以下の詳細な説明は、例示として、本開示の態様が実施され得る具体的な詳細および態様を示す添付図面に言及している。
「例示的」という用語は、本明細書において、「具体例、インスタンス、または例示としての役目を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書において「例示的」として記述される如何なる態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
説明および特許請求の範囲(もしあれば)における「複数」および「多数」という用語は、明示的に1より大きい量を指す。「(~の)グループ」、「(~の)集合」、「(~の)集まり」、「(~の)系列」、「(~の)シーケンス」、「(~の)グループ化」などの用語は、1つに等しいまたはより大きな、即ち1以上の量を指す。「複数」または「多数」を明示的に述べていない複数形式で表現される如何なる用語も、1以上の量を指す。「固有のサブセット」、「縮小サブセット」および「小サブセット」という用語は、集合のうちの集合と同一ではない部分集合、例えば集合のうちの集合よりも少ない要素を含む部分集合を指す。
本明細書中で使用される場合、用語「ソフトウェア」は、ソフトウェアに組み込まれるデータを含む任意のタイプの実行可能命令または命令セットを指す。ソフトウェアはファームウェアをも包含することができる。ソフトウェアは、例えば機械学習プロセスを通じて、ソフトウェアを作成、削除または修正することができる。
本明細書で使用される「モジュール」は、特殊目的ハードウェアなどのハードウェア定義モジュール、ソフトウェアまたはファームウェアを実行するプロセッサなどのソフトウェア定義モジュール、およびハードウェア定義コンポーネントとソフトウェア定義コンポーネントとの両方を含む混合モジュールを含み得る任意の種類の機能実現エンティティとして理解される。したがって、モジュールは、アナログ回路またはコンポーネント、デジタル回路、混合信号回路またはコンポーネント、論理回路、プロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーション・プロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、集積回路、個別回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。以下にさらに詳細に説明する各機能の他のいかなる種類の実装も、「モジュール」として理解されてよい。本明細書に詳述する任意の2つの(またはそれより多い)モジュールは、実質的に等価な機能を有する単一のモジュールとして実現されてもよく、逆に、本明細書に詳述する任意の単一のモジュールは、実質的に等価な機能を有する2つの(またはそれより多い)分離したモジュールとして実現されてもよいことが理解される。さらに、「モジュール」を指す参照は、集合的に単一モジュールを形成する2つ以上のモジュールを指してもよい。
本明細書中で使用されるように、用語「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」は、ソフトウェア定義回路、ハードウェア定義回路、および混合されたハードウェア定義回路およびソフトウェア定義回路を含むことができる。
本明細書で使用されるように、「メモリ」は、データまたは情報が検索のために記憶され得る非時的なコンピュータ読み取り可能媒体として理解されてよい。メモリは、モジュールに含まれる、一体化される、または関連付けられることにより使用されてよい。本明細書に含まれる「メモリ」への言及は、従って、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)、位相ランダム・アクセス・メモリ(PRAM)、スピン・トランスファー・トルク・ランダム・アクセス・メモリ(STT MRAM)、ソリッド・ステート・ストレージ、3次元メモリ、3次元クロスポイント・メモリ、NANDメモリ、磁気テープ、ハード・ディスク・ドライブ、光学ドライブなど、またはこれらの任意の組み合わせを含む、揮発性または不揮発性メモリを指すものとして理解されてよい。更に、レジスタ、シフトレジスタ、プロセッサ・レジスタ、データ・バッファ等もまた本明細書において用語「メモリ」に包含されることが理解される。「メモリ(memory)」または「メモリ(a memory)」と言及される単一のコンポーネントは、複数の異なるタイプのメモリとして実装されてもよく、従って、1つ以上のタイプのメモリを含む集合的なコンポーネントを指してもよいことが理解される。任意の単一のメモリ・コンポーネントは、複数の集合的に等価なメモリ・コンポーネントに分離されてもよく、逆もまた同様であることは容易に理解される。さらに、メモリは、(図示されているように)1つ以上の他のコンポーネントから分離して描かれているかもしれないが、メモリは、共通の集積チップ上のような別のコンポーネントに統合されてもよいことが理解される。
本明細書に記載される種々の態様は、モバイル通信のためのグローバル・システム(GSM(登録商標))無線通信技術、ゼネラル・パケット無線サービス(GPRS)無線通信技術、GSMエボリューションのためのエンハンスト・データ・レート(EDGE)無線通信技術、および/または第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)無線通信技術を含む任意の無線通信技術を利用することが可能であるが、例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、フォーマ(FOMA)、3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)、3GPPロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(LTE Advanced)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、セルラー・ディジタル・パケット・データ(CDPD)、モビテックス(Mobitex)、第三世代(3G)、回線交換データ(CSD)、高速回線交換データ(HSCSD)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS(3G))、ワイドバンド符号分割多元接続(W-CDMA(UMTS))、高速パケット・アクセス(HSPA)、高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)、高速アップリンク・パケット・アクセス(HSUPA)、高速パケット・アクセス・プラス(HSPA+)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム-時間分割複信(UMTS-TDD)、時間分割-符号分割多元接続(TD-CDMA)、時間分割-同期符号分割多元接続(TD-CDMA)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース8(第4世代前)(3GPPリリース8(Pre-4G))、3GPPリリース9(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース9)、3GPPリリース10(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース10)、3GPPリリース11(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース11)、3GPPリリース12(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース12)、3GPPリリース13(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース13)、3GPPリリース14(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース14)、3GPPリリース15(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース15)、3GPPリリース16 (第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース16)、3GPPリリース17(第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース17)、3GPPリリース18 (第3世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース18)、3GPP 5G、3GPP LTE Extra、LTE-Advanced Pro、LAA(LTE Licensed-Assisted Access)、MuLTEfire、UMTS地上無線アクセス(UTRA)、エボルブドUMTS地上無線アクセス(E-UTRA)、ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(第4世代)(LTE Advanced (4G))、cdmaOne(2G)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)(3G)、エボリューション・データ・オプティマイズドまたはエボリューション・データ・オンリー(EV-DO)、アドバンスト移動電話システム(第1世代)(AMPS (1G))、トータル・アクセス通信システム(第2世代)(D-AMPS (2G))、プッシュ・トゥ・トーク(PTT)、モバイル電話システム(MTS)、改良モバイル電話システム(IMTS)、アドバンスト・モバイル電話システム(AMTS)、OLT(Offentlig Landmobil Telefoni(ノルウェー語)、公衆携帯電話)、MTD(スウェーデン語のMobiltelefonisystem Dの略であり、モバイル電話システムD)、Autotel/PALM(Public Automated Land Mobile)、ARP(Finnish for Autoradiopuhelin、「車両無線電話」)、 NMT(Nordic Mobile Telephone)、Hicap(NTTの大容量バージョン)、CDPD( Cellular Digital Packet Data)、 Mobitex、DataTAC、iDEN(Integrated Digital Enhanced Network)、パーソナルデジタルセルラー(PDC)、回線交換データ(CSD)、パーソナルハンディフォンシステム(PHS)、WiDEN(Wideband Integital Enhanced Network)、iBurst、UMA(Unlicensed Mobile Access)、(3GPPジェネリック・アクセス・ネットワークまたはGAN規格としても言及される)、Zigbee、Bluetooth(登録商標)、WiGig(Wireless Gigabit Alliance)規格、一般的なmm波規格(WiGig、IEEE 802.11ad、IEEE 802.11ayなどの10-300GHz以上で動作する無線システム)、300GHz以上およびTHzバンドで動作する技術、(3GPP/LTEベースまたはIEEE 802.11pその他の)ビークル対ビークル(V2V)およびビークル対X(V2X)およびビークル対インフラストラクチャー(V2I)およびインフラストラクチャー対ビークル(I2V)の通信技術、3GPPセルラーV2X、DSRC(Dedicated Short Range Communications)通信システム(インテリジェント・トランスポート・システムおよびその他等)であるが、これらに限定されない。これらの態様は、専用の認可されたスペクトル、免許不要スペクトル、(認可された)共有スペクトル(2.3-2.4GHz、3.4-3.6GHz、3.6-3.8GHzおよび更なる周波数のLSA(Licensed Shared Access)、3.55-3.7GHzおよびさらなる周波数のSAS(Spectrum Access System))を含む任意のスペクトル管理スキームに関連して適用することができる。適用可能なスペクトル帯域は、IMT(International Mobile Telecommunications)スペクトル (450-470MHz、790-960MHz、1710-2025MHz、2110-2200MHz、2300-2400MHz、2500-2690MHz、698-790MHz、610-790MHz、3400~3600MHz等を含む)、IMTアドバンスト・スペクトル、IMT-2020スペクトル(3600-3800MHz、3.5GHzバンド、700MHzバンド、24.25-86GHzの範囲内にあるバンド等を含むことが予想される)、FCCの「スペクトル・フロンティア」5Gイニシアチブの下で利用可能なスペクトル(27.5~28GHz、29.1GHz-29.25GHz、31-31.3GHz、37-38.6GHz、38.6-40GHz、42-43.5GHz、57-64GHz、71-78GHz、81-86GHz、92-94GHz等を含む)、インテリジェント交通システム(ITS)バンド・スペクトル(5.9GHz、典型的には5.85-5.925GHz)、および94-300GHz以上の将来のバンドを含むことが可能である。さらに、このスキームは、特に400MHzおよび700MHzバンドが有望な候補であるTVホワイト・スペース・バンド(典型的には790MHz未満)のようなバンドで二次的に使用されることが可能である。セルラー・アプリケーションの他に、垂直的市場のための特定のアプリケーションは、例えば、PMSE(Program Making and Special Events)、医療、健康、手術、車両、低遅延、ドローンなどのアプリケーションに対処されていてもよい。更に、異なるタイプのユーザー(例えば、低/中/高優先度など)に対する使用の階層的優先順位付けを導入すること等により、例えば帯域への優先されるアクセスに基づいて、例えば、第1階層のユーザーに続いて第2階層のユーザーがあり、その後に第3階層のユーザーが続く等のようにして、このスキームの階層的な適用が可能である。様々なOFDMの特色(サイクリック・プレフィックスOFDM (CP‐OFDM)、シングル・キャリアFDMA (SC‐FDMA)、シングル・キャリアOFDM (SC‐OFDM)、フィルタバンク・ベースのマルチキャリア(FBMC)、OFDMA(OFDMA)など)および特に3GPP NR(New Radio)に、種々の態様が、OFDMキャリア・データ・ビット・ベクトルを対応するシンボル・リソースに割り当てることによって適用されることも可能である。これらの態様は、例えば、DSRCまたはLTE V2Xコンテキストなどの、ビークル対ビークル(V2V)のコンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)のコンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)のコンテキスト、またはビークル対すべて(V2X)のコンテキストのうちのいずれに適用することも可能である。
移動通信ネットワークのアクセス・ノードに関して使用される「基地局」という用語は、マクロ基地局(例えば、セルラー通信の場合)、マイクロ/ピコ/フェムト基地局、ノードB、エボルブド・ノードB(eNB)、ホームeNodeB、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー・ポイント、アクセス・ポイント(例えば、Wi-Fi、WLAN、WiGig、ミリ波(mmWave)などのためのAP)として理解されてよい。本明細書で使用されるように、通信の環境における「セル」は、基地局またはアクセス・ポイントに応対されるエリア(例えば、公共の場所)またはスペース(例えば、複数階建ての建物または空域)として理解されてよい。基地局は、例えば乗物内に設置される移動式であってもよく、カバーされるエリアまたは空間は、それに応じて移動しもよい。従って、セルは、同じ位置にある送信および受信アンテナ一式によってカバーされてもよく、各アンテナは、セルの特定のセクタをカバーして応対することもできる。基地局またはアクセス・ポイントは、1つ以上のセルに応対してもよく、各セルは、別個の通信チャネルまたは規格(例えば、2G、3G、およびLTEサービスを申し出る基地局)によって特徴付けられる。マクロセル、マイクロセル、フェムトセル、ピコセルは、異なるセル・サイズおよび範囲を有してもよく、静的または動的であってもよく(例えば、無人航空機またはバルーンに設置されるセル)、またはその特性を動的に変化させてもよい(例えば、マクロセルからピコセルへ、静的な配備から動的な配備へ、無指向性から指向性へ、ブロードキャストからナローキャストへ変化させてもよい)。通信チャネルは、ナローバンドまたはブロードバンドであってもよい。また、通信チャネルは、無線通信技術および規格を越えるキャリア・アグリゲーションを使用してもよく、または帯域幅を通信ニーズに柔軟に適合させてもよい。さらに、端末デバイスは、基地局、アクセス・ポイント、リレー、または他のネットワーク・アクセス・ノードを含んでもよいし、またはそのように活動してもよい。
本開示の目的のために、無線通信技術または規格は、ショート・レンジ無線通信技術またはセルラー・ワイド・エリア無線通信技術のうちの何れかとして分類されてもよい。さらに、無線通信技術または規格は、ヒト対ヒト、ヒト対マシン、マシン対ヒト、マシン対マシン、デバイス対デバイス、ポイント・ツー・ポイント、一対多、ブロードキャスト、ピア・ツー・ピア、全二重、半二重、全方向、ビームフォーミング、ビーム成形、および/または指向性として分類されてもよい。更に、無線通信技術または規格は、電磁波、光波またはこれらの組み合わせを使用するものとして分類されてもよい。
ショート・レンジ無線通信技術は、例えば、Bluetooth、WLAN(例えば、何れかのIEEE 802.11規格に従うもの)、WiGig (例えば、何れかのIEEE 802.11規格に従うもの)、ミリメートル波、およびその他の類似の無線通信技術を含む。
セルラー・ワイド・エリア無線通信技術は、例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution Advanced)、GPRS(General Packet Radio Service)、EV-DO(Evolution-Do)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)、高速パケット・アクセス(HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、HSDPA+(HSDPA Plus)およびHSUPA+(HSUPA Plus)を含むHSPA)、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、5G(例えば、ミリメートル波(mmWave)、3GPP NR(New Radio))、6G等の次世代セルラー規格、およびその他の類似の無線通信技術を含む。セルラー・ワイド・エリア無線通信技術は、マイクロセル、フェムトセル、ピコセル等の技術である「小セル」も含む。セルラー・ワイド・エリア無線通信技術は本明細書では一般に「セルラー」通信技術と言及されてよい。更に、本明細書で使用されるように、用語GSMは、例えばGPRS、EDGE、および他の任意の関連するGSM技術を含む、回線交換およびパケット交換GSMの両方を指す。同様に、用語UMTSは、例えばHSPA、HSDPA/HSUPA、HSDPA+/HSUPA+、および他の任意の関連するUMTS技術を含む、回線交換およびパケット交換GSMの両方を指す。さらなる通信技術は、見通し線(LiFi)通信技術を含む。本明細書に詳述される例示的な状況は本質的に説明的であり、従って、既存のおよび未定の双方の様々な他の移動通信技術に同様に適用されてもよく、特に、そのような移動通信技術が以下の実施例に関して開示されるものに類似する特徴を共有する場合に、同様に適用され得ることが理解される。
本明細書において使用される「ネットワーク」という用語は、例えば、移動通信ネットワーク等の通信ネットワークに関して、ネットワークのアクセス・セクション(例えば、無線アクセス・ネットワーク(RAN)セクション)およびネットワークのコア・セクション(例えば、コア・ネットワーク・セクション)の両方を包含するが、エンド・ツー・エンド・システムについても、同じまたは異なるタイプの他のネットワークへの移動可能なアクセス、バックホール、サーバー、バックボーンおよびゲートウェイ/交換エレメントを包含する(ピア・ツー・ピア、デバイス・ツー・デバイス、および/またはマシン・ツー・マシン通信を含む)。本明細書において移動体端末に関して使用される「無線アイドル・モード」または「無線アイドル状態」という用語は、移動端末が、移動体通信ネットワークの少なくとも1つの個別通信チャネルの割り当てを受けていない無線制御状態を指す。「無線接続モード」または「無線接続状態」という用語は、移動端末が、移動体通信ネットワークの少なくとも1つの個別アップリンク通信チャネルの割り当てを受けている無線制御状態を指す。アップリンク通信チャネルは、物理チャネルまたは仮想チャネルであってもよい。アイドルまたは接続モードは、接続切り替えまたはパケット切り替えが可能である。
「端末デバイス」という用語は、例えば、携帯電話、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、モノのインターネット(IoT)装置、ウェアラブル、埋め込み式デバイス、マシン・タイプ通信デバイス等、および乗物、例えば、自動車、トラック、バス、自転車、ロボット、オートバイ、列車、船舶、潜水艦、ドローン、飛行機、バルーン、衛星、宇宙船等を含む。乗物は、例えば、SAE J3016レベルの駆動自動化の1つに従って、自律的に制御されることが可能である、半自律的に制御されることが可能である、または人の制御下にあることが可能である。運転の自動化のレベルは、乗物、他の乗物、交通、人、または環境の過去、現在の、および推定される将来の状態に基づいて選択されてよい。
「送信」という用語は、明示的に規定されない限り、端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードまたは中継ノードへ、端末デバイスから端末デバイスへ、ネットワーク・アクセス・ノードまたは中継ノードからバックボーンへ、直接的(ポイント・トゥ・ポイント)および間接的(1つ以上の中継ポイントを介して)の両方の送信を包含する。同様に、「受信」という用語は、端末デバイス、ネットワーク・アクセス・ノードおよび中継ノード、ならびにバックボーンの間における直接的および間接的な受信の両方を包含する。「通信」という用語は、例えば、来る方向および出て行く方向の一方または両方における一方向性または双方向性の通信などの送信および受信の一方または両方を包含する。さらに、用語「送信」、「受信」、「通信」および他の類似の用語は、物理的な送信(例えば、無線信号の送信)および論理的な送信(例えば、ソフトウェア・レベルの接続を介した論理データの送信)の両方を包含する。例えば、プロセッサは、無線信号の形態のデータを他のプロセッサとともに送信または受信することができ、物理的な送信および受信は、RFトランシーバおよびアンテナ等の無線レイヤ・コンポーネントによって処理され、論理的な送信および受信はプロセッサによって実行される。用語「演算」は、数学的表現/数式/関係による直接的な演算と、ルックアップまたはハッシュテーブルおよびその他のインデキシングまたは検索動作による間接的な演算との両方を包含する。
図1は、幾つかの態様による通信ネットワーク100の例示的な描写を示す。図1に示されるように、通信ネットワーク100は、無線アクセス・ネットワーク102からバックボーン・ネットワーク132および142にわたるエンド・ツー・エンド・ネットワークであってもよい。バックボーン・ネットワーク132および142は、主に有線ネットワークとして実現されてよい。ネットワーク・アクセス・ノード120-126は、無線アクセス・ネットワークであってもよく、端末デバイス104-116に無線アクセス接続を提供するために、端末デバイス104-116とともにデータを無線で送受信してもよい。端末デバイス104-116は、無線アクセス・ネットワーク102によって提供される無線アクセス接続を利用して、バックボーン・ネットワーク132および142のサーバーとともにエンド・ツー・エンド接続におけるデータをやり取りすることができる。端末デバイス104-116とネットワーク・アクセス・ノード120-126との間の無線アクセス接続は、1つ以上の無線アクセス技術に従って実現されてもよく、各々の端末デバイスは、無線アクセス接続を支配する特定の無線アクセス技術のプロトコルに従って、対応するネットワーク・アクセス・ノードとともにデータを送信および受信してよい。幾つかの態様では、端末デバイス104-116のうちの1つ以上は、無線アクセス接続のために認可されたスペクトルまたは免許不要のスペクトルを利用してよい。幾つかの態様において、端末デバイス104-116のうちの1つ以上は、任意の多種多様なデバイス間(D2D)通信プロトコルのいずれかに従って、互いに直接的に通信してよい。
図1に示されるように、幾つかの態様において端末デバイス106-110等の端末デバイスは、端末装置104によって提供される転送リンクに依存するかもしれず、端末装置104は、端末装置106-110とネットワーク・アクセス・ノード120との間のゲートウェイまたはリレーとして機能し得る。幾つかの態様において、端末デバイス106-110は、メッシュまたはマルチホップ・ネットワークに従って構成されてもよく、1つ以上の他の端末デバイスを介して端末デバイス104と通信してもよい。例えば、メッシュまたはマルチホップ構成のような(複数の)端末デバイスの構成は、例えば、端末またはユーザーの要求、現在の無線またはネットワーク環境、アプリケーションおよびサービスの利用可能性またはパフォーマンス、または通信もしくはアクセスのコストに応じて動的に変化しもよい。
幾つかの態様において、端末デバイス116等の端末デバイスは、中継ノード118を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード126でデータを送信および/または受信してもよく、中継ノード118は、端末デバイス116とネットワーク・アクセス・ノード126との間で、例えば単純な中継方式またはより複雑な処理および転送方式により、中継伝送を実行してもよい。リレーは、一連のリレーとして実現されてもよく、あるいは、所与の時点または時間インターバルにおける最良または近似的に最良のリレーまたは一連のリレーが使用される日和見的リレーを使用してもよい。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード124および126等のネットワーク・アクセス・ノードは、無線アクセス接続とコア・ネットワークおよびバックホール接続との両方を支配するルーティング、制御および管理機能を提供し得るコア・ネットワーク130に対するインターフェースとなり得る。図1に示されるように、コア・ネットワーク130は、バックボーン・ネットワーク142に対するインターフェースとなることが可能であり、ネットワーク・アクセス・ノード124および126とバックボーン・ネットワーク142の様々なサーバーとの間でのデータ転送を管理するためにネットワーク・ゲートウェイ機能を実行してよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード124および126は、有線であっても無線であってもよい直接的なインターフェースを介して互いに直接的に接続されよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード120等のネットワーク・アクセス・ノードは、バックボーン・ネットワーク132に対する直接的なインターフェースとなり得る。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード122等のネットワーク・アクセス・ノードは、ルータ128を介してバックボーン・ネットワーク132に対するインターフェースとなり得る。
バックボーン・ネットワーク132および142は、サーバー134-138および144-148に種々の様々な内部および外部サーバーを含んでよい。端末デバイス104-116は、無線アクセス・ネットワークと下位レイヤの転送のための他の中間インターフェースとに依存する論理ソフトウェア・レベルの接続において、サーバー134-138および144-148とともにデータを送受信してよい。従って、端末デバイス104-116は、他のタイプのユーザー・プレーン・データに加えてインターネットおよびアプリケーション・データを含み得るデータを送受信するために、エンド・ツー・エンド・ネットワークとして通信ネットワーク100を利用してよい。幾つかの態様において、バックボーン・ネットワーク132および142は、インターチェンジ152で接続されてもよいゲートウェイ140および150を介するインターフェースとなり得る。
1 共通チャネル
発見および制御情報の受信または送信は、端末デバイスまたはネットワーク・アクセス・ノードの無線ネットワーク活動の重要な部分であり得る。端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードおよび規格または他の端末デバイスのための無線環境をインテリジェントに発見またはスキャンすることにより、動作電力を低減し、動作時間およびパフォーマンスを増大させてもよい。端末デバイスは、利用可能な通信技術および規格、これらの利用可能な通信技術および規格のパラメータ、ならびに近接ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスを検出しおよび識別するために、発見情報をスキャンすることができる。別の態様では、1つ以上のアクセス技術または規格を特定する、またはスキャンの労力を低減するために優先度とともにスキャンされ得る1つ以上のチャネルを特定する、既知のまたは随時公表されるスケジュールが存在してもよい。さらに別の態様では、発見または制御情報は、ペイロードとしてまたはチャンネルのペイロードの一部として、例えばウェブまたはインターネットまたはクラウド・サービスとして、また好ましいまたは通知されたチャンネルを使用して、スキャン労力を低減するように通信されてもよい。そのような発見情報の受信により近接ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスの存在を識別した後、端末デバイスは、データを交換し、および/またはネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスとの他の無線相互作用(例えば、ブロードキャスト情報の無線測定または受信)を継続するために、選択されたネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスとの無線接続を確立することができる。ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末の選択は、端末またはユーザーの要求、過去、現在および予想される将来の無線および環境の条件、アプリケーションおよびサービスの利用可能性またはパフォーマンス、または通信もしくはアクセスのコストに基づいてもよい。
選択されたネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスとともに適切に、例えば、無線規格または専有規格、またはそれらの混合に従って、入って来るおよび出て行くデータの両方が受信および送信されることを保証するために、端末デバイスは、制御情報またはパラメータを提供する制御情報もまた受信してよい。制御パラメータは、例えば、時間および周波数スケジューリング情報、符号化/変調方式、電力制御情報、ページング情報、再送情報、接続/移動性情報、および/または他のそのような情報(データが何時どのように送受信されるべきかを規定する情報)を含むことができる。次いで、端末デバイスは、制御パラメータを使用して、ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスとのデータ送信および受信を制御し、そして、端末デバイスが、無線接続を介してネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスとの間で、ユーザーおよび他のデータ・トラフィックを首尾よくやり取りすることを可能にしてもよい。ネットワーク・アクセス・ノードは、音声、マルチメディア(例えば、オーディオ/ビデオ/画像)、インターネットおよび/または他のウェブ・ブラウジング・データ等を含むデータを端末デバイスに提供するか、または、例えばクラウド技術を用いて他のアプリケーションおよびサービスへのアクセスを提供し得る前提とする通信ネットワーク(例えば、コア・ネットワーク)に対するインターフェースとなり得る。
従って、無線通信ネットワーク上で効果的に動作するためには、端末デバイスが、発見および制御情報の両方を適切に受信、送信および解釈することが重要になり得る。この目的のために、端末デバイスは、適切な周波数リソースに関する発見および制御情報を(例えば、スケジューリング・パラメータに従って)正しい時間に受信し、変調および符号化方式に従って、受信された検出および制御情報を(例えば、フォーマット・パラメータに従って)復調および復号化し、元のデータを復元する、または発見および制御情報を見出す労力を低く維持することが望ましいかもしれない。
対応するスケジューリングおよびフォーマット・パラメータに従ってこのような情報を受信および解釈する手順は、無線通信ネットワークによって使用される無線アクセス技術に関連する特定のプロトコルによって定義されてもよい。例えば、第1の無線ネットワークは、第1の無線アクセス技術(例えば、3GPP無線アクセス技術、Wi-Fi、およびBluetooth等のRAT)を利用してもよく、第1の無線アクセス技術は、発見情報、制御情報、およびユーザー・トラフィック・データの送受信のためのスケジューリングおよびフォーマットを規定する特定の無線アクセス・プロトコルを有してもよい。第1の無線ネットワーク上で動作するネットワーク・アクセス・ノードおよび端末デバイスは、第1の無線ネットワーク上で無線データを適切に送信および受信するために、第1の無線アクセス技術の無線プロトコルに従うことができる。
各無線アクセス技術は、発見および制御情報のための異なるスケジューリングおよびフォーマット・パラメータを規定してもよい。例えば、第2の無線アクセス技術は、第1の無線アクセス技術とは異なるスケジューリングおよびフォーマット・パラメータを、発見および制御情報のために(ユーザー・データ・トラフィックに加えて)指定してもよい。従って、端末デバイスは、異なる受信手順を利用して、第2無線ネットワークよりも第1無線ネットワークに対する発見および制御情報を受信してもよく;例えば、異なる発見信号/波形を受信すること、異なるタイミングで発見および制御情報を受信すること、異なるフォーマットで発見および制御情報を受信すること、異なるチャネルで発見および制御情報を受信すること、および/または異なる周波数リソースを使用することなどを含んでよい。
本開示は、複数の無線アクセス技術で動作するように構成された端末デバイスに関する。複数の無線アクセス技術(例えば、第1および第2のRAT)で動作するように構成された端末デバイスは、第1および第2のRAT両方の無線プロトコルに従って(および追加のRATでの動作についても同様に)構成されることが可能である。例えば、LTEネットワーク・アクセス・ノード(例えば、eNodeB)は、Wi-Fiネットワーク・アクセス・ノード(例えば、WLAN AP)とは異なる時間および周波数スケジューリング(周期、中心周波数、帯域幅、持続時間などを含む)で、異なるフォーマット(情報のタイプ/内容、変調および符号化方式、データ・レートなどを含む)で発見および制御情報を送信してもよい。したがって、LTEおよびWi-Fi両方の動作のために設計された端末デバイスは、LTEの発見および制御情報を適切に受信するために特定のLTEプロトコルに従って動作し、また、Wi-Fiの発見および制御情報を適切に受信するために特定のWi-Fiプロトコルに従って動作してよい。UMTS、GSM、Bluetoothなどのさらなる無線アクセス・ネットワークで動作するように構成された端末デバイスは、同様に、対応する個々のアクセス・プロトコルに従って無線信号を送受信するように構成されてもよい。幾つかの態様において、端末デバイスは、サポートされる無線アクセス技術各々に対して専用のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントを有してもよい。
幾つかの態様において、端末デバイスは、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード、他の端末デバイス、ならびに通信技術および規格に関する無線環境の周期的なスキャンを省略するように構成されることが可能である。これは、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード、他の端末デバイス、ならびに通信技術および規格に関する無線環境の周期的なスキャンを省略することにより、端末デバイスが、動作電力消費を低減し、動作時間およびパフォーマンスを増加させることを許容する。無線環境の周期的な包括的なスキャンを実行する代わりに、端末デバイスは、専用の発見または制御チャネルをスキャンするように構成されることが可能である。幾つかの態様において、専用の発見または制御チャネルは、ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスによって提供されてもよい。他の態様において、ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスは、何れの発見または制御チャネルが端末デバイスによって使用されるべきかを通知してもよい。
代替的または追加的に、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードまたは他の端末デバイスはプロキシとして機能し、専用チャネル上で発見または制御情報を中継することが可能である。例えば、リソースに富む他の端末デバイスは、Bluetoothまたは802.15.4 LE(Low Energy)等の低電力短距離通信により、発見または制御情報を近隣の端末デバイスに中継してもよい。
図2は、幾つかの態様による例示的な無線ネットワーク構成を示す。図2に示されるように、端末デバイス200および202は、ネットワーク・アクセス・ノード210-230を含む1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードと相互作用することができる。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210および212は、第1の無線アクセス技術(RAT)に関するネットワーク・アクセス・ノードであってもよく、ネットワーク・アクセス・ノード214-230は、第2のRATに関するネットワーク・アクセス・ノードであってもよい。さらに、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード210および212は、追加の無線アクセス技術のセルを含むセル・サイトまたは無線タワー(または同様なネットワーク・ブロードキャスト・ポイント)に配置されてもよい。例えば、第3のRAT、第4のRAT、および/または第5のRATの1つ以上のセルは、ネットワーク・アクセス・ノード210および/または212によりセル・サイトに配置されてもよい。例示的な状況において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、LTEネットワーク・アクセス・ノードであってもよく、UMTS、GSM、mmWave、5G、Wi-Fi/WLAN、および/またはBluetoothのうちの任意の1つ以上とともに併存してもよい。以下に詳述する態様は、無線アクセス・ネットワークに言及するかもしれないが、以下に提供される態様は、無線アクセス・ネットワークの任意の他の組み合わせを使用することが可能であり、ネットワーク・アクセス・ノード210-212および214-230は、無線アクセス・ネットワークに準拠する任意のタイプの無線アクセス技術を類似して利用することができる。たとえば、以下に提供される態様は、LTE-AdvancedおよびWi-Fi/WLANを使用することが可能である。
端末デバイス200および端末デバイス202は、セルラー電話、ユーザー装置、タブレット、ラップトップ、パーソナル・コンピュータ、ウェアラブル、マルチメディア再生および/または他のハンドヘルド電子装置、消費者/家庭/オフィス/商用の機器、車両、または無線通信が可能な任意のタイプの電子装置などの任意のタイプの端末デバイスであるとしてよい。
幾つかの態様において、端末デバイス200および202は、LTEおよびWi-Fiアクセス・ネットワーク両方のような複数の無線アクセス・ネットワークに従って動作するように構成されてもよい。従って、端末デバイス200および202は、各自各々のアクセス・プロトコルに従って無線信号を送受信するように具体的に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを含んでもよい。一般性を損なうことなく、端末デバイス200(および/または202)は、他のセルラー、短距離、および/またはメトロポリタン・エリア無線アクセス技術などの他の無線アクセス技術をサポートするように構成されてもよい。例えば、例示的な構成において、端末デバイス200は、LTE、UMTS(回線交換およびパケット交換の両方)、GSM (回線交換およびパケット交換の両方)、およびWi-Fiをサポートするように構成されてもよい。別の例示的な構成において、端末デバイス200は、追加的または代替的に、5GおよびmmWave無線アクセス技術をサポートするように構成されてもよい。
図3は、幾つかの態様による端末デバイス200の例示的な内部構成を示す。図3に示されるように、端末デバイス200は、アンテナ・システム302、通信モジュール306a-306eおよびコントローラ308を含む通信システム304、データ・ソース310、メモリ312、およびデータ・シンク314を含んでよい。図3に明示的には示されていないが、端末デバイス200は、1つ以上の追加のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の専用または汎用のハードウェア/プロセッサ/回路など)、周辺デバイス、メモリ、電源、外部デバイス・インターフェース、加入者識別モジュール(SIMs)、ユーザー入力/出力デバイス(ディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカー、外部ボタン、カメラ、マイクロフォンなど)を含んでもよい。
簡略化された動作概要では、端末デバイス200は、1つ以上の無線アクセス・ネットワークで無線信号を送受信してよい。コントローラ308は、各無線アクセス・ネットワークに関連する無線アクセス・プロトコルに従って端末デバイス200のそのような通信機能を指示してもよく、各アクセス・プロトコルによって定義されるフォーマットおよびスケジューリング・パラメータに従って無線信号を送受信するために、アンテナ・システム302による制御を実行してもよい。
端末デバイス200は、アンテナ・システム302により無線信号を送受信してもよく、アンテナ・システムは、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよく、さらに、アナログ・アンテナの組み合わせおよび/またはビームフォーミング回路を含んでもよい。アンテナ・システム302のアンテナは、1つまたは複数の通信モジュール306a-306eの間で個別に割り当てられるか、または共通に共有されてもよい。例えば、1つまたは複数の通信モジュール306a-306eは、固有の専用アンテナを有してもよい一方、他の通信モジュール306a-306eは、共通のアンテナを共有してもよい。
コントローラ308は、無線信号として通信モジュール306a-306dを介してそのようなデータの送受信を制御することに加えて、上位レイヤのアップリンクおよびダウンリンク・データを提供および受信することで、通信モジュール306a-306dによりRAT接続を維持してもよい。通信モジュール306a-306dは、それぞれの無線アクセス技術に従ってアンテナ・システム302を介して無線信号を送受信してもよく、対応するRFおよびPHYレベルの処理に対して責任を担い得る。幾つかの態様において、第1の通信モジュール306aは第1のRATに割り当てられてもよく、第2の通信モジュール306bは第2のRATに割り当てられてもよく、第3の通信モジュール306cは第2のRATに割り当てられてもよく、第4の通信モジュール306dは第4のRATに割り当てられてもよい。以下にさらに詳細に説明されるように、共通発見モジュール306eは、共通発見チャネルの監視および処理を実行するように構成されてもよい。
受信経路において、通信モジュール306-306dは、アンテナ・システム302からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行してデジタル・ベースバンド・サンプル(例えば、同相/直交(IQ)サンプル)を生成してもよい。従ってそれに応じて通信モジュール306a-306dは、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)、および受信した無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのアナログ・デジタル変換器(ADC)を含むアナログおよび/またはデジタル受信コンポーネントを含んでよい。RF復調に続いて、通信モジュール306a-306dは、誤り検出、順方向誤り訂正復号化、チャネル復号化およびデインターリーブ、物理チャネル復調、物理チャネル・デマッピング、無線メジャーメントおよびサーチ、周波数および時間同期、アンテナ・ダイバーシチ処理、レート・マッチング、再送処理のうちの1つ以上を含むデジタル・ベースバンド・サンプルでPHYレイヤ受信処理を実行してもよい。幾つかの態様において、通信モジュール306a-306dは、そのような処理-集約的タスクに割り当てられることが可能なハードウェア・アクセラレータを含むことができる。通信モジュール306a-306dはまた結果のデジタルデータストリームを、関連する無線アクセス・プロトコルに従って更なる処理のためにコントローラ308に提供してもよい。
図3では単一のコンポーネントとして示されているが、通信モジュール306a-306dは、それぞれ、各自のRFおよびPHYコンポーネントおよび機能を含む別個のRFおよびPHYモジュールとして実現されてもよい。さらに、複数の通信モジュール306a-306dの1つ以上のそのようなRFおよびPHYモジュールは、例えば、複数の無線アクセス技術間で共有される共通のRFフロントエンド・モジュールなどの共通コンポーネントに統合されてもよい。従って、そのような変形は、同様の機能を提供するものとして認識され、本開示の範囲内にある。
送信経路において、通信モジュール306a-306dは、コントローラ308からデジタルデータストリームを受信し、誤り検出、順方向誤り訂正符号化、チャネル符号化およびインターリーブ、物理的チャネル変調、物理的チャネル・マッピング、アンテナ・ダイバーシチ処理、レート・マッチング、電力制御および重み付け、および/または再送信処理のうちの1つ以上を含むPHYレイヤ送信処理をデジタル・ベースバンド・サンプルを生成するために実行してもよい。次いで、通信モジュール306a-306dは、デジタル・ベースバンド・サンプルにアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行し、無線伝送のためにアンテナ・システム302に供給するアナログ無線周波数信号を生成する。従って、通信モジュール306a-306dは、アンテナ・システム302による無線伝送に関してアナログ無線周波数信号を生成するようにデジタル・ベースバンド・サンプルを混合するために、増幅器(例えば、電力増幅器(PA)、フィルタ、RF変調器(例えば、RF IQ変調器)、およびディジタル・アナログ変換器(DACs))を含むアナログおよび/またはデジタル伝送コンポーネントを含んでもよい。
幾つかの態様において、1つ以上の通信モジュール306a-306dは、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAs等のハードウェア定義モジュールとして構造的に実現されてもよい。幾つかの態様において、1つ以上の通信モジュール306a-306dは、例えば、非時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存された演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を規定するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして構造的に実現されてもよい。幾つかの態様において、1つ以上の通信モジュール306a-306dは、ハードウェア定義モジュールおよびソフトウェア定義モジュールの組み合わせとして構造的に実現されてもよい。
図3には明示的には示されていないが、通信モジュール306a-306dは、関連する無線アクセス技術のための通信プロトコルによって定義される物理レイヤ制御論理に従って、通信モジュール306a-306dの種々のハードウェアおよび/またはソフトウェア処理コンポーネントを制御するように構成されたプロセッサなどのコントローラを含んでもよい。
通信モジュール306a-306dは、それぞれの無線アクセス・プロトコルによるRFおよびPHY処理に対する責任を負う一方、コントローラ308は、上位レイヤ制御に対する責任を負い、関連する無線アクセス・プロトコル論理に従って動作するようにコントローラ308に指示するプロトコル・スタック・ソフトウェア・コードを実行するように構成されたプロセッサとして具現化されてもよい。コントローラ308は、送信のためにアップリンク・データを提供し、さらなる処理のためにダウンリンク・データを受信することに加えて、通信モジュール306a-306dを介して上位レイヤ制御を指示してもよい。
図3においては単一コンポーネントとして示されているが、コントローラ308は、例えば、通信モジュール306a-306dの各々に対する専用コントローラ等の1つ以上の通信モジュール306a-306dのためのプロトコル・スタック論理の実行を各々タスクとする複数の別個のコントローラとして実現されてもよい。コントローラ308は、サポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、アンテナ・システム302および通信モジュール306a-306dを制御する責任を負い、従って、サポートされる無線アクセス技術のアクセス・ストラタムおよびノン・アクセス・ストラタム(NAS)(レイヤ2およびレイヤ3も包含する)を表現し得る。
図3に示されるように、端末デバイス200はまたデータ・ソース310、メモリ312、およびデータ・シンク314を含んでもよく、データ・ソース310は、コントローラ308より上位の(例えば、NAS/レイヤ3より上位の)通信データのソースを含んでもよく、データ・シンク314は、コントローラ308より上位の(例えば、NAS/レイヤ3より上位の)通信データの宛先を含んでもよい。それは例えば端末デバイス200のアプリケーション・プロセッサを含んでもよく、アプリケーション・プロセッサは、端末デバイス200の様々なアプリケーションおよび/またはプログラムを、例えばオペレーティング・システム(OS)、端末デバイス200とのユーザー相互作用をサポートするためのユーザー・インターフェース(UI)、および/または様々なユーザー・アプリケーション等の端末デバイス200のアプリケーション・レイヤで実行するように構成されてもよい。アプリケーション・プロセッサは、通信システム304によって提供される無線ネットワーク接続を介して、音声データ、音声/ビデオ/画像データ、メッセージング・データ、アプリケーション・データ、および基本的なインターネット/ウェブ・アクセス・データ等のユーザー・データを送受信するためのアプリケーション・レイヤに関し(データ・ソース310/データ・シンク314に関し)、コントローラ308とのインターフェースとなってもよい。データ・ソース310およびデータ・シンク314は、更に、ユーザー・データに関連する端末デバイス200の種々の通信機能を制御することを、端末デバイス200のユーザーに許容し得るディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカー、外部ボタン、カメラおよびマイクロフォン等の端末デバイス200の種々のユーザー入力/出力デバイスを表現してもよい。メモリ312は、例えばハードドライブまたは他のそのようなメモリ・デバイス等の端末デバイス200のメモリ・コンポーネントを含む。図3には明示的には示されていないが、図3に示される端末デバイス200の様々な他のコンポーネントは、統合された永続性のおよび非永続性のメモリ・コンポーネントを含んでもよい。これらのコンポーネントは、例えばソフトウェア・プログラム・コードおよび/またはバッファリング・データを格納するために使用されることが可能である。
1.1 共通チャネル#1
図2に示すような例示的なネットワーク状況において、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされた発見信号をスキャンすることにより、近隣の無線ネットワーク(例えば、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード210-230)を識別し得る。多くの従来の通信シナリオでは、各ネットワーク・アクセス・ノードは、RAT固有のスケジューリングおよびフォーマット・パラメータに従って、特定の発見チャネルにおいて(例えば、対応する無線アクセス技術に依存するシングルまたはマルチキャリア周波数チャネルであってもよい無線周波数チャネルにおいて)、その対応する発見信号をブロードキャストするかもしれない。例えば、各無線アクセス技術は、特定の時間-周波数リソース(例えば、特定の時間期間における特定のキャリアまたはサブキャリア)においてブロードキャストされる特定の発見信号(例えば、特定の符号化および変調フォーマットを有するもの)を規定してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210および212は、第1のRAT(同一の物理周波数チャネルであってもなくてもよく、例えば、第1のRATの異なるセルは、異なる発見チャネルを利用してもよい)のための1つ以上の発見チャネルにおいて第1のRATの発見信号をブロードキャストするかもしれない一方、ネットワーク・アクセス・ノード214-230は、第2のRAT(同一の物理周波数チャネルであってもなくてもよい)のための1つ以上の発見チャネルにおいて第2のRATの発見信号をブロードキャストするかもしれない。
特定のRATプロトコルに応じて、RAT固有の発見チャネルは、RAT固有の動作チャネルとオーバーラップしてもよい。例えば、例示的なWi-Fi環境において、Wi-Fiネットワーク・アクセス・ノードは、Wi-Fi動作チャネルにおけるビーコン等のWi-Fi発見信号をブロードキャストしてもよい。従って、Wi-Fi動作チャネルは、Wi-Fiネットワーク・アクセス・ノードを検出するためのビーコン(Wi-Fi発見信号)を検出するために、端末デバイスが監視し得る発見チャネルとしても機能し得る。例示的なLTE環境において、LTEネットワーク・アクセス・ノードは、一次同期シーケンス(PSSs)および二次同期シーケンス(SSSs)等のLTE発見信号を、LTE動作チャネルの一群の中央サブキャリアでブロードキャストしてもよい(そして、マスター情報ブロック(MIBs)およびシステム情報ブロック(SIBs)等の他のLTE発見信号を、LTE動作チャネルの概して任意のサブキャリアでブロードキャストしてもよい)。他のRATにおいて、発見チャネルは、動作チャネルとは別個に割り当てられてもよい。本開示は、このようなすべてのケースをカバーし、従って、RAT固有の発見チャネルが、周波数においてRAT固有の動作チャネルと同じであってもよく、周波数においてRAT固有の動作チャネルとオーバーラップしていてもよく、および/または周波数においてRAT固有の動作チャネルとは別個に割り当てられてもよい。従って、端末デバイスは、RAT固有の発見チャネル上で無線信号を監視することにより、所与のRATに対する発見(ディスカバリー)を実行してもよく、その発見チャネルはRAT固有の動作チャネルとオーバーラップしてもしなくてもよい。さらに、特定のRATのための所定の一群の動作チャネル(例えば、3GPPによって指定されるLTEの中心周波数、IEEEによって指定されるWi-Fi動作チャネル等々)が存在してもよい。従って、発見チャネルが動作チャネルとオーバーラップする幾つかの態様において、端末デバイスは、異なる動作チャネルの所定のセットを経て反復することにより、例えばLTE発見信号を検出するための1つ以上のLTE中心周波数を経て反復することにより、またはWi-Fi発見信号を検出するための1つ以上のWi-Fi動作チャネルを経て反復することにより、発見チャネルをスキャンしてもよい。
従って、多くの従来の無線通信のシナリオにおいて、端末デバイス200は、種々のRATのネットワーク・アクセス・ノードを発見するために、1つ以上の発見チャネルを監視するかもしれない。例えば、第1のRATのネットワーク・アクセス・ノードを発見するために、端末デバイス200は、発見信号を求めて第1のRATの発見チャネルを監視してもよい(ここで、上述のように、発見チャネルは、第1のRATの動作チャネルとオーバーラップしてもしなくてもよい)。幾つかの態様において、特定の無線アクセス技術に関する発見信号は、特定の信号フォーマットおよび/または特定の送信スケジュール等の特定の規格またはプロトコルによって規定されてもよい。従って、端末デバイス200は、第1のRATの発見チャネルにおいて発見信号をスキャンすることによって、第1のRATのセルを発見し得る。従って、端末デバイス200は、第1のRATの仕様(例えば、第1のRATのためのプロトコルにおいて標準化または規定されていてもよい発見信号の信号フォーマットおよびスケジューリング、発見チャネル周波数など)に従って無線信号を監視することにより、第1のRATのネットワーク・アクセス・ノードを検出することを試みてもよい。その際、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード210および212によってブロードキャストされる発見信号を受信し、識別し、続いて、ネットワーク・アクセス・ノード210および212を識別する、すなわち「発見(discover)」することができる。同様に、端末デバイス200は、第2のRATの仕様(例えば、第1のRATのためのプロトコルにおいて標準化または規定されてもよい発見信号の信号フォーマットおよびスケジューリング、発見チャネル周波数など)に従って、無線信号を監視することにより、第2のRATのネットワーク・アクセス・ノードを発見することを試みてもよい。従って、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード214~230を同様に発見し得る。上述のように、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210および212は、第3のRATおよび/または第4のRATのためのキャリアをさらに提供してもよく、端末デバイス200は、第3および第4のRATにそれぞれ従って無線信号を監視することによりそれを発見してもよい
上述のように、通信モジュール306a-306dは、各無線アクセス技術のRFおよびPHYレベル信号処理に対する責任を負う。従って、コントローラ308は、データを送受信するために通信モジュール306a-306dを利用することによって、1つ以上の通信モジュール306a-306dにより異なる無線アクセス接続を維持し得る。コントローラ308は、ある無線アクセス接続を互いに独立して維持し、他の無線アクセス接続と協調して他の無線アクセス接続を維持してもよい。
例えば、幾つかの態様では、コントローラ308は、マスター/スレーブ/RATシステム等に従って、第1の通信モジュール306a(第1のRAT接続)、第2の通信モジュール306b(第2のRAT接続)、第3の通信モジュール306c(第3のRAT接続)、および第4の通信モジュール306d(第4のRAT接続)のための無線アクセス接続を互いに関連して維持してもよい。逆に、幾つかの態様では、コントローラ308は、第4の通信モジュール306dのための第4のRAT接続を、例えば同じマスター/スレーブRATシステムの一部としてではなく、第1の通信モジュール306a、第2の通信モジュール306b、および第3の通信モジュール306cのセルラーRAT接続から実質的に分離して維持してもよい。
コントローラ308は、発見手順のトリガーを与えることを含んでよい対応する無線アクセス・プロトコルに従って、通信モジュール306a-306dの各々のRAT接続を処理してもよい。コントローラ308は、通信モジュール306a-306dの各々において別々に発見手順をトリガーしてもよく、その特定のタイミングは、特定の無線アクセス技術およびRAT接続の現在の状態に依存してもよい。従って、所与の任意の時点において、全部または一部がディスカバリー(発見)を実行するまたは実行しない通信モジュール306a-306dが存在してよい。
例えば、端末デバイス200の初期電源投入動作の間に、コントローラ308は、各RAT接続が適当なネットワーク・アクセス・ノードに接続しようと試みるかもしれないので、通信モジュール306a-306dのための発見をトリガーしてもよい。幾つかの態様において、コントローラ308は、優先順位付けされた階層に従ってRAT接続を管理してもよく、例えばコントローラ308は第2および第3のRATよりも第1のRATを優先してもよい。例えば、コントローラ308は、マスター/スレーブRATシステムにおいて第1、第2、および第3のRATを動作させてもよく、ここで、何れかのRATは主にアクティブであり(例えば、マスターRAT)、他のRAT(例えば、スレーブRAT)はアイドルである。従って、コントローラ308は、第1のRATをマスターRATに維持しようと試みてもよく、第1のRATの利用可能な生きているセルが存在しない場合に、第2または第2のRATに後戻りしてもよい。従って、幾つかの態様では、コントローラ308は、最初の電源投入後に通信モジュール306aのためのディスカバリーをトリガーしてもよく、第1のRATのセルが見つからない場合に、第2または第3のRATのためのディスカバリーをトリガーするように進んでもよい。例示的な状況では、第1のRATは、例えばLTEであってもよく、第2および第3のRATはUMTSまたはGSM等の「レガシー」RATであってもよい。
RAT接続が確立された後、コントローラ308は、各RAT接続の現在の無線アクセス状態に基づいて、1つまたは複数の通信モジュール306a-306dにおけるディスカバリーを周期的にトリガーしてもよい。例えば、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aにより最初のディスカバリーの間に発見された第1のRATのセルと第1のRAT接続を確立してもよい。しかしながら、第1のRAT接続が貧弱になった場合(例えば、弱い信号強度または低い信号品質の場合、または無線リンクが不具合になり再確立されるべき場合)、コントローラ308は、第1のRATの他の近接セルを検出し、第1のRATの別のセルを測定して(ハンドオーバーまたは再選択により)切り替える可能性を秘めて、第1の通信モジュール306aにおいて新たな発見手順をトリガーしてもよい。コントローラ308はまた、第2の通信モジュール306bおよび/または第3の通信モジュール306cにおいて新たな発見手順をトリガーすることにより、インターRATディスカバリーをしてもよい。1つまたは複数の通信モジュール306a-306dのRAT接続の個々の状態に応じて、ゼロ個以上の通信モジュール306a-306dが、所与の任意の時点で発見手順を実行してよい。
通信モジュール306a-306dの各々は、様々なタイプの無線アクセス・ネットワーク(各々がスケジューリングおよびフォーマットの両方に関して固有の発見信号を有し得る)の発見をタスクとすることができるので、通信モジュール306a-306dは、ディスカバリーを適切に実行するために、受信された無線信号に対してRAT固有の処理を実行してもよい。例えば、各無線アクセス技術は、固有の発見チャネルで固有の発見信号をブロードキャストし得るので、通信モジュール306a-306dは、各自各々の無線アクセス技術について近接ネットワーク・アクセス・ノードを発見するために、異なる発見チャネルをスキャンし、異なる発見信号検出技術を(例えば、信号フォーマットおよび/またはスケジューリング等の各ターゲット発見信号に応じて)利用してよい。例えば、第1の通信モジュール306aは、様々な周波数バンドで無線信号を捕捉し、第4のRATの発見信号の検出のための第4の通信モジュール306dよりも第1のRATの発見信号の検出のための異なる信号処理を実行することができ;同様に、第2の通信モジュール306bおよび第3の通信モジュール306cについてホールドしてもよい。
発見手順は、事前には未知のネットワーク・アクセス・ノードの検出を含む可能性があるため、ネットワーク・アクセス・ノードの時間同期情報は、ディスカバリーに利用できない可能性が高い。従って、端末デバイス200は、各無線アクセス技術に対する発見信号がいつブロードキャストされるかについての具体的な知識を有しないかもしれない。例えば、第1の無線アクセス技術がLTEである例示的な環境において、LTEセルを発見しようとするとき、第1の通信モジュール306aは、PSSおよびSSSシーケンスおよびMIBs/SIBsがLTEセルによって何時ブロードキャストされるかを示す如何なるタイミング基準点も有しないかもしれない。通信モジュール306a-306dは、種々の異なる無線アクセス技術に対して同様な状況に直面するかもしれない。従って、いずれの通信モジュール306a-306dが現在ディスカバリーの実行をタスクとしているかに依存して(そして、各通信モジュールに対する進行中の通信接続の現在の状態に依存して)、通信モジュール306a-306dは、発見信号を効果的に検出するために、対応する検出チャネルを連続的にスキャンしてよい。従って、所与の時点でディスカバリーを実行する通信モジュール306a-306dの各々は、能動的に給電され、潜在的なネットワーク・アクセス・ノードを発見するために、それら各自に割り当てられる周波数バンドに関して能動的な受信処理を実行してもよい。
通信モジュール306a-306dは、一定の受信および処理を実行してもよく、あるいは、ターゲットとなる無線アクセス技術に応じて、周期的な受信および処理のみを実行してもよい。それにもかかわらず、(アンテナ・システム302のそれぞれのアンテナに加えて)通信モジュール306a-306dの頻繁な動作は、端末デバイス200に対してかなりの電力ペナルティを有することになるかもしれない。不都合なことに、このような電力ペナルティは、一般に通信モジュール306a-306dが近くの無線ネットワークを発見するために連続的に動作する必要があるため、不可避的であり得る。端末デバイス200がバッテリーで給電される場合、通信モジュール306a-306dの規則的な動作に関連する多くのバッテリー消費に起因して、電力ペナルティは特に悪化し得る。
従って、潜在的な近隣の無線ネットワークの監視に関連する電力ペナルティを減らすために、端末デバイス200は、通信モジュール306a-306dの代わりにディスカバリーを実行するために共通発見モジュール306eを利用することができる。次いで、共通発見モジュール306eは、無線ネットワークにより使用される無線アクセス技術のタイプに関係なく、近隣の無線ネットワークおよびネットワーク・アクセス・ノードを発見するために、共通発見チャネルを監視することができる。各無線アクセス技術に対して近隣の無線ネットワークを発見するために複数の通信モジュール306a-306dを動作させる代わりに、端末デバイス200は、共通発見チャネルを監視して近隣の無線ネットワークの発見信号を検出するために、共通発見モジュール306eを利用してよい。幾つかの態様において、共通発見チャネルは、複数の異なる無線アクセス技術のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む発見信号を含み得る。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・アクセス・ノードが共通発見チャネルで表現されていることを保証するために協働してもよい。以下にさらに詳述するように、そのような方法は、集中型の発見ブロードキャスト・アーキテクチャーまたは分散型の発見ブロードキャスト・アーキテクチャーのいずれかを含んでもよく、これら双方は、近接無線ネットワークの存在を示す、共通発見チャネル上の発見信号のブロードキャストをもたらすことができる。従って、近接無線ネットワークは全て共通発見チャネル上で表現されるので、端末デバイス200は、通信モジュール306a-306dを絶えず動作させる必要なしに、共通発見チャネルを監視するために共通発見モジュールを利用することができる。このようなことは、近接ネットワークの効果的な発見を犠牲にすることなく、端末デバイス200における電力消費を著しく低減し得る。
従って、コントローラ308は、通信モジュール306a-306dを利用して、それら各自のRATsに従って別々のRAT接続を維持することができる。前述のように、通信モジュール306a-306dにおけるRAT接続は、特定の無線アクセス・プロトコルおよび各RAT接続の現在の状態に従って、発見手順を要求し得る。従って、コントローラ308は、RAT接続の状態を監視して、ディスカバリーが任意の1つまたは複数の通信モジュール306a-306dでトリガーされるべきか否かを決定してもよい。
幾つかの態様において、コントローラ308は、初期電源投入手順の間、カバレッジの欠落の後、および/または不十分な無線測定(低信号電力または低信号品質)の検出時に、任意の1つまたは複数の通信モジュール306a-306dでディスカバリーをトリガーしてよい。このようなディスカバリーのトリガー基準は、各RAT接続の特定の無線アクセス・プロトコルに従って異なってよい。
幾つかの態様において、必要に応じて通信モジュール306a-306dでディスカバリーをトリガーする代わりに、むしろコントローラ308は共通発見モジュール306eでディスカバリーをトリガーしてもよい。次いで、共通発見モジュール306eは、共通発見チャネルを走査して、通信モジュール306a-306dの1つ以上の無線アクセス技術についてネットワーク・アクセス・ノードを検出してもよい。したがって、通信モジュール306a-306dは電源遮断されるか、または発見手順の間にスリープ状態に入ってもよいので、端末デバイス200は電力消費を大幅に低減することができる。
幾つかの態様において、共通発見モジュール306eは、発見信号の受信および検出に関連するRFおよびPHY受信コンポーネント(通信モジュール306a-306dに関して上述したようなもの)のみを含む。図4は、幾つかの態様による共通発見モジュール306eの例示的な内部構成を示す。図4に示されるように、共通発見モジュール306eは、構成可能なRFモジュール402およびデジタル処理モジュール404を含んでもよい。幾つかの態様において、構成可能なRFモジュール402は、増幅器(例えば、LNA)と、フィルタと、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)と、受信された無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのADCとを含むアナログおよび/またはデジタル受信コンポーネントを含んでよい。設定可能なRFモジュール402は、(例えば、周波数ごとに)異なるRFチャネルをスキャンし、ベースバンド・サンプルを生成してデジタル処理モジュール404に提供するように構成されてもよい。次に、デジタル処理モジュール404は、ベースバンド・サンプルを処理して評価するために、PHYレイヤ受信処理を実行することができる。幾つかの態様において、デジタル処理モジュール404は、ソフトウェア構成可能であってもよく、コントローラおよび1つ以上の専用ハードウェア回路を含んでもよく、これらは各々、コントローラによって割り当てられた特定の処理タスクを実行することに専用であってもよい(例えば、ハードウェア・アクセラレータ)。デジタル処理モジュール404は、例えば、ディスカバリーの一部として、構成可能なRFモジュール402から受信したベースバンド・サンプルを処理してもよい。デジタル処理モジュール404は、ディスカバリーの結果をコントローラ308に提供してもよい。
共通発見モジュール306eは、無線アクセス技術の発見のためにのみ使用されてもよいので、共通発見モジュール306eは、完全な双方向RAT接続を維持しなくてもよい。従って、共通発見モジュール306eはまた低電力受信機として設計されてもよい。幾つかの態様において、共通の発見モジュール306eは、かなり低い電力で動作してもよく、(例えば、通信モジュール306a-306dによる)通常の発見スキャン手順と比較して、電力を節約しつつ連続的にアクティブに維持され得る。
幾つかの態様において、共通発見モジュール306eは、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAsとして実装されてもよい。幾つかの態様において、共通発見モジュール306eは、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存される演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして実装されてもよい。幾つかの態様において、共通発見モジュール306eは、ハードウェア定義コンポーネントおよびソフトウェア定義コンポーネントの組み合わせとして実装されてもよい。
図5は、幾つかの態様に従って端末デバイス200によって実行される共通発見手順を概説する方法500を示す。
図5に示されるように、コントローラ308は、1つまたは複数の通信モジュール306a-306dの無線アクセス・プロトコルに従って510で無線通信を実行してもよく、従って、1つまたは複数の通信モジュール306a-306dのための基礎となるRAT接続をサポートしてもよい。
520において、コントローラ308は、いずれかの通信モジュール306a-306dでディスカバリーをトリガーするか否かを決定してよい。幾つかの態様では、ディスカバリーは、例えば、初期の電源投入手順の間、カバレッジの欠落の後、および/または不十分な無線測定(低信号電力または低信号品質)の検出時にトリガーされることが可能である。
コントローラ308が、いずれの通信モジュール306a-306dに対してもディスカバリーはトリガーされるべきでないと判断した場合、コントローラ308は、510に戻り、通信モジュール306a-306dとの標準の無線通信を継続してもよい。幾つかの態様において、コントローラ308は、共通発見モジュール306eをアクティブに保ち、通信モジュール306a-306dとは独立に共通発見モジュール306eを連続的に動作させてもよい。従って、コントローラ308は、通信モジュール306a-306dの標準の無線通信動作中でさえ、共通発見モジュール306eからディスカバリーの結果を収集し続けることができる。
コントローラ308が、1つ以上の通信モジュール306a-306dに対してディスカバリーがトリガーされるべきであると判断した場合、コントローラ308は、530において共通発見モジュール306eでのディスカバリーをトリガーしてもよい。幾つかの態様において、コントローラ308は、共通発見モジュール306eを起動し、ディスカバリーを実行するように共通発見モジュール306eに命令することによって、共通発見モジュール306eでディスカバリーをトリガーすることができる。
続いて、共通発見モジュール306eは、種々のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む発見信号について、共通発見チャネル(後述)を監視することによりディスカバリーを実行するように進んでよい。共通発見モジュール306eは、任意の検出可能な発見信号をデコードしてそこに含まれる発見情報を取得し、発見情報をコントローラ308に提供して530を完了してもよい。530において共通発見チャネルを監視することに関連して、ある種の課題が存在するかもしれない。例えば、以下にさらに説明するように、共通発見チャネル方式と協働するネットワーク・アクセス・ノードは、複数のネットワーク・アクセス・ノードが各自自身の発見信号をブロードキャストするために共通の発見チャネルを共有するディストリビュート(分散)方式、または単一のネットワーク・アクセス・ノードが他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む共通の発見チャネルで共通の発見信号をブロードキャストするセントラル(集中)方式で動作してもよい。分散方式の場合、ネットワーク・アクセス・ノードは、競合ベースの仕組みを利用し、その結果、共通発見チャネルのチャネル占有を検出するためにキャリア・センシングを利用してもよい。これは、共通発見チャネルが占有されていることを検出するネットワーク・アクセス・ノードが、その発見信号を送信しようと試みる前にバックオフ手順を開始することができるので、衝突を回避するのに役立つ可能性がある。集中方式では、端末デバイス200は、共通発見モジュール306eを共通発見チャネルに同調させ、共通発見チャネルでブロードキャストされた任意の共通発見チャネルから発見情報をデコードすることができる。幾つかの態様において、共通発見チャネルは、丈夫な伝送特性を有するチャネル(例えば、サブGHz周波数で割り当てられた共通発見チャネル)において単純な変調方式を利用してもよく、これは端末デバイスにおける受信を改善し得る。
540において、次にコントローラ308は、取得された発見情報によって表されるネットワーク・アクセス・ノードに応じて、1つ以上の通信モジュール306a-306dのRAT接続のためのその後の(例えば、「検出後」の)通信動作に進んでよい。例えば、発見情報が、有効なネットワーク・アクセス・ノードがレンジ内にあり、接続に利用可能であることを示す場合、例えば、発見情報が、ネットワーク・アクセス・ノード216が第4のRATのRAT接続のために利用可能であることを示す場合、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード216に接続するために、第4の通信モジュール306dのRAT接続を修正することができる。従って、共通発見モジュール306eにより、コントローラ308は、通信モジュール306a-306dを利用することなく、530における発見情報を得ることができる。
幾つかの態様において、540における後続の通信動作に関する種々のオプションは、ネットワーク・アクセス・ノードとの片側無線相互作用を含み、例えば、コントローラ308がネットワーク・アクセス・ノードからの相互動作なしに一方的に実行する動作を含む。例えば、コントローラ308は、発見されたネットワーク・アクセス・ノードで無線測定を実行し、および/または発見されたネットワーク・アクセス・ノードのブロードキャスト情報を受信することができる。幾つかの態様において、540における後続の通信動作のための種々のオプションは、ネットワーク・アクセス・ノードとの二者間無線相互作用を含み、例えばコントローラ308がネットワーク・アクセス・ノードからの相互動作と共に実行する動作を含む。例えば、コントローラ308は、発見されたネットワーク・アクセス・ノードと双方向接続を追求し、確立する可能性を秘めることが可能である。
幾つかの態様において、共通発見モジュール306eは、(530のようにコントローラ308によって明示的に命令されるのとは異なり)共通検出チャネルを定常的に監視するように構成されることが可能である。共通発見チャネルで発見信号を検出すると、共通発見モジュール306eは、検出された発見情報をコントローラ308に報告するように構成されることが可能である。それにもかかわらず、共通発見モジュール306eは、通信モジュール306a-306dの代わりにディスカバリーを実行してもよく、それにより、端末デバイス200がバッテリー電力ペナルティを回避できるようにする。端末デバイス200が代わりに共通の発見モジュール306eにおいて単一の低電力受信機を利用してよいので、このような電力節約は、複数の通信モジュール306a-306dが同時にディスカバリーを実行する場合に特に向上され得る。
幾つかの態様において、種々の無線アクセス技術のネットワーク・アクセス・ノードは、共通発見モジュール306eによって結果的に検出可能な、共通発見チャネル上の発見信号をブロードキャストすることによって、協調してもよい。具体的には、ネットワーク・アクセス・ノードは、共通発見チャネルで発見情報(通常はRAT固有の発見チャネルでブロードキャストされることになるであろう)をブロードキャストしてもよく、それにより、端末デバイスが共通発見モジュールを使用して共通発見チャネルを監視できるようにする。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、集中型または分散型のいずれかのブロードキャスト・アーキテクチャーに従って、共通発見チャネルのブロードキャストに参加してよい。いずれのオプションも、例えば端末デバイス200のような端末デバイスが、方法500に従って共通発見モジュール306eを使用してネットワーク・アクセス・ノードのための発見情報を取得することを可能にし得る。
幾つかの態様では、集中ブロードキャスト・アーキテクチャーにおいて、集中型発見ノードとも呼ばれる単一の集中型ネットワーク・アクセス・ノードが、集中型発見ノードと同じまたは異なる無線アクセス技術を使用してもよい1つまたは複数の他のネットワーク・アクセス・ノードに対して発見信号をブロードキャストしてもよい。従って、集中型の発見ノードは、1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集し、集中型および1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードの両方の発見情報を含む共通の発見信号を生成するように構成されてよい。次いで集中型発見ノードは、共通発見チャネルで共通発見信号をブロードキャストし、次いでネットワーク・アクセス・ノードのグループの発見情報を含む共通発見信号を生成することができる。従って、共通発見モジュール306eは、共通発見チャネルを監視し、セントラル化されたネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされた共通発見信号を読み取ることによって、ネットワーク・アクセス・ノードのすべてのグループを発見することができる。
共通発見モジュール306eは、種々の無線アクセス技術に関連するネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を監視することができるので、端末デバイス200の通信モジュール306a-306dは、発見動作に関してアイドルのまま残ることが可能である。コントローラ308は、他の制御およびユーザー・データの受信および送信に関連する標準の無線通信手順のような、非-発見動作のための通信モジュール306a-306dを依然として動作してもよいが、端末デバイス200は、それにもかかわらず、共通発見モジュール306eのみにおいてディスカバリーを実行することにより、かなりのバッテリー電力を節約し得る。
幾つかの態様では、分散型ブロードキャスト・アーキテクチャーにおいて、個々のネットワーク・アクセス・ノード(中継ノードまたは中継デバイスであってもよい)は、個々のネットワーク・アクセス・ノードの無線アクセス技術に従って、それ自身の発見信号をブロードキャストし続けてもよい。しかしながら、発見信号を固有のRAT特有の発見チャネルでブロードキャストするのではなく、ネットワーク・アクセス・ノードは、発見信号を共通の発見チャネルでブロードキャストしてよい。端末デバイスが共通発見モジュールで発見信号を受信できるようにするために、各ネットワーク・アクセス・ノードは、共通フォーマット、すなわち、共通発見信号としてその発見信号をブロードキャストしてもよい。従って、端末デバイス200は、個々のネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされるそのような共通発見信号のための共通発見チャネルを監視するために、共通発見モジュール306eを使用することができ、従って、個々の通信モジュール306a-306dにとってディスカバリーを能動的に実行する必要性を排除する。
集中型および分散型発見アーキテクチャーの両方は、端末デバイス200のような端末デバイスが、単一の共通発見モジュールでディスカバリーを実行することを可能にし、それによって、電力消費を大幅に低減することができる。また、(同じ共通発見信号または同じ共通発見チャネルのいずれかで)複数のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報がグループ化される場合、そのようなことは発見手続を簡素化し、より速い検出を可能にする可能性がある。
図2は、単一の集中発見ノードが1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードに対する発見ブロードキャストの責任を負うことを仮定し得る集中発見アーキテクチャーを記述するために使用される。例えば、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230に対する発見ブロードキャストの責任を負うことを仮定してよい。換言すれば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、1つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノード212-230についての発見情報を含む共通発見チャネルで共通発見信号をブロードキャストしてよい。共通発見信号を生成するために、ネットワーク・アクセス・ノード210は、最初に、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230の発見情報を収集するかもしれない。ネットワーク・アクセス・ノード210は、無線スキャン、端末レポート収集、バックホール・コネクション、および外部サービスのうちの任意の1つ以上を含む必要な発見情報を介して収集するために、任意の多数の様々な技術を使用してよい(以下でさらに詳細に説明する)。
図6は、幾つかの態様によるネットワーク・アクセス・ノード210の内部構成を示す。ネットワーク・アクセス・ノード210は、アンテナ・システム602、無線システム604、通信システム606(制御モジュール608および発見モジュール610を含む)、およびバックホール・インターフェース612を含んでよい。ネットワーク・アクセス・ノード210は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよいアンテナ・システム602を介して無線信号を送受信してよい。無線システム604は、(1)通信システム606から出て行くデジタル・データをアンテナ・システム602を介して無線送信するためのアナログRF信号に変換し、(2)アンテナ・システム602から受信される入って来るアナログRF信号を通信システム606に提供するデジタル・データに変換するために、RF信号を送信および/または受信し、PHY処理を実行するように構成される。
制御モジュール608は、アンテナ・システム602および無線システム604に対する制御を行うことを含む対応する無線アクセス・プロトコルに従って、ネットワーク・アクセス・ノード210の通信機能を制御してもよい。無線システム504、制御モジュール508、および検出モジュール510の各々は、ハードウェア定義モジュールとして、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に保存される、演算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を規定するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサ等として、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして構造的に実現されてもよい。バックホール・インターフェース612は、他のネットワーク・ノードとデータを送受信するように構成される物理接続のための有線(例えば、イーサネット(登録商標)、光ファイバー等)または無線(例えば、マイクロ波無線または類似の無線トランシーバ・システム)の接続ポイントであってもよく、例えばマイクロ波無線送信機、またはファイバ・バックホール・リンクのための接続ポイントおよび関連コンポーネントであってもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して外部データを受信することができ、バックホール・インターフェース612は、他のネットワーク・アクセス・ノード、インターネット・ネットワーク、および/またはネットワーク・アクセス・ノード210によって提供される無線アクセス・ネットワークをサポートする前提とするコア・ネットワーク(例えば、LTE Evolved Packet Core (EPC))への接続を含むことができる。幾つかの態様において、バックホール・インターフェース612は、(例えば、インターネット・ルータを介して)インターネット・ネットワークとのインターフェースとなり得る。幾つかの態様において、バックホール・インターフェース612は、インターネット・ネットワークへのルーティングに加えて制御機能を提供し得るコア・ネットワークとのインターフェースとなり得る。従って、バックホール・インターフェース612は、ネットワーク・アクセス・ノード210がインターネットなどの外部ネットワークにアクセスすることを可能にする、外部ネットワーク接続への接続(直接的にまたはコア・ネットワークを経由する接続)を、ネットワーク・アクセス・ノード210に提供してもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード210は、応対される端末デバイスがユーザー・データにアクセスすることを可能にするために無線アクセス・ネットワークを提供することにより、無線ネットワークにおいてネットワーク・アクセス・ノードの標準の機能を提供することができる。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード210は、さらに、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230等の他のネットワーク・アクセス・ノードに対する発見情報を含む共通発見信号をブロードキャストすることにより、集中型発見ノードとして機能するように追加的に構成されてもよい。図7は、幾つかの態様に従ってネットワーク・アクセス・ノード210等の集中型ディスカバリー・ノードによって実行される一般的な手順を詳述する方法700を示す。
710において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、他のネットワーク・アクセス・ノードのための発見情報を収集することができる。720において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、収集された発見情報により共通発見信号を生成することができる。730において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、共通発見チャネルで共通発見信号をブロードキャストすることができ、これにより、端末デバイス200等の端末デバイスが、共通発見モジュール306eを用いて複数の無線アクセス技術についてディスカバリーを実行できるようになる。ネットワーク・アクセス・ノード210は、例えば、オン/オフキー(OOK)、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直交振幅変調(QAM、例えば、16-QAM、64-QAMなど)を利用し得る所定の発見波形フォーマットを有する共通発見信号を生成することができる。幾つかの態様では、共通発見信号は単一キャリア波形であってもよく、他の態様では共通発見信号は、OFDM波形または別の種類のマルチキャリア波形などのマルチキャリア波形であってもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード210は、最初に、710において1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230の発見情報を収集してよい。ネットワーク・アクセス・ノード210は、無線スキャン、端末レポート収集、他のネットワーク・アクセス・ノードへのバックホール接続、および外部サービスを含む710における多数の様々な発見情報収集技術のうちの任意の1つ以上を利用することができる。
例えば、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、近くの他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集するために、710における無線スキャンを利用することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード210は、他のネットワーク・アクセス・ノードを検出するために、他の無線アクセス技術の様々な発見チャネルをスキャンするために、アンテナ・システム602および無線システム604を利用し得る検出モジュール610を含んでよい。従って、検出モジュール610は、種々の異なる発見チャネルで発見信号をブロードキャストするネットワーク・アクセス・ノードの存在を検出するために、種々の異なる発見チャネルで受信された信号を処理するように構成されてもよい。
図6は、標準の基地局無線アクセス通信のためにネットワーク・アクセス・ノード210により使用されるのと同じアンテナ・システム602および無線システム604を利用するものとして検出モジュール610を示しているが、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード210は、発見情報収集の目的で、検出モジュール610に固有に割り当てられる別個のアンテナ・システムおよび無線システムを代替的に含んでもよい。検出モジュール610は、ハードウェア定義モジュールとして、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして構造的に実現されることが可能である。
幾つかの態様において、検出モジュール610は、通信モジュール306a-306dと類似の発見信号検出を実施するように構成される。これは、専用の無線アクセス・プロトコルに従って受信信号を処理することにより、RAT固有の発見信号を検出し、その結果、対応するブロードキャスト・ネットワーク・アクセス・ノードを識別することを、検出モジュール610に許容する。
幾つかの態様において、検出モジュール610は、複数の無線アクセス技術のための発見チャネルをスキャンして発見チャネルでネットワーク・アクセス・ノードを検出するために、アンテナ・システム602および無線システム604を利用することができる。例えば、検出モジュール610は、近接LTEセルを検出するために、1つ以上のLTE発見チャネル(例えば、PSS/SSSシーケンスおよびMIB/SIBのためのLTE周波数バンド)をスキャンするために、アンテナ・システム602および無線システム604を利用することができる。発見モジュール610は、同様に、近接Wi-Fi APsを検出するために1つまたは複数のWi-Fi発見チャネルを介してスキャンし、UMTSセルを検出するために1つまたは複数のUMTS発見チャネルを介してスキャンし、GSMセルを検出するために1つまたは複数のGSM発見チャネルを介してスキャンし、およびBluetooth・デバイスを検出するために1つまたは複数のBluetooth発見チャネルをスキャンしてもよい。検出モジュール610は、同様に、任意の1つ以上の無線アクセス技術について発見チャネルをスキャンしてもよい。幾つかの態様において、検出モジュール610は、各々のスキャンされる発見チャネルについて信号データを捕捉し、対応する無線アクセス技術の発見信号フォーマットに従って、捕捉された信号データを処理し、そこで発見信号をブロードキャストしている何らかのネットワーク・アクセス・ノードを識別することができる。
図7の例示的な環境において、710において、検出モジュール610は、1つ以上の無線アクセス技術のための発見チャネルのスキャン中に、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230を識別することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード212がLTE基地局であり、ネットワーク・アクセス・ノード214-230がWi-Fi APsである例示的な状況において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、(1)LTE発見チャネルのスキャン中にネットワーク・アクセス・ノード212を検出し、(2)Wi-Fi発見チャネルのスキャン中にネットワーク・アクセス・ノード214-230のうちの1つ以上を検出してもよい。検出モジュール610は、各々の検出された発見信号から所定の発見情報を収集してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード210は、その後、検出されたネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む共通発見チャネルでブロードキャストするための共通発見信号を生成するために、各々の検出された発見信号を使用してもよい。
幾つかの態様において、検出モジュール610は、発見情報の収集中に識別された1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードのための「共通」情報要素と「RAT固有」情報要素の両方を収集してもよく、ここで、共通情報要素は(特定の無線アクセス技術によらず)識別されたネットワーク・アクセス・ノードに関連する一般情報を含み、RAT固有情報要素は、対応する無線アクセス技術のパラメータに固有の特定情報を含み得る。
例えば、共通情報要素は以下のものを含んでよい:
a.RAT(例えば、LTE/Wi-Fi/UMTS/GSM等)
b.周波数バンドおよび中心周波数
c.チャネル帯域幅
d.サービス・プロバイダー
e.地理的な位置(端末デバイスに対するネットワーク・アクセス・ノードの位置を詳述するGPS座標または相対的なナビゲーション・パラメータ等の地理的位置情報)
RAT固有情報要素は、例えば以下のものを含んでよい:
a.LTE/Wi-Fi/UMTS/GSMの場合:PLMN ID、セルID、最大データ・レート、最小データ・レート
b.Wi-Fiの場合:サービス・セットID(SSID)、ビーコン・インターバル、能力情報、周波数ホッピング/直接シーケンス/非競合パラメータ・セット、トラフィック指示マップ、パブリック/プライベート・ネットワーク、認証タイプ、能力情報、AP位置情報
c.Bluetoothの場合:Bluetooth・アドレス、周波数ホッピング情報
d.RAT依存:無線メジャーメント(信号強度、信号品質など)および他のパフォーマンス・メトリック(セル負荷、ビット当たりのエネルギー、パケット・/ブロック・/ビット・エラー・レート、再送メトリックなど)
一方、他のRATはRAT固有の情報要素に類似する情報を要請してもよい。
幾つかの態様において、検出モジュール610は、スキャンされた発見チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードからの発見信号を検出して読み取ることによって、710におけるそのような発見情報を取得してもよい。各無線アクセス技術は、固有の発見信号(例えば、信号フォーマットおよび/または送信スケジューリング)を有してもよいので、検出モジュール610は、各無線アクセス技術についての発見情報を取得するために特定のプロセスを実行してもよい。
例えば、例示的なLTE環境において、検出モジュール610は、LTEセルによってブロードキャストされるPSS-SSSシーケンス対を同定することによって、(物理的セル識別子(PCI)の形式で)LTEセルのセルIDを取得してもよい。検出モジュール610は、マスター情報ブロック(MIB)メッセージを読み取ることによってチャネル帯域幅を取得してもよい。検出モジュール610は、例えばSIB1メッセージを読み取ることによって、LTEセルのPLMN IDを取得してもよい。従って、検出モジュール610は、1つ以上の検出されたネットワーク・アクセス・ノードについてのそのような発見情報を収集し、共通発見信号において後でブロードキャストするための発見情報を(例えば、メモリ内に;図6に明示的には示されていない)保存してもよい。
検出モジュール610、無線システム604およびアンテナ・システム602の構成に応じて、幾つかの態様では、検出モジュール610は、例えば、1つまたは複数の無線アクセス技術についての1つまたは複数の発見チャネルを連続的にまたは同時にスキャンすることによって、順次または並列に、1つまたは複数の無線アクセス技術についての発見チャネル・スキャンを実行するように構成されてもよい。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード210は、他のネットワーク・アクセス・ノードのための発見情報を収集するために、710における追加的および/または代替的な技術を利用することができる。具体的には、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、端末レポート収集を利用して、近接ネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を取得してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、応対されている端末デバイスからの発見レポートを(制御シグナリングを介して)要求することができる。従って、応対されている端末デバイスは、発見スキャンを実行し、メジャーメント・レポートの形式でネットワーク・アクセス・ノード210へ返される検出されたネットワーク・アクセス・ノードに関する発見情報をレポートすることができる。
例えば、検出モジュール610は、端末デバイス200および202からのメジャーメント・レポートを要求するために制御信号の送信をトリガーすることができる。次いで、端末デバイス200および202は、種々の無線アクセス技術のための発見チャネル・スキャンを実行し、1つ以上の検出されたネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報(例えば、共通およびRAT固有の情報要素)を取得し、発見情報をネットワーク・アクセス・ノード210に報告する(例えば、通信モジュール306a-306d等の通信モジュールを使用する)。検出モジュール610は、レポートを受信し、報告されたネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集することができる。従って、検出モジュール610に、近接ネットワーク・アクセス・ノードを発見するために無線スキャンを能動的に実行させる代わりに(またはそれに加えて)、応対される端末デバイスが、発見スキャンを実行し、結果をネットワーク・アクセス・ノード210に報告してもよい。
場合によっては、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード216を発見し得る一方、端末デバイス202は、図2に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード212、220、および224を発見し得る。したがって、端末デバイス200および202は、1つ以上の発見されたネットワーク・アクセス・ノードの発見情報(共通およびRAT固有の情報要素)を取得し、発見情報を発見レポートの形式でネットワーク・アクセス・ノード210に報告することができる。発見レポートは、アンテナ・システム602を介してネットワーク・アクセス・ノード210によって受信され、検出モジュール610で処理されることが可能である。従って、ネットワーク・アクセス・ノード210は、他のネットワーク・アクセス・ノードのための710における発見情報を取得してもよい。
端末レポート収集は、端末デバイスが発見スキャンを実行することを含んでもよいが(ネットワーク・アクセス・ノード210が必要な無線動作および無線処理を実行する710における無線スキャンとは対照的である)、これは依然として有利であり、端末デバイスにおけるバッテリー電力消費を可能にし得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、所定の無線アクセス技術でディスカバリーを実行すること(例えば、所定の発見チャネルをスキャンすること)を端末デバイスの第1グループに指図し、他の無線アクセス技術でディスカバリーを実行すること(例えば、他の発見チャネルをスキャンすること)を端末デバイスの第2グループに指図してもよい。次に、ネットワーク・アクセス・ノード210は、720において端末デバイスの両グループによって提供される発見された無線アクセス・ノードの発見情報を統合し、730において共通発見チャネルで統合された発見情報をブロードキャストしてもよい。従って、双方のグループの端末デバイスは、両方の無線アクセス技術から発見情報を取得してよい一方、一つの無線アクセス技術に関してディスカバリーを個々に実行しなければならないだけであり、それによってバッテリー電力を節約し得る。
幾つかの態様において、端末デバイスは、端末デバイスが様々な地理的位置へ移動する場合に、他の端末デバイスによって取得される発見情報を利用することが可能であってもよい。例えば、例示的な状況では、端末デバイス200は、端末レポート収集中にネットワーク・アクセス・ノード216を報告するかもしれない一方、端末デバイス202は、端末レポート収集中にネットワーク・アクセス・ノード220および224を報告するかもしれない。地理的位置情報が発見情報に含まれ得るので、端末デバイス200がネットワーク・アクセス・ノード220および224の地理的位置により近い新しい地理的位置に移動する場合、端末デバイス200は、完全な発見手順を実行することなく、ネットワーク・アクセス・ノード220および224を検出するために、共通発見チャネルでネットワーク・アクセス・ノード210から以前に受信された発見情報を当てにしてもよい。従って、端末デバイス200は、共通の発見モジュール306eによりネットワーク・アクセス・ノード220および224の発見情報を受信し、端末デバイス200がネットワーク・アクセス・ノード220および224の範囲内で移動する場合に、そのような発見情報を利用してもよい。前述のように、発見信号における地理的位置情報は、GSP座標またはネットワーク・アクセス・ノードの別の「絶対」位置などの地理的位置情報(例えば、経度および緯度座標)、または端末デバイス200に対するネットワーク・アクセス・ノードの相対的な位置を示す他の情報(例えば、距離を導出するために使用されることが可能なタイムスタンプ信号、および/または端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードの方向を示す方向情報を提供するその他の情報)を含むことができる。
追加的または代替的に、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール接続を使用して、730における共通発見チャネルでのブロードキャストのために710において発見情報を取得することができる。特に、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612(無線または有線)を介して直接的または間接的に他のネットワーク・アクセス・ノードに接続されてもよく、バックホール・インターフェース612を利用して、710において他のネットワーク・アクセス・ノードから発見情報を受信してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して1つ以上のネットワーク・アクセス・ノード212-230に接続されてもよく、バックホール・インターフェース612は、それぞれの発見情報を710においてネットワーク・アクセス・ノード210へ送信してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード210は、受信した発見情報を720において統合して共通発見信号を生成し、共通発見信号を730においてブロードキャストすることができる。従って、発見モジュール610は、発見情報を受信して統合するために、バックホール・インターフェース612に対するインターフェースとなり得る。
発見情報を得るためのバックホール・リンクの使用には多くのバリエーションが存在する。例えば、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード210は、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード212等の他のネットワーク・アクセス・ノードとのX2インターフェースを介する等のバックホール・インターフェース612を介して他のネットワーク・アクセス・ノードに直接的に接続されてもよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、さらに、バックホール・インターフェース612介するRAT間インターフェースにより、ネットワーク・アクセス・ノード214-230等のWLAN Apsに直接的に接続される等のように、他の無線アクセス技術のネットワーク・アクセス・ノードと直接的に接続されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を受信し、それに応じて共通の発見信号をブロードキャストしてもよい。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して、他のセントラル化された検出ノード(または同様に機能するネットワーク・アクセス・ノード)とのインターフェースとなることができる。例えば、第1の集中型発見ノード(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210)は、第1の集中型発見ノード(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード214-222)によって発見可能な第1の複数のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集してもよい。第2の集中型発見ノード(例えば、ネットワーク・アクセス212)は、第2の集中型発見ノード(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード224~230)によって発見可能な第2の複数のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集してもよい。種々の態様において、第1および第2の集中型発見ノードは、例えば、無線スキャニング、端末レポート収集、バックホール接続、または外部サービスのうちの1つ以上のような、それぞれの第1および第2の複数のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集するための発見収集技術を利用することができる。次いで、第1の集中型発見ノードは、第1の複数のネットワーク・アクセス・ノードのための収集された発見情報を第2の集中型発見ノードに提供することができ、第2の集中型発見ノードは、第2の複数のネットワーク・アクセス・ノードのための収集された発見情報を第1の集中型発見ノードに提供することができる。次に、第1の集中型発見ノードは、(第1および第2の複数のネットワーク・アクセス・ノードのための)結果として生じる「コンバインされた(combined)」発見情報を統合し、第1の共通発見信号を生成してもよい。同様に、第2の集中型発見ノードは、(第1および第2の複数のネットワーク・アクセス・ノードのための)結果として生じる「コンバインされた」発見情報を統合し、第2の共通発見信号を生成してもよい。次に、第1および第2の集中型発見ノードは、それぞれの第1および第2の共通発見信号を送信し、異なる集中型発見ノードで発見可能なネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む共通発見信号を生成することができる。
追加的または代替的に、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、外部サービスを使用して、710における他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を取得してもよい。外部サービスは、例えばクラウド・インターネット・サーバー等のインターネット・アクセス可能なネットワーク・ロケーションに位置するデータベースとして機能してもよく、バックホール・インターフェース612を介して発見情報をネットワーク・アクセス・ノード210へ提供してもよい。従って、発見モジュール610は、710においてバックホール・インターフェース612を介して発見情報を受信し、720において共通発見信号を生成するために発見情報を統合することを行ってもよい。
例えば、図8に示される例示的な環境において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して外部データベース800に接続してもよい。外部データベース800は、インターネット・アクセス可能なネットワーク・ロケーションにあってもよく、従って、バックホール・インターフェース612を介してインターネット上でネットワーク・アクセス・ノード210によりアクセス可能であってもよい。同様に、外部データベース800は、他のネットワーク・アクセス・ノードとのインターフェースとなってもよく、発見情報のためのリポジトリとして機能してもよい。例えば、1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードは、それらの発見情報を外部データベース800に提供してもよい。次に、ネットワーク・アクセス・ノード210は、いずれの外部データベース800がバックホール・インターフェース612を介してネットワーク・アクセス・ノード210に発見情報を送信し得るかに応答して、710において他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を求めてバックホール・インターフェース612を介して外部データベース800に問い合わせを行ってもよい。従って、そのようなことは、発見情報を得るためにネットワーク・アクセス・ノード210と他のネットワーク・アクセス・ノードとの間の直接的な接続を必要としないが、データベース・マネージャを使用して外部データベース800において発見情報を維持および更新してもよい。
無線センシングおよび端末レポート収集の幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、得られた発見情報が近接ネットワーク・アクセス・ノードに関係することを、すでに暗黙的に知っていることがある。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、無線センシング中に発見されたネットワーク・アクセス・ノードおよびネットワーク・アクセス・ノード210によって応対される端末デバイスによって報告されたネットワーク・アクセス・ノードが、(例えば、無線信号による検出可能性のため)ネットワーク・アクセス・ノード210に比較的近接して配置されていると仮定してもよい。
あるバックホール・リンク・セットアップでは、バックホール接続は、近隣のネットワーク・アクセス・ノードのみが直接的なバックホール・リンクを含むように設計されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード214-222の各々は、ネットワーク・アクセス・ノード210への直接的なバックホール接続を有する一方、ネットワーク・アクセス・ノード210からさらに離れて位置する他のネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・アクセス・ノード210への直接的なバックホール接続を有していなくてもよい。従って、バックホール・リンクのセットアップは、ある場合には、他のネットワーク・アクセス・ノードの近接性に関する情報を暗黙的に提供してもよい。
外部データベース800の場合、ネットワーク・アクセス・ノード210は、外部データベース800において表されている何れのネットワーク・アクセス・ノードがネットワーク・アクセス・ノード210に近接しているかを暗黙には決定できないかもしれない。ネットワーク・アクセス・ノード210は、最終的に、取得した発見情報を、近隣の端末デバイスによって受信可能な共通発見信号としてブロードキャストすることになるので、ネットワーク・アクセス・ノード210は、近隣の端末デバイスのための発見情報のみを取得することを望むかもしれない。
従って、発見情報を求めて外部データベース800を照会する場合、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、ネットワーク・アクセス・ノード210の地理的位置情報を示してもよい。それに応じて、外部データベース800は、前述の理由により、示された地理的位置情報に近接する1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を検索し、この発見情報をネットワーク・アクセス・ノード210に提供してもよい。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、単独の位置、例えばネットワーク・アクセス・ノード210の地理的位置、または地理的領域、例えばネットワーク・アクセス・ノード210のカバレッジ・エリアを指定してもよい。それに応じて、外部データベース800は、対応するネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を取得し、発見情報をネットワーク・アクセス・ノード210に発見情報へ提供してもよい。幾つかの態様において、外部データベース800は、地理的位置の入力に基づいて発見情報の迅速な識別および検索を可能にするために、ハッシュ・テーブル(例えば、分散ハッシュ・テーブル)を含むことができる。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、発見モジュール610を有する他のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を収集するために、710において多数の様々な技術のいずれかを使用してもよい。発見モジュール610は、収集された発見情報を統合し、発見情報を制御モジュール608に提供してもよく、制御モジュール608は、720において、収集された発見情報で共通発見信号を生成することができる。そのような生成は、ネットワーク・アクセス・ノード210および共通発見モジュール306eの両方で既知である所定のフォーマットで、収集された発見情報をディジタル・データにおいてエンコードすることを含んでもよい。共通の発見信号を生成するために、多くの異なるそのような符号化方式が利用可能であり、使用されてよい。
共通発見信号に使用される特定の事前に定義されたフォーマットによらず、制御モジュール608は、共通発見信号における1つ以上の発見されたネットワーク・アクセス・ノードのための関連発見情報、例えば共通情報要素(RAT、周波数バンドおよび中心周波数、チャネル帯域幅、サービス・プロバイダー、および地理的位置)および(特定のRATに依存する)RAT固有情報要素のための関連発見情報をエンコードすることができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、710においてネットワーク・アクセス・ノード210およびネットワーク・アクセス・ノード214-230の発見情報を収集することができ、720において発見情報を共通発見信号にエンコードすることができる。次に、制御モジュール608は、無線システム604およびアンテナ・システム602を介して、730において共通発見チャネルで共通発見信号をブロードキャストしてもよい。
幾つかの態様において、集中型ネットワーク・アクセス・ノードが共通発見チャネル上でブロードキャストする周波数(または周波数帯)を知ることを可能にし、各端末デバイスにおける共通発見モジュールが共通発見信号をモニターする周波数(または周波数帯)を知ることを可能にするために、共通発見チャネルは事前に定義されていてもよい。種々の異なるチャネル・フォーマットのいずれも、特定の時間-周波数スケジューリングにより(例えば、特定の周期または他のタイミング・パラメータとともに特定のキャリア/サブキャリアで)シングルまたはマルチキャリア・チャネルのいずれであってもよい共通発見チャネルのために利用されてもよい。共通発見チャネルは、(例えば、3GPP、IEEEまたは他の類似の存在のような標準化団体により)標準化されてもよく、および/または様々な地理的領域における(例えば、異なる国についての)規制によって規定されてもよい。幾つかの態様において、共通発見チャネルに使用される通信プロトコルは、ブロードキャスト・プロトコルであってもよく、これは、端末デバイスにとって、共通発見チャネルにおける発見信号を受信およびデコードするために、端末デバイスからのハンドシェイクまたはコンタクトを必要としなくてよい。共通発見チャネルにおける発見信号のこのフォーマットは、発見信号を受信し、そこにエンコードされている情報を取得するために、簡易なデジタル受信機回路を端末デバイスが利用できるようにする。そして、各端末デバイスは、その固有のニーズおよび能力(例えば、端末デバイスが接続しようとしているネットワーク)に基づいて、独自の意思決定プロセスを経てもよい。
幾つかの態様において、共通発見チャネルは、ライセンス周波数バンド(例えば、特定の無線アクセス技術に対して割り当てられ、オペレータによってライセンスされるもの、例えば、LTE/UMTS/GSMまたは他のセルラー・バンド)、またはライセンス不要の周波数バンド(例えば、特定の無線アクセス技術に対して割り当てられてはおらず、使用のために公に利用可能なもの;例えば、産業、科学、および医療におけるWi-FiおよびBluetooth(ISMバンド)であってもよい。共通発見チャネルは、代替的に、発見情報をブロードキャストする権限のある存在のために(例えば、規制団体によって)具体的に指定される固有の周波数バンドであってもよい。
さらに、本明細書における特定の例は、単独の共通発見チャネルを指してもよいが、幾つかの態様では、複数の共通発見チャネル(例えば、各々が異なる周波数割り当てを有する)が使用されてもよい。そのような態様では、共通発見モジュールは、複数の異なる共通発見チャネルを(例えば、並列または順次に)モニタするように構成されることが可能であり、あるいは、複数の共通発見モジュールそれぞれが1つ以上の共通発見チャネルをスキャンすることに専念させられることが可能である。そのようなことは、共通発見モジュールにおける共通発見手順を僅かに複雑化するかもしれないが、そのようなことは、複数のブロードキャスト・ノード(集中型または分散型ディスカバリー・ノード)が共通発見信号をブロードキャストする場合に、輻輳を緩和することができる。
幾つかの態様では、集中型発見ノードとして機能しない他のネットワーク・アクセス・ノードは、協働するようには構成されないであろう。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、ネットワーク・アクセス・ノード212-230に対する発見情報を一方的に取得し、そのような発見情報を共通発見チャネルにブロードキャストするために、上記に詳述した発見情報収集技術を実行するように構成されることが可能である。ネットワーク・アクセス・ノード212-230のような他のネットワーク・アクセス・ノードはまた、それぞれのRAT固有の発見チャネルで発見信号をブロードキャストすることができる。従って、集中型発見ノードを使用する幾つかの態様は、これらの態様に従って具体的に構成される幾つかのネットワーク・アクセス・ノードと、これらの態様に従って具体的に構成されない他のネットワーク・アクセス・ノードとを含み得る。
これらの態様によりネットワーク・アクセス・ノード210等の集中型発見ノードの動作の下で、コントローラ308は、共通発見モジュール306eを利用して、図5の方法500に関して前述したように、共通発見チャネルで共通発見信号を求めてスキャンしてもよい。従って、共通発見モジュール306eは、ネットワーク・アクセス・ノード210によってブロードキャストされた共通発見信号を検出することができ、その結果、(共通発見信号を生成するために制御モジュール608によって使用される同じ所定のフォーマットに従って)共通発見信号をデコードし、共通発見信号にエンコードされた発見情報を復元することができる。従って、共通発見モジュール306eは、ネットワーク・アクセス・ノード210-230の発見情報を取得することができ、発見情報をコントローラ308(例えば、530)に報告することを行ってもよい。次に、コントローラ308は、端末デバイス200によってサポートされる無線アクセス技術のうちの1つ以上について、(例えば、発見されたネットワーク・アクセス・ノード上で無線測定を実行すること、発見されたネットワーク・アクセス・ノードのブロードキャスト情報を受信すること等の)一方的なおよび/または(例えば、発見されたネットワーク・アクセス・ノードとの双方向接続を追求して確立することを秘める等の)双務的な様々なネットワーク・アクセス・ノードとの無線相互作用を含み得る受信発見情報(例えば、方法500の540)に基づく発見後の無線動作を進めることができる。幾つかの態様において、端末デバイス200における発見情報の具体的な使用法は、様々な無線アクセス技術間で、また異なる状況において変化することが可能であり、そしてコントローラ308によって指図されてもよい。例えば、コントローラ308は、それぞれの無線アクセス技術の特定のプロトコルに従って、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードとの一方的および/または双務的な無線相互作用を実行することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード220が、例えばWi-Fiに従って構成される場合、コントローラ308は、無線測定を実行し、ブロードキャスト情報を受信し、Wi-Fi固有のプロトコルに従ってネットワーク・アクセス・ノード220との接続を確立し、および/またはネットワーク・アクセス・ノード220とともにデータを送受信し得る。別の例において、ネットワーク・アクセス・ノード212が、例えばLTEに従って構成される場合、コントローラ308は、LTE固有のプロトコルに従って、無線測定を実行し、ブロードキャスト情報を受信し、ネットワーク・アクセス・ノード212との接続を確立し、および/またはネットワーク・アクセス・ノード212ともにデータを送受信することができる。別の例において、コントローラ308は、例えば通信モジュール306aにおける例えばLTE無線接続を管理していてもよい。LTE無線接続が現在無線アイドル状態にあり、コントローラ308が無線接続状態への遷移をトリガーする場合、コントローラ308は、(例えば、共通発見信号の受信から得られる)発見情報を利用して、LTEネットワーク・アクセス・ノードを識別し、無線アイドル状態LTE手順に従って通信モジュール306aとのLTE無線接続の確立および実行を開始してもよい。コントローラ308は、同様に、RAT固有のプロトコルおよびRAT接続の現在の状況に依存して、発見されたネットワーク・アクセス・ノードとの一方的および双務的な無線相互作用を実行することができる。
従って、共通発見信号フレームワークの幾つかの態様によれば、端末デバイス200は、通信モジュール306a-306dで別々にディスカバリーを実行することを回避してもよく、その代わりに、共通発見モジュール306eで共通発見手順を実行し、従ってバッテリー電力を潜在的にかなり節約することができる。
幾つかの態様において、地理的位置情報は、特に集中型発見ノードの場合に重要であり得る。より具体的には、共通発見チャネルで発見信号を受信することにより、端末デバイス200は、ローカル検出手順中に1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードを(例えば、無線信号の受信、処理、および分析により)物理的に検出する必要性を回避し得る。その代わりに、集中型発見ノードは、発見情報を取得し、共通発見チャネルを介して端末デバイス200へ発見情報を報告することができる。端末デバイス200は、各ネットワーク・アクセス・ノードを物理的に検出していないかもしれないので、端末デバイス200は、各ネットワーク・アクセス・ノードが無線範囲内にあるか否かを実際には知らないかもしれない。従って、幾つかの態様では、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノードが、ネットワーク・アクセス・ノードとの発見後の動作を試みる前に(例えば、接続を確立しようとする前に、または無線測定を実行する前に)、ネットワーク・アクセス・ノードが実際にレンジ内にあることを保証するために、ネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置情報を考慮してもよい。
上述のように、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210等の集中型発見ノードは、共通発見チャネルでブロードキャストされた発見情報の共通情報要素として地理的情報を含んでもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、例えばネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置を推定することによって(例えば、無線センシングおよび位置推定手順によって)、またはネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置を明示的に受信することによって(例えば、無線によりまたはバックホール・インターフェース612を通じて)710における位置情報を取得してもよい。図2の例では、ネットワーク・アクセス・ノード210は、明示的な地理的位置(例えば、緯度および経度)または一般的な地理的領域または地域のいずれかであり得る、ネットワーク・アクセス・ノード212およびネットワーク・アクセス・ノード214-230の地理的位置を識別することができる。次に、制御モジュール608は、共通発見信号における発見情報としてそのような地理的位置情報をエンコードしてもよく、端末デバイス200はコントローラ308において共通発見信号を受信してそれを後に復元してもよい。
従って、コントローラ308が、さらなる発見後の無線動作のために選択するネットワーク・アクセス・ノードを決定する幾つかの態様において、コントローラ308は、端末デバイス200の現在の地理的位置(例えば、端末デバイス200の(図3に明示的には示されていない)位置決めモジュールで得られる、またはネットワークによって報告される)を、共通発見信号で報告されたネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置と比較することができる。次に、コントローラ308は、例えば端末デバイス200の現在の地理的位置に対して最も近接したまたは最も近接した報告されたネットワーク・アクセス・ノードのうちの何れかを選択すること等によって、地理的位置情報に基づいて、共通発見信号で報告されたネットワーク・アクセス・ノードからネットワーク・アクセス・ノードを選択することができる。
幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210等の集中型発見ノードは、代替的に、地理的位置の比較に関与する端末処理オーバーヘッドを低減するために、730において共通発見信号の送信に電力制御を適用してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、例えばある半径の範囲内のような、ネットワーク・アクセス・ノード210に著しく近接しているネットワーク・アクセス・ノードの発見情報のみを含む低電力の共通発見信号をブロードキャストしてもよい。それに応じて、共通発見信号は低電力でブロードキャストされるので、ネットワーク・アクセス・ノード210に近い端末デバイスのみが共通発見信号を受信できるかもしれない。従って、共通発見信号を受信することが可能なこれらの端末デバイスはまた、低電力の共通発見信号で報告されるネットワーク・アクセス・ノードに近接して位置付けられている。そのような状況では、端末デバイスは、共通発見信号で報告されるネットワーク・アクセス・ノードが地理的に近接しており、従って、例えば実質的に全てが、無線接続を確立する等の後続の通信動作に適していると仮定してよい。このような電力制御型の共通発見信号は、半径方向距離に応じて作用し得る。追加的または代替的に、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード210は、特定の共通発見信号を特定の方向にブロードキャストするために、セクタ化されたまたは指向性(例えば、ビームステアリング)アンテナを利用してもよく、ここで、指向性・共通発見チャネルは、ネットワーク・アクセス・ノード210に対して特定の方向に位置するネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を含む。
幾つかの状況において、これらの技術は、集中型発見ノードから離れて位置する端末デバイスが、低電力の共通発見信号を受信できないかもしれない点で、問題となり得る。従って、ネットワーク・アクセス・ノード210は、その代わりに、例えば、ゾーン1、ゾーン2、ゾーン3等の異なる「ゾーン」として、異なるカバレッジ・サブ・エリア(全体的なカバレッジ・エリア内にある)を割り当ててもよく、各ゾーンは、ネットワーク・アクセス・ノード210から一定の距離を意味する。ネットワーク・アクセス・ノード210が730において共通発見信号をブロードキャストする場合、ネットワーク・アクセス・ノード210は、それが送信しているカバレッジ・ゾーンを示すゾーン情報を含めてもよい。従って、例えば、端末デバイス200等の端末デバイスは、次に、どのネットワーク・アクセス・ノードが近接しているか(例えば、端末デバイス200の現在の位置の所定の半径の範囲内にあるか)を識別するために地理的位置情報を使用しなければならないとする代わりに、端末デバイス200の現在のゾーン内で報告されたネットワーク・アクセス・ノードのみを検査することができる。これは、端末デバイス200における地理的位置の比較に係わる処理オーバーヘッドを軽減し得る。
上述の集中型発見アーキテクチャーの説明は、単独の集中型発見ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード210に着目してもよいが、幾つかの態様では、集中型発見アーキテクチャーは、例えば特定の領域にサービスを提供するために地理的に配置された様々な集中型発見ノード等の複数の集中型発見を含んでもよい。その結果、端末デバイスは、複数の集中型発見ノードから共通の発見信号を受信することができる。
例えば、例示的な態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、ネットワーク・アクセス・ノード210のカバレッジ・エリア圏内のネットワーク・アクセス・ノードの発見ブロードキャストに対する責任を負う集中発見ノードであってもよく、従って、ネットワーク・アクセス・ノード214-222の発見情報を共通発見信号でブロードキャストしてもよい。同様に、ネットワーク・アクセス・ノード212は、ネットワーク・アクセス・ノード224-230に対する発見情報をブロードキャストすることに対する責任を負う集中型の発見ノードであってもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード210および212は双方ともに、端末デバイス200により受信され得る共通発見チャネルで共通発見信号をブロードキャストし得る(端末デバイスは、図2の例示的な状況に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード210および212のカバレッジ・エリア圏内にあり得る)。
従って、端末デバイス200は、2つ(またはそれ以上)の集中型発見ノードから発見情報を受信してもよく、従って、共通の発見手順によりネットワーク・アクセス・ノードの複数のセットを受けることができる。ネットワーク・アクセス・ノードに対する位置情報(特定の位置またはゾーン領域のいずれか)は、端末デバイス200が、ネットワーク・アクセス・ノード210および212によって報告される1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードに近接して配置されていないかもしれないような状況において重要であり得る。むしろ端末デバイス200は、図2に示されるように、例えばネットワーク・アクセス・ノード220および224の圏内にしかいないかもしれない。
従って、特定の位置情報またはゾーン位置情報のいずれかにより、端末デバイス200は、それ自身の地理的位置を使用して、どのネットワーク・アクセス・ノードが範囲内にあるかを識別し、それに従って後続の通信手順を実行することを進めるように構成されることが可能である。さらに、複数の集中型発見ノードは単独の周波数ネットワークに配置されてもよく、その場合において、集中型発見ノードは、(集中型発見ノード間で適切な調整を必要とすることがある)同期した方法で同じ発見信号を同時に送信する。
更に、上述の例は、セルラー・アクセス・ノード、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210および/または212の使用に焦点を当てているが、無線アクセス技術にかかわらず、集中発見ノードとして任意のタイプのネットワーク・アクセス・ノードが同等に使用されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード214-230のうちの1つ以上は、追加的または代替的に、集中発見ノードとして機能し得る。セルラー基地局等のより長い距離のブロードキャスト能力を有するネットワーク・アクセス・ノードは、共通発見信号の拡張されたブロードキャスト範囲に起因して、幾つかの態様において有利であるかもしれない。
幾つかの態様において、集中型発見ノードは、従来のネットワーク・アクセス・ノードと応対してもしなくてもよい。例えば、上述の幾つかの例において、ネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230は、端末デバイスにユーザー・データ・トラフィックを提供するために端末デバイスにRAT接続を提供することが可能なネットワーク・アクセス・ノード(基地局またはアクセス・ポイント等)として説明された。しかしながら、幾つかの態様において、集中型発見ノードは、代替的に、共通発見チャネルの目的のために特に配置されてもよい。例えば、第三者は、共通発見チャネル・サービスを提供するように構成されるが、他の従来の無線アクセス・サービスを提供するようには構成されない1つ以上の集中型発見ノードを配備してもよい。従来のネットワーク・オペレーター(例えば、モバイル・ネットワーク・オペレータ(MNOs)、公衆Wi-Fiネットワーク・プロバイダーなど)は、第三者の集中発見ノードによって提供される共通発見チャネルの使用を認可することが可能であってもよい。
幾つかの態様において、共通の発見チャネルは、追加的または代替的に、分散型発見アーキテクチャーによりブロードキャストされてもよい。集中型発見ノードが1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードに対する発見ブロードキャスティングの責任を負うように仮定している集中型発見アーキテクチャーとは異なり、分散発見アーキテクチャーにおける各ネットワーク・アクセス・ノードが、固有の発見信号をブロードキャストすることができる。しかしながら、無線アクセス技術に依存する個々のRAT固有の発見チャネルを使用するのとは対照的に、分散発見アーキテクチャーにおけるネットワーク・アクセス・ノード各々は、それら各自の発見信号を共通発見チャネルでブロードキャストすることができる。従って、端末デバイスは、図5の方法500に関して前述したように、共通発見チャネルをスキャンする共通発見モジュールでディスカバリーを実行することができ、従って、複数の無線アクセス技術についてディスカバリーを実行するために複数の個々の通信モジュールを起動する必要を回避することができる。
例えば、図2の例示的な環境に戻ると、ネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230は、分散型発見ノードとして機能してもよく、それに応じて各ネットワーク・アクセス・ノードの発見情報(共通およびRAT固有の情報要素)を含む同一の共通発見チャネル上で、固有の発見信号をブロードキャストしてよい。従って、端末デバイス200のような端末デバイスは、共通発見モジュール306e等の単一の共通発見モジュールを利用して、共通発見チャネルを監視し、そして各々の分散型発見ノードによってブロードキャストされたそれぞれの発見信号を読み取ることができる。従って、端末デバイス200は、ディスカバリーのためには通信モジュール306a-306dを起動する必要がなく、その結果、かなりの電力を節約することができる。
より具体的には、ネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230は、(対応する無線アクセス技術に応じて)それ自身の共通およびRAT固有の情報要素を識別し、この発見情報を発見信号(例えば、制御モジュール608等の制御モジュールにおいて)にエンコードしてもよい。端末デバイスにおけるデコードを簡易化するために、ネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230は、制御モジュール608において同じ所定のフォーマットでそれぞれの発見信号をエンコードし、その結果、各々が固有の情報を含むが同じフォーマットである複数の発見信号がもたらされる。種々のデジタル符号化および変調方式は、当該技術分野で十分に確立されており、所定のフォーマットとして任意のものが使用されてよい。
次いで、ネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230は、各々、所定の発見信号フォーマットを用いて共通発見チャネルで各自それぞれの発見信号をブロードキャストすることができ、これにより、方法500に関して説明されたように、端末デバイス200などの端末デバイスが、共通の発見モジュール306eを用いて所定の発見信号フォーマットに従って、共通発見チャネルを監視し、発見信号を検出することを可能にする。予め定義された発見信号フォーマットは共通発見モジュール306eで既知であるので、共通発見モジュール306eは、(例えば、参照信号または類似の技術を使用して)発見信号を検出することおよび検出された発見信号をデコードすることの双方を行い、そこにエンコードされている元の発見情報を復元する双方のための信号処理を実行するように構成されてもよい。
共通発見モジュール306eは、このような発見情報をコントローラ308に提供することができ、コントローラ308は、得られた発見情報および各RAT接続の現在の状態に基づいて、任意の通信モジュール306a-306dによるその後の通信動作をトリガーすることに進んでよい。
複数のネットワーク・アクセス・ノード210、212、および214-230が、共通の発見チャネルで発見信号をブロードキャストしているかもしれないので、送信競合の影響を最小化するための明確に定められたアクセス・ルールが存在し得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210およびネットワーク・アクセス・ノード216の両方が、それら各自の発見信号を、オーバーラップする時間に共通の発見チャネルでブロードキャストする場合、2つの発見信号は、互いに干渉し、共通発見モジュール306eにおける発見信号の検出およびデコードを困難にしてしまうかもしれない。
従って、幾つかの態様において、分散型発見ノードによる共通発見チャネル上でのブロードキャスト(複数の集中型発見ノードが同一の共通発見チャネルを共有するために分散発見ノードとして機能する場合を含む)は、最大送信電力、最大デューティーサイクル、最大単一送信時間などの一群のアクセス・ルールおよびブロードキャスト送信制限によって規制されてもよい。例えば、幾つかの態様において、1つ以上の分散発見ノードは、最大送信電力によって制約されているかもしれず、最大送信電力を越えて共通発見チャネルで発見信号を送信することは許可されない場合がある。別の例において、1つ以上の分散型発見ノードは、最大デューティーサイクルによって制約されているかもしれず、最大デューティーサイクルを超えるデューティーサイクルとともに共通発見チャネルで発見信号を送信することは許可されない場合がある。別の例において、1つ以上の分散発見ノードは、最大単一送信時間によって制約されているかもしれず、最大単一送信持続時間を超える連続時間にわたって発見信号を送信することは許可されない場合がある。
このようなアクセス・ルールは予め定められて各々の分散型発見ノードに予めプログラムされていてもよく、従って、共通発見チャネルで発見信号をブロードキャストする際に、各々の分散型発見ノードがアクセス・ルールに従うことを可能にする。
追加的または代替的に、幾つかの態様では、分散型発見ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード210、212および214-230は、キャリア・センシングまたは競合検出およびランダム・バックオフ(例えばWi-Fi 802.11a/b/g/nプロトコル)と同様のアクティブ・センシングの仕組みを利用して、共通発見チャネル上で他のネットワーク・アクセス・ノード210、212および214-230によって送信される発見信号と衝突することなく、それら各自の発見信号を送信してもよい。
このようなアクティブ・センシング方式では、分散型発見ノード(複数の集中型発見ノードが同一の共通ディスカバリー・チャネルを共有する分散型発見ノードとして作用する場合を含む)は、発見信号を能動的にブロードキャストする前に、共通発見チャネル上で無線センシングを行うために、「LBT」(listen-before-talk)および/またはキャリア・センシング技術(例えば、制御モジュール608および無線システム604で取り扱われる)を使用することができる。例えば、例示的な状況では、ネットワーク・アクセス・ノード210が、共通の発見チャネル上で発見信号を送信する準備をしてもよい。共通発見チャネルにおける他の分散型発見ノードからの送信との衝突を防止するために、ネットワーク・アクセス・ノード210は、最初に共通発見チャネルを(例えば、センシング期間にわたって)監視して、何らかの他の分散型発見ノードが共通発見チャネル上で送信しているか否かを判断してもよい。例えば、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、共通発見チャネルにおける無線エネルギーを測定し、(例えば、エネルギー検出スキームに従って)無線エネルギーが閾値を超えているか否かを判断してもよい。共通発見チャネル上の無線エネルギーが閾値を下回る場合、ネットワーク・アクセス・ノード210は、共通発見チャネルがフリーであると判定してもよく;逆に、共通発見チャネル上の無線エネルギーが閾値を上回る場合、ネットワーク・アクセス・ノード210は、共通発見チャネルがビジーである、例えば、他の送信が進行中であると判定してもよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、他のネットワーク・アクセス・ノードが共通発見チャネル上で共通発見信号を送信しているか否かを識別するために、(例えば、共通発見信号フォーマットに従って)共通発見チャネルをデコードすることを試みてもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード210が、共通発見チャネルはフリーであると判断した場合、ネットワーク・アクセス・ノードは、その共通発見信号を共通発見チャネルで送信するように進行してよい。ネットワーク・アクセス・ノード210が、共通発見チャネルはビジーであると判断した場合、ネットワーク・アクセス・ノード210は、その共通発見信号の送信を遅延させ、共通発見チャネルを再度監視し、共通発見チャネルがフリーであるか否かを再評価することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード210は、共通発見チャネルがフリーになると、その共通発見信号を送信してよい。幾つかの態様において、共通発見チャネルを使用するネットワーク・アクセス・ノードは、共通発見チャネルへのアクセスを制御するために、キャリア・センシング多重アクセス(CSMA)、CSMA衝突回避(CSMA/CA)、またはCSMA衝突検出(CSMA/CD)等の競合ベースのチャネル・アクセス方式を利用してもよい。これは、異なるネットワーク・アクセス・ノードによって送信される共通発見信号の間の衝突を防止し、共通発見チャネルにおける信号破損を防止することができる。幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノードは衝突を一方的に取り扱ってもよく、端末デバイスは衝突に対処する必要がないかもしれない。例えば、共通発見信号で発見信号を送信する際に、2つの(またはそれより多い)ネットワーク・アクセス・ノード間に衝突が存在する場合、関係するネットワーク・アクセス・ノードは、再度発見信号を送信しようと試みる前に、衝突を検出し、バックオフ手順を実行してもよい。ネットワーク・アクセス・ノードが互いに遠すぎて端末デバイスで観測される衝突を検出することができない場合、隠れノード(例えば、端末デバイスが2つのネットワーク・アクセス・ノード間にあり、ネットワーク・アクセス・ノードがそれぞれの位置で検出できない衝突を観察することになる)の問題があり得る。種々の態様において、参加するネットワーク・アクセス・ノードは、隠れノード問題に対処するために異なる技術を利用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、反復を利用する、即ち発見信号の送信を複数回繰り返すことによって反復を利用することができる。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、ランダム・バックオフを利用してもよく、これは、2つの(またはそれより多い)ネットワーク・アクセス・ノードが、第3のネットワーク・アクセス・ノードによる送信を検出し、そして両方が同じバックオフ・タイムを使用した後に同時に送信を試みることを防止し得る。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、各ネットワーク・アクセス・ノードが調整エンティティに報告すること等のような、中央管理方式を利用してもよい。調整エンティティは、共通検出チャネルへのアクセスを管理するために特に専念している無線デバイスまたは指定されたネットワーク・アクセス・ノードであってもよい。調整エンティティは、ネットワーク・アクセス・ノードに個別に共通発見チャネルへのアクセスを許可してよい。幾つかの態様では、各ネットワーク・アクセス・ノードは、単独の調整エンティティに報告することができ、この調整エンティティは、その後にブロードキャストを実行し、近隣の他の調整エンティティ(ブロードキャストも実行する)と通信し、例えばZadoff-Chuシーケンス等の直交符号を使用して信号をスクランブルすることによって、それらがオーバーラップしないように各自のブロードキャストを管理する方法を有し得る。
幾つかの態様において、分散型発見ノード(複数の集中型発見ノードが同一の共通発見チャネルを共有する分散型発見ノードとして機能する場合を含む)は、コグニティブ無線技術を利用してもよい。特に、コグニティブ無線デバイスは、利用されていない利用可能な、すなわち「フリー」チャネルを検出するように構成されることが可能である。次に、コグニティブ無線デバイスは、検出した利用可能なチャネルを捕らえ、そのチャネルを無線の送受信に使用してもよい。従って、幾つかの態様において、共通発見チャネルとして使用するのに適した一組の共通発見チャネルが存在し得る。ネットワーク・アクセス・ノード210等の分散型発見ノードは、発見信号を送信することを準備し、発見信号を送信するための共通発見チャネルとして使用するために利用可能な時間-周波数リソースを見つけることを目的としてもよい。従って、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード210は、利用可能な一組の共通発見チャネルから利用可能な共通発見チャネルを適応的に識別するために、コグニティブ無線技術を利用するように構成されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード210は、一組の共通発見チャネルのうちの1つ以上で受信された無線信号を評価し、例えば、エネルギー検出(例えば、任意のタイプの信号から無線エネルギーを検出すること)または発見信号検出(例えば、無線信号をデコードすることを試みることによって発見信号を検出すること)を行うこと等によって、一組の共通発見チャネルのうちの何れかがフリーであるか否かを決定してもよい。利用可能な共通発見チャネルを識別すると、ネットワーク・アクセス・ノード210は、発見信号を送信するために、利用可能な共通発見チャネルを利用することができる。幾つかの態様では、一組の共通発見チャネルが予め規定されてもよく、これにより、端末デバイスは、どの周波数チャネルが共通発見チャネルであるかを知ることができ、従って、どの周波数チャネルが発見信号のオンをスキャンするかを知ることができる。幾つかの態様において、分散型発見ノードは、共通発見チャネルとして使用するのに適している周波数チャネルを端末に知らせるために、一組の共通発見チャネルをブロードキャストするように構成されてもよい。
幾つかの態様において、分散型発見ノード(複数の集中型発見ノードが同一の共通発見チャネルを共有する分散型発見ノードとして機能する場合を含む)は、単一の周波数ネットワークを動作させて、単一の周波数共通発見チャネル上に共通発見信号をブロードキャストすることができる。例えば、複数の分散型発見ノード(例えば、複数のネットワーク・アクセス・ノード210-230)は、発見情報を交換し、発見情報を統合し、および/または中央制御ポイント(例えば、発見情報を統合するサーバーまたはコア・ネットワーク・ノード)から、統合された発見情報を受信するように制御してもよい。次いで、複数の分散発見ノードは、同一の共通発見信号を生成し、次いで、単独の周波数共通発見チャネル上で同期した方式で同一の共通発見信号を送信し、かくて、共通発見信号を搬送する単独の周波数ネットワークを形成することができる。幾つかの態様において、これは、情報を統合しおよび/または同期送信を維持するために、インフラストラクチャーの調整を必要とするかもしれない。このようにしてブロードキャストされる単独周波数の共通発見チャネルは、カバレッジ・エリアを増やし、広いエリアにわたって共通発見信号を提供することができる。
幾つかの態様において、分散型発見ノード(複数の集中型発見ノードが同一の共通発見チャネルを共有する分散型発見ノードとして機能する場合を含む)は、共通発見チャネル上でブロードキャストされる発見信号に対して最小の周期性を(および選択的に最大の周期性も)利用することができる。最大チャネル・アクセス時間はまた所要のバックオフ時間と共に使用されてもよく、その場合において、分散ネットワーク・アクセス・ノードは、別の発見信号のブロードキャストを実行するために発見信号のブロードキャストに続く所定時間を待つように要求され得る。このような技術は、分散した発見ノードが、発見信号を頻繁にブロードキャストし過ぎることで共通発見チャネルを過剰に使用してしまうことを防ぐことによって、公平性を保証することができる。
発見信号フォーマットは、衝突の可能性が高いため、分散型発見アーキテクチャーに対して特にロバストであることが望ましい(ただし、このようなロバスト性は、集中型および分散型発見アーキテクチャーの両方において有益であり得る)。従って、発見信号は、高速で正確な取得手順に加えて、低感度の検出および復号化によく適していることが望ましい。しかしながら、その要件は、関連するモダリティに起因して、従来のセルラーのケース(例えば、LTE、UMTS、およびGSM)の信号受信よりも厳しくはないかもしれない。換言すれば、決定論的な量のデータのみを発見信号に含められてもよく、予め規定された帯域幅およびレートを利用することができる。このようなことは、共通の発見モジュール306eにおける低電力受信機回路の設計を可能にし、さらなる利点を提供することができる。
上述のように、集中型発見アーキテクチャー内に複数の集中型発見ノードが存在してもよく、各々が他のネットワーク・アクセス・ノードに対するディスカバリー・ブロードキャストの責任を負う場合がある。従って、そのような状況は集中型および分散型検出アーキテクチャーの混合として取り扱われてもよく、発見信号のブロードキャスト間で潜在的な衝突が起こり得る。その結果、集中型発見ノードは、そのような潜在的な衝突の影響を最小限にするために、アクセス・ルールおよび能動的センシング等の上述したのと同様のアクセス技術を使用することもできる。
集中型および分散型発見アーキテクチャーの幾つかの態様において、共通発見チャネルで発見信号を受信する端末デバイスは、共通発見チャネルで送信される情報が正しいことを保証するために、エラー制御を実行してもよい。例えば、共通発見チャネルに関する不正確な情報が存在する場合(例えば、分散型発見ノードが、不正確なまたは誤った指示である発見情報を共通発見チャネルでブロードキャストする場合)、端末デバイスによるこのような情報の受信は、端末リソースを浪費して誤った情報を読み取り、誤った仮定の下でその後の通信動作を遂行することにより、それに対して作用する可能性がある。端末デバイスが虚偽のネットワーク・アクセス・ノードとの接続を確立しようとする場合、そのようなことは端末リソースの浪費を不可避的に招く虞がある。しかしながら、これらの状況は、致命的なエラーとはならないかもしれない(例えば、接続性の完全な喪失や端末デバイスやネットワークへの有害性に至らないかもしれない)。
不正確な発見情報が共通発見チャネルで提供される場合、その代わりに端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノードとの両方に利用可能な幾つかの修復オプションが存在するかもしれない。具体的には、(共通発見チャネル上に提供された発見情報に基づいてネットワーク・アクセス・ノードを検出することができないか、または接続が失敗したことによって)誤った発見情報を識別した端末デバイスは、共通発見チャネルでブロードキャストされている誤った情報が存在することを、(初期故障後に)その端末デバイスが接続されているネットワーク・アクセス・ノードに通知してもよい。
次に、通知を受けたネットワーク・アクセス・ノードは、誤った検出情報が修復されることを可能にするために、その誤った情報を、例えばバックホール・リンクを介して、適切な宛先へ報告してもよい。例えば、通知を受けたネットワーク・アクセス・ノードは、誤った検出情報をブロードキャストしている違反のネットワーク・アクセス・ノードへのバックホール・リンクを介した接続を利用して(ネットワーク・アーキテクチャーに依存してそのようなものが存在する場合)、違反のネットワーク・アクセス・ノードに誤った検出情報を通知し、それに応答して、違反のネットワーク・アクセス・ノードは誤った検出情報を訂正することができる。代替的に、例えば、図8の外部データベース800の場合のように、発見情報がデータベースで取り扱われる場合、通知されたネットワーク・アクセス・ノードは、誤った発見情報を外部データベースに(バックホール・リンクを介して)通知することができ、これにより、誤った発見情報を訂正するように外部データベースを促すことができる。従って、発見情報が正しいことを保証するために、発見情報は自己保全または「自己管理」され得る。
幾つかの態様において、集中型および分散型検出アーキテクチャーは、端末デバイスが、複数の無線アクセス技術に対する発見の責務を処理するために、共通の発見モジュールを使用することを可能にし得る。上述のように、このような方法は、発見手順に対する電力ペナルティを大幅に低減することができ、また、単一の(または限られた数の)共通発見チャネルの存在に起因して、発見手順をさらに簡易化することができる。幾つかの態様において、共通検出チャネル方式は、集中型および/または分散型検出アーキテクチャーに従ってネットワーク・アクセス・ノードの協調を使用することができ、それは、(集中型ネットワーク・アーキテクチャーの場合に)単一のネットワーク・アクセス・ノードにおける発見ブロードキャストの責任を統合するために互いに協調することができ、および/または(分散型ネットワーク・アーキテクチャーの場合に)衝突の影響を最小化するために互いに協調することができる。
集中型発見アーキテクチャーに関する図8の環境に続き、幾つかの態様において、端末デバイスは、よりアクティブな役割で外部データベース800をさらに利用することができる。例えば、外部データベース800へのアクセスを提供するRAT接続を現在有する端末デバイスは、近くの無線アクセス・ネットワークおよびネットワーク・アクセス・ノードに関連する情報を求めて外部データベース800に問い合わせることができる。例えば、外部データベース800が、(例えば、インターネット・クラウド・サーバーとして)インターネット・アクセス可能なネットワーク・ロケーションにおいて外部サービスとして提供される例示的な構成において、(例えばRAT接続を介して提供される)アクティブ・インターネット接続を有する端末デバイスは、外部データベース800から関連するネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を得るために、外部データベース800とデータを交換することができる。
図9は、端末デバイス200が幾つかの態様によりネットワーク・アクセス・ノード210とのRAT接続を有する例示的な状況を示す。図9に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード210は、バックホール・インターフェース612を介して外部データベース800とのインターフェースとなってもよい。端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード情報を外部データベース800と交換するために、ネットワーク・アクセス・ノード210とのRAT接続を利用することができる。
特に、外部データベース800は、インターネット・アクセス可能なネットワーク・ロケーション内に位置していてもよく、それに応じてインターネット・プロトコル(IP)アドレス等のネットワーク・アドレスを有していてもよく、従って、インターネット接続されたデバイスが外部データベース800とデータを交換することを可能にする。従って、端末デバイス200等の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノード情報を外部データベース800と交換するために、インターネット・アクセスを提供するRAT接続(例えば、多くのセルラーRAT接続および短距離RAT接続)を利用することができる。例えば、端末デバイス200は、外部データベース800にアクセスし、関心のあるネットワーク・アクセス・ノードに情報を要求するために、(例えば、ディスカバリー後に)ネットワーク・アクセス・ノード210とのRAT接続を利用することができる。
端末デバイス200は、関心のある他のネットワーク・アクセス・ノードのための情報(例えば、発見情報を含む)を得るために外部データベース800を利用することができ、そのようなネットワーク・アクセス・ノードとの無線アクセス通信に影響を与えるために、外部データベース800から得られるそのような情報を適用することができる。
例えば、ネットワーク・アクセス・ノード212-230がネットワーク・アクセス・ノード110に近接している図2の例示的な状況において、端末デバイス200のコントローラ308は、近接ネットワーク・アクセス・ノードに関する情報を求めて(第1の通信モジュール306aによってサポートされるネットワーク・アクセス・ノード210との第1のRAT接続を介して)外部データベース800に問い合わせることができる。応答として、外部データベース800は、コントローラ308に(第1の通信モジュール306aによってサポートされるネットワーク・アクセス・ノード210との第1のRAT接続を介して)、ネットワーク・アクセス・ノード212およびネットワーク・アクセス・ノード214-230に関する情報を提供することができる。このような情報は、コントローラ308が将来の無線アクセス通信を導くために受信し利用する発見情報を含み得る。
例えば、外部データベース800によって提供される発見情報に基づいて、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード216が端末デバイス200の範囲内にあることを(例えば、端末デバイス200の現在の地理的位置と、発見情報の一部として外部データベース800により提供されるネットワーク・アクセス・ノード216の地理的位置とを比較することによって)識別してもよい。次に、コントローラ308は、発見情報を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード216に接続し、RAT接続を確立してもよい。従って、コントローラ308は、一般に、外部データベース800によって提供されるネットワーク・アクセス・ノード情報に基づいて、ネットワーク・アクセス・ノードとの任意の一方的な無線相互作用(例えば、発見されたネットワーク・アクセス・ノードで無線測定を実行する、発見されたネットワーク・アクセス・ノードのブロードキャスト情報を受信する)または双務的な無線相互作用(例えば、発見されたネットワーク・アクセス・ノードとの双方向接続を追求し、潜在的に確立する)を実行してもよい。
幾つかの態様において、外部データベース800は、(本明細書に詳述するように、追加的に発見情報を得ることができる)ネットワーク・アクセス・ノードとの接続を介することおよび/または無線アクセス・ネットワーク・データベースとのインターフェースを介することを含む任意数の異なるソースを介してネットワーク・アクセス・ノード情報を取得してもよい。端末デバイスは、端末デバイスがインターネット・アクセスを提供するRAT接続を有する任意の時間の間に、外部データベース800から任意のタイプのネットワーク・アクセス・ノード情報を要求することができてもよい。このような情報は、スタートアップ手順の間、またはリンク品質が悪い時間帯の間のいずれかで、端末デバイスに特に有用であり得る。
例えば、スタートアップおよび/または初期RAT接続確立の間に、端末デバイス200は、インターネット接続されたネットワーク・アクセス・ノードとの初期RAT接続を迅速に確立することを(例えば、潜在的に、無線リンクの強度および品質に関して最適なRAT接続を確立することを十分に考慮することなく)試みてもよく、確立されたRAT接続を使用して、例えば発見情報などの他のネットワーク・アクセス・ノードに関する情報を求めて外部データベース800に問い合わせてもよい。次に、端末デバイス200は、RAT接続を介して外部データベース800から、要求されたネットワーク・アクセス・ノード情報を受信してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード情報を取得すると、端末デバイス200は、1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードを識別することができ、ネットワーク・アクセス・ノード情報を利用して、(例えば、外部データベース800によって提供される検出情報を利用して無線測定を実行し、より適切なネットワーク・アクセス・ノードを識別することにより)切り替えるためのより適切なネットワーク・アクセス・ノードを選択することができる。代替的に、現在のRAT接続が劣化する状況において、端末デバイス200は、近接するネットワーク・アクセス・ノードに関する情報を求めて外部データベース800に照会することができ、端末デバイス200は、より良いRAT接続を提供し得るものに接続するために新しいネットワーク・アクセス・ノードを選択することができる。
特定の状況によらず、幾つかの態様において端末デバイス200等の端末デバイスは、関心のあるネットワーク・アクセス・ノードに関する情報を得るために外部データベース800を利用することができ、そのような情報(例えば、発見情報を含む)を、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードとの一方的または双務的な無線相互作用を実行するために潜在的に利用することができる。
従って、外部データベース800は、1つ以上の端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノード情報に対する問合せを受信することができ、その場合において、端末デバイスは、ネットワーク・アドレス指定プロトコル(例えば、インターネット・プロトコル(IP)アドレッシング、メディア・アクセス制御(MAC)アドレッシング等)を使用して、無線アクセス・ネットワークを介して外部データベース800へ問合せを送信してもよい。次いで外部データベース800は、要求された情報を、同様なリバース・リンクにより端末デバイスへ供給することによって、このような問合せに応答してもよい。従って、外部データベース800は、ネットワーク・アドレッシング・プロトコルを用いて、各々の問合せに個別に応答してもよい。
代替的に、幾つかの態様において、外部データベース800は、複数の端末デバイスから多数の異なる要求を収集し、マルチキャストまたはブロードキャスト・モードにより要求された情報を分配してもよい。従って、外部データベース800は、情報を照会するためにカウンターパート端末デバイスにより使用されるのと同じリンク、またはマルチキャストもしくブロードキャスト・チャネルのいずれかにより、要求された情報を提供するように構成されてもよい。例えば、外部データベース800は、上述のように、共通発見チャネルにおけるマルチキャストまたはブロードキャスト・フォーマットで、要求された情報を提供することができる。従って、端末デバイスは、共通発見モジュール306eのような共通発見モジュールまたは専用無線アクセス通信モジュール(例えば、外部データベース800からの情報を照会するためにどの無線アクセス技術が採用されたかに依存する何れかの通信モジュール306a-306d)を利用してもよい。
幾つかの態様では、集中型検出ノード・アーキテクチャーと共に外部データベース800の使用を拡張して、ネットワーク・アクセス・ノードに情報を提供する、例えば、ネットワーク・アクセス・ノードに他のネットワーク・アクセス・ノードに関する重要な情報を提供することもできる。例えば、Wi-Fiアクセス・ポイントは、同じ免許不要のスペクトルを使用する他の送信機と各自の送信が干渉しないことを保証するために、無線センシング機能を有することが要求されるかもしれない。例えば、Wi-Fiアクセス・ポイントは、近くのレーダー送信機の存在を検出することが可能であり、レーダー送信機は、政府や防衛の用途を見出すかもしれず、従って(例えば、連邦通信委員会(FCC)等の規制機関によって)干渉を避ける点に高い優先順位が与えられるかもしれない。所与の地理的位置で全ては検出できないかもしれない複数の異なるタイプのレーダー信号が存在するかもしれないので、Wi-Fiアクセス・ポイントが包括的なレーダー・センシングを行うのは比較的複雑であるかもしれない。
このような問題を緩和するために、幾つかの態様において、Wi-Fiアクセス・ポイントは、レーダー信号に関する情報を維持するためのデータベースとして、外部データベース800を利用してもよい。従って、Wi-Fiアクセス・ポイントは、検出されたレーダー信号を外部データベース800に報告してもよく、これは、集中型発見ノードの使用により、他のWi-Fiアクセス・ポイントが近くのレーダー送信機を知ることができるようにそのような情報をブロードキャストしてもよい。従って、Wi-Fiアクセス・ポイントは、共通発見チャネルでこのような情報を受信するために、受信コンポーネントとともに構成されてもよく、従って完全なレーダー・センシング機能を実行する必要性の代わりに、そのような情報を当てにしてよい。
したがって、外部データベース800によって提供される情報に基づいてブロードキャストされる発見信号は、幾つかの態様において、端末デバイスによる受信および使用のみに限定されなくてよい。従って、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、特に干渉管理の目的のためにこのような情報を利用してもよい。例えば、任意数の異なるタイプのネットワーク・アクセス・ノードは、他のネットワーク・アクセス・ノードの存在に気付くために、そのような発見信号を受信して適用し、次いで、干渉を低減するために干渉管理技術を適用してもよい。
単一のデータベースとして上記で説明され図示されているが、幾つかの態様では、外部データベース800の複数のインスタンスが配置されてもよく、各インスタンスは、例えば、所定の地理的領域を応対するための異なる外部データベース等の、同一または異なる情報を含んでもよい。
幾つかの態様では、共通発見チャネルに関して上述した技術はまたデバイス間(D2D)通信に拡張されてもよく、その場合、1つ以上の端末デバイスが各移動端末でローカルに利用可能な発見情報をブロードキャストするために共通発見チャネルを利用してもよい。例えば、コントローラ308は、例えば通信モジュール306a-306dのうちの1つにおける従来のディスカバリー、または共通発見モジュール306eによる共通発見チャネル上での発見情報の受信のいずれかを介して、1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードの発見情報を前もって取得していてもよい。
他の近接端末デバイスの発見手順を簡素化するために、次いでコントローラ308は、例えば共通発見モジュール306e(この場合、共通発見モジュール306eは、単純で複雑でない受信機を上回るものであってよい)に含まれる送信コンポーネント、または共通発見チャネル上で発見信号を送信するように構成された別の通信モジュールを使用することによって、取得された発見情報を、発見信号として(例えば、所定のフォーマットに従って発見信号を生成することによって)共通発見チャネル上で送信してもよい。従って、他の端末デバイスは、共通の発見チャネル上で発見信号を受信し、その中に含まれる発見情報を利用して、発見情報の中で表現されるネットワーク・アクセス・ノードとの一方的または双務的な無線相互作用を実行してもよい。
幾つかの態様において、共通発見チャネルのそのようなデバイス間動作は、上述の分散型発見アーキテクチャーと同様に機能することが可能であり、ここで、各々の送信する端末デバイスは、共通発見チャネル上で発見信号をブロードキャストするために、分散型発見ノードとして動作し得る。
図10は、幾つかの態様に従って無線通信を実行する方法1000を示す。方法1000は、第1の無線アクセス技術および第2の無線アクセス技術のための発見情報を、共通発見チャネルからデコードすることを含み(1010)、ここで、発見情報は、共通発見信号フォーマットに従って1つまたは複数の発見信号にエンコードされ、発見情報に従って異なる無線アクセス技術の1つまたは複数のRAT接続を制御する(1020)。開示の1つ以上のさらなる例示的態様において、図1-9を参照して上述した1つ以上の特徴は、方法1000にさらに組み込まれてもよい。特に、方法1000は、端末デバイス200に関して詳細に説明されるように、さらなるおよび/または代替のプロセスを実行するように構成されてもよい。
1.2 共通チャネル#2
本開示の幾つかの態様において、端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、複数の無線アクセス技術のための制御情報を提供する共通制御チャネルを使用することができる。従って、複数の無線アクセス技術に対して別々の制御チャネルを監視する代わりに、端末デバイスは、別々の制御チャネルの監視を、複数の無線アクセス技術に対する制御情報を含む共通の制御チャネルの監視に統合することができる。
幾つかの態様において、端末デバイスは、無線アクセス・ネットワークを介してデータを何時どのように送受信するかを端末デバイスに指示する制御情報を受信することもできる。このような制御情報は、例えば時間および周波数スケジューリング情報、符号化/変調方式、電力制御情報、ページング情報、再送情報、接続/移動性情報を含み得る。この情報を受信すると、端末デバイスは、端末デバイスおよび相手のネットワーク・アクセス・ノードにおけるネットワーク側の双方において適切な受信を保証するために、指定された制御パラメータに従って無線データを送受信することができる。
RAT接続はこのような制御情報を当てにするかもしれない。例えば、図3に関して上記に詳述したように、コントローラ308は、2つ以上の通信モジュール306a-306dを介して別個のRAT接続を維持することができる(ただし、多くのシナリオにおいて、通信モジュール306a-306cの各々のセルラー接続は、例えば、マスター/スレーブRAT方式で共同で管理されてもよい)。従って、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aを介して第1のRAT接続を維持するために第1のRATのための制御情報(例えば、例示的なLTE環境においてLTE接続を維持するためのLTE制御情報)を受信する一方、第2の通信モジュール306cを介して第2のRAT接続を維持するために第2のRATのための制御情報(例えば、例示的なWi-Fi環境においてWi-Fi接続を維持するためのWi-Fi制御情報)を受信してもよい。次に、コントローラ308は、それぞれの制御情報および対応する無線アクセス・プロトコルに従って、第1および第2のRAT接続を管理し得る。
RAT接続の1つが、例えばユーザー・データ・トラフィックを能動的に交換しないアイドル状態であったとしても、コントローラ308は、RAT接続の1つを、特に例えばページング・メッセージ等の制御情報に関して、それでも監視することができる。
例えば、たとえ第1の通信モジュール306aにおける第1のRAT接続がアイドル状態(例えば、LTEセル上にキャンプ・オンしているが、例示的なLTE環境において如何なる専用リソースも割り当てられていない状態)であったとしても、第1RAT(例えば、LTEセル)のネットワーク・アクセス・ノードが、第1の通信モジュール306aに対して到来するデータを示すページング・メッセージを第1の通信モジュール306aへ送信する場合、コントローラ308はそれでも第1の通信モジュール306aを介して第1のRAT接続を監視することができる。従って、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aにより、到来する第1のRATデータのための第1の無線アクセスLTE接続を継続的に監視することができる。
同様に、第2の通信モジュール306bにおける第2のRAT接続がアイドル状態であるか否かにかかわらず、コントローラ308はまた、第2の通信モジュール306bにより、到来する第2のRATデータのための第2のRAT接続を継続的に監視してもよい(例えば通信モジュール306c-306dにおける他の任意のRAT接続についても同様である)。これは、制御情報の絶え間ない監視に起因して、通信モジュール306a-306dにおいて過剰な電力消費を引き起こすかもしれない。
従って、例えば複数のRATの制御情報のために単独のRAT接続を監視できること等により、複数のRAT接続の監視を単一のRAT接続に統合することは有利であるかもしれない。例えば、端末デバイス200は、Wi-Fiビーコンおよびデータ(例えば、電力節約モードを現在使用しているWi-Fiデバイスの係属中のデータを通知するためのビーコン・フレームを含み、その通知はデータを受信するために起動を促してもよい)およびLTE接続におけるWi-Fi接続の他のWi-Fi制御情報を監視することができる。これは、1つのRAT接続のための到来するデータを別のRAT接続へネットワーク・レベルで転送すること(例えば、LTE接続を介してWi-Fiデータを転送すること)を含み、これは、端末デバイス200が、複数のRAT接続の代わりに1つのRAT接続を監視できるようにし得る。例えば、端末デバイス200は、第1の通信モジュール306aにより、到来するWi-Fiデータを受信することができ、これは、端末デバイス200が、第2の通信モジュール306bとのWi-Fi接続を継続的に監視することを回避できるようにし得る。
従って、これらの態様は、コントローラ308が、転送および共通監視スキームを利用できるようにし、複数の通信モジュール306a-306dに対する到来するデータの監視は、単一のRAT接続に統合される。従って、上述の例では、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aの第1のRAT接続のみを監視してよい。到来する第2のRATデータは第1のRAT接続に転送され、例えば第1のRAT接続に関する端末デバイス200に対するネットワーク・アクセス・ノード・カウンターパートへ転送されるので、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aで、そのような到来する第2のRATデータを受信することができる。
コントローラ308は、例えば第2の通信モジュール306bにおける第2のRAT接続のためのページング・メッセージ等のような、第2のRATのための到来するデータを識別することに進み、到来する第2のRATデータに従って第2のRAT接続を制御することに進んでもよい。例えば、第1のRAT接続でデータを受信した後、第1の通信モジュール306aは、受信したデータ(第1のRATデータに埋め込まれた到来する第2のRATデータを含んでもよい)をコントローラ308に提供し、コントローラ308は、到来する第2のRATデータを識別することができる。到来する第2のRATデータが、例えば第2のRATページング・メッセージである場合、コントローラ308は、第2の通信モジュール306bをアクティベートし、第2のRATページング・メッセージで示される到来する第2のRATデータを受信することに進んでもよい。複数のRAT接続のためのモニタリングの類似統合は、同様に、2つ以上のRAT接続の任意の他の組み合わせで実現されてもよい。例えば、第1のRATがLTEであり、第2のRATがWi-Fiである例示的なLTEおよびWi-Fi環境において、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aを介してWi-Fi制御データを受信してもよい(ここで、Wi-Fiデータは、ネットワーク・レベルでLTE接続に転送される)。次いてコントローラ308は、Wi-Fi制御データに基づいて、第2の通信モジュール306bを介してWi-Fi接続を制御してもよい。
転送および共通監視システムは、カウンターパート・ネットワーク・アクセス・ノードの少なくとも1つからの協調を当てにしてもよい。例えば、上記の例では、第2のRATネットワーク・アクセス・ノードは、端末デバイス200にアドレス指定された到来するデータを識別し、識別されたデータを第1のRATネットワーク・アクセス・ノードへ転送して、第1のRAT接続を介する端末デバイス200への以後の送信に備える。従って、転送および共通監視システムは、端末デバイス200を意図する第2のRATネットワーク・アクセス・ノードにおける第2のRATデータが第1のRATネットワーク・アクセス・ノードに転送される転送方式を当てにすることができ、従って、第1のRATネットワーク・アクセス・ノードが、第2のRATデータを第1のRAT接続を介して第1の通信モジュール306aへ続いて送信することを可能にする。
特定の状況では、第1のRATネットワーク・アクセス・ノードおよび第2のRATアクセス・ノードの両方は、転送および共通監視スキームに従って構成されてもよく、転送および共通監視スキームは、単一の協調ネットワーク・アクセス・ノードのみで実現されることができ、非協調ネットワーク・アクセス・ノードを介して端末デバイスにデータを転送する。
図11は、幾つかの態様による例示的な転送および共通監視システムを示す。図11では、端末デバイス200のために意図された第2のRATデータは、第2のRAT接続から第1のRAT接続へルーティングし直されまたは転送され、それにより、端末デバイス200が、第2のRAT接続の監視を控えてその代わりに第1のRAT接続のみを監視できるようにする。以下の説明における幾つかの例は、LTEおよびWi-Fiに着目してもよいが、端末デバイス200は、任意の2つ以上の無線アクセス技術に対して同様の転送および共通監視技術を同様に適用してもよい。
図11に示される状況1100において、端末デバイス200は、第1の通信モジュール306aおよび第2の通信モジュール306dを介してそれぞれ第1のRAT接続および第2のRAT接続を有するかもしれない。1100に示されるように、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード1106によって供給される第2のRAT接続を有していてもよく、この接続は、端末デバイス200にインターネット・ネットワーク1102への接続を提供する。端末デバイス200はまた、コア・ネットワーク1104を介してインターネット・ネットワーク1102にルーティングするネットワーク・アクセス・ノード1108によって供給される第1のRAT接続を有してもよい。
幾つかの態様では、第1のRAT接続と第2のRAT接続とが別々になっているので、端末デバイス200は、各接続に対してネットワーク・アドレスを割り当てられていてもよい。例えば、端末デバイス200は、第2のRAT接続のための例えばa.b.c.dというネットワーク・アドレス(そのアドレスは端末デバイス200を第2のRAT接続の終端宛先として識別する)と、第1のRAT接続のための例えばe.f.g.hというネットワーク・アドレス(そのアドレスは端末デバイス装置200を第1のRAT接続の終端宛先として識別する)とを有するかもしれない。(IPデータ等の)データ・パケットは、第1および第2のRATネットワーク・アドレスに従って、インターネット・ネットワーク1102から端末デバイス200へ第1および第2のRAT接続に沿ってルーティングされることが可能である。幾つかの態様において、ネットワーク・アドレスはIPアドレスであってもよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アドレスはMACアドレスであってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、他のネットワーク・アドレッシング・プロトコルもまた使用されてよい。幾つかの態様において、端末デバイス200は、1つ以上のネットワーク・アドレスと関連付けられることが可能であり、ネットワークは、1つ以上のアドレスを使用して、データを端末デバイス200へルーティングすることができる。1つ以上のネットワーク・アドレスは、基礎となるネットワークに準拠する任意のタイプのアドレスであるとすることが可能である。
従って、コントローラ308は、ユーザー・データ・トラフィックをインターネット・ネットワーク1102とやり取りするために、第1の通信モジュール306aおよび第2の通信モジュール306bとの第1および第2のRAT接続の両方を維持してもよい。RAT接続がアクティブ状態にある場合、コントローラ308は、アップリンクおよびダウンリンク・データを適切なネットワーク・アクセス・ノードとやり取りするために、対応する通信モジュールを常に動作させてもよい。あるいは、RAT接続がアイドル状態にある場合、コントローラ308は、ページング・メッセージ等の頻繁でない制御データを受信するために、対応する通信モジュールを周期的にのみ動作させてもよく、その制御データは、到来するデータを受信するためにアイドル接続がアクティブ状態に遷移され得ることを示すことができる。
所与のアイドルRAT接続に対してページング・メッセージが受信された場合、コントローラ308は、対応するRAT接続をアクティブ状態に遷移させ、ページング・メッセージで通知される到来するデータを受信するために、それに続いて対応する通信モジュールをアクティブにすることができる。従って、このようなページング・メッセージの監視は、基礎となるRAT接続がアイドル状態にある場合でさえ、コントローラ308が、第1の通信モジュール306aおよび第2の通信モジュール306bの両方を監視することを必要とし得る。これは、端末デバイス200において高いバッテリー電力消費を必要とするかもしれない。
幾つかの態様では、2つ以上のRAT接続を別々に監視しなければならないことを回避するために、コントローラ308は、図11に示される転送および共通監視機構を実行することができる。これは、一時的にRAT接続の1つを切断し、切断されたRAT接続に関する到来するデータを別のRAT接続へ転送するように手配する。次に、コントローラ308は、残っているRAT接続において切断されたRAT接続のデータを監視することができる。
例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1106との第2のRAT接続がアイドル状態にあり、ネットワーク・アクセス・ノード1108との第1のRAT接続がアクティブまたはアイドル状態にある状況において、コントローラ308は、第2のRAT接続を一時的に切断し、第2の通信モジュール306bから第1の通信モジュール306aへ第2のRAT接続の監視を移すことができる。従って、コントローラ308は、第2の通信モジュール306bをインアクティブ状態に置き、バッテリー電力を節約することができる。
幾つかの態様において、RAT接続(例えば、第2のRAT接続)を切断するために、コントローラ308は、切断されるRAT接続における端末デバイス200を意図するデータ(例えば、ページング・メッセージおよび他の制御データ)が別のRAT接続へ(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1108を介して)再ルーティングされることを保証にするために、転送経路を設定することができる。
従って、状況1100に示されるように、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106に(第2のRAT接続を介して第2の通信モジュール306bにより)転送設定命令を送信し、転送設定命令は、第2のRAT接続を一時的に切断し、端末デバイス200を意図する第2のRATデータを代替の宛先に再ルーティングするように、ネットワーク・アクセス・ノード1106に指図する。例えば、コントローラ308は、端末デバイス200の第2のRATネットワーク・アドレスa.b.c.dを意図する全ての第2のRATデータを、端末デバイス200の第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.hへ転送するように、ネットワーク・アクセス・ノード1106に指示することができる。転送設定命令を受信すると、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、端末デバイス200の代替宛先、例えば第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.hを(図11に示されるような)転送テーブルに登録し、従って代替宛先への転送をアクティブにすることができる。
図12は、幾つかの態様によるネットワーク・アクセス・ノード1106の内部構成を示す。ネットワーク・アクセス・ノード1106は、アンテナ・システム1202、無線システム1204、通信システム1206(制御モジュール1208および転送テーブル1112を含む)、および/またはバックホール・インターフェース1212を含んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノード1106は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであり得るアンテナ・システム1202を介して無線信号を送受信し得る。無線システム1204は、通信モジュール1206からの出力デジタル・データをアナログRF信号に変換して無線送信のためにアンテナ・システム1202へ提供し、およびアンテナ・システム1202から受信した到来するアナログRF信号をデジタル・データに変換して通信モジュール1206へ提供するために、送信および受信RFおよびPHY処理を実行してもよい。制御モジュール1208は、アンテナ・システム1202および無線システム1204を介して制御を行うことを含む対応する無線アクセス・プロトコル、例えばWi-Fi/WLANに従って、ネットワーク・アクセス・ノード1106の通信機能を制御することができる。
無線システム1204、制御モジュール1208は、ハードウェア定義モジュールとして、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば1つ以上のプロセッサ実行プログラム・コードとして、またはハードウェア定義モジュールおよびソフトウェア定義モジュールの混合として構造的に実現されてもよく、プロセッサ実行プログラム・コードは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存される演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を規定する。
幾つかの態様において、転送テーブル1112は、制御モジュール1208によってアクセス可能な(読み取り/書き込み)メモリとして具現化されてもよい。バックホール・インターフェース1212は、他のネットワーク・ノードとデータを送受信するように構成される物理接続のための有線(例えば、イーサネット、光ファイバ等)または無線(例えば、マイクロ波無線または類似の無線トランシーバ・システム)接続ポイントであってもよく、例えばマイクロ波無線送信機、またはファイバ・バックホール・リンクのための接続ポイントおよび関連回路であってもよい。
幾つかの態様において、制御モジュール1208は、1100に示されるように、転送設定命令(アンテナ・システム1202および無線システム1204による処理に続く)を受信し、転送設定命令においてコントローラ308によって提供される例えば第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.h等の代替宛先に従って転送テーブル1112を更新することによって、端末デバイス200のための転送をアクティブにするよう進めてよい。
転送のアクティブ化の後、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、端末デバイス200を意図するインターネット・ネットワーク1102から受信されるすべての第2のRATデータ(例えば、第2のRATネットワーク・アドレスa.b.c.dにアドレス指定されている)を、例えば第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.h等の代替宛先へ再ルーティングすることができる。代替宛先は端末デバイス200の第1のRAT接続の単なる第1のRATネットワーク・アドレスであるため、そのようなことは、結果として、第2のRATデータを、第1のRATネットワーク・アドレスを介して端末デバイス200へ再ルーティングすることができる。従って、端末デバイス200は、第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.hにアドレス指定された他のデータと共に、第1の通信モジュール306aにおいて第1のRAT接続を介して第2のRATデータを受信することができる。
幾つかの態様において、制御モジュール1208は、応対される端末デバイスから受信される転送設定命令を使用して、転送テーブル1112にデータ入力することができる。転送テーブル1112は、少なくとも元のネットワーク・アドレスおよび転送ネットワーク・アドレスを含む転送エントリーを含んでもよい。幾つかの態様において、制御モジュール1208は、転送設定命令で指定される転送ネットワーク・アドレス(例えば、端末デバイス200に対するe.f.g.h)とともに、端末デバイスの元のネットワーク・アドレス(例えば、端末デバイス200に対するa.b.c.d)を転送テーブル1112に登録することができる。従って、端末デバイス200から転送設定命令を受信すると(端末デバイス200は第2のRATネットワーク・アドレスa.b.c.dを有し、転送設定命令において転送ネットワーク・アドレスe.f.g.hを指定する)、制御モジュール1208は、元の第2のRATネットワーク・アドレスa.b.c.dおよび転送ネットワーク・アドレスe.f.g.hを転送テーブル1112に登録することができる。ある場合には、制御モジュール1208はまた、端末デバイス200の転送エントリーのための「アクティブ・フラグ」を「オン(on)」に設定してもよく、ここで、転送エントリーのためのアクティブ・フラグは、転送経路が現在アクティブであるか否かを指定することができる。
幾つかの態様において、1100において端末デバイス200から転送設定命令を受信した後、制御モジュール1208は、第2のRATネットワーク・アドレスa.b.c.dで端末デバイス200のために意図された全ての受信データを、第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.hへ転送するように進んでもよい。図11は、インターネット・ネットワーク1102、コア・ネットワーク1104、およびネットワーク・アクセス・ノード1108を介した上位レベルの転送経路を示す一方、図12は幾つかの態様によるネットワーク・アクセス・ノード1106内の内部経路を示す。1110に示されるように、インターネット・ネットワーク1102は、ネットワーク・アクセス・ノード1106にデータ・パケットを提供することができ、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、ネットワーク・アクセス・ノード1106によってサービスされる様々な端末デバイスにアドレスされ得る。ネットワーク・アクセス・ノード1106は、受信データ・パケットを制御モジュール1208にルーティングすることができるバックホール・インターフェース1212でそのようなデータ・パケットを受信することができる。制御モジュール1208は、何らかのデータ・パケットが転送ネットワーク・アドレスへ再ルーティングされるべきか否かを決定するために、図12に示されるように、転送テーブル1112内の元のネットワーク・アドレスを有する各データ・パケットの宛先ネットワーク・アドレスを検査することができる。
従って、1110に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、宛先ネットワーク・アドレスa.b.c.dにアドレス指定されたデータ・パケット(または、以下の説明が同様に複数のデータ・パケットに適用され得るデータ・パケットのストリーム)をインターネット・ネットワーク1102から受信し得る。ネットワーク・アクセス・ノード1106は、バックホール・インターフェース1212を介してインターネット・ネットワーク1102からそのようなデータ・パケットを受信することができ、ここで、データ・パケットは、その後、制御モジュール1208で受信され、処理され得る。
続いて、制御モジュール1208は、応対される端末デバイスにアドレス指定されている各データ・パケットに対して、宛先ネットワーク・アドレスが、転送テーブル1112内でアクティブな転送フラグとともに登録されているオリジナル・ネットワーク・アドレスに合致するか否かを検査することができる。データ・パケットが、転送テーブル1112においてアクティブなフラグを有する元のネットワーク・アドレスにアドレス指定されている場合、制御モジュール1208は、転送テーブル1112において元のネットワーク・アドレスで登録された転送ネットワーク・アドレスへデータ・パケットを転送してもよい。
従って、図12に示されるように、制御モジュール1208は、(例えば、ネットワーク・アドレスa.b.c.dで)端末デバイス200にアドレス指定されたデータ・パケットを受信すると、a.b.c.dという宛先ネットワーク・アドレスと転送テーブル1112の転送エントリーとを比較し、宛先ネットワーク・アドレスa.b.c.dが端末デバイス200の元のネットワーク・アドレスa.b.c.dに一致し、アクティブな転送フラグを有することを確認してもよい。その結果、(無線システム1204およびアンテナ・システム1202から第2の通信モジュール306bへ提供される)第2のRATを介して端末デバイス200にデータ・パケットを送信する代わりに、制御モジュール1208は、データ・パケットを、転送テーブル1112において元のネットワーク・アドレスa.b.c.dに対して登録された端末デバイス200の転送ネットワーク・アドレスにルーティングし直してもよく、例えば、初期転送設定メッセージにおいて端末デバイス200によって登録された第1のRATネットワーク・アドレスであってもよい転送ネットワーク・アドレスe.f.g.hにルーティングし直してもよい。
データ・パケットのための適切な転送ネットワーク・アドレスを識別すると、制御モジュール1208は、(例えば、対応するヘッダ・カプセル化および伝送プロトコルに応じて、例えば、IPアドレス指定スキームに従って)データ・パケットを再アドレス指定し、再アドレス指定されたデータ・パケットをバックホール・インターフェース1212を介してインターネット・ネットワーク1102に送信することができる。データ・パケットが転送ネットワーク・アドレスa.b.c.dに再アドレス指定されるので、インターネット・ネットワーク1102は、再アドレス指定されたデータ・パケットをコア・ネットワーク1104にルーティングすることができる。
幾つかの態様において、コア・ネットワーク1104は、同様に、転送ネットワーク・アドレスa.b.c.dを利用して、再アドレス指定されたデータ・パケットを、e.f.g.hという転送ネットワーク・アドレスに関連する適切なネットワーク・アクセス・ノードへルーティングしてもよく、例えばユーザー側宛先アドレスとして第1のRATネットワーク・アドレスe.f.g.hを有する端末デバイス200に第1のRAT接続を提供するネットワーク・アクセス・ノード1108へルーティングしてもよい。
次に、ネットワーク・アクセス・ノード1108は、第1のRAT接続を使用して、再アドレス指定されたデータ・パケットを端末デバイス200へ送信してもよく、端末デバイス200は、第1の通信モジュール306aで再アドレス指定されたデータ・パケットを受信し、続いてコントローラ308で再アドレス指定されたデータ・パケットを処理してもよい。従って、コントローラ308は、データ・パケットを受信するために第2の通信モジュール306bを能動的に動作させなくてよい。その代わりに、コントローラ308は、第1の通信モジュール306aだけで、第1のRAT接続および第2のRAT接続の両方についての監視を統合してもよい。コントローラ308は、再アドレス指定されたデータ・パケットが第2のRATデータ・パケットであることを識別し、あたかもデータ・パケットが実際に第2の通信モジュール306bで受信されていたかのように、関連する第2のRATプロトコルに従って再アドレス指定されたデータ・パケットを処理することができる。
前述のように、データ・パケットは、端末デバイス200にアドレス指定された到来する第2のRATデータを示すページング・メッセージ等の制御データであってもよい。データ・パケットが第2のRATページング・メッセージであることが認識されると、コントローラ308は、第2の通信モジュール306bをアクティベートし、第2のRAT接続を介して到来する第2のRATデータを受信するために第2の通信モジュール306bをアクティベートして制御することを進めてもよい。
第2のRAT接続を介して到来する第2のRATデータを受信するために、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106における転送をデアクティベートしてもよい。従って、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106との第2の通信モジュール306bにおける第2のRAT接続を再開し、ネットワーク・アクセス・ノード1106に転送停止命令を送信してもよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1106およびコントローラ308は、ネットワーク・アドレスを保持し、キープ・アライブ・タイマーを無視すること等によって、転送中に第2のRAT接続を「バーチャル」に維持してもよい(そうでなければ、このタイマーは満了し、接続の完全な切断をトリガーし得る)。従って、コントローラ308fが、転送をデアクティベートし、第2のRAT接続を再び利用することを決定すると、第2の通信モジュール306bおよびネットワーク・アクセス・ノード1106は、完全な接続再確立手順を実行することなく、第2のRAT接続の使用を再開することができる。例えば、コントローラ308は、第2のRAT接続を使用することを再開するために、(転送リンクを介して)ネットワーク・アクセス・ノード1106へ要求を送信してもよい。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、(転送リンクを介して)アクノリッジメント(ACK)で応答することができ、第2の通信モジュール306dとともに第2のRAT接続を使用することを再開するように、制御モジュール1208を促すことができる。幾つかの態様において、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106が、第2のRAT接続を監視し続けるように構成されているように期待してもよく、第2の通信モジュール306bを介して第2のRAT接続で送信を再開してもよい。代替的に、幾つかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード1106およびコントローラ308は、転送中に第2のRAT接続を終了(例えば、完全に切断)してもよく、例えばディスカバリーおよび初期接続確立により実行することにより、第2のRAT接続を再確立してもよい。
幾つかの態様において、制御モジュール1208は、(アンテナ・システム1202および無線システム1204を介して)転送デアクティベーション命令を受信し、転送リンクをデアクティベートすることを進めてもよい。場合によっては、制御モジュール1208は、端末デバイス200の転送テーブル1112におけるアクティブ・フラグを「オフ(off)」に変更することによって、転送リンクをデアクティベートしてもよい(制御モジュール1208は、転送テーブル1112から転送エントリーを代替的に削除してもよい)。従って、制御モジュール1208は、a.b.c.dで端末デバイスにアドレス指定されたさらなるデータ・パケットを受信した場合、転送リンクは現在宛先ネットワーク・アドレスa.b.c.dに関してアクティブでないことを、転送テーブル1112から判断し、第2のRAT接続を介してデータ・パケットを端末デバイス200へ無線送信するように進行してもよい。従って、端末デバイス200は、第2の通信モジュール306bにおける第2のRAT接続を介して、最初に転送されたページング・メッセージで示される到来する第2のRATデータを受信することができる。
上述のように、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、第1のRATネットワーク・アドレスにアドレス指定される端末デバイス200の第2のRATネットワーク・アドレスに最初にアドレス指定されるデータ・パケットを再アドレス指定することにより、転送リンクを実現してもよい。幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、端末デバイス200の第1のRATネットワーク・アドレス(例えば、転送ネットワーク・アドレス)を含む別のラッパー(またはヘッダ)でデータ・パケットをラッピングすることによって、所与のデータ・パケットに対する転送リンクを実現してもよい。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、再ラッピングされたデータ・パケットをインターネット・ネットワーク1102へ送り、次いで、端末デバイス200の第1のRATネットワーク・アドレスを指定するラッパーに従って、再ラッピングされたデータ・パケットをコア・ネットワーク1104およびネットワーク・アクセス・ノード1108へルーティングすることができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード1108は、再ラッピングされたデータ・パケットを第1のRAT接続を介して端末デバイス200へ送信することにより、転送リンクを完成させてもよい。
図13は、転送および共通監視スキームを、幾つかの態様に従って端末デバイス200で実行される方法1300として概要を示す。図13に示されるように、コントローラ308は、最初に、例えばネットワーク・アクセス・ノード1106を介して第2のRAT接続を一時的にデアクティベートする接続を選択し、デアクティベートされたRAT接続において到来する全てのデータに対する転送リンクを確立することができる(1302)。特に、コントローラ308は、選択されたRAT接続を最初にサポートするネットワーク・アクセス・ノード、例えば「オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノード」に転送設定命令を送信してもよく、これは、端末デバイス200にアドレス指定される将来の全ての到来するデータを転送するために、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードの転送ネットワーク・アドレスを指定する。次に、コントローラ308は、選択されたRAT接続をデアクティベートしてもよく、これは、電力を節約するために、コントローラ308がアイドル、スリープ、または電源オフ状態にしてもよい例えば第2の通信モジュール306b等の関連通信コンポーネントをデアクティベートすることを含み得る。
幾つかの態様では、1304において、コントローラ308は、次いで、転送リンクに関連するRAT接続、例えばネットワーク・アクセス・ノード1108との第1のRAT接続を含む、残りのRAT接続を介してデータを送信および/または受信することを進めてもよい。従って、デアクティベートされるRAT接続上で通信を実行するのとは対照的に、コントローラ308は、デアクティベートされるRAT接続に関連する通信コンポーネントをインアクティブ状態に維持し、その代わりに転送リンク上の関連する到来するデータを監視することができる。オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードは、オリジナル・ネットワーク・アドレスで端末デバイス200にアドレス指定された全ての到来するデータを、転送設定命令においてコントローラ308によって指定される転送ネットワーク・アドレスへ転送するように進んでもよく、そのアドレスは、他のネットワーク・アクセス・ノード、例えば「選択されたネットワーク・アクセス・ノード」によって提供される端末デバイス200の残りのRAT接続のネットワーク・アドレスであり得る。
従って、コントローラ308は、1306において転送リンク上の選択されたネットワーク・アクセス・ノードから受信されるデータを調べ、到来するデータが転送リンクに関連するRAT接続のために意図されているのか、またはデアクティベートされたRAT接続を介して端末デバイス200に当初アドレス指定された後に転送されているのかを決定することができる。転送リンク上の全ての到来するデータが、転送リンクに関連するRAT接続に元々関連付けられている場合、コントローラ308は、1304において、残りのRAT接続上でデータを送受信し続けることができる。
あるいは、コントローラ308が、デアクティベートされたRAT接続のための転送データは転送リンク1306で受信されていたと判断した場合、コントローラ308は、転送データを読み出して転送データの内容を識別し、どのような更なる動作が適切であるかを判断してもよい。より具体的には、コントローラ308は、1308において、現在デアクティベートされているRAT接続に関する更なる到来するデータを受信するために、コントローラ308がデアクティベートされたRAT接続を再確立する必要があるか否かを決定してもよい。
幾つかの態様において、1306で識別される転送データが、デアクティベートされたRAT接続のための到来するデータだけである場合、または1306で識別される転送データが、デアクティベートされたRAT接続のために、限られた量のさらなる到来するデータのみがペンディングであることを示す場合(例えば、限られた量のさらなる到来するデータのみを示すページング・メッセージ)、1308において、コントローラ308は、デアクティベートされたRAT接続を再確立する必要はないことを決定し、1310において、転送リンクを介して、選択されたネットワーク・アクセス・ノードからデアクティベートされたRAT接続のための任意の残りの転送データを受信するように進んでもよい。
あるいは、コントローラ308が1308において、デアクティベートされたRAT接続は再確立されるべきであると決定した場合(例えば、1306で識別された転送データが、デアクティベートされたRAT接続のためのかなりの量の到来するデータを示す場合)、または転送データが、アップリンク・データ・トラフィックが必要であることを示す場合、コントローラ308は、1312へ進み、デアクティベートされたRAT接続を再確立し、転送リンクをデアクティベートしてもよい。
より具体的には、コントローラ308は、現在デアクティベートされているRAT接続を最初に提供したオリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードに再接続して(ネットワーク・アクセス・ノードがまだ利用可能であれば、以下に詳述するように)、デアクティベートされているRAT接続を再確立し、それに続いて、今や再確立されたRAT接続上のオリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードへ転送デアクティベーション命令を送信することにより、転送リンクをデアクティベートしてもよい。そのようなことは、例えば第2の通信モジュール306b等の、再確立されたRAT接続に関連する通信コンポーネントを再度アクティベートすることを含み得る。オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードは、転送テーブルを更新することによって、転送リンクをデアクティベートしてもよい。
転送リンクは今やデアクティベートされているので、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードは、端末デバイス200にアドレス指定された到来するデータを転送しなくてもよく、その代わりに、再確立されたRAT接続を介して端末デバイス200へ到来するデータを送信するように進んでもよい。従って、コントローラ308は、1314において、関連する通信コンポーネントにより、再確立されたRAT接続上の残りのデータを受信することができる。
必要に応じて、1314における残りのデータの受信の終了に続いて、コントローラ308は、幾つかの態様において、(選択されたネットワーク・アクセス・ノードを介してルーティングされる可能性がある)オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードへ転送設定命令を送信することにより、新しい転送リンクを確立することを決定してもよく、従って、同じRAT接続を再びデアクティベートし、関連する通信コンポーネントのデアクティベーションを許容する。従って、コントローラ308は、関連する通信コンポーネントをデアクティベートし、他のRAT接続を介して転送リンクを再開することによって、例えば複数のRAT接続に関する受信を1つにまとめることによって、電力を節約することができる。
1302と同様の転送リンクのアクティベーションは、転送設定命令の転送およびネットワーク・アクセス・ノードによるその後の登録により完了させてもよいが、1312と同様に、以前にデアクティベートされたRAT接続(および関連する転送リンクのデアクティベーション)の再確立は、動的な無線条件およびネットワーク移動性に起因して困難になり得る。
例えば、端末デバイス200は、1100および1110におけるネットワーク・アクセス・ノード1106の範囲内にある(従って、ネットワーク・アクセス・ノード1106に転送命令を送信することができる)かもしれないが、端末デバイス200は、転送がネットワーク・アクセス・ノード1106によって起動された後に、異なる地理的位置に移動するかもしれない。追加的または代替的に、たとえ端末デバイス200が同じ地理的位置に留まっていたとしても、ネットワークおよび無線状態の変化は、ネットワーク・アクセス・ノード1106が、端末デバイス200への送信を完了できないように(またはその逆に)し得る。
従って、場合によっては、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106との元のRAT接続を再確立できないかもしれない。結果として、コントローラ308は、転送リンクをデアクティベートして元のRAT上での通信を再開することをできないかもしれない。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1106は、コントローラ308によって最初に確立された転送リンクに従って、端末デバイス200にアドレス指定されたデータを転送し続けるかもしれない。
したがって、元のRAT接続と同じ無線アクセス技術のRAT接続が望まれる場合、コントローラ308は、同じ無線アクセス技術の新しいネットワーク・アクセス・ノードを発見し;例えば、図11の環境において、コントローラ308は、(例えば、新しいネットワーク・アクセス・ノードを使用してインターネット・ネットワーク1102で同じ宛先アドレスへの)新しいRAT接続を確立するためのものにより第2のRATの近接ネットワーク・アクセス・ノードを検出するために、第2のRATのためのディスカバリーを実行してもよい。
従って、コントローラ308は、所望の無線アクセス技術の近接ネットワーク・アクセス・ノードを検出するために、適切な通信モジュール、例えば第2の通信モジュール306bにおけるディスカバリーをトリガーすることができる(あるいは、図3の共通発見モジュール306eに関して詳細に前述したような共通発見チャネルおよび手順を用いて行ってもよく;このような共通ディスカバリーはネットワーク・アクセス・ノードを発見するために等しく採用されてもよい)。適切な通信モジュール、例えば第2の通信モジュール306bが適切なネットワーク・アクセス・ノードを発見した場合、コントローラ308は、選択されたネットワーク・アクセス・ノードとのRAT接続を確立することができ、選択されたネットワーク・アクセス・ノードを介して、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード1106から、選択されたネットワーク・アクセス・ノード、例えば別のネットワーク・アクセス・ノード(図11に明示的には示されていない)へ、デアクティベートされたRAT接続をハンドオーバーしてもよい。オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードが、コントローラ308によって最初に提供される転送設定命令に従って、依然として転送リンクを動作させているので、従ってコントローラ308は選択されたネットワーク・アクセス・ノードを利用して、転送デアクティベーション命令をオリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードにルーティングし、転送リンクをデアクティベートするようにオリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードに指示することができる。
図11の環境において、コントローラ308は、転送デアクティベーション命令をネットワーク・アクセス・ノード1106へ送ることができ、その結果、選択されたネットワーク・アクセス・ノードは、コントローラ308から転送デアクティベーション命令を受信し、転送デアクティベーション命令を、例えばインターネット・ネットワーク1102を介して、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードへルーティングすることができる。
コントローラ308はまた、全ての将来のデータが選択されたネットワーク・アクセス・ノードを介して端末デバイス200へルーティングされることを必要とするため、コントローラ308はまた、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいてデアクティベートされるRAT接続を、選択されたネットワーク・アクセス・ノードへ永続的に移すために、接続ハンドオーバーを手配してもよく、これにより、コントローラ308は、選択されたネットワーク・アクセス・ノードにおいて新たに確立されたRAT接続を継続することができる。
コントローラ308は、最終的に、選択されたネットワーク・アクセス・ノードに接続されている間、転送リンクを再確立することを決定することができ、その場合、コントローラ308は、前述したのと同様の方法で、転送アドレスを有する選択されたネットワーク・アクセス・ノードへ転送設定命令を送信することができ、その後、選択されたネットワーク・アクセス・ノードとのRAT接続に関連するデータを、別のネットワーク・アクセス・ノードを介して端末デバイス200へ転送させることができる。
コントローラ308は、デアクティベートされたRAT接続と同じ無線アクセス技術の近接ネットワーク・アクセス・ノードを検出するために特定の状況においてディスカバリーを首尾よく実行するかもしれないが、コントローラ308が適切な如何なるネットワーク・アクセス・ノードも検出できない別のケースが存在するかもしれず、従ってデアクティベートされたRAT接続と同じ無線アクセス技術でRAT接続を再確立する如何なる方法にもよらず、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて転送リンクをアクティブのままにする。従って、コントローラ308は、他の無線アクセス技術を頼りにすることができる。
例えば、コントローラ308は、オリジナル・ネットワーク・アクセス・ノード、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1106において既存の転送リンクをデアクティベートし、デアクティベートされたRAT接続を残りのRAT接続へ移すために、転送リンクがアクティブである残りのRAT接続、例えば図11の環境においてネットワーク・アクセス・ノード1108を介する第1のRAT接続を利用することができる。
より具体的には、幾つかの態様において、コントローラ308は、残りのRAT接続を利用して、転送デアクティベーション命令をオリジナル・ネットワーク・アクセス・ノードへルーティングしてもよく;例えば、図11の環境において、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1108との第1のRAT接続を利用して、コア・ネットワーク1104およびインターネット・ネットワーク1102を介してネットワーク・アクセス・ノード1106へ転送デアクティベーション命令をルーティングしてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード1106は、従って、転送デアクティベーション命令を受信し、(例えば、中継テーブル1112の更新により)転送リンクをデアクティベートするように進行し、従って、初期転送設定命令においてコントローラ308によって最初に指定された転送ネットワーク・アドレスへの、端末デバイス200にアドレス指定されたデータの転送を終了する。
コントローラ308はまた、ネットワーク・アクセス・ノード1106においてデアクティベートされたRAT接続をネットワーク・アクセス・ノード1108へ転送するように手配してもよく、これにより、端末デバイス200が、残りのRAT接続を介して関連データを受信し続けることを確実にする。第2のRAT接続は今や切断されているので、端末デバイス200は、第2のRATネットワーク・アドレスを喪失しており、その代わりに、データ転送のために第1のRAT接続および関連する第1のRATネットワーク・アドレスを頼りにすることができる。
上述の転送および共通監視スキームは、ページング・メッセージの受信に限定されず、任意の突発的および/または周期的な情報の転送および共通監視に特に適しているであろう。従って、制御情報は、特に比較的まれに発生するページング・メッセージ等のアイドル・モード制御情報に関連し得る。しかしながら、転送および共通監視スキームは、任意のデータおよび/またはデータ・ストリームに対して等価に適用されてもよい。例えば、上述の再アドレス指定されたデータ・パケットは、少量の到来する第2データのみが端末デバイス200への送信を保留にしていることを示す第2のRATページング・メッセージを含んでいてもよい。従って、第2の通信モジュール306bで第2のRAT接続を再アクティベートし、転送デアクティベーション命令で転送リンクをデアクティベートする代わりに、コントローラ308は、むしろ転送リンクに手を付けないままにし(例えば、転送デアクティベーション命令の送信を控え)、ネットワーク・アクセス・ノード1106が、転送ネットワーク・アドレスe.f.g.hでデータ・パケットを再アドレス指定し、再アドレス指定されたデータ・パケットをインターネット・ネットワーク1102、コア・ネットワーク1104およびネットワーク・アクセス・ノード1108(例えば、転送リンク)を介して端末デバイス200へルーティングすることによって、データ・パケットを端末デバイス200へ転送し続けることを可能にする。ネットワーク・アクセス・ノード1108と端末デバイス200との間の第1のRAT接続における過剰な外部データ・トラフィックは輻輳を招く可能性があるが、転送リンクにより端末デバイス200へ妥当な量のデータを転送することが受け入れられ得る。従って、端末デバイス200は、幾つかの態様において、到来するデータを受信するために第2の通信モジュール306bをアクティブにすることを避けることができ、その代わりに、転送リンクを介してネットワーク・アクセス・ノード1108から第2のRATデータを受信することができる。
転送リンクを介して到来する第2のRATデータを受信した後、端末デバイス200は、ネットワーク・アクセス・ノード1106において転送リンクに手を付けないことによって、例えば中継デアクティベーション命令を送信することを控えることによって、第1の通信モジュール306aにおいて監視を統合し続けることができる。転送リンクで大量のデータ(マルチメディア・データ・ストリームまたは大きなファイルなど)を伝送することを回避することは有利であり得るが、端末デバイス200は、上述したのと同じ方法で、任意のタイプまたはサイズのデータに対して転送を実現することができ、従って、そのような変形はすべて本開示の範囲内にある。
マルチメディア・データ・ストリームまたは大容量ファイル等の大量のデータは、転送リンクをサポートするために選択されたネットワーク・アクセス・ノードの容量および現在のトラフィック負荷に応じて管理可能であってもよく;従って、大容量および/または低トラフィックのネットワーク・アクセス・ノードは、他の低容量および/または高トラフィックのネットワーク・アクセス・ノードよりも大量の転送データを取り扱うためにより適しているかもしれない。
本明細書で詳述する転送リンクは、主にダウンリンク・データに利用されてもよいが;ネットワーク・アクセス・ノードの構成に応じて、端末デバイス200は、幾つかの態様において、転送リンクを介してアップリンク・データを転送することができる。例えば、転送リンクがアクティブであり、コントローラ308がアイドル状態のRAT接続上で送信するアップリンク・データを有する場合、コントローラ308は、アップリンク・データを送信するため、またはアイドル状態のRAT接続を再アクティベート(または再確立)するために、転送リンクを利用するかどうかを決定することができる。例えば、アップリンク・データが(例えば、しきい値未満の)限られた量のデータである場合、コントローラ308は、アップリンク・データを転送リンクを介して送信することができる。アップリンク・データが(例えば、閾値を超える)より多い量のデータである場合、コントローラ308は、アイドル状態のRAT接続を再アクティベート(または再確立)して、アップリンク・データを送信することができる。幾つかの態様において、コントローラ308は、最初に、転送リンクを介してアイドル状態のRAT接続のネットワーク・アクセス・ノードへアクセス要求メッセージを送信し、アイドル状態のRAT接続の再確立を開始してもよい。
転送設定および転送デアクティベーション命令に加えて、幾つかの態様では、端末デバイス200は、転送修正命令を追加的に使用することができる。端末デバイス200は、既存の転送リンク(アクティブまたはインアクティブのいずれか)を修正するために、このような転送修正命令を使用することができる。例えば、端末デバイス200は、新しい第1のRATネットワーク・アドレス、例えばq.r.s.tを割り当てられ、将来のデータ・パケットが新しい第1のRATネットワーク・アドレスにルーティングされることを保証するために、ネットワーク・アクセス・ノード1106における転送エントリーを更新することができる。従って、コントローラ308は、新しい第1のRATネットワーク・アドレスq.r.s.tを転送ネットワーク・アドレスとして識別し、(第2の通信モジュール306bとの第2のRAT接続を介して)ネットワーク・アクセス・ノード1106へ転送修正命令を送信する転送修正命令を生成してもよい。
制御モジュール1208は、バックホール・インターフェース1212を介して転送修正命令を受信し、続いて、古い転送ネットワーク・アドレス(e.f.g.h)を新しい転送ネットワーク・アドレス(q.r.s.t)に置き換えるために、転送テーブル1112における端末デバイス200のためのエントリーを更新することができる。このような転送修正命令は、更に、転送テーブル1112でアクティブ転送フラグを設定するように制御モジュール1208を促す転送修正命令に、アクティベーションまたはデアクティベーション命令を含めることによって、転送セットアップまたは転送デアクティベーション命令と組み合わせられてもよい。
上述の例示的なシナリオ1100および1110は、任意のタイプの無線アクセス技術に使用されてもよい。例えば、幾つかの態様において、第1のRATは例えばLTEであってもよく、第2のRATは例えばWi-Fiであってもよく、ここで、ネットワーク・アクセス・ノード1108はLTE eNodeBであってもよく、ネットワーク・アクセス・ノード1106はWi-Fi APであってもよい。幾つかの態様において、第1のRATはWi-Fiであってもよく、第2のRATはLTEであってもよく、ここで、ネットワーク・アクセス・ノード1108はWi-Fi APであってもよく、ネットワーク・アクセス・ノード1106はLTE eNodeBであってもよい。幾つかの態様において、第1または第2のRATはWi-Fiであってもよく、第1または第2のRATの他のものはBluetoothであってもよい。いかなる無線アクセス技術も、本開示の範囲から逸脱することなく利用することができる。
従って、種々の態様において、端末デバイス200は、転送および共通監視スキームを実行するために、種々のネットワーク・アクセス・ノードを介した協調を頼りにしてもよい。幾つかの態様において、転送ネットワーク・アクセス・ノード(ネットワーク・アクセス・ノード1106またはネットワーク・アクセス・ノード1108)は、前提とする無線アクセス・プロトコルを操作することなく、転送手順を実現することができる。これは、到来するデータが宛先デバイスに割り当てられた別のネットワーク・アドレスにより同じ宛先デバイスへ転送され得るという事実を頼りにすることができる。換言すれば、ネットワーク・アクセス・ノードのローカル・コンフィグレーションのみが転送構造を含むように修正され得るので、例えばWi-Fi、LTE等の標準化されたプロトコルは、特定の例では、転送方式をサポートするために修正されなくてよい。
ネットワーク・アクセス・ノードによる協調は重要であり得るので、転送および共通監視スキームを実施する端末デバイス200の能力は、関連するネットワーク・アクセス・ノードが転送システムをサポートするかどうかに依存し得る。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1106またはネットワーク・アクセス・ノード1108のうちの1つだけが転送をサポートする場合、幾つかの態様において、端末デバイス200は、転送可能ネットワーク・アクセス・ノードに関連するデータ・トラフィックを、非-転送可能ネットワーク・アクセス・ノードへ転送することのみが可能であり得る(逆はそうでない)。それにもかかわらず、端末デバイス200が転送および共通監視スキームを利用できるようにするために、ネットワーク・アクセス・ノードのうちの1つだけは互換性があるとすることが可能である。
しかしながら、複数のネットワーク・アクセス・ノードが転送をサポートする場合、例えばネットワーク・アクセス・ノード1106およびネットワーク・アクセス・ノード1108の両方が転送をサポートする場合、端末デバイス200は、RAT接続のうち一時的に切断するもの、および転送リンクをサポートするものを選択することが可能であってもよい。先に詳細に説明したように、転送および共通監視スキームは電力消費の利点を提供することができ、その理由は、端末デバイス200が、1つ以上の通信モジュールを一時的に停止することができ、すべての関連するデータ・パケットを他のアクティブな通信モジュールへ転送させ、それによって、到来するデータ・パケットの監視を、アクティブな通信モジュールに統合することができるからである。従って、端末デバイス200が、各自転送可能である2つ以上のネットワーク・アクセス・ノードへのアクティブなRAT接続を有するアプリケーションは、1つのRAT接続が他よりも電力集約的である場合に特に有利であり、なぜなら、端末デバイス200は電力集約型RAT接続を一時的に切断し、関連するすべてのデータを他のRAT接続へ転送することができるかもしれないからである。
例えば、第2の通信モジュール306bを介した第2のRAT接続が、第1の通信モジュール306aを介した第1のRAT接続よりも少ない電力消費しか必要としない場合、コントローラ308は、第1のRATから第2のRATへの転送を開始すること、そして端末デバイス200の第2のRATネットワーク・アドレスを宛先ネットワーク・アドレスとして指定する転送設定命令をネットワーク・アクセス・ノード1108へ送信することを選択することができる。
幾つかの態様において、コントローラ308は、どのRAT接続を切断するかおよび転送リンクをサポートするものを決定する際に、電力消費に対して代替的または追加的なファクタを考慮してもよい(これは、複数のRAT接続が転送可能ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される状況においてのみ実行可能である)。例えば、コントローラ308は、どのRAT接続が最も「アクティブ」であるか、例えばどのRAT接続が最も負担の重いデータ・トラフィックを受信しているか、および/またはどのRAT接続が例えばページング・メッセージ等のデータを受信する可能性が最も高いかを考慮してもよい。先に紹介したように、共通監視は、ページング・メッセージや他の制御情報などのメッセージに対するアイドル・モード監視に特に有利であるかもしれない(ただし、すべてのデータが適用可能であると考えられる)。端末デバイス200の各RAT接続は、別々に動作してもよく、異なるスケジューリングおよびフォーマット・パラメータを使用してもよいので、様々なRAT接続は所与の任意の時点で異なるトラフィック負荷を有し得る。
例えば、各RAT接続は、アクティブ状態またはアイドル状態であってもよく(無線アクセス技術はまた他のアクティビティ状態を有していてもよい)、アクティブなRAT接続は、専用無線リソースを割り当てられていてもよく、アイドルRAT接続は、如何なる専用無線リソースも割り当てられていないかもしれない。したがって、アクティブなRAT接続は、(例えば、ダウンリンクおよびアップリンク制御およびユーザー・データ等の)大量のデータ・トラフィックを有するかもしれない一方、アイドルRAT接続は、(例えば、ページング・メッセージに限定される等の)最小限のデータ・トラフィックを有するかもしれない。
アイドル状態のRAT接続と比較して、比較的負担が重いアクティブ状態のRAT接続のデータ・トラフィックに起因して、コントローラ308は、データをアクティブRAT接続へ転送するアイドルRAT接続のためのネットワーク・アクセス・ノードで転送リンクを確立することによって、アイドルRAT接続のためのデータ・トラフィックをアクティブRAT接続へ統合することを選択することができる。そのようなことは、転送されたデータとアクティブRAT接続の既存のデータとの両方を送信することを、アクティブRAT接続に要求するかもしれないため、転送されるデータ・トラフィックは、アクティブRAT接続が過負荷にならない程度に十分に軽くすることが可能である。
例えば、アイドルRAT接続は、アクティブRATへの転送リンクを介してページング・
メッセージを提供するのみであるかもしれず、これは比較的頻繁なことではなく、少量のデータしか含んでおらず;従って、転送リンクが過負荷になる可能性は低い。逆に、コントローラ308が、例えばアクティブRAT接続からのビデオ・ストリームを別のアクティブRAT接続に統合することを選択した場合、後者のRAT接続は、過負荷になるかもしれない(ただし、それは、転送をタスクとしているネットワーク・アクセス・ノードの容量および現在のトラフィック状況に依存し得る)。
従って、コントローラ308は、データ・トラフィックの負荷に基づいて、どのRAT接続を一時的に切断するか、およびどのRAT接続を転送リンクとしてアクティベートするかを選択するように構成されてもよい。コントローラ308は、さらに、どのRAT接続が到来するデータを受信する可能性が最も高いかを考慮してもよく;例えば、所与のRAT接続は、一般的に、例えばページング・メッセージ等の到来するデータを、他のRAT接続よりも頻繁に受信するかもしれず、これは、基礎となるアクセス・プロトコルおよび/またはRAT接続の現在の状態に起因し得る。従って、コントローラ308は、どのRAT接続が到来するデータを受信する可能性がより高いか、およびどのRAT接続が到来するデータを受信する可能性がより低いかを識別し、続いて「可能性の低い」RAT接続のための転送リンクとして「可能性の高い」RAT接続を割り当てることができる。
コントローラ308は、追加的または代替的に、切断するRAT接続と転送リンクに使用するものとを選択する際に、各RAT接続に関連するネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ範囲を考慮するように構成されてもよい。例えば、セルラー・ネットワーク・アクセス・ノード(例えば、基地局)は、一般に、短距離ネットワーク・アクセス・ノード(例えば、WLAN APs、Bluetooth・マスター・デバイスなど)よりもかなり大きなカバレッジ・エリアを有し、ここで、類似の比較が一般に種々の無線アクセス技術に対してなされてよい。
より大きなカバレッジ・エリアに関連するRAT接続は、より広い範囲の端末デバイス200の移動をサポートするので、コントローラ308は、(例えば、より狭い範囲のRAT接続を提供するネットワーク・アクセス・ノードに転送設定命令を送信することにより)より狭い範囲のRAT接続を一時的に切断することを選択し、従って、より広い範囲のRAT接続を転送リンクとして利用することができる。従って、図11の例示的な環境において、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1106によって提供される第2のRAT接続を一時的に切断し、そしてネットワーク・アクセス・ノード1108を介した第1のRAT接続を転送リンクとして利用することを選択してもよい。
セルラー・ネットワーク・アクセス・ノードが、短距離ネットワーク・アクセス・ノードよりも広いカバレッジ・エリアを提供するだけでなく、多くのセルラー無線アクセス・ネットワークが、集合的に、広い地理的エリアにわたってより一貫性のあるカバレッジを提供してもよい。例えば、端末デバイス200に利用可能なWi-Fiネットワーク・アクセス・ノード(例えば、端末デバイス200は、接続するための許可または資格を有する)は、地理的な基礎、例えば家庭、オフィス、または特定の公的または私的な場所において散在的にしか利用可能でないかもしれず、一般に、利用可能な連続的な地理的領域を形成しないかもしれない。従って、端末デバイス200が、例えばネットワーク・アクセス・ノード1106のカバレッジ・エリア圏外に移動する場合、端末デバイス200は、接続するための利用可能な如何なるWi-Fiネットワーク・アクセス・ノードも有しないかもしれない。したがって、端末デバイス200が、Wi-Fi接続を転送リンクとして使用することを選択し、その後に関連するWi-Fiネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ圏外へ移動する場合、端末デバイス200は、Wi-Fi接続を転送リンクとして使用し続けることができないかもしれない。
しかしながら、セルラー無線アクセス・ネットワークは、一般に、各セルによって集合的に形成される大きな連続的なカバレッジ・エリアを有し、従って、たとえ端末デバイス200がネットワーク・アクセス・ノード1108のカバレッジ・エリア圏外へ移動したとしても、端末デバイス200は利用可能な別のセルラー・ネットワーク・アクセス・ノードを有するであろう、ということを仮定してよい。従って、コントローラ308は、追加的または代替的に、基礎となるどの無線アクセス・ネットワークがより連続的なカバレッジを提供するかを考慮してもよく、セルラー無線アクセス・ネットワークおよび他の長距離無線アクセス・ネットワークは、一般に、Wi-FiおよびBluetooth等の短距離無線アクセス・ネットワークよりも連続的なカバレッジを提供すると考えられる。
追加的または代替的に、幾つかの態様では、コントローラ308は、1つ以上のRAT接続の遅延および/または遅延の要求を考慮してもよい。例えば、音声および他のマルチメディア・ストリーミング等の特定のデータ・ストリームは、厳密な遅延およびレイテンシー要求を有するかもしれず、例えば大きな遅延/レイテンシーを許容できないかもしれない。従って、1つのRAT接続が厳格な遅延/レイテンシー要求を有する場合、コントローラ308は、別のRAT接続を一時的に切断し、厳格な遅延/レイテンシー要求を伴うRAT接続を転送リンクとして使用し続けることを選択してもよく、そのようなことは、基礎となるデータをシームレスに受信し続けるように、厳格なRAT接続の能力を維持することができる。
追加的または代替的に、幾つかの態様では、コントローラ308は、1つ以上のRAT接続のセキュリティ要件を考慮してもよい。例えば、特定のデータ・ストリームは、高い優先度のセキュリティ要件を有するかもしれず、従って安全なリンク上でのみ転送され得る。従って、例えば、RAT接続の1つが非常に厳格なセキュリティ要件を有する場合、コントローラ308は、別のRAT接続を一時的に切断し、厳格なセキュリティ要件を有するRAT接続を転送リンクとして使用し続けることを選択してもよい。
従って、コントローラ308は、転送リンクとして使用するRAT接続と、一時的に切断するRAT接続(例えば、転送リンク上に統合するもの)とを選択する際に、これらのファクタのうちの何れかまたは組み合わせを利用するように構成されてもよい。
コントローラ308は、追加的または代替的に、RAT接続のステータスの変化に基づいて、転送リンクを適応させるまたは切り替えるように構成されてもよい。例えば、コントローラ308が転送リンクを介してLTE接続にWi-Fiトラフィックを統合する図11の例示的なシナリオにおいて、Wi-Fi接続は最初はアイドル状態であってもよい一方、LTE接続は最初はアクティブ状態であってもよい。しかしながら、転送されたWi-Fiデータ・パケットまたはLTE接続経由のネットワーク管理メッセージを受信すると、コントローラ308は、到来するWi-Fiデータを受信するために、第2の通信モジュール306bをアクティベートしてもよい。従って、Wi-Fi接続がアイドル状態からアクティブ状態へ移行し、LTE接続がアクティブ状態のままである場合、コントローラ308は如何なる転送も実行しないかもしれないが;LTE接続が最終的にアイドル状態へ移行する場合、コントローラ308は、ネットワーク・アクセス・ノード1108へ転送設定命令を送信することにより、LTE接続をWi-Fi接続に統合することができ、転送設定命令は、到来するLTEデータ・パケットを端末デバイス200のWi-Fiネットワーク・アドレスへ転送するように、ネットワーク・アクセス・ノード1108に指示する。
同様に、LTE接続とWi-Fi接続との両方が最初にアイドル状態である場合、コントローラ308は、転送リンクを介して一方のRAT接続から他方のRAT接続へデータ・トラフィックを統合することを選択し、残りのアクティブRAT接続上のデータ・トラフィックのみを監視するように進み、これは例えば、端末デバイス200にアドレス指定されたLTEデータ・パケットをWi-Fi接続へ再ルーティングするネットワーク・アクセス・ノード1108において転送リンクを設定することにより行われてもよい。
次に、コントローラ308が、Wi-Fi接続を介してネットワーク・アクセス・ノード1106から、LTEページング・メッセージを含む転送されたLTEデータ・パケットを受信した場合、コントローラ308は、続いて、現在アクティブなLTE接続をサポートする第1の通信モジュール306aを起動し、ネットワーク・アクセス・ノード1108における既存の転送リンクを(転送デアクティベーション命令により)デアクティベートにすることで転送リンクを「切り替え」、依然としてアイドル状態のWi-Fi接続のためのWi-Fiデータ・トラフィックを現在アクティブなLTE接続へ転送するネットワーク・アクセス・ノード1106において(転送デアクティベーション命令により)新しい転送リンクを確立する。従って、このような変形はすべて本開示の範囲内にある。
上述の転送リンクは、それぞれ、転送設定およびでアクティベーション命令によって明示的にアクティベートおよびデアクティベートされるように説明されてきたが、幾つかの態様では、コントローラ308は、転送ネットワーク・アクセス・ノードが転送リンクを終了した後の有効期限付きの転送リンクを確立してもよい。例えば、コントローラ308は、例えば、ミリ秒、秒、分、時間などのオーダーで定義される所定期間の間の転送リンクを確立するように決定してもよく、従って例えばネットワーク・アクセス・ノード1106等のネットワーク・アクセス・ノードに提供される転送設定命令において、有効期限を明示的に識別してもよい。転送設定命令を受信して識別すると、制御モジュール1208は、転送リンクを転送テーブル1112の中の転送エントリーとして登録し、更に、転送設定命令で指定される有効期限に等しい満了時間を有する関連タイマーをトリガーしてもよい。次に、制御モジュール1208は、タイマーが満了するまで、登録された転送リンクに従って端末デバイス200にアドレス指定されたすべてのデータ・パケットを転送してもよく、その後、制御モジュール1208は、転送リンクを一方的にデアクティベートし(例えば、アクティブ・フラグを「オフ」に設定するか、あるいは転送エントリーを転送テーブル1112から削除することによって)、端末デバイス200にアドレス指定された任意の更なるデータ・パケットを再ルーティングすることを(例えば、別の転送設定メッセージが受信されるまで)控えてもよい。
上述の転送および共通監視スキームに含まれるRAT接続は、マルチSIMスキームの一部であってもよく、その場合、例えば幾つかのRAT接続が第1のSIMに関連付けられ、他のRAT接続が第2のSIMに関連付けられる。
図14は、上述の転送および共通監視スキームに関連して無線通信を実行する方法1400を示す。14に示すように、方法1400は、第1のネットワーク・アクセス・ノードとの第1の無線アクセス接続を介してデータを送信および受信し(1410)、第2のネットワーク・アクセス・ノードとの第2の無線アクセス接続を介してデータを送信および受信し(1420)(第1の無線アクセス接続および第2の無線アクセス接続は、異なる無線アクセス技術を利用し)、第1の無線アクセス接続のために意図されるデータを第2の無線アクセス接続へ再ルーティングするように、第1のネットワーク・アクセス・ノードに指示する転送リンクを確立し(1430)、第1の無線アクセス接続および第2の無線アクセス接続に関するデータを第2の無線アクセス接続を介して受信すること(1440)を含む。
本開示の1つまたは複数のさらなる例示的態様において、図11-13を参照して上述した1つまたは複数の特徴は、方法1400にさらに組み込まれてもよい。特に、方法1400は、端末デバイス200に関して詳細に説明されるようにな更なるおよび/または代替プロセスを実行するように構成されてもよい。
電力効率(power efficiency)
電力管理(Power management)は、無線通信ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置の両方にとって重要な考慮事項であり得る。例えば、端末装置は、バッテリ・ドレインを低減し、動作時間を増加させるために、電力効率の高い設計を使用する必要があり、一方、ネットワーク・アクセス・ノードは、動作コストを低減するために、電力効率を追求することができる。従って、電力効率的な設計および特徴は、非常に有用であり得る。
図15は、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512に加えて端末装置1502および1504を含み得る、いくつかの態様による無線通信ネットワーク1500を示す。本開示の特定の態様は、特定の無線通信ネットワーク設定(例えば、LTE、UMTS、GSM、他の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワーク、WLAN/Wi‐Fi、Bluetooth、5G、mmWaveなど)を記述することができるが、本願明細書において詳述される主題は実質的に実証的であると考えられ、従って他の任意の無線通信ネットワークにも同様に適用することができる。無線通信ネットワーク1500内の端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードの数は例示的なものであり、任意の数に拡張可能である。
従って、例示的なセルラー設定ネットワークでは、アクセス・ノード1510および1512は基地局(例えば、eNodeB、NodeB、基地送受信局(BTS)など)であってもよく、端末装置1502および1504はセルラー端末装置(例えば、移動局(MS)、ユーザー機器(UE)など)であってもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512は、無線通信ネットワーク1500の一部と見なすこともできる、進化型パケット・コア(Evolved Packet Core)(LTEのためのEPC)、コア/ネットワーク(UMTSのためのCN)、または他のセルラー・コア・ネットワークなどのセルラー・コア・ネットワークと(たとえばバックホール・インターフェースを介して)インターフェースする(interface)ことができる。セルラー・コア・ネットワークは、一つ以上の外部データ・ネットワークとインターフェースすることができる。例示的な短距離設定(short-range setting)では、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512はアクセス・ポイント(AP、たとえばWLANまたはWi‐FiAP)であってもよく、端末装置1502および1504は短距離端末装置(たとえば局(station)(STA))であってもよい。ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512は、一つ以上の外部データ・ネットワークと(例えば、内部、または、外部ルータを介して)インターフェースすることができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512(および図15に明示的に示されていない無線通信ネットワーク1500の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、端末装置1502および1504(および図15に明示的に示されていない無線通信ネットワーク1500の他の端末装置)に無線アクセス・ネットワークを提供することができる。例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512によって提供される無線アクセス・ネットワークは、端末装置1502および1504が無線通信を介してコア・ネットワークに無線アクセスすることを可能にし得る。コア・ネットワークは、端末装置1502および1504に関連するトラフィック・データのスイッチング、ルーティング、および伝送を提供し、種々の内部データ・ネットワーク(例えば、制御ノード、無線通信ネットワーク1500上の他の端末装置など)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、イメージ)、および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供することができる。例示的な短距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512によって提供される無線アクセス・ネットワークは、内部データ・ネットワーク(例えば、無線通信ネットワーク1500に接続される他の端末装置)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、イメージ)、および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供し得る。ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512は、任意の他のタイプの無線アクセス技術用のネットワーク・アクセス・ノードであってもよく、このようにして、近接端末装置に無線アクセス・ネットワークを同様に提供する。
無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワークおよびコアネットワーク(あてはまる場合)は、無線通信ネットワーク1500の仕様によって変化し得るネットワーク・プロトコルによって制御されることができる。かかるネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク1500を介して制御データ・トラフィックおよびユーザーの両方の(both user and control data traffic)スケジューリング、フォーマッティングおよびルーティングを定義することができ、それは、無線通信ネットワーク1500の無線アクセスおよびコア・ネットワーク・ドメインの両方を介したこのようなデータの送信および受信を含む。従って、端末装置1502および1504ならびにネットワーク・アクセス・ノード1510および1512は、無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワーク・ドメインを介してデータを送受信するために、定義されたネットワーク・プロトコルに従うことができ、一方、コア・ネットワークは、コア・ネットワークの内外でデータをルーティングするために、定義されたネットワーク・プロトコルに従うことができる。例示的なネットワーク・プロトコルには、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWaveなどが含まれ、これらのいずれも無線通信ネットワーク1500に適用可能である。
無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワークおよびコア・ネットワークの両方は、無線通信ネットワーク1500の仕様によって変化し得るネットワーク・プロトコルによって制御されることができる。かかるネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク1500を介して制御データ・トラフィックおよびユーザーの両方のスケジューリング、フォーマッティングおよびルーティングを定義することができ、それは、無線通信ネットワーク1500の無線アクセスおよびコア・ネットワーク・ドメインの両方を介したこのようなデータの送信および受信を含む。従って、端末装置1502および1504ならびにネットワーク・アクセス・ノード1510および1512は、無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワーク・ドメインを介してデータを送受信するために、定義されたネットワーク・プロトコルに従うことができ、一方、コア・ネットワークは、コア・ネットワークの内外でデータをルーティングするために、定義されたネットワーク・プロトコルに従うことができる。例示的なネットワーク・プロトコルには、LTE、UMTS、GSM、WiMax、Bluetooth、Wi-Fi等、または他の2G、3G、4G、5G、6G等の次世代技術が含まれ、これらはいずれも無線通信ネットワーク1500に適用可能である。
図16は、端末装置1502の内部構成を示し、それは、アンテナ・システム1602、無線周波数(RF)トランシーバ1604、ベースバンド・モデム1606(物理層処理モジュール1608およびコントローラ1610を含む)、データ・ソース1612、メモリ1614、データ・シンク1616、および電源1618を含むことができる。図16には明示的に示されていないが、端末装置1502は、一つ以上の追加のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特定のまたは一般的なハードウェア/プロセッサ/回路など)、(複数の)周辺装置、メモリ、電源、(複数の)外部装置インターフェース、(複数の)加入者識別モジュール(SIM)、ユーザー入出力装置((複数の)ディスプレイ、(複数の)キーパッド、(複数の)タッチスクリーン、(複数の)スピーカー、(複数の)外部ボタン、(複数の)カメラ、(複数の)マイクロフォンなど)を含むことができる。
端末装置1502は、一つ以上の無線アクセス・ネットワーク上で無線信号を送受信することができる。ベースバンド・モデム1606は、各無線アクセス・ネットワークに関連付けられた通信プロトコルに従って端末装置1502のかかる通信機能を指令する(direct)ことができ、各通信プロトコルによって定義されたフォーマッティングおよびスケジューリング・パラメータに従って無線信号を送信し受信するために、アンテナ・システム1602およびRFトランシーバ1604の制御(control over)を実行することができる。種々の実用的な設計は、各サポートされた(supported)無線アクセス技術に別個の通信サブシステム(例えば、別個のアンテナ、RFトランシーバ、物理層処理モジュール、およびコントローラ)を含むことができるが、簡潔さの目的のために、図16に示される端末装置1502の構成は、かかる各コンポーネントの単一のインスタンスのみを示す。
端末装置1502は、アンテナ・システム1602で無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム1602は、単一のアンテナであってもよく、または複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよく、さらに、アナログ・アンテナの組み合わせおよび/またはビーム形成回路を含んでもよい。受信経路(RX)において、RFトランシーバ1604は、ベースバンド・モデム206に提供するデジタル・ベースバンド・サンプル(例えば、位相内/直交サンプル)を生成するために、アンテナ・システム1602からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行うことができる。従って、RFトランシーバ1604は、受信した無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するために、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)など)、および、アナログ・デジタル変換器(ADC)を含むアナログおよびデジタル受信コンポーネントを含むことができる。送信経路(TX)において、RFトランシーバ1604は、無線伝送のためにアンテナ・システム1602に供給するアナログ無線周波数信号を生成するために、ベースバンド・モデム1606からデジタル・ベースバンド・サンプルを受信し、デジタル・ベースバンド・サンプルに対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行う。従って、RFトランシーバ1604は、アンテナ・システム1602によるワイヤレス伝送のためのアナログ無線周波数信号を生成するためのベースバンド・モデム1606から受信したデジタル・ベースバンド・サンプルをミキシングするために、増幅器(例えば、電力増幅器(PA))、フィルタ、RF変調器(例えば、RF IQ変調器)など)、および、デジタル・アナログコンバータを含むアナログおよびデジタル伝送コンポーネントを含むことができる。ベースバンド・モデム1606は、送信の特定を含むRFトランシーバ1604の受信およびPF伝送を制御し、RFトランシーバ1604の動作のための無線周波数を受信することができる。
図16に示されるように、ベースバンド・モデム1606は、物理層処理モジュール1608を含むことができそれは、RFトランシーバ1604を介して送信するためのコントローラ1604によって生成された出力されるべき(outgoing)送信データを準備するために、物理層(レイヤ1)送信および受信処理を実行することができる。従って、物理層処理モジュール3488は、誤り検出、フォワード誤り訂正符号化/復号化、チャネル・コーディングおよびインターリービング、物理チャネル変調/復調、物理チャネル・マッピング、電波測定およびサーチ、周波数および時間同期、アンテナダイバーシティ処理、電力制御および重み付け、レート・マッチング、再送処理などのうちの一つ以上を実行することができる。物理層処理モジュール1608は、ハードウェア定義モジュール、例えば、一つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、一時的でないコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを検索および実行するように構成されたプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義ミックスモジュールとして、構造的に実現されてもよい。図16には明示的に示されていないが、物理層処理モジュール1608は、関連する無線アクセス技術のための通信プロトコルによって定義される物理層制御ロジックに従って、物理層処理モジュール1608の種々のハードウェアおよびソフトウェア処理コンポーネントを制御するソフトウェア定義命令を検索および実行するように構成された物理層コントローラを含んでもよい。さらに、物理層処理モジュール1608は、図16において単一のコンポーネントとして描かれているが、いくつかの態様では、物理層処理モジュール1608は、各セクションが特定の無線アクセス技術の物理層処理に専用である物理層処理コンポーネントの別個のセクションとして集合的に実装されてもよい。
端末装置1502は、コントローラ1610によって導かれる一つ以上の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてもよい。従って、コントローラ1610は、各サポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、端末装置1502(アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608)の無線通信コンポーネントを制御する役割を果たすことができ、従って、各サポートされる無線アクセス技術のアクセス階層および非アクセス階層(NAS) (レイヤ2およびレイヤ3をも含む)を表すことができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、プロトコル・ソフトウェアに定義された対応するプロトコル制御ロジックに従って通信信号を送受信するために、プロトコル・ソフトウェアを実行し(例えば、メモリ1614またはローカルコントローラまたはモデムメモリから)、その後、端末装置1502の無線通信コンポーネントを制御するように構成されたプロトコル・プロセッサとして構造的に実施されることができる。
そのため、コントローラ1610は、無線通信ネットワーク1500の種々の無線およびコア・ネットワーク・コンポーネントと通信するために、端末装置1502の無線通信機能を管理するように構成されてもよく、従って、複数の無線アクセス技術のための通信プロトコルに従って構成されてもよい。コントローラ1610は、サポートされるすべての無線アクセス技術(例えば、LTEおよびGSM/UMTS)に対して集合的に役割を果たす統一コントローラであることができ、あるいは、各コントローラが、専用LTEコントローラおよび専用レガシー・コントローラ(あるいは、専用LTEコントローラ、専用GSMコントローラ、および専用UMTSコントローラ)などの特定の無線アクセス技術の専用コントローラである複数の別個の(multiple separate)コントローラとして実装されてもよい。それにかかわらず、コントローラ1610は、LTEおよびレガシーネットワークの通信プロトコルに従って、端末装置1502の無線通信アクティビティを指令する役割を果たし得る。物理層処理モジュール1608に関して前述したように、アンテナ・システム1602およびRFトランシーバ1604の一方または両方は、同様に、各々が一つ以上のサポートされる無線アクセス技術に対応する複数の専用コンポーネントに分割されてもよい。かかる各コンポーネントの詳細およびサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ1610は、マスター/スレーブ無線アクセス技術(RAT)に従って階層的に、またはマルチ加入者識別モジュール(SIM)スキームに従って、端末装置1502の無線通信動作を制御するように構成することができる。
端末装置1502はまた、データ・ソース1612、メモリ1614、データ・シンク1616、および電源1618を含むことができ、データ・ソース1612は、コントローラ1610の上側(above)(例えば、NAS /レイヤ3の上側)の通信データのソースを含むことができ、データ・シンク161は、コントローラ1610の上(例えば、NAS /レイヤ3より上側)に通信データの宛先を含む。例えば、それらは、オペレーティング・システム(OS)、端末装置1502とのユーザー・インタラクションを支援するためのユーザー・インターフェース(UI)および/または種々のユーザー・アプリケーション等の、端末装置1502のアプリケーション層において端末装置1502の種々のアプリケーションおよび/またはプログラムを実行するように構成され得る端末装置1502のアプリケーション・プロセッサを含むことができる。アプリケーション・プロセッサは、ベースバンド・モデム1606によって提供される(複数の)無線ネットワークを介して、音声データ、オーディオ/ビデオ/画像データ、メッセージング・データ、アプリケーション・データ、基本的なインターネット/ウェブ・アクセス・データ等のユーザー・データを送信および受信するために、アプリケーション層として、(データ・ソース1612/データ・シンク1616としての)ベースバンド・モデム1606とインターフェースすることができる。アップリンク方向では、アプリケーション層(データ・シンク1616)は、データ(例えば、ボイス・オーバーIP(VoIP)パケット、UDPパケット等)をベースバンド・モデム1606に提供することができ、ベースバンド・モデム1606はその後、データをエンコードし、変調し、および、無線送受信器1604およびアンテナ・システム1602を介して無線信号として送信することができる。ダウンリンク方向では、ベースバンド・モデム1606は、ダウンリンク・トラフィックを生成するためにRFトランシーバ1604によって提供されたIQサンプルを復調および復号することができる。ベースバンド・モデム1606は、その後、データ・ソース1612としてアプリケーション層にダウンリンク・トラフィックを提供することができる。データ・ソース1612およびデータ・シンク1616は、さらに、(複数の)ディスプレイ、(複数の)キーパッド、(複数の)タッチスクリーン、(複数の)スピーカー、(複数の)外部ボタン、(複数の)カメラ、(複数の)マイクロフォン等の、端末装置1502の種々のユーザー入力/出力装置を表すことができ、これは、端末装置1502のユーザーがユーザー・データに関連する端末装置1502の種々の通信機能を制御することを可能にする。
メモリ1614は、ハードドライブまたは他のかかる永久メモリ・デバイス等の、端末装置1502のメモリ・コンポーネントを具体化することができる。図16に明示的に示されていないが、いくつかの態様では、図16に示される端末装置1502の様々な他のコンポーネントはさらに、それぞれ、ソフトウェア・プログラム・コード、バッファリング・データなどを記憶するため等の、永久および非永久集積メモリ・コンポーネントを含み得る。
電源1618は、端末装置1502の種々の電気コンポーネントに電力を供給する電源であってもよい。端末装置1502の設計に応じて、電源1618は、バッテリ(再充電可能または使い捨て可能)のような「限定的(definite)」電源、または有線電気接続のような「非限定的(indefinite)」電源であってもよい。従って、端末装置1502の種々のコンポーネントの動作は、電源1618から電力を引き出すことができる。
図15の端末装置1502および1504のような端末装置は、無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワークのうちの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに接続し、そこから切断し、およびそれらの間で切り替えるための移動性手順(mobility procedures)を実行することができる。無線通信ネットワーク1500の各ネットワーク・アクセス・ノードは、特定のカバレッジ・エリアを有してもよいので、端末装置1502および1504は、無線通信ネットワーク1500の無線アクセス・ネットワークとの強力な無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード間で選択および再選択するように構成されてもよい。例えば、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード1510との無線アクセス接続を確立することができ、端末装置1504は、ネットワーク・アクセス・ノード1512との無線アクセス接続を確立することができる。現在の無線アクセス接続が劣化する場合、端末装置1502または1504は、無線通信ネットワーク1500の他のネットワーク・アクセス・ノードとの新しい無線アクセス接続を探すことができる;例えば、端末装置1504は、ネットワーク・アクセス・ノード1512のカバレッジ・エリアからネットワーク・アクセス・ノード1510のカバレッジ・エリアに移動することができる。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード1512との無線アクセス接続は劣化する可能性があり、これを、端末装置1504がネットワーク・アクセス・ノード1512の信号強度または信号品質測定値などの電波測定値を介して検出する可能性がある。無線通信ネットワーク1500の適切なネットワーク・プロトコルで定義された移動性手順(the mobility procedures)に応じて、端末装置1504は、任意の隣接ネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供できるかどうかを決定するために、電波測定を実行することなどによって、新しい無線アクセス接続(端末装置1504においてまたは無線アクセス・ネットワークによってトリガーされ得る)を探索し得る。端末装置1504がネットワーク・アクセス・ノード1510のカバレッジ・エリア内に移動していてもよいので、端末装置1504は、ネットワーク・アクセス・ノード1510(端末装置1504によって選択されてもよいし、無線アクセス・ネットワークによって選択されてもよい)を識別し、ネットワーク・アクセス・ノード1510との新しい無線アクセス接続に転送してもよい。電波測定、セル選択/再選択、およびハンドオーバーを含むかかる移動性手順は、種々のネットワーク・プロトコルにおいて確立され、各端末装置と無線アクセス・ネットワークとの間の強力な無線アクセス接続を任意の数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたって維持するために、端末装置および無線アクセス・ネットワークによって採用されてもよい。
端末装置1502、1504およびネットワーク・アクセス・ノード1510、1512の様々なネットワーク活動は、必然的に、無線信号の送信、受信、および処理等において電力を消費し得る。さらに、例えば、スマートフォン、ラップトップ、および他のユーザ・インタラクティブ装置の場合等、多くの端末装置が無線通信以外の他の目的を果たすことができるので、電力消費は専らネットワーク活動に限定されない。端末装置は一般に低電力装置とすることができるが、多くの端末装置はさらに移動式または携帯式であってもよく、従って「有限の(finite)」バッテリー電力に依存する必要がある。逆に、セルラー基地局や無線LAN AP等のネットワーク・アクセス・ノードは、一般的に(限定的ではないが)「無制限の(unlimited)」有線電源を有し得る;しかしながら、高送信電力およびインフラストラクチャ・サポート需要は、かなりの電力を消費し、従って、高い動作コストをもたらす可能性がある。従って、電力効率の高い設計は、端末装置におけるバッテリー寿命を延長し、ネットワーク・アクセス・ノードにおける動作コストを低減する上で極めて重要な役割を果たし得る。
本明細書に開示される態様は、無線アクセス・ネットワークにおける電力効率を改善し得る。かかる態様は、電力消費を低減するために端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードにおける効率的な動作および構造設計を通して実現することができ、従ってバッテリー寿命を延長し、動作コストを低減する。
2.1 電力効率#1
本開示の一態様によれば、無線アクセス・ネットワークは、端末装置のための無線アクセス・チャネルの複数の異なるオプションを提供し得る:例えば、単一のページング、制御、トラフィック・データ、またはランダムアクセス・チャネルのみを提供するのとは対照的に、無線アクセス・ネットワークは、各々、異なるニーズ、例えば、異なる電力消費レベル(例えば、電力効率)に合わせて調整された、複数のページング/制御/ランダムアクセス・チャネル、または複数の「チャネル・インスタンス」を提供し得る。従って、端末装置は、所望の電力効率に基づいて利用するチャネル・インスタンスを選択的に選択することができ、例えば、いくつかの端末装置は、(性能を代償としてより高い電力効率を提供しうる)低電力消費チャネルを選ぶことができ、他の端末装置は「通常の」電力消費チャネルを選ぶことができる。電力効率に加えて、端末装置は、チャネル・インスタンスを選択する際に、レイテンシーおよび信頼性の要件を考慮してもよい。いくつかの態様は、それぞれが異なる電力効率、信頼性、およびレイテンシー特性に合わせて調整されている、制御、ページングおよび/またはランダムアクセス・チャネルとともに適用され得る。これらの態様は、共通のチャネルの態様、例えば、特定の電力効率のニーズに合わせて調整された共通のチャネルと共に使用することができる。
ネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置は、特定の時間周波数物理チャネル上でデータを送受信することができ、各チャネルは、特定の周波数リソース(例えば、帯域またはサブ・キャリア)から構成され、特定の時間期間に対して定義される。かかる物理チャネルの時間周波数リソースおよびデータ・コンテンツは、関連するネットワーク・アクセス・プロトコルによって定義されてもよく、例えば、LTEフレームワークは、LTEに特有の物理チャネルに対する特定の時間周波数リソースを特定してもよく、UMTSフレームワークは、UMTS等に特有の物理チャネルに対する特定の時間周波数リソースを特定してもよい。物理的チャネルは、従来、アップリンクまたはダウンリンク・チャネルのいずれかとして割り当てられ、そこでは、端末装置は、アップリンク・チャネルを利用してアップリンク・データを送信し、ネットワーク・アクセス・ノードは、ダウンリンク・チャネルを利用してダウンリンク・データを送信することができる。物理的チャネルはさらに、ユーザー・データ・トラフィックを搬送するように独占的に(exclusively)指定された特定のチャネルおよび特定の型の制御データを搬送するように指定された他のチャネル等の特定の型のデータを搬送するように関連付けられることができる。
様々な態様において、物理チャネルは、時間および/または周波数リソースの特定の集合であり得る。例えば、幾つかの態様では、物理チャネルは、制御チャネルの例示的な設定において制御データのみを搬送するサブ搬送波(またはサブ搬送波の集合)等の専用の周波数リソースの集合(a dedicated set of frequency resources)に常に割り当てられてもよい。付加的にまたは代替的に、いくつかの態様では、物理チャネルは、時間の経過とともに変化する時間-周波数リソースに割り当てられることができ、例えば、物理チャネルが変化する時間-周波数リソースの集合(例えば、サブ搬送波および時間期間)に割り当てられる。例えば、ページング・チャネルは、時間の経過とともに異なる時間期間および/またはサブ搬送波を占めることができる。従って、物理チャネルは、固定された時間周波数リソースの集合に限定されない。
物理チャネルに対する時間周波数リソースの割り当ては、対応する無線アクセス技術に依存することができる。LTEは物理チャネルに対する時間周波数リソースの割り当てを記述するために使用されるが、この説明は実証的であり、他の無線アクセス技術に制限なく適用可能である。LTE無線アクセス・チャネルに対する時間周波数リソースの割り当ては、3GPP技術仕様(TS)36.211 V13.1.0の3GPP、「物理的チャネルと変調」(「3GPP TS 36.211」)によって定義される。3GPP TS 36.211に詳述されているように、LTEダウンリンクは、マルチサブ搬送波周波数スキームを使用して、時間および周波数にわたってシステム帯域幅を離散化し、このスキームでは、システム帯域幅は、単一シンボル期間中にシンボルをそれぞれ搬送することができるサブ搬送波の集合に分割される。時間において、LTEダウンリンク(周波数分割デュプレックス(FDD))は10msの無線フレームを利用し、各無線フレームは各1ms持続時間の10のサブフレームに分割される。各サブフレームはさらに2つのスロットに分割され、各スロットは周期プレフィックス(CP)の長さに依存して6または7シンボル周期をそれぞれ含む。周波数において、LTEダウンリンクは、各々が15kHzで分離される等間隔のサブ搬送波の集合を利用し、ここで、1スロットにわたる12のサブ搬送波の各ブロックは、リソースブロック(RB)として指定される。従って、基本時間-周波数リソースは、各RBが180のREを含むリソース要素(RE)として3GPPによって定義される、単一のシンボル期間にわたる単一のサブキャリアであり得る。
図17は、いくつかの態様による例示的なダウンリンク・リソース・グリッド1700を示しており、これは2つのサブフレームおよび一つのリソース・ブロックのサブキャリアを示すLTEリソース・グリッドであり得る。ダウンリンク・リソースのグリッド1700の各ユニット・ブロックは、通常のCP長に対して、一つのRE、例えば、一つのサブ搬送波に対する一つのシンボル・ピリオドを表すことができる。3GPPによって指定されるように、ダウンリンク・サブフレームは、一般に、制御領域およびデータ領域に分割されてもよく、最初のいくつかのシンボルは、制御領域内の制御データに対して割り当てられ、残りのシンボルは、データ領域内のユーザー・データ・トラフィックに対して割り当てられる。システム帯域幅および制御フォーマットに応じて、(各サブフレームの最初のシンボル内の特定のREに現れる物理CFIチャネル(PCFICH)上に提供される制御フォーマットインジケータ(CFI)によって示されるように)各サブフレームは各サブフレームの始めの1~3の制御シンボルを含み得る。
図17は、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データを含む制御領域を示す。データ領域は一般に物理的ダウンリンク共有チャネル(PDCCH)データを含み得るが、両領域のREは、物理的ブロードキャスト・チャネル(PBCH)、物理的ハイブリッド自動リピート・リクエスト(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)、物理的マルチキャスト・チャネル(PMCH)、および3GPP TS 36.211に詳述される前述のPCFICH等の他の物理的チャネルに割り当てられ得る。従って、各LTE物理的ダウンリンク・チャネルは、そのチャネルに固有のデータを搬送する特定のRE(時間周波数リソース)から構成されてもよい。
従って、リソース・グリッドの物理的時間周波数リソース(RE)は、特定の物理チャネルに割り当てることができる。各物理チャネルは、一つ以上の送信チャネルによって提供される特定のデータを搬送することができ、この送信チャネルは、次に、それぞれ、一つ以上の特定の論理チャネルによって提供される特定の物理チャネルに特定のデータを提供することができる。図18は、PDSCHおよびPDCCH物理チャネルのための送信チャネル・マッピングを図示する例示的なチャネル・マッピングを示す。図18に示されるように、PDCCHチャネルは、PDCCH上で送信され得る特定のUEに宛られた制御メッセージであるダウンリンク制御情報(DCI)データを搬送することができ、一方、PDSCHチャネルは、ページング・チャネル(PCH)およびダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)論理チャネルによって提供されるデータを搬送することができる。PCHは、特定のUEに宛てたページング・メッセージを搬送することができ、DL-SCHは、幾つかの制御情報に加えて、主にユーザー・データ・トラフィックを搬送することができる。従って、ダウンリンク・リソース・グリッド1700のREは、物理チャネルに直接割り当てられてもよいが、各物理チャネルは、関連するトランスポート・チャネルを介して提供されるデータ、およびトラフィック・データ、制御データ、およびページング・データを含む論理チャネルを含んでもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510または1512等のネットワーク・アクセス・ノードからダウンリンク信号を受信する端末装置1502または1504は、各チャネルからデータを回復するために、ダウンリンク信号の各時間周波要素に含まれる各データを処理することができる。例示的なLTE設定において、端末装置1502は、端末装置1502にアドレスされるPDSCH RE内の他の受信データの存在を識別し得る重要な制御データ(端末装置1502に宛てられたDCIメッセージにおいて指定される)を回復するために、PDCCH REを処理し得る。DCIメッセージに示されるデータのタイプは、端末装置1502の現在の無線アクセス状態に依存し得る。例えば、端末装置1502が現在接続無線状態にある場合、端末装置1502は、PDSCH上でトラフィック・データを受信するために専用のダウンリンク・リソースを割り当てられてもよい。従って、端末装置1502は、各サブフレームの間、PDCCHを監視して、端末装置1502に宛てられたDCIメッセージを識別することができ(例えば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を介して)、これは、ダウンリンク・データに関連する他のパラメータに加えて、端末装置1502に向けられたダウンリンク・データを含むPDSCH REの位置を指定することができる。
代替的に、端末装置1502が現在無線状態である場合、端末装置1502は、PDSCH上のトラフィック・データを受信する位置にない可能性があり、代わりに、端末装置1502を意図した、来るべきトラフィック・データを信号するページング・メッセージを受信する位置にのみあってもよい。従って、端末装置1502は、PDSCHがページング・メッセージを含むことを示すページング制御メッセージ(ページングRNTI (P-RNTI)でアドレスされたDCIメッセージ)を識別するために、特定のサブフレーム(例えば、周期的なページング機会に従って)においてPDCCHを監視してもよい。端末装置1502は(他のアイドル・モードUEと共に)PDSCH上のページング・メッセージを受信し、ページング・メッセージが端末装置1502に対して意図されているかどうかを識別する(例えば、ページング・メッセージに含まれるシステムアーキテクチャ進化(SAE)一時的モバイル・サブスクライバー・アイデンティティ(S-TMSI)または国際モバイル・サブスクライバー・アイデンティティ(IMSI))。
換言すれば、端末装置1502は、端末装置1502への制御メッセージおよびページング・メッセージについて制御チャネルおよびページング・チャネルを監視することができ、ここで、ページング・チャネルおよび制御チャネルの両方は、特定の時間-周波数リソースから構成され得る。さらに、LTEへのいかなる言及も例示目的のためだけであり、物理チャネルのための無線リソース割り当てのためのコンテキスト情報を提供するためだけに利用される。他の様々な無線アクセス技術はまた、端末装置が端末装置宛ての制御およびページング・メッセージの存在を監視するために必要とし得る特定の時間-周波数リソースからなる制御およびページング・チャネルを指定することができる。従って、他の無線アクセス技術における物理チャネルは、同様に、時間‐周波数リソースの動的割り当てを利用することができる。
端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード1510および1512のようなネットワーク・アクセス・ノードにアップリンク・データを送信することができる。アップリンク・リソース・グリッドは、ダウンリンク・リソース・グリッドと同様の時間‐周波数離散化スキームを使用することができるが、端末装置当たりのリソース割り当てスキームは、ダウンリンクとアップリンクの間でわずかに異なることがある。これは、無線アクセス技術の詳細に依存し得、いくつかの無線アクセス技術は、アップリンクおよびダウンリンクにおいて異なるアップリンクおよびダウンリンク割り当て方式および物理層波形を使用することができ、他の無線アクセス技術は、アップリンクおよびダウンリンクにおいて同じアップリンクおよびダウンリンク割り当て方式および/または物理層波形を使用することができる。例えば、LTEダウンリンクは、主として多重アクセスのために直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)を利用する。ここで、RBは、異なるユーザーに分散的かつ非連続的に割り当てられ得る;従って、周波数軸の方向に沿って、特定のユーザーに宛てられたRBは、他のユーザーに宛てられたRBとインターリーブされ得、ダウンリンク・リソース・グリッドに隣接しないかもしれない。対照的に、アップリンクは、主に単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)を利用し、ここでは、任意の時点において、周波数軸の方向に沿って隣接する一組のRBだけが、単一ユーザーに割り当てられ得る。
図19は、例示的なアップリンク・リソース・グリッド1900を示し、これは、25のリソース・ブロックおよび2つの無線フレームにわたるLTEリソース・グリッドであってもよく、FDDのための例示的な5MHzシステム帯域幅を構成してもよい。上記のように、アップリンク・リソースの割り当ては、一般に、周波数軸の方向に沿って隣接するブロックのみを使用するように制限されてもよい。アップリンク・リソース・グリッド1900の無線リソースは、ダウンリンク・リソース・グリッド1700とは異なるスケールで示され、アップリンク・リソース・グリッド1900の各ユニット・ブロックは、一つのサブフレーム(合計で2つのリソース・ブロック)上の単一リソース・ブロックのサブキャリアを表す。
図19のハッチングによって示されるように、アップリンク・リソース・グリッド1900の時間‐周波数リソースは、物理的アップリンク制御チャネル、物理的アップリンク共用チャネル、および物理的ランダムアクセス・チャネルを含む特定のアップリンク物理チャネルに割り当てられてもよい。PUCCH割り当ては、一般に、システム帯域幅の上端および下端にあってもよく、一方、システム帯域幅の残りの部分は、一般に、PUSCH伝送のために割り当てられてもよい。従って、端末装置1502のようなUEは、PUSCH上でアップリンクトラフィック・データを送信し、PUCCH上でアップリンク制御データを送信するために、無線リソース(PDCCH上の無線アクセス・ネットワークによって提供されるアップリンク・グラントを介して)を割り当てることができる。
3GPP TS 36.211のようなワイヤレス通信標準によって規定されるように、システム帯域幅の中央領域に一般的に位置する特定のリソース・ブロックをPRACH伝送のために割り当てることができる。端末装置1502のようなUEは、ネットワーク・アクセス・ノード1510のようなeNodeBとのアクティブ無線接続を確立するために、PRACHを利用してもよく、これは、アイドル状態から接続状態への遷移中、ネットワーク・アクセス・ノード1510へのハンドオーバーの間、またはネットワーク・アクセス・ノード1510とのタイミング同期が失われた場合に起こり得る。個々のUEに一意に割り当てられるPUCCHおよびPUSCH無線リソースとは対照的に、eNodeBは、PRACH無線リソースを識別するシステム情報(例えば、システム情報ブロック(SIB))をセル内のすべてのUEにブロードキャストすることができる。従って、PRACH無線リソースは、任意の一つ以上のUEによって使用可能である。従って、端末装置1502は、PRACH設定を識別するために、ネットワーク・アクセス・ノード1510からこのようなシステム情報を受信してもよく、PRACH設定は、PRACHの転送のために割り当てられた特定の無線リソース(時間および周波数で)および他の重要なPRACH設定パラメータの両方を指定してもよい。その後、端末装置1502は、PRACH機会中に端末装置1502を識別する固有のPRACHプリアンブルを含むPRACH送信を生成し送信することができる。その後、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、PRACH機会中に無線データを受信し、受信した無線データを復号して、各UEによって生成された固有のPRACHプリアンブルに基づいて、近くのUEによって送信されたすべてのPRACH送信を回復することができる。その後、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、端末装置1502のためのアクティブ無線接続の確立を開始することができる。
従って、端末装置は、時間周波数無線リソースとして定義される特定の上りリンクおよび下りリンクチャネル上のデータを送受信することができる。これらのチャネルは、ページング、ランダムアクセス、制御チャネル、トラフィック・データ・チャネル、および関連する無線アクセス標準の詳細に依存する種々の他のチャネルを含み得る。LTEの例示的なケースにおいて上述したように、それらは、PDCCH(制御)、PDSCH(トラフィック・データ)、PUCCH(制御)、PUSCH(トラフィック・データ)、およびPRACH(ランダムアクセス)を含んでもよく、ここで、PDCCHおよびPDSCHは、PDCCH上のページングDCIメッセージ(DCI 1C、P-RNTIでアドレスされる)およびPDSCH上のRRCページング・メッセージの転送のために、「物理」ページング・チャネルともみなされてもよい。各無線アクセス技術に対する物理チャネルは、詳細に関わらず、時間‐周波数リソースで定義され、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードによる特定のデータの送信および受信のために利用可能である。従って、各無線アクセス標準は、固有の物理的チャネル・スキームを有してもよいが、全ての無線アクセス・チャネルの共通の基礎的特徴および使用は、本明細書に開示された態様を、任意の無線アクセス技術の無線チャネルに適用可能である。
このようなチャネルの単一の「インスタンス」のみを提供する代わりに、様々な態様は、異なる特性を有する物理チャネルの複数のインスタンスを提供することができる。さらに、一つ以上のチャネル・インスタンスは、特定の電力効率、特定のレイテンシー、および/または特定の信頼性に適合した特性を有してもよく、これにより、端末装置は、それらの現在の電力効率および/またはデータ接続特性(信頼性およびレイテンシーを含む)に基づいて、どのチャネル・インスタンスを利用するかを選択することができる。異なるチャネル・インスタンスは、各チャネル・インスタンスが所望の電力効率、レイテンシー、および信頼性レベルを効果的に提供することを可能にするために、各々、周期、時間、予想トラフィックなどの異なる設定を利用することができる。さらに、種々のチャネル・インスタンスは、異なる無線アクセス技術を介して提供されてもよく、そこでは、より低い電力無線アクセス技術によって提供されるチャネル・インスタンスは、より高い電力無線アクセス技術によって提供される他のチャネル・インスタンスよりも、より電力効率の良いオプションを提供し得る。同様に、ある種の無線アクセス技術は、より高い信頼性および/またはより低いレイテンシーを提供し、従って、異なる無線アクセス技術にわたって様々な信頼性およびレイテンシーのチャネル・インスタンスを提供する。
図20は、本開示の一態様による無線通信ネットワーク2000の例示的なネットワーク・シナリオを示す。図20に示すように、無線通信ネットワーク2000は、端末装置1502、ネットワーク・アクセス・ノード2002、ネットワーク・アクセス・ノード2004、ネットワーク・アクセス・ノード2006、およびコア・ネットワーク2008を含むことができる。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006は、同じ無線アクセス技術に従って構成されてもよいし、他の態様では、ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006は、異なる無線アクセス技術に従って構成されてもよい。例えば、例示的なシナリオにおいて、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、セルラー基地局であってもよく、一方、ネットワーク・アクセス・ノード2004および2006年は、eNodeB 2002、WLAN AP 2004、およびBluetooth Low Energy (BT LE)ノード2006のような短距離アクセス・ポイントであってもよい。種々の無線アクセス技術を有する他の例示的なシナリオもまた、本開示の範囲内にある。
ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006は、端末装置1502のような端末装置への無線アクセス接続を提供するために、無線通信ネットワーク2000の無線アクセス・ネットワークの一部であってもよく、従って、コア・ネットワーク2008および他の外部データ・ネットワーク(例えば外部パケット・データ・ネットワーク、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム・サーバ、および他のインターネット・アクセス可能なデータ・ネットワーク)への接続を提供する。下記の無線通信ネットワーク2000の説明は実証的であり、無線アクセス技術は無線通信ネットワーク2000に組み込まれてもよい。これには、例えば、他の2G、3G、4G、5Gなどが含まれる。
端末装置1502は、無線通信ネットワーク2000の種々のネットワーク・アクセス・ノード2002~2006を用いて、種々の物理チャネル上の無線信号を送受信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006は、前述のように、同じであっても異なっていてもよい、それぞれのRATの詳細に従って、それぞれの物理的チャネルを提供してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006のうちの一つ以上は、例えば、図17を追加参照して、各チャネル型の単一の「インスタンス」を提供してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、各サブフレームに対する制御チャネルが一定で一様な構成を有する単一の制御チャネル・インスタンスを提供することができる。同様に、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、ランダムアクセス・チャネル構成、単一のデータ・トラフィック・チャネル・インスタンス、単一のアップリンク制御チャネル・インスタンス、単一のアップリンク・データ・トラフィック・チャネル・インスタンスに従って、単一のランダムアクセス・チャネル・インスタンスを提供することができる。言い換えると、端末装置1502は、各特定のチャネルの複数のインスタンス間で自由に選択することができない場合がある。
従って、本開示の態様によれば、ネットワーク・アクセス・ノード2002のようなネットワーク・アクセス・ノードは、複数のチャネル・インスタンス、例えば、所与のチャネル型に対する複数の物理的チャネル構成を提供し得、従って、端末装置が、端末装置の動作プロファイルに従ってチャネル・インスタンスを選択することを可能にする。図20に示すように、例示的なアプリケーションでは、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、ブロードキャスト・チャネルBCH、第1および第2ページング・チャネルPCH1およびPCH2、第1および第2ランダムアクセス・チャネルRACH1およびRACH2、および/または第1および第2制御チャネルCCH1およびCCH2を提供することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供される端末装置は、関連するデータを送受信する際に、異なるチャネル・インスタンス(PCH1対PCH2、RACH1対RACH2、CCH1対CCH2)を選択するオプションを有し得る。特定のチャネル型本明細書において示されるが、ネットワーク・アクセス・ノード2002のような幾つかの態様では、複数のトラフィック・データ・チャネル・インスタンス、例えば第1および第2の下りリンク・データ・トラフィック・チャネル、第1および第2の上りリンク・データ・トラフィック・チャネルなどの他のタイプのチャネル・インスタンスを提供することができる。さらに、または代替的に、各チャネル型に対するチャネル・インスタンスの数は、任意の量にスケーリングすることができる。
一つ以上のチャネル・インスタンスは、例えば、異なるレベルの電力効率、異なるレベルのレイテンシー、および/または異なるレベルの信頼性を提供するために、特定の特性を有するように異なるように構成されてもよい。例えば、PCH1は、チャネルを利用する端末装置に対してPCH2よりも低い電力消費を可能にするように構成されてもよく、同様に、CCH1は、CCH2よりも低い電力消費を提供してもよく、一方、RACH1は、RACH2よりも低い電力消費を提供してもよい。あるいは、PCH2は、PCH1よりも低いレイテンシーおよび/または高い信頼性を提供し得る。異なる構成および結果としての電力効率、レイテンシー、および信頼性特性は、どのチャネル・インスタンスに関して様々なオプションを有する端末装置を提供することができる。
各チャネル・インスタンスは、独立して(例えば、論理的に他のチャネル・インスタンスから分離して)機能し得るので、各チャネル・インスタンスは、異なる時間‐周波数無線リソースの集合を割り当てられることができる。図21および22は、いくつかの態様による例示的なチャネル・リソース割り当てを示し、ダウンリンク・リソース・グリッド2100がトラフィック・チャネル(TCH)、制御チャネル・インスタンスCCH1およびCCH2、ならびにページング・チャネル・インスタンスPCH1およびPCH2を示し、アップリンク・リソース・グリッド2200が制御チャネルCCH、トラフィック・チャネルTCH、およびランダムアクセス・チャネル・インスタンスRACH1およびRACH2を示す。図22に示されるチャネル・リソース割り当ては、例示的なものであり、種々の異なる無線アクセス技術に対して同様のチャネル・リソース割り当てを実現することができる。
図21に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、各サブフレームの最初の2つのシンボルにCCH1を、各サブフレームの第三のシンボルにCCH2を提供することができる;従って、端末装置は、電力効率が問題にならない場合はCCH1を利用し、または、電力効率が問題になる場合はCCH2を使用するという選択肢を有することができる。CCH2はより少ない時間‐周波数要素を含むので、端末装置は、より少ない処理電力でCCH2をデコードすることができ、従って、CCH2を使用するときに電力消費を制限することができる。ダウンリンク・リソース・グリッド1700に関して上述したように、いくつかの態様では、制御チャネルはページング制御メッセージ(例えば、例示的なLTE設定においてP-RNTIで宛てられたDCIメッセ)をさらに搬送することができ、アイドル・モード端末装置は次のTCHがページング・メッセージを含むことを識別するために監視する必要がある。従って、CCH1はPCH1としても機能し得る。従って、PCH1を利用する端末装置は、ページング制御メッセージのためにCCH1(例えば、割り当てられたDRXサイクルに従って)を監視することができる。
これらの無線リソース割り当ては例示的であり、様々なチャネル・インスタンスに対する無線リソース割り当てには多くの異なるバリエーションが存在し、かかるバリエーションはすべて本開示の範囲内で考慮される。例えば、様々なチャネル・インスタンスに対する他の物理チャネル構成は、より高い信頼性および/またはレイテンシーを提供し得る。例えば、より短い期間を有するページング・チャネルは、より低いレイテンシー・ページング(より高いエネルギー・コストを伴う)を提供し得、一方、より長い期間を有するページング・チャネルは、より高いレイテンシー・ページングを有する。無線リソース割り当て(または無線リソース割り当ての可能な集合)は、定義された標準の一部であってもよく、それにより、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードの両方が、各チャネル・インスタンスに対して割り当てられた無線リソースの知識を有することを可能にし得る。後述するように、無線アクセス・ネットワークは、端末装置に各チャネル・インスタンスにアクセスするために必要な情報を提供するために、各チャネル・インスタンスに対する構成情報をブロードキャストすることができる。
図20を引き続き参照すると、いくつかの態様において、無線アクセス・ネットワークは、異なる無線アクセス技術上のチャネル・インスタンスを追加的に提供することができる。無線アクセス技術間の差異はまた、各チャネル・インスタンスにおける電力効率、レイテンシー、および/または信頼性における差異を導入し得る。図20に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード2004およびネットワーク・アクセス・ノード2006は、さらにネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースすることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード2004およびネットワーク・アクセス・ノード2006は、それぞれの無線アクセス技術について、さらなるチャネル・インスタンスを提供するために、ネットワーク・アクセス・ノード2002と協働することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、第一の無線アクセス技術に従って構成されてもよく、ネットワーク・アクセス・ノード2004は、第二の無線アクセス技術に従って構成されてもよく、ネットワーク・アクセス・ノード2006は、第三の無線アクセス技術に従って構成されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2004およびネットワーク・アクセス・ノード2006は、その後、第二および第三の無線アクセス技術上のページング・チャネル・インスタンスPCH3およびPCH4をそれぞれ追加的に提供することができる(これらは、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって採用された認可帯域と比較して、無認可帯域上のように、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって採用されたものとは異なる周波数リソース上でも起こり得る)。従って、第一の無線アクセス技術に関してネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供されるページング・チャネル・インスタンスPCH1およびPCH2に加えて、端末装置1502は、第二または第三の無線アクセス技術を用いて、それぞれPCH3およびPCH4を利用することができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006は、追加的または代替的に、任意のかかるチャネル・インスタンス、例えば、ランダムアクセス・チャネル・インスタンス、制御チャネル・インスタンス、トラフィック・データ・チャネル・インスタンスなどを提供するために、協働してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2004およびネットワーク・アクセス・ノード2006のネットワーク・アクセス・ノード2002とのインターフェースとして、ネットワーク・アクセス・ノード2002~2006間の協働は、ネットワーク・アクセス・ノード間でデータを転送し、すべてのかかるチャネル・インスタンスを管理するために簡単であり得る。
従って、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002、ネットワーク・アクセス・ノード2004、およびネットワーク・アクセス・ノード2006から集合的に構成される無線アクセス・ネットワークとアップリンクおよびダウンリンク・データを交換する際に、様々なチャネル・インスタンスの中から選択することができる。例えば、端末装置1502は、関連データを送信または受信するために、ランダムアクセス・チャネル、ページング・チャネル、および制御チャネルに関していずれかのチャネル・インスタンスを選択することができる。端末装置1502は、端末装置1502の「動作プロファイル」に基づいてチャネル・インスタンスを選択することができ、それは、端末装置1502の現在の電力、レイテンシー、および信頼性の要件に依存し得る。
例えば、特定のタイプの端末装置は、特定の電力、レイテンシー、および信頼性の要件をもたらす特定の用途に役立てることができる。例えば、IoTアプリケーション専用の種々の装置は、再充電またはバッテリー交換なしに数年にわたって一度に動作するように設計された特定の型のセンサーなどの、極端なバッテリー寿命要件を有し、従って、高い電力効率を必要とすることがある。非限定的な例は、例えば10年の、目標バッテリー寿命を有する森林内の温度センサーであり得る。これらの装置によって提供されるIoTアプリケーションは、典型的には、よりレイテンシー許容性が高く、従って、他の装置と比較して厳密なレイテンシー要求を有しない可能性がある。
他のタイプの端末装置は、V2Xまたは機械制御通信専用であってもよく、例えば、自律運転のための車両用端末装置または工場または生産ホールのロボットのための遠隔制御装置である。このような通信の臨界的かつ時間センシティブな性質のため、これらのデバイスは、非常に高い信頼性要件および低遅延要件を有することができる。極端なバッテリー寿命は、充電がより定期的に利用可能であるかもしれないので、結果としてそれほど重要ではないかもしれない。
他のタイプの端末装置は、スマートフォン、タブレット、ラップトップなどの「多目的」装置であってもよく、これらは非常にユーザ・インタラクティブであり、ユーザーによる使用に依存して、アプリケーションの多様な集合を提供する。電力、レイテンシー、および信頼性の特性は、使用されているアプリケーションによって異なることがある。
例えば、ユーザーは、モバイル・リアルタイム・ゲーム、クレジットカード・リーダ、音声/ビデオ通話、またはウェブ・ブラウジングを含むが、これらに限定されない、様々なアプリケーションのために多目的端末装置を使用することができる。モバイル・リアルタイム・ゲームは、信頼性および電力効率よりも重要な低レイテンシー要件をもつことがある。クレジットカード・リーダのアプリケーションは、レイテンシーや電力効率よりも信頼性を重視することがある。音声/ビデオ通話やWebブラウジングでは、電力効率がより重要になるかもしれないが、特定のIoTアプリケーションを有するデバイスの場合のように「極端な」電力効率の要件は存在しないかもしれない。
図23は、端末装置1502の電力効率、レイテンシー、および信頼性要求に依存し得る端末装置1502の動作プロファイルに基づいて特定の無線アクセス・チャネル・インスタンスを選択し、利用するために端末装置1502が実行するいくつかの態様に従った方法2300を示す。端末装置1502は、コントローラ1610において主として方法2300の制御ロジックを実行することができ、それは、無線アクセス・ネットワークを介して無線信号の送受信をトリガーするために、アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608によって提供される無線送受信サービスを利用することができる。前述のように、図16は、アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608を、簡潔さの目的のために単一のコンポーネントとして、図示するが、アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608の各々は、LTE、UMTS、GSM、Bluetooth、Wi-Fi、mmWave、5Gなどの複数の無線アクセス技術のための無線通信コンポーネントを含むことができる。
2310において、コントローラ1610は、無線アクセス・ネットワーク、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002からチャネル構成情報を受信することができ、これは、利用可能なまたは複数のチャネル・インスタンスおよび各利用可能なまたは複数のチャネル・インスタンスの物理的チャネル構成を指定する。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、かかるチャネル構成情報を、例えば、システム情報(例えば、SIB)または同様のブロードキャスト・メッセージと共に、ブロードキャスト・フォーマットで送信することができる。例えば、図20の設定において、チャネル構成情報は、利用可能な複数のチャネル・インスタンスを指定することができる。チャネル構成はまた、無線アクセス技術および各チャネル・インスタンスに割り当てられた無線リソースを指定することもできる。さらに、端末装置が各チャネル・インスタンスを評価することを可能にするために、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、各チャネル・インスタンスの電力効率、信頼性、およびレイテンシーなどの、各チャネル・インスタンスの特定の特性を詳述するさらなる情報を提供することができる。
従って、コントローラ1610は、チャンネル構成情報から、2310内の各チャンネルインスタンスを同定することができる。その後、コントローラ1610は、2320内のチャネル・インスタンスを選択することができる。コントローラ1610によって選択されるチャネル・インスタンスの型は、選択するための方法2300をどの型のコントローラ1610が実行しているかに依存しうる。例えば、コントローラ1610は、RACH手順を実行するためのランダムアクセス・チャネル・インスタンス、制御情報を送受信するための制御チャネル・インスタンス、アイドル・モード・ページング・メッセージを監視するためのページング・チャネル・インスタンス、トラフィック・データを送受信するためのトラフィック・データ・チャネル・インスタンスなどを選択することができる。
2320において、各チャネル型について指定される複数のチャネル・インスタンスが存在し得るので、コントローラ1610は、複数のチャネル・インスタンスからチャネル・インスタンスを選択するために、端末装置1502の現在の動作プロファイルに基づいてチャネル・インスタンスを評価することができる。例えば、コントローラ1610は、電力効率要件、データ接続の信頼性要件、および/または端末装置1502のレイテンシー要件に基づいて、2320内の端末装置1502の現在の動作プロファイルを決定することができる。別の例として、前述のように、異なる型の端末装置が異なる型のアプリケーションを供給する(serve)ことができ、その結果、電力効率、レイテンシー、および信頼性の要件が変化することがある。上述の非限定的な例には、IoTアプリケーション用の端末装置(レイテンシーおよび信頼性に対して低い重要性を有する極端な電力効率要件)、V2Xまたは機械制御アプリケーション用の端末装置(極端な信頼性要件および低レイテンシー要件)、および多様なユーザー中心アプリケーション(user-centric applications)用の多目的端末装置(高電力効率要件、しかし極端な電力効率要件のレベルではない)が含まれる。他のタイプの装置およびサポートされるアプリケーションの型も、端末装置1502の電力効率、信頼性およびレイテンシー要件に影響を及ぼしうる。
従って、コントローラ1610は、端末装置1502の電力効率、信頼性、およびレイテンシー要件に基づいて、端末装置1502の動作プロファイルを選択することができ、これは、端末装置の型および端末装置1502によってサポートされるアプリケーションの型に依存しうる。いくつかの態様において、端末装置1502の電力効率、信頼性またはレイテンシー要件のうちの一つ以上は、コントローラ1610に予めプログラムされることができる。
いくつかの態様において、操作プロファイルは、コントローラ1610に予めプログラムされることができる。例えば、端末装置1502がIoTアプリケーション端末装置である場合、端末装置1502の動作プロファイル(電力効率を優先する)および/または電力効率、レイテンシー、および信頼性要件が、コントローラ1610に予めプログラムされることができる。同様に、端末装置1502が多目的またはV2X/機械制御端末装置である場合、対応する動作プロファイルおよび/または電力効率、レイテンシー、および信頼性要件は、コントローラ1610に予めプログラムされることができる。従って、コントローラ1610は、動作プロファイルを同定するために、2320における予めプログラムされた動作プロファイルおよび/または電力効率、レイテンシー、および信頼性要件を参照することができる。
いくつかの態様において、端末装置1502によって供給されるアプリケーションは、時間の経過とともに変化しうる。例えば、多目的端末装置は、ユーザー・インタラクションに応じて異なるアプリケーションを実行することができる。他の型の端末装置も、時間の経過と共に異なるアプリケーションを実行することができる。従って、いくつかの態様において、端末装置の電力効率、レイテンシー、および信頼性要件は、時間の経過と共に変化しうる。従って、コントローラ1610は、端末装置1502によって実行される現在のアプリケーション、特にネットワーク接続性に依存するアプリケーションを評価することもできる。従って、コントローラ1610は、動作プロファイルの一部として、2320内の端末装置1502の現在の接続要件、例えばレイテンシーおよび信頼性を考慮することができる。例えば、端末装置1502が、現在リアルタイムゲームアプリケーションを実行している多目的端末装置である場合、端末装置1502は、厳格なレイテンシー要件を有しうる。端末装置1502が、音声通話を実行している多目的端末装置である場合、端末装置1502は、重要な電力効率要件を有しうる。他の場合も、同様に、端末装置1502に対する接続要件(例えば、レイテンシーおよび信頼性要件)を生じさせることができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、端末装置1502によって実行されるアプリケーションの現在の接続要件を同定するために、アプリケーションを(例えば、アテンション(AT)コマンドを介して)実行するアプリケーション・プロセッサ(データ・ソース1612/データ・シンク1616)とインターフェースすることができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、例えば、電力効率、レイテンシー、または信頼性要件を指定するユーザー入力をユーザーに提供したかどうかなどの、動作プロファイルを決定する他の要因を考慮することができる。非限定的な例において、ユーザーは、端末装置1502のより厳しい電力効率要件を示しうる端末装置1502で電力節約モードを起動することができる。
従って、端末装置1502の現在の電力効率、レイテンシーおよび信頼性要件に応じて、コントローラ1610は動作プロファイルを決定することができる。コントローラ1610は、その後、動作プロファイルに最もよく一致するチャネル・インスタンスを識別するために、動作プロファイルに基づいて2320内の複数のチャネル・インスタンスを評価することができる。従って、例示的な態様によれば、コントローラ1610は、動作プロファイルに一致するチャネル・インスタンスを識別するために、2320における電力効率、レイテンシー、および信頼性に基づいて複数のチャネル・インスタンスを評価することができる。
従って、コントローラ1610は、どのチャネル・インスタンスが動作プロファイルによって特徴付けられる電力効率、信頼性およびレイテンシーの要件を満たすかを識別するために、所定の評価ロジックを複数のチャネル・インスタンスの各々に適用することができる。従って、各チャネル・インスタンスに対する物理的チャネル構成に基づいて、コントローラ1610は、どのチャネル・インスタンスの電力効率が高く、どのチャネル・インスタンスが低レイテンシーで、どのチャネル・インスタンスが高信頼性かを識別することができる。所定の評価ロジックを使用して、コントローラ1610は、2320において、どのチャネル・インスタンスが端末装置1502の動作プロファイルの要求に一致するかを識別することができる。
例えば、例示的なシナリオにおいて、コントローラ1610は、無線通信ネットワーク2000の無線アクセス・ネットワークのためのページング・チャネル・インスタンスを識別するための方法2300を実行してもよい。コントローラ1610は、2320において、端末装置1502の動作プロファイルが電力効率を必要とすることを決定することができる。従って、2320において、コントローラ1610は、複数のページング・チャネル・インスタンスPCH1、PCH2、PCH3、およびPCH4を評価して、どのページング・チャネルが電力効率を提供するかを識別することができる。従って、コントローラ1610は、PCH1、PCH2、PCH3、およびPCH4の各々の物理的チャネル構成情報を評価して、どのページング・チャネル・インスタンスが最も電力効率が高いかを識別することができる。
コントローラ1610が、第三の無線アクセス技術(ネットワーク・アクセス・ノード2006によってサポートされる)が最も電力効率が高いと考える場合、コントローラ1610は、2320のページング・チャネル・インスタンスとしてPCH4を選択することができる。あるいは、コントローラ1610は、PCH2の物理的チャネル構成が、物理的チャネル構成の周期性および時間周波数リソース分布に基づいて、2320において最も電力効率が高いと判断することができる。
別の例示的なシナリオにおいて、コントローラ1610は、制御チャネル・インスタンスを選択するために方法2300を適用してもよく、端末装置1502の動作プロファイルが、例えば高い待ち時間感度を有するアクティブ・データ接続に起因する低待ち時間を必要とすることを2320において決定してもよい。従って、コントローラ1610は、例えば、CCH1がCCH2よりも低いレイテンシーを有することを識別することによって、どのチャネル・インスタンスが低いレイテンシーを提供するかを識別するために、2320において複数のチャネル・インスタンスの物理的チャネル構成を評価することができる。従って、コントローラ1610は、2320においてCCH1を選択することができる。
多くのかかる評価結果があり得る。いくつかの態様において、2320におけるかかる決定においてコントローラ1610によって使用される評価ロジックは、コントローラ1610において、例えば、ソフトウェア定義命令として予めプログラムされてもよい。いくつかの態様において、コントローラ1610は、どの物理チャネル構成が電力効率、低レイテンシー、および高信頼性を提供するかを識別するために、履歴データに基づく機械学習をさらに使用することができる。コントローラ1610が利用することができる機構学習手法の非限定的な実施例は、教師あり学習または教師なし学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、ルール・ベース学習サポート・ベクトル・マシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイジアン・ツリー・モデルまたは隠れマルコフ・モデルを含む。一般性を損なうことなく、いくつかの態様において、電力効率の良いチャネル構成は、より小さい時間周波数リソースの集合を有することができ、(従って、より少ない処理を必要とし、)時間的に凝縮されうる、および/または、より長い送信時間期間(例示的なLTE設定における例えば送信時間間隔(TTI))を有することができ、このことは、無線構成要素が不作動にされ得るおよび/または電源停止され得るより長い時間期間を可能にすることができ、および/または、より長い時間期間を有することができ(、従って無線構成要素が不作動および/または電源停止され得る頻度の低い監視およびより長い期間を可能にす)る。例えば、例示的なLTE設定では、PDCCHおよびPDSCHに関して、より短いTTIは、UL/DL承認(grants)のスケジューリングのためのシグナリング・オーバーヘッドが増加することも意味し得る。例えば、同じ端末装置に対して常に一つのフルサブフレーム(例えば、連続する2つのタイム・スロット、または1ms)をスケジューリングする代わりに、ネットワーク・アクセス・ノードは、単一のタイム・スロット(例えば、0.5msに相当する)をスケジューリングすることが許され得る。より細かい粒度のために、ネットワーク・アクセス・ノードは、サブフレーム内でどのリソースが端末装置に割り当てられているかを記述するためにより多くのビットを必要とし得る(PDCCHが依然としてOFDMシンボル1?3にのみ含まれる場合)。あるいは、いくつかの態様において、OFDMシンボル1および2における最初のタイム・スロットのためのPDCCHと、OFDMシンボル8および9における追加のPDCCHとがあり得る。端末装置にとって、これは、両方の場合において、eNBがそれに対してDLまたはULリソースをスケジュールしたかどうかを判断するためにより多くのPDCCH情報を処理する必要があることを意味し得る。
いくつかの態様において、ダウンリンク・トラフィック・チャネル(TCH)の電力効率の良いチャネル構成(power-efficient channel configuration)は、ネットワーク・アクセス・ノードがダウンリンク送信をスケジュールしたことを示す制御情報を搬送する(carrying)タイム・スロットと、実際のダウンリンク送信を搬送するタイム・スロットとの間に遅延を導入し得る。例えば、制御情報がダウンリンク伝送を搬送するタイム・スロットの直前に発生する場合、端末装置は、ダウンリンク伝送が端末装置宛てであるかどうかを決定するために制御情報を同時にチェックしながら、ダウンリンク伝送を受信、記憶、および処理し得る。この例示的なケースは、LTEにおいてPDSCHが続くPDCCHであり、ここで、端末装置は、PDSCHのうちのいずれかが端末装置に宛てられているかどうかをチェックするために(例えばRNTIで端末装置に宛てられたDCI)、同時にPDCCHを復号しながら、PDSCHを記憶し処理することができる。従って、電力効率の良いチャネル構成は、制御情報とダウンリンク送信との間に遅延を加えることができ、これは、ダウンリンク送信が開始される前に制御情報を受信し復号するためのより多くの時間を端末装置に与えることができる。従って、端末装置は、ダウンリンク送信が端末装置宛であるかどうかをより早く(潜在的にはダウンリンク送信の開始前に)判断することができ、その結果、制御上方の受信と制御情報の複合化との間のウィンドウにおけるダウンリンク送信の受信、記憶、および処理を回避することによって電力を節約できる。この電力効率の良いチャネル構成は、いくつかの態様において、電力効率を増加させるが、レイテンシーを増加させ得る。例えば、例示的なLTE設定では、DLについて、サブフレーム「n」のPDCCHが第一の端末装置に対するDL送信を示すとき、このDLデータの最初の部分はすでにサブフレーム「n」に含まれている。第一の端末装置がPDCCHを処理するのに時間がかかるので、第一の端末装置は常に(ある程度まで)フル・リソース・ブロックを受信し、記憶し、処理することを強制され得る。PDCCHとそれに関連するDL伝送の間に十分な遅延がある場合、最初の端末装置は、PDCCHを含むOFDMシンボル、および参照シンボルを含むOFDMシンボル(RS)のみを処理するであろう。(UEは、PDCCHの復号化のための前提条件であり得るRBに対するチャネル推定を行うためにRSを使用することができる。)PDCCHが、例えば最初の3つのOFDMシンボル(いくつかのRSも含み得る)に含まれ、さらなるRSが3つの追加のOFDMシンボル5、8、および12に含まれる場合、第一の端末装置は通常、サブフレームの14のOFDMシンボルのうちの、6つのOFDMのみを処理し得る。サブフレーム「n」のPDCCHが、サブフレーム「n+k」の第一の端末装置に対するDL送信を示す場合のみ、第一の端末装置はそのサブフレーム「n+k」のすべてのOFDMシンボルを処理する。例えば、第一の端末装置に関するデータを含まないサブフレームについて、第一の端末装置は、OFDMシンボルの8/14=57%を無視することができ、それに応じて処理エネルギーを節約することができる。これは電力効率を向上させ得るが、DL送信に対するレイテンシーを増大させ得る。
いくつかの態様において、低レイテンシーチャネル構成は、例えば、1msから0.5msまでの短い送信時間期間を有することによって、レイテンシーを低減することができる(ここで、他の低減は、送信時間期間の初期長さに依存して同様に可能である)。これは、潜在的な伝送時間のより微細な「グリッド」を提供し、その結果、伝送をより早い時間に開始することを可能にする。また、往復時間も短縮され得る。例えば、例示的なLTE設定において、TTIは、1サブフレーム(=1ms)から半サブフレーム(=0.5ms)またはさらに低い値(例えば、2OFDMシンボル=0.14ms)に低減され得る。送信が0.5ms毎に開始できる場合、これは、レイテンシー(および往復時間)を低減させることができる。いくつかの態様では、より低いTTIのために「追加の」PDCCHをどこに置くべきかに関して問題があり得、それによって「低レイテンシー」チャネルと「電力効率のよい」チャネルが同じリソース・グリッド上に共存できる。例えば、「低TTIサブフレーム」および「通常のTTIサブフレーム」を定義できる。すべてのサブフレームにおいて、OFDMシンボル1から3は、すべてのUEによって読み取りおよび理解可能なPDCCHを搬送する。低TTIサブフレームは、OFDMシンボル8および9内のサブフレームの後半について追加のPDCCHを、場合によっては特定のRB上のみで、搬送する。ネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置からのスケジューリング要求に応じて、低TTIサブフレームおよび通常のTTIサブフレームをスケジューリングすることができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、時々、「電力効率の良い」端末装置のみがスケジュールされる通常のTTIサブフレームを挿入することができる。あるいは、特定のRB(例えば特定のサブバンド内)について「電力効率の良い」端末装置への送信をスケジュールし、さらに追加のPDCCHを使用して「低レイテンシー」の端末装置について残りのサブバンドでの送信をスケジュールすることができる。
いくつかの態様において、低レイテンシーチャネル構成は、アップリンク送信承認(端末装置に送信の許可を与える)とアップリンク送信の実際の開始時間との間の遅延を低減することにより、レイテンシーを低減し得る。端末装置がアップリンク送信承認後のより早い時間に送信できるようにすることにより、端末装置はより早い時刻に情報を送信することができ、従って、レイテンシーを低減することができる。例えば、例示的なLTE設定において、UL承認(サブフレーム「n」でPDCCHに与えられる)とサブフレーム「n+k」でUL送信の実際の開始との間の遅延は低減されることができる。通常、kは4に固定されるので、例えばUL承認の4ms後に、「k」は遅延を低減するために、「2」または「1」に低減されることができる。これには、これを支持するための端末側での修正が含まれる。
いくつかの態様において、高信頼性チャネル構成は、ロバストな物理変調方スキームを利用することができ、例えば、二位相シフトキーイング(BPSK)は、直交位相シフトキーイング(QPSK)、16-直交振幅変調(16-QAM)、64-QAM、256-QAM等よりもロバストであり得る。いくつかの態様において、高信頼性チャネル構成は、同じ情報を繰り返し送信することができ、たとえば、繰り返しは、時間にわたって拡散して(たとえば、TTIバンドリング)、同時に複数の周波数にわたって拡散して、または、時間および異なる周波数にわたって拡散して(例えば、周波数ホッピング)発生することができる。いくつかの態様において、高信頼性チャネル構成は、例えば、畳み込み符号化のような異なる符号化スキームを使用することによって、単一ビットに含まれる情報をいくつかの符号化ビットにわたって拡散させることができる。その後、伝送誤りを検出し(ある程度まで)修復するために、誤り訂正符号を高信頼性チャネル構成の受信側で使用することができる。これは、レイテンシーの増加を犠牲にして信頼性を高め得る。
電力効率、レイテンシー、および信頼性の上述の例示的な動作プロファイルファクタに加えて、コントローラ1610は、同様に、サービス品質(QoS)、QoSクラス識別子(QCI)、電力節約モード(PSM)、拡張DRX(eDRX)、Vehicle-to-Any(V2X)等に関連する任意の一つ以上のファクタを考慮してもよい。
端末装置1502の動作プロファイルは複数の要因に依存する可能性があるので、様々な態様では、コントローラ1610は、様々な要因が他の要因とのトレードオフを含む可能性がある複数のまたは任意の要因の組み合わせを考慮し得る。例えば、いくつかのケースでは、電力効率の良いチャネル・インスタンスは、一般に、より高い冷淡シーおよび/またはより低い信頼性を有し得る。従って、コントローラ1610は、電力効率と、レイテンシー間および/または信頼性とを「バランス」して、2320内のチャネル・インスタンスを選択することができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、かかるバランシングを実行するために「目標」ファクター・レベルを利用してもよい。例えば、コントローラ1610は、許容可能な最大レイテンシーである』目標レイテンシーおよび/または許容可能な最小信頼性である目標信頼性を同定することができ、依然として目標レイテンシーおよび/または目標信頼性を満たしながら、電力消費を最小にするチャネル・インスタンスを選択しようと試みることができる。あるいは、コントローラ1610は、許容可能な最大バッテリー電力消費である目標電力消費レベルを同定し、目標電力消費レベルを満たしながら、レイテンシーを最小化しおよび/または信頼性を最大化するチャネル・インスタンスを選択しようと試みてもよい。従って、コントローラ1610は、現在の動作プロファイルに基づいて2320内のチャネル・インスタンスを選択するために使用される評価ロジックに、かかる目標ファクター・レベルを含むことができる。
従って、2330において、現在の動作プロファイルに照らした複数のチャネル・インスタンスのチャネル構成情報の評価に基づいて、コントローラ1610は、2320における端末装置1502の現在の動作プロファイルに最も良く一致する複数のチャネル・インスタンスから一つのチャネル・インスタンスを選択することができる。その後、コントローラ1610は、選択されたチャネル・インスタンスを有する無線アクセス・ネットワークにデータを送信および/または受信することができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、(例えば、信号強度、信号品質、SNRなど等の)無線測定(radio measurement)が閾値を下回った場合のように、現在の無線コンディション(radio conditions)に基づくチャネル評価をトリガーすることができる。いくつかの態様において、コントローラ1610は、例えば固定評価期間で、定期的にチャネル評価をトリガーすることができる。
コントローラ1610が方法2300で選択しているチャネル・インスタンスの型に応じて、コントローラ1610は、選択されたチャネル・インスタンスを送信または受信のために適切に利用するために、選択されたチャネル・インスタンスの2330における選択手順の一部として、無線アクセス・ネットワークに通知することができる。例えば、コントローラ1610が方法2300でページング・チャネル・インスタンスを選択している場合、無線アクセス・ネットワークが正しいチャネル上の端末装置1502にページングすることを可能にするために、コントローラ1610は選択されたページング・チャネル・インスタンスの無線アクセス・ネットワークを通知することができる。コントローラ1610は、同様に、制御またはトラフィック・データ・チャネル・インスタンスを選択する場合、無線アクセス・ネットワークに通知することができる。あるいは、端末装置1502は、無線アクセス・ネットワークとの事前の合意なしに、かかるチャネル・インスタンスを一方的に利用することができるので、コントローラ1610が、ランダムアクセス・チャネル・インスタンスの選択などについて、無線アクセス・ネットワークに通知しないチャネル・インスタンスがあってもよい。
従って、いくつかの態様では、コントローラ1610は、2320で、無線アクセス・ネットワーク、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002~2006のいずれかに、選択されたチャネル・インスタンスを指定する制御メッセージを提供するようにさらに構成され得る。例えば、方法2300でページング・チャネルを選択する場合、コントローラ1610は、選択されたページング・チャネル・インスタンスとしてPCH1を指定する制御メッセージをネットワーク・アクセス・ノード2002に送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、場合によっては、選択されたページング・チャネル・インスタンスを、例えばモビリティ管理エンティティ(MME)などのコア・ネットワーク2008のコア・ネットワーク構成要素で検証する必要があるかもしれない。その後、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、応答を送信することによって選択されたページング・チャネル・インスタンスを受け入れるか拒否するかのいずれかを行ってもよく、その後、コントローラ1610は、受け入れる場合には、2330において、(例えば、ページング・メッセージのために選択されたページング・チャネル・インスタンスを監視することによって)選択されたページング・チャネル・インスタンスを利用するか、または拒否の場合には、ネットワーク・アクセス・ノード2002に対して別のページング・チャネル・インスタンスを選択し、提案してもよい。別の例では、方法2300で制御チャネルを選択する場合、コントローラ1610は、選択された制御チャネル・インスタンスとしてCCH1を指定するネットワーク・アクセス・ノード2002に制御メッセージを送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、応答を送信することによって、選択された制御チャネル・インスタンスを受け入れるかまたは拒絶することができ、その後、コントローラ1610は、受け入れる場合には、2330において、(例えば、ダウンリンクの場合には、選択された制御チャネル・インスタンスの制御データを受信することによって、またはアップリンクの場合には、選択された制御チャネル・インスタンスの制御データを送信することによって)選択された制御チャネル・インスタンスを利用する。
方法2300のいくつかの態様において、無線アクセス・ネットワークは、例えば端末装置による要求に応じて、オンデマンドで、特定のチャネル・インスタンスを設定し、提供することができる。コントローラ1610は、チャネル構成情報において無線アクセス・ネットワークによって提供されるチャネル・インスタンスの有限のグループから選択するのとは対照的に、2320において、特定のチャネル・インスタンスを要求することができる。例えば、コントローラ1610は、2310において、チャネル構成情報を受信することができ、2320において、コントローラ1610が低電力チャネル・インスタンスをターゲットとしており、利用可能なチャネル・インスタンスのいずれも低電力基準を満たさない場合のように、その中に指定されたチャネル・インスタンスがコントローラ1610の現在の基準に合致しないことを決定することができる。従って、コントローラ1610は、2320において、無線アクセス・ネットワークに低電力チャネル・インスタンスを要求する制御メッセージを送信することができる。無線アクセス・ネットワークは、その後、要求されるチャネル・インスタンス(the requested channel instance)を受け容れるか、拒否するかの何れかをすることができる。無線アクセス・ネットワークが要求されるチャネル・インスタンスを受け容れる場合、無線アクセス・ネットワークは、要求されるチャネル・インスタンスに対して無線リソースを割り当て、制御メッセージを介してコントローラ1610に要求されたチャネル・インスタンスの起動を確認することができる。逆に、無線アクセス・ネットワークが要求されるチャネル・インスタンスを拒否する場合、無線アクセス・ネットワークは、要求されるチャネル・インスタンスを拒否する制御メッセージをコントローラ1610に送信することができる。拒否の場合、無線アクセス・ネットワークは、修正された要求されるチャネル・インスタンスを提案することができ、コントローラ1610は、その後、受け容れ、拒否、または再提案をすることができる。これは、修正された要求されるチャネル・インスタンスが合意されるか、最終的に拒否されるまで続くことができる。受け容れる場合、コントローラ1610は、合意されたチャネル・インスタンスを有する無線アクセス・ネットワークでデータを送信または受信するために2330に進んでもよい。このような要求されるチャネル・インスタンスは、UE固有であってもよく、例えば、要求する端末装置によってのみアクセス可能であってもよく、または複数の端末装置のグループに提供されてもよい。
前述のように、様々なチャネル・インスタンスは、異なる無線アクセス技術上にあってもよく、例えば図20の例では、無線アクセス・ネットワークは、異なる無線アクセス技術上に複数のチャネル・インスタンスを提供してもよい。例えば、コントローラ1610は、2310において、(第一の無線アクセス技術を使用して)ネットワーク・アクセス・ノード2002からチャネル構成を受け取り、2310において、ネットワーク・アクセス・ノード2002に報告するチャネル・インスタンスを選択することができ、選択されたチャネル・インスタンスはネットワーク・アクセス・ノード2004によって提供されるPCH3などの異なる無線アクセス技術上に提供される。従って、コントローラ1610は、2330において、ネットワーク・アクセス・ノード2004から選択されたページング・チャネル・インスタンスを監視することができる。言い換えれば、選択されたチャネル・インスタンスは、2310でチャネル構成情報を受信しおよび/または2330で選択されたチャネル・インスタンスを報告するために使用された無線アクセス技術とは異なる無線アクセス技術上にあり得る。従って、異なる無線アクセス技術、例えばネットワーク・アクセス・ノード2004によって提供されるPCH3によって提供される選択されたチャネル・インスタンスを指定するコントローラ1610からの制御メッセージを受信すると、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、コントローラ1610で選択されたチャネル・インスタンスを受け容れ、端末装置1502がページング・チャネル・インスタンスとして(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002とネットワーク・アクセス・ノード2004との間のインターフェースを介して)PCH3を選択したことをネットワーク・アクセス・ノード2004に通知することができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、その後、ネットワーク・アクセス・ノード2004に端末装置1502に宛てられたページング・データを提供することができ、これを、ネットワーク・アクセス・ノード2004は、PCH3上で送信することができる。コントローラ1610は、ページング情報についてPCH3を同時に監視することができ、従って、PCH3上でネットワーク・アクセス・ノード2004によって提供されるページング情報を受信し、処理することができる。関係するネットワーク・アクセス・ノードは、関係するネットワーク・アクセス・ノードで(the involved network access nodes)ページングを分配する役割を果たす共通のコア・ネットワーク移動性エンティティ(a common core network mobility entity)(例えば、MMEまたは類似のエンティティ)とインターフェースされる必要があり得る。異なるチャネル・インスタンス(例えば、ランダムアクセス・チャネル、トラフィック・データ・チャネル、制御チャネルなど)および無線アクセス技術による追加の変形は、同様に、開示の態様に従って適用され得る。
選択されたチャネル・インスタンスに対して異なる無線アクセス技術を採用することに加えて、いくつかの態様では、コントローラ1610は、選択されたチャネル・インスタンス上で受信されたデータに応答して、別の無線アクセス技術に応じることができる。例えば、(第一の無線アクセス技術を用いて)ネットワーク・アクセス・ノード2002からチャネル構成情報を受信した後にコントローラ1610がページング・チャネル・インスタンスとしてPCH3を選択する上記の例示的シナリオでは、コントローラ1610は、(第二の無線アクセス技術を用い)ネットワークからPCH3で、到来データ(incoming data)が端末装置1502を待っていることを示す、端末装置1502に宛てられたページング・メッセージを受信し得る。その後、コントローラ1610は、ネットワーク・アクセス・ノード2004から(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2004によって提供されるトラフィック・データ・チャネル・インスタンスを用いて)または異なるネットワーク・アクセス・ノードから、および/または、異なる無線アクセス技術から到来データを受信することを選択し得る。例えば、コントローラ1610は、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供されるトラフィック・データ・チャネル・インスタンス上で、ネットワーク・アクセス・ノード2002から到来データを受信するように選択することができる。従って、コントローラ1610は、ネットワーク・アクセス・ノード2004またはネットワーク・アクセス・ノード2002のいずれかにおいて、ページング・メッセージに応答し、到来データが、選択されたトラフィック・データ・チャネル・インスタンスのターミナル・デバイス1502に提供されるべきであることを示す。その後、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、選択されたトラフィック・データ・チャネル・インスタンス上の端末装置1502への到来データを提供することができる。例えば、選択されたページング・チャネル・インスタンスは電力効率が良いが、選択されたトラフィック・データ・チャネル・インスタンスは、より高い、信頼性、レイテンシー、リンク容量、レート、または品質を有し、従って、トラフィック・データの受信のためのより良い代替手段であり得る場合に、このような方法は有用であり得る。ある態様では、コントローラ1610は、新しいチャネル・インスタンスを選択するために、例えばトラフィック・データ・チャネル・インスタンスを選択するために、方法2300を再採用することができる。
いくつかの態様において、端末装置1502は、ページング・メッセージを受信するために、特別の「低電力」無線アクセス技術を採用することができる。例えば、アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608は、低電力であり、電磁波(例えば、無線周波数識別(RFID)システムと同様)によって起動され得るアンテナおよびRFおよびPHYコンポーネントを含み得る。
図24は、アンテナおよびRFトランシーバなどの基本的な受信コンポーネントを含むことができる低電力RATシステム2402を含み、コントローラ1610とインターフェースすることのできる幾つかの態様による端末装置1502の例示的な修正された構成を示す。コントローラ1610は、ページング・チャネル・インスタンスのようなチャネル・インスタンスを利用するための、低電力代替として低電力RATシステム2402を利用することができる。例えば、コントローラ1610は、低電力ページング・チャネル・インスタンスを監視するために、低電力RATシステム2402を利用することができる。前述のように、低電力RATシステム2402は、特定のトリガー電磁波を受信すると起動されることができ、従って、低電力ページング・チャネル・インスタンスを監視するために外部電力を必要としない場合がある。従って、対応RATシステムで構成されたネットワーク・アクセス・ノードは、ページング・メッセージが端末装置1502を待っているときに、特定のトリガー電磁波を低電力ページング・チャネル・インスタンス上にブロードキャストすることにより、ページング・チャネル・インスタンスを端末装置1502に提供することができる。その後、低電力RATシステム2402は、トリガー電磁波を受信し、「ウェイクアップ」し、かくして、ページング・メッセージが端末装置1502を待っていることをシグナリングする。低電力RATシステム2402は、ページング・チャネル・インスタンス上で後続のページング・メッセージを受信するためにアクティブ受信状態に入るように構成されてもよいし、または、コントローラ1610にページング・メッセージが端末装置1502を待っていることをシグナリングしてもよい。低電力RATシステム2402が後続のページング・メッセージを受信するように構成される場合、低電力RATシステム2402はページング・メッセージを受信し、ページング・メッセージをコントローラ1610に提供することができる。低電力RATシステム2402が、ページング・メッセージが端末装置1502を待っていることをコントローラ1610にシグナリングするように構成される場合、コントローラ1610は、その後、低電力RATシステム2402から指示を受信し、アンテナ・システム2402を介して別のページング・チャネル・インスタンスで後続のページング・メッセージを受信するように進んでもよい。
ランダムアクセス・チャネルに関連する本開示のいくつかの態様において、コントローラ1610は、2320において、レイテンシー要件、アプリケーションの臨界性、または「RACHサブスクリプション」の存在を含む種々の動作状態ファクタに基づいて、(複数の利用可能なランダムアクセス・チャネル・インスタンスから)ランダムアクセス・チャネルを選択してもよい。例えば、1612で現在の動作状態を評価する際に、コントローラ1610は、例えば特定のアプリケーションがデータ接続を必要とする場合など、ランダムアクセス手順の基礎となるトリガーが厳密なレイテンシー要件を有するか、または重要なデータを含むかどうかを識別し得る。そのような条件のいずれかが当てはまる場合、コントローラ1610は、低い衝突確率、例えば、別の端末装置が同じRACH機会中に同様のランダムアクセス・プリアンブルを送信する可能性が低いランダムアクセス・チャネル・インスタンスを選択することを目的とし得る。従って、コントローラ1610は、かなりの数の他の端末装置によってアクセスされることが予想されないランダムアクセス・チャネル・インスタンスを選択することを目的としてもよく、従って、衝突確率を低減する。従って、高い衝突可能性なしでRACH送信が起こり得るので、コントローラ1610は予想されるレイテンシーを短縮することができる。いくつかの態様では、コントローラ1610(またはネットワーク・アクセス・ノード)は、端末装置を追跡すること(例えば、近接する端末装置の数を推定するためにアップリンク干渉を監視すること)によっておよび/またはトラフィック・パターンを観察すること(例えば、ランダムアクセス手順における競合の発生を観察すること)によって、所与のエリア内のランダムアクセス・チャネルにアクセスすると予想される端末装置の数を推定できることがある。
さらに、いくつかの態様では、端末装置1502は、端末装置1502が端末装置の選択されたグループのみに予約されているランダムアクセス・チャネル・インスタンスへの特別なアクセスを有する「RACHサブスクリプション」へのアクセスを有することができる。このようなRACHサブスクリプションへのアクセスは、制限されることができ、有料の機能として利用可能である。例えば、ユーザーまたは他の者がRACHサブスクリプションへのアクセスに対して支払い、その見返りとして改善された「サービス・レベル」が保証される場合である。
RACHサブスクリプションは、選択された数の端末装置にのみ利用可能であるため、衝突確率は劇的に低下し得る。ランダムアクセス・チャネル・インスタンスを選択するために適用される方法2300の設定において、無線アクセス・ネットワークは、2316においてコントローラ1610が受信しうるRACHサブスクリプションのための無線リソースおよびスケジューリングを指定するチャネル構成情報をブロードキャストすることができる(あるいはRACHサブスクリプションは予め定義されることができる)。その後、コントローラ1610は、2320において、ランダムアクセス・チャネル・インスタンスとしてRACHサブスクリプションを選択することができ、2330において、RACHサブスクリプション上でRACH送信に進むことができる。サブスクリプションRACHは、限られた数の端末装置にのみ使用可能であるため、低い衝突確率しか存在しない可能性がある。無線アクセス・ネットワークはさらに、検証目的でそのようなサブスクリプションのデータベースを含みうる、ホーム・ロケーション・レジスター(HLR)またはホーム・サブスクリプション・サービス(HSS)等の、ネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースするコア・ネットワーク・コンポーネントでサブスクリプションRACHへのアクセスを検証する必要があり得る。
方法2300の別の態様によれば、無線アクセス・ネットワークは、各端末装置の特性に基づいて、特定のチャネル・インスタンスに対するアクセスを制限することができる。従って、無線アクセス・ネットワークは、低電力装置のみのような特定の基準を満たす端末装置にのみアクセス可能な特定のチャネル・インスタンスを提供することができる。例えば、無線アクセス・ネットワークは、バッテリー電力が低いことを報告する装置にのみ利用可能な特定のチャネル・インスタンスを提供することができる。従って、無線アクセス・ネットワークは、チャネル構成情報において、特定の利用可能なチャネル・インスタンスは、バッテリー電力が低い、例えばバッテリー電力が一定のしきい値を下回る、端末装置によってのみアクセス可能であることを指定することができる。その後、端末装置は、そのような要求に従うことが期待されるか、または、現在のバッテリー電力レベルを明示的に提供する制御メッセージを送信することを要求され得る。無線アクセス・ネットワークは、そのような基準に基づいて端末装置が制限されたチャネル・インスタンスにアクセスすることを許可または拒否することができる。例えば、レイテンシーおよび信頼性を含む、データ接続要件のような他の基準も、特定のチャネル・インスタンスに対するアクセスを特定の端末装置に限定するために採用されてもよい。いくつかの態様では、特定の状況において制限が上書きされる場合がある。例えば、端末装置1502が限られた電力リソースしか有していないが、送信すべき高優先順位のトラフィック(例えば、ミッションクリティカルな低レイテンシトラフィック)を有する場合、端末装置1502は、電力消費のコストで高優先順位のトラフィックを送信することができる。例えば、コントローラ1610が低電力であるが、ミッション・クリティカルな低レイテンシー・トラフィックを有する場合、コントローラ1610は、電力消費コストにかかわらず、ミッション・クリティカルな低レイテンシー・トラフィックを送信することができる。
従って、コントローラ1610は、電力効率、低レイテンシー、高信頼性などの所望の特性を提供するチャネル・インスタンスを選択し、利用するために、方法2300を利用することができる。コントローラ1610は、端末装置1502の電力効率および接続要件(例えば、レイテンシーおよび信頼性)に依存する端末装置1502の現在の動作プロファイルに基づいて、チャネル・インスタンスを選択することができる。例えば、電力効率は開示の態様に関係するが、電力のいくつかの態様において、コントローラ1610は、任意の数の所望の動作基準を満たすように、方法2300を用いてチャネル・インスタンスを選択することができる。
上述のように、無線アクセス・ネットワークからの協働は、複数のチャネル・インスタンスを提供するために頼りにされてもよい。
図25は、いくつかの態様による方法2500を示し、これは方法2300の対応部分であり、ネットワーク・アクセス・ノード2002(または同等に無線アクセス・ネットワークの任意のネットワーク・アクセス・ノード)などの無線アクセス・ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードで実行され得る。
図26は、方法2500を実行するように構成され得るいくつかの態様による、ネットワーク・アクセス・ノード2002などの、例示的なネットワーク・アクセス・ノードの内部構成を示す。図26に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、および通信モジュール2606(物理層モジュール2608および制御モジュール1910を含む)を含み得る。ネットワーク・アクセス・ノード2002の動作の概要では、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよいアンテナ・システム2602を介して無線信号を送受信することができる。無線モジュール2604は、通信モジュール2606からの出力デジタル・データをアナログRF信号に変換して無線送信のためにアンテナ・システム2602に供給し、アンテナ・システム2602から受信した到来アナログRF信号をデジタル・データに変換して通信モジュール2606に供給するために、送受信RF処理を実行することができる。物理層モジュール2608は、制御モジュール2610に提供するために無線モジュール2604から受信したデジタル・データ、および無線モジュール2604に提供するために制御モジュール2610から受信したデジタル・データに対して、送受信PHY処理を実行するように構成されてもよい。制御モジュール2610は、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、および物理層モジュール2608に対する制御を実行することを含み得る、対応する無線アクセス・プロトコル、例えばLTEに従ってネットワーク・アクセス・ノード2002の通信機能を制御し得る。無線モジュール2604、物理層モジュール2608、および制御モジュール2610の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば一つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、例えばソフトウェア定義モジュールとして、例えば非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する一つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義モジュールとソフトウェア定義モジュールの混合として構造的に実現されてもよい。いくつかの態様において、無線モジュール2604は、デジタルおよびアナログ無線周波数処理および増幅回路を含む無線トランシーバであってもよい。いくつかの態様において、無線モジュール2604は、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたプロセッサとして実装されるソフトウェア定義無線(SDR)コンポーネントであってもよい。いくつかの態様において、物理層モジュール2608は、プロセッサおよび一つ以上のハードウェア・アクセラレータを含んでもよく、プロセッサは、物理層処理を制御し、特定の処理タスクを一つ以上のハードウェア・アクセラレータにオフロードするように構成される。いくつかの態様において、制御モジュール2610は、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたコントローラであってもよい。ある態様では、制御モジュール2610は、無線通信プロトコル・スタック層機能に限定されてもよく、他の態様では、制御モジュール2610は、トランスポート、インターネット、およびアプリケーション層機能にも関与してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード2002は、有線または無線のインターフェースを介して、コア・ネットワークおよび/またはインターネット・ネットワーク(直接/ルータを介して、またはコア・ネットワークを介して)とインターフェースすることができる。ネットワーク・アクセス・ノード2002はまた、有線または無線のインターフェースを介して、ネットワーク・アクセス・ノード2004および2006などの他のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースすることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、サービスされる端末装置が所望の通信データにアクセスすることを可能にするために無線アクセス・ネットワークを提供することによって、無線通信ネットワークにおけるネットワーク・アクセス・ノードの従来の機能を提供し得る。
ネットワーク・アクセス・ノード2002は、制御モジュール2610において方法2500を実行することができ、制御モジュール2610は、信号を送受信するために、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、および物理層モジュール2608を利用することができる。図25に示されるように、2510において、制御モジュール2610は、複数のチャネル・インスタンスを指定するチャネル構成情報をブロードキャストすることができ、これは、ネットワーク・アクセス・ノード2004およびネットワーク・アクセス・ノード2006などの他のネットワーク・アクセス・ノードによって提供されるチャネル・インスタンスに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供されるチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報を含んでもよい。
2520において、制御モジュール2610は、選択されたチャネル・インスタンスを指定する端末装置、例えば端末装置1502、から制御メッセージを受信することができる。前述のように、選択されたチャネル・インスタンスは、ネットワーク・アクセス・ノード2002、または、ネットワーク・アクセス・ノード2002と同じ無線アクセス技術であることもないこともできる別のネットワーク・アクセス・ノードのいずれかに提供されることができる。従って、制御モジュール2610は、2530において、選択されたチャネル・インスタンスが異なるまたは別のネットワーク・アクセス・ノードによって提供されるかどうかを識別することができ、もしそうであれば、選択されたネットワーク・アクセス・ノードに通知するために2550に進むことができる。いくつかの態様において、これは、選択されたネットワーク・アクセス・ノードが、選択されたチャネル・インスタンスを受け容れまたは拒否するかどうかを選択されたネットワーク・アクセス・ノードで検証し、端末装置1502にそのことを報告し返すことを含み得る。選択されたネットワーク・アクセス・ノードが、2550において選択されたチャネル・インスタンスを受け容れる場合、制御モジュール2610は、そのことを端末装置1502に報告し返すことができ(、従って端末装置1502は、選択されたチャネル・インスタンスを利用し始めることができ)る。逆に、選択されたネットワーク・アクセス・ノードが、2550において、選択されたチャネル・インスタンスを拒否する場合、制御モジュール2610は、拒否を端末装置1502に報告し、新しく選択されたチャネル・インスタンスまたは修正された選択されたチャネル・インスタンスを交渉するために、端末装置1502と選択されたネットワーク・アクセス・ノードとの間でさらに情報の中継を潜在的に処理することができる。
選択されたチャネル・インスタンスがネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供される場合、制御モジュール2610は、選択されたチャネル・インスタンスを受け容れまたは拒否するために、2540に進むことができ(、これは、初期の拒否の場合に新たにまたは変更された選択されたチャネル・インスタンスを交渉することを含み得)る。制御モジュール2610は、端末装置1502が、2540において、選択されたチャネル・インスタンスにアクセスすることを認可されているかどうかを決定することができる。制御モジュール2610が2540において選択されたチャネル・インスタンスを受け容れる場合、制御モジュール2610は、選択されたチャネル・インスタンスを有する端末装置1502でデータを送受信するために、2560に進んでもよい。前述のように、それは、選択されたトラフィックまたは制御チャネル・インスタンス上の端末装置1502でトラフィックまたは制御データを送信または受信すること、選択されたページング・チャネル・インスタンス上の端末装置1502にページング・メッセージを提供することなどを含み得る。逆に、制御モジュール2610が選択されたチャネル・インスタンスを拒否する場合、制御モジュール2610は、2570において、選択されたチャネル・インスタンスの拒否を端末装置に通知することができる。その後、端末装置は、別のチャネル・インスタンスを選択し、新たなチャネル・インスタンスを指定する制御メッセージを送信することができ、制御モジュール2610は、2520において、これを受信し、方法2500の残りの部分を継続してもよい。
さらに、ランダムアクセス・チャネル・インスタンスに関して上述したように、いくつかの態様では、端末装置は一方的にランダムアクセス・チャネルを利用することができ、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスを指定する制御メッセージを送信しなくてもよい。代わりに、端末装置は、ランダムアクセス・チャネル・インスタンスを選択し、ランダムアクセス・チャネル・インスタンスを利用するように進んでも良い。選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスが制限されない(例えば、RACHサブスクリプションではない)場合、制御モジュール2610は、従来の手順に従って、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンス上でRACH送信を受信し、処理することができる。しかしながら、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスが制限される(例えば、RACHサブスクリプションである)場合、制御モジュール2610は、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンス上のRACH送信を受信すると、送信端末装置が、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスを利用することを許可されているかどうかを検証することができる。送信端末装置が、選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスを利用することを許可されている場合、制御モジュール2610は、従来のランダムアクセス手順に従って進行することができる。送信端末装置が選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスを利用することを許可されていない場合、制御モジュール2610はRACH送信を無視するか、送信端末装置が選択されたランダムアクセス・チャネル・インスタンスを利用することを許可されていないことを指定する制御メッセージで応答する。
図23および24に関して上述したように、いくつかの態様において、無線アクセス・ネットワークは、例えば複数のチャネル・インスタンスのチャネル構成情報を近くのすべての端末装置にブロードキャストすることによって、チャネル構成情報を「ブロードキャスト・フォーマット」で提供することができる。そのようなブロードキャスト方式に加えて、またはその代わりに、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード2002などのネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置1502などの要求側端末装置からのクエリに応答してチャネル構成情報を提供し得る。
図27は、端末装置からのチャネル構成情報の問合せに応答するために、制御モジュール2610がいくつかの態様においてネットワーク・アクセス・ノード2002で実行することができる方法2700を示す。図27に示されるように、制御モジュール2610は、2710において、端末装置1502のコントローラ1610からチャネル構成情報の要求を受信することができる。要求は、すべてのチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報の一般的な要求、特定のチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報の要求、または指定された動作プロファイルに依存するチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報の要求であってもよい。
その後、制御モジュール2610は、2720において、例えばPCH1、PCH2、PCH3、PCH4、RACH1、RACH2、CCH1、およびCCH2など、一つ以上のチャネル・インスタンスを無線アクセス・ネットワークによって提供される利用可能なチャネル・インスタンスから選択することができる。2710において受信された要求が、すべての利用可能なチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報の一般的要求である場合、制御モジュール2610は、単純に、2720において利用可能なすべてのチャネル・インスタンスを選択することができる。2710において受信された要求が、特定のチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報の要求である場合、制御モジュール2610は、2720において指定されたチャネル・インスタンスに一致するチャネル・インスタンスを選択することができる。例えば、要求は、コントローラ1610が方法2300を適用している場合などに、特定の型のチャネル・インスタンスを選択するために、一つ以上のページング・チャネル・インスタンス、ランダムアクセス・チャネル・インスタンス、トラフィック・データ・チャネル・インスタンスまたは制御チャネル・インスタンスなどの特定のチャネル型のチャネル・インスタンスに対するものであることができ、特定の型のチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報を要求するために要求2710を送信することができる。その後、2720において、制御モジュール2610は、特定のタイプのチャネル・インスタンスと一致するチャネル・インスタンスを選択することができる。
あるいは、2710において受信された要求が、指定された動作プロファイルに依存するチャネル・インスタンスのためのチャネル構成情報の要求である場合、コントローラ1610は、2710において、コントローラ1610によって決定された端末装置1502に対する動作プロファイルを指定する要求を送信してもよい(例えば、上述したように、2320において)。従って、動作プロファイルは、端末装置1502の電力効率要件、レイテンシー要件、または信頼性要件のうちの一つ以上を示してもよい。その後、制御モジュール2610は、例えば、実際の動作プロファイルに一致するチャネル・インターフェースを特定するために予め構成された評価ロジックを用いて、2720において、方法2300の2320において、コントローラ1610に関して述べられたのと同様のまたは同一の手順を使用することなど、コントローラ1610によって特定された動作プロファイルに適合する一つ以上のチャネル・インスタンスを選択することができる。従って、このような場合、制御モジュール2610は、(前述のコントローラ1610とは対照的に)チャネル・インスタンスの動作プロファイルに基づく評価を実行することができる。制御モジュール2610は、単一のチャネル・インスタンス(例えば、動作プロファイルに基づく「ベストマッチ」)またはチャネル・インスタンスの集合(例えば、動作プロファイルに基づく「ベストマッチ」の集合)を識別することができる。
従って、制御モジュール2610は、2720において、チャネル構成情報要求に基づいて、一つ以上のチャネル・インスタンスを選択することができる。その後、制御モジュール2610は、2730において、選択された一つ以上のチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報を収集し、チャネル構成情報を含む端末装置1502に応答を送信してもよい。
従って、コントローラ1610は、ネットワーク・アクセス・ノード2002による送信後に、チャネル構成情報を含む応答を受信することができる。その後、コントローラ1610は、提供されたチャネル構成情報に基づいてチャネル・インスタンスを選択することができる。初期チャネル構成情報要求が、利用可能なすべてのチャネル・インスタンスまたは特定の型のチャネル・インスタンスに対するチャネル構成情報に対する一般的な要求であった場合、コントローラ1610は、(例えば予め構成された評価ロジックを用いるなど、2320に関して上述したように)チャネル構成情報および端末装置1502の動作プロファイルに基づいて指定されたチャネル・インスタンスからチャネル・インスタンスを選択し得る。初期チャネル構成情報要求が動作プロファイルを含む場合、コントローラ1610は、選択されたチャネル・インスタンスとして、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって指定されたチャネル・インスタンスを利用することができる(制御モジュール2610が、動作プロファイルに基づいて一つのチャネル・インスタンスのみを提供する場合、コントローラ1610は、選択されたチャネル・インスタンスを利用するために、その後2330に進むことができる)。あるいは、コントローラ1610は、指定されたチャネル・インスタンスのうちどれが端末装置1502の動作プロファイルに最もよく一致するかを選択するために指定されたチャネル・インスタンスを評価してもよい(その後2330に進んで選択されたチャネル・インスタンスを利用する)。
図28は、いくつかの態様による例示的な動作フローを示すメッセージ・シーケンス・チャート2800を示す。図28に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、アクティブ・チャネル・インスタンスに対する現在の物理チャネル構成情報を指定する、2802(例えば、SIB)において、システム情報をブロードキャストすることができる。その後、端末装置1502は、2802において、端末装置1502の現在の電力効率および接続要件を決定することができ、これは、端末装置1502で実行されるアプリケーションを識別することを含み得る。例えば、端末装置1502のアプリケーション・プロセッサ(データ源1612/データ・シンク1616)は、異なるレイテンシー、信頼性および電力効率の要件を有する、モバイル・アプリケーション1、モバイル・アプリケーション2、およびモバイル・アプリケーション3を実行し得る。端末装置1502は、2804において、電源1618の現在の電力レベルに加えて、このような情報を収集することができる。その後、端末装置1502は、2806において、端末装置1502の動作プロファイルを決定し、アタッチ要求(attach request)の形態で、コア・ネットワーク2008の移動性制御エンティティ(例えば、MME)に動作プロファイルを提供することができる。
移動性制御エンティティは、その後、アタッチ要求を受け容れるか拒否するかを決定することができる。任意に、いくつかの態様では、移動性制御エンティティは、チャネル・インスタンスを作動化(activated)または再構成する必要があると決定してもよい。例えば、移動性制御エンティティは、端末装置1502が特定のチャネル(例えば、RACH2)を利用すべきであるが、チャネル・インスタンスはまだ作動化されていない(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって)か、または正しく構成されていないことを決定することができる。その後、2810において、移動性制御エンティティは、チャネル・インスタンスの役割を果たすネットワーク・アクセス・ノード(たとえば、ネットワーク・アクセス・ノード2002)にチャネル・インスタンスを活性化または再構成するように指示することができる。
移動性制御エンティティは、その後、アタッチ受け容れで2812におけるアタッチ要求を受け容れることができる。アタッチ受け容れは、端末装置1502がどのチャネル・インスタンスを利用すべきか(例えば、PCH1、PCH2、RACH2、PCCH2)を指定してもよく、アタッチ受け容れはまた、端末装置1502が利用するチャネル・インスタンスの異なるオプション(例えばPCH1およびPCH2間の選択)を提供してもよい。オプションが端末装置1502に提示された場合、端末装置1502は2814で好ましいまたはサポートされているチャネル・インスタンスを選択することができる(例えば、PCH2を選択することができる)。その後、端末装置1502は、2816においてアタッチ完了を送信することによってアタッチを完了することができ、それは選択されたチャネル・インスタンスを指定することができる(例えば、PCH2、これに応答して、MMEがネットワーク・アクセス・ノード2002にPCH2のみでページングするように端末装置1502に指示することができる)。
図29は、いくつかの態様に従って端末装置を動作させる方法2900を示す。図29に示すように、方法2900は、端末装置の接続要件または電力要件に基づいて端末装置の動作プロファイルを同定または識別すること(2910)、複数のチャネル型からチャネル型を選択すること(2920)、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成からチャネル型についての物理チャネル構成を動作プロファイルに基づいて同定または識別すること(2903)、および物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信すること(2940)を含む。
図30は、本開示のいくつかの態様に従って、無線アクセス・ネットワークの一つ以上のネットワーク・アクセス・ノードを動作させる方法3000を示す。図30に示すように、方法3000は、無線アクセス・ネットワークを通じて特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供すること(3010)であって、ここで、特定のチャネル型はトラフィック・データ・チャネル、制御チャネル、ランダムアクセス・チャネルまたはページング・チャネルである、こと、複数の物理チャネル構成のうちの第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信すること(3020)、および、第一の物理チャネル構成に従って端末装置にデータを送信するまたは端末装置からデータを受信すること(303)、を含む。
従って、本開示の種々の態様は、端末装置による使用のために複数のチャネル・インスタンスを提供するために、無線アクセス・ネットワークと端末装置との間の協働に依存し得る。従って、端末装置は、同じタイプのチャネルの複数のチャネル・インスタンスの間で選択するオプションを有してもよく、従って、端末装置が、電力効率、低レイテンシー、信頼性、確率などの多くのファクタに基づき得る端末装置の現在の動作プロファイルに依存するチャネル・インスタンスを選択することを可能にする。チャネル・インスタンスは、異なる無線アクセス技術上に提供されてもよく(種々のネットワーク・アクセス・ノードは、インターフェースされ、従って、同じ無線アクセス・ネットワークの一部と考えられ)、それにより、端末装置は、所望の無線アクセス技術によって提供されるチャネル・インスタンスを選択することができる。
2.2 電力効率#2
本開示の別の態様によれば、電力端末装置1502は電力を節約するためにランダムアクセス送信を最適化することができる。前述のように、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノードとの接続を確立するとき(例えば、アイドル・モードから接続モードへの移行、またはカバレッジ外(OOC)シナリオの後に)、ネットワーク・アクセス・ノードへのハンドオーバーの間、または、ネットワーク・アクセス・ノードとのタイミング同期が失われた場合(ただし、他のシナリオは、RAT固有のプロトコルに応じてランダムアクセス手順をトリガーし得る)に、ランダムアクセス手順を利用し得る。従って、コントローラ1610は、ランダムアクセス・チャネルに割り当てられたタイミングおよび周波数リソースを含む、ランダムアクセス・チャネル(例えばLTEの場合におけるRACH)を識別し、端末装置1502を一意に識別するランダムアクセス・プリアンブルを生成し(コントローラ1610は物理層処理モジュール1608においてトリガリングし得る)、および、ランダムアクセス・チャネルに割り当てられた無線アクセス・リソース上でランダムアクセス・プリアンブルを含むランダムアクセス伝送を送信することができる。
ターゲット・ネットワーク・アクセス・ノード、例えば、一般性を失うことなくネットワーク・アクセス・ノード2002は、ランダムアクセス伝送についてランダムアクセス・チャネルを監視することができる。従って、制御モジュール2610は、ランダムアクセス手順を実行する端末装置を識別するランダムアクセス・プリアンブルを識別するために、(例えば、物理層モジュール2608において)ランダムアクセス・トランスミッションを受信し、デコードし得る。従って、制御モジュール2610は、ランダムアクセス・トランスミッションの受信および識別に基づいて端末装置1502をデコードしおよび識別することができ、従来のランダムアクセス手順に従って端末装置1502との接続を確立するために進めることができる(これは、RAT固有のプロトコルに基づいて変化し得る)。
ネットワーク・アクセス・ノード2002がランダムアクセス・トランスミッションを首尾よく受信し処理することを可能にするために、端末装置1502は十分な送信電力を利用する必要があり得る。端末装置1502が不十分なトランスミッション電力を利用する場合、制御モジュール2610は、ランダムアクセス・プリアンブルを正確にデコードすることができず、端末装置1502によるランダムアクセス手順は失敗し得る。しかしながら、ランダムアクセス・トランスミッション電力は、バッテリー電力制約により端末装置1502において制限されてもよい。例えば、高ランダムアクセス伝送電力の使用は、高バッテリー電力ペナルティをもたらす可能性がある。
本開示の一態様によれば、コントローラ1610は、目標の「単一ショットRACH成功率」、例えば、単一のランダムアクセス・トランスミッションが成功する率、を達成するために、最小トランスミッション電力を利用する「最適な」ランダムアクセス・トランスミッション電力を利用することができる。従って、コントローラ1610は、最適ランダムアクセス・トランスミッション電力を使用することによって、トランスミッション電力およびバッテリー電力使用(usage)とRACH成功率とのバランスをとることができる。非限定的かつ例示的な目標RACH成功率は95%であり;換言すれば、2回を超えるRACH試行の確率は<1e-3である。この例示的な目標RACH成功率に関して、(2RACH試行に対して十分な時間である)50msに設定されたネットワークタイマT304を用いた1000のLTEハンドオーバー手順のうちの1未満は失敗するだろう。
図31は、ランダムアクセス手順を実行するために、コントローラ1610が(アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、および物理層処理モジュール1608を介して)実行することができるいくつかの態様による方法3100を示す。以下では例示的なLTE設定で説明されているが、コントローラ1610は、対応するRAT固有のプロトコルに従って任意の無線アクセス技術のランダムアクセス手順のために方法3100を同様に実行することができる。図31に示されるように、コントローラ1610はまず3110において、一般性を失うことなく、ターゲット・ネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002のランダムアクセス・チャネルを識別することができる。LTEの例示的な設定において、コントローラ1610は、ネットワーク・アクセス・ノード2002からSIB2メッセージを受信し、ランダムアクセス・チャネルを識別するためにPRACH構成インデックスを識別することができる。次に、コントローラ1610は、3120において、端末装置1502を識別するランダムアクセス・プリアンブルを生成してもよく、ランダムアクセス・プリアンブルの特定のフォーマットは、RAT固有であってもよい。
ランダムアクセス・プリアンブル生成後、コントローラ1610は、3130において端末装置1502の現在の動作状態に基づいてランダムアクセス送信電力を選択することができる。従って、コントローラ1610は、バッテリー・ペナルティとRACH成功率との間を最適にバランスさせるランダムアクセス送信電力を選択することを試みてもよい。特に、コントローラ1610は、現在の動作状態に基づいてランダムアクセス送信電力を決定するために、3130においてアルゴリズムを適用してもよく、アルゴリズムは、電力効率要件、接続要件、ネットワーク環境データ(例えば、無線測定、セルロードメトリックなど)、衝突確率、現在のバッテリー消費レート、および現在のバッテリー電力レベルなどのステータス・ファクターに依存する。従って、コントローラ1610は、目標RACH成功率を生成するランダムアクセス送信電力を決定するために、かかる定量的要因をアルゴリズムに入力することができる。従って、アルゴリズムは、「最適な」送信電力を提供するランダムアクセス伝送電力を出力してもよく、例えば、RACH手順を成功させるために、端末装置1502によって消費されるエネルギーの最小量をもたらす。
いくつかの態様において、3130において、ランダムアクセス伝送電力を選択するためにコントローラ1610によって使用されるアルゴリズムは、履歴トレース・ログ・データおよびモデム電力消費データに基づいてもよい。従って、アルゴリズムは、電力消費およびRACHの成功を特徴付けるデータを考慮するオフライン・トレーニングを使用して開発することができ、例えば、サポート・ベクタ・マシン、人工ニューラル・ネットワークまたは隠れマルコフ・モデルのような教師あり機械学習アルゴリズムは、セルラーモデム開発時の通常の相互運用性ラボテストおよびフィールドテスト中に取得された履歴トレース・ログ・データを使用してトレーニングすることができる。履歴データは、広範囲の移動性シナリオ(mobility scenarios)を正確に反映するために、セルセンターおよびセルエッジ・コンディションの両方をカバーし得る。従って、アルゴリズムは、データ接続レイテンシー要件、ネットワーク環境データ(例えば、無線測定、セルロードメトリックなど)の衝突確率、現在のバッテリー消費レート、および現在のバッテリー電力レベルの上述のファクタが、履歴データに基づいてどのように相互作用するかを学習し、従って、かかるファクタを考慮したランダムアクセス送信電力を効果的に決定することができる。アルゴリズムはさらに、成功および失敗したランダムアクセス送信の実際の観察に基づいてランダムアクセス送信電力を適応させるためにランタイム機械学習を使用することができる。例えば、次のランダムアクセス試行のためのランダムアクセス送信電力レベルは、教師付きまたは教師なし機械学習アルゴリズム、例えば、強化学習、遺伝的アルゴリズム、ルール・ベースの学習サポート・ベクトル・マシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイジアン・ツリー・モデル、または隠れマルコフ・モデル、等を、成功および失敗したランダムアクセス送信の実際の観察と、前述の、データ接続レイテンシー要件、ネットワーク環境データ(無線測定値、セル負荷メトリックなど)、衝突確率、現在のバッテリー消費率、および適切な過去の観測ウィンドウにおける現在のバッテリー電力レベル、のファクタとに基づく一歩先の予測(a one-step ahead prediction)として用いて決定されてもよい。
3130の完了後、コントローラ1610は、3140において、選択されたランダムアクセス送信電力を有するランダムアクセス・プリアンブルを含むランダムアクセス送信をネットワーク・アクセス・ノード2002に送信することができる。その後、コントローラ1610は、規約(convention)に従ってランダムアクセス手順を進めることができる。選択されたランダムアクセス送信電力が十分であり、競合または衝突が発生しなかったと仮定すると、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、ランダムアクセス送信を成功裏に受信し、デコードして端末装置1502を識別し、ネットワーク・アクセス・ノード2002との接続を確立するために進むことができる。
2.3 電力効率#3
本開示の別の態様によれば、端末装置1502は、特定のハードウェア・コンポーネントのスケジューリング依存の作動化(activation)または不作動化(deactivation)を可能にするハードウェア構成を利用することができる。例えば、端末装置1502のハードウェア設計(特に例えば物理層処理モジュール1608)は、チャネル測定、制御チャネル検索、およびビーム形成追跡ハードウェアなどの特定の機能専用のハードウェア・コンポーネントが、非活動(inactivity)期間中に不作動になり得るように「モジュール化」されることができる。無線アクセス・ネットワークは、かかるコンポーネントの電源を頻繁に切ることにより、端末装置1502が電力節約を最大化することを可能にする特定のスケジューリング設定を利用することによって協働することができる。特定のRATに限定されないが、本開示の態様は、ミリ波(mmWave)その他の5G無線アクセス技術などのLTEおよび5G無線アクセス技術に特に適用可能である。
上述のように、モジュール化は、物理層処理モジュール1608に特に適用可能である。多くのプロトコル・スタック層(層2および3)タスクとは対照的に、ほとんどの物理層タスクは高度に処理集約的であり、従って、ASICなどの専用ハードウェアの形態のようにハードウェアの実装に、より適している。従って、物理層処理モジュール1608は、制御チャネル検索、無線チャネル測定、ビーム追跡、および多数の他の類似の機能などの、固有の物理層タスクにそれぞれ専用である複数の異なる物理層ハードウェア・コンポーネントとして実装されてもよい。図32は、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、ビーム追跡モジュール3206、およびPHYコントローラ3208を含むことができる物理層処理モジュール1608の例示的な内部構成を示す。図32には明示的に示されていないが、物理層処理モジュール1608は、誤り検出、順方向誤り訂正エンコーディング/デコーディング、チャネル・コーディングおよびインターリーブ、物理チャネル変調/復調、物理チャネル・マッピング、無線測定および検索、周波数および時間同期、アンテナ・ダイバーティ処理、電力制御および重み付け、レート・マッチング、再送信処理などの、いずれか一つまたは複数に関連する多くの追加のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントを含んでもよい。
PHYコントローラ3208は、一時的でないコンピュータ読み取り可能媒体(図32に明示的に示されていない)に記憶された物理層制御ロジック・ソフトウェアのプログラム・コードを実行するように構成されたプロセッサとして実装されてもよい。従って、PHYコントローラ3208は、コントローラ1610から受信され、RFトランシーバ1604に提供されるアップリンク・データ、およびRFトランシーバ1604から受信され、コントローラ1610に提供されるダウンリンク・データの両方に対して、適切な物理層処理機能を実行するために、物理層処理モジュール1608の他の様々なコンポーネントを制御することができる。
PHYコントローラ3208のソフトウェア実装とは対照的に、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206の各々は、アプリケーション固有の回路(例えば、ASIC)または再プログラム可能な回路(例えば、FPGA)などのハードウェアとして実装されてもよい。制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206は、いくつかの態様では、ソフトウェア・コンポーネントを含んでもよい。さらに、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206の各々は、「モジュール化」されてもよく、従って、独立して動作および作動することができる。従って、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206のうちの任意の一つは、物理層処理モジュール1608の任意の他の構成要素とは無関係に、起動/停止され、パワーアップ/ダウンされてもよい。チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206は、チップの全領域をオフにすることを可能にするために、物理層処理モジュール1608の異なる物理チップ領域に配置することができる。いくつかの態様では、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206のうちの1つまたは複数は、アイドル状態、スリープ状態、およびアクティブ状態のレベルを変えるなど、異なる作動化レベルを有してもよい。従って、PHYコントローラ3208は、制御チャネルサーチモジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビームトラッキングモジュール3206のうちの一つ以上を独立して制御して、これらの異なる作動化レベルで動作するように構成されてもよい。
PHYコントローラ3208は、関連する無線アクセス技術に関する物理層プロトコルに従って、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206の作動化および動作をトリガーすることができる。例えば、PHYコントローラ3208、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206がLTE動作のために設計される場合、PHYコントローラ3208は、物理層処理モジュール1608によって操作されるLTE無線アクセス接続のためのLTE物理層プロトコルに従って、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206の作動化および動作をトリガーすることができる。従って、PHYコントローラ3208は、制御チャネル・データ処理が受信されたときの制御チャネル検索モジュール3202の動作(例えば、PDCCH検索のため)、(例えば、セル固有基準信号(CRS)および他の基準信号機会などの基準信号測定を実行するために)チャネル測定が要求されたときのチャネル測定モジュール3204の動作、ビーム形成通信をサポートするために周期的ビーム追跡が要求されたときのビーム追跡モジュール3206の動作(例えば、mmWaveまたは大規模MIMOシステムの場合、これらの態様は、共通チャネルの態様、例えば特定のハードウェア・コンポーネントのスケジューリング依存の作動化または不作動化を可能にするハードウェア構成を利用する共通チャネルと共に使用することができる。)、をトリガーすることができる。従って、物理層処理モジュール1608によってサポートされるLTE接続のフローに応じて、PHYコントローラ3208は、時間において変化する点で、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206のいずれかの動作をトリガーすることができる。
PHYコントローラ3208は、各モジュールの非活動のそれぞれの期間の間に、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204およびビーム追跡モジュール3206を不作動にさせおよび/またはパワーダウンする(power-down)ことができる。これは、電力消費を低減し、バッテリ電力を節約するために行われてもよい(例えば、電源1618において)。従って、PHYコントローラ3208は、制御チャネル検索モジュール3202(例えば、各PDCCHが復号された後でLTE内の次のPDCCHの前の期間中など、復号する制御チャネル・データがないとき)、チャネル測定モジュール3204(例えば、基準信号が受信されていない期間中など、チャネル測定を実行するための信号がないとき)、およびビーム追跡モジュール3206(例えば、周期的なビームトラッキング機会の間の期間中のように、ビームトラッキングが必要とされないとき)、を不作動化および/または電力ダウン(power down)することができる。
物理層処理モジュール1608は、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206などのコンポーネントを電力ダウンすることにより、電力消費を最小限に抑えることができる。例示的な態様によれば、物理層処理モジュール1608は、コンポーネントを(例えば、可能な限り頻繁に)電力ダウンすることができる。しかしながら、物理層処理モジュール1608によってサポートされる無線アクセス接続のスケジューリングは、かかる電力ダウンがいつ可能であるかを指示し得る。例えば、PHYコントローラ3208は、制御データをデコードするために、LTEサブフレームの制御領域(PDCCHシンボル)のための制御チャネル検索モジュール3202を作動させる必要があり、これは、PHYコントローラ3208が制御チャネルサーチモジュール3202を電力ダウンできる機会を制限し得る。同様に、PHYコントローラ3208は、無線アクセス接続チャネルのスケジューリングがそれぞれチャネル測定およびビーム追跡を必要としない期間中に、チャネル測定モジュール3204およびビーム追跡モジュール3206の電力ダウンすることができるだけでよい。
本開示の例示的な態様によれば、無線アクセス・ネットワークは、端末装置1502がより頻繁に電力節約手段を実施することを可能にするために、特定のスケジューリングを利用することができる。例えば、特定のスケジューリングは、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206などの専用ハードウェアの動作が必要な場合に、期間を制限することができ、従って、PHYコントローラ3208は、かかるコンポーネントを頻繁に電力ダウンすることにより電力を節約し得る。いくつかの態様において、PHYコントローラ3208は、電力節約措置を実行するタイミングおよび範囲を決定するために、教師付きまたは教師なし学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、ルール・ベース学習支援ベクトルマシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイズツリーモデル、または隠れマルコフ・モデルなどの機械学習技術を利用することができる。いくつかの態様において、PHYコントローラ3208は、電力節約手段のスケジューリングを継続的に学習および/または更新することができる。
図33は、端末装置、例えば端末装置1502およびネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002で実行され得る方法3300を示す。図33の以下の説明は、LTEを明示的に参照することができ、この説明は例示的であり、方法3300は任意の無線アクセス技術に同様に適用され得る。
端末装置1502は、無線アクセス・ネットワークからの協働を得て、特定のスケジューリング設定を利用するために、方法3300を使用することができる。方法3300の設定において、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002に対する現在のバッテリー電力レベルを示すために、「バッテリー電力クラス」スキームを利用してもよく、それに応じて、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、端末装置1502に、バッテリー電力クラスに依存するスケジューリング設定を割り当ててもよい。低バッテリー電力を示すバッテリー電力クラスは、より効率的なスケジューリング設定を端末装置1502に割り当てるように、ネットワーク・アクセス・ノード2002に促し得る。
従って、プロセス3302において、コントローラ1610は、端末装置1502のバッテリー電力クラスを識別することができる。例えば、コントローラ1610は、電源1618の現在のバッテリー電力レベルを識別するために電源1618を監視することができ、これは、例えば、パーセンテージまたはワット時間レベルで表されてもよい。その後、コントローラ1610は、現在のバッテリー電力レベルに基づいてバッテリー電力クラスを決定することができ、ここで、バッテリー電力クラス・スキームは、各々バッテリー電力レベルの範囲に割り当てられる所定数のバッテリー電力クラスを有し得る。例えば、4レベルバッテリ電力クラス・スキームは、100~90%の間のバッテリー電力レベルに対する第1のバッテリー電力クラス、90~50%の間のバッテリー電力レベルに対する第2のバッテリー電力クラス、50~30%の間のバッテリー電力レベルに対する第3のバッテリー電力クラス、および30~0%の間のバッテリー電力レベルに対する第4のバッテリー電力クラスを有することができる。例示的なパーセンテージ範囲が提供されるが、基本原理は異なる範囲に適用可能である。従って、コントローラ1610は、電源1618の現在のバッテリー電力レベルをバッテリー電力クラス・スキームのしきい値と比較して、どのバッテリー電力クラスが正しいかを決定することができる。他のバッテリー電力クラス・スキームは、上記の「区分的」バッテリー電力クラス方式の代わりに、高電力設定(例:50%以上)と低電力設定(例:50%未満)とを有する2レベルバッテリ電力クラス・スキーム、または絶対バッテリー電力を報告する無制限レベルのバッテリー電力クラス・スキームな(パーセンテージまたはワット時などとして表現される)などの、より多いまたはより少ないバッテリー電力クラスおよび異なる閾値を用いて同様に定義され得る。
図33に示されるように、コントローラ1610は、その後、3304において、例えば制御メッセージとして、ネットワーク・アクセス・ノード2002にバッテリー電力クラスを報告することができる。制御モジュール2610は、ネットワーク・アクセス・ノード2002でバッテリー電力クラス報告を受信することができる。その後、制御モジュール2610は、3306において、報告されたバッテリー電力クラスに応じて、端末装置1502に対するスケジューリング設定を選択するように進んでもよい。前述のように、かかるスケジューリング設定は、端末装置1502が、非活動期間中に特定のハードウェア・コンポーネントを選択的に不作動にすることを可能にするように設計されてもよい。3304において端子装置によって報告されるバッテリー電力クラスは、現在のバッテリー電力レベルを示すので、制御モジュール2610は、低バッテリー電力クラス(例えば、先に紹介した例示的な第3またはさらなるバッテリー電力クラス)に対してより高いエネルギー節約を可能にするプロセス3306内のスケジューリング設定を選択してもよい。このような電力効率の良いスケジューリング設定はまた、僅かな性能劣化をもたらす可能性があるので、例示的な態様の制御モジュール2610では、高バッテリー電力クラスに対して、かかるバッテリー電力クラスを選択し得ない。従って、制御モジュール2610は、報告されたバッテリー電力クラスに基づいて、端末装置1502のスケジューリング設定を選択してもよい。
制御モジュール2610は、スケジューリング設定を、端末装置に様々なレベルのエネルギー節約をそれぞれ提供し得る所定の複数のスケジューリング設定から選択してもよい。図32の設定において、スケジューリング設定は、端末装置1502が、制御チャネルサ検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206のうちの一つ以上を、長期間にわたって(for extended periods of time)不作動化することを可能にし得る。従って、制御モジュール2610は、物理層処理モジュール1608のモジュール化されたモジュールの非活動時間に基づいて、その中から様々なレベルのエネルギー節約を提供するように予め定義された複数の異なるスケジューリング設定を有してもよい。
例えば、例示的なLTE設定において、PHYコントローラ3208は、各ダウンリンク・サブフレームの制御領域(図17に関して上述したように、例えば、RNTIを用いて端末装置1502に宛てられたDCIメッセージ)において、端末装置1502に宛てられた制御メッセージを検索するために、制御チャネルサ検索モジュール3202を利用することができる。3GPPによって規定されるように、制御領域内に、各々が制御メッセージ、例えば「PDCCH候補」を含むことができる、重複するREグループの大きな集合があり得る。従って、制御チャネル検索モジュール3202は、端末装置1502に宛てられた制御メッセージを識別するために、これらのPDCCH候補をデコードし、チェックすることができる。この制御チャネル検索手順は、処理リソースを必要とすることがあり、各ダウンリンク・サブフレームの制御領域が探索され得ることを考えると、バッテリー電力ペナルティを有し得る。
従って、端末装置1502が3304において低バッテリー電力クラスを報告する場合、制御モジュール2610は、制御チャネル探索モジュール3202がアクティブである必要がある時間量を短縮するスケジューリング設定を選択してもよい。具体的には、制御モジュール2610は、3306において、端末装置1502に宛てられた制御メッセージが、各サブフレームに対して制御領域内の同じ位置(例えば、同じPDCCH候補)を維持するスケジューリング設定を選択してもよい。従って、各制御メッセージ候補の位置をチェックするのとは対照的に、PHYコントローラ3208は、ただ、専用の制御メッセージ位置(例えば、端末装置1502専用のPDCCH候補に割り当てられたRE)を検索するように制御チャネル検索モジュール3202に指示することができる。従って、PHYコントローラ3208は、各ダウンリンク・サブフレームに対する専用制御メッセージ位置をデコードするために短縮された期間にしか、制御チャネルサーチモジュール3202を作動化する必要がなく、他の時間の間は制御チャネル検索モジュール3202を不作動化してバッテリー電力を節約することができる。単一の専用制御メッセージ位置を利用する代わりに、制御モジュール2610は、3306において、端末装置1502に宛てられた制御メッセージが制御領域の候補制御メッセージ位置の縮小されたサブセットに配置されるスケジューリング設定を選択する。(制御モジュール2610がネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる全ての端末装置に対する制御メッセージを制御領域に適合させる必要があり得るので)制御チャネル検索モジュール3202がデコーディングのためにアクティブである必要がある時間を依然として減少させつつ、制御メッセージの送信において制御モジュール2610により大きい柔軟性が提供され得る。さらに、または、あるいは、制御モジュール2610は、一時的固定制御メッセージ候補位置スキームを使用するスケジューリング設定を選択してもよく、ここで、端末装置1502に宛てられた制御メッセージは、所定数のサブフレームに対して固定制御メッセージ位置に留まる。同様に、制御チャネルサーチモジュール3202が、他の全てのサブフレームに対する固定制御メッセージ位置を維持しながら、完全制御メッセージ検索を周期的に実行するだけでよいため、制御チャネルサーチモジュール3202がアクティブである必要がある時間を短縮することができる。
固定/縮小制御メッセージ候補位置スキーム(the fixed/reduced control message candidate location scheme)に加えてまたは代えて、3304において、端末装置1502がバッテリー電力の低いクラスを報告する場合、制御モジュール2610は、チャネル測定モジュール3204がアクティブである必要がある時間を短縮するスケジューリング設定を選択してもよい。特に、制御モジュール2610は、端末装置1502がネットワーク・アクセス・ノード2002に対してチャネル測定を実行し報告する必要がない、3306のスケジューリング設定を選択してもよい。例えば、LTE設定において端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって送信されたダウンリンク参照信号(例えば、CRS信号)について無線チャネル測定を周期的に実行する必要があり得、これを、PHYコントローラ3208はチャネル測定モジュール3204で実行し得る。その後、PHYコントローラ3208は、これらの無線チャネル測定値をネットワーク・アクセス・ノード2002に報告する(例えば、適切なダウンリンク変調コーディング・スキームを決定する(MCS)ために評価するためのネットワーク・アクセス・ノード2002に対して)か、またはダウンリンク・デコーディングを補助するために無線チャネル測定値を利用する(例えば、チャネル・イコライゼーションのために)。
かかる無線チャネル測定を実施することは、必然的にチャネル測定モジュール3204で電力を消費し、その結果、制御モジュール2610は、3306において、無線チャネル測定をスキップするか、または無線チャネル測定をあまり頻繁に行わないように端末装置1502に指示するスケジューリング設定を選択することができる。どちらの場合も、チャネル測定モジュール3204の必要な動作時間が少なくなるため、PHYコントローラ3208は、スケジューリング設定に従って無線チャネル測定を実行しなければならない場合を除き、チャネル測定モジュール3204を非作動化することによってバッテリー電力を節約することができる。
固定/縮小制御メッセージ候補位置スキームおよびチャネル測定非作動化スキームに加えてまたは代えて、端末装置1502が3304にバッテリー電力の低いクラスを報告する場合、制御モジュール2610は、ビーム追跡モジュール3206がアクティブである必要がある時間を短縮するスケジューリング設定を選択してもよい。PHYコントローラ3208は、アンテナビームステアリング構成を追跡するためにビーム追跡モジュール3206を利用することができ、アンテナビームステアリング構成は、mmWaveなどの高度な無線アクセス技術および他の「5G」無線アクセス技術で使用することができる。かかる技術は非常に高いキャリア周波数を利用するため、経路損失(path loss)が問題となり得る。従って、多くのかかる無線アクセス技術は、アンテナ利得で経路損失に対向するために、高感度ビームステアリング・システムを採用することができる。従って、例示的な態様によれば、PHYコントローラ3208は、受信信号を処理して、ビームステアリング方向を決定するために、ビームトラッキングモジュール3206を使用することができ、これは、送信ビームの変化またはブロックを監視するために一定のトラッキングを必要とすることがある。従って、ビーム追跡モジュール3206によって実行される追跡処理は、計算的に集中的であるのに加えて、頻繁であることがあり(例えば、時間的に頻繁に起こる)、従って、高いバッテリ電力ペナルティを有してもよい。従って、制御モジュール2610は、3306において、ビーム追跡を無効にするか、またはビーム追跡をあまり頻繁に行わないように端末装置1502に指示する、スケジューリング設定を選択してもよい。その結果、PHYコントローラ3208は、ビーム追跡モジュール3206をより頻繁に非作動化し、従って電力を節約することができる。
従って、固定/縮小制御メッセージ候補位置スキーム、チャネル測定不作動化スキーム、および縮小ビーム追跡スキームの各々は、物理層処理モジュール1608が、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206のうちの一つ以上を、より頻繁な時間で不作動化することによって電力を節約することができる。制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206が「モジュール化」されている、例えば、独立して不作動化する能力で物理的に別々に実現されていると仮定すると、PHYコントローラ3208は、様々なスケジューリング設定によって提供されるように、それぞれの非アクティブ期間中に、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビームトラッキングモジュール3206のそれぞれにおいて非アクティブ化(または低電力またはスリープ状態をトリガー)することができる。低電力状態またはスリープ状態の不作動化またはトリガーは、チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206の各々において行われてもよく、または一つ以上のモジュールにおいて選択的に行われてもよい。
制御モジュール2610に利用可能なスケジューリング設定は、さらに、端末装置1502においてモジュール化されたハードウェア設計に直接関係しない特徴を含んでもよい。例えば、特定のスケジューリング設定は、固定MCSおよび/またはデータチャネル位置(例えば、PDSCH)を利用してもよい。かかるスケジューリング設定を所与とすると、物理層処理モジュール1608は、そのような固定スケジューリングの結果として電力を節約することができる。さらに、または、あるいは、特定のスケジューリング設定は、アップリンク・データ伝送のためのリソース割り当てが端末装置1502に対して保証される場合、固定および保証アップリンク・グラントを提供することができる。従って、スケジューリング要求を介してアップリンク送信を実行する許可をウェイクアップして要求する代わりに、端末装置1502は、代わりに、アップリンク送信を実行するために保証されたアップリンク認可リソース割り当てを利用するためにウェイクアップして直接進むことができる。
さらに、または、あるいは、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、選択されたスケジューリング設定のコンポーネントとして「データ・キューイング」スキームを採用してもよい。例えば、3304において、端末装置1502が低バッテリー電力のクラスを報告する場合、制御モジュール2610は、3306において、ネットワーク・アクセス・ノード2002で端末装置1502を意図するダウンリンク・データを「キュー」するスケジューリング設定を選択してもよい。従って、ダウンリンク・データが、端末装置1502に宛てられるコア・ネットワークからネットワーク・アクセス・ノード2002に到着すると(例えば、アプリケーション・データ)、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、端末装置1502が現在アイドル状態かアクティブ状態にあるかをチェックすることができる。端末装置1502がアクティブ状態である場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、データを送信するために進行し得る。逆に、端末装置1502がアイドル状態にある場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、慣例に従ってページング・メッセージを端末装置1502に提供することを控えることができる;代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、データをキューイング(例えば、一時的にデータを記憶する)し、端末装置1502が後に日(例えば、音声またはデータ接続がユーザーによってトリガーされる時)にアクティブ状態に入るまで待機することができる。端末装置1502がアクティブ状態に入ると、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、待機データを送信することができる。このことは、端末装置1502が、複数の別々の時間とは対照的に、端末装置1502が単一時間にアクティブ状態に入ることを有することによって、電力を節約することを可能にし得る。
3306における選択のために制御モジュール2610に利用可能な所定の複数のスケジューリング設定は、特に、固定/縮小制御メッセージ候補位置スキーム、チャネル測定不作動化スキーム、および端末装置が電力を節約するためにモジュール化されたハードウェア設計を利用することを可能にし得る縮小ビームトラッキングスキームのようなスケジューリング設定を含む、上述の任意の一つ以上のフィーチャを含み得る。前述のように、予め定義された複数のスケジューリング設定は、電力効率レベルを変化させるように設計された個々のスケジューリング設定を含んでもよい。例えば、特定のスケジューリング設定は、上述のフィーチャの多くを組み込むことによって、他のスケジューリング設定(あるパフォーマンスコストを伴うことがある)よりも大きな電力効率を提供し得る。予め定義された複数のスケジューリング設定は容易に構成可能であり得るが、予め定義された複数のスケジューリング設定の全集合は、端末装置1502およびネットワーク・アクセス・ノード2002の両方において既知であってもよい。
従って、3304において端末装置1502によって報告されるバッテリー電力クラスに基づいて、3306において制御モジュール2610は所定の複数のスケジューリング設定からスケジューリング設定を選択してもよい。制御モジュール2610は、予め定義されたマッピング・スキームを利用することができ、ここで、各バッテリー電力クラスは、特定のスケジューリング設定にマッピングすることができる。制御モジュール2610は、3306において、さらに、現在のセル負荷および/または現在の無線コンディションなど、スケジューリング設定を選択する際のバッテリー電力クラス以外のファクタを考慮するように構成されてもよい。
3306においてスケジューリング設定を選択した後、制御モジュール2610は、3308において、選択されたスケジューリング設定を、例えば制御メッセージとして、端末装置1502に送信することができる。その後、端末装置1502は、3310において選択されたスケジューリング設定を適用してもよい(ここで、コントローラ1610は、上位層スケジューリングに関与してもよく、PHYコントローラ3208は、物理層タスクに関与してもよい)。従って、選択されたスケジューリング設定PHYコントローラ3208を所与とすると、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206を、それぞれの非活動期間中に不作動にすることによって、選択されたスケジューリング設定に従って、制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206を制御することができる。例えば、PHYコントローラ3208は、選択されたスケジューリング設定の固定/縮小制御メッセージ候補位置スキームに関連する非活動の期間に従って、制御チャネル検索モジュール3202を不作動にし、(該当する場合)選択されたスケジューリング設定のチャネル測定非アクティブ化スキームに関連する非アクティブの期間に従って、チャネル測定モジュール3204を不作動にし、(該当する場合)選択されたスケジューリング設定の縮小ビーム追跡スキームに関連する非アクティブの期間に従って、ビーム追跡モジュール3206を不作動にすることができる。PHYコントローラ1608は、選択されたスケジューリング設定(該当する場合)に従って、固定MCSおよび/またはリソース割り当て(アップリンクまたはダウンリンク)によって電力節約をさらに実現することができる。従って、端末装置1502は、3310において、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供される選択されたスケジューリング設定の結果として、電力を節約することができる。
図34は、本開示の態様による通信モジュール構成を動作させる方法3400を示す。
図34に示すように、方法3400は、第1の通信処理タスク(3410)を実行するために第1の通信モジュールが使用されていない場合に、第1の通信モジュールで第1の通信処理タスクを実行し、第1の通信スケジュールに従って第1の通信モジュールを無効にすることを含む。第2の通信処理タスクは、第2の通信処理タスク(3420)を実行するために第2の通信モジュールを使用しない場合、第2の通信スケジュールに従って第2の通信モジュールで実行され、第2の通信モジュールは一時的に無効となる。電力レベルは無線アクセス・ネットワークに報告され、電力レベルに応じて省電力通信スケジュールを受信する。省電力通信スケジュールは、第1の通信処理タスクおよび第2の通信処理タスクのスケジューリング要件(3430)と、第1の通信処理タスクのスケジューリング要件に従って第1の通信モジュールを無効にすることと、第2の通信処理タスクのスケジューリング要件に従って第2の通信モジュールを無効にすること(3440)とを含むことができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002などのネットワーク・アクセス・ノードとの協働は、報告されたバッテリー電力に基づいてスケジューリング設定を選択するために頼られることができる。従って、所定の複数のスケジューリング設定は、端末装置、特に端末装置1502のようなモジュール化されたハードウェア設計を有する端末装置が、電力を節約するためにハードウェア・コンポーネントを選択的に不作動化することを可能にする種々の異なるスケジューリング設定を含んでもよい。上述の例は、PHY層コンポーネントとして含まれる特定のハードウェア・コンポーネント(制御チャネル検索モジュール3202、チャネル測定モジュール3204、およびビーム追跡モジュール3206)を明示的に参照するが、PHY層モジュールおよび非PHY層モジュールの両方を含む他のタイプのモジュールは、類似の方法で、例えば、電力を節約するために、特殊なスケジューリング設定に従って非アクティブ期間中に非活動にすることによって採用されてもよい。例えば、これらの態様を適用することができる他のタイプのモジュールには、スリープ/ウェイク・スケジュールおよび/または周波数スケーリング(他のモジュールも使用することができる)で構成することができるプロセッサが含まれる。
2.4 電力効率#4
本開示のさらなる態様によれば、端末装置は、バッテリー電力レベルおよび無線コンディションを含む端末装置の現在の動作コンディションに基づいてダウンリンクおよびアップリンク処理を適合させることができる。例えば、端末装置は、強い無線条件および/または低いバッテリー電力レベルが観測される場合、ダウンリンク方向において低複雑度復調および受信器アルゴリズムを使用することができる。さらに、端末装置は、強い無線コンディションおよび/または低いバッテリー電力レベルが観察される場合、閉ループ電力制御、送信電力を調整し、および/またはRFオーバーサンプリング・レートを無効にすることによって、アップリンク処理を修正することができる。さらに、端末装置は、低バッテリー電力および/または強い無線コンディションが観察される場合、電力消費をさらに低減するために、動的電圧および周波数スケーリングを使用することができる。これらの態様は、例えば、無線コンディションまたはバッテリー電力レベルに応じて、可変複雑性復調および受信器アルゴリズムを採用する共通チャネルなどの共通チャネル態様と共に使用されてもよい。
図35は、本開示の態様のいくつかの態様による端末装置1502の例示的な内部アーキテクチャーを示す。図35に示されるように、端末装置1502は、アンテナ1602、第1の受信器3502、第2の受信器3504、第3の受信器3506、無線コンディション・モジュール3508、制御モジュール3510、電力消費モジュール3512、電源1618、他のモジュール3514、アプリケーション・プロセッサ3516、ネットワーク・モジュール3518、および他のモジュール3520を含むことができる。図35に示されるように、第1の受信器3502、第2の受信器3504、第3の受信器3506、無線条件モジュール3508、制御モジュール3510、および電力消費モジュール3512は、端末装置1502のRFトランシーバ1604および/またはベースバンド・モデム1606の一部として含まれてもよく、一方、他のモジュール3514、アプリケーション・プロセッサ3516、ネットワーク・モジュール3518、および他のモジュール3520は、端末装置1502のデータ・ソース1612および/またはデータ・シンク1616の一部として含まれてもよい。
受信器3502、3504、および3506は、端末装置1502に関して前述したように、アンテナ・システム1602によって提供される無線信号に対してダウンリンク処理を実行することができる。いくつかの態様において、受信器3502、3504、および3506の各々は、物理的に別個の受信器構造(例えば、各々が異なるハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントとして実装される構造的に別個の受信器インスタンス)であってもよく、または一つ以上の単一の受信器構造の異なる構成であってもよい。例えば、いくつかの態様において、受信器3502、3504、および3506の各々は、別個のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネント(例えば、物理的に異なる)として実装されてもよく、または同じハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントの異なる構成(例えば、単一の受信器構造の異なる構成)であってもよい。いずれにせよ、受信器3502、3504、3506の各々によって行われる受信処理は、異なってもよい。例えば、受信器3502、3504、および3506の各々は、異なる受信器アルゴリズム、ハードウェア・コンポーネント、ソフトウェア制御などを利用することができる。従って、受信器3502、3504、および3506は、それぞれ、異なる受信パフォーマンスおよび異なる電力消費を有してもよい。一般に、より高性能の受信器は、より高い電力消費を生じる。例えば、受信器3502はイコライザを利用することができ、受信器3504はレーキ受信器を利用することができ;従って、受信器3502は、より良いパフォーマンスおよび受信器3504より高い電力消費を有することができる。さらに、または、あるいは、受信器3504は、電力消費を増加させながら受信器3504の復調パフォーマンスを改善し得る球形復号器を利用し得る。受信器3502、3504、および3506の各々は、異なるデコーダ、異なるイコライザ、異なるフィルタ長(例えば、有限インパルス応答(FIR)フィルタ・タップ)、異なるチャネル推定技術、異なる干渉キャンセル技術、異なるノイズ・キャンセル技術、異なる処理ビット幅、異なるクロック周波数、異なるコンポーネント電圧、異なるパケット組み合わせ技術、異なるアルゴリズム反復数、コンポーネント内またはコンポーネント間の異なる反復技術の異なる使用などの、かかる同様の、パフォーマンスおよび電力消費のレベルを変化させる差異を有してもよい。アンテナ・システム1602は、図35において別個に分離して描かれているが、いくつかの態様では、受信器3502、3504、および3506は、異なるアンテナ数、異なるビーム形成設定、異なるビームステアリング設定、異なるアンテナ感度、異なるヌルステアリング設定(例えば、干渉器に基づくヌル位置決め)など、異なるアンテナ構成をさらに利用することができる。かかるファクタの受信器3502、3504、および3506の各々に対する特定の構成は、関連するパフォーマンスおよび電力消費レベルと共に、予め定義されてもよい。受信器3502、3504、および3506の各々は、種々の異なるアンテナ(アンテナ・システム1602)、RF(RFトランシーバ1604)、物理層(物理層処理モジュール1608)、および/またはプロトコル・スタック(コントローラ1610)コンポーネントとして実装されてもよく、従って、RF、PHY、および/またはプロトコル・スタック・レベルのいずれかにおける受信処理に関係してもよい。
制御モジュール3510は、アンテナ・システム1602によって提供される信号の受信処理に利用するために、受信器3502、3504、および3506のうちのいずれかを(コア間メッセージ(inter-core messages )または制御信号であり得る、図35に示される制御モジュール出力ラインを介して)選択することを担当し得る。従って、選択された受信器は、結果として得られるダウンリンク・データを生成するためにそれぞれの受信処理を実行することができる。制御モジュール3510は、受信器選択のための制御ロジックを規定するプログラム・コードを実行するように構成されたコントローラであってもよく、コントローラ1610のソフトウェア・コンポーネント、物理層処理モジュール1608の物理層制御モジュールのソフトウェア・コンポーネント、または端末装置1502の別個のソフトウェア・コンポーネントとして含まれてもよい。
制御モジュール3510は、現在の無線コンディションおよび現在の電力レベルに基づいて受信器を選択するように構成されてもよい。例えば、制御モジュール3510は、強力な無線コンディションにおいて、強力な無線消費が高パフォーマンスを要求しない可能性があるため、低電力受信器(低性能を有してもよい)を選択するように構成されてもよい。逆に、制御モジュール3510は、十分な受信品質を生み出すために、弱い(poor)無線コンディションにおいて、高性能受信器を選択するように構成されてもよい。さらに、制御モジュール3510は、電源1618が低バッテリー電力レベルを有する場合、低電力受信器を選択するように構成されてもよい。
図35に示されるように、制御モジュール3510は、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512から入力を受信することができ、これらは、それぞれ、現在の無線コンディションおよび電力消費を監視するように構成されてもよく、従って、制御モジュール3510に現在の無線および電力状態を提供してもよい。従って、無線コンディション・モジュール3508は、受信器3502、3504、および3506からの出力を(図34に示される無線コンディション入力ラインを介して)監視することができ、出力は、無線測定(例えば、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)、チャネル・パラメータ(例えば、ドップラー拡散、遅延拡散など)、誤りメトリック(例えば、巡回冗長チェック(CRC)、ブロック/ビット誤り率、平均ソフトビット大きさなど)、再送信レートなどの、受信器3502、3504、および3506によって提供される、無線コンディションを示すパラメータを報告し得る。無線コンディション・モジュール3508は、かかるパラメータを評価し、端末装置1502の現在の無線コンディションを指定する制御モジュール3510に無線コンディション表示を提供し、それによって、制御モジュール3510は、現在の無線コンディションに基づいて受信器を選択することを可能にする。
同様に、電力消費モジュール3512は、受信器3502、3504、および3506からの出力を(図34に示される電力消費入力線を介して)監視し、電力消費データを制御モジュール3510に報告することができ、これは、受信器3502、3504、および3506の現在の電力消費を示すことができる。電源1618はまた、電力消費データおよび現在のバッテリー電力レベル・データのうちの少なくとも一つを電力消費モジュール3512に提供してもよく、これは、端末装置1502の全体的な電力消費および残りのバッテリー電力レベルを示してもよい。その後、電力消費モジュール3512は、このようなデータを評価し、例えば、端末装置1502の現在の電力消費および現在のバッテリー電力レベルの両方を指定する電力状態表示を制御モジュール3510に提供し、それによって、制御モジュール3510が、端末装置1502の現在の電力状態に基づいて受信器を選択することを可能にする。いくつかの態様において、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512は、受信器3502、3504、および3506から入力を受信し、その入力を評価して、指示データを制御モジュール3510に提供するように構成されたプロセッサなどのソフトウェア構成要素として実装されてもよい。無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512は、一緒に(例えば共通プロセッサにおいて、例えば、制御モジュール3510と同じプロセッサであってもよい)または別々に実装されてもよい。
図35に示されるように、制御モジュール3510は、例えば、他のモジュール3514、アプリケーション・プロセッサ3516、ネットワーク・モジュール3518、および他のモジュール3520などを含むデータ・ソース1612/データ・シンク1616からの入力を受信することもできる。かかる入力データは、現在アプリケーション・プロセッサ3516上で実行されているアプリケーションに関連するデータ、アプリケーション・プロセッサ3516を介して提供されるユーザー電力制御コマンド、熱検出モジュール(例えば、他のモジュール3514または他のモジュール3520によって提供される)による温度または熱測定、位置、および/または速度情報(例えば、他のモジュール3514または他のモジュール3520によって提供される)、ネットワーク・モジュール3518によって提供されるネットワークデータなどを含み得る。制御モジュール3510はまた、受信器選択プロセスにおいてこのような入力データを考慮するように構成されてもよい。例えば、高温または高熱の測定は、より低い電力の受信器の選択を促す一方、高移動度(速度および/または位置変化によって示される)は、より高いパフォーマンスの受信器の選択を促し得る。いくつかの態様において、制御モジュール3510は、選択プロセスの一部として条件を定期的に分析することができる。評価期間は変化することができ、受信チェーンの異なる部分で異なってもよい。例えば、内部受信器は、独立した外部受信器コンポーネントよりも、より頻繁に評価/スイッチすることができる。例示的なLTE設定において、評価期間は、例えば、1ms(例えば、一つのダウンリンクTTI)または0.5ms(例えば、一つのスロット)であり得る。1msの長さを有するフレームは、評価期間にもなり得る。いくつかの態様では、LTEのTDDにおけるギャップは、10msに1または2回起こり得るが、評価期間としても役立つことがある。いくつかの態様では、秒または分オーダーでずっと長い間隔が存在し得る。例えば、アイドル状態の無線状態(例えば、ページング時)では、受信器は、例えば1.28秒毎にページングサイクルに対して短時間のみアクティブである。従って、制御モジュール3510は、例えば、受信器がオンである場合にのみ、このグリッドに従って評価を実行することができる。いくつかの態様では、評価は、移動平均に基づいてもよく、その結果、決定は、単一の評価間隔のみならず、多くの過去の評価間隔に基づく。
従って、制御モジュール3510は、無線コンディション(無線コンディション・モジュール3508によって報告される)、電力情報(電力消費モジュール3512によって提供される)、および他の種々のファクタ(他のモジュール3514、アプリケーション・プロセッサ3516、ネットワーク・モジュール3518、および他のモジュール3520によって提供される)に基づいて、受信処理に利用するために、受信器3502、3504、および3506のうちの一つを選択するように構成されてもよい。前述のように、受信器3502、3504、および3506は、異なるデコーダ、異なるイコライザ、異なるフィルタ長、異なるチャネル推定技術、異なる干渉キャンセル技術、異なる雑音キャンセル技術、異なる処理ビット幅、異なるクロック周波数、異なるコンポーネント電圧、異なるパケット結合技術、異なるアルゴリズム反復数、コンポーネント内またはコンポーネント間での反復技術の異なる使用、異なるアンテナ数、異なるビーム形成設定、異なるビームステアリング設定、異なるアンテナ感度、異なるヌルステアリング設定などに従って、(異なるハードウェア構成またはソフトウェア構成で)事前設定されることができ、従って、それぞれの構成に従って異なるパフォーマンスおよび電力消費レベルを提供することができる。このようなファクタの任意の組み合わせが、受信器3502、3504、および3506の各々について事前構成に到達するために設計者に利用可能であることが理解される。さらに、図35は3つの受信器を示しているが、これは例示的なものであり、事前設定された受信器の数は任意の数に拡張可能であり得る。
その後、制御モジュール3510は、例えば、無線コンディション状態、電力消費状態、および受信器3502、3504、および3506の各々の電力消費および性能特性に基づいて、受信器3502、3504、および3506のうちの一つを選択することができる。選択ロジックは、例えば、電力消費モジュール3512によって提供される電力消費レベル(例えば、定量電力レベルおよび/または現在の電力消費レベル)に従った第1の次元と、無線コンディション・モジュール3508によって提供される無線コンディション・レベル(例えば定量的無線コンディション・レベル)に従った第2の次元とを有留守ルックアプテーブルなどを用いて予め定義されていてもよく、ルックアップテーブルの各エントリーが受信器3502、3504、または3506の受信器選択を与える。その後、制御モジュール3510は、電力消費レベルと無線コンディション・レベルの両方をルックアップテーブルに入力し、結果として得られるエントリーに対応する受信器を選択する受信器を選択する受信器としてもよい。かかる予め定義されたルックアップテーブルスキームは、例えば、現在の電力消費、現在のバッテリー電力レベル、無線測定(例えば、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、等)、チャネル・パラメータ(例えば、ドップラー拡散、遅延拡散等)、誤りメトリック(例えば、巡回冗長チェック(CRC)レート、ブロック/ビット誤り率、平均ソフトビット大きさ等)、再送信レート等のうちのいずれか一つ以上を、ルックアップテーブルの次元として使用して、任意の数の次元に拡張することができ、各エントリーは、選択された受信器として利用する受信器を識別する。予め定義されたルックアップテーブルの特性に応じて、制御モジュール3510は、選択された受信器として使用する受信器3502、3504、および3506のうちの一つを識別するために、現在のデータをルックアップテーブルに入力することができる。完全に予め定義されたルックアップテーブルの代わりに、制御モジュール3510は、例えば、連続電力ロギングに基づいて、ランタイム中にルックアップテーブルを更新することができる。かかる詳細に関係なく、制御モジュール3510は、選択された受信器として使用する受信器3502、3504、および3506のうちのどれを識別するために、特定の無線コンディションおよび/または電力パラメータをルックアップテーブルに入力することができる。制御モジュール3510は、ルックアップテーブルをローカルに、または制御モジュール3510によってアクセス可能な別の場所に格納することができる。
受信器選択ロジックは柔軟で設計上考慮することができるが、一般性を失うことなく、制御モジュール3510は、無線コンディションが弱いシナリオで高性能受信器を利用し、低電力シナリオで低電力受信器を利用することを主に目的とする。例えば、無線コンディション・モジュール3508が、無線コンディションが弱いことを示す場合、制御モジュール3510は、図35に示される制御モジュール出力ラインを介して受信器3502、3504、および3506のうちから高性能受信器を選択するように構成されてもよい(例えば、ルックアップテーブルは、弱い無線コンディション入力のための高性能受信器選択を出力するように構成される)。同様に、電力消費モジュール3512が、バッテリー電力が低いことを示すか、または現在の電力消費が高いことを示す場合、制御モジュール3510は、制御モジュール出力ラインを介して受信器3502、3504、および3506のうちから低電力受信器を選択するように構成されてもよい(例えば、ルックアップテーブルは、低バッテリー電力および/または高電力消費入力のための低電力受信器選択を出力するように構成される)。
いくつかの態様では、制御モジュール3510は、無線コンディションが弱いおよび/または受信器が低電力であるような最悪の場合のシナリオで受信器選択を実行することができる。最悪の場合のシナリオは、ルックアップテーブルにリストアップすることもでき、最悪の場合のシナリオに合わせて調整された特定の受信器選択を有することができる。いくつかの態様では、トラフィック・タイプ(例えば、音声通話中には、受信器選択戦略は通話を存続させることが可能であり、一方、データのみのシナリオでは、低減されたデータ・レートが許容可能である)または位置/「社会的」情報(例えば、充電可能性へのちかさ)などのように、受信器選択における追加のパラメータを検討するためのさらなるプロセスもまた存在し得る。これらのパラメータは、ルックアップテーブルへの入力として定義されてもよく、制御モジュール3510は、従って、最悪の場合のシナリオの間の入力として、これらのパラメータを使用してルックアップテーブルから受信器選択出力を取得してもよい。
いくつかの態様において、制御モジュール3510による受信器選択におけるバッテリー寿命またはパフォーマンスに対する優先度付けは、さらに関連する用途に依存し得る。例えば、音声通信を行う場合、パフォーマンスがより重要になる場合がある。従って、制御モジュール3510は、音声通信を実行する際に、パフォーマンスをより高い優先度に置くことができる。ダウンロード(非リアルタイム)を行う場合、バッテリーの寿命がより重要になる場合がある。その結果、制御モジュール3510は、ダウンロードを実行する際、バッテリー寿命をより高い優先度に置くことができる。
制御モジュール3510は、受信器選択において他の戦略を追加的または代替的に採用することができる。例えば、いくつかの態様では、制御モジュール3510は、たとえば、保留中のダウンリンク・データを可能な限り迅速にダウンロードするために高パフォーマンス受信器を選択することによって、総電力消費量を最小限に抑えることができる。あるいは、高性能受信器によって提供されるパフォーマンス・エンハンスメントが現在の無線コンディションを考慮して保証されない場合、制御モジュール3510は、より低い電力消費でより低いパフォーマンス受信器を利用することができる。さらに、種々の態様において、端子装置1502の構成は、動的電力または漏れ電力のいずれかにより敏感であり得、動的電力に敏感な端子装置は、長時間にわたって広がる軽い処理を行う場合により効率的であり得、漏れ電力に敏感な端子装置は、短時間および短期間にわたって重い処理を行う場合により電力効率的であり得る。従って、制御モジュール3510は、高パフォーマンス受信器を選択して漏れ感受性の場合(in the leakage-sensitive case)にデータを迅速にダウンロードするように、または低パフォーマンス受信器を選択して動的感受性の場合(in the dynamic-sensitive case)にデータを徐々にダウンロードするように構成してもよい。
さらに、または、あるいは、いくつかの態様では、制御モジュール3510(または別の専用制御モジュール)は、無線および/または電力条件に基づく送信機選択を同様に使用することができる。図36は、いくつかの態様に従った送信器3602、3604、および3606を有する端末装置1502の内部構成を示す。図35および36には別々に示されているが、いくつかの態様では、端末装置1502は、受信器3502、3504、および3506と、送信機3602、3604、および3606との両方を含んでもよく、受信器および送信機選択スキームの両方を利用してもよい。送信器3602、3604、および3606は、端子装置1502に関して述べられたように、コントローラ1610(図36には示されていない)によって提供されるアップリンク・データに対してアップリンク処理を実行することができる。同様に、受信器3502、3504、および3506に関して説明したように、送信器3602、3604、および3606の各々は、物理的に別個の送信器構造(例えば、構造的に別個の送信器インスタンス)であってもよく、または1つ以上の単一送信器構造の異なる構成であってもよい。例えば、いくつかの態様において、送信器3602、3604、および3606の各々は、別個のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネント(例えば、物理的に異なる)として実装されてもよく、または同じハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントの異なる構成(例えば、単一の受信器構造の異なる構成)であってもよい。いずれにしても、送信器3602、3604、および3606の各々によって実行される送信処理は異なってもよい。例えば、送信器3602、3604、および3606の各々は、異なる送信機アルゴリズム、ハードウェア・コンポーネント、ソフトウェア制御などを利用することができる。アンテナ・システム1602は、図36において別々に分離して示されるが、送信器3602、3604、および3606は、異なるアンテナ数、異なるビーム形成設定、異なるビームステアリング設定、異なるアンテナ感度などの、異なるアンテナ構成をさらに利用することができる。
従って、送信器3602、3604、および3606の各々は、異なるRFオーバーサンプリング・レート、異なる送信電力、異なる電力制御(例えば、閉ループ電力制御対開ループ電力制御)、異なるアンテナ数、異なるビーム形成設定、異なるビームステアリング設定、異なるアンテナ感度などに起因する異なるパフォーマンスおよび電力消費レベルを有し得る。送信器3602、3604、および3606に対するかかるファクタの特定の構成は、関連するパフォーマンスおよび電力消費レベルと共に、事前に定義されてもよい。いくつかの態様において、送信器3602、3604、および3606の各々は、種々の異なるアンテナ(アンテナ・システム1602)、RF(RFトランシーバ1604)、物理層(物理層処理モジュール1608)、および/またはプロトコル・スタック(コントローラ1610)コンポーネントとして実装されてもよく、従って、RF、PHY、および/またはプロトコル・スタック・レベルのいずれかにおける受信処理に関係してもよい。
受信器選択の場合と同様に、制御モジュール3510は、アンテナ1602に供給される信号の送信処理に利用する送信器3602、3604、および3606のいずれかを選択するように構成されてもよい。従って、制御モジュール3510は、送信器3602、3604および3606のパフォーマンスおよび電力消費特性に基づいて送信器3602、3604および3606のうちの一つを選択するために、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512によって提供される無線コンディションおよび電力状態データを評価するように構成されてもよい。上述のように、送信器3602、3604、および3606は、異なるRFオーバーサンプリング・レート、異なる送信電力、異なる電力制御(例えば、閉ループ電力制御対開ループ電力制御)、異なるアンテナ数、異なるビーム形成設定、異なるビームステアリング設定、異なるアンテナ感度などを有し得る。従って、高RFオーバーサンプリング・レートおよび高送信電力の両方が、より高いパフォーマンスを生み出すことができるが、より高い電力消費を有する。電力制御に関しては、いくつかの態様において、ある送信器は、送信器回路の一部として含まれるアナログコンポーネントである送信フィードバック受信器を利用することができる。送信器は、送信フィードバック受信器を利用して実際の送信電力を監視することができ、従って、送信電力の精度を改善するために、電力制御のための「閉ループ」を形成する。かかる閉ループ電力制御の使用は、より高いパフォーマンスをもたらし得るが、送信フィードバック受信器の動作は、電力消費を増加し得る。従って、閉ループ電力制御は、開ループ電力制御よりも高いパフォーマンスおよび高い電力消費を生じ得る。
従って、制御モジュール3510は、同様に、制御ロジックに基づいて送信器3602、3604、3606のうちの一つを選択するように構成されてもよく、制御ロジックは、例えば、予め定められたまたは適応ルックアップテーブルまたは類似の方の選択ロジックであり得、そこで、制御モジュール3510は、送信器3602、3604、3606、および3606のうちの一つの選択を得るために、現在の電力消費、現在のバッテリー電力レベル、無線測定(例えば、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)、チャネル・パラメータ(例えば、ドップラー拡散、遅延拡散など)、誤りメトリック(例えば、周期冗長チェック(CRC)レート、ブロック/ビット誤り率、平均ビット大きさなど)、再送信レートなどのパラメータを入力することができる。制御モジュール3510はまた、一般に、弱い電波状態の間に高性能送信器を選択し、強い電波状態の間に低性能および低電力送信器を選択し、および、低バッテリー状態の間に低電力送信器を選択するように構成されてもよく、また、送信器選択において動的および漏れ電力感度を考慮するように構成されてもよい。
例えば、例示的なシナリオにおいて、送信器3602は、送信器3604(例えば、誤りベクトル大きさ(EVM)に従って)よりも正確であり得るが、送信機3604よりも高い電力消費を有する。その低いパフォーマンスのため、送信器3604は、同じパフォーマンスを達成するために増加した送信電力を必要とする。しかしながら、低いまたは最小送信電力では、送信器3602上での(over transmitter 3602)、総電力消費に対するかかる送信電力増加の寄与は、送信器3604の使用によって節約される電力より少ない可能性がある。結果として、より低いベース電力消費を有する送信機3604を利用することが節約的(prudent)であり得る。
いくつかの態様において、制御モジュール3510は、トリガー基準に基づいて送信器選択をトリガリングすることができる。トリガリング基準の非限定的な例は、送信電力がある閾値を上回るか下回っていることの検出、実際に使用されている帯域幅がある閾値を上回るか下回っていることを検出すること、測定された誤り率がある閾値を上回るか下回っていることを検出すること、バッテリー電力が閾値を下回っていることを検出すること、電源1618が充電中であることを検出すること、または再送レート(例えば、例示的なLTE設定におけるeNBからUEへのアップリンクHARQレート)が閾値を上回るか下回っていることを検出すること、を含むことができる。制御モジュール3510は、かかるトリガリング基準を監視し、それが満たされると、送信器選択をトリガリングしてもよい。
送信器および受信器の両方の選択は、電力消費に影響を及ぼし、無線条件によって影響を受ける可能性があるため、ある態様では、制御モジュール3510は、送信器および受信器の選択の間、受信器および送信器の両方のパフォーマンスおよび電力消費の要件を考慮するように構成されてもよい。制御モジュール3510は、受信器および送信器の両方の制御を担当する単一の統一制御モジュールとして、または受信器または送信器の選択のうちの一つの制御をそれぞれ担当する2つの別個の制御モジュールとして実装されることができる。
本明細書に記載される受信器および送信器選択スキームは、固定された(fixed)受信器および送信器構成を利用することができ、ここで受信器3502、3504、および3506および送信器3602、3604、および3606の属性または特性(properties)は、例えば別個の構造コンポーネントとしてまたは同じ構造コンポーネントの異なる固定構成として、予め定義されており静的である。あるいは、いくつかの態様において、受信器3502、3504、および3506のうちの一つ以上、および送信器3602、3604、および3606のうちの一つ以上は「構成可能(configurable)」であってもよく、従って、上述のエンハンスメント・フィーチャのうちの、デコーダ、イコライザ、フィルタ長、チャネル推定技術、干渉キャンセル技術、ノイズ・キャンセル技術、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技術、アルゴリズム反復回数、コンポーネント内またはコンポーネント間の反復技術の使用、RFオーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビーム形成設定、ビームステアリング設定、アンテナ感度、ヌルステアリング設定などに関連する、オン/オフ変更され、スイッチングされ、または調整され得る、特定のエンハンスメント・フィーチャを有してもよい。これらのエンハンスメント・フィーチャはパフォーマンスおよび電力消費に影響を及ぼし得るので、制御モジュール3510は、無線コンディションおよび電力状態データに基づいてこれらのエンハンスメント・フィーチャの作動化、不作動化、および交換を監督し得る。
図37および38は、いくつかの態様に従った、端末装置1502の例示的な構成(これらは両方とも、端末装置1502で同時にまたは別々に実装されてもよい)を示す。図37および38に示されるように、受信器3502、3504、および/または3506、および送信器3602、3604、および3606のうちの一つ以上は、エンハンスメント機能を有することができる。具体的には、受信器3504は受信器エンハンスメント機能2.1を有してもよく、受信器3506は受信器エンハンスメント機能3.1および3.2を有してもよく、送信器3604は送信器エンハンスメント機能2.1を有してもよく、送信器3606は送信器エンハンスメント機能3.1および3.2を有してもよい。エンハンスメント機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアエンハンスメント機能であってもよく;例えば、エンハンスメント機能は、特定のソフトウェア・アルゴリズム、特定の専用ハードウェア、または特定の統合ハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントであってもよい。例えば、エンハンスメント機能は、特定のデコーダ(例えば、球形デコーダ)、チャネルプロセッサ(例えば、イコライザ)、干渉キャンセラ(例えば、高度な干渉キャンセラ)、またはデコーダ、イコライザ、フィルタ長、チャネル推定技術、干渉キャンセレーション技術、ノイズキャンセレーション技術、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技術、異なる数のアルゴリズム反復、コンポーネント内またはコンポーネント間の反復技術の異なる使用、RFオーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナの数、ビーム形成設定、ビームステアリング設定、アンテナ感度、ヌルステアリング設定等に関連する任意の他のフィーチャを含むことができる。従って、エンハンスメント機能の各々は、制御モジュール3510によって選択的にオンまたはオフに切り替えることができる「固定」フィーチャであってもよい。
かかるエンハンスメント機能の作動化は、一般に、増加した電力消費のコストにおいてパフォーマンスを改善し得る。従って、制御モジュール3510は、受信器および送信機の固定集合間で選択しなければならない代わりに、パフォーマンスと電力消費との間のバランスをさらに制御するために、任意のエンハンスメント機能を選択的に作動させるオプションを有してもよい。従って、制御モジュール3510は、受信器3502、3504、および/または3506から、特定の受信器を、任意の特定のエンハンスメント機能と共に選択するように制御ロジック(例えば、ルックアップテーブルまたは類似の選択ロジック)で構成されてもよく、同様に、送信器3602、3604、および3606から特定の送信器を任意の特定のエンハンスメント機能と共に選択するように制御ロジックで構成されてもよい。従って、制御モジュール3510は、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512によって報告される現在の無線コンディションおよび電力状態に依存して、パフォーマンスおよび電力消費バランスを制御する上でより大きな柔軟性を与えることができる。
図37および38は、複数の「固定」受信器および送信器を図示しているが、いくつかの態様では、制御モジュール3510は、どのエンハンスメント機能を作動および不作動にするかを決定することによって1つの受信器および/または送信機のみで受信器および送信機の選択を実行できる。例えば、端末装置1502が受信器3506および送信器3606のみを含む場合、制御モジュール3510は、パフォーマンスを高めるか(例えば、電波状態が弱い場合)、または電力消費を低減するか(例えば、電波状態が強いか電池電力が低い場合)を決定するために、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512によって提供される無線コンディションおよび電力状態データを監視することができる。その後、制御モジュール3510は、パフォーマンスを高めるためにエンハンスメント機能を作動させるか、または電力消費を低減するためにエンハンスメント機能を不作動にすることができる。
前述のように、受信器3502、3504、3506および送信器3602、3604、および3606のいくつかの態様において、各々は固定受信器および送信器(任意選択的に固定エンハンスメント機能を有する)であってもよく、従って、各々はアンテナ、RF、PHY、およびプロトコル・スタック・レベルのコンポーネントとして実装されてもよい。従って、個々のコンポーネント(ハードウェアおよび/またはソフトウェア)のそれぞれは、「モジュール」であってもよく、例えば、デコーダ、イコライザ、フィルタ長、チャネル推定技術、干渉キャンセレーション技術、ノイズキャンセレーション技術、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、アルゴリズム反復回数、コンポーネント内またはコンポーネント間の反復技術の使用、パケット組み合わせ技術、RFオーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビーム形成設定、ビームステアリング設定、アンテナ感度、ヌルステアリング設定などのうちのいずれか一つまたは複数に関連するモジュールのような、特定のタスクを実行するように構成されたハードウェアまたはソフトウェア・コンポーネントであってもよい(図37および図38のそれぞれのエンハンスメント機能は、モジュールまたはモジュールの組み合わせとも考えられる)。従って、例示的なモジュールは、デコーダ、イコライザ、レーク受信器、チャネル推定器、フィルタ、干渉キャンセラ、ノイズキャンセラ等を含み、図39は、いくつかの態様による受信器3502および送信器3602の単純化された内部ダイアグラムを示す。図39に示されるように、受信器3502は、モジュール3902、3904、3906、および3908を含んでもよく、これらは各々、ダウンリンク・データを出力するために異なる受信処理タスクを実行するように構成されてもよく、一方、送信器3602は、モジュール3910、3912、3914、および3916を含んでもよく、これらは各々、アップリンク・データを出力するために異なる送信処理タスクを実行するように構成されてもよい。モジュール3902、3904、3906、3908、3910、3912、3914、および3916は、例えば、一つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとしての、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、一時的でないコンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納された、演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行する一つ以上のプロセッサとしての、ソフトウェア定義モジュールとして、または、ハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして、構造的に実現することができる。
上述したような固定受信器と送信器との間の切り替えに加えて、いくつかの態様では、制御モジュール3510は、端末装置1502のパフォーマンスおよび消費電力のバランスを最適化するのを助けるために、受信器と送信器モジュール内のローカル・パラメータを調整するように追加的に構成されてもよい。例示的な調整は、例えば、反復アルゴリズム(例えば、ターボ・チャネル・デコーダ反復)のための反復回数の適合、特定のセルまたはチャネルに使用されるレーキフィンガの数の適合、イコライザー・マトリックスのサイズの適合(より小さなマトリックスは反転を単純化する)、処理効率の適合(例えば、有限インパルス応答(FIR)フィルタ・タップの数の交換)、処理ビット幅の適合などを含む。従って、制御モジュール3510は、パフォーマンスおよび電力消費を最適化するために、受信器3502、3504、および3506ならびに送信器3602、3604、および3606を「モジュール」レベルで制御することができる。
例えば、いくつかの態様では、制御モジュール3510は、無線コンディション・モジュール3508および電力消費モジュール3512によって提供される現在の無線コンディションおよび電力状態データを監視して、現在無線コンディションが強いか弱いか、バッテリー電力の残量が高いか低いか、および/または現在の電力消費が高いか低いかを判断することができる。現在の無線コンディションおよび電力状態データに応じて、制御モジュール3510は、パフォーマンスを増加/減少するか、または電力消費を増加/減少するかを決定することができる。受信器を選択することに加えて(または、例えば、端末装置1502が一つの受信器しか有していない場合)、制御モジュール3510は、パフォーマンス対電力消費を最適化するために、モジュールレベルで選択された受信器を調整することができる(および送信器についても同様)。例えば、制御モジュール3510は、パフォーマンスを向上させるため、および逆に、電力消費を減少させるために、反復アルゴリズムの反復を増加させ、パフォーマンスを向上させるため、および逆に、電力消費を減少させるために、レーキフィンガの数を増加させ、イパフォーマンスを向上させるため、および逆に、電力消費を減少させるために、コライザーマトリックスサイズを増加させ、を向上させるため、パフォーマンスを向上させるため、および逆に、電力消費を減少させるために、FIRフィルタ長を増加させ、パフォーマンスを向上させるため、および逆に、電力消費を減少させるために、ビット幅処理を増加させることができる。これは、無線コンディションおよび電力状態データに基づいて決定を行う制御モジュール3510における制御ロジックによって定義されてもよい。
いくつかの態様において、制御モジュール3510は、受信器モジュールおよび送信器モジュールの各々におけるローカル制御に依存することもできる。図40は、いくつかの態様による、受信器3502の受信器モジュール3902および3904の内部アーキテクチャーを例示的に示す。図40に示されるように、いくつかの態様では、モジュール3902および3904は、ローカル制御モジュール、品質測定モジュール、および受信器アルゴリズム・モジュールを含むことができる。受信器アルゴリズム・モジュールは、各モジュールの実際の専用受信器処理を適用することができる。品質測定モジュールは、受信器アルゴリズム・モジュールのローカル・パフォーマンスを評価することができる。ローカル制御モジュールは、パフォーマンスおよび電力消費バランスの最適化に従って、各モジュールの動作を監督することができる。モジュール3902および3904は、それぞれのローカル制御モジュールにおいて制御モジュール3510とインターフェースし得る。従って、制御モジュール3510は、例えば性能を向上させるかまたは電力消費を低減させるために、モジュールレベル制御をローカル制御モジュールに提供することができ、その後、ローカル制御モジュールはその制御の実装を担当することができる。ローカル制御モジュールはまた、アプリケーション・プロセッサ3516からの入力および他のトリガーまたは情報シンクを受信することができる。
従って、品質測定モジュールは、受信器アルゴリズム・モジュールに関連する定量的測定量などで、受信器アルゴリズム・モジュールのパフォーマンスを評価することができる。例えば、モジュール3902がデコーダである場合、受信器アルゴリズム・モジュールは、デコーディングを実行することができ、一方、品質測定モジュールは、各チャネルデコーダ反復への入力データのソフトビット品質(例えば、ソフト確率の大きさ)を評価することなどによって、デコーダ・パフォーマンスを評価することができる。その後、品質測定モジュールは、受信器アルゴリズム・モジュールのパフォーマンス・レベルをローカル制御モジュールに提供することができ、ローカル制御モジュールは、これをパフォーマンスが十分であるかどうかを評価するために利用することができる。制御モジュール3510が、例えば弱い無線コンディションにおいて、性能が高いはずであると示し、ローカル制御モジュールが、受信器アルゴリズム・モジュールが不十分な性能を有すると判断した場合、ローカル制御モジュールおよび制御モジュール3510は、受信器アルゴリズム・モジュールが、より高い性能を有するように調整されるべきか否かを判断するためにインターフェースすることができ、これは、より高い電力消費のコストを伴うことがある。
図41は、いくつかの態様による、モジュール3902の例示的な内部構成を示す。図41の例示的な設定において、モジュール3902は、例えば、復調器として構成されてもよい。図41に示すように、モジュール3902は、復調器モジュール4102、周期的冗長性チェック(CRC)モジュール4104、ローカル制御モジュール4106、およびチャネル品質推定モジュール4108を含むことができる。復調器モジュール4102は受信器アルゴリズム・モジュールとして機能することができ、一方、CRCモジュール4104は品質測定モジュールとして機能することができる。従って、ローカル制御モジュール4106は、復調器モジュール4102の性能を評価するために、CRCモジュール4104とインターフェースすることができ、ここで、高いCRC誤り(CRC error)は弱いパフォーマンスを示すことができ、低いCRC誤りは高いパフォーマンスを示すことができる。ローカル制御モジュール4106は、制御モジュール3510からのパフォーマンスおよび電力消費コマンドを操作するために、制御モジュール3510とインターフェースしてもよい。次いで、ローカル制御モジュール4106は、復調器モジュール4102における複雑性チューニングを制御し得、ここで、複雑性の増加は、より高い電力消費を犠牲にしてより良い性能をもたらし得る。例えば、ローカル制御モジュール4106は、例えば、チャネル推定のために線形補間器から高度なフィルタに切り替えること(複雑性およびパフォーマンスが増加、複雑性およびパフォーマンスが減少する場合はその逆)、イコライザアルゴリズムを、単純最小平均二乗誤差(MMSE)デコーダから複素最大尤度(ML)デコーダに切り替えること(複雑性およびパフォーマンスが増加、複雑性およびパフォーマンスが減少する場合はその逆)、などによって、復調器モジュール4102の復調アルゴリズムの複雑性を増加させまたは減少させることができる。さらに、または、あるいは、ローカル制御モジュール4106は、チャンネル推定器のためのFIRフィルタ・タップの数を増加させること(複雑性およびパフォーマンスが増加、複雑性およびパフォーマンスが減少する場合はその逆)、チャンネルデコーダの反復回数を増加させること(複雑性およびパフォーマンスが増加、複雑性およびパフォーマンスが減少する場合はその逆)、などにより、所与の復調アルゴリズムの処理効率を増加させることができる。
さらに、チャネル品質推定モジュール4108は、チャネル品質推定を得るために、入力信号に基づいてチャネル品質を推定することができ、チャネル品質推定モジュール4108は、これを、無線コンディション・モジュール3508およびローカル制御モジュール4106に提供することができる。その後、無線条件モジュール3508は、チャネル品質推定などの入力を利用して、無線コンディションを評価し、制御モジュール3510への現在の無線コンディション状態を示すことができる。ローカル制御モジュール4106は、チャネル品質推定モジュール4108からのチャネル品質推定およびCRCモジュール4104からの品質測定を利用して、復調器モジュール4102の復調複雑性に関するローカル制御を実行することができる。制御モジュール3510は、無線コンディション・モジュール3508によって提供される無線コンディションに基づいてグローバル制御(例えば、複数のローカル制御モジュールのジョイント制御)を実行して、複数のモジュールにわたる復調複雑さをスケールすることができる。
いくつかの態様において、モジュール3902および3904のローカル制御モジュールは、図40に示されるように、互いにインターフェースしてもよい。従って、ローカル制御モジュールは、媒介として制御モジュール3510なしで通信することができ、結果として、パフォーマンスおよび電力消費をコーディネートするために協働することができる。例えば、モジュール3902は、モジュールが要求に対してロバストであり(例えばほとんど/全ての場合に要求を満たすことができ)、デッドロックや壊滅的な共振フィードバックループが発生しない場合に、モジュール3904におけるパフォーマンスのエンハンスメントまたは電力消費の削減を要請するために、モジュール3904において変化を要求することができる。例示的なシナリオでは、モジュール3902はターボ・チャネル・デコーダであってもよく、モジュール3904はダウンリンク電力制御ユニットであってもよい。ターボ・チャネル・デコーダ/モジュール3902は、ダウンリンク電力制御ユニット/モジュール3904に、より高いダウンリンク伝送電力のための無線アクセス・ネットワークをリクエストするように要求することができ、これにより、ターボ・チャネル・デコーダ/モジュール3902は、復調パフォーマンスを改善することができ、潜在的により少ないデコーダ反復を必要とし、従って、電力を節約する。ダウンリンク電力のかかる増加は、無線アクセス・ネットワーク/現在のセービング・セルがロードされず、他のモジュールの電力消費に悪影響を及ぼさない場合には可能であり得る。パフォーマンスおよび電力消費バランスを調整するために、モジュールが(図40に示される受信器の場合およびアナログ・トランシーバの場合の両方において)互いにおよび/または制御モジュール3510と通信しうる多数の異なるシナリオがありうる。
従って、制御モジュール3510は、特定の受信器および送信機を選択し、特定の受信器および送器のエンハンスメントを作動化/不作動化し、モジュールレベルで個々の受信器および送信器を制御する能力を含む、端末装置1502の受信器および送信機にわたる広範な制御を有してもよい。特に、モジュールレベルで受信器および送信器を制御する場合、複数のモジュールのわずかな変更であっても、消費電力に影響を与える可能性がある。従って、制御モジュール3510は、電力消費の突然のジャンプを防止または低減するのを助けるために、複数のモジュールの状態を監視する監視スキームを実装してもよい。
図42は、いくつかの態様による、かかる構成を示し、制御モジュール3510が、送信器モジュールまたは受信器モジュールであり得る複数のモジュール4202、4204、4206、4208、および4210とインターフェースすることができる(端末装置1502の他のコンポーネントは簡略化のために省略されている)。制御モジュール3510は、モジュール4202、4204、4206、4208、および4210の各々における動作を監視して、一つ以上のモジュールにおける小さな動作変化からさえ生じ得る電力消費の潜在的なジャンプ(potential jumps)を検出することができる。例えばモジュール4202における、タスクに必要な100万命令毎秒(MIPS)のわずかな増加は、ソフトウェア・コンポーネントの電圧および/またはクロックのジャンプをもたらすことができ、ソフトウェア・コンポーネントは、例えばプロセッサ・コアまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などのモジュール4202内で実装されることができ、それをトリガーした小さいMIPに線形接続されていなくてもよい。かかる電圧および/またはクロックの変化は、ハードウェア・コンポーネントとして実装されるモジュール4204のようなハードウェア・ブロックに追加的に適用され得る。さらに、無線送信電力が特定のレベルを超えて増加する場合、例えば、電力増幅器として実装されたモジュール4208のように、異なる電力増幅器モードへの切替があるかもしれず、それは特定の無線送信電力のために必要とされる電力のジャンプを生じ得る。
従って、いくつかの態様では、制御モジュール3510は、モジュール4202、4204、4206、4208、および4210の各々とインターフェースして、それらの実際の発生に先立って電力消費におけるかかるジャンプを先制的に検出することができる。検出されると、制御モジュール3510は、電力消費ジャンプが発生するのを防止するのを助けるために、対応するモジュールの挙動を適合させてもよい。これには、パフォーマンスの低下を最小限に抑えることが含まれることができ、これにより、電力消費のジャンプを回避でき、場合によってはユーザーに気付かれない場合があり得る。いくつかの態様において、制御モジュール3510は、かかる監視を、パラメータ測定値および閾値比較に基づいて実行することができる。例えば、各モジュールは、潜在的な電力消費ジャンプ(potential power consumption jumps)を検出するために、制御モジュール3510が監視することができる特定の動作パラメータを有してもよい。従って、(図42のモジュール4208および4210について示される)各モジュールは、関心のあるパラメータを測定するための測定モジュールを含むことができる。その後、モジュールは、制御モジュール3510に測定されたパラメータを提供することができ、それぞれの測定された各パラメータがそれぞれの閾値を超えているかどうかを特定することができ、閾値は、電力消費の大きなジャンプの潜在的なトリガーを示すことができる。モジュールが閾値を超える測定されたパラメータを報告する場合、制御モジュール3510は、パラメータを閾値より下に戻すように挙動を修正するようにモジュールに指示することができる。それゆえに、制御モジュール3510は、電力消費ジャンプを防止し、従って最適なパフォーマンスおよび電力消費バランスを維持する助けとなり得る。
従って、制御モジュール3510は、パフォーマンスと電力消費との間の所望のバランスを維持するために、上述の任意の一つ以上の技術を使用してもよく、制御モジュール3510は、それをパフォーマンスおよび電力状態データに基づいて監視してもよい。制御モジュール3510は、端末装置1502の受信器および/または送信器状態をさらに考慮してもよく、異なる受信器および送信器状態が、異なる電力状態および電力消費を生じ得るからである。
例えば、LTE、UMTS、および他の3GPPおよび非3GPP無線アクセス技術などの無線アクセス技術は、端末装置の動作に特定の「状態」を割り当てることができる。かかる状態は、接続状態(例えば、RRC_CONNECTEDまたはCELL_DCH)、アイドルおよびページング状態、ならびに他の種々の状態(例えば、Forward Access Channel (FACH)および拡張FACH (eFACH)など)を含み得る。端末装置1502は、低電力モード、高/電圧クロック設定、メモリ・スイッチオフなどの他のチップ‐レベル状態に加えて、キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation)が有効かどうか、LTEのFFTサイズなどの帯域幅状態、通常のUMTS専用チャネル(DCH)動作に対してHSDPAが有効かどうか、GPRSまたはEDGEが有効かどうかなどのアルゴリズムに関連するなど、他の「内部状態」をさらに有し得る。かかる状態は、例えば、ハンドオーバーの間、複数の無線アクセス技術に対して存在してもよい。制御モジュール3510は、かかる状態の表示を、例えば、モジュール3514、アプリケーション・プロセッサ3516、ネットワーク・モジュール3518、他のモジュール3520等から受信することができ、かかる認識を、パフォーマンンスおよび電力消費バランスを最適化するために、受信器および送信器選択において利用することができる。
いくつかの態様において、制御モジュール3510は、端末装置1502の種々の受信器および送信器に一般的に適用され得る他の技術を利用することができる。例えば、アイドル送信および/または受信期間中に、制御モジュール3510は、例えば、クロックおよび/または電力ゲートを用いて送信器および受信器をオフにすることができる。あるいは、RFトランシーバ1604およびベースバンド・モデム1606のコンポーネントは、動的電圧(Dynamic Voltage)および周波数スケーリング(Frequency Scaling)(DVFS)を使用するように構成されてもよい。従って、端子装置1502の種々の受信器および送信器の現在のパフォーマンスおよび処理複雑性に依存して、制御モジュール3510は、電力を節約するために、バック・コンポーネント電圧および/または処理クロック周波数をスケーリングする(scale)ことができる。例えば、パフォーマンス・レベルによってもたらされる処理効率に基づいて、制御モジュール3510は、現在の受信器および送信器選択のためのリアルタイム処理要件を満足し得る新たな電圧および/または処理クロック設定を動的に見出し、適用し得る。
いくつかの態様では、ユーザー実施の電力方式も組み込まれ得る。例えば、端末装置1502のユーザーは、端末装置1502の動作に影響を与えるパフォーマンス設定を選択することができる。ユーザーが、例えば、高パフォーマンス設定を選択する場合、端末装置1502は、低電力送信器または受信器を使用するように選択することを回避する(または決して選択しない)ことができ、高パフォーマンス送信器および/または受信器のみを選択することができる。
いくつかの態様において、端末装置1502は、上述の受信器および送信器選択技術をローカルに実装してもよく、これらの技術を実装するために無線アクセス・ネットワークとの直接の協働を必要としなくてもよい。しかしながら、無線アクセス・ネットワークとの協働は、電力消費制御に関して端末装置1502に追加の態様を与えることがある。
例えば、いくつかの態様において、制御モジュール3510は、現在の電力レベルが閾値、例えば、低電力を下回るかどうかを決定するために、電源1618の電力レベルを定期的にチェックすることができる。その後、制御モジュール3510は、現在の電力レベルに対して可能な受信器および送信機選択を評価することができ、可能な選択に基づいて、電力節約を最適化することができる好ましいスケジューリング・パターンを選択することができる。例えば、ダウンリンク方向においては、候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを識別することを含み得る(また、アップリンク方向においても同様である)。その後、制御モジュール3510は、この候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを無線アクセス・ネットワーク、例えばネットワーク・アクセス・ノード1510に送信してもよい。その後、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、要求された候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを評価し、制御モジュール3510への応答を介して、要求された候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを受け容れるか拒否するかのいずれかを行う。受け容れる場合、制御モジュール3510は、要求された候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンに従ってダウンリンク受信を実行し得る。拒否する場合、制御モジュール3510は、新しい候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを提案し、候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンがネットワーク・アクセス・ノード1510によって合意されるまで続けることができる。
いくつかの態様において、制御モジュール3510によって要求される候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンは、選択された受信器および/または送信器構成に基づいて具体的に選択されてもよい。例えば、候補ダウンリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンは、選択された受信器および/または送信器構成の電力感度に応じて、漏れまたは動的電力節約のいずれかに偏っている可能性がある。例えば、選択された受信器が漏れ電力感受性である場合、制御モジュール3510は、できるだけ多くのRBを短時間でスケジューリングするスケジューリング・パターン(例えば、RB割り当てをTTIの始めの数個のOFDMシンボルに適合させる周波数高密度パターン)を要求することができる。これにより、端末装置1502が、選択された受信器でダウンリンク処理を完了し、各TTIの残りの期間にわたって受信器に電力を供給することが可能になる。あるいは、選択された受信器が動的電力感受性である場合、制御モジュール3510は、長期間(例えば、複数のTTI)にわたって周波数にまばらな量のRBを割り当てるスケジューリング・パターンを要求することができ、これにより、制御モジュール3510は、処理クロック・レートおよび動的電力消費の2乗に比例する電圧設定を潜在的に(potentially)減らすことができる。制御モジュール3510は、同様に、選択された送信器のための候補アップリンク・リソース・ブロック・スケジューリング・パターンを処理することができる。他のスケジューリング・パターンは、アップリンクおよびダウンリンクアクティビティを組み合わせることができる。例示的には、8HARQ処理を有するLTEシナリオはなどであり、そこでは、例えば、4TTIごとの起動は、2つのアップリンクおよびダウンリンクのHARQプロセスが整列されるので、最適であろう。
図43は、本開示の態様のいくつかの態様による通信システムを動作させる方法4300を示す。図43に示されるように、方法4300は、現在の無線こんでょションおよび現在の電力供給状態(power supply status)に基づいて通信システムの目標動作変更(target operational change)を同定または識別する(identifying)ことを含み、目標動作変更はパフォーマンス調整または電力消費調整である(4310)。目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから通信システムのための構成を選択する(4320)。選択された構成に従った通信システム装置でデータを送信または受信する。
2.5 電力効率#5
