JPH01104171A - α−1・6−グルコシダーゼの安定化法 - Google Patents

α−1・6−グルコシダーゼの安定化法

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JPH01104171A
JPH01104171A JP26230287A JP26230287A JPH01104171A JP H01104171 A JPH01104171 A JP H01104171A JP 26230287 A JP26230287 A JP 26230287A JP 26230287 A JP26230287 A JP 26230287A JP H01104171 A JPH01104171 A JP H01104171A
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JP
Japan
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aluminum
glucosidase
reaction
enzyme
alpha
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JP26230287A
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Yoshiyuki Takasaki
高崎 義幸
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はα−1,6−グルコシダーゼの安′、l ”i
 h法に関するものである。
(従来技術) α−1,6−グルコシダーゼは澱粉またはこの派生物中
の α−1,6−グルコシド結合あるいは(riよび)
プルランのα−1,6−グルコシド結合などを加水分解
する酵素の総称であり、その基質特異性の差からプルラ
ナーゼあるいはインアミラーゼと呼ばれる酵素がある。
α−1,6−グルコシダーゼはβ−アミラーゼと併用し
て、澱粉からマルトースを収量よく製造するのに使用し
たり、また、最近、酵素法による澱粉からのグルコース
の製造において、グルコアミラーゼと併用して、グルコ
ースを増収する目的に使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) α−1,6−グルフシダーゼは、バシルス属、クレプシ
ラ属、シュードモナス属など、種々の細菌や、ストレプ
トマイセス属などの放線菌により生産されることが知ら
れているが、一部の微生物の生産するものを除き、一般
に、耐酸性や耐熱性などの安定性に劣ることが問題であ
った。特に、本酵素をグルコアミラーゼと併用する場合
、グルコアミラーゼは、工業的には、pH4〜5、温度
約60°Cで2〜3日間使用されるため、このような酸
性と高温で長時間、活性を保持できるプルラナーゼは少
なく、これまで、バシルス・アンドプルリティカス(B
acillus acidopullulyticus
)のプルラナーゼが知られているのみである(特公昭6
2−25036  はか)。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、従来知られているα−1,6−グルコシダ
ーゼの安定化法について、鋭意、研究を行ってきた結果
、α−1,6−ゲルコジダー論を用いる反応を、アルミ
ニウム塩の存在下で行うと、該酵素の安定性が著しく向
上できることを認めた。本発明はこの知見に基づいてな
されたものである。
すなわち、本発明は、α−1,6−グルコシダーゼを用
いる反応を、アルミニウム塩の存在下で行うことを特徴
とする α−1,6−グルコシダーゼの安定化法に関す
るものである。
以下に、本発明の内容を更に具体的に説明する。
本発明において使用されるアルミニウム塩としては、例
えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アル
ミニウムアンモニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム カリウムなどの無機酸塩のほか、酢酸アルミニ
ウム、乳酸アルミニウムなどの有機酸塩など、通常、水
溶性の塩が挙げられる。しかし、アルミニウム塩は強い
酸性を示しくpH2〜4)、α−1,6−グルコシダー
ゼは直ちに失活するため、pHを低くとも4以上に、L
げる必要かある。しかし、pnを上げるとアルミニウム
塩は、分解して、水不溶性の水酸化アルミニウムを沈澱
するという問題がある。このため、該酵素に安定なpH
で、水溶性を維持できるアルミニウム溶液について検討
してきた結果、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム アンモ
ニウムなどの水溶液または水懸濁液に、糖、グリセリン
、乳酸ナトリウムなどのいずれかを存在させて、pHを
調整するか、あるいは乳酸アルミニウムの溶液をpi調
整して使用するのが適当であることを認めた。
