JP7526633B2 - シート供給装置およびシート供給方法 - Google Patents
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Description
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1(A)中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
センタリング機構23は、剥離板21の下面に支持された回転軸23Aを中心に回転可能なピニオンギア23Bと、当該ピニオンギア23Bに噛み合って対称移動が可能な一対のラックギア23Cと、各ラックギア23Cそれぞれに支持され、剥離板21に形成されたスリット21Aを介して各蛇行防止部材22を下方から支持する一対のスペーサ23Dとを備え、剥離板21に形成された凹部21B内で一対の蛇行防止部材22を基準線CLを基準として対称移動させる構成となっている。
なお、センタリング機構23は、繰出手段10の繰り出しによって発生する原反RSの蛇行や、原反RSのセット時の位置ずれ等による当該原反の斜行によって、蛇行防止部材22が移動しない程度に当該蛇行防止部材22の移動を規制する図示しない移動抑制手段を備えている。
また、本実施形態における基準線CLは、剥離板21の剥離縁21Cにおける前後方向の中心21Dが位置するXZ平面内に位置している。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が、一方の側端縁RSRから他方の側端縁RSFまでの原反幅(以下、単に「原反幅」という)方向の中心である原反中心RSCを、基準線CLに合致させて当該原反RSを同図のようにセットする。次いで、使用者が、図1(B)に示すように、原反RSの一方の側端縁RSRおよび他方の側端縁RSFに蛇行防止部材22を当接させた後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介してシート貼付装置EA1に自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段10が回動モータ13Aを駆動し、原反RSを繰り出して先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板21の剥離縁21Cで所定長さ剥離されると、回動モータ13Aの駆動を停止する。
ここで、上記のようにして自動運転が続行されると、原反RSの蛇行が発生して被着体WKに対する接着シートASの貼付位置がずれる可能性があるが、本実施形態のシート貼付装置EA1の場合、剥離シートRLから接着シートASが剥離される直前で、蛇行防止部材22によって原反RSの交差方向CDへのずれが規制されるので、被着体WKに対する接着シートASの前後方向の貼付位置がずれることはない。
蛇行防止部材22は、対称移動しなくてもよいし、一方の蛇行防止部材22を駆動機器で移動させ、他方の蛇行防止部材22を使用者の手作業で移動させてもよいし、基準線CLの位置として、上記の実施形態で例示した位置以外の任意の位置を基準として原反RSを案内してもよいし、原反RSの一方の側端縁RSRのみに当接して当該原反RSを案内してもよいし、原反RSの他方の側端縁RSFのみに当接して当該原反RSを案内してもよいし、剥離板21の上下面のうち少なくとも一方の面に備わっていてもよいし、剥離板21上で磁石、マジックテープ(登録商標)、ネジ、ビス、接着剤、接着シート等で移動可能に支持されていてもよい。
センタリング機構23は、基準線CLの位置として、上記の実施形態で例示した位置以外の任意の位置を基準として一対の蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、蛇行防止部材22を駆動機器で対称移動させてもよく、この場合、使用者が起動釦等で駆動機器を駆動し、原反幅に合うように目視で蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、使用者が図示しない入力手段に原反幅を入力し、駆動機器がその幅に合わせて蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、カメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された測長手段を採用し、当該測長手段で原反幅を測長し、この測長手段の測長結果を基に、剥離手段20が駆動機器を駆動し、その幅に合わせて蛇行防止部材22を対称移動させてもよいし、本発明のシート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
10…繰出手段
20…剥離手段
21…剥離板(剥離部材)
22…蛇行防止部材
23…センタリング機構
AS…接着シート
CD…交差方向
CL…基準線
RL…剥離シート
RS…原反
RSF…他方の側端縁
RSR…一方の側端縁
SD…繰出方向
Claims (3)
- 帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を所定の繰出方向に繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反の剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段とを備え、
前記剥離手段は、前記剥離シートを折り返す剥離部材と、当該剥離部材上で移動可能に設けられ、前記繰出手段で繰り出される前記原反が前記繰出方向に交差する交差方向にずれないように当該原反を案内する蛇行防止部材とを備えていることを特徴とするシート供給装置。 - 前記剥離手段は、前記原反の前記繰出方向に沿う一方の側端縁および他方の側端縁に当接する一対の蛇行防止部材と、当該一対の蛇行防止部材を所定の基準線を基準として対称移動させるセンタリング機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
- 帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を所定の繰出方向に繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記原反の剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離工程とを実施し、
前記剥離工程では、前記剥離シートを折り返す剥離部材上で移動可能に設けられた蛇行防止部材を用い、前記繰出工程で繰り出される前記原反が前記繰出方向に交差する交差方向にずれないように当該原反を案内することを特徴とするシート供給方法。
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