JP7498071B2 - 像担持体用クリーニングローラ及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体用クリーニングローラ及び画像形成装置に関する。
レーザープリンター、複写機、ビデオプリンター、ファクシミリ、これらの複合機等には電子写真方式を利用した各種の画像形成装置が採用されている。電子写真方式を利用した画像形成装置には、高品質の画像を形成することを目的として、所望のように転写若しくは搬送されなかった現像剤又は付着した現像剤を除去するクリーニング装置が設けられることがある。このようなクリーニング装置は、例えば、像担持体すなわち感光体に残存した現像剤、中間転写方式の画像形成装置における中間転写ベルト等に残存した現像剤又はタンデム型カラー画像形成装置における記録体を搬送する転写搬送ベルト(記録体搬送ベルトとも称する。)に付着した現像剤等を除去する。
除去方法としては、表面に残存又は付着した現像剤をクリーニングブレード等で掻き落とすクリーニングブレードを備えたブレード方式、表面に残存又は付着した現像剤をその表面に接触又は圧接して受領するクリーニングローラを備えたローラ方式、ブレード方式とローラ方式とを併用する併用方式等がある。
クリーニングローラは、一般に最表面に発泡弾性層を備えており、この発泡弾性層において、長期間にわたってクリーニング性能を維持するために種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、発泡弾性層の外周面に開口するセルの開口面積と個数を特定の範囲としたクリーニングローラが提案されている。
特開2013-218228号公報
しかしながら、像担持体用のクリーニングローラは、像担持体の表面に残存するトナーを除去した後、クリーニングローラ自体も、物理的又は電気的にトナーが容易に脱離しやすい特性であることが求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、トナーの離型性に優れる像担持体用クリーニングローラ及びそのクリーニングローラを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、発泡弾性層がシリコーンゴムボールを含有することによって、トナーの離型性が良好であることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、軸体と軸体の外周面に形成された発泡弾性層とを有する像担持体用クリーニングローラであって、発泡弾性層が、シリコーン生ゴム、シリコーンゴムボール、架橋剤及び化学発泡剤を含むシリコーンゴム組成物から形成され、シリコーンゴム組成物中のシリコーンゴムボールの含有量が、2質量%以上20質量%以下であり、発泡弾性層のアスカーC硬度が、10以上70以下である像担持体用クリーニングローラである。
シリコーンゴムボールの平均粒径は、5μm以上20μm以下であることが好ましい。
発泡弾性層の比重は、0.13以上0.6以下であることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、本発明の像担持体用クリーニングローラを備えたものである。
本発明によれば、トナーの離型性に優れる像担持体用クリーニングローラ及びそのクリーニングローラを備えた画像形成装置を得ることができる。
本発明の像担持体用クリーニングローラの一実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[像担持体用クリーニングローラ]
本発明の像担持体用クリーニングローラ1は、図1に示すように、軸体2と軸体2の外周面に形成された発泡弾性層3とを有する。以下、構成の詳細について説明する。
<軸体>
軸体2は、好ましくは導電特性を有する、従来公知の弾性ローラに用いられる軸体を用いることができる。軸体2は、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、及び真鍮からなる群より選択される少なくとも1種の金属で構成されることが好ましい。
<発泡弾性層>
発泡弾性層3は、シリコーン生ゴム、シリコーンゴムボール、架橋剤及び化学発泡剤を含むシリコーンゴム組成物から形成される。なお、本発明におけるシリコーンゴム組成物は、シリカ系充填剤を含有しない。
