JP7496717B2 - ハブユニット及びそれを備えた車椅子 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態による車椅子1の側面図、図2はその正面図である。車椅子1は、椅子型に組まれた車体フレーム10と、左右一対の駆動輪であるメインホイール20とを備えている。
次に、車椅子1のメインホイール20に取り付けられるハブユニットである後進防止ユニット100の構成を詳細に説明する。車椅子1の車軸に取り付けられる後進防止ユニット100は左右対称の構造を有しているが、本明細書では、車体の右側に設けられる後進防止ユニット100を例にその構造を代表して説明する。
また、以下の説明において「正転」とは車椅子の前進に対応する方向へのホイール20及びハブプレート110,120等の回転又は回動をいい、「逆転」とは車椅子の後進に対応する方向へのそれらの回転又は回動をいうものとする。
先ず、図7~9を参照し、外側ハブプレート110及び内側ハブプレート120との間に配置される、いずれも同一モジュールの平歯車であるサンギア161、第1プラネタリギア162,162,162及び第2プラネタリギア163,163,163のギア配置構造を説明する。サンギア161は、その軸心を車軸部材150に一致させて該車軸部材150に固定されている。ここで、車軸部材150の軸心及びそれに一致するサンギア161の軸心を「基準軸心」として定義する。
次に、外側ハブプレート110の構成を説明する。図10(a)は外側ハブプレート110の側面図であり、図10(b)は外側ハブプレート110のギア取付面110A(内側ハブプレート120に対向する側の面)を示す図である。外側ハブプレート110は、例えばADC12等のアルミニウム系合金を略円盤状に圧入成型したダイキャスト部材である。外側ハブプレート110の中央部には、車軸部材150を軸支するベアリング111を嵌合するための車軸孔1101が形成されている。また、第1プラネタリギア162の軸部材162aを回動自在に受けるための軸受部1102,1102,1102が、車軸孔1101の基準軸心を中心にした第1公転半径の円周上において互いに120°の間隔をあけた所定の3箇所に形成されている。また、ギア取付面110Aには、第2プラネタリギア163の軸部材163aを貫通させる軸逃げ孔1103,1103,1103が、車軸孔1101の基準軸心を中心にした第2公転半径の円周上の所定位置において互いに120°の等間隔に形成されている。
次に、内側ハブプレート120の構成を説明する。図11(a)は内側ハブプレート120のギア取付面120A(外側ハブプレート110に対向する側の面)を示す図であり、図11(b)は内側ハブプレート120の側面図である。内側ハブプレート120は、外側ハブプレート110と同様に、例えばADC12等のアルミニウム系合金を略円盤状に圧入成型したダイキャスト部材である。
次に、外側操作プレート130の構成を説明する。外側操作プレート130は、例えばADC12等のアルミニウム系合金を星形略円盤状に圧入成型したダイキャスト部材である。外側操作プレート130の中央部には、例えば図7に示したように、車軸部材150を軸支するベアリング131を嵌合するための車軸孔1301が形成されている。また、外側操作プレート130のギア取付面(外側ハブプレート110に対向する側の面)には、第2プラネタリギア163の軸部材162aを回動自在に受ける軸受部1302が、外側ハブプレート110の軸逃げ孔1103に対応する3箇所に形成されている。第2プラネタリギア163の軸部材162aの内部には軸芯部材164が摺動回転可能に貫通しており、その軸芯部材164の端部が、軸受部1302の内部で、ボルト132により固定されている。
次に、内側操作プレート140の構成を説明する。内側操作プレート140は、例えばADC12等のアルミニウム系合金を略円盤状に圧入成型したダイキャスト部材である。内側操作プレート140の中央部には、図7に示したように、車軸部材150を軸支するベアリング141を嵌合するための車軸孔1401が形成されている。また、内側操作プレート140のギア取付面(内側ハブプレート120に対向する側の面)には、第2プラネタリギア163の軸部材162aを回動自在に受ける軸受部1402が、内側ハブプレート120の軸逃げ孔1203に対応して3箇所に形成されている。第2プラネタリギア163の軸部材162aを摺動回転可能に貫通する軸芯部材164の端部が、軸受部1402の内部で、ボルト142により固定されている。
ロック解除機構部200は、例えば図3に示したように、ロック解除キープレート210と、ロック解除キープレート210に固定されたロック解除キー部材211と、ロック解除キープレート210を移動させるロック解除レバー202とを有して構成されている。ロック解除キープレート210は、その中央部に車軸部材150を摺動可能に貫通させる貫通孔210aが形成されており(図5参照)、この車軸部材150に沿って内側操作プレート140に接近及び離隔する方向に移動可能に設けられている。
