JP7518711B2 - 搬送システム - Google Patents

搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP7518711B2
JP7518711B2 JP2020161489A JP2020161489A JP7518711B2 JP 7518711 B2 JP7518711 B2 JP 7518711B2 JP 2020161489 A JP2020161489 A JP 2020161489A JP 2020161489 A JP2020161489 A JP 2020161489A JP 7518711 B2 JP7518711 B2 JP 7518711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport
transport vehicle
vehicle
magnetic
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020161489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022054343A (ja
Inventor
恵介 伊藤
武 山本
岳 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2020161489A priority Critical patent/JP7518711B2/ja
Priority to US17/481,121 priority patent/US20220097984A1/en
Priority to CN202111114118.3A priority patent/CN114249129B/zh
Publication of JP2022054343A publication Critical patent/JP2022054343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7518711B2 publication Critical patent/JP7518711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G54/00Non-mechanical conveyors not otherwise provided for
    • B65G54/02Non-mechanical conveyors not otherwise provided for electrostatic, electric, or magnetic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L13/00Electric propulsion for monorail vehicles, suspension vehicles or rack railways; Magnetic suspension or levitation for vehicles
    • B60L13/03Electric propulsion by linear motors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B25/00Tracks for special kinds of railways
    • E01B25/30Tracks for magnetic suspension or levitation vehicles
    • E01B25/305Rails or supporting constructions
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N15/00Holding or levitation devices using magnetic attraction or repulsion, not otherwise provided for
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B25/00Tracks for special kinds of railways
    • E01B25/30Tracks for magnetic suspension or levitation vehicles
    • E01B25/32Stators, guide rails or slide rails

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)

Description

本発明は、搬送システムに関する。
特許文献1には、固定子が配設されガイドレールが敷設された搬送路と、ガイドレールと対置する複数の磁石ユニット及び固定子と対置する二次導体を搭載した搬送車とを有する磁気浮上式搬送装置が記載されている。特許文献1に記載の搬送装置において、搬送車は、ガイドレールと磁石ユニットとの間の電磁力で浮上し、固定子と二次導体との間の電磁力で走行する。特許文献1には、搬送車に設けたハンドルやギヤ機構、ガイドレールに巻装したコイルにより、磁気ユニットを介してガイドレールに吸着した搬送車をガイドレールから引き下ろすことが記載されている。
特開平10-95533号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、ガイドレールに吸着した搬送車をガイドレールから引き下ろして磁気浮上状態に復帰させることができたとしても、ガイドレールから離れて着陸した搬送車を離陸させて磁気浮上状態とすることは困難である。また、特許文献1に記載の搬送装置では、搬送車をガイドレールから引き剥がす機構としてハンドルやギヤが搬送車に具備されているため、搬送車の台数が増えれば増えるほど装置のコストが増大してしまう。また、搬送車の重量が増大するため、搬送車に浮上力又は推力を与えるためのコイルを大型化する必要があり、装置のコストが増大してしまう。さらに、搬送車が大きくなるため、搬送路を大きくする必要があり、装置のコストが増大してしまう。
本発明は、上記の課題を解決しようとするものであって、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車の離陸を容易に実現することができる搬送システムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、搬送路筐体と、前記搬送路筐体に設置された第1の磁力部と、前記第1の磁力部と対向可能に設置された第2の磁力部を有し、前記第1の磁力部と前記第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ前記搬送路筐体に沿って走行可能な搬送車と、前記搬送路筐体に設置され、前記搬送車が着陸して走行可能なレールと、前記レールに着陸した着陸状態の前記搬送車を、前記磁力により浮上可能な位置に移動させる少なくとも1つの移動手段と、を有し、前記移動手段は、前記搬送車を水平方向に沿って移動させて前記搬送車を前記浮上可能な位置に移動させるスライド機構を含むことを特徴とする搬送システムが提供される。
本発明によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車の離陸を実現することができる。
本発明の第1実施形態による搬送システムの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第1実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第2実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスライド機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第3実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第3実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第3実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第3実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第4実施形態による搬送システムにおける移動手段である昇降機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第4実施形態による搬送システムにおける移動手段である昇降機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第4実施形態による搬送システムにおける移動手段である昇降機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第4実施形態による搬送システムにおける移動手段である昇降機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムの概略構成を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第5実施形態による搬送システムにおける移動手段である上下機構の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第6実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第6実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第6実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。 本発明の第6実施形態による搬送システムにおける移動手段であるスロープの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態による搬送システムについて図1A乃至図2Dを用いて説明する。
はじめに、本実施形態による搬送システム110の概略構成について、図1A及び図1Bを用いて説明する。図1Aは、本実施形態による搬送システム110を示す斜視図である。図1Bは、本実施形態による搬送システム110を示す側面図である。図1Bの側面図は、図1Aに示すX軸方向から搬送システム110を見た側面図になっている。以後、複数存在しうる構成要素について、特に区別する必要がない場合には共通の数字のみの符号を用い、必要に応じて数字の符号の後に大文字の又は小文字のアルファベットを付して又はさらにアルファベットの後に下付の数字を付して個々を区別する。