本開示の別の態様によれば、端末装置は、電力消費を最適化しながらデータ・ベアラの要件を満たすために、特定のデータ・ストリームに適用するための異なる送信器または受信器、または「データ・ベアラ」を選択することができる。各データ・ベアラが異なる要件を有することがあるので、いくつかの高重要度のデータ・ベアラは、端末装置において高い電力ペナルティを招く可能性がある、より集中的な受信処理、例えば、高度な干渉キャン背レーション技術の適用、より多いデコーダ反復、より正確なチャネル推定量など、を是認する可能性がある。対照的に、より低い枢要度のデータ・ベアラは、それぞれの要件を満たすためにそのような追加の処理を必要としない場合がある。従って、端末装置は、各受信器の性能および各データ・ベアラの要件に基づいて、異なるデータ・ベアラに適用する受信器を選択することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様と共に使用されてもよく、例えば、共通チャネルは、電力消費を最適化するために、特定の受信器で受信され得る特定のデータ・ベアラを使用してもよい。
「データ・ベアラ」は、通信ネットワークを介した特定の経路に沿ってデータを双方向にトランスポートする論理データ接続であり得る。図44は、いくつかの態様によるRAT‐一般例を示す。図44に示されるように、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード1510を介してコア・ネットワーク4402のコア・ネットワーク位置と通信するために、無線アクセス・ベアラ(RAB)を利用することができる。従って、端末装置1502のような端末装置は、かかるデータ・ベアラを用いて通信ネットワークの様々な内部および外部ノードと通信することができる。例えば、LTE端末装置は、LTEコア・ネットワークのServing Gateway(SGW)と無線アクセス・ベアラ(RAB)で、eNodeBと無線ベアラで、通信し、RABは、eNodeBとSGWとの間の無線ベアラおよびS1ベアラから構成され得る。端末装置は、端末装置からPDNゲートウェイ(PGW)まで延びるEvolved Packet Service(EPS)ベアラ、およびPGWとPDNを接続する外部ベアラを用いて、外部データ・ネットワークまたはPDNなどの外部位置と通信することができる。かかるデータ・ベアラは、様々な異なる無線アクセス技術において同様に提供され利用され得る。
端末装置1502は、端末装置1502が接続される各データ・ネットワークに対して、異なるデータ・ベアラを利用することができる。例えば、端末装置1502は、インターネット・ネットワークなどのデフォルトデータネットワークに接続されるデフォルト・データ・ベアラ(例えば、LTE設定におけるデフォルトEPSベアラ)を有してもよい。端末装置1502は、音声に使用されるIMSサーバーおよびビデオ、ファイル・ダウンロード、プッシュ・メッセージング、バックグラウンド更新などに使用される他のデータ・ネットワークなどの、他のデータ・ネットワークへの追加の専用データ・ベアラ(例えば専用EPSベアラ)を有してもよく、それらの内の複数は所与の時点でアクティブになってもよい。各データ・ベアラは、特定のプロトコルに依存し、特定のサービス品質(Quality of Service)(QoS)要件を有し、これには、保証されたデータ・レート、最大誤り率、最大遅延/レイテンシーなどのデータ性能パラメータが含まれる。
従って、(例えば、ボイス・オーバーLTE(VoLTE)のためのIMSサービスへの)音声トラフィック・データ・ベアラなどの特定のデータ・ベアラは、他のデータ・ベアラよりも高いQoS要件を有し得る。各データ・ベアラは、異なるデータ・ベアラ間の相対的優先度を割り当てるQoS優先度(例えば、LTEの場合にはQoSクラス識別子(QCI)によって割り当てられる優先度レベル)を割り当てられることができる。
従って、枢要データ、IMSデータ、会話音声およびビデオなどのような、QoS優先度の高いデータ・ベアラは、優先度の低いデータ・ベアラよりも、より集中的な受信器処理を要求するかもしれない。集中的な受信器処理は一般に高い電力ペナルティを負うので、高優先度データ・ベアラからの受信データを識別し、低優先度データ・ベアラからの受信データを識別して、後に、高優先度データを集約受信器で処理し、低優先度データを低電力受信器で処理できるようにする。これにより、端末装置は、各データ・ベアラのQoS要件を満たしつつ、電力消費を最適化することができる。
図45は、本開示の別の態様による、端末装置1502の内部構成を示す(明確性のために端末装置1502の他の構成要素を図45から省略することができる)。図45に示されるように、端末装置1502は、アンテナ・システム1602を介して無線信号を受信し、得られた信号をRF復調のためにRFトランシーバ1604に供給することができる。RFトランシーバ1604は、ベースバンド・モデム1606によるPHYおよびプロトコル・スタック処理のために、得られたPHYレベル(ベースバンド)データをベースバンド・モデム1606に提供することができる。ベースバンド・モデム1606は、図45に示されるように、マッピング・モジュール4502、受信器4504、受信器4506、受信器4508、および結合器モジュール4510を含んでもよい。上述の受信器と同様に、受信器4504、4506、および4508は、物理的に別個の受信器(例えば、別個の物理的ハードウェア構造)であってもよく、または一つ以上の物理的受信器(例えば、異なるパラメータおよび/またはソフトウェアで定義されたコンポーネントを有する同一の物理的ハードウェア)の異なる構成であってもよい。それにもかかわらず、受信器4504、4506、および4508の受信処理は異なってもよく、従って、受信器4504、4506、および4508のそれぞれは、性能および電力消費特性を変化させてもよい。マッピング・モジュール4502は、制御モジュール3510に関して前述したのと同じ能力を有するように構成することができ、従って、受信器4504、4506、および4508を実現するために、種々の異なる構成を有する単一の物理受信器を動的に構成することができる。RFトランシーバ1604およびアンテナ・システム1602は、受信器4504、4506、および4508とは別に示されるが、いくつかの態様では、受信器4504、4506、および4508は、アンテナ、RF、PHY、および/またはプロトコル・スタック・レベル・コンポーネントとして実装されてもよい。
上述のように、端末装置1502は、特定のデータ・ベアラのデータを識別し、かかるデータを各データ・ベアラのQoS要件に従って特定の受信器にマッピングすることができる。従って、マッピング・モジュール4502は、RFトランシーバ1604によって提供されるデータを受信し、関連するデータ・ベアラのQoS要件に基づいて、かかるデータを受信器4504、4506、および4508にマッピングするように構成されてもよい。本明細書において機能レベルで記載されているが、いくつかの態様では、マッピング・モジュール4502は、ハードウェア定義モジュール、例えば、一つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する一つ以上のプロセッサとして、または、ハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。当業者は、本明細書に記載の機能に従って、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいてマッピング・モジュール4502を実施する可能性を理解するであろう。
図45に示されるように、いくつかの態様では、マッピング・モジュール4502は、入力としてベアラ情報および電力データを受信することができる。電力データは、電力消費モジュール3512などのコンポーネントによって提供されてもよく、従って、電力供給器1618の現在の電力消費および現在のバッテリー電力レベルを指定してもよい。以下にさらに説明するように、ベアラ情報は、コントローラ1610または物理層処理モジュール1608のPHYコントローラなどの上位層制御コンポーネントによって提供されてもよい。
ベアラ情報は、マッピング・モジュール4502によってRFトランシーバ1604から受信されたどのデータが各データ・ベアラの一部であることをPHYレベルで識別することができる。従って、マッピング・モジュール4502は、RFトランシーバ1604からPHYデータのストリームを受信することができ、どのデータが各データ・ベアラの一部であるかをビット・レベルで判断することが可能であり得る。例えば、端末装置1502は、現在、アクティブ・デフォルト・データ・ベアラ(例えばインターネット接続、に関連する)および1つ以上のアクティブ専用データ・ベアラ(例えば、音声通話または他のIMSサービス、に関連する)を有してもよい。従って、RFトランシーバ1604によって提供されるデータ・ストリームは、単一データ・ストリーム上に多重化された全てのアクティブ・データ・ベアラからのデータを含み得る。
ベアラ情報を使用して、マッピング・モジュール4502は、データ・ストリームのどの部分が(ビット・レベルで)各データ・ベアラに関連付けられているかを識別することができる。また、ベアラ情報は、各データ・ベアラの優先度を示してもよく、それに応じて、各データ・ベアラのQoS要件をマッピング・モジュール4502に通知してもよい。例えば、第1のデータ・ベアラは、IMSデータ・ベアラ(例えば、優先度1を有するLTE QCI 5)、第2のデータ・ベアラは、ライブ・ビデオ・ストリーミング・データ・ベアラ(例えば、優先度7を有するLTE QCI 7)、および第3のデータ・ベアラは、デフォルト・データ・ベアラ(例えば、優先度9を有するLTE QCI 9)であってもよい。従って、第1のデータ・ベアラが最も高いQoS要求を有してもよく、第3のデータ・ベアラが最も低いQoS要求を有してもよい。
端末装置は、最高優先度のデータ・ベアラのQoS要求を満たすのに十分高い性能を有する受信器を利用することなどにより、単一の受信器を用いて、PHYデータ・ストリーム全体、例えば全データ・ベアラを単純に処理することができる。第1のデータ・ベアラは、QoS要件を満たすためにかかる高性能受信器処理を要求するが、それは残りのデータ・ベアラのQoS要件を越えることがある。受信器の電力消費は典型的には性能要件に比例するので、これは不必要に高い電力消費をもたらし得る。
従って、端末装置1502は、代わりに、マッピング・モジュール4502を利用して、各データ・ベアラのデータを適切な受信器にマッピングし、それにより、各データ・ベアラのQoS要件を満たし、電力消費を最適化することができる。例えば、受信器4504は、第1のデータ・キャリアのQoS要件を満たす高性能受信器であってもよく、受信器4506は、第2のデータ・キャリアのQoS要件を満たす中性能受信器であってもよく、受信器4508は、第3のデータ・キャリアのQoS要件を満たす低性能受信器であってもよい(ここで、受信器4504、4506、および4508の各々の性能レベルは、例えば、異なるデコーダ、異なるイコライザ、異なるフィルタ長、異なるチャネル推定技術、異なる干渉キャンセレーション技術、異なるノイズ・キャンセル技術、異なる処理ビット幅、異なるクロック周波数、異なるコンポーネント電圧、異なるパケット組み合わせ技術、異なるアルゴリズム反復法、異なるコンポーネント内またはコンポーネント間の反復技術の異なる使用法など、を含む上述の要因から生じてもよい)。例えば、受信器4504のような高性能受信器は、低性能受信器よりも受信器エンハンスメント(例えば、干渉キャンセレーション、イコライザなど)を利用することができ、および/または、より高い複雑性(例えば、より長いFIRフィルタ、より多いデコーダ反復、より大きな処理ビット幅など)を有することができる。
受信器4504が最高性能を有するため、受信器4504はまた、最高電力消費を有してもよい。従って、端末装置1502は、受信器4504において各データ・ベアラを処理する代わりに、受信器4506において第2のデータ・ストリームを、受信器4508において第3の受信器ストリームを処理してもよい。従って、各データ・ベアラのQoS要件が満たされ、低電力受信器4506および4508の使用により、電力消費が削減され得る。図45では、特定の数のデータ・ベアラおよび受信器によって記述されているが、これは実例であり、各受信器がQoS要件を満たす1つ以上のデータ・ベアラを各受信器が処理することができる任意の数のデータ・ベアラおよび受信器にスケーリングすることができる。ある場合には、データ・ベアラよりも受信器が少ないかもしれない。従って、マッピング・モジュール4502は、各データ・ベアラからのデータを、各データ・ベアラのQoS要件を満たす最低電力受信器にマッピングすることができる。
その後、受信器4504、4506、および4508の各々は、マッピング・モジュール4502によって提供される受信データ・ストリームに対してそれぞれの処理を実行することができる。受信器4504、4506、および4508が別個の物理的受信器である態様では、受信器4504、4506、および4508は、それぞれの処理を同時にパラレルに行うことができる。あるいは、受信器4504、4506、および4508のうちの一つ以上が同じ共有物理受信器の異なる構成である態様では、共有物理受信器は、各受信器に従ってその構成をシリアル形式で調整することによって、各受信データ・ストリームを順次処理することができる。受信器4504、4506、および4508は、固定の構成を有してもよく、または適応可能であってもよい。例えば、制御モジュールは、所与のデータ・ベアラのQoS要件に一致するように構成を調整することによって、受信器4504、4506、および4508の性能を合せるために、一つ以上の受信器4504、4506、および4508における構成を適合させることができる。
それぞれの構成に従った受信器処理の後、受信器4504、4506、および4508は、その後、個々の処理された出力ストリームを結合器モジュール4510に提供することができ、結合器モジュール4510は、それぞれの処理された出力ストリームを組み合わせて、単一のデータ・ストリームを形成することができる。いくつかの態様において、結合器モジュール4510は、受信されたデジタルデータストリームをシリアルデータストリームに結合するように構成されたデジタル・パラレル‐シリアル変換器であってもよい。その後、結合器モジュール4510は、得られたデータ・ストリームをベースバンド・モデム1606の他のコンポーネントへ通過させ、さらなるダウンリンク処理を行うことができる。例えば、マッピング・モジュール4502、受信器4504、4506、および4508、ならびに結合モジュール4510は、すべて物理層処理モジュール1608に含まれてもよい。その後、結合器モジュール4510は、出力データ・ストリームを物理層処理モジュール1608の他のコンポーネントへ通過させ、さらなるPHYレベル処理を行い、その後コントローラ1610のプロトコル・スタック層に供給することができる。
従って、マッピング・モジュール4502によって受信されるベアラ情報は、どのデータ(例えば、ビットレベルで)がどのデータ・ベアラに接続されるかを指定することができる。受信器4504、4506、および4508の処理は、一般にPHYレベルで行われ得るので、マッピング・モジュール4502は、どのデータが各データ・ベアラに関連しているかをPHYレベルで、例えば物理層処理モジュール1608において、識別できる必要があり得る。マッピング・モジュール4502は、さらに、各データ・ベアラのQoS要件を識別することができる。しかしながら、かかるデータ・ベアラ情報は、LTEなどの無線アクセス技術では利用できない場合があり;例えば、LTE標準に従って、LTEプロトコル・スタック層(例えば、コントローラ1610および無線アクセス・ネットワークの対応層(counterpart layers))は、どのデータ・ベアラにデータが接続されているかを特定しない物理層トランスポート・ブロックを生成することができる。換言すると、プロトコル・スタック内の上位層のみが、どのデータがどのデータ・ベアラに結び付けられているか、従って各データ・ベアラのQoS要件を認識している可能性がある。他の無線アクセス技術についても同様であり得る。
従って、いくつかの態様によれば、どのデータがどのデータ・ベアラに接続されているか、および各データ・ベアラの関連するQoS要件を指定するベアラ情報をマッピング・モジュール4502に提供することに、ネットワーク協働を利用することができる。以下に説明するように、ネットワーク協働のためのいくつかのオプションは、マッピング・モジュール4502に適切なベアラ情報を提供することができる。
たとえば、いくつかの態様では、無線アクセス・ネットワークは、ダウンリンク承認においてベアラ情報をシグナリングすることができ、それによってマッピング・モジュール4502が各ダウンリンク承認を受信し、関連するデータを受信器4504、4506、および4508に適切にマッピングすることができる。例えば、LTE設定において、図44のネットワーク・アクセス・ノード1510は、各TTIの間にPDCCH DCIメッセージの形態でダウンリンク承認を提供することができる。かかるダウンリンク承認で提供される既存の情報に加えて、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、各データ・ベアラのQoS要件に加えて、次回のTTI内のどのデータがどのデータ・ベアラに接続されているかを識別する両方のベアラ情報を追加的に提供することができる。従って、端末装置1502は、到来するダウンリンク・データを受信器4504、4506、および4508にマッピングする際の後続の適用のために、今後のTTIについてのベアラ情報を特定するために各ダウンリンク承認をデコードし、ベアラ情報をマッピング・モジュール4502に提供する。いくつかの態様では、それらは、ベアラ情報を識別し、その後マッピング・モジュール4502にベアラ情報を提供するために、物理層処理モジュール1608のPHYコントローラおよび/またはダウンリンク承認を処理するコントローラ1610の(例えばソフトウェア定義の)プロトコル・スタック層コンポーネントを含み得る。
前述のように、いくつかの態様では、受信器4504、4506、および4508は、別個の物理的受信器において、または一つ以上の共有物理受信器において実装されることができる(例えば、受信器4504~4508のうちの2つ以上が同じ物理受信器において実装され;いくつかの態様では、他の受信器は、一つ以上の共有物理受信器の動作と同時に別個の物理的受信器に実装されてもよい)。共有物理受信器の場合、共有物理受信器は、各データ・ベアラの性能要件を満たすように順次再構成される必要があり得る。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510によって提供される各ダウンリンク・グラントに接続されるダウンリンク・データは、共有物理受信器が受信器4504、4506、および4508の構成を切り替えることを可能にするために、わずかに遅延されることができる。さらに、いくつかの態様では、無線アクセス・ネットワークは、スイッチング・レイテンシーに起因するスループット損失を許容できない高スループット要件を有するデータ・ベアラをサポートするために、(例えば、より高層の再構成制御メッセージを介して)この特徴を選択的に作動化および不作動化することができる。ネットワーク・ベアラ情報提供機能が不作動化される場合、端末装置1502は、全ての着信ダウンリンク・データが、最高優先度のデータ・ベアラのQoS要求を満たす単一の受信器で処理される、従来の動作に戻ってもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード1510は、図26に示すネットワーク・アクセス・ノード2002と同じ方法で構成されてもよい。端末装置1502へのベアラ情報の提供を容易にするために、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、関連するベアラ情報を識別し、ベアラ情報を端末装置1502に送信する必要がある。上述したように、ベアラ情報がダウンリンク・グラント(例えば、DCIメッセージ)に含まれる場合、制御モジュール2610は、端末装置1502に宛てられたダウンリンク・データのベアラ情報を識別し、かかる情報をダウンリンク・グラントに含めることができる。かかるベアラ情報は、従来、PHY層で利用可能ではない可能性があるため、制御モジュール2610は、物理層モジュール2608にベアラ情報を提供する必要があり得、物理層モジュール2608は、従ってダウンリンク・グラントに含むことができる。その後、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、上述のように、無線モジュール2604およびアンテナ2602を介して、このようなダウンリンク・グラントを送信することができる。
図46は、いくつかの態様によるマッピング・モジュール4502および受信器4504および4506の動作の図示を示す。図46に示されるように、端末装置1502は、データ・グリッド4610に示されるように、ダウンリンク・データを受信することができ、これは、3つのTTIにまたがり、高優先度データ・ベアラと低優先度データ・ベアラに属するダウンリンク・データから構成される。マッピング・モジュール4502は、RFトランシーバ1604からPHYレベル・データを、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1510によって提供されるダウンリンク・グラント内で得られた、)どのデータがどのベアラに属するかを識別するベアラ情報および各データ・ベアラのQoS要求と共に受信することができる。その後、マッピング・モジュール4502は、高優先度データ・ベアラに属するデータを識別し、このデータを受器機4504に提供することができ、受信器4504は、高優先度データ・ベアラのQoS要件を満たす高性能受信器であり得る。マッピング・モジュール4502は、さらに、低優先度データ・ベアラに属するデータを識別し、このデータを受信器4506に提供してもよく、受信器4506は、より低い消費電力を有する、低優先度データ・ベアラのQoS要件を満たすより低い性能の受信器であってもよい。その後、受信器4504および4506は、提供されたデータ上のそれぞれの構成に従って受信器処理を実行することができ、その結果、受信器4504および4506は、データ・グリッド4620および4630にそれぞれ示されるようにダウンリンク・データを処理することができる。従って、データ・グリッド4620および4630に示されるように、受信器4504は、各TTIの間に、高優先度データ・ベアラからのデータを処理することができ、一方、受信器4506は、各TTIの間に、低優先度データ・ベアラからのデータを処理することができる。従って、各データ・ベアラのQoS要件は、受信器4506がより低い電力構成を利用することを可能にしながら、電力消費を最適化して、満たされ得る。
さらに、または、あるいは、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、マッピング・モジュール4502が、各データ・ベアラからのデータを適切な受信器にマッピングすることを可能にするために、キャリア集約スキームを使用してもよい。従って、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1510から端末装置1502へのダウンリンク送信のために2つのキャリアが利用可能である場合、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、第1のデータ・ベアラからのデータを第1のキャリアに割り当て、第2のデータ・ベアラからのデータを第2のキャリアに割り当てることができる。従って、マッピング・モジュール4502は、第1のデータ・ベアラのQoS要件を満たす受信器に第1のキャリアからのデータを提供し、第2のデータ・ベアラのQoS要件を満たす別の受信器に第2のキャリアからのデータを提供することができる。
図47は、上述のキャリア集約ネットワーク協働スキームのいくつかの態様による端末装置1502の動作の図示を示す。データ・グリッド4702に示されるように、キャリア集約スキームの第1のキャリアは、低優先度データ・ベアラのためのデータを含んでもよく、一方、キャリア集約の第2のキャリアは、高優先度データ・ベアラのためのデータを含んでもよい。これは、キャリア集約スキームにおいて各キャリアにデータを割り当てることに関連し(responsible)得るネットワーク・アクセス・ノード1510からの協働に依存することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、端末装置1502を対象とするどのデータが高優先度データ・ベアラに接続され、端末装置1502を対象とするどのデータが低優先度データ・ベアラに接続されているかを識別することができる。このような情報は、従来、プロトコル・スタック層で利用可能であるため、制御モジュール2610は、どのデータ・ベアラがどのデータに接続されるかを指定するベアラ情報を物理層モジュール2608に提供することができる。物理層モジュール2608は、その後、どのデータが高優先度データ・ベアラに接続され、どのデータが低優先度データ・ベアラに接続されるかを識別するために、かかるベアラ情報を利用することができる。その後、物理層モジュール2608は、図47のデータ・グリッド4702に示されるように、第1のキャリア上の低優先度データおよび第2のキャリア上の高優先度データを送信することができる。
その後、端末装置1502は、キャリア集約スキームに従って、第1のキャリアと第2のキャリアの両方を受信することができる。図45には明示的に反映されていないが、いくつかの態様では、キャリア集約互換性は、両方のキャリアを同時に受信し処理するために、アンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、およびベースバンド・モデム1606においてより複雑な受信器能を必要とし得る。例えば、それぞれが別々のキャリア専用の別々の「重複」受信チェーンが存在し得る。また、受信チェーンのトップには、受信チェーン間のコーディネート動作を監視するためのコーディネート機能が設けられてもよい。複数のキャリアに対する受信チェーンが完全にまたは部分的に合併されるような、合併されたアプローチのいくつかの態様において、データが正しく処理されることを確実にするために、コーディネート機能が必要とされ得る。従って、受信器4504~4508は、様々なキャリア上の受信器4504~4508によるデータの受信をコーディネートするコーディネート関数によって制御されてもよい。いくつかの態様では、送信チェーンから受信チェーンへの干渉を管理する追加の自己干渉キャンセル・コンポーネントが存在し得る。
両方のキャリアを受信した後、マッピング・モジュール4502は、後続の受信処理のために、受信したデータを受信器4504および4506にマッピングすることができる。第1のキャリアは低優先度データ・キャリアからのデータを含み、第2のキャリアは高優先度データ・キャリアからのデータを含んでいるので、マッピング・モジュール4502は、第1のキャリア上で受信されたデータを受信器4506(上述のように、受信器4504よりも性能が低く電力が低くてもよい)にルーティングし、第2のキャリア上で受信されたデータを受信器4504にルーティングすることができる。従って、端末装置1502は、低優先度データ・ベアラを処理するために低電力受信器4506を使用することによって節電しながら、両方のデータ・ベアラのQoS要件を満たすことができる。
マッピング・モジュール4502が、どのデータ・ベアラがビット・レベルで接続されるかを指定するベアラ情報を受信する図46に関して上述した場合とは対照的に、いくつかの態様では、マッピング・モジュール4502は、どのキャリアが高優先度データ・ベアラのためのデータを含み、どのキャリアが低優先度データ・ベアラのためのデータを含むかを指定するベアラ情報だけを要求することができる。従って、図47の場合、ネットワーク・アクセス・ノード1510によって提供されるベアラ情報は、単純化されてもよく、および/またはより少ない頻度で提供されてもよい。
種々の態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1510および端末装置1502は、端末装置1502で節電するためにさらなる協働技術を採用してもよい。図48のデータ・グリッド4802に示されるように、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、ターミナル・デバイス1502が受信器コンポーネントをより頻繁に電力ダウンすることを可能にするために、低優先度データ・ベアラに対するデータの送信を遅延することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510の制御モジュール2610は、どのデータが高優先度データ・ベアラに接続され、どのデータが低優先度データ・ベアラに接続されるかを指定するベアラ情報を物理層モジュール2608に提供することができる。その後、物理層モジュール2608は、端末装置1502に対して、より多くの受信器非活動期間(receiver inactivity periods)を提供するために、端末装置1502に対して意図されたデータを時間的に割り当てることができる。低優先度データ・ベアラに接続されたデータは、それほど制限的ではないレイテンシー要件を有し得るので、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、より多くの受信器非活動期間を作り出すために低レイテンシー・データ・ベアラに関するデータを(待ち時間QoS要件に応じて)わずかに遅らせることができる。データ・グリッド4802に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、優先順位の低いデータを優先順位の高いデータと時間的に整列させるために、このようなデータの送信を遅延させることができる。従って、例えば、2つの連続した時間スロットについて、受信器4504および4506を作動させるとは対照的に、端末装置1502は、例えば、低優先度および高優先度データ・ベアラの両方に対するデータが受信される一つのタイム・スロットについてのみ、受信器4504および4506を作動させてもよい。端末装置1502は、結果として生じる受信器の非活動期間中、受信器4504および4506(例えば、電力節約状態に置く)を不作動にすることができ、従って、より多くの電力を節約する。いくつかの態様において、低優先順位データを高優先順位データと時間的に整列させるために低優先順位データを遅延させるネットワーク・アクセス・ノード1510の能力は、レイテンシー要件および低優先度データと次のスケジュールされた高優先度データとの間の時間間隔に依存し得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、例えば、(レイテンシー要件に応じて)一つまたは2つのタイム・スロットに対して、低優先度データを遅延させることができるが、低優先度データをさらに遅延させることができない場合がある。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、高優先度データが低優先度データに続く一つまたは2つのタイム・スロットに対してスケジュールされる場合にのみ、低優先度データを高優先度データと整列させることができる。図46の場合と同様に、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、マッピング・モジュール4502が高優先度および低優先度ベアラからのデータを適切な受信器にルーティングすることを可能にするために、詳細なベアラ情報を提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード1510上のレイテンシーおよびタイム・スケジューリングの制約に加えて、各タイム・スロットは、端末装置1502へデータを送信するための制限された帯域幅を有してもよい。データ・グリッド4802の4804の所で示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード1510が同じタイム・スロット上で低優先度のデータを整列することができないように、特定のタイム・スロットに対してスケジュールされた大量の高優先度データが既に存在し得る。従って、スケジュールされた高優先度データおよび低優先度データの累積帯域幅が、所定のタイム・スロットの帯域幅制限を超える場合、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データをスケジュールされた高優先度データと整列させるために低優先度データを遅延させることができない。
データ・グリッド4802は、同じタイム・スロット内の同じキャリア上に、高優先度データ・ベアラおよび低優先度データ・ベアラからのデータを含み得るので、いくつかの態様では、ベアラ情報は、どのデータが高優先度データベラに接続され、どのデータが低優先度データベラに接続されるかを詳細に指定することができる。データ・グリッド4802の場合の代わりに、低優先度データが直後のタイム・スロットに適合しない場合、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データに適合することができる次回のタイム・スロット上の低優先度データの送信をスケジュールすることができる。図49は、データ・グリッド4902の一例を示し、ここで、4904において、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データが直後の時間スロットに適合しないと決定することができる。最初にスケジュールされたタイム・スロット上で低優先度データを送信する代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、例えば、図49の例示的な場合における2つのタイム・スロットの遅延のように、低優先度データのためのスペースを有する次のタイム・スロットまで、低優先度データを遅延させ続けることができる。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データのレイテンシー要件に基づいて、低優先度データの遅延を考慮することができ、従って、ある特定の数のタイム・スロット内の低優先度データの遅延のみを考慮することができる。
データ・グリッド4802および4902の場合の代わりに、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、各タイム・スロットがデータ・ベアラのうちの一つだけのデータを含むように、高優先度および低優先度データ・ベアラのためのデータの送信をスケジュールすることができる。図50のデータ・グリッド5002の5004の所で示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データを他のスケジュールされた低優先度データと整列させるために、低優先度データ・ベアラに対するデータを遅延させることができる。従って、各タイム・スロットは、一つのデータ・ベアラについてのデータを排他的に含むことができる(あるいは、同等または類似のQoS要件のデータ・ベアラについてのデータを含む)。上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード1510がかかるスケジューリング調整を実行する能力は、低優先度データ・ベアラのレイテンシー要件、低優先度データと次のスケジュールされた低優先度データとの間の時間間隔、および帯域幅制限に依存し得る。
データ・グリッド5002のケースは、ネットワーク・アクセス・ノード1510がマッピング・モジュール4502に提供するベアラ情報を単純化することができる。どのデータがどのデータ・ベアラに接続されているかを特定するベアラ情報を提供する代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、代わりに全データ・スロットがどのデータ・ベアラに接続されているかを特定するベアラ情報を提供してもよい。換言すれば、(データ・グリッド4802の場合のように)各タイム・スロットのどのデータがどのデータ・ベアラに接続されるかをビット・レベルで指定する代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード1510によって提供されるベアラ情報は、代わりに、どのデータ・ベアラが各タイム・スロットに接続されるかを指定することができる。その後、マッピング・モジュール4502は、高優先度データを含むタイム・スロットで受信されたデータを受信器4504にルーティングし、低優先度データを含むタイム・スロットで受信されたデータを受信器4506にルーティングすることができる。
図51は、ネットワーク・アクセス・ノード1510および端末装置1502が協働して、複数のキャリアとは対照的に単一のキャリアを使用することによって、端末装置1502における電力を節約し得る別のシナリオを示す。キャリア集約スキーム(carrier aggregation schemes)の動作は、単一キャリアスキームよりも複雑な受信処理を含み得るので、端末装置1502は、キャリア集約を使用する際により多くの電力を消費し得る。従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、可能であればいつでも、高優先度および低優先度データ・ベアラを提供するために、単一キャリアを使用するために、端末装置1502と協働してもよい。
データ・グリッド5102に示されるように、端末装置1502に対するダウンリンク・データの量が、単一のキャリアに対する帯域幅限界を超える可能性がある5104および5106のようなシナリオが存在し得る。第2のキャリア上にデータを割り当てる代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、ダウンリンク・データのスケジューリングを調整して、端末装置1502が単一キャリアを使用して継続することを可能にしてもよい。
図52および53は、ネットワーク・アクセス・ノード1510が、いくつかの態様に従って、単一キャリア使用を継続することを可能にするために利用することができる2つの異なる解決策を示す。図52のデータ・グリッド5202に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、例えば帯域幅を超えるタイム・スロットからの低優先度データに適合する制限に対して十分な残りの帯域幅容量を有する、十分な帯域幅ヘッドルームを有する後のタイム・スロットに、低優先度データ・ベアラのデータを遅延させることができる。低優先度データ・ベアラがより低いレイテンシー要件を有し得るので、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、依然としてレイテンシー要件を満たしながら、いくつかのタイム・スロットに対して低優先度データを遅延させることができる。データ・グリッド5202に示されるように、結果として得られるスケジュール調整は、単一キャリア内の高優先度および低優先度データ搬送波の両方からのデータに適合し、端末装置1502のために第2のキャリアを利用する必要を回避することができる。ネットワーク・アクセス・ノード1510は同様に、マッピング・モジュール4502に、どのデータがビット・レベルでどのデータ・ベアラに接続されているかを識別する各タイム・スロットについてのベアラ情報を提供してもよく、このマッピング・モジュール4502は、高優先順位データを受信器4504に、低優先順位データを受信器4506にルーティングするために適用され得る。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データのエンコードされるビット総数を減らすために、低優先度データに対するエラー保護を減らすことができ、従って、ネットワーク・アクセス・ノード1510が、単一のキャリア上の高優先度および低優先度データ・ベアラの両方のデータに適合することを可能にする。より具体的には、高優先度および低優先度の両方のデータ・ベアラに対するデータは、誤り訂正および/または誤り検査(例えば、LTE設定におけるターボ・コーディングおよび巡回冗長検査(CRC))を提供するチャネル・コーディング方式でエンコードされ得る。より低いコーディング・レート(例えば、より多くのコーディング・ビット)は、より良い誤り保護を提供し得るが、結果として生じるコーディング・ビットの増加は、より大きな帯域幅を要求し得る。
しかしながら、低優先度データベラは、高優先度データベラよりも制限の少ない誤り率要求を有し得るので、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、低優先度データのコーディング・レートを増加させて、低優先度データのサイズを圧縮することができる。その後、データサイズの縮小は、ネットワーク・アクセス・ノード1510が、優先度の高いデータ・ベアラと低いデータ・ベアラの両方からのデータを単一のキャリアに適合させることを可能にし得る。従って、データ・グリッド5302に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード1510は、帯域幅制限を超えるタイム・スロットを識別し、データが帯域幅制限内に適合する程度まで低優先度データのコーディング・レートを増加することができる。ネットワーク・アクセス・ノード1510は、帯域幅制限を超える特定のタイム・スロットのためのコーディング・レートのみを増加させることができるので、残りのタイム・スロットの低優先度データは、低優先度データ・ベアラの誤り率要件をなお満たすのに十分な誤り保護を有し得る。ネットワーク・アクセス・ノード1510は、高優先度データ・ベアラのQoS要件が確実に維持されるようにするために、高優先度データのデータへの調整を回避することができる。
コーディング・レート調整を実行することに関して、いくつかの態様において、制御モジュール2610は、物理層モジュール2608にベアラ情報を提供することができ、これを、物理層モジュール2608は、帯域幅制限を超えるタイム・スロットを識別するため、および、帯域幅制限を満たすためにかかるタイム・スロットにおける低優先度データの符号化率を増加するために利用することができる。物理層モジュール2608は、その後、各タイム・スロットにおける高優先度および低優先度データのビットごとの位置を指定するベアラ情報を端末装置1502に提供することができる。その後、マッピング・モジュール4502は、高優先度データを受信器4504に、低優先度データを受信器4506にルーティングするためにベアラ情報を適用することができる。
低優先度データのコーディング・レートの増加は誤り保護を低下させる可能性があるので、いくつかの態様では、端末装置1502はまた、低優先度データ・ベアラの誤り率要求が依然として満たされていることを保証するのを助けるために、特定の場合に低性能受信器4506の性能を向上させる(か、または、わずかに高性能の受信器を利用する)。従って、マッピング・モジュール4502が、ネットワーク・アクセス・ノード1510から、低優先度データ・ベアラのコーディング・レートが増加したことを示すベアラ情報を受信した場合、マッピング・モジュール4502は、標準コーディング・レートを有する低優先度データに使用されるよりもわずかに高性能の受信器を選択し得る。このことはまた、端子装置1502の電力消費をわずかに増加させることができるが、これは単一のキャリアを使用することによる電力節約によって相殺されてもよい。
図46~53では個別に説明されているが、ネットワーク・アクセス・ノード1510および端末装置1502によって、これらの協働技術のうちの複数を組み合わせて使用することができる。さらに、図46~53は、複数の受信器を示しているが、マッピング・モジュール4502は、例えばデータ・ベアラのQoS要件に基づいて、固定的または動的に構成可能な任意の数の異なる受信器を利用してもよい。変化するQoS要件および関連する優先順位を有する任意の数のデータ・ベアラをさらに採用することができる
マッピング・モジュール4502は、さらに、制御モジュール3510と同じ性質で電力および無線コンディション状態データを考慮するように構成されてもよい。例えば、マッピング・モジュール4502は、弱い無線コンディションにおいて高性能受信器を、強い無線コンディションにおいて低電力かつ低性能受信器を、および、低バッテリー電力条件において低電力受信器を使用するように構成されてもよい。マッピング・モジュール4502は、各データ・ベアラのQoS要件が満たされることを確実にしながら、かかる特徴を実装するように構成されてもよい。
上述の受信器に関連するダウンリンクケースに加えて、いくつかの態様では、端末装置1502は、異なるアップリンク・データ・ベアラのための特定の送信機を利用するようにアップリンク方向においてさらに構成されてもよい。ダウンリンクの場合と同様に、端末装置1502は、さらに、アップリンク・データ・ベアラを維持することを担当することができ、アップリンク・データ・ベアラは、特定のQoS要件(対応するダウンリンク・データ・ベアラのQoS要件とは異なることがある)を有し得る。場合によっては、アップリンク・データ・ベアラは、ダウンリンク・データ・ベアラ、例えば端末装置1502とネットワーク・ノードとの間の双方向リンクの他の方向に対応することがあり、他の場合には、端末装置1502はアップリンクおよび/またはダウンリンク方向において、反対方向の対応するデータ・ベアラを有さない一方向データ・ベアラを有することができる。最も高いデータ・ベアラのQoS要件を満たす送信機構成を利用する代わりに、端末装置1502は、代わりに、各データ・ベアラからのマップ・データを各データ・ベアラのQos要件を満たす特定の送信器に選択的にマッピングできる。低優先度データ・ベアラに対して低電力送信機を利用することにより、端末装置1502は、各データ・ベアラのQoS要件を満たしつつ、電力効率を改善することができる。
図54Aおよび54Bは、上りリンク方向に関する開示の態様による端末装置1502の例示的な内部構成を示す。図54Aおよび図54Bに図示された表現は、上りリンク方向に関して現在の態様に直接関係しない端末装置1502の特定の他のコンポーネントを省略してもよい。例えば、ベースバンド・モデム1606は、図45に示される下りリンク方向コンポーネントをさらに含むことができる。
図54Aおよび図54Bに示すように、様々な態様において、端末装置1502は、RF変調の前に送信器出力を組み合わせ(図54A)、またはRF変調後に送信器出力を組み合わせる(図54B)ことができる。両方の場合において、上述した図36の場合と同様に、図54Aの送信器5404、5406、および5408は、様々な態様において、物理的に異なる送信器(例えば、別個の物理的ハードウェア構造)であってもよく、または1つ以上の物理送信器の異なる構成(例えば、実行のための異なるパラメータおよび/またはソフトウェア定義命令を有する同一ハードウェア)であってもよい。それにもかかわらず、送信器5404、5406、および5408の各々に対する送信処理は異なってもよく、送信器5404、5406、および5408の各々は、従って、変化するパフォーマンスおよび電力消費特性を有してもよい。マッピング・モジュール5402は、制御モジュール3510に関して上述したのと同じまたは同様の能力を有するように構成することができ、従って、送信器5404、5406、および5408を実現するために、種々の異なる構成を有する単一の物理送信器を動的に構成することができる。
従って、マッピング・モジュール5402は、データ・ベアラのQoS要件、および送信器5404、5406、および5408のパフォーマンスおよび電力効率に基づいて、複数のデータ・ベアラのためのデータを送信器5404、5406、および5408にルーティングすることができる。例えば、マッピング・モジュール5402は、各データ・ベアラのデータを、各データ・ベアラのQoS要件を満たす最低電力送信器にルーティングすることができる。
図54Aの場合、送信器5404、5406、および5408は、それぞれの構成に従って、そのようなデータに対して送信処理を実行し、結果として得られた処理されたデータを結合器5410aに提供することができる。結合器5410aは、受信されたデータを単一のストリームに結合し、単一のデータ・ストリームをRF処理および送信のためにRFトランシーバ1604およびアンテナ・システム1602に提供することができる。RFトランシーバ1604およびアンテナ・システム1602は、送信器5404、5406、および5408とは別に示されるが、送信器5404、5406、および5408は、アンテナ、RF、PHY、および/またはプロトコル・スタック・レベル・コンポーネントとして実装されてもよい。
図54Bの場合、送信器5404、5406、および5408は、次に、それらのそれぞれの構成に従って、そのようなデータに対して送信処理を実行し、得られた処理されたデータをそれぞれRFトランシーバ1604a、1604b、および1604cに提供することができる。次いで、RFトランシーバ1604a-1604cは、送信器5404-5408から受信されたデータに対してRF処理および変調を実行し、得られたRF信号を結合器5410bに提供し、結合器5410bは、次いで、受信したRF信号を単一のRF信号に結合し、送信のためにアンテナ・システム1602に単一のRF信号を提供することができる(ただし、結合器5410とアンテナ・システム1602との間には、電力増幅器コンポーネントなどの追加のコンポーネントが存在してもよい)。いくつかの態様において、結合器5410aは、ベースバンドデータの組み合わせについて構成されてもよく、一方、結合器5410bは、RF信号の組み合わせについて構成されてもよい。図54Bにおいて送信器5404-5408とは別に示されるが、いくつかの態様において、RFトランシーバ1604a-1604cは、例えば、送信器5404-5408の特定のRF構成に従って異なるRF変調を実行するように構成されたRF送信器など、送信器5404-5408の一部として実装されてもよい。
図54Aおよび54Bの両方の場合において、マッピング・モジュール5402は、端末装置1502でローカルに利用可能なベアラ情報に基づいて、データ・ルーティングを実行することができる。例えば、ベアラ情報、例えば、各ベアラに対するQoS要件およびデータのビット・レベル位置は、コントローラ1610のプロトコル・スタック層および/またはアプリケーション・プロセッサ(例えば、データ・ソース1612/データ・シンク1616)のアプリケーション層で利用可能である。従って、このような上層は、マッピング・モジュール5402にベアラ情報を提供し、次いで、マッピング・モジュール5402は、各データ・ベアラのQoS要件および送信器5404、5406、および5408のパフォーマンスおよび電力効率レベルに基づいて、データを送信器5404、5406、および5408にルーティングすることができる。
従って、端末装置1502は、データ・ベアラのQoS要件をまだ満たす低電力送信器を使用することによって、伝送中の電力を節約することもできる。従って、この開示の態様は、端末装置1502が、データ・ベアラのQoS要件に基づいて、受信機および送信器を選択的に適用することを可能にすることによって、受信および送信の両方における電力効率を提供することができる。端末装置1502は、上りアップリンクの図4753に説明されるベアラ・マッピング技法のいずれかをさらに使用してもよい。
図55は、開示のいくつかの態様に従って無線通信を実行する方法5500を示す。図55に示されるように、方法5500は、第1のデータ・ベアラの第1のデータおよび第2のデータ・ベアラの第2のデータを含むデータ・ストリームを受信することを含む(5510)。第1の通信モジュールは、第1のデータ・ベアラの品質要件および第1の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて、第1のデータ・ベアラのための複数の通信モジュールから選択される(5520)。第2の通信モジュールは、第2のデータ・ベアラの品質要求および第2の通信モジュールの性能レベルに基づいて、第2のデータ・ベアラのための複数の通信モジュールから選択される(5530)。第1のデータ・ベアラからの第1のデータは第1の通信モジュールで処理され、第2のデータ・ベアラからの第2のデータは第2の通信モジュールで処理される(5540)。
図56は、本開示の一態様による無線通信を実行する方法5600を示す。図56に示されるように、方法5600は、端末装置の第1のデータ・ベアラに対する第1のデータと、端末装置の第2のデータ・ベアラに対する第2のデータとを識別することを含む(5610)。物理層データ・ストリームは、第1のデータ・ベアラおよび第2のデータ・ベアラの品質要件に基づいて、物理層データ・ストリーム内の第1のデータおよび第2のデータを割り当てることによって生成される(5620)。物理層データ・ストリームおよび物理層メッセージは、端末装置に送信され、物理層メッセージは、物理層データ・ストリーム内の第1のデータおよび第2のデータの割り当てを指定する(5630)。
本明細書で議論される態様は、一般に、端末装置における電力節約に関係し、これは、多くの端末装置の有限な電源(例えば、バッテリー電源)に起因する考慮事項である(ただし、すべての端末装置が、もっぱらバッテリー電源のみであるとは限らない)。しかしながら、電力効率は、更に、運用コストを低減するために、ネットワーク・アクセス・ノードの顕著な特徴であり得る。特に、基地局およびアクセス・ポイントのようなアクセス・ノードは、電力効率の高いアーキテクチャーおよび電力消費を低減する技法を用いることにより、ネットワーク・オペレーターの動作コストを低減することができるかもしれない。上述の優先順位の低いデータ・ベアラを低パフォーマンスの受信機および送信器にマッピングする技術、または受信機または送信器を完全にオフにすることができるTTIを得るために優先順位の低いデータ・パケットをスケジューリングして遅延させる技術、または二次コンポーネントキャリアおよびその関連する受信機および送信器を起動しなければならないことを避けるために優先順位の低いデータ・ベアラのコード・レートを増加させる技術は、ネットワーク・アクセス・ノードの電力消費を低減することができ、また、ウェイク/スリープ・サイクル、周波数スケーリング、およびトラフィック/タスク集中(分断の少ないウェイク/スリープ・サイクル)のような種々の他の技術を可能にする。種々の態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・アクセス・ノードの処理インフラストラクチャーが、各電力状態が所定レベルの電力消費および処理能力(例えば、所定の処理需要をサポートする能力)を有する「電力状態」の所定のセットを有するような、高度な電力管理アーキテクチャーで構成されてもよい。より低い優先順位のデータ・ベアラのためのより低いパフォーマンスの受信機および送信器は、より低い処理需要を有し、受信機または送信器をオフまたは停止することにより、一時的に平均処理需要を低減することができる。ネットワーク・アクセス・ノードにおける高度な電力管理アーキテクチャーは、より低い処理需要の段階におけるネットワーク・アクセス・ノードの電力消費を低減することができる。
2.6 電力効率#6
本開示の別の態様によれば、ネットワーク処理コンポーネント(ネットワーク・アクセス・ノードにおけるまたはコア・ネットワーク内)は、「非アクティブ(inactive)」フェーズの間に電力効率の良い状態に入りながら、データ・トラフィックを「アクティブ(active)」フェーズに集中させるために、デューティーサイクルを利用することができる。非アクティブ・フェーズ間のこのような電力効率の良い状態の使用は、ネットワーク処理コンポーネントが電力消費を低減し、結果として動作コストを低減することを可能にする。これらの態様は、共通チャネルの態様と共に使用されてもよく、例えば、共通チャネルは、「アクティブ」フェーズの数、長さ、および持続時間を低減するために特定のデューティーサイクルを使用してもよい。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置に下りリンク・データを提供し、端末装置から上りリンク・データを受信する双方向中継器として機能し得る。下りリンク方向では、ネットワーク・アクセス・ノードは、コア・ネットワークから受信した外部データと、ネットワーク・アクセス・ノードでローカルに発生したデータの両方を端末装置に提供することができ、ローカル・データは、一般に無線アクセス制御データであってもよく、外部データは、ユーザー・データおよび上位層制御データであってもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノードは、バックホール・リンクを介してコア・ネットワークからこのような外部データを受信し、無線アクセス・プロトコルに従って外部データを処理およびパッケージし(ローカルで生成された制御データの挿入を含む)、得られたデータを無線アクセス・ネットワークを介して端末装置に提供することができる。上りリンク方向では、ネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置から上りリンク・データを受信し、受信した上りリンク・データを無線アクセス・プロトコルに従って処理することができる。特定の上りリンク・データは、上流のさらなる宛先(コア・ネットワーク・ノード宛ての上位レイヤ・コントロール・データ、または外部データ・ネットワーク宛てのユーザ・トラフィック・データ)宛てとすることができ、一方、他の上りリンク・データは、エンドポイントとしてネットワーク・アクセス・ノード宛てとすることができる(無線アクセス制御データなど)。図44は、端末装置1502、ネットワーク・アクセス・ノード1510、およびコア・ネットワーク4402に関連するそのような上りリンクおよび下りリンクのパスの一般的な例を示す。
従って、基地局のようなネットワーク・アクセス・ノードは、適切な無線アクセス・プロトコルに従って、下りリンクと上りリンクの両方向で処理を行なうことができる。このような処理は、物理層とプロトコル・スタック層の両方を含むことができ、ネットワーク・アクセス・ノードは、無線アクセス・ネットワークを有効に利用して端末装置と通信するために、それぞれの層に従って上りリンクと下りリンク・データを処理することができる。
ネットワーク・アクセス・ノードにおける処理インフラストラクチャーは、ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントの組み合わせであってもよい。図26は、ネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード2002の一般的なアーキテクチャーを示し、ここで、物理層モジュール2608および制御モジュール2610を含む通信モジュール2606は、上述の上りリンクおよび下りリンクの処理のために利用される処理インフラストラクチャーを提供し得る。
「分散(distributed)」基地局アーキテクチャーにおいて、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、無線ユニットとベースバンド・ユニットの2つの部分に分割されてもよい。従って、アンテナ・システム2602および無線モジュール2604は、無線タワーに装備され得る遠隔無線ヘッド(RRH、別名遠隔無線ユニット(RRU))として展開され得る。次いで、通信モジュール2606は、ベースバンド・ユニットとして配置されてもよく、ベースバンド・ユニットは、ファイバーを介してRRHに接続されてもよく、タワーの底部または近くの位置に配置されてもよい。
基地局ホテリング(base station hoteling)およびクラウドRAN (CRAN)を含む他の基地局アーキテクチャーも適用可能である。基地局ホテリングでは、異なる場所で異なるRRHを供給する複数のBBUをそれぞれ同じ場所に物理的に配置することができ、従って、単一の場所で複数のBBUをより簡単にメンテナンスすることができる。RRHは、従来の分散型アーキテクチャーよりも相手BBUから離れて配置され得るので、BBUは、例えば、ファイバー接続を用いて長距離にわたってRRHとインターフェースする必要があり得る。CRANは、同様に、インフラストラクチャーが仮想化されても仮想化されなくても、プールされたアーキテクチャーまたはプールされていないアーキテクチャーを含む集中型または遠隔ベースバンド処理ロケーションからの複数のRRHを制御してもよい。本質的に、CRANは、その時点におけるネットワーク上の需要に基づいて、ネットワーク内の任意の点に対して、処理資源をダイナミックに配信することができる。5GのCRANは、ネットワーク資源のスライスの配信と、ネットワーク・スライスのための手段(avenue)を提供する機能が含まれる。
通信モジュール2606が分散位置または集中位置に位置するか、および/またはスタンドアロンBBUとしてまたはサーバー内に実装されるかに関わらず、通信モジュール2606は、物理層モジュール2608および制御モジュール2610において、それぞれ物理層およびプロトコル・スタック層処理を実行するように構成されてもよい。制御モジュール2610は、ソフトウェア定義モジュールおよび/またはハードウェア定義モジュールとして実装されてもよい。例えば、制御モジュール2610は、プロトコル・スタック層機能を定義するソフトウェア定義プログラム・コードを検索し、実行するように構成された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。いくつかの態様において、制御モジュール2610は、さらに、ハードウェア・アクセラレータとしても知られる特定の処理集約的タスク専用のハードウェア・コンポーネントを含んでもよく、これは、プロセッサによって制御され、例えば、暗号化および暗号化機能のような特定のタスクを実行するために使用されてもよい。
物理層モジュール2608は、同様に、ハードウェア定義および/またはソフトウェア定義モジュール、例えば、高速フーリエ変換(FFT)エンジン、ビタビ・デコーダ、および他の処理集約型PHY層タスクのような専用のPHY層処理のための1つ以上のプロセッサ(例えば、PHYコントローラ)および/または1つ以上のハードウェア・アクセラレータとして実装されてもよい。物理層モジュール2608および制御モジュール2610のためのフルハードウェア、フルソフトウェア、または混合ハードウェア/ソフトウェアの任意の組み合わせは、本開示の範囲内にある。処理の複雑さのために、いくつかの態様において、物理層モジュール2608および制御モジュール2610のソフトウェア部分は、例えば、Intel x86アーキテクチャーに基づくマルチコア・システムで構造的に実装されてもよい。
従って、物理層モジュール2608および制御モジュール2610は、上りリンクおよび下りリンクの通信の両方に対するベースバンド処理タスクを処理することができる。上述のように、下りリンク処理は、バックホール・インターフェースを介してコア・ネットワークからユーザー宛下りリンク・データを受信し、物理層(物理層モジュール2608)およびプロトコル・スタック(制御モジュール2610)無線アクセス・プロトコルに従ってローカルに生成された下りリンク・データと共にユーザー宛下りリンク・データを処理およびパッケージし、得られた下りリンク・データを無線モジュール2604およびアンテナ・システム2602を介して端末装置に提供することを含み得る。上りリンク処理は、アンテナ・システム2602および無線モジュール2604を介して端末装置から上りリンク・データを受信し、物理層(物理層モジュール2608)およびプロトコル・スタック(制御モジュール2610)無線アクセス・プロトコルに従って受信した上りリンク・データを処理して、ローカルアドレスおよび外部アドレスの上りリンク・データを取得し、外部アドレスの上りリンク・データをバックホール・インターフェースを介してコア・ネットワークにルーティングすることを含み得る。
このような上りリンクおよび下りリンクの処理は、ネットワーク・アクセス・ノード2002において増大した電力消費を必要とすることがある。上りリンクおよび下りリンクの処理に関連するネットワーク・アクセス・ノード2002の電力消費は、ネットワーク・アクセス・ノード2002のトラフィック条件に直接依存し得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002が、現在、多数の接続モードを有する多数の端末装置にサービスを提供している場合、通信モジュール2606は、結果として追加の電力消費を必要とするかもしれない相当量の処理を実行する必要があり得る。逆に、ネットワーク・アクセス・ノード2002が少数の端末装置のみにサービスを提供しているか、または提供されている端末装置の大部分がアイドル・モードにある場合、通信モジュール2606は、より低い電力消費を有し得る少量の処理を実行するだけでよい。現在の処理需要に関係なく、通信モジュール2606は、さらに、通信モジュール2606をオンに保つために必要な電力から生じる負荷非依存電力消費を有し得る。
図57は、通信モジュール2606によるこのような電力消費の一般的な例を示す。データ・グリッド5710は、経時的な例示的な資源・ブロック(RB)割り当てを示し(これは、図57の例示的な設定において、上りリンクまたは下りリンクのいずれかであり得、データ・グリッド5710の陰付き部分は、3つの異なる端末装置UE1、UE2、およびUE3に対するRBを示す)、一方、データ・グリッド5730は、通信モジュール2606における電力消費を示す。データ・グリッド5710および5730に示されるように、通信モジュール2606は、通信モジュール2606がより多くのRBを処理する必要がある時に、より大きな電力を消費し得る。実際のアクティブ処理に関連する電力消費は、トラフィック負荷包絡線に動的に従う負荷依存エネルギー消費とすることができる。通信モジュール2606の全体的な電力消費は、負荷非依存電力消費を含んでもよく、これは比較的一定であってもよく、通信モジュール2606の処理コンポーネント(プロセッサおよびハードウェア・アクセラレータ)をアクティブ状態に維持するために必要な電力から生じる。通信モジュール2606の連続動作は、実際の処理需要に関係なく、少なくとも負荷非依存エネルギー消費に関連する電力を消費してもよい。
従って、本開示の一態様は、物理層モジュール2608および制御モジュール2610の処理インフラストラクチャーのようなネットワーク処理コンポーネントを、「アクティブ」フェーズおよび「非アクティブ」フェーズからなるデューティーサイクルで動作させることができ、ここで、ネットワーク処理コンポーネントは、アクティブ・フェーズの間のすべての集中的な処理に適合し、非アクティブ・フェーズの間、無または最小の処理を実行することができる。すべての集約的処理はアクティブ・フェーズに適合するので、負荷依存電力消費は、代替的な場合よりも大きいかもしれない。しかしながら、ネットワーク処理コンポーネントは、非アクティブ状態または最小アクティブ状態に入ることによって、非アクティブ・フェーズの間の負荷非依存電力消費を回避することができる。そのため、消費電力を削減することができる。
データ・グリッド5720および5740は、本開示の態様による例示的なシナリオを示す。通信モジュール2606は、スケジューリング決定の制御下にあってもよいので(例えば、媒体アクセス制御(MAC)スケジューラを含んでもよい)、通信モジュール2606は、データ・グリッド5720に示されるように、「アクティブ」フェーズの間、すべてのトラフィックをスケジューリングすることができる。データ・グリッド5720に示されるように、通信モジュール2606は、第1の期間(アクティブ・フェーズ)の間にすべてのRBを割り当て、第2の期間(非アクティブ・フェーズ)の間にRBを割り当てることが可能である。負荷依存電力消費は、データ・グリッド5740のアクティブ・フェーズ中に高レベルであり得るが(例えば、上部の点線で示される最大処理能力に対応する最大電力消費レベル)、通信モジュール2606は、非アクティブ・フェーズ中に電源をオフし得、従って、電力消費がほとんどないか、または全くなくすることができる。いくつかの態様では、通信モジュール2606は、電源オフの代わりに「無効(disable)」であってもよく、例えば、まだある程度の電力を有するが、フル・アクティブまたは機能的に動作していなくてもよい。通信モジュール2606は電源オフまたは無効にされてもよいので、通信モジュール2606には負荷非依存電力消費がなくてもよく(または無視できるだけであってもよい)、従って、5742に示されるような電力節約をもたらす。いくつかの態様において、通信モジュール2606によって使用されるデューティーサイクルのアクティブ・フェーズは、通信モジュール2606による処理がリアルタイムで完了しない可能性があるため、割り当てられたRBと時間内に正確に整合されない場合があることに留意されたい。従って、デューティーサイクルのアクティブ・フェーズは、アクティブ・フェーズに割り当てられた最新のRBよりも遅い時間で終わることがある。さらに、いくつかの態様では、通信モジュール2606による処理のアクティブ・フェーズは、通信モジュール2606が、割り当てられたRBが時間で占有するよりも長い時間にわたって割り当てられたRBを処理することができるので、時間的に割り当てられたRBよりも長い期間を有してもよい。従って、割り当てられたRBのデューティーサイクルに差異が存在し得るが(例えば、多くのRBが割り当てられたときのアクティブ・フェーズおよび少ないRBが割り当てられたときの非アクティブ・フェーズおよび通信モジュール2606による処理のデューティーサイクル)、簡略化の目的のために、以下の説明は、割り当てられたRBおよび通信モジュール2606の両方に共通する単一のデューティーサイクルを参照する。
本開示の一態様によれば、通信モジュール2606は、トラフィック負荷に基づいて適切なデューティーサイクルを決定することを含む、異なる機能を実行することができる。例えば、通信モジュール2606は、高いトラフィック条件(より高い総電力消費)において、より長いアクティブ・フェーズおよびより短い非アクティブ・フェーズを利用することができ、一方、低トラフィック条件では、通信モジュール2606は、より短いアクティブ・フェーズおよびより長い非アクティブ・フェーズ(より低い総電力消費)を利用することができる。次に、通信モジュール2606は、電力管理フレームワークを利用して、選択されたデューティー・サイクル・スキームを実行してもよい。いくつかの態様において、通信モジュール2606は、スケジューリング機能を実行して、スケジュールされたトラフィックを(下りリンクと上りリンクの両方で)、アクティブ・フェーズに割り当ててもよい。さらに、いくつかの態様では、通信モジュール2606は、レイテンシークリティカル・トラフィックをサポートするために、非アクティブ・フェーズを管理することができる。例えば、通信モジュール2606が完全に電源を切るかまたは無効である非アクティブ・フェーズを利用する代わりに、通信モジュール2606は、音声データのようなレイテンシー・クリティカル・トラフィックをサポートするために利用可能な限られた量の処理資源を有する、非常に低い電力の「常時オン」状態を採用することができる(従って、そのようなトラフィックを次のアクティブ・フェーズまで遅らせる必要を回避する)。
図58は、本開示のある態様によるコンポーネントを示す、ネットワーク・アクセス・ノード2002および通信モジュール2606の内部図を示す。従って、図58は、この態様に関係しないネットワーク・アクセス・ノード2002および通信モジュール2606のあるコンポーネントを省略することができる。図58に示されるように、通信モジュール2606は、トラフィック・モニタリング・モジュール5802、ハードウェア/ソフトウェア(HW/SW)電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、スケジューラ・モジュール5808、および処理インフラストラクチャー2608/2610(物理層モジュール2608/制御モジュール2610として実装される)を含み得る。トラフィック・モニタリング・モジュール5802、HW/SW電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、およびスケジューラ・モジュール5808の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行する1つ以上のプロセッサとして、または混合のハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。通信モジュール2606の個々のコンポーネントは、図58に別々に示されているが、この描写は、機能レベルでの通信モジュール2606の動作を強調するために役立つ。その結果、ある態様では、通信モジュール2606のコンポーネントのうちの1つ以上が、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェアの要素に統合されてもよい。加えて、本明細書に記載の機能(特に、式/方程式、フローチャート、および文章の説明)は、当業者を用いて、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体からの検索およびプロセッサによる実行のためのプログラム・コードに容易に組み込むことができる。例えば、いくつかの態様では、トラフィック・モニタリング・モジュール5802、HW/SW電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、およびスケジューラ・モジュール5808、それぞれは、プロセッサ上の別個のソフトウェア・モジュールとして実行されてもよい。さらに、いくつかの態様において、トラフィック・モニタリング・モジュール5802、HW/SW電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、およびスケジューラ・モジュール5808のうちの1つ以上は、制御モジュール2610、特に、制御モジュール2610のMACスケジューラであってもよいスケジューラ・モジュール5808によって、ソフトウェア・モジュールとしてさらに実行されてもよい。
物理層モジュール2608および制御モジュール2610は、ネットワーク・アクセス・ノード2002の処理インフラストラクチャーとして機能することができ、一方、トラフィック・モニタリング・モジュール5802、HW/SW電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、およびスケジューラ・モジュール5808は、物理層モジュール2608および制御モジュール2610の処理スケジュールへのデューティーサイクルの適用をモニタすることができる。通信モジュール2606は、下りリンク方向の無線インターフェースに(アンテナ・システム2602および無線モジュール2604を介して)、上りリンク方向のコア・インターフェースに(バックホール・インターフェースを介して)出力を提供し得る。通信モジュール2606は、上りリンク方向の無線インターフェースを介して入力を受け取り、下りリンク方向のコア・インターフェースを介して入力を受け取ってもよい。
トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、現在のトラフィック負荷(上りリンクおよび下りリンクに対する)をモニタリングし、トラフィック負荷情報を活動制御モジュール5806に提供する責任がある。次に、活動制御モジュール5806は、トラフィック負荷情報に基づいて適切なデューティーサイクルを選択してもよく、ここで、高いトラフィック負荷は長いアクティブ・フェーズを要求し、低いトラフィック負荷は長い非アクティブ・フェーズを可能にする。活動制御モジュール5806は、選択されたデューティーサイクルをスケジューラ・モジュール5808およびHW/SW電力管理モジュール5804に提供することができる。次いで、スケジューラ・モジュール5808は、データ・トラフィックをアクティブ・フェーズに集中させる選択されたデューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズに基づいて、ネットワーク資源割り当てを(例えば、データ・グリッド5720の形態で)決定することによって、選択されたデューティーサイクルを実行してもよい。これは、データ・トラフィックをアクティブ・フェーズに集中させる。HW/SW電力管理モジュール5804は、選択されたデューティー・サイクルのアクティブおよび非アクティブのフェーズに従って、処理インフラストラクチャー2608/2610(物理層モジュール2608および制御モジュール2610)を制御して、高パフォーマンス/高電力消費と低パフォーマンス/低電力消費状態との間の電力の昇降または遷移を行なうことにより、選択されたデューティー・サイクルを実施することができる。処理インフラストラクチャー2608/2610は、スケジューラ・モジュール5808およびHW/SW電力管理モジュール5804によって提供される制御に従ってデータを処理することができる。
従って、下りリンク方向トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、コア・インターフェース5810(例えば、MMEおよび/またはLTE EPCのS-GWとのS1インターフェースであってもよい)を介して到着する入来下りリンク・トラフィックをモニタしてもよい。トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、例えば、スループットまたは他の同様な手段によって、下りリンク・トラフィックの現在のレベルを定量化するトラフィック負荷情報を決定するために、そのような入来下りリンク・トラフィックをモニタしてもよい。例えば、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、スライディング・ウインドウ技法または他の類似の平均化アルゴリズムなどの平均スループットを計算することができる。下りリンク・トラフィック・スループットは時間の経過とともに比較的ゆっくりと変化する可能性があるため、過去の観察期間における平均スループットを評価するメトリックは、将来のトラフィック・パターンを予測する可能性がある。次に、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、トラフィック負荷情報として活動制御モジュール5806に下りリンク・トラフィック・スループットを提供することができる。
活動制御モジュール5806は、トラフィック負荷情報を受信し、トラフィック負荷情報に基づいて適切なデューティーサイクルを選択するように構成されてもよい。例えば、いくつかの態様では、活動制御モジュール5806は、入力として下りリンク・トラフィック・スループットを受け入れ、デューティーサイクルを出力として提供する所定のマッピング・スキームを利用してもよく、デューティーサイクルは、アクティブおよび非アクティブ・フェーズ持続時間の間にアクティブ・フェーズを定義する。上述のように、重いトラフィック状態は、より長いアクティブ・フェーズを必要とするかもしれないが、軽いトラフィック状態は、より長い非アクティブ・フェーズを可能にするかもしれない。事前定義されたマッピング・スキームは、設計者によって構成可能であってもよく、下りリンク・トラフィック・スループットをサポートするために、アクティブ・フェーズにおいて適切な量の無線資源を提供する必要があってもよく、例えば、すべてのスケジュールされた下りリンク・トラフィックを包含するのに十分な数のRBを提供する必要があってもよい。例えば、20MHz帯域幅、64QAM変調および2x2 MIMO能力(LTEカテゴリ4)を有するLTE-FDDセルの場合、処理インフラストラクチャー2608/2610は、最大下りリンク・トラフィックにおいて、例えばこの例で想定されるLTEカテゴリ4能力について150Mbpsで、最大処理効率(100%デューティーサイクル、非アクティブ・フェーズなし)でアクティブ・フェーズで連続的に動作し得る。現在の下りリンク・トラフィック需要が例えば75Mbpsに減少する場合、処理インフラストラクチャー2608/2610は、1と等しいアクティブ・フェーズ対非アクティブ・フェーズの比、例えばアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズが等しい長さ(50%デューティーサイクル)で動作してもよい。例となるデューティーサイクルは、例えば、5ms、10ms、20ms、50ms、100ms等の範囲であってもよく、各デューティーサイクルは、特定の比に従って、アクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズとの間に分割されてもよい。全体のデューティーサイクル長およびアクティブ/非アクティブ・フェーズ比は、トラフィック・スループットの量およびトラフィックのレイテンシー要件に依存し得る。処理インフラストラクチャー2608/2610は、入来下りリンク・トラフィックを処理し、パッケージして、物理層データ・ストリームを生成することができるので、所定のマッピング・スキームはまた、アクティブ・フェーズが物理層データ・ストリームを伝送するのに十分な資源を有することを確実にするために、入来下りリンク・トラフィックから物理層データが生成されるであろう量を近似することもできる。
トラフィック負荷情報に基づいてデューティーサイクルを選択した後、活動制御モジュール5806は、選択されたデューティーサイクルをスケジューラ・モジュール5808およびHW/SW電力管理モジュール5804に提供することができる。次いで、スケジューラ・モジュール5808は、デューティーサイクルに従って下りリンク・トラフィックを形作ってもよく、いくつかの態様では、アクティブ・フェーズ内のすべての下りリンク・グラントのスケジューリングを含んでもよい。スケジューラ・モジュール5808は、従来のネットワーク・スケジューリング・アルゴリズム、例えば、ラウンド・ロビン・スケジューリングを含むMACスケジューラ・アルゴリズムに従って、下りリンク・グラントの相対的位置を決定することができる。従って、スケジューラ・モジュール5808は、一般に、すべての下りリンク・グラントがアクティブ・フェーズの間にスケジュールされるデータ・グリッド5720に示されるように、下りリンク・グラント・スケジュールを生成し得る。スケジューラ・モジュール5808はまた、決定されたスケジュールを実行するために、(関連する制御情報に加えて)サービスされた端末装置に下りリンク・グラント(grants)を提供することができる。スケジューラ・モジュール5808は、選択されたデューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズを指定するサービスされた端末装置に追加的に制御情報を提供することができるが、いくつかの態様では、スケジューラ・モジュール5808は、選択されたデューティーサイクルの明示的な通知なしに、下りリンク(および後の詳細な上りリンクとして)グラントを介して、アクティブおよび非アクティブ・フェーズを代わりに実行することができる。
次いで、HW/SW電力管理モジュール5804は、選択されたデューティーサイクルに基づいて処理インフラストラクチャー2608/2610を制御するように構成されてもよい。次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610は、HW/SW電力管理モジュール5804によって指示されるアクティブおよび非アクティブ・フェーズに従って、コア・インターフェース5810によって提供される入来下りリンク・トラフィックに対して下りリンク処理を実行することができる。処理インフラストラクチャー2608/2610は、結果として得られる下りリンク・データを、下りリンク伝送のために無線インターフェース2602/2604に提供し得る。
活動制御モジュール5806は、トラフィック・モニタリング・モジュール5802によって検出されるトラフィックの変化するレベルに基づいて、動的な方法でデューティーサイクルを制御することができる。例えば、トラフィック・モニタリング・モジュール5802が、下りリンク・トラフィックがより少ないことを示すトラフィック負荷情報を活動制御モジュール5806に提供する場合、活動制御モジュール5806は、電力節約を増加させるために(より多くの下りリンク・トラフィックの場合は逆も)、デューティーサイクルをより長い非アクティブ・フェーズを有するように調整することができる。従って、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、連続的または定期的にトラフィック負荷情報を活動制御モジュール5806に提供することができ、それに応答して、活動制御モジュール5806は、実行のためにHW/SW電力管理モジュール5804およびスケジューラ・モジュール5808に提供するデューティーサイクルを連続的または定期的に選択することができる。
処理インフラストラクチャー2608/2610の電力管理アーキテクチャーは、HW/SW電力管理モジュール5804が処理インフラストラクチャー2608/2610上で有する制御の程度を決定し得る。例えば、単純なケースでは、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610を電源オンおよびオフにすることのみが可能であり得る。従って、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610を、デューティーサイクルに従って、アクティブ・フェーズの間電源オンにし、非アクティブ・フェーズの間電源オフにすることができる。
さらなる態様によれば、処理インフラストラクチャー2608/2610は、処理インフラストラクチャー2608/2610が、各電力状態が所定のレベルの電力消費および処理能力(例えば、所定の処理需要をサポートする能力)を有する所定の「電力状態」のセットを有するような、高度な電力管理アーキテクチャーで構成されてもよい。従って、完全に「オフ」状態に加えて、所定の電力状態は、最も低い電力状態を含み、最も低い電力消費および最も低い処理能力を有し、さらに最も高い電力状態まで電力消費および処理能力を増大させる電力状態を含んでもよい。このような電力状態は、異なるCPUクロック周波数、異なる電圧、およびマルチコア・システムにおけるコアの異なる使用を介して、ソフトウェア・コンポーネントに対して異なる電力消費および処理能力を提供することができる。電力消費は、電圧二乗倍周波数(V2 f)に比例するため、低電力状態は、高電力状態よりもより低いCPU周波数および/またはより電圧を有し得る。マルチコア・システムにおいて、より多くのコアの使用は、より少ないコアの使用よりも電力消費を増加させてもよく、各コアの電力消費は、さらに、CPU周波数および電圧によって制御されてもよい。ハードウェア・コンポーネントに関して、このような電力状態は、動的周波数および電圧スケーリング(DVFS)、異なるクロック・ゲーティング、および異なる電力ゲーティングを利用して、電力状態全体にわたって電力消費および処理能力を変化させることができる。CRANアーキテクチャーまたは仮想RAN (VRAN)アーキテクチャーなどのマルチコア使用の場合、処理インフラストラクチャー2608/2610は、マルチコアサーバーCPU上に実装することができ、例えば、Intel x86アーキテクチャーによる電力状態を利用することができる。このような電力管理技術は、各コアにわたる計算負荷の複雑な分配を含むことができる。詳細に関係なく、各電力状態は、処理インフラストラクチャー2608/2610のソフトウェアおよび/またはハードウェア・コンポーネントに対する、そのような特徴の所定の構成(例えば、CPUクロック周波数、電圧、コアの数、複数のコア間の結合相互作用、DVFS、クロック・ゲーティング、および電力ゲーティングのうちの1つ以上の所定の構成)を区切ってもよい。
従って、いくつかの態様では、HW/SW電力管理モジュール5804が、処理インフラストラクチャー2608/2610の所定の電力状態を利用して、デューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズに従って、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御し得る。所定の電力状態スキームの代わりに、HW/SW電力管理モジュール6204は、構成可能な電力状態に従って動作するように処理インフラストラクチャー2608/2610を制御するように構成されてもよく、ここで、HW/SW電力管理モジュール6204は、CPUクロック周波数、電圧、コアの数、複数のコア間の結合相互作用、DVFS、クロック・ゲーティング、および電力ゲーティングのうちの1つ以上を個々に調整し(例えば、連続的または離散的な方法で)、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率および電力消費を調整することができる。
いくつかの実施態様において、HW/SW電力管理モジュール5804は、非アクティブ・フェーズの間、処理インフラストラクチャー2608/2610の電源を切るように構成されてもよい。データ・グリッド5740に関して上述したように、そのようなことは、特に、非アクティブ・fフェーズの間の負荷非依存電力消費の回避のため、電力節約をもたらし得る。しかしながら、非アクティブ・フェーズの間の処理インフラストラクチャー2608/2610の完全な停止は、アクティブ・フェーズ間の遅延が下りリンク・トラフィックに余分なレイテンシーを導入し得るので、レイテンシークリティカル・トラフィックに有害であり得る。この追加されたレイテンシーは、音声トラフィックのようなレイテンシークリティカル・トラフィックにマイナスの影響を与えるかもしれない。従って、いくつかの態様において、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610を「常時オン」部分と「デューティーサイクル」部分とに分割し得、ここで、常時オン資源は、低電力で限定された処理能力を常に提供し得、デューティーサイクル資源は、アクティブおよび非アクティブ・フェーズに従って電源オンおよびオフになり得る。常時オン部品に使用される処理資源は、非常に低いリーク電力を有し得、ある程度の電力消費が発生するが、データ・グリッド5730の場合のように、高い負荷非依存電力消費を有し得ない。
従って、いくつかの態様では、より高いプロトコル・スタック層(例えば、トランスポート層)は、活動制御モジュール5806へのトラフィック・タイプを示してもよく、これは、活動制御モジュール5806が、レイテンシー・クリティカル・トラフィック(例えば、音声トラフィック)および非レイテンシー・クリティカル・トラフィック(例えば、ベストエフォート・トラフィック)を識別し、その後、レイテンシー・クリティカル・トラフィックを常時オン資源にルーティングし、非レイテンシー・クリティカル・トラフィックをデューティーサイクル資源にルーティングすることを可能にしてもよい。いくつかの態様では、スケジューラ・モジュール5808は、非アクティブ・フェーズの間、レイテンシークリティカル・データに対する下りリンク・グラントをスケジューリングするためのスケジューリング機能を実行するように構成することもできる。次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610は、非アクティブ・フェーズ中に常時オン資源で、そしてアクティブ・フェーズ中に常時オン資源またはデューティーサイクル資源のいずれかで、レイテンシークリティカル・トラフィックを処理し得、従って、従来の非デューティー・サイクル・ケースにおけるものと同じまたは類似のレイテンシーを提供する。次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610は、デューティーサイクル資源を用いて、次のアクティブ・フェーズの間、非レイテンシー・クリティカル・トラフィックを処理することができ、これは、介在する時間の間、非レイテンシー・クリティカル・トラフィックにレイテンシーを導入するかもしれない。
図59は、処理インフラストラクチャー2608/2610における常時オン資源の使用の例示的な図を示し、ここで、端末装置UE1およびUE2は、非レイテンシー・クリティカル・トラフィックを受信することができ、端末装置UE3は、レイテンシークリティカル・トラフィックを受信することができる。データ・グリッド5910に示されるように、スケジューラ・モジュール5808は、アクティブ・フェーズの間にUE1、UE2、およびUE3に対するすべてのトラフィックをスケジューリングする一方、非アクティブ・フェーズの間にUE3のトラフィックをスケジューリングするだけでよい。従って、処理インフラストラクチャー2608/2610は、UE3のためのレイテンシークリティカル・トラフィックを非アクティブ・フェーズの間に常時オン資源で処理するように構成することができ、従って、レイテンシークリティカル・トラフィックへの余分なレイテンシーの導入を回避することができる。
データ・グリッド5920に示されるように、アクティブ・フェーズは、データ・グリッド5740の場合と同様の電力消費を有してもよく、一方、非アクティブ・フェーズは、処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン資源の動作のために、わずかに高い電力消費を有してもよい。しかしながら、5922で示される電力節約は、レイテンシークリティカル・トラフィックにおける過剰なレイテンシーを回避しながら、依然としてかなりのものであり得る(例えば、データ・グリッド5730の負荷非依存電力消費よりも少ない)。
処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン資源に対して利用可能な種々の任意選択が存在し得る。例えば、マルチコア実装のいくつかの態様において、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、例えば、常時オン資源のための単一コアおよびデューティーサイクル資源のための残りのコアを利用してもよい。加えてまたは代わりに、いくつかの態様では、常時オン資源のために、低い所定の電力状態を利用してもよい。より複雑な組込みシステムの電力管理機能を使用する種々の実装もまた、常時オン部分のための処理インフラストラクチャー2608/2610の資源を提供するために適用され得る。
いくつかの態様において、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610から常時オン資源を選択するときに、レイテンシークリティカル・トラフィックの量を考慮することもできる。例えば、データ・グリッド5910の場合には、限られた量のレイテンシークリティカル・トラフィックのみが存在し得る。従って、HW/SW電力管理モジュール5804は、常時オン資源のために、処理インフラストラクチャー2608/2610で利用可能な全処理資源の限られた部分のみを必要とすることがある。レイテンシークリティカル・トラフィックが大量にある場合、HW/SW電力管理モジュール5804は、常時オン資源のための処理インフラストラクチャー2608/2610の全処理資源をより多く必要とし得る。ある場合には、処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン資源は、大量のレイテンシークリティカル・トラフィックをサポートするために、デューティーサイクル資源よりも大きな処理能力を有し得る。これは、より大きな電力消費をもたらし得るが、処理インフラストラクチャー2608/2610におけるデューティーサイクル資源の使用は、依然として電力節約を提供し得る。
いくつかの態様において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、さらなる利用可能な特徴に応じて、種々の異なる修正を使用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002がキャリア・アグリゲーションを利用している設定において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、常時オン資源で一次コンポーネントキャリアを実現する一方、二次コンポーネントキャリアはデューティーサイクル資源でデューティーサイクルに付すことができる。別の例では、デュアルコネクティビティ(dual-connectivity)設定処理インフラストラクチャー2608/2610は、マスターセルグループに常時オン資源を、二次セルグループにデューティーサイクル資源を提供してもよい。別の例では、アンカーブースタ設定において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、常時オン資源をアンカー・セルに、デューティーサイクル資源をブースタ・セルに提供することができる。
従って、トラフィック・モニタリング・モジュール5802、HW/SW電力管理モジュール5804、活動制御モジュール5806、スケジューラ・モジュール5808、および処理インフラストラクチャー2608/2610は、下りリンク方向のデューティーサイクルを利用することができ、従って、ネットワーク・アクセス・ノードにおける電力節約を可能にする。図58に示されるように、いくつかの態様では、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、通信モジュール2606が上りリンク処理のためのデューティーサイクルを同様に実施することを可能にするために、無線インターフェース2602/2604において上りリンク・トラフィックをモニタすることもできる。通信モジュール2606は、上述の下りリンク・デューティー・サイクルとは別個に、またはそれと協調して、このような上りリンク・デューティー・サイクルを実行してもよい。例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610が、上りリンク処理資源と下りリンク処理資源との間に厳密な割り当てを有している場合、特に、例えば、上りリンク処理のための電力消費が、下りリンク処理からの電力消費から実質的に独立している場合、通信モジュール2606は、上りリンクおよび下りリンクのデューティーサイクルを別々に選択するように構成されてもよい。換言すれば、活動制御モジュール5806は、コア・インターフェース5810における下りリンク・トラフィックに基づいて下りリンク・デューティー・サイクルを選択し、無線インターフェース2602/2604におけるまたは通信モジュール2606における適切な内部インターフェースにおける上りリンク・トラフィックに基づいて、上りリンク・デューティー・サイクルを選択するように構成されてもよい。代わりに、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理資源が上りリンク処理と下りリンク処理との間で共有される場合、活動制御モジュール5806は、いくつかの態様において、電力節約を最大にするために、上りリンクおよび下りリンクのデューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズをできるだけ近づけることによって、上りリンクおよび下りリンクのデューティーサイクルを調整するように構成されてもよい。
トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、現在の上りリンク・トラフィック・スループットを示す活動制御モジュール5806にトラフィック負荷情報を提供するために、無線インターフェース2602/2604および/または通信モジュール2606のインターフェースで上りリンク・トラフィックをモニタするように構成されてもよい。下りリンク方向と同様に、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、上りリンク・トラフィックをモニタして、例えばスライディング・ウインドウ技術または将来の上りリンク・トラフィック・パターンを予測し得る他の類似の平均化アルゴリズムを用いて、平均上りリンク・スループットを計算し得る。平均上りリンク・スループットを測定することに加えて、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、無線インターフェース2602/2604で受信された(そして潜在的に通信モジュール2606で識別された)バッファ・ステータス・レポート(BSRs)およびスケジューリング・リクエスト(SRs)のような上りリンク・トラフィックをモニタすることができる。BSRとSRの両方は、上りリンク送信のためにペンディングされている端末装置における上りリンク・データの量を示すことができるので、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、活動制御モジュール5806のためのトラフィック負荷情報を生成するために、平均上りリンク・スループットに加えて、このような情報を利用することができる。トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、さらに、HARQ処理ターンアラウンド時間、例えば、HARQフィードバックを提供する前に上りリンク・データを処理するのに必要な時間の量などのメトリックを利用して、トラフィック負荷を示すことができる。
いくつかの態様において、活動制御モジュール5806は、例えば、上りリンク・トラフィック負荷情報を入力として受信し、上りリンク・デューティー・サイクルを出力する所定のマッピング・スキームに従って、上述の下りリンクの場合と同等の方法で、上りリンクのデューティーサイクルを選択するように構成されてもよい(所定のマッピング・スキームが、上りリンクと下りリンクのトラフィックの差異に従って、上りリンクと下りリンクに対して異なることが有り得る)。上述のように、上りリンクおよび下りリンクのデューティーサイクルの両方を実行する場合、活動制御モジュール5806は、アクティブおよび非アクティブ・フェーズを整列(または部分的に整列)するために、上りリンクおよび/または下りリンクのデューティーサイクルを互いに対して調整するように構成されてもよい。上りリンクおよび下りリンクのデューティーサイクルは、同一であってもよく(例えば、同一のアクティブおよび非アクティブのフェーズ持続時間を有する)、または異なるものであってもよい。
次に、活動制御モジュール5806は、選択されたデューティーサイクルをスケジューラ・モジュール5808およびHW/SW電力管理モジュール5804に提供することができる。次いで、スケジューラ・モジュール5808は、選択されたデューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズに従って上りリンク・トラフィックを形作ることができ、これは、アクティブ・フェーズの間の上りリンク・グラントをスケジューリングすることを含み得る。次いで、HW/SW電力管理モジュール5804は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、選択されたデューティーサイクルのアクティブおよび非アクティブ・フェーズに従って上りリンク・データに関する処理を実行してもよい。
下りリンクの場合と同様に、いくつかの態様において、HW/SW電力管理モジュール5804および処理インフラストラクチャー2608/2610は、音声トラフィックまたは厳格なレイテンシー要件を有する他のトラフィック・タイプなどのレイテンシー・クリティカルな上りリンク・トラフィックをサポートするために、処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン資源をさらに利用することができる。従って、活動制御モジュール5806は、より高いプロトコル・スタック層によって提供されるトラフィック・タイプ情報を利用して、レイテンシークリティカル上りリンク・データを常時オン資源に、非レイテンシークリティカル・データをデューティーサイクル資源にルーティングすることができる。
レイテンシークリティカルな上りリンク・トラフィックのための常時オン資源の使用に加えて、いくつかの態様において、通信モジュール2606は、上りリンク方向に処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン資源の追加のアプリケーションを有し得る。スケジューラ・モジュール5808がスケジューリング決定に対して完全な制御を有し得る下りリンク方向とは対照的に、端末装置は、上りリンク送信のタイミングにおいてある程度の柔軟性を有し得る。従って、あるシナリオでは、端末装置は、処理インフラストラクチャー2608/2610の非アクティブ・フェーズの間に、スケジューリング要求などの上りリンク・データを送信することを決定してもよい。従って、処理インフラストラクチャー2608/2610が非アクティブ・フェーズ中に完全にオフである場合、通信モジュール2606は、スケジューリング要求を受信することができない可能性があり、従って、端末装置は、後でスケジューリング要求を再送信する必要がある。
このシナリオは、接続されたDRX (C-DRX)状態にある端末装置、例えばLTEの場合に発生する。各TTIの間に制御チャネル(例えば、下りリンク・グラント)をモニタする必要がある通常の接続モード端末装置とは対照的に、C-DRX状態の端末装置は、特定のTTIの間に制御チャネルをモニタするだけでよい。従って、C-DRX状態の端末機器は、端末機器がモニタする必要のないすべてのTTIに関してスリープ状態に入ることによって、電力を節約することができる。C-DRXサイクルは、一定の期間を有してもよく、端末装置が制御チャネルをモニタする必要があるDRXアクティブ状態と、端末装置が制御チャネルをモニタする必要がないDRXスリープ状態とから構成されてもよい。
通信モジュール2606(例えば、スケジューラ・モジュール5808または制御モジュール2610の別のプロトコル・スタック層エンティティ)は、DRX構成を端末装置に指定するように構成されてもよく、従って、DRXアクティブ状態およびスリープ状態がいつ発生するかを指示してもよい。端末装置は、一般に、下りリンク・グラント(係属中の下りリンク・データを示す)の制御チャネルをモニタし得るので、スケジューラ・モジュール5808は、下りリンク・デューティー・サイクルの活動フェーズ内のDRX活動状態および下りリンク・デューティー・サイクルの非アクティブ・フェーズ内のDRXスリープ状態に適合するC-DRXサイクルを有する端末装置を構成することができる。
このようなスケジューリングは、C-DRX端末装置の下りリンク・トラフィックをアクティブ下りリンク・フェーズにフィットさせるのに十分であるが、C-DRX端末装置は、スケジューリング要求などの上りリンク送信のためにDRXサイクルにバインドされないことがある(ただし、他の上りリンク送信は、通信モジュール2606からの上りリンク・グラントを必要とすることがある)。従って、C-DRX端末装置は、ある場合には、スケジューリング要求をネットワーク・アクセス・ノード2002に送信するために、C-DRXスリープ・サイクルを「中断(break)」してもよい。このようなことが、処理インフラストラクチャー2608/2610の非アクティブ・フェーズ中に起こり、その間に処理インフラストラクチャー2608/2610が完全にオフである場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、スケジューリング要求を受信しないことがある。
従って、レイテンシー・クリティカルな上りリンクおよび下りリンク・トラフィックをサポートすることに加えて、いくつかの態様において、C-DRX端末からのようなスケジューリング要求をサポートするために、処理インフラストラクチャー2608/2610の常時オン電力状態を利用するために、HW/SW電力管理モジュール5804にとって有用であり得る。これは、特に、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって使用されるランダムアクセス構成が、非アクティブ・上りリンク・フェーズ中に発生するランダムアクセス機会を有する場合(通信モジュール2606は、代わりに、すべてのランダムアクセス機会がアクティブ・上りリンク・フェーズ中に発生するランダムアクセス構成および上りリンク・デューティー・サイクルを選択することができる)、アイドル・モード端末装置からのランダムアクセスをサポートするためにも有用であり得る。
上述のように、活動制御モジュール5806およびスケジューラ・モジュール5808は、レイテンシークリティカル・トラフィックを識別するために、トラフィック・タイプ情報に依存してもよい。このようなトラフィック・タイプ情報は、一般に、ネットワークおよびトランスポート層における伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(IP)のような、ネットワーク・アクセス・ノード2002の無線アクセス・プロトコル・スタック層の上の層で利用可能である。これらの上位層プロトコルは、バックホール・インターフェースに沿って位置し、ネットワーク・アクセス・ノード2002とコア・ネットワークとの間のデータ転送、例えばS1インターフェースを介して実行することを担当している、ネットワーク・ノード内のソフトウェア・コンポーネントとして物理的に具体化され得る。これらは一般に、アクセス・ネットワーク・ノード、コア・ネットワーク・ノードおよび外部データ・ネットワーク・ノードにおけるソフトウェア・コンポーネントとして具現化され、コア・ネットワーク、外部データ・ネットワークおよびアクセス・ネットワークを介して、ソース(端末装置1502のデータ・ソース1612またはアプリケーション・サーバーにおける同等の機能であってもよい)から宛先(端末装置1502のデータ・シンク1616またはアプリケーション・サーバーにおける同等の機能であってもよい)へのデータ転送を処理することができる。図60は、ネットワーク・アクセス・ノード2002とコア・ネットワークとの間でデータを運ぶことができるバックホール・インターフェースの一部としてネットワーク・ノード6002が配置される例示的な図を示す。ネットワーク・ノード6002は、ネットワークおよびトランスポート層プロトコル、例えば、TCP/IPに従ってソフトウェア定義命令を実行するように構成されたプロセッサであってもよく、このようなデータ転送を容易にし、ネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる1つ以上の端末装置のトランスポート層とのソフトウェア接続であってもよい。ネットワーク・ノード6002は、例えば、通信モジュール2606に近接する基地局サイト、例えば、ラック上、バックホール・インターフェースに沿った別の物理的位置に物理的に配置されてもよく、または1つ以上のサーバー、例えばクラウド・コンピューティング・システムの一部として実装されてもよい。
ネットワーク・ノード6002は、ネットワーク・アクセス・ノード2002に供給されるデータ接続のネットワークおよびトランスポート層を包含するため、ネットワーク・ノード6002は、どのデータがレイテンシークリティカルであるかを示すトラフィック・タイプ情報にアクセスすることができる。例えば、トラフィック・タイプ情報は、IPソースおよび宛先アドレス、TCPポート番号、または差別化サービス(DiffServ)情報であってもよく、ネットワーク・ノード6002は、IP層プロトコルを用いてそれらを識別し、認識することができる。例えば、DiffServ情報の場合、IPパケットヘッダは、トラフィックのプライオリティを示し、その結果、レイテンシークリティカル・トラフィックを示すことがある差別化サービス・コード・ポイント(DSCP)を含む差別化サービス・フィールド(DSフィールド)を有してもよい。
従って、いくつかの態様において、ネットワーク・ノード6002は、レイテンシークリティカル・データを識別するトラフィック・タイプ情報を得るように構成されてもよく、この情報を活動制御モジュール5806およびスケジューラ・モジュール5808に提供して、活動制御モジュール5806およびスケジューラ・モジュール5808が、レイテンシークリティカル・トラフィックに基づいてデューティーサイクルを選択できるようにし(例えば、レイテンシークリティカル・トラフィックをサポートするのに十分な常時電力状態で)、レイテンシークリティカル・トラフィックを適切にスケジュールするように構成されてもよい。
ネットワークおよびトランスポート層プロトコルに従って、ネットワーク・ノード6002は、バックホール・インターフェース上のデータ・トラフィックの双方向転送、および一般的に送信元と宛先の間の双方向転送を処理するQoSおよびフロー制御メカニズムを実装するように構成されてもよく、これは、例えば、異なる優先順位を持つIPパケットのための異なるキューであってもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2002におけるデューティーサイクルは、無線アクセス・ネットワークのデータの転送に影響を及ぼし得るが、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、単に、データ・ソースおよび宛先のトランスポート層、例えば、デバイスとデバイスが通信しているサーバーにおける通常の輻輳を経験する基地局のように見えるかもしれず、換言すれば、デューティーサイクルは、フロー制御機構、例えば、TCPスロー・スタートおよびTCPウィンドウに対して透明であり得る。従って、ネットワーク・ノード6002は、キュー・オーバーフローによるパケット損失のリスクを制御するために、適切なQoSメカニズムを実装してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、デューティーサイクル中の容量が一定の最低要件を満たすことを確実にする助けとなる追加の措置を講じることができる。例えば、活動制御モジュール5806は、EPSデフォルトおよび専用ベアラ設定手順の間に、より高いプロトコル層情報、例えば、QoSクラス識別子(QCI)から端末固有の上りリンクおよび下りリンクのグラント・バジェットを抽出することができる。次に、活動制御モジュール5806は、デューティーサイクルを選択する際に、これらの上りリンクおよび下りリンクのバジェットを考慮してもよく、一方、スケジューラ・モジュール5808は、そのバジェットを超える特定の端末装置に対して、アクティブ・フェーズにおいて上りリンクおよび/または下りリンクのグラントを許可しなくてもよい。
いくつかの態様では、非アクティブ・デューティー・サイクル・フェーズの間のキュー・オーバーフローによるパケット損失は、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト・エクスプレス(PCIe)3.0デバイスのようなレイテンシー・トレランス・レポーティング・スキームで対処することもできる。従って、バックホール・インターフェース、例えばS1インターフェース、およびネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる端末装置は、それぞれ、下りリンクおよび上りリンクの方向におけるそれらのバッファリング能力を活動制御モジュール5806に報告することができる。次いで、活動制御モジュール5806は、デューティーサイクルを選択する際に、非アクティブ・フェーズの長さを決定するときに、そのようなバッファリング・レポートを考慮してもよい。また、バックホール・インターフェース、例えば、S1インターフェースが、次のアクティブ・フェーズにおいて下りリンク・グラントによって再び提供され、各レポーティング端末装置が、それぞれのキューがオーバーフローする前に、再び上りリンク・グラントによって提供されることを確実にすることができる。
種々の態様において、通信モジュール2606は、完全にロードされたネットワーク・コンポーネントのために確立された多数の異なる輻輳回避スキームのいずれかをさらに利用することができる。さらに、いくつかの態様において、トラフィック・モニタリング・モジュール5802は、トラフィック・パターンのより強化された予測を適用するために、端末装置からの協調に依存してもよい。例えば、端末装置1502のようなネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる端末装置は、端末装置1502のユーザーがスクリーンをロック解除し、電話をピックアップし、特定のアプリケーションを開く場合など、端末装置1502における上りリンクおよび/または下りリンク・トラフィックが近い将来に増加することが予想されることを先制的に示すことができる。端末装置1502が、例えば、データ・ソース1612/データ・シンク1616のアプリケーション・プロセッサのアプリケーション層において、またはモーション・センサ(例えば、ジャイロスコープまたは加速度計)を介して、このような動作を検出する場合、端末装置1502は、近い将来、携帯発信動作がトリガーされ得、その結果、上りリンクまたは下りリンク・トラフィックが増加することをネットワーク・アクセス・ノード2002に報告し得る。例えば、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002への端末の上りリンクまたは下りリンクのトラフィックの潜在的な差し迫ったトリガーを示すために、電力プリファレンス・インジケータ(PPI)ビットのような報告メカニズムを利用してもよい。トラフィック・モニタリング・モジュール5802(または通信モジュール2606の別のコンポーネント)は、無線インターフェース2602/2604で受信された上りリンク・トラフィックにおけるこのような表示を検出し、例えば、そのような情報が端末装置から受信されたときにトラフィック負荷情報によって提供されるトラフィック推定値を増加させることによって、トラフィック負荷情報を活動制御モジュール5806に提供する際にそのような表示を考慮するように構成されてもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、処理インフラストラクチャーの電力消費を低減するために、デューティー・サイクル・スキームを利用することができる。上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、レイテンシークリティカルおよび予測不可能なトラフィックの両方をサポートするために、常時オン資源などの強化を利用することに加えて、現在のおよび過去のトラフィック条件に基づいて適切なデューティーサイクルを選択するように構成することができる。本開示の態様は、処理インフラが、所定の電力状態に基づいて高度な制御を提供する複雑な電力管理機能を備えて構成される場合に有用であり得る。
さらに、基地局の設定において上述したが、本開示のいくつかの態様は、そのフロントホールまたはバックホール・インターフェースの少なくとも1つにスケジューリング機能を提供する任意のネットワーク処理コンポーネントに実装されてもよい。例えば、ネットワーク・ノード6002または例えばバックホール・インターフェースに沿って位置する任意の他の処理コンポーネントは、開示されたデューティーサイクル技術を用いて、その処理インフラストラクチャーにおいてデューティーサイクルを実行し、それに応じて上りリンクおよび/または下りリンク・トラフィックを調整することができる。例えば、ネットワーク・ノード6002は、バックホール・インターフェース上のトラフィックのためのスケジューリング機能を提供するように構成することができ、電力を節約するために、ネットワーク・ノード6002の1つ以上の処理コンポーネント(例えば、プロセッサ、ハードウェア・アクセラレータなど)を動作させるデューティーサイクル(例えば、バックホール・インターフェースのトラフィック条件に基づく)を選択することができる。従って、ネットワーク・ノード6002は、電力管理システムの所定の電力状態、常時オン資源などの使用を含む、上述の技術のいずれかを実装することができる。
図61は、本開示の一態様によるネットワーク・プロセッサを動作させる方法6100を示す。図61に示すように、方法6100は、無線アクセス・ネットワークと関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタして、トラフィック負荷条件を決定し(6110)、トラフィック負荷条件に基づいてアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズを有するデューティーサイクルを選択し(6120)、アクティブ・フェーズの間に高電力状態で、非アクティブ・フェーズの間に低電力状態であるネットワーク処理インフラストラクチャーと共に追加の上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理すること(6130)を含む。
2.7 電力効率#7
本開示のいくつかの態様において、ネットワーク処理コンポーネントは、予想される処理需要に基づいて低電力状態をトリガーすることにより電力を節約することができる。従って、ネットワーク処理コンポーネントは、近づく処理需要を推定するために特定の性能インジケータをモニタすることができ、また、過去の処理の履歴、現在の処理、または推定される近づく処理需要に基づいて、処理効率および結果として生じる電力消費をスケールすることができる。ネットワーク処理コンポーネントは、過去の処理の履歴、現在の処理、または推定される近づく処理需要に基づいて処理効率および電力消費を適応させることによって、不必要な電力を消費することなく、近づく処理需要に十分な処理効率を提供することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様と共に使用することができ、例えば、ネットワーク処理コンポーネントは、過去の処理の履歴、現在の処理、または推定される近づく処理、または過去、現在または推定される将来の需要に基づいて、共通チャネルを処理することができる。
上述のように、図26のネットワーク・アクセス・ノード2002のようなネットワーク・アクセス・ノードは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントを用いて、下りリンクおよび/または上りリンク・データの処理を実行することができる。所定のネットワーク・アクセス・ノード上の処理需要は、無線トラフィック負荷と直接相関させることができる。例えば、アクティブな接続を有する多数の端末装置を処理する基地局は、高い処理需要を有してもよく、一方、アクティブな接続を有する少数の端末装置を処理する基地局は、はるかに低い処理需要を有してもよい。
電力消費の最適化を支援するために、ネットワーク・アクセス・ノードは、近づく処理需要を予測するために、トラフィック状態をモニタすることができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノードは、予想される近づく処理需要に基づいて処理効率を最適化するために、特定の技法に従って処理効率をスケールすることができる。処理効率が低下すると、電力消費が減少する可能性があるため、ネットワーク・アクセス・ノードは、過剰な電力消費を回避することができる。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、上りリンクおよび下りリンク・データを処理するための処理インフラストラクチャーとして、物理層モジュール2608および制御モジュール2610を使用してもよく、これは、物理層モジュール2608の場合は物理層処理、および制御モジュール2610の場合はプロトコル・スタック層処理を含んでもよい。これに限定されるものではないが、物理層モジュール2608および制御モジュール2610は、1つ以上のプロセッサおよび/または1つ以上のハードウェア・アクセラレータを含んでもよく、プロセッサは、一般に、制御およびアルゴリズム機能(読出し可能なプログラム・コードとして定義される)を実行し、それらのそれぞれの専用機能に応じて、特定の処理集約タスクをハードウェア・アクセラレータに割り当ててもよい。制御モジュールは、例示的なLTE設定において、メディア・アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)、RRM、無線資源制御(RRC)などのS1-MMEおよびS1-Uプロトコルを含む上位層基地局プロトコル・スタック機能を担ってもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002の通信モジュール2606は、上りリンクおよび下りリンク・データを処理するために処理インフラストラクチャー2608/2610を使用してもよい。図62は、ネットワーク・アクセス・ノード2002が、予想される処理需要に従って処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率を制御し、電力消費を最適化するのを助けるいくつかの態様によるネットワーク・アクセス・ノード2002の内部構成を示す。図62に示すように、通信モジュール2606は、処理インフラストラクチャー2608/2610、処理モニタモジュール6202、HW/SW電力管理モジュール6204、活動制御モジュール6206、およびスケジューラ・モジュール6208を含むことができる。処理モニタモジュール6202、HW/SW電力管理モジュール6204、活動制御モジュール6206、およびスケジューラ・モジュール6208の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体内に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。通信モジュール2606の個々のコンポーネントは、図62に別々に示されているが、この描写は、機能レベルでの通信モジュール2606の動作を強調するために役立つ。従って、通信モジュール2606の1つ以上のコンポーネントは、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェア要素に統合されてもよい。加えて、本明細書に記載の機能(特に、式/方程式、フローチャート、および文章の説明)は、当業者により、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体からの読取りおよびプロセッサによる実行のためのプログラム・コードに容易に組み込まれ得る。例えば、処理モニタモジュール6202、HW/SW電力管理モジュール6204、活動制御モジュール6206、およびスケジューラ・モジュール6208の各々は、プロセッサ上で別個のソフトウェア・モジュールとして実行されてもよい。さらに、処理モニタモジュール6202、HW/SW電力管理モジュール6204、活動制御モジュール6206、およびスケジューラ・モジュール6208のうちの1つ以上は、さらに、制御モジュール2610によってソフトウェア・モジュールとして実行されてもよい。スケジューラ・モジュール6208は、例えば、制御モジュール2610のMACスケジューラであってもよい。
上りリンク方向において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、無線インターフェース2602/2604(アンテナ・システム2602および無線モジュール2604として実装される)を介して端末装置から受信した上りリンク・データを処理して、コア・インターフェース5810を介してコア・ネットワークに提供することができる。下りリンク方向において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、コア・インターフェース5810を介してコア・ネットワークから受信した下りリンク・データを処理して、無線インターフェース2602/2604を介して端末装置に提供することができる。
処理インフラストラクチャー2608/2610における上りリンク処理に関して、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610に対する将来の上りリンク処理需要を予測し、HW/SW電力管理モジュール6204にコマンドを供給するように構成されてもよく、これは、活動制御モジュール6206によって提供されるコマンドに基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610の電力消費および処理効率を制御することができる。活動制御モジュール6206は、処理モニタモジュール6202を介した処理挙動および/またはスケジューラ6208を介した負荷のスケジューリングを評価して、処理インフラストラクチャー2608/2610のための適切な処理効率および電力消費を決定するように構成してもよい。
従って、処理モニタモジュール6202は、将来の処理需要を予測するために、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理挙動をモニタするように構成されてもよい。上述のように、処理インフラストラクチャー2608/2610は、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002が多数のアクティブな端末装置にサービスしている場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002が高度にロードされている場合、高い処理需要を有してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード2002が軽くロードされている場合、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002が少数の能動端末装置にサービスしている場合、より低い処理需要を有してもよい。同様に、ネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる端末装置が、処理インフラストラクチャー2608/2610がタイムリーな方法で処理を完了する必要があるため、厳しいレイテンシー需要を有する場合、高い処理需要が存在し得る。例えば、LTE設定において、eNBスケジューラは、特定のQCIに対してより低いレイテンシーを達成するために、処理インフラストラクチャー2608/2610により多くの電力(および周波数)を適用することができる。
上りリンク方向では、処理インフラストラクチャー2608/2610は、特定のタイミング制約内で端末装置から受信された上りリンク・データに関する上りリンク処理を完了することができる。例示的なLTE設定において、eNodeBは、所定のTTI (持続時間1ms)にわたって上りリンク・データを受信する必要があり、例えば、確認応答(ACK)/否定確認応答(NACK)フィードバック(LTEにおいて「HARQ」フィードバックとして知られる)を提供する前に、受信した上りリンク・データに関する上りリンク処理を完了するために、その後の3つのTTIを有してもよい。従って、処理インフラストラクチャー2608/2610は、上りリンク・データが正しくまたは誤って受信されたか否かを決定するために、種々のサービスされた端末装置から受信された上りリンク・データを受信し、復号し、復調し、エラー・チェックする必要があり得る。処理インフラストラクチャー2608/2610が、上りリンク・データが所定の端末装置から正しく受信されたと判定する場合、処理インフラストラクチャー2608/2610は、(上りリンク・データが受信されたTTIの4番目のTTIにおいて)ACKを端末装置に送信してもよい。逆に、処理インフラストラクチャー2608/2610が、上りリンク・データが所定の端末装置から正しく受信されなかったと判定する場合、処理インフラストラクチャー2608/2610は、NACK (上りリンク・データが受信されたTTIの4番目のTTIにおいて)を端末装置に送信してもよい。他の上りリンク処理時間の制約は、同様に、関連するRAT固有のパラメータに依存して、他の無線アクセス技術で課されるかもしれない。
従って、例示的なLTE設定において、処理インフラストラクチャー2608/2610は、上りリンク・データ上の上りリンクHARQ処理(受信、復号化、復調、エラー・チェックなど)を完了するために3つのTTI(3ms)を有し、タイミング良くACK/NACKフィードバックを送信することができる。ACK/NACK処理を完了するのに必要な時間の総量は、LTE設定では「HARQターンアラウンド」、一般設定では「再送通知ターンアラウンド」と呼ばれることがある。再送通知ターンアラウンド時間には、LTEにおけるHARQターンアラウンドのための3つのTTI (3ms)処理時間バジェットのような制限があるかもしれない。本明細書に詳述する態様は、ネットワーク・アクセス・ノードが上りリンク再送処理を完了し、ACK/NACKフィードバックを提供することが期待される再送通知ターンアラウンド時間を有する他の無線アクセス技術に適用可能である。図63は、例示的なLTE設定のいくつかの態様による、低負荷セル(6310)に対するおよび高負荷セル(6320)に対するHARQターンアラウンドを詳述する2つの異なるチャート6310および6320を示す。HARQ処理完了時間の累積分布関数(CCDF)を図示するチャート6310に示すように、処理インフラストラクチャー2608/2610は、約600usのHARQターンアラウンド(チャート6310における各ラインは、3つのセルのうちの1つのセルに対する処理である)を有する上りリンクHARQ処理を完了することができ、これは、3ms処理時間バジェットの範囲内であり得る。チャート6320に示されるように、処理インフラストラクチャー2608/2610は、高負荷セルおよび/または厳密なレイテンシー需要を有するセルのための上りリンクHARQ処理を完了するために約1800usを必要とする場合がある。
上述のように、処理インフラストラクチャー2608/2610は、異なる処理効率で動作することができ、ここで、より高い処理効率は、一般に、より高い電力消費をもたらし得る。例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610は、より高いCPUクロック周波数、より高い電圧、および/またはより多くの数のコア(マルチコア設計において)を有するソフトウェア・コンポーネントを動作させて、処理効率を増加させ、同時に電力消費を増加させることができる(単一コアにおける電力消費は、一般に、電圧二乗倍周波数(V2 f))。処理インフラストラクチャー2608/2610は、低DVFS、より低いクロック・ゲーティング、および/またはより低い電力ゲーティングを有するハードウェア・コンポーネントを付加的または代わりに動作させて、電力消費を増加させながら処理効率を増加させることができる。
処理インフラストラクチャー2608/2610の種々の処理効率は、一組の所定の電力状態に体系化されてもよく、ここで、各電力状態は、処理インフラストラクチャー2608/2610のソフトウェアおよび/またはハードウェア・コンポーネントに対するCPUクロック周波数、電圧、コアの数、複数のコア間の結合相互作用、DVFS、クロック・ゲーティング、および電力ゲーティングのうちの1つ以上の所定の構成として定義されてもよい。種々の処理効率は、動的周波数および電圧スケーリングをさらに使用することができる。いくつかの態様において、所定の電力状態は、より低い周波数状態(「P状態」として知られる場合もある)および/またはより低い電力状態(「C状態」として知られる場合もある)であり得る。別の非制限的な例は、「ターボ・ブースト(Turbo Boost)」状態であってもよく、これは、周波数を増加させ、キー・ワークロードに対してより低いレイテンシーを提供することができる電力特徴であってもよい。従って、所定の電力状態のそれぞれは、所定の電力消費を有する所定の処理効率を提供し得、ここで、HW/SW電力管理モジュール6204は、所定の電力状態のそれぞれに従って動作するように処理インフラストラクチャー2608/2610を制御するように構成することができる。所定の電力状態方式の代わりに、HW/SW電力管理モジュール6204は、構成可能な電力状態に従って動作するように処理インフラストラクチャー2608/2610を制御するように構成されてもよく、ここで、HW/SW電力管理モジュール6204は、CPUクロック周波数、電圧、コアの数、複数のコア間の結合相互作用、DVFS、クロック・ゲーティング、および電力ゲーティングのうちの1つ以上を個々に調整し(例えば、連続的または離散的な方法で)、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率および電力消費を調整することができる。
電力消費の最適化を支援するために、活動制御モジュール6206は、処理モニタモジュール6202が提供する過去の再送通知ターンアラウンド(例えば、HARQターンアラウンド)時間を評価して、処理インフラストラクチャー2608/2610を動作させるためのターゲット処理効率を選択することができる。従って、処理モニタモジュール6202は、現在の処理効率に基づいて再送通知ターンアラウンド時間を特徴付けるために、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理挙動を経時的にモニタすることができる。例えば、処理モニタモジュール6202は、処理インフラストラクチャー2608/2610が第1の電力状態に設定されるとき、平均再送通知ターンアラウンド時間を測定することができる(例えば、最新のTTIの所定数を超えるウィンドウ処理を伴う)。次いで、処理モニタモジュール6202は、平均再送通知ターンアラウンド時間を活動制御モジュール6206に提供することができ、これにより、平均再送通知ターンアラウンド時間を処理時間バジェット、例えばHARQの例示的設定における3msと比較することができる。平均再送通知ターンアラウンド時間がどれだけバジェット・ヘッドルームを提供するかに応じて(バジェット・ヘッドルームは、処理時間バジェットと平均再送通知ターンアラウンド時間との差である)、活動制御モジュール6206は、HW/SW電力管理モジュール6204に、電力状態を増加または減少させ、従って、ネットワークおよび/またはHARQターンアラウンドのニーズを満たしつつ、処理効率を増加または低下させるように指示することができる。例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610が第1の電力状態で動作しているとき、大きなバジェット・ヘッドルームがある場合(例えば、平均再送通知ターンアラウンド時間が処理時間バジェットをはるかに下回る)、活動制御モジュール6206は、HW/SW電力管理モジュール6204に、第1の電力状態よりも低い電力消費および低い処理効率を有する電力状態を利用するように指示することができる。逆に、バジェット・ヘッドルームが小さい場合(例えば、平均再送通知ターンアラウンド時間が処理時間バジェットをわずかに下回る場合)、活動制御モジュール6206は、HW/SW電力管理モジュール6204に、第1の電力状態よりも高い電力消費および高い処理効率を有する電力状態を利用するか、または第1の電力状態を引き続き使用するように指示することができる。
従って、活動制御モジュール6206は、バジェット・ヘッドルームまたは再送通知ターンアラウンド時間を入力として受信し、処理効率または電力消費の変化を出力として提供する決定論理で予め構成されてもよい(例えば、固定または適応ルックアップテーブルまたは類似の決定論理の形態で)。例えば、再送通知ターンアラウンド時間が、例えば、600us (例えば、バジェット・ヘッドルームが2.4ms)である場合、活動制御モジュール6206は、決定論理に従って、例えば、25%だけ、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率または電力消費を低減することを決定することができる。あるいは、再送通知ターンアラウンド時間が、例えば、1800us (例えば、バジェット・ヘッドルームが1.2ms)である場合、活動制御モジュール6206は、判定論理に従って、例えば、10%だけ、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率または電力消費を低減することを決定してもよい。別の例において、再送通知ターンアラウンド時間が2.9ms (例えば、バジェット・ヘッドルームが0.1ms)である場合、活動制御モジュール6206は、バジェット・ヘッドルームが不十分(従って、処理需要が増加する場合、潜在的な再送通知失敗に影響を受けやすい)であると判定し、決定論理に従って、例えば、25%だけ、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率または電力消費を増加させることを決定することができる。このような値は非制限的で、例示的であり、再送通知ターンアラウンド時間に基づいて電力状態変化に関する決定を行うための活動制御モジュール6206によって採用される決定論理は、大まかに構成可能であってもよく、処理アーキテクチャー2608/2610の種々の電力状態および構成に依存してもよい。活動制御モジュール6206は、一般に、再送通知処理時間バジェットを満たすために(例えば、変動の場合の幾らかの処理効率許容範囲を含む)、処理効率が依然として十分であるな最低限の共用可能なレートまで電力消費を低減するように選択してもよい。従って、活動制御モジュール6206は、HW/SW電力管理モジュール6204に、処理インフラストラクチャー2608/2610の電力消費または処理効率を増加または減少させるコマンドを提供してもよい。いくつかの態様において、活動制御モジュール6206は、特定の調整命令の形態で、例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理効率を一定量だけ増加させる、または選択された電力状態の形態で、例えば、再送通知ターンアラウンド時間に基づいて適切な電力状態を決定し、HW/SW電力管理モジュール6204に直接的にインフラストラクチャー2608/2610の選択された電力状態を指定することによって、電力消費または処理効率を調整するためのコマンドを提供してもよい。それにかかわらず、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610の適切な電力状態に関するコマンドをHW/SW電力管理モジュール6204に提供してもよい。
次いで、HW/SW電力管理モジュール6204は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、選択された電力状態に従って動作させることができ、ここで、選択された電力状態は、処理インフラストラクチャー2608/2610の以前の電力状態と同一または異なることがある。次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610は、選択された電力状態に従って、無線インターフェース2602/2604を介して受信された上りリンク・データを処理することができる。
いくつかの態様において、処理モニタモジュール6202は、処理インフラストラクチャー2608/2610において再送通知ターンアラウンドを連続的に測定して、平均再送通知ターンアラウンド測定値を活動制御モジュール6206に提供してもよい。従って、活動制御モジュール6206は、処理モニタモジュール6202によって提供される平均再送通知ターンアラウンド時間に基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610の動作を経時的に連続的かつ動的に制御することができる。再送通知ターンアラウンド時間は、一般に、時間の経過に伴ってゆっくりと変化し得るので(セル負荷の実質的な増加は比較的緩慢であり得るで)、
処理モニタモジュール6202によって測定される平均再送通知ターンアラウンドは、一般的に予測可能であり得、従って、処理インフラストラクチャー2608/2610上の将来の処理需要を特徴付けるのに有効であり得る。
従って、活動制御モジュール6206は、平均再送通知ターンアラウンドに基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率および電力消費を(HW/SW電力管理モジュール6204への特定の調整または電力状態コマンドを介して)連続的に調整し、電力消費および処理効率の最適化を支援することができる。特に、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、平均再送通知ターンアラウンドによって示される処理需要を満たすのに十分なレベルで処理効率を維持しながら、電力消費を最小にする電力状態を利用することができる。例えば、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、処理需要、例えば、再送通知処理時間バジェット(例えば、HARQに対して3ms)の所定の許容範囲(例えば、1ms、.05msなど)内に再送通知ターンアラウンド時間を提供する処理需要をまだ満たしている間に、最も低い処理消費を提供する電力状態を使用することができる。従って、所定の共用範囲は、処理インフラストラクチャー2608/2610が、例えば処理需要の予測不可能なスパイクに起因して、それを超えることなく、再送通知処理時間バジェットに近い再送通知ターンアラウンドを達成することを可能にし得る。
いくつかの態様において、再送通知ターンアラウンド時間を再送通知処理時間バジェットに近づける電力状態を利用することは、例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610が、高い処理効率で動作するときに多量の電力を消費する、処理インフラストラクチャー2608/2610が動的電力に影響を受ける場合に有用であり得る。代替的な場合には、処理インフラストラクチャー2608/2610は、漏れ電力高感度であるかもしれず、例えば、単にオンから大量の電力を消費するこもしれない。従って、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610が再送通知処理をより早い時点(例えば、大きなバジェット・ヘッドルームを有する)で完了し、残りの再送通知処理時間バジェットのためのパワー・ダウンを可能にするより高い電力状態を選択することが有用であり得る。このようなことは、処理インフラストラクチャー2608/2610がオフになるため、処理インフラストラクチャー2608/2610が漏れ電力の消費を回避することを可能にする。
さらに、または代わりに、(例えば、再送通知ターンアラウンド時間のような、モニタモジュール6202を処理することによって測定される)処理挙動を使用することによって、
いくつかの態様において、活動制御モジュール6206は、スケジューリング情報によって示されるように、予想される処理需要を利用して、処理インフラストラクチャー2608/2610のための電力状態を選択することができる。図62に示されるように、活動制御モジュール6206は、スケジューラ・モジュール6208からスケジューリング情報を受信することもでき、これは、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002によってサービスされる端末装置に対してスケジューリング機能を実行するように構成された制御モジュール2610のMACスケジューラであってもよい。スケジューラ・モジュール6208は、割り当てられた資源・ブロック、変調および符号化方式、QoS要件(例えば、QoSクラス識別子(QCI))、ランダムアクセス・チャネル情報(例えば、PRACH)のうちの1つ以上を含むスケジューリング情報を活動制御モジュール6206に提供するように構成されてもよい。このようなスケジューリング情報は、スケジューラ・モジュール6208によって決定される上りリンク・スケジュールのためのものであってもよい。
スケジューリング情報は、処理インフラストラクチャー2608/2610上の将来の処理需要を予測するための基準を提供することができる。例えば、多数の割り当てられた資源・ブロック(例えば、上りリンク送信のためにサービスされた端末装置に割り当てられた多数の資源・ブロック)は、処理インフラストラクチャー2608/2610がより大量のデータを処理する必要がある場合(例えば、上りリンク再送通知処理を完了するために)に、処理インフラストラクチャー2608/2610に対する高い処理需要をもたらし得る。例えば、より複雑な変調方式および/またはより低い符号化速度を有するより高い変調および符号化方式は、処理インフラストラクチャー2608/2610が、より複雑な方式でデータを復調する必要があるか、および/またはより低い符号化速度に従ってよりエンコードされたデータを復号する必要があるかもしれないため、高い処理需要をもたらし得る。より高い優先順位のQoS要求はまた、より高い処理需要をもたらし、これは、高いQoS要求の低いレイテンシーおよび低いジッタ要求(例えば、より高い処理周波数は、最小の処理時間および端末装置への迅速な配信をもたらす)を満たすためにより高い処理効率を必要とするかもしれない。ランダムアクセス・チャネルの機会の存在(例示的なLTE設定では、PRACHの機会の発生を指定する現在のPRACH構成に従って各TTIにおいて決定論的であり得る)も、処理インフラストラクチャー2608/2610がランダムアクセスチャネルデータを受信し、処理して、ランダムアクセス手順に従事する端末装置を識別する必要があり得るので、より高い処理需要をもたらし得る。
いくつかの態様において、スケジューラ・モジュール6208は、将来におけるいくつかのTTI、例えば3つまでのTTI(これは、スケジューラ・モジュール6208によって提供されるスケジューリング機能の仕様に依存し得る)に加えて、その次のTTIの両方に対して利用可能なそのようなスケジューリング情報を有し得る。このような将来のスケジューリング情報は、例えば、スケジューラ・モジュール6208が、1つ以上の来るべきTTIのためのサービスされる端末装置のための上りリンク・スケジューリングの全資源・グリッドを決定した場合のような完全なスケジューリング情報、または、例えば、スケジューラ・モジュール6208が、1つ以上の来るべきTTIのためのいくつかの情報(例えば、資源が割り当てられる端末装置の数)を有するような部分的なスケジューリング情報のいずれかであり得る。特異性に関わらず、このような将来のスケジューリング情報は、処理インフラストラクチャー2608/2610上の近づく処理需要を特徴付けるのに有用であり得る。
従って、いくつかの態様では、スケジューラ・モジュール6208は、来るべき需要を特徴付けるために、過去および将来のスケジューリング情報の両方を評価することができる。上りリンク・スケジューリングは一般に徐々に変化するかもしれないため、過去のスケジューリング情報は、今後の処理需要を予測するために有用であり得る。加えて、スケジューラ・モジュール6208で利用可能な将来のスケジューリング情報(例えば、3つのTTIについて事前に;完全なまたは部分的な将来のスケジューリング情報)は、直近のタイムフレームにおける処理需要の直接的特徴付けを提供することができる。いくつかの態様において、スケジューラ・モジュール6208は、活動制御モジュール6206に、例えば、スケジューリング情報を直接、または、例えば、インジケータまたは来るべきトラフィック負荷の特徴付けなどの「洗練された」スケジューリング情報を提供するように構成されてもよい。生のスケジューリング情報ケースにおいて、スケジューラ・モジュール6208は、活動制御モジュール6206に、近づくトラフィック負荷を特徴付ける、または「予測」するために活動制御モジュール6206が評価し得る割り当てられた資源・ブロック、変調および符号化スキーム、QoS要件、ランダムアクセス・チャネル情報などのいくつかを提供し得る。洗練されたスケジューリング情報ケースでは、スケジューラ・モジュール6208は、近づく処理需要を予測し、予測された近づく処理需要を特定する活動制御モジュール6206に指示を与えるために、割り当てられた多数の資源・ブロック、変調および符号化方式、QoS要件、ランダムアクセス・チャネル情報などを評価することができる。
従って、活動制御モジュール6206またはスケジューラ6208によって実行される評価は、割り当てられた資源・ブロックの数、変調および符号化方式、QoS要件、ランダムアクセス・チャネル情報等の1つ以上の数に基づいて、来るべきトラフィック負荷を予期し得、ここで、割り当てられた資源・ブロックの数、変調および符号化方式、QoS要件、およびランダムアクセス・チャネル情報は、上述のように処理需要に影響し得る。従って、活動制御モジュール6206は、スケジューリング情報に基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610上で予想される処理需要を決定し得る。再送通知ターンアラウンド時間に基づく処理挙動評価に関して上述したのと同じように、いくつかの態様では、活動制御モジュール6206は、次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610において処理効率または電力消費調整が必要かどうかを決定することができる。例えば、活動制御モジュール6206が、スケジューリング情報から、処理インフラストラクチャー2608/2610での処理需要が増加することが予想されると判定する場合、活動制御モジュール6206は、処理効率のより高い電力状態へのスイッチを介して、処理インフラストラクチャー2608/2610での処理効率を増加させるべきであると判定することができる。代わりに、活動制御モジュール6206が、スケジューリング情報から、処理インフラストラクチャー2608/2610での処理需要が減少することが予想されると判定する場合、活動制御モジュール6206は、より少ない電力消費を有する電力状態へのスイッチを介してのような、処理インフラストラクチャー2608/2610での電力消費が減少されるべきであると判定してもよい。再送通知ターンアラウンド時間に関する上述の場合と同様に、活動制御モジュール6206は、入力としてスケジューリング情報を受信し、出力として処理効率または電力消費の変化を提供する決定論理(例えば、固定または適応ルックアップテーブルまたは類似の決定論理の形態)に基づいて、処理効率および電力消費調整を決定することができる。
活動制御モジュール6206は、一般に、予想される処理需要を最小の電力消費でサポートするのに十分な処理効率を提供する電力状態(例えば、予測される処理需要が過小評価である場合、ある程度の処理効率許容範囲を含む)を利用するように、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理効率および電力消費を調整することを決定することができる。次に、活動制御モジュール6206は、HW/SW電力管理モジュール6204に、活動制御モジュール6206によって決定される処理効率および電力消費調整に従って処理インフラストラクチャー2608/2610を調整するためのコマンドを供給することができる。活動制御モジュール6206は、電力消費または処理効率を、特定の調整命令の形態で、例えば、処理インフラストラクチャー2608/2610における処理効率を一定の量だけ増加させるように、または予測される処理需要に基づいて適切な電力状態を決定し、インフラストラクチャー2608/2610の選択された電力状態をHW/SW電力管理モジュール6204に直接指定することによって、選択された電力状態の形態で、調整するコマンドを提供してもよい。それにかかわらず、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610の適切な電力状態に関するコマンドをHW/SW電力管理モジュール6204に提供してもよい。
次いで、HW/SW電力管理モジュール6204は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、選択された電力状態に従って動作させることができ、ここで、選択された電力状態は、処理インフラストラクチャー2608/2610の以前の電力状態と同一または異なることがある。次いで、処理インフラストラクチャー2608/2610は、選択された電力状態に従って、無線インターフェース2602/2604を介して受信された上りリンク・データを処理することができる。
いくつかの態様において、スケジューラ・モジュール6208は、活動制御モジュール6206にスケジューリング情報を連続的に提供することができる。従って、活動制御モジュール6206は、スケジューラ・モジュール6208によって提供されるスケジューリング情報に基づいて、経時的に連続的かつ動的な方法で、処理インフラストラクチャー2608/2610の動作を制御することができる。従って、活動制御モジュール6206は、電力消費および処理効率を最適化するために、スケジューリング情報によって予測される処理需要に基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率および電力消費を連続的に調整することができる(HW/SW電力管理モジュール6204に対する特定の調整または電力状態コマンドを介して)。特に、活動制御モジュール6206は、処理インフラストラクチャー2608/2610を制御して、スケジューリング情報によって示される処理需要を満たすのに十分なレベルで処理効率を維持しながら、電力消費を最小にする電力状態を利用することができる。
活動制御モジュール6206は、再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報の一方または両方を利用して、処理インフラストラクチャー2608/2610の処理効率および電力消費の制御を決定することができる。活動制御モジュール6206が、再送通知ターンアラウンド時間および処理インフラストラクチャー2608/2610を制御するスケジューリング情報を利用するように構成されるいくつかの態様において、活動制御モジュール6206は、再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報の両方に基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610に対する電力消費および処理効率の調整を選択する決定論理を備え、それは再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報を入力として受信し、電力消費および処理効率の調整を出力として提供する二次元ルックアップテーブルまたは類似の決定論理(例えば、特定の調整または選択された電力状態のいずれかの形態)を備えてもよい。例えば、活動制御モジュール6206は、平均再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報の両方を処理モニタモジュール6202およびスケジューラ・モジュール6208からそれぞれ受信し、制御処理インフラストラクチャー2608/2610は、最小電力消費を利用する一方、平均再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報によって予測される処理需要を満たし得る。平均再送通知ターンアラウンド時間およびスケジューリング情報の両方が、将来の処理需要を特徴付ける際に予測し得るので、このような情報は、活動制御モジュール6206に、処理インフラストラクチャー2608/2610のための最適電力状態を効果的に選択するための情報を提供し得る。
種々の態様において、HW/SW電力管理モジュール6204は、処理インフラストラクチャー2608/2610における電力消費を最小限にするために、他の技法を利用することができる。上述の再送通知ターンアラウンドのケースにおいて、処理インフラストラクチャー2608/2610は、所定のTTIに対する上りリンク再送通知処理を完了することができ、一定量のバジェット・ヘッドルーム時間が残る。処理インフラストラクチャー2608/2610が所定のTTIに対する再送通知処理を完了した後、HW/SW電力管理モジュール6204は、次いで、TTIの再送通知処理専用の処理インフラストラクチャー2608/2610の資源を電力ダウンしてもよい(例えば、別々のコアまたはより複雑な資源管理アーキテクチャーの場合など、3つのTTI再送通知処理時間バジェット間の重複に対処するために、別々の資源が異なるTTIに専用されてもよい)。従って、HW/SW電力管理モジュール6204は、処理インフラストラクチャー2608/2610のこれらの資源が残りのバジェット・ヘッドルームのために必要とされない可能性があるため、さらなる電力を節約することができる。
いくつかの態様において、通信モジュール2606は、電力消費を低減するために、端末装置からの協調にさらに依存し得る。例えば、通信モジュール2606(例えば、制御モジュール2610および/またはスケジューラ・モジュール6208)は、端末装置が、特定のまたは不確定な期間にわたって限られた量の上りリンク資源のみを割り当てられるという制御シグナリングを端末装置に提供してもよい。これにより、通信モジュール2606上のトラフィック負荷を低減し、結果として、処理インフラストラクチャー2608/2610上の処理需要を低減し得る。
従って、通信モジュール2606は、再送フィードバック処理時間(例えば、HARQ処理時間)および/またはスケジューリング情報(例えば、MACスケジューラ)のような処理需要インジケータに基づいて、処理インフラストラクチャー2608/2610の電力消費および処理効率を最適化することをサポートすることができる。このようなことは、通信モジュール2606が、処理需要インジケータに基づく将来の処理需要を予測し、その結果、処理インフラストラクチャー2608/2610における電力消費を最小化する一方で、処理インフラストラクチャー2608/2610が将来の処理需要をサポートするのに十分な処理効率を有することを確実にすることを可能にし得る。一般性を損なうことなく、このようなアプリケーションは、BBUでの上りリンク処理に適用することができ、分散型およびクラウド/バーチャルを含む任意のタイプの基地局アーキテクチャーに展開することができる。
図64は、本開示のいくつかの態様に従ってネットワーク処理モジュールを動作させる方法6400を示す。図64に示されるように、方法6400は、無線アクセス・ネットワークの第1の上りリンク・データに対する処理需要インジケータ、ネットワーク処理回路インフラストラクチャーにおける将来の処理需要を示す処理需要インジケータをモニタすること(6410)を含む。ネットワーク処理インフラストラクチャーの第1の電力状態は、処理需要インジケータおよび第1の電力状態の処理効率に基づいて選択される(6420)。無線アクセス・ネットワークの第2の上りリンク・データは、第1の電力状態に従ってネットワーク処理インフラストラクチャーで処理される(6430)。
2.8 電力効率#8
本開示のいくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、「予測不可能な」データ・トラフィックを有する端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかどうかを検出することによって電力消費を低減することができ、予測不可能な端末装置が検出されない場合、不連続通信スケジュール(不連続送信および/または不連続受信)を起動する。次いで、ネットワーク・アクセス・ノードは、不連続通信スケジュールで「予測可能な」トラフィックを有する任意の残りの端末装置と通信することができる。不連続通信スケジュールは予測可能な端末装置に適しているかもしれないが、予測不可能な端末装置のデータ・トラフィック需要をサポートすることができないかもしれないので、ネットワーク・アクセス・ノードは予測不可能な端末装置のデータ接続を中断することなく電力を節約することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様と共に使用することができ、例えば、共通チャネルは「予測可能な」トラフィック・スキームを使用することができる。
携帯電話、タブレット、ラップトップなどの端末装置は、ユーザーによって予測不可能にトリガーされるデータ接続を有してもよく、一方、スマート・アラーム(火災/盗難警報、ドアベル、モニタカメラなど)、スマート・ホーム・コントローラ(サーモスタット、空調機、ファンなど)、スマート・アプライアンス(冷蔵庫、冷凍庫、コーヒー・マシン)などの端末装置は、一般に「通常の」または「予測可能な」データ・スケジュールを有してもよい。このような予測可能な端末装置の多くは、モノのインターネット(IoT)技術を利用することができ、定期的な更新または報告(例えば、温度報告、「すべてOK(all-okay)」報告、定期的監視画像等)を送信および/または受信することにより、定期的なネットワーク・アクセスに依存することができる。従って、不連続通信スケジュールは、データ・トラフィックが定期および/または定期であり得るような予測可能な端末装置のデータ・トラフィックをサポートするのに適している。逆に、予測不可能な端末装置は、決定論的でない時にトリガーされるデータ・トラフィックを有し得、従って、不連続通信スケジュールによってサービスすることができないかもしれない。不連続通信スケジュールは、連続通信スケジュールよりも電力効率が良いので、本開示の一態様によるネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置のトラフィック要求を満たし、電力消費を低減し、結果として動作コストを低減するために、予測不可能な端末装置が存在するか否かに基づいて、不連続通信スケジュールと連続通信スケジュールとを切り替えることができる。
図65は、いくつかの態様による例示的なネットワーク・シナリオを示す。図65に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード6502、6504、および6506は、それぞれ、それぞれのカバレッジ・エリア内の端末装置に無線アクセス接続を提供するように構成されてもよい。図65の例示的な設定において、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、セルラー無線アクセス技術を提供するマイクロセルまたはフェムトセル(例えば、ホームeNodeBまたは類似のセル)のようなスモール・セルであってもよい。あるいは、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、無線LAN APなどの短距離無線アクセス技術を提供するアクセス・ポイントであってもよい。ネットワーク・アクセス・ノード6502は、カバレッジ・エリア6508内の端末装置に無線アクセスを提供し得、それは、住宅または商業構造などのビル、または予測可能なサイズの他のエリアを含み得る。ネットワーク・アクセス・ノード6504および6506は、セルラー無線アクセス技術を提供するマクロセルであり得る。図65には明示的に示されていないが、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード6504および6506は、カバレッジ・エリア6508よりも大きいカバレッジ・エリアを有してもよい。
端末装置1502、6510、および6512は、カバレッジ・エリア6508内に位置してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード6502に接続されてもよい(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6502によって「サービスされ(served)」てもよい)。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、端末装置1502、6510および6512の存在を認識することができ、端末装置1502、6510および6512に無線アクセスを提供することができる。
端末装置1502は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、スマートTV/メディアプレーヤ/ストリーミング装置などの「予測不可能な」データ・トラフィックを有する端末装置、またはユーザー対話型であり、予測不可能な時間にユーザーによってトリガーされるデータ接続を有し得る任意の類似の端末装置であってもよい。例えば、スマートフォンのユーザーは、任意の時点において、ボイス/オーディオ・ストリーム、ビデオ・ストリーム、大きなダウンロード可能なファイル、インターネット・ウェブ・ブラウザ・データ等のデータ接続を開始することができ、一方、サービスするネットワーク・アクセス・ノードは、ユーザーによっていつそのような接続が開始されるかを事前に決定することができない場合がある。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能なデータ・トラフィックをサポートすることができる端末装置1502への無線アクセス接続を提供する必要があるかもしれない。
対照的に、端末装置6510および6512は、「予測可能な」データ・トラフィックを有する端末装置であってもよく、例えば、一般に、予測可能なまたは「固定の」スケジュールでデータ・トラフィックに依存する、モノのインターネット(IoT)接続上で動作する端末装置である。例えば、警報システム(火災、盗難など)、モニタシステム(ドアベル、防犯カメラなど)、家庭用制御システム(サーモスタット、空調制御装置、照明/電力制御装置など)、家電製品(冷蔵庫/冷凍庫、オーブン/ストーブ、コーヒー・マシンなど)などを含む。いくつかの例外が適用されてもよいが(後述するように)、このような予測可能な端末装置は、一般に、温度報告、「すべてOK(all-okay)」報告、定期的監視画像などのような、定期的および/またはスケジュールされた通信を含むネットワーク・アクセス・ノード6502とのデータ接続を利用してもよい。端末装置6510および6512の通信が予測可能であるため、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、不連続な通信スケジュールでこのようなデータ接続をサポートすることができる。さらに、予測可能な端末装置に対するデータ・トラフィック活動は、ユーザーによっていつでもトリガーされ得る予測不可能な端末装置に対するデータ・トラフィック活動よりもさらに事前にスケジュールされ得る。
電力消費を低減し、結果として動作コストを低減するのを支援するために、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、どのタイプの端末装置、例えば、予測不可能で予測可能なネットワーク・アクセス・ノード6502がサービスしているかに応じて、不連続伝送(DTX)および/または不連続受信(DRX)などの不連続通信モードを利用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、所定の時点において予測可能な端末装置にのみサービスする場合、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能なデータ・トラフィックをサポートする必要がなく(予測不可能な端末装置が存在する場合に必要とされる)、従って、予測可能な端末装置にDTXおよび/またはDRXを使用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、比較的まばらな送信および/または受信期間を有し、これらの「アクティブ」期間内に、予測可能な端末装置のためのすべてのデータ・トラフィックをスケジュールすることができるDTXおよび/またはDRXスケジュールを使用することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、残りの「非アクティブ」期間にわたって通信コンポーネントの電源を切ることができ、従って、電力消費を低減することができる。
逆に、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、予測不可能な端末装置にサービスしている場合、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能な端末装置が、不連続通信スケジュールの非アクティブ期間中にデータ活動を必要とする可能性のために、DTXまたはDRXを利用することができない場合がある。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能な端末装置の潜在的に予測不可能なデータ・トラフィック要件をサポートするために、「連続」通信スケジュールを代わりに使用することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が何らかの予測不可能な端末装置にサービスを提供しているかどうかを識別し、そうでない場合、DTXおよび/またはDRXに切り替えるために、サービスされる端末装置を継続的にモニタしてもよい。このようなことは、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、予測可能な端末装置のみがサービスされているシナリオにおける電力消費を低減しつつ、すべてのサービスされる端末装置のデータ・トラフィック要件を満たすことを可能にし得る。
本開示の一態様によれば、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、いくつかの態様において、図26に示すネットワーク・アクセス・ノード2002と同様の方法で構成されてもよく、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、通信モジュール2606(物理層モジュール2608および制御モジュール1910を含む)を含んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノード6502は、任意の1つ以上の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてもよく、従って、端末装置に無線アクセスを提供してもよい。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502がいかなる予測不可能な端末装置にもサービスを提供していないシナリオ(例えば、予測可能な端末装置のみにサービスする、またはいかなる端末装置にもサービスしない)を識別することができ、そのようなシナリオを識別すると、DTXおよび/またはDRXを開始することができる。一般性を損なうことなく、制御モジュール2610でこのような処理を行うことができる。図66は、検出モジュール6602およびスケジューラ・モジュール6604を含むことができる制御モジュール2610の例示的な内部構成を示す(現在の態様に直接関係しない制御モジュール2610の他のコンポーネントは、明確にするために、図66から省略される)。検出モジュール6602およびスケジューラ・モジュール6604は、図66において別々に図示されているが、これは、機能レベルでの制御モジュール2610の動作を強調する役目を果たす。従って、いくつかの態様では、検出モジュール6602およびスケジューラ・モジュール6604は、制御モジュール2610のプロセッサによってソフトウェア定義命令として実行される非一時的コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶された別個のソフトウェア・モジュールのような、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェア・コンポーネントに統合されてもよい。
いくつかの態様によれば、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされていない場合のシナリオを検出するために、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置のセットをモニタするように構成されてもよい。従って、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502によって現在サービスされている端末装置のリストを評価して、任意のサービスされている端末装置が予測不可能な端末装置であるかどうかを識別することができる。検出モジュール6602は、各端末装置を予測不可能または予測可能な端末装置として分類するために、サービスされる端末装置のデータ・トラフィックをモニタすることにより、各端末装置を予測不可能または予測可能な端末装置として識別する端末装置から明示的なインジケータを受信することにより、コア・ネットワークまたは各端末装置を予測不可能または予測可能な端末装置として識別する別の外部位置から情報を受信することにより、サービスされる端末装置のリストのための情報を得ることができる。それにかかわらず、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置を詳述する情報は、制御モジュール2610で利用可能であり得る。サービスされる端末機器のリストは、端末機器が予測可能または予測不可能であることを明示的に指定することができる。例えば、端末装置のリストは、どの端末装置がIoT (または同様の技術)であるかを指定することができ、このことは、これらの端末装置が予測可能な端末装置であることを検出モジュール6602に通知することができる。いくつかの態様において、検出モジュール6602は、さらにまたは代わりに、端末装置を予測可能または予測不可能のいずれかとして「分類し(classify)」てもよく、その場合、検出モジュール6602は、トラフィック・パターン(例えば、どの端末装置が決定論的または規則的なトラフィック・パターンを有し、どの端末装置がランダムなトラフィック・パターンを有するか)に基づいて、端末装置を予測可能または予測不可能のいずれかとして識別するために、過去のデータ・トラフィック要件を評価するモデル(例えば、事前定義または適応モデル)に依存してもよい。検出モジュール6602は、いずれの場合も、端末装置のリストから予測可能および予測不可能な端末装置を識別するように構成されてもよい。
図65の例示的な設定において、端末装置1502は、スマートフォンであってもよく、端末装置6510は、IoT接続を動作させる家電であってもよく、端末装置6512は、IoT接続を動作させるホーム・コントローラであってもよい。従って、端末装置1502は、重いデータ・トラフィック要件を有し得、従って、このような重いデータ・トラフィック要件を満たすために、ネットワーク・アクセス・ノード6502でデータを頻繁かつ連続的に送受信する必要があり得る。逆に、端末装置6510および6512は、軽いおよび/または散発的なデータ・トラフィック要件のみを有し、それぞれのデータ・トラフィック要件をサポートするために、ネットワーク・アクセス・ノード6502との実質的な送信および受信を必要としない。
従って、検出モジュール6602で利用可能なサービスされている端末装置のリストは、端末装置1502、6510および6512を含んでもよく、端末装置1502が予測不可能な端末装置であり、端末装置6510および6512が予測可能な端末装置であることを指定してもよい。従って、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が少なくとも1つの予測不可能な端末装置にサービスしていると判定し、予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされているスケジューラ・モジュール6604に報告することができる。
スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502のための送信および受信(例えば、下りリンクおよび上りリンク)スケジューリングを決定するように構成されてもよい。従って、スケジューラ・モジュール6604は、検出モジュール6602から情報を受信し得、情報に基づいて、ネットワーク・アクセス・ノード6502のための通信スケジュールを選択する。従って、検出モジュール6602が、ネットワーク・アクセス・ノード6502が少なくとも1つの予測不可能な端末装置にサービスしていると報告する場合、スケジューラ・モジュール6604は、予測不可能な端末装置に対する重いデータ・トラフィックをサポートすることができる連続通信スケジュール(例えば、DTXまたはDRXではない)を選択してもよい。逆に、検出モジュール6602が、ネットワーク・アクセス・ノード6502が予測不可能な端末装置にサービスしていないことを報告する場合、スケジューラ・モジュール6604は、電力を節約しながら、予測可能な端末装置に対する軽いおよび/またはまばらなデータ・トラフィックをサポートすることができる不連続通信スケジュール(例えば、DTXおよび/またはDRX)を選択することができる。
従って、図67の設定において、スケジューラ・モジュール6604は、検出モジュール6602からレポートを受信し、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、端末装置1502内の少なくとも1つの予測不可能な端末装置にサービスしていると判定することができる。従って、スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502のための連続通信スケジュールを選択することができる。次に、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、連続通信スケジュール(例えば、物理層モジュール2608、無線モジュール2604、およびアンテナ・システム2602を介して)に従って、端末装置1502、6510、および6512と共にデータを送受信し得る。スケジューラ・モジュール6604は、連続通信スケジュールに従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置に無線資源を割り当てることができ、また、無線資源割り当てを指定する端末装置1502、6510および6512に制御信号を供給することもできる。
図67は、いくつかの態様による、ネットワーク・アクセス・ノード6502および端末装置1502、6510および6512の例示的な送信および受信タイミング・チャートを示す。図67に示されるように、端末装置1502は、重いデータ・トラフィックをサポートするために、ネットワーク・アクセス・ノード6502でデータを頻繁に送信および受信することができ、一方、端末装置6510および6512は、ネットワーク・アクセス・ノード6502でデータの送信および受信を稀にしか行うことができない。端末装置1502が頻繁な送信および受信を必要とするため、スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502のために連続通信スケジュール(特定の場合(例えば、TDD)は、送信または受信にブレークを有してもよいが、DRXまたはDTXスケジュールではない場合がある)を選択してもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、端末装置1502のための重いデータ・トラフィックをサポートするのに十分な伝送および受信を提供し得る。
図65に対する代替の例示的シナリオにおいて、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能な端末装置にサービスしないかもしれない(例えば、排他的に予測可能な端末装置にサービスを提供してもよいし、または任意の端末装置にもサービスを提供しなくてもよい)。図68は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が端末装置6510および6512のみにサービスする(例えば、端末装置1502がカバレッジ・エリア6508の外側に移動し、および/または端末装置1502が無線アイドル状態になった)いくつかの態様による例示的シナリオを示す。従って、検出モジュール6602が、サービスされる端末装置のリスト(これは、周期的に更新され、従って、端末装置1502がもはやネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされないことを反映し得る)を評価するとき、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が予測不可能な端末装置にサービスしていないと判定し得る。次いで、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が予測不可能な端末装置にサービスを提供していないことをスケジューラ・モジュール6604に報告することができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、検出モジュール6602からの報告に基づいて、いずれの予測不可能な端末装置にサービスをしていないと判定すると、スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502のための不連続通信スケジュールを選択してもよい。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、不連続通信スケジュール(例えば、物理層モジュール2608、無線モジュール2604、およびアンテナ・システム2602を介して)に従って、端末装置1502、6510、および6512と共にデータを送受信し得る。スケジューラ・モジュール6604は、不連続通信スケジュールに従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置に無線資源を割り当てることができ、また、無線資源割り当てを指定する端末装置1502、6510および6512に制御信号を提供することもでき、この無線資源割り当ては、それぞれ不連続通信スケジュールの送信および受信期間内に入る下りリンクおよび上りリンク・グラントを含むことができる。ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測不可能な端末装置にサービスせず、従って、重いデータ・トラフィックをサポートする必要がないので、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、予測可能な端末装置のデータ・トラフィックの必要性を、不連続通信スケジュールでまだ満たしながら、電力を節約することができる。
スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502のためにDRX/DTX通信スケジュールまたはDTXのみの通信スケジュールのいずれかを選択することができる。図69Aおよび69Bは、いくつかの態様に従って、DRX/DTX通信スケジュールまたはDTXのみの通信スケジュールのための、それぞれの、例示的で、非制限的な送信および受信タイミング・チャートを示す。図69Aに示されるように、スケジューラ・モジュール6604は、DRXおよびDTXの両方を利用するDRX/DTXスケジュールを選択してもよい。図67の連続通信スケジュールとは対照的に、DRX/DTXスケジュールは、連続送信および受信期間の代わりに、周期的な送信および受信期間のみを有し得る。従って、スケジューラ・モジュール6604は、DRX/DTXスケジュールの送信および受信期間内に、端末装置6510および6512による送信および受信トラフィックをスケジュールしてもよく、ここで、送信および受信期間の周期性および持続期間は、構成可能である。従って、制御モジュール2610は、ネットワーク・アクセス・ノード6502(例えば、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、物理層モジュール2608など)の送信および受信コンポーネントを制御して、送信または受信が起こらない非アクティブ期間中にパワー・ダウンし、従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502が電力消費を低減することを可能にし得る。端末装置6510および6512は、予測可能な端末装置であってもよく、従って、まばらで稀な送信および受信のみを必要とするので、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、図69AのDRX/DTXスケジュールで端末装置6510および6512をサポートすることができ、一方で、電力消費を低減し、結果としてネットワーク・アクセス・ノード6502の動作コストを低減することができる。
図69AのDRX/DTXスケジュールの代わりに、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、DTXのみのスケジュール、例えば、DTXとの通信スケジュールであるが、連続受信を利用することができる。このようなDTXのみのスケジュールは、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、特定の端末装置からデータを瞬時に受信することを可能にし得る。従って、端末装置6512が、例えば、盗難警報または火災警報である場合、端末装置6512は、(ネットワーク・アクセス・ノード6502の次の受信期間まで待たなければならない代わりに)ネットワーク・アクセス・ノード6502に警報データを瞬時に送信することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502がDRXスケジュールを使用していた場合よりも早い時期に、そのようなアラーム・データを適切な宛先、例えば、警察または消防当局に提供することができる。従って、図69Bに示されるように、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、送信期間中にのみデータを送信し得るが、一定の受信を提供し得る。従って、端末装置6510および6512は、ネットワーク・アクセス・ノード6502の周期的送信期間への受信を制限することができるが、ネットワーク・アクセス・ノード6502の連続受信期間中の任意の時点で、ネットワーク・アクセス・ノード6502にデータを送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード6502による送信は送信期間に対して予測可能であるため、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、他の期間中に送信コンポーネント(例えば、アンテナ・システム2602、無線モジュール2604、物理層モジュール2608など)を非アクティブ化することによって電力を節約することができる。DTXのみのスケジュールは、DRX/DTXスケジュールよりもより高い電力消費を有し得るが、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、連続通信スケジュールよりもDTXのみのスケジュールで依然としてより少ない電力を消費し得る。
いくつかの態様において、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置のタイプの変化に反応するように、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置のリストを繰り返しモニタしてもよい。特に、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502のサービスに入って出るときを識別することができる。例えば、端末装置1502が、スケジューラ・モジュール6604が不連続通信スケジュールを利用している間に、図68におけるその位置からカバレッジ・エリア6508内に移動する場合、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置が現在ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされていることを識別し、そのような情報をスケジューラ・モジュール6604に報告する必要があり得る。次いで、スケジューラ・モジュール6604は、それに応じて、不連続通信スケジュールから連続通信スケジュールに切り替えることができる。代替例では、端末装置1502は、図68に示されるように、カバレッジ・エリア6508内に配置されてもよいが、最初は無線アイドル状態であってもよい。従って、端末装置1502が無線アイドル状態にあるため、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、端末装置1502の直接的な知識を有しておらず、検出モジュール6602は、端末装置1502をサービスされる端末装置のリストあるとみなさないかもしれない。しかしながら、端末装置1502は、無線接続状態に入ってもよく(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6502でランダムアクセス手順を実行し、ネットワーク・アクセス・ノード6502で無線アクセス接続を確立することによって)、従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされ始めてもよい。従って、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされていることを検出することができ、スケジューラ・モジュール6604に通知することができる。従って、スケジューラ・モジュール6604は、不連続通信スケジュールから連続通信スケジュールに切り替えて、端末装置1502の重いデータ・トラフィック要求をサポートすることができる。次いで、端末装置1502がカバレッジ・エリア6508の外に移動し、および/または無線アイドル状態に入ると、検出モジュール6602は、スケジューラ・モジュール6604に通知し、スケジューラ・モジュール6604は、その後、不連続通信状態に切り替えることができる(他の予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされ始めていないと仮定する)。従って、検出モジュール6602およびスケジューラ・モジュール6604は、予測不可能な端末装置がネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされているか否かに基づいて、ネットワーク・アクセス・ノード6502の通信スケジュールを、不連続および連続通信スケジュール間で「切り替え(toggle)」することができる。
様々な態様において、スケジューラ・モジュール6604は、異なる要因に従ってDRX/DTXおよびDTXのみのスケジュールを構成することも可能である。例えば、スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が、より高いデータ・トラフィック要件を有する多数の予測可能な端末装置および/または予測可能な端末装置(例えば、予測可能な端末装置に対して大量の送信または受信を必要とするもの、頻繁な無線アクセス(例えば、アラーム・システムに対して)を必要とするもの)にサービスを提供している場合に、より長いおよび/またはより多くの周波数送信および/または受信期間を有する不連続スケジュールを利用することができる。従って、スケジューラ・モジュール6604は、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置の変更設定に基づいて、不連続通信スケジュールを選択および調整するように構成されてもよい。
従って、種々の態様において、スケジューラ・モジュール6604は、それに接続される端末装置の数、それに接続される端末装置の動作パターン、それに接続される端末装置の端末のタイプ(予測可能か予測不可能か)、時刻(例えば、データ・トラフィックがより少ないと予想される夜間対データ・トラフィックがより多いと予想される日中)、曜日(例えば、トラフィックがより多いと予想される週末または休日)、場所(例えば、職場は、週末または休日のトラフィックが家庭よりも少ない)などを考慮することができる。
いくつかの態様において、スケジューラ・モジュール6604は、端末装置に特定のRATに再選択させ、別のRATを遮断するように指示することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6502が複数のRATをサポートし、すべての端末装置が特定のRATをサポートする場合、スケジューラ・モジュール6604は、サポートされるRATをオンに切り替え、その後、電力を節約し、干渉を低減するために、他のRATをオフにするようすべての端末装置に指示することができる。スケジューラ・モジュール6604はまた、隣接するネットワーク・アクセス・ノードに対して交互の送信時間でその通信スケジュールをスケジュールして、干渉を低減することもできる。
いくつかの態様において、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置を「一時的に予測可能な(temporarily predictable)」端末装置として扱うことができる。例えば、端末装置1502は、無線接続状態であってもよく、図65に示されるように、カバレッジ・エリア6508内に置かれてもよい。しかしながら、端末装置1502は、現在使用されていないことがあり、例えば、動きがなく、ユーザーによって操作されておらず、そのスクリーンをオフにされ、ユーザーからの入力を受け取らないなどである。従って、端末装置1502が無線接続状態にある場合でも、端末装置1502は、重いデータ・トラフィックをサポートする無線アクセス接続を直ちに必要としない場合がある。従って、端末装置1502は、端末装置1502が一時的に予測可能であることを指定する制御メッセージをネットワーク・アクセス・ノード6502に送信するなどにより、端末装置1502が一時的に予測可能であるという表示をネットワーク・アクセス・ノード6502に提供することができる。端末装置1502は、端末装置1502が一定の時間(例えば、10秒、1分など)使用されなかった後に(例えば、スクリーン・オフ、動きがない、ユーザー入力がないなど)、一時的に予測可能な制御メッセージを送信するように、タイマーに基づいてこのような制御メッセージを送信するように構成されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード6502は、一時的に予測可能な制御メッセージを受信することができ、このメッセージは、端末装置1502が一時的に予測可能であり得ることを検出モジュール6602に示すことができ、従って、予測可能な端末装置とみなすことができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502が他の予測不可能な端末装置にサービスしていないと仮定すると、検出モジュール6602は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が現在予測不可能な端末装置にサービスを提供していないことをスケジューラ・モジュール6604に示すことができる。従って、スケジューラ・モジュール6604は、不連続通信スケジュールに切り替えることができる。代わりに、端末装置1502は、端末装置1502が使用されている毎に(例えば、スクリーン・オン、動き検出、ユーザー入力など)「使用中(in-use)」の制御メッセージを送信し、端末装置1502が使用されている期間中に繰り返し「使用中」の制御メッセージを送信するように構成してもよい(端末装置1502が使用されていないときに「使用中の」制御メッセージを送信しないで)。次いで、検出モジュール6602は、最後のメッセージから経過した時間を決定するように構成されてもよく、端末装置1502は、所定の期間が経過した後に一時的に予測可能であると考えてもよい。
いくつかの態様において、検出モジュール6602が、予測不可能な端末装置を一時的に予測可能とみなす他のシナリオが存在し得る。例えば、端末装置1502は、ユーザー設定が端末装置1502の「一時的に予測可能な設定」を起動し得るユーザー設定を有してもよい。端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502に対する一時的な予測可能な設定の起動および非起動を報告し得、従って、検出モジュール6602は、設定が各々非起動であるか起動であるかに基づいて、端末装置1502を予測不可能または一時的に予測可能なものとみなすことを可能にする。検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置を一時的に予測可能なものとして分類するために、「時刻(time of day)」をさらに利用することができる。例えば、検出モジュール6602は、予測不可能な端末装置を、夜間または睡眠時間中に一時的に予測可能であり、昼間時間中に予測不可能であるとみなすことができる。さらに、または代わりに、検出モジュール6602は、不連続通信スケジュールが使用され得るか否かを決定するために、予測不可能な端末装置のためのデータ・トラフィックをモニタし得る。例えば、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502と無線接続状態であってもよいが、軽いまたは散発的なデータ・トラフィック使用のみを有してもよい。検出モジュール6602は、端末装置1502が重いデータトラフィックサポートを必要としないことを識別することができ(例えば、一定期間にわたる端末装置1502の平均データ・トラフィックを評価することによって)、端末装置1502が一時的に予測可能であると考えることができる。次いで、スケジューラ・モジュール6604は、不連続通信スケジュールを利用することができる。さらに、または代わりに、端末装置1502は、端末装置1502が一時的に予測可能および/または不連続なスケジューリング・パラメータとみなされる場合に、ネットワーク・アクセス・ノード6502に条件を詳細に説明する制御情報を提供してもよい。例えば、端末装置1502は、端末装置1502を一時的に予測可能なものとして分類するために検出モジュール6602が利用することができる不活動時間期間および/または条件(例えば、時刻、特定のタイプの不活動、不活動持続時間など)を指定することができる。端末装置1502は、また、端末装置1502が一時的に予測可能であるときに、スケジューラ・モジュール6604が非連続通信スケジュールを選択するために使用することができる最大DRXまたはDTXの長さ、周波数、および/または期間を指定することもできる。
スモール・セルの例示的な設定において上述したが、種々の態様は、実装のために任意のネットワーク・アクセス・ノードを使用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード6504は、例えば、上述したように、検出モジュール6602およびスケジューラ・モジュール6604で構成されたマクロセルであってもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6504は、ネットワーク・アクセス・ノード6504によってサービスされる端末装置のタイプ、例えば、予測不可能な対予測可能なものをモニタし、どのタイプの端末装置が現在ネットワーク・アクセス・ノード6504によってサービスされているかに基づいて連続および非連続通信スケジュールを切り替えることができる。上述の態様は、例示的であり、任意のタイプのネットワーク・アクセス・ノードに実装することができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502によって現在サービスされている端末装置のタイプに基づいて、不連続通信スケジュール(例えば、DRX/DTXまたはDTXのみ)を選択的に起動することができる。特定の端末装置は、重いデータ・トラフィックの要件を持ち、「予測不可能」端末装置と考えられることがあり得、一方、他の端末装置は、散発的または軽いデータ・トラフィックの要件を有し、「予測可能」端末装置と考えられることがある。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502が予測不可能な端末装置にサービスを提供していないことを初めて判定することができ、不連続通信スケジュールを利用することができる。ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノードが少なくとも1つの予測不可能な端末装置にサービスしていることを、2回目に決定することができ、連続通信スケジュールを利用することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされる端末装置のタイプおよびそのタイプのデータ・トラフィック要件に基づいて、連続的な通信スケジュールと非連続的な通信スケジュールの間で切り替えることができる。
不連続通信スケジュールを選択的に利用することによって、ネットワーク・アクセス・ノード6502は、電力を節約することができる一方で、サービスする端末装置のデータ・トラフィック要件を満たすことができる。不連続通信スケジュールの使用はまた、ネットワーク・アクセス・ノード6502によってサービスされた端末装置が、不連続通信スケジュール内の不活動期間中に送信および受信コンポーネントを不活性化することができるので、電力を節約することもできる。さらに、ネットワーク・アクセス・ノード6504および6506のような他の近隣のネットワーク・アクセス・ノードへの干渉は、ネットワーク・アクセス・ノード6502による伝送の頻度がより少ない結果として低減されてもよい。
図70は、第1のタイプの少なくとも1つの端末装置と、第1のタイプとは異なる第2のタイプの少なくとも1つの端末装置とを含む通信システムにおいて、本開示のいくつかの態様に従って無線通信を行う方法7000を示す。図70に示されるように、方法7000は、ネットワーク・アクセス・ノードに現在接続されている端末装置のセットを識別すること(7010)を含む。一組の端末装置の各端末装置が第1のタイプであるか否かに関して判定する(7020)。識別された一組の端末装置の各端末装置が第1のタイプである場合、一組の端末装置のネットワーク・アクセス・ノードに対する選択されたスケジュールを得るために、不連続通信スケジュールが選択される(7030)。一組の端末装置の少なくとも1つの端末装置が第2のタイプである場合、連続通信スケジュールが、一組の端末装置のネットワーク・アクセス・ノードに対する選択されたスケジュールを得るために選択される(7040)。選択されたスケジュールに従って、一組の端末装置でデータを送信または受信する(7050)。
図71は、本開示のいくつかの態様に従って無線通信を実行する方法7100を示す。図71に示すように、方法7100は、ネットワーク・アクセス・ノードに接続される端末装置をモニタすることを含み、端末装置のそれぞれは、第1のタイプまたは第2のタイプであり、第1のタイプおよび第2のタイプは、相互に排他的であってもよい(7110)。ネットワーク・アクセス・ノードに接続された各端末装置が第1のタイプである場合、ネットワーク・アクセス・ノードに対して不連続通信スケジュールが使用される(7120)。ネットワーク・アクセス・ノードに接続された端末装置のうちの少なくとも1つが第2のタイプである場合、ネットワーク・アクセス・ノードのために連続通信スケジュールが使用される(7130)。
2.9 電力効率#9
本開示のさらなる態様によれば、ネットワーク処理コンポーネントは、端末装置に対する「キープアライブ」責任(例えば、接続継続サービス)を負うことがあり、従って、端末装置は、キープアライブ・メッセージ(例えば、接続継続メッセージ)を繰り返し送信することなく、データ接続を維持することを可能にする。従って、端末装置は、繰り返しウェイクアップする必要なく、低電力状態に入ることができ、その結果、電力消費を低減することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様、例えば、ネットワーク処理コンポーネントが「キープアライブ(keepalive)」責任を負う共通チャネルと共に使用することができる。
図72は、ネットワーク・アクセス・ノード2002と無線アクセス接続を有し得る端末装置1502のいくつかの態様を含む例示的なネットワーク・シナリオを示す。ネットワーク・アクセス・ノード2002は、例えば、セルラー基地局またはWi-Fiアクセス・ポイントのような短距離ネットワーク・アクセス・ノードであってもよい。一般性を損なうことなく、セルラー無線アクセス設定において、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、クラウド・サービス7204および他の外部データ・ネットワークに外部アウトレットを提供し得るコア・ネットワーク7202とインターフェースし得る。あるいは、短距離無線アクセス設定において、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、インターネット接続を介してクラウド・サービス7204および他の外部データ・ネットワークとインターフェースすることができる。
上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、端末装置1502がネットワーク・アクセス・ノード2002、コア・ネットワーク7202、クラウド・サービス7204、および種々の他の外部データ・ネットワークとデータを交換するために利用することができる無線アクセス・ネットワークを提供することができる。従って、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002、コア・ネットワーク7202(様々なコア・ネットワーク・ノードを含む)、クラウド・サービス7204、およびネットワーク・アクセス・ノード2002によって提供される無線アクセス・ネットワーク、およびデータの交換をサポートするために他の有線および/または無線接続の両方を利用する様々な他の外部データ・ネットワークのそれぞれと論理的なソフトウェア・レベル接続を有してもよい。
端末装置1502は、データを交換するためのクラウド・サービス7204との接続を有してもよい。例えば、端末装置1502のアプリケーション・プログラム(例えば、端末装置1502のデータ・ソース1612/データ・シンク1616のアプリケーション・プロセッサで実行されるモバイル・アプリケーション・プログラム)は、アプリケーション・プログラムにデータを提供するサーバーであってもよいクラウド・サービス7204(例えば、クラウド・サービス7204で実行されるカウンタパート・アプリケーション・プログラム)とデータを交換してもよい。
従って、端末装置1502のアプリケーション・プログラムは、トランスポート層および無線アクセス層(セルラー・プロトコル・スタックおよび物理層)を含む下位層に依存するアプリケーション層ソフトウェア接続として、クラウド・サービス7204とデータを交換することができる。端末装置1502のアプリケーション・プログラムと、アプリケーション層で通信することのできるクラウド・サービス7204の対応アプリケーション・プログラムは、下位層に依存して、様々な中間ノード(ネットワーク・アクセス・ノード2002およびコア・ネットワーク7202のコア・ネットワーク・ノード)間のデータ転送を処理することができる。これらの下位層は、トランスポート層および無線アクセス層を含むことができる。従って、アプリケーション・プログラムおよび対応するアプリケーション・プログラムは、データをトランスポート層に提供することができ、トランスポート層は、ネットワークを介してトランスポートするために、データをパッケージし、下位層に提供することができる。一般性を損なうことなく、例示的な場合、端末装置1502のアプリケーション・プログラムは、クラウド・サービス7204によるデータ転送を処理するために、トランスポート層におけるTCP接続に依存してもよい。
このようなTCP接続は、トランスポート層上のエンド・ツー・エンド接続(例えば、オープン・システム・インター接続(OSI)モデル)であってもよい。換言すれば、TCP接続は、端末装置1502からクラウド・サービス7204に及ぶことがある(例えば、端末装置1502から全体的なデータ経路の一部のみを包含するネットワーク・アクセス・ノード2002への他の中間接続とは対照的である)。定義上、TCP接続は「タイムアウト」、例えば、非アクティブ接続が終了する時間制限を有しないかもしれないが、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のTCP接続が終了され得るいくつかの異なるシナリオが存在し得る。例えば、ファイアウォールのようなセキュリティ・ゲートウェイは、TCPデータ(トランスポート層でのデータ)をモニタすることができ、ある一定の期間非アクティブの後、例えば、データが5分、10分、20分などの間送信されなかった後に、非アクティブTCP接続を「閉じる(close)」というTCP接続タイムアウトポリシーを持つことができる。このようなセキュリティ・ゲートウェイが配置され得る様々な異なる場所が存在し得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード2002が無線LANアクセス・ポイントである場合、ネットワーク・アクセス・ノードとインターネットとの間に配置されたルータは、TCP接続をモニタし、タイムアウトによりTCP接続を閉じることができるセキュリティ・ゲートウェイを有してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2002とクラウド・サービス7204との間に、ファイアウォールのようなセキュリティ・ゲートウェイが配置され、TCP接続が閉じられる可能性のある場所として作用する可能性のある、様々な他の場所があるかもしれない。ネットワーク・アクセス・ノード2002がセルラー基地局である場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002とコア・ネットワーク7202との間にセキュリティ・ゲートウェイが配置されてもよい。さらにまたは代わりに、コア・ネットワーク7202と外部データ・ネットワーク(クラウド・サービス7204を含む)との間に、例えば、コア・ネットワーク7202のPGWとクラウド・サービス7204に至るインターネット・ルータとの間のGiLANインターフェースに、セキュリティ・ゲートウェイが配置されてもよい。さらに、クラウド・サービス7204にセキュリティ・ゲートウェイを設置することも可能である。従って、セキュリティ・ゲートウェイは、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間の他の任意の数の点に配置されてもよく、非アクティブTCP接続を選択的に終了してもよい。
クラウド・サービス7204は、さらに、非アクティブTCP接続を閉じるように構成されてもよい。例えば、クラウド・サービス7204が、端末装置1502とのTCP接続が一定期間非アクティブであることを検出した場合、クラウド・サービス7204は、TCP接続を閉じることができる。TCP接続が閉じるいかなるこのようなシナリオにおいても、端末装置1502およびクラウド・サービス7204は、データの交換を継続するために、TCP接続を再確立する必要があり得る。新しいTCP接続の確立は時間のかかる手順かもしれないので、レイテンシーの点で費用がかかるかもしれない。さらに、端末装置1502およびクラウド・サービス7204は、TCP接続が再確立されるまで、いかなるデータも交換できない場合がある。このようなTCP接続タイムアウトは、ユーザーがアプリケーション・プログラムに対していかなるデータも送信または受信することができないので、端末装置1502のユーザーにとって不便であり得る。
例示的な使用例において、端末装置1502のアプリケーション・プログラムは、クラウド・サービス7204から「プッシュ」通知を受け取ってもよい。プッシュ通知は、アプリケーション・プログラムに関連する短い通知メッセージ(例えば、テキスト形式、視覚的警告など)を提供するために使用されてもよく、ユーザーに提示される端末装置1502のディスプレイ上に「ポップアップ」してもよい。従って、クラウド・サービス7204は、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続を介して、端末装置1502のモバイル・アプリケーションにプッシュ通知を送信することができる。従って、プッシュ通知は、コア・ネットワーク7202を通過し、ネットワーク・アクセス・ノード2002によって無線アクセス・ネットワークを介して端末装置1502に送信され、端末装置1502は、プッシュ通知を受信し、アプリケーション・プログラムにプッシュ通知を提供することができる。
従って、TCP接続タイムアウトは、端末装置1502が(クラウド・サービス7204によって提供される他のデータに加えて)これらのプッシュ通知を受信することを妨げることがある。従って、端末装置1502のユーザーは、TCP接続が再確立されるまで、そのようなプッシュ通知を受信することができない場合があり、これは、大きな遅延後にのみ発生することがある。
セキュリティ・ゲートウェイによるトランスポート層でのTCP接続タイムアウトに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、従来のように、無線アクセス層で無線アクセス・ベアラ接続を閉じるように構成されてもよい(例えば、制御平面で、例えば、レイヤ3のRRCで、従って、端末装置1502とコア・ネットワーク7202との間に広がる無線アクセス・ベアラが一定期間非アクティブである場合、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、無線アクセス・ベアラを閉じるように構成されてもよい)。無線アクセス・ベアラ・ターミネーションは、ネットワーク・アクセス・ノード2002が閉じた無線アクセス・ベアラ上の端末装置1502に任意のデータを供給する前に、無線アクセス・ベアラの再確立を必要とすることもある。その結果、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータを搬送する無線アクセス・ベアラが閉じられると、無線アクセス・ベアラが再確立されるまで過剰な遅延が生じ得る。従って、このような無線アクセス・ベアラ・クロージャは、端末装置1502がクラウド・サービス7204からデータ(プッシュ通知を含む)を受信することを妨げることもある。
従って、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続は、トランスポート層および無線アクセス層における接続タイムアウトの影響を受けやすいかもしれない。端末装置1502のアプリケーション・プログラムは、クラウド・サービス7204に「ハートビート」を送信するように構成することができ、クラウド・サービス7204は、端末装置1502がクラウド・サービス7204に送信して、クラウド・サービス7204でTCP接続が生きている旨を通知する(およびクラウド・サービス7204がTCP接続を閉じないようにする)ことができ、その結果、TCPおよび無線アクセスベア接続タイムアウトを回避することができる。クラウド・サービス7204への接続が有効でない場合、端末装置1502は、アプリケーション・プログラムとクラウド・サービス7204との間の接続を再確立し、それによって、すべての新規および遅延プッシュ通知の送信を可能にする。プッシュ通知の設定において上述したが、TCP接続タイムアウトは、そのような接続を介して送信される任意のタイプのデータに関係するかもしれない。
しかしながら、これらのハートビートは、ネットワーク・アクセス・ノードおよび/またはコア・ネットワーク・インターフェースにおけるTCPおよび無線アクセス・ベアラ接続のターミネーションを防止する上で効果的であるにはあまりにもまれにしか伝送されないかもしれない。さらに、ハートビートの周期性が通常のTCPタイムアウト・レベル(例えば、5分)内に低減されたとしても、これは、開いている接続毎にハートビートを送るために少なくとも5分毎にウェイクアップする必要がある端末装置に大きなバッテリー・ペナルティを課すことになる。
従って、いくつかの態様では、無線アクセス・ネットワークは、ネットワーク・アクセス・ノードまたは「エッジ(edge)」コンピューティング・デバイスの何れかにおいて、データ接続が閉じられずに維持されることを確実にするのを助けるために、端末デバイスに対するキープアライブ責任(例えば、接続継続サービス)を担うように構成されてもよい。TCPと無線アクセス・ベアラ接続のタイムアウトの両方をアドレス指定することができ、従って、端末装置は、タイムアウトなしに、且つハートビートを送るために連続的にウェイクアップする必要なしに、データ接続を維持することを可能にする。ネットワーク・アクセス・ノードまたはエッジ・コンピューティング・デバイスが接続継続サービスを処理する間、端末装置は低電力状態のままであり得るので、端末装置は、電力消費を低減しつつ、接続タイムアウトを回避する可能性がある(従って、レイテンシーを改善する)。
無線アクセス・ネットワークからの協力は、端末装置におけるこのような電力節約を可能にするために依存され得る。第1の例示的な任意選択では、ネットワーク・アクセス・ノードは、接続継続サービスを仮定するように構成することができ、従って、端末装置のデータ接続を有効に保つために、端末装置に代わって、宛先外部データ・ネットワーク(例えば、クラウド・サービス7204)にハートビートを送信することができる。第2の例示的な任意選択では、ネットワーク・アクセス・ノードにまたはその近くに配置されたモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC、マルチアクセス・エッジ・コンピューティング(Multi-Access Edge Computing)とも呼ばれる)サーバーのようなエッジ・コンピューティング・デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースしてネットワーク・アクセス・ノードおよびセキュリティ・ゲートウェイの両方による接続タイムアウトを防止することに加えて、端末装置に代わって宛先外部データ・ネットワークにハートビートを送信することにより、接続継続サービスを引き受けることができる。従って、どちらの任意選択も端末装置にハートビートを送信させずに接続タイムアウトを防ぐのに役立つ。
図73は、ネットワーク・アクセス・ノード2002がいくつかの態様による接続タイムアウトを防止するために、端末装置1502の接続継続サービスを想定し得る第1の例示的な任意選択を示すメッセージ・シーケンス・チャート7300を示す。図73に示されるように、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002(および図73に示されていないコア・ネットワーク7202)を介してクラウド・サービス7204と7302でデータ接続を有してもよく、これは、トランスポート層(例えば、エンドツーエンド接続)および無線アクセス層を含む下位層に依存するアプリケーション層における端末装置1502のアプリケーション・プログラムとクラウド・サービス7204との間のソフトウェア・レベルの接続であってもよい。データ接続は、データ転送が発生しなかったタイムアウト期間が経過した後に、ネットワーク・アクセス・ノードおよび/または非アクティブ・データ接続(例えば、TCP接続および/または無線アクセス・ベアラ)を閉じる可能性があるセキュリティ・ゲートウェイなどで、接続タイムアウトに対して脆弱である可能性がある。このような接続タイムアウトを回避するのを助けるために、いくつかの態様に従って、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002が端末装置1502の接続継続サービスを引き受けることを要求するために、7304においてネットワーク・アクセス・ノード2002に登録することができる。例えば、端末装置1502のコントローラ1610は、ネットワーク・アクセス・ノード2002から接続継続サービスを要求するネットワーク・アクセス・ノード2002の制御モジュール2610に制御信号を送信することができる。制御モジュール2610は、キープアライブ要求を受け入れ、7306内の端末装置1502を登録することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、データ接続上の非アクティブに関係なく、無線アクセス・ベアラを閉じるような、端末装置1502に対するデータ接続のいかなる接続タイムアウトもローカルに実行することができない。電力を節約するために、端末装置1502はまた、7304における登録後に低電力状態またはスリープ状態に入ってもよい(これは、他のデータ接続に依存して活動に依存してもよい)。
さらに、ネットワーク・アクセス・ノード2002とクラウド・サービス7204との間のセキュリティ・ゲートウェイのような他のネットワーク・ノードでのタイムアウト接続を回避するために、ネットワーク・アクセス・ノード2002(例えば、制御モジュール2610)は、7308でクラウド・サービス7204にハートビートを送信してもよい。他のセキュリティ・ゲートウェイが、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続上のアクティビティのようなハートビートを識別することを確実にするのを助けるために、ネットワーク・アクセス・ノード2002(例えば、制御モジュール2610)は、同じデータ接続上でハートビートを送信してもよい。従って、データ接続の非アクティビティとその後のタイムアウトをモニタする任意のセキュリティ・ゲートウェイは、ハートビートをデータ接続上のアクティビティと解釈し、結果としてデータ接続を閉じない可能性がある。ネットワーク・アクセス・ノード2002(例えば、制御モジュール2610または別の専用上位層プロセッサ)は、クラウド・サービス7204へのデータ接続上で送信するためのハートビートを生成するために、TCPプロトコルを備えて構成されてもよい。
セキュリティ・ゲートウェイは、非アクティブ・タイマーに基づいてデータ接続を閉じることができるので、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、7310、7312等において継続的にハートビートを送信することができ、ここで、7308-7312におけるハートビート送信の周期は、非アクティブタイマ、例えば、5分未満であり得る。従って、7308-7312で繰り返されるハートビート送信は、データ接続をアクティブに保ち、ネットワーク・アクセス・ノード2002とクラウド・サービス7204との間のセキュリティ・ゲートウェイでの接続タイムアウトを回避し得る。いくつかの態様において、クラウド・サービス7204はまた、データ接続を維持するためにネットワーク・アクセス・ノード2002が応答し得るキープアライブ・メッセージを送信し得る。非制限的な例において、端末装置1502へのクラウド側起動ソフトウェア・アップデートのようなクラウド・サービスは、アップデートの間、データ接続を維持することを望んでもよい。従って、クラウド・サービスは、データ接続がアクティブのままであることを確実にするためにキープアライブ・メッセージを送信することがあり、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、それをデコードし、応答することができる。
データ接続がアクティブのままであり得るため、クラウド・サービス7204は、7314において端末装置1502にアドレス指定されたデータを識別し、7316において端末装置1502にデータを送信し得る。従って、図73に開示された任意選択の態様は、ネットワーク・アクセス・ノード2002に接続継続サービスを割り当てることによって、ハートビートを連続的に送信する必要なしに、端末装置1502が外部データ接続とアクティブ・データ接続を維持することを可能にする。
一般性を損なうことなく、ある態様では、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、7306内の端末装置1502を登録するために、特別な無線接続状態を利用することができる。例えば、LTEは、端末装置1502とネットワーク・アクセス・ノード2002との間の無線アクセス接続の挙動を定義するRRCアイドル(RRC_IDLE)とRRC接続(RRC_CONNECTED)の2つの無線接続状態を指定する。他の無線アクセス技術も、同様に複数の無線接続状態を定義することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード2002(例えば、制御モジュール2610)は、ある態様において、接続の連続性(キープアライブ)目的のために端末装置を登録するために、特別な無線接続状態を利用してもよい。従って、7304において端末装置1502から登録要求を受信すると、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、特別な無線接続状態で端末装置1502を登録することができ、これは、ネットワーク・アクセス・ノード2002に、メッセージ・シーケンス・チャート7300に関して説明されるように、端末装置1502の接続継続サービスを引き受けるように促すことができる。ある態様では、特別な無線接続状態は、ネットワーク・アクセス・ノード2002が、特別な無線接続状態で登録された端末装置の無線アクセス・ベアラを閉じることを妨げることもある。いくつかの態様において、特別な無線接続状態は、一般的な目的に使用される標準タイマーよりも長い接続タイムアウトを使用することができ、その結果、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、特別な無線接続状態で登録された端末装置の無線アクセス・ベアラを閉じる前に、より長い時間待機することになる。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、端末装置が特別な無線接続状態から登録抹消されるまで、特別な無線接続状態で登録される端末装置の無線アクセス・ベアラを決して閉じない場合がある。
第2の例示的な任意選択では、MECサーバーのようなエッジ・コンピューティング・デバイスは、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続が非アクティビティのために終了しないことを確実にするのを助けるために、端末装置1502の接続継続サービスを想定してもよい。図74は、いくつかの態様による、ネットワーク・アクセス・ノード2002とコア・ネットワーク7202との間に配置されたエッジ・コンピューティング・サーバー7402を含むネットワーク構成を示す。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、ネットワーク・アクセス・ノード2002またはその近くに配置されたMECサーバーのようなエッジ・コンピューティング・デバイスであってもよい。このようなエッジ・コンピューティング・デバイスは、ユーザーに近いセルラー・ネットワークの「エッジ(edge)」の位置での機能に対する種々のクラウド処理およびデータ提供を実行することができる。従って、エッジ・コンピューティング・デバイスは、端末装置とデータを交換するレイテンシーがよい低く、コア・ネットワークを通過するデータの必要性を取り除くことによりコア・ネットワーク輻輳を回避し得る。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、ネットワーク・アクセス・ノード2002(例えば、無線アクセス・タワーの位置)またはネットワーク・アクセス・ノード2002に近接する別の位置に物理的に配置することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、種々の処理およびデータ提供動作を実行するためにプログラム・コードを実行するように構成されたプロセッサであってもよく、プログラム・コードは、演算、制御、およびI/O命令のセットとして本明細書に詳述されるエッジ・コンピューティング・サーバー7402の機能を定義してもよい。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、プログラム・コードを保存するように構成された非一時的コンピュータ読み取り可能媒体からプログラム・コードを読み取るように構成されてもよい。
従来のエッジ・コンピューティング機能に加えて、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置に対する接続継続サービスを想定するように構成されてもよい。従って、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続上でハートビートを送信し、例えば、非アクティビティに起因するセキュリティ・ゲートウェイにおけるTCP接続タイムアウトなどによりデータ接続が閉じられないように助ける。さらに、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、ネットワーク・アクセス・ノード2002から分離されてもよいので、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、ネットワーク・アクセス・ノード2002が、例えば無線アクセス・ベアラを閉じることによって、データ接続を閉じるのを防止するのを助けるために、ネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースする必要があってもよい。
図75は、エッジ・コンピューティング・サーバー7402が、接続タイムアウトを防止するのを助けるために、端末装置1502に対する接続継続サービスを想定し得るいくつかの態様による第2の例示的任意選択を図示するメッセージ・シーケンス・チャート7500を示す。図75に示されるように、端末装置1502は、7502においてクラウド・サービス7204とのデータ接続を有してもよく、これは、端末装置1502のアプリケーション・プログラムとクラウド・サービス7204との間のソフトウェア・レベル接続であってもよい。
トランスポート層および無線アクセス層における接続タイムアウトを防止するため、端末装置1502は、7504のエッジ・コンピューティング・サーバー7402に登録して、例えば、エッジ・コンピューティング・サーバー7402から接続継続サービスを要求するエッジ・コンピューティング・サーバー7402に制御信号を送信するコントローラ1610によって、エッジ・コンピューティング・サーバー7402が端末装置1502の接続継続サービスを引き受けることを要求することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、キープアライブ要求を受け入れ、端末装置1502を7506で登録することができる。電力を節約するために、端末装置1502は、7504における登録後に低電力状態またはスリープ状態に入り得る(これは、他のデータ接続上の活動に依存し得る)。無線アクセス層におけるネットワーク・アクセス・ノード2002による接続タイムアウトを防止するため、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続が維持されるべきであると、7508においてネットワーク・アクセス・ノード2002に通知することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー7402がネットワーク・アクセス・ノード2002にデータ接続を維持するように指示しているので、ネットワーク・アクセス・ノード2002は無線アクセス層でデータ接続を閉じないかもしれず、言い換えれば、無線アクセス・ベアラを閉じないかもしれない。ネットワーク・アクセス・ノード2002にデータ接続を有効に保つように明示的に指示する代わりに、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置1502へのデータ接続上のハートビートを送ることができる。従って、このようなハートビートは、無線アクセス層においてネットワーク・アクセス・ノード2002を通過し得、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、データ接続のための無線アクセス・ベアラ上での活動と解釈し得、従って、無線アクセス・ベアラを閉じるのを延期し得る。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、ネットワーク・アクセス・ノード2002による無線アクセス層におけるデータ接続を閉じることを継続的に防止するのを助けるために、周期的にハートビートを送ることができる。代わりに、端末装置1502は、データ接続を維持することを望む端末装置のための特別な無線接続状態で端末装置1502を登録し、ネットワーク・アクセス・ノード2002にデータ接続が閉じられないことを通知するように、ネットワーク・アクセス・ノード2002と制御信号を交換するように構成されてもよい。
図75に示されるように、いくつかの態様において、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、データ接続がトランスポート層で閉じられるのを防止するのを助けるために、7510-7514のデータ接続上のクラウド・サービス7204にハートビートを追加的に送信することができる。上述のように、ファイアウォールのようなセキュリティ・ゲートウェイは、トランスポート層データをモニタし、非アクティブ性のためにTCP接続を閉じるかもしれない。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、データ接続上でハートビートを送信することができるので、エッジ・コンピューティング・サーバー7402とクラウド・サービス7204との間に位置するセキュリティ・ゲートウェイは、そのようなデータ・トラフィックをデータ接続上のアクティビティとして解釈し、データ接続をオープンに保つことができる。従って、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、データ接続上のハートビートを送信することによって、データ接続を端末装置1502のために保持させてもよく、このハートビートは、トランスポート層でハートビートを生成し、データ接続上でハートビートを送信することを含んでもよい。7516において、クラウド・サービス7204は、端末装置1502のデータを識別し、7518でデータ接続を介してデータを送信することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー7402がデータ接続を時期尚早に閉じることを妨げたため、クラウド・サービス7204は、データ接続を再確立することなく、7518において直ちにデータを送信することができる。
従って、第1および第2の任意選択の態様は、端末装置1502が、接続タイムアウト(例えば、ネットワーク・アクセス・ノードまたはセキュリティ・ゲートウェイによる)なしに、およびハートビートを送信するためにウェイクアップする必要なしに、クラウド・サービス7204とのデータ接続(例えば、無線アクセス層における無線アクセス・ベアラに依存するTCP接続)を維持することを可能にすることができる。従って、端末装置は、データ接続の接続タイムアウトを防止しながら、消費電力を低減することができる。さらに、データ接続が低下される代わりに維持されるため、接続タイムアウトが発生する際に必要とされる分解および再確立手順を回避することにより、レイテンシーを短縮することができる。これは、特にIoT Wi-Fiドアベルおよび/またはIoT Wi-Fiセキュリティ・カメラなどのIoTデバイスに有用であり得る。従って、このようなIoT装置は、常にキープアライブを実行することなく、即座に利用可能なデータ接続を有する(従って、カウンタパートユーザハンドセットにプッシュ通知を迅速に提供することができる)ので、レイテンシーを改善し、電力消費を低減することができる。
TCP接続およびTCP接続タイムアウトの例示的な設定において上述したが、開示された態様は、接続タイムアウトを防止するために「ハートビート」に同様に依存し得るユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)およびクイックDUPインターネット接続(QUIC)のような「接続レス(connectionless)」プロトコルを含む、任意の類似のタイプの接続に対して採用され得る。
図76は、いくつかの態様に従って端末装置において無線通信を実行する例示的方法7600を示す。図76に示されるように、方法7600は、サーバーまたはネットワーク・ノードとのデータ接続を介して第1のデータを送信または受信することを含み、データ接続は、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンド・ツー・エンド接続である。データ接続上の1つ以上の接続継続メッセージを端末装置のサーバーまたはネットワーク・ノードに送信するために、命令はネットワーク処理コンポーネントに送信される(7620)。
図77は、ネットワーク処理コンポーネントで無線通信を実行する例示的な方法7700を示す。図77に示されるように、方法7700は、端末装置からメッセージを受信するステップを含み、このメッセージは、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するようにネットワーク処理コンポーネントに指示し、データ接続は、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続である(7710)。端末装置に対するサーバーまたはネットワーク・ノードへデータ接続上の1つ以上の接続継続メッセージが送信される(7720)。
2.10 電力効率#10
本開示のさらなる態様によれば、端末装置のグループは、エッジ・コンピューティング・デバイスに接続継続サービスを委託することができ、エッジ・コンピューティング・デバイスは、各端末装置の個々のキープアライブ要件に基づいて、各端末装置に対する接続継続サービスを仮定することができる。従って、端末装置は、キープアライブ・メッセージを送る必要を回避し、代わりに電力を節約するために低電力状態に入ることができる。端末装置の各グループは、更に、1つの端末装置が無線アクセス・ネットワークと直接通信するためのゲートウェイ装置として作用し、一方で、残りの端末装置がより単純なおよび/または低電力の通信方式で通信し、従って、電力節約を更に増大する「ゲートウェイ」技法を利用することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様、例えば、エッジ・コンピューティング・デバイスがキープアライブ要件に基づいて共通チャネルのための接続継続サービスを仮定する共通チャネルと共に使用されてもよい。
図78は、端末装置1502がクラウド・サービス7204とのデータ接続を有し得るいくつかの態様を含む例示的なネットワーク・シナリオを示す。データ接続は、ネットワーク・アクセス・ノード2002、エッジ・コンピューティング・サーバー7402、およびコア・ネットワーク7202を介して端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータをルーティングするために、トランスポート層および無線アクセス層に依存するアプリケーション層接続であってもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード2002との無線アクセス接続に加えて、端末装置1502は、グループ・ネットワーク7802内の1つ以上の端末装置に追加的に接続してもよい。
グループ・ネットワーク7802の端末装置は、双方向フォワーディング・ネットワーク、マルチホップ・ネットワーク、またはメッシュ・ネットワークなどの単純なおよび/または低電力通信スキームを介して互いに通信することができる。従って、端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002からデータを受信し、グループ・ネットワーク7802の端末装置に供給し、グループ・ネットワーク7802の端末装置からデータを受信し、ネットワーク・アクセス・ノード2002に供給するゲートウェイ・デバイスとして動作してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード2002と直接無線アクセス接続を維持するグループ・ネットワーク7802の各端末装置の代わりに、端末装置1502は、従って、グループ・ネットワーク7802の他の端末装置に無線アクセスを提供するための中間ゲートウェイとして作用し得る。従って、グループ・ネットワーク7802の他の装置は、電力消費を低減するために、低電力通信方式上で互いに通信することができる。ゲートウェイ装置は、ある場合には、グループ・ネットワーク7802の様々な端末装置間でスイッチすることができる。従って、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、各々、クラウド・サービス7204のようなデータ接続を有することができ、端末装置1502は、グループ・ネットワーク7802の他の端末装置とネットワーク・アクセス・ノード2002との間でデータを転送することができる。いくつかの態様において、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、比較的低いデータ要件を有するIoT装置であってもよい。従って、端末装置1502がグループ・ネットワーク7802の端末装置とネットワーク・アクセス・ノード2002との間で転送する必要があるデータの量は管理可能である。従って、端末装置1502は、グループ・ネットワーク7802の各端末装置のデータ接続のためにクラウド・サービス7204からデータを受信し、データをグループ・ネットワーク7802の適切な端末装置に転送することができる。説明は、グループ・ネットワーク7802の各端末装置がクラウド・サービス7204に接続される種々の態様において提供されるが、開示の種々の態様は、グループ・ネットワーク7802の異なる端末装置が種々の外部データ・ネットワークに接続される場合にも適用可能である。このような場合、端末装置1502は、グループ・ネットワーク7802の端末装置とネットワーク・アクセス・ノード2002との間でデータを中継するゲートウェイ装置として同様に作用し、これにより、各データ接続のデータを適切な外部データ・ネットワークにルーティングすることができる。
グループ・ネットワーク7802の端末装置のデータ接続は、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間に延在し得るので、データ接続は、図58-63に関して上述したのと同様の方法で、接続タイムアウトの影響を受けやすい。例えば、長期間にわたってデータ接続にアクティビティがない場合、セキュリティ・ゲートウェイは、非アクティビティのためにトランスポート層でデータ接続を閉じるかもしれない。さらにまたは代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、データ接続が長期間アイドル状態である場合、無線アクセス層におけるデータ接続を終了させることができる(例えば、データ接続のための無線アクセス・ベアラを閉じることによって)。
グループ・ネットワーク7802の端末装置は、各々がそれぞれのデータ接続が閉じられないようにするためのキープアライブ手順を実行することができる。しかしながら、そのような要求は、グループ・ネットワーク7802の端末装置が各々、ハートビートを送信するためにネットワーク・アクセス・ノード2002への無線アクセス接続を確立するか、またはその端末装置1502がグループ・ネットワーク7802の端末装置に代わってハートビートを転送することを必要とし、これらは両方とも電力消費を必要とすることがある。
この開示の態様によれば、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、代わりにエッジ・コンピューティング・サーバー7402に登録することができ、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、グループ・ネットワーク7802の接続継続サービスを担い、グループ・ネットワーク7802の端末装置に代わってクラウド・サービス7204にハートビートを送信することができる。グループ・ネットワーク7802の端末装置は、異なるキープアライブ要件を有し得るので(例えば、接続タイムアウト・タイマー)、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、データ接続のいずれかの閉鎖を効果的に防止するのを助けるために、異なる接続継続サービスを管理することができる。さらに、いくつかの態様では、端末装置1502は、グループ・ネットワーク7802の他の端末装置の各々と協働して、グループ・ネットワーク7802の各端末装置の個別のサービス要件を満たすゲートウェイ転送サービスを提供することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー7402はまた、いくつかの態様において、グループ・ネットワーク7802とネットワーク・アクセス・ノード2002との間の無線アクセス接続を管理するために、端末装置1502とネットワーク・アクセス・ノード2002とのゲートウェイ接続が、グループ・ネットワーク7802の各端末装置をサポートするのに十分な無線資源を有することを確実にするように、ネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースすることができる。
図79は、いくつかの態様による例示的なメッセージ・シーケンス・チャート7900を示す。図79に示されるように、グループ・ネットワーク7802の第1の端末装置は、7902のクラウド・サービス7204とデータ接続を有してもよい。端末装置1502は、ネットワーク・アクセス・ノード2002と直接無線アクセス接続を有してもよく、ここで、グループ・ネットワーク7802の残りの端末装置は、グループ・ネットワーク7802のローカル通信方式(例えば、双方向フォワーディングまたはメッシュ・ネットワークのための類似のスキーム)を介して端末装置1502と通信し、そして無線アクセス・ネットワークを介してネットワーク・アクセス・ノード2002にデータを転送するために端末装置1502に依存することによって、ネットワーク・アクセス・ノード2002と間接的に通信してもよい。種々の他の態様において、グループ・ネットワーク7802の複数の端末装置は、ネットワーク・アクセス・ノード2002と通信し、グループ・ネットワーク7802の他の端末装置に転送を提供することができる。
グループ・ネットワーク7802の端末装置は、接続タイムアウトを防止するのを助けるために、エッジ・コンピューティング・サーバー7402に依存して、それらの代わりに接続継続サービスを実行することができる。従って、グループ・ネットワーク7802の第1の端末装置は、第1の端末装置に代わって接続継続サービスを引き受けるために、エッジ・コンピューティング・サーバー7402に要求することを望み得る。第1の端末装置は、(ネットワーク・アクセス・ノード2002を介して)エッジ・コンピューティング・サーバー7402へのゲートウェイとして端末装置1502に依存する必要があるため、第1の端末装置は、要求を7904内の端末装置1502に送信することができ、要求は、データ接続の接続タイムアウトを防止するために、第1の端末装置の代わりに接続継続サービスを実行するようにエッジ・コンピューティング・サーバー7402に指示する命令を含む。この要求はまた、第1の端末装置が現在使用しているサービスのタイプ、および/またはグループ・ネットワーク7802の他の端末装置が使用しているサービスのタイプを指定することができ、これにより、エッジ・コンピューティング・サーバー7402がネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースし、端末装置1502とネットワーク・アクセス・ノード2002との間のゲートウェイ接続を介してグループ・ネットワーク7802に割り当てられた無線資源を管理することができる。
次に、端末装置1502は、要求を7906のエッジ・コンピューティング・サーバー7402に転送してもよい。7908の要求を受信すると、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、接続継続サービスのためにグループ・ネットワーク7802の第1の端末装置を登録することができる。接続継続サービスに加えて、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置1502とネットワーク・アクセス・ノード2002との間の「ゲートウェイ」無線アクセス接続が、グループ・ネットワーク7802の各端末装置のサービス(例えば、それぞれのデータ接続)をサポートするのに十分な資源(例えば、時間周波数資源)を有することを確実にするために、ネットワーク・アクセス・ノード2002とインターフェースしてIoTサービス・ステアリングを実行してもよい。従って、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、また、7908において、グループ・ネットワーク7802の端末装置のサービスに必要な適切な量の資源を決定し(この端末装置1502は、7904の要求を介して入手することができ、7906の転送においてエッジ・コンピューティング・サーバー7402に提供することができる)、7910において、ネットワーク・アクセス・ノード2002に、グループ・ネットワーク7802の端末装置のサービスをサポートするために端末装置1502によるゲートウェイ無線アクセス接続に必要な適切な資源を知らせるステアリング・コマンドを送信することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、ステアリング・コマンドに基づいて、端末装置1502との無線アクセス接続のための資源割り当てを実行することができ、これは、ステアリング・コマンドに基づいて、端末装置1502とのゲートウェイ無線アクセス接続に割り当てられた資源を調整することを含み得る。エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、個別ベース(例えば、グループ・ネットワーク7802の個々の端末装置毎)またはグループ・ベース(例えば、グループ・ネットワーク7802の複数の端末装置毎)でそのような操作を実行することができる。従って、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置1502とネットワーク・アクセス・ノード2002との間のゲートウェイ無線アクセス接続が、グループ・ネットワーク7802の各端末装置をサポートするのに十分な無線資源を有することを保証することができる。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、特別なRRC状態のような、グループ・ネットワーク7802の端末装置のための特別な無線接続状態をさらに使用することができる。これは、グループ・ネットワーク7802の端末装置がIoT装置である場合、特に適用可能であり、これは、スマートフォン、タブレット、ラップトップなどの「スマート(smart)」端末装置とは実質的に異なる無線アクセス接続要件を有し得る。ネットワーク・アクセス・ノード2002が、グループ・ネットワーク7802の端末装置に対してこのような特別な無線接続状態を利用する場合には、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、無線資源を保持(例えば、まだ接続されたまま)してもよいが、無線アクセス・ノード2002が無線アクセス接続を切断することなく、長時間にわたってエネルギー効率の良い状態または低電力状態に入ることが可能である。いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード2002は、ステアリング・コマンド(例えば、7910にあるような)の受信時および/または特別な無線接続状態の割り当てをトリガーする端末装置との制御信号の交換後に、特別な無線接続状態で端末装置を登録するように構成されてもよい。
エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、非アクティブTCP接続を閉じるサービス・ゲートウェイなどによって、クラウド・サービス7204とのデータ接続が閉じられないようにする助けとなる接続継続サービスを仮定することができる。例えば、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、7912、7914、および7916におけるデータ接続上のクラウド・サービス7204にハートビートを繰り返し送ることができる。上述のように、エッジ・コンピューティング・サーバー7402とクラウド・サービス7204との間に配置されたサービス・ゲートウェイは、(GiLANインターフェースのファイアウォールのような)そのようなハートビートをアクティビティと解釈することができ、これによって、サービス・ゲートウェイがデータ接続(例えば、トランスポート層)を閉じないようにすることができる。従って、第1の端末装置のデータ接続は、第1の端末装置がクラウド・サービス7204にハートビートを能動的に送信することを必要とすることなく、動作を維持することができる。
いくつかの態様において、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、グループ・ネットワーク7802の端末装置などの端末装置のグループのための接続継続サービスを追加的に処理することができる。例えば、グループ・ネットワーク7802の各端末装置は、例えばグループ・ネットワーク7802の端末装置が各々クラウド・サービス7204において同一のクラウドサーバーに接続されたIoT装置であるような例示的な場合のように、クラウド・サービス7204とそれぞれのデータ接続を有してもよい。従って、グループ・ネットワーク7802の各端末装置は、クラウド・サービス7204とのそれぞれのデータ接続が生きていることを確実にする必要があるかもしれない。グループ・ネットワーク7802の端末装置は、ハートビートを各々のデータ接続を介してクラウド・サービス7204に個別に送信する代わりに、例えば端末装置1502を介して7904-7908の方法で、各々エッジ・コンピューティング・サーバー7908に登録することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー7908は、例えば、7912-7916の方法のように、各データ接続上のハートビートを送信することによって、グループ・ネットワーク7802の各端末装置に対する接続継続サービスを担うことができる。グループ・ネットワーク7802の端末装置は、各々、個別に、または共同プロセスで、例えば端末装置1502に、エッジ・コンピューティング・サーバー7402に対して、グループ・ネットワーク7802の各端末装置のための接続継続サービスを実行するようにエッジ・コンピューティング・サーバー7402に指示する共同要求を転送するように指示することによって、エッジ・コンピューティング・サーバー7402に登録することができる。
特定のシナリオでは、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、異なるキープアライブ要件を有するデータ接続を有してもよく、接続タイムアウトを防止するために異なる周期性を有するハートビートを必要としてもよい。従って、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、エッジ・コンピューティング・サーバー7402に対する各端末装置のキープアライブ要件を指定する必要がある。次に、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、個々のキープアライブ要件を評価する必要があり、その後、各データ接続を維持するために、個々のキープアライブ要件に従って各データ接続上のハートビートを送信する必要がある。さらにまたは代わりに、ある態様では、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、異なる宛先とのデータ接続を有してもよく、例えば、すべてがクラウド・サービス7204とのデータ接続を有していなくてもよい。このような場合、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、グループ・ネットワーク7802の各端末装置の様々な異なる宛先にハートビートを送信することができる。
図79の設定に続き、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、第1の端末装置に対して、端末装置1502とクラウド・サービス7204との間のデータ接続を維持することができる(該当する場合、グループ・ネットワーク7802の他の端末装置に加えて)。従って、クラウド・サービス7204が、7918において第1の端末装置に対して意図するデータを識別するとき、クラウド・サービス7204は、データ接続を介して直ちにデータを送信することができる(データ接続が閉じられた場合のように、データ接続を再確立する必要なしに)。従って、クラウド・サービス7204は、データを7920内の端末装置1502に送信することができ、この端末装置は、グループ・ネットワーク7802を介してデータを7922における第1の端末装置に転送することができる。
グループ・ネットワーク7802の端末装置は、ネットワーク・アクセス・ノード2002と「直接」無線アクセス接続を維持することができないが(代わりに、端末装置1502を介したゲートウェイ無線アクセス接続に依存する)、いくつかの態様において、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、グループ・ネットワーク7802の低電力通信方式を介して互いにアクティブな通信を維持することができる。例えば、グループ・ネットワーク7802の端末装置は、ある一定の「活発度率(liveliness rate)」に従って互いに通信するためにウェイクアップし得る。従って、端末装置1502は、7920においてクラウド・サービスからデータを受信し、グループ・ネットワーク7802の次のアクティブ・サイクルを待って、7922における第1の端末装置にデータを転送してもよい。活発度率は、グループ・ネットワーク7802の端末装置のサービス要件に依存し得る。従って、グループ・ネットワーク7802の端末装置がレイテンシー要件が低い場合、グループ・ネットワーク7802は、グループ・ネットワーク7802の端末装置が頻繁にウェイクアップする高い活発度率を利用することができる。活発度率は適応的であってもよく、エッジ・コンピューティング・サーバー7402がハートビートをクラウド・サービス7204に送信する必要がある割合とは独立していてもよい。
従って、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、端末装置のグループに対してステアリングとキープアライブの両方を実行するように構成されてもよく、この場合、ステアリングは、グループの端末装置がそのサービスをサポートするのに十分な資源を有することを保証し(例えば、ゲートウェイ無線アクセス接続を介して)、キープアライブは、端末装置のデータ接続が閉じられないことを保証するのに役立つ。図79に関して上述したように、いくつかの態様において、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、個別ベースで(例えば、グループ内の単一の端末装置に対して)またはグループ・ベースで(例えば、グループ内の複数の端末装置のために)、ステアリングおよびキープアライブの両方を制御することができる。さらに、いくつかの態様では、グループ・ネットワーク7802は、定期的に、またはトリガー条件が発生した場合、例えば、グループ・ネットワーク7802の1つ以上の端末装置のキープアライブ要件またはステアリング関連要件が変化した場合に、7904に示されるように更新された要件を送信するように構成されてもよい。従って、端末装置1502は、7906において要求をエッジ・コンピューティング・サーバー7402に再度転送するように構成されてもよく、これは、ステアリング動作(7910の更新されたステアリング・コマンドを介して)および/またはキープアライブ動作(異なるスケジュールに従って7912-7916のハートビートを介して)を調整してもよい。
いくつかの態様において、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、さらに、端末装置の複数のグループに対してステアリングおよびキープアライブを実行するように構成されてもよく、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、各グループ内の端末装置の資源要件およびキープアライブ要件に基づいて、デバイスの各グループに対して別々に資源ステアリングおよびキープアライブを扱ってもよい。従って、第1のタイプのIoT装置の第1のグループと第2のタイプのIoT装置の第2のグループのシナリオにおいて、エッジ・コンピューティング・サーバー7402は、第1のグループのキープアライブ要件に従ってハートビートを送信し、第2のグループのキープアライブ要件に従ってハートビートを送信することにより、両グループの接続継続サービスを担うことができる。
不動IoT装置は移動式でなく、軽いデータ接続要件を有するので、これらの装置が長時間にわたってエネルギー効率または低電力状態に留まることが有用であり得る。例示的なケースは、IoT使用可能な街灯/街路灯(streetlamps/streetlights)のシステム、自動販売機等を含み得る。グループの1つの端末装置は、無線アクセス接続を提供するためのゲートウェイ端末装置として動作してもよく、他の端末装置と無線アクセス接続との間のデータ転送を含み得るグループ内の残りの端末装置とローカル通信方式を実行してもよい。端末装置は、MECサーバーに依存して、各端末装置の外部データ・ネットワークへのデータ接続を維持し、それにより、端末装置は、各個別の接続を能動的に維持することを回避することができる。ゲートウェイ端末装置において、いずれかの端末装置にデータが到着した場合、ゲートウェイ端末装置は、ローカル通信方式を用いて、データを宛先端末装置に転送することができる。また、エッジ・コンピューティング・サーバーは、ゲートウェイ端末装置とネットワーク・アクセス・ノードとの間の無線アクセス接続が、グループ内のすべての端末装置のサービスをサポートするのに十分な資源を有することを保証するために、ネットワーク・アクセス・ノードにステアリング・コマンドを発行することによって、ステアリングを処理することもできる。
図80は、いくつかの態様に従って無線通信を実行するための例示的な方法8000を示す。図80に示されるように、方法8000は、複数の端末装置の1つ以上のデータ接続に対して接続継続サービスを実行するための命令を指定する1つ以上の要求を受信することを含む(8010)。接続継続要件は、1つ以上のデータ接続のそれぞれについて評価され、接続継続メッセージ・スケジュールを決定する(8020)。接続継続メッセージは、接続継続メッセージ・スケジュールに従って、1つ以上のデータ接続上で送信される(8030)。
図81は、いくつかの態様に従って無線通信を実行するための例示的方法8100を示す。図81に示すように、方法8100は、複数の端末装置に対するゲートウェイ端末装置からの1つ以上の要求を受信することを含み、1つ以上の要求は、複数の端末装置の1つ以上のデータ接続の接続継続要件およびデータ・トラフィック要件を指定する(8110)。接続継続メッセージは、1つ以上のデータ接続の指定された接続継続要件に従って、1つ以上のデータ接続上で送信される(8120)。ネットワーク・アクセス・ノードは、1つ以上のデータ接続のデータ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むように、ネットワーク・アクセス・ノードとゲートウェイ端末装置との間の無線アクセス接続を手配するようにインターフェースされる(8130)。
2.11 電力効率#11
本開示のさらなる態様によれば、無線ネットワークに接続された自律的に移動するビークルまたは装置は、例えば、低トラフィック状況または単純な環境(例えば、空の空域)の間に、無線ネットワーク上に、障害物または他のビークルまたは装置が存在しないかまたは制限されていることを通知した場合に、特定のセンサーを「感度を下げる」(例えば、解像度または周波数を低下させるなど、電力を低下させるか、または部分的な感度を下げるのいずれか)によって電力を節約することができる。例えば、ドローン、気球、衛星、ロボット、スマート・カー、トラック、バス、列車、船舶、潜水艦等のような自律的に移動するビークルまたは装置は、障害物を検出し、自律的に移動するビークルまたは装置が衝突を回避することを可能にするセンサーの助けを借りてナビゲートし、操縦することができる。しかしながら、衝突のない移動に使用されるこれらのナビゲーション・センサーは、高い電力消費を有し、結果としてバッテリーの枯渇を生じる。電力消費を低減するために、自律的に移動する装置は、無線ネットワークまたは他のビークルまたは装置の協力を得て、あるナビゲーション・センサーが感度が下げられるシナリオを識別することができる。特に、ネットワーク・アクセス・ノードは、無線ネットワークを介して、自律的に移動するビークルまたは装置に、その周囲の近傍が他の自律的に移動するビークルまたは装置(同じワイヤレス・ネットワークに接続されてもよい)および/または他の移動する物体または静的障害、すなわち、自律的なビークルまたは装置が低トラフィック環境を有しているか、または例えば山または閉鎖された鉄道横断などの障害物を有していない情報を提供することができる。自律的に動くビークルまたは装置は、周囲の近傍が自律移動装置または動く物体または静的障害物を含まないと仮定することができるので、自律的に動くビークルまたは装置は、次いで、運動制御に使用されるセンサー、例えば、位置センサーなどまたは静的障害物を検出するために使用されるセンサー、例えば、レーダー・センサーなどを停止するかまたは部分的に感度を低下させることができる(消費電力の低減をもたらす)。従って、自律的に移動するビークルまたは装置は、衝突を回避しつつ前進しながら、消費電力を低減することができる。これらの態様は、共通チャネルの態様、例えば、パワー・ダウンまたは感度を下げるレベルを決定するための情報を運ぶ共通チャネルの態様と共に使用することができる。
本明細書で説明した態様は、多数の異なる地形(例えば、地上、空中、水、水中、水中、宇宙など)を横切って自律的なナビゲーションおよび操縦を行うように構成することができる、航空ドローン、移動ロボット、スマート・カー、および他の自律的なビークルなどを含む種々の異なる自律移動装置のいずれかで実現することができる。これらの自律移動装置は、目標経路に沿って両方の操縦に依存し、障害物との衝突を回避するために、ナビゲーション・センサー(画像/ビデオ・センサー、レーダー・センサー、動きセンサー、レーザ・スキャナ、超音波/ソナー・センサー、加速度計/重力センサー、位置/GPSセンサー等を含む)に依存し得る。自律移動装置は、可動障害物および不動障害物との衝突を回避することを目的とするかもしれない。例えば、倉庫または工業的作業場で作業する自律ロボットは、棚/屋外貯蔵/ビル、壁、箱/コンテナ、丘/穴/その他の自然障害物等の不動障害物、および他の自律ロボット、人間の作業員、人間が操作するビークル、動物等の可動障害物を回避しようと試みてもよい。屋外環境で作業する空中ドローンは、他の空中ドローン、飛行機、鳥類等の可動障害物に加えて、ビル、タワー、電線、電柱、他の人工構造物、木等の不動障害物を避けるように試みることがある。動きがないため、多くの場合、不動障害物の検出は、可動障害物の検出よりも容易である。従って、自律移動装置は、可動障害物を検出するのに必要な感度よりも低いセンサーで不動障害物を検出することができる。例えば、自律移動装置は、可動障害物を検出するために必要とされるよりも精度が低い、または信頼性の低いセンサーで不動障害物を検出することができる。さらに、自律移動装置は、不動障害物の検出にのみ有効な特定の低感度センサーと、可動障害物および不動障害物の両方を検出することができる他の高感度センサーとを有することができる。さらに、例えば、多くの障害物が近接しているような高トラフィック環境においては、すべての障害物が確実に検出され回避されるために、より高感度のセンサーが必要とされることがある。
従って、自律移動装置が不動障害物のみを検出することを目的とするシナリオ、または障害物が少数しか近接しないシナリオでは、自律移動装置は、より感度の低いセンサーを使用することができる。従って、自律移動装置は、ある高感度センサー(例えば、可動障害物を検出するために使用されるセンサー、または高トラフィック環境において多くの障害物を検出するために必要なセンサー)の感度を下げ、続いて、残りの低感度センサーをナビゲーションおよび操作のために利用することができる。低感度センサー(より低い性能レベルで動作しているより高感度センサーを含む)は、一般に、高感度センサーよりも消費電力が少ないため、自律移動装置は、障害物を回避しながら消費電力を低減することができる。
従って、いくつかの態様において、自律移動装置は、このような低トラフィック・シナリオを識別するために、無線ネットワークからの協力に依存し得る。例えば、自律移動装置は、他の自律移動装置も接続される無線ネットワークに接続されてもよい。従って、無線ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードは、自律移動装置またはセンシング・ネットワークによる位置報告を介するなどして、他の自律移動装置の位置に関する情報にアクセスすることができる。いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノードは、同様に、そのような障害物の位置を決定するために、他の移動性および不動障害物の存在を検出するために、ローカルまたは外部センサーを更に使用してもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノードは、自律移動装置が、いつ低トラフィック環境にあるかを決定することができ、例えば、周囲の近傍が、ある障害物を含まず、および/または限られた数の障害物を含んでいるかを決定することができ、そして低トラフィック環境を有する自律移動装置に制御信号を供給することができる。「最大(full)」感度センサーは、低トラフィック環境においては必要とされない可能性があるため、自律移動装置は、そのような制御信号を受信し、特定のセンサーの感度を下げ続け、従って、衝突を回避しつつ、電力消費を低減し得る。
ネットワーク・アクセス・ノードは、自律移動装置に対する他の自律移動装置および他の障害物の位置をモニタし、例えば他の自律移動装置または他の障害物が自律移動装置の周囲の近傍に入るとき、周囲のトラフィック状況が変化したとき、制御信号を介して自律移動装置に知らせることができる。より高いトラフィック環境は、障害物を検出し回避するためのより高い感度でのセンサーの動作を正当化し得るので、自律移動装置は、障害物の存在を検出し、衝突を回避するために、以前に感度を下げられたセンサーを再活性化し(例えば、感度を高め)得る。
また、自律移動装置は、その周囲の近傍にある障害物がどのタイプであるかに応じて、特定のセンサーの感度を下げることもできる。例えば、不動障害物のみがその周囲の近傍に存在する場合、自律移動装置は、可動障害物を検出するために使用される任意のセンサーを停止することができる。同様に、他の自律移動装置がその周囲の近傍に存在しない場合、自律移動装置は、自律移動装置を検出するためにのみ使用される任意のセンサーの感度を下げることができる。従って、自律移動装置のトラフィック状態をモニタするネットワーク・アクセス・ノードは、自律移動装置が特定のセンサーを選択的に感度を下げることを可能にするために、その周囲の近傍にどのタイプの障害物があるかを自律移動装置に追加的に知らせることができる。
無線ネットワーク内のネットワーク・アクセス・ノードからの協力は、自律移動装置がナビゲーション・センサー、特に可動障害物を検出するために使用されるナビゲーション・センサーの感度低下(電力ダウンと感度低下の両方を含む)を可能にする低トラフィック・シナリオが発生したときに、自律移動装置に通知するために依存することができる。図82は、地理的領域内で動作する自律移動装置8202、8204、8206、8208、および8210のいくつかの態様のネットワークを示す。例としては、工場または倉庫で作業するロボット、工業団地で作業する自律ビークル、都市環境で作業する空中配達ドローンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
自律移動装置8202-8210は、ナビゲーションおよびステアリングをガイドするための入力を提供するためにナビゲーション・センサーに依存してもよい。従って、自律移動装置8202-8210は、ナビゲーション・センサーで検出される不動障害物および可動障害物との衝突を回避しながら、目標の宛先に向かってナビゲーションし、操縦することができる。自律移動装置8202-8210はまた、それぞれの無線アクセス接続を介してネットワーク・アクセス・ノード8212に接続されてもよく、従って、ネットワーク・アクセス・ノード8212とデータを交換することができる。
ネットワーク・アクセス・ノード8212は、自律移動装置8202-8210の位置をモニタし、自律移動装置8202-8210の周囲の近傍が、例えば、障害物を含まないか、または限定された数の障害物のみを含む低トラフィックである場合のシナリオを識別するように構成されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、自律移動装置8202の周囲の近傍8214が低トラフィックであることを識別し、周囲の近傍8214が低トラフィックであることを示す制御信号を自律移動装置8202へ提供し得、ここで、周囲の近傍8214は所定の半径または所定の領域であり得る。次いで、自律移動装置8202は、他の自律移動装置および/または可動障害物を検出し、残りのアクティブなセンサーを使用してナビゲーションおよび操縦を実行するために使用される特定のセンサーを感度を下げる(シャットダウンするか、または感度を部分的に低減する)ように構成されてもよく、これは、基本または緊急の衝突センサーに加えて感度を下げたアクティブなセンサーを含んでもよい。従って、自律移動装置8202は、衝突を回避しながら消費電力を低減することができる。
図83は、いくつかの態様によるネットワーク・アクセス・ノード8212の内部構成を示し、これは、自律移動装置8202-8210(任意選択として、図82に明示的に示されていない他のネットワーク・アクセス・ノードと併せて)に無線アクセス・ネットワークを提供し得る。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、任意の短距離またはセルラー無線アクセス技術などの無線アクセス・ネットワークを提供するために、様々な無線アクセス技術を利用するように構成されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、アンテナ・システム8302と共にワイヤレス無線信号を送受信することができ、通信モジュール8304と共に無線周波数、物理層、および制御処理を実行することができる。通信モジュール8304は、ネットワーク・アクセス・ノード2002の無線モジュール2604、物理層モジュール2608、および制御モジュール2610に関して上述したのと同じ方法で無線周波数、物理層、および制御処理を実行するように構成されてもよい。従って、通信モジュール8304は、同等の機能を有するように構成されたコンポーネントを含んでもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード8212は、さらに、ネットワーク・アクセス・ノード8212の機能を管理するように構成され得る制御モジュール8306を含み得る。制御モジュール8306は、自律移動装置および/または他の障害物の位置をモニタして、自律移動装置の周囲の近傍が限定された数の自律移動装置および/または他の障害物を含まないか、またはそれだけを含むシナリオを識別するように構成されてもよい。制御モジュール8306が、このような低トラフィックシナリオを識別するとき、制御モジュール8306は、自律移動装置に、それが低トラフィック環境にあることを知らせる制御信号を供給することができる。
図83に示されるように、制御モジュール8306は、通信モジュール8304、ローカル・センサ・アレイ8308、および外部センサー入力8310から入力を受信してもよい。制御モジュール8306は、これらの入力を処理して、自律移動装置および/または他の障害物の位置を決定およびモニタし、次いで、自律移動装置の周囲の近傍が自律移動装置および/他の障害物を含まないか、または限定された数しか含まないシナリオを識別することができる。次いで、制御モジュール8306は、通信モジュール8304およびアンテナ・システム8302を介して制御信号を自律移動装置に送信し、自律移動装置に低トラフィック環境を有することを知らせることができる。制御モジュール8306は、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。従って、本明細書に記載される制御モジュール8306の機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいて具体化され得る。ある態様では、制御モジュール8306はプロセッサであってもよい。
図84は、いくつかの態様による自律移動装置8202の例示的な内部構成を示し、これは、航空ドローン、移動ロボット、スマート・カー、または他の自律ビークルなどを含むがこれらに限定されない任意のタイプの自律移動装置であり得る。1つ以上の自律移動装置8204-8210も、同じ方法で構成されてもよい。図84に示されるように、自律移動装置8202は、アンテナ・システム8402および通信モジュール8404を含んでもよく、これらは、ネットワーク・アクセス・ノード8212と無線通信を実行するように構成されてもよい。自律移動装置8202は、アンテナ・システム8402で無線信号を送受信することができ、通信モジュール8404で無線周波数、物理層、および制御処理を実行することができる。通信モジュール8404は、端末装置1502のアンテナ・システム1602、RFトランシーバ1604、物理層処理モジュール1608、およびコントローラ1610に関して上述したのと同じ方法で無線周波数、物理層、および制御処理を実行するように構成されてもよい。従って、通信モジュール8404は、同等の機能を有するように構成されたコンポーネントを含んでもよい。
ナビゲーション制御モジュール8406は、自律移動装置8202の移動を制御することに責任を持つかもしれない。ナビゲーション制御モジュール8406は、ハードウェア定義モジュール、例えば1以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、例えばソフトウェア定義モジュール、例えば非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。従って、本明細書に記載されるナビゲーション制御モジュール8406の機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアにおいて具体化され得る。図84に示されるように、ナビゲーション制御モジュール8406は、画像/ビデオ・センサー/カメラ、レーダー・センサー、動きセンサー、レーザ・スキャナ、超音波/ソナー・センサー、加速度計/重力センサー、位置/GPSセンサーなどの1つ以上のセンサーを含むセンサー・アレイ8410から入力を受け取ることができる。センサー・アレイ8410のセンサーは、各々、自律移動装置8202の環境からセンサー・データを取得し、センサー・データをナビゲーション制御モジュール8406に供給することができる。次いで、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410によって検出される任意の可動障害物または不動障害物を回避しながら、自律移動装置8202をターゲット目的地にナビゲートするような、ナビゲーションおよびステアリングの決定を行うために、センサー・データを利用することができる。従って、ナビゲーション制御モジュール8406は、ナビゲーションおよびステアリング決定をレンダリングし、ナビゲーションおよびステアリング決定に従って移動するためのステアリング/移動システム8408にコマンドを発行することができる。従って、ステアリング/移動システム8408は、自律移動装置8202を物理的に移動するように構成されてもよい。従って、ステアリング/移動システム8408は、自律移動装置8202の装置タイプと互換性のある移動システムであってもよい。従って、ステアリング/移動システム8408は、例えば、車輪またはトレッドシステム、航空機プロペラまたはロータシステム、船外機または船内水性モータ、海洋推進システム、ジェット推進システム、二足/四足または類似の「歩行」システムなどを含む任意のタイプの運動システムであってもよい。
上述のように、センサー・アレイ8410のセンサーは、異なる能力を有し、特定の種類の障害物を検出するための特定のシナリオにおいて様々な効果を有し得る。さらに、センサー・アレイ8410のセンサーの感度は調整可能である。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410のセンサーをオンおよびオフにすることができ、従って、センサー・アレイ8410のセンサーの感度を最大感度(オン)と無感度(オフ)との間でスイッチングすることができる。代わりに、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410のセンサーの動作パラメータを調整して、センサーの感度を最大感度と無感度との間で調整するように構成されてもよい。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーの測定周波数を調整するように構成されてもよく、これは、測定が行われる周波数であってもよい。従って、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410のセンサーの感度を増加および減少させることができ、センサー感度は一般に電力消費に直接比例し得る。従って、最大感度でのセンサー・アレイ8410のセンサーの動作は、低感度または無感度でのセンサーの動作よりも多くの電力を消費し得る。また、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサーから得られたセンサー・データの処理複雑性またはアルゴリズム複雑性を調節することによって、センサー・アレイ8410のセンサーの感度を調節することができ、この場合、処理複雑性またはアルゴリズム複雑性の減少は、ナビゲーション制御モジュール8406による電力消費を低減することができる。従って、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410のセンサーの感度を選択的に増減するように構成されてもよく、その結果、ナビゲーション制御モジュール8406での電力消費を増減してもよい。
さらに、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、異なる目的のためにセンサー・アレイ8410の特定のセンサーを利用することができる。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、不動障害物の検出のためにセンサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーを利用する一方で、可動障害物の検出のためにセンサー・アレイ8410の1つ以上の他のセンサーを利用することができる。さらに、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410の特定のセンサーを、他の自律移動装置を排他的に検出するために利用することもできる。いくつかの態様において、センサー・アレイ8410の1つ以上の他のセンサーは、複数の可動障害物、不動障害物、または自律移動装置を検出するために使用され得、「可動障害物検出モード」、「不動障害物検出モード」、または「自律移動装置検出モード」を選択的にオンおよびオフにすることができる。さらに、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、不動障害物を検出するために、より低い感度レベルでセンサー・アレイ8410のセンサーを動作させることができるが、可動障害物を検出するために、より高い感度レベルでセンサー・アレイ8410のセンサーを動作させる必要がある場合がある。いくつかの態様において、センサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーは、低電力であり、物体の単純な検出にのみ適した、例えば他のセンサーが故障した場合の最後の手段としての、基本的なまたは「緊急(emergency)」衝突センサーであってもよい。
上述のように、自律移動装置8202は、他の自律移動装置および/または可動障害物との衝突の可能性が低いシナリオを識別し、次いで、センサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーを感度を下げるために、ネットワーク・アクセス・ノード8212からの協働に依存してもよい。図85は、いくつかの態様による例示的なメッセージ・シーケンス・チャート8500を示す。上述のように、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、自律移動装置8202-8210および/または他の障害物の位置を決定するように構成されてもよく、制御モジュール8306は、位置報告、ローカル・センサ・データ、または外部センサー・データのいずれか1つ以上に基づいて実行してもよい。例えば、自律移動装置8202-8210は、それぞれ、メッセージ・シーケンス・チャート8500に示されるように、それらのそれぞれの位置(例えば、センサー・アレイ8410の位置センサーを使用して、ナビゲーション制御モジュール8406で)を決定し、それらのそれぞれの位置を8502および8504のネットワーク・アクセス・ノード8212に報告することができる(例えば、通信モジュール8404およびアンテナ・システム8402を介して、ナビゲーション制御モジュール8406からの制御信号を送信することによって)。自律移動装置8202-8210は、固定期間に従って、および/または例えば所定のしきい値を超える移動が検出される場合、移動条件がトリガーされる場合、それらの位置を周期的に報告するように構成されてもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード8212の制御モジュール8306は、8502および8504において位置報告を受信することができる。位置報告を利用して自律移動装置8202-8210の位置を決定することに加えて、いくつかの態様では、制御モジュール8306は、ローカル・センサ・アレイ8308および外部センサー入力8310によって提供されるセンサー・データを追加的にモニタすることができる。具体的には、ローカル・センサ・アレイ8308は、ネットワーク・アクセス・ノード8212に配置されてもよく、障害物を感知するように配置されてもよい。例えば、倉庫ロボット・シナリオでは、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、ネットワーク・アクセス・ノード8212の周囲に外向きに配置されたローカル・センサ・アレイ8308のセンサーと共に、倉庫の中央位置に配置されてもよい。従って、ローカル・センサ・アレイ8308のセンサーは、ネットワーク・アクセス・ノード8212の周囲の様々な障害物を検出することができ、ここで、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、ローカル・センサ・アレイ8308が、自律移動装置8202-8210の近くの障害物を検出することができる位置に配置することができる。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード8212の制御モジュール8306は、外部センサー入力8310を介して外部センサー・ネットワークからセンサー・データを追加的に受信してもよい。図86は、いくつかの態様による外部センサー8602、8604、8606、および8608を含む例示的な外部センサー・ネットワークを示す。図86に示されるように、外部センサー8602-8608は、自律移動装置8202-8210の動作エリア内のネットワーク・アクセス・ノード8212の周囲に配置されてもよい。従って、外部センサー8602-8608は、他の近接障害物に加えて、両方の自律移動装置を検出するように配置されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、有線接続または無線接続のいずれかを介して外部センサー8602-8608とインターフェースすることができ、無線接続は、アンテナ・システム8302および通信モジュール8304によって提供されるのと同じまたは異なる無線アクセス・ネットワークを利用することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード8212の外部センサー入力8310は、外部センサ・データ・ネットワークからセンサー・データを受信する有線入力または無線入力であってもよい(および通信モジュール8304と同じである可能性がある)。
従って、制御モジュール8306は、(ローカル・センサ・アレイ8308からの)ローカル・センサ・データ、(外部センサー入力8310からの)外部センサー・データおよび(自律移動装置8202-8210からの)位置報告の一部または全部を利用して、自律移動装置および/または他の障害物の位置を決定することができる。メッセージ・シーケンス・チャート8500に示されるように、いくつかの態様では、制御モジュール8306は、8506内の障害物位置を決定するために、位置報告、ローカル・センサ・データ、および外部センサー・データを連続的にモニタしてもよい。従って、制御モジュール8306は、生の位置情報(例えば、位置報告、ローカル・センサ・データ、および外部センサー・データ)を処理して、自律移動装置8202-8210および任意の他の障害の位置を決定することができる。位置報告は、自律移動装置8202-8210の位置を指定してもよいが、制御モジュール8306は、センサー・データを処理して、他の障害物の位置を決定してもよい。制御モジュール8306は、センサー・データを処理して、可動障害物および不動障害物の両方を含む他の障害物の位置を識別するために、任意のタイプのセンサベースのオブジェクト位置決め技法を利用してもよい。
制御モジュール8306は、位置報告およびセンサー・データを連続的にモニタして、自律移動装置8202-8210および他の障害物の位置を追跡することができる。いくつかの態様において、制御モジュール8306は、自律移動装置8202-8210の各々の位置を、他の自律移動装置8202-8210の位置と、検出された障害物の位置とを比較して、自律移動装置8202-8210のいずれかの周囲の近傍が何らかの障害物を含むかどうかを決定することができる。
例えば、図82に示されるように、自律移動装置8202の周囲の近傍8214(例えば、所定のサイズの領域)は、自律移動装置8204-8210および他の障害物を含まなくてもよい。従って、自律移動装置8202-8210の位置と任意の検出された障害物の位置とを比較すると、制御モジュール8306は、8508において、周囲の近傍8214が障害物を含んでいないことを決定することができる。次いで、制御モジュール8306は、8510の自律移動装置8202に制御信号を送り、自律移動装置8202に、その周囲の近傍8214が障害物を含まないことを通知する(例えば、無線アクセス接続を経由して通信モジュール8304およびアンテナ・システム8302を介して制御信号を送信することによって)。
自律移動装置8202のナビゲーション制御モジュール8406は、(例えば、アンテナ・システム8402およびナビゲーション制御モジュール8406を介して)8510の制御信号を受信することができる。制御信号は、自律移動装置8202の周囲の近傍8214が障害物を含まないことを明記しているので、自律移動装置8202は、最大感度(および最大電力)でセンサー・アレイ8410を動作させる必要がなく、結果として、8512内のセンサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーの感度を下げ、従って電力消費を低減することができる。
特に、ナビゲーション制御モジュール8406は、周囲の近傍8214がすべての障害物を含まないと仮定することができるので、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410のすべてのセンサーを停止し、センサー・アレイ8410のすべてのセンサーを緊急または基本的な衝突検出レベルまで感度を下げ、特定の緊急または基本的な衝突センサー等を除き、センサー・アレイ8410のすべてのセンサーを停止することができる。
代替シナリオでは、制御モジュール8306は、8508において、周囲の近傍8214が可動障害物を含まない(例えば、自律移動装置8204-8210および他の可動障害物を含まない)が、1つ以上の不動障害物を含んでいる(制御モジュール8306は、センサー・データで検出することができる)ことを決定することができる。次いで、制御モジュール8306は、周囲の近傍8214が不動障害物のみを含むことを示す8510の自律移動装置8202に制御信号を供給することができる。上述のように、センサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーは、可動障害物を検出するために専用であってもよく、センサー・アレイ8410の他のセンサーは、不動障害物を検出するために使用されてもよい。周囲の近傍8214が可動障害物を含まないことが明記された制御信号として、ナビゲーション制御モジュール8406は、これらのセンサーをオフにするか、またはこれらのセンサーの感度を部分的に低減することにより、可動障害物を検出するために専用であるセンサー・アレイ8410のセンサーの感度を下げることができる。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、第1の感度レベルで可動障害物を検出するために専用であるセンサー・アレイ8410の所定のセンサーを最初に動作させることができ、センサーの感度を8512の第1の感度レベル未満の第2の感度レベルに低下させることができる。いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、例えば不動障害物を検出することに専念するセンサーのようなセンサー・アレイ8410の他のセンサーの感度を低下させると共に、可動障害物を検出することに専念するセンサー・アレイ8410のセンサーの感度を低下させることができる。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、不動障害物検出専用のセンサーよりも、可動障害物検出専用のセンサーの感度を比較的大きく(例えば、相対的または絶対的手段による)低減することができる。いくつかの態様において、センサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーが、可動障害物および不動障害物の両方を検出するように構成され、可動障害物および不動障害物検出モードを切り替えることができるようにすると、ナビゲーション制御モジュール8406は、不動障害物検出モードをアクティブに保ちながら、可動障害物検出モードおよび自律移動装置検出モードを非アクティブにすることができる。センサーにおける検出モードの切り替えは、多かれ少なかれ障害物を検出するようにセンサー・アレイを構成することを含んでいるので、これは感度を下げることの一種とみなすこともできる。
更に、可動障害物は、一般に、より高い感度を必要とし得るので、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、8512における可動障害物および不動障害物の両方の検出に使用されるセンサー・アレイ8410のセンサーの感度を部分的に低下させることも可能である。例えば、センサー・アレイ8410の所定のセンサーの第1の感度レベルは、可動障害物および不動障害物の両方の検出に適していてもよく、一方、第1の感度レベルより低い第2の感度レベルは、不動障害物の検出に適していても、可動障害物の検出に適していなくてもよい。従って、8510において制御信号を受信すると、ナビゲーション制御モジュール8406は、所定のセンサーの感度を第1の感度レベルから第2の感度レベルまで低減するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、ナビゲーション制御モジュール8406は、ナビゲーション制御モジュール8406で実行されるセンサー・データの処理を低減することによって、8512内のセンサー・アレイ8410の感度を下げることもできる。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、設定された期間に従って、センサー・アレイ8410のセンサーからの入力を周期的に受信し、処理するように構成されてもよく、ここで、低い期間は、高い期間よりも多くの処理をもたらし得る。従って、ナビゲーション制御モジュール8406は、期間を増加させることによってセンサー・アレイ8410を8512において感度を下げることができ、その結果、ナビゲーション制御モジュール8406における処理量および電力消費量の両方を低減することができる。また、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410からのセンサー・データを処理する処理またはアルゴリズムの複雑さを低減し、感度を低減し、結果として電力消費を低減するように構成されてもよい。
周囲の近傍8214がすべての障害物を含まない、または可動障害物を含まないこのようなシナリオは、「低トラフィックシナリオ」として一般化することができ、ここで、自律移動装置8202は、電力を節約するために、このような低トラフィックシナリオにおいてセンサー・アレイ8410の感度を下げ得る。いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード8212の制御モジュール8306は、低トラフィックシナリオを識別し、続いて自律移動装置8202に通知するために、位置報告および/またはセンサー・データをモニタすることに責任がある。他のタイプの低トラフィックシナリオ、例えば周囲の近傍8214が限定された数の障害物を含み、他の自律移動装置等を含まないようなものがあり得る。例えば、制御モジュール8306は、自律移動装置の周囲の近傍が8508の軽トラフィックのみを含む場合、例えば、自律移動装置8202が低トラフィック環境にある場合を決定するために、8506において位置報告およびセンサー・データをモニタするように構成されてもよい。例えば、周囲の近傍8214がすべての障害物を含まない、または不動障害物のみを含むと判定する代わりに、制御モジュール8306は、位置報告および8506のセンサー・データを利用して、周囲の近傍8214が、限定された数の障害物、例えば、1、2、3個などの可動障害物および/または1、2、3個などの不動障害物を含むと判定してもよい。周囲の近傍8214における障害物の数および/またはタイプ(可動対不動)に応じて、制御モジュール8306は、トラフィック状況を分類し、「低」トラフィックを有するシナリオを識別するように構成されてもよい(これは、障害物の数およびタイプに基づいて低トラフィックシナリオを分類する所定の基準に依存してもよい)。周囲の近傍8214における低トラフィックシナリオの識別に際して、制御モジュール8306は、8510における自律移動装置8202に対して制御信号を供給して、低トラフィックシナリオを自律移動装置8202に通知してもよい。次いで、ナビゲーション制御モジュール8406は、そのような制御信号を受信し、8512内のセンサー・アレイの感度を下げることができる。低トラフィック・シナリオは、周囲の近傍8214におけるいくつかの障害物を含み得るので、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410を完全には切れない場合がある。しかしながら、ナビゲーション制御モジュール8406は、低トラフィックにおける衝突を避けるのに十分な感度レベルまでセンサー・アレイ8410を部分的に感度低下してもよく、この場合、感度レベルは、高トラフィックにおける衝突を避けるのに十分ではなくてもよく、または緊急または基本的な衝突センサーを除くすべてのセンサーをシャットダウンしてもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、8510の制御信号伝達において、どの種類の障害物が、低トラフィックシナリオの一部であるか、例えば、周囲の近傍8214にある自律移動装置、他の可動障害物、および不動障害物の各々の数について追加的に指定することができる。次いで、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410の各センサーが検出するように構成される障害物のタイプに応じて、センサー・アレイ8410のセンサーを選択的に感度を下げる(および/または、適用可能な場合には、特定の検出モードを起動および停止する)ことができる。あるいは、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、各々様々な量のトラフィックを示し得る所定のトラフィック・レベル、例えば、第1レベル、第2レベル、第3レベル等に基づいてトラフィック状況を分類するように構成されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、8510の制御信号を介して自律移動装置8202への現在のトラフィック・レベルを指定することができる。次いで、自律移動装置8202は、ネットワーク・アクセス・ノード8212によって示されるトラフィック・レベルに基づいてセンサー・アレイ8410を感度低下してもよく、ここで、自律移動装置8202は、ネットワーク・アクセス・ノード8212が低トラフィック・レベルを示す場合、低感度レベル、ネットワーク・アクセス・ノード8212が中程度のトラフィック・レベルを示す場合、中程度の感度レベル、ネットワーク・アクセス・ノード8212が高トラフィック・レベルを示す場合は、高感度レベルでセンサー・アレイ8410を動作してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、他の自律移動装置の位置をモニタするように構成されてもよいが、例えばネットワーク・アクセス・ノード8212が自律移動装置から位置報告を受信するように構成されているが、他の障害を検出するためのローカルまたは外部のセンサー・データを持っていないような場合は、他の障害を検出することができない。従って、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、周囲の近傍8214が自律移動装置8204-8210を持たない場合(または代わりに、1、2、3個などの自律移動装置のみを含む)に、8510の自律移動装置8202を通知することができるが、周囲の近傍8214が他の可動障害物を含むか否かを指定することができない。上述の低トラフィックシナリオと同様に、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、次いで、低トラフィックシナリオにおける衝突を回避するのに十分な感度レベルまで、8512内のセンサー・アレイ8410を部分的に感度低下してもよいが、高トラフィックシナリオではそうではできない。あるいは、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、他の自律移動装置を排他的に検出するように構成されたセンサー・アレイ8410の特定のセンサーの感度を下げてもよい。ある態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、自律ビークルの検出に専念するセンサー・アレイ8410のセンサーの感度を低下させると共に、例えば不動障害物の検出に専念するセンサーのようなセンサー・アレイ8410の他のセンサーの感度を低下させることができる。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406は、不動障害物検出専用のセンサーよりも、可動障害物検出専用のセンサーの感度を比較的大きく(例えば、相対的または絶対的手段による)低減することができる。他の障害物のトラフィックが知られていない可能性があるため、このような障害物は、自律移動ビークル8204-8210の動作エリア内に他の障害物が少ないと想定されるシナリオに特に適用可能である。
ナビゲーション制御モジュール8406によって使用される特定のタイプの感度を下げることに関係なく、ナビゲーション制御モジュール8406は、8512におけるセンサー・アレイ8410の感度を低下させ、その結果、自律移動装置8202における電力消費を低減し得る。次いで、ナビゲーション制御モジュール8406は、感度を下げられたセンサー・アレイ8410から得られたセンサー・データに基づいて、ステアリング/移動システム8408でナビゲートし操縦するように自律移動装置8202を制御することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212が8510において周囲の近傍8214が低トラフィックであることを示しているように、ナビゲーション・コントロール・モジュール8406は、検出された障害物を避けることによって、感度を下げられたセンサー・アレイ8410を用いて低数の障害物を検出し、目標経路に沿って操縦することができる。
ナビゲーション制御モジュール8406は、感度を下げた状態のセンサー・アレイ8410で自律移動装置8202をナビゲートし、操縦を続けることができる。従って、制御モジュール8306は、ある態様において、自律移動装置8202-8210の動作エリア内の障害物の位置を追跡し続けて、周囲の近傍8214内のトラフィック状態が変化した場合、自律移動装置8202を通知することができ、これは、トラフィック状態が増加した場合、センサー・アレイ8410の再活性化(または特定の検出モードの再活性化)をより高い感度レベルまで潜在的に必要とし得る。メッセージ・シーケンス・チャート8500に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード8212の制御モジュール8306は、自律移動装置8202-8210に対する障害物の位置を追跡するために、位置報告および/またはセンサー・データをモニタし続けることができる。後の時点において、1つ以上の障害物は、最終的に、自律移動装置8202の周囲の近傍8214内を移動し、これは、周囲の近傍8214内のトラフィック状況を変えることがある。例えば、自律移動装置8210は、周囲の近傍8214内で移動し得(これは、自律移動装置8202および自律移動装置8210の一方または両方の移動の結果であり得)、制御モジュール8306は、自律移動装置8202および8210から受信された位置報告に基づいて検出し得る。さらにまたは代わりに、制御モジュール8306は、1つ以上の可動障害物または不動障害物が8514内の周囲の近傍8214内で移動したことを検出することができる(自律移動装置8202および障害物の一方または両方の移動による)。
トラフィック状況が変化すると、制御モジュール8306は、8516内の自律移動装置8202に制御信号を供給することによって、その周囲のトラフィック状況の変化を自律移動装置8202に通知することができる。制御信号がナビゲーション制御モジュール8406に、周囲の近傍8214がより大きなトラフィック(例えば、移動および/または不動の障害物の数の増加)を有することを示すことができるので、ナビゲーション制御モジュール8406は、8518内のセンサー・アレイ8410の感度を下げたセンサーを再活性化することができる(以前に非活性化された特定の検出モードを再活性化することを含む)。例えば、ナビゲーション制御モジュール8406が、可動障害物を検出するために専用であるセンサー・アレイ8410のセンサーを以前に感度を下げ、制御信号が、周囲の近傍8214が可動障害物を含んでいることを示す場合、ナビゲーション制御モジュール8406は、以前に感度を下げたセンサーの感度を、例えば、制御信号で報告されたトラフィック状況に応じて、以前の感度を下げたレベルまたは別の感度レベルに高めることができる。次いで、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410の再活性化されたセンサーを使用して、自律移動装置8202をナビゲーションし、操縦することができる。
より一般的な設定では、制御モジュール8306は、周囲の近傍8214における現在のトラフィック状況(例えば、障害物の数および/またはタイプ)を示す制御信号を介して、トラフィック状況の更新をナビゲーション制御モジュール8406に継続的に提供することができる。制御信号が周囲の近傍8214におけるトラフィックの増加を示す場合、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサー・アレイ8410の感度レベルを増加させることによって応答することができ、センサーの種類およびトラフィックの種類に基づいて、センサー・アレイ8410の特定のセンサ(例えば、可動障害物の検出専用センサ)の感度を増加させることも含まれ得る。逆に、制御信号が周囲の近傍8214におけるトラフィックの減少を示す場合、ナビゲーション制御モジュール8406は、センサーの種類およびトラフィックの種類に基づいて、センサー・アレイ8410の特定のセンサ(例えば、可動障害物の検出専用センサ)の感度を低下させることも含み得るセンサー・アレイ8410の感度レベルを低下させることによって応答し得る。
従って、高い電力消費を生み出すかもしれない最大感度で連続的に動作するセンサー・アレイ8410の代わりに、いくつかの態様では、ナビゲーション制御モジュール8406は、代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード8212によって提供されるトラフィック状況の更新に基づいてセンサー・アレイ8410の感度を増大させ、低下させることができる。このようなことは、ナビゲーション制御モジュール8406が、ネットワーク・アクセス・ノード8212によって示されるトラフィック状況に応じてセンサー・アレイ8410の感度を適応させることによって、衝突を回避しつつ、電力を節約することを可能にし得る。
加えてまたは代わりに、ある態様では、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、そのカバレッジ・エリアを利用して、自律移動装置8202の周囲の近接の他の自律移動装置がないときを決定してもよい。図87は、ネットワーク・アクセス・ノード8212が、複数の他のネットワーク・アクセス・ノードと共に無線アクセス・ネットワークを提供し得、ここで、各ネットワーク・アクセス・ノードは、カバレッジ・エリアを有し得、それ自身のカバレッジ・エリア内で自律移動装置にサービスし得る、いくつかの態様による例示的なネットワーク・シナリオを示す。従って、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、どの自律移動装置がそのカバレッジ・エリア内にあるかを知ることができ、それに基づき、どの自律移動装置がネットワーク・アクセス・ノード8212によってサービスされているかを知ることができる。従って、図87のシナリオでは、ネットワーク・アクセス・ノード8212(例えば、制御モジュール8306)は、自律移動装置8202がそのカバレッジ・エリア内の唯一の自律移動装置であることを識別することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、次いで、自律移動装置8202がネットワーク・アクセス・ノード8212のカバレッジ・エリア内の唯一の自律移動装置であることを示す自律移動装置8202への制御信号を供給してもよい。従って、自律移動装置8202は、低トラフィック状況に適した感度レベルを利用することにより、他の自律移動装置を検出するために専用のセンサーを遮断することにより、および/またはセンサー・アレイ8410の1つ以上のセンサーにおいて自律移動装置モードをオフにすることにより、センサー・アレイ8410の感度を下げることができる。この展開任意選択は、ネットワーク・アクセス・ノード8212が、位置報告およびセンサー・データに依存するのではなく、どの自律移動装置がそのカバレッジ・エリア内にあるかに関する情報のみに依存することを可能にし得る。しかしながら、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、カバレッジ・エリア内のトラフィック状況をモニタするために、位置報告および/またはセンサー・データを、サービスされる自律移動装置情報と共に使用することができる。
加えてまたは代わりに、いくつかの態様では、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、自律移動装置8202の計画された移動経路を利用して、自律移動装置8202にトラフィック状況の更新を提供することができる。図88は、自律移動装置8202が、ナビゲーション制御モジュール8406によって選択され得る計画された移動経路8802に沿って移動することができる例示的なネットワーク・シナリオを示す。自律移動装置8202は、計画された移動経路8802をネットワーク・アクセス・ノード8212に報告することができ、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、次に、位置報告および/またはセンサー・データを用いて、計画された移動経路8802をモニタして、障害物が計画された移動経路8802に入っているか否か、またはこれから入るか否かを決定することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212が、計画された移動経路8802が自律移動装置8204-8210および他の障害物を含まないか、または軽いトラフィックのみを含むことを検出する場合、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、計画された移動経路8802のトラフィック状況を示す自律移動装置8202への制御信号を提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、計画された移動経路8802のトラフィック状況をモニタし続け、制御信号を介して自律移動装置8202に必要なトラフィック状況の更新を提供することができる。次いで、自律移動装置8202は、トラフィック状況の更新に基づいてセンサー・アレイ8410の感度を制御して、衝突を回避しながら電力消費を低減することができる。さらに、各自律移動装置8204-8210は、ネットワーク・アクセス・ノード8212への計画された移動経路を提供することもできる。次に、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、自律移動装置8204-8210の各々の計画された移動経路を計画された移動経路8802に比較して、計画された移動経路8802のトラフィック状態を決定し、その後、自律移動装置8202に通知することができる。
加えてまたは代わりに、ある態様では、ネットワーク・アクセス・ノード8212および自律移動装置8202-8210は、自律移動装置8202-8210の移動を制限する所定の交通「ルール」をさらに利用することができる。例えば、自律移動装置8202-8210は、入りおよび退出、方向の変更、および他の許容される操作のための特定の規則に従って、所定の「レーン」および「交差点」のシステムに沿った移動に限定されてもよい。例示的なシナリオは、予め定められたレーンおよび交差点を有するフロアプラン、予め定められた航空交通管制レーンを有する空中ゾーン等を有する倉庫または工業サイトであってもよい。このようなシナリオでは、自律移動装置8202は、他の自律移動装置との衝突がより少ないことが可能であるため、センサー・アレイ8410の感度を低下させることができる。さらに、ネットワーク・アクセス・ノード8212が、自律移動装置8202-8210の移動経路を監視する「ミッション・コントロール」ノードとして働くシナリオにおいて(潜在的には、自律移動装置8202-8210が協調した「フリート(fleet)」、例えば、ドローンで動作する場合)、モニタされるイベントの数、および自律移動装置8202とネットワーク・アクセス・ノード8212との間で送信されるセンサー・データおよびコマンドの量が減少され得る。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、次いで、限定された数の予見可能な衝突イベントを追跡することにより、自律移動装置8202-8210の経路を制御することができ、輻輳の場合には、経路を再計算し、新しい経路のために自律移動装置8202-8210に命令を送る。自律移動装置8202-8210は、予期せぬ事象に反応するために基本的な衝突センサーを利用することができる。
さらにまたは代わりに、ある態様では、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、無線ネットワークを自律移動装置8202-8210に提供する「マスター(master)」自律移動装置であってもよい。従って、固定基地局またはアクセス・ポイントであるのとは対照的に、ネットワーク・アクセス・ノード/マスター自律移動装置8212は、ナビゲーション制御モジュールおよびステアリング/移動システムを追加的に構成することができ、また、ローカル・センサ・アレイ8308を使用してナビゲートおよび操縦することもできる。ネットワーク・アクセス・ノード/マスター自律移動装置8212は、位置報告およびセンサー・データをモニタし、上述と同様の方法で、自律移動装置8202-8210にトラフィック状況の更新を提供することができる。
さらに、いくつかの態様では、自律移動装置8202-8210は、検知および衝突回避のために「マスター(master)」自律移動装置に依存してもよい。図89は、自律移動装置8202がマスター自律移動装置8902に接続され得るいくつかの態様による例示的なネットワーク・シナリオを示す。マスター自律移動装置8902は、図84に示されるように、自律移動装置8202と同様の方法で構成されてもよい。しかしながら、マスター自律移動装置8902は、より大きなバッテリー容量および/またはより感度の高いセンサー・アレイを有してもよい。マスター自律移動装置8902は、ネットワーク・アクセス・ノード8212および各自律移動装置8202-8210との無線接続を維持することができ、これらの無線接続は、同一または異なる無線アクセス技術(各無線アクセス技術をサポートするためにアンテナ・システムおよび通信モジュールの別個のインスタンスを必要とすることがある)を利用することができる。マスター自律移動装置8902は、センサー・アレイで感知を行い、自律移動装置8202-8210に制御信号を送り、自律移動装置8202-8210の各々の周辺付近に障害物が存在するか否かのような周囲のトラフィック状況を自律移動装置8202-8210に知らせることができる。次いで、自律移動装置8202-8210は、マスター自律移動装置8902によって報告されるトラフィック状況に基づいて、それらのそれぞれのセンサー・アレイの感度を調整することができる。さらにまたは代わりに、ある態様では、マスター自律移動装置8902は、センサー・データまたはそのセンサー・アレイから自律移動装置8202-8210に障害物位置を直接提供することができ、自律移動装置8202-8210は、それらのそれぞれのセンサー・アレイを動作させる代わりに利用することができる。従って、自律移動装置8202-8210は、基本的な衝突センサーを除くすべてのセンサーを停止することなどにより、それらのそれぞれのセンサー・アレイを大幅に感度を下げることができる。
加えてまたは代わりに、ある態様では、自律移動装置8202-8210は、センサー・データまたは障害物位置を互いに提供することができる(これは、マスター自律移動装置に依存しないことがある)。従って、自律移動装置8202-8210は、互いに協調して、センサー・データおよび障害物位置を提供することができる。これは、一部の自律移動装置8202-8210がそれぞれのセンサー・アレイの感度を下げることを可能にし、一方、他方の自律移動装置8202-8210は、センサー・データおよび障害物位置を得るためにセンサー・アレイを利用して、他方の自律移動装置8202-8210に提供することができる。いくつかの態様において、すべての自律移動装置8202-8210は、それらのそれぞれのセンサー・アレイを部分的に感度を下げ、下げた感度を補償するためにセンサー・データまたは障害物情報を互いに交換することができる。いくつかの態様において、自律移動装置8202-8210は、交互にそれらのセンサー・アレイの感度を下げて、自律移動装置8202-8210のいくつかは、センサー・データおよび障害物位置を取得して、センサー・アレイの感度を下げた自律移動装置8202-8210のそれらに提供する。
これらの態様の実装は、上述の地面、空気、水、水中、宇宙などを含む任意の環境において実現可能である。各環境は、固有の環境特有の特性および性質に基づいて、特定のシナリオおよびユース・ケースを提供し得る。例えば、空中ドローン設定では、自律移動装置8202-8210は、群れで飛ぶ可能性がある鳥との衝突を避ける必要があるかもしれない。このような衝突回避は、このような環境に特有のものであってもよく(例えば、水中ビークルおよび海洋生物の場合)、また、航空環境に特有の解決策を提示してもよい。例えば、鳥の群れに直面した場合、マスター・ドローンは、他のドローン群を一緒に制御し、「印象的な(imposing)」ドローンまたはその外見で鳥を追い払うように設計された少数の印象的なドローン群に従うように構成することができる。従って、ドローンは、マスター・ドローンの制御下で一緒にグループ化することによって衝突を回避することができ、もし他の障害物が近くにないならば、一旦鳥の群をクリアすれば、センサー・アレイの感度を下げることができるかもしれない。
さらに、ネットワーク・アクセス・ノード8212に接続された端末装置を運ぶ作業者のような人々が、自律移動装置8202-8210の動作エリア内にあるいくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、作業者の移動を追跡し、作業者を可動障害物として扱うために、端末装置をさらに利用することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212は、端末装置の位置を追跡し、従って、自律移動装置8202-8210のいずれかの周囲の近傍に作業者がいないか、および/または低いトラフィックのシナリオにあるかを決定するために、そのカバレッジ・エリア内にいくつの端末装置が存在するかに関する情報(例えば、図87の方法で)に依存してもよく、および/または、端末装置によって提供される位置報告に依存してもよい。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、例えば、端末装置、他の自律移動装置、他の可動障害物、その他の不動障害物を運ぶ作業者の存在を詳述する自律移動装置8202にトラフィック状況の更新を提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード8212に接続された端末装置を運んでいないネットワーク・アクセス・ノード8212の動作エリア内に作業者がいる場合、ネットワーク・アクセス・ノード8212は、センサー・データを介して作業者を可動障害物として検出することもできる。
従って、自律移動装置は、衝突回避に関連するトラフィック状況情報を受信し、トラフィック状況情報を利用して衝突センサーの感度を調整することができる。上述のように、このことは、自律移動装置が、低トラフィック状況でのセンサー感度を低減することにより電力消費を低減することを可能にする。
図90は、いくつかの態様に従って移動装置を動作させる例示的な方法9000を示す。図90に示されるように、方法9000は、第1の感度レベル(9010)で構成された1つ以上の衝突センサーで移動装置をナビゲートすることを含む。トラフィック更新が、無線ネットワークから受信される。該トラフィック更新は、移動装置(9020)の周囲の近傍の障害物トラフィックを特徴付ける。トラフィック更新が、障害物トラフィックが所定の基準(9030)を満たすことを示す場合、1つ以上の衝突センサーは、第2の感度レベルで動作するように構成される。
3 コンテキスト・アウェアネス
設計者および製造業者は、バッテリー寿命、データ・スループット、ネットワーク負荷、無線干渉等といった様々な作用を向上させるために、装置(デバイス)およびネットワーク動作を最適化することを目指すことがある。コンテキスト・アウェアネスに関連する本開示の様々な側面について以下で詳述されるように、装置の位置および移動(動き)、ユーザーの過去の活動および日常動作、モバイル・アプリケーションおよびデスクトップ・アプリケーションの履歴または使用パターン等を含むコンテキスト情報の収集および処理は、このような作用を最適化するための価値あるメカニズムを提供し得る。これらの側面は、例えば、必要とされるときにだけコンテキスト情報を使用することまたは電力を低減し動作時間を増大するようにコンテキスト情報のスケジュールを適応させること等、本開示に記載の他の電力節約方法とともに使用され得る。
図91は、いくつかの側面に従った無線通信ネットワーク9100を示している。無線通信ネットワーク9100は、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112に加えて、端末装置9102および9104を含み得る。本開示の特定の側面は、特定の無線通信ネットワーク設定(LTE、UMTS、GSM、他の第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)・ネットワーク、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、5G、mmWave、装置対装置(デバイスツーデバイス:D2D)等)を記述し得るが、本開示で詳述される主題は、本質的に例示であるとみなされ、したがって、任意の他の無線通信ネットワークに同様に適用可能である。無線通信ネットワーク9100におけるネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置の数は、例示であり、任意の数に拡張可能である。
したがって、例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、基地局(例えば、eNodeB、NodeB、ベース・トランシーバ・ステーション(BTS)等)であり得るのに対し、端末装置9102および9104は、セルラー端末装置(例えば、移動局(MS)、ユーザー機器(ユーザー装置:UE)等)であり得る。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、無線通信ネットワーク9100の一部であるとみなされ得る、進化型パケット・コア(EPC、LTEの場合)、コア・ネットワーク(CN、UMTSの場合)、または他のセルラー・コア・ネットワーク等のセルラー・コア・ネットワークと(例えば、バックホール・インターフェースを介して)インターフェースすることができる。セルラー・コア・ネットワークは、一つまたは複数の外部データ・ネットワークとインターフェースすることができる。例示的な短距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、アクセス・ポイント(AP、例えば、WLAN APまたはWi-Fi AP)であり得るのに対し、端末装置9102および9104は、短距離端末装置(例えば、ステーション(STA))であり得る。ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、(例えば、内部ルータまたは外部ルータを介して)一つまたは複数の外部データ・ネットワークとインターフェースすることができる。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112(ならびに、図91において明示的には示されていない、無線通信ネットワーク9100の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、端末装置9102および9104(ならびに、図91において明示的には示されていない、無線通信ネットワーク9100の他の端末装置)に、無線アクセス・ネットワークを提供することができる。例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112により提供される無線アクセス・ネットワークは、端末装置9102および9104が、無線通信を介して、コア・ネットワークに無線でアクセスすることを可能にし得る。コア・ネットワークは、端末装置9102および9104に関連するトラフィック・データについての、切り換え、ルーティング、および伝送を提供することができ、様々な内部データ・ネットワーク(例えば、無線通信ネットワーク9100上の制御ノード、他の端末装置等)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声データ、テキスト・データ、マルチメディア・データ(オーディオ、ビデオ、画像)、ならびに他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供することができる。例示的な短距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112により提供される無線アクセス・ネットワークは、内部データ・ネットワーク(例えば、無線通信ネットワーク9100に接続されている他の端末装置)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声データ、テキスト・データ、マルチメディア・データ(オーディオ、ビデオ、画像)、ならびに他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供することができる。
無線通信ネットワーク9100の無線アクセス・ネットワークおよびコア・ネットワーク(適用可能な場合)は、無線アクセス・ネットワーク9100の詳細に応じて変わり得るネットワーク・プロトコルにより制御され得る。そのようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク9100を通じたユーザー・データ・トラフィックおよび制御データ・トラフィックの両方のスケジューリング、フォーマッティング、およびルーティングを定義し得、これは、無線通信ネットワーク9100の無線アクセス・ネットワーク領域およびコア・ネットワーク領域の両方を通じたそのようなデータの送信および受信を含む。したがって、端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、無線通信ネットワーク9100の無線アクセス・ネットワーク領域を介してデータを送信および受信することができるのに対し、コア・ネットワークは、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、コア・ネットワークの内部および外部でデータをルーティングすることができる。例示的なネットワーク・プロトコルは、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWave等を含み、これらのいずれもが、無線通信ネットワーク9100に適用可能である。
図92は、いくつかの側面に従った端末装置9102の内部構成を示しており、これは、アンテナ・システム9202、無線周波数(RF)トランシーバ9204、ベースバンド・モデム9206(物理層処理モジュール9208およびコントローラ9210を含む)、アプリケーション・プロセッサ9212、メモリ9214、電源9216、センサー9218、およびセンサー9220を含み得る。図92において明示的には示されていないが、端末装置9102は、一つまたは複数の追加的なハードウェア・コンポーネント、ソフトウェア・コンポーネント、および/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の専用または汎用ハードウェア/プロセッサ/モジュール等)、一つまたは複数の周辺装置、メモリ、電源、一つまたは複数の外部装置インターフェース、一つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)、ユーザー入力/出力装置(一つまたは複数のディスプレイ、一つまたは複数のキーパッド、一つまたは複数のタッチスクリーン、一つまたは複数のスピーカー、一つまたは複数の外部ボタン、一つまたは複数のカメラ、一つまたは複数のマイクロフォン等)等を含んでもよい。
まとめられた動作的概要において、端末装置9102は、一つまたは複数の無線アクセス・ネットワーク上で無線信号を送信および受信することができる。ベースバンド・モデム9206は、各無線アクセス・ネットワークに関連付けられている通信プロトコルに従って、端末装置9102のそのような通信機能を管理することができ、各通信プロトコルにより定義されたフォーマッティング・パラメータおよびスケジューリング・パラメータに従って、無線信号を送信および受信するように、アンテナ・システム9202およびRFトランシーバ9204に対する制御を実行することができる。様々な実用的設計は、各サポートされる無線アクセス技術についての別個の通信コンポーネント(例えば、別個のアンテナ、RFトランシーバ、物理層処理モジュール、およびコントローラ)を含み得るが、簡潔にするために、図92に示されている端末装置9102の構成は、そのような各コンポーネントの1つのインスタンスのみを示している。
端末装置9102は、単一のアンテナであることもあるし、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであることもあるアンテナ・システム9202であって、アナログ・アンテナ組み合わせおよび/またはビームフォーミング回路をさらに含んでもよいアンテナ・システム9202を用いて、無線信号を送信および受信することができる。受信パス(RX)において、RFトランシーバ9204は、アンテナ・システム9202からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行して、ベースバンド・モデム9206に提供するためのデジタル・ベースバンド・サンプル(例えば、同相/直交位相(IQ)サンプル)を生成することができる。RFトランシーバ9204は、したがって、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)、および、受信された無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのアナログ-デジタル変換器(ADC)を含むアナログおよびデジタル受信コンポーネントを含み得る。送信パス(TX)において、RFトランシーバ9204は、ベースバンド・モデム9206からデジタル・ベースバンド・サンプルを受信し、デジタル・ベースバンド・サンプルに対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行して、無線送信のためにアンテナ・システム9202に提供するためのアナログ無線周波数信号を生成することができる。RFトランシーバ9204は、したがって、増幅器(例えば、パワー増幅器(PA))、フィルタ、RF変調器(例えば、RF IQ変調器)、および、ベースバンド・モデム9206から受信されたデジタル・ベースバンド・サンプルを混合して、アンテナ・システム9202による無線送信のためにアナログ無線周波数信号を生成するためのデジタル-アナログ変換器(DAC)を含むアナログおよびデジタル送信コンポーネントを含み得る。ベースバンド・モデム9206は、RFトランシーバ9204の動作のための送信および受信無線周波数を指定することを含め、RFトランシーバ9204のRF送信および受信を制御することができる。
図92に示されているように、ベースバンド・モデム9206は、物理層処理モジュール9208を含み得る。物理層処理モジュール9208は、RFトランシーバ9204を介する送信のためにコントローラ9210により提供される発信送信データを準備し、コントローラ9210による処理のためにRFトランシーバ9204により提供される着信受信データを準備するための、物理層(Layer1)送信および受信処理を実行することができる。物理層処理モジュール9208は、したがって、誤り検出、前方誤り訂正、符号化/復号、チャネル符号化およびインターリービング、物理チャネル変調/復調、物理チャネル・マッピング、電波測定および探索、周波数および時間同期、アンテナ・ダイバーシチ処理、電力制御および重み付け、レート・マッチング、再送処理等のうちの一つまたは複数を実行することができる。物理層処理モジュール9208は、構造的には、例えば一つまたは複数の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている算術命令、制御命令、およびI/O命令(例えばソフトウェア命令および/またはファームウェア命令)を規定するプログラム・コードを取得および実行するよう構成されている一つまたは複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、または、混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義モジュールとして、実現され得る。図92において明示的には示されていないが、物理層処理モジュール9208は、関連する無線アクセス技術のための通信プロトコルにより定義された物理層制御ロジックに従って、物理層処理モジュール9208の様々なハードウェア処理コンポーネントおよびソフトウェア処理コンポーネントを制御するよう構成されている物理層コントローラを含み得る。さらに、物理層処理モジュール9208が、図92において単一のコンポーネントとして示されているが、物理層処理モジュール9208は、物理層処理コンポーネントの別個のセクションであって、各セクションが、特定の無線アクセス技術の物理層処理に専用である、物理層処理コンポーネントの別個のセクションから集合的に構成されてもよい。
端末装置9102は、一つまたは複数の無線アクセス技術に従って動作するよう構成され得、これは、コントローラ9210により指示され得る。コントローラ9210は、したがって、各サポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、端末装置9102の無線通信コンポーネント(アンテナ・システム9202、RFトランシーバ9204、および物理層処理モジュール9208)を制御する役割を担い、したがって、各サポートされる無線アクセス技術のアクセス層および非アクセス層(NAS)(Layer2およびLayer3も包含する)を表し得る。コントローラ9210は、構造的には、(コントローラ・メモリから取得された)プロトコル・ソフトウェアを実行し、次いで、プロトコル・ソフトウェアにおいて定義された対応するプロトコル制御ロジックに従って通信信号を送信および受信するように端末装置9102の無線通信コンポーネントを制御するよう構成されているプロトコル・プロセッサとして具現化され得る。
コントローラ9210は、したがって、無線通信ネットワーク9100の様々な無線ネットワーク・コンポーネントおよびコア・ネットワーク・コンポーネントと通信するように、端末装置9102の無線通信機能を管理するよう構成され得、したがって、複数の無線アクセス技術のための通信プロトコルに従うよう構成され得る。コントローラ9210は、例えば、全てのサポートされる無線アクセス技術(例えば、LTEおよびGSM/UMTS)を集合的に担当する統一されたコントローラであってもよいし、複数のコントローラであって、各コントローラが、専用LTEコントローラおよび専用レガシー・コントローラ(または、代替的に、専用LTEコントローラ、専用GSMコントローラ、および専用UMTSコントローラ)等の、特定の無線アクセス技術のための専用コントローラであり得る、複数のコントローラを含んでもよい。いずれにしても、コントローラ9210は、LTEおよびレガシー・ネットワークの通信プロトコルに従って、端末装置9102の無線通信活動を管理する役割を担い得る。物理層処理モジュール9208に関して前述したように、アンテナ・システム9202およびRFトランシーバ9204の一方または両方は、同様に、複数の専用コンポーネントであって、各専用コンポーネントが、サポートされる無線アクセス技術のうちの一つまたは複数にそれぞれ対応する、複数の専用コンポーネントに分割されてもよい。そのような各構成の詳細およびサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ9210は、マスター/スレーブRAT階層的またはマルチSIMスキームに従って、端末装置9102の無線通信動作を制御するよう構成され得る。
端末装置9102はまた、アプリケーション・プロセッサ9212、メモリ9214、および電源9216を含み得る。アプリケーション・プロセッサ9212は、オペレーティング・システム(OS)、端末装置9102とのユーザー・インタラクションをサポートするためのユーザー・インターフェース(UI)、および/または様々なユーザー・アプリケーション等、端末装置9102のアプリケーション層において、端末装置9102の様々なアプリケーションおよび/またはプログラムを実行するよう構成されているCPUであってよい。アプリケーション・プロセッサは、ベースバンド・モデム9206により提供される一つまたは複数の無線ネットワーク接続を介して、音声データ、オーディオ/ビデオ/画像データ、メッセージング・データ、アプリケーション・データ、基本インターネット/ウェブ・アクセス・データ等といったユーザー・データを送信および受信するために、アプリケーション層としてベースバンド・モデム9206とインターフェースすることができる。
メモリ9214は、ハードドライブまたはそのような別の永続的メモリ装置等、端末装置9102のメモリ・コンポーネントを具現化することができる。図92において別個に示されているが、いくつかの側面において、ベースバンド・モデム9206および/またはアプリケーション・プロセッサ9212は各々、ベースバンド・モデム9206に統合されたまたはベースバンド・モデム9206とインターフェースする専用ベースバンド・メモリ、および/または、アプリケーション・プロセッサ9212に統合されたまたはアプリケーション・プロセッサ9212とインターフェースする専用アプリケーション層メモリ等の専用メモリを有することができる。追加的または代替的に、いくつかの側面において、ベースバンド・モデム9206は、アプリケーション・プロセッサ9212に接続されたメモリを利用してもよい。図92において明示的には示されていないが、図92に示されている端末装置9102の様々な他のコンポーネントは各々、さらに、例えば、ソフトウェア・プログラム・コードを記憶したりデータをバッファしたりするための、統合された永続的メモリ・コンポーネントおよび非永続的メモリ・コンポーネントを含んでもよい。
電源9216は、端末装置9102の様々な電気的コンポーネントに電力を供給する電源であってよい。端末装置9102の設計に応じて、電源9216は、バッテリー(再充電可能または使い捨て)等の「有限」電源であることもあるし、有線電気接続等の「無限」電源であることもある。端末装置9102の様々なコンポーネントの動作は、したがって、電源9216から電力を引き込むことができる。
センサー9218および9220は、センサー・データをアプリケーション・プロセッサ9212に提供するセンサーであってよい。センサー9218および9220は、位置センサー(例えば、全地球測位システム(GPS)等の全地球航法衛星システム(GNSS))、時間センサー(例えばクロック)、加速度センサー/ジャイロスコープ、レーダー・センサー、光センサー、イメージ・センサー(例えばカメラ)、ソナー・センサー等のうちの任意のセンサーであってよい。図92においてアプリケーション・プロセッサ9212に接続されたものとして示されているが、いくつかの側面において、センサー9218および9220は、(例えば、ハードウェア・インターフェースを介して)ベースバンド・モデム9206とインターフェースすることができる。ベースバンド・モデム9206は、次いで、センサー・データをアプリケーション・プロセッサ9212にルーティングすることができる。
いくつかの無線通信ネットワークに従うと、端末装置9102および9104は、無線通信ネットワーク9100の無線アクセス・ネットワークの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに接続し、そのようなネットワーク・アクセス・ノードから切断し、そのようなネットワーク・アクセス・ノードの間で切り換えるために、モビリティ手順を実行することができる。無線通信ネットワーク9100の各ネットワーク・アクセス・ノードは、特定のカバレッジ・エリアを有し得るので、端末装置9102および9104は、無線通信ネットワーク9100の無線アクセス・ネットワークとの強い無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノードの間で選択および再選択するよう構成され得る。例えば、端末装置9102は、ネットワーク・アクセス・ノード9110との無線アクセス接続を確立し得るのに対し、端末装置9104は、ネットワーク・アクセス・ノード9112との無線アクセス接続を確立し得る。現在の無線アクセス接続が劣化すると、端末装置9102または9104は、無線通信ネットワーク9100の別のネットワーク・アクセス・ノードとの新たな無線アクセス接続を探すことができる。例えば、端末装置9104は、ネットワーク・アクセス・ノード9112のカバレッジ・エリアからネットワーク・アクセス・ノード9110のカバレッジ・エリアに移動し得る。結果として、ネットワーク・アクセス・ノード9112との無線アクセス接続は、劣化し得、端末装置9104は、ネットワーク・アクセス・ノード9112の信号強度または信号品質測定等の電波測定を介して、この劣化を検出し得る。無線通信ネットワーク9100のための適切なネットワーク・プロトコルにおいて定義されるモビリティ手順に応じて、端末装置9104は、例えば、近傍ネットワーク・アクセス・ノードに対して電波測定を実行して、近傍ネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供できるかどうかを判定すること等により、新たな無線アクセス接続を探すことができる(これは、端末装置9104においてまたは無線アクセス・ネットワークによりトリガーされ得る)。端末装置9104は、ネットワーク・アクセス・ノード9110のカバレッジ・エリアに移動したので、端末装置9104は、(端末装置9104により選択され得るまたは無線アクセス・ネットワークにより選択され得る)ネットワーク・アクセス・ノード9110を識別し、ネットワーク・アクセス・ノード9110との新たな無線アクセス接続に移行することができる。電波測定、セル選択/再選択、およびハンドオーバーを含むこのようなモビリティ手順は、様々なネットワーク・プロトコルにおいて確立されており、任意の数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたる各端末装置と無線アクセス・ネットワークとの間の強い無線アクセス接続を維持するために、端末装置および無線アクセス・ネットワークにより使用され得る。
図93は、方法10200を実行するよう構成され得る、図91において紹介されたネットワーク・アクセス・ノード9110等のネットワーク・アクセス・ノードの内部構成を示している。図93に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、アンテナ・システム9302、無線モジュール9304、および、通信モジュール9306(物理層モジュール9308および制御モジュール9310を含む)を含み得る。ネットワーク・アクセス・ノード9110の動作のまとめられた概要において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってよいアンテナ・システム9302を介して、無線信号を送信および受信することができる。無線モジュール9304は、通信モジュール9306からの発信デジタル・データを、無線送信のためにアンテナ・システム9302に提供するためのアナログRF信号に変換し、アンテナ・システム9302から受信された着信アナログRF信号を、通信モジュール9306に提供するためのデジタル・データに変換するように、送信および受信RF処理を実行することができる。物理層モジュール9308は、制御モジュール9310に提供するために無線モジュール9304から受信されたデジタル・データに対して、また、無線モジュール9304に提供するために制御モジュール9310から受信されたデジタル・データに対して、送信および受信PHY処理を実行するよう構成され得る。制御モジュール9310は、例えばLTEといった、対応する無線アクセス・プロトコルに従って、ネットワーク・アクセス・ノード9110の通信モジュールを制御することができ、これは、アンテナ・システム9302、無線モジュール9304、および物理層モジュール9308に対する制御を実施することを含み得る。無線モジュール9304、物理層モジュール9308、および制御モジュール9310の各々は、構造的には、例えば一つまたは複数の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている算術命令、制御命令、およびI/O命令(例えばソフトウェア命令および/またはファームウェア命令)を規定するプログラム・コードを実行する一つまたは複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、または、混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義モジュールとして、実現され得る。いくつかの側面において、無線モジュール9304は、デジタルおよびアナログ無線周波数処理および増幅回路を含む無線トランシーバであってよい。いくつかの側面において、無線モジュール9304は、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されているプロセッサとして実装されるソフトウェア定義無線(SDR)コンポーネントであってよい。いくつかの側面において、物理層モジュール9308は、プロセッサおよび一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータを含み得、ここで、プロセッサは、物理層処理を制御し、特定の処理タスクを一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータにオフロードするよう構成されている。いくつかの側面において、制御モジュール9310は、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されているコントローラであってよい。いくつかの側面において、制御モジュール9310は、無線通信プロトコル・スタック層機能に制限され得るのに対し、他の側面において、制御モジュール9310は、トランスポート、インターネット、およびアプリケーション層機能も担当し得る。
ネットワーク・アクセス・ノード9110は、したがって、サービスされる端末装置が所望の通信データにアクセスすることを可能にするための無線アクセス・ネットワークを提供することにより、無線通信ネットワークにおいてネットワーク・アクセス・ノードの機能を提供することができる。例えば、通信モジュール9306は、インターネットならびに他のパブリック・データ・ネットワークおよびプライベート・データ・ネットワーク等の外部データ・ネットワークへのアクセスを提供することができる、コア・ネットワークおよび/または一つまたは複数のインターネット・ネットワークとインターフェースすることができる。
無線通信ネットワークは、無線通信に影響を及ぼす多様なファクタに起因して、高度に動的であり得る。例えば、端末装置9102および9104は、(例えば、ユーザーにより)ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112に対して様々な異なる位置に移動することがあり、これは、端末装置9102および9104とネットワーク・アクセス・ノード9110および9112との間の相対距離および無線伝搬チャネルに影響を及ぼすことがある。無線伝搬チャネルはまた、干渉、移動妨害物(障害物)、および大気変化等の、移動に関連しないファクタに起因して変わることもある。さらに、バッテリー電力、複数の無線アクセス技術の使用、可変のユーザー活動および関連するデータ・トラフィック要求等といった、端末装置9102および9104における局所的条件も、無線通信に影響を及ぼすことがある。無線通信は、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112における条件に加えて、ネットワーク負荷および利用可能な無線資源等、基礎となるコア・ネットワークによっても、影響が及ぼされることがある。
端末装置9102および9104とネットワーク・アクセス・ノード9110および9112との間の無線通信環境は、したがって、絶えず変動状態にあり得る。効果的に動作し、ユーザー・エクスペリエンスを高めるために、端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110および9112は、そのような変化を認識し、それに応じて動作を適応させる必要があり得る。
無線通信システムは、したがって、例えば、端末装置または無線アクセス・ネットワークが、変化を検出し変化に応じるために、無線環境を特徴付けるコンテキスト情報を使用できる、「コンテキスト・アウェアネス」を利用して、周囲環境における変化に応じることができる。したがって、いくつかの側面において、コンテキスト・アウェアネス・ソリューションに関連する本開示の様々な側面は、コンテキスト・アウェアネスの利用により、ユーザー・エクスペリエンスおよび無線通信性能を最適化するための技術および実装を提示する。
3.1 コンテキスト・アウェアネス#1
本開示のいくつかの側面において、端末装置は、コンテキスト情報を使用して、変化する無線カバレッジのエリアを通じた移動中、電力消費および/またはデータ・スループットを最適化することができる。詳細には、端末装置は、弱い無線カバレッジおよび強い無線カバレッジがいつどこで生じるかを予測し、予測に基づいて、セル・スキャンおよび/またはデータ転送等の無線活動をスケジュールすることができ、これは、端末装置が、失敗に終わる無用のセル・スキャンを回避することにより、電力を節約することを可能にし、高スループット条件で転送を実行することにより、データ転送を最適化することを可能にし得る。別の側面において、コンテキスト情報の収集または処理は、例えば、基地局、モバイル・エッジ・コンピューティング・ノード、サーバー・ノード、クラウド・サービス等といったネットワーク・ノードにより提供され得る。
いくつかの端末装置は、単一「プラットフォーム」を最適化するために、例えば、単一のアプリケーション・プログラムの動作を最適化するために、または、ハードウェア・レベルで電力を節約するために、限定的なやり方でコンテキスト情報を使用することができる。図94は、いくつかの側面に従った、異なるプラットフォームにおけるコンテキスト情報の例示的な使用を示している。例えば、パーソナル・アシスタント、移動アシスタント、ナビゲーション・プログラム等といった、(例えば、アプリケーション・プロセッサ9212において実行される)アプリケーション・プログラムは、ユーザーの行動(動作)を予測し、ユーザー固有の提案および追跡を行うために、アプリケーション・プログラムのユーザーの日常動作、習慣、およびスケジュールされた計画等、アプリケーション層コンテキスト情報に依拠し得る。ナビゲーション・プログラムは、過去のルートに基づいて、運転ルート提案をしたり、ユーザーの過去の目的地または過去の検索に基づいて移動計画提案をしたり、以前に購入された航空券に基づいてフライト更新を提供したりすることができる。そのような情報は、アプリケーション層において、ユーザーによりアプリケーション・プログラムに提供され、アプリケーション・プログラム内で再利用されて、ユーザーの行動が予測され、その後、ユーザーとのインタラクションが適応させられ得る。さらに、(例えば、アプリケーション・プロセッサ9212において実行される)オペレーティング・システムはまた、装置が悪い状態にあるときにアプリケーションがバックグラウンド同期を要求した場合、ローカル・コンテキスト情報を再利用して、動作を適応させることができ、端末装置9102のユーザーがアプリケーションを見る可能性が低いとき、オペレーティング・システムは、後の時間まで要求を延ばすことができる。この決定は、習慣と信号環境との組み合わせとしてなされる。これがフォアグラウンド要求である場合、この要求は無視されないであろう。アプリケーション・プロセッサ9212のハードウェアはまた、ローカル・コンテキスト情報を使用してバックグラウンド・プロセス管理および使用量ベースの抑制を実行するために、アプリケーション・プロセッサ9212のオペレーティング・システムとインタラクトすることができる。(例えば、ベースバンド・モデム9206の)モデム・ハードウェアはまた、電力制御(例えば、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface))のためにローカル・コンテキスト情報を使用することができる。非限定的な例では、デューティーサイクルの期間が、ユーザーの使用パターンに基づいて適応させられる場合、アプリケーション・プロセッサ9212は、デューティーサイクルされ得る。例えば、ユーザーが1日のうち長期間装置を使用せず、かつ、重要でないタスクが延期可能であることが分かっている場合、アプリケーション・プロセッサ9212は、スリープ状態にされ得る。別の非限定的な例では、デューティーサイクルの期間が、サービスの頻度、例えば電子メールの同期に基づいて、適応させられる場合、アプリケーション・プロセッサ9212は、デューティーサイクルされ得る。
上記で紹介されたように、本開示の様々な側面は、予測される電波条件で無線活動を最適化するために、高レベル・コンテキスト情報を適用することができる。具体的には、様々な側面は、例えば、ユーザーの移動ルート(進行ルート)を予測し、その後、予測されるルートに沿ったセル・スキャンおよびデータ転送等の無線活動を最適化するために、ユーザー(例えば、移動端末装置のユーザー、互いに近接する移動端末装置のユーザー、セル、エリア、または空間内の移動端末装置のユーザー等)の行動を観測して、ユーザー固有の日常動作、習慣、およびスケジュールを識別することができる。例えば、(例えば、基地局またはアクセスポイント・カバレッジ、スペクトル使用量、スペクトル輻輳等に応じて)既知のルートに沿ってユーザーがいつどこで弱い無線カバレッジにいることになるかを予測することにより、端末装置は、例えば、無線カバレッジの改善が予想されるまで、セル・スキャンおよび/またはデータ転送を中断することができる。カバレッジが低いまたは全くないシナリオでの繰り返しのセル・スキャンおよびデータ転送は、かなりのバッテリー電力を浪費する可能性があるので、端末装置は、電力消費を低減し、バッテリー寿命を延ばすことができる。さらに、いくつかの側面において、端末装置は、予測される移動ルートに沿ってどのネットワーク・アクセス・ノードが利用可能になるかを予測し、そのような情報を使用して、特定のセル、特定のネットワーク(例えば、公衆陸上移動網(PLMN))、特定のRAT、特定のSIM、または特定のトランシーバを選択すること等、無線アクセス選択を行うことができる。端末装置はまた、予想される充電時間に基づいて、バッテリー寿命時間を最適化することができる。いくつかの側面において、端末装置はまた、最近の電波測定のトレースおよび他のコンテキスト情報を調べて近い将来の瞬間(ミリ秒または秒のオーダー)についての電波条件を予測すること等により、より細かいスケールで無線カバレッジを予測することができる。
図95は、本開示のいくつかの側面の、道路または経路の移動シナリオへの例示的な適用を示している。図95に示されているように、道路9502は、ネットワーク・アクセス・ノード9110のカバレッジ・エリア9500の近傍に位置し得る。例示的なシナリオでは、端末装置9102のユーザーは、毎日の通勤ルート、朝または夜の散歩日常動作、頻繁なサイクリングまたはジョギング・ルート等といった通常の日常動作の一部として、道路9502を移動し得る。端末装置9102は、道路9502の特定の区間についてネットワーク・アクセス・ノード9110のカバレッジ内にあり得るのに対し、道路9502の区間9504等の他の区間は、カバレッジ・エリア9500外に位置し得る。したがって、ユーザーが、区間9504に沿って運転しているとき(例えば、他のネットワーク・アクセス・ノードが、区間9504にカバレッジを提供するために近くにない可能性がある場合)、端末装置9102は、低いまたは全くない信号カバレッジ(例えば、弱い無線カバレッジ)を有し得る。同様のシナリオは、例えば、カバレッジ・エリア9500内のカバレッジ・「ホール」(図95において明示的には示されていない)において、または、端末装置9102のユーザーが、例えばハイキングまたはスキーに行くために町外へ移動する場合に、生じる可能性があり、これは、より長い時間期間の弱い無線カバレッジをもたらす可能性がある。
いくつかの動作シナリオに従うと、端末装置9102は、区間9504に沿って移動している間にセル・スキャンを繰り返し実行することがある。しかしながら、特に、区間9504が、長距離、例えば数マイルである場合、端末装置9102は、多数の失敗に終わるセル・スキャンを実行することで、かなりの電力を浪費する可能性がある。特定のソリューションは、指数関数的バックオフまたは線形バックオフ等の「バックオフ」技術を使用することができる。例えば、端末装置9102が、一連のセル・スキャン中にセルを検出しない場合、端末装置9102は、連続して失敗したセル・スキャンごとに指数関数的または線形的に増加するバックオフ・カウンタを開始することができる。失敗に終わるセル・スキャンの数は、そのようなバックオフ技術によって減少し得るが、バックオフ・タイマーは、「ブラインド」であり得、ユーザーの実際の行動のインジケーションを利用し得ないので、依然としてかなりの電力消費があり得る。さらに、ユーザーがセル・カバレッジに戻るとき、特に、ユーザーがセル・カバレッジに戻る直前に大きなバックオフ・タイマーが開始されれば、セル・スキャンが過度に遅延する可能性がある。端末装置9102のユーザーはまた、端末装置9102を手動で停止する、または、端末装置9102を飛行機モードにすることがある。しかしながら、ユーザーが、端末装置9102を再起動するのに最適な時間を認識する可能性は低い。
カバレッジ外(カバレッジ圏外:OOC)シナリオに加えて、いくつかの側面において、例えば、カバレッジ・エリア9500のセル・エッジ付近に位置すること、または、無線チャネルが妨害されているまたは強い干渉を有する、カバレッジ・エリア9500の他の区間に位置すること等、端末装置9102が、ネットワーク・アクセス・ノード9110からの制限された信号カバレッジを有する状況が存在し得る。端末装置9102は、そのような低信号シナリオでは、ネットワーク・アクセス・ノード9110との接続を維持することはでき得るが、端末装置9102は、より良いカバレッジを提供するネットワーク・アクセス・ノードを探索するために、(例えば、信号強度または信号品質に基づいて閾値をトリガーすることにより指定されるような無線規格によって)セル・スキャンを実行することを試みることがある。上記の場合と同様に、端末装置9102の検出可能範囲内に他のネットワーク・アクセス・ノードが存在しない可能性がある。その結果、セル・スキャンは、他のネットワーク・アクセス・ノードを検出することができず、バッテリー電力のかなりの浪費をもたらす可能性がある。
さらに、いくつかの側面において、悪い信号条件は、端末装置9102によるデータ転送を妨げる可能性がある。電波条件が悪い可能性があるので、端末装置9102は、単純な変調方式および/または高符号化レートを利用する可能性があり、これは、遅いデータ転送速度をもたらす可能性がある。悪い電波条件はまた、著しい伝送誤りを生じさせる可能性があり、これは、多数の再送信をもたらす可能性がある。したがって、端末装置9102は、(カバレッジ・エリア9500のセル・エッジ等の)低信号条件にある間にデータ転送を試みるとき、大きなバッテリー消耗を受ける可能性がある。
これらの問題を認識して、様々な側面は、例えば、ユーザー/装置属性、時間/センサー情報、位置情報、ユーザーが生成した移動情報、検出されたネットワーク、信号強度/他の電波測定値、バッテリー充電、アクティブなアプリケーション、現在のデータ・トラフィック要求および要件等を含む、(例えば、アプリケーション層においてユーザーから得られた、)端末装置9102の高レベル・コンテキスト情報を使用して、例えば、移動ルートを予測し、移動ルートに沿った無線活動を最適化することができる。詳細には、様々な側面は、例えば、予測されるルートおよび対応する予測される電波条件等のファクタに基づいて、セル・スキャン・タイミング、データ転送スケジューリング、および無線アクセス選択を最適化することができる。例えば、ユーザーが移動している識別可能なルートを検出すると、端末装置9102は、ユーザーがそのルートに沿って進んで予測されるルートを得ることになると予測することができ、続いて、(例えば、ルートに沿った以前に得られた電波測定値および/またはクラウドソーシングされた情報を使用して、)予測されるルートに沿った電波条件を予測することができる。次いで、端末装置9102は、予測されるルートに沿った予測される電波条件に基づいて、OOCまたは他の弱いカバレッジ・シナリオの間、セル・スキャンを中断し、強い電波条件の場合にデータ転送をスケジュールし、セル、ネットワーク、およびRATの無線アクセス選択を実行することができる。
いくつかの側面において、端末装置9102はまた、例えば、予想される充電時間に基づいて、バッテリー寿命時間を最適化することができる。例えば、端末装置9102は、ユーザーが端末装置9102を充電するときの通常の時間および/または位置を特定するために、電源9216がいつ充電されているかをモニタリングすることができる。端末装置9102は、その後、次の充電までの予想される時間を予測し、続いて、例えば、次の充電までの予想される時間に基づいて、(例えば、低電力状態またはスリープ状態に入ることにより、)端末装置9102における電力消費を調整することができる。さらに、端末装置9102は、例えば、電力を節約するために、ベースバンド・モデム9206およびアプリケーション・プロセッサ9212における特定のタスクおよびアプリケーションを停止することができる。例えば、電源9216におけるバッテリー寿命が短い場合、ベースバンド・モデム9206は、より低電力のRAT(例えば、電力効率がより良いRAT)に切り換えることができる、かつ/または、データ等の重要でないタスクを停止することができる。いくつかの側面において、(例えば、ベースバンド・モデム9206の一部として統合されているまたは別個のコンポーネントとして実装されている)Wi-Fiモデムは、完全にオフにされ、ユーザーがWi-Fiを使用したい場合にのみアクティブ化され得る。別の例において、アプリケーション・プロセッサ9212は、(システムにとって重要なタスクをモニタリングすることを除いて)アイドル・モードにされ得る、かつ/または、バックグラウンド同期手順を中断し得る。
図96は、いくつかの側面に従った端末装置9102の機能図を示している。図96に示されているように、予測エンジン9600は、前処理モジュール9602、ローカル・リポジトリ9604、およびローカル学習モジュール9606を含み得るのに対し、判断エンジン9610は、判断モジュール9612を含み得る。以下で詳細に説明されるように、予測エンジン9600は、入力としてコンテキスト情報を受け取ることができる。予測エンジン9600は、例えば、特にユーザー移動ルートを含む、ユーザーの予想される行動に関する予測を行うために、コンテキスト情報を処理、記憶、および評価することができる。予測エンジン9600はまた、外部学習モジュール9608から入力を受け取ることができ、これは、予測エンジン9600が、他の端末装置からの「クラウドソーシングされた」コンテキスト情報に基づいてユーザー・ルートおよび電波条件を予測することを可能にし得る。予測エンジン9600は、例えば、予測される移動ルートおよび予測される電波条件を判断エンジン9610に提供することができ、判断エンジン9610は、例えば予測されるユーザー・ルートおよび/または予測される電波条件に基づいて、判断モジュール9612において無線活動判断/決定を行うことができ、端末装置9102のベースバンド・モデム9206に(例えば、実行のためにベースバンド・モデム9206のプロトコル・スタックに)無線活動命令を提供することができる。予測エンジン9600および判断エンジン9610のコンポーネントの対応する機能は、構造的には、例えば一つまたは複数の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている算術命令、制御命令、およびI/O命令(例えばソフトウェア命令および/またはファームウェア命令)を規定するプログラム・コードを実行する一つまたは複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、または、混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義モジュールとして、実現され得る。したがって、予測エンジン9600および判断エンジン9610の個々のコンポーネントは、図96において別個に示されているが、この図は、予測エンジン9600および判断エンジン9610の動作を機能レベルで強調するのに役立つ。結果として、いくつかの側面において、予測エンジン9600および判断エンジン9610のコンポーネントのうちの一つまたは複数は、共通のハードウェア要素および/またはソフトウェア要素に統合され得る。さらに、本開示において詳述されている機能(特に、式/方程式、フローチャート、および散文記載)は、当業者によって、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体から取得されプロセッサにより実行されるプログラム・コードに容易に組み込まれ得る。図92に示されている端末装置9102の構成に従うと、予測エンジン9600および判断エンジン9610は、例えば、アプリケーション・プロセッサ9212(および/または例えばコントローラ9210)において取得および実行されるソフトウェア定義命令として実装され得る。したがって、予測エンジン9600および判断エンジン9610は、端末装置9102のアプリケーション層において得られた高レベル・コンテキスト情報を処理および評価し、ベースバンド・モデム9206における無線活動に影響を及ぼすようにコンテキスト情報を適用するよう構成され得る。
前述のように、端末装置9102は、コンテキスト情報を使用して、例えば、無線活動を制御し、特に、コンテキスト情報を評価してユーザー移動ルートおよび電波条件を予測し、その後、予測されるユーザー移動ルートおよび電波条件に基づいて無線活動を制御することができる。図96に示されているように、予測エンジン9600は、ユーザー/装置属性(例えば、IoTデバイス、スマートフォン、ラップトップ、タブレット等を含む装置のタイプ)、(例えば、センサー9218および9220であってよい、クロック、加速度計/ジャイロスコープ等からの)時間/センサー情報、(例えば、GPS等のGNSSからの)位置情報、ユーザーが生成した移動情報(例えば、(アプリケーション・プロセッサ9212において、または、端末装置9102に接続された車両/他の装置、例えばBluetoothを用いて端末装置9102に接続された車両ナビゲーション・システムにおいて、実行され得る)ナビゲーション・アプリケーションからの計画された移動ルート、旅行予約アプリケーションからの予約されたホテル/フライト/列車、カレンダー・アプリケーションからのスケジュールされたカレンダー・イベント等)、検出されたネットワーク情報(例えば、ベースバンド・モデム9206および/またはアプリケーション層により提供され得る、例えば、ネットワーク・アクセス・ノードID、セルID、ネットワークID、PLMN ID、バッテリー情報(電源9216が充電されているときのインジケータ、現在のバッテリー電力レベル等)等)、電波測定値(例えば、ベースバンド・モデム9206および/またはアプリケーション層により提供され得る、例えば、信号強度測定値、信号品質測定値、干渉測定値等)、(例えば、電源9216をモニタリングすることによる)バッテリー充電情報を含む、様々な高レベル・コンテキスト情報を収集することができる。
したがって、アプリケーション・プロセッサ9212において実行される一つまたは複数のアプリケーションは、そのようなコンテキスト情報を予測エンジン9600に提供することができる。さらに、センサー9218および9220等の一つまたは複数のセンサー(例えば、位置センサーおよび時間センサー)は、ベースバンド・モデム9206に加えて、上記で特定されたように、他のコンテキスト情報を処理エンジン9600に提供することができる。前処理モジュール9602は、そのようなコンテキスト情報を受け取り、受け取ったコンテキスト情報をローカル・リポジトリ9604およびローカル学習モジュール9606に提供する前に、受け取ったコンテキスト情報を解釈して編成することができる。例えば、前処理モジュール9602は、入力コンテキスト情報を受け取り、予測エンジン9600が例えば記憶および/または使用のために利用するのに整合するように、コンテキスト情報を準備することができる。これは、データを破棄すること、データを補間すること、データを変換すること、または、予測エンジン9600にとって適切なフォーマットにデータを構成するための他のそのような動作を含み得る。さらに、いくつかの側面において、前処理モジュール9602は、前処理中に、例えば、検出されたネットワーク情報および信号強度測定値を、特定の位置、時間、またはルートに関連付ける等、特定のコンテキスト情報を他のコンテキスト情報に関連付け、関連付けられたコンテキスト情報を、記憶のためにローカル・リポジトリ9604に提供することができる。いくつかの側面において、前処理モジュール9602は、様々なアプリケーション、センサー、位置システム、およびベースバンド・モデム9206からコンテキスト情報を継続的に受け取り、前処理されたコンテキスト情報をローカル・リポジトリ9604およびローカル学習モジュール9606に提供する前に、前処理を継続的に実行することができる。
前に詳述されたように、端末装置9102は、コンテキスト情報に基づいてユーザー移動ルートを予測し、その後、予測されるユーザー移動ルートを適用して無線活動を最適化することができる。端末装置9102は、ユーザーが、識別可能なルートを移動しているときを検出し、続いて、ユーザーが、識別可能なルートを辿り続けることになると予測するよう構成され得る。例えば、いくつかの側面において、端末装置9102は、コンテキスト情報を使用して、ユーザーが、常用ルート(よく通るルート;例えば自宅と職場との間の運転ルートまたは別の頻繁に移動するルート)を移動しているとき、または、計画されたルートを移動しているとき(例えば、計画されていた休暇/バケーションに、ナビゲーション・アプリケーションを使用して目的地に移動しているとき、特定の位置でのスケジュールされているアポイントメントに移動しているとき等)を検出することができる。ユーザーが、例えば、常用ルートまたは計画されたルートを移動していることを検出した後、端末装置9102は、例えば、検出されたルートに沿ってユーザーが進むことになると予測することにより、ユーザーの行動を予測することができる。いくつかの側面において、端末装置9102は、複数の可能なルートに基づく確率的予測を利用することができる。例示的なシナリオでは、ユーザーは、仕事の後に直接自宅に帰ることが時々あり、他のときには、子供を迎えに行くために学校に行くことがある。したがって、端末装置9102は、異なる可能なルートの確率に基づいて予測を行うよう構成され得る。いくつかの側面において、端末装置9102は、事前確率に基づいて、ユーザーがどのルートを辿る可能性があるかの統計的推定を実行し、次いで、ユーザーが特定のルートを移動することを開始すると、観測に基づいて事後確率を更新することができる。
例えば、位置情報(複数日/週にわたってGPS位置を追跡すること等による)、ユーザーが生成した移動情報(複数日/週にわたって目的地を追跡すること等による)、時間/センサー情報(ルートを辿っているときの時間/日付を評価すること等による)、および、端末装置9102の検出されたネットワークを含む無線関連コンテキスト情報(特定のルートにおいて利用可能である、特定のPLMN、セル、およびRATを認識すること等による)等のコンテキスト情報を経時的にモニタリングすることにより、ローカル学習モジュール9606は、自宅から職場へのルート等、ユーザーが頻繁に使用する特定のルートを「学習」することができる。ローカル学習モジュール9606は、蓄積された過去のコンテキスト情報に基づいてそのような学習を実行することができるので、予測エンジン9600は、以前に前処理されたコンテキスト情報をローカル・リポジトリ9604に記憶することができる。したがって、ローカル学習モジュール9606は、以前に前処理されたコンテキスト情報にアクセスして、以前に前処理されたコンテキスト情報を評価し、移動パターンを検出し、その結果、常用ルートを学習することができる。したがって、ローカル学習モジュール9606は、以前に前処理されたコンテキスト情報に基づいて常用ルートを生成し、(例えば、一連の位置として定められる)常用ルートを保存することができる。
次いで、ローカル学習モジュール9606は、前処理モジュール9602により提供された、(例えば、直近の5分間にわたる、直近の5マイルの移動にわたる等の)現在のコンテキスト情報および最近のコンテキスト情報をモニタリングして、ユーザーが、以前に学習された常用ルートに沿って移動しているときを検出することができる。例えば、ローカル学習モジュール9606は、現在の/最近の位置情報、時間/センサー情報、および検出されたネットワーク情報を、以前に学習された常用ルートの保存されたコンテキスト情報と比較して、ユーザーが常用ルートを移動しているかどうかを判定することができる。現在の/最近の位置情報、時間/センサー情報、および/または検出されたネットワーク情報が、以前に学習された常用ルートの保存されたコンテキスト情報と一致する場合、ローカル学習モジュール9606は、ユーザーが、一致した常用ルートに沿って移動していると判定することができる。次いで、ローカル学習モジュール9606は、例えば、ユーザーが、一致した常用ルートに沿って移動し続けることになると予測することにより、ユーザーの移動を予測することができる。特定の場合には、頻繁に移動するルートほど予測的ではないが、ローカル学習モジュール9606は、特に位置および時間に関する現在のコンテキスト情報および最近のコンテキスト情報を、ローカル・リポジトリ9604に記憶されている高速道路等の既知の道路についてのコンテキスト情報と比較することもできる。例えば、現在のコンテキスト情報および最近のコンテキスト情報が、既知の道路についてのコンテキスト情報と一致する場合、ローカル学習モジュール9606は、ユーザーが道路に沿って移動していることを検出することができる。特に、道路が、例えば高速道路である場合、ローカル学習モジュール9606は、ユーザーがある時間期間道路に沿って進むことになると予測し、現在の道路を常用ルートとして利用することができる。ローカル学習モジュール9606はまた、どの道路が常用ルートであるかに基づいて、自宅から職場へのルート等の常用ルートを分類し、後に、ユーザーが常用ルートの道路に沿って順序通りに移動していることを検出することにより、ユーザーが常用ルートに沿って移動していることを検出することができる。
ユーザーが常用ルートにいるときを検出することに加えて、ローカル学習モジュール9606はまた、カレンダー・アプリケーションにおいてスケジュールされたアポイントメントへのルートに沿った、ナビゲーション・アプリケーションに入力されたルート等の計画されたルートをユーザーが移動しているときを検出するよう構成され得る。例えば、ローカル学習モジュール9606は、前処理モジュール9602により提供された、ユーザーが生成した移動情報をモニタリングして、例えば、ユーザーがナビゲーション・プログラムにルートを入力したとき、ユーザーが旅行アプリケーションにおいて休暇/フライト/列車/バスを予約したとき、ユーザーが指定された位置でのスケジュールされたカレンダー・イベントまたはアポイントメントを有しているとき等、を検出することができる。そのようなユーザーが生成した移動情報は、ルート(または、計画されたルートを識別することができる少なくとも目的地)を直接識別することができるので、ローカル学習モジュール9606は、そのようなユーザーが生成した移動情報を使用して、計画されたルートを識別し、その結果、ユーザーが計画されたルートに沿って進むことになると予測することにより、ユーザーの行動を予測することができる。
常用ルートおよび計画されたルートに基づいてユーザーの移動を予測することに加えて、予測エンジン9600はまた、最終的に無線活動判断/決定(セル探索を中断すること、データ転送をスケジュールし直すこと、無線アクセス選択を行うこと、電力消費レベルを最適化すること等)を行うために、ルートに沿った電波条件を予測することができる。したがって、予測エンジン9600はまた、以前に検出されたネットワーク情報および過去の電波測定値を含む無線関連コンテキスト情報をローカル・リポジトリ9604に記憶することができる。前述のように、前処理モジュール9602は、そのような無線関連コンテキスト情報を、位置情報、ユーザーが生成した移動情報、および時間/センサー情報等の他のコンテキスト情報に関連付けることができる。したがって、ローカル・リポジトリ9604は、特定の位置、ルート、および/または時間/日付と一致する、検出されたネットワーク(どのPLMNが利用可能であるか、どのセルが利用可能であるか、どのRATが利用可能であるか等)および電波測定値(例えば、信号強度測定値、信号品質測定値、および干渉測定値)のレコードを有することができる。
コンテキスト情報をローカル・リポジトリ9604に明示的に記憶することに加えて、いくつかの側面において、ローカル学習モジュール9606はまた、無線環境マップ(REM)または他のタイプの無線カバレッジ・マップ等のより複雑なデータ構造を生成するよう構成され得る。そのようなREMは、ネットワークおよびRATカバレッジ、ネットワーク・アクセス・ノード位置、ならびに他の無線関連情報等の他の情報とともに、地理的領域にわたる電波条件を特定するマップ状のデータ構造であってよい。したがって、ローカル学習モジュール9606は、特定の移動ルートに沿った電波条件を予測するために、そのようなREMを生成して、REMを利用するよう構成され得る。例えば、予測されるルートを識別すると、ローカル学習モジュール9606は、ローカル・リポジトリ9604に記憶されているREMにアクセスし、予測されるルートに沿った様々な位置において、どのネットワーク、セル、およびRATが利用可能であるかに加えて、予測されるルートに沿った無線カバレッジを決定することができる。
ローカル学習モジュール9606は、端末装置9102により観測された無線関連コンテキスト情報を使用して、特に異なる位置における電波測定値を含むREMを生成することができ、そのような電波測定値を用いた無線伝搬モデルを適用して包括的なカバレッジ・マップを生成することもできる。局所的観測をもって生成されたREMは、常用ルート等、ユーザーが以前に辿ったルートには役立ち得るが、いくつかの場合において、REMは、(例えば、ユーザーがナビゲーション・プログラムに新しいルートを入力したことを検出すること、新しい位置での、カレンダー・アプリケーションにおけるアポイントメントを識別すること等により、)ユーザーが生成した移動情報を介して検出された新しい計画されたルート等の新しいルートについて電波条件を予測するのには役立たないことがある。したがって、いくつかの側面において、予測エンジン9600は、クラウド・ベースのサーバー、エッジ・コンピューティング・サーバー(例えば、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)・サーバー)、コア・ネットワークにおけるサーバー、または、ネットワーク・アクセス・ノード9110のコンポーネント等、端末装置9102の外部に位置し得る外部学習モジュール9608を介して得られるクラウドソーシングされた情報に依拠し得る。配置の詳細にかかわらず、外部学習モジュール9608は、他の端末装置により提供されたクラウドソーシングされた情報を使用し、無線関連コンテキスト情報を予測エンジン9600に提供することができる。例えば、外部学習モジュール9608は、複数の端末装置により提供されたクラウドソーシングされたコンテキスト情報に基づいて、REMおよび他のカバレッジ・データを生成するよう構成されているエッジ・サーバーまたはクラウド・サーバーであってよい。したがって、ローカル学習モジュール9606は、無線関連コンテキスト情報または予測される電波条件について、(例えば、データ転送についてネットワーク・アクセス・ノード9110を介する無線アクセス・ネットワークに依拠するソフトウェア・レベル接続を介して、)外部学習モジュール9608に問い合わせることができる。例えば、ローカル学習モジュール9606は、新しい予測されるルートを識別し、新しいルート(または、新しいルートに近い位置)をもって外部学習モジュール9608に問い合わせることができる。次いで、外部学習モジュール9608は、(外部学習モジュール9608がREMを用いて生成できる)無線関連コンテキスト情報および/または予測される電波条件をもって応答することができ、ローカル学習モジュール9606は、これを使用して、新しいルートに沿った電波条件を予測することができる。したがって、外部学習モジュール9608は、例えば、無線関連コンテキスト情報を、関連位置および/またはユーザーが生成した移動情報とともに提供することにより、「未処理の」無線関連コンテキスト情報をもって応答することができる、または、外部学習モジュール9608において(例えばREMを用いて)電波条件予測を実行し、新しいルートに沿った予測される電波条件をもってローカル学習モジュール9606に応答することができる。
ローカル学習モジュール9606は、前処理モジュール9602により提供されたコンテキスト情報を継続的かつ/または定期的に評価して、常用ルートを学習および更新し、ユーザーが常用ルートまたは計画されたルートを移動しているときを検出し、特定の検出されたルートにおける電波条件を予測することができる。図96に示されているように、ローカル学習モジュール9606は、予測される電波条件および予測されるルート情報を、判断エンジン9610の判断モジュール9612に提供することができる。いくつかの側面に従うと、判断モジュール9612は、予測される電波条件および予測されるルート情報に基づいて、セル・スキャン、データ転送、および無線アクセス選択等の無線活動を制御することができる。図96に示されているように、判断モジュール9612は、端末装置9102の無線活動を制御するために、ベースバンド・モデム9206に命令を提供することができる。
図97は、いくつかの側面に従った、判断モジュール9612が、予測エンジン9600により提供された予測結果に基づいてセル・スキャン・タイミングに関連する無線活動判断/決定を行うために実行できる、例示的な方法9700を示している。図97に示されているように、判断モジュール9612は、最初に、予測エンジン9600から、予測される電波条件および予測されるルート情報を受け取ることができる。次いで、9704において、判断モジュール9612は、予測される電波条件および予測されるルート情報を評価して、悪い電波条件(例えば、OOCおよび/または低信号条件)が予測されるルートに沿って発生することになることを予測結果が示すかどうかを、判定することができる。予測されるルートが悪い電波条件を含まないと判断モジュール9612が判定した場合、9706において、判断モジュール9612は、ベースバンド・モデム9206を通常動作モードに設定することができる。その結果、ベースバンド・モデム9206は、判断エンジン9610による介入なく動作し続ける。
一方、9704において、予測されるルートが悪い電波条件を含むと判断モジュール9612が判定した場合、判断モジュール9612は、9708に進み、予想される悪い電波条件のエリアと比較される、端末装置9102の現在の位置をモニタリングすることができる。例えば、図95の設定において、予測エンジン9600は、道路9502を、予測されるルートとして識別し、カバレッジ・エリア9500を、予測される電波条件として識別することができる。予測エンジン9600は、端末装置9102の最近の位置情報を追跡し、最近の位置情報を、道路9502に沿ったルートについての保存された位置情報と照合することにより、または、(例えばナビゲーション・アプリケーションにおいて入力された)計画されたルートが道路9502を含むと判定することにより、道路9502を、予測されるルートとして識別することができる。次いで、予測エンジン9600は、無線伝搬モデルおよび/または補間方式を、道路9502に沿った様々な位置における以前に得られた電波測定値に適用すること等により、道路9502に沿った電波条件を予測することができる。
様々な側面において、予測エンジン9600は、ルート予測を実行するために、機械学習アルゴリズム等の予測アルゴリズムを適用することができる。例えば、予測エンジン9600は、隠れマルコフ・モデル(HMM)またはベイズ木ベースのアルゴリズム(例えば、予測アルゴリズムを定義するプロセッサにおいて命令として実行される)を適用することができる。いくつかの側面において、予測エンジン9600は、単純な確率閾値または重み付け和であってよい、一般的なコスト関数に基づいて、最も可能性が高いルートを選択することができる。端末装置9102が、ルートを進むにつれ、可能な結果が狭くなるので、予測エンジン9600は、観測に基づいて、次の位置および可能な電波条件の確率を更新することができる(例えば、事後確率を更新することができる)。いくつかの側面において、予測エンジン9600は、MAP推定値を利用して、単一ルートを予測することができる。追加的または代替的に、いくつかの側面において、予測エンジン9600は、複数の確率的結果を同時に考慮して実際の観測に基づいて確率を更新する複合的アプローチを使用してもよい。
予測エンジン9600により得られた予測される電波条件は、(例えば、区間9504における弱い無線カバレッジを示す、外部学習モジュール9608により提供された悪い電波測定値および/またはクラウドソーシングされた電波条件をもたらした、区間9504における端末装置9102による以前の移動に起因して、)区間9504が弱い無線カバレッジを有することを示し得る。したがって、判断モジュール9612は、9704において、予測される電波条件を使用して、道路9502が、区間9504において、悪い電波条件を有することを識別し得る。その後、判断モジュール9612は、区間9504に対する端末装置9102の現在の位置をモニタリングし、区間9504の始まりに達すると、例えば、悪いカバレッジ条件の予想される時間期間、例えば、改善されたカバレッジ条件に達するまでの予想される時間量に従って、セル・スキャンのためにベースバンド・モデム9206におけるバックオフ・タイマーをセットすることができる。判断モジュール9612は、例えば、移動区間9504に要する時間を測定する以前に観測された時間および/または現在の速度測定値(例えば、コンテキスト情報として直接利用可能であることもあるし、連続した位置を比較して現在の速度を推定すること等により、コンテキスト情報から導出されることもある)に基づいて、バックオフ・タイマーをセットすることができる。
次いで、ベースバンド・モデム9206は、判断モジュール9612により命令された通りに、バックオフ・タイマーをセットすることができ、その結果、バックオフ・タイマーが満了するまでセル・スキャンを中断することができる。したがって、(例えば、OOC条件において、または、ネットワーク・アクセス・ノード9110の信号強度または信号品質が閾値を下回るとき)悪い電波条件に起因して、セル・スキャンをトリガーする代わりに、ベースバンド・モデム9206は、いかなる無線スキャンも実行しなくてよく、その結果、電力を節約することができる。
いくつかの側面において、判断モジュール9612は、学習エンジン9702から予測結果を受け取り続けることができ、9712において、予測されるルート情報を継続的に評価して、予測されるルートが変わったかどうかを判定することができる。例えば、予測エンジン9600は、ユーザーが常用ルートまたは計画されたルートを進むことになると予測し得るが、ユーザーは、例えば、車を止めること、迂回路を利用すること、渋滞に巻き込まれること、速度を上げるまたは下げること等により、予測されるルートに影響を及ぼす他の判断をすることがある。あるいは、予測エンジン9600は、別のルートを、常用ルートとして誤って識別した可能性もある。したがって、判断モジュール9612は、9712において、予測結果を継続的にモニタリングして、予測されるルートが変わったかどうかを識別することができる。9712において、予測されるルートが変わったと判断モジュール9612が判定した場合、9714において、判断モジュール9612は、予想される悪い電波条件の時間を更新し、9710において、ベースバンド・モデム9206におけるバックオフ・タイマーをセットし直すことができる。
判断モジュール9612は、必要であれば、予測結果をモニタリングし続け、バックオフ・タイマーを更新し続けることができる。最終的に、端末装置9102は、区間9504の終わりに達し、したがって、予想される悪い電波条件のエリアを離れ得、これは、バックオフ・タイマーの満了と一致し得る。その後、9716において、ベースバンド・モデム9206は、通常動作モードに切り換え、(例えば、セル・スキャン・トリガー条件に従って)セル・スキャンの実行を再開することができる。利用可能なセルがない可能性がある区間9504とは対照的に、ベースバンド・モデム9206は、端末装置9102の範囲内でネットワーク・アクセス・ノード9110を再検出し、続いて、ネットワーク・アクセス・ノード9110との接続を再確立することができる。端末装置9102がセル・エッジにあり、単一のセルのみが検出可能である場合等の他の低信号条件において、判断モジュール9612は、予測結果を使用して、端末装置9102がより強いセルのカバレッジ・エリアに入る予想される時間と一致するように、バックオフ・タイマーをセットすることができる。
方法9700の変形例では、いくつかの側面において、判断モジュール9612は、端末装置9102が予測されるルートに沿って悪い電波条件を被り始めることになると判断モジュール9612が判定したとき、セル・スキャンを無期限に中断するようにベースバンド・モデム9206に命令することができる。判断モジュール9612は、予測エンジン9600により提供された予測結果を継続的にモニタリングして、端末装置9102が予測されるルートにおいて正常な無線カバレッジに戻ると予想されるときを追跡することができる。(例えば、端末装置9102の現在の位置を、改善された無線カバレッジを有すると予想されるエリアと比較することにより、)端末装置9102が正常な無線カバレッジに戻ったと判断モジュール9612が判定すると、判断モジュール9612は、セル・スキャンを再開するようにベースバンド・モデム9206に命令することができる。別の変形例では、いくつかの側面において、判断モジュール9612は、端末装置9102が正常な無線カバレッジに戻ったと判断モジュール9612が判定したとき、ベースバンド・モデム9206に対して単一のセル・スキャンを要求し、その後、セル・スキャン結果をチェックして、端末装置9102が実際に正常な無線カバレッジに戻ったかどうかを判定することができる。このような全ての場合において、判断モジュール9612は、端末装置9102が正常な無線カバレッジに戻ったと判断モジュール9612が予想するまで、セル・スキャンを中断するようにベースバンド・モデム9206を制御することができる。
図98は、いくつかの側面に従った、セル・スキャン最適化の例示的な結果を示している。9800に示されているように、例示的なカバレッジにおいて、端末装置9102は、第一の時間期間にわたってOOCであり、第二の時間期間にわたってカバレッジに入っており、第三の時間期間にわたってOOCに戻っている。端末装置がバックオフ・カウンタを使用せずに通常のセル・スキャンを用いる例示的なケース9810では、端末装置は、第一のOOC期間中に、失敗に終わるセル・スキャンを繰り返し実行し得、これは、セルを成功裡に検出することなく、かなりのバッテリー電力を浪費し得る。端末装置がバックオフ・カウンタを使用する例示的なケース9820は、第一のOOC期間中に、失敗に終わるセル・スキャンの数を減らし、結果として、消費されるバッテリー電力量を減らすことができるが、バックオフ・カウンタの使用は、端末装置が、第二の時間期間中にセルを成功裡に検出する機会を逸することをもたらし得る。
9810および9820とは対照的に、例示的なケース9830では、端末装置9102は、本側面を適用することができ、(例えば、予測されるルート情報および/または予測される電波条件に基づいて)OOCシナリオが発生することになることを検出し、正常なカバレッジに戻ると予想されるまで、セル・スキャンを中断することができる。したがって、端末装置9102は、第一のOOC期間中に、失敗に終わるセル・スキャンを実行してバッテリー電力を浪費することを回避し、その後、第二の時間期間中に正常なカバレッジに戻ることを予測することができる。したがって、これらの側面は、バッテリー電力の無用な浪費を回避するのに有効であり得る。
前述のように、いくつかの側面において、端末装置9102は、本側面を適用して、ベースバンド・モデム9206における他の様々な無線活動を制御することができる。例えば、判断モジュール9612は、予測エンジン9600から、端末装置9102が、予想される時間期間にわたって予測されるルートを移動している間低信号条件になることを示す予測結果を受け取ることができる。そのような低信号条件は、(例えば、低変調方式、高符号化レート、高再送レート等により、)データ転送速度を制限し得るので、判断モジュール9612は、予測結果に従って、データ転送スケジューリングを調整することを決定することができる。(例えば、より高い受信信号強度指標(RSSI)測定値に従って、)端末装置9102が、予測されるルートにおける後のポイントで、低信号条件からより高い信号条件に移ると予想されるシナリオでは、判断モジュール9612は、端末装置9102が、より高い信号条件に移ると予想されるまで、予想される時間期間にわたってデータ転送を遅延させるように、ベースバンド・モデム9206に命令することができ、したがって、端末装置9102が、より高いデータ転送速度およびより電力効率が良いデータ転送を提供することができるより高い信号条件に移行するまで、ベースバンド・モデム9206にデータ転送を遅延させさせることができる。端末装置9102が、予測されるルートに沿って低信号条件からOOCエリアに移ると予想される別のシナリオでは、判断モジュール9612は、カバレッジが終わる前にデータ転送を可能にするために、低信号条件でデータ転送を直ちに開始するようにベースバンド・モデム9206に命令することができる。予測エンジン9600および判断エンジン9610は、強い電波条件を有すると予想されるエリアを識別し、予想される強い電波条件の間に実行されるようにベースバンド・モデム9206によるデータ転送をスケジュールすることにより、予測されるルートに沿ってこのプロセスを続けることができる。強い電波条件が予想されるまでデータ転送を遅延させるベースバンド・モデム9206の能力は、データのレイテンシー要件に依存し得る。例えば、音声トラフィック等の、厳しいレイテンシー要件を伴うデータは、遅延させることができない場合があるのに対し、ベストエフォート型パケット・トラフィック等の、緩いレイテンシー要件を伴う他のデータは、遅延させることができる場合がある。結果として、判断モジュール9612が、改善された無線カバレッジが予想されるまでの時間期間データ転送を遅延させてスケジュールし直すようにベースバンド・モデム9206に命令する場合、ベースバンド・モデム9206は、他のデータ(例えば、レイテンシーが極めて重要であるデータ)についてではなく、(例えば、レイテンシー耐性データについて)何らかのデータ転送をスケジュールし直すことができる。データ転送のそのようなスマート・スケジューリングは、データ転送がより効率的な条件で実行されることになるので、電力消費を劇的に低減することができる。同様に、予測エンジン9600は、ホームWi-Fiネットワーク等の所望のネットワークが、予測されるルートに沿って間もなく利用可能になることを識別することができる。データのレイテンシー感度に応じて、判断モジュール9612は、(例えば、セルラー・データ使用量を低減するために、)所望のネットワークが利用可能になるまでデータ転送を中断することを決定することができる。
追加的または代替的に、いくつかの側面において、判断モジュール9612は、予測エンジン9600により提供された予測結果を使用して、セル、ネットワーク、および/またはRATの選択を含む無線アクセス選択を行うことができる。例えば、予測エンジン9600は、予測されるルートにおける特定の位置において利用可能であると予想されるセル、ネットワーク、および/またはRATのリストを伴う予測されるルートを、判断エンジン9610に提供することができる。図99は、いくつかの側面に従った、道路9902の異なる区間がネットワーク・アクセス・ノード9904、9906、9908、および9910からのカバレッジを有し得る例示的なシナリオを示しており、ここで、ネットワーク・アクセス・ノード9904~9910は、セルIDに加えて、任意的にネットワーク(例えば、PLMN)および/またはRAT(例えば、LTE、UMTS、GSM等)の点で、異なり得る。予測エンジン9600は、ネットワーク・アクセス・ノード9904~9910の各々により提供される、セルID(例えば、基本サービス・セット識別子(BSSID)、物理セル識別子(PCI)等)、ネットワークID(例えば、PLMN ID)、およびRATに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード9904~9910の各々によりサービスされる、道路9902の区間を、(例えば、外部学習モジュール9608により提供されたクラウドソーシングされた情報および/または道路9902における以前の移動に基づいて)識別することができる。
したがって、端末装置9102が道路9902を移動しているその後の時間において、ローカル学習モジュール9606は、道路9902を、予測されるルートとして検出し、道路9902、およびネットワーク・アクセス・ノード9904~9910の関連する無線関連コンテキスト情報を、判断モジュール9612に提供することができる。次いで、判断モジュール9612は、無線関連コンテキスト情報に基づいて、無線アクセス選択を行うようにベースバンド・モデム9206に命令することができる。例えば、判断モジュール9612は、無線関連コンテキスト情報に基づいて、サービング・セル選択を行うようにベースバンド・モデム9206に命令することができる(例えば、道路9902における移動中にサービング・セルとしてネットワーク・アクセス・ノード9904、9906、9908、および9910を順次選択することにより)。したがって、完全なセル・スキャンおよび測定手順を実行する必要なく、ベースバンド・モデム9206は、判断モジュール9612により提供されるセルID、ネットワークID、およびRAT情報を使用することにより、セル・スキャンおよび測定を簡略化することができる。
多くの実際の使用シナリオでは、移動ルートに沿った異なるポイントにおいて利用可能である複数のネットワーク・アクセス・ノードが存在し得る。したがって、いくつかの側面において、予測エンジン9600および判断エンジン9610は、各位置において利用可能であると予想される全てのネットワーク・アクセス・ノードを識別し、予想されるネットワーク・アクセス・ノードをベースバンド・モデム9206に提供することができ、ベースバンド・モデム9206は、次いで、利用可能であると予想されるネットワーク・アクセス・ノードと該ネットワーク・アクセス・ノードに関連するネットワークおよびRAT特性とに基づいて、無線アクセス選択を行うことができる。例えば、判断エンジン9610は、利用可能なネットワーク・アクセス・ノードのリストをベースバンド・モデム9206に提供することができ、これは、ベースバンド・モデム9206におけるセル探索および選択を最適化することができる。なぜならば、ベースバンド・モデム9206は、どのネットワーク・アクセス・ノードが利用可能になるかに関する先験的情報を有することができるからである。
追加的または代替的に、判断エンジン9610は、予測エンジン9600により提供される予測結果とともに、ベースバンド・モデム9206によりサポートされる複数のRATの電力効率特性を考慮してもよい。例えば、ベースバンド・モデム9206は、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術をサポートし得る。ここで、第一の無線アクセス技術は、第二の無線アクセス技術よりも電力効率が良い(例えば、バッテリー消耗が少ない)。第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術の両方が所与のエリアにおいて利用可能になるが、両方の無線アクセス技術についての電波条件が悪いことを示す予測結果を、予測エンジン9600が提供する場合、判断モジュール9612は、ベースバンド・モデム9206において、例えば電力効率が良い方の無線アクセス技術である第一の無線アクセス技術を使用することを選択することができる。いくつかの側面において、判断モジュール9612は、第二の無線アクセス技術が、(例えば、階層的マスター/スレーブ-RATシステムにおいて)第一の無線アクセス技術よりも高い優先順位を有する場合であっても、第二の無線アクセス技術よりも優先して第一の無線アクセス技術を使用することを選択することができる。さらに、いくつかの側面において、判断モジュール9612は、(予測結果により示されるように)より強いカバレッジ・エリアに達するまで、他のRATに接続することを試みることを止めることができる(例えば、例えば電力効率が良い方の無線アクセス技術である第一の無線アクセス技術を使用し続けることができる)。したがって、様々な側面において、判断モジュール9612は、予測される無線カバレッジとベースバンド・モデム9206によりサポートされるRATの電力効率特性とに基づいて、RATの選択および切り換えを制御することができる。
いくつかの側面において、判断モジュール9612は、どのネットワーク・アクセス・ノードが利用可能であると予想されるかに基づいて無線アクセス選択を行うことに加えて、利用可能であるネットワーク・アクセス・ノードの他の特性に基づいて選択を行うこともできる。例えば、予測エンジン9600は、輻輳レベル、トランスポート層(例えば、トランスポート制御プロトコル(TCP))切断継続時間、レイテンシー、スループット、チャネル品質指標(CQI)等といった情報を、無線関連コンテキスト情報として、(例えば、端末装置9102からローカルに、かつ/または、外部学習モジュール9608からのクラウドソーシングされた情報として外部から)受け取ることができる。次いで、ローカル学習モジュール9606は、利用可能であるネットワーク・アクセス・ノードの以前に学習された特性に基づいて、予想される輻輳、予想されるトランスポート層切断継続時間、予想されるレイテンシー、予想されるCQI、予想されるスループット等に関する予測を行い、これらの予測結果を判断モジュール9612に提供することができる。次いで、判断モジュール9612は、セル、ネットワーク、および/またはRAT選択プロセスの一部として、所与のルートにおいて利用可能であると予想されるネットワーク・アクセス・ノードの予測される特性を考慮することもできる。判断モジュール9612はまた、所与のルートに沿って利用可能であると予想されるネットワーク・アクセス・ノードの予想される輻輳、予想されるトランスポート層切断継続時間、予想されるレイテンシー、予想されるCQI、予想されるスループット等に基づいて、データ転送スケジューリングに関する決定を行うこともできる。判断モジュール9612はまた、無線活動判断/決定の一部として、インターネット・プロトコル(IP)層における再送信時間を変更することができ、これは、再送信を回避するために、予測される輻輳および/またはレイテンシーを用いてTCP/IPタイムアウト・タイマーを調整することを含み得る。
前に紹介されたように、いくつかの側面において、端末装置9102は、これらの側面をより細かいスケールで実現することができる。例えば、道路または他のより長い経路における移動中(分または時間のオーダーであり得る)の無線活動を制御することに関連する用途に加えてまたは代えて、端末装置9102は、はるかに短い時間期間(例えばミリ秒または秒)にわたる無線活動を制御することもある。例えば、予測エンジン9600は、ウィンドウ時間期間(例えば、秒またはミリ秒のオーダー)にわたって、無線関連情報をモニタリングして、一連の信号強度測定値、信号品質測定値、または他の無線関連コンテキスト情報であってよい、過去の一連の電波条件を得ることができる。予測エンジン9600はまた、位置情報、ユーザーが生成した移動情報、および時間/センサー情報のうちの一つまたは複数等の他のコンテキスト情報を得て、過去の一連の電波条件とともに、他のコンテキスト情報(現在の位置、加速度計またはジャイロスコープ情報等)を使用して、将来の一連の電波条件を、(例えば、将来におけるミリ秒または秒のオーダーで)予測することができる。次いで、予測エンジン9600は、将来の一連の電波条件を判断エンジン9610に提供することができ、判断エンジン9610は、将来の一連の電波条件に基づいて無線活動を制御することができる。
図100は、関連側面の方法10000を示している。図100に示されているように、予測エンジン9600は、最初に、10010において、過去の一連の電波条件および他のコンテキスト情報を得ることができる。いくつかの側面において、過去の一連の電波条件は、信号強度測定値または信号品質測定値等の過去の一連の電波測定値であってよいのに対し、他のコンテキスト情報は、位置情報、ユーザーが生成した移動情報、および時間/センサー情報のうちの一つまたは複数であってよい。例えば、一側面において、過去の一連の電波測定値は、数ミリ秒または数秒等の最近の時間期間にわたって得られた一連の信号強度測定値であってよい。他のコンテキスト情報は、端末装置9102の最近の移動を示すジャイロスコープまたは加速度計移動データ等の時間/センサー情報であってよい。次いで、10020において、予測エンジン9600のローカル学習モジュール9606は、予測アルゴリズムを(例えば、実行可能な命令として)、過去の一連の電波条件および他のコンテキスト情報に適用して、予測される一連の電波条件を得ることができる。例えば、ローカル学習モジュール9606は、過去の一連の電波条件のポイント(最近の過去の特定の時点でそれぞれ生じ得る)を使用して、過去の電波条件を、将来の予測される一連の電波条件へと外挿することができる。ローカル学習モジュール9606はまた、予測される一連の電波条件を形成するために、他のコンテキスト情報も使用することができる。例えば、加速度計またはジャイロスコープ・データにより示される、端末装置9102の移動は、将来の電波条件に対する過去の電波条件の類似性を示し得、端末装置9102の著しい移動は、一般に、過去の電波条件と将来の電波条件との間の相関を低減させ得る。いくつかの側面において、ローカル学習モジュール9606により適用される予測アルゴリズムは、他のコンテキスト情報に基づいて移動軌跡をプロットすることができる。したがって、様々な側面において、ローカル学習モジュール9606は、10020において、過去の一連の電波条件および他のコンテキスト情報に基づいて、予測される一連の電波条件を得ることができる。
次いで、ローカル学習モジュール9606は、予測される一連の電波条件を、判断エンジン9610の判断モジュール9612に提供することができる。次いで、判断モジュール9612は、10030において、予測される一連の電波条件に基づいて、ベースバンド・モデム9206における無線活動を制御することができる。様々な側面において、これは、予測される一連の電波条件に基づいて、ベースバンド・モデム9206におけるセル・スキャン、データ転送、および無線アクセス選択を制御することを含み得る。例えば、予測される一連の電波条件が、(例えば、予測される一連の電波条件により特徴付けられる今後の時間期間において)悪い電波条件を示す場合、判断モジュール9612は、例えばある時間期間または無期限に、無線活動を中断することができる。これは、低セル検出率および/または低スループット・レートをもたらす可能性がある、悪い電波条件でセル・スキャンおよびデータ転送を試みることを回避することができる。いくつかの側面において、予測される一連の電波条件は、複数のRAT、複数のセル、または複数のネットワークの電波条件を示し得、したがって、無線アクセス選択を実行するための基礎を、判断モジュール9612に提供し得る。例えば、ベースバンド・モデム9206が、第一のRATを現在使用しており、第二のRATがより良い電波条件を有すると予想されることを予測される一連の電波条件が示す場合、判断モジュール9612は、ベースバンド・モデム9206における、第一のRATから第二のRATへのRAT切り換えをトリガーすることができる。判断モジュール9612は、同じやり方で、セルおよびネットワークの再選択をトリガーすることができる。
前述のように、過去の一連の電波条件および予測される一連の電波条件は、いくつかの側面において、過去の近くおよび現在の近く周囲で、例えばミリ秒または秒のオーダーで、集中させられ得る。したがって、いくつかの側面において、方法10000は、より長い時間期間にわたるルート予測を含まず、近い将来の、例えば数ミリ秒または数秒にわたる無線活動に対する制御によりフォーカスし得る。いくつかの側面において、これは、最近の電波条件履歴(例えば、最も直近の数ミリ秒または数秒にわたる過去の一連の電波条件)および特にユーザー移動に関連する他のコンテキスト情報に基づいて、比較的瞬間的な決定をトリガーすることを含み得る。
いくつかの側面において、ベースバンド・モデム9206は、予測されるOOCシナリオの間、全てのモデム活動を中断することができる。例えば、判断モジュール9612は、予測されるルートが悪いカバレッジ条件を含むことを識別し、悪いカバレッジ条件の予想される継続時間に従って、バックオフ・タイマーを特定することができる。いくつかの側面において、ベースバンド・モデム9206は、悪いカバレッジ条件の予想される継続時間中無線スキャンを中断することに加えて、悪いカバレッジ条件の予想される継続時間中、例えば、バックオフ・タイマーが満了するまで、全ての接続モード活動(例えば、(例えばランダムアクセス・チャネル(RACH)手順を介する)接続(再)確立、接続解放、接続モード測定、データプレーン送信および受信活動等)を停止することができる。いくつかの側面において、ベースバンド・モデム9206はまた、バックオフ・タイマーが満了するまで、全てのアイドル・モード活動(例えば、セル(再)選択の一部としてのセル探索、システム情報取得(例えば、マスター情報ブロック(MIB)および/またはシステム情報ブロック(例えばSIB1といったSIB))、アイドル・モード測定等)を停止することができる。したがって、無線スキャンを中断することに加えて、ベースバンド・モデム9206は、悪い電波条件が、予測されるルートにおいて発生すると予想されると判断モジュール9612が判定した場合、(例えば、接続モードにあるかまたはアイドル・モードにあるかに応じて)全ての無線活動を中断することができる。これは、端末装置9102における電力節約を増大することができる。さらに、いくつかの側面において、端末装置9102は、電力消費を最小限にするために、バックオフ・タイマーが満了するまで、最も低い可能な電力状態(例えばスリープ状態)に入ることができる。
いくつかの側面において、予測エンジン9600および判断エンジン9610はまた、予測されるバッテリー充電情報に基づいて、バッテリー電力消費を最適化することができる。例えば、予測エンジン9600は、前処理モジュール9602において、電源9216が充電されていることの単純なインジケータとすることができるバッテリー充電情報を、コンテキスト情報として受け取ることができる。次いで、前処理モジュール9602は、時間および位置を、充電インジケータに関連付け、関連付けられた情報をローカル・リポジトリ9604およびローカル学習モジュール9606に提供することができる。したがって、予測エンジン9600は、過去の充電位置および時間のレコードを保持することができ、これは、ローカル学習モジュール9606が、通常の充電位置および時間(夜に自宅で等)を学習することを可能にし得る。次いで、ローカル学習モジュール9606は、(現在のコンテキスト情報により示される現在の位置および時間に対する)通常の充電位置および時間に基づいて、次の充電までの予想される時間を予測し、次の充電までの予想される時間を判断モジュール9612に提供することができる。次いで、判断モジュール9612は、次の充電までの予想される時間が長い場合、低電力状態を利用するようにベースバンド・モデム9206に命令すること等により、ベースバンド・モデム9206についての電力制御判断/決定を行うことができる。前処理モジュール9602はまた、現在のバッテリー電力レベルおよびバッテリー電力持続時間の過去の履歴に基づいて、予想されるバッテリー電力残存量を予測し、そのような情報を判断モジュール9612に提供することができる。判断モジュール9612は、さらに、端末装置9102における総電力消費量を制御するために、電力制御命令を、(例えば、アプリケーション・プロセッサ9212においてソフトウェア定義命令として実行される)統轄的電力マネージャー等の、端末装置9102の他のコンポーネントに提供することができる。
上述したように、外部学習モジュール9608は、端末装置9102の外部に配置され得、いくつかの側面において、(例えば、他の端末装置からのクラウドソーシングされたコンテキスト情報に基づく)予測結果を予測エンジン9600に提供するよう構成され得る。したがって、処理負荷の一部は、外部学習モジュール9608にオフロードされ得る。一変形例において、ローカル・リポジトリ9604におけるコンテキスト情報の記憶に加えて、ローカル学習モジュール9606における処理負荷の一部または全部は、例えばクラウド処理設定において、外部学習モジュール9608にオフロードされ得る。したがって、予測エンジン9600において予測処理および/または記憶を実行するのではなく、予測エンジン9600は、(未処理のまたは前処理された)コンテキスト情報を外部学習モジュール9608に提供することができ、次いで、外部学習モジュール9608は、(ローカル学習モジュール9606に関して上記で詳述されたように(必要に応じてより多くのクラウドソーシングされたコンテキスト情報を使用して))予測処理を実行し、予測結果を判断モジュール9612に提供することができる。次いで、判断モジュール9612は、上記で詳述されたように、予測結果を使用して、判断/決定を行うことができる。
したがって、端末装置は、様々な側面を適用して、高レベル・コンテキスト情報を使用して無線活動およびバッテリー電力等の他の動作を最適化することができる。詳細には、端末装置は、予想されるユーザー移動(例えば、常用ルートまたは計画されたルート)および電波条件(例えば、電波条件および利用可能なセル/ネットワーク/RAT)の両方に関連する予測を行って、セル・スキャンおよびデータ転送を中断すること、および、セル/ネットワーク/RAT選択を行うことを含む、予想されるユーザー移動経路に沿った無線活動を最適化することができる。さらに、端末装置は、バッテリー充電シナリオを予測し、次の充電までの予想される時間に基づいて電力消費を最適化することができる。
図101は、いくつかの側面に従った、無線通信を実行する例示的な方法10100を示している。図101に示されているように、方法10100は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー移動を決定して、予測されるルートを得ること(10110)、予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定すること(10120)、予測される電波条件に基づいて、第一のタイプの電波条件を有すると予想される一つまたは複数の第一のエリアと、第一のタイプの電波条件とは異なる第二のタイプの電波条件を有すると予想される一つまたは複数の第二のエリアと、を識別すること(10130)、および、一つまたは複数の第一のエリアおよび一つまたは複数の第二のエリアに応じて、予測されるルートを移動している間の無線活動を制御すること(10140)を含む。
3.2 コンテキスト・アウェアネス#2
したがって、上述した特定の側面は、端末装置において局所的にかなりの利点をもたらすことができる。しかしながら、コンテキスト・アウェアネスに基づく最適化は、ネットワーク側でも、特にネットワーク活動を最適化するネットワーク・アクセス・ノードにおいても、大きな利点をもたらすことができる。詳細には、予想されるユーザー移動ルートの知識は、ネットワーク・アクセス・ノードが、スペクトル割り当ておよび資源割り当て、セル負荷、サービス品質(QoS)、ハンドオーバー、および他の装置移動性等といった様々なパラメータを最適化することを可能にし得る。したがって、本開示のいくつかの側面において、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、協調して、複数の端末装置についてのユーザー移動および使用予測をネットワークに提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノードは、その後、ユーザー移動予測を利用して、多数のユーザーにわたるサービスを最適化することができる。複数の端末装置とネットワーク・アクセス・ノードとの間の協調は、さらに、多くの装置にわたるデータのクラウドソーシングを促進し、予測精度および適用性を高めることができる。
したがって、本開示のいくつかの側面は、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードの両方における予測エンジンおよび判断エンジンを含み得る。端末装置予測エンジンおよびネットワーク・アクセス・ノード予測エンジンは、コンテキスト情報を共有し、共有された予測情報に基づいて全体的な予測を行うために、(例えば、下位層トランスポート用の無線接続に依拠するソフトウェア・レベル接続を介して)互いとインターフェースすることができ、これは、一方のサイドまたは両方のサイドが、他方のサイドの情報または予測に基づいて予測結果を向上させることを可能にし得る。例えば、いくつかの側面において、複数の端末装置は、各々、ローカル端末装置(TDまたはUE)予測エンジンにおいて、コンテキスト情報を使用して、例えば上述したように常用ルートまたは計画されたルートにおける移動を検出することにより、ユーザー移動を予測することができる。端末装置はまた、予想されるトラフィック要求、予想されるQoS要件、(トラフィック要求およびQoS要件に影響を及ぼし得る)予想されるアクティブなアプリケーション等といったデータ転送関連パラメータを予測することができ、これは、各端末装置のデータ転送要件の特徴付けを提供することができる。その後、端末装置は、移動およびデータ要件予測を、対応するネットワーク・アクセス・ノード(NANまたはBS)予測エンジンに提供することができ、対応するネットワーク・アクセス・ノード予測エンジンは、次いで、端末装置からの移動およびデータ要件予測を利用して、各端末装置がどこに位置することになるかと、各端末装置についてデータ要件がどのようなものであるかと、を予測することができる。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード予測エンジンは、各端末装置の予測されるルートおよび予測されるデータ要件に基づいて、予想されるネットワーク・トラフィック、予想される負荷、予想される輻輳、予想されるレイテンシー、予想されるスペクトル使用量、および予想されるトラフィック・タイプ等のネットワーク条件を予測することができる。次いで、TD予測エンジンおよびNAN予測エンジンは、端末装置予測およびネットワーク予測を、TD判断エンジンおよびNAN判断エンジンに提供することができ、次いで、TD判断エンジンおよびNAN判断エンジンは、TD予測エンジンおよびNAN予測エンジンにより生成された予測に基づいて、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードについて最適化判断/決定を行うことができる。例えば、NAN判断エンジンは、予測結果を使用して、スペクトル割り当ておよび資源割り当てを最適化し、スケジューリングおよびオフロードを最適化し、スマート・ハンドオーバーおよび端末装置のネットワーク切り換えを実行し、可変のスペクトル・プライシングおよびスペクトル・リースを調整することができる。各端末装置におけるTD判断エンジンは、予測結果を使用して、セル・スキャン・タイミングを最適化し、サービスおよび電力レベルを最適化し、スマート・ダウンロード/データ転送スケジューリングを実行し、柔軟なプライシング方式に関する判断/決定を行い、予測される無線カバレッジおよびサービスに基づいて移動ルートまたはナビゲーション・ルートを調整することができる、あるいは、資源および資源利用可能性のタイミングについて、ネットワークまたは他の端末装置若しくは端末装置のユーザーとネゴシエートすることができる。
図102は、いくつかの側面に従った、TD予測エンジンおよびTD判断エンジンならびにNAN予測エンジンおよびNAN判断エンジンの例示的な構成を示しており、これらは、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルTD予測モジュール10204を含む予測モジュール10200と、ローカルNAN判断モジュール10212およびローカルTD判断モジュール10214を含む判断モジュール10210と、に論理的にグループ化され得る。予測モジュール10200および判断モジュール10210の実装は、「論理的」構成であり得る。したがって、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルTD判断モジュール10214は、端末装置9102等の端末装置に配置され得るのに対し、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルNAN判断モジュール10212は、ネットワーク・アクセス・ノード9110等のネットワーク・アクセス・ノードに配置され得る。例えば、いくつかの側面において、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルTD判断モジュール10214は、端末装置9102のアプリケーション・プロセッサ9212において実行されるソフトウェア定義命令として実装され得るのに対し、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルNAN判断モジュール10212は、ネットワーク・アクセス・ノード9110の制御モジュール9310において実行されるソフトウェア定義命令として実装され得る。ローカルNAN予測モジュール10202は、予測モジュール10200を形成するために、(下位層トランスポートのために端末装置9102とネットワーク・アクセス・ノード9110との間の無線アクセス接続に依拠し得る、)ローカルTD予測モジュール10204とのソフトウェア・レベル接続を有し得る。同様に、ローカルNAN判断モジュール10212は、判断モジュール10210を形成するために、(下位層トランスポートのために端末装置9102とネットワーク・アクセス・ノード9110との間の無線アクセス接続に依拠し得る、)ローカルTD判断モジュール10214とのソフトウェア・レベル接続を有し得る。いくつかの側面において、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルTD判断モジュール10214、ローカルNAN予測モジュール10202、およびローカルNAN判断モジュール10212のうちの一つまたは複数は、完全にハードウェアであってもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの混合(例えば、特定のタスクをハードウェア・アクセラレータまたは他の専用ハードウェア回路にオフロードできるプロセッサ)であってもよい、一つまたは複数の専用ハードウェア回路を用いる等、ハードウェア定義方式で実装され得る。
さらに、一つまたは複数の追加的な端末装置(図102においてTD_1~TD_Nとして示されている)は各々、予測モジュール10200および判断モジュール10210の一部としてのローカルTD予測モジュールおよびローカルTD判断モジュールを含み得る。さらに、予測モジュール10200および判断モジュール10210は、一つまたは複数の追加的なネットワーク・アクセス・ノードからのローカルNAN予測モジュールおよびローカルNAN判断モジュールを含み得る。追加的な端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードの組み込みは、例えば、多数の異なる端末装置および基地局からの予測を含むように予測結果を拡張し、例えば、多数の異なる端末装置および基地局において判断/決定を行うように、判断/決定を拡張することができる。予測モジュール9300はまた、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サービス(HSS)等といったコア・ネットワーク・コンポーネントからコンテキスト情報を受け取ることができ、これも、トラフィック負荷、輻輳、レイテンシー、ネットワーク・トラフィック、スペクトル使用量、オフロード情報、負荷変動、遅延、QoS、スループット、およびトラフィック・タイプに関連し、予測を行うために予測モジュール10200により使用され得る。加えて、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルNAN判断モジュール10212は、ネットワーク・アクセス・ノードにおいて実装されるとして上記で詳述されているが、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルNAN判断モジュール10212は、代替的に、複数のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースし、したがって、複数のネットワーク・アクセス・ノードからのコンテキスト情報にアクセスすることができるコア・ネットワーク位置に存在する等、コア・ネットワークの一部として実装されてもよい。また、予測モジュール10200および判断モジュール10210は、予測モジュール10200および判断モジュール10210の他の予測モジュールおよび判断モジュールとインターフェースする、コア・ネットワークに配置されたコア・ネットワーク予測モジュールおよびコア・ネットワーク判断モジュールをそれぞれ含み得る。したがって、予測モジュール10200および判断モジュール10210は、端末装置9102、ネットワーク・アクセス・ノード9110、一つまたは複数の他の端末装置、一つまたは複数の他のネットワーク・アクセス・ノード、および一つまたは複数の他のコア・ネットワーク・コンポーネントの間で分散されて実装され得る。したがって、予測モジュール10200および判断モジュール10210は、ローカルNAN予測モジュール10202、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルNAN判断モジュール10212、およびローカルTD判断モジュール10214の多数の異なる物理的配置に対応することができる。
図103および図104は、いくつかの側面に従った、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルTD判断モジュール10214、ローカルNAN予測モジュール10202、およびローカルNAN判断モジュール10212の例示的な構成を示している。図105は、いくつかの側面に従った、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルTD判断モジュール10214、ローカルNAN予測モジュール10202、およびローカルNAN判断モジュール10212の動作を示すメッセージ・シーケンス・チャート10500を示している。以下で詳述されるように、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルTD予測モジュール10204は、ローカル・コンテキスト情報に基づいてローカル予測を行い(10502aおよび10502b)、予測結果を精緻にするために、予測結果を互いと連携させることができる(10504)。ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルTD予測モジュール10204は、予測結果をローカルNAN判断モジュール10212およびローカルTD判断モジュール10214に提供し(10506aおよび10506b)、ローカルNAN判断モジュール10212およびローカルTD判断モジュール10214は、判断/決定を連携させ(10508)、端末装置9102およびネットワーク・アクセス・ノード9110において最終判断/決定を行うことができる(10510aおよび10510b)。
図103および図104に示されているように、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルTD判断モジュール10214、ローカルNAN予測モジュール10202、およびローカルNAN判断モジュール10212は、いくつかの側面において、上述した予測エンジン9600および判断エンジン9610と同様に構成され得る。したがって、ローカルTD予測モジュール10204は、10502aにおいて、ユーザー/装置属性、時間/センサー情報、位置情報、ユーザーが生成した移動情報、検出されたネットワーク、信号強度/他の電波測定値、バッテリー充電情報、アクティブなアプリケーション、および、現在のデータ・トラフィック要求および要件を含むローカルTDコンテキスト情報を受け取ることができる。次いで、前処理モジュール10302は、受け取られたコンテキスト情報を前処理して、例えば特定のタイプのコンテキスト情報を他の関連コンテキスト情報に関連付けて、前処理されたコンテキスト情報を、記憶のためにローカル・リポジトリ10304に提供し、学習および予測のためにローカル学習モジュール10306に提供することができる。次いで、ローカル学習モジュール10306は、(前処理モジュール10302から受け取られた)現在のコンテキスト情報および(ローカル・リポジトリ10304から受け取られた)過去のコンテキスト情報を評価して、ユーザー移動、電波条件、およびデータ・サービス要件を予測することができる(したがって、10502aにおいて、ローカル予測を得ることができる)。詳細には、ローカル学習モジュール10306は、コンテキスト情報を評価して、ユーザーが常用ルートまたは計画されたルート等の識別可能なルートを移動しているときを検出し、ユーザーが検出されたルートを移動し続けることになると予測することにより、ユーザー移動を予測することができる。ユーザー移動を予測した後、ローカル学習モジュール10306は、予測されるルートに沿った電波条件を予測することができ、これは、無線カバレッジ条件を予測することに加えて、どのネットワーク、セル、およびRATが予測されるルートに沿って利用可能になるかを予測することを含み得る。ローカル学習モジュール10306は、ローカル学習モジュール10500に関して上記で詳述されたのと同じやり方で、ルートおよび電波条件の予測を実行することができる。
ローカル学習モジュール10306はまた、10502aの一部として、今後のデータ・サービス要件を予測することができ、これは、予想されるトラフィック要求、予想されるQoS要件、および、予想されるアクティブなアプリケーション(これは、アクティブなアプリケーションのデータ・トラフィックに応じてトラフィック要求およびQoS要件に影響を及ぼし得る)を予測することを含み得る。詳細には、ローカル学習モジュール10306は、アクティブなアプリケーションならびに現在のデータ・トラフィック要求および要件に関係したコンテキスト情報を評価して、今後のデータ・サービス要件を予測することができる。例えば、ローカル学習モジュール10306は、端末装置9102においてどのアプリケーションが現在アクティブであるかを識別し、アクティブであるアプリケーションのスループット要求、QoS要求、データ速度要求、信頼性要求等の、アクティブであるアプリケーションのデータ・トラフィック要件を評価することができる。さらに、例えば、端末装置9102が常用ルート上にあることをローカル学習モジュール10306が識別した場合、ローカル学習モジュール10306は、ローカル・リポジトリ10304にアクセスして、(前処理モジュール10402が以前の前処理中に常用ルートにおける位置に以前に関連付け、ローカル・リポジトリ10304に記憶したものであり得る、)何らかの特定のアプリケーションが、通常、常用ルートにおいて使用されているかどうか(例えば、ストリーミング音楽プレイヤ・アプリケーションが、常用運転ルートにおいて使用されていること)を識別することができる。さらに、ローカル学習モジュール10306は、スループット要求、QoS要求、データ速度要求、および信頼性要求の全般を含む、端末装置9102における現在および最近のデータ・トラフィック要求および要件を調べることができる。次いで、ローカル学習モジュール10306は、現在および最近のデータ・トラフィック要求および要求に基づいて、今後のデータ・サービス要件がどのようなものであるかを予測することができる。
例えば、いくつかの側面において、ローカル学習モジュール10306は、予測される電波条件の一部として、ネットワーク・アクセス・ノードの輻輳レベルを予測することができる。ローカル学習モジュール10306は、コンテキスト情報から導出された入力変数を用いて、あらかじめ定義された予測関数を適用して、輻輳レベルを生成することができる。例えば、ローカル学習モジュール10306は、CLp=F(Nw,t,Loc)を計算することができ、ここで、CLpは、予測される輻輳レベルであり、Nwは、無線アクセス・ネットワーク・タイプ(例えば、セルラーまたはWi-Fi)およびネットワーク・アクセス・ノード識別子(例えば、BSSIDまたはAP IDによる)であり、tは時間であり、Locは位置である。予測関数Fは、その入力パラメータの単純な線形関数であってもよいし、学習アルゴリズムから導出されるサポート・ベクタ・マシン(SVM)またはベイズ・ネットワーク等の複雑な学習関数であってもよい。各ローカル学習モジュールは、そのようなアルゴリズムおよび予測関数を適用して、それぞれの予測結果を得ることができる。
ローカルNAN予測モジュール10202はまた、10502bにおいて、ローカル予測を得ることができる。図104に示されているように、ローカルNAN予測モジュール10202は、ネットワーク・アクセス・ノード9110からのコンテキスト情報を含み得る、ネットワーク・アクセス・ノード9110についてのローカル・コンテキスト情報に加えて、(例えば、MMEまたはHSSからの)コア・ネットワーク・コンテキスト情報を受け取ることができる。そのようなコンテキスト情報は、トラフィック負荷情報、輻輳情報、レイテンシー情報、ネットワーク・トラフィック情報、スペクトル使用量情報、オフロード情報、負荷変動情報、遅延情報、QoS情報、スループット情報、およびトラフィック・タイプ情報を含み得るが、これらに限定されるものではない。次いで、前処理モジュール10402は、コンテキスト情報を前処理し、前処理されたコンテキスト情報をローカル・リポジトリ10404およびローカル学習モジュール10406に提供することができる。ローカル学習モジュール10406は、(前処理モジュール10402から受け取られた)現在のコンテキスト情報および(ローカル・リポジトリ10404から受け取られた)最近のコンテキスト情報を評価して、予想されるネットワーク・トラフィック、予想されるネットワーク負荷、予想される輻輳、予想されるレイテンシー、予想されるスペクトル使用量、および予想されるトラフィック・タイプを含むネットワーク条件に関する予測を行うことができる。例えば、いくつかの側面において、ローカル学習モジュール10406は、最近の時間ウィンドウにわたってコンテキスト情報を評価して、コンテキスト情報を平均化し、予想されるネットワーク条件を決定することができる。ローカル学習モジュール10406は、さらに、より複雑な予測技術を利用して、現在のコンテキスト情報および最近のコンテキスト情報を外挿して今後のネットワーク条件を予測することができる。
したがって、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルNAN予測モジュール10202は、10502aおよび10502bにおいて、ローカル予測結果を得ることができ、ここで、ローカルTD予測モジュール10204は、例えば、予測されるルート、予測されるデータ・サービス要件、および予測される電波条件を得ることができ、ローカルNAN予測モジュール10202は、例えば、予測されるネットワーク条件を得ることができる。ローカルTD予測モジュール10204における予測結果は、ローカルNAN予測モジュール10202における予測結果と高い関連性があり得るので(その逆も同様)、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルNAN予測モジュール10202は、いくつかの側面において、10504において、(図102の予測モジュール10200においても示されているように)予測結果を連携させることができる。さらに、いくつかの側面において、一つまたは複数の他のUE予測モジュールおよび一つまたは複数のコア・ネットワーク予測モジュール等の一つまたは複数の他の予測モジュールは、予測モジュール10200の一部であり得、そのような他の予測モジュールも、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルNAN予測モジュール10202と(例えば、REMまたは類似のカバレッジ・マップを用いて)予測結果を連携させることができる。したがって、図103に示されているように、ローカルTD予測モジュール10202は、外部予測モジュール10308としての一つまたは複数の他の予測モジュール(ローカルNAN予測モジュール10204を含む)から予測結果を受け取ることができるのに対し、ローカルNAN予測モジュール10204は、外部予測モジュール10408としての一つまたは複数の他の予測モジュール(ローカルTD予測モジュール10202を含む)から予測結果を受け取ることができる。
いくつかの側面において、ローカルTD予測モジュール10204およびローカルNAN予測モジュール10202は、次いで、10504において、外部予測結果に基づいてローカル予測結果を更新することができる。例えば、ローカル学習モジュール10306は、他のUE予測モジュールからの予測結果およびコンテキスト情報を、「クラウドソーシングされた」情報として使用することができ(例えば、外部学習モジュール9608に関して上記で詳述されたように、場合によってはREMまたは類似の手順を用いて)、これは、ローカルTD予測モジュール10204が、新しい位置およびルートに関係したコンテキスト情報(新しいルートについての電波条件およびネットワーク選択情報等)を得ることを可能にし得る。さらに、いくつかの側面において、端末装置9102および一つまたは複数の他の端末装置からのローカルTD予測結果は、ローカルNAN予測結果に大きな影響を及ぼす可能性がある。例えば、外部予測モジュール10408の複数のTD予測モジュールは各々、予測されるルートと予測されるルートに沿った予測されるデータ・サービス要件とをローカル学習モジュール10406に提供することができる。予測されるルートおよび予測されるデータ・サービス要件に基づいて、ローカル学習モジュール10406は、例えば、予想されるネットワーク・トラフィック、予想されるネットワーク負荷、予想される輻輳、予想されるレイテンシー、予想されるスペクトル使用量、および予想されるトラフィック・タイプをより正確に予測することができる。なぜならば、ローカル学習モジュール10406は、サービスされる端末装置の数(例えば、どの端末装置が、ネットワーク・アクセス・ノード9110のカバレッジ・エリア内に属する予測されるルートを有するかに基づく)および各端末装置のデータ・サービス要件を予測する予測情報を有することができるからである。ローカル学習モジュール10406は、外部予測モジュール10408からの外部予測結果を使用して、予測されるネットワーク条件を更新および/または再計算することができる。
10504において予測結果を連携させた後、予測モジュール10200は、予測されるルート、予測されるデータ・サービス要件、予測される電波条件、および/または予測されるネットワーク条件を含む、包括的な予測結果の集合を有することができる。次いで、予測モジュール10200は、10506aおよび10506bにおいて、包括的な予測結果を、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212における判断モジュール10210に提供することができる。
次いで、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212は、包括的な予測結果に基づいて、端末装置判断/決定およびネットワーク判断/決定を最適化することができる。ネットワーク判断/決定(スペクトル/資源割り当て、スケジューリング、ハンドオーバー、スペクトル・プライシング/リース等)は、端末装置活動に影響を及ぼす可能性があり、端末装置判断/決定(サービス・レベル、スケジューリング、プライシング方式、無線アクセス選択、無線活動、電力状態、およびルート等)は、ネットワーク活動に影響を及ぼす可能性があるので、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212は、10508において、判断/決定を行うために連携することができる。例えば、ローカルNAN判断モジュール10212は、予測されるデータ・サービス要件および予測されるルートに基づいて得られた予測されるネットワーク条件を利用して、例えば特定の帯域で動作するように端末装置9102を割り当てること等により、端末装置9102を含む複数の端末装置に対するスペクトル割り当てを実行することができる。スペクトル割り当ては、ネットワーク・アクセス・ノード9110により部分的にサービスされる予測されるルートに沿って移動している可能性がある端末装置9102が受ける電波条件、データ・サービス、およびネットワーク条件に直接影響を及ぼす可能性がある。したがって、ローカルNAN判断モジュール10212が、端末装置9102にとって不十分であるスペクトル割り当てを決定した場合、ローカルTD判断モジュール10214は、予測されるルートに沿って異なるネットワーク・アクセス・ノードを選択することを決定し得、これが、今度は、ネットワーク・アクセス・ノード9110のデータ・トラフィック要件に影響する可能性がある。端末装置判断/決定とネットワーク判断/決定との間の相関に起因して、10508における判断/決定連携は、端末装置活動およびネットワーク活動の最大の最適化を提供するために重要であり得る。より高い予想される要求のエリアへの移動型モバイル・ネットワーク・アクセス・ノード(例えば、ドローンまたは他のビークル・ネットワーク・アクセス・ノード)等、多数の他のネットワーク判断/決定が適用され得る。ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212はまた、予想される要求に基づいてネットワーク側からオフロードをトリガーすること等により、オフロードに関する判断/決定を行うことができる。いくつかの側面において、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212は、特定のエリアにおける予想される要求に基づいて、免許不要のスペクトルの使用および中継を調整することができる。いくつかの側面において、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212はまた、マクロ・セル・サイズとマイクロ・セル・サイズとの間の切り換え等、ネットワーク・アクセス・ノードのセル・サイズを調整することもできる。いくつかの側面において、これらの判断/決定は、ローカルNAN判断モジュール10212において処理され得るのに対し、他の側面において、これらの判断/決定は、ローカルTD判断モジュール10214とローカルNAN判断モジュール10212との間の協調的プロセスとして行われ得る。
ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212は、予測結果(例えば、予測されるルート、予測されるデータ・サービス要件、予測される電波条件、および/または予測されるネットワーク条件)を使用して、任意の数の異なる端末装置判断/決定およびネットワーク判断/決定を行うことができる。例えば、ローカルNAN判断モジュール10212は、予測結果に基づいて、スペクトル割り当て(例えば、端末装置を特定の帯域に割り当てること)、資源割り当て(例えば、無線資源を端末装置に割り当てること)、スケジューリング/オフロード、ハンドオーバー/切り換え、可変のスペクトル・プライシング(例えば、ネットワーク負荷が高いと予想される場合には柔軟なプライシングを提供すること)、またはスペクトル・リース(例えば、予測される要求が高い場合には追加的なスペクトルをリースすること)等、様々な通信活動についての判断/決定を行うことができる。詳細には、ローカルNAN判断モジュール10212は、端末装置が予測されるルートに沿って移動するとき、複数の端末装置についての、(例えば、REMとしての)予測されるルート、予測されるデータ・サービス要件、および/または予測される電波条件を使用して、スペクトル割り当ておよび資源割り当てを計画することができる、かつ/または、ハンドオーバーを調整することができる。
いくつかの側面において、ローカルTD判断モジュール10214は、(例えば、上述したように)セル・スキャン・タイミングを実行したり、(例えば、上述したように、接続モード・モデム活動および/またはアイドル・モード・モデム活動を中断することにより)他のモデム活動をスケジュールしたり、(例えば、上述したように、最適化された電力状態を選択すること、悪いカバレッジ条件の間低電力状態に入ること等により)サービス・レベルおよび電力レベルを最適化したり、(例えば、上述したように)ダウンロードおよびデータ転送のためのスケジューリングを実行したり、柔軟なプライシング方式に関する判断/決定を行ったり(例えば、予測されるカバレッジおよび予測されるデータ・サービス要件に基づいて柔軟なプライシングを決定したり)、かつ/または、(例えば、予測される電波条件およびカバレッジに基づいて)ナビゲーション・プログラムにおけるナビゲーション・ルートを変更したりすることができる。ローカルTD判断モジュール10214は、予測される電波条件および予測されるネットワーク条件の両方を有することができるので、ローカルTD判断モジュール10214は、予測される電波条件および/または予測されるネットワーク条件に従って、強い信号強度、強い信号品質、低い干渉、短いレイテンシー、低い輻輳、短いトランスポート層切断継続時間、低い負荷等のうちの一つまたは複数を有するネットワーク・アクセス・ノード等の、予測される強い電波条件および予測される強いネットワーク条件を有するネットワーク・アクセス・ノードを選択するよう構成され得る。さらに、いくつかの側面において、ローカルTD判断モジュール10214は、予測される電波条件および予測されるネットワーク条件が、予測されるルートに沿って、強い信号強度、強い信号品質、低い干渉、低いレイテンシー、低い輻輳、短いトランスポート層切断継続時間、低い負荷等のうちの一つまたは複数を示すときにデータ転送をスケジュールするよう構成され得る。
図106は、いくつかの側面に従った、ローカルNAN判断モジュール10212が予測結果に基づいてスペクトル割り当て判断/決定を行い得る例示的な手順を示す方法10600を示している。異なる端末装置は、異なるスペクトル(例えば、異なる帯域)および異なるサービス・レベル(例えば、ユーザー/装置属性コンテキスト情報として示され得る異なるRAT)をサポートし得る。各端末装置は、例えば4Gから3G、2Gへと、最も高いサービス・レベル/最も効果的なRATを見つけて、それを維持しようと試み得る。しかしながら、高い要求に起因して、スペクトルは輻輳状態になる可能性がある。したがって、ネットワーク(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード)が、全てのユーザーがその期待されるQoSを満たすサービスを得ることをネットワークが確実にできるように、いつどこでネットワーク輻輳が発生する可能性があるかを予測するのが有利であろう。十分なスペクトルが存在しない場合、ネットワーク・オペレーターは、全ての端末装置が十分なスペクトルを有することを確実にするように、例えばライセンス共有アクセス(LSA)またはスペクトル・アクセス・システム(SAS)に従って、様々なエンティティから新しいスペクトルをリースすることを試みることができる、かつ/または、スペクトルを異なる端末装置にインテリジェントに割り当てることができる。したがって、ネットワークが、ネットワーク負荷を事前に予測できる場合、ネットワークは、周波数を効率的に割り当てることができ、これは、切り換えを低減させ、したがって、エネルギーの浪費およびQoSの低下の両方を回避することができる。
したがって、いくつかの側面において、ローカルNAN判断モジュール10212は、様々な端末装置の予測されるルートおよびデータ・サービス要件に基づいてスペクトル割り当てを実行するために方法10600を実施することができる。図106に示されているように、ローカルNAN判断モジュール10212は、10602において、予測されるルートおよび予測されるデータ・サービス要件に加えて、各端末装置によりサポートされる帯域を含むTD予測結果を得ることができる。次いで、ローカルNAN判断モジュール10212は、10604において、予測されるルートおよび予測されるデータ・サービス要件に基づいて、十分なスペクトルが利用可能になる(利用可能であると予想される)かどうかを判定することができる。10604において、十分なスペクトルが利用可能であると予想される場合、ローカルNAN判断モジュール10212は、追加的なスペクトルをリースする必要はなく、10606に進んで、限られた帯域サポートを有する端末装置が十分なスペクトルを有することを確実にしながら、スペクトルをユーザーに割り当てることができる。
一方、10604において、十分なスペクトルが利用可能でないと予想される場合、ローカルNAN判断モジュール10212は、10608において、LSAまたはSASスキームの一部等、新しいスペクトルをリースすることが可能であるかどうかを判定することができる。新しいスペクトルをリースすることが可能でない場合、ローカルNAN判断モジュール10212は、10610において、より高額の支払いをする顧客が高いサービス品質を受けることを確実にするように、より高額の支払いをする顧客に段階的プライシングを提供することができる。新しいスペクトルをリースすることが可能である場合、ローカルNAN判断モジュール10212は、10614において、要求を埋め合わせるためにスペクトルをリースすることができ、ここで、リースされるスペクトルの総量およびリースの継続時間は、予測されるネットワーク負荷に依存し得る。10610または10614に続いて、ローカルNAN判断モジュール10212は、10612に進んで、限られた帯域サポートを有する端末装置が十分なスペクトルを有することを確実にしながら、スペクトルをユーザーに割り当てることができる。ローカルNAN判断モジュール10212は、ピーク要求が収まるまで、リースされたスペクトルまたは段階的プライシングを用い続けることができ、10616において、ピーク要求が収まると、ローカルNAN判断モジュール10212は、リースされたスペクトルまたは段階的プライシングを解放することができる。
様々な側面において、ローカルTD判断モジュール10214は、10510aにおいて、無線活動を制御するための様々な異なる最適化判断/決定を行うことができる。例えば、ローカルTD判断モジュール10214は、(例えば、REMとしての)その予測されるルートとともに予測される電波条件を使用して、予測されるルートに沿った強い無線カバレッジ・エリアについて遅延耐性データをスケジュールしたり、予測されるルートに沿った予測される利用可能なネットワークに基づいて、利用する所望のネットワーク・タイプを選択したり、予測されるルートに沿った予測される利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに基づいて、特定のネットワーク・アクセス・ノードについてスキャンしたり、柔軟なプライシング方式に関する判断/決定を行ったり、(例えば、現在のルートよりも良い電波条件を伴う新しいルートを選択するために)ナビゲーション・アプリケーションにおいてルートを変更したり、IP層最適化(再送信および肯定応答/否定応答(ACK/NACK)の最適化等)を実行したり、セル・スキャンを中断したり、モデム活動を中断したり、最適化された電力状態を選択したりすることができる。
様々な側面に従うと、ローカルTD判断モジュール10214およびローカルNAN判断モジュール10212は、したがって、10510aおよび10510bにおいて、ローカルTD判断/決定およびローカルNAN判断/決定を行い、判断/決定命令を、ベースバンド・モデム9206(例えば、端末装置プロトコル・スタック)またはアプリケーション・プロセッサ9212、および、制御モジュール9310(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード・プロトコル・スタック)にそれぞれ提供することができ、これらは、命令された通りに判断/決定を実行することができる。このようなことは、判断/決定に従ってデータを送信または受信することを含み得る。
前述のように、いくつかの側面において、予測モジュール10200は、コア・ネットワーク予測モジュールも含み得、判断モジュール10210は、コア・ネットワーク判断モジュールも含み得る。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード・レベルでのネットワーク予測およびネットワーク判断/決定ではなく、コア・ネットワーク予測モジュールおよびコア・ネットワーク判断モジュールは、複数のネットワーク・アクセス・ノードについての予測および判断/決定を行うことができる。したがって、単一のネットワーク・アクセス・ノードによりサービスされる端末装置に基づいて予測および判断/決定を行うことに過ぎないのとは対照的に、コア・ネットワーク予測モジュールおよびコア・ネットワーク判断モジュールは、複数のネットワーク・アクセス・ノードに接続された端末装置を評価することができる(したがって、複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアにわたる予測されるルートおよび予測されるデータ・サービス要件を含む端末装置予測結果を評価することができる)。したがって、コア・ネットワーク予測モジュールは、各端末装置が時間の経過とともに利用すると予想される一連のサービング・ネットワーク・アクセス・ノードを予測し、各端末装置の予測されるルートおよび予測されるデータ・サービス要件に基づいて、これらのネットワーク・アクセス・ノードの各々を制御するための判断/決定(例えば、各端末装置についてのハンドオーバーを計画すること、各時間において各ネットワーク・アクセス・ノードで必要とされるスペクトル/資源割り当てを計画すること等)を行うことができる。例えば、いくつかの側面において、コア・ネットワーク予測モジュールおよびコア・ネットワーク判断モジュールは、例えば、端末装置が、2つまたは3つのネットワーク・アクセス・ノードのセル・エッジに存在する場合等、複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアにわたる最適化を計画することができる。信号変動に起因して、端末装置がネットワーク・アクセス・ノードの間で繰り返し移行するハンドオフのサイクルがあり得る。これは電力および資源を消費し得る。しかしながら、コア・ネットワーク予測モジュールは、端末装置についてのコンテキスト情報を得ることができる。したがって、端末装置が、(コンテキスト情報により示され、コア・ネットワーク予測モジュールにより検出されるように)静的である、または、セル・エッジ周辺の他の予測可能な移動を伴うシナリオでは、コア・ネットワーク予測モジュールおよびコア・ネットワーク判断モジュールは、(予測モジュール10200および/または判断モジュール10210の論理接続を介して)ネットワーク・アクセス・ノードの間で調整して、端末装置がどの基地局に接続すべきかを決定することができる。
さらに、いくつかの側面において、予測モジュール10200および判断モジュール10210は、「分散」方式で実装され得、ここでは、ローカルNAN予測モジュール10202、ローカルTD予測モジュール10204、ローカルNAN判断モジュール10212、ローカルTD判断モジュール10214、一つまたは複数の他端末装置予測モジュール、一つまたは複数の他端末装置判断モジュール、一つまたは複数の他ネットワーク・アクセス・ノード予測モジュール、一つまたは複数の他ネットワーク・アクセス・ノード判断モジュール、一つまたは複数の他コア・ネットワーク予測モジュール、および一つまたは複数の他コア・ネットワーク判断モジュールは、異なる位置に物理的に配置され、ソフトウェア・レベル接続を介して、予測モジュール10200および判断モジュール10210を形成することができる。図107に示されているように、いくつかの側面において、この「分散」アーキテクチャーは、端末装置予測、端末装置判断/決定、ネットワーク・アクセス・ノード予測、およびネットワーク・アクセス・ノード判断/決定が、クラウド・インフラストラクチャー10700において部分的または完全に実現され得るクラウド・ベースのアーキテクチャーにさらに拡張され得る。したがって、クラウド・インフラストラクチャー10700は、クラウドNAN予測モジュール10202b、クラウドTD予測モジュール10204b、クラウドNAN判断モジュール10212a、およびクラウドTD判断モジュール10214aを含むサーバーであってよく、クラウドNAN予測モジュール10202b、クラウドTD予測モジュール10204b、クラウドNAN判断モジュール10212a、およびクラウドTD判断モジュール10214aの各々は、クラウド・インフラストラクチャー10700において実行されるソフトウェア定義命令であってよい。
したがって、様々な側面において、ローカルNAN予測モジュール10202aは、ネットワーク・アクセス・ノード9110において、ネットワーク・アクセス・ノード予測の一部を実行することができるのに対し、クラウドNAN予測モジュール10202bは、クラウド・インフラストラクチャー10700において、ネットワーク・アクセス・ノード予測の残りを実行することができ、ローカルTD予測モジュール10204aは、端末装置9102において、端末装置予測の一部を実行することができるのに対し、クラウドTD予測モジュール10204bは、クラウド・インフラストラクチャー10700において、端末装置予測の残りを実行することができ、クラウドNAN判断モジュール10212aは、クラウド・インフラストラクチャー10700において、ネットワーク・アクセス・ノード判断/決定の一部を実行することができるのに対し、ローカルNAN判断モジュール10212bは、ネットワーク・アクセス・ノード9110において、ネットワーク・アクセス・ノード判断/決定の残りを実行することができ、クラウドTD判断モジュール10214aは、クラウド・インフラストラクチャー10700において、端末装置判断/決定の一部を実行することができるのに対し、ローカルTD判断モジュール10214bは、端末装置9102において、端末装置判断/決定の残りを実行することができる。図107のクラウド・ベースのアーキテクチャーは、図102の分散アーキテクチャーと同等の機能を提供することができるが、クラウド・ベースのアーキテクチャーは、端末装置における計算負荷および記憶負荷を大幅に低減することができる。したがって、端末装置9102において局所的に端末装置予測および端末装置判断/決定を完全に実行するのではなく、クラウド・インフラストラクチャー10700は、クラウドTD予測モジュール10204bおよびクラウドTD判断モジュール10214bにおいて、端末装置予測および端末装置判断/決定を処理することができる。ネットワーク・アクセス・ノードは、一般に、計算および記憶の考慮事項により制限されないかもしれないが、クラウド・インフラストラクチャー10700はまた、ネットワーク・アクセス・ノード9110からネットワーク・アクセス・ノード予測およびネットワーク・アクセス・ノード判断/決定をオフロードすることができる。
図108は、いくつかの側面に従ったクラウド・ベースのアーキテクチャーをさらに示している。図108に示されているように、ローカルNAN予測モジュール10202aおよびローカルTD予測モジュール10204aは、ローカルNAN予測モジュール10202およびローカルTD予測モジュール10204と同様に構成され得る。しかしながら、全ての記憶および学習を局所的に実行する代わりに、ローカルNAN予測モジュール10202aおよびローカルTD予測モジュール10204aは、コンテキスト情報および予測結果の記憶を行い(クラウド・リポジトリ10702)、学習処理を実行する(例えば、クラウド学習モジュール10704)ために、クラウド・リポジトリ10702およびクラウド学習モジュール10704(クラウドNAN予測モジュール10202bおよびクラウドTD予測モジュール10204bを集合的に含み得る)に依拠し得る。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード9110および端末装置9102における処理および記憶の負荷が低減され得る。同様に、ローカルNAN判断モジュール10212aおよびローカルTD判断モジュール10214aは、判断/決定処理をクラウド判断モジュール10706(クラウドNAN判断モジュール10212bおよびクラウドTD判断モジュール10214bを含み得る)にオフロードすることができる。ローカルNAN判断モジュール10212aおよびローカルTD判断モジュール10214aは、判断/決定命令を制御モジュール9310およびベースバンド・モデム9206に発することができる。
図107および図108のクラウド・インフラストラクチャーは、さらに、端末装置のコンテキスト情報および予測結果をクラウドソーシングすること等について、より容易なクラウドソーシングを促進することができる。したがって、端末装置間(例えば、端末装置のローカルTD予測モジュール間)の接続に依拠する代わりに、各ローカルTD予測モジュールは、クラウド・リポジトリ10702においてクラウドソーシングされた情報を保持することができるクラウド・インフラストラクチャー10700であって、要求に応じて、クラウド・リポジトリ10702からコンテキスト情報および予測結果の両方を含むデータを取得することができるクラウド・インフラストラクチャー10700とのソフトウェア・レベル接続を維持することができる。ローカルNAN予測モジュール10202aは、同様に、クラウド・リポジトリ10702とのソフトウェア・レベル接続を維持することができ、したがって、端末装置によりクラウド・リポジトリ10702に提供されたコンテキスト情報および予測結果にアクセスすることができる。同様に、各端末装置のローカルTD予測モジュールは、ネットワーク・アクセス・ノード9110(および一つまたは複数の他のネットワーク・アクセス・ノード)により提供されたコンテキスト情報および予測結果にアクセスすることができる。
クラウド学習モジュール10704は、特にクラウド・リポジトリ10702に記憶されているコンテキスト情報および予測結果を用いて、学習処理を実行するよう構成され得る。クラウド学習モジュール10704は、中央位置にあるかなりの量のデータにアクセスすることができるので、メッセージ・シーケンス・チャート10500の10504における予測連携は、簡略化され得る。同様に、クラウド判断モジュール10706は、クラウド・インフラストラクチャー10700に接続された各端末装置および基地局に適用され得る、クラウド学習モジュール10704からの予測結果にアクセスすることができる。したがって、クラウド判断モジュール10706は、メッセージ・シーケンス・チャート10500の10508における判断/決定連携を実行し、判断/決定結果をローカルNAN判断モジュール10212aおよびローカルTD判断モジュール10214aに提供することができ、これらは、最終判断/決定を制御することができる。
例えば、クラウド学習モジュール10704は、参加している各端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードにより提供されたコンテキスト情報および予測結果を使用して、REM等の無線カバレッジ・マップを生成するよう構成され得る。次いで、クラウド学習モジュール10704は、無線カバレッジ・マップをクラウド・リポジトリ10702に記憶するよう構成され得、クラウド判断モジュール10706は、後の判断/決定のために、クラウド・リポジトリ10702における無線カバレッジ・マップにアクセスすることができる。例えば、クラウド学習モジュール10704は、一つまたは複数の端末装置から、予測されるルートを受け取り、無線カバレッジ・マップを予測されるルートに適用して、無線カバレッジ・マップに基づいて各端末装置についての電波条件およびネットワーク条件を予測することができる。次いで、クラウド判断モジュール10706は、無線カバレッジ・マップに基づいて、端末装置についてのセル・スキャン・タイミング、データ転送スケジューリング、無線アクセス選択等といった無線活動判断/決定を行うことができる。
いくつかの側面において、参加している端末装置および基地局は、あらかじめ構成されたインターフェースを使用して、「要求/応答」構成等をもって、クラウド・インフラストラクチャー10700とデータを交換することができる。したがって、異なるタイプのメッセージをあらかじめ定義して使用して、各端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードにより、クラウド・インフラストラクチャー10700からの情報を記憶および取得することができる。図109は、いくつかの側面に従った、そのようなインターフェースをサポートするための例示的なメッセージ・フォーマットを示している。図109に示されているように、端末装置またはネットワーク・アクセス・ノード等のクライアント装置(例えば、クラウド・インフラストラクチャー10700へのソフトウェア・レベル接続を有するローカルTD予測モジュールまたはローカルNAN予測モジュール)は、アップロード・メッセージ10902を使用して、装置の識別子を含むメッセージをアドレス指定し、任意のタイプのコンテキスト情報および/または記憶されている予測結果を含み得る様々な異なるデータ情報フィールドを含めることにより、データをクラウドにアップロードすることができる。クラウド・インフラストラクチャー10700は、複数のアップロード・メッセージ10900を受信し、含まれているデータをクラウド・リポジトリ10702に記憶することができる。次いで、クライアント装置は、クラウド・インフラストラクチャー10700が特定のタイプの要求されたデータをもって応答することを要求する要求メッセージ10904をもって、データを要求することができる。クラウド・インフラストラクチャー10700は、要求されたデータを含み得る応答メッセージ10906をもって応答することができる。例えば、端末装置は、要求メッセージ10904をもって、予測されるルートに沿ったネットワーク・アクセス・ノード(例えばBSSID)のリスト、特定のネットワーク・アクセス・ノードについての電波測定値(例えば、RSSI測定値)等を要求することができ、クラウド・インフラストラクチャー10700は、クラウド・リポジトリ1072から、(クラウドソーシングされた情報に由来し得る、)ネットワーク・アクセス・ノード(例えばBSSID)のリスト、特定のネットワーク・アクセス・ノードについての電波測定値(例えば、RSSI測定値)等を受け取り、応答メッセージ10906をもって、ネットワーク・アクセス・ノード(例えばBSSID)のリスト、特定のネットワーク・アクセス・ノードについての電波測定値(例えば、RSSI測定値)等を要求元端末装置に提供することができる。反対に、クラウド・インフラストラクチャー10700は、要求メッセージ10904をもって、クライアント装置に対して特定のデータを要求することができ、クライアント装置は、応答メッセージ10906をもって応答することができる。
さらに、いくつかの側面において、クライアント装置は、予測のタイプ(例えば、ルート予測、電波条件予測等)に加えて、予測に関連するデータ(例えば、タイムスタンプ付きの現在の位置および最近の位置等の位置情報)を指定することができる予測要求メッセージ10908をもって、予測を実行するようにクラウド・インフラストラクチャー10700に要求することができる。例えば、端末装置9102は、前処理モジュール10302において一連のタイムスタンプ付きの位置を得ることができ、端末装置9102が常用ルート等の識別可能なルート上に存在するかどうかを検出することを望むことがある。次いで、ローカルTD予測モジュール10204は、タイムスタンプ付きの位置を含む予測要求メッセージ10908をクラウド・インフラストラクチャー10700に送信することができる。クラウド・インフラストラクチャー10700は、予測要求メッセージ10908を受信し、クラウド学習モジュール10704において、予測要求メッセージ10908を処理することができ、この処理は、タイムスタンプ付きの位置を、クラウド・リポジトリ10702に記憶されている情報(例えば、常用ルートを認識するための、端末装置9102の以前の位置、または、端末装置9102が移動している道路を識別するための、既知の道路)と比較することを含み得る。次いで、クラウド学習モジュール10704は、端末装置9102のルートを予測し、予測されるルートを識別する一連の予測されるタイムスタンプ付きの位置を提供することができる予測応答メッセージ10910をもって、端末装置9102に応答することができる。クラウド学習モジュール10704はまた、クラウド・リポジトリ10702に記憶されているREMまたは他の無線カバレッジ・マップに基づいてクラウド学習モジュール10704が生成できる、予測されるルートに沿った電波条件を予測する予測される電波条件を、端末装置9102に提供することができる。その後、ローカルTD判断モジュール10312は、無線活動判断/決定を行い、それに応じて、データ転送をスケジュールしたり、セル・スキャン・タイミングを制御したり、無線アクセス選択を行ったりするように、ベースバンド・モデム9206に命令することができる。
したがって、これらの側面の分散アーキテクチャーは、端末装置、基地局、およびコア・ネットワークの間の高レベルの連携を可能にし得、したがって、端末装置側およびネットワーク側の両方で非常に正確な予測を提供することができる。さらに、これらの側面は、クラウドソーシングを容易に促進することに加えて、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードに対する記憶および処理の負荷を低減することができるクラウド・ベースのアーキテクチャーと非常に適合し得る。
図110は、いくつかの側面に従った、無線通信を実行する例示的な方法11000を示している。図110に示されているように、方法11000は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー移動を決定して、予測されるルートを得ること(11010)、予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定すること(11020)、予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告し、ネットワーク・アクセス・ノードから、予測されるネットワーク条件を受信すること(11030)、および、予測されるネットワーク条件および予測される電波条件に基づいて、予測されるルートを移動している間の無線活動を制御すること(11040)を含む。
図111は、いくつかの側面に従った、無線通信を実行する方法11100を示している。図111に示されているように、方法11100は、複数の端末装置から、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を受信すること(11110)、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ること(11120)、および、予測されるネットワーク条件に基づいて、複数の端末装置についての通信活動を制御すること(11130)を含む。
3.3 コンテキスト・アウェアネス#3
本開示のいくつかの側面において、例えばインターネット・オブ・シングス(IoT)・デバイスを含むメッシュ・ネットワークは、メッシュ・ネットワークを初期化するための測定値を収集し、ネットワーク構成の外部制御および監視を可能にする外部ネットワーク管理エンティティとインターフェースする効果的なシステムを実装することができる。
図112は、メッシュ・ネットワークまたはマルチホップ無線規格において動作するIoTデバイスまたは「ノード」を含むマルチホップ・ネットワークであってよい無線ネットワーク11200で実現されるいくつかの側面に従った例示図を示している。非限定的な例は、例えば、IEEE802.15.4であってよい(しかしながら、他の同様の規格が同様に利用されてもよい)。IoTノードは、一般に、長いスリープ・サイクルを利用し得る低電力無線インターフェースを使用することができる。図112に示されているように、複数のIoTノードは、互いおよびゲートウェイ装置11204と連携して、無線ネットワークを形成することができ、ここで、ゲートウェイ装置11204は、コーディネーター・ノードとして機能し、外部無線ネットワークへのアクセスを、無線ネットワーク11200のIoTノードに提供することができる。したがって、無線ネットワーク11200のIoTノードは、仲介として0個以上の中継ノードに依拠するゲートウェイ装置11204との接続を確立するために、他のIoTノードを「中継ノード」として利用すること等により、互いと連携することができる。その後、IoTノードは、メッシュ・ネットワークを介して、互いおよびゲートウェイ装置11204と通信することができる。図112に示されているように、ゲートウェイ装置11204は、3GPP eNodeB等のセルラー基地局であり得るネットワーク・アクセス・ノード11206を介して、セルラー・ネットワーク等の外部ネットワークとインターフェースすることができる。ゲートウェイ装置11204とネットワーク・アクセス・ノード11206との間のインターフェースは、無線インターフェースまたは有線インターフェースであってよい。例えば、いくつかの側面において、ゲートウェイ装置11204は、ネットワーク・アクセス・ノード11206により提供される無線アクセス・ネットワーク上で動作することができ、その結果、ネットワーク・アクセス・ノード11206との間で、データを無線で送信および受信することができる。あるいは、いくつかの側面において、ゲートウェイ装置11204は、光ファイバー、Ethernet、または同様の有線インターフェースを介して、ネットワーク・アクセス・ノード11206とインターフェースすることができる。いくつかの側面において、ゲートウェイ装置11204は、ネットワーク・アクセス・ノード11206とインターフェースするために、3GPP無線アクセス・ネットワーク上で動作することもあるし、あるいは、ネットワーク・アクセス・ノード11206とインターフェースするために、Wi-Fi IEEE802.11等の非3GPP無線アクセス・ネットワーク上で動作することもある。
いくつかの側面において、3GPPネットワークは、3GPPネットワーク上の有効なオペレータとしてゲートウェイ装置11204を検証および認証することもでき、ネットワーク・アクセス・ノード11206は、MME11208を介して、これを実行することができる。認証および検証の後、ゲートウェイ装置11204は、3GPP無線アクセス・ネットワーク上で動作することができ、無線ネットワーク11200へのアクセスを提供することができる。次いで、IoTノードは、データ・サービスのために、例えば外部インターネット・サーバーおよびクラウド・サービスにアクセスするために、3GPP無線アクセス・ネットワークを利用することができる。
