JP7544468B2 - 防災設備 - Google Patents
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Description
本発明は、火災感知器と受信機を備える防災設備であって、
受信機は、
火災感知器から受信した所定の火災情報信号に基づき火災の発生に係る所定の判定をしたときに所定の火災警報処理を行う受信制御部と、
火災の発生に係る所定の判定をしたときに、放送用の報知装置から少なくとも音による火災報知及び所定の補助放送の少なくともいずれか一方を行う放送制御部と、
を備え、
放送制御部は、所定の補助放送として、記憶している放送メッセージ及びアナウンスマイクを用いたアナウンスのいずれかを選択して放送することを特徴とする。
前記受信機は、ディスプレイを備え、前記受信制御部は、前記火災の発生に係る所定の判定をしたときに、前記ディスプレイの一部に火災発生と火災発生場所を示す火災警報画面を表示し、前記放送制御部は、前記火災の発生に係る所定の判定をしたときに、前記ディスプレイに表示された前記火災警報画面と共に、前記放送に必要な操作を行う放送画面を表示する。
放送画面には、
火災の発生に係る所定の判定をしたときに、放送を出力する地区を選択する放送地区選択部と、
所定の放送を指示する放送指示スイッチと、
全ての地区に対する放送を指示する一斉放送スイッチと、
が設けられ、
放送制御部は、
放送指示スイッチの操作を受付けたときに、放送地区選択部により選択された地区に放送を行い、
一斉放送スイッチの操作を受付けたときに全ての地区に放送を行う。
放送地区選択部は、放送画面に地区名と選択スイッチの組を一覧表示し、放送制御部は、選択スイッチの操作を検出して放送地区を選択する。
放送地区選択部は、地区名と選択スイッチの組に、出火地区表示灯と放送地区表示灯を加えて一覧表示し、
放送制御部は、火災発生時に該当する出火地区表示灯を作動し、選択スイッチの操作時に該当する放送地区表示灯を作動する。
放送地区選択部は、放送画面に放送地区に分けられた建物立体図を表示し、放送制御部は、建物立体図の操作された位置を検出して放送地区を選択する。
放送制御部は、放送画面に放送の放送内容を表示する。
放送制御部は、放送を外国語放送とした場合、放送画面に外国語放送の放送内容を原文で表示すると共に外国語放送の訳文を表示する。
放送制御部は、放送画面の操作により所定の地区の火災発生に対応して系列的に放送を行う地区を設定した放送シナリオを生成して記憶し、所定の地区で火災が発生したときに放送シナリオを放送画面に表示する。
放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンス原稿と原稿表示条件を生成して記憶し、原稿表示条件が成立したときにアナウンス原稿を放送画面に表示する。
放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンスマイクを用いたアナウンス放送の繰り返しを設定した場合、アナウンスマイクを用いたアナウンス放送を記憶した後に繰り返し放送する。
放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンスマイクを用いたアナウンス放送と地区音響警報の繰り返しを設定した場合、アナウンスマイクを用いたアナウンス放送を記憶した後に、地区音響警報を挟んでアナウンス放送を繰り返す。
受信機は、
タッチパネル付きのディスプレイを備え、
受信制御部は、火災発生時にディスプレイに火災発生と火災発生場所を示す火災警報画面を表示し、
受信機盤面に、放送に必要な操作を行う放送操作部が設けられる。
受信機盤面の放送操作部には、
火災発生時に放送を出力する地区を選択する放送地区選択部と、
所定の感知器発報放送を指示する感知器放送スイッチと、
所定の火災放送を指示する火災放送スイッチと、
所定の非火災放送を指示する非火災放送スイッチと、
全ての地区に対する前記火災放送を指示する一斉放送スイッチと、
火災放送の復旧停止を指示する火災復旧スイッチと、
が設けられ、