図1A及び図1Bに示すように、本実施形態による搬送システム110は、搬送物4を保持して搬送する搬送車100と、搬送車100が走行する搬送路を構成する搬送路装置102と、制御装置12、14とを有している。本実施形態による搬送システム110は、磁力により重力に抗して浮上させた磁気浮上状態の搬送車100を走行させて搬送する磁気浮上搬送システムである。本実施形態による搬送システム110は、搬送車100により搬送された搬送物4に対して加工を施す工程装置104をも有する加工システムの一部を構成している。加工システムは、工程装置104により加工を施すことにより物品を製造することができる。
搬送システム110は、例えば、搬送車100を搬送することにより、搬送車100に保持されたワークとしての搬送物4を、搬送物4に対して加工を施す工程装置104に搬送する。工程装置104は、特に限定されるものではないが、例えば、搬送物4であるガラス基板等の基板上に成膜を行う蒸着装置、スパッタ装置等の成膜装置である。
ここで、以下の説明において用いる座標軸及び方向を定義する。水平方向に沿った搬送車100の搬送方向、すなわち搬送車100の走行する方向に沿ってX軸をとり、搬送車100の搬送方向をX軸方向とする。また、X軸方向と直交する方向である鉛直方向に沿ってZ軸をとり、鉛直方向をZ軸方向とする。また、X軸方向及びZ軸方向に直交する方向をY軸方向とする。なお、搬送車100の搬送方向は必ずしも水平方向である必要はないが、その場合も搬送方向をX軸方向として同様にY軸方向及びZ軸方向を定めることができる。なお、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、必ずしも互いに直交する方向に限定されるものではなく、互いに交差する方向として定義することもできる。
搬送路装置102は、搬送路筐体9と、軌道1A、1Bと、着陸搬送レール6A、6Bと、固定子7とを有している。さらに、搬送路装置102は、図2A乃至図2Dを用いて後述する上下機構30を有している。
搬送路筐体9は、X軸方向に延びる角管状の形状を有し、Z軸方向に対向する互いに平行な底板及び天板、並びにY軸方向に対向する互いに平行な一対の側板を有している。搬送路筐体9の内部空間は、搬送車100が走行する空間になっている。また、搬送路筐体9の内部空間においては、上下機構30、工程装置104がそれぞれ所定の場所に設置されている。
搬送路筐体9の天板内面には、X軸方向に沿って延びる帯板状の軌道1A、1Bが取り付けられて設置されている。1組の軌道1A、1Bは、所定の間隔を空けて互いに平行に取り付けられている。軌道1A、1Bは、強磁性体、特に軟磁性材料の磁性材により構成されている。具体的には、例えば、軌道1A、1Bは、SS400等の一般構造用圧延鋼材から製作されている。軌道1は、搬送車100のコイル列2との間に磁力が働く磁力部として機能する。
また、搬送路筐体9の天板内面には、軌道1Aと軌道1Bとの間においてX軸方向に延びるように片側式のリニア誘導電動機の固定子7が取り付けられて設置されている。固定子7は、X軸方向に沿って配置された複数のコイルを含むコイル列(不図示)を有している。固定子7の複数のコイルは、電流が流されることにより搬送車100の後述の二次導体板8との間に搬送車100をX軸方向に走行させる推力となる電磁力を発生させる。
搬送路筐体9の一方及び他方の側板内面には、それぞれX軸方向に延びる着陸搬送レール6A、6Bが取り付けられて設置されている。着陸搬送レール6Aは、磁気浮上状態にない着陸状態の搬送車100の後述の走行ローラー3A、3A、3Aが走行するように構成されたレールになっている。着陸搬送レール6Aは、搬送路筐体9の内側に向かってY軸方向に開口した凹形状を有し、搬送車100の走行ローラー3A、3A、3Aが着陸する下面及びこれに上側から対向する上面を有している。着陸搬送レール6Aの下面には、重力により搬送車100の走行ローラー3A、3A、3Aが着陸する。着陸搬送レール6Aの上面には、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により走行ローラー3A、3A、3Aが着陸する。着陸搬送レール6Bは、磁気浮上状態にない着陸状態の搬送車100の後述の走行ローラー3B、3B、3Bが走行するように構成されたレールになっている。着陸搬送レール6Bは、搬送路筐体9の内側に向かってY軸方向に開口した凹形状を有し、搬送車100の走行ローラー3B、3B、3Bが着陸する下面及びこれに上側から対向する上面を有している。着陸搬送レール6Bの下面には、重力により搬送車100の走行ローラー3B、3B、3Bが着陸する。着陸搬送レール6Bの上面には、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により走行ローラー3B、3B、3Bが着陸する。
可動子である搬送車100は、コイル列2A、2B、2A、2Bと、走行ローラー3A、3B、3A、3B、3A、3Bと、二次導体板8と、搬送チャック5A、5Bと、制御装置12とを有している。搬送車100は、磁気浮上状態で搬送路筐体9の内部空間をX軸方向に沿って走行するように構成されている。
コイル列2A、2B、2A、2Bは、搬送車100の上面に取り付けられて設置されている。コイル列2A、2Aは、搬送車100の上方に位置する軌道1Aに対してZ軸方向に対向可能にX軸方向に並んで設置されている。コイル列2B、2Bは、搬送車100の上方に位置する軌道1Bに対してZ軸方向に対向可能にX軸方向に並んで設置されている。コイル列2A、2B、2A、2Bのそれぞれは、Y軸方向に並ぶように配置された例えば2個のコイルを含んでいる。なお、コイル列2A、2B、2A、2Bのそれぞれに含まれるコイル数は、2個に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
コイル列2A、2B、2A、2Bは、それぞれ制御装置12によりコイルに流される電流が制御されて駆動される。コイル列2A、2B、2A、2Bに電流が流されて磁界が発生することにより、コイル列2A、2B、2A、2Bは、それぞれ対向する軌道1A、1Bに対して電磁力による吸引力を有する。コイル列2A、2B、2A、2Bの軌道1A、1Bに対する吸引力により、搬送車100が浮上して搬送物4を搭載した搬送車100の磁気浮上状態が実現される。このように、コイル列2は、軌道1との間に磁力が働く磁力部として機能する。
二次導体板8は、コイル列2A、2Aの並びとコイル列2B、2Bの並びとの間に位置するように搬送車100の上面に取り付けられて設置されている。二次導体板8は、搬送車100の上方に位置する固定子7に対向可能に設置されている。搬送車100は、二次導体板8と固定子7との間に発生する電磁力による推力により浮上しつつX軸方向に沿って走行する。
走行ローラー3A、3A、3Aは、搬送車100の着陸搬送レール6Aの側の側面にX軸方向に並ぶように取り付けられ、着陸搬送レール6Aの下面に着陸可能に設置されている。走行ローラー3A、3A、3Aは、着陸搬送レール6Aの下面に着陸した着陸状態において搬送車100の走行に従動してその走行方向に沿って回転するようになっている。走行ローラー3B、3B、3Bは、搬送車100の着陸搬送レール6Bの側の側面にX軸方向に並ぶように取り付けられ、着陸搬送レール6Bの下面に着陸可能に設置されている。走行ローラー3B、3B、3Bは、着陸搬送レール6Bの下面に着陸した着陸状態において搬送車100の走行に従動してその走行方向に沿って回転するようになっている。なお、走行ローラー3の数は、搬送車100の両側3個ずつに限定されるものではなく、搬送車100の大きさ、搬送車100に要求される安定性等に応じて適宜変更することができる。
走行ローラー3は、搬送車100が磁気浮上状態にない搬送車100の着陸時において着陸搬送レール6A、6Bの下面と接している。走行ローラー3は、搬送車100に対するX軸方向への摩擦を低減する役割も担っている。これにより、搬送車100は、着陸時においても固定子7と二次導体板8との間に働く推力によりX軸方向へ走行することができる。
搬送チャック5A、5Bは、搬送車100の下面に取り付けられて設置されている。搬送チャック5A、5Bは、搬送物4を保持するように構成されている。搬送物4は、特に限定されるものではないが、例えば、搬送システム110を含む加工システムにおいて加工対象となる基板等のワークである。
搬送システム110では、コイル列2A、2B、2A、2Bに電流を流して磁界を発生させることにより、コイル列2A、2B、2A、2Bは、それぞれが対向する軌道1A、1Bに対して電磁力による吸引力を有する。このように生じたコイル列2A、2B、2A、2Bの軌道1A、1Bに対する吸引力により、搬送車100を浮上させることができる。一般に、磁石と磁性体との2点間の距離が大きいほど磁束密度は小さくなるので、コイル列2A、2B、2A、2Bの吸引力は、軌道1A、1Bまでの距離が大きくなるほど小さくなる。
図1Bでは、浮上基準面21及び浮上搬送路22を示している。浮上基準面21は、浮上位置の基準となるコイル列2A、2A、2B、2Bの上面に一致する面を示している。浮上搬送路22は、搬送車100の重力と、コイル列2A、2A、2B、2Bに流し得る最大電流を流したときのコイル列2A、2A、2B、2Bの吸引力とが釣り合う位置を下限位置とするZ軸方向の領域である。なお、浮上搬送路22の上限位置は、軌道1A、1Bの搬送車100側の面に一致する面の位置である。図1Bでは、磁気浮上状態の搬送車100について、浮上搬送路22と浮上基準面21との位置関係を示している。浮上搬送路22は、浮上基準面21を基準としたときに搬送車100の浮上可能な領域である。すなわち、浮上搬送路22は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により搬送車100が浮上可能な位置に位置する領域である。
図1Bに示すように、磁気浮上状態の搬送車100の場合、浮上基準面21が浮上搬送路22の下限位置よりも上方に進入して位置している。つまり、浮上基準面21が浮上搬送路22の下限位置に又は下限位置より上方に位置していないと、搬送車100に対して十分な吸引力を発生させることができないため、搬送システム110は搬送車100を浮上させることができない。したがって、搬送車100を磁気浮上状態にするためには、浮上基準面21が浮上搬送路22の下限位置又は下限位置より上方に位置するように搬送車100を配置することができる。
制御装置12は、コイル列2A、2A、2B、2Bに流す電流を制御する。これにより、制御装置12は、搬送車100に対するZ軸方向の浮力を制御しつつ、搬送車100のZ軸方向の浮上を制御する。制御装置12には、搬送車100に取り付けられた磁気検出ヘッド(不図示)が接続されている。磁気検出ヘッドは、搬送路筐体9内に設置された磁気スケール(不図示)の値を読み取って、搬送車100のZ軸方向の位置を制御装置12に送信する。制御装置12は、磁気検出ヘッドから送信された搬送車100のZ軸方向の位置に基づきコイル列2A、2A、2B、2Bに流す電流を制御する。