本実施形態の後進防止ユニット100は、外側ハブプレート110及び内側ハブプレート120に対する外側操作プレート130及び内側操作プレート140の相対的な回動位置を初期位置(又は「中立位置」ともいう。)に復帰させる初期位置復帰手段を備えている。なお、ここでいう「初期位置」又は「中立位置」とは、第1プラネタリギア162と第2プラネタリギア163との間のバックラッシュをゼロ又は実質的にゼロとなる、外側ハブプレート110及び内側ハブプレート120に対する外側操作プレート130及び内側操作プレート140の相対的な回動位置を意味する。
本発明に係るハブユニットの一実施形態である後進防止ユニット100及び後進防止ユニット100をメインホイール20のハブに備えた車椅子1の動作を、以下説明する。
10 車体フレーム
20 メインホイール
21 スポーク
22 ハンドリム
23 スポーク
100 後進防止ユニット
110 外側ハブプレート
110A ギア取付面
112 スポーク支持プレート
113 ボルト
120 内側ハブプレート
120A ギア取付面
122 スポーク支持プレート
130 外側操作プレート
137 コイルバネ
140 内側操作プレート
150 車軸部材
161 サンギア
162 第1プラネタリギア
162a 軸部材
163 第2プラネタリギア
163a 軸部材
200 ロック解除機構部
210 ロック解除キープレート
211 ロック解除キー部材
1101 車軸孔
1102 軸受部
1103 軸逃げ孔
1104 大径スペーサ部
1107 ネジ孔
1201 車軸孔
1202 軸受部
1203 軸逃げ孔
1204 小径スペーサ部
1301 車軸孔
1302 軸受部
1401 車軸孔
1402 軸受部
Ff 前進操作力
Fr 後進操作力
Tf 前進駆動力
Tr 後進駆動力
Wr 逆回転トルク
Claims (5)
- 自身の軸心を基準軸心とする車軸部材と、
前記基準軸心を中心にして前記車軸部材に回動可能に軸支され、互いに連結された第1及び第2のハブプレートと、
前記基準軸心を中心にして前記車軸部材に回動可能に軸支され、前記第1のハブプレートの側に配置された第1の操作プレート及び前記第2のハブプレートの側に配置された第2の操作プレートとを備え、
前記第1及び第2の操作プレートに与えられた回転力が、前記第1及び第2のハブプレートに伝達され得るように構成されたハブユニットであって、
前記基準軸心とその軸心とを一致させて前記車軸部材に支持されたサンギアと、
前記第1及び第2のハブプレートの間に配置され、前記基準軸心と平行な第1軸心周りで回動可能な態様で前記第1及び第2のハブプレートに軸支された第1プラネタリギアと、
前記第1及び第2のハブプレートの間に配置され、前記基準軸心と平行な第2軸心周りで回動可能な態様で前記第1及び第2の操作プレートに軸支された第2プラネタリギアであって、前記サンギア及び前記第1プラネタリギアにそれぞれ歯合する第2プラネタリギアとを備え、
前記基準軸心と前記第1プラネタリギアの軸心とを結ぶ線に対し、前記基準軸心と前記第2プラネタリギアの軸心とを結ぶ線が、一方向に傾いており、
前記第2プラネタリギアの軸部材が、前記第1及び第2のハブプレートに形成され当該軸部材の外径よりも大きい内径を有する軸逃げ孔に貫通されていることで、前記第1及び第2のハブプレートに対する前記第1及び第2の操作プレートの制限された相対回動位置に応じて前記第1プラネタリギア及び前記第2プラネタリギア間の歯合状態が変化するよう構成され、
前記第1及び第2のハブプレートに対し前記一方向に外力が作用すると、前記第1プラネタリギアの軸心と前記第2プラネタリギアの軸心とが互いに近づく方向にシフトし噛み込み状態となることで、これらのギアの回転が規制されるようになされ、
前記第1及び第2のハブプレートの各ギア取付面から突出する一対のスペーサ部であって、互いに突き合わされる各先端部分に凹凸状の嵌合部を有するスペーサ部が、該第1及び第2の各ハブプレートにそれぞれ一体に形成されている、ハブユニット。 - 互いに突き合わされる前記一対のスペーサ部を接合させる接合手段を更に備えている、請求項1に記載のハブユニット。
- 前記第1プラネタリギア及び前記第2プラネタリギアが、それぞれの公転半径の円周上にそれぞれ3個配置され、前記スペーサ部が、互いに隣接する前記第1プラネタリギア間に配置されている、請求項1又は2に記載のハブユニット。
- 前記スペーサ部が、前記基準軸心を中心とした所定半径の円周上に配置され、前記円周上の配置間隔が不均等である、請求項1~3の何れか1項に記載のハブユニット。
- 請求項1~4の何れか1項に記載のハブユニットを採用した車椅子であって、
当該車椅子のメインホイールが前記第1又は第2のハブプレートの少なくとも何れか一方に接続され、当該車椅子のハンドリムが前記第1又は第2の操作プレートの何れか一方に接続されている、車椅子。
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