JP7846834B2 - 中子用樹脂組成物及び中子 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ポリビニルアルコール系樹脂及び易剥離剤を含有する中子用樹脂が開示されている。
本開示(2)は、前記ポリビニルアルコール樹脂は、重量平均分子量(Mw)が200000以下、ケン化度が72%以上99.8%以下である、本開示(1)の中子用樹脂組成物である。
本開示(3)は、前記ポリビニルアルコール樹脂は、4質量%水溶液粘度が30mPa・s以下である、本開示(1)又は(2)の中子用樹脂組成物である。
本開示(4)は、更に粒子フィラーを含有し、下記式(1)で算出される中子用樹脂組成物単位質量当たりの前記粒子フィラーの総表面積が10m2/g以上である、本開示(1)、(2)又は(3)の中子用樹脂組成物である。
B:粒子フィラーの平均粒子径(m)
D:中子用樹脂組成物中の粒子フィラーの含有量(質量%)
E:粒子フィラーの密度(g/m3)
本開示(5)は、前記粒子フィラーの平均粒子径が1nm以上100nm以下である、本開示(4)の中子用樹脂組成物である。
本開示(6)は、前記粒子フィラーの含有量が5質量%以上70質量%以下である、本開示(4)又は(5)の中子用樹脂組成物である。
本開示(7)は、易剥離剤を0.1質量%以上2質量%以下含有する、本開示(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)の中子用樹脂組成物である。
本開示(8)は、前記易剥離剤がグリセリン脂肪酸エステル系化合物である、本開示(7)の中子用樹脂組成物である。
本開示(9)は、前記グリセリン脂肪酸エステル系化合物が、モノグリセリドステアリン酸エステル、モノグリセリドオレイン酸エステル及びジグリセリドラウリン酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である、本開示(8)の中子用樹脂組成物である。
本開示(10)は、ペレット状である、本開示(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)又は(9)の中子用樹脂組成物である。
本開示(11)は、本開示(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)又は(10)の中子用樹脂組成物を用いてなる中子である。
以下、本発明を詳述する。
上記MFRは、25g/10min以下が好ましく、20g/10min以下がより好ましく、10g/10min以下が更に好ましく、5g/10min以下が特に好ましい。MFRの下限については、特に限定されるものではないが、中子を成型するための成型機で成型できれば良く成型機の能力に依存する。
上記MFRは、例えば、初期重量7.5g、測定の時間間隔0.25分の条件等として、ASTM D 1238に準拠した方法により測定することができる。
上記中子用樹脂組成物は、ポリビニルアルコール樹脂を含有する。
ポリビニルアルコール樹脂を用いることで、水に浸漬することなどにより成形体から容易に除去することができる。
上記重合度は、180以上がより好ましく、200以上が更に好ましく、220以上が更によりに好ましく、3400以下が好ましく、2300以下がより好ましく、1200以下が更に好ましく、900以下が更により好ましい。
上記重合度は、例えば、ケン化前のポリ酢酸ビニルをゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定することやJIS K6726に準拠して水溶液の粘度を測定することで求めることができる。
上記範囲とすることで、水に対する溶解性を充分に発揮することができる。
上記ケン化度は、80モル%以上がより好ましく、87モル%以上が更に好ましく、92モル%以上が更により好ましく、95モル%以上が特に好ましく、99.5モル%以下がより好ましく、99モル%以下が更に好ましい。
上記ケン化度は、例えば、JIS K6726に準拠した方法により測定することができる。ケン化度は、ケン化によりビニルアルコール単位に変換され得るビニルエステル単位のうち、実際にビニルアルコール単位に変換されている単位の割合を示す。
上記ケン化度は、例えば、ケン化条件、すなわち加水分解条件を調整することで制御できる。
上記変性ポリビニルアルコール樹脂としては、例えば、スルホン酸基、ピロリドン環基、アミノ基、カルボキシル基等の親水性基等の変性基によって変性されたものが挙げられる。なお、これらの親水性基は、上記官能基に加えて、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の塩も含む。
なお、2種以上のポリビニルアルコール樹脂を含む場合、ポリビニルアルコール樹脂全体の重量平均分子量(Mw)は、各樹脂の重量平均分子量とその重量分率に基づいて算出され、各ポリビニルアルコール樹脂の重量平均分子量にその重量分率を乗じた値を合計することで求められる。2種以上のポリビニルアルコール樹脂を含む場合の重量平均分子量(Mw)は、8000以上が好ましく、9000以上がより好ましく、10000以上が更に好ましく、11000以上が更により好ましく、15500以上が特に好ましく、17000以上が特により好ましく、200000以下が好ましく、150000以下がより好ましく、100000以下が更に好ましく、50000以下が更により好ましく、40000以下が特に好ましい。
