JP2012031760A - エンジンのスロットル制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の操作感を持たせつつ最適なスロットル制御を実現するエンジンのスロットル制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】V型4気筒エンジンにおいて各気筒に燃料を供給するためにスロットルバルブを開閉制御する。前後Vバンクで対をなすように気筒組を左右に組分けし、その一方を機械式スロットル制御機構201により、他方を電子式スロットル制御機構202によりそれぞれ制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車に搭載される特にV型多気筒エンジンの燃料供給装置におけるスロットル制御装置に関するものである。
自動二輪車等において、ライダーのアクセルグリップ操作量に基づいてモータを駆動し、モータによりスロットルバルブを電子的に開閉するスロットルシステムが知られている。そのうち特にV型エンジンに対してそのような電子スロットルシステムを採用した例として、特許文献1あるいは特許文献2に記載のものが提案されている。
これらの特許文献に記載のものはいずれも、アクセルグリップとスロットルバルブとが物理的に連結されていない、所謂スロットル・バイ・ワイヤと呼ばれる方式を採用している。特に自動二輪車等にあってはライダーが手で微妙なアクセルグリップ操作を行うため、旧来のライダーはスロットルケーブルの遊びや伸びの影響を受ける機械式スロットルバルブのダイレクト感のある操作感を好むことがある。
特開2002‐256901号公報 特開2009‐235933号公報
しかしながら、これらの特許文献に記載のものはいずれもバイワイヤ式であるため、機械式スロットルバルブのような操作感を得ることができない。
また、特許文献1のものでは1つのモータにより全気筒を駆動制御するようにしているため、リンク機構やワイヤケーブル等の配索にかなり大きな空間が必要になる。一方、特許文献2のものでは前側バンクと後側バンクとでスロットルバルブを独立制御するため、差動式スロットル制御装置等の大型で複雑な機構が必要になる。
本発明はかかる実情に鑑み、所望の操作感を持たせつつ最適なスロットル制御を実現するエンジンのスロットル制御装置を提供することを目的とする。
本発明のエンジンのスロットル制御装置は、V型4気筒エンジンにおいて各気筒に燃料を供給するためにスロットルバルブを開閉制御するスロットル制御装置であって、前後Vバンクで対をなすように気筒組を左右に組分けし、その一方を機械式スロットル制御機構により、他方を電子式スロットル制御機構によりそれぞれスロットル制御するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンのスロットル制御装置において、前後気筒用スロットルバルブ軸間に前記機械式スロットル制御機構のスロットルプーリ軸と前記電子式スロットル制御機構のアクチュエータとを、スロットルバルブ軸方向視で相互に重ならないように配置することを特徴とする。
また、本発明のエンジンのスロットル制御装置において、スロットルバルブ軸方向視で、前記前後気筒用スロットルバルブ軸間にスロットルプーリ軸を配置すると共に、これら3軸を略同等高さに設定し、且つこの高さよりも高位置に前記アクチュエータを配置することを特徴とする。
また、本発明のエンジンのスロットル制御装置において、前記前後気筒用スロットルバルブ軸及び前記スロットルプーリ軸の下方に、燃料噴射装置のデリバリパイプを配置することを特徴とする。
また、本発明のエンジンのスロットル制御装置において、スロットルボディの一端側に前記スロットルプーリを配置し、その他端側に前記機械式スロットル制御機構のリンク機構を配置することを特徴とする。
また、本発明のエンジンのスロットル制御装置において、各スロットルバルブ軸の外方側軸端部にスロットルポジションセンサが配置されることを特徴とする。
本発明によれば、典型的にはV型4気筒エンジンの4つのスロットルボディのうち、2つを機械式スロットルシステムとし、他の2つを電子スロットルシステムとする。このように全4気筒のうちの一部に対して機械式スロットルシステムを採用することで、ライダーがダイレクト操作感として感じとる操作荷重変化特性を実現することができる。
