JP5105256B2 - 動力伝達機構、車椅子、チェーンブロック装置及び回転駆動ユニット - Google Patents

動力伝達機構、車椅子、チェーンブロック装置及び回転駆動ユニット Download PDF

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Description

本発明は、回転力を伝達する動力伝達機構及びこれを適用した車椅子、チェーンブロック装置、回転駆動ユニットに関するもので、より詳細には動力伝達要素の回転を制限することのできる動力伝達機構、車椅子、チェーンブロック装置、回転駆動ユニットに関するものである。
回転力を伝達する装置には、動力伝達要素の回転を制限する機能を有したものが種々提供されている。例えば、特許文献1においては、動力伝達系にウォームギヤ及びこれに歯合するウォームホイールを介在させた車椅子が示されている。
こうした車椅子によれば、ウォームホイールからウォームギヤへの動力伝達が阻止されるため、ウォームギヤが回転状態にない場合、車輪の回転が制限されることになる。従って、車輪に取り付けたハンドリムを回転させてウォームギヤを駆動すれば、車体に対して車輪が回転し、前進もしくは後進することができる。しかも、車椅子で坂道を登っている途中でハンドリムから手を離した場合にも、車体に対する車輪の回転が制限されるため、車椅子が勝手に坂道を下ってしまう事態を招来する虞れがなくなる。
特開平7−313555号公報
しかしながら、ウォームギヤからウォームホイールに至る動力伝達系においては、大きな減速を伴うため、伝達効率の点で好ましいとはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、伝達効率を低下させることなく動力伝達要素の回転を制限することのできる動力伝達機構、車椅子、チェーンブロック装置及び回転駆動ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る動力伝達機構は、所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材とを備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、前記基準ギヤ部材と前記第2キャリヤ部材とを相対回転させる態様で動力伝達系に介在させたことを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、前記基準ギヤ部材は、外周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するサンギヤ部材であることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、前記第1キャリヤ部材を入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、前記第2キャリヤ部材を入力要素及び出力要素として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、装置本体に対して前記基準ギヤ部材、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、前記基準ギヤ部材を入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材とをさらに備え、前記リングギヤ部材、前記第1キャリヤ部材、前記第2キャリヤ部材及び前記追加サンギヤ部材の少なくとも一つを入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、上述の動力伝達機構において、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材とをさらに備え、前記リングギヤ部材、前記第1キャリヤ部材、前記第2キャリヤ部材及び前記追加サンギヤ部材の少なくとも一つを入力要素として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る車椅子は、所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材とを備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を車体に保持させるとともに、前記車体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、さらに前記第1キャリヤ部材をハンドリムに接続し、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素となる車輪に接続したことを特徴とする。
また、本発明は、上述の車椅子において、前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材とをさらに備え、前記追加サンギヤ部材を登坂用ハンドリムに接続したことを特徴とする。