更に可塑剤を含有する場合はマトリックス全体の平均分子量として可塑剤及びPVA全体を重量平均分子量の計算に含めるべきであり、その重量平均分子量(Mw)は上記と同じく各樹脂の重量平均分子量とその重量分率に基づいて算出され、各可塑剤及びポリビニルアルコール樹脂の重量平均分子量にその重量分率を乗じた値を合計することで求められる。可塑剤及び1種以上のポリビニルアルコール樹脂を含む場合の重量平均分子量(Mw)は、8000以上が好ましく、9000以上がより好ましく、10000以上が更に好ましく、14000以上が更により好ましく、15500以上が特に好ましく、20000以上が更に特に好ましく、22000以上が特により好ましく、150000以下が好ましく、100000以下がより好ましく、50000以下が更に好ましく、40000以下が更により好ましい。
上記重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)は、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定すること、ケン化前のポリビニルエステルをGPC法により測定すること、ポリビニルアルコール樹脂を再エステル化して得られたポリビニルエステルをGPC法により測定すること、JIS K6726に準拠して水溶液の粘度を測定すること等により求めることができる。例えば、ポリスチレンを標準とし、TSKgel(東ソー社)、PLgel(AMR社)、KF-806、KF-807(Shodex社)等のカラムを使用することができる。
上記4質量%水溶液粘度は3mPa・s以上が好ましく、5mPa・s以上がより好ましく、20mPa・s以下が好ましく、10mPa・s以下がより好ましい。
上記4質量%水溶液粘度は、例えば、JIS K6276 3.11.1 回転粘度計法に準拠した方法により測定することができる。
上記ポリビニルアルコール樹脂は、重合度、ケン化度等が異なる複数種のポリビニルアルコール樹脂を含んでいてもよい。上記ポリビニルアルコール樹脂が複数種のポリビニルアルコール樹脂を含む場合、上記ポリビニルアルコール樹脂の含有量は、複数種のポリビニルアルコール樹脂の合計含有量を表す。
他の不飽和モノマーとしては、上記ビニルエステル以外のモノマーであって、ビニル基等の不飽和二重結合を有するモノマーが挙げられる。具体的には、例えば、オレフィン類、(メタ)アクリル酸及びその塩、(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸以外の不飽和酸類、その塩及びエステル、(メタ)アクリルアミド類、N-ビニルアミド類、ビニルエーテル類、ニトリル類、ハロゲン化ビニル類、アリル化合物、ビニルシリル化合物、酢酸イソプロペニル、スルホン酸基含有化合物、アミノ基含有化合物等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸以外の不飽和酸類、その塩及びエステルとしては、マレイン酸及びその塩、マレイン酸エステル、イタコン酸及びその塩、イタコン酸エステル、メチレンマロン酸及びその塩、メチレンマロン酸エステルなどが挙げられる。
(メタ)アクリルアミド類としては、アクリルアミド、n-メチルアクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド等が挙げられる。
N-ビニルアミド類としては、N-ビニルピロリドン等が挙げられる。
ビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n-プロピルビニルエーテル、i-プロピルビニルエーテル及びn-ブチルビニルエーテル等が挙げられる。
ニトリル類としては、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
ハロゲン化ビニル類としては、塩化ビニル及び塩化ビニリデン等が挙げられる。
アリル化合物としては、酢酸アリル及び塩化アリル等が挙げられる。
ビニルシリル化合物としては、ビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
スルホン酸基含有化合物としては、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸などの(メタ)アクリルアミドアルカンスルホン酸及びその塩、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩などが挙げられる。
アミノ基含有化合物としては、アリルアミン、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等が挙げられる。
上記中子用樹脂組成物は、更に、粒子フィラーを含有することが好ましい。
粒子フィラーを含有することにより、耐熱性をより高めることができる。
B:粒子フィラーの平均粒子径(m)
C:中子用樹脂組成物の量(g)
D:中子用樹脂組成物中の粒子フィラーの含有量(質量%)
E:粒子フィラーの密度(g/m3)
