JP7501304B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7501304B2
JP7501304B2 JP2020176717A JP2020176717A JP7501304B2 JP 7501304 B2 JP7501304 B2 JP 7501304B2 JP 2020176717 A JP2020176717 A JP 2020176717A JP 2020176717 A JP2020176717 A JP 2020176717A JP 7501304 B2 JP7501304 B2 JP 7501304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder unit
position sensor
intake path
accelerator position
saddle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020176717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022067869A (ja
Inventor
芳典 杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2020176717A priority Critical patent/JP7501304B2/ja
Publication of JP2022067869A publication Critical patent/JP2022067869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7501304B2 publication Critical patent/JP7501304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

本発明は、電子制御スロットルを採用した鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両において、アクセル操作に応じてスロットルバルブの開閉を制御するスロットル制御方式には機械式と電子式がある。機械式のスロットル制御方式は、スロットルグリップとスロットルボディとをスロットルケーブルにより接続し、スロットルケーブルを介してスロットルグリップの回動操作をスロットルバルブの軸に直接伝達してスロットルバルブを開閉させる方式である。一方、電子式のスロットル制御方式は、電子制御スロットルと呼ばれるもので、スロットルグリップの回動操作をアクセルポジションセンサにより検出し、エンジンコントロールユニット(ECU)等の電子制御装置がアクセルポジションセンサから出力される検出信号に基づいて電動モータを駆動し、スロットルバルブを開閉させる方式である。
下記の特許文献1には、並列4気筒エンジンを搭載した自動二輪車であって、電子制御スロットルを採用したものが記載されている。
特開2013ー238159号公報
ところで、鞍乗型車両の中には、横置きV型エンジンを搭載したものがある。横置きV型エンジンは、シリンダ、シリンダヘッドおよびシリンダヘッドカバーを有する2つのシリンダユニットがクランクケースの概ね上方に側方視V字型に設けられたエンジンである。横置きV型エンジンを搭載した鞍乗型車両において、電子制御スロットルを採用するに当たり、以下に述べるように、いくつかの要請がある。
まず、横置きV型エンジンを搭載し、かつ電子制御スロットルを採用しつつも、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した場合のアクセル操作感と同等のアクセル操作感を実現することが要請される。具体的に説明すると、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両においては、V型エンジンの前側シリンダユニットと後側シリンダユニットとの間にスロットルボディが配置され、前側シリンダユニットの吸気量の調整を行うスロットルバルブと、後側シリンダユニットの吸気量の調整を行うスロットルバルブとを連動させて制御する構造となっている。この構造において、スロットルボディは前側シリンダユニットと後側シリンダユニットとの間に配置されているので、スロットルグリップとスロットルボディとを接続するスロットルケーブルは、スロットルグリップから前側シリンダユニットと後側シリンダユニットとの間へ伸長している。ここで、アクセル操作感とは、運転者がアクセルを開けたときに感じる抵抗感、すなわちアクセルの重さである。スロットルケーブルの長さおよび曲率はアクセルの重さに大きな影響を与える。例えば、スロットルケーブルの長さが長い場合、またはスロットルケーブルの曲率が大きい場合には、アクセルが重くなる。横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両においては、スロットルケーブルがスロットルグリップから前側シリンダユニットと後側シリンダユニットとの間へ伸長していることが、そのアクセル操作感に大きな影響を与えていると考えられる。このような、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両のアクセル操作感を、横置きV型エンジンを搭載し、かつ電子制御スロットルを採用した鞍乗型車両において実現することが要請される。
次に、アクセルポジションセンサを、横置きV型エンジンに取り付けられた部品、または横置きV型エンジンの周囲に配置された部品と干渉しないように配置することが要請される。具体的に説明すると、横置きV型エンジンを搭載し、かつ電子制御スロットルを採用しつつも、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した場合のアクセル操作感と同等のアクセル操作感を実現するために、アクセルポジションセンサをエンジンの近傍に配置し、アクセルポジションセンサとスロットルグリップとをケーブルにより接続し、スロットルグリップの回動操作をアクセルポジションセンサに伝達する構造とすることが望ましい。この構造によれば、アクセルポジションセンサとスロットルグリップとを接続するケーブルの長さおよび曲率を、機械式のスロットル制御方式を採用した場合におけるスロットルケーブルの長さおよび曲率に近づけることができる。それゆえ、横置きV型エンジンを搭載し、かつ電子制御スロットルを採用した鞍乗型車両においても、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両と同等のアクセル操作感を実現することができる。この場合、アクセルポジションセンサを横置きV型エンジンの近傍に配置することとなるが、その際に、アクセルポジションセンサを、横置きV型エンジンに取り付けられた部品、または横置きV型エンジンの周囲に配置された部品と干渉しないように配置することが要請される。
