JPH0330631Y2 - - Google Patents

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JPH0330631Y2
JPH0330631Y2 JP8418386U JP8418386U JPH0330631Y2 JP H0330631 Y2 JPH0330631 Y2 JP H0330631Y2 JP 8418386 U JP8418386 U JP 8418386U JP 8418386 U JP8418386 U JP 8418386U JP H0330631 Y2 JPH0330631 Y2 JP H0330631Y2
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JP
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crankshaft
oil supply
hole
supply hole
oil
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JP8418386U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、空気調和装置などに使用する圧縮
機、詳しくはピストンを摺動自由に内装する気筒
と、前記ピストンと連接棒を介して連結する給油
孔をもつたクランク軸及びオイルポンプとを備
え、前記給油孔を介して潤滑油を給油するごとく
した圧縮機に関する。
(従来の技術) 従来この種圧縮機として、架構の内部に気筒を
設け、該気筒にピストンを摺動自由に内装すると
共に、前記架構に偏心軸部をもつたクランク軸を
回転自由に支持し、このクランク軸の偏心軸部と
前記ピストンとを連接棒により連結して、前記ク
ランク軸の回転に伴い前記ピストンを前記気筒内
において進退させることにより流体の圧縮を行う
ようにしたものは、実開昭60−65390号公報にお
いて、既に知られている。
また前記公報記載の圧縮機では、第3図に示し
たごとく、前記クランク軸7の内部に、その軸端
側から前記偏心軸部71にわたつて延びる給油孔
72を、前記クランク軸7の軸心に対し約2.5度
の傾斜角度を付して傾斜状に形成すると共に、前
記給油孔72の軸端側に、この給油孔72より径
大とし、かつ該給油孔72と同方向に平行状に延
びる栓孔73を形成して、該栓孔72を止栓74
で閉鎖するごとくしており、斯くして前記クラン
ク軸7の軸端側に設けたオイルポンプにより、前
記架構底部の油溜から汲上げた潤滑油を、前記給
油孔72を経て前記偏心軸部71と前記連接棒8
との潤滑部位などに給油するようにしている。
尚、前記給油孔72を前記クランク軸7の軸心
に対し傾斜状に設ける理由は、該クランク軸7に
は、その軸心に対し偏心した複数箇所に前記偏心
軸部71が形成され、前記給油孔72を前記クラ
ンク軸7の軸心と平行状に形成する場合、前記給
油孔72が前記偏心軸部71の位置で中断される
虞れがあるからであり、従つて通常の場合には、
前記給油孔72を前記クランク軸7の軸心に対し
約2.5度傾斜させて形成するのである。
(考案が解決しようとする問題点) ところで前記従来の圧縮機では、前記給油孔7
2の軸端側に前記栓孔73が、前記給油孔72と
同方向に平行状に形成されているため、換言すれ
ば前記栓孔73が前記クランク軸7の軸心に対し
所定の傾斜角度を付して傾斜状に形成されている
ため、前記栓孔73をドリル加工により形成する
とき、また、その形成した栓孔73の端面を刃体
などで仕上加工するとき、前記クランク軸7とド
リルなどとを相対的に傾斜させる必要があつて、
作業が非常に行いにくく、傾斜させるために特別
な加工治具が必要となる問題があつた。
しかも前記止栓74を前記栓孔73に圧入する
とき、該栓孔73が前記クランク軸7の軸心に対
し傾斜されていることから、前記止栓74を斜め
方向から差し込んで圧入する必要があつて、該止
栓74の取付作業も行いにくく、その上、この止
栓74を圧入した後の前記栓孔73の端面におけ
るカシメ処理などの仕上加工も行いにくく、ま
た、そのカシメ代についても前記栓孔73の端面
円周上で不均一となり確実性に欠けるなどの問題
があつた。
本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、前記給油孔の軸端側に形成す
る前記栓孔を、前記クランク軸の軸心に対し平行
状に設けることにより、前記栓孔を簡単に形成す
ることができ、しかもこの栓孔の端面仕上加工、