上記式(1)は下記式(2)により説明される。
上記粒子フィラーの総表面積はくぼみや細孔部の面積を考慮しないことが重要であるため、上記式(2)においては粒子フィラーを球体近似して中子用樹脂組成物単位質量当たりの粒子フィラーの総表面積を算出している。
上記単位質量当たりの総表面積を10m2以上とすることで、耐熱性をより高めて、スーパーエンジニアリングプラスチックの成形条件においても変形しない中子用樹脂組成物とすることができる。
上記単位質量当たりの総表面積は、15m2/g以上がより好ましく、20m2/g以上が更に好ましく、23m2/g以上が更により好ましく、28m2/g以上が特に好ましく、35m2/g以上が特により好ましい。また、上記単位質量当たりの総表面積の上限は特に制限されるものではないが、上記粒子フィラーの平均粒子径と添加量によりおのずと規定される。総表面積については特に上限はないが、表面積を大きくするためには粒子径を小さくする必要があり、粒子径が小さくなりすぎると粒子フィラーとしての効果が小さくなる。
なお、上記粒子フィラーは1種を用いてもよく、平均粒子径や材料が異なる2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、上記単位質量当たりの総表面積は粒子フィラー毎に上記式(1)により各粒子フィラーの総表面積を算出し、これを合計することで求めることができる。
また、上記粒子フィラーの表面積は一次粒子の平均粒子径、密度及び配合量から算出するが、必ずしも粒子形状は球形に限らない。球形以外には、例えば、板状、針状、ラグビー状、中空、多孔質などが考えられ、又それらが複数連なったもしくは重なった高次構造を有していても良い。
上記平均粒子径は、2nm以上がより好ましく、3nm以上が更に好ましく、4nm以上が更により好ましく、70nm以下がより好ましく、50nm以下が更に好ましく、30nm以下が更により好ましい。また、上記平均粒子径は、5nm以上が特に好ましく、29nm以下が特に好ましい。上記範囲とすることで、粒子フィラーとポリビニルアルコール樹脂を容易に混錬、混合することができる。
上記粒子フィラーの平均粒子径は、例えば、粒度分布測定装置等により測定することができる。
上記密度は、例えば、電子比重計等により測定することができる。上記粒子フィラーの密度について、粒子フィラーが中空粒子や多孔質粒子である場合でも粒子内部の空洞や細孔を含めた体積を考慮した粒子密度を採用する。
上記金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化リチウム、酸化モリブデン、酸化バナジウム、酸化亜鉛、酸化ニッケル、酸化セシウム、酸化鉄、等が挙げられる。その他、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、金、銀、銅、白金、パラジウム、炭化ケイ素等が挙げられる。
上記炭素材料としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、ダイヤモンド等が挙げられる。
なかでも、コストパフォーマンス、入手性等の観点から、酸化チタン、カーボンブラックが好ましい。
上記融点が200℃以上の樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が挙げられる。
上記粒子フィラーの含有量は、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上が更に好ましく、19質量%以上が更により好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましく、35質量%以下が更により好ましい。
上記中子用樹脂組成物は、架橋剤を含んでいてもよい。
上記架橋剤としては、オキソ酸、ホウ素化合物、2価以上の金属水酸化物、ジアミン類、ポリアミン類等が挙げられる。また、上記酸の金属塩でもよい。
ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、テトラホウ酸等が挙げられる。
また、上記ホウ素化合物としては、上記オキソ酸として挙げられたホウ酸以外に例えば、ホウ酸の塩等が挙げられる。また、上記ホウ素化合物は、水和物であってもよい。上記ホウ酸の塩としては、硼砂、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン等の有機アミン塩等が挙げられる。
なかでも、ホウ酸、硼砂が好ましい。
上記ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、シトマル酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸、リシノール酸、リシネライジン酸、セレブロン酸、キナ酸、シキミ酸、ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、クレオソート酸、バニリン酸、シリング酸、ピロカテク酸、レソルシル酸、プロトカテク酸、ゲンチジン酸、オルセリン酸、没食子酸、マンデル酸、ベンジル酸、アトロラクチン酸、メリロト酸、フロレト酸、クマル酸、ウンベル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、シナピン酸、ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。なかでも、リンゴ酸、クエン酸が好ましい。