また、本発明に係るチェーンブロック装置は、ハンドホイールに巻回されたハンドチェーンを操作することにより、ロードシーブに巻回されたロードチェーンを介して荷物の昇降を行うチェーンブロック装置であって、所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材とを備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、さらに前記第1キャリヤ部材をハンドホイールに接続し、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素となるロードシーブに接続したことを特徴とする。
また、本発明は、上述のチェーンブロック装置において、前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材とをさらに備え、これら追加プラネタリギヤ部材及び追加サンギヤ部材を介して前記第1キャリヤ部材を前記ハンドホイールに接続したことを特徴とする。
また、本発明に係る回転駆動ユニットは、所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材とを備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材をユニット本体に保持させるとともに、前記ユニット本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、さらに前記第2キャリヤ部材を回転駆動源の駆動軸に接続し、かつ当該第2キャリヤ部材を出力要素として被駆動体に接続したことを特徴とする。
また、本発明は、上述の回転駆動ユニットにおいて、前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材とをさらに備え、これら追加サンギヤ部材及び追加プラネタリギヤ部材を介して前記第2キャリヤ部材を前記回転駆動源の駆動軸に接続し、かつ当該第2キャリヤ部材に被駆動体を直接接続したことを特徴とする。
本発明によれば、互いに歯合する第2プラネタリギヤ部材の軸心と第1プラネタリギヤ部材の軸心とが近接する方向に向けて第2キャリヤ部材を基準ギヤ部材に対して回転させると、互いに歯合する第2プラネタリギヤ部材及び第1プラネタリギヤ部材が相互に押し付け合う方向に移動し、バックラッシュがゼロとなるため両者が互いに噛み合ってロック状態となり、以降、基準ギヤ部材に対する第2キャリヤ部材の相対回転が制限される。
一方、互いに歯合する第2プラネタリギヤ部材の軸心と第1プラネタリギヤ部材の軸心とが離隔する方向に向けて第2キャリヤ部材を基準ギヤ部材に対して回転させた場合、互いに歯合する第2プラネタリギヤ部材の軸心と第1プラネタリギヤ部材の軸心とが離隔する方向に向けて第1キャリヤ部材を基準ギヤ部材に対して回転させた場合、互いに歯合する第2プラネタリギヤ部材の軸心と第1プラネタリギヤ部材の軸心とが近接する方向に向けて第1キャリヤ部材を基準ギヤ部材に対して回転させた場合、いずれも第2プラネタリギヤ部材及び第1プラネタリギヤ部材が相互に押し付け合ってバックラッシュがゼロとなる事象が発生しない。従って、第2プラネタリギヤ部材及び第1プラネタリギヤ部材は正常の歯合状態を維持した状態で回転する。
すなわち、本発明によれば、基準ギヤ部材に対する第2キャリヤ部材の回転方向によって第1プラネタリギヤ部材と第2プラネタリギヤ部材との歯合状態を変化させ、これら基準ギヤ部材と第2キャリヤ部材との相対回転を制御するようにしている。これにより、大きな減速を伴うことなく動力伝達要素の回転を制限することができるようになる。
しかも、基準ギヤ部材に対する第1キャリヤ部材の回転方向には制限がなく、さらに第1キャリヤ部材を駆動した場合には回転方向に関わりなく第2キャリヤ部材が連動されることになるため、第1キャリヤ部材を駆動させることにより、基準ギヤ部材に対する第2キャリヤ部材の回転方向の制限を解除することも可能となり、種々の用途に適用することが可能である。
図1は、本発明の実施の形態1である動力伝達機構の基本構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した動力伝達機構の断面図である。 図3は、図1に示した動力伝達機構の展開図である。 図4は、図1に示した動力伝達機構において基準ギヤ部材に対する第1プラネタリギヤ部材と第2プラネタリギヤ部材との関係を示す概念図である。 図5は、第1キャリヤ部材に対して第2キャリヤ部材を第1プラネタリギヤ部材の軸心と第2プラネタリギヤ部材の軸心とが離隔する方向へ回転させた状態を示す概念図である。 図6は、第1キャリヤ部材に対して第2キャリヤ部材を第1プラネタリギヤ部材の軸心と第2プラネタリギヤ部材の軸心とが近接する方向へ回転させた状態を示す概念図である。 図7は、第1キャリヤ部材を操作して第1プラネタリギヤ部材の軸心と第2プラネタリギヤ部材の軸心とが近接する方向へ回転させた状態を示す要部概念図である。 図8は、第2キャリヤ部材を操作して第1プラネタリギヤ部材の軸心と第2プラネタリギヤ部材の軸心とが近接する方向へ回転させた状態を示す要部概念図である。 図9は、本発明の実施の形態2である動力伝達機構の基本構成を概念的に示した概念図である。 図10は、図9に示した動力伝達機構の展開図である。 