その場合、前後Vバンクで対をなすように気筒組を左右に組分けし、走行風等の影響を抑制し、機械式と電子式との出力特性の差を低減することができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車におけるエンジンまわりの構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車におけるエンジンまわりの構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態における燃料噴射装置まわりの構成例を示す斜視図である。 本発明の実施形態における燃料噴射装置まわりの構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態におけるファンネルを取り外した状態の構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る燃料噴射装置におけるプライマリインジェクタまわりの構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る燃料噴射装置におけるプライマリインジェクタまわりの構成例を示す平面図である。 本発明の実施形態における機械式スロットル制御機構まわりを示す左側面図である。 本発明の実施形態における電子式スロットル制御機構まわりを示す右側面図である。 本発明の実施形態におけるスロットルボディの下面図である。 本発明の実施形態における機械式スロットル制御機構まわりを示す斜視図である。 機械式及び電子式スロットルバルブの開度特性をそれぞれ示す図である。 各気筒における燃焼爆発のタイミング等を示す図である。 各気筒における燃焼爆発のタイミング等を通常運転時及び加速時で機械式及び電子式スロットルバルブを比較して示す図である。
以下、図面に基づき、本発明による燃料供給装置におけるスロットル制御装置の好適な実施の形態を説明する。
本発明によるスロットル制御装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態では例えば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102から後方に向けて左右二又状に分岐し、それぞれが後下がりに傾斜して延出する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、上方にはリヤフェンダ115が配置される。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット116(点線部)には、後述する燃料供給装置から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクル多気筒(4気筒)エンジンであってよい。それぞれの気筒の排気管117はエンジンユニット116の下側にて結合し、その後排気チャンバ118を経て車両後端付近でマフラ119から排気されるような構成も可能である。
また、エンジンユニット116の上方には、燃料タンク120が搭載され、燃料タンク120の後方にシート121(ライダシート121A(及び必要に応じてタンデムシート121B))が連設される。なお、燃料タンク120の形状等の具体的構成については、後述するものとするが、図1のような場合も含んでよく、ここでは概略的配置関係が参照される。ライダシート121A及びタンデムシート121Bに対応して、フートレスト122及びフートレスト123(ピリオンステップ)が配置される。この例では車両左側において、前後方向略中央下部にプロップスタンド124を有している。
更に図1において、125はヘッドランプ、126はスピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、127はステー128を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。
車両外装において、フェアリング129及びサイドカウル130によって車両の主に前部及び側部が覆われ、車両後部にはサイドカバー131あるいはシートカウル132が被着し、これらにより所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。このうちフェアリング129の前端部において、後述するエアクリーナに空気を送給するための空気取入口133が開口している。以上、自動二輪車100の主に外観構成について説明したが、本発明はかかる外観タイプの車両にのみ限定されるものではなく、その他の場合も適用可能である。
次に図2及び図3は、本実施形態におけるエンジンまわりの具体的な構成例を示している。この例では所謂V型エンジンとし、エンジンユニット116は前後に配置されたシリンダ(もしくはシリンダブロック)134によりVバンクが形成され(側面視)、シリンダ134の下方に上下分割式のクランクケース135(アッパクランクケース135A及びロアクランクケース135B)が一体的に結合する。なお、エンジンは2気筒以上の多気筒エンジンであり、それらの気筒により前(側)バンク及び後(側)バンクが構成される。エンジンユニット116は複数のエンジンマウントを介して車体フレーム101と一体的に結合し、それ自体で車体フレーム101の剛性部材として作用する。車体フレーム101は、メインフレーム101A、ボディフレーム101B及びエンジン懸架部101Cを含み、これらによりエンジンユニット116を剛固に支持する。
クランクケース135にはクランク軸136、カウンタ軸137及びドライブ軸138が回転可能に支持され、これらの軸はクランクケース135内あるいはトランスミッションケース内でギアを介して相互に連結する。エンジンユニット116の出力は最終的に
ドライブ軸138から、チェーン112を介して後輪111へと伝達される。
