JPH01102221A - 密閉型コンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被加熱物を載置する加熱用天板の裏面側の制限
空間内に、前記加熱用天板を介して前記被加熱物を加熱
するガスバーナを配置した密閉型コンロに関する。

〔従来の技術〕

従来、上記の如き密閉型コンロにおいては、第６図に示
すように、ガスバーナ（７）からの排ガスを加熱用天板
（４）の裏面側の制限空間（６）からファン（１５）に
より単に排気するだけの構成となっていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、密閉型コンロでは、ガスバーナを配置する制限
空間を加熱用天板で遮蔽しているために、被加熱物を燃
焼ガスにより対流加熱する開放型のコンロに比して、や
はり熱効率が劣り、換言すれば、制限空間から排出する
排ガスの温度が極めて高く、排ガスとともに廃棄する熱
量（排熱損失）が大きい問題があった。

本発明の目的は、合理的な改良により熱効率の向上を図
る点にある。

ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明による密閉型コンロの特徴構成は、被加熱物を載
置する加熱用人板の裏面側の制雨空間内に、前記加熱用
天板を介して前記被加熱物を加熱するガスバーナを配置
するという密閉型コンロの基本構成に対して、前記加熱
用天板の裏面側において前記ガスバーナからの排ガスの
排気経路に、通過排ガスにより加熱されて熱放射する熱
輻射体を、それからの放射熱が前記加熱用天板に向けて
放射される状態に配設したことにあり、その作用・効果
は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、ガスバーナからの高温排ガスが保有する熱量は
、排ガスの排気経路に設けた熱輻射体を加熱するという
形で回収され、そして、その熱輻射体から加熱用天板へ
の熱放射により加熱用人板をバーナによる直接加熱と相
俟って加熱するという形で有効に消費される。

〔発明の効果〕

その結果、排ガスを単に排気していた従来のものに比し
て、排ガス保有熱量の回収利用により密閉型コンロの熱
効率を大巾に向上し得るに至った。

又、副次効果として、熱輻射体の配設部を通過した後の
排ガスの温度が低温となることから、排気路構成部分や
排気ファン等に従来に比して耐熱温度の低いものを使用
できるようになり、耐熱化に要するコストを低減し得る
利点もある。

〔実施例〕

次に実施例を説明する。

第１図及び第２図は調理用ガス器具を示し、器具ケーシ
ング（１）の上部に密閉型コンロ（２）を配設するとと
もに、その下部にグリル（３）を配設してある。

密閉型コンロ（２）は、被加熱物（Ａ）を載置する加熱
用天板（４）をセラミックス材や耐熱ガラス等で形成し
、器具ケーシング（１）において加熱用天板（４）の裏
面側に、燃焼用空気の取入口（５）に連通ずる制限空間
（６）を形成し、そして、その制限空間（６）内に、加
熱用天板（４）を介して被加熱物（Ａ）を加熱する環状
の赤外線バーナ（７）を配置したものである。

赤外線バーナ（７）は、燃焼面（Ｂ）を形成するセラミ
ックス製多孔板（８）と、その多孔板（８）の名札に対
して燃料混合気を供給する環状の混合気室（９）とによ
り構成してある。

又、グリル（３）においては、その内部空間（１０）の
上部にグリル用の赤外線バーナ（１１）を下向きに装備
すると共に、内部空間（１０）の下部に、被加熱物を、
載置する受網（１２）、及び、汁受皿（１３）を配備し
てある。

図中（１４）はグリル（３）の開閉扉である。

密閉型コンロ（２）において、赤外線バーナ（７）から
の排ガスは、排気ファン（１５）の吸引作用により環状
赤外線バーナ（７）の中央孔部分を介して下向きに流動
させる状態で制限空間（６）内から排出するようにして
あり、それに対し、排気路（Ｆ）となる環状赤外線バー
ナ（７）の中央孔部分には、通過排ガスにより加熱され
ることで上方の加熱用天板（４）に向けて熱放射する多
孔板状の熱輻射体（１６）を配設してある。

つまり、環状赤外線バーナ（７）からの高温排ガスが保
有する熱量を熱輻射体（１６）で捕捉回収して、その回
収熱を放射熱として加熱用天板（４）に付与することで
、密閉型コンロ（２）における排熱損失を抑制して熱効
率の向上を図っである。