放送制御部は、感知器放送スイッチ、火災放送スイッチ、又は非火災放送スイッチの操作を受付けたときに、放送地区選択部により選択された地区に、感知器発報放送、火災放送、又は非火災放送を行わせ、一斉放送スイッチの操作を受付けたときに全ての地区に前記火災放送を行わせ、火災復旧スイッチの操作を受付けたときに火災放送を復旧停止させる。
受信機盤面の放送地区選択部は、放送画面に地区名と選択スイッチの組を一覧表示し、放送制御部は、前記選択スイッチの操作を検出して放送地区を選択する。
受信機盤面の放送地区選択部は、地区名と選択スイッチの組に、出火地区表示灯と放送地区表示灯を加えて一覧表示し、
放送制御部は、火災発生時に該当する出火地区表示灯を作動し、選択スイッチの操作時に該当する放送地区表示灯を作動する。
本発明は、火災感知器と受信機を備える防災設備に於いて、受信機に、火災感知器から受信した所定の火災情報信号に基づき火災の発生に係る所定の判定をしたときに所定の火災警報処理を行う受信制御部と、火災の発生に係る所定の判定をしたときに、放送用の報知装置から少なくとも音による火災報知及び所定の補助放送の少なくともいずれか一方を行う放送制御部と、が設けられたため、放送のうち特に非常放送について、専用の非常放送盤を別に設置する必要がないことから防災設備と非常放送設備の設置スペースが低減し、非常放送設備の操作に必要な火災表示や出火階表示等は受信機の表示をそのまま利用することで重複した表示が不要となり、また、防災担当者等は受信機で非常放送の操作ができることから、火災発生という緊急時の火災対処と連携した非常放送の操作や対処を迅速且つ適切に行うことができ、高い操作性が確保される。
また、前記受信機は、ディスプレイを備え、前記受信制御部は、火災の発生に係る所定の判定をしたときに、ディスプレイの一部に火災発生と火災発生場所を示す火災警報画面を表示し、放送制御部は、火災の発生に係る所定の判定をしたときに、ディスプレイに表示された火災警報画面と共に、放送に必要な操作を行う放送画面を表示するようにしたため、火災発生時に、火災発生と火災発生地区等の火災情報と放送の操作部が1画面に例えば上下に分けて表示され、非常放送を行う地区を設定して放送を起動する等の操作を行い易くできる。
また、放送画面には、火災の発生に係る所定の判定をしたときに、放送を出力する地区を選択する放送地区選択部と、所定の放送を指示する放送指示スイッチと、全ての地区に対する放送を指示する一斉放送スイッチとが設けられ、放送制御部は、放送指示スイッチの操作を受付けたときに、放送地区選択部により選択された地区に放送を行い、一斉放送スイッチの操作を受付けたときに全ての地区に放送を行うようにしたため、従来、非常放送盤の盤面に配置されたスイッチで行っていた非常放送の操作を、受信機に設けられたディスプレイの画面上で行うことができ、また、非常放送の操作に必要なスイッチ類をスイッチ名称と合わせて画面表示できることで、高い操作性が得られる。
また、放送地区選択部は、放送画面に地区名と選択スイッチの組を一覧表示し、放送制御部は、選択スイッチの操作を検出して放送地区を選択するようにしたため、受信機のディスプレイ上に非常放送の対象となる地区名と選択スイッチの組を一覧表示することで、火災警報画面に表示された火災発生階とその直上階を放送地区として選択する操作を簡単且つ確実に行うことができる。
また、放送地区選択部は、地区名と選択スイッチの組に、出火地区表示灯と放送地区表示灯を加えて一覧表示し、放送制御部は、火災発生時に該当する出火地区表示灯を作動し、選択スイッチの操作時に該当する放送地区表示灯を作動するようにしたため、点灯した火災出火地区表示灯の組に属する選択スイッチの操作で火災発生階を放送地区とし、また、隣接する直上階の選択スイッチを操作することで、火災発生階の直上階を放送地区に簡単且つ確実に選択でき、更に、非常放送中は放送地区に選択した組の放送地区表示灯
が点灯することで、放送中の階を簡単に見分けて確認することができる。
また、放送地区選択部は、放送画面に放送地区に分けられた建物立体図を表示し、放送制御部は、建物立体図の操作した位置を検出して放送地区を選択するようにしたため、受信機のディスプレイに例えば建物各階のフロアマップを立体表示させ、フロアマップの中の火災発生階及びその直上階を操作することで、簡単且つ確実に、非常放送を行うべき地区を選択することができる。