上記2価以上の金属水酸化物としては、例えば、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化鉄、水酸化亜鉛、水酸化マンガン、水酸化銅等が挙げられる。
上記架橋剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なかでも、上記架橋剤は、耐熱性付与と水溶性保持の両方の観点から、ホウ素化合物が好ましく、ホウ酸がより好ましい。
上記中子用樹脂組成物は、易剥離剤を含んでいてもよい。
易剥離剤を含むことで、より容易に成形体から中子用樹脂を除去することができる。
上記グリセリン脂肪酸エステル系化合物としては、例えば、モノグリセリドステアリン酸エステル、モノグリセリドオレイン酸エステル、ジグリセリドラウリン酸エステル等が挙げられる。
上記易剥離剤の含有量は、0.2質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、1.6質量%以下がより好ましく、1.1質量%以下が更に好ましい。
上記中子用樹脂組成物は、本発明を実現する範囲であれば可塑剤を含んでいてもよい。
可塑剤を含むことで、成形性を高めることができる。
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
上記中子用樹脂組成物における上記可塑剤の含有量は、0.1質量%以上が好ましく、10質量%以下が好ましい。上記範囲とすることで良好な押出、射出成型性と良好な水溶性とすることができる。
上記可塑剤の含有量は、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上が更に好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。
上記中子用樹脂組成物は、その他、酸化防止剤、着色剤、消泡剤、紫外線吸収剤、防腐剤等の添加剤を含んでいてもよい。
上記各成分を混合する方法は特に限定されないが、例えば、公知の混錬装置により混合する方法、押出成形機を用いる方法等が挙げられる。また、射出成形機のシリンダー内で混合する方法を用いてもよい。
上記中子用樹脂組成物を用いてなる中子も本発明の1つである。
上記成形方法は特に限定されないが、例えば、射出成形等が挙げられる。
上記中子とともに成形され複合体を形成する材料は特に限定されないが、上記中子用樹脂組成物は特に耐熱性に優れることから、高温で成形されるスーパーエンプラを材料として用いた場合でも、変形を防止することが可能となる。
上記スーパーエンプラを用いることで、耐熱性、耐久性、機械的強度に優れ得た成形体を得ることができる。
上記中子を除去する方法としては、例えば、水や温水に複合体を浸漬する方法が挙げられる。
上記中空部を有する成形体としては、例えば、車載配管用継手、電子機器筐体等が挙げられる。
[PVA1(ケン化度98.4モル%、重量平均分子量15000)]
温度計、攪拌機及び冷却管を備えた反応器内に、酢酸ビニルモノマー2000重量部及びメタノール200重量部を加え、窒素ガスを30分間吹き込んで窒素置換した後、反応器を60℃にて30分間加熱した。次いで、重合開始剤である2,2’-アゾビスイソブチロニトリル456.5重量部を添加した後、60℃にて4時間反応させた。反応時間終了後、反応液を冷却した。冷却後に1H-NMR測定によって重合率を測定したところ、重合率は99%であった。次いで、減圧下で、残留する酢酸ビニルモノマーをメタノールとともに除去する操作を、メタノールを追加しながら行い、ポリ酢酸ビニル50重量%を含むメタノール溶液を得た。このメタノール溶液に、酢酸ビニルに対して0.07モル%の水酸化ナトリウム量となるように水酸化ナトリウムのメタノール溶液を加え、40℃でケン化を行った。得られた固形分を粉砕し、メタノールによる洗浄を行った後、乾燥することによりPVA1を得た。得られたPVA1のケン化度をJIS K6726に準拠した方法により測定した。また、ポリビニルアルコール樹脂の重量平均分子量は、カラムとしてLF-804(SHOKO社製)を用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリスチレン換算による重量平均分子量を測定することにより求めた。その結果、ケン化度及び重量平均分子量はそれぞれ98.4モル%及び15000であった。得られたポリビニルアルコール樹脂の4質量%水溶液粘度はJIS K6276 3.11.1 回転粘度計法に準拠した方法により回転粘度計(東機産業社製「TVB-10」)を用いて測定し、3.5mPa・sであった。
[PVA2(ケン化度88.0モル%、重量平均分子量30000)]
2,2’-アゾビスイソブチロニトリルの添加量を4.2重量部に、水酸化ナトリウムのメタノール溶液の添加量を酢酸ビニルに対して0.02モル%の水酸化ナトリウム量となるように変更した以外は合成例1と同様の操作を行うことにより、ケン化度及び重量平均分子量、4質量%水溶液粘度がそれぞれ88.0モル%及び30000、5.3mPa・sであるPVA2を得た。
