JP2010019200A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量及びコスト削減を図ると共に、メンテナンス性等を向上するエンジンの燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】ロアケース12及びアッパケース13を含むエアクリーナボックス11と、エアクリーナボックス11及び燃焼室に連通する吸気通路14と、吸気通路14に燃料を噴射するフューエルインジェクタ15と、を備え、フューエルインジェクタ15は、吸気通路14の吸気上流側開口端に指向させてエアクリーナボックス11内に配置されると共に、アッパケース13の上壁に取り付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両特に自動二輪車等のエンジンにおいて燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。
高出力が求められる自動二輪車のエンジンでは、気筒毎の吸気通路に2つのフューエルインジェクタを設けるものが知られている。そのうちエアファンネルの近傍に配設される所謂、セカンダリフューエルインジェクタを取付固定する方法として、スロットルボディやエアクリーナのスロットルボディ固定面、又はエアファンネルから延ばした脚部材やブラケット部材を用いたものが知られている。
例えば、特許文献1に記載のものでは、概略吸気通路に沿って燃料噴射するインジェクタをエアクリーナ内に備えている。この第2燃料噴射弁(36)は、吸気管(20)の縁部(41)に支柱(37)を介して取り付ける構造である。第2燃料噴射弁(36)の上端とエアクリーナボックスとの干渉を避けるためにエアクリーナボックスが必要以上に大型化してしまう。また、支柱(37)をさけることで重量が増加するだけでなく、エアクリーナボックス内での空気流動に乱れが生じることで吸気抵抗が増大する等の問題が生じる。
かかる問題を解決すべく、例えば特許文献2に記載のものでは、吸気通路の上流端に向けて燃料を噴射する第1燃料噴射弁(103)を、エアチャンバ(35)の上壁(141)にエアチャンバ(35)の外側から取り付けるようにしている。これによりエアチャンバ(35)が必要以上に大型化したり、吸気抵抗が増大する等の問題を回避するようにしている。
特開平10−196494号公報 特開2004−100632号公報
しかしながら、特許文献2に記載のものにあっては、エアチャンバ(35)の上壁(141)に第1燃料噴射弁(103)を取り付ける構造であるため、上壁(141)と燃料タンク(34)間の狭小空間内に長尺な燃料噴射弁を立設するに際し、上壁(141)の位置(第1燃料噴射弁(103)の取付位置)を低く設定する必要がある。その結果、エアチャンバ(35)の容量が不足せざるを得ない等の問題が生じ得る。
本発明はかかる実情に鑑み、主に重量及びコスト削減を図ると共に、メンテナンス性等を向上するエンジンの燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本発明のエンジンの燃料噴射装置は、エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射装置であって、少なくとも、ロアケース及びアッパケースを含むエアクリーナボックスと、前記エアクリーナボックス及び燃焼室に連通する吸気通路と、前記吸気通路に燃料を噴射するフューエルインジェクタと、を備え、前記フューエルインジェクタは、前記吸気通路の吸気上流側開口端に指向させて前記エアクリーナボックス内に配置されると共に、前記アッパケースの上壁に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記フューエルインジェクタは、前記アッパケースの上壁から上方に突出して取り付けられ、その上方をカバー部材で覆われることを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記カバー部材は前記アッパケースの上壁に取り付けられ、前記カバー部材の内部空間を前記エアクリーナボックス内に連通させたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記カバー部材は、前記フューエルインジェクタに接続されるデリバリパイプをも上方から覆うことを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記アッパケースは、前記フューエルインジェクタを取り付けるための略格子状の支持部を一体的に備えたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記アッパケースは前記フューエルインジェクタの支持部に、前記カバー部材の内部空間と前記エアクリーナボックス内を連通する連通部を覆うネット部材を備えたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、燃料タンクから前記フューエルインジェクタに燃料を供給する燃料供給ホースを備え、該燃料供給ホースは少なくとも前記カバー部材を貫通し、前記カバー部材を前記アッパケースから取り外すことで前記エアクリーナボックスに対する拘束が解かれることを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、更に、前記吸気通路の開口端よりも吸気下流側に下流側フューエルインジェクタを備え、前記燃料供給ホースは、前記エアクリーナボックス内に配設される上流側フューエルインジェクタと前記燃料タンクとの間で、前記下流側フューエルインジェクタに接続されて該下流側フューエルインジェクタに燃料を分配供給することを特徴とする。
また、本発明のエンジンの燃料噴射装置において、前記吸気通路の通路面積を変化させるスロットルバルブと、該スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータは、前記吸気通路の中心軸線を挟んで前記下流側フューエルインジェクタの反対側に配設され、前記アクチュエータを挟んで前記吸気通路の反対側に前記エアクリーナボックスの吸入口を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、特にフューエルインジェクタをエアクリーナボックス内に配置することで、該ボックス容量を確保することができる上、支柱等の別部材を用いないため、重量を軽減すると共に吸気抵抗を低減することができる。フューエルインジェクタを覆うようにカバー部材を設けることで、フューエルインジェクタ及び燃料配管を飛石や泥水等から保護することができる。
更に、フューエルインジェクタ及び燃料配管をカバー部材内に配置することで高温空気に晒されるのを防止することができ、燃料配管内にパーコレーション発生を有効に防止することができる。また、カバー部材の内部空間もエアクリーナボックスの一部となるので、その容量を大きく確保することができる。
また、アッパケースの上壁を略格子状にすることで、カバー部材内とエアクリーナボックス内との連通面積(開口面積)を大きく確保することができる。フューエルインジェクタの支持部同士を格子構造により連結することで、フューエルインジェクタの取付強度を有効に向上することができる。
以下、図面に基づき、本発明によるエンジンの燃料噴射装置の好適な実施の形態を説明する。
本発明による燃料噴射装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態では例えば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102から後方に向けて左右二又状に分岐し、それぞれが後下がりに傾斜して延出する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、上方にはリヤフェンダ115が配置される。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット116(一点鎖線部)には、後述する燃料噴射装置から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクル多気筒(4気筒)エンジンであってよい。それぞれの気筒の排気管117はエンジンユニット116の下側にて結合し、その後排気チャンバ118を経て車両後端付近でマフラ119から排気される。
また、エンジンユニット116の上方には、燃料タンク120が搭載され、燃料タンク120の後方にシート121(ライダシート121A及びタンデムシート121B)が連設される。ライダシート121A及びタンデムシート121Bに対応して、フートレスト122A,122Bが配置される。なお、この例では車両左側において、前後方向略中央下部にプロップスタンド123を有している。
ここで、燃料タンク120の内側凹所には、本発明に係る燃料噴射装置10が配置されている。その具体的構成については、以下で詳しく説明するが、エンジンユニット116の上方に位置してコンパクトに収容される。
更に図1において、124はヘッドランプ、125はスピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、126はステー127を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。
