JP7539055B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置の室内ユニットに関する。
空気調和装置の室内ユニットでは、ドレンパン、加湿器の汚れ状況を使用開始時及び使用期間中の定期的な間隔で点検することになっている。
従来、ドレンパンの内側の汚れを下方から確認可能な天井埋込型空気調和機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この天井埋込型空気調和機は、ドレンパンのドレンシートにドレン水が貯留される透明部材で形成される貯留部が設けられ、貯留部は、ドレンパンの発泡材を貫通し、化粧パネルを取外したときに室内側に表出する位置に配置される。
また、斜め上方から目視によりドレンパンの汚れを確認できる空気調和機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この空気調和機は、筐体の側面に設けられた開口部と、開口部に着脱可能に取付けられて開口部を塞ぐ蓋部材とを備え、開口部から蓋部材を取外した状態で、筐体の開口部から斜め下方のドレンパンの少なくとも一部を目視可能である。
特許第509663号公報 特開2017-141971号公報
しかしながら、特許文献1では、ドレンパンに設けられた貯留部は、ドレンシートから下方に大きく突出し、更に貯留部に下からキャップ部材を装着すると、キャップ部材の下方への突出量が更に大きくなる。このように、突出量が大きくなれば、ドレンパンの大型化を招くとともに空気調和機の空気流に影響を及ぼすことになる。
また、特許文献2では、筐体の側面の開口部から斜め下方のドレンパン内を確認する際に、ドレンパン内が視認しにくく、ドレンパン内の汚れの確認が十分にできなくなる。
本発明は、ドレンパンの大型化及びドレンパン周囲の空気流への影響を抑制するとともに、ドレンパン内の汚れの十分な確認ができる空気調和装置の室内ユニットを提供する。
本発明は、熱交換器、送風機及びドレンパンが収容され、前記ドレンパンにドレン水を溜める水受け部を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、
前記水受け部の底壁は、透明に形成され、前記水受け部の底壁の下方に発泡スチロールが設けられ、前記発泡スチロールは、前記水受け部の底壁を下方から視認可能な開口部を備え、前記開口部には、断熱部材付きの蓋部材が着脱可能に嵌め込まれ、
前記開口部の縁部は、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成され、前記蓋部材の縁部は、前記開口部の縁部に沿った形状に形成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニットである。

本発明によれば、蓋部材を開口部に嵌め込む構造にすることで、水受け部の底部、ひいてはドレンパンの底部を、断熱性能を確保しながら下方への突出量を抑えることができ、また、開口部及び透明な底壁を通じて水受け部の汚れを下方から十分に確認できる。
第1実施の形態に係る空気調和装置の室内ユニットの内部構造を示す断面図 第1実施の形態における室内ユニットの下方から見た斜視図 第1実施の形態におけるドレンパンを示す斜視図 第1実施の形態における水受け部の下部を示す分解斜視図 第1実施の形態における水受け部の下部を示す底面図 図5のV-V線断面図 図6の状態から蓋部材を外した状態を示す断面図 第1実施の形態における蓋部材を示す斜視図 開口部及び蓋部材をドレンポンプの下方に設けた場合の例を示す断面図 第2実施の形態におけるドレンパンを示す断面図 第2実施の形態における水受け部を示す斜視図 図8の状態から蓋部材を外した状態を示す断面図 第3実施の形態におけるドレンパンを示す断面図
第1の発明は、熱交換器、送風機及びドレンパンが収容され、前記ドレンパンにドレン水を溜める水受け部を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、前記水受け部の底壁は、透明に形成され、前記水受け部の底壁の下方にドレンパン断熱部材が設けられ、前記ドレンパン断熱部材は、前記水受け部の底壁を下方から視認可能な開口部を備え、前記開口部には、断熱部材付きの蓋部材が着脱可能に嵌め込まれている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、蓋部材を開口部に嵌め込む構造にすることで、水受け部の底部、ひいてはドレンパンの底部を、断熱性能を確保しながら下方への突出量を抑えることができ、また、開口部及び透明な底壁を通じて水受け部の汚れを下方から十分に確認できる。
第2の発明は、室内空気の吸込口を被覆する吸い込みグリルを開閉自在に設け、前記開口部は、前記吸い込みグリルが開いた状態で、外部から視認可能な位置に設けられている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、吸い込みグリルを開くことで、開口部を外部から視認することができ、開口部及び透明な底壁を通じて水受け部の汚れを容易に確認できる。
第3の発明は、前記ドレンパンに、前記水受け部の底壁に設けられた排水孔を塞ぐドレンキャップを備え、前記開口部に前記ドレンキャップが配置されている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、蓋部材によって、ドレンキャップの断熱を行うとともに室内ユニットの輸送時の振動や経年劣化によるドレンキャップの脱落を防ぐことができる。
