JP7530442B2 - 偏光板およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光板およびそれを用いた画像表示装置に関する。
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、代表的には、偏光板が粘着剤層を介して表示パネルに貼り合わされている。近年、画像表示装置の用途の多様化に伴い、偏光板において偏光子と保護層との間にハードコート層を形成する試みがなされている。偏光子と保護層とは活性エネルギー線硬化型接着剤で積層される場合があるところ、このような場合に偏光子と保護層との間にハードコート層が介在すると、偏光子とハードコート層との接着力が不十分であるという問題がある。
特開2020-50879号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、偏光子とハードコート層とを有する偏光板であって、偏光子とハードコート層との接着力に優れた偏光板を提供することにある。
本発明の実施形態による偏光板は、偏光子とハードコート層とを有し、該ハードコート層は、活性エネルギー線硬化型接着剤で構成された接着剤層を介して該偏光子に貼り合わせられている。該活性エネルギー線硬化型接着剤は、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーと、logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーと、式(1)で表されるホウ素含有モノマーと、を含み、該活性エネルギー線硬化型接着剤における該ホウ素含有モノマーの含有量は、全樹脂成分100重量部に対して0.1重量部以上5重量部未満である。さらに、該活性エネルギー線硬化型接着剤は、全樹脂成分100重量部に対して、該logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを35重量部~99.9重量部、および、該logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを60重量部以下含む;あるいは、全樹脂成分100重量部に対して、該logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを5重量部~35重量部、該logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを90重量部以下、および、エポキシ価が0.5以上かつ重量平均分子量Mwが2000以上20000未満である(メタ)アクリルポリマーを1重量部~15重量部含む。
Figure 0007530442000001
(式中、Xは反応性基を含む官能基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいアリール基、または、置換基を有していてもよいヘテロ環基を表し、RおよびRは互いに連結して環を形成してもよい)。
1つの実施形態においては、上記ハードコート層は、全バインダー樹脂100重量部に対して、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートおよび3官能以上の(メタ)アクリレートを合計で60重量部以上含む。
1つの実施形態においては、上記偏光子のヨウ素含有量は2重量%~11重量%である。
1つの実施形態においては、上記偏光板は、上記偏光子の一方の側に設けられた保護層をさらに含み、上記ハードコート層が該偏光子と該保護層との間に設けられている。1つの実施形態においては、上記偏光板は、上記保護層の上記偏光子と反対側に別のハードコート層をさらに有する。
1つの実施形態においては、上記偏光子の厚みは10μm以下である。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記の偏光板を備える。
本発明の実施形態によれば、偏光子とハードコート層とを有する偏光板において、偏光子とハードコート層とを貼り合わせる活性エネルギー線硬化型接着剤の樹脂成分を特定の組成とすることにより、偏光子とハードコート層との接着力に優れた偏光板を実現することができる。
本発明の1つの実施形態による偏光板の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
A.偏光板の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略断面図である。図示例の偏光板100は、偏光子10とハードコート層50とを有する。偏光板100は、代表的には、偏光子10の一方の側に設けられた保護層20をさらに有し、偏光子10と保護層20との間にハードコート層50が設けられている。このように、偏光子に隣接して(代表的には、視認側表面ではなく、偏光子と保護層との間に)ハードコート層を設けることにより、偏光板内部の透湿度を小さくすることができ、結果として、高温高湿環境下における耐久性に優れた偏光板を実現することができる。偏光板においては、好ましくは図示例のように、偏光子10の一方の側(代表的には、視認側)のみに保護層20が設けられている。ハードコート層50は、接着剤層70を介して偏光子10に貼り合わせられている。接着剤層70は、活性エネルギー線硬化型接着剤で構成されている。図示例においては、保護層20の偏光子10と反対側に別のハードコート層60が設けられている。別のハードコート層60は、必要に応じて設けられる任意の層であり、省略されてもよい。実用的には、偏光板の視認側を反対側の最外層として粘着剤層30が設けられ、偏光板は画像表示装置(実質的には、画像表示パネル)に貼り付け可能とされている。さらに、粘着剤層30の表面には、偏光板が使用に供されるまで、剥離フィルムが仮着されていることが好ましい。剥離フィルムを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、偏光板のロール形成が可能となる。
本発明の実施形態においては、接着剤層70を構成する活性エネルギー線硬化型接着剤は、樹脂成分として、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーと、logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーと、式(1)で表されるホウ素含有モノマーと、を含む。活性エネルギー線硬化型接着剤が樹脂成分としてlogPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーとホウ素含有モノマーとを含むことにより、偏光子10とハードコート層50との接着力を顕著に改善することができる。これは、ホウ素含有モノマーが偏光子表面の官能基と結合し、さらに、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーがハードコート層表面と密着しやすいことに起因すると推定される。活性エネルギー線硬化型接着剤において、ホウ素含有モノマーの含有量は、全樹脂成分100重量部に対して0.1重量部以上5重量部未満である:
