボディ1内には第2図に示すよ
うに回転軸2を囲むようにして吐出通路9が形成され
る。この吐出通路9はポンプボディ1の鋳造時に中子を
用いて鋳抜形成される。
吐出通路9はポンプボディ1の外側に開口する吐出ポ
ート13に連通する。また、吐出通路9に各油室7を連通
させるため、ポンプボディ1の側面1Aから吐出通路9を
横断して油室7に至る孔部10が油室7ごとに形成され
る。そして、この孔部10にチェック弁11が設けられる。
チェック弁11は孔部10に圧入したバルブシート16に吐出
通路9側からスプリング17に付勢されて着座するもの
で、スプリング17は孔部10に嵌合するケース18に収装さ
れる。
ポンプボディ1の側面1Aに開口する吸込凹部4及び孔
部10は、ポンプボディ1の側面1Aにボルト14で固定され
るフロントカバー15により密閉される。また、各孔部10
の開口部周縁とフロントカバー15との間にOリング12が
挾持される。
一方、フロントカバー15の内部には吸込ポート19に連
通する吸込通路20が回転軸2を囲むようにして鋳抜形成
される。そして、この吸込通路20を吸込凹部4に連通す
べく、フロントカバー15の内部には吸込凹部4に面して
開口するチョーク21が数箇所に形成される。
回転軸2はカムロータ3の両側において、ジャーナル
軸受22と23を介してポンプボディ1とフロントカバー15
にそれぞれ回転自由に支持される。回転軸2の一端はオ
イルシール24を介してフロントカバー15の外側に回転自
由に突出し、もう一端はポンプボディ1のフロントカバ
ー15と反対側の側面1Bの外側に露出する。この露出部は
ポンプボディ1の側面1Bに固定されるリヤカバー26の凹
部27に覆われる。この凹部27はフロントカバー15、ポン
プボディ1およびリヤカバー26の内部にそれぞれ鋳抜形
成された潤滑通路28を介して吸込通路20に連通する。
また、吸込通路20に連通してフロントカバー1のジャ
ーナル軸受23とオイルシール24との隙間30に開口する潤
滑通路29がフロントカバー15内に形成される。
次に作用を説明する。
回転軸2の回転駆動に伴い、カムロータ3が回転し、
カムロータ3に摺接するピストン5が往復運動を行う。
すなわち、カムロータ3がピストン5から遠ざかると、
スプリング8に付勢されたピストン5はカムロータ3の
変位に追随して底部を吸込凹部4内に突出する。そし
て、このピストン5の中心方向(伸張方向)への摺動と
ともに吸込口5Aから吸込凹部4の作動油が拡大する油室
7に吸い込まれる。なお、これに伴い、吸込ポート19、
吸込通路20及びチョーク21を経て吸込凹部4に外部から
作動油が供給される。
ピストン5の摺動が放射方向(圧縮方向)に転じ、吸
込口5Aがポンプボディ1の壁面に摺接して閉じると、油
室7が縮小し、加圧された作動油がチェック弁11を押し
開いて閉出通路9に流出する。ピストン5のこの往復運
動はカムロータ3が一回転するごとに一度ずつ行われる
が、カムロータ3の回転につれて各ピストン5が一定の
位相差で伸縮することにより吐出通路9には連続的に作
動油が吐出され、吐出ポート13から外部へと供給され
る。
ところで、ポンプの運転中、吐出油の流通する吐出通
路9には常に高圧が作用するが、吐出通路9はポンプボ
ディ1の内部に形成されているため、作動油が吐出通路
9から直接外部に漏れる恐れは全くない。一方、吐出通
路9に連通する孔部10はOリング12を介してフロントカ
バー15に密閉されているため、この部分には吐出油の高
圧が作用する。しかし、孔部10の開口部は第2図に示す
ように周方向に等間隔で点在するのみであるため、前記
従来例に比べてフロントカバー15への高圧の作用面積は
著しく小さい。このため、フロントカバー15をポンプボ
ディ1に固定するボルト14に大きな引き抜き力が作用す
ることはなく、フロントカバー15はポンプボディ1に対
して常に十分な締付状態を維持するので、油漏れや騒音
発生も起きにくい。なお、吸込凹部4の作動油は低圧の
ため、ポンプボディ1とフロントカバー15に及ぼす離間
圧力は僅かである。
また、チョーク21を介して吸込通路20から作動油の供
給を受ける吸込凹部4はチョーク21の流通抵抗のため