第4の発明は、前記開口部の縁部は、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成され、前記蓋部材の縁部は、前記開口部の縁部に沿った形状に形成されている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、蓋部材の縁部を開口部の縁部に押し当てることで、蓋部材の縁部と開口部の縁部とを密着させることができ、隙間を無くして断熱効果を高めるとともに、結露水の漏れを防止できる。
第5の発明は、前記蓋部材の断熱部材の下面にプレートが設けられ、前記プレートは、前記開口部の縁部よりも広く形成されたフランジ部を有する空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、フランジ部で開口部の縁部と蓋部材の縁部との合わせ面を塞ぐことができ、断熱効果をより高めるとともに、結露水の漏れをより一層防止できる。
第6の発明は、前記ドレンパンは、前記熱交換器の下方に配置されたドレンパン底壁と、前記ドレンパン底壁の下方に設けられた前記ドレンパン断熱部材とを備え、前記ドレンパン底壁の一部に前記水受け部の底壁を備え、前記ドレンパン底壁は、全体が透明に形成されている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、水受け部の下方以外のドレンパン側断熱部材にも開口部を設けることで、水受け部内以外のドレン水通路などのドレンパン内の汚れを容易に確認できる。
第7の発明は、前記水受け部の前記排水孔は、前記水受け部の底壁の窪み部に形成され、前記蓋部材の断熱部材は、前記窪み部を形成する周壁と前記ドレンキャップとを収容する蓋部材凹部を備える空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、蓋部材の形状を窪み部の周壁及びドレンキャップの形状に合わせることで、断熱効果を高めることができる。
第8の発明は、前記開口部に、前記水受け部の底壁から延びて前記蓋部材を取付ける取付部を備え、前記蓋部材が、ビスで前記取付部に取付けられる空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、ビスを締め込むことで、蓋部材の縁部を開口部の縁部により一層密着させることができ、隙間を無くして断熱効果を高めるとともに、結露水の漏れを防止できる。また、蓋部材の小型化を図ることができる。
第9の発明は、前記ドレンパンは、底壁が最も低い位置となる水溜め部を備え、前記水溜め部は、ドレンポンプの真下またはドレンポンプの近傍、フロートスイッチの真下またはフロートスイッチの近傍に配置され、前記開口部および前記蓋部材は、前記水溜め部の下方に設けられている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、ドレン水が溜めやすく、かつ、汚れが溜めやすいドレンポンプまたはフロートスイッチ付近の状態を、下方から十分に確認することができる。また、水溜め部の状態のみならず、ドレンポンプまたはフロートスイッチの状態についても下方から確認することが可能となる。
第10の発明は、熱交換器、送風機及びドレンパンが収容され、前記ドレンパンにドレン水を溜める水受け部を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、前記水受け部の底壁は、透明に形成されるとともに下方に突出する周壁状の補強用リブを備え、前記補強用リブの周囲で前記水受け部の底壁の下方にドレンパン断熱部材が設けられ、前記補強用リブは、前記水受け部の底壁を下方から視認可能な開口部を内側に備え、前記開口部には、断熱部材付きの蓋部材が着脱可能に嵌め込まれている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、蓋部材を開口部に嵌め込む構造にすることで、水受け部の底部、ひいてはドレンパンの底部を、断熱性能を確保しながら下方への突出量を抑えることができ、また、開口部及び透明な底壁を通じて水受け部の汚れを下方から十分に確認できる。また、水受け部の底壁の剛性を高めることができるとともに、蓋部材の断熱部材を保護することができる。
第11の発明は、前記水受け部の底壁に設けられた排水孔を塞ぐドレンキャップと、前記蓋部材の断熱部材との間に空気層が設けられている空気調和装置の室内ユニットである。
これにより、ドレンパンの断熱性能を向上できる。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(第1実施の形態)
以下、図1~図7を用いて、第1実施の形態を説明する。
図1に示すように、上下、内外とは、空気調和装置の天井に設置された室内ユニット10を基準として説明している。また、空調後の空気が吹き出される空間を被調和室としている。
室内ユニット10は、建屋の天井11と、天井11の下方に設置された天井板12との間の天井空間13に設置される。室内ユニット10は、室内ユニット本体14と、室内ユニット本体14の下側開口を覆う化粧パネル30とを備える。
室内ユニット本体14は、下面の略全面が開口した箱型の筐体15を備える。室内ユニット本体14は、筐体15の内部に、発泡スチロール製の断熱部材16と、熱交換器としての室内熱交換器17と、送風機18と、室内熱交換器17のドレン水を受けるドレンパン19と、送風機18に吸い込まれる空気を整流するベルマウス20とを備える。