車両外装において、フェアリング128及びサイドカウル129によって車両の主に前部及び側部が覆われ、車両後部にはサイドカバー130あるいはシートカウル131が被着し、これらにより所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。このうちフェアリング128の前端部には、燃料噴射装置10(のエアクリーナ)に空気を送給するための空気取入口132が開口している。
次に図2は、本実施形態における燃料噴射装置10まわりの構成例を示している。先ず、エンジンユニット116は車体フレーム101によって適度に前傾する(なお、前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す)ように支持される。エンジンユニット116の各気筒毎に吸気側のインテークマニホールド116aから混合気が吸入されるが、この例ではインテークマニホールド116aは略垂直上方を指向して開口している。このインテークマニホールド116aに対して、燃料噴射装置10によって生成された 混合気を供給する。
エンジンユニット116の上方には、上述のように燃料タンク120が搭載されるが、燃料噴射装置10はエンジンユニット116のシリンダヘッドの上部に位置し、燃料タンク120の内側凹所に収容されるように配置される。例えば4気筒エンジンの場合、各気筒の並列左右方向に燃料噴射装置10が延設される。
本実施形態において、ロアケース12及びアッパケース13を含むエアクリーナボックス11と、エアクリーナボックス11及び燃焼室、即ちエンジンシリンダボアに連通する吸気通路14と、吸気通路14に燃料を噴射するフューエルインジェクタ15(セカンダリインジェクタ)と、を備え、上流側フューエルインジェクタ15は、吸気通路14の吸気上流側開口端に指向させてエアクリーナボックス11内に配置されると共に、アッパケース13の上壁に取り付けられる。
更に、フューエルインジェクタ15は、アッパケース13の上壁から上方に突出して取り付けられ、その上方をカバー部材16で覆われる。
本発明の具体的構成を更に説明する。エアクリーナボックス11は全体として例えば、概略「カマボコ」状を呈すると共に、実質的に中空構造を有し、シリンダヘッドの上部に被さるように配置支持される。ここで、図3は燃料噴射装置10の主要構成部材もしくは部品を概略的に示す模式図であり、適宜参照するものとする。エアクリーナボックス11を略上下に2分するロアケース12及びアッパケース13は互いに閉合し合うそれぞれの開口周縁に沿って、凹凸嵌合構造を介して言わば“ぴったり”と、即ち実質的に気密に結合し、その場合両者の嵌合結合部にシール部材等が装着される。
更に図4及び図5を参照して、ロアケース12は図2に示されるように略斜め前方に開口する空気吸入口17を有し、空気取入口132から取り込まれた空気(走行風)がフェアリング128の内側を通って空気吸入口17に送給されるようになっている。空気吸入口17は空気給送路としてロアケース12の底部で開口し(開口部12aとする)、開口部12aを介してエアクリーナボックス11内に空気を送り込む。開口部12aにはフィルタエレメント18が装着され、フィルタエレメント18を介してエアクリーナボックス11内に送り込む空気を清浄化する。
フィルタエレメント18は図4に示されるように平面視概略台型状を呈し、そのフレーム枠18aを介して、空気吸入口17に連通するロアケース12の開口部12aに取り付けられる。ロアケース12には取付ボス19とその対向側の係止部20とが設けられ、ビス21による取付ボス19への締着によりフィルタエレメント18が固定される。なお、開口部12a、即ちフィルタエレメント18より内側がエアクリーナボックス11の実質的な内空間(クリーンサイド)となる。このうちロアケース12及びアッパケース13により所謂、主室が形成され、カバー部材16により所謂、副室が形成される。
ロアケース12の固定方法において、ロアケース12の後部側底部、即ち吸気通路14を形成する後述するスロットルボディの対応部位に固定部12bを有する。固定部12bは、ファンネル22をスロットルボディ23に締着することで、同時に両者の間に挟まれるかたちで固定される。なお、スロットルボディ23はインシュレータ24を介してエンジンユニット116のインテークマニホールド116aに接続し、且つエンジンユニット116側に固定される。また、ロアケース12の前部にはブラケット25が延出し、このブラケット25は、ステアリングヘッドパイプ102の後部付近で車体フレーム101側に直接又は間接的に締着される。