一方、制御装置14は、固定子7のコイルに流す電流を制御する。これにより、制御装置14は、搬送車100に対するX軸方向の推力を制御しつつ、搬送車100のX軸方向の走行を制御する。制御装置14には、搬送路装置102にX軸方向に並ぶように設置された複数のリニアエンコーダ(不図示)が接続されている。各リニアエンコーダは、搬送車100のリニアスケール(不図示)を読み取って搬送車100の各エンコーダに対する相対的な位置を制御装置14に出力する。制御装置14は、各リニアエンコーダのX座標を示す座標テーブルを持っている。制御装置14は、リニアエンコーダからの出力及びリニアエンコーダのX座標に基づき搬送車100のX軸方向における位置を算出して、その位置に基づき固定子7のコイルに流す電流を制御する。なお、制御装置12と制御装置14をともに制御可能な制御装置を別途設けても構わない。
こうして、搬送システム110は、制御装置12によりコイル列2A、2A、2B、2Bに流す電流を制御し、制御装置14により固定子7のコイルに流す電流を制御して、搬送車100をZ軸方向に浮上させつつZ軸方向に走行させて搬送する。
例えばファクトリオートメーション化された工場では、早く、かつ、静かに搬送物を運ぶために、磁気浮上搬送システムが用いられている。磁気浮上搬送システムにおいて、搬送物を保持する搬送車を浮上させるための浮上力として磁力が使用される。
磁気浮上搬送システムでは、一般的に、搬送車の走行中に非常停止ボタンの押下や重故障が起きた時、磁気浮上搬送システムの安全装置によって駆動電源が停止する。すると、搬送車を浮上させるためのコイルの吸引力がなくなり、重力方向に搬送車が搬送路の下面に着陸する、又は搬送車の永久磁石の吸引力により搬送車が搬送路の上面に着陸する。このような搬送車の着陸状態から搬送車を再び離陸させて浮上制御を行うには、着陸した下面から搬送車を人手で押し上げる作業、着陸した上面から搬送車を引き剥がす作業が発生していた。また、搬送車を磁気浮上搬送システムの搬送路に投入し又は搬送路から排出する際も上記と同様の作業が発生していた。
そこで、特許文献1には、ガイドレールに吸着した搬送車を磁気浮上状態に復帰させる技術として、ハンドル、ギヤ機構、または電磁石といった外力により吸着力が小さくなる位置まで搬送車を移動させる構成が開示されている。しかしながら、特許文献1の構成では、上述のように、着陸した下面から搬送車を離陸させることは困難である一方、着陸した上面から搬送車を引き剥がす機構に起因して装置のコストが増大するおそれがある。
これに対して、本実施形態による搬送システム110は、搬送車100を離陸させる移動手段として上下機構30をさらに有している。本実施形態では、上下機構30により、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を容易に実現する。
以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を離陸させる移動手段である上下機構30の具体的な構造及び離陸動作について図2A乃至図2Dを用いて説明する。図2A乃至図2Dは、それぞれ上下機構30の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図2A乃至図2Dは、それぞれ上下機構30を含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。なお、わかりやすさのため、図2A乃至図2Dでは、着陸搬送レール6を省略している。同様に、図3A以降においても、着陸搬送レール6を省略している。
図2A乃至図2Dに示すように、搬送システム110は、上下機構30を有している。上下機構30は、搬送路装置102の搬送路筐体9において、特定の1箇所に1つ設置されていてもよいし、X軸方向の位置が異なる複数箇所に1つずつ複数設置されていてもよい。
上下機構30は、搬送車100を下方から支持可能に構成されている。上下機構30は、搬送車100の下面に設置された搬送チャック5A、5B及びこれに保持された搬送物4に接触することなく搬送車100を支持しうる形状を有している。
また、上下機構30は、Z軸方向に駆動する駆動部31を有している。駆動部31は搬送路筐体9の底板に設けられ、着陸状態の搬送車100をZ軸方向に持ち上げうるトルクを有している。駆動部31により、上下機構30は、搬送車100を支持した状態でZ軸方向に移動して搬送車100を持ち上げることができる。また、上下機構30は、搬送車100を持ち上げたとき、浮上基準面21のZ軸方向の位置が浮上搬送路22の領域まで移動するようにZ軸方向の高さ、駆動部31のZ軸方向の駆動範囲等が調整されている。
上下機構30は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、駆動部31による上下機構30のZ軸方向の駆動を制御する。なお、上下機構30は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
上下機構30により搬送車100を離陸させる動作について図2A乃至図2Dを用いて説明する。図2A乃至図2Dに示す一連の動作を行うための上下機構30の制御は、制御装置14により実行されるが、これに代えて別個独立した制御装置により実行されてもよい。
まず、図2Aに示すように、搬送車100を着陸搬送路20に着陸した着陸状態で上昇前の状態の上下機構30の上方の位置に配置する。着陸搬送路20は、着陸搬送レール6の下面によって形成される走行ローラー3の下側接地面の軌道である。上下機構30の上方の位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、例えば、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
次に、図2Bに示すように、上下機構30は、駆動部31によりZ軸方向に上昇して搬送車100を下方から持ち上げる。これにより、搬送車100がZ軸方向に移動して上昇する。搬送車100が上昇することにより、走行ローラー3は着陸搬送路20から離れる。
上下機構30により搬送車100が上昇していくと、図2Cに示すように、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。こうして、上下機構30は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に搬送車100を移動させる。制御装置12は、コイル列2に電流を流して、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100が磁気浮上状態になるように搬送車100に働く浮上力を制御する。なお、制御装置12は、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した時点以降の所定の時点でコイル列2に電流を流してもよいし、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する前から予めコイル列2に電流を流していてもよい。こうして、搬送車100は、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した状態で浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。
次に、図2Dに示すように、搬送車100の離陸後、上下機構30は、駆動部31によりZ軸方向に下降して、搬送車100から離れる。上下機構30は、磁気浮上状態の搬送チャック5及び搬送物4を含む搬送車100と接触しない位置まで下降する。こうして上下機構30が下降することにより、搬送車100は、上下機構30と接触することなく浮上搬送路22を走行可能な状態となる。制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100をX軸方向に浮上搬送路22に沿って走行させて搬送することができる。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102に設置された簡単な構造の上下機構30により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による搬送システム110について図3A乃至図3Hを用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による搬送システム110の基本的構成は、第1実施形態による構成とほぼ同様である。本実施形態による搬送システム110は、搬送車100を離陸させるための移動手段として、上下機構30に代えて受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55を有している。なお、搬送システム110は、第1実施形態の構成に加えて、受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55を有していてもよい。
以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を離陸させる移動手段である受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55の具体的な構造及び離陸動作について図3A乃至図3Hを用いて説明する。図3A乃至図3Hは、それぞれ受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図3A乃至図3Hは、それぞれ受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55を含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。
図3A乃至図3Hに示すように、本実施形態による搬送システム110は、スライド機構55を有している。また、本実施形態による搬送システム110は、着陸搬送路20と浮上搬送路22がX軸又はZ軸方向に離れている場合にも搬送車100の離陸を実現するために、受け取り機構51及び上昇機構52をさらに有している。受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55の組は、搬送路装置102において、特定の1箇所に1組設置されていてもよいし、X軸方向の位置が異なる複数箇所に1組ずつ複数組設置されていてもよい。