図11は、本発明の実施の形態3である動力伝達機構の基本構成を概念的に示した展開図である。 図12は、図9に示した実施の形態2の具体例である車椅子を実施例1として示した概念図である。 図13は、図9に示した実施の形態2の具体例であるチェーンブロック装置を実施例2として示した概念図である。 図14は、図11に示した実施の形態3の具体例であるエスカレータの回転駆動ユニットを実施例3として示した概念図である。 図15は、図14に示したエスカレータの回転駆動ユニットにおいて遊星歯車機構を省略したものを示す概念図である。 図16は、本発明の実施の形態4である動力伝達機構の基本構成を概念的に示した概念図である。 図17は、図16に示した動力伝達機構の展開図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る動力伝達機構の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1である動力伝達機構の基本構成を概念的に示したものである。この動力伝達機構は、リングギヤ部材(基準ギヤ部材)10、第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30を備えて構成してある。
リングギヤ部材10は、比較的大径の円環状を成すもので、内周面の全周に内周ギヤ部11を有している。
第1プラネタリギヤ部材20は、リングギヤ部材10よりも小径で、外周部に外周ギヤ部21を有した平歯車である。この第1プラネタリギヤ部材20は、第1軸部材22を介して一対の第1キャリヤ部材23の間に、自身の軸心回りに回転可能となる状態で支持させてある。第1キャリヤ部材23は、リングギヤ部材10の両側に設けた比較的大径の円板状部材であり、第1プラネタリギヤ部材20が外周ギヤ部21を介してリングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合した状態を維持し、かつ個々の軸心部分に挿通させたセンタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と相対回転可能となるように支持させてある。本実施の形態1では、第1キャリヤ部材23の周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ第1軸部材22を介して第1プラネタリギヤ部材20が設けてある。これら3つの第1プラネタリギヤ部材20は、センタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と第1キャリヤ部材23とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、センタシャフト1の軸心を中心として公転することになる。
第2プラネタリギヤ部材30は、第1プラネタリギヤ部材20とほぼ同等の外径で、外周部に外周ギヤ部31を有した平歯車である。この第2プラネタリギヤ部材30は、第2軸部材32を介して一対の第2キャリヤ部材33の間に、自身の軸心回りに回転可能となる状態で支持させてある。第2キャリヤ部材33は、リングギヤ部材10の両側において第1キャリヤ部材23よりも外側となる部位に設けた円板状部材であり、第1キャリヤ部材23よりも小径に形成してある。この第2キャリヤ部材33は、第2プラネタリギヤ部材30がリングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合することなく、外周ギヤ部31を介して第1プラネタリギヤ部材20の外周ギヤ部21に歯合した状態を維持し、かつ個々の軸心部分に挿通させたセンタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と相対回転可能となるように支持させてある。本実施の形態1では、第2キャリヤ部材33の周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ第2軸部材32を介して第2プラネタリギヤ部材30が設けてある。尚、第2プラネタリギヤ部材30は、第1プラネタリギヤ部材20と同等の外径を有したものに限らない。また、第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30の数も3つに限らない。
第2プラネタリギヤ部材30と第1プラネタリギヤ部材20とが歯合する位置は、図4に示すように、個々の軸心とリングギヤ部材10の軸心とを含む面α,βがリングギヤ部材10の軸心上において互いに交差するように設定してある。これら3つの第2プラネタリギヤ部材30は、センタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と第2キャリヤ部材33とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、センタシャフト1の軸心を中心として公転することになる。