に、吸込通路20に連通する凹部27と隙間30に比べて若干
低圧となる。吸込通路9から潤滑通路28と29を介して導
かれた凹部27と隙間30の作動油は、この圧力差によりそ
れぞれジヤーナル軸受22及び23と回転軸2の摺接部に浸
出して、吸込凹部4に流入する。ポンプの運転中、ジャ
ーナル軸受22及び23と回転軸2との摺接部は常にこの作
動油により潤滑されるので、これらの摺動部材間に発生
する摩擦は小さく、部材の摩耗も少ない。
なお、第4図に示すようにリヤカバー26の凹部27を大
きく形成して、ポンプボディ1を貫通した潤滑通路28に
直接連通させれば、リヤカバー26への潤滑通路28の形成
は不要となる。
(発明の効果) 以上のように、本発明はラジアルピストンポンプの吐
出通路をポンプボディの内部に形成し、各油室とこの吐
出通路とをポンプボディ側面に開口する孔部を介して連
通したため、吐出通路の高圧はポンプボディの側面を密
閉するフロントカバーに直接作用せず、孔部を通じての
み作用する。このため、フロントカバーとポンプボディ
との間に働く離間圧力(高圧油)の作用面積が小さく抑
えられる。したがって、フロントカバーをポンプボディ
に固定する部材に負担がかからず、これらの合わせ目の
緩みによる油漏れや騒音発生などの不都合も発生しにく
くなる。
また、フロントカバーに形成した吸込通路と吸込凹部
とをチョークで接続するとともに、この吸込通路の作動
油をジャーナル軸受の面外側に導いたため、吸込凹部は
ジャーナル軸受の両外側より若干低圧となり、ジャーナ
ル軸受の両外側からジャーナル軸受と回転軸との間を潤
滑しつつ吸込凹部に至る作動油の流れが形成される。こ
のため、ジャーナル軸受や回転軸の摩耗も少ない。
したがって、本発明によりラジアルピストンポンプの
耐久性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すラジアルピストンポンプ
の縦断面図、第2図はポンプボディの側面図、第3図は
第2図中のA−A矢視図、第4図は潤滑通路の構成につ
いて別の実施例を示すリヤカバーの縦断面図である。 また、第5図は従来例を示すラジアルピストンポンプの
縦断面図、第6図は同じくポンプボディの側面図であ
る。 1……ポンプボディ、2……回転軸、3……カムロー
タ、4……吸込凹部、5……ピストン、7……油室、9
……吐出通路、10……孔部、11……チェック弁、12……
Oリング、13……吐出ポート、14……ボルト、15……フ
ロントカバー、19……吸込ポート、20……吸込通路、21
……チョーク、22,23……ジャーナル軸受、26……リヤ
カバー、28,29……潤滑通路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプボディ側面に形成した吸込凹部の内
    側に回転軸に結合したカムロータを回転自由に収装し、
    このカムロータに当接するピストンをポンプボディ内に
    放射状に摺動自由に配設し、ピストンの伸縮に伴い吸込
    凹部の作動油を吸い込んで加圧する油室を各ピストンに
    臨んでポンプボディに形成するとともに、この吸込凹部
    を密閉するフロントカバーをポンプボディ側面に固定し
    たラジアルピストンポンプにおいて、各油室で加圧され
    た作動油を集める吐出通路をポンプボディの内部に形成
    し、各油室とこの吐出通路とをそれぞれポンプボディ側
    面に開口する孔部を介して連通し、これらの孔部の開口
    をフロントカバーの側面で閉塞する一方、作動油を前記
    吸込凹部に供給する吸込通路をフロントカバーの内部に
    形成し、この吸込通路と吸込凹部とをフロントカバー側
    面に開口するチョークを介して連通するとともに、前記
    カムロータの両側において回転軸を支持するジャーナル
    軸受の両外側へこの吸込通路の作動油を導く潤滑通路を
    ポンプボディ並びにフロントカバーに形成したことを特
    徴とするラジアルピストンポンプ。
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