次に、アクセルポジションセンサを鞍乗型車両の意匠に影響を与えない位置に配置することが要請される。すなわち、アクセルポジションセンサが鞍乗型車両の外部に露出すると、鞍乗型車両の意匠が悪くなるおそれがある。したがって、アクセルポジションセンサを鞍乗型車両の内側に隠れるように配置することが要請される。
本発明の課題は、横置きV型エンジンを搭載し、電子制御スロットルを採用し、かつ以上の要請を満たす鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の鞍乗型車両は、前側シリンダユニットおよび後側シリンダユニットを有する横置きV型エンジンと、前記前側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路と、前記後側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路と、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサとを備えた鞍乗型車両であって、前記アクセルポジションセンサは、スロットルグリップの回動操作に応じて動く可動部と、前記可動部の動きをアクセル開度として検出する検出部と、前記スロットルグリップの回動操作を前記可動部に伝達するためのケーブルを取り付けるケーブル取付部とを有し、前記前側吸気経路は前記前側シリンダユニットの上方に配置され、前記前側吸気経路の下端部が前記前側シリンダユニットに接続され、前記後側吸気経路は前記後側シリンダユニットの上方に配置され、前記後側吸気経路の下端部が前記後側シリンダユニットに接続され、前記アクセルポジションセンサは前記前側吸気経路と前記後側吸気経路との間に配置され、当該鞍乗型車両の前方視において、前記検出部は前記前側吸気経路の後側に隠れており、前記ケーブル取付部は前記前側吸気経路から車幅方向外側にはみ出していることを特徴とする。
また、本発明の第2の鞍乗型車両は、前側シリンダユニットおよび後側シリンダユニットを有する横置きV型エンジンと、前記前側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路と、前記後側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路と、前記エンジンを冷却する冷却媒体を流通させる通路を有する冷却媒体流通機構と、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサとを備えた鞍乗型車両であって、前記前側吸気経路は前記前側シリンダユニットの上方に配置され、前記前側吸気経路の下端部が前記前側シリンダユニットに接続され、前記後側吸気経路は前記後側シリンダユニットの上方に配置され、前記後側吸気経路の下端部が前記後側シリンダユニットに接続され、前記冷却媒体流通機構は前記前側シリンダユニットと前記後側シリンダユニットとの間に配置され、前記アクセルポジションセンサは、前記前側吸気経路と前記後側吸気経路との間に配置され、かつ前記冷却媒体流通機構に固定されていることを特徴とする。






本発明によれば、横置きV型エンジンを搭載し、電子制御スロットルを採用した鞍乗型車両において、機械式のスロットル制御方式を採用した場合と同等のアクセル操作感を実現することができ、アクセルポジションセンサを、エンジンに取り付けられた部品、またはエンジンの周囲に配置された部品と干渉しないように配置することができ、かつアクセルポジションセンサを鞍乗型車両の意匠に影響を与えない位置に配置することができる。
本発明の実施例の鞍乗型車両の一部を左方から見た状態を示す説明図である。 エアクリーナを取り除いた図1中の鞍乗型車両の一部を上方から見た状態を示す説明図である。 図1中の鞍乗型車両の一部からヘッドパイプおよび一対のメインフレームを取り除いた状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両におけるサーモスタットおよびアクセルポジションセンサ等を左方から見た状態を示す説明図である。 図4中のサーモスタットおよびアクセルポジションセンサ等を右方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両におけるサーモスタットおよびアクセルポジションセンサ等を左後上方から見た状態を示す説明図である。 本発明の実施例の鞍乗型車両において、前側吸気経路およびアクセルポジションセンサ等を前方から見た状態を示す説明図である。
本発明の実施形態の鞍乗型車両は、前側シリンダユニットおよび後側シリンダユニットを有する横置きV型エンジンと、前側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路と、後側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路と、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサとを備えている。また、前側吸気経路は前側シリンダユニットの上方に配置され、前側吸気経路の下端部が前側シリンダユニットに接続されている。また、後側吸気経路は後側シリンダユニットの上方に配置され、後側吸気経路の下端部が後側シリンダユニットに接続されている。また、アクセルポジションセンサは前側吸気経路と後側吸気経路との間に配置されている。
本実施形態の鞍乗型車両においては、アクセルポジションセンサが前側吸気経路と後側吸気経路との間に配置されており、それゆえ、アクセルポジションセンサの位置が、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるスロットルボディの位置に近い。その結果、アクセルポジションセンサとスロットルグリップとを接続するケーブルの長さおよび曲率を、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるスロットルケーブルの長さおよび曲率に近づけることができる。したがって、本実施形態の鞍乗型車両によれば、横置きV型エンジンを搭載し、かつ電子制御スロットルを採用しつつも、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるアクセル操作感と同等のアクセル操作感を実現することができる。
また、横置きV型エンジンを搭載した鞍乗型車両において、前側吸気経路と後側吸気経路とは互いに離れているため、両経路間には、エンジン近傍の他の場所と比較して、部品を配置することが可能な空間を確保し易い。アクセルポジションセンサを、前側吸気経路と後側吸気経路との間に配置することにより、アクセルポジションセンサを、エンジンに取り付けられた他の部品、またはエンジンの周囲に配置された他の部品と干渉しないように配置することができる。
また、アクセルポジションセンサを前側吸気経路と後側吸気経路との間に配置することにより、アクセルポジションセンサを鞍乗型車両の内側に配置することができ、アクセルポジションセンサを例えばメインフレーム等により隠すことができる。したがって、アクセルポジションセンサが鞍乗型車両の外部に露出することを防止することができ、アクセルポジションセンサの露出によって鞍乗型車両の意匠が悪化することを防止することができる。