次に、この例では4つのファンネル22はそれぞれ、主に対応するスロットルボディ23に固定される。気筒の列設方向(左右方向)に配列される4つのファンネル22は、後述のように一体成形され、各気筒毎にファンネル22とスロットルボディ23のスロットル23aとにより吸気通路14を形成している。なお、各スロットルボディ23には図2に示されるようにスロットルバルブ26が設けられ、そのスロットル23aを開閉制御する。
ここで、吸気通路14を開閉制御し、即ちその通路面積を変化させるスロットルバルブ26を駆動するためのアクチュエータ27を備えている。アクチュエータ27は図2に示されるように、吸気通路14の中心軸線を挟んで後述する下流側フューエルインジェクタ28(プライマリインジェクタ)の反対側に配設される。この例ではアクチュエータ27として所謂、電子スロットルバルブ用のアクチュエータとして機能する電動モータを有し、この電動モータを駆動制御することによりスロットルバルブ26を駆動し、スロットル23aを所望の開度に自在に開閉することができるようになっている。アクチュエータ27の固定手段として例えば、スロットルボディ23の側近に拘束固定する緊締具29を有する。更に、アクチュエータ27を挟んで吸気通路14の反対側に、エアクリーナボックス11の空気吸入口17が配置される。
各ファンネル22は図3又は図4に示されるように、ベース22aを介して気筒(♯1〜♯4)の列設方向に連設される。ベース22aには、各ファンネル22(♯1〜♯4)に対応して取付部30(30A〜30F)が一体に付設形成される。各取付部30A〜30Fにおいてビス等(図示せず)によりそれぞれファンネル22をスロットルボディ23に締着固定する。
この例では各ファンネル22に対して少なくとも2つ、即ち略その直径方向に一対の取付部30が配設される。例えばファンネル22(♯1)の場合、主に取付部30A及び30Bが、またファンネル22(♯2)に対して主に取付部30B及び30Cが配設される。このようにファンネル22を固定することで、前述したようにロアケース12(の固定部12b)をスロットルボディ23との間に挟着することができる。
フューエルインジェクタ15は前述したように、アッパケース13の頂部から略段状に形成された上壁13aに取り付けられ、その上方をカバー部材16で覆われる。アッパケース13の上壁13aには図5に示されるように、列設されたファンネル22(♯1〜♯4)の対応部位に開口部31が開設される。アッパケース13はこの開口部31内においてフューエルインジェクタ15を取り付けるための略格子状の支持部32を一体的に備える。各ファンネル22に対応して前後方向の4つの格子32a(♯1〜♯4)と左右方向の格子32bとを有し、両者の交点に4つの支持部32が設定される。
アッパケース13とカバー部材16は開口部31を介して、相互に連通するが、支持部32を格子状とすることで連通面積を大きく確保することができる。また、本実施形態のように並列多気筒エンジンにあっては吸気通路14、従ってフューエルインジェクタ15も並列配置されるが、それらの支持部32を格子状に連結することで支持剛性もしくは強度を有効に高めることができる。更に、格子状構造により支持部32まわりだけでなく、アッパケース13全体の剛性強度を確保するのに有効である。
上記の場合、図5からも明らかなように平面視において、各ファンネル22の取付部30A〜30Fは、フューエルインジェクタ15の支持部32を構成する格子32a(♯1〜♯4)及び格子32bのいずれとも重ならないように配置される。即ち、アッパケース13からカバー部材16を取り外した状態とすれば、開口部31を介して各取付部30A〜30Fの締着用ビス等にアクセス可能である。
ここで、アッパケース13はフューエルインジェクタ15の支持部32に、カバー部材16の内部空間とエアクリーナボックス11内を連通する連通部を覆うネット部材33(図5参照)を設けるとよい。即ち、このようにアッパケース13及びカバー部材16間にネット部材33を設けることにより、例えば特にメンテナンス時等においてカバー部材16を取り外す際、ビス等の部品その他のものが吸気通路14に落下するのを有効に防止することができる。
アッパケース13の周囲には、複数の取付部34が付設形成される。また、これらの取付部34に対応してロアケース12の周囲にも複数の支持部35が付設形成される。各取付部34においてビス等により、アッパケース13をロアケース12に締着固定する。
