JP7500852B1 - メタノール燃料船 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクの容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる、メタノール燃料船を提供する。【解決手段】メタノール燃料船1は、船体隔壁(バルクヘッド17)と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板2と、船体側壁18と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板3と、船体の縦通構造(トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c等)の一部を前後に区画する区画鋼板4と、上甲板11と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板5と、を備え、メタノール燃料船1は、隔壁鋼板2、側壁鋼板3及び縦通構造(ここでは、トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c)により形成される内部空間を燃料タンク20として使用する。【選択図】図1

Description

本発明は、メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船に関する。
近年、環境保全の観点から環境を汚染する物質や廃棄物の排出を低減するゼロエミッションが提言されている。例えば、国際海運のゼロエミッションに向けたロードマップには、カーボンリサイクル燃料(メタン、メタノール、ジメチルエーテル等)の利用が検討されている。
カーボンリサイクル燃料とは、カーボンリサイクル技術(CO を分離・回収して再利用する技術)によって人工的に製造される燃料である。カーボンリサイクル燃料は燃焼時にCO を発生するが、カーボンリサイクル技術を利用することにより大気中へのCO の排出を抑制することができる。
例えば、特許文献1には、メタノールを燃料として運転可能な内燃機関を機関室の内部に配置し、メタノール燃料タンクと、メタノール供給システムと、バルブユニットを上甲板上に配置し、メタノールドレンタンクを機関室の外部に備えると共に、メタノール供給システムからバルブユニットへ供給する第2配管と、バルブユニットから内燃機関へメタノールを供給する第3配管と、内燃機関からメタノールドレンタンクへメタノールドレンを排出する第4配管において、機関室の内部に配置される配管部分を二重管にして構成することが開示されている。
特開2015-221645号公報
特許文献1に記載されたように、上甲板上にメタノール燃料タンクを配置した場合、メタノールの燃料体積(熱量あたりの体積)は重油の約2.4倍であることから十分なタンク容積を確保することが困難である。また、上甲板下にメタノール燃料タンクを配置した場合、メタノール燃料タンクの周囲にコファダム(保護区画)が必要であり追加部材によって船体重量が増加しやすいという問題もある。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、燃料タンクの容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる、メタノール燃料船を提供することを目的とする。
本発明によれば、メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船において、船体隔壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板と、船体側壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板と、前記船体の縦通構造の一部を前後に区画する区画鋼板と、を備え、前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記縦通構造により形成される内部空間を燃料タンクとして使用し、前記隔壁鋼板は、前記燃料タンクと前記船体隔壁との間にコファダムを形成する鋼板であり、前記側壁鋼板は、前記燃料タンクと前記船体側壁との間にコファダムを形成する鋼板であり、前記区画鋼板は、前記縦通構造の内部空間を前後方向に仕切ることによりコファダムを形成する鋼板である、ことを特徴とするメタノール燃料船が提供される。

前記縦通構造は、カーゴホールドのホッパー、カーゴホールドのトップサイド、二重底又はダブルハルの二重壁構造であってもよい。
前記メタノール燃料船は、上甲板と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板を備えていてもよい。
前記メタノール燃料船は、前記燃料タンクの下方に位置する前記ホッパー、前記二重底又は前記二重壁構造の部分を前記燃料タンクとして利用するように構成してもよい。
前記燃料タンクは、船体中央又は機関室前に配置されていてもよい。
前記メタノール燃料船は、前記燃料タンクの直上の上甲板上に設置されたコファダム又は燃料供給装置室を備えていてもよい。
前記メタノール燃料船は、前記燃料タンク及び前記コファダムの直上の上甲板上に配置された燃料供給装置室を備え、前記燃料タンクから主機関にメタノール燃料を供給する燃料供給配管は、前記燃料供給装置室及び前記コファダムを経由するように構成されていてもよい。
前記メタノール燃料船は、ばら積み貨物船であってもよい。
