JP7033101B2 - 液圧回転機、及びシール構造の製造方法 - Google Patents

液圧回転機、及びシール構造の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シール構造及び液圧回転機に関するものである。
特許文献1に記載の油圧モータは、相手方部材の上側に取付けられるモータハウジングと、下端側が該モータハウジングから突出して相手方部材に連結される油圧モータ軸と、モータハウジング内に位置して油圧モータ軸に取付けられ作動油が供給されることにより該油圧モータ軸を回転させる回転機構と、を備える。この油圧モータでは、モータハウジングの下フランジ部とモータハウジングの蓋部との間に、モータハウジングの軸挿通孔と同心状に環状シールが設けられる。
特開2012-57589号公報
モータハウジングのシール面は、刃先に傾斜を有する刃具によって表面加工されることがある。この場合、油圧モータの製造を容易とするために、同一の刃具を用いて、モータハウジングの表面加工と環状シールが設けられる溝の加工を一度に行うことが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の油圧モータでは、環状シールが設けられる溝の断面は矩形である。刃先に傾斜を有する刃具でこの溝を加工する場合、刃先の傾斜の影響で、2ヶ所の角部両方を一度に直角に形成することは難しい。溝の底部の2ヶ所の角部を直角に形成し、溝の断面を矩形とするためには、別の刃具を用いて複数回加工を行う、刃具の向きを変えて複数回加工を行う、といった必要がある。このように、刃先に傾斜を有する刃具で、モータハウジングのシール面の表面加工と、環状シールが設けられる矩形断面の溝の加工と、を一度の加工で容易に行うのは難しい。
一方、環状シールが設けられる溝を、刃先に傾斜を有する刃具で一度に加工するには、ケース内周面と繋げるように溝を加工することが考えられる。これにより、一ヶ所の角部の加工で済み、刃具による一回の加工のみで溝を形成できるようになるため、上記の工具交換等を省略でき、溝の加工が容易となる。
しかしながら、この構成では、環状シールを内側から支持するものがないため、油圧モータの内部の圧力が一時的に低下する等で環状シールに内側への力がかかると、環状シールが油圧モータの内部へ脱落するおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、シール部材の脱落を防止し、容易に製造できるシール構造及び液圧回転機を提供することを目的とする。
本発明は、液圧回転機であって、シャフトと共に回転するシリンダブロックと、一端が開口しシリンダブロックを収容するケースと、ケースの開口端を塞ぐカバーと、ケースとカバーとの間に圧縮された状態で設けられるシール部材と、を備え、ケースは、開口端面に形成されシール部材が収容される収容部を有し、収容部は、ケースの開口端面に対向するカバーの端面と共にシール部材を圧縮する底部と、底部からカバーの端面に向けて、ケースの開口端面と垂直に延びる側壁部と、底部からカバーの端面に向けて、側壁部から離れるように延びる傾斜部と、を有し、底部を基準とした傾斜部の端部の高さは、側壁部の端部の高さよりも低いことを特徴とする。この発明では、収容部は、底部から第2シール面に向けて、側壁部から離れるように延びる傾斜部を備える。これにより、底部と傾斜部の成す角が直角よりも大きく、収容部の傾斜部側の角部を直角に加工しなくてもよいため、傾斜部の傾斜に合わせて刃具を移動させることで、一度の加工で収容部を形成できる。よって、加工工数や製造コストを削減することができる。さらに、側壁部よりも高さが低い傾斜部によってシール部材を内側から支持することができ、シール部材の収容部からの脱落が防止される。