Figure 0007530442000002
(式中、Xは反応性基を含む官能基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいアリール基、または、置換基を有していてもよいヘテロ環基を表し、RおよびRは互いに連結して環を形成してもよい)。さらに、活性エネルギー線硬化型接着剤は、全樹脂成分100重量部に対して、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを35重量部~99.9重量部、および、logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを60重量部以下含む;あるいは、全樹脂成分100重量部に対して、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを5重量部~35重量部、logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを90重量部以下、および、エポキシ価が0.5以上かつ重量平均分子量Mwが2000以上20000未満である(メタ)アクリルポリマーを1重量部以上10重量部未満含む。活性エネルギー線硬化型接着剤の樹脂成分をこのような構成とすることにより、偏光子10とハードコート層50との接着力をさらに顕著に改善することができる。偏光子10とハードコート層50との接着力は、好ましくは2.0N/25mm以上であり、より好ましくは2.5N/25mm以上であり、さらに好ましくは3.0N/25mm以上であり、特に好ましくは3.5N/25mm以上である。当該接着力の上限は、例えば5.0N/25mmであり得る。なお、活性エネルギー線硬化型接着剤についてはE項で後述する。
本発明の実施形態による偏光板は、目的に応じて任意の適切な機能層(図示せず)をさらに含んでいてもよい。機能層は、代表的には、偏光子10と粘着剤層30との間に設けられ得る。機能層の代表例としては、位相差層、透過抑制層が挙げられる。位相差層の光学的特性(例えば、屈折率特性、面内位相差、Nz係数、光弾性係数)、厚み、配置位置等は、目的に応じて適切に設定され得る。
透過抑制層は、偏光板の構成要素に含まれる化学物質が移行(各層を透過)して偏光板の特性に悪影響を及ぼすことを防止または抑制する層である。透過抑制層としては、例えば、偏光子に含まれるヨウ素が粘着剤層側に移行して画像表示装置の金属部材に悪影響を与えることを防止または抑制するヨウ素透過抑制層;粘着剤層が導電成分を含む場合に、当該導電成分が偏光子および保護層側に移行して偏光板の外観・耐久性に悪影響を与えることを防止または抑制する導電成分透過抑制層が挙げられる。透過抑制層は、例えば、樹脂の有機溶媒溶液の塗布膜の固化物または熱硬化物で構成され得る。樹脂のガラス転移温度(Tg)は例えば85℃以上であり得、重量平均分子量Mwは例えば25000以上であり得る。樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよく熱硬化性樹脂であってもよい。樹脂は、好ましくは熱可塑性樹脂であり、より好ましくはアクリル系樹脂である。アクリル系樹脂は、例えば、(メタ)アクリル系モノマーと上記式(1)で表されるホウ素含有モノマーとを含むモノマー混合物を重合することにより得られる共重合体(ホウ素含有アクリル系樹脂)であってもよい。
本発明の実施形態による偏光板は、枚葉状であってもよく長尺状であってもよい。本明細書において「長尺状」とは、幅に対して長さが十分に長い細長形状を意味し、例えば、幅に対して長さが10倍以上、好ましくは20倍以上の細長形状を含む。長尺状の偏光板は、ロール状に巻回可能である。
偏光板の総厚みは、好ましくは60μm以下であり、より好ましくは55μm以下であり、さらに好ましくは50μm以下であり、特に好ましくは40μm以下である。総厚みの下限は、例えば28μmであり得る。
以下、偏光板の構成要素について、より詳細に説明する。なお、粘着剤層としては、目的に応じた任意の粘着剤層が採用され得るので、詳細な説明は省略する。
B.偏光子
偏光子は、代表的には、二色性物質(代表的には、ヨウ素)を含む樹脂フィルムで構成される。樹脂フィルムとしては、偏光子として用いられ得る任意の適切な樹脂フィルムを採用することができる。樹脂フィルムは、代表的には、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する)フィルムである。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
単層の樹脂フィルムから構成される偏光子の具体例としては、PVA系樹脂フィルムにヨウ素による染色処理および延伸処理(代表的には、一軸延伸)が施されたものが挙げられる。上記ヨウ素による染色は、例えば、PVA系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは3~7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、PVA系樹脂フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にPVA系樹脂フィルムを水に浸漬して水洗することで、PVA系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、PVA系樹脂フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
積層体を用いて得られる偏光子の具体例としては、樹脂基材と当該樹脂基材に積層されたPVA系樹脂層(PVA系樹脂フィルム)との積層体、あるいは、樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子が挙げられる。樹脂基材と当該樹脂基材に塗布形成されたPVA系樹脂層との積層体を用いて得られる偏光子は、例えば、PVA系樹脂溶液を樹脂基材に塗布し、乾燥させて樹脂基材上にPVA系樹脂層を形成して、樹脂基材とPVA系樹脂層との積層体を得ること;当該積層体を延伸および染色してPVA系樹脂層を偏光子とすること;により作製され得る。本実施形態においては、好ましくは、樹脂基材の片側に、ハロゲン化物とポリビニルアルコール系樹脂とを含むポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。延伸は、代表的には積層体をホウ酸水溶液中に浸漬させて延伸することを含む。さらに、延伸は、必要に応じて、ホウ酸水溶液中での延伸の前に積層体を高温(例えば、95℃以上)で空中延伸することをさらに含み得る。加えて、本実施形態においては、好ましくは、積層体は、長手方向に搬送しながら加熱することにより幅方向に2%以上収縮させる乾燥収縮処理に供される。代表的には、本実施形態の製造方法は、積層体に、空中補助延伸処理と染色処理と水中延伸処理と乾燥収縮処理とをこの順に施すことを含む。補助延伸を導入することにより、熱可塑性樹脂上にPVAを塗布する場合でも、PVAの結晶性を高めることが可能となり、高い光学特性を達成することが可能となる。また、同時にPVAの配向性を事前に高めることで、後の染色工程や延伸工程で水に浸漬された時に、PVAの配向性の低下や溶解などの問題を防止することができ、高い光学特性を達成することが可能になる。さらに、PVA系樹脂層を液体に浸漬した場合において、PVA系樹脂層がハロゲン化物を含まない場合に比べて、ポリビニルアルコール分子の配向の乱れ、および配向性の低下が抑制され得る。これにより、染色処理および水中延伸処理など、積層体を液体に浸漬して行う処理工程を経て得られる偏光子の光学特性を向上し得る。さらに、乾燥収縮処理により積層体を幅方向に収縮させることにより、光学特性を向上させることができる。得られた樹脂基材/偏光子の積層体はそのまま用いてもよく(すなわち、樹脂基材を偏光子の保護層としてもよく)、樹脂基材/偏光子の積層体から樹脂基材を剥離し、当該剥離面に目的に応じた任意の適切な保護層を積層して用いてもよい。このような偏光子の製造方法の詳細は、例えば特開2012-73580号公報、特許第6470455号に記載されている。これらの公報は、その全体の記載が本明細書に参考として援用される。