以下、シリコーンゴム組成物中の成分について説明する。
(シリコーンゴム組成物)
-シリコーン生ゴム-
シリコーン生ゴムは、下記平均組成式(I)で表される重合度が100以上のオルガノポリシロキサンである。
1 aSiO(4-a)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換若しくは置換の一価炭化水素基を示し、aは1.95以上2.05以下の正数である。)
としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、β-フェニルプロピル基等のアラルキル基などが挙げられる。また、Rは、これらの炭化水素基が有する水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基であってもよい。置換基は、例えばハロゲン原子、シアノ基等であってよい。置換基を有する炭化水素基としては、例えば、クロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。
オルガノポリシロキサンは、分子鎖末端が、トリメチルシリル基等のトリアルキルシリル基、ジメチルビニルシリル基等のジアルキルアラルキルシリル基、ジメチルヒドロキシシリル基等のジアルキルヒドロキシシリル基、トリビニルシリル基等のトリアラルキルシリル基などで封鎖されていることが好ましい。
オルガノポリシロキサンは、分子中に2つ以上のアルケニル基を有することが好ましい。オルガノポリシロキサンは、Rのうち0.001モル%以上5モル%以下(より好ましくは0.01モル%以上0.5モル%以下)のアルケニル基を有することが好ましい。オルガノポリシロキサンが有するアルケニル基としてはビニル基が特に好ましい。
オルガノポリシロキサンは、例えば、オルガノハロシランの1種若しくは2種以上を共加水分解縮合することによって、又は、シロキサンの3量体若しくは4量体等の環状ポリシロキサンを開環重合することによって得ることができる。オルガノポリシロキサンは、基本的には直鎖状のジオルガノポリシロキサンであってよく、一部分岐していてもよい。また、オルガノポリシロキサンは、分子構造の異なる2種又はそれ以上の混合物であってもよい。
オルガノポリシロキサンは、25℃における動粘度が100cSt以上であることが好ましく、100000cSt以上10000000cSt以下であることがより好ましい。また、オルガノポリシロキサン(A)の重合度は、例えば100以上であることが好ましく、3000上10000以下であることがより好ましい。
-シリコーンゴムボール-
シリコーンゴムボールは、シリコーンゴムからなる球状粒子であり、中実でも中空でもよい。シリコーンゴムボールを用いることにより、高硬度でありながら、像担持体を傷つけることがなく、トナーの離型性が良い像担持体用クリーニングローラを得ることができる。
シリコーンゴムボールの平均粒径は、5μm以上20μm以下であることが好ましく、5μm以上15μm以下であることがより好ましい。シリコーンゴムボールの平均粒径が上記範囲であることにより、外径復帰率が高く、高耐久性の像担持体用クリーニングローラを得ることができる。
シリコーンゴムボールの含有量は、シリコーンゴム組成物中、2質量%以上20質量%以下であり、4質量%以上20質量%以下であることが好ましい。シリコーンゴムボールの含有量が上記範囲であることにより、セル壁に、シリコーンゴムボールが均一に分散するので、セル径を均一にすることができる。
-架橋剤-
本発明における架橋剤としては、付加反応架橋剤、有機過酸化物架橋剤等を挙げることができる。
上記付加反応架橋剤として、例えば、一分子中に二個以上のSiH基(SiH結合)を有する付加反応型の架橋剤として公知のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが好適に挙げられる。付加反応架橋剤は一種単独で又は二種以上を混合して用いることができる。付加反応架橋剤の配合量は、通常、シリコーンゴム組成物100質量部に対して0.1質量部%3.0質量%以下である。