図1及び図2からも明らかなように、第2キャリヤ部材33の相互間に配設した第2軸部材32は、第1キャリヤ部材23に形成した回転規制用孔24を貫通している。回転規制用孔24は、第2軸部材32の外径よりも大きな内径を有した円形の貫通孔であり、両者間の間隙を限度として第2軸部材32の移動、つまり第2キャリヤ部材33と第1キャリヤ部材23との相対的な回転を許容するものである。
ここで、第2キャリヤ部材33と第1キャリヤ部材23との相対回転は、第2プラネタリギヤ部材30と第1プラネタリギヤ部材20との歯合状態を変化させることになる。つまり、上記動力伝達機構では、第2軸部材32と回転規制用孔24とによって回転規制手段25を構成しており、第2キャリヤ部材33の第2軸部材32及び第1キャリヤ部材23の回転規制用孔24の寸法を調整することで、第2プラネタリギヤ部材30と第1プラネタリギヤ部材20との歯合状態を制御することが可能となる。
本実施の形態1では、以下の条件を満足するように、第2軸部材32の外径及び回転規制用孔24の内径が設定してある。すなわち、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが離隔する方向へ第1キャリヤ部材23と第2キャリヤ部材33とが相対的に回転する場合には、図5に示すように、第2軸部材32の外周面と回転規制用孔24の内周面とが当接し、第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30とが良好な歯合状態を維持する位置を限度として第1キャリヤ部材23と第2キャリヤ部材33との相対回転を制限する。
一方、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向へ第1キャリヤ部材23と第2キャリヤ部材33とが相対的に回転する場合には、図6に示すように、第2軸部材32の外周面と回転規制用孔24の内周面とを当接させず、第1キャリヤ部材23と第2キャリヤ部材33との相対回転を許容するようにしている。これらの条件を満足すれば、回転規制用孔24の形状は円形である必要はない。
ここで、第1キャリヤ部材23を駆動することによって第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向へ回転した場合には、図7中の矢印で示すように、常に第1プラネタリギヤ部材20に関するピッチ点Pが第2プラネタリギヤ部材30から離れるように移動し、かつ第2プラネタリギヤ部材30に関するピッチ点Pも第1プラネタリギヤ部材20から離れるように移動するため、第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30とがロックされることなく、それぞれが自身の軸心回りに回転しながらセンタシャフト1の軸心回りに公転することになる。
これに対して、第2キャリヤ部材33を駆動することによって第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向へ回転した場合には、図8中の矢印で示すように、第1プラネタリギヤ部材20に関するピッチ点Pが第2プラネタリギヤ部材30の内部に侵入する方向に移動し、かつ第2プラネタリギヤ部材30に関するピッチ点Pが第1プラネタリギヤ部材20の内部に侵入する方向に移動するため、第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30との間のバックラッシュがゼロとなり、両者が噛み合ってロック状態となる。これにより、以降、リングギヤ部材10に対する第2キャリヤ部材33の相対回転が制限される。
このように、上記動力伝達機構によれば、リングギヤ部材10に対して第2キャリヤ部材33を相対回転させた場合に、その回転方向によって第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30との歯合状態を変化させ、これらリングギヤ部材10と第2キャリヤ部材33との相対回転を制御するようにしている。これにより、大きな減速を伴うことなくリングギヤ部材10に対する第2キャリヤ部材33の回転を制限することができるようになる。
しかも、リングギヤ部材10に対する第1キャリヤ部材23の回転方向には制限がなく、さらに第1キャリヤ部材23を駆動した場合には回転方向に関わりなく第2キャリヤ部材33が連動されることになる。このため、第1キャリヤ部材23を入力要素として駆動させることにより、リングギヤ部材10に対する第2キャリヤ部材33の回転方向の制限を解除することも可能となり、種々の用途に適用することが可能である。以下、上述した動力伝達機構の代表的な適用例について説明する。
(適用例1)
リングギヤ部材10を装置本体に固定するとともに、第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33をそれぞれ装置本体に対して回転可能に配設し、第1キャリヤ部材23を入力要素として機能させるべく駆動モータ等の回転駆動源に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を出力要素として機能させるべく被駆動体に接続する。