本発明は、中空部を有する有底筒状の第1部材の開口端面と開口端面に対向する第2部材のシール面との間を封止するシール構造の製造方法であって、シール部材が収容される収容部を第1部材の開口端面に形成する工程を含み、収容部を形成する工程は、第1部材の外周から中空部へ向けて第1部材の軸に対して垂直に刃具を移動させ、開口端面を平坦面に加工する第1工程と、第1部材の軸方向に沿って刃具を底面側に向けて移動させ、開口端面に垂直な収容部の側壁部を加工する第2工程と、第1部材の中空部へ向けて第1部材の軸に対して垂直に刃具を移動させ、平坦面である収容部の底部を加工する第3工程と、第1部材の中空部へ向けて第1部材の径方向かつ開口端面へ向けて第1部材の軸方向に向けて刃具を移動させ収容部の傾斜部を加工する第4工程と、第1部材の中空部まで第1部材の軸に対して垂直に刃具を移動させ平坦部を加工する第5工程と、を有し、第1工程から第5工程は、第1部材を軸心回りに回転させて、第1工程から第5工程の順で連続して行われることを特徴とする。
また、本発明は、刃具は、刃先が所定の鋭角の角度を有し、収容部の前記底部の垂線と傾斜部との成す鋭角の角度は、刃具の刃先の角度と、底部の垂線と刃具の刃先との成す鋭角の角度と、の和以上に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、シール部材の脱落を防止するシール構造を容易に製造することができる。
本発明の実施形態に係るシール構造が適用される油圧モータのケースとカバーの接合後の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るケースとカバーの図1における接合部Aの部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る刃具によるシール構造の加工方法を示すケースの部分拡大図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るシール構造の部分拡大図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るシール構造の部分拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るシール構造100について説明する。
まず、図1を参照して、シール構造100が適用される液圧回転機としての油圧モータ1の全体構成について説明する。図1は、油圧モータ1の断面図である。
油圧モータ1は、例えば建設機械等の走行装置や旋回装置に用いられる斜板式の油圧モータである。
図1に示すように、油圧モータ1は、負荷としての図示しない被駆動体に連結されるシャフト2と、シャフト2に連結されシャフト2と一体に回転するシリンダブロック3と、シリンダブロック3を収容するハウジング11と、を備える。ハウジング11は、一端が開口しシリンダブロック3を収容する有底筒状のケース12と、図示しないボルトを介してケース12に結合されケース12の開口を塞ぐカバー13と、を有する。シャフト2は、それぞれケース12とカバー13とに設けられる軸受14,15を介して回転自在に支持される。
シリンダブロック3には、シャフト2の軸心O1を中心とする同心円上に配置された複数のシリンダ4がシャフト2と平行に設けられる。シリンダ4は、シリンダブロック3の一端面において開口し、それぞれのシリンダ4には、シリンダ4内に容積室5を画成するピストン6が往復摺動自在に挿入される。また、シリンダブロック3の内周には、シャフト2の軸心O1に沿って形成されたスプラインが設けられる。シリンダブロック3とシャフト2とは、スプラインによって結合される。
ピストン6の先端には、球面座6aを介してシュー9が連結される。シュー9は、ケース12に固定された斜板7に面接触する。各ピストン6は、各シュー9が摺接する斜板7の傾転角度に応じたストローク量でシリンダ4内を往復動する。
カバー13とシリンダブロック3との間には、シリンダブロック3の基端面が摺接するバルブプレート8が取り付けられる。バルブプレート8は、図示しない油圧供給源に連通する図示しない供給ポートと、タンク側に連通する図示しない排出ポートと、を有する。各容積室5には、供給ポートを通じて作動油が導かれ、排出ポートを通じて各容積室5の作動油は排出される。油圧供給源から供給ポートを介して各容積室5に導かれる油圧によって各ピストン6がシリンダ4から突出し、各ピストン6がシュー9を介して斜板7を押すことによってシリンダブロック3が回転する。シリンダブロック3の回転がシャフト2を介して被駆動体へと伝達されて、被駆動体が駆動される。