特に、乳酸アルミニウムを使用するときは、高濃度の溶
液を調製することができる。
(発明の効果) アルミニウム塩として、例えば、塩化アルミニウムや硫
酸アルミニウムアンモニウムを使用スる場合の濃度は、
通常、lXl0−’〜lXl0−’モル、望ましくは、
lX10−’〜5XIO−’モル程度であり、乳酸アル
ミニウムを使用する場合は、通常、IX 10−’ 〜
I X 10−’モル程度で顕著な効果を示す。すなわ
ち、使用する塩の種類や酵素の起源により、適宜、濃度
を変更する必要があるが、極めて薄い濃度で、しかも、
狭い濃度範囲において顕著な効果を示すことが認められ
た。例えば、5%プルランを基質として、pH4,5,
60℃で反応させたとき、多くのバシルス属や、クレブ
シラ属のプルラナーゼは1時間以内に失活するが、3X
10−3モル適当量のアルミニウム塩が共存したときは
、少なくとも3日間活性を保持した。
アルミニウム塩は反応時に酵素と同時に添加してもよく
、また、あらかじめ、酵素剤に添加、処理してもよい。
本発明はバシルス属、クレブシラ属、シュードモナス属
などの細菌、ストレプトマイセス属放線菌など、種々の
微生物の生産するα−1,6−グルコシダーゼに適用す
ることができる。例えば、クレブシラ・ニューモニア(
Klebsiella pneumo−niae)、バ
シルス・ズブチリス(Bacillussubtili
s)、バシルス・ステアロサーモフィラス(Bacil
lus stearothermophilus)、ノ
イシルス拳セレウス(Bacillus cereus
)、バシルス・セレウス・ヴアリエークス・ミコイデス
(Bacillus cereus−var、 nyc
oides)、ノ望シルスーアシドプルリテイカス(B
acillus acidopulluliticus
)、シュードモナス0アミロデラモサ(Pseudol
llonas amyloderamosa)などの生
産するα−1,6−グルコシダーゼなどが挙げられる。
以下に、実施例により本発明の詳細な説明する実施例 
1 クレブシラ・ニューモニア(Klebsiellapn
eumoniae)の生産するプルラナーゼ(英国、A
BM社製、商品名Pulluzyme) 0. 3 単
位に、プルランlO%、酢酸緩衝液(pH4,5)0.
1M。
塩化アルミニウム3X10−’Mになるように加え。
全量を水で21111とし、60℃で反応させた。対照
として、塩化アルミニウム無添加のものを同時に反応さ
せた。そして、経時的に一定量をとり、生成した還元糖
(マルトトリオース)をソモギー・ネルフン法によりグ
ルコースとして定量した。得られた結果を第1表に示す
第  1  表 反応時間     還元糖量(mg/m1)(時)  
  対照  塩化アルミ添加1     1、08  
  2.073     1.11    3.305
     1、10    3.8524     1
.11    6.644g      1.11  
  7.55表から明らかなように、この酵素は、塩化
アルミニウムが存在しないとき、pH4,5,60’C
という条件下では、1時間以内に失活するが、3×10
−4モル量の塩化アルミニウムが存在したときは、酵素
の安定性が著しく改善されるため、高い分解性を示した
ここで、α−1,6−グルコシダーゼ活性は以下のよう
にして測定した。
0.1M酢酸緩衝液に溶解した2%プルラン液(pH5
,0)0.5mlに適当量の酵素液を加え、蒸留水で全
fi1mlとし、40°Cで反応させる。 この条件下
で、1分間に1マイクロモルのグルコースに相当する。
・量元力を生成する酵素1tを1単位とした。
実施例2 コーン・ステイープ・リカー10%、乳!2%、燐酸二
力90.3%、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1%、
硝酸ナトリウム0.25%、ツイーン600.3%、硫
酸銅5X10−5M、塩化マンガン2.5X10”@M
、塩化カルシウムIX10−’M、硫酸亜鉛lXl0−
’M、硫酸第一鉄lXl0−’Mからなる培地(pH7
,0)を、常法により殺菌後、バシルス・ズブチリスT
U (Bacillussubtilis TU) F
 E RM −BP 684を接種し、30℃で4日間
振盪培養した。培養後、遠心分離して得た上澄を酵素液
として使用した。 該酵素の0.23単位をプルラン5
%、酢酸緩衝液(pH4,5)0.01M、塩化カルシ
ウム lXl0−’M1塩化アル化工ルミニウムlXl
0−4〜5X10に加え、全ff11m1で60℃で反
応させた。反応48時間目に生成した還元糖量をグルコ
ースとして定量した。a;結果は第2表に示す通りであ
った。
表から唄≦かなように、塩化アルミニウムの存−一、−
:゛ 在により、プルラナーゼの安定性が著しく改善された。
第  2  表 塩化アルミニウム  反応時間(時) (XIO−’M)     6  46  70無添加
     3.3g  5.63 6.421    
  4.40 6.66 7.952      4.