図面を用いて、本発明の鞍乗型車両の実施例について説明する。実施例において、上(Ud)、下(Dd)、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)の方向について説明する際には、各図中の左下に描いた矢印に従う。
(鞍乗型車両)
図1は鞍乗型車両1の一部を左方から見た状態を示している。図2は図1中の鞍乗型車両1の一部を上方から見た状態を示している。また、図2はエアクリーナ35を取り除いた状態を示している。図3は図1中の鞍乗型車両1の一部からヘッドパイプ2および一対のメインフレーム3を取り除いた状態を示している。
鞍乗型車両1は例えば自動二輪車である。鞍乗型車両1は、図1に示すように、鞍乗型車両1の骨格を形成する車体フレームとして、ヘッドパイプ2および一対のメインフレーム3を備えている。ヘッドパイプ2は鞍乗型車両1の前上部に配置されている。一対のメインフレーム3は、図1および図2に示すように、ヘッドパイプ2から左、右に拡開し、かつ下方に傾斜しつつ、後方へ伸長している。また、ヘッドパイプ2にはステアリングシャフト4が挿入され、ステアリングシャフト4には、アッパーブラケット5およびロワーブラケット6を介してフロントフォーク7が取り付けられている。また、図示していないが、フロントフォーク7の下端側には前輪が支持されている。また、アッパーブラケット5にはハンドルバー8が取り付けられている。また、ハンドルバー8の右端側にはグリップホルダ9が固定され、グリップホルダ9には、スロットルグリップ10が回動可能に取り付けられている。また、ハンドルバー8の右端側にはブレーキレバーが装着され、ハンドルバー8の左端側にはグリップおよびクラッチレバーが装着されるが、図1ないし図3は、これらが未装着な状態を示している。また、図示していないが、一対のメインフレーム3の後下部にはスイングアームが取り付けられ、スイングアームの後端側には後輪が支持され、さらに、一対のメインフレーム3の後上部には一対のシートレールが連結されている。また、鞍乗型車両1は、燃料タンク、シート、排気管、マフラ、メータ、灯火類およびカウルを備えているが、これらについては図示を省略している。
また、鞍乗型車両1は、その動力源として、横置きV型2気筒の4サイクルガソリンエンジン15を備えている。エンジン15は、鞍乗型車両1の前後方向略中央の下部に配置され、一対のメインフレーム3に支持されている。また、エンジン15は、図3に示すように、クランクケース16、クランクケース16の前上方に配置され、クランクケース16から前上方に突出した前側シリンダユニット17、およびクランクケース16の後上方に配置され、クランクケース16から後上方に突出した後側シリンダユニット21を備えている。また、前側シリンダユニット17は、クランクケース16の前上部に設けられた前側シリンダ18、前側シリンダ18の前上部に設けられた前側シリンダヘッド19、および前側シリンダヘッド19の前上部を覆う前側シリンダヘッドカバー20を備えている。また、後側シリンダユニット21は、クランクケース16の後上部に設けられた後側シリンダ22、後側シリンダ22の後上部に設けられた後側シリンダヘッド23、および後側シリンダヘッド23の後上部を覆う後側シリンダヘッドカバー24を備えている。
(冷却システム)
また、鞍乗型車両1は、エンジン15等を冷却するための水冷式の冷却システムを備えている。冷却システムは、冷却媒体としての冷却水をエンジン15の内部等に流通させる、例えばウォータジャケット等の冷却水通路(図示せず)と、走行風等を利用して冷却水を冷却するラジエータ25と、エンジン15とラジエータ25との間において冷却水を循環させる冷却媒体流通機構としての冷却水流通機構26と、冷却水の循環を作り出すウォータポンプ33とを備えている。ウォータポンプ33は、図2に示すように、クランクケース16の右方に配置されている。ラジエータ25は、図3に示すように、フロントフォーク7の後方かつ前側シリンダヘッドカバー20の前方に配置されている。
図4は、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置されたサーモスタット29、およびサーモスタット29の上方に配置されたアクセルポジションセンサ45等を左方から見た状態を示している。図5は、図4中のサーモスタット29およびアクセルポジションセンサ45等を右方から見た状態を示している。
冷却水流通機構26は、前側ホースとしての前側シリンダアウトレットホース27、後側ホースとしての後側シリンダアウトレットホース28、サーモスタット29、ラジエータインレットホース30、ラジエータアウトレットホース31、およびバイパスホース32を備えている。これらはいずれも冷却水を流通させる通路として機能する。前側シリンダアウトレットホース27は、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置され、図5に示すように、前側シリンダヘッド19の冷却水流出口19Aとサーモスタット29の第1の流入口29Aとの間を接続している。後側シリンダアウトレットホース28は、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置され、後側シリンダヘッド23の冷却水流出口23Aとサーモスタット29の第2の流入口29Bとの間を接続している。ラジエータインレットホース30は、図3および図4に示すように、前側シリンダユニット17の左上方に配置され、サーモスタット29の流出口29Cとラジエータ25の流入口との間を接続している。ラジエータアウトレットホース31は、図2に示すように、前側シリンダユニット17の右方に配置され、ラジエータ25の流出口とウォータポンプ33の流入口との間を接続している。バイパスホース32は、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間の領域からクランクケース16の右方にかけて伸長しており、サーモスタット29のバイパス用流出口29Dとウォータポンプ33のバイパス用流入口との間を接続している。
サーモスタット29は、前側シリンダ18および後側シリンダ22の上方、かつ前側シリンダヘッド19と後側シリンダヘッド23との間に配置されている。また、サーモスタット29は、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28により支持され、前側シリンダ18、後側シリンダ22、前側シリンダヘッド19および後側シリンダヘッド23の他、エンジン15の各部から離れている。