偏光子の厚みは、好ましくは1μm~10μmであり、より好ましくは1μm~8μmであり、さらに好ましくは2μm~5μmである。偏光子の厚みがこのような範囲であれば、偏光板の薄型化に大きく貢献し得る。
偏光子のホウ酸含有量は、好ましくは10重量%以上であり、より好ましくは13重量%~25重量%である。偏光子のホウ酸含有量がこのような範囲であれば、貼り合わせ時のカール調整の容易性を良好に維持し、かつ、加熱時のカールを良好に抑制しつつ、加熱時の外観耐久性を改善することができる。ホウ酸含有量は、例えば、中和法から下記式を用いて、単位重量当たりの偏光子に含まれるホウ酸量として算出することができる。
偏光子のヨウ素含有量は、好ましくは2重量%以上であり、より好ましくは2重量%~11重量%であり、さらに好ましくは5重量%~9重量%である。偏光子のヨウ素含有量がこのような範囲であれば、貼り合わせ時のカール調整の容易性を良好に維持し、かつ、加熱時のカールを良好に抑制しつつ、加熱時の外観耐久性を改善することができる。本発明の実施形態によれば、このようなヨウ素含有量の偏光子とハードコート層との接着力を顕著に改善することができる。本明細書において「ヨウ素含有量」とは、偏光子(PVA系樹脂フィルム)中に含まれるすべてのヨウ素の量を意味する。より具体的には、偏光子中においてヨウ素はヨウ素イオン(I)、ヨウ素分子(I)、ポリヨウ素イオン(I 、I )等の形態で存在するところ、本明細書におけるヨウ素含有量は、これらの形態をすべて包含したヨウ素の量を意味する。ヨウ素含有量は、例えば、蛍光X線分析の検量線法により算出することができる。なお、ポリヨウ素イオンは、偏光子中でPVA-ヨウ素錯体を形成した状態で存在している。このような錯体が形成されることにより、可視光の波長範囲において吸収二色性が発現し得る。具体的には、PVAと三ヨウ化物イオンとの錯体(PVA・I )は470nm付近に吸光ピークを有し、PVAと五ヨウ化物イオンとの錯体(PVA・I )は600nm付近に吸光ピークを有する。結果として、ポリヨウ素イオンは、その形態に応じて可視光の幅広い範囲で光を吸収し得る。一方、ヨウ素イオン(I)は230nm付近に吸光ピークを有し、可視光の吸収には実質的には関与しない。したがって、PVAとの錯体の状態で存在するポリヨウ素イオンが、主として偏光子の吸収性能に関与し得る。
偏光子は、好ましくは、波長380nm~780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、好ましくは41.5%~46.0%であり、より好ましくは43.0%~46.0%であり、さらに好ましくは44.5%~46.0%である。偏光子の偏光度は、好ましくは97.0%以上であり、より好ましくは99.0%以上であり、さらに好ましくは99.9%以上である。
C.保護層
保護層20は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
偏光板が画像表示装置の視認側に配置される場合には、保護層20は、代表的にはその視認側に配置される。この場合、保護層20には、ハードコート層を形成する以外に、必要に応じて、反射防止処理、スティッキング防止処理、アンチグレア処理等の表面処理が施されていてもよい。
保護層の厚みは、好ましくは10μm~50μm、より好ましくは15μm~35μmである。なお、表面処理が施されている場合、保護層の厚みは、表面処理層の厚みを含めた厚みである。
D.ハードコート層
ハードコート層50と別のハードコート層60(存在する場合)とは、同一の構成であってもよく異なる構成であってもよい。以下、特に明記する場合を除き、ハードコート層50および別のハードコート層60をまとめてハードコート層として説明する。
ハードコート層は、本発明の実施形態による効果が得られる限りにおいて任意の適切な構成が採用され得る。例えば、ハードコート層は、任意の適切なバインダー樹脂を含み得る。バインダー樹脂としては、熱硬化性樹脂、活性エネルギー線(例えば、紫外線、可視光線、電子線)硬化性樹脂が挙げられる。このような硬化性樹脂としては、例えば、熱、光(紫外線等)または電子線等により硬化するアクリレート基およびメタクリレート基の少なくとも一方の基を有する硬化型化合物が使用できる。具体例としては、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物のアクリレートやメタクリレートのオリゴマーまたはプレポリマーが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。硬化性樹脂として市販品を用いてもよい。
ハードコート層は、例えば(メタ)アクリル系樹脂を含んでいてもよく、また例えばウレタン(メタ)アクリレートを含んでいてもよい。ハードコート層は、また例えば、官能基を有するオリゴマーとモノマーとの共重合体を含んでいてもよい。官能基を有するモノマーとしては、例えば、多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。(メタ)アクリレートは、好ましくは2官能以上であり、より好ましくは3官能以上である。官能基を有するオリゴマーとしては、例えば、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。1つの実施形態においては、ハードコート層(実質的には、ハードコート層を形成する組成物)は、全バインダー樹脂100重量部に対して、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートおよび3官能以上の(メタ)アクリレートを合計で60重量部以上含む。当該合計量は、好ましくは70重量部以上であり、より好ましくは80重量部以上であり、さらに好ましくは90重量部以上であり、特に好ましくは95重量部以上である。当該合計量は100重量部であってもよい。すなわち、バインダー樹脂がすべて、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートおよび/または3官能以上の(メタ)アクリレートで構成されていてもよい。硬化型ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、三菱ケミカル株式会社製の商品名「UV-1700TL」、三菱ケミカル株式会社製の商品名「UT-7314」が挙げられる。多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、DIC社製の商品名「ユニディック17-807」、東亜合成株式会社製の商品名「M-920」等が挙げられる。なお、本明細書において(メタ)アクリルとは、アクリルおよび/またはメタクリルを意味する。