並びに該栓孔への前記止栓の取付作業やカシメ止
め作業などを確実かつ簡単に行うことができる圧
縮機を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の圧縮機は、図面に示すごとく構成した
もので、ピストン5を摺動自由に内装する気筒4
と、前記ピストン5と連接棒8を介して連結する
給油孔72をもつたクランク軸7及びオイルポン
プ9とを備え、前記給油孔72を介して潤滑油を
給油するごとくした圧縮機において、前記給油孔
72を前記クランク軸7の軸端から前記連接棒8
を連結する偏心軸部71にわたり、前記クランク
軸7の軸心に対し傾斜状に形成すると共に、前記
給油孔72の軸端側に形成する止栓74の栓孔7
3を、前記クランク軸7の軸心と平行状に形成し
たことを特徴とするものである。
(作用) しかして前記給油孔72の軸端側に形成する前
記栓孔73を、前記クランク軸7の軸心に対し平
行状に設けたことにより、前記栓孔73をドリル
で形成するとき、該ドリルを前記クランク軸7に
対し一直線上に保持して、前記栓孔73を簡単に
形成できるのであり、また該栓孔73の端面を刃
体などで仕上加工するときにも、前記栓孔72と
刃体とを一直線上に保持して、簡単に仕上加工が
できるのであり、しかも前記栓孔73に前記止栓
74を取付ける場合にあつても、該止栓74を前
記クランク軸7の軸心と平行に差込むことによ
り、簡単に行い得るのであり、また、前記栓孔7
3の端面における前記止栓74に対するカシメ代
も均一に確保することができ、そのカシメ処理も
確実に行ない得るのである。
(実施例) 以下本考案にかかる圧縮機を図面の実施例によ
つて説明する。
第1図は多気筒タイプの横形圧縮機を示し、架
構1の内部で横方向一側にクランク室2を、また
他側にモータ室3を形成すると共に、前記クラン
ク室2の上部位置に複数の気筒4を設けて、該各
気筒4にそれぞれピストン5を摺動自由に内装す
る一方、前記モータ室3の内部には、モータ6を
配置している。
また前記クランク室2には、複数の偏心軸部7
1をもつたクランク軸7を回転自由に軸受支持
し、該クランク軸7の一側を前記モータ6に連結
すると共に、前記クランク軸7の偏心軸部71と
前記気筒4に内装するピストン5とを連接棒8を
介して連動連結し、前記モータ6の駆動に伴う前
記クランク軸7の偏心回転により、前記連接棒8
を介して前記ピストン5を、前記気筒4内におい
て進退させるようにしている。
更に前記クランク軸7の内部には、前記偏心軸
部71と前記連接棒8との連結部位、及び前記ク
ランク軸7の軸受箇所などに向けて延びる給油孔
72を形成すると共に、前記架構1の外側部で前
記クランク軸7との対向位置に、該クランク軸7
の回転により作動するオイルポンプ9を設ける一
方、前記クランク室2の底部にストレーナ10を
配設した油溜2aを形成し、前記オイルポンプ9
の作動により、前記ストレーナ10及び前記架構
1の側壁一部に形成する給油通路1aを介して前
記油溜2a内の潤滑油を汲上げ、前記クランク軸
7の給油孔72を経て前記偏心軸部71と連接棒
8との連結部位などに給油するごとくしている。
しかして以上のごとき圧縮機において、前記ク
ランク軸7の給油孔72を、このクランク軸7の
軸端側から前記連接棒8を連結する前記偏心軸部
71にわたつて、前記クランク軸7の軸心に対し
所定角度傾斜させて形成すると共に、前記給油孔
72の軸端側に、該給油孔72より径大とした栓
孔73を、前記クランク軸7の軸心に対して平行
状に形成し、前記栓孔73に止栓74を差込んで
取付けるようにしたのである。
具体的には、第2図に詳しく示すごとく、前記
クランク軸7の軸端側から前記偏心軸部71に向
け、前記クランク軸7の軸心に対して約2.5度の
傾斜角度で、前記給油孔72を形成し、この給油
孔72の軸端側に、該給油孔72と交差するごと
く、前記クランク軸7の軸心と平行状に前記栓孔
73を形成して、この栓孔73に前記止栓74を
取付けることにより、前記給油孔72の軸端側を
閉鎖するごとくなす。
前記栓孔73を形成するにあたつては、例えば
前記クランク軸7を所定状態に固定し、該クラン
ク軸7に対しドリルを平行となるように一直線状
に保持して孔開け加工を施すことにより、前記栓
孔73が簡単に形成できるのである。また前記栓
孔73の端面を仕上加工するときには、前記場合
と同様に前記クランク軸7を所定状態に固定し、
前記栓孔72と刃体とを一直線上に保持して、こ
の栓孔72の端面を切削加工することにより、簡
単に仕上加工ができるのである。更に前記栓孔7
3に前記止栓74を取付ける場合には、該止栓7