受け取り機構51とスライド機構55とは、搬送路装置102においてX軸方向に並ぶように設置されている。スライド機構55は、受け取り機構51よりもZ軸方向に高い位置に設置されている。スライド機構55の受け取り機構51の側の端部は、受け取り機構51のスライド機構55の側の端部と重なっている。上昇機構52は、搬送路装置102において、スライド機構55の端部と受け取り機構51の端部とが重なった箇所に設置されている。なお、搬送路装置102において受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55が設置された箇所には、着陸搬送レール6A、6Bが設置されていない。また、搬送路装置102において上昇機構52が設置された箇所には、軌道1A、1Bが設置されていない。
受け取り機構51は、X軸方向に駆動する駆動部50を有している。駆動部50は、着陸搬送路20に沿って駆動できるようにZ軸方向の高さが調整されている。受け取り機構51は、受け取り位置において駆動部50の上面に着陸状態の搬送車100を搭載して受け取り可能に構成されている。また、駆動部50は、その上面に着陸状態の搬送車100が搭載された状態で駆動することができ、搬送車100をX軸方向に移動させうるトルクを有している。駆動部50により、受け取り機構51は、受け取り位置において受け取った搬送車100を上昇機構52に受け渡す受け渡し位置までX軸方向に移動させることができる。受け取り機構51は、駆動部50のX軸方向における現在位置を特定して取得するためのエンコーダ(不図示)を内部に有している。
上昇機構52は、受け取り機構51から受け渡される搬送車100を下方から支持可能に構成されている。上昇機構52は、搬送車100の下面に設置された搬送チャック5A、5B及びこれに保持された搬送物4に接触することなく搬送車100を支持しうる形状を有している。
また、上昇機構52は、Z軸方向に駆動する駆動部53を有している。駆動部53は、搬送路筐体9の底板に設けられ、着陸状態の搬送車100をZ軸方向に持ち上げうるトルクを有している。駆動部53により、上昇機構52は、搬送車100を支持した状態でZ軸方向に移動して搬送車100を持ち上げることができる。
また、上昇機構52は、搬送車100を持ち上げたとき、浮上基準面21のZ軸方向の位置が浮上搬送路22に対応する領域まで移動するようにZ軸方向の高さ、駆動部53のZ軸方向の駆動範囲等が調整されている。上昇機構52は、駆動部53のZ軸方向における現在位置を特定して取得するためのエンコーダ(不図示)を内部に有している。
なお、受け取り機構51は、上昇機構52の動作を妨げないように駆動部50、スライド機構55と重なった端部その他の部分が構成されている。また、スライド機構55も、上昇機構52の動作を妨げないように後述の駆動部54、受け取り機構51と重なった端部その他の部分が構成されている。
スライド機構55は、X軸方向に駆動する駆動部54を有している。スライド機構55は、上昇機構52により上昇された着陸状態の搬送車100を駆動部54の上面に搭載して受け取り可能に構成されている。スライド機構55は、搬送車100のZ軸方向の位置を維持しつつ駆動部54の上面に搬送車100を搭載して受け取ることができる。駆動部54は、その上面に着陸状態の搬送車100が搭載された状態で駆動することができ、着陸状態の搬送車100をX軸方向に移動させうるトルクを有している。また、駆動部54は、搬送車100を移動させたときに、浮上基準面21のX軸方向の位置を浮上搬送路22の領域まで移動するようにZ軸方向の高さ、X軸方向の駆動範囲等が調整されている。スライド機構55は、駆動部54のX軸方向における現在位置を特定して取得するためのエンコーダ(不図示)を内部に有している。
受け取り機構51は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、駆動部50のX軸方向の駆動を制御する。制御装置14は、駆動部50のX軸方向における現在位置を取得して、駆動部50をX軸方向における所定の位置へ移動させることができる。なお、受け取り機構51は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
上昇機構52は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、駆動部53による上昇機構52のZ軸方向の駆動を制御する。制御装置14は、上昇機構52から駆動部53の現在位置を取得して、駆動部53をZ軸方向における所定の位置に移動させることができる。なお、上昇機構52は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
スライド機構55は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、駆動部54のX軸方向の駆動を制御する。制御装置14は、スライド機構55から駆動部54の現在位置を取得して、駆動部54をZ軸方向における所定の位置に移動させることができる。なお、スライド機構55は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55により搬送車100を離陸させる動作について図3A乃至図3Fを用いて説明する。図3A乃至図3Fに示す一連の動作を行うための受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55の制御は、制御装置14により実行されるが、これに代えて別個独立した制御装置により実行されてもよい。
まず、図3Aに示すように、着陸搬送路20に着陸した着陸状態の搬送車100を受け取り機構51の受け取り位置に配置して、着陸状態の搬送車100を駆動部50の上面に搭載する。受け取り機構51の受け取り位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
受け取り機構51は、受け取り位置において着陸状態の搬送車100を駆動部50の上面に搭載して受け取ると、図3Bに示すように、着陸状態の搬送車100が搭載された駆動部50をX軸方向に駆動する。これにより、受け取り機構51は、搬送車100を上昇機構52に受け渡す受け渡し位置に、搬送車100が搭載された駆動部50を移動する。受け取り機構51は、受け渡し位置において上昇機構52への搬送車100の受け渡しを行う。
次に、図3Cに示すように、上昇機構52は、受け取り機構51から搬送車100を受け取り、搬送車100を下方から支持しつつZ軸方向に上昇する。これにより、上昇機構52は、浮上基準面21のZ軸方向の位置が浮上搬送路22に対応する領域に移動するまで、搬送車100を下方から持ち上げて搬送車100をZ軸方向に移動させる。
次に、図3Dに示すように、スライド機構55は、上昇機構52によりZ軸方向に上昇された搬送車100を、そのZ軸方向の位置を維持しつつ駆動部54の上面に搭載して受け取る。
次に、図3Eに示すように、スライド機構55は、搬送車100が搭載された駆動部54をX軸方向に駆動する。これにより、スライド機構55は、上昇機構52から受け取った搬送車100を浮上搬送路22に送り出す。すると、搬送車100の有する浮上基準面21は、浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。こうして、スライド機構55は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に搬送車100を移動させる。
次に、制御装置12は、コイル列2に電流を流して、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100が磁気浮上状態になるように搬送車100に働く浮上力を制御する。すると、図3Fに示すように、搬送車100は、浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。その後、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100をX軸方向に浮上搬送路22に沿って走行させて搬送することができる。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102に設置された簡単な構造の受け取り機構51、上昇機構52及びスライド機構55により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
なお、スライド機構55は、図3Gに示すように、搬送路筐体9の天板内面に取り付けられて設置され、駆動部54に軌道1が取り付けられて設置されていてもよい。この場合、駆動部54がX軸方向に移動することで、軌道1及びこれに伴う浮上搬送路22がX軸方向に移動する。駆動部54は、上昇機構52の側にX軸方向に移動して、軌道1及びこれに伴う浮上搬送路22を上昇機構52の上方に位置させることができる。また、駆動部54は、上昇機構52とは反対の側にX軸方向に移動して、上昇機構52とは反対の側で駆動部54に設置された軌道1を別の軌道1に接続させることができる。
上昇機構52の上方に浮上搬送路22を位置させた状態で上昇機構52が搬送車100を下方から持ち上げて搬送車100をZ軸方向に移動させると、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。制御装置12は、上記と同様に搬送車100に働く浮上力を制御して、搬送車100を離陸させて磁気浮上状態とする。
搬送車100が磁気浮上状態になると、スライド機構55は、図3Hに示すように、上昇機構52とは反対側にX軸方向に駆動部54を移動させて、駆動部54の軌道1を別の軌道1に接続させる。磁気浮上状態の搬送車100は、コイル列2と駆動部54の軌道1との間の吸引力により駆動部54とともにX軸方向に移動する。その後、制御装置14は、上記と同様に搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100をX軸方向に浮上搬送路22に沿って走行させて搬送することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による搬送システム110について図4A乃至図4Dを用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による搬送システム110の基本的構成は、第1実施形態による構成とほぼ同様である。本実施形態による搬送システム110は、搬送車100を離陸させるための移動手段として、上下機構30に代えてスロープ60A、60Bを有している。なお、搬送システム110は、第1実施形態の構成又は第2実施形態の構成に加えてスロープ60A、60Bを有していてもよい。また、搬送システム110は、第1実施形態の構成及び第2実施形態の構成の組み合わせに加えてスロープ60A、60Bを有していてもよい。