[PVA3(ケン化度98.4モル%、重量平均分子量22000)]
2,2’-アゾビスイソブチロニトリルの添加量を22.9重量部に、水酸化ナトリウムのメタノール溶液の添加量を酢酸ビニルに対して0.07モル%の水酸化ナトリウム量となるように変更した以外は合成例1と同様の操作を行うことにより、ケン化度及び重量平均分子量、4質量%水溶液粘度がそれぞれ98.4モル%及び22000、6.9mPa・sであるPVA3を得た。
酸化チタン1:石原産業社製 TTO-51(A)、平均粒子径20nm、密度3.7g/cm3
酸化チタン2:石原産業社製 PF-690、平均粒子径210nm、密度4.0g/cm3
カーボンブラック1:東海カーボン社製 TOKABLACK #5500、平均粒子径25nm、密度1.9g/cm3
カーボンブラック2:東海カーボン社製 seast TA、平均粒子径122nm、密度1.9g/cm3
酸化防止剤:住友化学社製、スミライザーGP
可塑剤:坂本薬品工業社製、ジグリセリンS(化学品名:ジグリセリン、分子量166.17)
易剥離剤:モノグリセリドステアリン酸エステル、花王社製 エレクトロストリッパー TS-5
なお、粒子フィラーの平均粒子径はカタログ値より引用した。また、密度については、島津製作所社製アキュピックII1345にて測定した。
ポリビニルアルコール樹脂、粒子フィラー及び酸化防止剤を表1に示す配合となるように混合し、東芝機械社製加工装置「TEM26SX」を用いて190℃~210℃の押出温度でペレタイズ加工を施し、中子用樹脂組成物のペレットを得た。
ポリビニルアルコール樹脂、粒子フィラー、酸化防止剤及び易剥離剤を表1に示す配合となるように混合し、実施例1と同様にして中子用樹脂組成物のペレットを得た。
粒子フィラーを添加せず、表1の配合となるようにポリビニルアルコール樹脂、酸化防止剤を混合した以外は実施例1と同様にして中子用樹脂組成物のペレットを得た。
ポリビニルアルコール樹脂、粒子フィラー、酸化防止剤及び可塑剤を表1に示す配合となるように混合し、実施例1と同様にして中子用樹脂組成物のペレットを得た。
得られた中子用樹脂組成物を以下の方法で評価した。結果を表1に示した。
以下の式(1)に基づいて、中子用樹脂組成物単位質量当たりの粒子フィラーの総表面積を算出した。
B:粒子フィラーの平均粒子径(m)
D:中子用樹脂組成物中の粒子フィラーの含有量(質量%)
E:粒子フィラーの密度(g/m3)
メルトインデックステスター No120-FWP(安田精機製作所社製)を用いて、ASTM D 1238に準拠した方法により、中子用樹脂組成物の初期重量7.5g、230℃、荷重10kg、測定の時間間隔は0.25分の条件で中子用樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を測定した。
直径10mmのSUS304鋼球を300℃に加熱し、常温(20℃)とした板状とした樹脂組成物上に1分間乗せた際に陥没してできた凹みの直径(mm)を測定し、2mm未満を「◎」、2mm以上3mm未満を「〇」、3mm以上を「×」として評価した。
Claims (11)
- ポリビニルアルコール樹脂を含み、
230℃、10kg荷重条件下におけるメルトフローレート(MFR)が15.7g/10min以下である、中子用樹脂組成物。 - 前記ポリビニルアルコール樹脂は、重量平均分子量(Mw)が200000以下、ケン化度が72%以上99.8%以下である、請求項1に記載の中子用樹脂組成物。
- 前記ポリビニルアルコール樹脂は、4質量%水溶液粘度が30mPa・s以下である、請求項1又は2に記載の中子用樹脂組成物。
- 更に粒子フィラーを含有し、下記式(1)で算出される中子用樹脂組成物単位質量当たりの前記粒子フィラーの総表面積が10m2/g以上である、請求項1又は2に記載の中子用樹脂組成物。
A:中子用樹脂組成物単位質量当たりの粒子フィラーの総表面積(m2/g)
B:粒子フィラーの平均粒子径(m)
D:中子用樹脂組成物中の粒子フィラーの含有量(質量%)
E:粒子フィラーの密度(g/m3) - 前記粒子フィラーの平均粒子径が1nm以上100nm以下である、請求項4に記載の中子用樹脂組成物。
- 前記粒子フィラーの含有量が5質量%以上70質量%以下である、請求項4に記載の中子用樹脂組成物。
- 易剥離剤を0.1質量%以上2質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の中子用樹脂組成物。
- 前記易剥離剤がグリセリン脂肪酸エステル系化合物である、請求項7に記載の中子用樹脂組成物。
- 前記グリセリン脂肪酸エステル系化合物が、モノグリセリドステアリン酸エステル、モノグリセリドオレイン酸エステル及びジグリセリドラウリン酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載の中子用樹脂組成物。
- ペレット状である、請求項1又は2に記載の中子用樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載の中子用樹脂組成物を用いてなる中子。
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