シリンダ134(シリンダヘッドカバー)の上側には、後述する吸気装置に清浄空気を供給するためのエアクリーナ139が配置される。エアクリーナ139はエアフィルタ等を内蔵するが、基本的には所定のボリュームを持つ中空構造を有し、車体フレーム101のメインフレーム101A左右間にすっぽりと収容保持される。また、エアクリーナ139の前端部にはエアダクト140が接続され、このエアダクト140は先ずエアクリーナ139の前端部から前方に延設され、図3に示されるように車体フレーム101のステアリングヘッドパイプ102の後面に連結される。そして、車体フレーム101を前後に貫通するように形成された空気導入通路を経て、ステアリングヘッドパイプ102の前側に設けた開口141で開口する。空気導入通路はステアリングヘッドパイプ102を迂回してステアリングヘッドパイプ102の左右両側方に配設される。そして、この開口141から更に前方に延出するエアダクト140は、前述した空気取入口133(図1参照)として車両前端部で開口する。
前後のシリンダ134で構成されるVバンク間には、側面視で略逆三角形状のVバンク空間が形成され、このVバンク空間の左右端には図2のようにサイドカバー142が被着する。また、Vバンク空間の上側には、上述したエアクリーナ139が搭載され、即ちVバンク空間はエアクリーナ139及びサイドカバー142によって閉塞され、実質的に密閉状態となっている。このVバンク空間とエアクリーナ139内部は連通しており、これら両空間内に燃料供給装置や吸気装置等が配置構成される。
ここで、この実施形態のエンジンユニット116は、図4及び図5に示すようにV型4気筒エンジンを有し、前後の各Vバンクにはそれぞれ2つのシリンダ134が左右並置される。各シリンダ134ともVバンク空間に向けてインテークパイプ143が突設され、インテークパイプ143の上側(吸気の流れとしては上流側)に順に、スロットルボディ144及びファンネル145が互いに結合して配置される。これらの部材のそれぞれ内部同士は連通し、図5において一点鎖線で略記した吸気通路軸線146を中心とした吸気通路が形成され、この吸気通路はシリンダ134のインテークポートに接続される。これらの吸気通路146に対して、燃料供給装置により燃料が供給されると共に吸気装置により空気が供給される。
なお、各気筒ともシリンダ134において、シリンダブロック134A、シリンダヘッド134B及びシリンダヘッドカバー134Cがその軸線134aに沿って一体に結合する。
燃料供給系において、先ず燃料タンク120内の燃料が燃料ポンプによって吸い上げられ、燃料噴射装置へと供給される。図2及び図3に示すように燃料タンク120内には低圧側の燃料ポンプ10が配置され、またエアクリーナ139の上面凹所には高圧側の燃料ポンプ11が配置される。なお、燃料タンク120は、この例では図2のように側面視で略L字状の形態を有し、低圧側の燃料ポンプ10がその底部に配置される。低圧側の燃料ポンプ10と高圧側の燃料ポンプ11の間は燃料ホース12(12A)により接続される。なお、左右のボディフレーム101B間は、ブリッジパイプ101Dによって結合され、燃料ホース12Aは一旦、このブリッジパイプ101Dの下側を通って高圧側の燃料ポンプ11へ引き回される。これらの燃料ポンプ10,11は図示のようにかなりの高低差を以って配置されており、燃料タンク120内の燃料は一旦、低圧側の燃料ポンプ10により高圧側の燃料ポンプ11へ供給される。
高圧側の燃料ポンプ11には燃料ホース12(12B)が接続され、この燃料ホース12Bを介して燃料噴射装置(インジェクタ)へ燃料が供給される。この場合、燃料ホース12Bは、エアクリーナ139の前端面上部に設けられた開口139a(図3)からエアクリーナ139内に引き込まれ、図4、5に示されるようにVバンクの前後方向中央にて上下に配置されたプライマリデリバリパイプ13(下流側)及びセカンダリデリバリパイプ14(上流側)へそれぞれ燃料を供給するようになっている。この場合、燃料ホース12Bは先ず、セカンダリデリバリパイプ14に接続され、このセカンダリデリバリパイプ14とプライマリデリバリパイプ13とが燃料ホース(中継ホース)12Cを介して接続される。
先ず、図4〜図6において、セカンダリインジェクタ側から説明する。セカンダリデリバリパイプ14はVバンク空間の上方にて、左右方向に沿って配置されるが、各気筒に対応して、例えば四足状に4本の給配パイプ15が分岐延出し、各給配パイプ15の先端にそれぞれセカンダリインジェクタ16が付設される。この場合、各セカンダリインジェクタ16(の噴射口)が、吸気通路146の中心軸と一致するように取り付けられる。ここで吸気通路146の軸線は図5に示されるように側面視で、相互に平行でなく即ち吸気方向下流側へ向けて拡開するように適度に傾斜して設定される。なお、前後方向視では吸気通路146は、シリンダ134の軸線134aと一致する。各セカンダリインジェクタ16には更に、吸気方向下流側へ向けて先細に形成された概略円錐状もしくはコーン状のエアガイド17が付設され、吸気を整流している。