上記のように動力伝達機構を適用した場合、回転駆動源の回転は、いずれの方向であっても被駆動体に伝達されることになる。これに対して被駆動体から回転駆動源への動力伝達は、一方方向に限られることになり、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向に向けて被駆動体を回転させようとした場合、これがロックされて伝達することができない。
(適用例2)
リングギヤ部材10を装置本体に固定するとともに、第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33をそれぞれ装置本体に対して回転可能に配設し、第2キャリヤ部材33を入力要素として機能させるべく駆動モータ等の回転駆動源に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を出力要素として機能させるべく被駆動体に接続する。
上記のように動力伝達機構を適用した場合、回転駆動源の回転及び被駆動体からの回転はいずれも一方方向に限られることになり、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向に向けて回転駆動源もしくは被駆動体を回転する方向へさせようとした場合、これがロックされて伝達することができない。
(適用例3)
装置本体に対してリングギヤ部材10、第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33をそれぞれ回転可能に配設し、リングギヤ部材10を入力要素として機能させるべく駆動モータ等の回転駆動源に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を出力要素として機能させるべく被駆動体に接続する。
上記のように動力伝達機構を適用した場合には、回転駆動源もしくは被駆動体を第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが近接する方向に向けて回転させた場合に他方へ動力が伝達されることになるものの、逆方向へ回転させた場合にはいずれも空転されて他方へ動力を伝達することができない。
(実施の形態2)
図9及び図10は、本発明の実施の形態2である動力伝達機構の基本構成を概念的に示したものである。実施の形態2の動力伝達機構は、実施の形態1の動力伝達機構に対して遊星歯車機構を追加したものである。尚、以下の説明において実施の形態1と同様の構成に関しては同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
実施の形態2の動力伝達機構では、リングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合する態様で第1キャリヤ部材23に追加プラネタリギヤ部材40を配設するとともに、追加プラネタリギヤ部材40に歯合する態様でセンタシャフト1に追加サンギヤ部材50を配設している。
追加プラネタリギヤ部材40は、リングギヤ部材10よりも小径、かつ第1プラネタリギヤ部材20よりも大径で外周部に外周ギヤ部41を有した平歯車である。この追加プラネタリギヤ部材40は、減速軸部材42を介して一対の第1キャリヤ部材23の間に、自身の軸心回りに回転可能となる状態で支持させてあり、外周ギヤ部41を介してリングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合している。本実施の形態2では、第1キャリヤ部材23の周方向に沿った3位置にそれぞれ減速軸部材42を介して追加プラネタリギヤ部材40が設けてある。これら3つの追加プラネタリギヤ部材40は、センタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と第1キャリヤ部材23とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、センタシャフト1の軸心を中心として公転することになる。尚、追加プラネタリギヤ部材40と第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30とは、互いに軸方向にずれた位置に配置してあり、互いに歯合することはない。尚、第1プラネタリギヤ部材20、第2プラネタリギヤ部材30及び追加プラネタリギヤ部材40の数は、必ずしも3つである必要はなく、また追加プラネタリギヤ部材40の数が第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30の数と一致している必要もない。さらに、追加プラネタリギヤ部材40が第1プラネタリギヤ部材20よりも大径である必要もない。
追加サンギヤ部材50は、外周部に外周ギヤ部51を有した平歯車であり、互いに軸心を合致させた状態でセンタシャフト1に固定してある。
上記のように構成した動力伝達機構では、実施の形態1で示した動力伝達機構に対して、リングギヤ部材10がリングギヤとして機能し、かつ第1キャリヤ部材23がプラネタリキャリヤとして機能した遊星歯車機構が追加されることになる。
従って、実施の形態1と同様に、リングギヤ部材10に対して第2キャリヤ部材33を相対回転させた場合にその回転方向によって第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30との歯合状態を変化させ、これらリングギヤ部材10と第2キャリヤ部材33との相対回転を制御することができ、大きな減速を伴うことなくリングギヤ部材10に対する第2キャリヤ部材33の回転を制限することができるようになる。