また、放送制御部は、放送画面に放送の放送内容を表示するようにしたため、現在行われている非常放送の内容をディスプレイ上の表示により簡単に確認することができる。
また、放送制御部は、放送を外国語放送とした場合、放送画面に外国語放送の放送内容を原文で表示すると共に外国語放送の訳文を表示するようにしたため、外国語で非常放送が行われているときに、外国語放送の原文と訳文がディスプレイ上に表示されることで、どのような内容の非常放送が行われているかを簡単且つ容易に確認できる。
また、放送制御部は放送画面の操作部により所定の地区の火災発生に対応して系列的に放送を行う地区を設定した放送シナリオを生成して記憶し、所定の地区で火災が発生したときに放送シナリオを放送画面に表示するようにしたため、火災発生時に、火災発生地区に対応して予め準備された放送シナリオが受信機のディスプレイ上に画面表示され、表示された放送シナリオに従って火災発生地区及び建物の構造や状況に合わせた近隣地区を対象に、適切な順番に確実に放送を行うことができる。
また、放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンス原稿と原稿表示条件を生成して記憶し、原稿表示条件が成立したときにアナウンス原稿を放送画面に表示するようにしたため、防災管理者等が火災状況を見ながらアナウンスマイクを使用して避難誘導等のアナウンス放送を行う場合に、予め準備されたアナウンス原稿が受信機のディスプレイに表示され、火災発生という緊迫した状況であっても、表示されたアナウンス原稿に従って適切なアナウンス放送を行うことを可能とする。
また、非常放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンスマイクを用いたアナウンス放送の繰り返しを設定した場合、アナウンスマイクを用いたアナウンス放送を記憶した後に繰り返し放送したため、防災管理者等が1回アナウンス放送を行うと、繰り返しの設定により、自動的に一度を行ったアナウンス放送を繰り返り返すことで、アナウンス放送の内容が確実に行きわたり、またアナウンス放送を行う防災管理者等の負担が軽減できる。
また、非常放送制御部は、放送画面の操作部によりアナウンスマイクを用いたアナウンス放送と地区音響警報の繰り返しを設定した場合、アナウンスマイクを用いたアナウンス放送を記憶した後に、地区音響警報を挟んでアナウンス放送を繰り返すようにしたため、必要に応じ、地区音響警報を挟んでアナウンス放送が繰り返し行われ、防災設備の警報と非常放送設備のアナウンス放送を組み合わせて火災発生の報知と避難誘導等を効率良く行うことができる。
また、受信機は、タッチパネル付きのディスプレイを備え、受信制御部は、火災発生時にディスプレイに火災発生と火災発生場所を示す火災警報画面を表示し、受信機盤面に、放送に必要な操作を行う放送操作部が設けられたため、防災設備の表示と操作はディスプレイの画面表示と画面操作で行い、放送設備の表示と操作は、受信機盤面のハードスイッチと表示灯で行うことで、受信機のディスプレイによる火災発生時の火災表示と画面操作を変更することなく、受信機盤面に設けたハードスイッチによる放送の操作を行うことかできる。
図1は受信機に非常放送設備の機能が設けられた本発明によるR型の防災設備の概要を示した説明図である。
本実施形態による防災設備は、受信機10から引き出された信号回線12-1,12-2に接続されたアナログ火災感知器14により火災を監視する防災設備に於いて、受信機10に、アナログ火災感知器14からの火災発報信号を受信した火災発生時に所定の火災警報処理を行う受信制御部62と、火災発生時に、施設内に引き出された放送信号線26-1~26-nに接続されたスピーカ28から火災警報と所定の補助放送として機能する避難誘導のための非常放送を行う、放送制御部として機能する非常放送制御部64とが設けられたものであり、専用の非常放送盤を別に設置する必要がないことから防災設備と非常放送設備の設置スペースが低減し、非常放送設備の操作に必要な火災表示や出火階表示等は受信機10のディスプレイ42による表示をそのまま利用することで重複した表示が不要となり、また、防災担当者等は受信機10で非常放送の操作ができることから、火災発生という緊急時の火災対処と連携した非常放送の操作や対処を迅速且つ適切に行うことができ、高い操作性が確保されることになる。
