JPH01100757A - 磁気テープの再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は磁気テープの再生装置に関する。

〔発明の概要〕

この発明は、磁気テープの同じ区間を何回も再生するよ
うなＶＴＲにおいて、再生の待機時、その頭出し点（キ
二−アンプ点）を所定の範囲内でばらつかせることによ
り、テープのダメージを軽減したものである。

〔従来の技術〕

テレビ局において、カートマシンを使用してコマーシ千
のビデオテープを再生する場合（一般的には、いくつの
コマーシャルを１本のスレーブテープにまとめる場合）
、カセットテープが使用されるとともに、１つのカセッ
トテープには１つのコマーシャルだけが記録されている
。

第５図はその記録状態を示すもので、磁気テープ（１）
には特定のコマーシャルのビデオ信号が点ＰＳから所定
の期間（区間）Ｔｄにわたって１フイールドが斜めの１
本の磁気トラックとして順次記録されているとともに、
テープ（１）のタイムコードトラック（ＩＴ）には、テ
ープ走行時におけるテープ位置をフレーム単位で示すア
ドレス信号として例えばＳＭＰＴＨタイムコードＴＣが
、テープ（１）の始端から連続して記録されている。

そして、このテープ（１）は、例えば第６図に示すよう
にカセット（２）に収納されているが、このカセット（
２）の例えば背面にはラベル（３）が貼付されるととも
に、このラベル（３）にはデータＩ　Ｄ、　ＴＹＴＬ、
　ＳＯ？ｌ　。

Ｄ（ＩＲがバーコードにより記録（記入）されている。

この場合、データ１０は識別コード、データＴＹＴＬは
スポンサ名などのタイトル、データＳＵＮは、テープ（
１）上におけるコマーシャル開始点Ｐｓをタイムコード
ＴＣで示したスタート・オブ・メツセージ、データＤＵ
Ｒはコマーシャル期間Ｔｄを示すデータである。したが
って、データＳＯＨの示すテープ位置からデータＤｔｌ
Ｒの示す範囲にわたってテープ（１）を再生すれば、そ
のコマーシャルを正しく再生できることになる。

そして、コマーシャルの再生時には、目的とするコマー
シャルの収録されているカセット（２）がカートマシン
により取り出され、これが再生用ＶＴＲにセットされる
。

すると、このとき、バーコードリーグによりラベル（３
）のデータＩＤ−ＤＵＲが読み取られ、データＳＯＭの
示す開始点Ｐｓから所定の期間Ｔｐ１例えば’Ｉ’ｐ−
３秒間だけテープ始端側の点Ｐｃまでテープ（１）が走
行され、この点ＰｃでＶ　Ｔ　Ｒは再生ボーズモードと
される。つまり、頭出しが行われたわけである。

そして、コマーシャルの再生開始時刻の３秒前になると
、Ｖ’ｒＲは再生ポーズモードから再生モードとされる
。そして、この３秒の間に、テープ１１）の開始点Ｐｓ
が、コマーシャルの再生開始時刻に一致するように、テ
ープ速度が制御され、したがって、コマーシャルの再生
開始時刻になると、テープ（１）のコマーシャル開始点
Ｐｓからその再生が行われる。このテープ速度の制御は
、テープ（１）から再生されるタイムコードＴＣと、基
準となるタイムコードとをフレーム単位で比較し、両タ
イムコードが一致するように、キャプスタンサーボを行
うことにより実現される。

なお、一般に、テープ（１）を最初に点Ｐ（、まで走行
させることを「プリロール」１点Ｐｃを「キューアップ
点」９期間Ｔｐにおけるテープ走行を「調相」と呼んで
いる。ただし、Ｔｐ＝０として調和を行わない場合もあ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上述のカセット（２）は、そのコマーシャル
の再生のため、多いときには１日に数千回も使用され、
あるいは期間として１年以上も使用されることがある。

このため、キューアップ点Ｐｃで再生ボーズモードにあ
る時間を累積すると、かなり長い時間になってしまう。

そして、頭出し時（プリロール時）におけるキューアッ
プ点Ｐｃの精度は、はぼ±１フレーム以内である。

したがって、カセット（２）の再生が行われるごとに・
キューアップ点Ｐｃ　　（ないしその前後のトラック）
だけが、回転ヘッドにより繰り返し走査されるとともに
、これは、上述のように累積すると、かなりの長い時間
になるので、テープ（１）のキューアップ点Ｐｃは物理
的なダメージを受けることになり、結果としてカセット
（１）の寿命が短くなってしまう。