付加反応架橋剤を使用する場合、有機過酸化物架橋剤は、単独でシリコーン生ゴムを架橋させることも可能であるが、付加反応架橋剤の補助架橋剤として併用すると、得られる像担持体用クリーニングローラの強度、歪み等の物性をより一層向上させることができる。有機過酸化物架橋剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ビス-2,4-ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン等が挙げられる。有機過酸化物架橋剤の配合量は、通常、シリコーンゴム組成物100質量部に対して0.1質量%以上5.0質量%以下である。有機過酸化物架橋剤は一種単独で又は二種以上を混合して用いることができる。
付加反応架橋剤は、付加反応触媒を併用するのが好ましい。付加反応触媒は白金黒、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸と一価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒等が挙げられる。なお、この付加反応触媒の配合量は触媒量とすることができる。
-化学発泡剤-
本発明における化学発泡剤としては、従来、発泡弾性層3の形成に用いられる発泡剤であればよく、例えば、無機系発泡剤として、重炭酸ソーダ、炭酸アンモニウム等が挙げられ、有機系発泡剤として、ジアゾアミノ誘導体、アゾニトリル誘導体、アゾジカルボン酸誘導体等の有機アゾ化合物等が挙げられる。有機アゾ化合物の中でも、アゾジカルボン酸アミド、アゾビス-イソブチロニトリル等が好適に使用される。特に、アゾビス-イソブチロニトリルが好適に使用できる。
シリコーンゴム組成物中の化学発泡剤の含有量は、低比重でありながら、大きさが均一なセルを得る観点から、0.5質量%以上6質量%以下であることが好ましい。
-その他の成分-
発泡弾性層には、導電付与剤が含有されてもよい。導電性付与剤は、発泡弾性層3に導電性を付与するための成分であればよく、特に限定されるものではない。導電性付与剤としては、例えば、導電性カーボン、ゴム用カーボン類、金属、導電性ポリマー等を含む導電性粉末等を挙げることができる。導電性粉末としては、カーボンブラックを用いることが好ましく、カーボンブラックとしては、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)等のファーネスブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック等を挙げることができる。
シリコーンゴム組成物には、さらに、各種の添加剤が含有されてもよい。各種の添加剤として、例えば鎖延長剤等の助剤、触媒、分散剤、老化防止剤、酸化防止剤、シリカ系以外の充填材として、例えばガラスビーズ、顔料、着色剤、加工助剤、軟化剤、可塑剤、乳化剤、耐熱性向上剤、難燃性向上剤、受酸剤、熱伝導性向上剤、離型剤、溶剤等が挙げられる。これらの各種添加剤は、通常用いられる添加剤であってもよく、用途に応じて特別に用いられる添加剤であってもよい。
(セル径)
発泡弾性層3のセル径は、80μm以上350μm以下であることが好ましい。発泡弾性層3のセル径が上記範囲であることにより、トナーがセルの中に入り込むことがなく、発泡弾性層3の表面からトナーが離脱しやすい。
(比重)
発泡弾性層3の比重は、高硬度でありながらも、感光体を傷つけるのを防止する観点から、0.13以上0.65以下であることが好ましい。
(セル壁)
発泡弾性層3のセル壁の厚さは、13μm以上30μm以下であることが好ましく、5μm以上20μm以下であることがより好ましい。セル壁の厚さが、上記範囲であることにより、高硬度でありながら、像担持体の表面を傷つけるのを防止することができる。
発泡弾性層3の厚さは特に限定されず、0.1mm以上6mm以下であることが好ましく、1mm以上4mm以下であることがより好ましい。なお、本明細書における厚さは、像担持体用クリーニングローラ1の軸線方向に垂直な方向の厚さを示す。
発泡弾性層3の外径は特に限定されず、例えば6mm以上25mm以下であることが好ましく、7mm以上21mm以下であることがより好ましい。
発泡弾性層3の形成方法は特に限定されない。例えば、発泡弾性層3は、シリコーンゴム組成物の押出成形、LIMS成形等の方法で形成されてよい。また、発泡弾性層3は、軸体2上に形成された発泡弾性体(シリコーンゴム組成物の硬化物)の研削及び研磨等によって形成してもよい。
(アスカーC硬度)