上述した本発明に係るメタノール燃料船によれば、隔壁鋼板及び側壁鋼板を配置して船体構造の一部を燃料タンクとして利用するとともに船体構造の一部(縦通構造)をコファダムとして利用するようにしたことにより、燃料タンクの容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。 図1に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。 燃料タンクの変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。 本発明の第二実施形態に係るメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。 本発明の第三実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。 図5に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、(C)は変形例、を示している。 本発明の第四実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。 図7に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。 第四実施形態に係るメタノール燃料船の変形例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について図1~図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。図2は、図1に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。
メタノール燃料船1は、メタノール燃料で推進可能な船体を備え、船体隔壁(バルクヘッド17)と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板2と、船体側壁18と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板3と、船体の縦通構造(トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c等)の一部を前後に区画する区画鋼板4と、上甲板11と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板5と、を備えている。なお、本明細書において、前後方向とは船体の長手方向であって船首側を前方とし船尾側を後方とする方向を意味するものとする。
メタノール燃料は、カーボンリサイクル由来のものであってもよいし、化石原料由来のものであってもよい。メタノールは、燃料体積(熱量あたりの体積)が重油の約2.4倍であることから上甲板より下方の船体(船倉部)に収容することにより十分な容積を容易に確保することができる。なお、メタノール燃料とは、主機関の燃料であってメタノールを主成分とするものを意味する。
メタノール燃料船1は、例えば、ばら積み貨物船である。ばら積み貨物船は、一般に、上甲板11の下方(船倉部)に貨物を収容する複数のカーゴホールド12、船倉部の後方に配置された機関室13、機関室13の上方に配置された居住区14、上甲板上に配置されたデッキクレーン15、カーゴホールド12の上部開口部を封鎖するハッチカバー16等を備えている。なお、図示したばら積み貨物船の構成は単なる一例であり、これに限定されるものではない。
また、カーゴホールド12が配置される船倉部は、前後方向に整列して配置される縦通構造を有している。本明細書において、「縦通構造」とは、船倉部の前後方向の水平方向に同じ位置に連続して配置される構造を意味し、前後の縦通構造同士が連通していてもよいし区画されていてもよい。
縦通構造は、例えば、図2(A)に示したように、カーゴホールド12の上部両側に配置されるトップサイド12a、カーゴホールド12の下部両側に配置されるホッパー12b、カーゴホールドの底部に配置される二重底12c等を含む。
トップサイド12aは、例えば、内部に海水を注排水可能なタンクを形成し、船体や貨物の傾きを調整する機能を有している。ホッパー12b及び二重底12cは、内部に海水を注排水可能なバラストタンクを形成している。なお、ばら積み貨物船は、トップサイド12aやホッパー12bがないものも存在している。
また、隣接するカーゴホールド12は、船体隔壁(バルクヘッド17)により前後に仕切られている。各カーゴホールド12は、外板により構成される船体側壁18、トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12cにより囲まれた空間により構成される。
本実施形態に係るメタノール燃料船1は、隔壁鋼板2、側壁鋼板3及び縦通構造(ここでは、トップサイド12a、ホッパー12b、二重底12c)により形成される内部空間を、メタノール燃料を収容する燃料タンク20として使用する。また、本実施形態に係るメタノール燃料船1は、隔壁鋼板2、側壁鋼板3及び区画鋼板4は、燃料タンク20の外周を囲うコファダム30を形成するように構成されている。
隔壁鋼板2は、燃料タンク20と船体隔壁(バルクヘッド17)との間にコファダム30を形成するように、船体側壁18及び縦通構造(ここでは、トップサイド12a、ホッパー12b及び二重底12c)の内面に溶接された鋼板である。隔壁鋼板2は、燃料タンク20の前面を構成する鋼板と、燃料タンク20の後面を構成する鋼板と、を含む。
側壁鋼板3は、燃料タンク20と船体側壁18との間にコファダム30を形成するように、隔壁鋼板2及び縦通構造(ここでは、トップサイド12a及びホッパー12b)の内面に溶接された鋼板である。側壁鋼板3は、燃料タンク20の左側面を構成する鋼板と、燃料タンク20の右側面を構成する鋼板と、を含む。
区画鋼板4は、縦通構造の内部空間を前後に仕切ることによりコファダム30を形成する鋼板である。具体的には、区画鋼板4は、例えば、トップサイド12aの内部空間を前後に仕切る鋼板、ホッパー12bの内部空間を前後に仕切る鋼板、二重底12cを前後に仕切る鋼板であり、船体隔壁(バルクヘッド17)と同一の鋼板により構成されていてもよい。
頂部鋼板5は、燃料タンク20と上甲板11との間にコファダム30を形成するように、前後の隔壁鋼板2及び左右のトップサイド12a間に溶接された鋼板である。なお、頂部鋼板5は、必要に応じて省略することができる。