ハードコート層は、元素としてのケイ素を含んでいてもよい。ケイ素は、ハードコート層に含まれる表面調整剤の構成元素であってもよい。したがって、ハードコート層は表面調整剤(代表的には、レベリング剤)を含み、当該表面調整剤は、例えばジメチルシロキサン骨格を有するケイ素化合物を含んでいてもよい。ケイ素化合物は、ジメチルシロキサン変性メタクリル酸エステル、ポリジメチルシロキサン環状物等であってもよい。表面調整剤は市販品を用いてもよい。市販品の具体例としては、例えば、共栄社化学(株)製の商品名「LE-303」、DIC(株)製の商品名「PC4100」が挙げられる。
ハードコート層(実質的には、ハードコート層を形成する組成物)は、アクリレート基およびメタクリレート基の少なくとも一方の基を有する反応性希釈剤を含んでいてもよい。反応性希釈剤としては、例えば、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。好ましくは、3官能以上の(メタ)アクリレートである。具体例としては、ブタンジオールグリセリンエーテルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸の(メタ)アクリレートが挙げられる。このような構成であれば、優れた硬度を有するハードコート層が形成され得る。反応性希釈剤は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。反応性希釈剤は、例えば、特開2008-88309号公報に記載されており、当該公報の記載は本明細書に参考として援用される。
ハードコート層は、チキソトロピー付与剤を含んでいてもよい。チキソトロピー付与剤としては、例えば、有機粘土、酸化ポリオレフィン、変性ウレアが挙げられる。チキソトロピー付与剤は、例えば、増粘剤であってもよい。チキソトロピー付与剤は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
ハードコート層は、フィラーを含んでいてもよい。フィラーとしては、例えば、有機粒子、無機粒子が挙げられる。また、上記のチキソトロピー付与剤がフィラーとして機能し得る。フィラーを含有することにより、得られるハードコート層の少なくとも一方の表面に凹凸構造が形成され、当該凹凸構造に起因して所望のヘイズ値が得られ得る。ハードコート層のヘイズ値は、例えば5%以上であり、また例えば10%以上であり、また例えば15%以上であり、また例えば20%以上であり得る。一方、ハードコート層のヘイズ値は、例えば50%以下であり、また例えば45%以下であり、また例えば40%以下であり、また例えば35%以下であり得る。ヘイズ値がこのような範囲であれば、濃淡の発生および外部からの映り込みが抑制され、かつ、画像表示装置の表示特性(例えば、鮮明さ、暗所でのコントラスト)の低下を抑制することができる。ヘイズ値は、代表的には、JIS K 7136に準拠して測定され得る。
ハードコート層の鉛筆硬度は、好ましくはF以上であり、より好ましくはH以上であり、さらに好ましくは3H以上である。ハードコート層の鉛筆硬度がこのような範囲であれば、偏光子と保護層との間にハードコート層を形成することにより、高温高湿環境下における耐久性に優れた偏光板を実現することができる。
ハードコート層の厚みは、好ましくは1μm~10μmであり、より好ましくは2μm~8μmである。ハードコート層の厚みがこのような範囲であれば、薄型で、かつ、高温高湿環境下における耐久性に優れた偏光板を実現することができる。
E.接着剤層
接着剤層は、上記のとおり、活性エネルギー線硬化型接着剤で構成されている。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、活性エネルギー線の照射によって硬化し得る接着剤であれば、任意の適切な接着剤が用いられ得る。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、例えば、紫外線硬化型接着剤、可視光線硬化型接着剤、電子線硬化型接着剤等が挙げられる。活性エネルギー線硬化型接着剤の硬化型の具体例としては、ラジカル硬化型、カチオン硬化型、アニオン硬化型、これらの組み合わせ(例えば、ラジカル硬化型とカチオン硬化型のハイブリッド)が挙げられる。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、上記のとおり、樹脂成分として、logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーと、logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーと、下記式(1)で表されるホウ素含有モノマーと、を含む:
Figure 0007530442000004
(式中、Xは反応性基を含む官能基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいアリール基、または、置換基を有していてもよいヘテロ環基を表し、RおよびRは互いに連結して環を形成してもよい)。
本明細書において「logP」とはオクタノール/水分配係数を意味する。オクタノール/水分配係数は物質の親油性を表す指標である。logPはオクタノール/水の分配係数の対数値を意味し、logPowと表される場合もある。logP値が高いということは親油性であること、すなわち、吸水率が低いことを意味する。logP値は、実測することもでき、計算によって算出することもできる。本明細書におけるlogP値は、ケンブリッジソフト社製Chem Draw Ultraで計算された値である。実測方法としては、例えば、JIS-Z-7260に記載のフラスコ浸とう法が挙げられる。
logP値が負である(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、ヒドロキシエチルアクリルアミド(商品名「HEAA」、興人社製、logP;-0.56)、N-ビニルホルムアミド(商品名「ビームセット770」、荒川化学社製、logP;-0.25)、アクリロイルモルフォリン(商品名「ACMO」、興人社製、logP;-0.20)が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく組み合わせて用いてもよい。好ましくは、ヒドロキシエチルアクリルアミド、アクリロイルモルフォリンであり、より好ましくは、ヒドロキシエチルアクリルアミドとアクリロイルモルフォリンとの組み合わせである。