筐体15の外側面の角部には、吊り用金具21が取付けられている。室内ユニット本体14は、天井11から垂れ下がる吊りボルト22に吊り用金具21が連結されることで、天井11から吊り下げられた状態で設置される。
図2は、第1実施の形態における室内ユニツトの下方から見た斜視図である。
図2に示すように、化粧パネル30は、室内ユニット本体14の下面の開口を覆うように平面視で略四角形の板状に形成されている。
化粧パネル30の中央部分には、ベルマウス20に連通する吸込口31が形成されている。化粧パネル30には、吸込口31を覆う吸い込みグリル32がその1辺を中心として開閉自在に取付けられている。吸い込みグリル32の室内ユニット本体14側には、空気中の塵などを除去するためのフィルタ33が設けられている。
化粧パネル30の吸込口31の外側であって化粧パネル30の外周部の各辺に沿った位置には、空調後の空気を被調和室に送る吹出口34がそれぞれ形成されている。即ち、吹出口34は、平面視で略四角形の化粧パネル30の各辺に沿うように設けられ、吹出口34から4方向に空気が吹き出される。
吹出口34には、吹出方向を調整可能なフラップ35がそれぞれ設けられている。
断熱部材16は、筐体15の側板15a及び天板15bの内面に設けられ、筐体15における結露の発生を防止する。
送風機18は、ファンモータ23と、遠心ファン24とを備えて構成される。ファンモータ23は、下方に延びる回転軸23aを備え、遠心ファン24は、回転軸23aに固定される。ファンモータ23は、平面視において室内ユニット10の略中央に配置され、筐体15の天板15bに固定されている。
遠心ファン24は、回転軸23aに固定される円板状の主板24aと、主板24aの下方で主板24aと略同軸に配置される環状のシュラウド24bと、シュラウド24bと主板24aとを連結する複数の翼24cとを備える。翼24cは、主板24aの周方向に互いに間隔をあけて複数配置される。
室内熱交換器17は、送風機18の略全体を側方から囲うように、板状の熱交換器を平面視で略四角形状に折り曲げるようにして形成されている。
室内熱交換器17は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能する。室内熱交換器17は、室内ユニット本体14の内部に吸い込まれる室内の空気と冷媒との熱交換を行って、冷房運転時には空調室内の空気を冷却し、暖房運転時には室内の空気を加熱することができるように構成されている。
ドレンパン19は、室内熱交換器17で発生するドレン水28を受けることができるように、室内熱交換器17の下方に配置される。ドレンパン19は、発泡スチロールからなるドレンパン断熱部材としての断熱部材42(図2参照)を備える。
ドレンパン19は、室内熱交換器17に沿って一周する水路状に形成されて室内熱交換器17の下端部が収容される凹状の熱交換器収容部41aを備える。熱交換器収容部41aは、室内熱交換器17の内周部の下面に当接する受け面部41bと、受け面部41bの外周側で受け面部41bよりも一段低く形成されたドレン水通路41cとを備える。
図3は、第1実施の形態におけるドレンパンを示す斜視図である。
図3に示すように、ドレンパン19は、輪郭が室内熱交換器17(図1参照)の下面に沿う四角形状に形成され、熱交換器収容部41aが形成された樹脂製のドレンパン底壁としての底壁41と、底壁41の下方及び外側方に配置された発泡スチロール製の断熱部材42とを備える。
底壁41は、全体が透明な樹脂で形成され、熱交換器収容部41aと、熱交換器収容部41aのドレン水通路41cの終端部に接続された水受け部41dとを備える。ドレン水通路41cは、底壁41の高い部分から低い部分になだらかに連続して形成され、ドレン水通路41cの終端部にドレン水28が溜る水受け部41dが形成されている。
ドレン水通路41c及び水受け部41dのうちで、水受け部41dは、最も低位となる箇所である。ここで、水受け部41dが形成された部分の底壁41を、水受け部41dの底壁41wとする。
水受け部41dには、溜ったドレン水を排出する排水孔41eが設けられている。
排水孔41eは、着脱自在とされたドレンキャップ26で塞がれている。ドレンキャップ26は、各種メンテナンス時及びドレンパン19の清掃時に取外され、ドレン水28が排出される。
図4及び図5に示すように、ドレンパン19の水受け部41dの下方には、断熱部材42に形成された開口部42aと、開口部42aを塞ぐ蓋部材44とが設けられている。蓋部材44を外すと、水受け部41dを下方から開口部42aを通して視認可能である。蓋部材44は、ドレンパン19の一部を構成する。
図2に示すように、開口部42a及び蓋部材44は、吸い込みグリル32を開いた状態で、下から視認可能な位置に設けられている。具体的には、開口部42a及び蓋部材44は、図3及び図4に示したドレンパン19の4隅に形成されるコーナー部、及び、吹出口34よりも内側で、ベルマウス20よりも外側に設けられる。
底壁41、詳しくは水受け部41dの底壁41wは、透明に形成されている。このため、蓋部材44を外したときには、ドレンパン19の下方から透明な底壁41wを介して水受け部41dの内部(即ち、ドレン水が溜る部分)を視認できる。蓋部材44は、吸い込みグリル32(図1参照)を開けると外せる位置に取付けている。これにより、室内ユニット本体14(図1参照)からドレンパン19を外すことなく、水受け部41dの内部の汚れなどを確認できる。開口部42aは、水受け部41dの内部を確認する確認窓となる。