以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を離陸させる移動手段であるスロープ60A、60Bの具体的な構造及び離陸動作について図4A乃至図4Dを用いて説明する。図4A乃至図4Dは、それぞれスロープ60A、60Bの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図4A乃至図4Dは、それぞれスロープ60A、60Bを含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。
図4A乃至図4Dに示すように、本実施形態による搬送システム110は、搬送路筐体9の側板の内面に設けられた着陸搬送レール6の下面に設けられたスロープ60A、60Bを有している。スロープ60A、60Bは、それぞれ着陸搬送レール6A、6Bに同様に設けられている。着陸搬送レール6の下面をX軸方向の一方に向かって走行する搬送車100に対して、スロープ60Aは軌道1に徐々に近づくように傾斜したスロープ、スロープ60Bは軌道1から徐々に離れるように傾斜したスロープになっている。
スロープ60Aとスロープ60Bとの間の着陸搬送レール6の下面は、X軸方向に平行な平坦面62になっている。平坦面62は、スロープ60A、60Bの外側の着陸搬送レール6の下面よりもZ軸方向に高くなっている。平坦面62のZ軸方向の高さは、平坦面62に着陸している搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する高さになっている。すなわち、平坦面62は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により搬送車100が浮上可能な位置に位置している。スロープ60A、60Bは、それぞれ平坦面62の側、すなわち搬送車100が浮上可能な位置の側に傾斜するように設けられている。
スロープ60A、60Bは、X軸方向に対する傾斜角として、それぞれ着陸搬送レール6の下面に着陸した着陸状態でX軸方向に走行する搬送車100が登り降り可能な角度を有している。なお、スロープ60A、60Bの傾斜角は、互いに同じであっても互いに異なっていてもよい。
なお、スロープ60A、60B及び平坦面62を含む着陸搬送レール6の下面に対しては、これに対向するように平坦面62よりもZ軸方向に高い位置に着陸搬送レール6の上面が配置されている。着陸搬送レール6の上面は、平坦面62よりもZ軸方向に高い位置に配置されているため、搬送車100の離陸を妨げることはない。
本実施形態による搬送システム110は、スロープ60A、60Bを含む着陸搬送レール6の下面に搬送車100を着陸状態で走行させることにより浮上基準面21の高さを変更して、搬送車100を離陸させる。スロープ60により搬送車100を離陸させる動作について図4A乃至図4Dを用いて説明する。
まず、図4Aに示すように、搬送車100を着陸搬送路20に着陸した着陸状態でスロープ60Aの直前位置に配置する。スロープ60Aの直前位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
次に、図4Bに示すように、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、着陸状態の搬送車100をX軸方向にスロープ60Aの側に走行させる。これにより、搬送車100は、スロープ60Aに沿って走行して軌道1に徐々に近づいて行くため、着陸搬送路20から離れながら浮上基準面21を上昇させる。
次に、図4Cに示すように、搬送車100は、スロープ60Aを走行することにより平坦面62に到達して上昇位置に案内される。搬送車100が上昇位置に案内されることにより、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。こうして、搬送車100は、スロープ60Aを走行して、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に移動する。搬送車100が離陸可能な状態になると、制御装置12は、コイル列2に電流を流して、搬送車100が磁気浮上状態になるように搬送車100に働く浮上力を制御する。すると、搬送車100は、浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。
次に、図4Dに示すように、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100を浮上搬送路22に沿って走行させて搬送する。スロープ60Bは着陸搬送路20に向かって配置されているが、搬送車100は、磁気浮上状態で離陸しているため、スロープ60Bを走行することはなく着陸搬送路20には移動しない。
なお、スロープ60は、着陸状態の搬送車100が走行して浮上基準面21が浮上搬送路22に進入することができるように配置されていればよく、上記のように配置されたものに限定されるものではない。例えば、上記のように搬送車100が一方向に走行する場合にはスロープ60Aが設けられていればよく、必ずしもスロープ60Bは設けられている必要はない。スロープ60Bは、上記とは逆方向に搬送車100が走行する場合にスロープ60Aと同様に搬送車100を離陸させるためのスロープとして機能することができる。また、例えば、スロープ60は、傾斜面と平坦面とを組み合わせた階段状のものであってもよい。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102の着陸搬送レール6に設けられた簡単な構造のスロープ60により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による搬送システム110について図5A乃至図5D用いて説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による搬送システム110の基本的構成は、第1実施形態による構成とほぼ同様である。本実施形態による搬送システム110は、搬送車100を離陸させるための移動手段として、上下機構30に代えて昇降機構70を有している。なお、搬送システム110は、第1乃至第3実施形態の構成のうちのいずれかの1つの構成に加えて昇降機構70を有していてもよい。また、搬送システム110は、第1乃至第3実施形態の構成のうちの少なくとも2つの組み合わせに加えて昇降機構70を有していてもよい。
以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を離陸させる移動手段である昇降機構70の具体的な構造及び離陸動作について図5A乃至図5Dを用いて説明する。図5A乃至図5Dは、それぞれ昇降機構70の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図5A乃至図5Dは、それぞれ昇降機構70を含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。
図5A乃至図5Dに示すように、本実施形態による搬送システム110は、昇降機構70を有している。昇降機構70は、搬送路装置102において、特定の1箇所に設置されていてもよいし、X軸方向の位置が異なる複数箇所に複数設置されていてもよい。
昇降機構70は、X軸方向の所定の区間における搬送路筐体9の天板の一部及びこれに設置された軌道1の一部に対して設置されている。搬送路筐体9の天板の一部及び軌道1の一部は、それぞれ天板の他の部分及び軌道1の他の部分と分離可能に構成されている。
昇降機構70は、Z軸方向に駆動することで、搬送路筐体9の天板の一部及び軌道1の一部をZ軸方向へ移動させるトルクを有している。昇降機構70がZ軸方向に下降すると、軌道1の一部もZ軸方向に下降するため、浮上搬送路22もZ軸方向に下降する。
昇降機構70は、着陸状態の搬送車100が昇降機構70の昇降位置に配置されたときに、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する位置に下降することができるように昇降範囲が調整されている。
昇降機構70は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、昇降機構70のZ軸方向の駆動を制御する。制御装置14は、昇降機構70からその現在位置を取得して、昇降機構70をZ軸方向における所定の位置に移動させることができる。なお、昇降機構70は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
昇降機構70により搬送車100を離陸させる動作について図5A乃至図5Dを用いて説明する。図5A乃至図5Dに示す一連の動作を行うための昇降機構70の制御は、制御装置14により実行されるが、これに代えて別個独立した制御装置により実行されてもよい。
まず、図5Aに示すように、搬送車100を着陸搬送路20に着陸した着陸状態で昇降機構70の昇降位置に配置する。このとき、昇降機構70は、下降する前の初期状態になっている。昇降機構70の昇降位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
次に、図5Bに示すように、昇降機構70は、所定の下降位置までZ軸方向に下降する。これにより、昇降機構70が設置された軌道1の一部とともに浮上搬送路22がZ軸方向に移動して下降する。こうして浮上搬送路22が所定の位置まで下降すると、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。こうして、昇降機構70は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に搬送車100を相対的に移動させる。
次に、制御装置12は、コイル列2に電流を流して、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100が磁気浮上状態になるように搬送車100に働く浮上力を制御する。すると、図5Cに示すように、搬送車100は、浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。
次に、図5Dに示すように、搬送車100の離陸後、昇降機構70は、図5Aに示す初期状態の位置までZ軸方向に上昇する。昇降機構70が上昇することにより浮上搬送路22が上昇し、それに追従する形で搬送車100も上昇して着陸搬送路20から離れる。こうして昇降機構70が初期状態に復帰することにより、搬送車100が軌道1の一部から他の部分に移って走行可能になる。その後、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100をX軸方向に浮上搬送路22に沿って走行させて搬送することができる。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102に設置された簡単な構造の昇降機構70により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による搬送システム110について図6乃至図7Fを用いて説明する。なお、上記第1乃至第4実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