この発明は、このような問題点を解決しようとするもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕 このため、この発明においては磁気テープまたはそのカ
セットから、この磁気テープに記録されている信号の頭
出し点を示す第１のデータを取り出す手段と、所定の範
囲内で異なる値となる第２のデータを発生する手段と、
上記磁気テープからそのテープ位置を示す第３のデータ
を再生する磁気ヘッドと、上記第１のデータまたは上記
第３のデータに、上記第２のデータを加算する加算手段
と、上記第１のデータまたは上記第３のデータのうち、
上記第２のデータの加算されなかったデータと、上記加
算手段の出力データとを比較する比較手段と、上記磁気
テープを走行させる走行手段とを有し、この走行手段は
上記比較手段の比較出力に基づいてこの比較手段の比較
入力が一致するまで上記磁気テープを走行させ、上記比
較入力が一致したテープ位置を頭出し点とするようにし
た磁気テープの再往装置とするものである。

〔作用〕

キューアンプ点Ｐｃが不均一になり、カセットの寿命が
長くなる。

〔実施例〕

ｇｊｉ、１図において、（１１）はバーコードリーダ、
（１２）は検出回路を示し、ＶＴＲにカセット（２）が
セントされるとき、バーコードリーダ（１１）によリカ
セット（２）のラベル（３）からデータＩＤ〜Ｂｕｔｔ
が読み取られ、これらデータが検出回路（１２）に供給
されて頭出しに必要なデータＳＯＭが取り出される。

また、（１３）は磁気ヘッド、（１４）は再生アンプを
示し、ヘッド（１３）によりテープ（１）のトランク（
ＩＴ）からタイムコードＴＣが再生され、このコード１
゛Ｃがアンプ（１４）から取り出される。さらに、（１
５）はキャプスタン、（１６）はピンチローラ、（１７
）はキャプスタンモータを示し、このモータ（１７）は
キャプスタンサーボ回路（１８）により回転が制御され
、したがって、これによりテープ（１１の走行ないし位
置が制御される。

さらに、（２０）は頭出しの制御を行う制御回路を示す
、この制御回路（２０）は実際にはマイクロコンピュー
タにより構成されているが、この例においては、その機
能をハードウェアによりｗ４擾的に示している。

すなわち、ＶＴＲにカセット（２）がセットされると、
上述のように、バーコードリーダ（１１）によりカセッ
ト（２）のラベルク３）からデータＩＤＮＤＵＲが読み
取られて検出回路（１２）からデータＳＯＭが取り出さ
れるが、このデータｓｏｎが減算回路（２１）に供給さ
れるとともに、設定回路（２２）からプリロール時間Ｔ
ｐを示すデータＴｐが減算回路（２１）に供給され、減
算回路（２１）からはキューアンプ点Ｐｃを、トラック
（１丁）のタイムコード１゛Ｃにより示す時点データＣ
Ｕ　（−５ＯＷ−Ｔｐ）が取り出される。

そして、このデータＣＵが加算回路（２３）に供給され
るとともに、乱数発生回路（２４）から所定の範囲内、
例えば±１０フレーム以内のランダムな期間を示すデー
タＲＮＤが乱数により形成され、このデータＲＮＤが加
算回路（２４）に供給されて加算回路（２４）からはデ
ータＲＮＤの加算された時点データｃＵＲＮ（−ＣＵ＋
ＲＮＤ）が取り出され、コノデータＣＩＪＲＮがラッチ
（２５）にラッチされてから比較回路（２６）に供給さ
れる。

さらに、Ｖ　Ｔ　Ｒにカセット（２）がセットされると
、ＶＴＲは再生モードとされ、このとき、ヘッド（１３
）によりテープ（１）から再生されたタイムコードＴＣ
が、アンプ（１４）を通じて比較回路（２６）に供給さ
れ、その比較出力がスイッチ回路（２７）を通じてサー
ボ回路（１８）に供給される。この場合、比較回路（２
６）は、データＣＵＲＮと’１’　Ｃとを比較して両者
の一致を検出するとともに、その比較出力に基づいてサ
ーボ回路（１６）を制御してモータ（１７）を制御する
ものであり、Ｃ０ＲＮ≠ＴＣのときには、サーボ回路（
１８）によりモータ（１７）が駆動され、ＣＵＲＮ−Ｔ
　Ｃニなると、モータ（１７）は駆動されなくなる。