開口部42a内には、排水孔41eが臨むとともに、排水孔41eを塞ぐドレンキャップ26と、排水孔41e及びドレンキャップ26の周囲に下方に突出するように底壁41に形成された複数の取付部としてのボス部41gとが配置されている。
蓋部材44は、複数のビス45で底壁41の各ボス部41gに着脱可能に取付けられる。
図6、図7及び図8に示すように、水受け部41dは、ドレン水28を溜める部分であり、平坦又は略平坦に形成された平底部41hと、平底部41hの一部に形成された窪み部41jとを備える。窪み部41jの下部には排水孔41eが形成されている。窪み部41j及び排水孔41eは、水受け部41dに備える周壁としての底部周壁41mに形成されている。
断熱部材42は、水受け部41dの下方に位置する薄肉部42mと、水受け部41dの周囲に配置されて薄肉部42mよりも厚く形成された厚肉部42nとを備える。
開口部42aの縁部である開口部内周面42bは、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成されている。
ボス部41gは、薄肉部42mの厚さT1と同じ高さ又は薄肉部42mの厚さT1よりも低く形成され、ビス45がねじ込まれるねじ穴41nを備える。厚さT1は、例えば、10~14mmである。
ドレンキャップ26は、ゴム製であり、排水孔41eの内周面41kに嵌められる円柱部26aと、円柱部26aの一端部に一体に形成された鍔部26bとからなる。
蓋部材44は、開口部42aに嵌合される断熱部材としての蓋断熱部材47と、蓋断熱部材47の下面47aに接合された樹脂製のプレートとしての蓋底壁48とから構成される。
蓋断熱部材47は、水受け部41dの底部周壁41m及びドレンキャップ26を収容する蓋部材凹部47bと、蓋部材凹部47bの周囲に配置されてボス部41gが挿入される複数のボス部挿通穴47cとを備える。
蓋部材凹部47bの底面47kは、蓋部材44が底壁41に取付けられた状態では、ドレンキャップ26の鍔部26bの下端面26cに当たって押圧する部分である。このように、ドレンキャップ26を下方から蓋部材44で押圧することで、ドレンキャップ26が、振動などにより排水孔41eに対して下方にずれたり傾いたりするのを防止でき、ドレン水28の漏れを防止できる。
また、蓋断熱部材47は、蓋部材44を取付けた状態では、平底部41hの下方に位置する平板部47dと、窪み部41jの下方に位置するとともに平板部47dよりも下方に変位した下方変位部47eとからなる。
下方変位部47eは、その周囲の平板部47dよりも下方に突出している。蓋部材44の厚さをT2とすると、平板部47dからの下方変位部47eを含む蓋部材44の下方への突出量は、T2-T1となる。この突出量T2-T1は、例えば、5~8mmであり、T1よりも小さい((T2-T1)<T1)。
本実施の形態では、蓋部材44を水受け部41dの下方の開口部42aに嵌合させることで、水受け部41d側の断熱部材42からの蓋部材44の突出量(T2-T1)を抑えることができる。
下方変位部47eは、下端面47fと、下端面47fの周囲に形成された雄テーパー面47gとを備える。平板部47dは、雄テーパー面47gの外縁から周囲に延びる平板部下面47hを備える。上記した下端面47f、雄テーパー面47g及び平板部下面47hは、下面47aを構成する。
蓋断熱部材47の外周面47jは、開口部42aの開口部内周面42bに沿って嵌合する形状、即ち、上方に向かうにつれて次第に先細りとなるテーパー形状に形成されている。
このように、蓋断熱部材47の外周面47jを形成することで、開口部42aの開口部内周面42bに蓋断熱部材47の外周面47jを密着させることができる。
上記したように、ボス部41gの高さを厚さT1よりも低くし、蓋断熱部材47の平板部47dの厚さT3を厚さT1よりも厚く設定する(T3>T1)と、各ビス45を締め付けたときに、平板部47dを圧縮させることができる。このとき、開口部42aの開口部内周面42bに蓋断熱部材47の外周面47jを押し当てることができ、開口部内周面42bと外周面47jとの隙間を無くしてシール性を向上させることができる。
蓋底壁48は、蓋断熱部材47の下面47aに沿って形成され、上記下端面47f、雄テーパー面47g及び平板部下面47hに対応する最下壁48a、雌テーパー壁48b及び平板部下壁48cを備える。
平板部下壁48cは、ビス45を通す複数のビス挿通穴48dと、蓋断熱部材47の外周面47jよりも外側に張り出したフランジ部48eとを備える。
このようにフランジ部48eを外周面47jよりも外側に広く張り出させることで、開口部42aの開口部内周面42bと蓋断熱部材47の外周面47jとの合わせ部に出来る隙間をフランジ部48eで塞ぐことができる。これにより、結露水が上記隙間から漏れ出すのを防止することができる。
以上述べたように、本実施の形態においては、室内熱交換器17、送風機18及びドレンパン19が収容され、ドレンパン19にドレン水28を溜める水受け部41dを備えた空気調和装置の室内ユニット10において、水受け部41dの底壁41wは、透明に形成され、水受け部41dの底壁41wの下方に断熱部材42が設けられ、断熱部材42は、水受け部41dの底壁41wを下方から視認可能な開口部42aを備え、開口部42aには、蓋断熱部材47付きの蓋部材44が着脱可能に嵌め込まれている。