無線ネットワーク11200の一つまたは複数のIoTノードは、図92に示されている端末装置9102のように、端末装置として構成され得る。したがって、IoTノード11202は、ベースバンド・モデム9206の制御の下、アンテナ・システム9202およびRFトランシーバ9204を用いて、無線ネットワーク11200上で、例えばIEEE802.15.4等のマルチホップ・ネットワーク規格に従って無線信号を送信および受信することができる。ゲートウェイ装置11204は、ネットワーク・アクセス・ノード9110と同様に構成され得る。しかしながら、いくつかの側面において、ゲートウェイ装置11204は、LTE、UMTS、またはGSM等、例えば3GPP無線インターフェースであってよい、ネットワーク・アクセス・ノード11206と通信するよう構成されている無線インターフェースと、例えば802.15.4無線インターフェースであってよい、無線ネットワーク11200と通信するよう構成されている無線インターフェースと、の両方を有することができる。図113は、いくつかの側面に従った、アンテナ11302、無線モジュール11304、および制御モジュール11306を含む第一の無線インターフェースと、アンテナ11308、無線モジュール11310、および制御モジュール11312を含む第二の無線インターフェースと、を含み得る、ゲートウェイ装置11204の例示的な内部構成を示している。制御モジュール11306は、第一の無線インターフェースについての制御および物理層処理を実行し、802.15.4またはIoTデプロイメントと互換性のある別の同様の無線インターフェース等、無線ネットワーク11200の無線インターフェースに従って、無線モジュール11304およびアンテナ11302を用いた無線信号の送信および受信を制御するよう構成されている無線モデムであってよい。制御モジュール11312は、第二の無線インターフェースについての制御および物理層処理を実行し、802.15.4等、ネットワーク・アクセス・ノード11206の無線インターフェースに従って、無線モジュール11310およびアンテナ11308を用いた無線信号の送信および受信を制御するよう構成されている無線モデムであってよい。制御モジュール11306および制御モジュール11312は各々、それぞれの無線インターフェースのプロトコル・スタック用のソフトウェア定義命令を実行するよう構成されているプロセッサに加えて、任意的に、例えば物理層処理機能についての処理タスクを実行するよう、ハードウェア定義回路で構成されている一つまたは複数の回路(例えば、ハードウェア・アクセラレーター)を含み得る。無線モジュール11304および無線モジュール11310は、無線トランシーバとして構成され、一つまたは複数の増幅器、フィルタ、RF変調器/復調器、DAC/ADC等を含み得る。図113に示されている構成に代えて、ゲートウェイ装置11204は、光ファイバーまたはEthernet接続等、有線インターフェースを介してネットワーク・アクセス・ノード11206とインターフェースしてもよく、結果として、例えば、無線ネットワーク11200と通信するための第一の無線インターフェースのみを含んでもよい。
ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200を初期化し維持することにおいて重要な役割を果たすことができる。上述のように、ゲートウェイ装置11204は、3GPP無線アクセス・ネットワーク(および、適用可能な場合には他の外部ネットワーク)へのアクセスをIoTノードに提供するために、「ブリッジング」の役割を果たすことができる。したがって、ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200とネットワーク・アクセス・ノード11206との間のデータ・ルーティングおよびバッファリングを提供することができる。さらに、ゲートウェイ装置11204は、どのIoTノードが無線ネットワーク11200に参加することが許可されるかを検証するために、無線ネットワーク11200に要求するノードを認証することができる。
そのような一般的な機能に加えて、いくつかの側面に従うと、ゲートウェイ装置11204は、さらに、無線ネットワーク11200の構成を最適化するために、無線ネットワーク11200のIoTノードにより提供された測定レポートを利用することができる。詳細には、ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200がIoTノード間の衝突および競合を効果的に管理することを可能にするために、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータを制御することができる。さらに、後で詳述されるように、ゲートウェイ装置11204は、さらに、無線ネットワーク11200の外部で動作するネットワーク・マネージャー等による無線ネットワーク11200の外部構成を可能にするためのサービス・インターフェースを利用することができる。
詳細には、様々な側面は、無線ネットワーク11200における競合関連の問題に対処することを試みることができる。例えば、無線ネットワーク11200は、802.15.4、または、「リッスンビフォアトーク」技術を利用する別のインターフェース等、競合ベースのアクセス・システムを含む無線インターフェースを利用することができる。リッスンビフォアトークに基づく競合ベースのアクセス・システムにおいて、送信機は、特定のチャネル上で送信する前に、特定のチャネル上の活動を検知する必要があり得る。送信機が他の送信を検出した場合、例えば競合が発生した場合、送信機は、チャネルを使用する前に待つ必要があり得る。送信機は、その後、他の送信が検出されない後の時間に、チャネルにアクセスすることができる。
無線ネットワーク11200が非常に密である場合、例えば、IoTノードが、概して、範囲内に多数の近傍IoTノードを有する場合、高程度の競合が存在する可能性がある。反対に、無線ネットワーク11200が粗である場合、例えば、IoTノードが、概して、範囲内に0個または少数の近傍IoTノードを有する場合、低程度の競合のみが存在する可能性がある。したがって、密なネットワーク内で動作するIoTノードは、頻繁な衝突にさらされる可能性があり、これは、データ転送を著しく妨げる可能性がある。
いくつかの側面に従うと、ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200が高レベルの競合をいつ受けているかを検出することを試みることができ、高レベルの競合を検出したことに応じて、競合を低減するために無線ネットワーク11200を再構成する(構成し直す)ことができる。ゲートウェイ装置11204は、近傍計数(例えば、所与のIoTノードでの検出可能な近傍ノードの数)、競合計数(例えば、競合発生数)、データ転送量(例えば、特定の時間期間において交換されたデータ量)、チャネル・アクセス遅延(例えば、チャネルにアクセスすることを試みたときに被った遅延量)、フレーム送信遅延、パケットまたはフレーム誤り率、再送信計数、他の測定値等であるが、これらに限定されるものではない、無線ネットワーク11200の特定の測定値をモニタリングして、競合レベルを評価するよう構成され得る。これらの測定値をモニタリングすることにより、ゲートウェイ装置11204は、競合レベルを推定し、高い競合を軽減するように、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータを適応させることができる。
802.15.4を含む、IoTに関連するもの等の多くの既存の低電力無線接続規格は、ネットワーク特性を発見し、ネットワーク構成をリアルタイムで適応させるためのメカニズムを現在提供していない。したがって、様々な側面は、無線ネットワーク11200のIoTノードから、ゲートウェイ装置11204において測定レポートを得るために、新しい測定値収集および報告方式を利用することができる。次いで、ゲートウェイ装置11204は、測定レポートを評価して、競合レベル等の動作条件を推定し、推定された競合レベルに基づいて、無線ネットワーク11200の構成を調整することができる。
したがって、無線ネットワーク11200のIoTノードは、電波測定を実行し、電波測定値をゲートウェイ装置に報告することにより、ゲートウェイ装置11204と協調することができる。IoTノードは、ネットワーク初期化中に、例えばゲートウェイ装置11204に接続する前にかつ/または無線ネットワーク11200上での通常動作中に、電波測定値を収集することができる。
図114は、いくつかの側面に従った、IoTノード11202等のIoTノードが実行できる例示的な方法11400を示している。詳述されるように、接続するネットワークを探索し、検出されたネットワークに関連付け要求を送信するのではなく、IoTノード11202は、初期ネットワーク・スキャン中に(例えば、ネットワークに接続する前に)電波測定値を収集し、タイマーが満了するまで、電波測定値を収集し続け、ネットワークについてスキャンし続けることができる。タイマーが満了した後、IoTノード11202は、検出されたネットワークに接続し、収集された測定値を、検出されたネットワークに、例えば、検出されたネットワークのゲートウェイ装置に、報告することができる。次いで、ゲートウェイ装置は、測定値を使用して、ネットワークの現在の状態を評価し、特に高レベルの競合が検出された場合、必要な調整を行うことができる。
図115は、いくつかの側面に従った、方法11400を実行するよう構成されているベースバンド・モデム9206のコンポーネントを示す、ベースバンド・モデム9206の例示的な内部構成を示している。図115に示されているように、ベースバンド・モデム9206は、測定モジュール11502および制御モジュール11504を含み得、これらはそれぞれ、物理層処理モジュール9208およびコントローラ9210のコンポーネントであり得る。図115の例示図は、制御、電力、およびクロック・ラインに加えて、本側面に直接関係しない、ベースバンド・モデム9206の特定のコンポーネントを省略し得る。様々な側面において、図115に示されているベースバンド・モデム9206のコンポーネントは、構造的には、例えば一つまたは複数の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている算術命令、制御命令、およびI/O命令(例えばソフトウェア命令および/またはファームウェア命令)を規定するプログラム・コードを実行する一つまたは複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、または、混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義モジュールとして、実現され得る。したがって、本開示において詳述されているベースバンド・モデム9206の各コンポーネントの機能は、ソフトウェア定義モジュールおよび/またはハードウェア定義モジュールとして具現化され得る。
方法11400に戻ると、制御モジュール11504は、11402において、測定タイマーを開始し、利用可能なネットワークについてのスキャンを開始するように測定モジュール11502に命令することができる。したがって、測定モジュール11502は、データ・パケットを受信および復号して、任意のデータ・パケットが利用可能なネットワークからの発見信号を含むかどうかを判定するよう構成され得る。例えば、マルチホップ・ネットワーク設定に従って、無線ネットワーク11200のIoTノードのうちの一つまたは複数は、自身を識別し、近傍IoTノードを識別し、ゲートウェイ装置11204等のコーディネーター・ノードに利用可能であるルーティング経路を識別する発見信号をブロードキャストすることができる。したがって、いくつかの側面において、測定モジュール11502は、データ・パケットを復号することを試みて、無線ネットワーク11200の近傍IoTノードを識別することに加えて、ゲートウェイ装置11204への有効なルーティング経路を検出することができる。IoTノード11202とゲートウェイ装置11204との間の近接さおよび電波条件に応じて、測定モジュール11502は、ゲートウェイ装置11204からデータ・パケットを受信することにより、ゲートウェイ装置11204を直接検出することもできる。無線ネットワーク11200の他のIoTノードおよびゲートウェイ装置11204からのデータ・パケットを読み取ることにより、測定モジュール11502は、無線ネットワーク11200を検出することができる。制御モジュール11504は、デューティーサイクルに従って継続的または定期的にネットワーク・スキャンを実行するように測定モジュールに命令することができ、これは、性能を犠牲にして電力を節約することができる。
ネットワーク・スキャンのために、受信されたデータ・パケットを読み取ることに加えて、いくつかの側面において、測定モジュール11502は、11404において、受信されたパケットに対して電波測定を実行することもでき、測定モジュール11502は、測定タイマーが満了するまで、これを実行し続けることができる。したがって、測定タイマーは、無線ネットワーク11200に関連付けを要求する前にIoTノード11202が測定を実行すると予想される間隔を規定することができる。いくつかの側面において、測定時間は、無線アクセス規格の一部において定義され得る、あるいは、規格において定義され得ず、実装固有の特徴であり得る。さらに、いくつかの側面において、制御モジュール11504はまた、所与の範囲内で測定タイマーをランダムに選択することができ、これは、両方のIoTノードがそれらの関連付け手順を同期させないこと、したがって、少なくとも一部のIoTノードが、他のIoTノードの測定中に通信していて、有用な測定結果をもたらすこと、を確実にし得る。
測定モジュール11502は、11404において、様々な電波測定のうちの任意の電波測定を実行することができる。例えば、いくつかの側面において、測定モジュール11502は、近傍IoTノードによりもたらされているトラフィック・レベルを特徴付けることができる、所与のスキャン間隔中に受信されたフレームの数を測定することができる。追加的または代替的に、測定モジュール11502は、以前には検出されなかったMACアドレスを有するパケットが受信されるたびに動作中のカウンタをインクリメントすること等により、近傍の送信側装置の数を特徴付けることができる、検出された近傍装置の数を計数することができる。いくつかの側面において、測定モジュール11502は、各受信パケットの受信信号強度指標(RSSI)を計算し、他のIoTノードが遠い(弱いRSSI)かまたは近い(強いRSSI)かを示し、結果としてネットワーク密度を特徴付けることができる、例えば平均RSSIとして、信号強度を経時的に追跡すること等により、信号強度測定を実行することができる。いくつかの側面において、測定モジュール11502はまた、信号対雑音比(SNR)または信号対干渉雑音比(SINR)等、信号品質測定を実行する。さらに、測定モジュール11502は、クリア・チャネル評価(CCA)の数、例えば、スキャン間隔ごとのビジー結果をもたらす、所与のチャネルがビジーであるかどうかを判定するためのリッスンビフォアトーク・テスト、を決定することにより、競合を測定することができる(例えば、測定モジュール11502は、競合レベルを測定するためだけのデータ・パケットを使用しなくても、CCA測定を実行することができる場合)。測定モジュール11502は、後で制御モジュール11504に提供するために、11404において、そのような全ての測定値を収集することができる。
前述のように、測定モジュール11502は、無線ネットワーク11200の他のIoTノードおよびゲートウェイ装置11202からのパケットを読み取ることにより、無線ネットワーク11200を検出することができる。無線ネットワーク11200を検出した後に無線ネットワーク11200に接続する代わりに、IoTノード11202は、測定タイマーが満了するまで、測定を実行し続けることができる。したがって、測定モジュール11502は、11406において、検出されたネットワークを保存し、11408において、測定タイマーが満了したかどうかをチェックすることができる。11408において、測定タイマーが満了していない場合、測定モジュール11502は、11404および11406に戻って、受信されたパケットについての測定値を収集し、検出されたネットワークを保存することができる。
11408において、測定タイマーが満了すると、測定モジュール11404は、測定値を収集し、もしあれば、検出されたネットワークを保存している。測定モジュール11502は、測定値および任意の検出されたネットワークを制御モジュール11504に提供することができ、制御モジュール11504は、11410において、任意のネットワークが利用可能であるかどうかを判定することができる。利用可能なネットワークが存在しない場合、制御モジュール11504は、11412において、ネットワーク・スキャンを再開して、再度、データ・パケットを読み取り、電波測定を実行することができる。ネットワークが利用可能である場合、制御モジュール11504は、11414に進んで、利用可能なネットワークに接続することができる。
測定モジュール11502が、無線ネットワーク11200の他のIoTノードおよび/またはゲートウェイ装置11204からのデータ・パケットを識別したので、制御モジュール11504は、11410において、無線ネットワーク11200が利用可能であると判定することができる。例えば、制御モジュール11504は、測定モジュール11502が、無線ネットワーク11200の他のIoTノードおよび/またはゲートウェイ装置11204からのデータ・パケットを識別したことを、識別することができる。次いで、制御モジュール11504は、11414において、関連付け要求を無線ネットワーク11200に送信することにより、無線ネットワーク11200に接続することができる。詳細には、IoTノード11202がゲートウェイ装置11204の範囲内にある場合、制御モジュール11504は、関連付け要求をゲートウェイ装置11204に直接送信することができる。IoTノード11202がゲートウェイ装置11204の範囲内にない場合、制御モジュール11504は、関連付け要求をゲートウェイ装置11204に送信するために、無線ネットワーク11200の他のIoTノードを、中継ノードとして利用する必要があり得る。制御モジュール11504は、無線ネットワーク11200のどのIoTノードがゲートウェイ装置11204への最良の経路(例えば、リンク条件、ホップ数等に基づく)を提供するかを詳細に示す情報を提供することができる、近傍IoTノードから受信されたデータ・パケットに基づいて、IoTノード11202とゲートウェイ装置11204との間のルーティング経路を形成する中継ノードを選択することができる。
11414において、関連付け要求をゲートウェイ装置11204に送信することに加えて、いくつかの側面において、制御モジュール11504はまた、関連付け要求とともに、測定レポートとして(例えば、関連付け要求の情報要素として、または、関連付け要求に時間的に近接して送信される別個のデータとして)、測定モジュール11502により収集された測定値を送信することができる。ゲートウェイ装置11204は、アンテナ11302および無線モジュール11304を介して、制御モジュール11306において、IoTノード11202からの関連付け要求および測定レポートを受信することができ、無線ネットワーク11200についての統計値を得るために、制御モジュール11306において、関連付け要求および測定レポートを処理することができる。次いで、制御モジュール11306は、IoTノード11202からの関連付け要求を処理して、IoTノード11202が無線ネットワーク11200に参加することを許可するかどうかを決定するために、アクセス制御手順を実行することができる。IoTノード11202からの関連付け要求が情報要素として測定レポートを含む場合等の特定の場合には、制御モジュール11306は、まず、IoTノード11202を認証するためのセキュリティ手順を実行し、IoTノード11202が、成功裡に認証され、無線ネットワーク11200に参加することが許可されると、測定レポートを収集することができる。
無線ネットワークに接続する前に測定値を収集することに加えてまたは代えて、いくつかの側面において、IoTノードはまた、測定を定期的に実行し、結果の測定レポートをゲートウェイ装置に提供してもよい。例えば、IoTノード11202が無線ネットワーク11200に参加することを許可した後、ゲートウェイ装置11204は、電波測定を定期的に実行し、電波測定値をゲートウェイ装置11204に報告するように、IoTノード11202に命令してもよい(あるいは、IoTノード11202は、電波測定を定期的に実行し、電波測定値をゲートウェイ装置11204に報告するよう元々構成されていてもよい)。したがって、IoTノード11202は、測定期間に従って、測定モジュール11502において電波測定を実行するようにウェイクアップし、収集のために制御モジュール11504に測定値を提供することができる。制御モジュール11504は、測定値を収集し、測定レポートをゲートウェイ装置11204に送信することができる。ゲートウェイ装置11204が、接続されたIoTノードの測定動作を制御するいくつかの側面において、制御モジュール11306は、例えば測定トリガー・コマンド・フレームとして、測定をトリガーする命令をIoTノードに送信することにより、特定のIoTノードにおいて測定を選択的にアクティブ化および非アクティブ化することができる。命令はまた、IoTノードが実行するように要求される測定のタイプ(例えば、フレーム計数、近傍計数、信号強度、信号品質、チャネル活動評価、チャネル・アクセス遅延、フレーム送信遅延、パケットまたはフレーム誤り率、再送信計数)を設定することができる。命令はまた、特定の測定報告モードを設定することができる。例えば、各IoTノードは、通常報告モードまたは相乗り(ピギーバック)報告モードのいずれかに従って測定値を報告するよう構成され得、ゲートウェイ装置11204は、所望のタイプの報告を実行するようにIoTノードに促すために、いずれかのモードを選択し、選択されたモードを命令に含めることができる。ゲートウェイ装置11204が、通常報告モードでIoTノード11202を構成しているシナリオでは、制御モジュール11504は、測定期間に従って測定モジュール11502を周期的にウェイクアップさせることができ、測定モジュール11502は、電波測定を実行し、測定値を制御モジュール11504に提供することができ、制御モジュール11504は、測定値をゲートウェイ装置11204に報告することができる。ゲートウェイ装置11204が、相乗り報告モードでIoTノード11202を構成しているシナリオでは、制御モジュール11304は、測定モジュール11302における電波測定をトリガーすることができ、測定モジュール11502は、電波測定を実行し、測定値を制御モジュール11504に提供することができ、制御モジュール11302は、ゲートウェイ装置11204に送信されるようにスケジュールされたデータ・パケットを識別するのに待つことができ、その後、識別されたデータ・パケットに測定レポートを相乗りさせることができる。相乗り報告モードは、特に小さいデータ・パケットを生成するアプリケーションの場合、報告オーバーヘッドを低減することができる(例えば、通常報告モードは、独立した測定レポート・メッセージを必要とし得るので)。
無線ネットワーク11200の複数のIoTノードは、これらの側面において協調することができるので、いくつかの側面において、制御モジュール11306は、複数のIoTノードが無線ネットワーク11200に参加することを要求したとき、複数のIoTノードからの関連付け要求とともに複数のIoTノードからの測定レポートを収集することができる。さらに、無線ネットワーク11200のIoTノードは、非同期的に動作することができるので、異なるIoTノードは、異なる時間において、測定レポートをゲートウェイ装置11204に提供することができる。したがって、制御モジュール11306は、IoTノードから測定レポートを継続的に収集することができる。
IoTノードによる接続前測定報告および接続後測定報告の両方が、無線ネットワーク11200の動作条件を示すことができる電波測定値をゲートウェイ装置11204に提供できる。図116に示されているように、制御モジュール11306は、接続されたIoTノードから測定値を収集し、収集された測定値に基づいて無線ネットワーク11200の動作を最適化するために、方法11600を実行することができる。前述のように、制御モジュール11306は、無線ネットワーク11200を管理する制御命令を含み得るソフトウェア定義命令を実行するよう構成されているプロセッサを含み得る。
図116に示されているように、制御モジュール11306は、11610において、IoTノードから測定レポートを収集することができる。前述のように、測定レポートは、無線ネットワーク11200の動作条件を示すことができる、受信フレームの数、近傍IoTノードの数、信号強度測定値、信号品質測定値、およびチャネル活動測定値を含み得る。次いで、制御モジュール11306は、11620において、測定レポートに基づいて、無線ネットワーク11200の動作条件を決定することができる。詳細には、制御モジュール11306は、11620において、無線ネットワーク11200の密度および/または無線ネットワーク11200の衝突条件を推定することができる。例えば、前述のように、受信フレームの数、近傍IoTノードの数、信号強度測定値、およびチャネル活動測定値の各々は、無線ネットワーク11200のIoTノードが互いにどれくらい近いかと、無線ネットワーク11200のIoTノード間の衝突の頻度と、を示し得る。具体的には、受信フレームの数が多いことは、高いトラフィック・レベル、したがって、高密度/衝突頻度を示し得、近傍デバイスの数が多いことは、高密度/衝突頻度を示し得、高信号強度測定値は、非常に近い近傍IoTノード、したがって、高密度/衝突頻度を示し得、高頻度のビジー・チャネル評価(CCA等)は、高密度/衝突頻度を示し得る。したがって、制御モジュール11306は、11620において、測定レポートを評価して、動作条件としてネットワーク密度および衝突可能性を推定することができる。
次いで、制御モジュール11306は、11630において、特に密なネットワークの場合の衝突可能性を低減するために、動作条件に基づいて、無線ネットワーク11200を再構成することができる。例えば、制御モジュール11306は、動作条件に基づいて、スケジューリング・パラメータ、競合パラメータ、および電力使用パラメータを調整するよう構成され得る。例えば、無線ネットワーク11200が密なネットワークであることを制御モジュール11306が検出した場合、制御モジュール11306は、リッスンビフォアトーク方式を調整すること(例えば、送信前にIoTノードがリッスンする必要がある時間量を調整すること、または、リトライの前にビジー・チャネルを検出した後にIoTノードが待つ必要がある時間量(例えば待機時間)を調整すること)、送信間隔を調整すること(例えば、送信後、別の送信の実行が許可される前にIoTが待つ必要がある時間量を調整すること)、または、デューティーサイクリング方式を調整すること(例えば、過度の競合により引き起こされる高電力消費をオフセットするために密なネットワーク条件においてデューティーサイクリング方式を使用することにより、または、高競合シナリオにおいて電力を節約するためにIoTノードへの電力消費コマンドおよび/またはスリープ・コマンドを調整することにより)等により、密なネットワークの動作について最適化されるように、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータを調整することができる。いくつかの側面において、制御モジュール11306はまた、衝突の可能性を低減する、IoTノードのスケジュールを選択すること等により、IoTノードの個々のスケジュールを調整するよう構成され得る。いくつかの側面において、制御モジュール11306は、条件を低減することにおいて効果的であり得るスケジューリング・パラメータおよび競合パラメータを含むPHYおよび/またはMAC層パラメータを適応させるよう構成され得る。いくつかの側面において、制御モジュール11306はまた、11630において、どのIoTノードが無線ネットワーク11200に接続されるかを再構成するよう構成され得る。例えば、制御モジュール11306は、特定のIoTノードを登録および/または登録解除することができる。いくつかの側面において、制御モジュール11306はまた、無線ネットワーク11200がどの周波数帯域を利用するかを制御するよう構成され得る。いくつかの側面において、制御モジュール11306は、メッシュ・アーキテクチャー内のルーティングを変更すること等により、無線ネットワーク11200のルーティング構成を調整するよう構成され得る。
したがって、様々な側面において、制御モジュール11306は、無線ネットワーク11200の性能を向上させるために、推定された密度および/または衝突条件に基づいて、無線ネットワーク11200の構成を適応させることができる。したがって、制御モジュール11306は、無線ネットワーク11200の瞬間的な動作条件および/または無線ネットワーク11200の動作に対する任意の変化に応じるよう構成され得る。例えば、制御モジュール11306は、無線ネットワーク11200のネットワーク密度および/または競合レベルを推定し、推定されたネットワーク密度および/または競合レベルを、あらかじめ定義された閾値と比較し、推定されたネットワーク密度および/または競合レベルが、あらかじめ定義された閾値を超えている場合、競合を低減するために無線ネットワーク11200の再構成をトリガーすることができる。制御モジュール11306は、電波測定値を評価して密度および競合条件を決定することにより、ネットワーク密度および競合レベルを定量的に推定することができる。制御モジュール11306は、再構成を実施させる制御シグナリングを、無線ネットワーク11200のIoTノードに提供することができる。さらに、いくつかの側面において、ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200の初期形成中に(IoTノードの各々がゲートウェイ装置11204に最初に接続し、関連付け要求とともに測定レポートを提供できるとき等に)方法11600を実行することができ、これは、ゲートウェイ装置11204が測定レポートに基づいて無線ネットワーク11200を初期構成することを可能にし得る。
したがって、様々な側面は、ゲートウェイ装置等のコーディネーター・ノードが、メッシュ・ネットワークまたは他の同様の低電力ネットワークのノードから測定レポートを受信し、測定レポートに基づいてネットワーク構成を適応的に調整することを可能にし得る。図112の設定を続けると、いくつかの側面はまた、ネットワーク・マネージャーが無線ネットワーク11200の動作を外部でモニタリングできる、かつ/または、無線ネットワーク11200の構成を外部で調整できるサービス・インターフェースを提供することができる。図112に示されているように、管理装置11216は、非3GPPネットワーク(例えばWi-Fi)等、ゲートウェイ装置11204とは異なるネットワークに接続され得る。管理装置11216は、ゲートウェイ装置11204と同じネットワークに接続されていない可能性があるので、管理装置11216は、ゲートウェイ装置11204とインタラクトすることができない可能性がある。しかしながら、いくつかの側面は、管理装置11216がゲートウェイ装置11204とインタラクトするためのメカニズムを提供する管理アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)・サーバー11210によりサポートされるサービス・インターフェースを提供することができる。したがって、これらの側面は、管理装置11216が、ゲートウェイ装置11204とインタラクトして、無線ネットワーク11200を制御することを可能にし得るとともに、無線ネットワーク11200の構成情報および測定情報を記憶することができるデータベース11212を介して、無線ネットワーク11200の動作をモニタリングすることを可能にし得る。
管理装置11216は、無線ネットワーク11200についての管理を担当するまたは無線ネットワーク11200についての管理権限を有するネットワーク・マネージャーにより操作される通信装置であってよい。管理装置11216は、図92に示されている端末装置9120と同じように構成されてよく、アンテナ・システム9202、RFトランシーバ9204、および、Wi-Fi AP等の非3GPPネットワーク・アクセス・ノードであり得るネットワーク・アクセス・ノード11214との動作のために構成されているベースバンド・モデム9206を含む無線インターフェースを有することができる。ネットワーク・アクセス・ノード11214は、ゲートウェイ装置11204と同じネットワークに接続されていない可能性があるので、管理装置11216は、ネットワーク・アクセス・ノード11214を介して無線ネットワーク11200に直接アクセスすることができない可能性がある。いくつかの側面に従うと、管理APIサーバー11210は、ネットワーク・アクセス・ノード11214の非3GPPネットワークとネットワーク・アクセス・ノード11206の3GPPネットワークとの間に配置され得る。したがって、管理APIサーバー11210は、異なるネットワーク間のインターフェースとして機能するサーバーとして実現され得、管理装置11216が無線ネットワーク11200とインタラクトするためのサービス・インターフェースを提供することができる。
管理装置11216は、無線ネットワーク11200の動作をモニタリングすることができるとともに、管理APIサーバー11210を介して無線ネットワーク11200の動作を構成することができる。図112に示されているように、ゲートウェイ装置11204は、管理APIサーバー11210を介してデータベース11212とインターフェースすることができる。したがって、無線ネットワーク11200のIoTノードから測定レポートを受信した後、ゲートウェイ装置11204は、(例えば、直接インターフェースを介して、かつ/または、ネットワーク・アクセス・ノード11206を介して)管理APIサーバー11210に測定値をアップロードすることができ、管理APIサーバー11210は、測定値をデータベース11212に記憶することができる。ゲートウェイ装置11204はまた、管理APIサーバー11200を介して、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータ等の現在の構成情報をデータベース11212にアップロードすることができる。データベース11212は、データを記憶するよう構成されているサーバーとして実現され得、管理APIサーバー11200と一緒にまたは管理APIサーバー11200とは別個に、実装され得る。データベース11212は、したがって、無線ネットワーク11200により提供された、無線ネットワーク11200についての動作情報として、測定情報および構成情報を記憶することができる。
管理装置11216は、サービング・ネットワークが異なることに起因して、ゲートウェイ装置11204と直接インタラクトすることができない可能性があるので、管理装置11216は、無線ネットワーク11200をモニタリングおよび構成するために、管理APIサーバー11210に依拠し得る。例えば、管理装置11216は、管理APIサーバー11210に対して、無線ネットワーク11200についての測定情報または構成情報を要求することができ、管理APIサーバー11210は、データベース11212から測定情報または構成情報を取得し、測定情報または構成情報をクライアント装置11216に提供することができる。図112に示されているように、管理装置11216は、まず、無線ネットワーク11200についての測定情報または構成情報の情報要求を生成することができる。情報要求は、管理装置11216のアプリケーション・プロセッサ9212においてアプリケーション層を利用して情報要求をトリガーすることができる、管理装置11216のユーザーにより促され得る。次いで、アプリケーション・プロセッサ9212は、情報要求を生成し、ベースバンド・モデム9206、RFトランシーバ9204、およびアンテナ・システム9202により提供される無線インターフェースを介して、情報要求をネットワーク・アクセス・ノード11214に送信することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード11214は、情報要求を管理APIサーバー11210にルーティングすることができ、管理APIサーバー11210は、管理装置11216が、無線ネットワーク11200についての測定情報および構成情報等の動作情報にアクセスすることが許可されていることを検証することができる。次いで、管理APIサーバー11210は、情報要求において指定されている測定情報または構成情報についてデータベース11212に問い合わせることができる。データベース11212は、測定情報または構成情報をもって管理APIサーバー11210に応答することができ、管理APIサーバー11210は、測定情報または構成情報を含む情報応答を生成し、ネットワーク・アクセス・ノード11214を介して、情報応答を管理装置11216に送信することができる。したがって、ゲートウェイ装置11204は、管理APIサーバー11210を介して、無線ネットワーク11200についての測定情報および構成情報をデータベース11212に以前にアップロードしているので、いくつかの側面は、管理装置11216およびゲートウェイ装置11204が異なるネットワーク(例えば、非3GPPネットワークおよび3GPPネットワーク)に接続されている可能性があるとしても、管理装置が無線ネットワーク11200についての構成情報または測定情報にアクセスすることを可能にし得る。
管理APIサーバー11210を介して無線ネットワーク11200についての測定情報および構成情報にアクセスすることに加えて、いくつかの側面において、管理装置11216はまた、ゲートウェイ装置11204を介して無線ネットワーク11200を構成して適応させることができる。例えば、方法11600に関して前述したように、ゲートウェイ装置11204は、無線ネットワーク11200のIoTノードにより提供された測定レポートに基づいて、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータならびに電力制御パラメータを調整すること等により、無線ネットワーク11200を適応させて再構成することができる。管理APIサーバー11210は、ゲートウェイ装置11204へのサービス・インターフェースを管理装置11216に提供することができるので、これらの側面はまた、管理装置11216が無線ネットワーク11200を外部で適応させて構成することを可能にし得る。したがって、ネットワーク・マネージャー等の、管理装置11216のユーザーは、管理APIサーバー11210により提供されるサービス・インターフェースを利用して、無線ネットワーク11204を再構成するようにゲートウェイ装置11204に命令することができる。
例えば、管理装置11216は、まず、上記で詳述されたように、管理APIサーバー11210から、無線ネットワーク11200についての測定情報および/または構成情報等の動作情報を受信することができる。次いで、管理装置11216は、測定情報および/または構成情報に基づいて、無線ネットワーク11200についての構成変更を決定することができる。例えば、管理装置11216は、(アプリケーション層を介して)測定情報および/または構成情報を管理装置11216のユーザーに提示することができ、それに応じて、ユーザーは、例えば、測定情報により示される、無線ネットワーク11200の過度の競合または密度の問題に対処するために、または、測定関連パラメータを調整するために、無線ネットワーク11200についての構成変更を決定することができる。管理装置11216は、例えば、リッスンビフォアトーク構成、ノード・スケジューリング、ノード・デューティーサイクリング、PHY/MACパラメータ等を含む、スケジューリング・パラメータおよび競合パラメータ、または電力関連パラメータを調整することができる。次いで、管理装置11216のアプリケーション・プロセッサ9212は、ゲートウェイ装置11204にアドレス指定される構成変更命令を生成し、(例えば、ベースバンド・モデム9206、RFトランシーバ9204、およびアンテナ・システム9202を介して)構成変更命令をネットワーク・アクセス・ノード11214に送信することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード11214は、構成変更命令を管理APIサーバー11210にルーティングすることができ、管理APIサーバー11210は、非3GPPネットワークと3GPPネットワークとの間でインターフェースするその役割を果たし、構成変更命令をゲートウェイ装置11204にルーティングすることができる。ゲートウェイ装置11204は、構成変更命令を受信し、構成変更命令に従って、無線ネットワーク11200を再構成することができ、これは、スケジューリング・パラメータ、競合パラメータ、電力制御パラメータを調整することを含み得る。構成変更命令はまた、より頻繁なまたはより頻繁でない測定レポートを受信するように、IoTノードの測定報告期間を調整すること等、測定関連パラメータの変更を指定することもできる。ゲートウェイ装置11204は、再構成を実施するように、制御シグナリングを無線ネットワーク11200のIoTノードに送信することができる。
したがって、様々な側面はまた、管理装置が異なるネットワークからメッシュ・ネットワークを制御するためのサービス・インターフェースを提供することができる。しかしながら、管理装置およびゲートウェイ装置が同じネットワークに接続されている場合にも、いくつかの側面が実現され得る。例えば、管理装置11216は、ネットワーク・アクセス・ノード11206(または、同じネットワークの別のネットワーク・アクセス・ノード)に接続される可能性があり、したがって、ゲートウェイ装置11204と同じ3GPPネットワークに接続される可能性がある。ゲートウェイ装置11204は、測定情報および構成情報を、3GPPネットワークの内部および/または外部に配置され得るデータベース11212に同様にアップロードすることができる、または、3GPPネットワークを介して、測定情報および構成情報を管理装置11216に提供することができる。したがって、管理装置11216は、(例えば、データベース11212を介してまたはゲートウェイ装置11204から)測定情報および構成情報を得て、その後、測定情報および構成情報に基づいて、無線ネットワーク11200を再構成するために、例えば密度または競合関連の問題に対処するために、ゲートウェイ装置11204に構成変更命令を発することができる。
これらの側面はまた、(例えば、図94~図111のいずれかに関して詳述されたように)IoTデバイスについての予測されるルートを決定すること、および/または、ビームフォーミングおよびV2Iアプリケーションを用いること等、本開示に記載の他の側面とともに使用されてもよい。IoTデバイスの能力は、主に資源が制約されているIoTデバイスの場合、制限され得る。ゲートウェイ装置11204により収集されたネットワーク測定値を、他のコンテキスト情報(例えば、特定のアプリケーション、レイテンシー要件、位置等に関する情報)と組み合わせて、無線ネットワーク11200の動作をどのように最良に構成するかを決定することができる。いくつかの側面において、無線ネットワーク11200のIoTデバイスについてのビームフォーミングも適用され得る。
図117は、いくつかの側面に従った、無線マルチホップ・ネットワークを管理する例示的な方法11700を示している。図117に示されているように、方法11700は、無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信すること(11710)、電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した、無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定すること(11730)、および、動作条件により示される、無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて、無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整すること(11740)を含む。
図118は、いくつかの側面に従った、無線通信を実行する例示的な方法11800を示している。図118に示されているように、方法11800は、測定タイマーを開始し、無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別し、近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得ること(11810)、測定タイマーが満了した後、識別された近接無線ネットワークに基づいて、目標無線ネットワークを選択すること(11820)、および、一つまたは複数の電波測定値を含む関連付け要求を、目標無線ネットワークのコーディネーター・ノードに送信すること(11830)を含む。
3.4 コンテキスト・アウェアネス#4
本開示のいくつかの側面において、ビークル対インフラストラクチャー(ビークルツーインフラストラクチャー:V2I)通信システムは、路側機(RSU)等のネットワーク・アクセス・ノードからのアンテナ・ビームを正確にステアリングするために、移動しているビークルのコンテキスト情報に依拠し得る。車、自動車、またはドローン等の移動するビークルは、高速で移動し、迂闊にも互いに対する移動妨害物として作用することがあるので、アンテナ・ステアリング方向を決定するためにセクター・スイープに依拠するビームステアリング・システムは問題となる可能性がある。したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノードは、ビークル軌跡を予測し、続いて、予測されるビークル軌跡に基づいてアンテナ・ビームをステアリングして、無線データをビークルに効果的に配信するために、ビークル位置、ビークル速度、ビークル・ルート等といったコンテキスト情報に依拠し得る。いくつかの側面は、無線対応ビークルとビークル内でユーザーにより所持されるハンドヘルド/ポータブル端末装置との両方のために、ビームステアリングに適用され得る。
図119は、いくつかの側面に従った、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900が道路11912を移動しているビークルに無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成され得る例示的なユース・ケースを示している。図119に示されているように、所与の時点において、ビークル11902、11904、および11906は、道路11912を移動している可能性があり、ビークル端末装置(例えば無線対応車)であることもあるし、ビークルの内部でハンドヘルド/ポータブル端末装置を運んでいることもある。ビークル11902~11906への送信のためのアレイ利得を増加させるために、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビームステアリングを利用して、アンテナ・ビームをビークル11902~11906の各々に合わせることができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、図119に示されているように、ステアリングされるアンテナ・ビームを集合的に形成する強め合う干渉および弱め合う干渉のパターンを生成するために、各アンテナにおける信号が位相シフトおよび/または重み付けされるアンテナ・アレイを使用して、アンテナ・ビームの各々をステアリングすることができる。図119の例示的な設定において、静的ネットワーク・アクセス・ノードを用いて図示されているが、いくつかの側面は、モバイル・ネットワーク・アクセス・ノードまたはV2Vコンテキストのためにこれらの技術を利用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード機能(例えば、無線アクセス・ネットワーク上でのデータの送信および受信、ならびに、コアまたはインターネット・ネットワークへのバックホール接続)を有するビークル(または、ドローン等の同等の別の移動する装置)として具現化されるビークル・ネットワーク・アクセス・ノードは、これらの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900の役割を担うことができる。したがって、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードは、一つまたは複数のビークルのコンテキスト情報に基づいてビークル軌跡を予測し、予測される軌跡に基づいて、一つまたは複数のビークルに向けて一つまたは複数のアンテナ・ビームをステアリングすることができる。いくつかの側面において、これらの技術は、ビークルがネットワーク・アクセス・ノード11900に関して本開示において説明された機能を実行し、それに応じてコンテキスト情報に基づいて一つまたは複数のビークルの軌跡を予測し、予測される軌跡に基づいて一つまたは複数のビークルに向けて一つまたは複数のアンテナ・ビームをステアリングする等のV2V設定にも適用可能である。これらの側面は、ノマディック・ネットワーク・アクセス・ノード(階層的通信に関して以下で説明されるようなモバイル・インフラストラクチャー・ノード等)においても適用可能である。
ビークル11902~11906の各々に対して適切な方向に各アンテナ・ビームをステアリングするために、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11902~11906の各々が路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に対して配置されている方向の知識に依拠し得る。ビームステアリング・システムは、セクター・スイープ、または、送信機が複数の異なるステアリング方向を通じて「スイープ」し、各ステアリング方向の有効性を示す、受信機からのフィードバックを受信することができる他の同様の技術によって、ステアリング方向を識別することができる。したがって、送信機は、フィードバックに基づいて(初期粗スイープを用いて初期セクタを識別し、続いて狭い最適ステアリング方向を決定するために、識別されたセクタを精緻にすること等により)、適切なステアリング方向を正確に示すことができる。
しかしながら、図119におけるように、受信機が高速で移動している場合には、複数のセクタにわたってスイープを実行し、フィードバックを受信する際のレイテンシーは、受信機を効果的に追跡するには大きすぎる可能性がある。受信機の移動もまた、妨害物の点で問題があるかもしれない。図119に示されているように、木11908および11910は、ビークル11902~11906の位置に応じて、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11902~11906との間の見通し(LOS)パスに対する様々な程度の遮りを与える妨害物として作用することがある。さらに、ビークル11902~11906は、互いに対する妨害物として作用することがある。図119に示されているように、ビークル11906は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11904との間のLOSパスを遮ることがある。ビークル11902~11906が動くにつれて、妨害物により引き起こされる遮りの程度は時間とともに変化する可能性があるので、セクター・スイープは、適切なステアリング角度を正確に検出できないことがある。
したがって、様々な側面は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900において、ビークル11902~11906からの位置情報、速度情報、ルート情報等といったコンテキスト情報を使用して、ビークル軌跡を予測し、予測されるビークル軌跡に基づいてビームステアリングを実行することができる。したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11902~11906の移動を正確に追跡し、各アンテナ・ビームについて有効なステアリング方向を選択するよう構成され得る。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900はまた、これらのコンテキスト情報に基づいて他のビークルの位置を予測して、他のビークルにより引き起こされる遮りに対応するよう構成され得、木11908および11910等の固定妨害物を検出し、それに応じてビームステアリングを調整するために、機械学習を適用することができる。例えば、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、教師あり学習または教師なし学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、ルール・ベースの学習サポート・ベクタ・マシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイズ木モデリング、または隠れマルコフ・モデリング等の機械学習技術を利用することができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900におけるこのビームステアリング調整は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900がビークルおよび妨害物の配置に基づいて(例えば、適応コードブックに基づいて)ビームを調整することができるRSU内ビーム切り換えとみなされ得る。
いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、図93に示されているネットワーク・アクセス・ノード9110と同じように構成されてよく、したがって、アンテナ・システム9302、無線モジュール9304、および通信モジュール9306を含み得る。アンテナ・システム9302は、図119に示されているように路側ネットワーク・アクセス・ノード11900がアンテナ・ビームをステアリングするために利用することができる複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってよい。様々な側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、アンテナ・システム9302をステアリングするための任意のアナログ・ビームフォーミング(例えば、アンテナ・システム9302の各アンテナにおける信号の位相シフトを操作するためにアナログRF移相器を用いる)、デジタル・ベースバンド・ビームフォーミング(例えば、アンテナ・システム9302の各アンテナにおける信号の位相シフトおよび/または利得を操作するためにデジタル・プロセッサを用いる)、および/またはハイブリッド・ビームフォーミング(例えば、アナログRF移相器とデジタル・プロセッサとの混合を用いる)を含む任意のビームステアリング技術を利用してアンテナ・システム9302をステアリングすることができる。これは、特定の方向に向けられる特定のアンテナ・ビームを提供する、アンテナ・システム9302のアンテナに対して異なる複素重み付け(位相および重み)設定を提供し得る適応ビームステアリング・コードブックの使用を含み得る。したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、いくつかの側面において適応ビームステアリング・コードブックの使用を含み得る、複素アンテナ重み付けを調整することにより、アンテナ・システム9302により生成されるアンテナ・ビームを調整するよう構成され得る。前述のように、これはRSU内ビーム切り換えとみなされ得る。
路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、無線アクセス・ネットワークをビークル11902~11906に提供するために、アンテナ・システム9302、無線モジュール9304、および通信モジュール9306を動作させるよう構成され得る。例えば、いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、例えばミリメートル波(mmWave)無線アクセス技術を使用して、5G無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成され得る。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900はまた、複数の無線アクセス技術に従ってアンテナ・システム9302、無線モジュール9304、および通信モジュール9306を動作させるよう構成されてもよく、したがって、マルチRAT無線アクセス・ノードであってもよい。例えば、いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、5G無線アクセス技術(例えば、mmWave)、4G無線アクセス技術(例えば、LTE)、3G無線アクセス技術(例えば、UMTS)、および2G無線アクセス技術(例えば、GSM)に従って動作するよう構成され得る。
図120は、いくつかの側面に従った、通信モジュール9306の例示的な内部構成を示している。図120に示されているように、通信モジュール9306は、いくつかの側面において、物理層モジュール9308および/または制御モジュール9310のコンポーネントであり得る、収集モジュール12002、予測モジュール12004、およびステアリング制御モジュール12006を含み得る。図120に示されている通信モジュール9306の構成は、制御、電力、およびクロック・ラインに加えて、本側面に直接関係しない、通信モジュール9306の特定のコンポーネントを省略し得る。図120に示されている通信モジュール9306のコンポーネントの各々は、構造的には、例えば一つまたは複数の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている算術命令、制御命令、およびI/O命令(例えばソフトウェア命令および/またはファームウェア命令)を規定するプログラム・コードを実行する一つまたは複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、または、混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義モジュールとして、実現され得る。したがって、本開示において詳述されている通信モジュール9306の各コンポーネントの機能は、ソフトウェア定義モジュールおよび/またはハードウェア定義モジュールとして具現化され得る。
前述のように、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークルの軌跡を予測し、予測される軌跡に基づいて、アンテナ・ビームをステアリングすることができる。セクター・スイープベースのステアリングは、ビークルが高速で移動しているシナリオでは非効率的であり得るので、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークルについての位置、速度、およびルート情報等のコンテキスト情報を使用して、軌跡を予測することができる。図121は、いくつかの側面に従った、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900の通信モジュール9306が予測されるビークル軌跡に基づいてアンテナ・システム9302のビームをステアリングするために実行できる方法12100を示している。
前述のように、ビークル11902~11906の各々は、ビークル端末装置(例えば、無線通信機能を有する自動車)として構成されることもあるし、ハンドヘルド/ポータブル端末装置を運んでいるビークルであることもある。したがって、ビークル11902~11906のうちの一つまたは複数は、ビークルの内蔵コンポーネントとして、または、ビークル内でユーザーにより所持されるスタンドアロンのハンドヘルド/ポータブル端末装置として、図92に示されている端末装置9102のインスタンスを含み得る。いずれにせよ、ビークル11902~11906は、位置、速度、またはルート情報を含むコンテキスト情報を路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に報告するよう構成され得る。例えば、ビークル11902は、センサー9218およびセンサー9220等のセンサーを介して位置情報または速度情報を得ることができ、ここで、センサー9218は、例えば、GPSまたは他のGNSSシステム等の測位システムであってよく、センサー9220は、例えば、加速度計または速度センサーであってよい。アプリケーション・プロセッサ9212は、センサー9218および9220からコンテキスト情報センサー・データを取得し、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900への無線送信のためにコンテキスト情報をベースバンド・モデム9206に提供するよう構成され得る。追加的および/または代替的に、いくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ9212は、ユーザーがビークル11902の目的地を入力できるナビゲーション・アプリケーション・プログラムを実行するよう構成されてもよい。ナビゲーション・アプリケーション・プログラムは、その後、ビークル11902の目標ルートを生成することができ、アプリケーション・プロセッサ9212は、目標ルートをコンテキスト情報として取得し、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900への無線送信のためにベースバンド・モデム9206に提供することができる。
いくつかの側面において、ビークル11902は、コンテキスト情報を含む初期コンテキスト・レポートおよび/または定期的コンテキスト・レポートを路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に送信するよう構成され得る。ビークル11902は、(道路11912上で、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900のカバレッジ・エリア内を走行した後等)、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に初期接続することができ、ビークル11902についてのコンテキスト情報を含む初期コンテキスト・レポートを路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に提供することができる。その後、ビークル11902は、更新されたコンテキスト情報を路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に定期的に(例えば、100msごとにまたは別の報告期間ごとに)報告するよう構成され得、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、位置、速度、またはルートの変化を反映することができる。
路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に接続されたビークルのうちの一つまたは複数は、初期コンテキスト・レポートおよび定期的コンテキスト・レポートの一方または両方を用いて、コンテキスト情報を路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に報告することができる。したがって、図121に詳細に記載されているように、収集モジュール12002は、12110において、ビークル11902~11906からコンテキスト情報を受信および収集することができる。ビークル11902~11906は、異なる時間においてコンテキスト・レポートを提供し得るので、いくつかの側面において、収集モジュール12002は、接続されたビークルにより送信され、アンテナ・システム9302および無線モジュール9304を介して路側ネットワーク・アクセス・ノード11900において受信されるコンテキスト・レポートを継続的に収集し得る。
収集モジュール12002は、コンテキスト・レポートを予測モジュール12004に提供することができ、予測モジュール12004は、12120において、ビークル11902~11906の各々についてのコンテキスト情報を評価して、ビークル軌跡を予測することができる。例えば、予測モジュール12004は、ビークル11902からの初期コンテキスト・レポートにおいて、ビークル11902についての位置情報および速度情報を受信することができる。次いで、予測モジュール12004は、ビークル11902の現在の位置および速度を使用して、道路11912におけるビークル11902の軌跡を経時的に予測するよう構成され得、これは、ビークル11902が現在の位置から同じ速度を維持することになると予測することを含み得る。速度情報は、ビークル11902が移動している方向を示し得る方向速度であってもよく、予測モジュール12004は、方向速度を使用して、ビークル軌跡を予測することができる。いくつかの側面において、収集モジュール12002はまた、その後の時間において、ビークル11902から、ビークル11902についての更新された位置情報および速度情報を示し得る定期的コンテキスト・レポートを受信し、それに応じて、ビークル11902の予測される軌跡を更新することができる。
前述のように、いくつかの側面において、コンテキスト・レポートはまた、ビークル11902についてのルート情報を含み得る。したがって、予測モジュール12004は、特に、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900のカバレッジ・エリアが複数の道路をカバーする場合、ルート情報を使用して、ビークル11902の軌跡を予測するよう構成され得る。例えば、予測モジュール12004は、ビークル11902のルート情報を使用して、ルート情報により示される道路および車線の変化に基づいて、ビークル11902の曲がり角ならびに他の道路および車線の変化を予測することができる。したがって、予測モジュール12004は、12004において得られる、ビークル11902についての予測される軌跡に、そのような道路および車線の変化を含めることができる。
いくつかの側面において、予測モジュール12004は、追加的または代替的に、ビークル11902の運転エリアの知識を利用して、予測される軌跡を得てもよい。例えば、予測モジュール12004は、(ジオマッピング・データベースから等)路側ネットワーク・アクセス・ノード11900にアップロードされ得るまたはあらかじめプログラムされ得る、道路11912の物理的経路を知ることができる。したがって、予測モジュール11902は、道路11912における曲がり角、カーブ、および同様の変化を認識しており、12904において、道路11912の経路の知識ならびにビークル11902の現在の位置および速度に基づいて、例えば、道路11912の経路における変化に応じてビークル11902がその軌跡をいつ変えることになるかを予測すること等により、ビークル11902についての予測される軌跡を生成することができる。道路11912についての情報があらかじめプログラムされることに代えてまたは加えて、いくつかの側面において、予測モジュール11902は、道路11912の経路を識別するために機械学習を適用するよう構成されてもよい。例えば、複数のビークルについての位置情報の変化を経時的に観測することにより、予測モジュール12004は、ビークルにおける軌跡変化をもたらす、道路11912における位置を識別するよう構成され得、予測モジュール12004は、これらを使用して、道路11902の経路をマッピングし、続いて、ビークル軌跡を予測することができる。
いくつかの側面において、予測モジュール12004は、経時的にアンテナ・ビームおよびリンクにおける変化を学習することに加えて妨害物を識別するために機械学習を適用するよう構成され得る。したがって、予測モジュール12004は、オンラインまたはオフラインで実行され得る機械学習に基づいて予測プロセスを経時的に適応させることができる。予測モジュール12004が適用できる機械学習技術の非限定的な例は、教師あり学習または教師なし学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、ルール・ベースの学習サポート・ベクタ・マシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイズ木モデリング、または隠れマルコフ・モデリングを含む。
図119は、いくつかの側面に従った、ビークル11902~11906の各々を導く矢印で、ビークル11902~11906についての例示的な予測される軌跡を示しており、ここで、各矢印の長さは、対応するビークルの例示的な速度を示す。したがって、予測モジュール12004は、12110において得られたコンテキスト情報に基づいて、12120において、ビークル11902~11906の各々についての予測される軌跡を決定することができる。予測モジュール12004は、次いで、予測される軌跡をステアリング制御モジュール12006に提供することができる。ステアリング制御モジュール12006は、次いで、12130において、予測される軌跡に基づいて、ビークル11902~11906の各々についてのステアリング方向を計算し、計算されたステアリング方向に従って、アンテナ・システム9302のアンテナ・ビームをステアリングすることができる。予測される軌跡は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に対するビークル11902~11906の予想される位置を示し得るので、ステアリング制御モジュール12006は、ビークル11902~11906の各々がネットワーク・アクセス・ノード11900に対して配置されることになる角度を計算し、この角度をステアリング方向として利用することができる。
ステアリング方向を計算した後、ステアリング制御モジュール12006は、計算されたステアリング方向を指定するステアリング命令をアンテナ・システム9302に提供することができ、アンテナ・システム9302は、ステアリング命令を受信し、ビームステアリング方式に従って、アンテナ・システム9302の個々のアンテナの位相および/または利得を調整することにより、ステアリング方向を実現することができる(アンテナ・システム9302は、図119の場合にはアンテナ・アレイを例えば3つのサブアレイに分割し、各サブアレイからの集合的アンテナ・ビームをビークル11902~11906のうちの1つの方にステアリングすることができる)。いくつかの側面において、ステアリング制御モジュール12006は、例えば明示的な角度として、または、ステアリング符号語方式が使用される場合には、計算されたステアリング方向に対応する符号語として、ステアリング命令を発することができる。アンテナ・システム9302は、ステアリング命令を受信し、12130において、ステアリング命令に従って、アンテナ・システム9302のアンテナ・ビームをステアリングすることができる。
ビーム11902~11906が道路11912に沿って移動するにつれて、各アンテナ・ビームについてのステアリング方向が時間とともに変化し得るので、いくつかの側面において、ステアリング制御モジュール12006は、ビークル11902~11906の位置変化を反映するために、予測モジュール12004により提供された予測される軌跡に従って、ステアリング方向を継続的に更新することができる。したがって、ステアリング制御モジュール12006は、予測される軌跡に基づいてステアリング方向を定期的に再計算し、更新されたステアリング命令をアンテナ・システム9302に提供するよう構成され得る。ビークル11902~11906が、予測される軌跡を予測モジュール12004が更新することを可能にする定期的コンテキスト・レポートを提供している場合等、予測モジュール12004が、更新された予測される軌跡を提供した場合、ステアリング制御モジュール12006は、更新された予測される軌跡に基づいてステアリング方向を再計算することができる。そうでなければ、ステアリング制御モジュール12004は、元の予測される軌跡に基づいて、ビークル11902~11906が元の予測される軌跡に沿って進むことになると予測することにより、ステアリング方向を再計算することができる。
したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11902~11906の位置、速度、およびルート情報を含むコンテキスト情報を使用して、ビークル11902~11906の軌跡を予測し、予測される軌跡に基づいて、ビームステアリングを実行してビークル11902~11906にアンテナ・ビームを向けることができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900のカバレッジ・エリア内にある、道路11912を移動しているビークルは、時間とともに変化し得るので、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、異なるビークルに対してビームステアリングを実行するよう構成され得る(ビークルの数、したがって、必要とされるアンテナ・ビームの数も変化し得る)。したがって、「新しい」ビークルが、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900のカバレッジ・エリア内を移動し、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に接続した後、初期コンテキスト・レポートおよび/または定期的コンテキスト・レポートを提供して、それに応じて、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、新しいビークルの軌跡を予測し、アンテナ・ビームを向けることが可能になる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークルが別のネットワーク・アクセス・ノードに再選択するまで各ビークルを追跡し続けることができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、(フィードバックを必要とするセクター・スイープ・アプリケーションとは対照的に)ビークル11902~11906からのいかなるフィードバックも必要とすることがないので、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、「開ループ」・ビームステアリングを実行することができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900はまた、これらの側面を閉ループ・ビームステアリング技術と組み合わせ、コンテキスト情報とビークル11902~11906からのフィードバック(セクター・スイープ等から)との両方を使用して、予測される軌跡とステアリング・フィードバックとの両方に基づいてビームステアリング方向を計算することができる。
上述したビームステアリング技術に加えて、様々な路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、他の情報およびデータを使用して、ビームステアリングを実行することもできる。詳細には、いくつかの側面において、予測モジュール12004は、追加的または代替的に、12120において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11902との間の妨害物を識別するよう構成されてもよい。例えば、予測モジュール12002は、木11908および11910等の固定妨害物または永続的妨害物の位置を識別することができ、ビークル11902の予測される軌跡に基づいて、妨害物が路側ネットワーク・アクセス・ノード11900およびビークル11902からのアンテナ・ビームをいつ遮ることになるかを判別することができる。妨害物の位置は、(ジオマッピング・データベースから等)路側ネットワーク・アクセス・ノード11900にあらかじめプログラムされ得る。いくつかの側面において、予測モジュール12004はまた、他のセンサーを使用して妨害物の位置を識別することもできる。例えば、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900が道路11912に沿った妨害物の位置を検出するために適用できるレーダー・センサー、撮像センサー(カメラ等)、ソナー・センサー等を有するよう構成され得る。予測モジュール12004は、センサー・データにアクセスして、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11902との間の遮りを予測することができる。
ビークルは、互いに対する妨害物として作用することがあるので、いくつかの側面において、予測モジュール12004はまた、他のビークルが路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11902との間のパスをいつ遮ることになるかを予測することができる。例えば、予測モジュール12004は、ビークル11902~11906の各々の軌跡を予測し、したがって、ビークル11902~11906のうちの一つのビークルがビークル11902~11906のうちの別のビークルをいつ遮ることになるかを識別することができる。図119は、ビークル11906が路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11904との間のパスを遮り、したがって、ビークル11904へのアンテナ・ビームを遮る例示的なシナリオを示している。しかしながら、例示的なビークル軌跡矢印により示されているように、ビークル11904および11906は、異なる速度で移動し得、したがって、ビークル11906による遮り量を経時的に変化させる。したがって、予測モジュール12004は、ビークルにより引き起こされる変化する遮りの程度を予測することができる。
他のビークルが、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に接続されていない(例えば、無線対応でない、または、異なるネットワーク/ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている可能性がある)シナリオも存在し得る。これらの他のビークルは、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900がコンテキスト情報を介して検出することができない可能性がある移動妨害物を形成し得る。したがって、予測モジュール12004は、他のビークルおよび他の移動妨害物を検出し、それらの軌跡を追跡して遮りを識別するために、(例えば、レーダー・センサー、撮像センサー(カメラ等)、ソナー・センサー等からの)外部センサー・データに依拠し得る。
したがって、いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、道路11912に沿った異なる妨害物を検出するよう構成され得る。予測モジュール12004は、次いで、ビークル11902~11904に関してそのような妨害物の固定位置または移動軌跡を識別または予測することができ、検出された妨害物に基づいて、広ビーム化、RSU内/間ビーム切り換え、および別の無線アクセス技術への切り換えのうちの一つまたは複数等により、ビームステアリングを操作することができる。図122は、いくつかの側面に従った、ビークル11906がビークル11904を遮る可能性がある例示的なシナリオを示しており、ここで、シナリオ12200および12210は、ビークル11904および11906のそれぞれの軌跡に応じた、ビークル11904および11906の変化する位置を示している。シナリオ12200では、ビークル11906は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とビークル11904との間に相当な遮りを形成する可能性があり、遮られない狭いパスしか残さない可能性がある。したがって、予測モジュール12004は、ビークル11906および11906の予測される軌跡を使用して、ビークル11906がビークル11904に対して引き起こしている遮りの程度を(例えば、角度で)決定することができる。予測モジュール12004は、次いで、遮りの程度をステアリング制御モジュール12006に提供することができ、ステアリング制御モジュール12006は、アンテナ・システム9302を用いて狭ビーム化または広ビーム化を実行して、実質的に遮られないアンテナ・ビームをビークル11904に提供することができる。シナリオ12200に示されているように、ステアリング制御モジュール12006は、ビークル11906がビークル11904に対して高程度の遮りを与えているときに、狭アンテナ・ビームを選択することができる。しかしながら、ビークル11906が、ビークル11904に対して前方に移動すると(ビークル11906の方が高速のため)、シナリオ12210では、遮りの程度は低減する可能性があり、予測モジュール12004は、ビークル11904および11906の予測される軌跡を用いて、これを識別することができる。したがって、ステアリング制御モジュール12006は、シナリオ12210では、アンテナ・ビームを広げることができる。ビークルが移動するにつれて遮りの程度が変化するので、予測モジュール12004およびステアリング制御モジュール12006は、固定妨害物に応じて、同様に狭ビーム化および広ビーム化を実行することができる。
路側ネットワーク・アクセス・ノード11900はまた、検出された妨害物に応じて、RSU間ビーム切り換えを実行することもできる。例えば、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークルについての無線アクセス接続を、別の路側ネットワーク・アクセス・ノードにハンドオフすることができる。いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、妨害物の遮りに基づいて、かつ/または、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900から離れて別の路側ネットワーク・アクセス・ノードへ向かうビークルの移動に起因して、ビークルをハンドオフすることができる。別の路側ネットワーク・アクセス・ノードは、ビークルに対して異なる位置に配置されているので、送信アンテナ・ビームも、ハンドオフによって切り換えられ得る。いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークルについてのビームステアリング情報および/または他の位置情報を、別の路側ネットワーク・アクセス・ノードに提供することができ、このような情報は、ビークルについてのビームステアリング方向を選択するための基礎を別の路側ネットワーク・アクセス・ノードに与え得る。このRSU間ビーム切り換えおよび前に詳述されたRSU内ビーム切り換え(例えば、適応コードブックに基づく、同じ路側ネットワーク・アクセス・ノードからのビームステアリングの切り換え)の両方は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900とサービスされるビークルとの間のリンク品質の改善を可能にし得る。
さらに、いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、検出された妨害物に基づいて、無線アクセス技術を適応的に切り換えることができる。例えば、mmWave等の高キャリア周波数を伴う無線アクセス技術は、高キャリア周波数のためにかなりの経路損失を受ける可能性があり、その結果、遮られた伝送経路により損なわれる可能性がある。したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900が、初期にはmmWaveを使用してビークル11904と通信しており、ビークル11906が、図123のシナリオ12300に示されているように、ビークル11904を直接遮る場合、予測モジュール12004は、遮りを検出してステアリング制御モジュール12006に通知することができる。次いで、ステアリング制御モジュール12006は、mmWaveから、経路損失の影響を受けにくい、LTE、UMTS、GSM、または、より低いキャリア周波数を伴う別の無線アクセス技術等の代替の無線アクセス技術に切り換えることができる。したがって、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、(例えば、ステアリング制御モジュール12006により生成され、元のmmWave接続を使用して無線モジュール9304およびアンテナ・システム9302を介して送信される制御シグナリングを介して、)この無線アクセス技術をビークル11904に通知し、代替の無線アクセス技術を使用してさらなるデータを送信することに移ることができる。例えば、ビークル11906がビークル11904を越えてさらに移動したとき等、遮りが低減されたまたはなくなったと予測モジュール12004が判定した場合、予測モジュール12004は、ステアリング制御モジュール12004に通知することができ、ステアリング制御モジュール12004は、次いで、mmWaveに戻る切り換えをトリガーすることができる(例えば、もしあれば、ビークル11906により引き起こされた残りの遮りの程度に応じて、可能であれば狭ビーム化を用いて)。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、代替の無線アクセス技術として、専用短距離通信(DSRC)等の別のサイドリンク接続を同様に利用することができる。
いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、さらに、ビークル11902~11906により報告されたセンサー・データを使用して、妨害物を検出することができる。例えば、別のシナリオでは、ビークル11906は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に接続されていない可能性がある。したがって、予測モジュール12004は、コンテキスト情報に基づいてビークル11906の軌跡を予測することができず、ビークル11906により引き起こされる、ビークル11904に対する遮りを予測することができない可能性がある。しかしながら、ビークル11904は、例えばセンサー9218および/またはセンサー9220であり得る、レーダー・センサー、撮像センサー、ソナー・センサー等といったセンサーを有することができる。したがって、ビークル11904は、センサー9218および9220を用いてビークル11906を検出することができ、ベースバンド・モデム9206は、このことを路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に報告することができる。例えば、ベースバンド・モデム9206は、ビークル11906の位置および/または速度を判別し、位置情報および速度情報を路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に報告することができる。次いで、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11906の位置情報および速度情報をコンテキスト情報として使用し、その結果、予測モジュール12004により、ビークル11906の軌跡を予測するよう構成され得る。上記で詳述されたように、ステアリング制御モジュール12006は、次いで、ビークル11906により引き起こされた、ビークル11904に対する遮りに基づいて、アンテナ・システム9302のビームステアリングを同様に調整することができる。ビークル11904はまた、センサー9218および9220を用いて、木11908および11910等の固定妨害物を識別し、その位置情報を路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に報告することができ、予測モジュール12004およびステアリング制御モジュール12006は、これを使用して、ビームステアリングを調整することができる。
いくつかの側面において、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900およびビークル11902~11906は、さらに、遮りに対処するために中継を利用することができる。例えば、図123に示されているシナリオ12300では、ビークル11906は、ビークル11904に対する相当な遮りを引き起こす可能性があり、これは、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900からビークル11904への送信を著しく損なわせる可能性がある。経路損失を許容してビークル11906を介して送信することを試みる代わりに、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900からビークル11904へのデータを中継し、ビークル11904からネットワーク・アクセス・ノード11900へのデータを中継するための中継点として、ビークル11906を使用することができる。したがって、予測モジュール12004が、ビークル11904および11906の予測される軌跡を識別し、ステアリング制御モジュール12006が、予測される軌跡に基づいて、ビークル11906を、ビークル11904に対する妨害物として識別した後、ステアリング制御モジュール11906は、ビークル11904に対して意図されるデータについての中継点として動作するように、(例えば、制御シグナリングを介して)ビークル11906に命令することができる。次いで、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11904に対して意図されるデータをビークル11906に送信することができる(例えば、ビークル11906に対するアンテナ・ビームを介して)。ビークル11906は、ビークル11904に対して意図されるデータを受信し、DSRCまたは別のタイプのビークル対ビークル(ビークルツービークル:V2V)通信またはサイドリンクを使用する等して、そのデータをビークル11904に転送することができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビークル11906がビークル11904をもはや遮っていないことをステアリング制御モジュール12006が識別するまで(または、遮りの程度が許容量まで低減するまで)、中継点としてのビークル11906を介してビークル11904にデータを送信し続けることができる。その後、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、ビームステアリングを用いて、ビークル11904への直接伝送経路に戻るように切り換えることができる。
路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に関して上記で詳述されたが、いくつかの側面において、コンテキスト情報に基づくビームステアリングはまた、逆のリンクにおいてビークル11902~11906でも実現され得る。例えば、ビークル11902は、ベースバンド・モデム9210内に、収集モジュール12002、予測モジュール12004、およびステアリング制御モジュール12006のインスタンスを含み得る。収集モジュール12002は、(アプリケーション・プロセッサ9212を介して)センサー9218および/または9220からセンサー測定値を収集してビークル11902の位置および速度を判別することができる。路側ネットワーク・アクセス・ノード11900は、その位置をブロードキャストすることができ、これは、ビークル11902の予測モジュール12004が、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に対するビークル11902の軌跡を予測することを可能にし得る。ステアリング制御モジュール12006は、次いで、予測される軌跡を使用して、アンテナ・システム9202においてビームステアリングを実行し、ビークル11902から路側ネットワーク・アクセス・ノード11900にアンテナ・ビームを向け、予測される軌跡に基づいて、アンテナ・ビームのステアリング方向を継続的に更新することができる。代替的に、ステアリング制御モジュール12006は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900により使用されるビームのステアリング方向をビークル11902に報告することができ、次いで、ビークル11902は、報告されたステアリング方向を利用して、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900に向けて戻すように、ビームをステアリングすることができる。
様々な側面は、特に他のV2Iユース・ケースを含む、様々な他の無線アクセス・シナリオにおいて実現され得る。図124は、いくつかの側面に従った、ドローン12402、12404、および12406がネットワーク・アクセス・ノード12400に接続され得るドローン・ユース・ケースにおける第4のコンテキスト・アウェアネスの実現例を示している。したがって、ドローン12402は、位置、速度(例えば、方向速度)、および/またはルート情報等のコンテキスト情報をネットワーク・アクセス・ノードに報告することができる。ネットワーク・アクセス・ノード12400は、路側ネットワーク・アクセス・ノード11900と同じように構成されてよく、コンテキスト・レポートに基づいて、予測モジュール12004により、ドローン12402~12406の空中軌跡を予測することができる。次いで、ステアリング制御モジュール12006は、ネットワーク・アクセス・ノード12400のアンテナ・システム9302をステアリングして、ドローン12402~12404の各々に向けられるアンテナ・ビームを形成することができる。予測モジュール12004はまた、木12408および12410ならびに建物12412等の妨害物を検出することができ、ドローン12402~12406との間でデータを送信および受信するために、アンテナ・ビームと、無線アクセス技術切り換えおよび中継等の他の送信態様と、を適応させることができる。
図124に示されているドローン・ユース・ケースに加えて、これらの側面は、ビークルの場合と非ビークルの場合との両方を含む任意のタイプの移動する装置、および異なるタイプの移動する装置を伴う任意のシナリオに適用可能である。
上記のいくつかの側面の説明は、概して、送信設定にフォーカスしているが、詳細なビームステアリング技術は、アンテナ・アレイが指向性受信ビームを生成するために位相シフトおよび/または利得を個々のアンテナ素子に適用し得る受信設定においても等しく適用可能である。
図125は、いくつかの側面に従った、無線通信を実行する例示的な方法12500を示している。図125に示されているように、方法12500は、ビークルからビークル移動情報を受信すること(12510)、ビークル移動情報に基づいて、ビークルの予測される軌跡を決定すること(12520)、および、予測される軌跡に基づいて、ビークルに向けてアンテナ・ビームをステアリングすること(12530)を含む。
3.5 コンテキスト・アウェアネス#5
本開示のいくつかの側面において、無線環境マップ(REM)・インフラストラクチャーは、REMデータが関連している位置においてREMデータを局所的に記憶するために、分散アーキテクチャー(例えば、サーバー・アーキテクチャー、クラウド・インフラストラクチャー、モバイル・エッジ・コンピューティング・インフラストラクチャー、路側インフラストラクチャー、複数の装置、複数の端末装置、複数のビークル等)を利用することができる。さらに、REMインフラストラクチャーは、特定のタイプのコンテキスト情報を要求元装置に選択的に提供するデータ提供システムを利用することができる。したがって、中央サービスを利用する代わりに、いくつかの側面は、REMデータを局所的に記憶し、簡潔な量のREMデータのみを提供することができ、これは、バックホール負荷を低減し、要求元装置における過度なデータ・ダウンロードを回避できる。したがって、これらの側面は、端末装置からのフィードバックを受信することなく(または、端末装置にpingを送信することなく)、ネットワーク・アクセス・ノードが、チャネルおよび電波情報、ネットワーク・アクセス・ノード情報(例えば、利用可能なセル)、ならびに無線アクセス技術利用可能性情報(例えば、どのRATが利用可能であるか)を得るためのメカニズムを提供することができる。
特定のセルラー・システムにおいて、基地局は、ユーザー機器(UE)に参照信号を絶えず送信し、UEは、参照信号を測定してチャネル品質および他の無線特性を決定することができる。その後、UEは、測定値を基地局に報告し、基地局は、ユーザー・スケジューリング、ビームフォーミング/ビームステアリング、変調・符号化方式選択、ハンドオーバーおよび他の移動性動作等を含む様々なタスクのために、報告された測定値を利用することができる。しかしながら、継続的な測定報告は、大きなオーバーヘッドを招く可能性があり、ネットワーク複数入力複数出力(MIMO)およびマルチユーザー/大規模MIMO等の多くの新しい技術は、結果として過度のフィードバック要求に起因してサポートされない可能性がある。リアルタイム干渉調整等の技術は、チャネル情報およびスケジューリング情報を転送するために高速ファイバーのような接続を必要とし得るので、クロスセル調整もまた限られた段階にあるままである。これらの側面は、共通チャネルの側面、例えば、REM情報に基づいて選択された共通チャネルとともに使用され得る。
測定報告およびフィードバックは、電波条件の瞬間的な変化を追跡するのに効果的であり得るが、無線環境は、一般に、ほとんどのユーザーにとって静的であり得る。スケジューリング機能は実際には非常に保守的である傾向があることを考えると、チャネルの大規模特性と最終的な最適スケジューリング・ソリューションとの間の相関はより明白である。
さらに、mmWave、大規模MIMO、および大規模IoTデプロイメント等の新しい5G開発がより一般的になりつつある。mmWaveにより利用される高周波数帯域に起因して、(主にビームフォーミングを利用する)無線信号は、木、壁、天井等といった環境により簡単に遮られる可能性がある。多数のアンテナおよび高密度の装置が存在する可能性があるので、大規模MIMOおよびIoTデバイスについてのチャネル・フィードバックはボトルネックを示す可能性がある。
無線環境マップすなわちREMは、チャネル・フィードバックに関連する多くのオーバーヘッド問題を軽減する価値あるソリューションを提示し得る。これらのREMは、異なる位置におけるチャネル環境のマップを提供し得、したがって、チャネル・フィードバック技術に代えてまたは加えて無線アクセス・ネットワーク装置が利用し得る、妨害物および経路損失特性の表現を提供し得る。したがって、チャネル条件を決定するための参照信号送信およびフィードバック報告ではなく、ネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置は、REMにアクセスして、送信機と受信機との間のチャネル条件を決定することができる。REMは、中央クラウドに記憶され、電波情報について要求元装置により問い合わせられ得る。
中央サーバーにREMデータを記憶するのではなく、本開示のいくつかの側面は、局所的地理的領域についてローカルにREMデータを生成および記憶する分散アーキテクチャーを利用することができ、ここで、局所的地理的領域に近い端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・インフラストラクチャーにわたる著しい負担を生じさせることなく、ローカルREMデータにアクセスすることができる。さらに、これらの側面は、REMデータの簡潔な選択を要求元装置に選択的に提供する要求-応答フレームワークを含み得、したがって過度のダウンロードを回避する。
図126は、いくつかの側面に従った、通信ネットワーク12600の例示的なネットワーク・アーキテクチャーを示している。図126に示されているように、端末装置9102および9104は、コア・ネットワーク12606とインターフェースすることができるネットワーク・アクセス・ノード9110に接続され得る。コア・ネットワーク12606は、中央REMサーバー12610を含む一つまたは複数のインターネットベースのネットワークであってよいクラウド・ネットワーク12608に接続され得る。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、端末装置9102および9104がコア・ネットワーク12606を介してクラウド・ネットワーク12608にアクセスすることを可能にする無線アクセス・ネットワークを、端末装置9102および9104に提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード9112等の一つまたは複数の追加的なネットワーク・アクセス・ノードも、コア・ネットワーク12606とインターフェースすることができる。
端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110および9112を含む通信ネットワーク12600の無線アクセス・ネットワーク・セクションは、電波条件を識別し、スケジューリング、ビームフォーミング/ビームステアリング、変調・符号化方式選択、ハンドオーバーおよび他の移動性動作、無線アクセス選択、トラフィック管理、電力/コスト管理等といったタスクを実行するために、REMデータに依拠し得る。しかしながら、コア・ネットワーク12606を介し、クラウド・ネットワーク12608を介するデータ転送を伴い得る、中央REMサーバー12610にアクセスすることの代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード9110ならびに端末装置9102および9104(さらに、ネットワーク・アクセス・ノード9110に接続された任意の端末装置)は、ローカルREMサーバー12602にアクセスすることができるのに対し、ネットワーク・アクセス・ノード9112(および、ネットワーク・アクセス・ノード9112に接続された任意の端末装置)は、ローカルREMサーバー12604にアクセスすることができる。図126は、それぞれ1つのネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースするREMサーバー12602および12604を示しているが、他のREMサーバーは、複数のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースし、したがって、REMデータの同じデータベースへのアクセスを複数のネットワーク・アクセス・ノードに提供することができる。
REMサーバー12602および12604は各々、REMサーバー12602および12604に割り当てられたそれぞれの領域に局所的に関連する異なるREMデータを記憶することができる。例えば、REMサーバー12602は、ネットワーク・アクセス・ノード9110の周囲の第一の地理的領域に関連するREMデータを記憶することができるのに対し、REMサーバー12604は、ネットワーク・アクセス・ノード9112の周囲の第二の地理的領域に関連するREMデータを記憶することができる(ただし、第一の地理的領域と第二の地理的領域との間に何らかのオーバーラップが存在することもある)。図127は、いくつかの側面に従った、ネットワーク・アクセス・ノード9110が領域12710に配置され得るのに対し、ネットワーク・アクセス・ノード9112が領域12720に配置され得る(これらは、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112の実際のカバレッジ・エリアに対応してもしなくてもよい)、例示的なマッピングを示している。REMサーバー12602は、領域12710についてのチャネル条件および他の無線カバレッジ情報等のREMデータを記憶することができるのに対し(ただし、REMサーバー12602は、必ずしも領域12710内に物理的に配置されるとは限らない)、REMサーバー12604は、領域12720についてのREMデータを記憶することができる。領域12710および12720は、図127において、相互に排他的なものとして示されているが、各REMサーバーがデータを記憶する対象の領域の間にオーバーラップが存在することもある。しかしながら、相互に排他的である、領域12710および12720の少なくとも一部が存在し得る。
したがって、端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110は、領域12710についてのREMデータについて、REMサーバー12602に問い合わせることができ、REMサーバー12602は、要求に応じて、REMデータを提供することができる。図128は、REMコントローラ12802およびREMデータベース12804を含み得るREMサーバー12602の例示的な内部構成を示している。いくつかの側面において、REMコントローラ12802は、問い合わせを処理して問い合わせに応答することに加えて、REMデータベース12604における記憶または更新のためにREMデータを計算および生成するための命令を実行するよう構成されているプロセッサであってよい。REMデータベース12604は、REMデータを記憶するよう構成されているメモリ・コンポーネントであってよく、REMデータは、地理的領域にわたる無線環境の空間表現を提供するジオマップであって、ジオマップ上の様々な位置にリンクされた電波条件データを伴うジオマップであってよい。REMデータはまた、例えば、異なる時間および/または曜日にわたる変化する電波条件を反映するために、時間的に依存することがある。
したがって、端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110は、要求をREMコントローラ12802に送信することにより、REMデータについてREMサーバーに問い合わせることができ、REMコントローラ12802は、要求されたREMデータを取得し、応答を要求元装置に返すことができる。12710における領域内の無線環境は、経時的に動的であり得るので、端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110は、REMサーバー12602がREMデータベース12804に記憶されているREMデータを更新するために利用できる電波条件情報を、REMサーバー12602に提供することができる。例えば、端末装置9102および9104は、領域12710内の様々な位置において電波測定を実行し、ジオタグ付きの電波測定値をREMコントローラ12802に提供することができる。REMコントローラ12802は、次いで、無線伝搬モデリングを適用して、関連付けられた電波測定値に基づいて、ジオタグ付きの位置におけるREMデータを更新することができ、したがって、REMデータベース12804において正確なREMデータを経時的に保持することができる。REMコントローラ12802は、ジオタグ付きの電波測定値により示される最近の情報と過去の情報との組み合わせに基づいて、REMデータを計算することができる。空間次元のREMデータに加えて、REMコントローラ12802は、無線環境を変化するものとして経時的に表すために、さらに、時間および曜日等の時間依存の考慮事項を含むREMデータを生成することができる。
いくつかの側面において、REMコントローラ12802は、電波測定値を要求することができる。追加的または代替的に、いくつかの側面において、端末装置9102および/または9104は、電波測定を定期的に実行し、電波測定値をREMコントローラ12802に報告するよう構成されてもよい。端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110は、REMデータの使用を通じて、オーバーヘッドを低減することを目指し得るので、いくつかの側面において、端末装置9102および9104は、(送信時間間隔ごとにフィードバックを必要とし、したがって短い期間を有する可能性があるチャネル・フィードバックとは対照的に)比較的長い期間で電波測定を実行するよう構成されてもよいし、継続的な電波測定を実行し、レポート間の長い期間での電波測定値をまとめて報告してもよい(例えば、この期間にわたって電波測定を実行し、各期間が終了した後の所与の期間電波測定値を報告してもよい)。いくつかの側面において、REMサーバー12604は、REMサーバー12602と同じように構成されてよい。
したがって、REMサーバー12602および12604は各々、ローカル電波測定値に基づいて更新されるローカルREMデータを記憶することができる。REMデータがローカルに記憶および更新されるので、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、REMデータを取得するために中央REMサーバーに問い合わせる必要がなく、したがって、ローカルREMサーバーとインタラクトすることにより、ネットワーク輻輳を軽減することができる。図126に示されているように、クラウド・ネットワーク12608は、領域12710および12720の両方を含む包括的な地理的領域についてのREMデータを記憶することができる中央REMサーバー12610を含み得る。したがって、REMサーバー12602および12604は、REMデータベース12804に記憶されているREMデータを中央REMサーバー12610に定期的にアップロードするよう構成され得(これは、REMデータベース12804から中央REMサーバー12610にアップロードするように、REMコントローラ12802によりトリガーされて制御され得る)、中央REMサーバー12610は、領域12710、12720、および様々な他の地理的領域についてのREMデータを含むREMデータベースを保持することができる。ネットワーク輻輳を低減するために、REMサーバー12602および12604は、1日に1回等、REMデータ・アップロードを低頻度で実行することができる。したがって、中央REMサーバー12610は、包括的なREMを保持することができるのに対し、REMサーバー12602および12604は、限られた領域に関連するローカルREMデータを保持することができる。
図126は、ネットワーク・アクセス・ノード9110および9112とインターフェースするものとして、REMサーバー12602および12604を示している。したがって、いくつかの側面において、REMサーバー12602および12604は、ネットワーク・アクセス・ノードの通信モジュール9306がREMデータに迅速にアクセスすることを可能にし得る機器ルーム内等、ネットワーク・アクセス・ノードにローカルに配備され得る。あるいは、いくつかの側面において、REMサーバー12602および12604は、様々な他の位置に配備され得る。例えば、REMサーバー12602および12604は、無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークとの間にまたはネットワーク・アクセス・ノードに配置され得るモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)・サーバー等を用いて、エッジ・コンピューティング装置として配備され得る。あるいは、いくつかの側面において、REMサーバー12602および12604は、コア・ネットワーク12606に配備され得る。前述のように、REMサーバー12602および12604は、複数のネットワーク・アクセス・ノードに関連する領域に関連するREMデータを含み得、したがって、そのような配備の複数のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースすることができる。
したがって、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、それらの周囲の周辺に関連するREMデータについて、ローカルREMサーバーに問い合わせることができ、端末装置の場合には、新しい領域に移動すると、新しい領域に関連するREMデータについて、異なるREMサーバーに問い合わせることができる。端末装置は移動し得るが、過度に大きい地理的領域(例えば、100マイルまたはキロメートル以上)についてのREMデータを有する必要はなく、代わりに、端末装置は、任意の所与の時間において、限られた領域についてのREMデータを使用し、他の領域については、他の領域に移動したときに限り、他の領域についてのREMデータをダウンロードすることができる。同様に、いくつかの基地局の場合のように、ネットワーク・アクセス・ノードは、一般に、静止しているので、ネットワーク・アクセス・ノードは、任意の所与の時間において、限られた領域についてのREMデータを有する必要があるだけである。したがって、REMサーバー12602および12604は、REMデータをローカルに記憶および更新し、REMデータを要求元装置に提供するよう機能することができる。
ローカルREMデータの記憶および更新に加えて、いくつかの側面において、REMサーバー12602および12604は、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノード等の要求元装置がREMデータを要求して受信するための有利なメカニズムを提供することができる。単一の端末装置またはネットワーク・アクセス・ノードが過度に大きい領域についてのREMデータを有する必要がないのと同様に(例えば、端末装置は数百マイルをカバーするREMデータをダウンロードする必要がないかもしれない)、要求元装置は、ローカルREMサーバーから、全てのREMデータをダウンロードする必要はないであろう。例えば、REMサーバー12602は、領域12710にわたる空間次元および時間次元の両方で表される、ネットワーク負荷、再送信パラメータ(ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メトリック等)、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、呼切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および妨害物情報、干渉レベル等といったパフォーマンス・メトリックの包括的な集合を含む、領域12710についての時空間データの莫大なデータベースを記憶することができる。さらに、REMサーバー12602は、5G(例えば、mmWave)、4G(例えば、LTE)、3G(例えば、UMTS)、2G(例えば、GSM)の各々に加えて、Wi-Fi(パブリックWi-Fiネットワーク等)等の他の無線アクセス技術についてのパフォーマンス・メトリックの別個の集合等、異なるRATについてのそのようなパフォーマンス・メトリックを記憶することができる。さらに、図126に示されている通信ネットワーク12600の無線アクセス・ネットワーク・セクションおよびコア・ネットワーク・セクションは、単一のネットワーク・オペレーターにより運用され得るが、REMサーバー12602は、複数のネットワークと(例えば、複数のPLMNのインフラストラクチャーと)インターフェースするよう構成されてもよく、したがって、複数の異なるネットワークについてのパフォーマンス・メトリックを記憶してもよい。
したがって、REMサーバー12602は、領域12710についてのかなりの量のREMデータを記憶することができるが、所与の要求元装置(端末装置、ビークル、またはネットワーク・アクセス・ノード)は、領域12710についてのREMデータの全てをダウンロードする必要はない。したがって、様々な側面は、最も関連する特定のREMデータを要求元装置に提供する要求-応答メカニズムを利用することができる。したがって、これらの側面は、関連するデータのみを要求元装置に提供することにより、いくつかの側面における輻輳問題を回避することができる。
要求-応答メカニズムは、「コンテキスト情報詳細レベル」、要求元装置の「装置能力クラス」、領域または空間、意図される使用、必要とされるスループット、必要とされるサービス品質等に基づき得る。REMサーバー12602および12608等のローカルREMサーバーは、コンテキスト情報詳細レベル、例えば、要求元装置がREMデータのスコープ内でどの程度包括的/詳細であるかを望んでいるかと、装置能力クラス、例えば、要求元装置の無線能力がどれだけ複雑であるかと、に基づいて、特定のREMデータを取得するよう構成され得る。したがって、要求元装置が、低コンテキスト情報詳細レベルを指定する場合、REMサーバー12602は、要求元装置に提供するための、詳細な時空間パフォーマンス・メトリックを伴わない、どのRATが利用可能であるかのリスト等の一般的なREMデータのみを取得することができる。反対に、要求元装置が、高コンテキスト情報詳細レベルを指定する場合、REMサーバー12602は、利用可能なRATのリストに加えて、各RATについての時空間パフォーマンス・メトリックを含む詳細なREMデータの集合を取得することができる。
同様に、要求元装置が、低装置能力クラスを有し、したがって、LTEおよびWi-Fi等の基本的な無線通信のみが可能である場合、REMサーバー12602は、任意的に、基本的なサポートされるRATについてのREMデータのみを提供することができる。反対に、要求元装置が、高装置能力クラスを有し、mmWave、アドバンストWi-Fi(例えば、IEEE802.11ax)、TVホワイト・スペース技術等といったより複雑なRATをサポートすることができる場合、REMサーバー12602は、基本的なRATおよび複雑なRATの両方についてのREMデータを提供することができる。装置能力クラスはまた、端末装置とネットワーク・アクセス・ノードとの間の区別を示すことができ、ここで、ネットワーク・アクセス・ノードは、より包括的なREMデータを必要とし、したがって、より高い装置能力クラスとして分類され得るのに対し、端末装置は、それほど包括的でないREMデータのみを必要とし、より低い装置能力クラスとして分類され得る。
図129は、いくつかの側面に従った、要求-応答メカニズムを例示するメッセージ・シーケンス・チャート12900を示している。図129に示されているように、端末装置9102は、最初に、REMデータ要求をREMサーバー12602に送信することができる。詳細には、ベースバンド・モデム9206のコントローラ9210は、例えば無線アクセス選択、トラフィック管理、電力/コスト管理、または別の端末装置無線動作を実行するために、REMデータが必要とされると判定し得る。次いで、コントローラ9210は、コンテキスト情報詳細レベルおよび装置能力クラスを識別し、コンテキスト情報詳細レベルおよび装置能力クラスを含むREMデータ要求を生成することができる。装置能力クラスは、端末装置9102について静的であり得る。例えば、第一の装置能力クラスは、2G/3GおよびWi-Fi等の基本的な無線通信のみをサポートする端末装置用であり得、第二の装置能力クラスは、2G/3G/LTEおよびWi-Fi等のより複雑な無線通信をサポートする端末装置用であり得、第三の装置能力クラスは、2G/3G/LTE、Wi-Fi、mmWave、TVホワイト・スペース等をサポートする端末装置用であり得る。
いくつかの側面において、コンテキスト情報詳細レベルは、端末装置9102がREMデータに加えて他のパラメータを使用することを意図している無線動作に応じて変わり得る。例えば、端末装置9102が単にRAT選択を実行することを意図している場合、端末装置9102は、どのRATが利用可能であるかを指定する低レベルREMデータのみを必要とし得る。したがって、コントローラ9210は、低コンテキスト情報詳細レベルを選択することができる。しかしながら、端末装置9102が、厳しいQoS要件等で高感度データを現在転送しており、新しいセルを選択する必要がある場合、端末装置9102は、細かい時空間的単位で、各セルについての、ネットワーク負荷、PER/BER/BLER統計、レイテンシー、HARQパフォーマンス等といったより詳細なパフォーマンス・メトリックを必要とし得る。したがって、コントローラ9210は、高コンテキスト情報詳細レベルを選択することができる。
いくつかの側面において、要求-応答メカニズムは、コントローラ9210が利用できる、コンテキスト情報詳細レベルおよび装置能力クラスのあらかじめ定義されたフレームワークを有することができる。図130は、いくつかの側面に従った、コンテキスト情報詳細レベル(詳細レベル0から詳細レベルMまで)および装置能力クラス(能力クラス0から能力クラスNまで)という2つの次元にわたって定義された要求元装置パラメータの例示的なフレームワークを例示する表13000を示している。図130に示されているように、能力クラス0は、基本的な無線能力を示し得るのに対し、能力クラスNは、最も複雑な無線能力を示し得る。中間の無線能力を有する、能力クラス0と能力クラスNとの間の追加的な能力クラスも同様に定義され得る。詳細レベル0と詳細レベルMとの間の他の詳細レベルも同様に定義され得る。
したがって、コントローラ9210は、表13000(正確な能力クラスおよび詳細レベルが設定可能であり得る)に示されている要求元装置パラメータ・フレームワークに基づいてコンテキスト情報詳細レベルおよび装置能力クラスを選択して、REMデータ要求を生成し、12902において、(無線インターフェースとして、RFトランシーバ9204およびアンテナ・システム9202ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110に依拠するREMサーバー12602の制御モジュール11902とのソフトウェア・レベル接続を介して)REMデータ要求をREMサーバー12602に送信することに進むことができる。REMサーバー12602は、REMコントローラ12802においてREMデータ要求を受信することができ、REMコントローラ12802は、REMデータ要求を処理し、REMデータベース12804から適切なREMデータを取得し、REMデータを要求元装置に提供するよう構成され得る。したがって、図129に示されているように、REMコントローラ12802は、REMデータ要求を処理して、12904において、要求元装置パラメータを識別することができる。したがって、REMコントローラ12802は、REMデータ要求において端末装置9102により指定されたコンテキスト情報詳細レベルおよび装置能力クラスを識別することができる。次いで、REMコントローラ12802は、要求元装置パラメータに従って、REMデータベース12804から適切なREMデータを取得することができる。REMコントローラ12802は、次いで、取得されたREMデータを含むREMデータ応答を生成し、12908において、REMデータ応答を端末装置9102に送信することができる。REMデータ応答は、かなりの量のデータを含み得るので、これは、データ転送接続を確立し、時間の経過とともにデータを端末装置9102に転送することを含み得る。
コントローラ9210は、12908において、REMデータ応答を受信し、12910において、REMデータを適用することができる。詳細には、様々な側面において、コントローラ9210は、REMデータを使用して、無線アクセス選択、トラフィック管理、電力/コスト管理、または別の端末装置無線動作を実行することができる。コントローラ9210は、端末装置9102の位置情報等の他の情報をREMデータ要求に含めることができる。領域12710の全てについてのREMデータを端末装置9102に提供する代わりに、REMサーバー12602は、次いで、端末装置9102の現在の位置に近い(または、端末装置9102が指定できる、現在の位置のまたは移動方向の特定の半径内の)REMデータを提供することができる。半径は、ルート情報、ネットワーク・カバレッジ、他の装置の存在、移動速度、方向、データの利用可能性等に基づいて決定され得る。
いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、同様に、REMサーバー12602に対してREMデータを要求し、REMサーバー12602からREMデータを受信することができ、これは、コントローラ9210の代わりに制御モジュール9310により制御され得る。ネットワーク・アクセス・ノード9110は、複数の端末装置に無線アクセス接続を提供する役割を担うネットワーク側インフラストラクチャーとして動作することができるので、REMサーバー12602に対してネットワーク・アクセス・ノード9110が要求するREMデータのタイプおよび深さは、端末装置9102が要求するものとは異なり得る。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、REMデータを使用して、スケジューリング、ビームフォーミング/ビームステアリング、変調・符号化方式選択、ハンドオーバーおよび他の移動性動作等を実行することができ、これらは、異なるタイプのREMデータ(例えば、異なるパフォーマンス・メトリック)および異なる特定性のREMデータを利用し得る。さらに、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、そのカバレッジ・エリア内で多くの異なる端末装置にサービスを提供する役割を担い得るので、いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、複数の位置と単一の端末装置よりも大きな領域サイズとについてのREMデータにアクセスすることを望むことがある。ネットワーク・アクセス・ノード9110は、REMデータ要求においてそのような情報を指定することができる。装置のタイプ、例えば端末装置とネットワーク・アクセス・ノードは、装置能力クラス、装置情報詳細レベルの一部として、または、REMデータ要求の別個の情報フィールドとして、REMサーバー12602に対して指定され得る。
したがって、要求-応答メカニズムは、要求元装置が、関連するREMデータであって、追加の不要なREMデータ(資源を浪費する可能性がある)を超えないREMデータのみを受信することを確実するために、装置能力クラスおよびコンテキスト情報詳細レベル等の要求元装置パラメータを使用することができる。例えば、端末装置9102は、mmWave等、これがサポートしないRATについてのいかなるREMデータも必要としないことがある。これらの側面は、有用ではなく資源を浪費するだけの可能性がある、サポートされないRATについてのREMデータが提供されないことを確実にするために、REMデータ要求における装置能力クラスを使用することができる。別の例において、端末装置9102は、利用可能なRATについての一般的な情報等の高レベル・コンテキスト情報のみを必要とすることがある。特定の場合は、端末装置9102が非常に高速で移動している(例えば、ビークル内でユーザーと一緒に移動している等の)場合であり得る。端末装置9102は高い移動性を有し得るので、非常に特定の位置に結び付けられた最も詳細なREMデータは迅速に無効になることがあり、端末装置9102が新しい位置に移動する前の非常に短い時間期間だけしか有意なままでないことがある。しかしながら、端末装置9102が概して静止している場合、端末装置9102は、ネットワーク・アクセス・ノード9110との現在の無線アクセス接続を最大レベルまで最適化することを望み得る。REMデータは、端末装置9102の限られた移動性に起因して、長い時間期間にわたって有効である可能性が高いので、端末装置9102は、詳細なREMデータ(かなりのサイズを有し得る)を受信し、このREMデータを使用して、接続を最適化することを望み得る。あるいは、端末装置9102は、一般的なRAT利用可能性情報等の高レベルREMデータで最初に開始し、初期RAT選択が満足のいかないものである場合に限り、より詳細なREMデータ(詳細なパフォーマンス・メトリックを含む)を要求することを望み得る。
いくつかの側面において、端末装置9102は、ユーザーが辿ることになるルートを端末装置9102が識別し、識別されたルートについてのREMデータを端末装置9102がREMサーバー12602からあらかじめダウンロードする場合等、REMデータが望まれる特定のルートまたは領域を示すこともできる。
各要求元装置は、全てのREMデータが利用可能である場合、理論的には無線接続をより最適化することができる可能性があるが、大量のREMデータを提供することは、REMサーバー12602にとって資源の浪費となる可能性がある。したがって、要求元装置は、より包括的なREMデータを受信することがいかに効率的であるかを考慮するよう構成され得る。表13000に示されているように、いくつかの側面において、能力クラス-詳細レベル表における各エントリーは、提供されることになるREMデータによりリンク構成に関して生じ得る最適化の程度を示す「効率メトリック指標」を有し得る。効率メトリックは、例えば、1ビット当たりのエネルギー(ジュール/ビット)、スループット等について、詳細なコンテキスト情報(例えば、平均値または中央値を理論的最大値で除算した値等の典型的な代表値)の欠如にもかかわらず実現できる最適性のレベルを示すことができる。したがって、効率メトリックは、特定のアプリケーションについてのさらなるコンテキスト情報を要求することが端末装置にとって価値があるかどうかを示すことができる。したがって、要求元装置は、REMデータ要求について装置能力クラスおよびコンテキスト情報詳細レベルを選択するときに効率メトリック指標を考慮することができる。
いくつかの側面はまた、ネットワークにわたるデータの発見、通知、ルーティング、および記憶を可能にするために、情報中心ネットワーク(ICN)を適用することができる。したがって、ネットワーキング動作は、(IPベースのネットワーキングにおけるように、)従来の方法の送信元-送信先アドレスではなく、データの実際の情報/内容に基づき得る。したがって、REMデータの生成者(異なる領域についてのREMデータをそれぞれ記憶している他のREMサーバーのネットワークに接続される、例えばREMサーバー12602といったローカルREMサーバー等)は、ローカルに生成されたREMデータを、特定の他のアンカー・ノード(REMサーバー12604等の他のREMサーバーまたは他の非REMサーバー・ノードであり得る)に「公開」することができ、データの要求者(端末装置9102および9104ならびにネットワーク・アクセス・ノード9110および9112等の要求元装置)は、REMデータを「サブスクライブ」することができる。各要求者は、サブスクライブし、続いてローカル・アンカー・ノードからのデータを発見した後、ローカル・アンカー・ノードからデータを取得することができる。他のネットワーク・ノードは、従来のエンドユーザーIPアドレスではなく、「内容固有のラベル」に基づいて、データをルーティング/記憶することができる。したがって、REMデータの公開、発見、要求、およびアクセスのパーミッションは、そのようなICN原理を利用して、REMデータを生成し、ローカルREMサーバー、中央REMサーバー、および要求元装置の間でREMデータをルーティングすることができる。
いくつかの側面において、REMサーバー12602はまた、(例えば、REMデータベース12804に記憶されているREMデータを更新するための電波測定値として)信頼できないデータを提供している端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードを識別し、REMデータベース12804からそのような装置により提供されたデータを除去するよう構成され得る。
図131は、いくつかの側面に従った、REMデータを分散方式で管理するための例示的な方法13100を示している。図131に示されているように、方法13100は、異なるそれぞれの地理的領域内の装置により提供された電波情報に基づいて、異なるそれぞれの地理的領域のための複数のローカルREMサーバーの各々において、ローカルREMデータを生成すること(13110)、複数のローカルREMサーバーの各々から、ローカルREMデータを中央REMサーバーにアップロードすること(13120)、および、それぞれの地理的領域を含む集合的地理的領域についてのREMデータを中央REMサーバーにおいて記憶すること(13130)を含む。
図132は、いくつかの側面に従った、REMデータを管理するための例示的な方法13200を示している。図132に示されているように、方法13200は、要求元装置からREMデータ要求を受信すること(13210)であって、REMデータ要求は、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを含む、受信すること(13210)、装置能力クラスおよび情報詳細レベルに従って、REMデータベースからREMデータを識別すること(13220)であって、REMデータベースは、REMデータベースに関連付けられている地理的領域についてのREMデータを記憶するよう構成されている、識別すること(13210)、および、REMデータを要求元装置に提供すること(13230)を含む。
セルラー通信技術に概してフォーカスして上記で詳述されたが、いくつかの側面は、任意の無線アクセス技術のためのREMデータおよびサーバーに適用可能である。
3.6 コンテキスト・アウェアネス#6
本開示のいくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノードにおけるスケジューリング機能(MACスケジューラー等)は、トラフィックを観測して、単一ユーザー、ユーザーのグループ、またはマシンタイプ通信のトラフィック・パターンを予測することができる。次いで、スケジューリング機能は、トラフィック・パターンを使用して、端末装置、装置、またはビークルについてのスケジューリングを制御することができる。いくつかの側面において、スケジューリング機能は、重いトラフィックの期間がいつ発生する可能性が高いかを判別することができ、その後、高オーバーヘッド・コストを招くことなく、大量のデータの転送をサポートするために、予測されるバースト・トラフィック期間中に半永続的スケジューリング(SPS)等の低オーバーヘッド・スケジューリング・パターンを開始することができる。いくつかの側面において、スケジューリング機能は、トラフィック・パターンを使用して、端末装置が、端末装置とネットワーク・アクセス・ノードとの間の無線活動を制御する規格に適合しない無線動作や疑わしい活動を示す無線動作等の適合しない動作をいつ示しているかを識別することができる。次いで、スケジューリング機能は、適合しないまたは疑わしい動作が検出されたとき、スケジューリングを調整することができる。これらの側面は、共通チャネルの側面、例えばトラフィック・パターン分析に基づいて選択された共通チャネルとともに使用され得る。
図133は、いくつかの側面に従った、例示的なユーザー・トラフィック・パターンを示している。トラフィック・パターン13300は、受信方向(例えば、下りリンク)における例示的なトラフィック・データレートを示しているのに対し、トラフィック・パターン13302は、送信方向(例えば、上りリンク)における例示的なトラフィック・データレートを示している。図133に示されているように、一つまたは複数のバースト・トラフィック期間(13304~13312)が、様々な時間において発生する可能性があり、バースト・トラフィック期間13304~13312中のデータ・レートは、他の期間中のデータ・レートよりも著しく高い可能性がある。バースト・トラフィック期間はまた、「バースト」・トラフィック期間とみなされ得る。
したがって、例示的なシナリオでは、図91の端末装置9102は、(例えば、バースト・トラフィック期間13304~13312におけるように)下りリンク方向および/または上りリンク方向においてネットワーク・アクセス・ノード9110と交換されるかなりの量のユーザープレーン・トラフィックが存在するバースト・トラフィック期間を経験する可能性がある。例えば、端末装置9102のユーザーが、音声通話、ビデオ通話、ファイル・ダウンロード、ビデオまたはオーディオ・ストリーム、オンライン・ゲーム・セッション、ウェブ・ブラウジング等といったトラフィック集中型活動をトリガーする特定の期間が存在し得る。このようなトラフィック集中型活動の継続時間中、ネットワーク・アクセス・ノード9110と端末装置9102との間で重いトラフィックの交換が存在し得る。トラフィックはまた、散発的であるまたは安定していない可能性があり、一定のストリームではなく、間欠的な「バースト」から構成され得る。したがって、端末装置9102とネットワーク・アクセス・ノード9110との間の無線アクセス接続は、大量の帯域幅を占有し、ネットワーク負荷に寄与する可能性がある。
トラフィック集中型活動は、散発的なバーストへと集中する可能性がある大量のユーザー・プレーン・データを伴う可能性がある。例えば、音声通話は、(上りリンクにおいて)端末装置9102からネットワーク・アクセス・ノード9110に転送され、(下りリンクにおいて)ネットワーク・アクセス・ノード9110から端末装置9102に転送される大量の音声データを生成することがある。無音期間中のごくわずかなトラフィックにより橋渡しされ得る発話期間中にトラフィックのバーストが存在し得る。ウェブ・ブラウザ・データ、ビデオ・ストリーム、および他のインターネット・トラフィックを含む、多くのタイプのインターネット・トラフィックが、そのようなバースト・トラフィックをもたらす可能性がある。トラフィック集中型活動は、無線アクセス接続にかなりのオーバーヘッドを増加させる可能性がある大量の制御プレーン・データを生成することもある。例えば、端末装置9102に対して意図される下りリンク・データをどの時間-周波数資源が含むか、または、端末装置9102の上りリンク・データのためにどの時間-周波数資源が予約されているか、を端末装置9102が知るために、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、スケジューリング情報および資源割り当て情報を制御プレーン情報として端末装置9102に提供することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード9110が残っている上りリンク・データについて知るために、端末装置9102は、バッファ・ステータス・レポート(BSR)およびスケジューリング要求(SR)等の上りリンク制御プレーン情報を送信する。
制御プレーン情報は、特に、端末装置9102がユーザープレーン・トラフィックの一定のストリームをサポートするために連続的な制御情報を受信および/または送信することがあるバースト・トラフィック期間中に、無線アクセス・ネットワークにおけるかなりのシグナリング・オーバーヘッドに寄与する可能性がある。制御プレーン・データは、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードにおける無線干渉および処理電力消費にも寄与する可能性がある。したがって、LTE等のいくつかの無線アクセス技術は、特定のタイプの無線活動について、SPS等の低オーバーヘッド・スケジューリング方式を利用する。例えば、LTE設定において、ネットワーク・アクセス・ノード(例えば、eNodeB)は、特別な制御メッセージを用いて、SPS設定型の下りリンク割り当てまたは上りリンク許可をアクティブ化することができる。特別な制御メッセージを受信すると、端末装置は、端末装置が下りリンク・データを受信することになることまたはSPS間隔ごとに上りリンク・データを送信できることを、アプリオリに知ることができる。例えば、標準化されたSPS間隔は、例えば、10ms、20ms、32ms、40ms、64ms、80ms、128ms、160ms、320ms、または640msであり得る。したがって、例えば40msというSPS間隔で構成された端末装置は、端末装置が、(下りリンクSPSの場合)40msごとに下りリンク・データを受信することになること、または、(上りリンクSPSの場合)40msごとに上りリンク・データを送信できること、を知ることができる。ネットワーク・アクセス・ノードは、SPS間隔の繰り返しごとに、資源割り当てを指定する制御情報を依然として提供することができるが、端末装置は、上りリンク許可を要求するためにバッファ・ステータス・レポート(BSR)またはスケジューリング要求(SR)を送信する必要がない。さらに、非活動タイマー(例えば、LTEにおけるdrx-inactivityTimer)は、SPS設定型の下りリンク割り当てについては開始されず、端末装置は、(タイマー設定に応じて、)制御チャネルのモニタリングを停止し、受信チェーンを、低消費電力モードの数サブフレームに事前に切り換えることができる。
これらの側面は、ユーザー・トラフィック・パターンの観測に基づいて、図133に示されているもの等のバースト・トラフィック期間を予測することができ、予測されるバースト・トラフィック期間中にSPSスケジューリングを適用することができる。様々な側面は、バースト・トラフィックを示す上位層シグナリングに依拠せず、代わりにユーザー・トラフィック(これは、任意のタイプのトラフィックであってよく、音声パケット・データだけに限定されるものではない)のモニタリングに基づいてバースト・トラフィック期間を識別することにフォーカスし得る。したがって、いくつかの側面は、バースト・トラフィック期間中に生じる可能性がある高オーバーヘッドを回避することができ、これは、無線アクセス・ネットワーク上の負荷および輻輳を低減することができる。
図134は、いくつかの側面に従った方法13400を示している。図93に示されているネットワーク・アクセス・ノード9110等のネットワーク・アクセス・ノードが、通信モジュール9306において、方法13400を実行し得る。いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、制御モジュール9310において等、MACスケジューラー・コンポーネントにおいてこの機能を実装することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、ハードウェア定義モジュールおよび/またはソフトウェア定義モジュールでこの機能を実装することができる。
図134に示されているように、通信モジュール9306は、13410において、端末装置のユーザー・トラフィックを観測して、ユーザー・トラフィック・パターンを得ることができる。例えば、端末装置9102等の端末装置のユーザーが大量のユーザープレーン・トラフィックをトリガーする特定の期間または時間が存在し得る。例えば、平日の夜や昼休み中にインターネットを定期的に閲覧するユーザー等、ユーザーは、予測可能な時間において、特定のトラフィック集中型活動を頻繁に行うことがある。様々な他の例において、ユーザーは、端末装置9102上で特定のショー(例えば、毎週または毎日スケジュールされている)を定期的に見たり、特定の時間または特定の曜日に端末装置9102を使用して音声通話またはビデオ通話を定期的に行ったり、特定の時間または特定の曜日に端末装置9102を使用してスポーツ・イベントを定期的にストリーミングしたり、特定の時間または特定の曜日に端末装置9102を使用してインターネット・ラジオを定期的に聴いたり、オンライン・ゲームのために特定の時間または特定の曜日に端末装置9102を定期的に使用したりすることがある。
したがって、端末装置9102のこれらの定期的な使用に関連するユーザー・トラフィック・パターンを識別することにより、通信モジュール9306は、ユーザーが端末装置9102を使用して(バースト・トラフィック期間を生じさせる)トラフィック集中型活動をいつ開始することになるか(例えば、時間および/または曜日)を予測することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、ユーザー・トラフィック・パターンを識別するために、13410において、(非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶され、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体から読み出し可能なソフトウェア定義命令として具現化される)予測アルゴリズムを実行するよう構成され得る。例えば、通信モジュール9306は、端末装置9102の上りリンク・トラフィックおよび下りリンク・トラフィックをモニタリングして測定し、測定された上りリンク・データレートおよび下りリンク・データレートを予測アルゴリズムに入力することができる。(通信モジュール9306により実行された)予測アルゴリズムは、次いで、上りリンク・データレートおよび下りリンク・データレートを評価して、バースト・トラフィック期間が定期的に発生する時間および/または曜日等、ユーザー・トラフィック・パターンを識別することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、ユーザー・トラフィック観測(例えば、上りリンク・データレートおよび下りリンク・データレート)を処理し、ユーザー・トラフィック・パターンを識別するために、決定木学習、ニューラル・ネットワーク学習、サポート・ベクタ・マシン等といった機械学習技術を適用することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、数日、数週、数ヶ月等の延長された観測時間にわたって、端末装置9102からのユーザー・トラフィックを観測し得る。いくつかの側面において、端末装置9102は、移動することがあり、延長された観測時間全体にわたってネットワーク・アクセス・ノード9110に接続されたままではないので、通信モジュール9306は、端末装置9102がネットワーク・アクセス・ノード9110に接続されている時間の間に通信モジュール9306が収集した、(端末装置9102の識別情報を介して識別される、)ユーザー・トラフィック観測のデータベースを保持することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、中央サーバーおよび/または他のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースして、他のネットワーク・アクセス・ノードにより観測された、端末装置9102についてのユーザー・トラフィック観測を得ることができる。
13410において、ユーザー・トラフィック観測に基づいて、ユーザー・トラフィック・パターンを識別した後、通信モジュール9306は、ユーザー・トラフィック・パターンに基づいて、バースト・トラフィック期間を予測することができる。例えば、端末装置9102のユーザーが特定の曜日の特定の時間にトラフィック集中型活動を定期的にトリガーすること(例えば、ユーザー・トラフィック・パターン)を通信モジュール9306が識別した場合、通信モジュール9306は、今後の特定の曜日の特定の時間は、バースト・トラフィック期間になる可能性があると予測することができる。通信モジュール9306は、したがって、特定の曜日の特定の時間をバースト・トラフィック期間として識別することができる。13410において通信モジュール9306により得られたトラフィック・パターンに応じて、13420において、通信モジュール9306は、ユーザー・トラフィック・パターンに基づいて、一つまたは複数のバースト・トラフィック期間を識別することができる。いくつかの側面において、バースト・トラフィック期間の各々は、特定の時間であり得、いくつかの側面において、(例えば、バースト・トラフィック期間が特定の一つまたは複数の曜日に定期的に発生しているかどうかに応じて)特定の曜日に発生していることもあるし、かつ/または、(例えば、バースト・トラフィック期間が特定の時間期間にわたって発生しているかどうかに応じて)特定の時間期間にわたっていることもある。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、コンテンツ(例えば、広告、フラッシュ・ビデオ等)に応じた特定のウェブサイトをロードすることから、バースト・トラフィックを予測することができる。
13420においてバースト・トラフィック期間を予測した後、通信モジュール9306は、予測されるバースト・トラフィック期間中にSPSを適用することができる。したがって、バースト・トラフィック期間の特定の時間および/または曜日になり、端末装置9102がネットワーク・アクセス・ノード9110に接続されると、通信モジュール9306は、端末装置9102についてSPSをトリガーすることができる。したがって、(従来のスケジューリングまたは「動的スケジューリング」のいくつかの場合のように)例えば全てのサブフレーム中に制御プレーン情報を提供するのではなく、通信モジュール9306は、端末装置9102にSPSを適用することができる。したがって、通信モジュール9306は、サブフレームごとに制御プレーン情報を端末装置9102に送信することを止めることにより、オーバーヘッドを低減することができる。下りリンク制御プレーン情報を送信することからのオーバーヘッド低減に加えて、端末装置9102は、SPSがアクティブであるときに、バッファ・ステータス・レポート(BSR)およびスケジューリング要求(SR)等の上りリンク制御プレーン情報を送信することを止めることができる。したがって、端末装置9102は、従来の動的スケジューリングに関するほどの情報を送信しなくてよいので、SPSは、端末装置9102における電力消費も低減することができる。上りリンク干渉も低減され得る。端末装置9102はまた、SPSの処理要求の低減に起因して、電力を節約することもできる。
いくつかの側面において、通信モジュール9306は、(例えば、ユーザー・トラフィック・パターンがバースト・トラフィック期間の継続時間も示す場合)予測されるバースト・トラフィック期間の継続時間にわたってSPSを適用し続けることができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、端末装置9102の実際のトラフィックをモニタリングして、SPSを適用し続けるかどうかを決定するができ、いくつかの側面において、端末装置9102がバースト・トラフィックを生成していない場合、SPSを終了することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、13430におけるSPSの適用中に観測されたユーザー・トラフィック観測に基づいて、(13410において得られた)ユーザー・トラフィック・パターンを更新することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、複数の端末装置に方法13400を適用することができ、したがって、複数の端末装置についての特定のユーザー・トラフィック・パターンを得て、これらのユーザー・トラフィック・パターンを使用して、複数の端末装置の各々についてSPSを個々にトリガーすることができる。
いくつかの側面において、通信モジュール9306は、追加的または代替的に、ユーザー・トラフィック・パターンを適用して、適合しない動作を検出し、適合しない動作に応じることができる。例えば、端末装置9102とネットワーク・アクセス・ノード9110との間の無線アクセス接続は、規格において定義され得る。例示的な規格は、例えば、3GPP規格(例えば、LTE、UMTS、およびGSM用)、IEEE規格(例えば、IEEE802.11 Wi-Fiおよび他の無線アクセス技術用)、欧州電気通信標準化協会(ETSI)規格等を含む。したがって、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、規格において定義されたプロトコルに従うこと、例えば、適合する動作を実行することが予期され得る。
しかしながら、端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、特に端末側では、適合しない動作を実行するよう構成されることがある。例えば、例示的なシナリオでは、端末装置は、例えば、より多くの無線資源、より速いデータ・レート等を得るために、誤った情報をネットワーク・アクセス・ノードに報告するよう、(例えば、製造業者またはユーザーにより)構成されることがある。例えば、端末装置は、誤ったBSRまたはチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するよう構成されることがあり、これは、ネットワーク・アクセス・ノードを、通常とは異なる無線資源を提供することへと操作することが可能であり得る。そのような適合しない動作を介してネットワーク・アクセス・ノードを操作することにより、製造業者またはユーザーは、より高いデータ・レート、より信頼性の高い接続、より高速の接続、より広い帯域幅等を提供するようにネットワーク・アクセス・ノードに作用すること等により、ユーザー・エクスペリエンスを向上させることが可能であり得る。しかしながら、有限の無線資源が、適合しない端末装置に不当に分配される可能性があるので、そのような利点は、他のユーザーを犠牲にしてもたらされる可能性がある。
したがって、いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、適合しない動作を検出して適合しない動作に応じるために、本側面の機能を実装することができる。図135は、いくつかの側面に従った方法13500を示している。いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード9110は、制御モジュール9310において等、MACスケジューラー・コンポーネントにおいてこの機能を実装することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、ハードウェア定義モジュールおよび/またはソフトウェア定義モジュールでこの機能を実装することができる。
図135に示されているように、13510において、通信モジュール9306は、端末装置9102のユーザー・トラフィックを観測して、トラフィック・パターンを得ることができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、13510において、制御プレーン・トラフィックを観測することができ、これは、BSRおよびCSIフィードバック等の制御プレーン情報をモニタリングすることを含み得る。いくつかの側面において、通信モジュール9306はまた、13510において、ユーザープレーン・トラフィックを観測することができ、ユーザープレーン・トラフィックを、対応する制御プレーン・トラフィックに関連付けることができる。例えば、通信モジュール9306は、端末装置9102により提供されたBSRおよび/またはCSIフィードバックを観測し、BSRおよび/またはCSIフィードバックに関連して生成されたユーザー・トラフィックを観測することができる。例えば、BSRは、残っている上りリンク・データの量を示すので、BSRにおいて反映される値は、BSRの後に端末装置9102により送信される上りリンク・データの量に直接対応するはずである。別の例において、CSIフィードバックは、端末装置9102において観測されたチャネル品質を示すので、強いチャネルを示すCSIフィードバックは、低誤り率に対応し、弱いチャネルを示すCSIフィードバックは、高誤り率に対応するはずであり、CSIフィードバックは、誤り率(ブロック/ビット/パケット誤り率、ACK/NACK率等を含む)を反映するはずである。いくつかの側面において、他の端末装置により提供されるCSIフィードバックは、端末装置9102により提供されるCSIフィードバックとある程度相関すると予想され得る。したがって、いくつかの側面において、通信モジュール9306はまた、端末装置9102により提供されたCSIフィードバックを、他の端末装置により提供されたCSIフィードバックと比較することができる。
通信モジュール9306は、次いで、関連付けられた制御プレーン情報およびユーザープレーン情報に基づいて、トラフィック・パターンを識別することができる。例えば、通信モジュール9306は、端末装置9102により提供された制御プレーン情報が、関連付けられたユーザープレーン情報ときちんと合うかどうかを識別することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、BSR値が、(例えば、フォルス・ポジティブを防止するための許容値内で)送信された上りリンク・データの量と合わない場合、または、CSIフィードバックが、(例えば、フォルス・ポジティブを防止するための許容値内で)他の端末装置により提供されたCSIフィードバックまたは誤り率と合わない場合等、BSRおよび/またはCSIフィードバックが、関連付けられたユーザープレーン情報と合わない場合の発生を識別することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、制御プレーン情報が、観測されたユーザープレーン情報または他の端末装置により提供された制御プレーン情報と合わない場合の発生数を計数することができる。
次いで、通信モジュール9306は、13520において、トラフィック・パターンに基づいて、適合しない動作を識別することができる。例えば、端末装置9102が、適合しない可能性がある制御プレーン情報を定期的に提供する(例えば、閾値を超える等、制御プレーン・データとユーザー・プレーン・データとの不整合の多くの発生を提供する)場合、通信モジュール9306は、13520において、適合しない動作を示しているとして、端末装置9102を識別することができる。
通信モジュール9306は、次いで、13530において、適合しない動作に基づいて、スケジューリング決定を実施することができる。通信モジュール9306が、端末装置9102による適合しない動作(例えば、繰り返されるまたは定期的な適合しない動作のパターン)を識別しない場合、通信モジュール9306は、例えば標準的なMACスケジューリング機能に従って、通常のスケジューリングを実行することができる。一方、通信モジュール9306が、端末装置9102における適合しない動作を識別した場合、通信モジュール9306は、例えば適合しない動作に対処するまたは適合しない動作を阻止するために、端末装置9102についてのスケジューリングを調整することができる(例えば、MACスケジューリング機能を調整して)。
いくつかの側面において、通信モジュール9306は、13530において、端末装置9102に対してスケジュールされる無線資源を制限することにより、端末装置9102の適合しない動作を補償することができる。例えば、BSRおよび/またはCSIフィードバックに基づいて通常のスケジューリングを実行する代わりに、通信モジュール9306は、端末装置9102がBSRおよび/またはCSIフィードバックを操作していると仮定し、仮定された操作に基づいて、例えば、BSRが通常要求するであろうよりも少ない上りリンク資源を割り当てること、および/または、CSIフィードバックが正確だった場合と比較して無線資源を制限することにより、スケジューリング決定を実施することができる。したがって、通信モジュール9306は、13530において、適合しない動作に基づいて、スケジューリング決定を実施することができる。
いくつかの側面において、通信モジュール9306は、端末装置9102による適合しない動作が他の端末装置に害を及ぼすと予想される場合に限り、13530において、スケジューリングを制限することができる。例えば、通信モジュール9306が、13520において、端末装置9102による適合しない動作を検出した場合、通信モジュール9306は、適合しない動作が、無線アクセス・ネットワークに害を及ぼすかどうかを(例えば、セル内の他の端末装置についてのコンテキスト情報の評価を介して)評価することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、最尤フレームワークを介して、無線アクセス・ネットワークに対する可能性のある害を評価することができる。
端末装置9102の適合しない動作が無線アクセス・ネットワークに害を及ぼすと通信モジュール9306が判定した場合、通信モジュール9306は、無線資源割り当てまたはスケジューリングを調整すること等により、端末装置9102についてのスケジューリングを制限することができる。一方、端末装置9102の適合しない動作が無線アクセス・ネットワークに害を及ぼさないと通信モジュール9306が判定した場合、通信モジュール9306は、要求されたように、例えば端末装置9102により提供されたBSRおよび/またはCSIフィードバックに基づいて、端末装置9102についてのスケジューリングを実行することができる。いくつかの場合において、要求されたように端末装置9102をスケジュールすることは、無線アクセス・ネットワークに対する害がまったく(または最小限の害しか)発生しない場合、ネットワーク・アクセス・ノード9110および端末装置9102の両方にとって有利であり得る(例えば、相互利益であり得る)。
いくつかの側面において、通信モジュール9306は、複数の端末装置に対して方法13500を実行し、各端末装置が適合しない動作のパターンを示しているかどうかに基づいて、スケジューリング決定を個別に実施することができる。
いくつかの側面において、したがって、通信モジュール9306は、スケジューリング機能への入力として、過去の端末装置動作を利用することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、端末装置の過去の動作に基づいて、バースト・トラフィック期間を予測し、予測されるバースト・トラフィック期間中にSPSを開始することができる。いくつかの側面において、通信モジュール9306は、端末装置動作に基づいてトラフィック・パターンを識別し、適合しない動作(例えば、適合する動作を示す「律儀な」端末装置と比較して、「欲張りな」端末装置)を識別することができる。その後、通信モジュール9306は、適合しない動作に基づいて、例えば、適合しない動作を阻止するように適合しない端末装置についてのスケジューリングを調整すること(これは、適合しない動作から無線アクセス・ネットワークを保護することができる)等で、スケジューリング決定を実施することができる。
4 QOS
図136は、いくつかの側面による無線通信ネットワーク13600を示す。無線通信ネットワーク13600は、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612に加えて端末装置13602および13604を含んでもよい。本開示の特定の側面は、特定の無線通信ネットワーク設定(例えばLTE、UMTS、GSM(登録商標)、他の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワーク、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、5G、mmWave等)を説明することがあるが、本明細書に詳述される主題は、本質的に例証的であると考えられ、したがって、類似的に他の無線通信ネットワークに適用されてもよい。無線通信ネットワーク13600内のネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置の数は例示であり、任意の量にスケーラブルである。
したがって、例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、基地局(例えばeNodeB、NodeB、ベース・トランシーバ基地局(BTS)等)であってよく、一方、端末装置13602および13604は、セルラー端末装置(例えば移動局(MS)、ユーザー機器(UE)等)であってよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、進化パケット・コア(LTEのためのEPC(Evolved Packet Core))、コア・ネットワーク(UMTSのためのCN(Core Network))または他のセルラー・コア・ネットワークといったセルラー・コア・ネットワークと(例えばバックホール・インターフェースを介して)インターフェースしてもよく、これらのセルラー・コア・ネットワークも無線通信ネットワーク13600の一部と考えてよい。セルラー・コア・ネットワークは、1つ以上の外部データ・ネットワークとインターフェースしてもよい。例示的な短距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、アクセス・ポイント(APs、例えばWLANまたはWi-Fi APs)であってよく、一方、端末装置13602および13604は、短距離端末装置(例えば基地局(STAs))であってよい。ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、1つ以上の外部データ・ネットワークと(例えば内部または外部ルータを介して)インターフェースしてもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612(並びに図136に明示的に図示されていない無線通信ネットワーク13600の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、無線アクセス・ネットワークを端末装置13602および13604(並びに図136に明示的に図示されていない無線通信ネットワーク13600の他の端末装置)に提供することができる。例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612によって提供される無線アクセス・ネットワークは、端末装置13602および13604が無線通信を介してコア・ネットワークに無線でアクセスすることを可能にすることができる。コア・ネットワークは、端末装置13602および13604に関連するトラフィック・データのスイッチング、ルーティングおよび伝送を提供し、様々な内部データ・ネットワーク(例えば制御ノード、無線通信ネットワーク13600上の他の端末装置等)および外部データ・ネットワーク(例えば音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、画像)および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供し得る。例示的な短距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612によって提供される無線アクセス・ネットワークは、内部データ・ネットワーク(例えば無線通信ネットワーク13600に接続される他の端末装置)および外部データ・ネットワーク(例えば音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、画像)および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供し得る。ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、任意の他の型の無線アクセス技術のためのネットワーク・アクセス・ノードであってもよく、このようにして、類似的に無線アクセス・ネットワークを近接端末装置に提供してよい。
無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワークおよびコア・ネットワーク(該当する場合)は、無線通信ネットワーク13600の仕様に応じて変化し得るネットワーク・プロトコルによって制御され得る。このようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク13600を介したユーザーと制御データ・トラフィックの両方のスケジューリング、フォーマットおよびルーティングを定義することができ、これは、無線通信ネットワーク13600の無線アクセスとコア・ネットワーク・ドメインの両方を介したそのようなデータの送信および受信を含む。したがって、端末装置13602および13604並びにネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、定義されたネットワーク・プロトコルに従って無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワーク・ドメイン上でデータを送受信してよく、一方、コア・ネットワークは、定義されたネットワーク・プロトコル(例えばインターネット・プロトコル)に従って、コア・ネットワーク内および外部にデータをルーティングしてよい。例示的なネットワーク・プロトコルは、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWave等が含まれ、これらのいずれも無線通信ネットワーク13600に適用可能である。
無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークは両方とも、無線通信ネットワーク13600の仕様に依存して変化し得るネットワーク・プロトコルによって制御されてよい。このようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク13600を介したユーザーと制御データ・トラフィック両方のスケジューリング、フォーマットおよびルーティングを定義してよく、これは、無線通信ネットワーク13600の無線アクセスとコア・ネットワーク・ドメインの両方を介したそのようなデータの送受信を含む。したがって、端末装置13602および13604並びにネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワーク・ドメインを介してデータを送受信してよく、一方、コア・ネットワークは、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、コア・ネットワーク内および外部にデータをルーティングしてよい。例示的なネットワーク・プロトコルには、LTE、UMTS、GSM、WiMax、Bluetooth、Wi-Fi等またはすでに開発されているか開発されることになる他の2G、3G、4G、5G、6G等の次世代技術が含まれ、これらはいずれも無線通信ネットワーク13600に適用可能である。
図137は、端末装置13602の内部構成を示す。端末装置13602は、アンテナ・システム13702、無線周波数(RF)トランシーバ13704、ベースバンド・モデム13706(物理層処理モジュール13708とコントローラ13710を含む)、アプリケーション・プロセッサ13712、メモリ13714、電源13716、センサー13718およびセンサー13720を含んでよい。図137には明示的に示されていないが、端末装置13602は、1つ以上の追加のハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特別または一般的なハードウェア/プロセッサ/回路等)、周辺装置、メモリ、電源、外部装置インターフェース、加入者識別モジュール(SIM)、ユーザー入出力装置(ディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカー、外部ボタン、カメラ、マイクロフォン等)を含んでよい。
要約した動作概要では、端末装置13602は、1つ以上の無線アクセス・ネットワーク上で無線信号を送受信することができる。ベースバンド・モデム13706は、各無線アクセス・ネットワークに関連付けられる通信プロトコルに従って端末装置13602のこのような通信機能を指示することができ、各通信プロトコルによって定義されるフォーマッティング・パラメータおよびスケジューリング・パラメータに従って無線信号を送受信するために、アンテナ・システム13702およびRFトランシーバ13704に対する制御を実行することができる。様々な実用的な設計は、サポートされる無線アクセス技術(例えば別個のアンテナ、RFトランシーバ、物理層処理モジュールおよびコントローラ)毎に別個の通信コンポーネントを含んでよいが、簡潔性の目的のために、図137に図示される端末装置13602の構成は、そのような各コンポーネントの単一のインスタンスのみを示す。
端末装置13602は、アンテナ・システム13702と無線信号を送受信してよく、アンテナ・システム13702は、単一のアンテナであっても多様なアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよく、アナログ・アンテナの組合せおよび/またはビーム形成回路をさらに含んでもよい。受信経路(RX)では、RFトランシーバ13704が、アンテナ・システム13702からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行い、デジタル・ベースバンド・サンプル(例えば同相/直交間(IQ)サンプル)を生成してベースバンド・モデム13706に提供することができる。したがって、RFトランシーバ13704は、増幅器(例えば低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier))、フィルタ、RF復調器(例えばRF IQ復調器)および受信した無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのアナログ-デジタル変換器(ADCs)を含む、アナログおよびデジタル受信コンポーネントを含むことができる。送信経路(TX)において、RFトランシーバ13704は、ベースバンド・モデム13706からデジタル・ベースバンド・サンプルを受け取り、デジタル・ベースバンド・サンプルに対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行い、アナログ無線周波数信号を生成して無線伝送のためにアンテナ・システム13702に提供することができる。したがって、RFトランシーバ13704は、増幅器(例えば電力増幅器)、フィルタ、RF変調器(例えばRF IQ変調器)およびベースバンド・モデム13706から受け取ったデジタル・ベースバンド・サンプルを混合してアンテナ・システム13702による無線伝送用のアナログ無線周波数信号を生成するためのデジタル-アナログ変換器(DACs)を含む、アナログおよびデジタル伝送コンポーネントを含むことができる。ベースバンド・モデム13706は、RFトランシーバ13704の動作のための伝送および受信無線周波数を指定することを含め、RFトランシーバ13704のRF伝送および受信を制御することができる。
図137に示されるように、ベースバンド・モデム13706は、物理層処理モジュール13708を含んでよく、物理層処理モジュール13708は、物理層(レイヤ1)送受信処理を実行して、RFトランシーバ13704を介した送信のためにコントローラ13710によって提供される下り送信データを準備し、コントローラ13710によって処理するためにRFトランシーバ13704によって提供される上り受信データを準備することができる。したがって、物理層処理モジュール13708は、エラー検出、順方向誤り訂正符号化/復号、チャネル符号化およびインターリービング、物理チャネル変調/復調、物理チャネルマッピング、無線測定および探索、周波数および時間同期、アンテナダイバーシティ処理、電力制御および重み付け、レートマッチング、再送信処理等のうちの1つ以上を実行することができる。図137には明示的に図示されていないが、物理層処理モジュール13708は、関連する無線アクセス技術のための通信プロトコルによって定義される物理層制御ロジックに従って、物理層処理モジュール13708の様々なハードウェアおよびソフトウェア処理コンポーネントを制御するように構成される物理層コントローラを含んでよい。さらに、物理層処理モジュール13708は、図137では単一のコンポーネントとして図示されているが、物理層処理モジュール13708は、個々のセクションが特定の無線アクセス技術の物理層処理に専用である、物理層処理コンポーネントの別個のセクションとして集合的に実装されてもよい。
端末装置13602は、コントローラ13710によって指示され得る1つ以上の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてよい。したがって、コントローラ13710は、サポートされる各無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、端末装置13602の無線通信コンポーネント(アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704および物理層処理モジュール13708)を制御することに関与し、したがって、サポートされる各無線アクセス技術のアクセス層および非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)(レイヤ2およびレイヤ3も含む)を表してよい。コントローラ13710は構造的に、(コントローラ・メモリから取り出される)プロトコル・ソフトウェアを実行し、その後、プロトコル・ソフトウェアで定義された対応するプロトコル制御ロジックに従って通信信号を送受信するために端末装置13602の無線通信コンポーネントを制御するよう構成される、プロトコル・プロセッサとして具現化されてよい。
したがって、コントローラ13710は、無線通信ネットワーク13600の様々な無線およびコア・ネットワーク・コンポーネントと通信するために、端末装置13602の無線通信機能を管理するように構成されてよく、したがって、多様な無線アクセス技術のための通信プロトコルに従って構成されてよい。コントローラ13710は、サポートされるすべての無線アクセス技術(例えばLTEおよびGSM/UMTS)に集合的に関与する統一コントローラであってよく、あるいは、例えば専用LTEコントローラおよび専用レガシー・コントローラ(あるいは、専用LTEコントローラ、専用GSMコントローラおよび専用UMTSコントローラ)のように、各コントローラが特定の無線アクセス技術または技術群のための専用コントローラである、複数の別個のコントローラとして実装されてもよい。それにかかわらず、コントローラ13710は、LTEおよびレガシーネットワークの通信プロトコルに従って、端末装置13602の無線通信アクティビティを指示することに関与し得る。物理層処理モジュール13708に関して前述したように、アンテナ・システム13702およびRFトランシーバ13704の一方または両方は、同様に、各専用コンポーネントが、サポートされる無線アクセス技術の1つ以上にそれぞれ対応する、複合的な専用コンポーネントに分割されてよい。このような各構成の仕様およびサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ13710は、例えばマスター/スレーブRAT階層またはマルチSIMスキームに従って、端末装置13602の無線通信動作を制御するように構成されてよい。
端末装置13602は、アプリケーション・プロセッサ13712、メモリ13714および電源13716も含むことができる。アプリケーション・プロセッサ13712は、例えばオペレーティング・システム(OS)、端末装置13602とのユーザー対話をサポートするユーザー・インターフェース(UI)および/または様々なユーザー・アプリケーションのように、端末装置13602のアプリケーション層で端末装置13602の様々なアプリケーションおよび/またはプログラムを実行するように構成されたCPUとすることができる。アプリケーション・プロセッサは、アプリケーション層としてベースバンド・モデム13706とインターフェースし、音声データ、オーディオ/ビデオ/画像データ、メッセージング・データ、アプリケーション・データ、基本的なインターネット/ウェブ・アクセス・データ等といったユーザー・データを、ベースバンド・モデム13706によって提供される無線ネットワーク接続を介して送受信することができる。
メモリ13714は、例えばハードドライブまたは別のそのような永久メモリ・デバイスのような、端末装置13602のメモリ・コンポーネントを具現化することができる。図137には明示的に図示されていないが、図137に図示される端末装置13602の様々な他のコンポーネントは各々、ソフトウェア・プログラム・コード、バッファリング・データ等を格納するためのような、統合された永久および非永久メモリ・コンポーネントをさらに含んでもよい。
電源13716は、端末装置13602の様々な電気コンポーネントに電力を供給する電源であってよい。端末装置13602の設計に応じて、電源13716は、例えば(再充電可能または使い捨て可能な)バッテリーのような「確定的な」電源であっても、例えば有線電気接続のような「不確定の」電源であってもよい。したがって、端末装置13602の様々なコンポーネントの動作は、電源13716から電力をプルすることができる。
センサー13718および13720は、センサー・データをアプリケーション・プロセッサ13712に提供するセンサーであり得る。センサー13718および13720は、位置センサー(例えば全地球測位システム(GPS)のような全地球航法衛星システム(GNSS))、時間センサー(例えばクロック)、加速度センサー/ジャイロスコープ、レーダー・センサー、光センサー、画像センサー(例えばカメラ)、ソナー・センサー等のうちのいずれかとすることができる。
図136の端末装置13602および13604のような端末装置は、モビリティ手順を実行して、無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワークの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードへ接続し、利用可能なネットワーク・アクセス・ノードから切断し、かつ利用可能なネットワーク・アクセス・ノードの間を切り替えることができる。無線通信ネットワーク13600の各ネットワーク・アクセス・ノードは、特定のカバレッジ・エリアを有することができるので、端末装置13602および13604は、無線通信ネットワーク13600の無線アクセス・ネットワークとの強力な無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード間で選択および再選択するように構成されてよい。例えば端末装置13602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610と無線アクセス接続を確立してよく、一方、端末装置13604は、ネットワーク・アクセス・ノード13612と無線アクセス接続を確立してよい。現在の無線アクセス接続が低下する場合、端末装置13602または13604は、無線通信ネットワーク13600の別のネットワーク・アクセス・ノードとの新しい無線アクセス接続を求めることができ、例えば端末装置13604は、ネットワーク・アクセス・ノード13612のカバレッジ・エリアから、ネットワーク・アクセス・ノード13610のカバレッジ・エリアへ移動してもよい。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード13612との無線アクセス接続は低下する可能性があり、端末装置13604は、ネットワーク・アクセス・ノード13612の信号強度または信号品質測定等の無線測定を介して検出することができる。無線通信ネットワーク13600のための適切なネットワーク・プロトコルで定義されるモビリティ手順に応じて、端末装置13604は、例えば隣接するネットワーク・アクセス・ノードに対して無線測定を行って、いずれかの隣接するネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供することができるかどうかを判断すること等により、(端末装置13604においてまたは無線アクセス・ネットワークによってトリガーされ得る)新しい無線アクセス接続を求めることができる。端末装置13604がネットワーク・アクセス・ノード13610のカバレッジ・エリアに移動すると、端末装置13604は、(端末装置13604によって選択されるか無線アクセス・ネットワークによって選択され得る)ネットワーク・アクセス・ノード13610を識別し、ネットワーク・アクセス・ノード13610との新しい無線アクセス接続に移行してよい。無線測定、セル選択/再選択およびハンドオーバーを含むこのようなモビリティ手順は、様々なネットワーク・プロトコルで確立され、任意の数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたって各端末装置と無線アクセス・ネットワークとの間の強力な無線アクセス接続を維持するために、端末装置および無線アクセス・ネットワークによって採用され得る。
図138は、ネットワーク・アクセス・ノード13610のようなネットワーク・アクセス・ノードの内部構成を示す。図138に図示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード13610は、アンテナ・システム13802、無線モジュール13804および通信モジュール13806(物理層モジュール13808および制御モジュール13810を含む)を含むことができる。ネットワーク・アクセス・ノード13610の動作の簡略化された概要では、ネットワーク・アクセス・ノード13610は、アンテナ・システム13802を介して無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム13802は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってよい。無線モジュール13804は、通信モジュール13806からの下りデジタル・データをアナログRF信号に変換して無線伝送のためにアンテナ・システム13802に提供し、アンテナ・システム13802から受け取った上りアナログRF信号をデジタル・データに変換して通信モジュール13806に提供するために、送信および受信RF処理を実行することができる。物理層モジュール13808は、制御モジュール13810に提供するために無線モジュール13804から受け取ったデジタル・データに対して、並びに無線モジュール13804に提供するために制御モジュール13810から受け取ったデジタル・データに対して、PHY処理を実行するように構成されてもよい。制御モジュール13810は、対応する無線アクセス・プロトコル、例えばLTEに従って、ネットワーク・アクセス・ノード13610の通信機能を制御することができ、これは、アンテナ・システム13802、無線モジュール13804および物理層モジュール13808に対する運動制御(exercising control)を含んでよい。無線モジュール13804、物理層モジュール13808および制御モジュール13810の各々は、例えば1以上の専用ハードウェア回路またはFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に格納される演算、制御およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1以上のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、あるいはハードウェア定義とソフトウェア定義の混合モジュールとして構造的に実現されてよい。いくつかの側面において、無線モジュール13804は、デジタルおよびアナログ無線周波数処理および増幅回路を含む無線トランシーバであってよい。いくつかの側面において、無線モジュール13804は、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されるプロセッサとして実装される、ソフトウェア定義無線(SDR:software-defined radio)コンポーネントであってよい。いくつかの側面において、物理層モジュール13808は、プロセッサと1つ以上のハードウェア・アクセラレータを含んでもよく、この場合、プロセッサは、物理層処理を制御し、特定の処理タスクを1つ以上のハードウェア・アクセラレータにオフロードするように構成される。いくつかの側面において、制御モジュール13810は、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されるコントローラであってもよい。いくつかの側面において、制御モジュール13810は、無線通信プロトコル・スタック層機能に限定されることがあるが、他の側面では、制御モジュール13810は、トランスポート、インターネットおよびアプリケーション層機能にも関与してもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード13610は、無線アクセス・ネットワークを提供して、サービスされる端末装置が所望の通信データにアクセスすることを可能にすることによって、無線通信ネットワーク内のネットワーク・アクセス・ノードの機能を提供することができる。例えばネットワーク・アクセス・ノード13610はまた、有線または無線バックホール・インターフェースを介して、コア・ネットワーク、1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードまたは様々な他のインターネット・ネットワークおよびサーバーとインターフェースすることもできる。
無線通信ネットワークは、無線通信に影響を与える様々なファクタに起因して、非常に動的なことがある。例えば端末装置13602および13604は、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612に比して様々な異なる位置に(例えばユーザーによって)移動することがあり、これは、端末装置13602および13604と、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612との間の相対的距離および電波伝搬チャネルに影響を及ぼす可能性がある。また、電波伝搬チャネルは、干渉、移動障害物および大気変化のように、モビリティとは関係のないファクタによって変化することもある。加えて、バッテリー電力、多様な無線アクセス技術の使用、ユーザー活動の変化および関連するデータ・トラフィック需要等といった端末装置13602および13604における局所条件もまた、無線通信に影響を及ぼすことがある。また、無線通信は、ネットワーク負荷や利用可能な無線リソース等の基礎となるコア・ネットワークに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612における条件によって影響されることもある。
前述のように、ネットワーク・アクセス・ノード13610および13612は、コア・ネットワークとインターフェースすることができる。図139は、ネットワーク・アクセス・ノード13610がコア・ネットワーク13902とインターフェースする例示的な構成を示す。コア・ネットワーク13902は、データ・ルーティング、ユーザー/加入者の認証と管理、外部ネットワークとのインターフェースおよび様々なネットワーク制御タスクのような、無線通信ネットワーク13600の動作に不可欠な様々な機能を提供することができる。したがって、コア・ネットワーク13902は、端末装置13602と、データ・ネットワーク13904およびデータ・ネットワーク13906等の様々な外部ネットワークとの間でデータをルーティングするためのインフラストラクチャーを提供することができ;したがって、端末装置13602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610によって提供される無線アクセス・ネットワークに依拠して、ネットワーク・アクセス・ノード13610と無線でデータを送受信することができ、ネットワーク・アクセス・ノード13610は次に、データ・ネットワーク13904および13906(パケット・データ・ネットワーク(PDN)であってもよい)のような外部ロケーションにさらにルーティングするために、そのデータをコア・ネットワーク13902に提供することができる。したがって、端末装置13602は、データ転送およびルーティングのためにネットワーク・アクセス・ノード13610およびコア・ネットワーク13902に依拠するデータ・ネットワーク13904および/またはデータ・ネットワーク13906とのデータ接続を確立することができる。
端末装置13602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610、コア・ネットワーク13902の様々なノードおよびデータ・ネットワーク13904および13906を含め、様々な異なるネットワーク・ノードとのデータ接続を維持することができる。この場合、各データ接続は、接続上のデータ転送を管理する特定のネットワーク・パラメータ(例えば保証される最小ビットレート、遅延要件、許容可能なパケット損失レート要件等)によって定義される「ベアラ(bearer)」と呼ばれる仮想ソフトウェア・レベルの接続であってよい。様々なベアラは、階層的に配置されてもよく、この場合、高位のベアラは、データを転送するために下位のベアラを利用してもよい。例えばアプリケーション・プロセッサ13712は、データ・ネットワーク13904とのエンドツーエンド・ベアラおよびデータ・ネットワーク13906とのエンドツーエンド・ベアラを維持することができる。エンドツーエンド・ベアラは各々、データ・パケットを転送するために下位のベアラに依存し得る。特に、エンドツーエンド・ベアラは、ネットワーク・ベアラと外部ベアラから構成されてもよく、この場合、ネットワーク・ベアラは、無線通信ネットワーク13600にまたがって端末装置13602とコア・ネットワーク13902のネットワーク・ゲートウェイとの間におよび、外部ベアラは、ネットワーク・ゲートウェイとデータ・ネットワーク13904またはデータ・ネットワーク13906との間に及ぶ。LTE設定では、ネットワーク・ベアラは、端末装置13602とコア・ネットワーク13600のPDNゲートウェイ(PGW:PDN gateway)との間の進化パケット・サービス(EPS:evolved packet servise)ベアラであってもよく、一方、外部ベアラは、PGWとデータ・ネットワーク13904または13906との間に延びて、様々なルータおよびファイアウォールを含んでもよい。ネットワーク・ベアラが無線通信ネットワーク13600にわたって広がるとき、ネットワーク・ベアラは、該ネットワーク・ベアラが各ネットワーク・ノード間でデータ・パケットを転送するために使用する無線通信ネットワーク13600のネットワーク・ノード間の多数の下位ベアラから構成されてもよい。例示的なLTE設定において、EPSベアラは、端末装置13602とネットワーク・アクセス・ノード13610との間の無線ベアラ、ネットワーク・アクセス・ノード13610とコア・ネットワーク13902のサービング・ゲートウェイ(SGW:serving gateway)との間のS1ベアラおよびSGWとPGWとの間のS5/S8ベアラから構成されてよく、この場合、無線ベアラとS1ベアラは、無線アクセス・ベアラ(RAB:radio access bearer)を形成する。
したがって、端末装置13602は、データ・ネットワーク13904および13906との別個のエンドツーエンド・ベアラを維持することができ、これらは、各々、無線通信ネットワーク13600にわたるデータ転送のための別個のネットワーク・ベアラ(例えばEPSベアラ)と、無線通信ネットワーク13600からデータ・ネットワーク13904または13906へデータを転送するための別個の外部ベアラに依存し得る(この場合、各ネットワーク・ベアラおよび関連する外部ベアラは、エンドツーエンド・ベアラを形成する)。例示的なユース・ケースでは、端末装置13602のアプリケーション・プロセッサ13712で実行されるアプリケーション・プログラムは、アプリケーション・データを交換し、かつWebブラウジング、音声およびビデオ通話、マルチメディア・ストリーミング、ファイル・ダウンロード、IoTアプリケーション、リモートマシン制御アプリケーション、そして電子メールやソーシャル・ネットワーキングおよび他のモバイル・アプリケーション等の他のアプリケーション固有のデータ転送動作のような様々なサービスを実行するために、データ・ネットワーク13904および13906のような外部データ・ネットワークとのエンドツーエンド・ベアラを確立することができる。例えばデータ・ネットワーク13904は、IPマルチメディア・サブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)サーバーを含むオペレータ固有のネットワークであってよく、一方、データ・ネットワーク13906は、インターネット・ネットワークまたはサーバーであってもよい。アプリケーション・プロセッサ13712において実行される第1アプリケーションは、データ・ネットワーク13904との(例えばデータ・ネットワーク13904における対応アプリケーションとの)第1エンドツーエンド・ベアラを確立してよく、アプリケーション・プロセッサ13712において実行される第2アプリケーションは、データ・ネットワーク13906との(例えばデータ・ネットワーク13906における対応アプリケーションとの)第2エンドツーエンド・ベアラを確立してもよい。次に、端末装置13602は第1エンドツーエンド・ベアラを利用して、IMS呼データとデータ・ネットワーク13904とを交換する、例えばボイス・オーバーLTE(VoLTE)呼を行ってもよく、第2エンドツーエンド・ベアラを利用して、インターネット・ウェブ・ブラウジング・トラフィックとデータ・ネットワーク13906を交換してもよい。
したがって、第1および第2エンドツーエンド・ベアラは、接続されたデータ・ネットワークに応じて異なるサービスをサポートすることができる。各エンドツーエンド・ベアラのデータ・トラフィック・プロファイルは、サポートされるサービスによって異なる可能性があるので、エンドツーエンド・ベアラの要件、したがって、エンドツーエンド・ベアラを構成する下位ベアラの各々の要件は、異なるサービスにわたって異なってもよい。例えば第1エンドツーエンド・ベアラは、上記で紹介した例ではリアルタイムIMSシグナリングの転送に利用され得るので、第1エンドツーエンド・ベアラは、IMS呼の品質が十分であることを保証するために、厳格な遅延と許容可能なパケット損失要件を有し得る。第2エンドツーエンド・ベアラは、ウェブサイトをロードすることおよび他の非リアルタイム・トラフィック等の「ベストエフォート」パケット・データ転送のために利用され得るので、第2エンドツーエンド・ベアラは、より緩和された遅延と許容可能なパケット損失要件を有し得る。エンドツーエンド・ベアラは、データ・パケットを転送するために階層内の下位ベアラを利用することがあるので、エンドツーエンド・ベアラのベアラ要件は、その下にあるベアラ(例えば各エンドツーエンド・ベアラを形成するネットワークおよび外部ベアラを含む)にも課され得る。
各エンドツーエンド・ベアラは、ネットワーク・ベアラに依存して端末装置13602とコア・ネットワーク13902のネットワーク・ゲートウェイとの間のデータを伝送するので、したがって、無線通信ネットワーク13600は、エンドツーエンド・ベアラ毎に別個のネットワーク・ベアラを維持してよい。各エンドツーエンド・ベアラが異なる基礎となるサービスをサポートするので、無線通信ネットワーク13600は、基礎となるサービスの要件を満たすために、各ネットワーク・ベアラを管理する必要があり得る。QoS要件と呼ばれる各ネットワーク・ベアラのこれらの要件は、各ネットワーク・ベアラにわたるデータ・パケットの転送が、基礎となるサービスの特定の要件を満たすことを保証するために、各ネットワーク・ベアラによって要求される遅延、許容可能なパケット損失およびビットレート保証(もしあれば)のようなパラメータを指定することができる。IMS呼、リアルタイム音声およびビデオトラフィック、公共安全のためのMCPTT(mission-critical push-to-talk)のようなミッション・クリティカル・サービスおよびリモートマシン制御サービス(例えば自律車両)のような、より敏感なまたは枢要なサービス(critical services)は、バッファされた音声/ビデオおよびベストエフォート・パケット・データ等の他のサービスよりも厳しいQoS要求を有することがある。満足なユーザー体験を保証するために、多くの通信システムは、QoS要件に基づいてデータ・ベアラに優先順位を付けることができ、この場合、厳格なQoS要件を有するネットワーク・ベアラには、より緩和されたQoS要件を有するネットワーク・ベアラよりも高い優先度が与えられる。その後、より高い優先度のネットワーク・ベアラのためのデータ・トラフィックは、無線通信ネットワーク13600をわたる転送の間、優先されてよい。したがって、無線通信ネットワーク13600は、高い優先度のネットワーク・ベアラの厳格なビットレート、遅延およびパケット損失要件を満たすことによって、高い優先度のネットワーク・ベアラのためのデータ・トラフィックに優先度を与えることができる。加えて、ネットワーク輻輳が発生した場合、無線通信ネットワーク13600は、最も優先度の低いネットワーク・ベアラのためのデータ・トラフィックを破棄するか、遅らせてもよい。
LTEおよび他の無線アクセス技術等の通信システムは、基礎となるサービスのQoS要件に基づいてネットワーク・データ・ベアラを分類および優先順位付けし、各ネットワーク・ベアラの分類および優先度に従ってデータ・トラフィックを制御する予め定義され標準化されたQoSフレームワークを採用することができる。LTEは、QoSクラス識別子(QCI:QoS Class Identifier)機構における代表的なこのようなフレームワークを提供する。QCI機構は、ネットワーク・ベアラを複数の所定のQCIクラスに分類する。各QCIクラスは、会話音声およびビデオ、IMSシグナリングデータ、バッファ音声およびビデオ、ライブ/リアルタイム音声およびビデオ、一般パケット・データ(例えばベストエフォート)、制御信号等のような特定のサービス型に調整されることができ、特定のビットレート保証、遅延およびパケット損失公差を有することができる。前述のように、QoSクラスは、各QoSクラスに優先度が割り当てられる階層スキームに配置されてよく、ここでは、IMSシグナリングデータや会話音声およびビデオのような敏感なサービスは、高い優先度のQCIクラスを有してもよく、バッファストリーミングおよびベストエフォート・パケット・データのような寛容なサービスは、低い優先度のQCIクラスを有してもよい。
QoS要件に基づいてネットワーク・ベアラを分類することに加えて、LTEのQCIフレームワークは、より高い性能を保証するプレミアム・サービスに加入する「優先」ユーザーを認識することもできる。例えば高性能保証が約束されることを望むユーザーは、そのユーザーのデータ・トラフィックに対するより高いQoSを保証するプレミアム・サービスに加入することがある。したがって、QCIフレームワークはまた、これらのプレミアムユーザーのネットワーク・ベアラにより高いQCI優先度を割り当てることもでき、したがって、そのようなユーザーに対するより良好なQoSを保証する。プレミアムユーザーのネットワーク・ベアラには、しばしば保証されたビットレートのQCIクラスが割り当てられてよい。他の無線通信技術はまた、QoS要件および/または追加の加入保証が満たされることを保証するように特定のデータ・ストリームを同様に優先する、標準化されたQoSフレームワークを提供してもよい。
したがって、無線通信ネットワークは、プレミアムQoS加入等の他の考慮事項に加えて、基礎となるサービスのQoS要件を考慮する標準化されたQoSフレームワークに基づいて、各ネットワーク・ベアラにQoSクラスを割り当てることができる。各ネットワーク・ベアラにQoSクラスを割り当てた後、無線通信ネットワークは、次いで、各ネットワーク・ベアラのデータがQoS要件に従って配信されることを保証するように、無線通信ネットワークにわたってデータ・トラフィックを管理することができる。
図139の設定を続けると、無線通信ネットワーク13600は、ベアラの確立の間、各ネットワーク・ベアラにQoSクラスを割り当てることができる。例えばLTE設定において、無線通信ネットワーク13600に取り付けるとき、端末装置13602は、PDN接続要求をコア・ネットワーク13902のモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)に送信することにより、データ・ネットワーク13904との初期PDN接続を開始することができる。端末装置13602は、データ・ネットワーク13904との初期PDN接続を要求している(例えば端末装置13602は、データ・ネットワーク13904とのいずれの他のPDN接続も有していない)ので、MMEは、ネットワーク・ベアラを「デフォルト」ベアラとして確立することができる。ネットワーク・ベアラを確立する前に、MMEは、コア・ネットワーク13902内のホーム・サブスクライバー・サーバー(HSS:Home Subscriber server)から端末装置13602のサブスクリプション・データ(subscription data)を取り出すことができる。サブスクリプション・データは、データ・ネットワーク13904についてのコンテキスト情報を含んでよく、これには、データ・ネットワーク13904のためのアクセス・ポイント名(APN)、デフォルトベアラのためのQCIおよび割り当て/保有優先度(ARP:allocation/retention priority)を含むデータ・ネットワーク13904のためのQoS情報、並びにこのAPNのために確立されるすべての非保証ビットレート(非GBR:non-guaranteed bitrate)ベアラの総計最大ビットレート(AMBR:aggregate maximum bitrate)が含まれ得る。PDN接続に適用可能なサブスクリプション・データは、アプリケーションがデフォルト・ネットワーク・ベアラを要求しているAPNに依存し、加えてプレミアムサブスクリプション情報の存在にも依存する。例えばIMSアプリケーションのような特定のアプリケーションは、他のアプリケーションよりも高いQCI、AMBRおよび/またはARPに関連付けられるAPNに対してPDN接続を要求することがあるが(これは、より高いQCI、AMBRおよび/またはARPを有するデフォルトベアラをもたらし得る)、一方、特定の加入者はプレミアム加入を有することがある(これは、より高いQCI、AMBRおよび/またはARPを有するデフォルトベアラをもたらし得る)。
次いで、MMEは、QCI、AMBRおよびARPを用いて無線通信ネットワーク13600にわたってネットワーク・ベアラを確立することができる(これは、基礎となるデータ・ベアラを確立するために、無線通信ネットワーク13600の様々なネットワーク・ノードにわたるメッセージの伝搬シーケンスを含み得る)。次に、データ・ネットワーク13904とインターフェースするコア・ネットワーク13904のPGWは、データ・ネットワーク13904とのPDN接続をサポートするエンドツーエンド・データ・ベアラを完成させるために、外部ベアラを確立することができる。次いで、端末装置13602およびPGWは、TFT情報を用いて、上りリンク・データおよび下りリンク・データをネットワーク・ベアラにマップすることができる。TFT情報は、ネットワーク・ベアラに属するデータ・パケットを識別するためのパケット・フィルタを指定する。端末装置13602はまた、追加のPDN接続要求を送信することによって、データ・ネットワーク13906のような他のデータ・ネットワークとの追加のPDN接続を確立してもよい。
このネットワーク・ベアラはデフォルトのネットワーク・ベアラであるので、割り当てられるQCIのQoS要件は比較的低くてよい。例えばLTEのデフォルトベアラには、一般的に、標準的な「ベストエフォート」データ・トラフィックを対象とするQCI=9を割り当てることができる。この例外として、IMSサービスのためのPDN接続のデフォルトベアラは、IMSシグナリングデータに対する高いQoS要件を満たすように、QCI=5が割り当てられてよい。端末装置13602が、データ・ネットワーク13904との所与のサービス(音声/ビデオ/オーディオ/マルチメディア・ストリーミング等)について異なるQoS要件を必要とする場合、端末装置13602は、デフォルトのネットワーク・ベアラとは異なるQCIを有する、データ・ネットワーク13904との専用ネットワーク・ベアラを確立する必要があり得る。端末装置13602は、要求しているアプリケーションまたはサービスに基づいて、専用ネットワーク・ベアラのQoS要件を決定することができる。したがって、端末装置13602は、(要求された専用ベアラがGBRベアラの場合は、保証ビットレート(GBR)および最大ビットレート(MBR)等の他のベアラ・パラメータに加えて)要求された専用ベアラ・リソースについてQCIおよびTFT情報を指定するベアラ・リソース割り当て要求をMMEに送信してもよい。次いで、MMEは、無線通信ネットワーク13600において専用ベアラの確立を実行することができる(これは、QCI情報の検証に加えて、基礎となるデータ・ベアラを確立するために、無線通信ネットワーク13600の様々なネットワーク・ノードにわたるメッセージの伝搬シーケンスを含んでもよい)。次に、無線通信ネットワーク13600は、専用ネットワーク・ベアラを確立することができる(ただし、端末装置13602とデータ・ネットワーク13904との間に同じQCIを有する別の専用ネットワーク・ベアラが存在する場合、無線通信ネットワーク13600は、既存の専用ネットワーク・ベアラにベアラ・リソースを「追加」し、例えばそれに従ってGBRおよびMBRを増加させ、既存の専用ネットワーク・ベアラおよび要求された専用ネットワーク・ベアラからのデータを既存の専用ネットワーク・ベアラにマップしてよい)。次に、データ・ネットワーク13904とインターフェースするコア・ネットワーク13904のPGWは、データ・ネットワーク13904とのPDN接続をサポートするエンドツーエンド・データ・ベアラを完成させるために、専用ネットワーク・ベアラの外部ベアラを確立することができる。
次に、端末装置13602は、デフォルトおよび専用ネットワーク・ベアラを利用して、データ・ネットワーク13904とデータを交換することができ、この場合、端末装置13602は、デフォルト・ネットワーク・ベアラ上のPDN接続の特定のデータおよび専用ネットワーク・ベアラ上の他のデータをマップし、受信することができる。例えばIMSアプリケーションでは、デフォルト・ネットワーク・ベアラはIMSシグナリングに利用されてよく、専用ネットワーク・ベアラはIMS呼トラフィックに利用されてよい。専用ネットワーク・ベアラは、非GBRのデフォルト・ネットワーク・ベアラ(例えばQCI=5)とは対照的に、GBRベアラ(例えばQCI=1)であってよく、したがって、専用ネットワーク・ベアラは、無線通信ネットワーク13600にわたるIMS呼トラフィックを配信することにより適している。上記のように、端末装置13602およびデータ・ネットワーク13904とインターフェースするコア・ネットワーク13902のPGWは、TFTフィルタに従って適切なデータ・パケットを適切なネットワーク・ベアラにマッピングすることに関与し得る。次に、無線通信ネットワーク13600の様々なノードは、(例えば各ネットワーク・ベアラを構成する下位ベアラ(例えばLTEでEPSネットワーク・ベアラを形成する無線ベアラ、S1ベアラおよびS5/S8ベアラ)の各々にわたる、例えば受付制御、スケジューリング、レート制御等を含み得る)各ネットワーク・ベアラのQoS要件を強制することによって、無線通信ネットワーク13600にわたってデータ・パケットを届けることができる。専用ネットワーク・ベアラの確立はまた、端末装置13602によってではなく、無線通信ネットワーク13600によってトリガーされてもよい。
したがって、図136の設定において、端末装置13602は、データ・ネットワーク13904のための第1デフォルト・ネットワーク・ベアラと、データ・ネットワーク13906のための第2デフォルト・ネットワーク・ベアラを確立することができる。データ・ネットワーク13904および13906によって提供される基礎となるサービスのニーズに応じて、端末装置13602はまた、他のQoS要件とともにデータ・トラフィックを届けるための専用ネットワーク・ベアラを確立することもできる。各デフォルトおよび専用ベアラに、特定のQoS要件を有するQoSクラスを割り当てることができ、この場合、QoSクラスは、無線通信ネットワーク13600または端末装置13602によって決定されてよい。無線通信ネットワーク13600は、次いで、それぞれのQoSクラスによって指定されるQoS要件に従って、端末装置13602とコア・ネットワーク13902のバックエンドにあるネットワーク・ゲートウェイとの間の様々なデフォルトおよび専用ネットワーク・ベアラについてデータ転送を監督することができる。
無線通信ネットワークにおける様々なベアラについてのQoS要件を維持し最適化することは、満足なユーザー体験を提供するのに役立ち、場合によっては、満足なユーザー体験を提供する際に重要であり得る。したがって、無線通信ネットワーク13600の様々なノードが、各ネットワーク・ベアラにおけるデータ・トラフィックが、それぞれのQoSクラスの優先度、遅延、パケット損失およびビットレート保証に従って扱われるように、それぞれに割り当てられたQoS責任を実行することが重要である。既存のQoSフレームワークは、多くの場合、QoS要件を支持する可能性があるが、QoS保証における更なる改善は、ユーザー体験を最大限にする際に非常に貴重であり得る。したがって、本開示の様々な側面は、様々なアプリケーションおよびサービスのQoS要件が満たされるように、無線通信ネットワークにおけるQoSを改善し、場合によっては最適化する様々な機構を提供することができる。
4.1 QoS#1
本開示のいくつかの側面において、無線通信ネットワークは、端末装置の様々なアプリケーションのQoS要件に基づいて、使用すべき端末装置のためのネットワーク・スライス選択を実行することができる。特に、管理アプリケーションは、どのアプリケーションが端末装置にインストールされているか、かつ/またはどのアプリケーションがユーザーによって頻繁に使用されているかを識別し、識別されたアプリケーションおよび関連するサービスのQoS要件を評価して、端末装置のアプリケーションの集合的なQoS要件を特徴付ける「サービス・プロファイル・キー」を決定することができる。次に、無線通信ネットワークは、サービス・プロファイル・キーを利用して、端末装置が利用するのに適したネットワーク「スライス」を選択することができる。詳細に説明されるように、ネットワーク・スライシング・アーキテクチャでは、単一ネットワークのインフラストラクチャーは、各スライスに論理的に割り当てられるリソースに基づいて特定のサービスをサポートするよう調整される仮想エンドツーエンド・ネットワークを形成する、多数の別個のネットワーク「スライス」に論理的に分割されてよい。これらの側面は、本明細書で説明される電力効率の側面とともに使用され得る。
「5G」クラスの側面は、単一の物理ネットワークとの複数の異なるサービス(例えばモバイル・ブロードバンド、大規模なIoT、リモートマシン制御等)の要件に合致するように、そのようなネットワーク・スライシングを利用することができる。したがって、使用するすべての端末装置のために共通の無線アクセスおよびコア・ネットワークを提供する代わりに、これらの進歩したネットワークは、無線アクセスおよびコア・ネットワークを、各々が仮想エンドツーエンド・ネットワークを実装する別個の論理的な「スライス」に分割することができる。次いで、各ネットワーク・スライスには、特定のサービスを効果的にサポートするために、遅延(latancy)、信頼性(reliability)、モビリティ(mobility)、課金(charging)、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、バッテリー寿命、容量、カバレッジ等のような特定のネットワーク・パラメータに合うように調整される専用リソースを割り当てることができる。例えば所与のネットワークの第1ネットワーク・スライスは、モバイル・ブロードバンドの使用を対象としてよく、一方、ネットワークの第2ネットワーク・スライスは、大規模なIoTアプリケーションを対象としてよい。したがって、第1ネットワーク・スライスは、より高いデータ・レートと、より低い遅延でのモビリティを提供するように構成されてよく、一方、第2ネットワーク・スライスは、やはりより低いモビリティをサポートしながら、より低い電力消費を提供することができる。あるいは、ネットワークは、細い粒度のネットワーク・スライスを有してもよく、例えばビデオ配信のためのネットワーク・スライスと、ウェブ・ブラウザ・トラフィックのための別のネットワーク・スライスのように、各々が特定の型のモバイル・ブロードバンド・トラフィックをサポートするよう構成される多数のモバイル・ブロードバンド・スライスを有してもよい。このようなネットワーク・スライス構成のすべての変形は、本開示の範囲内にある。
したがって、各ネットワーク・スライスは、各ネットワーク・スライスに固有のパラメータ(遅延、信頼性、モビリティ、課金、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、容量、カバレッジ等)を考慮して、特定のサービスをサポートするように(例えば割り当てられたリソースによって)調整され得る。そのようなスライスによって提供される柔軟性にもかかわらず、異なるスライスへの端末装置の割り当ては一般に固定される可能性がある。例えばセンサー・ネットワークのような大規模なIoT配置で使用されるIoT装置は、大規模なIoTネットワーク・スライスに割り当てられ、一方、携帯電話やタブレット等のユーザー操作端末装置は、モバイル・ブロードバンド・ネットワーク・スライスに割り当てられ得る。
しかしながら、端末機器が提供するサービスによっては、この固定のスライス割り当ては多くのユース・ケースでは適用可能でない可能性がある。したがって、現在の側面は、所与の端末装置のアプリケーションおよび関連するサービスのQoS要件を集約して、端末装置のQoS要件を集合的に特徴付けるサービス・プロファイル・キーを決定することができる。次いで、これらの側面は、サービス・プロファイル・キーを適用して、端末装置のデータ・トラフィックをサポートする理想的なネットワーク・スライスを選択することができる。したがって、これは、端末装置のQoS要件に適合するネットワーク・スライスを選択することによって、端末装置のデータ転送を改善(例えば最適化)することができる。これらの側面はまた、アプリケーションとサービスの使用が変化したときにサービス・プロファイル・キーを更新することによって、端末装置の使用の変化に適応する機構を提供することができる。
図140は、無線通信ネットワーク14000のための例示的なネットワーク・スライシング・アーキテクチャを示している。図140に図示されるように、無線通信ネットワーク14000は、無線インフラストラクチャー14002、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006を物理的に含んでもよく、ここで、無線インフラストラクチャー14002およびベースバンド・インフラストラクチャ14004は、無線通信ネットワーク14000の無線アクセス・セクションを形成してもよい。無線インフラストラクチャー14002は、無線通信ネットワーク14000の無線アクセス・ネットワーク上で端末装置と無線信号を送受信することができる、(例えば図138に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード13610のアンテナ・システム13802および無線モジュール13804の方式の)アンテナおよび無線回路を含んでもよい。無線インフラストラクチャー14002のアンテナおよび無線回路は、近接端末装置に無線アクセス・ネットワークを提供するように、カバレッジ・エリア全体にわたって地理的に配置されてよい。ベースバンド・インフラストラクチャ14004は、(例えばネットワーク・アクセス・ノード13610のベースバンド・モジュール13810の方式の)無線アクセス・ネットワークのベースバンド処理セクションを取り扱うことができる。しかしながら、ネットワーク・アクセス・ノード側の位置に別個のベースバンド処理インスタンスを有する代わりに、ベースバンド・インフラストラクチャ14004は、専用ベースバンド・ハードウェア(例えばハードウェア・アクセラレータ)によって任意にサポートされ得る中央サーバー(商業クラウド・サーバーであってもよい)で実行されるソフトウェア定義アーキテクチャーのような集中位置で、無線アクセス・ネットワークのベースバンド処理を実施してもよい。コア・ネットワーク・システム14006は、(例えば図139に図示されるコア・ネットワーク13902の方式で)無線通信ネットワーク14000のコア・ネットワーク機能を取り扱ってもよく、ベースバンド・インフラストラクチャ14004と同様に、中央サーバー上のソフトウェア定義アーキテクチャーで実装されてもよい。図140では単一の構成要素として図示されているが、いくつかの側面では、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006は、クラウド・アーキテクチャにおいて実装されてよく、したがって、ネットワーク仮想化技術等を用いて異なる物理サーバーにまたがって広がってもよい。コア・ネットワーク14000は、データ・ネットワーク14014および14016のような外部データ・ネットワークとインターフェースすることができる。
単一のモノリシック・アーキテクチャですべての端末装置をサポートする代わりに、無線通信ネットワーク14000は、ネットワーク・スライス14008、14010および14012に分割されてもよい。図140に示されるように、ネットワーク・スライス14008~14012は、無線インフラストラクチャー14002、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006から形成されてよく、それぞれ、無線通信ネットワーク14000にわたるエンドツーエンド・ネットワークパスを提供することができる。以前に示したように、各ネットワーク・スライスは、専用のリソースを有する論理的に別個の「仮想」ネットワークであってよく、したがって、実質的に異なる無線アクセスおよびコア・ネットワークを提供することができる。ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006は、中央サーバーで実装されてもよいので、いくつかの側面では、ネットワーク・スライス14008~14012は、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)等のネットワーク仮想化を使用して実装され得る。そのようなネットワーク仮想化では、様々なベースバンドおよびコア・ネットワーク機能がソフトウェアとして具現化され、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006をサポートするサーバー上で別々に実行される。例えばMME、PGW、SGWおよびPCRFのようなコア・ネットワーク機能は、ソフトウェアで具現化され、コア・インフラストラクチャ14006をサポートするサーバーにインストールされてもよい。いくつかの側面において、ベースバンド処理機能、例えばLTEクラウドRAN(C-RAN)アーキテクチャーにおけるデジタルユニット(DU)に関連するもの等は、同様にソフトウェアとして具現化されてよく、ベースバンド・インフラストラクチャ14004をサポートするサーバーにインストールされてよい。以前に示したように、ベースバンド・インフラストラクチャ14004は任意選択で、部分的に、処理集約的な物理層動作を実行するように特別に設計されるハードウェア・アクセラレータと呼ばれる専用回路のような、専用ベースバンド・ハードウェアで実装されてもよい。ネットワーク・スライス14008~14012について異なるネットワーク・スライスを実現するために、コア・ネットワークおよびベースバンド処理機能の多数のインスタンスを、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006上のソフトウェアとしてインストールして実行することができ、これにより、例えば仮想マシンフレームワークを使用すること等によって、ネットワーク・スライス14008~14012の各々を実現することができる。いずれかの専用ベースバンド・ハードウェアはネットワーク・スライス間で共有されるか、あるいは複製されて各ネットワーク・スライスに一意に割り当てられてよい。いくつかの側面において、各ネットワーク・スライスを構成する様々なサブコンポーネント(例えば仮想マシン)は、ネットワーク・スライス14008~14012の各々を論理的に実現するために、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)のようなネットワーク技術に接続されてよい。
上記のように、無線インフラストラクチャー14002は、地理的に配置されたアンテナおよび無線回路ノードを用いて実装されてよい。ネットワーク・スライス14008~14012の各々に専用である無線インフラストラクチャー14002の機器は重複してもよく(例えばネットワーク・スライス14008~14012は、無線インフラストラクチャー14002の同じアンテナおよび無線回路を利用してもよい)、あるいは別個であってよい(例えばネットワーク・スライス14008~14012の各々は、無線インフラストラクチャー14002の異なるアンテナおよび無線回路を利用してもよい)。
無線通信ネットワーク14000のネットワーク・スライシングは、より大きな柔軟性とサービス固有のリソースを提供することができる。例えばネットワーク・スライス14008は、モバイル・ブロードバンド(MBB)用に調整されてよく、ネットワーク・スライス14010は、多数同時接続通信(mMTC:massive Machine Type Communication)のために調整されてよく、ネットワーク・スライス14012は、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communication)のために調整されてよい。MBB対mMTC対URLLCのトラフィック間の個々の差異は、ネットワーク・スライス14008-14012の設定と配置に反映されることになる。例えばMBBは、一般的に、例えばUMTSからLTEからLTE-Aへの過去の進化の継続であり、これは、より多くの数およびより高いチャネル効率での高いスループットを目標とする。ネットワーク・スライス14008のようなMBBスライスは、ユーザープレーン・スループットのために最適化された特別なハードウェアを必要とし得る高スループットでの大量のデータのダウンロードをサポートすることが期待される。しかしながら、この特別なハードウェアは、(例えばデータ転送の迅速な開始のために)低遅延を必ずしもサポートしない可能性があり、少なくとも近い将来、最も高い目標データ・レート(例えば上りリンクで10Gbps、下りリンクで20Gbps)は、多くの加入者によって要求されない可能性がある。また、MBBスライスは、多くのMBB端末装置の移動性質に起因して高度なモビリティのサポートを目標とすることもある。
mMTCアプリケーションでは、シグナリング(例えば制御)と転送されるユーザー・データの量の比率は、シグナリングデータの方へ明確にシフトされる。したがって、ネットワーク・スライス14010のようなmMTCスライスは(例えばハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントの両方で)多数の同時アクセス試行を並列に処理することが期待される。ただし、特定の接続の寿命は比較的短い可能性がある(そして転送されるユーザー・データの量は比較的少ない)。mMTCスライスはまた、追加の冗長性を証明した特別なプロトコル(例えばPHYおよびレイヤ2)を必要とする可能性がある極端な(例えば極端に乏しい)カバレッジ条件下で端末装置をサポートすることも期待され得る。追加の冗長性のために、これらの特別なプロトコルは、特にスペクトル効率に関して、非常に効率的でない可能性が最も高い。場合によっては、mMTCスライスのモビリティ需要は、特に固定センサー・ネットワークのような静的なIoTデバイスネットワークのための、MBBのものよりも少ない可能性がある。
ネットワーク・スライス14012のようなURLLCスライスは、URLLCデバイスをサポートするために必要とされる低遅延を達成するために、特別なハードウェアで構成されてもよい。URLLCスライスは、一部の場合には高スループットを目標とすることがあるが、転送する必要のあるデータの量が比較的小さい(例えば約数百オクテット)可能性があるので、潜在的には非常に短い時間だけの可能性がある。高い信頼性要件のために、なんらかの追加の冗長性が要求される可能性がある。しかしながら、この場合、冗長性/誤り耐性は、経時的に情報を配布することにより(例えば許容できないほど遅延に影響を与える可能性がある送信を繰り返すことにより)満たすことができない可能性があり、したがって、伝送は、例えばいくつかの周波数帯域で同時に伝送することによって反復される可能性がある。これは、MBBスライスと比較してURLLCスライスにおいて低いスペクトル効率をもたらす可能性がある。ある場合には、URLLCスライスのモビリティ需要は、自律運転アプリケーションのようなmMTCスライスよりも高いことがある。
したがって、ネットワーク・スライス14008~14012の異なる需要および目標は、異なる構成およびリソースにつながる可能性がある。例えばネットワーク・スライス14008~14012は、各ネットワーク・スライスに固有の極端なユース・ケースをサポートするために、異なる特別なハードウェアおよび/またはハードウェア・アクセラレータを必要とすることがある。このハードウェアは高価であり、おそらく希少なリソースであるため、ネットワークは、各スライスによって提供される特性(遅延、信頼性、スループット、モビリティ)に対する真のニーズを有する各ネットワーク・スライスのみに端末装置を割り当てることを目的とする可能性がある。MBB、mMTCおよびURLLCは、ネットワーク・スライス14008~14012に関して参照され得るが、いくつかの側面では、無線通信ネットワーク14000は、他のサービスをサポートし得るより多くのまたはより少ないネットワーク・スライスで構成されてもよい。
ネットワーク・スライシングは、端末装置をネットワーク・スライスに割り当てる際に、比較的固定されてもよい。例えば端末装置は、全体的なサービス型、例えばMBB端末装置、mMTC(massive MTC)端末装置、URLLC端末装置等に基づいて分類されてよく、対応するネットワーク・スライスに堅固に固定されてよい。ネットワークは、このサービス型を、例えば端末装置の特定の能力(例えば最大サポートビットレート、最小サポート伝送時間間隔(TTI:transmission time interval)、デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信のサポート)に基づいて、あるいはサブスクリプションに基づいて割り当てることができる。後者の場合、加入者は、サービス型に適した能力を有する端末装置に、加入を表すユニバーサル加入者識別モジュール(USIM:universal subscriber identity module)を挿入することに関与する可能性がある。
したがって、これらの側面は、より大きな柔軟性を提示し、端末装置のサービスおよびアプリケーション(例えばインストールされているおよび/または頻繁に使用されるアプリケーション)をサービス・プロファイル・キーとして特徴付けるフレームワークでQoSを改善し、場合によっては最適化することができる。端末装置は、次いで、サービス・プロファイル・キーをネットワークに信号伝達してよく、ネットワークは、サービス・プロファイル・キーによって示されるQoS要件に最も良く合致する特定のネットワーク・スライスに端末装置を割り当てることができる。端末装置のサービスおよびアプリケーションが経時的に変化する可能性があるので、幾つかの側面では、端末装置は、サービス・プロファイル・キーを更新し、したがって、端末装置のデータ転送のQoSを動的に改善し、場合によっては最適化するために、ネットワークが、割り当てられたネットワーク・スライスを切り替えることを可能にすることができる。
図141は、いくつかの側面による、端末装置13602の例示的な内部図を示す。図141に図示されるように、アプリケーション・プロセッサ13712は、マネージャ・アプリケーション14102および1つ以上の専用アプリケーション14104~14106を含むことができる。制御、電力およびクロック線に加えて、現在の側面に直接関係しない端末装置13602の他の構成要素は、図141には明示的に示されていないことがある。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102および専用アプリケーション14104~14106はそれぞれ、アプリケーション・プロセッサ13712によって取り出されて実行される、非一時的コンピュータ可読な媒体に格納されるソフトウェア・ロジックとして具現化されてもよい。マネージャ・アプリケーション14102および専用アプリケーション14104~14106の各々は、それぞれ、アプリケーション・プロセッサ13712によって別々に実行され得る別個のプログラム・コード・モジュールとして格納されてよい。専用アプリケーション14104~14106は、音声/ビデオ通話アプリケーション、ウェブ・ブラウザ・アプリケーション、電子メール・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、ソーシャルメディア・アプリケーション、ナビゲーション・アプリケーション、カレンダー/スケジューリング・アプリケーション、IoTアプリケーション、mMTCアプリケーション、リモートマシン制御アプリケーション、自律操縦アプリケーション等といった多数の様々な型のアプリケーションのいずれかとすることができる。いくつかの側面では、アプリケーション・プロセッサ13712は、端末装置13602の他のコンポーネントと対話して、専用アプリケーション14104~14106を、例えばディスプレイスクリーン、オーディオスピーカ、タッチパッド、マイクロフォン、カメラおよびボタン等のユーザーI/Oコンポーネントとのユーザー対話型にすることもできる。
専用アプリケーション14104~14106は、データ・ネットワークとデータ・トラフィックの交換を必要とする「オンライン」アプリケーションであってよい。したがって、端末装置13602が無線通信ネットワーク14000に接続される設定において、専用アプリケーション14104は、データ・ネットワーク14014とのソフトウェア・レベルの論理接続を確立および維持することができ、一方、専用アプリケーション14106は、データ・ネットワーク14016とのソフトウェア・レベルの論理接続を確立および維持することができる。以前に示したように、アプリケーション・プロセッサ13712とデータ・ネットワーク14014および14016との間のソフトウェア・レベルの論理接続は、端末装置13602とデータ・ネットワーク14014および14016との間のデータ・パケットの転送を行う様々なデータ・ベアラを含んでよい。無線通信ネットワーク13600に関して上記で詳述したのと同じように、無線通信ネットワーク14000は、ネットワーク・ベアラを利用して、無線通信ネットワーク14000にわたってデータを転送することができ、そのようなネットワーク・ベアラは、デフォルトおよび専用ネットワーク・データ・ベアラの両方を含み得る。しかしながら、各ネットワーク・スライス14008~14012は、一意のトラフィック特性(例えば遅延、信頼性、モビリティ、課金、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、容量、カバレッジ等)を有する専用リソースを利用するため、各ネットワーク・スライスによって提供されるネットワーク・ベアラは、少なくともある程度、基礎となるネットワーク・スライスの特性を継承し得る。例えばネットワーク・スライス14010が上述のようにmMTCスライスである場合、ネットワーク・スライス14010は、例えばIMSシグナリングまたは様々な他の型のMBBトラフィックを送達するのに十分である低遅延および高スループットネットワーク・ベアラを提供することができない可能性がある。同様に、ネットワーク・スライス14008および14012は、MBBおよびURLLCトラフィックのそれぞれの目的に起因して、mMTCに必要とされるような、かなりの数のネットワーク・ベアラをサポートする能力がない可能性がある。また、例えば無線通信ネットワーク14000が、多様な異なるモバイルブロードバンド・ネットワーク・スライスのように特定のサービスに対して多様なネットワーク・スライスを提供するような、より細かい配置において、特定のネットワーク・スライスは、IMSシグナリングを送出するための低遅延のMBBネットワーク・スライスや、ファイル・ダウンロードのための高スループットのMBBネットワーク・スライスのような、特定の型のデータ・トラフィックを転送するのにより適している可能性がある。
マネージャ・アプリケーション14102は、例えば専用アプリケーション14104~14106の使用をモニタリングすることにより、どのアプリケーションがアプリケーション・プロセッサ13712にインストールされているか、かつ/またはアプリケーション・プロセッサ13712によって頻繁に使用されているかを評価し、インストールされている/頻繁に使用されているアプリケーションのQoS要件に基づいて「サービス・プロファイル・キー」を決定するように構成されてもよい。マネージャ・アプリケーション14102は、次いで、サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワーク14000に(例えばコア・インフラストラクチャ14006のコア・ネットワークエンティティに)提供することができ、無線通信ネットワーク14000は、どのネットワーク・スライスが、サービス・プロファイル・キーによって集合的に表されるQoS要件を満たすように最もよく構成されているかを識別することによって、端末装置13602のための適切なネットワーク・スライスを選択することができる。次に、端末装置13602は、無線通信ネットワーク14000によって選択されたネットワーク・スライスを利用して、ネットワーク・ベアラを確立し、データ・ネットワーク14014および14016とデータ・トラフィックを交換することができる。
図142は、いくつかの側面によるメッセージ・シーケンス・チャート14200を示す。図142に図示されるように、マネージャ・アプリケーション14102は、まず、14202において、アプリケーション・プロセッサ13712のインストールされているおよび/または頻繁に使用されるアプリケーションを識別することができる。例えばマネージャ・アプリケーション14102は、アプリケーション・プロセッサ13712に現在インストールされているアプリケーションを識別することができる。そのようなアプリケーションは、専用アプリケーション14104~14106を含んでよい。これらの側面は、データ活動のためにQoSを改善し得るので、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、例えば無線通信ネットワーク14000上のデータ転送を利用する、「オンライン」であるアプリケーションのみを識別し得る。あるいはまた、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、例えば(平均値であってもよいが)所定の時間ウィンドウにおいて所定の期間よりも長く使用されるアプリケーションや、(平均値であってもよいが)所定の時間ウィンドウにおいて所定の量よりも多くのデータを転送するアプリケーション等のように、例えば所定の基準に従って、アプリケーション・プロセッサ13712におけるアプリケーションの使用を経時的にモニタリングすることにより、どのアプリケーションが頻繁に使用されるかを決定することができる。
関連するアプリケーション、例えば専用アプリケーション14104~14106を識別した後、マネージャ・アプリケーション14102は、14204において、サービス・プロファイル・キーを決定するために、識別されたアプリケーションのQoS要件を評価することができる。したがって、サービス・プロファイル・キーは、データ転送に関与する端末装置13602のアプリケーションのQoS要件を集合的に特徴付けることができる。識別されたアプリケーションの各々は、音声/ビデオ通話、ウェブ・ブラウザ・トラフィック、電子メール、IoT、リモートマシン制御等のような、関連するデータ・ネットワークによって提供される特定のサービスを利用することができるので、識別されたアプリケーションの各々は、基礎となるサービスのQoS要件を満たすネットワーク・ベアラに依存してもよい。例えば14202においてマネージャ・アプリケーション14102によって識別されるアプリケーションの各々は、十分なサービスを提供するためにネットワーク・ベアラが満たすべき遅延、信頼性、モビリティ、課金、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、バッテリー寿命、容量またはカバレッジ要件を有し得る。マネージャ・アプリケーション14102は、各々の識別されたアプリケーションのこれらのQoS要件を収集し、識別されたアプリケーションのQoS要件を共同で特徴付けるサービス・プロファイル・キーを決定することができる。
マネージャ・アプリケーション14102は、14202で識別されたアプリケーションのQoS要件を、いくつかの異なる方法で収集することができる。例えば上記で詳述したように、端末装置13602は、コア・インフラストラクチャ14006から特定のQoSクラスを持つ専用ネットワーク・ベアラを(例えばLTE設定におけるベアラ・リソース割り当て要求で)要求するように構成されてもよい。端末装置13602は、アプリケーション・プロセッサ13712の様々なアプリケーションを特定のQoSクラス(各QoSクラスは、遅延、ビットレート、パケット損失および優先度要件を含む特定のQoS要件を有する)にマッピングするマッピング・テーブルに基づいて、専用ネットワーク・ベアラについて所望のQoSクラスを決定することができる。例えば例示的なシナリオにおいて、専用アプリケーション14104は、データ・ネットワーク13904とのIP接続を要求することができる。アプリケーション・プロセッサ13712は、ベースバンド・モデム13706に要求を提供してもよく、専用アプリケーション14104に対して一意の「アプリケーションID」を指定してもよく、ここで、アプリケーションIDは、専用アプリケーション14104を一意に識別する所定の数または文字列である。次に、コントローラ13710は、専用アプリケーション14104のアプリケーションIDでマッピング・テーブルを参照して、マッピング・テーブルが専用アプリケーション14104のための明示的なマッピング・ルールを含むかどうかを判断することができる。いくつかの側面において、明示的なマッピング・ルールは、例えば専用アプリケーション14104によって要求される専用ネットワーク・ベアラに利用されるべきQoSクラスであって、デフォルト・ネットワーク・ベアラのQoSクラスとは異なり得るQoSクラスを指定するルールとすることができる。マッピング・テーブルが、所与のアプリケーションについての明示的なマッピング・ルールを有していない(例えばマッピング・テーブル内にアプリケーションのアプリケーションIDを有するエントリーが存在しない)場合、コントローラ13710は、デフォルトのQoSクラスを利用し、アプリケーション14104のためのデータ・パケットをデータ・ネットワーク13904のためのデフォルトのネットワーク・ベアラにマッピンしてもよい。
いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、したがって、マッピング・テーブル(例えばアプリケーションIDに基づいてQoSクラスを専用ベアラに割り当てるために使用される)を利用して、14202において識別されたアプリケーションのQoS要件を収集することができる。例えばマネージャ・アプリケーション14102は、14202において識別されたアプリケーションのアプリケーションIDを識別し、マッピング・テーブルを参照して、識別されたアプリケーションのいずれかがマッピング・テーブル内で(関連するQoSクラスとともに)明示的なマッピング・ルールを有するかどうかを決定することができる。マネージャ・アプリケーション14102は、明示的なマッピング・ルールを有する各識別されたアプリケーションについて、マッピング・テーブルで指定されたQoSクラスを利用してよく、明示的なマッピング・ルールを持たない各識別されたアプリケーションについて、(デフォルトのネットワーク・ベアラのための)デフォルトのQoSクラスを利用してもよい。以前に示したように、各QoSクラスには、特定のQoS要件を割り当てることができる。例えば各QoSクラスは、標準化されたQoSフレームワーク(例えばLTEのQCI)の一部であってよく、予め定義されたQoS要件にマッピングされてよい。
いくつかの側面において、QoSクラス割り当てに利用されるマッピング・テーブルは、コア・インフラストラクチャ14006によって提供されてよい。例えばコア・インフラストラクチャ14006内の専用ネットワークサーバー(例えばオープン・モバイル・アプライアンス(OMA)デバイス管理サーバー)は、マッピング・テーブルを格納することができ、例えば各端末装置が最初にコア・インフラストラクチャ14006に加入した後に、(例えばOMA管理オブジェクト(MO)として)端末装置にマッピング・テーブルを提供することができる。いくつかの側面では、専用ネットワークサーバーは、マッピング・テーブルが変化した場合、端末装置にアップデートを提供することもできる。したがって、マネージャ・アプリケーション14102は、識別されたアプリケーションの各々のQoS要件を識別するために、14204においてネットワーク提供マッピング・テーブルを利用してもよい。このマッピング・テーブルはネットワークによって提供されるので、このマッピング・テーブルは「オペレータ定義」とみなされてよい。
あるいは、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14104は、代替マッピング・テーブルでネットワーク提供/オペレータ定義マッピング・テーブルを「オーバーライド」してもよい。代替マッピング・テーブルは、特定のアプリケーションについて、ネットワーク提供マッピング・テーブルによって各アプリケーションにマッピングされるQoS要件とは異なるQoS要件を指定することができる。代替マッピング・テーブルは任意に、これらの側面に特有なものであってよい、言い換えると、これらの側面に従ってQoS要件を定義するために具体的に提供されてもよい。いくつかの側面において、代替マッピング・テーブルは、端末装置13602に事前にプログラムされてもよく、あるいは代替マッピング・テーブルを端末装置13602に提供する(無線通信ネットワーク13600の一部ではない)外部サーバー等の代替位置から、端末装置13602によって受け取られてもよい。
ネットワーク提供マッピング・テーブルと同様に、いくつかの側面では、代替マッピング・テーブルはアプリケーションIDでインデックス付けされてもよく、各アプリケーションIDについてのQoS要件を定義してもよい。したがって、マネージャ・アプリケーション14102が、14204において代替マッピング・テーブルを利用する場合、マネージャ・アプリケーション14102は、14202において識別されたアプリケーションのアプリケーションIDで代替マッピング・テーブルを参照し、代替マッピング・テーブル内で各識別されたアプリケーションにマッピングされたQoS要件を判断することができる。いくつかの側面において、端末装置13602は、代替マッピング・テーブルを利用してデータ・ベアラを確立することもでき、したがって、ベアラ確立の目的のためにネットワーク提供マッピング・テーブルを上書きすることもできる。
いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、他の情報を利用して、専用アプリケーション14104~14106についてのQoS要件を識別してもよい。例えば専用アプリケーション14104~14106は、それらのQoS要件を示す、予め割り当てられたメタデータであり得る。例えば専用アプリケーション14104が、mMTCユース・ケースに焦点を当てたアプリケーションである場合、専用アプリケーション14104は、mMTCアプリケーション(およびMBBおよびURLLCのケースも同様に)に対するQoS要件と整合する、予め割り当てられたメタデータを有することができる。マネージャ・アプリケーション14102はまた、専用アプリケーション14104~14106のために予め割り当てられたこのメタデータにアクセスして、それらのQoS要件を識別することができる。
識別されたアプリケーションのQoS要件を識別した後、マネージャ・アプリケーション14102は、QoS要件に基づいて、サービス・プロファイル・キーを決定することができる。サービス・プロファイル・キーは、識別されたアプリケーションのQoS要件を特徴付けることができる。したがって、いくつかの側面において、サービス・プロファイル・キーは、端末装置13602に割り当てるための無線通信ネットワーク14000の適切なネットワーク・スライスを識別するための基礎を提供し得る、端末装置13602のアプリケーションの遅延、信頼性、モビリティ、課金、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、バッテリー寿命、容量および/またはカバレッジ要件の特徴を提供することができる。アプリケーション・プロセッサ13712のアプリケーションは、選択されたネットワーク・スライスにわたって別々のネットワーク・ベアラを利用してもよいが(ネットワーク・ベアラは、アプリケーションの個々のQoS要件に従って構成される)、アプリケーションのQoS要件に適合する理想的なネットワーク・スライスの選択は、サポートするネットワーク・スライスと一貫性のないQoS要件でネットワーク・ベアラに維持しようとする試みよりも効果的であり得る。
様々な側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、サービス・プロファイル・キーを決定するための異なるオプションを有してもよい(これは、場合によっては、コア・インフラストラクチャ14006からの協力も必要とする可能性がある)。例えばいくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102およびコア・インフラストラクチャ14006は、既存のQoSフレームワークをサービス・プロファイル・キーとして利用することができる。この場合、マネージャ・アプリケーション14102は、標準化されたQoSフレームワーク(例えばLTEのQCI)から、識別されたアプリケーションのQoS要件に最も良く合致する、QoSクラスを決定することができる。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、各標準化されたQoSクラスのQoS要件を、各識別されたアプリケーションのQoS要件と比較して、どの標準化されたQoSクラスが、全体として、識別されたアプリケーションに「最も近い」かを(例えば特定のQoS要件を他よりも高く重み付けし得る多変数距離測定によって)決定することができる。あるいは、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、最も厳格なQoS要件を有する専用アプリケーションを識別し、対応するQoSクラスをサービス・プロファイル・キーとして利用してもよい。いずれの場合においても、マネージャ・アプリケーション14102は、その後、選択したQoSクラスを、サービス・プロファイル・キーとして14206のコア・インフラストラクチャ14006に報告することができ、そして、選択されたQoSクラスを利用して、ネットワーク・スライス選択を実行することができる。
あるいは、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102およびコア・インフラストラクチャ14006は、これらの側面に固有のサービス・プロファイル・キー方式のような、異なるサービス・プロファイル・キー方式を利用してもよい。例えばサービス・プロファイル・キー方式は事前定義されてよく、各々が異なるQoS要件を割り当てられる事前定義サービス・プロファイル・キーの集合を指定することができる。標準化されたQoSフレームワークの上記のケースと同様に、マネージャ・アプリケーション14102は、識別されたアプリケーションのQoS要件を、14204における所定のサービス・プロファイル・キーの各々に対して比較し、(例えば多変数距離測定をQoS要件および所定のサービス・プロファイル・キーに適用して、所定のサービス・プロファイル・キーのいずれかがQoS要件との最小距離を有するかを判断することによって)所定のサービス・プロファイル・キーのうちのいずれのサービス・プロファイル・キーが最良の合致を提供するかを決定することができる。マネージャ・アプリケーション14102は、その後、14206において、最も近い事前定義されたサービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に報告することができ、コア・インフラストラクチャ14006は、その最も近い事前定義されたサービス・プロファイル・キーを利用して、ネットワーク・スライスの選択を行うことができる。
いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102はまた、専用アプリケーション14104~14106のうちの特定のアプリケーションが使用される頻度および/または時間または日等の使用プロファイルに基づいて、サービス・プロファイル・キーを決定してもよい。例えば専用アプリケーション14104は、(例えば端末装置13602のユーザーによって)非常に頻繁に使用される可能性があり、一方、専用アプリケーション14106は、散発的に使用されるか、または稀にしか使用されない可能性がある。したがって、専用アプリケーション14104は、専用アプリケーション14106よりも頻繁に使用される可能性があるので、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、(例えば所定のサービス・プロファイル・キーによる多変数距離測定において、専用アプリケーション14104のQoS要件を、他のアプリケーションのQoS要件よりも高い重みで重み付けすることにより)専用アプリケーション14104のQoS要件に対してサービス・プロファイル・キーを重み付けしてもよい。別の例において、専用アプリケーション14106は、1週間のうちの特定の時間または日の間(例えば就業時間の間または就業日の間)に頻繁に使用され、1週間のうちの他の時間または日の間はめったに使用されない可能性がある。したがって、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、専用アプリケーション14106が最も頻繁に使用される時間/日を識別し、専用アプリケーション14106が使用される週/日の間の専用アプリケーション14106のQoS要件をより強く反映し、他の時間/日の間の専用アプリケーション14106のQoS要件はあまり反映しないように、サービス・プロファイル・キーを決定することができる。いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、端末装置13602の位置および移動に基づいて、使用プロファイルを決定することができ、例えばユーザーは、頻繁に訪れるエリアから離れたときおよび車速で移動するときに、地図を使用する可能性がより高くなる等である。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、端末装置13602のユーザーが、多くの他のユーザーがツイートやライブストリーミングおよび他のソーシャルアクションを行っているイベントにある場合のように、ソーシャルネットワーク情報から使用プロファイルを決定することができる。次いで、マネージャ・アプリケーション14102は、ユーザーが同じことをする可能性が高い場合、それに応じて、使用プロファイルを調整することができる。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、カレンダーまたは電子メール・アプリケーションにおけるカレンダー予定のように、他のアプリケーションにおけるデータに基づいて、使用プロファイルを決定することができる。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、例えば端末装置13602が、ユーザーが以前に使用したことがあるWi-Fiホットスポットの近くにある場合(例えばユーザーが特定のネットワークに加入しており、そのネットワークのホットスポットのあるイベントに行っている場合)のように、Wi-Fiサービスへのアクセスに関する情報に基づいて、使用プロファイルを決定することができる。次いで、マネージャ・アプリケーション14102は、それに応じて、使用プロファイルを調整することができる。
いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102はまた、14204において、サービス最適化目標(例えば最適化されたQoS)、コスト最適化目標(例えば最も低いコスト・サービス)またはバッテリー使用最適化目標(例えば最も低いバッテリ電力消費)またはコスト最適化目標(例えば最も低いコスト)等の「目標」に基づいて、サービス・プロファイル・キーを決定してもよい。例えば低遅延または高ビットレートは、改善されたサービスを提供することができるが、より高いコスト(例えばオペレータがトラフィック依存の課金ポリシーを有する場合)およびより高い電力消費を犠牲にすることになる。したがって、端末装置13602で現在バッテリー電力が低い場合、またはユーザーが端末装置13602を電力節約モードに設定する場合、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は電力消費最適化目標を利用し、(潜在的にサービスを犠牲にして)バッテリー電力消費を改善するかまたは最適化さえする識別されたアプリケーションに、QoSクラスを割り当てることができる。あるいは、端末装置13602におけるトリガーが、(ユーザーによってまたは別のトリガーによって開始され得る)サービスが改善または最適化されるべきであることを示す場合、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102はサービス最適化目標を利用し、(潜在的にコストおよび電力消費を犠牲にして)サービスを改善または最適化する識別されたアプリケーションに、QoSクラスを割り当ててもよい。あるいは、端末装置におけるトリガーが、コストが改善または最適化されるべきであることを示す場合(例えば端末装置13602の請求が限界または上限に近づいていること、あるいはユーザーがコストを低減または最小化するという望みを示していること)、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102はコスト最適化目標を利用し、(潜在的にサービスを犠牲にして)コストを改善または最適化する識別されたアプリケーションに、QoSクラスを割り当てることができる。
したがって、マネージャ・アプリケーション14102は、14204におけるサービス・プロファイル・キー決定の間、そのようなターゲットを考慮してもよい。例えばマネージャ・アプリケーション14102は、(アプリケーションIDをQoS要件にマッピングするために)いくつかの異なる代替マッピング・テーブルを有してもよく、この場合、各代替マッピング・テーブルは、特定の目標のうちの1つに対して調整されたQoS要件を有する。例えばコスト削減または最適化目標のために調整される第1代替マッピング・テーブルは、各アプリケーションに対して特有のQoS要件を有してよく、一方、サービス改善または最適化目標のために調整される第2代替マッピング・テーブルは、各アプリケーションに対して特有の異なるQoS要件を有してもよい。第1代替マッピング・テーブルのQoS要件は、コストを低減または最適化するように調整されてよく、第2代替マッピング・テーブルのQoS要件は、サービスを改善または最適化するよう調整されてよい。したがって、特有の目標が望まれる場合、マネージャ・アプリケーション14102は、対応する代替マッピング・テーブルを利用して、識別されたアプリケーションのQoS要件を取得することができる。次に、マネージャ・アプリケーション14102は、これらのQoS要件に基づいて、サービス・プロファイル・キーを決定することができ、これは、サービス・プロファイル・キーに目標を反映させることができる。
異なる代替マッピング・テーブルを使用する代わりに、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、改善または最適化目標に基づいてサービス・プロファイル・キーを修正することができる。例えばマネージャ・アプリケーション14102は、最初に14204において、QoS要件に基づいてサービス・プロファイル・キーを決定し、サービス・プロファイル・キーを修正し(これは、目標によりよく適合する異なるサービス・プロファイル・キーを選択することを含み得る)、14206において、修正されたサービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に送信してよい。したがって、マネージャ・アプリケーション14102は、改善または最適化目標に基づいて、サービス・プロファイル・キーを選択することができる。
あるいはまた、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、ポイント・スキームを利用してサービス・プロファイル・キーを決定してもよい。例えばマネージャ・アプリケーションおよびコア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・スライス・ディメンション(network slice dimension)、例えばMBB、mMTCおよびURLLCディメンションの各々に対して、予め定義されたクラスの集合を利用することができる。専用アプリケーション14104~14106の要件に基づいて、マネージャ・アプリケーション14102は、各ネットワーク・スライス・ディメンションについてポイントを集計して、(例えば集合的一致または最も極端な要件に対する一致に基づいて)どのネットワーク・スライス・ディメンションが専用アプリケーション14104~14106に対して最適な一致を表すかを示す、各ネットワーク・スライス・ディメンションについての最終ポイント計数を取得することができる。例えばMBBはスループットに高い需要を置くので、マネージャ・アプリケーション14102は、[0~100Kbit]というスループット要件を有する専用アプリケーションについて、MBBディメンションに1ポイントを割り当ててよく、[100Kbit~1Mbit]には2ポイント、[1Mbit~100Mbit]には3ポイント、[100Mbit~1Gbit]には4ポイントおよび[1Gbit~100Gbit]として5ポイントを割り当ててよい。mMTCディメンションに対して、マネージャ・アプリケーション14102は、拡張カバレッジに対して1ポイントと、「極端な」拡張カバレッジに対して2ポイントを割り当て、電力制限に基づいて1~3ポイントを追加し(1週間までは1ポイント、5年間までは2ポイント、10年以上の動作には再課金なしで3ポイント)、小さなデータ・パケットの「頻繁でない」送信に対して1ポイントを追加し、かつ/または3GPPセルラーIoT(CIoT)最適化のサポートのために最大2ポイントを追加してよい。URLLCディメンションに対して、マネージャ・アプリケーション14102は、サポートされるTTIが<0.5msまたは0.1msである場合は、それぞれ、1または2ポイントを割り当ててもよく、パケットエラー損失率がそれぞれ<10^-6、10^-8、10^-10である必要があるかどうかに応じて、最大3ポイントまでの追加ポイントを割り当ててもよい。いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、専用アプリケーション14104~14106の各々のポイントを集計して、専用アプリケーション14104~14106の各々からのポイントを含む各ディメンションの総ポイント計数を取得することができる。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、使用プロファイルまたは最適化目標のような、上述の1つ以上のファクタに基づいて、各ネットワーク・スライス・ディメンションについてのポイント計数をシフトまたは変更することができる。このポイント・スキームは非限定的で例証的であり、本開示の範囲から逸脱することなく、同じ概念に依拠する多くの他のポイント・スキームを使用することができる。
マネージャ・アプリケーション14102は、その後、ネットワーク・スライス・ディメンションの各々についてのポイント計数に基づいて、サービス・プロファイル・キーを選択してもよい。例えばサービス・プロファイル・キーがネットワーク・スライス・ディメンションを示す側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、最も高いポイント計数を有するネットワーク・スライス・ディメンションを示すサービス・プロファイル・キーを選択してもよい。例えばMBBディメンションのポイント計数が4であり、mMTCディメンションのポイント計数が1であり、URLLCディメンションのポイント計数が2である場合、マネージャ・アプリケーション14102は、MBBディメンションに対応するサービス・プロファイル・キーを選択してもよい。あるいは、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、ネットワーク・スライス・ディメンションについてのポイント計数を編さんまたは組み合わせて、ポイント計数をサービス・プロファイル・キーとして送信することができ、これにより、コア・インフラストラクチャ14006は、ポイント計数を評価してネットワーク・スライスを選択することが可能になる。例えばいくつかの側面では、アプリケーション14102は、結果を3次元ベクトルに符号化してもよい。例えばデバイスが達成できる各次元が0ポイントとn-1ポイントの間である場合、サービス・プロファイル・キー=(MBBポイントの#)*n^2+(mMTCポイントの#)* n+(URLLCポイントの#)を設定することができる。
各ケースにおいて、マネージャ・アプリケーション14102によって14204において選択されるサービス・プロファイル・キーは、端末装置13602のアプリケーションの要件の特徴を提供することができる。したがって、サービス・プロファイル・キーは、端末装置13602に割り当てるために、無線通信ネットワーク14000の適切なネットワーク・スライスを識別するための基礎を提供することができる。アプリケーション・プロセッサ13712のアプリケーションは依然として、選択されたネットワーク・スライスにわたって別個のネットワーク・ベアラを利用し得るが(各ネットワーク・ベアラは、各アプリケーションの個々のQoS要件に従って構成される)、アプリケーションのQoS要件に適合する理想的なネットワーク・スライスの選択は、サポートするネットワーク・スライスと互換性のないQoS要件をネットワーク・ベアラに維持しようとする試みよりも、はるかに効果的であり得る。
図142に図示されるように、マネージャ・アプリケーション14102は、14206において、サービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に報告することができる。前述のように、コア・インフラストラクチャ14006は、1つ以上のサーバーにわたって様々なコア・ネットワークエンティティを仮想的に実装するサーバー・システムであってもよい。特に、マネージャ・アプリケーション14102は、モビリティ管理エンティティまたは専用ネットワーク・スライス選択エンティティ(例えばCCNF:Common Control Network Functions(共通制御ネットワーク機能)に関与するエンティティ)のように、ネットワーク・スライス14008~14012への端末装置の割り当てを管理することに関与するコア・インフラストラクチャ14006の仮想エンティティ(例えばコア・インフラストラクチャ14006上のソフトウェアとして実行される仮想化ネットワーク機能)に、サービス・プロファイル・キーを報告してよい。マネージャ・アプリケーション14102は、無線伝送のためにコントローラ13710にRFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702を介してサービス・プロファイル・キーを提供することによって、既存の無線アクセス接続における(例えばネットワーク・スライス14008~14012のうち、端末装置13602が最初に接続される1つにおける)サービス・プロファイル・キーを報告することができる。端末装置13602が最初に無線通信ネットワーク14000に接続されていない場合、コントローラ13710は、いくつかの側面において、例えば初期接続または登録手順の一部として、サービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に送信してもよい。あるいはまた、いくつかの側面において、コントローラ13710は、追跡エリア更新(TAU:Tracking Area Update)または他の登録更新手順の一部として、サービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に提供してもよい。あるいはまた、いくつかの側面において、コントローラ13710は、スタンドアロン制御信号としてサービス・プロファイル・キーをコア・インフラストラクチャ14006に提供してもよい。
コア・インフラストラクチャ14006は、14206において、サービス・プロファイル・キーを受け取り、14208において、サービス・プロファイル・キーに基づいて端末装置13602のネットワーク・スライスを選択することができる。サービス・プロファイル・キーは、14202においてマネージャ・アプリケーション14102によって識別された、インストールされた/頻繁に使用されるアプリケーションのQoS要件を表すので、いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、どのネットワーク・スライス14008~14012がサービス・プロファイル・キーのQoS要件を最もよく満たしているかを決定するために、14208において、サービス・プロファイル・キーによって示されるQoS要件を、ネットワーク・スライス14008~14012の各々によって提供されるQoSと比較することができる。例えばコア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・スライス14008~14012の遅延、信頼性、モビリティ、課金、セキュリティ、データ・レート、ポリシー制御、電力消費、バッテリー寿命、容量および/またはカバレッジ特性を、サービス・プロファイル・キーによって示されるQoS要件と比較して、ネットワーク・スライス14008~14012のうちのいずれが、サービス・プロファイル・キーのQoS要件を満たすことができるかを決定することができる。
いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、サービス・プロファイル・キーによって表されるQoS要件に集合的に一致するネットワーク・スライスを選択するように構成されてもよい。したがって、コア・インフラストラクチャ14006は、距離メトリック(例えば多変数距離測定)または類似の測定を利用して、専用アプリケーション14104~14106によって集合的に表されるQoS要件をネットワーク・スライス14008~14012の特性と比較し、ネットワーク・スライス14008~14012のうちのいずれが最も近い一致を提供するかを識別することができる。
あるいはまた、いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、最も多くを要求するQoS要件を満たすネットワーク・スライスを選択するように構成されてもよい。例えば専用アプリケーション14104が、ネットワーク・スライス・ディメンションの1つにおいて極端な要件(例えばMBBディメンションに対する極端なスループット要件、mMTCディメンションに対する極端なカバレッジまたはバッテリー寿命要件、URLLCディメンションに対する極端な遅延または信頼性要件等)を有する場合、コア・インフラストラクチャ14006は、その極端な要件を満たすネットワーク・スライス、すなわち、極端な要件を有するネットワーク・スライス・ディメンションに対応するネットワーク・スライスを選択するように構成されてもよい。したがって、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、端末装置13602上で動作する他のアプリケーションがそれらのQoS要件に最も適したネットワーク・スライスを使用していないことになることを犠牲にしても、最も極端な要件を満たすネットワーク・スライスを選択してよい。例えば以前に説明したように、マネージャ・アプリケーション14102は、各ネットワーク・スライス・ディメンションについてのポイント計数を取得して、各ディメンションについてのポイント計数を反映するサービス・プロファイル・キー、例えば最も高いポイント計数を有するネットワーク・スライス・ディメンションを示すサービス・プロファイル・キーまたはポイント計数の各々を示すサービス・プロファイル・キーを提供することができる。サービス・プロファイル・キーが、最も高いポイント計数を有するネットワーク・スライス・ディメンションを示すケースでは、コア・インフラストラクチャ14006は、14208において、対応するネットワーク・スライスを選択してよく、これは、選択されたネットワーク・スライスが(最も高いポイント計数を有するネットワーク・スライス・ディメンションによって示されるように)最も極端な要件に対処することを保証することができる。サービス・プロファイル・キーが、(例えば3次元の)各ネットワーク・スライス・ディメンションのポイント計数を示すケースでは、コア・インフラストラクチャ14006は、最も高いポイント計数を有するネットワーク・スライス・ディメンションを識別し、対応するネットワーク・スライスを選択してもよい。サービス・プロファイル・キーによって示される異なるQoS要件およびネットワーク・スライス14008~14012(更なるネットワーク・スライスを含む)によって提供される異なるQoS要件の多数の変形も、本開示の範囲内にある。
次に、コア・インフラストラクチャ14006は、14210において、選択されたネットワーク・スライスに従って端末装置13602を構成することができる。いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、選択されたネットワーク・スライスを端末装置13602に通知してもよい。例えばコア・インフラストラクチャ14006は、選択されたネットワーク・スライスをコントローラ13710に通知し、選択されたネットワーク・スライスに従って使用するようコントローラ13710のための無線インターフェース構成を提供し、そして既存の無線およびコア・ネットワーク接続を解放することができる。次に、コントローラ13710は、選択されたネットワーク・スライスに登録するように進んでもよく、これは、選択されたネットワーク・スライスとの(仮想アソシエーションであってもよいが、選択されたネットワーク・スライスに関連付けられる無線インフラストラクチャー14002、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006のコンポーネントとの)新しい無線およびコア・ネットワーク接続を確立することを含んでよい。例えばコントローラ13710は、例えばデータ・ネットワーク14014および14016のように、専用アプリケーション14104~14106のための基礎となるサービスを提供するデータ・ネットワークを有するエンドツーエンド・ベアラの一部として、専用アプリケーション14104~14106のためのネットワーク・ベアラを確立することができる。コントローラ13710が、選択されたネットワーク・スライスを利用していることがあるので、ネットワーク・ベアラは、選択されたネットワーク・スライスの仮想パスに沿って、無線インフラストラクチャー14002、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006を介して、データ・ネットワーク14014および14016とインターフェースする無線通信ネットワーク14000のネットワーク・ゲートウェイに達することができる。各ネットワーク・ベアラは、専用アプリケーション14104~14106のQoSクラスに応じて固有のQoS要件を有してもよいが、ネットワーク・ベアラが選択されたネットワーク・スライスを通るとき、各ネットワーク・ベアラに与えられるQoSは、選択されたネットワーク・スライスのリソースによって提供されるQoSによって制約され得る。しかしながら、コア・インフラストラクチャ14006は、サービス・プロファイル・キーによって示されるQoS要件に基づいて選択されたネットワーク・スライスを選択しているので、選択されたネットワーク・スライスは、専用アプリケーション14104~14106の各々のQoS要件の間の有利なバランスを提供することができる。
いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14004は、選択されたネットワーク・スライスを端末装置13602に対して明示的に識別する明示的なスライスIDを、端末装置13602に提供することができる。このスライスID情報は、端末装置13602が後に無線アイドル状態に入るようなケースに有用であり得る。無線接続状態に戻るとき、端末装置13602は、接続確立手順の間にスライスIDを無線インフラストラクチャー14002に信号伝達してよい。これは、無線インフラストラクチャー14002(例えば端末装置13602が最初に取り付けられた特定のネットワーク・アクセス・ノード)に、選択されたネットワーク・スライスと整合性のある、コア・インフラストラクチャ14006のどのコア・エンティティを使用するべきかの指示を提供することができる。例えば例示的なLTE設定において、端末装置13602は、異なるMMEプールによって供給される新しい追跡エリアに移動されることがある。端末装置13602は、TAU手順の間にスライスIDをeNodeBに提供してよく、これは、端末装置13602のための可能なMMEのプールから選択すべき、選択されたネットワーク・スライスと整合性のあるMMEの指示をeNBに提供することができる。端末装置13602は、同様に、その特定のモビリティ手順に従って、他の無線アクセス技術の設定においてスライスIDを利用することができる。
あるいは、いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、選択されたネットワーク・スライスを端末装置13602に明示的に通知しなくてもよく、選択されたネットワーク・スライスに関する情報は、無線通信ネットワーク14000においてのみ利用可能であってよい。例えばコア・インフラストラクチャ14006は、選択されたネットワーク・スライスについて、無線インフラストラクチャー14002、ベースバンド・インフラストラクチャ14004およびコア・インフラストラクチャ14006を構成し、選択されたネットワーク・スライスに従って特定の無線インターフェース構成を使用するようコントローラ13710に通知することができる。コントローラ13710は、無線インターフェース構成との無線通信を実行することができるが、端末装置13602は、ネットワーク・スライス14008~14012のうちのいずれが、コア・インフラストラクチャ14006によって、選択されたネットワーク・スライスとして選択されたかに関する知識を明示的に有していなくてもよい。
例えばコア・インフラストラクチャ14006(例えば例示的なLTE設定におけるMME)は、サービス・プロファイル・キーによって示される要件を満たすことができるネットワーク・リソース(例えばSGW、PGW、並びにSGWおよびPGWとeNBおよびSGWの間の伝送手段)を選択してもよく、例えばサービス・プロファイル・キーに適合するネットワーク・スライスを選択してもよい。コア・インフラストラクチャ14006は、選択されたネットワーク・スライスのスライスIDを端末装置13602に明示的に提供しない可能性があり、代わりに(例えばMMEが特定のSGWアドレスおよびPGWアドレスを記憶し、伝送手段を暗示的に定義するeNBに向かうSGWのインターフェース識別子(GTPトンネル・エンドポイントID(GTP TEID)等)を格納することによって)内部にスライスIDを格納してもよい。
いずれの場合も、コア・インフラストラクチャ14006は、コントローラ13710に利用すべき無線インターフェース構成を提供することができ、この場合、無線インターフェース構成は、選択されたネットワーク・スライスに対応する。したがって、コントローラ13710は、無線インターフェース構成を使用して、14212において、選択されたネットワーク・スライス上でデータ転送を実行するように進んでもよい(ここで、コントローラ13710は、選択されたネットワーク・スライスの明示的な知識を有していても、有していなくてもよい)。いくつかの側面において、コントローラ13710は、専用アプリケーション14104~14106によって提供されるデータ・パケットを(例えばTFTフィルタリングに従って)適切なネットワーク・ベアラにマッピングし、無線通信ネットワーク14000の選択されたネットワーク・スライスを介して各ネットワーク・ベアラ上のデータ・パケットをコア・インフラストラクチャ14006のネットワーク・ゲートウェイ(例えばPGW)に送信してよく、次いで、データ・ネットワーク14014および14016への転送のために、各ネットワーク・ベアラからのデータ・パケットを対応する外部ベアラ(各々が対応するネットワーク・ベアラとのエンドツーエンド・ベアラを形成する)にマッピングしてよい。ネットワーク・ゲートウェイは、外部ベアラ上のデータ・ネットワーク14014および14016から受信したデータ・パケットを同様にフィルタリングし、データ・パケットを(例えばTFTフィルタリングを伴う)適切なネットワーク・ベアラにマッピングして、選択されたネットワーク・スライスを介して各ネットワーク・ベアラのデータ・パケットを端末装置13602に配信することができる。いくつかの側面では、コントローラ13710は、したがって、選択されたネットワーク・スライス上の専用アプリケーション14104~14106へおよび該専用アプリケーション14104~14106からのデータ・パケットをルーティングするために、14212において、選択されたネットワーク・スライス上でデータ転送を実行してもよい。
アプリケーション・プロセッサ13712でインストールされているおよび頻繁に使用されるアプリケーションは経時的に変化し得るので、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、インストールされている/頻繁に使用されるアプリケーションおよびそれらの関連するQoS要件を識別して、識別されたQoS要件に基づいてサービス・プロファイル・キーを決定するために、14202~14206を連続的に繰り返すことができる。いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、経時的に、端末装置13602に割り当てられるネットワーク・スライスを動的に適合させることができ、これにより、端末装置13602が、アプリケーション・プロセッサ13712のインストールされている/頻繁に使用されるアプリケーションの集合的なQoS要件を満たすネットワーク・スライスを利用するように構成されることを保証することができる。そのようなことは、粒度の細かいネットワーク・スライシングを伴う、例えば多数のモバイル・ブロードバンド・ネットワーク・スライスを伴う無線通信ネットワーク14000の展開において有利であり得る。専用アプリケーション14104~14106のデータ・トラフィック・プロファイルは経時的に変化するので、いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、サービス・プロファイル・キーを更新し、現在のデータ・トラフィック・プロファイルに理想的に一致する新しいネットワーク・スライスに対する選択をトリガーすることができる。したがって、サービスは、端末装置13602に対して最適化され得る。いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・スライス更新を明示的に端末装置13602に通知し、(ネットワーク・スライス更新に必要な場合)新たな無線インターフェース構成を提供することができる。いくつかの側面において、コア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・スライス更新を明示的に端末装置13602に通知しないことがある(ただし、コア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・スライス更新のために必要な場合、新しい無線インターフェース構成を提供してもよい)。
いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、一定の期間に従って周期的に、あるいは特定のトリガー条件の発生があると、メッセージ・シーケンス・チャート14200に詳述される手順を開始することができる。例えばマネージャ・アプリケーション14102は、端末装置13602が無線通信ネットワーク14000に接続するたびに、あるいは端末装置13602が登録更新を実行するたびに(例えばTAU、周期的TAUまたは同様の手順)、14202~14204を開始することができる。
いくつかの側面において、例えば端末装置13602のバッテリー電力が所定のレベルを下回る場合、端末装置13602の課金コストが所定のレベルを超える場合、端末装置13602のユーザーが電力またはコスト節約の設定を選択するような場合等には、例えばオペレータにより定義されるQoSクラスマッピングで)QoSクラスを専用アプリケーション14104~14106に割り当てるためにマネージャ・アプリケーション14102によって利用される最適化目標も、経時的に変化し得る。そのようなアクションは最適化目標を調整し得るので、マネージャ・アプリケーション14102は、新たな最適化目標に基づいてQoSクラスを再割り当てし、更新されたQoS要件に基づいて新しいサービス・プロファイル・キーを選択することができる。次に、コア・インフラストラクチャ14006は、新たなサービス・プロファイル・キーに基づいて、端末装置13602のための新たなネットワーク・スライスを選択してもよい。このようにして、端末装置13602はまた、新たなネットワーク・スライスに対する選択をトリガーすることによって、最適化目標の変化に反応することができる。
したがって、これらの側面は、端末装置13602のアプリケーションのQoS要件に応じて、端末装置13602がネットワーク・スライス間を切り替えることを可能にすることができる。サービス、電力消費およびコスト等の最適化目標の使用により、端末装置13602は、特定の目標を満たすネットワーク・スライスを利用することも可能になる。
図143は、いくつかの側面に従って無線通信を実行する方法14300を示す。図143に示すように、方法14300は、端末装置の1つ以上のアプリケーションのサービス要件を表すサービス・プロファイル・キーを選択すること(14310)、サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告すること(14320)、この場合、無線通信ネットワークが複数のネットワーク・スライスを含んでいること、そして、端末装置に複数のネットワーク・スライスの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信すること(14330)を含む。
図144は、いくつかの側面に従って無線通信を実行する方法14400を示す。図144に示されるように、方法14400は、端末装置から、端末装置の1つ以上のアプリケーションのサービス要件を示すサービス・プロファイル・キーを受け取ること(14410)、サービス・プロファイル・キーに基づいて複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択すること(14420)、この場合、複数のネットワーク・スライスは異なるサービス特性を提供することと、そして、端末装置に目標ネットワーク・スライスを利用して1つ以上のアプリケーションのデータを転送するよう命令すること(14430)を含む。
図145は、いくつかの側面に従って無線通信を実行する方法14500を示す。図145に示されるように、方法14500は、端末装置の1つ以上のアプリケーションのQoSクラス割り当てを識別すること(14510)、1つ以上のアプリケーションのQoSクラス割り当てを満たすサービス・プロファイル・キーを識別するために、複数のサービス・プロファイル・キーから選択すること(14520)、サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告して、目標ネットワーク・スライスを識別する応答を受け取ること(14530)、そして目標ネットワーク・スライスを用いてデータ転送を実行すること(14540)を含む。いくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ13712は、データ・ベアラを確立する際に、専用アプリケーション14104~14106のようなアプリケーションのデフォルトQoS分類を無視するように構成されてもよい。例えば通常の動作において、アプリケーションは、データ接続を要求するときに(例えばアプリケーション・プロセッサとベースバンド・モデムとの間のインターフェース上の注意(AT:Attention)コマンドを介して)ベースバンド・モデムにQoS分類を提供してもよい。次いで、ベースバンド・モデムは、そのQoS分類によりネットワークにデータ・ベアラ(例えば専用データ・ベアラ)を要求することができる。そして、ネットワークは、そのQoS分類を受け入れるかまたはQoS分類を否定するかについて決定を下すことができ、これは、アプリケーションが不必要に高いQoSを有する専用ベアラを受信することを防ぐのに役立つ。所定のアプリケーションによって提供されるQoS分類は、アプリケーション開発者によって事前にプログラムされてよく、したがって、アプリケーション開発者は、機能レベルでアプリケーションのQoS要件を満たしつつ、ネットワークによって受け入れられる可能性が高いQoS分類を提供することができる。
したがって、所定のアプリケーションによって提供されるQoS分類は、デフォルトのQoS分類であってよい。いくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ13712は、データ・ベアラを要求する際に、アプリケーションによって提供されるデフォルトのQoS分類を無視して、異なるQoS分類を利用してもよい。
例えばいくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ13712は、様々なアプリケーションについてのQoS分類(例えばQCI)を指定する、アプリケーションに対するQoS分類のマッピングを利用することができる。マッピングは、アプリケーションIDに基づくQoS分類を提供するテーブルであってよく、この場合、各アプリケーションが(OS固有であり得る)アプリケーション識別子を有してよい。アプリケーションがデータ・ベアラを要求するとき、アプリケーション・プロセッサ13712は、アプリケーションのアプリケーションIDでマッピングにアクセスして、アプリケーションIDにマッピングされるQoS分類を取り出して、そのQoS分類を有するアプリケーションのためのデータ・ベアラを要求することができる。
この機能は、マネージャ・アプリケーション14102のような、アプリケーション・プロセッサ13712の管理アプリケーションで取り扱われてよい。したがって、マネージャ・アプリケーション14102は、専用アプリケーション14104~14106のような、アプリケーション・プロセッサ13712の他のアプリケーションから発信されるデータ・ベアラ要求をモニタリングすることができる。マネージャ・アプリケーション14102が、所与のアプリケーション、例えば専用アプリケーション14104からのデータ・ベアラ要求を識別すると、マネージャ・アプリケーション14102は、専用アプリケーション14104のアプリケーションIDでマッピングにアクセスして、専用アプリケーション14104のアプリケーションにマッピングされたQoS分類を取り出すことができる。次いで、マネージャ・アプリケーション14102は、ベースバンド・モデム13706に(例えばアプリケーション層およびプロトコル・スタック層をブリッジするATコマンドを介して)データ・ベアラ要求を提供し、その要求は、QoS分類を有する専用アプリケーション14104のためのデータ・ベアラを要求する。次いで、ベースバンド・モデム13706は、無線通信ネットワーク13600にデータ・ベアラを要求することができ、無線通信ネットワーク13600は、データ・ベアラ要求を受け入れるかまたは拒否し得る(そして、初期データ・ベアラの要求が拒否される場合、データ・ベアラに異なるQoS分類を割り当ててもよい)。無線通信ネットワーク13600が、データ・ベアラについてQoS分類を決定してデータ・ベアラを確立した後、専用アプリケーション14104は、データ・ベアラ上でデータを送受信することに進んでもよい。
いくつかの側面において、デフォルトのQoS分類を無視するために使用されるマッピングは、ネットワーク・オペレーター、例えば無線通信ネットワーク13600のオペレータによって提供されてもよい。したがって、無線通信ネットワーク13600は、(例えばオープン・モバイル・アライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)の形で)マッピングをベースバンド・モデム13706に送信することができ、ベースバンド・モデム13706はマッピングを受け取って、マッピングをアプリケーション・プロセッサ13712に提供することができる。次に、マネージャ・アプリケーション14102は、マッピングをアクセス可能な場所、例えばアプリケーション・プロセッサ13712のローカルメモリに格納することができる。
いくつかの側面において、マッピングのQoS分類は、3GPPによってTS23.203で標準化されるQCIマッピングあるいはRAT固有のQoS分類マッピングの別の型のような、標準化されたQoS分類値であってよい。したがって、マッピングは、アプリケーションIDを標準化されたQoS分類にマッピングしてもよいが、アプリケーションは、アプリケーションが構成されるデフォルトのQoS分類とは異なるQoS分類にマッピングされてもよい。いくつかの側面において、マッピングのQoS分類は、標準化されたQoS分類値とは異なってもよく、例えばネットワーク・オペレーターによって一意に指定される独自のQoS分類であってもよい。
いくつかの側面において、QoS分類のマッピングは、最適化目標に依存し得る。例えば前述のように、端末装置13602は、サービス最適化目標(例えば最適化されたQoS)、コスト最適化目標(例えば最も低いコストのサービス)またはバッテリー使用最適化目標(例えば最も低いバッテリ電力消費)またはコスト最適化目標(例えば最も低いコスト)で動作してもよい。この目標は、(ユーザーI/Oを介して)端末装置13602のユーザーによって設定されてよく、あるいは端末装置13602の動作状態(例えばバッテリ不足または乏しい無線状態)に基づいて、マネージャ・アプリケーション14102によってトリガーされてもよい。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、(ベースバンド・モデム13706を介して)最適化目標に固有のマッピングを要求してよく、無線通信ネットワーク13600は、したがって、最適化目標に応じてQoS分類をアプリケーションにマッピングするマッピングを提供することができる。例えばサービス最適化マッピングは、サービス最適化されていないマッピングよりも高性能QoS特性を有するQoS分類を、アプリケーションにマッピングすることができ、一方、バッテリー使用最適化マッピングは、より低性能であるか、かつ/またはより低い電力消費に関連付けられるQoS分類をアプリケーションにマッピングすることができる。次に、無線通信ネットワーク13600は、要求された最適化目標に基づくマッピングを提供してもよい。あるいは、いくつかの側面では、マネージャ・アプリケーション14102は、最適化目標に基づくマッピングで最初に指定されたものとは異なるQoS分類を選択すること等によって(例えばマッピングで指定されたものよりも高い性能のQoS分類を選択することによって)、最適化目標に基づいてマッピングを修正してもよい。
いくつかの側面において、端末装置13602のユーザーは、手動でマッピングを定義および/または修正することができる。したがって、マネージャ・アプリケーション14102は、マッピングをゼロから生成するか、かつ/または(無線通信ネットワーク13600によって最初に提供された)既存のマッピングを修正することができるユーザー入力を受け入れてもよい。いくつかの側面において、マネージャ・アプリケーション14102は、ネットワーク提供マッピングおよびユーザー提供マッピングのような、複数のマッピングを格納してもよい。いくつかの側面において、ネットワーク提供マッピングは、ユーザー提供マッピングよりも優先され得るが(例えばマネージャ・アプリケーション14102は、ユーザー提供マッピングの代わりにネットワーク提供マッピングを利用してよい)、他の側面では、ユーザー提供マッピングは、ネットワーク提供マッピングよりも優先され得る(例えばマネージャ・アプリケーション14102は、ネットワーク提供マッピングの代わりにユーザー提供マッピングを利用してよい)。
4.2 QoS#2
本開示のいくつかの側面において、エッジ・コンピューティング装置は、ユーザー・トラフィックをモニタリングして端末装置がデータ・ストリームにアクセスしているときを検出し、端末装置の課金情報(charging information)にアクセスしてデータ・ストリームにアクセスするためのコストを計算し、計算されたコストを端末装置に提供することができる。端末装置は、後で課金情報(例えば毎月の請求書または前払いデータ割り当て量が使い果たされたときの通知)を受け取る代わりにまたはそれに加えて、課金情報を「前もって」受け取り、端末装置のユーザーが、課金情報に基づいて、例えば課金を減らすようデータ・ストリームを調整することのように、データ・ストリームを修正することを可能にすることができる。したがって、これらの側面は、コストを低減し、結果としてユーザー体験を改善する機構を提供する。これらの側面は、本明細書に説明される電力効率の側面とともに使用されてよい。
図146は、エッジ・コンピューティング・サーバー14602を含む無線通信ネットワーク13600の例示的な変形を示す。エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、「ユーザープレーン(user plane)」上のデータ・トラフィックをモニタリングするように配置される、ネットワーク・アクセス・ノード13610とコア・ネットワーク13902との間に配置されるエッジ・コンピューティング・サーバーのようなエッジ・コンピューティング装置であってよい。例えばLTE設定において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610(例えばeNodeB)とコア・ネットワーク13902のSGWとの間のS1-Uインターフェース上に配置されてよい。エッジ・コンピューティング装置は同様に、任意の型の無線通信ネットワークのユーザー・トラフィック・インターフェース上に配置されてもよく、ユーザー・トラフィック・インターフェースは、一般に、上りリンクおよび/または下りリンクのデータ・トラフィックを担持する無線アクセス・ネットワークのためのバックホール・インターフェースであってよい。さらに、図146は、エッジ・コンピューティング・サーバー14602を、ネットワーク・アクセス・ノード13610とインターフェースする(よって、ネットワーク・アクセス・ノード13610に接続された端末装置からのユーザー・トラフィックをタップすることができる)ものとして示しているが、エッジ・コンピューティング装置はさらに、ネットワーク内へと配置されてもよく(例えばネットワーク・アクセス・ノードのためのより深い集約点において)、したがって、多数のネットワーク・アクセス・ノードに接続された端末装置からのユーザー・トラフィックをタップすることができる。エッジ・コンピューティング・サーバー14602のようなエッジ・コンピューティング装置の配置は、エッジ・コンピューティング装置がユーザー・データ・トラフィックを「タップ」し、(例えば人気のあるビデオまたは他のマルチメディアについての)コンテンツキャッシュや処理オフロード等を含め、(端末装置に対する近接性に起因して)様々なサービスを端末装置に提供することを可能にすることができる。したがって、エッジ・コンピューティングは、超低遅延のサービスを可能にし、端末装置における処理負荷を低減し、コア・ネットワーク上の信号負荷を低減することができる。
図146の設定において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610に接続された端末装置で発信および終了するデータ・トラフィックにアクセスすることができる。前述のように、このようなデータ・トラフィックは、端末装置13602のような端末装置と外部データ・ネットワーク13904および13906との間で交換されるユーザープレーン・データ・トラフィックを含んでもよい。様々な他のエッジ・コンピューティング・サービスに加えて、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、端末装置13602へ送達されているまたは送達されるようスケジュールされているデータ・ストリームのような、アクティブまたはスケジュールされたデータ・ストリームを検出するために、ネットワーク・アクセス・ノード13610を通過する上りリンクおよび下りリンクのデータ・トラフィックをモニタリングするように構成され得る。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ストリーム品質、ビットレート、長さおよび/または期間等のストリーム・パラメータを決定することができ、次いでストリーム・コストを計算することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ストリーム・コストを端末装置13602に報告することができる。したがって、端末装置13602のユーザーは、ストリーム・コストを「前もって(upfront)」受け取ることができ、ストリーム・コストを調整するためにストリームを修正することができる。ユーザーに後日(または前払いデータ/音声プランを使い果たしたときに通知される)累積請求書が提供される実装とは対照的に、これらの側面は、ユーザーがデータ・ストリームの初期化前または伝達中にストリーム・コストを低減することを可能にする。
図147は、パケット検査モジュール14702およびコスト計算モジュール14704を含み得る、エッジ・コンピューティング・サーバー14602の例示的な内部構成を示す。いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ソフトウェア定義のプログラム・コードを実行し、プログラム・コードによって定義される様々なエッジ・コンピューティング・サービスを提供するサーバーとして実装されてよい。いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702およびコスト計算モジュール14704は、エッジ・コンピューティング・サーバー14602が実行するように構成されるプログラム・コードとして定義されるソフトウェア・モジュールであってよい。あるいは、いくつかの側面では、パケット検査モジュール14702およびコスト計算モジュール14704は、各々が、それぞれの機能を定義する別個のソフトウェア・モジュールを実行するように構成される別個のプロセッサであってもよい。エッジ・コンピューティング・サーバー14602の個々の構成要素は、図147において別個に描かれているが、この描写は、機能レベルでのエッジ・コンピューティング・サーバー14602の動作を強調するために役立ち、結果として、いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602の構成要素のうちの1つ以上が、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェア要素に統合されてもよい。加えて、本明細書で詳述される機能(特に、式/方程式、フローチャートおよび散文説明)は、非一時的コンピュータ可読媒体に格納されて、後に非一時的コンピュータ可読媒体から取り出されてプロセッサによって実行され得るプログラム・コードとして、当業者によって容易に具現化され得る。
前述のように、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610に接続された端末装置のデータ・ストリームを検出するために、ネットワーク・アクセス・ノード13610とコア・ネットワーク13902との間のバックホール・インターフェース(例えばLTE設定ではS1-Uインターフェースであってよい)をモニタリングするように構成されてよい。エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610を通過するデータ・ストリームを検出するために、バックホール・インターフェースを介して転送されているデータに対してパケット検査を実施してもよく、そのようなデータ・ストリームは、例えば(ライブまたはバッファされた)ビデオ/オーディオ/画像/マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザおよびアプリケーション・トラフィック、リアルタイム・マシンまたはデバイス制御信号(例えば自律車、IoTデバイス制御)等であってよい。端末装置へまたは端末装置から伝達されるデータ・ストリームを識別すると、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、データ・ストリームの長さ、期間、サイズ等といったストリーム・パラメータを決定するために、ストリーム制御信号を評価することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、端末装置の課金情報を取得して、ストリームのコストを計算することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ストリーム・コストを端末装置に報告することができ、端末装置(または自律アプリケーション)のユーザーが、ストリーム・コストに基づいてデータ・ストリームを調整することを可能にすることができる。
図148は、いくつかの側面によるエッジ・コンピューティング・サーバー14602の動作を図示する、メッセージ・シーケンス・チャート14800を示す。図148に示されるように、端末装置13602は、まず、14802において、ストリーム制御信号をデータ・ネットワーク13904等の外部データ・ネットワークと交換することによって、データ・ストリームをスケジュールまたは開始することができる。前述のように、いくつかの側面において、14532は、端末装置13602が、データ・ネットワーク13904とのエンドツーエンド・ベアラを確立し、エンドツーエンド・ベアラ上でデータのアクティブな交換を開始またはスケジューリングするこことを含んでよい。例えば端末装置13602(例えばアプリケーション・プロセッサ13712におけるアプリケーション層)は、例えばビデオ/オーディオ/画像/マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザおよびアプリケーション・トラフィック、リアルタイム・マシンまたはデバイス制御信号等の交換のためのパラメータを指定する制御データのようなデータ・ストリームを設定するために、データ・ネットワーク13904とストリーム制御信号を交換してもよい。端末装置13602およびデータ・ネットワーク13904が、そのようなストリーム制御信号の交換を介してストリーム・パラメータに合意した後、端末装置13602およびデータ・ネットワーク13904は、エンドツーエンド・ベアラ上でデータ・ストリームのトラフィックの交換を開始してもよい。以下の説明は、個々のデータ・ストリームに焦点を当てることがあるが、いくつかの側面では、端末装置13602は、エンドツーエンド・ベアラを利用して、複数の別個のデータ・ストリームをデータ・ネットワーク13904と(同一または別個のベアラを介して)交換し、様々な他のデータ・ストリームを他のデータ・ネットワークと交換してもよい(この場合、各データ・ストリームは、コア・ネットワーク13902を通る同じ経路をとってもまたは異なる経路をとってもよい)。
ストリーム制御信号とストリーム・トラフィックの両方が、データ・ストリームを詳述する重要な情報を提供することができる。したがって、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610に接続された端末装置によって計画されたまたはアクティブなデータ・ストリームを検出するために、ストリーム制御信号とストリーム・トラフィックの両方を含むストリーム・データについて、ネットワーク・アクセス・ノード13610とコア・ネットワーク13902との間のバックホール・インターフェースをモニタリングすることができる。特に、パケット検査モジュール14702は、バックホール・インターフェース上のデータ・パケットをデコードすることにより、バックホール・インターフェース・トラフィックに対するパケット検査(例えばディープ・パケット・インスペクション(DPI))を実行して、いずれかのストリーム・データ(ストリーム制御信号またはストリーム・トラフィック)がパケットに含まれているかどうかを判断することができる。パケット検査モジュール14702は、パケットに含まれるデータを検査するために、バックホール・インターフェース上で使用される特定のプロトコルに従って、バックホール・インターフェース上のデータ・パケットを復号してよい。データ・パケットを検査することにより、パケット検査モジュール14702は、計画されたまたはアクティブなデータ・ストリームを検出するために、ストリーム制御信号およびストリーム・トラフィックについてデータ・パケットをモニタリングすることができる。したがって、パケット検査モジュール14702は、データ・パケットを復号し、データ・パケットのコンテンツを(例えば平文解析または他の操作により検査し)、データ・パケットを再暗号化し、そして元のパス上にデータ・パケットを転送することによって、パケット検査を実行することができる。
例えばいくつかの側面において、端末装置13602は、ユーザープレーンIPパケットを第1データ・ストリームに関連してデータ・ネットワーク13904に送信することができ、ここで、IPパケットは、ストリーム制御シグナリングおよびストリーム・トラフィックの両方をペイロードデータとして含んでよい。ペイロードに加えて、端末装置13602は、端末装置13602をソースとして、データ・ネットワーク13904を宛先として識別するIPヘッダを有するIPパケットを生成することができる。端末装置13602のコントローラ13710は、ユーザープレーン・セルラー無線アクセス・プロトコル(例えばLTE設定ではPDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Media Access Control)およびPHY)に従って元のIPパケットを処理し、結果として得られたPHYデータを、ネットワーク・アクセス・ノード13610との無線アクセス接続を介して送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード13610は、端末装置13602から送信されたデータを受け取り、セルラー・プロトコル・スタック処理に戻って元のIPパケットを取得することができる。
ネットワーク・アクセス・ノード13610は、次に、無線通信ネットワーク13600を通して(コア・ネットワーク13902のネットワーク・ノード間のトンネリングのシーケンスを含み得る)IPパケットをコア・ネットワーク13902のネットワーク・ゲートウェイに送信するために、「トンネリング」プロトコルを使用することができる。コア・ネットワーク13902のネットワーク・ゲートウェイは、IPパケットをデータ・ネットワーク13904にルーティングしてもよい。例えばLTE設定では、ネットワーク・アクセス・ノード13610は、GPRSトンネル・プロトコル(GTP:GPRS Tunnel Protocol)を利用して、IPパケットをGTPトンネル・ヘッダでカプセル化し、GTPパケットをコア・ネットワーク13902のSGWに送信することができる。次に、SGWは、GTPトンネルヘッダを検査して宛先PGWを識別し、宛先PGWにアドレスされたIPパケットをGTPトンネルヘッダで再カプセル化し、GTPパケットをPGWに送信する。次に、PGWは、GTPトンネルヘッダを削除し、データ・ネットワーク13902を宛先として識別するIPパケットのIPヘッダを読み取り、IPパケットをデータ・ネットワーク13902に送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード13610およびコア・ネットワーク13902は、逆の下りリンク方向でトンネリングを同様に利用することができる。各GTPトンネルヘッダは、関連する端末装置を一意に識別するトンネル・エンドポイントID(TEID:Tunnel Endpoint ID)を指定するGTPヘッダを含んでもよい。様々な他の無線アクセス技術は、無線通信ネットワークにわたるIPデータの転送を管理するために、同様にトンネル・プロトコルを利用してもよい。
エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610のバックホール・インターフェース上に位置し得るので、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610からコア・ネットワーク13902に(例えばLTE設定ではコア・ネットワーク13902のSGWに)トンネリングされているGTPパケットを取得することができる。上述のように、GTPパケットはGTPトンネルヘッダとIPパケットを含んでよい。GTPトンネルヘッダは、関連する端末装置、例えば端末装置13602を識別するGTPヘッダを含んでよく、一方、IPパケットは、(ソースおよび宛先IPアドレスを識別する)IPヘッダおよびIPペイロードを含む。
いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702は、したがって、14804において、トンネリング・プロトコルを戻して(reverting)IPヘッダおよびペイロードデータを検査することによって、バックホール・インターフェース上のデータ・パケットを検査することができる。IPヘッダは、IPパケットのソースおよび宛先を識別することができ、したがって、パケット検査モジュール14702は、(上りリンクと下りリンク方向の両方で)どの端末装置およびデータ・ネットワークが各IPパケットに接続されているかを決定することができる。パケット検査モジュール14702はまた、IPパケットのコンテンツを決定するために、(例えば平文解析を使用して)ペイロードデータを分析するように構成されてもよい。14804においてペイロードデータを評価することにより、パケット検査モジュール14702は、特定のデータ・ストリームに関連付けられるストリーム制御信号およびストリーム・トラフィックを識別することができ、データ・ストリームの様々なストリーム・パラメータを決定することができる。
したがって、パケット検査モジュール14702は、14806において、端末装置13602およびデータ・ネットワーク13904からデータ・ストリームを検出することができる。例えばいくつかの側面では、パケット検査モジュール14702は、ペイロードデータ内のストリーム・セットアップまたはストリーム・メンテナンス情報のようなストリーム制御信号を識別することができる。あるいはまた、いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702は、ペイロードデータ内のストリーム・トラフィックを識別することができる。各IPパケットは、宛先およびソースIPアドレスに関する情報を含むことができるので、パケット検査モジュール14702は、データ・ストリームのエンドポイントとして、端末装置13602およびデータ・ネットワーク13904を識別することができる(この場合、IPパケットの宛先およびソースは、IPパケットが上りリンクのパケットであるか下りリンクのパケットであるかに依存し得る)。各GTPパケットはまた、関連付けられる端末装置を一意に識別するフィールド(例えばTEID)を有するGTPヘッダを含むことができるので、パケット検査モジュール14702は、GTPヘッダに基づいて端末装置13602を識別することも可能である。
エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、データ・ストリームのコストを計算することを目的とすることができるので、いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702は、14808において、IPパケットから、ストリーム・コストに関連する特定のストリーム・パラメータを識別することができる。例えばパケット検査モジュール14702は、IPパケット(ストリーム制御信号またはストリーム・トラフィックを含み得る)を検査して、サービス層、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先/ソース/中間IPアドレス、宛先/ソース/中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、コンテンツ(例えばオーディオ、ビデオ等)プロバイダー(例えばオーバー・ザ・トップ(OTT:Over-The-Top)プロバイダー)、オペレーティング・システム、ブラウザ型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度/ビットレート/品質(例えばオーディオまたはビデオ解像度)、ストリーム/ファイル・サイズ/長さ、ストリーム/ファイル期間等のうちの1つ以上を識別することができる。いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702は、IPヘッダおよびペイロードデータに対して平文解析を実行することにより、このようなストリーム・パラメータを識別することができる。いくつかの側面において、特定のストリーム・パラメータは、IPヘッダおよびペイロードデータにおいて明示的に指定されてもよく、一方、パケット検査モジュール14702は、データ・ストリームの期間またはサイズを(例えば履歴ストリーミングデータ、ストリームの起点、ストリームの宛先、ネットワークを通るルート等に基づいて)推定すること、頻繁に訪問されるウェブサイトや人気のあるコンテンツプロバイダ等を、IPヘッダおよびペイロードデータから追跡すること等によって、他のストリーム・パラメータを推測してもよい。
いくつかの側面において、ストリーム・パラメータはストリームの型に依存し得る。いくつかの側面において、端末装置13602は、例えばデータ・ネットワーク13902がビデオ・サーバーである場合、ビデオ・ストリームを取り出すために、データ・ネットワーク13902とのデータ・ストリームを開始してもよい。データ・ストリームの初期化の一部として、端末装置13602は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)要求をデータ・ネットワーク13902に送信してもよい。HTTP要求は、ストリーム制御信号であって、IPペイロードデータとして具現化され得るが、データ・ネットワーク13902を識別し、ビデオ・ストリームのための様々なストリーム・パラメータ(サービス層、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先/ソース/中間IPアドレス、宛先/ソース/中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、コンテンツ(例えばオーディオ、ビデオ等)プロバイダー(例えばオーバー・ザ・トップ(OTT)プロバイダー)、オペレーティング・システム、ブラウザ型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度/ビットレート/品質(例えばオーディオまたはビデオ解像度)、ストリーム/ファイル・サイズ/長さ、ストリーム/ファイル期間等のうちのいずれか1つ以上を含む)を指定することができる。パケット検査モジュール14702は、IPパケットの検査中にHTTP要求を検出することができ、したがって、データ・ストリームを検出することができる。いくつかの側面において、パケット検査モジュール14702は、追加または代替的に、データ・ストリームを検出するために、(ビデオ・ストリームが開始された後に)やはり特定のストリーム・パラメータを含み得るストリーム・トラフィックを検出することができる。パケット検査モジュール14702は同様に、様々な異なるデータ・ストリームを検出し、パケット・インスペクションを用いて関連するストリーム・パラメータを決定することができる。
14808においてストリーム・パラメータを決定した後、パケット検査モジュール14702は、次いで、ストリーム・パラメータをコスト計算モジュール14704に提供することができる。コスト計算モジュール14704は、ストリーム・パラメータに基づいてストリーム・コストを計算することに関与する。上述のように、いくつかの側面において、ストリーム・パラメータはストリーム・コストを示すことができる。例えば例示的なシナリオでは、端末装置13602は、「従量課金(pay-as-you-go)」加入または契約を有することがあり、この場合、端末装置13602のユーザーは、端末装置13602によって使用されるデータの量に基づいて課金される。したがって、ビットレート/解像度、長さ/サイズおよび期間のようなストリーム・パラメータは、ストリーム・コストに特に大きな影響を有し得る。例えば大きなサイズ、長さまたは期間のデータ・ストリームは、本質的により多くのデータを消費するので、ユーザーに対してより大きなコストを招く可能性がある。ライブ・テレビジョン・ストリームのようにデータ・ストリームがライブである場合、ストリームのコストは、ストリームのビットレート/解像度およびユーザーがデータ・ストリームにアクセスする時間の期間に直接依存し得る。加えて、ユーザーは、より高品質のストリームに対してより多くの(ビット当たり)支払いを必要とすることがあり、あるいは特定のプロバイダーによって提供されるストリームに対してより多くの(ビット当たり)支払いを必要とすることがある。さらに、オーディオ・ストリーム対ビデオ・ストリームのような特定の型のストリームも、異なるコスト(ビット当たり)を生じることがある。
プリペイドプランのような他の請求契約も、いくつかの側面に関連し得る。例えばユーザーは、特定の量のデータについて前払いをするか、あるいは、継続中の定期契約(例えば後で支う月払い)の一部として特定の量のデータを割り当てられることがある。ユーザーは、ストリーム・パラメータに従ったレートで割り当てられたデータを消費してよく、ここで、より高い品質、より大きなサイズおよびより長い継続時間のストリームは、割り当てられたデータからのより大きな控除を招くことがある。したがって、これらの側面は、任意の型の請求契約に適用可能である。
コスト計算モジュール14704は、ストリーム・コスト(正確なコストまたは推定であり得る)を計算することに関与し得る。異なる請求契約は、異なるコスト・パラメータ(例えばキロビット/メガビット/ギガビットのデータ当たりの異なる価格、異なる品質に対する異なる価格、異なるストリーム型に対する異なる価格等)を有し得るので、コスト計算モジュール14704は、ストリーム・コストを計算するために、端末装置13602の課金情報にアクセスすることができる。いくつかの側面において、端末装置13602の課金情報は、課金サーバー14604で格納されてよく、課金サーバー14604は、図146に示されるように、コア・ネットワーク13902に配置され得る(課金サーバー14604は、端末装置13602がローミングしている場合、異なるコア・ネットワーク内にあってよい)。例えばLTE設定において、課金サーバー14604は、LTEポリシー課金および制御(PCC:Policy Charging and Control)を実施するように構成されるサーバー・エンティティであってよい。PCCは、PCRF(Policy and Charging Rules Function)(ポリシー制御およびフローに基づく課金制御決定を提供する)、PCEF(Policy and Charging Enforcement Function)(SGWで実装され、PCRの代わりに個々のIPフローに対してゲーティングおよびQoSを実施する;また、使用量測定を提供して課金をサポートする)、OCS(Online Charging System)(クレジット管理を提供し、時間、トラフィック量または課金可能イベントに基づいてPCEFにクレジットを与える)またはOFCS(Offline Charging System)(PCEFからイベントを受け取り、請求システムに対して課金データレコード(CDR:charging data records)を生成する)を含むことができる。いくつかの側面において、課金サーバー14604は、ビジネス・サポート・システム(BSS:Business Support System)であるかまたはその一部であってよい。他の無線アクセス技術も、同様に、課金サーバーが想定し得る課金機能を有することができる。
無線アクセス技術の詳細に関係なく、課金サーバー14604は、端末装置13602の課金情報を格納するサーバーとすることができる。上記のように、端末装置13602がローミングしている場合、課金サーバー14604は、コア・ネットワーク13902の外部、例えば端末装置13602の「ホーム」無線通信ネットワークのコア・ネットワーク内に配置されてもよい。
したがって、コスト計算モジュール14704は、14810において、端末装置13602の課金情報について課金サーバー14604にクエリすることができる。課金サーバー14604は、課金情報クエリを受け取り、様々な端末装置の課金情報を含むデータベースにアクセスし、端末装置13602の課金情報を取り出し、端末装置13602の課金情報をコスト計算モジュール14704に提供することによって、14812において、クエリに応答することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、14810~14812において課金情報を要求および受信するために、様々なノードが様々なノード間インターフェースを介して互いに通信することを可能にする無線通信ネットワーク13600で実装され得るDiameterまたはRadiusプロトコルのような、課金サーバー14604とのソフトウェア・レベルの接続を利用してよい。
いくつかの側面において、課金情報は、加入者プランおよび利用可能データ許容情報を含んでよく、これは、(上記で紹介したストリーム・パラメータのいずれか1つ以上に基づいて異なり得る)特定の型のストリームについて特定の課金レートを詳述し得る。コスト計算モジュール14704は、14814において、課金サーバー14604によって提供される課金情報およびパケット検査モジュール14702によって識別されるストリーム・パラメータに基づいて、ストリーム・コストを計算することができる。例えばストリームが、有限期間のビデオまたはオーディオ・ストリームまたは有限サイズのファイルのように、(パケット検査モジュール14702によって識別されるストリーム・パラメータによって示され得る)サイズまたは期間において固定されている場合、コスト計算モジュール14814は、課金情報およびストリーム・パラメータを利用して、ストリームの固定コストを計算することができる。あるいは、ストリームが、ライブ・ストリームのように浮動サイズまたは期間を有する場合、コスト計算モジュール14704は、課金情報およびストリーム・パラメータを利用して、ストリーム・コストを、1秒あたりのコスト、1分当たりのコストのように浮動コストとして計算してもよい。したがって、コスト計算モジュール14704は、14814において、データ・ストリームのコストを示すストリーム・コスト情報を計算することができる。いくつかの側面において、コスト計算モジュール14704は、14814において、競合企業ネットワークによって提供されるストリームの実際のコストまたは推定コストのような競合要因に基づいて、ストリーム・コスト情報を計算することもできる。いくつかの側面において、コスト計算モジュール14704は、カウンター・オファー機能等でストリームのコストをネゴシエートするために、課金サーバー14604とインターフェースすることもできる。次に、コスト計算モジュール14704および課金サーバー14604は、他のネットワークからの競合するオファーに対抗または打ち勝つように機能し、(例えば端末装置13602の)ユーザーがカウンター・オファーを行うことを可能にする。
図148に示されるように、コスト計算モジュール14704は、次いで、14816において、ストリーム・コスト情報を端末装置13602に提供することができる。エッジ・コンピューティング・サーバー14602によるストリーム・コスト情報の配信方法は、端末装置13602とエッジ・コンピューティング・サーバー14602との間の特定のインターフェースに依存し得る。例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602および端末装置13602が、セルラー・プロトコル・スタック層でデータを交換するための直接ソフトウェア・レベル接続を有するいくつかの側面では、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、そのソフトウェア・レベル接続を介してストリーム・コスト情報を端末装置13602に提供することができる。しかしながら、多くのエッジ・コンピューティング実装では、MECサーバーは、セルラー・レベルで端末装置に対して実質的に「透明」であってよく、したがって、セルラー・プロトコル・スタック層において端末装置への直接ソフトウェア・レベル接続を有しないことがある。したがって、いくつかの側面では、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、14816において、より上位層の機構を利用して、ストリーム・コスト情報を端末装置13602に配信してもよい。例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージングを利用してストリーム・コスト情報を端末装置13602に提供してもよい。この場合、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、コア・ネットワーク13902内のSMSサーバー(例えばLTE設定ではSMSセンター(SMSC))への接続を開いて、SMSサーバーを介してストリーム・コスト情報を指定するSMSを端末装置13602に送信することができる。次に、端末装置13602は、SMSを受信し、ストリーム・コスト情報を含むSMSコンテンツをユーザーに提示することができる。あるいは、いくつかの側面では、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、プッシュ通知またはアプリ内メッセージ等のアプリケーション層機構を使用して、ストリーム・コスト情報を端末装置13602に提供することができる。例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602は、アプリケーション層でアプリケーション・プロセッサ13712とのソフトウェア・レベル接続を有してもよく、ストリーム・コスト情報を、例えばプッシュ通知またはアプリ内メッセージとしてアプリケーション・プロセッサ13712に配信してもよい。プッシュ通知またはアプリ内メッセージは、ユーザーの請求に対して特に専用アプリケーション、例えば専用請求アプリケーションのためのものであってよく、あるいはデータ・ストリームを使用しているアプリケーション、例えば専用ストリーミング・アプリケーションのためのアプリ内メッセージであってもよい。例えば端末装置13602のユーザーがビデオ・ウォッチング・アプリケーション(アプリケーション・プロセッサ13712で実行される;例えばYouTube(登録商標)モバイル・アプリケーション)を使用している場合、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ストリーム・コスト情報を、(例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602とアプリケーション・プロセッサ13712との間のアプリケーション層接続を介して)ビデオ・ウォッチング・アプリケーションへのプッシュ通知またはアプリ内メッセージとして端末装置13602に配信してよい。これにかかわらず、コスト計算モジュール14704は、14816において、ストリーム・コスト情報を端末装置13602に提供することができる。
したがって、いくつかの側面は、例えばアクティブ・ストリームの間またはスケジュールされたストリームの前に(例えばパケット検査モジュール14702が、14806においてデータ・ストリームを検出する時期に応じて)、ユーザーに「前もって」ストリーム・コスト情報を配信することを可能にしてもよい。次いで、端末装置13602のユーザーは、14818において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602によって提供されるストリーム・コスト情報に基づいて、データ・ストリームを継続するか、データ・ストリームをキャンセルするかまたはデータ・ストリームを修正するかをリアルタイムで決定することができる。例えば端末装置13602は、ストリーム・コスト情報を指定するエッジ・コンピューティング・サーバー14602からのSMSメッセージをユーザーに提示することができる。あるいは、いくつかの側面では、端末装置13602は、エッジ・コンピューティング・サーバー14602によって提供されるストリーム・コスト情報を、専用請求アプリケーションまたは専用ストリーミング・アプリケーションを介してユーザーに提供してもよい。その後、ユーザーは、ストリーム・コスト情報を評価し、14818において、どのように進めるかを決定することができる。例えばユーザーは、データ・ストリームのコストが高すぎると判断した場合、ユーザーは、ユーザー入力を介して端末装置13602にストリームをキャンセルすることができる。ユーザーは、データ・ストリームがあまり高価でないと決定した場合、ユーザーはストリームをキャンセルせずに、データ・ストリームを継続することを受動的に許可してもよい。
いくつかの側面において、ユーザーは、コストを調整するために、データ・ストリームを修正することもできる。このような機能は、データ・ストリームのプロバイダーからの協力に依拠し得る。例えばユーザーはデータ・ストリームが高すぎると判断した場合、ユーザーは、コスト削減を要求するユーザー入力を提供してもよい。コスト削減は、例えば品質/解像度/ビットレートの低減、ストリーム期間の短縮等であり得る。例えばデータ・ストリームがサイズ/期間/長さにおいて固定されている場合、エッジ・コンピューティング・サーバー14602によって提供されるストリーム・コスト情報は、固定のストリーム・コストであり得る。次いで、ユーザーは、(例えばデータ・ネットワーク13904における)プロバイダーに(アプリケーション層における端末装置13602へのユーザー入力を介して)コスト削減を要求することができ、それに応答して、プロバイダーは、データ・ストリームの品質/解像度/ビットレートを低減することができる。このようなことは、ビット・レベルで転送されるデータを減少させ、結果としてストリームのコストを減少させる。あるいは、例えばライブまたはリアルタイム・ストリームのように、データ・ストリームがサイズ/期間/長さにおいて一定していない、いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602によって提供されるストリーム・コスト情報は、浮動コスト、例えば1分当たり(または他の時間尺度)のコストであってもよい。次いで、ユーザーは、プロバイダーに(アプリケーション層における端末装置13602へのユーザー入力を介して)コスト削減を要求することができ、それに応答して、プロバイダーは、データ・ストリームの品質/解像度/ビットレートを低減することができる。そのようなことは、時間の経過とともに転送されるデータを減少させ、結果として時間当たりのストリームのコストを減少させることができる。あるいは、いくつかの側面において、ユーザーは、ユーザーが支払うことを望む特定のコストを(ユーザー入力を介して)指定することができる。次いで、端末装置13602は、コストが、ユーザーによって指定されたコストに達するまで、データ・ストリームを実行してもよい。ユーザー入力ケースの代わりに、端末装置13602のアプリケーション・プロセッサ13712におけるアプリケーションは、例えば一組のルール等を使用して、あるいは例えば一組のルール等に基づいてユーザーへの提案を作成することにより、14818において、コスト削減要求を自動的に処理することができる。例えばアプリケーション・プロセッサ13712は、(例えば実行可能命令として具体化される)一組のルールを利用して、コスト削減要求をいつトリガーするかを決定して、コスト削減要求の詳細を決定することができる。いくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ13712は、コスト削減要求がいつトリガーされるべきかを決定すること等によって、一組のルールに基づいてユーザーへの提案をトリガーし、実際にコスト削減要求を送信する前に、コスト削減要求を確認または拒否するユーザー入力を待ってもよい。いくつかの側面において、アプリケーション・プロセッサ13712は、完全な自律的方法(例えばユーザーからの入力なし)でまたは半自律的(またはハイブリッド)方法(例えばユーザーがコスト削減に関して何らかの入力を提供する場合)で、そのような決定を行うことができる。
いくつかの側面において、ストリーム修正要求から生じるコスト削減手段は、データ・ストリームのプロバイダーに依拠し得る。例えばあるプロバイダーは、(例えば高解像度(HD)および非HDでストリームを提供することのように、ビットレート/品質/解像度を修正することによって)データ・ストリームを修正する機能を提供し得るが、一方、他のプロバイダーは、そのような機能を提供しないことがある。プロバイダーがストリーム修正機能を提供しない、いくつかの側面において、端末装置13602のユーザーは、代わりに、データ・ストリームを使用しているストリームアプリケーションでデータ・ストリームを終了すること等によって、データ・ストリームをキャンセルまたは受動的に許可することができる。あるいはまた、いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、データ・ストリームを修正する機能を提供してもよい。例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602は、(例えばデータ・ストリームのパケットを復号し、データ・パケットを処理して品質/ビットレート/解像度を低減し、インターフェース上の処理されたデータ・パケットを、元のデータ・ストリームの代わりに端末装置13602に転送することによって)下りリンク方向のデータ・ストリームの品質/ビットレート/解像度を低減することができる。端末装置13602は、そのような機能をエッジ・コンピューティング・サーバー14602に要求するように構成されてもよい。
いくつかの側面において、端末装置13602は、ネットワーク・スライスを使用してストリーム・コストを調整するために、データ・ストリームを修正してもよい。具体的には、プロバイダー(例えばデータ・ネットワーク13904)またはエッジ・コンピューティング・サーバー14602でデータ・ストリームを修正する代わりに、いくつかの側面では、無線通信ネットワーク13600は、データ・ストリームをサポートするネットワーク・ベアラを、異なるパラメータを有するネットワーク・スライス上に転送してもよい。例えば無線通信ネットワーク13600の第1ネットワーク・スライスが、高品質/ビットレート/解像度のデータ・ストリームを生じるリソースで構成され、一方、無線通信ネットワーク13600の第2ネットワーク・スライスは、低品質/ビットレート/解像度のデータ・ストリームを生じるリソースで構成されることがある。端末装置13602が最初に第1ネットワーク・スライス上でデータ・ストリームを受信しており、端末装置13602のユーザーが、例えばデータ・ストリームのコストを低減することを望む場合、端末装置13602は、コア・インフラストラクチャ14006のネットワーク・スライス制御エンティティ等にネットワーク・スライス変更を要求またはトリガーすることができる。コア・インフラストラクチャ14006は、次いで、ネットワーク・ベアラを第1ネットワーク・スライスから第2ネットワーク・スライスに転送し(したがって、重複するエンドツーエンド・ベアラを修正して)、結果としてデータ・ストリームのコストを低減することができる。あるいは、いくつかの側面において、端末装置13602は、他の理由(例えば特定のネットワーク・スライスがより高い優先度、信頼性、遅延等を有する場合等)により、特定のネットワーク・スライス上のデータ転送のためにより高いレートを課されることがあり、したがって、端末装置13602は、データ・ストリームのためのネットワーク・ベアラをより安価なネットワーク・スライスに転送することを要求することによって、ストリーム・コストを低減することができる。次に、コア・インフラストラクチャ14006は、ネットワーク・ベアラをより安価なネットワーク・スライスに転送することができ、これにより、端末装置13602へのストリーム・コストを低減することができる。
いくつかの側面において、端末装置13602に提供するための単一ストリーム・コスト(固定コストまたは経時的な浮動コスト)を計算する代わりに、コスト計算モジュール14704は、14814において、異なるストリーム・パラメータ(例えば異なる品質/ビットレート/解像度、異なる期間等)に各々基づく、いくつかの異なるコストを計算し、14816において、異なるコストおよび関連付けられるストリーム・パラメータを端末装置13602に提供してもよい。次いで、端末装置13602のユーザーは、異なるコストおよびストリーム・パラメータを考慮して、(ストリーム・パラメータによって定義される)データ・ストリームの適切なバージョンを選択することができる。次いで、プロバイダー(例えばデータ・ネットワーク13904)は、選択されたバージョンのデータ・ストリームを端末装置13602に提供してもよい(あるいは、エッジ・コンピューティング・サーバー14602がストリームを処理して選択されたバージョンを提供してもよい)。
いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、データ・ストリームのプロバイダーであってよい。例えばエッジ・コンピューティング・サーバー14602は、マルチメディア配信またはキャッシュ機能、例えば端末装置への超低遅延配信のために、ネットワーク・エッジにおいて人気のあるマルチメディアを保存する機能を実行してもよい。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、(もしあれば)端末装置13602によるいずれかの決定に基づいてデータ・ストリームを修正することに加えて、図148に詳述される同じ機能を実行してもよい。
いくつかの側面において、無線通信ネットワーク13600内におけるエッジ・コンピューティング・サーバー14602の配置は、フレキシブルであってよい。例えば上述のエッジ・コンピューティング・サーバー14602の機能は、ネットワーク・アクセス・ノード13610に、あるいはコア・ネットワーク13900のネットワーク・ゲートウェイ(SGW等)に配置されてよい。エッジ・コンピューティング・サーバー14602が、無線通信ネットワーク13600内の様々な異なるインターフェースにおいてユーザープレーン・トラフィックをタップすることができるエッジ・コンピューティング・サーバー14602の様々な他の配置も、本開示の範囲内にある。
したがって、これらの側面は、端末装置が、データ・ストリームについて先行ストリーム・コスト情報を受け取るための機構を提供し得る。後日の請求書または前払い割り当てが使い果たされたことの通知を受け取る代わりに、またはそれに加えて、これらの側面は、例えば固定ストリーム・コストおよびビット毎の浮動のストリーム・コストを示すストリーム・コスト情報をユーザーに提供することができる。これらの側面は、ユーザーがストリーム・コスト情報に基づいて動的な決定(例えばデータ・ストリームを継続するか、データ・ストリームをキャンセルするかまたはデータ・ストリームを修正するか)を行うことを可能にし、これによりユーザーのコストを低減し、ユーザーの経験を改善することができる。
図149は、いくつかの側面に従ってデータ・ストリームを管理する方法14900を示す。図149に示されるように、方法14900は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行すること(14910)、パケット検査に基づいて端末装置のデータ・ストリームを検出し、パケット検査に基づいて第1のデータ・ストリームの1つ以上のストリーム・パラメータを識別すること(14920)、1つ以上のストリーム・パラメータに基づいて第1データ・ストリームについてのストリーム・コストを決定すること(14930)、そしてストリーム・コストを端末装置に提供すること(14940)を含む。
図150は、いくつかの側面に従ってデータ・ストリームを管理する方法15000を示す。図150に示されるように、方法15000は、第1端末装置のデータ・ストリームを検出するよう、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行すること(15010)、端末装置についての課金情報を課金サーバーから受信すること(15020)、課金情報およびデータ・ストリームの1つ以上のパラメータに基づいて端末装置のストリーム・コストを計算すること(15030)、そして、ストリーム・コストを端末装置に提供すること(15040)を含む。
4.3 QoS #3
本開示のいくつかの側面において、端末装置は、バッテリー電力が延長された期間にわたって特定の優先サービスをサポートするのに十分であることを確実にするために、ネットワークによって提供されるサービス(例えば音声、SMS、IPデータ、IPメッセージング、プッシュ通知等)を修正または最適化することができる。例えば例示的な使用シナリオにおいて、ユーザーは、次の2時間内に音声呼び出しを期待していることがある。したがって、ユーザーは、音声サービスが優先サービスであり、優先サービス期間が2時間であることを端末装置に指示することができる。いくつかの側面において、端末装置は、他の非優先サービス(例えばSMS、IPデータ、IPメッセージング、プッシュ通知等)が優先サービス期間にわたって保留または制限される間に、音声サービスが有効にされるように、無線通信ネットワークと対話することができる。非優先サービスを保留または制限することにより、端末装置は、バッテリー電力を節約し、代わりに、2時間の優先サービス期間にわたって、例えば優先サービス等の音声サービスにバッテリー電力を割り当てることができる。したがって、端末装置は、2時間の優先サービス期間中の任意の時点において呼を受け取るのに十分なバッテリー電力が存在する可能性を改善することができる。詳細に説明されるように、これらの側面は、端末装置が優先サービス期間にわたって優先サービスを実行するのに十分なバッテリー電力を有することを確実にするために、様々な同様のシナリオにおいて適用され得る。これらの側面は、本明細書で説明される電力効率の側面とともに使用されてもよい。
図151は、いくつかの側面による、端末装置13602の例示的な内部構成を示す。図151に示されるように、端末装置13602は、アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704、物理層処理モジュール13708、処理モジュール15102および電源13716を含むことができる。アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704、物理層処理モジュール13708および電源13716は、それぞれ、図137に関して上述した方法で構成されてよい。処理モジュール15102は、ハードウェア定義モジュールおよび/またはソフトウェア定義モジュールとして実装されてよい。いくつかの側面では、処理モジュール15102は、ベースバンド・モデムおよび/またはアプリケーション・プロセッサ・コンポーネントを含んでもよく、いくつかの側面では、コントローラ13710およびアプリケーション・プロセッサ13712を含んでもよい。いくつかの側面では、これらの側面で詳細に説明される機能に加えて、処理モジュール15102は、コントローラ13710およびアプリケーション・プロセッサ13712の機能も実行することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、物理層処理モジュール13708と一体化されてもよく、例えば処理モジュール15102のコントローラ13710は、物理層処理モジュール13708を有するベースバンド・モデム内に実装されてもよい。
先に示したように、端末装置13602は、低バッテリー電力により端末装置13602が特定のサービスを実行することが妨げられるシナリオを識別するように構成され得る。次に、端末装置13602は、維持すべき優先サービスと、保留または制限することができる非優先サービスを識別することができる。端末装置13602は、加えて、優先サービスが利用可能であることを保証することを端末装置13602が望む優先サービス期間を識別することができる。
いくつかの側面において、端末装置13602は、優先サービス期間にわたって優先サービスを実行するのに十分なバッテリー電力があることを確実にすることを目指すことがある。したがって、端末装置13602は、優先サービスが維持され、非優先サービスが保留または制限されることを確実にするために、無線通信ネットワークからの協力に依拠してよい。したがって、端末装置13602は、優先サービスおよび優先サービス期間を含む優先情報を、ネットワーク・アクセス・ノード、例えば図136のネットワーク・アクセス・ノード13610に報告することができる。ネットワーク・アクセス・ノード13610は、その後、優先サービス期間の間、優先サービスを実行し、非優先サービスを保留または制限することを継続することに関与し得る。したがって、端末装置13602は、優先サービス期間の間、非優先サービスにバッテリー電力を使用することを避けることができ、代わりに、残りのバッテリー電力を優先サービスに割り当てることができる。いくつかの側面において、これは、上記で紹介した端末装置13602が近い将来に呼を受け取る必要がある場合等において、端末装置13602が優先サービスを実行するのを助けることができる。
図152は、いくつかの側面によるメッセージ・シーケンス・チャート15200を示す。図152に示されるように、これらの側面は、優先サービスを維持し、非優先サービスを保留または制限するために、端末装置13602とネットワーク・アクセス・ノード13610との間の協調を含み得る。端末装置13602は、処理モジュール15102においてこれらの側面を実装することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、処理モジュール15102によって実行されると、本明細書で詳述される機能を実行するよう端末装置13602を制御する、ソフトウェア定義プログラム・コードを取り出して実行するように構成され得る。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、RFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード13610と無線信号を送受信することができる。ネットワーク側では、制御モジュール13810は、該制御モジュール13810によって実行されると、本明細書で詳述される機能を実行するようネットワーク・アクセス・ノード13610を制御する、ソフトウェア定義プログラム・コードとともに構成されてもよい。
図152に示されるように、処理モジュール15102は最初に、15202において、サービス優先順位付けをトリガーすることができる。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、様々な異なるトリガシナリオに応答して、15202においてサービス優先順位付けをトリガーしてよく、そのようなトリガシナリオは、ユーザー開始トリガーおよび/またはバッテリー電力開始トリガーを含んでよい。例えば端末装置13602のユーザーは、優先サービス期間に加えて、任意で1つ以上の優先サービスを指定することによって、15202においてサービス優先順位付けをトリガーしてもよい。特に、いくつかの側面において、ユーザーは、端末装置13602へのユーザー入力を介して(例えばアプリケーション・プロセッサ13712とインターフェースし得る、キー入力、タッチスクリーン入力、ボタン入力等を介して)、音声サービス、SMSサービス、IPデータ・サービス、IPメッセージング・サービス、プッシュ通知サービス等といった1つ以上の優先サービスを指定することができる。いくつかの側面において、ユーザーは、優先サービス期間、言い換えると、優先サービスが維持されるべき期間も指定することができる。いくつかの側面において、ユーザーは、端末装置13602のアプリケーション層において、例えば処理モジュール15102によって提供される設定アプリケーション等において、ユーザー入力を提供することができる。
処理モジュール15102は、そのようなユーザー入力を認識し、15202において、ユーザー入力に基づいて、サービス優先順位付けをトリガーすることができる。例えば端末装置13602のユーザーは、次の2時間以内に音声通話を期待していることがある。したがって、ユーザーは、次の2時間の間、音声サービスが優先であることを処理モジュール15102に対して指定することができる。そのようなユーザー入力を受け取ると、処理モジュール15102は、15202において、サービス優先順位付けをトリガーすることができる。ユーザー開始トリガーに基づく、様々な同様の使用シナリオが存在し得る。例えばユーザーは、次の2時間内に音声通話を発信することを望む可能性があり、次の3時間内に特定のアプリケーション(例えば電子メール・アプリケーション)を利用する必要がある可能性があり、次の4時間内に特定のマルチメディア・ストリーム(例えばライブビデオフィード)を見る必要がある可能性があり、次の2時間内にSMSを期待する可能性があり、次の3時間内にSMSを送ることを望む可能性がある等である。優先サービスおよび優先サービス期間のすべてのバリエーションは本開示の範囲内である。さらに、いくつかの側面では、ユーザーは、優先順位付けされるべき複数のサービスを指定することもできる。
15202においてサービス優先順位付けをトリガーした後、処理モジュール15102は、15204において、優先サービスおよび非優先サービスを識別することができる。処理モジュール15102は、ユーザー入力によって受信された各サービスを優先サービスとして識別することができ、残りのサービス(もしあれば)を非優先サービスとして識別するか、またはルールの集合を使用してもよい。ルールの集合は、ユーザーによって定義されてよく、例えば会議中のサービス優先順位を設定することのように、コンテキストに敏感(context-sensitive)なものとすることができる。したがって、上記で紹介した例示的な使用シナリオにおいて、処理モジュール15102は、15204において、音声サービスを優先サービスとして識別してよく、SMSサービス、IPデータ・サービス、IPメッセージング・サービス、プッシュ通知サービス等を非優先サービスとして識別してよい。あるいは、すべての残りのサービスを非優先サービスとして識別する代わりに、処理モジュール15102は、電源13716の残りのバッテリー電力を評価し、端末装置13602が優先サービスをサポートするのに十分なバッテリー電力を有することを確実にするために、残りのサービスのうち(もしあれば)どのサービスを無効にすべきかを決定することができる。したがって、処理モジュール15102は、残りのバッテリー電力レベルに基づいて非優先サービスを識別するように構成されてもよい。
次いで、処理モジュール15102は、15206において、優先サービス期間を決定することができる。上記のように、いくつかの側面において、端末装置13602のユーザーは、(ユーザー入力を介して)優先サービスが利用可能であるべき期間を指定することができる。処理モジュール15102は、この期間を優先サービス期間として利用することができる。ユーザーが期間を指定しない場合、いくつかの側面において、処理モジュール15102は、優先サービス期間が不確定であると判断してもよい。ユーザーが期間を指定しない場合、いくつかの側面において、処理モジュール15102は、「デフォルト」優先サービス期間を選択してもよく、これは、1時間、2時間等の任意の期間であってよい。
したがって、処理モジュール15102は、1つ以上の優先サービス、非優先サービスおよび優先サービスが維持されるべきサービス優先期間を識別することができる。図152に連続して示されるが、処理モジュール15102は、端末装置13602が、優先サービス期間の間、優先サービスを動作させるのに十分なバッテリー電力を有することを確実にするために、15206において、優先サービス期間を決定し、どのネットワーク・サービスを非優先サービスとして無効にすべきかを決定してもよい。例えばいくつかの側面では、処理モジュール15102は、ネットワーク・サービスの電力消費を知っていることがあり、優先サービス期間に基づいて、どのネットワーク・サービスが優先サービス期間の間にアクティブなままであり得るか(優先サービスのために十分なバッテリー電力が存在する可能性を増大させるため)およびどのネットワーク・サービスが優先サービス期間中に中断されるかを決定するように構成されてもよい。したがって、処理モジュール15102は、ネットワーク・サービスの電力消費の属性に加えて、電源13716の残りのバッテリー電力に基づいて、非優先サービスを識別することができる。
次いで、処理モジュール15102は、15208において、優先サービス情報(優先サービス間、非優先サービスおよび優先サービス期間、ここで、優先サービス期間は、確定した期間であってもよく、または不確定であってもよい)をネットワーク・アクセス・ノード13610に報告することができる。前述のように、処理モジュール15102は、物理層処理モジュール13708、RFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702を用いて、無線アクセス接続を介して、ネットワーク・アクセス・ノード13610に優先サービス情報を送信することができる。
ネットワーク・アクセス・ノード13610の制御モジュール13810は、15208において、(アンテナ・システム13802、無線モジュール13804および物理層モジュール13808を介して)優先サービス情報を受け取ることができる。優先サービス情報は、優先サービス期間の間、端末装置13602が維持されることが要求される1つ以上の優先サービスと、優先サービス期間の間、維持される必要のない1つ以上の非優先サービスとを示しているので、いくつかの側面において、制御モジュール13810は次いで、15210において、優先サービス期間の間、非優先サービスを保留または制限してよい。制御モジュール13810は、15212において、優先サービスの実行を継続することができる。非優先サービスがネットワーク・アクセス・ノード13610によって保留または制限されているため、いくつかの側面において、処理モジュール15102は、優先サービス期間の間、非優先サービスを中断してよい。これは、非優先サービスのデータの受信を中断することまたは制限された非優先サービスのデータのみを受信することを含んでよい。15214において、優先サービス期間が満了した後、処理モジュール15102および制御モジュール13810は、15214において、優先サービスと一緒に非優先サービスの実行を継続することができる。さらに、15208において非優先サービスを優先サービス情報で明示的に指定する代わりに、いくつかの側面では、処理モジュール15102は、非優先サービスを明示的に指定することなく、優先サービスを明示的に指定してもよい。その後、制御モジュール13810は、明示的に指定された優先サービスを識別し、一部のまたはすべての他のサービスが非優先サービスであると推論することができる。あるいは、いくつかの側面では、処理モジュール15102は、優先サービス情報で優先サービスを明示的に指定することなく、非優先サービスを明示的に指定してもよい。いずれの場合も、制御モジュール13810は、15208の優先サービス情報に基づいて、優先サービスおよび非優先サービスを識別することができる。
15210において非優先サービスを保留/制限し、15212において優先サービスの実行を継続するために、制御モジュール13810は、端末装置13602にアドレスされ、優先サービスに関連付けられる(例えば図139に示されるコア・ネットワーク13902からの)データがネットワーク・アクセス・ノード13610に到着したことを識別し、かつ端末装置13602にアドレスされ、非優先サービスに関連付けられるデータがネットワーク・アクセス・ノード13610に到着したことを識別することができる。制御モジュール13810は、次いで、優先サービス・データがネットワーク・アクセス・ノード13610を通過することを許可し(優先サービス・データを端末装置13602に送信し、したがって、15212において優先サービスを実行することによって)、一方、非優先サービス・データを差し止めるかまたは制限する(したがって、15210において非優先サービスを保留/制限する)。
いくつかの側面において、制御モジュール13810は、15210および15212において端末装置13602にアドレスされた到来データ・パケット(incoming data packets)をフィルタリングして、優先サービス・データおよび非優先サービス・データを識別することができる。例えば音声トラフィック、SMSトラフィック、IPデータ・トラフィック、IPメッセージング・トラフィック、プッシュ通知等が各々異なるQoSクラスを有し得る場合、各優先サービスはQoSクラスに関連付けられ得る。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、15208において優先サービス情報と一緒にQoSクラスを指定してもよい。あるいは、いくつかの側面において、制御モジュール13810は、通信サービス型とQoSクラスとの間の予め定義されたおよび/または標準化された関係(例えばLTE設定における異なるトラフィック型についてのQCIマッピング)に基づいて、優先サービス・データおよび非優先サービス・データについてのQoSクラスを決定することができる。したがって、制御モジュール13810は、優先サービス・データについてのQoSクラスと、非優先サービス・データについてのQoSクラスを決定することができる。次に、制御モジュール13810は、到来データについてのQoSクラスを優先サービスQoSクラスおよび非優先サービスのQoSクラスと比較して、どのデータが優先サービス・データであり、どのデータが非優先サービス・データであるかを判断することができる。
端末装置13602が、優先サービス期間にわたって優先サービスが維持されることを要求したので、制御モジュール13810は、15212において、無線アクセス・ネットワークを介して、優先サービス・データを端末装置13602にルーティングすることができる。優先サービス期間の間、端末装置13602におけるバッテリー電力を節約するために、いくつかの側面において、制御モジュール13810は、優先サービス期間の期間中、15210において非優先サービス・データを保留または制限してよい。例えば制御モジュール13810は、ネットワーク・アクセス・ノード13610において、識別された非優先サービス・データを「バッファリング」することによって、非優先サービス・データを保留にしてもよい。したがって、制御モジュール13810は、優先サービス期間の間、非優先サービス・データを保持してよく、したがって、非優先サービス・データを端末装置13602にルーティングしなくてよい。端末装置13602は、優先サービス期間の間、非優先サービス・データを受け取らなくてよいので、端末装置13602は、非優先サービス・データを受け取るバッテリー電力を消費せず、したがって、(例えば15212において)優先サービス・データを受け取るためのバッテリー電力を節約することができる。15210において優先サービス期間が満了した後、制御モジュール13810は、バッファリングされた非優先サービス・データを取り出し、無線アクセス接続を介して、その非優先サービス・データを端末装置13602にルーティングすることができる。
いくつかの側面において、制御モジュール13810は、追加または代替的に、優先サービス期間の間、15210において、非優先サービスを制限してもよい。非優先サービス・データを完全に保留にする代わりに、制御モジュール13810は、代わりに、制限された非優先サービス・データを端末装置13602にルーティングしてもよく、この場合、制限された非優先サービス・データは、サイズが縮小され得るか、遅延され得る。例えば典型的なスケジューリング動作のように、非優先サービス・データを端末装置13602に直ぐにルーティングする代わりに、制御モジュール13810は、かなりの量のバッファリングされた非優先サービス・データが存在する(例えばバッファリングされた非優先サービス・データの量が閾値を超える)まで、(端末装置13602にアドレスされた)到来する非優先サービス・データをバッファリングしてよい。次に、制御モジュール13810は、優先サービス期間の間に、バッファリングされた非優先サービス・データを端末装置13602にルーティングしてよい。バッファリングされた非優先サービス・データが遅延されると、それは「制限」とみなされる可能性がある。しかしながら、いくつかの側面では、端末装置13602が、非優先サービス・データの限られた数の凝縮された「バースト」を受け取る方が、散発的な非優先サービス・データの一定のストリームを受け取るよりも、電力効率が良いことがある。15214において優先サービス期間が満了した後、制御モジュール13810は、制限された非優先サービス・データを停止することができ、典型的なスケジューリングに従って到着するように、非優先サービス・データを端末装置13602にルーティングすることができる。
いくつかの側面において、制御モジュール13810は、優先サービス期間の間、非優先サービス・データをバッファリングしてよく、非優先サービス・データの代わりに、限られた量のデータを端末装置13602に送信してよい。例えば制御モジュール13810は、非優先サービス・データが端末装置13602を待っていることを特定する通知を端末装置13602(図152に明示的に示されていない)に送信してもよく、この場合、通知は、非優先サービス・データの型および/またはソースを識別してもよい。次に、端末装置13602の処理モジュール15102は通知を受け取って、非優先サービス・データを受け取るかどうかを決定してもよい。例えば処理モジュール15102は、電源13716の残りのバッテリー電力をチェックして、非優先サービス・データを受け取るのに十分な(例えば優先サービス期間の間、優先サービスをサポートするのに十分な)残りのバッテリー電力が存在するかどうかを判断することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、ネットワーク・アクセス・ノード13610によって示される非優先サービス・データの重要性も考慮することができる。処理モジュール15102が非優先サービス・データを受け取ることを決定した場合、処理モジュール15102は、非優先サービス・データを送信するようにネットワーク・アクセス・ノード13610に命令する肯定応答をネットワーク・アクセス・ノード13610に送信することができる。次いで、コントローラ13810は応答を受け取って、(優先サービス期間の間に)非優先サービス・データを送信してもよい。処理モジュール15102が非優先サービス・データを受け取らないと決定した場合、処理モジュール15102は、非優先サービス・データを送信しないようにネットワーク・アクセス・ノード13610に命令する否定応答をネットワーク・アクセス・ノード13610に送信することができる。
したがって、制御モジュール13810は、優先サービス期間の間に、15210において非優先サービスを保留または制限することができる。上記で詳述したように、制御モジュール13810は、非優先サービス・データを保留または制限するために使用され得るいくつかの異なるオプションを有してもよい。制御モジュール13810は、同じ保留/制限手順を、(端末装置13602にアドレスされた)到来するすべての非優先サービス・データに適用してもよく、あるいは、例えば(例えば非優先サービス・データの型またはソースに基づいて)一部の非優先サービス・データを保留し、他の非優先サービス・データを制限すること等によって、異なる保留/制限手順を、(端末装置13602にアドレスされた)到来する異なる非優先サービス・データに適用してもよい。
図152に示されるように、制御モジュール13810は、15212において、端末装置13602で優先サービスの実行を継続することができ、したがって、優先サービス期間の間、(端末装置13602にアドレスされた)到来する優先サービス・データを端末装置13602にルーティングし続けることができる。優先サービス期間が満了した後、制御モジュール13810は、到来する非優先サービス・データを(保留または制限なしに)優先サービス・データと一緒に端末装置13602にルーティングすることにより、非優先サービスの実行を再開することができる。
図152に関して上記で詳述した例示的シナリオで詳述される優先および非優先サービスは、「ネットワーク」サービス、例えばオンラインネットワーク接続に依拠するサービスと考えることができる。したがって、これらのネットワーク・サービスは、ネットワーク・アクセス・ノード13610によってサポートされるので、端末装置13602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610からの協力に依拠して非優先サービスを保留または制限してもよい。例えば端末装置13602が、ネットワーク・アクセス・ノード13610に通知することなく、非優先サービスを無視した場合、端末装置13602は、非優先サービス・データを見逃す可能性がある。したがって、端末装置13602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610が非優先サービス・データを「バッファ」または「保持」し、その後、優先サービス期間の満了後等の後の時間に非優先サービス・データを配信することを可能にするために、非優先サービスをネットワーク・アクセス・ノード13610に通知することができる。
いくつかの側面において、端末装置13602はまた、「ローカル」サービスも優先サービスとして利用してもよい。ローカル・サービスは、ネットワーク接続に依拠しないオフライン・サービスであり得る。例えば端末装置13602のユーザーは、アプリケーション・プロセッサ13712で実行されるアプリケーションのようなローカル・サービスを利用するために、端末装置13602におけるバッテリー電力を節約したいと思うことがある。バッテリー電力を節約してローカル・サービスに割り当てるために、端末装置13602は、優先ローカル・サービス(ネットワーク・アクセス・ノード13610を介するネットワーク接続に依拠しないことがある)をローカルに実行しながら、非優先ネットワーク・サービスを保留または制限することを目指してもよい。図153は、この手順を示すメッセージ・シーケンス・チャート15300を図示している。メッセージ・シーケンス・チャート15200と同様に、処理モジュール15102は、15302において、サービス優先順位付けをトリガーすることができ、これは、ユーザー入力によって促されてよい。例えば端末装置13602のユーザーは、ローカルに実行されるアプリケーションのようなローカル・サービスが優先サービスであることを示すことができる。いくつかの側面において、ユーザーは、端末装置13602がローカル優先サービスを動作し続けるために十分なバッテリー電力を有することを確実にすることをユーザーが望む期間も示すことができる。
次いで、処理モジュール15102は、15304において、優先サービスおよび非優先サービスを識別することができる。特に、処理モジュール15102は、ユーザーによって優先サービスとして指定されたローカル・サービスを識別することができる。次いで、処理モジュール15102は、一部のまたはすべてのネットワーク・サービスを非優先サービスとして識別することができる。例えばいくつかの側面では、処理モジュール15102は、すべてのネットワーク・サービスを非優先サービスとして識別するように構成されてもよい。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、電源13716の残りのバッテリー電力を評価し、端末装置13602が優先サービスを動作させるのに十分なバッテリー電力を保持することを確実にするために、どのネットワーク・サービスを非優先サービスとして無効にすべきかを決定するように構成されてもよい。
次に、処理モジュール15102は、例えばユーザー入力またはデフォルトの優先サービス期間に基づいて、15306において、優先サービス期間を決定することができる。図153に連続的に示されているが、いくつかの側面では、処理モジュール15102は、15306において優先サービス期間を決定し、そして、端末装置13602が優先サービス期間の間に優先サービスを動作させるのに十分なバッテリー電力を有する可能性を高めるために、どのネットワーク・サービスを非優先サービスとして無効すべきかを決定することができる。例えば処理モジュール15102は、ネットワーク・サービスの電力消費を知っていることがあり、優先サービス期間に基づいて、どのネットワーク・サービスが(優先サービスのため十分なバッテリー電力が存在することを確実にするために)優先サービス期間の間にアクティブなままであり得るか、そしてどのネットワーク・サービスが優先サービス期間の間に中断されるべきかを決定するように構成され得る。したがって、いくつかの側面において、処理モジュール15102は、ネットワーク・サービスの電力消費の属性に加えて、電源13716の残りのバッテリー電力に基づいて、非優先サービスを識別することができる。
次いで、処理モジュール15102は、15308において、優先サービス情報を、ネットワーク・アクセス・ノード13610に報告することができる。優先サービスはローカル・サービスのみであり、非優先サービスはネットワーク・サービスのみであり得るので、処理モジュール15102は、15308において、(優先サービス期間に加えて)非優先サービスのみをネットワーク・アクセス・ノード13610に報告してよい。次いで、制御モジュール13810は、優先サービス期間の間、15310において非優先サービスを保留または制限することができる。優先サービスはローカル・サービスであり得るので、処理モジュール15102は、15312において、優先サービスをローカルに実行することができる。非優先サービスはネットワーク・アクセス・ノード13610によって保留または制限されているので、処理モジュール15102は、優先サービス期間の間、非優先サービスを中断してよく、これは、非優先サービス・データの受信を中断することまたは制限された非優先サービス・データのみを受信することを含んでよい。優先サービス期間が満了した後、制御モジュール13810は、15314において、非優先サービスを再開することができる。したがって、端末装置13602は、優先サービスとしてローカル「オフライン」サービスも利用することができ、ネットワーク・アクセス・ノード13610の協力を得て、ローカル・サービスの動作のためにバッテリー電力を節約するため、非優先サービスを保留または制限することもできる。
図152および図153の例示的なシナリオにおいて、制御モジュール13810は、タイマーを利用して優先サービス期間を定義することができる。他の側面では、優先サービス期間は、位置または移動パラメータに基づいてもよい。例えば処理モジュール15102は、(例えば端末装置13602のユーザーによって提供される)サービス優先期間に、15308の優先サービス情報を提供してもよい。いくつかの側面において、ネットワーク・アクセス・ノード13610の制御モジュール13810は、15210または15310において非優先サービスが保留/制限されるときにタイマーを開始することができ、この場合、タイマーは、優先サービス期間の間、実行するように設定される。次いで、制御モジュール13810は、タイマーの期間の間に優先サービスを保留/制限し、15214または15314でタイマーが満了すると、15214または15314において非優先サービスの実行を再開することができる。
いくつかの側面において、処理モジュール15102は、例えば優先サービス期間が満了する前に、サービス優先順位付けを早期に終了するように構成されてもよい。図154は、メッセージ・シーケンス・チャート15400における例示的なシナリオを示しており、この場合、処理モジュール15102はサービス優先順位付けを早期に終了することができる。処理モジュール15102および制御モジュール13810は、図152の15202~15212と同じ方法で15402~15412を実行することができる。したがって、制御モジュール13810は、優先サービス期間を追跡するために、15410においてタイマーを開始してよい、優先サービス期間の間、制御モジュール13810は、15410において非優先サービスを保留/制限し、15412において優先サービスを実行することになる。しかしながら、タイマーの満了に先立って、処理モジュール15102は、サービス優先順位付けを終了するようネットワーク・アクセス・ノード13610に命令する通知をネットワーク・アクセス・ノード13610に送信することにより、15414において、サービス優先順位付けを終了してよい。したがって、制御モジュール13810は、非優先サービス・データの保留/制限を停止し、15416において、優先サービス・データとともに非優先サービス・データの端末装置13602へのルーティングを再開することができる。
処理モジュール15102は、ユーザー入力に基づいてまたは自動的に、15414において、サービス優先順位付けを終了することができる。例えば端末装置13602のユーザーは、サービス優先順位付けを無効にするべきであるというユーザー入力を提供してもよい。この例に加えて、例えば音声通話(または他の優先サービス)を受け取るためにバッテリー電力を節約するよう、サービス優先順位をトリガーした端末装置13602のユーザーは、音声通話を受け取ることができる。したがって、ユーザーは、もはやサービス優先順位付けを必要とせず、サービス優先順位付けを終了するよう処理モジュール15102に命令するユーザー入力を、処理モジュール15102に提供してもよい。代替的な例では、処理モジュール15102は、(例えば15402においてユーザー入力によって示される)優先サービスをネットワーク・アクセス・ノード13610から受け取ったことを検出し、15414において、サービス優先順位を自動的に終了することができる。別の代替的な例では、端末装置13602のユーザーは、端末装置13602を充電供給源に差し込んでもよく、これは、サービスの優先順位付けを通じてバッテリー電力を節約する必要性を軽減することができる。次いで、ユーザーは、サービス優先順位付けを終了するよう処理モジュール15102に命令するユーザー入力を処理モジュール15102に提供してよく;あるいは、処理モジュール15102は、電源13716が充電されていることを自動的に検出し、サービス優先順位付けを自動的に終了してもよい。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、端末装置13602がその後、充電供給源から抜かれた場合、サービスの優先順位に再び従事することができる。
いくつかの側面において、処理モジュール15102および制御モジュール13810は、端末装置13602が確定した優先サービス期間を指定しないシナリオにおいて、メッセージ・シーケンス・チャート15400の処理を実行してもよい。例えば15402でユーザー入力を介してサービス優先順位をトリガーする端末装置13602のユーザーは、確定した優先サービス期間を指定しないことがある。例えばユーザーは、例えば音声通話を期待しているが、いつ音声通話が発生するかを知らないことがある。したがって、ユーザーは、確定した優先サービス期間を提供しないことがあり、したがって、処理モジュール15102は、15406において、優先サービス期間を不確定の優先サービス期間として決定してよい。次いで、処理モジュール15102は、15408の優先サービス情報において、優先サービス期間が不確定の優先サービス期間であることを示すことができる。
優先サービス期間を追跡するために設定されたタイマーを開始して、優先サービス期間の間、非優先サービスを保留/制限する代わりに、いくつかの側面において、制御モジュール13810は、15410において、非優先サービスを無期限に保留/制限してもよい。制御モジュール13810は、15414において端末装置13602がネットワーク・アクセス・ノード13610にサービス優先順位を終了するよう命令するまで、非優先サービスを保留/制限し続けてもよく、これは、例えば端末装置13602が(ユーザー入力によって示されるかまたは自動的に)優先サービスを受け取ったときに、または端末装置13602が充電供給源に差し込まれたときにトリガーされ得る。あるいは、(保留/制限が無限に続く可能性があるので)無期限に非優先サービスを保留/制限することは妥当でない可能性があるので、端末装置13602が15408において不確定の優先サービス期間を報告するとき、制御モジュール13810は、デフォルトの長期優先サービス期間を使用してもよい。次いで、制御モジュール13810は、15410において長期優先サービス期間を追跡するように設定されたタイマーを開始することができ、長期優先サービス期間の間、非優先サービスを保留/制限することができる。いくつかの側面において、長期優先サービス期間は、延長された期間、例えば10時間、24時間等であってよい。次いで、制御モジュール13810は、長期優先サービス期間が満了するまで、または端末装置13602が15414においてネットワーク・アクセス・ノード13610にサービス優先順位を終了するよう命令するまで、非優先サービスを保留/制限し続けてもよい。このようにして、ネットワーク・アクセス・ノード13610が、無限の優先サービス期間に行き詰まることなく(例えば端末装置13602がネットワーク・アクセス・ノード13610にサービスの優先順位付けを終了するように何ら命令しない場合)、延長された期間にわたって非優先サービスを保留/制限することが可能になる。
以前に示したように、(例えば15202および15402において)サービス優先順位付けをトリガーすることは、バッテリー電力開始トリガーと同様に、ユーザー開始トリガ(例えばユーザー入力)によって促されることがある。いくつかの側面において、処理モジュール15102および制御モジュール13810は、バッテリー電力開始トリガーに応答するために、メッセージ・シーケンス・チャート15400のプロセスを実施してもよい。例えば処理モジュール15102は、電源13716における残りのバッテリー電力を連続的にモニタし、残りのバッテリー電力を所定の閾値と比較することができる。バッテリー電力が閾値を下回る場合、処理モジュール15102は、15402において、自動的に(例えばユーザー入力によって促されることなく)サービス優先順位付けをトリガーすることができる。処理モジュール15102は、(例えばユーザー入力を介して)いかなる優先サービスも知らされていない可能性があるので、処理モジュール15102は、次いで、15404において優先サービスおよび非優先サービスを自律的に識別することができる。例えば処理モジュール15102は、音声サービス等の特定のサービスを優先サービスとして自動的に選択し、残りのサービスを非優先サービスとして選択するように事前にプログラムされてもよい。例えば端末装置13602のユーザーは、ユーザー入力を介して、優先サービス(したがって、低バッテリー電力のシナリオで優先されるべきである)であるサービスを処理モジュール15102に事前にプログラムすることができ;あるいは、処理モジュール15102は、製造者、ソフトウェア・アップデートまたは別の外部構成機構によって、特定の優先サービスを事前にプログラムされてよい。
次いで、処理モジュール15102および制御モジュール13810は、上記で詳述した方法でメッセージ・シーケンス・チャート15400の処理を実行してもよい。したがって、特に、処理モジュール15102は、そのような事前プログラミングに基づいて、15404において優先サービスおよび非優先サービスを識別することができる。次いで、処理モジュール15102は、15406において優先サービス期間を決定することができ、これは、例えば確定した優先サービス期間が指定されていないとき不確定の優先サービス期間であってよい。次に、処理モジュール15102は、15408において、優先サービス情報をネットワーク・アクセス・ノード13610に報告することができ、ネットワーク・アクセス・ノード13610は次いで、15410において非優先サービスを保留または制限することができる。制御モジュール13810は、デフォルトの長期優先サービス期間または不確定の優先サービス期間を利用してもよく、優先サービス期間が満了するまでまたは端末装置13602がネットワーク・アクセス・ノード13610にサービスの優先順位付けを終了するように命令するまで、非優先サービス・データを保留または制限することができる。例えば処理モジュール15102は、端末装置13602が充電供給源に差し込まれているかどうかを検出することができ、差し指し込まれている場合、15414においてサービスの優先順位付けを終了することができる。したがって、端末装置13602は、バッテリー電力が低い(例えば所定の閾値を下回る)とき、特定の優先サービスのためにバッテリー電力を節約するよう、サービスの優先順位付けを自動的にトリガーすることができる。
いくつかの側面において、端末装置13602は、バッテリー電力が減少するにつれて、サービスを漸進的に無効にするように構成されてもよい。図155は、例示的な漸進的無効化スキームを図示する優先曲線15500を示している。図155に示されるように、処理モジュール15102は、電源13716のバッテリー電力が高いとき、最初にすべてのサービス(音声、SMS、IPメッセージングおよびIPデータ)をアクティブにしてよい。処理モジュール15102は、電源13716の残りのバッテリー電力を経時的にモニタリングして、残りのバッテリー電力が1組の所定の閾値15502~15508のいずれかを下回るかどうかを判断することができ、残りのバッテリー電力が下回った閾値に基づいてサービスを漸進的に無効にすることができる。いくつかの側面において、サービスは、階層的優先度で組織化されてもよく、ここでは、IPデータ・サービスが最も低い優先度であり(閾値15502)、IPメッセージング・サービスが2番目に低い優先度であり(閾値15504)、SMSサービスが2番目に高い優先度(閾値15506)であり、音声サービスが最も高い優先度(閾値15508)である。図155に示される階層的優先度は例示であり、サービスは、任意の優先順位で組織化されてよい。
図156は、いくつかの側面による漸進的サービス無効化を示すメッセージ・シーケンス・チャート15600を示す。図156に示されるように、処理モジュール15102は、15602においてサービス優先順位付けをトリガーすることができる。処理モジュール15102は、バッテリー電力またはバッテリー電力と優先サービスのユーザー指示との組合せに基づいて、サービス優先順位付けをトリガーしてよい。例えばバッテリー電力がトリガーする場合、処理モジュール15102は、経時的に電源13716における残りのバッテリー電力を連続的にモニタリングし、残りのバッテリー電力を所定の閾値15502~15508と比較することができる。したがって、フルバッテリ電力または実質的にフルバッテリ電力から始まる使用シナリオにおいて、処理モジュール15102は、残りのバッテリー電力を閾値15502と連続的に比較することができる。電源13716の残りのバッテリー電力が徐々に低下するにつれて、残りのバッテリー電力は最終的に閾値15502を下回る可能性がある。次いで、処理モジュール15102は、15602において、サービス優先順位付けを自動的にトリガーし、15604において、IPデータ・サービスを非優先サービスとして識別することができる。次いで、処理モジュール15102は、IPデータ・サービスを無効にすべきであるとネットワーク・アクセス・ノード13610に報告することによって、15606において、IPデータ・サービスを無効にすることができる。次に、制御モジュール13810は、15608において、IPデータ・サービスを保留または制限することができる。制御モジュール13810はIPデータ・サービスを保留または制限しているので、処理モジュール15102は、IPデータ・サービスを中断することができ、これは、IPデータ・サービスの受け取りを中断することまたは制限されたIPデータ・サービスのみを受け取ることを含んでよい。
バッテリー電力がトリガーする場合、処理モジュール15102は、いくつかの側面において、バッテリー電力のみに基づいて、15602においてサービス優先順位付けをトリガーすることができる。あるいは、バッテリー電力とユーザー開始トリガーの組合せの場合、処理モジュール15102は、いくつかの側面では、15602において、優先サービスのユーザー指示に応答してサービス優先順位付けをトリガーするだけでよい。例えばユーザーは、ローカル・サービスまたはネットワーク・サービスのいずれかであり得る優先サービスを、(ユーザー入力を介して)指示することができる。このユーザー指示に応答して、処理モジュール15102は、15602においてサービス優先順位付けをトリガーし、15604において、バッテリー電力のモニタリングを開始して潜在的な非優先サービスを識別することができる。したがって、バッテリー電力とユーザー開始トリガーの組合せの場合、処理モジュール15102は、場合によっては、優先サービスが存在することをユーザーが指示する場合にのみ、ネットワーク・サービスの無効化を開始してよい。次いで、処理モジュール15102は、優先サービスのためにバッテリー電力を保持するために、バッテリー電力が下がるにつれてネットワーク・サービスを漸進的に無効にすることができる。
15602においてサービス優先順位付けをトリガーした後、処理モジュール15102は、次第に使い果たされる可能性がある電源13716の残りのバッテリー電力をモニタリングし続けることができる。残りのバッテリー電力が使い果たされるにつれて、処理モジュール15102は、各サービスに関連する閾値に基づいて、ネットワーク・アクセス・ノード13610によるサービスを漸進的に無効にすることができる。ユーザーが、サービス(IPデータ・サービス、IPメッセージサービス、SMSサービスまたは音声サービス)のいずれかが優先サービスであることを指示した場合、処理モジュール15102は、優先サービスを無効にしなくてよく、バッテリー電力が、その優先サービスに関連する閾値を下回ったときにいかなる行動も取らなくてよい。
残りのバッテリー電力が閾値15504を下回ったとき、処理モジュール15102は、関連するサービス(例えば図155の例示的設定ではIPメッセージング・サービス)を非優先サービスとして識別し、15610において、識別された非優先サービスを無効にするようネットワーク・アクセス・ノード13610に命令することができる。したがって、制御モジュール13810は、15612において、識別された非優先サービスを保留または制限することができる。次いで、処理モジュール15102は、識別された非優先サービスを中断してもよい。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、電源13716の残りのバッテリー電力のモニタリングを継続し、残りのバッテリー電力が、漸進的な所定の閾値のうちの1つを下回ったときに、ネットワーク・アクセス・ノード13610に非優先サービスを通知することができる。したがって、残りのバッテリー電力が閾値15504を下回った場合、処理モジュール15102は、関連するサービス(例えばIPメッセージング・サービス)を非優先サービスとして識別し、15610において識別された非優先サービスを無効にするようネットワーク・アクセス・ノード13610に命令することができる。
最終的に、残りのバッテリー電力が閾値15508を下回ることになるか(これにより音声サービスが非優先サービスであり、無効にされるべきことをネットワーク・アクセス・ノード13610に通知するよう処理モジュール15102に促す)、あるいは端末装置13602が充電供給源に差し込まれることになる。端末装置13602が電源に差し込まれる場合、処理モジュール15102は、15614においてサービス優先順位付けを終了してよく、これは、制御モジュール13810に、以前に無効にされた非優先サービスを再開するよう促すことができる。いくつかの側面において、処理モジュール15102は、電源13716が徐々に充電されるにつれて、すべてのサービスについてサービスの優先順位付けを直ちに終了してもよく、あるいは(例えば閾値15502~15508または別の漸進的閾値スキームに従って)通信サービスを漸次的に再有効化してもよい。したがって、処理モジュール15102および制御モジュール13810は、バッテリー電力の段階的な枯渇に基づいて、(例えば優先順位付けされた階層で構成される)サービスを漸進的に無効にするために、これらの側面に従って協働することができる。
あるいは、処理モジュール15102が、バッテリー電力とユーザー開始トリガーの組合せを使用している場合、いくつかの側面において、端末装置13602のユーザーは、優先サービスを識別するとき、優先サービス期間を提供してもよい。例えばユーザーは、端末装置13602が優先サービスを実行できることを確実にするために、確定した期間にわたってバッテリー電力を保持することを望むことがある。処理モジュール15102は、例えば15606において、例えば15606で非優先サービスを無効にするときに、優先サービス期間をネットワーク・アクセス・ノード13610に提供してもよい。したがって、端末装置13602が15614においてサービス優先順位付けを終了するまで非優先サービスを保留または制限する代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード13610の制御モジュール13810は、優先サービス期間が満了するまで非優先サービスを保留または制限してよい。制御モジュール13810は、いつサービス優先順位付けを終了し、非優先サービスを再開するかを決定するために、優先サービス期間に設定されたタイマーを利用してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード13610で実装されるように上述したが、いくつかの側面において、ネットワーク側の機能は、以前に図146に示したように、エッジ・コンピューティング・サーバー14602のようなエッジ・コンピューティング装置で実装されてもよい。エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、ネットワーク・アクセス・ノード13610のバックホール・インターフェース(例えばLTE設定におけるS1-Uインターフェース)上に配置されてよいので、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、端末装置13602にアドレスされたデータについて、バックホール・インターフェースをモニタリングすることができる。パケット検査に関して以前に詳述した方法と同様に、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、端末装置13602にアドレスされたデータを検出し、そのデータがどの通信サービスに関連付けられているかを識別するために、バックホール・インターフェース上のパケットを検査するように構成されてもよい。例えばネットワーク・アクセス・ノード13610およびコア・ネットワーク13902は、バックホール・インターフェース上のデータをトンネリング・プロトコル(例えばLTE設定におけるGTP)と交換することができる。したがって、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、(例えばLTE設定においてGTPトンネリング・ヘッダのTEIDを調べることにより)各データ・パケットがどのベアラにマッピングされているかを識別するために、トンネリング・プロトコルに従ってデータ・パケットを検査することができ、よって、ベアラのQoSクラスを決定することができる。所与のデータ・パケットのQoSクラスを識別することにより、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、データ・パケットがどの通信サービスに、例えば音声サービス、SMSサービス、IPデータ・サービス、IPメッセージング・サービス等に関連付けられるかを決定することができる。したがって、処理モジュール15102は、図152、154および156に詳述されるのと同じ方法で、優先サービス、非優先サービスおよび優先サービス期間を、エッジ・コンピューティング・サーバー14602に(例えばソフトウェア・レベル接続を介して)通知することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、優先サービス期間の間、または処理モジュール15102がエッジ・コンピューティング・サーバー14602にサービス優先順位付けを終了するよう命令するまで、非優先サービスを保留または制限することができる。したがって、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、この機能を実行するために、ソフトウェア定義プログラム・コードを(例えば非一時的コンピュータ可読媒体から)取り出して実行するように構成されてもよい。
いくつかのエッジ・コンピューティング装置は、ネットワーク・アクセス・ノードよりもより深いパケット検査を行う能力を有する可能性がある(例えばアプリケーション層およびIPデータ上で検査を行うことができる可能性がある)ので、いくつかの側面において、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、より具体的な優先サービスルールを実施するように構成されてもよい。例えばQoSクラスに基づいてトラフィックを優先サービスおよび非優先サービスにフィルタリングすることとは対照的に、処理モジュール15102およびエッジ・コンピューティング・サーバー14602はまた、粒度の細かい優先サービス・フィルタリングを実行してもよい。例えば処理モジュール15102は、特定のデータ・ネットワーク(例えばPDN)からのデータのみを優先サービスとみなすことをエッジ・コンピューティング・サーバー14602に対して指定してもよい。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、(例えばIPヘッダまたはペイロードを評価することによって)パケット検査を実行して、端末装置13602にアドレスされたどのトラフィックがこれらのデータ・ネットワークに結び付けられるかを決定することができる。次いで、エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、この優先サービス・データを端末装置13602にルーティングしてよく、他のすべてのデータを非優先サービス・データとして保留または制限してよい。いくつかの側面では、ディープ・パケット・インスペクションをネットワーク・アクセス・ノード13610で実装することもでき、これは、端末装置13602およびネットワーク・アクセス・ノード13610が(例えばエッジ・コンピューティング装置を使用せずに)細かい粒度の優先サービス・フィルタリングを実装することを可能にすることができる。
優先および非優先サービス・フィルタリングは、任意の型の通信サービスに対して実行可能である。例えば端末装置13602およびネットワーク・アクセス・ノード13610/エッジ・コンピューティング・サーバー14602は、緊急通話、特定の連絡先または電話番号、特定の地域からの電話/メッセージ、特定の人からの電子メール等に加えて、上記で示した音声サービス、SMSサービス、IPデータ・サービス、IPメッセージング・サービス、プッシュ通知サービスのうちのいずれかに基づいて、優先サービス・フィルタリングを適用してよい。別の例示的な使用シナリオにおいて、端末装置13602は、「追跡サービス」を優先することを望むことがある。追跡サービスは、緊急アプリケーションの一部のように、端末装置13602の位置を連続的に追跡するアプリケーションであり得る。追跡サービスは、ネットワーク・アクセス・ノード13610を介するネットワーク接続に依拠して、端末装置13602にpingを送ることがある。したがって、端末装置13602が追跡サービスを動作させるのに十分なバッテリー電力を有することを確実にするために、端末装置13602は、追跡サービスを優先サービスとして扱い、1つ以上の他のネットワーク・サービスを優先サービスとして扱うよう、ネットワーク・アクセス・ノード13610に命令することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード13610は、非優先サービス・データを保留または制限し、追跡サービスのための優先サービス・データを端末装置13602にルーティングすることができる。
したがって、これらの側面は、端末装置13602が、バッテリー電力を節約し、残りのバッテリー電力を特定の優先サービスに割り当てることを可能にすることができる。ネットワーク・アクセス・ノード13610またはエッジ・コンピューティング・サーバー14602が非優先サービスを保留または制限することができるので、端末装置13602は、無線活動および処理の量を最小限に抑えることができ、したがって、電力を節約することができる。端末装置13602は、非優先サービス・データが到来していない期間の間、より長いスリープ状態に入ることも可能であり、これは非優先サービスもアクティブであった場合には不可能であり得る。さらに、非優先サービス・データの保留または制限は、無線アクセス・ネットワーク上の輻輳も低減することができる。いくつかの側面において、端末装置13602は、優先サービス情報をネットワーク・アクセス・ノード13610に報告しなくてもよく、非優先サービスの実行を一方的に(例えばネットワーク・アクセス・ノード13610にデータを能動的に受信または送信せずに)やめてもよい。しかしながら、これは、場合によっては、ネットワークに、端末装置13602が無反応であると判断させて、非優先サービスを終了させる可能性がある。これはネットワークの構成と動作に依存する可能性がある。
図157は、いくつかの側面による無線通信を実行する方法15700を示す。図157に示されるように、方法15700は、端末装置の残りのバッテリー電力をモニタリングすること(15710)、残りのバッテリー電力が第1閾値を下回ったことを判別すること(15720)、ネットワーク・サービスの優先順位付けされた集合から第1ネットワーク・サービスを選択し、第1ネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって第1ネットワーク・サービスを中断すること(15730)、残りのバッテリー電力が、第1閾値よりも低い第2閾値を下回ったことを判別すること(15740)、そして、ネットワーク・サービスの集合から第1ネットワーク・サービスよりも高い優先度を有する第2ネットワーク・サービスを選択し、第2ネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって第2ネットワーク・サービスを中断すること(15750)を含む。
図158は、いくつかの側面による無線通信を実行する方法15800を示す。図158に示されるように、方法15800は、優先サービスおよび優先サービスが要求される時間期間を識別するユーザー入力を受領すること(15810)、非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって非優先サービスを中断すること(15820)、優先サービスを時間期間の間に実行すること(15830)、そして時間期間が経過した後、無線アクセス・ネットワークを通じて非優先サービスを再開すること(15840)を含む。
4.4 QoS #4
本開示のいくつかの側面において、端末装置は、電力制約または熱制約シナリオがいつ発生するかを決定し、QoS特性に基づいてトラフィックを分類し、枢要トラフィック(critical traffic)の送信を継続しながら、非枢要トラフィック(noncritical traffic)を絞る(throttle)(または「制限する」)ことができる。したがって、実質的に一様な事項ですべてのトラフィックを遅らせるまたは絞る代わりに、これらの側面は、枢要であるトラフィック(例えばリアルタイム・トラフィック、他の遅延敏感トラフィック、ユーザー優先トラフィック等)および収容でない他のトラフィック(例えば非リアルタイム・トラフィック、他の遅延耐性トラフィック、非ユーザー優先トラフィック等)を識別し、絞り込みを非枢要トラフィックに適用することができる。したがって、これらの側面は、非枢要トラフィックを絞ることにより、電力制約または熱制約シナリオにおける電力消費または温度を低減することができる。リアルタイム・トラフィックやユーザー優先トラフィック等の枢要トラフィックの転送は、場合によっては、中断されないことがある。
図159は、いくつかの側面による端末装置13602の内部構成を示す。図159に示されるように、端末装置13602は、アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704、物理層処理モジュール13708、処理モジュール15912、電源13716およびセンサー13718を含んでよく、これらは各々、図137に関して上述したのと同じ方法で構成されてよい。制御、電力およびクロック線に加えて、これらの側面に直接関係しない端末装置13602の他の構成要素は、図159では明示的に示されていないことがある。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、コントローラ13710およびアプリケーション・プロセッサ13712を含んでもよい。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、演算、制御およびI/O命令を実行するためにプログラム・コードを取り出して実行するよう構成される1つ以上のプロセッサのような、ソフトウェア定義モジュールとして実装されてもよい。いくつかの側面において、処理モジュール15912は特定のタスクを実行するように構成される1つ以上の専用ハードウェア回路、例えば1つ以上のハードウェア・アクセラレータ等のような、ハードウェア定義モジュールとして実装されてもよい。したがって、これらの側面の機能は、ソフトウェア定義モジュールおよび/またはハードウェア定義モジュールを有する処理モジュール15912で実装されてもよい。これらの側面は、本明細書で説明される電力効率の側面とともに使用されてよい。
図159に示されるように、処理モジュール15912は、トラフィック制御モジュール15902、分類モジュール15904、検出モジュール15906、アプリケーション15908およびアプリケーション15910を含み得る。トラフィック制御モジュール15902、分類モジュール15904および検出モジュール15906は、ハードウェア定義モジュール、例えば1以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶される演算、制御およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいはハードウェア定義およびソフトウェア定義の混合モジュールとして、構造的に実現されてもよい。処理モジュール15912は、いくつかの側面において、コントローラ13710およびアプリケーション・プロセッサ13712を含んでよく、トラフィック制御モジュール15902、分類モジュール15904、検出モジュール15906、アプリケーション15908およびアプリケーション15910は、コントローラ13710またはアプリケーション・プロセッサ13712のソフトウェア定義および/またはハードウェア定義構成要素であってよい。処理モジュール15912の個々の構成要素は、図159に別々に示されているが、この図は、機能レベルで処理モジュール15912の動作を強調するために役立つ。したがって、処理モジュール15912の構成要素のうちの1つ以上が、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素に統合されてもよい。
アプリケーション15908およびアプリケーション15910は、プロセッサが取り出して実行することができるプログラム・コードとして定義されるソフトウェア・モジュールのような、プロセッサ上で実行されるソフトウェア定義のアプリケーションであってもよい。例えばアプリケーション15908およびアプリケーション15910は、(1つ以上の追加アプリケーションも実行することができる)アプリケーション・プロセッサ13712によって処理モジュール15912で実行されてよく、ユーザー対話型のアプリケーション・プログラムであってよい。例えばアプリケーション15908および15910は、ウェブ・ブラウザ・アプリケーション、電子メール・アプリケーション、ニュース・アプリケーション、株式市場アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、音声/ビデオ通話アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、マルチメディア・ストリーミング・アプリケーション、カメラ・アプリケーション等であり得る。アプリケーション15908および15910は、通信ネットワークを介してデータを交換する「オンライン」アプリケーションであってもよい。例えばアプリケーション15908および15910は、様々なデータ・ネットワーク、例えば図139に示されるようなデータ・ネットワーク13904および13906とのデータ接続を確立することができ、これらは、無線通信ネットワーク13600を介したデータ転送のために、ネットワーク・アクセス・ノード13610およびコア・ネットワーク13902によって提供される無線アクセスおよびコア・ネットワーク接続に依拠する。
ベアラおよびQoS要件に関して上述したように、アプリケーション15908および15910は、スムーズな動作を保証するために目標とすることができるデータ接続についての特定のサービス要件を有し得る。したがって、例示的なシナリオでは、アプリケーション15908は、リアルタイム・アプリケーション(例えば音声通話アプリケーション、ビデオ通話アプリケーション、ライブ・マルチメディア・ストリーミング・アプリケーション、ライブ・ゲーム・アプリケーション等)であってよく、アプリケーション15910は、非リアルタイム・アプリケーション(例えば電子メール・アプリケーション、ウェブ・ブラウザ・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、ニュース・アプリケーション、株式市場アプリケーション等)であってよい。データ・ネットワーク13904および13906は、それぞれ、関連付けられたリアルタイムおよび非リアルタイム・サービスのデータを提供するアプリケーション15908および15910に対する対応サーバーであり得る。したがって、アプリケーション15908のためのデータ接続(またはベアラ)は、アプリケーション15908の遅延に敏感でトラフィック負荷の高いリアルタイム・サービスをサポートするために、アプリケーション15910のためのデータ接続よりも厳しい遅延およびスループット要件を有し得る。反対に、アプリケーション15910のためのデータ接続は、アプリケーション15910のベストエフォートの非リアルタイム・サービスをサポートするよう、あまり敏感でない要件を有してもよい。
したがって、アプリケーション15910のためのデータ接続は、アプリケーション15908のためのデータ接続よりも、スケジューリング遅延およびスループット低減に対してより寛容であり得る。しかしながら、端末装置13602が、アプリケーション15908および15910のためのデータ接続に影響を与え得るデータ転送を制限し得る、特定の動作シナリオが存在することがある。例えば端末装置13602が(電源13716で)低バッテリー電力を有する場合、端末装置13602は、電力消費を低減するために無線伝送を絞ってもよい。別の例では、端末装置13602がオーバーヒートしている場合、端末装置13602は、端末装置13602の温度を低下させるために、無線伝送を絞ってもよい。
しかしながら、端末装置13602が均一な絞り(throttling)を適用する場合(例えばデータが均一に影響される場合)、アプリケーション15908および15910のためのデータ転送は、同じ程度に影響され得る。アプリケーション15910は、(非リアルタイム・アプリケーションとして)このようなスループットおよび遅延の制限を許容し得るが、アプリケーション15908は、(リアルタイム・アプリケーションとして)顕著なサービス劣化を受ける可能性がある。これはユーザー体験を妨げる可能性がある。
絞りは、特定のアプリケーションがユーザーによって優先される場合、悪影響を及ぼす可能性もある。例えば端末装置13602のユーザーは、アプリケーション15908またはアプリケーション15910がユーザー優先順位アプリケーションであることを示すユーザー入力を処理モジュール15912に提供することがある。したがって、ユーザーは、例えばユーザーがアプリケーション15908を頻繁に使用またはチェックするので、アプリケーション15908がユーザー優先アプリケーションであることを示すことができる。例えばユーザーは、アプリケーション15908を、仕事またはビジネスのための電子メール・アプリケーションとして利用することができ、したがって、できるだけ早く、新たな受信電子メールを受信し、送信電子メールを送ることを望むことがある。別の例では、ユーザーは運転しているかハイキングしており、アプリケーション15908をナビゲーション・アプリケーションとして使用することがある。したがって、ユーザーは、迅速な方法で、更新を受け取ってアプリケーション15908と対話することを望むことがある。別の例では、ユーザーは頻繁に株式取引に従事することがあり、アプリケーション15908を株式市場アプリケーションとして利用することがある。したがって、ユーザーは、価格の更新および見積りをできるだけ早く受け取ることを望むことがある。ユーザーの好みおよびアプリケーション15908および15910に関する他のバリエーションは、ユーザーがアプリケーション15908または15910を優先することを望む可能性のある同様のシナリオをもたらすことがある。
端末装置13602が、電力制約シナリオまたは熱制約シナリオ(本明細書では、まとめて「危機シナリオ(critical scenario)」と称する)において均一な絞りを適用する場合、アプリケーション15908および15910のためのデータ転送は、同様に影響され得る。したがって、アプリケーション15908がユーザーによって優先される場合であっても、端末装置13602は、アプリケーション15908のためのトラフィックを絞ることがあり、これにより、ユーザーに、アプリケーション更新および他のオンライン・アプリケーション機能を遅れて受け取らせる可能性がある。これは、ユーザー体験を妨げる可能性がある。
したがって、これらの側面は、データ・トラフィックの重要度(criticality)に基づく選択的電力および熱管理を用いることができる。したがって、熱および/または電力制約シナリオのような危機シナリオにあるとき、端末装置13602はデータを、枢要トラフィック(例えばリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィック)または非枢要トラフィック(例えば非リアルタイム・トラフィックまたは非ユーザー優先トラフィック)のいずれかとして分類し、その後、枢要トラフィックの送信を継続する間、非枢要トラフィックの送信を制限する(例えば絞る)ことができる。非枢要トラフィックに対して送信制限を選択的に適用することにより、端末装置13602は、枢要トラフィックの十分な転送を依然として維持しながら、電力または熱制約される状況において電力消費または温度を低減することができる。上記で紹介した例示的なシナリオ(アプリケーション15908がリアルタイム・アプリケーションまたはユーザー優先アプリケーションであり、アプリケーション15910が非リアルタイム・アプリケーションまたは非ユーザー優先アプリケーションである場合)において、端末装置13602は、アプリケーション15910のための送信を制限しながら、アプリケーション15908のためのデータを送信し続けてもよい。したがって、端末装置13602は、アプリケーション15910を犠牲にして、アプリケーション15908のQoS要件を引き続き満たすことができる。しかしながら、アプリケーション15910は、非リアルタイムまたは非ユーザー優先であり得るので、アプリケーション15910に対するサービスにおける劣化は、ユーザーにとって許容可能である。端末装置13602は、これらの側面を、熱管理および電力管理の一方または両方について実装してもよい。したがって、いくつかの側面では、端末装置13602は、高温またはオーバーヒート・シナリオに対抗するよう絞りを実装することができる。他の側面では、端末装置13602は、低バッテリ電力に対抗するために絞りを実施してもよい。他の側面では、端末装置13602は、高温/オーバーヒートと低バッテリーの両方に対抗するために絞りを実装してもよい。
図160は、方法16000を示す。方法1600では、処理モジュール15912は、いくつかの側面に従って、熱制約シナリオを検出して応答するように実行するよう構成されてもよい。図160に示されるように、検出モジュール15906は、16002において、端末装置の温度をモニタリングすることができる。したがって、検出モジュール15906は、センサー13718によって提供される測定データをモニタリングすることができる。センサー13718は、温度計または他の温度センサーのような熱センサーとすることができる。検出モジュール15906は、センサー13718をモニタリングして、端末装置13602の温度を追跡することができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、16002において、端末装置13602の温度を連続的に(または定期的に、例えば固定された測定期間で)モニタリングしてもよい。
次いで、検出モジュール15906は、16004において、端末装置13602が、16004において熱制約を受けるかどうかを判断することができる。例えば検出モジュール15906は、16002で得られた温度を、温度閾値と比較することができる。温度が温度閾値を下回る場合、検出モジュール15906は、端末装置13602が熱制約を受けていない、例えば端末装置13602がオーバーヒートしていないと判断することができる。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、16006において、通常のトラフィック制御を適用することができ、したがって、データ伝送に対していかなる制限も適用しない。アプリケーション15908および15910に関して上記で紹介した例示的シナリオでは、トラフィック制御モジュール15902は、通常の方法で、例えば適切な通信プロトコルに従っておよび/またはアプリケーション15908および15910のQoS要件に従って、アプリケーション15908および15910のためのデータ転送を実行することによって、アプリケーション15908および15910のためのデータ転送を実行し続けることができる。
検出モジュール15906が、温度が温度閾値を超えると判断した場合、検出モジュール15906は、端末装置13602が熱制約されると判断して16008に続き、16008において、分類モジュール15904は、(例えばアプリケーション15908および15910によって提供される)到来トラフィックを枢要トラフィックまたは非枢要トラフィックとして分類することができる。本明細書に詳述されるアプリケーションの数(例えば2つ)は例示であり、任意の数のアプリケーションにスケーラブルであり得る。
分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910のトラフィックを枢要トラフィックまたは非枢要トラフィックとして分類するために、様々な技術のいずれかを実装することができる。例えばいくつかの側面では、分類モジュール15904は、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックを非枢要トラフィックとして分類してよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、ユーザー優先vs非ユーザー優先は考慮せずに、リアルタイムvs非リアルタイムを考慮してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムvs非リアルタイムは考慮せずに、ユーザー優先vs非ユーザー優先を考慮してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムvs非リアルタイムとユーザー優先vs非ユーザー優先の両方を考慮してもよい。
例えばいくつかの側面において、ユーザーは、分類モジュール15904が、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムとユーザー優先の一方のみを考慮するかまたはリアルタイムとユーザー優先の両方を考慮するかを、ユーザー入力を介して選択することができる。例えば分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、分類モジュール15904がリアルタイムおよび/またはユーザー優先を考慮すべきかどうかに関するユーザー指示を指定するユーザー入力を受け取ることができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムとユーザー優先の一方のみを考慮するように事前にプログラムされてもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムとユーザー優先の両方を考慮するように事前にプログラムされてもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザーが、特定のアプリケーションまたはサービスのユーザー優先を示すユーザー入力を提供しない限り、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムのみを考慮するように構成されてもよく、ユーザーが、特定のアプリケーションまたはサービスのユーザー優先を示すユーザー入力を提供する場合、ユーザー優先のみを考慮するように構成されてもよく、またはユーザー優先とリアルタイムの両方を考慮するように構成されてもよい。
分類モジュール15904がユーザー優先に基づいてトラフィックを分類するように構成されるいくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先のアプリケーションおよび/またはサービスを示すユーザー入力を(例えば方法16000の前またはその間に)提供してもよい。例えばいくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先アプリケーションである1つ以上のアプリケーション(例えばアプリケーション15908または15910)を指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、各ユーザー優先アプリケーションについてのアプリケーション識別情報(例えばアプリケーションID)を記録してもよい。いくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先アプリケーションである1つ以上のサービスを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよく、各サービスは、アプリケーションの一般的なクラスに対応してもよい。
例えばユーザーは、メッセージング・アプリケーションを優先させることを望むことがある。各メッセージング・アプリケーションの各々を個々に識別する代わりに、ユーザーは、メッセージング・サービスがユーザー優先であることを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、メッセージング・アプリケーションのためのトラフィックをユーザー優先トラフィックとみなすことができる。別の例では、ユーザーは、マルチメディア・ストリーミング・アプリケーションを優先させることを望むことがある。各マルチメディア・ストリーミング・アプリケーションを個々に識別する代わりに、ユーザーは、マルチメディア・ストリーミング・サービスがユーザー優先であることを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、マルチメディア・アプリケーションのためのトラフィックをユーザー優先トラフィックとみなすことができる。分類モジュール15904は、ユーザー入力によって指定されるユーザー優先サービスを記録することができる。
したがって、分類モジュール15904は、16008において、例えばリアルタイム、ユーザー優先、ルール等に関連する基準に基づいて、データ・パケットを枢要または非枢要のいずれかに分類するよう構成され得る。分類モジュール15904は、様々な異なる情報および技術を使用してデータ・パケットを分類することができる。例えばいくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、アプリケーション15908および15910によって生成されるデータ・パケットの特徴を示すメタデータを提供するように構成されてもよい。例えばアプリケーション15908および15910は、アプリケーション・プロセッサ13712のオペレーティング・システム(OS)およびベースバンド・モデム13706とのモデム・ドライバを介してコントローラ13710とインターフェースする専用アプリケーションとして、アプリケーション・プロセッサ13712上で実行されてもよい。したがって、アプリケーション15908および15910は、上りリンク・データ・パケット(例えばIPパケットであってよい)を生成し、このデータ・パケットを伝送のために(OSおよびモデム・ドライバを介して)コントローラ13710に提供することができる。コントローラ13710は、ユーザープレーン・セルラー・プロトコル・スタック・プロトコル(user-plane cellular protocol stack protocols)に従ってデータ・パケットを処理し、結果として得られる上りリンク・データを、RFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702を介して無線伝送するために、物理層処理モジュール13708に提供することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを示すトラフィック優先インジケータを用いて、(例えばOSおよびモデム・ドライバに提供される)データ・パケットにタグを付けることができる。例えばアプリケーション15908および15910は、データ・パケットのQoSを示すIPヘッダ内のTOS(Type of Service)またはDSCP(Differentiated Services Code Point)でデータ・パケットにタグを付けることができる。したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910によって提供されるデータ・パケットのトラフィック優先インジケータを確認して、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを判断することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、各データ・パケットのトラフィック優先インジケータを確認して、各データ・パケットをリアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類してもよい。例えばあるアプリケーションは、例えばストリーミング・トラフィック(リアルタイム・トラフィック)と信号トラフィック(非リアルタイム・トラフィック)を提供するマルチメディア・ストリーミング・アプリケーションのように、リアルタイム・トラフィックである一部のデータ・パケットと、非リアルタイム・トラフィックである他のデータ・パケットを提供することができる。したがって、アプリケーション15908および15910は、各データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを示すトラフィック優先インジケータで各データ・パケットにタグ付けをすることができる。次いで、分類モジュール15904は、各データ・パケットを(発信アプリケーションに関係なく)トラフィック優先インジケータに基づいてリアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、リアルタイム・アプリケーションまたは非リアルタイム・アプリケーションのいずれかとして事前にプログラムされてもよい。アプリケーション15908および15910は、その後、事前にプログラムされたトラフィック優先構成を示すトラフィック優先インジケータで、各上りリンク・データ・パケットにタグを付けるように構成されてもよい。したがって、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかにかかわらず、アプリケーション15908および15910は、事前にプログラムされたトラフィック優先構成に基づいて、トラフィック優先インジケータにおいてリアルタイムまたは非リアルタイムとして各データにタグ付けをすることができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、したがって、16008において、各アプリケーションの事前にプログラムされたトラフィック優先構成を反映し得るトラフィック優先インジケータに基づいて、データ・パケットをリアルタイムまたは非リアルタイムデータとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、アプリケーション識別情報でデータ・パケットにタグ付けすることができる。例えばアプリケーション15908およびアプリケーション15910には(例えばオンライン・アプリケーション・ストア、開発者またはアプリケーションの別のソースによって外部的に、あるいは、例えば端末装置13602によってローカルに)アプリケーションIDが割り当てられてよい。アプリケーション15908および15910のアプリケーションIDは、各アプリケーションを一意に識別することができる。したがって、分類モジュール15904が、枢要トラフィックを識別する際にユーザー優先を考慮するように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先アプリケーション(例えばアプリケーション15908)を識別するユーザー入力を受け取り、ユーザー優先アプリケーションのアプリケーションIDを識別することができる。したがって、分類モジュール15904は、データ・パケットにタグ付けされたアプリケーション識別情報を確認して、データ・パケットがユーザー優先アプリケーションから発信されたものかどうかを判断することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、優先アプリケーションのアプリケーションIDのリストを記憶し、所与のデータ・パケットのアプリケーション識別情報がリスト内の任意のアプリケーションIDと一致するかどうかを確認することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、したがって、16008において、データ・パケットにタグ付けされたアプリケーション識別情報に基づいて、データ・パケットをユーザー優先または非ユーザー優先トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、サービス・インジケータでデータ・パケットにタグ付けすることができる。上述のように、アプリケーション15908および15910は、IPヘッダ内のTOSまたはDSCPのようなサービス・インジケータでデータ・パケットにタグ付けすることができる。ユーザーがユーザー優先サービス(例えばアプリケーションの一般クラス)を指定した場合、分類モジュール15904は、所与のデータ・パケットについてTOSまたはDSCPのようなサービス・インジケータを確認して、データ・パケットがユーザー優先サービスに関連付けられているかどうかを判断することにより、ユーザー優先サービスのデータ・パケットを識別することができる。例えばユーザーが(ユーザー入力を介して)ユーザー優先サービスを示すいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先サービスに関連付けられるサービス・インジケータを(例えば1つまたは特定のToSおよび/またはDSCP値として)識別することができる。16008でトラフィックを分類するとき、分類モジュール15904は、データ・パケットのサービス・インジケータを、ユーザー優先サービスのサービス・インジケータと比較することができる。サービス・インジケータがユーザー優先サービスのサービス・インジケータと一致する場合、分類モジュール15904は、データ・パケットを枢要トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910のうちの少なくとも一方は、データ・パケットがリアルタイム・トラフィックおよび/またはユーザー優先トラフィックであるかどうかを示すメタデータでデータ・パケットにタグ付けしないことがある。したがって、分類モジュール15904は、16008において、他の「推測された」情報に基づいてデータ・パケットを分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910がリアルタイム・アプリケーションであるか非リアルタイム・アプリケーションであるかを推定するために、アプリケーション15908および15910の各々によって生成されたデータ・パケットのトラフィック・プロファイルを評価してもよい。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910に対するデータプレーン・パケットの到着間時間(連続して到着する下りリンク・パケットの間の時間)およびパケットの送信間時間(連続して送信される上りリンク・パケットの間の時間)を評価してもよく、この場合、リアルタイム・トラフィックは、低い到着間時間および送信間時間(例えばある閾値を下回る平均)を有すると予想される可能性があり、非リアルタイム・トラフィックは、より高い到着間時間および送信間時間(例えばある閾値を超える平均)を有すると予想される可能性がある。
アプリケーション15908およびアプリケーション15910に関して上記で紹介した例示的シナリオにおいて、分類モジュール15904は、アプリケーション15908で発信および終了するデータ・パケットをモニタリングすることによって、アプリケーション15908についての送信間/到着間時間を評価し、アプリケーション15910で発信および終了するデータ・パケットをモニタリングすることにより、アプリケーション15910についての送信間/到着間時間を評価することができる。したがって、分類モジュール15904は、どのアプリケーションが各データ・パケットを生成したかを識別することができる。データ・パケットの発信アプリケーションを識別した後、分類モジュール15904は、各アプリケーションについて送信間時間および到着間時間の測定(例えば平均)を取得するために、アプリケーション15908および15910についてのデータ・パケットの送信間時間/到着間時間等のパラメータを評価することができる。次いで、分類モジュール15904は、送信間時間および到着間時間を所定の閾値と比較して、アプリケーション15908および15910がリアルタイム・アプリケーションであるかまたは非リアルタイム・アプリケーションであるかを判断することができる。上記で紹介した例示的なシナリオでは、アプリケーション15908についての送信間時間および到着間時間は、所定の閾値を下回ることがあり、したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15908をリアルタイム・アプリケーションとして分類することができる。反対に、アプリケーション15910についての送信間時間および到着間時間は、所定の閾値を超えることがあり、したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15910を非リアルタイム・アプリケーションとして分類することができる。所与のアプリケーションをリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類した後、分類モジュール15904は、そのアプリケーションに関連付けられるすべてのトラフィックに分類を一様に適用してよい。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、IP、ポートおよびソケット情報のような接続エンドポイント情報を利用して、トラフィックを分類してもよい。例えば各データ接続は、IP接続の論理エンドポイントであるソケットで終了してもよい。各ソケットは、IPソースアドレス、IP宛先アドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号およびプロトコルによって定義される「5タプル」として識別され得る。したがって、分類モジュール15904は、各ソケットで受け取ったトラフィックを(例えば送信間/到着間時間に基づいて)リアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。次いで、分類モジュール15904は、所与のソケットのリアルタイム分類または非リアルタイム分類を、そのソケットに関連付けられるすべてのトラフィックに適用してもよい。
いくつかの側面において、分類モジュール15904はまた、ポート番号割り当ての予め定義された情報を利用して、リアルタイム・トラフィックおよび非リアルタイム・トラフィックを分類してもよい。例えば特定のポート番号は、特定のプロトコルまたはアプリケーションに関連付けられてもよい。例えば(ポート番号によって)特定のポートを、(例えば予め定義された関係を介して)IMAP(Internet Message Access Protocol)、POP(Post Office Protocol)またはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等の電子メール関連プロトコルに割り当てることができる。次いで、分類モジュール15904は、これらのポートにおけるトラフィックが、非リアルタイムであり得る電子メール・トラフィックであると判断することができる。他のポートは、ファイル転送プロトコル(FTP)のようなファイル転送プロトコルに割り当てられてもよく、分類モジュール15904は、非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。他のポートは、リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)またはリアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)のようなリアルタイム・トラフィック・プロトコルに割り当てられてもよく、分類モジュール15904は、非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。他のポートは、リアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックのいずれかであり得る、HTTP等のウェブベースのトラフィック・プロトコルに割り当てられてよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、トラフィックがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを判断するために、HTTPポートからのトラフィックに対してより深い検査を行うことができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ポート番号割り当ての予め定義された情報を利用して、ユーザー優先および非ユーザー優先トラフィックを分類してもよい。上記の特定のポート番号は、電子メールサービス、ファイル転送サービス、リアルタイム・ストリーミング・サービス等の特定のサービスに関連付けられることがあるので、したがって、分類モジュール15904は、ポート番号がユーザーによって指定されたユーザー優先サービスに関連付けられる場合、特定のポート番号におけるトラフィックを、ユーザー優先サービス(よって、ユーザー優先トラフィック)に関連付けられるものとして分類することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、16008において、他の推定情報を利用して、アプリケーション15908および15910をリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、トラフィック・パターン評価技術および/またはパケット検査技術を適用して、アプリケーション15908および15910をリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、パケット検査によって取得された送信元/宛先のアクセス・ポイント名(APN)および/またはIPアドレス(データ・ネットワーク13904および13906を識別することができる)を評価し、アプリケーション15908および15910がどのデータ・ネットワークと通信しているかに基づいてアプリケーション15908および15910を分類することができる。例えばあるデータ・ネットワークはリアルタイム・サービスに関連付けられ、一方、他のデータ・ネットワークは非リアルタイム・サービスに関連付けられてよく、したがって、分類モジュール15904は、対応するデータ・ネットワークに関する情報に基づいて、アプリケーション15908および15910を分類してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムまたは非リアルタイムおよび/またはユーザー優先または非ユーザー優先としてトラフィックを分類することができる、ヒューリスティック・アプローチ、マシン学習サポート・ベクトル・マシン等に基づく技術のような、より高度なトラフィック・パターン分析を利用することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、16008において、明示的な情報(例えばトラフィック優先インジケータ、サービス・インジケータ、ポート番号等)と推定情報(例えば送信間/到着間時間、マシン学習、パケット検査等)の組合せを利用して、アプリケーション15908および15910のデータ・パケットをリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えばいくつかの側面において、分類モジュール15904は、パケットに関連付けられるトラフィック優先インジケータ、サービス・インジケータまたはポート番号に基づいて、所与のデータ・パケットをリアルタイム/非リアルタイムまたはユーザー優先/非ユーザー優先として分類することができないことがある。分類モジュール15904は、次いで、データ・パケットに関連付けられる送信間/到着間時間を(例えばデータ・パケットを含むパケットのストリームにおいて)測定し、データ・パケットに対して(例えばデータ・パケットを含むパケットのストリームにおいて)機械学習を実行し、パケットに対してディープ・パケット・インスペクションを行うこと等によって、推定情報を利用してデータ・パケットを分類することができる。したがって、分類モジュール15904は、いずれかのそのような情報を利用して、データ・パケットをリアルタイム/非リアルタイムおよび/またはユーザー優先/非ユーザー優先として分類することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、方法16000の他のプロセスと並行して、16008における分類を行うことができる。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910からのデータ・パケットを(例えば推定情報を介して、アプリケーション15908および15910をリアルタイム/非リアルタイムおよび/またはユーザー優先/非ユーザー優先として分類するために)長期間にわたって評価してもよく、これは、方法16000の1つ以上の他のプロセスと重複することがある。
いくつかの側面では、ユーザーは、複数のアプリケーションまたはサービスの階層的優先度を指定するユーザー入力を、分類モジュール15904に提供してもよい。例えばユーザーは、ユーザー優先に従ってアプリケーションまたはサービスを「ランク付け」するユーザー入力を提供してもよい。例えばユーザーは、第1アプリケーションが最も高いユーザー優先度を有し、第2アプリケーションが2番目に高いユーザー優先度を有し、第3アプリケーションが3番目に高いユーザー優先度を有すること等を指定することができる。別の例において、ユーザーは、例えば電子メールサービス(例えば電子メール・アプリケーション)が最も高い優先度であり、マルチメディア・ストリーミング・サービスが2番目に高い優先度であること等を指定することができる。したがって、分類モジュール15904は、16008において、様々な重要度の程度に基づいて、データ・パケットを枢要または非枢要として分類することができる。例えばいくつかの側面において、分類モジュール15904は、あるデータ・パケットを最枢要とし、他のデータ・パケットを2番目に枢要とし、他のデータ・パケットを3番目に枢要等として分類することができる。
したがって、分類モジュール15904は、16008において、データ・パケットをリアルタイム・トラフィックvs非リアルタイム・トラフィックおよび/またはユーザー優先vs非ユーザー優先トラフィックとして分類するための様々な異なる技術を有することができる。分類モジュール15904が、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類する(そして、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類しない)ように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムvs非リアルタイム分類のみを実行し、続いて、16008において、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。分類モジュール15904が、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類する(そして、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類しない)ように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先トラフィックvs非ユーザー優先トラフィックのみを実行し、続いて、16008において、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。分類モジュール15904が、リアルタイム・トラフィックとユーザー優先トラフィックの両方を枢要トラフィックとして分類するように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムvs非リアルタイム分類およびユーザー優先vs非ユーザー優先分類を実行することができる。次いで、分類モジュール15904は、16008において、リアルタイム・トラフィックおよびユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックおよび非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。
16008において、分類モジュール15904を用いてデータ・パケットを枢要または非枢要に分類した後、処理モジュール15912は、16010において、トラフィック制御モジュール15902を用いて、枢要および非枢要データ・パケットに基づいて、トラフィック制限を適用することができる。以前に示したように、処理モジュール15912は、トラフィックを制限することによって、端末装置13602の温度を低下または管理することを目指すことができる。このようなトラフィック制限による枢要トラフィック(リアルタイムまたはユーザー優先)の中断を回避するために、処理モジュール15912は、トラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させることができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16010において非枢要トラフィックを制限し、枢要トラフィックの制限を回避するように構成され得る。
様々な側面において、トラフィック制御モジュール15902は、様々な異なる技術でトラフィック制限を実装することができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、分類モジュール15904が、アプリケーション15908および15910の両方のデータ・パケット(例えばすべての係属中(pending)/待機中のデータ・パケット)を非枢要トラフィックとして分類する場合のように、非枢要トラフィックのみが存在すると判断してもよい。したがって、非枢要トラフィックのみが存在し、枢要トラフィックが存在しない例示的なシナリオにおいて、トラフィック制御モジュール15902は、端末装置13602の送信コンポーネント(アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704およびベースバンド・モデム13706のうちの1つ以上)を、スリープ状態または低電力状態に入れることができる。端末装置13602の送信コンポーネントがすでにスリープ状態または低電力状態にある場合、トラフィック制御モジュール15902は、送信コンポーネントをスリープ状態または低電力状態に維持することができる。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、送信コンポーネントがスリープ状態または低電力状態にある間に、非枢要トラフィックをバッファしてもよく、これは、端末装置13602の熱が放散することを可能にし、端末装置13602の温度を低下させることを可能にする。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、非枢要トラフィックを「絞ること」により、例えば非枢要トラフィックの伝送を遅らせることにより、16010において、トラフィック制限を適用することができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16010のトラフィック制限の一部として、約数ミリ秒、秒または分等の所定の絞り期間にわたって非枢要トラフィックをバッファし続け、その後、絞り期間が満了した後に、送信コンポーネントを再びアクティブにして非枢要トラフィックを送信することができる。トラフィック制御モジュール15902はまた、絞り期間の間に更なる非枢要トラフィックを受け取ってバッファしてもよく、その後、絞り期間の満了後に、バッファされたトラフィックを送信してもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16010において、絞り期間を周期的に実施し続けることができ、この場合、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間の期間中、送信コンポーネントを非アクティブ(スリープ状態または低電力状態)にして、いずれかの更なるトラフィックをバッファすることができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、各絞り期間が満了した後に、バッファされたトラフィックを送信し、別の絞り期間に入ることができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16010のトラフィック制限において、絞り期間を伴う絞りを用いてもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、いずれかの枢要トラフィックを受け取ると、絞り期間を早期に終了してもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、16010において、絞り期間中に、送信コンポーネントを非アクティブにして、(例えば分類モジュール15904から受け取られる)到来する非枢要データをバッファしてもよい。次に、トラフィック制御モジュール15902が、分類モジュール15904によって枢要トラフィックとして分類されるデータ・パケットを受け取る場合、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間を終了して、バッファされたデータの非枢要トラフィックと新たに受け取った枢要トラフィックを送信してもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、分類モジュール15904から枢要トラフィックと非枢要トラフィックの両方を受け取ってもよい。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、16010におけるトラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させて、枢要トラフィックの中断を回避することができる。例えばトラフィック制御モジュール15902は、スケジューラとして機能してもよく、分類モジュール15904から枢要トラフィックが到着するとすぐに、枢要トラフィックを送信することができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、枢要トラフィックの中断を回避することができる。しかしながら、トラフィック制御モジュール15902は、絞り等によって非枢要トラフィックの伝送を制限することができ、その結果、送信量の減少により端末装置13602の蓄熱を低減することができる。例えばいくつかの側面では、トラフィック制御モジュール15902は、予め定義された絞り期間(例えば約数ミリ秒、秒または分)の間、非枢要トラフィックを遅延させることができ、したがって、非枢要トラフィックを絞ることができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、枢要トラフィックを送信し続けながら、非枢要トラフィックをバッファすることができ、蓄熱を低減することができる。絞り期間が満了した後、トラフィック制御モジュール15902は、バッファされた非枢要トラフィックを送信することができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間の満了時にバッファされた非枢要データを送信する前に、絞り期間の期間中に非枢要トラフィックを繰り返し遅延させてバッファすることによって、絞り期間を周期的に繰り返すことができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、特定の反復非枢要トラフィックの周期性を低減することにより、16010において、トラフィック制限を適用することができる(これは、非枢要トラフィックの送信が遅延されるような、絞りの別の形態であり得る)。例えばアプリケーション15910は、電子メール・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、天気アプリケーション、株式取引アプリケーション等のように、アプリケーション・データを更新するために、対応するサーバー(例えばデータ・ネットワーク13906)を「同期」するアプリケーションであり得る。このようなアプリケーションは周期的に、対応するサーバーとの同期手順を要求することがある。分類モジュール15904は、このような同期要求を、16008において非枢要トラフィックとして分類することができる(例えば要求がリアルタイム・トラフィックではなく、かつ/またはアプリケーション15910はユーザー優先アプリケーションではない;アプリケーション15910がユーザー優先アプリケーションである場合は、分類モジュール15904は、同期要求を枢要トラフィックとして分類してもよい)。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、送信量を減少させるために、同期要求を絞ってもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、例えばトラフィック制御モジュール15902で受け取られる2つの同期要求毎に1つの同期要求のみを送信することによって、同期期間を増加させてもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、いずれの周期的な同期要求も送信しないことによって、周期的な同期手順を完全に制限してもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、同期要求がユーザーによってトリガーされたときにのみ同期要求を送信し、アプリケーション15910によって自動的にトリガーされる周期的な同期要求は送信しなくてもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、コントローラ13710の一部として、例えばスケジューラとして実装されてもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、セルラー・プロトコル・スタックの一部として、16010におけるトラフィック制限を実装してもよく、したがって、プロトコル・スタック層(例えばMAC層)におけるトラフィックをバッファして制御することができる。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、モデム・レベルで絞りを実行するように構成されてもよく、これは、より「細かな粒度の」絞りを可能にすることができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712の一部として実装されてもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712によって実行されるモデム・ドライバの一部として実装されてもよく、したがって、アプリケーション層でデータ・トラフィックをバッファして制御してもよい。トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・レベルで絞りを実行するように構成されてもよく、これは、より「粗い」絞りを可能にし得る。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712で実装されるとき、絞られたデータをバッファするために、ベースバンド・モデム13706よりも、より多くのメモリへのアクセスを有することができる。いくつかの側面では、トラフィック制御モジュール15902は、部分的に、アプリケーション・プロセッサ13712とベースバンド・モデム13706の両方において実装されてもよく、アプリケーション・レベルの絞りとモデム・レベルの絞りを実行するように構成されてもよい。
ユーザーがアプリケーションおよび/またはサービスについて階層的優先度を提供するいくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16010において、階層的優先度に基づくトラフィック制限を適用することができる。例えば分類モジュール15904は、例えば最枢要、2番目に高い枢要等といった、階層的優先度に基づいて、データ・パケットを分類することができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、16010において、重要度レベルに基づいてトラフィック制限のレベルを異ならせることができる。例えばトラフィック制御モジュール15902は、最枢要トラフィックに最小の絞り(例えば最短遅延)を適用し、2番目に高い枢要トラフィックに2番目に少ない絞りを適用し、最も枢要性の低いトラフィック(例えば非枢要)に最大絞り(例えば最長遅延)を適用してもよい。
したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16010において、(分類モジュール15904による)データ・パケットの分類に基づいて、トラフィック制限を実行してもよい。データ・パケットの分類は、データ・パケットが枢要トラフィック(例えばリアルタイムおよび/またはユーザー優先)であるか、非枢要トラフィック(例えば非リアルタイムおよび/または非ユーザー優先)であるかを示すことができる。様々な側面において、トラフィック制御モジュール15902は、非枢要トラフィックの伝送を遅らせることによって、非枢要トラフィックに絞りを適用することができる。トラフィック制御モジュール15902は、例えばトラフィック制限なしに枢要トラフィックの送信を続けながら、制限を非枢要トラフィックに集中させることにより、トラフィック制限を選択的に適用することができるので、トラフィック制御モジュール15902は、端末装置13602における蓄熱を低減し、オーバーヒートを回避することができる。
トラフィック制御モジュール15902は、16010において、トラフィック制限を適用し続けてもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、検出モジュール15906からの入力に基づいて、16010におけるトラフィック制限を終了してもよい。例えば検出モジュール15906は継続して、センサー13718によって提供される温度データをモニタリングし、温度が温度閾値を超えているかどうかを確認してもよい。温度が温度閾値を超えたままの場合、検出モジュール15906は継続して、トラフィック制御モジュール15902にトラフィック制限を適用するように命令することができる。温度が温度閾値を下回る場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902にトラフィック制限を終了するように命令することができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、ヒステリシス閾値のように、トラフィック制限をアクティブにするため、およびトラフィック制限を非アクティブにするために異なる温度閾値を利用してもよい(例えば非アクティブ化温度閾値は、アクティブ化温度閾値より低い)。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、センサー13718によって提供される温度測定値が、非アクティブ化温度閾値(アクティブ化温度閾値と同一であっても異なってもよい)を下回り、かつ所定の非アクティブ期間の間、その閾値を下回ったままである場合、トラフィック制限を非アクティブにしてもよい。
したがって、処理モジュール15912は、端末装置13602の温度が管理可能なレベルに低下するまで、トラフィック制限を適用することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、方法16000を(例えば無期限にまたは一定期間の間)繰り返し続けてもよく、端末装置13602の温度が1つ以上の温度閾値(例えば単一のアクティブ化/非アクティブ化閾値またはアクティブ化と非アクティブ化閾値のペア)より低いまたは大きいかどうかに基づいて、トラフィック制限のアクティブ化と非アクティブ化の間を循環させてもよい。
いくつかの側面において、処理モジュール15912は、センサー13718によって提供される温度測定データに基づいて、トラフィック制限のレベルを漸進的にスケールすることもできる。例えば検出モジュール15906は、16004において複数の温度閾値を利用してもよく、この場合、各温度閾値が所定のトラフィック制限レベルにマッピングされる。例えば検出モジュール15906は、例えば3つの温度閾値を利用することができ、16004において、センサー13718によって提供される温度測定データを3つの温度閾値と比較することができる。温度測定値が第1温度閾値(最低温度閾値)未満である場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、16006において通常のトラフィック制御を実行するように命令することができる。温度測定値が、第1温度閾値より大きいが、第2温度閾値(中間の温度閾値)未満の場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第1トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。温度測定値が、第2温度閾値より大きいが、第3温度閾値(最高温度閾値)未満の場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第2トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。温度測定値が第3温度閾値よりも大きい場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第3トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。温度閾値および制限レベルの数は例示的であり、任意の数にスケーラブルであり得る。
トラフィック制限レベルは、制限の観点から進行してよい(詳細が構成可能であってよい)。例えば第1トラフィック制限レベルは、第1絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞る(例えば遅延させる)ことができ、第2トラフィック制限レベルは、第2絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞ることができ、第3トラフィック制限レベルは、第3絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞ることができ、第3絞り期間が、最も長い絞り期間の間であり、第1絞り期間が、最も短い絞り期間であってよい。したがって、処理モジュール15912は、端末装置13602の温度が増加するにつれて、より大きな程度まで漸進的に非リアルタイム・トラフィックを制限することができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、トラフィック制限レベルを枢要トラフィックに適用してもよい。例えば第2または第3のトラフィック制限レベルも、(例えば非枢要トラフィックの絞り期間より短く、したがって、トラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させることができる)絞り期間で枢要トラフィックを絞ってもよい。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、深刻なオーバーヒートが起こり得ることを示すカットオフ閾値とすることができる温度閾値を使用することができ、温度がカットオフ閾値を超える場合、トラフィック制御モジュール15902に、トラフィック制限(絞り)を枢要トラフィックと非枢要トラフィックの両方に適用するように命令することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、温度閾値によって提供される離散範囲の代わりに連続範囲を利用してもよく、この場合、トラフィック制御モジュール15902によって適用される制限レベルは、温度とともに連続的に増加してもよい。
図161は、方法16100を示す。方法16100において、処理モジュール15912は、電力制約シナリオを検出してそれに応答するように、本開示のいくつかの側面に従って実行するように構成され得る。詳述するように、処理モジュール15912は、センサー13718からの温度測定値の代わりに電源13716における残りのバッテリー電力を使用して、方法16000に関するものと類似の方法で方法16100を実行することができる。図161に示されるように、検出モジュール15906は、16102において、端末装置13602の残りのバッテリー電力をモニタリングすることができる。したがって、検出モジュール15906は、電源13716の残りのバッテリー電力をモニタリングすることができる。したがって、検出モジュール15906は、16102において、端末装置13602の残りのバッテリー電力を連続的または定期的に(例えば一定の測定期間で)モニタリングすることができる。
検出モジュール15906は、次いで、端末装置13602が、16104において電力制約を受けているかどうかを判断することができる。例えば検出モジュール15906は、16102で得られた残りのバッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較することができる。残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値を下回る場合、検出モジュール15906は、端末装置13602が電力制約を受けていない、例えば端末装置13602が十分な残りのバッテリー電力を有すると判断することができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、16106において、通常のトラフィック制御を適用することができ、したがって、データ伝送に対していかなる制限も適用しなくてよい。アプリケーション15908および15910に関して上記で紹介した例示的シナリオにおいて、トラフィック制御モジュール15902は、通常の方法で、例えば適切な通信プロトコルに従っておよび/またはアプリケーション15908および15910のQoS要件に従って、アプリケーション15908および15910のためのデータ転送を実行することによって、アプリケーション15908および15910に対するデータ転送を実行し続けることができる。
検出モジュール15906が、残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値を超えると判断した場合、検出モジュール15906は、端末装置13602が電力制約を受けていると判断して16108に続き、16108において、分類モジュール15904は、(例えばアプリケーション15908および15910によって提供される)到来トラフィック、枢要トラフィックまたは非枢要トラフィックとして分類することができる。本明細書に詳述されるアプリケーションの数(例えば2つ)は例示であり、任意の数のアプリケーションにスケーラブルであり得る。
分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910のトラフィックを枢要トラフィックまたは非枢要トラフィックとして分類するために、様々な技術のいずれかを実装することができる。例えばいくつかの側面では、分類モジュール15904は、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックを非枢要トラフィックとして分類してよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、ユーザー優先vs非ユーザー優先は考慮せずに、リアルタイムvs非リアルタイムを考慮してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、アルタイムvs非リアルタイムは考慮せずに、ユーザー優先vs非ユーザー優先を考慮してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムvs非リアルタイムとユーザー優先vs非ユーザー優先の両方を考慮してもよい。
例えばいくつかの側面において、ユーザーは、分類モジュール15904が、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムとユーザー優先の一方のみまたは両方を考慮するかを、ユーザー入力を介して選択することができる。例えば分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、分類モジュール15904がリアルタイムおよび/またはユーザー優先を考慮すべきかどうかに関するユーザー指示を指定するユーザー入力を受け取ることができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムとユーザー優先の一方のみ、あるいはリアルタイムとユーザー優先の両方を考慮するように事前にプログラムされてもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザーが、特定のアプリケーションまたはサービスのユーザー優先を示すユーザー入力を提供しない限り、枢要トラフィックを識別する際に、リアルタイムのみを考慮するように構成されてもよく、ユーザーが、特定のアプリケーションまたはサービスのユーザー優先を示すユーザー入力を提供する場合、ユーザー優先のみを考慮するように構成されてもよく、またはユーザー優先とリアルタイムの両方を考慮するように構成されてもよい。
分類モジュール15904がユーザー優先に基づいてトラフィックを分類するように構成されるいくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先のアプリケーションおよび/またはサービスを示すユーザー入力を(例えば方法16100の前またはその間に)提供してもよい。例えばいくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先アプリケーションである1つ以上のアプリケーション(例えばアプリケーション15908または15910)を指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、各ユーザー優先アプリケーションについてのアプリケーション識別情報(例えばアプリケーションID)を記録してもよい。いくつかの側面において、ユーザーは、ユーザー優先アプリケーションである1つ以上のサービスを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよく、各サービスは、アプリケーションの一般的なクラスに対応してもよい。
例えばユーザーは、メッセージング・アプリケーションを優先させることを望むことがある。各メッセージング・アプリケーションの各々を個々に識別する代わりに、ユーザーは、メッセージング・サービスがユーザー優先であることを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、メッセージング・アプリケーションのためのトラフィックをユーザー優先トラフィックとみなすことができる。別の例では、ユーザーは、マルチメディア・ストリーミング・アプリケーションを優先させることを望むことがある。各マルチメディア・ストリーミング・アプリケーションを個々に識別する代わりに、ユーザーは、マルチメディア・ストリーミング・サービスがユーザー優先であることを指定するユーザー入力を分類モジュール15904に提供してもよい。次いで、分類モジュール15904は、メッセージング・アプリケーションのためのトラフィックをユーザー優先トラフィックとみなすことができる。分類モジュール15904は、ユーザー入力によって指定されるユーザー優先サービスを記録することができる。
したがって、分類モジュール15904は、16108において、例えばリアルタイムおよび/またはユーザー優先に関連する基準に基づいて、データ・パケットを枢要または非枢要のいずれかに分類するよう構成され得る。分類モジュール15904は、様々な異なる情報および技術を使用してデータ・パケットを分類することができる。例えばいくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、アプリケーション15908および15910によって生成されるデータ・パケットの特徴を示すメタデータを提供するように構成されてもよい。例えばアプリケーション15908および15910は、アプリケーション・プロセッサ13712のオペレーティング・システム(OS)およびベースバンド・モデム13706とのモデム・ドライバを介してコントローラ13710とインターフェースする専用アプリケーションとして、アプリケーション・プロセッサ13712上で実行されてもよい。したがって、アプリケーション15908および15910は、上りリンク・データ・パケット(例えばIPパケットであってよい)を生成し、このデータ・パケットを伝送のために(OSおよびモデム・ドライバを介して)コントローラ13710に提供することができる。コントローラ13710は、ユーザープレーンセルラー・プロトコル・スタック・プロトコルに従ってデータ・パケットを処理し、結果として得られる上りリンク・データを、RFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702を介して無線伝送するために、物理層処理モジュール13708に提供することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを示すトラフィック優先インジケータを用いて、(例えばOSおよびモデム・ドライバに提供される)データ・パケットにタグを付けることができる。例えばアプリケーション15908および15910は、データ・パケットのQoSを示すIPヘッダ内のTOSまたはDSCPでデータ・パケットにタグ付けをすることができる。したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910によって提供されるデータ・パケットのトラフィック優先インジケータを確認して、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを判断することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、各データ・パケットのトラフィック優先インジケータを確認して、各データ・パケットをリアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類してもよい。例えばあるアプリケーションは、例えばストリーミング・トラフィック(リアルタイム・トラフィック)と信号トラフィック(非リアルタイム・トラフィック)を提供するマルチメディア・ストリーミング・アプリケーションのように、リアルタイム・トラフィックである一部のデータ・パケットと、非リアルタイム・トラフィックである他のデータ・パケットを提供することができる。したがって、アプリケーション15908および15910は、各データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを示すトラフィック優先インジケータで、各データ・パケットにタグ付けをすることができる。次いで、分類モジュール15904は、各データ・パケットを(発信アプリケーションに関係なく)トラフィック優先インジケータに基づいてリアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、リアルタイム・アプリケーションまたは非リアルタイム・アプリケーションのいずれかとして事前にプログラムされてもよい。アプリケーション15908および15910は、その後、事前にプログラムされたトラフィック優先構成を示すトラフィック優先インジケータで、各上りリンク・データ・パケットにタグを付けるように構成されてもよい。したがって、データ・パケットがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかにかかわらず、アプリケーション15908および15910は、事前にプログラムされたトラフィック優先構成に基づいて、トラフィック優先インジケータにおいてリアルタイムまたは非リアルタイムとして各データにタグ付けをすることができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、したがって、16108において、各アプリケーションの事前にプログラムされたトラフィック優先構成を反映し得るトラフィック優先インジケータに基づいて、データ・パケットをリアルタイムまたは非リアルタイムデータとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、アプリケーション識別情報でデータ・パケットにタグ付けすることができる。例えばアプリケーション15908およびアプリケーション15910には(例えばオンライン・アプリケーション・ストア、開発者またはアプリケーションの別のソースによって外部的に、あるいは、例えば端末装置13602によってローカルに)アプリケーションIDが割り当てられてよい。アプリケーション15908および15910のアプリケーションIDは、各アプリケーションを一意に識別することができる。したがって、分類モジュール15904が、枢要トラフィックを識別する際にユーザー優先を考慮するように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先アプリケーション(例えばアプリケーション15908)を識別するユーザー入力を受け取り、ユーザー優先アプリケーションのアプリケーションIDを識別することができる。したがって、分類モジュール15904は、データ・パケットにタグ付けされたアプリケーション識別情報を確認して、データ・パケットがユーザー優先アプリケーションから発信されたものかどうかを判断することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、優先アプリケーションのアプリケーションIDのリストを記憶し、所与のデータ・パケットのアプリケーション識別情報がリスト内の任意のアプリケーションIDと一致するかどうかを確認することができる。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、したがって、16108において、データ・パケットにタグ付けされたアプリケーション識別情報に基づいて、データ・パケットをユーザー優先または非ユーザー優先トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910は、サービス・インジケータでデータ・パケットにタグ付けすることができる。上述のように、アプリケーション15908および15910は、IPヘッダ内のTOSまたはDSCPのようなサービス・インジケータでデータ・パケットにタグ付けすることができる。ユーザーがユーザー優先サービス(例えばアプリケーションの一般クラス)を指定した場合、分類モジュール15904は、所与のデータ・パケットについてToSまたはDSCPのようなサービス・インジケータを確認して、データ・パケットがユーザー優先サービスに関連付けられているかどうかを判断することにより、ユーザー優先サービスのデータ・パケットを識別することができる。例えばユーザーが(ユーザー入力を介して)ユーザー優先サービスを示すいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先サービスに関連付けられるサービス・インジケータを(例えば1つまたは特定のToSおよび/またはDSCP値として)識別することができる。16108でトラフィックを分類するとき、分類モジュール15904は、データ・パケットのサービス・インジケータを、ユーザー優先サービスのサービス・インジケータと比較することができる。サービス・インジケータがユーザー優先サービスのサービス・インジケータと一致する場合、分類モジュール15904は、データ・パケットを枢要トラフィックとして分類することができる。