図2に示されるように燃料タンク120内に、フューエルインジェクタ15及びフューエルインジェクタ28に燃料を供給するための燃料ポンプ133を備える。この燃料ポンプ133は先ず、燃料供給ホース36を介して下流側フューエルインジェクタ28のデリバリパイプ37(図2参照)に接続される。デリバリパイプ37は各フューエルインジェクタ28に接続され、これによりそれぞれのフューエルインジェクタ28に燃料が供給される。
燃料供給ホース36はデリバリパイプ37に接続されると共にここで分岐し、ジョイント38を介して燃料供給ホース39に接続される。燃料供給ホース39は上流側フューエルインジェクタ15のデリバリパイプ40(図5等参照)に接続される。デリバリパイプ40は各フューエルインジェクタ15に接続され、これによりそれぞれのフューエルインジェクタ15に燃料が供給される。
このように燃料供給ホース36は、エアクリーナボックス11内に配設される上流側フューエルインジェクタ15と燃料タンク120との間で、下流側のフューエルインジェクタ28に接続されて該下流側フューエルインジェクタ28に燃料を分配供給する。
ここで、アッパケース13においてデリバリパイプ40を固定するための取付ボス41(41A〜41D)が付設形成される。各取付ボス41A〜41Dにおいてビスもしくはボルト42等によりそれぞれ、デリバリパイプ40をアッパケース13に締着固定する。この場合、図5からも明らかなように平面視において、各取付ボス部41A〜41Dは、フューエルインジェクタ15の支持部32を構成する格子32a(♯1〜♯4)及び格子32b、並びに各ファンネル22の取付部30A〜30Fのいずれとも重ならないように配置される。即ち、アッパケース13からカバー部材16を取り外した状態とすれば、各取付ボス41A〜41Dに対してデリバリパイプ40を締着するためのビスもしくはボルト42にアクセス可能である。
カバー部材16は、アッパケース13に取り付けられる。この場合、上壁13aにおいて開口部31の周囲に取付座面43を設け、カバー部材16下端の開口周縁と取付座面43とが、凹凸嵌合構造を介して実質的に気密に結合する。また、開口部31の内側直近には複数の取付ボス44(この例では4つの取付ボス44A〜44D)が付設形成される。各取付ボス44A〜44Dにおいてビスもしくはボルト等(図示せず)によりそれぞれカバー部材16をアッパケース13に締着固定する。
アッパケース13に取り付けられたカバー部材16は図2からも分るように、フューエルインジェクタ15に接続されるデリバリパイプ40をも上方から覆う。この場合、燃料供給ホース39はカバー部材16を貫通する。また、カバー部材16をアッパケース13から取り外すことで、エアクリーナボックス11による燃料供給ホース39に対する拘束が解かれるようになっている。例えば、アッパケース13側に開口する開口周縁の一部に切欠き45(図2参照)を設け、この切欠き45に挿通する燃料供給ホース39をアッパケース13と協動で挟持するのが好適である。なお、この切欠き45には適宜のシール手段を装着するものとする。
上記構成において、自動二輪車100のエンジンを始動する。エンジンが始動すると、エンジンユニット116に対して、燃料噴射装置10によって形成された混合気が供給される。この際、ハンドルバー104のグリップ105に設けられたアクセルグリップ(図示せず)を操作することで、その操作量に応じてスロットルバルブ26が開閉駆動される。また、エアクリーナボックス11内の空気とフューエルインジェクタ15,フューエルインジェクタ28から噴射された燃料とが混合される。
具体的にはエアクリーナボックス11の空気吸入口17から吸入された空気Aは、エンジン(のシリンダボア)の負圧の作用で、先ずフィルタエレメント18を通ってエアクリーナボックス11内に吸入される。フィルタエレメント18によって清浄化されたクリーンな空気は更に、吸気通路14においてファンネル22及びスロットル23aを通過後、インテークマニホールド116aへと流入する。なお、車両走行時には空気取入口132から取り入れられた空気が空気吸入口17へと導入される。
一方、燃料ポンプ133からは所定タイミングで所定量の燃料Fが燃料供給ホース36へ吐出される。その燃料は、燃料供給ホース36から一方のデリバリパイプ37へ、同時にジョイント38を介して燃料供給ホース39から他方のデリバリパイプ40へ分配供給される。デリバリパイプ37から下流側の各フューエルインジェクタ28へ、デリバリパイプ40から上流側の各フューエルインジェクタ15へそれぞれ供給された燃料は、吸気通路14内へ噴射されて、空気と混合して混合気Mとなってインテークマニホールド116a、そしてシリンダボア内に吸入される。