この構成によれば、蓋部材44を開口部42aに嵌め込む構造にすることで、水受け部41dの底部、ひいてはドレンパン19の底部を、断熱性能を確保しながら下方への突出量を抑えることができ、また、開口部42a及び透明な底壁41wを通じて水受け部41dの汚れを下方から十分に確認できる。これにより、室内ユニット10を小型にできるとともにドレンパン19の下面がより平坦になって室内ユニット10の空気流への影響を抑制できる。また、室内ユニット10のメンテナンス性を向上できる。
また、本実施の形態においては、ドレンパン19に、水受け部41dの底壁41wに設けられた排水孔41eを塞ぐドレンキャップ26を備え、開口部42aにドレンキャップ26が配置されている。
この構成によれば、蓋部材44によって、ドレンキャップ26の断熱を行うとともに室内ユニット10の輸送時の振動や経年劣化によるドレンキャップ26の脱落を防ぐことができる。
また、本実施の形態においては、開口部42aの縁部としての開口部内周面42bは、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成され、蓋部材44の縁部としての外周面47jは、開口部42aの開口部内周面42bに沿った形状に形成されている。
この構成によれば、蓋部材44の縁部を開口部42aの縁部に押し当てることで、蓋部材44の縁部と開口部42aの縁部とを密着させることができ、隙間を無くして断熱効果を高めるとともに、結露水の漏れを防止できる。
また、本実施の形態においては、蓋部材44の蓋断熱部材47の下面47aに蓋底壁48が設けられ、蓋底壁48は、開口部42aの縁部よりも広く形成されたフランジ部48eを有する。
この構成によれば、フランジ部48eで開口部42aの縁部と蓋部材44の縁部との合わせ面を塞ぐことができ、断熱効果をより高めるとともに、結露水の漏れをより一層防止できる。
また、本実施の形態においては、ドレンパン19は、室内熱交換器17の下方に配置された底壁41と、底壁41の下方に設けられた断熱部材42とを備え、底壁41の一部に水受け部41dの底壁41wを備え、ドレンパン19の底壁41は、全体が透明に形成されている。
この構成によれば、水受け部41dの下方以外の断熱部材42にも開口部を設けることで、水受け部41d内以外のドレン水通路41cなどのドレンパン19内の汚れを容易に確認できる。
また、本実施の形態においては、水受け部41dの排水孔41eは、水受け部41dの底壁41wの窪み部41jに形成され、蓋部材44の蓋断熱部材47は、窪み部41jを形成する底部周壁41mとドレンキャップ26とを収容する蓋部材凹部47bを備える。
この構成によれば、蓋部材44の形状を窪み部41jの底部周壁41m及びドレンキャップ26の形状に合わせることで、断熱効果を高めることができる。
また、開口部42aに、水受け部41dの底壁41wから延びて蓋部材44を取付けるボス部41gを備え、蓋部材44が、ビス45でボス部41gに取付けられる。
この構成によれば、ビス45を締め込むことで、蓋部材44の縁部を開口部42aの縁部により一層密着させることができ、隙間を無くして断熱効果を高めるとともに、結露水の漏れを防止できる。また、蓋部材44の小型化を図ることができる。
なお、上記した開口部42a及び蓋部材44は、吸い込みグリル32が開いた状態で、外部から視認可能な位置に複数設けられてもよい。ドレン水通路41c及び水受け部41dを下から確認可能な位置として、図3及び図4に示したドレンパン19の4隅に形成されるコーナー部、及び、吹出口34の内側で、ベルマウス20よりも外側に設けられる。
開口部42a及び蓋部材44は、汚れの溜まりやすい位置、例えば、ドレンパン19の一番深い場所(水溜め部)や、水の流れが淀むドレンパン19のコーナー部に設けてもよい。
また、開口部42a及び蓋部材44は、水受け部41dまたはドレン水通路41cに設けられる銀イオンなどの防カビ材・殺菌材が視認可能な位置に形成されてもよい。これにより、防カビ材・殺菌材の劣化具合を視認できるため、防カビ材・殺菌材の交換時期を容易に把握できる。
また、開口部42a及び蓋部材44は、ドレンポンプの真下や近傍、フロートスイッチの真下や近傍、または、ドレンキャップ26の近傍または排水口の近傍(自然排水の機種)などに設けてもよい。
次に、第1実施の形態の変形例について説明する。
図9は、ドレンポンプの下方に開口部42a及び蓋部材44をドレンポンプ27の下方に設けた場合の例を示す断面図である。
水受け部41dは、水受け部41dに溜まったドレン水28を1カ所に集めることができるように、底壁41wが最も低い位置となる水溜め部41oを備えている。
図9に示すように、水溜め部41oの周辺には、ドレンポンプ27が設けられている。ドレンポンプ27の吸込口27aは、水溜め部41oの底面に近接するように配置されている。
また、水溜め部41oには、フロートスイッチ29が設けられている。フロートスイッチ29は、水溜め部41oに溜まったドレン水28の水位を検出するものであり、水溜め部41oに、所定量のドレン水28が溜まった場合に、フロートスイッチ29がONされるように構成されている。
フロートスイッチ29がONとなった場合に、ドレンポンプ27が動作され、水溜め部41oに溜まったドレン水28を排出するように構成されている。
水溜め部41oの底壁41wは、透明に形成されている。水溜め部41oの下方には、開口部42aと、蓋部材44とが設けられている。
これにより、ドレン水28が溜めやすく、かつ、汚れが溜めやすいドレンポンプ27付近の状態を、吸い込みグリル32を開くことで、下方から容易に確認することができる。また、蓋部材44を取り外すことで、水溜め部41oの状態のみならず、ドレンポンプ27の状態、フロートスイッチ29の状態についても下方から確認することが可能となる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について説明する。