いくつかの側面において、アプリケーション15908および15910のうちの少なくとも一方は、データ・パケットがリアルタイム・トラフィックおよび/またはユーザー優先トラフィックであるかどうかを示すメタデータでデータ・パケットにタグ付けしないことがある。したがって、分類モジュール15904は、16108において、他の「推測された」情報に基づいてデータ・パケットを分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910がリアルタイム・アプリケーションであるか非リアルタイム・アプリケーションであるかを推定するために、アプリケーション15908および15910の各々によって生成されたデータ・パケットのトラフィック・プロファイルを評価してもよい。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910に対するデータプレーン・パケットの到着間時間(連続して到着する下りリンク・パケットの間の時間)およびパケットの送信間時間(連続して送信される上りリンク・パケットの間の時間)を評価してもよく、この場合、リアルタイム・トラフィックは、低い到着間時間および送信間時間(例えばある閾値を下回る平均)を有すると予想される可能性があり、非リアルタイム・トラフィックは、より高い到着間時間および送信間時間(例えばある閾値を上回る平均)を有すると予想される可能性がある。
アプリケーション15908およびアプリケーション15910に関して上記で紹介した例示的シナリオにおいて、分類モジュール15904は、アプリケーション15908で発信および終了するデータ・パケットをモニタリングすることによって、アプリケーション15908についての送信間/到着間時間を評価し、アプリケーション15910で発信および終了するデータ・パケットをモニタリングすることにより、アプリケーション15910についての送信間/到着間時間を評価することができる。したがって、分類モジュール15904は、どのアプリケーションが各データ・パケットを生成したかを識別することができる。データ・パケットの発信アプリケーションを識別した後、分類モジュール15904は、各アプリケーションについて送信間時間および到着間時間の測定(例えば平均)を取得するために、アプリケーション15908および15910についてのデータ・パケットの送信間時間/到着間時間等のパラメータを評価することができる。次いで、分類モジュール15904は、送信間時間および到着間時間を所定の閾値と比較して、アプリケーション15908および15910がリアルタイム・アプリケーションであるかまたは非リアルタイム・アプリケーションであるかを判断することができる。上記で紹介した例示的なシナリオでは、アプリケーション15908についての送信間時間および到着間時間は、所定の閾値を下回ることがあり、したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15908をリアルタイム・アプリケーションとして分類することができる。反対に、アプリケーション15910についての送信間時間および到着間時間は、所定の閾値を超えることがあり、したがって、分類モジュール15904は、アプリケーション15910を非リアルタイム・アプリケーションとして分類することができる。所与のアプリケーションをリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類した後、分類モジュール15904は、そのアプリケーションに関連付けられるすべてのトラフィックに分類を一様に適用してよい。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、IP、ポートおよびソケット情報のような接続エンドポイント情報を利用して、トラフィックを枢要または非枢要として分類してもよい。例えば各データ接続は、IP接続の論理「エンドポイント」であるソケットで終了してもよい。各ソケットは、IPソースアドレス、IP宛先アドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号およびプロトコルによって定義される「5タプル」として識別され得る。したがって、分類モジュール15904は、各ソケットで受け取ったトラフィックを(例えば送信間/到着間時間に基づいて)リアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。次いで、分類モジュール15904は、所与のソケットのリアルタイム分類または非リアルタイム分類を、そのソケットに関連付けられるすべてのトラフィックに適用してもよい。
いくつかの側面において、分類モジュール15904はまた、ポート番号割り当ての予め定義された情報を利用して、リアルタイム・トラフィックおよび非リアルタイム・トラフィックを分類してもよい。例えば特定のポート番号は、特定のプロトコルまたはアプリケーションに関連付けられてもよい。例えば(ポート番号によって)特定のポートを、(例えば予め定義された関係を介して)IMAP、POPまたはSMTP等の電子メール関連プロトコルに割り当てることができる。次いで、分類モジュール15904は、これらのポートにおけるトラフィックが、非リアルタイムであり得る電子メール・トラフィックであると判断することができる。他のポートは、ファイル転送プロトコル(FTP)のようなファイル転送プロトコルに割り当てられてもよく、分類モジュール15904は、非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。他のポートは、リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)またはリアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)のようなリアルタイム・トラフィック・プロトコルに割り当てられてもよく、分類モジュール15904は、非リアルタイム・トラフィックとして分類することができる。他のポートは、リアルタイム・トラフィックまたは非リアルタイム・トラフィックのいずれかであり得る、HTTP等のウェブベースのトラフィック・プロトコルに割り当てられてよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、トラフィックがリアルタイムであるか非リアルタイムであるかを判断するために、HTTPポートからのトラフィックに対してより深い検査を行うことができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、ポート番号割り当ての予め定義された情報を利用して、ユーザー優先および非ユーザー優先トラフィックを分類してもよい。上記の特定のポート番号は、電子メールサービス、ファイル転送サービス、リアルタイム・ストリーミング・サービス等の特定のサービスに関連付けられることがあるので、したがって、分類モジュール15904は、ポート番号がユーザーによって指定されたユーザー優先サービスに関連付けられる場合、特定のポート番号におけるトラフィックを、ユーザー優先サービス(よって、ユーザー優先トラフィック)に関連付けられるものとして分類することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、16108において、他の推定情報を利用して、アプリケーション15908および15910をリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、トラフィック・パターン評価技術および/またはパケット検査技術を適用して、アプリケーション15908および15910をリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えば分類モジュール15904は、パケット検査によって取得された送信元/宛先のアクセス・ポイント名(APN)および/またはIPアドレス(データ・ネットワーク13904および13906を識別することができる)を評価し、アプリケーション15908および15910がどのデータ・ネットワークと通信しているかに基づいてアプリケーション15908および15910を分類することができる。例えばあるデータ・ネットワークはリアルタイム・サービスに関連付けられ、一方、他のデータ・ネットワークは非リアルタイム・サービスに関連付けられてよく、したがって、分類モジュール15904は、対応するデータ・ネットワークに関する情報に基づいて、アプリケーション15908および15910を分類してもよい。いくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムまたは非リアルタイムおよび/またはユーザー優先または非ユーザー優先としてトラフィックを分類することができる、ヒューリスティック・アプローチ、マシン学習サポート・ベクトル・マシン等に基づく技術のような、より高度なトラフィック・パターン分析を利用することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、16108において、明示的な情報(例えばトラフィック優先インジケータ、サービス・インジケータ、ポート番号等)と推定情報(例えば送信間/到着間時間、マシン学習、パケット検査等)の組合せを利用して、アプリケーション15908および15910のデータ・パケットをリアルタイムまたは非リアルタイムとして分類してもよい。例えばいくつかの側面において、分類モジュール15904は、パケットに関連付けられるトラフィック優先インジケータ、サービス・インジケータまたはポート番号に基づいて、所与のデータ・パケットをリアルタイム/非リアルタイムまたはユーザー優先/非ユーザー優先として分類することができないことがある。分類モジュール15904は、次いで、データ・パケットに関連付けられる送信間/到着間時間を(例えばデータ・パケットを含むパケットのストリームにおいて)測定し、データ・パケットに対して(例えばデータ・パケットを含むパケットのストリームにおいて)機械学習を実行し、パケットに対してディープ・パケット・インスペクションを行うこと等によって、推定情報を利用してデータ・パケットを分類することができる。したがって、分類モジュール15904は、いずれかのそのような情報を利用して、データ・パケットをリアルタイム/非リアルタイムおよび/またはユーザー優先/非ユーザー優先として分類することができる。
いくつかの側面において、分類モジュール15904は、方法16100の他のプロセスと並行して、16108における分類を行うことができる。例えば分類モジュール15904は、アプリケーション15908および15910からのデータ・パケットを(例えば推定情報を介して、アプリケーション15908および15910をリアルタイム/非リアルタイムおよび/またはユーザー優先/非ユーザー優先として分類するために)長期間にわたって評価してもよく、これは、方法16100の1つ以上の他のプロセスと重複することがある。
いくつかの側面では、ユーザーは、複数のアプリケーションまたはサービスの階層的優先度を指定するユーザー入力を、分類モジュール15904に提供してもよい。例えばユーザーは、ユーザー優先に従ってアプリケーションまたはサービスを「ランク付け」するユーザー入力を提供してもよい。例えばユーザーは、第1アプリケーションが最も高いユーザー優先度を有し、第2アプリケーションが2番目に高いユーザー優先度を有し、第3アプリケーションが3番目に高いユーザー優先度を有すること等を指定することができる。別の例において、ユーザーは、例えば電子メールサービス(例えば電子メール・アプリケーション)が最も高い優先度であり、マルチメディア・ストリーミング・サービスが2番目に高い優先度であること等を指定することができる。したがって、分類モジュール15904は、16108において、様々な重要度の程度に基づいて、データ・パケットを枢要または非枢要として分類することができる。例えばいくつかの側面において、分類モジュール15904は、あるデータ・パケットを最枢要とし、他のデータ・パケットを2番目に高い枢要とし、他のデータ・パケットを3番目に高い枢要等として分類することができる。
したがって、分類モジュール15904は、16108において、データ・パケットをリアルタイム・トラフィックvs非リアルタイム・トラフィックおよび/またはユーザー優先vs非ユーザー優先トラフィックとして分類するための様々な異なる技術を有することができる。分類モジュール15904が、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類する(そして、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類しない)ように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムvs非リアルタイム分類のみを実行し、続いて、16108において、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。分類モジュール15904が、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類する(そして、リアルタイム・トラフィックを枢要トラフィックとして分類しない)ように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、ユーザー優先トラフィックvs非ユーザー優先トラフィックのみを実行し、続いて、16108において、ユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。分類モジュール15904が、リアルタイム・トラフィックとユーザー優先トラフィックの両方を枢要トラフィックとして分類するように構成されるいくつかの側面において、分類モジュール15904は、リアルタイムvs非リアルタイム分類およびユーザー優先vs非ユーザー優先分類を実行することができる。次いで、分類モジュール15904は、16108において、リアルタイム・トラフィックおよびユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして分類し、非リアルタイム・トラフィックおよび非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして分類することができる。
16108において、分類モジュール15904を用いてデータ・パケットをリアルタイムまたは非リアルタイムに分類した後、処理モジュール15912は、16110において、トラフィック制御モジュール15902を用いて、枢要および非枢要データ・パケットに基づいて、トラフィック制限を適用することができる。以前に示したように、処理モジュール15912は、トラフィックを制限することによって、端末装置13602の温度を低下または管理することを目指すことがある。このようなトラフィック制限による枢要トラフィック(リアルタイムまたはユーザー優先)の中断を回避するために、処理モジュール15912は、トラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させることができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16110において非枢要トラフィックを制限し、枢要トラフィックの制限を回避するように構成され得る。
様々な側面において、トラフィック制御モジュール15902は、様々な異なる技術のいずれかでトラフィック制限を実装することができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、分類モジュール15904が、アプリケーション15908および15910の両方のデータ・パケット(例えばすべての係属中/待機中のデータ・パケット)を非枢要トラフィックとして分類した場合のように、非枢要トラフィックのみが存在すると判断してもよい。したがって、非枢要トラフィックのみが存在し、枢要トラフィックが存在しない例示的なシナリオにおいて、トラフィック制御モジュール15902は、端末装置13602の送信コンポーネント(アンテナ・システム13702、RFトランシーバ13704およびベースバンド・モデム13706のうちの1つ以上)を、スリープ状態または低電力状態に入れることができる。端末装置13602の送信コンポーネントがすでにスリープ状態または低電力状態にある場合、トラフィック制御モジュール15902は、送信コンポーネントをスリープ状態または低電力状態に維持することができる。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、送信コンポーネントがスリープ状態または低電力状態にある間に、非枢要トラフィックをバッファしてもよく、これは、電源13716におけるバッテリー電力を節約することができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、非枢要トラフィックを「絞ること」により、例えば非枢要トラフィックの伝送を遅らせることにより、16110において、トラフィック制限を適用することができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16110のトラフィック制限の一部として、約数ミリ秒、秒または分等の所定の絞り期間にわたって非枢要トラフィックをバッファし続け、その後、絞り期間が満了した後に、送信コンポーネントを再びアクティブにして非枢要トラフィックを送信することができる。トラフィック制御モジュール15902はまた、絞り期間の間に更なる非枢要トラフィックを受け取ってバッファしてもよく、その後、絞り期間の満了後に、バッファされたトラフィックを送信してもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16110において、絞り期間を周期的に実施し続けることができ、この場合、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間の期間中、送信コンポーネントを非アクティブ(スリープ状態または低電力状態)にして、いずれかの更なるトラフィックをバッファすることができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、各絞り期間が満了した後に、バッファされたトラフィックを送信し、別の絞り期間に入ることができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16110のトラフィック制限において、絞り期間を伴う絞りを用いてもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、いずれかの枢要トラフィックを受け取ると、絞り期間を早期に終了してもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、16110において、絞り期間中に、送信コンポーネントを非アクティブにして、(例えば分類モジュール15904から受け取られる)到来する非枢要データをバッファしてもよい。次に、トラフィック制御モジュール15902が、分類モジュール15904によって枢要トラフィックとして分類されるデータ・パケットを受け取る場合、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間を終了して、バッファされたデータの非枢要トラフィックと新たに受け取った枢要トラフィックを送信してもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、分類モジュール15904から枢要トラフィックと非枢要トラフィックの両方を受け取ってもよい。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、16110におけるトラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させて、枢要トラフィックの中断を回避することができる。例えばトラフィック制御モジュール15902は、スケジューラとして機能してもよく、分類モジュール15904から枢要トラフィックが到着するとすぐに、枢要トラフィックを送信することができる。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、枢要トラフィックの中断を回避することができる。しかしながら、トラフィック制御モジュール15902は、絞り等によって非枢要トラフィックの伝送を制限することができ、その結果、送信量の減少により端末装置13602の電力消費を低減することができる。例えばいくつかの側面では、トラフィック制御モジュール15902は、予め定義された絞り期間(例えば約数ミリ秒、秒または分)の間、非枢要トラフィックを遅延させることができ、したがって、非枢要トラフィックを絞ることができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、枢要トラフィックを送信し続けながら、非枢要トラフィックをバッファすることができ、電力消費を低減することができる。絞り期間が満了した後、トラフィック制御モジュール15902は、バッファされた非枢要トラフィックを送信することができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、絞り期間の満了時にバッファされた非枢要データを送信する前に、絞り期間の期間中に非枢要トラフィックを繰り返し遅延させてバッファすることによって、絞り期間を周期的に繰り返すことができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、特定の反復非枢要トラフィックの周期性を低減することにより、16110において、トラフィック制限を適用することができる(これは、非枢要トラフィックの送信が遅延されるような、絞りの別の形態であり得る)。例えばアプリケーション15910は、電子メール・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、天気アプリケーション、株式取引アプリケーション等のように、アプリケーション・データを更新するために、対応するサーバー(例えばデータ・ネットワーク13906)を「同期」するアプリケーションであり得る。このようなアプリケーションは周期的に、対応するサーバーとの同期手順を要求することがある。分類モジュール15904は、このような同期要求を、16108において非枢要トラフィックとして分類することができる(例えば要求がリアルタイム・トラフィックではなく、かつ/またはアプリケーション15910はユーザー優先アプリケーションではない;アプリケーション15910がユーザー優先アプリケーションである場合は、分類モジュール15904は、同期要求を枢要トラフィックとして分類してもよい)。したがって、トラフィック制御モジュール15902は、送信量を減少させるために、同期要求を絞ってもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、例えばトラフィック制御モジュール15902で受け取られる2つの同期要求毎に1つの同期要求のみを送信することによって、同期期間を増加させてもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、いずれの周期的な同期要求も送信しないことによって、周期的な同期手順を完全に制限してもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、同期要求がユーザーによってトリガーされたときにのみ同期要求を送信し、アプリケーション15910によって自動的にトリガーされる周期的な同期要求は送信しなくてもよい。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、コントローラ13710の一部として、例えばスケジューラとして実装されてもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、セルラー・プロトコル・スタックの一部として、16110におけるトラフィック制限を実装してもよく、したがって、プロトコル・スタック層(例えばMAC層)におけるトラフィックをバッファして制御することができる。トラフィック制御モジュール15902は、次いで、モデム・レベルで絞りを実行するように構成されてもよく、これは、より「細かな粒度の」絞りを可能にすることができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712の一部として実装されてもよい。例えばトラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712によって実行されるモデム・ドライバの一部として実装されてもよく、したがって、アプリケーション層でデータ・トラフィックをバッファして制御してもよい。トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・レベルで絞りを実行するように構成されてもよく、これは、より「粗い」絞りを可能にし得る。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、アプリケーション・プロセッサ13712で実装されるとき、絞られたデータをバッファするために、ベースバンド・モデム13706よりも、より多くのメモリへのアクセスを有することができる。いくつかの側面では、トラフィック制御モジュール15902は、部分的に、アプリケーション・プロセッサ13712とベースバンド・モデム13706の両方において実装されてもよく、アプリケーション・レベルの絞りとモデム・レベルの絞りを実行するように構成されてもよい。
ユーザーがアプリケーションおよび/またはサービスについて階層的優先度を提供するいくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16110において、階層的優先度に基づくトラフィック制限を適用することができる。例えば分類モジュール15904は、例えば最枢要、2番目に高い枢要等といった、階層的優先度に基づいて、データ・パケットを分類することができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、16110において、重要度レベルに基づいてトラフィック制限のレベルを異ならせることができる。例えばトラフィック制御モジュール15902は、最枢要トラフィックに最小の絞り(例えば最短遅延)を適用し、2番目に高い枢要トラフィックに2番目に少ない絞りを適用し、最も枢要性の低いトラフィック(例えば非枢要)に最大絞り(例えば最長遅延)を適用してもよい。
したがって、トラフィック制御モジュール15902は、16110において、(分類モジュール15904による)データ・パケットの分類に基づいて、トラフィック制限を実行してもよい。データ・パケットの分類は、データ・パケットが枢要トラフィック(例えばリアルタイムおよび/またはユーザー優先)であるか、非枢要トラフィック(例えば非リアルタイムおよび/または非ユーザー優先)であるかを示すことができる。様々な側面において、トラフィック制御モジュール15902は、非枢要トラフィックの伝送を遅らせることによって、非枢要トラフィックに絞りを適用することができる。トラフィック制御モジュール15902は、例えばトラフィック制限なしに枢要トラフィックの送信を続けながら、制限を非枢要トラフィックに集中させることにより、トラフィック制限を選択的に適用することができるので、トラフィック制御モジュール15902は、端末装置13602における蓄熱を低減し、オーバーヒートを回避することができる。
トラフィック制御モジュール15902は、16110においてトラフィック制限を適用し続けてもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、検出モジュール15906からの入力に基づいて、16110におけるトラフィック制限を終了してよい。例えば検出モジュール15906は継続して、電源13716の残りのバッテリー電力をモニタリングし、残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値を下回るかどうかを確認してもよい。残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値を下回ったままである場合(例えば端末装置13602が充電電源に接続されていない場合)、検出モジュール15906は、引き続きトラフィック制御モジュール15902にトラフィック制限を適用するよう命令することができる。端末装置13602が充電電源に接続される場合、電源13716の残りのバッテリー電力は、上昇し始めることができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、電源13716が充電されるとすぐに、トラフィック制限を終了するようにトラフィック制御モジュール15902に命令することができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、残りのバッテリー電力レベルがバッテリー電力閾値より上に上昇すると、トラフィック制御モジュール15902に制限を終了するように命令することができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、ヒステリシス閾値等のトラフィック制限を非アクティブにするために、異なるバッテリー電力閾値を利用してもよい(例えば非アクティブ化バッテリー電力閾値は、アクティブ化バッテリー電力閾値より高い)。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、電源13716の残りのバッテリー電力が非アクティブ化バッテリー電力閾値(アクティブ化バッテリー電力閾値と同一であっても異なってもよい)より上に上昇し、かつ所定の非アクティブ期間の間、非アクティブ化バッテリー電力閾値を超えたままの場合、トラフィック制限を非アクティブにすることができる。
いくつかの側面において、処理モジュール15912はまた、電源13716の残りのバッテリー電力に基づいて、トラフィック制限のレベルを漸進的にスケールすることもできる。例えば検出モジュール15906は、各16104において複数のバッテリー電力閾値を利用してもよく、この場合、バッテリー電力閾値が所定のトラフィック制限レベルにマッピングされる。例えば検出モジュール15906は、例えば3つのバッテリー電力閾値を利用することができ、16104において、3つのバッテリー電力閾値と残りのバッテリー電力を比較することができる。残りのバッテリー電力が第1バッテリー電力閾値(最大バッテリ電力閾値)よりも大きい場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、16106において通常のトラフィック制御を実行するように命令することができる。残りのバッテリー電力が第1バッテリー電力閾値より小さいが、第2バッテリー電力閾値(中間のバッテリ電力閾値)より大きい場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第1トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。残りのバッテリー電力が、第2バッテリー電力閾値より小さいが、第3バッテリー電力閾値(最低バッテリ電力閾値)より大きい場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第2トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。残りのバッテリー電力が第3バッテリー電力閾値を下回る場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、第3トラフィック制限レベルでトラフィックを制限するように命令することができる。バッテリー電力閾値および制限レベルの数は例示的であり、任意の数にスケーラブルであり得る。
トラフィック制限レベルは、制限の観点から進行してよい(詳細が構成可能であってよい)。例えば第1トラフィック制限レベルは、第1絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞る(例えば遅延させる)ことができ、第2トラフィック制限レベルは、第2絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞ることができ、第3トラフィック制限レベルは、第3絞り期間の間、非リアルタイム・トラフィックを絞ることができ、第3絞り期間が、最も長い絞り期間の間であり、第1絞り期間が、最も短い絞り期間であってもよい。したがって、処理モジュール15912は、端末装置13602の温度が増加するにつれて、より大きな程度まで漸進的に非リアルタイム・トラフィックを制限することができる。
いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、トラフィック制限レベルを枢要トラフィックに適用してもよい。例えば第2または第3のトラフィック制限レベルも、(例えば非枢要トラフィックの絞り期間より短く、したがって、トラフィック制限を非枢要トラフィックに集中させることができる)絞り期間で枢要トラフィックを絞ってもよい。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、非常に低いバッテリー電力しかないことを示すカットオフ閾値とすることができるバッテリー電力閾値を使用することができる(例えば端末装置13602は、電源ライン上の抵抗損失に起因してピークバッテ過渡電流時に発生するシャットダウンおよび/または不足電圧状態の危険にさらされる可能性がある)。残りのバッテリー電力がカットオフ閾値を下回る場合、検出モジュール15906は、トラフィック制御モジュール15902に、トラフィック制限(絞り)を枢要トラフィックと非枢要トラフィックの両方に適用するように命令することができる。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、バッテリー電力閾値によって提供される離散範囲の代わりに連続範囲を利用してもよく、この場合、トラフィック制御モジュール15902によって適用される制限レベルは、温度とともに連続的に増加してもよい。
したがって、処理モジュール15912は、電源13716が電力不足になるまで、電源13716が充電電源に接続されるまで、あるいは電源13716が充電電源に接続されて残りのバッテリー電力が閾値を超えるまで、トラフィック制限を適用してよい。いくつかの側面において、処理モジュール15912は、方法16100を(例えば無期限にまたは一定期間の間)繰り返し続けてもよく、端末装置13602の残りのバッテリー電力が1つ以上のバッテリー電力閾値(例えば単一のアクティブ化/非アクティブ化閾値またはアクティブ化と非アクティブ化閾値のペア)より低いまたは大きいかどうかに基づいて、トラフィック制限のアクティブ化と非アクティブ化の間を循環させてもよい。
いくつかの側面において、端末装置13602は、方法16000を実装するように構成され、方法16100を実装するように構成されていないことがある。いくつかの側面において、端末装置13602は、方法16100を実装するように構成され、方法16000を実装するように構成されていないことがある。
いくつかの側面において、端末装置13602は、トラフィック制限を適用する際に、温度と残りのバッテリー電力の両方を考慮するように構成されてもよい。図162は、方法16200を示し、この場合、処理モジュール15912は、いくつかの側面に従って、残りのバッテリーおよび温度に基づいてトラフィック制限を適用することができる。図162に示されるように、検出モジュール15906は、16202において、残りのバッテリー電力および温度をモニタリングすることができる。したがって、検出モジュール15906は、残りのバッテリー電力および端末装置13602の温度を経時的に追跡することができる。検出モジュール15906は、16204において、残りのバッテリー電力および温度をそれぞれバッテリー電力閾値および温度閾値と比較して、端末装置13602が電力制約または温度制約を受けるかどうかを決定することができる。いくつかの側面において、検出モジュール15906は、16204において、端末装置13602が、電力制約および熱制約の両方であるかどうか、例えば残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値より小さく、かつ温度が温度閾値より大きいかどうかを決定することができる。次いで、端末装置13602が電力制約および熱制約の両方ではない場合、処理モジュール15912は、16206に進んで、トラフィック制御モジュール15902による通常のトラフィック制御を適用することができる。検出モジュール15906が、16204において端末装置13602が電力制約および熱制約の両方であると判定する場合、処理モジュール15912は、16208に続くことができる。
いくつかの側面において、検出モジュール15906は、16204において、端末装置13602が、1624において電力制約または熱制約の少なくとも一方であるかどうか、例えば残りのバッテリー電力がバッテリー電力閾値より小さいかどうか、あるいは温度が温度閾値より大きいかどうかを決定することができる。電力制約および熱制約閾値基準の一方または両方が満たされる場合、処理モジュール15912は、16208に続くことができる。端末装置13602が電力制約でも熱制約でもない場合、処理モジュール15912は、16206に進み、トラフィック制御モジュール15902による通常のトラフィック制御を適用することができる。端末装置13602が、電力制約または熱制約の一方または両方である場合、処理モジュール15912は、16208に続くことができる。
したがって、検出モジュール15906は、端末装置13602が電力制約および熱制約を受けているかどうかに基づいて、あるいは端末装置13602が電力制約または熱制約を受けているかどうかに基づいて、16204を実行することができる。次いで、分類モジュール15904は、16208において、データ・パケットを枢要トラフィックまたは非枢要トラフィック(例えばリアルタイム/非リアルタイムおよび/またはユーザー優先/非ユーザー優先)として分類することができ、16008および16108に関して先に詳述した技術のいずれかを利用することができる。次いで、トラフィック制御モジュール15902は、16210において、トラフィック制限をクリティカルおよび非枢要トラフィックに適用することができる。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16210において、残りのバッテリー電力または温度に関係なく固定されたトラフィック制限、例えば離散または連続範囲に基づいて漸進的にスケールしないトラフィック制限を適用してもよい。いくつかの側面において、トラフィック制御モジュール15902は、16210において、残りのバッテリー電力または温度に基づいて漸進的にスケールするトラフィック制限を適用してもよい。例えば端末装置13602が電力制約または熱制約の一方のみである場合、トラフィック制御モジュール15902は、16010(温度に基づく離散的または連続的な漸進スケーリング)または16110(残りのバッテリー電力に基づく離散的または連続的な漸進スケーリング)に関して上述したように、一次元の漸進スケーリング(progressive scaling)を適用することができる。端末装置13602が電力制約および熱制約の両方である場合、トラフィック制御モジュール15902は、二次元の漸進スケーリングを適用することができる。例えばいくつかの側面では、トラフィック制御モジュール15902は、残りのバッテリー電力および温度を入力として受信し、出力として(リアルタイム・トラフィックおよび非リアルタイム・トラフィックの一方または両方について)トラフィック制限レベルを生成する二次元ルックアップテーブルを利用することができる。ルックアップテーブルは、トラフィック制御モジュール15902において、予め定義されてもよく、かつ/または事前にプログラムされてもよい。ルックアップテーブルは、残りのバッテリー電力および温度に基づいてトラフィック制限レベルを生成することができるので、出力として提供されるトラフィック制限レベルは、残りのバッテリー電力および温度に基づいて異なっていてよく、ここで、より高い残りのバッテリー電力とより低い温度は一般的に、制限の少ないトラフィック制限(例えばより短い絞り期間)をもたらし、より低い残りのバッテリー電力とより高い温度は一般的に、より制限の厳しいトラフィック制限(例えばより長い絞り期間)をもたらし得る。
したがって、処理モジュール15912は、熱制約のトラフィック制限(方法16000)、電力制約のトラフィック制限(方法16100)または熱および電力制約のトラフィック制限(方法16200;バッテリー残量および温度の両方に基づくまたはバッテリー残量と温度の少なくとも一方に基づくトラフィック制限を伴う)を適用することができる。したがって、処理モジュール15912の構成は、オーバーヒートシナリオにおいて温度を低減または管理し、かつ/または低バッテリー電力シナリオにおいて電力消費を低減または管理するための機構を端末装置13602に提供することができる。したがって、様々な側面は、熱制約シナリオで適用されると、オーバーヒート、オーバーヒートによる潜在的な電子的損傷およびオーバーヒートによるユーザーの不快感を回避することができる。これらの側面は、電力制約シナリオで適用されると、電力消費を低減し、バッテリー寿命を延長することができる。
図163は、いくつかの側面による例示的な機能図を示す。図163に示されるように、処理モジュール16302は、アプリケーション16304、ユーザー体験(UX)駆動分類モジュール16306、ネットワーキング・スタック・モジュール16308、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310、モデムTX/RXモジュール16312および絞り制御モジュール16314を含むことができる。処理モジュール16302は、TX/RXモジュール16316、センサー16318およびプラットフォーム電力状態追跡モジュール16320と対話することができる。いくつかの側面では、処理モジュール16302は、コントローラ13710およびアプリケーション・プロセッサ13712を含んでもよく、したがって、アプリケーション16304、ユーザー体験(UX)駆動分類モジュール16306、ネットワーキング・スタック・モジュール16308、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310および絞り制御モジュール16314のうちの1つ以上が、ベースバンドコントローラまたはアプリケーション・プロセッサコンポーネントであってもよい。アプリケーション16304、ユーザー体験(UX)駆動分類モジュール16306、ネットワーキング・スタック・モジュール16308、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310、モデムTX/RXモジュール16312および絞り制御モジュール16314は、ハードウェア定義モジュールおよび/またはソフトウェア定義モジュールとして実装されてもよい。図163は、処理モジュール16302を機能レベルで示しており、結果として、処理モジュール16302の構成要素のうちの1つ以上が、共通のハードウェアおよび/またはソフトウェア要素に統合されてもよい。
アプリケーション16304は、端末装置13602のアプリケーション・プロセッサ13712上で実行されるアプリケーションであってよい。したがって、アプリケーション16304は、上りリンク送信のためのアプリケーション層データを生成することができる。アプリケーション16304は、アプリケーション層トラフィックをUX駆動分類モジュール16306に提供することができる。次いで、UX駆動分類モジュール16306は、アプリケーション16304からのトラフィックを枢要トラフィックまたは非枢要トラフィックとして分類することができる。いくつかの側面において、UX駆動分類モジュール16306は、分類モジュール15904の方法で構成されてもよい。いくつかの側面において、UX駆動分類モジュール16306は、トラフィックがリアルタイム・トラフィックであるか非リアルタイム・トラフィックであるかに基づいて、トラフィックを分類することができる。いくつかの側面において、UX駆動分類モジュール16306は、トラフィックがユーザー優先であるか非ユーザー優先であるかに基づいて、トラフィックを分類することができ、端末装置13602のユーザーは、ユーザー入力を介して、例えばユーザー優先アプリケーションおよび/またはユーザー優先サービスを提供することができる。いくつかの側面において、UX駆動分類モジュール16306は、端末装置13602のユーザーが、ユーザー優先度に従ってアプリケーションおよび/またはサービスの「ランク付け」を提供し得る場合のように、階層的優先度に基づいてトラフィックを分類することができる。UX駆動分類モジュール16306はまた、絞り制御モジュール16314によって提供される実際のQoSフィードバックに基づいて、トラフィックを分類することもできる。
UX駆動分類モジュール16306は、データの重要度(例えば枢要、非枢要または枢要性レベル)を示すデータ・パケットのための分類メタデータを生成してもよい。UX駆動分類モジュール16306は、絞り制御モジュール16314およびネットワーキング・スタック・モジュール16308に分類メタデータを提供することができる。次いで、UX駆動分類モジュール16306は、ネットワーキング・スタック・モジュール16308にトラフィックを提供することができ、このトラフィックは、上りリンク・トラフィックであり得る。図163に示されるように、UX駆動分類モジュール16306は、ネットワーキング・スタック・モジュール16308から下りリンク・トラフィックを受け取ることもできる。いくつかの側面において、UX駆動分類モジュール16306は、アプリケーション16304によって提供される上りリンク・トラフィックを分類するのを助けるために、下りリンク・トラフィックを評価してもよい。例えばUX駆動分類モジュール16306は、下りリンク・トラフィックを利用して推定情報を取得することができ、そのような推定情報は、上りリンク・トラフィックを分類すること、例えば(例えば分類モジュール15904の方法で)送信間/到着間時間を決定し、ポート番号を確認し、ディープ・パケット・インスペクションを実施する際の助けとなり得る。
ネットワーキング・スタック・モジュール16308は、下りリンクおよび上りリンク・トラフィックにおいてネットワーク・スタック・プロトコルを適用するように構成され得る。例えばネットワーキング・スタック・モジュール16308は、TCP/IPプロトコルを上りリンクおよび下りリンク・トラフィックに適用することができる。ネットワーキング・スタック・モジュール16308は、次いで、分類メタデータとともに、トラフィックをモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に提供することができる。
モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、トラフィック・キューを管理し、端末装置13602からの上りリンクおよび下りリンク・トラフィックのスケジューリングを行うように構成されてもよい。モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、絞り制御モジュール16314の制御下で上りリンク・トラフィックを送信するように構成されてもよく、絞り制御モジュール16314は絞り決定を行って、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に、絞り決定に従って上りリンク・トラフィックを送信するように命令することができる。モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、キューおよびスケジューリングに従って上りリンク・トラフィックをモデムTX/RXモジュール16312に提供することができ、モデムTX/RXモジュール16312が、上りリンク処理を実行して、TX/RXモジュール16316(例えばRFトランシーバ13704およびアンテナ・システム13702)を介して上りリンク・トラフィックを送信することができる。モデムTX/RXモジュール16312はまた、TX/RXモジュール16316を介して受け取った下りリンク・トラフィックに対して下りリンク処理を実行することができ、下りリンク・トラフィックをモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に提供することができる。
絞り制御モジュール16314は、UX駆動分類モジュール16306、センサーおよび入力16318(例えばセンサー13718および/または電源13716)、プラットフォーム電力状態追跡モジュール16320およびモデムTX/RXモジュール16312から入力を受け取るように構成されてもよい。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、検出モジュール15906の方法で構成されてもよい。絞り制御モジュール16314は、それらの入力のうちの1つ以上を評価し、トラフィック制限を実行すべきかどうかを判断し、実行する場合は、トラフィック制限のレベルを決定することができる。絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に命令を提供することができ、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、トラフィックに絞りを適用すること等によって、トラフィック制限を実施するように構成され得る。
いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、端末装置13602の温度および/または残りのバッテリー電力をモニタリングし、温度および/または残りのバッテリー電力を適用して絞り決定を行うことができる。例えば絞り制御モジュール16314は、センサーおよび入力16318(例えばセンサ13718)から温度測定を、かつ/またはセンサーおよび入力16318(例えば電源13716)から残りのバッテリー電力レベルを受け取ることができる。絞り制御モジュール16314は、次いで、温度および/または残りのバッテリー電力に基づいて絞りを開始すべきかどうかを決定することができる。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、トラフィック制御モジュール15902および/または検出モジュール15906に関して上記で詳述した方法で、温度および/または残りのバッテリー電力に基づいて絞り決定を行うように構成されてもよい。
いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314はまた、絞り決定を行う際に、プラットフォーム電力状態追跡モジュール16320からの入力も考慮してよい。プラットフォームの電力状態は、端末装置13602の電流消費を示すことがある。例えば端末装置13602のカバー(例えば画面カバー)が開いているとき、かつ/または端末装置13602のディスプレイがオンのとき、端末装置13602の電力消費は、カバーが閉じていてディスプレイがオフのときよりも、かなり(例えば数ワット)高い可能性がある。別の例では、ベースバンド・モデム13706は、異なる電力状態を有することがあり、そのような電力状態は、ベースバンド・モデム13706が無線接続状態であるか否か、ベースバンド・モデム13706が能動的に送受信しているか否か等に依存する可能性がある。絞り制御モジュール16314は、絞り決定を行うときに、そのようなシナリオを考慮することができる。例えばディスプレイがオンのとき、ベースバンド・モデム13706は能動的に送受信している可能性がある。ディスプレイがオフのとき、ベースバンド・モデム13706は、ネットワークに定期的にアクセスし、イベント・トリガ(例えばメッセージング、音声通話、テキスト・メッセージ、ジオフェンシング・ウェイクアップ・イベント(geofencing wake-up event)等)のためにウェイクアップすることによって、アプリケーション16304を更新し続けることができる。
いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314はまた、モデムTX/RXモジュール16312からの無線メタデータも考慮してよい。例えばモデムTX/RXモジュール16312は、無線条件および無線状態を示す無線メタデータを提供することができる。例えばモデムTX/RXモジュール16312は、無線条件を示す無線測定値(例えば信号強度測定値、信号品質測定値、信号対雑音比測定等)を絞り制御モジュール16314に提供することができる。モデムTX/RXモジュール16312はまた、絞り制御モジュール16314に対して現在の無線状態(例えば無線接続状態、無線アイドル状態等)を指定することもできる。
したがって、絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310が実行するため、絞り決定を行う際に、センサーおよび入力16318、プラットフォーム電力状態追跡モジュール16320およびモデムTX/RXモジュール16312からの様々な入力を考慮することができる。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、コスト・メトリックを適用して、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310で絞りを開始するかどうかを評価することができる。例えば絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310が絞りを開始する場合、様々な入力を考慮して、端末装置13602に対する潜在的な電力コストを評価することができる。例えばいくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、端末装置13602が温度オーバーヒート限界に近いかどうかを(例えばセンサーおよび入力16318からの入力からの温度測定値およびオーバーヒート閾値に基づいて)評価してもよく、絞り制御モジュール16314は、データを送信するためには高い電力コストが存在すると判断し、その結果、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310でトラフィックを絞ってもよい。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、端末装置13602が低バッテリー(または節電(brown-out))限界に近いかどうかを(例えばセンサーおよび入力16318からの残りのバッテリー電力レベルおよびバッテリー電力閾値に基づいて)評価することができる。絞り制御モジュール16314が、端末装置13602が低バッテリーに近いと判断する場合、絞り制御モジュール16314は、データを送信するためには高い電力コストが存在すると判断し、その結果、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310でトラフィックを絞ってもよい。
いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、コスト・メトリックの一部として、モデムTX/RXモジュール16312が低電力使用状態にあるかどうか、例えば無線アイドル状態(例えば無線リソース制御(RRC)アイドル)または不連続受信(DRX)(C-DRX(Connected DRX)を含む)状態等であるかどうかを評価することができる。例えば絞り制御モジュール16314が、(例えばモデムTX/RX状態16312および/またはプラットフォーム電力状態追跡モジュール16320からの入力に基づいて)モデムTX/RXモジュール16312が現在、低電力使用状態にあり、低い枢要性のトラフィックのみ(例えば非リアルタイムまたは非ユーザー優先トラフィックのような非枢要トラフィック、あるいは低い枢要性レベルに割り当てられたトラフィック)がモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310で係属中であると判断する場合、絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ16310に、係属中のトラフィックを絞るように命令することができる。したがって、モデムTX/RXモジュール16312は、低電力使用状態のままであり得る。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、非枢要トラフィックを絞り、枢要トラフィックが存在する場合またはネットワーキング・スタック・モジュール16308から枢要トラフィックが到着する場合には、枢要トラフィックをスケジュールして送信するように、モデム・キュー/スケジューラ16310に命令することができる(これは、モデムTX/RXモジュール16312を低電力使用から取り出すことを含み得る)。
いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、メトリックの一部としてモデムTX/RXモジュール16312によって提供される無線条件を評価することができる。例えば絞り制御モジュール16314は、モデムTX/RXモジュール16312によって提供される無線測定を評価して、モデムTX/RXモジュール16312が悪い無線条件下で動作しているかどうかを判断することができる。電波状態が悪いと、送信成功確率が低くなる可能性があるため、モデムTX/RXモジュール16312は、データを成功裏に送信するために複数回の再送信を実行する必要があり得る。再送回数が増えると、電力使用量が増える可能性がある。結果として、絞り制御モジュール16314は、データを送信するために高い電力コストが存在すると判断することができる。したがって、絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310にトラフィックを絞るように命令することができる。
トラフィック制御モジュール15902に関して上記で詳述したように、いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、コスト・メトリックにおけるトラフィックの重要度を考慮することができる。したがって、絞り制御モジュール16314は、データの重要度を示す、UX駆動分類モジュール16306によって提供される分類メタデータを考慮してもよい。例えばいくつかの側面において、絞り制御モジュール16314が、モデムTX/RXモジュール16312がすでにアクティブ(例えば無線接続状態)であり、(UX駆動分類モジュール16306によって分類された)枢要データがモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310で係属中であると判断する場合、絞り制御モジュール16314は、データを送信するためには低い電力コストであると判断することができる。したがって、絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310にデータを送信するように命令することができる。いくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に、枢要トラフィックは送信するが、他の非枢要トラフィックは絞るように命令することができる。
絞り制御モジュール16314は、重要度分類(例えばリアルタイムおよび/またはユーザー優先)、温度、バッテリー電力、電力状態および無線条件のうちの1つ以上に基づいて、コスト・メトリックを定量的に評価するように構成されてもよい。例えばいくつかの側面において、絞り制御モジュール16314は、これらの入力の1つ以上に基づいてコスト・メトリックを計算し、コスト・メトリックに基づいて、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310におけるトラフィックの絞りをトリガーすることができる。
処理モジュール16302の異なるアーキテクチャー構成は、本開示の範囲内にある。いくつかの側面において、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、ベースバンド・モデム13706の一部として実装されてもよく、モデム・レベルで、トラフィックをキューし、スケジュールし、スロットルしてもよい。いくつかの側面において、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、アプリケーション・プロセッサ13712の一部として実装されてもよく、アプリケーション・レベルで、トラフィックをキューし、スケジュールし、スロットルしてもよい。例えばモデム/キュー・スケジューラ・モジュール16310は、アプリケーション・プロセッサ13712で実行されるベースバンド・モデム13706のためのモデム・ドライバの一部であってもよく、モデム・ドライバでトラフィックをバッファすることによってトラフィックを絞ることができる。いくつかの側面において、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310をアプリケーション・プロセッサ13712において実装することは、ベースバンド・モデム13706と比較してアプリケーション・プロセッサ13712においてより大きなメモリ容量が利用可能であるため、有利であり得る。したがって、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、アプリケーション・プロセッサ13712で実装されるとき、絞っている間にトラフィックをバッファするためのより大きな容量を有することができる。いくつかの側面において、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310をベースバンド・モデム13706において実装することは、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310がより「粒度の細かい」絞りを実行することができるので、有利であり得る。特に、アプリケーション・レベルのトラフィックを絞る代わりに、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、モデム・レベルのトラフィック(例えばMAC層)を絞ることができる。モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310がアプリケーション・プロセッサ13712において実装されるいくつかの側面において、モデムTX/RXモジュール16312は、アプリケーション・プロセッサ13712で実装され得る絞り制御モジュール16314に、無線メタデータを供給することができる(あるいは、絞り制御モジュール16314がベースバンド・モデム13706において実装される場合、UX駆動分類モジュール16306は、分類メタデータをベースバンド・モデム13706に提供する必要があり得る)。モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310がベースバンド・モデム13706で実施されるいくつかの側面において、絞り制御モジュール16314(アプリケーション・プロセッサ13712で実施されてもよい)は、モデム13706でモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310に絞り命令を供給してもよい(あるいは、絞り制御モジュール16314がベースバンド・モデム13706において実装される場合、UX駆動分類モジュール16306は、分類メタデータをベースバンド・モデム13706に提供してもよい)。いくつかの側面において、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310は、部分的に、アプリケーション・プロセッサ13712およびベースバンド・モデム13706で実装されてもよい。例えばモデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310のアプリケーション・レベルのセクションは、例えばモデム・ドライバにおいてトラフィックをバッファして絞ることによって、アプリケーション・レベルで絞りを実行することができ、一方、モデム・キュー/スケジューラ・モジュール16310のモデム・レベルのセクションは、例えばモデム内(例えばMAC層)でトラフィックをバッファして絞ることによって、モデム・レベルで絞りを実行することができる。したがって、処理モジュール16302の具体的な実装は、システム設計の問題であってもよく、プラットフォーム型(例えばIoTおよびマシンツーマシン(M2M)の使用vsPC、タブレット、スマートフォン等のクライアント・デバイスの使用)を含む様々なファクタに依存して異なってよい。
したって、これらの側面は、電力制約および/または熱制約シナリオに応答して、選択的トラフィック絞りをトリガーする側面を提供することができる。いくつかの側面は、リアルタイムおよび/またはユーザー優先トラフィックを枢要トラフィックとして識別し、非リアルタイムおよび/または非ユーザー優先トラフィックを非枢要トラフィックとして識別することができる。これらの側面は、枢要トラフィックよりも非枢要トラフィックを絞ることによって、非枢要トラフィックにおける絞りに焦点を当てることができる。
図164は、いくつかの側面に従って無線通信を実行する方法16400を示す。図164に示されるように、方法16400は、端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて、端末装置が危機シナリオにあると判別すること(16410)、データがユーザー優先トラフィックであるかリアルタイム・トラフィックであるかに基づいて、端末装置の1つ以上のアプリケーションからのデータを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類すること(16420)、端末装置が危機シナリオにある間に、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ること(16430)、端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して、非枢要トラフィックの制限を終了すること(16440)を含む。
5 拡張通信
図165は、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512に加えて端末装置16502および16504を含むことができるいくつかの側面による無線通信ネットワーク16500を示す。本開示のいくつかの側面は、いくつかの無線通信ネットワーク設定(LTE、UMTS、GSM、他の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワーク、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、5G、mmWaveなど)を説明してもよいが、本明細書に詳説する主題は、本質的に実証的であると考えられ、従って、既に開発されているか、または開発される予定の他の技術を含む任意の他の無線通信ネットワークに類似して適用されてもよい。無線通信ネットワーク16500内のネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置の数は、例示的であり、任意の量にスケーラブルである。
従って、例示的なセルラー設定では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、基地局(例えば、eNodeB、NodeB、基地トランシーバ局(BTS)など)としてよく、端末装置16502および16504は、セルラー端末装置(例えば、移動局(MS)、ユーザー機器(UE)など)としてよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、(例えば、バックホール・インターフェースを介して)進化型パケット・コア(LTEの場合、EPC)、コア・ネットワーク(UMTSの場合、CN)、または他のセルラー・コア・ネットワークのようなセルラー・コア・ネットワークとインターフェースで接続してよく、それらは、例えば、無線通信ネットワーク16500の一部とみなされてもよい。セルラー・コア・ネットワークは、1つ以上の外部データ・ネットワークとインターフェースで接続してよい。例示的な近距離設定では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、アクセス・ポイント(AP、例えば、無線LANまたは無線LAN AP)としてよく、ビークルまたは端末装置16502および16504は、近距離端末装置(例えば、局(STA))とすることができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、1つ以上の外部データ・ネットワークと(例えば、内部または外部ルータを介して)インターフェースで接続することができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512(および図165に明示的に示されていない無線通信ネットワーク16500の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、端末装置16502および16504(および図165に明示的に示されていない無線通信ネットワーク16500の他の端末装置)に無線アクセス・ネットワークを提供してよい。例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512によって提供される無線アクセス・ネットワークは、端末装置16502および16504が無線通信を介してコア・ネットワークに無線アクセスすることを可能にしてよい。コア・ネットワークは、端末装置16502および16504に関連するトラフィック・データのスイッチング、ルーティング、および送信を提供し、様々な内部(例えば、制御ノード、無線通信ネットワーク16500上の他の端末装置など)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、イメージ)、および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供してよい。例示的な近距離設定では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512によって提供される無線アクセス・ネットワークは、内部(例えば、無線通信ネットワーク16500に接続される他の端末装置)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、イメージ)、および他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供してよい。
無線通信ネットワーク16500の無線アクセス・ネットワークおよびコア・ネットワーク(適用可能であれば)は、無線通信ネットワーク16500の仕様に依存して変化し得るネットワーク・プロトコルによって管理され得る。このようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク16500の無線アクセスおよびコア・ネットワーク・ドメインの両方を介したこのようなデータの送受信を含め、無線通信ネットワーク16500を介したユーザーおよび制御データ・トラフィックのスケジューリング、フォーマッティング、および/またはルーティングを定義してよい。従って、端末装置16502および16504ならびにネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、無線通信ネットワーク16500の無線アクセス・ネットワーク・ドメインを介してデータを送受信するために、定義されたネットワーク・プロトコルに従ってよく、コア・ネットワークは、コア・ネットワーク内および外部にデータをルーティングするために、定義されたネットワーク・プロトコルに従ってよい。例示的なネットワーク・プロトコルには、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWaveなどを含み、これらのうちのいずれも無線通信ネットワーク16500に適用可能としてよい。
図166は、アンテナ・システム16602、無線周波数(RF)トランシーバ16604、ベースバンド・モデム16606(物理層処理モジュール16608およびコントローラ16610を含む)、アプリケーション・プロセッサ16612、メモリ16614、および電力供給16616を含んでよい、いくつかの例示的な側面による端末装置16502の例示的な内部構成を示す。ビークルまたは端末装置16502は、1つ以上の追加のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特殊または一般的なハードウェア/プロセッサ/回路など)、周辺装置、メモリ、電力供給、外部装置インターフェース、加入者識別モジュール(SIM)、ユーザー入出力(I/O)装置(ディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカー、外部ボタン、カメラ、マイクロフォンなど)を含んでよい。
ビークルまたは端末装置16502は、1つ以上の無線アクセス・ネットワーク上で無線信号を送受信してよい。ベースバンド・モデム16606は、各無線アクセス・ネットワークに関連付けられた通信プロトコルに従って端末装置16502のこのような通信機能を指令することができ、各通信プロトコルによって定義されたフォーマットおよびスケジューリング・パラメータに従って無線信号を送受信するために、アンテナ・システム16602およびRFトランシーバ16604に対する制御を実行してよい。種様々な実用的な設計は、サポートされる各無線アクセス技術(例えば、別個のアンテナ、RFトランシーバ、物理層処理モジュール、およびコントローラ)のための別個の通信コンポーネントを含んでよいが、簡潔さを目的として、図166に示す端末装置16502の構成は、各そのようなコンポーネントの単一のインスタンスのみを示す。
ビークルまたは端末装置16502は、アンテナ・システム16602と共に無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム16602は、単一のアンテナまたは複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよく、追加的に、アナログ・アンテナの組み合わせおよび/またはビームフォーミング回路を含んでもよい。受信経路(RX)では、RFトランシーバ16604は、アンテナ・システム16602からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行い、デジタル・ベースバンド・サンプル(例えば、位相内/直交(IQ)サンプル)を生成してベースバンド・モデム16606に提供してよい。従って、RFトランシーバ16604は、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)、および受信した無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのアナログ-デジタル変換器を含むアナログおよびデジタル受信コンポーネントを含んでよい。送信経路(TX)では、RFトランシーバ16604は、ベースバンド・モデム16606からデジタル・ベースバンド・サンプルを受信し、デジタル・ベースバンド・サンプルに対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を行い、アナログ無線周波数信号を生成し、無線伝送のためにアンテナ・システム16602に提供してよい。従って、RFトランシーバ16604は、アンテナ・システム16602による無線伝送のためのアナログ無線周波数信号を生成するために、増幅器(例えば、電力増幅器(PA))、フィルタ、RF変調器(例えば、RF IQ変調器)、およびベースバンド・モデム16606から受信したデジタル・ベースバンド・サンプルを混合するためのデジタル-アナログ変換器(DAC)を含むアナログおよびデジタル送信コンポーネントを含んでよい。ベースバンド・モデム16606は、RFトランシーバ16604の動作のための送受信無線周波数を指定することを含め、RFトランシーバ16604のRF送受信を制御してよい。
図166に示されるように、ベースバンド・モデム16606は、物理層処理モジュール16608を含んでよく、物理層処理モジュール16608は、物理層(レイヤ1)送受信処理を実行して、RFトランシーバ16604を介した送信のためにコントローラ16610によって提供される発信送信データを準備し、コントローラ16610による処理のためにRFトランシーバ16604によって提供される着信受信データを準備してもよい。従って、物理層処理モジュール16608は、エラー検出、順方向誤り訂正符号化/復号化、チャネル符号化およびインターリービング、物理チャネル変調/復調、物理チャネル・マッピング、無線測定および探索、周波数および時間同期、アンテナ・ダイバーシチ処理、電力制御および重み付け、レート・マッチング、再送処理などのうちの1つ以上を実行してもよい。図166には明示的に示していないが、物理層処理モジュール16608は、関連する無線アクセス技術に対する通信プロトコルによって定義される物理層制御論理に従って、物理層処理モジュール16608の種々のハードウェアおよびソフトウェア処理コンポーネントを制御するように構成された物理層コントローラを含んでよい。さらに、物理層処理モジュール16608は、図166において単一のコンポーネントとして示しているが、物理層処理モジュール16608は、集合的に、各セクションが、例えば、特定の無線アクセス技術の物理層処理専用である物理層処理コンポーネントの別々のセクションを含んでもよい。
ビークルまたは端末装置16502は、コントローラ16610によって指向される1つ以上の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてよい。従って、コントローラ16610は、各サポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、端末装置16502(アンテナ・システム16602、RFトランシーバ16604、および物理層処理モジュール16608)の無線通信コンポーネントを制御することに関与することがあり、従って、各サポートされる無線アクセス技術のアクセス層および非アクセス層(NAS)(レイヤ2およびレイヤ3も包含する)を表してもよい。コントローラ16610は、プロトコル・ソフトウェアに定義された対応するプロトコル制御ロジックに従って通信信号を送信および受信するために、プロトコル・ソフトウェアを実行し(コントローラ・メモリから取り出される)、続いて端末装置16502の無線通信コンポーネントを制御するように構成されたプロトコル・プロセッサとして構造的に具体化されてもよい。
従って、コントローラ16610は、無線通信ネットワーク16500の種々の無線およびコア・ネットワーク・コンポーネントと通信するために、端末装置16502の無線通信機能を管理するように構成されてもよく、従って、複数の無線通信ネットワークのための通信プロトコルに従って構成されてもよい。いくつかの側面では、コントローラ16610は、例えば、LTE、UMTS、およびGSMに従って、複数のセルラー無線通信技術に従って構成されてもよい。いくつかの側面では、コントローラ16610は、セルラー無線通信技術および近距離無線通信技術、例えば、Wi-FiまたはBluetoothのうちの少なくとも1つ、およびLTE、UMTS、およびGSMのうちの少なくとも1つに従って構成されてもよい。コントローラ16610は、サポートされるすべての無線アクセス技術(例えば、LTE、UMTS、GSM、Bluetooth、Wi-Fiなど)に一括して関与する統合コントローラであってもよく、あるいは、各コントローラが特定の無線アクセス技術に対する専用コントローラ(例えば、専用LTEコントローラ、専用UMTSコントローラ、専用GSMコントローラ、専用Wi-Fiコントローラ、専用Bluetooothコントローラ)である複数の別個のコントローラを含んでもよい。それにかかわらず、コントローラ16610は、サポートされる無線通信ネットワークの通信プロトコルに従って、端末装置16502の無線通信アクティビティを指向することに関与することがある。物理層処理モジュール16608に関して前述したように、アンテナ・システム16602およびRFトランシーバ16604の一方または両方は、同様に、それぞれ、サポートされる無線アクセス技術の1つ以上に対応する複数の専用コンポーネントに分割されてもよい。このような各構成の詳細およびサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ16610は、マスター/スレーブRAT階層またはマルチSIM方式に従って、端末装置16502の無線通信動作を制御するように構成されてもよい。
ビークルまたは端末装置16502はまた、アプリケーション・プロセッサ16612、メモリ16614、および電力供給16616を含んでもよい。アプリケーション・プロセッサ16612は、オペレーティング・システム(OS)、端末装置16502とのユーザー相互作用をサポートするユーザー・インターフェース(UI)、および/または様々なユーザー・アプリケーションなど、端末装置16502のアプリケーション層において、端末装置16502の様々なアプリケーションおよび/またはプログラムを実行するように構成されたCPUであってもよい。アプリケーション・プロセッサは、ベースバンド・モデム16606によって提供される無線ネットワーク接続を介して、音声データ、オーディオ/ビデオ/イメージ・データ、メッセージング・データ、アプリケーション・データ、基本的なインターネット/ウェブ・アクセス・データなどのユーザー・データを送受信するためのアプリケーション層としてベースバンド・モデム16606とインターフェースで接続してもよい。図166に別々に示されているが、この区別は、ベースバンド・モデム16606とアプリケーション・プロセッサ16612の間の機能レベルでの差異を強調する。従って、いくつかの側面では、ベースバンド・モデム16606およびアプリケーション・プロセッサ16612は、構造的に別個でもよく、例えば別個のベースバンド・モデム16606および別個のアプリケーション・プロセッサ16612である。いくつかの側面では、ベースバンド・モデム16606およびアプリケーション・プロセッサ16612は、統合ベースバンド・モデム/アプリケーション・プロセッサ16606/16612のように、構造的に統合されてもよい。
メモリ16614は、ハードドライブまたは別のそのような永久メモリ・デバイスなどの端末装置16502のメモリ・コンポーネントを具体化することができる。図166には明示的に示されていないが、図166に示される端末装置16502の様々な他のコンポーネントは、追加的に、ソフトウェア・プログラム・コード、バッファリング・データなどを記憶するためになど、統合された永久メモリ・コンポーネントおよび非永久メモリ・コンポーネントを含んでもよい。
電力供給16616は、端末装置16502の様々な電気コンポーネントに電力を供給する電源としてもよい。端末装置16502の設計に応じて、電力供給16616は、バッテリー(再充電可能または使い捨て可能)などの「有限」電源、または有線電気接続などの「無限」電源としてもよい。したがって、端末装置16502の様々なコンポーネントの動作は、電力供給16616から電力を引くことができる。
ビークルまたは端末装置16502および16504は、無線通信ネットワーク16500の無線アクセス・ネットワークの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに接続する、切断する、および切り替えるための易動性手順を実行してもよい。無線通信ネットワーク16500の各ネットワーク・アクセス・ノードは、固有のカバレッジ・エリアを有してもよいため、端末装置16502および16504は、無線通信ネットワーク16500の無線アクセス・ネットワークとの強力な無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード間で選択および再選択するように構成されてもよい。例えば、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510との無線アクセス接続を確立してもよく、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16512との無線アクセス接続を確立してもよい。現在の無線アクセス接続が劣化する場合、端末装置16502または16504は、無線通信ネットワーク16500の別のネットワーク・アクセス・ノードとの新しい無線アクセス接続を求めることができ、例えば、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16512のカバレッジ領域からネットワーク・アクセス・ノード16510のカバレッジ領域に移動してもよい。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード16512との無線アクセス接続が劣化することがあり、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16512の信号強度または信号品質測定などの無線測定を介して検出することができる。無線通信ネットワーク16500のための適切なネットワーク・プロトコルで定義される易動性手順に応じて、端末装置16504は、隣接するネットワーク・アクセス・ノードで無線測定を行い、任意の隣接するネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供することができるかどうかを決定することなどにより、新しい無線アクセス接続(端末装置16504または無線アクセス・ネットワークでトリガーされてよい)を求めてもよい。端末装置16504がネットワーク・アクセス・ノード16510のカバレッジ・エリアに移動していてもよいので、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16510(端末装置16504によって選択されても、または無線アクセス・ネットワークによって選択されてもよい)を同定し、ネットワーク・アクセス・ノード16510との新しい無線アクセス接続に移行してもよい。無線測定、セル選択/再選択、およびハンドオーバーを含むこのような易動性手順は、様々なネットワーク・プロトコルにおいて確立され、各端末装置と無線アクセス・ネットワークの間の強力な無線アクセス接続を任意の数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたって維持するために、端末装置および無線アクセス・ネットワークによって採用されてもよい。
図167は、いくつかの側面による、ネットワーク・アクセス・ノード16510のようなネットワーク・アクセス・ノードの例示的な内部構成を示す。図167に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、アンテナ・システム16702、無線モジュール16704、および通信モジュール16706(物理層モジュール16708および制御モジュール16710を含む)を含んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、アンテナ・システム16702を介して無線信号を送信および受信してもよく、アンテナ・システム16702は、1つ以上のアンテナを含むアンテナ・アレイとしてもよい。無線モジュール16704は、送受信RF処理を実行して、通信モジュール16706からの発信デジタル・データをアナログRF信号に変換して、無線送信のためにアンテナ・システム16702に提供し、アンテナ・システム16702から受信した到来アナログRF信号をデジタル・データに変換して、通信モジュール16706に提供してもよい。物理層モジュール16708は、無線モジュール16704から受信したデジタル・データに対して物理層受信処理を実行して、制御モジュール16710に提供し、制御モジュール16710から受信したデジタル・データに対して物理層送信処理を実行して、無線モジュール16704に提供するように構成されてもよい。制御モジュール16710は、アンテナ・システム16702、無線モジュール16704、および物理層モジュール16708に対する制御を行使することを含み得る、対応する無線アクセス・プロトコル、例えば、LTEに従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510の通信機能を制御してもよい。無線モジュール16704、物理層モジュール16708、および制御モジュール16710の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された計算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現することができる。いくつかの側面では、無線モジュール16704は、デジタルおよびアナログ無線周波数処理および増幅コンポーネントを含む無線トランシーバとしてもよい。いくつかの側面では、無線モジュール16704は、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたプロセッサを含むソフトウェア定義無線(SDR)コンポーネントとしてもよい。いくつかの側面では、物理層モジュール16708は、プロセッサおよび1つ以上のハードウェア・アクセラレータを含んでもよく、プロセッサは、物理層処理を制御し、いくつかの処理タスクを1つ以上のハードウェア・アクセラレータにオフロードするように構成される。いくつかの側面では、制御モジュール16710は、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたコントローラであってもよい。いくつかの側面では、制御モジュール16710は、無線通信プロトコル・スタック層機能に限定されてもよく、他の側面では、制御モジュール16710は、トランスポート層、インターネット層、およびアプリケーション層の機能にも関与してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード16510は、有線または無線のインターフェースを介して、コア・ネットワークおよび/またはインターネット・ネットワーク(直接/ルータを介して、またはコア・ネットワークを介して)とインターフェースで接続することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510はまた、有線または無線のインターフェースを介して他のネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースで接続してもよい。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、サービスの提供を受ける端末装置が所望の通信データにアクセスすることを可能にする無線アクセス・ネットワークを提供することによって、無線通信ネットワーク内のネットワーク・アクセス・ノードの従来の機能を提供することができる。
無線通信ネットワークまたはこのようなネットワークを通る通信経路は、無線通信に影響を及ぼす様々な要因により、非常に動的であることがある。例えば、端末装置16502および16504は、端末装置16502および16504とネットワーク・アクセス・ノード16510および16512の間の相対的距離および無線伝搬チャネルに影響を及ぼし得る、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512に対する様々な異なる位置に(例えば、ユーザーによって)移動することがある。また、無線伝搬チャネルは、干渉、移動障害物、および大気変化のような易動性とは無関係の要因によって変化することがある。追加的に、バッテリー電力、複数の無線アクセス技術の使用、ユーザー活動の変化、および関連するデータ・トラフィック要求などの、端末装置16502および16504における局所状態も無線通信に影響することがある。無線通信はまた、ネットワーク負荷や利用可能な無線資源などの基礎となるコア・ネットワークに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512での状態によって影響を受けることがある。
前述のように、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および16512は、例えば、異なる無線通信ネットワークに接続された端末装置間の通信を可能にするために、ビークルおよび端末装置は、クラウド・サービスへのアクセスを可能にし、ビークルおよび端末装置は、有線コア・ネットワークの高スループットから恩恵を受けるようにするために、コア・ネットワークとインターフェースで接続することができる。図168は、ネットワーク・アクセス・ノード16510が、セルラー・コア・ネットワークであり得るコア・ネットワーク16802とインターフェースで接続するいくつかの側面に従った例示的な構成を示す。コア・ネットワーク16802は、データ・ルーティング、ユーザー/加入者の認証および管理、外部ネットワークとのインターフェース、および様々なネットワーク制御タスクなど、無線通信ネットワーク16500の動作のための様々な機能を提供することができる。従って、コア・ネットワーク16802は、端末装置16502と、データ・ネットワーク16804およびデータ・ネットワーク16806などの様々な外部ネットワークの間のデータをルーティングするためのインフラストラクチャーを提供することができる。従って、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510によって提供される無線アクセス・ネットワークに依存して、ネットワーク・アクセス・ノード16510とデータを無線で送受信し、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、次いで、データ・ネットワーク16804および16806(パケット・データ・ネットワーク、回路交換ネットワーク、もしくは仮想回路交換ネットワーク、パケット交換および回路交換ハイブリッド・ネットワーク、インターネット・サーバーなどであってもよい)などの外部ロケーションにさらにルーティングするために、コア・ネットワーク16802にデータを提供することができる。従って、ビークルまたは端末装置16502は、データ転送およびルーティングのためにネットワーク・アクセス・ノード16510およびコア・ネットワーク16802に依存するデータ・ネットワーク16804および/またはデータ・ネットワーク16806とのデータ接続を確立することができる。
5.1 拡張通信#1
消費電力は端末装置にとって重要な考慮事項である。例えば、いくつかの側面では、端末装置16502のような端末装置は、電力供給16616がバッテリーであるようなバッテリー電力で動作してもよい。ビークルまたは端末装置16502は、例えば、上りリンク無線伝送および下りリンク通信の間、処理集約的なデコードおよび復調のために、上りリンクおよび下りリンク通信を実行する際に電力を消費することがある。ビークルまたは端末装置16502はまた、アプリケーション・プロセッサ16612における様々なアプリケーションおよびサービスをサポートするなど、非通信関連目的のために電力を消費することがある。電力供給16616は、有限であったり、または、例えば、太陽電池などを用いてバッテリー充電が制限されたり、端末装置16502は、電力供給16616の残りのバッテリー電力を徐々に消耗させたり、頻繁な充電またはバッテリー交換を必要とすることがある。従って、バッテリーの電力を節約し、電力消費を低減することにより、バッテリーの寿命を延ばし、充電の頻度、充電量、およびバッテリーの交換を減らすことができる。代替的には、いくつかの側面では、端末装置16502は、電力供給16616が交流コンセント(AC)のような有線電源、エンジンによって駆動される交流発電機/発電機など、固定電源で動作することがある。このような場合、端末装置16502による高い電力消費は、端末装置16502のユーザーに対して電力消費コストを増加させることがある。したがって、電力効率は、端末装置に関連した特性である可能性がある。
IoT通信のような様々な技術は、端末装置についての電力効率に関心を寄せている。例えば、一部のIoTデバイスは、充電することなく、長期間(例えば、5~10年など、数カ月または数年のオーダーで)動作を目標とすることがある。いくつかのIoT装置は、非充電式バッテリー(例えば、コイン電池バッテリーおよび他の構成)で実装されることがあり、および/または、手が届かない領域での動作のために設計されることがある。例えば、IoTセンサー・ネットワークは、センサー位置(階段の上の高い天井、ビルの上、屋根裏、HVACシステムの内部など、アクセスまたはメンテナンスに不都合なことがある)に配置されるように設計された複数のIoTセンサーを含むように展開されることがある。従って、IoTセンサーの頻繁な再充電またはバッテリー交換は、不便かつ高価であり、いくつかの使用例に対して、例えば、家畜モニタリング、プラントに埋め込まれたセンサー、宇宙用途などに対して、実行不可能である。様々な異なる目的のために設計された多くのIoTデバイスは、同様に、頻繁なメンテナンスの必要性を避けることを助けるために、電力効率の良い側面を目標とする可能性がある。
本開示の一側面によれば、端末装置は、支援装置を利用して、ネットワーク・アクセス・ノードへの通信を中継させることができる。消費電力を低減するのを支援するために、端末装置は、低減された送信電力を利用することができる。また、端末装置は、低電力波形フォーマットを利用して支援装置に送信することができ、これも電力消費を低減することができる。支援装置は、端末装置から低電力フォーマット伝送を受信し、ネットワーク・アクセス・ノードへのその伝送を中継することができる。支援装置はまた、端末装置が支援装置に衝突なしの伝送を行うことを可能にするために、端末装置のためのチャネル予約および競合手順を処理することができる。
ビークルまたは端末装置は、ネットワーク・アクセス・ノードとの無線通信を直接送信または受信することができる。従って、ビークルまたは端末装置は、上りリンク伝送が目標ネットワーク・アクセス・ノードに到達することを確実にするために十分な送信電力を利用することができる。端末装置が目標ネットワーク・アクセス・ノードから離れている場合、端末装置は、上りリンク伝送における経路損失、シャドウイング、およびマルチパス関連減衰を補償するために、より高い送信電力を利用することができる。しかし、高い送信電力の使用は、端末装置上のバッテリーの消耗を引き起こし、バッテリー寿命を出縮め、再充電またはバッテリー交換を増加させることがある。
追加的に、多くの無線通信技術は、広帯域物理層波形を利用することができる。例えば、様々なセルラー・ブロードバンド(例えば、LTE)および近距離(例えば、IEEE 802.11 Wi-Fi)無線通信技術は、20MHzの範囲のシステム帯域幅を有する広帯域波形を使用する。ビークルまたは端末装置は、このような広帯域波形の送受信の両方に電力を消費することがある。例えば、20MHzの下りリンク波形を送受信する端末装置は、5MHzの下りリンク波形を送受信する端末装置よりも多くのバッテリー電力を消費することがある。追加的に、いくつかの広帯域物理層波形は、高いピーク対平均電力比(PAPR)を有することがあり、これは、上りリンク伝送のための更なる電力消費につながる可能性がある。
従って、いくつかの側面では、上りリンク伝送電力および高パワー物理層波形に関連する電力消費問題は、低パワー伝送を転送し、狭帯域波形に対する共存関連問題を管理するための支援装置を使用することによって、緩和することができる。支援装置は、端末装置から宛先ネットワーク・アクセス・ノードへの低電力上りリンク伝送を転送することができ、端末装置が低電力波形フォーマットを利用することを可能にすることができる。他の共存装置との伝送衝突のリスクを低減することができる。
図169は、本開示のいくつかの側面による無線通信ネットワーク16500の例示的な図を示す。図169に示すように、無線通信ネットワーク16500は、ネットワーク・アクセス・ノード16510、端末装置16502、および支援装置16902を含むことができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、図166の方法で構造的に構成することができ、アンテナ・システム16602、RFトランシーバ16604、ベースバンド・モデム16606(物理層処理モジュール16608およびコントローラ16610を含む)、アプリケーション・プロセッサ16612、メモリ16614、および電力供給16616のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、図167の方法で構造的に構成することができ、アンテナ・システム16702、無線モジュール16704、および通信モジュール16706(物理層モジュール16708および制御モジュール16710を含む)のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。従って、端末装置16502は、ユーザーおよび制御データを交換するために、ネットワーク・アクセス・ノード16510との無線通信を送受信することを目的としてもよい。例えば、例示的なセルラー無線通信設定ネットワークでは、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16502がユーザー・データを外部データ・ネットワーク(例えば、データ・ネットワーク16804または16806)と交換することを可能にするルーティング機能を提供するコア・ネットワーク(例えば、図168のコア・ネットワーク16802)とインターフェースで接続することができる。例示的な近距離通信設定では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、ルータ(ネットワーク・アクセス・ノード16510の内部または外部であってもよい)を介して外部データ・ネットワーク(例えば、データ・ネットワーク16804または16806)とインターフェースで接続することができる。
図170は、いくつかの側面による、支援装置16902の例示的な内部構成を示す。図170に示すように、支援装置16902は、アンテナ・システム17002、無線モジュール17004、および通信モジュール17006(物理層モジュール17008および制御モジュール17010を含む)を含むことができる。支援装置16902は、アンテナ・システム17002を介して無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム17002は、1つ以上のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよい。無線モジュール17004は、送受信RF処理を実行して、通信モジュール17006からの発信デジタル・データを、アンテナ・システム17002が送信するためにアナログRF信号に変換し、アンテナ・システム17002から受信する着信アナログRF信号を、通信モジュール17006のためにデジタル・データに変換してもよい。物理層モジュール17008は、無線モジュール17004から受信したデジタル・データに対して物理層受信処理を実行して、制御モジュール17010に提供し、制御モジュール17010から受信したデジタル・データに対して物理層送信処理を実行して、無線モジュール17004に提供するように構成されてもよい。制御モジュール17010は、対応する無線アクセス・プロトコルに従って、支援装置16902の通信機能を制御することができ、アンテナ・システム17002、無線モジュール17004、および物理層モジュール17008に対する制御を行使することを含んでもよい。無線モジュール17004、物理層モジュール17008、および制御モジュール17010の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された計算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現することができる。
図171は、通信方式の側面を図示するダイアグラムを示す。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16502、端末装置16504、および支援装置16902のような、ネットワーク・アクセス・ノード16510に接続される様々な端末装置および他のノードのための無線通信を監視することができる。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、マルチラテラル・コミュニケーションを実行するための規則およびパラメータを定義する複数のアクセス方式に従って、端末装置16502、端末装置16504、および支援装置16902と無線信号を送受信することができる。例えば、いくつかの側面では、無線通信16500の通信ノード(ネットワーク・アクセス・ノード16510、端末装置16502、端末装置16504、支援装置16902、および図169に明示的に示されていない他のネットワーク・アクセス・ノード、端末装置、および支援装置)は、Wi-Fi無線通信技術に従って通信することができる。いくつかの側面では、無線通信ネットワーク16500の通信ノードは、Bluetoothのような別の近距離無線通信技術に従って通信することができる。いくつかの側面では、無線通信ネットワーク16500の通信ノードは、セルラー無線通信技術に従って通信することができる。
図171に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、インターフェース17110上の端末装置16502に下りリンク伝送を送信することができる。特に、ネットワーク・アクセス・ノード16510の通信モジュール16706は、物理的な無線送受信のために無線モジュール16704、アンテナ・システム16702、アンテナ・システム16602、および無線トランシーバ16604を使用する論理接続(例えば、ソフトウェア・レベル接続)を介して、端末装置16502のベースバンド・モデム16606と信号を送受信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16502は、第一の波形フォーマットを使用して、インターフェース17110を介して信号を送受信することができ、第一の波形フォーマットは、ネットワーク・アクセス・ノード16510と端末装置16502の間の信号を送受信するためのフォーマットを定義することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16502は、両方とも、第一の波形フォーマットに従って信号を受信、処理、デコード、生成、および送信するように構成されてもよい(例えば、16702~16706および16602~16606の内部コンポーネントで)。
図171に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、インターフェース17108上の端末装置16504と信号を送受信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510の通信モジュール16706は、物理的な無線の送受信のために無線モジュール16704、アンテナ・システム16702、アンテナ・システム17102、および無線トランシーバ17104を使用する論理接続(例えば、ソフトウェア・レベル接続)を介して、端末装置16504のベースバンド・モデム17106と信号を送受信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16504は、第二の波形フォーマットを使用して、インターフェース17108を介して信号を送受信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16504は、両方とも、第二の波形フォーマットに従って信号を受信、処理、デコード、生成、および送信するように構成されてもよい(例えば、16702~16706および17102~17106の内部コンポーネントで)。
いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、第二の波形フォーマットよりも電力効率が良い。例えば、いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、第二の波形フォーマットよりも狭いシステム帯域幅を有してもよい。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは狭帯域波形フォーマットとしてもよく、第二の波形フォーマットは広帯域波形フォーマットとしてもよい。いくつかの側面では、第二の波形フォーマットは、例えば20MHz、40MHz、80MHz、160MHzなどのシステム帯域幅を有してもよく、第一の波形フォーマットは、例えば5MHz、2MHz、1MHzなどのシステム帯域幅を有してもよい。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、第二の波形フォーマットよりも低いPAPRを有してもよい。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16502は、第一の波形フォーマットに従って信号を受信、処理、デコード、生成、および送信するように構成されることができる。例えば、端末装置16502のアンテナ・システム16602、RFトランシーバ16604、およびベースバンド・モデム16606は、第一の波形フォーマットに従って構成されてもよい。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510の無線モジュール16704および/またはアンテナ・システム16702は、第一のフォーマットの送受信(インターフェース17110上での使用のため)専用の第一のセクションと、第二のフォーマットの送受信(インターフェース17108上での使用のため)専用の第二のセクションとを有してもよい。例えば、いくつかの側面では、無線モジュール16704は、第一のフォーマットの送受信を実行するように構成された第一の無線コンポーネント(第一のセクション)と、第二のフォーマットの送受信を実行するように構成された第二の無線コンポーネント(第二のセクション)とを含んでもよい。いくつかの側面では、アンテナ・システム16702は、第一のフォーマットの送受信を実行するように構成された1つ以上の第一のアンテナ(第一のセクション)と、第二のフォーマットの送受信を実行するように構成された1つ以上の第二のアンテナ(第二のセクション)とを含んでもよく、例えば、第二のフォーマットの送受信は、より広い動作帯域幅でMIMO技術(例えば、2x2 MIMO)を使用する。いくつかの側面では、無線モジュール16704は、第一のフォーマットおよび第二のフォーマットの送受信の両方を実行するように構成された無線コンポーネントを含んでもよい。いくつかの側面では、アンテナ・システム16702は、第一のフォーマットおよび第二のフォーマットの送受信の両方を実行するように構成された1つ以上のアンテナを含んでもよい。第一のおよび第二のフォーマットに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、追加のフォーマットを処理するように構成されてもよいことが理解されよう。
従って、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510から第一のフォーマットの伝送(例えば、第一の波形フォーマットでの伝送)を受信し、受信した第一のフォーマットの伝送をアンテナ・システム16602、RFトランシーバ16604、およびベースバンド・モデム16606で処理することができる。端末装置16502は、第二のフォーマットの伝送(例えば、第二の波形フォーマットの伝送)とは対照的に第一のフォーマットの伝送を受信することができるため、端末装置16502は、第二のフォーマットの伝送で下りリンク処理を実行する場合に比較して、第一のフォーマットの伝送で下りリンク処理を実行する場合に消費する電力をより少なくすることができる(例えば、端末装置16504が第二のフォーマットの伝送を処理する場合よりも少ない電力)。従って、端末装置16502は、より電力効率が高くすることができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、より長いバッテリー寿命、より少ない頻度の充電要求、より少ない頻度のバッテリーメンテナンス要求、および/またはより少ない頻度のバッテリー交換要求を有してもよい。
端末装置16502は、(第一の波形フォーマットでの)上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信するように構成されてもよい。しかし、前述のように、端末装置は、ネットワーク・アクセス・ノードに対して上りリンク伝送を実行するために電力量の消費を増加させてもよい。目標ネットワーク・アクセス・ノードが送信する端末装置から遠く離れているときに、消費される電力の量を増加させることができる。従って、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に直接送信する代わりに、端末装置16502は、リレーとして支援装置16902を利用してもよい。図171に示すように、端末装置16502は、インターフェース17112を介して支援装置16902に(ネットワーク・アクセス・ノード16510のために意図された)上りリンク伝送を送信することができる。ベースバンド・モデム16606は、RFトランシーバ16604およびアンテナ・システム16602との論理接続上で、インターフェース17112を介して支援装置16902に上りリンク伝送を生成し送信することができ、支援装置の通信モジュール17006は、アンテナ・システム17002および無線モジュール17004で受信することができる。
次いで、支援装置16902の通信モジュール17006は、端末装置16502から(アンテナ・システム17002および無線モジュール17004を介して)上りリンク伝送を受信することができる。次いで、通信モジュール17006は、無線モジュール17004およびアンテナ・システム17002との論理接続を介してネットワーク・アクセス・ノード16510の通信モジュール16706に上りリンク伝送を送信することにより、インターフェース17114を介してネットワーク・アクセス・ノード16510に上りリンク伝送を転送することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、アンテナ・システム16702および無線モジュール16704を介して、通信モジュール16706において転送上りリンク伝送(端末装置16502発信)を受信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、上りリンク伝送を第一のフォーマットの伝送としてネットワーク・アクセス・ノード16510に転送してもよい。いくつかの側面では、支援装置16902は、上りリンク伝送を第二のフォーマットの伝送としてネットワーク・アクセス・ノード16510に転送してもよい。例えば、通信モジュール17006は、端末装置16502から受信した第一のフォーマットの上りリンク伝送を第二の波形フォーマットに変換し、第二の波形フォーマットでの伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信してもよい。
端末装置16502は、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510に信号を送信するための中継ノードとして支援装置16902を使用することによって、支援装置16902を含む転送リンクを介してネットワーク・アクセス・ノード16510に上りリンク伝送を送信することにより、電力消費を低減することができる。いくつかの側面によれば、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510(例えば、図169の例示的シナリオのように)よりも端末装置16502に近接していてもよく、端末装置16502が、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に直接送信する場合に(例えば、転送リンクを使用せずに)使用する端末装置16502よりも低い送信電力を使用して、支援装置16902に上りリンク伝送を送信することができるようにする。従って、端末装置16502は、支援装置16902を含む転送リンクを介してネットワーク・アクセス・ノード16510に上りリンク伝送を送信することにより電力消費を低減することができる。
いくつかの側面では、端末装置16502のベースバンド・モデム16606は、支援装置16902によって提供される転送リンクに基づいてネットワーク・アクセス・ノード16510への上りリンク伝送を生成することができる。例えば、いくつかの側面では、ベースバンド・モデム16606は、意図された宛先としてネットワーク・アクセス・ノード16510のネットワーク・アドレスを提供する上りリンク伝送のためのヘッダ情報を生成することができる。次いで、支援装置16902の通信モジュール17006は、上りリンク伝送を受信し、ヘッダ情報を読み出し、ヘッダ情報に含まれるネットワーク・アドレスに基づいて、上りリンク伝送についての意図された宛先としてネットワーク・アクセス・ノード16510を識別することができる。次いで、通信モジュール17006は、意図された宛先に基づいて、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。いくつかの側面では、通信モジュール17006は、指向性伝送技術を使用して上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。例えば、通信モジュール17006は、ネットワーク・アクセス・ノード16510が意図された宛先であることを識別することができるため、通信モジュール17006は、アンテナ・システム17002を制御して、ネットワーク・アクセス・ノード16510の方向に基づいて、ビームステアリング/ビームフォーミングを使用して支援装置16902から上りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、通信モジュール17006は、送信電力制御を使用して、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。例えば、通信モジュール17006は、ネットワーク・アクセス・ノード16510が意図された宛先であることを識別することができるため、通信モジュール17006は、無線モジュール17004(例えば、電力増幅器コンポーネント)を制御して、ネットワーク・アクセス・ノード16510と支援装置16902の間の距離に依存する送信電力で上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。
いくつかの側面では、端末装置16502のベースバンド・モデム16606は、意図された中継ノードとして支援装置16902のネットワーク・アドレスを追加的または代替的に提供する上りリンク伝送のためのヘッダ情報を生成することができる。次いで、支援装置16902の通信モジュール17006は、上りリンク伝送を受信し、ヘッダ情報を読み出し、支援装置16902が意図された中継ノードであることを決定することができる。通信モジュール17006は、支援装置16902が意図された中継ノードであることを識別しているため、通信モジュール17006は、支援装置16902が上りリンク伝送を転送すべきであると決定することができる。いくつかの側面では、通信モジュール17006は、意図された中継ノードを示す上りリンク伝送における情報に基づいて、受信した上りリンク伝送を転送するかどうかを決定することができる。例えば、上りリンク伝送が、支援装置16902が意図された中継ノードであることを示す場合、通信モジュール17006は、上りリンク伝送を転送してよい。逆に、上りリンク伝送が、支援装置16902が意図された中継ノードであることを示さない場合、通信モジュール17006は、上りリンク伝送を転送しなくてよい。他の側面では、通信モジュール17006が上りリンク伝送を転送するために支援装置を明示的に識別する必要がないことが可能である。例えば、いくつかの側面では、支援装置16902が明示的に識別されていなくても、通信モジュール17006は、上りリンク伝送を転送してもよい。逆に、いくつかの側面では、通信モジュール17006は、支援装置16902が明示的に識別される場合にのみ、上りリンク伝送を転送してよい。通信モジュール17006は、チャネルのプリセット状態(例えば、NAV設定)により、チャネルが利用可能になるまで、受信した上りリンク伝送を転送することを差し控えてもよい。
支援装置16902は、端末装置16502よりも大きな電力容量を有してもよい。例えば、支援装置16902は、有線AC接続のような「不定の」電源によって電力供給されてもよく、または大きな再充電可能または交換可能バッテリー(例えば、一次電源として、または有線AC接続が失われた場合のバックアップ電源として)によって電力供給されてもよい。支援装置16902は、端末装置16502よりも電力制約が小さくてもよい。従って、支援装置16902は、端末装置16502から受信した上りリンク伝送を、端末装置1602が支援装置16902に上りリンク伝送を送信するのに使用したものよりも大きな送信電力で、ネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。いくつかの側面では、通信モジュール17006は、端末装置16502から上りリンク伝送を受信し、受信した上りリンク伝送を(例えば、端末装置16502によって使用されたものよりも大きな送信電力で)、ネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。いくつかの側面では、通信モジュール17006は、端末装置16502から受信した(第一の波形フォーマットに従って)上りリンク伝送を復調し、デコードすることができる。その際、通信モジュール17006は、エラー訂正を実行し、端末装置16502によって送信された元の上りリンク・データ(例えば、PHY層データ)を回復することができる。次いで、通信モジュール17006は、回復した上りリンク・データを再エンコードし、再変調し、得られた上りリンク伝送を(無線モジュール17004およびアンテナ・システム17002を介して、例えば、端末装置16502よりも大きな送信電力で)、ネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。通信モジュール17006が(無線伝送の間に発生した)エラーを修正したため、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、より良好なエラー性能で上りリンク伝送を受信することができる。
いくつかの側面では、端末装置16502は、第一のフォーマット伝送として上りリンク伝送を支援装置16902に送信するように構成されてもよい。前述のように、第一のフォーマットの伝送は、第二のフォーマットの伝送よりも消費電力が少ない。従って、いくつかの側面では、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510から第一の波形フォーマットまたは第二の波形フォーマットでの下りリンク伝送を受信し、(支援装置16902における中継ノードを介して)ネットワーク・アクセス・ノード16502に第一の波形フォーマットでの上りリンク伝送を送信するように構成されてもよい。
前述のように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16504と上りリンクおよび下りリンクの第二のフォーマット伝送を送受信することができる。端末装置16502は、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510への中継リンクの一部として支援装置16902へ)第一のフォーマット伝送を送信する可能性があるため、無線通信ネットワーク16500は、第一のフォーマット伝送と第二のフォーマット伝送の両方を含むことがある。いくつかの側面では、近接して第一のフォーマットおよび第二のフォーマットの伝送の両方を使用することは、共存問題を引き起こすことがある。例えば、無線通信ネットワーク16500は、無線通信ネットワーク16500の通信ノードが、伝送を行う前に任意の他の通信ノードが送信しているかどうかを検出することによってチャネル(または「媒体」)を共有することができる競合ベースの多重アクセス方式を利用することができる。ペンディングの伝送を有する通信ノードが、別の通信ノードが送信していることを検出した場合、通信ノードは、チャネルがフリーになるまで待って(例えば、送信している他の通信ノードがなくなるまで)、ペンディングの送信を実行してもよい。
いくつかの側面では、無線通信ネットワーク16500は、キャリア・センス・マルチプル・アクセス(CSMA)方式を利用することができる。例えば、無線通信ネットワーク16500は、CSMA衝突回避(CSMA/CA)を利用することができる。従って、無線通信ネットワーク16500の(例えば、基本サービスセット(BSS)を形成する)通信ノードは、無線チャネルへのアクセスが許可されているかどうかを決定するためにキャリア検知を実行することができる。例えば、例示的なシナリオでは、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16510への送信のためにスケジュールされたペンディングの上りリンク・データを有することがある。無線通信ネットワーク16500の通信ノードがチャネルを共有することができるため、端末装置16504は、別の通信ノードがチャネル上で現在送信しているかどうかなど、チャネルが「ビジー」であるかどうかを決定するために、キャリア検知を実行することができる。従って、端末装置16504は、あらかじめ定義された検知ウィンドウ(例えば、DIFS(DCF(Distributed Coordination Function)Inter-frame Space)のためのチャネルを聴取することができる。端末装置16504が、検知ウィンドウの間にいかなる送信も検出しない場合、例えば、チャネルがフリーである場合、端末装置16504は、直ちにチャネルにアクセスし、ペンディングの上りリンク・データを送信することができる。端末装置16504が、検知ウィンドウの間に送信を検出する場合、例えば、チャネルがビジーである場合、端末装置16504は、再送信を試みる前に「バックオフ」手順を実行することができる。このようなバックオフ手順では、端末装置16504は、チャネルに対して、検出された送信がいつ終わるかを決定するまでチャネルを聴取し続けることができる。一旦、検出された送信が終了すると、端末装置16504は、検知ウィンドウの持続時間にわたって、チャネルを聴取することができる。端末装置16504が、検知ウィンドウの間に別の送信を検出する場合、端末装置16504は、検出された送信がいつ終わるかを決定するために再びチャネルを聴取し、検知ウィンドウに対するチャネルを聴取し続けることができる。
端末装置16504が、検知ウィンドウの間にさらなる送信を検出しない場合、端末装置16504は、バックオフ・カウンタ(例えば、ランダムに選択された数のスロット)を開始し、バックオフ・カウンタのデクリメントを開始してもよい。端末装置16504がバックオフ・カウンタの間にチャネル上の送信を検出するたびに、端末装置16504は、カウンタを一時停止し、検出された送信が終了するまで聴取し、検知ウィンドウの持続時間を待ち、検知ウィンドウが経過した後に、検出された伝送に続くカウンタを継続することができる。バックオフ・カウンタが満了すると、端末装置16504は、次いで、チャネルにアクセスし、伝送を実行してもよい。
いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、分散協調チャネル・アクセス(例えば、Wi-FiにおけるDCF(Distributed Coordination Function))として知られる、伝送を実行するための等価キャリア検知手順を実行するように構成されてもよい。代替的に、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、ポイント協調チャネル・アクセス(例えば、Wi-FiにおけるPCF(Point Coordination Function))として知られる、より短い検知ウィンドウを割り当てることによって(従って、送信の終了前に最初にチャネルにアクセスすることができるように)チャネルへの優先アクセスを有するように構成されてもよい。従って、CSMA/CA方式における端末装置およびネットワーク・アクセス・ノードは、送信を聴取する(LBT(listen before talk)方式としても知られる)ことにより、互いにチャネルへのアクセスを競い合うことができる。ここで、競い合う各送信機は、最初にチャネルを聴取し、もし送信が検出された場合(少なくともバックオフ・カウンタに加えて潜在的にセンシング・ウィンドウについて)送信を待つことにより、衝突を回避することができる。
CSMA/CA方式で動作する通信ノードは、他の伝送を検出するためにいくつかの技術を利用することができる。例えば、いくつかの技術は、「物理的」キャリア検知および/または「仮想」キャリア検知を採用して、キャリア検知の間の伝送を検出することができる。物理的キャリア検知において、端末装置16504のような通信ノードは、チャネル・データを受信し、チャネル・データを処理することによってチャネルを監視することができる(例えば、例示的なWi-Fi設定におけるクリア・チャネル評価(CCA:Clear Channel Assessment))。物理的キャリア検知のいくつかの側面では、端末装置16504は、チャネルで観測された無線エネルギー(他のRATからの無線エネルギー、ノイズ、干渉、同じRATからの破壊された伝送などでよい)に基づいてチャネルがビジーであるかどうかを決定することを伴うことができる、エネルギー検出(ED)を実行することができる。観測された無線エネルギーが閾値を超える場合、端末装置16504は、チャネルがビジーであると決定することができる。端末装置16504は、無属性の無線エネルギーを観測することのみができるため、端末装置16504は、例えば、観測された無線エネルギーが閾値を下回ったときに、チャネルがいつフリーであるかを決定するために、チャネルを聴取し続けなければならないことがある。
物理的キャリア感知のいくつかの側面では、端末装置16504は、(例えば、例示的なWi-Fi設定におけるIEEE 802.11プリアンブルに対して)プリアンブル検出を実行することができ、ここで、端末装置16504は、受信したチャネル・データを処理して、チャネルが同じRATの他の送信機によって送信された任意のプリアンブルを含むかどうかを決定することができる。端末装置16504がプリアンブルを検出する場合、端末装置16504は、現在のフレームに対してチャネルがビジーであると決定することができる(EDとは対照的に、端末装置16504は、観測された無線エネルギーがいつ低下するかを決定するために聴取し続けるなければならないことがある)。
従って、物理的キャリア検知を実行する通信ノードは、チャネルがビジーであるかどうかを決定するために、チャネルを能動的に監視し、サンプリングすることができる。上述のように、プリアンブル検出の場合、端末装置16504のような通信ノードは、プリアンブルが検出された場合(検出された送信の持続時間が決定論的である可能性があるため)、チャネルが現在のフレームに対してビジーであると決定することが可能であり得る。EDの場合、端末装置16504は、十分な無線エネルギーが観測される場合、検出された伝送の持続時間が確定的でない可能性があるため、(無線エネルギーが閾値を下回るタイミングを決定するために)現在のフレームの間、チャネルを監視し続けてもよい。従って、物理的キャリア検知は、チャネルが最大で現在のフレームに対してビジーであることを端末装置16504にのみ通知してもよい。
仮想キャリア検知では、通信ノードは、検出された任意の伝送の継続時間に関するより多くの情報を得ることが可能であり得る。具体的には、通信ノードは、場合によっては、ある持続時間、例えば予約期間に対してチャネルを予約するために、伝送要求-許可ハンドシェイク手順を使用することができる。これらの伝送要求-許可ハンドシェイク手順(例えば、例示的なWi-Fi設定における送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)シーケンス)において、端末装置16504のような潜在的な送信機は、潜在的な送信機がペンディングの送信を送信するためにチャネルを予約することを望む予約期間(例えば、例示的なWi-Fi設定におけるネットワーク割当ベクトル(NAV:Network Allocation Vector)を含むネットワーク・アクセス・ノード16510などのネットワーク・アクセス・ノードに伝送要求(例えば、RTS)を送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、伝送要求を受信し、チャネルの予約が許可されると仮定すると、伝送許可(例えば、CTS)を、伝送要求から経過した時間もカウントする更新された予約期間も含む端末装置16504に送信することができる。次いで、端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16510にペンディングの伝送を送信することができ、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、送信が首尾よく受信されたかどうかを知らせるために、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)で応答してもよい。いくつかの側面では、端末装置16504およびネットワーク・アクセス・ノード16510は、ACK/NACK方式を利用することができるが、他の側面では、端末装置16504およびネットワーク・アクセス・ノード16510は、ACKのみの方式を利用することができる。ACK/NACK方式では、受信装置は、伝送が首尾よく受信されたかどうかに応じて、ACKまたはNACKのいずれかを送信することができる。(例えば、Wi-Fiで使用されるような)ACKのみの方式では、受信装置は、伝送が首尾よく受信された場合にACKを送信することができ、送信が首尾よく受信されなかった場合には何も送信しなくてもよい。従って、送信装置は、伝送を送信するにあたりタイマーを設定することができ、タイマーが満了し、ACKが受信されなかった場合、伝送を再送信することができる(言い換えれば、非応答を暗黙のNACKとして扱ってもよい)。どちらもこれらの側面に実装することができる。
伝送要求-許可ハンドシェイク手順の間にチャネルを聴取している(かつハンドシェイクメッセージをデコードできる)任意の他の送信機は、伝送要求および伝送許可を受信することができる。予約期間および更新予約期間は、伝送要求-許可ハンドシェイク手順(伝送要求、伝送許可、伝送、およびACK/NACK応答の持続時間を含んでよい)がどのくらい続くかを指定するので、他の送信機は、伝送要求および/または伝送許可から予約期間を読み出し、予約期間/更新予約期間(同時に終了することもある)の持続時間に対してチャネルがビジーであるかを決定することができる。仮想キャリア検知に従って、他の送信機は、予約期間/更新予約期間に等しい予約カウンタ(例えば、NAV)を設定しおよび開始し、少なくとも予約カウンタが満了するまでチャネルがビジーであると仮定することができる。予約期間/更新予約期間は長さが複数のフレームとすることができるため、仮想キャリア検知で動作する送信機は、チャネルが(物理的キャリア検知の最大単一フレームに対して)より長い時間についてビジーであるとを決定することができることがある。したがって、送信機は、予約期間/更新された予約期間の余分なフレームに対して、これらの余分なフレームの間、チャネルを能動的にチェックすることなく、チャネルがビジーであることを「仮想的に」決定することができる。追加的に、他の送信機は、他の信号成分をデコードすることによって予約カウンタ(例えば、NAV)を設定することができる。例えば、例示的なWi-Fi設定における別の送信機は、Wi-Fiプリアンブルを検出し、信号フィールドをデコードすることができることがある。信号フィールドは、他の送信機が仮想検知の一部としてNAVを設定するために決定し使用することができるパケットの長さ(例えばIEEE 802.11n以降)を示すことができる。従って、送信機が仮想キャリア検知の一部として所与の伝送の長さを決定し、この情報を使用して予約カウンタを設定する様々な異なるメカニズムが存在してもよい。
他の送信機により伝送を検知する能力は、衝突検知ネットワークのコンポーネントとすることができる。送信機が別の送信機による送信を検知しない場合、送信機は別の送信機と同時に送信することにより衝突を引き起こすことがある。そこで、意図された受信機は、衝突によって伝送が破損する可能性があるため、伝送を受信するのが困難になることがある。したがって、過剰な衝突は、ネットワーク性能を低下させることがある。
フォーマットの違いにより、伝送のために第一の波形フォーマットと第二の波形フォーマットの両方を使用すると、伝送間の共存関連の衝突問題を引き起こす可能性がある。例えば、端末装置16504は、第二の波形フォーマット(例示的なWi-Fi設定における20MHzのWi-Fi信号など)のように、端末装置16504がネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することを望むペンディングの上りリンク伝送を有することがある。CSMA/CAのような競合ベースの多重アクセス方式に従って、端末装置16504は、最初に、(無線通信ネットワーク16500の通信ノード間で共有される)チャネル上でキャリア検知を実行し、チャネルがビジーであるかどうか、例えば、別の通信ノードがチャネル上で現在送信しているかどうかを決定することができる。端末装置16504は、第二の波形フォーマットに従って送受信するように構成されることができるため、端末装置16504は、第二の波形フォーマットでのキャリア検知を実行してもよい。エネルギー検出は、任意の伝送からのエネルギーを検出することができるが、プリアンブル検出および仮想キャリア検知(例えば、伝送要求-許可ハンドシェイクの検出またはパケット長のデコード)は、伝送のフォーマットに依存する可能性がある。従って、端末装置16504は、プリアンブル検出および仮想キャリア検知を実行して、第二のフォーマット伝送を検出することができるが、第一のフォーマット伝送は異なる波形フォーマットのものであるため、プリアンブル検出または仮想キャリア検知で第一のフォーマット伝送を検出することができないことがある。
従って、別の通信ノードが同じ波形フォーマットで送信している場合、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510が第二のフォーマット伝送を送信している場合、端末装置16504は、(アンテナ・システム17102およびRFトランシーバ17104を介して受信された信号に対してベースバンド・モデム17106で実行されるキャリア検知分析を介して)第二のフォーマット伝送を検出し、その結果、チャネルがビジーであると決定することができる。端末装置16504は、第二のフォーマット伝送を受信し、デコードするように構成されてもよいため、端末装置16504は、第二のフォーマット伝送のプリアンブルを読み取ることなどによって、プリアンブル検出でネットワーク・アクセス・ノード16510による第二のフォーマット伝送を検出することができる。さらに、第二のフォーマット伝送が伝送要求(例えば、RTS)、伝送許可(例えば、CTS)、または(例えば、信号フィールドの)デコード可能なパケット長を有する別のパケットである場合、端末装置16504は、予約期間(例えば、RTSまたはCTSにおけるNAV)またはパケット長を読み取るためにパケットをデコードすることなどによって、仮想キャリア検知で第二のフォーマット伝送を検出することが可能であることがある。従って、第二のフォーマット伝送は、端末装置16504と互換性のある波形フォーマットであってもよいため、端末装置16504は、プリアンブル検出および/または仮想キャリア検知を介して第二のフォーマットを検出することが可能であることがある。上述のように、端末装置16504は、検出されたプリアンブルおよび/または識別された予約期間に基づいて、チャネルが1つ以上のフレームに対してビジーであることを決定することができる。
しかし、端末装置16504がキャリア検知を実行しているときに、異なる波形フォーマットの伝送がチャネルを占有している場合、端末装置16504は、伝送の検知において困難におちいることがある(例えば、端末装置16504が異なる波形フォーマットのために構成されていない場合、および/または異なる波形フォーマットに従ってキャリア検知を実行していない場合)。例えば、端末装置16504が、第一のフォーマット伝送を受信およびデコードするように構成されていない場合、端末装置16504は、第一のフォーマット伝送をデコードすることができないことがある。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510、端末装置16502、または支援装置16902が第一のフォーマット伝送を実行している場合、端末装置16504は、プリアンブル検出または仮想キャリア検知を用いて、第一のフォーマット伝送を首尾よく検出することができないことがある。さらに、端末装置16502が、端末装置16504がキャリア検知を実行しているときに、(例えば、第一の波形フォーマットでの)低電力伝送を実行している場合、低電力伝送は、端末装置16504がエネルギー検出を介して検知するにはあまりにも弱いことがある。例えば、端末装置16502は、低送信電力、例えば、3または4dBmで送信することができ、これは、例えば、10~13dBmの「標準」送信よりもかなり低い可能性がある。従って、端末装置16504は、端末装置16502から低電力伝送を受け取ってもよいが、低電力伝送からのエネルギーは、チャネルがビジーであると決定するために端末装置16504によって利用される検出閾値よりも小さいことがある。従って、端末装置16504は、チャネルがフリーであると誤って決定し、送信を開始することができるが、端末装置16502による低電力伝送と衝突し、低電力伝送を破壊する可能性がある。
従って、共存デバイス(例えば、異なる波形フォーマットを使用するように構成される近接デバイス)が第一のフォーマット伝送を検出することができないことが、端末装置16502に共存問題を引き起こす可能性がある。例えば、例示的なWi-Fi設定では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16504は、広帯域20MHzのIEEE 802.11 Wi-Fi波形、例えば、第二の波形フォーマットを使用して通信することができる一方、ネットワーク・アクセス・ノード16510、端末装置16502および支援装置16902は、狭帯域IEEE 802.11 Wi-Fi波形、例えば、5MHz信号、2MHz信号などを用いて通信することができる。例示的なBluetooth設定では、第一の波形フォーマットおよび/または第二の波形フォーマットは、Bluetooth波形であってもよい。従って、端末装置16504は、共存装置とみなされることがあり、第一のフォーマット伝送を読み取ってデコードすることができないこともある。また、端末装置16504は、レガシー装置とみなすことができる。端末装置16502が、低送信電力で支援装置16902への第一のフォーマット伝送を実行している場合、端末装置16504は、第一のフォーマット伝送を首尾よく検出することができないことがあるが、ネットワーク・アクセス・ノード16510への衝突する第二のフォーマット伝送を実行することができることがある。衝突する伝送は、伝送を破壊する(あるいは、場合によっては、第二のフォーマット伝送がはるかに高い送信電力を有する可能性があるため、第一のフォーマット伝送のみを破壊する)可能性があり、それぞれ第一のフォーマット伝送および第二のフォーマット伝送を首尾よく受信すための支援装置16902およびネットワーク・アクセス・ノード16510の能力を妨げる可能性がある。
いくつかの側面では、衝突関連共存問題は、チャネル予約支援および/または共存プリアンブル・カプセル化によって対処してもよい。例えば、チャネル予約支援ケースにおいて、支援装置16902は、端末装置16502および/またはネットワーク・アクセス・ノード16510のような他の通信ノードとのチャネルへのアクセスを競合し、第一のフォーマット伝送を実行するために、端末装置16502のためのチャネルを(例えば、伝送要求を送信することによって)予約することができる。共存プリアンブル・カプセル化ケースにおいて、支援装置16902は、端末装置16504のような共存装置(例えば、共存プリアンブル)の有効なプリアンブルで、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または端末装置16502への)その第一のフォーマット伝送をカプセル化することができ、端末装置16504が共存プリアンブルを検出し、その結果、第一のフォーマット伝送を含むフレームの残りの部分の間、送信を控えることができることがある。さらに、いくつかのプリアンブル(信号フィールドにおけるWi-Fi 802.11nプリアンブルなど)は、伝送長さを指定することができるため、端末装置16504は、例えば、検出された共存プリアンブルからの伝送長さを読み出し、それに従って予約カウンタを設定することによって、検出された共存プリアンブルを利用して、仮想キャリア検知を実行することもできることがある。仮想キャリア検知のこの使用は、端末装置16502が、(通常のプリアンブル検出のための単一フレームとは対照的に)ビジーである複数のフレームを識別することを可能にすることができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、共存するプリアンブル・カプセル化を実行することもできる。
従って、いくつかの側面では、支援装置16902は、端末装置16502に対するチャネル予約支援を実行することができる。特に、支援装置16902は、他の通信ノードとのチャネルへのアクセスを競い合い、伝送要求(例えば、RTS)を介して端末装置16502のためのチャネルを予約し、チャネル予約を通知し、端末装置16502から(例えば、第一の波形フォーマットでの)上りリンク伝送を受信し、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。予約期間について端末装置16502のためにチャネルを予約することにより、支援装置16902は、端末装置16502が、予約期間の間、共存装置との衝突のリスクなしに、第一のフォーマットの上りリンク伝送を支援装置16902に送信することを可能することができる。
図172は、いくつかの側面によるチャネル予約支援を示すメッセージ・シーケンス・チャート17200を示す。図172に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17202において、端末装置16502に、1つ以上の下りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17202において、端末装置16502に第一の波形フォーマットでの下りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、共存プリアンブル、例えば第二の波形フォーマットにおけるプリアンブルでカプセル化された第一のフォーマット伝送として、17202において、端末装置16502に下りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、下りリンク伝送を、第二のフォーマット伝送として17202において、端末装置16502に送信することができ、端末装置16502は、いくつかの側面では、第一の波形フォーマットおよび第二の波形フォーマットで構成されてもよい(例えば、アンテナ・システム16602の1つ以上の第二の波形フォーマットアンテナ、RFトランシーバ16604での第二の波形フォーマットRFコンポーネント、ベースバンド・モデム16606での第二の波形フォーマット機能、アンテナ・システム16602の1つ以上の第一の波形フォーマットアンテナ、RFトランシーバ16604での第一の波形フォーマットRFコンポーネント、ベースバンド・モデム16606での第一の波形フォーマット機能)。
次いで、(通信モジュール17006の制御下での)支援装置16902は、17204において、端末装置16502のためのチャネルを予約することができる。特に、支援装置16902は、17204において(例えば、上述のCSMA/CA方式の一部として)、キャリア検知を実行することができ、支援装置16902は、チャネルにアクセスする前に、他の伝送についてチャネルを監視することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、共存装置による伝送を検出するために、第二の波形フォーマットでのキャリア検知を実行してもよい。いくつかの側面では、支援装置16902は、共存装置および他の第一の波形フォーマット装置による伝送を検出するために、第一の波形フォーマットおよび第二の波形フォーマットでのキャリア検知を実行してもよい。いったんチャネルがフリーであり、支援装置16902がチャネルにアクセスすることが許可されると(例えば、支援装置16902が任意の検知期間および/またはバックオフ手続きを完了した後)、支援装置16902は、支援装置16902がチャネルを予約することを望む予約期間(例えば、NAV)を指定する伝送要求(例えば、RTS)を送信することによって、予約期間のためにチャネルを予約することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、更新された予約期間(例えば、予約期間の満了と更新された予約期間が一致するNAV)を指定する伝送許可(例えば、CTS)で応答してもよい。従って、支援装置16902は、予約期間のためにチャネルを予約したとすることができる。
支援装置16902は、17204のチャネル予約の間に、第二のフォーマット伝送として伝送要求を送信することができる。伝送要求は、共存装置(例えば、第二の波形フォーマットに従って構成される通信ノード)によってデコード可能な第二のフォーマット伝送であるため、端末装置16504のような共存装置は、伝送要求を検出し読み出すことが可能であり得る。例えば、端末装置16504は、仮想キャリア検知の一部として、伝送要求をデコードし、(潜在的に、伝送許可および更新予約期間に加えて)伝送要求において指定された予約期間を読み出すことができる。仮想キャリア検知に従って、端末装置16504は、予約期間/更新予約期間の終了時に期限切れとなる予約カウンタ(例えば、NAV)を設定し、チャネルが少なくとも予約カウンタが期限切れになるまでビジーであると仮定することができる。従って、共存装置は、予約期間/更新予約期間の終了まで、チャネルがビジー、あるいは「予約」であると仮定することができる。従って、支援装置16902は、17204において、端末装置16502のためのチャネルを予約することができる。
チャネルは、17204に続く予約期間の持続時間について予約され得るため、支援装置16902は、17206において、チャネル予約を端末装置16502に通知することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送でチャネル予約を端末装置16502に通知することができる。チャネルは少なくとも17206の間予、予約されたままであり得るため、いかなる衝突する伝送も存在することができない。
支援装置16902は、17206において、チャネル予約通知の一部として、端末装置16502への予約期間を指定することができる。次いで、端末装置16502は、(ベースバンド・モデム16606の制御下で)予約期間(予約期間の間)および/または伝送ビットレート、例えば伝送サイズに従って、端末装置16502がどのくらいデータを送信することができるかを決定することができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、転送サイズを決定する際に、支援装置16902への転送、ネットワーク・アクセス・ノード16510への転送(支援装置16902での任意の処理を含む)、および転送伝送に続くACK/NACK期間(例えば、SIFS)のための時間の量を考慮することができる。
次いで、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510に意図したペンディングの上りリンク・データを(伝送サイズまで)取得し、上りリンク・データを第一のフォーマット・上りリンク伝送として、17208において、支援装置16902に送信することができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信するのに十分であるよりも低い送信電力を利用することができる。チャネルは予約期間に予約されているため、いかなる衝突する伝送も存在することができない。次いで、支援装置16902は、端末装置16502から上りリンク伝送を受信し、上りリンク伝送を17210のネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、17210において、上りリンク伝送の受信に続いて、ACK/NACKを端末装置16502に送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、17210において、上りリンク伝送を繰り返すことができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、上りリンク伝送をデコードし、エラーを訂正し、上りリンク伝送を再エンコードし、17210において、再エンコードされた上りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第二のフォーマット伝送として、17210において、ネットワーク・アクセス・ノード16510に上りリンク伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送として、17210において、ネットワーク・アクセス・ノード16510に上りリンク伝送を転送することができる。予約期間の継続時間に対してチャネルを予約し続け得るため、いかなる衝突も存在することができない。
次いで、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、支援装置16902から転送上りリンク伝送を受信することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、(通信モジュール16706の制御下で)転送上りリンク伝送をデコードし、エラーをチェックすることができる。エラーが存在しない場合、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17212において、ACKを送信することができる。エラーが存在する場合、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17212において、(例えば、ACK/NACK方式で)NACKを送信することができ、17212において、(例えば、ACKのみの方式)でACKまたはNACKを送信しなくてもよい。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット伝送として、17212において、ACK/NACKを送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、(例えば、転送上りリンク伝送におけるアドレス情報を介して)端末装置16502が発信する転送上りリンク伝送を識別し、端末装置16502が発信する転送上りリンク伝送を決定することに応答して(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16502が第一のフォーマット動作のために構成されていることを識別することができるため)、第一のフォーマット伝送として、17212において、ACK/NACKを送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第二のフォーマット伝送として、17212において、ACK/NACKを送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510から第二のフォーマットACK/NACKを受信し、第一のフォーマットACK/NACKを生成し、第一のフォーマットACK/NACKを端末装置16502に送信するように構成され得る。
17212におけるACK/NACK伝送は、予約期間の終了時に起こり得る(例えば、RTS/CTS交換に続くSIFS)。従って、支援装置16902は、図172に詳述されるチャネル予約支援手順を介して、端末装置16502のためのチャネルを予約することができる。チャネル予約支援手順は、チャネルが予約されるとき、端末装置16502が、第一の波形フォーマットでの上りリンク伝送を、支援装置16902を介してネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することを可能にし得る。支援装置16902は、第二のフォーマット伝送、例えば共存互換フォーマットでネットワーク・アクセス・ノード16510との間でチャネル予約(例えば、RTS/CTS交換)を実行してもよいため、端末装置16504などの他の共存装置は、(例えば、NAVを使用するなどの仮想キャリア検知に従って)チャネル予約を検出し、予約期間の継続時間について予約されたチャネルを考慮することができる。これは、衝突伝送を防止し、端末装置16502が、伝送のために第一の波形フォーマットを利用することを可能にする助けとなり得る。
いくつかの側面では、支援装置16902および/またはネットワーク・アクセス・ノード16510は、共存に関連する衝突問題に対処するために、共存プリアンブル・カプセル化を実行することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510が、第一のフォーマット伝送として、17202において、端末装置16502に下りリンク伝送を送信する場合、端末装置16504のような他の共存装置は、プリアンブル検出を介して第一のフォーマット伝送を検出することが可能ではないことがある。さらに、場合によっては、第一のフォーマット伝送から端末装置16504で見られるエネルギーは、エネルギー検出閾値を超えることができない。従って、例示的なシナリオでは、次いで、端末装置16504は、(キャリア検知を行うことによって)チャネルがフリーであると誤って決定し、送信を開始することができる。端末装置16504による伝送は、17202における、ネットワーク・アクセス・ノード16510による第一のフォーマット伝送と衝突する可能性があり、伝送を破壊する可能性がある。
従って、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16504がデコードおよび読み取ることができる共存プリアンブル、例えば、第一の波形フォーマットプリアンブルで、端末装置16502への第一のフォーマット伝送をカプセル化することができる。従って、端末装置16504は、キャリア検知の間、17202における、ネットワーク・アクセス・ノード16510から端末装置16502への第一のフォーマット伝送をカプセル化する共存プリアンブルを検出することができる。次いで、端末装置16504は、チャネルがビジーであると正しく決定し、チャネルがフリーになるまで(任意の検知ウィンドウおよび/またはバックオフ手順および/または適用可能である場合、予約カウンタを含む)送信を控えることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16502への第一のフォーマット伝送を、共存プリアンブルのカプセル化との衝突から保護することができる。いくつかの側面では、第二の波形フォーマットに従ってキャリア検知を実行するように構成された共存デバイスは、共存プリアンブルを検出することが可能であり得るため、共存プリアンブルは、第二の波形フォーマットに従って構成された共存デバイスによる衝突に抵抗することができる。
また、いくつかの側面では、支援装置16902は、共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマット伝送をカプセル化することができる。図173は、いくつかの側面による共存プリアンブルのカプセル化の例を示すメッセージ・シーケンス・チャート17300を示す。ネットワーク・アクセス・ノード16510、支援装置16902、および端末装置16502は、それぞれ、17202~17208について、上記に詳述した方法で17302~17308を実行することができる。従って、支援装置16902は、チャネルを競い合い、予約期間について端末装置16502のためのチャネルを予約することができる。
次いで、端末装置16502は、17308において、第一の波形フォーマットでの初期上りリンク伝送を送信することができ、その伝送をチャネル予約により衝突から保護することができる。次いで、支援装置16902は、上りリンク伝送を受信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、上りリンク伝送の受信に続いて、ACK/NACKを端末装置16502に送信することができる。
メッセージ・シーケンス・チャート17300の設定において、予約期間は、(支援装置16902からの任意のACK/NACKに加えて)17306のチャネル予約通知および17308における初期上りリンク伝送を含むのに十分な持続時間を有することができる。従って、いくつかの側面では、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510とのチャネルを(例えば、RTSに指定されたNAVを介して)初期チャネル予約通知および初期上りリンク伝送を含むように意図された持続時間についてだけ予約することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、より短い予約期間についてチャネル予約することができる。いくつかの側面では、端末装置16502による初期上りリンク伝送は、予約期間内でより長い持続時間を占有する(そして、予約期間内で支援機器16902による転送伝送のための残りの時間をより少なくする)ことができる。
従って、図172のメッセージ・シーケンス・チャート17200とは対照的に、17304において、支援装置16902によって交渉されたチャネル予約の予約期間は、17306におけるチャネル予約通知および17306における初期上りリンク伝送を含むのには十分であるが、転送伝送(および任意の後に続くACK/NACK)には十分ではない可能性がある。従って、支援装置16902は、例えば、チャネル予約が満了した後、例えば、予約期間が終了した後、上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。共存装置による衝突から、転送上りリンク伝送(第一のフォーマット上りリンク伝送であり得る)を保護するために、支援装置16902(通信モジュール17006の制御下で)は、17310において、共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマット上りリンク伝送をカプセル化することができる。次いで、支援装置16902は、17312において、キャリア検知を実行して、チャネルがいつフリーであるかを決定することができる。17312において、チャネルがフリーであると決定した後、支援装置16902は、17314において、共存プリアンブル(いくつかの側面では、共存プリアンブルの後に第一のフォーマット上りリンク伝送を送信することを含み得る)と共に第一のフォーマット上りリンク伝送を転送することができる。支援装置16902は、チャネルが、17312において、フリーであると決定し、共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマットの上りリンク伝送を送信したため、転送上りリンク伝送は、衝突から保護することができる(端末装置16504のような共存装置は、共存プリアンブルを検出し、チャネルがビジーであると決定することができるため)。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17314において、転送上りリンク伝送を受信し、17316において、ACK/NACK(または、ACKのみの方式においては、ACKまたはACKなし)を送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット伝送として、17316において、ACK/NACKを支援装置16902に送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、ACK/NACKを端末装置16502に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、共存プリアンブルと一緒にカプセル化された第一のフォーマット伝送として、ACK/NACKを端末装置16502に転送することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット伝送としてACK/NACKを支援装置16902に送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17314における、支援装置16902による転送上りリンク伝送に続くACK/NACK期間(例えば、SIFS)の間、第一のフォーマットACK/NACKを端末装置16502に送信することができるため、第一のフォーマットACK/NACKは、衝突から保護することができる。
いくつかの側面では、17310~17312において、共存プリアンブルを追加し、キャリア検知を実行する代わりに、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510(例えば、RTS/CTS交換)とチャネルを再度予約し、第一のフォーマット上りリンク伝送を第二のフォーマット伝送としてネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる(例えば、共存プリアンブルなしで)。チャネルが予約されるため、転送上りリンク伝送は衝突から保護することができる。
従って、共存プリアンブルのカプセル化とチャネル予約支援は、共存デバイスからの衝突から第一のフォーマット伝送を保護する助けすることができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510、支援装置16902、および端末装置16502は、共存プリアンブルのカプセル化およびチャネル予約支援の1つのみを実行してもよい。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510、支援装置16902、および端末装置16502は、共存プリアンブルのカプセル化およびチャネル予約支援の両方を実行してもよい。
いくつかの側面では、端末装置16502は、チャネル予約支援を支援装置16902に要求することができ、それに応答して、支援装置16902は、伝送を実行するために端末装置16502のためのチャネルを予約することができる。例えば、端末装置16502は、端末装置16502が支援装置16902またはネットワーク・アクセス・ノード16510(例えば、支援装置16902を介して)に送信することを目的とするペンディングの上りリンク・データを有することがある。従って、17204または17304の前に、端末装置16502は、(第一の波形フォーマットに従って)キャリア検知を実行し、チャネルがフリーであるかどうかを決定することができる。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、第二の波形フォーマットよりも狭い帯域幅を有することができ、狭帯域幅を有する第一の波形フォーマットおよび広帯域幅を有する第二の波形フォーマットを含むことができる。従って、端末装置16502は、狭帯域チャネル上でキャリア検知を実行することができる。狭帯域チャネルは、第二の波形フォーマットのための広帯域チャネル内に配置されてもよいため、端末装置16502は、(同じ狭帯域チャネル上にある他の第一のフォーマット装置による)第一のフォーマット伝送に加えて、共存デバイスによる(例えば、エネルギー検出により)第二のフォーマット伝送を検出することが可能であり得る。端末装置16502が、チャネルがフリーであると決定した場合、端末装置16502は、支援装置16902へのチャネル予約支援要求を含む第一のフォーマット伝送を支援装置16902に送信することができる。端末装置16502は、第一のフォーマット伝送を開始する前にチャネルがフリーであることを決定することが可能であり得るが、以前に詳説したように、共存装置は、キャリア検知を介して第一のフォーマット伝送を検出することが可能ではないことがある。従って、チャネル予約支援要求を含む、端末装置16502からの第一のフォーマット伝送は、(例えば、第一のフォーマット伝送を検出できなかった)共存装置、例えば、端末装置16504からの衝突する第二のフォーマット伝送によって破壊され得るリスクが存在し得る。
支援装置16902が、端末装置16502からのチャネル予約支援要求を首尾よく受信した場合(例えば、第一のフォーマット伝送を不可逆的に破損する衝突送信が発生しない場合)、支援装置16902は、応答して(例えば、第一のフォーマット伝送で)端末装置16502にACKを送信し、端末装置16502のためのチャネルを予約した17204~17212または17304~17316を実行することができる。次いで、端末装置16502、支援装置16902、およびネットワーク・アクセス・ノード16510は、17202~17212を実行して、端末装置16502が、支援装置16902を介してネットワーク・アクセス・ノード16510に第一のフォーマット上りリンク伝送を送信することを可能にすることができる。支援装置16902がチャネル予約支援リクエストを首尾よく受信しなかった場合、支援装置16902は、NACKを送信することができ(例えば、支援装置16902が第一のフォーマット伝送を検出したが、それを首尾よくデコードしなかった場合)、あるいは、応答を送信することができない(例えば、第一のフォーマット伝送を不可逆的に破損させた衝突する伝送が発生した場合、および支援装置16902が第一のフォーマット伝送のいずれも検出しなかった場合)。端末装置16502がNACKまたは応答なしを受信した場合、端末装置16502は、キャリア検知を再度実行して、チャネルがいつフリーであるかを決定し、別の第一のフォーマット伝送でチャネル予約支援要求を送信しようと試みることができる。衝突は、共存装置が第一のフォーマット伝送を検出できないために起こり得るが、端末装置16502は、支援装置16902からの応答でACKを受信するまで、第一のフォーマット伝送を再試行し続けることができ、17204~17212または17304~17316が続くことができる。
いくつかの側面では、端末装置16502は、支援装置16902に対して第一のフォーマット伝送で伝送要求(例えば、RTS)を送信することによって、支援装置16902を介してネットワーク・アクセス・ノード16510に第一のフォーマット上りリンク伝送を実行することができる。例えば、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510のためのペンディングの上りリンク・データを識別し、ペンディングの上りリンク・データを含む上りリンク伝送に適合する予約期間を決定することができる。次いで、端末装置16502は、予約期間(例えば、NAV)を指定する伝送要求を生成し、伝送要求を第一のフォーマット伝送として支援装置16902に送信することができる。上述のように、端末装置16502は、例えば、キャリア検知を実行してチャネルがいつフリーであるかを決定し、伝送要求を第一のフォーマット伝送として支援装置16902に送信することにより、衝突保護なしで伝送要求を送信しようと試みることができる。第一のフォーマット伝送は、場合によっては、端末装置16504のような共存装置によっては検出可能ではないことがあるため、衝突のリスクが存在し得る。支援装置16902が伝送要求を首尾よく受信した場合、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送として、伝送許可(例えば、CTS)を端末装置16502に送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送グラントを共存プリアンブルと一緒にカプセル化することができ、これは、第一のフォーマット伝送許可を衝突から保護することができる。また、いくつかの側面では、支援装置16902は、共存伝送許可、例えば第一のフォーマット伝送許可を送信することができ、これは共存互換予約期間、例えばNAVを含むことができ、ここで、予約期間は第二の波形フォーマットで指定される。従って、端末装置16504のような共存装置は、予約期間を読み出し、予約期間の持続期間について、チャネルを予約する予約カウンタを設定することが可能であり得る。
次いで、端末装置16502は、チャネルが予約されていることを示す伝送要求に応答して、支援装置16902から第一のフォーマット伝送許可を受信することができる。次いで、端末装置16502は、予約期間に従って(例えば、予約期間の間)、第一のフォーマット伝送として、ペンディングの上りリンク・データを支援装置16902に送信することができる。次いで、いくつかの側面では、支援装置16902は、予約期間の間、第一のフォーマット伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、(初期予約期間が終了した後)伝送要求-許可ハンドシェイク手順を介してネットワーク・アクセス・ノード16510とチャネルを再度予約し、伝送要求-許可ハンドシェイク手続きに従って、第一のフォーマット伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、共存プリアンブルと一瞬に第一のフォーマット伝送をカプセル化し、予約期間が終了した後にチャネルを競い合い、カプセル化された共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマット伝送を送信することができる。また、いくつかの側面では、端末装置16502は、支援装置16902との伝送要求-許可ハンドシェイク手順を利用して、データ、例えば支援装置16902に対して意図され、ネットワーク・アクセス・ノード16510に対して意図されないデータを支援装置16902に送信することができる。
いくつかの側面では、支援装置16902および端末装置16502は、ローカルに(上記に詳説したネットワーク・アクセス・ノード16510への転送能力に加えて)互いに通信することができる。支援装置16902から端末装置16502への第一のフォーマット伝送を保護するために、支援装置16902は、共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマット伝送をカプセル化することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一の波形フォーマットおよび/または第二の波形フォーマットのキャリア検知を実行して、端末装置16502に送信する前に、チャネルがいつフリーであるかを決定することができる。第一の波形フォーマットが狭帯域波形フォーマットであるいくつかの側面では、支援装置16902は、狭帯域チャネル上でキャリア検知を実行することによって第一の波形フォーマットキャリア検知を実行することができる。
前述のように、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または支援装置16902は、共存プリアンブルのカプセル化で端末装置16502への第一のフォーマット伝送を保護することができる。端末装置16502からの第一のフォーマット伝送を保護するのを助けるために、いくつかの側面では、端末装置16502は、ある割り当てられた第一のフォーマット伝送期間を利用して第一のフォーマット伝送を実行することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または支援装置16902は、周期的に(例えば、固定期間またはスケジュールで)第一のフォーマット伝送のためにチャネルを予約するように構成され得る。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または支援装置16902は、予約期間を指定する伝送要求および/または伝送許可を定期的に送信することによって、第一のフォーマット伝送期間を予約するように構成され得る。次いで、共存デバイスは、伝送要求および/または許可を検出し、チャネルが予約期間についてビジーとなることを決定することができる。
いくつかの側面では、端末装置16502は、固定期間またはスケジュールの知識を有することができ、従って、予約された第一のフォーマットの送信期間を前もって識別することが可能であり得る。いくつかの側面では、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間に関する、ネットワーク・アクセス・ノード16510または支援装置16902からの伝送要求および/または許可を聴取し、予約された第一のフォーマット伝送期間を識別すると、予約された第一のフォーマット伝送期間の間、第一のフォーマット伝送を送信することができる。チャネルが予約されるため、第一のフォーマット伝送は保護することができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510または支援装置16902のためのペンディングの上りリンク・データを有し、スケジューリングされ予約された第一のフォーマット伝送期間を待つか、またはスケジューリングされ予約された第一のフォーマット伝送期間前に、衝突保護なしでペンディングの上りリンク・データを送信しようと試みるかを決定することができる。例えば、ペンディングの上りリンク・データが低い優先度である場合、端末装置16502は、衝突保護なしに、例えば、予約された第一のフォーマット伝送期間外で、ペンディングの上りリンク・データを送信しようと試みることができる。ペンディングの上りリンク・データが高い優先度である場合、端末装置16502は、スケジューリングされ予約された第一のフォーマット伝送期間まで待機して、ペンディングの上りリンク・データを送信すると決定することができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間を利用して、支援装置16902からのチャネル予約支援を要求する、あるいは、支援装置16902に伝送要求を送信することができる。次いで、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間ではなく、結果として得られる予約期間(ここで、端末装置16502は、予約期間を指定することが可能であり得る)に、ペンディングの上りリンク・データを送信することができる。
いくつかの側面では、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間の間、スリープまたは低電力状態に入ることができる。例えば、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間がいつスケジューリングされるかを識別し、予約された第一のフォーマット伝送期間の間にスリープまたは低電力状態に入り、スケジューリングされ予約された第一のフォーマット伝送期間についてウェイクアップすることができる。これは、端末装置16502が電力を節約することを可能にし得る。
いくつかの側面では、端末装置16502は、予約された第一のフォーマット伝送期間の間、チャネルへのアクセスを競い合うことができる。例えば、予約された第一のフォーマット伝送期間を識別することもできる第一のフォーマット伝送を実行しようと試みる他の通信ノードが存在し得る。端末装置16502を含む競合する通信ノードは、キャリア検知を実行して、チャネルがいつフリーであるかを決定し、次いで(例えば、検知ウィンドウおよび/またはバックオフ手順を含む)競合規則に従ってチャネルにアクセスすることができる。
いくつかの側面では、分散協調チャネル・アクセス方式(例えば、DCF:distributed-coordinated channel access scheme)を利用することができ、例えば、通信ノードは、チャネルへのアクセスをおおむね公平な基準で競い合う。いくつかの側面では、無線通信ネットワーク16500の通信ノードは、ポイント協調チャネル・アクセス方式(例えば、PCF:point-coordinated channel access scheme)を利用することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、ポイント・コーディネータとして作用することができ、チャネルへの優先アクセスを有することができる。Wi-Fi使用シナリオなどのいくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、他の通信ノード(例えば、DIFSを使用することができるもの。PIFS<DIFSである。)よりも、送信に続く、より短い検知期間(例えば、PCFフレーム間スペース(PIFS))を利用することができる。
ネットワーク・アクセス・ノード16510は、他の通信ノードよりも前にチャネルを占有することが可能であり得るため、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、チャネルに対する制御を有することができる。(例えば、キャリア検知によって制御される競合プロトコルにより)チャネルへのアクセスを競い合う代わりに、他の通信ノードが、チャネルにアクセスする前にネットワーク・アクセス・ノード16510からの許可を受信するまで待つことができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、チャネルにアクセスする通信ノード許可を許可する通信ノードにポーリング・フレーム(例えば、競合フリー・ポール(CF-Poll))を送信することができる。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、通信ノード間でサイクルし、各通信ノードへのチャネルへのアクセスを順次許可することができる。通信ノードが送信すべきペンディングのデータを有する場合、通信ノードは、ネットワーク・アクセス・ノード16510からポーリング・フレームを受信した後、チャネル上で伝送を実行することができる。通信ノードが、送信すべきペンディング・データを有しておらず、ネットワーク・アクセス・ノード16510からポーリング・フレームを受信する場合、通信ノードは、ヌル・フレーム、例えば、いかなるデータもないヌル伝送を送信することができる。ポイント協調チャネル・アクセス方式のいくつかの側面では、チャネルは、すべての通信ノード(ネットワーク・アクセス・ノード16510を含む)が分散協調チャネル・アクセス方式を利用することができる競合期間(CP)と、ネットワーク・アクセス・ノード16510のようなポイント・コーディネータがポイント協調チャネル・アクセス方式でチャネルへのアクセスを制御することができる競合フリー期間(CFP)の間で時分割することができる。
いくつか側面では、無線通信ネットワーク16500は、ポイント協調チャネル・アクセス方式を利用して、チャネルへのアクセスを制御することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、通信ノード(支援装置16902、端末装置16504、端末装置16504、および任意の他の通信ノード)を通じてサイクルし、ポーリング・フレームで通信ノードへのアクセスを順次許可することができる。端末装置16504は、ネットワーク・アクセス・ノード16510からポーリング・フレームを受信すると、データ伝送またはヌル伝送を実行することによって(従来通り)応答することができる。
また、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、ポーリング・フレームを端末装置16502に送信して、端末装置16502がチャネルにアクセスすることを許可することができる。図174は、いくつかの側面による例を示すメッセージ・シーケンス・チャート17400を示す。図174に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17402において、端末装置16502にポーリング・フレームを送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット伝送、例えば第一のフォーマット・ポーリング・フレームとして、17402において、ポーリング・フレームを送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、共存プリアンブルと一緒に端末装置16502への第一のフォーマット・ポーリング・フレームをカプセル化することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、共存プリアンブル(通信ノードが、チャネルにアクセスする前にネットワーク・アクセス・ノード16510からのポーリング・フレームを受信する必要があることによる衝突のリスクが存在しない可能性があるため)と共に端末装置16502への第一のフォーマット・ポーリング・フレームをカプセル化しなくてもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード16510からポーリング・フレームを受信した後、次いで、端末装置16502は、17404において、第一のフォーマット伝送として、ペンディング・上りリンク・データを支援装置16902に送信することができる。いくつかの側面では、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510に到達するのに十分であるよりも低い伝送電力を使用することができる。
次いで、支援装置16902は、端末装置16502から第一のフォーマット伝送を受信することができる。次いで、支援装置16902は、17406において、第一のフォーマット伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。ポイント協調チャネル・アクセス方式を支持するために、支援装置16902は、短い時間で(例えば、ポーリング・フレームに続く伝送に許容される持続期間で)第一のフォーマット伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送として、第一のフォーマット伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送を処理して、支援装置16902に関する何らかのアドレス指定または転送情報を除去すること、端末装置16502からネットワーク・アクセス・ノード16510へ第一のフォーマット伝送を再アドレス指定することなどにより、第一のフォーマット伝送が端末装置16502からネットワーク・アクセス・ノード16510へ直接送信されたかのように見えるようにすることができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送を第二のフォーマット伝送に変換し、17406において、第二のフォーマット伝送を送信することができる。
ポーリング・フレームが端末装置16502のためのものであったため、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、次いで、例えば第一のフォーマット伝送として、17408において、端末装置16502にACK/NACKを送信することができる。いくつかの側面では、例えば、転送された第一のフォーマット伝送が端末装置16502からの直接のものであるように見える場合など、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、転送された第一のフォーマット伝送が、端末装置16502によってネットワーク・アクセス・ノード16510に直接(例えば、支援装置16902なしで)送信されたと仮定することができる。
図175は、いくつかの側面による、メッセージ・シーケンス・チャート17400に対する代替例としてのメッセージ・シーケンス・チャート17500を示す。図175に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17502において、端末装置16502に第一のフォーマット・ポーリング・フレームを送信することができる。次いで、端末装置16502は、17504において、支援装置16902に第一のフォーマット伝送を送信することができる。第一のフォーマット伝送を素早く(例えば、17406の場合のように)転送する代わりに、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送を保持し(例えば、バッファ)、ネットワーク・アクセス・ノード16510が17506において、支援装置16902にポーリング・フレームを送信するのを待つことができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17506の間、ポーリング・フレームを端末装置16504などの他の通信ノードに送信することができる。
次いで、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17508において、ポーリング・フレームを支援装置16902に送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット伝送として、17508において、ポーリング・フレームを送信することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第二のフォーマット伝送として、17508においてポーリング・フレームを送信することができる。17508において、ネットワーク・アクセス・ノード16510からポーリング・フレームを受信した後、支援装置16902は、17510において、(端末装置16502から受信した)第一のフォーマット伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送として、17510において第一のフォーマット伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第一のフォーマット伝送を、17510において、第二のフォーマット伝送として転送することができる。
ネットワーク・アクセス・ノード16510は、転送された伝送を受信し、ACK/NACKを、17512において、支援装置16902に(第二のフォーマットまたは第一のフォーマット伝送のいずれかとして)送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、例えば、第一のフォーマット伝送として、ACK/NACKを端末装置16502に転送することができる。代替的には、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17512において、ACKのみの方式を利用することができる。
図176は、いくつかの側面によるポイント協調チャネル・アクセス方式を使用する別の例を示すメッセージ・シーケンス・チャート17600を示す。図176に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、17602において、支援装置16902にポーリング・フレーム(第二のフォーマットまたは第一のフォーマット)を送信することができる。従って、支援装置16902は、例えば、チャネルが支援装置16902のために予約されているというように、次のフレームにわたってチャネルへのアクセスを有することを決定することができる。次いで、支援装置16902は、17604において、チャネル予約を(第一のフォーマット伝送で)端末装置16502に通知することができる。次いで、端末装置16502は、17606において、支援装置16902に第一のフォーマット伝送を送信することができる。次いで、支援装置16902は、(第一のフォーマット伝送として、あるいは第二の波形フォーマットに変換した後に)第一のフォーマット伝送を、17608において、ネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。ポーリング・フレームは、支援装置16902が伝送を実行するためにアクセスを許可することを当初意図していたに過ぎないため、いくつかの側面では、支援装置16902および端末装置16502は、短い持続時間で17604~17608を実行する必要があり得る。ネットワーク・アクセス・ノード16510は、次いで、17610において、(第二の波形フォーマットまたは第一の波形フォーマットでの)ACK/NACKを、支援装置16902に送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、次いで、ACK/NACKを端末装置16502に転送することができる。
追加的に、いくつかの側面では、支援装置16902は、ポイント・コーディネータの役割でも機能することができる。従って、支援装置16902は、コーディネータ資格を有することができ、それは端末装置16502を含め、支援装置16902に接続された端末装置による伝送を協調するために、ポーリング・フレームを送信するように構成され得る。従って、支援装置16902は、ポーリング・フレームを送信することによって、ポイント・コーディネータ(例えば、PIFS)のためのより短い検知期間に従ってチャネルを捕捉するように構成され得る。ポーリング・フレームが共存装置によって確実に検出されるように、支援装置16902は、第一のフォーマット・ポーリング・フレームおよび第二のフォーマット・ポーリング・フレームの両方を送信することができる。第一のフォーマット・ポーリング・フレームは、支援装置16902がチャネルの使用を許可している端末装置を識別することができ、一方、フォーマット・ポーリング・フレームは、共存装置によって検出することができ、端末装置16504のような共存装置がポーリング・フレームを検出し、伝送を控えることを確実にするために使用される。従って、支援装置16902は、ポイント・コーディネータ機能を利用して、端末装置16502のような第一のフォーマット装置のためにチャネルを予約することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、例えば支援装置16902に接続された端末装置に対してローカルにポイント・コーディネータ機能を提供するだけでよく、一方、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、一次ポイント・コーディネータの責任を保持することができる。
ポイント協調チャネル・アクセス方式における無線通信ネットワーク16500の通信ノードの動作は、ポイント・コーディネータとしてのネットワーク・アクセス・ノード16510の動作により共存装置から第一のフォーマット伝送を保護することができる。無線通信ネットワーク16500が競合期間と競合フリー期間の両方を有するいくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510、支援装置16902、および端末装置16502は、競合期間の間、分散協調チャネル・アクセス方式に関して上記に詳説した任意の方法で、競合フリー期間の間、ポイント協調チャネル・アクセス方式に関して上記に詳説した任意の方法で動作することができる。
共存装置から第一のフォーマット伝送を保護するために、種々の機構が提供されることができる。例えば、いくつかの側面では、支援装置(例えば、支援装置16902)は、第一のフォーマット動作のために構成された装置(例えば、端末装置16502)のためにチャネルを予約するためのチャネル予約支援を実行し、共存装置によって引き起こされる衝突から第一のフォーマット装置に保護を提供することができる。いくつかの側面では、支援装置および/またはネットワーク・アクセス・ノード(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510)は、共存プリアンブルと一緒に第一のフォーマット伝送をカプセル化することができ、これにより、共存装置は、第一のフォーマット伝送を検出し、チャネルへのアクセスを控えることが可能となり得る。追加的に、転送リンクとしての支援装置の使用および/または第一のフォーマット伝送の使用により、端末装置は電力消費を低減することが可能となり得る。
いくつかの側面では、端末装置16502は、支援装置16902よりもネットワーク・アクセス・ノード16510に近くに(例えば、易動性による)ように位置することができる。従って、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510に直接に第一のフォーマット伝送を実行することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、(例えば、転送なしで)端末装置16502のためのチャネル予約支援を実行して、端末装置16502からの第一のフォーマット伝送を保護することができる。
端末装置16502、ネットワーク・アクセス・ノード16510、および/または支援装置16902によって使用される第一のフォーマット伝送は、特に端末装置16502において、第二のフォーマット伝送よりも電力効率が良い。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、単一キャリア波形とすることができ、いくつか側面では、第二の波形フォーマットは、マルチキャリア波形とすることができる。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有することができ、これは、いくつかの側面では、第二の波形フォーマットのPAPRよりも低くすることができる。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、またはガウス最小偏移変調(GMSK)によって変調され得る。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、スペクトル拡散波形を使用することができる。いくつかの側面では、第一のフォーマット伝送のデータ・レート(例えば、スペクトル拡散波形の場合)は、キロビット範囲とすることができ、高拡散利得(例えば、1MHz帯域幅に対して10~30dB)を提供することができる。したがって、端末装置16502、ネットワーク・アクセス・ノード16510、および/または支援装置16902は、第一のフォーマット伝送を送受信するように(アンテナ、無線、およびベースバンド/通信レベルで)構成され得る。
例示的なWi-Fi設定では、第二の波形フォーマットは、IEEE 802.11の20MHz波形のような広帯域Wi-Fi波形とすることができる。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、5MHz、2MHz、1MHzのIEEE 802.11波形のような狭帯域Wi-Fi波形とすることができる。本明細書で使用する用語「広帯域」および「狭帯域」は、互いに比較した帯域のサイズに適用でき、例示的な注記した周波数に限定されないことが理解されよう。いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、26トーンまたは52トーンの資源ユニット(RU)のIEEE 802.11ax OFDMAサブ割り当てとすることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16504は、広帯域チャネル(例えば、20MHz)上で広帯域Wi-Fi信号と通信することができ、一方、ネットワーク・アクセス・ノード16510、端末装置16502、および支援装置16902は、広帯域チャネルと重複する狭帯域チャネル(例えば、5MHz、2MHz、1MHzなど)上の狭帯域Wi-Fi信号と通信することができる。いくつかの側面では、広帯域および狭帯域Wi-Fi信号間の衝突は、端末装置16502における電力節約を可能にする一方で、軽減され得る。いくつかの側面では、第二の波形フォーマットおよび/または第一の波形フォーマットは、免許不要スペクトルにおけるLTEまたはLTE NB IoT展開のような、他の近距離、セルラー無線アクセス技術など、別の無線アクセス技術の波形フォーマットとすることができる。
いくつかの側面では、支援装置16902は、複数の端末装置を支援するように構成され得る。図177に示されるように、例示的なシナリオでは、端末装置16502、16506、および16508は、支援装置16902(ここで、端末装置の数は任意の数に拡大可能である)によってサービスされ得る。いくつかの側面では、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510と共に異種ネットワーク内で動作することができ、ここで、ネットワーク・アクセス・ノード16510のカバレッジ・エリアは、支援装置16902のカバレッジ・エリアよりも実質的に大きくすることができる。次いで、支援装置16902は、端末装置16502、16506、16508などの、そのローカル・カバレッジ・エリア内に位置する端末装置にサービスすることができる。
従って、いくつかの側面では、支援装置16902は、端末装置16502、16506、および16508の各々に対して、(例えば、メッセージ・シーケンス・チャート17200または17300の方法で)チャネル予約支援を別々に実行することができる。支援装置16902は、端末装置16502のためにチャネル予約手順(例えば、RTS/CTS交換)を実行して、端末装置16502からの伝送を保護することができる。その後、支援装置16902は、端末装置16506のためにチャネル予約手順を実行することができる。その後、支援装置16902は、端末装置16508のためにチャネル予約手順を実行することができる。メッセージ・シーケンス・チャート17200の場合、各チャネル予約手順は、2つのチャネル予約を伴うことがある。すなわち、端末装置から支援装置16902への初期上りリンク伝送のための第一のチャネル予約と、支援装置16902からの転送上りリンク伝送のための第二のチャネル予約である。
いくつかの側面では、支援装置16902は、端末装置16502、16506、および16508の各々がチャネルに同時にアクセスすることを可能にする共通チャネル予約を実行することができる。例えば、前述のように、いくつかの側面では、第一の波形フォーマットは、狭帯域波形を使用することができ、第二の波形フォーマットは、広帯域波形を使用することができる。従って、第一の波形フォーマットは、狭帯域チャネルを使用することができ、第二の波形フォーマットは、広帯域チャネルを使用することができ、ここで、狭帯域チャネルは、広帯域チャネルと重複するか、または広帯域チャネル内に収まることができる。端末装置16502、16506、および16508は、狭帯域第一のフォーマット動作のために構成され得るので、複数の端末装置16502、16506、および16508は、広帯域チャネルの狭帯域「サブチャネル」で同時に広帯域チャネルにアクセスすることが可能であり得る。例えば、広帯域チャネルが、例えば、20MHzであり、かつ狭帯域チャネルが、例えば、2MHzである場合、10個までの端末装置は、それぞれ、10MHz広帯域チャネルのうちの別個の2MHz狭帯域「サブチャネル」を利用して、狭帯域第一のフォーマット信号を送受信することができる。
従って、いくつかの側面では、支援装置16902は、広帯域チャネルを予約し、複数の端末装置を各々が狭帯域第一のフォーマット伝送のために異なる狭帯域サブチャネルを利用するように割り当てることができる。例えば、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510と広帯域チャネルを予約することができる(例えば、17202または17204のように、例えば、NAVを指定するRTS/CTS交換)。次いで、支援装置16902は、(例えば、17206または17306のように)端末装置16502、16506、および16508に、チャネル予約を通知することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、チャネル予約通知において狭帯域サブチャネル割り当てを指定することができ、ここで、狭帯域サブチャネル割り当ては、端末装置16502、16506、および16508の各々が割り当てられる広帯域チャネルのうちの異なる周波数サブバンドまたは狭帯域サブチャネルを指定することができる。端末装置16502、16506、および16508は、異なる狭帯域サブチャネルに割り当てられるため、端末装置16502、16506、および16508は、互いに干渉することなく、(例えば、それぞれ異なる狭帯域サブチャネルを使用する狭帯域第一のフォーマット伝送で)同時に送信することができる。
従って、チャネル予約通知およびサブチャネル割り当てを受信した後、端末装置16502、16506、および16508の各々は、それぞれ、割り当てられた狭帯域サブチャネル割り当て上で(予約期間の間)支援装置16902への狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を実行することができる。いくつかの側面(例えば、予約期間が、初期上りリンク伝送と転送上りリンク伝送の両方を含むのに十分な持続時間を有する場合)では、支援装置16902は、次いで、(例えば、17210~17212のように)狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。
いくつかの側面では、支援装置16902は、対応する狭帯域サブチャネル割り当て上で各々の狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を転送することにより、第一のフォーマットを使用した狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を転送することができる。いくつかの側面(例えば、予約期間が、初期上りリンク伝送と転送上りリンク伝送の両方を含むのに十分な持続時間を有しない場合)では、支援装置16902は、共存プリアンブルと一緒に狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送をカプセル化し、狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を保持(例えば、バッファ)し、(例えば、17310~17312のように)キャリア検知を実行して、競合を介してチャネルへのアクセスを得ることができる。チャネルへのアクセスを得た後、支援装置16902は、次いで、(例えば、17314~17316のように共存プリアンブルによってカプセル化された狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、予約期間の間、(例えば、RTS/CTS交換で)チャネルを再び予約し、(例えば、共存プリアンブル・カプセル化なしで)狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送をネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することができる。
従って、支援装置16902は、共通チャネル予約を実行して、複数の端末装置が保護された第一のフォーマット伝送を同時に実行することを可能にし得る。これにより、支援装置16902が実行するチャネル予約支援手順の数が(別個のチャネル予約支援手順を実行するのと比較して)減少し、ネットワーク効率を改善することができる。
例示的なWi-Fiシナリオでは、端末装置16502、16506、および16508は、IEEE 802.11ax OFDMAモードで最小資源・ユニット(RU)サイズを有する狭帯域サブチャネル割り当てを使用するなどにより、OFDMA方式を使用して、同時狭帯域第一のフォーマット伝送を支援装置16902に送信することができる。従って、支援装置16902は、IEEE 802.11ax OFDMAにおけるRUに基づいて狭帯域サブチャネル割り当てを割り当てることができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、(OFDMAとは対照的な)FDMAに基づいて狭帯域サブチャネル割り当てを割り当てることができる。これは、OFDMAと比較して、送信タイミング、周波数、および電力制御要件を緩和することができ、端末装置16502、16506、および16508のコストを低減することができる。しかし、OFDMAは、いくつかの側面では、より小さいRUサイズ、例えば、より小さい狭帯域サブチャネル割り当てサイズを可能にし得る。さらに、いくつかの側面では、狭帯域サブチャネル割り当ては、異なるサイズであってもよく、ここで、例えば、端末装置16502は、(帯域幅によって)端末装置16506よりも大きな狭帯域サブチャネルを割り当てられ、結果として、より高いデータ・レートで(潜在的により高い電力消費のコストで)送信することが可能にし得る。支援装置16902はまた、狭帯域サブチャネル割り当ておよび/またはFDMA/OFDMA/MIMO方式による共通チャネル予約をサポートするために、より複雑な受信機コンポーネント(例えば、アンテナ・システム17002および無線モジュール17004)で構成されてもよい。いくつかの側面では、支援装置16902は、Bluetooth、Zigbee、および/または同じく免許不要帯域で動作し得るLTEの異なるフレーバーを支持することができる。
いくつかの側面では、支援装置16902は、「トリガフレーム」を利用して、端末装置16502、16506、および16508のための伝送をスケジューリングすることができる。従って、支援装置16902は、トリガフレーム(例えば、Wi-Fiトリガフレーム)を利用して、特定の時間周波数無線資源、例えば、特定のFDMAまたはOFDMAサブキャリア上で端末装置16502、16506、および16508による同時伝送をスケジューリングすることができる。これらのトリガフレームは、上りリンク・スケジューリング、変調および他の上りリンク伝送パラメータを搬送することができる。追加的に、スケジューリングされた装置は、トリガフレーム内の情報を使用して、上りリンク伝送を実行する前に、それらの周波数およびタイミングをネットワーク・アクセス・ノード16510および/または支援装置16902に同期させることができる。
いくつかの側面では、支援装置16902はまた、ネットワーク・アクセス・ノード16510から端末装置16502への伝送で、下りリンク方向における中継を実行することができる。例えば、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、(例えば、端末装置16502を指定するアドレス情報と共に、)端末装置16502に対して意図した第二のフォーマット下りリンク伝送を支援装置16902に送信することができる。支援装置16902は、第二のフォーマット下りリンク伝送を受信し、端末装置16502に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510からの第二のフォーマット下りリンク伝送を受信し、(例えば、キャリア検知および/またはチャネル予約で)チャネルを競い合い、チャネルへのアクセスを得た後、第二のフォーマット下りリンク伝送を端末装置16502に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、第二のフォーマット下りリンク伝送を第一のフォーマット下りリンク伝送に変換し、第一のフォーマット下りリンク伝送を端末装置16502に送信することにより、第二のフォーマット下りリンク伝送を端末装置16502に転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、チャネルを(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510とのRTS/CTS交換を介して)予約し、予約期間の間、第一のフォーマット下りリンク伝送を送信することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、共存プリアンブルで第一のフォーマット下りリンク伝送をカプセル化し、カプセル化ヘッダと共に第一のフォーマット下りリンク伝送を端末装置16502に送信することができる。
従って、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第二のフォーマット動作のためにのみ構成され得る。次いで、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510から端末装置16502への下りリンク伝送を伝送するための第二の波形フォーマットから第一の波形フォーマットへの変換、および端末装置16502からネットワーク・アクセス・ノード16510への上りリンク伝送を転送するための第一の波形フォーマットから第二の波形フォーマットへの変換を実行することができる。支援装置16902はまた、チャネル予約支援および/または共存プリアンブル・カプセル化のような共存問題を処理することができる。
いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、第一のフォーマット動作のためにのみ構成され得る。従って、ネットワーク・アクセス・ノード16510および端末装置16502は、第一の波形フォーマットを使用して通信することができる。次いで、支援装置16902は、端末装置16502からネットワーク・アクセス・ノード16510への第一の波形フォーマットでの上りリンク伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または端末装置16502のためのチャネル予約支援および/または共存プリアンブル・カプセル化を実行することができる。
図178は、Wi-Fi IoT設定におけるいくつかの側面の例示的な展開を示す。図178に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、端末装置16502、16504、16506、および16508、および支援装置16902(妥当な場合、様々な他の通信ノードに加えて)を含む通信ノードのグループにサービスを提供することができる。図178に示されるように、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、アクセス・ポイントとして構成されてもよく、端末装置16502は、煙検出器として構成されてもよく、端末装置16504は、フロント・ドア・カメラとして構成されてもよく、端末装置16506は、電球として構成されてもよく、端末装置16508は、体重計として構成されてもよく、支援装置16902は、電気プラグとして構成されてもよい。これらのIoT装置は、例示的なものであり、無線通信ネットワーク16500の通信ノードは、様々な他のタイプの装置として構成されてもよい。
端末装置16504は、広帯域チャネルを有する第二の波形フォーマットを利用するように設定することができ、ここで、例えば、第二の波形フォーマットは広帯域波形である。例えば、端末装置16504は、ビデオ・フィードをサポートするために、より高いデータ・レートを必要とする可能性がある。例示的なWi-Fi設定に従って、端末装置16504は、例えば20MHzのIEEE 802.11広帯域チャネルを利用して、ネットワーク・アクセス・ノード16510と信号を送受信することができる。端末装置16502、16506、および16508は、要求の少ないデータニーズを有し得るため、端末装置16502、16506、および16508は、狭帯域チャネルを有する第一の波形フォーマットを利用するように設定することができ、ここで、例えば、第一の波形フォーマットは狭帯域波形である。例えば、煙検出器、電球、体重計、および種々の他の低帯域幅IoT装置は、高いデータ・レートを必要としなくてもよく、かつ/あるいは、データを控えめにかつ/あるいは低量で送受信することができる。例示的なWi-Fi設定に続いて、端末装置16502、16506、および16508は、2MHzの狭帯域チャネルを利用して、ネットワーク・アクセス・ノード16510および/または支援装置16902と信号を送受信することができる。前述のように、狭帯域チャネルは、単一キャリとすることができ、低いPAPRを有することができ、BPSK、QPSK、またはGMSK変調方式を使用することができ、拡散スペクトルであってもよく、かつ/あるいは、低いデータ・レート(例えば、キロ・ビット範囲)を利用することができる。
狭帯域チャネルの使用は、端末装置16502、16506、および16508での電力消費を低減することができる。高い電力効率は、図178に示す例示的な展開のようなIoT展開においては重要であり得る。例えば、いくつかの側面では、端末装置16502、16506、および16508のうちの1つ以上は、コイン電池バッテリーなどの非充電式バッテリーで電力供給され得る。いくつかの側面では、端末装置16502、16506、および16508のうちの1つ以上は、再充電可能バッテリーによって電力供給され得る。いくつかの側面では、端末装置16502、16506、および16508のうちの1つ以上は、電池交換および/または再充電の頻度を低減し得る1年、5年、10年などの長いバッテリー寿命を目標とすることがある。いくつかの側面では、端末装置16502、16506、および16508のうちの1つ以上は、部分的または単独の電力供給として、太陽電力(例えば、外に位置する場合)または周囲エナジー・ハーベスティング(例えば、内に位置する場合)を利用するかもしれない。
端末装置16502はまた、ネットワーク・アクセス・ノード16510に伝送を転送するための中継ノードとして支援装置16902を使用することによって、電力消費を低減することができる。端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510(図178に示すように異なる部屋に存在してもよい)よりも支援装置16902(図178に示すように同じ部屋内など)の近くに配置され得るため、端末装置16502は、ネットワーク・アクセス・ノード16510に送信するのに十分であるよりも低い送信電力を利用して、支援装置16902に送信することができる。支援装置16902は、AC電力供給装置であり得るため、支援装置16902は、端末装置16502から(ネットワーク・アクセス・ノード16510に対して意図した)上りリンク伝送を受信し、上りリンク伝送を、(元の伝送に対して端末装置16502によって使用されるよりも)より大きな送信電力でネットワーク・アクセス・ノード16510に転送することが可能であり得る。
いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、狭帯域チャネルを有する狭帯域第一の波形フォーマットでの下りリンク伝送を、端末装置16502に送信することができる(ここで、狭帯域チャネルは、端末装置16504によって使用される広帯域チャネルのより小さい部分である)。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、狭帯域第一のフォーマット下りリンク伝送を、共存プリアンブル、例えば、狭帯域チャネルを使用せず、かつ/あるいは、異なる波形フォーマットを使用しており、第一の波形フォーマットに従って構成された他の共存デバイスによって検出可能かつ読み出し可能であるヘッダと一緒にカプセル化することによって、端末装置16502への狭帯域第一のフォーマット下りリンク伝送を保護することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード16510は、20MHzのIEEE 802.11プリアンブルで狭帯域第一のフォーマット下りリンク伝送をカプセル化することができる。端末装置16504のような(広帯域チャネル上で動作する)共存端末装置は、第一の波形フォーマットプリアンブル、例えば20MHzのIEEE 802.11プリアンブルを検出し読み出すことができるため、端末装置16504は、狭帯域第一のフォーマット下りリンク伝送を検出し、狭帯域第一のフォーマット下りリンク伝送の間、チャネルにアクセスすることを控えることが可能であり得る。
いくつかの側面では、支援装置16902は、図172~図176の何れかに関して上記に詳説した方法などで、端末装置16502のためのチャネル予約支援および/または共存プリアンブル・カプセル化を実行することができる。従って、支援装置16902は、NAVを指定するネットワーク・アクセス・ノード16510とRTS/CTSメッセージを交換することができる。端末装置16504のような共存端末装置は、RTS/CTSメッセージを検出し、チャネルがNAVの存続期間についてビジーとなることを決定することができる。次いで、端末装置16502は、狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を支援装置16902に送信することができ、支援装置16902は、NAVの満了前、NAVの満了後であって、再度チャネルを予約した(狭帯域第一のフォーマット伝送であり得る)後、および/またはNAVの満了後であって、競合を介してチャネルへのアクセスを得た(共存プリアンブルでカプセル化された狭帯域第一のフォーマット伝送であり得る)後、ネットワーク・アクセス・ノード16510に狭帯域第一のフォーマット上りリンク伝送を転送することができる。いくつかの側面では、支援装置16902は、端末装置16502、16508、および16508の複数に対する共通チャネル予約を実行することができる。
いくつかの側面では、共存ネットワークからの衝突は回避され得る。例えば、端末装置16504のような同じネットワーク内の共存装置からの衝突を回避することに加えて、支援装置16902は、端末装置16502による伝送を、他のネットワーク、例えばネットワーク・アクセス・ノード16510以外のネットワーク・アクセス・ノードによって提供されるネットワークの通信ノードによる伝送から保護することができる、端末装置16502のためのチャネル予約および/または共存プリアンブル・カプセル化を実行することができる。
従って、(IoT装置を含む)端末装置は、他の端末装置(例えば、異なる波形フォーマットを使用する端末装置)と首尾よく共存しながら、電力消費を低減することを可能にし得る。特に、端末装置は、支援装置を中継ノードとして使用することにより、上りリンク伝送電力を低減することができる。いくつかの側面では、端末装置は、狭帯域波形、単一キャリア波形、および/または低いPAPR波形のような、低電力特性を有する波形フォーマットを使用することもできる。いくつかの側面では、支援装置および/またはネットワーク・アクセス・ノードは、チャンネル予約支援および/または共存ヘッダ・カプセル化で衝突から端末装置との間の伝送を保護するのを支援することができる。
図179は、いくつかの側面に従って端末装置において無線通信を実行する方法17900を示す。図179に示すように、方法17900は、無線チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードから、第一の波形フォーマットでの下りリンク無線伝送を受信すること(17910)を含む。無線チャネルが、予約期間の間、第二の波形フォーマットの伝送との衝突から保護されていることを示す通知が転送装置から受信される(17920)。予約期間に従って、上りリンク無線伝送が転送装置に送信され、上りリンク無線伝送は、上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードにルーティングするように転送装置に命令する(17930)。
図180は、いくつかの側面に従って通信装置において無線通信を実行する方法18000を示す。図180に示すように、方法18000は、無線チャネル上で、端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信し、上りリンク無線伝送は、通信装置に上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードに転送するように命令すること(18010)を含む。無線チャネル上で、上りリンク無線伝送を衝突から保護するための第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、上りリンク無線伝送がネットワーク・アクセス・ノードに送信される(18020)。
図181は、いくつかの側面に従って通信装置において無線通信を実行する方法18100を示す。図181に示すように、方法18100は、第一の波形フォーマットに従って、無線チャネル上で端末装置と通信すること(18110)を含む。予約期間を指定する伝送要求が、無線チャネル上で第二の波形フォーマットでネットワーク・アクセス・ノードに送信される(18120)。端末装置に、無線チャネルが予約期間について予約されたことが通知される(18130)。第一の波形フォーマットでの無線伝送が端末装置から受信される(18140)。予約期間に従って無線伝送がネットワーク・アクセス・ノードに送信される(18150)。
5.2 拡張通信#2
いくつかの側面では、ビークルは、アクセスするためにビークル内で移動する端末装置のためのローカル・ビークル無線ネットワークを提供することができる。端末装置が最初にビークルに入るとき、ローカル・ビークル無線ネットワークは、ユーザー・データ・コンテンツ選好、例えば、端末装置のユーザーが移動中にアクセスすると予測される1つ以上のデータ・ファイルおよび/またはデータ・ファイルのタイプ(例えば、メディアまたはマルチメディア・コンテンツ)に関する情報、を示すコンテキスト情報を端末装置と交換することができる。次いで、ローカル・ビークル無線ネットワークは、コンテキスト情報を使用して、端末装置が移動中に要求し得る目標データを予測することができる。次いで、ローカル・ビークル無線ネットワークは、利用可能なインターネット接続にアクセスして、目標データを取得し、目標データをローカルにキャッシュすることができる。移動中(インターネット接続がもはや利用できなくなった時)、端末装置がローカル・ビークル無線ネットワークからキャッシュされたデータのいずれかを要求する場合、ローカル・ビークル無線ネットワークは要求されたデータを端末装置に提供することができる。ローカル・ビークル無線ネットワークはまた、移動中の端末装置のための外部無線ネットワークへのゲートウェイとして作用することができる。
図182は、いくつかの側面の例示的な図示を示す。図182に示すように、ビークル18202は、シナリオ18200aにおいて、最初、ローディング・エリア18210に位置することができる。ローディング・エリア18210は、ビークル18202が駐車する任意の一般エリアを含むことができる。ビークル18202は、例えば、バス、飛行機、航空機、列車、車、ボート、または他の種類のビークルとすることができる。端末装置18206および18208は、ローディング・エリア18210においてビークル18202に入り、ビークル18202のビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークに接続することができる。いくつかの側面では、端末装置18206および18208は、図166に関連して示され、説明されるように、端末装置16502の方法で構成され得る。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206または18208が移動中にアクセスすることを望む目標データを予測することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、インターフェース18214を介して(インターネット接続を有し得る)ローディング・ネットワーク・ノード18212から目標データをダウンロードし、取得されたデータをローカルに記憶するあるいは「キャッシュ」する(例えば、キャッシュ・データ)。シナリオ18200bにおけるようにビークル18202が移動しているとき、端末装置18206または18208は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から、あるデータ(例えば、記憶されたデータ・ファイルおよびアクティブ/進行中のデータ・ストリームを含むことができる1つ以上のデータ・ファイル)を要求することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が既に要求されたデータをダウンロードしキャッシュしている場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローカル・クラウド・ネットワークを介して要求されたデータを端末装置18206または18208に提供することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が要求されたデータをローカルにキャッシュしていない場合、端末装置18206または18208は、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供されるような外部無線ネットワークを利用して、要求されたデータを取得することができる。代替的に、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206または18208と外部無線ネットワークの間のゲートウェイとして作用し、ネットワーク・アクセス・ノード18218を介して要求されたデータを取り出すことができる。
従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202上で移動する端末装置が移動中に要求し得る目標データを予測することができる。ローディング・ネットワーク・ノード18212から目標データを取得し、目標データをキャッシュすることにより、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、要求に応じて、端末装置にデータを提供することができる。従って、端末装置は、外部無線ネットワークを利用して、データを取得する必要がなくてもよく、端末装置のデータ割り当ての枯渇を回避することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークは、高容量、高速、および/または高信頼性接続(例えば、ビークル18202内の近接による)とすることができ、これにより、ビークル18202内で移動する端末装置が、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によってローカルにキャッシュされた要求されたデータを速やかにダウンロードすることを可能にし得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークは、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供されるセルラー無線アクセス・ネットワークのような、端末装置18206または18208によって使用される外部ネットワークよりも高速/高容量/高信頼性を有することができる。
図183は、いくつかの側面に従った、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の例示的な内部構成を示す。図183に示されるように、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、アンテナ・システム18302、無線モジュール18304、通信モジュール18306(物理層モジュール18308と制御モジュール18310とを含む)、およびキャッシュ・メモリ18312を含むことができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、アンテナ・システム18302を介して無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム18302は、1つ以上のアンテナを含むアンテナ・アレイであり得る。無線モジュール18304は、送信および受信RF処理を実行して、通信モジュール18306からの出て行くデジタル・データをアナログRF信号に変換して、無線送信のためにアンテナ・システム18302に提供し、アンテナ・システム18302から受信した着信アナログRF信号をデジタル・データに変換して、通信モジュール18306に提供することができる。物理層モジュール18308は、無線モジュール18304から受信したデジタル・データに対して物理層受信処理を実行して、制御モジュール18310に提供し、制御モジュール18310から受信したデジタル・データに対して物理層送信処理を実行して、無線モジュール18304に提供するように構成され得る。制御モジュール18310は、対応する無線アクセス・プロトコルに従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信機能を制御することができ、アンテナ・システム18302、無線モジュール18304、および物理層モジュール18308に対する制御を行使することを含み得る。いくつかの側面では、通信モジュール18306はまた、アプリケーション層機能を実行するように構成され得る。無線モジュール18304、通信モジュール18306、物理層モジュール18308、および制御モジュール18310の各々は、ハードウェア定義モジュールとして、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、例えばソフトウェア定義モジュールとして、例えば非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令(例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア)を定義するプログラム・コードを実行する1つ以上のプロセッサとして、またはハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして、構造的に実現され得る。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202と構造的に統合され得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202の一部である、あるいはビークル18202によって提供される電力供給を利用することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204のコンポーネントは、ビークル18202のフレーム上または中へ取り付けられ得る。例えば、いくつかの側面では、アンテナ・システム18302は、屋根に取り付けられたアンテナとして展開され得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204のコンポーネントは、ビークル18202内の別々の位置に分散してもよく、有線または無線接続を介して互いに接続され得る。
前述のように、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、インターフェース18214を介してローディング・ネットワーク・ノード18212から目標データを取得することができる。いくつかの側面では、インターフェース18214は、無線インターフェースであり得る。従って、通信モジュール18306は、特定の無線アクセス・プロトコルに従って、インターフェース18214を介してローディング・ネットワーク・ノード18212と無線信号を(無線モジュール18304およびアンテナ・システム18302を介して)送受信することができる。いくつかの側面では、無線アクセス・プロトコルは、セルラーまたは近距離無線アクセス・プロトコルであり得る。
いくつかの側面では、インターフェース18214は、有線インターフェースであり得る(ここで、インターフェース18214のための有線および無線オプションの両方が、図183において例示的な目的のために示される)。従って、通信モジュール18306は、有線接続を介してローディング・ネットワーク・ノード18212とデジタル・データを交換することができる。いくつかの側面では、有線接続は、例えば、イーサネットまたはファイバー接続であり得る。インターフェース18214が有線インターフェースであるいくつかの側面では、ビークル18202は、ローディング・エリア18210のドッキング・ステーションに接続するか、あるいは「ドック」して、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とローディング・ネットワーク・ノード18212の間の有線接続を完了する。インターフェース18214が無線インターフェースであるいくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202がローディング・エリア18210に入るとき、インターフェース18214(無線接続)を介してローディング・ネットワーク・ノード18212と接続することができる。
通信モジュール18306はまた、キャッシュ・メモリ18312とインターフェースをとることができる。通信モジュール18306は、キャッシュ・メモリを利用して、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204がビークル18202内を移動する端末装置が要求することを予想する目標データに基づいて、ローディング・ネットワーク・ノード18212から取得したキャッシュ・データのようなキャッシュ・データを記憶することができる。通信モジュール18306は、あるデータ(例えば、映画、ビデオクリップ、テレビ番組エピソード、歌、ポッドキャスト、ウェブサイト、ファイル、アルバム、オーディオブックなどを含む1つ以上のデータ・ファイル)の要求を、端末装置18206および18208などのビークル18302内を移動する端末装置から受信し、要求されたデータをキャッシュ・メモリ18312から取得し、無線モジュール18304およびアンテナ・システム18302を介して要求されたデータを要求している端末装置に提供することができる。
図184は、いくつかの側面によるメッセージ・シーケンス・チャート18400を示す。図184に示されるように、端末装置18206は、18402において、最初にビークル18202に入ることができる。いくつかの側面では、端末装置18208も、メッセージ・シーケンス・チャート18400の処理を実行することができる。18402において、ビークル18202に入った(あるいは、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の近傍を移動する、言い換えると、接続または検出するのに十分に近い)後、端末装置18206は、18404において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続することができる。例えば、端末装置18206(ここで、端末装置18206は、図166に示す端末装置16502の方法で構成される)のベースバンド・モデム16606は、(RFトランシーバ16604とアンテナ・システム16602との接続/アタッチ信号の交換を介して)ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と無線接続を確立し、無線接続は、端末装置16502のベースバンド・モデム16606とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306の間のソフトウェア・レベルの接続であって、無線信号を送受信するアンテナ・システム16602、RFトランシーバ16604、アンテナ・システム18302、および無線モジュール18304によって提供される無線接続に依存するものとすることができる。
18404において接続した後、端末装置18206およびビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18406において、コンテキスト情報を交換することができる。コンテキスト情報は、端末装置18206がビークル18202の移動中に要求し得る目標データ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)を決定するのに関連し得る。いくつかの側面では、コンテキスト情報は、トリップ継続時間情報および/またはユーザー・データ・コンテンツ選好情報とすることができる。例えば、いくつかの側面では、端末装置18206は(ベースバンド・モデム16606の制御下で)、端末装置18206がビークル18202内で移動することが予想される持続時間および/または距離、例えば、トリップ時間情報に関連する情報を提供することができる。例えば、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に、端末装置18206の目標宛先(ユーザー入力を介して端末装置18206のユーザーによって最初に提供されるが、必ずしもそうではない)、予想される降車時間などを提供することができる。
いくつかの側面では、端末装置18206は、ユーザー・データ・コンテンツ選好を示すコンテキスト情報を18406において、提供することができる。例えば、端末装置18206は、端末装置18206のユーザーが頻繁にアクセスするマルチメディアのタイプ(例えば、媒体コンテンツ)を同定することができる。例示的なシナリオでは、端末装置18206のユーザーは、特定のテレビ番組を頻繁に見ることがあり、特定のジャンルのテレビ番組または映画を頻繁に見ることがあり、特定の音楽アーティストを頻繁に聴くことがあり、特定のジャンルの音楽を頻繁に聴くことがあり、特定のポッドキャストを頻繁に聴くことがあり、特定のニュースまたはオンライン・ウェブサイトを頻繁に読むことがあり、特定のビデオまたは画像共有/ホスティング・ウェブサイトに頻繁にアクセスすることがある。他の多くのシナリオ、メディア・コンテンツの種類、およびメディア・アクセス習慣も、本開示の範囲内にある。次いで、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にそのようなユーザー・データ・コンテンツ選好を示す情報を提供することができる。いくつかの側面では、端末装置18206は、ユーザー・データを示す端末装置18206とのユーザー対話に基づいて履歴データを収集することができる。この履歴データは、端末装置18206の通常の動作中などに、メッセージ・シーケンス・チャート18400の処理の開始前に収集されてもよい。次いで、端末装置18206は、履歴データからユーザー・データ・コンテンツ選好を決定し、18406において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にユーザー・データ・コンテンツ選好を提供することができる。いくつかの側面では、ユーザー・データ・コンテンツ選好は、端末装置18206のユーザーが特定のデータ・ファイルまたはデータ・ファイルのタイプ(例えば、映画、ビデオクリップ、歌、アルバム、ウェブサイトなど)を要求する可能性または確率を示すことができる。いくつかの側面では、ユーザー・データ・コンテンツ選好は、端末装置18206のユーザーが後刻要求し得るデータ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)を示すことができる。いくつかの側面では、ユーザー・データ・コンテンツ選好は、端末装置16502のユーザーがアクセスしたデータに関する履歴データを示すことができる。いくつかの側面では、ユーザー・データ・コンテンツ選好は、メディア・コンテンツのアクセスまたは閲覧に対するユーザーの習慣を示す。これらの側面は、本明細書において説明するコンテキスト認識態様と共に使用することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ユーザー・データ・コンテンツ選好について端末装置18206に問い合わせることができる。いくつかの側面では、端末装置18206がビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続するとき、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206をユーザー・データ・コンテンツ選好ウェブサイトまたはアプリケーションに指向することができる。次いで、端末装置18206は、ユーザー・データ・コンテンツ選好ウェブサイトまたはアプリケーションをロードし、ユーザー・データ・コンテンツ選好ウェブサイトまたはアプリケーションを端末装置18206のユーザー(例えば、アプリケーション・プロセッサ16612および端末装置18206のユーザーI/Oコンポーネントを介してアプリケーション層)に表示することができる。次いで、端末装置18206は、ユーザー・データ・コンテンツ選好のいずれかのタイプ(好ましい映画、テレビ番組、音楽、ウェブサイトなど)など、ユーザー・データ・コンテンツ選好を指定する端末装置18206のユーザーからのユーザー入力を受け入れることができる。端末装置18206は、ユーザーによって提供されたユーザー・データ・コンテンツ選好を収集し、ユーザー・データ・コンテンツ選好をウェブサイトまたはアプリケーションを介するなどして、18406において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にユーザー・データ・コンテンツ選好を送信することができる。したがって、端末装置18206のユーザーは、ユーザーまたは端末装置18206がトリップ中にアクセスまたは使用することができるデータを選択または指定することが可能であり得る。
いくつかの側面では、18406におけるコンテキスト情報の交換は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とローカル・ビークル無線ネットワークを介した端末装置の間のその後のデータ交換に加えて、無線データの交換のための通信規則を定義する特定の通信プロトコルによって統制され得る。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204および端末装置18206は、通信プロトコルに従って、18406において、コンテキスト情報を交換することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204および端末装置18206は、近距離またはセルラー無線アクセス技術を用いて、ローカル・ビークル無線ネットワークを介して通信することができる。
次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、端末装置18206のユーザーがビークル18202の移動中に要求し得る目標データ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)、または一般的に、端末装置18206が使用するであろうデータ、を同定し得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、18408において、目標データを同定するために、コンテキスト情報を処理することができる。例えば、端末装置18206が、端末装置18206のユーザーが頻繁に視聴する特定のジャンルのテレビ番組または映画を提供する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、特定のジャンルの1つ以上のテレビ番組または映画を目標データとして同定することができる。別の例では、端末装置18206は、例えば、ユーザーがテレビ番組を視聴するビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスすることなどにより、端末装置18206のユーザーが現在視聴しているテレビ番組の識別性を提供することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、テレビ番組を目標データとして同定することができる。いくつかの側面では、端末装置18206はまた、テレビ番組の現在のエピソードを(例えば、以前に閲覧されたビデオ・コンテンツを同定するためのビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスすることによって)提供することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、(任意で、1つ以上のこの後のエピソードに加えて)現在のエピソードを目標データとして同定することができる。別の例では、端末装置18206が、端末装置18206のユーザーが頻繁に訪問する特定のウェブサイト(例えば、ニュース・ウェブサイト、画像/動画ホスティング/共有ウェブサイトなど)を提供する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、特定のウェブサイトのウェブサイト・データを目標データとして同定することができる。別の例では、端末装置18206が、端末装置18206のユーザーが頻繁に聞く特定のポッドキャストを提供する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、現在のポッドキャストエピソードを目標データとして同定することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において、トリップ持続時間情報に基づいて目標データを同定することができる。例えば、例示的なシナリオでは、端末装置18206によって提供されるトリップ持続時間情報は、端末装置18206が短い継続時間(例えば、1時間未満、数時間など)ビークル18202上を移動すると予想されることを示すことができる。別の例示的なシナリオでは、端末装置18206によって提供されるトリップ持続時間情報は、端末装置18206が長い持続時間(例えば、5時間、10時間、1日など)ビークル18202上を移動すると予想されることを示すことができる。長時間トリップを行うユーザーは、より多くのデータにアクセスすることが予想されるため、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、トリップ持続時間情報が、端末装置18206が短時間トリップすることを示す場合と比較して、トリップ期間情報が、端末装置18206が長時間トリップすることを示す場合、18408において、より大量の目標データを同定するように構成され得る。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は(通信モジュール18306で)また、18408において、空間-時間トリップ情報を利用して、目標データを同定することができる。例えば、端末装置が、他のものよりも移動中により多くのデータにアクセスすることが期待され得る、一日のうちの特定の時間があり得る。例えば、ユーザーは、夜間(一部の利用者が眠っている場合)よりも、日中により多くのデータにアクセスすることが予想される。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206が夜間トリップをとっている場合よりも、端末装置18206が日中トリップをとっている(トリップ時間情報によって示される)場合に、18408において、より大量の目標データを同定することができる。
別の例では、あるデータ、例えば、所与の地理的エリアにおいて人気がある「バイラル」ビデオ、所与の地理的エリアにおいて焦点を絞ったカバレッジを提供するニュース・ウェブサイトなどは、ある地理的エリアにおいて人気があることがある。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202が現在いるかつ/あるいは移動している地理的エリアを示す空間-時間トリップ情報を同定することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、地理的エリアで人気があるコンテンツなど、地理的エリアに基づいて目標データを同定することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、(インターフェース18214を介したローディング・ネットワーク・ノード18212を介して)インターネットにアクセスして、どのコンテンツが同定された地理的エリアにおいて人気があるかを決定することができる。いくつかの側面では、コンテンツのライブラリは、上述の側面、例えば、人気、選好、地理的エリアなどに従ってダウンロードされ得る。
前述のように、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、(もしあれば)他の空間-時間トリップ情報に加えて、コンテキスト情報を処理して、18408において、目標データを同定することができる。例えば、通信モジュール18306は、トリップ中に端末装置のユーザーがどのタイプのデータに頻繁にアクセスするかを「学習」するための機械学習ベースの技術を実行することができる。通信モジュール18306が適用することができる機械学習技術の非限定的な例は、教師ありあるいは教師なし学習、強化学習、遺伝的アルゴリズム、規則ベース学習支援ベクトルマシン、人工ニューラル・ネットワーク、ベイズツリーモデリング、または隠れマルコフ・モデルを含む。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、あるデータが端末装置18206によってアクセスされるであろう可能性を計算する。例えば、通信モジュール18306は、(18406において提供されたユーザー・データ・コンテンツ選好情報に示されるように)ユーザーが複数のエピソードおよび/またはシーズンを視聴したテレビ番組は、ユーザーが例えば1つのエピソードを視聴したにすぎないテレビ番組よりも、移動中にアクセスされる可能性が高いと決定することができる。別の例では、通信モジュール18306は、端末装置18206のユーザーが最近視聴したテレビ番組の新しいエピソードは、ユーザーが最近視聴していないテレビ番組よりも移動中にアクセスされる可能性が高いと決定することができる。別の例では、通信モジュール18306は、ユーザーのキュー(例えば、ビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトまたはアプリケーション)にあるエピソードまたは映画が、ユーザーのキューにないエピソードまたは映画よりも、移動中に視聴される可能性が高いと決定することができる。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、18408において、コンテキスト情報および/または空間-時間トリップ情報に基づいて、異なるデータ(例えば、異なるデータ・ファイル)に対する確率メトリック(移動中にアクセスされる可能性を示す)を計算し、目標データとして最も高い確率メトリックを有するデータ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)を選択することができる。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、18408において、目標データとして、最も高い確率メトリック(ここで、確率メトリックは、端末装置が移動中にデータを要求するであろう可能性または確率を示す)を有する予め定められた数のデータ・ファイルを選択することができる。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、18408において、目標データとして、あらかじめ定められた総データサイズ(例えば、キャッシュ・メモリ18312の総容量または残存容量に依存し得る)までの最も高い確率メトリックを有するデータ・ファイルを選択することができる。
いくつかの側面では、通信モジュール18306は、ソフトウェア定義のプログラム・コードとして(非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体から取得可能な)具現化された確率的(あるいは予測的)アルゴリズムを用いて、コンテキスト情報および/または空間-時間トリップ情報を処理することができ、ここで、確率的アルゴリズムは、確率スコア(または予測重み)を異なるデータ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)に割り当てることができる。次いで、通信モジュール18306は、確率スコアに基づいて、18408において、目標データを同定することができ、これは、コンテキスト情報および/または空間-時間トリップ情報の定量的分析であり得る。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、(ローディング・ネットワーク・ノード18212を介して)インターネットにアクセスして、例えば、他のビークルのビークル・ネットワーク・アクセス・ノードが発信し得る学習結果および/または現在のトレンドを交換することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18408において目標データを同定する際に、複数の端末装置からのユーザー・データ・コンテンツ選好情報を考慮することができる。例えば、複数の端末装置が、ネットワーク・アクセス・ノード18204にユーザー・データ・コンテンツ選好情報を提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、次いで、ユーザー・データ・コンテンツ選好情報を集約して、複数の端末装置のいずれかによって最もアクセスされる確率が高い、例えば、端末装置によって要求される集団的確率が最も高いデータを同定することができる。次いで、通信モジュール18306は、集合的確率に基づいて、例えば複数の端末装置からのユーザー・データ・コンテンツ選好情報に基づいて、18408において、目標データを同定するように構成され得る。
18408において目標データを同定した後、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローディング・ネットワーク・ノード18212にアクセスして、18410および18412において、目標データを要求し、受信することができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18410において、インターフェース18214を介してローディング・ネットワーク・ノード18212からの目標データを要求することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202がローディング・エリア18210にいる間、例えば、インターフェース18214がローディング・ネットワーク・ノード18212とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の間でアクティブである間、目標データを要求することができる。
前述のように、いくつかの側面では、インターフェース18214は、無線インターフェースであり得る。従って、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、基地局またはアクセス・ポイントなどのネットワーク・アクセス・ノードであり得る。いくつかの側面では、インターフェース18214は、ローディング・ネットワーク・ノード18212とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の間に高速あるいは高速/高容量/高信頼性の無線接続を提供することができ、これにより、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が、無線接続を介してローディング・ネットワーク・ノード18212を介して大量のデータを迅速にダウンロードすることを可能にし得る。代替的には、いくつかの側面では、インターフェース18214は、イーサネットまたはファイバー・インターフェースなどの有線インターフェースであり得る。従って、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、ルータまたはゲートウェイであり得る。いくつかの側面では、インターフェース18214は、ローディング・ネットワーク・ノード18212とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の間に高速/高容量/高信頼性の有線接続を提供することができ、これにより、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が、有線接続を介してローディング・ネットワーク・ノード18212を介して、大量のデータ(例えば、数百ギガバイト、テラバイトなどのオーダーで)を迅速にダウンロードすることができる。
ローディング・ネットワーク・ノード18212は、(バックホール・インターフェースを介して)インターネットとインターフェースをとることができ、従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にインターネット接続を提供することができる。インターフェース18214が無線インターフェースであるいくつかの側面では、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、インターネット・アクセスを提供するコア・ネットワーク(セルラー・コア・ネットワークなど)とインターフェースをとることができる。インターフェース18214が有線インターフェースであるいくつかの側面では、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、種々のインターネット位置およびサーバーからインターネット・データを問い合わせかつ受信するように構成されたインターネット・ルータを含むことができ、あるいはそれとインターフェースをとることができる。
従って、18410においてビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から目標データの要求を受信した後、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、18412において、インターネットから目標データを取得することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス18204によって要求された目標データが、ビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトまたはアプリケーションからの映画またはテレビ番組である場合、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、18412において、ビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトまたはアプリケーションのサーバーから映画またはテレビ番組をダウンロードすることができる。別の例では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって要求された目標データがウェブサイトである場合、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、18412において、ウェブサイトをサポートするサーバーから、ウェブサイト・データ(例えば、ウェブサイトの1つ以上のセクション、ページ、記事などを含む)をダウンロードすることができる。別の例では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって要求された目標データが、ビデオ・ホスティング・ウェブサイトからの1つ以上のビデオである場合、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、18412において、ビデオ・ホスティング・ウェブサイトのサーバーから1つ以上のビデオをダウンロードすることができる。別の例では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって要求された目標データが音楽ストリーミング・ウェブサイトまたはアプリケーションからの音楽ファイルである場合、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、音楽ストリーミング・ウェブサイトまたはアプリケーションのサーバーから音楽ファイルをダウンロードすることができる。目標データが加入者情報(例えば、ビデオ・オン・デマンド・ウェブサイトのための加入者ログイン、音楽ストリーミング・ウェブサイトのための加入者ログインなど)でアクセス可能であるいくつかの側面では、端末装置18206は、加入者情報をビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができ、このノードは、次いで、18410において、加入者情報を目標データ要求と一緒にローディング・ネットワーク・ノード18212に提供することができる。次いで、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、加入者情報で関連するサーバーから目標データにアクセスすることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、サブスクリプションを有することができ、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204のための加入者情報をローディング・ネットワーク・ノード18212に提供することができる。
次いで、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、目標データ要求に応答して、18414において、目標データをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができる。いくつかの側面では、ローディング・ネットワーク・ノード18212は、18412において、要求された目標データのいくつかを取得できないことがある。ローディング・ネットワーク・ノード18212は、ローディング・ネットワーク・ノード18212が取得できなかった目標データをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に通知することができる。いくつかの側面では、ローディング・ネットワーク・ノード18212が要求されたデータのいくつかを検索できない場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が別のローディング・ネットワーク・ノードに接続する時など、後刻未取得データにアクセスしようと試みることができる。
次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18416において、目標データをキャッシュすることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、インターフェース18214(有線または無線のいずれか)を介してローディング・ネットワーク・ノード18212から目標データを受信し、18416において、目標データをキャッシュ・メモリ18312に記憶することができる。
従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206のユーザーがビークル18202の移動中にアクセスし得る目標データを取得することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202がローディング・エリア18210内にまだ位置している間(インターフェース18214は、ビークル18202がローディング・エリア18210の近傍に位置している間、例えば、有線ドッキングまたは無線接続を介してアクティブなままであり得るので)、18416において、目標データのキャッシュを完了することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローディング・エリア18210中にいる間、ビークル18202に入る複数の端末装置のために(例えば、18404~18416の方法で)コンテキスト情報を収集し、目標データを同定し、目標データを取得し、目標データをキャッシュすることができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18208のための目標データを同定することができ、これは、(端末装置18208によって提供される異なるコンテキスト情報、例えばトリップ持続時間情報および/またはユーザー・データ・コンテンツ選好情報に基づき)端末装置18206のための目標データとは異なることがある。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18208ために目標データを取得し、キャッシュすることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローディング・ネットワーク・ノード18212への同じ目標データ要求において、端末装置18206および18208に対して目標データを要求および受信することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローディング・ネットワーク・ノード18212への異なる目標データ要求において、端末装置18206および18208に対して目標データを要求および受信することができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、複数の異なる端末装置のために目標データを取得し、キャッシュすることができる。
図182に示されるように、ビークル18202は、移動を開始し、ローディング・エリア18210(シナリオ18200aとシナリオ18200bの間で示される)を離れることある。ローディング・エリア18210を離れた後、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードとのインターフェース18214は、切断され得る(例えば、有線ドッキング接続が切断されてもよく、あるいはビークル18202は、ローディング・ネットワーク・ノード18212の無線範囲の外に移動してもよいため)。端末装置18206および18208は、ビークル18202の内部に位置するため、端末装置18206および18208は、(ビークル18202内の限定された移動に加えて)ビークル18202に対して静的であることができ、範囲内であり、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続されたままであり得る。
従って、端末装置18206は、18418において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からのデータ(例えば、1つ以上のデータ・ファイル)を要求することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18420において、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312にあるかどうかを決定することができる。例えば、通信モジュール18306は、18418において、(アンテナ・システム18302および無線モジュール18304を介して)端末装置18206からのデータ要求を受信することができる。データ要求は、端末装置18206が要求しているデータを具体的に同定することができる。例えば、データ要求は、例えば、映画、ビデオクリップ、テレビ番組のエピソード、歌、ポッドキャスト、ウェブサイト、ファイル、アルバムなどを同定することができる。次いで、通信モジュール18306は、18420において、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されているかどうかをキャッシュ・メモリ18312に問い合わせることができる。
通信モジュール18306が、18420において、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されていると決定した場合、通信モジュール18306は、要求されたデータをキャッシュ・メモリ18312から取得し、18424において、(18420の「Yes」頂点によって参照される条件付きブロック18422に示すように)要求されたデータを端末装置18206に提供することができる。従って、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からローカルで要求されたデータを取得することができることがあり、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と端末装置18206のいずれも外部ネットワーク(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード18218)を利用せずに、要求されたデータを端末装置18206提供することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から要求されたデータを受信した後、端末装置18206は、要求されたデータを端末装置18206のユーザーに(例えば、ユーザーI/O、例えば、視覚ディスプレイ/スクリーン、オーディオ・スピーカなどを介して、アプリケーション・プロセッサ16612のアプリケーション層で)提示することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202がシナリオ18200aにおいてローディング・エリア18210にいた間に、ローディング・ネットワーク・ノード18212を介して要求されたデータを事前に取得しておくことができる。代替的には、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202が異なるローディング・エリアにいた間に、別のローディング・ネットワーク・ノードを介して、要求されたデータを事前に取得しておくことができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206によって提供されたコンテキスト情報に応答して、ローディング・ネットワーク・ノード18212を介して要求されたデータを取得しておくことができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18208などの別の端末装置によって提供されたコンテキスト情報に応答して、ローディング・ネットワーク・ノード18212を介して要求されたデータを取得しておくことができる。
ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306が、18420において、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に存在しないと決定した場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18428において(18420の「No」頂点によって参照される条件付きブロック18426に示すように)、要求されたデータが利用可能でないこと、例えば、要求されたデータがビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によってローカルでは利用可能でないことを端末装置18206に通知することができる。図182に示すように、例示的なシナリオでは、ビークル18202は、ネットワーク・アクセス・ノード18218のカバレッジ・エリア18216内にあってもよい。従って、端末装置18206は(ベースバンド・モデム16606の制御下で)、ネットワーク・アクセス・ノード18218からデータを取得することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18218は、セルラー・ネットワーク・アクセス・ノード、例えば基地局であってもよく、コア・ネットワークを介してインターネット・アクセスを提供することができる。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18218は、路側ユニット(RSU)であり得る。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18218は、近距離ネットワーク・アクセス・ノード、例えばアクセス・ポイントであってもよく、インターネット・ルータを介してインターネット・アクセスを提供することができる。従って、端末装置18206は、無線アクセス接続として、ネットワーク・アクセス・ノード18218を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード18218を介してインターネットとインターフェースをとることができる。従って、端末装置18206は、18430において、ネットワーク・アクセス・ノード18218を介してデータを要求し、18432において、ネットワーク・アクセス・ノード18218からデータを受信することができる。いくつかの側面では、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18218を介して、要求されたデータを記憶してするインターネット・サーバーまたはデータ・ネットワーク(例えば、パケット・データ・ネットワーク)とIP接続を確立し、要求されたデータを含むデータを、要求されたデータを記憶するインターネット・サーバーまたはデータ・ネットワーク(これは、ネットワーク・アクセス・ノード18218に接続されたコア・ネットワークを通じてインターネット・サーバーまたはデータ・ネットワークとインターフェースするネットワーク・ゲートウェイへのデータのルーティングを含み得る)と交換することができる。従って、端末装置18206は、18432において、ネットワーク・アクセス・ノード18218からの要求されたデータを受信することができる。いくつかの側面では、端末装置18206は、図169~図181の任意に関して上述した側面を利用して、低電力波形フォーマット(例えば、第一の波形フォーマット)でビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と送受信し、高電力波形フォーマット(例えば、第二の波形フォーマット)でネットワーク・アクセス・ノード18218と送受信することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18218との送受信において、端末装置18206を支援するための中継に加えて、チャネル予約支援および/またはプリアンブル・ヘッダ・カプセル化を実行することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークは、高速/高容量/高信頼性の接続を提供することができ、これは、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される無線接続よりも高速/高容量/高信頼性であり得る。従って、いくつかの側面では、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18218(例えば、要求されたデータが条件付きブロック18426の場合のようにビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204でキャッシュされていない場合)よりも、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204(例えば、要求されたデータが条件付きブロック18422の場合のようにビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204でキャッシュされている場合)から、要求されたデータを高速に受信することができる。いくつかの側面では、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18204から要求されたデータを受信する場合、いかなるデータ割り当ても利用しなくてもよく、例えば、毎月の加入者データ割り当てからデータを利用しなくてもよく、これにより、ユーザー・コストを低減することができる。端末装置18206が、ネットワーク・アクセス・ノード18218のような外部無線ネットワークから要求されたデータを受信する場合、受信したデータは、データ割り当てに対してカウントされ、残りのデータ割り当てを枯渇させる可能性がある。データ取得回数および/またはデータ・プラン枯渇を低減することができる。さらに、いくつかの側面によれば、外部無線ネットワークを介したデータの交換を回避(および代わりに、ローカルキャッシュ・メモリを介した端末装置への要求されたデータの提供)して、ネットワーク・トラフィックおよび輻輳を低減するようにする。
さらに、いくつかの側面では、端末装置18206は、18424において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から、あるいは18432においてネットワーク・アクセス・ノード18218から、要求されたデータを「ストリーミング」することができる。従って、端末装置18206とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204/ネットワーク・アクセス・ノード18218の間の無線接続の品質および容量は、いくつかの側面では、ストリーミング品質に影響する可能性がある。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークは、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークよりも高速/高容量/高信頼性を有することができるため、ストリーミング品質は、ネットワーク・アクセス・ノード18218と比較してビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からストリーミングされるときに高くすることができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から要求されたデータを受信することは、ネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを受信することよりも好ましいことがある。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と端末装置18206の間のデータの要求および提供は、データの更なる交換を含むことができる。例えば、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、キャッシュされたデータのリストを端末装置18206に提供することができ、端末装置18206は、キャッシュ・メモリ18312に記憶されたデータをリスト化することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が複数の端末装置のために目標データをキャッシュするいくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、キャッシュ・メモリ18312に記憶されたデータの完全なリストを提供することができ、このリストは、例えば端末装置18208などの他の端末装置に対して取得されるデータに加えて、端末装置18206専用に取得されたデータを含むことができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、マルチメディア・ウェブサイトまたはアプリケーションとしてキャッシュされた目標データのリストを提供することができ、マルチメディア・ウェブサイトまたはアプリケーションをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206に送ることができる。端末装置18206は、マルチメディア・ウェブサイトまたはアプリケーションを受信およびロードし、マルチメディア・ウェブサイトまたはアプリケーションを(端末装置18206のユーザーI/Oを介して)ユーザーに提示することができる。次いで、ユーザーは、キャッシュされた目標データのリストからデータを選択することができ、それを端末装置18206は、入力として受信し、18418において、データ要求としてビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に送信することができる。リストは、キャッシュ・メモリ18312に記憶されているデータを示すことができるため、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、要求されたデータが18420において、キャッシュ・メモリ18312にあると決定することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、キャッシュ・メモリ18312から要求されたデータを取得し、18424において、要求されたデータを端末装置18206に提供することができる。いくつかの側面では、キャッシュされたデータの完全なリストの提供は、例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204がキャッシュ・メモリ18312に記憶されている要求されたデータを有していないときに、18428におけるような「失敗した」要求を回避することができる。
図185は、いくつかの側面によるメッセージ・シーケンス・チャート18500を示す。ローディング・ネットワーク・ノード18212、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204、および端末装置18206は、それぞれ18402~18424の方法で18502~18524を実行することができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18520において、端末装置18206によって要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されているかどうかを決定することができる。要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されている場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、要求されたデータをキャッシュ・メモリ18312から取得し、18524において(18520の「Yes」頂点によって参照される条件付きブロック18522に示すように)要求されたデータを端末装置18206に提供することができる。しかし、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されていない場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18528~18532において(18520の「No」頂点によって参照される条件ブロック18526に示すように)、要求されたデータをネットワーク・アクセス・ノード18218から取得し、要求されたデータを端末装置18206に提供することができる。従って、要求されたデータが利用可能でないことを端末装置18206に通知する代わりに(例えば、18428におけるように)、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18528において、要求されたデータをネットワーク・アクセス・ノード18218から要求することができる。次いで、ネットワーク・アクセス・ノード18218は、インターネット接続を介して(例えば、要求されたデータを記憶するインターネット・サーバー、データ・ネットワークなどから、コア・ネットワークまたはインターネット・ルータを介して)要求されたデータを取得し、要求されたデータを18530にビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができる。18530においてネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを受信した後、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18532において、端末装置18206に要求されたデータを提供することができる。従って、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークを介してデータを取得することができるため、外部無線ネットワークにアクセスすることなく要求されたデータを受信することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ネットワーク・アクセス・ノード18218から受信したデータを(端末装置18206にデータを提供することに加えて)キャッシュ・メモリ18312に記憶することができ、要求に応じて、データを他の端末装置に提供することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206よりも高い送信電力および/または処理電力で構成され得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206よりも、より高度なビームフォーミング、より高度なビームステアリング、より多くのアンテナなど、より高度な送受信特徴を備えて構成され得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206が可能であるものよりも、より高速/高容量/高信頼性で、かつ/あるいはより広範囲で、ネットワーク・アクセス・ノード18218とデータを交換することが可能であり得る。例えば、ビークル18202が例えば列車である場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、例えば小型バッテリーによって電力供給され得る端末装置18206の電力供給よりもはるかに高い容量およびピーク電力を有する電力供給に(ビークル18202を介して)アクセスすることができる。追加的に、ビークル18202によって提供されるより大きなエリア、例えば、列車本体および構造は、より大きく、より強力なコンポーネントのためのより大きな空間を提供することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204のアンテナ・システム18302は、(例えば、屋根に取り付けられたアンテナとして)列車構造上に展開することができ、かつ/あるいは、無線モジュール18304は、端末装置18206よりもはるかに高い送信電力が可能な大型無線電力増幅器とすることができる。また、無線モジュール18304および通信モジュール18306は、端末装置18206のRFトランシーバ16604およびベースバンド・モデム16606よりも高性能の送信および受信処理が可能な、より複雑な処理コンポーネントを含むことができる。また、バス、車、飛行機、ボートなどのような、ビークル18202のための種々の他のビークルタイプにおいて、同様の電力および処理の側面を実現することができる。
従って、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が、(端末装置18206がネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを取得するの代わりに)ネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを取得することが適切であり得る。例えば、いくつかの例示的なシナリオでは、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18204に到達するのに十分な上りリンク伝送電力を有していないことがあり、かつ/あるいは、ネットワーク・アクセス・ノード18204から遠すぎて、下りリンク信号を効果的に受信することができないことがある。しかし、(上記のように)ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の優れた送受信性能により、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204がネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することを可能にし得る。さらに、ビークル・ネットワーク18204のより高い性能により、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が、より高いデータ速度および/または信頼性でネットワーク・アクセス・ノード18218とデータを送受信することを可能にし得る。従って、いくつかのシナリオでは、ネットワーク・アクセス・ノード18204が、ネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを取得し、ローカル・ビークル無線ネットワークを介して端末装置18206に要求されたデータを提供することが適切であり得る。
さらに、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18204とは異なる、外部無線ネットワークのための無線アクセス技術で動作するように構成されてもよく、かつ/あるいは、端末装置18204とは異なるサービス・プロバイダーを有してもよい。例えば、例示的なシナリオでは、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204およびネットワーク・アクセス・ノード18218は、第一の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてもよく、端末装置18206は、第二の無線アクセス技術に従って動作するように構成されてもよい。無線アクセス技術が異なるため、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができないことがある(ネットワーク・アクセス・ノード18218は、第二の無線アクセス技術に従って動作するように構成されていないため)が、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、第一の無線アクセス技術を介してネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができることがある。別の例示的なシナリオでは、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204およびネットワーク・アクセス・ノード18218は、第一のサービス・プロバイダーを有してもよく、端末装置18206は、第二のプロバイダーに従って動作するように構成されてもよい。サービス・プロバイダーが異なるため、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができないことがあり、あるいは、ネットワーク・アクセス・ノード18218と通信するためにローミングを使用しなくてはならないことがある。しかし、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、第一のサービス・プロバイダーを介してネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができることがある。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204がネットワーク・アクセス・ノード18218と通信するのがより効率的であることがあり、その結果、ネットワーク・アクセス・ノード18204が端末装置18206のためにネットワーク・アクセス・ノード18218を介して要求されたデータを取得するのが適切であることがあるというシナリオが発生し得る。
18530においてネットワーク・アクセス・ノード18218から要求されたデータを受信した後、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18532において、端末装置18206に要求されたデータを提供することができる。いくつかの側面では、(ローカル・ビークル無線ネットワークを介した)ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と端末装置18206の間の無線接続は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とネットワーク・アクセス・ノード18218の間の無線接続とは異なることがある。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、第一の無線アクセス技術を利用して、端末装置18206と通信し、第二の無線アクセス技術を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができる。いくつかの側面では、第一の無線アクセス技術は、近距離無線アクセス技術であってもよく、第二の無線アクセス技術は、セルラー無線アクセス技術であってもよい。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、アンテナ・システム18302、無線モジュール18304、および/または通信モジュール18306の異なるサブコンポーネントを利用して、ネットワーク・アクセス・ノード18218ではなく端末装置18206と通信することができる。例えば、アンテナ・システム18302、無線モジュール18304、および/または通信モジュール18306は、第一の無線アクセス技術に従って信号を送受信するように構成された第一のサブセクションを含み、さらに、第二の無線アクセス技術に従って信号を送受信するように構成された第二のサブセクションを含むことができる。追加的に、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、衛星無線アクセス技術を利用して、ビークル18202が航空機、ボート、列車などである場合のように、ネットワーク・アクセス・ノード18218と通信することができ、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、近距離またはセルラー無線アクセス技術を利用して、端末装置18206と通信することができる。
従って、図185のいくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206がビークルの移動中にデータを要求する確率に基づいて、高速/高容量/高信頼性の接続のローディング・ネットワーク・ノード18212を介して、前もってプレロードされた(または「キャッシュされた」)データを有することができる。端末装置18206が、例えば高速/高容量/高信頼性の接続が切断された後、移動中にプレロードされたデータを要求する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローカル・ビークル無線ネットワークを介してキャッシュ・メモリからプレロードされたデータを提供することができる。ローカル・ビークル無線ネットワークが近距離であってもよいため、これは、プレロードされたデータの端末装置18206への高速配信を可能にし得る。端末装置18206がプレロードされていないデータを要求する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ネットワーク・アクセス・ノード18218を有する外部無線ネットワークを介して要求されたデータを取得することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とネットワーク・アクセス・ノード18218の間の接続は、(データのプレロードに使用される)ローディング・ネットワーク・ノード18212との接続ほど高速/高容量/高信頼性ではないことがあるが、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とネットワーク・アクセス・ノード18218の間の接続は、端末装置18206とネットワーク・アクセス・ノード18218(または端末装置18206にサービスする別のネットワーク・アクセス・ノード)の間の別の接続よりも優れている(例えば、より高速/高容量/高信頼性である)。従って、本明細書に開示される側面は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が要求されたデータを予めロードしていない例示的なシナリオにおいて適切であり得る。
メッセージ・シーケンス・チャート18500の場合のようないくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202内を移動する端末装置とネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークの間のゲートウェイとして作用することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206のようなビークル18202内を移動する端末装置からデータ要求を受信し、(例えば、18524におけるように)キャッシュ・メモリ18312からローカルに要求されたデータを取得するか、あるいはネットワーク・アクセス・ノード18218を介して外部から要求されたデータを取得することによって、データ要求を満たすことができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、したがって、端末装置からのデータ要求を受信し、例えばネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される、外部無線ネットワークにデータ要求をルーティングする際に、ゲートウェイ機能を実行することができる。
いくつかの側面では、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が(例えば、18524において)キャッシュ・メモリ18312からの要求されたデータを提供するか、あるいは(例えば、18528~18532において)ネットワーク・アクセス・ノード18218を介して要求されたデータを取得し、提供するか(取得時間における潜在的な差を除く)を知らないことがある。例えば、端末装置18206は、ネットワーク・アクセス・ノードのための従来の方法で、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204を接続し、相互作用することができる。例えば、端末装置18206が、(ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続されている間)端末装置18206のブラウザ・アプリケーション上のウェブサイトを訪問する場合、端末装置18206は、18518において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からウェブサイト・データを要求することができ、これは、例えば、ウェブサイト・データを記憶するインターネット・サーバー宛てのハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)要求とすることができる。例えば、映画、歌、ポッドキャスト、ビデオクリップなどの他の例示的なシナリオにおいて、端末装置18206は、従来のインターネット接続手順の一部として、同様のインターネット・データ要求をインターネット・サーバーに送信することができる。
次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、端末装置18206のためのゲートウェイとして作用することができる。例えば、通信モジュール18306は、インターネット・データ要求を検査して、インターネット・データ要求を満たす方法を決定することができる。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、任意のインターネット・データ要求を同定するために、端末装置18206が発信するインターネット・トラフィックを検査する(例えば、ディープ・パケット検査(DPI))ことができる。通信モジュール18306が、端末装置18206によって送信されたインターネット・データ要求を同定する場合、通信モジュール18306は、インターネット・データ要求を「傍受」し、例えば、キャッシュ・メモリ18312にローカルに記憶されたデータを用いて、またはネットワーク・アクセス・ノード18218から外部で取得されたデータを介して、インターネット・データ要求を満たす方法を決定することができる。したがって、通信モジュール18306は、18520において、キャッシュ・メモリ18312を参照して、インターネット・データ要求(例えば、HTTP要求)で要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されているかどうかを決定することができる。要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されている場合、通信モジュール18306は、要求されたデータをキャッシュ・メモリ18312から取得し、18524において、要求されたデータを端末装置18206に提供することができる。端末装置18206は、従来のインターネット接続手順の一部として(例えば、端末装置18206が任意のネットワーク・アクセス・ノードに接続されたかのような方法で)インターネット・データ要求を送信することができるため、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が要求されたデータをキャッシュ・メモリ18312から取得したことを認識しないことがある。
ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306が、18520において、要求されたデータがキャッシュ・メモリ18312に記憶されていないと決定した場合、通信モジュール18306は、ネットワーク・アクセス・ノード18218による外部無線接続を利用して、要求されたデータを取得することができる。従って、通信モジュール18306は、18528において、ネットワーク・アクセス・ノード18218にインターネット・データ要求を送信することができ、ここで、インターネット・データ要求は、要求されたデータを記憶するインターネット・サーバー宛てである。ネットワーク・アクセス・ノード18218は、(例えば、コア・ネットワークまたはインターネット・ルータを介して)インターネット・データ要求をインターネット・サーバーに転送することができ、要求されたデータをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、要求されたデータを18530において、端末装置18206に提供することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202内を移動する複数の端末装置にマルチキャスト・ストリーミングを提供することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、キャッシュ・メモリ18312に記憶されたデータのマルチキャスト・ストリーミングを、例えば、端末装置18206および端末装置18208の複数の端末装置に実行することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206および18208によってアクセス可能な(キャッシュ・メモリ18312から取得された)データ・ストリームを含む無線信号を(無線モジュール18304およびアンテナ・システム18302を介して)提供することができる。いくつかの側面では、キャッシュ・メモリ18312からデータ・ストリームを取得する代わりに、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、外部無線ネットワークを介してネットワーク・アクセス・ノード18218からデータ・ストリームを受信し、ローカル・ビークル無線ネットワークを介してデータ・ストリームを端末装置18206および18208に再ブロードキャストすることができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202が移動している間、異なるネットワーク・アクセス・ノード間を移ってもよい。例えば、図186に示すように、ビークル18202は、(図182のシナリオ18200bに示すように)ネットワーク・アクセス・ノード18218のカバレッジ・エリア18216から、(図186のシナリオ18600aに示すように)ネットワーク・アクセス・ノード18618のカバレッジ・エリア18616に移動することができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード18218とデータを交換する代わりに、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、インターフェース18620を介してネットワーク・アクセス・ノード18618とデータを交換、例えば、端末装置18206および18208によって要求されたデータをインターネットから取得することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202が移動するにつれて、例えば信号強度および/または信号品質によって統制される易動性手順に従うなどして、ネットワーク・アクセス・ノード間を移り続けることができる。
いくつかの側面では、ビークル18202は、最終的に、(シナリオ18600bに示されるように)図186のローディング・エリア18610で停止することがある。図186に示すように、一般駐車領域を含むことができるローディング・エリア18610は、ローディング・ネットワーク・ノード18612を含むことができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、例えば、有線インターフェースでの「ドッキング」により、あるいは無線インターフェースを介して無線で、ローディング・ネットワーク・ノード18612とインターフェースをとることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、次いで、ローディング・ネットワーク・ノード18612を介して、(例えば、18508~18516または18408~18416におけるように)目標データの同定、取得およびキャッシュを繰り返すことができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、(例えば、18404または18504におけるように)ローディング・エリア18610においてビークル18202に入る端末装置と新しい接続を確立することができ、(例えば、18406または18506におけるように)これらの端末装置とコンテキスト情報を交換することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、(例えば、18508~18516または18408~18416におけるように)これらの端末装置のための目標データを同定し、目標データを取得し、キャッシュ・メモリ18312で目標データをキャッシュすることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、更新されたコンテキスト情報をビークル18202に残る端末装置、例えば端末装置18206または18208と交換し、更新されたコンテキスト情報に基づいて更新された目標データを同定し、ローディング・ネットワーク・ノード18612を介して更新された目標データを取得し、キャッシュすることができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202の移動中に端末装置がすでにアクセスしたデータ、および/またはビークル18202を離れた端末装置のためにキャッシュされたデータなど、いくらかのデータをキャッシュ・メモリ18312からクリアすることができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204およびビークル18202内を移動する端末装置は、移動中に異なるネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをとることができる。図187は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204がネットワーク・アクセス・ノード18702とインターフェースをとることができ、端末装置18206がネットワーク・アクセス・ノード18704とインターフェースをとることができ、端末装置18208がネットワーク・アクセス・ノード18706とインターフェースをとることができるいくつかの側面に従った例示的なシナリオ18700を示す。いくつかの側面では、ネットワーク・アクセス・ノード18702、18704、および18706は、異なるネットワーク・オペレーターによって動作し得る。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204、端末装置18206、および端末装置18208は、ネットワーク・アクセス・ノード18702、18704、および18706のそれぞれ異なるネットワーク・オペレーターに従った、異なるネットワークの加入者であり得る。従って、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、外部無線ネットワークを介してデータを取得するときに、例えば、端末装置18206または18208とは異なるネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをとることができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の通信モジュール18306は、端末装置のユーザーが要求するであろうデータ「学習」するために、機械学習を実行することができる。したがって、通信モジュール18306は、機械学習を適用することによって、18408/18508において目標データを同定するために使用されるロジック(例えば、ソフトウェアコードとして定義された予測的アルゴリズム)を更新し、ビークル18202が移動中にアクセスしたデータ対ビークル18202が移動中にユーザーがアクセスしなかったデータを評価することができる。したがって、通信モジュール18306は、経時的に目標データの同定を適応させることができる。いくつかの側面では、通信モジュール18306は、ローディング・ネットワーク・ノード18612を利用して、例えば直接インターネット接続を介して、あるいは、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される学習結果/現在のトレンドを記憶する中央サーバーを介して、学習結果および/または現在のトレンドを他のビークル・ネットワーク・アクセス・ノードと交換することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204はまた、ビークル18202上を移動する端末装置をキャッシュとして利用することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、例えば、端末装置18208でキャッシュされたデータを取得して、キャッシュされたデータについての端末装置18206からのデータ要求に応答することができる。例えば、18406または18506においてコンテキスト情報を交換することに加えて、ビークル18202に入る端末装置は、端末装置によって記憶されるデータ(例えば、記憶されたデータ・ファイルおよびアクティブ/進行中のデータ・ストリームを含む1つ以上のデータ・ファイル)を詳説する情報をビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができる。例えば、端末装置18208は、端末装置18208がローカルに記憶した1つ以上のデータ・ファイルを、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に通知することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、そのような情報の記録をキャッシュ・メモリ18312に記憶することができる。端末装置18206が後に1つ以上のデータ・ファイルの第一のデータ・ファイルを要求する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローカル・ビークル無線ネットワークを介して端末装置18208から第一のデータ・ファイルを取得し、第一のデータ・ファイルを端末装置18206に提供することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローディング・ネットワーク・ノード18212から目標データを取得し、目標データを記憶のために端末装置、例えば端末装置208に提供するなどにより、キャッシュ記憶のためにビークル18202内を移動する端末装置を利用することができる。端末装置18206が移動中に目標データを要求する場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18208から目標データを取得し、端末装置18206に目標データを提供することができる。
いくつかの側面では、ビークル18202の移動中に利用可能な外部無線ネットワークが存在しないことがある。例えば、ビークル18202は、外部無線ネットワークを提供する任意のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリア内ではないエリアを通って移動することがある。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、キャッシュ・メモリ18312にすでに記憶されている(あるいは、キャッシュのために端末装置を使用している場合、ビークル18202の端末装置ですでにキャッシュされている)データを要求している端末装置に提供することができるのみであり得る。
いくつかの側面では、ビークル18202内を移動する端末装置は、データを、ローカル・ビークル無線ネットワークを介してビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204から、あるいは、外部無線ネットワークを提供するネットワーク・アクセス・ノードから受信するかを選択することができる。例えば、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークの無線状態対例えばネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークの無線状態を評価するように構成されてもよい。例えば、端末装置18206のベースバンド・モデム16606は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204およびネットワーク・アクセス・ノード18218から受信した信号に対して、(アンテナ・システム16602およびRFトランシーバ16604を介して)無線測定を実行することができる。次いで、ベースバンド・モデム16606は、無線測定に基づいて、データをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からか、あるいはネットワーク・アクセス・ノード18218から受信するかを選択することができる。例えば、無線測定値が、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークが、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークよりも良好な無線接続を提供することを示す場合、ベースバンド・モデム16606は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からデータを受信することを選択することができる。逆に、無線測定が、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供される外部無線ネットワークが、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供されるローカル・ビークル無線ネットワークよりも良好な無線接続を提供することを示す場合、ベースバンド・モデム16606は、ネットワーク・アクセス・ノード18218からデータを受信することを選択することができる。いくつかの側面では、ベースバンド・モデム16606は、データがビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によってキャッシュされている場合、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204からデータを受信することを選択することができ、データがビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によってキャッシュされていない場合、無線測定に基づいてビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204とネットワーク・アクセス・ノード18218との間で選択することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202上を移動する端末装置にクラウド・コンピューティング・サービスを追加的に提供することができる。例えば、通信モジュール18306は、端末装置18206などの端末装置にクラウド・コンピューティングを提供することができる。従って、端末装置18206が計算的に集約的な処理タスクを有する場合、端末装置18206は、処理タスクを(ローカル・ビークル無線ネットワークを介して)ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にオフロードすることができる。次いで、通信モジュール18306は、処理タスクを実行し、結果を(ローカル・ビークル無線ネットワークを介して)端末装置18206に返送することができる。従って、端末装置18206は、クラウド・コンピューティングのために処理タスクをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にオフロードすることにより、バッテリー電力を節約することができる。いくつかの側面では、ビークル18202は、通信モジュール18306で自律駆動タスクを実行する自律ビークルであり得る。通信モジュール18306は、(例えば、自律的駆動計算を処理するための)実質的な処理パワーを有することができるため、通信モジュール18306が、ビークル18202内を移動する端末装置がクラウド・コンピューティングに使用できる予備の計算資源を有する期間が存在し得る。追加的に、いくつかの側面では、通信モジュール18306は、目標データを予測する際に伴われる計算を実行するために、実質的な処理パワーを有することができる。通信モジュール18306は、同様に、クラウド・コンピューティングのためにビークル18202内を移動する端末装置に予備の計算資源を提供することができる。
ビークル18202は、特定の種類のビークルに限定されない。例えば、ビークル18202は、バス、飛行機、航空機、列車、車、ボート、または任意の他のタイプの陸上、航空、水中、航空宇宙、または半水生ビークルであってもよい。ローディング・エリア18210は、バスの停留所、ガソリン・スタンド、空港、空港のゲート、空港の乗り物またはターミナル、列車の駅または列車の駅のプラットフォーム、ガレージ、カープール・エリア、駐車場、ドック、信号、交差点、または他のタイプの最終または中間の停止ポイントまたはローディング・ポイントであり得る。インターフェース18214が有線インターフェースである場合、ビークル18202は、ローディング・ネットワーク・ノード18212と「ドック」して、有線接続を完了する。インターフェース18214が無線インターフェースである場合、ビークル18202は、ローディング・ネットワーク・ノード18212の範囲内にいる間、例えばローディング・エリア18210内にいる間、ローディング・ネットワーク・ノード18212とインターフェースをとることができる。
上記に詳説したいくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビデオクリップ、映画、歌、ウェブサイトなど、ユーザー・データを要求している端末装置に提供することができる。代替的または追加的に、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ビークル18202内を移動する端末装置に対する外部無線接続を維持するための手順を含む制御プレーン・デューティーを引き継ぐことができる。例えば、端末装置18206のようなビークル18202内を移動する端末装置は、移動中に外部無線接続を維持することを望むことがある。端末装置18206は、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード18218によって提供されるような)外部無線ネットワークからの制御情報を受信すること、無線接続状態(例えば、無線コネクテッド対無線アイドル)を維持すること、外部無線ネットワークとのハンドオーバーまたはセル選択/再選択などの易動性動作を実行すること、無線測定を実行すること、外部無線ネットワークからのページング・メッセージを監視すること、制御プレーン識別子を維持すること、時間および/または周波数同期を維持すること、サービング・セルとの接続を維持することなどのうちの1つ以上を含む制御プレーン・デューティーを管理することにより、外部無線接続を維持することができる。従って、いくつかの側面では、端末装置18206は、そのような制御プレーン・デューティーをビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に一時的に移すことができる。次いで、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が端末装置18206に代わって制御プレーン・デューティーを実行する間に、バッテリー電力を節約することができる。
図188は、いくつかの側面に従った例を示すメッセージ・シーケンス・チャート18800を示す。図188に示すように、端末装置18206は、最初に無線アクセス・ネットワーク18828との無線接続を有することができ、無線アクセス・ネットワーク18828は、コア・ネットワークとインターフェースをとる1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードを含むことができる。端末装置18206は、18804において、ビークル18202に入り、18806において、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続することができる。いくつかの側面では、端末装置18206およびビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、コンテキスト情報を交換することもでき、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、コンテキスト情報に基づいて、目標データを同定し、取得し、キャッシュすることができる。
ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に接続した後、端末装置18206は、次いで、端末装置18206の「制御プレーン・プロファイル」をビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204に提供することができ、制御プレーン・プロファイルは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のような制御目的のために端末装置を一意に同定する情報であり得る。いくつかの側面では、制御プレーン・プロファイルは、例えば、タイミングおよび/または周波数同期情報、無線測定情報、現在のサービスセル識別情報、無線接続状態などを含むことができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206の制御プレーン・デューティーを引き受け、無線アクセス・ネットワーク18828と一緒に制御プレーン・デューティーを実行することができる。
いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、(ハードウェア定義および/またはソフトウェア定義の)特定のコンポーネントで構成されて、端末装置の制御プレーン・デューティーを実行することができる。例えば、通信モジュール18306(例えば、物理層モジュール18308および/または制御モジュール18310で)は、端末装置プロトコル・スタックの送受信規則に従って、無線モジュール18304および/またはアンテナ・システム18302を制御するように構成され得る。いくつかの側面では、通信モジュール18306、無線モジュール18304、およびアンテナ・システム18302は、ネットワーク・アクセス・ノード機能および端末装置機能を実行するための別個のコンポーネントを含むことができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置のための制御プレーン・デューティーを実行するように構成され得る。
次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は(通信モジュール18306の制御下で)、18810において、制御プレーン・プロファイルに基づいて、端末装置18206のための制御プレーン・デューティーを実行することができる。例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、無線アクセス・ネットワーク18828からの制御情報を受信すること、無線アクセス・ネットワーク18828との同期を維持すること、無線接続状態(例えば、無線コネクテッド対無線アイドル)を管理すること、無線アクセス・ネットワーク18828によるハンドオーバーまたはセル選択/再選択などの易動性動作を実行すること、無線測定を実行すること、無線アクセス・ネットワーク18828からのページング・メッセージを監視することのうちの1つ以上を実行することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、制御プレーン・プロファイルを利用して、無線アクセス・ネットワーク18828との無線接続をシームレスに継続することができる。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード18204は、制御プレーン・プロファイルの制御プレーン識別情報、タイミングおよび/または周波数同期情報、無線測定情報、または現在のサービング・セル識別情報のうちの1つ以上を利用して、無線アクセス・ネットワーク18828と通信を継続することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が制御プレーン・デューティーの一部として無線監視機能を引き継いでいた可能性があるため、端末装置18206は、18810の間にスリープ状態または低電力状態に入ることができる。
端末装置18206は、最初に、無線アクセス・ネットワーク18828の第一のネットワーク・アクセス・ノードに接続されることができ、無線アクセス・ネットワークと一緒にネットワーク・アクセス・ノード18204が、最初に、制御プレーン・デューティーを実行して、端末装置18206に代わって無線接続を維持することができる。ビークル18202が移動するにつれて、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、異なるネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリア内外に移動することがある。端末装置18206の制御プレーン・デューティーに従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、易動性動作(例えば、ハンドオーバまたはセル再選択)を実行し、第一のネットワーク・アクセス・ノードから無線アクセス・ネットワーク18828の1つ以上の他のネットワーク・アクセス・ノードへなど、異なるネットワーク・アクセス・ノード間で無線接続を(例えば、無線測定トリガー易動性手順に基づいて)移すことができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、どのネットワーク・アクセス・ノードが所与の時点においてビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204にサービスを提供しているかに応じて、ネットワーク・アクセス・ノード18828の1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードと一緒に制御プレーン・デューティーを実行することができる。
18810において、制御プレーン・デューティーを実行することにより、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、無線アクセス・ネットワーク18828との無線接続を維持することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、制御プレーン識別子(例えば、RNTI)の変更、タイミングおよび/または周波数同期情報の変更、更新された無線測定、現在のサービスセルの変更、現在の無線接続状態の変更などの任意の変更に基づいて、制御プレーン情報を更新することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、更新された制御平面プロファイルをローカルに(例えば、通信モジュール18306のローカルメモリに)記憶することができる。
ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18810において、端末装置18206のための制御プレーン・デューティーを実行し続けることができる。条件付きボックス18812に示すように、端末装置18206のための移動端末(MT)イベントが存在することがあり、これは、端末装置18206宛ての音声電話、端末装置18206宛てのテキスト・メッセージ、端末装置18206宛ての下りリンク・データなどであり得る。したがって、無線アクセス・ネットワーク18828は、ペンディングのMTイベントを同定し、端末装置18206へのページングを試みることができる。従って、無線アクセス・ネットワーク18828は、端末装置18206の制御プレーン識別子(例えば、RNTI)を指定するページング・メッセージを18814において、ブロードキャストすることができる。無線アクセス・ネットワーク18828は、端末装置18206の近傍(例えば、18810において制御プレーン・デューティーの一部として、トラッキング・エリア・アップデート(TAU)においてビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって最後に報告されたトラッキング・エリア(TA)内)にある無線アクセス・ネットワーク18828の1つ以上のネットワーク・アクセス・ノードを通じてページング・メッセージをブロードキャストすることができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204が端末装置18206のための制御プレーン・デューティーを実行することができるため、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206の制御プレーン識別子(例えば、RNTI)宛てのページング・メッセージを監視することができる。従って、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、無線アクセス・ネットワーク18828からページング・メッセージを受信し、ページング・メッセージが端末装置18206の制御プレーン識別子に宛てられていることを同定することができる。
次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18816において、ローカル・ビークル無線ネットワークを介して端末装置18206にページング・メッセージを通知し、例えば、現在のタイミングおよび/または周波数同期情報、最近の無線測定、現在のサービング・セル識別情報、現在の無線接続状態、ページング・メッセージが受信された無線アクセス・ネットワーク18828のネットワーク・アクセス・ノードを同定する情報などを含み得る現在の制御プレーン・プロファイルを端末装置18206に提供することができる。次いで、端末装置18206は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204によって提供された現在の制御プレーン・プロファイルを使用して、18818において、MTイベントを実行することができ、このイベントは、例えば、音声電話を応答/拒否すること、テキスト・メッセージを受信すること、下りリンク・データをダウンロードすることなどを含むことができる。従って、端末装置18206は、無線アクセス・ネットワーク18828によって提供される外部無線ネットワークを利用して、MTイベントを実行することができる。端末装置18206は、現在の制御プレーン・プロファイルを有することができるため、端末装置18206は、いくつかの側面では、無線アクセス・ネットワーク18828との無線接続をシームレスに(例えば、中断なしで、あるいは中断を最小にして)引き継ぐことができ得る。
外部無線ネットワークを介して処理するためにMTイベントを端末装置18206に映す代わりに、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、無線アクセス・ネットワーク18828と一緒にMTイベントを処理し、端末装置18206と無線アクセス・ネットワーク18828との間、例えば、端末装置18206とビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204の間のローカル・ビークル無線ネットワークを介して、かつビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204と無線アクセス・ネットワーク18828の間の外部無線ネットワークを介しての両方でMTイベントデータをルーティングすることができる。
いくつかの側面では、図188の条件付きブロック18820に示すように、端末装置18206でモバイル発信(MO)イベントが存在することがある。例えば、端末装置18206のユーザーは、発信音声呼出し、発信テキスト・メッセージ、発信上りリンク・データ(または下りリンク・データ要求)などのMOイベントを18822にトリガーすることができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、ローカル・ビークル無線ネットワークを介して、18824において、現在の制御プレーン・プロファイルを端末装置18206に提供することができる。次いで、端末装置18206は、現在の制御プレーン・プロファイルを利用して、無線アクセス・ネットワーク18828と一緒にMOイベントを実行することができる。代替的には、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、18826において、端末装置18206のためのMOイベントを実行し、ローカル・ビークル無線ネットワークおよび外部無線ネットワークを介して、端末装置18206と無線アクセス・ネットワーク18828の間のデータをルーティングすることができる。
従って、いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置として「作用する」ことができ、ビークル18202内を移動する端末装置のための制御プレーン・デューティーを処理することができる。MTイベント、MOイベントなどのトリガイベントを識別すると、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、現在の制御プレーン・プロファイルを端末装置に提供することによって、制御プレーン・デューティーを端末装置に返送することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206、18208などの、ビークル18202内を移動する複数の端末装置のための制御プレーン・デューティーを処理することができる。いくつかの側面では、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、マルチSIMデュアル・シム・デュアル・アクティブ(DSDA)装置と同様に動作することができ、ここで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、「遠隔」の第二のSIMとして作用することができる(ただし、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204は、端末装置18206のアンテナ・システム16602の小さな「電話」アンテナと、例えば屋根に取り付けられることがある、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード18204のアンテナ・システム18302の大きなアンテナの間の差異により、端末装置18206とは異なる無線チャネルを観測することもある)。
従って、本明細書に開示された側面は、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードが、ユーザーがビークル上を移動中に要求するであろう目標データを予測し、目標データを記憶位置にプレロードするメカニズムを提供することができる。次いで、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードは、移動中に端末装置によって要求された時に目標データを取得することができる。ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードはまた、ビークル上を移動する端末装置のためのゲートウェイとして作用することもでき、端末装置と外部無線ネットワークの間の接続を管理することができる。本明細書に開示されるいくつかの側面は、要求されたデータの配送速度を増加させ、端末装置によるデータ許容量の枯渇を回避し、ストリーミング品質を改善し、かつ/あるいは、端末装置におけるバッテリー電力を節約することができる。
図189は、いくつかの側面に従って、ビークルのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて無線通信を実行する方法18900を示す。図189に示すように、方法18900は、端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信すること(18910)を含む。ユーザー・コンテキスト情報によって示される、端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、第一のデータが同定される(18920)。ビークルの第一のインターネット接続を介して第一のデータが取得され、第一のデータを記憶する(18930)。第一のインターネット接続がビークルにおいて利用不能になった後、第一のデータの要求が受信され、第一のデータが端末装置に提供される(18940)。
図190は、いくつかの側面に従って、ビークルのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて無線通信を実行する方法19000を示す。図190に示すように、方法19000は、端末装置がローディング・エリアにおいてビークルにはいるときに端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得すること(19010)と、ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定すること(19020)と、第一のデータを、ローディング・エリアにおいて利用可能なビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードしておくこと(19030)と、ビークルの移動により第一のインターネット接続が利用不能になった後、第一のデータの要求を端末装置から受信し、第一のデータを端末装置に提供すること(19040)と、を含む。
6 装置協働
端末装置が直接相互に通信する能力は、装置協働のための多くの可能性を開くことができる。装置対装置(D2D)、ビークル対ビークル(V2V)などの直接通信リンクは、端末装置間での重要な情報を交換し、オフロードを処理するためのアプリケーションを提供することを可能にし得る。
図191は、いくつかの側面に従った無線通信ネットワーク19100を示し、これは、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112に加えて端末装置19102および19104を含むことができる。この開示のいくつかの側面は、いくつかの無線通信ネットワーク設定(LTE、UMTS、GSM、他の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワーク、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、5G、mmWaveなど)を説明することがあるが、本明細書において詳説する主題は、本質的に実証的であるとみなされ、従って、任意の他の無線通信ネットワークに同様に適用され得る。無線通信ネットワーク19100におけるネットワーク・アクセス・ノードおよび端末装置の数は、例示的であり、任意の量に拡大可能である。これらの側面、例えば、装置協働、直接通信リンク(例えば、D2D、V2Vなど)等は、共通チャネルの側面、例えば、直接装置対装置リンクと装置対無線アクセス・ノード通信リンクとを動的に協働する際の共通チャネル機器で使用され得る、電力効率の側面、例えば、装置対ネットワーク電力効率レベルに従ったリンクのタイプの選択で使用され得る、電力効率の側面、例えば、装置またはネットワーク電力効率レベルに従ったリンクのタイプの選択で使用され得る、あるいは、強化された通信の側面、例えば、無線環境マップ(REM)情報に従ったリンクのタイプの選択で使用され得る。
従って、例示的なセルラー設定では、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、基地局(例えば、eNodeB、NodeB、ベース・トランシーバ局など)とすることができ、端末装置19102および19104は、セルラー端末装置(例えば、移動局(MS)、ユーザー機器(UE)など)とすることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、進化型パケット・コア(LTEの場合、EPC)、コア・ネットワーク(UMTSの場合、CN)、または他のセルラー・コア・ネットワークのようなセルラー・コア・ネットワークとインターフェース(例えば、バックホール・インターフェースを介して)をとることができ、これらもまた、無線通信ネットワーク19100の一部とみなされ得る。セルラー・コア・ネットワークは、1つ以上の外部データ・ネットワークとインターフェースをとることができる。例示的な短距離設定では、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、アクセス・ポイント(APs、例えば、WLANまたはWi-Fi APs)とすることができ、端末装置19102および19104は、短距離端末装置(例えば、局(STA))とすることができる。ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、1つ以上の外部データ・ネットワークと(例えば、内部または外部ルータを介して)インターフェースをとることができる。
従って、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112(および図191に明示的に示されていない無線通信ネットワーク19100の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、端末装置19102および19104(および図191に明示的に示されていない無線通信ネットワーク19100の他の端末装置)に無線アクセス・ネットワークを提供することができる。例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112によって提供される無線アクセス・ネットワークは、端末装置19102および19104が無線通信を介してコア・ネットワークに無線アクセスすることを可能にし得る。コア・ネットワークは、端末装置19102および19104に関するトラフィック・データの交換、ルーティング、および送信を提供することができ、種々の内部(例えば、制御ノード、無線通信ネットワーク19100上の他の端末装置など)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、画像)、ならびに他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供し得る。例示的な短距離設定では、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112によって提供される無線アクセス・ネットワークは、内部(例えば、無線通信ネットワーク19100に接続される他の端末装置)および外部データ・ネットワーク(例えば、音声、テキスト、マルチメディア(オーディオ、ビデオ、画像)、ならびに他のインターネットおよびアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク)へのアクセスを提供することができる。ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、任意の他のタイプの無線アクセス技術のためのネットワーク・アクセス・ノードであり、このようにして、近接端末装置に無線アクセス・ネットワークを同様に提供することができる。
無線通信ネットワーク19100の無線アクセス・ネットワークおよびコア・ネットワーク(もしあれば)は、無線通信ネットワーク19100の詳細に応じて変化し得るネットワーク・プロトコルによって統制され得る。このようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク19100を介したユーザーおよび制御データのトラフィックのスケジューリング、フォーマッティングおよびルーティングを定義することができ、そのトラフィックは、無線通信ネットワーク19100の無線アクセスおよびコア・ネットワークのドメインの両方を介したこのようなデータの送受信を含む。従って、端末装置19102および19104ならびにネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、無線通信ネットワーク19100の無線アクセス・ネットワーク・ドメインを介してデータを送受信することができ、コア・ネットワークは、定義されたネットワーク・プロトコルに従って、コア・ネットワーク内部および外部のデータをルーティングすることができる。例示的なネットワーク・プロトコルは、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWaveなどを含み、これらのいずれも無線通信ネットワーク19100に適用可能であり得る。
図192は、端末装置19102の内部構成を示し、端末装置19102は、アンテナ・システム19202、無線周波数(RF)トランシーバ19204、ベースバンド・モデム19206(物理層処理モジュール19208およびコントローラ19210を含む)、アプリケーション・プロセッサ19212、メモリ19214、電力供給19216、センサー19218、およびセンサー19220を含むことができる。図192には明示的に示していないが、端末装置19102は、1つ以上の追加のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア・コンポーネント(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特殊または汎用なハードウェア/プロセッサ/回路など)、周辺装置、メモリ、電力供給、外部装置インターフェース、加入者識別モジュール(SIM)、ユーザー入出力装置(ディスプレイ、キーパッド、タッチスクリーン、スピーカ、外部ボタン、カメラ、マイクロホンなど)を含むことができる。
簡略化した動作概要では、端末装置19102は、1つ以上の無線アクセス・ネットワーク上で無線信号を送受信することができる。ベースバンド・モデム19206は、各無線アクセス・ネットワークに関連する通信プロトコルに従って端末装置19102のこのような通信機能を指向することができ、各通信プロトコルによって定義されたフォーマッティングおよびスケジューリング・パラメータに従って無線信号を送受信するために、アンテナ・システム19202およびRFトランシーバ19204に対する制御を実行することができる。種々の実用的な設計は、サポートされる無線アクセス技術毎に別個の通信コンポーネント(例えば、別個のアンテナ、RFトランシーバ、物理層処理モジュール、およびコントローラ)を含むことができるが、簡潔さを目的として、図192に示す端末装置19102の構成は、各そのようなコンポーネントの単一のインスタンスのみを示す。
端末装置19102は、アンテナ・システム19202で無線信号を送受信することができ、アンテナ・システム19202は、単一のアンテナであってもよく、あるいは、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであってもよく、さらに、アナログ・アンテナの組み合わせおよび/またはビームフォーミング回路を含んでもよい。受信経路(RX)では、RFトランシーバ19204は、アンテナ・システム19202からアナログ無線周波数信号を受信し、アナログ無線周波数信号に対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行し、デジタル・ベースバンド・サンプル(例えば、同相/直交(IQ)サンプル)を生成して、ベースバンド・モデム19206に提供することができる。従って、RFトランシーバ19204は、増幅器(例えば、低雑音増幅器(LNA))、フィルタ、RF復調器(例えば、RF IQ復調器)、および受信した無線周波数信号をデジタル・ベースバンド・サンプルに変換するためのアナログ-デジタル変換器(ADC)を含むアナログおよびデジタル受信コンポーネントを含むことができる。送信経路(TX)では、RFトランシーバ19204は、ベースバンド・モデム19206からデジタル・ベースバンド・サンプルを受信し、デジタル・ベースバンド・サンプルに対してアナログおよびデジタルRFフロントエンド処理を実行し、アナログ無線周波数信号を生成して、無線伝送のためにアンテナ・システム19202に提供することができる。従って、RFトランシーバ19204は、増幅器(例えば、電力増幅器(PA))、フィルタ、RF変調器(例えば、RF IQ変調器)、およびベースバンド・モデム19206から受信したデジタル・ベースバンド・サンプルを混合するためのデジタル-アナログ変換器を含むアナログおよびデジタル送信コンポーネントを含み、アンテナ・システム19202による無線伝送のためのアナログ無線周波数信号を生成することができる。ベースバンド・モデム19206は、RFトランシーバ19204の動作のための送受信無線周波数を指定することを含め、RFトランシーバ19204のRF送受信を制御することができる。
図192に示すように、ベースバンド・モデム19206は、物理層処理モジュール19208を含むことができ、物理層処理モジュール19208は、物理層(PHY、Layer 1)送受信処理を実行して、RFトランシーバ19204を介した送信のためのコントローラ19210によって提供される発信送信データを準備し、コントローラ19210による処理のためのRFトランシーバ19204によって提供される到来受信データを準備することができる。従って、物理層処理モジュール19210は、エラー検出、順方向誤り訂正エンコード/デコード、チャネル符号化およびインターリービング、物理チャネル変調/復調、物理チャネル・マッピング、無線測定および探索、周波数および時間同期、アンテナ・ダイバーシチ処理、電力制御および重み付け、レート・マッチング、再送処理などのうちの1つ以上を実行することができる。物理層処理モジュール19208は、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいは、ハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして構造的に実現され得る。図192には明示的に示されていないが、物理層処理モジュール19208は、関連する無線アクセス技術に対する通信プロトコルによって定義される物理層制御論理に従って、物理層処理モジュール19208の種々のハードウェアおよびソフトウェア処理コンポーネントを制御するように構成された物理層コントローラを含むことができる。さらに、物理層処理モジュール19208は、図192において単一のコンポーネントとして示されているが、物理層処理モジュール19208は、例えば、特定の無線アクセス技術の物理層処理について各それぞれのセクションが専用である物理層処理コンポーネントの別個のセクションとして集合的に実装され得る。
端末装置19102は、コントローラ19210によって指向される、1つ以上の無線アクセス技術に従って動作するように構成され得る。従って、コントローラ19210は、各サポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルに従って、端末装置19102の無線通信コンポーネント(アンテナ・システム19202、RFトランシーバ19204、および物理層処理モジュール19208)を制御することを担当することができ、従って、各サポートされる無線アクセス技術のアクセス層および非アクセス層(NAS)(Layer2およびLayer3も包含する)を表すことができる。コントローラ19210は、プロトコル・ソフトウェアに定義された対応するプロトコル制御論理に従って通信信号を送受信するために、(コントローラ・メモリから取得した)プロトコル・ソフトウェアを実行し、それに続いて端末装置19102の無線通信コンポーネントを制御するように構成されたプロトコル・プロセッサとして構造的に具現化され得る。
従って、コントローラ19210は、無線通信ネットワーク19100の種々の無線およびコア・ネットワーク・コンポーネントと通信するために、端末装置19102の無線通信機能を管理するように構成されてもよく、従って、複数の無線アクセス技術のための通信プロトコルに従って構成されてもよい。コントローラ19210は、サポートされるすべての無線アクセス技術を一括して担当する統一コントローラであってもよく、あるいは、各コントローラが、第一の無線アクセス技術に対する専用コントローラおよび第二の無線アクセス技術に対する専用コントローラのような、特定の無線アクセス技術または技術のグループに対する専用コントローラである複数の別個のコントローラを含んでもよい。いずれにせよ、コントローラ19210は、サポートされるRATの通信プロトコルに従って、端末装置19102の無線通信活動を指向することを担当し得る。物理層処理モジュール19208に関して前述したように、アンテナ・システム19202およびRFトランシーバ19204の一方または両方は、同様に、それぞれ、サポートされる無線アクセス技術の1つ以上に対応する複数の専用コンポーネントに分割され得る。このような各構成の詳細およびサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ19210は、例えば、マスター/スレーブRAT階層またはマルチSIM方式に従って、端末装置19102の無線通信動作を制御するように構成され得る。
端末装置19102はまた、アプリケーション・プロセッサ19212、メモリ19214、および電力供給19212を含むことができる。アプリケーション・プロセッサ19212は、オペレーティング・システム(OS)、端末装置19102とのユーザー相互作用をサポートするためのユーザー・インターフェース(UI)、種々のユーザー・アプリケーションなど、端末装置19102のアプリケーション層において端末装置19102の種々のアプリケーションおよび/またはプログラムを実行するように構成されたCPUであってもよい。アプリケーション・プロセッサは、ベースバンド・モデム19206によって提供される無線ネットワーク接続を介して、音声データ、オーディオ/ビデオ/画像データ、メッセージデータ、アプリケーション・データ、基本的なインターネット/ウェブ・アクセス・データ等のユーザー・データを送受信するためのアプリケーション層として、ベースバンド・モデム19206とインターフェースをとることができる。
メモリ19214は、ハードドライブまたは他のそのような永久メモリ装置のような、端末装置19102のメモリ・コンポーネントを具体化することができる。図192には明示的に示されていないが、図192に示される端末装置19102の種々の他のコンポーネントは、追加的に、ソフトウェア・プログラム・コードを記憶する、データをバッファするなどのための統合された永久メモリ・コンポーネントおよび非永久メモリ・コンポーネントを含むことができる。
電力供給19216は、端子装置19102の種々の電気コンポーネントに電力を供給する電源とすることができる。端子装置19102の設計に応じて、電力供給19216は、(再充電可能あるいは使い捨て可能な)バッテリーなどの「確定」電源、または有線電気接続などの「不確定」電源とすることができる。したがって、端子装置19102の種々のコンポーネントの動作は、電源19216から電力を引くことができる。
センサー19218および19220は、センサー・データをアプリケーション・プロセッサ19212に提供するセンサーとすることができる。センサー19218および19220は、位置センサー(例えば、全地球測位システム(GPS)などの全地球航法衛星システム(GNSS))、時間センサー(例えば、クロック)、加速センサー/ジャイロスコープ、レーダー・センサー、光センサー、画像センサー(例えば、カメラ)、ソナー・センサー等のいずれかとすることができる。
いくつかの無線通信ネットワークに従って、端末装置19102および19104は、無線通信ネットワーク19100の無線アクセス・ネットワークの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに接続し、そこから切断し、それらを切り替えるための易動性手順を実行することができる。無線通信ネットワーク19100の各ネットワーク・アクセス・ノードは、特定のカバレッジ・エリアを有することができるため、端末装置19102および19104は、無線通信ネットワーク19100の無線アクセス・ネットワークとの強力な無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノード間で選択および再選択するように構成され得る。例えば、端末装置19102は、ネットワーク・アクセス・ノード19110との無線アクセス接続を確立することができ、端末装置19104は、ネットワーク・アクセス・ノード19112との無線アクセス接続を確立することができる。現在の無線アクセス接続が劣化する場合、端末装置19102または19104は、無線通信ネットワーク19100の別のネットワーク・アクセス・ノードとの新しい無線アクセス接続を求めることができ、例えば、端末装置19104は、ネットワーク・アクセス・ノード19112のカバレッジ・エリアからネットワーク・アクセス・ノード19110のカバレッジ・エリアに移動することができる。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード19112との無線アクセス接続が劣化することがあり、これを、端末装置19104は、ネットワーク・アクセス・ノード19112の信号強度または信号品質測定などの無線測定を介して検出することができる。無線通信ネットワーク19100のための適切なネットワーク・プロトコルで定義される易動性手順に応じて、端末装置19104は、隣接するネットワーク・アクセス・ノードに対して無線測定を実行して、任意の隣接するネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供することができるか否かを決定する等により、新しい無線アクセス接続(例えば、端末装置19104または無線アクセス・ネットワークによってトリガされ得る)を求めることができる。端末装置19104がネットワーク・アクセス・ノード19110のカバレッジ・エリアに移動していてもよいため、端末装置19104は、ネットワーク・アクセス・ノード19110(端末装置19104によって選択されてもよいし、無線アクセス・ネットワークによって選択されてもよい)を識別し、ネットワーク・アクセス・ノード19110との新しい無線アクセス接続に移ることができる。無線測定、セル選択/再選択、およびハンドオーバーを含むこのような易動性手順は、種々のネットワーク・プロトコルにおいて確立され、各端末装置と無線アクセス・ネットワークとの間の強力な無線アクセス接続を任意の数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたって維持するために、端末装置および無線アクセス・ネットワークによって採用され得る。
図193は、方法2010を実行するように構成され得るネットワーク・アクセス・ノード19110のようなネットワーク・アクセス・ノードの内部構成を示す。図193に示すように、ネットワーク・アクセス・ノード19110は、アンテナ・システム19302、無線モジュール19304、および通信モジュール19306(物理層モジュール19308および制御モジュール19130を含む)を含むことができる。ネットワーク・アクセス・ノード19110の簡略化された動作概略では、ネットワーク・アクセス・ノード19110は、複数のアンテナを含むアンテナ・アレイであり得るアンテナ・システム19302を介して無線信号を送受信することができる。無線モジュール19304は、通信モジュール19306からの発信デジタル・データをアナログRF信号に変換して、無線送信のためにアンテナ・システム19302に供給し、アンテナ・システム19302から受信した到来アナログRF信号をデジタル・データに変換して、通信モジュール19306に提供するために、送受信RF処理を実行することができる。物理層モジュール19308は、制御モジュール19310提供するために無線モジュール19304から受信したデジタル・データに対して、かつ無線モジュール19304に提供するために制御モジュール19310から受信したデジタル・データに対してPHY処理を実行するように構成され得る。制御モジュール19310は、アンテナ・システム19302、無線モジュール19304、および物理層モジュール19308に対する制御を実行することを含み得る対応する無線アクセス・プロトコル、例えばLTEに従って、ネットワーク・アクセス・ノード19110の通信機能を制御することができる。無線モジュール19304、物理層モジュール19308、および制御モジュール19310の各々は、ハードウェア定義モジュール、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいは、ハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして構造的に実現され得る。いくつかの側面では、無線モジュール19304は、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたプロセッサとして実装されたソフトウェア定義無線(SDR)コンポーネントとすることができる。いくつかの側面では、物理層モジュール19308は、プロセッサおよび1つ以上のハードウェア・アクセラレータを含むことができ、ここで、プロセッサは、物理層処理を制御し、ある処理タスクを1つ以上のハードウェア・アクセラレータにオフロードするように構成される。いくつかの側面では、制御モジュール19310は、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成されたコントローラとすることができる。いくつかの側面では、制御モジュール19310は、無線通信プロトコル・スタック層機能に限定されてもよく、他の側面では、制御モジュール19310は、トランスポート層機能、インターネット層機能、およびアプリケーション層機能を担当することもできる。ネットワーク・アクセス・ノード19110は、有線または無線のインターフェースを介することができる、コア・ネットワークおよび/またはインターネット・ネットワーク(直接/ルータを介して、あるいは、コア・ネットワークを介して)とインターフェースをとることができる。ネットワーク・アクセス・ノード19110は、有線または無線(例えば、マイクロ波無線または他の無線トランシーバ・システム)のインターフェースを介して他のネットワーク・アクセス・ノードともインターフェースをとることができる。従って、ネットワーク・アクセス・ノード19110は、サービスされる端末装置が所望の通信データにアクセスすることを可能にするために無線アクセス・ネットワークを提供することによって、無線通信ネットワーク内のネットワーク・アクセス・ノードの機能を提供することができる。
無線通信ネットワークは、無線通信に影響を及ぼす様々な要因のために、非常に動的であることがある。例えば、端末装置19102および19104は、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112に対して種々の異なる位置に移動し(例えば、ユーザーによって運ばれる)、これは、端末装置19102および19104とネットワーク・アクセス・ノード19110および19112との間の相対的距離および無線伝搬チャネルに影響することがある。また、電波伝搬チャネルは、干渉、移動障害物、および大気変化のような易動性とは無関係の要因によっても変化することがある。追加的に、バッテリー電力、複数の無線アクセス技術の使用、ユーザー活動の変化、関連するデータ・トラフィック要求などの、端末装置19102および19104におけるローカル状態も無線通信に影響することがある。無線通信は、ネットワーク負荷や利用可能な無線資源などの基礎となるコア・ネットワークに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード19110および19112における状態によっても影響を受けることがある。
したがって、端末装置19102および19104とネットワーク・アクセス・ノード19110および19112の間の無線通信環境は、フラックスの一定の状態であってもよい。効果的に動作し、ユーザー経験を向上させるために、端末装置19102および19104とネットワーク・アクセス・ノード19110および19112は、このような変化を認識し、それに応じて動作を適合させる必要があり得る。
従って、無線通信システムは、端末装置19102と19104の間の装置協働を利用することができ、ここでは、端末装置(かつ、場合によっては、ネットワーク・アクセス・ポイント19110および19112)は、厳しいレイテンシー要件を満たす自律システムを効果的に実装するために、情報の分散、計算、および通信を協働することができる。
6.1 装置協働#1
本開示のいくつかの側面では、端末装置は、装置協働を利用して、無線ネットワーク上の分散計算のためのフレームワークを開発することができる。特に、本開示の一側面において開発されるフレームワークは、例えば、ネットワーク内の端末装置のリンク品質、計算能力、ならびに計算および通信タスクの同時の改善、低減または最適化の機会を説明することができる。装置協働の追加の例としては、ローカル無線状態を共有して、近隣の無線状態のマップを集合的に決定することを含むことができる。さらに、例としては、ローカル近隣の複数の装置にわたる任意のローカル共有コンテンツの利用および共有を含む。本開示のこの側面における装置協働方法および装置は、例えば、自律システム(例えば、自動ビークル、ドローン、ロボットなど)において実装することができる。
協働装置の集合は、複数のノードにわたる集合的あるいは分散計算のための機会を提供することができる。特に、無線システムのための分散計算フレームワークは、クラウド・オフロードまたは拡張クラウド・オフロード(例えば、いくつかの計算がビークルによってローカルに実行され、他の計算が疑似リアルタイムで実行できるように、他の計算が外部ネットワーク・クラウドで実行される)では満足できない可能性があるリアルタイムの制約を有するような自動化されたアプリケーションのために有効にされ得る。これらのアプリケーションは、自動化車両、特に、小隊若しくは護衛において移動するもの、多重エージェント・ロボティクス、ドローンの群れまたは固定インフラストラクチャー・ノードを含む路側ユニットを含むことができ、ここで、固定インフラストラクチャー・ノードは、クラウドへのオフロード処理などではなく、ローカルでタイムリーな計算のために無線メッシュ・ネットワークを介して協働することができる。
自律システムは、リアルタイムで感知、学習、および/または動作して、時間枢要タスクを完了することができる。自動運転の場合、例えば、ビークル(車、ドローンなど)情報は、動的衝突回避のためにリアルタイムで処理される必要があり得る。このシナリオでは、ビークルおよび/または周辺のインフラストラクチャー内に十分なストレージ及び計算パワーが存在することができ、エッジでの分散計算が、エンド・ツー・エンド(E2E)処理(例えば、ローカルに取り込まれた画像からのシーン再構築)のリアルタイム・レイテンシ制約(5~10ミリ秒)を満たすように使用することができる。クラウド・コンピューティングは、インフラストラクチャーにおける多大な投資がなければ、これらの制約を満たすことができないことがある。インフラストラクチャー支援が利用できないことがあるため、ローカルに分散し得る装置および方法により本技術は提示される。
図194は、いくつかの側面に従った計算分散フレームワークで構成されたビークル・アドホック・ネットワーク(VANET)19400を示す。VANET19400は、本質的に例示的であり、従って、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。
ビークル端末装置19402~19406および19412~19416のうちの1つ以上は、通信システムとして図192に示すように、端末装置19102の内部構成を含むことができ、従って、端末装置19102についての上述の方法で、RFトランシーバ(例えば、RFトランシーバ19204)およびアンテナ・システム(例えば、アンテナ・システム19202)を介して無線信号としてデータを送受信するモデム(例えば、ベースバンド・モデム19206)を含むことができる。いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416のうちの1つ以上は、分散計算を実行するための処理プラットフォームも含むことができ、これは、アプリケーション層コンポーネント(例えば、アプリケーション・プロセッサ19212で)またはモデム層コンポーネント(例えば、ベースバンド・モデム19206で)として実装され得る。
ビークル端末装置19402~19406および19412~19416は、車両のフレームおよびハウジング、窓およびドア、エンジン、ステアリングおよび移動システム(例えば、車輪または軌道の形態の地上のもの、モータ、プロペラまたはジェットエンジンの形態の空中のもの、または他のビークル移動システム)、ならびに関連する制御電子機器のうちの1つ以上を含むこともできる。いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416は、自律ビークルとすることができる。いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416は、自律的でなくてもよく、ドライバによって(ローカルであるいはリモートで)制御されてもよい。
路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430のうちの1つ以上は、図193に示すネットワーク・アクセス・ノード19110の方法における内部構成で構成されることができ、従って、ネットワーク・アクセス・ノード19110についての上述の方法で、無線モジュール(例えば、無線モジュール19304)およびアンテナ・システム(例えば、アンテナ・システム19302)を介して無線信号としてデータを送受信する通信モジュール(例えば、通信モジュール19306)を含むことができる。いくつかの側面では、路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430のうちの1つ以上は、分散計算を実行するための処理プラットフォームを含むことができ、これは、通信モジュール19306のモデム層またはアプリケーション層コンポーネントとして実装され得る。路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、路側ユニット(RSU)または通過車両にサービスするように配置された同様のタイプのネットワーク・アクセス・ノードであり得る。
VANET19400内のビークル端末装置19402~19406および19412~19416は、セルラーまたは短距離無線アクセス技術、例えばLTE、mmWave、5G、WiMax、Wi-Fi、Bluetoothなどの無線アクセス技術を備えている。これらのネットワークにおける通信は、ビークル同士が直接通信するビークル対ビークル(V2V)、車両がRSU、基地局、または他の無線アクセス・インフラストラクチャーと通信するビークル対インフラストラクチャー(V2I)、または車両がエンド・ツー・エンド接続を介してコアまたはインターネット・ネットワークコンポーネントと通信するビークル対ネットワーク(V2N)であり得る。
路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、通信および情報の拡散を限定領域に制限することにより、より小さいメッセージ遅延をもたらすインフラストラクチャー・サポートを提供するために設置され得る。このようにして、路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、それらの範囲内のビークルとの通信を協働させることができるローカル・ステーションとして機能し、また、ネットワーク全体、例えば基礎となるコア・ネットワークおよび/または外部クラウドまたはインターネット・ネットワークとのインターフェースとしても動作する。路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、厳しいレイテンシ要件、高い易動性、絶えず変化する環境等を伴うようなシナリオにおいて、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416から取得した情報を拡散するように構成される。路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、異なるシナリオ、例えば、高速道路の高速トラフィック対都市におけるラッシュアワーのトラフィックに利用可能であり、かつこれらに依存して適合するように構成され得る。路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416からの報告を受信し、これらの報告から取得した情報の計算を無線リンク品質および特定の車両の計算能力に基づいてビークルに分散するように構成され得る。
いくつかの側面では、路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、さらに、それぞれのエリアの特性に関する情報を、任意の通過ビークルに送信/ブロードキャストするように構成され得る。例えば、路側ネットワーク・アクセス・ノード19420は、道路19450のカーブ、道路19450に沿った物体(例えば、木、橋、標識など)に関する情報をブロードキャストして、通過するビークル端末装置19402~19406がこの情報について計算を実行する必要がなく、自身のローカルで収集した情報および計算を路側ネットワーク・アクセス・ノード19420からの情報で補完することができる。
しかし、いくつかのシナリオでは、路側ネットワーク・アクセス・ノード19420および19430は、ビークル間の通信を協働させるために利用できないことがある。この場合、ビークル自身が、自動運転に必要な計算をそれらの間で分散させるように構成され得る。この場合、ビークルは、データ収集および計算の分散を統括することを担当するアンカー制御ノードとして識別され得る。いくつかの側面では、このビークルは、地理的位置(例えば、最も中央に位置するビークル)に基づいて、かつ/あるいは、ランダムあるいは他の基準で、(例えば、計算能力および/または無線リンク品質に関して)最も強力な「ノード」であることに基づいて割り当てられ得る。
自走車は、センサー、カメラ等から1Gbpsを超えるデータを生成することがある。このようなデータからの制御決定を可能にするためのレイテンシ要件は、場合によっては、ミリ秒の範囲(例えば、5~10ミリ秒)であることがある。場合によっては、レイテンシ要件は、より厳しいことがあり、例えば、5ms未満、および/または1ms未満(例えば、数十マイクロ秒のオーダー)であることがあり、場合によっては、レイテンシ要件は、より厳しくなくてもよく、例えば、10msより大きいことがある。車がタイムリーな方法で意思決定を行うためには、通信および処理の遅延が許容限界内であるべきである。レイテンシ要件は制御動作にも依存し、ナビゲーションのための時間枢要動作に対しては、レイテンシ要件内でこれらの動作を実行することが重要である。さらに、例えば、プラトゥーニング(platooning)などの動作、例えばビークルのセット間のスマートな協働のために、レイテンシ要件は、さらに厳しいことがある。
路側ネットワーク・アクセス・ノードが利用可能なプラトゥーニングの場合、路側ネットワーク・アクセス・ノードは、車の相対的な位置を知り、全体的な環境を知る必要があり得る。このデータ収集は、異なるビークルからのセンサー入力の一部または全部(例えば、統合シーン再構成のためのカメラ入力)を融合することを必要とすることがある。このようなタスクは、単一のビークルにおいて計算上実現可能ではない可能性がある。
さらに、RSUにおける(例えば、路側ネットワーク・アクセス・ノードでの)すべてのデータの集中した計算では、通信チャネルに大きな負荷をかけることがある。本開示のプログラミング・モデルを実装することによって、データの一部の計算を異なるビークルで計算することができ、それによって、レイテンシ要件をよりよく満たすために、データの全体セットの通信を改善するか、あるいは場合によっては最適化することができる。データのこれらの計算は、例えば、ビークルの位置および方向、ビークル・カメラから捕捉された画像から抽出された特徴のサブセット、各ビークルについてのカメラ・パラメータ、および/またはレーダー・センサーに基づく隣接ビークルへの距離推定を含むことができる。
例えば、ドローンの協働移動についても同様のフレームワークを実装することができる。このシナリオでは、協働ネットワーク・アクセス・ノードが存在しないことがあり、1つのドローンがハブとして動作し、経路計画のために他のドローンに計算を分散することができる。ドローン間の協働タスク(例えば、重いペイロードを持ち上げて、運ぶ)の性能において、各ドローンの動作を決定するために重い計算が実行され得る。いくつかの側面は、集中型サーバーおよびドローンが遠隔でデータを送受信する処理を仮定するが、分散実装は、いくつかのシナリオ、例えば農村地域、荒野等において、好ましくかつ適用可能である。このような高レベル協働は、レイテンシ要件を満たす方法で負荷を通信しながら、計算負荷を複数のドローンに分散する。
本明細書で開示するプログラミング・モデルは、説明したようなシナリオにおける必要なデータの分散、計算、および通信における無線制約を説明することができる。本開示のモデルは、改善された計算-通信トレード・オフを提供する技術を適用するために活用され得る。本明細書で説明する技術の使用は、一般的に、代替のモバイル・エッジ・コンピューティング・シナリオにわたって適用可能であり、無線リンクの実装において使用される異なる無線アクセス技術にわたって機能することができる。
本開示の一側面では、無線ネットワーク内の装置(例えば、相互に通信する自走車)は、MapReduceプログラミング・モデルに基づき得る分散計算モデルを利用し、無線リンク品質および個々の装置(例えば、ビークル)の計算能力を考慮することによって、レイテンシ要件を満たすための情報を計算し、通信するように構成される。
図195は、いくつかの側面に従った無線ネットワーク内に実装され得る計算分散フレームワーク19500を示す。フレームワーク19500は、本質的に例示的であり、従って、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。
フレームワーク19500は、MapReduceフレームワークの高レベル図示であり、ここで、装置A、BおよびCの各々は、例えば、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416のような別個のビークル端末装置内に位置する処理ユニットを表すことができる。前述のように、いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406および19412~19416のうちの1つ以上に、装置A、BおよびCに対応する分散計算を(例えば、モデム層またはアプリケーション層コンポーネントとして)実行するための処理プラットフォームが備えられ得る。
装置A、B、およびCの各々には、マップへの入力のサブセットを割り当てることができ、例えば、装置Aには入力ファイル1および2を割り当てることができ、装置Bには入力ファイル3および4を割り当てることができ、装置Cは入力ファイル5および6を割り当てることができる(例えば、これらのファイルは、異なるローカル・エリアに関する情報を表わすことができる)。例えば、これらの入力ファイルの各々は、所与の関心領域の地理的に別々の領域に対して、ビークル位置、方向、および移動速度情報、ビークル内のカメラによって捕捉された画像、レーダー・センサーに基づく距離推定などの情報を含むことができる。装置A、B、およびCは、例えば、設定された速度制限を超えるビークルをカウントする、または互いに近接するビークル、または交差点を通過するビークルを識別するなど、割り当てられた入力に対してマッピング・タスクを実行することができる。次いで、これらの部分計算/マッピングの出力は、異なるマップ・タスクの結果を照合するための帰着タスクを実行するために、装置間でシャッフルされる必要がある。
MapReduce計算の簡略化された例では、フレームワーク19500には、所与のテキスト・ファイル中のワード(ワードA、ワードB、ワードC)の発生をカウントするタスクを割り当てる。しかし、このようなフレームワークは、計算を提供するため、例えば、1つ以上のビークルから捕捉されたデータからシーン再構成を実行するために適用されることができ、データは、レーダー・センサー情報、カメラから捕捉された画像、ビークル位置、方向、および/または移動速度情報のうちの少なくとも1つを含む。
フレームワーク19500では、テキスト・ファイルは6つのサブファイルに分割される。このようなフレームワーク19500を自動運転に適用する目的で、例えば、サブファイルは、ビークル速度、レーダー・センサー情報等の情報を含むことができる。各サブファイルは、この情報を異なる地理的近傍について含むことができる。装置A、B、およびCにはそれぞれこれらのサブファイルのうちの2つを割り当てる(装置Aには、サブファイル1および2、装置Bには、サブファイル3および4、装置Cには、サブファイル5および6を割り当てる)。異なる装置へのワード・カウント・タスクの分散は、マッピング・フェーズと呼ばれ、装置A、B、およびCの各々は、割り当てられた入力に対して、マップ・タスクのそれぞれの反復を実行する。ここで、各装置は、マップ・タスクとして割り当てられた2つのサブファイル内のワードA、B、およびCの発生をカウントする。
装置A、B、およびCの各々がワードA、B、およびCの各々の最終カウント結果を取得するために、装置Aは、サブファイル1および2内のワードAについての自らの計算を収集するだけではなく、装置Bからサブファイル3および4内のワードAのカウント、および装置Cからサブファイル5および6内のワードAのカウントを収集することにより、ワードAの総カウントを配信する。同様に、装置BはワードBの総カウントを、装置CはワードCのカウントを配信する。従って、MapReduce計算は、中間計算の結果を照合するために実行され得るシャッフル・フェーズ19510を含む。ワード・カウントの例では、装置A、BおよびCの各々が、4つの追加計算の結果を収集する。次いで、装置A、BおよびCは、ローカルに得られたマップ・タスク出力(例えば、サブファイル1および2内のワードAのカウント)およびデータ・シャッフルによって得られたマップ・タスク出力を使用して、帰着タスクのそれぞれの反復を実行し、各ワードの最終的な発生結果を実現する。
したがって、MapReduceは、ビークル端末装置が、例えば運転シーンの再構築、衝突回避の決定、自動運転決定などのビークルの動きに関連するものである、分散計算タスクを実行するためのフレームワークを提供することができる。例えば、ビークル端末装置19402~19406は、それぞれ、上述の例における入力ファイルの分配と類似し得るそれぞれのローカル周囲エリア(例えば、画像データ、ビデオデータ、ソナーデータ、位置データ、移動(方向または速度)データ、および/またはレーダー・データ)についてのセンサー・データを得ることができる。さらに、アンカー制御ノードは、入力ファイルの分配と同様に、分析のためのセンサー・データをビークル端末装置19402~19406に提供することができる。次に、ビークル端末装置19402~19406の各々は、マッピング・タスク(例えば、分散マッピング処理タスク)のそれぞれの反復としてローカル・センサー・データを処理して、それぞれのマッピング・タスク結果(例えば、中間分散処理結果)を得ることができる。ビークル端末装置19402~19406は、次に、シャッフル方式(例えば、分散処理シャッフル方式)に従ってマッピング・タスク結果をシャッフルすることができ、ビークル端末装置19402~19406が、帰着タスクのそれぞれの反復を実行するためのマッピング・タスク結果を受信するようにする。次いで、ビークル端末装置19402~19406は、自身のマッピング・タスク結果およびシャッフル・フェーズの間に他のビークル端末装置19402~19406から受信したマッピング・タスク結果に対して帰着タスクのそれぞれの反復を実行することができる。次いで、ビークル端末装置19402~19406は、帰着タスク結果において最終結果(例えば、最終分散処理結果)を得ることができる。次いで、ビークル端末装置19402~19406は、帰着タスク結果を使用して、自動運転などについてのビークル移動に影響を及ぼし、あるいは実行することができる。
いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406は、アンカー制御ノードの調整下で、分散計算タスクを実行することができ、アンカー制御ノードは、アンカー制御ノードとして割り当てられかつ選択されるビークル端末装置19402~19406、アンカー制御ノードとして指定される別のビークル端末装置、またはアンカー制御ノードとして動作する路側ネットワーク・アクセス・ノードのようなネットワーク・アクセス・ノードのうちの1つとすることができる。アンカー制御ノードは、マッピング・タスクのための入力データの割り当て、シャッフル方式の指定、シャッフル方式の実行、および必要に応じて最終結果の調整の1つ以上を担当することができる。例えば、いくつかの側面では、アンカー制御ノードは、入力データ(例えば、ビークル端末装置19402~19406によって提供されるセンサー・データ)を収集し、それぞれのマッピング・タスクのための入力としてビークル端末装置19402~19406に入力データを提供することができる。いくつかの側面では、アンカー制御ノードがネットワーク・アクセス・ノードである場合、下りリンク・ブロードキャスト/マルチキャストを使用して、あるいはアンカー制御ノードがビークル端末装置である場合、D2D/V2Vブロードキャスト/マルチキャスト(例えば、Anycast)を使用して、入力データをブロードキャストあるいはマルチキャストすることができる。いくつかの側面では、アンカー制御ノードはまた、ビークル端末装置19402~19406からのマッピング・タスク結果を収集し、シャッフル・フェーズのシャッフル方式に従ってマッピング・タスク結果を再分配することもできる。いくつかの側面では、アンカー制御ノードは、シャッフル・フェーズの間にブロードキャストまたはマルチキャスト技術を同様に使用して、マッピング・タスク結果を、それぞれの帰着タスクのために適切なビークル端末装置19402~19406に提供することができる。いくつかの側面では、アンカー制御ノードは、シャッフル方式を提供する(例えば、ビークル端末装置がそのマッピング・タスク結果を送信するための宛先ビークル端末装置を識別し、ビークル端末装置がマッピング・タスク結果を受信するための送信元ビークル端末装置を識別する)ことができ、このシャッフル方式で、ビークル端末装置が、例えば、D2D/V2Vユニキャスト伝送を使用して実行することができる。
いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406は、アンカー制御ノードなしに分散計算タスクを実行することができ、互いに協働して、入力データを分配し、シャフリング方式を決定し、それを実行することができる(例えば、D2D/V2Vブロードキャスト/マルチキャストまたはユニキャストを使用して)。
MapReduceは、ビークル端末装置が分散計算タスクを効率的に実行するメカニズムを提供することができるが、例えばシャッフル・フェーズのコストにより、異なるビークル端末装置にワーク負荷を分配するとき、特に無線リンク上で通信が実行されるとき、ボトルネックが存在し得る。例えば、いくつかのデータ・センター設定では、実行時間の30~70%が、マッピング・タスクの結果をそれぞれの帰着タスクに使用するために適切なビークル端末装置に提供するシャッフル・フェーズで費やされる。例えば、大きなグループのビークル端末装置が、シャッフル・フェーズ中に、グループの他のビークル端末装置のすべてまたはほぼすべてとマッピング・タスク結果を交換するように配置される場合、シャッフル・フェーズは、実質的な帯域幅を占有し、かつ/あるいは、完了するのにかなりの時間をとることがある。従って、特に、レイテンシ要件が非常に厳しい自律システムシナリオにおいて、データシャフリングの通信に費やされる時間を改善するために、フレームワーク19500を改善するか、場合によっては最適化することが重要であり得る。
図196は、いくつかの側面に従った無線ネットワーク内に実装された修正フレームワーク19600を示す。フレームワーク19600は、本質的に例示的であり、従って、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。
フレームワーク19600は、ネットワーク符号化原理を適用してノード(例えば、端末装置またはビークル)に計算タスクを分配するように構成された符号化MapReduceフレームワークの高レベルな図示であり、マルチキャスト機会が生成されて、シャッフル・フェーズで必要とされる通信の量を低減するようにする。いくつかの側面では、フレームワーク19600は、ノード当たりの計算が増加するにつれて、通信負荷が準線形的に減少するという点で、最適な計算対通信トレード・オフを達成することができる。フレームワーク19600は、装置当たりの計算負荷を増加させることによって、データ・シャッフルにおける各伝送において符号化マルチキャスト機会が生成され、2つの装置に必要な入力を提供することを示す。フレームワーク19600では、例えば、装置Aはサブファイル5および6の値をマッピングし、装置Bはサブファイル1および2の値をマッピングし、装置Cはサブファイル3および4の値をマッピングする。各装置によって、それが使用する値を回復するために1つの符号化送信のみが使用される。装置Aはサブファイル1および2との符号化通信を送信し、装置Bはサブファイル5および4との符号化通信を送信し、装置Cはサブファイル2および6との符号化通信を送信する。例えば、装置Aは既にサブファイル4についての値を知っているため、装置Bからの伝送からサブファイル5の値を導出することができる。
フレームワーク19600を図195のワード・カウント例にマッピングすると、各装置は、2つの代わりに4つのサブファイルを処理することにより、その計算負荷を2倍にする、例えば、装置Aはサブファイル1、2、3、および4においてワードA、B、およびCを検索し、装置Bはサブファイル3、4、5、および6を処理し、装置Cはサブファイル5、6、1、および2を処理する。計算負荷の増加は場合によっては望ましくないことがあるが、繰り返し計算は、例えば、装置Aはサブファイル5および6からの値、装置Bはサブファイル1および2から、および装置Cはサブファイル3および4からのみを必要とするため、シャッフル・フェーズの間のデータ転送を大幅に低減することができる。
符号化シャッフル・フェーズ19610において、装置Aはサブファイル1および3からの結果のXORを送信することができ、そこから装置Bはサブファイル1の結果を回復する(計算したサブファイル3からの結果を既に知っているため)ことができ、装置Cはサブファイル3の結果を回復する(計算したサブファイル1からの結果を既に知っているため)ことができる。同様に、装置Bは、サブファイル5および4からの結果を有するXORメッセージを送信して、装置Aがサブファイル5の結果を回復し、装置Cがサブファイル4の結果を回復することができ、装置Cは、サブファイル2および6からの結果を有するXORメッセージを送信して、装置Aがサブファイル6の結果を回復し、装置Bがサブファイル2の結果を回復することができる。
場合によっては、各装置の計算負荷を増加させることにより、帰着フェーズでは装置当たり2つの追加の値のみが使用される(例えば、2x3=6メッセージ、通信負荷において2倍低減をもたらす)。この例では、6つの代わりに3つのメッセージ(XORメッセージのそれぞれ)のみが必要とされるため、符号化処理はさらに2倍の短縮を可能にすることができる。
従って、この例では、フレームワーク19600において、各装置から1つの符号化伝送しか必要とされず、この符号化伝送は、他の2つの装置に有用である。フレームワーク19600は、MapReduceフレームワークに基づいて、他のいくつかのアプリケーションに一般化することができる。例えば、ビークル・カメラによって捕捉された画像は、いくつかのターゲットオブジェクトの存在について分析され得る。次いで、画像は、異なるノードにわたって分析のためにセグメント化されることができ、各ノード(例えば、ビークル)が重複するセグメントを与えることができるようにする。次いで、各ノードは、それぞれのマッピング・タスクとして割り当てられたセグメント内の目標とされた特徴の存在をスキャンし、シャッフル・フェーズの間にマッピング・タスク結果をシャッフルする。帰着フェーズでは、コンバイナ・ノードは、次いで、セグメントの一部またはすべてにわたって、各目標オブジェクトに対する部分的な結果を照合することができる。マッピング・タスク・フェーズの出力を適切にエンコードすることによって、シャッフル・フェーズの全体的な通信負荷を低減することができる。
フレームワーク19500および19600では、構造化マッピング・フェーズの実行は、データ・セットの分割およびマッピング、エンコード、および位相演算の帰着を割り当てる集中型サーバーの使用によって行われる。本開示の別の側面では、各ノード(例えば、端末装置、ビークルなど)は、既知の冗長性を有するデータ・セットをランダムにキャッシュし、ローカルに記憶されたデータ・セット上の割り当てられたタスクを計算することもできる。次いで、各ノードは、データ・セットにわたって結果をエンコードし、帰着フェーズに使用されるエンコードされた結果をブロードキャストすることもできる。エンコードは、隣接ノードにおけるデータ・セットについての知識に基づき得る。このような知識は、帯域外チャネルまたは割り当てられたアンカー制御ノードの助けを介して発見され得る。次に、正確なエンコード詳細は、メタデータとしてブロードキャスト・データに予め付加され得る。次いで、分散計算の結果を照合するノードは、メタデータをデコードすることによって、この伝送をデコードすることができる。メタデータの追加のオーバヘッドと必要な制御調整は、交換されるデータのサイズと比較して無視できると仮定する。
いくつかの側面では、自律ネットワークのビークル端末装置は、中央サーバー、例えば図194のネットワーク・アクセス・ノード19420および/または19430、またはアクセス・ポイント、eNB、またはシャッフル・フェーズのために中央コーディネータまたは「アンカー制御ノード」として動作する別のタイプのネットワーク・アクセス・ノードを介して互いに通信することができる。このシナリオでは、各ノード(例えば、ビークル端末装置19402~19406)は、符号化出力(符号化マッピング・タスク結果)をアンカー制御ノード、例えば、ビークル・ネットワーク・アクセス・ノード19420に送信することができ、このノードは、LTEネットワークの進化型マルチメディア・ブロードキャスト/マルチメディア・サービス(eMBMS)インターフェースのようなシャッフル・フェーズのためのマルチキャストもしくはブロードキャスト・フレームワーク、または他のタイプのマルチキャストもしくはブロードキャスト・フレームワークを使用して、符号化出力をビークルの一部またはすべてにブロードキャストする。代替的には、シャッフル・フェーズについて、装置対装置(D2D/V2V)通信は、ノード間で直接情報を交換するために使用され得る。D2D/V2Vを用いることにより、ネットワーク内のノードは、ノード対ノードベースまたはノード対マルチ・ノード(例えば、マルチキャスト)ベースのいずれかで、相互に直接通信するように構成され得る。従って、いくつかの側面では、ビークル端末装置は、ユニキャストD2D/V2Vを使用して、符号化マッピング・タスク結果を宛先ビークル端末装置に直接送信することにより(シャフリング方式に従って)、シャッフル・フェーズを実行することができる。いくつかの側面では、ビークル端末装置のアンカー制御ノードは、(例えば、D2D/V2Vで)他のビークル端末装置からマッピング・タスク結果を収集し、次いで、マッピング・タスク結果をシャフリング方式に従って適切なビークル端末装置に分配することができる。追加的または代替的には、いくつかの側面では、ビークル端末装置は、マッピング・タスクの結果を他のビークル端末装置にマルチキャストすることにより、マルチキャストD2D/V2Vを用いてシャッフル・フェーズを実行することができる。
いくつかの側面では、ビークル端末装置19402~19406、19412~19416、または19732~19736のいずれかのようなビークル端末装置は、処理タスクをオフロードするかどうかを決定するように構成され得る。言い換えると、ビークル端末装置は、これらの側面に従って分散方式で処理される処理タスクをオフロードするか、またはオフロードすることなくローカルに処理タスクを実行するかを決定することができる。例えば、ビークル端末装置は、処理タスクを識別し、限定なしで、処理タスクの計算負荷、処理タスクのレイテンシ制約、利用可能な帯域幅、ネットワーク輻輳の現在のレベル、オフロードに利用可能な近接ビークル端末装置の数、ビークル・リンクおよび/またはインフラリンクのリンク品質など、ある状況基準に基づいて、処理タスクをオフロードするかどうかを決定することができる。
従って、ビークル端末装置は、そのような要素の1つ以上を評価して、処理タスクをオフロードするかどうかを決定することができる。オフロードへ決定をシフトし得るシナリオは、処理タスクの大きな計算負荷、緩和されたレイテンシ制約(例えば、処理タスクがリアルタイムでなく、かつ/またはより大きなレイテンシ許容度を有する場合)、大きな利用可能な帯域幅、ネットワーク輻輳の低電流レベル、多数の近接ビークル端末装置、および/またはビークルおよび/またはインフラストラクチャー・リンクの強いリンク品質であり得る。次に、ビークル端末装置は、これらの要素の1つ以上を評価に基づいて、オフロードすることなくローカルに処理タスクを実行するか、あるいは処理タスクをオフロードするかのいずれかを行うことができる。例示的なシナリオにおいて、ビークル端末装置は、ネットワーク輻輳が高く、オフロードが利用される場合、処理タスクのレイテンシ制約が満たされない可能性があると決定することができる。次いで、ビークル端末装置は、オフロードに反対することを決定し、ローカルで処理タスクを実行することができる。
どれだけの量の処理タスクをオフロードするか、あるいは処理タスクのどのサブタスクをオフロードするか等、オフロードの程度に関する他のバリエーションも本開示の範囲内にある。例えば、ビークル端末装置は、分散処理のために処理タスクの一部をオフロードすることを決定するように構成されてもよく、どれだけの量の処理タスクをオフロードすべきか、かつ、どれだけの量の処理タスクをローカルに実行すべきかを決定することができる。いくつかの側面では、ビークル端末装置は、分散処理のためにオフロードされるべき処理タスクのいくつかのサブタスク(例えば、いくつかの命令またはサブルーチン)およびオフロードすることなくローカルに実行されるべき他のサブタスクを識別することができる。非限定的な例としては、ローカルでリアルタイムタスクを実行することを決定しながら、非リアルタイムタスクをオフロードすることを決定することができる。
図197は、いくつかの側面による、自律ビークル無線アクセス・ネットワーク19700を示す。当然のことながら、ネットワーク19700は、本質的に例示的であり、従って、この説明の目的のために単純化され得る。
ネットワーク19700は、路側ネットワーク・アクセス・ノード、路側ネットワーク・アクセス・ノード、eNB、基地局、AP、他のタイプのネットワーク・アクセス・ノード、またはそれらの任意の組み合わせを含む、アンカー制御ノード19702~19704を含むことができる。アンカー制御ノード19702および19704は、それぞれ、領域19712および19714をカバーすることができる。明確な境界を有するように示されているが、19712および19714の領域は重複し得ることが理解される。アンカー制御ノード19702および19704は、コア・ネットワークおよび/または無線アクセス・ネットワーク構造のコンポーネントとして互いに通信することができる。
道路19720は、領域19712および19714を横断することができ、従って、領域19712および19714で動作するビークル端末装置(クラスタ19732~19736におけるものなど)は、ネットワーク19700のRATセル間ハンドオーバー・プロトコルで動作するように構成され得る。
この方式におけるタスクの分配は、性能を著しく損なうことなく、各ビークル端末装置でランダムに行うことができる。このモデルでは、上りリンク(UL)情報交換は、LTE、WLAN、LTE-U/LAA (ライセンスド・アシステッド・アクセス)または他の無線アクセス技術に対して定義されたもののようなULプロトコルを使用して行われる。
代替的に、いくつかの側面では、D2D(例えば、1つからPC5インターフェース等を使用した近接サービスの一部またはすべて(例えば、LTEについてのProSe))またはV2Vインターフェースを使用して、ビークル端末装置、例えば、クラスタ19732~19736の各々内のビークル端末装置間で直接情報を交換することができる。D2D/V2Vを採用することによって、ネットワーク内のノードは、互いに直接通信するように構成され得る。このことは、装置対装置ベースで行われてもよいし、装置対複数装置ベース(例えば、マルチキャストまたはブロードキャスト)で行われてもよい。
いくつかの側面では、ネットワーク・スライシングも採用することができる。ネットワーク・スライシングにおいて、ネットワーク19700のようなネットワークは、複数のより小さなネットワーク、例えば、図197に示すビークル端末装置19732~19736の各セットのための1つのより小さなネットワークにスライスされ得る。結果として、ネットワークノードとビークル端末装置の間で資源共有が有効になる。能力の高いネットワークノードまたはビークル端末装置は、それらの資源(例えば、計算能力)を共有して、能力の低いノードまたは装置を支援することができる。
このようなネットワーク・スライシングは、コア・ネットワークおよび無線アクセス・ネットワーク(RAN)におけるスライシングを含む、エンド・ツー・エンド(E2E)とすることができる。各スライスはそれぞれ固有のアーキテクチャを有することができ、結果として、スライス固有の動作が必要である。言い換えると、資源を、各ネットワークスライスのノード間で共有することができる。この共有は、特定のアプリケーションまたはサービスに焦点を当てたネットワークの一側面に適用してもよく、あるいは様々なアプリケーションまたはサービスに広げてもよい。複数のアプリケーションまたはサービスにわたって動作するとき、ネットワークスライスは、各アプリケーションまたはサービス固有に仮想化され、改良され、場合によっては、最適化され得る。
クラスタ19736のようなエリアの外エッジに到達すると、クラスタのビークル端末装置は、図195および196において説明した計算フレームワークの実装のために、アンカー制御ノード19704を用いて別のアンカー制御ノード(図示せず)へのRAT間ハンドオーバー手順を開始することができる。しかし、他のアンカー制御ノードが検出されない場合、クラスタ19736内のビークル端末装置のうちの1つを、クラスタ19736のためのデータ収集および分散計算を担当するアンカー制御ノードとして割り当てることができる。このビークル端末装置は、例えば、最高の計算能力を有するものであること、最適な位置を有するビークル端末装置(例えば、クラスタ19736内に中央に位置する)であること、最良の伝送品質を有するビークル端末装置であること、または任意の類似の方法により決定することができる。
以下は、本開示の側面において、この開示の側面において、図195および196において説明したフレームワーク、例えば、ビークルの自動運転(車、ドローンなど)が無線ネットワークにおいて実装され得る例示的なシナリオを提供する。
いくつかの側面では、アンカー制御ノード19702からクラスタ19732内のビークル端末装置の各々に対する計算の分配は、リンク品質を説明することができる。このシナリオでは、アンカー制御ノード19732は、基地局のようなネットワーク・アクセス・ノードとすることができ、リンクのチャネル状態情報(CSI)のようなパラメータを測定、例えばチャネル推定、することによって、複数のビークル端末装置の各々とのリンク品質を決定することができる。ネットワーク・アクセス・ノードは、CSIを使用して、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、ドップラー効果などの現在のチャネル状態に基づいて、ビークル端末装置の各々に伝送を適合させることができる。伝送、例えば、シャッフル・フェーズの間の計算および伝送の割り当て(符号化および非符号化の両方)は、信頼性のある通信を達成し、自動運転システムのようなシステムの厳しいレイテンシ要件を満足するように、現在のチャネル状態に適合させることができる。例えば、LTEでは、CSIレポートは、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング・マトリックス・インジケータ、および/またはランク・インジケータを含むことができる。他のCSIおよび類似の無線チャネル情報は、RAT固有の実装の詳細に応じて、他の無線アクセス技術に使用され得る。このようにして、クラスタ19732のビークル端末装置に、基地局(アンカー制御ノード)19702とのリンク品質に基づいて計算タスクを割り当てることができる。
いくつかの側面では、(ビークル端末装置とアンカー制御ノードの間の)上りリンクのための通信プロトコルは、LTE-Uu、WLAN、LTE-LAA等のプロトコルに基づいて行うことができ、(例えば、アンカー制御ノードとクラスタ内のビークル装置の各々の間の)下りリンクは、LTE-Uu、eMBMS/V2Xプロトコルを使用してブロードキャストモードで実行することができる。
いくつかの側面では、各クラスタ19732~19736内のビークル端末装置は、D2D/V2V通信を使用して互いに通信することができる。この場合、例えば、クラスタ19732の1つのビークル端末装置のみが、アンカー制御ノード、例えば、基地局19702と通信するときに、マスターノードとして動作することができる。このマスターノードは、CSIレポートによって決定されるように、クラスタ19732内のビークル端末装置のうち、どの装置が基地局19702との最も高いリンク品質を有するかによって決定され得る。従って、計算の割り当ておよび計算の確実な分配は、クラスタ19732のこのマスターノードを介して基地局19702によって制御され得る。
いくつかの側面では、適切なアンカー制御ノードが存在しない(例えば、基地局、RSU、AP、またはコア・ネットワークへの他のネットワーク・アクセス・ノードがない)場合、クラスタ内のビークル端末装置のうちの1つは、アンカー・ノードを担当することが割り当てられ、装置対装置ベースまたはマルチキャスト・ベースのいずれかで、D2D/V2V通信を介して他のビークル端末装置と通信することができる。計算は、例えば、アンカー制御ノードに関連して各ビークル端末装置の計算能力に基づいて、あるいは、アンカー制御ノードと他のビークル端末装置の間のリンク品質に基づいて割り当てることができる。
いくつかの側面では、帰着フェーズのために使用されるシャッフル・フェーズにおける計算の分配は、いくつかの要因に基づいて実行することができる。これらの要因の1つは、例えば、全地球測位システム(GPS)によって決定されるように、ビークル端末装置の地理的位置であり得る。ビークル端末装置の地理的位置は、枢要情報のみが送信されるように、特定のビークル端末装置に送信される情報量を制限するために使用され得る。1つの例示的なシナリオでは、クラスタ19732のヘッドでのビークル端末装置(ブロック、例えば、「車」が領域19714に向かって移動していると仮定して、クラスタ19732の右端の最も遠い「車」)は、例えば、リード「ビークル」がすでにこの位置を通過しているため、クラスタ19732の最後の「ビークル」が使用するある情報および/または計算に使用しなくてもよい。同様に、ネットワーク19700は、クラスタ19732によって実行される必要のある情報量を低減または最小限にするために、あるクラスタ、例えばリード・クラスタ19734から別のクラスタ、例えばトレイリング・クラスタ19732へ、情報および計算をパスするように構成され得る。
図198は、本開示の一側面におけるビークル端末装置のための通信システム19800を示す。通信システム19800は本質的に例示的であり、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。通信システム19800のいくつかのコンポーネントは、個々のコンポーネントとして示されているが、複数のコンポーネントは、各構成要素の機能を有する1つのコンポーネントに組み合わされてもよいことが理解される。同様に、通信システム19800の個々の各コンポーネントは、2つ以上の別々のコンポーネントに分割され得る。
さらに、通信システム19800のいくつかの側面は、図192に説明したコンポーネントと重複し得ることが理解される。通信システム19800は、本明細書で説明する法および処理の適用を説明するためのコンポーネントを示しており、従って、ビークル端末装置のすべてのコンポーネントを示さなくてもよい。
通信システム19800は、無線信号を送受信するように構成されたアンテナ・システム19802を含むことができる。いくつかの側面では、アンテナ・システム19802は、図192において端末装置19102のアンテナ・システム19202の方法で構成される1つ以上のアンテナとすることができる。
通信システム19800は、無線インターフェース、例えばLTE、Wi-Fi、D2D通信などを介して外部ソースとの通信を送信および/または受信するように構成されたトランシーバ19804を含むことができる。いくつかの側面では、トランシーバ19804は、図192における端末装置19102のRFトランシーバ19204の方法で構成され得る。
通信システム19800は、データ取得モジュール19808、計算モジュール19810、および帰着モジュール19812を含む処理モジュール19806をさらに含むことができる。いくつかの側面では、処理モジュール19806、データ取得モジュール19808、計算モジュール19810、および帰着モジュール19812のうちの1つ以上は、ハードウェア定義モジュール、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいは、ハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして構造的に実現され得る。いくつかの側面では、処理モジュール19806、データ取得モジュール19808、計算モジュール19810、および帰着モジュール19812のうちの1つ以上は、図192のベースバンド・モデム19206の方法でのベースバンド・モデムのコンポーネント、または図192のアプリケーション・プロセッサ19212の方法でのアプリケーション・プロセッサのコンポーネントなどの、モデム層またはアプリケーション層のコンポーネントとすることができる。
処理モジュール19806は、無線トランシーバ19804およびアンテナ・システム19802を介して無線信号としてデータを送受信するように構成される。処理モジュール19806は、低層トランスポートのための無線アクセス接続に依存する論理ソフトウェアレベル接続でのデータを送受信することができる。
データ収集モジュール19808は、画像を捕捉するように構成されたカメラ、距離推定を決定するように構成されたレーダー・センサー、地理情報を決定するように構成されたGPS回路、ビークル端末装置の速度情報を決定するように構成された速度計回路などの、本開示の計算に採用されるデータを取得するために端末装置が使用する任意の形態のコンポーネントを含むことができる。各ビークル端末装置によって取得されるデータは、トランシーバ19804を介して、アンカー制御ノードに、あるいは他のビークル端末装置に(例えば、D2D通信によって)送信され得る。
計算モジュール19810は、上述のマッピングおよび/または符号化処理を実行するように構成されてもよい。計算モジュール19810は、トランシーバ19804を介してマッピング割り当てを受信し、マッピング・タスクの計算を実行するように構成され得る。さらに、計算モジュール19810は、符号化MapReduce方式などの、図196で説明したフレームワークに従って、トランシーバ19804を介して送信される伝送を符号化するように構成され得る。
帰着モジュール19812は、トランシーバ19804を介して他のノードから計算を受信し、情報をコンパイル(帰着)する帰着タスクを実行して、ビークル端末装置によって使用される最終結果、例えば、自動運転のための完全なシーン再構築、自動運転決定、または衝突回避決定を得るように構成され得る。
図199は、いくつかの側面に従った無線分散計算の方法19900を示す。いくつかの側面では、方法19900は、第一のビークル端末装置での実行のための方法であって、他のビークル端末装置と協働して、分散計算を実行する方法を提供することができる。図199に示すように、方法19900は、第一のビークル端末装置のローカル・エリアについてのローカル・センサー・データを取得すること(19910)と、ローカル・センサー・データに対して分散マッピング処理タスクを実行して、第一の中間的な分散処理出力を取得すること(19920)と、第一の中間的な分散処理出力を、分散処理シャッフル方式に従って第二のビークル端末装置に提供すること(19930)と、分散処理シャッフル方式に従って第三のビークル端末装置から第二の中間的な分散処理出力を受信すること(19940)と、第一の中間的な分散処理出力および第二の中間的な分散処理出力に対して分散帰着処理タスクを実行して、最終的な分散処理出力を取得すること(19950)と、とを含む。
図200は、いくつかの側面に従った無線分散計算の方法20000を示す。いくつかの側面では、方法20000は、アンカー制御ノードでの実行のための方法であって、ビークル端末装置間で分散計算を協働するための方法を提供することができる。図200に示されるように、方法20000は、複数のビークル端末装置のそれぞれに、それぞれの分散マッピング処理タスクを割り当てること(20010)と、それぞれの分散処理タスクに基づく複数のビークル端末装置からの複数の分散中間的処理出力を受信すること(20020)と、複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、複数のビークル端末装置の間でルーティングすること(20030)と、を含む。
6.2 装置協働#2
本開示のいくつかの側面では、端末装置は、D2D通信を利用して、ネットワーク接続を確立するためのセル探索および取得処理を実装するために、ネットワーク上に既にいるインカンベントなピア装置とペアを組むことができる。
図201は、本開示の一側面において識別される未知の環境において、無線ネットワーク20100に接続する端末装置に関する問題を示す。無線ネットワーク20100は、それぞれ対応するカバレッジ・エリア20120~20124を有するマクロ・セル・ステーション20110およびスモール・セル・ステーション20112~20114を含むことができる。端末装置20150~20158は、複数の無線アクセス技術(RAT)、例えば、LTE、5G、GSM、CDMA、UMTS等をサポートすることができる異種ネットワーク20100のカバレッジ内にある。さらに、端末装置20150~20158は、D2D通信をサポートすることが可能であり、例えば、ユーザー機器(UE)であり得る。ネットワーク20100は、本質的に例示的なものであり、従って、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。
マクロ・セル・ステーション20110は、異種ネットワーク20100の特定のRATと関連付けられ得る。例示的なLTE設定では、マクロ・セル・ステーション20110は、例えば、LTEネットワークのeNodeB(eNB)ステーションとすることができ、その場合、マクロ・セル・ステーション20120は、少なくともLTE通信をサポートする。従って、マクロ・セル・ステーション20110は、LTEネットワークのRANと無線ネットワーク20100の基礎となるコア・ネットワークとの間のインターフェースとして動作することができ、近接して位置した端末装置、例えば端末装置20150~20158が、無線ネットワーク2010のコア・ネットワークおよび任意の他の接続されたネットワークとデータを交換することを可能にし得る。マクロ・セル・ステーション20110および端末装置20150および20158は、他の無線アクセス技術のための方法で動作することができる。スモール・セル・ステーション20112~20114は、それぞれ、マクロ・セル・ステーション20110と同じRATに関連付けられてもよく、または異なるRATに関連付けられてもよく、その場合、無線ネットワーク20100は、異種無線ネットワークであり得る。スモール・セル20122~20124のいずれかは、例えば、フェムトセル、ピコセル、またはマイクロセルであってもよく、例えば、さらに、閉加入者グループ(CSG)セルとして構成されてもよい。
未知のネットワーク環境では、端末装置は、ネットワークに登録するために、フルバンド探索を実行し、ネットワーク接続を確立するためにさらに無線アクセス・ネットワーク・パラメータを取得することができる。それぞれの探索および取得処理は、時間がかかり、電力集約的であることがある。
例えば、ネットワーク20100の範囲内に入ると、端末装置20150は、ネットワーク20100への最適な接続を見つけるために、端末装置20150によってサポートされるすべてのRAT周波数のフルバンド探索を実行し、スキャンの結果からネットワーク・パラメータを取得しなければならないことがある。端末装置20150によってサポートされるすべてのRAT周波数の全周波数帯域探索20160を実行した後、端末装置20150は、それがセル20120~20124の範囲内にあることを識別する。次いで、端末装置20150は、各ステーション20110~20114からネットワーク・パラメータを受信し、どのセルがネットワークに最も適した接続を提供するかを識別する。
LTEの例では、LTE下りリンクは基地局からUEへの信号である。LTE下りリンクは直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)方式を使用し、これは直交周波数分割多重(OFDM)の多重アクセス・バージョンである。OFDMは、キャリア周波数帯域幅を多数の小さなサブキャリアに分割し、次いで、デジタル変調フォーマットを用いて個々のサブキャリアを変調する周波数分割多重化である。これにより、複数の搬送波周波数でのデジタル・データのエンコードを可能にする。
OFDMAは、他の利点、例えば、高速フーリエ変換(FFT)を用いた効率的な実装、およびシンボル間干渉に対するロバスト性のみならず、無線チャネルを通じた高いデータ速度を提供する。しかし、それはまた、高いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。下りリンクでは、基地局は電力消費と熱放散の問題に対処する設備が十分に備えられていることがあるため、これはあまり懸念とされない可能性があるが、LTE上りリンクで使用される場合、これは問題を提示する。
LTE上りリンクはUEから基地局への信号であり、単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC‐FDMA)方式を使用する。SC‐FDMAはOFDMよりも低いPAPRを有する。その結果、SC‐FDMAはOFDMと比較してバッテリ消費電力と設計複雑さを低減している。SC-FDMAはまた、データが複数のサブキャリアにわたって広がる可能性がある点でOFDMとは異なり、一方、OFDMでは、各サブキャリア(または周波数成分)は固有の情報を搬送する。
D2D通信をサポートするLTE標準では、利用可能な帯域幅スペクトルの一部は、D2D通信のサポートのために専用とすることができる。D2D通信をサポートする2つの装置間の直接インターフェースは、既存の周波数割り当てを再利用することができる。UEに対する電力消費およびハードウェアの影響を低減あるいは最小にするために、D2D通信の伝送は、上りリンク・バンドにおいて発生する可能性があり、例えば、D2D通信も、SC-FDMAを使用する。他の無線アクセス技術は、同様に、D2D通信のためにある帯域幅スペクトルを割り当てることができ、以下に詳述する方法で同様に使用することができる。
図201の例示的な設定では、端末装置20150は、シナリオ20100Aにおけるセル20120~20124からなる未知の環境に入る。未知の環境に入ると、端末装置20150は、(網掛けの楕円として示す)そのD2D通信能力の範囲内で、ピア・グループ、例えば他の端末装置を検索するように構成され、端末装置20152~20156と接触する。ピア・グループは、例えば、同一のオペレーター、同一のオリジナル機器メーカ(OEM)、または同一の雇用者/企業情報技術(IT)管理機器などの緩い選択基準によって事前に定義され得る。端末装置20158は、予め定義されたピア・グループ内に入ることができるが、それは、端末装置20150のD2D能力の範囲外にいることがある。
20100Aに示すように、「インカンベント」(例えば、すでに確立されたネットワーク接続を有する)端末装置20152~20154は、それぞれ、ステーション20112、20110、および20114のセル20122、20120および20124に接続され、従って、それぞれのステーションを介してネットワーク20100に接続するための必要なネットワーク・パラメータを有する。
端末装置20152~20156は、20100Bにおいて低電力および高速D2Dリンクを介してメッセージを介して端末装置201150(新しい端末装置)に無線アクセスパラメータを提供することができる。これらのネットワーク・パラメータは、例えば、ステーションの位置、および新しい装置がネットワークに登録できるようにするための接続性または遠隔測定データを含むことができる。本開示の別の側面では、インカンベント装置は、端末装置20150がネットワーク20100への接続を確立する時間を早めるために、端末装置20150と(例えば、任意のGNSSまたは他のジオポジショニング・システムを介して得られたような)それらの位置を共有することができる。一旦、適切なデータがインカンベント端末装置20152~20156から受信されると、端末装置20150は、単に、この接続性または遠隔測定データを確認する必要があるだけで、フルスキャンを実行する必要はない。
インカンベント端末装置のピア・グループとD2Dリンクを確立することにより、端末装置20150は、インカンベント端末装置の各々から接続性および遠隔測定データを得ることができる。そのリンクは、装置発見およびリンク設定手順によって確立することができ、RAT固有の手順、例えば、3GPPによって概説されるような、LTE Device to Device Proximity Service (Release 12)またはLTE-Based Vehicle-to-X Services (Release 14)における装置発見およびリンク設定手順に依存することができる。このデータは、例えば、RATタイプ(例えば、GSM、UMTS、LTEなど)、周波数帯、モバイル国コード(MCC)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC)、下りリンク・キャリア周波数(例えば、E-UTRA絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))、セル識別パラメータ(例えば、物理セルID(PCI))、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉プラス雑音比雑音比(SINR)、ラウンドトリップ遅延、最良/最強セルのシステム情報(例えば、MIBおよびSIB(SIB1~SIB12)であって、抽象構文記法1(ASN.1)などでデコードまたはエンコードされ得るもの)等、ステーション20110~20114のいずれか1つを介したネットワーク20100への端末装置20150の接続を容易にする任意のパラメータを含むことができる。
一旦、端末装置20150が、インカンベント端末装置20152~20156から必要なネットワーク・パラメータを受信すると、端末装置20150は、ネットワーク20100に接続する最良のセル、例えば、最適なまたは最も信頼性の高い接続を提供するセルを選択することができる。20100Cでは、スモール・セル20124は、ネットワーク20100に最良の接続を提供するインターフェースとして選択される。
20100A~20100Cで説明した手順を実装することにより、端末装置20150は、公衆地上回線移動網(PLMN)におけるフルバンド/セル探索よりも消費電力を少なくしながら、ネットワーク20010との接続をより速く確立することができる。さらに、いくつかの側面では、端末装置のみが開示のこの側面を実装するように構成されているため、インフラストラクチャーの変更は必要ない。
スモール・セル20124がCSGセルである場合、端末装置20150は、スモール・セル(CSG)ステーション20114を介して接続を確立するために、それがホワイトリスト上にあるかどうかをチェックするために必要なCSGセルパラメータを取得することができる。端末装置20150がCSGセル20124のメンバーでない場合、端末装置は、ネットワーク20100に接続するために、次の最良のセルを選択するように構成され得る。端末装置20150は、インカンベント端末装置から得られたパラメータから第一の選択を介してネットワークに接続することができない他のシナリオにおいて、同様の方法を採用することができる。
図202は、D2D通信の物理チャネル、トランスポート・チャネル、および論理チャネルに対するチャネル・マッピングを示す。図202は、例示的なLTE設定を参照してもよいが、これは実証目的のためのみであり、概念は、他の無線アクセス技術に対して同じ方法で適用可能である。
図202に対する例示的なLTE設定に示されるように、D2D通信のための物理チャネルは、物理サイドリンク・ブロードキャスト・チャネル(PSBCH)、物理サイドリンク・ディスカバリ・チャネル(PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を含むことができる。
いくつかの側面では、PSBCHは、送信UEから送信されたシステムおよび同期関連情報を搬送する。PSBCHは、D2D通信の発見フェーズを担当するチャネルである。PSDCHは、UEからの近接サービス(ProSe)発見メッセージを搬送する。PSCCHは、ProSe直接通信のためのUEに対する制御情報を搬送することを担当するサイドリンク制御情報(SCI)ブロックを搬送する。PSSCHは、D2D通信のためのデータを搬送する。
いくつかの側面において、トランスポート・チャネルは、サイドリンク・ブロードキャスト・チャネル(SL-BCH)、サイドリンク・ディスカバリ・チャネル(SL-DCH)、およびサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)を含む。SL-BCHはPSBCHにマッピングされ、SL-DCHはPSDCHにマッピングされ、SL-SCHはPSSCHにマッピングされる。SL-BCHは、ブロードキャスト情報に対して事前に定義されたフォーマットを提供するSL-DCHと同様に、予め定義されたトランスポート・フォーマットである。SL-SCHはブロードキャスト伝送に対するサポートを提供する。
いくつかの側面において、論理チャネルは、サイドリンク・ブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)およびサイドリンク・トラフィック・チャネル(STCH)である。SBCCHは、SL-BCHにマッピングされ、STCHはSL-SCHにマッピングされる。STCHは、ある端末装置から他の端末装置へユーザー情報を転送するためのポイント・ツー・マルチポイント・チャネルである。場合によっては、このチャネルは、ProSe対応端末装置、例えば、図201に示す少なくともターミナル装置20150~20156によってのみ使用され得る。
以下の例は、D2D通信を利用して、ネットワーク上にすでにあるインカンベント・ピア装置とペアを組むことにより、ネットワークとの接続が容易になる(例えば、より高速で、より電力消費を少なく)という改良点を強調している。一般に、各例において、新しい装置(例えば、図201の端末装置20150)の高速動作および電力節約に有用なパラメータは、新しい装置が長時間かつ電力集約的な周波数スキャン手順からパラメータを取得するではなく、少なくとも1つの他の既存装置によって提供される。
一般に、端末装置は、D2D装置発見を通じて「インカンベント」端末装置を発見することができる。D2D通信のための事前動作は、端末装置が、適切なD2D信号を送信する別の端末装置を発見することであり、同期と呼ばれる処理である。この手順は、LTE下りリンクセル探索手順に類似しているが、はるかに低い出力で、である。同期において、タイミング情報は、最初に一次サイドリンク同期信号(PSSS)から検出される。次に、二次同期信号(SSSS)を物理サイドリンク同期識別子(
)を得るために使用する。一旦、
が受信端末装置によって検出されると、受信端末装置は、
を使用して、復調参照信号(DMRS)をデコードし、検出されたサイドリンクの強度を報告するため、サイドリンク基準信号受信電力(S-RSRP)測定を適用する。
第一のケースでは、レガシー端末装置手順(例えば、フル周波数バンド・スキャン)が効率的でない国内/国際ローミングまたはサービス外リカバリユースケースにおいて、ユーザー経験が改善される。例えば、端末装置は、既知のセルにキャンプしようと試みるが、端末装置は、新しいセル内にあれば、これらの手段によって接続を確立することに失敗する。フル動作バンド探索(例えば、3GPP動作バンド探索)に戻るのではなく、新しい端末装置は、インカンベント端末装置から関連する重要なパラメータを受信することができ、それらはD2D装置発見方法を介して検出することができる。これらの重要なパラメータには、RATタイプ、周波数バンド、MCC、MNC、下りリンク・キャリア周波数、セル識別パラメータ、RSRP、RSRQ、SNR、SINR、往復遅延、システム情報などが含まれるが、これらに限定されない。
ある方法の下では、例えば国際ローミングの場合のように、セル・キャンプのためにフル動作バンド探索が数分かかることがある。例えば、同じオペレーターからのD2D通信範囲のインカンベント装置の助けにより、セル・キャンプ時間は、特定のケース(例えば、いくつかの3GPP LTEセル・キャンプ時間)と比較して有意に短縮することができる。
例えば、LTEバンド3におけるいくつかのフル・バンド・スキャンには数秒(700周波数×数ms/周波数)かかることがある。しかし、各バンドは異なる数の周波数を有し、従って、バンド間の総時間は変化し得る。可能な最悪のケース・シナリオでは、すべてのバンドにわたる総バンド探索は、すべてのバンドの合計になる。このバンド・スキャンは、マスター情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)1、およびSIB2の取得を含むことがあり、これらには数百ミリ秒かかることがある。
本開示の方法および装置を実装することにより、新しい端末装置は、少なくとも1つのインカンベント装置(例えば、予め定義されたピア・グループから近接して位置する端末装置)によって提供される、位置情報、例えば、GPS位置フィックスからの緯度および経度からMCCおよびMNCを決定することができる。従って、探索されるバンドおよびセルの数は著しく減少し、電力消費を低減したより速いセル・キャンプをもたらす。
第二のケースでは、無線資源制御(RRC)接続は、本開示の方法および装置を実装することによって、迅速に確立され得る。インカンベントUEによって報告されるような最良/最強の信号品質セルの抽象構文記法(ASN.1)エンコードMIB、SIB1および他のSIB(例えば、SIB1~SIB12)は、高速RRC接続のための新しい端末装置と共有することができる。いくつかの探索(例えば、いくつかの3GPPレガシー探索)において、これは、新しい端末装置に対して数百ミリ秒の受信アクティビティを必要とする可能性があり、例えば、この探索は、時間と電力集約的の両方である可能性がある。しかし、既存の端末装置からこれらのパラメータを得ることによって、新しい端末装置は、そのような時間および電力集約的な方法を必要とすることなく、迅速なRRC接続確立のために準備される。
別のケースでは、最初の修正までのGPS時間が著しく短縮され、かつ/あるいは、電力集約性が低下する。新しい端末装置は、GPS位置決め修正を高速化するためのデータを支援するために、少なくとも1つの他のインカンベント装置から位置情報を有するメッセージを受信する。別の側面では、新しい装置は、位置ベースのサービスのための近似位置としてインカンベント装置からの位置情報を使用し、それによって、電力集約的なGPSサブシステムを使用して位置を決定するのではなく、新しい装置が自らの位置決めエンジンを低電力モードに維持することを可能にする。
いくつかの側面では、本開示の方法および装置は、D2D展開トポロジーを利用して、より高速で電力集約性のより低い探索および接続手順を提供するようにさらに構成され得る。
1対1のトポロジーシナリオにおいて、いくつかの側面による本開示の方法および装置は、ペアを組んだ装置、例えば、スマート・フォンとペアを組んだ(端末装置の機能を有する)スマート・ウォッチ適用されてもよい。スマート・ウォッチは、典型的には、スマート・フォンよりもはるかに小さいバッテリを有し、その結果、本開示で説明した電力節約方法は、ユーザー経験を改善する上で非常に効果的である。スマート・ウォッチは、スマート・ウォッチ所有者の電話からD2Dリンクを介してGPS修正および他のパラメータを受信し、セル・キャンプ(選択/再選択)およびRRC接続確立または再確立手順もしくは位置決めのための電力を節約することができる。
1対多または多対多のトポロジーシナリオにおいて、同一オペレーターの端末装置の閉じたユーザーグループ、例えば、あるオフィス・サイトの会社従業員に対して、いくつかの側面による本開示の方法および装置は、そのグループの端末装置の一部または全部が、オフィス時間中に端末装置がオフィス・サイト内にある間に、サービング・セルおよび隣接セルの測定およびSIB収集を実行する必要がないように構成され得る。代わりに、少数の端末装置だけが「インカンベント」装置になり、セル測定を実行する一方で、「他の」端末装置は、D2D通信を介して「インカンベント」装置に問い合わせることによって、「インカンベント」装置からこれらの測定値を得ることができる。このようにして、他の端末装置は、電力資源を節約する。
「インカンベント」(例えば、マスター)および「その他」(例えば、スレーブ)の役割は、例えば、ラウンドロビン方式で割り当てて、マスター役割に発生する電力ペナルティ(例えば、測定手順の実施に起因する)を、日中の異なるUEにわたって均一に分配することができる。このトポロジーは端末装置のエネルギー消費を低減する。なぜなら、任意の時点において、少数の端末装置だけが(例えば、3GPP標準によって定義されるような)通常の測定ジョブを実行し、残りの端末装置(その他、例えば、スレーブ)は、マスター端末装置が、より電力効率の高いD2Dリンクを介して、定期的に、または要求に応じて、必要な情報を提供することに依存することができるからである。本開示のさらなる側面では、複数の端末装置に冗長性の目的でマスター役割を割り当てる。
移動体発信コールの場合、スレーブ端末装置は、マスター端末装置から最新の情報を受信する(冗長化のために複数のマスター端末装置からの場合を含む)。移動体着信コールの場合、スレーブは、接続を確立するために必要な無線アクセス・ネットワーク(RAN)パラメータに加えて、D2Dチャネル上のマスター端末装置から転送されるページング通知を受信することができる。
本開示のD2D通信のこの1対多または多対多のトポロジーは、学校、キャンパス、ショッピング場、病院などの公的環境、および商業事務所、個人住宅(例えば、個人住宅、集合住宅、寮、ホテルなど)などの私的環境を含む様々なシナリオに適用され得る。
セルラーおよび非セルラーD2D物理(PHY)層、例えば、Wi-Fi-Direct技術、Bluetooth Low Energy(BLE)またはLTE D2D(リリース12以降)は、ピア・グループ間で通信するために使用することができる。ピア・グループ・オペレーター(例えば、モバイル・ネットワーク・オペレーター、OEM、雇用主のIT部門)は、他の装置とペアを組むために必要なデータ(例えば、PHY層パラメータ、セキュリティ証明書(認証/暗号)およびペアリング情報)を事前に設定することができる。
新しいプロトコルは、データ交換のためのASN.1構造と同様に、無線アクセス・ネットワーク(RAN)パラメータを交換するために、無線通信プロトコル・スタックのトップ(例えば、アプリケーション層)に実装することができる。セキュリティ技術を、RANパラメータが認可された装置によって提供されることを確認するために使用することができる。いくつかの側面では、無線通信プロトコル・スタックは、既存の無線通信プロトコル・スタックと新しい上位プロトコルの間の予め定義されたインターフェースを介して、RANパラメータのような接続性関連情報を新しい上位プロトコルに提供することができる。
いくつかの側面では、本開示の方法を実装するために、ピア・グループ管理コンポーネントが各装置にインストールされ、ピア・グループ・オペレーターによって事前に設定される。この管理コンポーネントは、ピア・グループ動作を管理し、ユーザーの対話を処理する。
新しい装置がオンになり、ピア・グループに参加したい場合、新しい装置は、たとえば確立された発見手順を使用してピアを探索する。これに応答して、インカンベント装置は、自らを新しい装置にさらす。発見されたインカンベント装置が存在しない場合、新しい装置は、スキャンおよび接続手順を実行し、それによって、いくつかのまたはすべてのその後の新しい装置のためのインカンベント装置となることができる。
装置が支援情報を必要とする場合、それはインカンベント装置に支援データの要求をマルチキャストすることがある。例えば、グループ毎に「同じオペレーター」の場合、これは、高速セル・キャンプ手順のためのRANパラメータの要求を含むことができる。
本開示のさらなる側面において、インカンベント装置は、ピア・グループに対して、要請されない方法で、特定の支援データのセットをマルチキャストすることができる。例えば、「同一のオペレーター」のピア・グループの場合、これは、高速セル・キャンプ手順のためのRANパラメータをブロードキャストすることを含むことができる。
本開示の別の側面において、ユーザーの承認は、例えば、ボタンをクリックすることによって、インカンベント装置入力に起因する何らかの手順を実施する前のインカンベント装置入力を受け入れる前に、要求され得る。
一般に、これらの側面は、時間がかかりと電力に飢えている手順が、ネットワークによってブロードキャストされたコンテキストおよび遠隔測定情報を端末装置が受信および取得するために必要とされる、かつネットワークへの接続を確立または維持するために必要とされる、すべてのシステムおよびユース・ケースに適用することができる。ネットワークによってブロードキャストされるコンテキストおよび遠隔測定データは、プライバシーまたはセキュリティの観点から非機密であると考えることができ、それによって追加の保護機構の必要性を排除する。
図203は、本開示の一側面において、D2Dリンクを使用してネットワークに接続するための方法を示す。方法20300は、本質的に例示的なものであり、従って、本開示の目的のために簡略化され得る。
20302において、新しいセルに入ったり、オンにしたりすると、20304において、端末装置(例えば、UE)は、そのピア・グループ管理コンポーネントによって定義されるピア・グループからインカンベント装置を探索する。D2D発見手順を実行した後、20306において、端末装置は、適切な既存装置が発見されたかどうかを決定する。
インカンベント装置が発見されなかった(あるいは、ピア・グループのインカンベント装置との適切な接続が確立できない)場合、20320において、装置は、規則的な周波数バンド・スキャンを実行し、ネットワークに接続し、いくつかのあるいはすべてのその後に続く新しい装置のために自らをインカンベント装置として確立する。
しかし、20306においてインカンベント装置(または複数のインカンベント装置)が見つかった場合、装置は20308においてD2Dを介してインカンベント装置との接続を確立する。次いで、装置は、20310において確立されたD2Dリンクを介して、インカンベント装置からネットワーク・パラメータを受信する。異なるセルに属する複数のインカンベント装置が見つかった場合、装置は、最良のネットワーク接続、例えば最高RSRP、RSRQ、最低SINRなどを提供するインカンベント装置からパラメータを選択するようにさらに構成され得る。1対多または多対多のトポロジーのいくつかの側面では、問い合わせられるインカンベント装置の数は、設定可能な量に制限することができる。非限定的な例としては、3つまたは4つのインカンベント装置を含むことができる。従って、装置は、設定可能な量までのインカンベント装置のみを問い合わせ、これは、装置での受信メッセージの処理労力を制限することができる。これにより、装置での電力消費を制限し、従来のセル探索手順(例えば、3GPPセル探索手順)よりも低い電力消費を維持することができる。
インカンベント装置からネットワーク・パラメータを受信(あるいは、最良のネットワーク接続を提供するインカンベント装置からネットワーク・パラメータを選択)した後、装置は、20312において、ネットワークに接続することができる。
図204は、いくつかの側面に従った端末装置のための通信システム20400を示す。通信システム20400は、本質的に例示的であり、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。通信システム20400のいくつかのコンポーネントが個々のコンポーネントとして示されているが、複数のコンポーネントがそれぞれの構成要素の機能を有する1つのコンポーネントに組み合わされてもよいことが理解される。同様に、通信システム20400の各個々のコンポーネントは、2つ以上の別個のコンポーネントに分割され得る。
さらに、通信システム20400の側面は、図192に説明したコンポーネントと重複することができることが理解される。通信システム20400は、本明細書で説明した方法および処理の適用を示すためのコンポーネントを示し、従って、ビークル端末装置のコンポーネントのすべてを示すわけではないことがある。
通信システム20400は、無線信号を送受信するように構成されたアンテナ・システム20402を含むことができる。いくつかの側面では、アンテナ・システム20402は、図192における端末装置19102のアンテナ・システム19202の方法で構成された1つ以上のアンテナとすることができる。
通信システム20400は、無線インターフェース、例えばLTE、Wi-Fi、D2D通信などを介して外部ソースとの通信を送受信するように構成されたトランシーバ20404を含むことができる。いくつかの側面では、トランシーバ20404は、図192における端末装置19102のRFトランシーバ19204の方法で構成され得る。
通信システム20400は、取得および確認モジュール20408、選択モジュール20410、およびスキャン・モジュール20412を含む処理モジュール20406をさらに含むことができる。いくつかの側面では、処理モジュール20406、取得および確認モジュール20408、選択モジュール20410、およびスキャン・モジュール20412のうちの1つ以上は、ハードウェア定義モジュール、例えば1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいは、ハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして構造的に実現され得る。いくつかの側面では、処理モジュール20406、取得および確認モジュール20408、選択モジュール20410、およびスキャン・モジュール20412のうちの1つ以上は、図192のベースバンド・モデム19206の方法におけるベースバンド・モデムのコンポーネントなどのモデム層コンポーネントであり得る。
処理モジュール20406は、無線トランシーバ20404およびアンテナ・システム20402を介して無線信号としてデータを送受信するように構成される。処理モジュール20406は、低層トランスポートのための無線アクセス接続に依存する論理ソフトウェアレベル接続上のデータを送受信することができる。
取得および確認モジュール20408は、発見されたインカンベント装置とのD2D通信リンクを確立すると、インカンベント装置からネットワーク・パラメータを取得し、これらのパラメータを確認するように構成され、これらの取得されたネットワーク・パラメータを使用してネットワークに接続するようにする。
選択モジュール20410は、複数のインカンベント装置が発見された場合に、ネットワークに最良の接続を提供するインカンベント装置からネットワーク・パラメータを選択するように構成される。選択モジュール20410は、どのネットワーク・パラメータが、RSRP、RSRQ、SINR、往復遅延、またはリンク品質を決定し得る他の関連パラメータに基づいて、ネットワークに最良の接続を提供するかを決定するように構成され得る。
スキャン・モジュール20412は、インカンベント装置が端末装置によって発見されなかった場合、または適切なネットワーク・パラメータがインカンベント装置とのD2Dリンクを介して取得できなかった場合に、従来の周波数バンド・スキャンを実行するように構成される。
いずれの場合においても、ネットワーク接続を確立すると、端末装置は、自身をインカンベント装置として確立することができ、トランシーバ20404を通じてネットワークへのその接続のネットワーク・パラメータを他の装置に送信することが可能であり得る。
図205は、いくつかの側面に従ったD2Dを介した遠隔測定補助のための方法20500を示す。図205に示すように、方法20500は、少なくとも1つの別の端末装置との直接無線リンクを確立することであって、その少なくとも1つの別の端末装置は無線ネットワークに接続されている、確立すること(20510)と、直接無線リンクを通じてその少なくとも1つの別の端末装置から、無線ネットワークへのネットワーク接続パラメータを受信すること(20520)と、ネットワーク接続パラメータに基づいて無線ネットワークへの接続を試みること(20530)と、を含む。
いくつかの側面では、通信装置が複数の他の端末装置と無線リンクを確立する場合、通信装置は、複数のネットワーク接続パラメータを評価し、例えば、最高RSRP、最高RSRQ、最低SINR、最低ラウンドトリップ遅延等の1つまたはその組み合わせに基づいて、ネットワークに接続しようと試みるために使用されるネットワーク・パラメータを選択するようにさらに構成され得る。
6.3 装置協働#3
本開示のいくつかの側面では、端末装置は、各端末装置のリンク・ロバスト性(上りリンクおよび/または下りリンク・スループット)および易動性性能(ハンドオーバーおよびセル選択/再選択性能)を改善するために、D2D通信を通じて情報を共有し、近接して位置する端末装置にチャネル・パラメータ情報を提供することができる。
図206は、いくつかの側面に従ったD2D協働通信シナリオ20600を示す。図206に示すように、共位置(例えば、直接D2Dチャネルの範囲内)にある端末装置20630~20632は、一緒にグループ化され、D2Dリンク20650を使用して直接情報を交換することができる。例えば、端末装置20630~20632は、D2Dリンク20650を介して、ネットワーク・アクセス・ノード干渉、隣接ネットワーク・アクセス・ノード・データベースなどのネットワーク・アクセス・ノードのためのパラメータ情報を互いに共有することができる。次いで、端末装置20630~20632は、この共有パラメータ情報を利用して、特に下りリンク・スループットおよび成功したセル間ハンドオーバー速度を含む、下りリンク・シナリオに関連した、様々なキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を改善することができる。端末装置は、共位置チャネル相関を探索して、統合ネットワーク・アクセス・ノード・チャネル状態情報(CSI)推定を適用して、各端末装置とネットワーク・アクセス・ノードの間のリンク・ロバスト性を改善することができる。
本開示のいくつかの側面によれば、端末装置20630~20632のような端末装置は、D2Dリンクを利用して、無線チャネル情報のような情報を共有することができる。次いで、端末装置20630~20632は、共有無線チャネル情報をローカルに取得した無線チャネル情報と組み合わせて統合無線チャネル情報を得ることによって、あるいは、干渉緩和のために共有無線チャネル情報を使用すること等によって、共有無線チャネル情報を利用して、下りリンク受信を改善することができる。
特に、多くの無線アクセス技術は、上りリンクおよび下りリンク性能を改善するために、あるいは、場合によっては最適化するために、チャネル推定に依存する。正確なチャネル推定は、非常に効果的なチャネル等化をもたらし、端末装置が高性能無線送受信を享受することを可能にする。例えば、例示的なLTE設定では、下りリンク伝送は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)変調方式を使用して、多入力多出力方式におけるマルチパス・フェージングによって引き起こされるシンボル間干渉(ISI)を克服することができる。OFDMAは直交間隔のサブキャリア信号を実装し、ISIを排除するためのガード間隔としてサイクリック・プレフィックス(CP)を挿入する。通信チャネルを通じた信号の伝送の伝搬に起因する歪みを補償するために、端末装置はチャネル推定を実行して、容量を増加し、適切な信号検出およびデータ復調を可能にすることができる。チャネル推定がより正確であればあるほど、受信機は一般に送信機からデータをより良好に受信することができる。チャネル推定を容易にするために、LTEは、時間および周波数領域におけるパイロット・シンボルからなる参照信号を使用して、サブフレーム内の所与の位置におけるチャネルの推定を提供する。パイロット・シンボルは、通信チャネルを通じた信号伝送の各資源要素の複素利得の信頼できる推定値を提供するために使用される。既知のパイロット・シンボルを使用してチャネルを推定し、端末装置は、通信チャネルの効果を均等化し、受信信号のノイズを低減することができる。
他の多くの無線アクセス技術も同様に、チャネル推定技術を使用して、下りリンク受信中のチャネル等化を実行することができる。プリコーディング技術も正確なチャネル推定に依存し、ここで、ネットワーク・アクセス・ノードのような送信機が、チャネル応答の知識に基づいて下りリンク伝送を「プリコードする」ことができ、これは、コラプティブ(corruptive)チャネル効果を緩和し、端末装置のような受信機が高受信性能を有することを可能にし得る。
いくつかの側面は、D2D通信を介して、近くに位置する端末装置20630~20632のような共位置にある端末装置をグループ化し、グループ内で、各端末装置および共通ネットワーク・アクセス・ノードから得られた無線チャネル情報の共有を可能にし得る。この無線チャネル情報は、例えば、ネットワーク間アクセス・ノード干渉、隣接ネットワーク・アクセス・ノードデータベース情報、およびチャネル推定方法において使用される他のパラメータを含むことができるが、これらに限定されない。端末装置間でこのような無線チャネル情報を共有することは、ネットワーク・アクセス・ノードと端末装置の各々との間で改善されたKPIを提供する。
D2Dリンクを介して無線チャネル情報を共有することにより、端末装置20630~20632は、(例えば、ローカルに推定された)ローカル無線チャネル情報を他の端末装置から受信した共有無線チャネル情報と組み合わせることによって、(共位置により)それらのチャネル相関を共有することができる。例えば、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20610から下りリンク信号を受信および処理することによって、ローカル無線チャネル情報を導出することができ、次いで、端末装置20632から共有無線チャネル情報を受信することができ、ここで、端末装置20632は、ネットワーク・アクセス・ノード20610から同様に無線信号を受信することによって、共有無線チャネル情報を取得している。次いで、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20610のための統合無線チャネル推定手順の一部として、ローカル無線チャネル情報と共有無線チャネル情報を組み合わせることができ、これは、(ローカル情報のみで無線チャネル推定手順を実行するのと比較して)より正確な無線チャネル推定をもたらすことができる。従って、下りリンク受信性能が改善され得る。端末装置20632は、同様に、統合無線チャネル推定手順において、端末装置20630によって提供される共有無線チャネル情報を使用することができる。
D2Dリンクを介した情報共有は、レイテンシを生成することがあり、ここで、端末装置20632によって提供される共有無線チャネル情報は、端末装置20630におけるローカル無線チャネル情報よりも早い時間基準を有する可能性がある。従って、いくつかの側面は、共有無線チャネル情報が同じ時間基準でローカル無線チャネル情報と組み合わされるように、時間補間法を使用することができる。
図206において、端末装置20630~20632とネットワーク・アクセス・ノード20610との間の矢印は、例えば、複数のユーザーMIMO方式を通して、ネットワーク・アクセス・ノード-端末装置リンク(高スループット)を示す。破線20650は、本開示の一側面で使用される協働D2Dリンク(低スループット、低レイテンシ)を表し、統合チャネル・パラメータ推定、隣接セル・データベース、干渉、および他の情報を共有する。
高速ハンドオーバーのための協働共有方法を実装するために、端末装置は、ネットワーク・アクセス・ノードについての無線チャネル情報を他の端末装置と共有することができる。無線チャネル情報は、隣接ネットワーク・アクセス・ノード・データベースと、電力レベル、周波数オフセット、遅延拡散、チャネル応答(例えば、チャネル推定)、無線チャネル情報の別の尺度など、下りリンク・チャネル状態情報とを含むことができる。前述のように、端末装置20630~20632が同じネットワーク・アクセス・ノード、例えばネットワーク・アクセス・ノード20610と通信しているようないくつかの側面では、端末装置は、統合無線チャネル推定手順の一部として、(端末装置20630~20632の他方から受信した)共有無線チャネル情報をローカル無線チャネル情報と組み合わせることができる。従って、これらの側面において、端末装置20630~20632は、統合無線チャネル推定手順を利用して、チャネル等化、(例えば、プリコーディング目的のためにネットワーク・アクセス・ノード20610への)チャネル推定報告などにおいて下りリンク・フィールド性能を改善することができる。いくつかの側面では、端末装置20630~20632は、プリコーディング・マトリクスを計算し、プリコーディング・マトリクスに対応するプリコーディング・マトリクス・インジケータ(PMI)をネットワーク・アクセス・ノード20610に送信し、ネットワーク・アクセス・ノード20610は、PMIに対応するプリコーディング・マトリクスに従って、端末装置20630~20632のための下りリンク・データをプリコードすることができる。
さらに、いくつかの側面では、端末装置20630~20632は、互いに近接して位置するが、端末装置20630~20632がそれぞれのサービング・ネットワーク・アクセス・ノードのセル・エッジに位置している等、異なるネットワーク・アクセス・ノードから受信していることがある。従って、端末装置20630にサービスしている第一のネットワーク・アクセス・ノードからの下りリンク伝送は、端末装置20632への干渉として現れ、逆に端末装置20630にサービスしている第二のネットワーク・アクセス・ノードについても同様である。干渉を緩和するために、端末装置20630~20632は、それぞれのサービング・ネットワーク・アクセス・ノードについての無線チャネル情報を交換することができる。次いで、端末装置20630~20632の各々は、共有無線チャネル情報を利用して、他のネットワーク・アクセス・ノードからの干渉を推定し、キャンセルし、それにより、干渉を緩和し、下りリンク受信性能を改善することができる。
一般に、いくつかの局面に従ったデータ共有方法は、以下の方法で物理層(PHY)に実装することができる。すなわち、
(1) 協働装置候補を識別し、D2D共有リンクを確立する。これは、端末装置位置情報に基づくネットワーク・アクセス・ノードによって、あるいは、D2D信号検出に基づく自発的隣接装置発見に基づく端末装置のいずれかによって初期化され得る。
(2) D2D共有リンクを動作させ、D2Dリンクを通じた端末装置間の協働通信を適用する。
(3) D2Dリンクを終了する。D2Dリンクの終端は、例えば、端末装置状態変化(例えば、端末装置をオフにする)の認識に基づいてネットワーク・アクセス・ノードによって、あるいは、環境変化の認識(例えば、低易動性から高易動性への変化)に基づいて端末装置によってトリガされ得る。
上述のように、D2D共有リンクの動作および適用のための本開示の側面において、2つの一般的なシナリオを識別する。
図207は、いくつかの側面に従った2つの端末装置(この例では、複数の端末装置)間のD2D共有リンクの動作および適用のための、図208における付随するタイム・チャート20800を有する第一のシナリオ20700を示す。
例えば端末装置20630および端末装置20632のような、近接している(例えば、D2Dチャネル上で情報を交換するのに十分に近く、例えば、500メートルの範囲内であり得る)複数の端末装置は、例えば2つのネットワーク・アクセス・ノード間のセル・エッジにおいて、同一周波数キャリアにおける異なるネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク受信を実行していることができる。この場合、下りリンク無線チャネル情報は、干渉推定の強化のために、確立されたD2Dリンクを通じて2つの端末装置間で共有される。同じ周波数内で、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20710から下りリンク信号を受信しており、端末装置20632は、ネットワーク・アクセス・ノード20712から下りリンク信号を受信している。ネットワーク・アクセス・ノード20710の下りリンク信号は、端末装置20632の受信への干渉源であり、ネットワーク・アクセス・ノード20712の下りリンク信号は、端末装置20630の受信への干渉源である。2つの端末装置間にD2Dリンクを確立することにより、端末装置の各々は、それぞれのネットワーク・アクセス・ノードからの無線チャネル情報を他方と共有することが可能であり、端末装置は、この情報を使用して、他方のネットワーク・アクセス・ノードからの干渉を緩和またはキャンセルすることができ、例えば、端末装置20630は、端末装置20632から共有されたネットワーク・アクセス・ノード20712からの無線チャネル情報を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード20712からの干渉を緩和することができ、その逆も然りである。
タイムチャート20800は、本開示の一側面において、端末装置がこの干渉キャンセルを実行する方法を示す。端末装置20630および端末装置20632は、それらの装置間でD2Dリンクを既に確立しており、端末装置20630および端末装置20632は同じ時間基準を共有していると仮定する。
t0(時刻0)において、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20710のバースト・データ(例えば、1つの時間伝送インターバル(TTI))を復調する。続いて、確立されたD2Dリンクを介して、端末装置20630は、タイムスタンプ(例えば、t0)を有するネットワーク・アクセス・ノード20710の推定無線チャネル情報(例えば、電力レベル、周波数オフセットエラー、遅延拡散、チャネル転送関数など)を端末装置20632に送信する。t3において、端末装置20632は、ネットワーク・アクセス・ノード20710の下りリンクによって干渉されるネットワーク・アクセス・ノード20712からの下りリンク・データ・バーストを復調する必要がある。ここで、本開示の無限インパルス応答(IIR)モデルは、端末装置20630から受信したt0における無線チャネル情報(RCI)およびtn(時刻n、将来のある時点nにおける)[RCI(tn)]におけるネットワーク・アクセス・ノード20710の前に補間された干渉に基づいて、t3[RCI(t3)]におけるネットワーク・アクセス・ノード20710-端末装置20632の干渉を補間する。t3とtnの間の時間間隔およびt3とt0の間の時間間隔は、この補間を重み付けする。例えば、RCI(t3)=f(RCI(tn)、t3-tn、RCI(t0)、t3-t0)である。
RCI(t3)が補間された後、それは、ネットワーク・アクセス・ノード20710の推定干渉として、t3におけるネットワーク・アクセス・ノード20712-端末装置20632の復調のための入力として、例えば、端末装置20632が下りリンク信号から推定干渉RCI(t3)をキャンセルすることにより、ネットワーク・アクセス・ノード20712からの信号を復調するために使用される。その後、tnにおける無線チャネル情報、例えばRCI(tn)およびtnが更新される。すなわち、RCI(tn)=RCI(t3)、tn=t3であり、次のRCI補間で使用される。
図209は、いくつかの側面に従った2つの端末装置(この例では、端末装置)間のD2D共有リンクの動作および適用のための、付随する図210におけるタイムチャート21000を有する第二のシナリオ20900を示す。
シナリオ20900では、2つの端末装置、例えば端末装置20630および端末装置20632が、同じ周波数キャリア上のネットワーク・アクセス・ノード20710、例えば同じネットワーク・アクセス・ノードから下りリンクを受信している。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード20710は、端末装置20630および端末装置20632の両方に同じストリームをブロードキャストすることができ、その結果、端末装置20630および20632は、ネットワーク・アクセス・ノード20710から同じデータを受信することができる。同じストリームの例は、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)、ブロードキャストまたはマルチキャスト制御データまたはシステム情報、またはネットワーク・アクセス・ノードが複数の端末装置に送信できる他のタイプの同じデータのブロードキャストまたはマルチキャストストリームを含むが、これらに限定されない。この場合、端末装置20630および20632は、D2Dリンクによって端末装置間で無線チャネル情報を共有することによって、統合無線チャネル推定を実施することができる。端末装置20630および20632は、結果として、(ローカルに取得される)ローカル無線チャネル情報および(他の端末装置から取得される)共有無線チャネル情報の両方を有してもよいので、端末装置20630および20632は、ローカルおよび共有無線チャネル情報の両方を用いて統合無線チャネル推定を適用して、端末装置20630および20632の各々における下りリンク・ロバスト性を改善することができる。例えば、端末装置20630および20632は、チャネル等化において統合無線チャネル推定を適用して、チャネルの汚損を補正することができ、これは、(特に、ローカル無線チャネル情報のみを使用する無線チャネル推定と比較して)改善された下りリンク性能をもたらすことができる。
タイムチャート21000は、本開示の一側面において、2つの端末装置による統合無線チャネル推定の例示的な適用を示す。タイムチャート21000において、ネットワーク・アクセス・ノードは、ストリームを端末装置20630および端末装置20632にブロードキャストする。端末装置20630および端末装置20632は、D2Dリンクがそれらの間に確立される、例えば、端末装置20630と端末装置20632の間でD2D同期および通信が確立される方法で位置することができる。このシナリオでは、端末装置20630と端末装置20632は同じ時間基準を共有すると仮定する。さらに、ネットワーク・アクセス・ノード-端末装置20630とネットワーク・アクセス・ノード端末装置20632との間の強力な無線チャネル相関が、端末装置20630と端末装置20632との間の密接な近接性によって仮定される。
t0において、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20710(例えば、1TTI)からのバースト・データを復調し、ローカル無線チャネル情報、例えば、ローカル無線チャネル推定を取得する。続いて、端末装置20632とで確立されたD2Dリンクを通して、端末装置20630は、ネットワーク・アクセス・ノード20710のローカル無線チャネル推定(例えば、電力レベル、周波数オフセット誤差、遅延拡散、チャネル伝達関数など)を、タイムスタンプ(例えば、t0)と共に端末装置20632に送信する。
t3において、端末装置20632は、ネットワーク・アクセス・ノード20710からの下りリンクを復調する。t0において、端末装置20630から共有された無線チャネル推定を利用するIIRモデルを実装することにより、端末装置20632-ネットワーク・アクセス・ノード間のt3におけるローカル無線チャネル推定は、端末装置20630-ネットワーク・アクセス・ノード20710のt0における共有無線チャネル推定値と、時間tnにおける端末装置20632-ネットワーク・アクセス・ノード間のローカル無線チャネル推定の以前の補間とに基づいて補間される。さらに、t2における無線チャネル補間は、t3における現在の端末装置20632のローカル無線チャネル推定を重み付けするように構成されてもよく(例えば、RCI´(t3))、以下により示すことができる。RCI(t3)=f(RCI(t1)、t3-t1、RCI(t0),t3-t0,RCI´(t3))である。
端末装置20632-ネットワーク・アクセス・ノード20710のRCI(t3)が補間された後、RCI(tn)およびtnが更新される。すなわち、RCI(tn)=RCI(t3)およびtn=t3であり、次の無線チャネル推定補間に使用される。
いくつかの側面では、端末装置知識履歴(例えば、複数のネットワーク・アクセス・ノードからの情報)間の差別化を、より高い層(例えば、PHY層の上の層)における端末装置間の情報共有を拡張し、実装するために利用することができる。
場合によっては、高い易動性(例えば、列車または車の中)の第一の端末装置は、(例えば、現在セルにキャンプされている)ローカル通信条件に関する情報を有するだけでなく、近接および/または遠方位置から取得した情報を有することができる。これは、例えば、異種通信環境の情報を含むことができる。第一の端末装置によって集められた情報は、第一の端末装置が来るのと同様の方向に動いてもよい第二の端末装置にとって興味深いものであってもよく、従って、第二の端末装置は、その構成を事前に計画するための対応する情報を必要とすることができる。例えば、第二の端末装置は、高度移動端末装置から特定のRATの存在を要求することができる。
しかし、静的/低易動性の第三の端末装置については、第一の端末装置からの情報はほとんど価値がなく、従って、装置性能を最適化するために必要ではない可能性がある。さらに、第一の端末装置(例えば、高度移動端末装置)は、先に訪問した位置からの非常に詳細な情報を持っていない可能性がある。なぜなら、それは、たとえば高速道路上の車内のセル内を走行するような、その位置での時間が非常に少ないからである。第一の端末装置等の装置から情報を要求する場合、本開示の一側面において、広い地理的カバレッジと低いレベルの詳細な観察の間のトレード・オフが説明される。
他方、第3の端末装置(例えば、低易動性または静的設定の端末装置)は、それが主に位置する特定の場所における異種無線環境に関する詳細な知識を有することができる。しかし、この端末装置は、その低い易動性範囲のために、より遠くのネットワーク環境からの情報をほとんどまたは全く有していない可能性がある。このような端末装置から情報を要求する場合、本開示の一側面において、限定された地理的カバレッジと高レベルの特定の無線環境の詳細な観察の間のトレード・オフが説明される。
別の設定では、第一の端末装置および第3の端末装置、例えば、一定の場所に一定時間滞在し、次いで別の場所に移動する端末装置によって提示される特性のハイブリッド・ケースが存在することがある。このような端末装置は、複数の特定のさらに離れた場所の環境に詳細な情報を提供することができるため、その第一の位置からの情報を第二の位置にある他の装置に共有するために非常に価値がある。
D2D通信によって端末装置間でネットワーク情報をより効果的に共有するために、いくつかの側面は、端末装置毎に記憶することができ、かつ端末装置間で情報を効果的に共有するために、D2Dリンクを通じて他の端末装置に通信することができる装置知識履歴分類システムを実装することができる。
従って、端末装置は、自身を特定のDKHクラスに分類するように構成することができ、それによって、他の端末装置に、それが取得した可能性がある情報の種類を示す。以下は、端末装置が分類され得る例示的なクラスである。
第一のクラスは「Local Knowledge Class-Heterogeneous」とすることができる。このクラスの端末装置は、ローカル異種通信環境について詳細な知識を有する(例えば、1つ以上の近接位置マクロセルおよび近接位置マクロセル内に位置する他のスモール・セル、例えばCSGセルのネットワーク・パラメータを有する低易動性装置)。
第二のクラスは「Local Knowledge-homogenous」とすることができる。このクラスの端末機器は、ローカル同種通信環境(例えば、LTE、Wi-Fi等の特定の無線標準についての情報)について詳細な知識を有する。
第三のクラスは「Wide Spread Knowledge-heterogeneous」とすることができる。このクラスの端末装置は、より広いエリアにわたる異種通信環境についてある程度限られた知識を有する。
第四のクラスは「Wide Spread Knowledge-homogenous」とすることができる。このクラスの端末機器は、広いエリアにわたる同質通信環境について限られた知識(例えば、LTE、Wi-Fi等の特定の無線標準についての情報)を有する。
第五のクラスは「Wide Spread Knowledge with some hotspots-heterogeneous」とすることができる。このクラスの端末装置は、特定の領域のいくらかの詳細な知識を有し、広いエリアにわたる異種通信環境について限られた知識を有する(例えば、行程に沿ってある特定の場所で長時間を費やした高易動性装置)。
第六のクラスは「Wide Spread Knowledge with some hotspots-homogeneous」であり、このクラスの端末機器は、特定の領域のいくらかの詳細な知識を有し、広いエリアにわたる同質通信環境について限られた知識(例えば、LTE、Wi-Fi等の特定の無線標準に関する情報)を有する。
従って、第一の端末装置が第二の端末装置と情報を交換しようとする場合、各端末装置は、改善され、場合によっては、最適なタイプの情報が交換されるように、適切なDKHクラス下で自身を識別することができる。
図211は、異なるDKHクラスの2つの端末装置、端末装置21130および21140を有する通信ネットワーク21100を示す。この例示的なシナリオでは、すべてのネットワーク・アクセス・ノード21110~21115は、対応するカバレッジ・エリア21120~21125を有するセルラー・ネットワーク・アクセス・ノード(例えば、eNodeBまたは別のタイプのセルラー・ネットワーク・アクセス・ノード)であると仮定される。さらに、スモール・セル21131は、Wi-Fiホットスポット、LTEフェムトセル、または他のタイプの短距離またはセルラースモール・セルネットワーク・アクセス・ノードのような、短距離ネットワーク・アクセス・ノードまたはセルラースモール・セルネットワーク・アクセス・ノードであり得る。
このシナリオでは、端末装置21130は「Wide Spread Knowledge-homogenous」装置として分類され、端末装置21140は「Local Knowledge Class-Heterogeneous」装置として分類される。従って、端末装置21130がセル21121に入り、端末装置21140とD2Dリンクを確立する場合、端末装置21150は、端末装置21140からカバレッジ・エリア21121およびカバレッジ・エリア21131に対する非常に詳細な情報を得ることによって利益を得ることができる。
いくつかの側面では、無免許スペクトルにおける保護帯域は、様々なレベルの干渉保護が端末装置間で保証されるように、端末装置の隣接するグループ間で調整され得る。必要に応じて、端末装置グループを高/中/低の付加的干渉保護のバンドスロットに強制的に挿入することができる。例えば、重大な干渉を経験している端末装置、例えばセル・エッジ端末装置は、ハイブリッド自動要求(HARQ)処理において最高品質のバンド・スロットに強制的に入る可能性がある。
いくつかの側面では、隣接する端末装置は、D2Dを介して、下位層ソフトウェア・コンポーネントの観測された性能利得および性能/電力消費のトレード・オフについての情報を交換することができる。
いくつかの側面では、通信標準は、装置が既存の構成に特定の下位層(PHY、MACなど)ソフトウェア・コンポーネントを追加することを可能にする。これらは通常、いわゆる「RadioApp」を通じて提供される。確立されたD2Dリンクを有する端末装置は、特定の「RadioApp」に関連する、観測された性能利得および性能/電力消費のトレード・オフについての情報を交換するようにさらに構成され得る。例えば、端末装置は、所与のローカル無線環境においてアンテナ選択を改善する、あるいは場合によっては最適化する「RadioApp」を使用するとき、最小電力消費で性能の向上を観測することができる。そして、このようなAppの使用を他の端末装置に推奨することができ、例えば、リンクされた端末装置の互換性がそれを可能にするならば、「RadioApp」を直接共有することができる。
図212は、いくつかの側面に従った端末装置のための通信システム21200を示す。通信システム21200は、本質的に例示的であり、この説明の目的のために簡略化され得ることが理解される。通信システム21200のいくつかのコンポーネントは、個々のコンポーネントとして示されているが、複数のコンポーネントは、その構成要素の各々の機能を有する1つのコンポーネントに組み合わされ得ることが理解される。同様に、通信システム21200の各個別コンポーネントは、2つ以上の別々のコンポーネントに分割されてもよい。
さらに、通信システム21200の側面は、図192に説明したコンポーネントと重複し得ることが理解される。通信システム21200は、本明細書で説明する方法および処理の適用を説明するためのコンポーネントを示し、従って、ビークル端末装置のすべてのコンポーネントを示すわけではない。
通信システム21200は、無線信号を送受信するように構成されたアンテナ・システム21202を含むことができる。いくつかの側面では、アンテナ・システム21202は、図192における端末装置19102のアンテナ・システム19202の方法で構成された1つ以上のアンテナであり得る。
通信システム21200は、無線インターフェース、例えばLTE、Wi-Fi、D2D通信などを介して外部ソースとの通信を送信および/または受信するように構成されたトランシーバ21204を含むことができる。いくつかの側面では、トランシーバ21204は、図192の端末装置19102のRFトランシーバ19204の方法で構成され得る。
通信システム21200は、取得モジュール21208、復調/チャネル推定モジュール21210、および干渉緩和モジュール21212を含む処理モジュール21206をさらに含むことができる。いくつかの側面では、処理モジュール21206、取得モジュール21208、復調/チャネル推定モジュール21210、および干渉緩和モジュール212のうちの1つ以上は、ハードウェア定義モジュール、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュール、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された演算、制御、およびI/O命令を定義するプログラム・コード(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとして、あるいは、ハードウェア定義およびソフトウェア定義混合モジュールとして構造的に実現され得る。いくつかの側面では、処理モジュール21206、取得モジュール21208、復調/チャネル推定モジュール21210、および干渉緩和モジュール21212のうちの1つ以上は、図192のベースバンド・モデム19206の方法におけるベースバンド・モデムのコンポーネントなどのモデム層コンポーネントとすることができる。
処理モジュール21206は、無線トランシーバ21204およびアンテナ・システム21202を介して無線信号としてデータを送受信するように構成される。処理モジュール21206は、低層トランスポートのための無線アクセス接続に依存する論理ソフトウェアレベル接続上のデータを送受信することができる。