logP値が正である(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、γ-ブチロラクトンアクリレート(商品名「GBLA」、大阪有機化学工業社製、logP;0.19)、アクリル酸2量体(商品名「β-CEA」、ダイセル社製、logP;0.2)、N-ビニルピロリドン(商品名「NVP」、日本触媒社製、logP;0.24)、アセトアセトキシエチルメタクリレート(商品名「AAEM」、日本合成化学社製、logP;0.27)、2-ヒドロキシエチルアクリレート(商品名「HEA」、大阪有機化学工業社製、logP;0.28)、グリシジルメタクリレート(商品名「ライトエステルG」、共栄社化学製、logP;0.57)、ジメチルアクリルアミド(商品名「DMAA」、興人社製、logP;0.58)、テトラヒドロフルフリルアルコールアクリル酸多量体エステル(商品名「ビスコート#150D」、大阪有機化学工業社製、logP;0.60)、4-ヒドロキシブチルアクリレート(商品名「4-HBA」、大阪有機化学工業社製、logP;0.68)、アクリル酸(商品名「アクリル酸」、三菱化学社製、logP;0.69)、トリエチレングリコールジアクリレート(商品名「ライトアクリレート3EG-A」、共栄社化学社製、logP;0.72)、ジシクロペンテニルアクリレ-ト(商品名「ファンクリルFA-511AS」、日立化成社製、logP;2.26)、アクリル酸ブチル(商品名「アクリル酸ブチル」、三菱化学社製、logP;2.35)、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート(商品名「ライトアクリレート1.6HX-A」、共栄社化学社製、logP;2.43)、ジシクロペンタニルアクリレ-ト(商品名「ファンクリルFA-513AS」、日立化成社製、logP;2.58)、ジメチロール-トリシクロデカンジアクリレート(商品名「ライトアクリレートDCP-A」、共栄社化学社製、logP;3.05)、イソボルニルアクリレート(商品名「ライトアクリレートIB-XA」、共栄社化学社製、logP;3.27)、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールアクリル酸付加物(商品名「ライトアクリレートHPP-A」、共栄社化学社製、logP;3.35)、1,9-ノナンジオールジアクリレート(商品名「ライトアクリレート1,9ND-A」、共栄社化学社製、logP;3.68)、o-フェニルフェノールEO変性アクリレート(商品名「ファンクリルFA-301A」、日立化成社製、logP;3.98)、2-エチルヘキシルオキセタン(商品名「アロンオキセタンOXT-212」、東亞合成社製、logP;4.24)、ビスフェノール-A-ジグリシジルエーテル(商品名「JER828」、三菱化学社製、logP;4.76)、ビスフェノールA EO6モル変性ジアクリレート(商品名「FA-326A」、日立化成社製、logP;4.84)、ビスフェノールA EO4モル変性ジアクリレート(商品名「FA-324A」、日立化成社製、logP;5.15)、ビスフェノールA PO2モル変性ジアクリレート(商品名「FA-P320A」、日立化成社製、logP;6.10)、ビスフェノールA PO3モル変性ジアクリレート(商品名「FA-P323A」、日立化成社製、logP;6.26)、ビスフェノールA PO4モル変性ジアクリレート(商品名「FA-P324A」、日立化成社製、logP;6.43)、フェノキシジエチレングリコールアクリレート(商品名「ライトアクリレートP2H-A」、共栄社化学社製、logP;2.15)が挙げられる。好ましくは、1,9-ノナンジオールジアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレートであり、より好ましくは、1,9-ノナンジオールジアクリレートとフェノキシジエチレングリコールアクリレートとの組み合わせである。
ホウ素含有モノマーは、上記のとおり式(1)で表される。上記式(1)における脂肪族炭化水素基としては、置換基を有していてもよい炭素数1~20の直鎖または分岐のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3~20の環状アルキル基、炭素数2~20のアルケニル基が挙げられる。上記アリール基としては、置換基を有していてもよい炭素数6~20のフェニル基、置換基を有していてもよい炭素数10~20のナフチル基等が挙げられる。ヘテロ環基としては、置換基を有していてもよい少なくとも1つのヘテロ原子を含む5員環基または6員環基が挙げられる。なお、RおよびRは互いに連結して環を形成してもよい。RおよびRは、好ましくは水素原子、もしくは、炭素数1~3の直鎖または分岐のアルキル基であり、より好ましくは水素原子である。
Xで表される反応性基としては、例えば、ビニル基、(メタ)アクリル基、スチリル基、(メタ)アクリルアミド基、ビニルエーテル基、エポキシ基、オキセタン基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルデヒド基、カルボキシル基、およびこれらの組み合わせが挙げられる。好ましくは、反応性基は(メタ)アクリル基および/または(メタ)アクリルアミド基である。
1つの実施形態においては、Xで表される官能基は、Z-Y-で表される官能基であることが好ましい。ここで、Zはビニル基、(メタ)アクリル基、スチリル基、(メタ)アクリルアミド基、ビニルエーテル基、エポキシ基、オキセタン基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルデヒド基、および、カルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の反応性基を含む官能基を表し、Yはフェニレン基またはアルキレン基を表す。
ホウ素含有モノマーとしては、具体的には以下の化合物を用いることができる。
Figure 0007530442000005
Figure 0007530442000006
ホウ素含有モノマーは1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、樹脂成分として、上記のlogP値が負である(メタ)アクリル系モノマー、logP値が正である(メタ)アクリル系モノマーおよびホウ素含有モノマーと共重合し得るモノマー(以下、共重合モノマーと称する場合がある)をさらに含んでいてもよい。共重合モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基等の炭素-炭素二重結合のラジカル重合性の官能基を有する化合物が挙げられる。共重合モノマーとしては、単官能ラジカル重合性化合物または二官能以上の多官能ラジカル重合性化合物のいずれも用いることができる。