発泡弾性層3のアスカーC硬度は、10以上70以下であり、30以上65以下であることが好ましい。アスカーC硬度が上記範囲であることにより、高硬度で離型性の高い像担持体用クリーニングローラを得ることができる。
アスカーC硬度とは、被測定物であるローラの湾曲した表面に硬度計の押圧子の中心部を押し付け、かつ、基準面がローラの表面に接触した瞬間の目盛りを読み取ることで得られる値である。実際には、アスカーC硬度計が荷重9.8Nとなるように設定し、10mm程度の距離から落下させ、硬度計がローラ表面に接触後のピーク値を読み取ることで測定することが可能である。
[像担持体用クリーニングローラの製造方法]
まず、シリコーンゴム組成物を調製する。シリコーンゴム組成物の上記成分を混合する方法は特に限定されず、例えば、常温常圧下で、シリコーン生ゴム、化学発泡剤、架橋剤を順次、又は一挙に投入して攪拌機、混練器等で均一に混合させる方法等が挙げられる。
シリコーンゴム組成物は、二本ロール、三本ロール、ロールミル、バンバリーミキサ、ドウミキサ(ニーダー)等のゴム混練機等を用いて、均一に混合されるまで、例えば、数分から数時間、好ましくは5分以上1時間以下にわたって常温又は加熱下で混練することにより、得ることができる。
次いで、得られたシリコーンゴム組成物を、像担持体用クリーニングローラを構成するための軸体の外周面に、押出成形による連続加熱成形等によって円柱状に形成した後に、円柱状の成形体を、軸体ごと加熱して加硫する(加熱硬化)。
一次加硫として、100℃から300℃、特に150℃から250℃で5分から30分間加熱し、次いで二次加硫として180℃から250℃、特に200℃から230℃で、1時間から10時間加熱するのがよい。このように複数の回数をもって加熱すると、化学発泡剤の分解、ミラブル型シリコーンゴムの硬化、残留する低分子シロキサンの排除、を必要に応じてコントロールすることが可能となって好ましい。
加硫するために必要な加熱は、赤外線加熱炉又は熱風炉等の加熱炉、乾燥機等の加熱機等で行うことができる。
このようにして得られる発泡弾性層3を、更に研磨工程に供してもよい。
[画像形成装置]
次に、本発明の像担持体用クリーニングローラを備えた画像形成装置の一実施形態について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、この発明に係る画像形成装置30は、静電潜像が形成される回転可能な像担持体31、例えば感光体と、像担持体31の周囲に配置された、帯電手段32、例えば帯電ローラ、露光手段33、現像手段40、転写手段34、例えば転写ローラ、クリーニング手段37、例えば、本発明の像担持体用クリーニングローラ1と、記録体36の搬送方向下流側に定着手段35とを備えている。この現像手段40は、従来の現像手段と基本的に同様に形成され、具体的には、図2に示すように、現像剤収納部41と、像担持体31に現像剤42を供給する現像剤担持体44と、現像剤担持体44に現像剤42を供給する現像剤供給手段43と、現像剤42を帯電させる現像剤規制部材45とを備えている。
定着手段35は、図2に示すように、記録体36を通過させる開口52を有する筐体50内に、定着ローラ53と、定着ローラ53の近傍に配置された無端ベルト支持ローラ54と、定着ローラ53及び無端ベルト支持ローラ54に巻回された無端ベルト55と、無端ベルト55を介して定着ローラ53に圧接する加圧ローラ56と、無端ベルト55に非接触となるように配置され、無端ベルト55を介して外部から定着ローラ53を加熱する加熱手段(付図示)とを備え、無端ベルト55を介して定着ローラ53と加圧ローラ56とが互いに当接又は圧接するように回転自在に支持されてなる圧力熱定着装置である。
無端ベルト支持ローラ54は、画像形成装置に通常用いられるローラであればよく、例えば、弾性ローラ等が用いられる。無端ベルト55は、例えば、ポリアミド、ポリアミドイミド等の樹脂により、無端状に形成されたベルトであればよく、その厚さ等も適宜、定着手段35に適合するように調整することができる。加圧ローラ56はスプリング等の付勢手段(不図示)によって無端ベルト55を介して定着ローラ53に圧接している。加熱手段は、ハロゲンヒーター、反射板等を用いた輻射加熱方法、加熱器等を直接接触させて加熱する直接接触加熱方法、誘導加熱方法等が採用される。この加熱手段は、定着ローラ53における軸線方向の長さと略同じ長さを有する部材であり、定着手段35のいずれに配置されてもよいが、定着ローラ53の表面より一定の間隔を隔てて定着ローラ53に略並行に配置されるのがよい。誘導加熱方法には加熱用コイルが用いられ、この加熱用コイルは、通常、フェライト等の強磁性体で、スイッチング電源用として用いられている代表的な形状であるI型、E型及びU型等に形成され、導線が巻かれてなる。無端ベルト55と加圧ローラ56との圧接された間を記録体36が通過することにより、加圧と同時に加熱され、記録体36に転写された現像剤42(静電潜像)を定着させることができる。