取得モジュール21208は、トランシーバ21204を介してネットワーク・アクセス・ノード、および少なくとも1つの共位置にある端末装置の両方から、ネットワーク情報を取得するように構成される。ネットワーク・アクセス・ノードから取得した情報は、復調/チャネル推定モジュール21210によって、例えば、特定の時間での端末装置とネットワーク・アクセス・ノードの間のCSIを計算するために使用される。
復調/チャネル推定モジュール21210は、ネットワーク・アクセス・ノードから受信したデータを復調し、復調されたデータに基づいてチャネル推定を実行するように構成される。復調/チャネル推定モジュール21210は、共位置にある端末装置から受信したデータ(例えば、CSIレポート)を復調するようにさらに構成され得る。
干渉緩和モジュール21212は、端末装置からのチャネル推定情報と、共位置にある端末装置から受信したチャネル情報の両方に基づいて、干渉緩和を実行するように構成される。例えば、端末装置は、共位置にある端末装置によって引き起こされる干渉を決定するために、共位置にある端末装置から受信したCSIレポートを使用し、この情報を使用して、所与の時点における端末装置とネットワーク・アクセス・ノードの間の干渉を緩和することができる。
別々のコンポーネントとして示されているが、2つ以上のコンポーネントは、2つ以上のモジュールと同じ機能を実行するように構成された単一のモジュールに実装され得ることが理解される。例えば、復調/チャネル推定モジュール21210および干渉緩和モジュール21212は、タイムチャート20800および21000に示される必要な手順を実行するために、単一のモジュールに組み合わされてもよい。同様に、1つのコンポーネントは、2つ以上のコンポーネントに分割されてもよい。
図213は、いくつかの側面に従った端末装置で無線通信を実行する方法21300を示す。図213に示すように、方法21300は、近接端末装置から装置対装置(D2D)リンク上で、端末装置が接続されているネットワーク・アクセス・ノードのための無線下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信すること(21310)と、共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得すること(21320)と、統合無線チャネル情報に基づいてネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信すること(21330)と、を含む。
図214は、いくつかの側面に従った端末装置で無線通信を実行する方法21400を示す。図214に示すように、方法21400は、近接端末装置から装置対装置(D2D)リンク上で、端末装置に干渉を引き起こしている第一のネットワーク・アクセス・ノードの下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信すること(21410)と、第二のネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信すること(21420)と、共有無線チャネル情報に基づいて、下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行すること(21430)と、を含む。
図215は、いくつかの側面に従った端末装置で無線通信を実行する方法21500を示す。図215に示すように、方法21500は、装置対装置(D2D)発見手順の一部として近接端末装置を識別すること(21510)と、D2Dリンク上で、近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、その装置知識履歴クラスは、近接端末装置がそれについての通信情報をもつ地理的範囲または近接端末装置がそれについての通信情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、受信すること(21520)と、近接端末装置に通信情報を要求するかどうかを、装置知識履歴クラスに基づいて決定すること(21530)と、を含む。
7. 階層通信
本明細書中で使用されるように、“デバイス・トゥ・デバイス(デバイス対デバイス)”(D2D)プロトコルの語は、2つ又はそれ以上のデバイスの間の(既存の、新興の、及び将来的なプロトコルを含む)いずれかのタイプの通信プロトコルを指してもよい。さらに、本明細書におけるD2Dの使用は、一般的に、(例えば、車両、ドローン、モノのインターネット(IoT)デバイスを含む)いずれかのタイプのデバイスの間の通信を指し、それらの通信は、幾つかの態様において、D2Dプロトコルによって明示的には定義されない。したがって、D2Dの語は、デバイス対デバイス通信、車両対車両通信、ドローン対ドローン通信、デバイス対車両通信、デバイス対ドローン通信、及び車両対ドローン通信のいずれかに適用されてもよい。
複数のデバイスの間の通信に関して、いくつかの特定のプロトコルが出現している、或いは、出現しつつあるが、本明細書において詳述する(例えば、車両及びドローンのための適時的なサイドチャネルの送信(opportunistic side-channel transmission)等の)態様は、ある1つの特定の通信プロトコルに限定されるものではなく、むしろ、広範囲の通信プロトコルに及ぶ。本明細書において詳述するそれらの態様は、これらには限定されないが、D2D、デバイス対インフラストラクチャ(D2I)、デバイス対あらゆる対象物(デバイス・トゥ・エブリシング)(D2X)、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、車両対ネットワーク(V2N)、車両対あらゆる対象物(V2X)、及び、将来的に出現する可能性がある他の通信プロトコルと共に使用してもよい。特に、本明細書において詳述される態様は、複数のドローンの間の通信、ドローンとデバイスとの間の通信、又はドローンとネットワークとの間の通信に関連付けられた現在の及び/又は将来的なプロトコルと共に使用してもよいということが予想される。上記プロトコルのいずれか1つが、この開示において参照される限りにおいて、本明細書において議論される方法、装置、手段、又は原理は、上記のプロトコルのうちのいずれかの他のプロトコルと共に使用することが可能であるということが明示的に予想される。
最近の無線技術の発展は、様々なデバイスにおいて広範囲の新たな無線接続性アプリケーションをもたらしている。例えば、セルラーフォン、タブレット、及びラップトップ等のユーザデバイスのための無線接続性のほかに、(例えば、スマート時計、フィットネス・トラッカー、スマート眼鏡等の)ウェアラブルデバイス及びウェアラブルアクセサリーから(例えば、スマートサーモスタット、冷蔵庫、セキュリティシステム等の)家電及び消費家電、及び、(例えば、自動運転車両、ドローン等の)車両に至るまで、広範囲のデバイスにおける接続性の実装が最近出現している。これらの新しいタイプの接続されているデバイスは、また、デバイス間通信における新たな概念を導入している。したがって、端末デバイス対ネットワーク無線リンクに加えて、デバイス対デバイス(D2D)の通信に関連付けられた種々な異なる技術が、デバイスを接続して、互いに通信し、そして、対話する複数の異なる方法を提供するために出現している。これらのD2D通信は、また、中間の階層レベルのデバイスを使用するネットワークカバレッジの中継及び拡張を含む、通信デバイスの複数の異なる階層に関する広範な可能性を生み出している。例えば、階層通信等のこれらの態様は、例えば、動的に階層通信構造を調整するのに役立つ共通のチャネル態様等の共通のチャネル態様と共に使用されてもよく、又は、例えば、必要なデバイス又はネットワーク電力効率レベルに応じて階層的通信構造を選択する電力効率の態様と共に使用されてもよく、又は、例えば、無線環境マップ(REM)情報にしたがって階層的通信構造を選択する強化された通信態様と共に使用されてもよく、又は、例えば、利用可能なD2D又はV2Vリンクにしたがって階層的通信構造を選択する装置協調態様と共に使用されてもよい。
図216は、いくつかの態様にしたがった無線通信ネットワーク21600を示し、その無線通信ネットワーク21600は、ネットワーク・アクセ・ノード21610及び21612のほかに、端末デバイス21602及び21604を含んでもよい。本開示の複数の特定の態様は、(LTE、UMTS、GSM、他の第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワーク、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、5G、mmWave、デバイス・ツー・デバイス(D2D)等の)複数の無線通信ネットワーク・アプリケーションを説明してもよいが、本明細書に詳述する主題は、本質的に実証的であると考えられ、したがって、いずれかの他の無線通信ネットワークにも同様に適用可能であってもよい。無線通信ネットワーク21600の中のネットワーク・アクセス・ノード及び端末デバイスの数は、例示的であり、いずれかの数に拡張可能である。
したがって、例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、(例えば、eNodeB、NodeB、基地トランシーバー・ステーション(BTS)等の)基地局であってもよく、一方で、端末デバイス21602及び21604は、(例えば、移動局(MS)、ユーザ機器(UE)等の)セルラー端末デバイスであってもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、(例えば、バックホール・インターフェイスを介して)進化型パケットコア(LTEの場合のEPC)、コアネットワーク(UMTSの場合のCN)、又は他のセルラー・コアネットワーク等のセルラー・コアネットワークとの間のインターフェイスを提供してもよく、それらのセルラー・コアネットワークは、また、無線通信ネットワーク21600の一部として考慮してもよい。セルラー・コアネットワークは、1つ又は複数の外部データ・ネットワークとの間のインターフェイスを提供してもよい。例示的な近距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、(APs、例えば、WLAN又はWi-Fi APs等の)アクセスポイントであってもよく、一方で、端末デバイス21602及び21604は、(例えば、ステーション(STA)等の)近距離端末デバイスであってもよい。ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、(例えば、内部または外部ルータを介して)1つ又は複数の外部データ・ネットワークとの間のインターフェイスを提供してもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612(及び、図216に明示的には示されていない無線通信ネットワーク21600の他のネットワーク・アクセス・ノード)は、端末デバイス21602及び21604(及び、図216に明示的には示されていない無線通信ネットワーク21600の他の端末デバイス)に無線アクセス・ネットワークを提供してもよい。ある1つの例示的なセルラー設定において、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612が提供する無線アクセス・ネットワークは、端末デバイス21602及び21604が無線通信を介してコアネットワークに無線によりアクセスすることを可能にしてもよい。コアネットワークは、端末デバイス21602及び21604に関連付けられているトラフィックデータにスイッチング、ルーティング及び送信を提供してもよく、そして、(例えば、制御ノード、無線通信ネットワーク21600における他の端末デバイス等の)さまざまな内部要素及び(例えば、音声、テキスト、(オーディオ、ビデオ、イメージ等の)マルチメディア、及び他のインターネット及びアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク等の)外部データ・ネットワークへのアクセスを提供してもよい。ある1つの例示的な近距離設定において、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612が提供する無線アクセス・ネットワークは、(例えば、無線通信ネットワーク21600に接続される他の端末デバイス等の)内部要素及び(例えば、音声、テキスト、(オーディオ、ビデオ、イメージ等の)マルチメディア、及び他のインターネット及びアプリケーション・データを提供するデータ・ネットワーク等の)外部データ・ネットワークへのアクセスを提供してもよい。
無線通信ネットワーク21600の(該当する場合には)無線アクセス・ネットワーク及びコアネットワークは、複数のネットワーク・プロトコルによって制御されてもよく、それらの複数のネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク21600の仕様に応じて変化することが可能である。そのようなネットワーク・プロトコルは、無線通信ネットワーク21600を介したユーザ及び制御データトラフィックの双方のスケジューリング、フォーマット、及びルーティングを定義してもよく、無線通信ネットワーク21600の無線アクセス領域及びコアネットワーク領域の双方を介するそのようなデータの送信及び受信を含む。したがって、端末デバイス21602及び21604とネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、複数の定義されたネットワーク・プロトコルにしたがって、無線通信ネットワーク21600の無線アクセス・ネットワーク領域を介してデータを送信し及び受信し、一方で、コアネットワークは、定義されたネットワーク・プロトコルにしたがって、コアネットワークの内部及び外部にデータをルーティングしてもよい。例示的なネットワーク・プロトコルは、LTE、UMTS、GSM、WiMAX、Bluetooth、Wi-Fi、mmWave等を含み、いずれも無線通信ネットワーク21600に適用可能であってもよい。
図217は、いくつかの態様にしたがった端末デバイス21602のある1つの例示的な内部構成を示し、その端末デバイス21602は、アンテナシステム21702、無線周波数(RF)トランシーバー21704、(物理層処理モジュール21708及びコントローラ21710を含む)ベースバンドモデム21706、アプリケーション・プロセッサ21712、メモリ21714、及び電源21716を含んでもよい。図217には明示的には示されていないが、端末デバイス21602は、1つ又は複数の追加的なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は(プロセッサ/マイクロプロセッサ、コントローラ/マイクロコントローラ、他の特定の又は一般的なハードウェア/プロセッサ/回路などの)ファームウェア構成要素、1つ又は複数の周辺機器デバイス、メモリ、電源、外部デバイスインターフェイス、1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM)、1つ又は複数のユーザ入力/出力(I/O)デバイスを含んでもよい。
ある1つの簡略化された動作概要において、端末デバイス21602は、1つ又は複数の無線アクセス・ネットワークにおいて無線信号を送信し及び受信してもよい。ベースバンドモデム21706は、各々の無線アクセス・ネットワークと関連する複数の通信プロトコルにしたがった端末デバイス21602のそのような通信機能を指示してもよく、各々の通信プロトコルが定義する複数のフォーマット及びスケジューリングパラメータにしたがって無線信号を送信し及び受信するために、アンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704に対する制御を実行してもよい。種々の実際の設計は、(例えば、別個のアンテナ、RFトランシーバー、物理層処理モジュール、及びコントローラ等の)各々のサポートされる無線アクセス技術のための別個の通信構成要素を含んでもよいが、簡潔さを目的として、図217に示される端末デバイス21602の構成は、各々のそのような構成要素の単一の例のみを示す。
端末デバイス21602は、アンテナシステム21702を使用して無線信号を送信し及び受信してもよく、そのアンテナシステム21702は、単一のアンテナであってもよく、又は、複数のアンテナを含むアンテナアレイであってもよく、追加的に、アナログアンテナの組み合わせ及び/又はビームフォーミング回路を含んでもよい。受信経路(RX)において、RFトランシーバー21704は、アンテナシステム21702からアナログ無線周波数信号を受信し、そして、そのアナログ無線周波数信号に対してアナログ及びディジタルRFフロントエンド処理を行ってもよく、それにより、(例えば、同相(In-Phase)/直角位相(Quadrature (IQ))サンプル等の)複数のディジタルベースバンドサンプルを生成してベースバンドモデム21706に提供してもよい。したがって、RFトランシーバー21704は、(例えば、低雑音増幅器等の)増幅器、フィルタ、(例えば、RF IQ復調器等の)RF復調器、及びアナログ-ディジタル変換器(ADC)を含むアナログ及びディジタル受信構成要素を含んでもよく、それにより、受信した無線周波数信号をディジタルベースバンドサンプルに変換する。
送信経路(TX)において、RFトランシーバー21704は、ベースバンドモデム21706から複数のディジタルベースバンドサンプルを受信し、そして、それらの複数のディジタルベースバンドサンプルに対してアナログ及びディジタルRFフロントエンド処理を行ってもよく、それにより、アナログ無線周波数信号を生成して、無線送信のためにアンテナシステム21702に提供してもよい。このようにして、RFトランシーバー21704は、(例えば、電力増幅器等の)増幅器、フィルタ、(例えば、RF IQ変調器等の)RF変調器、及びディジタル-アナログ変換器を含むアナログ及びディジタル送信構成要素を含んでもよく、それにより、ベースバンドモデム21706から受信した複数のディジタルベースバンドサンプルを混合して、アンテナシステム21702による無線送信のためのアナログ無線周波数信号を生成する。ベースバンドモデム21706は、RFトランシーバー21704のRF送信及び受信を制御してもよく、その制御は、RFトランシーバー21704の動作のための送信及び受信無線周波数を指定することを含む。
図217に示されているように、ベースバンドモデム21706は、物理層処理モジュール21708を含んでもよく、その物理層処理モジュール21708は、物理層(PHY、又はLayer1)送信及び受信処理を実行して、RFトランシーバー21704を介する送信のために、コントローラ21710が提供する発信用の送信データを準備し、そして、コントローラ21710による処理のために、RFトランシーバー21704が提供する入来受信データを準備してもよい。したがって、物理層処理モジュール21708は、エラー検出、順方向誤り訂正符号化/復号化、チャネル符号化及びインターリーブ、物理チャネル変調/復調、物理チャネルマッピング、無線測定及びサーチ、周波数及び時間同期、アンテナダイバーシティ処理、電力制御及び重み付け、レートマッチング、再送信処理等のうちの1つ又は複数を実行してもよい。図217に明示的には示されていないが、物理層処理モジュール21708は、物理層コントローラを含んでもよく、その物理層コントローラは、関連する無線アクセス技術のための通信プロトコルが定義する物理層制御論理にしたがって、物理層処理モジュール21708のさまざまなハードウェア及びソフトウェア処理構成要素を制御するように構成される。さらに、物理層処理モジュール21708は、図217において、単一の構成要素として図示されているが、物理層処理モジュール21708は、物理層処理構成要素の個別のセクションを含んでもよく、各々のセクションは、ある1つの特定の無線アクセス技術の物理層処理に専用である。
端末デバイス21602は、コントローラ21710が指示してもよい1つ又は複数の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されてもよい。このようにして、コントローラ21710は、1つ又は複数のサポートされる無線アクセス技術の通信プロトコルにしたがって、端末デバイス21602の(例えば、アンテナシステム21702、RFトランシーバー21704、及び物理層処理モジュール21708等の)無線通信構成要素を制御するように構成されてもよい。また、コントローラ21710は、1つ又は複数のサポートされる無線アクセス技術の(Layer2及びLayer3も包含する)アクセス階層及び非アクセス階層(NAS)を表すように構成されてもよい。コントローラ21710は、構成上は、プロトコルプロセッサとして実現されてもよく、そのプロトコルプロセッサは、(コントローラメモリから取得した)プロトコルソフトウェアを実行し、そして、その後、プロトコルソフトウェアによって定義される対応するプロトコル制御ロジックにしたがって、通信信号を送信し及び受信するために、端末デバイス21602の無線通信構成要素を制御する、ように構成される。
したがって、コントローラ21710は、無線通信ネットワーク21600のさまざまな送受信機及びコアネットワーク構成要素と通信するために、端末デバイス21602の無線通信機能を管理するように構成されてもよい。コントローラ21710は、また、複数の無線通信ネットワークのための通信プロトコルにしたがって構成されてもよい。
いくつかの態様において、コントローラ21710は、例えば、LTE、UMTS、及び/又はGSMにしたがって、複数のセルラー無線通信技術にしたがって構成されてもよい。いくつかの態様において、コントローラ21710は、セルラー無線通信技術、及び、例えば、Wi-Fi又はBluetoothのうちの少なくとも1つ、及び、LTE、UMTS又はGSMのうちの少なくとも1つ等の近距離無線通信技術にしたがって構成されてもよい。コントローラ21710は、まとめて、(例えば、LTE、UMTS、GSM、Bluetooth、Wi-Fi等の)サポートされる無線アクセス技術のすべての役割を担う統一コントローラであってもよく、或いは、各々のコントローラが、ある特定の無線アクセス技術のための(例えば、専用LTEコントローラ、専用UMTSコントローラ、専用GSMコントローラ、専用Wi-Fiコントローラ、専用Bluetoothコントローラ等の)専用コントローラである複数の別個のコントローラを含んでもよい。いずれにしても、コントローラ21710は、サポートされる無線通信ネットワークの通信プロトコルにしたがって、端末デバイス21602の無線通信アクティビティを指示する役割を担ってもよい。
物理層処理モジュール21708に関して前に説明しているように、アンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704の一方又は双方は、同様に、各々が、それぞれ、サポートされる無線アクセス技術のうちの1つ又は複数に対応する複数の専用構成要素に分割されてもよい。各々のそのような構成の詳細及びサポートされる無線アクセス技術の数に応じて、コントローラ21710は、マスタ/スレーブRAT階層スキーム又はマルチSIMスキームにしたがって、端末デバイス21602の無線通信動作を制御するように構成されてもよい。
端末デバイス21602は、また、アプリケーション・プロセッサ21712、メモリ21714、及び電源21712を含んでもよい。アプリケーション・プロセッサ21712は、CPUであってもよく、そのCPUは、端末デバイス21602のアプリケーション層において、端末デバイス21602のオペレーティング・システム(OS)、端末デバイス21602とのユーザによる対話をサポートするユーザ・インターフェイス(UI)、及び/又はさまざまなユーザ・アプリケーション等のさまざまなアプリケーション及び/又はプログラムを実行するように構成されてもよい。そのアプリケーション・プロセッサ21712は、ベースバンドモデム21706が提供する1つ又は複数の無線アクセス接続を介して、音声データ、音声/ビデオ/画像データ、メッセージングデータ、アプリケーション・データ、基本的なインターネット/ウェブアクセスデータ等のユーザデータを送信し及び受信するためのアプリケーション層として、ベースバンドモデム21706との間のインターフェイスを提供してもよい。図217に個別に示されているが、この区別は、ベースバンドモデム21706とアプリケーション・プロセッサ21712との間の機能レベルでの差異を強調する。したがって、いくつかの態様において、個別のベースバンドモデム21706及び個別のアプリケーション・プロセッサ21712等のベースバンドモデム21706及びアプリケーション・プロセッサ21712は、例えば、構成上、分離されていてもよい。いくつかの態様において、集積ベースバンドモデム/アプリケーション・プロセッサ21706/21712等のベースバンドモデム21706及びアプリケーション・プロセッサ21712は、構成上、一体化されてもよい。
メモリ21714は、ハードドライブ又は他のそのようなメモリデバイス等の端末デバイス21602のメモリ構成要素を実現してもよい。図217に明示的には示されていないが、図217に示されている端末デバイス21602のさまざまな他の構成要素の各々は、追加的に、ソフトウェアプログラムコード、バッファリングデータ等を格納するための等の一体化された永久メモリ構成要素及び非永久メモリ構成要素を含んでもよい。
電源21716は、端末デバイス21602のさまざまな電気的構成要素に電力を供給する電源であってもよい。端末デバイス21602の設計に応じて、電源21716は、(再充電可能な又は使い捨て可能な)バッテリー等の‘有限な’電源、或いは、有線電気接続等の‘無限な’電源であってもよい。このようにして、端末デバイス21602のさまざまな構成要素の動作は、電源21716から電力を引き出すことを可能とする。
無線通信ネットワークにしたがって、端末デバイス21602及び21604は、無線通信ネットワーク21600の無線アクセス・ネットワークの利用可能なネットワーク・アクセス・ノードに接続し、切断し、及び/又は切り替えるためのモビリティ手順を実行してもよい。無線通信ネットワーク21600の各々のネットワーク・アクセス・ノードは、ある特定のカバレッジ・エリアを有してもよいので、端末デバイス21602及び21604は、無線通信ネットワーク21600の無線アクセス・ネットワークとの強力な無線アクセス接続を維持するために、利用可能なネットワーク・アクセス・ノードの間で選択し及び再選択するように構成されていてもよい。例えば、端末デバイス21602は、ネットワーク・アクセス・ノード21610との間の無線アクセス接続を確立してもよく、一方で、端末デバイス21604は、ネットワーク・アクセス・ノード21612との間の無線アクセス接続を確立してもよい。現在の無線アクセス接続が劣化する場合に、端末デバイス21602又は21604は、無線通信ネットワーク21600の他のネットワーク・アクセス・ノードとの間の新たな無線アクセス接続を探してもよい。例えば、端末デバイス21604は、ネットワーク・アクセス・ノード21612のカバレッジ・エリアから、ネットワーク・アクセス・ノード21610のカバレッジ・エリアに移動してもよい。その結果、ネットワーク・アクセス・ノード21612との無線アクセス接続は、劣化する場合があり、その端末デバイス21604は、ネットワーク・アクセス・ノード21612の信号強度測定又は信号品質測定等の無線測定によってその劣化を検出することが可能である。
無線通信ネットワーク21600のための適切なネットワーク・プロトコルによって定義されるモビリティ手順に応じて、端末デバイス21604は、隣接するネットワーク・アクセス・ノードにおいて無線測定を実行して、いずれかの隣接するネットワーク・アクセス・ノードが適切な無線アクセス接続を提供することが可能であるか否かを決定することによって、(端末デバイス21604において又は無線アクセス・ネットワークによってトリガされてもよい)新たな無線アクセス接続を探してもよい。端末デバイス21604がネットワーク・アクセス・ノード21610のカバレッジ・エリアに移動していてもよいので、端末デバイス21604は、(端末デバイス21604によって選択されてもよく、或いは、無線アクセス・ネットワークによって選択されてもよい)ネットワーク・アクセス・ノード21610を識別し、そして、ネットワーク・アクセス・ノード21610との新たな無線アクセス接続に移行してもよい。無線測定、セル選択/再選択、及びハンドオーバーを含むそのようなモビリティ手順は、さまざまなネットワーク・プロトコルによって確立され、各々の端末デバイスと無線アクセス・ネットワークとの間の強力な無線アクセス接続を複数の異なる無線アクセス・ネットワーク・シナリオにわたって維持するために、端末デバイス及び無線アクセス・ネットワークによって採用されてもよい。
図218は、幾つかの態様にしたがったネットワーク・アクセス・ノード21610等のネットワーク・アクセス・ノードのある1つの例示的な内部構成を示している。図218に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード21610は、アンテナシステム21802、無線モジュール21804、(例えば、物理層モジュール21808及び制御モジュール21810を含む)通信モジュール21806、及びバックホール・インターフェイス21812を含んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノード21610の動作の簡略化された概観において、ネットワーク・アクセス・ノード21610は、アンテナシステム21802を介して無線信号を送信し及び受信してもよく、アンテナシステム21802は、1つ又は複数のアンテナを含むアンテナアレイであってもよい。無線モジュール21804は、通信モジュール21806からの出力ディジタルデータをアナログRF信号に変換して、無線送信のためにアンテナシステム21802に供給するために、送信RF処理を実行してもよい。無線モジュール21804は、また、アンテナシステム21802から受信した入来アナログRF信号をディジタルデータに変換して、通信モジュール21806に供給するために、受信RF処理を実行してもよい。
物理層モジュール21808は、無線モジュール21804から受信したディジタルデータに対して物理層受信処理を実行して、制御モジュール21810に供給し、そして、制御モジュール21810から受信したディジタルデータに対して物理層送信処理を実行して、無線モジュール21804に供給する、ように構成されてもよい。制御モジュール21810は、UMTS、LTE、及びLTE-A等の対応する無線アクセスプロトコルにしたがって、ネットワーク・アクセス・ノード21610の通信機能を制御することが可能であり、その制御は、アンテナシステム21802、無線モジュール21804、及び物理層モジュール21808に対する制御を行うことを含んでもよい。
いくつかの態様において、構成上、例えば、1つ又は複数の専用ハードウェア回路又はFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納される(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算命令、制御命令、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサ等のソフトウェア定義モジュールとして、又はハードウェア定義モジュール及びソフトウェア定義モジュールの混合モジュールとして、無線モジュール21804、物理層モジュール21808、及び制御モジュール21810の各々を実現してもよい。いくつかの態様において、無線モジュール21804は、無線トランシーバーであってもよく、その無線トランシーバーは、ディジタル及びアナログ無線周波数処理、及び、増幅回路を含む。いくつかの態様において、無線モジュール21804は、プロセッサとして実装されるソフトウェア定義無線構成要素であってもよく、そのプロセッサは、無線周波数処理ルーチンを指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成される。いくつかの態様において、物理層モジュール21808は、プロセッサおよび1つ又は複数のハードウェアアクセラレータを含んでもよく、そのプロセッサは、物理層処理を制御し、そして、1つ又は複数のハードウェアアクセラレータに特定の処理タスクをオフロードする、ように構成される。いくつかの態様において、制御モジュール21810は、コントローラであってもよく、そのコントローラは、上位層制御機能を指定するソフトウェア定義命令を実行するように構成される。いくつか態様において、制御モジュール21810は、無線通信プロトコルスタック層機能に限定されてもよく、他の態様において、制御モジュール21810は、また、トランスポート層機能、インターネット機能、及びアプリケーション層の機能を担ってもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード21610は、有線インターフェイス又は無線インターフェイスを介してもよいコアネットワーク及び/又はインターネット・ネットワークとの間で(直接的に/ルータを介して、又はコアネットワークを介して)インターフェイスを提供してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード21610は、また、有線又は無線インターフェイスを介して他のネットワーク・アクセス・ノードとの間のインターフェイスを提供してもよい。このようにして、ネットワーク・アクセス・ノード21610は、サーバ端末デバイスが所望の通信データにアクセスすることを可能にする無線アクセス・ネットワークを提供することによって、無線通信ネットワークの中のネットワーク・アクセス・ノードの機能を提供してもよい。
無線通信ネットワークは、無線通信に影響を及ぼすさまざまな要因のために、極めて動的となる場合がある。例えば、端末デバイス21602及び21604は、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612に対してさまざまな異なる位置に(例えば、ユーザによって)移動してもよく、これは、端末デバイス21602及び21604とネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612との間の相対距離及び無線伝搬チャネルに影響を及ぼす場合がある。その無線伝搬チャネルは、また、干渉、移動障害物、及び大気変化等のモビリティとは無関係の要因によって変化する場合がある。加えて、バッテリー電力、複数の無線アクセス技術の使用、ユーザ活動の変化、及び関連するデータトラフィック需要等の、端末デバイス21602及び21604における局所条件も、また、無線通信に影響を与える場合がある。無線通信は、ネットワーク負荷及び利用可能な無線リソース等の基礎となるコアネットワークに加えて、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612における条件によっても影響を受けることがある。
前に示されているように、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード21610及び21612は、コアネットワークとの間のインターフェイスを提供してもよい。図219は、ネットワーク・アクセス・ノード21610が、セルラー・コアネットワークであってもよいコアネットワーク21902との間のインターフェイスを提供する幾つかの態様にしたがったある1つの例示的な構成を示している。コアネットワーク21902は、無線通信ネットワーク21600の動作に不可欠なデータルーティング、ユーザ/加入者の認証及び管理、外部ネットワークとの間のインターフェイスの提供、及びさまざまなネットワーク制御タスク等のさまざまな機能を提供してもよい。したがって、コアネットワーク21902は、データ・ネットワーク21904及びデータ・ネットワーク21906等のさまざまな外部ネットワークと端末デバイス21602との間のデータをルーティングするためのインフラストラクチャを提供してもよい。したがって、端末デバイス21602は、ネットワーク・アクセス・ノード21610が提供する無線アクセス・ネットワークに依存して、ネットワーク・アクセス・ノード21610を使用してデータを無線によって送信し及び受信し、ネットワーク・アクセス・ノード21610は、その次に、(パケット・データ・ネットワークであってもよい)データ・ネットワーク21904及び21906等の外部位置にさらにルーティングするために、コアネットワーク21902にデータを供給してもよい。したがって、端末デバイス21602は、データ・ネットワーク21904及び/又はデータ・ネットワーク21906とのデータ接続を確立してもよく、データ・ネットワーク21904及び/又はデータ・ネットワーク21906は、データ転送及びルーティングのためのネットワーク・アクセス・ノード21610及びコアネットワーク21902に依存する。
7.1 階層通信#1
いくつか態様において、D2D通信は、ネットワーク・アクセス・ノード及びコアネットワークを介して通信することを必要とすることなく、複数の端末デバイス又は複数のユーザの間で直接的な通信を提供することが可能である。このことは、複数の端末デバイスの間の無線リンクのための範囲又は可能性に関係なく、複数の端末デバイスの間の通信が、通常、無線アクセス・ネットワーク及びコアネットワークを介してルーティングされる伝統的な無線通信ネットワークからの著しい発展である。逆に、D2D通信の設定において、複数の端末デバイスは、互いとの間で直接的に通信することが可能であり、このようにして、無線アクセス・ネットワーク又はコアネットワークを介したいかなるルーティングも回避する。
さらに、無線通信ネットワークが主として音声呼ベースであった際には、端末デバイスは、主として、互いにごく近接して位置していない他の端末デバイスと通信する。これに対して、現代の無線通信は、複数の端末デバイスの間のデータ交換のための新たな使用事例を導入し、おそらく、互いにごく近接している複数の端末デバイスの間でさえも新たな使用事例を導入している。このような環境においては、複数の端末デバイスの間で直接的に情報を共有する能力は、ネットワークに対する対応する負担を軽減しつつ、データの共有の需要を満たす。さらに、D2D通信において、ごく近接した端末デバイスが送信する場合には、ネットワーク・アクセス・ノードとのアップリンク通信及びダウンリンク通信に必要な電力レベルと比較して、より低い電力レベルで、高いデータレートを達成することができることがよくある。
5G及び他の新たに出現する無線アクセス技術においては、無線送信は、LTE等の他の無線アクセス技術において使用される波長よりも短い波長において生起する可能性が高い。これらのより短い波長は、mmWaveの場合のようなミリメートル波長を含んでもよい。ミリメートル波長は、より長い波長と比較してより高いデータレートを実現することが可能であるが、ミリメートル波長の物理的特性により、結果として貧弱なカバレッジ、又は、近傍のブロッカーの存在により、ミリメートル波長は、停止状態にさらされる。
停止状態の問題は、車両端末デバイスが無線アクセスインフラストラクチャ及び/又はさらに下流の他のネットワーク位置でデータを送信し及び受信してもよいV2I及びV2Vアプリケーションにおいて特に深刻である場合がある。V2I及びV2Vアプリケーションに伴う高いモビリティは、車両端末デバイスが、貧弱な信号カバレッジの領域又は信号が妨害又は遮断される領域に入る場合があるシナリオにつながることがある。一方で、車両端末デバイスが、基地局又はネットワークに関して貧弱なカバレッジ又は貧弱な信号を経験するときに、車両端末デバイスが、第2の車両端末デバイスに関してかなり良好なカバレッジ又は信号強度を有することが可能であることがある。
本開示の第1の階層的通信システムにおいて、車両又はドローン等の中継車両端末デバイスを、全体的なリンク品質、及び、したがって、V2I又はD2Iリンクの信頼性を改善するために適時的に利用することが可能である。例えば、車両端末デバイスは、近傍の車両端末デバイスを発見し、それらの近傍の車両端末デバイスの間のD2Dサイドリンク・チャネルのリンク品質を評価して、リンク品質測定を取得するために、D2D通信を介して1つ又は複数の他の車両端末デバイスと対話するように構成されてもよい。1つ又は複数の車両端末デバイスは、その次に、ネットワーク・アクセス・ノードにそれらのリンク品質測定値を報告してもよい。そのネットワーク・アクセス・ノードは、その次に、リンク品質測定値を評価して、車両端末デバイスのためのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルをスケジューリングすることが可能であり、それらのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルのうちのいくつかは、中継デバイスを介して、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルの一部として、D2Dサイドリンク・チャネルを含んでもよい。したがって、いくつかの態様は、車両端末デバイスのための適切なアップリンクインタフェース及びダウンリンクインタフェースを識別するために、複数の車両端末デバイスと複数のネットワーク・アクセス・ノードとの間の協調を伴ってもよい。いくつかの態様は、複数の車両と他の端末デバイスとの間のD2Dリンク等のD2Dリンクの一部として他の端末デバイスを利用してもよい。
V2I/V2NリンクのためのこのD2D中継支援は、サイドリンク・チャネルが同時にインフラストラクチャリンクに接続しているデバイスのために使用されているときであっても、D2Dサイドリンク・チャネルの適時的な使用(opportunistic use)によって、セルエッジのスループットパフォーマンスを改善することが可能である。免許付与された周波数又は免許不要の周波数を使用して、サイドリンク・チャネル通信を搬送してもよい。サイドリンク・チャネル通信のためのこれらの周波数は、波長に関しては制限されず、関連する設置に適するいずれかの波長において送信されてもよい。
第1の階層通信システムは、中継器として車両端末デバイスを使用してもよい。いくつかの態様において、中継器として車両又はドローン等の車両端末デバイスを使用すると、無線電話又は他のUEを介する適時的なサイドチャネルの送信(opportunistic side-channel transmission)を使用する場合と比較して好都合となる場合がある。特に、無線電話を介する適時的なサイドチャネルの送信は、デバイスの電力割当量又は協調に対するインセンティブに関連する課題を提起することがある。これらの問題は、車両端末デバイスを使用して大幅に軽減することが可能である。バッテリーの寿命に関して、車両端末デバイスは、セルラー電話又は他の一般的なユーザデバイスを十分に上回るバッテリーリソースを有してもよい。車両端末デバイスは、また、局所的に電流を発生させるエンジン又は燃料電池、或いは、局所的にバッテリーを再充電する能力さえも有することが可能である。それらの車両端末デバイスは、また、それらの車両端末デバイスに給電するか、又は、後の使用のためにバッテリーにエネルギーを蓄えることを可能とする太陽電池を備えることも可能である。車両端末デバイスにおけるこれらの電力関連の利点により、それらの車両端末デバイスは、セルラー電話と比較して、適時的なサイドチャネルの送信に特により良好に適している。少なくとも、より頑健な電力リソースのため、車両端末デバイスは、セルラー電話と比較して、適時的なサイドチャネルの送信に協力する意図を有しているか、又は、協力することが可能である場合がある。中継のための車両端末デバイスの使用に関して、さまざまな重要な事項を考慮することが可能である。例えば、車両端末デバイスによる中継は、さらなる待ち時間を生じさせる場合がある。階層ネットワークアーキテクチャにおける複数のサービスを分離し、そして、その次に、IoTサービス等の待ち時間耐性のあるサービスのための車両端末デバイスによる中継のみを使用する、ことによって、このことを解決することが可能である。車両端末デバイスによる中継は、また、中継用のデバイスにおいて、大きな処理電力を必要とする場合がある。これは、特定のKPIパラメータの測定に基づいて、中継用のデバイスを動的に選択し、そして、中継器として(例えば、バッテリー状態が良好、チャネル状態が良好等の)‘強い’端末のみを選択する、ことによって、このことに対処することが可能である。
図220及び図221は、いくつかの態様にしたがった第1の階層的通信システムの動作を図示している複数の例示的シナリオを示している。図220の例示的シナリオに示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、端末デバイス22002に加えて、車両端末デバイス22003及び22008乃至22010を含む近接端末デバイスに無線アクセス・ネットワークを提供することが可能である。車両端末デバイス22003及び22008乃至22010は、例えば、自動車、非自動車、又はドローンを含むいずれかのタイプの車両ノードであってもよい。
図220に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、主ダウンリンクチャネル22005を介して、車両端末デバイス22008乃至22009にダウンリンクデータを送信してもよく、その主ダウンリンクチャネル22005は、ネットワーク・アクセス・ノード22001と車両端末デバイス22008乃至22010との間の直接的な経路であってもよい。次に、車両端末デバイス22008乃至22010は、主ダウンリンクチャネル22005の(図220に明示的には示されていない)逆経路を介して、ネットワーク・アクセス・ノード22001にアップリンクデータを送信してもよい。車両端末デバイス22008乃至22010とネットワーク・アクセス・ノード22001との間の通信は、V2I及び/又はV2Nとして特徴付けられてもよい。したがって、V2I設定のいくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、局所的な通信及び制御を処理する信号又は他の路側設備(roadside infrastructure)等の路側機器(roadside equipment)であってもよく、その路側機器は、複数の移動する車両の間の通信、統合、及び移動制御を局所的に処理する。V2N設定のいくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、(例えば、コアネットワークを介して)外部データ・ネットワークとの間のインターフェイスを提供して、インターネットおよびクラウドサービスを提供してもよい。
上記で示されているように、第1の階層的通信システムは、例えば、サイドリンク・チャネルを利用する中継用のアップリンク及び/又はダウンリンクチャネルを実現するために、複数の車両端末デバイス及び/又は複数の端末デバイスの間のサイドリンク・チャネルを利用して、アップリンク及びダウンリンクチャネルを改善してもよい。したがって、車両端末デバイス22003は、ネットワーク・アクセス・ノード22001にアップリンクデータを送信するために、主アップリンクチャネル22007を利用しなくてもよい。図220に示されているように、車両端末デバイス22003は、代わりに、サイドリンク・チャネル22006を利用して、端末デバイス22002にアップリンクデータを送信し、その端末デバイス22002は、主アップリンクチャネル22004によってネットワーク・アクセス・ノード22001にアップリンクデータを中継してもよい。したがって、車両端末デバイス22003は、(例えば、D2D協調等の)D2D中継を利用して、例えば、サイドリンク・チャネルを含む中継アップリンクチャネルにおいて、他の端末デバイスを介してネットワーク・アクセス・ノード22001にアップリンクデータを送信してもよい。したがって、車両端末デバイス22003とネットワーク・アクセス・ノード22001との間のアップリンクチャネルは、端末デバイス22002のサイドリンク・チャネル22006及びアップリンクチャネル22004を含む中継用のアップリンクチャネルであってもよい。図220の構成要素は、D2Dサイドリンク支援を利用して、V2I又はV2N通信を実行してもよい。
図221は、いくつかの態様にしたがった第1の階層的通信システムの他の例示的シナリオを示している。図221に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、複数のサイドリンク・チャネルを含む中継用のダウンリンクチャネルにおいて、端末デバイス22002にダウンリンクデータを送信してもよい。したがって、主ダウンリンクチャネル22105を使用して、端末デバイス22002に送信する代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ダウンリンクチャネル22101と複数の車両端末デバイス22008、22009、及び22010の間の一連のサイドリンク・チャネル22102、22103、及び22104とを利用して、端末デバイス22002にダウンリンクデータを送信してもよい。したがって、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、複数のサイドリンク・チャネルを利用して、中継用のダウンリンクチャネルを完成してもよい。V2I又はV2N通信に、図221に示されているD2Dサイドリンク支援を適用してもよい。図220及び図221に示されているシナリオは、本質的に例示的なものである。D2Dサイドリンク支援で利用されるサイドリンク・チャネルの数は、いずれかの数に拡張可能であってもよく、アップリンク方向及び/又はダウンリンク方向において実行されてもよい。D2D中継支援のために利用されるサイドリンク・チャネルは、複数の端末デバイス及び複数の車両端末デバイスのいずれかの組み合わせによって提供されてもよい。複数のサイドリンクは、例えば、ある車両の中のユーザ機器、近接する車両のグループ、近接するIoTデバイスのグループ、体内の埋め込み可能なデバイスのグループ等の複数の異なる端末デバイスによって使用されてもよい。
図222は、幾つかの態様にしたがった車両端末デバイス22200のある1つの例示的な内部構成を示している。図222に示されているように、車両端末デバイス21600は、アンテナシステム22202と、RFトランシーバー22204と、発見モジュール22208、測定モジュール22210、及び通信モジュール22212を含む処理モジュール22206と、を含んでもよい。いくつかの態様において、図222は、無線通信の設定において使用される車両端末デバイス22200の構成要素のみを図示してもよい。したがって、幾つかの態様において、車両端末デバイス22200は、車両に一体化されてもよく、また、エンジン、ハウジング、車載電子機器、トランスミッション、窓、ドア等の車載構成要素を含んでもよい。
車両端末デバイス22200は、アンテナシステム22202及びRFトランシーバー22204を介して信号を送信し及び受信してもよく、このことは、図217に関して前に説明したように、端末デバイス21602のアンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704という方式で構成されてもよい。処理モジュール22206は、発見モジュール22208、測定モジュール22210、及び通信モジュール22212における車両端末デバイス22200の制御無線通信機能を有してもよい。いくつかの態様において、処理モジュール22206、及び/又は、発見モジュール22208、測定モジュール22210、及び通信モジュール22212のうちの1つ又は複数は、ベースバンドモデム及び/又はアプリケーション層構成要素として実現されてもよく、及び/又は、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、1つ以上の専用ハードウェア回路またはFPGAとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算命令、制御命令、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとして、又はハードウェア定義の及びソフトウェア定義の混合モジュールとして実装されてもよい。
発見モジュール22208は、D2D発見手順にしたがって、他の端末デバイス及び車両端末デバイスを発見するために、(アンテナシステム22202及びRFトランシーバー22204を介して)発見手順を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様において、発見モジュール22208は、受信した無線信号において(例えば、プライマリサイドリンク同期信号(PSSS)及びセカンダリサイドリンク同期信号(SSS)等の)予め定義されているプリアンブルを検出することによって、予め定義されたプリアンブルを使用して、ブラインド時間及び周波数同期及びサイドリンクID検出機能を適用してもよい。予め定義されているプリアンブルは、(例えば、LTE等の)規格において予め定義されていてもよく、したがって、発見モジュール22208において先験的に知られていてもよい。測定モジュール22210は、アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネル及びサイドリンク・チャネルにおいて(アンテナシステム22202及びRFトランシーバー22204を介して)無線測定を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様において、測定モジュール22210は、 (ネットワーク・アクセス・ノードから)主アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルにおいて受信した信号に対して、及び、(他の車両端末デバイスから)サイドリンク・チャネルにおいて受信した信号に対して、無線測定を実行して、リンク品質測定値を取得する、するように構成されてもよい。さまざまな態様において、リンク品質測定は、信号強度測定、信号品質測定、SNR測定、SINR測定、誤り率測定、又はいずれかの他のタイプのリンク品質測定であってもよい。
通信モジュール22212は、発見、測定、送信及び受信制御、タイミング、及び、モビリティのトリガを含む車両端末デバイス22200の無線通信機能を制御するように構成されてもよい。したがって、通信モジュール22212は、測定モジュール22210が取得したリンク品質測定値を統合し、そして、ネットワーク・アクセス・ノードにそのリンク品質測定値を報告する、ように構成されてもよい。通信モジュール22212は、また、対応する無線アクセスプロトコルにしたがって、アップリンクチャネル、ダウンリンクチャネル、及びサイドリンク・チャネルにおいて、(RFトランシーバー22204及びアンテナシステム22202を介して)信号を送信し及び受信するように構成されてもよい。
したがって、処理モジュール22206は、ユーザ機器の近傍において無線通信が有効化されている1つ又は複数のデバイスを決定するように構成される発見モジュール(22208)、無線通信が有効化されている1つ又は複数のデバイスについてリンク品質を決定するように構成される測定モジュール(22210)、及び、無線通信が有効化されている1つ又は複数のデバイスについての決定されたリンク品質を送信し、無線通信が有効化されている選択されたデバイスを含む送信を受信し、選択されたデバイスとの間の送信のためのスケジューリングプロトコルを受信し、そして、選択されたデバイスにデータを送信する、ように構成される通信モジュール(22212)を含んでもよい。
図223は、第1の階層通信システムのいくつかの態様にしたがったネットワーク・アクセス・ノード22300のある1つの例示的な内部構成を示している。様々な態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ネットワーク・アクセス・ノード22300の方式で構成されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22300は、アンテナシステム22302及び無線モジュール22304を介して信号を送信し及び受信してもよく、アンテナシステム22302及び無線モジュール22304は、図217に関して前に説明したように、ネットワーク・アクセス・ノード21610のアンテナシステム21802及び無線モジュール21804の方式で構成されてもよい。処理モジュール22306は、通信モジュール22308におけるネットワーク・アクセス・ノード22300の無線通信機能を制御してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール22306及び/又は通信モジュール22308は、ベースバンド構成要素及び/又はアプリケーション層の構成要素として実現されてもよく、及び/又は、例えば、1つ又は複数の専用回路又はFPGA等のハードウェア定義モジュールとして、ソフトウェア定義モジュールとして、例えば、非一時なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算命令、制御命令、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとして、又は、ハードウェア定義の及びソフトウェア定義の混合モジュールとして実装されてもよい。通信モジュール22300は、D2D発見スケジューリング、ネットワーク支援情報提供、アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンク・チャネルについてのリンク測定の評価、アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネルの選択及びチャネルスケジューリング、D2D対形成(D2D pairing)、及びダウンリンク信号及びアップリンク信号の送信及び受信のうちの1つ又は複数を実行するように構成されてもよい。
したがって、処理モジュール22306は、ユーザ機器から無線送信が有効化されている1つ又は複数のデバイスのリンク品質を受信し、リンク品質に基づいて、無線送信が有効化されている1つ又は複数のデバイスから、サイドチャネル送信のためのデバイスを選択し、そして、ユーザ機器及び選択されたデバイスに、サイドチャネル送信のためのスケジュールを送信する、ように構成される通信モジュール(22302)を含む。
図224は、いくつかの態様にしたがったメッセージシーケンスチャート22400を示している。いくつかの態様において、V2I又はV2N設定で動作する通信ノードは、メッセージシーケンスチャート22400の手順を適用し、そして、複数のサイドリンク・チャネルを利用して、主チャネルを改善することが可能であり、その主チャネルは、ネットワーク・アクセス・ノードと端末デバイスとの間のV2I又はV2Nダウンリンクチャネル又はアップリンクチャネルであってもよい。図224に示されているように、車両端末デバイス22008、22009、及び22010、及び、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、メッセージシーケンスチャート22400の手順を実行してもよい。しかしながら、以下の説明は、実証的であり、車両端末デバイス及び非車両端末デバイスのいずれかの組み合わせを含む端末デバイスの他の組み合わせに同様に適用することが可能である。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、図222に関して詳細に説明するように、車両端末デバイス22200の方式で構成されてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、図223に関して詳細に説明するように、ネットワーク・アクセス・ノード22300の方式で構成されてもよい。
車両端末デバイス22008乃至22010は、最初に、(例えば、図222に示されているように、発見モジュール22208等の発見モジュールにおいて)ステップ22402において、利用可能なサイドリンク・チャネルを使用する近傍のデバイスを発見してもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、D2D発見信号のための(複数の特定の周波数に割り当てられてもよい)複数のサイドリンク・チャネルをモニタリングすることによって、D2D発見を実行することで、ステップ22402を実行してもよい。車両端末デバイス22008乃至22010は、その次に、いずれかの検出可能なD2D発見信号を識別し、その後、利用可能なサイドリンク・チャネルを使用する近傍のデバイスを識別してもよい。例えば、ある1つの例示的なシナリオにおいて、車両端末デバイス22008乃至22010は、(例えば、D2D発見の範囲の中で)互いに近接していてもよく、ステップ22402において互いを検出してもよい。
さまざまな態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、いずれかのデバイス間の無線アクセス技術を利用して、ステップ22402において利用可能なサイドリンク・チャネルを使用する近傍のデバイスを発見してもよい。例えば、さまざまな態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、(例えば、PC5インターフェイスを介して)LTE Direct、LTE近接サービス(LTE Proximity Services) (ProSe)、専用近距離通信(DSRC)、(Wi-Fi Directを含む)WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、mmWave等を利用してもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010のうちの1つ又は複数は、複数のデバイス間の無線アクセス技術を利用することが可能であり、それらの複数のデバイス間の無線アクセス技術について発見を実行することが可能である。
追加的に又は代替的に、いくつかの態様において、端末デバイス22008乃至22010は、ネットワーク・アクセス・ノード22001が提供するネットワーク支援を使用して、ステップ22402において近傍のデバイスを発見してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22402において、近傍のデバイスが、例えば、近傍のデバイス情報を提供することが可能であるということを示す情報を提供してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイス22009及び22010が車両端末デバイス22008に近接する(又は近接すると予想される)という近傍デバイス情報を車両端末デバイス22008に提供してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ネットワーク・アクセス・ノード22001がサービスを提供する車両端末デバイス22008乃至22010を含む車両端末デバイスのための地理位置情報及び/又はトポロジー情報に基づいて、そのような近傍デバイス情報を取得してもよい。車両端末デバイス22008乃至22010は、その次に、近傍デバイス情報を利用して、ステップ22402において、近傍のデバイスを識別してもよく、いくつかの態様においては、また、近傍デバイス情報を検証するために、ステップ22402においてD2D発見を実行してもよい(又は、D2D発見のための予備的初期情報として近傍デバイス情報を利用してもよい)。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、‘近傍発見フェイズ’としてステップ22402をスケジューリングしてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイス22008乃至22010に制御情報を送信してもよく、その制御情報は、次の時間期間(又は周期的に発生する時間期間)が近傍発見フェイズであるということを指定する。車両端末デバイス22008乃至22010は、その近傍発見フェイズの間に発見を実行してもよい。場合によっては、車両端末デバイス22008乃至22010は、その近傍発見フェイズにしたがって、発見を同時に実行してもよい。このことは、発見の有効性を増加させ、見落とされた接続を回避することが可能である。
ステップ22402において利用可能なサイドリンク・チャネルを使用する近傍のデバイスを発見した後に、車両端末デバイス22008乃至22010は、(例えば、図222に示されている測定モジュール22210等の測定モジュールによって)ステップ22404において利用可能なチャネルを評価してもよい。より具体的には、車両端末デバイス22008乃至22010は、(例えば、ステップ22402において発見された近傍のデバイスとの間の)利用可能なサイドリンク・チャネル及びネットワーク・アクセス・ノード22001との間の主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを評価してもよい。したがって、車両端末デバイス22008乃至22010は、サイドリンク・チャネルのリンク品質を特徴付けるために、ステップ22404においてサイドリンク・チャネルにおいて無線測定を実行してもよい。前に示されているように、車両端末デバイス22008乃至22010は、LTE Direct、LTE ProSe、DSRC、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、mmWave等を含むサイドリンク・チャネルのためのいずれかの無線アクセス技術を利用してもよい。
いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010のうちの1つ又は複数は、サイドリンク・チャネルについて複数の無線アクセス技術の無線測定を実行してもよい。したがって、車両端末デバイス22008乃至22010は、複数の無線アクセス技術についてサイドリンク・チャネルを考慮してもよい。
さらに、いくつかの態様において、端末デバイス22008乃至22010は、ステップ22404において主アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルにおいて無線測定を実行してもよく、その無線測定は、(例えば、主ダウンリンクチャネル、LTE-Uuインターフェイスにおいて)ネットワーク・アクセス・ノード22001からの信号を受信することと、受信した信号に対して無線測定を実行することと、を含んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノードと端末デバイス22008乃至22010との間の主リンクが(例えば、時分割複信(TDD)システムのように)チャネルの相互関係を示す例示的な場合に、主ダウンリンクチャネルにおける無線測定は、主ダウンリンクチャネル及び主アップリンクチャネルの双方のリンク品質を反映する場合がある。
車両端末デバイス22008乃至22010は、その次に、ステップ22406において、ネットワーク・アクセス・ノード22001へのリンク品質測定を報告してもよい。さまざまな態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、ステップ22406において、(LTE-Uuインターフェイスによる)標準LTE、LTE Direct、LTE ProSe、DSRC、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、又はmmWaveを含むいずれかの無線アクセス技術を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード22001にリンク品質測定を報告してもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010のうちの1つ又は複数は、 (例えば、車両端末デバイス22008~22010のうちの他の車両端末デバイスとの間の)サイドリンク・チャネルを利用して、中継リンクを介してネットワーク・アクセス・ノード22001にリンク品質測定値を送信してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード22001は、その次に、リンク品質測定値を受信し、(例えば、図223に示されている通信モジュール22308等の通信モジュールによって)ステップ22408において、リンク品質測定値を評価してもよい。特に、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ネットワーク・アクセス・ノード22001と車両端末デバイス22008乃至22010との間のV2I/V2N通信のためにいずれのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルをスケジューリングするかを決定してもよく、アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルは、アップリンクチャネル経路又はダウンリンクチャネル経路の一部として(例えば、中継チャネル等の)サイドリンク・チャネルを含んでもよく、その他のアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルは、(例えば、主チャネル等の)直接経路であってもよい。アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルのうちのいくつかは、複数のサイドリンク・チャネルを利用する中継チャネルであってもよいので、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、また、ステップ22408において、いずれかの中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルの一部としてのD2Dペアとしていずれの車両端末デバイスをスケジューリングするかを決定してもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、V2I/V2N通信を行う車両端末デバイス22008~22010のためにスケジューリングするアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを選択してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22001が、単に、(例えば、車両端末デバイス22008乃至22010とネットワーク・アクセス・ノード22001との間の直接的なアップリンク経路及びダウンリンク経路等の)主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを使用するシナリオにおいては、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、主アップリンクチャネル及び主ダウンリンクチャネルのほかに、サイドリンク・チャネルを含むアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルのための追加的なオプションを考慮してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ユーティリティ最大化技術を適用して、(潜在的にサイドリンク・チャネルを含む)いずれのアップリンクチャネル又はダウンリンクチャネルが、車両端末デバイスのための最適なダウンリンク経路及びアップリンク経路を提供するかを識別してもよい。例えば、図220の車両端末デバイス22003へのメッセージシーケンスチャート22400のある1つの例示的な適用において、車両端末デバイス22003は、ステップ22402において、発見の間に、端末デバイス22002を発見し、ステップ22404において、(経路22006を介する)サイドリンク・チャネルと(経路22007を介する)主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルとを評価して、リンク品質測定値を取得し、ステップ22406において、ネットワーク・アクセス・ノード22001に、リンク品質測定値を報告してもよい。端末デバイス22002は、同様に、ステップ22404において、(経路22006を介する)サイドリンク・チャネルと(経路22004を介する)主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを評価して、リンク品質測定値を取得し、そして、ステップ22406において、ネットワーク・アクセス・ノード22001にリンク品質測定値を報告してもよい。さまざまな態様において、リンク品質測定値は、信号強度測定値、信号品質測定値、SNR測定値、SINR測定値、誤り率測定値、又はいずれかの他のタイプのリンク品質測定値であってもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード22001は、その次に、ステップ22408において、リンク品質測定を評価して、ユーティリティ最大化にしたがって、潜在的なアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを評価し、それにより、例えば、いずれのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネル(例えば、ユーティリティ)が(例えば、最大化パラメータ、最も高いスループットを有するリンク、最も低いエラー・レートを有するリンク等の)リンク性能を改善するかを識別してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、V2I/V2N通信のために使用する車両端末デバイス22003のためのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルをスケジューリングするために、(経路22007を介する)主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルと(経路22006を介する)サイドリンク・チャネルを利用するアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルとを考慮してもよい(これらのアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルは、経路22006を介するサイドリンク・チャネル及び経路22004を介する主アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネルを含む中継チャネルであってもよい)。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイス22003のための主アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネル(経路22007)、サイドリンク・チャネル(経路22006)、及び端末デバイス22003のための主アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネル(経路22004)のリンク品質測定値を比較して、いずれの潜在的なアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルがリンク性能を改善するかを決定してもよい。
例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、リンク品質測定値が、経路22007における主ダウンリンクチャネルが、中継を利用する経路22004及び経路22006を介する中継ダウンリンクチャネルよりもより良好なリンク性能を提供するということを示すということを決定してもよい。これに対して、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、リンク品質測定値が、経路22006及び経路22004を介する中継アップリンクチャネルが、経路22007を介する主アップリンクチャネルよりもより良好なリンク性能を提供するということを示すということを決定してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイス22003のためのダウンリンクチャネルとして経路22007における主ダウンリンクチャネルを選択し、車両端末デバイス22003のためのアップリンクチャネルとして、例えば、サイドリンク・チャネルを含む中継アップリンクチャネル等の経路22006及び経路22004を介する中継チャネルを選択してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ユーティリティ最大化分析によって最大化されるリンク性能パラメータとして、(例えば、全体的なスループットと個々のユーザのための最小サービスとの間の許容可能なトレードオフ等の)比例的に公正なスループットを利用してもよい。換言すれば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、例えば、特定の端末デバイスが他の端末デバイスよりも高いスループット又はレイテンシーを不公平に経験しないように、端末デバイスの間の公平なバランシングサービスに基づいて、スケジューリング及びD2D対形成(D2D pairing)を実行してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、中継のために車両端末デバイスを使用することにより、それらの車両端末デバイスに対するデータスループットが非対称となり、中継チャネルによってそれらの車両端末デバイスのうちの一部の車両端末デバイスが他の端末デバイスよりも高いスループットを享受する不均衡を生じる場合があるということを考慮してもよい。したがって、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、リンク品質測定値を評価して、(例えば、良好な品質を有するリンクは、ユーザに最小であるが保証されたサービスを提供するのに使用されてもよく、一方、それほど良好な品質を有していないリンクは、全体的なスループットを適時的に最大化するのに使用されてもよいといったように)比例的公平なスループットを最大化するアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルをスケジューリングしてもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、他の車両端末デバイスへのスループットで中継するためのサイドリンク・チャネルの使用の影響を考慮する結合手順において、潜在的なアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを評価してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、また、ステップ22408において、アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルのスケジューリングにおける中継戦略を考慮してもよい。例えば、増幅及び転送、復号及び転送、圧縮及び転送、又は量子化マップ及び転送を含む、(適切なMIMO処理のために、複数のD2D対の間で受信した信号を交換するために使用可能である)D2D対形成に利用可能な複数の異なる中継戦略が存在してもよい。様々な中継戦略は、複数の異なる性能レベルを提供してもよく、及び/又は(例えば、同期化又はデバイス能力のための)複数の異なる要件を有してもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、(例えば、ステップ22406において又は他の報告段階において)ネットワーク・アクセス・ノード22001に、それらの能力を示す情報を提供してもよく、例えば、デバイス能力シグナリングとして、D2D (V2V)協調のためのそれらの中継能力を提供してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22001は、また、ユーティリティ最大化分析の一部として、中継戦略の影響を考慮してもよく、(例えば、多くのホップを有する中継戦略は、待ち時間クリティカルなサービス及びユーティリティ最大化分析に対して悪影響を及ぼす場合があるといったように)特定の中継戦略によって中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルをスケジューリングしてもよい。
前に示されているように、いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010のうちの1つ又は複数は、例えば、LTE Direct、LTE ProSe、DSRC、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、又はmmWave等の複数の無線アクセス技術についてサイドリンク・チャネルをサポートすることが可能であり、ステップ22406において、複数の無線アクセス技術のサイドリンク・チャネルについてリンク品質測定を提供することが可能である。したがって、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、複数の異なる無線アクセス技術について潜在的なサイドリンク・チャネルを評価してもよく、一対の車両端末デバイスの間の所定のD2Dサイドリンクが、複数の無線アクセス技術の場合に利用可能である場合に、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、そのサイドリンク・チャネルのための無線アクセス技術を選択してもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、リンク品質測定に基づいて、ステップ22408において、車両端末デバイス22008乃至22010にユーティリティ最大化分析を適用してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、チャネル選択のために、主アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルに加えて、(例えば、ユーティリティ最大化分析の一部として)潜在的な中継チャネルの一部としてサイドリンク・チャネルを考慮してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408において、車両端末デバイス22008乃至22010のためにスケジューリングするアップリンク及びダウンリンクチャネルを選択してもよく、これには、比例公正なスループット、中継戦略、及び/又はサイドリンク・チャネル無線アクセス技術の考慮が含まれてもよい(例えば、車両端末デバイスにストリーミングされるビデオは、より小さな待ち時間の低スループットのアップリンクチャネル及び大きな待ち時間の高スループットのマルチリレーダウンリンクチャネルの選択につながる場合がある)。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、非コロケーションアンテナを取り扱うためにレートを適切に変更することができるMIMOリンクとして1つ又は複数のD2D対を取り扱ってもよい。(例えば、1つ又は複数のサイドリンク・チャネルを利用する中継チャネル等の)D2Dコラボレータ(collaborator)の対は共通であってもよいが、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、また、2つより多くの端末デバイスを含むD2Dコラボレータのリンクをスケジューリングしてもよい。
ステップ22408において、アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルを評価し、そして、スケジューリングを決定した後に、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22410において、車両端末デバイス22008乃至22010にスケジューリングを提供してもよい。スケジューリングされたアップリンクおよびダウンリンクのうちの一部は、中継チャネルであってもよく、サイドリンク・チャネルを含んでいてもよいので、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、また、サイドリンク・チャネルの構成を識別するD2D対形成情報を提供することによって、ステップ22410において、(例えば、V2V対形成等の)対応するD2D対形成を編成してもよい。D2D対形成情報は、車両端末デバイス22008乃至22010のうちのいずれがD2D対を形成するように構成されるか、D2D対形成のための中継戦略、及びD2D対形成のための無線アクセス技術を識別することが可能である。
次に、車両端末デバイス22008乃至22010は、ステップ22412において、(例えば、図222に示されている通信モジュール22212等の通信モジュールによって)D2D対形成を適用して、ネットワーク・アクセス・ノード22001がスケジューリングするアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルを実現してもよい。ステップ22408においてネットワーク・アクセス・ノード22001が識別するスケジューリングに応じて、車両端末デバイス22008乃至22010のうちのいくつかは、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001との間の直接的な経路である)主ダウンリンクチャネル及び/又はアップリンクチャネルを利用してもよく、一方、車両端末デバイス22008乃至22010の他の車両端末デバイスは、(D2D対形成及びスケジューリングによって示されるように)アップリンクチャネル経路及び/又はダウンリンクチャネル経路の一部としてサイドリンク・チャネルを利用する中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルを利用してもよい。したがって、車両端末デバイス22008乃至22010は、スケジューリングされたアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルにしたがって、ステップ22412において、ダウンリンク通信及びアップリンク通信を実行してもよく、D2D対形成に関与する車両端末デバイス22008乃至22010のうちのいずれの車両端末デバイスも、D2D対形成情報を利用して、任意の中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルのためのサイドリンク・チャネルを実現することが可能である。
車両端末デバイス22008乃至22010及びネットワーク・アクセス・ノード22001は、その次に、アップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータが、意図された受信者によって正常に受信されるまで、ステップ22414において、ACK/NACKフィードバック及び再送信を実行してもよい。いくつかの態様において、このフィードバック及び再送信は、サイドリンク・チャネルにおけるACK/NACKの中継を伴い、それによって、各々のサイドリンク・チャネルにおけるデータ及び中継アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネル全体にわたるデータの受信に成功する。いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010は、ステップ22414において、自動再送要求プロトコル又はハイブリッド自動再送要求プロトコル等のエラー検出方法及び/又は訂正方法を適用してもよい。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001及び車両端末デバイス22008乃至22010は、V2I/V2Nアプリケーションによってリンクを実現するために、D2D中継支援(V2V支援)を利用してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ステップ22408におけるスケジューリングにおいて主アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネル及び中継アップリンクチャネル/ダウンリンクチャネルの双方を考慮してもよいので、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、サイドリンク・チャネルを使用する中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルを含む大規模なセットの潜在的なアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルから選択することによって、(例えば、最大化するといったように)リンク性能を改善することが可能である。さらに、比例的に公正なスループット等のいくつかの基準を最大化することによって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、いずれかのスケジューリングされたD2D対形成が複数の車両端末デバイスにわたってスループットを公平にバランスさせるように構成されてもよい。
いくつかの態様において、車両端末デバイス22008乃至22010及びネットワーク・アクセス・ノード22001は、メッセージシーケンスチャート22400の処理を繰り返してもよい。この処理は、利用可能な複数のD2Dサイドリンクを有する近傍のデバイスを更新することと、サイドリンク・チャネル及び主アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルのリンク品質測定値を更新することと、を含み、この処理は、無線通信環境に影響を与える他の動的な要因のほかに、車両端末デバイス22008乃至22010の動きによって動的に影響を受ける場合がある。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、複数の車両端末デバイス22008乃至22010の間の変化するリンクに基づいて、スケジューリングされたアップリンクチャネル/ダウンリンクチャネル及び対応するD2D対形成を更新してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001及び車両端末デバイス22008乃至22010は、例えば、フレーム/サブフレームごとに又は数フレーム/数サブフレームごとにといったように、小さな周期で、メッセージシーケンスチャート22400の手順を繰り返してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22001及び車両端末デバイス22008乃至22010は、スケジュールされたアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネル及び対応するD2D対形成を頻繁に適合させてもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイスがネットワーク・アクセス・ノード22001の関連する領域の中に及び外へ移動し、他の車両端末デバイスのD2D範囲の中に及び外へ移動するにしたがって、メッセージシーケンスチャート22400の手順に関与する車両端末デバイスは、経時的に変化してもよい。
いくつかの態様において、中央コントローラは、メッセージシーケンスチャート22400の設定において、ネットワーク・アクセス・ノード22001の役割のうちの一部又は全部を担ってもよい。例えば、いくつかの態様において、無線アクセス・ネットワークの後方にあるコアネットワークの中に位置している(例えば、サーバ等の)中央コントローラは、メッセージシーケンスチャート22400のステップ22402及びステップ22408におけるのと同様に、D2D発見期間スケジューリングを実行し、ネットワーク支援情報を提供し、及び/又はアップリンクチャネル/ダウンリンクチャネルを評価し、そして、スケジューリングを決定してもよい。いくつかの態様において、中央コントローラは、リンク品質測定値を受信し、そして、ネットワーク・アクセス・ノードを介してD2D対形成及びスケジューリングを送信してもよい。さらに、いくつかの態様において、中央コントローラは、複数のネットワーク・アクセス・ノードとの間のインターフェイスを提供してもよく、したがって、複数の異なるネットワーク・アクセス・ノード、近傍のネットワーク・アクセス・ノードに接続される車両端末デバイスのためのD2D対形成を配置するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、車両端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノードとの間のV2I/V2N通信のためのD2D中継支援を使用すると、アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルのリンク品質を改善することが可能となる。例えば、(例えば、1つ又は複数のサイドリンク・チャネルを含むアップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルである)中継アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルは、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノードと車両端末デバイスとの間の直接的なチャネルである)主アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルよりも優れた品質を有する場合がある。いくつかの態様において、特に、復号及び転送と量子化マップ及び転送等の効果的な中継戦略によって導入される中継利得は、V2I/V2Nリンクを改善する場合がある。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード及び車両端末デバイスは、V2I/V2N通信のためのD2D中継支援を適時的に及び/又は間欠的に採用してもよく、そのD2D中継支援は、(無線アクセス技術及びデバイス中継能力を含む関連するD2D対形成情報を含む)利用可能なサイドリンク・チャネルと主アップリンクチャネル及び/又はダウンリンクチャネルの現在の状態とによって決まる場合がある。
幾つかの態様は、また、ネットワークのエッジにおけるよりもより良好な信号強度又は無線リンク、及び、無線ネットワークの負荷の軽減につながる場合がある。いくつかの態様は、既存のインフラストラクチャを強化するのに使用することが可能である支援されたインフラストラクチャリンクを生成することが可能である。D2D中継支援への参加が随意的である複数の態様においては、D2D中継支援への協力に対するインセンティブが存在する場合がある。例えば、いくつかの態様において、車両端末デバイスは、例えば、D2D中継支援の一部として他の車両端末デバイスにD2Dサイドリンク・チャネルを提供するのに利用可能となることによって、D2D中継支援と協力する代償として、D2D中継支援へのアクセスを付与されてもよい。いくつかの態様において、サービス給付、クレジット、手数料の減少、又は他の便益等の他のインセンティブを提供してもよい。
上記のように、ネットワーク・アクセス・ノード22001等のネットワーク・アクセス・ノードは、V2V協調のためのチャネル又は対形成を決定してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、例えば、車両端末デバイス22003及び22008乃至22010又は端末デバイス22002のうちのいずれか等の端末デバイスから、適時的なサイドチャネル送信のための(例えば、サイドリンク・チャネルを介して通信するのに利用可能な端末デバイス等の)1つ又は複数のサイドデバイスとその端末デバイスとの間のリンク品質の決定を含む送信を受信してもよく、そのサイドデバイスは、車両、ドローン、又は他のデバイスのいずれかの組み合わせを含む。それらのリンク品質を受信すると、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、その次に、D2D/V2Vチャネル及び協調のための対形成を決定してもよい。
リンク品質を報告する際に、車両端末デバイス22008等の車両端末デバイスは、これらには限定されないが、LTE-Uu、PC5、専用近距離通信(DSRC)、WLAN等を含むさまざまなプロトコルを使用してリンク品質を報告してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイス及び対形成のために選択された車両端末デバイスの双方にD2D協調のスケジュールを送信してもよい。この送信は、対形成のために選択された車両端末デバイスと車両端末デバイスとの間の送信スケジュールの同期を可能とすることができる。対形成のためのデバイスを評価しそして通信スケジュールを送信するためのこの方法は、また、第1のサイドデバイスが第2のサイドデバイスに中継する場合のような、複数のサイドデバイスのチェーンの間で実行されてもよい。第2のサイドデバイスは、基地局に接続してもよく、又は、さらに、第3のサイドデバイスに中継してもよい。このパターンは、所望の接続を達成するのに適当な限り、繰り返されてもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)盗聴(acknowledgement (ACK)/non-acknowledgement (NACK) eavesdropping)(ACK/NACK盗聴)に基づいて、D2D協調又は適時的なデバイス中継をスケジューリングしてもよい。この場合、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイスから、その車両端末デバイスと他の端末デバイスとの間のリンク品質の送信を受信しなくてもよい。むしろ、車両端末デバイス及びサイドデバイスが通信し、リンク品質を決定するときに、車両端末デバイス及びサイドデバイスは、ACK/NACKレシートを送信してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、そのACK/NACKレシートを立ち聞きすることができる。ACK/NACK交換を立ち聞きした後に、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイスと他のサイドデバイスとの間のリンク品質を独立して評価し、対形成のためのサイドデバイスを選択し、それに応じて、送信スケジュールを送信してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22001は、これらには限定されないが、LTE-Uu、WLAN、及びDSRCを含むさまざまなサービス又はプロトコルを介して、スケジュールされたD2D対に通知してもよい。いくつかの態様において、端末デバイスと基地局又はアクセスポイントとの間の通信は、LTE-Direct Extensions (PC5)プロトコル、LTE Uuプロトコル、DSRCプロトコル又はWLANプロトコル、又はいずれかの無線インターフェイスプロトコルに基づいて、V2X規格に従ってもよい。この規格は、D2Dのスケジューリングを可能にするか、又は、V2X近傍発見フェイズを可能にするように拡張されてもよい。適切である場合には、これらの規格は、D2D発見のスケジューリングのためにProSeプロトコルに依存してもよい。
いくつかの態様において、V2V支援は、さまざまな中継戦略を使用することが可能である。これらの中継戦略は、これらには限定されないが、増幅及び転送、復号及び転送、圧縮及び転送、又は量子化マップ及び転送中継を含んでもよい。いくつか態様において、車両端末デバイスは、故障時にパケットを再送信するために、(例えば、ファウンテンコード、可変割合の冗長性等の)レートレス符号化技術(ateless coding technology)を使用してもよい。したがって、いくつかの態様において、(例えば、D2D対形成のために選択された車両端末デバイスの対である)選択されたD2D対は、D2D通信のために、LTE-Direct拡張、PC5-インターフェイス、又はDSRC等の標準プロトコルを使用してもよい。
(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22001が選択する中継アップリンクチャネル又はダウンリンクチャネルの一部として)D2D中継をスケジューリングするときに、そのD2D中継は、ある1つの中継戦略によって構成されてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、アップリンク制御シグナリングとして複数の車両端末デバイスが指定する車両端末デバイスの能力に基づいて、D2D対形成のための中継戦略を選択してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、D2D対形成選択の一部として中継戦略を選択してもよく、関与する車両端末デバイスがサポートする中継戦略に基づいて、D2D対形成を選択してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、最初に、D2D対形成を選択し、その後、D2D対形成のための中継戦略を選択してもよい。いくつかの態様において、選択されたD2D対形成の車両端末デバイスは、D2D対形成に使用する中継戦略を選択してもよい。
いくつかの態様において、無線通信の送信のための中継器として車両又はドローンを使用してもよい。このことは、リンク品質の増加、ネットワークのエッジでのより良好な信号強度又は無線リンク、又は無線ネットワークの負担の軽減をもたらすことを可能とする。D2D中継のこの方法は、既存のインフラストラクチャを強化するのに使用することが可能である支援インフラストラクチャリンクを生成することが可能である。
D2D中継支援への参加が選択的であるいくつかの態様において、D2D中継における協調のためのインセンティブを生成し及び/又は実行することが有利である場合がある。これらのインセンティブは、協調デバイスのためのD2D中継へのアクセス、サービス便益、クレジット、手数料の減少、又はその他の便益を含んでもよい。
いくつかの態様において、本明細書において説明されるD2D中継の方法は、LTEネットワーク又は5Gネットワークにおいて実行することが可能である。さらに、それらの方法は、特に、5Gの実装の後に続いてリリースされるRATを含むとともに、現在知られていないレガシーRAT及びそれらのRATを含む他のRATによって実行することが可能であるということが意図される。
無線アクセス・ネットワークは、LTE、無線LAN、5G、又はいずれかの他の無線アクセス・ネットワークを含んでもよく、D2D協調を使用して、ネットワーク・アクセス・ノードと車両端末デバイスとの間のリンクの品質を改善することが可能である。このD2D協調は、適時的にかつ断続的に生起するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001及び車両端末デバイスは、車両端末デバイスが免許付与されたスペクトラムを使用してD2D中継を行うように構成されてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001及び車両端末デバイスは、車両端末デバイスが免許不要のスペクトラムを使用してD2D中継を行うように構成されてもよい。無免許のスペクトラムにおける動作は、WLAN、LTE免許不要スペクトラム(LTE-U)、Bluetooth、又は他の免許不要のスペクトラム技術等の無線インターフェイス技術を使用して行われる。
上記で示されているように、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、車両端末デバイスがD2D発見を実行するための近傍発見フェイズをスケジューリングしてもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、車両端末デバイスは、近傍発見フェイズを開始してもよい。例えば、車両端末デバイスのうちの1つ又は複数は、端末デバイスと基地局との間の無線リンク又は信号強度が弱まる又は許容できないことを理由として、近傍発見フェイズをトリガしてもよい。
いくつか態様において、車両端末デバイスは、LTE ProSe発見又はWi-Fi-Direct等の既存のプロトコルによって、それらのD2D近傍デバイスを発見してもよい。D2D近傍デバイスを発見すると、車両端末デバイスは、その車両端末デバイスとD2D近傍デバイスとの間の無線リンクの品質を識別し、そして、車両端末デバイスにサービスを提供しているネットワーク・アクセス・ノードにそのリンクのその品質を報告してもよい。追加的に、いくつかの態様において、端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードにD2D近傍に位置する無線リンクの品質を報告してもよい。
いくつかの態様において、D2D支援通信をスケジューリングする際に、ネットワーク・アクセス・ノード22001は、ユーティリティ最大化基準を適用して、各々の端末デバイス又はD2D/V2V対をスケジューリングしてもよく、汎用MIMOリンクとしてそのD2D/V2V対を処理し、MIMOレート推定を適切に修正する。ネットワーク・アクセス・ノード22001は、代替的に、又は、追加的に、比例公正メトリックを使用して、D2D対形成のみならずユーザをスケジューリングしてもよい。車両端末デバイス及びD2D近傍デバイスを対にして、D2D協調のためにスケジューリングすると、その車両端末デバイスは、無線LAN又はLTE-Proseを使用して標準D2D又はV2V通信によって、受信信号を交換してもよい。
近傍発見フェイズは、見込みのあるD2D対を識別するために重要である場合がある。いくつかの態様において、車両端末デバイスは、その端末デバイスへの近接度、基地局への近接度、端末デバイスとの無線リンクの強度、又は基地局との無線リンクの強度を含むさまざまな要因に基づいて、D2D近傍デバイスを発見する。いくつかの態様において、車両端末デバイスは、その車両端末デバイスが、基地局から発見開始のための指示を受信することなく、D2D発見を開始するといったように、自律的にD2D発見をトリガしてもよい。
いくつかの態様において、車両端末デバイスは、例えば、発見されたD2D近傍デバイスとの通信交換を行ってそのリンク品質を決定することによって、その発見されたD2D近傍デバイスに関するサイドリンク・チャネル測定を実行してもよい。例えば、車両端末デバイスは、いずれかの知られた方法を利用して、これらには限定されないが、信号強度、肯定応答又は否定応答周波数、誤り率、又はその他を含む端末デバイスと見込みのあるD2D対形成デバイスとの間のリンク品質を測定してもよい。発見されたD2D近傍デバイスとの間のリンク品質を決定すると、車両端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノード22001にそのリンク品質を送信してもよい。
いくつかの態様において、対形成のためのD2D近傍デバイスの発見は、車両端末デバイスへのある指定された近接度又はあらかじめ決められた近接度の範囲内にある他の車両端末デバイスに限定されてもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイスは、必要に応じて又は利用可能な場合に、D2D発見が実行されるといったように、適時的にD2D発見をトリガしてもよい。いくつかの態様において、車両端末デバイスは、必要な場合にのみ、近い将来に有用性の合理的な兆候がある場合に、或いは、随時、D2D発見によって車両端末デバイスを検索するように構成されてもよい。いくつかの態様において、1つ又は複数の車両端末デバイスは、スケジュールのための時間又は定期的な検索に基づいて、或いは、いずれかの他の所望のスケジュールに基づいて、間欠的にD2D発見をトリガしてもよい。
図225は、いくつかの態様にしたがって、車両端末デバイスにおいて無線通信を実行する方法22500を示している。図225に示されているように、方法22500は、V2V対形成に利用可能である1つ又は複数の車両端末デバイスを発見するステップ(22510)、それらの1つ又は複数の車両端末デバイスについて1つ又は複数のV2Vリンク品質を決定し、ネットワーク・アクセス・ノードにそれらの1つ又は複数のV2Vリンク品質を報告するステップ(22520)、基地局からスケジューリング指示を受信し、そのスケジューリング指示は、それらの1つ又は複数の車両端末デバイスのうちのターゲット車両端末デバイスとの間のスケジューリングされたV2V対形成を指定する、ステップ(22530)、及び、そのスケジューリングされたV2V対形成にしたがって、そのターゲット車両端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継するステップ(22540)、を含む。
図226は、いくつかの態様にしたがって、ネットワーク・アクセス・ノードのために、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信又は車両対ネットワーク(V2N)通信を編成する方法22600を示している。図226に示されているように、方法22600は、複数の車両端末デバイスから複数のリンク品質の測定値を受信し、それらの複数のリンク品質の測定値は、複数の車両端末デバイスの間の複数のV2Vリンクの特性を示す、ステップ(22610)、それらの複数のリンク品質の測定値に基づいて、複数の車両端末デバイスのうちの第1の車両端末デバイスのための通信チャネルを選択し、その通信チャネルは、その通信チャネルの一部としてV2Vサイドリンク・チャネルを含む、ステップ(22610)、その第1の車両端末デバイスに、V2V対形成をスケジューリングする指示を送信するステップ(22630)、及び、そのV2V対形成にしたがって、その通信チャネルにおいて、その第1の車両端末デバイスとの間でデータを送信し又は受信するステップ(22640)、を含む。
図227は、いくつかの態様にしたがったデバイス対デバイス通信の端末デバイス管理の方法22700を示している。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001等のネットワーク・アクセス・ノードは、方法22700を実行してもよい。図227に示されているように、方法22700は、端末デバイスの近傍の中に存在するとともに無線通信を有効化されている1つ又は複数のデバイスを決定するステップ(22710)、無線通信を有効化されているそれらの1つ又は複数のデバイスについて、リンク品質を決定するステップ(22720)、無線通信を有効化されているそれらの1つ又は複数のデバイスについて決定されたリンク品質を送信するステップ(22730)、無線通信を有効化されているそれらの1つ又は複数のデバイスのうちの選択されたデバイスを識別する送信を受信するステップ(22740)、その選択されたデバイスとの間の送信のためのスケジューリングプロトコルを受信するステップ(22750)、その選択された端末デバイスにデータを送信するステップ(22760)、を含む。
図228は、いくつかの態様にしたがったデバイス対デバイス通信のネットワーク管理の方法22800を示している。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22001等のネットワーク・アクセス・ノードは、方法22800を実行してもよい。図228に示されているように、方法22800は、端末デバイスから、無線送信を有効化されている1つ又は複数のデバイスのリンク品質を受信するステップ(22810)、そのリンク品質に基づいて、サイドチャネル送信のために、無線送信を有効化されているそれらの1つ又は複数の端末デバイスから端末デバイスを選択するステップ(22820)、及び、その端末デバイス及びその選択された端末デバイスにサイドチャネル送信のためのスケジュールを送信するステップ(22830)、を含む。
7.2 階層通信#2
本開示のいくつかの態様において、(例えば、ドローン、気球、航空機、人工衛星等の)航空機搭載車両のグループは、地上波ネットワーク・アクセス・ノードが提供する指向性ビームによってサービスを提供される‘フローティングセル(floating cell)’、又は、他のフローティングセルが中継するフローティングセルを形成してもよい。そのフローティングセルは、アンカー航空機搭載車両によって固定(アンカー)され(anchored by)てもよく、そのフローティングセルの中の他の航空機搭載車両は、通常は、そのアンカー航空機搭載車両の近傍に位置する状態に維持されてもよい。地上波ネットワーク・アクセス・ノードが提供する指向性ビームは、フローティングセルを追跡して、そのフローティングセルの個々の航空機搭載車両に無線アクセス接続を提供してもよい。アンカー航空機搭載車両は、フローティングセルの位置決定及び他の制御機能を取り扱ってもよい。
図229は、いくつかの態様にしたがったある1つの例示的なネットワークシナリオを示している。図229に示されているように、フローティングセル22905は、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cを含む複数の航空機端末デバイスを含んでいてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22901は、無線信号を送信し及び受信して、フローティングセル22905の航空機端末デバイスへの無線アクセス接続を提供してもよい。いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、航空機ドローンであってもよく、地上にある航空機であってもよく、或いは、地上レベル以外の高度の表面上に配置されてもよい飛行機であってもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、地上波ネットワーク・アクセス・ノードであってもよく、地上、塔上、又は建造物に配置されてもよい。代替的に、幾つかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、(例えば、別のドローン又は他の航空機ネットワーク・アクセス・ノードとして)航空機の中に位置し、又は、(例えば、表面または水中車両等の)水中に位置するといったように、非地上波ネットワーク・アクセス・ノードであってもよい。
図230に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、アンテナシステム23002、無線モジュール23004、及びビームステアリング・モジュール23008及び通信モジュール23010を含む処理モジュール23006を含んでもよい。いくつかの態様において、アンテナシステム23002及び無線モジュール23004は、図218に関して詳細に説明されているように、アンテナシステム21802及び無線モジュール21804の方式で構成されてもよく、処理モジュール23006の制御の下で無線信号を送信し及び受信してもよい。したがって、処理モジュール23006は、ネットワーク・アクセス・ノード22300の無線通信機能を制御してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール23006及び/又はビームステアリング・モジュール23008又は通信モジュール23008のうちの1つ又は複数は、ベースバンド及び/又はアプリケーション層の構成要素として実現されてもよく、及び/又は、例えば、1つ又は複数の専用ハードウェア回路又はFPGAとしてといったように、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なかつコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算、制御、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとしてといったように、ソフトウェア定義モジュールとして、又はハードウェア定義及びソフトウェア定義モジュールの混合モジュールとして実現されてもよい。
ビームステアリング・モジュール23008は、アンテナシステム23002によって生成される指向性ビームの望ましいステアリング方向を決定し、そして、(例えば、フェーズドアンテナアレイとしての)アンテナシステム23002を制御する、ことによって、ビームステアリング動作を実行して、航空機端末デバイスのフローティングセルに向かって指向性ビームをステアリングする、ように構成されてもよい。通信モジュール23010は、フローティングセルの航空機端末デバイスとの間でダウンリンク信号及びアップリンク信号を送信し及び受信するように構成されてもよく、ダウンリンク信号及びアップリンク信号は、フローティングセルのアンカー航空機デバイスとの間で交換される制御データを含んでもよい。通信モジュール23010は、また、アンカー航空機デバイスを使用してハンドシェイク動作を実行し、ビームステアリング・モジュール23008に、得られたデータを提供する、ように構成されてもよく、ビームステアリング・モジュール23008は、その次に、指向性ビームのステアリング方向を決定してもよい。
したがって、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、ネットワーク・アクセス・ノードから、複数のドローンのための無線信号を送信するように構成されるトランシーバー(23004)であって、それらの複数のドローンは、1つのアンカードローン及び少なくとも1つのセカンダリードローンを含む、トランシーバー(23004)と、アンカードローンとの間で無線リンクを確立するように構成される通信モジュール(23010)と、ビームフォーミング設定を計算するように構成されるビームステアリング・モジュール(23008)と、を含み、トランシーバーは、アンカードローンに、少なくとも1つのセカンダリードローンのための制御情報を送信し、そして、アンカードローンから位置情報を受信する、ように構成され、ビームステアリング・モジュールは、位置情報に基づいて、フローティングセルに向かって指向性アンテナビームをステアリングするようにビームフォーミング設定を決定するように構成される。
図231は、いくつかの態様にしたがったアンカー航空機デバイス22903のある1つの例示的な内部構成を示している。図231に示されているように、アンカー航空機デバイス22903は、アンテナシステム23102、RFトランシーバー23104、通信モジュール23106、ステアリング及び移動システム23108、及び、センサ23110を含んでもよい。いくつかの態様において、アンテナシステム23102及びRFトランシーバー23104は、図217に関して詳細に説明されている端末デバイス21602のアンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704の方式で構成されてもよい。いくつかの態様において、通信モジュール23106は、ベースバンド構成要素及び/又はアプリケーション層の構成要素として実現されてもよく、及び/又は、例えば、1つ又は複数の専用ハードウェア回路又はFPGAとしてといったように、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算、制御及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとしてといったように、ソフトウェア定義モジュールとして、又は、ハードウェア定義モジュール及びソフトウェア定義モジュールの混合モジュールとして実現されてもよい。ステアリング及び移動システム23108は、一組のロータ及び/又は航空機推進エンジン及び関連電子制御回路として実装されてもよい。
通信モジュール23106は、アンカー航空機デバイスの本明細書において詳細に説明されている動作にしたがって信号を送信し及び受信するように構成されてもよく、信号の送信及び受信は、フローティングセルの(セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904c等の)1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイスとの間の制御信号接続を維持し、そして、セカンダリ航空機デバイスとの間で制御データを交換することを含む。通信モジュール23106は、さらに、アンカー航空機デバイスに関して上記で説明されている方式で、(ネットワーク・アクセス・ノード22901等の)ネットワーク・アクセス・ノードとの間でアップリンク信号及びダウンリンク信号を送信し及び受信するように構成されてもよい。通信モジュール23106は、ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、フローティングセルが占有する領域をカバーするように、ネットワーク・アクセス・ノードが提供する指向性ビームをステアリングしてもよい。
センサ23110は、イメージセンサ、距離センサ、レーダーセンサ、又はソナーセンサであってもよい。センサ23110は、通信モジュール23106に、アンカー航空機デバイス22903に対するセカンダリ航空機デバイスの位置を示すセンサデータを提供してもよい。いくつかの態様において、通信モジュール23106は、センサ23110が提供するセンサデータによってセカンダリ航空機デバイスの相対的位置をモニタリングしてもよく、通信モジュール23106が、セカンダリ航空機デバイスが(例えば、ある距離よりもアンカー航空機デバイス22903からさらに離れているといったように)閉じ込められたフローティングセル領域の外側に存在しているということを決定する場合に、通信モジュール23106は、アンカー航空機デバイス22903に向かって戻るようにセカンダリ航空機デバイスに指示する命令を生成し、そして、セカンダリ航空機デバイスにその命令を送信してもよい。
いくつかの態様において、通信モジュール23106は、信号強度、信号品質、又は待ち時間の測定値を閾値と比較することによって、セカンダリ航空機デバイスが提供する無線測定値を追加的に又は代替的に評価して、セカンダリ航空機デバイスの位置をモニタリングし、そして、複数のセカンダリ航空機デバイスのうちのいずれかが閉じ込められたフローティングセル領域の外側に存在しているか否かを決定してもよい。通信モジュール23106は、アンカー航空機デバイス22903に向かって戻るようにセカンダリ航空機デバイスに指示する命令を生成し、閉じ込められたフローティングセル領域の外側に存在しているセカンダリ航空機デバイスにその命令を送信してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、センサ23110及び/又は無線測定値を利用して、フローティングセルの複数のセカンダリ航空機デバイスの位置をモニタリングし、そして、フローティングセル半径を決定してもよく、通信モジュール23106は、ネットワーク・アクセス・ノードにフローティングセル半径を提供し、それにより、ネットワーク・アクセス・ノードが、フローティングセル半径に基づいて指向性アンテナビームのビーム幅を調整することを可能にしてもよい。
したがって、いくつかの態様において、アンカー航空機ドローン23100は、セカンダリードローン及びネットワーク・アクセス・ノードとの間の無線リンクを確立するように構成される通信モジュール(23106)と、アンカードローン及びセカンダリードローンによる使用のためのセル識別情報及びアンカードローンとセカンダリードローンとの間の最大距離をセカンダリードローンに送信するように構成されるトランシーバー(23104)とを含んでもよく、通信モジュール(23106)は、さらに、アンカードローンの位置情報を決定するように構成され、トランシーバー(23104)は、さらに、ビームフォーミングのためにネットワーク・アクセス・ノードに位置情報を送信し、ネットワーク・アクセス・ノードから制御情報を受信し、そして、セカンダリードローンに制御情報を送信する、ように構成される。
図232は、いくつかの態様にしたがったセカンダリ航空機デバイス22904aのある1つの例示的な内部構成を示している。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904b及び22904cは、セカンダリ航空機デバイス22904aの方式で構成されてもよい。図232に示されているように、セカンダリ航空機デバイス22904aは、アンテナシステム23202、RFトランシーバー23204、通信モジュール23206、位置決定モジュール23208、ステアリング及び移動システム23210、及び、センサシステム23212を含んでもよい。いくつかの態様において、アンテナシステム23202及びRFトランシーバー23204は、図217に関して詳細に説明されている端末デバイス21602のアンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704の方式で構成されてもよい。
いくつかの態様において、通信モジュール23206及び/又は位置決定モジュール23208は、ベースバンド構成要素及び/又はアプリケーション層の構成要素として実現されてもよく、及び/又は、例えば、1つ又は複数の専用ハードウェア回路又はFPGAとしてといったように、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算、制御、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとしてといったように、ソフトウェア定義モジュールとして、又は、ハードウェア定義モジュール及びソフトウェア定義モジュールの混合モジュールとして実現されてもよい。ステアリング及び移動システム23210は、一組のロータ及び/又は航空機推進エンジン及び関連電子制御モジュールとして実装されてもよい。
通信モジュール23206は、セカンダリ航空機デバイスについて上記で説明している動作にしたがって信号を送信し及び受信するように構成されてもよく、信号の送信及び受信は、アンカー航空機デバイスとの間で制御シグナリング接続を維持すること、アンカーデバイスとの間で制御情報を交換すること、及び、ネットワーク・アクセス・ノードとの間で通信を送信し及び受信すること、を含む。セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cに関して上記で説明したように、通信モジュール23206は、直接的に、或いは、マルチホップ又はメッシュネットワークスキームによって、アンカー航空機デバイスとの間の制御信号接続を維持してもよい。通信モジュール23206は、直接的に、或いは、アンカー航空機デバイスとの中継リンクを介して、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でアップリンク信号及びダウンリンク信号を送信し及び受信してもよい。
位置決定モジュール23208は、セカンダリ航空機デバイス22904aをアンカー航空機デバイスのある特定の距離の中に保つようにを試みることによって、フローティングセルの閉じ込められたフローティングセル領域を強制(enforce)するように構成されてもよい。センサ23212は、イメージセンサ、距離センサ、レーダーセンサ、又はソナーセンサであってもよい。位置決定モジュール23208は、センサ23212が提供するセンサデータに基づいて、セカンダリ航空機デバイス22904aとアンカー航空機デバイスとの間の距離をモニタリングして、セカンダリ航空機デバイス22904aが、フローティングセルのアンカー航空機デバイスの位置によって定義される閉じ込められたフローティングセル領域の外側に存在しているか否かを決定してもよい。いくつかの態様において、位置決定モジュール23208は、通信モジュール23206との間のインターフェイスを提供して、アンカー航空機デバイスから受信した信号に関する無線測定値を評価し、そして、それらの無線測定値が、セカンダリ航空機デバイス22904aが閉じ込められたフローティングセル領域の外側でに存在しているということを示しているか否かを決定してもよい。セカンダリ航空機デバイス22904aが閉じ込められたフローティングセル領域の外側に移動するときに、位置決定モジュール23208は、ステアリング及び移動モジュール23210との間のインターフェイスを提供して、セカンダリ航空機デバイス22904aがアンカー航空機デバイスに向かう移動をトリガしてもよい。
いくつかの態様において、通信モジュール23206は、セカンダリ航空機デバイス22904aが閉じ込められたフローティングセル領域の外側に移動することに応答して、アンカー端末デバイスから、アンカー航空機デバイスに近づくようにセカンダリ航空機デバイス22904aに指示する命令を受信してもよい。通信モジュール23206は、位置決定モジュール23208にその命令を提供してもよく、位置決定モジュールは、ステアリング及び移動システム23210を制御して、セカンダリ航空機デバイス22904aをアンカー航空機デバイスに向かって移動させてもよい。
したがって、いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904aは、アンカードローンから、そのアンカードローンからの最大許容距離、セル識別情報、及び制御情報を受信するように構成されるトランシーバー23204と、そのアンカードローンの位置を決定し、そして、そのアンカードローンからの最大許容距離の中にとどまる移動を決定するように構成される位置決定モジュール23208と、そのアンカードローンから受信したセル識別情報に基づいて動作するように構成される通信モジュール23206と、を含んでもよい。
図229に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、指向性ビーム22906を送信して、例えば、ビームステアリング・アンテナ・アレイを利用してフローティングセル22905を提供してもよい。フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、三次元空間にわたって分散されてもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905の方向に指向性ビーム22906を導くことが可能である。
フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、(例えば、三次元空間の中で空中を移動してもよいといったように)移動可能であってもよいので、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905の位置を‘追跡’し、そして、フローティングセル22905の移動位置にしたがって、指向性ビーム22906をステアリングしてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、(例えば、フェーズドアンテナアレイ又は他のビームステアリング技術を使用して)ダウンリンク方向及びアップリンク方向において指向性ビーム22906を利用してもよく、その結果、指向性ビーム22906によってフローティングセル22905を使用して無線信号を送信し及び受信してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、ネットワーク・アクセス・ノード22901と協調して、指向性ビーム22906のための正確なビームトラッキングを維持してもよい。例えば、アンカー航空機デバイス22903及びネットワーク・アクセス・ノード22901は、ハンドシェイク手順を実行して、(例えば、フローティングセル22905の位置情報等の)フローティングセル22905の高さ及び方向、フローティングセル22905の半径、フローティングセル22905の移動速度等に関する情報を交換してもよい。いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、指向性ビーム22906における(例えば、信号強度及び/又は信号品質等の)無線測定を実行し、そして、ネットワーク・アクセス・ノード22901にフィードバックを提供してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、そのフィードバックを利用して、(例えば、アンテナシステム22902のためのフェーズドアレイアンテナの指向性ステアリング及び/又はビーム広がり/狭小化によって)指向性ビーム22906のステアリング方向及び/又はビーム幅を調整してもよい。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、指向性ビーム22906における無線測定を実行し、そして、(例えば、直接的に又はアンカー航空機デバイス22903を介して)ネットワーク・アクセス・ノード22901にフィードバックを提供してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、その次に、そのフィードバックを利用して、指向性ビーム22906のステアリング方向及び/又はビーム幅を調整してもよい。いくつかの態様において、このことは、ネットワーク・アクセス・ノード22901が、指向性ビーム22906のための複数の異なるステアリング方向に沿って掃引し、アンカー航空機デバイス22903から各々のステアリング方向についての(例えば、信号強度測定等の)フィードバックを受信し、そのフィードバックに基づいて、いずれのステアリング方向が適切であるかを決定するセクタ掃引手順の一部であってもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、中継器として作用して、ネットワーク・アクセス・ノード22901とセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間でアップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータを中継してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、アンカーデバイス22903に向かって指向性ビーム22906をステアリングし、その指向性ビーム22906によってアンカーデバイス22903にダウンリンクデータを送信してもよく、そのダウンリンクデータは、例えば、セカンダリ航空機デバイス22904a等のセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つを意図してもよい。その次に、アンカーデバイス22903は、ダウンリンクデータを受信し、例えば、アンカーデバイス22903とセカンダリ航空機デバイス22904aとの間のD2D接続を介して、そのセカンダリ航空機デバイス22904aにダウンリンクデータを中継してもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、複数のセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数からネットワーク・アクセス・ノード22901にアップリンクデータを中継してもよい(ネットワーク・アクセス・ノード22901は、受信方向ビームステアリングを使用して、指向性ビーム22906によってアップリンクデータを受信してもよい)。
いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、ネットワーク・アクセス・ノード22901から(例えば、アンカー航空機デバイス22903からの中継によらずに)直接的にダウンリンクデータを受信してもよい。したがって、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905の全体に向かって指向性ビーム22906をステアリングしてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905のフローティングセル半径に基づいて、指向性ビーム22906のビーム幅を調整してもよく、その調整は、リンク性能を向上させることが可能である。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、実質的に、アンカー航空機デバイス22903の方向に指向性ビーム22906を向けることが可能である。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905の全体に向かって指向性ビーム22906を導いてもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905は、閉じ込められたフローティングセル領域を維持してもよく、閉じ込められたフローティングセル領域は、ネットワーク・アクセス・ノード22901が、指向性ビーム22906をステアリングし、フローティングセル22905のさまざまな航空機端末デバイスの個々の位置をカバーするのを支援することが可能である。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、アンカーデバイス22903からある特定の距離の中に留まることによって、閉じ込められたフローティングセル領域を維持してもよい。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、(例えば、GPS、近接センサデータ、ソナーセンサデータ、カメラデータ等の)位置センサ及び/又は地理位置情報センサを使用して、アンカー航空機デバイス22903への物理的距離を測定することによって、アンカー航空機デバイス22903からその特定の距離の中に留まるように試みてもよい。測定された物理的距離が、ある与えられたセカンダリ航空機デバイスについて、その特定の距離よりも大きい場合に、セカンダリ航空機デバイスは、フローティングセル22905の距離基準を満たすように、アンカー航空機デバイス22903の方へ戻ってもよい。
いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、無線信号を測定し、そして、信号強度を評価することによって、アンカー航空機デバイス22903からその特定の距離の中に留まるように試みてもよい。その信号強度が、ある与えられたセカンダリ航空機デバイスのためのあらかじめ定義された信号強度閾値よりも小さい場合に、そのセカンダリ航空機デバイスは、アンカー航空機デバイス22903の方へ戻って、フローティングセル22905の距離基準を満足してもよい。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、リンク品質があらかじめ定義されたしきい値を上回った状態を保っているフローティングセル22905、待ち時間があらかじめ定義されたしきい値を下回った状態を保っているフローティングセル22905等の距離の中に留まるといったように他の無線測定に基づいて、その特定の距離を維持してもよい。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、閉じ込められたフローティングセル領域を維持する際に、例えば、(例えば、物理的距離又は信号強度距離等の)複数の距離パラメータ等のそのような基準のうちの複数を考慮してもよい。いくつかの態様において、フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、さらに、(例えば、GPS、近接センサデータ、ソナーセンサデータ、カメラデータ等によって)ビームフォーミング及び/又はセキュリティチェックの一部として、互いの間の相対距離及び/又は航空機デバイス22903との間の相対距離をモニタリングしてもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのハブとして機能してもよい。例えば、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、アンカー航空機デバイス22903のある特定の距離の中に留まって、閉じ込められたフローティングセル領域を維持してもよいので、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの移動ハブとして機能することが可能である。したがって、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、閉じ込められたフローティングセル領域を維持するために、アンカー航空機デバイス22903が移動するにしたがって、アンカー航空機デバイス22903の移動に追従して、すなわち‘影(shadow)’となってもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、また、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの位置をモニタリングすることによって、閉じ込められたフローティングセル領域を強制(enforce)してもよい。アンカー航空機デバイス22903が、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちのいずれかがアンカー航空機デバイス22903から特定の距離よりも遠方に移動したということを決定する場合に、アンカー航空機デバイス22903は、閉じ込められたフローティングセル領域の外側に存在するセカンダリ航空機デバイスに、閉じ込められたフローティングセル領域の中に戻るようにセカンダリ航空機デバイスに指示する命令を送信してもよい。いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、イメージセンサ、レーダーセンサ、ソナーセンサ、及び/又は無線測定によって、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの位置をモニタリングしてもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの制御ハブとして機能してもよい。例えば、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cに制御情報を提供してもよく、その制御情報は、アンカー航空機デバイス22903が生成するローカル制御情報又はネットワーク・アクセス・ノード22901が提供する制御情報であってもよい。セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、アンカー航空機デバイス22903からそのような制御情報を受信するために、アンカー航空機デバイス22903との間の制御シグナリング接続を維持してもよい。
フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、これらのは限定されないが、LTE Direct、LTE ProSe、DSRC、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、及び/又はmmWave等のD2D通信スキームにしたがって、互いの間で局所的に通信してもよい。図229は、セカンダリ航空機デバイス22904cとセカンダリ航空機デバイス22904aとの間のある1つの例示的なD2Dリンク22907を示している。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、アンカー航空機デバイス22903との間の直接接続を維持してもよい。代替的に、いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、中継接続を利用して、アンカー航空機デバイス22903と通信してもよい。例えば、いくつかの態様において、フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、マルチホップ通信スキームを利用して、互いに通信してもよく、いくつかの態様において、メッシュネットワークとして配置されてもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、mmWaveを利用して、(例えば、指向性ビーム22906について)フローティングセル22905との間で通信してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、これらには限定されないが、LTE、UMTS、GMTS、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、又は5G等の他の無線アクセス技術を利用してもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905は、他のネットワーク・アクセス・ノードにハンドオーバーしてもよい。例えば、図229に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード22908は、フローティングセル22905等のフローティングセルにサービスを提供するように構成されてもよい。したがって、フローティングセル22905がネットワーク・アクセス・ノード22901のカバレッジ・エリアからネットワーク・アクセス・ノード22908のカバレッジ・エリアに移動するある1つの例示的なシナリオにおいて、フローティングセル22905は、ネットワーク・アクセス・ノード22901からネットワーク・アクセス・ノード22908へとハンドオーバーしてもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22908は、フローティングセル22905の方向にステアリングされる指向性ビームを生成し、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901に関して上記の方式で)フローティングセル22905との間でデータの送信及び受信を開始してもよく、一方、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、指向性ビーム22906を停止してもよい。
いくつかの態様において、アンカーデバイス22903は、フローティングセル22905のためのハンドオーバーを管理するように構成されてもよく、したがって、(例えば、アンカー航空機デバイス22903及び/又はセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cによる無線測定に基づいて)、いずれの時点でハンドオーバーするか及びいずれのネットワーク・アクセス・ノードにハンドオーバーするかに関する決定を行ってもよい。いくつかの態様において、(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901等の)初期ネットワーク・アクセス・ノード及び/又は(例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22908等の)ターゲット・ネットワーク・アクセス・ノードは、また、フローティングセル22905のハンドオーバーの決定に部分的又は完全に寄与してもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905が複数のネットワーク・アクセス・ノードの間で移行する場合であっても、同一のセルIDが、フローティングセル22905のために使用されてもよい。いくつかの態様において、個々のセカンダリ航空機デバイスは、他のフローティングセルに移動することによって、モビリティ動作に関与してもよい。例えば、セカンダリ航空機デバイス22904a等のセカンダリ航空機デバイスは、フローティングセル22905からたのフローティングセルに移動してもよい。例えば、セカンダリ航空機デバイスは、アンカー航空機デバイス22903のある特定の距離の中に留まるように制約されてもよいので、ある1つの例示的なシナリオにおいて、セカンダリ航空機デバイス22904aは、フローティングセル22905の制約された限界の外の位置に移動することを望んでもよい。したがって、セカンダリ航空機デバイス22904aの望ましい位置の近くに存在する他の近接フローティングセルが存在する場合に、セカンダリ航空機デバイス22904aは、他のフローティングセルに移動してもよい。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイスの移動は、移動するセカンダリ航空機デバイス、最初のフローティングセルのアンカー航空機デバイス、及び/又は、新たなフローティングセルのアンカー航空機デバイスの間の特定の手順を含む場合がある。セカンダリ航空機デバイスは、また、例えば、より良好な無線状態を提供するフローティングセルへの移動のためにといったように、移動以外の理由により、移動してもよい。他の態様において、フローティングセルは、(例えば、互いにドック結合するか、又は、互いにごく近接した状態に維持するかといったように)結合して、送信又は受信セル電力、セルカバレッジ、又は、接続することが可能である航空機デバイスの数を増加させることが可能である。他の態様において、航空機デバイスは、他のフローティングセル又はフローティングリレー又は地上波セルにハンドオーバーされてもよい。
図233は、いくつかの態様にしたがったある1つの例示的なスペクトラム割り当てを図示する周波数図23300を示している。図233に示されているように、動作帯域幅23310は、フローティングセル及びネットワーク・アクセス・ノード通信に割り当てられている合計のスペクトラムであってもよい。いくつかの態様において、動作帯域幅23310は、帯域幅23320及び帯域幅23330に分割されてもよく、帯域幅23320は、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901等のネットワーク・アクセス・ノードとフローティングセル22905等のフローティングセルとの間の送信に割り当てられてもよく、帯域幅23330は、例えば、フローティングセル22905等のフローティングセルの複数の航空機端末デバイスの間の局所的な送信のために割り当てられてもよい。したがって、いくつかの態様において、フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、帯域幅23320において局所的なD2D通信を実行してもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、共有チャネルアクセススキームにしたがって帯域幅23320を共有してもよい。例えば、フローティングセル22905の航空機端末デバイスは、搬送波検知多元接続(CSMA)等の競合ベースのチャネルアクセススキームにしたがって、帯域幅23320にアクセスしてもよい。代替的に、いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、帯域幅23320の時間リソース割り当て及び/又は周波数リソース割り当てのために複数のセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの間での帯域幅23320へのアクセスをスケジューリングして許可するために、コーディネータの役割を果たしてもよい。上記のように、フローティングセル22905は、LTE Direct、LTE ProSe、DSRC、WLAN/Wi-Fi、Bluetooth、又はmmWave等の局所的な通信のためのいずれかの無線アクセス技術を利用してもよい。図233は、可変の長さを有するものとして、帯域幅23320のフローティングセル間の送信を示しているが、いくつかの態様では、帯域幅23320のフローティングセル間の送信は、固定された長さに限定されてもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード22901は、フローティングセル22905にダウンリンク信号を送信し、そして、帯域幅23330においてフローティングセル22905からダウンリンク信号を受信してもよい。上記で示されているように、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、(その次に、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間で信号を中継してもよい)アンカー航空機デバイス22903との間で直接的に通信してもよく、一方で、他の態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間で直接的に通信してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901及びフローティングセル22905は、(図233の例示的な設定の中で示されているように)時分割複信(TDD)スキームにしたがって帯域幅23330を利用してもよい。代替的に、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901及びフローティングセル22905は、周波数分割複信スキームにしたがって帯域幅23330を利用してもよく、帯域幅23330は、(ネットワーク・アクセス・ノード22901からフローティングセル22905への送信のための)ダウンリンクサブバンド及び(フローティングセル22905からネットワーク・アクセス・ノード22901への送信のための)アップリンクサブバンドに分割されてもよい。
図233においては、周波数において等しく割り当てられるように示されているが、この描写は、例示的である。したがって、いくつかの態様において、動作帯域幅23310は、帯域幅23320が帯域幅23330とは異なる(例えば、より多い周波数帯域又はより少ない周波数帯域である)帯域サイズを占有するように割り当てられてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901及び(例えば、アンカー航空機デバイス22901等の)フローティングセル22905は、帯域幅交渉手順の一部として、動作帯域幅23310の帯域幅23320及び帯域幅23330への割り当てを決定してもよく、帯域幅交渉手順は、フローティングセル22905のネットワーク・アクセス・ノード22901への初期アタッチの間に、及び/又は、フローティングセル22905のネットワーク・アクセス・ノード22901への接続の継続期間の間に、反復してトリガされてもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901及びフローティングセル22905は、フローティングセル22905の中の航空機端末デバイスの数及び/又はフローティングセル22905の中の航空機端末デバイスの帯域幅要件に基づいて、動作帯域幅23310の割り当てを決定してもよい。
したがって、いくつかの態様は、例えば、アンカー航空機デバイス22903等の1つ又は複数のアンカードローンを使用して、例えば、ドローンのフローティングセル22905等のフローティングセルを管理する方法を提供してもよい。複数のドローンがフローティングセルの中でクラスタリングされる場合に、地対ドローン通信を、ネットワーク・アクセス・ノードとドローンクラスターの中の単一のアンカードローンとの間の通信に限定することによって、それらのドローンと通信するか、又は、それらのドローンを制御することが可能であり又は有益である場合がある。地上セル信号との干渉を防止するための限定された送信電力を使用するとともに、通信チャネルとしてミリ波ビームフォーミングを使用して、例えば、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイス等の残りのセカンダリードローンとアンカードローンとの間で、さらなるドローン対ドローン通信を達成してもよい。
いくつかの態様において、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901等の地上のネットワーク・アクセス・ノードは、例えば、フローティングセル22905等のフローティングセルに送信してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22901は、アップリンク及びダウンリンクにおけるフローティングセルにサービスを提供するために、全天にわたって、例えば、指向性ビーム22906等のビームを形成してもよい。フローティングセル22905の中に位置するドローンは、フローティングセル22905のメンバーとなってもよい。セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904c等のこれらのドローンは、例えば、アンカー航空機デバイス22903等のアンカードローンからのある指定された距離を維持するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、単一のセルIDを共有してもよい。このセルIDは、航空機端末デバイスが、例えば、ネットワーク・アクセス・ノード22901からネットワーク・アクセス・ノード22908へとといったように、一方の地上のネットワーク・アクセス・ノードから他方のネットワーク・アクセス・ノードへと移動する場合であっても、一定の状態に保たれてもよい。いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cにそのセルIDを提供してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、例えば、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904c等のフローティングセル22905の他のメンバーのためのハブとして機能してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cに制御情報を提供してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、ネットワーク・アクセス・ノード22901からこの制御情報を受信してもよく、及び/又は、その制御情報を局所的に生成してもよい。その次に、アンカー航空機デバイス22903は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cにその制御情報を提供してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903とセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間の送信は、直接的に又は間接的に生起してもよい。例えば、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数は、互いに直接的に通信してもよく、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数は、直接的なチャネルを介してデータを送信し及び受信してもよい。代替的に、いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903及びセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数は、非直接的にデータを送信し及び受信し、例えば、IEEE 802.11のIEEE 802.11s拡張サービスセット(ESS)メッシュネットワーキング強化、IEEE 802.15.5無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)メッシュネットワーキング、或いは、他のマルチホップ又はメッシュネットワーキングフレームワーク等のマルチホップ又はメッシュネットワークネットワークを介して、アンカー航空機デバイス22903とセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cのうちの1つ又は複数との間で情報が中継される。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、ネットワーク・アクセス・ノード22901と通信状態にあってもよく、それにより、指向性アンテナビーム22906のためのビームステアリングを行う際に協調してもよい。例えば、アンカー航空機デバイス22903及びネットワーク・アクセス・ノード22901は、ハンドシェイクを実行してもよく、そのハンドシェイクにおいては、アンカー航空機デバイス22903は、ネットワーク・アクセス・ノード22901にフローティングセル22905の高度及び方向に関する情報を提供してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、また、フローティングセル半径又はいずれかの他の物理的な、地理的な、又は構造的な情報を提供してもよく、これらの情報は、ネットワーク・アクセス・ノード22901が指向性アンテナビーム22906のためのビームステアリング設定を計算するのに使用してもよい。これらの情報により、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、ビームステアリング設定を決定して、フローティングセル23004が占有する領域を覆うように指向性アンテナビーム22906を適切にステアリングしてもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904c、及びネットワーク・アクセス・ノード22901の間の通信に使用される帯域幅は、2つのサブバンドに分割されてもよく、帯域幅の分割により、干渉を低減し、より高い通信効率を可能にすることが可能である。
いくつかの態様において、動作帯域幅は、セクションW1及びセクションW2等の1つ又は複数のセクションに分割されてもよく、W1は、ネットワーク・アクセス・ノード22901とアンカー航空機デバイス22903との間の通信に使用され、W2は、アンカー航空機デバイス22903とセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間の通信等のドローン間通信に使用される。いくつかの態様において、W1及びW2への動作帯域の割り当ては、ネットワーク・アクセス・ノード22901とアンカー航空機デバイス22903との間の交渉によって決定されてもよい。ネットワーク・アクセス・ノード22901及び端末アンカー航空機デバイス22903は、ユーザの数、スループット、アプリケーション、サービス、コスト、干渉のレベル等の要求又は需要に基づいて、これらの交渉を実行してもよい。
いくつかの態様において、閉じ込められたフローティングセル領域は、フローティングセル22905のために維持されてもよい。このことは、(指向性アンテナビーム22906のための管理可能なビーム幅を有する)適切なビームフォーミング設定を決定し、又は、セキュリティチェックを実行する際に有用である場合がある。いくつかの態様において、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、アンカー航空機デバイス22903のある特定の距離の中に留まることによって、その閉じ込められたフローティングセル領域を維持することに関与してもよい。セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、(例えば、画像データ/ビデオデータ又は距離センサに基づく)物理的な距離に基づいて、又は、無線測定によって、距離をモニタリングしてもよい。いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、地理的位置情報及びインテリジェント3Dネットワーク品質測定の組み合わせを利用して、フローティングセル22905の領域が、保証された最小データ経路帯域幅を有する指向性アンテナビーム22906によってカバーされるようにしてもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905は、アンカー航空機デバイス22903が、フローティングセル22905から離れるか、又は不活性化される場合等、アンカー航空機デバイスを有さなくてもよい。その次に、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cは、それらのセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904c自体の間でアンカー航空機デバイスを選択してもよい。アンカー航空機デバイスの選択のための基準は、広範囲のオプションから選ぶことが可能であり、信号強度、無線リンク品質、位置、飛行又は移動能力、電力利用可能性、バッテリー充電、バッテリー寿命、及び/又はいずれかの他の関連する要因のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード22901とアンカー航空機デバイス22903との間の通信によってフローティングセル22905等のフローティングセルを制御する能力は、ドローンの群れの管理を単純化する場合がある。セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cが維持されると予想される閉じ込められたフローティングセル領域を考慮すると、アンカー航空機デバイス22903による移動は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cがアンカー航空機デバイス22903の移動の後に追従することにつながる場合がある。その結果、ドローンが群れをなしてしまうことがある。いくつかの態様は、ネットワーク・アクセス・ノード通信を複数のドローンではなく、単一のアンカードローンに限定することによって、ドローンの群れの管理を単純化することが可能である。ある1つの例示的なシナリオにおいて、ドローンの群は、動的なドローンの群であってもよく、その動的なドローンの群をある1つの場所に誘導して、機能を完了することが可能である。さらに、その動的なドローンの群について、必要に応じて、計画的に又は臨時的に、サイズ又はドローンメンバーを増減して、タスクを完了することが可能である。
現在の態様のうちのいくつかは、自動車に適用可能であってもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、(アンカー航空機デバイス22903に類似する)アンカー車両と通信してもよく、アンカー車両は、(セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cに類似する)1つ又は複数のセカンダリ車両と協調する役割を担う。上記で詳述されているように、セカンダリ車両は、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cが、アンカー航空機デバイス22903の動きに追従するよな方法で、アンカー車両の動きに追従することがある。このことは、単一の車両に対する実際の制御のみを示す一方で、複数の車両に対する操作又は制御を可能にし、車両の艦隊又は部隊を遠隔的に管理するプロセスを大幅に簡素化することが可能である。
現在の態様のうちのいくつかは、移動可能なロボットに適用可能であってもよく、ネットワーク・アクセス・ノードは、(アンカー航空機デバイス22903に類似する)アンカーロボットと通信し、アンカーロボットと(セカンダリ航空機デバイス22904a~22904cに類似する)1つ又は複数のセカンダリーロボットとの間で更なる通信を確立する。セカンダリーロボットがアンカーロボットのある特定の距離の中に留まるように構成されている場合に、アンカーロボットのネットワーク・アクセス・ノードによる制御は、移動可能なロボットのグループ又は部隊を効果的に制御することが可能である。
現在の態様のうちのいくつかは、配送のために利用される複数のドローンに適用することが可能である。例えば、単一のドローンによる貨物又は荷物の配送は、望ましくないか又は不可能である場合があり、そのような配送は、複数のドローンを使用してより望ましく達成されてもよい。いくつかの態様は、荷物又は貨物の配送のための複数のドローンを制御するメカニズムを提供してもよい。複数のドローンが配送のために使用される場合に、貨物の重量は、複数のドローンの搬送能力にわたって分散されてもよく、それによって、それらの複数のドローンは、単一のドローンを使用する場合に、配送が望ましくないか又は不可能であるときに、荷物を効果的に配送することが可能である。
いくつかの態様において、(例えば、ドローンの群れ、航空機及びドローンの混合グループ等の)ノードのクラスタは、指定されたドローンの適用に基づいて選択されてもよい。特定のドローン適用の例は、貨物又は荷物の配送のために組織される配送ドローン、又は動的なネットワーク機能のためのドローンを含み、ドローンは、ネットワークの作成又は強化のために、ある区域の半径の内側に集まる。
いくつかの態様において、フローティングセル22905等のフローティングセルは、アンカー航空機デバイス22903とセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cとの間の通信を可能にする通信プロトコルを利用してもよい。その通信プロトコルは、ブロードキャストメカニズム又はマルチキャストメカニズムとともにユニキャストメカニズムの双方を含んでもよく、そのブロードキャストメカニズム又はマルチキャストメカニズムは、アンカー航空機デバイス22903がセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cにデータ及び制御メッセージを送ることを可能にし、そのユニキャストメカニズムは、アンカー航空機デバイス22903が1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cにユニキャストデータを個別に送ることを可能にする。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、フローティングセル23004のメンバーとしてセカンダリ航空機デバイスを関連付けるか又は関連付けを解除する権限を有してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、フローティングセル22905への入場のための見込まれるセカンダリ航空機デバイスからの要求を受信し又は発行してもよく、アンカー航空機デバイス22903は、承認し又は拒否してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、ネットワーク・アクセス・ノード22901との間で通信して、要求を受け入れるか又は拒否するかを決定してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、要求に関する行動方針の決定のために、要求しているドローンに関連づけられているネットワーク・アクセス・ノード22901の情報を要求するか又はネットワーク・アクセス・ノード22901から受信してもよい。要求に応答する際に、アンカー航空機デバイス22903は、これらには限定されないが、無線リンクの品質及び見込まれるセカンダリ航空機デバイスの位置を含むとともに要求に関連するいずれかのデータを考慮してもよい。
特定の例示的なシナリオにおいて、アンカー航空機デバイス22903は、1つ又は複数の追加的なフローティングセルを識別するか又は、そうでない場合には、1つ又は複数の追加的なフローティングセルに連絡を取ってもよい。この場合には、アンカー航空機デバイス22903は、アンカー航空機デバイス22903との無線接続を確立するように、1つ又は複数の追加的なフローティングセルに指示してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、フローティングセル22905に加わる要求を受信し又は発行してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、このような要求を認めてもよい。許可が発行されると、1つ又は複数の追加的なフローティングセルは、元のフローティングセルに参加してもよい。
いくつかの態様において、アンカー航空機デバイス22903は、閉じ込められたフローティングセル領域を強制するために、セカンダリ航空機デバイス22904a乃至22904cの位置をモニタリングしてもよい。セカンダリ航空機デバイスがアンカー航空機デバイス22903にセカンダリ航空機デバイスの位置を通信するときに、その位置は、アンカー航空機デバイス22903からの絶対位置又は距離に存在してもよい。アンカー航空機デバイス22903がネットワーク・アクセス・ノード22901にアンカー航空機デバイス22903の位置又はフローティングセル22905の位置を通信するときに、その位置は、絶対位置であってもよく、又は、ネットワーク・アクセス・ノード22901からの距離であってもよく、又は、その他であってもよい。
セカンダリ航空機デバイスがアンカー航空機デバイス22903にその位置を通信するときに、セカンダリ航空機デバイスは、最初に、アンカー航空機デバイス22903の位置を取得してもよい。セカンダリ航空機デバイスは、写真、ビデオ、又はレーダーから得られるデータを使用して、この位置を計算してもよい。セカンダリ航空機デバイスは、アンカー航空機デバイス22903から設定位置を要求することによって、その位置を取得してもよい。アンカー航空機デバイス22903は、その次に、その位置を送信することで応答してもよい。
いくつかの態様において、フローティングセル22905は、いくつかの態様にしたがって、適時的なD2D支援を提供することによって、LTE又は5Gにおける無線リンク等の無線リンクを改善することが可能である。いくつかの態様において、図229乃至233の何れかについて詳細に説明した技術は、陸上の車両又は水上の車両等の航空機端末デバイス以外のタイプの車両に適用されてもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード22901は、上記の技術のうちのいずれかを使用して、これらの車両のセルに向かってアンテナビームをステアリングしてもよい。デバイスのアンカーデバイスは、セルの位置決定及び/又は複数のデバイスの間の情報転送を管理してもよい。その次に、デバイスは、アンカーデバイスのある特定の距離の中にとどまることによって、移動の間、セルの半径を維持してもよい。
図234は、いくつかの態様にしたがって、フローティングセルのアンカー航空機デバイスにおいて、そのフローティングセルを制御するための方法23400を示している。図234に示されているように、その方法23400は、フローティングセルの集団移動の間、そのフローティングセルの1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイスとのシグナリング接続を維持するステップ(23410)、及び、ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、フローティングセルが占有する領域をカバーするようにそのネットワーク・アクセス・ノードが提供する指向性アンテナビームをステアリングするステップ(23420)を含む。
図235は、いくつかの態様にしたがって、複数の航空機端末デバイスを含むフローティングセルの中でセカンダリ航空機デバイスを動作させる方法23500を示している。図235に示されているように、その方法23500は、フローティングセルのアンカー航空機デバイスとのシグナリング接続を維持し、そして、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送信し及び受信するステップ(23510)、及び、1つ又は複数の距離パラメータにしたがって、セカンダリ航空機デバイスの位置を制御して、そのセカンダリ航空機デバイスとアンカー航空機デバイスとの間のあらかじめ定義された距離よりも小さな距離を維持するステップ(23520)を含む。
図236は、いくつかの態様にしたがってネットワーク・アクセス・ノードを動作させる方法23600を示している。図236に示されているように、その方法23600は、フローティングセルとの間でデータを送信し及び受信するステップ(23610)であって、そのフローティングセルは、アンカー航空機デバイス及び1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイスを含み、それらの1つ又は複数のセカンダリ航空機デバイスは、アンカー航空機デバイスの動きに追従する、ステップ(23610)、及び、アンカー航空機デバイスと協調して、フローティングセルが占有する領域をカバーするように指向性アンテナビームをステアリングするステップ(23620)、を含む。
図237は、いくつかの態様にしたがったフローティングセルのネットワーク管理のための方法23700を示している。図237に示されているように、その方法23700は、ネットワーク・アクセス・ノードから複数のドローンのための無線信号を送信するステップ(23710)であって、それらの複数のドローンは、1つのアンカードローン及び少なくとも1つのセカンダリードローンを含む、ステップ(23710)、そのアンカードローンと間の無線リンクを確立するステップ(23720)、そのアンカードローンに、少なくとも1つのセカンダリードローンのための制御情報を送信するステップ(23730)、そのアンカードローンから位置情報を受信するステップ(23740)、及び、その位置情報に基づいて、そのフローティングセルに向かうように指向性アンテナビームをステアリングするためのビームフォーミング設定を決定するステップ(23750)、を含む。
図238は、いくつかの態様にしたがったフローティングセルの中でのアンカードローンの動作の方法23800を示している。図238に示されているように、その方法23800は、セカンダリードローン及びネットワーク・アクセス・ノードとの無線リンクを確立するステップ(23810)、セカンダリードローンに、アンカードローン及びセカンダリードローンによって使用されるセル識別情報を送信するステップ(23820)、セカンダリードローンに、アンカードローンとセカンダリードローンとの間の最大距離を送信するステップ(23830)、ビームフォーミングのために、ネットワーク・アクセス・ノードに位置情報を送信するステップ(23840)、ネットワーク・アクセス・ノードから制御情報を受信するステップ(23850)、及び、セカンダリードローンに制御情報を送信するステップ(23860)、を含む。
図239は、いくつかの態様にしたがって、フローティングセルの中でセカンダリードローンを動作させる方法23900を示している。図239に示されているように、その方法23900は、アンカードローンとの間の無線リンクを確立するステップ(23910)、アンカードローンから、そのアンカードローンからの最大許容距離を受信するステップ(23920)、アンカードローンの位置を決定するステップ(23930)、アンカードローンからの最大許容距離の範囲内に留まるまでの移動量を決定するステップ(23940)、アンカードローンからセル識別情報を受信するステップ(23950)、アンカードローンから受信したセル識別情報に対して操作を行うステップ(23960)、及び、アンカードローンから制御情報を受信するステップ(23970)、を含む。
7.3 階層通信#3
本開示のいくつかの態様において、車両端末デバイスは、モバイルインフラストラクチャノードとして有効化されてもよく(使用可能にされてもよく)(may be enabled)、そのモバイルインフラストラクチャノードは、他の近接端末デバイスへのネットワーク接続性を提供する。車両端末デバイスは、より大きな電力供給、より高い送信電力、より大きな処理容量、より多くの/より大きなアンテナ、及びより大きなモビリティ等の他のタイプの端末デバイスにはない多くの特徴を有することが可能であるので、モバイルインフラストラクチャノードとして動作する車両端末デバイスは、近接端末デバイスに基盤無線通信ネットワークへのゲートウェイを提供してもよく、その近接端末デバイスは、そうでない場合には(例えば、近傍のインフラストラクチャ障害、ネットワークの過負荷又はメンテナンス、不十分な送信電力等に起因して)ネットワーク接続性を有していないであろう。
図240は、いくつかの態様にしたがって、車両端末デバイス24002がモバイルインフラストラクチャノード24002として展開されるある1つの例示的なシナリオを示している。図240に示されているように、モバイルインフラストラクチャノード24002は、さまざまな他の近接端末デバイス24018、24020、24022、及び24024のためのゲートウェイとして機能してもよく、それらのさまざまな他の近接端末デバイスは、(他の車両端末デバイスを含む)いずれかのタイプの端末デバイスであってもよい。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24002は、端末デバイス24018乃至24024と(基地局、アクセスポイント、或いは、コアネットワーク又はインターネット・ネットワークへのバックホール接続を有する他のタイプのネットワーク・アクセス・ノードであってもよい)無線アクセスインフラストラクチャ24016との間のインターフェイスとして機能して、端末デバイス24018乃至24024へのネットワーク接続性を提供してもよい。
図240に示されているように、モバイルインフラストラクチャノード24002は、処理モジュール24004、メモリ24006、カメラ24008、バックホールアンテナシステム24010、フロントホールアンテナシステム24012、及び電源24014を含んでもよい。図240の例示的な設定において、モバイルインフラストラクチャノード24002のフレームの外部に存在しているとして示されているが、カメラ24008、バックホールアンテナシステム24010、及びフロントホールアンテナシステム24012のうちの1つ又は複数は、モバイルインフラストラクチャノード24002の中に一体化されていてもよく、いくつかの態様においては、モバイルインフラストラクチャノード24002の外部フレーム/シャーシによって外部の損傷から保護されていてもよい。
処理モジュール24004は、ソフトウェア定義のプログラムコードを実行するプロセッサ又はコントローラであってもよく、そのソフトウェア定義のプログラムコードは、無線通信に関連づけられているモバイルインフラストラクチャノード24002の動作を制御する。いくつかの態様において、処理モジュール24004は、ハードウェアアクセラレータ及び/又は特定の処理タスクを実行するように構成される他の専用集積回路等のハードウェア定義の構成要素を含んでもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24004は、また、無線回路を含んでもよく、その無線回路は、送信のための無線信号の準備及び受信した無線信号の処理等の無線通信動作のための送信機能及び受信機能を実行するように構成される。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24002のための制御、決定、及び通信機能は、処理モジュール24004のソフトウェア定義の構成要素及び/又はハードウェア定義の構成要素の動作によって実装されてもよい。
処理モジュール24004は、1つ又は複数のアンテナを含んでもよいバックホールアンテナシステム24010を介して無線信号を送信し及び受信してもよい。いくつかの態様において、バックホールアンテナシステム24010は、屋根に取り付けられたアンテナ又は他のタイプの大規模アンテナアーキテクチャとして展開されてもよく、バックホールアンテナシステム24010は、モバイルインフラストラクチャノード24002が高性能無線送信及び受信を有することを可能とすることができる。
いくつかの態様において、バックホールアンテナシステム24010は、(例えば、フェーズドアレイアンテナ等の)ステアリング可能なアンテナアレイとして展開されてもよく、そのステアリング可能なアンテナアレイは、モバイルインフラストラクチャノード24002が、意図されたターゲットに向かうように、すなわち、無線アクセスインフラストラクチャ24016に向かうように1つ又は複数のビームをステアリングすることを可能とすることができる。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、バックホールアンテナシステム24010を利用して、無線アクセスインフラストラクチャ24016との間で信号を送信し及び受信してもよく、したがって、通信ネットワークへのバックホール接続としてバックホールアンテナシステム24010を利用してもよい。
処理モジュール24004は、これらには限定されないが、LTE、UMTS、GSM、Wi-Fi/WLAN、Bluetooth、mmWave、5G、DSRC、又はLTE Direct等のいずれかの無線アクセス技術にしたがってバックホールアンテナシステム24010を利用してもよい。いくつかの態様において、処理モジュール24004は、セルラー無線アクセス技術にしたがってバックホールアンテナシステム24010を利用してもよく、そのバックホールアンテナシステム24010は、より大きな送信範囲及び受信範囲を提供して、無線アクセスインフラストラクチャ24016との間の遠隔通信を可能とすることができる。いくつかの態様において、処理モジュール24004は、衛星無線アクセス技術にしたがってバックホールアンテナシステム24010を利用してもよく、そのバックホールアンテナシステム24010は、(例えば、セルラー無線アクセス技術及び近距離無線アクセス技術等の)地上無線アクセス技術と比較して一層大きな送信範囲及び受信範囲を提供することが可能である。
図240において地上波ネットワーク・アクセス・ノードとして示されているが、いくつかの態様においては、無線アクセスインフラストラクチャ24016は、(例えば、衛星ベースの無線アクセスインフラストラクチャ等の)軌道衛星であってもよく、その軌道衛星は、関連する通信ネットワークとモバイルインフラストラクチャノード24002との間で信号を中継することが可能である。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、V2N又はV2I通信にしたがって無線アクセスインフラストラクチャ24016と通信してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24004は、また、フロントホールアンテナシステム24012との間で信号を送信し及び受信してもよく、そのフロントホールアンテナシステム24012は、1つ又は複数のアンテナを含んでもよく、モバイルインフラストラクチャノード24002は、端末デバイス24018乃至24024のうちの1つ又は複数の端末デバイス等の近接端末デバイスとの間で信号を送信し及び受信するのに、それらの1つ又は複数のアンテナを利用することが可能である。したがって、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、フロントホール接続としてフロントホールアンテナシステム24012を利用して、モバイルインフラストラクチャノード24002の周囲の領域において局所的な無線アクセス・ネットワークを提供してもよい。処理モジュール24004は、これらには限定されないが、LTE、UMTS、GSM、Wi-Fi/WLAN、Bluetooth、mmWave、5G、DSRC、又はLTE Direct等のいずれかの無線アクセス技術にしたがって、フロントホールアンテナシステム24012を利用してもよい。いくつかの態様において、処理モジュール24004は、近距離無線アクセス技術又はセルラー無線アクセス技術の(例えば、3GPPフェムトセル等の)スモールセルバージョンにしたがって、フロントホールアンテナシステム24012を利用してもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、V2V又はD2D通信にしたがって、端末デバイス24018乃至24024と通信してもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、大規模MIMO通信及び/又はポイントトゥマルチポイント通信を利用して、端末デバイス24018乃至24024との間でデータを送信し及び受信してもよい。
いくつかの態様において、メモリ24006は、メモリ構成要素であってもよい。いくつかの態様において、メモリ24006は、サーバとして機能してもよく、そのサーバは、図240の例示的な設定における端末デバイス24018乃至24024のうちの1つ又は複数の端末デバイス等の近接端末デバイスからのデータを格納する。カメラ24008は、ビデオカメラ又はイメージカメラであってもよく、処理モジュール24004は、自律運転、モバイルインフラストラクチャノード24002の位置決定、緊急シナリオ監視及びモニタリング等にそれらのビデオカメラ又はイメージカメラを使用することが可能である。モバイルインフラストラクチャノード24002は、また、GPS位置決定構成要素、オーディオ入出力デバイス、レーダーセンサ等の1つ又は複数の他のセンサ又は周辺装置を含んでもよく、処理モジュール24004は、モバイルインフラストラクチャノード24002の局所的な環境を観察するのに、それらの1つ又は複数の他のセンサ又は周辺装置を利用することが可能である。
いくつかの態様において、電源24014は、モバイルインフラストラクチャノード24002の複数の構成要素に電力を供給するバッテリーであってもよい。いくつかの態様において、電源24014は、車のバッテリーの方式で再充電することが可能である。いくつかの態様において、電源24014は、ソーラー再充電のために構成されてもよく、モバイルインフラストラクチャノード24002に取り付けられている(図240に明示的に示されていない)ソーラーパネルに接続されていてもよい。
したがって、モバイルインフラストラクチャノード24002は、(バックホールアンテナシステム24010を介して)無線アクセスインフラストラクチャ24016から、端末デバイス24018乃至24024のうちの1つ又は複数の端末デバイスに向けられているダウンリンク通信を受信し、そして、(フロントホールアンテナシステム24012を介して)端末デバイス24018乃至24024にそれらのダウンリンク通信を中継してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、(フロントホールアンテナシステム24012を介して) 端末デバイス24018乃至24014のうちの1つ又は複数の端末デバイスから、無線アクセスインフラストラクチャ24016に向けられているアップリンク通信を受信し、そして、(バックホールアンテナシステム24010を介して)無線アクセスインフラストラクチャ24016にそれらのアップリンク通信を中継してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、フロントホールアンテナシステム24012を介して、局所的な無線アクセス・ネットワークを提供し、近接端末デバイス24018乃至24024にネットワーク接続性を提供するゲートウェイとして機能してもよい。
モバイルインフラストラクチャノード24002は、車両のフレームワークの中に実装されてもよいので、モバイルインフラストラクチャノード24002は、端末デバイス24018乃至24024よりも優れた送信能力及び受信能力を有してもよい。したがって、端末デバイス24018乃至24024が無線アクセス接続の範囲の中に存在しない場合であっても、モバイルインフラストラクチャノード24002は、無線アクセスインフラストラクチャ24016を介して端末デバイス24018乃至24024にネットワーク接続を提供することが可能である。したがって、ある特定のシナリオにおいて、無線アクセスインフラストラクチャ24016は、端末デバイス24018乃至24024のうちの1つ又は複数の範囲の外側に存在してもよいが、一方で、モバイルインフラストラクチャノード24002は、端末デバイス24018乃至24024と無線アクセスインフラストラクチャ24016との間のインターフェイスを提供することが可能である。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、端末デバイス24018乃至24024のうちの1つ又は複数の端末デバイスよりも、より高い感知、(例えば、メモリ24006において)より高い記憶、(例えば、処理モジュール24004において)より高い処理、(例えば、電源24014において)より高い電力、(例えば、バックホールアンテナシステム24010及び処理モジュール24004のいずれかの無線増幅モジュールにおいて)より高い送信電力、及び/又は(例えば、バックホールアンテナシステム24010及びフロントホールアンテナシステム24012において)より大きい/又はより多くのアンテナを有してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、これらの能力に応じて、端末デバイスへのネットワーク接続性を提供してもよく、それらの端末デバイスは、そうでない場合には、ネットワーク接続性を有しないであろう。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、重大なネットワークシナリオ(クリティカルネットワークシナリオ)(critical network scenario)の場合に展開されてもよい。重大なネットワークシナリオの複数の非限定的な例は、無線アクセス・ネットワークの局所的なインフラストラクチャが損害を受けている又は動作していない緊急事態シナリオ又は自然災害シナリオ、無線アクセス・ネットワークが過度に輻輳しているネットワーク過負荷シナリオ、又は無線アクセス・ネットワーク及び/又はコアネットワークが完全には動作していない一般的なネットワーク故障又はメンテナンスシナリオを含んでもよい。
いくつかの態様において、重大なネットワークシナリオは、ある1つの地理的領域に集中する場合がある。例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002は、影響を受けた領域に移動し、そして、無線アクセスインフラストラクチャ24016とのバックホール接続を介して近傍の端末デバイスにネットワーク接続を提供してもよく、その無線アクセスインフラストラクチャ24016は、その近傍の端末デバイスの範囲の外側に存在してもよいが、モバイルインフラストラクチャノード24002の送信容量及び受信容量の増加が原因となり、そのモバイルインフラストラクチャノード24002の範囲の内側に留まっていてもよい。
いくつかの態様において、例えば、各々のモバイルインフラストラクチャノードが、影響を受ける領域の複数の異なるサブセットをカバーし、互いに直接的に又は中央協調エンティティによる中央での協調によって、協調する場合に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、他のモバイルインフラストラクチャノードと協調して、大きな影響を受ける領域にネットワーク接続性を提供してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、例えば、(例えば、モバイルインフラストラクチャ機能に直接的には関連づけられていない私的な又は商業的な使用等の)非公式な使用のために、ある時間期間の間、車両として動作してもよく、近傍の端末デバイスにモバイルインフラストラクチャ機能を自ら提供しなくてもよい。その次に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、要求に応じて、モバイルインフラストラクチャ機能を動的に起動し、したがって、非公式使用からモバイルインフラストラクチャノードとしての能動的使用に移行してもよい。
したがって、重大なネットワークシナリオが発生した場合に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、モバイルインフラストラクチャ機能を起動し、近傍の端末デバイスにサービスの提供を開始してもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、ドライバの制御下で又は(例えば、自律的運転機能によって)自律的に、重大なネットワークシナリオの影響を受ける領域に移動してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、ネットワーク構成プロトコルにしたがって、モバイルインフラストラクチャ機能を動的に起動してもよく、そのネットワーク構成プロトコルは、エンドトゥエンドの自己組織化プロトコル又は自動的なプロトコルであってもよい。例えば、ネットワーク構成プロトコルにしたがって、モバイルインフラストラクチャノード24002は、(無線アクセスインフラストラクチャ24016によって)モバイルインフラストラクチャノード24002とコアネットワークとの間のバックホールリンクを構成し、そして、モバイルインフラストラクチャ機能に関連づけられているいずれかの他の機能を配置するために、モバイルインフラストラクチャ機能のための(基盤コアネットワークの中に存在してもよく、又は、例えば、無線アクセスインフラストラクチャ24016との間のインターフェイスを提供する外部ネットワークであってもよい)中央協調エンティティと通信してもよい。コアネットワークは、また、モバイルインフラストラクチャノード24002を検証し、命令を提供してもよい。その次に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、コアネットワークの相互作用にしたがってモバイルインフラストラクチャ機能を起動し、近傍の端末デバイスへのサービスの提供を開始してもよい。
モバイルインフラストラクチャ機能を起動した後に、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、フロントホールアンテナシステム24012を介してビーコン信号をブロードキャストすることによって、近傍の端末デバイスに対してその能力を宣伝(advertise)してもよい。その近傍の端末デバイス、特に、利用可能な無線アクセス接続を現時点で探索している近傍の端末デバイスは、その次に、モバイルインフラストラクチャノード24002を発見し、そして、接続してもよい。
前に示されているように、端末デバイス24018乃至24024等の近傍の端末デバイスは、その次に、モバイルインフラストラクチャノード24002を利用して、無線アクセス・ネットワーク又はコアネットワークへの、例えば、ネットワーク接続性等の接続を取得してもよく、モバイルインフラストラクチャノード24002は、無線アクセスインフラストラクチャ24016を介して無線接続の形態でそのネットワーク接続性を提供してもよい。
ネットワーク接続性のほかに、いくつか態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、また、これらには限定されないが、(モバイルエッジコンピューティング(MEC)を含む)クラウドコンピューティング、クラウドストレージ、ビデオ処理又は画像処理、及びトラフィック管理等の他のモバイルインフラストラクチャ機能を提供してもよい。例えば、1つ又は複数の近傍の端末デバイスは、(フロントホールアンテナシステム24012を介して) モバイルインフラストラクチャノード24002に処理タスクをオフロードしてもよく、モバイルインフラストラクチャノード24002は、その次に、(例えば、クラウドコンピューティングの原理にしたがって)処理モジュール24004においてそれらの処理タスクを実行してもよく、そして、対応する端末デバイスにいずれかの処理結果を戻してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、1つ又は複数の近傍の端末デバイスからデータを受信し、そして、メモリ24006にそのデータを局所的に格納してもよい。その次に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、要求に応じて、対応する端末デバイスにそのデータを戻してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24004は、偵察、緊急事態又は災害シナリオのモニタリング、又は他の処理機能を実行するために、カメラ24008が提供するビデオデータ又は画像データに対してビデオ処理又は画像処理を実行してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24004は、また、例えば、カメラ24008が提供するビデオデータ又は画像データ及び/又は(例えば、中央協調エンティティがクラウドソーシングする又は提供する)リアルタイムトラフィックデータを使用して、モバイルインフラストラクチャノード24002の近傍のトラフィックを誘導し及び管理することによって、トラフィック管理を実行してもよい。
モバイルインフラストラクチャノード24002においてモバイルインフラストラクチャ機能を動的に起動し及び終了させる能力は、特に有利な特徴である場合がある。例えば、ユーザ(又はドライバ)は、例えば、モバイルインフラストラクチャ機能を起動しなくてもよい非公式な使用のために、ある特定の期間の間、車両としてそのモバイルインフラストラクチャノード24002を利用してもよい。一方で、重大なネットワークシナリオの場合には、モバイルインフラストラクチャノード24002のモバイルインフラストラクチャ機能を起動してもよく、このようにして、非公式な使用から能動的な使用へとモバイルインフラストラクチャノード24002を移行させる。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002のユーザが重大なネットワークシナリオを検出し、そして、(例えば、これらには限定されないが、ボタン、スイッチ、音声、コマンドインターフェイス、タッチパッド、又はタッチディスプレイ等の処理モジュール24004との間のインターフェイスを提供するユーザ入力構成要素を介して)モバイルインフラストラクチャ機能を起動するときに、ユーザ入力によって、モバイルインフラストラクチャ機能を起動してもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、モバイルインフラストラクチャ機能を自律的に起動するように構成されてもよい。例えば、処理モジュール24004は、モバイルインフラストラクチャノード24002の周囲の無線環境のモニタリングの間に、(例えば、無線カバレッジの欠如に起因する)サービス停止を検出し、そして、モバイルインフラストラクチャ機能を起動させてもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、(例えば、バックホールアンテナシステム24010が提供するバックホール接続を介して)中央協調エンティティから通知を受信してもよく、その通知は、モバイルインフラストラクチャ機能を起動するようにモバイルインフラストラクチャノード24002に指示する。
起動の際に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、モバイルインフラストラクチャ機能のために、中央協調エンティティとの間でネットワーク構成プロトコルを開始してもよく、その中央協調エンティティは、例えば、コアネットワークエンティティ、政府管理緊急事態制御センター、又は他のタイプの中央制御システムであってもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、中央協調エンティティに、その現在の位置及び(例えば、バックホールアンテナシステム24010のバックホール能力、フロントホールアンテナシステム24012のフロントホール能力、処理モジュール24004のクラウドコンピューティング能力、及び/又はメモリ24006のストレージ能力等の)モバイルインフラストラクチャ能力を示してもよい。
処理モジュール24004は、その次に、中央協調エンティティと通信して、(認証メカニズム及び/又はセキュリティ検証メカニズムを含んでもよい)モバイルインフラストラクチャ機能の提供のためにモバイルインフラストラクチャノード24002を検証し、及び/又はモバイルインフラストラクチャノード24002が近傍の端末デバイスにモバイルインフラストラクチャ機能として提供することを必要とするモバイルインフラストラクチャノード24002の特定の能力を選択してもよい。いくつかの態様において、処理モジュール24004は、中央協調エンティティと通信して、エンドトゥエンドネットワーク接続を設定し、それにより、モバイルインフラストラクチャノード24002から基盤コアネットワークへの完全なネットワーク接続性を提供してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24004は、中央協調エンティティと通信して、モバイルインフラストラクチャノード24002の無線アクセスインフラストラクチャを識別してもよく、そのモバイルインフラストラクチャノード24002は、無線アクセスインフラストラクチャ24016等のバックホールアンテナシステム24010との間のインターフェイスを提供してもよい。代替的に、いくつかの態様において、バックホールアンテナシステム24010は、無線走査を実行して、無線アクセスインフラストラクチャ24016として、接続するべき無線アクセスインフラストラクチャを識別してもよい。
いくつかの態様において、中央協調エンティティは、重大なネットワークシナリオによって影響を受ける領域等のある特定の領域にサービスを提供するための命令又は指示を提供してもよい。モバイルインフラストラクチャノード21702がドライバによって操作される場合に、そのドライバは、その特定の領域に向かって、モバイルインフラストラクチャノード24002を運転し、いずれかの追加的な指示にしたがうように促されてもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002が自律車両である場合に、処理モジュール24004は、その特定の領域に向かって、モバイルインフラストラクチャノード24002を制御し及び駆動し、そして、中央協調エンティティが提供するいずれかのさらなる指示にしたがうために、モバイルインフラストラクチャノード24002の自律運転システムとの間のインターフェイスを提供してもよい。
図241は、モバイルインフラストラクチャノード24002が自律運転システム24102を含むいくつかの態様にしたがったある1つの例を示している。自律運転システム24102は、電子システムであってもよく、その電子システムは、モバイルインフラストラクチャノード24002のエンジン、ステアリング、及び/又は電子的なフレームワークとの間のインターフェイスを提供して、モバイルインフラストラクチャノード24002を自律的に運転する。いくつかの態様において、自律運転システム24102は、コンピュータであってもよく、そのコンピュータは、モバイルインフラストラクチャノード24002のオフラインの自律運転又はオンラインの自律運転を実行するように構成される。したがって、処理モジュール24004は、自律運転システム24102と対話して、モバイルインフラストラクチャノード24002を制御し、それにより、重大なネットワークシナリオの影響を受ける領域等のさまざまな場所に向かって運転してもよい。
いくつかの態様において、処理モジュール24006は、例えば、ユーザ入力を使用して又は中央協調エンティティによって位置を受信してもよく、自律運転システム24102との間のインターフェイスを提供して、その位置に移動するようにモバイルインフラストラクチャノード24002を制御してもよい。処理モジュール24006は、その次に、その位置の又はその位置の周囲のモバイルインフラストラクチャ機能を起動してもよい。
前に示されているように、いくつかの態様において、バックホールアンテナシステム24010は、衛星通信のために構成されてもよく、衛星ベースの無線アクセスインフラストラクチャ24016と通信して、接続性を維持し、衛星ベースの無線アクセスインフラストラクチャ24016を介して近傍の端末デバイスにネットワーク接続性を提供してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、他のモバイルインフラストラクチャノードと協調して、重大なネットワークシナリオによって影響を受ける広い領域へのネットワーク接続性を提供してもよい。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24002は、1つ又は複数の他のモバイルインフラストラクチャノードと協調して動作して、影響を受ける領域にわたってネットワーク接続性を提供してもよく、各々のモバイルインフラストラクチャノード(又は複数のモバイルインフラストラクチャノード)は、影響を受けた領域のサブセットにサービスを提供してもよい。いくつかの態様において、複数のモバイルインフラストラクチャノードの間の協調は、中央協調エンティティによって管理されてもよい。いくつかの態様において、複数のモバイルインフラストラクチャノードの間の協調は、分散された方式で管理されてもよく、例えば、処理モジュール24004は、バックホールアンテナシステム24010を介して他のモバイルインフラストラクチャノードと通信して、それらの複数のモバイルインフラストラクチャノードが影響を受ける領域にわたって提供する位置決定及びサービスを協調させてもよい。
したがって、いくつかの態様は、例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002等のモバイルインフラストラクチャノードとして車両又はドローンを可能にする方法を提供してもよい。(例えば、自動車、列車、バス、飛行機等の)車両及びドローンは、検知、記憶、又は処理のための大きな容量を有する移動可能なプラットフォームであってもよい。構成に応じて、車両及びドローンは、局所的な電源を有してもよく、又は、太陽エネルギー等の外部電源から電力を誘導してもよい。まとめると、これらの特性は、近傍の端末デバイスにインフラストラクチャ又はゲートウェイ機能を動的に提供するプラットフォームを提供することが可能である。そのようなプラットフォームの提供は、重大なネットワークシナリオの場合のように、インフラストラクチャが利用できない状況において特に有用であり、それらの重大なネットワークシナリオは、無線アクセス・ネットワークの局所的なインフラストラクチャが損傷したか又は動作していない緊急事態又は自然災害のシナリオ、無線アクセス・ネットワークが過度に輻輳しているネットワーク過負荷のシナリオ、或いは、無線アクセス・ネットワーク及び/又はコアネットワークが完全には動作していない一般的なネットワークの故障又はメンテナンスのシナリオを含む。
したがって、車両又はドローンは、モバイルインフラストラクチャノード24002等のモバイルインフラストラクチャノードとして構成されてもよく、そのモバイルインフラストラクチャノードは、クラウドコンピューティング及びクラウドストレージ等のさまざまな他のモバイルインフラストラクチャ機能のほかに、(例えば、端末デバイス24018乃至24024等の)近傍の端末デバイスにネットワーク接続性を提供するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、自己組織化エンドトゥエンドプロトコルは、モバイルインフラストラクチャノードとしての車両又はドローンの動的な構成を可能にすることができ、したがって、モバイルインフラストラクチャノード24002は、(例えば、モバイルインフラストラクチャ機能に関連づけられていない非公式な使用のための)通常の車両として動作するとともに、モバイルインフラストラクチャ機能を提供するための専用プラットフォームとして動作するように構成することが可能である。したがって、モバイルインフラストラクチャノードのモビリティ及び利用可能な機器は、必要に応じて、モバイルインフラストラクチャ機能のオンデマンドの及びコスト効率の良い展開を提供することが可能である。さらに、これらのリソースは、また、必要に応じて、ネットワークの輻輳又はネットワークの利用不可能な期間等のインフラストラクチャリソースのオンデマンド強化を可能にしてもよい。
モバイルインフラストラクチャの展開を実現するために、モバイルインフラストラクチャノードとして1つ又は複数の車両又はドローンを指定してもよい。そのような展開は、集中制御によって又はアドホック選択に基づいて達成することが可能である。モバイルインフラストラクチャノードと近傍の端末デバイスとの間の(例えば、フロントホールリンク等の)通信のために及び/又はモバイルインフラストラクチャノードと無線アクセスインフラストラクチャとの間の(例えば、バックホールリンク等の)通信のために、適切なシグナリング、認証メカニズム、及びセキュリティメカニズムを採用してもよい。
モバイルインフラストラクチャノードの指定は、モバイルノードネットワークの増加又は減少のように、ダイナミックなサービス生成を可能にし、そのサービス生成は、ネットワークが利用不可能な領域において、既存のリソースを強化するか、又は、接続を可能にする。そのようなネットワークが利用不可能である場合の例は、ネットワークのカバレッジが貧弱である領域、災害、又はスポーツイベント又はコンサート等のネットワークの過負荷の領域を含んでもよい。例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002は、局所的な無線アクセスリソースを増加させるために及び/又はサービスがまばらであるか又は存在しない領域においてネットワーク接続性を提供するために、オンデマンドで、局所的な領域にモバイルインフラストラクチャ機能を提供することが可能である。
いくつかの態様において、既存のモバイルインフラストラクチャノード又は(例えば、協調して動作する複数のモバイルインフラストラクチャノードのネットワークである)既存のモバイルインフラストラクチャノードのネットワークは、モバイルインフラストラクチャノード又はモバイルインフラストラクチャノードのネットワークのために広告を作成し、発行し又はブロードキャストしてもよい。これは、端末デバイス24018乃至24024等の近傍の端末デバイスによるモバイルインフラストラクチャノード又はモバイルインフラストラクチャノードのネットワークの使用を可能にし又は奨励することが可能である。
モバイルインフラストラクチャノード24002は、これらのは限定されないが、V2V、V2I、及び単一セルのポイントトゥマルチポイント(SC-PTM)を含む既知の通信プロトコル及び未知の通信プロトコルを拡張することによって無線により通信することが可能である。免許付与された帯域及び免許不要の帯域の既存のプロトコルを定義してもよい。免許付与された周波数帯域又は免許不要の周波数帯域において、無線通信を実行してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、モバイルインフラストラクチャ機能を絶えず提供するように割り当てられてもよい(例えば、連続的かつ能動的な使用のために割り当てられてもよい)。代替的に、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、ある期間の間にモバイルインフラストラクチャ機能を提供する(能動的な使用)ように構成されてもよく、他の期間の間にモバイルインフラストラクチャ機能を提供しなくてもよい(非公式な使用)。言い換えると、モバイルインフラストラクチャノード24002は、間欠的かつ能動的な使用のために割り当てられてもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002が間欠的かつ能動的な使用のために割り当てられる場合に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、能動的な使用ではないときに、モバイルインフラストラクチャ機能に専用の構成要素を停止させ(deactivate)、電力消費を低減してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、能動的に使用されていないときに、完全に停止していてもよく、電力を完全に遮断してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002において、又は、無線アクセス・ネットワークによって、又は、モバイルインフラストラクチャ機能のための中央協調エンティティ等の他の集中化制御ソースによって、独立して上記の停止及び電力の遮断をトリガしてもよい。その集中化制御ソースは、モバイルインフラストラクチャノード24002の電力をオン又はオフにするためのアルゴリズムを採用してもよい。
いくつかの態様において、中央協調エンティティが実行してもよいリソースの機械計算された割り当てに基づいて、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを展開してもよい。この機械計算は、現在の必要度、識別された必要度、又は予測された必要度に応えてもよい。予測は、これまでのネットワークの必要度、これまでのネットワークの擾乱、将来的なスケジューリングされているイベント、及び自然災害等の将来的なスケジューリングされていない見込みのイベントを含むさまざまな要因に基づいていてもよい。これらの要因に照らして、必要とされる望ましい移動可能なデータ・ネットワークの位置及び大きさを計算してもよく、モバイルインフラストラクチャノードの対応する割り当てを必要な領域に展開してもよい。
例えば、モバイルインフラストラクチャ機能のための中央協調エンティティは、例えば、コアネットワーク又は外部ネットワークの一部として、中央サーバとして実装されてもよい。その中央協調エンティティは、例えば、これらには限定されないが、いずれの地理的領域が貧弱さを経験しているか又は圏外にあるか(或いは、貧弱さを経験するであろう又は圏外となるであろう、或いは、貧弱さを経験してきた又は圏外であった)か、いずれの地理的領域が非常に輻輳しているか、いずれの地理的領域が災害又は緊急事態により影響を受けているか、いずれの地理的領域が多くの数の利用者を有しているか等のように、無線アクセス・ネットワークの必要度を評価してもよい。中央協調エンティティは、その次に、いずれの地理的領域がモバイルインフラストラクチャノードの形態で余剰の無線アクセスリソースを最も必要としているかを評価してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、大規模MIMO技術を利用して、端末デバイス及び/又は無線アクセスインフラストラクチャとの間の通信を送信し及び受信してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、無線アクセスリソースの提供を含むか又は無線アクセスリソースの提供のほかに、いずれかの適切なネットワーク機能のために利用されてもよい。例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002は、これらには限定されないが、クラウド接続性、検知データのための記憶、分析のためのモバイルエッジコンピューティング、ビデオ処理、及び/又はトラフィック管理を含む機能を提供してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、複数の異なる手順にしたがって展開又は拡張されてもよい。例えば、いくつかのシナリオにおいて、モバイルインフラストラクチャノード24002が要求に応じてある特定の領域に移動するときに、モバイルインフラストラクチャノード24002は、ネットワークを必要とするある特定のエリアに展開されてもよい。代替的に、いくつかのシナリオにおいて、モバイルインフラストラクチャノード24002は、必要とする領域の中に既に位置していてもよく、要求に応じてネットワークに組み込まれてもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、現在は能動的でなくてもよく、例えば、その領域の中に存在していてもよいが、モバイルインフラストラクチャ機能を能動的に提供していなくてもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、その次に、ネットワークからの要求に応じてモバイルインフラストラクチャ機能を起動し、したがって、そのネットワークの一部としてモバイルインフラストラクチャ機能を組み込んでもよい。したがって、いくつかの態様において、ネットワーク又は中央協調エンティティは、必要とする領域の中でモバイルインフラストラクチャノードの操作に適格な車両又はドローンを識別し、モバイルインフラストラクチャノードとしてその車両又はドローンを指定し、そして、それらをネットワークの中に組み込んでもよい。
さまざまな態様によれば、モバイルインフラストラクチャノード24002は、自発移動可能な、遠隔制御移動可能な、又は駆動可能ないずれかの対象物であってもよい。これらには限定されないが、モバイルインフラストラクチャノード24002は、自動車、全地形車両、オートバイ、トラック、トラクタトレーラ、ドローン、ヘリコプタ、バルーン、又はいずれかの他の同様の対象物を含んでもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、周辺領域へのネットワーク接続性を提供するモバイルインフラストラクチャとして機能するように設計されてもよい。モバイルインフラストラクチャノード24002は、クラウド記憶、検知データの記憶、分析のためのモバイルエッジコンピューティング、ビデオ処理、トラフィック管理、ネットワーク・アクセス・ノードとしての動作、ゲートウェイとしての動作、クラウド・ストレージ・ノードとしての動作、又はコンピュータ・サーバとしての動作の機能を実行してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、無線ネットワークの必要性に基づいて、その無線ネットワークに含めるために識別されてもよい。これらには限定されないが、そのような必要性は、モバイルインフラストラクチャノード24002の位置、モバイルインフラストラクチャノード24002のサービス能力、モバイルインフラストラクチャノード24002の利用可能性、又はモバイルインフラストラクチャノード24002の計算リソースを含んでもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、3GPP技術報告(TR)23.785に準拠するエニキャスト法(Anycast method)等のエニキャスト法によって識別されてもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24002は、ネットワークの必要性を満たすように、通常の領域又は特定の場所に展開されてもよい。ネットワークの必要性は、急性であっても慢性であってもよく、例えば、(例えば、数秒、数分、数時間等の)短い時間にわたって生起してもよく、又は(例えば、数週間、数ヶ月、数年等の)より長い時間期間にわたって生起してもよい。ネットワークの必要性は、現時点での必要性であってもよく、又は、予期される必要性であってもよい。これらには限定されないが、現時点での必要性の例は、ネットワーク機器の障害、故障、欠陥、又は操作不能、ネットワークの過負荷、或いは、コンサート又はスポーツイベント等の大規模集会を含む。これらには限定されないが、予期される必要性の例は、予測される障害、故障、欠陥、或いは、自然災害、又は計画されたイベント、コンサート、スポーツゲーム、パレード、又は、多数のモバイルネットワークユーザが見込まれる他のイベントにおける操作不可能な機器を含む。加えて、急性のイベントとは別に、モバイルインフラストラクチャノード24002は、使用の増加によって需要が容量に近いか又は容量を超える既存のネットワークを強化するために、特定の領域に展開されてもよい。
いくつかの態様において、ネットワークは、モバイルインフラストラクチャノード24002の電力供給を制御してもよい。例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002がネットワークへの参加に同意するいくつかの態様において、ネットワークは、モバイルインフラストラクチャ機能の提供のためにモバイルインフラストラクチャノード24002の電力使用量を制御してもよい。電力使用量の制御は、例えば、モバイルインフラストラクチャノード24002が近傍の端末デバイスにモバイルインフラストラクチャ機能を提供することが期待されないときなど、モバイルインフラストラクチャノード24002が能動的に使用されていないときに、電力使用量を減少させることによる効率向上を提供する。例えば、モバイルネットワーク送信のためにサイトへ移動するようにモバイルインフラストラクチャノード24002に指示することが望ましい場合がある。この場合、ネットワークは、モバイルインフラストラクチャ機能が必要になるまで、モバイルインフラストラクチャノード24002のモバイルインフラストラクチャ機能を停止させ又は単に機能していない状態のままにしておいてもよい。
いくつかの態様において、例えば、中央協調エンティティ等のネットワークとモバイルインフラストラクチャノード24002との間の通信は、免許付与された無線帯域又は免許不要の無線帯域において生起してもよい。その通信は、複数の帯域で生起してもよく、これらの複数の帯域においては、すべてが免許付与され、又は、すべてが免許不要であり、或いは、それらの帯域が免許付与された帯域及び免許不要の帯域の混合帯域である。
現在の態様のうちのいくつかは、動的なモバイルインフラストラクチャの中で動作するモバイルインフラストラクチャノードの方法を提供してもよく、その方法は、無線ネットワークに含めるための招待を受理するステップと、無線ネットワークに含めるためのその招待を受け入れるステップと、無線ネットワークからデータを受信する無線ネットワークとの間の無線接続を確立するステップと、受信したデータを使用して無線ネットワーク機能を実行するステップと、を含む。
図242は、いくつかの態様にしたがって、動的なモバイルインフラストラクチャとして、モバイルインフラストラクチャノードを起動する方法24200を示している。図242に示されているように、その方法24200は、無線ネットワークに含めるためのモバイルインフラストラクチャノードを識別するステップ(24210)、そのモバイルインフラストラクチャノードとの間の無線接続を確立するステップ(24220)、無線ネットワークにそのモバイルインフラストラクチャノードを参加させるステップ(24230)、無線ネットワークの中のモバイルインフラストラクチャノードのネットワーク機能を決定するステップ(24240)、及び、その決定した機能を実行するようにそのモバイルインフラストラクチャノードを構成するステップ(24250)、を含む。
図243は、いくつかの態様にしたがってモバイルインフラストラクチャノードを動作させる方法24300を示している。図243に示されているように、その方法24300は、無線ネットワークとの間の無線接続を確立するステップ(24310)、無線ネットワークに含めるための招待を受け入れるステップ(24320)、モバイルインフラストラクチャノードとして無線ネットワークに参加するステップ(24330)、及び、指定された無線ネットワーク機能を実行するステップ(24340)、を含む。
図244は、いくつかの態様にしたがったモバイルインフラストラクチャノードとして車両を動作させる方法24400を示している。図244に示されているように、その方法24400は、車両の処理モジュールにおいて地理的領域におけるネットワーク機能停止又はネットワーク過負荷を検出するステップ(24410)、及び、車両のフロントホールアンテナシステム及びバックホールアンテナシステムを起動して、その地理的領域の外側に位置する無線アクセスインフラストラクチャを使用して、そのバックホールアンテナシステムが提供するバックホール接続を介して、そのフロントホールアンテナシステムに接続されている1つ又は複数の端末デバイスへのネットワーク接続性を提供するステップ(24420)、を含む。
7.4 階層通信#4
この開示のいくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノードは、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオ(潜在的なクリティカルネットワークシナリオ)(potential critical network scenario)を検出し、そして、その潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを緊急ネットワーク管理サーバに通知してもよい。緊急ネットワーク管理サーバは、その次に、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオが孤立したイベント(隔離イベント)(isolated event)であるか又は重大なネットワークシナリオ(クリティカルネットワークシナリオ)(critical network scenario)であるかを検証し、その潜在的な且つ重大なネットワークシナリオが重大なネットワークシナリオである場合に、続いて、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを選択して、影響を受ける領域へのネットワーク接続を提供するようにそれらの1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードに指示してもよい。
例えば、モバイルインフラストラクチャノードは、緊急事態シナリオ及び災害シナリオにおいて特に有利である場合がある。例えば、大規模な災害は、基地局等のセルラー通信インフラストラクチャを破壊する場合があり、このようにして、ネットワーク接続性を有していない大きな影響を受けた領域を残してしまう。一方で、自動車やトラック等の車両は、依然として、使用可能な通信システムを含むことがあり、それらの使用可能な通信システムは、バックホールモード機能及びインフラストラクチャモード機能を有し、それらの使用可能な通信システムは、強力な車体及びシャーシによって機械的に保護されている場合があり、自動車のバッテリーによって給電されてもよい。これらの通信システムは、重大な損傷を回避することが可能であり、その重大な損傷は、無線アクセスインフラストラクチャを機能不全にする場合があり、したがって、ユーザ及び端末デバイスにネットワーク接続性を提供するようにインフラストラクチャノードとして構成されてもよい。
図245は、いくつかの態様にしたがったある1つの例示的シナリオを示している。図245の例示的な設定において、災害シナリオ又は緊急事態シナリオが存在する場合があり、その災害シナリオ又は緊急事態シナリオは、(例えば、セルラー無線アクセス・ネットワークの基地局、広域無線LAN/Wi-Fi接続領域のアクセスポイント、又は端末デバイスへのネットワーク接続性を提供する他のタイプの無線アクセスインフラストラクチャであってもよい)ネットワーク・アクセス・ノード24516及び24518等の局所的な無線アクセスインフラストラクチャを無効にする。その災害シナリオ又は緊急事態シナリオは、ネットワーク・アクセス・ノード24516及び24518の物理的構造に被害を与え、及び/又は、ネットワーク・アクセス・ノード24516及び24518をサポートするバックホールリンク又はコアネットワーク構成要素に被害を与え、したがって、ネットワーク・アクセス・ノード24516及び24518は、近接端末デバイスに無線アクセス・ネットワークを提供することが不可能となる場合がある。その結果、端末デバイス24520、24522、及び24524等の近接端末デバイスは、ネットワーク接続性を失うことがあり、ユーザは、発呼、データの受信、インターネットへのアクセス等を行うことができない。
しかしながら、モバイルインフラストラクチャノード24502は、使用可能なフロントホール接続及びバックホール接続を介して、端末デバイス24520乃至24524へのネットワーク接続を復元することが可能である。図245に示されているように、モバイルインフラストラクチャノード24502は、処理モジュール24504、プライマリアンテナシステム24506、バックホールアンテナシステム24508、及びフロントホールアンテナシステム24510を含んでもよい。図245の例示的な設定において、モバイルインフラストラクチャノード24502のフレームの外部に存在するように示されているが、プライマリアンテナシステム24506、バックホールアンテナシステム24508、及びフロントホールアンテナシステム24510のうちの1つ又は複数は、モバイルインフラストラクチャノード24502の中で一体化されていてもよく、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24502の外部フレーム/シャーシによって外部被害から保護されていてもよい。
したがって、モバイルインフラストラクチャノード24502は、フロントホールアンテナシステム24510を介してモバイルインフラストラクチャノード24502を囲む領域24512に局所的な無線アクセス・ネットワークを提供してもよい。したがって、領域24512の中の端末デバイス24520乃至24524等の端末デバイスは、その局所的な無線アクセス・ネットワークを介してモバイルインフラストラクチャノード24502に接続することが可能であってもよい。モバイルインフラストラクチャノード24502は、その次に、バックホールアンテナシステム24508によってバックホール接続を介してネットワーク接続性を提供してもよく、そのバックホールアンテナシステム24508は、無線アクセスインフラストラクチャ24514を介してコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528との間のインターフェイスを提供してもよい。
図245に示されているように、いくつかの態様において、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、衛星ベースの無線アクセスインフラストラクチャであってもよく、バックホールアンテナシステム24508は、衛星通信アンテナシステムであってもよい。他の態様において、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、(例えば、図240に関して前に詳細に説明されている無線アクセスインフラストラクチャ24016の方式の)地上波無線アクセスインフラストラクチャであってもよく、その地上波無線アクセスインフラストラクチャは、災害シナリオ又は緊急事態シナリオによって影響を受ける領域の外側に位置している。それにもかかわらず、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、動作可能であり、バックホールアンテナシステム24508の範囲の中に存在していてもよく、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、局所的な無線アクセスインフラストラクチャの機能停止のためにネットワーク接続性を欠く端末デバイス24520乃至24524よりも実質的に遠い無線送信範囲及び無線受信範囲を提供してもよい。
図245に示されているように、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、コアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528との間のインターフェイスを提供してもよく、そのコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528は、衛星地上波無線インターフェイス、或いは、地上波無線又は有線インターフェイスであってもよい。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24502は、バックホールアンテナ接続24508が提供するバックホール接続を介して、(領域24512の中の)フロントホールアンテナシステム24510が提供する局所的な無線ネットワークの中の近接端末デバイスへのネットワーク接続を提供してもよい。無線アクセスインフラストラクチャ24514は、モバイルインフラストラクチャノード24502とコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528との間のアップリンクデータ及びダウンリンクデータをルーティングしてもよく、このようにして、モバイルインフラストラクチャノード24502の局所的な無線アクセス・ネットワークとコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528との間のネットワーク接続リンクを完成する。
図219の中のコアネットワーク21902に関して前に詳細に説明されているように、コアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528は、(ネットワーク・アクセス・ノード24516及び24518をサポートする同じコアネットワークであってもよい無線アクセス・ネットワークをサポートする)コアネットワーク及び無線アクセス・ネットワーク及び外部ネットワークをサポートするインターネット接続されているネットワークを含んでもよい。コアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528は、モバイルインフラストラクチャノード24502及びそのモバイルインフラストラクチャノード24502に接続されているいずれかの端末デバイスに、ネットワーク接続サービスの全範囲を提供してもよい。
図246は、いくつかの態様にしたがった処理モジュール24504のある1つの例示的な内部構成を示している。図245に示されているように、処理モジュール24504は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602、電力管理モジュール24604、地理的位置決定システム24606、ベースバンドモデム24608、バックホールモデム24610、及びフロントホールモデム24612を含んでもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、(図217において前に詳細に説明されているアプリケーション・プロセッサ21712の方式によるアプリケーション・プロセッサ等の)アプリケーション層プロセッサであってもよく、そのアプリケーション層プロセッサは、(非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体から検索される)プログラムコードを実行し、そして、緊急ネットワーク管理クライアントアプリケーションを実行する、ように構成される。
図246に示されているように、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、緊急ネットワーク管理サーバ24614との間で、(緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602と緊急ネットワーク管理サーバ24614との間の接続のためのある特定のプロトコルによって定義される)論理ソフトウェアレベル接続によって通信することが可能であり、その緊急ネットワーク管理サーバ24614は、サーバプロセッサであってもよく、そのサーバプロセッサは、緊急ネットワーク管理クライアントアプリケーションの対応アプリケーションとして緊急ネットワーク管理サーバアプリケーションを実行するように構成される。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、コアネットワーク又はインターネット接続されているサーバに位置するサーバ等のコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528のコアネットワークセクション又はインターネット接続されているネットワークセクションに位置してもよい。
電力管理モジュール24604は、モバイルインフラストラクチャノード24502の電源との間のインターフェイスを提供してもよく、電力管理モジュール24604は、例えば、モバイルインフラストラクチャノード24502に一体化されている自動車のバッテリー又は他の大型電源であってもよい。電力管理モジュール24604は、電源の残りのバッテリー電力をモニタリングし、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602にバッテリー寿命情報を提供してもよい。いくつかの態様において、電力管理モジュール24604は、また、(例えば、キーレス点火又はキーを必要としないいずれかの車両始動動作の方式で)モバイルインフラストラクチャノード24502の緊急自己起動機能性へのアクセスを有してもよく、モバイルインフラストラクチャノード24502の(例えば、自動車バッテリー等の)電源を充電するためにモバイルインフラストラクチャノード24502を始動してもよい。これは、処理モジュール21800とフロントホール及びバックホールシステムとが、バッテリー枯渇のリスクなしに動作するのに十分な電力を有するようにするために重要である場合がある。いくつかの態様において、電力管理モジュール24604は、重大なネットワークシナリオの間に、例えば、タンクの中に残されているガソリンの量等の燃料の利用可能性に応じて、自己起動機能性によって、モバイルインフラストラクチャノード24502を始動し及び/又は停止する時点を決定してもよい。例えば、電力管理モジュール24604が、十分な燃料が存在し、再充電に対する需要があるということを決定する場合に、電力管理24604は、自己起動機能性によってモバイルインフラストラクチャノード24502を始動してもよい。これに対して、電力管理モジュール24604が、燃料が不足しているということを決定する場合には、電力管理24604は、自己起動機能性によってモバイルインフラストラクチャノード24502を始動しなくてもよい(又は、燃料枯渇のリスクが存在する場合には、モバイルインフラストラクチャノード24502をオフにしてもよい)。
地理的位置決定システム24606は、(例えば、全地球的測位システム(GPS)、全地球的航法衛星システム(GLONASS)、ガリレオシステム、又は百度システム(Beidou system)等の)全地球的航法衛星システム(GNSS)システム等の衛星ベースの長距離地理的位置決定システム又はその他の長距離地理的位置決定システムであってもよい。地理的位置決定システム24606は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602にモバイルインフラストラクチャノード24502の位置決定情報を提供してもよい。
ベースバンドモデム24608、バックホールモデム24610、及びフロントホールモデム24612は、通信モデムであってもよく、その通信モデムは、(例えば、図217の中のベースバンドモデム21706に関して前に詳細に説明されている方式と同様に)無線通信機能を制御し及び実行するように構成される(例えば、1つ又は複数のハードウェアアクセラレータ及び/又は他の専用ハードウェア回路等の)ハードウェア定義モジュール及び/又は(例えば、1つ又は複数のプロセッサ等の)ソフトウェア定義モジュールを含む。ベースバンドモデム24608は、プライマリアンテナシステム24506との間のインターフェイスを提供して、セルラー無線アクセス技術又は近距離無線アクセス技術にしたがって無線信号を送信し及び受信してもよい。
ベースバンドモデム24608は、(使用可能であるときに)ネットワーク・アクセス・ノード24516又は24518と通信することが可能である。バックホールモデム24610は、バックホールアンテナシステム24508との間のインターフェイスを提供してもよく、衛星無線アクセス技術又は他の長距離無線アクセス技術等のバックホール無線アクセス技術にしたがって、無線アクセスインフラストラクチャ24514との間で信号を送信し及び受信してもよい。
フロントホールモデム24612は、フロントホールアンテナシステム24510との間のインターフェイスを提供し、そして、局所的な無線アクセス・ネットワークを介して信号を送信し及び受信して、近接端末デバイス24520、24522、及び24524と通信してもよい。いくつかの態様において、フロントホールモデム24612は、例えば、(例えば、3GPPフェムトセル等の)セルラースモールセル又は(例えば、Wi-Fi/WLANアクセスポイント等の)近距離アクセスポイントの方式で局所的な無線アクセス・ネットワークに‘ホットスポット’接続を提供してもよい。
いくつかの態様において、複数の車両のうちのいくつかは、(例えば、セルラーネットワークとの間のインターフェイスを提供する接続されている自動車システムのための)セルラー通信技術及び/又は(例えば、Wi-Fi/WLANホットスポット等の)ホットスポット機能をあらかじめ装備していてもよい。したがって、いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608、プライマリアンテナシステム24506、フロントホールモデム24608、及びフロントホールアンテナシステム24510は、あらかじめ設置されてもよく、及び/又はモバイルインフラストラクチャ24502をサポートする車両の特徴であってもよい。いくつかの態様において、運転者による現在の使用を経験する車両のうちのいくつかは、地理的位置決定技術をあらかじめ装備している。したがって、いくつかの態様において、地理的位置決定システム24606は、車両のあらかじめ設置された及び/又は標準的な特徴であってもよい。
いくつかの態様にしたがって、モバイルインフラストラクチャノード24502は、(例えば、無線アクセスインフラストラクチャが損害を受けている又は機能を損なっている場合の災害又は緊急事態シナリオ、メンテナンスによるネットワークの機能停止、ネットワークの過負荷条件、及びネットワーク接続性を損なわせる他のシナリオ等の)重大なネットワークシナリオ(クリティカルネットワークシナリオ)(critical network scenario)を検出してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24502は、その次に、バックホールアンテナシステム24508及び無線アクセスインフラストラクチャ24514を介して、基盤コアネットワークへのインターフェイスを提供することによって、重大なネットワークシナリオによって影響を受ける領域へのネットワーク接続性を回復するように動作してもよい。バックホールアンテナシステム24508は、頑強な長距離無線接続を提供することが可能であるので、バックホールアンテナシステム24508は、影響を受ける領域の中から無線アクセスインフラストラクチャ24514を使用して信号を送信し及び受信することが可能であり、したがって、たとえ、局所的な無線アクセスインフラストラクチャの障害に直面しても動作を維持することが可能である。
図247は、いくつかの態様にしたがったメッセージシーケンスチャート24700を示している。図247に示されているように、モバイルインフラストラクチャノード24502は、ステップ24702において潜在的な且つ重大なネットワークシナリオ(潜在的なクリティカルネットワークシナリオ)(potential critical network scenario)を検出してもよい。特に、モバイルインフラストラクチャノード24502は、ベースバンドモデム24608及びプライマリアンテナシステム24506に依存して、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを検出してもよい。
例えば、ベースバンドモデム24608は、例えば、セルラー無線アクセス接続及び/又は近距離無線アクセス接続を提供して、モバイルインフラストラクチャノード24502の車両にネットワーク接続性を提供してもよく、したがって、実質的に連続的な手法で無線アクセス接続を維持することが可能である。
いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608は‘常時オン’機能を提供してもよく、一定の基準で(例えば、無線アイドル状態又は無線接続状態のいずれかによって)無線アクセス接続を維持するように構成されてもよい。したがって、ベースバンドモデム24608は、重大なネットワークシナリオを示す不規則なネットワーク活動がいつ存在するかを検出してもよい。例えば、いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608は、(例えば、無線アクセス及び/又はコアネットワーク接続が利用可能でないといったように)ベースバンドモデム24608がネットワーク接続性を有していないサービス停止(out-of-service (OOS))状態を検出するように構成されてもよい。ベースバンドモデム24608は、1つ又は複数のメカニズムを使用してOOS状態を検出してもよい。例えば、ベースバンドモデム24608は、サービングセルへの接続の(例えば、突然の)喪失を検出することによって、OOS状態を検出し、(例えば、PLMN走査等の)セル走査手順の性能を検出することによって、いずれのセルも返信していないということを検出し、セル走査の間に1つ又は複数のセルを検出することによって、(例えば、MIB、SIB1、及びSIB2等の)システム情報を取得することが可能ではないということを検出する、ように構成されてもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608は、無線アクセス接続が異常に遅いか或いは非アクティブであるときに、実質的なネットワーク負荷を検出するように構成されてもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608は、OOS状態が検出された場合に最初にリセット又は再始動してもよく、リセット/再始動の後に、再度検査して、OOS状態が実際にあったか否かを決定してもよい。この手順は、ベースバンドモデム24608におけるバグが誤ってベースバンドモデム24608にOOS状態を検出させる‘誤検出’OOS状態を防止することが可能であるとともに、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオの不正確な報告に伴う望ましくないシグナリングを回避することが可能である。ベースバンドモデム24608が、リセット/再始動の後に、依然としてOOS状態を検出する場合には、ベースバンドモデム24518は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602にOOS状態を通知してもよい。
追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24502は、(例えば、OOSの等の上記の無線アクセス障害を超える障害等の)エンドトゥエンドネットワーク障害について検査してもよい。例えば、一般的に、デバイスからサーバへのエンドトゥエンド接続を維持するのに‘キープアライブ(keep-alive)’ メカニズム又は‘ハートビート(hartbeat)’メカニズムを使用することが可能である。したがって、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、エンドトゥエンド接続性が依然として利用可能であるか否かを周期的に検査するために、キープアライブ手順を実行するように構成されてもよい。例えば、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、緊急ネットワーク管理サーバ24614からのいずれかの新たな情報が存在するか否かを(例えば、数分ごとにといったように)周期的に検査してもよい。追加的に、又は、代替的に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に(例えば、TCP NACK等の)少量のデータを周期的に送るように構成されてもよく、その緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、エンドトゥエンド接続を保持し、(例えば、3GPPネットワークにおけるパケット・データ・プロトコル(PDP)アイドルタイムアウト等の)接続タイムアウトを防止してもよい。データがある特定の期間の間に接続を通過しない場合に、ネットワークオペレータは、その接続を閉じてもよい(例えば、PDPコンテキストアイドルタイムアウトは、10分から24時間の間でオペレータが定義してもよく;一部のネットワークオペレータは、60秒ごとを超える周期でポーリング/ピンギングを許可しない)。したがって、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、エンドトゥエンド接続が依然としてアクティブであるか否かを周期的に検査し、それにしたがって、エンドトゥエンドネットワーク障害を検出してもよい。いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24502の(緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に対応するアプリケーション・プロセッサと同一であってもよく、又は、異なっていてもよい)アプリケーション・プロセッサにおいて実行されている他のユーザプレーンアプリケーションは、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを通知してもよい。
潜在的な且つ重大なネットワークシナリオが通知されると、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、その次に、緊急ネットワーク管理サーバ24614との間の接続を確立してもよい。ベースバンドモデム24608及びプライマリアンテナシステム24506におけるネットワーク接続性が利用できない場合には、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508が提供するバックホール接続を介して、緊急ネットワーク管理サーバ24614との接続を確立してもよい。前に示されているように、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508が提供するバックホール接続は、頑強な長距離接続であってもよく、その頑強な長距離接続は、(例えば、プライマリアンテナシステム24506よりも遠く離れた距離で信号を送信し及び受信することが可能であるといったように)重大なネットワークシナリオによって影響を受ける領域の外に存在する無線アクセスインフラストラクチャに信号を送信し及び受信することが可能である。したがって、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、局所的な無線アクセスインフラストラクチャに依存しないフォールバック接続として、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508を利用してもよい。
したがって、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508を介して、無線アクセスインフラストラクチャ24514との間のバックホール接続を確立してもよい。前に示されているように、いくつかの態様において、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、衛星ベースの無線アクセスインフラストラクチャであってもよく、したがって、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508は、衛星バックホール接続を提供してもよい。代替的に、いくつかの態様において、無線アクセスインフラストラクチャ24514は、地上波無線アクセスインフラストラクチャであってもよく、したがって、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508は、長距離地上波接続を提供することが可能である。無線アクセスインフラストラクチャ24514は、その次に、コアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528との間のインターフェイスを提供してもよく、そのコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24528は、緊急ネットワーク管理サーバ24614を配置することが可能である。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、固定された公知のIPアドレスを有する地域的な又は全国的なエンティティであってもよく、そのIPアドレスは、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が、インターネット接続を介して緊急ネットワーク管理サーバ24614に接続するのに使用することが可能である。したがって、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、緊急ネットワーク管理サーバ24614に接続することが可能である。
緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、その次に、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオの詳細を記述しているステップ24704において、緊急ネットワーク管理サーバ24614のための通知メッセージを準備し、そして、送信してもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理クライアント24602は、(地理的位置決定モジュール24606のクロックからの)タイムスタンプ情報、(地理的位置決定モジュール24606からの)位置情報、ベースバンドモデム24608が観測する潜在的な且つ重大なシナリオを詳述するベースバンドモデム24608からの関連接続情報、(電力管理モジュール24604からの)残りのバッテリー電力情報、(例えば、バックホールモデム24610及びバックホールアンテナシステム24508のためのデータ速度及び他の情報等の)バックホール能力情報、及び(例えば、サポートされるWi-Fi特徴等の局所的な無線アクセス・ネットワーク/ホットスポットの提供に関するフロントホールモデム24612及びフロントホールアンテナシステム24510の能力を詳述する、フロントホールモデム24612からの)フロントホール能力情報等の通知メッセージに含めるための能力情報及び状態情報を収集してもよい。
緊急ネットワーク管理サーバ24614は、その次に、ステップ24706において、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が提供する通知メッセージに基づいて、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを評価してもよい。特に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が提供するステータス情報を評価して、潜在的な且つ重大なシナリオが孤立したイベント(隔離イベント)(isolated event)であるか又は重大なネットワークシナリオであるかを決定してもよい。
例えば、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、孤立したネットワークの機能停止及び/又は一時的なネットワークの機能停止の間で及び(単一の端末デバイスにおいて及び/又は孤立した領域にわたってOOS又は過負荷を引き起こす場合がある)エラーと(例えば、自然災害、広範囲の電力停止、実質的なネットワーク過負荷、予期せぬ無線アクセス及び/又はコアネットワークの障害、メンテナンス、及びネットワーク接続性を損なわせる場合がある他のイベントによって引き起こされるシナリオ等の)実際の重大なネットワークシナリオとの間で自動的に区別するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、例えば、1つのモバイルインフラストラクチャノードから受信した単一の通知メッセージを評価するように構成されてもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、複数の異なるモバイルインフラストラクチャノードの複数の緊急ネットワーク管理クライアントモジュールから通知メッセージを受信するように構成されてもよく、多数の車両又は車両の一団が、モバイルインフラストラクチャノード24502の方式のモバイルインフラストラクチャノードとして構成され、同様に、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを報告するように構成される。したがって、緊急ネットワーク管理サーバ24614が、同一領域の中に位置する複数の異なるモバイルインフラストラクチャノードから(例えば、複数の通知メッセージの中の同様のタイムスタンプ及び同様の位置情報を有する)多数の突然の通知メッセージを受信する場合に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、重大なネットワークシナリオとして潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを分類するように構成されてもよい。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、潜在的な且つ重大なシナリオを孤立したイベント(隔離イベント)(isolated event)又は重大なネットワークシナリオとして分類するために、(例えば、対応するプログラムコードの検索及び実行によって)機械学習技術を実行して、1つ又は複数の通知メッセージの中に提供される状態情報を評価するように構成されてもよい。例えば、その機械学習技術は、分類に基づく評価を適用してもよく、その分類に基づく評価は、タイムスタンプ及び位置情報を考慮して、孤立したイベントと重大なネットワークシナリオとの間の区分を示す適切なしきい値に基づいて、潜在的な且つ重大なシナリオを孤立したイベント又は重大なネットワークシナリオとして分類する。例えば、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、データベースとの間のインターフェイスを提供してもよく、そのデータベースにおいては、タイムスタンプが、各々のネットワーク・アクセス・ノードについて、通常のネットワーク管理及び動作機能が提供する位置情報及び状態情報、すなわち、使用可能である/使用可能でない等の情報と共に記録される。緊急ネットワーク管理サーバ24614は、同じデータベースの中に、緊急ネットワーク管理クライアントからの状態情報及び位置情報を格納してもよい。これらのデータセット及びこれまでの状態情報及び現在の状態情報の時系列は、機械学習アルゴリズムを学習させるのに使用されてもよい。適用可能である機械学習アルゴリズムの非限定的な例は、サポートベクトルマシン、人工ニューラルネットワーク又は隠れマルコフモデル等の管理されている機械学習アルゴリズムを含む。
したがって、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、ステップ24706の評価に基づいて、孤立したイベントイベント(隔離イベント)(isolated event)(24708)又は重大なネットワークシナリオ(クリティカルネットワークシナリオ)(critical network scenario)(24712)として、潜在的な且つ重大なシナリオを分類してもよく、その評価は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が提供する通知メッセージのみを評価すること、又は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が提供する通知メッセージ及び1つ又は複数の他のモバイルインフラストラクチャノードから受信した通知メッセージを評価すること、を含んでもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24614が、ステップ24708において潜在的な且つ重大なシナリオを孤立したイベントとして分類する場合に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602が報告する潜在的な且つ重大なネットワークシナリオ(潜在的なクリティカルネットワークシナリオ)(potential critical network scenario)が孤立したイベントであったということを緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に通知してもよい。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24502は、調整なしに継続してもよく、ベースバンドモデム24608におけるネットワーク接続性の問題が解決するのを待ってもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、リセット又は再起動するようにベースバンドモデム24608をトリガしてもよく、そのトリガは、ベースバンドモデム24608の中に存在するあらゆるバグの可能性を排除することを可能とし、そのベースバンドモデム24608は、サービスの停止を宣言し、ある期間の間、OOSシナリオから回復することが不可能となるであろう。
代替的に、緊急ネットワーク管理サーバ24614が、ステップ24712において、重大なネットワークシナリオとして潜在的な且つ重大なシナリオ(潜在的なクリティカルシナリオ)(potential critical scenario)を分類する場合に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、ステップ24714において、複数のモバイルインフラストラクチャノードを起動することを決定してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24614は、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを選択して、例えば、重大なネットワークシナリオによって影響を受ける領域へのネットワーク接続の提供を開始することを期待される1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを起動してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24502が、(したがって、局所的である)重大なネットワークシナリオを報告するときに、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、(このことは、必ずしも要求されないが)起動された複数のモバイルインフラストラクチャノードのうちの1つとしてモバイルインフラストラクチャノード24502を選択してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24614が、重大なネットワークシナリオを識別した複数のモバイルインフラストラクチャノードから通知メッセージを受信した場合に、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、また、起動するべき複数のモバイルインフラストラクチャノードのうちの1つ又は複数を選択してもよい。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノードは、(それぞれの緊急ネットワーク管理クライアントサーバプロトコルによって)緊急ネットワーク管理サーバ24614との連続的な接続又は半連続的な接続(semi-continuous connection)を維持することを期待されてもよい。例えば、モバイルインフラストラクチャノードは、ベースバンドモデム及びプライマリアンテナシステムの常時オン機能をによって提供されるネットワーク接続性を利用して、緊急ネットワーク管理サーバ24614に位置の更新を提供してもよい。したがって、ステップ24712において、重大なネットワークシナリオを識別すると、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、(初期通知メッセージによって示される)重大なネットワークシナリオの影響を受ける領域に近接する1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを識別し、そして、重大なネットワークシナリオによって影響を受ける領域に対する近接するモバイルインフラストラクチャノードの近接に基づいて、それらの近接するモバイルインフラストラクチャノードを起動することを選択する、ように構成されてもよい。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、ステップ24714において起動するべきモバイルインフラストラクチャノードを選択する際に、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードが提供する能力情報及び状態情報を考慮してもよい。例えば、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、(パレート最適化技術(Pareto optimization technique)又は他の最適化技術等のプログラムコードとして取得され及び実行される)ある最適化技法を適用してもよく、その最適化技法は、そのモバイルインフラストラクチャノードのフロントホールモデム及びフロントホールアンテナシステムの(例えば、サポートされる無線アクセス技術/複数の無線アクセス技術、カバレッジの範囲、サポートされている端末デバイスの数、容量等の)能力とバッテリー寿命とをバランスさせる。
したがって、図247に示されているように、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、モバイルインフラストラクチャノード24502を起動し、そして、(無線アクセスインフラストラクチャ24514及びバックホール接続を介して)24718の緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に命令を提供する、ことを選択してもよい。例えば、起動するべきモバイルインフラストラクチャノードを選択することのほかに、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、(例えば、フロントホールモデム24612及びフロントホールアンテナシステム24510が提供する局所的な無線アクセス・ネットワークのためのホットスポット構成等の)フロントホール構成を選択してもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24614は、また、モバイルインフラストラクチャノード24502がパトロールし又は従うために向かうべきある特定の領域及び/又は経路を識別してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24614は、その次に、ステップ24718において、そのような命令を含めてもよい。
緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24604は、その次に、緊急ネットワーク管理サーバ24614からの命令を受信し、そして、ステップ24720において、指示にしたがってモバイルインフラストラクチャ機能を提供してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24614によって起動するために選択された他のいずれかのモバイルインフラストラクチャノードは、同様に、いずれかの受信した命令に基づいて、モバイルインフラストラクチャ機能を提供してもよい。
例えば、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、フロントホールモデム24612に(緊急ネットワーク管理サーバ24614が指定する)フロントホール構成を提供してもよく、その緊急ネットワーク管理サーバ24614は、フロントホールアンテナシステム24506を介してフロントホールモデム24612が提供する局所的な無線アクセス・ネットワークのための構成パラメータを指定してもよい。したがって、フロントホールモデム24612は、フロントホール構成にしたがって、局所的な無線アクセス・ネットワークの動作を開始することが可能であり、したがって、近接する端末デバイス24520乃至24524にネットワーク接続性を提供することが可能である。いくつかの態様において、フロントホールモデム24612は、局所的な無線アクセス・ネットワークを宣伝するために、ビーコン信号をブロードキャストするように構成されてもよく、応答する端末デバイスに接続してもよい。
いくつかの態様において、フロントホールモデム24612は、‘オープントゥオール(open-to-all)’モードで局所的な無線アクセス・ネットワークを提供してもよく、(例えば、セルラースモールセル又は近距離アクセスポイント等の)局所的な無線アクセス・ネットワークは、全てのSIM及び加入者を受け入れる。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24502は、長期間の間、近接する端末デバイスにモバイルインフラストラクチャ機能を継続して提供することが可能である。いくつかの態様において、ベースバンドモデム24608は、最終的に、ネットワーク接続性の回復のように、重大なネットワークシナリオを解決したということを検出してもよい。ベースバンドモデム24608は、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602に通知してもよく、その緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24602は、その次に、緊急ネットワーク管理サーバ24616に更新(アップデート)を提供してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24616は、その次に、例えば、(多数のモバイルインフラストラクチャノードが、ネットワーク接続が回復しているということを緊急ネットワーク管理サーバ24616に通知する場合等)受信した更新に基づいて、モバイルインフラストラクチャ機能を終了して、起動されたモバイルインフラストラクチャノードを終了させる(deactivate)ことを決定してもよい。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、状態情報及び能力情報を示す起動されたモバイルインフラストラクチャノードが提供する継続的な報告に基づいて、重大なネットワークシナリオを継続して評価してもよい。例えば、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、(例えば、局所的な無線アクセス・ネットワークを提供するためにアップグレードするといったように)以前に起動されていなかった複数の特定のモバイルインフラストラクチャノードを起動し、以前に起動されていた複数の特定のモバイルインフラストラクチャノードを終了させ(deactivate)、及び/又は現在の状態情報及び能力情報に基づいて、起動されているモバイルインフラストラクチャノードのフロントホール構成を調整してもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、ある固定された期間を使用して、この再評価を繰り返し実行するように構成されてもよく、又は、受信した更新に基づいて、その再評価を動的に実行してもよい。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24616等の中央エンティティが提供する協調の代わりに、複数のモバイルインフラストラクチャノードは、重大なネットワークシナリオの場合にネットワーク接続性の提供を組織化する分散した方式によって、互いの間で協調してもよい。図248は、いくつかの態様にしたがったある1つの例示的シナリオを示しており、モバイルインフラストラクチャノード24802、24804、及び24806は、互いの間で協調して、重大なネットワークシナリオに応答してもよい。したがって、(例えば、ベースバンドモデムにおける)潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを検出すると、例えば、モバイルインフラストラクチャノード24802等のモバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806のうちの1つは、潜在的な且つ重大なシナリオをモバイルインフラストラクチャノード24804及び24806に通知してもよい。局所的な無線アクセス・ネットワークが無効になると、モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806は、(フロントホールモデム及びフロントホールアンテナシステムを含む)それぞれのフロントホールシステムを利用して、互いに通信してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24802が、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを検出し、他のモバイルインフラストラクチャノードがモバイルインフラストラクチャノード24802の範囲の中に存在していないある1つの例示的なシナリオにおいて、モバイルインフラストラクチャノード24802は、(フロントホールモデム及びフロントホールアンテナシステムを含む)フロントホールシステムを利用して、無線アクセスインフラストラクチャ24814を介して他のモバイル通信ノードと通信してもよい。
したがって、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオを検出すると、モバイルインフラストラクチャノード24802は、モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806と協調して、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオが重大なネットワークシナリオであるか否かを検証し、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオが重大なネットワークシナリオである場合には、(モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806の各々がサービスを提供する必要がある)ターゲット領域、フロントホール構成、ルート等を含むネットワーク接続性の提供を組織化してもよい。モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806がコアネットワーク/インターネット・ネットワーク24828へのバックホール接続を維持することが可能である場合には、モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806のいずれかが無線アクセスインフラストラクチャ24814及びバックホール接続を介して提供する局所的な無線アクセス・ネットワークに接続するいずれかの近接する端末デバイスにネットワーク接続性を提供してもよい。
したがって、モバイルインフラストラクチャノード24802乃至24806は、中央エンティティによる協調なしに、分散された方式によって、重大なネットワークシナリオを扱うことが可能であり、例えば、自己組織化方式によって、重大なネットワークシナリオを扱うことが可能である。
いくつかの態様において、それらの複数のモバイルインフラストラクチャノードのうちの1つ又は複数は、完全に自律的であってもよい。したがって、図249に示されているモバイルインフラストラクチャノード24502等のモバイルインフラストラクチャノードは、自律駆動システム24902を利用して、(例えば、運転者なしで)モバイルインフラストラクチャノード24502の運転を制御してもよい。したがって、モバイルインフラストラクチャノード24502及び他の自律モバイルインフラストラクチャノードは、この機能を自律的に実行してもよい。
いくつかの態様において、それらの複数のモバイルインフラストラクチャノードのうちの1つ又は複数は、自律的でなくてもよい。したがって、いくつかの態様において、処理モジュール24504は、モバイルインフラストラクチャノード24502の運転者又は所有者の明示的な承認を取得してもよい。したがって、処理モジュール24504は、(例えば、ベースバンドモデム24608が検出する潜在的な且つ重大なネットワークシナリオの場合に、例えば、ユーザI/Oを介して)運転者/所有者に連絡して、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオをその運転者/所有者に通知してもよい。処理モジュール24504は、その次に、(ユーザI/Oを介して)ユーザコマンドを待って、緊急ネットワーク管理機能を起動してもよい。いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理クライアントモジュール24514は、運転者/所有者に、(緊急ネットワーク管理サーバ24616が提供する位置、経路、又は他の指示等の)命令及び/又は他のユーザ指示を提供してもよく、モバイルインフラストラクチャノード24502は、影響を受ける領域にネットワーク接続性を提供することを実行するように期待される。
したがって、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノード24502は、(例えば、現在の態様に直接的には関連づけられていない使用等の)非公式な使用のために、運転者/所有者によって使用されてもよく、潜在的な且つ重大なネットワークシナリオの検出時に続いて‘起動’されてもよい。モバイルインフラストラクチャノード24502は、その次に、ネットワーク接続性を提供するために、能動的な使用に移行してもよい。いくつかの態様において、機能及び構成要素は、多数の車両に実装されてもよく、それらの車両の各々は、要求に応じて、現在の態様の機能を実行するように構成されてもよい。
さらに、前に示されているように、重大なネットワークシナリオは、また、ネットワーク過負荷状態を含んでもよい。ネットワーク過負荷状態のある1つの例示的なシナリオにおいて、トラフィックジャムは、ある特定の道路において発生する場合があり、そのトラフィックジャムは、ネットワーク接続を使用するユーザ及び車両がひどく密集していることに起因して、無線アクセス・ネットワーク及び/又は基盤コアネットワークに深刻な負担を及ぼす可能性がある。したがって、(例えば、トラフィックジャムに巻き込まれたときに非公式に使用されている)トラフィックジャムに関与しているいずれかのモバイルインフラストラクチャノードは、追加的なネットワーク容量を提供して、ネットワーク負荷を軽減してもよい。
例えば、いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノードの(例えば、セルラースモールセル又は近距離アクセスポイント等の局所的な無線アクセス・ネットワークを提供することが可能であるフロントホールモデム24612及びフロントホールアンテナシステム24506等の)フロントホールシステムは、ネットワークオペレータによって、(例えば、SSID又はセルID等の)既知の識別情報によって予め構成されていてもよい。したがって、他の近接する端末デバイスは、この既知の識別情報を利用して、モバイルインフラストラクチャノードに接続してもよく、そのモバイルインフラストラクチャノードは、(局所的な無線アクセス・ネットワークを提供する)ネットワークアクセスノードとして機能し、そして、無線アクセスインフラストラクチャへのゲートウェイを提供することが可能である。
いくつかの態様において、モバイルインフラストラクチャノードは、(オペレータが配置されていてもよい)近傍の路側無線アクセスインフラストラクチャ及び/又は(衛星ベース無線アクセスインフラストラクチャ等の)より遠隔の無線アクセスインフラストラクチャへのゲートウェイとして機能してもよい。モバイルインフラストラクチャノードのこの使用は、拡張された範囲、増加した容量、路側インフラ基地局のための減少した信号負荷、及び交通負荷の分配及び管理のための(インフラストラクチャノードの数の増加に起因する)をより大きな自由度含むさまざまな利点をネットワークオペレータに提供してもよい。いくつかの態様において、ネットワークオペレータは、モバイルインフラストラクチャノードのモビリティを説明するために更新されたネットワーク管理アルゴリズムを採用してもよく、その更新されたネットワーク管理アルゴリズムは、モバイルインフラストラクチャノードが移動する場合があるときに、(例えば、静的なピコセルを動的にオン及びオフに切り替えることができる)静的な無線アクセスインフラストラクチャと比較して、より複雑なシナリオを提示してもよい。
さらに、いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24616(又は緊急ネットワーク管理サーバ24616の機能及び動作)は、ネットワークオペレータによって所有され及び/又は制御されてもよい。したがって、ネットワークオペレータは、自動車及び車両を動的に起動する完全な制御を有してもよく、それにより、モバイルインフラストラクチャノードとしてそれらの自動車及び車両を起動してもよい。したがって、緊急管理ネットワーク・クライアント・モジュール24602と緊急ネットワーク管理サーバ24616との間の通信プロトコルを拡張して、ネットワークオペレータによるこのようなより高度な制御を容易にしてもよい。例えば、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、既存の無線アクセスインフラストラクチャに近接するすべての端末デバイスにページングメッセージを送信するように構成されてもよい。モバイルインフラストラクチャ機能を有するあらゆる車両端末デバイスは、その次に、(緊急管理ネットワーク・クライアント・モジュールにおいて)ページングメッセージを受信し、続いて、(例えば、サポートされているモバイルインフラストラクチャ機能等の)能力情報及び状態情報メッセージで応答してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24616は、その次に、(例えば、前に詳細に説明した方式で)利用可能なモバイルインフラストラクチャノードを使用して、(フロントホールによって提供される)局所的なホットスポットを選択し、そして、構成してもよい。いくつかの態様において、車両製造業者及びネットワークオペレータは、内蔵型SIMカード及びテレマティクスデータのためのデータ計画に起因して、既存の契約を有していてもよい。したがって、これらの既存の契約は、モバイルインフラストラクチャ機能を対象とし、モバイルインフラストラクチャノードの起動/終了及び他の制御へのネットワークオペレータによるアクセスを許可するように拡張することが可能である。
いくつかの態様において、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、(例えば、路側無線アクセスインフラストラクチャ等の)無線アクセスインフラストラクチャの現在の負荷をモニタリングし、そして、それまでの(履歴としての)路側無線アクセスインフラストラクチャ負荷のデータベースを保持してもよい。緊急ネットワーク管理サーバ24616は、その次に、データベースによって示される負荷プロファイルに依存するページングメッセージをトリガしてもよい。このようにして、緊急ネットワーク管理サーバ24616は、ネットワーク輻輳が生起する時点及び場所において、局所的なホットスポットとしてモバイルインフラストラクチャノードを使用して、路側無線アクセスインフラストラクチャの容量を動的に拡張することが可能である。
図250は、いくつかの態様にしたがって、モバイルインフラストラクチャノードにおいて、ネットワークの過負荷又は機能停止によって影響を受ける領域にネットワーク接続性を提供する方法25000を示している。図250に示されているように、その方法25000は、ネットワーク接続が中断されている地理的領域を識別するステップ(25010)、バックホールアンテナシステムが提供する無線バックホール接続を介して管理サーバと通信して、指示を受信するステップ(25020)、及び、その指示にしたがって、フロントホールアンテナシステムを起動し、そして、フロントホールアンテナシステム及びバックホールアンテナシステムを介して、その地理的領域の中の1つ又は複数の端末デバイスにネットワーク接続性を提供するステップ(25030)、を含む。
図251は、いくつかの態様にしたがって、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードを強調させて、ネットワーク接続性の中断に応答する方法25100を示す。図251に示されているように、その方法25100は、潜在的なクリティカルネットワークシナリオ(潜在的且つ重大なネットワークシナリオ(potential critical network scenario))がある1つの地理的領域の中で発生しているという通知を受信するステップ(25110)、その通知の中の状態情報を評価して、その潜在的なクリティカルネットワークシナリオがクリティカルネットワークシナリオであるということを決定するステップ(25120)、及び、1つ又は複数のモバイルインフラストラクチャノードに指示を提供して、その地理的領域へのネットワーク接続性を提供するステップ(25130)、を含む。
7.5 階層通信#5
本開示のいくつかの態様において、端末デバイスのクラスタは、同じダウンリンク識別情報(downlink identity)を仮定し、例えば、マルチキャスト送信によって、ネットワーク・アクセス・ノードからダウンリンクデータを受信してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノードの観点から、そのネットワーク・アクセス・ノードは、あたかも、そのネットワーク・アクセス・ノードが単一のデバイスにサービスを提供しているかのように機能してもよい。クラスタの端末デバイスは、その次に、(例えば、時間分割等により)アップリンクチャネルを共有して、ネットワーク・アクセス・ノードにデータを送信してもよく、そして、サイドリンク・チャネルを介して互いに協調してもよい。
図252は、いくつかの態様にしたがったある1つの例示的シナリオを示している。図252に示されているように、端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210との間で信号を送信し及び受信することが可能であるクラスタ25204を形成してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード25210は、(図252に明示的には示されていないが、いくつかの態様において、コアネットワークを介してもよい)インターネット・ネットワーク25208との間のインターフェイスを提供して、端末デバイス25202a乃至25205cへのネットワーク接続を提供してもよい。
端末デバイス25202a乃至25202cは、無線チャネル25206を介して、(無線信号を送信し及び受信する)ネットワーク・アクセス・ノード25210と通信してもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202c及びネットワーク・アクセス・ノード25210は、時分割複信(TDD)スキーム又は周波数分割複信(FDD)スキームを利用して、無線チャネル25206においてアップリンク信号及びダウンリンク信号を送信し及び受信してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、また、サイドリンク・チャネルを介して互いに局所的な接続を維持してもよく、端末デバイス25202a乃至25202cは、そのサイドリンク・チャネルを利用して、通信し、そして、移動及び通信を協調させてもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、ドローン等の航空機端末デバイスであってもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、ロボット、自律車両、又は、他のタイプの陸上車両端末デバイス等の陸上車両端末デバイスであってもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、モノのインターネット(IoT)端末デバイスであってもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、航空機端末デバイス、陸上車両端末デバイス、及び/又はIoT端末デバイスのうちの1つ又は複数等の1つ又は複数のタイプの端末デバイスを含んでもよい。
図253は、いくつかの態様にしたがった端末デバイス25300のある1つの例示的な内部構成を示している。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つ又は複数は、図253の方式で構成されてもよく、端末デバイス25300に関して詳細に説明されるように、通信し及び移動してもよい。図253に示されているように、端末デバイス25300は、アンテナシステム25302、RFトランシーバー25304、通信モジュール25306、及び(選択的に)ステアリング及び移動システム25308を含んでもよい。いくつかの態様において、アンテナシステム25302及びRFトランシーバー25304は、図217に関して詳細に説明されるように、端末デバイス21602のアンテナシステム21702及びRFトランシーバー21704の方式で構成されてもよい。
いくつかの態様において、通信モジュール25306は、ベースバンド構成要素及び/又はアプリケーション層の構成要素として実現されてもよく、及び/又は、例えば、1つ又は複数の専用ハードウェア回路又はFPGAとしてといったように、ハードウェア定義モジュールとして、例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体の中に格納されている(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア等の)演算命令、制御命令、及びI/O命令を定義するプログラムコードを実行する1つ又は複数のプロセッサとしてといったように、ソフトウェア定義モジュールとして、或いは、ハードウェア定義のモジュール及びフトウェア定義のモジュールの混合モジュールとして実装されてもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25300が、航空機端末デバイスである場合には、ステアリング及び移動システム25308は、一組のロータ及び/又は航空機推進エンジン及び関連する電子制御回路として実装されてもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25300が、陸上車両端末デバイスである場合には、ステアリング及び移動システム25308は、一組の車輪、トラック/トレッド、エンジン/モータ、又は、他の地上移動メカニズム及び関連する電子制御回路であってもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25300が、IoTデバイス又は非車両用端末デバイスである場合には、端末デバイス25300は、(‘随意的な’及び図253の破線によって示される)ステアリング及び移動システム25308を含まなくてもよい。
通信モジュール25306は、本明細書において詳細に説明されている通信プロトコル及びメカニズムにしたがって、(RFトランシーバー25304及びアンテナシステム25302を介して)無線信号を送信し及び受信するように構成されてもよい。通信モジュール25306は、論理ソフトウェアレベルの接続を介して、(図252の例示的設定にしたがった端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つ又は複数等の)端末デバイス25300を有するクラスタの中の他の端末デバイスとの間でデータを送信し及び受信するように構成されてもよく、その論理ソフトウェアレベルの接続は、RFトランシーバー25304及びアンテナシステム25302を介して無線信号としてデータを送信し及び受信する。
通信モジュール25306は、論理ソフトウェアレベル接続を介して、(図252の例示的な設定にしたがったネットワーク・アクセス・ノード25210等の)ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送信し及び受信するように構成されてもよく、その論理ソフトウェアレベル接続は、RFトランシーバー25304及びアンテナシステム25302を介して、無線信号としてデータを送信し及び受信する。ネットワーク・アクセス・ノードは、(例えば、インターネット・ネットワーク25208等の)インターネット・ネットワークとの間のインターフェイスを提供することが可能であるので、通信モジュール25306は、無線アクセス・ネットワーク及びネットワーク・アクセス・ノードが提供する基礎となるルーティングによって、論理ソフトウェアレベル接続において、インターネット・ネットワークとデータを送信し及び受信してもよい。
いくつかの態様において、通信モジュール25306は、また、複数の端末デバイスから(選択が、信頼、実績、協調機能を実行する能力等に基づいており、端末デバイスのグループについて協調機能を実行するように選択される端末デバイス等の)リーダー端末デバイスを選択すること、複数の端末デバイスとの間の接続及び通信を確立すること、複数の端末デバイスの間で共有される端末デバイス識別情報を構成すること、複数の端末デバイスの間で共有されるダウンリンクチャネルを構成すること、及び、複数の端末デバイスとの間でアップリンクチャネルを共有すること、のうちの1つ又は複数を実行するように構成されてもよい。リーダー端末デバイスは、単一のアイデンティティとしてネットワーク・アクセス・ノードとの通信に関するデバイス協調の最終決定者であってもよい。端末デバイス25300は、いくつかの態様において、サイドリンク・チャネルを介して他の端末デバイスとの間で、(アップリンク及びダウンリンクの)主ャネルを介してネットワーク・アクセス・ノードとの間で通信することが可能であるので、RFトランシーバー25304及びアンテナシステム25302は、他の端末デバイスとの間で通信するための第1の部分と、ネットワーク・アクセス・ノードとの間で通信するための第2の部分と、を含んでもよく、通信モジュール25306は、第1の部分及び第2の部分を制御して、関連する通信を実行してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、図218に示され詳細に説明されているネットワーク・アクセス・ノード21610の方式で構成されてもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、アンテナ・システム、無線モジュール、及び通信モジュールを介して、無線信号としてデータを送信し及び受信してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、セルラー基地局であってもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、アクセスポイントであってもよい。
図254は、いくつかの態様にしたがったダウンリンク通信を図示するある1つの例示的なシナリオを示している。図254に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、(図252の無線チャネル25206のダウンリンクチャネルであってもよい)ダウンリンクチャネル25206aにおいて、クラスタ25204の端末デバイス25202a乃至25202cにダウンリンクデータを送信してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、マルチキャスト送信としてダウンリンク信号を送信してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210が単一の端末デバイスにダウンリンク送信を向けてもよいユニキャスト送信の代わりに、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、例えば、端末デバイス25202a乃至25202c等のクラスタ25204のうちの全ての端末デバイスにダウンリンク送信をマルチキャストしてもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、(例えば、RNTI又は同様の端末デバイス識別子である)端末デバイス識別子を共有してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、共有される端末デバイス識別子にアドレス指定されたダウンリンクデータを送信してもよい。したがって、複数の端末デバイス25202a乃至25202cは、ダウンリンクデータを受信してもよい。いくつかの態様において、このことは、ネットワーク・アクセス・ノード25210に対して透過的であってもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、端末デバイス識別情報が共有されている端末デバイス識別であるのか又は単一の端末デバイス識別情報であるのかを明示的に知ることなく、その端末デバイス識別情報に向かってダウンリンクデータを送信してもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、端末デバイス25202a乃至25202cに、特定のダウンリンクデータについてのみマルチキャストを使用してもよい。例えば、いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、マルチキャストを使用して、ダウンリンク制御データを送信し、ユニキャストを使用して、ダウンリンクユーザプレーンデータを送信してもよい。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cは、全て、マルチキャストによって(同じ制御チャネルから)同じ制御データを受信してもよく、別個のユーザプレーンデータを受信してもよい。いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、例えば、制御データ及びユーザプレーンデータの双方等の全てのダウンリンクデータについてマルチキャストを使用してもよい。
図255は、いくつかの態様にしたがったアップリンク通信を図示するある1つの例示的なシナリオを示している。図255に示されているように、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、(図254のダウンリンクチャネル25206aに対応するチャネルである、図252の無線チャネル25206のアップリンクチャネルであってもよい)アップリンクチャネル25206bにおいて、クラスタ25204の端末デバイス25202a乃至25202cにダウンリンクデータを送信することができる。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、多元接続スキームにしたがってアップリンクチャネル25206bを共有してもよい。例えば、端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210へのアップリンク送信を交代で実行してもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、(例えば、以下にさらに詳細に説明するように、分散方式又はリーダー端末デバイスによる集中方式のいずれかで)端末デバイス25202a乃至25202cの間で協調される時間分割多元接続(Time Division Multiple Access (TDMA))スキームにしたがって、あらかじめスケジューリングされた方式で、アップリンクチャネル25206bを共有してもよい。
例えば、端末デバイス25202a等の端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つの端末デバイスは、ある与えられたタイムスロットの間にアップリンクチャネル25206bにアクセスするようにスケジュールされてもよく、端末デバイス25202a乃至25202cの全ては、前もってスケジューリングを認識し、それらの端末デバイス25202a乃至25202cに割り当てられているタイムスロットの間にのみ送信する。端末デバイス25202b及び25202cは、タイムスロットの間、送信を差し控え、端末デバイス25202aが衝突することなくアップリンクチャネル25206bにおいてアップリンク送信を送信することを可能としてもよい。また、(周波数/時間/符号化同期が端末デバイス25202a乃至25202cの間で実現可能であると仮定して)端末デバイス25202a乃至25202cにおいて送信を予めスケジューリングするFDMA、TDMA、又はCDMA等の他の多元接続スキームを利用してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、ある特定の端末デバイスへのチャネルに対するアクセスをあらかじめスケジューリングすることなく、アップリンクチャネル25206bを共有してもよい。例えば、いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至37y02cは、搬送波検知多元接続(CSMA)等の競合ベース多元接続スキームにしたがって、アップリンクチャネル25206aを共有してもよい。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cは、送信を試みる前にアップリンクチャネル25206bにおいてキャリアセンシングを実行し、送信を開始するためにアップリンクチャネル25206bが空くまで待つことによって、衝突を回避してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、アップリンク通信のための特定のタイムスロットを指定するネットワーク・アクセス・ノード25210が実行する既存のスケジュールの中に、例えば、TDMAのためのあらかじめスケジューリングされた送信を組み込んでもよい。ネットワーク・アクセス・ノード25210は、特定のタイムスロットの間に、端末デバイス25202a乃至25202cからアップリンク送信を受信することが予想されることがあり、それらのタイムスロットと整列していないアップリンク送信の受信に成功することが不可能である場合があるため、クラスタベースの通信が、ネットワーク・アクセス・ノード25210に対して透明な方法で実装される場合には、そのようなことは重要である場合がある。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、‘リーダー’端末デバイスを選択してもよく、その‘リーダー’端末は、ネットワーク・アクセス・ノード25210との間の通信及び/又はクラスタ25204の協調に関与する。図254に示されているように、端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210に透過であるサイドリンク・チャネルを使用するといったように、互いの間で局所的に通信してもよい。例えば、端末デバイス25202a乃至25202cは、アップリンク通信及び/又はダウンリンク通信のためにチャネル25206において使用される無線アクセス技術とは、互いの間のサイドリンク通信のために(例えば、異なる周波数に存在してもよいBluetooth又はWi-Fi等の)異なる無線アクセス技術を利用してもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、例えば、配線接続等の有線接続に接続されてもよく、サイドリンク・チャネルとしてその有線接続を利用してもよい。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cは、サイドリンク・チャネルを使用して、局所的に通信してもよい。
サイドリンク・チャネルを使用して、端末デバイス25202a乃至25202cは、端末デバイス25202a乃至25202cからリーダー端末デバイスを選択してもよい。リーダー端末デバイスは、その次に、通信ゲートウェイとして機能する役割及び/又はクラスタ25204の他の機能を調整する役割を担ってもよい。例えば、ある1つの例示的なシナリオにおいて、端末デバイス25202a乃至25202cは、リーダー端末デバイスとして端末デバイス25202aを選択してもよい。いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、その次に、クラスタ25204の(例えば、端末デバイス25202b及び25202c等の)他の端末デバイスへの通信ゲートウェイとして機能してもよい。
例えば、ネットワーク・アクセス・ノード25210にアップリンクデータを直接的に送信するよりもむしろ、端末デバイス25202b及び25202cは、代わりに、リーダー端末デバイス25202aにアップリンクデータを送信し、そのリーダー端末デバイス25202aは、その次に、ネットワーク・アクセス・ノード25210にアップリンクデータを送信してもよい。したがって、リーダー端末デバイス25202aは、端末デバイス25202b及び25202cからネットワーク・アクセス・ノード25210にアップリンクデータを中継することにより、通信ゲートウェイとして機能してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210に近く(例えば、最も近く)に存在し、高い(例えば、最も高い)バッテリー電力を有し、及び/又はリーダー端末デバイスとして高い(例えば、最も高い)アップリンク送信電力能力を有する端末デバイスを選択してもよい。この選択により、場合によっては、クラスタ25204とネットワーク・アクセス・ノード25210との間の高性能中継チャネルを提供することが可能である。したがって、いくつかの態様において、複数の端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つ又は複数は、ネットワーク・アクセス・ノード25210との間で直接的な接続を維持しなくてもよく、代わりに、通信ゲートウェイとして機能するリーダー端末デバイスを介して(中継スキームに依存する)間接的な接続を維持してもよい。
いくつかの態様において、(例えば、‘セカンダリ’端末デバイス等の)非リーダー端末デバイスは、リーダー端末デバイスとの間で直接的な接続を維持してもよい。いくつかの態様において、そのセカンダリ端末デバイスは、マルチホップ又はメッシュネットワークを介して、そのリーダー端末デバイスとの間で間接的な接続を維持してもよい。
いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、追加的に、又は、代替的に、クラスタ25204の特定の機能を協調させてもよい。例えば、いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、アップリンクチャネル25206bのための多元接続スキームについて上記で詳細に説明されている事前のスケジューリング機能を実行することによって、アップリンクチャネル25206bにアクセスするためのコーディネータの役割を果たしてもよい。例えば、リーダー端末デバイス25202aは、端末デバイス25202a乃至25202cの間で、(いくつかの態様においては、ネットワーク・アクセス・ノード25210が実行する通信スケジュールと整合されてもよい)TDMAスキームのタイムスロットを割り当てて、アップリンクチャネル25206bを共有してもよい。
いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、また、端末デバイス25202a乃至25202cの間でサイドリンク・チャネル・リソースを割り当ててもよい。サイドリンク・チャネルは、(例えば、有限の帯域幅を有する無線インターフェイス又は有線インターフェイスのように)有限であってもよいので、ある数の端末デバイスのみが、一度にサイドリンク・チャネルを利用することが可能であってもよい。リーダー端末デバイス25202aは、サイドリンク・チャネルへのアクセスを調整して、例えば、多元接続スキームにしたがって、サイドリンク・チャネルにアクセスする公正な機会を端末デバイス25202a乃至25202cに提供してもよい。
例えば、リーダー端末デバイス25202aが、端末デバイス25202a乃至25202cとネットワーク・アクセス・ノード25210との間の通信ゲートウェイとして機能する場合に、リーダー端末デバイス25202aは、端末デバイス25202b及び25202cと協調して、端末デバイス25202b及び25202cに(例えば、特定のサブキャリア及び/又はタイムスロット等の)サイドリンク・チャネル・リソースを提供し、それにより、リーダー端末デバイス25202aにアップリンクデータを送信してもよい。リーダー端末デバイス25202aは、その割り当てられたサイドリンク・チャネル・リソースにしたがってアップリンクデータを受信し、そして、ネットワーク・アクセス・ノード25210にそのアップリンクデータを中継してもよい。いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、また、リーダー端末デバイスの再選択、タスクオフロード、及び他の制御情報等の他の局所的な通信の送信のために、端末デバイス25202b及び25202cにサイドリンク・チャネル・リソースを割り当ててもよい。
いくつかの態様において、時分割複信(TDD)又は周波数分割複信(FDD)等の二重化スキームを利用して、ネットワーク・アクセス・ノード25210及び端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210からの端末デバイス25202a乃至25202cへのダウンリンク送信と端末デバイス25202a乃至25202cからネットワーク・アクセス・ノード25210へのアップリンク送信との間で二重化してもよい。したがって、ある1つの例示的なFDD設定において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、端末デバイス25202a乃至25202cがアップリンク送信を送信する周波数帯域とは異なる周波数帯域においてダウンリンク送信を送信してもよい。ある1つの例示的なTDD設定において、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、端末デバイス25202a乃至25202cがアップリンク送信を送信する時間とは異なる時間に、ダウンリンク送信を送信してもよい。
したがって、現在の態様は、 (例えば、クラスタ等の)複数の端末デバイスの間の相互接続性を確立することによって、ネットワーク負荷を低減するメカニズムを提供することが可能であり、それらの複数の端末デバイスの間で、ある1つの端末デバイスが、リーダー端末デバイスとして指定される。
したがって、いくつかの態様において、(例えば、クラスタ25204等の)複数の端末デバイス25202a乃至25202c及びネットワーク・アクセス・ノード25210は、少なくとも、リーダー端末デバイスを介して通信することが可能であり、それらの複数の端末デバイス25202a乃至25202cは、リーダー端末デバイスを選択してもよい。リーダー端末デバイスを選択するために、端末デバイス25202a乃至25202cは、例えば、サイドリンク・チャネルを介して、互いに通信リンクを確立してもよい。端末デバイス25202a乃至25202cは、その次に、リーダー端末デバイスとして、例えば、端末デバイス25202a等のある1つの端末デバイスを選択してもよく、残りの端末デバイスは、セカンダリ端末デバイスであってもよい。
上記のように、いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、例えば、通信ゲートウェイとして、セカンダリ端末デバイス25202b乃至25202cに代わって、ネットワーク・アクセス・ノード25210と直接的に通信する役割を担ってもよい。いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、追加的に、又は、代替的に、例えば、TDMAスキームにしたがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210への送信に利用するセカンダリ端末デバイス25202b乃至25202cのための複数のタイムスロットをスケジューリングすることによって、セカンダリ端末デバイス25202b乃至25202cからネットワーク・アクセス・ノード25210への通信を協調させることに関与してもよい。いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、端末デバイス25202a乃至25202cのための複数のリソースを割り当て及び/又は分配してもよく、それらの複数のリソースは、端末デバイス25202a乃至25202cが互いに局所的に通信するサイドリンク・チャネルに使用される。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、端末デバイス識別情報を共有してもよい。その共有される端末デバイス識別情報は、(例えば、RNTI等の)LTE端末デバイス識別情報、5G端末デバイス識別情報、又は他の無線アクセス技術の端末デバイス識別情報等のいずれかの無線アクセス技術にしたがった端末デバイス識別情報であってもよい。端末デバイス識別情報は、ある特定のデバイスのために無線通信を指定することを可能とすることができるので、端末デバイス25202a乃至25202cは、共有されている端末デバイス識別情報にしたがって、同じ無線通信を受信してもよい。したがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、共有されている端末デバイス識別情報を使用してダウンリンク送信をアドレス指定してもよく、それらの端末デバイス25202a乃至25202cは、ダウンリンク送信がそれらの端末デバイス25202a乃至25202c向けられているということを受信し、そして、決定してもよい。この構成に照らして、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、共有されている端末デバイス識別情報を使用してマルチキャストダウンリンク送信をアドレス指定することによって、ダウンリンクチャネル25206aにおいて端末デバイス25202a乃至25202cにマルチキャストダウンリンク送信を実行することが可能である。
したがって、ネットワーク・アクセス・ノード25210は、(リーダー端末デバイス25202aと、セカンダリ端末デバイス25202b及び25202cと、を含む)端末デバイス25202a乃至25202cにデータをマルチキャストしてもよい。マルチキャストデータ受信を協調させるために、いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、(例えば、リーダー端末デバイス25202aとセカンダリ端末デバイス25202bとの間の第1のサイドリンク・チャネル、及び、リーダー端末デバイス25202aとセカンダリ端末デバイス25202cとの間の第2のサイドリンク・チャネル等の)サイドリンク・チャネルを介して、セカンダリ端末デバイス25202b及び25202cに、共有されるデバイス識別情報を提供してもよい。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cは、各々が、ネットワーク・アクセス・ノード25210からダウンリンクマルチキャスト送信を受信してもよい。
例えば、端末デバイス25202b等の端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つが、例えば、端末デバイス25202a及び25202c等の残りの端末デバイスから分離され、それによって、その分離された(端末デバイス25202b等の)端末デバイスが、ネットワーク・アクセス・ノード25210からダウンリンクマルチキャスト送信を受信することができないある1つの例示的なシナリオにおいて、(いくつかの態様において、リーダー端末デバイスは、この中継に関与してもよく、端末デバイス25202a又は25202c等の)それらの残りの端末デバイスのうちの1つが、ダウンリンクマルチキャスト送信を受信し、その分離された(端末デバイス25202b等の)端末デバイスにダウンリンクマルチキャスト送信を中継することが可能である。
いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、リーダー端末デバイスとしてのその状態を辞退し又は終了させてもよい。同様に、セカンダリ端末デバイス25202b又は25202cのうちの一方のセカンダリ端末デバイスは、リーダー端末デバイス25504の状態をその一方のセカンダリ端末デバイスに振り替えることを要求してもよい。追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの一方の端末デバイスは、自身又は端末デバイス25202a乃至25202cのうちの他方の端末デバイスを指名して、リーダー端末デバイスとなることが可能である。このようにして、リーダー端末デバイスとしての状態は、端末デバイス25202a乃至25202cの中で獲得され、喪失され、又は振り替えられてもよい。
いくつかの態様において、リーダー端末デバイスの変更についての1つの可能性は、リーダー端末デバイスの機能インジケータに応答するものである。例えば、端末デバイス25202aがリーダー端末デバイスであるある1つの例示的なシナリオにおいて、その機能インジケータは、リーダー端末デバイス25202aの機能のいずれかの指標であってもよく、その機能は、リーダー端末デバイス25202aが完了することが可能である1つ又は複数のタスク、リーダー端末デバイス25202aがもはや完了することが不可能である1つ又は複数のタスク、或いは、リーダー端末デバイス25202aが完了することが不可能である1つ又は複数のタスクを含んでもよい。例示的な機能インジケータは、リーダー端末デバイス25202aのバッテリー電力であってもよい。リーダー端末デバイス25202aは、セカンダリ端末デバイスに代わって直接的に通信に関与してもよく、ネットワーク・アクセス・ノード24210を使用する無線送信は、(例えば、Bluetooth(Bluetooth)等の)複数のサイドリンク・チャネルにおいて端末デバイス25202a乃至25202cの間の通信の電力消費よりも高い電力消費を必要とする場合があるため、リーダー端末デバイス25202aは、セカンダリ端末デバイスよりも速い電力枯渇にさらされる場合がある。したがって、いくつかの態様において、リーダー端末デバイス25202aは、そのリーダー端末デバイス25202aが、電力供給量が低い又は少ない電源を有しているということを決定すると、そのリーダー端末デバイスは、リーダー端末デバイスとしてのその状態を拒否するか、又は、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの他の端末デバイスがリーダー端末デバイスの役割を担うように要求を発行することが可能である。
追加的に、又は、代替的に、いくつかの態様において、端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノード25210との間のリンク品質等のリンク品質は、機能インジケータであってもよい。リーダー端末デバイス25202aは、いくつかの態様において、セカンダリ端末デバイスについての(例えば、アップリンクデータを中継する通信ゲートウェイとしての)アップリンク通信責任を担ってもよいので、リーダー端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノード25210との間の高いリンク品質が重要である場合がある。
例えば、リーダー端末デバイス25202a等のリーダー端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノード25210との間のリンク品質が劣化し、又は、そうでない場合には、望ましくなくなったときに、リーダー端末デバイス25202aは、例えば、セカンダリ端末デバイス25202b及び25202c等のセカンダリ端末デバイスに、リンク品質が不適切であるということを示す機能インジケータを発行してもよい。その場合には、セカンダリ端末デバイス25202b又は25202cのうちの一方のセカンダリ端末デバイスは、その一方のセカンダリ端末デバイスがネットワーク・アクセス・ノード25210への許容可能な(又は、より良い)リンク品質を有しているということを決定してもよく、リーダー端末デバイス25202aの地位を引き受けてもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、例えば、リーダー端末デバイス25202a等のリーダー端末デバイスを選択してもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、サイドリンク・チャネルを介して互いに通信して、リーダー端末デバイスの選択を調整してもよい。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、これらには限定されないが、利用可能なバッテリー電力、予想されるバッテリー寿命、全体的な処理電力、利用可能な処理リソース、信号強度、温度、又はネットワーク・アクセス・ノードとの無線リンク品質を含む1つ又は複数の選択基準に基づいて、その選択を実行してもよい。さまざまな非限定的な例において、端末デバイス25202a乃至25202cは、リーダーとして最も高いバッテリー電力を有する端末デバイスを選択し、他の端末デバイスの間/中間に物理的に位置する端末デバイスを選択し、十分な処理電力及び/又は十分なメモリ等を有する装置を選択してもよい。いくつかの態様において、リーダー端末デバイスを決めるための選択プロセスが複数‘ラウンド’存在してもよい。この選択プロセスは、サイドリンクにおいて生起していてもよく、及び/又は事前に定義されていてもよい。他の品質は、ある特定の端末デバイスをリーダー端末デバイスとしてより適切な候補とすることができることを明示的に意図している。
前に示されているように、いくつかの態様において、リーダー端末デバイスの状態は、辞退され、喪失され、又は振り替えられてもよい。例えば、リーダー端末デバイスのための(例えば、上記のような)選択基準は、時間が経過するにつれて変化してもよく、したがって、リーダー端末デバイスの役割に対する端末デバイスの適合性は、一時的であってもよい。例えば、端末デバイス25202a等のリーダー端末デバイスは、リーダー端末デバイスとしての余分な責任のため、バッテリーの早期消耗を経験する場合があるが、一方で、セカンダリ端末デバイス25202b及び25202cは、(例えば、低電力サイドリンク・チャネルにおける通信のように)かなり少ない電力消費となる場合がある。したがって、端末デバイス25202aは、リーダー端末デバイスとしてのその役割にはあまり適さないものとなる場合がある。この場合には、リーダー端末デバイスの役割は、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの他の端末デバイスに振り替えられてもよい。
いくつかの態様において、予想されるバッテリー寿命の低下、全体的な処理電力又は利用可能な処理リソースの減少、信号強度の低下、及び、温度の変化、又は、ネットワーク・アクセス・ノードとの無線リンク品質の低下の場合等の選択基準のうちのいずれか1つが不都合となるときはいつでも、リーダー端末デバイスを変更することは有利である場合がある。いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、(例えば、固定期間にしたがって)選択基準に基づいて、リーダー端末デバイスの適合性を定期的に評価し、そして、正当な理由がある場合には、新たなリーダー端末デバイスを選択する、ように構成されてもよい。
リーダー端末デバイスを選択する方法は、いずれかの適切な既知のアルゴリズム又は通信スキームによって達成することが可能である。例えば、いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、選択基準を交換し、端末デバイス25202a乃至25202cの間のサイドリンク・チャネルを介してリーダー端末デバイスとしての状態を推薦し又は要求してもよい。
リーダー端末デバイスを選択する方法及び端末デバイス25202a乃至25202cの間の一般的な且つ局所的な通信は、端末デバイス25202a乃至25202cの間のサイドリンク・チャネルを使用してもよい。サイドリンク・チャネルは、D2D技術、V2V技術、又はピアツーピア(P2P)技術等のさまざまな異なる無線アクセス技術を利用してもよい。サイドリンク・チャネルは、免許付与された周波数帯域又は免許不要の周波数帯域に存在してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、配線又はケーブルを使用する有線接続または他のタイプの配線接続を有してもよい。この状況の下で、端末デバイス25202a乃至25202cは、有線接続によってサイドリンク・チャネルにおいて、互いの間で局所的に通信してもよく、(例えば、直接的に又はリーダー端末デバイスを介して)無線接続によってアップリンク方向で、ネットワーク・アクセス・ノード25210との間で通信してもよい。ダウンリンク方向においては、端末デバイス25202a乃至25202cは、(例えば、マルチキャストのための上記で説明した共有されている端末デバイス識別情報スキームにしたがって)ネットワーク・アクセス・ノード25210との間で無線により通信してもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つ又は複数は、他の端末デバイス25202a乃至25202cに特定のタスクをオフロードしてもよい。オフロードすることが可能である例示的なタスクは、復号化、符号化、処理、送信、受信、制御チャネルのサーチ、ページングチャネルのモニタリング、ブロードキャストチャネルのサーチ、ランクインジケータのモニタリング、及び、変調及び符号化スキームのモニタリングを含む。したがって、例えば、端末デバイス25202a等の第1の端末デバイスは、例えば、端末デバイス25202b等の第2の端末デバイスに特定のタスクを実行するように要求してもよい(第2の端末デバイスが実行することが可能であるタスクは、第2の端末デバイスが宣伝する機能インジケータの中に示されていてもよい)。第2の端末デバイスは、その次に、タスクを実行し、そして、(例えば、サイドリンク・チャネルを介して)第1の端末デバイスにタスク出力を戻してもよい。
例えば、第1の端末デバイスは、(例えば、ダウンリンクチャネル25206aにおいて)制御チャネルのサーチを実行して、制御メッセージが存在するか否かを決定するよう第2の端末デバイスに要求してもよい。その第2の端末デバイスは、要求に応じて制御チャネルのサーチを実行し、そして、サイドリンク・チャネルを介して第1の端末デバイスに、いずれかの複合化された制御情報を送ってもよい。したがって、特に、サイドリンク・チャネルが(例えば、Bluetooth(Bluetooth)のように)低電力である場合には、サイドリンク・チャネルの使用により、第1の端末デバイスにおけるバッテリー電力を節約することが可能である。また、本開示の範囲から離れることなく、他のタスクをオフロードすることが可能である。
いくつかの態様において、タスクオフロードプロセスは、ネットワーク・アクセス・ノード25210に対して透明であってもよい。いくつかの態様において、タスクセットによって、オフロードに適格なタスクの全体的なセットを定義してもよい。符号化又は復号化の処理を課されている端末デバイスが、処理能力又は利用可能性を欠いている場合、又は、上昇しているプロセッサ温度を経験している場合に、タスクオフロードは、特に、有用である場合があり、それによって、符号化タスク又は復号化タスクは、より望ましくオフロードされる。その委任は、一時的な制限又は永続的な制限、リソースの利用可能性、又は、それらの組み合わせに基づいていてもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、異なるそれぞれのタグでアップリンクデータにタグ付けしてもよく、それらの異なるそれぞれのタグは、(例えば、インターネット・ネットワーク25208、ネットワーク・アクセス・ノード25210、又はルーティングエンティティ等のコアネットワーク位置にある)データ受信端(エンドデータシンク)(end data sink)が、端末デバイス25202a乃至25202cのうちのいずれの端末デバイスがそのアップリンクデータを送信したかを識別することを可能にすることができる。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cは、共有されている端末デバイス識別情報にしたがって、マルチキャストの形式で、ダウンリンクデータを受信してもよいが、一方で、いくつかの態様において、(端末デバイス25202a~25202cのうちの1つ又は複数と通信している)データ受信端は、端末デバイス25202a乃至25202cの各々が送信するアップリンクデータを区別することが可能であると思われる。したがって、端末デバイス25202a乃至25202cのうちの1つ又は複数は、IP層又はアプリケーション層等のアップリンクデータにタグを埋め込んでもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、トンネルプロトコルにしたがってタグを生成し埋め込んでもよい。いくつかの態様において、代替的なタグを使用してもよく、それにより、ユーザは、送信機を区別する際に、(例えば、ペイロードにおける)データパケットにおいて識別される。データ受信端(エンドデータシンク)は、その次に、埋め込まれているタグに基づいて、アップリンクデータについて、送信側の端末デバイスを識別してもよい。
いくつかの態様において、(リーダー端末デバイスを含む)端末デバイス25202a乃至25202cは、ネットワーク・アクセス・ノード25210への加入(subscriptions)のうちの1つ又は複数を有していてもよい。上記のいくつかの態様は、端末デバイス25202a乃至25202cのグループの中の単一のリーダー端末デバイスを考慮し、その場合に、その単一のリーダー端末デバイスのみが、ネットワーク・アクセス・ノード25210への直接的なアップリンク接続を有しているが、いくつかの態様においては、複数のリーダー端末デバイスが存在してもよい。このことは、端末デバイス25202a乃至25202cの全てよりも少ない端末デバイスがネットワーク・アクセス・ノード25210に接続されることが望ましいが、1つより多くのネットワーク・アクセス・ノード接続が望まれている例示的なシナリオにおいて生起してもよい。例えば、大型産業機械は、複数のセンサ及び/又はデバイスを含んでもよく、それらの各々は、有線通信又は無線通信が可能であってもよい。単一のリーダーセンサ又はデバイスが、他のセンサ及び/又はデバイスの代わりにネットワーク・アクセス・ノードに接続し、複数のセンサ及び/又はデバイスが、その単一のリーダーセンサ又はデバイスに接続すれば十分である場合があるが、一方で、複数のデバイスがそのネットワーク・アクセス・ノードに接続することが望ましい場合がある。そのようなシナリオの下では、センサ及び/又はデバイスの合計数は、より少ない数のリーダーセンサ及び/又はデバイスに接続することが可能であり、それらのより少ない数のリーダーセンサ及び/又はデバイスの各々は、ネットワーク・アクセス・ノードへの無線接続を有している。複数の端末デバイスは、その次に、リーダーセンサ及び/又はデバイスの数に等しい数のネットワーク・アクセス・ノードの加入を有するであろう。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、ダウンリンク方向において、端末デバイス識別情報及び制御チャネルを共有してもよい。ネットワーク・アクセス・ノード25210の観点からは、端末デバイス25202a乃至25202cは、単一のデバイスであるように見える場合がある。これらの共有されているリソースは、マルチキャスト環境を生成し、それにより、ネットワーク・アクセス・ノード25210からのダウンリンク送信は、マルチキャストの形式で、ダウンリンク送信を受信するように配置されている1つ又は複数の端末デバイス25202a乃至25202cによって受信されてもよい。
いくつかの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード25210との間の無線接続は、アップリンク方向又はダウンリンク方向のいずれの方向においても、いずれかのタイプの無線アクセス技術であってもよい。この無線アクセス技術は、5G及び他の新興の無線アクセス技術及び以降の無線アクセス技術を含む任意のセルラー無線アクセス技術または近距離無線アクセス技術を含んでもよい。
いくつかの態様において、端末デバイス25202a乃至25202cは、図229乃至239のいずれかに関して上記で詳細に説明されている1つ又は複数の技術を利用することにより、例えば、リーダー端末デバイス等のアンカー端末デバイスを取り囲む閉じ込められたフローティングセル領域の中に留まることが可能であり、及び/又は、ネットワーク・アクセス・ノード25210と協調して、端末デバイス25202a乃至25202cが占有する領域に向うように、ネットワーク・アクセス・ノード25210が提供する指向性ビームをステアリングすることが可能である。
(リーダー端末デバイスか又はセカンダリ端末デバイスか否かにかかわらず)端末デバイス25202a乃至25202cのうちのいずれかとネットワーク・アクセス・ノード25210との間の送信は、いずれかのタイプのデータを含んでもよい。これらには限定されないが、この送信は、データ中継、リアルタイム制御転送、又はその他の送信を含んでもよい。
図256は、いくつかの態様にしたがった端末デバイスによる通信のための方法25600を示している。図256に示されているように、その方法25600は、複数の端末デバイスの間で通信リンクを確立するステップ(25610)、複数の端末デバイスの間で共有される端末デバイス識別情報を構成するステップ(25620)、複数の端末デバイスの間で共有されるダウンリンク制御チャネルを構成するステップ(25630)、ネットワーク・アクセス・ノードとの無線通信のために、複数の端末デバイスからリーダー端末デバイスを選択するステップ(25640)、及び端末デバイスとそのリーダー端末デバイスとの間で端末デバイス要求を送信するステップ(25650)、を含む。
図257は、いくつかの態様にしたがってリーダー端末デバイスを管理するための方法25700を示している。図257に示されているように、その方法25700は、1つ又は複数の端末デバイスとの第1の通信リンクを確立するステップ(25710)、ネットワーク・アクセス・ノードとの第2の通信リンクを確立するステップ(25720)、1つ又は複数の端末デバイスの間で共有される端末デバイス識別情報を構成するステップ(25730)、1つ又は複数の端末デバイスの間で共有されるダウンリンク制御チャネルを構成するステップ(25740)、端末デバイスから端末デバイス要求を受信するステップ(25750)、及び、その端末デバイス要求に基づいて、ネットワーク・アクセス・ノードとの間で無線により通信するステップ(25760)、を含む。
図258は、いくつかの態様にしたがった端末デバイスによる通信のための方法25800を示している。図258に示されているように、その方法25800は、複数の端末デバイスの間で第1の通信リンクを確立するステップ(25810)、ネットワーク・アクセス・ノードとの無線通信のために、複数の端末デバイスからリーダー端末デバイスを選択するステップ(25820)、リーダー端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノードとの間で第2の通信リンクを確立するステップ(25830)、端末デバイスからリーダー端末デバイスへ端末デバイスデータを送信するステップ(25840)、及び、リーダー端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードへと端末デバイスデータを送信するステップ(25850)、を含む。
図259は、いくつかの態様にしたがって端末デバイスにおいて無線通信を実行する方法25900を示している。図259に示されているように、その方法25900は、ダウンリンクチャネルにおいて、ネットワーク・アクセス・ノードからマルチキャストデータを受信するステップ(25910)であって、そのマルチキャストデータは、端末デバイス及び1つ又は複数の追加的な端末デバイスが共有する端末デバイス識別情報によってアドレス指定されている、ステップ(25910)、及び、サイドリンク・チャネルにおいて、1つ又は複数の追加的な端末デバイスのうちのリーダー端末デバイスとの間で通信して、共有されているアップリンクチャネルにおけるネットワーク・アクセス・ノードへのアップリンクデータの送信を調整するステップ(25920)、を含む。
図260は、いくつかの態様にしたがって端末デバイスにおいて無線通信を実行する方法26000を示している。図260に示されているように、その方法26000は、ダウンリンクチャネルにおいて、ネットワーク・アクセス・ノードからマルチキャストデータを受信するステップ(26010)であって、そのマルチキャストデータは、端末デバイス及び1つ又は複数の追加的な端末デバイスが共有する端末デバイス識別情報にアドレス指定されている、ステップ(26010)、及び、サイドリンク・チャネルにおいて、1つ又は複数の追加的な端末デバイスのうちの第1の端末デバイスとの間で通信して、その第1の端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードへのアップリンクデータの送信を調整するステップ(26020)、を含む。
7.6 階層通信#6
この開示のいくつかの態様において、無線通信ネットワークのリソースは、端末デバイスのグループに動的に割り当てられてもよい。いくつかの態様によれば、そのようなリソースを利用するためのリソース及びメカニズムは、端末デバイスのそのグループと関連するある特定のアプリケーションを提供するように構成されてもよい。例えば、改良されたスペクトル割り当て及び管理は、(例えば、イントラ等の)車両のグループの中の及び(例えば、グループ間等の)グループの間の車両対車両(V2V)通信のためのサービス品質(QoS)を増加させることが可能である。
本開示のある1つの態様において、リソースは、(“リソースブロック構成”とも称される)リソースブロックによって、端末デバイスのグループと関連する1つ又は複数の特定のアプリケーションを提供するように構成されてもよい。リソースブロックは、例えば、周波数帯域、タイムスロット、コード、及び/又はそれらの組み合わせのうちの1つ又は複数を含んでもよい。リソースブロックは、キャリア周波数、システムパラメータ構成(numerology configuration)、物理リソースブロック、制御/データの論理的な定義、及び/又はアクセス方法のうちの1つ又は複数によって定義されてもよい。
端末デバイス21602等の端末デバイス、又は、端末デバイス21602及び端末デバイス21604等の端末デバイスのグループは、単一のリソースブロックを個別に又は複数のリソースブロックを同時にサポートするように構成されていてもよい。複数のリソースブロックの各々は、図261を参照して以下で説明するように、ある特定のアプリケーション及び/又はQoSクラスと関連していてもよい。開示のある1つの態様において、端末デバイス21602等の端末デバイスは、周波数帯域及びPHYインターフェイスに応じて、(例えば、各々の構成について1つ、といったように)1つ又は複数の物理層インターフェイスを含んでもよい。追加的に、又は、代替的に、また、ソフトウェアベースの設計を使用して、送受信機が、複数の特定のPHY構成に適合できるようにしてもよい。
図261は、いくつかの態様にしたがった無線通信ネットワーク26100を示している。その無線通信ネットワーク26100は、ネットワーク・アクセス・ノード26110、第1のグループ(グループ1)を定義する車両46A乃至46C、及び第2のグループ(グループ2)を定義する車両46D乃至46Eを含む。開示のある1つの態様によれば、ネットワーク・アクセス・ノード26110は、図218にしたがって構成されるネットワーク・アクセス・ノード21610に対応してもよく、車両46A乃至46Eは、端末デバイス21602又は端末デバイス21604に対応してもよい。ある1つの例において、端末デバイス21602又は21604の同一の又は同様の構成は、車両46A乃至x23Eの各々に着脱可能に取り付けられてもよく、又は、一体化されてもよい。言い換えると、車両46Aは、端末デバイス26102を含んでもよく、車両46Bは、端末デバイス26104を含んでもよく、そして、車両46Cは、端末デバイス26106を含んでもよい。同様に、車両46Dは、端末デバイス26112を含んでもよく、車両46Eは、端末デバイス26114を含んでもよく、車両46Fは、端末デバイス26116を含んでもよい。いくつかの態様において、端末デバイスは、(例えば、ベースバンドモデム21706及び/又はアプリケーション・プロセッサ21712の方式の)モデム層及び/又はアプリケーション層処理モジュールを含んでもよく、そのモデム層及び/又はアプリケーション層処理モジュールは、現在の態様に関連する通信動作を制御するように構成され、それらの通信動作は、(例えば、RFトランシーバー21704及びアンテナシステム21702等の)トランシーバー及びアンテナ回路によって、無線信号としてのデータを送信し及び受信することを含む。
いくつかの態様によれば、端末デバイス26102、26104、26106、26112、26114、及び26116は、個別の複数の帯域にわたるデュアルコネクティビティをサポートすることが可能であってもよい。これらのデバイスの各々は、複数の帯域にわたる通信のための複数のRFチェーンを備えていてもよい。免許付与された帯域は、ネットワーク・アクセス・ノード26116と通信するのに使用されてもよく、一方、免許不要の帯域は、D2Dリンクを介して通信するのに使用されてもよい。これに対して、免許付与された帯域及び/又は免許不要の帯域の他の組み合わせを実装して、複数の帯域を介して通信してもよい。
端末デバイス26106及び26114は、それぞれのグループのリーダー端末デバイスとして機能してもよい。ある1つの態様において、端末デバイス26106及び26114は、それぞれのグループのリーダー端末又はクラスタヘッドであってもよい。各々のグループリーダーは、特定のアプリケーション又はサービス品質(QoS)クラスのセットを利用して、それぞれのグループの中の通信を改善してもよい。例えば、各々のグループリーダーは、それらのメディアアクセス制御(MAC)レイヤキューの中で、特定のアプリケーションのセットを実行してもよい。例として、アプリケーションのセットは、車両対車両(V2V)安全性アプリケーション又はV2V発見アプリケーションの少なくとも1つを含んでもよい。クラスタヘッドは、特定のアプリケーションのセットを実行する1つのみの端末デバイスとして示されているが、この開示は、そのようには限定されない。端末デバイス26102、26104、及び/又は26106のうちの1つ又は複数は、グループ1のための特定のアプリケーションのセットを実行してもよい。同様に、端末デバイス26112、26114、及び/又は26116のうちの1つ又は複数は、グループ2のためのサービス品質強化のセットを実行してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノード26110は、各々のグループのためのアプリケーションのセットにネットワークリソースを構成してもよく、例えば、アプリケーションのセットに、ネットワークのための無線リソースを割り当ててもよい。ある1つの態様によれば、リソースブロック構成は、特定のアプリケーションのセットに合わせて調整されてもよい。リソースブロック1は、V2V安全性アプリケーション、免許付与されたスペクトラム、スケジューリングされたアクセスモード、及びグループ1に設定されてもよい。リソースブロック2は、V2V発見アプリケーション、免許不要のスペクトラム、競合ベースのアクセスモード、及びグループ1及び2に設定されてもよい。リソースブロック3は、V2V安全性アプリケーション、免許付与されたスペクトラム、及びグループ2に設定されてもよい。
いくつかの態様において、リソースブロック構成のデータ構造は、表1において以下で説明されるパラメータのうちの1つ又は複数を含む。
図262は、いくつかの態様にしたがった競合ベースのアクセスモードのある1つの例を示している。例えば、チャネルは、1つ又は複数の端末デバイスの間で共有される。これらの端末デバイスは、802.11pを使用する搬送波検知多元接続(CMSA)等の分散プロトコルを使用してチャネルアクセスのために競合してもよい。
図263は、いくつかの態様にしたがったスケジューリングベースのアクセスモードのある1つの例を示している。例えば、チャネルは、専用であり、アクセスは、ネットワーク・アクセス・ノードによって制御される。言い換えると、ネットワーク・アクセス・ノードは、端末デバイスにチャネルへのアクセスを許可してもよく、端末デバイスは、その次に、衝突のリスクなしに、そのチャネルにアクセスすることが可能である。
いくつかの態様において、端末デバイスのグループは、それらの要件に応じて、複数の異なるアクセスモードを使用して動作してもよい。
いくつかの態様において、リソースブロック又はそのリソースブロックの一部、或いは、複数のリソースブロックさえも、端末デバイスの中にあらかじめ構成されてもよい。例えば、公共の安全性のための1つ又は複数の専用リソースブロックは、端末デバイスの中にあらかじめ構成されてもよい。本開示の他の態様によれば、リソースブロックは、ネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされてもよい。例えば、D2D通信及び検出のためのリソースブロックは、(例えば、システム情報ブロックタイプ18(SIB18)及びシステム情報ブロックタイプ19(SIB19)等の)システム情報ブロックの一部として、ネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされてもよい。
他の端末デバイスが使用する他のアップリンク(UL) リソース及びダウンリンク(DL)リソースと重複しないように専用リソースを定義することが可能である静的なシステムにおいては、あらかじめ構成されているリソースブロックは、適切である場合がある。一方で、定義されたリソースは、また、動的なシステムにおいて、グループベースで設定されてもよい。このような場合には、リソースブロック構成は、複数の異なるSIBとしてネットワーク・アクセス・ノードによってブロードキャストされてもよく、それによって、端末デバイスは、対象のSIBを読み取ることのみを期待される。
さらに別の態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、複数のグループが、複数の異なるリソースプールを使用することを可能にする。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)等の制御チャネルを利用して、グループリソースブロック構成メッセージを送ってもよい。グループリソースブロックは、表1の1つ又は複数のパラメータ及びグループ識別子を含んでもよい。
図264は、いくつかの態様にしたがったグループリソースブロックのある1つの例を示している。グループリソースブロックのグループ識別子は、端末デバイスが複数の異なるリソースブロックを使用する複数のグループの一部となることを可能としてもよい。本開示のある1つの態様によれば、グループリソースブロックは、初期化の間に、及び/又は、グループが使用するリソースブロックの構成が変化する場合に、通常動作の間に、送られてもよい。割り当ては、例えば、MCCHが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に位置する論理チャネルであるときに、グループ識別子を使用してシグナリングされてもよい。このグループに属する端末デバイスは、グループ識別子を使用して、この割当てに関する情報を取得してもよい。
ネットワーク・アクセス・ノードは、コンテキスト情報をモニタリングして、どのような構成を使用するか、及び/又は、いつリソースブロック構成を変更するか、を決定してもよい。ある1つの例において、ネットワーク・アクセス・ノードは、端末デバイスがあるカバレッジ領域に入るときに、それらの端末デバイスのグループのためのグループリソースブロックを更新してもよい。例えば、農村の高速道路のカバレッジの中で走行する車両のグループは、免許不要のスペクトラムにおいて競合ベースのリソースプールを使用するように構成されてもよい。他の例において、車両のグループは、新たなリソースブロック構成によって構成されて、V2V安全性トラフィックのための専用予約を有効にしてもよい。交通事故のリスクが高い交差点等の状況に近づくときにも、また、同様の更新を実行してもよい。
図265は、いくつかの態様にしたがったネットワーク・アクセス・ノード26510を示しており、そのネットワーク・アクセス・ノード26510は、グループリーダーとして機能しているあらかじめ決められた端末デバイス26506にリソースブロック構成を送ってもよい。ネットワーク・アクセス・ノード26510は、図261のネットワーク・アクセス・ノード26106に対応していてもよい。端末デバイス26502乃至26506は、図261の端末デバイス26102乃至26106に対応していてもよい。グループリーダーは、受信時に、グループの中でリソースブロック構成を転送してもよい。例えば、D2D通信リンクを使用して、グループの中でそのようなメッセージを転送してもよい。他の例において、単一のブロードキャスト送信が、グループリーダーによって利用されて、構成情報を転送してもよい。単一ブロードキャストチャネルは、端末デバイスのグループの端末デバイス26502乃至26504のうちの少なくとも1つがネットワーク・アクセス・ノード26510のカバレッジ領域の外側に存在する場合に使用されてもよい。
グループリーダーとして動作している端末デバイス26506は、ブロードキャストモード又はユニキャストモードにおける自身のD2D通信リンク等の1つ又は複数の通信インターフェイスを介して、1つ又は複数のグループリソースブロック構成メッセージを自律的に送信してもよい。ある1つの態様において、ネットワーク・アクセス・ノード26510は、この機能を有効化し又は無効化するように構成されてもよい。
グループリーダーとして動作している端末デバイス26506は、グループが使用する現在のリソースブロックに対する更新を定期的に送信してもよい。例えば、更新は、現在のリソースブロックの1つ又は複数のパラメータ又は現在のリソースブロックの新たなバージョンを含んでもよい。このオプションは、マルチキャスト制御チャネルを介してグループを更新するネットワーク・アクセス・ノード26510へのリソース効率がより高い代替手段である場合がある。一方で、ネットワーク・アクセス・ノード26510は、セルラーインターフェイスを介してグループリーダーとして動作する端末デバイス26506を更新してもよいが、グループの他の端末デバイス26502乃至26504は、更新のためにマルチキャスト制御チャネルをモニタリングすることが期待されない場合がある。追加的に、又は、代替的に、ネットワーク・アクセス・ノード5010は、現在のリソースブロックへの更新と共に、グループリーダーを含むグループの各メンバーを更新してもよい。
他の態様によれば、(図示されていない)グループに対する新たな端末デバイス又は(図示されていない)アクティブでない端末デバイスは、そのグループの中で利用可能なリソースブロックをモニタリングしてもよい。追加的に、又は、代替的に、例えば、グループに対する新たな端末デバイスは、以前に関連していたグループからのリソースブロック情報をモニタリングし及び共有してもよく、これにより、1つ又は複数の端末デバイス26502乃至26506が、新たなグループに加わるか、又は、それらの端末デバイスと関連する既存のリソースブロック構成を更新することを可能としてもよい。
さらに別の態様において、グループリーダーとして動作する端末デバイス26506は、リソースブロックを構成することに関与してもよい。ある1つの例において、端末デバイス26506は、カバレッジの外側のシナリオにおいて新たなリソースブロックを定義するために使用されてもよい1つ又は複数の特定のキャリア周波数によって構成されてもよい。追加的に、又は、代替的に、その端末デバイス26506は、その端末デバイス26506の中に格納されている1つ又は複数のあらかじめ構成されたリソースブロック及び/又はその部分を有してもよく、それらのリソースブロック及び/又はその部分は、カバレッジの外側のシナリオのためのキャリア周波数、システムパラメータ、及び/又はアクセスモードを含む。同様に、端末デバイス26502乃至26504は、ネットワークカバレッジの外側での(例えば、D2D等の)通信による発見のためのリソースブロックによってあらかじめ構成されてもよく、一方、(例えば、V2V安全性等の)他のタイプのリソースブロックは、グループリーダーとして動作する端末デバイス26506から取得されてもよい。
グループリーダーとして動作する端末デバイス26506は、端末デバイス26502からの要求の受信に応じて、その端末デバイス26502にリソースブロック構成の更新を(例えば、ユニキャスト等によって)送信してもよい。例えば、D2D発見トラフィックを有する端末デバイスは、V2V安全性アプリケーションを起動してもよい。一方で、V2V安全性アプリケーションは、複数の異なるリソースブロック構成を利用してもよい。端末デバイス26502は、グループリーダーとして動作する端末デバイス26506に、V2V安全QoSクラスに適するリソースブロック構成のための要求を送ってもよい。グループリーダーとして動作する端末デバイス26506は、図266に図示されているように、要求されたQoSクラスのために利用可能なリソースブロック情報で応答してもよい。これらの動作は、また、グループリーダーとして動作する端末デバイス26506の協調の下で、特定のQoSクラスのための入場制御を可能にするのに使用されてもよい。
図266は、いくつかの態様にしたがって、グループリーダーとして機能する端末デバイス26606を示しており、端末デバイス26606は、カバレッジの外側のシナリオにおいて、1つ又は複数の端末デバイス26602乃至26604にリソースブロック構成を送ってもよい。端末デバイス26602乃至26606は、図265の端末デバイス26502乃至26506に対応してもよい。
グループリーダーとして機能する端末デバイス26606は、利用可能な場合には、測定値及びコンテキスト情報を適用して、1つ又は複数のリソースブロックの構成、更新、及び/又は起動/終了をトリガしてもよい。例えば、安全性イベントの到達確率は、(例えば、雨又は雪等の)特定の気象条件の場合により高くなる場合がある。また、車両は、より多くの制動時間から恩恵を受けることがあるため、V2V安全性パケットを受信した後に反応するためのより長い時間の恩恵を受ける場合がある。V2V安全性トラフィックのために一層多くのリソースを供給することが可能であり、それによって、そのような低待ち時間パケット配信は、1つ又は複数の悪天候シナリオにおける反応のためのより長い時間を車両に提供することが可能である。同様に、深夜時間は、要求が少なく、一方、ラッシュ時間は、V2V安全性トラフィックからのより多くの要求が存在するので、リソースブロックは、それに応じて構成されてもよい。
現在の複数の態様は、デバイス及びネットワーク動作を動的に最適化することが可能である。例えば、ネットワークリソースのより高い効率を達成することが可能であり、より良好なリンク頑健性のために、協調的な通信を選択することが可能であり、及び/又はデバイス能力に基づいて、スペクトラムリソースを動的に割り当てることが可能である。さらに、エンドトゥエンド通信を探索することによって、ネットワーク効率を高めることが可能であり、エンドトゥエンド通信は、端末デバイスの中の個々の計算の重要性を高めながら、無線通信ネットワーク21600における負担を減少させることが可能である。
図267は、いくつかの態様にしたがって、アプリケーション要件に応じて無線ネットワークリソースを提供する方法26700を示している。図267に示されているように、その方法26700は、グループリード端末デバイスによって、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワークリソースブロック構成を受信するステップ(26710)であって、その無線ネットワークリソースブロック構成は、ある特定のアプリケーションに対して構成されている複数のパラメータを有する、ステップ(26710)、直接通信インターフェイスを介してグループリード端末デバイスによってグループメンバー端末デバイスに、無線ネットワークリソースブロック構成を送信するステップ(26720)、及び、グループリード端末デバイスによって、無線ネットワークリソースブロック構成にしたがって、グループメンバー端末デバイスとネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートするステップ(26730)を含む。
図268は、いくつかの態様にしたがって、アプリケーション要件に応じて無線ネットワークリソースを提供する方法26800を示している。図268に示されているように、その方法26800は、グループメンバー端末デバイスによって、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワークリソースブロック構成を受信するステップ(26810)であって、その無線ネットワークリソースブロック構成は、ある特定のアプリケーションに対して構成されている複数のパラメータを有する、ステップ(26810)、及び、グループメンバー端末デバイスによって、無線ネットワークリソースブロック構成にしたがって通信するステップ(26820)、を含む。
7.7 階層通信#7
この開示のいくつかの態様において、デバイス対デバイス通信の状態を記述するために、能力の階層を使用してもよい。例えば、それぞれの能力にしたがって、かつ、垂直線アプリケーション(vertical application)のための指定された条件に関して、無線通信ネットワークの端末デバイスにそれらの階層レベルを割り当ててもよい。
垂直線(vertical)の語は、自動車、医療、公共安全性、業務用のモバイルブロードバンド等の垂直線使用事例及び/又は垂直線アプリケーションを指してもよい。各々の垂直線は、例えば、特定のサービス嗜好及び/又はサービス要件等の特定の条件にしたがってもよい。そのような条件は、本開示のある1つの態様において、複数の垂直線の間で個別のものとして説明されてもよいが、これらの複数の条件は、他の態様において、同じであってもよく、異なっていてもよく、又は、重複していてもよい。例として、自動車アプリケーションは、低い待ち時間を必要とするが、公共安全性アプリケーションは、高い優先度を必要としてもよい。
複数の垂直線(Vertical)は、全体又は一部が、垂直線スライス(vertical slice)として無線通信ネットワーク21600によって実装されてもよい。より具体的には、垂直線スライスの語は、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の部分に対応していてもよい。本開示のある1つの態様において、ある1つの垂直線スライスは、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の物理的部分に対応していてもよく、一方で、その垂直線スライスは、他の態様においては、その無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の物理的部分及び論理的部分を指してもよい。ある1つの例において、その特定のサービス嗜好及び/又はサービス要件を満たすために、特定の垂直線に、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の特定の処理要素を割り当ててもよい。しかしながら、無線通信ネットワーク21600の容量の大部分は、災害時には公共安全性アプリケーション及びシステムに割り当てられることがあり、一方で、業務用モバイルブロードバンドアプリケーション及びシステムのための容量は減少させられる場合がある。
垂直線スライスリレー(vertical slice relay)は、また、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の構成要素に対応していてもよい。ある1つの態様によれば、垂直線スライスは、無線通信ネットワーク21600のハードウェアリソース及び/又はソフトウェアリソースのうちの1つ又は複数のサブセットを指してもよく、それらの1つ又は複数のサブセットは、1つ又は複数の特定の垂直線に割り当てられる。これらのシステムは、ある1つの例において、互いに分離されていると説明されてもよいが、他の例においては、複数の垂直線アプリケーションの間の密接な統合を実現してもよい。ある1つの例において、複数の垂直線スライスは、それらの間で1つ又は複数のリレーを利用してもよい。
公共安全性アプリケーション及びシステムは、業務用モバイルブロードバンドアプリケーション及びシステムと比較して、進歩のペースがより遅くなる場合がある。結果として、公共安全アプリケーション及びシステムのパフォーマンスは、業務用モバイルブロードバンドアプリケーション及びシステムと比較して劣る可能性が高い。一方、全体的なサービス品質は、全体的なサービス品質と関連する機密性レベルにしたがってデータを転送することによって改善される場合がある。例えば、安全な公共安全性アプリケーション及び/又はシステムによって機密データを転送すると、全体的なサービス品質を改善することを可能とする。同様に、業務用モバイルブロードバンドアプリケーション及び/又はシステムによって非機密データを転送すると、全体的なサービス品質を改善することを可能とする。
無線通信ネットワーク21600介してのみならず、複数の端末デバイスの間の近距離通信インターフェイスを介して、無線通信を実現してもよい。それらの近距離通信インターフェイスは、D2D通信リンク等のそれらの複数の端末デバイスの間の直接的なリンクであってもよい。ここでは、D2D通信リンクについて説明するが、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、及び/又はBluetooth Low Energy等の複数の端末デバイスの間の他のタイプの近距離通信インターフェイスを利用してもよい。
図269は、いくつかの態様にしたがったD2D通信に基づくモバイルクラウドネットワーク26900を示しており、そのモバイルクラウドネットワーク26900は、端末デバイス26902乃至26904、ネットワーク・アクセス・ノード26910、端末デバイス26912乃至26920、及び/又は端末デバイス26922乃至26930を含んでもよい。本開示のある1つの態様によれば、端末デバイス26902乃至26904は、スマートフォン等の高性能端末デバイスであってもよい。本開示の他の態様において、端末デバイス26912乃至26920は、低性能端末デバイスであってもよい。本開示のさらに別の態様において、端末デバイス26922乃至26930は、超低性能モノのインターネット(IoT)端末デバイスであってもよい。例えば、端末デバイス26922乃至26930のうちの1つ又は複数は、IoT医療センサ等のセンサを含んでもよい。モバイルクラウドネットワーク26900の中の端末デバイスは、端末デバイス21602に対応していてもよく、そして、(例えば、ベースバンドモデム21706及び/又はアプリケーション・プロセッサ21712の方式にしたがった)モデム層処理モジュール及び/又はアプリケーション層処理モジュールを含んでもよく、それらのモデム層処理モジュール及び/又はアプリケーション層処理モジュールは、図261乃至268のいずれかに関連づけられている通信動作を制御するように構成され、それらの通信動作は、(例えば、RFトランシーバー21704及びアンテナシステム21702等の)トランシーバー及びアンテナ回路によって無線信号としてデータを送信し及び受信することを含む。追加的に、又は、代替的に、モバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイス26922乃至26930等の1つ又は複数の端末デバイスは、3G/4G/5Gネットワーク等のより高い能力のネットワークを直接的に利用することが不可能である場合がある。図269に示されているモバイルクラウドネットワーク26900の中のデバイスの数及びタイプは、本開示のある1つの例であるにすぎない。他の態様において、これらのタイプの及び/又は他のタイプのデバイスのほぼすべては、モバイルクラウドネットワーク26900の中に実装されてもよい。
端末デバイス26902乃至26904は、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例えば、端末デバイス26902乃至26904は、高スループットリンク、低スループットリンク、低待ち時間D2Dリンク、及び/又は低スループットリンク、高待ち時間D2Dリンクをサポートするように構成されてもよい。端末デバイス26902乃至26904は、それらのさまざまなリンクのうちの1つ又は複数を利用して、モバイルクラウドネットワーク26900の中の他のデバイスとの間で通信してもよい。例えば、端末デバイス26902は、本開示のある1つの態様にしたがった高スループットリンクを介してネットワーク・アクセス・ノード26910との間で直接的に通信してもよい。本開示のある1つの態様によれば、端末デバイス26902乃至26904は、ネットワーク・アクセス・ノード26910との間で直接的に通信することができる端末デバイスとして識別されてもよい。
端末デバイス26912乃至26920は、同様に、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例えば、端末デバイス26912乃至26920は、低スループット及び高待ち時間のD2Dリンク及び/又は超低スループット及び超高待ち時間のD2Dリンクをサポートするように構成されてもよい。端末デバイス26912乃至26920は、モバイルクラウドネットワーク26900に属しているとともに近距離の範囲の中に位置する他のデバイスとの間で通信してもよい。例えば、端末デバイス26912は、端末デバイス26902を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード26910と通信してもよい。
端末デバイス26922乃至26930は、同様に、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例として、端末デバイス26922乃至26930は、超低スループット及び超高待ち時間D2Dリンクをサポートするように構成されてもよい(例えば、家畜モニタリング等のいくつかのIoTアプリケーションは、例えば、1日に1回といったように不定期のデータ送信を必要とするにすぎず、例えば、センサ測定後1時間といったような遅延した送信に耐性を有してもよい)。本開示のある1つの態様によれば、端末デバイス26922乃至26930は、ネットワーク・アクセス・ノード26910との間で直接的に通信することが不可能であってもよい。一方で、端末デバイス26922乃至26930は、モバイルクラウドネットワーク26900に属しているとともに近距離の範囲の中に位置する他のデバイスとの間で通信してもよい。例えば、端末デバイス26922は、端末デバイス26902を非直接的に利用して、図269に示されているネットワーク・アクセス・ノード26910と通信してもよい。
モバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイスを階層レベルに割り当ててもよく、それらの階層レベルは、1つ又は複数の垂直線の条件に対応する。デバイスを階層レベルにグループ化することは、例えば、垂直線の条件、それぞれのデバイスの数及び/又はそれぞれのデバイスの能力に基づいていてもよい(例えば、グループ化は、クラスタリングパラメータによって実現されてもよい)。結果として、グループ化は、本質的に不均質であってもよく又は均質であってもよい。
ある1つの態様によれば、モバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイスは、その割り当てられている階層レベルと関連する垂直線の各々にアクセスすることが可能である。例えば、ある1つの垂直線の1つ又は複数の条件は、より上位の階層レベルと関連する他の垂直線の条件のサブセットであってもよい。したがって、より上位の階層レベルに割り当てられているモバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイスは、これらの垂直線の双方にアクセスすることができるようにされていてもよい。追加的に、又は、代替的に、2つ又はそれ以上の垂直線の複数の異なる条件を満たすモバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイスを、垂直線のための条件が満たされるそれらの垂直線の各々へのアクセスを可能にする階層レベルに割り当ててもよい。しかしながら、単純化のために、モバイルクラウドネットワーク26900の端末デバイスは、階層ネットワークのアプリケーションをより良く解説することを目的として、1つ又は複数の垂直線の中にグラフィックスによって示されてもよい。
図269に示されているように、垂直線Aは、端末デバイス26902乃至26904を含んでもよく、垂直線Bは、端末デバイス26912乃至26916を含んでもよく、垂直線Cは、端末デバイス26916乃至26918及び端末デバイス26928を含んでもよく、垂直線Dは、端末デバイス26928乃至26930を含んでもよく、垂直線Eは、端末デバイス26922乃至26926を含んでもよい。端末デバイス26920は、垂直線A乃至Dの中にグループ化されていないが、端末デバイス26920は、依然として、端末デバイス26904と端末デバイス26928乃至26930との間でデータを転送することが可能であってもよい。
図269のモバイルクラウドネットワーク26900の中の垂直線A乃至Dへのデバイスの特定の割り当ては、本質的に単なる例示であるに過ぎない。他の態様において、垂直線の各々におけるデバイスの数及び/又はタイプは、垂直線の状態、それぞれデバイスの数及び/又はそれぞれデバイスの能力に基づいて変化してもよい(例えば、群の家畜モニタリングにおいて、(例えば、受胎能、位置等の)同じ測定を行うすべてのセンサがグループに形成されることができる)。
図270は、いくつかの態様にしたがって、ネットワーク・アクセス・ノードによる一時的な階層ネットワークをセットアップするためのメッセージシーケンスチャート27000を示している。図270に示されている階層レベルの数及びタイプ及び/又は端末デバイスの数及びタイプは、この開示のある1つの例であるにすぎない。例えば、階層ネットワークの中に実装される階層レベル及び端末デバイスの数は、図270における数よりも多くても少なくてもよい。本開示のある1つの態様によれば、階層ネットワークは、図269のモバイルクラウドネットワーク26900に対応していてもよく、ネットワーク・アクセス・ノードは、図269のネットワーク・アクセス・ノード26910に対応していてもよく、及び/又は、端末デバイスは、図269のモバイルクラウドネットワーク26900の中の端末デバイスに対応していてもよい。
ステップ27002において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークをセットアップすることを決定してもよい。本開示のある1つの態様によれば、この決定は、通信の必要性の識別に基づいていてもよい。その通信の必要性は、D2D通信、スモールセル通信、マクロセル通信等を指してもよい。
以下で説明するように、この識別は、ボトムアップアプローチ27002a又はトップダウンアプローチ27002bを実装することによって行われてもよい。ボトムアップアプローチ27002aにおいては、識別は、端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードに送られるトリガに基づいて行われてもよい。トリガは、ある1つの例において、階層ネットワークを開始するための要求又は提案であってもよい。トップダウンアプローチ27002bにおいては、識別は、ネットワーク・アクセス・ノードによって行われてもよい。この識別及び階層ネットワークのセットアップの決定に基づいて、階層ネットワークの中の複数の階層レベルが決定される。
ステップ27004において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークにおいて使用される複数の階層レベルを識別してもよい。ある1つの態様によれば、階層レベルの数は、少なくとも垂直線の条件及び/又はユーザ要件に基づいていてもよい。
ステップ27006において、ネットワーク・アクセス・ノードは、識別された階層レベルに階層ネットワークの端末デバイスを割り当ててもよい。ある1つの態様によれば、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークの複数の端末デバイスの各々に、割り当てられた階層レベルの指標を送信してもよい。いったん階層レベルに割り当てられると、端末デバイスは、階層ネットワークを介して、同じ階層レベル(“n”)の端末デバイス、より下位の階層レベル(“n-1”)の端末デバイス、及び/又はより上位の階層レベル(“n+1”)の端末デバイスとの間で通信してもよい。
ステップ27008において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークを適応させてもよい。ある1つの態様によれば、階層ネットワークを適合させる決定は、集合的に又は個別に、チャネル条件及び/又は端末デバイスの能力等の1つ又は複数のパラメータに基づいていてもよい。他の態様において、ステップ27008は、随意的であり、省略されてもよい。
ステップ27010において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークを終了させてもよい。ある1つの態様によれば、階層ネットワークを終了させる決定は、端末デバイスのいずれもが、例えば、D2D通信に参加していない場合にトリガされてもよい。
図271は、いくつかの態様にしたがった階層ネットワークの中の通信のための方法27100を示している。本開示のある1つの例において、階層ネットワークは、モバイルクラウドネットワーク26900に対応していてもよく、ネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・アクセス・ノード26910に対応していてもよく、端末デバイスは、図269のモバイルクラウドネットワーク26900の中の端末デバイスに対応していてもよい。追加的に、又は、代替的に、方法27100は、メッセージシーケンスチャート5400乃至5500において端末デバイスが実行する1つ又は複数の動作に対応していてもよい。
ステップ27102において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークを生成するようにネットワーク・アクセス・ノードをトリガしてもよい。そのトリガは、ある1つの例において、階層ネットワークを作成する要求又は提案であってもよく、その要求又は提案は、ネットワーク・アクセス・ノードに送信される。しかしながら、ステップ27102のプロセスは、随意的であり、ネットワーク・アクセス・ノードが第1の端末デバイスからのそのような要求又は提案を受信することなく階層ネットワークを作成することを決定する場合には、省略されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、それ自体で、又は、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の要素及び/又は異なる端末デバイスの支援により、階層ネットワークを生成することを決定してもよい。
ステップ27104において、第1の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードから、第1の端末デバイスが第1の階層レベルに割り当てられているという指標を受信してもよい。その第1の階層レベルは、1つ又は複数の垂直線アプリケーションへのアクセスを可能にする第1の垂直線アプリケーションセットと関連していてもよい。第1の階層レベルへの割り当ては、第1の端末デバイスの1つ又は複数の能力に基づいていてもよい。ある1つの態様によれば、その能力は、第1の端末デバイスがサポートするD2Dリンク等のサポートされる近距離無線通信インターフェイスの待ち時間及び/又はデータスループットを含んでもよい。
第1の端末デバイス及び/又は第1のアプリケーションセットの割り当てられた階層レベルの受信した指標は、第1の端末デバイス及び/又はにおいて、遠隔で局所的に格納されてもよい。例えば、割り当てられた階層レベル及び/又は割り当てられた階層レベルと関連するアプリケーションセットは、第1の端末デバイスのメモリ21714及び/又は無線通信ネットワーク21600の構成要素の中に格納されてもよい。
ステップ27106において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークの中の他の端末デバイスとの間で通信してもよい。例えば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスとの間で通信してもよく、その第2の端末デバイスは、第1の階層レベルとは異なってもよい第2の階層レベルに割り当てられている。第2の階層レベルは、1つ又は複数の垂直線アプリケーションへのアクセスを提供する第2の垂直線アプリケーションセットと関連していてもよい。第1の階層レベル及び第2の階層レベルと関連する垂直線アプリケーションは、同一の垂直線アプリケーションのうちの1つ又は複数を含んでもよい。代替的に、第1の階層レベル及び第2階層レベルと関連する垂直線アプリケーションは、それらの第1の階層レベル及び第2階層レベルが同じ垂直線アプリケーションのいずれも共有しないという点で、相互に排他的であってもよい。
第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスの近距離無線通信インターフェイスの待ち時間及び/又はデータスループットは、異なってもよい。ある1つの態様によれば、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスよりもより上位の階層レベルの端末デバイスである。例えば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと関連する待ち時間よりもより高い待ち時間を有するD2Dリンクをサポートしてもよい。追加的に、又は、代替的に、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと関連するデータスループットよりも小さなデータスループットを有するD2Dリンクをサポートしてもよい。
本開示の他の態様において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスよりもより上位の階層レベルの端末デバイスである。例えば、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと関連する待ち時間よりもより高い待ち時間を有するD2Dリンクをサポートしてもよい。追加的に、又は、代替的に、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと関連するデータスループットよりもより小さいデータスループットを有するD2Dリンクをサポートしてもよい。本開示のさらに別の態様において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと同じ階層レベルの端末デバイスであってもよい。
いくつかの態様において、階層ネットワークの第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の通信は、発見プロセスを含んでもよい。ある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスから、第2の端末デバイスが、第2のアプリケーションセットと関連するデータパケットを無線アクセス・ネットワークに転送することが可能であるということを示す情報を受信してもよい。同様に、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが、第1のアプリケーションセットと関連するデータパケットを無線アクセス・ネットワークに転送することが可能であるということを示す情報を第2の端末デバイスに送信してもよい。これに応答して、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間で要求を送信して、無線アクセス・ネットワークにデータパケットを転送してもよい。言い換えると、端末デバイスは、例えば、その端末デバイスが割り当てられている階層レベルよりもより上位の階層レベル又はより下位の階層レベルと関連する垂直線アプリケーションにアクセスすることを可能とされてもよい。
第2の端末デバイスの割り当てられた階層レベル及び/又はその割り当てられた階層レベルと関連するアプリケーションセットの受信した指標は、第1の端末デバイスに局所的に及び/又は遠隔で格納されてもよい。例えば、割り当てられた階層レベルは、第1の端末デバイスのメモリ21714及び/又は無線通信ネットワーク21600の構成要素に格納されてもよい。
しかしながら、ステップ27106のプロセスは、随意的であり、第1の端末デバイスが直接的にネットワーク・アクセス・ノードとの間で通信し、範囲の中の他の端末デバイスのいずれもが階層ネットワークに参加することを選択しない場合には、省略されてもよい。
ステップ27108において、第1の端末デバイスは、無線アクセス・ネットワークにパケットを送信してもよい。ある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、階層ネットワークの中の他の端末デバイスにデータパケットを送信してもよく、そのデータパケットは、無線アクセス・ネットワークに中継されてもよい。無線アクセス・ネットワークにアクセスするのに使用されてもよい端末デバイスの選択は、第1の端末デバイスの中に構成され、そして、格納されてもよい。例えば、第1の端末デバイスは、等しい階層レベル又はより上位の階層レベルの端末デバイスによって無線アクセス・ネットワークにデータパケットを転送するように構成されてもよい。等しい階層レベル又はより上位の階層レベルの端末デバイスがある範囲の中に存在しない場合には、第1端末デバイスは、サービスの品質等の劣化にかかわらず、より下位の階層レベルの近傍の端末デバイスを受け入れてもよい。
ある1つの例において、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間のD2D通信リンクを介して第2の端末デバイスにデータパケットを送信してもよい。例えば、第1の端末デバイスが送信するデータパケットは、第1のアプリケーションセット、第2のアプリケーションセット、より下位の階層レベルに対応するアプリケーションセット、及び/又はより上位の階層レベルに対応するアプリケーションセットと関連していてもよい。そのデータパケットは、第1の端末デバイス、より下位の階層レベルの端末デバイス、又はより上位の階層レベルの端末デバイスから発信されてもよい。第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスから受信したデータパケットを無線アクセス・ネットワークに転送する際に、ネットワーク・アクセス・ノードとの間で直接的に又は非直接的に通信してもよい。
ステップ27110において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークを介してデータパケットを受信してもよい。本開示のある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードから直接的にデータパケットを受信してもよい。本開示の他の態様において、第1の端末デバイスは、例えば、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間のD2D通信リンクを介して第2の端末デバイス等の中間端末デバイスから、データパケットを受信してもよい。第1の端末デバイスが受信するデータパケットは、第1の端末デバイス、より下位の階層レベルの端末デバイス、又はより上位の階層レベルの端末デバイスにアドレス指定されてもよく、そして、その端末デバイスにおいて終端してもよい。
ステップ27112において、第1の端末デバイスは、第1の階層レベルから他の階層レベルへの階層レベル変化の指標をネットワーク・アクセス・ノードから受信してもよい。ステップ27112のプロセスは、随意的であり、階層レベルの変更が階層ネットワークにおいて行われない場合には、省略されてもよい。ステップ27108乃至27112は、順に図示されているが、順に呈示されているステップ27108乃至27112は、階層ネットワークにしたがっていずれかの順序で又は反復して生起してもよい。
ステップ27114において、第1の端末デバイスは、階層レベルを終了させているということを示す指標を受信してもよい。
現在の態様のうちの1つ又は複数を実装することによって、デバイス及びネットワークの動作を(例えば、最適化するといったように)改善することが可能である。例えば、より高い効率を有する異種アーキテクチャを達成することが可能であり、より良好なリンクの頑健性のために協調通信を選択してもよく、及び/又は、デバイスの能力に基づいてスペクトラムリソースを動的に割り当てることが可能である。さらに、エンドトゥエンド通信を探索することによってネットワーク効率を高めることが可能であり、エンドトゥエンド通信は、端末デバイスの中の個々の計算の重要性を高めながら、無線通信ネットワーク21600の負担を減少させることが可能である。
図272は、いくつかの態様にしたがった階層ネットワークにおける通信のための方法27200を示している。図272に示されているように、その方法27200は、複数の端末デバイスのうちの第1の端末デバイスにおいて、その第1の端末デバイスが第1のアプリケーションセットと関連する第1の階層レベルに割り当てられているという指標を受信するステップ(27210)、複数の端末デバイスのうちの第2の端末デバイスとの間で通信するステップ(27220)であって、その第2の端末デバイスは、第2のアプリケーションセットと関連する第2の階層レベルに割り当てられている、ステップ(27220)、及び、第2の端末デバイスとの間の通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータメッセージを送信するステップ(27230)、を含む。
7.8 階層通信#8
本開示のいくつかの態様において、能力の階層は、デバイス対デバイス通信の状態を動的に更新するのに使用されてもよい。例えば、階層レベルは、無線通信ネットワークの端末デバイスに割り当てられてもよく、1つ又は複数のパラメータにしたがって動的に変更されてもよい。
無線通信ネットワーク21600を介してのみならず、複数の端末デバイスの間の近距離通信インターフェイスを介して、無線通信を達成することが可能である。近距離通信インターフェイスは、D2D通信リンク等のそれらの端末デバイスの間の直接的なリンクであってもよい。本明細書においてはD2D通信リンクについて説明するが、複数の端末デバイスの間で、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、及び/又はBluetooth Low Energy等の他のタイプの近距離通信インターフェイスを利用してもよい。
図273は、いくつかの態様にしたがったD2D通信に基づくモバイルクラウドネットワーク27300を示している。モバイルクラウドネットワーク5700は、端末デバイス27302乃至27304、ネットワーク・アクセス・ノード27310、端末デバイス27312乃至27320、及び/又は端末デバイス27322乃至27330を含んでもよい。ある1つの態様によれば、端末デバイス27302乃至27304は、(例えば、ラップトップ、タブレット等の)高性能端末デバイスであってもよい。本開示の他の態様において、端末デバイス27312乃至27320は、(例えば、毎秒ごとに、分間ごとに、といったように、データを継続して測定し及び送信するとともに工場自動化で使用されるIoTデバイス等の)低性能端末デバイスであってもよい。本開示のさらに別の態様において、端末デバイス27322乃至27330は、(例えば、1日ごとに1回又は数回、データを測定し及び送信する家畜のモニタリング及び送信に使用されるIoTデバイス等の)超低性能端末デバイスであってもよい。モバイルクラウドネットワーク27300の中の端末デバイスは、図217の端末デバイス21602に対応していてもよく、そして、(例えば、ベースバンドモデム21706及び/又はアプリケーション・プロセッサ21712の方式にしたがった)モデム層処理モジュール及び/又はアプリケーション層処理モジュールを含んでもよく、そのモデム層処理モジュール及び/又はアプリケーション層処理モジュールは、現在の態様に関連づけられている通信動作を制御するように構成され、それらの通信動作は、(例えば、RFトランシーバー21704及びアンテナシステム21702等の)トランシーバー及びアンテナ回路によって無線信号としてデータを送信し及び受信することを含む。追加的に、又は、代替的に、モバイルクラウドネットワーク27300の端末デバイス27322乃至27330等の1つ又は複数の端末デバイスは、3G/4G/5Gネットワーク等のより高い能力のネットワークを直接的に利用することが可能でなくてもよい。図273に示されているモバイルクラウドネットワーク27300の中のデバイスの数及びタイプは、本開示のある1つの例であるにすぎない。他の態様において、これらのデバイス及び/又は他のタイプのデバイスのほぼすべては、モバイルクラウドネットワーク27300の中に実装されてもよい。
端末デバイス27302乃至27304は、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例えば、端末デバイス27302乃至27304は、高スループットリンク、低スループットリンク、低待ち時間D2Dリンク、及び/又は、低スループット及び高待ち時間D2Dリンクをサポートするように構成されてもよい。端末デバイス27302乃至27304は、さまざまなリンクのうちの1つ又は複数を利用して、モバイルクラウドネットワーク27300の中の他のデバイスとの間で通信してもよい。例えば、端末デバイス27302は、本開示のある1つの態様にしたがって、高スループットリンクを介してネットワーク・アクセス・ノード27310との間で直接的に通信してもよい。本開示のある1つの態様によれば、端末デバイス27302乃至27304は、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で直接的に通信することが可能である端末デバイスとして識別されてもよい。
端末デバイス27312乃至27320は、同様に、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例えば、端末デバイス27312乃至27320は、低スループット及び高待ち時間D2Dリンク、及び/又は、超低スループット及び超高待ち時間D2Dリンクをサポートするように構成されてもよい。端末デバイス27312乃至27320は、モバイルクラウドネットワーク27300に属するとともに近距離の範囲の中に位置する他のデバイスとの間で通信してもよい。例えば、端末デバイス27312は、端末デバイス27302を利用して、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で通信してもよい。
端末デバイス27322乃至27330は、同様に、さまざまなリンクをサポートするように構成されてもよい。例として、端末デバイス27322乃至27330は、超低スループット及び超高待ち時間D2Dリンクをサポートするように構成されてもよい。ある1つの態様によれば、端末デバイス27322乃至27330は、ネットワーク・アクセス・ノード27310と直接的に通信することが可能でなくてもよい。一方で、端末デバイス27322乃至27330は、モバイルクラウドネットワーク27300に属するとともに近距離の範囲の中に位置する他のデバイスと通信してもよい。例えば、端末デバイス27322は、図273に示されているように、端末デバイス27302を非直接的に利用して、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で通信してもよい。
モバイルクラウドネットワーク27300の端末デバイスは、1つ又は複数の垂直線の条件に対応する階層レベルに割り当てられてもよい。デバイスの階層レベルへのグループ化は、例えば、垂直線の条件、それぞれのデバイスの数及び/又はそれぞれのデバイスの能力に基づいてもよい。結果として、グループ化は、本質的に不均質であってもよく又は均質であってもよい。
本開示のある1つの態様によれば、モバイルクラウドネットワーク27300の端末デバイスは、その端末デバイスに割り当てられた階層レベルと関連する垂直線のうちの1つ又は複数にアクセスすることが可能である。例えば、ある1つの垂直線の1つ又は複数の条件は、より上位の階層レベルと関連する他の垂直線の条件のサブセットであってもよい。したがって、モバイルクラウドネットワーク27300に属しているとともにより上位の階層レベルに割り当てられている端末デバイスは、これらの垂直線の双方にアクセスすることを可能とされてもよい。追加的に、又は、代替的に、2つ又はそれ以上の垂直線の複数の異なる条件を満たすモバイルクラウドネットワーク27300の端末デバイスを、条件が満たされる垂直線の各々へのアクセスを可能とする階層レベルに割り当ててもよい。
モバイルクラウドネットワーク27300における通信インターフェイスの展開は、静的であってもよく、準静的であってもよく、又は動的であってもよい。ある1つの態様によれば、D2D通信リンクは、静的であってもよく、したがって、適合されなくてもよい。例えば、産業オートメーション環境の中の複数のロボットの間のD2D通信リンクは、固定されてもよい。他の態様において、D2Dリンクは、準静的であってもよく、したがって、変更の頻度は高くなくてもよい。さらに別の態様において、D2Dリンクは、動的に変更されてもよい。ある1つの例において、例えば、新たな端末デバイスが範囲の中で移動するときに、より好ましいD2D通信リンクが可能になる場合には、ドローン又は高いモビリティ状態を有する他の端末デバイスの間のD2D通信リンクは、絶えず変化していてもよい。複数のD2D通信リンクの間のハンドオーバーは、動的に開始されて、より好ましいD2D通信リンクを収容してもよい。
図274は、いくつかの態様にしたがって、ネットワーク・アクセス・ノードによって階層ネットワークを動的に変更するためのメッセージシーケンスチャート27400を示している。ある1つの態様によれば、そのメッセージシーケンスチャート27400は、図270のステップ27008に対応していてもよく、階層ネットワークは、図273のモバイルクラウドネットワーク27300に対応していてもよく、ネットワーク・アクセス・ノードは、図273のネットワーク・アクセス・ノード27310に対応していてもよく、及び/又は、端末デバイスは、図273のモバイルクラウドネットワーク27300の中の端末デバイスに対応していてもよい。
ステップ27402において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークの1つ又は複数の端末デバイスの階層レベルを変更する必要性を識別することが可能である。ある1つの態様によれば、ステップ27402のタイミングは、周期的に、あらかじめ決められた間隔で、ランダムな間隔で、及び/又は隣接するネットワーク・アクセス・ノードの電力障害等のネットワークイベントに応答して、生起してもよい。以下で説明するように、この識別は、ボトムアップアプローチ27402a又はトップダウンアプローチ27402bを実装することによって行われてもよい。
ボトムアップアプローチ27402aにおいて、識別は、端末デバイスからネットワーク・アクセス・ノードに送られるトリガに基づいて行われてもよい。そのトリガは、ある1つの例において、階層ネットワークを変更するための要求又は提案であってもよい。他の例において、トリガは、端末デバイスの1つ又は複数の動作パラメータ等の端末デバイスの1つ又は複数のパラメータに基づいてもよい。端末デバイスの動作パラメータは、例えば、端末デバイスの重要なパフォーマンスインジケータ、端末デバイスの位置、端末デバイスのネットワーク加入、端末デバイスの(例えば、ユーザによる)ターゲットQoS、端末デバイスのバッテリーレベル、端末デバイスのモビリティ状態、端末デバイスのチャネル状態、端末デバイスの能力、及び/又は端末デバイスの動作モード等を含んでもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードへの中継点として機能する端末デバイスは、そのバッテリーレベルがあらかじめ決められたしきい値を下回る場合に、高性能モードから低性能モードに切り替わってもよい。それに応答して、その端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードに低能力モードを示すトリガを送信してもよい。端末デバイスからトリガを受信すると、そのネットワーク・アクセス・ノードは、単独で、又は、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の要素の支援により、階層ネットワークの中の1つ又は複数の通信リンクを変更することを決定してもよい。
トップダウンアプローチ27002bにおいては、識別は、ネットワーク状態及び/又は1つ又は複数のネットワークパラメータに基づいて行われてもよい。ネットワークパラメータは、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の動作パラメータ及び/又は階層ネットワークのパラメータを指してもよい。追加的に、又は、代替的に、端末デバイスの数及び/又は平均スループット要件等を考慮してもよい。ネットワークの動作パラメータは、例えば、重要なパフォーマンスインジケータ及び/又はネットワークの平均チャネル条件を含んでもよい。ある1つの態様において、ネットワーク・アクセス・ノードは、複数の端末デバイスのうちの1つ又は複数の動作パラメータを集約してもよい。分析すると、ネットワーク・アクセス・ノードは、単独で、又は、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の要素の支援により、階層ネットワークの中の1つ又は複数の通信リンクを変更することを決定してもよい。
階層ネットワークの中の1つ又は複数の通信リンクを変更するそのような決定が行われる際に、階層ネットワークの中の階層レベルの数も、また、随意的に再決定されてもよい。
ステップ27404において、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層ネットワークを動的に適応させてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層レベルに、階層ネットワークの1つ又は複数の端末デバイスを割り当てるてもよい。1つ又は複数の端末デバイスは、階層ネットワークに新たに参加する端末デバイスであってもよく、又は、以前に階層レベルに割り当てられていなくてもよい。ネットワーク・アクセス・ノードは、また、それらの割り当てられている階層レベルから新たな階層レベルへと、1つ又は複数の端末デバイスを再割り当てしてもよい。ネットワーク・アクセス・ノードは、さらに、それぞれ割り当てられた階層レベルから、1つ又は複数の端末デバイスを削除してもよい。本開示のある1つの態様によれば、ネットワーク・アクセス・ノードは、階層レベルが変更された端末デバイスに、階層レベル変更の指標を送信してもよい。いったん階層レベルに割り当てられ及び/又は再割り当てされると、端末デバイスは、階層ネットワークを介して、同じ階層レベル(“n”)の端末デバイス、より下位の階層レベル(“n-1”)の端末デバイス、及び/又はより上位の階層レベル(“n+1”)の端末デバイスとの間で通信してもよい。
ステップ27406において、ネットワーク・アクセス・ノードは、影響を受ける階層ネットワークの他の端末デバイスと階層的変化を確認してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、通信リンクが影響を受ける階層ネットワークの1つ又は複数の端末デバイスに、階層的変化の指標を送信してもよい。
図275及び276は、いくつかの態様にしたがった図27357のモバイルクラウドネットワーク27300に対する階層的変化の影響を示している。ある1つの態様によれば、モバイルクラウドネットワーク27300は、図274のメッセージシーケンスチャート27400にしたがって更新されてもよい。図275及び276に図示されているその階層的変化及びその階層的変化の影響は、行われる可能性がある階層的変化の数及び/又はタイプの例にすぎない。
図275は、いくつかの態様にしたがって、より上位の階層レベルからより下位の階層レベルへと、端末デバイス27302を再割り当てした後のモバイルクラウドネットワーク27300を示している。ある1つの態様によれば、端末デバイス27302は、端末デバイス27302に関する障害に応答して、より下位の階層レベルに降格される場合がある。例えば、端末デバイス27302のバッテリーレベルがあらかじめ決められたしきい値を満足するか、又は、そのあらかじめ決められたしきい値を下回る場合に、端末デバイス27302は、より下位の階層レベルに移動することを要求するトリガをネットワーク・アクセス・ノード27310に送信してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード27310によって承認される場合に、端末デバイス27302に、より上位の階層レベルからより下位の階層レベルへの階層レベルの変化の指標を送信してもよい。ネットワーク・アクセス・ノードは、また、端末デバイス27302との通信リンクを再構成してもよいので、端末デバイス27304に、階層レベル変更の確認を送信してもよい。
より下位の階層レベルに再割り当てされた結果として、1つ又は複数の通信リンクが更新されてもよい。ある1つの例において、端末デバイス27302は、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で直接的に通信することが不可能である場合がある。代わりに、端末デバイス27302は、端末デバイス27304との間の通信リンクを再構成して、ネットワーク・アクセス・ノード27310にデータを中継してもよい。例えば、端末デバイス27302と端末デバイス27304との間の通信リンクは、低スループット及び低待ち時間D2Dリンクから低スループット及び高待ち時間D2Dリンクに変更されてもよい。
図276は、より下位の階層レベルからより上位の階層レベルへと端末デバイス27320を再割り当てした後のモバイルクラウドネットワーク27300を示している。本開示のある1つの態様によれば、端末デバイス27320は、端末デバイス27320に関する改善に応答して、より上位の階層レベルに昇格されてもよい。ある1つの例において、ネットワーク・アクセス・ノードは、それ自体がモバイルクラウドネットワーク27300のより高いスループット要件を識別してもよく、したがって、端末デバイス27320をより上位の階層レベルに昇格させてもよい。他の例において、端末デバイス27320のチャネル状態があらかじめ決められた閾値を満足するか、又はそのあらかじめ決められた閾値を超える場合に、端末デバイス27302は、より上位の階層レベルに移動することを要求するトリガをネットワーク・アクセス・ノード27310に送信してもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノード27310によって承認される場合に、端末デバイス27320に、より下位の階層レベルからより上位の階層レベルへの階層レベル変化の指標を送信してもよい。ネットワーク・アクセス・ノードは、また、それらの端末デバイスのそれぞれの通信リンクの少なくとも1つを再構成することができるので、端末デバイス27302、端末デバイス27304、及び端末デバイス27322に、階層レベル変化の確認を送信してもよい。
より上位の階層レベルに再割り当てされた結果として、1つ又は複数の新たな通信リンクが確立されてもよい。ある1つの例において、端末デバイス27320は、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で直接的に通信することが可能であってもよい。例えば、端末デバイス27320は、ネットワーク・アクセス・ノード27310との間で高いスループットのリンクを確立するように構成されてもよい。他の例において、端末デバイス27320は、端末デバイス27318とネットワーク・アクセス・ノード27310との間でデータを中継することが可能であってもよい。このように、端末デバイス27320は、端末デバイス27318との間で低スループット及び高待ち時間D2Dリンクを確立するように構成されてもよい。
より上位の階層レベルに再割り当てされた結果として、1つ又は複数の既存の通信リンクが再構成されてもよい。ある1つの例において、端末デバイス27320は、端末デバイス27304との間の既存の通信リンクを再構成してもよい。例えば、端末デバイス27320と端末デバイス27304との間の通信リンクは、低スループット及び高待ち時間D2Dリンクから低スループット及び低待ち時間D2Dリンクに変更されてもよい。
より上位の階層レベルに再割り当てされた結果として、1つ又は複数の既存の通信リンクが削除されてもよい。ある1つの例において、端末デバイス27320が端末デバイス27318とネットワーク・アクセス・ノード27310との間でデータを中継することがより好ましい場合があるため、端末デバイス27318と端末デバイス27304との間の通信リンクは、除去されてもよい。例えば、端末デバイス27320が、端末デバイス27304よりも端末デバイス27318に近い場合に、端末デバイス27320は、端末デバイス27304よりもより効率的な通信リンクを提供することが可能である。
図277は、階層ネットワークの中の動的な通信のための方法27700を示している。本開示のある1つの態様によれば、階層ネットワークは、モバイルクラウドネットワーク27300に対応してもよく、ネットワーク・アクセス・ノードは、ネットワーク・アクセス・ノード27310に対応してもよく、端末デバイスは、図273のモバイルクラウドネットワーク27300の中の端末デバイスに対応してもよい。追加的、に又は、代替的に、方法27700は、メッセージシーケンスチャート27400の端末デバイスが実行する1つ又は複数の動作に対応してもよい。
ステップ27702において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークを変更するようにネットワーク・アクセス・ノードをトリガしてもよい。そのトリガは、ある1つの例において、階層ネットワークを変更する要求又は提案であってもよく、その要求又は提案は、ネットワーク・アクセス・ノードに送信される。トリガは、第1の端末デバイスの1つ又は複数の動作パラメータに基づいていてもよい。第1の端末デバイスの動作パラメータは、例えば、端末デバイスの重要なパフォーマンスインジケータ、第1の端末デバイスの位置、端末デバイスのネットワーク加入、端末デバイスの(例えば、ユーザによる)ターゲットQoS、第1の端末デバイスのバッテリーレベル、第1の端末デバイスのモビリティ状態、第1の端末デバイスのチャネル状態、第1の端末デバイスの能力、及び/又は第1の端末デバイスの動作モード等を含んでもよい。
しかしながら、ステップ27602のプロセスは、随意的であり、ネットワーク・アクセス・ノードが第1の端末デバイスから要求又は提案を受信することなく階層ネットワークを変更することを決定する場合には、省略されてもよい。例えば、ネットワーク・アクセス・ノードは、それ自体で、又は、無線通信ネットワーク21600の1つ又は複数の要素及び/又は異なる端末デバイスの支援により、階層ネットワークを変更することを決定してもよい。
ステップ27704において、第1の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードから階層レベル変更の指標を受信してもよい。その階層レベル変更は、第1の端末デバイスが第1の階層レベルから第2の階層レベルへと再割り当てされるか、又は、第1の端末デバイスに割り当てられている階層レベルから除去されるということを示してもよい。
第1の階層レベルは、1つ又は複数の垂直線アプリケーションへのアクセスを可能にする第1の垂直線アプリケーションセットと関連していてもよく、一方、第2の階層レベルは、1つ又は複数の垂直線アプリケーションへのアクセスを可能にする第2の垂直線アプリケーションセットと関連していてもよい。ある1つの例において、第1の階層レベルは、第2の階層レベルよりもより上位の階層レベルであってもよい。他の例において、第2の階層レベルは、第1の階層レベルよりもより上位の階層レベルであってもよい。追加的に、又は、代替的に、階層レベル変化は、第1の端末デバイスの他の端末デバイスとの1つ又は複数の通信リンクが再構成され、追加され、及び/又は削除されるということを示してもよい。
第1の端末デバイスの階層レベル変化の受信した指標は、第1の端末デバイスに局所的に格納されてもよく、及び/又は、遠隔で格納されてもよい。例えば、割り当てられた階層レベル及び/又はその割り当てられた階層レベルと関連するアプリケーションセットは、図217の第1の端末デバイスのメモリ21714及び/又は無線通信ネットワーク21600の構成要素に格納されてもよい。
ステップ27706において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークの中の他の端末デバイスとの間で通信してもよい。例えば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスとの間で通信してもよく、その第2の端末デバイスは、第1の階層レベルとは異なる第3の階層レベルに割り当てられている。第3の階層レベルは、1つ又は複数の垂直線アプリケーションへのアクセスを提供する第3の垂直線アプリケーションセットと関連していてもよい。
第1の階層レベル、第2の階層レベル、及び第3の階層レベルと関連する垂直線アプリケーションは、同じ垂直線アプリケーションの1つ又は複数を含んでもよい。代替的に、第1の階層レベル、第2の階層レベル、及び第3の階層レベルと関連する垂直線アプリケーションは、1の階層レベル、第2の階層レベル、及び第3の階層レベルが同じ垂直線アプリケーションのいずれも共有しないという点で、相互に排他的であってもよい。
第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスの近距離無線通信インターフェイスの待ち時間及び/又はデータスループットは、異なっていてもよい。ある1つの態様によれば、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスよりもより上位の階層レベルの端末デバイスである。例えば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと関連する待ち時間よりも高い待ち時間を有するD2Dリンクをサポートしてもよい。追加的に、又は、代替的に、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと関連するデータスループットよりも小さなデータスループットを有するD2Dリンクをサポートしてもよい。
他の態様において、第1端末デバイスは、第2端末デバイスよりもより上位の階層レベルの端末デバイスである。例えば、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと関連する待ち時間よりもより高い待ち時間を有するD2Dリンクをサポートしてもよい。追加的に、又は、代替的に、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと関連するデータスループットよりも小さなデータスループットを有するD2Dリンクをサポートしてもよい。本開示のさらに別の態様において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスと同じ階層レベルの端末デバイスであってもよい。
階層ネットワークの第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスの間の通信は、発見プロセスを含んでもよい。本開示のある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスから、第2の端末デバイスが第3のアプリケーションセットと関連するデータパケットを無線アクセス・ネットワークに転送することが可能であるということを示す情報を受信してもよい。同様に、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスに、第1の端末デバイスが第2のアプリケーションセットと関連するデータパケットを無線アクセス・ネットワークに転送することが可能であるということを示す情報を送信してもよい。これに応答して、第1の通信装置と第2の端末デバイスとの間で要求を送信して、データパケットを無線アクセス・ネットワークに転送することが可能である。言い換えると、端末デバイスは、例えば、その端末デバイスが割り当てられている階層レベルよりもより上位の階層レベル又はより下位の階層レベルと関連する垂直線アプリケーションにアクセスすることを可能とされてもよい。
第2の端末デバイスの割り当てられた階層レベル及び/又はその割り当てられた階層レベルと関連するアプリケーションセットの受信した指標は、第1の端末デバイスに局所的に格納されてもよく、及び/又は、遠隔で格納されてもよい。例えば、割り当てられた階層レベルは、図217の第1の端末デバイスのメモリ21714及び/又は無線通信ネットワーク21600の構成要素に格納されてもよい。
しかしながら、ステップ27706のプロセスは、随意的であり、第1の端末デバイスが直接的にネットワーク・アクセス・ノードとの間で通信し、そして、範囲の中の他の端末デバイスのいずれもが階層ネットワークに参加することを選択しない場合には、省略されてもよい。
ステップ27708において、第1の端末デバイスは、無線アクセス・ネットワークにパケットを送信してもよい。ある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、階層ネットワークの中の他の端末デバイスにデータパケットを送信してもよく、そのデータパケットは、無線アクセス・ネットワークに中継されてもよい。無線アクセス・ネットワークにアクセスするのに使用されてもよい端末デバイスの選択は、第1の端末デバイスの中に構成され、格納されてもよい。例えば、第1の端末デバイスは、同じ階層レベル又はより上位の階層レベルの端末デバイスを介して無線アクセス・ネットワークに、データパケットを転送するように構成されてもよい。同じ階層レベル又はより上位の階層レベルの端末デバイスが範囲の中に存在しない場合には、第1の端末デバイスは、サービスの品質等の劣化にかかわらず、より下位の階層レベルの近傍の端末デバイスを受け入れてもよい。
ある1つの例において、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間のD2D通信リンクを介して第2の端末デバイスにデータパケットを送信してもよい。例えば、第1の端末デバイスが送信するデータパケットは、第1のアプリケーションセット、第2のアプリケーションセット、第3のアプリケーションセット、より下位の階層レベルに対応するアプリケーションセット、及び/又はより上位の階層レベルに対応するアプリケーションセットと関連していてもよい。データパケットは、第1の端末デバイス、より下位の階層レベルの端末デバイス、又はより上位の階層レベルの端末デバイスから発信されてもよい。第2の端末デバイスは、無線アクセス・ネットワークに第1の端末デバイスから受信したデータパケットを転送する際に、ネットワーク・アクセス・ノードとの間で直接的に又は非直接的に通信してもよい。
ステップ27710において、第1の端末デバイスは、階層ネットワークを介してデータパケットを受信してもよい。ある1つの態様によれば、第1の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードからデータパケットを直接的に受信してもよい。本開示の他の態様において、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間のD2D通信リンクを介して、第2の端末デバイス等の中間端末デバイスから、データパケットを受信してもよい。第1の端末デバイスが受信するデータパケットは、より下位の階層レベルの端末デバイスである第1の端末デバイス、又は、より上位の階層レベルの端末デバイスにアドレス指定され、そして、その端末デバイスにおいて終端してもよい。
ステップ27712において、第1の端末デバイスは、ネットワーク・アクセス・ノードから、第1の階層レベルから他の階層レベルへの階層レベル変更の他の指標を受信してもよい。ステップ27712のプロセスは随意的であり、階層レベルの変更が階層ネットワークの中で行われない場合には、省略されてもよい。ステップ27708乃至27712は順に図示されているが、順に呈示されているステップ27708乃至27712は、いずれかの順序で生起してもよく、又は、階層ネットワークにしたがって、反復してもよい。
ステップ27714において、第1の端末デバイスは、階層レベルが終了させられたということを示す指標を受信してもよい。
現在の複数の態様は、デバイス及びネットワーク動作を最適化することが可能である。例えば、より高い効率を有する異種アーキテクチャを達成することが可能であり、より良好なリンク頑健性のために協調通信を選択することが可能であり、及び/又は、デバイス能力に基づいて、スペクトラムリソースを動的に割り当てることが可能である。さらに、エンドトゥエンド通信を探索することによって、ネットワーク効率を高めることが可能であり、端末デバイスの中の個々の計算の重要性を高めながら、無線通信ネットワーク21600に対する負担を減少させることが可能である。
図278は、いくつかの態様にしたがった無線アクセス・ネットワークを介する動的な通信のための方法27800を示している。図278に示されているように、その方法27800は、複数の端末デバイスのうちの第1の端末デバイスにおいて、その第1の端末デバイスが第1の階層レベルに割り当てられているという指標を受信するステップ(27810)、動作パラメータに基づいて、第1の端末デバイスにおいて、その第1の端末デバイスが第1の階層レベルから第2の階層レベルへと再割り当てされているということを示す第1の階層レベル変更を受信するステップ(27820)、及び、第1の階層レベル変更に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータメッセージを送信するステップ(27830)、を含む。
“ユーザ機器”、“UE”、“モバイル端末”、及び“ユーザ端末”等の語は、セルラー電話、タブレット、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル、マルチメディア再生及び他のハンドヘルド電子デバイス、消費者/家庭/オフィス/業務用機器、車両、及び無線通信が可能ないずれかの数の追加的な電子デバイスを含むいずれかの無線通信デバイスに適用してもよい。
上述の説明及び組合せられた図は、個別の要素として電子デバイス構成要素を示していてもよいが、当業者は、離散的な要素を組み合わせ又は一体化して、単一の要素とするためのさまざまな可能性を理解するであろう。そのようなことは、単一のハードウェア回路を形成するために2つ以上のハードウェア回路を組み合わせること、共通のチップまたはシャーシに2つ以上のハードウェア回路を実装して集積素子を形成すること、共通のプロセッサコアにおいて(例えば、プログラム、アルゴリズム、又はアプリケーション等の)個別のソフトウェアルーチンを実行すること等を含んでもよい。逆に、当業者は、単一の要素を分離して、2つ又はそれ以上の個別の要素とする可能性を認識するであろう。例えば、単一の回路を2つ以上の個別の回路に分割し、チップまたはシャーシをその上に最初に提供された個別の要素に分離し、ソフトウェアルーチンを2つ又はそれ以上のサブルーチンに分離し、(同一又は異なるプロセッサコアにおいて)各々のサブルーチンを個別に実行する。
本明細書に詳述される方法の実装は、本質的に実証的であり、したがって、対応するデバイスに実装可能であると理解されるということを理解することが可能である。同様に、本明細書に詳述されるデバイスの実装は、対応する方法として実装可能であると理解されるということを理解することが可能である。したがって、本明細書に詳述される方法に対応するデバイスは、関連づけられている方法の各々の態様を実行するように構成される1つ又は複数の構成要素を含んでもよいということを理解することが可能である。
上記の説明で定義されたすべての頭字語は、本明細書に含まれているすべての請求項に追加的に含まれる。
下記の実施例は、本開示のさらなる側面に関する。
実施例1は、第一の無線アクセス技術をサポートするよう構成された第一の無線モジュールと;第二の無線アクセス技術をサポートするよう構成された第二の無線モジュールと;前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信するよう構成されている共通発見モジュールであって、前記発見情報は、同じ信号フォーマットに従って一つまたは複数の発見信号にエンコードされる、共通発見モジュールと;前記第一の無線モジュールまたは前記第二の無線モジュールを前記発見情報に基づいて制御するよう構成されたコントローラとを含む、通信システムである。
実施例2では、実施例1の主題は任意的に、前記第二の無線アクセス技術が前記第一の無線アクセス技術とは異なる、ということを含むことができる。
実施例3では、実施例1または2の主題は任意的に、前記第一の無線モジュール、前記第二の無線モジュールおよび前記共通発見モジュールが無線トランシーバまたはベースバンド・モデムの一部である、ということを含むことができる。
実施例4では、実施例1ないし3のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共通発見モジュールが、前記同じ信号フォーマットに従って、前記共通発見チャネルからの前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報をデコードするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例5では、実施例1ないし4のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共通発見モジュールが、前記第一の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第一の発見信号を受信し、前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第二の発見信号を受信するよう構成され、前記第一の発見信号および前記第二の発見信号は前記信号フォーマットに従ってエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例6では、実施例5記載の主題は任意的に、前記共通発見モジュールが、前記第一の発見信号を第一のネットワーク・アクセス・ノードから受信し、前記第二の発見信号を第二のネットワーク・アクセス・ノードから受信し、前記第一の発見信号における発見情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに一意的であり、前記第二の発見信号における発見情報は前記第二のネットワーク・アクセス・ノードに一意的である、ということを含むことができる。
実施例7では、実施例6記載の主題は任意的に、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが前記第二のネットワーク・アクセス・ノードと異なる、ということを含むことができる。
実施例8では、実施例6または7の主題は任意的に、前記第二の発見信号における発見情報は、フォーマットまたはスケジューリングの点で、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードに一意的である、ということを含むことができる。
実施例9では、実施例1ないし4のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の発見信号が、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む共通発見信号である、ということを含むことができる。
実施例10では、実施例9の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術の両方についての前記発見情報が、前記信号フォーマットに従って前記共通発見信号にエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例11では、実施例9または10の主題は任意的に、前記共通発見モジュールが、前記共通発見信号を単一のネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例12では、実施例1ないし11のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての前記発見情報が、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術の一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例13では、実施例12の主題は任意的に、前記コントローラが、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択するよう構成され、前記第一の無線アクセス技術または前記第二の無線アクセス技術についての発見情報に基づいて、前記第一の無線モジュールまたは前記第二の無線モジュールを介して、前記目標ネットワーク・アクセス・ノードと無線アクセス接続を確立するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例14では、実施例13の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線アクセス技術または前記第二の無線アクセス技術についての発見情報における前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置情報に基づいて前記目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例15では、実施例1ないし14のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記発見情報に従って前記第一の無線モジュールまたは前記第二の無線モジュールによる無線アクセス接続を動作させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例16では、実施例1ないし9のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについてのアクセス情報を含み、前記コントローラがさらに、前記発見情報に依存して前記第一の無線モジュールまたは前記第二の無線モジュールを介して前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと通信するまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例17では、実施例16の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線モジュールまたは前記第二の無線モジュールを介して前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと通信するまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを制御することを、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信すること、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードとの無線アクセス接続を確立することまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードに関する電波測定を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例18では、実施例1ないし17のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例19では、実施例18の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例20では、実施例20の主題は任意的に、前記測位情報がグローバル測位システム(GPS)座標を含む、ということを含むことができる。
実施例21では、実施例1ないし20のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記発見情報における正しくない情報を識別し、前記正しくない情報を特定のネットワーク・アクセス・ノードに報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例22では、実施例1ないし21のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、Bluetooth、ミリメートル波(mmWave)、WiGigおよび第五世代(5G)からなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例23では、実施例1ないし22のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アンテナ・アレイをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例24は、異なる無線アクセス技術の複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む共通発見信号を生成するよう構成された制御モジュールと;前記共通発見信号を共通発見チャネル上でブロードキャストするよう構成されている無線モジュールとを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例25では、実施例24の主題は任意的に、前記制御モジュールが、ソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例26では、実施例24または25の主題は任意的に、前記無線モジュールが無線トランシーバを含む、ということを含むことができる。
実施例27では、実施例24ないし26のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集するよう構成された検出モジュールをさらに含むことができる。
実施例28では、実施例27記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集することを、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのそれぞれから無線アクセス技術(RAT)固有の発見信号を受信し、前記RAT固有の発見信号から前記発見情報を抽出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例29では、実施例27または28の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの一つまたは複数にバックホール・インターフェースを介して接続するよう構成され、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、前記バックホール・リンクを介して収集するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例30では、実施例27ないし29のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報をデータベースから受領するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例31では、実施例27ないし30のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、そのネットワーク・アクセス・ノードによってサービスされる一つまたは複数の端末装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例32では、実施例31の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を前記一つまたは複数の端末装置に要求するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例33では、実施例24ないし32のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が前記第一のネットワーク・アクセス・ノードまたは前記第二のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例34では、実施例24ないし33のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記共通発見情報を、あらかじめ定義された発見信号フォーマットに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例35では、実施例24ないし34のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例36では、実施例35の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記ネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記ネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例37では、実施例24ないし36のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記共通発見信号を前記共通発見チャネル上で、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってブロードキャストするよう前記無線モジュールを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例38では、実施例24ないし37のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線モジュールが、前記共通発見チャネルを、一つまたは複数のさらなるネットワーク・アクセス・ノードと共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例39では、実施例24ないし38のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての地理的位置情報を、前記共通発見信号において前記発見情報と一緒に含めるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例40では、実施例24ないし39のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが一つまたは複数の無線アクセス接続を、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、ミリメートル波(mmWave)、WiGig、第五世代(5G)およびBluetoothに従って動作させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例41は、発見信号を生成するよう構成された制御モジュールと;前記発見信号を共通発見チャネル上でブロードキャストするよう構成されている無線モジュールとを含むネットワーク・アクセス・ノードであり、前記発見信号は、異なる無線アクセス技術の複数のネットワーク・アクセス・ノードについての、同じ信号フォーマットでエンコードされた発見情報を含む。
実施例42では、実施例41の主題は任意的に、前記制御モジュールが、ソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例43では、実施例41または42の主題は任意的に、前記無線モジュールが無線トランシーバ・コンポーネントを含む、ということを含むことができる。
実施例44では、実施例41ないし43のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を前記信号フォーマットに従ってエンコードすることによって前記共通発見情報を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例45では、実施例44の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集するよう構成された検出モジュールをさらに含むことができる。
実施例46では、実施例45記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集することを、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのそれぞれから無線アクセス技術(RAT)固有の発見信号を受信し、前記RAT固有の発見信号から前記発見情報を抽出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例47では、実施例45または46の主題は任意的に、前記モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの一つまたは複数にバックホール・インターフェースを介して接続するよう構成され、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、前記バックホール・リンクを介して収集するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例48では、実施例45ないし47のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報をデータベースから受領するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例49では、実施例45ないし48のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、そのネットワーク・アクセス・ノードによってサービスされる一つまたは複数の端末装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例50では、実施例49の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を前記一つまたは複数の端末装置に要求するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例51では、実施例41ないし50のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が前記ネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例52では、実施例41ないし43のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見信号が前記ネットワーク・アクセス・ノードのみについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例53では、実施例41ないし52のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例54では、実施例53の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記ネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記ネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例55では、実施例41ないし54のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記発見信号を前記共通発見チャネル上で、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってブロードキャストするよう前記無線モジュールを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例56では、実施例41ないし53のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線モジュールが、前記共通発見チャネルを、それぞれがそれぞれの発見信号をブロードキャストする一つまたは複数の他のブロードキャスト・ネットワーク・アクセス・ノードと共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例57では、実施例56の主題は任意的に、前記無線モジュールが、前記共通発見チャネルを、前記一つまたは複数の他のブロードキャスト・ネットワーク・アクセス・ノードと、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例58では、実施例41ないし57のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての地理的位置情報を、前記発見信号において前記発見情報と一緒に含めるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例59では、実施例41ないし58のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが一つまたは複数の無線アクセス接続を、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、ミリメートル波(mmWave)、WiGig、第五世代(5G)およびBluetoothに従って動作させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例60では、実施例41ないし58のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、セルラー基地局または無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アクセスポイントとして構成されることができる。
実施例61は、第一のネットワーク・アクセス・ノードとの第一の無線アクセス接続をサポートするよう構成された第一の無線モジュールと;第二のネットワーク・アクセス・ノードとの第二の無線アクセス接続をサポートするよう構成された第二の無線モジュールであって、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続は異なる無線アクセス技術についてのものである、第二の無線モジュールと;前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立するよう構成されたコントローラとを有する通信システムであり、前記第二の無線モジュールはさらに、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二の無線アクセス接続を通じて受信するよう構成されている。
実施例62では、実施例61の主題は任意的に、前記第一の無線モジュールおよび前記第二の無線モジュールは、無線トランシーバまたはベースバンド・モデムの一部である、ということを含むことができる。
実施例63では、実施例61または62の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例64では、実施例61ないし63のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立することを、前記第一の無線アクセス接続のために意図されている前記データについての転送アドレスをもつ転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例65では、実施例64の主題は任意的に、前記コントローラが前記転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに、前記第一の無線モジュールを介して前記第一の無線アクセス接続を通じて送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例66では、実施例64または65の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続が第一の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記第二の無線アクセス接続が第二の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記コントローラが、前記第二の端末側ネットワーク・アドレスを前記転送アドレスとして提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例67では、実施例66の主題は任意的に、前記第一の端末側ネットワーク・アドレスおよび前記第二の端末側ネットワーク・アドレスがインターネット・プロトコル(IP)アドレスである、ということを含むことができる。
実施例68では、実施例61ないし66のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の無線モジュールが、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二のネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例69では、実施例61ないし64のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを無効にして、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて提供するよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例70では、実施例69の主題は任意的に、前記第一の無線モジュールは、前記転送リンクが無効にされた後は、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから前記さらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例71では、実施例69または70の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを無効にして、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて提供するよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令することを、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記第一の無線モジュールを介して前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例72では、実施例61ないし70のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第二の無線アクセス接続を通じてルーティングし直された前記第一の無線アクセス接続のために意図されたデータを識別し、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例73では、実施例72の主題は任意的に、前記コントローラが、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別するようさらに構成され、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから、前記再接続された第一の無線アクセス接続を通じて受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例74では、実施例72の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータが前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直されるようスケジュールされていることを判別するようさらに構成され、前記コントローラが、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記さらなるデータの量に基づいて前記第一の無線アクセス接続を再接続するか否かを決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例75では、実施例72の主題は任意的に、前記コントローラが、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別するようさらに構成され、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが現在利用不能であることを識別し、前記第一の無線モジュールを介して前記第一の無線アクセス技術の第三のネットワーク・アクセス・ノードとの新たな無線アクセス接続を確立し、前記新たな無線アクセ接続を通じて、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードから、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを受信し、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードを介して前記新たな無線アクセス接続を通じて前記第一のネットワーク・アクセス・ノードについての転送無効化命令を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例76では、実施例61の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線アクセス接続のためのペンディングの上りリンク・データを識別し、前記転送リンクを介して前記第一のネットワーク・アクセス・ノードにアクセス要求メッセージを送信して前記第一のネットワーク・アクセス・ノードとの前記第一の無線アクセス接続を再確立し、前記ペンディングの上りリンク・データを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに、前記第一の無線アクセス接続を介して送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例77では、実施例61ないし75のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを確立する前に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を複数の無線アクセス接続から選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例78では、実施例61ないし75のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続をあらかじめ定義された基準に従って評価し、該評価に基づいて、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を前記複数の無線アクセス接続から選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例79では、実施例78の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が、電力消費、期待されるトラフィック、トラフィック活動パターン、使用プロファイル、遅延およびレイテンシー基準、データ・セキュリティー要求、ネットワーク・カバレッジ・エリアまたはネットワーク送信器レンジに基づく、ということを含むことができる。
実施例80では、実施例61ないし75のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続を評価し、前記複数の無線アクセス接続からの短距離無線アクセス接続を前記第一の無線アクセス接続として選択し、前記複数の無線アクセス接続からのセルラー無線アクセス接続を前記第二の無線アクセス接続として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例81では、実施例80の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続がWiFiまたはBluetooth接続であり、前記第二の無線アクセス接続は4GPPセルラー無線アクセス接続である、ということを含むことができる。
実施例82では、実施例61ないし75のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続を評価し、前記複数の無線アクセス接続からのアイドルな無線アクセス接続を前記第一の無線アクセス接続として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例83では、実施例61ないし82のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線モジュールが、前記転送リンクが確立された後、不活動状態または低下電力状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例84では、実施例61ないし83のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、WiGig、ミリメートル波(mmWave)、第五世代(5G)およびBluetoothからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例85は、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信する手段であって、前記第一の無線アクセス技術についておよび前記第二の無線アクセス技術についての発見情報は、同じ信号フォーマットに従って一つまたは複数の発見信号にエンコードされている、手段と;異なる無線アクセス技術の一つまたは複数の無線アクセス接続を前記発見情報に従って制御する手段とを含む、装置である。
実施例86は、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信する段階であって、前記第一の無線アクセス技術についておよび前記第二の無線アクセス技術についての発見情報は、同じ信号フォーマットに従って一つまたは複数の発見信号にエンコードされている、段階と;異なる無線アクセス技術の一つまたは複数の無線アクセス接続を前記発見情報に従って制御する段階とを含む、方法である。
実施例87では、実施例86の主題は任意的に、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信することが、前記信号フォーマットに従って、前記共通発見チャネルからの前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報をデコードすることを含む、ということを含むことができる。
実施例88では、実施例86記載の主題は任意的に、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信することが、前記第一の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第一の発見信号を受信し、前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第二の発見信号を受信することを含み、前記第一の発見信号および前記第二の発見信号は前記信号フォーマットに従ってエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例89では、実施例89記載の主題は任意的に、前記共通発見チャネル上の前記第一の発見信号を受信することが、第一のネットワーク・アクセス・ノードから前記第一の発見信号を受信することを含み、前記共通発見チャネル上の前記第二の発見信号を受信することが、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードとは異なる第二のネットワーク・アクセス・ノードから前記第二の発見信号を受信することを含み、前記第一の発見信号における発見情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに一意的であり、前記第二の発見信号における発見情報は前記第二のネットワーク・アクセス・ノードに一意的である、ということを含むことができる。
実施例90では、実施例86記載の主題は任意的に、第一の無線アクセス技術および第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信することが、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の共通発見信号を受信することを含み、前記共通発見信号は前記信号フォーマットに従ってエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例91では、実施例90記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報がいずれも前記信号フォーマットに従って前記共通発見信号上にエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例92では、実施例90または91の主題は任意的に、前記共通発見チャネル上の共通発見信号を受信することが、前記共通発見信号を単一のネットワーク・アクセス・ノードから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例93では、実施例86記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての前記発見情報が、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術の一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例94では、実施例93の主題は任意的に、前記発見情報に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択し、前記目標ネットワーク・アクセス・ノードと無線アクセス接続を確立することを含むことができる。
実施例95では、実施例94の主題は任意的に、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択することが、前記発見情報に含まれる前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての地理的位置情報に基づいて前記目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例96では、実施例86ないし95のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについてのアクセス情報を含み、異なる無線アクセス技術の一つまたは複数の無線アクセス接続を前記発見情報に従って制御することが、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信すること、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードとの無線アクセス接続を確立することまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードに関する電波測定を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例97では、実施例86ないし95のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについてのアクセス情報を含み、異なる無線アクセス技術の一つまたは複数の無線アクセス接続を前記発見情報に従って制御することが、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから前記発見情報に従って目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択し、前記目標ネットワーク・アクセス・ノードと無線アクセス接続を確立することを含む、ということを含むことができる。
実施例98では、実施例86ないし96のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例99では、実施例98の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例100では、実施例86ないし99のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報に含まれる正しくない情報を識別し、前記正しくない情報を特定のネットワーク・アクセス・ノードに報告することをさらに含むことができる。
実施例101では、実施例86ないし100のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、ミリメートル波(mmWave)、WiGig、第五世代(5G)およびBluetoothからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例102は、実施例86ないし101のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された、モデムおよび無線トランシーバを含む無線通信端末装置である。
実施例103は、実施例86ないし101のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例104は、無線通信端末装置のプロセッサによって実行されたときに実施例86ないし101のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう無線通信端末装置に指令する命令を含んでいる非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例105は、第一のネットワーク・アクセス・ノードとの第一の無線アクセス接続を通じてデータを送受信する手段と;第二のネットワーク・アクセス・ノードとの第二の無線アクセス接続を通じてデータを送受信する手段であって、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続は異なる無線アクセス技術に基づくものである、手段と;前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立する手段と;前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二の無線アクセス接続を通じて受信する手段とを含む装置である。
実施例106は、端末装置において無線通信を実行する方法であって、該方法は、第一のネットワーク・アクセス・ノードとの第一の無線アクセス接続を通じてデータを送受信する段階と;第二のネットワーク・アクセス・ノードとの第二の無線アクセス接続を通じてデータを送受信する段階であって、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続は異なる無線アクセス技術に基づくものである、段階と;前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立する段階と;前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二の無線アクセス接続を通じて受信する段階とを含む。
実施例107では、実施例106の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立することが、前記第一の無線アクセス接続のために意図されている前記データについての転送アドレスを指定する転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例108では、実施例107の主題は任意的に、前記転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することが、前記転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに、前記第一の無線アクセス接続を通じて送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例109では、実施例107または108の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続が第一の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記第二の無線アクセス接続が第二の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記制御回路が、前記第二の端末側ネットワーク・アドレスを前記転送アドレスとして提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例110では、実施例109の主題は任意的に、前記第一の端末側ネットワーク・アドレスおよび前記第二の端末側ネットワーク・アドレスがインターネット・プロトコル(IP)アドレスである、ということを含むことができる。
実施例111では、実施例110ないし110のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二の無線アクセス接続を通じて受信することが、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二のネットワーク・アクセス・ノードから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例112では、実施例106ないし111のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記転送リンクを無効にして、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて提供するよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令することをさらに含むことができる。
実施例113では、実施例112の主題は任意的に、前記転送リンクが無効にされた後は、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから前記さらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて受信することを含むことができる。
実施例114では、実施例112または113の主題は任意的に、前記転送リンクを無効にすることが、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記第一の無線回路を介して前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例115では、実施例106ないし113のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の無線アクセス接続を通じてルーティングし直された前記第一の無線アクセス接続のために意図されたデータを識別し、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することをさらに含むことができる。
実施例116では、実施例115の主題は任意的に、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別することをさらに含むことができ、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することは、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから、前記再接続された第一の無線アクセス接続を通じて受信することを含む。
実施例117では、実施例115の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータが前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直されるようスケジュールされていることを判別するようさらに含むことができ、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記さらなるデータの量に基づいて前記第一の無線アクセス接続を再接続するか否かを決定することを含む。
実施例118では、実施例115の主題は任意的に、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別することをさらに含むことができ、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することは、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが現在利用不能であることを識別し、前記第一の無線アクセス技術の第三のネットワーク・アクセス・ノードとの新たな無線アクセス接続を確立し、前記新たな無線アクセ接続を通じて、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードから、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを受信し、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードを介して前記新たな無線アクセス接続を通じて前記第一のネットワーク・アクセス・ノードについての転送無効化命令を送信することを含む。
実施例119では、実施例106ないし118のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記転送リンクを確立する前に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を複数の無線アクセス接続から選択することをさらに含むことができる。
実施例120では、実施例106ないし118のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続をあらかじめ定義された基準に従って評価し、該評価に基づいて、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を前記複数の無線アクセス接続から選択することをさらに含むことができる。
実施例121では、実施例120の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が、電力消費、期待されるトラフィック、トラフィック活動パターン、使用プロファイル、遅延およびレイテンシー基準、データ・セキュリティー要求、ネットワーク・カバレッジ・エリアまたはネットワーク送信器レンジに基づく、ということを含むことができる。
実施例122では、実施例106ないし121のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記転送リンクが確立された後、前記第一の無線アクセス接続のためのデータを送受信するために使われる第一の無線回路を不活動状態または低下電力状態にすることをさらに含むことができる。
実施例123では、実施例106ないし122のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFiおよびBluetoothからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例124は、実施例106ないし123のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された、モデムおよび無線トランシーバを含む無線通信端末装置である。
実施例125は、実施例106ないし124のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例126は、無線通信端末装置のプロセッサによって実行されたときに実施例106ないし126のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう無線通信端末装置に指令する命令を含んでいる非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例127は、第一の無線アクセス技術をサポートするよう構成された第一の無線回路と;第二の無線アクセス技術をサポートするよう構成された第二の無線回路と;前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を共通の発見チャネルから受信するよう構成されている共通発見回路であって、前記発見情報は、同じ信号フォーマットに従って一つまたは複数の発見信号にエンコードされる、共通発見回路と;前記第一の無線回路または前記第二の無線回路を前記発見情報に基づいて制御するよう構成されたコントローラとを含む、通信システムである。
実施例128では、実施例127の主題は任意的に、前記第二の無線アクセス技術が前記第一の無線アクセス技術とは異なる、ということを含むことができる。
実施例129では、実施例127または128の主題は任意的に、前記第一の無線回路、前記第二の無線回路および前記共通発見回路がハードウェア定義されたまたはソフトウェア定義された回路である、ということを含むことができる。
実施例130では、実施例127ないし129のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線回路、前記第二の無線回路および前記共通発見が無線トランシーバまたはベースバンド・モデムの一部である、ということを含むことができる。
実施例131では、実施例127ないし130のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共通発見回路が、前記同じ信号フォーマットに従って、前記共通発見チャネルからの前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報をデコードするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例132では、実施例127ないし131のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共通発見回路が、前記第一の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第一の発見信号を受信し、前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む前記共通発見チャネル上の第二の発見信号を受信するよう構成され、前記第一の発見信号および前記第二の発見信号は前記信号フォーマットに従ってエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例133では、実施例132記載の主題は任意的に、前記共通発見回路が、前記第一の発見信号を第一のネットワーク・アクセス・ノードから受信し、前記第二の発見信号を第二のネットワーク・アクセス・ノードから受信し、前記第一の発見信号における発見情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに一意的であり、前記第二の発見信号における発見情報は前記第二のネットワーク・アクセス・ノードに一意的である、ということを含むことができる。
実施例134では、実施例133記載の主題は任意的に、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが前記第二のネットワーク・アクセス・ノードと異なる、ということを含むことができる。
実施例135では、実施例133または134の主題は任意的に、前記第二の発見信号における発見情報は、フォーマットまたはスケジューリングの点で、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードに一意的である、ということを含むことができる。
実施例136では、実施例127ないし135のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の発見信号が、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての発見情報を含む共通発見信号である、ということを含むことができる。
実施例137では、実施例136の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術の両方についての前記発見情報が、前記信号フォーマットに従って前記共通発見信号にエンコードされている、ということを含むことができる。
実施例138では、実施例136または137の主題は任意的に、前記共通発見回路が、前記共通発見信号を単一のネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例139では、実施例127ないし138のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術についての前記発見情報が、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術の一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例140では、実施例139の主題は任意的に、前記コントローラが、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択するよう構成され、前記第一の無線アクセス技術または前記第二の無線アクセス技術についての発見情報に基づいて、前記第一の無線回路または前記第二の無線回路を介して、前記目標ネットワーク・アクセス・ノードと無線アクセス接続を確立するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例141では、実施例140の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線アクセス技術または前記第二の無線アクセス技術についての発見情報における前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの地理的位置情報に基づいて前記目標ネットワーク・アクセス・ノードを選択する、ということを含むことができる。