4を前記クランク軸7の軸心と平行に差込むこと
により、前記止栓74の取付作業が簡単に行える
のである。また、前記栓孔73の端面における前
記止栓74に対するカシメ代も均一に確保するこ
とができ、そのカシメ処理も確実に行なえるので
ある。
また前記クランク軸7の軸端近くで外周部位
に、前記オイルポンプ9の油吐出側に連通する周
溝75を形成すると共に、該周溝75から前記給
油孔72に向けて径方向に延びる油通路76を設
け、該油通路76を介して前記周溝75と前記給
油孔72とを連通させる一方、前記偏心軸部71
の前記連接棒8との連結部位に、前記給油孔72
に連通する油通路77を形成するのであり、斯く
することにより前記オイルポンプ9から吐出され
た潤滑油が、前記周溝75及び前記油通路76を
経て、前記止栓74により軸端側が閉鎖された前
記給油孔72に供給され、この給油孔72から前
記偏心軸部71の油通路77を経て前記連接棒8
の連結部位に給油潤滑されるのである。
第1図の実施例では、前記クランク軸7に前記
給油孔72に連通する複数の給油孔を傾斜状に形
成して、前記オイルポンプ9からの潤滑油を前記
クランク軸7の軸受箇所などに給油するようにし
ている。
尚、第1図の実施例において、11は前記架構
1における前記各気筒4の外部位置に設けた気筒
上蓋、12は該気筒上蓋11の内部で前記各ピス
トン5の進出側に設けた弁体である。
(考案の効果) 以上説明したごとく本考案の圧縮機では、前記
クランク軸7に設ける給油孔72を、前記クラン
ク軸7の軸端から前記連接棒8を連結する偏心軸
部71にわたり、前記クランク軸7の軸心に対し
傾斜状に形成すると共に、前記給油孔72の軸端
側に形成する止栓74の栓孔73を、前記クラン
ク軸7の軸心と平行状に形成したから、従来に比
べて、前記栓孔73を簡単に形成することがで
き、しかも前記栓孔73の端面仕上加工並びに該
栓孔73への前記止栓74の取付作業ならびにカ
シメ作業などを確実かつ簡単に行い得るに至つた
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる圧縮機の縦断面図、第
2図は同要部の一部切欠拡大図、第3図は従来例
を示す図面である。 4……気筒、5……ピストン、7……クランク
軸、71……偏心軸部、72……給油孔、73…
…栓孔、74……止栓、8……連接棒、9……オ
イルポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストン5を摺動自由に内装する気筒4と、前
    記ピストン5と連接棒8を介して連結する給油孔
    72をもつたクランク軸7及びオイルポンプ9と
    を備え、前記給油孔72を介し潤滑油を給油する
    ごとくした圧縮機において、前記給油孔72を前
    記クランク軸7の軸端から前記連接棒8を連結す
    る偏心軸部71にわたり、前記クランク軸7の軸
    心に対し傾斜状に形成すると共に、前記給油孔7
    2の軸端側に形成する止栓74の栓孔73を、前
    記クランク軸7の軸心と平行状に形成したことを
    特徴とする圧縮機。
JP8418386U 1986-06-03 1986-06-03 Expired JPH0330631Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8418386U JPH0330631Y2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8418386U JPH0330631Y2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62195682U JPS62195682U (ja) 1987-12-12
JPH0330631Y2 true JPH0330631Y2 (ja) 1991-06-27

Family

ID=30938452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8418386U Expired JPH0330631Y2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03

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JPS62195682U (ja) 1987-12-12

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