はじめに、本実施形態による搬送システム110の概略構成について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態による搬送システム110を示す側面図である。図6は、X軸方向から搬送システム110を見た側面図になっている。
本実施形態による搬送システム110の基本的構成は、第1実施形態による構成とほぼ同様である。本実施形態による搬送システム110は、軟磁性材料により構成された軌道1A、1Bに代えて硬磁性材料、すなわち永久磁石による構成された軌道1a、1bを有している。なお、第1乃至第4実施形態による搬送システム110も、本実施形態と同様に軌道1A、1Bに代えて軌道1a、1bを有していてもよい。
本実施形態による搬送システム110では、図6に示すように、搬送路筐体9の天板内面に、軟磁性材料により構成された軌道1A、1Bに代えて、永久磁石により構成されたX軸方向に沿って延びる帯板状の軌道1a、1bが取り付けられている。1組の軌道1a、1bは、所定の間隔を空けて互いに平行に取り付けられている。軌道1a、1bは、それぞれX軸方向に並ぶように配置された複数の永久磁石を含んでいる。軌道1a、1bのそれぞれにおいて、複数の永久磁石は、各永久磁石の互いに極性が異なる磁極がY軸方向に並ぶとともに、X軸方向に隣接する永久磁石の磁極が互いに異なるように配置されている。このように、本実施形態では、硬磁性材料の磁性材である永久磁石により軌道1a、1bが構成されている。
このように、本実施形態による搬送システム110は、固定部である軌道1に永久磁石が配置され、可動部である搬送車100にコイル列2が配置されたムービングコイル(MC)型の構成を有している。本実施形態による搬送システム110は、永久磁石により構成された軌道1a、1bと搬送車100のコイル列2との間に働く力を浮上力及び推力としてZ軸方向に浮上させつつX軸方向に搬送車100を走行させて搬送することができる。制御装置12は、コイル列2に流す電流を制御することにより、搬送車100に対する浮上力及び推力を制御することができる。なお、本実施形態でも、第1実施形態と同様に固定子7と二次導体板8との間に働く力を推力として用いることもできる。なお、搬送システム110は、MC型の構成に代えて、固定部にコイル列2が配置され、可動部に永久磁石が配置されたムービングマグネット(MM)型の構成を採用することもでき、この場合も同様の効果を得ることができる。
永久磁石により構成された軌道1a、1bには、それぞれコイル列2A、2Bの鉄心に対して吸着力が発生する。軌道1a、1bの吸着力は、それぞれコイル列2A、2Bまでの距離が小さいほどより大きくなる。また、制御装置12は、軌道1a、1bによる磁界を強める向き又は弱める向きの磁界をコイル列2A、2Bに発生させるようにコイル列2A、2Bに電流を流すことができる。つまり、制御装置12は、コイル列2A、2Bに流す電流を制御することにより、コイル列2A、2Bと軌道1a、1bとの間の吸着力を増減させることができる。
浮上搬送路22は、浮上基準面21を基準としたときの搬送車100の浮上可能な領域である。本実施形態において、浮上搬送路22の下限位置は、搬送車100の重力と、軌道1a、1bによる磁界を強めるようにコイル列2A、2Bに流し得る最大電流を流したときの軌道1a、1bとコイル列2A、2Bとの間の吸着力とが釣り合う位置である。浮上搬送路22の上限位置は、搬送車100の重力と、軌道1a、1bによる磁界を弱めるようにコイル列2A、2Bに流し得る最大電流を流したときの軌道1a、1bとコイル列2A、2Bとの間の吸着力とが釣り合う位置である。
図6に示すように、磁気浮上状態の搬送車100の場合、浮上基準面21が浮上搬送路22の下限位置よりも上方に進入して位置している。つまり、浮上基準面21が浮上搬送路22の下限位置に又は下限位置よりも上方に位置していないと、搬送車100に対して十分な吸着力を発生させることができないため、搬送システム110は搬送車100を浮上させることができない。また、浮上基準面21が浮上搬送路22の上限位置を超えて位置すると、軌道1a、1bとコイル列2A、2Bとの間の吸着力により、搬送車100の有する走行ローラー3が着陸搬送レール6の上面に着陸してしまう。なお、着陸搬送レール6の上面のZ軸方向の位置は、走行ローラー3が着陸搬送レール6の上面に着陸したときにコイル列2A、2Bが軌道1a、1bに接触しないように調整されていてもよいし、接触するように調整されていてもよい。
本実施形態による搬送システム110は、永久磁石により構成された軌道1a、1bに対応して、搬送車100を離陸させる移動手段として上下機構33をさらに有している。以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を移動させる移動手段である上下機構33の具体的な構造及び離陸動作について図7A乃至図7Fを用いて説明する。図7A乃至図7Fは、それぞれ上下機構33の具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図7A乃至図7Fは、それぞれ上下機構33を含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。
図7A乃至図7Dに示すように、搬送システム110は、上下機構33を有している。上下機構33は、搬送路装置102において、特定の1箇所に1つ設置されていてもよいし、X軸方向の位置が異なる複数箇所に1つずつ複数設置されていてもよい。
上下機構33は、搬送路筐体9の底板に設けられZ軸方向に駆動する駆動部32と、搬送車100を把持する把持部34A、34Bとを有している。また、上下機構33は、着陸搬送レール6の上面に着陸した着陸状態の搬送車100を把持部34により把持したままZ軸方向の負の方向に引き下げうるトルクを有している。駆動部32により、上下機構33は、把持部34で搬送車100を把持した状態でZ軸方向に移動して搬送車100を引き下げることができる。また、上下機構33は、搬送車100を引き下げたとき、浮上基準面21のZ軸方向の位置が浮上搬送路22の領域まで移動するようにZ軸方向の高さ、駆動部32のZ軸方向の駆動範囲等が調整されている。
上下機構33は、制御装置14に接続されている。制御装置14は、駆動部32による上下機構33のZ軸方向の駆動を制御する。また、制御装置14は、把持部34による搬送車100の把持動作を制御する。なお、上下機構33は、制御装置14とは別個の制御装置に接続されてその別個の制御装置により駆動が制御されてもよい。
上下機構33により搬送車100を離陸させる動作について図7A乃至図7Fを用いて説明する。図7A乃至図7Fに示す一連の動作を行うための上下機構33の制御は、制御装置14により実行されるが、これに代えて別個独立した制御装置により実行されてもよい。
まず、図7Aに示すように、搬送車100を着陸搬送路20に着陸した着陸状態で上昇前の状態の上下機構33の上方の位置に配置する。なお、本実施形態にいう着陸搬送路20は、第1実施形態とは異なり、着陸搬送レール6の上面によって形成される走行ローラー3の上側接地面の軌道である。搬送車100は、コイル列2A、2Bと軌道1a、1bとの間に働く吸着力により着陸搬送レール6の上面に着陸している。制御装置12は、コイル列2A、2Bに流す電流を制御することにより、コイル列2A、2Bと軌道1a、1bとの間に働く吸着力を調整することができる。上下機構33の上方の位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、例えば、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
次に、図7Bに示すように、上下機構33は、駆動部32によりZ軸方向に上昇し、把持部34により搬送車100を把持可能な位置に移動する。
次に、図7Cに示すように、把持部34は、搬送車100を把持する。
次に、図7Dに示すように、上下機構33は、駆動部32によりZ軸方向に下降する。これにより、把持部34により把持された搬送車100も下降する。このように上下機構33が下降することにより、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。こうして、上下機構33は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に搬送車100を相対的に移動させる。
次に、図7Eに示すように、把持部34は、浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した状態で搬送車100を解放する。
浮上基準面21が浮上搬送路22に進入しているため、搬送車100は、浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。制御装置12は、コイル列2に流す電流を制御して浮上力を制御することができる。
次に、図7Fに示すように、上下機構33は、駆動部32により更に下降する。すると、搬送車100は、上下機構33と接触することなく浮上搬送路22を走行可能な状態となる。制御装置12は、コイル列2に電流を流して搬送車100に働く浮上力及び推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100をX軸方向に浮上搬送路22に沿って走行させて搬送することができる。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102に設置された簡単な構造の上下機構33により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による搬送システム110について図8A乃至図8Dを用いて説明する。なお、上記第1乃至第5実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態による搬送システム110の基本的構成は、第1実施形態による構成とほぼ同様である。本実施形態による搬送システム110は、搬送車100を離陸させるための移動手段として、上下機構30に代えてスロープ61A、61Bを有している。なお、搬送システム110は、第1乃至第5実施形態の構成のうちのいずれかの1つの構成に加えてスロープ61A、61Bを有していてもよい。また、搬送システム110は、第1乃至第5実施形態の構成のうちの少なくとも2つの組み合わせに加えてスロープ61A、61Bを有していてもよい。