実施例142では、実施例127ないし141のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記発見情報に従って前記第一の無線回路または前記第二の無線回路による無線アクセス接続を動作させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例143では、実施例127ないし136のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについてのアクセス情報を含み、前記コントローラがさらに、前記発見情報に依存して前記第一の無線回路または前記第二の無線回路を介して前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと通信するまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例144では、実施例143の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一の無線回路または前記第二の無線回路を介して前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと通信するまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを制御することを、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信すること、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードとの無線アクセス接続を確立することまたは前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードに関する電波測定を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例145では、実施例127ないし144のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例146では、実施例145の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例147では、実施例127ないし146のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記発見情報における正しくない情報を識別し、前記正しくない情報を特定のネットワーク・アクセス・ノードに報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例148では、実施例127ないし147のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、Bluetooth、ミリメートル波(mmWave)、WiGigおよび第五世代(5G)からなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例149では、実施例127ないし148のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アンテナ・アレイをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例150は、異なる無線アクセス技術の複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む共通発見信号を生成するよう構成された制御回路と;前記共通発見信号を共通発見チャネル上でブロードキャストするよう構成されている無線回路とを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例151では、実施例150の主題は任意的に、前記制御回路が、該制御回路の動作を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例152では、実施例150または151の主題は任意的に、前記無線回路が無線トランシーバ回路を含む、ということを含むことができる。
実施例153では、実施例150ないし152のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路および前記無線回路がハードウェア定義された回路またはソフトウェア定義された回路である、ということを含むことができる。
実施例154では、実施例150ないし153のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集するよう構成された検出回路をさらに含むことができる。
実施例155では、実施例154記載の主題は任意的に、前記検出回路が前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集することを、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのそれぞれから無線アクセス技術(RAT)固有の発見信号を受信し、前記RAT固有の発見信号から前記発見情報を抽出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例156では、実施例154または155の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの一つまたは複数にバックホール・インターフェースを介して接続するよう構成され、前記検出回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、前記バックホール・リンクを介して収集するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例157では、実施例154ないし156のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報をデータベースから受領するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例158では、実施例154ないし157のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、そのネットワーク・アクセス・ノードによってサービスされる一つまたは複数の端末装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例159では、実施例158の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を前記一つまたは複数の端末装置に要求するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例160では、実施例150ないし159のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が前記第一のネットワーク・アクセス・ノードまたは前記第二のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例161では、実施例150ないし160のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記共通発見情報を、あらかじめ定義された発見信号フォーマットに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例162では、実施例150ないし161のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例163では、実施例162の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記ネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記ネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例164では、実施例150ないし163のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記共通発見信号を前記共通発見チャネル上で、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってブロードキャストするよう前記無線回路を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例165では、実施例150ないし164のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路が、前記共通発見チャネルを、一つまたは複数のさらなるネットワーク・アクセス・ノードと共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例166では、実施例150ないし165のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての地理的位置情報を、前記共通発見信号において前記発見情報と一緒に含めるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例167では、実施例150ないし166のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が一つまたは複数の無線アクセス接続を、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、ミリメートル波(mmWave)、WiGig、第五世代(5G)およびBluetoothに従って動作させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例168は、発見信号を生成するよう構成された制御回路と;前記発見信号を共通発見チャネル上でブロードキャストするよう構成されている無線回路とを含むネットワーク・アクセス・ノードであり、前記発見信号は、異なる無線アクセス技術の複数のネットワーク・アクセス・ノードについての、同じ信号フォーマットでエンコードされた発見情報を含む。
実施例169では、実施例168の主題は任意的に、前記制御回路および前記無線回路がハードウェア定義されたまたはソフトウェア定義された回路であることを含むことができる。
実施例170では、実施例168または169の主題は任意的に、前記制御回路が、該制御回路の動作を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例171では、実施例168ないし170のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路が無線トランシーバである、ということを含むことができる。
実施例172では、実施例168ないし171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、複数のネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を前記信号フォーマットに従ってエンコードすることによって前記共通発見情報を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例173では、実施例172の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集するよう構成された検出回路をさらに含むことができる。
実施例174では、実施例173記載の主題は任意的に、前記検出回路が前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を収集することを、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのそれぞれから無線アクセス技術(RAT)固有の発見信号を受信し、前記RAT固有の発見信号から前記発見情報を抽出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例175では、実施例173または174の主題は任意的に、前記回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの一つまたは複数にバックホール・インターフェースを介して接続するよう構成され、前記検出回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、前記バックホール・リンクを介して収集するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例176では、実施例173ないし175のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報をデータベースから受領するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例177では、実施例173ないし176のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を、そのネットワーク・アクセス・ノードによってサービスされる一つまたは複数の端末装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例178では、実施例177の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての前記発見情報を前記一つまたは複数の端末装置に要求するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例179では、実施例168ないし178のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が前記ネットワーク・アクセス・ノードについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例180では、実施例168ないし171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見信号が前記ネットワーク・アクセス・ノードのみについての発見情報を含む、ということを含むことができる。
実施例181では、実施例168ないし180のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見情報が、周波数帯域および中心周波数チャネル情報、チャネル帯域幅情報、サービス・プロバイダー情報、地理的位置情報、データレート情報、公開またはプライベート状態情報、認証型情報、能力情報、電波測定情報またはパフォーマンス・メトリック情報を含む、ということを含むことができる。
実施例182では、実施例181の主題は任意的に、前記地理的位置情報が、前記ネットワーク・アクセス・ノードの絶対位置または前記ネットワーク・アクセス・ノードの相対位置を示す測位情報を含む、ということを含むことができる。
実施例183では、実施例168ないし182のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記発見信号を前記共通発見チャネル上で、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってブロードキャストするよう前記無線回路を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例184では、実施例168ないし183のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路が、前記共通発見チャネルを、それぞれがそれぞれの発見信号をブロードキャストする一つまたは複数の他のブロードキャスト・ネットワーク・アクセス・ノードと共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例185では、実施例184の主題は任意的に、前記無線回路が、前記共通発見チャネルを、前記一つまたは複数の他のブロードキャスト・ネットワーク・アクセス・ノードと、リッスンビフォアトークまたは競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って共有するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例186では、実施例168ないし185のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数のネットワーク・アクセス・ノードについての地理的位置情報を、前記発見信号において前記発見情報と一緒に含めるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例187では、実施例168ないし186のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が一つまたは複数の無線アクセス接続を、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、ミリメートル波(mmWave)、WiGig、第五世代(5G)およびBluetoothに従って動作させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例188では、実施例168ないし187のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、セルラー基地局または無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アクセスポイントとして構成されることができる。
実施例189は、第一のネットワーク・アクセス・ノードとの第一の無線アクセス接続をサポートするよう構成された第一の無線回路と;第二のネットワーク・アクセス・ノードとの第二の無線アクセス接続をサポートするよう構成された第二の無線回路であって、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続は異なる無線アクセス技術についてのものである、第二の無線回路と;前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立するよう構成された制御回路とを有する通信装置であり、前記第二の無線回路はさらに、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二の無線アクセス接続を通じて受信するよう構成されている。
実施例190では、実施例189の主題は任意的に、前記第一の無線回路および前記第二の無線回路は、無線トランシーバまたはモデム・コンポーネントを含む、ということを含むことができる。
実施例191では、実施例189または190の主題は任意的に、前記制御回路が、該制御回路の動作を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例192では、実施例189ないし191のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線回路、前記第二の無線回路および前記制御回路がハードウェア定義された回路またはソフトウェア定義された回路である、ということを含むことができる。
実施例193では、実施例189ないし192のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例194では、実施例189ないし193のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直すよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令する転送リンクを確立することを、前記第一の無線アクセス接続のために意図されている前記データについての転送アドレスを指定する転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例195では、実施例194の主題は任意的に、前記制御回路が前記転送セットアップ命令を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに、前記第一の無線回路を介して前記第一の無線アクセス接続を通じて送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例196では、実施例194または195の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続が第一の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記第二の無線アクセス接続が第二の端末側ネットワーク・アドレスを含み、前記制御回路が、前記第二の端末側ネットワーク・アドレスを前記転送アドレスとして提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例197では、実施例196の主題は任意的に、前記第一の端末側ネットワーク・アドレスおよび前記第二の端末側ネットワーク・アドレスがインターネット・プロトコル(IP)アドレスである、ということを含むことができる。
実施例198では、実施例189ないし197のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の無線回路が、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続のためのデータを前記第二のネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例199では、実施例189ないし195のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを無効にして、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて提供するよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例200では、実施例199の主題は任意的に、前記第一の無線回路は、前記転送リンクが無効にされた後は、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから前記さらなるデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例201では、実施例199または200の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを無効にして、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているデータを前記第一の無線アクセス接続を通じて提供するよう前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに命令することを、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記第一の無線回路を介して前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例202では、実施例189ないし201のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第二の無線アクセス接続を通じてルーティングし直された前記第一の無線アクセス接続のために意図されたデータを識別し、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例203では、実施例202の主題は任意的に、前記制御回路が、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別するようさらに構成され、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記第一の無線アクセス接続を前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと再接続して、転送無効化命令を、前記再接続された第一の無線アクセ接続を通じて、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードから、前記再接続された第一の無線アクセス接続を通じて受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例204では、実施例202の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一の無線アクセス接続のために意図されているさらなるデータが前記第二の無線アクセス接続にルーティングし直されるようスケジュールされていることを判別するようさらに構成され、前記制御回路が、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記さらなるデータの量に基づいて前記第一の無線アクセス接続を再接続するか否かを決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例205では、実施例202の主題は任意的に、前記制御回路が、前記識別されたデータにおけるページング・メッセージを識別するようさらに構成され、前記識別されたデータに基づいて前記第一の無線アクセス接続を制御することを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが現在利用不能であることを識別し、前記第一の無線回路を介して前記第一の無線アクセス技術の第三のネットワーク・アクセス・ノードとの新たな無線アクセス接続を確立し、前記新たな無線アクセ接続を通じて、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードから、前記ページング・メッセージにおいて示されているさらなるデータを受信し、前記第三のネットワーク・アクセス・ノードを介して前記新たな無線アクセス接続を通じて前記第一のネットワーク・アクセス・ノードについての転送無効化命令を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例206では、実施例189の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一の無線アクセス接続のためのペンディングの上りリンク・データを識別し、前記転送リンクを介して前記第一のネットワーク・アクセス・ノードにアクセス要求メッセージを送信して前記第一のネットワーク・アクセス・ノードとの前記第一の無線アクセス接続を再確立し、前記ペンディングの上りリンク・データを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードに、前記第一の無線アクセス接続を介して送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例207では、実施例189ないし206のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを確立する前に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を複数の無線アクセス接続から選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例208では、実施例189ないし206のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続をあらかじめ定義された基準に従って評価し、該評価に基づいて、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続を前記複数の無線アクセス接続から選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例209では、実施例208の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が、電力消費、期待されるトラフィック、トラフィック活動パターン、使用プロファイル、遅延およびレイテンシー基準、データ・セキュリティー要求、ネットワーク・カバレッジ・エリアまたはネットワーク送信器レンジに基づく、ということを含むことができる。
実施例210では、実施例189ないし205のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続を評価し、前記複数の無線アクセス接続からの短距離無線アクセス接続を前記第一の無線アクセス接続として選択し、前記複数の無線アクセス接続からのセルラー無線アクセス接続を前記第二の無線アクセス接続として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例211では、実施例210の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続がWiFiまたはBluetooth接続であり、前記第二の無線アクセス接続は4GPPセルラー無線アクセス接続である、ということを含むことができる。
実施例212では、実施例189ないし205のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記転送リンクを確立する前に、複数の無線アクセス接続を評価し、前記複数の無線アクセス接続からのアイドルな無線アクセス接続を前記第一の無線アクセス接続として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例213では、実施例189ないし212のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線回路が、前記転送リンクが確立された後、不活動状態または低下電力状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例214では、実施例189ないし213のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス接続および前記第二の無線アクセス接続が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFi、WiGig、ミリメートル波(mmWave)、第五世代(5G)およびBluetoothからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例215は、端末装置との第一の無線アクセス技術の無線アクセス接続をサポートするよう構成され、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する代替ネットワーク・アドレスを指定する前記端末装置からの転送セットアップ命令を受信するよう構成されている無線回路と;前記端末装置に宛てられたデータを前記代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すよう構成された制御回路とを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例216では、実施例215の主題は任意的に、前記無線回路は、無線トランシーバ・コンポーネントおよびモデム・コンポーネントを含む、ということを含むことができる。
実施例217では、実施例215または216の主題は任意的に、前記制御回路がプロセッサであり、該プロセッサは、該プロセッサの動作を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例218では、実施例215ないし217のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路および前記制御回路がハードウェア定義されたまたはソフトウェア定義された回路である、ということを含むことができる。
実施例219では、実施例215ないし218のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記端末装置に宛てられたデータを前記代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すことを、前記端末装置のもとのネットワーク・アドレスにおいて前記端末装置に宛てられた到来データを識別し、前記代替ネットワーク・アドレスに従って前記識別されたデータの宛先アドレスを変更し、前記代替ネットワーク・アドレスに従って宛先アドレスを変更されたデータを、前記第二の無線アクセス技術の別のネットワーク・アドレス・ノードを介して前記端末装置にルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例220では、実施例215ないし219のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記端末装置に宛てられたデータを前記代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すことを、到来データが前記端末装置のもとのネットワーク・アドレスに宛てられているかどうかを検査し、前記もとのネットワーク・アドレスに宛てられている到来データを前記代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例221では、実施例215ないし220のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記端末装置の前記代替ネットワーク・アドレスおよびもとのネットワーク・アドレスをデータベースに登録し、到来データのアドレスを前記データベースと照合して前記端末装置に宛てられた前記データを識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例222では、実施例215ないし221のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路がさらに、異なる代替ネットワーク・アドレスを指定する前記端末装置からの転送修正命令を受信するよう構成され、前記制御回路がさらに、前記端末装置に宛てられたデータを前記異なる代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例223では、実施例215ないし222のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路がさらに、前記端末装置から転送無効化命令を受信するよう構成され、前記制御回路がさらに、前記転送無効化命令の受信後は前記端末装置に宛てられたデータを前記代替ネットワーク・アドレスにルーティングし直すことをやめるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例224では、実施例223の主題は任意的に、前記制御回路が、前記端末装置に宛てられたデータを前記無線アクセス接続を通じて送信するよう前記無線回路を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例225では、実施例215ないし222のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路が、前記端末装置から転送無効化命令を受信するまで、前記端末装置に宛てられたデータを前記無線アクセス接続を通じて送信することを控えるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例226では、実施例215ないし225のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記代替ネットワーク・アドレスがインターネット・プロトコル(IP)アドレスである、ということを含むことができる。
実施例227では、実施例215ないし226のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置に宛てられた前記データをコア・ネットワークから受信するよう構成されたバックホール・リンクをさらに含むことができる。
実施例228では、実施例215ないし227のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、セルラー基地局または無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アクセスポイントとして構成されることができる。
実施例229では、実施例215ないし228のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の無線アクセス技術および前記第二の無線アクセス技術が、ロングタームエボリューション(LTE)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、WiFiまたはBluetooth無線アクセス接続からなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例230は、端末装置の電力要件または接続要件に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定する手段と;複数のチャネル型からチャネル型を選択する手段と;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定する手段と;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信する手段とを含む装置である。
実施例231は、端末装置の動作方法であり、当該方法は、前記端末装置の電力要件または接続要件に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定し;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを含む。
実施例232では、実施例231の主題は任意的に、前記電力要件が前記端末装置の電力効率要件である、ということを含むことができる。
実施例233では、実施例231または232の主題は任意的に、前記データ接続要件が、前記端末装置のアプリケーションの接続のレイテンシー要件または信頼性要件である、ということを含むことができる。
実施例234では、実施例231ないし233のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例235では、実施例231ないし234のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例236では、実施例235の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例237では、実施例235の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例238では、実施例235の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例239では、実施例235ないし238のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例240では、実施例231ないし239のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信することをさらに含むことができる。
実施例241では、実施例240の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することが、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例242では、実施例231ないし241のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例243では、実施例231ないし242のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例244では、実施例231ないし243のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例245では、実施例231ないし241のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例246では、実施例231ないし241のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例247では、実施例231ないし241のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信することをさらに含むことができる。
実施例248では、実施例231ないし247のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知することをさらに含むことができる。
実施例249では、実施例231ないし247のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例250では、実施例231ないし249のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することが、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することを含む、ということを含むことができる。
実施例251は、プロセッサおよび無線トランシーバを含み、実施例231ないし250のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信装置である。
実施例252は、端末装置のコントローラによって実行されたときに、実施例231ないし250のうちいずれか一項記載の方法を端末装置に実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例253は、無線アクセス・ネットワークを通じて特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供する手段であって、前記特定のチャネル型はトラフィック・データ・チャネル、制御チャネル、ランダムアクセス・チャネルまたはページング・チャネルである、手段と;前記複数の物理チャネル構成のうちの第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信する手段と;前記第一の物理チャネル構成に従って、前記端末装置にデータを送信するまたは前記端末装置からデータを受信する手段とを含む、装置である。
実施例254は、無線アクセス・ネットワークの一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを動作させる方法であって、当該方法は、無線アクセス・ネットワークを通じて特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供する段階であって、前記特定のチャネル型はトラフィック・データ・チャネル、制御チャネル、ランダムアクセス・チャネルまたはページング・チャネルである、段階と;前記複数の物理チャネル構成のうちの第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信する段階と;前記第一の物理チャネル構成に従って、前記端末装置にデータを送信するまたは前記端末装置からデータを受信する段階とを含む、方法である。
実施例255では、実施例254の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記第一の物理チャネル構成および第二の物理チャネル構成を含み、前記特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供することが、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成を前記無線アクセス・ネットワークを通じて同時に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例256では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例257では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例258では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例259では、実施例255ないし258のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例260では、実施例255ないし258のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードが第一の無線アクセス技術の第一のネットワーク・アクセス・ノードおよび第二の無線アクセス技術の第二のネットワーク・アクセス・ノードを含み、前記無線アクセス・ネットワークを通じて特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供することが、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードでは前記第一の物理チャネル構成を提供し、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードでは前記第二の物理チャネル構成を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例261では、実施例254ないし260のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信するのに先立って、前記複数の物理チャネル構成についてのチャネル構成情報をブロードキャストすることをさらに含むことができる。
実施例262では、実施例254ないし261のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信するのに先立って、前記端末装置の電力要件または接続要件を示す前記端末装置からの動作プロファイル・レポートを受信することを含むことができる。
実施例263では、実施例262の主題は任意的に、前記動作プロファイル・レポートに基づいて、前記複数の物理チャネル構成から一つまたは複数の物理チャネル構成を選択し;前記一つまたは複数の選択された物理チャネル構成のうちの一つまたは複数についての構成情報を前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例264では、実施例262の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートが電力効率要件を示し、当該方法がさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例265では、実施例262の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートがレイテンシー要件を示し、当該方法がさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例266では、実施例262の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートが信頼性要件を示し、当該方法がさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例267では、実施例262の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、当該方法がさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記第一の物理チャネル構成を選択することを、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて行なう、ということを含むことができる。
実施例268は、プロセッサおよび無線トランシーバを含み、実施例231ないし250のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信装置である。
実施例269は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに、実施例231ないし250のうちいずれか一項記載の方法をネットワーク・アクセス・ノードに実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例270は、端末装置の電力要件または接続要件を示す前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定するよう構成されたコントローラと;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された無線トランシーバとを含む、通信装置である。
実施例271では、実施例270の主題は任意的に、前記コントローラと物理層モジュールとを含むベースバンド・モデムをさらに含むことができ、前記コントローラは、当該通信装置の無線通信動作に指令するよう構成されている。
実施例272では、実施例270または271の主題は任意的に、さらに、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例273では、実施例270ないし272のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例274では、実施例270ないし273のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力要件が前記端末装置の電力効率要件である、ということを含むことができる。
実施例275では、実施例270ないし274のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続要件が、前記端末装置のアプリケーションの接続のレイテンシー要件または信頼性要件である、ということを含むことができる。
実施例276では、実施例270ないし273のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例277では、実施例276の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例278では、実施例276の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例279では、実施例276の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例280では、実施例276ないし279のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例281では、実施例270ないし280のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線トランシーバがさらに、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信するよう構成される、ということをさらに含むことができる。
実施例282では、実施例281の主題は任意的に、前記無線トランシーバが、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することを、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例283では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記コントローラは、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例284では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例285では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例286では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例287では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例288では、実施例270ないし282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラがさらに、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例289では、実施例270ないし288のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラがさらに、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例290では、実施例270ないし289のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例291では、実施例270ないし290のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記無線トランシーバが、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例292は、無線アクセス・ネットワークを通じて特定のチャネル型の複数の物理チャネル構成を提供するよう構成された一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードを含む無線アクセス・ネットワーク・システムであって、前記特定のチャネル型はトラフィック・データ・チャネル、制御チャネル、ランダムアクセス・チャネルまたはページング・チャネルであり、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの第一のネットワーク・アクセス・ノードが、前記複数の物理チャネル構成のうちの第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信し;前記第一の物理チャネル構成に従って、前記端末装置にデータを送信するまたは前記端末装置からデータを受信するよう構成される、システムである。
実施例293では、実施例292の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記第一の物理チャネル構成および第二の物理チャネル構成を含み、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードは、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成を前記無線アクセス・ネットワークを通じて同時に提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例294では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例295では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例296では、実施例255の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例297では、実施例293ないし296のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例298では、実施例293ないし296のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードが第一の無線アクセス技術に基づいて前記第一の物理チャネル構成を提供するよう構成され、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちの第二のネットワーク・アクセス・ノードが第二の無線アクセス技術に基づいて前記第二の物理チャネル構成を提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例299では、実施例292ないし298のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードが、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記複数の物理チャネル構成についてのチャネル構成情報をブロードキャストするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例300では、実施例292ないし299のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記第一の物理チャネル構成を利用する要求を端末装置から受信するのに先立って、前記端末装置の電力要件または接続要件を示す前記端末装置からの動作プロファイル・レポートを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例301では、実施例300の主題は任意的に、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記動作プロファイル・レポートに基づいて、前記複数の物理チャネル構成から一つまたは複数の物理チャネル構成を選択し;前記一つまたは複数の選択された物理チャネル構成のうちの一つまたは複数についての構成情報を前記端末装置に提供するよう構成される、ということをさらに含むことができる。
実施例302では、実施例300の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートが電力効率要件を示し、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例303では、実施例300の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートがレイテンシー要件を示し、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例304では、実施例300の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイル・レポートが信頼性要件を示し、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記第一の物理チャネル構成として選択し;前記第一の物理チャネル構成についての構成情報を前記端末装置に提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例305では、実施例300の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードがさらに、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記第一の物理チャネル構成を、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例306は、端末装置の装置型および端末装置によってサービスされるアプリケーションの型に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定する手段と;複数のチャネル型からチャネル型を選択する手段と;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定する手段と;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信する手段とを含む装置である。
実施例307は、端末装置の動作方法であり、当該方法は、端末装置の装置型および端末装置によってサービスされるアプリケーションの型に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定し;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを含む。
実施例308では、実施例307の主題は任意的に、前記装置型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例309では、実施例307または308の主題は任意的に、前記端末装置によってサービスされるアプリケーションの型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例310では、実施例307ないし309のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例311では、実施例307ないし309のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置によってサービスされる一つまたは複数のアプリケーションの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例312では、実施例307ないし310のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置がモノのインターネット(IoT)装置、ビークル通信装置、機械制御装置または多目的装置のいずれであるかに依存する、ということを含むことができる。
実施例313では、実施例307ないし312のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例314では、実施例307ないし313のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例315では、実施例314の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例316では、実施例314の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例317では、実施例314の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例318では、実施例314ないし317のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例319では、実施例310ないし318のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信することをさらに含むことができる。
実施例320では、実施例319の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することが、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例321では、実施例310ないし320のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例322では、実施例310ないし321のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例323では、実施例310ないし322のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例324では、実施例310ないし320のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例325では、実施例310ないし324のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することは、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例326では、実施例310ないし320のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信することをさらに含むことができる。
実施例327では、実施例310ないし326のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知することをさらに含むことができる。
実施例328では、実施例310ないし326のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例329では、実施例310ないし328のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することが、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することを含む、ということを含むことができる。
実施例330は、プロセッサおよび無線トランシーバを含み、実施例310ないし329のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信装置である。
実施例331は、端末装置のコントローラによって実行されたときに、実施例310ないし329のうちいずれか一項記載の方法を端末装置に実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例332は、端末装置において動作するための通信装置であって、当該通信装置は、前記端末装置の装置型および前記端末装置によってサービスされるアプリケーションの型に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定するよう構成されたコントローラと;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された無線トランシーバとを含む。
実施例333では、実施例332の主題は任意的に、前記コントローラと物理層モジュールとを含むベースバンド・モデムをさらに含むことができ、前記コントローラは、当該通信装置の無線通信動作に指令するよう構成されている。
実施例334では、実施例332または333の主題は任意的に、さらに、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例335では、実施例332ないし334のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例336では、実施例332ないし335のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置によってサービスされるアプリケーションの型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例337では、実施例332ないし336のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例338では、実施例332ないし336のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置によってサービスされる一つまたは複数のアプリケーションの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例339では、実施例332ないし337のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置がモノのインターネット(IoT)装置、ビークル通信装置、機械制御装置または多目的装置のいずれであるかに依存する、ということを含むことができる。
実施例340では、実施例332ないし339のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例341では、実施例332ないし340のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力要件が前記端末装置の電力効率要件である、ということを含むことができる。
実施例342では、実施例332ないし341のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続要件が、前記端末装置のアプリケーションの接続のレイテンシー要件または信頼性要件である、ということを含むことができる。
実施例343では、実施例332ないし340のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例344では、実施例343の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例345では、実施例343の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例346では、実施例343の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例347では、実施例343ないし346のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例348では、実施例332ないし347のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線トランシーバがさらに、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信するよう構成される、ということをさらに含むことができる。
実施例349では、実施例348の主題は任意的に、前記無線トランシーバが、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することを、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例350では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記コントローラは、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例351では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例352では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例353では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例354では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例355では、実施例332ないし349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラがさらに、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例356では、実施例332ないし355のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラがさらに、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例357では、実施例332ないし356のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例358では、実施例332ないし357のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記無線トランシーバが、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例359は、端末装置の電力要件または接続要件を示す前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定するよう構成された制御回路と;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された無線トランシーバとを含む、通信回路装置である。
実施例360では、実施例359の主題は任意的に、前記制御回路が、当該通信回路装置の無線通信機能を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例361では、実施例359または360の主題は任意的に、前記制御回路と物理層モジュールとを含むベースバンド・モデムをさらに含むことができ、前記物理層モジュールは、物理層の処理を実行するよう前記制御回路とインターフェースをもつ。
実施例362では、実施例359ないし361のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、さらに、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例363では、実施例359ないし362のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例364では、実施例359ないし363のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力要件が前記端末装置の電力効率要件である、ということを含むことができる。
実施例365では、実施例359ないし364のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続要件が、前記端末装置のアプリケーションの接続のレイテンシー要件または信頼性要件である、ということを含むことができる。
実施例366では、実施例359ないし363のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例367では、実施例366の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例368では、実施例366の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例369では、実施例366の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例370では、実施例366ないし369のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例371では、実施例359ないし370のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線トランシーバがさらに、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信するよう構成される、ということをさらに含むことができる。
実施例372では、実施例371の主題は任意的に、前記無線トランシーバが、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することを、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例373では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記制御回路は、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例374では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例375では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例376では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例377では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例378では、実施例359ないし372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路がさらに、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例379では、実施例359ないし378のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路がさらに、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例380では、実施例359ないし379のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例381では、実施例359ないし380のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記無線トランシーバが、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例382は、端末装置における動作のための通信回路装置であって、当該通信回路装置は、端末装置の装置型および端末装置によってサービスされるアプリケーションの型に基づいて前記端末装置の動作プロファイルを同定し;複数のチャネル型からチャネル型を選択し;前記動作プロファイルに基づいて、前記チャネル型についての物理チャネル構成を、無線アクセス・ネットワークに関連付けられた複数の物理チャネル構成から同定するよう構成された制御回路と;前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された無線トランシーバとを含む。
実施例383では、実施例382の主題は任意的に、前記制御回路が、当該通信回路装置の無線通信機能を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例384では、実施例382または383の主題は任意的に、前記制御回路と物理層モジュールとを含むベースバンド・モデムをさらに含むことができ、前記物理層モジュールは、物理層の処理を実行するよう前記制御回路とインターフェースをもつ。
実施例385では、実施例382ないし384のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、さらに、一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例386では、実施例382ないし385のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例387では、実施例382ないし386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置によってサービスされるアプリケーションの型が、前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を示す、ということを含むことができる。
実施例388では、実施例382ないし387のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置の電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例389では、実施例382ないし387のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置によってサービスされる一つまたは複数のアプリケーションの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件を特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例390では、実施例382ないし388のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記動作プロファイルが前記端末装置がモノのインターネット(IoT)装置、ビークル通信装置、機械制御装置または多目的装置のいずれであるかに依存する、ということを含むことができる。
実施例391では、実施例382ないし390のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がページング・チャネル、ランダムアクセス・チャネル、制御チャネルまたはトラフィック・データ・チャネルである、ということを含むことができる。
実施例392では、実施例382ないし391のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力要件が前記端末装置の電力効率要件である、ということを含むことができる。
実施例393では、実施例382ないし392のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続要件が、前記端末装置のアプリケーションの接続のレイテンシー要件または信頼性要件である、ということを含むことができる。
実施例394では、実施例382ないし391のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成が、前記チャネル型の第一の物理チャネル構成および前記チャネル型の第二の物理チャネル構成を含み、前記第一の物理チャネル構成および前記第二の物理チャネル構成が、前記無線アクセス・ネットワークから同時に利用可能である、ということを含むことができる。
実施例395では、実施例394の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる電力効率レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例396では、実施例394の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なるレイテンシー・レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例397では、実施例394の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が、前記第二の物理チャネル構成とは異なる信頼性レベルをもつ、ということを含むことができる。
実施例398では、実施例394ないし397のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の物理チャネル構成が第一の無線アクセス技術に関連し、前記第二の物理チャネル構成が前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術に関連する、ということを含むことができる。
実施例399では、実施例382ないし398のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線トランシーバがさらに、前記物理チャネル構成を同定する前に、前記無線アクセス・ネットワークから、前記複数の物理チャネル構成を同定するチャネル構成情報を受信するよう構成される、ということをさらに含むことができる。
実施例400では、実施例399の主題は任意的に、前記無線トランシーバが、前記無線アクセス・ネットワークから前記チャネル構成情報を受信することを、前記無線アクセス・ネットワークからブロードキャスト情報として前記チャネル構成情報を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例401では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベルをもち、前記動作プロファイルが電力効率要件を示し、前記制御回路は、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記電力効率要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例402では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なるレイテンシー・レベルをもち、前記動作プロファイルがレイテンシー要件を示し、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記レイテンシー要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例403では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる信頼性レベルをもち、前記動作プロファイルが信頼性要件を示し、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記複数の物理チャネル構成のうちから、前記信頼性要件を満たす物理チャネル構成を、前記物理チャネル構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例404では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の物理チャネル構成のそれぞれが異なる電力効率レベル、異なるレイテンシー・レベルまたは異なる信頼性レベルをもち、前記コントローラが、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記動作プロファイルの電力効率要件、レイテンシー要件または信頼性要件に基づいて、前記複数の物理チャネル構成のうちから前記物理チャネル構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例405では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記チャネル型についての物理チャネル構成を同定することを、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記動作プロファイルを前記無線アクセス・ネットワークに報告し、該報告に応答して、前記物理チャネル構成を指定する制御メッセージを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例406では、実施例382ないし400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路がさらに、前記物理チャネル構成を同定するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークからのチャネル構成情報を要求し、該要求に応答して、前記複数の物理チャネル構成についての構成情報を含む制御メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例407では、実施例382ないし406のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路がさらに、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信するのに先立って、前記無線アクセス・ネットワークに前記物理チャネル構成を通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例408では、実施例382ないし407のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記チャネル型がランダムアクセス・チャネルであり、前記物理チャネル構成が、端末装置の特定の集合に制約されたランダムアクセス・チャネル構成である、ということを含むことができる。
実施例409では、実施例382ないし408のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、
前記チャネル型がページング・チャネルであり、前記無線トランシーバが、前記物理チャネル構成に従ってデータを送信または受信することを、前記物理チャネル構成に従って第一の無線アクセス技術でページング・メッセージを受信し、前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で該ページング・メッセージに応答することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例410は、第一の感度レベルに構成された一つまたは複数の衝突センサーを用いて、移動装置をナビゲートする手段と;前記移動装置の周囲の近傍における障害交通を特徴付ける交通アップデートを無線ネットワークから受信する手段と;前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成する手段とを含む、装置である。
実施例411は、移動装置の動作方法であり、当該方法は、第一の感度レベルに構成された一つまたは複数の衝突センサーを用いて、移動装置をナビゲートする段階と;前記移動装置の周囲の近傍における障害交通を特徴付ける交通アップデートを無線ネットワークから受信する段階と;前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成する段階とを含む。
実施例412では、実施例411の主題は任意的に、前記第二の感度レベルが前記第一の感度レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例413では、実施例411または412の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成することが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された閾値を下回っていることを判別し、前記交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を下回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例414では、実施例413の主題は任意的に、前記周囲の近傍におけるアップデートされた障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを前記無線ネットワークから受信する段階と、前記追加的な交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を上回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルより高い第三の感度レベルに構成する段階とをさらに含むことができる。
実施例415では、実施例411ないし414のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の感度レベルで動作するまたは前記第二の感度レベルに構成された前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて前記移動装置をナビゲートすることをさらに含むことができる。
実施例416では、実施例411ないし415のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートを無線ネットワークから受信することが、前記交通アップデートをネットワーク・アクセス・ノードから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例417では、実施例411ないし416のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートを無線ネットワークから受信することが、前記交通アップデートをマスター自律移動装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例418では、実施例411ないし417のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における障害物の量を示し、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することは、前記障害物の量があらかじめ定義された閾値を下回る場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例419では、実施例411ないし418のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーが、前記第一の感度レベルで動作しているときよりも前記第二の感度レベルで動作しているときのほうが、より少ない電力を消費するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例420では、実施例411ないし419のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における一つまたは複数の障害物の障害物型を示す、ということを含むことができる。
実施例421では、実施例420の主題は任意的に、前記一つまたは複数の障害物の前記障害物型が、可動障害物型、不動障害物型または移動装置障害物型のうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例422では、実施例411ないし421のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が前記周囲の近傍における障害物のあらかじめ定義された量であり、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に存在もしくは臨在する障害物が前記障害物のあらかじめ定義された量より少ないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例423では、実施例411ないし421のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に障害物が存在もしくは臨在しないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例424では、実施例411ないし421のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物が存在も現存もしないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例425では、実施例424の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーの第一の部分集合は可動障害物を検出するよう構成され、前記第一の部分集合とは異なる前記一つまたは複数の衝突センサーの第二の部分集合は不動障害物を検出するよう構成され、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物が存在もしくは臨在ないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することは、前記第一の部分集合の感度レベルを、前記第二の部分集合の感度レベルとの比較で、より大きく低下させることを含む、ということを含むことができる。
実施例426では、実施例411ないし421のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に他の移動装置が存在もしくは臨在しないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例427では、実施例411ないし426のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍における障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを継続的に受信する段階と、前記追加的な交通アップデートに基づいて、前記一つまたは複数の衝突センサーをアップデートされた感度レベルで構成し直す段階とをさらに含むことができる。
実施例428では、実施例411ないし427のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成し直すことが、前記一つまたは複数の衝突センサーの電力消費を減らすことを含む、ということを含むことができる。
実施例429では、実施例411ないし428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記移動装置の位置を判別し、該位置を前記無線ネットワークに報告することをさらに含むことができる。
実施例430では、実施例411ないし429のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置のまわりのあらかじめ定義されたエリアである、ということを含むことができる。
実施例431では、実施例411ないし429のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置の計画された移動経路である、ということを含むことができる。
実施例432は、実施例411ないし431のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された移動装置である。
実施例433は、実施例411ないし431のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された移動装置のナビゲーション・システムである。
実施例434は、移動装置のコントローラによって実行されたときに、移動装置に、実施例411ないし431のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例435は、一つまたは複数の衝突センサーと;第一の感度レベルに構成された前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて、移動装置をナビゲートするよう構成されたナビゲーション制御モジュールと;前記移動装置の周囲の近傍における障害交通を特徴付ける交通アップデートを無線ネットワークから受信するよう構成された通信モジュールとを含むナビゲーション・システムであり、前記ナビゲーション制御モジュールは、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度に構成するようさらに構成される。
実施例436では、実施例435の主題は任意的に、前記第二の感度レベルが前記第一の感度レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例437では、実施例435または436の主題は任意的に、ステアリングおよび移動システムをさらに含むことができ、前記ナビゲーション制御モジュールは、前記ステアリングおよび移動システムを用いて前記移動装置をナビゲートするよう構成される。
実施例438では、実施例435ないし437のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成することを、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された閾値を下回っていることを判別し、前記交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を下回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例439では、実施例438の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記周囲の近傍におけるアップデートされた障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを前記無線ネットワークから受信するようさらに構成され、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記追加的な交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を上回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルより高い第三の感度レベルに構成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例440では、実施例435ないし439のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記第二の感度レベルで動作するまたは前記第二の感度レベルに構成された前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて前記移動装置をナビゲートするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例441では、実施例435ないし440のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記交通アップデートをネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例442では、実施例435ないし440のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記交通アップデートをマスター自律移動装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例443では、実施例435ないし442のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における障害物の量を示し、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記障害物の量があらかじめ定義された閾値を下回る場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例444では、実施例435ないし443のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーが、前記第一の感度レベルで動作しているときよりも前記第二の感度レベルで動作しているときのほうが、より少ない電力を消費するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例445では、実施例435ないし444のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における一つまたは複数の障害物の障害物型を示し、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記一つまたは複数の障害物の障害物型が前記あらかじめ定義された基準を満たす場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例446では、実施例445の主題は任意的に、前記一つまたは複数の障害物の前記障害物型が、可動障害物型、不動障害物型または移動装置障害物型のうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例447では、実施例435ないし446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が前記周囲の近傍における障害物のあらかじめ定義された量であり、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に存在もしくは臨在する障害物が前記障害物のあらかじめ定義された量より少ないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例448では、実施例435ないし446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例449では、実施例435ないし446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例450では、実施例449の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーの第一の部分集合は可動障害物を検出するよう構成され、前記第一の部分集合とは異なる前記一つまたは複数の衝突センサーの第二の部分集合は不動障害物を検出するよう構成され、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを、前記第一の部分集合の感度レベルを、前記第二の部分集合の感度レベルとの比較で、より大きく低下させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例451では、実施例435ないし446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に他の移動装置がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例452では、実施例435ないし451のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記周囲の近傍における障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを継続的に受信するよう構成され、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記追加的な交通アップデートに基づいて、前記一つまたは複数の衝突センサーをアップデートされた感度レベルで構成し直すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例453では、実施例435ないし452のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御モジュールが、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記一つまたは複数の衝突センサーの電力消費を減らすことを含む、ということを含むことができる。
実施例454では、実施例435ないし453のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション・システムが、前記移動装置の位置を判別し、該位置を前記無線ネットワークに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例455では、実施例435ないし454のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置のまわりのあらかじめ定義されたエリアである、ということを含むことができる。
実施例456では、実施例435ないし454のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置の計画された移動経路である、ということを含むことができる。
実施例457は、ステアリングおよび移動システムと、実施例435ないし456のうちいずれか一項記載のナビゲーション・システムとを含む移動装置である。
実施例458は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、第一の感度レベルに構成された一つまたは複数の衝突センサーを用いて、移動装置をナビゲートする段階と;前記移動装置の周囲の近傍における障害交通を特徴付ける無線ネットワークからの交通アップデートを受信する段階と;前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成する段階とを含む。
実施例459では、実施例458の主題は任意的に、前記第二の感度レベルが前記第一の感度レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例460では、実施例458の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成することが、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された閾値を下回っていることを判別し、前記交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を下回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例461では、実施例460の主題は任意的に、当該方法が、前記周囲の近傍におけるアップデートされた障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを前記無線ネットワークから受信する段階と、前記追加的な交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を上回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルより高い第三の感度レベルに構成する段階とをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例462では、実施例458ないし461のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該方法が、前記第二の感度レベルの前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて前記移動装置をナビゲートすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例463では、実施例458ないし462のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートを無線ネットワークから受信することが、前記交通アップデートをネットワーク・アクセス・ノードから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例464では、実施例458ないし463のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートを無線ネットワークから受信することが、前記交通アップデートをマスター自律移動装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例465では、実施例458ないし464のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における障害物の量を示し、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することは、前記障害物の量があらかじめ定義された閾値を下回る場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例466では、実施例458ないし465のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーが、前記第一の感度レベルで動作しているときよりも前記第二の感度レベルで動作しているときのほうが、より少ない電力を消費するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例467では、実施例458ないし466のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における一つまたは複数の障害物の障害物型を示す、ということを含むことができる。
実施例468では、実施例467の主題は任意的に、前記一つまたは複数の障害物の前記障害物型が、可動障害物型、不動障害物型または移動装置障害物型のうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例469では、実施例458ないし468のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が前記周囲の近傍における障害物のあらかじめ定義された量であり、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に存在もしくは臨在する障害物が前記障害物のあらかじめ定義された量より少ないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例470では、実施例458ないし469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例471では、実施例458ないし469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例472では、実施例471の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーの第一の部分集合は可動障害物を検出するよう構成され、前記第一の部分集合とは異なる前記一つまたは複数の衝突センサーの第二の部分集合は不動障害物を検出するよう構成され、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することは、前記第一の部分集合の感度レベルを、前記第二の部分集合の感度レベルとの比較で、より大きく低下させることを含む、ということを含むことができる。
実施例473では、実施例458ないし469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することが、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に他の移動装置がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例474では、実施例458ないし473のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該方法が、前記周囲の近傍における障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを継続的に受信する段階と、前記追加的な交通アップデートに基づいて、前記一つまたは複数の衝突センサーをアップデートされた感度レベルで構成し直す段階とをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例475では、実施例458ないし474のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成し直すことが、前記一つまたは複数の衝突センサーの電力消費を減らすことを含む、ということを含むことができる。
実施例476では、実施例458ないし475のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該方法が、前記移動装置の位置を判別し、該位置を前記無線ネットワークに報告することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例477では、実施例458ないし476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置のまわりのあらかじめ定義されたエリアである、ということを含むことができる。
実施例478では、実施例458ないし477のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置の計画された移動経路である、ということを含むことができる。
実施例479は、一つまたは複数の衝突センサーと;第一の感度レベルに構成された前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて、移動装置をナビゲートするよう構成されたナビゲーション制御回路と;前記移動装置の周囲の近傍における障害交通を特徴付ける交通アップデートを無線ネットワークから受信するよう構成された通信回路とを含むナビゲーション回路装置であり、前記ナビゲーション制御回路は、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度に構成するようさらに構成される。
実施例480では、実施例479の主題は任意的に、前記第二の感度レベルが前記第一の感度レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例481では、実施例479または480の主題は任意的に、ステアリングおよび移動システムをさらに含むことができ、前記ナビゲーション制御回路は、前記ステアリングおよび移動システムを用いて前記移動装置をナビゲートするよう構成される。
実施例482では、実施例479ないし481のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルで動作するよう構成することを、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された閾値を下回っていることを判別し、前記交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を下回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例483では、実施例482の主題は任意的に、前記通信回路が、前記周囲の近傍におけるアップデートされた障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを前記無線ネットワークから受信するようさらに構成され、前記ナビゲーション制御回路が、前記追加的な交通アップデートが障害交通が前記あらかじめ定義された閾値を上回っていることを示す場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルより高い第三の感度レベルに構成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例484では、実施例479ないし483のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記第二の感度レベルで動作するまたは前記第二の感度レベルに構成された前記一つまたは複数の衝突センサーを用いて前記移動装置をナビゲートするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例485では、実施例479ないし484のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記交通アップデートをネットワーク・アクセス・ノードから受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例486では、実施例479ないし484のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記交通アップデートをマスター自律移動装置から受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例487では、実施例479ないし486のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における障害物の量を示し、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記障害物の量があらかじめ定義された閾値を下回る場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例488では、実施例479ないし487のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーが、前記第一の感度レベルで動作しているときよりも前記第二の感度レベルで動作しているときのほうが、より少ない電力を消費するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例489では、実施例479ないし488のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記交通アップデートが前記周囲の近傍における一つまたは複数の障害物の障害物型を示し、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記一つまたは複数の障害物の障害物型が前記あらかじめ定義された基準を満たす場合に前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例490では、実施例489の主題は任意的に、前記一つまたは複数の障害物の前記障害物型が、可動障害物型、不動障害物型または移動装置障害物型のうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例491では、実施例479ないし490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された基準が前記周囲の近傍における障害物のあらかじめ定義された量であり、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に存在もしくは臨在する障害物が前記障害物のあらかじめ定義された量より少ないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例492では、実施例479ないし490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例493では、実施例479ないし490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例494では、実施例493の主題は任意的に、前記一つまたは複数の衝突センサーの第一の部分集合は可動障害物を検出するよう構成され、前記第一の部分集合とは異なる前記一つまたは複数の衝突センサーの第二の部分集合は不動障害物を検出するよう構成され、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に可動障害物がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することを、前記第一の部分集合の感度レベルを、前記第二の部分集合の感度レベルとの比較で、より大きく低下させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例495では、実施例479ないし490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記交通アップデートが障害交通があらかじめ定義された基準を満たすことを示す場合、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記交通アップデートが前記周囲の近傍に他の移動装置がないことを示す場合に、前記一つまたは複数の衝突センサーを前記第二の感度レベルに構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例496では、実施例479ないし495のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記周囲の近傍における障害交通を特徴付ける追加的な交通アップデートを継続的に受信するよう構成され、前記ナビゲーション制御回路が、前記追加的な交通アップデートに基づいて、前記一つまたは複数の衝突センサーをアップデートされた感度レベルで構成し直すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例497では、実施例479ないし496のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ナビゲーション制御回路が、前記一つまたは複数の衝突センサーを第二の感度レベルに構成することを、前記一つまたは複数の衝突センサーの電力消費を減らすことを含む、ということを含むことができる。
実施例498では、実施例479ないし497のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該ナビゲーション回路装置が、前記移動装置の位置を判別し、該位置を前記無線ネットワークに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例499では、実施例479ないし498のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置のまわりのあらかじめ定義されたエリアである、ということを含むことができる。
実施例500では、実施例479ないし498のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記周囲の近傍が前記移動装置の計画された移動経路である、ということを含むことができる。
実施例501は、ステアリングおよび移動システムと、実施例479ないし500のうちいずれか一項記載のナビゲーション回路装置とを含む移動装置である。
実施例502は、第一の型の少なくとも一つの端末装置および第二の型の少なくとも一つの端末装置を含む通信システムにおける動作のための装置であり、当該装置は、ネットワーク・アクセス・ノードに現在接続されている端末装置の集合を識別する手段と;端末装置の前記集合の各端末装置が第一の型であるかどうかを判定する手段と、端末装置の前記集合の各端末装置が第一の型である場合、端末装置の前記集合についての前記ネットワーク・アクセス・ノードについて、選択されたスケジュールを取得するよう、不連続通信スケジュールを選択する手段と、端末装置の前記集合のうち少なくとも一つの端末装置が第二の型である場合、端末装置の前記集合についての前記ネットワーク・アクセス・ノードについて、前記選択されたスケジュールを取得するよう、連続通信スケジュールを選択する手段と;前記選択されたスケジュールに従って端末装置の前記集合とデータを送信または受信する手段とを含む。
実施例503は、第一の型の少なくとも一つの端末装置および第二の型の少なくとも一つの端末装置を含む通信システムにおいて無線通信を実行する方法であり、当該方法は、ネットワーク・アクセス・ノードに現在接続されている端末装置の集合を識別する段階と;端末装置の前記集合の各端末装置が第一の型であるかどうかを判定する段階と、端末装置の前記集合の各端末装置が第一の型である場合、端末装置の前記集合についての前記ネットワーク・アクセス・ノードについて、選択されたスケジュールを取得するよう、不連続通信スケジュールを選択する段階と、端末装置の前記集合のうち少なくとも一つの端末装置が第二の型である場合、端末装置の前記集合についての前記ネットワーク・アクセス・ノードについて、前記選択されたスケジュールを取得するよう、連続通信スケジュールを選択する段階と;前記選択されたスケジュールに従って端末装置の前記集合とデータを送信または受信する段階とを含む。
実施例504では、実施例503の主題は任意的に、第二の型が第一の型とは異なる、ということを含むことができる。
実施例505では、実施例503または504の主題は任意的に、第一の型の前記少なくとも一つの端末装置が、第二の型の前記少なくとも一つの端末装置よりも、予測しやすいデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例506では、実施例503ないし505のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型が第二の型とは背反である、ということを含むことができる。
実施例507では、実施例503ないし506のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の前記少なくとも一つの端末装置が一つまたは複数のモノのインターネット(IoT)デバイスを含み、第二の型の前記少なくとも一つの端末装置が一つまたは複数のスマートフォン、一つまたは複数のラップトップまたは一つまたは複数のタブレットを含む、ということを含むことができる。
実施例508では、実施例503ないし507のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置の前記集合の各端末装置を第一の型または第二の型として分類することをさらに含むことができる。
実施例509では、実施例503ないし508のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが不連続受信(DRX)スケジュールまたは不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例510では、実施例503ないし508のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが連続受信と一緒の不連続送信(DTX)スケジュールまたは不連続受信(DRX)および不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例511では、実施例503ないし510のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードがスモール・セルである、ということを含むことができる。
実施例512では、実施例503ないし511のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記選択されたスケジュールが前記不連続通信スケジュールであり、当該方法がさらに、第二の型の第一の端末装置が端末装置の前記集合のうちの一つとして前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続したことを判別し、前記連続通信スケジュールに従って端末装置の前記集合とデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例513では、実施例512の主題は任意的に、前記第一の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードから切断され、第二の型の他の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されていないことを判別し、前記不連続通信スケジュールに従って端末装置の前記集合とデータを送信または受信することをさらに含むことができる。
実施例514では、実施例503ないし511のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記選択されたスケジュールが前記不連続通信スケジュールであり、端末装置の前記集合の一つまたは複数の端末装置が周期的なアクティブ・フェーズをもつ送信または受信スケジュールをもち、当該方法がさらに、端末装置の前記集合の前記一つまたは複数の端末装置の前記送信または受信スケジュールの周期的なアクティブ・フェーズにマッチするアクティブ・フェーズをもつ通信スケジュールを選択することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例515では、実施例503ないし514のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置の前記集合に、前記選択されたスケジュールを指定する制御信号を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例516では、実施例503ないし515のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記選択されたスケジュールが前記不連続通信スケジュールであり、前記不連続通信スケジュールが一つまたは複数のアクティブ通信フェーズおよび一つまたは複数の非アクティブ通信フェーズをもち、当該方法がさらに、端末装置の前記集合に、前記不連続通信スケジュールの前記一つまたは複数のアクティブ・フェーズを利用するよう命令することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例517では、実施例503ないし516のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記選択されたスケジュールが前記不連続通信スケジュールであり、当該方法がさらに、端末装置の前記集合の量、端末装置の前記集合のデータ・トラフィック・レベルまたは端末装置の前記集合のデータ・トラフィック頻度に基づく活動パターンをもつ不連続通信スケジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例518は、実施例503ないし517のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例519は、実施例503ないし517のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードのための通信システムである。
実施例520は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに、実施例503ないし517のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該ネットワーク・アクセス・ノードを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例521は、どの端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかをモニタリングする手段であって、各端末装置は第一の型または該第一の型とは背反な第二の型である、手段と、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使う手段と、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使う手段とを含む、装置である。
実施例522は、どの端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかをモニタリングする段階であって、各端末装置は第一の型または該第一の型とは背反な第二の型である、段階と、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使う段階とを含む、方法である。
実施例523では、実施例522の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、予測しやすいデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例524では、実施例522または523の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、より規則的なデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例525では、実施例522ないし524のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置のデータ・トラフィック活動が、第二の型の端末装置のデータ・トラフィック活動よりも、時間的に早くスケジュールされる、ということを含むことができる。
実施例526では、実施例522ないし525のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置がモノのインターネット(IoT)デバイスであり、第二の型の端末装置スマートフォン、ラップトップまたはタブレットである、ということを含むことができる。
実施例527では、実施例522ないし526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを第一の時点において第一の型または第二の型であるとして分類することをさらに含むことができる。
実施例528では、実施例522ないし526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを、第一の時点において、各端末装置のデータ・トラフィック・パターンに基づいて、第一の型または第二の型であるとして分類することをさらに含むことができる。
実施例529では、実施例522ないし528のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが不連続受信(DRX)スケジュールまたは不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例530では、実施例522ないし529のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが連続受信と一緒の不連続送信(DTX)スケジュールまたは不連続受信(DRX)および不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例531では、実施例522ないし530のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードがスモール・セルである、ということを含むことができる。
実施例532では、実施例522ないし531のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記不連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例533では、実施例522ないし531のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例534では、実施例522ないし533のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うことが、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続するときは前記不連続通信スケジュールから前記連続通信スケジュールに切り換え、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードから切断され、第二の型の他の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されていないときは前記連続通信スケジュールから前記不連続通信スケジュールに切り換えることを含む、ということを含むことができる。
実施例535では、実施例522ないし534のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記連増通信スケジュールまたは前記不連続通信スケジュールのどちらが使われているかを指定する制御信号を提供することをさらに含むことができる。
実施例536では、実施例522ないし535のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが一つまたは複数のアクティブ通信フェーズおよび一つまたは複数の非アクティブ通信フェーズをもち、当該方法がさらに、前記不連続通信スケジュールが使われているときは、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記不連続通信スケジュールの前記一つまたは複数のアクティブ・フェーズを利用するよう命令することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例537では、実施例522ないし536のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の量、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置のデータ・トラフィック・レベルまたは前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の前記集合のデータ・トラフィック頻度に基づく活動パターンをもつ不連続通信スケジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例538は、実施例522ないし537のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例539は、実施例522ないし537のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードのための通信システムである。
実施例540は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに、実施例522ないし537のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該ネットワーク・アクセス・ノードを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例541は、時間を追ってどの端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかをモニタリングするよう構成された検出モジュールであって、各端末装置は第一の型または該第一の型とは背反な第二の型である、検出モジュールと、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うよう構成されているスケジューラ・モジュールとを含む、通信システムである。
実施例542では、実施例541の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、予測しやすいデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例543では、実施例541または542の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、より規則的なデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例544では、実施例541ないし543のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置のデータ・トラフィック活動が、第二の型の端末装置のデータ・トラフィック活動よりも、時間的に早くスケジュールされる、ということを含むことができる。
実施例545では、実施例541ないし544のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置がモノのインターネット(IoT)デバイスであり、第二の型の端末装置スマートフォン、ラップトップまたはタブレットである、ということを含むことができる。
実施例546では、実施例541ないし545のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを第一の時点において第一の型または第二の型であるとして分類するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例547では、実施例541ないし545のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを、第一の時点において、各端末装置のデータ・トラフィック・パターンに基づいて、第一の型または第二の型であるとして分類するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例548では、実施例541ないし547のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが不連続受信(DRX)スケジュールまたは不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例549では、実施例541ないし548のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが連続受信と一緒の不連続送信(DTX)スケジュールまたは不連続受信(DRX)および不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例550では、実施例541ないし549のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードがスモール・セルである、ということを含むことができる。
実施例551では、実施例541ないし550のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ・モジュールが前記不連続通信スケジュールを選択するとき、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記不連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信するよう構成されている無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例552では、実施例541ないし550のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ・モジュールが前記連続通信スケジュールを選択するとき、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信するよう構成されている無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例553では、実施例541ないし552のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ・モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うことを、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続するときは前記不連続通信スケジュールから前記連続通信スケジュールに切り換え、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードから切断され、第二の型の他の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されていないときは前記連続通信スケジュールから前記不連続通信スケジュールに切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例554では、実施例541ないし553のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ・モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記連増通信スケジュールまたは前記不連続通信スケジュールのどちらが使われているかを指定する制御信号を提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例555では、実施例541ないし554のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが一つまたは複数のアクティブ通信フェーズおよび一つまたは複数の非アクティブ通信フェーズをもち、前記スケジューラ・モジュールがさらに、前記不連続通信スケジュールが使われているときは、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記不連続通信スケジュールの前記一つまたは複数のアクティブ・フェーズを利用するよう命令するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例556では、実施例541ないし555のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ・モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことを、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の量、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置のデータ・トラフィック・レベルまたは前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の前記集合のデータ・トラフィック頻度に基づく活動パターンをもつ不連続通信スケジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例557は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに方法を実行するよう該ネットワーク・アクセス・ノードを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、どの端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかをモニタリングする段階であって、各端末装置は第一の型または該第一の型とは背反な第二の型である、段階と、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使う段階とを含む。
実施例558では、実施例557の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、予測しやすいデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例559では、実施例557または558の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、より規則的なデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例560では、実施例557ないし559のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置のデータ・トラフィック活動が、第二の型の端末装置のデータ・トラフィック活動よりも、時間的に早くスケジュールされる、ということを含むことができる。
実施例561では、実施例557ないし560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置がモノのインターネット(IoT)デバイスであり、第二の型の端末装置スマートフォン、ラップトップまたはタブレットである、ということを含むことができる。
実施例562では、実施例557ないし561のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを第一の時点において第一の型または第二の型であるとして分類することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例563では、実施例557ないし561のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを、第一の時点において、各端末装置のデータ・トラフィック・パターンに基づいて、第一の型または第二の型であるとして分類することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例564では、実施例557ないし563のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが不連続受信(DRX)スケジュールまたは不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例565では、実施例557ないし564のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが連続受信と一緒の不連続送信(DTX)スケジュールまたは不連続受信(DRX)および不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例566では、実施例557ないし565のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードがスモール・セルである、ということを含むことができる。
実施例567では、実施例557ないし566のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記不連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例568では、実施例557ないし566のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例569では、実施例557ないし568のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うことが、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続するときは前記不連続通信スケジュールから前記連続通信スケジュールに切り換え、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードから切断され、第二の型の他の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されていないときは前記連続通信スケジュールから前記不連続通信スケジュールに切り換えることを含む、ということを含むことができる。
実施例570では、実施例557ないし569のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記連増通信スケジュールまたは前記不連続通信スケジュールのどちらが使われているかを指定する制御信号を提供することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例571では、実施例557ないし570のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが一つまたは複数のアクティブ通信フェーズおよび一つまたは複数の非アクティブ通信フェーズをもち、当該方法がさらに、前記不連続通信スケジュールが使われているときは、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記不連続通信スケジュールの前記一つまたは複数のアクティブ・フェーズを利用するよう命令することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例572では、実施例557ないし571のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の量、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置のデータ・トラフィック・レベルまたは前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の前記集合のデータ・トラフィック頻度に基づく活動パターンをもつ不連続通信スケジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例573は、時間を追ってどの端末装置がネットワーク・アクセス・ノードに接続されているかをモニタリングするよう構成された検出回路であって、各端末装置は第一の型または該第一の型とは背反な第二の型である、検出回路と、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うよう構成されているスケジューラ回路とを含む、通信回路装置である。
実施例574では、実施例573は任意的に、前記検出回路および前記スケジューラ回路がソフトウェア定義回路またはハードウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例575では、実施例573または574の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、予測しやすいデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例576では、実施例573ないし575のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置が、第二の型の端末装置よりも、より規則的なデータ・トラフィック活動をもつ、ということを含むことができる。
実施例577では、実施例573ないし576のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置のデータ・トラフィック活動が、第二の型の端末装置のデータ・トラフィック活動よりも、時間的に早くスケジュールされる、ということを含むことができる。
実施例578では、実施例573ないし577のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、第一の型の端末装置がモノのインターネット(IoT)デバイスであり、第二の型の端末装置スマートフォン、ラップトップまたはタブレットである、ということを含むことができる。
実施例579では、実施例573ないし578のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを第一の時点において第一の型または第二の型であるとして分類するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例580では、実施例573ないし578のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、前記ネットワーク・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれを、第一の時点において、各端末装置のデータ・トラフィック・パターンに基づいて、第一の型または第二の型であるとして分類するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例581では、実施例573ないし580のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが不連続受信(DRX)スケジュールまたは不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例582では、実施例573ないし581のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが連続受信と一緒の不連続送信(DTX)スケジュールまたは不連続受信(DRX)および不連続送信(DTX)スケジュールである、ということを含むことができる。
実施例583では、実施例573ないし582のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードがスモール・セルである、ということを含むことができる。
実施例584では、実施例573ないし583のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ回路が前記不連続通信スケジュールを選択するとき、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記不連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信するよう構成されている無線回路をさらに含むことができる。
実施例585では、実施例573ないし583のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ回路が前記連続通信スケジュールを選択するとき、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置との間で、前記連続通信スケジュールに従ってデータを送信または受信するよう構成されている無線回路をさらに含むことができる。
実施例586では、実施例573ないし585のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使い、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のうちの少なくとも一つが第二の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて連続通信スケジュールを使うことを、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続するときは前記不連続通信スケジュールから前記連続通信スケジュールに切り換え、第二の型の少なくとも一つの端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードから切断され、第二の型の他の端末装置が前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されていないときは前記連続通信スケジュールから前記不連続通信スケジュールに切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例587では、実施例573ないし586のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記連増通信スケジュールまたは前記不連続通信スケジュールのどちらが使われているかを指定する制御信号を提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例588では、実施例573ないし587のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記不連続通信スケジュールが一つまたは複数のアクティブ通信フェーズおよび一つまたは複数の非アクティブ通信フェーズをもち、前記スケジューラ回路がさらに、前記不連続通信スケジュールが使われているときは、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置に、前記不連続通信スケジュールの前記一つまたは複数のアクティブ・フェーズを利用するよう命令するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例589では、実施例573ないし588のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューラ回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている前記端末装置のそれぞれが第一の型であるときは前記ネットワーク・アクセス・ノードについて不連続通信スケジュールを使うことを、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の量、前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置のデータ・トラフィック・レベルまたは前記ネットワーク・アクセス・ノードに接続されている端末装置の前記集合のデータ・トラフィック頻度に基づく活動パターンをもつ不連続通信スケジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例590は、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定する手段と;前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択する手段と;追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理する手段とを有しており、ネットワーク処理インフラストラクチャーは前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態にあり、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態にある、装置である。
実施例591は、ネットワーク処理インフラストラクチャーの動作方法であり、当該方法は、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定する段階と;前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択する段階と;追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理する段階とを有しており、ネットワーク処理インフラストラクチャーは前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態にあり、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態にある。
実施例592では、実施例591の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することが、ネットワーク・アクセス・ノードのコア・ネットワーク・インターフェースにおいて下りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均下りリンク・スループット測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択することが、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例593では、実施例592の主題は任意的に、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することが、アクティブ・フェーズと非アクティブ・ファーズの比が前記平均下りリンク・スループット測定値に正比例するデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例594では、実施例592の主題は任意的に、前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択することが、あらかじめ定義されたマッピング・スキームに基づいてデューティーサイクルを選択することを含み、前記あらかじめ定義されたマッピング・スキームは、前記トラフィック負荷条件に正比例するアクティブ・フェーズの長さと非アクティブ・フェーズの長さとの比をもつデューティーサイクルを選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例595では、実施例591ないし594のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することは、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均上りリンク・スループット測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することが、前記平均上りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例596では、実施例591ないし594のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することは、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・スケジューリング要求またはバッファ状態レポートをモニタリングして、予測上りリンク・トラフィック測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することが、前記予測上りリンク・トラフィック測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例597では、実施例591ないし596のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、トラフィック負荷条件が増大したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも大きなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択すること、あるいはトラフィック負荷条件が減少したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも小さなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択することをさらに含むことができる。
実施例598では、実施例591ないし597のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、それぞれ異なる処理能力を提供する複数の電力状態において動作するよう構成され、当該方法はさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいて前記複数の電力状態のうちから高電力状態および低電力状態を選択することを含む。
実施例599では、実施例598の主題は任意的に、前記複数の電力状態が有限であり、あらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例600では、実施例598または599の主題は任意的に、前記複数の電力状態が、処理クロック周波数、電圧、アクティブなプロセッサ・コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数の点で互いに異なる、ということを含むことができる。
実施例601では、実施例591ないし600のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記高電力状態が、前記低電力状態よりも、より高い処理クロック周波数、より高い電圧、より多いアクティブなプロセッサ・コアの数、より大きな量の動的な電圧および周波数スケーリング、より多量のクロック・ゲーティングまたはより多量の電力ゲーティングをもつ、ということを含むことができる。
実施例602では、実施例591ないし601のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることをさらに含むことができる。
実施例603では、実施例602の主題は任意的に、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに基づいて前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることが、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間に下りリンク承認または上りリンク承認をスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例604では、実施例591ないし601のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることをさらに含むことができる。
実施例605では、実施例604の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックにおいてレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックおよびレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを識別し、レイテンシーが決定的なデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールし、レイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例606では、実施例591ないし601のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのサービス品質(QoS)要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることをさらに含むことができる。
実施例607では、実施例606の主題は任意的に、前記QoS要件がQoSクラス・インジケーター(QCI)値を含む、ということを含むことができる。
実施例608では、実施例591ないし607のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズの間にアクティブである常時オン処理資源と、アクティブ・フェーズの間にのみアクティブであるデューティーサイクルをもつ処理資源とを備えて構成される、ということを含むことができる。
実施例609では、実施例608の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理することであって、ネットワーク処理インフラストラクチャーは前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態にあり、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態にある、ことは、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックを前記常時オン処理資源で処理し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを前記デューティーサイクルをもつ処理資源で処理することを含む、ということを含むことができる。
実施例610では、実施例591ないし609のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが上りリンク処理資源および下りリンク処理資源をもち、前記デューティーサイクルが上りリンク・デューティーサイクルであり、前記方法がさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいてアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつ下りリンク・デューティーサイクルを選択することを含み、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理することが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの上りリンク・データを前記上りリンク処理資源で処理することを、前記上りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記上りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの下りリンク・データを前記下りリンク処理資源で処理することを、前記下りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記下りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例611では、実施例591ないし610のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックの可能な増大を示す端末装置からの制御メッセージを受信し、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することをさらに含むことができる。
実施例612では、実施例611の主題は任意的に、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することが、アクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比を増大させることまたは前記高電力状態の電力レベルを増大させることを含む、ということを含むことができる。
実施例613では、実施例591ないし612のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーがネットワーク・アクセス・ノードのコンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例614では、実施例591ないし612のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーがコア・ネットワーク・ノードのコンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例615は、実施例591ないし614のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサである。
実施例616は、プロセッサによって実行されたときに実施例591ないし614のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例617は、プロセッサおよびネットワーク処理インフラストラクチャーを含むネットワーク・アクセス・ノードであり、前記ネットワーク・アクセス・ノードは実施例591ないし614のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成される。
実施例618は、プロセッサおよびネットワーク処理インフラストラクチャーを含むコア・ネットワーク・ノードであり、前記コア・ネットワーク・ノードは実施例591ないし614のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成される。
実施例619は、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定するよう構成されたトラフィック・モニタリング・モジュールと;前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択するよう構成された活動制御モジュールと;追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理するよう構成されたネットワーク処理インフラストラクチャーとを含む通信システムであり、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーは前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態にあり、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態にある。
実施例620では、実施例619の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記処理を実行するよう構成された一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータおよびプロセッサを含む、ということを含むことができる。
実施例621では、実施例619または620の主題は任意的に、無線トランシーバをさらに含み、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例622では、実施例619または620の主題は任意的に、コア・ネットワーク・ノードとして構成されることができる。
実施例623では、実施例619ないし622のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング・モジュールが、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのコア・ネットワーク・インターフェースにおいて下りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均下りリンク・スループット測定値を得ることによって実行するよう構成され、前記活動制御モジュールが、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例624では、実施例623の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを、アクティブ・フェーズと非アクティブ・ファーズの比が前記平均下りリンク・スループット測定値に正比例するデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例625では、実施例623の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択することを、あらかじめ定義されたマッピング・スキームに基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成され、前記あらかじめ定義されたマッピング・スキームは、前記トラフィック負荷条件に正比例するアクティブ・フェーズの長さと非アクティブ・フェーズの長さとの比をもつデューティーサイクルを選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例626では、実施例619ないし625のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング・モジュールが、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均上りリンク・スループット測定値を得ることによって実行するよう構成され、前記活動制御モジュールが、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記平均上りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例627では、実施例619ないし626のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング・モジュールが、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・スケジューリング要求またはバッファ状態レポートをモニタリングして、予測上りリンク・トラフィック測定値を得ることを含み、前記活動制御モジュールが、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記予測上りリンク・トラフィック測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例628では、実施例619ないし627のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、トラフィック負荷条件が増大したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも大きなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択する、あるいはトラフィック負荷条件が減少したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも小さなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例629では、実施例619ないし628のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、それぞれ異なる処理能力を提供する複数の電力状態において動作するよう構成され、当該通信システムがさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいて前記高電力状態および前記低電力状態を選択するよう構成された電力管理モジュールを含む、ということを含むことができる。
実施例630では、実施例629の主題は任意的に、前記複数の電力状態が有限であり、あらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例631では、実施例629または630の主題は任意的に、前記複数の電力状態が、処理クロック周波数、電圧、アクティブなプロセッサ・コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数の点で互いに異なる、ということを含むことができる。
実施例632では、実施例619ないし631のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記高電力状態が、前記低電力状態よりも、より高い処理クロック周波数、より高い電圧、より多いアクティブなプロセッサ・コアの数、より大きな量の動的な電圧および周波数スケーリング、より多量のクロック・ゲーティングまたはより多量の電力ゲーティングをもつ、ということを含むことができる。
実施例633では、実施例619ないし632のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールするよう構成されたスケジューリング・モジュールをさらに含むことができる。
実施例634では、実施例633の主題は任意的に、前記スケジューリング・モジュールが、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることを、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間に下りリンク承認または上りリンク承認をスケジュールすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例635では、実施例619ないし632のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールするよう構成されたスケジューリング・モジュールをさらに含むことができる。
実施例636では、実施例635の主題は任意的に、前記スケジューリング・モジュールが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることを、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックにおいてレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックおよびレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを識別し、レイテンシーが決定的なデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールし、レイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例637では、実施例619ないし632のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのサービス品質(QoS)要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールするよう構成されたスケジューリング・モジュールをさらに含むことができる。
実施例638では、実施例637の主題は任意的に、前記QoS要件がQoSクラス・インジケーター(QCI)値を含む、ということを含むことができる。
実施例639では、実施例619ないし638のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理が、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズの間にアクティブである常時オン処理資源と、アクティブ・フェーズの間にのみアクティブであるデューティーサイクルをもつ処理資源とを備えて構成される、ということを含むことができる。
実施例640では、実施例639の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックを前記常時オン処理資源で処理し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを前記デューティーサイクルをもつ処理資源で処理するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例641では、実施例619ないし640のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが上りリンク処理資源および下りリンク処理資源をもち、前記デューティーサイクルが上りリンク・デューティーサイクルであり、前記活動制御モジュールがさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいてアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつ下りリンク・デューティーサイクルを選択するよう構成され、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理することを、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの上りリンク・データを前記上りリンク処理資源で処理することを、前記上りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記上りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの下りリンク・データを前記下りリンク処理資源で処理することを、前記下りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記下りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例642では、実施例619ないし641のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御モジュールがさらに、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックの可能な増大を示す端末装置からの制御メッセージを受信し、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例643では、実施例642の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することを、アクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比を増大させることまたは前記高電力状態の電力レベルを増大させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例644は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定する段階と;前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択する段階と;追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で処理するようネットワーク処理インフラストラクチャーを制御する段階とを含む。
実施例645では、実施例644の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することが、ネットワーク・アクセス・ノードのコア・ネットワーク・インターフェースにおいて下りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均下りリンク・スループット測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することが、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例646では、実施例645の主題は任意的に、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することが、アクティブ・フェーズと非アクティブ・ファーズの比が前記平均下りリンク・スループット測定値に正比例するデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例648では、実施例645の主題は任意的に、前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択することが、あらかじめ定義されたマッピング・スキームに基づいてデューティーサイクルを選択することを含み、前記あらかじめ定義されたマッピング・スキームは、前記トラフィック負荷条件に正比例するアクティブ・フェーズの長さと非アクティブ・フェーズの長さとの比をもつデューティーサイクルを選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例648では、実施例644ないし647のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することは、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均上りリンク・スループット測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することが、前記平均上りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例649では、実施例644ないし647のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することは、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・スケジューリング要求またはバッファ状態レポートをモニタリングして、予測上りリンク・トラフィック測定値を得ることを含み、
前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することが、前記予測上りリンク・トラフィック測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例650では、実施例644ないし649のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、トラフィック負荷条件が増大したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも大きなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択すること、あるいはトラフィック負荷条件が減少したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも小さなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例651では、実施例644ないし650のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、それぞれ異なる処理能力を提供する複数の電力状態において動作するよう構成され、当該方法はさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいて前記複数の電力状態のうちから高電力状態および低電力状態を選択することを含む。
実施例652では、実施例651の主題は任意的に、前記複数の電力状態が有限であり、あらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例653では、実施例651または652の主題は任意的に、前記複数の電力状態が、処理クロック周波数、電圧、アクティブなプロセッサ・コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数の点で互いに異なる、ということを含むことができる。
実施例654では、実施例644ないし653のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記高電力状態が、前記低電力状態よりも、より高い処理クロック周波数、より高い電圧、より多いアクティブなプロセッサ・コアの数、より大きな量の動的な電圧および周波数スケーリング、より多量のクロック・ゲーティングまたはより多量の電力ゲーティングをもつ、ということを含むことができる。
実施例655では、実施例644ないし654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例656では、実施例655の主題は任意的に、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることが、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間に下りリンク承認または上りリンク承認をスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例657では、実施例644ないし654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例658では、実施例657の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックにおいてレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックおよびレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを識別し、レイテンシーが決定的なデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールし、レイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例659では、実施例644ないし654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのサービス品質(QoS)要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例660では、実施例659の主題は任意的に、前記QoS要件がQoSクラス・インジケーター(QCI)値を含む、ということを含むことができる。
実施例661では、実施例644ないし660のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズの間にアクティブである常時オン処理資源と、アクティブ・フェーズの間にのみアクティブであるデューティーサイクルをもつ処理資源とを備えて構成される、ということを含むことができる。
実施例662では、実施例661の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で処理するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御することが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのうちレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックを前記常時オン処理資源で処理するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのうちレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを前記デューティーサイクルをもつ処理資源で処理するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御することを含む、ということを含むことができる。
実施例663では、実施例644ないし662のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが上りリンク処理資源および下りリンク処理資源をもち、前記デューティーサイクルが上りリンク・デューティーサイクルであり、前記方法がさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいてアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつ下りリンク・デューティーサイクルを選択することを含み、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で処理するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御することが、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データのうち上りリンク・データを前記上りリンク処理資源で処理することを、前記上りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記上りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データのうち下りリンク・データを前記下りリンク処理資源で処理することを、前記下りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記下りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行するよう前記ネットワーク処理インフラストラクチャーを制御することを含む、ということを含むことができる。
実施例664では、実施例644ないし663のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックの可能な増大を示す端末装置からの制御メッセージを受信し、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例665では、実施例664の主題は任意的に、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することが、アクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比を増大させることまたは前記高電力状態の電力レベルを増大させることを含む、ということを含むことができる。
実施例666では、実施例644ないし665のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーがネットワーク・アクセス・ノードのコンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例667では、実施例644ないし665のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーがコア・ネットワーク・ノードのコンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例668は、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定するよう構成されたトラフィック・モニタリング回路と;前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択するよう構成された活動制御回路と;追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理するよう構成されたネットワーク処理回路とを含む通信回路装置であり、前記ネットワーク処理回路は前記アクティブ・フェーズの間は高電力状態にあり、前記非アクティブ・フェーズの間は低電力状態にある。
実施例669では、実施例668の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、前記処理を実行するよう構成された一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータおよびプロセッサを含む、ということを含むことができる。
実施例670では、実施例668または669の主題は任意的に、無線回路をさらに含み、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例671では、実施例668または669の主題は任意的に、コア・ネットワーク・ノードとして構成されることができる。
実施例672では、実施例668ないし671のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング回路が、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのコア・ネットワーク・インターフェースにおいて下りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均下りリンク・スループット測定値を得ることによって実行するよう構成され、前記活動制御回路が、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例673では、実施例672の主題は任意的に、前記活動制御回路が、平均下りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することを、アクティブ・フェーズと非アクティブ・ファーズの比が前記平均下りリンク・スループット測定値に正比例するデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例674では、実施例672の主題は任意的に、前記活動制御回路が、前記トラフィック負荷条件に基づいて、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつデューティーサイクルを選択することを、あらかじめ定義されたマッピング・スキームに基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成され、前記あらかじめ定義されたマッピング・スキームは、前記トラフィック負荷条件に正比例するアクティブ・フェーズの長さと非アクティブ・フェーズの長さとの比をもつデューティーサイクルを選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例675では、実施例668ないし674のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング回路が、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・トラフィックをモニタリングして、平均上りリンク・スループット測定値を得ることによって実行するよう構成され、前記活動制御回路が、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記平均上りリンク・スループット測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例676では、実施例668ないし675のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック・モニタリング回路が、無線アクセス・ネットワークに関連する上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをモニタリングしてトラフィック負荷条件を決定することを、ネットワーク・アクセス・ノードのエア・インターフェースにおける上りリンク・スケジューリング要求またはバッファ状態レポートをモニタリングして、予測上りリンク・トラフィック測定値を得ることを含み、前記活動制御回路が、前記トラフィック負荷条件に基づいてデューティーサイクルを選択することを、前記予測上りリンク・トラフィック測定値に基づいてデューティーサイクルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例677では、実施例668ないし676のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御回路が、トラフィック負荷条件が増大したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも大きなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択する、あるいはトラフィック負荷条件が減少したことを検出し、前記デューティーサイクルよりも小さなアクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比をもつ新たなデューティーサイクルを選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例678では、実施例668ないし677のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、それぞれ異なる処理能力を提供する複数の電力状態において動作するよう構成され、当該通信回路装置がさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいて前記高電力状態および前記低電力状態を選択するよう構成された電力管理回路を含む、ということを含むことができる。
実施例679では、実施例678の主題は任意的に、前記複数の電力状態が有限であり、あらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例680では、実施例678または679の主題は任意的に、前記複数の電力状態が、処理クロック周波数、電圧、アクティブなプロセッサ・コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数の点で互いに異なる、ということを含むことができる。
実施例681では、実施例668ないし680のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記高電力状態が、前記低電力状態よりも、より高い処理クロック周波数、より高い電圧、より多いアクティブなプロセッサ・コアの数、より大きな量の動的な電圧および周波数スケーリング、より多量のクロック・ゲーティングまたはより多量の電力ゲーティングをもつ、ということを含むことができる。
実施例682では、実施例668ないし681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールするよう構成されたスケジューリング回路をさらに含むことができる。
実施例683では、実施例682の主題は任意的に、前記スケジューリング回路が、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズに従って前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックをスケジュールすることを、前記デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間に下りリンク承認または上りリンク承認をスケジュールすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例684では、実施例668ないし681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールするよう構成されたスケジューリング回路をさらに含むことができる。
実施例685では、実施例684の主題は任意的に、前記スケジューリング回路が、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシー要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることを、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックにおいてレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックおよびレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを識別し、レイテンシーが決定的なデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールし、レイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックをアクティブ・フェーズにおいてスケジュールすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例686では、実施例668ないし681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを、該追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのサービス品質(QoS)要件に基づいて前記アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズにおいてスケジュールするよう構成されたスケジューリング回路をさらに含むことができる。
実施例687では、実施例686の主題は任意的に、前記QoS要件がQoSクラス・インジケーター(QCI)値を含む、ということを含むことができる。
実施例688では、実施例668ないし687のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理が、アクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズの間にアクティブである常時オン処理資源と、アクティブ・フェーズの間にのみアクティブであるデューティーサイクルをもつ処理資源とを備えて構成される、ということを含むことができる。
実施例689では、実施例688の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的なデータ・トラフィックを前記常時オン処理資源で処理し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックのレイテンシーが決定的でないデータ・トラフィックを前記デューティーサイクルをもつ処理資源で処理するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例690では、実施例668ないし689のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が上りリンク処理資源および下りリンク処理資源をもち、前記デューティーサイクルが上りリンク・デューティーサイクルであり、前記活動制御回路がさらに、前記トラフィック負荷条件に基づいてアクティブ・フェーズおよび非アクティブ・フェーズをもつ下りリンク・デューティーサイクルを選択するよう構成され、前記ネットワーク処理回路が前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックを処理することを、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの上りリンク・データを前記上りリンク処理資源で処理することを、前記上りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記上りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行し、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データの下りリンク・データを前記下りリンク処理資源で処理することを、前記下りリンク・デューティーサイクルのアクティブ・フェーズの間は高電力状態で、前記下りリンク・デューティーサイクルの非アクティブ・フェーズの間は低電力状態で実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例691では、実施例668ないし690のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御回路がさらに、前記追加的な上りリンクまたは下りリンク・データ・トラフィックの可能な増大を示す端末装置からの制御メッセージを受信し、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例692では、実施例691の主題は任意的に、前記活動制御回路が、前記可能な増大に基づいて前記デューティーサイクルを調整することを、アクティブ・フェーズと非アクティブ・フェーズの比を増大させることまたは前記高電力状態の電力レベルを増大させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例693は、第一の通信モジュールおよび第二の通信モジュールを含む複数の通信モジュールと制御モジュールとを含む通信システムであり、前記第一の通信モジュールは第一の通信処理タスクを実行するよう構成されており、第一の通信処理タスクが実行されていなければ第一の通信スケジュールに従って無効にされ;前記第二の通信モジュールは第二の通信処理タスクを実行するよう構成されており、第二の通信処理タスクが実行されていなければ第二の通信スケジュールに従って無効にされ;前記制御モジュールは、無線アクセス・ネットワークに電力レベルを報告し、報告された電力レベルに応答しての電力節約通信スケジュールを受信するよう構成されており、前記電力節約通信スケジュールは前記第一の通信処理タスクおよび前記第二の通信処理タスクのためのスケジューリング要件を含み、前記第一の通信モジュールは前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にされ、前記第二の通信モジュールは前記第二の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にされる。
実施例694では、実施例693の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例695では、実施例693または694の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが、制御チャネル探索タスク、無線チャネル測定タスクおよびビーム追跡タスクからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例696では、実施例693ないし695のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが物理(PHY)層処理タスクを含む、ということを含むことができる。
実施例697では、実施例693ないし696のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の通信モジュールを無効にするよう前記複数の通信モジュールを制御するよう構成されたコントローラをさらに含むことができる。
実施例698では、実施例693ないし697のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがハードウェア・コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例699では、実施例693ないし698のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがチップ上にマウントされ、物理的に離間されている、ということを含むことができる。
実施例700では、実施例693ないし699のうちいずれか一項記載の主題は任意的に電源をさらに含むことができ、前記コントローラは前記報告される電力レベルとして、前記電源の電力供給レベルを判別するよう構成される。
実施例701では、実施例693ないし699のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、あらかじめ定義された電力クラス・スキームに従って電源の現在の電力レベルを評価して現在の電力クラスを得て、前記あらかじめ定義された電力クラス・スキームの電力クラスを前記電力レベルとして報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例702では、実施例700または701の主題は任意的に、前記電源がバッテリーである、ということを含むことができる。
実施例703では、実施例693ないし702のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが制御チャネル探索タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が、当該通信システムのための制御チャネルが、電波資源の固定した集合に割り当てられることを示す、ということを含むことができる。
実施例704では、実施例703の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが、一つまたは複数の第一時間期間の間に電波資源の前記集合を処理するよう構成され、一つまたは複数の他の時間期間の間は無効にされる、ということを含むことができる。
実施例705では、実施例693ないし702のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが無線チャネル測定タスクであり、前記第一の通信モジュールについての前記スケジューリング要件が要求する無線チャネル測定は前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例706では、実施例693ないし702のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクがビーム追跡タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が要求するビーム追跡は、前記第一の通信スケジュールより、時間的に低頻度である、ということを含むことができる。
実施例707では、実施例693ないし706のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約通信スケジュールが前記第一の通信モジュールまたは前記第二の処理モジュールが、前記第一の通信スケジュールよりも頻繁に無効にされることを許可する、ということを含むことができる。
実施例708では、実施例693ないし707のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが、低電力状態にはいることによって無効にされ、前記第二の通信モジュールが、低電力状態にはいることによって無効にされる、ということを含むことができる。
実施例709では、実施例693ないし708のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約スケジュールが、固定した変調および符号化方式または固定したトラフィック・データ・チャネル資源割り当てを指定する、ということを含むことができる。
実施例710では、実施例693ないし709のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力レベルが低バッテリー電力レベルを示す、ということを含むことができる。
実施例711は、第一の通信モジュールを用いて第一の通信処理タスクを実行する手段および前記第一の通信モジュールが前記第一の通信処理タスクを実行していないときは第一の通信スケジュールに従って前記第一の通信モジュールを無効にする手段と、第二の通信モジュールを用いて第二の通信処理タスクを実行する手段および前記第二の通信モジュールが前記第二の通信処理タスクを実行していないときは第二の通信スケジュールに従って前記第二の通信モジュールを無効にする手段と、無線アクセス・ネットワークに電力レベルを報告する手段および報告された電力レベルに応答しての電力節約通信スケジュールを受信する手段であって、前記電力節約通信スケジュールは前記第一の通信処理タスクおよび前記第二の通信処理タスクのためのスケジューリング要件を含む、手段と、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にする手段および前記第二の通信モジュールを前記第二の処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にする手段とを含む、装置である。
実施例712は、第一の通信モジュールを用いて第一の通信処理タスクを実行し、前記第一の通信モジュールが前記第一の通信処理タスクを実行していないときは第一の通信スケジュールに従って前記第一の通信モジュールを無効にする段階と、第二の通信モジュールを用いて第二の通信処理タスクを実行し、前記第二の通信モジュールが前記第二の通信処理タスクを実行していないときは第二の通信スケジュールに従って前記第二の通信モジュールを無効にする段階と、無線アクセス・ネットワークに電力レベルを報告して、報告された電力レベルに応答しての電力節約通信スケジュールを受信する段階であって、前記電力節約通信スケジュールは前記第一の通信処理タスクおよび前記第二の通信処理タスクのためのスケジューリング要件を含む、段階と、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にし、前記第二の通信モジュールを前記第二の処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にする段階とを含む、通信システムの動作方法である。
実施例713では、実施例712の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが、制御チャネル探索タスク、無線チャネル測定タスクおよびビーム追跡タスクからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例714では、実施例712または713の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが物理(PHY)層処理タスクを含む、ということを含むことができる。
実施例715では、実施例712ないし714のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、コントローラを用いて前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールを無効にすることをさらに含むことができる。
実施例716では、実施例712ないし715のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがハードウェア・コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例717では、実施例713ないし716のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがチップ上にマウントされ、物理的に離間されている、ということを含むことができる。
実施例718では、実施例712ないし717のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークに前記電力レベルを報告する前に、電源の電力レベルを、報告される電力レベルとして決定することをさらに含むことができる。
実施例719では、実施例712ないし717のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークに前記電力レベルを報告する前に、あらかじめ定義された電力クラス・スキームに従って電源の現在の電力レベルを評価して現在の電力クラスを得て、前記現在の電力クラスを前記電力レベルとして報告することをさらに含むことができる。
実施例720では、実施例718または719の主題は任意的に、前記電源がバッテリーである、ということを含むことができる。
実施例721では、実施例712ないし720のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが制御チャネル探索タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が、当該通信システムのための制御チャネルが、電波資源の固定した集合に割り当てられることを示す、ということを含むことができる。
実施例722では、実施例721の主題は任意的に、一つまたは複数の第一時間期間の間に電波資源の前記集合を処理するよう前記第一の通信モジュールを作動させることをさらに含むことができ、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、一つまたは複数の他の時間期間の間、第一の通信モジュールを無効にすることを含む。
実施例723では、実施例712ないし720のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが無線チャネル測定タスクであり、前記第一の通信モジュールについての前記スケジューリング要件が要求する無線チャネル測定は前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例724では、実施例712ないし720のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクがビーム追跡タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が要求するビーム追跡は、前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例725では、実施例712ないし724のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、前記第一の通信モジュールを低電力状態に入れることを含み、前記第二の通信モジュールを前記第二の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、前記第二の通信モジュールを低電力状態に入れることを含む、ということを含むことができる。
実施例726では、実施例712ないし725のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約スケジュールが、固定した変調および符号化方式または固定したトラフィック・データ・チャネル資源割り当てを指定する、ということを含むことができる。
実施例727では、実施例712ないし725のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力レベルが低バッテリー電力レベルを示す、ということを含むことができる。
実施例728は、通信システムのコントローラによって実行されたときに該通信システムが方法を実行するよう制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、第一の通信モジュールを用いて第一の通信処理タスクを実行し、前記第一の通信モジュールが前記第一の通信処理タスクを実行していないときは第一の通信スケジュールに従って前記第一の通信モジュールを無効にする段階と、第二の通信モジュールを用いて第二の通信処理タスクを実行し、前記第二の通信モジュールが前記第二の通信処理タスクを実行していないときは第二の通信スケジュールに従って前記第二の通信モジュールを無効にする段階と、無線アクセス・ネットワークに電力レベルを報告し、報告された電力レベルに応答しての電力節約通信スケジュールを受信する段階であって、前記電力節約通信スケジュールは前記第一の通信処理タスクおよび前記第二の通信処理タスクのためのスケジューリング要件を含む、段階と、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にし、前記第二の通信モジュールを前記第二の処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にする段階とを含む。
実施例729では、実施例728の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが、制御チャネル探索タスク、無線チャネル測定タスクおよびビーム追跡タスクからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例730では、実施例728または729の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが物理(PHY)層処理タスクを含む、ということを含むことができる。
実施例731では、実施例728ないし730のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、コントローラを用いて前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールを無効にすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例732では、実施例728ないし731のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがハードウェア・コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例733では、実施例728ないし732のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールがチップ上にマウントされ、物理的に離間されている、ということを含むことができる。
実施例734では、実施例728ないし733のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記無線アクセス・ネットワークに前記電力レベルを報告する前に、電源の電力レベルを、報告される電力レベルとして決定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例735では、実施例728ないし733のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記無線アクセス・ネットワークに前記電力レベルを報告する前に、あらかじめ定義された電力クラス・スキームに従って電源の現在の電力レベルを評価して現在の電力クラスを得て、前記現在の電力クラスを前記電力レベルとして報告することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例736では、実施例734または735の主題は任意的に、前記電源がバッテリーである、ということを含むことができる。
実施例737では、実施例728ないし736のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが制御チャネル探索タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が、当該通信システムのための制御チャネルが、電波資源の固定した集合に割り当てられることを示す、ということを含むことができる。
実施例738では、実施例737の主題は任意的に、前記方法が、一つまたは複数の第一時間期間の間に電波資源の前記集合を処理するよう前記第一の通信モジュールを作動させることをさらに含み、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、一つまたは複数の他の時間期間の間、第一の通信モジュールを無効にすることを含む、ということを含むことができる。
実施例739では、実施例728ないし736のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが無線チャネル測定タスクであり、前記第一の通信モジュールについての前記スケジューリング要件が要求する無線チャネル測定は前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例740では、実施例728ないし736のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクがビーム追跡タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が要求するビーム追跡は、前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例741では、実施例728ないし740のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールを前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、前記第一の通信モジュールを低電力状態に入れることを含み、前記第二の通信モジュールを前記第二の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にすることが、前記第二の通信モジュールを低電力状態に入れることを含む、ということを含むことができる。
実施例742では、実施例728ないし741のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約スケジュールが、固定した変調および符号化方式または固定したトラフィック・データ・チャネル資源割り当てを指定する、ということを含むことができる。
実施例743では、実施例728ないし741のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力レベルが低バッテリー電力レベルを示す、ということを含むことができる。
実施例744は、第一の通信回路および第二の通信回路を含む複数の通信回路と制御回路とを含む通信回路装置であり、前記第一の通信回路は第一の通信処理タスクを実行するよう構成されており、第一の通信処理タスクが実行されていなければ第一の通信スケジュールに従って無効にされ;前記第二の通信回路は第二の通信処理タスクを実行するよう構成されており、第二の通信処理タスクが実行されていなければ第二の通信スケジュールに従って無効にされ;前記制御回路は、無線アクセス・ネットワークに電力レベルを報告し、報告された電力レベルに応答しての電力節約通信スケジュールを受信するよう構成されており、前記電力節約通信スケジュールは前記第一の通信処理タスクおよび前記第二の通信処理タスクのためのスケジューリング要件を含み、前記第一の通信回路は前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にされ、前記第二の通信回路は前記第二の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件に従って無効にされる。
実施例745では、実施例744の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例746では、実施例744または745の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが、制御チャネル探索タスク、無線チャネル測定タスクおよびビーム追跡タスクからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例747では、実施例744ないし746のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクおよび前記第二の処理タスクが物理(PHY)層処理タスクを含む、ということを含むことができる。
実施例748では、実施例744ないし747のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の通信回路を無効にするよう前記複数の通信回路を制御するよう構成された制御回路をさらに含むことができる。
実施例749では、実施例744ないし748のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路がハードウェア・コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例750では、実施例744ないし749のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路がチップ上にマウントされ、物理的に離間されている、ということを含むことができる。
実施例751では、実施例744ないし750のうちいずれか一項記載の主題は任意的に電源をさらに含むことができ、前記制御回路は前記報告される電力レベルとして、前記電源の電力供給レベルを判別するよう構成される。
実施例752では、実施例744ないし750のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、あらかじめ定義された電力クラス・スキームに従って電源の現在の電力レベルを評価して現在の電力クラスを得て、前記あらかじめ定義された電力クラス・スキームの電力クラスを前記電力レベルとして報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例753では、実施例751または752の主題は任意的に、前記電源がバッテリーである、ということを含むことができる。
実施例754では、実施例744ないし753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが制御チャネル探索タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が、当該通信回路装置のための制御チャネルが、電波資源の固定した集合に割り当てられることを示す、ということを含むことができる。
実施例755では、実施例754の主題は任意的に、前記第一の通信回路が、一つまたは複数の第一時間期間の間に電波資源の前記集合を処理するよう構成され、一つまたは複数の他の時間期間の間は無効にされる、ということを含むことができる。
実施例756では、実施例744ないし753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクが無線チャネル測定タスクであり、前記第一の通信回路についての前記スケジューリング要件が要求する無線チャネル測定は前記第一の通信スケジュールよりも低頻度である、ということを含むことができる。
実施例757では、実施例744ないし753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の処理タスクがビーム追跡タスクであり、前記第一の通信処理タスクについての前記スケジューリング要件が要求するビーム追跡は、前記第一の通信スケジュールより、時間的に低頻度である、ということを含むことができる。
実施例758では、実施例744ないし757のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約通信スケジュールが前記第一の通信回路または前記第二の処理回路が、前記第一の通信スケジュールよりも頻繁に無効にされることを許可する、ということを含むことができる。
実施例759では、実施例744ないし758のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路が、低電力状態にはいることによって無効にされ、前記第二の通信回路が、低電力状態にはいることによって無効にされる、ということを含むことができる。
実施例760では、実施例744ないし759のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力節約スケジュールが、固定した変調および符号化方式または固定したトラフィック・データ・チャネル資源割り当てを指定する、ということを含むことができる。
実施例761では、実施例744ないし760のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力レベルが低バッテリー電力レベルを示す、ということを含むことができる。
実施例762は、現在の電波条件および現在の電力供給状態に基づいて、当該通信システムの、パフォーマンス調整または電力消費調整である目標動作変更を同定する手段と、該目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択する手段と;選択された構成に従って当該通信システムとデータを送信または受信する手段とを含む、装置である。
実施例763は、通信システムの動作方法であり、当該方法は、現在の電波条件および現在の電力供給状態に基づいて、当該通信システムの、パフォーマンス調整または電力消費調整である目標動作変更を同定する段階と、該目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択する段階と;選択された構成に従って当該通信システムでデータを送信または受信する段階とを含む。
実施例764では、実施例763の主題は任意的に、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することは、前記複数の構成のうちから、前記目標動作変更にマッチするパフォーマンス属性または電力消費属性をもつ構成を、前記選択された属性として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例765では、実施例763または764の主題は任意的に、当該通信システムが複数の構造的に異なる送信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記複数の構造的に異なる送信器モジュールのうちから、前記データを送信するために使う物理送信器モジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例766では、実施例763または764の主題は任意的に、当該通信システムが送信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記データを受信するために使う前記送信器モジュールについての構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例767では、実施例765または766の主題は任意的に、前記複数の構成が、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例768では、実施例763または764の主題は任意的に、当該通信システムが複数の構造的に異なる受信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記複数の構造的に異なる受信器モジュールのうちから、前記データを受信するために使う物理受信器モジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例769では、実施例763または764の主題は任意的に、当該通信システムが受信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記データを受信するために使う前記受信器モジュールについての構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例770では、実施例768または769の主題は任意的に、前記複数の構成が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例771では、実施例763ないし770のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信システムが一つまたは複数のアンテナ、無線周波数トランシーバ、物理(PHY)層処理モジュールまたはセルラー・プロトコル・スタック・コントローラから構成される、ということを含むことができる。
実施例772では、実施例763ないし771のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件および電力供給状態をモニタリングして前記現在の電波条件および前記現在の電力供給状態を得て、該モニタリングに基づいて、前記目標動作変更の同定をトリガーすることをさらに含むことができる。
実施例773では、実施例772の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電波条件があらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更としてパフォーマンス向上を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも高いパフォーマンスをもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例774では、実施例772の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電波条件があらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例775では、実施例772の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、残り電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例776では、実施例772の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例777では、実施例772ないし776のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングすることが、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例778では、実施例772ないし777のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電力供給をモニタリングすることが、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信システムの電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例779では、実施例763ないし778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記目標動作変更に基づいて目標通信スケジュールを選択し、前記目標通信スケジュールの要求をネットワーク・アクセス・ノードに送信することをさらに含むことができる。
実施例780は、実施例763ないし779のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信システムである。
実施例781は、プロセッサによって実行されたときに方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であり、前記方法は、現在の電波条件および現在の電力供給状態に基づいて、通信システムの、パフォーマンス調整または電力消費調整である目標動作変更を同定する段階と、該目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択する段階と;選択された構成に従ってデータを送信または受信するよう前記通信システムを制御する段階とを含む。
実施例782では、実施例781の主題は任意的に、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することは、前記複数の構成のうちから、前記目標動作変更にマッチするパフォーマンス属性または電力消費属性をもつ構成を、前記選択された属性として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例783では、実施例781または782の主題は任意的に、当該通信システムが複数の構造的に異なる送信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記複数の構造的に異なる送信器モジュールのうちから、前記データを送信するために使う物理送信器モジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例784では、実施例781または782の主題は任意的に、当該通信システムが送信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記データを受信するために使う前記送信器モジュールについての構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例785では、実施例783または784の主題は任意的に、前記複数の構成が、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例786では、実施例781または782の主題は任意的に、当該通信システムが複数の構造的に異なる受信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記複数の構造的に異なる受信器モジュールのうちから、前記データを受信するために使う物理受信器モジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例787では、実施例781または782の主題は任意的に、当該通信システムが受信器モジュールを含み、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することが、前記データを受信するために使う前記受信器モジュールについての構成を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例788では、実施例786または787の主題は任意的に、前記複数の構成が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例789では、実施例781ないし788のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信システムが一つまたは複数のアンテナ、無線周波数トランシーバ、物理(PHY)層処理モジュールまたはセルラー・プロトコル・スタック・コントローラから構成される、ということを含むことができる。
実施例790では、実施例781ないし789のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、電波条件および電力供給状態をモニタリングして前記現在の電波条件および前記現在の電力供給状態を得て、該モニタリングに基づいて、前記目標動作変更の同定をトリガーすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例791では、実施例790の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電波条件があらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更としてパフォーマンス向上を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも高いパフォーマンスをもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例792では、実施例790の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電波条件があらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例793では、実施例790の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、残り電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例794では、実施例790の主題は任意的に、電波条件および電力供給をモニタリングして該モニタリングに基づいて前記目標動作変更の同定をトリガーすることが、電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例795では、実施例790ないし794のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングすることが、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例796では、実施例790ないし795のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電力供給をモニタリングすることが、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信システムの電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例797では、実施例781ないし796のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記目標動作変更に基づいて目標通信スケジュールを選択し、前記目標通信スケジュールの要求をネットワーク・アクセス・ノードに送信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例798は、通信システムであり、当該通信システムは、現在の電波条件および現在の電力供給状態に基づいて、当該通信システムの、パフォーマンス調整または電力消費調整である目標動作変更を同定し、該目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択するよう構成されたコントローラと;選択された構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された一つまたは複数のモジュールとを含む。
実施例799では、実施例798の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例800では、実施例798または799の主題は任意的に、前記コントローラが、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することを、前記複数の構成のうちから、前記目標動作変更にマッチするパフォーマンス属性または電力消費属性をもつ構成を、前記選択された属性として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例801では、実施例798ないし800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが複数の構造的に異なる送信器モジュールを含み、前記コントローラが、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる送信器モジュールのうちから、前記データを送信するために使う送信器モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例802では、実施例798ないし800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが送信器モジュールを含み、前記コントローラが、前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記送信器モジュールについての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例803では、実施例801または802の主題は任意的に、前記複数の構成が、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例804では、実施例798ないし800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが複数の構造的に異なる受信器モジュールを含み、前記コントローラが前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる受信器モジュールのうちから、前記データを受信するために使う受信器モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例805では、実施例798ないし800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが受信器モジュールを含み、前記コントローラが前記複数の構成のうちから当該通信システムのための構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記受信器モジュールについての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例806では、実施例804または805の主題は任意的に、前記複数の構成が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例807では、実施例798ないし806のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが一つまたは複数のアンテナ、無線周波数トランシーバ、物理(PHY)層処理モジュールまたはセルラー・プロトコル・スタック・コントローラから構成される、ということを含むことができる。
実施例808では、実施例798ないし807のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングして前記現在の電波条件を得るよう構成された電波条件モニタリング・モジュールと、電力供給状態をモニタリングして前記現在の電力供給状態を得るよう構成された電力供給モニタリング・モジュールとをさらに含むことができ、前記コントローラは、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーするよう構成される。
実施例809では、実施例808の主題は任意的に、前記コントローラが、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電波条件があらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更としてパフォーマンス向上を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも高いパフォーマンスをもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例810では、実施例808の主題は任意的に、前記コントローラが、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電波条件があらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例811では、実施例808の主題は任意的に、前記コントローラが、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、残り電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例812では、実施例808の主題は任意的に、前記コントローラが、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信システムの現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例813では、実施例808ないし812のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波条件モニタリング・モジュールが電波条件をモニタリングすることを、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例814では、実施例808ないし813のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力供給モニタリング・モジュールが、電力供給をモニタリングすることを、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信システムの電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例815では、実施例798ないし814のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記目標動作変更に基づいて目標通信スケジュールを選択し、前記目標通信スケジュールを求める要求をネットワーク・アクセス・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例816は、通信システムであり、当該通信システムは、当該通信システムの第一の構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された一つまたは複数のモジュールと、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、前記第一の構成とは異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ当該通信システムの第二の構成を選択するよう構成されたコントローラとを含み、前記一つまたは複数のモジュールは、前記第二の構成に従って当該通信システムで第二のデータを送信または受信するようさらに構成される。
実施例817では、実施例816の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例818では、実施例816または817の主題は任意的に、前記コントローラが、当該通信システムの有限の複数のあらかじめ定義された構成のうちからの構成を、前記第二の構成として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例819では、実施例816ないし818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが複数の構造的に異なる送信器モジュールを含み、前記コントローラが、当該通信システムの前記第二の構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる送信器モジュールのうちから、前記第二のデータを送信するために使う送信器モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例820では、実施例816ないし818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが送信器モジュールを含み、前記コントローラが、当該通信システムの前記第二の構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記送信器モジュールについての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例821では、実施例819または820の主題は任意的に、前記第一の構成が前記第二の構成と、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例822では、実施例816ないし818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが複数の構造的に異なる受信器モジュールを含み、前記コントローラが当該通信システムのための前記第二の構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる受信器モジュールのうちから、前記データを受信するために使う受信器モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例823では、実施例816ないし818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが受信器モジュールを含み、前記コントローラが当該通信システムの前記第二の構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記受信器モジュールについての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例824では、実施例822または823の主題は任意的に、前記第一の構成が前記第二の構成と、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例825では、実施例816ないし824のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモジュールが一つまたは複数のアンテナ、無線周波数トランシーバ、物理(PHY)層処理モジュールまたはセルラー・プロトコル・スタック・コントローラから構成される、ということを含むことができる。
実施例826では、実施例816ないし825のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングして前記現在の電波条件を得るよう構成された電波条件モニタリング・モジュールと、電力供給状態をモニタリングして前記現在の電力供給状態を得るよう構成された電力供給モニタリング・モジュールとをさらに含むことができる。
実施例827では、実施例826の主題は任意的に、前記電波条件モニタリング・モジュールが、電波条件をモニタリングすることを、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例828では、実施例826または827のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力供給モニタリング・モジュールが、電力供給をモニタリングすることを、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信システムの電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例829では、実施例816ないし828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信システムの第二の構成を選択することを、現在の電波条件があらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より高いパフォーマンスをもつ当該通信システムの構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例830では、実施例816ないし828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信システムの第二の構成を選択することを、現在の電波条件があらかじめ定義された閾値より上であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信システムの構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例831では、実施例816ないし828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信システムの第二の構成を選択することを、前記現在の電力供給状態によって示される現在の電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信システムの構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例832では、実施例816ないし828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信システムの第二の構成を選択することを、前記現在の電力供給状態によって示される現在の電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信システムの構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例833は、通信回路装置であり、当該通信回路装置は、現在の電波条件および現在の電力供給状態に基づいて、当該通信回路装置の、パフォーマンス調整または電力消費調整である目標動作変更を同定し、該目標動作変更に基づいて、異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択するよう構成された制御回路と;選択された構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された一つまたは複数の回路とを含む。
実施例834では、実施例833の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路がハードウェア定義回路、ソフトウェア定義回路または混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例835では、実施例833または834の主題は任意的に、前記制御回路が、当該通信回路装置の無線通信機能を制御するためのソフトウェア定義された命令を取得して実行するよう構成されたコントローラである、ということを含むことができる。
実施例836では、実施例833ないし835のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例837では、実施例833ないし836のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択することを、前記複数の構成のうちから、前記目標動作変更にマッチするパフォーマンス属性または電力消費属性をもつ構成を、前記選択された属性として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例838では、実施例833ないし837のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が複数の構造的に異なる送信器回路を含み、前記制御回路が、前記複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる送信器回路のうちから、前記データを送信するために使う送信器回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例839では、実施例833ないし837のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が送信器回路を含み、前記制御回路が、前記複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記送信器回路についての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例840では、実施例838または839の主題は任意的に、前記複数の構成が、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例841では、実施例833ないし837のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が複数の構造的に異なる受信器回路を含み、前記制御回路が前記複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる受信器回路のうちから、前記データを受信するために使う受信器回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例842では、実施例833ないし837のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が受信器回路を含み、前記制御回路が前記複数の構成のうちから当該通信回路装置のための構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記受信器回路についての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例843では、実施例841または842の主題は任意的に、前記複数の構成が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例844では、実施例833ないし843のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が一つまたは複数のアンテナ回路、無線周波数トランシーバ回路、物理(PHY)層処理回路またはセルラー・プロトコル・スタック制御回路から構成される、ということを含むことができる。
実施例845では、実施例833ないし844のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングして前記現在の電波条件を得るよう構成された電波条件モニタリング回路と、電力供給状態をモニタリングして前記現在の電力供給状態を得るよう構成された電力供給モニタリング回路とをさらに含むことができ、前記制御回路は、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーするよう構成される。
実施例846では、実施例845の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電波条件があらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更としてパフォーマンス向上を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信回路装置の現在の構成よりも高いパフォーマンスをもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例847では、実施例845の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電波条件があらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信回路装置の現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例848では、実施例845の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、残り電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値を下回ったことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信回路装置の現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例849では、実施例845の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波条件および前記電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすときに前記目標動作変更の同定をトリガーすることを、電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値を超えたことを判別し、前記目標動作変更として電力消費減少を同定し、前記複数の構成のうちから、当該通信回路装置の現在の構成よりも低い電力消費をもつ構成を、前記選択された構成として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例850では、実施例845ないし849のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波条件モニタリング回路が電波条件をモニタリングすることを、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例851では、実施例845ないし850のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力供給モニタリング回路が、電力供給をモニタリングすることを、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信回路装置の電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例852では、実施例833ないし851のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記目標動作変更に基づいて目標通信スケジュールを選択し、前記目標通信スケジュールを求める要求をネットワーク・アクセス・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例853は、通信回路装置であり、当該通信回路装置は、当該通信回路装置の第一の構成に従ってデータを送信または受信するよう構成された一つまたは複数の回路と、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、前記第一の構成とは異なるパフォーマンス属性または異なる電力消費属性をもつ当該通信回路装置の第二の構成を選択するよう構成された制御回路とを含み、前記一つまたは複数の回路は、前記第二の構成に従って当該通信回路装置で第二のデータを送信または受信するようさらに構成される。
実施例854では、実施例853の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例855では、実施例853の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路がハードウェア定義回路、ソフトウェア定義回路または混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例856では、実施例853ないし855のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、当該通信回路装置の無線通信機能を制御するためのソフトウェア定義された命令を取得して実行するよう構成されたコントローラである、ということを含むことができる。
実施例857では、実施例853ないし856のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、当該通信回路装置の有限の複数のあらかじめ定義された構成のうちからの構成を、前記第二の構成として選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例858では、実施例853ないし857のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が複数の構造的に異なる送信器回路を含み、前記制御回路が、当該通信回路装置の前記第二の構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる送信器回路のうちから、前記第二のデータを送信するために使う送信器回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例859では、実施例853ないし857のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が送信器回路を含み、前記制御回路が、当該通信回路装置の前記第二の構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記送信器回路についての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例860では、実施例858または859の主題は任意的に、前記第一の構成が前記第二の構成と、無線周波数オーバーサンプリング・レート、送信電力、電力制御、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例861では、実施例853ないし857のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が複数の構造的に異なる受信器回路を含み、前記制御回路が当該通信回路装置のための前記第二の構成を選択することを、前記複数の構造的に異なる受信器回路のうちから、前記データを受信するために使う受信器回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例862では、実施例853ないし857のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が受信器回路を含み、前記制御回路が当該通信回路装置の前記第二の構成を選択することを、前記データを受信するために使う前記受信器回路についての構成を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例863では、実施例861または862の主題は任意的に、前記第一の構成が前記第二の構成と、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例864では、実施例853ないし863のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の回路が一つまたは複数のアンテナ回路、無線周波数トランシーバ回路、物理(PHY)層処理回路またはセルラー・プロトコル・スタック制御回路から構成される、ということを含むことができる。
実施例865では、実施例853ないし864のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、電波条件をモニタリングして前記現在の電波条件を得るよう構成された電波条件モニタリング回路と、電力供給状態をモニタリングして前記現在の電力供給状態を得るよう構成された電力供給モニタリング回路とをさらに含むことができる。
実施例866では、実施例865の主題は任意的に、前記電波条件モニタリング回路は、電波条件をモニタリングすることを、信号電力、信号品質、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)、チャネル・ドップラー広がり、チャネル遅延広がり、デコーダ誤り率、デコーダのソフト・ビットの大きさまたは再送信レートのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例867では、実施例865または866のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電力供給モニタリング回路が、電力供給をモニタリングすることを、バッテリー電力供給レベル、バッテリー電力消費レベルまたは当該通信回路装置の電力消費レベルのうちの一つまたは複数をモニタリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例868では、実施例853ないし867のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信回路装置の第二の構成を選択することを、現在の電波条件があらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より高いパフォーマンスをもつ当該通信回路装置の構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例869では、実施例853ないし867のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信回路装置の第二の構成を選択することを、現在の電波条件があらかじめ定義された閾値より上であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信回路装置の構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例870では、実施例853ないし867のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信回路装置の第二の構成を選択することを、前記現在の電力供給状態によって示される現在の電力供給レベルがあらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信回路装置の構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例871では、実施例853ないし867のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、現在の電波条件および現在の電力供給状態があらかじめ定義された基準を満たすことを識別し、当該通信回路装置の第二の構成を選択することを、前記現在の電力供給状態によって示される現在の電力消費レベルがあらかじめ定義された閾値より下であることを判別し、前記第一の構成より低い電力消費をもつ当該通信回路装置の構成を前記第二の構成として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例872は、第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信する手段と;前記第一のデータ・ベアラのために複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択する手段と;前記第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第二の通信モジュールを、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択する手段と;前記第一の通信モジュールで前記第一のデータ・ベアラからの第一のデータを処理する手段と;前記第二の通信モジュールで前記第二のデータ・ベアラからの第二のデータを処理する手段とを含む、装置である。
実施例873は、第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信する段階と;前記第一のデータ・ベアラのために複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択する段階と;前記第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第二の通信モジュールを、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択する段階と;前記第一の通信モジュールで前記第一のデータ・ベアラからの第一のデータを処理する段階と;前記第二の通信モジュールで前記第二のデータ・ベアラからの第二のデータを処理する手段とを含む、方法である。
実施例874では、実施例873の主題は任意的に、前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離して前記第一のデータを前記第一の通信モジュールにルーティングし、前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離して前記第二のデータを前記第二の通信モジュールにルーティングすることをさらに含むことができる。
実施例875では、実施例874の主題は任意的に、前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置を同定するベアラ情報を受信することをさらに含むことができ、前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離することは、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離することを含み、前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離することは、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離することを含む。
実施例876では、実施例875の主題は任意的に、前記ベアラ情報を受信することが、前記ベアラ情報をネットワーク・アクセス・ノードから制御信号として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例877では、実施例875または876の主題は任意的に、前記ベアラ情報が前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置をビット・レベルで指定する、ということを含むことができる。
実施例878では、実施例875ないし877のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件が前記第二のベアラの品質要件より低く、前記ベアラ情報が、前記第一のデータが前記第二のデータより高い符号化率で圧縮されるまたは前記第二のデータより高い符号化率をもつことを指定する、ということを含むことができる。
実施例879では、実施例873ないし878のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択することが、前記複数の通信モジュールのうちから前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たすパフォーマンス・レベルをもつ通信モジュールを前記第一の通信モジュールとして選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例880では、実施例873ないし879のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームが物理層(PHY)データ・ストリームである、ということを含むことができる。
実施例881では、実施例873ないし880のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールは前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たし、前記第二のベアラの品質要件は満たさない、ということを含むことができる。
実施例882では、実施例873ないし881のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、構造的に相異なるハードウェアまたはソフトウェア・コンポーネントで構成される、ということを含むことができる。
実施例883では、実施例873ないし881のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが第一の構成で構成された処理モジュールであり、前記第二の通信モジュールが第二の構成で構成された前記処理モジュールである、ということを含むことができる。
実施例884では、実施例883の主題は任意的に、前記第一の構成で構成された前記処理モジュールは、前記第二の構成で構成された前記処理モジュールとは、異なるソフトウェア論理または異なるハードウェア動作パラメータをもつ、ということを含むことができる。
実施例885では、実施例873ないし884のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アルゴリズム反復工程数、コンポーネント内またはコンポーネント間での逐次反復技法の使用、ヌル・ステアリング設定、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例886では、実施例873ないし885のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することが、前記第一の通信モジュールの電力消費レートに基づいて前記第一の通信モジュールを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例887では、実施例873ないし886のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することが、前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たす最低の電力消費レートをもつ前記複数の通信モジュールのうちからの通信モジュールを、前記第一の通信モジュールとして選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例888では、実施例873ないし887のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件にマッチするよう前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルをスケーリングするよう前記第一の通信モジュールの構成を調整することをさらに含むことができる。
実施例889では、実施例873ないし888のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第二のデータ・ベアラの品質要件が、最大レイテンシー要件、最大誤り率要件または最小データレート要件である、ということを含むことができる。
実施例890では、実施例873ないし889のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件は前記第二のデータ・ベアラの品質要件より低く、前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルは前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例891では、実施例873ないし890のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが前記第二の通信モジュールより低い電力消費レートをもつ、ということを含むことができる。
実施例892では、実施例873ないし891のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信することが、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリア上で受信し、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリア上で受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例893では、実施例873ないし892のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームにおいて第一のデータが存在しない時間区間の間は前記第一の通信モジュールを低電力状態にし、前記データ・ストリームにおいて第二のデータが存在しない時間区間の間は前記第二の通信モジュールを低電力状態にすることをさらに含むことができる。
実施例894は、一つまたは複数の通信モジュールを含み、実施例873ないし893のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されている通信システムである。
実施例895は、無線通信端末装置のコントローラによって実行されたときに実施例873ないし894のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう前記無線通信端末装置に指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例896は、実施例873ないし894のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信端末装置である
実施例897は、端末装置の第一のデータ・ベアラについての第一のデータおよび前記端末装置の第二のデータ・ベアラについての第二のデータを同定する手段と;物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件に基づいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成する手段と;前記物理層データ・ストリームおよび物理層メッセージを前記端末装置に送信する手段とを含む装置であり、前記物理層メッセージは、前記物理層データ・ストリーム内での前記第一のデータおよび前記第二のデータの割り当てを指定する。
実施例898は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置の第一のデータ・ベアラについての第一のデータおよび前記端末装置の第二のデータ・ベアラについての第二のデータを同定する段階と;物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件に基づいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成する段階と;前記物理層データ・ストリームおよび物理層メッセージを前記端末装置に送信する段階とを含み、前記物理層メッセージは、前記物理層データ・ストリーム内での前記第一のデータおよび前記第二のデータの割り当てを指定する。
実施例899では、実施例898の主題は任意的に、前記物理層メッセージが前記物理層データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータのビット・レベルの位置を指定する、ということを含むことができる。
実施例900では、実施例898の主題は任意的に、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することが、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリアに割り当て、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリアに割り当てることを含む、ということを含むことができる。
実施例901では、実施例900の主題は任意的に、前記物理層メッセージが、前記第一のデータが前記第一のキャリアに割り当てられており、前記第二のデータが前記第二のキャリアに割り当てられていることを指定する、ということを含むことができる。
実施例902では、実施例898または899の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することが、前記複数のデータ区間のうちの第一のデータ区間を、前記複数のデータ区間のうちの第二のデータ区間と前記物理層データ・ストリーム内で時間的に整列されるよう遅延させることを含む、ということを含むことができる。
実施例903では、実施例898または899の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することが、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における第一のデータを、前記複数のデータ区間のうちの後のデータ区間まで遅延させることを含む、ということを含むことができる。
実施例904では、実施例898または899の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することが、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における前記第一のデータを、該データ区間における前記第二のデータより高い符号化率でエンコードすることを含む、ということを含むことができる。
実施例905では、実施例898または899の主題は任意的に、前記物理層データ・ストリームが時間を通じた複数のデータ区間で構成され、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することが、前記第一のデータを前記第二のデータとは異なる、前記複数のデータ区間のうちのデータ区間に割り当てることを含む、ということを含むことができる。
実施例906は、実施例898ないし905のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信システムである
実施例907は、無線通信ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに実施例898ないし905のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう前記無線通信ネットワーク・アクセス・ノードに指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例908は、実施例898ないし905のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信ネットワーク・アクセス・ノードである
実施例909は、複数の通信モジュールと、第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信するよう構成された無線モジュールと、コントローラとを含む通信システムであり、前記コントローラは、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択し;前記第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第二の通信モジュールを、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択するよう構成されており、前記第一の通信モジュールは前記第一のデータを処理するよう構成され、前記第二の通信モジュールは前記第二のデータを処理するよう構成される。
実施例910では、実施例909の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例911では、実施例909または910の主題は任意的に、前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離して前記第一のデータを前記第一の通信モジュールにルーティングし、前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離して前記第二のデータを前記第二の通信モジュールにルーティングするよう構成されたマッピング・モジュールをさらに含むことができる。
実施例912では、実施例911の主題は任意的に、前記コントローラが、前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置を同定するベアラ情報を受信するようさらに構成され、前記マッピング・モジュールが、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離するし、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例913では、実施例912の主題は任意的に、前記コントローラが、前記ベアラ情報をネットワーク・アクセス・ノードから制御信号として受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例914では、実施例912または913の主題は任意的に、前記ベアラ情報が前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置をビット・レベルで指定する、ということを含むことができる。
実施例915では、実施例912ないし914のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択することを、前記複数の通信モジュールのうちから前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たすパフォーマンス・レベルをもつ通信モジュールを前記第一の通信モジュールとして選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例916では、実施例912ないし915のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールは前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たし、前記第二のベアラの品質要件は満たさない、ということを含むことができる。
実施例917では、実施例909ないし916のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、構造的に相異なるハードウェアまたはソフトウェア・コンポーネントで構成される、ということを含むことができる。
実施例918では、実施例909ないし916のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが第一の構成で構成された処理モジュールであり、前記第二の通信モジュールが第二の構成で構成された前記処理モジュールである、ということを含むことができる。
実施例919では、実施例918の主題は任意的に、前記第一の構成で構成された前記処理モジュールは、前記第二の構成で構成された前記処理モジュールとは、異なるソフトウェア論理または異なるハードウェア動作パラメータをもつ、ということを含むことができる。
実施例920では、実施例909ないし919のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例921では、実施例909ないし920のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することを、前記第一の通信モジュールの電力消費レートに基づいて前記第一の通信モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例922では、実施例909ないし921のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記第一のデータ・ベアラの品質要件にマッチするよう前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルをスケーリングするよう前記第一の通信モジュールの構成を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例923では、実施例909ないし922のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たす最低の電力消費レートをもつ前記複数の通信モジュールのうちからの通信モジュールを前記第一の通信モジュールとして選択することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例924では、実施例909ないし923のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第二のデータ・ベアラの品質要件が、最大レイテンシー要件、最大誤り率要件または最小データレート要件である、ということを含むことができる。
実施例925では、実施例909ないし924のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件は前記第二のデータ・ベアラの品質要件より低く、前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルは前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例926では、実施例909ないし925のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが前記第二の通信モジュールより低い電力消費レートをもつ、ということを含むことができる。
実施例927では、実施例909ないし926のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線モジュールが、前記第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信することを、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリア上で受信し、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリア上で受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例928では、実施例909ないし927のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールは、前記データ・ストリームにおいて第一のデータが存在しない時間区間の間は低電力状態にはいるよう構成され、前記第二の通信モジュールは、前記データ・ストリームにおいて第二のデータが存在しない時間区間の間は低電力状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例929は、通信システムであり、当該通信システムは、端末装置の第一のデータ・ベアラについての第一のデータおよび前記端末装置の第二のデータ・ベアラについての第二のデータを同定し;物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件に基づいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成するよう構成されたコントローラと;前記物理層データ・ストリームおよび物理層メッセージを前記端末装置に送信するよう構成された無線モジュールとを含み、前記物理層メッセージは、前記物理層データ・ストリーム内での前記第一のデータおよび前記第二のデータの割り当てを指定する。
実施例930では、実施例929の主題は任意的に、無線通信ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例931では、実施例929または930の主題は任意的に、前記物理層メッセージが前記物理層データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータのビット・レベルの位置を指定する、ということを含むことができる。
実施例932では、実施例929または930の主題は任意的に、前記コントローラが、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリアに割り当て、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリアに割り当てることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例933では、実施例932の主題は任意的に、前記物理層メッセージが、前記第一のデータが前記第一のキャリアに割り当てられており、前記第二のデータが前記第二のキャリアに割り当てられていることを指定する、ということを含むことができる。
実施例934では、実施例929または930の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記コントローラが、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちの第一のデータ区間を、前記複数のデータ区間のうちの第二のデータ区間と前記物理層データ・ストリーム内で時間的に整列されるよう遅延させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例935では、実施例929または930の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記コントローラが、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における第一のデータを、前記複数のデータ区間のうちの後のデータ区間まで遅延させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例936では、実施例929または930の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記コントローラが、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における前記第一のデータを、該データ区間における前記第二のデータより高い符号化率でエンコードすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例937では、実施例929または930の主題は任意的に、前記物理層データ・ストリームが時間を通じた複数のデータ区間で構成され、前記コントローラは、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記第一のデータを前記第二のデータとは異なる、前記複数のデータ区間のうちのデータ区間に割り当てることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例938は、複数の通信モジュールおよびコントローラを含む通信システムであり、前記コントローラは、第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択し;第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第二の通信モジュールを、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択するよう構成されており、前記第一の通信モジュールは前記第一のデータ・ベアラからの第一のデータを処理して処理された第一のデータを得るよう構成され、前記第二の通信モジュールは前記第二のデータ・ベアラからの第二のデータを処理して処理された第二のデータを得るよう構成されており、当該通信システムはさらに、前記処理された第一のデータおよび前記処理された第二のデータを送信するよう構成された無線モジュールを含む。
実施例939では、実施例938の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例940では、実施例938または939の主題は任意的に、前記第一のデータを前記第一の通信モジュールに提供し、前記第二のデータを前記第二の通信モジュールに提供するよう構成されたマッピング・モジュールをさらに含むことができる。
実施例941では、実施例940の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件を同定するベアラ情報を取得して物理層メッセージを生成するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例942では、実施例941の主題は任意的に、前記処理された第一のデータおよび前記処理された第二のデータを組み合わせて前記データ・ストリームを得るよう構成された組み合わせモジュールをさらに含むことができる。
実施例943では、実施例938ないし942のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルに基づいて選択することを、前記複数の通信モジュールのうちから前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たすパフォーマンス・レベルをもつ通信モジュールを前記第一の通信モジュールとして選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例944では、実施例938ないし943のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールは前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たし、前記第二のベアラの品質要件は満たさない、ということを含むことができる。
実施例945では、実施例938ないし944のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、構造的に相異なるハードウェアまたはソフトウェア・コンポーネントで構成される、ということを含むことができる。
実施例946では、実施例938ないし945のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが第一の構成で構成された処理モジュールであり、前記第二の通信モジュールが第二の構成で構成された前記処理モジュールである、ということを含むことができる。
実施例947では、実施例946の主題は任意的に、前記第一の構成で構成された前記処理モジュールは、前記第二の構成で構成された前記処理モジュールとは、異なるソフトウェア論理または異なるハードウェア動作パラメータをもつ、ということを含むことができる。
実施例948では、実施例938ないし947のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールおよび前記第二の通信モジュールが、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例949では、実施例938ないし948のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することを、前記第一の通信モジュールの電力消費レートに基づいて前記第一の通信モジュールを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例950では、実施例938ないし949のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記第一のデータ・ベアラの品質要件にマッチするよう前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルをスケーリングするよう前記第一の通信モジュールの構成を調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例951では、実施例938ないし950のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記複数の通信モジュールのうちから第一の通信モジュールを選択することを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たす最低の電力消費レートをもつ前記複数の通信モジュールのうちからの通信モジュールを、前記第一の通信モジュールとして選択することによって実行されるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例952では、実施例938ないし951のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第二のデータ・ベアラの品質要件が、最大レイテンシー要件、最大誤り率要件または最小データレート要件である、ということを含むことができる。
実施例953では、実施例938ないし952のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件は前記第二のデータ・ベアラの品質要件より低く、前記第一の通信モジュールのパフォーマンス・レベルは前記第二の通信モジュールのパフォーマンス・レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例954では、実施例938ないし953のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信モジュールが前記第二の通信モジュールより低い電力消費レートをもつ、ということを含むことができる。
実施例955は、複数の通信回路と、第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信するよう構成された無線回路と、制御回路とを含む通信回路装置であり、前記制御回路は、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択し;前記第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第二の通信回路を、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択するよう構成されており、前記第一の通信回路は前記第一のデータを処理するよう構成され、前記第二の通信回路は前記第二のデータを処理するよう構成される。
実施例956では、実施例955の主題は任意的に、前記制御回路がソフトウェア定義された命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例957では、実施例955または956の主題は任意的に、前記複数の通信回路がハードウェア定義回路、ソフトウェア定義回路または混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例958では、実施例955ないし957のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例959では、実施例955ないし959のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離して前記第一のデータを前記第一の通信回路にルーティングし、前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離して前記第二のデータを前記第二の通信回路にルーティングするよう構成されたマッピング回路をさらに含むことができる。
実施例960では、実施例959の主題は任意的に、前記制御回路が、前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置を同定するベアラ情報を受信するようさらに構成され、前記マッピング回路が、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第一のデータを分離するし、前記ベアラ情報を使って前記データ・ストリームから前記第二のデータを分離するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例961では、実施例960の主題は任意的に、前記制御回路が、前記ベアラ情報をネットワーク・アクセス・ノードから制御信号として受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例962では、実施例960または961の主題は任意的に、前記ベアラ情報が前記データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータの位置をビット・レベルで指定する、ということを含むことができる。
実施例963では、実施例960ないし962のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択することを、前記複数の通信回路のうちから前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たすパフォーマンス・レベルをもつ通信回路を前記第一の通信回路として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例964では、実施例960ないし963のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路は前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たし、前記第二のベアラの品質要件は満たさない、ということを含むことができる。
実施例965では、実施例955ないし964のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路が、構造的に相異なるハードウェアまたはソフトウェア回路で構成される、ということを含むことができる。
実施例966では、実施例955ないし964のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路が第一の構成で構成された処理回路であり、前記第二の通信回路が第二の構成で構成された前記処理回路である、ということを含むことができる。
実施例967では、実施例966の主題は任意的に、前記第一の構成で構成された前記処理回路は、前記第二の構成で構成された前記処理回路とは、異なるソフトウェア論理または異なるハードウェア動作パラメータをもつ、ということを含むことができる。
実施例968では、実施例955ないし967のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例969では、実施例955ないし968のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を選択することを、前記第一の通信回路の電力消費レートに基づいて前記第一の通信回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例970では、実施例955ないし969のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のデータ・ベアラの品質要件にマッチするよう前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルをスケーリングするよう前記第一の通信回路の構成を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例971では、実施例955ないし970のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を選択することを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たす最低の電力消費レートをもつ前記複数の通信回路のうちからの通信回路を前記第一の通信回路として選択することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例972では、実施例955ないし971のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第二のデータ・ベアラの品質要件が、最大レイテンシー要件、最大誤り率要件または最小データレート要件である、ということを含むことができる。
実施例973では、実施例955ないし972のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件は前記第二のデータ・ベアラの品質要件より低く、前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルは前記第二の通信回路のパフォーマンス・レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例974では、実施例955ないし973のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路が前記第二の通信回路より低い電力消費レートをもつ、ということを含むことができる。
実施例975では、実施例955ないし974のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路が、前記第一のデータ・ベアラの第一のデータおよび第二のデータ・ベアラの第二のデータを含むデータ・ストリームを受信することを、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリア上で受信し、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリア上で受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例976では、実施例955ないし975のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路は、前記データ・ストリームにおいて第一のデータが存在しない時間区間の間は低電力状態にはいるよう構成され、前記第二の通信回路は、前記データ・ストリームにおいて第二のデータが存在しない時間区間の間は低電力状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例977は、通信回路装置であり、当該通信回路装置は、端末装置の第一のデータ・ベアラについての第一のデータおよび前記端末装置の第二のデータ・ベアラについての第二のデータを同定し;物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件に基づいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成するよう構成された制御回路と;前記物理層データ・ストリームおよび物理層メッセージを前記端末装置に送信するよう構成された無線回路とを含み、前記物理層メッセージは、前記物理層データ・ストリーム内での前記第一のデータおよび前記第二のデータの割り当てを指定する。
実施例978では、実施例977の主題は任意的に、前記制御回路がプロセッサを含み、該プロセッサが、該プロセッサの動作を制御するソフトウェア定義命令を取得して実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例979では、実施例977または978の主題は任意的に、無線通信ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例980では、実施例977ないし979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理層メッセージが前記物理層データ・ストリームにおける前記第一のデータおよび前記第二のデータのビット・レベルの位置を指定する、ということを含むことができる。
実施例981では、実施例977ないし979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記第一のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第一のキャリアに割り当て、前記第二のデータをキャリア・アグリゲーション方式の第二のキャリアに割り当てることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例982では、実施例981の主題は任意的に、前記物理層メッセージが、前記第一のデータが前記第一のキャリアに割り当てられており、前記第二のデータが前記第二のキャリアに割り当てられていることを指定する、ということを含むことができる。
実施例983では、実施例977ないし979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記制御回路が、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちの第一のデータ区間を、前記複数のデータ区間のうちの第二のデータ区間と前記物理層データ・ストリーム内で時間的に整列されるよう遅延させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例984では、実施例977ないし979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記制御回路が、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における第一のデータを、前記複数のデータ区間のうちの後のデータ区間まで遅延させることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例985では、実施例977ないし979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラが前記第二のベアラより低い品質要件をもち、前記第一のデータおよび前記第二のデータが時間を追って複数のデータ区間で送信されるようスケジュールされ、前記制御回路が、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記複数のデータ区間のうちのデータ容量限界を超えるデータ区間を識別し、該データ区間における前記第一のデータを、該データ区間における前記第二のデータより高い符号化率でエンコードすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例986では、実施例977または979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記物理層データ・ストリームが時間を通じた複数のデータ区間で構成され、前記制御回路は、前記物理層データ・ストリームを、該物理層データ・ストリームにおいて前記第一のデータおよび前記第二のデータを割り当てることによって生成することを、前記第一のデータを前記第二のデータとは異なる、前記複数のデータ区間のうちのデータ区間に割り当てることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例987は、複数の通信回路および制御回路を含む通信回路装置であり、前記制御回路は、第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択し;第二のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第二の通信回路を、前記第二のデータ・ベアラの品質要件および前記第二の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択するよう構成されており、前記第一の通信回路は前記第一のデータ・ベアラからの第一のデータを処理して処理された第一のデータを得るよう構成され、前記第二の通信回路は前記第二のデータ・ベアラからの第二のデータを処理して処理された第二のデータを得るよう構成されており、当該通信回路装置はさらに、前記処理された第一のデータおよび前記処理された第二のデータを送信するよう構成された無線回路を含む。
実施例988では、実施例987の主題は任意的に、前記制御回路がソフトウェア定義された命令を取得して実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例989では、実施例987または988の主題は任意的に、前記複数の通信回路がハードウェア定義回路、ソフトウェア定義回路または混合されたハードウェア定義およびソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例990では、実施例987ないし989のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信端末装置として構成されることができる。
実施例991では、実施例987ないし990のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータを前記第一の通信回路に提供し、前記第二のデータを前記第二の通信回路に提供するよう構成されたマッピング回路をさらに含むことができる。
実施例992では、実施例991の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のデータ・ベアラおよび前記第二のデータ・ベアラの品質要件を同定するベアラ情報を取得して、物理層メッセージを生成するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例993では、実施例992の主題は任意的に、前記処理された第一のデータおよび前記処理された第二のデータを組み合わせて前記データ・ストリームを得るよう構成された組み合わせ回路をさらに含むことができる。
実施例994では、実施例987ないし993のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のデータ・ベアラのために前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルに基づいて選択することを、前記複数の通信回路のうちから前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たすパフォーマンス・レベルをもつ通信回路を前記第一の通信回路として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例995では、実施例987ないし994のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路は前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たし、前記第二のベアラの品質要件は満たさない、ということを含むことができる。
実施例996では、実施例987ないし995のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路が、構造的に相異なるハードウェアまたはソフトウェア回路で構成される、ということを含むことができる。
実施例997では、実施例987ないし996のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路が第一の構成で構成された処理回路であり、前記第二の通信回路が第二の構成で構成された前記処理回路である、ということを含むことができる。
実施例998では、実施例997の主題は任意的に、前記第一の構成で構成された前記処理回路は、前記第二の構成で構成された前記処理回路とは、異なるソフトウェア論理または異なるハードウェア動作パラメータをもつ、ということを含むことができる。
実施例999では、実施例987ないし998のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路および前記第二の通信回路が、デコーダ、等化器、フィルタ長、チャネル推定技法、干渉打ち消し技法、ノイズ打ち消し技法、処理ビット幅、クロック周波数、コンポーネント電圧、パケット組み合わせ技法、アンテナ数、ビームフォーミング設定、ビームステアリング設定またはアンテナ感度のうちの一つまたは複数の点で異なる、ということを含むことができる。
実施例1000では、実施例987ないし999のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を選択することを、前記第一の通信回路の電力消費レートに基づいて前記第一の通信回路を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1001では、実施例987ないし1000のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のデータ・ベアラの品質要件にマッチするよう前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルをスケーリングするよう前記第一の通信回路の構成を調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1002では、実施例987ないし1001のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記複数の通信回路のうちから第一の通信回路を選択することを、前記第一のデータ・ベアラの品質要件を満たす最低の電力消費レートをもつ前記複数の通信回路のうちからの通信回路を前記第一の通信回路として選択することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例1003では、実施例987ないし1002のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件および前記第二のデータ・ベアラの品質要件が、最大レイテンシー要件、最大誤り率要件または最小データレート要件である、ということを含むことができる。
実施例1004では、実施例987ないし1003のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ベアラの品質要件は前記第二のデータ・ベアラの品質要件より低く、前記第一の通信回路のパフォーマンス・レベルは前記第二の通信回路のパフォーマンス・レベルより低い、ということを含むことができる。
実施例1005では、実施例987ないし1004のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の通信回路が前記第二の通信回路より低い電力消費レートをもつ、ということを含むことができる。
実施例1006は、無線アクセス・ネットワークの第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータについてのモニタリング手段であって、前記処理需要インジケータは、ネットワーク処理インフラストラクチャーにおける将来の処理需要を示す、手段と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択する手段と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第一の電力状態に従って前記無線アクセスの第二の上りリンク・データを処理する手段とを含む装置。
実施例1007は、ネットワーク処理インフラストラクチャーの動作方法であり、当該方法は、無線アクセス・ネットワークの第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングする段階であって、前記処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーにおける将来の処理需要を示す、段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択する段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第一の電力状態に従って前記無線アクセスの第二の上りリンク・データを処理する段階とを含む。
実施例1008では、実施例1007の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが再送信フィードバック処理時間または上りリンク・データ・スケジューリング情報を含む、ということを含むことができる。
実施例1009では、実施例1007の主題は任意的に、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することをさらに含むことができ、前記処理需要インジケータは処理完了時間を含み、前記第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングすることが、前記処理完了時間を、前記第一の上りリンク・データの処理の継続時間として決定することを含む。
実施例1010では、実施例1009の主題は任意的に、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信方式の一部として前記上りリンク・データに対して誤り検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1011では、実施例1009または1010の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記処理完了時間は前記複数の時間区間での前記処理の平均継続時間である、ということを含むことができる。
実施例1012では、実施例1011の主題は任意的に、前記複数の時間区間での前記処理の前記平均継続時間を計算することをさらに含むことができる。
実施例1013では、実施例1007ないし1012のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記第一の上りリンク・データについての前記処理需要インジケータをモニタリングすることが、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報を評価して将来の処理需要を予期することを含む、ということを含むことができる。
実施例1014では、実施例1013の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、割り当てられた資源ブロックの数、変調および符号化方式、データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1015では、実施例1013の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、データの前記複数の時間区間での、割り当てられた資源ブロックの平均数、平均変調および符号化方式、平均データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の平均数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1016では、実施例1013の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択する前に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1017では、実施例1013の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択した後に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1018では、実施例1013ないし1017のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報が媒体アクセス制御(MAC)プロトコル層のスケジューリング情報である、ということを含むことができる。
実施例1019では、実施例1013ないし1018のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データを処理して前記第一の上りリンク・データが処理時間制限以内に成功裏に受信されたかどうかを判定することをさらに含むことができる。
実施例1020では、実施例1019記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、前記処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1021では、実施例1007ないし1018のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1022では、実施例1020または1021記載の主題は任意的に、前記処理時間制限がハイブリッド自動再送要求(HARQ)ターンアラウンド時間制限である、ということを含むことができる。
実施例1023では、実施例1007ないし1022のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが複数のあらかじめ定義された電力状態に従って動作するよう構成され、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記第一の電力状態を前記複数のあらかじめ定義された電力状態から、該第一の電力状態の処理効率が前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を満たすことに基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1024では、実施例1023の主題は任意的に、前記複数のあらかじめ定義された電力状態が、それぞれ異なる処理効率または異なる電力消費をもち、それぞれ処理クロック周波数、電圧、アクティブな処理コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数に関係した前記ネットワーク処理インフラストラクチャーの異なる構成を定義する、ということを含むことができる。
実施例1025では、実施例1007ないし1024のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングして更新された処理需要インジケータを得る段階であって、前記更新された処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーについての更新された将来の処理需要を示す、段階と;前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択する段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第二の電力状態に従って第三の上りリンク・データを処理する段階とをさらに含むことができる。
実施例1026では、実施例1025の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより低い将来の処理需要を示し、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することは、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より低い電力消費をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1027では、実施例1025の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより高い将来の処理需要を示し、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することは、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より高い処理効率をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1028は、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーと、実施例1007ないし1027のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信モジュールとを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例1029は、実施例1007ないし1027のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である。
実施例1030は、実施例1029の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーをさらに含むことができる。
実施例1031は、プロセッサによって実行されたときに実施例1007ないし1027のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体。
実施例1032は、ネットワーク処理インフラストラクチャーと、無線アクセス・ネットワークの第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングするよう構成された一つまたは複数のモニタリング・モジュールであって、前記処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーにおける将来の処理需要を示す、モジュールと;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択するよう構成された活動制御モジュールとを含む通信装置であり、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーは、前記第一の電力状態に従って前記無線アクセスの第二の上りリンク・データを処理するよう構成される。
実施例1033では、実施例1007の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが再送信フィードバック処理時間および上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記一つまたは複数のモニタリング・モジュールは、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報をモニタリングするよう構成されたスケジューリング・モジュールと、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーにおける前記再送フィードバック処理時間をモニタリングするよう構成された処理モニタリング・モジュールとを含む、ということを含むことができる。
実施例1034では、実施例1032の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定するようさらに構成され、前記処理需要インジケータは処理完了時間を含み、前記一つまたは複数のモニタリング・モジュールは前記第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングすることを、前記処理完了時間を、前記第一の上りリンク・データの処理の継続時間として決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1035では、実施例1034の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することを、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信方式の一部として前記上りリンク・データに対して誤り検査を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1036では、実施例1034または1035の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記処理完了時間は前記複数の時間区間での前記第一の上りリンク・データの処理の平均継続時間である、ということを含むことができる。
実施例1037では、実施例1036の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモニタリング・モジュールが、前記複数の時間区間での前記第一の上りリンク・データの処理の前記平均継続時間を計算するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1038では、実施例1032ないし1037のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記一つまたは複数のモニタリング・モジュールが、前記第一の上りリンク・データについての前記処理需要インジケータをモニタリングすることを、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報を評価して将来の処理需要を予期することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1039では、実施例1038の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、割り当てられた資源ブロックの数、変調および符号化方式、データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1040では、実施例1038の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、データの前記複数の時間区間での、割り当てられた資源ブロックの平均数、平均変調および符号化方式、平均データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の平均数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1041では、実施例1038の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択する前に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1042では、実施例1038の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択した後に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1043では、実施例1038ないし1042のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報が媒体アクセス制御(MAC)プロトコル層のスケジューリング情報である、ということを含むことができる。
実施例1044では、実施例1032ないし1043のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記第一の上りリンク・データを処理して前記第一の上りリンク・データが処理時間制限以内に成功裏に受信されたかどうかを判定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1045では、実施例1044記載の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、前記処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1046では、実施例1032ないし1043のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御モジュールが、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1047では、実施例1046記載の主題は任意的に、前記処理時間制限がハイブリッド自動再送要求(HARQ)ターンアラウンド時間制限である、ということを含むことができる。
実施例1048では、実施例1032ないし1047のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが複数のあらかじめ定義された電力状態に従って動作するよう構成され、前記活動制御モジュールが、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記第一の電力状態を前記複数のあらかじめ定義された電力状態から、該第一の電力状態の処理効率が前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を満たすことに基づいて選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1049では、実施例1048の主題は任意的に、前記複数のあらかじめ定義された電力状態が、それぞれ異なる処理効率または異なる電力消費をもち、それぞれ処理クロック周波数、電圧、アクティブな処理コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数に関係した前記ネットワーク処理インフラストラクチャーの異なる構成を定義する、ということを含むことができる。
実施例1050では、実施例1032ないし1049のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモニタリング・モジュールが、前記第二の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングして更新された処理需要インジケータを得るようさらに構成され、前記更新された処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーについての更新された将来の処理需要を示し、前記活動制御モジュールが、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択するようさらに構成され、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第二の電力状態に従って第三の上りリンク・データを処理するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1051では、実施例1050の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより低い将来の処理需要を示し、前記活動制御モジュールが、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することを、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より低い電力消費をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1052では、実施例1050の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより高い将来の処理需要を示し、前記活動制御モジュールが、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することを、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より高い処理効率をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1053では、実施例1032ないし1052のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1054は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに方法を実行させる命令を記憶している非維持的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、無線アクセス・ネットワークの第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングする段階であって、前記処理需要インジケータは、前記ネットワーク・アクセス・ノードのネットワーク処理インフラストラクチャーにおける将来の処理需要を示す、段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択する段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第一の電力状態に従って前記無線アクセスの第二の上りリンク・データを処理する段階とを含む。
実施例1055では、実施例1054の主題は任意的に、前記方法が、前記処理需要インジケータが再送信フィードバック処理時間または上りリンク・データ・スケジューリング情報をさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1056では、実施例1054の主題は任意的に、前記方法が、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することをさらに含むことができ、前記処理需要インジケータは処理完了時間を含み、前記第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングすることが、前記処理完了時間を、前記第一の上りリンク・データの処理の継続時間として決定することを含む。
実施例1057では、実施例1056の主題は任意的に、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することが、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信方式の一部として前記上りリンク・データに対して誤り検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1058では、実施例1056または1057の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記処理完了時間は前記複数の時間区間での前記処理の平均継続時間である、ということを含むことができる。
実施例1059では、実施例1058の主題は任意的に、前記方法が、前記複数の時間区間での前記処理の前記平均継続時間を計算することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1060では、実施例1054ないし1059のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記第一の上りリンク・データについての前記処理需要インジケータをモニタリングすることが、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報を評価して将来の処理需要を予期することを含む、ということを含むことができる。
実施例1061では、実施例1060の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、割り当てられた資源ブロックの数、変調および符号化方式、データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1062では、実施例1060の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、データの前記複数の時間区間での、割り当てられた資源ブロックの平均数、平均変調および符号化方式、平均データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の平均数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1063では、実施例1060の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択する前に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1064では、実施例1060の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択した後に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1065では、実施例1060ないし1064のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報が媒体アクセス制御(MAC)プロトコル層のスケジューリング情報である、ということを含むことができる。
実施例1066では、実施例1054ないし1065のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の上りリンク・データを処理して前記第一の上りリンク・データが処理時間制限以内に成功裏に受信されたかどうかを判定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1067では、実施例1066記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、前記処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1068では、実施例1054ないし1065のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1069では、実施例1067または1068記載の主題は任意的に、前記処理時間制限がハイブリッド自動再送要求(HARQ)ターンアラウンド時間制限である、ということを含むことができる。
実施例1070では、実施例1054ないし1069のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーが複数のあらかじめ定義された電力状態に従って動作するよう構成され、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーのための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することが、前記第一の電力状態を前記複数のあらかじめ定義された電力状態から、該第一の電力状態の処理効率が前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を満たすことに基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1071では、実施例1070の主題は任意的に、前記複数のあらかじめ定義された電力状態が、それぞれ異なる処理効率または異なる電力消費をもち、それぞれ処理クロック周波数、電圧、アクティブな処理コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数に関係した前記ネットワーク処理インフラストラクチャーの異なる構成を定義する、ということを含むことができる。
実施例1072では、実施例1054ないし1071のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第二の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングして更新された処理需要インジケータを得る段階であって、前記更新された処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理インフラストラクチャーについての更新された将来の処理需要を示す、段階と;前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択する段階と;前記ネットワーク処理インフラストラクチャーで、前記第二の電力状態に従って第三の上りリンク・データを処理する段階とをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1073では、実施例1072の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより低い将来の処理需要を示し、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することは、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より低い電力消費をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1074では、実施例1072の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより高い将来の処理需要を示し、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することは、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より高い処理効率をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1075は、ネットワーク処理回路と、無線アクセス・ネットワークの第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングするよう構成された一つまたは複数のモニタリング回路であって、前記処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理回路における将来の処理需要を示す、回路と;前記ネットワーク処理回路のための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択するよう構成された活動制御回路とを含む通信装置であり、前記ネットワーク処理回路は、前記第一の電力状態に従って前記無線アクセスの第二の上りリンク・データを処理するよう構成される。
実施例1076では、実施例1075の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路がプロセッサを含む、ということを含むことができる。
実施例1077では、実施例1076の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータをさらに含み、前記プロセッサが、前記一つまたは複数のハードウェア・アクセラレータに処理タスクをオフロードする〔負担させる〕よう構成される、ということを含むことができる。
実施例1078では、実施例1075ないし1077のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御回路が、前記活動制御回路に指令するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例1079では、実施例1075ないし1078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが再送信フィードバック処理時間および上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記一つまたは複数のモニタリング回路は、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報をモニタリングするよう構成されたスケジューリング回路と、前記ネットワーク処理回路における前記再送フィードバック処理時間をモニタリングするよう構成された処理モニタリング回路とを含む、ということを含むことができる。
実施例1080では、実施例1075ないし1078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定するようさらに構成され、前記処理需要インジケータは処理完了時間を含み、前記一つまたは複数のモニタリング回路は前記第一の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングすることを、前記処理完了時間を、前記第一の上りリンク・データの処理の継続時間として決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1081では、実施例1080の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、前記上りリンク・データを処理して前記上りリンク・データが成功裏に受信されたかどうかを判定することを、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信方式の一部として前記上りリンク・データに対して誤り検査を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1082では、実施例1080または1081の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記処理完了時間は前記複数の時間区間での前記第一の上りリンク・データの処理の平均継続時間である、ということを含むことができる。
実施例1083では、実施例1082の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモニタリング回路が、前記複数の時間区間での前記第一の上りリンク・データの処理の前記平均継続時間を計算するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1084では、実施例1075ないし1083のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理需要インジケータが上りリンク・データ・スケジューリング情報を含み、前記一つまたは複数のモニタリング回路が、前記第一の上りリンク・データについての前記処理需要インジケータをモニタリングすることを、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報を評価して将来の処理需要を予期することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1085では、実施例1084の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、割り当てられた資源ブロックの数、変調および符号化方式、データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1086では、実施例1084の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータを含み、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、データの前記複数の時間区間での、割り当てられた資源ブロックの平均数、平均変調および符号化方式、平均データ・ストリーム優先度またはランダム・アクセス機会の平均数のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1087では、実施例1084の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択する前に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1088では、実施例1084の主題は任意的に、前記第一の上りリンク・データが複数の時間区間のデータから構成される上りリンク・データ・スケジューリング方式において配置され、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報は、前記第一の電力状態アクションを選択した後に生起する一つまたは複数の時間区間についての上りリンク・データ・スケジューリング情報から導出される、ということを含むことができる。
実施例1089では、実施例1084ないし1088のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記上りリンク・データ・スケジューリング情報が媒体アクセス制御(MAC)プロトコル層のスケジューリング情報である、ということを含むことができる。
実施例1090では、実施例1075ないし1089のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が、前記第一の上りリンク・データを処理して前記第一の上りリンク・データが処理時間制限以内に成功裏に受信されたかどうかを判定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1091では、実施例1090記載の主題は任意的に、前記活動制御回路が、前記ネットワーク処理回路のための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、前記処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1092では、実施例1075ないし1089のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記活動制御回路が、前記ネットワーク処理回路のための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を、処理時間制限以内に処理するのに十分な処理効率をもつ電力状態を、前記前記第一の電力状態として選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1093では、実施例1092記載の主題は任意的に、前記処理時間制限がハイブリッド自動再送要求(HARQ)ターンアラウンド時間制限である、ということを含むことができる。
実施例1094では、実施例1075ないし1093のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理回路が複数のあらかじめ定義された電力状態に従って動作するよう構成され、前記活動制御回路が、前記ネットワーク処理回路のための第一の電力状態を、前記処理需要インジケータおよび該第一の電力状態の処理効率に基づいて選択することを、前記第一の電力状態を前記複数のあらかじめ定義された電力状態から、該第一の電力状態の処理効率が前記処理需要インジケータによって示される将来の処理需要を満たすことに基づいて選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1095では、実施例1094の主題は任意的に、前記複数のあらかじめ定義された電力状態が、それぞれ異なる処理効率または異なる電力消費をもち、それぞれ処理クロック周波数、電圧、アクティブな処理コアの数、動的な電圧および周波数スケーリング、クロック・ゲーティングまたは電力ゲーティングのうちの一つまたは複数に関係した前記ネットワーク処理回路の異なる構成を定義する、ということを含むことができる。
実施例1096では、実施例1075ないし1095のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のモニタリング回路が、前記第二の上りリンク・データについての処理需要インジケータをモニタリングして更新された処理需要インジケータを得るようさらに構成され、前記更新された処理需要インジケータは、前記ネットワーク処理回路についての更新された将来の処理需要を示し、前記活動制御回路が、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択するようさらに構成され、前記ネットワーク処理回路が、前記ネットワーク処理回路で、前記第二の電力状態に従って第三の上りリンク・データを処理するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1097では、実施例1096の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより低い将来の処理需要を示し、前記活動制御回路が、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することを、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より低い電力消費をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1098では、実施例1096の主題は任意的に、前記更新された処理需要インジケータが前記処理需要インジケータより高い将来の処理需要を示し、前記活動制御回路が、前記第一の電力状態とは異なる第二の電力状態を、前記更新された処理需要インジケータに基づいて選択することを、前記第二の電力状態が前記第一の電力状態より高い処理効率をもつことに基づいて前記第二の電力状態を選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1099では、実施例1075ないし1098のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1100は、端末装置であり、当該端末装置は、サーバーまたはネットワーク・ノードとのデータ接続を通じて第一のデータを送信または受信する手段であって、前記データ接続は当該端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド接続である、手段と;当該端末装置のために前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに一つまたは複数の接続継続メッセージを送信するためのネットワーク処理コンポーネントへの命令を送信する手段とを含む。
実施例1101は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、サーバーまたはネットワーク・ノードとのデータ接続を通じて第一のデータを送信または受信する段階であって、前記データ接続は当該端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド接続である、段階と;当該端末装置のために前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに一つまたは複数の接続継続メッセージを送信するためのネットワーク処理コンポーネントへの命令を送信する段階とを含む。
実施例1102では、実施例1101は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記命令が前記ネットワーク処理コンポーネントに、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って送信するよう命令する、ということを含むことができる。
実施例1103では、実施例1102は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントへの命令を送信することが、トランスポート層より低位の層で前記ネットワーク処理コンポーネントに前記命令を送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1104では、実施例1101ないし1103のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記命令が、前記一つまたは複数のキープアライブ・メッセージをTCPに従って送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令する、ということを含むことができる。
実施例1105では、実施例1101ないし1104のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が当該端末装置のアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1106では、実施例1101ないし1105のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1107では、実施例1101ないし1106のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1108では、実施例1101ないし1107のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがセルラー基地局または短距離アクセスポイントである、ということを含むことができる。
実施例1109では、実施例1101ないし1104のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがエッジ・コンピューティング・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1110では、実施例1101ないし1104のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1111では、実施例1101ないし1110のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令が、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令する、ということを含むことができる。
実施例1112では、実施例1111の主題は任意的に、前記継続時間の間、当該端末装置を低電力またはスリープ状態に構成することをさらに含むことができる。
実施例1113では、実施例1101ないし1110のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令が、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令する、ということを含むことができる。
実施例1114では、実施例1101ないし1113のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令を前記ネットワーク処理コンポーネントに送信した後、前記データ接続を再確立する必要がある前記サーバーまたはネットワーク・ノードからの第二のデータを受信することをさらに含むことができる。
実施例1115では、実施例1114記載の主題は任意的に、前記第二の命令がプッシュ通知である、ということを含むことができる。
実施例1116は、実施例1101ないし1115のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である、ということを含むことができる。
実施例1117は、プロセッサによって実行されたときに実施例1101ないし1115のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1118は、端末装置のコントローラによって実行されたときに実施例1101ないし1115のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう前記端末装置を制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1119は、実施例1101ないし1115のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された端末装置である。
実施例1120は、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するよう処理コンポーネントに命令する端末装置からのメッセージを受信する手段であって、前記データ接続は前記端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続である、手段と、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信する手段とを含む、装置である。
実施例1121は、ネットワーク処理コンポーネントにおいて無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令する端末装置からのメッセージを受信する段階であって、前記データ接続は前記端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続である、段階と、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信する段階とを含む。
実施例1122では、実施例1121の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1123では、実施例1122の主題は任意的に、前記端末装置からのメッセージを受信することが、トランスポート層より低位の層で前記命令を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1124では、実施例1121ないし1123のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPプロトコルに従って前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1125では、実施例1121ないし1124のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が当該端末装置のアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1126では、実施例1121ないし1125のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1127では、実施例1121ないし1126のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1128では、実施例1121ないし1127のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがセルラー基地局または短距離アクセスポイントである、ということを含むことができる。
実施例1129では、実施例1121ないし1124のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがエッジ・コンピューティング・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1130では、実施例1121ないし1124のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1131では、実施例1121ないし1130のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1132では、実施例1121ないし1130のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記接続タイムアウト期間より短い間隔以内に相続く接続継続メッセージを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1133では、実施例1121ないし1132のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントはコア・ネットワークとのインターフェースをもち、前記サーバーまたはネットワーク・ノードが前記コア・ネットワークの外部である、ということを含むことができる。
実施例1134では、実施例1121ないし1133のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続継続メッセージを送信する前に、エンドツーエンド接続のプロトコルに従って前記ネットワーク処理コンポーネントにおいて前記一つまたは複数の接続継続メッセージを生成することをさらに含むことができる。
実施例1135は、実施例1121ないし1134のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク処理コンポーネントである。
実施例1136は、実施例1121ないし1134のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である。
実施例1137は、プロセッサによって実行されたときに実施例1121ないし1134のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1138は、ネットワーク処理コンポーネントのコントローラによって実行されたときに実施例1121ないし1134のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう前記ネットワーク処理コンポーネントを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1139は通信装置であり、当該通信装置は、サーバーまたはネットワーク・ノードとのデータ接続を通じて第一のデータを送信または受信するよう構成された無線トランシーバであって、前記データ接続は当該通信装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド接続である、無線トランシーバと;当該通信装置のために前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに一つまたは複数の接続継続メッセージを送信するために前記ネットワーク処理コンポーネントのための命令を生成するよう構成されたプロセッサとを含み、前記無線トランシーバは、前記命令を前記ネットワーク処理コンポーネントに送信するよう構成される。
実施例1140では、実施例1139の主題は任意的に、端末装置として構成されることができる。
実施例1141では、実施例1139または1140の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1142では、実施例1141は任意的に、前記無線トランシーバが、トランスポート層より低位の層で前記ネットワーク処理コンポーネントに前記命令を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1143では、実施例1139ないし1142のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPに従って送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1144では、実施例1139ないし1143のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が前記プロセッサのアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1145では、実施例1139ないし1144のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1146では、実施例1139ないし1145のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1147では、実施例1139ないし1146のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがセルラー基地局または短距離アクセスポイントである、ということを含むことができる。
実施例1148では、実施例1139ないし1144のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがエッジ・コンピューティング・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1149では、実施例1139ないし1144のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1150では、実施例1139ないし1149のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1151では、実施例1150の主題は任意的に、前記無線トランシーバが、前記継続時間の間、低電力またはスリープ状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1152では、実施例1139ないし1149のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1153では、実施例1139ないし1152のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線トランシーバはさらに、前記命令を前記ネットワーク処理コンポーネントに送信した後、前記データ接続を再確立する必要なしに、前記サーバーまたはネットワーク・ノードから第二のデータを受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1154では、実施例1153記載の主題は任意的に、前記第二の命令がプッシュ通知である、ということを含むことができる。
実施例1155はプロセッサを含んでいる通信装置であり、前記プロセッサは、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するよう当該通信装置に命令する端末装置からのメッセージを受信するよう構成され、前記データ接続は前記端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続であり、前記プロセッサは、バックホール・インターフェース上で、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信するようさらに構成される。
実施例1156では、実施例1155の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1157では、実施例1156の主題は任意的に、前記プロセッサが、トランスポート層より低位の層で前記端末装置からの前記メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1158では、実施例1155の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPプロトコルに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1159では、実施例1155ないし1158のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が当該端末装置のアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1160では、実施例1155ないし1159のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1161では、実施例1155ないし1160のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1162では、実施例1155ないし1161のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、セルラー基地局または短距離アクセスポイントとして構成されることができる。
実施例1163では、実施例1155ないし1159のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、エッジ・コンピューティング・サーバーとして構成されることができる。
実施例1164では、実施例1155ないし1159のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成される、ということを含むことができる。
実施例1165では、実施例1155ないし1164のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう当該通信装置に命令するものであり、前記プロセッサが、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを、前記継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1166では、実施例1155ないし1164のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記プロセッサが、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを、前記接続タイムアウト期間より短い間隔以内に相続く接続継続メッセージを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1167では、実施例1155ないし1166のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェースがコア・ネットワークとのインターフェースであり、前記サーバーまたはネットワーク・ノードが前記コア・ネットワークの外部である、ということを含むことができる。
実施例1168は、ネットワーク処理コンポーネントのコントローラによって実行されたときに方法を実行するよう該ネットワーク処理コンポーネントを制御する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令する端末装置からのメッセージを受信する段階であって、前記データ接続は前記端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続である、段階と、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信する段階とを含む。
実施例1169では、実施例1168の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1170では、実施例1169の主題は任意的に、前記端末装置からのメッセージを受信することが、トランスポート層より低位の層で前記命令を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1171では、実施例1168ないし1170のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPプロトコルに従って前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1172では、実施例1168ないし1171のうちいずれか一項記載の主題は任意的には、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1173では、実施例1168ないし1171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が当該端末装置のアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1174では、実施例1168ないし1173のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1175では、実施例1168ないし1174のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがセルラー基地局または短距離アクセスポイントである、ということを含むことができる。
実施例1176では、実施例1168ないし1173のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがエッジ・コンピューティング・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1177では、実施例1168ないし1173のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1178では、実施例1168ないし1177のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1179では、実施例1168ないし1178のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することは、前記接続タイムアウト期間より短い間隔以内に相続く接続継続メッセージを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1180では、実施例1168ないし1179のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントはコア・ネットワークとのインターフェースをもち、前記サーバーまたはネットワーク・ノードが前記コア・ネットワークの外部である、ということを含むことができる。
実施例1181では、実施例1168ないし1180のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続継続メッセージを送信する前に、エンドツーエンド接続のプロトコルに従って前記ネットワーク処理コンポーネントにおいて前記一つまたは複数の接続継続メッセージを生成することをさらに含むことができる。
実施例1182は通信回路装置であり、当該通信回路装置は、サーバーまたはネットワーク・ノードとのデータ接続を通じて第一のデータを送信または受信するよう構成された無線回路であって、前記データ接続は当該通信回路装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド接続である、無線回路と;当該通信回路装置のために前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに一つまたは複数の接続継続メッセージを送信するために前記ネットワーク処理コンポーネントのための命令を生成するよう構成されたプロセッサとを含み、前記無線回路は、前記命令を前記ネットワーク処理コンポーネントに送信するよう構成される。
実施例1183では、実施例1182の主題は任意的に、端末装置として構成されることができる。
実施例1184では、実施例1182または1183の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1185では、実施例1184は任意的に、前記無線回路が、トランスポート層より低位の層で前記ネットワーク処理コンポーネントに前記命令を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1186では、実施例1182ないし1185のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPに従って送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1187では、実施例1182ないし1186のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が前記プロセッサのアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1188では、実施例1182ないし1187のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1189では、実施例1182ないし1188のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1190では、実施例1182ないし1189のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがセルラー基地局または短距離アクセスポイントである、ということを含むことができる。
実施例1191では、実施例1182ないし1187のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがエッジ・コンピューティング・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1192では、実施例1182ないし1187のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク処理コンポーネントがモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1193では、実施例1182ないし1192のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1194では、実施例1193の主題は任意的に、前記無線回路が、前記継続時間の間、低電力またはスリープ状態にはいるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1195では、実施例1182ないし1192のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するために前記命令を生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1196では、実施例1182ないし1195のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線回路はさらに、前記命令を前記ネットワーク処理コンポーネントに送信した後、前記データ接続を再確立する必要なしに、前記サーバーまたはネットワーク・ノードから第二のデータを受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1197では、実施例1196記載の主題は任意的に、前記第二の命令がプッシュ通知である、ということを含むことができる。
実施例1198はプロセッサを含んでいる通信回路装置であり、前記プロセッサは、端末装置とサーバーまたはネットワーク・ノードとの間のデータ接続を維持するよう当該通信回路装置に命令する端末装置からのメッセージを受信するよう構成され、前記データ接続は前記端末装置と前記サーバーまたはネットワーク・ノードとの間のエンドツーエンド・データ接続であり、前記プロセッサは、バックホール・インターフェース上で、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続を通じて前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信するようさらに構成される。
実施例1199では、実施例1198の主題は任意的に、前記データ接続がトランスポート層接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをトランスポート層プロトコルに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1200では、実施例1199の主題は任意的に、前記プロセッサが、トランスポート層より低位の層で前記端末装置からの前記メッセージを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1201では、実施例1198の主題は任意的に、前記データ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記プロセッサが、前記一つまたは複数の接続継続メッセージをTCPプロトコルに従って生成するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1202では、実施例1198ないし1201のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続が当該端末装置のアプリケーション・プログラムと前記サーバーまたはネットワーク・ノードの対応アプリケーション・プログラムとの間のトランスポート層接続である、ということを含むことができる。
実施例1203では、実施例1198ないし1202のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サーバーまたはネットワーク・ノードがインターネット・サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1204では、実施例1198ないし1203のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1205では、実施例1198ないし1204のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、セルラー基地局または短距離アクセスポイントとして構成されることができる。
実施例1206では、実施例1198ないし1202のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、エッジ・コンピューティング・サーバーとして構成されることができる。
実施例1207では、実施例1198ないし1202のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成される、ということを含むことができる。
実施例1208では、実施例1198ないし1207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、ある継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう当該通信回路装置に命令するものであり、前記プロセッサが、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを、前記継続時間にわたって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1209では、実施例1198ないし1207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、前記データ接続についての接続タイムアウト期間より短い相続く接続継続メッセージ間の間隔をもって前記データ接続で接続継続メッセージを繰り返し送信するよう前記ネットワーク処理コンポーネントに命令するものであり、前記プロセッサが、前記端末装置のために、一つまたは複数の接続継続メッセージを前記データ接続上で前記サーバーまたはネットワーク・ノードに送信することを、前記接続タイムアウト期間より短い間隔以内に相続く接続継続メッセージを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1210では、実施例1198ないし1209のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・バックホール・インターフェースがコア・ネットワークとのインターフェースであり、前記サーバーまたはネットワーク・ノードが前記コア・ネットワークの外部である、ということを含むことができる。
実施例1211は、複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続について接続継続サービスを実行するための命令を指定する一つまたは複数の要求を受信する手段と;前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定する手段と;前記接続継続メッセージ・スケジュールに従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する手段とを含む、装置である。
実施例1212は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続について接続継続サービスを実行するための命令を指定する一つまたは複数の要求を受信する段階と;前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定する段階と;前記接続継続メッセージ・スケジュールに従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する段階とを含む、方法である。
実施例1213では、実施例1212の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が、前記複数の端末装置と一つまたは複数のインターネット・サーバーとの間のエンドツーエンド・データ接続である、ということを含むことができる。
実施例1214では、実施例1212または1213の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続がトランスポート層接続であり、当該方法が、トランスポート層プロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1215では、実施例1212または1213の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、当該方法が、TCPプロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1216では、実施例1215の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがTCPハートビートである、ということを含むことができる。
実施例1217では、実施例1212ないし1216のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがキープアライブ・メッセージである、ということを含むことができる。
実施例1218では、実施例1212ないし1217のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定することが、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれのデータ接続について、接続継続メッセージ送信のシーケンスをスケジュールすることを含み、それらの接続継続メッセージ送信の順次の互いからの離間はそれぞれのデータ接続についての前記接続タイムアウト区間以内である、ということを含むことができる。
実施例1219では、実施例1218の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が異なるインターネット・サーバーへである、ということを含むことができる。
実施例1220では、実施例1212ないし1216のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が同じインターネット・サーバーへの接続であり、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定することが、前記一つまたは複数の要求のそれぞれの接続タイムアウト区間以下である送信間隔を選択し、順次該送信間隔だけ離間した前記同じインターネット・サーバーへの接続継続メッセージ送信のシーケンスをスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1221では、実施例1220の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求のうちの少なくとも二つが異なる接続タイムアウト区間を指定する、ということを含むことができる。
実施例1222では、実施例1212ないし1221のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求がさらに、前記複数の端末装置のそれぞれについてのデータ・トラフィック要件をさらに示し、当該方法は、ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記複数の端末装置のそれぞれについての前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記複数の端末装置との間で無線アクセス接続を手配することを含む、ということを含むことができる。
実施例1223では、実施例1222の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求を受信することが、前記一つまたは複数の要求を、前記複数の端末装置のうちの他の端末装置のための転送サービスを提供する前記複数の端末装置のうちのゲートウェイ装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1224では、実施例1223の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記複数の端末装置のそれぞれについての前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記複数の端末装置との間で無線アクセス接続を手配することが、前記複数の端末装置すべてについて前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を提供する前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ装置との間の無線アクセス接続のための無線資源割り当てを決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1225では、実施例1212ないし1224のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージ・スケジュールに従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記接続継続メッセージをコア・ネットワークを通じて該コア・ネットワークの外部であり、前記一つまたは複数のデータ接続の端点である一つまたは複数のインターネット・サーバーに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1226では、実施例1212ないし1225のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、エッジ・コンピューティング装置において実行されることができる。
実施例1227では、実施例1212ないし1226のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーにおいて実行されることができる。
実施例1228は、実施例1212ないし1225のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例1229は、実施例1212ないし1225のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたエッジ・コンピューティング装置である。
実施例1230は、プロセッサによって実行されたときに実施例1212ないし1225のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1231は、複数の端末装置のためのゲートウェイ端末装置から一つまたは複数の要求を受信する手段であって、前記一つまたは複数の要求は前記複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続の接続継続要件およびデータ・トラフィック要件を指定する、手段と;前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する手段と;ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記一つまたは複数のデータ接続の前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ端末装置との間で無線アクセス接続を手配する手段とを含む、装置である。
実施例1232は、複数の端末装置のためのゲートウェイ端末装置から一つまたは複数の要求を受信する段階であって、前記一つまたは複数の要求は前記複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続の接続継続要件およびデータ・トラフィック要件を指定する、段階と;前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する段階と;ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記一つまたは複数のデータ接続の前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ端末装置との間で無線アクセス接続を手配する段階とを含む、無線通信を実行する方法である。
実施例1233では、実施例1232の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が、前記複数の端末装置と一つまたは複数のインターネット・サーバーとの間のエンドツーエンド・データ接続である、ということを含むことができる。
実施例1234では、実施例1232または1233の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続がトランスポート層接続であり、当該方法が、トランスポート層プロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1235では、実施例1232または1233の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、当該方法が、TCPプロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1236では、実施例1235の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがTCPハートビートである、ということを含むことができる。
実施例1237では、実施例1232ないし1236のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがキープアライブ・メッセージである、ということを含むことができる。
実施例1238では、実施例1232ないし1237のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについて、接続継続メッセージのシーケンスを送信することを含み、それらの接続継続メッセージは順次互いから、それぞれのデータ接続についての前記接続タイムアウト区間以内だけ離間される、ということを含むことができる。
実施例1239では、実施例1238の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が異なるインターネット・サーバーへである、ということを含むことができる。
実施例1240では、実施例1232ないし1236のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が同じインターネット・サーバーへの接続であり、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記一つまたは複数の要求のそれぞれの接続タイムアウト区間以下である送信間隔を選択し、順次該送信間隔だけ離間した前記同じインターネット・サーバーへの相続く接続継続メッセージ送信のシーケンスを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1241では、実施例1240の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求のうちの少なくとも二つが異なる接続タイムアウト区間を指定する、ということを含むことができる。
実施例1242では、実施例1232ないし1241のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の端末装置すべてについて前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を提供する前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ装置との間の無線アクセス接続のための無線資源割り当てを決定することをさらに含むことができる。
実施例1243では、実施例1232ないし1242のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続について指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記接続継続メッセージをコア・ネットワークを通じて、該コア・ネットワークの外部であり、前記一つまたは複数のデータ接続の端点である一つまたは複数のインターネット・サーバーに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1244では、実施例1232ないし1243のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、エッジ・コンピューティング装置において実行されることができる。
実施例1245では、実施例1232ないし1244のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーにおいて実行されることができる。
実施例1246は、実施例1232ないし1243のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数の処理コンポーネントを含む通信装置である。
実施例1247は、実施例1232ないし1243のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたエッジ・コンピューティング装置である。
実施例1248は、プロセッサによって実行されたときに実施例1232ないし1243のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1249は、プロセッサによって実行されたときに方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続について接続継続サービスを実行するための命令を指定する一つまたは複数の要求を受信する段階と;前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定する段階と;前記接続継続メッセージ・スケジュールに従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する段階とを含む。
実施例1250では、実施例1249の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が、前記複数の端末装置と一つまたは複数のインターネット・サーバーとの間のエンドツーエンド・データ接続である、ということを含むことができる。
実施例1251では、実施例1249または1250の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続がトランスポート層接続であり、当該方法が、トランスポート層プロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1252では、実施例1249または1250の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、当該方法が、TCPプロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1253では、実施例1252の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがTCPハートビートである、ということを含むことができる。
実施例1254では、実施例1249ないし1253のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがキープアライブ・メッセージである、ということを含むことができる。
実施例1255では、実施例1249ないし1253のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定することが、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれのデータ接続について、接続継続メッセージ送信のシーケンスをスケジュールすることを含み、それらの接続継続メッセージ送信の順次の互いからの離間はそれぞれのデータ接続についての前記接続タイムアウト区間以内である、ということを含むことができる。
実施例1256では、実施例1255の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が異なるインターネット・サーバーへである、ということを含むことができる。
実施例1257では、実施例1249ないし1253のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が同じインターネット・サーバーへの接続であり、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件を評価して、接続継続メッセージ・スケジュールを決定することが、前記一つまたは複数の要求のそれぞれの接続タイムアウト区間以下である送信間隔を選択し、順次該送信間隔だけ離間した前記同じインターネット・サーバーへの接続継続メッセージ送信のシーケンスをスケジュールすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1258では、実施例1257の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求のうちの少なくとも二つが異なる接続タイムアウト区間を指定する、ということを含むことができる。
実施例1259では、実施例1249ないし1258のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求がさらに、前記複数の端末装置のそれぞれについてのデータ・トラフィック要件をさらに示し、当該方法は、ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記複数の端末装置のそれぞれについての前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記複数の端末装置との間で無線アクセス接続を手配することを含む、ということを含むことができる。
実施例1260では、実施例1259の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求を受信することが、前記一つまたは複数の要求を、前記複数の端末装置のうちの他の端末装置のための転送サービスを提供する前記複数の端末装置のうちのゲートウェイ装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1261では、実施例1260の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記複数の端末装置のそれぞれについての前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記複数の端末装置との間で無線アクセス接続を手配することが、前記複数の端末装置すべてについて前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を提供する前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ装置との間の無線アクセス接続のための無線資源割り当てを決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1262では、実施例1249ないし1261のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージ・スケジュールに従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記接続継続メッセージをコア・ネットワークを通じて該コア・ネットワークの外部であり、前記一つまたは複数のデータ接続の端点である一つまたは複数のインターネット・サーバーに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1263では、実施例1249ないし1262のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令がエッジ・コンピューティング装置での実行のために構成されていることを含むことができる。
実施例1264では、実施例1249ないし1263のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令がモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーでの実行のために構成されていることを含むことができる。
実施例1265は、プロセッサによって実行されたときに方法を実行するよう該プロセッサに指令する命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、複数の端末装置のためのゲートウェイ端末装置から一つまたは複数の要求を受信する段階であって、前記一つまたは複数の要求は前記複数の端末装置の一つまたは複数のデータ接続の接続継続要件およびデータ・トラフィック要件を指定する、段階と;前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信する段階と;ネットワーク・アクセス・ノードとインターフェースをもって、前記一つまたは複数のデータ接続の前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を含むよう前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ端末装置との間で無線アクセス接続を手配する段階とを実行する手段を含む。
実施例1266では、実施例1265の主題は任意的に、前記一つまたは複数の接続が、前記複数の端末装置と一つまたは複数のインターネット・サーバーとの間のエンドツーエンド・データ接続である、ということを含むことができる。
実施例1267では、実施例1265または1266の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続がトランスポート層接続であり、当該方法が、トランスポート層プロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1268では、実施例1265または1266の主題は任意的に、可読媒体を含み、前記一つまたは複数のデータ接続が伝送制御プロトコル(TCP)接続であり、前記方法が、TCPプロトコルに従って前記接続継続メッセージを生成することをさらに含む。
実施例1269では、実施例1268の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがTCPハートビートである、ということを含むことができる。
実施例1270では、実施例1265ないし1269のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記接続継続メッセージがキープアライブ・メッセージである、ということを含むことができる。
実施例1271では、実施例1265ないし1269のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについて、接続継続メッセージのシーケンスを送信することを含み、それらの接続継続メッセージは順次互いから、それぞれのデータ接続についての前記接続タイムアウト区間以内だけ離間される、ということを含むことができる。
実施例1272では、実施例1271の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が異なるインターネット・サーバーへである、ということを含むことができる。
実施例1273では、実施例1265ないし1269のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続が同じインターネット・サーバーへの接続であり、前記一つまたは複数の要求が接続タイムアウト区間を、前記一つまたは複数のデータ接続のそれぞれについての接続継続要件として指定し、前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記一つまたは複数の要求のそれぞれの接続タイムアウト区間以下である送信間隔を選択し、順次該送信間隔だけ離間した前記同じインターネット・サーバーへの相続く接続継続メッセージ送信のシーケンスを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1274では、実施例1273の主題は任意的に、前記一つまたは複数の要求のうちの少なくとも二つが異なる接続タイムアウト区間を指定する、ということを含むことができる。
実施例1275では、実施例1265ないし1274のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記複数の端末装置すべてについて前記データ・トラフィック要件を満たす無線資源を提供する前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記ゲートウェイ装置との間の無線アクセス接続のための無線資源割り当てを決定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1276では、実施例1265ないし1275のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のデータ接続の指定された接続継続要件に従って前記一つまたは複数のデータ接続上で接続継続メッセージを送信することが、前記接続継続メッセージをコア・ネットワークを通じて、該コア・ネットワークの外部であり、前記一つまたは複数のデータ接続の端点である一つまたは複数のインターネット・サーバーに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1277では、実施例1265ないし1276のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令がエッジ・コンピューティング装置での実行のために構成されていることを含むことができる。
実施例1278では、実施例1265ないし1276のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令がモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーでの実行のために構成されていることを含むことができる。
実施例1279は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得る手段と、該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定する手段と、前記予測される電波条件に基づいて、第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび前記第一の型の電波条件とは異なる第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別する手段と、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御する手段とを含む、装置である。
実施例1280は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得て、該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定し、前記予測される電波条件に基づいて、第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび前記第一の型の電波条件とは異なる第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを含む、方法である。
実施例1281では、実施例1280の主題は任意的に、前記第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別することが、前記予測される電波条件が弱い電波条件をもつことを示す一つまたは複数のエリアを前記一つまたは複数の第一のエリアとして識別し、前記予測される電波条件が強い電波条件をもつことを示す一つまたは複数の他のエリアを前記一つまたは複数の第二のエリアとして識別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1282では、実施例1281の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1283では、実施例1282の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することはさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、セル・スキャンをトリガーすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1284では、実施例1281の主題は任意的に、さらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含むことができ、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、セル・スキャンを保留することを含む。
実施例1285では、実施例1281の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1286では、実施例1285の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することはさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、データ転送をトリガーすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1287では、実施例1285の主題は任意的に、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することは、レイテンシー耐性データおよびレイテンシー敏感データを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間、前記レイテンシー耐性データのデータ転送を保留し、前記レイテンシー敏感データは転送することを含む、ということを含むことができる。
実施例1288では、実施例1285の主題は任意的に、さらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含むことができ、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、データ転送を保留することを含む。
実施例1289では、実施例1281ないし1288のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアがカバレッジ圏外(OOC: out-of-coverage)であることを示す、ということを含むことができる。
実施例1290では、実施例1280の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1291では、実施例のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするアクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、前記予測される電波条件の最も高い信号強度または信号品質指標をもつネットワーク・アクセス・ノードを、前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードとして選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1292では、実施例1280の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのネットワーク識別情報または無線アクセス技術型を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちからネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの前記ネットワーク識別情報および前記無線アクセス技術型に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1293では、実施例1280の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件および前記一つまたは複数の第二のエリアの一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第一のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択し、前記一つまたは複数の第二のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第二のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1294では、実施例1280ないし1293のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、コンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて、一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記コンテキスト情報の前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1295では、実施例1280ないし1293のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1296では、実施例1280ないし1293のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1297では、実施例1296の主題は任意的に、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することは、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1298では、実施例1280ないし1297のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波条件情報を測定することをさらに含むことができ、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合において測定された電波条件情報に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む。
実施例1299では、実施例1280ないし1297のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)を生成し、前記予測されるルートに沿った前記REMの諸位置に基づいて、前記REMから前記予測される電波条件を得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1300では、実施例1280ないし1297のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1301では、実施例1300の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1302では、実施例1300の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数の位置での電波条件を含み、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することはさらに、前記予測されるルートに沿った前記一つまたは複数の位置での電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1303では、実施例1300ないし1302のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
実施例1304では、実施例1298ないし1303のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記外部サーバーが無線環境マップ(REM)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1305では、実施例1280ないし1304のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ということを含むことができる。
実施例1306は、端末装置のコントローラによって実行されたときに、実施例1280ないし1304のうちいずれか一項記載の方法を端末装置に実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1307は、プロセッサによって実行されたときに、実施例1280ないし1304のうちいずれか一項記載の方法をプロセッサに実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1308は、実施例1280ないし1304のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1309は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報を取得するよう構成された前処理モジュールと;ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得て、該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定するよう構成された学習モジュールと;前記予測される電波条件に基づいて、第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび前記第一の型の電波条件とは異なる第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御するよう構成された判断モジュールとを含む、通信システムである。
実施例1310では、実施例1309の主題は任意的に、さらに、ベースバンド・モデムを含んでおり、前記判断モジュールは、前記ベースバンド・モデムの無線活動を制御するよう構成される。
実施例1311では、実施例1309の主題は任意的に、さらに、アンテナ、無線トランシーバ、ベースバンド・モデムを含むことができ、端末装置として構成される。
実施例1312では、実施例1311の主題は任意的に、前記学習モジュールおよび前記判断モジュールが、前記端末装置のアプリケーション・プロセッサの一部として構成される、ということを含むことができる。
実施例1313では、実施例1309ないし1312のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別することを、前記予測される電波条件が弱い電波条件をもつ一つまたは複数のエリアを前記一つまたは複数の第一のエリアとして識別し、前記予測される電波条件が強い電波条件をもつ一つまたは複数の他のエリアを前記一つまたは複数の第二のエリアとして識別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1314では、実施例1313の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1315では、実施例1314の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することをさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、セル・スキャンをトリガーすることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1316では、実施例1313の主題は任意的に、前記判断モジュールがさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別するよう構成されており、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、セル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1317では、実施例1313の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1318では、実施例1317の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することをさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、データ転送をトリガーすることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1319では、実施例1317の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することを、レイテンシー耐性データおよびレイテンシー敏感データを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間、前記レイテンシー耐性データのデータ転送を保留し、前記レイテンシー敏感データは転送することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1320では、実施例1317の主題は任意的に、前記判断モジュールがさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含むことができ、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、データ転送を保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1321では、実施例1313ないし1320のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアがカバレッジ圏外(OOC: out-of-coverage)であることを示す、ということを含むことができる。
実施例1322では、実施例1313の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1323では、実施例1313の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするアクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、前記予測される電波条件の最も高い信号強度または信号品質指標をもつネットワーク・アクセス・ノードを、前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードとして選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1324では、実施例1313の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのネットワーク識別情報または無線アクセス技術型を示し、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちからネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの前記ネットワーク識別情報および前記無線アクセス技術型に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1325では、実施例1313の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件および前記一つまたは複数の第二のエリアの一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記判断モジュールが、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第一のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択し、前記一つまたは複数の第二のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第二のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1326では、実施例1309ないし1325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記前処理モジュールから前記コンテキスト情報を受け取り、前記コンテキスト情報を記憶されているコンテキスト情報として記憶するよう構成されたリポジトリ・データベースをさらに含むことができ、前記学習モジュールは、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、記憶されているコンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて、一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記記憶されているコンテキスト情報の前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1327では、実施例1309ないし1325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1328では、実施例1309ないし1325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1329では、実施例1328の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することを、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1330では、実施例1309ないし1329のうちいずれか一項記載の主題は任意的にさらに、前記前処理モジュールが、前記学習モジュールが前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波条件情報を得るよう構成されており、前記学習モジュールが、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合において測定された電波条件情報に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1331では、実施例1309ないし1329のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)を生成し、前記予測されるルートに沿った前記REMの諸位置に基づいて、前記REMから前記予測される電波条件を得ることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1332では、実施例1309ないし1329のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1333では、実施例1332の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1334では、実施例1332の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数の位置での電波条件を含み、前記学習モジュールが、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することをさらに、前記予測されるルートに沿った前記一つまたは複数の位置での電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1335では、実施例1332ないし1334のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
実施例1336では、実施例1332ないし1335のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記外部サーバーが無線環境マップ(REM)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1337は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報を処理して、処理されたコンテキスト情報を得るよう構成された前処理モジュールと;前記処理されたコンテキスト情報を、記憶されたコンテキスト情報として記憶するよう構成されたリポジトリ・データベースと;前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定するよう構成されており、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定するようさらに構成されている学習モジュールと;ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御するよう構成された判断モジュールとを有する、通信システムである。
実施例1338では、実施例1337の主題は任意的に、端末装置として構成され、さらに、アンテナおよび無線トランシーバを含むことができる。
実施例1339では、実施例1337または1338の主題は任意的に、前記前処理モジュール、前記リポジトリ・データベース、前記学習モジュールおよび前記判断モジュールが、アプリケーション・プロセッサの一部として構成される、ということを含むことができる。
実施例1340では、実施例1337の主題は任意的に、前記判断モジュールが、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測される電波条件が貧弱な無線カバレッジをもつ前記予測されるユーザー進行ルートに沿った一つまたは複数のエリアを識別し、前記一つまたは複数のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1341では、実施例1337の主題は任意的に、前記判断モジュールが、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測される電波条件が貧弱な無線カバレッジをもつ前記予測されるユーザー進行ルーでの一つまたは複数の第一のエリアを識別し、前記予測される電波条件が強い無線カバレッジをもつ前記予測されるユーザー進行ルートでの一つまたは複数の第二のエリアを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、データ転送を前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで遅らせることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1342では、実施例1337の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記予測される進行ルート上の期待される利用可能なネットワーク・アクセス・ノードを示し、前記判断モジュールが、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測されるユーザー進行ルートを進行している間、前記予測される電波条件を使って、前記期待される利用可能なネットワーク・アクセス・ノードのうちからサービスするネットワーク・アクセス・ノードを選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1343では、実施例1342の主題は任意的に、前記判断モジュールが、ベースバンド・モデムにおいて前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードのセル探索をトリガーするようさらに構成されている、ということを含むことができる。
実施例1344では、実施例1337ないし1343のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定することを、記憶されているコンテキスト情報に基づいて、一つまたは複数のよく通るユーザー・ルートを識別し、ユーザーが、前記一つまたは複数のよく通るユーザー・ルートのうちの第一のルートを進行していることを、前記処理されたコンテキスト情報のユーザー位置と前記第一のルートに関係した前記記憶されているコンテキスト情報のユーザー位置との間の一致に基づいて検出し、前記第一のルートを前記予測されたユーザー進行ルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1345では、実施例1337ないし1343のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理されたコンテキスト情報は、ユーザーがアプリケーション・プログラムにおいてルートを計画したことを示し、前記学習モジュールは、前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定することを、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1346では、実施例1337ないし1345のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記記憶されているコンテキスト情報が一つまたは複数のユーザー位置における電波測定値を示し、前記学習モジュールが、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合での電波測定値に基づいて、前記予測される電波条件を決定するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1347では、実施例1337ないし1346のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1348では、実施例1347の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1349では、実施例1347の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における電波条件を含み、前記学習モジュールが、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における前記電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1350では、実施例1347ないし1349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
実施例1351は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は:ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得る段階と、該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定する段階と、前記予測される電波条件に基づいて、第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび前記第一の型の電波条件とは異なる第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別する段階と、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御する段階とを含む、媒体である。
実施例1352は、実施例1351の主題は任意的に、前記第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別することが、前記予測される電波条件が弱い電波条件をもつ一つまたは複数のエリアを前記一つまたは複数の第一のエリアとして識別し、前記予測される電波条件が強い電波条件をもつ一つまたは複数の他のエリアを前記一つまたは複数の第二のエリアとして識別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1353では、実施例1352の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1354では、実施例1353の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することはさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、セル・スキャンをトリガーすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1355では、実施例1352の主題は任意的に、前記方法がさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含み、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、セル・スキャンを保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1356では、実施例1355の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1357では、実施例1356の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することはさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、データ転送をトリガーすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1358では、実施例1356の主題は任意的に、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することは、レイテンシー耐性データおよびレイテンシー敏感データを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間、前記レイテンシー耐性データのデータ転送を保留し、前記レイテンシー敏感データは転送することを含む、ということを含むことができる。
実施例1359では、実施例1356の主題は任意的に、前記方法がさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含み、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、データ転送を保留することを含む、ということを含むことができる。
実施例1360では、実施例1352ないし1359のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアがカバレッジ圏外(OOC: out-of-coverage)であることを示す、ということを含むことができる。
実施例1361では、実施例1351の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1362では、実施例1351記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするアクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、前記予測される電波条件の最も高い信号強度または信号品質指標をもつネットワーク・アクセス・ノードを、前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードとして選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1363では、実施例1351の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのネットワーク識別情報または無線アクセス技術型を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちからネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの前記ネットワーク識別情報および前記無線アクセス技術型に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1364では、実施例1351の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件および前記一つまたは複数の第二のエリアの一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第一のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択し、前記一つまたは複数の第二のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第二のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1365では、実施例1351ないし1364のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、コンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて、一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1366では、実施例1351ないし1364のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1367では、実施例1351ないし1364のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1368では、実施例1367の主題は任意的に、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することは、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1369では、実施例1351ないし1368のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波条件情報を測定することをさらに含むことができ、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合において測定された電波条件情報に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む。
実施例1370では、実施例1351ないし1368のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)を生成し、前記予測されるルートに沿った前記REMの諸位置に基づいて、前記REMから前記予測される電波条件を得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1371では、実施例1351ないし1368のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1372では、実施例1371の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1373では、実施例1371の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数の位置での電波条件を含み、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することはさらに、前記予測されるルートに沿った前記一つまたは複数の位置での電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1374では、実施例1371ないし1373のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
実施例1375では、実施例1371ないし1374のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記外部サーバーが無線環境マップ(REM)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1376は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報を取得するよう構成された前処理モジュールと;ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得て、該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定するよう構成された学習回路と;前記予測される電波条件に基づいて、第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび前記第一の型の電波条件とは異なる第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別し、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御するよう構成された判断モジュールとを有する、