しかも、リングギヤ部材10に対する第1キャリヤ部材23の回転方向には制限がなく、さらに第1キャリヤ部材23を駆動した場合には回転方向に関わりなく第2キャリヤ部材33が連動されるのも実施の形態1と同様である。
さらに、追加サンギヤ部材50を入力要素として機能させるべく駆動モータ等の回転駆動源に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を出力要素として機能させるべく被駆動体に接続した場合には、回転駆動源から被駆動体に対して減速した回転力を伝達することができる一方、被駆動体からの回転を増速して回転駆動源に伝達することができるようになる。
またさらに、追加される遊星歯車機構は、動力伝達機構のリングギヤ部材10がリングギヤを兼用し、かつ第1キャリヤ部材23がプラネタリキャリヤを兼用することになるため、独立したものを追加する場合に比べて部品点数を削減できるばかりでなく、場積の増大を抑えてコンパクト化を図ることができるようになる。
尚、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に種々の用途に適用することが可能であり、必ずしも追加サンギヤ部材50を入力要素として機能させる必要はなく、第1キャリヤ部材23、第2キャリヤ部材33、リングギヤ部材10のいずれかを入力要素として機能させても構わない。
(実施の形態3)
図11は、図9及び図10に示した実施の形態3である動力伝達機構の基本構成を示したものである。実施の形態2では、遊星歯車機構の追加プラネタリギヤ部材40を第1キャリヤ部材23に配設するようにしているが、実施の形態3においては遊星歯車機構の追加プラネタリギヤ部材40を第2キャリヤ部材33に配設している。
すなわち、実施の形態3の動力伝達機構では、リングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合する態様で第2キャリヤ部材33に追加プラネタリギヤ部材40を配設するとともに、追加プラネタリギヤ部材40に歯合する態様でセンタシャフト1に追加サンギヤ部材50を配設している。
追加プラネタリギヤ部材40は、リングギヤ部材10よりも小径、かつ第1プラネタリギヤ部材20よりも大径で外周部に外周ギヤ部41を有した平歯車である。この追加プラネタリギヤ部材40は、減速軸部材42を介して一対の第2キャリヤ部材33の間に、自身の軸心回りに回転可能となる状態で支持させてあり、外周ギヤ部41を介してリングギヤ部材10の内周ギヤ部11に歯合している。本実施の形態3では、第2キャリヤ部材33の周方向に沿った3位置にそれぞれ減速軸部材42を介して追加プラネタリギヤ部材40が設けてある。これら3つの追加プラネタリギヤ部材40は、センタシャフト1を軸心としてリングギヤ部材10と第2キャリヤ部材33とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、センタシャフト1の軸心を中心として公転することになる。尚、追加プラネタリギヤ部材40と第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30とは、互いに軸方向にずれた位置に配置してあり、互いに歯合することはない。また、図には明示していないが、第2キャリヤ部材33の相互間に配設した減速軸部材42は、第2軸部材32と同様、第1キャリヤ部材23に形成した軸挿通孔(図示せず)を貫通している。但し、減速軸部材42が貫通する軸挿通孔(図示せず)は、減速軸部材42の外径よりも十分大きな内径を有し、第2軸部材32と回転規制用孔24との相対移動に影響を与えないものであれば如何なる寸法・形状であっても構わない。尚、第1プラネタリギヤ部材20、第2プラネタリギヤ部材30及び追加プラネタリギヤ部材40の数は、必ずしも3つである必要はなく、また追加プラネタリギヤ部材40の数が第1プラネタリギヤ部材20及び第2プラネタリギヤ部材30の数と一致している必要もない。さらに、追加プラネタリギヤ部材40が第1プラネタリギヤ部材20よりも大径である必要もない。
追加サンギヤ部材50は、外周部に外周ギヤ部51を有した平歯車であり、互いに軸心を合致させた状態でセンタシャフト1に固定してある。
上記のように構成した動力伝達機構では、実施の形態1で示した動力伝達機構に対して、リングギヤ部材10がリングギヤとして機能し、かつ第2キャリヤ部材33がプラネタリキャリヤとして機能した遊星歯車機構が追加されることになる。
従って、実施の形態1と同様に、リングギヤ部材10に対して第2キャリヤ部材33を相対回転させた場合にその回転方向によって第1プラネタリギヤ部材20と第2プラネタリギヤ部材30との歯合状態を変化させ、これらリングギヤ部材10と第2キャリヤ部材33との相対回転を制御することができ、大きな減速を伴うことなくリングギヤ部材10に対する第2キャリヤ部材33の回転を制限することができるようになる。