58  g、63 9.913      5.11 
7.92 9.184      3.17 6.16
 7.69実施例3 本実施例においては、塩化アルミニウムの代わりに、硫
酸アルミニウム アンモニウムを使用シた。反応に使用
した酵素は実施例2で使用したと同じ酵素である。得ら
れた結果を第3表に示す。
アンモニウム(X 10−’M)  1  41  6
5G            2.82 4.61 5
.743           2.13 7.22 
7.544           2.29 8.28
 9.03実施例4 実施例2において調製した酵素を硫酸アンモニウム70
%飽和になるように加えて酵素を沈澱させ、遠心分離に
より回収し、蒸溜水で透析したものを酵素液として使用
した。
木酢素0.05単位を、プルラン5%、酢酸緩衝液(p
H4,5)O,OIM、塩化カルシウムI X 10−
’M、乳酸アルミニウム0.5X10−’〜5X10−
3M加え、全ff11m1で60℃で反応させた。反応
42および66時間目に、生成した還元糖をグルコース
として定量した。得られた結果を第4表に示す。
乳酸ア、(レー蓮:ニウム  反応時間(時)(x 1
0−3M)      42   660      
      1.59   1.590.5     
     3.49   5.211        
      g、71   9.992       
     9.25  12.73         
   9.33  12.34           
 10.92   12.95           
 9.80  12.9表から明らかなように、乳酸ナ
トリウムを使用した場合、比較的広い濃度範囲で効果を
示した。
実施例5 本実施例では、α−1,6−グルコシダーゼとして、シ
ュードモナス・アミロデラモサ(Psuudomo−n
as amylodelamosa)のイソアミラーゼ
を用いて試験した結果について記載する。
本酵素はアミロペクチンの長鎖の分岐(α−1゜6−グ
ルコシド結合)を分解することができるが、プルランの
α−1,6−グルコシド結合は分解するにあり、60°
Cでは急速に失活するr K、 Yokobaya−s
i他、Biochimica et Biophysi
ca Acta 212,45g(1970)]。本酵
素の精製標品は生化学工業(株)よ。
り入手することができる。
本酵素に対するアルミニウム塩による安定性を試験する
ために、植物β−アミラーゼと併用して、澱粉からのマ
ルトースの生成試験を行った。この場合、β−アミラー
ゼによる影響を無くするために、β−アミラーゼは基質
に対して十分量を加えた。
可溶性澱粉5%、酢酸緩衝液(pH5,0)0、OIM
、 大麦β−アミラーゼ(フィンランド国、フィンシコ
ガー社製、商品名Spezyme BBA)4.2単位
、前記シュードモナス属イソアミラーゼ100単位、硫
酸アルミニウム アンモニウムまたは乳酸アルミニウム
を3XIO−’〜5×10−’M、全量1mlで、60
℃で反応させた。対照として、アルミニウム塩無添加で
同時に反応させた。経時的に→)定量をとり、生成した
還元糖(マルト−ス)をゾモギー・不ルソン法により定
量シた。得られた結果を第5表に示す。
第  5  表 アルミ塩 β−アミ イソア  反応時間(時)(x 
lo−’ M)  ラーゼ ミラーゼ 2246無添加
   +       26.4 30.8無添加  
 +   +    27.6 31.8AINI(4
(SO4)t 3     +    +    25.032.15
     +’    +    33.036.2乳
酸アルミ 3     +    +    31.8 34.6
5     +    +    33.237.81
0     +    +    32.236.8表
から明らかなように、アルミニウム塩が存在したきは、
存在しない場合にくらべ、長時間にわたり活性が維持さ
れ、高い収用でマルトースが得られた。
実施例6 実施神1′2’:’8j調製した酵素を、グルコアミラ
ーゼ:l   、f7 と併用゛して液化澱粉の糖化試験を行った。
DE約12の液化澱粉30%、グルコアミラーゼ(フィ
ンシュガー社製、商品名Spezyme GA200)
 0. 03%(/固形分)、α−1,6−グルコシダ
ーゼ0.4 単位(/基質g)、塩化カルシウム0.O
IM、硫酸アルミニウム アンモニウム5XlO−’M
の組成の下、pH4,5,60℃で糖化反応を行った。
得られた結果は第6表に示す通りであった。
表から明らかなように、アルミニウム塩を添加するとα
−1,6−グルコシダーゼの安定性が増加するため、高
い収量でグルコースが得られた。
第6表 アルミ塩 α−1,6−クル グルコース含量−−93
,4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. α−1,6−グルコシダーゼを用いる反応をアルミニウ
    ム塩の存在下で行うことを特徴とするα−1,6−グル
    コシダーゼの安定化法。
JP26230287A 1987-10-16 1987-10-16 α−1・6−グルコシダーゼの安定化法 Pending JPH01104171A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5169771A (en) * 1989-08-18 1992-12-08 Rohm Gmbh Method for making a sedimentation resistant stable enzyme dispersion

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62262303A (ja) * 1986-05-09 1987-11-14 宇部興産株式会社 高誘電率磁器組成物

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