JP7828660B2 - 転がり軸受のシール部材 - Google Patents

転がり軸受のシール部材

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Description

本発明は、転がり軸受のシール部材及びその製造方法に関する。
自動車部品、例えば足回り部品や、エンジンまわりの補機(オルターネーター、エアコン等)等に使用される軸受にはグリースの漏出や降雨時又は悪路等を考慮して泥水又は粉塵等の浸入を防止するために、リング状の芯金の表面がゴム成形品で被覆されたシール部材が配置されている。このシール部材を構成するゴム成形品は、長期間使用していると物理的性質が低下し、硬化やひび割れが生じ、ときには軟化して粘着性を帯びてくる。この現像を劣化(老化ともいう)と称し、一般には大気中の酸素、オゾンとの反応でゴムが酸化して劣化が促進されることが多い。そこで、シール部材の劣化を防ぐために、加硫前のゴム混練り時にオゾン劣化防止剤(老化防止剤ともいう)を配合したり、加硫成形されたゴム成形品をオゾン劣化防止剤を含む溶液中に浸漬又は塗布して、ゴム中にオゾン劣化防止剤を拡散浸透させることでオゾン劣化を防止する手法が知られている(特許文献1~4)。
特開2011-140976号公報 特開昭60-139936号公報 特開平2-41331号公報 特公昭57-7908号公報
しかしながら、オゾン劣化防止剤は反応性薬品であるため、ゴム材へオゾン劣化防止剤を混練すると加硫が促進されて耐熱性が低下したり、また、オゾン劣化防止剤がゴム表面に移行して芯金との接着障害を起こしたりする可能性がある。
また、転がり軸受のシール部材は、軸受に組み込む際に、マガジンに整列して、プッシャーで1枚ずつ供給されるが、この際にゴムの被覆部で互いに固着して、供給不良の問題が発生することがある。このためシール部材どうしが固着し難いことも求められる。
また、オゾン劣化防止剤を含む溶液にゴム、グラファイトを更に含有させて、ゴム材に塗布後、架橋することで摩耗係数を小さくすることは特許文献4に記載されてはいるが、この場合でも上記と同様にシール部材どうしが固着する問題が発生するおそれがある。
したがって、本発明の目的は、オゾン劣化防止剤の機能を十分に発揮しながら、耐熱性が維持され、芯金との接着性もよく、製品とした場合にシール部材同士が固着し難い転がり軸受用シール部材及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討したところ、シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層を形成させることで、オゾン劣化防止機能を十分に発揮しながら、耐熱性が維持され、芯金との接着性もよく、製品とした場合にシール部材同士が固着し難い転がり軸受のシール部材が作製できることを見出して、本発明を完成させた。
即ち、本発明の要旨は、
[1]シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層が形成されていることを特徴とする、転がり軸受用シール部材、
[2]前記コーティング層中のオゾン劣化防止剤の含有量が50~92重量%及びシリコーンオイルの含有量が8~50重量%である、前記[1]に記載の転がり軸受用シール部材、
[3]前記シール本体が、ジエン系ゴム組成物で構成される、前記[1]又は[2]に記載の転がり軸受用シール部材、
[4]シール本体の表面に、オゾン劣化防止剤10~30重量%及びシリコーンオイル3~10重量%を含み、前記オゾン劣化防止剤と前記シリコーンオイルとが溶剤中で分散されているコーティング組成物を塗布する工程を有する、転がり軸受用シール部材の製造方法、
[5]さらに、前記コーティング組成物中の溶剤を気化する工程を有する、前記[4]に記載の転がり軸受用シール部材の製造方法、
[6]前記シール本体が、ジエン系ゴム組成物で構成される、前記[4]又は[5]に記載の転がり軸受用シール部材の製造方法
に関する。
本発明の転がり軸受用シール部材は、オゾン劣化防止機能を十分に発揮しながら、耐熱性の低下、芯金との接着性の低下等の問題が発生しにくいため、自動車部品、例えば足回り部品や、エンジンまわりの補機(オルターネーター、エアコン等)等に使用される軸受に配置することで、過酷な環境下で自動車を使用しても、転がり軸受の信頼性を保つことができる。