セカンダリデリバリパイプ14の支持構造において、複数の支柱18によって上記のように配置されるように支持される。この例では3本の支柱18を有する。この場合、セカンダリデリバリパイプ14の左右両端部にて、3本の支持用アーム19が略水平且つ略前後方向に延出し、各支持用アーム19の先端がそれぞれ対応する支柱18によって支持される。この例では3組の支柱18及び支持用アーム19を用いるが、4組を用いるものであってもよい。
図6は、ファンネル145等を取り外した状態を示す平面図であり、スロットルボディ144に形成される吸気通路146の右又は左外側近には、支柱18を取付支持するためのボス20が突設されている。なお、スロットルボディ144には内部の吸気通路146の開度を調整するスロットルバルブ147が装着されている。各ボス20はスロットルボディ144と一体に形成され、支柱18を支持するための嵌合孔20aを有している。支柱18と支持用アーム19あるいはボス20との具体的結合方法として、支柱18の上下端部にネジを形成して、締結もしくはアジャストナット21,21′を用いて螺合することができる。
支柱18は図5に示されるように側面視で、相互に平行でなく即ち吸気通路146の軸線と一致するように傾斜設定される。セカンダリデリバリパイプ14から前後に延出する支持用アーム19は略水平に配置され、締結もしくはアジャストナット21,21′の座面はVバンク前後間で平行でなく、支柱18の傾斜角度に対応して相互に傾斜する。このためセカンダリデリバリパイプ14をスロットルボディ144に組み付ける際の前後方向の位置決めを行い易く、セカンダリインジェクタ16のファンネル145、従って吸気通路146に対する位置決め精度を有効に高めることができる。
上記の場合、セカンダリデリバリパイプ14上面の左右方向略中央部付近にて、圧力及び吸気温センサ22が搭載される。この圧力及び吸気温センサ22はスロットルボディ144内の負圧を検出すると共に、エアクリーナ139内の吸気温度を検出する機能を有している。圧力及び吸気温センサ22の左右に突出する接続口22a,22bには、左右のスロットルボディ144内まで延出する、図示しないホースが接続され、それらのスロットルボディ144内の負圧を検出できるようになっている。また、圧力及び吸気温センサ22の前部に突出する検出口22cによってエアクリーナ139内の吸気温度を検出できるようになっている。更に、例えばこの例では圧力及び吸気温センサ22の右側近には、セカンダリデリバリパイプ14内の燃料圧力を検出するための燃料圧力センサ23が装着されている。
次に、図7及び図8においてプライマリインジェクタ側について説明する。なお、図4〜図6等を適宜参照するものとする。図7及び図8は、更にスロットルボディ144及びその関連部材等を取り外した状態を示す側面図及び平面図である。プライマリデリバリパイプ13はVバンク空間の中央底部付近にて、左右方向に沿って配置されるが、各気筒に対応して、プライマリインジェクタ24がインテークパイプ143に向けて前後に延出するように取付支持される。
プライマリデリバリパイプ13の支持構造において、先ずスロットルボディ144等の周辺部材に対する取付部を特別に設けることなく、プライマリインジェクタ24を装着することで同時にプライマリデリバリパイプ13を支持する構成となっている。その具体的構造として、各プライマリインジェクタ24は、アタッチメント25を介して取り付けられる。各アタッチメント25には、プライマリインジェクタ24の頂部が嵌合する嵌合孔が形成されている。各アタッチメント25はプライマリデリバリパイプ13よりも高位置に配置される。また、各インテークパイプ143にはプライマリインジェクタ24の先端部が挿着される装着部26(の挿入孔26a)が設けられている。
また、この例では前Vバンク側のアタッチメント25Aは、プライマリデリバリパイプ13に対して着脱可能に取り付けられる。即ち、アタッチメント25Aにはフランジ状に形成されたアダプタ27が一体化して付設されており、一対のボルト28によりアダプタ27、従ってアタッチメント25Aをプライマリデリバリパイプ13の上面側に締着固定するようになっている。なお、後Vバンク側のアタッチメント25Bは、プライマリデリバリパイプ13と一体形成されている。
プライマリデリバリパイプ13は上記のようにVバンク空間の底部に配置され、同様にプライマリデリバリパイプ13に結合される各アタッチメント25もVバンク空間の底部側へ配置される。この実施形態では前後のシリンダ134のVバンク間の角度は90°前後に設定されているが、図7等から分かるように側面視でVバンク前後それぞれのプライマリインジェクタ24相互間の挟角、即ちそれらのプライマリインジェクタ24の軸線が交差してなす角度αは、Vバンク間の角度よりも広角に設定される。より典型的にはこの角度αを180°近くまでに設定することも可能であり、いずれの場合もプライマリデリバリパイプ13はプライマリインジェクタ24(の頂部付近)よりも下側に位置する。