第2実施の形態では、第1実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図10に示すように、ドレンパン50は、輪郭が室内熱交換器17(図1参照)の下面に沿う四角形状に形成され、熱交換器収容部41a(図2参照)が形成された樹脂製のドレンパン底壁としての底壁51と、底壁51の下方及び外側方に配置された発泡スチロール製の断熱部材52とを備える。
底壁51は、全体が透明な樹脂で形成され、熱交換器収容部41aと、熱交換器収容部41aのドレン水通路41c(図3参照)の終端部に接続された水受け部51dとを備える。
ドレン水通路41c及び水受け部51dのうちで、水受け部51dは、最も低位となる箇所であり、ドレン水が溜る部分である。ここで、水受け部51dが形成された部分の底壁51を、水受け部51dの底壁51wとする。
水受け部51dには、溜ったドレン水を排出する排水孔51eが設けられている。
排水孔51eは、着脱自在とされたドレンキャップ26で塞がれている。ドレンキャップ26は、各種メンテナンス時及びドレンパン50の清掃時に取外され、ドレン水が排出される。
水受け部51dの底壁51wの下面51fには、下方に突出する補強用リブ51pが排水孔51eを囲む周壁形状に一体形成され、補強用リブ51pの内周面51qにより開口部51rが形成されている。開口部51rは、ドレンパン50の一部を構成する蓋部材54で塞がれている。蓋部材54は、底壁51wに着脱可能に取付けられる。
底壁51、詳しくは、水受け部51dの底壁51wは、透明に形成されている。このため、蓋部材54を外したときには、ドレンパン50の下方から透明な底壁51wを介して水受け部51dの内部(即ち、ドレン水が溜る部分)を視認できる。これにより、水受け部51dの内部の汚れなどを確認できる。開口部51rは、水受け部51dの内部を確認する確認窓となる。
図11では、水受け部51dを斜め下方から見た状態を示している。
図11に示すように、水受け部51dの下部には、補強用リブ51pが設けられ、補強用リブ51p内に開口部51rが設けられ、開口部51r及び底壁51wを通じて水受け部51d内の状態が視認可能である。このように、水受け部51dに補強用リブ51pを設けることで、底壁51wの剛性を高めることができる。
開口部51r内には、排水孔51eが形成された底部周壁51mと、底部周壁51mの周囲に配置された複数のボス部41gとが底壁51wから一体に下方に突出している。複数のボス部41gは、蓋部材54(図10参照)をビス45(図7参照)で取付ける部分である。
図10に示すように、開口部51r内には、底部周壁51m、底部周壁51mに嵌められたドレンキャップ26、複数のボス部41g(図11参照)が配置されている。
水受け部51dは、平坦又は略平坦に形成された平底部51hと、平底部51hの一部に形成された窪み部51jとを備える。窪み部51jの下方には排水孔51eが位置する。窪み部51j及び排水孔51eは、底部周壁51mに形成されている。
断熱部材52は、水受け部51dの下方に位置する薄肉部52mが、図6に示した水受け部41dの薄肉部42mと同じ厚さT1に形成されている。補強用リブ51pは、薄肉部52mの厚さT1と同じ高さT1に形成されている。
補強用リブ51pの内周面51qは、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成されている。
ボス部41g(図11参照)は、補強用リブ51pの高さT1と同じ高さ又は補強用リブ51pの高さT1よりも低く形成され、ねじ穴41n(図11参照)にビス45(図7参照)がねじ込まれて蓋部材54が締結される。
ドレンキャップ26は、円柱部26aが排水孔51eの内周面51kに嵌められ、鍔部26bが底部周壁51mの下端面51sに当てられる。
蓋部材54は、開口部51rに嵌合される断熱部材としての蓋断熱部材57と、蓋断熱部材57の下面57aに接合された樹脂製のプレートとしての蓋底壁58とから構成される。
蓋断熱部材57は、水受け部51dの底部周壁51m及びドレンキャップ26を収容する蓋部材凹部57bと、蓋部材凹部57bの周囲に配置されてボス部41gが挿入される複数のボス部挿通穴47c(図7参照)とを備える。
図10及び図12において、蓋部材凹部57bの底面57kは、蓋部材54が底壁51に取付けられた状態では、ドレンキャップ26の鍔部26bの下端面26cに隙間を隔てて近接する部分である。このように、ドレンキャップ26に下方から蓋部材54が近接配置されることで、ドレンキャップ26が、振動などにより排水孔51eに対して大きく下方にずれたり傾いたりするのを抑制することができ、ドレン水28(図6参照)の漏れを防止できる。
蓋断熱部材57は、蓋部材54を取付けた状態では、平底部51hの補強用リブ51p寄りの下方に位置する平板部57dと、平底部51hの窪み部51j寄り及び窪み部51jの下方に位置するとともに平板部57dよりも下方に変位した下方変位部57eとからなる。
下方変位部57eは、下端面57fと、下端面57fの外周縁から立ち上げられた周面57gとを備える。平板部57dは、周面57gの上縁から周囲に延びる平板部下面57hを備える。上記した下端面57f、周面57g及び平板部下面57hは、下面57aを構成する。
蓋断熱部材57の外周面57jは、補強用リブ51pの内周面51qに沿って嵌合する形状、即ち、上方に向かうにつれて次第に先細りとなるテーパー形状に形成されている。