また、本発明の転がり軸受用シール部材は、転がり軸受への組み込みのためのシール部材どうしの固着防止性にも優れていることから、転がり軸受を効率よく製造することができる。
本発明の実施の形態に係る転がり軸受用シール部材を自動車のエンジンまわりの補機に装着した転がり軸受の構成を示す説明図であり、(a)は転がり軸受全体の断面図、(b)は要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る転がり軸受用シール部材を自動車のホイール支持用の軸受装置に用いた例を示す部分縦断面概略図である。 内方の回転用シールの要部拡大縦断面図である。 固着性試験の実施方法を示した説明図である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。なお、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
〔転がり軸受の構造例〕
図1は本発明の実施の形態に係る転がり軸受用シール部材を自動車のエンジンまわりの補機に装着した転がり軸受の構成を示す説明図であり、深溝玉軸受を例として示している。また、図1(a)は転がり軸受1全体の断面図、図1(b)は要部拡大断面図である。
なお、本明細書において、回転用シールを装着した状態で、回転側部材である径方向内側部材の回転軸の方向を「軸方向」、軸方向に直交する方向を「径方向」という。
また、自動車のホイール支持用の軸受装置において、自動車の車体から車輪側に向かう方向を「外方」、その反対方向を「内方」という。
図1において、転がり軸受1は、内輪2と外輪3とが、保持器4により保持された転動体5,…を介して相対的に回転するものであり、内輪2と外輪3との間には潤滑剤としてグリース10が封入される。また、転動体5,…の軸受幅方向左右には、内輪2と外輪3との間の環状開口Aを塞ぐ、正面視略円環状のシール部材11及び内輪2の外周面に形成された周溝6により構成される密封装置が設けられている。このシール部材11は、シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層が形成されたものである。シール部材11は、転がり軸受1の内輪2と外輪3との間の軸受幅方向左右の環状開口A,Aの少なくともどちらかに装着される。(図1に示すような転がり軸受1の両側を密封する両シールド形ではなく、使用箇所によっては転がり軸受1の片側だけを密封する片シールド形としてもよい。)そして、図1(b)に示すように、シール部材11は、鉄製の鋼板(SPCC、SECC等)からなる環状の芯金12の外周部と内周部に連続して合成ゴム等の弾性体13を加硫接着により被覆し、弾性体13の先端部をリップ構造としたものであり、前記リップ構造は、内周側(内輪2側)内側の主リップ14及び外側のダストリップ15並びに外周側(外輪3側)の外径リップ16からなる。
なお、主リップ14は、転がり軸受1内部に充填されたグリース10の漏洩を防止するとともに外部からの異物の浸入を防止するためのもの、ダストリップ15は、ラビリンスシール効果により外部からの異物の浸入を減少させるためのものである。また、外径リップ16は、外輪3の内周面に形成された外輪周溝7に嵌着されてシール部材11を軸受1に対して位置決め固定するとともに、シール部材11の外径部からの異物の浸入を防止するためのものである。さらに、ダストリップ15には凹条15Aが形成されており、シール部材11は、ダストリップ15と主リップ14との間に侵入した水又は泥水等を排出しやすくする機能も有している。図1において主リップ14が内輪周溝6に摺接する接触タイプのシール部材を説明しているが、ラビリンス隙間を設けて内輪周溝6に接触しない非接触タイプのシール部材にも本発明は適用可能である。
図2の部分縦断面概略図は、本発明の実施の形態に係る転がり軸受用シール17A,17Bを自動車のホイール支持用の軸受装置21に用いた例を示している。
軸受装置21は、外周面に内輪軌道面22Aが形成された、車輪とともに回転する内輪22、及び内周面に外輪軌道面23Aが形成された、車体と一体の外輪23、並びに、内輪軌道面22A及び外輪軌道面23A間を転動する転動体である玉24,24,…等を有する軸受を備える。
また、軸受装置21は、内輪22及び外輪23間の内方及び外方の端部(内方の玉24,…よりも内方、及び外方の玉24,…よりも外方)に、泥水等の浸入を防止するとともに潤滑用グリースの漏出を防止する回転用シール17A,17Bを備える。