ハウジング11には、ケース12の開口端面12aと開口端面12aに対向するカバー13の端面13aとの間を封止するシール構造100が設けられる。本実施形態では、ケース12が「第1部材」、ケース12の開口端面12aが「第1シール面」、カバー13が「第2部材」、カバー13の端面13aが「第2シール面」に相当する。
以下、図2を参照して、シール構造100の構成について説明する。図2は、図1におけるケース12とカバー13の接合部Aの断面図である。
図2に示すように、シール構造100は、ケース12とカバー13との間に圧縮された状態で設けられるシール部材としてのOリング22と、ケース12の開口端面12aに形成され、Oリング22が収容される環状の収容部23と、を備える。ケース12の開口端面12aとカバー13の端面13aはどちらも環状の平坦面であり、シャフト2の軸心O1とは垂直である。
収容部23は、カバー13の端面13aと共にOリング22を圧縮する底部23aと、底部23aから端面13aに向けて、底部23aと垂直に延びる側壁部23bと、底部23aから端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cと、を有する。側壁部23bと傾斜部23cとは、底部23aを挟んで対向する。側壁部23bとケース12の開口端面12aとは互いに垂直である。底部23aは環状の平坦面であり、開口端面12aとは平行である。本実施形態では、側壁部23bは底部23aよりも収容部23の外周側(シャフト2の径方向外側)に形成され、傾斜部23cは底部23aよりも収容部23の内周側(シャフト2の径方向内側)に形成される。また、側壁部23bとケース12の開口端面12aは連続し、傾斜部23cはテーパ状に形成される。
ケース12には、傾斜部23cと連続して底部23aと平行に延びる平坦部24が形成される。平坦部24は、ケース12の内周面に連続する。つまり、ケース12では、傾斜部23cと平坦部24とを含む突出部25が底部23aから突出する。底部23aと垂直方向において、底部23aと平坦部24との間の寸法H1は、底部23aとケース12の開口端面12aとの間の寸法H2よりも小さい。つまり、底部23aを基準とした傾斜部23cの端部の高さH1は、側壁部23bの端部の高さH2よりも低い。さらに言えば、突出部25(傾斜部23c)は、ケース12の開口端面12aを超えないように、底部23aからカバー13の端面13aに向けて突出して設けられる。
次に、図3を参照して、刃先に傾斜を有する刃具30を用いてシール構造100を加工する加工方法について説明する。図3は刃具30によるシール構造100の加工方法を示すケース12の部分拡大図である。
シール構造100の加工をする際は、ケース12の開口端面12aの表面加工と収容部23の加工とを同時に行う。具体的には、シリンダブロック3を軸心O1回りに回転させ、刃具30の刃先の傾斜をケース12の中空部側へ向けた状態で、図3に示すように、ケース12の外周から中空部へ向けてケース12の軸に対して垂直に刃具30を移動させる。これにより、ケース12の開口端面12aが平坦面として加工される(図3中の矢印a)。次に、ケース12の軸方向に沿って刃具30を底面側に向けて動かし、開口端面12aに垂直な側壁部23bを加工する(図3中の矢印b)。次に、ケース12の中空部へ向けてケース12の軸に対して垂直に刃具30を動かし、平坦面である底部23aを加工する(図3中の矢印c)。次に、ケース12の中空部へ向けてかつケース12の底面から離れる方向に刃具30を動かして傾斜部23cを加工する(図3中の矢印d)。次に、ケース12の中空部までケース12の軸に対して垂直に刃具30を動かし平坦部24を加工する(図3中の矢印e)。このようにして、工具交換等を行うことなく、ケース12の開口端面12aの表面加工と収容部23の加工とを一度に行い、シール構造100を形成する。
シール構造100を形成したのちには、Oリング22が収容部23に収容される。そして、Oリング22を圧縮しつつ、ケース12にカバー13を取り付け、図示しないボルトを介してケース12とカバー13を結合させることで、ハウジング11が構成される。