しかも、リングギヤ部材10に対する第1キャリヤ部材23の回転方向には制限がなく、さらに第1キャリヤ部材23を駆動した場合には回転方向に関わりなく第2キャリヤ部材33が連動されるのも実施の形態1と同様である。
さらに、追加サンギヤ部材50を入力要素として機能させるべく駆動モータ等の回転駆動源に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を出力要素として機能させるべく被駆動体に接続した場合には、回転駆動源から被駆動体に対して減速した回転力を伝達することができる一方、被駆動体からの回転を増速して回転駆動源に伝達することができるようになる。
またさらに、追加される遊星歯車機構は、動力伝達機構のリングギヤ部材10がリングギヤを兼用し、かつ第2キャリヤ部材33がプラネタリキャリヤを兼用することになるため、独立したものを追加する場合に比べて部品点数を削減できるばかりでなく、場積の増大を抑えてコンパクト化を図ることができるようになる。
尚、実施の形態3においても、実施の形態1と同様に種々の用途に適用することが可能であり、必ずしも追加サンギヤ部材50を入力要素として機能させる必要はなく、第1キャリヤ部材23、第2キャリヤ部材33、リングギヤ部材10のいずれかを入力要素としても構わない。
(実施例1)
図12は、上述した実施の形態2の具体例である車椅子を実施例1として示したものである。ここで例示する車椅子100は、ハンドリム101の操作によって車輪102を回転させるようにしたもので、車体103に対して車輪102及びハンドリム101がそれぞれ相対回転可能に配設してあり、さらに車輪102に対してハンドリム101が相対回転可能に配設してある。尚、以下の説明において実施の形態2と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
この車椅子100には、相対回転を規制した状態で車体103にリングギヤ部材10が保持させてあるとともに、車体103に対して第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33がそれぞれ回転可能に配設してあり、第1キャリヤ部材23をハンドリム101に接続し、かつ第2キャリヤ部材33を車輪102に接続してある。第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33の取付方向は、車輪102が前進方向に回転した場合に、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが離隔する方向に相対回転する向きである。
また、この車椅子100には、ハンドリム101よりも車体103の外側となる部分に登坂用ハンドリム104が配設してある。登坂用ハンドリム104は、車体103、車輪102及びハンドリム101に対して相対的に回転することが可能である。この登坂用ハンドリム104には、追加サンギヤ部材50が接続してある。
上記のように構成した車椅子100では、ハンドリム101を回転操作した場合、動力伝達機構の第1キャリヤ部材23が回転し、第1キャリヤ部材23の回転に伴って第2キャリヤ部材33が同一方向に回転することになり、この第2キャリヤ部材33に接続された車輪102が回転する。
ハンドリム101の回転操作は、前進側及び後進側のいずれの方向であっても第1キャリヤ部材23に伝達される。従って、ハンドリム101の回転操作により、車椅子100を前進もしくは後進させることが可能となる。
また、ハンドリム101の外側に配置した登坂用ハンドリム104を回転操作した場合には、動力伝達機構の追加サンギヤ部材50が回転し、この追加サンギヤ部材50の回転が遊星歯車機構により減速された状態で第1キャリヤ部材23に伝達されることになる。従って、登坂用ハンドリム104を回転操作によっても、車椅子100を前進もしくは後進させることが可能となる。しかも、登坂用ハンドリム104の回転は、遊星歯車機構によって減速されるため、小さい操作力で坂道を登ることができるようになる。
さらに、上記車椅子100によれば、車輪102の回転方向が第2キャリヤ部材33によって制限されるため、つまり、車輪102を後進方向に回転させようとした場合にこれが制限されるため、例えば坂道を登っている途中で登坂用ハンドリム104やハンドリム101から手を離した場合にも、車椅子100が勝手に坂道を下ってしまう事態を招来する虞れがない。また、車椅子100に座る際に誤ってふくらはぎが車体103に触れてしまった場合にも車椅子100が後進することはなく、そのまま座れば確実に着座することができる。こうした効果は、動力伝達機構を何ら操作する必要がないため、車椅子100の操作を煩雑化する虞れもなく、そのままハンドリム101を回転操作すれば、車椅子100を任意の方向に進行させることができる。
尚、実施例1の車椅子100では、動力伝達機構に遊星歯車機構及び登坂用ハンドリム104を追加したものを例示しているが、必ずしも遊星歯車機構及び登坂用ハンドリム104を設ける必要はなく、実施の形態1で示した動力伝達機構を適用して登坂用ハンドリム104を省略しても構わない。
(実施例2)