図1に示すように、防災設備が設置された建物の一階の管理人室などには例えばR型の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し例えば階別の系統毎に分けて信号回線12-1~12-3が引き出されている。なお、以下の説明では、信号回線12-1~12-3を区別する必要がない場合は、信号回線12という場合がある。
受信機10には、メインCPU30と複数のサブCPU基板32-1~32-3が設けられ、サブCPU基板32-1~32-3にはサブCPU34-1~34-3と伝送部36-1~36-3が設けられている。
図2は受信機の外観を正面から示した説明図である。受信機10の盤面には、液晶表示パネル等を用いたタッチパネル付きのディスプレイ42が配置される。ディスプレイ42はカラー画像を画面表示し、また、タッチパネルが画面に配置されることで、画面タッチ操作による選択や入力を可能としている。なお、ディスプレイ42は液晶表示パネル以外にELパネル等の適宜の画像表示パネルが使用できる。
図1に示すように、サブCPU基板32-1のサブCPU34-1を例にとると、伝送部36-1に指示してアナログ火災感知器14との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、火災監視制御を行っている。伝送部36-1からアナログ火災感知器14に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、信号回線12-1の線路電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
(受信機の非常放送回路部)
図1の受信機10のメインCPU30に設けられた非常放送制御部64に対応して受信機10には、放送音源部52、アナウンスマイク54、非常放送スピーカ56、放送入力選択部58、放送選択増幅部60が設けられる。
図3は受信機のディスプレイに表示される通常監視画面を示した説明図である。図3に示すように、受信機10の通常監視状態にあっては、ディスプレイ42に通常監視画面80が表示される。通常監視画面80は、正常動作中表示82に続いて、メニュー釦84,86,88が表示され、「手順を学ぶ」、「操作する」、「情報を見る」のメニューが表示され、メニュー釦84,86,88の何れかをタッチ操作すると、各メニューに対応した情報や操作場面が表示される。更に、通常監視画面80には非常放送メニュー釦89が表示される。
図4は感知器発報放送の設定画面を示した説明図である。図3の通常監視画面80で非常放送メニュー釦89をタッチ操作すると、図4(A)に示す非常放送メニュー部90が開き、その中の感知器発報放送釦172をタッチ操作すると、感知器発報放送選択部174が表示される。なお、原稿作成釦138、シナリオ作成釦140及び各種設定釦142の詳細は後述する。
図5は感知器発報直後の火災監視画面と非常放送の感知器発報放送表示画面を示した説明図、図6は火災発生時の火災監視画面と非常放送画面を示した説明図である。
図7は一覧構成による放送階選択画面を示した説明図、図8は建物立体図による放送階選択画面を示した説明図である。
図6に示した火災警報画面92による火災発生中表示94に対し、防災管理者は現場確認を行い、火災でなかった場合には、火災警報画面92と共に表示された非常放送画面98の中の非火災放送スイッチ110をタッチ操作し、これに基づき図1の非常放送制御部64は、放送音源部52、放送入力選択部58及び放送選択増幅部60に指示し、「3階南」、「3階北」及び「4階南」に設置されたスピーカ28から非火災放送として例えば「さきほどの火災感知器の作動は、確認の結果、異常がありませんでした。ご安心下さい。」を出力する制御を行う。
