JPH0578990U - カスケードポンプ - Google Patents

カスケードポンプ

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JPH0578990U
JPH0578990U JP2820392U JP2820392U JPH0578990U JP H0578990 U JPH0578990 U JP H0578990U JP 2820392 U JP2820392 U JP 2820392U JP 2820392 U JP2820392 U JP 2820392U JP H0578990 U JPH0578990 U JP H0578990U
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casing
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lid
casing lid
casing body
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陽一 金子
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カスケードポンプ10における軸方向の各部品
の製造誤差及び組付け誤差を補償するための軸方向寸法
の調整に当たり、厚さの異なる種々のシール用環状パッ
キンを用意する手間を省略しつつ、作業の簡単化を図
る。 【構成】 カスケードポンプ10において、ケーシング14
を構成するケーシング本体16及びケーシング蓋18は、軸
方向へ相対変位自在に嵌合する内側嵌合部46及び外側嵌
合部48を放射方向内外に有している。ケーシング本体16
及びケーシング蓋18は、外側嵌合部48では相互に螺合さ
れ、内側嵌合部46では両者の間に挟圧状態のOリング50
を介在させている。インペラ30は、内側嵌合部46より放
射方向内側においてケーシング本体16及びケーシング蓋
18の間に収容されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば背負動力噴霧機等に装備されて薬液等を圧送するカスケー ドポンプに係り、詳しくは軸方向寸法を調整可能なカスケードポンプに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
背負動力噴霧機に装備されて薬液を圧送するカスケードポンプでは、インペラ が、放射方向中間部において軸方向へ所定の隙間を残して、軸方向両側からケー シングのケーシング本体及びケーシング蓋により挾まれており、隙間の寸法は、 吐出性能に影響するため、正確さを必要とされる。 従来の一般的なカスケードポンプでは、その隙間の寸法を調整することが困難 であり、ケーシング及びインペラの軸方向の加工及び組付けに関して高い精度を 要求され、品質のばらつきやコスト高の原因になっている。
【0003】 これに対し、特開昭56−592号公報の遠心ポンプでは、ケーシング本体と ケーシング蓋とを、それらの周辺部において環状パッキンを介在させつつ、ボル トにより締結され、環状パッキンの厚さを変更することにより遠心ポンプの軸方 向寸法を調整できるようになっている。この遠心ポンプでは、遠心ポンプの軸方 向寸法の調整により、軸方向の各部品の加工誤差や組付け誤差を補償することか できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
特開昭56−592号公報の遠心ポンプでは、軸方向寸法を調整するために、 厚さの異なる環状パッキンを種々用意する必要が生じ、環状パッキンの製造及び 保管が繁雑になる。また、軸方向寸法を調整する際は、一々、締結ボルトをケー シング本体及びケーシング蓋から抜いて、厚さの異なる別の環状パッキンと交換 し、再び、締結ボルトをケーシング本体及びケーシング蓋に挿通する必要があり 、調整作業自体も大変繁雑になる。
【0005】 この考案の目的は、軸方向の各部品の製造誤差及び組付け誤差を補償するため のカスケードポンプの軸方向寸法の調整において、シールの保証のために、厚さ の異なる種々の環状パッキンを用意する煩わしさを排除し、かつ作業の簡単化を 図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説明する。 この考案のカスケードポンプ(10)では、ケーシング本体(16)及びケーシング蓋 (18)は、軸方向へ相対変位自在に嵌合する内側嵌合部(46)及び外側嵌合部(48)を 放射方向内外に有している。ケーシング本体(16)及びケーシング蓋(18)は、外側 嵌合部(48)では相互に螺合され、内側嵌合部(46)では両者の間に挟圧状態のOリ ング(50)を介在させている。インペラ(30)は、内側嵌合部(46)より放射方向内側 においてケーシング本体(16)及びケーシング蓋(18)の間に収容されている。