この発明に係る画像形成装置30は、次のように作用する。まず、画像形成装置30において、帯電手段32により像担持体31が一様に帯電され、露光手段33により像担持体31の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像手段40から現像剤42が像担持体31に供給されて静電潜像が現像され、この現像剤像が像担持体31と転写手段34との間に搬送される記録体36上に転写される。この記録体36は定着手段35に搬送され、現像剤像が永久画像として記録体36に定着される。このようにして、記録体36に画像を形成することができる。
この定着手段35における定着ローラ53又は加圧ローラ56は、現像剤を記録体に定着させる定着性に優れるとともに消費電力が小さい。
本発明の像担持体用クリーニングローラ及び画像形成装置は、以上の実施形態に限定されることはなく、この発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、像担持体用クリーニングローラ1において、発泡弾性層3は、単層構造とされているが、この発明においては二層以上の複層構造とされてもよい。
画像形成装置30は、電子写真方式の画像形成装置とされているが、この発明において、画像形成装置は、電子写真方式には限定されず、例えば、静電方式の画像形成装置であってもよい。また、画像形成装置30は、現像手段40に単色の現像剤42のみを収容するモノクロ画像形成装置とされているが、この発明において、画像形成装置は、モノクロ画像形成装置に限定されず、カラー画像形成装置であってもよい。カラー画像形成装置としては、例えば、像担持体上に担持された現像剤像を中間転写体に順次一次転写を繰り返す4サイクル型カラー画像形成装置、各色の現像手段を備えた複数の像担持体を中間転写体や転写搬送ベルト上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置等が挙げられる。画像形成装置30は、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置とされる。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
(プライマー層)
無電解ニッケルメッキ処理が施された軸体(SUM22製、直径10mm、長さ275mm)をエタノールで洗浄し、その表面にシリコーン系プライマー(商品名「プライマーNo.16」、信越化学工業株式会社製)を塗布した。プライマー処理した軸体を、ギヤオーブンを用いて、150℃の温度にて10分焼成処理した後、常温にて30分以上冷却し、軸体の外周面にプライマー層を形成した。
(発泡弾性層)
上記軸体に以下の方法で発泡弾性層を形成した。
まず、発泡弾性層用のシリコーンゴム組成物を調製した。ジメチルシリコーン生ゴム(商品名「KE-78VBS」、信越化学工業株式会社製)65質量部と、導電性付与剤(商品名「KE-87C40PU」、信越化学工業株式会社製)25質量部とを混練した。
次に、シリコーンゴムボール(商品名「KMP598」、信越化学工業株式会社製、平均粒径13μm)10質量部、付加反応架橋剤(商品名「C-25B」、信越化学工業株式会社製)2質量部、化学発泡剤(商品名「AZOシリーズ」のAIBN、大塚化学株式会社製)5.2質量部、白金触媒(商品名「C-25A」、信越化学工業株式会社製)2質量部を添加して、シリコーンゴム組成物を調製した。
次いで、プライマー層を形成した軸体とシリコーンゴム組成物とを押出成形機にて一体分出し、赤外線加熱炉(IR炉)を用いて上記混合物を225℃で17分間加熱することにより1次加硫し、その後、熱風乾燥炉において、225℃で7時間にわたって2次加硫することにより発泡ローラ原体を作製した。この発泡ローラ原体の円周面を、株式会社水口製作所製の研磨機により金属砥石による高速研磨を行い、外径13mmの像担持体用クリーニングローラを作製した。