以下、本実施形態による搬送システム110において搬送車100を離陸させる移動手段であるスロープ61A、61Bの具体的な構造及び離陸動作について図8A乃至図8Dを用いて説明する。図8A乃至図8Dは、それぞれスロープ61A、61Bの具体的な構造及び離陸動作を示す図である。図8A乃至図8Dは、それぞれスロープ61A、61Bを含む搬送システム110をY軸方向から見た側面図になっている。
図8A乃至図8Dに示すように、本実施形態による搬送システム110は、搬送路筐体9の側板に設けられた着陸搬送レール6の上面に設けられたスロープ61A、61Bを有している。スロープ61A、61Bは、それぞれ着陸搬送レール6A、6Bに同様に設けられている。着陸搬送レール6の上面をX軸方向の一方に向かって走行する搬送車100に対して、スロープ60Aは軌道1から徐々に離れるように傾斜したスロープ、スロープ60Bは軌道1に徐々に近づくように傾斜したスロープになっている。
スロープ61Aとスロープ61Bとの間の着陸搬送レール6の上面は、X軸方向に平行な平坦面63になっている。平坦面63は、スロープ61A、61Bの外側の着陸搬送レール6の上面よりもZ軸方向に低くなっている。平坦面63のZ軸方向の高さは、平坦面63に着陸している搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する高さになっている。すなわち、平坦面63は、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により搬送車100が浮上可能な位置に位置している。スロープ61A、61Bは、それぞれ平坦面63の側、すなわち搬送車100が浮上可能な位置の側に傾斜するように設けられている。
スロープ61A、61Bは、X軸方向に対する傾斜角として、それぞれ着陸搬送レール6の下面に着陸した着陸状態でX軸方向に走行する搬送車100が登り降り可能な角度を有している。なお、スロープ61A、61Bの傾斜角は、互いに同じであっても互いに異なっていてもよい。
なお、スロープ61A、61B及び平坦面63を含む着陸搬送レール6の上面に対しては、これに対向するように平坦面63よりもZ軸方向に低い位置に着陸搬送レール6の下面が配置されている。着陸搬送レール6の下面は、平坦面63よりもZ軸方向に低い位置に配置されているため、搬送車100の離陸を妨げることはない。
本実施形態による搬送システム110は、スロープ61A、61Bを含む着陸搬送レール6の上面に搬送車100を着陸状態で走行させることにより浮上基準面21の高さを変更して、搬送車100を離陸させる。スロープ61により搬送車100を離陸させる動作について図8A乃至図8Dを用いて説明する。
まず、図8Aに示すように、搬送車100を着陸搬送路20に着陸した着陸状態でスロープ61Aの直前位置に配置する。なお、本実施形態にいう着陸搬送路20は、第1実施形態とは異なり、着陸搬送レール6の上面によって形成される走行ローラー3の上側接地面の軌道である。搬送車100は、コイル列2A、2Bと軌道1A、1Bとの間に働く吸着力により着陸搬送レール6の上面に着陸している。制御装置12は、コイル列2A、2Bに流す電流を制御することにより、コイル列2A、2Bと軌道1A、1Bとの間に働く吸着力を調整することができる。スロープ61Aの直前位置への搬送車100の配置方法としては、例えば、搬送システム110の有する制御装置14又は他の制御装置のプログラムにより着陸状態の搬送車100を自動走行させて配置する方法を用いることができる。また、同じく配置方法として、手動で搬送車100を運搬して配置する方法を用いることもできる。
次に、図8Bに示すように、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、着陸状態の搬送車100をX軸方向にスロープ61Aの側に走行させる。これにより、搬送車100は、スロープ61Aに沿って走行して軌道1から徐々に離れて行くため、着陸搬送路20から離れながら浮上基準面21を下降させる。
次に、図8Cに示すように、搬送車100は、スロープ61Aを走行することにより平坦面63に到達して下降位置に案内される。搬送車100が下降位置に案内されることにより、搬送車100の有する浮上基準面21が浮上搬送路22に進入する。浮上基準面21が浮上搬送路22に進入した搬送車100は、浮上力により離陸可能な状態となる。こうして、搬送車100は、スロープ61Aを走行して、軌道1とコイル列2との間に働く磁力により浮上可能な位置に移動する。搬送車100が離陸可能な状態になると、制御装置12は、コイル列2に電流を流して、搬送車100が磁気浮上状態になるように搬送車100に働く浮上力を制御する。すると、搬送車100は、浮上力を受けて離陸し、磁気浮上状態となる。
次に、図8Dに示すように、制御装置14は、固定子7のコイルに電流を流して搬送車100に働く推力を制御することにより、磁気浮上状態の搬送車100を浮上搬送路22に沿って走行させて搬送する。スロープ61Bは着陸搬送路20に向かって配置されているが、搬送車100は、磁気浮上状態で離陸しているため、スロープ61Bを走行することはなく着陸搬送路20には移動しない。
なお、スロープ61は、着陸状態の搬送車100が走行して浮上基準面21が浮上搬送路22に進入することができるように配置されていればよく、上記のように配置されたものに限定されるものではない。例えば、上記のように搬送車100が一方向に走行する場合にはスロープ61Aが設けられていればよく、必ずしもスロープ61Bは設けられている必要はない。スロープ61Bは、上記とは逆方向に搬送車100が走行する場合にスロープ61Aと同様に搬送車100を離陸させるためのスロープとして機能することができる。また、例えば、スロープ61は、傾斜面と平坦面とを組み合わせた階段状のものであってもよい。
以上の動作により、搬送車100を着陸搬送路20から浮上搬送路22に移動させて搬送車100の離陸を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、搬送路装置102の着陸搬送レール6に設けられた簡単な構造のスロープ61により搬送車100を離陸させる。したがって、本実施形態によれば、装置のコストを低く抑えつつ、浮上させるべき搬送車100の離陸を実現することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、搬送車100を浮上させる浮上力としてコイル列2と軌道1との間に働く力を利用し、搬送車100を走行させる推力として二次導体板8との間に働く力を利用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。搬送車100は、搬送路筐体9に設置された軌道1としての第1の磁力部と搬送車100に設置された第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ走行するように構成されていればよい。この場合、第1の磁力部及び第2の磁力部の一方としてコイル列を用い、第1の磁力部及び第2の磁力部の他方として軟磁性材料又は硬磁性材の磁性材を用いることができる。磁気浮上型の搬送システム110は、MC型にもMM型にも構成することができる。
また、上記実施形態では、軌道1が2列である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。軌道1は1列又は2列以上の複数列であってもよく、軌道1の列数に対応して搬送車100にコイル列2を設置することができる。
また、本発明による搬送システムは、電子機器等の物品を製造する製造システムにおいて、物品となるワークに対して各作業工程を実施する工作機械等の各工程装置の作業領域にワークを可動子とともに搬送する搬送システムとして利用することができる。作業工程を実施する工程装置は、ワークに対して部品の組み付けを実施する装置、塗装を実施する装置等、あらゆる装置であってよい。また、製造される物品も特定のものに限定されるものではなく、あらゆる部品であってよい。
このように、本発明による搬送システムを用いてワークを作業領域に搬送し、作業領域に搬送されたワークに対して作業工程を実施して物品を製造することができる。
1…軌道
2…コイル列
3…走行ローラー
4…搬送物
5…搬送チャック
6…着陸搬送レール
7…固定子
8…二次導体板
9…搬送路筐体
12…制御装置
14…制御装置
20…着陸搬送路
21…浮上基準面
22…浮上搬送路
30…上下機構
31…駆動部
32…駆動部
33…上下機構
34…把持部
50…駆動部
51…受け取り機構
52…上昇機構
53…駆動部
54…駆動部
55…スライド機構
60…スロープ
61…スロープ
70…昇降機構
100…搬送車
102…搬送路装置
104…工程装置
110…搬送システム

Claims (11)

  1. 搬送路筐体と、
    前記搬送路筐体に設置された第1の磁力部と、
    前記第1の磁力部と対向可能に設置された第2の磁力部を有し、前記第1の磁力部と前記第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ前記搬送路筐体に沿って走行可能な搬送車と、
    前記搬送路筐体に設置され、前記搬送車が着陸して走行可能なレールと、
    前記レールに着陸した着陸状態の前記搬送車を、前記磁力により浮上可能な位置に移動させる少なくとも1つの移動手段と、
    を有し、
    前記移動手段は、前記搬送車を水平方向に沿って移動させて前記搬送車を前記浮上可能な位置に移動させるスライド機構を含む
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 搬送路筐体と、
    前記搬送路筐体に設置された第1の磁力部と、
    前記第1の磁力部と対向可能に設置された第2の磁力部を有し、前記第1の磁力部と前記第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ前記搬送路筐体に沿って走行可能な搬送車と、
    前記搬送路筐体に設置され、前記搬送車が着陸して走行可能なレールと、
    前記レールに着陸した着陸状態の前記搬送車を、前記磁力により浮上可能な位置に移動させる少なくとも1つの移動手段と、
    を有し、
    前記移動手段は、前記着陸状態の前記搬送車が走行して前記浮上可能な位置に移動するスロープを含む
    ことを特徴とする搬送システム。
  3. 前記レールは、重力により前記搬送車が着陸する下面を有し、
    前記スロープは、前記浮上可能な位置の側に傾斜するように前記下面に設けられている
    とを特徴とする請求項2記載の搬送システム。
  4. 前記レールは、前記磁力により前記搬送車が着陸する上面を有し、
    前記スロープは、前記浮上可能な位置の側に傾斜するように前記上面に設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の搬送システム。