このような構成を有する冷却システムにおいて、ウォータポンプ33の作動により、冷却水は、エンジン15の内部の冷却水通路を流通し、エンジン15の熱を受け取る。その後、冷却水は、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28を介してサーモスタット29内に流入する。サーモスタット29は冷却水の温度に応じて当該サーモスタット29の流出口29Cを開閉する機能を有している。冷却水の温度が所定の基準温度よりも高いときには、サーモスタット29の流出口29Cが開く。この場合、サーモスタット29内に流入した冷却水は、ラジエータインレットホース30を介してラジエータ25内に流入し、ラジエータ25内を流通する間に走行風等により冷却される。その後、冷却水は、ラジエータ25からラジエータアウトレットホース31を介してウォータポンプ33内に流入し、再び、エンジン15の内部の冷却水通路を流通する。
一方、冷却水の温度が所定の基準温度以下のときには、サーモスタット29の流出口29Cが閉じる。この場合、エンジン15の内部の冷却水通路を流通し、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28を介してサーモスタット29内に流入した冷却水は、サーモスタット29からバイパスホース32を介してウォータポンプ33内に流入する。このように、冷却水の温度が所定の基準温度以下のときには、冷却水はラジエータ25を流通せず、ラジエータ25により冷却されない。これにより、エンジン15の暖機時間を短縮することができる。
(吸気システム)
また、鞍乗型車両は、エンジン15に、燃料燃焼用の空気を供給する吸気システムを備えている。吸気システムは、外気を取り込んで清浄化するエアクリーナ35、エアクリーナ35により清浄化された空気を前側シリンダユニット17に供給する前側吸気経路36、およびエアクリーナ35により清浄化された空気を後側シリンダユニット21に供給する後側吸気経路40を備えている。エアクリーナ35は、図3に示すように、エンジン15の上方に配置されている。
前側吸気経路36は、エアクリーナ35から前側シリンダユニット17に向かって下方に略垂直に伸長している。前側吸気経路36は前側スロットルボディ37、および前側接続管としての前側インテークパイプ38を有している。
前側スロットルボディ37は前側吸気経路36の上部に配置されている。前側スロットルボディ37は、横断面の形状が円形または楕円形である筒状に形成され、その軸線が垂直方向となるように配置されている。前側スロットルボディ37の上端に位置する流入口は、エアクリーナ35の下部に設けられた第1の流出口35Aに接続されている。前側スロットルボディ37の下端に位置する流出口は前側インテークパイプ38に接続されている。前側スロットルボディ37の内部には、前側スロットルボディ37内を流通する空気の量を調整するスロットルバルブが設けられている。また、前側スロットルボディ37には、前側吸気経路36を流通する空気に燃料を噴射するフューエルインジェクタ39が取り付けられている。
前側インテークパイプ38は前側吸気経路36の下部に配置されている。前側インテークパイプ38は直線状に伸長し、その軸線が垂直方向となるように配置されている。前側インテークパイプ38の上端に位置する流入口は前側スロットルボディ37に接続され、前側インテークパイプ38の下端に位置する流出口は前側シリンダヘッド19の吸気口に接続されている。
後側吸気経路40は、エアクリーナ35から後側シリンダユニット21に向かって後方に傾斜しつつ下方に伸長している。後側吸気経路40は後側スロットルボディ41、および後側接続管としての後側インテークパイプ42を有している。
後側スロットルボディ41は後側吸気経路40の上部に配置されている。後側スロットルボディ41は、横断面の形状が円形または楕円形である筒状に形成され、その軸線がその上端から下端に向かって後下方向に傾斜するように配置されている。後側スロットルボディ41の上端に位置する流入口は、エアクリーナ35の後部に設けられた第2の流出口35Bに接続されている。後側スロットルボディ41の下端に位置する流出口は後側インテークパイプ42に接続されている。後側スロットルボディ41の内部には、後側スロットルボディ41内を流通する空気の量を調整するスロットルバルブが設けられている。また、後側スロットルボディ41には、後側吸気経路40を流通する空気に燃料を噴射するフューエルインジェクタ43が取り付けられている。
後側インテークパイプ42は後側吸気経路40の下部に配置されている。後側インテークパイプ42は直線状に伸長し、その軸線がその上端から下端に向かって後下方向に傾斜するように配置されている。後側インテークパイプ42の上端に位置する流入口は後側スロットルボディ41に接続され、後側インテークパイプ42の下端に位置する流出口は後側シリンダヘッド23の吸気口に接続されている。
また、鞍乗型車両1は、アクセル開度に応じて、エンジン15に供給する空気の量を制御する方式として電子制御スロットルを採用している。鞍乗型車両1は、電子制御スロットルに関する部品として、図3に示すように、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ45、スロットルグリップ10の回動操作をアクセルポジションセンサ45に伝達するための2本のケーブル56、57、前側スロットルボディ37のスロットルバルブを開閉する前側バルブ駆動ユニット61、および後側スロットルボディ41のスロットルバルブを開閉する後側バルブ駆動ユニット62を備えている。また、鞍乗型車両1はECU(図示せず)を備えている。ECUは、例えば鞍乗型車両1のメータの下側またはシートの下側等、鞍乗型車両1において、外部からの衝撃を受けにくく、雨風に曝されず、かつエンジン15の熱等が伝わり難い場所に配置されている。ECUは、アクセルポジションセンサ45により検出されたアクセル開度に基づいて前側バルブ駆動ユニット61および後側バルブ駆動ユニット62を制御する。
図6はアクセルポジションセンサ45およびサーモスタット29等を左後上方から見た状態を示している。図6に示すように、アクセルポジションセンサ45は、スロットルグリップ10の回動操作に応じて動く可動部としての回動軸46と、回動軸46を回動可能に支持する支持部材47と、回動軸46の左端側(一端側)に固定されたプーリ48と、回動軸46の外周側に設けられ、一端部が支持部材47に固定され、他端部がプーリ48に固定されたコイルばね49と、支持部材47に固定され、回動軸46の右端側(他端側)が接続された検出部50と、支持部材47に固定され、ケーブル56、57のそれぞれの端部を取り付けるケーブル取付部51とを備えている。