〔転がり軸受用シール部材の構造例〕
(内方の転がり軸受用シール部材)
図3の要部拡大縦断面図に示すように、本発明の実施の形態に係る内方の転がり軸受用シール17Aは、ステンレス鋼板によりプレス加工で製造されるスリンガ18、鉄製の鋼板(SPCC,SECC等)によりプレス加工で製造される芯金19、及び芯金19と一体化された転がり軸受用シール部材20を備える。このシール部材20は、シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層が形成されたものである。
シール部材20は、芯金19に接合された基部20A、及び、基部20Aから延びるシールリップ部20B,20C,20Dからなり、シールリップ部20Bの先端は、スリンガ18のフランジ18Bの内面(外方側の面)に、シールリップ部20C,20Dの先端は、スリンガ18のスリーブ18Aの外周面に摺接させる。また、基部20Aは、芯金円筒19Aを被うように周方向外方へ延びる外周シール部20Eを有する。
スリンガ18は、円筒状のスリーブ18A、及びスリーブ18Aの軸方向の一端から径方向外方へ延びるフランジ18Bからなり、ステンレス鋼製のスリーブ18Aを鉄鋼製の径方向内側部材である内輪22に装着する。
芯金19は、円筒状の芯金円筒19A、及び芯金円筒19Aの軸方向の一端から径方向内方へ延びる芯金フランジ19Bからなり、鉄製の鋼板(SPCC,SECC等)からなる芯金円筒19Aを鉄鋼製の径方向外側部材である外輪23に装着する。
鉄製の鋼板(SPCC,SECC等)からなる芯金19の芯金円筒19Aを鉄鋼製の径方向外側部材である外輪23に圧入することにより、芯金19及びシール部材20は外輪23に固定される。
ここで、芯金19と外輪23との金属同士の嵌合部Cは、外周シール部20Eにより密封される。
ステンレス鋼製のスリンガ18のスリーブ18Aを鉄鋼製の径方向内側部材である内輪22に圧入することにより、スリンガ18は内輪22に固定される。
〔転がり軸受用シール部材〕
本発明の転がり軸受用シール部材(以下、本発明のシール部材ともいう)は、シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層が形成されていることを特徴とし、このように、オゾン劣化防止剤がシール本体の表面にコーティングされていることで、オゾン劣化防止剤のオゾン劣化防止機能が十分に発揮される構成となっており、また、シール本体中にオゾン劣化防止剤が含有されていないために、シール本体の耐熱性や芯金との接着性が維持低下等の問題が発生し難いという利点がある。
前記シール本体は、ゴム組成物から構成されるものであり、具体的には、前記ゴム組成物が公知の手法に基づいて加硫処理された後、シート成形等の成形処理されたゴム成形体をいう。
前記ゴム組成物としては、ジエン系ゴム組成物、天然ゴム(NR)組成物、イソプレンゴム(IR)組成物等が挙げられ、耐油性や耐熱性の観点から、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等のジエン系ゴム組成物が好ましい。
前記シール本体の表面に形成されるコーティング層とは、コーティング組成物から溶剤を気化させた状態のものをいい、ここでいう含有量は、オゾン劣化防止剤とシリコーンオイルの割合をいう。
前記コーティング層に含まれる前記オゾン劣化防止剤は、例えば、ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、p-フェニレンジアミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導体系、モノ、ビス、トリス、ポリフェノール系、チオビスフェノール系、ヒンダートフェノール系、亜リン酸エステル系、イミダゾール系、ジチオカルバミン酸ニッケル塩系、リン酸系のオゾン劣化防止剤等が挙げられる。
例えば、p-フェニレンジアミン系のオゾン劣化防止剤としては、N-フェニル-N’-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N-(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-1,4-フェニレンジアミン等が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上を併用することができる。