  5. 搬送路筐体と、
    前記搬送路筐体に設置された第1の磁力部と、
    前記第1の磁力部と対向可能に設置された第2の磁力部を有し、前記第1の磁力部と前記第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ前記搬送路筐体に沿って走行可能な搬送車と、
    前記搬送路筐体に設置され、前記搬送車が着陸して走行可能なレールと、
    前記レールに着陸した着陸状態の前記搬送車を、前記磁力により浮上可能な位置に移動させる少なくとも1つの移動手段と、
    を有し、
    前記移動手段は、前記第1の磁力部を下降させて前記搬送車を前記浮上可能な位置に相対的に移動させる昇降機構を含む
    ことを特徴とする搬送システム。
  6. 搬送路筐体と、
    前記搬送路筐体に設置された第1の磁力部と、
    前記第1の磁力部と対向可能に設置された第2の磁力部を有し、前記第1の磁力部と前記第2の磁力部との間に働く磁力により浮上しつつ前記搬送路筐体に沿って走行可能な搬送車と、
    前記搬送路筐体に設置され、前記搬送車が着陸して走行可能なレールと、
    前記レールに着陸した着陸状態の前記搬送車を、前記磁力により浮上可能な位置に移動させる少なくとも1つの移動手段と、
    を有し、
    前記着陸状態の前記搬送車を走行させて、前記移動手段が前記搬送車を移動させる位置に前記搬送車を移動させる制御装置を有する
    ことを特徴とする搬送システム。
  7. 前記移動手段は、前記搬送車を鉛直方向に沿って移動させて前記搬送車を前記浮上可能な位置に移動させる上下機構を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の搬送システム。
  8. 前記移動手段は、前記搬送路筐体に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の搬送システム。
  9. 前記第1の磁力部は、軟磁性材料又は硬磁性材料の磁性材であり、
    前記第2の磁力部は、複数のコイルを含むコイル列である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の搬送システム。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載された搬送システムと、
    前記搬送車により搬送されるワークに対して加工を施す工程装置と
    を有することを特徴とする加工システム。
  11. 請求項10に記載の加工システムを用いて物品を製造する物品の製造方法であって、
    前記搬送車により前記ワークを搬送する工程と、
    前記搬送車により搬送された前記ワークに対して、前記工程装置により前記加工を施す工程と
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
JP2020161489A 2020-09-25 2020-09-25 搬送システム Active JP7518711B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020161489A JP7518711B2 (ja) 2020-09-25 2020-09-25 搬送システム
US17/481,121 US20220097984A1 (en) 2020-09-25 2021-09-21 Transport system, processing system, and method of manufacturing article
CN202111114118.3A CN114249129B (zh) 2020-09-25 2021-09-23 输送系统、加工系统和物品的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020161489A JP7518711B2 (ja) 2020-09-25 2020-09-25 搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022054343A JP2022054343A (ja) 2022-04-06
JP7518711B2 true JP7518711B2 (ja) 2024-07-18

Family

ID=80792030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020161489A Active JP7518711B2 (ja) 2020-09-25 2020-09-25 搬送システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220097984A1 (ja)
JP (1) JP7518711B2 (ja)
CN (1) CN114249129B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11945665B1 (en) * 2022-08-03 2024-04-02 Amazon Technologies, Inc. Automated lateral transfer and elevation of sortation shuttles

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094263A (ja) 2018-12-14 2020-06-18 キヤノントッキ株式会社 蒸着装置、電子デバイスの製造装置、および、蒸着方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757042B2 (ja) * 1985-06-29 1995-06-14 株式会社東芝 浮上式搬送装置
JPH0671572B2 (ja) * 1989-06-05 1994-09-14 ヒロセ株式会社 山留部品の連続再生装置
CA2065098A1 (en) * 1991-04-17 1992-10-18 Alfred Reimer Parking system
JPH0640542A (ja) * 1992-07-22 1994-02-15 Shintoshi Kaihatsu Kenkyu Jimusho:Kk 傾斜落下式搬送装置
JPH07177612A (ja) * 1993-12-22 1995-07-14 Tsudakoma Corp 給糸体搬送装置
JPH1095533A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Toshiba Mechatronics Kk 磁気浮上式搬送装置
JP3842369B2 (ja) * 1997-04-22 2006-11-08 株式会社岡村製作所 吊り下げ搬送装置
KR101277070B1 (ko) * 2011-05-17 2013-06-20 주식회사 에스에프에이 기판 이송장치
JP7066333B2 (ja) * 2017-05-17 2022-05-13 キヤノン株式会社 搬送システム、加工システム、物品の製造方法、搬送システムの制御方法及び可動機構
JP7346456B2 (ja) * 2018-05-11 2023-09-19 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 包装アセンブリ用の送出装置、及び送出装置を含む包装アセンブリ
JP6617249B1 (ja) * 2019-03-19 2019-12-11 久米機電工業株式会社 搬送機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094263A (ja) 2018-12-14 2020-06-18 キヤノントッキ株式会社 蒸着装置、電子デバイスの製造装置、および、蒸着方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN114249129A (zh) 2022-03-29
US20220097984A1 (en) 2022-03-31
CN114249129B (zh) 2024-10-18
JP2022054343A (ja) 2022-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6165992B2 (ja) 磁気浮上搬送装置
US10112777B2 (en) Transport system powered by short block linear synchronous motors
US4805761A (en) Magnetic conveyor system for transporting wafers
JP5040271B2 (ja) 有軌道搬送装置
EP2691319B1 (en) Pallet-based position adjustment system
US20060104712A1 (en) Transportation system
KR960702412A (ko) 웨이퍼 이송 장치(wafer transport device)
JP7518711B2 (ja) 搬送システム
KR102546009B1 (ko) 반송 장치 및 물품의 제조 방법
KR20180059081A (ko) 자기 부상 이송 장치
JPS6115560A (ja) リニアステツプモ−タ
KR101957960B1 (ko) 자기 부상 이송 장치
CN113644804A (zh) 引导装置、平面电机和用于运输穿梭件的方法
JPH0649529B2 (ja) 真空室内における物体の搬送方法
CN216582270U (zh) 具有直接对接定位装置的物品处理系统
CN115385100A (zh) 传送装置和喷墨打印设备
CN213922830U (zh) 一种物料可越行的输送装置
JPH053508Y2 (ja)
JPS6374898A (ja) 位置合わせ用スライドプレ−トを有するキヤリア
JP2008266010A (ja) 案内溝付き走路を用いたエア浮上搬送装置
CN111293855A (zh) 搬送装置以及物品制造方法
CN105668231A (zh) 智能磁动转运装置
KR20210017168A (ko) 캐리어 반송 장치 및 이를 구비하는 반송체 제어 시스템
JP2893276B2 (ja) 搬送装置に於ける搬送路の分岐装置
JPS6392205A (ja) 真空装置用磁気浮上搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7518711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150