したがって、テープ（１）は、キャプスタン（１５）及
びピンチローラ（１６）により、Ｔ　Ｃ−Ｃ０ＲＮとな
る点まで走行され、このＴ　Ｃ−ＣＩＩＲＮの点まで走
行されると、その走行は停止されて頭出し状態（再生ボ
ーズモード）とされる、　、 この場合、テープ１１）は、Ｔ　Ｃ−Ｃ０ＲＮの点で停
止するが、ＣＵＲＮ−ＣＵ　＋　ＲＮＤであるから、テ
ープ（１１は、データＣＵに対応する本来のキューアン
プ点Ｐｃに対してデータＲＮＤだけずれたトランク位置
で停止することになる。そして、データＲＮＤは、例え
ば±ｌＯフレーム以内の乱数であるから、テープ（１１
は、本来のキューアップ点Ｐｃに対して、±１０フレー
ムの範囲内ではばらついたトラック位置で停止すること
になり、すなわち、テープ（１）は、本来のキューアッ
プ点Ｐｃに対して、±１０フレームの範囲内でばらつい
たトラック位置で頭出し状態となる。

そして、コマーシャルの再生開始時刻ＴＲよりも期間Ｔ
ｐだけ前の時刻になると、ＶＴＲは再生モードとされる
とともに、続く期間′ｌ″ｐに調相が行われる。

すなわち、（３０）は、このＶ　’ｆ”　Ｈに対して再
生開始などの指示を行う操作キー、あるいは上位のコン
ビエータなどの制御システムを示し、このシステム（３
０）から、テープ（１）のコマーシャルの再生開始時刻
よりも期間Ｔｐだけ前の時刻になると、サーボ回路（１
８）に制御信号が供給されてＶＴＲは再生モードとされ
、テープ（１）は頭出し点から走行を開始する。

また、システム（３０）からは、コマーシャルの再生開
始時刻の基準となるタイムコードＣＭＴＣも取り出され
る。このタイムコードＣＭＴＣは、これが所定値ＴＲに
なったとき、テープ（１）のコマーシャルが、その開始
点Ｐｓから再生されるものである。

このため、このタイムコードＣＭＴＣがオフセット回路
（２９）に供給されてコードＣＭＴＣは時刻ＴＲに、値
ＳＵＮとなる時刻データ０ＦＴＣにオフセットされ、こ
のデータ０ＦＴＣが比較回路（２８）に供給されるとと
もに、アンプ（１４）からのタイムコードＴＣが比較回
路（２８）に供給され、その比較出力がスイッチ回路（
２７）を通じてサーボ回路（１８）に供給される。

したがって、テープ（１１のコマーシャルの再生開始時
刻よりも期間Ｔｐだけ前の時刻になると、システム（３
０）によりサーボ回路（１８）がトリガされてキャプス
タン（１５）及びピンチローラ（１６）によりテープ（
１）の走行が開始されるとともに、以後、比較回路（２
８）の比較出力に基づいてサーボ回路（１８）によりテ
ープ（１）の走行速度が制御され、すなわち、調和が行
われる。

そして、この調和により、時点ＴＲにテープ（１）のコ
マーシャル開始点Ｐｓが再生位置となり、時点ＴＲにな
ると、開始点Ｐｓからコマーシャルが再生される。

なお、コマーシャルの再生が終了すると、テープ＋１１
は例えば始端まで巻き戻されてからカートマシンに収納
される。

こうして、テープ（１）のコマーシャルの再生が行われ
るが、この場合、特にこの発明によれば、頭出し時、本
来のキューアップ点Ｐｃよりも、乱数ＲＮＤの分だけば
らついたトラック位置がテープ（１）の頭出し位置とな
るように、テープ（１）の頭出し位置を不均一にしてい
るので、頭出しにより再生ボーズモードにあるとき、回
転ヘッドにより走査されるトラックはばらつくことにな
り、したがって、テープ（１）のダメージが小さくなり
、寿命が長くなる。