また、アダプタ27の配置位置はそのアタッチメント25Aに対して図8に示されるように、最も近接する対向側のプライマリインジェクタ24から離間すべく傾斜した(傾斜角度β)位置、即ち当該プライマリインジェクタ24の軸線から、傾斜角度βだけ首を振って配置される。このようにアダプタ27に首を振らせることで、隣接(もしくは対向)のプライマリインジェクタ24及びアタッチメント25Bとの間により大きな離隔スペースが確保される。なお、各プライマリインジェクタ24にはその駆動制御用のワイヤハーネス類29が接続されており、図8のように該ワイヤハーネス類29の接続部を互いに接近し合うように配置し、かかる離隔スペースを利用して集約的に引き回すことができる。
プライマリデリバリパイプ13の長手方向端部、この例では図8のように右側端部には、燃料ホース(中継ホース)12Cが接続されるコネクタ30が取り付けられている。このコネクタ30に接続された燃料ホース12Cから、プライマリデリバリパイプ13へ燃料が供給される。
スロットルボディ144には、上述したように吸気通路146を開閉するスロットルバルブ147(図6参照)が装着されている。本発明においてスロットルボディ144は、更に、スロットルバルブ147を機械式あるいは電子式に駆動制御するスロットル制御装置200を備えており、次に本発明の実施形態によるスロットル制御装置200について説明する。
この実施形態ではV型4気筒エンジンを有し、図6に示すように左側の前後Vバンクにおける前側シリンダ、後側シリンダ、右側の前後Vバンクにおける前側シリンダ、後側シリンダの順で♯1〜♯4気筒とし、これらの気筒に対応して4つのスロットルバルブ147が配置される。図4〜図6に示されるようにスロットル制御装置200の基本構成部品は、スロットルバルブ147が装着される4つのスロットルボディ144により囲まれる空間もしくはスペースに配置される。
ここで、スロットル制御装置200の基本構成部品としては、後述するスロットルプーリ軸203、リターンスプリング208、アクチュエータ210、その出力軸210aおよびリターンスプリング212を含んでなり、スロットルボディ144により囲まれる空間もしくはスペースとは、図6に示すように、平面視において4つのスロットルボディ144の最外側縁部を通る矩形状の領域内のことである。
具体的には、先ず、前後一対の気筒組を左右2組に分け、その一方の組即ち、♯1及び♯2の左側の気筒組を機械式スロットル制御方式(機構)201とし、図6においてこれら#1及び#2気筒のスロットルボディ144間に機械式スロットル制御機構201の基本構成部品を配置する。次に、他方の組即ち、♯3及び♯4の右側の気筒組を電子式スロットル制御方式(機構)202とし、図6において#3及び#4気筒のスロットルボディ144間に電子式スロットル制御機構202を配置する。
図9は、機械式スロットル制御機構201まわりを示す左側面図である。ここで、♯1及び♯2気筒のスロットルボディ144は一体的に結合し、それぞれに装着されたスロットルバルブ147はスロットルバルブ軸148により回転可能に支持される。これらスロットルバルブ軸148は互いに平行であり、両スロットルバルブ軸148の間であって後Vバンク寄りに、スロットルバルブ軸148と平行なスロットルプーリ軸203がスロットルボディ144に回転可能に支持される。前後のスロットルバルブ軸148とスロットルプーリ軸203とは略同一高さに配置される。
スロットルプーリ軸203の左側端部には図11にも示すように、スロットルプーリ204が固定され、このスロットルプーリ204にはスロットルケーブル205の一端側が巻回される。スロットルケーブル205は車体適所を引き回されて、その他端側が右側のハンドルバー104のグリップ105まで延出している。この右側のグリップ105はハンドルバー104に対して回転自在に装着されたスロットルグリップであり、該グリップ105の回転操作により巻き上げ、巻き戻されるようになっている。なお、スロットルプーリ205の近傍にはスロットルケーブル205を挿通ガイドするケーブルガイド206が配置され、このケーブルガイド206はスロットルボディ144に取り付けられている。ケーブルガイド206は、スロットルボディ144に一体形成されていてもよい。
スロットルプーリ軸203は図12にも示すように、スロットルプーリ204からVバンク空間における左右方向(スロットルバルブ軸方向)略中央部まで延出し、その右側端部には♯1及び♯2気筒のスロットルバルブ軸148とそれぞれ連結するリンク機構207が結合する。リンク機構207は♯1及び♯2気筒側共に、スロットルプーリ軸203に結合するリンク207Aとスロットルバルブ軸148に結合するリンク207Bとこれらのリンク207A及び207Bを連結するリンク207Cとを含んでいる。各リンク機構207は実質的に平行リンク機構として構成され、スロットルボディ144よりも適度に下方に突出するように配置構成される。
スロットルプーリ軸203の右側端部付近にはリターンスプリング208が装着されており、このリターンスプリング208の弾力により該スロットルプーリ軸203をスロットルバルブ147の閉方向に付勢する。これにより、スロットルケーブル205を巻き上げているグリップ105から手を放せば、自動的にスロットルバルブ147が閉じる。なお、各スロットルバルブ軸148の左側端部にはスロットルポジションセンサ209が取り付けられており、スロットルバルブ147の回動位置、即ちバルブ開度を検出するようになっている。