各ケーブル56、57は、ケーブル本体58、およびケーブル本体58の外側を覆うケーブルチューブ59を備え、ケーブル本体58はケーブルチューブ59内において、その伸長方向に移動することができる。各ケーブル56、57のケーブル本体58の一端部はスロットルグリップ10に接続され、各ケーブル56、57のケーブルチューブ59の一端部は、グリップホルダ9に固定されている。一方、各ケーブル56、57のケーブル本体58の他端部は、プーリ48の外周部に接続され、各ケーブル56、57のケーブルチューブ59の他端部は、ケーブル取付部51に固定されている。プーリ48および回動軸46は一体的に回動する。コイルばね49は、プーリ48および回動軸46を、アクセルポジションセンサ45を左方から見たときに反時計回り方向に付勢している。スロットルグリップ10が図2中の矢示A方向に回動操作されると、ケーブル56のケーブル本体58が図6中の矢示B方向に引っ張られて移動し、かつケーブル57のケーブル本体58が矢示C方向に移動し、プーリ48および回動軸46がコイルばね49の付勢力に抗して時計回り方向に回動する。検出部50は、回動軸46の回動量または回動角度をアクセル開度として検出し、検出したアクセル開度を示す検出信号をECUに出力する。検出部50には、検出信号をECUに送るための電気ケーブルを接続するコネクタ部50Aが設けられている。なお、図2ないし図6においては、コネクタ部50Aに電気ケーブルが接続されていない状態を示している。
また、アクセルポジションセンサ45は、図3に示すように、前側吸気経路36と後側吸気経路40との間に配置されている。具体的には、アクセルポジションセンサ45は前側インテークパイプ38と後側インテークパイプ42との間に配置されている。また、アクセルポジションセンサ45は、鞍乗型車両1の左右方向(車幅方向)において、鞍乗型車両1の左右方向中心を基準として、スロットルグリップ10が配置されている側と反対側に配置されている。すなわち、図2に示すように、スロットルグリップ10は鞍乗型車両1の左右方向中心よりも右側に配置されているので、アクセルポジションセンサ45は鞍乗型車両1の左右方向中心よりも左側に配置されている。また、アクセルポジションセンサ45は一対のメインフレーム3の間に配置されている。また、アクセルポジションセンサ45は、図1に示すように、鞍乗型車両1を側方から見たときに、メインフレーム3と重なり合う位置に配置されており、メインフレーム3に隠れている。また、アクセルポジションセンサ45は、エアクリーナ35の下方に配置されているので、鞍乗型車両1を上方から見たとき、エアクリーナ35に隠れる。また、アクセルポジションセンサ45は、ラジエータ25の後方に配置されているので、鞍乗型車両1を前方から見たとき、ラジエータ25に隠れる。
ここで、図7は、前側吸気経路36およびアクセルポジションセンサ45等を前方から見た状態を示している。図7を見るとわかる通り、鞍乗型車両1の前方視において、アクセルポジションセンサ45の検出部50は前側吸気経路36(具体的には前側インテークパイプ38)の後側に隠れている。一方、アクセルポジションセンサ45のケーブル取付部51は前側吸気経路36(具体的には前側インテークパイプ38)から左側(車幅方向外側)にはみ出している。そして、前側吸気経路36から左側にはみ出したケーブル取付部51にケーブル56、57が取り付けられている。
また、アクセルポジションセンサ45は、図4に示すように、クランクケース16、前側シリンダユニット17および後側シリンダユニット21のいずれかも離れた位置に配置されている。具体的には、アクセルポジションセンサ45は、冷却水流通機構26を構成する部品のうち、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置された部品、すなわち、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28およびサーモスタット29の上方の空間に配置されている。別言すれば、クランクケース16、前側シリンダユニット17および後側シリンダユニット21と、アクセルポジションセンサ45との間には、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28およびサーモスタット29が介在している。
また、アクセルポジションセンサ45は、冷却水流通機構26を構成する部品のうち、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置された部品、すなわち、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28、およびサーモスタット29のうちのいずれかの部品に固定されている。本実施例においては、アクセルポジションセンサ45はサーモスタット29に固定されている。すなわち、図6に示すように、サーモスタット29の円筒状のケース52の外周部には、ケース52から前上方に突出した台座部53が設けられている。また、台座部53の突出側端面には、例えば金属板を略クランク状に曲げることにより形成された固定ブラケット54の一端部がねじ等により固定されている。また、固定ブラケット54の他端部には、アクセルポジションセンサ45の支持部材47の下端部がねじ等により固定されている。
2本のケーブル56、57は、図2に示すように、ハンドルバー8の右端側に設けられたグリップホルダ9およびスロットルグリップ10から、ヘッドパイプ2の前方をその右から左へ通り、続いて、ヘッドパイプ2、アッパーブラケット5、ロワーブラケット6、およびフロントフォーク7の左部により囲まれた空間を、その前方から後方へ通り抜け、続いて、図1に示すように、エアクリーナ35の左方を通った後、左側のメインフレーム3とエアクリーナ35との間に入り、続いて、図2および図3に示すように、左側のメインフレーム3と前側吸気経路36との間を通り、アクセルポジションセンサ45のケーブル取付部51に至っている。
図3に示すように、前側バルブ駆動ユニット61は前側スロットルボディ37に一体的に設けられている。また、後側バルブ駆動ユニット62は後側スロットルボディ41に一体的に設けられている。また、前側バルブ駆動ユニット61および後側バルブ駆動ユニット62には、スロットルバルブを開閉するための電動モータがそれぞれ設けられている。ECUは、アクセル開度を示す検出信号がアクセルポジションセンサ45から出力されたとき、その検出信号に基づいて、前側スロットルボディ37のスロットルバルブのバルブ開度、および後側スロットルボディ41のスロットルバルブのバルブ開度を算出する。そして、ECUは、前側スロットルボディ37のスロットルバルブのバルブ開度を示す制御信号を前側バルブ駆動ユニット61に出力し、かつ後側スロットルボディ41のスロットルバルブのバルブ開度を示す制御信号を後側バルブ駆動ユニット62に出力する。前側バルブ駆動ユニット61および後側バルブ駆動ユニット62は、これら制御信号に従ってそれぞれの電動モータを駆動し、前側スロットルボディのスロットルバルブおよび後側スロットルボディのスロットルバルブをそれぞれ開閉させる。