第２図は、制御回路（２０）を構成しているマイコンの
、頭出し時におけるフローチャートを示し、これは、カ
セット（２）がＶＴＲにセットされるとき、実行される
。

すなわち、カセット（２）がＶＴＲにセットされるとき
、バーコードリーグ（１１）によりカセット（２）のラ
ベル（３）からデータＩＤ〜０υＲが読み取られるが、
これらデータ１ＯＮＤＵＲのうち、データＳＯ？１がス
テップ（４１）により取り出され、次にステップ（４２
）においてデータＳＯＨからプリロール時間′ｒｐのデ
ータＴｐが減算されてキューアップ点Ｐｃを示すタイム
コードのデータＣＵとされ、続いてステップ（４３）に
おいてデータＣＵに乱数ＲＮＤが加算されてデータＣＵ
ＲＮとされる。

そして、このデータＣＩＩＲＮが、ステップ（４４）に
おいてアンプ（１４）からのタイムコードＴＣと比較さ
れ、ＣＵＲＮ＃　Ｔ　Ｃのときにはステップ（４５）に
よりＶＴＲの再生モードのままとされ、ＣＵＲＮ−Ｔ　
Ｃになると、ステップ（４６）によりＶ　’ｌ’　）２
は再生ボーズモードとされる。

したがって、ＶＴＲは、本来のキューアップ点Ｐｃに対
して、乱数ＲＮＤに対応してばらついたトランク位置で
頭出し状態となり、コマーシャルの再生モードになるま
での待機期間に、キューアンプ点Ｐｓのトラックだけが
回転ヘッドにより走査されてダメージを受けるというこ
とがなくなる。

第３図に示す例においては、やはり制御回路（２０）が
マイコンにより構成されているので、その機能をハード
ウェアにより模擬的に示している。

そして、この例においては、減算回路（２１）からのキ
ューアップ点ＰｃのデータＣＵがラッチ（２５）を通じ
て比較回路（２６）に供給されるとともに、アンプ（１
４）からのタイムコードＴＣが加算回路（２３）に供給
されて乱数ＲＮＤが加算されたデータＴＣＲＮとされ、
このデータＴＣＲＮが比較回路（２６）に供給され、以
後、上述と同様の制御が行われる。

したがって、この例においては、ＣＵ　−ＴＣＲＮとな
るトラック位置、すなわち、本来のキューアップ点Ｐｃ
に対して乱数ＲＮＤに対応してばらついたトランク位置
で再生ポーズモードとなって頭出し状態となる。

第４図は、この第３図の処理内容をソフトウェアが処理
するときのフローチャートで示したものである。

なお、テープ１１）にはユーザーズビットがあり、ここ
には、放送局側で任意のデータを書き込めるので、ユー
ザーズビットにテープ（１１の再生回数を書き込むとと
もに、この再生回数にしたがって、例えば再生回数を１
０で除算した余りにしたがって頭出し点を本来のキュー
アップ点Ｐｃからばらつかせてもよい。

〔発明の効果〕

この発明によれば、頭出し時、本来のキューアップ点Ｐ
ｃよりも、乱数ＲＮＤＯ分だけばらついたトラック位置
がテープ（１）の頭出し位置となるように、テープ（１
）の頭出し位置を不均一にしているので、頭出しにより
再生ポーズモードにあるとき、回転ヘッドにより走査さ
れるトラックはばらつくことになり、したがって、テー
プ（１１のダメージが小さくなり、寿命が長くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図はこの発明の一例の系統図、第２図、第
４図〜第６図はその説明のための図である。 （１）は磁気テープ、（１１）はバーコードリーダ、（
１８）はキャプスタンサーボ回路、（２０）は制御回路
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気テープまたはそのカセットから、この磁気テープに
   記録されている信号の頭出し点を示す第１のデータを取
   り出す手段と、 所定の範囲内で異なる値となる第２のデータを発生する
   手段と、 上記磁気テープからそのテープ位置を示す第３のデータ
   を再生する磁気ヘッドと、 上記第１のデータまたは上記第３のデータに、上記第２
   のデータを加算する加算手段と、上記第１のデータまた
   は上記第３のデータのうち、上記第２のデータの加算さ
   れなかったデータと、上記加算手段の出力データとを比
   較する比較手段と、 上記磁気テープを走行させる走行手段とを有し、この走
   行手段は上記比較手段の比較出力に基づいてこの比較手
   段の比較入力が一致するまで上記磁気テープを走行させ
   、 上記比較入力が一致したテープ位置を頭出し点とするよ
   うにした磁気テープの再生装置。