♯1及び♯2気筒のスロットル制御において、ライダーはグリップ105を回転し、スロットルケーブル205を介してスロットルプーリ204を巻き上げることで、スロットルプーリ軸203が回転する。スロットルプーリ軸203の回転によりリンク機構207を介して、スロットルバルブ147を開き、あるいは必要に応じて適宜閉じることができる。このように♯1及び♯2気筒については、機械式にスロットル制御が行われる。
図10は、電子式スロットル制御機構202まわりを示す右側面図である。ここで、♯3及び♯4気筒のスロットルボディ144は一体的に結合し、それぞれに装着されたスロットルバルブ147はスロットルバルブ軸148により回転可能に支持される。右側における前後一対の♯3及び♯4気筒については、スロットルバルブ駆動源としてアクチュエータ210を使用する。このアクチュエータ210としては例えばステッピングモータを用いることができる。図12にも示されるように、アクチュエータ210は前後のスロットルバルブ軸148の間において、それらと平行に搭載され、その出力軸210aがアクチュエータ210の本体から右側に突出して配置される。
更に、アクチュエータ210はスロットルバルブ軸方向視で、前後のスロットルバルブ軸148の間であって、スロットルプーリ軸203と相互に重ならないように配置する。この場合、右側のVバンクにおける適度に前Vバンク寄りに配置され、且つ前述したように略同一高さに配置される前後のスロットルバルブ軸148とスロットルプーリ軸203よりも適度に高い高さ位置に配置される。
ここで、適度に前Vバンク寄りとは、側面視において前後のシリンダのVバンク角を二等分する二等分線よりも前寄りということであり、この二等分線を挟んで前後に振り分けてアクチュエータ210とスロットルプーリ軸203とを配置することにより、スロットルボディ144に囲まれた狭小空間にスペース効率よくスロットル制御装置200を配置できるという効果を奏する。
アクチュエータ210の出力軸210aは図11あるいは図12にも示すように、Vバンク空間における左右方向の略右側端部まで延出し、その右側端部には♯3及び♯4気筒のスロットルバルブ軸148とそれぞれ連結するリンク機構211が結合する。リンク機構207は♯3及び♯4気筒側共に、出力軸210aに結合するリンク211Aとスロットルバルブ軸148に結合するリンク211Bとこれらのリンク211A及び211Bを連結するリンク211Cとを含んでいる。各リンク機構211は実質的に平行リンク機構として構成され、スロットルボディ144よりも適度に下方に突出するように配置される。
出力軸210aの右側端部付近にはリターンスプリング212が装着されており(図11参照)、このリターンスプリング212の弾力により該出力軸210aをスロットルバルブ147の閉方向に付勢する。また各スロットルバルブ軸148の右側端部にはスロットルポジションセンサ209が取り付けられており、スロットルバルブ147の回動位置、即ちバルブ開度を検出するようになっている。
♯3及び♯4気筒のスロットル制御において、ライダーがグリップ105を回転すると、このグリップ105の回転量に応じたアクセル制御信号が生成される。このアクセル制御信号に基づきアクチュエータ210に対する駆動信号が送出され、アクチュエータ210の出力軸210aの回転によりリンク機構211を介して、スロットルバルブ147を所定タイミングで所定量開き、あるいは必要に応じて適宜閉じることができる。このように♯3及び♯4気筒については、電子式にスロットル制御が行われる。
ここで、一般的にV型エンジンにおいては前側シリンダと後側シリンダとにそれぞれ独立したスロットルボディを備えるが、このとき前後のスロットルボディに軸支される各々のスロットルバルブ軸は別軸で構成される。そして、V型4気筒エンジンであれば前側シリンダ用のスロットルバルブ軸及び後側シリンダ用のスロットルバルブ軸は、それぞれ軸方向に隣接配置される二つのシリンダ用のスロットルバルブを回動一体に備え、これら隣接する二つのスロットルバルブを同期して回動操作するように構成されるのが一般的である。
これに対して、本実施形態においては、前後一対の気筒組を左右2組に分け、左側の気筒組を機械式スロットル制御機構201とすると共に右側の気筒組を電子式スロットル制御機構202としている。また、急加速時の吸気応答性を良好にするべく、運転状態によって機械式スロットル制御機構201と電子式スロットル制御機構202とで異なるスロットル開度を実現できるようにするため、本実施形態では、各気筒のスロットルバルブ軸148を全て別軸としている。
これらスロットルバルブ軸148には、その開度を検出するためのスロットルポジションセンサ209が設けられるが、本実施形態では、センサの故障に備えて二系統のスロットルポジションセンサ209を備えている。具体的には、4本のスロットルバルブ軸148は車幅方向外側に位置する各々の軸端に、各軸に対応する4つのスロットルポジションセンサ209が取り付けられている。