さて、本発明において特に、先ずフューエルインジェクタ15をエアクリーナボックス11内に配置するので、エアクリーナボックス11の容量を確保することができる。このフューエルインジェクタ15はエアクリーナボックス11の上壁13aに取り付けられることで、支柱等の別部材を用いないでフューエルインジェクタ15を的確に固定することができる。このように支柱等の別部材を用いないため、重量を軽減することができると共に、空気流路の障害をなくすることで吸気抵抗を低減することができる。
また、フューエルインジェクタ15を覆うようにしてカバー部材16を設けることで、フューエルインジェクタ15がエアクリーナボックス11の外部に露出するのを回避することができる。これによりフューエルインジェクタ15及び燃料配管を飛石や泥水等から保護することができる。
また、エアクリーナボックス11は燃料タンク120前部の下方に形成される収納空間内に配置されるため、そのままではエアクリーナボックス11下方のエンジンユニット116を熱源とした高温空気が滞留し易い。フューエルインジェクタ15及び燃料配管をカバー部材16内に配置することで高温空気に晒されるのを防止することができ、燃料配管内にパーコレーション発生を有効に防止することができる。
また、カバー部材16の内部空間もエアクリーナボックス11の一部となるので、その容量を大きく確保することができる。特に、カバー部材16の内部空間は、フューエルインジェクタ15のノズルが配置されるクリーンサイドに連通することとなるため、新気充填効率が良好となり吸気効率が向上する。
デリバリパイプ40は各フューエルインジェクタ15に直接的に接続されるため、カバー部材16の外部にデリバリパイプ40を配置すると、そのままではカバー部材16の構造が複雑化する。フューエルインジェクタ15と一緒にカバー部材16内に配置することで簡易なものとできる上、カバー部材16の着脱作業性も大幅に向上する。
アッパケース13の上壁13aにおける開口部31内を略格子状にすることで、カバー部材16内とエアクリーナボックス11内との連通面積(開口面積)を大きく確保することができる。特にこの例のように並列多気筒エンジンにあっては、吸気通路14も並列配置されるため、フューエルインジェクタ15も並列(車幅方向に直列配置)となる。各フューエルインジェクタ15の支持部同士を格子構造により連結することで、フューエルインジェクタ15の取付強度を有効に向上することができる。
カバー部材16内とエアクリーナボックス11内を連通する連通部にネット部材33が配設される。メンテナンス時等においてカバー部材16を取り外すことになるが、その際に締結ボルト等を吸気通路14内に落下するのを有効に防止することができ、作業の安全且つ適正を保証することができる。
また、燃料供給ホース39は単にカバー部材16を貫通させるだけでは、カバー部材16を燃料供給ホース39から分離させることが困難になり、作業性が著しく低下する。典型的にはカバー部材16に切欠き45を設け、カバー部材16とアッパケース13との間で燃料供給ホース39を挟持する構成とする。これにより燃料供給ホース39とカバー部材16とを容易に分離することができ、フューエルインジェクタ15の着脱作業が極めて良好になる。
上流側フューエルインジェクタ15をアッパケース13の上壁13aに取り付ける構成としたことで、カバー部材16を貫通する燃料供給ホース39が1本で済む等の利点を有する。この点仮に、下流側フューエルインジェクタ28をアッパケース13に取り付けてカバー部材16で覆う構成とすると、下流側フューエルインジェクタ28には燃料供給ホースが2本接続されることとなる。そのため貫通箇所を増やさなければならず、カバー部材16の剛性が低下し、カバー部材16の剛性が低下するとクリーンサイド内に外気が侵入してエンジン内に塵埃が吸い込まれる恐れがある。
また、電子制御式スロットルバルブを採用する場合、アクチュエータ27(電動モータ)とスロットルバルブ26の軸線との間の動力伝達機構をエアクリーナボックス11の空気吸入口17及び吸気通路14で保護することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、フューエルインジェクタ15の支持部32を格子構造とした例を説明したが、その他に放射状やハニカム状等の支持構造を採用することも可能であり、上記実施形態と実質的に同様な作用効果を得ることができる。
本発明の燃料噴射装置に係る自動二輪車の全体構成例を示す側面図である。 本発明の燃料噴射装置の構成例を示す斜視図である。 本発明の燃料噴射装置の構成例を示す分解斜視図である。 本発明の燃料噴射装置の実施形態に係るエアクリーナボックスにおけるアッパケースを取り外した際のロアケースの上面図である。 本発明の燃料噴射装置の実施形態に係るエアクリーナボックスにおけるカバー部材を取り外した際のアッパケースの上面図である。