図9は放送内容を表示する非常放送画面を示した説明図である。図1に示した非常放送制御部64は、火災発生に連動して感知器発報放送を行っているとき、図9(A)に示すように、火災警報画面92に放送内容表示部128を表示する制御を行う。放送内容表示部128には、放送内容130-1として現在放送中の放送内容となる放送文「ただいま3階南地区の・・・・・ください」が表示される。これにより受信機10側の防災管理者等は、現在行われている非常放送の内容を簡単に確認することができる。
(非常放送原稿の作成機能)
図11は非常用アナウンス放送の原稿を作成して設定する非常放送画面を示した説明図である。図11に示すように、ディスプレイ42に表示される通常監視画面80における非常放送メニュー部90には、非常放送支援部として機能する、感知器発報放送釦172、原稿作成釦138、シナリオ作成釦140及び各種設定釦142が配置される。図11は原稿作成釦138をタッチ操作した場合であり、非常放送メニュー部90の下に、非常放送原稿作成部144が表示される。
図12は非常放送シナリオを作成して設定する非常放送した説明図である。図11に示す非常放送メニュー部90の中のシナリオ作成釦140をタッチ操作すると、非常放送メニュー部90の下に、非常放送シナリオ作成部158が表示される。
図13は非常放送アナウンスの繰り返しを設定する非常放送画面を示した説明図である。図13に示す非常放送メニュー部90の中の各種設定釦142をタッチ操作すると、非常放送メニュー部90の下に、アナウンス放送設定部165が表示される。
上記の実施形態は、図2に示すように、受信機10に設けたディスプレイ42に非常放送画面を表示して非常放送に必要な操作や各種の設定を行っているが、他の実施形態として、図2に示した受信機10の盤面に、非常放送に必要な操作を行うハードスイッチや表示灯を備えた非常放送操作部を設ける。
(非常放送設備)
また、本実施形態にあっては、受信機で放送中の内容を聞けるようにしても良い。例えば音響口56aから放送内容を音声出力する。
上記の実施形態は、放送制御部は非常放送制御部64であるとしたが、非常放送以外の一般放送等を行うようにしても良い。
上記の実施形態は、受信機10から施設の警戒区域に引き出された信号回線に火災感知器14を接続する通信形態を例にとっているが、火災感知器14を無線式の火災感知器とし、受信機と火災感知器の通信の一部または全部を無線通信しても良い。
上記の実施形態は、アナログ火災感知器のセンサデータを含む応答信号を所定の火災情報信号としているが、所定の火災情報信号は中継器からの応答信号やオンオフ火災感知器の火災感知信号であっても良い。
また、入力装置はタッチパネルに限らず、マウスやキーボードなど適宜の入力装置によっても良いし、音声入力等によるものであっても良い。
上記の実施形態は、R型の受信機からの信号回線を介してR型の火災感知器を接続した防災設備を例にとっているが、P型の受信機から引き出した感知器回線にアドレスを設定すると共に伝送機能を備えたアドレッサブル火災感知器を接続した防災設備についても、同様に、受信機の盤面に設けられたディスプレイに火災発生時に火災警報画面と非常放送画面を表示することで、専用の非常放送盤を別に設置する必要がなく、防災設備と非常放送設備の設置スペースが低減し、非常放送設備の操作に必要な火災表示や出火階表示等は受信機のディスプレイによる表示をそのまま利用することで重複した表示が不要となり、また、防災担当者等は受信機で非常放送の操作ができることから、火災発生という緊急時の火災対処と連携した非常放送の操作や対処を迅速且つ適切に行うことができ、高い操作性が確保されることになる。
また、上記の実施形態の非常放送制御部は、アナログ火災感知器に基づく火災発生時に、画面操作により放送地区を選択して感知器発報放送を行っているが、火災発生地区に基づき、自動的に火災発生階と直上階を選択して感知器発報放送を行うようにしても良い。また、非常放送制御部は、感知器発報放送中に火災を現場確認して非常放送を行った場合、所定時間が経過したときに一斉放送に切り替えるようにしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12,12-1~12-3:信号回線
14:アナログ火災感知器
16:中継器
17:感知器回線
18:オンオフ火災感知器
20:発信機
22:アドレッサブル発信機