以上説明した通り、本発明の実施例の鞍乗型車両1においては、横置きV型エンジン15の前側シリンダユニット17に燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路36と、当該エンジン15の後側シリンダユニット21に燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路40との間にアクセルポジションセンサ45が配置されている。この構成により、アクセルポジションセンサ45の位置を、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるスロットルボディの位置に近づけることができる。その結果、アクセルポジションセンサ45とスロットルグリップ10とを接続するケーブル56、57の長さおよび曲率を、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるスロットルケーブルの長さおよび曲率に近づけることができる。したがって、横置きV型エンジン15を搭載し、かつ電子制御スロットルを採用しつつも、横置きV型エンジンを搭載し、かつ機械式のスロットル制御方式を採用した鞍乗型車両におけるアクセル操作感と同等のアクセル操作感を実現することができる。
また、横置きV型エンジン15を搭載した鞍乗型車両1において、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21とは前後方向に互いに離れているので、前側吸気経路36と後側吸気経路40との間も互いに離れている。したがって、前側吸気経路36と後側吸気経路40との間には、エンジン15の近傍の他の場所と比較して、部品を配置することが可能な空間を確保し易い。アクセルポジションセンサ45を、前側吸気経路36と後側吸気経路40との間に配置することにより、アクセルポジションセンサ45を、エンジン15に取り付けられた他の部品、またはエンジン15の周囲に配置された他の部品と干渉しないように配置することができる。また、本実施例においては、アクセルポジションセンサ45が前側インテークパイプ38と後側インテークパイプ42との間に配置されているので、アクセルポジションセンサ45を、前側スロットルボディ37に設けられた前側バルブ駆動ユニット61および後側スロットルボディ41に設けられた後側バルブ駆動ユニット62と干渉しないように配置することができる。
また、アクセルポジションセンサ45を前側吸気経路36と後側吸気経路40との間に配置することにより、アクセルポジションセンサ45を鞍乗型車両1の内側に配置することができ、アクセルポジションセンサ45をメインフレーム3、エアクリーナ35およびラジエータ25により隠すことができる。したがって、アクセルポジションセンサ45が鞍乗型車両1の外部に露出することを防止することができ、アクセルポジションセンサ45の露出によって鞍乗型車両1の意匠が悪化することを防止することができる。
また、アクセルポジションセンサ45は、鞍乗型車両1の車幅方向において、鞍乗型車両1の車幅方向中心を基準として、スロットルグリップ10が配置されている側と反対側、つまり左側に配置されている。また、鞍乗型車両1の前方視において、アクセルポジションセンサ45のケーブル取付部51は前側吸気経路36から左側にはみ出している。このように、アクセルポジションセンサ45を鞍乗型車両1の車幅方向中心よりも左へずらして配置することにより、ハンドルバー8の右端側に配置されたスロットルグリップ10からアクセルポジションセンサ45へ伸びるケーブル56、57の曲率が大きくなることを防止することができ、ケーブル56、57の湾曲によりアクセルが過剰に重くなることを防ぐことができる。また、ケーブル取付部51が前側吸気経路36から左側へはみ出すようにアクセルポジションセンサ45を配置することで、前側吸気経路36の左方を通ってケーブル取付部51に取り付けられるケーブル56、57の端側部分の伸長形状を直線状にすることができる。これにより、ケーブルチューブ59に対するケーブル本体58の移動の適度な円滑性を確保しながら、ケーブル56、57をアクセルポジションセンサ45に確実に取り付けることができる。
また、アクセルポジションセンサ45は、冷却水流通機構26を構成する部品のうち、前側シリンダユニット17と後側シリンダユニット21との間に配置された部品、すなわち、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28およびサーモスタット29の上方の空間に配置されている。この構成によれば、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28およびサーモスタット29が、前側シリンダ18および後側シリンダ22からアクセルポジションセンサ45へ伝わる熱を遮る効果を発揮する。したがって、前側シリンダ18および後側シリンダ22から発せられた熱によりアクセルポジションセンサ45の温度が上昇することを抑制することができる。
また、アクセルポジションセンサ45は、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28によりエンジン15に支持されたサーモスタット29に固定されている。すなわち、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28はそれぞれ、可撓性を有し、例えば鉄やアルミといった硬い材料と比較して柔らかい材料(例えば、EPDM:エチレンプロピレンゴム)により形成されている。サーモスタット29は、このように比較的柔らかい前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28によりフローティング支持されている。そして、アクセルポジションセンサ45は、このサーモスタット29に固定されている。したがって、エンジン15が燃焼により加振された際の振動等を、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28により減衰させることができ、上記振動のアクセルポジションセンサ45への伝達を抑制することができる。これにより、アクセルポジションセンサ45を振動から保護することができる。なお、前側シリンダアウトレットホース27および後側シリンダアウトレットホース28は可撓性を有するが、サーモスタット29およびアクセルポジションセンサ45がエンジン15から浮いた状態を維持するのに十分な剛性を有している。
なお、上記実施例では、アクセルポジションセンサ45を前側インテークパイプ38と後側インテークパイプ42との間に配置する場合を例にあげたが、例えば前側バルブ駆動ユニット61および後側バルブ駆動ユニット62の配置を変更することにより、アクセルポジションセンサ45を前側スロットルボディ37と後側スロットルボディ41との間に配置することも可能である。
また、前側シリンダアウトレットホース27、後側シリンダアウトレットホース28、ラジエータインレットホース30、ラジエータアウトレットホース31およびバイパスホース32の一部をパイプに変更することも可能である。また、前側シリンダアウトレットホース27を前側シリンダ18に接続し、後側シリンダアウトレットホース28を後側シリンダ22に接続してもよい。また、上記実施例の冷却システムはいわゆる出口制御であるが、入口制御の冷却システムを採用することも可能である。
また、上記実施例では、2気筒のV型エンジン15を搭載した鞍乗型車両1を例にあげたが、本発明は、2気筒よりも気筒数の多いV型エンジンを搭載した鞍乗型車両にも適用することができる。また、本発明は、自動二輪車に限らず、自動三輪車、スクータ、バギー車等、他の種類の鞍乗型車両にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 鞍乗型車両