第一実施形態に係るメタノール燃料船1は、船体中央に燃料タンク20を配置したものである。燃料タンク20は、図示したように、複数のカーゴホールド12の間に配置される。船体中央に燃料タンク20を配置した場合には、船体強度や曲げ応力への船体への影響を軽減することができる。
図2(B)に示したように、隔壁鋼板2、側壁鋼板3、区画鋼板4及び頂部鋼板5により形成されたコファダム30は、それぞれの鋼板によって区画された空間を連通するように構成してもよい。かかる構成により、ガス溜まりを低減することができ、警報装置等の設備コストの軽減を図ることができる。なお、コファダム30を連通させるには、必要に応じて鋼板に開口部を形成すればよい。
上述した本実施形態に係るメタノール燃料船1によれば、隔壁鋼板2及び側壁鋼板3を配置して船体構造の一部を燃料タンク20として利用するとともに船体構造の一部(縦通構造)をコファダム30として利用するようにしたことにより、燃料タンク20の容積を確保しつつ船体重量の軽減を図ることができる。
ここで、図3は、燃料タンクの変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、(C)は第三変形例、を示している。図3(A)に示した第一変形例は、燃料タンク20の底部を一重底12dにより構成したものである。すなわち、第一変形例は、燃料タンク20の下方に位置する二重底12cを燃料タンク20として利用するように構成したものである。水面より下の部分ではコファダムを設ける必要がないため、二重底12cを構成する内側鋼板の全部又は一部を除去することができる。なお、図示しないが、二重底12cに隣接するホッパー12bの下部も燃料タンクとして利用してもよい。
図3(B)に示した第二変形例は、ホッパー12bを有しない船体に燃料タンク20を形成したものである。図3(C)に示した第三変形例は、トップサイド12aを有しない船体に燃料タンク20を形成したものである。船体の大きさ、貨物の種類等により、縦通構造が異なる場合であっても、隔壁鋼板2、側壁鋼板3及び区画鋼板4を配置することにより、燃料タンク20及びコファダム30を任意に形成することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るメタノール燃料船について、図4(A)及び図4(B)を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の第二実施形態に係るメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。なお、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
第二実施形態に係るメタノール燃料船1は、図4(A)に示したように、船体がダブルハル(二重船殻構造)である場合を想定したものである。この実施形態では、図2(A)に示したトップサイド12a、ホッパー12b及び二重底12cに相当する部分が二重壁構造19によって構成される。すなわち、船体がダブルハル(二重船殻構造)である場合には、縦通構造は二重壁構造19によって構成され、図4(B)に示したように、二重壁構造19の部分が燃料タンク20として利用される。
次に、本発明の第三実施形態に係るメタノール燃料船について、図5(A)~図6(C)を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明の第三実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。図6は、図5に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、(C)は変形例、を示している。なお、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
第三実施形態に係るメタノール燃料船1は、図5(A)、図5(B)及び図6(B)に示したように、燃料タンク20の直上の上甲板11上に燃料供給装置室21を設置したものである。燃料供給装置室21には、燃料タンク20から機関室13内の主機関にメタノール燃料を供給する燃料供給装置が配置される。
第三実施形態では、燃料供給装置室21と燃料タンク20との間にコファダムを設ける必要がないため、図6(B)に示したように、第一実施形態における頂部鋼板5を省略することができる。また、図5(B)に示したように、燃料供給装置室21の外周は、平面視で燃料タンク20の上部開口部よりも大きく形成することが好ましい。かかる構成により、燃料タンク20の外周をコファダムで確実に囲うことができる。
また、図6(C)に示したように、燃料供給装置の設置に必要な空間が小さくてもよい場合には、燃料タンク20の直上の上甲板11上に燃料供給装置室21及びコファダム22を設置し、コファダム22の上部空間に補助区画室23を設置してもよい。補助区画室23には、例えば、イナートガス供給装置等が配置される。
なお、図示しないが、図6(B)に示した燃料供給装置室21の全体をコファダムとして構成してもよい。このとき、内部に燃料供給装置等を配置しないため天井高さを低くすることができる。この場合、燃料供給装置を上甲板11上に別途設置する必要があるが、燃料タンク20に頂部鋼板5を配置する必要がなく、燃料タンク20の容積を拡大することができる。
次に、本発明の第四実施形態に係るメタノール燃料船について、図7(A)~図9を参照しつつ説明する。ここで、図7は、本発明の第四実施形態に係るメタノール燃料船を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上甲板平面図、である。図8は、図7に示したメタノール燃料船の横断面図であり、(A)はカーゴホールド部、(B)は燃料タンク部、を示している。なお、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