24:防排煙機器
26-1~26-n:放送回線
28:スピーカ
30:メインCPU
32-1~32-3:サブCPU基板
34-1~34-3:サブCPU
36-1~36-3:伝送部
40:シリアル転送バス
42:ディスプレイ
44:表示部
46:操作部
48:音響警報部
50:移報部
52:放送音源部
54:アナウンスマイク
56:非常放送スピーカ
58:放送入力選択部
60:放送選択増幅部
62:受信制御部
64:非常放送制御部
65:ガイドスイッチ
66:火災断定スイッチ
68:主音響停止スイッチ
70:地区音響一時停止スイッチ
74:プリンタ
75:火災代表灯
76:ガス漏れ代表灯
77:音響孔
78:電話マイク
80:通常監視画面
82:正常動作中表示
84,86,88:メニュー釦
89:非常放送メニュー釦
90:非常放送メニュー部
94:火災発生中表示
96:火災発生地区表示部
98:非常放送画面
100,122,126,182:放送階選択スイッチ
102:非常起動スイッチ
104:非常復旧スイッチ
106:火災放送スイッチ
108:放送復旧スイッチ
110:非火災放送スイッチ
112:一斉放送スイッチ
114:放送階選択部
114-1~114-3:放送階選択一覧
116:地区名
118:出火階表示灯
120:放送階表示灯
124-1,124-2:立体建物図
128:放送内容表示部
130-1~130-3:放送内容
132:外国語放送内容
134:訳文放送内容
138:原稿作成釦
140:シナリオ作成釦
142:各種設定釦
144:非常放送原稿作成部
146:アナウンス番号
148:放送文
150:アナウンス条件
152:保存釦
154:英文字キーボード
156:テンキー
158:非常放送シナリオ作成部
160:シナリオ番号
162:放送シナリオ
164:シナリオ条件
165:アナウンス放送設定部
166:アナウンス放送繰り返し設定部
168:地区音響警報挟み込み設定部
172:感知器発報放送釦
174:感知器発報放送選択部
176-1~176-3:感知器発報放送階選択一覧
178:設定釦
180:出火階選択スイッチ
Claims (2)
- 受信機と、前記受信機に信号回線を介して接続され、所定の火災情報信号を前記受信機に送信する火災感知器と、前記受信機に前記信号回線とは異なる放送信号線を介して接続され、前記受信機から入力された音声信号に基づいて音声を出力する報知装置と、を備えた防災設備であって、
前記受信機は、
受信した前記火災情報信号に基づき火災の発生に係る所定の判定をしたときに、音響警報を含む所定の火災警報処理を行い、
所定のスイッチが操作されたときに、前記火災警報処理を終了して通常監視状態に復旧し、
前記報知装置は、前記受信機が前記火災の発生に係る所定の判定をしたときに出力した音声信号に基づいて、火災報知及び所定の補助放送の少なくともいずれか一方の火災放送を行い、
前記受信機は、
前記火災の発生に係る所定の判定をしたときに、前記火災の発生に係る所定の判定に関連する火災感知器に対応した地区情報を含む火災発生場所を示す火災警報画面をディスプレイに表示し、
前記火災警報処理に関わらず前記火災放送を停止させる復旧スイッチを含む非常放送画面を前記ディスプレイに表示可能であり、
前記火災警報画面と前記非常放送画面とを前記ディスプレイに同時に表示可能であり、
火災状況の変化に応じて前記火災警報画面の表示を変化させることを特徴とする防災設備。
- 請求項1記載の防災設備であって、
前記受信機は、前記火災放送を行っている地区情報を示す非常放送画面を前記ディスプレイに表示可能であることを特徴とする防災設備。
Priority Applications (1)
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JP2019031277A JP7544468B2 (ja) | 2019-02-25 | 2019-02-25 | 防災設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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