ここで、収容部23は、底部23aからカバー13の端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cを備える。これにより、底部23aと傾斜部23cの成す角が直角よりも大きく、収容部23の傾斜部23c側の角部を直角に加工しなくてもよい。このため、傾斜部23cの傾斜に合わせて刃具30を移動させることで、一度の加工で収容部23を形成できる。よって、加工工数や製造コストを削減することができる。
また、本実施形態におけるシール構造100では、底部23aを基準とした平坦部24の高さH1は、ケース12の開口端面12aの高さH2よりも低い。一般的に、突出部は、突出部の幅が同じである場合、高さが高いほど強度が低下するため、突出部25の高さH1を開口端面12aより低くすることで、突出部25の強度を向上させることができる。
なお、刃先に傾斜を有する刃具30によって傾斜部23cを形成する場合、傾斜部23cの傾斜角は、刃具30の刃先の角度と、刃具30のケース12への挿入角とによって制限を受ける。具体的に言うと、図3に示すように、底部23aの垂線と傾斜部23cの成す鋭角の角度αは、刃具30の刃先の角度βと、底部23aの垂線と刃具30の成す鋭角の角度γと、の和以上(α≧β+γ)に設定される。
刃具30の刃先の角度βは、例えばJISの規定に基づき設定される。例えば、β=55°、γ=3°の条件で加工を行う場合は、角度αは58°以上に設定される。なお、刃先の角度βは、上記に限られるものではない。
次に、図2を参照して、シール構造100の作用について説明する。
上述のように、収容部23にOリング22が収容され、ケース12とカバー13とが接合されると、Oリング22がカバー13の端面13aと収容部23の底部23aとの間で圧縮される。これにより、図2に示すように、Oリング22が変形し、Oリング22は、端面13a、底部23a、側壁部23b、及び傾斜部23cと当接する。よって、ケース12の開口端面12aとカバー13の端面13aとの間が封止される。なお、Oリング22は、圧縮された際に傾斜部23c及び側壁部23bとは当接しなくてもよい。
一般に、油圧モータのケース内は作動油で満たされ、ケース内の作動油はタンクに排出(ドレン)される。油圧モータ1の作動中には、作動油で満たされたケース12の内部の圧力(ドレン圧)は、ケース12の外部の圧力(例えば大気圧)よりも高圧になることがある。そのため、Oリング22にはケース12の内外の圧力差により径方向外側への力が加わる。これに対し、Oリング22は収容部23の側壁部23bに支持されるため、収容部23からの脱落が防止される。また、油圧モータ1の作動中に、ケース12の内部の圧力が一時的に負圧になることがある。この場合、ケース12の外部が高圧、ケース12の内部が低圧となり、Oリング22には圧力差により径方向内側への力が加わる。これに対し、Oリング22は収容部23の傾斜部23cに支持されるため、収容部23からの脱落が防止される。このように、Oリング22は、側壁部23b、傾斜部23cによって収容部23からの脱落が防止される。
なお、突出部25の高さH1が小さすぎる場合には、Oリング22に径方向内側の力が加わった際に傾斜部23cがOリング22を支持できず、収容部23から脱落してしまうおそれがある。そのため、突出部25の高さH1は、Oリング22に径方向内側への力が加わった際に、傾斜部23cがOリング22を十分に支持できる程度に低く設定されることが望ましい。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
シール構造100は、Oリング22が収容される環状の収容部23を備え、収容部23は、底部23aからカバー13の端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cを有する。このため、底部23aと傾斜部23cの成す角が直角よりも大きく、収容部23の傾斜部23c側の角部を直角に加工しなくてもよい。よって、傾斜部23cの傾斜に合わせて刃具30を移動させることで、刃先に傾斜を有する刃具30によって収容部23を形成することができる。したがって、シール面である開口端面12aとOリング22が収容される収容部23とを一度の加工で形成でき、加工時の手間や製造コストの削減をすることができる。さらに、傾斜部23cによってOリング22が内側から支持されるため、Oリング22の収容部23からの脱落が防止できる。