[実施例2]
シリコーンゴム組成物中のジメチルシリコーン生ゴムの配合量を55質量部とし、シリコーンゴムボールの配合量を20質量部とし、化学発泡剤の配合量を5.4質量部とした以外は、実施例1と同様に像担持体用クリーニングローラを作製した。
[実施例3]
シリコーンゴム組成物中のジメチルシリコーン生ゴムの配合量を71質量部とし、シリコーンゴムボールの配合量を4質量部とし、化学発泡剤の配合量を5.0質量部とした以外は、実施例1と同様に像担持体用クリーニングローラを作製した。
[比較例1]
シリコーンゴム組成物中のジメチルシリコーン生ゴムの配合量を75質量部とし、シリコーンゴムボールを含有せず、化学発泡剤の配合量を5.1質量部とした以外は、実施例1と同様に像担持体用クリーニングローラを作製した。
[評価]
上記実施例及び比較例の像担持体用クリーニングローラについて、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(トナー付着量)
像担持体用クリーニングローラを、トナーが収容された容器に入れ、発泡弾性層の表面全体にトナーを付着させる。次に、像担持体用クリーニングローラを容器から取り出し、エアで20秒間、発泡弾性層の表面に付着したトナーを除去する。トナー除去後の像担持体用クリーニングローラの質量から像担持体用クリーニングローラの質量を引いて付着量を求め、さらに、発泡弾性層の表面積当たりの付着量(mg/cm)を求めた。
(アスカーC硬度)
アスカーC硬度は、JIS K6253に準拠して、アスカーC硬度計(9.8N)で、3点測定し、算術平均した。
(比重)
比重は以下のようして、測定した。
比重の測定には、ALFA MIRAGE製の高精度電子比重計MDS-300使用した。
発泡弾性層を空気中で約0.2g程度を切り出し、大気中での重さと、水中での重さを測定することにより、比重を算出した。切り出した発泡弾性層の大気中の質量をW(g)とし、水中の質量をWw(g)とし、発泡弾性層の比重(SG)を、SG=W/(W-Ww)から算出した。
Figure 0007498071000001
表1に示すように、シリコーンゴムボールを発泡弾性層に有する本発明の像担持体用クリーニングローラは、シリコーンゴムボールを含まない比較例1と比較して、トナーの離型性が良好であることがわかる。
1 像担持体用クリーニングローラ
2 軸体
3 発泡弾性層
30 画像形成装置
31 像担持体
32 帯電手段
33 露光手段
34 転写手段
35 定着手段
36 記録体
37 クリーニング手段
40 現像手段
41 現像剤収納部
42 現像剤
43 現像剤供給手段
44 現像剤担持体
45 現像剤規制部材
50 筐体
52 開口
53 定着ローラ
54 無端ベルト支持ローラ
55 無端ベルト
56 加圧ローラ
60 圧縮試験器

Claims (4)

  1. 軸体と該軸体の外周面に形成された発泡弾性層とを有する像担持体用クリーニングローラであって、
    前記発泡弾性層が、シリコーン生ゴム、導電性付与剤、シリコーンゴムボール、架橋剤及び化学発泡剤を含むシリコーンゴム組成物から形成され、
    前記シリコーン生ゴム、前記導電性付与剤、及び前記シリコーンゴムボールの合計100質量部に対し、前記シリコーンゴムボールの含有量が、質量部以上10質量部以下であり、
    前記発泡弾性層のアスカーC硬度が、30以上65以下であり、
    表面積あたりのトナー付着量が、0.38mg/cm以下である像担持体用クリーニングローラ。
  2. 前記シリコーンゴムボールの平均粒径が、5μm以上20μm以下である請求項1記載の像担持体用クリーニングローラ。
  3. 前記発泡弾性層の比重が、0.13以上0.6以下である請求項1又は2記載の像担持体用クリーニングローラ。
  4. 請求項1から3いずれか1項記載の像担持体用クリーニングローラを備えた画像形成装置。
JP2020155028A 2020-09-16 2020-09-16 像担持体用クリーニングローラ及び画像形成装置 Active JP7498071B2 (ja)

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