第四実施形態に係るメタノール燃料船1は、図7(A)及び図7(B)に示したように、燃料タンク20を機関室13前に配置したものである。かかる構成により、燃料タンク20から機関室13内の主機関にメタノール燃料を供給する配管の長さを短くすることができる。
燃料タンク20の前面を構成する隔壁鋼板2は、最も船尾側のカーゴホールド12を構成する船体隔壁(バルクヘッド17)と所定の隙間を有するように配置される。燃料タンク20の後面を構成する隔壁鋼板2は、機関室13を区画する前面の船体隔壁と所定の隙間を有するように配置される。
ここで、図9は、第四実施形態に係るメタノール燃料船の変形例を示す概略構成図である。図示した変形例は、燃料タンク20を機関室13前に配置し、燃料タンク20と機関室13との間に形成されたコファダム30の直上の上甲板11上に燃料供給装置室21を設置したものである。
燃料供給装置室21内には燃料供給装置80、サービスタンク81、燃料バルブトレイン82等の燃料供給に必要な機器が配置される。燃料タンク20内にはメタノール燃料を吸い出すポンプ83が設置される。ポンプ83から吸い出されたメタノール燃料はサービスタンク81に一時的に貯留される。
機関室13内にはメタノール燃料により駆動される主機関84が設置されており、メタノール燃料は、燃料供給装置80から燃料供給配管85を介して主機関84に供給される。燃料バルブトレイン82は、燃料供給配管85の途中に配置される。燃料バルブトレイン82は、メタノール燃料の供給量を制御するバルブシステムである。
第四実施形態に係るメタノール燃料船1は、燃料タンク20と機関室13との間にコファダム30を有し、燃料タンク20及びコファダム30の直上に燃料供給装置室21を配置したことにより、燃料供給配管85を燃料供給装置室21からコファダム30を経由して機関室13内の主機関84に敷設することができる。
機関室13等の船員が立ち入る可能性のある区画や暴露部に燃料供給配管85を敷設する場合には燃料供給配管85を二重管構造(燃料供給配管85を挿通するダクト構造を含む。)とする必要があるところ、燃料供給配管85を燃料供給装置室21からコファダム30を経由させることにより、二重管構造を必要とする長さを短くすることができ、船体重量の低減を図ることができる。図示したように、本実施形態では、機関室13内の配管敷設部分にのみ二重管構造86が形成される。
図9に示した第四実施形態では、機関室13前に燃料タンク20を配置した場合について説明したが、燃料タンク20は船体中央に配置されていてもよい。この場合も燃料供給配管85を燃料供給装置室12からコファダム30を経由させることにより、二重配管構造の必要な長さを短くすることができ、船体重量の低減を図ることができる。
また、図示しないが、上述した第三実施形態及び第四実施形態(それぞれの変形例を含む。)において、メタノール燃料船1の船体が図4に示した第二実施形態のようにダブルハル(二重船殻構造)である場合には、ダブルハルの二重壁構造を燃料タンク20として使用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 メタノール燃料船
2 隔壁鋼板
3 側壁鋼板
4 区画鋼板
5 頂部鋼板
11 上甲板
12 カーゴホールド
12a トップサイド(縦通構造)
12b ホッパー(縦通構造)
12c 二重底(縦通構造)
12d 一重底
13 機関室
14 居住区
15 デッキクレーン
16 ハッチカバー
17 バルクヘッド(船体隔壁)
18 船体側壁
19 二重壁構造(縦通構造)
20 燃料タンク
21 燃料供給装置室
22,30 コファダム
23 補助区画室
80 燃料供給装置
81 サービスタンク
82 燃料バルブトレイン
83 ポンプ
84 主機関
85 燃料供給配管
86 二重管構造

Claims (8)

  1. メタノール燃料で推進可能な船体を備えたメタノール燃料船において、
    船体隔壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の隔壁鋼板と、
    船体側壁と所定の隙間を形成するように配置された一対の側壁鋼板と、
    前記船体の縦通構造の一部を前後に区画する区画鋼板と、を備え、
    前記隔壁鋼板、前記側壁鋼板及び前記縦通構造により形成される内部空間を燃料タンクとして使用し、
    前記隔壁鋼板は、前記燃料タンクと前記船体隔壁との間にコファダムを形成する鋼板であり、
    前記側壁鋼板は、前記燃料タンクと前記船体側壁との間にコファダムを形成する鋼板であり、
    前記区画鋼板は、前記縦通構造の内部空間を前後方向に仕切ることによりコファダムを形成する鋼板である、
    ことを特徴とするメタノール燃料船。
  2. 前記縦通構造は、カーゴホールドのホッパー、カーゴホールドのトップサイド、二重底又はダブルハルの二重壁構造である、請求項1に記載のメタノール燃料船。
  3. 上甲板と所定の隙間を形成するように配置された頂部鋼板を備える、請求項1に記載のメタノール燃料船。
  4. 前記燃料タンクの下方に位置する前記ホッパー、前記二重底又は前記二重壁構造の部分を前記燃料タンクとして利用するように構成した、請求項2に記載のメタノール燃料船。
  5. 前記燃料タンクは、船体中央又は機関室前に配置されている、請求項1に記載のメタノール燃料船。
  6. 前記燃料タンクの直上の上甲板上に設置されたコファダム又は燃料供給装置室を備える、請求項1に記載のメタノール燃料船。
  7. 前記燃料タンク及び前記コファダムの直上の上甲板上に配置された燃料供給装置室を備え、前記燃料タンクから主機関にカーボンリサイクル燃料を供給する燃料供給配管は、前記燃料供給装置室及び前記コファダムを経由するように構成されている、請求項1に記載のメタノール燃料船。
  8. 前記メタノール燃料船は、ばら積み貨物船である、請求項1に記載のメタノール燃料船。
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