また、シール構造100は、底部23aを基準とした傾斜部23cの端部の高さH1が、側壁部23bの端部の高さH2よりも低い。これにより、底部23aを基準とした傾斜部23cの端部の高さH1が側壁部23bの端部の高さH2と同じ場合よりも、突出部25の強度を向上させることができる。
次に、本実施形態の変形例について、説明する。以下のような変形例も本発明の範囲内であり、以下の変形例と上記実施形態の各構成とを組み合わせたり、以下の変形例同士を組み合わせたりすることも可能である。
(1)上記実施形態では、ケース12に、傾斜部23cと連続して底部23aと平行な平坦部24が形成される。平坦部24を底部23aと平行に形成する代わりに、図4に示すように、平坦部124をケース12の開口端面12aから軸方向に離れるように傾斜して形成してもよい。この構成でも、上記実施形態と同様に突出部25の高さH1が低いため、突出部25の強度が向上する。
(2)上記実施形態では、シール構造100は、平坦面であるケース12の開口端面12aと平坦面であるカバー13の端面13aとを封止する。これに代えて、シール構造100は、円筒面である第1シール面と円筒面である第2シール面との間を封止する構成であってもよい。例えば、図5に示すように、円柱状の第1部材としての内側部材112と、内側部材112が挿入される挿入穴を有する第2部材としての外側部材113と、の間を封止する構成にシール構造100を適用してもよい。図5に示す変形例では、内側部材112の円筒面状の外周面(第1シール面)112aに収容部23が設けられ、内側部材112の外周面112aと外側部材113の円筒状の内周面(第2シール面)113aとの間が、Oリング22によって封止される。また、外側部材113の内周面113aを第1シール面として、外側部材113の内周面113aに収容部23が設けられてもよい。さらに、内側部材112と外側部材113とは、ピストンとシリンダのように摺動する構成であってもよい。いずれの変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。また、いずれの変形例であっても、圧力差によりOリング22に作用する力を側壁部23bによって支持するように構成することが望ましい。
(3)上記実施形態では、傾斜部23cは、テーパ状である。これに代えて、傾斜部23cは、曲面を有する傾斜面であってもよい。また、シール構造100が適用されるのは、油圧モータ1のハウジング11に限られず、ポンプなどの他の液圧回転機のハウジングや、第1シール面と第2シール面との間の流体の通過を防ぐように封止する封止構造を有する装置に適用されてもよい。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
第1部材としてのケース12に設けられる第1シール面としての開口端面12aと第2部材としてのカバー13に設けられ開口端面12aに対向する第2シール面としての端面13aとの間を封止するシール構造100は、ケース12とカバー13との間に圧縮された状態で設けられるシール部材としてのOリング22と、開口端面12aに形成され、Oリング22が収容される収容部23と、を備え、収容部23は、カバー13の端面13aと共にOリング22を圧縮する底部23aと、底部23aから端面13aに向けて、底部23aと垂直に延びる側壁部23bと、底部23aから端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cと、を有し、底部23aを基準とした傾斜部23cの端部の高さH1は、側壁部23bの端部の高さH2よりも低い。
また、油圧モータ1は、シャフト2と共に回転するシリンダブロック3と、一端が開口しシリンダブロック3を収容するケース12と、ケース12の開口端を塞ぐカバー13と、ケース12とカバー13との間に圧縮された状態で設けられるOリング22と、を備え、ケース12は、Oリング22が収容される収容部23を有し、収容部23は、ケース12の開口端面12aに対向するカバー13の端面13aと共にOリング22を圧縮する底部23aと、底部23aからカバー13の端面13aに向けて、ケース12の開口端面12aと垂直に延びる側壁部23bと、底部23aからカバー13の端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cと、を有し、底部23aを基準とした傾斜部23cの端部の高さH1は、側壁部23bの端部の高さH2よりも低い。