なお、ここで、機械式スロットル制御機構201のスロットルポジションセンサ209は、ライダーのグリップ操作量を検出するものであり、電子式スロットル制御機構202のスロットルポジションセンサ209は、アクチュエータ210によるスロットルバルブ軸148の実際の回動量を検出するものである。
次に、本発明においては、この実施形態のように典型的にはV型4気筒エンジンの各気筒♯1〜♯4に対応する4つのスロットルボディ144のうち、2つを機械式スロットルシステム(機械式スロットル制御機構201)とし、他の2つを電子スロットルシステム(電子式スロットル制御機構202)とする。このように全4気筒のうちの一部の♯1及び♯2気筒に対して機械式スロットルシステムを採用することで、ライダーがダイレクト操作感として感じとる、即ちスロットルケーブル205の遊びや伸び及びそのフリクション等に起因する操作荷重変化特性を実現することができる。
その場合、前後気筒、例えば♯1気筒と♯2気筒の間で機械式と電子式とに組分け配置するのではなく、即ち左右気筒、例えば♯1気筒と♯3気筒の間で組分け配置する構成とする。ここで一般に、V型エンジンでは走行風が当たる前側気筒と走行風が当たり難い後側気筒(例えば♯2気筒)とで出力特性が変化することが分かっているため、本発明では左右間で機械式と電子式とに組分け配置することで、走行風等の影響を抑制し、機械式と電子式との出力特性の差を低減することができる。
なお、電子式スロットルバルブは、機械式スロットルバルブに対して遅れて開動作するように制御する等、機械式と開度差が生じるため必然的に出力差が発生する。
また、4つのスロットルボディ144に囲まれる空間内には、機械式用のスロットルプーリ軸203と電子式用のアクチュエータ210とを配置し、且つスロットルバルブ軸方向視でスロットルプーリ203軸とアクチュエータ210とが重ならないように配置される。これによりスロットルボディ144の大型化を防止し、スロットルボディ144のボア径を縮小することなくVバンク空間にスロットルボディ144を効率よく配置することができる。
また、本発明ではV型4気筒エンジンにおいて左右気筒間で機械式と電子式とに組分け配置するため、スロットルプーリ204の回転動作及びアクチュエータ210の回転動作を前後気筒用のスロットルバルブ軸148に、それぞれリンク機構207,211を介して伝達する。この場合、左側の♯1及び♯2気筒を機械式とし、右側の♯3及び♯4気筒を電子式とすることでスロットルケーブル205の曲率を大きくして摺動抵抗を減らすことができる。その結果、スロットルプーリ204がスロットルボディ144の左端に配置されるので機械式用リンク機構207をスロットルボディ144の左右方向中央に配置することにより、スロットルボディ144の左端にスロットルプーリ204と機械式用リンク機構207とが集約配置されることを回避でき、スロットルプーリ204の左側への突出量を小さくすることができる。また、電子式用リンク機構211をスロットルボディ144の右端に配置することで、スロットルボディ144の中央に機械式用リンク機構207と電子式用リンク機構211とが集約配置されることを回避でき、左右気筒間のクリアランスが拡大するのを防止することができる。
左右気筒間で機械式と電子式とに組分け配置するため、各スロットルバルブ軸148の軸端にそれぞれスロットルポジションセンサ209を設ける必要があるが、機械式用リンク機構207を左右気筒間に配置したのでスロットルポジションセンサ209の軸方向の突出量を極力小さくすることができる。
なお、スロットルバルブ軸方向視において、前後気筒用のスロットルバルブ軸148の間にスロットルプーリ軸203を配置すると共にそれよりも高位置にアクチュエータ210を配置する。これによりスロットルボディ144の下方にプライマリインジェクタ24及びプライマリデリバリパイプ13を近接配置することができ(図5等参照)、スロットルボディ144の管長を短縮することができ、吸気応答性を向上することができる。
ここで更に、V型4気筒エンジンにおいて、前後一対の気筒組を左右2組に分けて、一方を機械式、他方を電子式とすることのメリットについて、以下に詳細に説明する。
先ず始めに、図13には機械式と電子式のバルブ開度特性の例を示し、以下の説明の参考に供する。
本実施形態のようなV型4気筒エンジンにおいて、各気筒の爆発間隔は図14に示されるように、#1気筒(以下では単に♯1と記する)⇔#3並びに#2⇔#4がそれぞれ相互間で360°のクランク位相差を持っている。一方、#1⇔#2、#3⇔#4では75°の位相差となっている(#2⇔#3、#4⇔#1は285°)。なお、これは燃焼に伴うクランク軸の一次振動を低減するためである。
また一般に、ライダーのスロットル操作が急激に行なわれる(開速度が高い)と、吸気通路が絞られていたことで静止し続けようとする慣性が空気に作用するため、吸気通路が広げられても停滞していた空気が急激には流れださない。その結果、吸気応答性が悪くなり出力上昇が鈍る。そこで、電子スロットルシステムを採用し、スロットル操作に対して遅れてスロットルバルブを開くように制御することで、滑らかな加速特性が得られるようにしている。