前記コーティング層中のオゾン劣化防止剤の含有量は、オゾン劣化防止剤の効果を効果的に発揮させる観点から、50~92重量%が好ましい。
本発明における前記コーティング層は、コーティング組成物から溶剤を気化させた状態のもので構成される。したがって、前記コーティング層中の含有量とは、コーティング層に含まれるオゾン劣化防止剤とシリコーンオイルとの割合をいう。
前記コーティング層に含まれるシリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルのほか、各種の変性シリコーンオイル等が挙げられる。
前記コーティング層中のシリコーンオイルの含有量は、8~50重量%が好ましい。
また、前記コーティング層では、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化劣化防止剤等の任意成分を含有していてもよい。
前記コーティング層に含まれるシリコーンオイルは不揮発性の液体であり、実使用温度でほとんど揮発しない液体であるため、前記コーティング層は所定の粘度を有する液状物となっているが、その厚みとしては、オゾン劣化防止剤の効果が発揮されやすく、かつ、シール部材のゴム弾性や追随性が良好になる範囲であればよい。
本発明のシール部材は、例えば、前記シール本体の表面に、前記オゾン劣化防止剤10~30重量%及び前記シリコーンオイル3~10重量%を含み、前記オゾン劣化防止剤と前記シリコーンオイルとが溶剤中で分散されているコーティング組成物を塗布することで製造することができる。
前記溶剤としては、トルエン、キシレン、アセトン等が挙げられるが、特に限定はない。
前記塗布方法としては、浸漬方法、スプレー方法、刷毛塗り、ディスペンサー塗布等が挙げられるが、特に限定はない。
また、前記コーティング組成物を塗布した後、前記コーティング組成物中の溶剤を気化することで、ベアリングレースに挿入することが可能なシール部材を製造することができる。
前記気化方法としては、オーブンで乾燥させる方法、熱風乾燥等が挙げられるが、特に限定はない。
以上のようにして得られる本発明のシール部材は、オゾン劣化防止機能を十分に発揮しながら、耐熱性の低下、芯金との接着性の低下等の問題が発生しにくく、また、転がり軸受への組み込みのためのシール挿入性にも優れるという利点がある。
次に、本発明を実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1~6)
シリコーンオイル(ジメチルシリコーンオイル)及びオゾン劣化防止剤(N-フェニル-N’-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N-(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-1,4-フェニレンジアミン)及びトルエンの配合量を、表1に記載のようにしたコーティング組成物を作製した。
次いで、予め所定の加硫成形を行ったNBR材のシール本体に対して、実施例1~6で得られたコーティング組成物を浸漬塗布し、120℃×10分間オーブンで乾燥をおこなって溶剤を気化することで、表面全面にシリコーンオイル及びオゾン劣化防止剤を含有するコーティング層を有するシール部材を作製した。
前記シール部材は、試験サンプルとして、以下の試験例に用いた。
(比較例1)
前記コーティング層がないNBR材のシール本体を、試験サンプルとした。
(比較例2)
コーティング組成物のかわりに、市販の水溶性シリコーンエマルション(ライオンスペシャリティケミカルズ製)を用いて前記シール部材の表面全面をコーティングしたものを試験サンプルとした。
(比較例3、4)
シリコーンオイル、オゾン劣化防止剤、トルエン及び水溶性シリコーンエマルションの配合量を、表1に記載のようにした以外は、実施例1と同様にしてコーティング組成物を作製した。
次いで、得られたコーティング組成物を用いて、実施例1と同様にして表面全面にシリコーンオイル及びオゾン劣化防止剤を含有するコーティング層を有するシール部材を作製し、試験サンプルとした。
(試験例1:固着性試験)
試験サンプル20枚を重ねて、上方向から圧力(約860g)をかけた状態で、40℃で21時間静置した後、図4に示すようにプッシュプルゲージ(大場計器製作所製)に装着して横方向から押し出し力をかけ、試験サンプル1枚を取り出せる解除力(gf)を、20枚全部について測定し、下記の評価基準に基づいて固着性を評価した。その結果を表1に示す。
評価基準:
〇:解除力が80gf以上の試験サンプルが5枚未満
×:解除力が80gf以上の試験サンプルが5枚以上
(試験例2:オゾン劣化試験)
JIS D 0205(1976)自動車部品の耐候性試験方法に準じて、試験サンプルを温度60±2℃、オゾン濃度200±5ppmの環境下で6時間静置した後、クラックの有無を目視で確認した。その結果を表1に示す。
また、実施例5においては、ISO 1431-1A(2012)オゾン露出下での亀裂形成に対する耐性の特定に準じて、試験サンプルを温度25℃、オゾン濃度200±5pphm、オゾン流量30mm/s、伸長率5%の環境下で48時間静置した後、クラックの有無を目視で確認した。その結果を表1に示す。
評価基準:
〇:クラックなし
×:クラックあり
(試験例3:防錆性試験)
芯金にSPCC鋼板を用い円環状のシールを作製した。その後、本処理を施したシールを80℃×90%(RH)雰囲気下で24時間放置した。24時間後、シールの鋼板が露出している箇所に目視にて錆が確認できなかった処理内容を「○」とし錆を確認した処理内容を「×」とした。その結果を表1に示す。
表1に示す固着性試験の結果から、実施例1~6で得られたシール部材は、いずれも解除力が低く、シール部材同士が固着し難いものであることがわかる。
また、オゾン劣化試験の結果から、実施例1~6で得られたシール部材は、いずれも亀裂が見られないことから、オゾン劣化防止剤の機能が十分に発揮されていることがわかる。実施例5については、48時間オゾンに曝露した後でも亀裂が見られず、優れたオゾン劣化防止機能が発揮されていることがわかる。
また、防錆性試験の結果から、実施例1~6で得られたシール部材は、いずれも評価が〇であることから、防錆性に優れることがわかる。
また、防錆性試験においては、実施例1~6で得られたシール部材は、試験後でもSPCC鋼板との接着性が維持されていたことから、シール部材として芯金との接着性がよく、耐熱性も維持されていることがわかる。
一方、比較例1のシール本体のみでは、シール部材同士が固着し易く、オゾン劣化試験でも亀裂があり、しかも防錆性の評価も悪いものであった。
比較例2のシール部材は、比較例1のもの比べて固着性は改善されたものの、防錆性は悪化した。
比較例3のシール部材は、シール部材同士が固着し易いものであった。
比較例4のシール部材は、オゾン劣化防止剤の機能が十分に発揮されないものであった。
1 転がり軸受
2 内輪
3 外輪
4 保持器
5 転動体
6 内輪周溝
7 外輪周溝
10 グリース
11 シール部材
12 芯金
13 弾性体
14 主リップ
15 ダストリップ
15A 凹条
16 外径リップ
A 環状開口
17A,17B 転がり軸受用シール
18 スリンガ
18A スリーブ
18B フランジ
19 芯金
19A 芯金円筒
19B 芯金フランジ
20 シール部材
20A 基部
20B,20C,20D シールリップ部
20E 外周シール部
21 軸受装置
22 内輪(径方向内側部材)
22A 軌道面
23 外輪(径方向外側部材)
23A 軌道面
24 玉(転動体)
C,D 金属同士の嵌合部

Claims (6)

  1. シール本体の表面にオゾン劣化防止剤及びシリコーンオイルを含むコーティング層が形成されていることを特徴とする、転がり軸受用シール部材。
  2. 前記コーティング層中のオゾン劣化防止剤の含有量が50~92重量%及びシリコーンオイルの含有量が8~50重量%である、請求項1に記載の転がり軸受用シール部材。
  3. 前記シール本体が、ジエン系ゴム組成物で構成される、請求項1又は2に記載の転がり軸受用シール部材。
  4. シール本体の表面に、オゾン劣化防止剤10~30重量%及びシリコーンオイル3~10重量%を含み、前記オゾン劣化防止剤と前記シリコーンオイルとが溶剤中で分散されているコーティング組成物を塗布する工程を有する、転がり軸受用シール部材の製造方法。
  5. さらに、前記コーティング組成物中の溶剤を気化する工程を有する、請求項4に記載の転がり軸受用シール部材の製造方法。
  6. 前記シール本体が、ジエン系ゴム組成物で構成される、請求項4又は5に記載の転がり軸受用シール部材の製造方法。

JP2023556440A 2021-10-26 2022-10-24 転がり軸受のシール部材 Active JP7828660B2 (ja)

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