尚、上述熱輻射体（１６）は、環状赤外線バーナ（７）
において燃焼面（Ｂ）を形成するセラミックス製多孔板
（８）とともに一体成型したセラミックス製多孔板で構
成してある。

一方、熱輻射体（１６）を下方向きに通過させた排ガス
は、グリル（３）の内部空間（１０）を介して器具ケー
シング後部の排気ファン配設部へ導き、そして、排気フ
ァン（１５）の送気作用により排気口（１７）から排出
させるようにしてある。

すなわち、グリル（３）の内部空間（１０）を密閉型コ
ンロ（２）からの排ガスに対する排気路（Ｆ）の一部に
兼用利用するようにしてあり、それによって、排気路形
成部材の削減、器具内部構造の簡略化、及び、器具ケー
シング（１）のコンパクト化を図るとともに、密閉型コ
ンロ（２）からの高温排ガスによりグリル（３）の内部
を浄化（所謂セルフクリーニング）できるようにしてあ
る。

尚、上記排気ファン（１５）は、グリル使用時にもグリ
ル用赤外線バーナ（１１）からの排ガスを排出口（１７
）へ送出するために運転されるものである。

〔別実施例〕

次に別実施例を列記する。

（イ）第３図に示すように、加熱用天板（４）の裏面側
の制限空間（６）内において、その中央部にバーナ（７
）を配置し、そのバーナ（７）の周部に形成した排ガス
排気路（Ｆ）に熱輻射体（６）を配設するようにしても
良い。

（Ｅｌ）第４図に示すように、加熱用天板（４）の裏面
側の制限空間（６）内において、環状バーナ（７）から
その中央孔部分へ向う横向きの排ガス排気路（Ｆ）部分
に熱輻射体（１６）を配設するようにしても良い。

（ハ）その他、加熱用天板の裏面側の制限空間内におけ
るバーナの配設形態、そのバーナからの排ガスに対する
排気経路の形成形態、並びに、その排気経路に対する熱
輻射体の配設形態は夫々種々の変更改良が可能である。

（ニ）第５図に示すように、加熱用天板（４）を介して
被加熱物（Ａ）を加熱するガスバーナ（７）としてブン
ゼンバーナを適用しても良（、又、その他種々の型式の
ガスバーナを適用できる。

（＊）通過排ガスにより加熱されることで加熱用天板に
向けて熱放射する熱輻射体の材質はセラミックスに限定
されるものでは無く金属等であっても良い。又、ガスバ
ーナの燃焼面形成用板状体と一体形成するものであって
も良く、単体形成するものであっても良い。

（へ）熱輻射体の形状、構造は多孔板状体に限定される
ものでは無り、網体や格子状体であっても良く、又、通
気構造を有しない熱輻射体を、排気経路における経路断
面の一部に配置するようにしても良い。

（ト）前述実施例では密閉型コンロとグリルとを備える
調理用ガス器具を示したが、本発明は密閉型コンロの単
体、あるいは、グリル以外のものと密閉型コンロとを組
合せたものにも適用できることは言うまでも無い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例を示し、第１図は断
面図、第２図は一部破断平面図である。第３図、第４図
、及び、第５図は夫々、本発明の別実施例を示す断面図
であり、第６図は従来構造を示す断面図である。 （４）・・・・・・加熱用天板、（６）・・・・・・制
限空間、（７）・・・・・・ガスバーナ、（１６）・・
・・・・熱輻射体、（Ｆ）・・・・・・排気経路、（Ａ
）・・・・・・被加熱物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被加熱物（Ａ）を載置する加熱用天板（４）の裏面
   側の制限空間（６）内に、前記加熱用天板（４）を介し
   て前記被加熱物（Ａ）を加熱するガスバーナ（７）を配
   置した密閉型コンロであって、前記加熱用天板（４）の
   裏面側において前記ガスバーナ（７）からの排ガスの排
   気経路（Ｆ）に、通過排ガスにより加熱されて熱放射す
   る熱輻射体（１６）を、それからの放射熱が前記加熱用
   天板（４）に向けて放射される状態に配設した密閉型コ
   ンロ。 ２、前記ガスバーナ（７）における燃焼面形成用板部分
   から前記熱輻射体（１６）を一体的に連設してある特許
   請求の範囲第１項に記載の密閉型コンロ。