このように、蓋断熱部材57の外周面57jを形成することで、補強用リブ51pの内周面51qに蓋断熱部材57の外周面57jを密着させることができる。
上記したように、ボス部41gの高さを厚さT1よりも低くすると、各ビス45を締め付けたときに、平板部57dを圧縮させることができる。このとき、補強用リブ51pの内周面51qに蓋断熱部材57の外周面57jを押し当てることができ、内周面51qと外周面57jとの隙間を無くしてシール性を向上させることができる。
例えば、補強用リブ51pを設けずに、断熱部材52に直接に開口部を形成し、開口部の周縁をテーパー形状の内周面として、この内周面に直接に蓋断熱部材57の外周面57jを当てる構造とする。この構造と比較して、本実施の形態では、断熱部材52の開口部の周縁及び蓋断熱部材57の外周面57jの摩耗や損傷を防止でき、蓋断熱部材57を保護できる。
蓋底壁58は、蓋断熱部材57の下面57aに沿って形成され、上記下端面57f、周面57g及び平板部下面57hに対応する最下壁58a、周壁58b及び平板部下壁58cを備える。
平板部下壁58cは、ビス45を通す複数のビス挿通穴48d(図7参照)と、蓋断熱部材57の外周面57jよりも外側に張り出したフランジ部58eとを備える。
このようにフランジ部58eを外周面47jよりも外側に広く張り出させることで、補強用リブ51pの内周面51qと蓋断熱部材57の外周面57jとの合わせ部に出来る隙間をフランジ部58eで下方から塞ぐことができる。また、フランジ部58eを補強用リブ51pの下端面51tの周方向全体に当てることができる。これにより、結露水が上記隙間から漏れ出すのを防止することができる。
以上述べたように、本実施の形態においては、室内熱交換器17、送風機18及びドレンパン50が収容され、ドレンパン50にドレン水28(図6参照)を溜める水受け部51dを備えた空気調和装置の室内ユニット10において、水受け部51dの底壁51wは、透明に形成されるとともに下方に突出する周壁状の補強用リブ51pを備え、補強用リブ51pの周囲で水受け部51dの底壁51wの下方に断熱部材52が設けられ、補強用リブ51pは、水受け部51dの底壁51wを下方から視認可能な開口部51rを内側に備え、開口部51rには、蓋断熱部材57付きの蓋部材54が着脱可能に嵌め込まれている。
この構成によれば、蓋部材54を開口部51rに嵌め込む構造にすることで、水受け部51dの底部、ひいてはドレンパン50の底部を、断熱性能を確保しながら下方への突出量を抑えることができ、また、開口部51r及び透明な底壁51wを通じて水受け部51dの汚れを下方から十分に確認できる。また、水受け部51dの底壁51wの剛性を高めることができるとともに、蓋部材54の蓋断熱部材57を保護することができる。
(第3実施の形態)
次に、本発明の第3実施の形態について説明する。
第3実施の形態では、第1実施の形態、第2実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図13に示すように、ドレンパン60は、底壁51と断熱部材52とを備える。底壁51の開口部51rは、ドレンパン60の一部を構成する蓋部材64で塞がれている。蓋部材64は、底壁51wに着脱可能に取付けられる。
蓋部材64は、開口部51rに嵌合される断熱部材としての蓋断熱部材67と、蓋断熱部材67の下面67aに接合された樹脂製のプレートとしての蓋底壁68とから構成される。
蓋断熱部材67は、水受け部51dの底部周壁51m及びドレンキャップ26を収容する蓋部材凹部67bと、蓋部材凹部67bの周囲に配置されてボス部41g(図11参照)が挿入される複数のボス部挿通穴47c(図7参照)とを備える。
蓋部材凹部67bの底面57kは、蓋部材64が底壁51に取付けられた状態では、ドレンキャップ26の鍔部26bの下端面26cに対して厚さT4の空気層70を介して隔てられている。このように、ドレンキャップ26と蓋断熱部材67との間に空気層70を設けることで、ドレンキャップ26、蓋断熱部材67間の断熱効果を高めることができる。
また、ドレンキャップ26の厚さをT5としたときに、厚さT4を厚さT5よりも小さくする(T4<T5)、好ましくは、厚さT4を厚さT5の半分以下にする(T4≦T5/2)。これにより、ドレンキャップ26が、二点鎖線で示すように、振動などにより排水孔51eに対して下方に移動しても、排水孔51eから外れることがなく、ドレン水28(図6参照)の漏れを防止できる。
蓋断熱部材67は、蓋部材64を取付けた状態では、平底部51hの補強用リブ51p寄りの下方に位置する平板部57dと、平板部57dの窪み部51j寄り及び窪み部51jの下方に位置するとともに平板部57dよりも下方に変位した下方変位部67eとからなる。
下方変位部67eは、下端面57fと、下端面57fの外周縁から立ち上げられた周面67gとを備える。上記した下端面57f、周面67g及び平板部下面57hは、下面67aを構成する。
蓋底壁68は、蓋断熱部材67の下面67aに沿って形成され、上記下端面57f、周面67g及び平板部下面57hに対応する最下壁58a、周壁68b及び平板部下壁58cを備える。
以上述べたように、本実施の形態においては、水受け部51dの底壁51wに設けられた排水孔51eを塞ぐドレンキャップ26と、蓋部材64の蓋断熱部材67との間に空気層70が設けられている。
この構成によれば、ドレンパン60の断熱性能を向上できる。