符号の説明
10 燃料噴射装置、11 エアクリーナボックス、12 ロアケース、13 アッパケース、14 吸気通路、15 フューエルインジェクタ、16 カバー部材、17 空気吸入口、18 フィルタエレメント、19 取付ボス、22 ファンネル、23 スロットルボディ、24 インシュレータ、26 スロットルバルブ、27 アクチュエータ、30 取付部、31 開口部、32 支持部、33 ネット部材、34 取付部、36 燃料供給ホース、37 デリバリパイプ、39 燃料供給ホース、40 デリバリパイプ、41 取付ボス、43 取付座面、45 切欠き、100 自動二輪車、101 車体フレーム、102 ステアリングヘッドパイプ、103 フロントフォーク、104 ハンドルバー、106 前輪、109 スイングアーム、111 後輪、115 リヤフェンダ、116 エンジンユニット、117 排気管、120 燃料タンク、121A ライダシート、121B タンデムシート、124 ヘッドランプ、125 スピードメータ、126 バックミラー、128 フェアリング、129 サイドカウル、130 サイドカバー、131 シートカウル、132 空気取入口。

Claims (9)

  1. エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射装置であって、
    少なくとも、ロアケース及びアッパケースを含むエアクリーナボックスと、前記エアクリーナボックス及び燃焼室に連通する吸気通路と、前記吸気通路に燃料を噴射するフューエルインジェクタと、を備え、
    前記フューエルインジェクタは、前記吸気通路の吸気上流側開口端に指向させて前記エアクリーナボックス内に配置されると共に、前記アッパケースの上壁に取り付けられることを特徴とするエンジンの燃料噴射装置。
  2. 前記フューエルインジェクタは、前記アッパケースの上壁から上方に突出して取り付けられ、その上方をカバー部材で覆われることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  3. 前記カバー部材は前記アッパケースの上壁に取り付けられ、前記カバー部材の内部空間を前記エアクリーナボックス内に連通させたことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  4. 前記カバー部材は、前記フューエルインジェクタに接続されるデリバリパイプをも上方から覆うことを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  5. 前記アッパケースは、前記フューエルインジェクタを取り付けるための略格子状の支持部を一体的に備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  6. 前記アッパケースは前記フューエルインジェクタの支持部に、前記カバー部材の内部空間と前記エアクリーナボックス内を連通する連通部を覆うネット部材を備えたことを特徴とする請求項5に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  7. 燃料タンクから前記フューエルインジェクタに燃料を供給する燃料供給ホースを備え、
    該燃料供給ホースは少なくとも前記カバー部材を貫通し、前記カバー部材を前記アッパケースから取り外すことで前記エアクリーナボックスに対する拘束が解かれることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  8. 更に、前記吸気通路の開口端よりも吸気下流側に下流側フューエルインジェクタを備え、
    前記燃料供給ホースは、前記エアクリーナボックス内に配設される上流側フューエルインジェクタと前記燃料タンクとの間で、前記下流側フューエルインジェクタに接続されて該下流側フューエルインジェクタに燃料を分配供給することを特徴とする請求項7に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  9. 前記吸気通路の通路面積を変化させるスロットルバルブと、該スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータは、前記吸気通路の中心軸線を挟んで前記下流側フューエルインジェクタの反対側に配設され、
    前記アクチュエータを挟んで前記吸気通路の反対側に前記エアクリーナボックスの吸入口を配置したことを特徴とする請求項8に記載のエンジンの燃料噴射装置。
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