共重合モノマーは、単独で用いてもよく組み合わせて用いてもよい。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、樹脂成分として、オリゴマーおよび/またはポリマーを含んでいてもよい。オリゴマーおよびポリマーの種類、分子量、数、組み合わせ、配合量等は、目的に応じて適切に設定され得る。1つの実施形態においては、活性エネルギー線硬化型接着剤は、エポキシ価が例えば0.5以上、また例えば1.0以上の(メタ)アクリルポリマーを含有し得る。このような(メタ)アクリルポリマーとしては、例えば、東亜合成株式会社製の商品名「UG-4000」、「UG-4010」、「UG-4035」が挙げられる。このようなポリマーの重量平均分子量Mwは、例えば2000以上20000未満であり、また例えば2000以上4000未満であり得る。
本発明の実施形態においては、活性エネルギー線硬化型接着剤におけるホウ素含有モノマーの含有量は、全樹脂成分100重量部に対して0.1重量部以上5重量部未満であり、好ましくは0.3重量部~3重量部であり、より好ましくは0.5重量部~2重量部である。
さらに、本発明の実施形態においては、活性エネルギー線硬化型接着剤は、全樹脂成分100重量部に対して、logP値が負である(メタ)アクリル系モノマーを35重量部~99.9重量部、好ましくは60重量部~99.9重量部、さらに好ましくは80重量部~99.9重量部、および、上記logP値が正である(メタ)アクリル系モノマーを60重量部以下、好ましくは40重量部以下、より好ましくは20重量部以下、さらに好ましくは1重量部以下含む。あるいは、活性エネルギー線硬化型接着剤は、全樹脂成分100重量部に対して、上記logP値が負である(メタ)アクリル系モノマーを5重量部~35重量部、好ましくは10重量部~35重量部、さらに好ましくは30重量部~35重量部、上記logP値が正である(メタ)アクリル系モノマーを90重量部以下、好ましくは80重量部以下、さらに好ましくは70重量部以下、および、エポキシ価が0.5以上かつ重量平均分子量Mwが2000以上20000未満である(メタ)アクリルポリマーを1重量部~15重量部、好ましくは8重量部~12重量部含む。
活性エネルギー線硬化型接着剤における上記以外の樹脂成分(例えば、共重合モノマー)の含有量は、樹脂成分100部のうちの残部として規定され得る。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、代表的には、光重合開始剤を含む。光重合開始剤は、活性エネルギー線の種類に応じて適切に選択され得る。例えば、紫外線または可視光線硬化型接着剤には、紫外線または可視光線開裂の光重合開始剤が用いられる。そのような光重合開始剤としては、例えば、ベンジル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、3,3′-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物;4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、α-ヒドロキシ-α,α´-ジメチルアセトフェノン、2-メチル-2-ヒドロキシプロピオフェノン、α-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどの芳香族ケトン化合物;メトキシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフエノン、2,2-ジエトキシアセトフェノン、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)-フェニル]-2-モルホリノプロパン-1などのアセトフェノン系化合物;べンゾインメチルエーテル、べンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、べンゾインブチルエーテル、アニソインメチルエーテルなどのベンゾインエーテル系化合物;ベンジルジメチルケタールなどの芳香族ケタール系化合物;2-ナフタレンスルホニルクロリドなどの芳香族スルホニルクロリド系化合物;1-フェノン-1,1-プロパンジオン-2-(o-エトキシカルボニル)オキシムなどの光活性オキシム系化合物;チオキサントン、2-クロロチオキサントン、2-メチルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4-ジクロロチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジイソプロピルチオキサントン、ドデシルチオキサントンなどのチオキサントン系化合物;カンファーキノン;ハロゲン化ケトン;アシルホスフィノキシド;アシルホスフォナートが挙げられる。
活性エネルギー線硬化型接着剤における光重合開始剤の配合量は、接着剤(組成物)の全量を100重量%としたとき、好ましくは20重量%以下であり、より好ましくは0.01重量%~20重量%であり、さらに好ましくは0.05重量%~10重量%であり、特に好ましくは0.1重量%~5重量%である。
活性エネルギー線硬化型接着剤が硬化性成分(樹脂成分)としてラジカル重合性化合物を含有する可視光線硬化型である場合には、特に380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤を用いることが好ましい。380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤については後述する。
光重合開始剤としては、下記一般式(2)で表される化合物
Figure 0007530442000007
(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、-H、-CHCH、-iPrまたはClを示す)を単独で使用するか、あるいは一般式(2)で表される化合物と後述する380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤とを併用することが好ましい。一般式(2)で表される化合物を使用した場合、380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤を単独で使用した場合に比べて接着性に優れる。一般式(2)で表される化合物の中でも、RおよびRが-CHCHであるジエチルチオキサントンが特に好ましい。活性エネルギー線硬化型接着剤における一般式(2)で表される化合物の配合量は、硬化性成分の全量100重量部に対して、好ましくは0.1重量部~5重量部であり、より好ましくは0.5重量部~4重量部であり、さらに好ましくは0.9重量部~3重量部である。
また、必要に応じて重合開始助剤を添加することが好ましい。重合開始助剤としては、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、N-メチルジエタノールアミン、エタノールアミン、4-ジメチルアミノ安息香酸、4-ジメチルアミノ安息香酸メチル、4-ジメチルアミノ安息香酸エチル、4-ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが挙げられ、4-ジメチルアミノ安息香酸エチルが特に好ましい。重合開始助剤を使用する場合、その配合量は、硬化性成分の全量100重量部に対して、好ましくは0重量部~5重量部であり、より好ましくは0重量部~4重量部であり、さらに好ましくは0重量部~3重量部である。