なお、第1実施の形態、第2実施の形態及び第3実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は各本実施の形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、および応用が可能である。
各実施の形態では、ドレンパン19,50,60の底壁41,51の全体を透明としたが、これに限らず、底壁41,51のうち、水受け部41d,51dの底壁41w,51wのみ透明としても良い。
また、第1実施の形態の図6に示したように、断熱部材42の開口部42aを縁部である開口部内周面42bをテーパー形状にしたが、これに限らず、開口部内周面42bを、断熱部材42の下面に垂直又は略垂直な面にしても良い。
また、蓋断熱部材47に、平板部47dから下方に変位する下方変位部47eを設けたが、これに限らず、下方変位部47eを設けずに、蓋断熱部材47の全体を平坦な平板部47dとしても良い。
また、第3実施の形態の図13では、底壁51に補強用リブ51pを設けたが、第1実施の形態と同様に、補強用リブ51pを設けずに断熱部材52の薄肉部52mにテーパー状の開口部内周面42b(図13参照)を形成して開口部42aを設けても良い。
これにより、ドレンキャップ26と蓋部材64との間に空気層70を設けるのに加えて、開口部内周面42bに蓋部材64の蓋断熱部材67の外周面57jを直接当てることで、断熱効果をより一層高めことができる。
本発明に係る空気調和装置の室内ユニットは、ドレンパンを定期的に点検するための構造に関して、ドレンパンの大型化及びドレンパン周囲の空気流への影響を抑制するとともに、ドレンパン内の汚れの十分な確認が可能な空気調和装置の室内ユニットとして、好適に利用可能である。
10 室内ユニット
17 室内熱交換器(熱交換器)
18 送風機
19,50,60 ドレンパン
26 ドレンキャップ
27 ドレンポンプ
29 フロートスイッチ
30 化粧パネル
32 吸い込みグリル
41,51 底壁(ドレンパン底壁)
41c ドレン水通路
41d,51d 水受け部
41e,51e 排水孔
41g ボス部(取付部)
41j,51j 窪み部
41m,51m 底部周壁(周壁)
41w,51w 水受け部の底壁
42,52 断熱部材(ドレンパン断熱部材)
42a,51r 開口部
44,54,64 蓋部材
45 ビス
47,57,67 蓋断熱部材(断熱部材)
47b,57b,67b 蓋部材凹部
48,58,68 蓋底壁(プレート)
51p 補強用リブ
70 空気層

Claims (8)

  1. 熱交換器、送風機及びドレンパンが収容され、前記ドレンパンにドレン水を溜める水受け部を備えた空気調和装置の室内ユニットにおいて、
    前記水受け部の底壁は、透明に形成され、前記水受け部の底壁の下方に発泡スチロールが設けられ、前記発泡スチロールは、前記水受け部の底壁を下方から視認可能な開口部を備え、前記開口部には、断熱部材付きの蓋部材が着脱可能に嵌め込まれ、
    前記開口部の縁部は、下方に向かうにつれて次第に開いたテーパー状に形成され、前記蓋部材の縁部は、前記開口部の縁部に沿った形状に形成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
  2. 室内空気の吸込口を被覆する吸い込みグリルを開閉自在に設け、
    前記開口部は、前記吸い込みグリルが開いた状態で、外部から視認可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  3. 前記ドレンパンに、前記水受け部の底壁に設けられた排水孔を塞ぐドレンキャップを備え、前記開口部に前記ドレンキャップが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  4. 前記蓋部材の断熱部材の下面にプレートが設けられ、前記プレートは、前記開口部の縁部よりも広く形成されたフランジ部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  5. 前記ドレンパンは、前記熱交換器の下方に配置されたドレンパン底壁と、前記ドレンパン底壁の下方に設けられた前記発泡スチロールとを備え、前記ドレンパン底壁の一部に前記水受け部の底壁を備え、前記ドレンパン底壁は、全体が透明に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  6. 前記水受け部の前記排水孔は、前記水受け部の底壁の窪み部に形成され、前記蓋部材の断熱部材は、前記窪み部を形成する周壁と前記ドレンキャップとを収容する蓋部材凹部を備えることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  7. 前記開口部に、前記水受け部の底壁から延びて前記蓋部材を取付ける取付部を備え、前記蓋部材が、ビスで前記取付部に取付けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  8. 前記ドレンパンは、底壁が最も低い位置となる水溜め部を備え、
    前記水溜め部は、ドレンポンプの真下またはドレンポンプの近傍、フロートスイッチの真下またはフロートスイッチの近傍に配置され、
    前記開口部および前記蓋部材は、前記水溜め部の下方に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置の室内ユニット。
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