【0007】
【作用】
ケーシング本体(16)及びケーシング蓋(18)は、外側嵌合部(48)において相互に 螺合状態になっているとともに、内側嵌合部(46)において挟圧状態のOリング(5 0)を介在させているので、全体として軸方向へ相対変位自在となっている。部品 の製造誤差や組付け誤差を補償するために、軸方向寸法を調整する場合には、ケ ーシング蓋(18)をケーシング本体(16)に対して相対回転させる。これにより、外 側嵌合部(48)におけるケーシング本体(16)及びケーシング蓋(18)の螺合位置が変 化し、ケーシング本体(16)及びケーシング蓋(18)は軸方向へ相対変位し、カスケ ードポンプ(10)の軸方向寸法が変化する。一方、この軸方向相対変位において、 Oリング(50)は、内側嵌合部(46)におけるシールを保持するので、インペラ(30) の方からの流体は、Oリング(50)により漏れを阻止される。
【0008】
【実施例】 以下、この考案を図面の実施例について説明する。 図1はカスケードポンプ10の構造を示す断面図である。カスケードポンプ10は 、例えば背負動力噴霧機に装備され、エンジン(図示せず)に隣接して固定され 、エンジンの駆動軸12をケーシング14内へ挿入されている。ケーシング14は、軸 方向へ相互に接合されるエンジン側のケーシング本体16と非エンジン側のケーシ ング蓋18とから成る。液体空間20は、ケーシング14内に画定され、カスケードポ ンプ10の運転中は薬液等の液体により満たされるようになっている。メカニカル シール22,24は、ケーシング本体16に嵌挿され、ケーシング本体16の中心部から エンジンの方へ液体空間20内の液体が漏れるのを阻止している。ケース26はCリ ング28により駆動軸12の軸方向への移動を阻止され、Oリング29は、ケース26の 内周側において駆動軸12の環状溝に嵌着されて、ケース26の内周と駆動軸12の周 部との間の液密を保持している。
【0009】 インペラ30は、周方向の一部を平面状に切られたD字状に形成されている駆動 軸12のD形横断面部32に軸方向へ変位自在に嵌合穴34において嵌合し、駆動軸12 と一体的に回転する。インペラ30は、両端面側を互いに連通させる複数個の通液 孔36と、外縁部に形成される複数個の溝38とを有している。円周状通路40は、液 体空間20の一部としてインペラ30の外周の外側に形成され、両端においてそれぞ れ吸込み口及び吐出口(図示せず)へ連通している。隙間42は、放射方向におけ るインペラ30の中間部においてケーシング本体16及びケーシング蓋18とインペラ 30との間にそれぞれ形成され、ケーシング本体16及びケーシング蓋18に対するイ ンペラ30の回転を許容している。
【0010】 インペラ30は、エンジンの駆動軸12により駆動されて回転し、液体は、溝38に おいてインペラ30の回転よりエネルギを受けて、円周状通路40へ排出され、円周 状通路40において減速されるとともに、圧力を増加され、カスケードポンプ10の 吐出口からノズル(図示せず)の方へ送出される。
【0011】 ケーシング本体16及びケーシング蓋18は、円周状通路40より放射方向外側にお いて相互に嵌合する内側嵌合部46及び外側嵌合部48を放射方向内外の配置関係で 同軸的に有している。内側嵌合部46では、ケーシング蓋18及びケーシング本体16 がそれぞれ放射方向内側及び外側の配置となっており、Oリング50が、ケーシン グ本体16側の環状溝に嵌着されつつ、放射方向へ挟圧状態となって、内周側にお いてケーシング蓋18に摺接している。外側嵌合部48では、ケーシング本体16の環 状部52及びケーシング蓋18の環状部54がそれぞれ放射方向外側及び内側の配置関 係になっており、環状部52の内周側及び環状部54の外周側にそれぞれねじ溝56, 58が形成され、相互に螺合している。ロックナット60は、ねじ溝58の端部に螺着 して、ケーシング本体16の環状部52の端に当接している。
【0012】 実施例の作用について説明する。 軸方向におけるカスケードポンプ10の部品の製造誤差や組付け誤差を補償する ために、あるいは、カスケードポンプ10の吐出量や吐出圧の変更のために、カス ケードポンプ10の軸方向寸法を調整する場合には、最初に、ロックナット60を緩 め、ケーシング本体16のねじ溝56に対するケーシング蓋18の環状部54のねじ溝58 の回転を許容する状態にする。外側嵌合部48では、ケーシング本体16及びケーシ ング蓋18がねじ溝56,58により相互に螺合しており、また、内側嵌合部46では、 Oリング50が、ケーシング本体16側の環状溝に嵌着されつつ、放射方向に挟圧さ れて、ケーシング蓋18に摺接しているので、ケーシング本体16及びケーシング蓋 18は全体として軸方向へ相対変位自在となっている。ケーシング本体16に対する ケーシング蓋18の回転により、外側嵌合部48におけるねじ溝56,58の螺合位置が 変化し、ケーシング本体16及びケーシング蓋18は軸方向へ相対変位し、カスケー ドポンプ10の軸方向寸法が変化する。一方、Oリング50は、ケーシング蓋18の周 部を摺接して、シールを保持し、円周状通路40側からの液体の漏れを阻止する。 なお、ロックナット60は、カスケードポンプ10の軸方向寸法調整後、再び、環状 部52の端に当接するまで、締められて、ケーシング本体16及びケーシング蓋18の 軸方向位置を固定する。