上記のとおり、一般式(2)で表される化合物と380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤とを併用することが好ましい。UV吸収能を有する透明保護フィルムは、380nm以下の光を透過しないからである。380nm以上の光に対して高感度な光重合開始剤としては、例えば、2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1、2-(ジメチルアミノ)-2-[(4-メチルフェニル)メチル]-1-[4-(4-モルホリニル)フェニル]-1-ブタノン、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(η5-2,4-シクロペンタジエン-1-イル)-ビス(2,6-ジフルオロ-3-(1H-ピロール-1-イル)-フェニル)チタニウムが挙げられる。
特に、一般式(2)の光重合開始剤に加えて、さらに下記一般式(3)で表される化合物
Figure 0007530442000008
(式中、それぞれ独立して、R、RおよびRは-H、-CH、-CHCH、-iPrまたはClを示す)を使用することが好ましい。一般式(3)で表される化合物としては、市販品でもある2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン(商品名:IRGACURE907 メーカー:BASF)が好適に使用可能である。その他、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1(商品名:IRGACURE369 メーカー:BASF)、2-(ジメチルアミノ)-2-[(4-メチルフェニル)メチル]-1-[4-(4-モルホリニル)フェニル]-1-ブタノン(商品名:IRGACURE379 メーカー:BASF)が高感度であるため好ましい。
上記光重合開始剤の中でも、ヒドロキシル基含有光重合開始剤を使用することが好ましい。活性エネルギー線硬化型接着剤が、重合開始剤としてヒドロキシル基含有光重合開始剤を含有する場合、接着剤層の硬化が促進され得る。ヒドロキシル基を有する光重合開始剤としては、例えば、2-メチル-2-ヒドロキシプロピオフェノン(商品名「DAROCUR1173」、BASF社製)、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名「IRGACURE184」、BASF社製)、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン(商品名「IRGACURE2959」、BASF社製) 、2-ヒロドキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオニル)-ベンジル]フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オン(商品名「IRGACURE127」、BASF社製)が挙げられる。好ましくは、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンである。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、目的に応じた任意の適切な添加剤をさらに含有してもよい。添加剤の種類、数、組み合わせ、含有量等は、目的に応じて適切に設定され得る。
F.画像表示装置
上記A項からE項に記載の偏光板は、画像表示装置に適用され得る。したがって、本発明の実施形態は、そのような偏光板を用いた画像表示装置を包含する。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、エレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。各特性の測定方法は以下の通りである。なお、特に明記しない限り、実施例および比較例における「部」および「%」は重量基準である。
(1)厚み
10μm以下の厚みは、干渉膜厚計(大塚電子社製、製品名「MCPD-3000」)を用いて測定した。10μmを超える厚みは、デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC-351C」)を用いて測定した。
(2)接着力
引張試験機(島津製作所製、オートグラフ、AG-IS)を用いて、引張速度1000mm/分の条件で、室温(25℃)における90度ピール値(剥離)を測定し、これを接着力とした。測定した接着力から以下の基準で評価した。
○:接着力が2.0N/15mm以上
△:接着力が1.0N/15mm以上2.0N/15mm未満
×:接着力が1.0N/15mm未満
[実施例1]
1.偏光子の作製
熱可塑性樹脂基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg約75℃である、非晶質のイソフタル共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:100μm)を用いた。樹脂基材の片面に、コロナ処理を施した。
ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ410」)を9:1で混合したPVA系樹脂100重量部に、ヨウ化カリウム13重量部を添加したものを水に溶かし、PVA水溶液(塗布液)を調製した。
樹脂基材のコロナ処理面に、上記PVA水溶液を塗布して60℃で乾燥することにより、厚み13μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、130℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.4倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温40℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴(水100重量部に対して、ヨウ素とヨウ化カリウムを1:7の重量比で配合して得られたヨウ素水溶液)に、最終的に得られる偏光子の単体透過率(Ts)が所定の値となるように濃度を調整しながら60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温40℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を5重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(ホウ酸濃度4.0重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温20℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
その後、90℃に保たれたオーブン中で乾燥しながら、表面温度が75℃に保たれたSUS製の加熱ロールに約2秒接触させた(乾燥収縮処理)。乾燥収縮処理による積層体の幅方向の収縮率は5.2%であった。
このようにして、樹脂基材上に厚み5μmの偏光子を形成した。偏光子のヨウ素含有量は7重量%であった。
2.偏光板の作製
トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み25μm)の一方の面にハードコート(HC)層(厚み7μm)を形成した。具体的には以下のとおりであった。紫外線硬化型の多官能(3官能以上)アクリレート樹脂(DIC社製、商品名「ユニディック17-807」、固形分100%)100重量部に対して、光重合開始剤(BASF社製、商品名「OMNIRAD907」)を3重量部、レベリング剤(共栄社化学(株)製、商品名「LE-303」、固形分40%)を0.12重量部混合した。この混合物を固形分濃度が30%となるように、MIBK/シクロペンタノン混合溶媒(重量比70/30)で希釈して、ハードコート層形成用塗工液を調製した。このハードコート層形成用塗工液を、バーコータを用いてTACフィルムに塗工し、塗工層を形成した。塗工層が形成されたTACフィルムを80℃で1分間加熱することにより、塗工層を乾燥させて塗膜を形成した。得られた塗膜に高圧水銀ランプにて積算光量240mJ/cmの紫外線を照射して塗膜を硬化させ、厚み7μmのHC層を形成した。
一方、紫外線硬化型接着剤を以下のようにして調製した。logP値が負である(メタ)アクリル系モノマーとしてアクリロイルモルフォリン(ACMO)47.6部およびヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)11.9部(これらの合計59.5部)、logP値が正である(メタ)アクリル系モノマーとして1,9-ノナンジオールジアクリレート(1,9-NDA)26.3部およびフェノキシジエチレングリコールアクリレート(P2H-A)13.2部(これらの合計39.5部)、上記一般式(1e)で表されるホウ素含有モノマー1部、ならびに、光重合開始剤(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、商品名「IRGACURE184」、BASF社製)2部を混合して50℃で1時間攪拌し、紫外線硬化型接着剤を調製した。
上記1.で得られた偏光子の表面(樹脂基材とは反対側の面)に、HC層/TACフィルムの積層体を、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。具体的には、硬化型接着剤の総厚みが1.0μmになるように塗工し、ロール機を使用して貼り合わせた。その後、UV光線を保護層側から照射して接着剤を硬化させた。なお、積層体は、HC層が偏光子側となるようにして貼り合わせた。次いで、樹脂基材を剥離し、当該剥離面にアクリル系粘着剤層(厚み15μm)を形成し、保護層(TACフィルム)/HC層/接着剤層/偏光子/粘着剤層の構成を有する偏光板(粘着剤層付偏光板)を得た。得られた偏光板を上記(2)の評価に供した。結果を表1に示す。
[実施例2~5および比較例1]
接着剤層(紫外線硬化型接着剤)およびハードコート層を表1に示す構成としたこと以外は実施例1と同様にして偏光板(粘着剤層付偏光板)を得た。得られた偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
Figure 0007530442000009
表1において、例えば「ACMO47.6/HEAA11.9」は、アクリロイルモルフォリンが47.6部およびヒドロキシエチルアクリルアミドが11.9部であることを意味する。また、「エポキシ含有ポリマー」は、エポキシ価が0.7および重量平均分子量Mwが2900である(メタ)アクリルポリマーを意味する。
[評価]
表1から明らかなように、本発明の実施例の偏光板は、ハードコート層と偏光子との接着力に優れていることがわかる。
本発明の偏光板は、液晶表示装置、有機EL表示装置および無機EL表示装置等の画像表示装置に好適に用いられる。
10 偏光子
20 保護層
30 粘着剤層
50 ハードコート層
60 別のハードコート層
70 接着剤層(活性エネルギー線硬化型接着剤)
100 偏光板

Claims (6)

  1. 偏光子とハードコート層と、前記偏光子の一方の側に設けられた保護層と、を有し、
    前記ハードコート層が、該偏光子と該保護層との間に設けられており、活性エネルギー線硬化型接着剤で構成された接着剤層を介して該偏光子に貼り合わせられており、
    該活性エネルギー線硬化型接着剤が、樹脂成分として、
    オクタノール/水分配係数を表すlogPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーと、
    該logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーと、
    式(1)で表されるホウ素含有モノマーと、を含み、
    該活性エネルギー線硬化型接着剤における該ホウ素含有モノマーの含有量が、全樹脂成分100重量部に対して0.1重量部以上5重量部未満であり、
    該活性エネルギー線硬化型接着剤が、全樹脂成分100重量部に対して、該logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを35重量部~99.9重量部、および、該logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを60重量部以下含む;あるいは、全樹脂成分100重量部に対して、該logPの値が負である(メタ)アクリル系モノマーを5重量部~35重量部、該logPの値が正である(メタ)アクリル系モノマーを90重量部以下、および、エポキシ価が0.5以上かつ重量平均分子量Mwが2000以上20000未満である(メタ)アクリルポリマーを1重量部~15重量部含み;
    該ハードコート層の厚みが、7μm以上である、
    偏光板:
    Figure 0007530442000010
    (式中、Xは反応性基を含む官能基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいアリール基、または、置換基を有していてもよいヘテロ環基を表し、RおよびRは互いに連結して環を形成してもよい)。
  2. 前記ハードコート層は、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートおよび3官能以上の(メタ)アクリレートを含むバインダー樹脂を含有し、
    前記ハードコート層が、全バインダー樹脂100重量部に対して、硬化型ウレタン(メタ)アクリレートおよび3官能以上の(メタ)アクリレートを合計で60重量部以上含む、請求項1に記載の偏光板。
  3. 前記偏光子のヨウ素含有量が2重量%~11重量%である、請求項1または2に記載の偏光板。
  4. 前記保護層の前記偏光子と反対側に別のハードコート層をさらに有する、請求項1から3のいずれかに記載の偏光板。
  5. 前記偏光子の厚みが10μm以下である、請求項1からのいずれかに記載の偏光板。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の偏光板を備える、画像表示装置。
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