回路装置。
実施例1377では、実施例1376の主題は任意的に、さらに、ベースバンド・モデムを含んでおり、前記判断回路は、前記ベースバンド・モデムの無線活動を制御するよう構成される。
実施例1378では、実施例1376の主題は任意的に、さらに、アンテナ、無線トランシーバ、ベースバンド・モデムを含むことができ、端末装置として構成される。
実施例1379では、実施例1378の主題は任意的に、前記学習回路および前記判断回路が、前記端末装置のアプリケーション・プロセッサの一部として構成される、ということを含むことができる。
実施例1380では、実施例1376ないし1379のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記前処理回路、前記学習回路および前記判断回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例1381では、実施例1376ないし1380のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記第一の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第一のエリアおよび第二の型の電波条件をもつと期待される一つまたは複数の第二のエリアを識別することを、前記予測される電波条件が弱い電波条件をもつ一つまたは複数のエリアを前記一つまたは複数の第一のエリアとして識別し、前記予測される電波条件が強い電波条件をもつ一つまたは複数の他のエリアを前記一つまたは複数の第二のエリアとして識別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1382では、実施例1381の主題は任意的に、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1383では、実施例1382の主題は任意的に、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することをさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、セル・スキャンをトリガーすることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1384では、実施例1381の主題は任意的に、前記判断回路がさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別するよう構成されており、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することは、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、セル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1385では、実施例1381の主題は任意的に、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1386では、実施例1385の主題は任意的に、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することをさらに、前記一つまたは複数の第二のエリアにはいった後、データ転送をトリガーすることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1387では、実施例1385の主題は任意的に、前記判断回路が、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間はデータ転送を保留することを、レイテンシー耐性データおよびレイテンシー敏感データを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間、前記レイテンシー耐性データのデータ転送を保留し、前記レイテンシー敏感データは転送することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1388では、実施例1385の主題は任意的に、前記判断回路がさらに、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいることを判別し、前記予測されるルートが前記一つまたは複数の第二のエリアを通ることを判別することを含むことができ、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで、データ転送を保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1389では、実施例1381ないし1388のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアがカバレッジ圏外(OOC: out-of-coverage)であることを示す、ということを含むことができる。
実施例1390では、実施例1381の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1391では、実施例1381の主題は任意的に、前記判断回路が、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、サービスするアクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件に基づいて選択することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから、前記予測される電波条件の最も高い信号強度または信号品質指標をもつネットワーク・アクセス・ノードを、前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードとして選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1392では、実施例1381の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのネットワーク識別情報または無線アクセス技術型を示し、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちからネットワーク・アクセス・ノードを、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの前記ネットワーク識別情報および前記無線アクセス技術型に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1393では、実施例1381の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記一つまたは複数の第一のエリアの一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件および前記一つまたは複数の第二のエリアの一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードの予測される電波条件を示し、前記判断回路が、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記一つまたは複数の第一のエリアおよび前記一つまたは複数の第二のエリアに応じて制御することを、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第一のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第一のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択し、前記一つまたは複数の第二のエリアの中を進んでいる間は、前記一つまたは複数の第二のネットワーク・アクセス・ノードのうちから第二のサービスするアクセス・ノードを、前記予測される電波条件に基づいて選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1394では、実施例1376ないし1393のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記前処理回路から前記コンテキスト情報を受け取り、前記コンテキスト情報を記憶されているコンテキスト情報として記憶するよう構成されたリポジトリ・データベースをさらに含むことができ、前記学習回路は、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、記憶されているコンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて、一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記記憶されているコンテキスト情報の前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1395では、実施例1376ないし1393のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1396では、実施例1376ないし1393のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることを、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1397では、実施例1396の主題は任意的に、前記学習回路が、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することを、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1398では、実施例1376ないし1397のうちいずれか一項記載の主題は任意的にさらに、前記前処理回路が、前記学習回路が前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波条件情報を得るよう構成されており、前記学習回路が、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合において測定された電波条件情報に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1399では、実施例1376ないし1397のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)を生成し、前記予測されるルートに沿った前記REMの諸位置に基づいて、前記REMから前記予測される電波条件を得ることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1400では、実施例1376ないし1397のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することを、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1401では、実施例1400の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1402では、実施例1400の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数の位置での電波条件を含み、前記学習回路が、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することをさらに、前記予測されるルートに沿った前記一つまたは複数の位置での電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1403では、実施例1400ないし1402のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
実施例1404では、実施例1400ないし1403のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記外部サーバーが無線環境マップ(REM)サーバーである、ということを含むことができる。
実施例1405は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報を処理して、処理されたコンテキスト情報を得るよう構成された前処理回路と;前記処理されたコンテキスト情報を、記憶されたコンテキスト情報として記憶するよう構成されたリポジトリ・データベースと;前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定するよう構成されており、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定するようさらに構成されている学習回路と;ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御するよう構成された判断回路とを有する、回路装置である。
実施例1406では、実施例1405の主題は任意的に、端末装置として構成され、さらに、アンテナおよび無線トランシーバを含むことができる。
実施例1407では、実施例1405または1406の主題は任意的に、前記前処理回路、前記リポジトリ・データベース、前記学習回路および前記判断回路が、アプリケーション・プロセッサの一部として構成される、ということを含むことができる。
実施例1408では、実施例1405ないし1407のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記前処理回路、前記学習回路および前記判断回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例1409では、実施例1405ないし1408のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断回路が、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測される電波条件が貧弱な無線カバレッジをもつことを示す前記予測されるユーザー進行ルートに沿った一つまたは複数のエリアを識別し、前記一つまたは複数のエリアの中を進んでいる間はセル・スキャンを保留することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1410では、実施例1405ないし1408のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断回路が、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測される電波条件が貧弱な無線カバレッジをもつ前記予測されるユーザー進行ルートでの一つまたは複数の第一のエリアを識別し、前記予測される電波条件が強い無線カバレッジをもつ前記予測されるユーザー進行ルートでの一つまたは複数の第二のエリアを識別し、前記一つまたは複数の第一のエリアの中を進んでいる間は、データ転送を前記一つまたは複数の第二のエリアに達するまで遅らせることによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1411では、実施例1405ないし1408のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記予測される進行ルート上の期待される利用可能なネットワーク・アクセス・ノードを示し、前記判断回路が、ユーザーが前記予測されるユーザー進行ルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測される電波条件に基づいて制御することを、前記予測されるユーザー進行ルートを進行している間、前記予測される電波条件を使って、前記期待される利用可能なネットワーク・アクセス・ノードのうちからサービスするネットワーク・アクセス・ノードを選択することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1412では、実施例1411の主題は任意的に、前記判断回路が、ベースバンド・モデムにおいて前記サービスするネットワーク・アクセス・ノードのセル探索をトリガーするようさらに構成されている、ということを含むことができる。
実施例1413では、実施例1405ないし1412のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定することを、記憶されているコンテキスト情報に基づいて、一つまたは複数のよく通るユーザー・ルートを識別し、ユーザーが、前記一つまたは複数のよく通るユーザー・ルートのうちの第一のルートを進行していることを、前記処理されたコンテキスト情報のユーザー位置と前記第一のルートに関係した前記記憶されているコンテキスト情報のユーザー位置との間の一致に基づいて検出し、前記第一のルートを前記予測されたユーザー進行ルートとして決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1414では、実施例1405ないし1412のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理されたコンテキスト情報は、ユーザーがアプリケーション・プログラムにおいてルートを計画したことを示し、前記学習回路は、前記処理されたコンテキスト情報または前記記憶されたコンテキスト情報を評価して、予測されるユーザー進行ルートを決定することを、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1415では、実施例1405ないし1414のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記記憶されているコンテキスト情報が一つまたは複数のユーザー位置における電波測定値を示し、前記学習回路が、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合を識別し、前記一つまたは複数のユーザー位置の前記部分集合での電波測定値に基づいて、前記予測される電波条件を決定するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1416では、実施例1405ないし1415のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記予測される電波条件を示す外部サーバーからのメッセージを受信することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1417では、実施例1416の主題は任意的に、前記メッセージが前記予測された電波条件を含む、ということを含むことができる。
実施例1418では、実施例1416の主題は任意的に、前記メッセージが、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における電波条件を含み、前記学習回路が、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における予測される電波条件を決定することを、前記予測されるユーザー進行ルート上の種々の位置における前記電波条件に基づいて、前記予測される電波条件を決定することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1419では、実施例1416ないし1418のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記メッセージが、電波条件に関係したクラウドソーシングされたデータを含む、ということを含むことができる。
ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得る手段と;該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定する手段と;前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告する手段と;前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信する手段と;前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御する手段とを有する、装置。
実施例1420は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得る段階と;該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定する段階と;前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告して前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信する段階と;前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御する段階とを含む、無線通信を実行する方法である。
実施例1422では、実施例1421記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての予測される信号強度、予測される信号品質または予測される干渉のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1423では、実施例1421または1422記載の主題は任意的に、前記予測されるネットワーク条件が、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの予測されるレイテンシー、予測される輻輳、予測されるトランスポート層切断継続時間または予測されるネットワーク負荷のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1424では、実施例1422または1423記載の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御することが、前記予測されるルートを進んでいる間に前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちからサービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記予測される電波条件および前記予測されるネットワーク条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1425では、実施例1421ないし1423のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御することが、前記予測されるルート上の一つまたは複数の第一のエリアを同定する段階であって、前記第一のエリアは、前記予測されるルート上の一つまたは複数の第二のエリアより強い予測される電波条件または強い予測されるネットワーク条件をもつものである、段階と;前記予測されるルートを進んでいる間、前記一つまたは複数の第一のエリアにおいて生起するデータ転送をスケジュールする段階とを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1426では、実施例1421ないし1425のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波測定値をモニタリングすることをさらに含むことができ、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合における電波測定値に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む。
実施例1427では、実施例1421ないし1425のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、前記予測される電波条件を外部サーバーから受け取ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1428では、実施例1426または1427記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件は、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)の一部である、ということを含むことができる。
実施例1429では、実施例1421ないし1428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告して前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信することは、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して、前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告して前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1430では、実施例1421ないし1428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得ることまたは前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することの少なくとも一方は、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを利用して、前記予測されるルートを得ることまたは前記予測される電波条件を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1431では、実施例1421ないし1430のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得ることは、コンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記コンテキスト情報の前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1432では、実施例1421ないし1430のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1433では、実施例1421ないし1430のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1434では、実施例1433の主題は任意的に、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することは、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1435は、実施例1421ないし1434のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された端末装置である。
実施例1436は、端末装置のコントローラによって実行されたときに、実施例1421ないし1434のうちいずれか一項記載の方法を端末装置に実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1437は、プロセッサによって実行されたときに、実施例1421ないし1434のうちいずれか一項記載の方法をプロセッサに実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1438は、実施例1421ないし1434のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1439は、端末装置のプロセッサによって実行されたときに、該端末装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、ユーザー位置に関係したコンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得て;該予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定し;前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告し;前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信し;前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御することを含む、媒体。
実施例1440では、実施例1439記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件が、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての予測される信号強度、予測される信号品質または予測される干渉のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1441では、実施例1439または1440記載の主題は任意的に、前記予測されるネットワーク条件が、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの予測されるレイテンシー、予測される輻輳、予測されるトランスポート層切断継続時間または予測されるネットワーク負荷のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1442では、実施例1440または1441記載の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御することが、前記予測されるルートを進んでいる間に前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちからサービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記予測される電波条件および前記予測されるネットワーク条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1443では、実施例1439ないし1442のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートを進んでいる間の無線活動を、前記予測されるネットワーク条件および前記予測される電波条件に基づいて制御することが、前記予測されるルート上の一つまたは複数の第一のエリアを同定する段階であって、前記第一のエリアは、前記予測されるルート上の一つまたは複数の第二のエリアより強い予測される電波条件または強い予測されるネットワーク条件をもつものである、段階と;前記予測されるルートを進んでいる間、前記一つまたは複数の第一のエリアにおいて生起するデータ転送をスケジュールする段階とを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1444では、実施例1439ないし1443のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該方法が、前記予測される電波条件を判別することに先立って、一つまたは複数のユーザー位置における電波測定値をモニタリングすることをさらに含み、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは前記一つまたは複数のユーザー位置のうち、前記予測されるルートに沿った部分集合における電波測定値に基づいて、前記予測される電波条件を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1445では、実施例1439ないし1443のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することは、前記予測される電波条件を外部サーバーから受け取ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1446では、実施例1444または1445記載の主題は任意的に、前記予測される電波条件は、無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)の一部である、ということを含むことができる。
実施例1447では、実施例1439ないし1446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告して前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信することは、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して、前記予測されるルートをネットワーク・アクセス・ノードに報告して前記ネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1448では、実施例1439ないし1446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得ることまたは前記予測されるルートに沿った予測される電波条件を決定することの少なくとも一方は、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを利用して、前記予測されるルートを得るまたは前記予測される電波条件を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1449では、実施例1439ないし1448のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて、予測されるユーザー動きを決定して、予測されるルートを得ることは、コンテキスト情報の過去の位置情報に基づいて一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートを学習し、ユーザーが現在、前記一つまたは複数の常用ユーザー進行ルートのうちの第一の常用ユーザー進行ルートを進行していることを、前記コンテキスト情報の現在の位置情報と前記コンテキスト情報の前記過去の位置情報との間の一致に基づいて検出し、前記第一の常用ユーザー進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1450では、実施例1439ないし1448のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、前記コンテキスト情報の現在または最近の位置情報から、ユーザーが現在、既知の進行ルートを進行していることを識別し、前記既知の進行ルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1451では、実施例1439ないし1448のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コンテキスト情報に基づいて予測されるユーザー動きを決定して予測されるルートを得ることは、端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出し、前記計画されたルートを前記予測されたルートとして決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1452では、実施例1451の主題は任意的に、前記端末装置のアプリケーション・プログラムにおいてユーザーが計画されたルートを示したことを検出することは、ユーザーがナビゲーション・アプリケーション・プログラムにナビゲーション・ルートを入力したことを判別すること、ユーザーが旅行アプリケーション・プログラムにおいて旅またはバケーションを計画したことを判別すること、またはユーザーがスケジュール・アプリケーション・プログラムにおいてイベントをスケジュールしたことを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1453は、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信する手段と;前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得る手段と;前記複数の端末装置についての通信活動を、前記予測されるネットワーク条件に基づいて制御する手段とを含む、装置である。
実施例1454は、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信する段階と;前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得る段階と;前記複数の端末装置についての通信活動を、前記予測されるネットワーク条件に基づいて制御する段階とを含む、無線通信を実行する方法である。
実施例1455では、実施例1454の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づく前記複数の端末装置のためのスペクトル割り当てまたは資源割り当てを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1456では、実施例1454の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいてスペクトル値付けまたはスペクトル・リースを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1457では、実施例1454の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1457では、実施例1454の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1459では、実施例1454ないし1458のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることが、前記複数の端末装置のうち、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアを通る予測されるルートをもつ一つまたは複数の端末装置を同定し、前記複数の端末装置のうちの該一つまたは複数の端末装置の予測されるデータ・サービス要件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードでの需要を推定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1460では、実施例1454ないし1459のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することは、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1461では、実施例1454ないし1460のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ローカルに観察されるネットワーク情報に基づいて予備的な予測されるネットワーク条件を決定することをさらに含むことができ、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることが、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件に基づいて前記予備的な予測されるネットワーク条件を更新して、前記予測されるネットワーク条件を得ることを含む。
実施例1462は、実施例1454ないし1461のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例1463は、実施例1454ないし1461のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたクラウド・サーバーである。
実施例1464は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに、該ネットワーク・アクセス・ノードに実施例1454ないし1461のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1465は、プロセッサによって実行されたときに、該プロセッサに実施例1454ないし1461のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1466は、実施例1450ないし1461のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1467は、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信するよう構成され、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得るようさらに構成された予測モジュールと;前記複数の端末装置についての通信活動を、前記予測されるネットワーク条件に基づいて制御するよう構成された判断モジュールとを含む、通信装置である。
実施例1468では、実施例1467の主題は任意的に、アンテナおよび無線トランシーバを含み、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1469では、実施例1467の主題は任意的に、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーとして構成されることができる。
実施例1470では、実施例1467ないし1469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づく前記複数の端末装置のためのスペクトル割り当てまたは資源割り当てを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1471では、実施例1467ないし1469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づいてスペクトル値付けまたはスペクトル・リースを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1472では、実施例1467ないし1469のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断モジュールが、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1473では、実施例1467ないし1672のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるネットワーク条件が、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの予測されるレイテンシー、予測される輻輳、予測されるトランスポート層切断継続時間または予測されるネットワーク負荷のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1474では、実施例1467ないし1673のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることを、前記複数の端末装置のうち、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアを通る予測されるルートをもつ一つまたは複数の端末装置を同定し、前記複数の端末装置のうちの該一つまたは複数の端末装置の予測されるデータ・サービス要件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードでの需要を推定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1475では、実施例1467ないし1474のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することを、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1476では、実施例1467ないし1475のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習モジュールが、ローカルに観察されるネットワーク情報に基づいて予備的な予測されるネットワーク条件を決定するようさらに構成され、前記学習モジュールが、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることを、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件に基づいて前記予備的な予測されるネットワーク条件を更新して、前記予測されるネットワーク条件を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1477は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信する段階と;前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得る段階と;前記複数の端末装置についての通信活動を、前記予測されるネットワーク条件に基づいて制御する段階とを含む、媒体である。
実施例1478では、実施例1477の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づく前記複数の端末装置のためのスペクトル割り当てまたは資源割り当てを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1479では、実施例1477の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいてスペクトル値付けまたはスペクトル・リースを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1480では、実施例1477の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1481では、実施例1477の主題は任意的に、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1482では、実施例1477ないし1481のうちいずれか一項記載の主題において、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることが、前記複数の端末装置のうち、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアを通る予測されるルートをもつ一つまたは複数の端末装置を同定し、前記複数の端末装置のうちの該一つまたは複数の端末装置の予測されるデータ・サービス要件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードでの需要を推定することを含む。
実施例1483では、実施例1477ないし1482のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することは、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1484では、実施例1477ないし1483のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該方法がさらに、ローカルに観察されるネットワーク情報に基づいて予備的な予測されるネットワーク条件を決定することをさらに含み、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることが、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件に基づいて前記予備的な予測されるネットワーク条件を更新して、前記予測されるネットワーク条件を得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1485は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を含んでいる非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は:一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードから予測されるネットワーク条件を受信し;一つまたは複数の端末から予測されるルート、予測される電波条件および予測されるデータ・サービス要件を受信し;前記予測されるネットワーク条件、予測されるルート、予測される電波条件および予測されるデータ・サービス要件を総合して、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての更新された予測されるネットワーク条件および前記一つまたは複数の端末装置についての更新された予測される電波条件を取得し;前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することを含む、媒体である。
実施例1486では、実施例1485の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することが、前記更新された予測されるネットワーク条件に基づく前記複数の端末装置のためのスペクトル割り当てまたは資源割り当てを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1487では、実施例1485の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいてスペクトル値付けまたはスペクトル・リースを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1488では、実施例1485の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1489では、実施例1485の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することが、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記一つまたは複数の端末装置についてデータ転送またはセル・スキャンを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1490では、実施例1485の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件および前記更新された予測される電波条件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードと前記一つまたは複数の端末装置との間の無線活動を制御することが、前記一つまたは複数の端末装置についてのサービスするネットワーク・アクセス・ノードを、前記更新された予測される電波条件に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1491では、実施例1485ないし1490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記更新された予測されるネットワーク条件が、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの予測されるレイテンシー、予測される輻輳、予測されるトランスポート層切断継続時間または予測されるネットワーク負荷のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1492では、実施例1485ないし1491のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記更新された予測される電波条件が、前記予測されるルートに沿った一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードについての予測される信号強度、予測される信号品質または予測される干渉のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1493では、実施例1485ないし1492のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法がさらに前記更新された予測されるネットワーク条件または前記更新された予測される電波条件をもつ無線環境マップ(REM: Radio Environment Map)を生成することを含む、ということを含むことができる。
実施例1494では、実施例1485ないし1493のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのうちのあるネットワーク・アクセス・ノードから、ネットワーク条件情報の要求を受信し、該ネットワーク・アクセス・ノードに前記更新された予測されるネットワーク条件を提供することをさらに含むことができる。
実施例1495では、実施例1485ないし1493のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の端末装置のうちのある端末装置から、電波条件情報の要求を受信し、該端末装置に前記更新された予測される電波条件を提供することをさらに含むことができる。
実施例1496は、複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信するよう構成され、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得るようさらに構成された予測回路と;前記複数の端末装置についての通信活動を、前記予測されるネットワーク条件に基づいて制御するよう構成された判断回路とを含む、回路装置である。
実施例1497では、実施例1496の主題は任意的に、アンテナおよび無線通信回路を含み、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例1498では、実施例1496または1497の主題は任意的に、前記予測回路および前記判断回路がソフトウェア定義回路またはハードウェア定義回路として構成される、ということを含むことができる。
実施例1499では、実施例1496の主題は任意的に、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーとして構成されることができる。
実施例1500では、実施例1496ないし1499のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断回路が、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づく前記複数の端末装置のためのスペクトル割り当てまたは資源割り当てを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1501では、実施例1496ないし1499のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断回路が、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づいてスペクトル値付けまたはスペクトル・リースを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1502では、実施例1496ないし1499のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記判断回路が、前記複数の端末装置についての通信活動を制御することを、前記予測されるネットワーク条件に基づいて前記複数の端末装置についてハンドオーバーを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1503では、実施例1496ないし1502のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予測されるネットワーク条件が、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードの予測されるレイテンシー、予測される輻輳、予測されるトランスポート層切断継続時間または予測されるネットワーク負荷のうちの一つまたは複数を示す、ということを含むことができる。
実施例1504では、実施例1496ないし1503のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることを、前記複数の端末装置のうち、一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードのカバレッジ・エリアを通る予測されるルートをもつ一つまたは複数の端末装置を同定し、前記複数の端末装置のうちの該一つまたは複数の端末装置の予測されるデータ・サービス要件に基づいて、前記一つまたは複数のネットワーク・アクセス・ノードでの需要を推定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1505では、実施例1496ないし1504のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することを、クラウド・コンピューティング・アーキテクチャーを介して前記複数の予測されるルートおよび複数の予測されるデータ・サービス要件を複数の端末装置から受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1506では、実施例1496ないし1505のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記学習回路が、ローカルに観察されるネットワーク情報に基づいて予備的な予測されるネットワーク条件を決定するようさらに構成され、前記学習回路が、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件をまとめて評価して、予測されるネットワーク条件を得ることを、前記複数の予測されるルートおよび前記複数の予測されるデータ・サービス要件に基づいて前記予備的な予測されるネットワーク条件を更新して、前記予測されるネットワーク条件を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1507は、無線マルチホップ・ネットワークを管理するための装置であり、当該装置は、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信する手段と、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線メッシュ・ネットワークの動作条件を推定する手段と、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整する手段とを含む。
実施例1508は、無線マルチホップ・ネットワークを管理する方法であって、当該方法は、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信する段階と、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線メッシュ・ネットワークの動作条件を推定する段階と、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整する段階とを含む。
実施例1509では、実施例1508の主題は任意的に、前記一つまたは複数のノードがモノのインターネット(IoT)ノードである、ということを含むことができる。
実施例1510では、実施例1508または1509の主題は任意的に、前記電波測定値が、受信フレーム計数測定値、近傍計数測定値、信号強度測定値またはチャネル活動測定値のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1511では、実施例1510の主題は任意的に、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定することは、高い受信フレーム計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い近傍計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い信号強度測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定すること、またはビジー・チャネル活動測定値の高い頻度を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1512では、実施例1510の主題は任意的に、前記チャネル活動測定値がクリア・チャネル評価(CCA)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1513では、実施例1510の主題は任意的に、前記信号強度測定値が受信信号強度指標(RSSI)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1514では、実施例1508ないし1513のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することが、前記動作条件があらかじめ定義された閾値を超える競合レベルを示すことを判別し、競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1515では、実施例1514の主題は任意的に、前記競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することが、前記一つまたは複数のノードのリッスンビフォアトーク・パラメータを調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信待ち時間を調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信スケジュールを調整することまたは前記一つまたは複数のノードの物理(PHY)層または媒体アクセス制御(MAC)層パラメータを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1516では、実施例1508ないし1513のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することが、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1517では、実施例1516記載の主題は任意的に、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することが、高い競合条件においては、前記一つまたは複数のノードにおける電力消費を減らすよう前記一つまたは複数のノードのデューティーサイクル・パラメータを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1518では、実施例1508ないし1513のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することが、前記一つまたは複数のノードのうちのどれが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続されるかを調整することまたは前記一つまたは複数のノードのルーティング構成を調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1519では、実施例1508ないし1518のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することが、前記一つまたは複数のノードのうちの第一のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを前記第一のノードからの関連付け要求と一緒に、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続することを許可する前に受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1520では、実施例1519の主題は任意的に、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられているかどうかを検証し、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられている場合に前記電波測定値を受け容れることをさらに含むことができる。
実施例1521では、実施例1508ないし1520のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することが、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、前記第二のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続した後に受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1522では、実施例1508ないし1520のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することが、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、データ・パケット上で相乗りデータとして受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1523では、実施例1508ないし1522のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークが非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、当該方法が、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信し、該データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングすることをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1524では、実施例1523の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信することが、前記一つまたは複数のノードからの前記データ・パケットを非3GPP無線インターフェースを用いて受信することを含み、前記データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングすることが、前記データ・パケットを4GPPネットワークに、4GPP無線インターフェースを用いてルーティングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1525では、実施例1523の主題は任意的に、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記電波測定値をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すことをさらに含むことができる。
実施例1526では、実施例1523の主題は任意的に、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記無線マルチホップ・ネットワークについての現在の構成情報をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すことをさらに含むことができる。
実施例1527は、モデムと、無線トランシーバと、一つまたは複数のアンテナとを含み、実施例1508ないし1526のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されている、無線マルチホップ・ネットワークを管理するためのゲートウェイ装置である。
実施例1528は、実施例1508ないし1526のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信回路装置である。
実施例1529は、ゲートウェイ装置のプロセッサによって実行されたときに該ゲートウェイ装置に実施例1508ないし1526のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1530は、無線マルチホップ・ネットワークを管理するためのゲートウェイ装置であり、当該ゲートウェイ装置は、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信するよう構成された無線およびアンテナ・モジュールと、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定し、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整するよう構成された制御モジュールとを含む。
実施例1531では、実施例1530の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークのコーディネーター・ノードとして構成されることができる。
実施例1532では、実施例1530または1531の主題は任意的に、前記一つまたは複数のノードがモノのインターネット(IoT)ノードである、ということを含むことができる。
実施例1533では、実施例1530ないし1532のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、受信フレーム計数測定値、近傍計数測定値、信号強度測定値、チャネル活動測定値、チャネル・アクセス遅延測定値、フレーム送信遅延測定値、パケットもしくはフレーム誤り率測定値または再送信計数測定値を含む、ということを含むことができる。
実施例1534では、実施例1533の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定することを、高い受信フレーム計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い近傍計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い信号強度測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定すること、またはビジー・チャネル活動測定値の高い頻度を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1535では、実施例1533の主題は任意的に、前記チャネル活動測定値がクリア・チャネル評価(CCA)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1536では、実施例1532の主題は任意的に、前記信号強度測定値が受信信号強度指標(RSSI)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1537では、実施例1530ないし1536のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記動作条件があらかじめ定義された閾値を超える競合レベルを示すことを判別し、競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1538では、実施例1537の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することを、前記一つまたは複数のノードのリッスンビフォアトーク・パラメータを調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信待ち時間を調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信スケジュールを調整することまたは前記一つまたは複数のノードの物理(PHY)層または媒体アクセス制御(MAC)層パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1539では、実施例1530ないし1536のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1540では、実施例1539記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することを、高い競合条件においては、前記一つまたは複数のノードにおける電力消費を減らすよう前記一つまたは複数のノードのデューティーサイクル・パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1541では、実施例1530ないし1536のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記一つまたは複数のノードのうちのどれが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続されるかを調整することまたは前記一つまたは複数のノードのルーティング構成を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1542では、実施例1530ないし1541のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ・モジュールが、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第一のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを前記第一のノードからの関連付け要求と一緒に、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続することを許可する前に受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1543では、実施例1542の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられているかどうかを検証し、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられている場合に前記電波測定値を受け容れるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1544では、実施例1530ないし1543のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ・モジュールが、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、前記第二のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続した後に受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1545では、実施例1530ないし1543のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ・モジュールが、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、データ・パケット上で相乗りデータとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1546では、実施例1530ないし1545のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークが非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記無線およびアンテナ・モジュールが、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信するよう構成され、当該ゲートウェイ装置が、該データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングするよう構成された追加的な無線およびアンテナ・モジュールをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1547では、実施例1546の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ・モジュールが、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信することを、前記一つまたは複数のノードからの前記データ・パケットを非3GPP無線インターフェースを用いて受信することによって実行するよう構成され、前記追加的な無線およびアンテナ・モジュールが、前記データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングすることを、前記データ・パケットを4GPPネットワークに、4GPP無線インターフェースを用いてルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1548では、実施例1546の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記電波測定値をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1549では、実施例1546の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記無線マルチホップ・ネットワークについての現在の構成情報をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1550では、実施例1530ないし1545のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークが第一の無線アクセス技術で動作し、前記無線およびアンテナ・モジュールが前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信するよう構成され、前記ゲートウェイ装置がさらに、前記データ・パケットを前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で動作する第二のネットワークにルーティングするよう構成された追加的な無線およびアンテナ・モジュールを含む、ということを含むことができる。
実施例1551では、実施例1550の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ・モジュールが前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信することを、前記第一の無線アクセス技術の無線インターフェースを用いて前記一つまたは複数のノードから前記データ・パケットを受信することによって実行するよう構成され、前記追加的な無線およびアンテナ・モジュールが、前記データ・パケットを第二のネットワークにルーティングすることを、前記第二の無線アクセス技術の無線インターフェースを用いて前記データ・パケットを前記第二のネットワークにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1552では、実施例1551の主題は任意的に、前記制御モジュールが前記4GPPネットワークと別のネットワークとの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記電波測定値をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1553では、実施例1546の主題は任意的に、前記制御モジュールが前記第二のネットワークと第三のネットワークとの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記無線マルチホップ・ネットワークについての現在の構成情報をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1554は、測定タイマーを開始し、無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別し、前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得る手段と;前記測定タイマーが期限切れになった後、識別された近接無線ネットワークに基づいて目標無線ネットワークを選択する手段と;前記目標無線ネットワークのコーディネーター・ノードに前記一つまたは複数の電波測定値を含む関連付け要求を送信する手段とを含む、装置である。
実施例1555は、無線通信を実行する方法であって、測定タイマーを開始し、無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別し、前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得る段階と;前記測定タイマーが期限切れになった後、識別された近接無線ネットワークに基づいて目標無線ネットワークを選択する段階と;前記目標無線ネットワークのコーディネーター・ノードに前記一つまたは複数の電波測定値を含む関連付け要求を送信する段階とを含む、方法である。
実施例1556では、実施例1555の主題は任意的に、前記目標無線ネットワークがモノのインターネット(IoT)ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1557では、実施例1555または1556の主題は任意的に、前記無線スキャンを実行して前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得ることが、受信されるフレーム計数測定、近傍計数測定、信号強度測定、チャネル活動測定、チャネル・アクセス遅延測定、フレーム送信遅延測定、パケットもしくはフレーム誤り率測定または再送信計数測定を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1558では、実施例1555ないし1557のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別することが、前記目標無線ネットワークの一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信し;それらのデータ・パケットに基づいて前記目標ネットワークを同定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1559では、実施例1555ないし1558のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コーディネーター・ノードが第二の無線ネットワークへのインターフェースを提供するゲートウェイ装置であり、当該方法が、前記第二の無線ネットワークのために意図されているデータ・パケットを前記コーディネーター・ノードに送信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1560では、実施例1559の主題は任意的に、前記目標無線ネットワークは非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記第二のネットワークが4GPPネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1561では、実施例1559の主題は任意的に、前記目標無線ネットワークおよび前記第二の無線ネットワークは異なる無線アクセス技術で動作する、ということを含むことができる。
実施例1562では、実施例1555ないし1560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コーディネーター・ノードを介して前記目標無線ネットワークに接続した後、定期的に電波測定を実行し、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1563では、実施例1562の主題は任意的に、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することが、前記電波測定値を、前記コーディネーター・ノードに宛てられたデータ・パケットに相乗りさせることを含む、ということを含むことができる。
実施例1564では、実施例1562の主題は任意的に、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することが、前記電波測定値を含む単独の測定報告を前記コーディネーター・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1565では、実施例1555ないし1564のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コーディネーター・ノードから、スケジューリングまたは競合パラメータ調整を指定する構成変更を受信し、前記スケジューリングまたは競合パラメータ調整に従ってデータを送信または受信することをさらに含むことができる。
実施例1566は、実施例1555ないし1564のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された端末装置である。
実施例1567は、実施例1555ないし1564のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1568は、端末装置のコントローラによって実行されたときに実施例1555ないし1564のうちいずれか一項記載の方法を該端末装置に実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1569は、測定タイマーの継続時間中に、無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別し、前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得るよう構成された測定モジュールと;前記測定タイマーが期限切れになった後、識別された近接無線ネットワークに基づいて目標無線ネットワークを選択して、前記目標無線ネットワークのコーディネーター・ノードに前記一つまたは複数の電波測定値を含む関連付け要求を送信するよう構成された制御モジュールとを含む、通信装置である。
実施例1570では、実施例1569の主題は任意的に、端末装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例1571では、実施例1569または1570の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)ノードとして動作するよう構成されることができ、前記目標無線ネットワークはIoTネットワークである。
実施例1572では、実施例1569ないし1571のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが前記無線スキャンを実行して前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得ることを、受信されるフレーム計数測定、近傍計数測定、信号強度測定、チャネル活動測定、チャネル・アクセス遅延測定、フレーム送信遅延測定、パケットもしくはフレーム誤り率測定または再送信計数測定を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1573では、実施例1569ないし1572のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが、前記無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別することを、前記目標無線ネットワークの一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信し;それらのデータ・パケットに基づいて前記目標ネットワークを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1574では、実施例1569ないし1573のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コーディネーター・ノードが第二の無線ネットワークへのインターフェースを提供するゲートウェイ装置であり、前記制御モジュールが、前記第二の無線ネットワークのために意図されているデータ・パケットを前記コーディネーター・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1575では、実施例1574の主題は任意的に、前記目標無線ネットワークは非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記第二のネットワークが4GPPネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1576では、実施例1569ないし1575のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが、前記目標無線ネットワークに接続した後、定期的に電波測定を実行するようさらに構成され、前記制御モジュールが、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1577では、実施例1576の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することを、前記電波測定値を、前記コーディネーター・ノードに宛てられたデータ・パケットに相乗りさせることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1578では、実施例1576の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することを、前記電波測定値を含む単独の測定報告を前記コーディネーター・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1579では、実施例1569ないし1578のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御モジュールが、前記コーディネーター・ノードから、スケジューリングまたは競合パラメータ調整を指定する構成変更を受信し、前記スケジューリングまたは競合パラメータ調整に従ってデータを送信または受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1580は、第一のネットワークと第二のネットワークの間でインターフェースとして動作するよう構成された管理インターフェース・サーバーであって、当該管理インターフェース・サーバーはさらに:前記第一のネットワークを介して無線マルチホップ・ネットワークのゲートウェイ装置から動作情報を収集し;無線マルチホップ・ネットワークの動作条件の要求を、前記第二のネットワークで動作している管理装置から受信し;前記管理装置が前記無線マルチホップ・ネットワークを管理する権限を与えられていることを検証し;データベースにアクセスして、要求された動作情報を取得し、該要求された動作情報を前記第二のネットワークを介して前記ゲートウェイ装置に提供するためのプログラム・コードを実行するようさらに構成されている、管理インターフェース・サーバーである。
実施例1581では、実施例1580の主題は任意的に、前記第一のネットワークが第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記第二のネットワークが非3GPPネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1582では、実施例1580または1581の主題は任意的に、前記管理インターフェース・サーバーが、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークの間のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)として構成される、ということを含むことができる。
実施例1583では、実施例1580ないし1582のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークがモノのインターネット(IoT)ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1584では、実施例1580ないし1583のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記管理装置から構成変更命令を受信し、該構成変更命令を前記第一のネットワークを介して前記無線マルチホップ・ネットワークに転送するようさらに構成されることができる。
実施例1585では、実施例1580ないし1584のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作情報が前記無線マルチホップ・ネットワークの測定情報または構成情報である、ということを含むことができる。
実施例1586は、無線マルチホップ・ネットワークを管理するためのゲートウェイ装置であり、当該ゲートウェイ装置は、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信するよう構成された無線およびアンテナ回路と、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定し、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整するよう構成された制御回路とを含む。
実施例1587では、実施例1586の主題は任意的に、前記制御回路が、プロセッサの動作を指令するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例1588では、実施例1586または1587の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークのコーディネーター・ノードとして構成されることができる。
実施例1589では、実施例1586ないし1588のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のノードがモノのインターネット(IoT)ノードである、ということを含むことができる。
実施例1590では、実施例1586ないし1589のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、受信フレーム計数測定値、近傍計数測定値、信号強度測定値、チャネル活動測定値、チャネル・アクセス遅延測定値、フレーム送信遅延測定値、パケットもしくはフレーム誤り率測定値または再送信計数測定値を含む、ということを含むことができる。
実施例1591では、実施例1590の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波測定値を評価して、ネットワーク密度または伝送競合に関係した前記無線マルチホップ・ネットワークの動作条件を推定することを、高い受信フレーム計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い近傍計数測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと解釈すること、高い信号強度測定値を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定すること、またはビジー・チャネル活動測定値の高い頻度を高いネットワーク密度または高い伝送競合を示すものと推定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1592では、実施例1590の主題は任意的に、前記チャネル活動測定値がクリア・チャネル評価(CCA)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1593では、実施例1589の主題は任意的に、前記信号強度測定値が受信信号強度指標(RSSI)測定値である、ということを含むことができる。
実施例1594では、実施例1586ないし1593のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記動作条件があらかじめ定義された閾値を超える競合レベルを示すことを判別し、競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1595では、実施例1594の主題は任意的に、前記制御回路が、前記競合レベルを下げるよう前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のスケジューリングまたは競合パラメータを調整することを、前記一つまたは複数のノードのリッスンビフォアトーク・パラメータを調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信待ち時間を調整すること、前記一つまたは複数のノードの送信スケジュールを調整することまたは前記一つまたは複数のノードの物理(PHY)層または媒体アクセス制御(MAC)層パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1596では、実施例1586ないし1593のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1597では、実施例1596記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記競合レベルに従って前記一つまたは複数のノードの電力消費パラメータを調整することを、高い競合条件においては、前記一つまたは複数のノードにおける電力消費を減らすよう前記一つまたは複数のノードのデューティーサイクル・パラメータを調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1598では、実施例1586ないし1593のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記動作条件によって示される前記無線マルチホップ・ネットワークの競合レベルに基づいて前記無線マルチホップ・ネットワークの構成を調整することを、前記一つまたは複数のノードのうちのどれが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続されるかを調整することまたは前記一つまたは複数のノードのルーティング構成を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1599では、実施例1586ないし1598のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ回路が、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第一のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを前記第一のノードからの関連付け要求と一緒に、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続することを許可する前に受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1600では、実施例1599の主題は任意的に、前記制御回路が、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられているかどうかを検証し、前記第一のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに参加する権限を与えられている場合に前記電波測定値を受け容れるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1601では、実施例1586ないし1600のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ回路が、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、前記第二のノードが前記無線マルチホップ・ネットワークに接続した後に受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1602では、実施例1586ないし1600のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ回路が、前記無線マルチホップ・ネットワークの一つまたは複数のノードから電波測定値を受信することを、前記一つまたは複数のノードのうちの第二のノードからの前記電波測定値の少なくとも一つを、データ・パケット上で相乗りデータとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1603では、実施例1586ないし1602のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークが非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記無線およびアンテナ回路が、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信するよう構成され、当該ゲートウェイ装置が、該データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングするよう構成された追加的な無線およびアンテナ回路をさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1604では、実施例1603の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ回路が、前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信することを、前記一つまたは複数のノードからの前記データ・パケットを非3GPP無線インターフェースを用いて受信することによって実行するよう構成され、前記追加的な無線およびアンテナ回路が、前記データ・パケットを4GPPネットワークにルーティングすることを、前記データ・パケットを4GPPネットワークに、4GPP無線インターフェースを用いてルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1605では、実施例1603の主題は任意的に、前記制御回路が、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記電波測定値をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1606では、実施例1603の主題は任意的に、前記制御回路が、前記4GPPネットワークと別のネットワークの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記無線マルチホップ・ネットワークについての現在の構成情報をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1607では、実施例1586ないし1602のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークが第一の無線アクセス技術で動作し、前記無線およびアンテナ回路が前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信するよう構成され、前記ゲートウェイ装置がさらに、前記データ・パケットを前記第一の無線アクセス技術とは異なる第二の無線アクセス技術で動作する第二のネットワークにルーティングするよう構成された追加的な無線およびアンテナ回路を含む、ということを含むことができる。
実施例1608では、実施例1607の主題は任意的に、前記無線およびアンテナ回路が前記無線マルチホップ・ネットワーク上の前記一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信することを、前記第一の無線アクセス技術の無線インターフェースを用いて前記一つまたは複数のノードから前記データ・パケットを受信することによって実行するよう構成され、前記追加的な無線およびアンテナ回路が、前記データ・パケットを第二のネットワークにルーティングすることを、前記第二の無線アクセス技術の無線インターフェースを用いて前記データ・パケットを前記第二のネットワークにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1609では、実施例1608の主題は任意的に、前記制御回路が前記4GPPネットワークと別のネットワークとの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記電波測定値をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1610では、実施例1603の主題は任意的に、前記制御回路が前記第二のネットワークと第三のネットワークとの間のインターフェースとなる管理インターフェース・サーバーを介して前記無線マルチホップ・ネットワークについての現在の構成情報をデータベースにアップロードし、前記管理インターフェース・サーバーを介して管理装置から構成変更命令を受信し、前記構成変更命令に従って前記無線マルチホップ・ネットワークを構成し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1611は、測定タイマーの継続時間中に、無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別し、前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得るよう構成された測定回路と;前記測定タイマーが期限切れになった後、識別された近接無線ネットワークに基づいて目標無線ネットワークを選択して、前記目標無線ネットワークのコーディネーター・ノードに前記一つまたは複数の電波測定値を含む関連付け要求を送信するよう構成された制御回路とを含む、回路装置である。
実施例1612では、実施例1611の主題は任意的に、端末装置として構成され、無線回路およびアンテナをさらに含むことができる。
実施例1613では、実施例1611または1612の主題は任意的に、前記制御回路が、プロセッサの動作を制御するソフトウェア定義命令を実行するよう構成されたプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例1614では、実施例1611ないし1613のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路として構成される、ということを含むことができる。
実施例1615では、実施例1611ないし1614のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)ノードとして動作するよう構成されることができ、前記目標無線ネットワークはIoTネットワークである。
実施例1616では、実施例1611ないし1615のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が前記無線スキャンを実行して前記近接無線ネットワークの一つまたは複数の電波測定値を得ることを、受信されるフレーム計数測定、近傍計数測定、信号強度測定、チャネル活動測定、チャネル・アクセス遅延測定、フレーム送信遅延測定、パケットもしくはフレーム誤り率測定または再送信計数測定を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1617では、実施例1611ないし1616のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が、前記無線スキャンを実行して近接無線ネットワークを識別することを、前記目標無線ネットワークの一つまたは複数のノードからデータ・パケットを受信し;それらのデータ・パケットに基づいて前記目標ネットワークを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1618では、実施例1611ないし1617のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コーディネーター・ノードが第二の無線ネットワークへのインターフェースを提供するゲートウェイ装置であり、前記制御回路が、前記第二の無線ネットワークのために意図されているデータ・パケットを前記コーディネーター・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1619では、実施例1618の主題は任意的に、前記目標無線ネットワークは非第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記第二のネットワークが4GPPネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1620では、実施例1611ないし1619のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が、前記目標無線ネットワークに接続した後、定期的に電波測定を実行するようさらに構成され、前記制御回路が、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1621では、実施例1620の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することを、前記電波測定値を、前記コーディネーター・ノードに宛てられたデータ・パケットに相乗りさせることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1622では、実施例1620の主題は任意的に、前記制御回路が、前記電波測定値を前記コーディネーター・ノードに報告することを、前記電波測定値を含む単独の測定報告を前記コーディネーター・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1623では、実施例1611ないし1622のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記制御回路が、前記コーディネーター・ノードから、スケジューリングまたは競合パラメータ調整を指定する構成変更を受信し、前記スケジューリングまたは競合パラメータ調整に従ってデータを送信または受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1624は、第一のネットワークと第二のネットワークの間でインターフェースとして動作するよう構成された管理インターフェース・サーバーであって、当該管理インターフェース・サーバーはさらに:前記第一のネットワークを介して無線マルチホップ・ネットワークのゲートウェイ装置から動作情報を収集し;無線マルチホップ・ネットワークの動作条件の要求を、前記第二のネットワークで動作している管理装置から受信し;前記管理装置が前記無線マルチホップ・ネットワークを管理する権限を与えられていることを検証し;データベースにアクセスして、要求された動作情報を取得し、該要求された動作情報を前記第二のネットワークを介して前記ゲートウェイ装置に提供するためのプログラム・コードを実行するようさらに構成されている、管理インターフェース・サーバーである。
実施例1625では、実施例1624の主題は任意的に、前記第一のネットワークが第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり、前記第二のネットワークが非3GPPネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1626では、実施例1624または1625の主題は任意的に、前記管理インターフェース・サーバーが、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークの間のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)として構成される、ということを含むことができる。
実施例1627では、実施例1624ないし1626のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線マルチホップ・ネットワークがモノのインターネット(IoT)ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1628では、実施例1624ないし1627のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記管理装置から構成変更命令を受信し、該構成変更命令を前記第一のネットワークを介して前記無線マルチホップ・ネットワークに転送するようさらに構成されることができる。
実施例1629では、実施例1624ないし1628のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作情報が前記無線マルチホップ・ネットワークの測定情報または構成情報である、ということを含むことができる。
実施例1630は、ビークルからビークル動き情報を受信する手段と;前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定する手段と;前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングする手段とを含む装置である。
実施例1631は、無線通信を実行する方法であって、当該方法は、ビークルからビークル動き情報を受信する段階と;前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定する段階と;前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングする段階とを含む、方法である。
実施例1632では、実施例1631の主題は任意的に、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにステアリング方向を決定することをさらに含むことができ、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることは、前記アンテナ・ビームを前記ステアリング方向においてステアリングすることを含む。
実施例1633では、実施例1631または1632の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの位置および速度を含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記ビークルが前記位置から前記速度で動き続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1634では、実施例1633の主題は任意的に、前記速度が方向性の速度であり、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記方向性の速度に基づいて前記予測される軌跡の方向を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1635では、実施例1631または1632の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの現在のルートを含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記ビークルが前記現在のルートを進み続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1636では、実施例1631ないし1635のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルからビークル動き情報を受信することが、前記ビークルとの初期接続が確立されたときに前記ビークルから初期コンテキスト・レポートを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1637では、実施例1631ないし1636のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルからビークル動き情報を受信することが、ある時間期間にわたって前記ビークルから定期的なコンテキスト・レポートを受信することを含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定して、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることが、それぞれの定期的なコンテキスト・レポートに基づいて、更新された予測される軌跡を取得し、それぞれの更新された予測される軌跡に基づいて前記アンテナ・ビームで前記ビークルを追跡することを含む、ということを含むことができる。
実施例1638では、実施例1631ないし1637のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが固定した経路を進行中であり、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記固定した経路のルートについての情報を適用して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1639では、実施例1638の主題が任意的に、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1640では、実施例1631ないし1639のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出し、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することをさらに含むことができる。
実施例1641では、実施例1640の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、前記障害物が前記アンテナ・ビームの前記経路に引き起こしている遮蔽の度合いに基づいて前記アンテナ・ビームの幅を調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1642では、実施例1640の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、現在の無線アクセス技術よりも経路損失に敏感でない異なる無線アクセス技術に切り換えることを含む、ということを含むことができる。
実施例1643では、実施例1640ないし1642のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することが、前記障害物をセンサーで検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例1644では、実施例1640ないし1642のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物が第二のビークルであり、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することが、前記第二のビークルからビークル動き情報を受信し、前記第二のビークルからのビークル動き情報に基づいて前記第二のビークルの予測される軌跡を決定し、前記第二のビークルの予測される軌跡によれば前記第二のビークルが前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの前記経路を塞ぐことになることを検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例1645では、実施例1644の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、前記第二のビークルを中継点として利用して、無線データを前記ビークルにルーティングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1646では、実施例1631ないし1645のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、一つまたは複数の追加的なビークルからビークル動き情報を受信し;前記ビークル動き情報に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての予測される軌跡を決定し;前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての前記予測される軌跡に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングすることをさらに含むことができる。
実施例1647では、実施例1631ないし1646のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが自動車である、ということを含むことができる。
実施例1648では、実施例1631ないし1646のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルがドローンである、ということを含むことができる。
実施例1649は、実施例1631ないし1648のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例1650は、実施例1631ないし1648のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1651は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに、実施例1631ないし1648のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1652は、無線データをビークルに提供するためのネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーであり、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーは、ビークルからビークル動き情報を受信するよう構成された収集モジュールと;前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定するよう構成された予測モジュールと;前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングするよう構成されたステアリング制御モジュールとを含む。
実施例1653では、実施例1652の主題は任意的に、前記アンテナ・ビームを生成するよう構成されたアンテナ・アレイをさらに含むことができ、前記ステアリング制御モジュールは前記アンテナ・アレイを制御することによって前記アンテナ・ビームをステアリングするよう構成される。
実施例1654では、実施例1652または1653の主題は任意的に、無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例1655では、実施例1652ないし1654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ステアリング制御モジュールは、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにステアリング方向を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御モジュールは、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることを、前記アンテナ・ビームを前記ステアリング方向においてステアリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1656では、実施例1652ないし1655のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの位置および速度を含み、前記予測モジュールが、前記ビークル動きに基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記ビークルが前記位置から前記速度で動き続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1657では、実施例1656の主題は任意的に、前記速度が方向性の速度であり、前記予測モジュールが、前記方向性の速度に基づいて前記予測される軌跡の方向を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1658では、実施例1652ないし1655のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの現在のルートを含み、前記予測モジュールが、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記ビークルが前記現在のルートを進み続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1659では、実施例1652ないし1658のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集モジュールが、前記ビークル動き情報を受信することを、前記ビークルが前記ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーに接続するときに前記ビークルから初期コンテキスト・レポートを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1660では、実施例1652ないし1659のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集モジュールが、前記ビークルからビークル動き情報を受信することを、ある時間期間にわたって前記ビークルから定期的なコンテキスト・レポートを受信することによって実行するよう構成され、前記予測モジュールが、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定して、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることを、それぞれの定期的なコンテキスト・レポートに基づいて、更新された予測される軌跡を取得し、それぞれの更新された予測される軌跡に基づいて前記アンテナ・ビームで前記ビークルを追跡することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1661では、実施例1652ないし1660のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが固定した経路を進行中であり、前記予測モジュールが、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記固定した経路のルートについての情報を適用して前記予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1662では、実施例1661の主題が任意的に、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1663では、実施例1652ないし1662のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出し、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1664では、実施例1663の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、前記障害物が前記アンテナ・ビームの前記経路に引き起こしている遮蔽の度合いに基づいて前記アンテナ・ビームの幅を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1665では、実施例1663の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、現在の無線アクセス技術よりも経路損失に敏感でない異なる無線アクセス技術に切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1666では、実施例1663ないし1665のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することを、前記障害物をセンサーで検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1667では、実施例1663ないし1665のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物が第二のビークルであり、前記収集モジュールが、前記第二のビークルからビークル動き情報を受信するよう構成され、前記予測モジュールが、前記第二のビークルからのビークル動き情報に基づいて前記第二のビークルの予測される軌跡を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することを、前記第二のビークルの予測される軌跡によれば前記第二のビークルが前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの前記経路を塞ぐことになることを検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1668では、実施例1667の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、前記第二のビークルを中継点として利用して、無線データを前記ビークルにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1669では、実施例1652ないし1668のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集モジュールが、一つまたは複数の追加的なビークルからビークル動き情報を受信するようさらに構成され、前記予測モジュールが、前記ビークル動き情報に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての予測される軌跡を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御モジュールが、前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての前記予測される軌跡に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1670では、実施例1652ないし1669のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが自動車である、ということを含むことができる。
実施例1671では、実施例1652ないし1669のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルがドローンである、ということを含むことができる。
実施例1672は、ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーであり、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーのカバレッジ・エリア内を進行しているビークルから、各ビークルの現在の動き情報を示す動きレポートを受信するよう構成された収集モジュールと、各ビークルについての予測される軌跡を決定するよう構成された予測モジュールと、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいて各ビークルのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングするようビームステアリングを実行するよう構成されたアンテナ・アレイとを含む。
実施例1673では、実施例1672の主題は任意的に、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいてそれぞれのアンテナ・ビームについてのステアリング方向を決定するよう構成されたステアリング制御モジュールをさらに含むことができる。
実施例1674では、実施例1672の主題は任意的に、前記ビークルが固定したルートを進行している、ということを含むことができる。
実施例1675では、実施例1674の主題が任意的に、前記ビークルが自動車であり、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1676では、実施例1672ないし1675のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記測定レポートのそれぞれがそれぞれのビークルの現在位置および現在速度を含み、前記予測モジュールが、それぞれのビークルの現在位置および現在速度に基づいてそれぞれのビークルについての前記予測される軌跡を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1677では、実施例1676の主題は任意的に、前記予測が、それぞれのビークルの現在位置および現在速度に基づいてそれぞれのビークルについての前記予測される軌跡を決定することを、各ビークルが現在位置から現在速度で進み続けることを予期することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1678では、実施例1672ないし1677のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記収集モジュールが、各ビークルが当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーに接続するときに各ビークルから初期動きレポートを受信するよう構成され、前記予測モジュールが、各ビークルについての前記予測される軌跡を決定することを、前記初期動きレポートに基づいて各ビークルについての初期の予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1679では、実施例1672ないし1678のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集モジュールが、各ビークルから定期的な更新された動きレポートを受信するよう構成され、前記予測モジュールが、前記定期的な更新された動きレポートに基づいて、各ビークルについての更新された予測される軌跡を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1680では、実施例1672ないし1679のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・アレイが、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいて各ビークルのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングすることを、開ループ・ビームステアリングを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1681では、実施例1672ないし1680のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーと各ビークルとの間の障害物を検出し、該障害物を避けるよう前記アンテナ・ビームのステアリング方向を変更するよう構成されたステアリング制御モジュールをさらに含むことができる。
実施例1682では、実施例1672ないし1680のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルのうちの第一のビークルの予測される軌跡によれば前記第一のビークルが第二のビークルおよび前記アンテナ・アレイからの経路を塞ぐことになるときを判別して、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーするよう構成されたステアリング制御モジュールをさらに含むことができる。
実施例1683では、実施例1682の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第二のビークルを避けるよう前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへのアンテナ・ビームの幅を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる
実施例1684では、実施例1682の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第一のビークルとの無線通信を実行するために、現在の無線アクセス技術ではなく代替的な無線アクセス技術に切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる
実施例1685では、実施例1682の主題が任意的に、前記ステアリング制御モジュールが、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第二のビークルを中継点として利用して、データを前記第一のビークルにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1686は、ネットワーク・アクセス・ノードのコントローラによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、ビークルからビークル動き情報を受信する段階と;前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定する段階と;前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングする段階とを含む。
実施例1687では、実施例1686の主題は任意的に、前記方法が、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにステアリング方向を決定することをさらに含み、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることは、前記アンテナ・ビームを前記ステアリング方向においてステアリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1688では、実施例1686または1687の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの位置および速度を含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記ビークルが前記位置から前記速度で動き続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1689では、実施例1688の主題は任意的に、前記速度が方向性の速度であり、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記方向性の速度に基づいて前記予測される軌跡の方向を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1690では、実施例1686または1687の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの現在のルートを含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記ビークルが前記現在のルートを進み続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1691では、実施例1686ないし1690のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルからビークル動き情報を受信することが、前記ビークルとの初期接続が確立されたときに前記ビークルから初期コンテキスト・レポートを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1692では、実施例1686ないし1691のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルからビークル動き情報を受信することが、ある時間期間にわたって前記ビークルから定期的なコンテキスト・レポートを受信することを含み、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定して、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることが、それぞれの定期的なコンテキスト・レポートに基づいて、更新された予測される軌跡を取得し、それぞれの更新された予測される軌跡に基づいて前記アンテナ・ビームで前記ビークルを追跡することを含む、ということを含むことができる。
実施例1693では、実施例1686ないし1692のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが固定した経路を進行中であり、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することが、前記固定した経路のルートについての情報を適用して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1694では、実施例1693の主題が任意的に、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1695では、実施例1686ないし1694のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記方法が、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出し、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1696では、実施例1695の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、前記障害物が前記アンテナ・ビームの前記経路に引き起こしている遮蔽の度合いに基づいて前記アンテナ・ビームの幅を調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例1697では、実施例1695の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、現在の無線アクセス技術よりも経路損失に敏感でない異なる無線アクセス技術に切り換えることを含む、ということを含むことができる。
実施例1698では、実施例1695ないし1697のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することが、前記障害物をセンサーで検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例1699では、実施例1695ないし1697のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物が第二のビークルであり、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することが、前記第二のビークルからビークル動き情報を受信し、前記第二のビークルからのビークル動き情報に基づいて前記第二のビークルの予測される軌跡を決定し、前記第二のビークルの予測される軌跡によれば前記第二のビークルが前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの前記経路を塞ぐことになることを検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例1700では、実施例1699の主題が任意的に、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することが、前記第二のビークルを中継点として利用して、無線データを前記ビークルにルーティングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1701では、実施例1686ないし1700のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、一つまたは複数の追加的なビークルからビークル動き情報を受信し;前記ビークル動き情報に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての予測される軌跡を決定し;前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての前記予測される軌跡に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングすることをさらに含むことができる。
実施例1702では、実施例1686ないし1701のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが自動車である、ということを含むことができる。
実施例1703では、実施例1686ないし1701のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルがドローンである、ということを含むことができる。
実施例1704は、無線データをビークルに提供するためのネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーであり、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーは、ビークルからビークル動き情報を受信するよう構成された収集回路と;前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定するよう構成された予測回路と;前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングするよう構成されたステアリング制御回路とを含む。
実施例1705では、実施例1704の主題は任意的に、前記収集回路、前記予測回路および前記ステアリング制御回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例1706では、実施例1704または1705の主題は任意的に、前記アンテナ・ビームを生成するよう構成されたアンテナ・アレイをさらに含むことができ、前記ステアリング制御回路は前記アンテナ・アレイを制御することによって前記アンテナ・ビームをステアリングするよう構成される。
実施例1707では、実施例1704ないし1706のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線トランシーバ回路をさらに含むことができる。
実施例1708では、実施例1704ないし1707のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ステアリング制御回路は、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにステアリング方向を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御回路は、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることを、前記アンテナ・ビームを前記ステアリング方向においてステアリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1709では、実施例1704ないし1708のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの位置および速度を含み、前記予測回路が、前記ビークル動きに基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記ビークルが前記位置から前記速度で動き続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1710では、実施例1709の主題は任意的に、前記速度が方向性の速度であり、前記予測回路が、前記方向性の速度に基づいて前記予測される軌跡の方向を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1711では、実施例1704ないし1708のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークル動き情報が前記ビークルの現在のルートを含み、前記予測回路が、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記ビークルが前記現在のルートを進み続けることを予期して前記予測される軌跡を決定することを含む、ということを含むことができる。
実施例1712では、実施例1704ないし1712のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集回路が、前記ビークル動き情報を受信することを、前記ビークルが前記ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーに接続するときに前記ビークルから初期コンテキスト・レポートを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1713では、実施例1704ないし1712のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集回路が、前記ビークルからビークル動き情報を受信することを、ある時間期間にわたって前記ビークルから定期的なコンテキスト・レポートを受信することによって実行するよう構成され、前記予測回路が、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定して、前記予測される軌跡に基づいて前記ビークルのほうにアンテナ・ビームをステアリングすることを、それぞれの定期的なコンテキスト・レポートに基づいて、更新された予測される軌跡を取得し、それぞれの更新された予測される軌跡に基づいて前記アンテナ・ビームで前記ビークルを追跡することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1714では、実施例1704ないし1713のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが固定した経路を進行中であり、前記予測回路が、前記ビークル動き情報に基づいて前記ビークルの予測される軌跡を決定することを、前記固定した経路のルートについての情報を適用して前記予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1715では、実施例1714の主題が任意的に、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1716では、実施例1704ないし1715のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出し、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1717では、実施例1716の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、前記障害物が前記アンテナ・ビームの前記経路に引き起こしている遮蔽の度合いに基づいて前記アンテナ・ビームの幅を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1718では、実施例1716の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、現在の無線アクセス技術よりも経路損失に敏感でない異なる無線アクセス技術に切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1719では、実施例1716ないし1718のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することを、前記障害物をセンサーで検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1720では、実施例1716ないし1718のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物が第二のビークルであり、前記収集回路が、前記第二のビークルからビークル動き情報を受信するよう構成され、前記予測回路が、前記第二のビークルからのビークル動き情報に基づいて前記第二のビークルの予測される軌跡を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの経路を塞いでいる障害物を検出することを、前記第二のビークルの予測される軌跡によれば前記第二のビークルが前記アンテナ・ビームの前記ビークルへの前記経路を塞ぐことになることを検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1721では、実施例1720の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記障害物に基づいて前記ビークルへの無線通信を調整することを、前記第二のビークルを中継点として利用して、無線データを前記ビークルにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1722では、実施例1704ないし1721のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集回路が、一つまたは複数の追加的なビークルからビークル動き情報を受信するようさらに構成され、前記予測モジュールが、前記ビークル動き情報に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての予測される軌跡を決定するようさらに構成され、前記ステアリング制御回路が、前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれについての前記予測される軌跡に基づいて前記一つまたは複数の追加的なビークルのそれぞれのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1723では、実施例1704ないし1722のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルが自動車である、ということを含むことができる。
実施例1724では、実施例1704ないし1722のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルがドローンである、ということを含むことができる。
実施例1725は、ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーであり、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーのカバレッジ・エリア内を進行しているビークルから、各ビークルの現在の動き情報を示す動きレポートを受信するよう構成された収集回路と、各ビークルについての予測される軌跡を決定するよう構成された予測回路と、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいて各ビークルのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングするようビームステアリングを実行するよう構成されたアンテナ・アレイとを含む。
実施例1726では、実施例1725の主題は任意的に、前記収集回路および前記予測回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例1727では、実施例1725または1726の主題は任意的に、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいてそれぞれのアンテナ・ビームについてのステアリング方向を決定するよう構成されたステアリング制御回路をさらに含むことができる。
実施例1728では、実施例1725または1726の主題は任意的に、前記ビークルが固定したルートを進行している、ということを含むことができる。
実施例1729では、実施例1728の主題が任意的に、前記ビークルが自動車であり、前記固定した経路が道路である、ということを含むことができる。
実施例1730では、実施例1725ないし1729のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記測定レポートのそれぞれがそれぞれのビークルの現在位置および現在速度を含み、前記予測回路が、それぞれのビークルの現在位置および現在速度に基づいてそれぞれのビークルについての前記予測される軌跡を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1731では、実施例1730の主題は任意的に、前記予測が、それぞれのビークルの現在位置および現在速度に基づいてそれぞれのビークルについての前記予測される軌跡を決定することを、各ビークルが現在位置から現在速度で進み続けることを予期することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1732では、実施例1725ないし1731のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記収集回路が、各ビークルが当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーに接続するときに各ビークルから初期動きレポートを受信するよう構成され、前記予測回路が、各ビークルについての前記予測される軌跡を決定することを、前記初期動きレポートに基づいて各ビークルについての初期の予測される軌跡を決定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1733では、実施例1725ないし1732のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記収集回路が、各ビークルから定期的な更新された動きレポートを受信するよう構成され、前記予測回路が、前記定期的な更新された動きレポートに基づいて、各ビークルについての更新された予測される軌跡を決定するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1734では、実施例1725ないし1733のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記アンテナ・アレイが、各ビークルについての前記予測される軌跡に基づいて各ビークルのほうにそれぞれのアンテナ・ビームをステアリングすることを、開ループ・ビームステアリングを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1735では、実施例1725ないし1734のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、当該ネットワーク・アクセス・ノード・インフラストラクチャーと各ビークルとの間の障害物を検出し、該障害物を避けるよう前記アンテナ・ビームのステアリング方向を変更するよう構成されたステアリング制御回路をさらに含むことができる。
実施例1736では、実施例1725ないし1734のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記ビークルのうちの第一のビークルの予測される軌跡によれば前記第一のビークルが第二のビークルおよび前記アンテナ・アレイからの経路を塞ぐことになるときを判別して、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーするよう構成されたステアリング制御回路をさらに含むことができる。
実施例1737では、実施例1736の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第二のビークルを避けるよう前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへのアンテナ・ビームの幅を調整することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる
実施例1738では、実施例1736の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第一のビークルとの無線通信を実行するために、現在の無線アクセス技術ではなく代替的な無線アクセス技術に切り換えることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる
実施例1739では、実施例1736の主題が任意的に、前記ステアリング制御回路が、前記アンテナ・アレイから前記第一のビークルへの無線通信における変更をトリガーすることを、前記第二のビークルを中継点として利用して、データを前記第一のビークルにルーティングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1740は、無線環境マップ(REM)・データを分散式に記憶するサーバー・システムであり、当該サーバー・システムは、中央REMサーバーと;複数のローカルREMサーバーとを有し、各ローカルREMサーバーは、異なるそれぞれの地域のためのローカルREMデータを、該それぞれの地域内の装置によって提供される電波情報に基づいて生成するよう構成され、該ローカルREMデータを前記中央REMサーバーにアップロードするようさらに構成されており、前記中央REMサーバーは、前記複数のローカルREMサーバーの各ローカルREMサーバーのそれぞれの地域から構成される集合的地域のためのREMデータを記憶するよう構成されている。
実施例1741では、実施例1740の主題は任意的に、前記中央REMサーバーがクラウド・ネットワークにおいて配備され、前記複数のローカルREMサーバーが、前記中央REMサーバーより前記装置に近いネットワーク位置に配備される、ということを含むことができる。
実施例1742では、実施例1741の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーが、ネットワーク・アクセス・ノードにおいてまたはエッジ・コンピューティング・ネットワークにおいて配備される、ということを含むことができる。
実施例1743では、実施例1740ないし1742のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーが、前記ローカルREMデータを前記中央REMサーバーに定期的にアップロードし、アップロードとアップロードの間に前記ローカルREMデータを更新するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1744では、実施例1740ないし1743のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーが、その対応する地域についてのローカルREMデータを生成することを、それぞれの地域における装置から電波測定値を受信することによってそれぞれの地域内での装置から電波情報を受け取り、該電波測定値を処理して前記ローカルREMデータを生成し、該ローカルREMデータを記憶することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1745では、実施例1744記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域内部での位置をタグ付けされる、ということを含むことができる。
実施例1746では、実施例1740ないし1745のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置が端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例1747では、実施例1740ないし1746のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置がネットワーク・アクセス・ノードを含む、ということを含むことができる。
実施例1748では、実施例1740ないし1747のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーが、要求元装置からローカルREMデータの要求を受信し、該ローカルREMデータを前記第一のローカルREMサーバーのREMデータベースから取り出し、該ローカルREMデータを前記要求元装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1749では、実施例1748記載の主題は任意的に、前記要求が、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域におけるローカルREMデータの要求である、ということを含むことができる。
実施例1750では、実施例1748記載の主題は任意的に、前記要求が、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを指定し、前記ローカルREMサーバーは、前記装置能力および前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースにおいて前記ローカルREMデータを識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1751では、実施例1750の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置によって要求されたREMデータのスコープを示し、前記装置能力クラスが、前記要求元装置によってどの無線アクセス技術がサポートされているかを示す、ということを含むことができる。
実施例1752では、実施例1740ないし1751のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーの前記ローカルREMデータが、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域にわたる利用可能な無線アクセス技術およびパフォーマンス・メトリック情報を示す、ということを含むことができる。
実施例1753では、実施例1752の主題は任意的に、前記パフォーマンス・メトリック情報が、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルを含む、ということを含むことができる。
実施例1754では、実施例1740ないし1753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーの前記ローカルREMデータが、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域における種々の位置での電波条件を示す、ということを含むことができる。
実施例1755では、実施例1740ないし1754のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波情報が、利用可能なネットワーク、利用可能なセル、利用可能な無線アクセス技術、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルのうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1756は、無線環境マップ(REM)・データを記憶するサーバー・ユニットであり、当該サーバー・ユニットは、要求元装置からREMデータ要求を受信するよう構成されたコントローラであって、前記REMデータ要求は、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを含む、コントローラと;REMデータベースであって、該REMデータベースに関連付けられた地域のためのREMデータを記憶するよう構成されているREMデータベースとを有しており、前記コントローラは、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供するようさらに構成されている。
実施例1757では、実施例1756の主題は任意的に、前記要求元装置が端末装置である、ということを含むことができる。
実施例1758では、実施例1756の主題は任意的に、前記要求元装置がネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1759では、実施例1756ないし1758のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、一つまたは複数の報告装置から電波測定値を受信し、前記電波測定値を処理して、更新されたREMデータを生成し、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに記憶するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1760では、実施例1759記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、前記地域における位置についての位置情報をタグ付けされ、前記コントローラは、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに、前記電波測定値の前記位置情報に従って記憶するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1761では、実施例1760の主題は任意的に、前記コントローラは、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに、前記電波測定値の前記位置情報に従って記憶することを、前記地域における同じ位置に関連付けられている前記REMデータベース内の既存のREMデータを、前記更新されたREMデータで置換または更新することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1762では、実施例1759ないし1761のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータを中央REMサーバーに定期的にアップロードし、アップロードとアップロードの間に前記REMデータベースにおける前記REMデータを更新するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1763では、実施例1756ないし1762のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータは前記地域にわたる電波条件を表わす、ということを含むことができる。
実施例1764では、実施例1756ないし1763のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータは、前記地域にわたる種々の位置におけるネットワーク利用可能性および利用可能なネットワークについてのパフォーマンス・メトリックを示す、ということを含むことができる。
実施例1765では、実施例1764の主題は任意的に、前記パフォーマンス・メトリックが、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルを含む、ということを含むことができる。
実施例1766では、実施例1756ないし1765のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置能力クラスが、前記要求元装置によってどの無線アクセス技術がサポートされているかを示し、前記コントローラは、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記要求元装置によってサポートされている無線アクセス技術に関係する、前記REMデータベースからのREMデータを同定して該同定されたREMデータのみを前記要求元装置に提供することによって実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例1767では、実施例1756ないし1765のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータが、無線アクセス技術利用可能性と、前記地域にわたる種々の位置での利用可能なネットワークについてのパフォーマンス・メトリック情報とを示し、前記情報詳細レベルは前記要求元装置によって要求されるREMデータのスコープを示す、ということを含むことができる。
実施例1768では、実施例1767の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置が基本的な無線アクセス技術利用可能性情報を要求していることを示し、前記コントローラが、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記REMデータベースから前記無線アクセス技術利用可能性情報を取り出し、該無線アクセス技術利用可能性情報を前記要求元装置に提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1769では、実施例1767の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置が詳細なパフォーマンス・メトリック情報を要求していることを示し、前記コントローラが、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記REMデータベースから前記パフォーマンス・メトリック情報を取り出し、該パフォーマンス・メトリック情報を前記要求元装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1770では、実施例1756ないし1769のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って、ある無線アクセス技術に固有の、あるデータ・スコープをもつデータを取り出すことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1771では、実施例1756ないし1769のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置能力クラスが、一つまたは複数の無線アクセス技術に対応するあらかじめ定義された装置能力クラスであり、前記情報詳細レベルがある種の型のデータに対応するあらかじめ定義された情報詳細レベルであり、前記コントローラが、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記一つまたは複数の無線アクセス技術に関係し、前記ある種のデータ型のREMデータを前記REMデータベースから取り出すことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1772では、実施例1756ないし1771のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コントローラが、前記要求元装置が端末装置であるかネットワーク・アクセス・ノードであるかを判定するよう構成され、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記要求元装置が端末装置であるかネットワーク・アクセス・ノードであるかに基づいて実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1773では、実施例1756ないし1772のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記要求元装置がネットワーク・アクセス・ノードであり、前記REMデータベースに記憶されているREMデータが、前記ネットワーク・アクセス・ノードのまわりの有限な地域についてのみ有意である、ということを含むことができる。
実施例1774では、実施例1756ないし1773のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、エッジ・ネットワークに配備されることを含むことができる。
実施例1775は、異なるそれぞれの地域のためのローカルREMデータを、複数のローカルREMサーバーのそれぞれにおいて、該それぞれの地域内の装置によって提供される電波情報に基づいて生成する手段と、前記複数のローカルREMサーバーのそれぞれからの前記ローカルREMデータを中央REMサーバーにアップロードする手段と、それぞれの地域から構成される集合的地域のための前記REMデータを前記中央REMサーバーにおいて記憶する手段とを含む装置である。
実施例1776は、無線環境マップ(REM)データを分散式に管理する方法であり、当該方法は、異なるそれぞれの地域のためのローカルREMデータを、複数のローカルREMサーバーのそれぞれにおいて、該それぞれの地域内の装置によって提供される電波情報に基づいて生成する段階と、前記複数のローカルREMサーバーのそれぞれからの前記ローカルREMデータを中央REMサーバーにアップロードする段階と、それぞれの地域から構成される集合的地域のための前記REMデータを前記中央REMサーバーにおいて記憶する段階とを含む。
実施例1777では、実施例1776の主題は任意的に、前記中央REMサーバーがクラウド・ネットワークにおいて配備され、前記複数のローカルREMサーバーが、前記中央REMサーバーより前記装置に近いネットワーク位置に配備される、ということを含むことができる。
実施例1778では、実施例1777の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーが、ネットワーク・アクセス・ノードにおいてまたはエッジ・コンピューティング・ネットワークにおいて配備される、ということを含むことができる。
実施例1779では、実施例1776ないし1778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーから前記ローカルREMデータを前記中央REMサーバーに定期的にアップロードし、アップロードとアップロードの間に前記複数のローカルREMサーバーにおいて前記ローカルREMデータを更新することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1780では、実施例1776ないし1779のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーにおいて、該第一のローカルREMサーバーの対応する地域についてのローカルREMデータを生成することを、それぞれの地域における前記装置から電波測定値を受信し、該電波測定値を処理して前記ローカルREMデータを生成し、該ローカルREMデータを記憶することによって実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例1781では、実施例1780記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域内部での位置をタグ付けされる、ということを含むことができる。
実施例1782では、実施例1776ないし1781のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置が端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例1783では、実施例1776ないし1782のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置がネットワーク・アクセス・ノードを含む、ということを含むことができる。
実施例1784では、実施例1776ないし1783のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーにおいて、要求元装置からローカルREMデータの要求を受信し、該ローカルREMデータを前記第一のローカルREMサーバーのREMデータベースから取り出し、該ローカルREMデータを前記要求元装置に提供することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1785では、実施例1784記載の主題は任意的に、前記要求が、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域におけるローカルREMデータの要求である、ということを含むことができる。
実施例1786では、実施例1784記載の主題は任意的に、前記要求が、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを指定し、当該方法が、前記第一のローカルREMサーバーにおいて、前記装置能力および前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースにおいて前記ローカルREMデータを識別することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1787では、実施例1786の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置によって要求されたREMデータのスコープを示し、前記装置能力クラスが、前記要求元装置によってどの無線アクセス技術がサポートされているかを示す、ということを含むことができる。
実施例1788では、実施例1776ないし1787のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーの前記ローカルREMデータが、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域にわたる利用可能な無線アクセス技術およびパフォーマンス・メトリックを示す、ということを含むことができる。
実施例1789では、実施例1788の主題は任意的に、前記パフォーマンス・メトリック情報が、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルを含む、ということを含むことができる。
実施例1790では、実施例1776ないし1789のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のローカルREMサーバーのうちの第一のローカルREMサーバーの前記ローカルREMデータが、前記第一のローカルREMサーバーの対応する地域における種々の位置での電波条件を示す、ということを含むことができる。
実施例1791では、実施例1776ないし1790のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記電波情報が、利用可能なネットワーク、利用可能なセル、利用可能な無線アクセス技術、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルのうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例1792は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1776ないし1791のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1793は、要求元装置からREMデータ要求を受信する手段であって、前記REMデータ要求は、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを含む、手段と;前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従ってREMデータベースからのREMデータを同定する手段であって、前記REMデータベースは、該REMデータベースに関連付けられた地域のためのREMデータを記憶するよう構成されている、手段と;前記REMデータを前記要求元装置に提供する手段とを含む、装置である。
実施例1794は、無線環境マップ(REM)データを管理する方法であり、当該方法は、要求元装置からREMデータ要求を受信する段階であって、前記REMデータ要求は、装置能力クラスおよび情報詳細レベルを含む、段階と;前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従ってREMデータベースからのREMデータを同定する段階であって、前記REMデータベースは、該REMデータベースに関連付けられた地域のためのREMデータを記憶するよう構成されている、段階と;前記REMデータを前記要求元装置に提供する段階とを含む。
実施例1795では、実施例1794の主題は任意的に、前記要求元装置が端末装置である、ということを含むことができる。
実施例1796では、実施例1794の主題は任意的に、前記要求元装置がネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例1797では、実施例1794ないし1796のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数の報告装置から電波測定値を受信し、前記電波測定値を処理して、更新されたREMデータを生成し、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに記憶することをさらに含むことができる。
実施例1798では、実施例1797記載の主題は任意的に、前記電波測定値が、前記地域における位置についての位置情報をタグ付けされ、当該方法は、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに、前記電波測定値の前記位置情報に従って記憶することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1799では、実施例1798の主題は任意的に、前記更新されたREMデータを前記REMデータベースに、前記電波測定値の前記位置情報に従って記憶することが、前記地域における同じ位置に関連付けられている前記REMデータベース内の既存のREMデータを、前記更新されたREMデータで置換または更新することを含む、ということを含むことができる。
実施例1800では、実施例1797ないし1799のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータを中央REMサーバーに定期的にアップロードし、アップロードとアップロードの間に前記REMデータベースにおける前記REMデータを更新することをさらに含むことができる。
実施例1801では、実施例1794ないし1800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータは前記地域にわたる電波条件を表わす、ということを含むことができる。
実施例1802では、実施例1794ないし1801のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータは、前記地域にわたる種々の位置におけるネットワーク利用可能性および利用可能なネットワークについてのパフォーマンス・メトリックを示す、ということを含むことができる。
実施例1803では、実施例1802の主題は任意的に、前記パフォーマンス・メトリックが、ネットワーク負荷データ、再送信パラメータ、パケット/ビット/ブロック誤り率(PER/BER/BLER)統計、通話切断確率、信号強度および信号品質データ、経路損失および障害物情報または干渉レベルを含む、ということを含むことができる。
実施例1804では、実施例1794ないし1803のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置能力クラスが、前記要求元装置によってどの無線アクセス技術がサポートされているかを示し、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することが、前記要求元装置によってサポートされている無線アクセス技術に関係する、前記REMデータベースからのREMデータを同定して該同定されたREMデータのみを前記要求元装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例1805では、実施例1794ないし1803のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記REMデータベースに記憶されている前記REMデータが、無線アクセス技術利用可能性と、前記地域にわたる種々の位置での利用可能なネットワークについてのパフォーマンス・メトリック情報とを示し、前記情報詳細レベルは前記要求元装置によって要求されるREMデータのスコープを示す、ということを含むことができる。
実施例1806では、実施例1805の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置が基本的な無線アクセス技術利用可能性情報を要求していることを示し、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することが、前記REMデータベースから前記無線アクセス技術利用可能性情報を取り出し、該無線アクセス技術利用可能性情報を前記要求元装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例1807では、実施例1805の主題は任意的に、前記情報詳細レベルが、前記要求元装置が詳細なパフォーマンス・メトリック情報を要求していることを示し、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することが、前記REMデータベースから前記パフォーマンス・メトリック情報を取り出し、該パフォーマンス・メトリック情報を前記要求元装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例1808では、実施例1794ないし1807のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することが、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って、ある無線アクセス技術に固有の、あるデータ・スコープをもつデータを取り出すことを含む、ということを含むことができる。
実施例1809では、実施例1794ないし1807のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置能力クラスが、一つまたは複数の無線アクセス技術に対応するあらかじめ定義された装置能力クラスであり、前記情報詳細レベルがある種の型のデータに対応するあらかじめ定義された情報詳細レベルであり、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することが、前記一つまたは複数の無線アクセス技術に関係し、前記ある種のデータ型のREMデータを前記REMデータベースから取り出すことを含む、ということを含むことができる。
実施例1810では、実施例1794ないし1809のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記要求元装置が端末装置であるかネットワーク・アクセス・ノードであるかを判定するよう構成され、前記装置能力クラスおよび前記情報詳細レベルに従って前記REMデータベースからのREMデータを同定し、該REMデータを前記要求元装置に提供することを、前記要求元装置が端末装置であるかネットワーク・アクセス・ノードであるかに基づいて実行することをさらに含むことができる。
実施例1811では、実施例1794ないし1810のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記要求元装置がネットワーク・アクセス・ノードであり、前記REMデータベースに記憶されているREMデータが、前記ネットワーク・アクセス・ノードのまわりの有限な地域についてのみ有意である、ということを含むことができる。
実施例1812は、サーバーのコントローラによって実行されたときに該サーバーに実施例1794ないし1811のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1813は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択する手段と;前記サービス・プロファイル・キーを、複数のネットワーク・スライスを含む無線通信ネットワークに報告する手段と;前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信する手段とを含む、装置である。
実施例1814は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択する段階と;前記サービス・プロファイル・キーを、複数のネットワーク・スライスを含む無線通信ネットワークに報告する段階と;前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信する段階とを含む。
実施例1815では、実施例1814の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションを、前記端末装置にインストールされている一つまたは複数のアプリケーションまたは前記端末装置によって頻繁に実行される一つまたは複数のアプリケーションとして識別することをさらに含むことができる。
実施例1816では、実施例1814または1815の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件がサービス品質(QoS)要求である、ということを含むことができる。
実施例1817では、実施例1814ないし1816のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス要件がレイテンシー要件、信頼性要件、移動性要件、課金要件、セキュリティー要件、データレート要件、ポリシー・コントロール要件、電力消費要件、バッテリー寿命要件、容量要件またはカバレッジ要件を含む、ということを含むことができる。
実施例1818では、実施例1814ないし1817のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを選択することが、前記端末装置の前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別し、前記サービス要件に基づいて、複数のあらかじめ定義されたサービス・プロファイル・キーから選択して、前記サービス・プロファイル・キーを得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例1819では、実施例1814ないし1818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションより頻繁に実行される前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別することをさらに含むことができ、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択することが、前記サービス・プロファイル・キーを選択するときに、前記第二のアプリケーションのサービス要件よりも前記第一のアプリケーションのサービス要件を高い度合いに重み付けすることを含む、ということを含むことができる。
実施例1820では、実施例1814ないし1819のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することが、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークへの初期登録の一部として報告することを含む、ということを含むことができる。
実施例1821では、実施例1814ないし1819のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することが、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークでの登録更新の一部として報告することを含む、ということを含むことができる。
実施例1822では、実施例1821の主題は任意的に、前記登録更新が追跡エリア更新(TAU:Tracking Area Update)である、ということを含むことができる。
実施例1823では、実施例1814ないし1822のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを選択することが、アプリケーションとサービス要件との間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを参照し、前記マッピング・テーブルに基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1824では、実施例1823の主題は任意的に、前記マッピング・テーブルがあらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例1825では、実施例1823の主題は任意的に、前記マッピング・テーブルを前記無線通信ネットワークから受信することをさらに含むことができる。
実施例1826では、実施例1823の主題は任意的に、前記マッピング・テーブルを使って、前記一つまたは複数のアプリケーションのための前記目標ネットワーク・スライスを通じた一つまたは複数のベアラを確立することをさらに含むことができる。
実施例1827では、実施例1814ないし1822のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを選択することが、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて、前記複数のネットワーク・スライスに対応する複数のネットワーク・スライス・ディメンションのそれぞれについて、それぞれのポイント計数を記録していき、それぞれのポイント計数のうちどれが最高であるかに基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1828では、実施例1827は任意的に、前記それぞれのポイント計数が、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件が、前記複数のネットワーク・スライス・ディメンションのあからじめ定義された基準を満たすかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例1829では、実施例1814ないし1828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを選択することが、サービス最適化目標、コスト最適化目標または電力消費最適化目標に基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1830では、実施例1814ないし1829のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを更新して、更新されたサービス・プロファイル・キーを取得し、前記更新されたサービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに報告し、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二の目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することをさらに含むことができる。
実施例1831では、実施例1814ないし1830のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記目標ネットワーク・スライスに登録し、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立することをさらに含むことができる。
実施例1832では、実施例1831の主題は任意的に、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立することが、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて前記一つまたは複数のベアラを確立することを含む、ということを含むことができる。
実施例1833では、実施例1814ないし1830のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記目標ネットワーク・スライスの一つまたは複数のベアラで、一つまたは複数のデータ・ネットワークとデータを交換することをさらに含むことができる。
実施例1834では、実施例1814ないし1833のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することが、前記目標ネットワーク・スライスを同定する応答を受信し、前記目標ネットワーク・スライスに登録することを含む、ということを含むことができる。
実施例1835では、実施例1834の主題は任意的に、前記応答が、前記目標ネットワーク・スライスに対応する無線インターフェース構成を示し、当該方法が、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1836では、実施例1814ないし1833のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することが、無線インターフェース構成を示す応答を受信し、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1837では、実施例1836の主題は任意的に、前記無線インターフェース構成が前記目標ネットワーク・スライスに対応する、ということを含むことができる。
実施例1838は、実施例1814ないし1837のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサを含む端末装置である。
実施例1839は、実施例1814ないし1837のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路装置である。
実施例1840は、端末装置のコントローラによって実行されたときに該端末装置に実施例1814ないし1837のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1841は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1814ないし1837のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1842は、端末装置から、該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を示すサービス・プロファイル・キーを受信する手段と;前記サービス・プロファイル・キーに基づいて、異なるサービス特性を提供する複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択する手段と;前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成する手段とを含む、装置である。
実施例1843は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置から、該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を示すサービス・プロファイル・キーを受信し;前記サービス・プロファイル・キーに基づいて、異なるサービス特性を提供する複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択し;前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することを含む。
実施例1844では、実施例1843の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスのうちの第一のネットワーク・スライスが前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二のネットワーク・スライスとは異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもつ、ということを含むことができる。
実施例1845では、実施例1843の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもち、前記サービス・プロファイル・キーは前記一つまたは複数のアプリケーションのレイテンシー要件受け容れ可能パケット損失レート要件またはビットレート要件を示し、前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することが、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1846では、実施例1843ないし1845のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーに基づいて前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することが、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を前記複数のネットワーク・スライスの前記異なるサービス特性と比較して、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを前記複数のネットワーク・スライスから選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1847では、実施例1843ないし1846のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが、無線通信ネットワーク上で実装される論理的に別個のエンドツーエンド・ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1848では、実施例1843ないし1847のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することが、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の初期登録のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1849では、実施例1843ないし1847のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することが、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の登録更新のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1850では、実施例1843ないし1849のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーションとサービス要件の間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例1851では、実施例1843ないし1850のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記目標ネットワーク・スライス上で前記一つまたは複数のアプリケーションのためのベアラを確立することをさらに含むことができる。
実施例1852では、実施例1843ないし1851のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのそれぞれが特定のサービス要件をもち、当該方法が、前記一つまたは複数のアプリケーションの該特定のサービス要件に基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションのための一つまたは複数のベアラを確立することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例1853では、実施例1843ないし1852のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することが、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例1854では、実施例1843ないし1852のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することが、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することなく、無線インターフェース構成を前記端末装置に提供し、前記データの転送をサポートするよう前記目標ネットワーク・スライスの資源を構成することを含む、ということを含むことができる。
実施例1855は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1843ないし1854のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1856は、実施例1843ないし1854のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された無線通信ネットワーク・ノードのための処理回路装置である。
実施例1857は、実施例1843ないし1854のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む無線通信ネットワーク・ノードである。
実施例1858は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択し;前記サービス・プロファイル・キーを、複数のネットワーク・スライスを含む無線通信ネットワークに報告し;前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む無線通信装置である。
実施例1859では、実施例1858の主題は任意的に、端末装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例1860では、実施例1858の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されたアプリケーション・プロセッサを含む、ということを含むことができる。
実施例1861では、実施例1858の主題は任意的に、当該無線通信装置が端末装置における使用のために適応された電子コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例1862では、実施例1858ないし1861のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションを、前記端末装置にインストールされている一つまたは複数のアプリケーションまたは前記端末装置によって頻繁に実行される一つまたは複数のアプリケーションとして識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1863では、実施例1858ないし1862のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件がサービス品質(QoS)要求である、ということを含むことができる。
実施例1864では、実施例1858ないし1863のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス要件がレイテンシー要件、信頼性要件、移動性要件、課金要件、セキュリティー要件、データレート要件、ポリシー・コントロール要件、電力消費要件、バッテリー寿命要件、容量要件またはカバレッジ要件を含む、ということを含むことができる。
実施例1865では、実施例1858ないし1864のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、前記端末装置の前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別し、前記サービス要件に基づいて、複数のあらかじめ定義されたサービス・プロファイル・キーから選択して、前記サービス・プロファイル・キーを得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1866では、実施例1858ないし1865のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションより頻繁に実行される前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別するようさらに構成され、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーを選択するときに、前記第二のアプリケーションのサービス要件よりも前記第一のアプリケーションのサービス要件を高い度合いに重み付けすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1867では、実施例1858ないし1866のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することを、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークへの初期登録の一部として報告することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1868では、実施例1858ないし1866のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することを、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークでの登録更新の一部として報告することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1869では、実施例1868の主題は任意的に、前記登録更新が追跡エリア更新(TAU:Tracking Area Update)である、ということを含むことができる。
実施例1870では、実施例1858ないし1869のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、アプリケーションとサービス要件との間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを参照し、前記マッピング・テーブルに基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1871では、実施例1870の主題は任意的に、前記マッピング・テーブルがあらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例1872では、実施例1870の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記マッピング・テーブルを前記無線通信ネットワークから受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1873では、実施例1870の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記マッピング・テーブルを使って、前記一つまたは複数のアプリケーションのための前記目標ネットワーク・スライスを通じた一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1874では、実施例1858ないし1869のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて、前記複数のネットワーク・スライスに対応する複数のネットワーク・スライス・ディメンションのそれぞれについて、それぞれのポイント計数を記録していき、それぞれのポイント計数のうちどれが最高であるかに基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1875では、実施例1874は任意的に、前記それぞれのポイント計数が、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件が、前記複数のネットワーク・スライス・ディメンションのあからじめ定義された基準を満たすかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例1876では、実施例1858ないし1873のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、サービス最適化目標、コスト最適化目標または電力消費最適化目標に基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1877では、実施例1858ないし1876のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーを更新して、更新されたサービス・プロファイル・キーを取得し、前記更新されたサービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに報告し、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二の目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1878では、実施例1858ないし1877のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記目標ネットワーク・スライスに登録し、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1879では、実施例1878の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて前記一つまたは複数のベアラを確立することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1880では、実施例1858ないし1879のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記目標ネットワーク・スライスの一つまたは複数のベアラで、一つまたは複数のデータ・ネットワークとデータを交換するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1881では、実施例1858ないし1880のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することを、前記目標ネットワーク・スライスを同定する応答を受信し、前記目標ネットワーク・スライスに登録することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1882では、実施例1881の主題は任意的に、前記応答が、前記目標ネットワーク・スライスに対応する無線インターフェース構成を示し、当該方法が、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1883では、実施例1858ないし1880のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することを、無線インターフェース構成を示す応答を受信し、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1884では、実施例1883の主題は任意的に、前記無線インターフェース構成が前記目標ネットワーク・スライスに対応する、ということを含むことができる。
実施例1885は、端末装置から、該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を示すサービス・プロファイル・キーを受信し;前記サービス・プロファイル・キーに基づいて、異なるサービス特性を提供する複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択し;前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む、無線通信装置である。
実施例1886では、実施例1885の主題は任意的に、コア・ネットワークのサーバーまたはクラウド・コンピューティング・プロセッサとして構成されることができる。
実施例1887では、実施例1885の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスのうちの第一のネットワーク・スライスが前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二のネットワーク・スライスとは異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもつ、ということを含むことができる。
実施例1888では、実施例1885の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもち、前記サービス・プロファイル・キーは前記一つまたは複数のアプリケーションのレイテンシー要件受け容れ可能パケット損失レート要件またはビットレート要件を示し、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1889では、実施例1885ないし1888のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サービス・プロファイル・キーに基づいて前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を前記複数のネットワーク・スライスの前記異なるサービス特性と比較して、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを前記複数のネットワーク・スライスから選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1890では、実施例1885ないし1889のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが、無線通信ネットワーク上で実装される論理的に別個のエンドツーエンド・ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1891では、実施例1885ないし1890のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することを、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の初期登録のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1892では、実施例1885ないし1891のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することを、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の登録更新のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1893では、実施例1885ないし1892のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、アプリケーションとサービス要件の間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1894では、実施例1885ないし1893のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記目標ネットワーク・スライス上で前記一つまたは複数のアプリケーションのためのベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1895では、実施例1885ないし1894のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのそれぞれが特定のサービス要件をもち、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションの該特定のサービス要件に基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションのための一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1896では、実施例1843ないし1852のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することを、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1897では、実施例1843ないし1852のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することを、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することなく、無線インターフェース構成を前記端末装置に提供し、前記データの転送をサポートするよう前記目標ネットワーク・スライスの資源を構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1898は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス品質(QoS)クラス割り当てを識別する手段と、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記QoSクラス割り当てを満たすサービス・プロファイル・キーを同定するよう複数のサービス・プロファイル・キーから選択する手段と、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告する手段と、目標ネットワーク・スライスを同定する応答を受信する手段と、前記目標ネットワーク・スライスを使ってデータ転送を実行する手段とを含む、装置である。
実施例1899は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス品質(QoS)クラス割り当てを識別し、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記QoSクラス割り当てを満たすサービス・プロファイル・キーを同定するよう複数のサービス・プロファイル・キーから選択し、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告して目標ネットワーク・スライスを同定する応答を受信し、前記目標ネットワーク・スライスを使ってデータ転送を実行することを含む。
実施例1900では、実施例1899の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てがQoSクラス識別子(QCI:QoS Class Identifier)である、ということを含むことができる。
実施例1901では、実施例1899または1900の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てを前記無線通信ネットワークから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1902では、実施例1899または1900の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てが前記端末装置において事前にプログラムされている、ということを含むことができる。
実施例1903では、実施例1899ないし1902のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てが前記一つまたは複数のアプリケーションのレイテンシー要件、受け容れ可能パケット損失レート要件またはビットレート要件を示す、ということを含むことができる。
実施例1904では、実施例1899ないし1903のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションを、前記端末装置にインストールされている一つまたは複数のアプリケーションまたは前記端末装置によって頻繁に実行される一つまたは複数のアプリケーションとして識別することをさらに含むことができる。
実施例1905では、実施例1899ないし1904のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することが、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、初期登録手順または登録更新手順の一部として報告することを含む、ということを含むことができる。
実施例1906では、実施例1899ないし1905のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのQoSクラス割り当てを識別することが、
アプリケーションとQoSクラス割り当てとの間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを参照して前記一つまたは複数のアプリケーションの前記QoSクラス割り当てを識別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1907では、実施例1906の主題は任意的に、前記目標ネットワーク・スライスでのデータ転送を実行する前に、一つまたは複数のベアラのためのQoSクラス割り当てを決定するために前記マッピング・テーブルを使って、前記一つまたは複数のアプリケーションのための前記目標ネットワーク・スライスを通じた前記一つまたは複数のベアラを確立することをさらに含むことができる。
実施例1908では、実施例1899ないし1907のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス・プロファイル・キーを更新して、更新されたサービス・プロファイル・キーを取得し、前記更新されたサービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに報告し、前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二の目標ネットワーク・スライスを示す応答を受信し、前記第二の目標ネットワーク・スライスを使ってデータ転送を実行することをさらに含むことができる。
実施例1909は、実施例1899ないし1908のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例1910は、端末装置のコントローラによって実行されたときに該端末装置に実施例1899ないし1908のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1911は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1899ないし1908のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1912は、実施例1899ないし1908のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信回路装置である。
実施例1913は、端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択し;前記サービス・プロファイル・キーを、複数のネットワーク・スライスを含む無線通信ネットワークに報告し;前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信するよう構成された処理回路を含む無線通信装置である。
実施例1914では、実施例1913の主題は任意的に、端末装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例1915では、実施例1913の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されたアプリケーション・プロセッサを含む、ということを含むことができる。
実施例1916では、実施例1913の主題は任意的に、当該無線通信装置が端末装置における使用のために適応された電子コンポーネントである、ということを含むことができる。
実施例1917では、実施例1913ないし1916のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションを、前記端末装置にインストールされている一つまたは複数のアプリケーションまたは前記端末装置によって頻繁に実行される一つまたは複数のアプリケーションとして識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1918では、実施例1913ないし1917のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件がサービス品質(QoS)要求である、ということを含むことができる。
実施例1919では、実施例1913ないし1918のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サービス要件がレイテンシー要件、信頼性要件、移動性要件、課金要件、セキュリティー要件、データレート要件、ポリシー・コントロール要件、電力消費要件、バッテリー寿命要件、容量要件またはカバレッジ要件を含む、ということを含むことができる。
実施例1920では、実施例1913ないし1919のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、前記端末装置の前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別し、前記サービス要件に基づいて、複数のあらかじめ定義されたサービス・プロファイル・キーから選択して、前記サービス・プロファイル・キーを得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1921では、実施例1913ないし1920のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションより頻繁に実行される前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別するようさらに構成され、前記処理回路が、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を表わすサービス・プロファイル・キーを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーを選択するときに、前記第二のアプリケーションのサービス要件よりも前記第一のアプリケーションのサービス要件を高い度合いに重み付けすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1922では、実施例1913ないし1921のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することを、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークへの初期登録の一部として報告することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1923では、実施例1913ないし1921のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを無線通信ネットワークに報告することを、前記サービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに、該無線通信ネットワークでの登録更新の一部として報告することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1924では、実施例1923の主題は任意的に、前記登録更新が追跡エリア更新(TAU:Tracking Area Update)である、ということを含むことができる。
実施例1925では、実施例1913ないし1924のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、アプリケーションとサービス要件との間のマッピングを指定するマッピング・テーブルを参照し、前記マッピング・テーブルに基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件を識別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1926では、実施例1925の主題は任意的に、前記マッピング・テーブルがあらかじめ定義されている、ということを含むことができる。
実施例1927では、実施例1925の主題は任意的に、前記処理回路が、前記マッピング・テーブルを前記無線通信ネットワークから受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1928では、実施例1925の主題は任意的に、前記処理回路が、前記マッピング・テーブルを使って、前記一つまたは複数のアプリケーションのための前記目標ネットワーク・スライスを通じた一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1929では、実施例1913ないし1924のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて、前記複数のネットワーク・スライスに対応する複数のネットワーク・スライス・ディメンションのそれぞれについて、それぞれのポイント計数を記録していき、それぞれのポイント計数のうちどれが最高であるかに基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1930では、実施例1929は任意的に、前記それぞれのポイント計数が、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件が、前記複数のネットワーク・スライス・ディメンションのあからじめ定義された基準を満たすかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例1931では、実施例1913ないし1928のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを選択することを、サービス最適化目標、コスト最適化目標または電力消費最適化目標に基づいて前記サービス・プロファイル・キーを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1932では、実施例1913ないし1931のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーを更新して、更新されたサービス・プロファイル・キーを取得し、前記更新されたサービス・プロファイル・キーを前記無線通信ネットワークに報告し、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二の目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1933では、実施例1913ないし1932のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記目標ネットワーク・スライスに登録し、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1934では、実施例1933の主題は任意的に、前記処理回路が、前記目標ネットワーク・スライスとの一つまたは複数のベアラを確立することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの前記サービス要件に基づいて前記一つまたは複数のベアラを確立することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1935では、実施例1913ないし1934のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記目標ネットワーク・スライスの一つまたは複数のベアラで、一つまたは複数のデータ・ネットワークとデータを交換するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1936では、実施例1913ないし1935のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することを、前記目標ネットワーク・スライスを同定する応答を受信し、前記目標ネットワーク・スライスに登録することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1937では、実施例1936の主題は任意的に、前記応答が、前記目標ネットワーク・スライスに対応する無線インターフェース構成を示し、当該方法が、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1938では、実施例1913ないし1935のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記複数のネットワーク・スライスのうちの目標ネットワーク・スライスを利用させる応答を受信することを、無線インターフェース構成を示す応答を受信し、該無線インターフェース構成に従って前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを送信または受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1939では、実施例1938の主題は任意的に、前記無線インターフェース構成が前記目標ネットワーク・スライスに対応する、ということを含むことができる。
実施例1940は、端末装置から、該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションのサービス要件を示すサービス・プロファイル・キーを受信し;前記サービス・プロファイル・キーに基づいて、異なるサービス特性を提供する複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択し;前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成するよう構成された処理回路を含む、無線通信装置である。
実施例1941では、実施例1940の主題は任意的に、コア・ネットワークのサーバーまたはクラウド・コンピューティング・プロセッサとして構成されることができる。
実施例1942では、実施例1940の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスのうちの第一のネットワーク・スライスが前記複数のネットワーク・スライスのうちの第二のネットワーク・スライスとは異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもつ、ということを含むことができる。
実施例1943では、実施例1940の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが異なるレイテンシー、異なるパケット損失レートまたは異なるビットレートをもち、前記サービス・プロファイル・キーは前記一つまたは複数のアプリケーションのレイテンシー要件受け容れ可能パケット損失レート要件またはビットレート要件を示し、前記処理回路が、前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1944では、実施例1940ないし1943のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サービス・プロファイル・キーに基づいて前記複数のネットワーク・スライスから目標ネットワーク・スライスを選択することを、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を前記複数のネットワーク・スライスの前記異なるサービス特性と比較して、前記サービス・プロファイル・キーによって示される前記サービス要件を満たすネットワーク・スライスを前記複数のネットワーク・スライスから選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1945では、実施例1940ないし1944のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のネットワーク・スライスが、無線通信ネットワーク上で実装される論理的に別個のエンドツーエンド・ネットワークである、ということを含むことができる。
実施例1946では、実施例1940ないし1945のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することを、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の初期登録のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1947では、実施例1940ないし1946のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置からサービス・プロファイル・キーを受信することを、前記無線通信ネットワークでの前記端末装置の登録更新のための信号伝達の一部として前記サービス・プロファイル・キーを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1948では、実施例1940ないし1947のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、アプリケーションとサービス要件の間のマッピングを指定する前記端末装置へのマッピング・テーブルを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1949では、実施例1940ないし1948のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記目標ネットワーク・スライス上で前記一つまたは複数のアプリケーションのためのベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1950では、実施例1940ないし1949のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのそれぞれが特定のサービス要件をもち、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションの該特定のサービス要件に基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションのための一つまたは複数のベアラを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1951では、実施例1940ないし1950のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することを、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1952では、実施例1940ないし1950のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのデータを転送するために前記目標ネットワーク・スライスを利用するよう前記端末装置を構成することを、前記目標ネットワーク・スライスについてのスライス識別情報を前記端末装置に提供することなく、無線インターフェース構成を前記端末装置に提供し、前記データの転送をサポートするよう前記目標ネットワーク・スライスの資源を構成することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1953は端末装置であり、当該端末装置は、無線通信ネットワークから、当該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションについてのサービス品質(QoS)クラス割り当てのマッピングを受信する手段と、前記無線通信ネットワークへのデータ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別する手段と、前記QoSクラス割り当てのマッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択する手段と、前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てに従って、前記無線通信ネットワークと、前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立する手段とを含む。
実施例1954は端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、無線通信ネットワークから、当該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションについてのサービス品質(QoS)クラス割り当てのマッピングを受信する段階と、前記無線通信ネットワークへのデータ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別する段階と、前記QoSクラス割り当てのマッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択する段階と、前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てに従って、前記無線通信ネットワークと、前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立する段階とを含む。
実施例1955では、実施例1954の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションが当該端末装置のオペレーティング・システムによって実行可能であり、前記無線通信ネットワークへのデータ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別することが、前記オペレーティング・システムに固有なアプリケーション識別子に基づいて前記第一のアプリケーションを識別することを含む、ということを含むことができる。
実施例1956では、実施例1954または1955の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てのマッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択することが、前記第一のアプリケーションによって提供されるデフォルトのQoSクラス割り当てではなく、QoSクラス割り当ての前記マッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例1957では、実施例1954ないし1956のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションについてのQoSクラス割り当てのマッピングを受信することが、オープンモバイルアライアンス(OMA)マネージドオブジェクト(MO)フォーマットで前記無線通信ネットワークからQoSクラス割り当てのマッピングを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例1958では、実施例1954ないし1957のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが無線通信規格のQoSクラス割り当てである、ということを含むことができる。
実施例1959では、実施例1958の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てがロングタームエボリューション(LTE)のQoSクラス識別子(QCI)である、ということを含むことができる。
実施例1960では、実施例1959ないし1957のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが、前記無線通信ネットワークに関連する無線アクセス技術に関連する標準化されたQoSクラス割り当てとは異なる、ということを含むことができる。
実施例1961では、実施例1954ないし1957のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが、前記無線通信ネットワークの事業者に固有である、ということを含むことができる。
実施例1962では、実施例1954ないし1957のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションについてのQoSクラス割り当ての前記マッピングが、当該端末装置の最適化目標に依存する、ということを含むことができる。
実施例1963では、実施例1962の主題は任意的に、前記最適化目標が、サービス最適化目標、コスト最適化目標またはバッテリー使用最適化目標である、ということを含むことができる。
実施例1964では、実施例1962または1963の主題は任意的に、前記データ接続の一つまたは複数のQoS属性が前記最適化目標に依存する、ということを含むことができる。
実施例1965では、実施例1954ないし1964のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てに従って前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立することが、前記QoSクラス割り当てに基づいて前記第一のアプリケーションのための専用のベアラを確立することを含む、ということを含むことができる。
実施例1966では、実施例1954ないし1964のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てに従って前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立することが、前記QoSクラス割り当てを割り当てられている前記第一のアプリケーションのための専用のベアラを前記無線通信ネットワークに要求することを含む、ということを含むことができる。
実施例1967では、実施例1954ないし1966のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ接続上で前記第一のアプリケーションのためのデータの転送を実行することをさらに含むことができる。
実施例1968では、実施例1954ないし1967のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、QoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングに基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立することをさらに含むことができる。
実施例1969では、実施例1954ないし1967のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、データ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションを識別し、QoSクラス割り当ての前記マッピングではなくQoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングに基づいて前記第二のアプリケーションのための代替的なQoSクラス割り当てを選択し、前記代替的なQoSクラス割り当てに基づいて、前記無線通信ネットワークと、前記第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立することをさらに含むことができる。
実施例1970では、実施例1954ないし1967のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、データ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションを識別し、QoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングではなくQoSクラス割り当ての前記マッピングに基づいて前記第二のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択し、前記第二のアプリケーションのための前記QoSクラス割り当てに基づいて、前記無線通信ネットワークと、前記第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立することをさらに含むことができる。
実施例1971は、実施例1954ないし1970のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例1972は、実施例1954ないし1970のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された回路装置である。
実施例1973は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1954ないし1970のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1974は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例1954ないし1970のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例1975は無線通信装置であり、当該無線通信装置は、無線通信ネットワークから、当該無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションについてのサービス品質(QoS)クラス割り当てのマッピングを受信し、前記無線通信ネットワークへのデータ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別し、前記QoSクラス割り当てのマッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択し、前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てに従って、前記無線通信ネットワークと、前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例1976では、実施例1975の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサのアプリケーション・プロセッサが、前記第一のアプリケーションを同定する段階と、前記第一のアプリケーションのための前記QoSクラス割り当てを選択する段階と、前記第一のアプリケーションのための前記QoSクラス割り当てをもって前記第一のアプリケーションのための前記データ接続を確立するよう、前記一つまたは複数のプロセッサのベースバンド・モデムに要求する段階とを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1977では、実施例1976の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、前記アプリケーション・プロセッサから前記要求を受信し、前記第一のアプリケーションのための前記QoSクラス割り当てをもって前記第一のアプリケーションのための前記データ接続を確立するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1978では、実施例1976または1977の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、前記無線通信ネットワークから前記一つまたは複数のアプリケーションについてのQoSクラス割り当ての前記マッピングを受信し、QoSクラス割り当ての前記マッピングを前記アプリケーション・プロセッサに提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1979では、実施例1975ないし1978のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含み、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例1980では、実施例1979の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して電波信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1981では、実施例1975ないし1978のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置のための電気コンポーネントとして構成されることができる。
実施例1982では、実施例1975ないし1981のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションが前記一つまたは複数のプロセッサのオペレーティング・システムによって実行可能であり、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線通信ネットワークへのデータ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションを識別することを、前記オペレーティング・システムに固有なアプリケーション識別子に基づいて前記第一のアプリケーションを識別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1983では、実施例1975ないし1982のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記QoSクラス割り当てのマッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択することを、前記第一のアプリケーションによって提供されるデフォルトのQoSクラス割り当てではなく、QoSクラス割り当ての前記マッピングに基づいて前記第一のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1984では、実施例1975ないし1983のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該端末装置の一つまたは複数のアプリケーションについてのQoSクラス割り当てのマッピングを受信することを、オープンモバイルアライアンス(OMA)マネージドオブジェクト(MO)フォーマットで前記無線通信ネットワークからQoSクラス割り当てのマッピングを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1985では、実施例1975ないし1984のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが無線通信規格のQoSクラス割り当てである、ということを含むことができる。
実施例1986では、実施例1985の主題は任意的に、前記QoSクラス割り当てがロングタームエボリューション(LTE)のQoSクラス識別子(QCI)である、ということを含むことができる。
実施例1987では、実施例1975ないし1986のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが、前記無線通信ネットワークに関連する無線アクセス技術に関連する標準化されたQoSクラス割り当てとは異なる、ということを含むことができる。
実施例1988では、実施例1975ないし1986のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マッピングのQoSクラス割り当てが、前記無線通信ネットワークの事業者に固有である、ということを含むことができる。
実施例1989では、実施例1975ないし1986のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のアプリケーションについてのQoSクラス割り当ての前記マッピングが、当該端末装置の最適化目標に依存する、ということを含むことができる。
実施例1990では、実施例1989の主題は任意的に、前記最適化目標が、サービス最適化目標、コスト最適化目標またはバッテリー使用最適化目標である、ということを含むことができる。
実施例1991では、実施例1989または1990の主題は任意的に、前記データ接続の一つまたは複数のQoS属性が前記最適化目標に依存する、ということを含むことができる。
実施例1992では、実施例1975ないし1991のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記QoSクラス割り当てに従って前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立することを、前記QoSクラス割り当てに基づいて前記第一のアプリケーションのための専用のベアラを確立することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1993では、実施例1975ないし1992のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記QoSクラス割り当てに従って前記第一のアプリケーションのためのデータ接続を確立することを、前記QoSクラス割り当てを割り当てられている前記第一のアプリケーションのための専用のベアラを前記無線通信ネットワークに要求することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例1994では、実施例1975ないし1993のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記データ接続上で前記第一のアプリケーションのためのデータの転送を実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1995では、実施例1975ないし1994のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、QoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングに基づいて前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1996では、実施例1975ないし1994のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、データ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションを識別し、QoSクラス割り当ての前記マッピングではなくQoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングに基づいて前記第二のアプリケーションのための代替的なQoSクラス割り当てを選択し、前記代替的なQoSクラス割り当てに基づいて、前記無線通信ネットワークと、前記第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1997では、実施例1975ないし1994のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアプリケーションのためのQoSクラス割り当ての代替的なマッピングを指定する前記端末装置のユーザーからのユーザー入力を受け取り、データ接続を要求している前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第二のアプリケーションを識別し、QoSクラス割り当ての前記代替的なマッピングではなくQoSクラス割り当ての前記マッピングに基づいて前記第二のアプリケーションのためのQoSクラス割り当てを選択し、前記第二のアプリケーションのための前記QoSクラス割り当てに基づいて、前記無線通信ネットワークと、前記第二のアプリケーションのためのデータ接続を確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例1998は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行する手段と、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出する手段および前記パケット検査に基づいて前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定する手段と、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定する手段と、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供する手段とを含む、装置である。
実施例1999は、データ・ストリームを管理する方法であり、当該方法は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行する段階と、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出し、前記パケット検査に基づいて前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定する段階と、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定する段階と、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供する段階とを含む。
実施例2000では、実施例1999の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することが、前記バックホール・インターフェース上に位置するモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーにおいて前記パケット検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2001では、実施例1999または2000の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェースが前記無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークとの間のインターフェースである、ということを含むことができる。
実施例2002では、実施例1999ないし2001のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することが、前記バックホール・インターフェースのために使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でデータを解読してインターネット・プロトコル(IP)データを取得し、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2003では、実施例2002の主題は任意的に、前記IPデータに対してパケット検査を実行することが、前記IPデータに対して平文解析を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2004では、実施例2002の主題は任意的に、前記IPデータに対してパケット検査を実行することが、前記IPデータのIPヘッダ・データまたはIPペイロード・データを評価することを含む、ということを含むことができる。
実施例2005では、実施例1999ないし2004のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出することが、前記パケット検査の間に前記バックホール・インターフェース上で前記データ・ストリームのストリーム・トラフィックまたはストリーム制御信号を検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例2006では、実施例1999ないし2005のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査に基づいて前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定することが、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータとして、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を同定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2007では、実施例1999ないし2006のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2008では、実施例1999ないし2007のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに含まれるストリーム長、ストリーム継続時間、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレートまたはストリーム・コンテンツ・プロバイダーのうちの一つまたは複数に基づいて前記ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2009では、実施例1999ないし2008のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記端末装置の課金情報を課金サーバーに要求し、前記課金情報および前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2010では、実施例1999ないし2009のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査が前記端末装置にとって透明である、ということを含むことができる。
実施例2011では、実施例1999ないし2010のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2012では、実施例2011の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することが、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2013では、実施例1999ないし2010のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2014では、実施例1999ないし2013のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して送信することによって、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2015では、実施例1999ないし2014のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2016では、実施例1999ないし2015のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが確定した継続時間をもち、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、確定した継続時間に基づいて前記第一のデータ・ストリームの固定したストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2017では、実施例1999ないし2015のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが不確定な継続時間をもち、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記第一のデータ・ストリームを受信する時間当たりのコストを示す前記第一のストリームの浮動ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2018は、実施例1999ないし2017のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例2019は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例1999ないし2017のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2020は、実施例1999ないし2017のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサを含むエッジ・コンピューティング・サーバーである。
実施例2021は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出し、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・パラメータを同定するよう構成されたパケット検査モジュールと、前記ストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定し、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供するよう構成されたコスト計算モジュールとを含む、通信装置である。
実施例2022では、実施例2021の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成されることができる。
実施例2023では、実施例2021の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーの装置コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2024では、実施例2021の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールおよび前記コスト計算モジュールがプロセッサである、ということを含むことができる。
実施例2025では、実施例2021または2022の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェースが前記無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークとの間のインターフェースである、ということを含むことができる。
実施例2026では、実施例2021ないし2025のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールが、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することを、前記バックホール・インターフェースのために使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でデータを解読してインターネット・プロトコル(IP)データを取得し、前記IPデータに対してパケット検査を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2027では、実施例2026の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールが、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを、前記IPデータに対して平文解析を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2028では、実施例2026の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールが、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを、前記IPデータのIPヘッダ・データまたはIPペイロード・データを評価することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2029では、実施例2021ないし2028のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールが、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出することを、前記パケット検査の間に前記バックホール・インターフェース上で前記データ・ストリームのストリーム・トラフィックまたはストリーム制御信号を検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2030では、実施例2021ないし2029のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査モジュールが、前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定することを、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータとして、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2031では、実施例2021ないし2030のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2032では、実施例2021ないし2031のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに含まれるストリーム長、ストリーム継続時間、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレートまたはストリーム・コンテンツ・プロバイダーのうちの一つまたは複数に基づいて前記ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2033では、実施例2021ないし2032のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記端末装置の課金情報を課金サーバーに要求し、前記課金情報および前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2034では、実施例2021ないし2033のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査が前記端末装置にとって透明である、ということを含むことができる。
実施例2035では、実施例2021ないし2034のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2036では、実施例2035の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2037では、実施例2021ないし2036のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2038では、実施例2021ないし2037のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算モジュールが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2039では、実施例2021ないし2038のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2040では、実施例2021ないし2039のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが確定した継続時間をもち、前記コスト計算モジュールが、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、確定した継続時間に基づいて前記第一のデータ・ストリームの固定したストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2041では、実施例2021ないし2039のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが不確定な継続時間をもち、前記コスト計算モジュールが、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記第一のデータ・ストリームを受信する時間当たりのコストを示す前記第一のストリームの浮動ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2042は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、データ・ストリームを管理する方法であり、当該方法は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行する段階と、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出し、前記パケット検査に基づいて前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定する段階と、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定する段階と、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供する段階とを含む。
実施例2043では、実施例2042の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することが、前記バックホール・インターフェース上に位置するモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーにおいて前記パケット検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2044では、実施例2042または2043の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェースが前記無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークとの間のインターフェースである、ということを含むことができる。
実施例2045では、実施例2042ないし2044のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することが、前記バックホール・インターフェースのために使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でデータを解読してインターネット・プロトコル(IP)データを取得し、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2046では、実施例2045の主題は任意的に、前記IPデータに対してパケット検査を実行することが、前記IPデータに対して平文解析を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2047では、実施例2045の主題は任意的に、前記IPデータに対してパケット検査を実行することが、前記IPデータのIPヘッダ・データまたはIPペイロード・データを評価することを含む、ということを含むことができる。
実施例2048では、実施例2042ないし2047のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出することが、前記パケット検査の間に前記バックホール・インターフェース上で前記データ・ストリームのストリーム・トラフィックまたはストリーム制御信号を検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例2049では、実施例2042ないし2048のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査に基づいて前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定することが、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータとして、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を同定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2050では、実施例2042ないし2049のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2051では、実施例2042ないし2050のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに含まれるストリーム長、ストリーム継続時間、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレートまたはストリーム・コンテンツ・プロバイダーのうちの一つまたは複数に基づいて前記ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2052では、実施例2042ないし2051のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記端末装置の課金情報を課金サーバーに要求し、前記課金情報および前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2053では、実施例2042ないし2052のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査が前記端末装置にとって透明である、ということを含むことができる。
実施例2054では、実施例2042ないし2053のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2055では、実施例2054の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することが、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2056では、実施例2042ないし2053のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2057では、実施例2042ないし2056のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して送信することによって、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2058では、実施例2042ないし2057のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2059では、実施例2042ないし2058のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが確定した継続時間をもち、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、確定した継続時間に基づいて前記第一のデータ・ストリームの固定したストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2060では、実施例2042ないし2058のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが不確定な継続時間をもち、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することが、前記第一のデータ・ストリームを受信する時間当たりのコストを示す前記第一のストリームの浮動ストリーム・コストを計算することを含む、ということを含むことができる。
実施例2061は、一つまたは複数のプロセッサを含む、無線通信における使用のために適応されたコンピューティング・サーバーであり、前記一つまたは複数のプロセッサは、第一の端末装置のデータ・ストリームを検出するよう、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行し;前記端末装置についての課金情報を課金サーバーから受信し;前記課金情報および前記データ・ストリームの一つまたは複数のパラメータに基づいて前記端末装置のストリーム・コストを計算し;前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供するよう構成されている。
実施例2062では、実施例2061の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記バックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することを、前記バックホール・インターフェースによって使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でトンネリング・パケットを解読してインターネット・プロトコル(IP)パケットを取得し、前記IPパケットのIPヘッダ・データおよびIPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームを検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2063では、実施例2062の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記IPヘッダ・データまたは前記IPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のパラメータを同定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2064では、実施例2061ないし2063のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のストリーム・パラメータが、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を含む、ということを含むことができる。
実施例2065では、実施例2061ないし2064のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記パケット検査に基づいて端末装置の識別情報を判別し、前記端末装置の該識別情報を用いて、前記端末装置についての前記課金情報を前記課金サーバーに要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2066では、実施例2061ないし2065のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2067では、実施例2066の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2068では、実施例2061ないし2065のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2069では、実施例2061ないし2068のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して送信することによって前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2070では、実施例2061ないし2069のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2071では、実施例2061ないし2070のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2072では、実施例2061ないし2071のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成されることができる。
実施例2073は、第一の端末装置のデータ・ストリームを検出するよう、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行する手段と;前記端末装置についての課金情報を課金サーバーから受信する手段と;前記課金情報および前記データ・ストリームの一つまたは複数のパラメータに基づいて前記端末装置のストリーム・コストを計算する手段と;前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供する手段とを含む、装置。
実施例2074は、データ・ストリームを管理する方法であり、当該方法は、第一の端末装置のデータ・ストリームを検出するよう、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行し;前記端末装置についての課金情報を課金サーバーから受信し;前記課金情報および前記データ・ストリームの一つまたは複数のパラメータに基づいて前記端末装置のストリーム・コストを計算し;前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む。
実施例2075では、実施例2074の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することが、前記バックホール・インターフェースによって使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でトンネリング・パケットを解読してインターネット・プロトコル(IP)パケットを取得し、前記IPパケットのIPヘッダ・データおよびIPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームを検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例2076では、実施例2075の主題は任意的に、前記IPヘッダ・データまたは前記IPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のパラメータを同定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例2077では、実施例2074ないし2076のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のストリーム・パラメータが、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を含む、ということを含むことができる。
実施例2078では、実施例2074ないし2077のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査に基づいて端末装置の識別情報を判別し、前記端末装置の該識別情報を用いて、端末装置についての前記課金情報を前記課金サーバーに要求することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例2079では、実施例2074ないし2078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2080では、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することが、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することを含む。
実施例2081では、実施例2074ないし2078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2082では、実施例2074ないし2078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して送信することによって前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2083では、実施例2074ないし2082のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2084では、実施例2074ないし2083のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することが、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2085は、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出し、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・パラメータを同定するよう構成されたパケット検査回路と、前記ストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定し、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供するよう構成されたコスト計算回路とを含む、通信装置である。
実施例2086では、実施例2085の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成されることができる。
実施例2087では、実施例2085の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーの装置コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2088では、実施例2085の主題は任意的に、前記パケット検査回路および前記コスト計算回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2089では、実施例2085または2086の主題は任意的に、前記バックホール・インターフェースが前記無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワークとの間のインターフェースである、ということを含むことができる。
実施例2090では、実施例2085ないし2089のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査回路が、前記無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することを、前記バックホール・インターフェースのために使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でデータを解読してインターネット・プロトコル(IP)データを取得し、前記IPデータに対してパケット検査を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2091では、実施例2090の主題は任意的に、前記パケット検査回路が、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを、前記IPデータに対して平文解析を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2092では、実施例2090の主題は任意的に、前記パケット検査回路が、前記IPデータに対してパケット検査を実行することを、前記IPデータのIPヘッダ・データまたはIPペイロード・データを評価することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2093では、実施例2085ないし2092のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査回路が、前記パケット検査に基づいて端末装置のためのデータ・ストリームを検出することを、前記パケット検査の間に前記バックホール・インターフェース上で前記データ・ストリームのストリーム・トラフィックまたはストリーム制御信号を検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2094では、実施例2085ないし2093のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査回路が、前記第一のデータ・ストリームの一つまたは複数のストリーム・パラメータを同定することを、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータとして、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2095では、実施例2085ないし2094のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2096では、実施例2085ないし2095のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに含まれるストリーム長、ストリーム継続時間、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレートまたはストリーム・コンテンツ・プロバイダーのうちの一つまたは複数に基づいて前記ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2097では、実施例2085ないし2096のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記端末装置の課金情報を課金サーバーに要求し、前記課金情報および前記一つまたは複数のストリーム・パラメータに基づいて前記ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2098では、実施例2085ないし2097のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記パケット検査が前記端末装置にとって透明である、ということを含むことができる。
実施例2099では、実施例2085ないし2098のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2100では、実施例2099の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2101では、実施例2085ないし2100のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2102では、実施例2085ないし2101のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記コスト計算回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2103では、実施例2085ないし2102のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2104では、実施例2085ないし2103のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが確定した継続時間をもち、前記コスト計算回路が、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、確定した継続時間に基づいて前記第一のデータ・ストリームの固定したストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2105では、実施例2085ないし2103のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームが不確定な継続時間をもち、前記コスト計算回路が、前記第一のデータ・ストリームについてのストリーム・コストを決定することを、前記第一のデータ・ストリームを受信する時間当たりのコストを示す前記第一のストリームの浮動ストリーム・コストを計算することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2106は、処理回路を含む、無線通信における使用のために適応されたコンピューティング・サーバーであり、前記処理回路は、第一の端末装置のデータ・ストリームを検出するよう、無線アクセス・ネットワークについてのバックホール・インターフェース上でパケット検査を実行し;前記端末装置についての課金情報を課金サーバーから受信し;前記課金情報および前記データ・ストリームの一つまたは複数のパラメータに基づいて前記端末装置のストリーム・コストを計算し;前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供するよう構成されている。
実施例2107では、実施例2106の主題は任意的に、前記処理回路が、前記バックホール・インターフェース上でパケット検査を実行することを、前記バックホール・インターフェースによって使われるトンネリング・プロトコルに従って前記バックホール・インターフェース上でトンネリング・パケットを解読してインターネット・プロトコル(IP)パケットを取得し、前記IPパケットのIPヘッダ・データおよびIPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームを検出することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2108では、実施例2107の主題は任意的に、前記処理回路が、前記IPヘッダ・データまたは前記IPペイロード・データの解析に基づいて前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のパラメータを同定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2109では、実施例2106ないし2108のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・ストリームの前記一つまたは複数のストリーム・パラメータが、サービス階層(service tier)、ビデオ・コーデック、オーディオ・コーデック、宛先インターネット・プロトコル(IP)アドレス、ソースIPアドレス、中間IPアドレス、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレス、ソースMACアドレス、中間MACアドレス、クライアント装置識別情報、クライアント装置型、ストリーム・コンテンツ・プロバイダー、オペレーティング・システム、ブラウザー型、メディア・ストリーム型、セッション・プロトコル、トランスポート・プロトコル、メディア・コンテナ、ストリーム解像度、ストリーム・ビットレート、ストリーム品質、ストリーム長、ストリーム・サイズ、ストリーム継続時間、ファイル・サイズまたはファイル長を含む、ということを含むことができる。
実施例2110では、実施例2106ないし2109のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記パケット検査に基づいて端末装置の識別情報を判別し、前記端末装置の該識別情報を用いて、前記端末装置についての前記課金情報を前記課金サーバーに要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2111では、実施例2106ないし2110のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2112では、実施例2111の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置にアプリケーション層信号伝達として提供することを、前記ストリーム・コストを、前記第一のデータ・ストリームを実行している前記端末装置のアプリケーションに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2113では、実施例2106ないし2110のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記端末装置にショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージまたはプッシュ通知として提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2114では、実施例2106ないし2113のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記ストリーム・コストを前記無線アクセス・ネットワークを介して送信することによって前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2115では、実施例2106ないし2114のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータ・ストリームがビデオ・ストリーム、オーディオ・ストリーム、画像ストリーム、マルチメディア・ストリーム、ファイル・ダウンロード、ブラウザー・トラフィック、アプリケーション・トラフィックまたはリアルタイム・マシンまたは装置制御信号伝達である、ということを含むことができる。
実施例2116では、実施例2106ないし2115のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータ・ストリームの継続時間の間に前記ストリーム・コストを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2117では、実施例2106ないし2116のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバーとして構成されることができる。
実施例2118は、端末装置であり、当該端末装置は、当該端末装置の残りバッテリー電力をモニタリングする手段と;前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する手段と;ネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合から第一のネットワーク・サービスを選択する手段および前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって前記第一のネットワーク・サービスを中断する手段と;前記残りバッテリー電力が前記第一の閾値より低い第二の閾値を下回ったことを判別する手段およびネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合から、前記第一のネットワーク・サービスより高い優先度をもつ第二のネットワーク・サービスを選択する手段と;前記第二のネットワーク・サービスを前記無線通信ネットワークに報告することによって前記第二のネットワーク・サービスを中断する手段とを含む。
実施例2119は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、当該端末装置の残りバッテリー電力をモニタリングする段階と;前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する段階と;ネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合から第一のネットワーク・サービスを選択し、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって前記第一のネットワーク・サービスを中断する段階と;前記残りバッテリー電力が前記第一の閾値より低い第二の閾値を下回ったことを判別し、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合から、前記第一のネットワーク・サービスより高い優先度をもつ第二のネットワーク・サービスを選択する段階と;前記第二のネットワーク・サービスを前記無線通信ネットワークに報告することによって前記第二のネットワーク・サービスを中断する段階とを含む。
実施例2120では、実施例2119の主題が任意的に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合がそれぞれあらかじめ定義された優先度をもつ、ということを含むことができる。
実施例2121では、実施例2119または2120の主題が任意的に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合が、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスのうちの一つまたは複数を含むネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合である、ということを含むことができる。
実施例2122では、実施例2119ないし2121のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記第一のネットワーク・サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別することをさらに含むことができ、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することが、前記第一のネットワーク・サービスの前記QoSクラスを前記無線通信ネットワークに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2123では、実施例2119ないし2122のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、バッテリー電力が要求される優先サービス期間を示すユーザー入力を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに提供し、前記優先サービス期間の満了後に前記第一のネットワーク・サービスを再開することをさらに含むことができる。
実施例2124では、実施例2119ないし2122のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記第二のネットワーク・サービスを中断した後、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスが再開されることを要求するユーザー入力を受領し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信サービスに命令することをさらに含むことができる。
実施例2125では、実施例2119ないし2122のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記端末装置が充電中であることを判別し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信ネットワークに命令し、前記無線通信ネットワークで前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開することをさらに含むことができる。
実施例2126では、実施例2119ないし2122のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ある優先サービス期間にわたってバッテリー電力を節約するようにとのユーザー入力要求を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに報告し、前記優先サービス期間の満了後に前記無線通信ネットワーク上で前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開することをさらに含むことができる。
実施例2127では、実施例2119ないし2122のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合のうちの第三のネットワーク・サービスを優先サービスとして同定するユーザー入力を受領し、前記残りバッテリー電力が前記第三のネットワーク・サービスに関連付けられた第三の閾値を下回るときに前記第三のネットワーク・サービスを実行することを継続することをさらに含むことができる。
実施例2128では、実施例2119ないし2127のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記あらかじめ定義された集合のネットワーク・サービスが、ユーザーによって設定される階層構造に配置される、ということを含むことができる。
実施例2119ないし2128のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む無線通信装置。
実施例2119ないし2128のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置。
端末装置のコントローラによって実行されたときに該端末装置に実施例2119ないし2128のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体。
プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2119ないし2128のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体。
実施例2133は、一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置であり、前記一つまたは複数のプロセッサは、当該端末装置の残りバッテリー電力をモニタリングし;前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別し;ネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合から第一のネットワーク・サービスを選択し、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって前記第一のネットワーク・サービスを中断し;前記残りバッテリー電力が前記第一の閾値より低い第二の閾値を下回ったことを判別し、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合から、前記第一のネットワーク・サービスより高い優先度をもつ第二のネットワーク・サービスを選択し;前記第二のネットワーク・サービスを前記無線通信ネットワークに報告することによって前記第二のネットワーク・サービスを中断するよう構成される。
実施例2134では、実施例2133の主題は任意的に、端末装置として構成されることができ、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2135では、実施例2133または2134の主題は任意的に、端末装置において使うよう適応された内部コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2136では、実施例2133ないし2135のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された集合のネットワーク・サービスがそれぞれあらかじめ定義された優先度をもつ、ということを含むことができる。
実施例2137では、実施例2133ないし2136のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合が、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスのうちの一つまたは複数を含むネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合である、ということを含むことができる。
実施例2138では、実施例2133ないし2137のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一のネットワーク・サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別するようさらに構成され、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することを、前記第一のネットワーク・サービスの前記QoSクラスを前記無線通信ネットワークに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2139では、実施例2133ないし2138のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、バッテリー電力が要求される優先サービス期間を示すユーザー入力を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに提供し、前記優先サービス期間の満了後に前記第一のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2140では、実施例2133ないし2138のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二のネットワーク・サービスを中断した後、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスが再開されることを要求するユーザー入力を受領し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信サービスに命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2141では、実施例2133ないし2138のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置が充電中であることを判別し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信ネットワークに命令し、前記無線通信ネットワークで前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2142では、実施例2133ないし2138のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ある優先サービス期間にわたってバッテリー電力を節約するようにとのユーザー入力要求を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに報告し、前記優先サービス期間の満了後に前記無線通信ネットワーク上で前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2143では、実施例2133ないし2138のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合のうちの第三のネットワーク・サービスを優先サービスとして同定するユーザー入力を受領し、前記残りバッテリー電力が前記第三のネットワーク・サービスに関連付けられた第三の閾値を下回るときに前記第三のネットワーク・サービスを実行することを継続するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2144では、実施例2133ないし2143のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記あらかじめ定義された集合のネットワーク・サービスが、ユーザーによって設定される階層構造に配置される、ということを含むことができる。
実施例2145は、優先サービスおよび該優先サービスが要求される時間期間を同定するユーザー入力を受領する手段と;非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断する手段と;前記優先サービスを前記時間期間の間に実行する手段と;前記時間期間が経過した後、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記非優先サービスを再開する手段とを含む、装置である。
実施例2146は、無線通信を実行する方法であり、当該方法は、優先サービスおよび該優先サービスが要求される時間期間を同定するユーザー入力を受領する段階と;非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断する段階と;前記優先サービスを前記時間期間の間に実行する段階と;前記時間期間が経過した後、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記非優先サービスを再開する段階とを含む。
実施例2147では、実施例2146の主題は任意的に、前記優先サービスおよび前記非優先サービスが、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例2148では、実施例2146または2147の主題は任意的に、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することが、前記優先サービスを前記時間期間の間に前記無線アクセス・ネットワークを通じて実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2149では、実施例2146または2147の主題は任意的に、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することが、前記優先サービスをオフラインで実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2150では、実施例2146ないし2149のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、残りバッテリー電力をモニタリングし、前記残りバッテリー電力が閾値を下回ったことを判別し、第二の非優先サービスを前記無線アクセス・ネットワークに報告することによって前記第二の非優先サービスを中断することを含むことができる。
実施例2151では、実施例2150の主題は任意的に、前記時間期間の満了後に前記第二の非優先サービスを再開することをさらに含むことができる。
実施例2152では、実施例2146ないし2151のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別することをさらに含むことができ、前記非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断することが、前記非優先サービスの前記QoSクラスを前記無線アクセス・ネットワークに提供することを含む。
実施例2153は、実施例2146ないし2151のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む無線通信装置である。
実施例2154は、端末装置のコントローラによって実行されたときに該端末装置に実施例2146ないし2151のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2155は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2146ないし2151のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2156は、優先サービスおよび該優先サービスが要求される時間期間を同定するユーザー入力を受領し;非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断し;前記優先サービスを前記時間期間の間に実行し;前記時間期間が経過した後、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記非優先サービスを再開するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例2157では、実施例2156の主題は任意的に、端末装置として構成されることができ、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2158では、実施例2156または2157の主題は任意的に、端末装置において使うよう適応された内部コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2159では、実施例2156ないし2158のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記優先サービスおよび前記非優先サービスが、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例2160では、実施例2156ないし2159のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することを、前記優先サービスを前記時間期間の間に前記無線アクセス・ネットワークを通じて実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2161では、実施例2156ないし2160のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することを、前記優先サービスをオフラインで実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2162では、実施例2156ないし2161のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、残りバッテリー電力をモニタリングし、前記残りバッテリー電力が閾値を下回ったことを判別し、第二の非優先サービスを前記無線アクセス・ネットワークに報告することによって前記第二の非優先サービスを中断するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2163では、実施例2162の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記時間期間の満了後に前記第二の非優先サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2164では、実施例2156ないし2163のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別するようさらに構成され、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断することを、前記非優先サービスの前記QoSクラスを前記無線アクセス・ネットワークに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2165は、無線アクセス・ネットワークを通じて端末装置に関して非優先サービスを実行し;ある時間期間にわたって前記非優先サービスの実行を中断する命令を受信し;前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記非優先サービスに関連付けられた非優先サービス・データを識別し;前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限するよう構成されている一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例2166では、実施例2165の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成され、無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例2167では、実施例2165の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードにおける使用のために適応されたコンポーネントとして構成されることができる。
実施例2168では、実施例2165ないし2167のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記時間期間の終了前に前記非優先サービスの実行を再開するよう前記端末装置から命令を受信し、前記時間期間の終了前に前記端末装置に関する前記非優先サービスの実行を再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2169では、実施例2165ないし2167のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記時間期間の全体にわたって前記端末装置への前記非優先サービスの送信を保留または制限するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2170では、実施例2165ないし2167のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限することを、前記時間期間が満了するまで前記非優先サービス・データをバッファリングし、前記非優先サービス・データを前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2171では、実施例2165ないし2167のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限することを、バッファリングされた非優先サービス・データがサイズ閾値より大きくなるまで前記非優先サービス・データをバッファリングし、バッファリングされた非優先サービス・データを前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2172では、実施例2165ないし2171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記非優先サービスに関連付けられた非優先サービス・データを識別することを、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別し、前記QoSクラスをもつ前記端末装置に宛てられた到来データを、前記非優先サービスに関連付けられた前記非優先サービス・データとして識別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2173では、実施例2165ないし2171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、第二の非優先サービスの実行を中断する命令を受信し;前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記第二の非優先サービスに関連付けられた第二の非優先サービス・データを識別し;前記端末装置への前記第二の非優先サービス・データの送信を保留または制限するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2174は、端末装置のコントローラによって実行されたときに該端末装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、優先サービスおよび該優先サービスが要求される時間期間を同定するユーザー入力を受領し;非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断し;前記優先サービスを前記時間期間の間に実行し;前記時間期間が経過した後、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記非優先サービスを再開することを含む。
実施例2175では、実施例2174の主題は任意的に、前記優先サービスおよび前記非優先サービスが、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例2176では、実施例2174または2175の主題は任意的に、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することが、前記優先サービスを前記時間期間の間に前記無線アクセス・ネットワークを通じて実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2177では、実施例2174または2175の主題は任意的に、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することが、前記優先サービスをオフラインで実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2178では、実施例2174ないし2177のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、残りバッテリー電力をモニタリングし、前記残りバッテリー電力が閾値を下回ったことを判別し、第二の非優先サービスを前記無線アクセス・ネットワークに報告することによって前記第二の非優先サービスを中断することを含む、ということを含むことができる。
実施例2179では、実施例2178の主題は任意的に、前記方法が、前記時間期間の満了後に前記第二の非優先サービスを再開することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例2180では、実施例2174ないし2179のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別することをさらに含むことができ、前記非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断することが、前記非優先サービスの前記QoSクラスを前記無線アクセス・ネットワークに提供することを含むことができる。
実施例2181は、処理回路を含む回路装置であり、前記処理回路は、当該回路装置の残りバッテリー電力をモニタリングし;前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別し;ネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合から第一のネットワーク・サービスを選択し、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することによって前記第一のネットワーク・サービスを中断し;前記残りバッテリー電力が前記第一の閾値より低い第二の閾値を下回ったことを判別し、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合から、前記第一のネットワーク・サービスより高い優先度をもつ第二のネットワーク・サービスを選択し;前記第二のネットワーク・サービスを前記無線通信ネットワークに報告することによって前記第二のネットワーク・サービスを中断するよう構成される。
実施例2182では、実施例2181の主題は任意的に、端末装置として構成されることができ、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2183では、実施例2181または2182の主題は任意的に、端末装置において使うよう適応された内部コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2184では、実施例2181ないし2183のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2185では、実施例2181ないし2184のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記あらかじめ定義された集合のネットワーク・サービスがそれぞれあらかじめ定義された優先度をもつ、ということを含むことができる。
実施例2186では、実施例2181ないし2185のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合が、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスのうちの一つまたは複数を含むネットワーク・サービスのあらかじめ定義された集合である、ということを含むことができる。
実施例2187では、実施例2181ないし2186のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、前記第一のネットワーク・サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別するようさらに構成され、前記処理回路が、前記第一のネットワーク・サービスを無線通信ネットワークに報告することを、前記第一のネットワーク・サービスの前記QoSクラスを前記無線通信ネットワークに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2188では、実施例2181ないし2187のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、バッテリー電力が要求される優先サービス期間を示すユーザー入力を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに提供し、前記優先サービス期間の満了後に前記第一のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2189では、実施例2181ないし2187のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、前記第二のネットワーク・サービスを中断した後、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスが再開されることを要求するユーザー入力を受領し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信サービスに命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2190では、実施例2181ないし2187のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、前記端末装置が充電中であることを判別し、前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するよう前記無線通信ネットワークに命令し、前記無線通信ネットワークで前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2191では、実施例2181ないし2187のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ある優先サービス期間にわたってバッテリー電力を節約するようにとのユーザー入力要求を受領し、前記優先サービス期間を前記無線通信ネットワークに報告し、前記優先サービス期間の満了後に前記無線通信ネットワーク上で前記第一のネットワーク・サービスおよび前記第二のネットワーク・サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2192では、実施例2181ないし2187のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記処理回路が、前記残りバッテリー電力が第一の閾値を下回ったことを判別する前に、ネットワーク・サービスの前記あらかじめ定義された集合のうちの第三のネットワーク・サービスを優先サービスとして同定するユーザー入力を受領し、前記残りバッテリー電力が前記第三のネットワーク・サービスに関連付けられた第三の閾値を下回るときに前記第三のネットワーク・サービスを実行することを継続するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2193では、実施例2181ないし2192のうちいずれか一項記載の主題が任意的に、前記あらかじめ定義された集合のネットワーク・サービスが、ユーザーによって設定される階層構造に配置される、ということを含むことができる。
実施例2194は、優先サービスおよび該優先サービスが要求される時間期間を同定するユーザー入力を受領し;非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断し;前記優先サービスを前記時間期間の間に実行し;前記時間期間が経過した後、前記無線アクセス・ネットワークを通じて前記非優先サービスを再開するよう構成された処理回路を含む回路装置である。
実施例2195では、実施例2194の主題は任意的に、端末装置として構成されることができ、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2196では、実施例2194または2195の主題は任意的に、端末装置において使うよう適応された内部コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2197では、実施例2194ないし2196のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2198では、実施例2194ないし2197のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記優先サービスおよび前記非優先サービスが、音声サービス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)サービス、インターネット・プロトコル(IP)メッセージング・サービスまたはIPデータ・サービスからなる群から選択される、ということを含むことができる。
実施例2199では、実施例2194ないし2198のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することを、前記優先サービスを前記時間期間の間に前記無線アクセス・ネットワークを通じて実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2200では、実施例2194ないし2199のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記優先サービスを前記時間期間の間に実行することを、前記優先サービスをオフラインで実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2201では、実施例2194ないし2200のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、残りバッテリー電力をモニタリングし、前記残りバッテリー電力が閾値を下回ったことを判別し、第二の非優先サービスを前記無線アクセス・ネットワークに報告することによって前記第二の非優先サービスを中断するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2202では、実施例2201の主題は任意的に、前記処理回路が、前記時間期間の満了後に前記第二の非優先サービスを再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2203では、実施例2194ないし2202のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別するようさらに構成され、前記処理回路が、前記非優先サービスを無線アクセス・ネットワークに報告することによって該非優先サービスを中断することを、前記非優先サービスの前記QoSクラスを前記無線アクセス・ネットワークに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2204は、無線アクセス・ネットワークを通じて端末装置に関して非優先サービスを実行し;ある時間期間にわたって前記非優先サービスの実行を中断する命令を受信し;前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記非優先サービスに関連付けられた非優先サービス・データを識別し;前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限するよう構成されている処理回路を含む回路装置である。
実施例2205では、実施例2204の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成され、無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例2206では、実施例2204の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードにおける使用のために適応されたコンポーネントとして構成されることができる。
実施例2207では、実施例2204ないし2206のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2208では、実施例2204ないし2207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記時間期間の終了前に前記非優先サービスの実行を再開するよう前記端末装置から命令を受信し、前記時間期間の終了前に前記端末装置に関する前記非優先サービスの実行を再開するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2209では、実施例2204ないし2207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記時間期間の全体にわたって前記端末装置への前記非優先サービスの送信を保留または制限するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2210では、実施例2204ないし2207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限することを、前記時間期間が満了するまで前記非優先サービス・データをバッファリングし、前記非優先サービス・データを前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2211では、実施例2204ないし2207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記時間期間の間、前記端末装置への前記非優先サービス・データの送信を保留または制限することを、バッファリングされた非優先サービス・データがサイズ閾値より大きくなるまで前記非優先サービス・データをバッファリングし、バッファリングされた非優先サービス・データを前記端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2212では、実施例2204ないし2211のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記非優先サービスに関連付けられた非優先サービス・データを識別することを、前記非優先サービスのサービス品質(QoS)クラスを識別し、前記QoSクラスをもつ前記端末装置に宛てられた到来データを、前記非優先サービスに関連付けられた前記非優先サービス・データとして識別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2213では、実施例2204ないし2211のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、第二の非優先サービスの実行を中断する命令を受信し;前記端末装置に宛てられたバックホール・インターフェースからの到来データをフィルタリングして、前記第二の非優先サービスに関連付けられた第二の非優先サービス・データを識別し;前記端末装置への前記第二の非優先サービス・データの送信を保留または制限するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2214は、端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該端末装置が危機シナリオにあることを判別する手段と;前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類する手段と;前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞る手段と;前記端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切る手段とを含む、装置である。
実施例2215は、無線通信を実行する方法であり、前記方法は、端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該端末装置が危機シナリオにあることを判別する段階と;前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類する段階と;前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞る段階と;前記端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切る段階とを含む。
実施例2216では、実施例2215の主題は任意的に、前記端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該端末装置が危機シナリオにあることを判別することが、バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、前記端末装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2217では、実施例2216の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、更新されたバッテリー電力を前記バッテリー電力閾値と比較し、前記更新されたバッテリー電力が前記バッテリー電力閾値より大きいことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2218では、実施例2216の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、前記端末装置が充電中であることを判別し、前記端末装置が充電中であることに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2219では、実施例2215の主題は任意的に、前記端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該端末装置が危機シナリオにあることを判別することが、前記温度を温度閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いことに応答して、前記端末装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2220では、実施例2219の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、更新された温度を前記温度閾値と比較し、前記更新された温度が前記温度閾値より低いことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2221では、実施例2215の主題は任意的に、前記端末装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該端末装置が危機シナリオにあることを判別することが、前記温度を温度閾値と比較し、前記バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いまたは前記バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、前記端末装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2222では、実施例2215ないし2221のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領することをさらに含むことができ、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む。
実施例2223では、実施例2222の主題は任意的に、前記ユーザー入力が前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションがユーザー優先アプリケーションであることを指定し、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することが、前記データの前記部分集合が前記第一のアプリケーションに由来することを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2224では、実施例2222の主題は任意的に、前記ユーザー入力があるアプリケーション・クラスがユーザー優先サービスであることを指定し、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することが、前記データの前記部分集合が、前記アプリケーション・クラスの、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの部分集合に由来することを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2225では、実施例2215ないし2224のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記一つまたは複数のアプリケーションの部分集合がリアルタイム・アプリケーションであることを判別し、前記一つまたは複数のアプリケーションの該部分集合に由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2226では、実施例2215ないし2225のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションについてパケット到着間時間およびパケット送信間時間を計算し、前記パケット到着間時間および前記パケット送信間時間があらかじめ定義された基準を満たす場合に、前記第一のアプリケーションに由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2227では、実施例2215ないし2226のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データに対してパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいてユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックである前記データの部分集合を識別し、前記データの前記部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2228では、実施例2215ないし2227のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの第一のデータ・パケットについてのサービス型フィールドを読み、前記サービス型フィールドに基づいて前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2229では、実施例2228の主題は任意的に、前記サービス型フィールドがサービス型(TOS:Type of Service)フィールドまたは差別化サービス・コード・ポイント(DSCP:Differentiated Services Code Point)フィールドである、ということを含むことができる。
実施例2230では、実施例2215ないし2229のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの第一のデータ・パケットが由来するまたは宛てられているポート番号またはソケット・アドレスを判別し、前記ポート番号または前記ソケット・アドレスに基づいて、前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2231では、実施例2215ないし2230のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2232では、実施例2215ないし2231のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2233では、実施例2215ないし2232のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2234では、実施例2215ないし2232のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを送信遅延をもって送信し、枢要トラフィックを遅延なしに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2235では、実施例2215ないし2234のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データを前記端末装置のアプリケーション・プロセッサにおいて分類することを含み、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2236では、実施例2215ないし2235のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを前記端末装置のアプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバにおいて絞ることを含み、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2237では、実施例2215ないし2236のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを、前記アプリケーション・プロセッサのベースバンド・モデムにおいて絞ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2238では、実施例2215ないし2237のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、前記端末装置のベースバンド・モデムにおいて、非枢要トラフィックの、粒度の細かい絞りを実行し、前記端末装置のアプリケーション・プロセッサにおいて非枢要トラフィックの粗い絞りを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2239は、一つまたは複数のプロセッサを含み、実施例2215ないし2238のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されている通信装置である。
実施例2240は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2215ないし2238のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2241は、端末装置のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2215ないし2238のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2242は、無線通信において使うために適応された通信装置であり、当該通信装置は、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別するよう構成された検出モジュールと;当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類するよう構成された分類モジュールと;当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞り、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切るよう構成されたトラフィック制御モジュールとを含む。
実施例2243では、実施例2242の主題は任意的に、無線通信装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2244では、実施例2242の主題は任意的に、無線通信装置において使うために適応された無線通信コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2245では、実施例2242の主題は任意的に、電源をさらに含むことができ、前記バッテリー電力は前記電源の残りバッテリー電力である。
実施例2246では、実施例2242ないし2245のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2247では、実施例2246の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、更新されたバッテリー電力を前記バッテリー電力閾値と比較し、前記更新されたバッテリー電力が前記バッテリー電力閾値より大きいことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2248では、実施例2246の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、当該通信装置が充電中であることを判別し、当該通信装置が充電中であることに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2249では、実施例2242ないし2245のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、前記温度を温度閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2250では、実施例2249の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、更新された温度を前記温度閾値と比較し、前記更新された温度が前記温度閾値より低いことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2251では、実施例2242ないし2245のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出モジュールが、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、前記温度を温度閾値と比較し、前記バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いまたは前記バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2252では、実施例2242ないし2251のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領するようさらに構成され、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2253では、実施例2252の主題は任意的に、前記ユーザー入力が前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションがユーザー優先アプリケーションであることを指定し、前記分類モジュールが、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することを、前記データの前記部分集合が前記第一のアプリケーションに由来することを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2254では、実施例2252の主題は任意的に、前記ユーザー入力があるアプリケーション・クラスがユーザー優先サービスであることを指定し、前記分類モジュールが、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することを、前記データの前記部分集合が、前記アプリケーション・クラスの、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの部分集合に由来することを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2255では、実施例2242ないし2254のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの部分集合がリアルタイム・アプリケーションであることを判別し、前記一つまたは複数のアプリケーションの該部分集合に由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2256では、実施例2242ないし2255のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションについてパケット到着間時間およびパケット送信間時間を計算し、前記パケット到着間時間および前記パケット送信間時間があらかじめ定義された基準を満たす場合に、前記第一のアプリケーションに由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2257では、実施例2242ないし2256のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データに対してパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいてユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックである前記データの部分集合を識別し、前記データの前記部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2258では、実施例2242ないし2256のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの第一のデータ・パケットについてのサービス型フィールドを読み、前記サービス型フィールドに基づいて前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2259では、実施例2258の主題は任意的に、前記サービス型フィールドがサービス型(TOS:Type of Service)フィールドまたは差別化サービス・コード・ポイント(DSCP:Differentiated Services Code Point)フィールドである、ということを含むことができる。
実施例2260では、実施例2242ないし2258のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの第一のデータ・パケットが由来するまたは宛てられているポート番号またはソケット・アドレスを判別し、前記ポート番号または前記ソケット・アドレスに基づいて、前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2261では、実施例2242ないし2260のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2262では、実施例2242ないし2261のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2263では、実施例2242ないし2262のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2264では、実施例2242ないし2263のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを送信遅延をもって送信し、枢要トラフィックを遅延なしに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2265では、実施例2242ないし2264のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類モジュールが、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データを当該通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて分類することによって実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2266では、実施例2242ないし2265のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを当該通信装置のアプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバにおいて絞ることによって実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2267では、実施例2242ないし2266のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを、前記アプリケーション・プロセッサのベースバンド・モデムにおいて絞ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2268では、実施例2242ないし2267のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御モジュールが、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、当該通信装置のベースバンド・モデムにおいて、非枢要トラフィックの、粒度の細かい絞りを実行し、当該通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて非枢要トラフィックの粗い絞りを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2269は、無線通信装置のコントローラによって実行されたときに該無線通信装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、前記無線通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該無線通信装置が危機シナリオにあることを判別する段階と;前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類する段階と;前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞る段階と;前記無線通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切る段階とを含む。
実施例2270では、実施例2269の主題は任意的に、前記無線通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することが、バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、前記無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2271では、実施例2270の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、更新されたバッテリー電力を前記バッテリー電力閾値と比較し、前記更新されたバッテリー電力が前記バッテリー電力閾値より大きいことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2272では、実施例2270の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、前記無線通信装置が充電中であることを判別し、前記無線通信装置が充電中であることに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2273では、実施例2269の主題は任意的に、前記無線通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することが、前記温度を温度閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いことに応答して、前記無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2274では、実施例2273の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることが、更新された温度を前記温度閾値と比較し、前記更新された温度が前記温度閾値より低いことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2275では、実施例2274の主題は任意的に、前記無線通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて該無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することが、前記温度を温度閾値と比較し、前記バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いまたは前記バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、前記無線通信装置が危機シナリオにあることを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2276では、実施例2269ないし2275のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領することをさらに含むことができ、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む。
実施例2277では、実施例2276の主題は任意的に、前記ユーザー入力が前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションがユーザー優先アプリケーションであることを指定し、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することが、前記データの前記部分集合が前記第一のアプリケーションに由来することを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2278では、実施例2276の主題は任意的に、前記ユーザー入力があるアプリケーション・クラスがユーザー優先サービスであることを指定し、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することが、前記データの前記部分集合が、前記アプリケーション・クラスの、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの部分集合に由来することを判別することを含む、ということを含むことができる。
実施例2279では、実施例2269ないし2278のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記一つまたは複数のアプリケーションの部分集合がリアルタイム・アプリケーションであることを判別し、前記一つまたは複数のアプリケーションの該部分集合に由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2280では、実施例2269ないし2279のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションについてパケット到着間時間およびパケット送信間時間を計算し、前記パケット到着間時間および前記パケット送信間時間があらかじめ定義された基準を満たす場合に、前記第一のアプリケーションに由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2281では、実施例2269ないし2280のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データに対してパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいてユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックである前記データの部分集合を識別し、前記データの前記部分集合を枢要トラフィックとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2282では、実施例2269ないし2281のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの第一のデータ・パケットについてのサービス型フィールドを読み、前記サービス型フィールドに基づいて前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2283では、実施例2282の主題は任意的に、前記サービス型フィールドがサービス型(TOS:Type of Service)フィールドまたは差別化サービス・コード・ポイント(DSCP:Differentiated Services Code Point)フィールドである、ということを含むことができる。
実施例2284では、実施例2269ないし2283のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データの第一のデータ・パケットが由来するまたは宛てられているポート番号またはソケット・アドレスを判別し、前記ポート番号または前記ソケット・アドレスに基づいて、前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2285では、実施例2269ないし2284のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例2286では、実施例2269ないし2285のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2287では、実施例2269ないし2286のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2288では、実施例2269ないし2286のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを送信遅延をもって送信し、枢要トラフィックを遅延なしに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2289では、実施例2269ないし2288のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することが、前記データを前記無線通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて分類することを含み、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2290では、実施例2269ないし2289のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを前記無線通信装置のアプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバにおいて絞ることを含み、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2291では、実施例2269ないし2290のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、非枢要トラフィックを、前記アプリケーション・プロセッサのベースバンド・モデムにおいて絞ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2292では、実施例2269ないし2291のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることが、前記無線通信装置のベースバンド・モデムにおいて、非枢要トラフィックの、粒度の細かい絞りを実行し、前記無線通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて非枢要トラフィックの粗い絞りを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2293は、アプリケーション・プロセッサとベースバンド・モデムとを含む処理モジュールを含む通信装置であり、前記処理モジュールは、一つまたは複数のアプリケーションを実行し;前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類し;当該通信装置が危機シナリオにあるかどうかを、当該通信装置の温度、当該通信装置のバッテリー電力、当該通信装置の電力状態および当該通信装置の電波条件に基づいて判定し;危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞るよう構成されている。
実施例2294では、実施例2293の主題は任意的に、無線通信装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2295では、実施例2293または2294の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが非枢要データの送信を絞ることを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2296では、実施例2293または2294の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが非枢要データの送信を絞ることを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2297では、実施例2293または2294の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが非枢要データの送信を絞ることを、前記アプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバを用いて実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2298では、実施例2293または2294の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、非枢要データの送信の粒度の細かい絞りを実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサが、非枢要データの送信の粗い絞りを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2299では、実施例2293ないし2298のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理モジュールが、前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2300では、実施例2293ないし2299のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領するよう構成され、前記処理モジュールが、前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含む。
実施例2301は、実施例2293ないし2300のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理モジュールが、前記通信装置が危機シナリオを抜けたことを判別し、前記通信装置が危機シナリオを抜けたことを判別することに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切るようさらに構成される、ということを含む。
実施例2302では、実施例2293ないし2300のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理モジュールが、前記危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞ることを、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2303では、実施例2293ないし2300のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理モジュールが、前記危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞ることを、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2304は、無線通信において使うために適応された通信装置であり、当該通信装置は、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別するよう構成された検出回路と;当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類するよう構成された分類回路と;当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞り、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切るよう構成されたトラフィック制御回路とを含む。
実施例2305では、実施例2304の主題は任意的に、無線通信装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2306では、実施例2304の主題は任意的に、無線通信装置において使うために適応された無線通信回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2307では、実施例2304の主題は任意的に、電源をさらに含むことができ、前記バッテリー電力は前記電源の残りバッテリー電力である。
実施例2308では、実施例2304ないし2307のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路、前記分類回路および前記トラフィック制御回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2309では、実施例2304ないし2308のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2310では、実施例2309の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、更新されたバッテリー電力を前記バッテリー電力閾値と比較し、前記更新されたバッテリー電力が前記バッテリー電力閾値より大きいことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2311では、実施例2309の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、当該通信装置が充電中であることを判別し、当該通信装置が充電中であることに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2312では、実施例2304ないし2307のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、前記温度を温度閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2313では、実施例2312の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオを抜けることに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることを、更新された温度を前記温度閾値と比較し、前記更新された温度が前記温度閾値より低いことに応答して、非枢要トラフィックを絞るのを打ち切ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2314では、実施例2304ないし2307のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記検出回路が、当該通信装置のバッテリー電力または温度測定に基づいて当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することを、前記温度を温度閾値と比較し、前記バッテリー電力をバッテリー電力閾値と比較し、前記温度が温度閾値より高いまたは前記バッテリー電力がバッテリー電力閾値より低いことに応答して、当該通信装置が危機シナリオにあることを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2315では、実施例2304ないし2314のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領するようさらに構成され、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2316では、実施例2315の主題は任意的に、前記ユーザー入力が前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションがユーザー優先アプリケーションであることを指定し、前記分類回路が、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することを、前記データの前記部分集合が前記第一のアプリケーションに由来することを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2317では、実施例2315の主題は任意的に、前記ユーザー入力があるアプリケーション・クラスがユーザー優先サービスであることを指定し、前記分類回路が、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別することを、前記データの前記部分集合が、前記アプリケーション・クラスの、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの部分集合に由来することを判別することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2318では、実施例2304ないし2317のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記一つまたは複数のアプリケーションの部分集合がリアルタイム・アプリケーションであることを判別し、前記一つまたは複数のアプリケーションの該部分集合に由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2319では、実施例2304ないし2318のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記一つまたは複数のアプリケーションのうちの第一のアプリケーションについてパケット到着間時間およびパケット送信間時間を計算し、前記パケット到着間時間および前記パケット送信間時間があらかじめ定義された基準を満たす場合に、前記第一のアプリケーションに由来する前記データの部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2320では、実施例2304ないし2319のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データに対してパケット検査を実行し、前記パケット検査に基づいてユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックである前記データの部分集合を識別し、前記データの前記部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2321では、実施例2304ないし2320のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの第一のデータ・パケットについてのサービス型フィールドを読み、前記サービス型フィールドに基づいて前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2322では、実施例2321の主題は任意的に、前記サービス型フィールドがサービス型(TOS:Type of Service)フィールドまたは差別化サービス・コード・ポイント(DSCP:Differentiated Services Code Point)フィールドである、ということを含むことができる。
実施例2323では、実施例2304ないし2322のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの第一のデータ・パケットが由来するまたは宛てられているポート番号またはソケット・アドレスを判別し、前記ポート番号または前記ソケット・アドレスに基づいて、前記第一のデータ・パケットがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかを判定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2324では、実施例2304ないし2323のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2325では、実施例2304ないし2324のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2326では、実施例2304ないし2325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2327では、実施例2304ないし2326のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを送信遅延をもって送信し、枢要トラフィックを遅延なしに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2328では、実施例2304ないし2327のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分類回路が、当該通信装置の一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがユーザー優先トラフィックまたはリアルタイム・トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データを当該通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて分類することによって実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2329では、実施例2304ないし2328のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを当該通信装置のアプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバにおいて絞ることによって実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサは前記一つまたは複数のアプリケーションを実行するよう構成されている、ということを含むことができる。
実施例2330では、実施例2304ないし2329のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、非枢要トラフィックを、前記アプリケーション・プロセッサのベースバンド・モデムにおいて絞ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2331では、実施例2304ないし2330のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記トラフィック制御回路が、当該通信装置が危機シナリオにある間、枢要トラフィックに比して非枢要トラフィックを絞ることを、当該通信装置のベースバンド・モデムにおいて、非枢要トラフィックの、粒度の細かい絞りを実行し、当該通信装置のアプリケーション・プロセッサにおいて非枢要トラフィックの粗い絞りを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2332は、アプリケーション・プロセッサとベースバンド・モデムとを含む処理回路を含む通信装置であり、前記処理回路は、一つまたは複数のアプリケーションを実行し;前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類し;当該通信装置が危機シナリオにあるかどうかを、当該通信装置の温度、当該通信装置のバッテリー電力、当該通信装置の電力状態および当該通信装置の電波条件に基づいて判定し;危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞るよう構成されている。
実施例2333では、実施例1の主題は任意的に、無線通信装置として構成され、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2334では、実施例1または2333の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが非枢要データの送信を絞ることを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2335では、実施例1または2333の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが非枢要データの送信を絞ることを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2336では、実施例1または2333の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが非枢要データの送信を絞ることを、前記アプリケーション・プロセッサのモデム・ドライバを用いて実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2337では、実施例1または2333の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、非枢要データの送信の粒度の細かい絞りを実行するよう構成され、前記アプリケーション・プロセッサが、非枢要データの送信の粗い絞りを実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2338では、実施例1ないし2337のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データのサービス型ヘッダ、前記データのパケット検査、前記データのパケット送信間到着時間、前記データのパケット到着間時間、前記データのポート番号、前記データのソケット・アドレスまたはユーザー入力に基づいて前記データを枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2339では、実施例1ないし2338のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アプリケーション・プロセッサが、ユーザー優先トラフィックについての基準を指定するユーザー入力を受領するよう構成され、前記処理回路が、前記一つまたは複数のアプリケーションからのデータを、該データがリアルタイム・トラフィックまたはユーザー優先トラフィックであるかどうかに基づいて、枢要トラフィックおよび非枢要トラフィックに分類することを、前記データの部分集合がユーザー優先トラフィックについての前記基準を満たすことを判別し、前記データの該部分集合を枢要トラフィックとして分類することによって実行するよう構成される、ということを含む。
実施例2340は、実施例1ないし2339のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記通信装置が危機シナリオを抜けたことを判別し、前記通信装置が危機シナリオを抜けたことを判別することに応答して非枢要トラフィックを絞るのを打ち切るようさらに構成される、ということを含む。
実施例2341では、実施例1ないし2339のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞ることを、絞る期間の間、非枢要トラフィックをバッファリングし、該絞る期間の間、枢要トラフィックを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2342では、実施例1ないし2339のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記危機シナリオに応答して非枢要トラフィックの送信を絞ることを、非枢要トラフィックを、枢要トラフィックよりも長い送信遅延をもって送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2343は、通信装置であり、当該通信装置は、無線チャネル上で、端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する段階であって、前記上りリンク無線伝送は、当該通信装置に、該上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードに転送するよう命令する、段階と;前記無線チャネル上で、前記上りリンク無線伝送を衝突から保護するための第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する段階とを実行するよう構成されたプロセッサを含む。
実施例2344では、実施例2343の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2345では、実施例2343または2344の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を、狭帯域伝送として受信するよう構成され、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルを、広帯域伝送として送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2346では、実施例2343ないし2345のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2347では、実施例2343ないし2346のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2348では、実施例2343ないし2347のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置によってデコード可能である、ということを含むことができる。
実施例2349では、実施例2343ないし2347のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置による衝突に対して耐性がある、ということを含むことができる。
実施例2350では、実施例2343ないし2349のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記端末装置からチャネル予約支援要求を受信し、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約し、前記端末装置にチャネルが予約されたことを通知するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2351では、実施例2350の主題は任意的に、前記プロセッサが、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約することを、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別し、伝送要求を前記第二の波形フォーマットで前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ネットワーク・アクセス・ノードから送信承認を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2352では、実施例2343ないし2348のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってある予約期間にわたって前記端末装置のために前記無線チャネルを予約するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記予約期間の間に前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信し、前記予約期間終了後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2353では、実施例2352の主題は任意的に、前記プロセッサが前記端末装置のために前記無線チャネルを、送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)ハンドシェークにより予約するよう構成され、前記予約期間が前記RTS/CTSハンドシェークのネットワーク割り当てベクトル(NAV:network allocation vector)である、ということを含むことができる。
実施例2354では、実施例2343ないし2353のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する前に、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するよう構成され、前記プロセッサが、前記無線チャネルが空いていることを判別した後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2355では、実施例2354の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することを、キャリア・センス・マルチプル・アクセス(CSMA)方式に従って実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2356では、実施例2354または2355の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行することを、前記第一の波形フォーマットおよび前記第二の波形フォーマットについて実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2357では、実施例2343ないし2356のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、複数の予約期間の間の前記第一の波形フォーマットでの無線伝送について前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記無線チャネルを予約するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記複数の予約期間のうちの一つの間に前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2358では、実施例2343ないし2357のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、無線伝送を、前記無線伝送を衝突から保護するための前記第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記第一の波形フォーマットで前記端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2359では、実施例2343ないし2358のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2360では、実施例2343ないし2359のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2361では、実施例2343ないし2360のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2362では、実施例2343ないし2361のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記無線チャネルにアクセスするよう前記端末装置を招待する前記第一の波形フォーマットでのポーリング・フレームを前記端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2363では、実施例2362の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ポーリング・フレームに応答して、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2364では、実施例2343ないし2363のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド・プロセッサ・コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2365は、通信装置であり、当該通信装置は、第一の波形フォーマットに従って無線チャネル上で端末装置と通信し:予約期間を指定する伝送要求を前記無線チャネル上で第二の波形フォーマットでネットワーク・アクセス・ノードに送信し;前記無線チャネルが前記予約期間について予約されたことを端末装置に通知し;前記第一の波形フォーマットでの無線伝送を前記端末装置から受信し;前記予約期間に従って前記無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成されているプロセッサを含む。
実施例2366では、実施例2365の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2367では、実施例2365または2366の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第二の波形フォーマットでの前記伝送要求を広帯域伝送として送信するよう構成され、前記第一の波形フォーマットでの前記無線伝送を狭帯域伝送として受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2368では、実施例2365ないし2367のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2369では、実施例2365ないし2368のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2370では、実施例2365ないし2369のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線チャネル上でチャネル予約支援要求を受信するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記チャネル予約支援要求に応答して、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2371では、実施例2365ないし2370のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記無線チャネルが空いていることを判別することに応答して、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2372では、実施例2365ないし2371のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間の間に前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2373では、実施例2365ないし2372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記伝送要求が送信許可要求(RTS)であり、前記予約期間がネットワーク割り当てベクトル(NAV)である、ということを含むことができる。
実施例2374では、実施例2365ないし2373のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記伝送要求が、送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)ハンドシェークの一部としての送信許可要求(RTS)である、ということを含むことができる。
実施例2375では、実施例2365ないし2374のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、スケジュールに従って前記端末装置のために前記無線チャネルを定期的に予約するよう構成され、前記プロセッサが、前記スケジュールに従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2376では、実施例2365ないし2375のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間について前記端末装置のために予約されている前記無線チャネルの第一のサブチャネルを指定し、前記予約期間について第二の端末装置のために予約されている前記無線チャネルの第二のサブチャネルを指定し、前記第一のサブチャネル上で前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線伝送を受信し、前記第二のサブチャネル上で前記第二の端末装置から前記第二の波形フォーマットで第二の無線伝送を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2377では、実施例2376の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の無線伝送を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2378では、実施例2365ないし2377のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2379では、実施例2365ないし2378のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2380では、実施例2365ないし2379のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2381では、実施例2365ないし2380のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド・プロセッサ・コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2382は、無線チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードから、第一の波形フォーマットでの下りリンク無線伝送を受信する手段と;前記無線チャネルが、予約期間の間、第二の波形フォーマットの伝送との衝突から保護されていることを示す通知を、転送装置から受信する手段と;前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信する手段であって、前記上りリンク無線伝送は、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードにルーティングするよう前記転送装置に命令する、手段とを含む端末装置である。
実施例2383は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、無線チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードから、第一の波形フォーマットでの下りリンク無線伝送を受信し;前記無線チャネルが、予約期間の間、第二の波形フォーマットの伝送との衝突から保護されていることを示す通知を、転送装置から受信し;前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを含み、前記上りリンク無線伝送は、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードにルーティングするよう前記転送装置に命令する。
実施例2384では、実施例2383の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2385では、実施例2383または2384の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが、前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2386では、実施例2383ないし2385のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2387では、実施例2383ないし2386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2388では、実施例2383ないし2387のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2389では、実施例2383ないし2388のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2390では、実施例2383ないし2389のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通知を前記転送装置から受信する前に、チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することをさらに含むことができ、前記通知を前記転送装置から受信することは、前記チャネル予約支援要求に応答して前記転送装置から前記通知を受信することを含む。
実施例2391では、実施例2390の主題は任意的に、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することが、前記第一の波形フォーマットで前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2392では、実施例2390または2391の主題は任意的に、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することをさらに含むことができる。
実施例2393では、実施例2383ないし2392のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することが、前記予約期間の間に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2394では、実施例2383ないし2393のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することが、前記第一の波形フォーマットで前記上りリンク無線伝送を送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2395では、実施例2383ないし2394のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することが、前記ネットワーク・アクセス・ノードに到達するために十分であるはずよりも低い送信電力で前記上りリンク無線伝送を送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2396は、実施例2383ないし2395のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である。
実施例2397は、実施例2383ないし2395のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサを含む通信装置である。
実施例2398は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2383ないし2395のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2399は、端末装置のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2383ないし2395のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2400は、プロセッサを含む通信装置であり、前記プロセッサは、無線チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードから、第一の波形フォーマットでの下りリンク無線伝送を受信し;前記無線チャネルが、予約期間の間、第二の波形フォーマットの伝送との衝突から保護されていることを示す通知を、転送装置から受信し;前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信するよう構成され、前記上りリンク無線伝送は、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードにルーティングするよう前記転送装置に命令する。
実施例2401では、実施例2400の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2402では、実施例2400または2401の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2403では、実施例2400または2402の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが、前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2404では、実施例2400ないし2403のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2405では、実施例2400ないし2404のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2406では、実施例2400ないし2405のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2407では、実施例2400ないし2406のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2408では、実施例2400ないし2407のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記通知を前記転送装置から受信する前に、チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記通知を前記転送装置から受信することを、前記チャネル予約支援要求に応答して前記転送装置から前記通知を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2409では、実施例2408の主題は任意的に、前記プロセッサは、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することを、前記第一の波形フォーマットで前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2410では、実施例2408または2409の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2411では、実施例2400ないし2410のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記予約期間の間に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2412では、実施例2400ないし2411のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記第一の波形フォーマットで前記上りリンク無線伝送を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2413では、実施例2400ないし2412のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードに到達するために十分であるはずよりも低い送信電力で前記上りリンク無線伝送を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2414では、実施例2400ないし2413のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド・プロセッサ・コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2415は、通信装置であり、当該通信装置は、無線チャネル上で、端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する手段であって、前記上りリンク無線伝送は、当該通信装置に、該上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードに転送するよう命令する、手段と;前記無線チャネル上で、前記上りリンク無線伝送を衝突から保護するための第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する手段とを含む。
実施例2416は、通信装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、無線チャネル上で、端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する段階であって、前記上りリンク無線伝送は、当該通信装置に、該上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードに転送するよう命令する、段階と;前記無線チャネル上で、前記上りリンク無線伝送を衝突から保護するための第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する段階とを含む。
実施例2417では、実施例2416の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信することが、前記上りリンク無線伝送を狭帯域伝送として受信することを含み、前記第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することが、前記プリアンブルを広帯域伝送として送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2418では、実施例2416ないし2417のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2419では、実施例2416ないし2418のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2420では、実施例2416ないし2419のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置によってデコード可能である、ということを含むことができる。
実施例2421では、実施例2416ないし2420のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置による衝突に対して耐性がある、ということを含むことができる。
実施例2422では、実施例2416ないし2421のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記端末装置からチャネル予約支援要求を受信し、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約し、前記端末装置にチャネルが予約されたことを通知することを含む、ということを含むことができる。
実施例2423では、実施例2422の主題は任意的に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約することが、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別し、伝送要求を前記第二の波形フォーマットで前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ネットワーク・アクセス・ノードから送信承認を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2424では、実施例2416ないし2420のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってある予約期間にわたって前記端末装置のために前記無線チャネルを予約することをさらに含むことができ、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信することが、前記予約期間の間に前記上りリンク無線伝送を受信することを含み、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することが、前記予約期間終了後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2425では、実施例2424の主題は任意的に、前記端末装置のために前記無線チャネルを予約することが、前記無線チャネルを、送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)ハンドシェークにより予約することを含み、前記予約期間が前記RTS/CTSハンドシェークのネットワーク割り当てベクトル(NAV:network allocation vector)である、ということを含むことができる。
実施例2426では、実施例2416ないし2425のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する前に、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することを含むことができ、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することが、前記無線チャネルが空いていることを判別した後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2427では、実施例2426の主題は任意的に、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することが、キャリア・センス・マルチプル・アクセス(CSMA)方式に従ってキャリア検知を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2428では、実施例2426または2427の主題は任意的に、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することが、前記第一の波形フォーマットおよび前記第二の波形フォーマットについて前記無線チャネル上でキャリア検知を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2429では、実施例2416ないし2428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、複数の予約期間の間の前記第一の波形フォーマットでの無線伝送について前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記無線チャネルを予約することをさらに含み、前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信することが、前記複数の予約期間のうちの一つの間に前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2430では、実施例2416ないし2429のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線伝送を、前記無線伝送を衝突から保護するための前記第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記第一の波形フォーマットで前記端末装置に送信することをさらに含むことができる。
実施例2431では、実施例2416ないし2430のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2432では、実施例2416ないし2431のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2433では、実施例2416ないし2432のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2434では、実施例2416ないし2433のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記無線チャネルにアクセスするよう前記端末装置を招待する前記第一の波形フォーマットでのポーリング・フレームを前記端末装置に送信することをさらに含むことができる。
実施例2435では、実施例2434の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信することが、前記ポーリング・フレームに応答して、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2436は、実施例2416ないし2435のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である。
実施例2437は、実施例2416ないし2435のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサを含む通信装置である。
実施例2438は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2416ないし2435のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2439は、端末装置プロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2416ないし2435のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2440は、通信装置であり、当該通信装置は、第一の波形フォーマットに従って無線チャネル上で端末装置と通信する手段と:予約期間を指定する伝送要求を前記無線チャネル上で第二の波形フォーマットでネットワーク・アクセス・ノードに送信する手段と;前記無線チャネルが前記予約期間について予約されたことを端末装置に通知する手段と;前記第一の波形フォーマットでの無線伝送を前記端末装置から受信する手段と;前記予約期間に従って前記無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する手段とを含む。
実施例2441は、通信装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、第一の波形フォーマットに従って無線チャネル上で端末装置と通信する段階と:予約期間を指定する伝送要求を前記無線チャネル上で第二の波形フォーマットでネットワーク・アクセス・ノードに送信する段階と;前記無線チャネルが前記予約期間について予約されたことを端末装置に通知する段階と;前記第一の波形フォーマットでの無線伝送を前記端末装置から受信する段階と;前記予約期間に従って前記無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する段階とを含む。
実施例2442では、実施例2441の主題は任意的に、前記伝送要求を前記無線チャネル上で第二の波形フォーマットで送信することが、前記伝送要求を広帯域伝送として送信することを含み、前記第一の波形フォーマットでの無線伝送を前記端末装置から受信することが、前記無線伝送を狭帯域伝送として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2443では、実施例2441または2442の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2444では、実施例2441ないし2443のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2445では、実施例2441ないし2444のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線チャネル上でチャネル予約支援要求を受信することをさらに含むことができ、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信することが、前記チャネル予約支援要求に応答して前記伝送要求を送信することを含む。
実施例2446では、実施例2441ないし2445のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することをさらに含むことができ、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信することが、前記無線チャネルが空いていることを判別することに応答して前記伝送要求を送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2447では、実施例2441ないし2446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記無線伝送を受信することが、前記予約期間の間に前記無線伝送を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2448では、実施例2441ないし2447のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記伝送要求が送信許可要求(RTS)であり、前記予約期間がネットワーク割り当てベクトル(NAV)である、ということを含むことができる。
実施例2449では、実施例2441ないし2448のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、スケジュールに従って前記端末装置のために前記無線チャネルを定期的に予約することをさらに含むことができ、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信することが、前記スケジュールに従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2450では、実施例2441ないし2449のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記予約期間について前記端末装置のために予約される前記無線チャネルの第一のサブチャネルを指定し、前記予約期間について第二の端末装置のために予約される前記無線チャネルの第二のサブチャネルを指定し、前記第一のサブチャネル上で前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線伝送を受信し、前記第二のサブチャネル上で前記第二の端末装置から前記第二の波形フォーマットで第二の無線伝送を受信することをさらに含むことができる。
実施例2451では、実施例2450の主題は任意的に、前記予約期間に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の無線伝送を送信することをさらに含むことができる。
実施例2452では、実施例2441ないし2451のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2453では、実施例2441ないし2452のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2454では、実施例2441ないし2453のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2455は、実施例2441ないし2454のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された通信装置である。
実施例2456は、実施例2441ないし2454のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたプロセッサを含む通信装置である。
実施例2457は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2441ないし2454のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2458は、端末装置のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2441ないし2454のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例2459は、通信装置であり、当該通信装置は、無線チャネル上で、端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する段階であって、前記上りリンク無線伝送は、当該通信装置に、該上りリンク無線伝送をネットワーク・アクセス・ノードに転送するよう命令する、段階と;前記無線チャネル上で、前記上りリンク無線伝送を衝突から保護するための第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例2460では、実施例2459の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2461では、実施例2459または2460の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む、ということを含むことができる。
実施例2462では、実施例2459ないし2461のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を、狭帯域伝送として受信するよう構成され、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルを、広帯域伝送として送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2463では、実施例2459ないし2462のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2464では、実施例2459ないし2463のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2465では、実施例2459ないし2464のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置によってデコード可能である、ということを含むことができる。
実施例2466では、実施例2459ないし2464のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の波形フォーマットでの前記プリアンブルが、前記第二の波形フォーマットに基づいて構成されている共存する装置による衝突に対して耐性がある、ということを含むことができる。
実施例2467では、実施例2459ないし2466のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記端末装置からチャネル予約支援要求を受信し、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約し、前記端末装置にチャネルが予約されたことを通知するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2468では、実施例2467の主題は任意的に、前記処理回路が、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードとの前記無線チャネルを予約することを、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別し、伝送要求を前記第二の波形フォーマットで前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信し、前記ネットワーク・アクセス・ノードから送信承認を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2469では、実施例2459ないし2465のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従ってある予約期間にわたって前記端末装置のために前記無線チャネルを予約するようさらに構成され、前記処理回路が、前記予約期間の間に前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信し、前記予約期間終了後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2470では、実施例2469の主題は任意的に、前記処理回路が前記端末装置のために前記無線チャネルを、送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)ハンドシェークにより予約するよう構成され、前記予約期間が前記RTS/CTSハンドシェークのネットワーク割り当てベクトル(NAV:network allocation vector)である、ということを含むことができる。
実施例2471では、実施例2459ないし2470のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信する前に、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するよう構成され、前記処理回路が、前記無線チャネルが空いていることを判別した後に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2472では、実施例2471の主題は任意的に、前記処理回路が、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別することを、キャリア・センス・マルチプル・アクセス(CSMA)方式に従って実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2473では、実施例2471または2472の主題は任意的に、前記処理回路が、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行することを、前記第一の波形フォーマットおよび前記第二の波形フォーマットについて実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2474では、実施例2459ないし2473のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、複数の予約期間の間の前記第一の波形フォーマットでの無線伝送について前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記無線チャネルを予約するようさらに構成され、前記処理回路が、前記複数の予約期間のうちの一つの間に前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2475では、実施例2459ないし2474のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、無線伝送を、前記無線伝送を衝突から保護するための前記第二の波形フォーマットでのプリアンブルと一緒に、前記第一の波形フォーマットで前記端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2476では、実施例2459ないし2475のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2477では、実施例2459ないし2476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2478では、実施例2459ないし2477のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2479では、実施例2459ないし2478のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置から第一の波形フォーマットでの上りリンク無線伝送を受信する前に、前記無線チャネルにアクセスするよう前記端末装置を招待する前記第一の波形フォーマットでのポーリング・フレームを前記端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2480では、実施例2479の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ポーリング・フレームに応答して、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記上りリンク無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2481では、実施例2459ないし2480のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド処理回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2482は、通信装置であり、当該通信装置は、第一の波形フォーマットに従って無線チャネル上で端末装置と通信し:予約期間を指定する伝送要求を前記無線チャネル上で第二の波形フォーマットでネットワーク・アクセス・ノードに送信し;前記無線チャネルが前記予約期間について予約されたことを端末装置に通知し;前記第一の波形フォーマットでの無線伝送を前記端末装置から受信し;前記予約期間に従って前記無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するよう構成されている処理回路を含む。
実施例2483では、実施例2482の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2484では、実施例2482または2483の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む、ということを含むことができる。
実施例2485では、実施例2482ないし2484のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の波形フォーマットでの前記伝送要求を広帯域伝送として送信するよう構成され、前記第一の波形フォーマットでの前記無線伝送を狭帯域伝送として受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2486では、実施例2482ないし2485のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2487では、実施例2482ないし2486のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2488では、実施例2482ないし2487のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線チャネル上でチャネル予約支援要求を受信するようさらに構成され、前記処理回路が、前記チャネル予約支援要求に応答して、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2489では、実施例2482ないし2488のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って、前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するようさらに構成され、前記処理回路が、前記無線チャネルが空いていることを判別することに応答して、前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2490では、実施例2482ないし2489のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間の間に前記端末装置から前記第一の波形フォーマットでの前記無線伝送を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2491では、実施例2482ないし2490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記伝送要求が送信許可要求(RTS)であり、前記予約期間がネットワーク割り当てベクトル(NAV)である、ということを含むことができる。
実施例2492では、実施例2482ないし2491のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記伝送要求が、送信許可要求/送信可(RTS/CTS:request-to-send/clear-to-send)ハンドシェークの一部としての送信許可要求(RTS)である、ということを含むことができる。
実施例2493では、実施例2482ないし2492のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、スケジュールに従って前記端末装置のために前記無線チャネルを定期的に予約するよう構成され、前記処理回路が、前記スケジュールに従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の波形フォーマットで前記無線チャネル上で前記伝送要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2494では、実施例2482ないし2493のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間について前記端末装置のために予約されている前記無線チャネルの第一のサブチャネルを指定し、前記予約期間について第二の端末装置のために予約されている前記無線チャネルの第二のサブチャネルを指定し、前記第一のサブチャネル上で前記端末装置から前記第一の波形フォーマットで前記無線伝送を受信し、前記第二のサブチャネル上で前記第二の端末装置から前記第二の波形フォーマットで第二の無線伝送を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2495では、実施例2494の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間に従って前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記第二の無線伝送を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2496では、実施例2482ないし2495のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2497では、実施例2482ないし2496のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2498では、実施例2482ないし2497のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2499では、実施例2482ないし2498のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド処理回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2500は、処理装置を含む通信装置であり、前記処理回路は、無線チャネル上でネットワーク・アクセス・ノードから、第一の波形フォーマットでの下りリンク無線伝送を受信し;前記無線チャネルが、予約期間の間、第二の波形フォーマットの伝送との衝突から保護されていることを示す通知を、転送装置から受信し;前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信するよう構成され、前記上りリンク無線伝送は、前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードにルーティングするよう前記転送装置に命令する。
実施例2501では、実施例2500の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2502では、実施例2500または2501の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む、ということを含むことができる。
実施例2503では、実施例2500ないし2502のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2504では、実施例2500ないし2503のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが、前記第二の波形フォーマットとは異なる帯域幅を使う、ということを含むことができる。
実施例2505では、実施例2500ないし2504のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが狭帯域Wi-Fi波形フォーマットであり、前記第二の波形フォーマットが広帯域Wi-Fi波形フォーマットである、ということを含むことができる。
実施例2506では、実施例2500ないし2505のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットがスペクトル拡散波形である、ということを含むことができる。
実施例2507では、実施例2500ないし2506のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが単一キャリア波形である、ということを含むことができる。
実施例2508では、実施例2500ないし2507のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の波形フォーマットが前記第二の波形フォーマットより低いピーク対平均パワー比(PAPR:peak-to-average-power ratio)をもつ、ということを含むことができる。
実施例2509では、実施例2500ないし2508のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記通知を前記転送装置から受信する前に、チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信するようさらに構成され、前記処理回路が、前記通知を前記転送装置から受信することを、前記チャネル予約支援要求に応答して前記転送装置から前記通知を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2510では、実施例2509の主題は任意的に、前記処理回路が、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することを、前記第一の波形フォーマットで前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2511では、実施例2509または2510の主題は任意的に、前記処理回路が、前記チャネル予約支援要求を前記転送装置に送信する前に、競合ベースのチャネル・アクセス方式に従って前記無線チャネル上でキャリア検知を実行して前記無線チャネルが空いているときを判別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2512では、実施例2500ないし2511のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記予約期間の間に前記上りリンク無線伝送を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2513では、実施例2500ないし2512のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記第一の波形フォーマットで前記上りリンク無線伝送を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2514では、実施例2500ないし2513のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記予約期間に従って上りリンク無線伝送を前記転送装置に送信することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードに到達するために十分であるはずよりも低い送信電力で前記上りリンク無線伝送を送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2515では、実施例2500ないし2514のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信装置において使うためのベースバンド処理回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2516は、ビークルのためのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードであり、当該ローカル・ネットワーク・アクセス・ノードは、端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信する手段と;前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定する手段と;前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶する手段と;前記第一のインターネット接続が前記ビークルにおいて利用不能になった後、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供する手段とを含む。
実施例2517は、ビークルのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信し;前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定し;前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶し;前記第一のインターネット接続が前記ビークルにおいて利用不能になった後、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供することを含む。
実施例2518では、実施例2517の主題は任意的に、前記端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信することが、前記端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置と無線接続を確立することを含み、前記第一のインターネット接続は前記ローディング・エリアにおいて利用可能である、ということを含むことができる。
実施例2519では、実施例2518の主題は任意的に、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することが、前記ビークルが前記ローディング・エリアにある間に前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することを含む、ということを含むことができる。
実施例2520では、実施例2518の主題は任意的に、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することが、前記ローディング・エリアに位置しているローディング・ネットワーク・ノードから前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを含む、ということを含むことができる。
実施例2521では、実施例2517ないし2520のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することが、有線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2522では、実施例2517ないし2520のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することが、無線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2523では、実施例2517ないし2522のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供することが、前記第一のデータの要求を前記端末装置からローカル・ビークル無線ネットワークを通じて受信し、前記第一のデータを前記端末装置に前記ローカル・ビークル無線ネットワークを通じて提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2524では、実施例2517ないし2523のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例2525では、実施例2517ないし2523のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例2526では、実施例2517ないし2523のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルが移動中であり前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例2527では、実施例2524ないし2526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を受信して前記第二のデータを前記端末装置に提供することが、前記第二のデータの要求をローカル・ビークル無線ネットワークを介して受信し、前記第二のデータを前記端末装置に前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して提供することを含む、とういことを含むことができる。
実施例2528では、実施例2523ないし2526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2529では、実施例2523ないし2526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2530では、実施例2517ないし2529のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を、前記第一のインターネット接続が利用可能でないときに前記端末装置から受信し、前記端末装置に前記第二のデータが利用可能でないことを通知することをさらに含むことができる。
実施例2531では、実施例2517ないし2530のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2532では、実施例2517ないし2531のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2533では、実施例2517ないし2532のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするメディア・コンテンツを示す、ということを含むことができる。
実施例2534では、実施例2517ないし2532のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2535では、実施例2517ないし2532のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、ユーザーのメディア・コンテンツ・アクセス習癖を示す、ということを含むことができる。
実施例2536では、実施例2517ないし2535のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することが、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例2537では、実施例2536の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することが、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記確率に基づいて前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例2538では、実施例2517ないし2535のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することが、前記第一のデータを同定するよう前記ユーザー・コンテキスト情報に対して機械学習を適用することを含む、ということを含むことができる。
実施例2539では、実施例2517ないし2536のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することが、複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成するために前記コンテキスト情報に予測アルゴリズムを適用し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例2540では、実施例2539記載の主題は任意的に、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することが、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して一つまたは複数のインターネット・サーバーから前記第一のデータを取得することを含む、とういことを含むことができる。
実施例2541では、実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することが、前記ユーザー・コンテキスト情報と、一つまたは複数の他の端末装置によって提供されるユーザー・コンテキスト情報に基づいて前記第一のデータを同定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2542では、実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することが、前記ビークルの計画された旅行の旅行継続時間情報または空間時間的旅行情報の少なくとも一方に基づいて前記第一のデータを同定することを含む、ということを含むことができる。
実施例2543は、実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む通信システムである。
実施例2544は、実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む無線通信システムである。
実施例2545は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2546は、ネットワーク・アクセス・ノードのプロセッサによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに実施例2517ないし2540のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2547は、ビークルのビークル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて使うための通信装置であり、当該通信装置は、端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信し;前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定し;前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶し;前記第一のインターネット接続が前記ビークルにおいて利用不能になった後、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供するよう構成されたプロセッサを含む。