10 スロットルグリップ
15 エンジン
17 前側シリンダユニット
21 後側シリンダユニット
26 冷却水流通機構
27 前側シリンダアウトレットホース(前側ホース)
28 後側シリンダアウトレットホース(後側ホース)
29 サーモスタット
36 前側吸気経路
37 前側スロットルボディ
38 前側インテークパイプ(前側接続管)
40 後側吸気経路
41 後側スロットルボディ
42 後側インテークパイプ(後側接続管)
45 アクセルポジションセンサ
46 回動軸(可動部)
48 プーリ
50 検出部
51 ケーブル取付部
56、57 ケーブル

Claims (5)

  1. 前側シリンダユニットおよび後側シリンダユニットを有する横置きV型エンジンと、
    前記前側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路と、
    前記後側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路と、
    アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサとを備えた鞍乗型車両であって、
    前記アクセルポジションセンサは、
    スロットルグリップの回動操作に応じて動く可動部と、
    前記可動部の動きをアクセル開度として検出する検出部と、
    前記スロットルグリップの回動操作を前記可動部に伝達するためのケーブルを取り付けるケーブル取付部とを有し、
    前記前側吸気経路は前記前側シリンダユニットの上方に配置され、前記前側吸気経路の下端部が前記前側シリンダユニットに接続され、前記後側吸気経路は前記後側シリンダユニットの上方に配置され、前記後側吸気経路の下端部が前記後側シリンダユニットに接続され、前記アクセルポジションセンサは前記前側吸気経路と前記後側吸気経路との間に配置され、当該鞍乗型車両の前方視において、前記検出部は前記前側吸気経路の後側に隠れており、前記ケーブル取付部は前記前側吸気経路から車幅方向外側にはみ出していることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前側シリンダユニットおよび後側シリンダユニットを有する横置きV型エンジンと、
    前記前側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する前側吸気経路と、
    前記後側シリンダユニットに燃料燃焼用空気を供給する後側吸気経路と、
    前記エンジンを冷却する冷却媒体を流通させる通路を有する冷却媒体流通機構と、
    アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサとを備えた鞍乗型車両であって、
    前記前側吸気経路は前記前側シリンダユニットの上方に配置され、前記前側吸気経路の下端部が前記前側シリンダユニットに接続され、前記後側吸気経路は前記後側シリンダユニットの上方に配置され、前記後側吸気経路の下端部が前記後側シリンダユニットに接続され、前記冷却媒体流通機構は前記前側シリンダユニットと前記後側シリンダユニットとの間に配置され、前記アクセルポジションセンサは、前記前側吸気経路と前記後側吸気経路との間に配置され、かつ前記冷却媒体流通機構に固定されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 前記アクセルポジションセンサは前記冷却媒体流通機構の上方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記冷却媒体流通機構は、
    サーモスタットと、
    前記サーモスタットと前記前側シリンダユニットとを接続し、前記サーモスタットと前記前側シリンダユニットとの間において前記冷却媒体を流通させる前側ホースと、
    前記サーモスタットと前記後側シリンダユニットとを接続し、前記サーモスタットと前記後側シリンダユニットとの間において前記冷却媒体を流通させる後側ホースとを有し、
    前記サーモスタットは前記前側ホースおよび前記後側ホースにより前記エンジンから離れた位置に支持され、前記アクセルポジションセンサは前記サーモスタットに固定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記前側吸気経路は、
    前側スロットルボディと、
    前記前側スロットルボディと前記前側シリンダユニットとを接続する前側接続管とを有し、
    前記後側吸気経路は、
    後側スロットルボディと、
    前記後側スロットルボディと前記後側シリンダユニットとを接続する後側接続管とを有し、
    前記アクセルポジションセンサは前記前側接続管と前記後側接続管との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
JP2020176717A 2020-10-21 2020-10-21 鞍乗型車両 Active JP7501304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020176717A JP7501304B2 (ja) 2020-10-21 2020-10-21 鞍乗型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020176717A JP7501304B2 (ja) 2020-10-21 2020-10-21 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022067869A JP2022067869A (ja) 2022-05-09
JP7501304B2 true JP7501304B2 (ja) 2024-06-18

Family

ID=81455952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020176717A Active JP7501304B2 (ja) 2020-10-21 2020-10-21 鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7501304B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030140882A1 (en) 2002-01-31 2003-07-31 S&S Cycle, Inc. Tuned induction system for a motorcycle
JP2006250083A (ja) 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd V型内燃機関の吸気装置