これらの構成では、収容部23は、底部23aから端面13aに向けて、側壁部23bから離れるように延びる傾斜部23cを備える。このため、底部23aと傾斜部23cの成す角が直角よりも大きく、収容部23の傾斜部23c側の角部を直角に加工しなくてもよいため、傾斜部23cの傾斜に合わせて刃具30を移動させることで、一度の加工で収容部23を形成できる。よって、加工工数や製造コストを削減することができる。さらに、側壁部23bよりも高さが低い傾斜部23cによってOリング22が内側から支持されるため、Oリング22の収容部23からの脱落が防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
なお、本明細書に記載の平行及び垂直とは、必ずしも厳密な平行及び垂直を意味するものではなく、厳密な平行及び垂直から多少ずれた状態も含む。
100…シール構造、1…油圧モータ(液圧回転機)、2…シャフト、3…シリンダブロック、12…ケース(第1部材)、12a…開口端面(第1シール面)、13…カバー(第2部材)、13a…端面(第2シール面)、22…Oリング(シール部材)、23…収容部、23a…底部、23b…側壁部、23c…傾斜部、112…内側部材(第1部材)、112a…外周面(第1シール面)、113…外側部材(第2部材)、113a…内周面(第2シール面)

Claims (3)

  1. シャフトと共に回転するシリンダブロックと、
    一端が開口し前記シリンダブロックを収容するケースと、
    前記ケースの開口端を塞ぐカバーと、
    前記ケースと前記カバーとの間に圧縮された状態で設けられるシール部材と、を備え、
    前記ケースは、開口端面に形成され前記シール部材が収容される収容部を有し、
    前記収容部は、
    前記ケースの前記開口端面に対向する前記カバーの端面と共に前記シール部材を圧縮する底部と、
    前記底部から前記カバーの前記端面に向けて、前記ケースの前記開口端面と垂直に延びる側壁部と、
    前記底部から前記カバーの前記端面に向けて、前記側壁部から離れるように延びる傾斜部と、を有し、
    前記底部を基準とした前記傾斜部の端部の高さは、前記側壁部の端部の高さよりも低いことを特徴とする液圧回転機。
  2. 中空部を有する有底筒状の第1部材の開口端面と前記開口端面に対向する第2部材のシール面との間を封止するシール構造の製造方法であって、
    シール部材が収容される収容部を前記第1部材の前記開口端面に形成する工程を含み、
    前記収容部を形成する工程は、
    前記第1部材の外周から前記中空部へ向けて前記第1部材の軸に対して垂直に刃具を移動させ、前記開口端面を平坦面に加工する第1工程と、
    前記第1部材の軸方向に沿って前記刃具を底面側に向けて移動させ、前記開口端面に垂直な前記収容部の側壁部を加工する第2工程と、
    前記第1部材の中空部へ向けて前記第1部材の軸に対して垂直に前記刃具を移動させ、平坦面である前記収容部の底部を加工する第3工程と、
    前記第1部材の前記中空部へ向けて前記第1部材の径方向かつ前記開口端面へ向けて前記第1部材の軸方向に向けて刃具を移動させ前記収容部の傾斜部を加工する第4工程と、
    前記第1部材の中空部まで前記第1部材の軸に対して垂直に刃具を移動させ平坦部を加工する第5工程と、を有し、
    前記第1工程から前記第5工程は、前記第1部材を軸心回りに回転させて、前記第1工程から前記第5工程の順で連続して行われることを特徴とするシール構造の製造方法。
  3. 請求項2に記載のシール構造の製造方法であって、
    前記刃具は、刃先が所定の鋭角の角度を有し、
    前記収容部の前記底部の垂線と前記傾斜部との成す鋭角の角度は、前記刃具の刃先の角度と、前記底部の垂線と前記刃具の刃先との成す鋭角の角度と、の和以上に設定されることを特徴とするシール構造の製造方法。
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