実施例2548では、実施例2547の主題は任意的に、メモリをさらに含むことができ、前記プロセッサは前記第一のデータを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例2549では、実施例2547または2548の主題は任意的に、前記ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードのための処理コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2550では、実施例2547または2548の主題は任意的に、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2551では、実施例2550の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2552では、実施例2547ないし2551のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信することを、前記端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置と無線接続を確立することによって実行するよう構成され、前記第一のインターネット接続は前記ローディング・エリアにおいて利用可能である、ということを含むことができる。
実施例2553では、実施例2552の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することを、前記ビークルが前記ローディング・エリアにある間に前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2554では、実施例2552の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、前記ローディング・エリアに位置しているローディング・ネットワーク・ノードから前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2555では、実施例2547ないし2554のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、有線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2556では、実施例2547ないし2554のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、無線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2557では、実施例2547ないし2556のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータの要求を前記端末装置からローカル・ビークル無線ネットワークを通じて受信し、前記第一のデータを前記端末装置に前記ローカル・ビークル無線ネットワークを通じて提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2558では、実施例2547ないし2557のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2559では、実施例2547ないし2557のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用可能でない間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2560では、実施例2547ないし2557のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルが移動中であり前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用可能でない間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2561では、実施例2558ないし2560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2562では、実施例2558ないし2560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2563では、実施例2547ないし2562のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を、前記第一のインターネット接続が利用可能でないときに前記端末装置から受信し、前記端末装置に前記第二のデータが利用可能でないことを通知するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2564では、実施例2547ないし2563のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2565では、実施例2547ないし2564のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2566では、実施例2547ないし2565のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするメディア・コンテンツを示す、ということを含むことができる。
実施例2567では、実施例2547ないし2565のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2568では、実施例2547ないし2565のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、ユーザーのメディア・コンテンツ・アクセス習癖を示す、ということを含むことができる。
実施例2569では、実施例2547ないし2568のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2570では、実施例2569の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記確率に基づいて前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2571では、実施例2547ないし2570のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記第一のデータを同定するよう前記ユーザー・コンテキスト情報に対して機械学習を適用することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2572では、実施例2547ないし2568のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成するために前記コンテキスト情報に予測アルゴリズムを適用し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2573では、実施例2572記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して一つまたは複数のインターネット・サーバーから前記第一のデータを取得することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例2574では、実施例2547ないし2573のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ユーザー・コンテキスト情報と、一つまたは複数の他の端末装置によって提供されるユーザー・コンテキスト情報に基づいて前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2575では、実施例2547ないし2573のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ビークルの計画された旅行の旅行継続時間情報または空間時間的旅行情報の少なくとも一方に基づいて前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2576は、ビークルのためのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードであり、当該ローカル・ネットワーク・アクセス・ノードは:端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得する手段と;前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定する手段と;前記第一のデータを、前記ローディング・エリアにおいて利用可能な前記ビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードする手段と;前記ビークルの移動により前記第一のインターネット接続が利用不能になった後、前記第一のデータの要求を前記端末装置から受信する手段と;前記第一のデータを前記端末装置に提供する手段とを含む。
実施例2577は、ビークルのローカル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて無線通信を実行する方法であり、当該方法は、端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得し;前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定し;前記第一のデータを、前記ローディング・エリアにおいて利用可能な前記ビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードし;前記ビークルの移動により前記第一のインターネット接続が利用不能になった後、前記第一のデータの要求を前記端末装置から受信し;前記第一のデータを前記端末装置に提供することを含む。
実施例2578では、実施例2577の主題は任意的に、前記ビークルが前記ローディング・エリアの外を移動するときに前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である、ということを含むことができる。
実施例2579では、実施例2577または2578の主題は任意的に、前記端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得する前に、前記ビークルのローカル・ビークル無線ネットワークを通じて前記端末装置と無線接続を確立することを含むことができ、前記第一のデータを前記端末装置に提供することが、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して前記第一のデータを前記端末装置に提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例2580では、実施例2579の主題は任意的に、前記第一のデータの要求を前記端末装置から受信することが、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して該要求を前記端末装置から受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2581では、実施例2577ないし2580のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータを、前記ローディング・エリアにおいて利用可能な前記ビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードすることが、前記第一のデータを、前記第一のインターネット接続を介してインターネット・サーバーから受信し、前記第一のデータを前記ローカル・ネットワーク・アクセス・ノードのメモリにおいて記憶することを含む、ということを含むことができる。
実施例2582では、実施例2577ないし2581のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例2583では、実施例2577ないし2581のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能であり、前記ビークルが移動中である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例2584では、実施例2398または2399の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2585では、実施例2398または2399の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2586では、実施例2577ないし2585のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2587では、実施例2577ないし2586のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2588では、実施例2577ないし2587のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2589では、実施例2577ないし2587のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするデータ・ファイルまたはデータ・ファイル型を示す、ということを含むことができる。
実施例2590では、実施例2577ないし2589のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することが、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して利用可能な一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについての前記確率に基づいて前記第一のデータを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例2591では、実施例2577ないし2590のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することが、前記第一のデータを同定するよう前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に対して機械学習を適用することを含む、ということを含むことができる。
実施例2592では、実施例2577ないし2590のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することが、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に予測アルゴリズムを適用して複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例2593では、実施例2592記載の主題は任意的に、前記第一のデータを、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して取得することが、前記第一のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して、一つまたは複数のインターネット・サーバーから取得することを含む、とういことを含むことができる。
実施例2594は、実施例2577ないし2593のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む通信システムである。
実施例2595は、実施例2577ないし2593のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路を含む無線通信システムである。
実施例2596は、プロセッサによって実行されるときに該プロセッサに実施例2577ないし2593のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2597は、ネットワーク・アクセス・ノードのプロセッサによって実行されるときに該ネットワーク・アクセス・ノードに実施例2577ないし2590のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2598は、ビークルのビークル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて使うための通信装置であり、当該通信装置は:端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得し;前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定し;前記第一のデータを、前記ローディング・エリアにおいて利用可能な前記ビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードし;前記ビークルの移動により前記第一のインターネット接続が利用不能になった後、前記第一のデータの要求を前記端末装置から受信し;前記第一のデータを前記端末装置に提供するよう構成されたプロセッサを含む。
実施例2599では、実施例2598の主題は任意的に、メモリをさらに含むことができ、前記プロセッサは前記第一のデータを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例2600では、実施例2598または2599の主題は任意的に、前記ビークルのネットワーク・アクセス・ノードのための処理コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2601では、実施例2598または2599の主題は任意的に、無線トランシーバおよびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2602では、実施例2601の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2603では、実施例2598ないし2602のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルが前記ローディング・エリアの外を移動するときに前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である、ということを含むことができる。
実施例2604では、実施例2598ないし2603のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得する前に、前記ビークルのローカル・ビークル無線ネットワークを通じて前記端末装置と無線接続を確立するようさらに構成され、前記プロセッサが、前記第一のデータを前記端末装置に提供することを、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して前記第一のデータを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2605では、実施例2604の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータの要求を前記端末装置から、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2606では、実施例2588ないし2605のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータを、前記第一のインターネット接続を介してインターネット・サーバーから受信し、前記第一のデータを前記ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードのメモリにおいて記憶するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2607では、実施例2588ないし2606のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2608では、実施例2588ないし2606のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能であり、前記ビークルが移動中である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2609では、実施例2607または2608の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2610では、実施例2607または2608の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2611では、実施例2598ないし2610のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2612では、実施例2598ないし2611のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2613では、実施例2598ないし2612のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2614では、実施例2598ないし2612のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするデータ・ファイルまたはデータ・ファイル型を示す、ということを含むことができる。
実施例2615では、実施例2598ないし2614のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して利用可能な一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについての前記確率に基づいて前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2616では、実施例2598ないし2614のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に対して機械学習を適用して前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2617では、実施例2598ないし2614のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に予測アルゴリズムを適用して複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2618では、実施例2617記載の主題は任意的に、前記プロセッサが、前記第一のデータを、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して取得することを、前記第一のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して、一つまたは複数のインターネット・サーバーから取得することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例2619は、ビークルのビークル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて使うための通信装置であり、当該通信装置は、端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信し;前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定し;前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶し;前記第一のインターネット接続が前記ビークルにおいて利用不能になった後、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供するよう構成された処理回路を含む。
実施例2620では、実施例2619の主題は任意的に、メモリをさらに含むことができ、前記処理回路は前記第一のデータを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例2621では、実施例2619または2620の主題は任意的に、前記ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードのための回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2622では、実施例2619または2620の主題は任意的に、無線トランシーバ回路およびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2623では、実施例2622の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2624では、実施例2619ないし2623のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2625では、実施例2619ないし2624のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置からユーザー・コンテキスト情報を受信することを、前記端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置と無線接続を確立することによって実行するよう構成され、前記第一のインターネット接続は前記ローディング・エリアにおいて利用可能である、ということを含むことができる。
実施例2626では、実施例2625の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することを、前記ビークルが前記ローディング・エリアにある間に前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得し、該第一のデータを記憶することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2627では、実施例2625の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、前記ローディング・エリアに位置しているローディング・ネットワーク・ノードから前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2628では、実施例2619ないし2627のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、有線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2629では、実施例2619ないし2627のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、無線インターフェースを介して前記第一のインターネット接続を提供するローディング・ネットワーク・ノードから前記第一のデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2630では、実施例2619ないし2629のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータの要求を受信し、前記第一のデータを前記端末装置に提供することを、前記第一のデータの要求を前記端末装置からローカル・ビークル無線ネットワークを通じて受信し、前記第一のデータを前記端末装置に前記ローカル・ビークル無線ネットワークを通じて提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2631では、実施例2619ないし2630のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2632では、実施例2619ないし2630のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用可能でない間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2633では、実施例2619ないし2630のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルが移動中であり前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用可能でない間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2634では、実施例2631ないし2633のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2635では、実施例2631ないし2633のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2636では、実施例2619ないし2635のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を、前記第一のインターネット接続が利用可能でないときに前記端末装置から受信し、前記端末装置に前記第二のデータが利用可能でないことを通知するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2637では、実施例2619ないし2636のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2638では、実施例2619ないし2637のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2639では、実施例2619ないし2638のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするメディア・コンテンツを示す、ということを含むことができる。
実施例2640では、実施例2619ないし2638のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2641では、実施例2619ないし2638のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・コンテキスト情報が、ユーザーのメディア・コンテンツ・アクセス習癖を示す、ということを含むことができる。
実施例2642では、実施例2619ないし2641のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2643では、実施例2642の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報を処理して、前記ビークルの移動の間、前記端末装置のユーザーがアクセスすることが確率的に確からしい一つまたは複数のデータ・ファイルを同定し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することを、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記確率に基づいて前記一つまたは複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2644では、実施例2619ないし2643のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記第一のデータを同定するよう前記ユーザー・コンテキスト情報に対して機械学習を適用することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2645では、実施例2619ないし2641のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成するために前記コンテキスト情報に予測アルゴリズムを適用し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2646では、実施例2645記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して前記第一のデータを取得することを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して一つまたは複数のインターネット・サーバーから前記第一のデータを取得することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例2647では、実施例2619ないし2646のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ユーザー・コンテキスト情報と、一つまたは複数の他の端末装置によって提供されるユーザー・コンテキスト情報に基づいて前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2648では、実施例2619ないし2646のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・コンテキスト情報によって示される、前記端末装置が第一のデータを後刻要求する確率に基づいて、前記第一のデータを同定することを、前記ビークルの計画された旅行の旅行継続時間情報または空間時間的旅行情報の少なくとも一方に基づいて前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2649は、ビークルのビークル・ネットワーク・アクセス・ノードにおいて使うための通信装置であり、当該通信装置は:端末装置がローディング・エリアにおいて前記ビークルにはいるときに該端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得し;前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定し;前記第一のデータを、前記ローディング・エリアにおいて利用可能な前記ビークルの第一のインターネット接続を介して事前ロードし;前記ビークルの移動により前記第一のインターネット接続が利用不能になった後、前記第一のデータの要求を前記端末装置から受信し;前記第一のデータを前記端末装置に提供するよう構成された処理回路を含む。
実施例2650では、実施例2649の主題は任意的に、メモリをさらに含むことができ、前記処理回路は前記第一のデータを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例2651では、実施例2649または2650の主題は任意的に、前記ビークルのネットワーク・アクセス・ノードのための回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2652では、実施例2649または2650の主題は任意的に、無線トランシーバ回路およびアンテナをさらに含むことができる。
実施例2653では、実施例2652の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2654では、実施例2649ないし2653のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2655では、実施例2649ないし2654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビークルが前記ローディング・エリアの外を移動するときに前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である、ということを含むことができる。
実施例2656では、実施例2649ないし2655のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記端末装置からユーザー・データ・コンテンツ選好を取得する前に、前記ビークルのローカル・ビークル無線ネットワークを通じて前記端末装置と無線接続を確立するようさらに構成され、前記処理回路が、前記第一のデータを前記端末装置に提供することを、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して前記第一のデータを前記端末装置に提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2657では、実施例2656の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータの要求を前記端末装置から、前記ローカル・ビークル無線ネットワークを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2658では、実施例2649ないし2657のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータを、前記第一のインターネット接続を介してインターネット・サーバーから受信し、前記第一のデータを前記ビークル・ネットワーク・アクセス・ノードのメモリにおいて記憶するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2659では、実施例2649ないし2658のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2660では、実施例2649ないし2658のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータに含まれない第二のデータの要求を前記端末装置から受信し、前記第二のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が利用不能であり、前記ビークルが移動中である間に前記ビークルの第二のインターネット接続を介して取得し、前記第二のデータを前記端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2661では、実施例2659または2660の主題は任意的に、前記ビークルの前記第一のインターネット接続が短距離の有線もしくは無線のインターネット接続であり、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が長距離の無線のインターネット接続である、ということを含むことができる。
実施例2662では、実施例2659または2660の主題は任意的に、前記ビークルの前記第二のインターネット接続が、前記ビークルの前記第一のインターネット接続より長いレンジをもつ無線接続である、ということを含むことができる。
実施例2663では、実施例2649ないし2662のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがビデオ・クリップ、オーディオ・ファイル、楽曲、アルバム、ウェブサイト、ポッドキャスト、オーディオブック、ファイルまたはテレビジョンショーである、ということを含むことができる。
実施例2664では、実施例2649ないし2663のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のデータがメディア・コンテンツである、ということを含むことができる。
実施例2665では、実施例2649ないし2664のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーがアクセスしたことのあるメディア・コンテンツに関する履歴データを示す、ということを含むことができる。
実施例2666では、実施例2649ないし2664のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好が、前記端末装置のユーザーが頻繁にアクセスするデータ・ファイルまたはデータ・ファイル型を示す、ということを含むことができる。
実施例2667では、実施例2649ないし2666のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して利用可能な一つまたは複数のデータ・ファイルについて確率を計算し、前記一つまたは複数のデータ・ファイルについての前記確率に基づいて前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2668では、実施例2649ないし2666のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に対して機械学習を適用して前記第一のデータを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2669では、実施例2649ないし2666のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に基づいて、前記端末装置が後刻、確率的に要求するであろうデータを予測して第一のデータを同定することを、前記ユーザー・データ・コンテンツ選好に予測アルゴリズムを適用して複数のデータ・ファイルのそれぞれについて確率を生成し、前記複数のデータ・ファイルのそれぞれの確率に基づいて前記複数のデータ・ファイルから前記第一のデータを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2670では、実施例2669記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一のデータを、前記ビークルの第一のインターネット接続を介して取得することを、前記第一のデータを、前記ビークルの前記第一のインターネット接続を介して、一つまたは複数のインターネット・サーバーから取得することによって実行するよう構成される、とういことを含むことができる。
実施例2671は、分散計算を実行するよう他のビークル端末装置と協調する第一のビークル端末装置であり、当該第一のビークル端末装置は、当該第一のビークル端末装置のローカル・エリアについてのローカル・センサー・データを取得する手段と;前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得る手段と;前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って第二のビークル端末装置に提供する手段と;前記分散処理シャッフル方式に従って第三のビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信する手段と;前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得る手段とを含む。
実施例2672は、第一のビークル端末装置における、分散計算を実行するよう他のビークル端末装置と協調する方法であり、当該方法は、当該第一のビークル端末装置のローカル・エリアについてのローカル・センサー・データを取得する段階と;前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得る段階と;前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って第二のビークル端末装置に提供する段階と;前記分散処理シャッフル方式に従って第三のビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信する段階と;前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得る段階とを含む。
実施例2673では、実施例2672の主題は任意的に、前記分散処理マッピング・タスクがMapReduce〔マップ・リデュース〕計算のマップ・タスクであり、前記分散処理帰着タスクがMapReduce計算のリデュース・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式はMapReduce計算のシャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2674では、実施例2672または2673の主題は任意的に、前記第二のビークル端末装置が前記第三のビークル端末装置と異なる、ということを含むことができる。
実施例2675では、実施例2672または2673の主題は任意的に、前記第二のビークル端末装置が前記第三のビークル端末装置と同じである、ということを含むことができる。
実施例2676では、実施例2672ないし2675のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果を一つまたは複数の追加的なビークル端末装置から受信することをさらに含むことができ、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることが、前記第一の中間的な分散処理結果、第二の中間的な分散処理結果および前記一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果に対して前記分散処理帰着タスクを実行して、前記最終的な分散処理結果を得ることを含む。
実施例2677では、実施例2672ないし2676のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記最終的な分散処理結果が、操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断である、ということを含むことができる。
実施例2678では、実施例2672ないし2676のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の中間的な分散処理結果が、前記第三のビークル端末装置のローカル・エリアの情報を示す、ということを含むことができる。
実施例2679では、実施例2672ないし2678のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得ることが、前記ローカル・センサー・データに対して前記分散処理マッピング・タスクを実行して、生の第一の中間的な分散処理結果を得て、前記生の第一の中間的な分散処理結果を分散符号化処理タスクに従って符号化して、前記第一の生の中間出力を得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例2680では、実施例2679の主題は任意的に、前記分散符号化処理タスクが、符号化されるMapReduce計算のための符号化タスクである、ということを含むことができる。
実施例2681では、実施例2679または2680の主題は任意的に、前記第二の中間的な分散処理結果がエンコードされ、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることが、符号化されるMapReduce方式に基づいて、前記生の第一の中間的な分散処理結果を用いて、前記第二の中間的な分散処理結果をデコードすることを含む、ということを含むことができる。
実施例2682では、実施例2672ないし2681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って第二のビークル端末装置に提供することが、前記第一の中間的な分散処理結果を前記第二のビークル端末装置に、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2683では、実施例2672ないし2682のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散処理シャッフル方式に従って第三のビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することが、前記第三のビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2684では、実施例2672ないし2683のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散処理シャッフル方式を指定するアンカー制御ノードからの命令を受信することをさらに含むことができる。
実施例2685では、実施例2684の主題は任意的に、前記命令が、前記第一の中間的な分散処理結果についての宛先として前記第二のビークル端末装置を同定するまたは前記第二の中間的な分散処理結果のソースとして前記第三のビークル端末装置を同定する、ということを含むことができる。
実施例2686では、実施例2672ないし2681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って第二のビークル端末装置に提供することが、前記分散計算をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記第一の中間的な分散処理結果を前記第二のビークル端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2687では、実施例2672ないし2681のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散処理シャッフル方式に従って第三のビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することが、前記分散計算をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記第三のビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2688では、実施例2687の主題は任意的に、前記分散計算をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記第三のビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することが、前記アンカー制御ノードからマルチキャスト送信として、前記第二の中間的な分散処理結果を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2689では、実施例2684ないし2688のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例2690では、実施例2689の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードが路側ユニット(RSU:roadside unit)である、ということを含むことができる。
実施例2691では、実施例2684ないし2688のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがビークル端末装置である、ということを含むことができる。
実施例2692では、実施例2672ないし2691のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記最終的な分散処理結果に基づいて自律操縦を実行することをさらに含むことができる。
実施例2693では、実施例2672ないし2691のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記最終的な分散処理結果に基づいて前記第一のビークル端末装置のビークル動きを制御することをさらに含むことができる。
実施例2694では、実施例2672ないし2692のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のビークル端末装置が自律地上ビークルである、ということを含むことができる。
実施例2695では、実施例2672ないし2692のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一のビークル端末装置が自律航空ビークルである、ということを含むことができる。
実施例2696では、実施例2672ないし2695のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ローカル・センサー・データが画像データ、ビデオ・データ、ソナー・データ、測位データ、動きデータまたはレーダー・データである、ということを含むことができる。
実施例2697では、実施例2672ないし2696のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、処理タスクを識別し、前記第一のビークル端末装置の一つまたは複数の状況基準を評価して前記処理タスクをローカルに実行するか前記処理タスクを分散計算として実行するかを決定し、該決定に基づいて前記処理タスクをローカルにまたは分散計算として実行することをさらに含むことができる。
実施例2698では、実施例2697の主題は任意的に、前記一つまたは複数の状況基準が、前記処理タスクの計算負荷、前記処理タスクのレイテンシー制約条件、利用可能な帯域幅、現在のネットワーク輻輳レベル、オフロードのために利用可能な近接したビークル端末装置の数またはビークル・リンクのリンク品質もしくはインフラストラクチャー・リンクのリンク品質を含む、ということを含むことができる。
実施例2699は、実施例2672ないし2698のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むビークル端末装置である。
実施例2700は、実施例2672ないし2698のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理コンポーネントである。
実施例2701は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2672ないし2698のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2702は、ビークル端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該ビークル端末装置に実施例2672ないし2698のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2703は、複数のビークル端末装置のそれぞれに、それぞれの分散処理マッピング・タスクを割り当てる手段と;それぞれの分散処理マッピング・タスクに基づく前記複数のビークル端末装置からの複数の分散中間的処理結果を受信する手段と;前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングする手段とを含むアンカー制御ノードである。
実施例2704は、ビークル端末装置の間での分散計算をコーディネートするためのアンカー制御ノードlにおける方法であり、当該方法は、複数のビークル端末装置のそれぞれに、それぞれの分散処理マッピング・タスクを割り当て;それぞれの分散処理マッピング・タスクに基づく前記複数のビークル端末装置からの複数の分散中間的処理結果を受信し;前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることを含む。
実施例2705では、実施例2704の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクがMapReduce〔マップ・リデュース〕計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式がMapReduce計算のシャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2706では、実施例2704の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクが、符号化されるMapReduce計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式が符号化されるMapReduce計算の符号化されるシャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2707では、実施例2704ないし2706のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることが、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2708では、実施例2707の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがネットワーク・アクセス・ノードであり、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することが、前記ブロードキャストまたはマルチキャスト送信を下りリンク送信として実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2709では、実施例2708の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードが路側ユニット(RSU)ネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例2710では、実施例2704ないし2709のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードが前記分散計算をコーディネートするビークル端末装置であり、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることが、前記複数の分散中間的処理結果を前記複数の端末装置に一つまたは複数のビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2711では、実施例2704ないし2710のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のビークル端末装置の間のリンク品質、前記複数の端末装置の位置または前記複数の端末装置の処理容量のうちの一つまたは複数に基づいて前記分散処理シャッフル方式を生成することをさらに含むことができる。
実施例2712では、実施例2704ないし2711のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散計算が操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断である、ということを含むことができる。
実施例2713は、実施例2704ないし2712のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理コンポーネントを含むアンカー制御ノードである。
実施例2714は、実施例2704ないし2712のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理コンポーネントである。
実施例2715は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2704ないし2712のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2716は、アンカー制御ノードの一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該アンカー制御ノードに実施例2704ないし2712のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2717は、通信装置であり、当該通信装置は、当該通信装置のローカル・エリアについてのローカル・センサー・データを取得し;前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得て;前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供し;前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信し;前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得るよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例2718では、実施例2717の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して、無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2719では、実施例2717または2718の主題は任意的に、ビークル端末装置のための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2720では、実施例2718の主題は任意的に、ビークル端末装置として構成されることができる。
実施例2721では、実施例2717ないし2720のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記宛先ビークル端末装置が前記ソース・ビークル端末装置とは異なる、ということを含むことができる。
実施例2722では、実施例2717ないし2721のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記宛先ビークル端末装置が前記ソース・ビークル端末装置と同じである、ということを含むことができる。
実施例2723では、実施例2717ないし2722のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果を一つまたは複数の追加的なビークル端末装置から受信するようさらに構成され、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることを、前記第一の中間的な分散処理結果、第二の中間的な分散処理結果および前記一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果に対して前記分散処理帰着タスクを実行して、前記最終的な分散処理結果を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2724では、実施例2717ないし2723のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記最終的な分散処理結果が、操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断である、ということを含むことができる。
実施例2725では、実施例2717ないし2724のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の中間的な分散処理結果が、前記ソース・ビークル端末装置のローカル・エリアの情報を示す、ということを含むことができる。
実施例2726では、実施例2717ないし2725のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得ることを、前記ローカル・センサー・データに対して前記分散処理マッピング・タスクを実行して、生の第一の中間的な分散処理結果を得て、前記生の第一の中間的な分散処理結果を分散符号化処理タスクに従って符号化して、前記第一の生の中間出力を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2727では、実施例2726の主題は任意的に、前記分散符号化処理タスクが、符号化されるMapReduce計算のための符号化タスクである、ということを含むことができる。
実施例2728では、実施例のいずれか一項記載の主題は任意的に、前記中間的な分散処理結果がエンコードされ、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることを、符号化されるMapReduce方式に基づいて、前記生の第一の中間的な分散処理結果を用いて、前記第二の中間的な分散処理結果をデコードすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2729では、実施例2717ないし2728のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供することを、前記第一の中間的な分散処理結果を前記宛先ビークル端末装置に、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2730では、実施例2717ないし2729のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2731では、実施例2717ないし2730のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記分散処理シャッフル方式を指定するアンカー制御ノードからの命令を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2732では、実施例2731の主題は任意的に、前記命令が、前記第一の中間的な分散処理結果についての宛先として前記宛先ビークル端末装置を同定するまたは前記第二の中間的な分散処理結果のソースとして前記ソース・ビークル端末装置を同定する、ということを含むことができる。
実施例2733では、実施例2717ないし2732のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供することを、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記第一の中間的な分散処理結果を前記宛先ビークル端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2734では、実施例2717ないし2732のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2735では、実施例2734の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記アンカー制御ノードからマルチキャスト送信として、前記第二の中間的な分散処理結果を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2736では、実施例2731ないし2735のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例2737では、実施例2736の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードが路側ユニット(RSU:roadside unit)である、ということを含むことができる。
実施例2738では、実施例2731ないし2735のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがビークル端末装置である、ということを含むことができる。
実施例2739では、実施例2717ないし2738のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記最終的な分散処理結果に基づいて自律操縦を実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2740では、実施例2717ないし2739のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記最終的な分散処理結果に基づいて当該通信装置を収容しているビークル端末装置のビークル動きを制御するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2741では、実施例2717ないし2740のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサに前記センサー・データを提供するよう構成されたセンサーをさらに含むことができ、前記センサーは画像センサー、ビデオ・センサー、測位センサー、動きセンサーまたはレーダー・センサーである、ということを含むことができる。
実施例2742では、実施例2717ないし2741のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、処理タスクを識別し、前記第一のビークル端末装置の一つまたは複数の状況基準を評価して前記処理タスクをローカルに実行するか前記処理タスクを分散計算として実行するかを決定し、該決定に基づいて前記処理タスクをローカルにまたは分散計算として実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2743では、実施例2742の主題は任意的に、前記一つまたは複数の状況基準が、前記処理タスクの計算負荷、前記処理タスクのレイテンシー制約条件、利用可能な帯域幅、現在のネットワーク輻輳レベル、オフロードのために利用可能な近接したビークル端末装置の数またはビークル・リンクのリンク品質もしくはインフラストラクチャー・リンクのリンク品質を含む、ということを含むことができる。
実施例2744は、通信装置であり、当該通信装置は、複数のビークル端末装置のそれぞれに、それぞれの分散処理マッピング・タスクを割り当て;それぞれの分散処理マッピング・タスクに基づく前記複数のビークル端末装置からの複数の分散中間的処理結果を受信し;前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングするよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例2745では、実施例2744の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して、無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2746では、実施例2744または2745の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードのための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2747では、実施例2746の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2748では、実施例2744ないし2747のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクがMapReduce〔マップ・リデュース〕計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式がMapReduce計算のシャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2749では、実施例2744ないし2748のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクが、符号化MapReduce計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式が符号化されるMapReduce計算の符号化シャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2750では、実施例2744ないし2749のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることを、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2751では、実施例2750の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードにおける動作のために適応され、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することが、前記ブロードキャストまたはマルチキャスト送信を下りリンク送信として実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2752では、実施例2751の主題は任意的に、路側ユニット(RSU)ネットワーク・アクセス・ノードにおける動作のために適応されていることを含むことができる。
実施例2753では、実施例2744ないし2752のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするビークル端末装置における動作のために適応されており、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることを、前記複数の分散中間的処理結果を前記複数の端末装置に一つまたは複数のビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2754では、実施例2744ないし2753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記複数のビークル端末装置の間のリンク品質、前記複数の端末装置の位置または前記複数の端末装置の処理容量のうちの一つまたは複数に基づいて前記分散処理シャッフル方式を生成するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2755では、実施例2744ないし2754のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクが操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断の一部である、ということを含むことができる。
実施例2756は、通信装置であり、当該通信装置は、当該通信装置のローカル・エリアについてのローカル・センサー・データを取得し;前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得て;前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供し;前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信し;前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得るよう構成された処理回路を含む。
実施例2757では、実施例2756の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して、無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2758では、実施例2756または2757の主題は任意的に、ビークル端末装置のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2759では、実施例2757の主題は任意的に、ビークル端末装置として構成されることができる。
実施例2760では、実施例2756ないし2759のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2761では、実施例2756ないし2760のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記宛先ビークル端末装置が前記ソース・ビークル端末装置とは異なる、ということを含むことができる。
実施例2762では、実施例2756ないし2761のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記宛先ビークル端末装置が前記ソース・ビークル端末装置と同じである、ということを含むことができる。
実施例2763では、実施例2756ないし2762のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果を一つまたは複数の追加的なビークル端末装置から受信するようさらに構成され、前記処理回路が、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることを、前記第一の中間的な分散処理結果、第二の中間的な分散処理結果および前記一つまたは複数の追加的な中間的な分散処理結果に対して前記分散処理帰着タスクを実行して、前記最終的な分散処理結果を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2764では、実施例2756ないし2763のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記最終的な分散処理結果が、操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断である、ということを含むことができる。
実施例2765では、実施例2756ないし2764のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の中間的な分散処理結果が、前記ソース・ビークル端末装置のローカル・エリアの情報を示す、ということを含むことができる。
実施例2766では、実施例2756ないし2765のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ローカル・センサー・データに対して分散処理マッピング・タスクを実行して、第一の中間的な分散処理結果を得ることを、前記ローカル・センサー・データに対して前記分散処理マッピング・タスクを実行して、生の第一の中間的な分散処理結果を得て、前記生の第一の中間的な分散処理結果を分散符号化処理タスクに従って符号化して、前記第一の生の中間出力を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2767では、実施例2766の主題は任意的に、前記分散符号化処理タスクが、符号化されるMapReduce計算のための符号化タスクである、ということを含むことができる。
実施例2768では、実施例2766または2767の主題は任意的に、前記第二の中間的な分散処理結果がエンコードされ、前記処理回路が、前記第一の中間的な分散処理結果および前記第二の中間的な分散処理結果に対して分散処理帰着タスクを実行して、最終的な分散処理結果を得ることを、符号化されるMapReduce方式に基づいて、前記生の第一の中間的な分散処理結果を用いて、前記第二の中間的な分散処理結果をデコードすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2769では、実施例2756ないし2768のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供することを、前記第一の中間的な分散処理結果を前記宛先ビークル端末装置に、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2770では、実施例2756ないし2769のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を、前記分散処理シャッフル方式に従って、ビークル対ビークル(V2V)接続を通じて受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2771では、実施例2756ないし2770のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記分散処理シャッフル方式を指定するアンカー制御ノードからの命令を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2772では、実施例2771の主題は任意的に、前記命令が、前記第一の中間的な分散処理結果についての宛先として前記宛先ビークル端末装置を同定するまたは前記第二の中間的な分散処理結果のソースとして前記ソース・ビークル端末装置を同定する、ということを含むことができる。
実施例2773では、実施例2756ないし2768のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第一の中間的な分散処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って宛先ビークル端末装置に提供することを、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記第一の中間的な分散処理結果を前記宛先ビークル端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2774では、実施例2756ないし2768のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記分散処理シャッフル方式に従ってソース・ビークル端末装置から第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2775では、実施例2774の主題は任意的に、前記処理回路が、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするアンカー制御ノードを介して、前記ソース・ビークル端末装置から前記第二の中間的な分散処理結果を受信することを、前記アンカー制御ノードからマルチキャスト送信として、前記第二の中間的な分散処理結果を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2776では、実施例2771ないし2775のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがネットワーク・アクセス・ノードである、ということを含むことができる。
実施例2777では、実施例2776の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードが路側ユニット(RSU:roadside unit)である、ということを含むことができる。
実施例2778では、実施例2771ないし2775のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー制御ノードがビークル端末装置である、ということを含むことができる。
実施例2779では、実施例2756ないし2778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記最終的な分散処理結果に基づいて自律操縦を実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2780では、実施例2756ないし2778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記最終的な分散処理結果に基づいて当該通信装置を収容しているビークル端末装置のビークル動きを制御するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2781では、実施例2756ないし2780のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路に前記センサー・データを提供するよう構成されたセンサーをさらに含むことができ、前記センサーは画像センサー、ビデオ・センサー、測位センサー、動きセンサーまたはレーダー・センサーである、ということを含むことができる。
実施例2742では、実施例2756ないし2781のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、処理タスクを識別し、前記第一のビークル端末装置の一つまたは複数の状況基準を評価して前記処理タスクをローカルに実行するか前記処理タスクを分散計算として実行するかを決定し、該決定に基づいて前記処理タスクをローカルにまたは分散計算として実行するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2783では、実施例2782の主題は任意的に、前記一つまたは複数の状況基準が、前記処理タスクの計算負荷、前記処理タスクのレイテンシー制約条件、利用可能な帯域幅、現在のネットワーク輻輳レベル、オフロードのために利用可能な近接したビークル端末装置の数またはビークル・リンクのリンク品質もしくはインフラストラクチャー・リンクのリンク品質を含む、ということを含むことができる。
実施例2784は、通信装置であり、当該通信装置は、複数のビークル端末装置のそれぞれに、それぞれの分散処理マッピング・タスクを割り当て;それぞれの分散処理マッピング・タスクに基づく前記複数のビークル端末装置からの複数の分散中間的処理結果を受信し;前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングするよう構成された処理回路を含む。
実施例2785では、実施例2784の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して、無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2786では、実施例2784または2785の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードのための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2787では、実施例2785の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例2788では、実施例2784ないし2787のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例2789では、実施例2784ないし2788のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクがMapReduce〔マップ・リデュース〕計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式がMapReduce計算のシャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2790では、実施例2784ないし2789のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクが、符号化MapReduce計算のマップ・タスクであり、前記分散処理シャッフル方式が符号化されるMapReduce計算の符号化シャッフル方式である、ということを含むことができる。
実施例2791では、実施例2784ないし2790のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることを、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2792では、実施例2791の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードにおける動作のために適応され、前記複数の分散中間的処理結果を含む前記複数のビークル端末装置へのブロードキャストまたはマルチキャスト送信を実行することが、前記ブロードキャストまたはマルチキャスト送信を下りリンク送信として実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2793では、実施例2792の主題は任意的に、路側ユニット(RSU)ネットワーク・アクセス・ノードにおける動作のために適応されていることを含むことができる。
実施例2794では、実施例2784ないし2793のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記分散処理シャッフル方式をコーディネートするビークル端末装置における動作のために適応されており、前記処理回路が、前記複数の分散中間的処理結果を、分散処理シャッフル方式に従って、前記複数のビークル端末装置の間でルーティングすることを、前記複数の分散中間的処理結果を前記複数の端末装置に一つまたは複数のビークル対ビークル(V2V)接続を通じて送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2795では、実施例2784ないし2794のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記複数のビークル端末装置の間のリンク品質、前記複数の端末装置の位置または前記複数の端末装置の処理容量のうちの一つまたは複数に基づいて前記分散処理シャッフル方式を生成するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2796では、実施例2784ないし2795のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記それぞれの分散処理マッピング・タスクが操縦シーン再構成、衝突回避判断または自律操縦判断の一部である、ということを含むことができる。
実施例2797は、別の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該別の端末装置は無線ネットワークに接続されている、段階と;前記直接無線リンクを通じて前記別の端末装置から、前記無線ネットワークへのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワーク接続パラメータに基づいて前記無線ネットワークへの接続を試みる段階とを実行するよう構成されている一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例2798では、実施例2797の主題は任意的に、トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2799では、実施例2798の主題は任意的に、前記トランシーバが装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2800では、実施例2798または2799の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2801では、実施例2798ないし2800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例2802では、実施例2797ないし2800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置における動作のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2803では、実施例2797ないし2802のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記ネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワークへの接続を試みる段階とを、全周波数帯域探索を実行する前に行なうよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2804では、実施例2797ないし2803のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対干渉・雑音比(SINR:signal to interference and noise ratio)または往復遅延(round trip delay)のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例2805では、実施例2797ないし2804のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを記憶するよう構成されたメモリをさらに含むことができる。
実施例2806では、実施例2805の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2807では、実施例2805の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2808では、実施例2805の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2809では、実施例2797ないし2808のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2810では、実施例2809の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2811では、実施例2809ないし2810のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントが当該通信装置の位置を決定することを抑制するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2812では、実施例2809ないし2811のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2813では、実施例2809ないし2812のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2814は、複数の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該複数の端末装置はそれぞれの無線ネットワークに接続されている、段階と;各直接無線リンクを通じて前記複数の端末装置から、それぞれの無線ネットワークへのそれぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;それぞれのネットワーク接続パラメータを評価して該それぞれのネットワーク接続パラメータから特定の諸ネットワーク接続パラメータを基準に基づいて選択する段階と;該特定の諸ネットワーク接続パラメータに基づいて、指定された無線ネットワークへの接続を試みる段階とを実行するよう構成されている一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置である。
実施例2815では、実施例2814の主題は任意的に、トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2816では、実施例2815の主題は任意的に、前記トランシーバが装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2817では、実施例2815または2816の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2818では、実施例2815ないし2817のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例2819では、実施例2814ないし2818のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置における動作のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2820では、実施例2814ないし2819のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記それぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記指定されたネットワークへの接続を試みる段階とを、全周波数帯域探索を実行する前に行なうよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2821では、実施例2814ないし2820のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、無線アクセス技術型、周波数帯域、モバイル国コード(MCC:mobile country code)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC:mobile network code)、下りリンク・キャリア周波数、セル識別情報、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)値、往復遅延またはシステム情報を含む、ということを含むことができる。
実施例2822では、実施例2814ないし2821のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを記憶するよう構成されたメモリをさらに含むことができる。
実施例2823では、実施例2822の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2824では、実施例2822の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2825では、実施例2822の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2826では、実施例2814ないし2825のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記少なくとも一つの別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2827では、実施例2826の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2828では、実施例2826ないし2827のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントが当該通信装置の位置を決定することを抑制するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2829では、実施例2826ないし2828のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2830では、実施例2826ないし2829のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2831は、別の端末装置との直接無線リンクを確立する手段であって、該別の端末装置は無線ネットワークに接続されている、手段と;前記直接無線リンクを通じて前記別の端末装置から、前記無線ネットワークへのネットワーク接続パラメータを受信する手段と;前記ネットワーク接続パラメータに基づいて前記無線ネットワークへの接続を試みる手段とを含む通信装置である。
実施例2832は、通信装置が無線ネットワークへの接続を確立する方法であり、当該方法は、別の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該別の端末装置は無線ネットワークに接続されている、段階と;前記直接無線リンクを通じて前記別の端末装置から、前記無線ネットワークへのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワーク接続パラメータに基づいて前記無線ネットワークへの接続を試みる段階とを含む。
実施例2833では、実施例2832の主題は任意的に、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記ネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワークへの接続を試みる段階とを、当該通信装置が全周波数帯域探索を実行する前に行なうことをさらに含むことができる。
実施例2834では、実施例2832ないし2833のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成されたトランシーバを含む、ということを含むことができる。
実施例2835では、実施例2832ないし2834のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、無線アクセス技術型、周波数帯域、モバイル国コード(MCC:mobile country code)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC:mobile network code)、下りリンク・キャリア周波数、セル識別情報、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)値、往復遅延またはシステム情報を含む、ということを含むことができる。
実施例2836では、実施例2832ないし2835のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを、当該通信装置のメモリ・コンポーネントに記憶することを含むことができる。
実施例2837では、実施例2836の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2838では、実施例2836の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2839では、実施例2836の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2840では、実施例2832ないし2839のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信することをさらに含むことができる。
実施例2841では、実施例2840の主題は任意的に、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定することをさらに含むことができる。
実施例2842では、実施例2840ないし2841のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントを抑制することをさらに含むことができる。
実施例2843では、実施例2840ないし2842のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2844では、実施例2840ないし2843のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2845は、実施例2832ないし2842のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2846は、実施例2832ないし2845のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2847では、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2832ないし2842のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2848では、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2832ないし2842のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2849は、複数の端末装置との直接無線リンクを確立する手段であって、該複数の端末装置はそれぞれの無線ネットワークに接続されている、手段と;各直接無線リンクを通じて前記複数の端末装置から、それぞれの無線ネットワークへのそれぞれのネットワーク接続パラメータを受信する手段と;それぞれのネットワーク接続パラメータを評価する手段と;該それぞれのネットワーク接続パラメータから特定の諸ネットワーク接続パラメータを基準に基づいて選択する手段と;該特定の諸ネットワーク接続パラメータに基づいて、指定された無線ネットワークへの接続を試みる手段とを含む通信装置である。
実施例2850は、通信装置が無線ネットワークへの接続を確立する方法であり、当該方法は、複数の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該複数の端末装置はそれぞれの無線ネットワークに接続されている、段階と;各直接無線リンクを通じて前記複数の端末装置から、それぞれの無線ネットワークへのそれぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;それぞれのネットワーク接続パラメータを評価して該それぞれのネットワーク接続パラメータから特定の諸ネットワーク接続パラメータを基準に基づいて選択する段階と;該特定の諸ネットワーク接続パラメータに基づいて、指定された無線ネットワークへの接続を試みる段階とを含む。
実施例2851では、実施例2850の主題は任意的に、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記それぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記指定されたネットワークへの接続を試みる段階とを、全周波数帯域探索を実行する前に行なうことをさらに含むことができる。
実施例2852では、実施例2850または2851の主題は任意的に、前記指定された無線ネットワークへの接続の試みが失敗したとき、前記それぞれのネットワーク接続パラメータから第二の特定の諸ネットワーク接続パラメータを選択し、該第二の特定の諸ネットワーク接続パラメータに基づいて、第二の指定された無線ネットワークへの別の接続を試みることを含むことができる。
実施例2853では、実施例2850ないし2852のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成されたトランシーバを含む、ということを含むことができる。
実施例2854では、実施例2850ないし2853のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、無線アクセス技術型、周波数帯域、モバイル国コード(MCC:mobile country code)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC:mobile network code)、下りリンク・キャリア周波数、セル識別情報、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)値、往復遅延またはシステム情報を含む、ということを含むことができる。
実施例2855では、実施例2850ないし2854のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを当該通信装置のメモリに記憶することをさらに含むことができる。
実施例2856では、実施例2855の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2857では、実施例2855の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2858では、実施例2855の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2859では、実施例2850ないし2858のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信することをさらに含むことができる。
実施例2860では、実施例2859の主題は任意的に、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定することをさらに含むことができる。
実施例2861では、実施例2859ないし2860のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントを抑制することをさらに含むことができる。
実施例2862では、実施例2859ないし2861のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2863では、実施例2859ないし2862のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2864は、実施例2850ないし2861のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2865は、実施例2850ないし2861のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2866は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2850ないし2861のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2867は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2850ないし2861のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2868は、複数の端末装置のうちの第一の端末装置からネットワークへの接続を確立する手段と、前記複数の端末装置のうちの残りの端末装置のネットワーク周波数帯域スキャンを抑制する手段と、前記第一の端末装置において前記ネットワークへのその接続から得られたネットワーク接続データを前記複数の端末装置のうちの残りの端末装置と共有する手段とを含む、装置である。
実施例2869は、複数の端末装置の間のネットワーク接続データを管理する方法であり、当該方法は、前記複数の端末装置のうちの第一の端末装置からネットワークへの接続を確立する段階と、前記複数の端末装置のうちの残りの端末装置のネットワーク周波数帯域スキャンを抑制する段階と、前記第一の端末装置において前記ネットワークへのその接続から得られたネットワーク接続データを前記複数の端末装置のうちの残りの端末装置と共有する段階とを含む。
実施例2870では、実施例2869の主題は任意的に、前記第一の端末装置から前記複数の端末装置のうちの残りの端末装置への直接リンクを確立することをさらに含むことができる。
実施例2871では、実施例2869ないし2870のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2872では、実施例2869ないし2871のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有されたネットワーク接続データに基づいて、第二の端末装置が前記ネットワークに接続することをさらに含むことができる。
実施例2873では、実施例2872の主題は任意的に、前記第二の端末装置が前記ネットワークに接続すると、前記ネットワークと前記第一の端末装置との間の接続を打ち切ることをさらに含むことができる。
実施例2874は、実施例2869ないし2873のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2875は、実施例2869ないし2873のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2876は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2869ないし2873のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2877は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2869ないし2873のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2878は、別の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該別の端末装置は無線ネットワークに接続されている、段階と;前記直接無線リンクを通じて前記別の端末装置から、前記無線ネットワークへのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワーク接続パラメータに基づいて前記無線ネットワークへの接続を試みる段階とを実行するよう構成されている処理回路を含む通信装置である。
実施例2879では、実施例2878の主題は任意的に、トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2880では、実施例2879の主題は任意的に、前記トランシーバが装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2881では、実施例2879または2880の主題は任意的に、前記処理回路が、前記トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2882では、実施例2879ないし2881のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例2883では、実施例2878ないし2881のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置における動作のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2884では、実施例2878ないし2883のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記ネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記ネットワークへの接続を試みる段階とを、全周波数帯域探索を実行する前に行なうよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2885では、実施例2878ないし2884のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、無線アクセス技術型、周波数帯域、モバイル国コード(MCC:mobile country code)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC:mobile network code)、下りリンク・キャリア周波数、セル識別情報、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)値、往復遅延またはシステム情報を含む、ということを含むことができる。
実施例2886では、実施例2878ないし2885のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを記憶するよう構成されたメモリをさらに含むことができる。
実施例2887では、実施例2886の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2888では、実施例28886の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2889では、実施例2886の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2890では、実施例2878ないし2889のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2891では、実施例2890の主題は任意的に、前記処理回路が、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2892では、実施例2890ないし2891のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントが当該通信装置の位置を決定することを抑制するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2893では、実施例2890ないし2892のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2894では、実施例2890ないし2893のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2895は、複数の端末装置との直接無線リンクを確立する段階であって、該複数の端末装置はそれぞれの無線ネットワークに接続されている、段階と;各直接無線リンクを通じて前記複数の端末装置から、それぞれの無線ネットワークへのそれぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;それぞれのネットワーク接続パラメータを評価して該それぞれのネットワーク接続パラメータから特定の諸ネットワーク接続パラメータを基準に基づいて選択する段階と;該特定の諸ネットワーク接続パラメータに基づいて、指定された無線ネットワークへの接続を試みる段階とを実行するよう構成されている処理回路を含む通信装置である。
実施例2896では、実施例2895の主題は任意的に、トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例2897では、実施例2896の主題は任意的に、前記トランシーバが装置対装置(D2D:device to device)通信を介して他の装置と通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2898では、実施例2896または2897の主題は任意的に、前記処理回路が、前記トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2899では、実施例2896ないし2898のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例2900では、実施例2895ないし2899のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、端末装置における動作のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2901では、実施例2895ないし2900のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が、前記直接無線リンクを確立する段階と;前記それぞれのネットワーク接続パラメータを受信する段階と;前記指定されたネットワークへの接続を試みる段階とを、全周波数帯域探索を実行する前に行なうよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2902では、実施例2895ないし2901のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク接続パラメータが、無線アクセス技術型、周波数帯域、モバイル国コード(MCC:mobile country code)、モバイル・ネットワーク・コード(MNC:mobile network code)、下りリンク・キャリア周波数、セル識別情報、参照信号受信電力(RSRP:reference signal received power)、参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉・雑音比(SINR)値、往復遅延またはシステム情報を含む、ということを含むことができる。
実施例2903では、実施例2895ないし2902のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置がそのうちから前記直接無線リンクを確立するよう構成されている端末装置のリストを記憶するよう構成されたメモリをさらに含むことができる。
実施例2904では、実施例2903の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のネットワーク事業者を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2905では、実施例2903の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通のOEM製造業者(original equipment manufacturer)を共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2906では、実施例2903の主題は任意的に、前記端末装置のリストが、当該通信装置と共通の企業IT(information technology)マネージャを共有する端末装置を含む、ということを含むことができる。
実施例2907では、実施例2895ないし2906のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記少なくとも一つの別の端末装置の測位データを前記直接無線リンクを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2908では、実施例2907の主題は任意的に、前記処理回路が、前記測位データを使って、地上波公共移動通信(PLMN:public landline mobile)国コードまたは事業者コードを決定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2909では、実施例2907ないし2908のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記測位データを当該通信装置についての近似位置として使い、当該通信装置自身の測位コンポーネントが当該通信装置の位置を決定することを抑制するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2910では、実施例2907ないし2909のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データが緯度、経度または高度に関係している、ということを含むことができる。
実施例2911では、実施例2907ないし2910のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測位データがグローバル測位システム(GPS)データである、ということを含むことができる。
実施例2912は端末装置であり、当該端末装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該端末装置が接続されているネットワーク・アクセス・ノードのための無線下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する手段と;前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する手段と;前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する手段とを含む。
実施例2913は端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、近接端末装置から直接リンク上で、当該端末装置が接続されているネットワーク・アクセス・ノードのための無線下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する段階と;前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する段階と;前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する段階とを含む。
実施例2914では、実施例2913の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2915では、実施例2913の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2916では、実施例2913の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例2917では、実施例2913ないし2916のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードおよび前記近接端末装置からの下りリンク無縁チャネルを特徴付け、前記ローカル無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードから当該端末装置への下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例2918では、実施例2913ないし2918のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することが、前記統合無線チャネル推定を用いて前記下りリンク・データを復調することを含む、ということを含むことができる。
実施例2919では、実施例2913ないし2917のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することが、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記下りリンク・データに対してチャネル等化を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2920では、実施例2913ないし2917のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することが、前記統合無線チャネル情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告し、前記統合無線チャネル情報に基づいて前置符号化された下りリンク・データとして前記下りリンク・データを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2921では、実施例2913ないし2920のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例2922では、実施例2913ないし2920のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立することをさらに含むことができる。
実施例2923では、実施例2922の主題は任意的に、前記発見手順の間に前記近接端末装置が当該端末装置と共位置であることを識別することをさらに含むことができる。
実施例2924では、実施例2913ないし2923のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切ることをさらに含むことができる。
実施例2925では、実施例2913ないし2924のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することが、前記ネットワーク・アクセス・ノードから、前記近接端末装置と同じ下りリンク・データを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例2926では、実施例2913ないし2925のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得することが、前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間を補間して、前記統合無線チャネル情報を取得することを含む、ということを含むことができる。
実施例2927では、実施例の主題は任意的に、共有無線チャネル情報がローカル無線チャネル情報より早い発生時刻をもつ、ということを含むことができる。
実施例2928では、実施例2913ないし2927のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求することをさらに含むことができる。
実施例2929では、実施例2928の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例2930では、実施例2928または2929の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の量を示す、ということを含むことができる。
実施例2931では、実施例2928ないし2930のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例2932では、実施例2913ないし2931のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記近接端末装置に前記直接リンク上で前記ローカル無線チャネル情報を送信することをさらに含むことができる。
実施例2933では、実施例2913ないし2932のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する前に、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価して前記ローカル無線チャネル情報を得ることをさらに含むことができる。
実施例2934は、実施例2913ないし2933のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2935は、実施例2913ないし2933のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2936は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2913ないし2933のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2937は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2913ないし2933のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2938は端末装置であり、当該端末装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該端末装置に干渉を引き起こしている第一のネットワーク・アクセス・ノードの下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する手段と;第二のネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する手段と;前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行する手段とを含む、端末装置である。
実施例2939は端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、近接端末装置から直接リンク上で、当該端末装置に干渉を引き起こしている第一のネットワーク・アクセス・ノードの下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信し;第二のネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信し;前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを含む。
実施例2940では、実施例2939の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2941では、実施例2939の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2942では、実施例2939の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例2943では、実施例2939ないし2942のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと前記近接端末装置の間の下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例2944では、実施例2939ないし2943のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することが、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードからの干渉を推定して推定された干渉を取得し、該推定された干渉を前記下りリンク・データから打ち消すことを含む、ということを含むことができる。
実施例2945では、実施例2939ないし2944のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例2946では、実施例2939ないし2945のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立することをさらに含むことができる。
実施例2947では、実施例2946の主題は任意的に、前記発見手順の間に前記近接端末装置が当該端末装置と共位置(co-located)であることを識別することをさらに含むことができる。
実施例2948では、実施例2939ないし2947のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切ることをさらに含むことができる。
実施例2949では、実施例2939ないし2948のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することが、前記下りリンク・データと前記共有無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報に関して補間を実行して、補間された無線チャネル情報を取得し、前記補間された無線チャネル情報を用いて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例2950では、実施例2939ないし2949のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求することをさらに含むことができる。
実施例2951では、実施例2950の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例2952では、実施例2950または2951の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の量を示す、ということを含むことができる。
実施例2953では、実施例2950ないし2952のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例2954では、実施例2939ないし2953のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価してローカル無線チャネル情報を得て、該ローカル無線チャネル情報を前記近接端末装置に前記直接リンク上で送信することをさらに含むことができる。
実施例2955は、実施例2939ないし2954のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2956は、実施例2939ないし2954のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2957は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2939ないし2954のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2958は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2939ないし2954のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2959は端末装置であり、当該端末装置は、装置発見手順の一部として近接端末装置を識別する手段と;前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを直接リンク上で受信する手段であって、前記装置知識履歴クラスは、前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、手段と;前記近接端末装置に通信情報を要求するかどうかを、前記装置知識履歴クラスに基づいて決定する手段とを含む。
実施例2960は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、装置発見手順の一部として近接端末装置を識別する段階と;前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを直接リンク上で受信する段階であって、前記装置知識履歴クラスは、前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、段階と;前記近接端末装置に通信情報を要求するかどうかを、前記装置知識履歴クラスに基づいて決定する段階とを含む。
実施例2961では、実施例2960の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2962では、実施例2960の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2963では、実施例2960の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例2964では、実施例2960ないし2963のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲での無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例2965では、実施例2960ないし2964のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記近接端末装置に通信情報を要求する段階をさらに含むことができる。
実施例2966では、実施例2928ないし2965のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、そこにおいて通信情報が利用可能であるところの集中した地理的領域を示す、ということを含むことができる。
実施例2967では、実施例2966記載の主題は任意的に、前記近接端末装置から前記集中した地理的領域についての通信情報を受信し、前記端末装置が前記集中した地理的領域にあるときに前記通信情報に基づいてデータを送信または受信することをさらに含むことができる。
実施例2968は、実施例2960ないし2969のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例2969は、実施例2960ないし2969のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例2970は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例2960ないし2969のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2971は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例2960ないし2969のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例2972は通信装置であり、当該通信装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該通信装置が接続されているネットワーク・アクセス・ノードのための無線下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する段階と;前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する段階と;前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例2973では、実施例2972の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2974では、実施例2972の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例2975では、実施例2972の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例2976では、実施例2972ないし2975のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2977では、実施例2976の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例2978では、実施例2976の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例2979では、実施例2976ないし2978のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例2980では、実施例2972ないし2979のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードから前記近接端末装置への下りリンク無縁チャネルを特徴付け、前記ローカル無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードから当該通信装置への下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例2981では、実施例2972ないし2980のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル推定を用いて前記下りリンク・データを復調することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2982では、実施例2972ないし2980のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記下りリンク・データに対してチャネル等化を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2983では、実施例2972ないし2980のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告し、前記統合無線チャネル情報に基づいて前置符号化された下りリンク・データとして前記下りリンク・データを受信することによって実行される、ということを含むことができる。
実施例2984では、実施例2972ないし2983のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例2985では、実施例2972ないし2984のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2986では、実施例2985の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記発見手順の間に前記近接端末装置が当該通信装置と共位置であることを識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2987では、実施例2972ないし2986のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2988では、実施例2972ないし2987のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードから、前記近接端末装置と同じ下りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2989では、実施例2972ないし2988のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得することを、前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間を補間して、前記統合無線チャネル情報を取得するによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例2990では、実施例2989の主題は任意的に、共有無線チャネル情報がローカル無線チャネル情報より早い発生時刻をもつ、ということを含むことができる。
実施例2991では、実施例2972ないし2990のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2992では、実施例2991の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例2993では、実施例2991または2992の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例2994では、実施例2991ないし2993のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例2995では、実施例2972ないし2994のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記近接端末装置に前記直接リンク上で前記ローカル無線チャネル情報を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2996では、実施例2972ないし2995のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する前に、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価して前記ローカル無線チャネル情報を得るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例2997は通信装置であり、当該通信装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該通信装置に干渉を引き起こしている第一のネットワーク・アクセス・ノードの下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する段階と;第二のネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する段階と;前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例2998では、実施例2997の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例2999では、実施例2998の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3000では、実施例2998の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3001では、実施例2997ないし3000のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3002では、実施例2997ないし3001のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3003では、実施例2997ないし3001のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3004では、実施例2997ないし3001のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例3005では、実施例2997ないし3004のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと前記近接端末装置の間の下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3006では、実施例2997ないし3005のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードからの干渉を推定して推定された干渉を取得し、該推定された干渉を前記下りリンク・データから打ち消すことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3007では、実施例2997ないし3006のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例3008では、実施例2997ないし3007のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3009では、実施例3008の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記発見手順の間に前記近接端末装置が当該通信装置と共位置(co-located)であることを識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3010では、実施例2997ないし3009のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3011では、実施例2997ないし3010のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを、前記下りリンク・データと前記共有無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報に関して補間を実行して、補間された無線チャネル情報を取得し、前記補間された無線チャネル情報を用いて前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3012では、実施例2997ないし3011のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3013では、実施例3012の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例3014では、実施例3012または3013の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例3015では、実施例3012ないし3014のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例3016では、実施例3012ないし3015のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価してローカル無線チャネル情報を得て、該ローカル無線チャネル情報を前記近接端末装置に前記直接リンク上で送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3017は、通信装置であり、当該通信装置は、装置発見手順の一部として近接端末装置を識別する段階と;前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信する段階であって、前記装置知識履歴クラスは、前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、段階と;前記近接端末装置に通信情報を要求するかどうかを、前記装置知識履歴クラスに基づいて決定する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3018では、実施例3017の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3019では、実施例3018の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3020では、実施例3018の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3021では、実施例3017ないし3020のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3022では、実施例3017ないし3021のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3023では、実施例3017ないし3021のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3024では、実施例3017ないし3021のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例3025では、実施例3017ないし3024のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲での無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例3026では、実施例3017ないし3025のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記近接端末装置に通信情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3027では、実施例3017ないし3026のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、そこにおいて通信情報が利用可能であるところの集中した地理的領域を示す、ということを含むことができる。
実施例3028では、実施例3027記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記近接端末装置から前記集中した地理的領域についての通信情報を受信し、前記通信装置が前記集中した地理的領域にあるときに前記通信情報に基づいてデータを送信または受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3029は通信装置であり、当該通信装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該通信装置が接続されているネットワーク・アクセス・ノードのための無線下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する段階と;前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する段階と;前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例3030では、実施例3029の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3031では、実施例3030の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3032では、実施例3030の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3033では、実施例3030ないし3032のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3034では、実施例3030ないし3033のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3035では、実施例3030ないし3033のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3036では、実施例3030ないし3033のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例3037では、実施例3029ないし3036のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードから前記近接端末装置への下りリンク無縁チャネルを特徴付け、前記ローカル無線チャネル情報は前記ネットワーク・アクセス・ノードから当該通信装置への下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3038では、実施例3029ないし3037のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル推定を用いて前記下りリンク・データを復調することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3039では、実施例3029ないし3037のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記下りリンク・データに対してチャネル等化を実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3040では、実施例3029ないし3037のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記統合無線チャネル情報に基づいて前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを、前記統合無線チャネル情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告し、前記統合無線チャネル情報に基づいて前置符号化された下りリンク・データとして前記下りリンク・データを受信することによって実行される、ということを含むことができる。
実施例3041では、実施例3029ないし3040のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例3042では、実施例3029ないし3041のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3043では、実施例3042の主題は任意的に、前記処理回路が、発見手順の間に前記近接端末装置が当該通信装置と共位置であることを識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3044では、実施例3029ないし3043のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3045では、実施例3029ないし3044のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードから、前記近接端末装置と同じ下りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3046では、実施例3029ないし3045のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得することを、前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報と前記ローカル無線チャネル情報との間を補間して、前記統合無線チャネル情報を取得するによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3047では、実施例3046の主題は任意的に、共有無線チャネル情報がローカル無線チャネル情報より早い発生時刻をもつ、ということを含むことができる。
実施例3048では、実施例3029ないし3047のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3049では、実施例3048の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例3050では、実施例3048または3049の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例3051では、実施例3048ないし3050のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例3052では、実施例3029ないし3051のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記近接端末装置に前記直接リンク上で前記ローカル無線チャネル情報を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3053では、実施例3029ないし3052のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報およびローカル無線チャネル情報を適用して、統合無線チャネル情報を取得する前に、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価して前記ローカル無線チャネル情報を得るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3054は通信装置であり、当該通信装置は、近接端末装置から直接リンク上で、当該通信装置に干渉を引き起こしている第一のネットワーク・アクセス・ノードの下りリンク無線チャネルを特徴付ける共有無線チャネル情報を受信する段階と;第二のネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信する段階と;前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例3055では、実施例3054の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3056では、実施例3055の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3057では、実施例3055の主題は任意的に、端末装置の電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3058では、実施例3054ないし3057のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3059では、実施例3054ないし3058のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3060では、実施例3054ないし3058のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3061では、実施例3054ないし3058のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例3062では、実施例3054ないし3061のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報は前記第一のネットワーク・アクセス・ノードと前記近接端末装置の間の下りリンク無縁チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3063では、実施例3054または3062記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを、前記第一のネットワーク・アクセス・ノードからの干渉を推定して推定された干渉を取得し、該推定された干渉を前記下りリンク・データから打ち消すことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3064では、実施例3054ないし3063のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記共有無線チャネル情報が電力レベル、周波数オフセット、遅延広がり、チャネル応答またはチャネル推定である、ということを含むことができる。
実施例3065では、実施例3054ないし3064のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、発見手順〔ディスカバリー〕を実行して前記近接端末装置を識別し、前記近接端末装置との前記直接リンクを確立するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3066では、実施例3065の主題は任意的に、前記処理回路が、前記発見手順の間に前記近接端末装置が当該通信装置と共位置(co-located)であることを識別するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3067では、実施例3054ないし3066のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記近接端末装置との前記直接リンクを打ち切るようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3068では、実施例3054ないし3067のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報に基づいて、前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することを、前記下りリンク・データと前記共有無線チャネル情報との間のタイミング差に基づいて前記共有無線チャネル情報に関して補間を実行して、補間された無線チャネル情報を取得し、前記補間された無線チャネル情報を用いて前記下りリンク・データに対して干渉打ち消しを実行することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3069では、実施例3054ないし3068のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記共有無線チャネル情報を受信する前に、前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信し、前記装置知識履歴クラスに基づいて前記近接端末装置に前記共有無線チャネル情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3070では、実施例3069の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ地理的範囲を示す、ということを含むことができる。
実施例3071では、実施例3069または3070の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が無線チャネル情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例3072では、実施例3069ないし3071のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置が集中した地域についての無線チャネル情報をもつかどうかを示す、ということを含むことができる。
実施例3073では、実施例3069ないし3072のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信して、該下りリンク・データを評価してローカル無線チャネル情報を得て、該ローカル無線チャネル情報を前記近接端末装置に前記直接リンク上で送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3074は、通信装置であり、当該通信装置は、装置対装置発見手順の一部として近接端末装置を識別する段階と;前記近接端末装置から装置知識履歴クラスを受信する段階であって、前記装置知識履歴クラスは、前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについての通信情報をもつ無線アクセス技術の数を示す、段階と;前記近接端末装置に通信情報を要求するかどうかを、前記装置知識履歴クラスに基づいて決定する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例3075では、実施例3074の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3076では、実施例3075の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3077では、実施例3075の主題は任意的に、端末装置の電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3078では、実施例3074ないし3077のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3079では、実施例3074ないし3078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3080では、実施例3074ないし3078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクがビークル対ビークル(V2V)リンクである、ということを含むことができる。
実施例3081では、実施例3074ないし3078のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記直接リンクが装置対装置(D2D)コンテキスト、ビークル対ビークル(V2V)コンテキスト、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)コンテキスト、インフラストラクチャー対ビークル(I2V)コンテキストまたはビークル対万物(V2X)コンテキストの一部である、ということを含むことができる。
実施例3082では、実施例3074ないし3081のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲または前記近接端末装置がそれについて通信情報をもつ地理的範囲での無線アクセス技術の数を示す、ということを含むことができる。
実施例3083では、実施例3074ないし3082のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記近接端末装置に通信情報を要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3084では、実施例3074ないし3083のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記装置知識履歴クラスが、そこにおいて通信情報が利用可能であるところの集中した地理的領域を示す、ということを含むことができる。
実施例3085では、実施例3084記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記近接端末装置から前記集中した地理的領域についての通信情報を受信し、前記通信装置が前記集中した地理的領域にあるときに前記通信情報に基づいてデータを送信または受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3085は、装置であり、当該装置は、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、グループ・リード端末装置によって受信する手段であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、手段と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、直接通信インターフェースを通じてグループ・メンバー端末装置に送信する手段と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信を、前記グループ・リード端末装置によってサポートする手段とを含む。
実施例3086は、アプリケーション要件に従って無線ネットワーク資源をプロビジョニングする方法であり、当該方法は、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、グループ・リード端末装置によって受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、直接通信インターフェースを通じてグループ・メンバー端末装置に送信する段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信を、前記グループ・リード端末装置によって、サポートする段階とを含む。
実施例3087では、実施例3086の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3088では、実施例3087の主題は任意的に、前記位置情報が、前記グループ・リード端末装置の位置情報または前記グループ・メンバー端末装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3089では、実施例3086ないし3088のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、ブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3090では、実施例3086ないし3088のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、グループ資源ブロック構成設定メッセージを、前記グループ・リード端末装置によって、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信することを含み、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3091では、実施例3090の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・リード端末装置によって、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージを前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3092では、実施例3090ないし3091のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・リード端末装置によって、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージに従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることを含む、ということを含むことができる。
実施例3093では、実施例3086ないし3092のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3094では、実施例3093の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3095では、実施例3093または3094の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3096では、実施例3093ないし3095のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3097では、実施例3093ないし3096のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3098では、実施例3097の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型は、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3099では、実施例3093ないし3097のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3100では、実施例3086ないし3099のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の送信が、前記グループ・メンバー端末装置からの要求に応答して、ユニキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3101では、実施例3086ないし3099のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の送信が、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、ブロードキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3102では、実施例3086ないし3101のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づいて、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を構成設定し直すことを含む、ということを含むことができる。
実施例3103では、実施例3102の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記構成設定し直された無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3104では、実施例3086ないし3103のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3105では、実施例のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、直接通信インターフェースを通じて別のグループ・メンバー端末装置に送信する段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記別のグループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信を、前記グループ・リード端末装置によって、サポートする段階とを含むことができる。
実施例3106は、実施例3086ないし3105のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3107は、実施例3086ないし3105のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3108は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3086ないし3105のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3109は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3086ないし3105のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3110は、アプリケーション要件に従って無線ネットワーク資源をプロビジョニングする通信装置であり、当該通信装置は、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を直接通信インターフェースを通じてグループ・メンバー端末装置に送信する段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートする段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3111では、実施例3110の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3112では、実施例3110の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3113では、実施例3111の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3114では、実施例3110ないし3113のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3115では、実施例3114の主題は任意的に、前記位置情報が、前記グループ・リード端末装置の位置情報または前記グループ・メンバー端末装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3116では、実施例3110ないし3115のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定をブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3117では、実施例3110ないし3115のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、グループ資源ブロック構成設定メッセージを、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信するようさらに構成され、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3118では、実施例3117の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージを前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3119では、実施例3117ないし3118のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージに従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3120では、実施例3110ないし3119のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3121では、実施例3120の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3122では、実施例3120ないし3121のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3123では、実施例3120ないし3122のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3124では、実施例3120ないし3123のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3125では、実施例3124の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型は、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3126では、実施例3120ないし3124のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3127では、実施例3110ないし3126のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記グループ・メンバー端末装置からの要求に応答して、ユニキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3128では、実施例3110ないし3126のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、ブロードキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3129では、実施例3110ないし3128のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づいて、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を構成設定し直すようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3130では、実施例3129の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記構成設定し直された無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3131では、実施例3110ないし3120のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3132では、実施例3110ないし3121のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、直接通信インターフェースを通じて別のグループ・メンバー端末装置に送信し;
前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記別のグループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3133は、グループ・リード端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該グループ・リード端末装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的な記憶媒体であり、前記方法は、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、直接通信インターフェースを通じてグループ・メンバー端末装置に送信する段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信を、前記グループ・リード端末装置によって、サポートする段階とを含む。
実施例3134では、実施例3133の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3135では、実施例3134の主題は任意的に、前記位置情報が、前記グループ・リード端末装置の位置情報または前記グループ・メンバー端末装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3136では、実施例3133ないし3135のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、ブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3137では、実施例3133ないし3136のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、グループ資源ブロック構成設定メッセージを、前記グループ・リード端末装置によって、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信することを含み、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3138では、実施例3137の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・リード端末装置によって、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージを前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3139では、実施例3137または3138の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・リード端末装置によって、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージに従って、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることを含む、ということを含むことができる。
実施例3140では、実施例3133ないし3139のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3141では、実施例3140の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3142では、実施例3140または3141の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3143では、実施例3140ないし3142のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3144では、実施例3140ないし3143のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3145では、実施例3144の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型が、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3146では、実施例3140ないし3144のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3147では、実施例3133ないし3146のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の送信が、前記グループ・メンバー端末装置からの要求に応答して、ユニキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3148では、実施例3133ないし3146のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の送信が、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、ブロードキャスト・モードで、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3149では、実施例3133ないし3148のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づいて、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を構成設定し直すことを含む、ということを含むことができる。
実施例3150では、実施例3149の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信をサポートすることが、前記構成設定し直された無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記直接通信インターフェースを通じて前記グループ・メンバー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3151では、実施例3133ないし3150のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3152では、実施例3133ないし3151のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・リード端末装置によって、直接通信インターフェースを通じて別のグループ・メンバー端末装置に送信する段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、前記別のグループ・メンバー端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間の通信を、前記グループ・リード端末装置によって、サポートする段階とをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3153は、グループ・メンバー端末装置によって、ネットワーク・アクセス・ノードから無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信する手段であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、手段と;前記グループ・メンバー端末装置によって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、通信する手段とを含む装置である。
実施例3154は、アプリケーション要件に従って無線ネットワーク資源をプロビジョニングする方法であり、当該方法は、グループ・メンバー端末装置によって、ネットワーク・アクセス・ノードからの無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記グループ・メンバー端末装置によって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、通信する段階とを含む。
実施例3155では、実施例3154の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3156では、実施例3154または3155の主題は任意的に、前記位置情報が、グループ・リード端末装置の位置情報または前記グループ・メンバー端末装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3157では、実施例3154ないし3156のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・メンバー端末装置によって、ブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3158では、実施例3154ないし3156のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、グループ資源ブロック構成設定メッセージを、前記グループ・メンバー端末装置によって、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信することを含み、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3159では、実施例3154ないし3156または3158の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・メンバー端末装置によって、グループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3160では、実施例3154ないし3158のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って通信することが、前記グループ・メンバー端末装置によって、グループ・リード端末装置を通じて間接的にネットワーク・アクセス・ノードと通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3161では、実施例3154ないし3160のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3162では、実施例3161の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3163では、実施例3161または3162の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3164では、実施例3161ないし3163のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3165では、実施例3161ないし3164のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3166では、実施例3165の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型は、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3167では、実施例3161ないし3166のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3168では、実施例3154ないし3156または3158のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置によって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の要求を送信する段階をさらに含むことができ、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の受信が、前記グループ・メンバー端末装置からの前記要求に応答してグループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じてユニキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3169では、実施例3154ないし3156または3158ないし3167のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の受信が、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じてブロードキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3170では、実施例3154ないし3169のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づく前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を、前記グループ・メンバー端末装置によって、受信することをさらに含むことができる。
実施例3171では、実施例3170の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3172では、実施例3154ないし3171のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3173では、実施例3154ないし3172のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って通信することが、前記グループ・メンバー端末装置によってネットワーク・アクセス・ノードと直接通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3174は、実施例3154ないし3173のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3175は、実施例3154ないし3173のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3176は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3154ないし3173のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3177は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3154ないし3173のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3178は、アプリケーション要件に従って無線ネットワーク資源をプロビジョニングするための通信装置であり、当該通信装置は、ネットワーク・アクセス・ノードからの無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、通信する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3179では、実施例3178の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3180では、実施例3178の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3181では、実施例3180の主題は任意的に、端末装置の電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3182では、実施例3178ないし3181のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3183では、実施例3182の主題は任意的に、前記位置情報が、グループ・リード端末装置の位置情報または当該通信装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3184では、実施例3178ないし3183のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定をブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3185では、実施例3178ないし3183のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、グループ資源ブロック構成設定メッセージをマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信するようさらに構成され、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3186では、実施例3178ないし3183または3185の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、グループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3187では、実施例3178ないし3186のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、グループ・リード端末装置を通じて間接的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、ネットワーク・アクセス・ノードと通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3188では、実施例3178ないし3187のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3189では、実施例3188の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3190では、実施例3188または3189の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3191では、実施例3188ないし3190のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3192では、実施例3188ないし3191のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3193では、実施例3192の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型は、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3194では、実施例3188ないし3193のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3195では、実施例3178ないし3183または3185ないし3194のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の要求を送信し、送信された該要求に応答してグループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じてユニキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3196では、実施例3178ないし3183または3185ないし3194のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じてブロードキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3197では、実施例3178ないし3196のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づく前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を受信することをさらに含むことができる。
実施例3198では、実施例3197の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3199では、実施例3178ないし3198のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3200では、実施例3178ないし3199のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、ネットワーク・アクセス・ノードと直接通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3201は、グループ・メンバー端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該グループ・メンバー端末装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的な記憶媒体であり、前記方法は、グループ・メンバー端末装置によって、ネットワーク・アクセス・ノードからの無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信する段階であって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定は、特定のアプリケーションに構成設定される複数のパラメータを有する、段階と;前記グループ・メンバー端末装置によって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って、通信する段階とを含む。
実施例3202では、実施例3201の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が、位置情報または時間情報の少なくとも一方に基づいて更新される、ということを含むことができる。
実施例3203では、実施例3201または3202の主題は任意的に、前記位置情報が、グループ・リード端末装置の位置情報または前記グループ・メンバー端末装置の位置情報の少なくとも一方である、ということを含むことができる。
実施例3204では、実施例3201ないし3203のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・メンバー端末装置によって、ブロードキャスト・システム情報ブロック(SIB)として受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3205では、実施例3201ないし3203のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、グループ資源ブロック構成設定メッセージを、前記グループ・メンバー端末装置によって、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を通じて受信することを含み、前記グループ資源ブロック構成設定メッセージが前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定およびグループ識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3206では、実施例3201ないし3203または3205の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を、前記グループ・メンバー端末装置によって、グループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3207では、実施例3201ないし3205のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って通信することが、前記グループ・メンバー端末装置によって、グループ・リード端末装置を通じて間接的にネットワーク・アクセス・ノードと通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3208では、実施例3201ないし3207のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のパラメータが、キャリア周波数情報、数値設定〔ヌメロロジー〕構成設定情報、アクセス・モード情報、サービス品質(QoS)クラス情報または継続時間情報のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3209では、実施例3208の主題は任意的に、前記キャリア周波数情報がライセンスされたまたはライセンスされていない動作周波数帯域を含む、ということを含むことができる。
実施例3210では、実施例3208または3209の主題は任意的に、前記数値設定構成設定情報が、前記グループ・リード端末装置または前記グループ・メンバー端末装置の少なくとも一方における事前構成設定されたパラメータの識別子を含む、ということを含むことができる。
実施例3211では、実施例3208ないし3210のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アクセス・モード情報が競合ベースのアクセス・モードまたはスケジュールされるアクセス・モードである、ということを含むことができる。
実施例3212では、実施例3208ないし3213のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記QoSクラス情報が、使用されることのできるデータの型を定義する、ということを含むことができる。
実施例3213では、実施例3212の主題は任意的に、前記使用されることのできるデータの型は、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション・データ、V2V発見データ、ベストエフォート・トラフィック・データまたは他のトラフィック・データのうちの一つである、ということを含むことができる。
実施例3214では、実施例3208ないし3213のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記継続時間情報が、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定が利用可能である時間の長さを定義する、ということを含むことができる。
実施例3215では、実施例3201ないし3203または3205ないし3214のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置によって、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の要求を送信することをさらに含むことができ、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の受信が、前記グループ・メンバー端末装置からの前記要求に応答してグループ・リード端末装置から、両者の間の直接通信インターフェースを通じてユニキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3216では、実施例3201ないし3203または3203ないし3205のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定の受信が、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じてブロードキャスト・モードで前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3217では、実施例3201ないし3216のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記グループ・メンバー端末装置が無線アクセス・ネットワーク・カバレッジ外にあるときに、無線アクセス・ネットワークの測定、気象情報または時間情報のうちの少なくとも一つに基づく前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を、前記グループ・メンバー端末装置によって、受信することをさらに含むことができる。
実施例3218では、実施例3217の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を受信することが、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定への更新を、グループ・リード端末装置から両者の間の直接通信インターフェースを通じて受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3219では、実施例3201ないし3218のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記特定のアプリケーションが、ビークル対ビークル(V2V)安全性アプリケーション、V2V発見アプリケーションまたはトラフィック・アプリケーションである、ということを含むことができる。
実施例3220では、実施例3201ないし3219のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線ネットワーク資源ブロック構成設定に従って通信することが、前記グループ・メンバー端末装置によってネットワーク・アクセス・ノードと直接通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3221は、ビークル対ビークル(V2V)対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見する手段と;前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定する手段および前記一つまたは複数のV2Vリンク品質をネットワーク・アクセス・ノードに報告する手段と;前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの目標ビークル端末装置とのスケジュールされたV2V対形成を指定する前記基地局からのスケジューリング命令を受信する手段と;前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継する手段とを含む、ビークル端末装置である。
実施例3222は、ビークル端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、ビークル対ビークル(V2V)対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見する段階と;前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定して、前記一つまたは複数のV2Vリンク品質をネットワーク・アクセス・ノードに報告する段階と;前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの目標ビークル端末装置とのスケジュールされたV2V対形成を指定する前記基地局からのスケジューリング命令を受信する段階と;前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継する段階とを含む。
実施例3223では、実施例3222の主題は任意的に、V2V対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見することが、前記ネットワーク・アクセス・ノードによってスケジュールされた発見期間の間に発見手順を実行し、前記発見期間の間に前記一つまたは複数のビークル端末装置を発見することを含む、ということを含むことができる。
実施例3224では、実施例3222または3223の主題は任意的に、V2V対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見することが、潜在的な近傍ビークル端末装置を示す、ネットワークにより提供される情報に基づいて、近接ビークル端末装置を検出するよう発見手順を実行することを含む、ということを含むことができる。
実施例3225では、実施例3222ないし3224のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定することが、前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置からV2Vリンク上で受信される無線信号を測定して前記リンク品質測定値を得ることを含む、ということを含むことができる。
実施例3226では、実施例3222ないし3225のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、主要チャネル・リンク品質を決定して、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告することをさらに含むことができる。
実施例3227では、実施例3222ないし3225のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信された信号に対して電波測定を実行して主要チャネル・リンク品質を得て、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告することをさらに含むことができる。
実施例3228では、実施例3222ないし3227のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューリング命令が、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継方針を指定し、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、前記中継方針に従って前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3229では、実施例3222ないし3227のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継戦略を選択することをさらに含むことができ、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、前記中継方針に従って前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3230では、実施例3228または3229の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3231では、実施例3222ないし3230のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図された上りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3232では、実施例3231の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードに上りリンク・データを送信することを控えることをさらに含むことができる。
実施例3233では、実施例3222ないし3230のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、前記ネットワーク・アクセス・ノードからの下りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置を介して受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3234では、実施例3233の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを控えることをさらに含むことができる。
実施例3235では、実施例3222ないし3234のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3236では、実施例3222ないし3234のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3237では、実施例3222ないし3236のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データが、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)接続またはビークル対ネットワーク(V2N)接続の一部である、ということを含むことができる。
実施例3238では、実施例3222ないし3237のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから前記データを受信し、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3239では、実施例3222ないし3237のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することが、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信し、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノード装置に前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3240は、実施例3222ないし3239のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むビークル端末装置である。
実施例3241は、実施例3222ないし3239のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3242は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3222ないし3239のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3243は、ビークル端末装置のプロセッサによって実行されたときに該ビークル端末装置に実施例3222ないし3239のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3244は、複数のビークル端末装置から、該複数のビークル端末装置の間のビークル対ビークル(V2V)リンクを特徴付けるリンク品質測定値を受信する手段と;それらのリンク品質測定値に基づいて、前記複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択する手段であって、該通信チャネルは該通信チャネルの一部としてV2Vサイドリンク・チャネルを含む、手段と;V2V対形成をスケジュールする命令を前記第一のビークル端末装置に送信する手段と;前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信する手段とを含む装置である。
実施例3245は、ネットワーク・アクセス・ノードのためのビークル対インフラストラクチャー(V2I)またはビークル対ネットワーク(V2N)通信を組織する方法であり、当該方法は、複数のビークル端末装置から、該複数のビークル端末装置の間のビークル対ビークル(V2V)リンクを特徴付けるリンク品質測定値を受信する段階と;それらのリンク品質測定値に基づいて、前記複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択する段階であって、該通信チャネルは該通信チャネルの一部としてV2Vサイドリンク・チャネルを含む、段階と;V2V対形成をスケジュールする命令を前記第一のビークル端末装置に送信する段階と;前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信する段階とを含む。
実施例3246では、実施例3245の主題は任意的に、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することが、前記第一のビークル端末装置のために意図されている前記データを、第二のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3247では、実施例3245の主題は任意的に、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することが、第二のビークル端末装置のために意図されている前記データを、前記第一のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3248では、実施例3245の主題は任意的に、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することが、第二の端末装置で生じた前記データを、前記第一の端末装置からの上りリンク・データとして受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3249では、実施例3245の主題は任意的に、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することが、前記第一の端末装置で生じた前記データを、第二の端末装置からの上りリンク・データとして受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3250では、実施例3245ないし3249のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のビークル端末装置に、発見期間の間に発見手順を実行するよう命令することをさらに含むことができる。
実施例3251では、実施例3245ないし3250のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のビークル端末装置のうちの一つまたは複数が前記第一のビークル端末装置に近接していることを示す発見支援情報を前記第一のビークル端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例3252では、実施例3245ないし3251のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信することをさらに含むことができる。
実施例3253では、実施例3252の主題は任意的に、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することが、前記主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルの代わりに前記V2Vサイドリンク・チャネルを含む前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3254では、実施例3245ないし3253のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することが、前記複数のビークル端末装置のうちの第二のビークル端末装置を、前記第一のビークル端末装置のための対形成されるビークル端末装置として選択することを含み、前記V2Vサイドリンク・チャネルは前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間である、ということを含むことができる。
実施例3255では、実施例3254の主題は任意的に、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することが、前記リンク品質測定値を評価して、前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間の前記V2Vサイドリンク・チャネルを同定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3256では、実施例3245ないし3255のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記V2V対形成をスケジュールする命令を前記第一のビークル端末装置に送信することが、前記命令において前記V2V対形成のための中継方針を指定することを含む、ということを含むことができる。
実施例3257では、実施例3256の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3258では、実施例3245ないし3257のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することが、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例3259では、実施例3258の主題は任意的に、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することが、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値および一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例3260では、実施例3259の主題は任意的に、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信することをさらに含むことができ、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値は、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3261は、実施例3245ないし3260のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例3262は、実施例3245ないし3260のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3263は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3245ないし3260のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3264は、ネットワーク・アクセス・ノードのプロセッサによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに実施例3245ないし3260のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3265は、ビークル端末装置における実装のために適応された通信装置であり、当該通信装置は、ビークル対ビークル(V2V)対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成された発見モジュールと;前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定するよう構成された測定モジュールと;前記一つまたは複数のV2Vリンク品質をネットワーク・アクセス・ノードに報告し、前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの目標ビークル端末装置とのスケジュールされたV2V対形成を指定する前記基地局からのスケジューリング命令を受信し、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継するよう構成された通信モジュールとを含む。
実施例3266では、実施例3265の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3267では、実施例3266の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3268では、実施例3266の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号として、一つまたは複数の論理的接続のための無線データを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3269は、実施例3265ないし3267のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードによってスケジュールされた発見期間の間に前記一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3270では、実施例3265ないし3269のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見モジュールが、潜在的な近傍ビークル端末装置を示す、ネットワークにより提供される情報に基づいて、前記一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3271では、実施例3265ないし3270のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが、前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定することを、前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置からV2Vリンク上で受信される無線信号を測定して前記リンク品質測定値を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3272では、実施例3265ないし3271のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが、主要チャネル・リンク品質を決定するようさらに構成され、前記通信モジュールが、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3273では、実施例3265ないし3271のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定モジュールが、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信された信号に対して電波測定を実行して主要チャネル・リンク品質を得るようさらに構成され、前記通信モジュールが、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3274では、実施例3265ないし3273のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューリング命令が、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継方針を指定し、前記通信モジュールが、前記中継方針に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間で前記データを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3275では、実施例3265ないし3273のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継戦略を選択するようさらに構成され、前記通信モジュールが、前記中継方針に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間で前記データを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3276では、実施例3274または3275の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3277では、実施例3265ないし3276のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図された上りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3278では、実施例3277の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードに上りリンク・データを送信することを控えるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3279では、実施例3265ないし3276のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードからの下りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置を介して受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3280では、実施例3279の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを控えるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3281では、実施例3265ないし3280のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3282では、実施例3265ないし3281のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3283では、実施例3265ないし3282のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データが、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)接続またはビークル対ネットワーク(V2N)接続の一部である、ということを含むことができる。
実施例3284では、実施例3265ないし3283のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから前記データを受信し、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを中継することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3285では、実施例3265ないし3283のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信し、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノード装置に前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3286は、実施例3265ないし3283のうちいずれか一項記載の通信装置を含むビークルである。
実施例3287は、ネットワーク・アクセス・ノードにおける実装のために適応された通信装置であり、当該通信装置は、複数のビークル端末装置から、該複数のビークル端末装置の間のV2Vリンクを特徴付けるリンク品質測定値を受信する段階と;それらのリンク品質測定値に基づいて、前記複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択する段階であって、該通信チャネルは該通信チャネルの一部としてV2Vサイドリンク・チャネルを含む、段階と;V2V対形成をスケジュールする命令を前記第一のビークル端末装置に送信する段階と;前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信する段階とを実行するよう構成された通信モジュールを含む。
実施例3288では、実施例3287の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例3289では、実施例3288の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例3290では、実施例3288または3289の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3291では、実施例3287ないし3290のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号として、一つまたは複数の論理的接続のための無線データを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3292では、実施例3287ないし3290のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記第一のビークル端末装置のために意図されている前記データを、第二のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3293では、実施例3287ないし3291のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、第二のビークル端末装置のために意図されている前記データを、前記第一のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3294では、実施例3287ないし3291のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、第二の端末装置で生じた前記データを、前記第一の端末装置からの上りリンク・データとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3295では、実施例3287ないし3291のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記第一の端末装置で生じた前記データを、第二の端末装置からの上りリンク・データとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3296では、実施例3287ないし3295のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記複数のビークル端末装置に、発見期間の間に発見手順を実行するよう命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3297では、実施例3287ないし3296のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記複数のビークル端末装置のうちの一つまたは複数が前記第一のビークル端末装置に近接していることを示す発見支援情報を前記第一のビークル端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3298では、実施例3287ないし3297のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3299では、実施例3298の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルの代わりに前記V2Vサイドリンク・チャネルを含む前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3300では、実施例3287ないし3299のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、前記複数のビークル端末装置のうちの第二のビークル端末装置を、前記第一のビークル端末装置のための対形成されるビークル端末装置として選択することによって実行するよう構成され、前記V2Vサイドリンク・チャネルは前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間である、ということを含むことができる。
実施例3301では、実施例3300の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、前記リンク品質測定値を評価して、前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間の前記V2Vサイドリンク・チャネルを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3302では、実施例3287ないし3301のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記第一のビークル端末装置に、前記V2V対形成のための中継方針を指定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3303では、実施例3302の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3304では、実施例3287ないし3303のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3305では、実施例3304の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値および一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3306では、実施例3305の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信するようさらに構成され、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値は、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3307は、ビークル端末装置における実装のために適応された回路装置であり、当該回路装置は、ビークル対ビークル(V2V)対形成のために利用可能な一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成された発見回路と;前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定するよう構成された測定回路と;前記一つまたは複数のV2Vリンク品質をネットワーク・アクセス・ノードに報告し、前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの目標ビークル端末装置とのスケジュールされたV2V対形成を指定する前記基地局からのスケジューリング命令を受信し、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継するよう構成された通信回路とを含む。
実施例3308では、実施例3307の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3309では、実施例3308の主題は任意的に、前記通信回路が、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3310では、実施例3308の主題は任意的に、前記通信回路が、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号として、一つまたは複数の論理的接続のための無線データを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3311は、実施例3307ないし3309のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードによってスケジュールされた発見期間の間に前記一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3312では、実施例のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記発見回路が、潜在的な近傍ビークル端末装置を示す、ネットワークにより提供される情報に基づいて、前記一つまたは複数のビークル端末装置を発見するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3313では、実施例3307ないし3312のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が、前記一つまたは複数のビークル端末装置についての一つまたは複数のV2Vリンク品質を決定することを、前記一つまたは複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置からV2Vリンク上で受信される無線信号を測定して前記リンク品質測定値を得ることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3314では、実施例3307ないし3313のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が、主要チャネル・リンク品質を決定するようさらに構成され、前記通信回路が、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3315では、実施例3307ないし3313のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記測定回路が、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信された信号に対して電波測定を実行して主要チャネル・リンク品質を得るようさらに構成され、前記通信回路が、該主要チャネル・リンク品質を前記ネットワーク・アクセス・ノードに報告するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3316では、実施例3307ないし3315のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記スケジューリング命令が、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継方針を指定し、前記通信回路が、前記中継方針に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間で前記データを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3317では、実施例3307ないし3315のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成についての中継戦略を選択するようさらに構成され、前記通信回路が、前記中継方針に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間で前記データを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3318では、実施例3316または3317の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3319では、実施例3307ないし3318のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図された上りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3320では、実施例3319の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードに上りリンク・データを送信することを控えるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3321では、実施例3307ないし3318のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、前記ネットワーク・アクセス・ノードからの下りリンク・データを、前記スケジュールされたV2V対形成に従って前記目標ビークル端末装置を介して受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3322では、実施例3321の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成の継続時間にわたって、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから下りリンク・データを受信することを控えるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3323では、実施例3307ないし3322のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3324では、実施例3307ないし3323のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3325では、実施例3307ないし3324のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データが、ビークル対インフラストラクチャー(V2I)接続またはビークル対ネットワーク(V2N)接続の一部である、ということを含むことができる。
実施例3326では、実施例3307ないし3325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、主要下りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードから前記データを受信し、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置に前記データを中継することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3327では、実施例3307ないし3325のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記スケジュールされたV2V対形成に従って、前記目標ビークル端末装置と前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを中継することを、サイドリンク・チャネル上で前記目標ビークル端末装置から前記データを受信し、主要上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノード装置に前記データを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3328は、実施例3307ないし3325のうちいずれか一項記載の回路装置を含むビークルである。
実施例3329は、ネットワーク・アクセス・ノードにおける実装のために適応された回路装置であり、当該回路装置は、複数のビークル端末装置から、該複数のビークル端末装置の間のV2Vリンクを特徴付けるリンク品質測定値を受信する段階と;それらのリンク品質測定値に基づいて、前記複数のビークル端末装置のうちの第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択する段階であって、該通信チャネルは該通信チャネルの一部としてV2Vサイドリンク・チャネルを含む、段階と;V2V対形成をスケジュールする命令を前記第一のビークル端末装置に送信する段階と;前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信する段階とを実行するよう構成された通信回路を含む。
実施例3330では、実施例3329の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができる。
実施例3331では、実施例3330の主題は任意的に、ネットワーク・アクセス・ノードとして構成されることができる。
実施例3332では、実施例3330または3331の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3333では、実施例3329ないし3332のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号として、一つまたは複数の論理的接続のための無線データを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3334では、実施例3329ないし3332のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、ハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例3335では、実施例3329ないし3332のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記第一のビークル端末装置のために意図されている前記データを、第二のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3336では、実施例3329ないし3334のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、第二のビークル端末装置のために意図されている前記データを、前記第一のビークル端末装置への下りリンク・データとして送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3337では、実施例3329ないし3334のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、第二の端末装置で生じた前記データを、前記第一の端末装置からの上りリンク・データとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3338では、実施例3329ないし3334のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記第一の端末装置で生じた前記データを、第二の端末装置からの上りリンク・データとして受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3339では、実施例3329ないし3338のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記複数のビークル端末装置に、発見期間の間に発見手順を実行するよう命令するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3340では、実施例3329ないし3339のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記複数のビークル端末装置のうちの一つまたは複数が前記第一のビークル端末装置に近接していることを示す発見支援情報を前記第一のビークル端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3341では、実施例3329ないし3340のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3342では、実施例3341の主題は任意的に、前記通信回路が、前記V2V対形成に従って前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することを、前記主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルの代わりに前記V2Vサイドリンク・チャネルを含む前記通信チャネル上で前記第一のビークル端末装置とデータを送信または受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3343では、実施例3329ないし3342のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、前記複数のビークル端末装置のうちの第二のビークル端末装置を、前記第一のビークル端末装置のための対形成されるビークル端末装置として選択することによって実行するよう構成され、前記V2Vサイドリンク・チャネルは前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間である、ということを含むことができる。
実施例3344では、実施例3343の主題は任意的に、前記通信回路が、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、前記リンク品質測定値を評価して、前記第一のビークル端末装置と前記第二のビークル端末装置の間の前記V2Vサイドリンク・チャネルを同定することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3345では、実施例3329ないし3344のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記第一のビークル端末装置に、前記V2V対形成のための中継方針を指定するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3346では、実施例3345の主題は任意的に、前記中継方針が、「増幅して転送」中継方針、「復号して転送」中継方針、「圧縮して転送」中継方針または「量子化・マップ・転送」中継方針である、ということを含むことができる。
実施例3347では、実施例3329ないし3346のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3348では、実施例3347の主題は任意的に、前記通信回路が、前記リンク品質測定値に基づいて第一のビークル端末装置のための通信チャネルを選択することを、比例公平スループット(proportional fair throughput)のための効用最大化(utility maximization)基準に従って前記リンク品質測定値および一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を評価して、前記通信チャネルを選択することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3349では、実施例3348の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値を前記第一のビークル端末装置から受信するようさらに構成され、前記一つまたは複数の主要チャネル・リンク品質測定値は、前記ネットワーク・アクセス・ノードと前記第一のビークル端末装置との間の主要上りリンクまたは下りリンク・チャネルを特徴付ける、ということを含むことができる。
実施例3350は、浮遊セルを制御するアンカー航空装置であって、前記浮遊セルは当該アンカー航空装置および一つまたは複数の副次航空装置を含み、当該アンカー航空装置は、前記浮遊セルの集団運動の間に前記浮遊セルの前記一つまたは複数の副次航空装置との信号伝達接続を維持し;ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングするよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3351では、実施例3350の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含むことができ、当該アンカー航空装置は、前記ステアリングおよび運動システムを用いて航空運動を実行するよう構成される。
実施例3352では、実施例3351の主題は任意的に、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3353では、実施例3350ないし3352のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介してデータを送受信するよう構成される。
実施例3354では、実施例3350ないし3353のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して第一の周波数帯域上で前記ネットワーク・アクセス・ノードとデータを送受信し、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して前記第一の周波数帯域とは異なる第二の周波数帯域上で前記複数の端末装置のうちの一つまたは複数とデータを送受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3355では、実施例3350ないし3354のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルの位置情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3356では、実施例3350ないし3353のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードから制御情報を受信して、該制御情報を前記一つまたは複数の副次航空装置に前記信号伝達接続を介して中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3357では、実施例3350ないし3356のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記浮遊セルのメッシュまたはマルチホップ・ネットワークを通じて前記一つまたは複数の副次航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3358では、実施例3350ないし3357のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信される信号に対して電波測定を実行し、電波測定値をフィードバックとして前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3359では、実施例3350ないし3358のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルのスピードまたは運動方向を示す運動情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3360では、実施例3350ないし3359のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルのセル半径を示すセル半径情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3361では、実施例3350ないし3360のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の航空装置のために意図されている下りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信して、前記下りリンク・データを前記信号伝達接続を介して前記第一の航空装置に中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3362では、実施例3350ないし3361のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第二の航空装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されている上りリンク・データを受信して、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3363では、実施例3350ないし3362のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移すよう、該第二のネットワーク・アクセス・ノードとデータを送信および受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3364では、実施例3363の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移した後、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3365では、実施例3350ないし3364のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の副次航空装置の位置をモニタリングして、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いかどうかを判定し、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いと判定することに応答して、当該アンカー航空装置に近づくよう前記第一の副次航空装置に命令する命令を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3366では、実施例3365の主題は任意的に、前記第一の副次航空装置の位置を示すセンサー・データを生成するよう構成されたセンサーをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは、該センサー・データを使って、前記第一の副次航空装置の位置をモニタリングするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3367は、複数の航空端末装置を含む浮遊セルにおいて運用される副次航空装置であり、当該副次航空装置は、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持し、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信するよう構成された通信モジュールと;一つまたは複数の距離パラメータに従って当該副次航空装置と前記アンカー航空装置との間であらかじめ定義された距離未満を維持するよう当該副次航空装置の位置を制御するよう構成された位置決めモジュールとを含む。
実施例3368では、実施例3367の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含むことができ、前記位置決めモジュールは、当該副次航空装置の位置を制御するために前記ステアリングおよび運動システムとインターフェースをもつよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3369では、実施例3365ないし3367のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記位置決めモジュールが任意的に、当該副次航空装置の位置が、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離より遠いことを判別するよう構成され、当該副次航空装置の位置を、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内の位置に動かすよう前記ステアリングおよび運動システムを制御するようさらに構成される、とういことを含むことができる。
実施例3370では、実施例3367ないし3369のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3371では、実施例3367ないし3370のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができ、前記通信モジュールが、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介してデータを送受信するよう構成される。
実施例3372では、実施例3367ないし3371のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、センサーをさらに含むことができ、前記位置決めモジュールは、前記センサーからのセンサー・データをモニタリングして、当該副次航空装置が前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に位置しているかどうかを判定するよう構成される。
実施例3373では、実施例3367ないし3372のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の距離パラメータが、物理的な距離、信号強度測定値、信号品質測定値またはレイテンシー測定値を含む、ということを含むことができる。
実施例3374では、実施例3367ないし3373のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3375では、実施例3367ないし3373のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて、前記複数の航空端末装置のうちの一つまたは複数の他の副次航空装置を介した、前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3376では、実施例3367ないし3375のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送信することを、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードにデータを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3377では、実施例3367ないし3376のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記ネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信することを、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3378では、実施例3367ないし3377のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、当該副次航空装置の位置が前記アンカー航空装置から、前記あらかじめ定義された距離より遠いことを示す前記アンカー端末装置からの命令を受信するよう構成され、前記位置決めモジュールが、当該副次航空装置が前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に動くよう当該副次航空装置の位置を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3379は、アンカー航空装置と、該アンカー航空装置の動きに追随する一つまたは複数の副次航空装置とを含む浮遊セルとの間でデータを送受信するよう構成された通信モジュールと;前記アンカー航空装置と協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう方向性アンテナ・ビームをステアリングするよう構成されたビームステアリング・モジュールとを含む、無線通信装置である。
実施例3380では、実施例3379の主題は任意的に、前記方向性アンテナ・ビームを生成するよう構成されたアンテナ・システムと、無線トランシーバとをさらに含むことができ、前記通信モジュールが、前記アンテナ・システムおよび前記無線トランシーバを介して前記浮遊セルとデータを送受信するよう構成される。
実施例3381では、実施例3379または3380の主題は任意的にネットワーク・アクセス・ノードとして構成される、ということを含むことができる。
実施例3382では、実施例3379ないし3381のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが前記アンカー航空装置から前記浮遊セルの位置情報を受信するよう構成され、前記ビームステアリング・モジュールは、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記位置情報に基づいて前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3383では、実施例3382の主題は任意的に、前記ビームステアリング・モジュールが、前記位置情報によって示される前記浮遊セルに向かう方向に前記方向性アンテナ・ビームをステアリングするようフェーズドアレイ・アンテナを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3384では、実施例3382または3383の主題は任意的に、前記ビームステアリング・モジュールが、前記位置情報によって示される前記浮遊セルの浮遊セル半径に基づいて前記方向性アンテナ・ビームのビーム幅を調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3385では、実施例3379ないし3384のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記アンカー航空装置との間でデータを送受信して、前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードへの前記浮遊セルの移行を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3386では、実施例3379ないし3385のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビームステアリング・モジュールが、前記浮遊セルの位置を追跡し、前記浮遊セルが動くにつれて前記浮遊セルの位置の方向に前記方向性アンテナ・ビームを調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3387では、実施例3379ないし3386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置からの上りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3388では、実施例3379ないし3386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置への下りリンク・データを送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3389では、実施例3379ないし3386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置に直接、下りリンク・データを送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3390では、実施例3379ないし3386のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信モジュールが、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置から直接、上りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3391は、アンカー航空セルであり、浮遊セルの集団運動の間に前記浮遊セルの一つまたは複数の副次航空装置との信号伝達接続を維持する手段と;ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングする手段とを含む。
実施例3392は、浮遊セルのアンカー航空装置において該浮遊セルを制御する方法であり、当該方法は、浮遊セルの集団運動の間に前記浮遊セルの一つまたは複数の副次航空装置との信号伝達接続を維持し;ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを含む。
実施例3393では、実施例3392の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記浮遊セルの位置情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3394では、実施例3392または3393の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードから制御情報を受信して、該制御情報を前記一つまたは複数の副次航空装置に前記信号伝達接続を介して中継することをさらに含むことができる。
実施例3395では、実施例3392ないし3394のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルの集団運動の間に前記浮遊セルの一つまたは複数の副次航空装置との信号伝達接続を維持することが、前記浮遊セルのメッシュ・ネットワークまたはマルチホップ・ネットワークを通じて前記一つまたは複数の副次航空装置との前記信号伝達接続を維持することを含む、ということを含むことができる。
実施例3396では、実施例3392ないし3395のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信される信号に対して電波測定を実行し、電波測定値をフィードバックとして前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3397では、実施例3392ないし3396のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記浮遊セルのスピードまたは運動方向を示す運動情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3398では、実施例3392ないし3397のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記浮遊セルのセル半径を示すセル半径情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3399では、実施例3392ないし3398のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の航空装置のために意図されている下りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信して、前記下りリンク・データを前記信号伝達接続を介して前記第一の航空装置に中継することをさらに含むことができる。
実施例3400では、実施例3392ないし3399のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第二の航空装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されている上りリンク・データを受信して、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに中継することをさらに含むことができる。
実施例3401では、実施例3392ないし3400のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移すよう、該第二のネットワーク・アクセス・ノードとデータを送信および受信することをさらに含むことができる。
実施例3402では、実施例3401の主題は任意的に、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移した後、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることをさらに含むことができる。
実施例3403では、実施例3392ないし3402のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の副次航空装置の位置をモニタリングして、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いかどうかを判定し、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いと判定することに応答して、当該アンカー航空装置に近づくよう前記第一の副次航空装置に命令する命令を送信することをさらに含むことができる。
実施例3404は、実施例3392ないし3403のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む航空端末装置である。
実施例3405は、実施例3392ないし3403のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3406は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3392ないし3403のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3407は、航空端末装置のプロセッサによって実行されたときに該航空端末装置に実施例3392ないし3403のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3408は、副次航空装置であり、当該副次航空装置は、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持する手段と、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信する手段と、一つまたは複数の距離パラメータに従って当該副次航空装置と前記アンカー航空装置との間であらかじめ定義された距離未満を維持するよう当該副次航空装置の位置を制御する手段とを含む。
実施例3409は、複数の航空端末装置を含む浮遊セルにおいて副次航空装置を動作させる方法であり、当該方法は、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持し、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信し、一つまたは複数の距離パラメータに従って当該副次航空装置と前記アンカー航空装置との間であらかじめ定義された距離未満を維持するよう当該副次航空装置の位置を制御することを含む。
実施例3410では、実施例3409の主題は任意的に、当該副次航空装置の位置が、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離より遠いことを判別し、当該副次航空装置の位置を、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内の位置に動かすようステアリングおよび運動システムを制御することをさらに含むことができる。
実施例3411では、実施例3409または3410の主題は任意的に、前記一つまたは複数の距離パラメータに従って当該副次航空装置と前記アンカー航空装置との間であらかじめ定義された距離未満を維持するよう当該副次航空装置の位置を制御することが、当該副次航空端末装置のセンサーからのセンサー・データをモニタリングして、当該副次航空装置が前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に位置しているかどうかを判定することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3412では、実施例3409ないし3411のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の距離パラメータが、物理的な距離、信号強度測定値、信号品質測定値またはレイテンシー測定値を含む、ということを含むことができる。
実施例3413では、実施例3409ないし3412のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持することが、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持することを含む、ということを含むことができる。
実施例3414では、実施例3409ないし3412のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持することが、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて、前記複数の航空端末装置のうちの一つまたは複数の他の副次航空装置を介した、前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持することを含む、ということを含むことができる。
実施例3415では、実施例3409ないし3414のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信することが、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードにデータを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3416では、実施例3409ないし3415のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信することが、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3417では、実施例3409ないし3416のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該副次航空装置の位置が前記アンカー航空装置から、前記あらかじめ定義された距離より遠いことを示す前記アンカー端末装置からの命令を受信し、当該副次航空装置を前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に移動するよう当該副次航空装置の位置を制御することを含む、ということを含むことができる。
実施例3418は、実施例3409ないし3417のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む航空端末装置である。
実施例3419は、実施例3409ないし3417のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3420は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3409ないし3417のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3421は、航空端末装置のプロセッサによって実行されたときに該航空端末装置に実施例3409ないし3417のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3422は、アンカー航空装置と、該アンカー航空装置の動きに追随する一つまたは複数の副次航空装置とを含む浮遊セルとの間でデータを送受信する手段と;前記アンカー航空装置と協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう方向性アンテナ・ビームをステアリングする手段とを含む、ネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例3423は、ネットワーク・アクセス・ノードの動作方法であり、当該方法は、アンカー航空装置と、該アンカー航空装置の動きに追随する一つまたは複数の副次航空装置とを含む浮遊セルとの間でデータを送受信する段階と;前記アンカー航空装置と協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう方向性アンテナ・ビームをステアリングする段階とを含む。
実施例3424では、実施例3423の主題は任意的に、前記アンカー航空装置から前記浮遊セルの位置情報を受信することをさらに含むことができ、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記位置情報に基づいて前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを含む、ということを含むことができる。
実施例3425では、実施例3424の主題は任意的に、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記位置情報によって示される前記浮遊セルに向かう方向に前記方向性アンテナ・ビームをステアリングするようフェーズドアレイ・アンテナを制御することを含む、ということを含むことができる。
実施例3426では、実施例3424または3425の主題は任意的に、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記位置情報によって示される前記浮遊セルの浮遊セル半径に基づいて前記方向性アンテナ・ビームのビーム幅を調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例3427では、実施例3423ないし3426のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー航空装置との間でデータを送受信して、前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードへの前記浮遊セルの移行を調整することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3428では、実施例3423ないし3427のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることが、前記浮遊セルの位置を追跡し、前記浮遊セルが動くにつれて前記浮遊セルの位置の方向に前記方向性アンテナ・ビームを調整することを含む、ということを含むことができる。
実施例3429では、実施例3423ないし3428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルとの間でデータを送受信することが、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置からの上りリンク・データを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3430では、実施例3423ないし3428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルとの間でデータを送受信することが、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置への下りリンク・データを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3431では、実施例3423ないし3428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルとの間でデータを送受信することが、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置に直接、下りリンク・データを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3432では、実施例3423ないし3428のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記浮遊セルとの間でデータを送受信することが、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置から直接、上りリンク・データを受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3433は、実施例3423ないし3432のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むネットワーク・アクセス・ノードである。
実施例3434は、実施例3423ないし3432のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3435は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3423ないし3432のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3436は、ネットワーク・アクセス・ノードのプロセッサによって実行されたときに該ネットワーク・アクセス・ノードに実施例3423ないし3432のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3437は、浮遊セルを制御するアンカー航空装置であって、前記浮遊セルは当該アンカー航空装置および一つまたは複数の副次航空装置を含み、当該アンカー航空装置は、前記浮遊セルの集団運動の間に前記浮遊セルの前記一つまたは複数の副次航空装置との信号伝達接続を維持し;ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングするよう構成された通信回路を含む。
実施例3438では、実施例3437の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含むことができ、当該アンカー航空装置は、前記ステアリングおよび運動システムを用いて航空運動を実行するよう構成される。
実施例3439では、実施例3438の主題は任意的に、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3440では、実施例3437ないし3439のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例3441では、実施例3437ないし3440のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができ、前記通信回路は、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介してデータを送受信するよう構成される。
実施例3442では、実施例3437ないし3441のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して第一の周波数帯域上で前記ネットワーク・アクセス・ノードとデータを送受信し、前記一つまたは複数のアンテナおよび前記無線トランシーバを介して前記第一の周波数帯域とは異なる第二の周波数帯域上で前記複数の端末装置のうちの一つまたは複数とデータを送受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3443では、実施例3437ないし3442のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルの位置情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3444では、実施例3437ないし3441のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードから制御情報を受信して、該制御情報を前記一つまたは複数の副次航空装置に前記信号伝達接続を介して中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3445では、実施例3437ないし3444のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記浮遊セルのメッシュまたはマルチホップ・ネットワークを通じて前記一つまたは複数の副次航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3446では、実施例3437ないし3445のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信される信号に対して電波測定を実行し、電波測定値をフィードバックとして前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3447では、実施例3437ないし3446のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルのスピードまたは運動方向を示す運動情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3448では、実施例3437ないし3447のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記ネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記浮遊セルのセル半径を示すセル半径情報を前記ネットワーク・アクセス・ノードに提供することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3449では、実施例3437ないし3448のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の航空装置のために意図されている下りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードから受信して、前記下りリンク・データを前記信号伝達接続を介して前記第一の航空装置に中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3450では、実施例3437ないし3449のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第二の航空装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されている上りリンク・データを受信して、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに中継するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3451では、実施例3437ないし3450のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移すよう、該第二のネットワーク・アクセス・ノードとデータを送信および受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3452では、実施例3451の主題は任意的に、前記通信回路が、前記浮遊セルのサービスを前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードに移した後、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードと協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう、前記第二のネットワーク・アクセス・ノードによって提供される方向性アンテナ・ビームをステアリングするようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3453では、実施例3437ないし3452のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の副次航空装置のうちの第一の副次航空装置の位置をモニタリングして、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いかどうかを判定し、該第一の副次航空装置が当該アンカー航空装置から、あらかじめ定義された距離より遠いと判定することに応答して、当該アンカー航空装置に近づくよう前記第一の副次航空装置に命令する命令を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3454では、実施例3453の主題は任意的に、前記第一の副次航空装置の位置を示すセンサー・データを生成するよう構成されたセンサーをさらに含むことができ、前記通信回路は、該センサー・データを使って、前記第一の副次航空装置の位置をモニタリングするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3455は、複数の航空端末装置を含む浮遊セルにおいて運用される副次航空装置であり、当該副次航空装置は、前記浮遊セルのアンカー航空装置との信号伝達接続を維持し、ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送受信するよう構成された通信回路と;一つまたは複数の距離パラメータに従って当該副次航空装置と前記アンカー航空装置との間であらかじめ定義された距離未満を維持するよう当該副次航空装置の位置を制御するよう構成された位置決め回路とを含む。
実施例3456では、実施例3455の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含むことができ、前記位置決め回路は、当該副次航空装置の位置を制御するために前記ステアリングおよび運動システムとインターフェースをもつよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3457では、実施例3456の主題は任意的に、前記位置決め回路が、当該副次航空装置の位置が、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離より遠いことを判別するよう構成され、当該副次航空装置の位置を、前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内の位置に動かすよう前記ステアリングおよび運動システムを制御するようさらに構成される、とういことを含むことができる。
実施例3458では、実施例3455ないし3457のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3459では、実施例3455ないし3458のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路および前記位置決め回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例3460では、実施例3455ないし3459のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、一つまたは複数のアンテナおよび無線トランシーバをさらに含むことができ、前記通信回路が、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介してデータを送受信するよう構成される。
実施例3461では、実施例3455ないし3460のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、センサーをさらに含むことができ、前記位置決め回路は、前記センサーからのセンサー・データをモニタリングして、当該副次航空装置が前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に位置しているかどうかを判定するよう構成される。
実施例3462では、実施例3455ないし3461のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の距離パラメータが、物理的な距離、信号強度測定値、信号品質測定値またはレイテンシー測定値を含む、ということを含むことができる。
実施例3463では、実施例3455ないし3462のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3464では、実施例3455ないし3462のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記浮遊セルのマルチホップ・ネットワークまたはメッシュ・ネットワークを通じて、前記複数の航空端末装置のうちの一つまたは複数の他の副次航空装置を介した、前記アンカー航空装置との前記信号伝達接続を維持するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3465では、実施例3455ないし3464のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードとの間でデータを送信することを、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードにデータを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3466では、実施例3455ないし3465のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信することを、前記アンカー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードからデータを受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3467では、実施例3455ないし3466のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、当該副次航空装置の位置が前記アンカー航空装置から、前記あらかじめ定義された距離より遠いことを示す前記アンカー端末装置からの命令を受信するよう構成され、前記位置決め回路が、当該副次航空装置が前記アンカー航空装置から前記あらかじめ定義された距離以内に動くよう当該副次航空装置の位置を制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3468は、アンカー航空装置と、該アンカー航空装置の動きに追随する一つまたは複数の副次航空装置とを含む浮遊セルとの間でデータを送受信するよう構成された通信回路と;前記アンカー航空装置と協調して、前記浮遊セルによって占められるエリアをカバーするよう方向性アンテナ・ビームをステアリングするよう構成されたビームステアリング回路とを含む、無線通信装置である。
実施例3469では、実施例3468の主題は任意的に、前記方向性アンテナ・ビームを生成するよう構成されたアンテナ・システムと、無線トランシーバとをさらに含むことができ、前記通信回路が、前記アンテナ・システムおよび前記無線トランシーバを介して前記浮遊セルとデータを送受信するよう構成される。
実施例3470では、実施例3468または3469の主題は任意的にネットワーク・アクセス・ノードとして構成される、ということを含むことができる。
実施例3471では、実施例3468ないし3470のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路がハードウェア定義回路またはソフトウェア定義回路である、ということを含むことができる。
実施例3472では、実施例3468ないし3471のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が前記アンカー航空装置から前記浮遊セルの位置情報を受信するよう構成され、前記ビームステアリング回路は、前記アンカー航空装置と協調して前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることを、前記位置情報に基づいて前記方向性アンテナ・ビームをステアリングすることによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3473では、実施例3472の主題は任意的に、前記ビームステアリング回路が、前記位置情報によって示される前記浮遊セルに向かう方向に前記方向性アンテナ・ビームをステアリングするようフェーズドアレイ・アンテナを制御するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3474では、実施例3472または3473の主題は任意的に、前記ビームステアリング回路が、前記位置情報によって示される前記浮遊セルの浮遊セル半径に基づいて前記方向性アンテナ・ビームのビーム幅を調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3475では、実施例3468ないし3474のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記アンカー航空装置との間でデータを送受信して、前記ネットワーク・アクセス・ノードから第二のネットワーク・アクセス・ノードへの前記浮遊セルの移行を調整するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3476では、実施例3468ないし3475のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ビームステアリング回路が、前記浮遊セルの位置を追跡し、前記浮遊セルが動くにつれて前記浮遊セルの位置の方向に前記方向性アンテナ・ビームを調整するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3477では、実施例3468ないし3476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置からの上りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3478では、実施例3468ないし3476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記アンカー航空装置を介して前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置への下りリンク・データを送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3479では、実施例3468ないし3476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置に直接、下りリンク・データを送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3480では、実施例3468ないし3476のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記通信回路が、前記一つまたは複数の副次装置のうちの第一の副次装置から直接、上りリンク・データを受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3481は、ビークルのための通信システムであり、当該通信システムは、無線信号を送受信し、一つまたは複数の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムと;無線バックホール接続を提供するよう構成されたバックホール・アンテナ・システムと;一つまたは複数のプロセッサとを含み、前記一つまたは複数のプロセッサは、ある地域におけるネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷の検出に応答して、前記ビークルをその地域に差し向けるとともに、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させて前記一つまたは複数の端末装置に、前記無線バックホール接続を介した前記地域の外部に位置する無線アクセス・インフラストラクチャーへの無線接続を提供するよう構成されている。
実施例3482では、実施例3481の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルの無線環境をモニタリングすることによって、ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を自動的に検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3483では、実施例3481または3482の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信し、前記処理タスクを実行して処理結果を得て、前記処理結果を前記第一の端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3484では、実施例3483の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記処理タスクを前記第一の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記処理結果を前記第一の端末装置に、前記バックホール・アンテナ・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3485では、実施例3481ないし3484のうちいずれか一項記載の主題は任意的にメモリをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信し、該データを前記メモリに記憶し、要求があったときに前記データを前記第二の端末装置に提供するよう構成される。
実施例3486では、実施例3485の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記データを前記第二の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記データを前記第二の端末装置に、前記フロントホール・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3487では、実施例3481ないし3486のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルのユーザーからのユーザー入力を受領することによって前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3488では、実施例3481ないし3487のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、調整役のエンティティーから通知を受信することによって前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3489では、実施例3488の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記バックホール・アンテナ・システムを介して、前記調整役のエンティティーから前記通知を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3490では、実施例3481ないし3489のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の端末に前記無線接続を提供するために、前記無線バックホール接続を介して、前記一つまたは複数の端末と前記無線アクセス・インフラストラクチャーとの間でデータを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3491では、実施例3481ないし3490のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星アンテナ・システムであり、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーである、ということを含むことができる。
実施例3492では、実施例3481ないし3491のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが、短距離無線アクセス技術または小セル・セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3493では、実施例3481ないし3491のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが、セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3494では、実施例3481ないし3493のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルの自律操縦システムとインターフェースをもち、前記地域に進行するよう前記ビークルに自律的に指令するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3495では、実施例3494の主題は任意的に、前記自律操縦システムをさらに含むことができる。
実施例3496では、実施例3481ないし3495のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、ユーザー入力または調整役のエンティティーからの入力に基づいて前記地域を識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3497では、実施例3481ないし3496のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルが私的な用途のために使われている時間期間の間は、前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを不作動にするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3498では、実施例3497の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルを私的な用途からモバイル・インフラストラクチャー用途に遷移させるよう前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3499は、実施例3481ないし3498のうちいずれか一項記載の通信システムを含むビークルである。
実施例3500は、ビークルにおける実装のために適応された通信システムであり、当該通信システムは、無線信号を送受信し、一つまたは複数の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムと;前記一つまたは複数の端末装置と無線アクセス・インフラストラクチャーとの間でデータを中継するよう構成されたバックホール・アンテナ・システムと;一つまたは複数のプロセッサとを含み、前記一つまたは複数のプロセッサは、トリガー条件に応答して、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させて前記ローカル無線アクセス・ネットワークに、前記無線アクセス・インフラストラクチャーへの中継接続を提供するよう構成される。
実施例3501では、実施例3500の主題は任意的に、前記トリガー条件がユーザー入力であり、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう該一つまたは複数のプロセッサに命令するユーザー入力を受領することによって前記トリガー条件を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3502では、実施例3500の主題は任意的に、前記トリガー条件が調整役のエンティティーからの入力であり、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう該一つまたは複数のプロセッサに命令する前記調整役のエンティティーからの命令を受領することによって前記トリガー条件を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3503では、実施例3502の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記調整役のエンティティーからの命令を、前記バックホール・アンテナ・システムを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3504では、実施例3500ないし3503のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが短距離無線アクセス技術または小セル・セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3505では、実施例3500ないし3503のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムがセルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3506では、実施例3500ないし3505のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが前記通信システムのサービスを前記ローカル無線アクセス・ネットワークを通じて広告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3507では、実施例3500ないし3506のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星アンテナ・システムであり、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーである、ということを含むことができる。
実施例3508では、実施例3500ないし3507のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサはさらに、ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷によって影響されている地域を識別し、前記ビークルをその地域に差し向けるとともに、前記ビークルが前記地域にあるときに前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3509では、実施例3500ないし3508のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、ユーザー入力または調整役のエンティティーからの入力に基づいて前記地域を識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3510では、実施例3500ないし3509のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信し、前記処理タスクを実行して処理結果を得て、前記処理結果を前記第一の端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3511では、実施例3510の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記処理タスクを前記第一の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記処理結果を前記第一の端末装置に、前記バックホール・アンテナ・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3512では、実施例3500ないし3509のうちいずれか一項記載の主題は任意的にメモリをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信し、該データを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例3513では、実施例3512の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二の端末装置から前記データを前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3514では、実施例3500ないし3513のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルが私的な用途のために使われている時間期間の間は、前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを不作動にするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3515では、実施例3514の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ビークルを私的な用途でなくなるよう遷移させるよう前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3516は、ビークルであり、当該ビークルは、当該ビークルの一つまたは複数のプロセッサにおいてある地域におけるネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出する手段と、当該ビークルのフロントホール・アンテナ・システムおよびバックホール・アンテナ・システムを作動させて、前記地域の外部に位置する無線アクセス・インフラストラクチャーとの、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供されるバックホール接続を介したネットワーク接続を、前記フロントホール・アンテナ・システムに接続された一つまたは複数の端末装置に提供する手段とを含む。
実施例3517は、モバイル・インフラストラクチャー・ノードとしてのビークルの動作方法であり、当該方法は、当該ビークルの一つまたは複数のプロセッサにおいてある地域におけるネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出する段階と、当該ビークルのフロントホール・アンテナ・システムおよびバックホール・アンテナ・システムを作動させて、前記地域の外部に位置する無線アクセス・インフラストラクチャーとの、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供されるバックホール接続を介したネットワーク接続を、前記フロントホール・アンテナ・システムに接続された一つまたは複数の端末装置に提供する段階とを含む。
実施例3518では、実施例3517の主題は任意的に、前記地域におけるネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出することが、当該ビークルの無線環境をモニタリングすることによって、ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を自動的に検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例3519では、実施例3517または3518の主題は任意的に、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信し、前記一つまたは複数のプロセッサにおいて前記処理タスクを実行して処理結果を得て、前記処理結果を前記第一の端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例3520では、実施例3519の主題は任意的に、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信することおよび前記処理結果を前記第一の端末装置に提供することが、前記処理タスクを前記第一の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記処理結果を前記第一の端末装置に、前記バックホール・アンテナ・システムを介して提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3521では、実施例3517ないし3520のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信し、該データを当該ビークルのメモリに記憶し、要求があったときに前記データを前記第二の端末装置に提供することをさらに含むことができる。
実施例3522では、実施例3521の主題は任意的に、前記第二の端末装置からデータを受信することおよび前記データを前記第二の端末装置に提供することが、前記データを前記第二の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記データを前記第二の端末装置に、前記フロントホール・システムを介して提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3523では、実施例3515ないし3522のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出することが、前記ビークルのユーザーからの前記一つまたは複数のプロセッサにおけるユーザー入力に基づいて前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例3524では、実施例3515ないし3523のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出することが、調整役のエンティティーから前記一つまたは複数のプロセッサにおいて通知を受信し、該通知に基づいて前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例3525では、実施例3524の主題は任意的に、前記調整役のエンティティーから前記一つまたは複数のプロセッサにおいて通知を受信することが、前記バックホール・アンテナ・システムを介して、前記一つまたは複数のプロセッサにおいて前記通知を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3526では、実施例3515ないし3525のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該ビークルのフロントホール・アンテナ・システムおよびバックホール・アンテナ・システムを作動させて、前記地域の外部に位置する無線アクセス・インフラストラクチャーとの、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供されるバックホール接続を介したネットワーク接続を、前記フロントホール・アンテナ・システムに接続された一つまたは複数の端末装置に提供することが、前記一つまたは複数の端末に前記ネットワーク接続を提供するために、前記無線バックホール接続を介して、前記一つまたは複数の端末と前記無線アクセス・インフラストラクチャーとの間でデータを中継することを含む、ということを含むことができる。
実施例3527では、実施例3515ないし3526のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーであり、当該方法が、前記衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーへの前記無線バックホール接続で、前記バックホール・アンテナ・システムとの間で衛星信号を送受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3528では、実施例3515ないし3527のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、短距離無線アクセス技術または小セル・セルラー無線アクセス技術に従って前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置との間で無線信号を送受信することをさらに含むことができる。
実施例3529では、実施例3515ないし3527のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、セルラー無線アクセス技術に従って前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置との間で無線信号を送受信することをさらに含むことができる。
実施例3530では、実施例3515ないし3529のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該ビークルの自律操縦システムにより、前記地域に進行するよう当該ビークルを自律的に制御することをさらに含むことができる。
実施例3531では、実施例3515ないし3530のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、ユーザー入力または調整役のエンティティーからの入力に基づいて前記地域を識別することをさらに含むことができる。
実施例3532では、実施例3515ないし3531のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該ビークルが私的な用途のために使われている時間期間の間は、前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを不作動にすることをさらに含むことができる。
実施例3533では、実施例3532の主題は任意的に、当該ビークルを私的な用途からモバイル・インフラストラクチャー用途に遷移させるよう前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを作動させることをさらに含むことができる。
実施例3534は、実施例3515ないし3533のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたビークルのための通信システムである。
実施例3535は、実施例3515ないし3533のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むビークルである。
実施例3536は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3515ないし3533のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3537は、モバイル・インフラストラクチャー・ノードの一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該モバイル・インフラストラクチャー・ノードに実施例3515ないし3533のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3538は、ビークルのための通信システムであり、当該通信システムは、無線信号を送受信し、一つまたは複数の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムと;無線バックホール接続を提供するよう構成されたバックホール・アンテナ・システムと;処理回路とを含み、前記処理回路は、ある地域におけるネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷の検出に応答して、前記ビークルをその地域に差し向けるとともに、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させて前記一つまたは複数の端末装置に、前記無線バックホール接続を介した前記地域の外部に位置する無線アクセス・インフラストラクチャーへの無線接続を提供するよう構成されている。
実施例3539では、実施例3538の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの無線環境をモニタリングすることによって、ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を自動的に検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3540では、実施例3538または3539の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信し、前記処理タスクを実行して処理結果を得て、前記処理結果を前記第一の端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3541では、実施例3540の主題は任意的に、前記処理回路が、前記処理タスクを前記第一の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記処理結果を前記第一の端末装置に、前記バックホール・アンテナ・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3542では、実施例3538ないし3541のうちいずれか一項記載の主題は任意的にメモリをさらに含むことができ、前記処理回路が、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信し、該データを前記メモリに記憶し、要求があったときに前記データを前記第二の端末装置に提供するよう構成される。
実施例3543では、実施例3542の主題は任意的に、前記処理回路が、前記データを前記第二の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記データを前記第二の端末装置に、前記フロントホール・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3544では、実施例3538ないし3543のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルのユーザーからのユーザー入力を受領することによって前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3545では、実施例3538ないし3544のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、調整役のエンティティーから通知を受信することによって前記ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3546では、実施例3545の主題は任意的に、前記処理回路が、前記バックホール・アンテナ・システムを介して、前記調整役のエンティティーから前記通知を受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3547では、実施例3538ないし3546のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数の端末に前記無線接続を提供するために、前記無線バックホール接続を介して、前記一つまたは複数の端末と前記無線アクセス・インフラストラクチャーとの間でデータを中継するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3548では、実施例3538ないし3547のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星アンテナ・システムであり、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーである、ということを含むことができる。
実施例3549では、実施例3538ないし3548のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが、短距離無線アクセス技術または小セル・セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3550では、実施例3538ないし3548のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが、セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3551では、実施例3538ないし3550のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルの自律操縦システムとインターフェースをもち、前記地域に進行するよう前記ビークルに自律的に指令するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3552では、実施例3551の主題は任意的に、前記自律操縦システムをさらに含むことができる。
実施例3553では、実施例3538ないし3552のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、ユーザー入力または調整役のエンティティーからの入力に基づいて前記地域を識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3554では、実施例3538ないし3553のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルが私的な用途のために使われている時間期間の間は、前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを不作動にするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3555では、実施例3554の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルを私的な用途からモバイル・インフラストラクチャー用途に遷移させるよう前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3556は、実施例3538ないし3555のうちいずれか一項記載の通信システムを含むビークルである。
実施例3557は、ビークルにおける実装のために適応された通信回路構成であり、当該通信回路構成は、無線信号を送受信し、一つまたは複数の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムと;前記一つまたは複数の端末装置と無線アクセス・インフラストラクチャーとの間でデータを中継するよう構成されたバックホール・アンテナ・システムと;処理回路とを含み、前記処理回路は、トリガー条件に応答して、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させて前記ローカル無線アクセス・ネットワークに、前記無線アクセス・インフラストラクチャーへの中継接続を提供するよう構成される。
実施例3558では、実施例3557の主題は任意的に、前記トリガー条件がユーザー入力であり、前記処理回路が、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう該処理回路に命令するユーザー入力を受領することによって前記トリガー条件を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3559では、実施例3557の主題は任意的に、前記トリガー条件が調整役のエンティティーからの入力であり、前記処理回路が、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう該処理回路に命令する前記調整役のエンティティーからの命令を受領することによって前記トリガー条件を検出するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3560では、実施例3559の主題は任意的に、前記処理回路が、前記調整役のエンティティーからの命令を、前記バックホール・アンテナ・システムを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3561では、実施例3557ないし3560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが短距離無線アクセス技術または小セル・セルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3562では、実施例3537ないし3560のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムがセルラー無線アクセス技術に従って無線信号を送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3563では、実施例3557ないし3562のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記フロントホール・アンテナ・システムが前記通信回路構成のサービスを前記ローカル無線アクセス・ネットワークを通じて広告するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3564では、実施例3557ないし3563のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星アンテナ・システムであり、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーである、ということを含むことができる。
実施例3565では、実施例3557ないし3564のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路はさらに、ネットワーク機能停止またはネットワーク過負荷によって影響されている地域を識別し、前記ビークルをその地域に差し向けるとともに、前記ビークルが前記地域にあるときに前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3566では、実施例3557ないし3565のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、ユーザー入力または調整役のエンティティーからの入力に基づいて前記地域を識別するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3567では、実施例3557ないし3566のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置から処理タスクを受信し、前記処理タスクを実行して処理結果を得て、前記処理結果を前記第一の端末装置に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3568では、実施例3567の主題は任意的に、前記処理回路が、前記処理タスクを前記第一の端末装置から、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信し、前記処理結果を前記第一の端末装置に、前記バックホール・アンテナ・システムを介して提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3569では、実施例3557ないし3566のうちいずれか一項記載の主題は任意的にメモリをさらに含むことができ、前記処理回路が、前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信し、該データを前記メモリに記憶するよう構成される。
実施例3570では、実施例3569の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の端末装置から前記データを前記フロントホール・アンテナ・システムを介して受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3571では、実施例3557ないし3570のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルが私的な用途のために使われている時間期間の間は、前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを不作動にするよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3572では、実施例3571の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ビークルを私的な用途でなくなるよう遷移させるよう前記フロントホール・アンテナ・システムまたは前記バックホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3573は、一つまたは複数のプロセッサを有する通信装置であって、前記一つまたは複数のプロセッサは:下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該通信装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を用いて宛先指定される、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを実行するよう構成されている。
実施例3574では、実施例3573の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3575では、実施例3574の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3576では、実施例3574または3575の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含み、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3577では、実施例3574または3575の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)装置として構成されることができる。
実施例3578では、実施例3574または3575の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3579では、実施例3574ないし3578のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3580では、実施例3573の主題は任意的に、端末装置のための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3581では、実施例3573ないし3580のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、選択基準に基づいて前記リーダー端末装置を選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3582では、実施例3581の主題は任意的に、前記選択基準が、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例3583では、実施例3573ないし3582のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該通信装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3584では、実施例3573ないし3583のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3585では、実施例3573ないし3584のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記リーダー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記上りリンク・データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3586では、実施例3573ないし3584のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記リーダー端末装置を、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するための中継器として使うことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3587では、実施例3573ないし3584のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記サイドリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されたデータとして前記リーダー端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3588では、実施例3585ないし3587のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、該一つまたは複数のプロセッサが前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記サイドリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3589では、実施例3573ないし3584のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記一つまたは複数のプロセッサが前記共有上りリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記共有上りリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信し、前記資源割り当てにおいて指定されている時間または周波数資源に従って前記共有上りリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3590では、実施例3573ないし3589のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置を前記上りリンク・データの起点として同定するタグを前記上りリンク・データに埋め込むようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3591では、実施例3573ないし3590のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サイドリンク・チャネルを通じて前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置に、処理タスクを実行する要求を送信し、前記サイドリンク・チャネルを通じて該処理タスクの結果を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3592では、実施例3591の主題は任意的に、前記処理タスクがデコード・タスク、エンコード・タスク、送信タスク、受信タスク、制御チャネル探索タスクまたはページング・チャネル・モニタリング・タスクである、ということを含むことができる。
実施例3593では、実施例3591または3592の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置が低バッテリー電力をもつことを判別することに応答して前記要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3594は、一つまたは複数のプロセッサを含む通信装置であり、前記一つまたは複数のプロセッサは:下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該通信装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を宛先とする、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを実行するよう構成されている。
実施例3595では、実施例3594の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3596では、実施例3595の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3597では、実施例3595または3596の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含み、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3598では、実施例3595または3596の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)装置として構成されることができる。
実施例3599では、実施例3595または3596の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3600では、実施例3595ないし3600のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3601では、実施例3594の主題は任意的に、端末装置のための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3602では、実施例3594ないし3601のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信してリーダー端末装置を選択するようさらに構成され、当該通信装置が前記リーダー端末装置として選択される、ということを含むことができる。
実施例3603では、実施例3602の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置が前記リーダー端末装置として選択された後のある時点で、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して新たなリーダー端末装置を選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3604では、実施例3602または3603の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、前記新たなリーダー端末装置を、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数に基づいて選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3605では、実施例3594ないし3604のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該通信装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3606では、実施例3594ないし3605のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3607では、実施例3594ないし3606のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信し、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに共有上りリンク・チャネル上で送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3608では、実施例3607の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信する前に、前記第一の端末装置が前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3609では、実施例3594ないし3606のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記第一の端末装置が前記共有上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードへの前記上りリンク・データを送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3610は、端末装置であり、当該端末装置は、下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する手段であって、前記マルチキャスト・データは、当該端末装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を用いて宛先指定される、手段と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する手段とを含む。
実施例3611は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該端末装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を用いて宛先指定される、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを含む。
実施例3612では、実施例3611の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、選択基準に基づいて前記リーダー端末装置を選択することをさらに含むことができる。
実施例3613では、実施例3612の主題は任意的に、前記選択基準が、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例3614では、実施例3611ないし3613のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該端末装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3615では、実施例3611ないし3614のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で信号を送受信することをさらに含むことができる。
実施例3616では、実施例3611ないし3615のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することが、前記リーダー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記上りリンク・データを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3617では、実施例3611ないし3615のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することが、前記リーダー端末装置を、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するための中継器として使うことを含む、ということを含むことができる。
実施例3618では、実施例3611ないし3615のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することが、前記サイドリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されたデータとして前記リーダー端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3619では、実施例3616ないし3618のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記サイドリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信することをさらに含むことができる。
実施例3620では、実施例3611ないし3615のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することが、前記一つまたは複数のプロセッサが前記共有上りリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記共有上りリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信し、前記資源割り当てにおいて指定されている時間または周波数資源に従って前記共有上りリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3621では、実施例3611ないし3620のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該端末装置を前記上りリンク・データの起点として同定するタグを前記上りリンク・データに埋め込むことをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3622では、実施例3611ないし3621のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネルを通じて前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置に、処理タスクを実行する要求を送信し、前記サイドリンク・チャネルを通じて該処理タスクの結果を受信することをさらに含むことができる。
実施例3623では、実施例3612の主題は任意的に、前記処理タスクがデコード・タスク、エンコード・タスク、送信タスク、受信タスク、制御チャネル探索タスクまたはページング・チャネル・モニタリング・タスクである、ということを含むことができる。
実施例3624では、実施例3622または3623の主題は任意的に、前記要求を前記第一の端末装置に送信することが、当該端末装置が低バッテリー電力をもつことを判別することに応答して前記要求を前記第一の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3625は、実施例3611ないし3624のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3626は、実施例3611ないし3624のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3627は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3611ないし3624のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3628は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3611ないし3624のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3629は、端末装置であり、当該端末装置は、下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する手段であって、前記マルチキャスト・データは、当該端末装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を宛先とする、手段と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する手段とを含む。
実施例3630は、端末装置において無線通信を実行する方法であり、当該方法は、下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該端末装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を宛先とする、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを含む。
実施例3631では、実施例3630の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信してリーダー端末装置を選択することをさらに含むことができ、当該端末装置が前記リーダー端末装置として選択される。
実施例3632では、実施例3631の主題は任意的に、当該端末装置が前記リーダー端末装置として選択された後のある時点で、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して新たなリーダー端末装置を選択することをさらに含むことができる。
実施例3633では、実施例3631または3632の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信してリーダー端末装置を選択することが前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、前記新たなリーダー端末装置を、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数に基づいて選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例3634では、実施例3630ないし3633のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該端末装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3635では、実施例3630ないし3634のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で通信することをさらに含むことができる。
実施例3636では、実施例3630ないし3635のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することが、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信し、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに共有上りリンク・チャネル上で送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3637では、実施例3636の主題は任意的に、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信する前に、前記第一の端末装置が前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信するようさらに含むことができる。
実施例3638では、実施例3630ないし3637のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記第一の端末装置が前記共有上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードへの前記上りリンク・データを送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3639は、実施例3630ないし3637のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3640は、実施例3630ないし3637のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3641は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3630ないし3637のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3642は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3630ないし3637のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3643は、処理回路を有する通信装置であって、前記処理回路は:下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該通信装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を用いて宛先指定される、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちのリーダー端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを実行するよう構成されている。
実施例3644では、実施例3643の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3645では、実施例3644の主題は任意的に、前記処理回路が、前記無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3646では、実施例3644または3645の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含み、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3647では、実施例3644または3645の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)装置として構成されることができる。
実施例3648では、実施例3644または3645の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3649では、実施例3644ないし3648のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3650では、実施例3643の主題は任意的に、端末装置のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3651では、実施例3643ないし3650のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、選択基準に基づいて前記リーダー端末装置を選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3652では、実施例3651の主題は任意的に、前記選択基準が、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数を含む、ということを含むことができる。
実施例3653では、実施例3643ないし3652のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該通信装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3654では、実施例3643ないし3653のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3655では、実施例3643ないし3654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記リーダー端末装置を介して前記ネットワーク・アクセス・ノードに前記上りリンク・データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3656では、実施例3643ないし3654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記リーダー端末装置を、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信するための中継器として使うことによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3657では、実施例3643ないし3654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記サイドリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを、前記ネットワーク・アクセス・ノードのために意図されたデータとして前記リーダー端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3658では、実施例3655ないし3657のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、該処理回路が前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記サイドリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3659では、実施例3643ないし3654のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記リーダー端末装置と通信して上りリンク・データの前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記処理回路が前記共有上りリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する前記共有上りリンク・チャネルについての資源割り当てを前記リーダー端末装置から受信し、前記資源割り当てにおいて指定されている時間または周波数資源に従って前記共有上りリンク・チャネル上で前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3660では、実施例3643ないし3659のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置を前記上りリンク・データの起点として同定するタグを前記上りリンク・データに埋め込むようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3661では、実施例3643ないし3660のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サイドリンク・チャネルを通じて前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置に、処理タスクを実行する要求を送信し、前記サイドリンク・チャネルを通じて該処理タスクの結果を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3662では、実施例3661の主題は任意的に、前記処理タスクがデコード・タスク、エンコード・タスク、送信タスク、受信タスク、制御チャネル探索タスクまたはページング・チャネル・モニタリング・タスクである、ということを含むことができる。
実施例3663では、実施例3661または3662の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置が低バッテリー電力をもつことを判別することに応答して前記要求を送信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3664は、処理回路を含む通信装置であり、前記処理回路は:下りリンク・チャネル上で、マルチキャスト・データをネットワーク・アクセス・ノードから受信する段階であって、前記マルチキャスト・データは、当該通信装置および一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される端末装置識別情報を宛先とする、段階と;サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、共有上りリンク・チャネル上での上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調する段階とを実行するよう構成されている。
実施例3665では、実施例3664の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができる。
実施例3666では、実施例3665の主題は任意的に、前記処理回路が、前記無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3667では、実施例3665または3666の主題は任意的に、ステアリングおよび運動システムをさらに含み、航空ドローンとして構成されることができる。
実施例3668では、実施例3665または3666の主題は任意的に、モノのインターネット(IoT)装置として構成されることができる。
実施例3669では、実施例3665または3666の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3670では、実施例3665ないし3670のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、アプリケーション・プロセッサをさらに含むことができる。
実施例3671では、実施例3664の主題は任意的に、端末装置のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3672では、実施例3664ないし3671のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信してリーダー端末装置を選択するようさらに構成され、当該通信装置が前記リーダー端末装置として選択される、ということを含むことができる。
実施例3673では、実施例3672の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置が前記リーダー端末装置として選択された後のある時点で、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して新たなリーダー端末装置を選択するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3674では、実施例3672または3673の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サイドリンク・チャネル上で、前記一つまたは複数の追加的な端末装置と通信して、前記新たなリーダー端末装置を、利用可能なバッテリー電力、期待されるバッテリー寿命、全体的な処理パワー、利用可能な処理資源、信号強度、温度または無線リンク品質のうちの一つまたは複数に基づいて選択するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3675では、実施例3664ないし3674のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記マルチキャスト・データが、当該通信装置および前記一つまたは複数の追加的な端末装置によって共有される制御チャネルの制御データである、ということを含むことができる。
実施例3676では、実施例3664ないし3675のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記ネットワーク・アクセス・ノードにとって透明な無線アクセス技術に従って前記サイドリンク・チャネル上で通信するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3677では、実施例3664ないし3676のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信し、前記上りリンク・データを前記ネットワーク・アクセス・ノードに共有上りリンク・チャネル上で送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3678では、実施例3677の主題は任意的に、前記処理回路が、前記サイドリンク・チャネル上で前記第一の端末装置から前記上りリンク・データを受信する前に、前記第一の端末装置が前記サイドリンク・チャネル上で送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3679では、実施例3664ないし3676のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記一つまたは複数の追加的な端末装置のうちの第一の端末装置と通信して、前記上りリンク・データの、前記第一の端末装置から前記ネットワーク・アクセス・ノードへの送信を協調することを、前記第一の端末装置が前記共有上りリンク・チャネル上で前記ネットワーク・アクセス・ノードへの前記上りリンク・データを送信するための時間または周波数資源を指定する資源割り当てを前記第一の端末装置に送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3680は、複数の端末装置のうちの第一の端末装置において、該第一の端末装置が、第一のアプリケーション集合に関連付けられている第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信する手段と;前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置と通信する手段であって、前記第二の端末装置は第二ののアプリケーション集合に関連付けられている第二の階層レベルに割り当てられている、手段と;前記第二の端末装置との前記通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する手段とを含む装置である。
実施例3681は、階層式ネットワークにおける通信のための方法であって、当該方法は:複数の端末装置のうちの第一の端末装置において、該第一の端末装置が、第一のアプリケーション集合に関連付けられている第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信する段階と;前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置と通信する段階であって、前記第二の端末装置は第二ののアプリケーション集合に関連付けられている第二の階層レベルに割り当てられている、段階と;前記第二の端末装置との前記通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを含む。
実施例3682では、実施例3681の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当ては前記第一の端末装置に、前記第一のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3683では、実施例3681または3682の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当ては前記第二の端末装置に、前記第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3684では、実施例3681ないし3683のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが前記第一の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3685では、実施例3684の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3686では、実施例3685の主題は任意的に、前記第一の端末装置のレイテンシーが前記第二の端末装置のレイテンシーより高い、ということを含むことができる。
実施例3687では、実施例3681ないし3686のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが前記第一の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3688では、実施例3687の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3689では、実施例3688の主題は任意的に、前記第一の端末装置のデータ・スループットが前記第二の端末装置のデータ・スループットより低い、ということを含むことができる。
実施例3690では、実施例3681ないし3689のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置が前記第二ののアプリケーション集合に関連付けられているデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3691では、実施例3690の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含み、前記データ・メッセージは前記第二のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3692では、実施例3690の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含み、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第二のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3693では、実施例3681ないし3692のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、階層式ネットワークをセットアップするよう要求を前記無線アクセス・ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードに送信することをさらに含むことができる。
実施例3694では、実施例3693の主題は任意的に、前記第一の端末装置が第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信することが、前記階層式ネットワークをセットアップするよう前記要求を送信することに応答してである、ということを含むことができる。
実施例3695では、実施例3681ないし3694のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3696では、実施例3695の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3697では、実施例3681ないし3696のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージが前記第一のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3698では、実施例3681ないし3697のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージが第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第一のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3699では、実施例3681ないし3698のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の端末装置の階層レベルが第三のアプリケーション集合に関連付けられた第三の階層レベルに割り当て直されることを示す階層レベル変更を前記第一の端末装置において受信することをさらに含むことができ、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられている。
実施例3700では、実施例3681ないし3699のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の端末装置において、前記階層式ネットワークが打ち切られているという指示を受信することをさらに含むことができる。
実施例3701は、実施例3681ないし3700のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3702は、実施例3681ないし3700のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3703は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3681ないし3700のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例3704は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3681ないし3700のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。
実施例3705は、階層式ネットワークにおける通信のための通信装置であり、当該通信装置は:当該通信装置が、第一のアプリケーション集合に関連付けられている第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信する段階と;複数の端末装置のうちの第二の端末装置と通信する段階であって、前記第二の端末装置は第二ののアプリケーション集合に関連付けられている第二の階層レベルに割り当てられている、段階と;前記第二の端末装置との前記通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3706では、実施例3705の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3707では、実施例3706の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3708では、実施例3707の主題は任意的に、端末装置のための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3709では、実施例3705ないし3708のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置に、前記第一のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3710では、実施例3705ないし3709のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置に、前記第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3711では、実施例3705ないし3710のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3712では、実施例3711の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3713では、実施例3712の主題は任意的に、当該通信装置のレイテンシーが前記第二の端末装置のレイテンシーより高い、ということを含むことができる。
実施例3714では、実施例3705ないし3713のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3715では、実施例3714の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3716では、実施例3715の主題は任意的に、当該通信装置のデータ・スループットが前記第二の端末装置のデータ・スループットより低い、ということを含むことができる。
実施例3717では、実施例3705ないし3716のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置が前記第二ののアプリケーション集合に関連付けられているデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3718では、実施例3717の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成され、前記データ・メッセージは前記第二のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3719では、実施例3717の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成され、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第二のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3720では、実施例3705ないし3719のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、階層式ネットワークをセットアップするよう要求を前記無線アクセス・ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3721では、実施例3720の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置が第一の階層レベルに割り当てられているという指示を、前記階層式ネットワークをセットアップするよう前記要求を送信することに応答して受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3722では、実施例3705ないし3721のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3723では、実施例3695の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3724では、実施例3705ないし3723のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージが前記第一のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3725では、実施例3705ないし3724のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージが第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第一のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3726では、実施例3705ないし3725のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置の階層レベルが第三のアプリケーション集合に関連付けられた第三の階層レベルに割り当て直されることを示す階層レベル変更を受信し、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3727では、実施例3705ないし3726のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記階層式ネットワークが打ち切られているという指示を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3728は、通信装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該通信装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は:複数の端末装置のうちの第一の端末装置において、該第一の端末装置が、第一のアプリケーション集合に関連付けられている第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信する段階と;前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置と通信する段階であって、前記第二の端末装置は第二ののアプリケーション集合に関連付けられている第二の階層レベルに割り当てられている、段階と;前記第二の端末装置との前記通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを含む。
実施例3729では、実施例3728の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当ては前記第一の端末装置に、前記第一のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3730では、実施例3728または3729の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当ては前記第二の端末装置に、前記第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3731では、実施例3728ないし3730のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが前記第一の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3732では、実施例3731の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3733では、実施例3732の主題は任意的に、前記第一の端末装置のレイテンシーが前記第二の端末装置のレイテンシーより高い、ということを含むことができる。
実施例3734では、実施例3728ないし3733のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが前記第一の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3735では、実施例3734の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3736では、実施例3735の主題は任意的に、前記第一の端末装置のデータ・スループットが前記第二の端末装置のデータ・スループットより低い、ということを含むことができる。
実施例3737では、実施例3728ないし3736のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置が前記第二ののアプリケーション集合に関連付けられているデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3738では、実施例3737の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含み、前記データ・メッセージは前記第二のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3739では、実施例3737の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含み、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第二のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3740では、実施例3728ないし3739のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、階層式ネットワークをセットアップするよう要求を前記無線アクセス・ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードに送信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3741では、実施例3740の主題は任意的に、前記第一の端末装置が第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信することが、前記階層式ネットワークをセットアップするよう前記要求を送信することに応答してである、ということを含むことができる。
実施例3742では、実施例3728ないし3741のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3743では、実施例3742の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3744では、実施例3728ないし3743のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージが前記第一のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3745では、実施例3728ないし3744のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージが第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第一のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3746では、実施例3728ないし3745のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置の階層レベルが第三のアプリケーション集合に関連付けられた第三の階層レベルに割り当て直されることを示す階層レベル変更を前記第一の端末装置において受信することをさらに含み、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することを含み、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3747では、実施例3728ないし3746のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置において、前記階層式ネットワークが打ち切られているという指示を受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3748は、階層式ネットワークにおける通信のための通信装置であり、当該通信装置は:当該通信装置が、第一のアプリケーション集合に関連付けられている第一の階層レベルに割り当てられているという指示を受信する段階と;複数の端末装置のうちの第二の端末装置と通信する段階であって、前記第二の端末装置は第二ののアプリケーション集合に関連付けられている第二の階層レベルに割り当てられている、段階と;前記第二の端末装置との前記通信に基づいて、無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例3749では、実施例3748の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3750では、実施例3749の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3751では、実施例3750の主題は任意的に、端末装置のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3752では、実施例3748ないし3751のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置に、前記第一のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3753では、実施例3748ないし3752のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置に、前記第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供する、ということを含むことができる。
実施例3754では、実施例3748ないし3753のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3755では、実施例3754の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のレイテンシーを示す、ということを含むことができる。
実施例3756では、実施例3755の主題は任意的に、当該通信装置のレイテンシーが前記第二の端末装置のレイテンシーより高い、ということを含むことができる。
実施例3757では、実施例3748ないし3756のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の階層レベルへの割り当てが当該通信装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3758では、実施例3757の主題は任意的に、前記第二の階層レベルへの割り当てが前記第二の端末装置のデータ・スループットを示す、ということを含むことができる。
実施例3759では、実施例3758の主題は任意的に、当該通信装置のデータ・スループットが前記第二の端末装置のデータ・スループットより低い、ということを含むことができる。
実施例3760では、実施例3748ないし3759のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置が前記第二ののアプリケーション集合に関連付けられているデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3761では、実施例3760の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成され、前記データ・メッセージは前記第二のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3762では、実施例3760の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成され、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第二のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3763では、実施例3748ないし3762のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、階層式ネットワークをセットアップするよう要求を前記無線アクセス・ネットワークのネットワーク・アクセス・ノードに送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3764では、実施例3763の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置が第一の階層レベルに割り当てられているという指示を、前記階層式ネットワークをセットアップするよう前記要求を送信することに応答して受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3765では、実施例3748ないし3764のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3766では、実施例3765の主題は任意的に、前記処理回路が、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3767では、実施例3748ないし3766のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージが前記第一のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3768では、実施例3748ないし3767のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージが第三のアプリケーション集合に関連付けられており、前記第三のアプリケーション集合は前記第一のアプリケーション集合の部分集合である、ということを含むことができる。
実施例3769では、実施例3748ないし3768のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置の階層レベルが第三のアプリケーション集合に関連付けられた第三の階層レベルに割り当て直されることを示す階層レベル変更を受信し、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するようさらに構成され、前記データ・メッセージは第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3770では、実施例3748ないし3769のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記階層式ネットワークが打ち切られているという指示を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3771は、複数の端末装置のうちの第一の端末装置において、該第一の端末が第一の階層レベルに割り当てられるという指示を受信する手段と;動作パラメータに基づいて、前記第一の端末装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されることを示す第一の階層レベル変更を第一の端末装置において受信する手段と;前記第一の階層レベル変更に基づいて無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する手段とを含む装置である。
実施例3772は、無線アクセス・ネットワークを通じた動的通信のための方法であり、当該方法は:複数の端末装置のうちの第一の端末装置において、該第一の端末が第一の階層レベルに割り当てられるという指示を受信する段階と;第一の端末装置において、動作パラメータに基づいて、前記第一の端末装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されることを示す第一の階層レベル変更を受信する段階と;前記第一の階層レベル変更に基づいて前記無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを含む。
実施例3773では、実施例3772の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置のキー・パフォーマンス指標、前記第一の端末装置の位置、前記第一の端末装置のネットワーク加入、前記第一の端末装置の目標サービス品質(QoS)、前記第一の端末装置の易動性状態、前記第一の端末装置のバッテリー電力または前記第一の端末装置のチャネル条件のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3774では、実施例3772ないし3773のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記複数の端末装置のチャネル条件または前記複数の装置についてのスループット要件の少なくとも一方を含む、ということを含むことができる。
実施例3775では、実施例3772ないし3774のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の端末装置の前記動作パラメータの変化を識別し、前記第一の端末装置が、前記動作パラメータにおける識別された変化に基づいて、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに割り当て直されることを要求することをさらに含むことができる。
実施例3776では、実施例3774ないし3775のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するために前記複数の端末装置のうちの第二の端末と通信することをさらに含むことができ、前記第二の端末は第三の階層レベルに割り当てられている。
実施例3777では、実施例3776の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置がデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信し、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含む、ということを含むことができる。
実施例3778では、実施例3776ないし3777のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルが第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記第三の階層レベルが第三のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記データ・メッセージが前記第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3779では、実施例3772ないし3778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第一の端末装置によって、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに変わる要求を送信することをさらに含むことができる。
実施例3780では、実施例3779の主題は任意的に、前記第一の端末装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されるという指示の受信が、前記第一の端末装置を前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに変える前記要求の送信に応答してである、ということを含むことができる。
実施例3781では、実施例3776ないし3778のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3782では、実施例3781の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3783では、実施例3776の主題は任意的に、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含むことができる。
実施例3784では、実施例3776の主題は任意的に、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含むことができる。
実施例3785では、実施例3776の主題は任意的に、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含むことができる。
実施例3786では、実施例3776の主題は任意的に、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含むことができる。
実施例3787では、実施例3776の主題は任意的に、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが除去されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含むことができる。
実施例3788では、実施例3776の主題は任意的に、前記第二の階層レベル変更の受信が前記第二の端末装置の動作パラメータに基づく、ということを含むことができる。
実施例3789では、実施例3772ないし3788のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、所定の閾値を超える前記第一の端末装置のバッテリー電力である、ということを含むことができる。
実施例3790では、実施例3772ないし3789のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置がハンドオーバーを実行する確率を示す前記第一の端末装置の易動性状態である、ということを含むことができる。
実施例3791では、実施例3772ないし3790のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、ある時間期間にわたって所定の閾値を超える前記第一の端末装置のチャネル条件である、ということを含むことができる。
実施例3792は、実施例3772ないし3791のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む端末装置である。
実施例3793は、実施例3772ないし3791のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3794は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3772ないし3791のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3795は、端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該端末装置に実施例3772ないし3791のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3796は、無線アクセス・ネットワークを通じた動的通信のための通信装置であり、当該通信装置は:当該通信装置が第一の階層レベルに割り当てられるという指示を受信する段階と;動作パラメータに基づいて、当該通信装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されることを示す第一の階層レベル変更を受信する段階と;前記第一の階層レベル変更に基づいて前記無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含む。
実施例3797では、実施例3796の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記一つまたは複数のプロセッサは、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3798では、実施例3797の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3799では、実施例3797の主題は任意的に、端末装置のための電子コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3800では、実施例3796ないし3799のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置のキー・パフォーマンス指標、前記第一の端末装置の位置、前記第一の端末装置のネットワーク加入、前記第一の端末装置の目標サービス品質(QoS)、当該通信装置の易動性状態、当該通信装置のバッテリー電力または当該通信装置のチャネル条件のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3801では、実施例3796ないし3800のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、複数の端末装置のチャネル条件または前記複数の装置についてのスループット要件の少なくとも一方を含む、ということを含むことができる。
実施例3802では、実施例3796ないし3801のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置の前記動作パラメータの変化を識別し、前記動作パラメータにおける識別された変化に基づいて、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに割り当て直されることを要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3803では、実施例3801ないし3802のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するために前記複数の端末装置のうちの第二の端末と通信するようさらに構成され、前記第二の端末は第三の階層レベルに割り当てられている、ということを含むことができる。
実施例3804では、実施例3776の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置がデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信し、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3805では、実施例3803ないし3804のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルが第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記第三の階層レベルが第三のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記データ・メッセージが前記第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3806では、実施例3796ないし3804のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置を前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに変える要求を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3807では、実施例3806の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されるという指示を、当該通信装置を前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに変える前記要求の送信に応答して受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3808では、実施例3803ないし3805のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3809では、実施例3808の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3810では、実施例3803の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3811では、実施例3803の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3812では、実施例3803の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3813では、実施例3803の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3814では、実施例3803の主題は任意的に、前記一つまたは複数のプロセッサが、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが除去されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3815では、実施例3803ないし3805、3808または3810ないし3814のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベル変更が前記第二の端末装置の動作パラメータに基づく、ということを含むことができる。
実施例3816では、実施例3796ないし3815の主題は任意的に、前記動作パラメータが、所定の閾値を超える前記第一の端末装置のバッテリー電力である、ということを含むことができる。
実施例3817では、実施例3796ないし3816のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置がハンドオーバーを実行する確率を示す前記第一の端末装置の易動性状態である、ということを含むことができる。
実施例3818では、実施例3796ないし3817のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、ある時間期間にわたって所定の閾値を超える前記第一の端末装置のチャネル条件である、ということを含むことができる。
実施例3819は、第一の端末装置の一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに該第一の端末装置に方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であり、前記方法は、複数の端末装置のうちの前記第一の端末装置において、該第一の端末が第一の階層レベルに割り当てられるという指示を受信し;動作パラメータに基づいて、前記第一の端末装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されることを示す第一の階層レベル変更を前記第一の端末装置において受信し;前記第一の階層レベル変更に基づいて無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信することを含む。
実施例3820では、実施例3819の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置のキー・パフォーマンス指標、前記第一の端末装置の位置、前記第一の端末装置のネットワーク加入、前記第一の端末装置の目標サービス品質(QoS)、前記第一の端末装置の易動性状態、前記第一の端末装置のバッテリー電力または前記第一の端末装置のチャネル条件のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3821では、実施例3819ないし3820のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記複数の端末装置のチャネル条件または前記複数の装置についてのスループット要件の少なくとも一方を含む、ということを含むことができる。
実施例3822では、実施例3819ないし3821のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置の前記動作パラメータの変化を識別し、前記第一の端末装置が、前記動作パラメータにおける識別された変化に基づいて、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに割り当て直されることを要求することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3823では、実施例3821ないし3822のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するために前記複数の端末装置のうちの第二の端末と通信することをさらに含むことができ、前記第二の端末は第三の階層レベルに割り当てられている。
実施例3824では、実施例3823の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置がデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信し、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求することを含む、ということを含むことができる。
実施例3825では、実施例3823ないし3824のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルが第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記第三の階層レベルが第三のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記データ・メッセージが前記第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3826では、実施例3719ないし3825のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置によって、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに変わる要求を送信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3827では、実施例3826の主題は任意的に、前記第一の端末装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されるという指示の受信が、前記第一の端末装置を前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに変える前記要求の送信に応答してである、ということを含むことができる。
実施例3828では、実施例3823ないし3825のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の端末装置と通信することが、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3829では、実施例3828の主題は任意的に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信することが、前記第一の端末装置によって、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3830では、実施例3823の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3831では、実施例3823の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3832では、実施例3823の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3833では、実施例3823の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3834では、実施例3823の主題は任意的に、前記方法が、前記第一の端末装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが除去されることを示す第二の階層レベル変更を第一の端末装置において受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3835では、実施例3823の主題は任意的に、前記第二の階層レベル変更の受信が前記第二の端末装置の動作パラメータに基づく、ということを含むことができる。
実施例3836では、実施例3819ないし3835のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、所定の閾値を超える前記第一の端末装置のバッテリー電力である、ということを含むことができる。
実施例3837では、実施例3819ないし3836のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置がハンドオーバーを実行する確率を示す前記第一の端末装置の易動性状態である、ということを含むことができる。
実施例3838では、実施例3819ないし3837のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、ある時間期間にわたって所定の閾値を超える前記第一の端末装置のチャネル条件である、ということを含むことができる。
実施例3839は、無線アクセス・ネットワークを通じた動的通信のための通信装置であり、当該通信装置は:当該通信装置が第一の階層レベルに割り当てられるという指示を受信する段階と;動作パラメータに基づいて、当該通信装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されることを示す第一の階層レベル変更を受信する段階と;前記第一の階層レベル変更に基づいて前記無線アクセス・ネットワークにデータ・メッセージを送信する段階とを実行するよう構成された処理回路を含む。
実施例3840では、実施例3839の主題は任意的に、無線トランシーバおよび一つまたは複数のアンテナをさらに含むことができ、前記処理回路は、前記無線トランシーバおよび前記一つまたは複数のアンテナを介して無線信号としてデータを送受信するよう構成される。
実施例3841では、実施例3840の主題は任意的に、無線通信のための端末装置として構成されることができる。
実施例3842では、実施例3840の主題は任意的に、端末装置のための電子回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3843では、実施例3839ないし3842のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置のキー・パフォーマンス指標、前記第一の端末装置の位置、前記第一の端末装置のネットワーク加入、前記第一の端末装置の目標サービス品質(QoS)、当該通信装置の易動性状態、当該通信装置のバッテリー電力または当該通信装置のチャネル条件のうちの少なくとも一つを含む、ということを含むことができる。
実施例3844では、実施例3839ないし3843のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、複数の端末装置のチャネル条件または前記複数の装置についてのスループット要件の少なくとも一方を含む、ということを含むことができる。
実施例3845では、実施例3839ないし3844のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置の前記動作パラメータの変化を識別し、前記動作パラメータにおける識別された変化に基づいて、前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに割り当て直されることを要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3846では、実施例3844ないし3845のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに送信するために前記複数の端末装置のうちの第二の端末と通信するようさらに構成され、前記第二の端末は第三の階層レベルに割り当てられている、ということを含むことができる。
実施例3847では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、前記第二の端末装置から、前記第二の端末装置がデータ・パケットを前記無線アクセス・ネットワークに転送できることを示す情報を受信し、前記第二の端末装置に、前記データ・メッセージを前記無線アクセス・ネットワークに転送するよう要求するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3848では、実施例3846ないし3847のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベルが第二のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記第三の階層レベルが第三のアプリケーション集合へのアクセスを提供し、前記データ・メッセージが前記第三のアプリケーション集合に関連付けられている、ということを含むことができる。
実施例3849では、実施例3839ないし3847のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置を前記第一の階層レベルから前記第二の階層レベルに変える要求を送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3850では、実施例3849の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置が前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに割り当て直されるという指示を、当該通信装置を前記第一の階層レベルから第二の階層レベルに変える前記要求の送信に応答して受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3851では、実施例3846ないし3848のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記処理回路が、装置対装置(D2D)通信インターフェースを通じて前記第二の端末装置と通信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3852では、実施例3851の主題は任意的に、前記処理回路が、前記D2D通信インターフェースを通じて前記データ・メッセージを前記第二の端末装置に送信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3853では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3854では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いスループットをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3855では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より高いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3856では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが、より低いレイテンシーをもつよう再構成されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3857では、実施例3846の主題は任意的に、前記処理回路が、当該通信装置と前記第二の端末装置の間の通信リンクが除去されることを示す第二の階層レベル変更を受信するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3858では、実施例3846ないし3848、3851または3853ないし3857のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記第二の階層レベル変更が前記第二の端末装置の動作パラメータに基づく、ということを含むことができる。
実施例3859では、実施例3839ないし3858の主題は任意的に、前記動作パラメータが、所定の閾値を超える前記第一の端末装置のバッテリー電力である、ということを含むことができる。
実施例3860では、実施例3839ないし3859のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、前記第一の端末装置がハンドオーバーを実行する確率を示す前記第一の端末装置の易動性状態である、ということを含むことができる。
実施例3861では、実施例3839ないし3860のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記動作パラメータが、ある時間期間にわたって所定の閾値を超える前記第一の端末装置のチャネル条件である、ということを含むことができる。
実施例3862は、ネットワーク過負荷または機能停止の影響を受けたエリアにネットワーク接続を提供するためのモバイル・インフラストラクチャー・ノードであり、当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードは:ネットワーク接続が中断した地域を同定する手段と、バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信して命令を受信する手段と、前記命令に従って、フロントホール・アンテナ・システムを作動させ、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供する手段とを含む。
実施例3863は、ネットワーク過負荷または機能停止の影響を受けたエリアにネットワーク接続を提供する、モバイル・インフラストラクチャー・ノードにおける方法であり、当該方法は:ネットワーク接続が中断した地域を同定する段階と、バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信して命令を受信する段階と、前記命令に従って、フロントホール・アンテナ・システムを作動させ、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供する段階とを含む。
実施例3864では、実施例3863の主題は任意的に、ネットワーク接続が中断した地域を同定することが、ベースバンド・モデムが前記地域においてネットワーク接続の中断を経験していることを検出することを含む、ということを含むことができる。
実施例3865では、実施例3864の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが前記地域においてネットワーク接続の中断を経験していることを識別した後、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することをさらに含むことができる。
実施例3866では、実施例3865の主題は任意的に、前記管理サーバーと通信して命令を受信することが、前記管理サーバーに潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することに応答して、前記命令を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3867では、実施例3865または3866の主題は任意的に、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することが、前記地域を指定する通知を前記管理サーバーに送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3868では、実施例3867の主題は任意的に、前記地域を指定する通知を前記管理サーバーに送信することが、前記通知においてタイムスタンプ、フロントホール機能情報またはバッテリー電力を示すことを含む、ということを含むことができる。
実施例3869では、実施例3863の主題は任意的に、ネットワーク接続が中断した地域を同定することが、該地域においてネットワーク接続が中断しているという指示を前記管理サーバーから受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3870では、実施例3869の主題は任意的に、当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードの自律操縦システムとインターフェースをもつことをさらに含むことができる。
実施例3871では、実施例3869の主題は任意的に、当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に命令する命令を当該モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に提供することをさらに含むことができる。
実施例3872では、実施例3864ないし3871のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムにおいてネットワーク接続が回復したことを検出し、ネットワーク接続が回復したことを前記管理サーバーに通知することをさらに含むことができる。
実施例3873では、実施例3863ないし3872のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記管理サーバーからフロントホール構成情報を受信することをさらに含むことができ、前記フロントホール・アンテナ・システムを作動させ、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することが、前記フロントホール構成情報に従って前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置との間で前記フロントホール・アンテナ・システムを用いて信号を送受信することを含む。
実施例3874では、実施例3863ないし3873のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記無線バックホール接続が衛星無線バックホール接続であり、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することが、前記管理サーバーに接続されている衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーを介して前記管理サーバーとの間で信号を送受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3875では、実施例3863ないし3874のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することが、前記フロントホール・アンテナ・システムを用いて前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信して前記バックホール・アンテナ・システムを用いて対応するデータを無線アクセス・インフラストラクチャーに送信すること、または前記バックホール・アンテナ・システムを用いてデータを無線アクセス・インフラストラクチャーから受信して前記フロントホール・アンテナ・システムを用いて前記第二の端末装置に前記データを送信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3876では、実施例3863ないし3875のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することが、セルラー小セル無線アクセス技術または短距離無線アクセス技術に従って前記フロントホール・アンテナ・システムを用いて前記一つまたは複数の端末装置のうちの第三の端末装置との間で信号を送受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3877では、実施例3863ないし3876のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することが、衛星無線アクセス技術に従って前記バックホール・アンテナ・システムを用いて無線アクセス・インフラストラクチャーとの間で信号を送受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3878では、実施例3877の主題は任意的に、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが前記地域の外部に位置している、ということを含むことができる。
実施例3879では、実施例3863ないし3877のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することが、インターネット接続を通じて前記無線バックホール接続を介して前記管理サーバーと通信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3880は、実施例3863ないし3879のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された処理回路である。
実施例3881は、実施例3863ないし3879のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成された一つまたは複数のプロセッサを含むモバイル・インフラストラクチャー・ノードである。
実施例3882は、実施例3863ないし3879のうちいずれか一項記載のフロントホール・アンテナ・システムおよびバックホール・アンテナ・システムをさらに含むことができる。
実施例3883は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3863ないし3879のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3884は、モバイル・インフラストラクチャー・ノードのコントローラによって実行されたときに該モバイル・インフラストラクチャー・ノードに実施例3863ないし3879のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3885は、周囲のエリアにネットワーク接続を提供するための通信装置であり、当該通信装置は:ネットワーク接続が中断した地域を同定し、バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信して命令を受信するよう構成されたクライアント・モジュールと、前記命令に応答して、フロントホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムとを含み、前記クライアント・モジュールは、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供するようさらに構成される。
実施例3886では、実施例3885の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムおよび前記フロントホール・アンテナ・システムをさらに含むことができる。
実施例3887では、実施例3886の主題は任意的に、モバイル・インフラストラクチャー・ノードとして構成されることができる。
実施例3888では、実施例3885の主題は任意的に、モバイル・インフラストラクチャー・ノードのための処理コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3889では、実施例3885ないし3888のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が前記地域にある間にネットワーク接続の中断を検出し、前記クライアント・モジュールに通知するよう構成されたベースバンド・モデムをさらに含むことができる。
実施例3890では、実施例3889の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記ベースバンド・モデムがネットワーク接続の中断を前記クライアント・モジュールに通知することに応答して、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3891では、実施例3890の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記管理サーバーと通信して命令を受信することを、前記管理サーバーに潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することに応答して、前記命令を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3892では、実施例3890または3891の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することを、前記地域を指定する前記通知を前記管理サーバーに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3893では、実施例3892の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記通知においてタイムスタンプ、フロントホール機能情報またはバッテリー電力を示すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3894では、実施例3885ないし3888のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、ネットワーク接続が中断した地域を同定することを、該地域においてネットワーク接続が中断しているという指示を前記管理サーバーから受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3895では、実施例3894の主題は任意的に、当該通信装置がモバイル・インフラストラクチャー・ノードのコンポーネントとして構成され、前記クライアント・モジュールが、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの自律操縦システムとインターフェースをもつよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3896では、実施例3895の主題は任意的に、前記自律操縦システムをさらに含むことができる。
実施例3897では、実施例3894の主題は任意的に、当該通信装置がモバイル・インフラストラクチャー・ノードのコンポーネントとして構成され、前記クライアント・モジュールが、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に命令する命令を前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3898では、実施例3889ないし3897のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、ネットワーク接続が回復したことを検出するようさらに構成され、前記クライアント・モジュールが、ネットワーク接続が回復したことを前記管理サーバーに通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3899では、実施例3889ないし3898のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記管理サーバーからフロントホール構成情報を受信するようさらに構成され、前記フロントホール・モデムが、前記フロントホール構成情報に従って前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3900では、実施例3885ないし3899のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星無線アクセス技術に従って構成されており、前記クライアント・モジュールが、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することを、前記管理サーバーに接続されている衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーを介して前記管理サーバーとの間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3901では、実施例3885ないし3900のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信して前記バックホール・アンテナ・システムを介して対応するデータを無線アクセス・インフラストラクチャーに送信すること、または前記バックホール・アンテナ・システムを用いてデータを無線アクセス・インフラストラクチャーから受信して前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記第二の端末装置に前記データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3902では、実施例3885ないし3901のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、セルラー小セル無線アクセス技術または短距離無線アクセス技術に従って前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置のうちの第三の端末装置との間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3903では、実施例3894ないし3902のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、衛星無線アクセス技術に従って前記バックホール・アンテナ・システムを介して無線アクセス・インフラストラクチャーとの間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3904では、実施例3903の主題は任意的に、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが前記地域の外部に位置している、ということを含むことができる。
実施例3905では、実施例3885ないし3904のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント・モジュールが、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することを、インターネット接続を通じて前記無線バックホール接続を介して前記管理サーバーと通信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3906は、ネットワーク接続中断に応答するために一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを協調させるための管理サーバーであり、当該管理サーバーは、潜在的な危機ネットワーク・シナリオがある地域で生じたとの通知を受信する手段と;前記通知における状態情報を評価して、前記潜在的な危機ネットワーク・シナリオが危機ネットワーク・シナリオであることを判別する手段と;前記地域にネットワーク接続を提供するよう一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供する手段とを含む。
実施例3907は、ネットワーク接続中断に応答するために一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを協調させる、管理サーバーにおける方法であり、当該方法は:潜在的な危機ネットワーク・シナリオがある地域で生じたとの通知を受信し;前記通知における状態情報を評価して、前記潜在的な危機ネットワーク・シナリオが危機ネットワーク・シナリオであることを判別し;前記地域にネットワーク接続を提供するよう一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することを含む。
実施例3908では、実施例3907の主題は任意的に、前記潜在的な危機シナリオがある地域で生じたとの通知を受信することが、その地域にあるモバイル・インフラストラクチャー・ノードから該通知を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3909では、実施例3908の主題は任意的に、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードから受信された前記通知が、前記地域を同定する位置情報を含む、ということを含むことができる。
実施例3910では、実施例3908または3909の主題は任意的に、前記地域にネットワーク接続を提供するよう前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することが、前記地域にネットワーク接続を提供するよう、そのモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3911では、実施例3908ないし3910のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、潜在的な危機シナリオが前記地域で生じたことを示す一つまたは複数の通知を、前記地域にある一つまたは複数の追加的なモバイル・インフラストラクチャー・ノードから受信することをさらに含むことができる。
実施例3912では、実施例3911の主題は任意的に、前記通知における状態情報を評価して、前記潜在的な危機ネットワーク・シナリオが危機ネットワーク・シナリオであることを判別することが、前記通知における状態情報を、前記一つまたは複数の通知における状態情報と一緒に評価して、前記潜在的な危機シナリオを孤立したイベントまたは危機ネットワーク・シナリオとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例3913では、実施例3907ないし3912のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記地域にネットワーク接続を提供するよう一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することが、前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードのうちの第一のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに、前記地域にネットワーク接続を提供するために該第一のモバイル・インフラストラクチャー・ノードが使うためのフロントホール構成を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3914では、実施例3907ないし3913のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することをさらに含むことができる。
実施例3915では、実施例3907ないし3913のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することが、フロントホール機能、位置またはバッテリー電力のうちの一つまたは複数に基づいて前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例3916では、実施例3914または3915の主題は任意的に、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択した後のある時点で、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから異なる一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することを含むことができる。
実施例3917は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに実施例3907ないし3916のうちいずれか一項記載の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3918は、実施例3907ないし3916のうちいずれか一項記載の方法を実行するよう構成されたサーバーである。
実施例3919は、命令を取得し、実行するよう構成された管理サーバーであり、前記命令は当該管理サーバーに方法を実行させるものであり、前記方法は:潜在的な危機ネットワーク・シナリオがある地域で生じたとの通知を受信し;前記通知における状態情報を評価して、前記潜在的な危機ネットワーク・シナリオが危機ネットワーク・シナリオであることを判別し;前記地域にネットワーク接続を提供するよう一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することを含む。
実施例3920では、実施例3919の主題は任意的に、前記潜在的な危機シナリオがある地域で生じたとの通知を受信することが、その地域にあるモバイル・インフラストラクチャー・ノードから該通知を受信することを含む、ということを含むことができる。
実施例3921では、実施例3920の主題は任意的に、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードから受信された前記通知が、前記地域を同定する位置情報を含む、ということを含むことができる。
実施例3922では、実施例3920または3921の主題は任意的に、前記地域にネットワーク接続を提供するよう前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することが、前記地域にネットワーク接続を提供するよう、そのモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3923では、実施例3920ないし3922のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、潜在的な危機シナリオが前記地域で生じたことを示す一つまたは複数の通知を、前記地域にある一つまたは複数の追加的なモバイル・インフラストラクチャー・ノードから受信することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3924では、実施例3923の主題は任意的に、前記通知における状態情報を評価して、前記潜在的な危機ネットワーク・シナリオが危機ネットワーク・シナリオであることを判別することが、前記通知における状態情報を、前記一つまたは複数の通知における状態情報と一緒に評価して、前記潜在的な危機シナリオを孤立したイベントまたは危機ネットワーク・シナリオとして分類することを含む、ということを含むことができる。
実施例3925では、実施例3920ないし3924のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記地域にネットワーク接続を提供するよう一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに命令を提供することが、前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードのうちの第一のモバイル・インフラストラクチャー・ノードに、前記地域にネットワーク接続を提供するために該第一のモバイル・インフラストラクチャー・ノードが使うためのフロントホール構成を提供することを含む、ということを含むことができる。
実施例3926では、実施例3920ないし3925のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記方法が、複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することをさらに含む、ということを含むことができる。
実施例3927では、実施例3920ないし3926のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することが、フロントホール機能、位置またはバッテリー電力のうちの一つまたは複数に基づいて前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することを含む、ということを含むことができる。
実施例3928では、実施例3924または3925の主題は任意的に、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから前記一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択した後のある時点で、前記複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードから異なる一つまたは複数のモバイル・インフラストラクチャー・ノードを選択することを含むことができる。
実施例3929は、周囲のエリアにネットワーク接続を提供するための通信装置であり、当該通信装置は:ネットワーク接続が中断した地域を同定し、バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信して命令を受信するよう構成されたクライアント回路と、前記命令に応答して、フロントホール・アンテナ・システムを作動させるよう構成されたフロントホール・アンテナ・システムとを含み、前記クライアント回路は、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供するようさらに構成される。
実施例3930では、実施例3929の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムおよび前記フロントホール・アンテナ・システムをさらに含むことができる。
実施例3931では、実施例3930の主題は任意的に、モバイル・インフラストラクチャー・ノードとして構成されることができる。
実施例3932では、実施例3929の主題は任意的に、モバイル・インフラストラクチャー・ノードのための処理回路コンポーネントとして構成されることができる。
実施例3933では、実施例3929ないし3932のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、当該通信装置が前記地域にある間にネットワーク接続の中断を検出し、前記クライアント回路に通知するよう構成されたベースバンド・モデムをさらに含むことができる。
実施例3934では、実施例3933の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記ベースバンド・モデムがネットワーク接続の中断を前記クライアント回路に通知することに応答して、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3935では、実施例3934の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記管理サーバーと通信して命令を受信することを、前記管理サーバーに潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することに応答して、前記命令を受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3936では、実施例3934または3935の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記管理サーバーに、前記無線バックホール接続を介して、潜在的な危機ネットワーク・シナリオについて通知することを、前記地域を指定する前記通知を前記管理サーバーに送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3937では、実施例3936の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記通知においてタイムスタンプ、フロントホール機能情報またはバッテリー電力を示すよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3938では、実施例3929ないし3932のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、ネットワーク接続が中断した地域を同定することを、該地域においてネットワーク接続が中断しているという指示を前記管理サーバーから受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3939では、実施例3938の主題は任意的に、当該通信装置がモバイル・インフラストラクチャー・ノードのコンポーネントとして構成され、前記クライアント回路が、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの自律操縦システムとインターフェースをもつよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3940では、実施例3939の主題は任意的に、前記自律操縦システムをさらに含むことができる。
実施例3941では、実施例3938の主題は任意的に、当該通信装置がモバイル・インフラストラクチャー・ノードのコンポーネントとして構成され、前記クライアント回路が、前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードを前記地域に向けて操縦するよう前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に命令する命令を前記モバイル・インフラストラクチャー・ノードの操縦者に提供するようさらに構成される、ということを含むことができる。
実施例3942では、実施例3933ないし3941のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記ベースバンド・モデムが、ネットワーク接続が回復したことを検出するようさらに構成され、前記クライアント回路が、ネットワーク接続が回復したことを前記管理サーバーに通知するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3943では、実施例3933ないし3942のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記管理サーバーからフロントホール構成情報を受信するようさらに構成され、前記フロントホール・モデムが、前記フロントホール構成情報に従って前記一つまたは複数の端末装置のうちの第一の端末装置にローカル無線アクセス・ネットワークを提供するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3944では、実施例3929ないし3943のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記バックホール・アンテナ・システムが衛星無線アクセス技術に従って構成されており、前記クライアント回路が、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することを、前記管理サーバーに接続されている衛星ベースの無線アクセス・インフラストラクチャーを介して前記管理サーバーとの間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3945では、実施例3929ないし3944のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置のうちの第二の端末装置からデータを受信して前記バックホール・アンテナ・システムを介して対応するデータを無線アクセス・インフラストラクチャーに送信すること、または前記バックホール・アンテナ・システムを用いてデータを無線アクセス・インフラストラクチャーから受信して前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記第二の端末装置に前記データを送信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3946では、実施例3929ないし3945のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、セルラー小セル無線アクセス技術または短距離無線アクセス技術に従って前記フロントホール・アンテナ・システムを介して前記一つまたは複数の端末装置のうちの第三の端末装置との間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3947では、実施例3938ないし3946のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記命令に従って、前記地域における一つまたは複数の端末装置に、前記フロントホール・アンテナ・システムおよび前記バックホール・アンテナ・システムを介してネットワーク接続を提供することを、衛星無線アクセス技術に従って前記バックホール・アンテナ・システムを介して無線アクセス・インフラストラクチャーとの間で信号を送受信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3948では、実施例3947の主題は任意的に、前記無線アクセス・インフラストラクチャーが前記地域の外部に位置している、ということを含むことができる。
実施例3949では、実施例3929ないし3948のうちいずれか一項記載の主題は任意的に、前記クライアント回路が、前記バックホール・アンテナ・システムによって提供される無線バックホール接続を介して管理サーバーと通信することを、インターネット接続を通じて前記無線バックホール接続を介して前記管理サーバーと通信することによって実行するよう構成される、ということを含むことができる。
実施例3950は、プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに前記のいずれかの実施例の方法を実行させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体である。
実施例3951は、プロセッサと、該プロセッサによって実行されたときに該プロセッサに前記のいずれかの実施例の方法を実行させる命令を記憶しているメモリとを含む装置である。
本開示は特定的な諸側面を参照して具体的に示され、記述されてきたが、付属の請求項によって定義される諸側面の精神および範囲から外れることなく、それに形および細部においてさまざまな変更がなし得ることは、当業者には理解されるはずである。このように、本開示の範囲は、付属の請求項によって示されるものであり、よって、請求項の意味および等価範囲内にはいるあらゆる変更が含まれることが意図されている。