JP2006266092A (ja) 2005-03-22 2006-10-05 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のアイドルエア制御装置配置構造
JP2008248774A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Honda Motor Co Ltd 吸気量制御装置
JP2009092018A (ja) 2007-10-10 2009-04-30 Yamaha Motor Co Ltd エンジンユニット及びそれを備えた車両
JP2009236098A (ja) 2008-03-28 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd V型エンジンの吸気装置
JP2009235933A (ja) 2008-03-26 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP2010059942A (ja) 2008-09-08 2010-03-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジンとこれを備えた乗物
JP2011214516A (ja) 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2012031760A (ja) 2010-07-29 2012-02-16 Suzuki Motor Corp エンジンのスロットル制御装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030140882A1 (en) 2002-01-31 2003-07-31 S&S Cycle, Inc. Tuned induction system for a motorcycle
JP2006250083A (ja) 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd V型内燃機関の吸気装置
JP2006266092A (ja) 2005-03-22 2006-10-05 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のアイドルエア制御装置配置構造
JP2008248774A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Honda Motor Co Ltd 吸気量制御装置
JP2009092018A (ja) 2007-10-10 2009-04-30 Yamaha Motor Co Ltd エンジンユニット及びそれを備えた車両
JP2009235933A (ja) 2008-03-26 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP2009236098A (ja) 2008-03-28 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd V型エンジンの吸気装置
JP2010059942A (ja) 2008-09-08 2010-03-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジンとこれを備えた乗物
JP2011214516A (ja) 2010-03-31 2011-10-27 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2012031760A (ja) 2010-07-29 2012-02-16 Suzuki Motor Corp エンジンのスロットル制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022067869A (ja) 2022-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7320378B2 (en) Exhaust control apparatus for a vehicle, and vehicle including same
US20050081516A1 (en) Exhaust control system for motorcycle
JP6561771B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4700465B2 (ja) 車両用エンジンの冷却装置
US7028669B2 (en) Fuel injection system for engine in small-type vehicle
JP6630321B2 (ja) 鞍乗り型車両のキャニスター構造
US7958867B2 (en) Accelerator position sensor arrangement structure for motorcycle
JP5184503B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5187748B2 (ja) 自動二輪車
US8151766B2 (en) Combustion engine and vehicle equipped with such engine
JP3894728B2 (ja) エンジンにおける動弁用タイミング伝動装置
JP5874527B2 (ja) 自動二輪車の吸気制御装置
JP7501304B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6149705B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
WO2003095293A1 (fr) Radiateur pour vehicule a moteur a deux roues
JP5227839B2 (ja) 鞍乗り型車両の吸気装置構造
JP6684870B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7006240B2 (ja) ウォータポンプの配置構造
JP2008007005A (ja) 自動二輪車
JP7415818B2 (ja) 鞍乗型車両
JP3652696B2 (ja) 車両用ラジエータ装置
JP7154970B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6616646B2 (ja) 自動二輪車のエンジンの吸気系の遮熱構造
JP6657776B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5842588B2 (ja) 吸気制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7501304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150