【0013】 図示の実施例では、Oリング50はケーシング本体16側の環状溝に嵌着されてい るが、内側嵌合部46においてケーシング蓋18側に環状溝が形成され、Oリング50 は、ケーシング蓋18側の環状溝に嵌着されるとともに、外周側においてケーシン グ本体16の周部に摺接するようになっていてもよい。 また、カスケードポンプ10の軸方向寸法の調整は、軸方向におけるカスケード ポンプ10の部品の製造誤差や組付け誤差を補償する以外に、カスケードポンプ10 の吐出量や吐出圧を変更するために、行われてもよい。
【0014】
【考案の効果】
この考案では、ケーシング本体及びケーシング蓋が放射方向内外において内側 嵌合部及び外側嵌合部をそれぞれ有し、ケーシング本体及びケーシング蓋は、外 側嵌合部では相互に螺合し、内側嵌合部では挟圧状態のOリングを介在させてい る。したがって、ケーシング本体に対するケーシング蓋の相対回転により、外側 嵌合部における螺合位置が変化して、軸方向へ相対変位するとともに、インペラ の方からの流体は、内側嵌合部におけるOリングにより漏れを阻止され、シール を確保しつつ、カスケードポンプの軸方向寸法の調整が可能になる。
【0015】 この考案では、厚さの異なる種々の環状パッキンを用意する必要がなくなり、 環状パッキンの製造及び保管に伴う手間が省力されるとともに、カスケードポン プの軸方向寸法の調整では、ケーシング蓋をケーシング本体に対して相対回転さ せるのみで足り、一々、締結ボルトを付け外したりする手間が省略されるので、 調整作業を簡単化及び能率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カスケードポンプの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カスケードポンプ 14 ケーシング 16 ケーシング本体 18 ケーシング蓋 30 インペラ 46 内側嵌合部 48 外側嵌合部 50 Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング本体(16)及びケーシング蓋(1
    8)が、軸方向へ相対変位自在に嵌合する内側嵌合部(46)
    及び外側嵌合部(48)を放射方向内外に有し、前記外側嵌
    合部(48)では前記ケーシング本体(16)及び前記ケーシン
    グ蓋(18)は相互に螺合され、前記内側嵌合部(46)では前
    記ケーシング本体(16)及び前記ケーシング蓋(18)の間に
    挟圧状態のOリング(50)が介在し、インペラ(30)が、前
    記内側嵌合部(46)より放射方向内側において前記ケーシ
    ング本体(16)及び前記ケーシング蓋(18)の間に収容され
    ていることを特徴とするカスケードポンプ。
JP2820392U 1992-04-03 1992-04-03 カスケードポンプ Expired - Lifetime JP2532138Y2 (ja)

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JPH0578990U true JPH0578990U (ja) 1993-10-26
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105526191A (zh) * 2015-12-09 2016-04-27 西安航天动力研究所 一种半开式叶轮离心泵
JP2017122403A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社日立産機システム 渦流ブロワ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105526191A (zh) * 2015-12-09 2016-04-27 西安航天动力研究所 一种半开式叶轮离心泵
JP2017122403A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 株式会社日立産機システム 渦流ブロワ

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