そのため本発明のように機械式スロットルバルブと電子式スロットルバルブとを併用した場合、双方のバルブ開度特性が大きく異なるものになる。その結果、加速時には機械式バルブの開度と電子式バルブの開度とに差が生じ、気筒間の出力差が発生する。
ここで、仮に、前側気筒で1組(♯1及び♯3の組)、後側気筒で1組(♯2及び♯4の組)とし、前側気筒組を機械式、後側気筒組を電子式とした場合を想定する。このような図14の一点鎖線で示されるような組分けでは、電子式バルブ側2気筒間の爆発間隔は360°となる。同様に、機械式バルブ側2気筒間の爆発間隔も360°となる。このような状況下で加速操作を行なうと、電子式バルブ側2気筒の出力は機械式バルブ側2気筒の出力よりも低くなり、燃焼状態は通常運転時の燃焼状態(図15(a))から図15(b)に示す加速時の燃焼状態のようになる。即ち、通常運転時に比べて、加速時には360°の等間隔(インターバルt)で大きな燃焼が起こるため、加速操作に伴なう出力変動が急激に増大してホイールスピンが発生したときにホイールスピンが収まり難くなる。そのため極めてピーキーな出力特性のエンジンとなってしまい、そのままでは操作性が著しく悪いものとなる。
これに対して本発明では図14の点線で示されるような組分け、即ち右側の前後2気筒を電子式、左側の前後2気筒を機械式とした。これにより加速時における各気筒の燃焼状態は図15(c)に示されるように、機械式バルブ側の#1及び#2で起こる大きな燃焼が長いインターバルTを経て繰り返されることになるため、加速運転中にホイールスピンが起きても長いインターバルによりホイールスピンが収束するのに十分な時間を与えることができて、ホイールスピンを早期に抑えることができる(インターバル:T>t)。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
スロットルバルブ制御機構を左右気筒間で機械式と電子式とに組分け配置する際、上記実施形態とは左右反対、即ち右側を機械式とし左側を電子式として配置することも可能である。
10,11 燃料ポンプ、12 燃料ホース、13 プライマリデリバリパイプ、14 セカンダリデリバリパイプ、15 給配パイプ、16 セカンダリインジェクタ、17 エアガイド、18 支柱、19 支持用アーム、20 ボス、21 ナット、22 圧力及び吸気温センサ、23 圧力センサ、24 プライマリインジェクタ、25 アッチメント、26 装着部、27 アダプタ、29 ワイヤハーネス類、30 コネクタ、100 自動二輪車、101 車体フレーム、116 エンジンユニット、120 燃料タンク、134 シリンダ、139 エアクリーナ、140 エアダクト、200 スロットル制御装置、201 機械式スロットル制御機構、202 電子式スロットル制御機構、203 スロットルプーリ軸、204 スロットルプーリ、205 スロットルケーブル、207,211 リンク機構、209 リターンスプリング、210 アクチュエータ。

Claims (6)

  1. V型4気筒エンジンにおいて各気筒に燃料を供給するためにスロットルバルブを開閉制御するスロットル制御装置であって、
    前後Vバンクで対をなすように気筒組を左右に組分けし、その一方を機械式スロットル制御機構により、他方を電子式スロットル制御機構によりそれぞれスロットル制御するようにしたことを特徴とするエンジンのスロットル制御装置。
  2. 前後気筒用スロットルバルブ軸間に前記機械式スロットル制御機構のスロットルプーリ軸と前記電子式スロットル制御機構のアクチュエータとを、スロットルバルブ軸方向視で相互に重ならないように配置することを特徴とする請求項1に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  3. スロットルバルブ軸方向視で、前記前後気筒用スロットルバルブ軸間にスロットルプーリ軸を配置すると共に、これら3軸を略同等高さに設定し、且つこの高さよりも高位置に前記アクチュエータを配置することを特徴とする請求項2に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  4. 前記前後気筒用スロットルバルブ軸及び前記スロットルプーリ軸の下方に、燃料噴射装置のデリバリパイプを配置することを特徴とする請求項3に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  5. スロットルボディの一端側に前記スロットルプーリを配置し、その他端側に前記機械式スロットル制御機構のリンク機構を配置することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のエンジンのスロットル制御装置。
  6. 各スロットルバルブ軸の外方側軸端部にスロットルポジションセンサが配置されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のエンジンのスロットル制御装置。
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