図13は、上述した実施の形態2の具体例であるチェーンブロック装置を実施例2として示したものである。ここで例示するチェーンブロック装置200は、ハンドホイール201に巻回されたハンドチェーン202を操作することにより、ロードシーブ203に巻回されたロードチェーン204を介して荷物Wの昇降を行うもので、装置本体205に対してハンドホイール201及びロードシーブ203がそれぞれ相対回転可能に配設してある。尚、以下の説明において実施の形態2と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
このチェーンブロック装置200には、相対回転を規制した状態で装置本体205にリングギヤ部材10が保持させてあるとともに、装置本体205に対して第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33がそれぞれ回転可能に配設してあり、追加サンギヤ部材50をハンドホイール201に接続し、かつ第2キャリヤ部材33をロードシーブ203に接続してある。第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33の取付方向は、ロードシーブ203が荷物Wを上昇させる方向に回転した場合に、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが離隔する方向に相対回転する向きである。
上記のように構成したチェーンブロック装置200では、ハンドチェーン202を介してハンドホイール201を回転操作した場合、動力伝達機構の追加サンギヤ部材50が回転し、この追加サンギヤ部材50の回転が遊星歯車機構により減速された状態で第1キャリヤ部材23に伝達されることになる。第1キャリヤ部材23が回転すると、第1キャリヤ部材23の回転に伴って第2キャリヤ部材33が同一方向に回転することになり、この第2キャリヤ部材33に接続されたロードシーブ203が回転する。
ハンドホイール201の回転操作は、上昇側及び下降側のいずれの方向であっても第1キャリヤ部材23に伝達される。従って、ハンドホイール201の回転操作により、ロードチェーン204に吊り下げられた荷物Wを昇降させることが可能となる。しかも、ハンドホイール201の回転は、遊星歯車機構によって減速されるため、小さい操作力で荷物Wを上昇させることができるようになる。
さらに、上記チェーンブロック装置200によれば、ロードシーブ203の回転方向が第2キャリヤ部材33によって制限されるため、つまり、荷物Wを下降する方向にロードシーブ203を回転させようとした場合にこれが制限されるため、例えば荷物Wを上昇させている途中でハンドチェーン202から手を離した場合にも、荷物Wが勝手に下降してしまう事態を招来する虞れがない。この効果は、動力伝達機構を何ら操作する必要がないため、チェーンブロック装置200の操作を煩雑化する虞れもなく、そのままハンドチェーン202をハンドホイール201を回転させれば、荷物Wを任意の方向に昇降させることができる。
尚、実施例2のチェーンブロック装置200では、動力伝達機構に遊星歯車機構を追加したものを例示しているが、必ずしも遊星歯車機構を設ける必要はなく、実施の形態1で示した動力伝達機構を適用しても構わない。
(実施例3)
図14は、上述した実施の形態3の具体例であるエスカレータの回転駆動ユニットを実施例3として示したものである。ここで例示する回転駆動ユニット300は、回転駆動源である駆動モータ301の回転を外部出力し、被駆動体であるエスカレータ400の駆動プーリ401を駆動するものである。尚、以下の説明において実施の形態3と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
この回転駆動ユニット300には、相対回転を規制した状態でユニット本体302にリングギヤ部材10が保持させてあるとともに、ユニット本体302に対して第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33がそれぞれ回転可能に配設してあり、追加サンギヤ部材50を駆動モータ301の駆動軸301aに接続し、かつ第2キャリヤ部材33をエスカレータ400の駆動プーリ401に接続してある。第1キャリヤ部材23及び第2キャリヤ部材33の取付方向は、エスカレータ400を上昇させる方向に駆動プーリ401を回転させた場合に、第1プラネタリギヤ部材20の軸心と第2プラネタリギヤ部材30の軸心とが離隔する方向に相対回転する向きである。
上記のように構成した回転駆動ユニット300では、駆動モータ301を駆動すると、動力伝達機構の追加サンギヤ部材50が回転し、この追加サンギヤ部材50の回転が遊星歯車機構により減速された状態で第2キャリヤ部材33に伝達され、この第2キャリヤ部材33に接続された駆動プーリ401が回転する。従って、駆動モータ301の駆動により、エスカレータ400を上昇させることが可能となる。
この回転駆動ユニット300によれば、駆動プーリ401の回転方向が第2キャリヤ部材33によって制限されるため、つまり、エスカレータ400を下降させる方向に駆動プーリ401を回転させようとした場合にこれが制限される。従って、例えば駆動モータ301が停止してしまったとしても、乗客の荷重によってエスカレータ400が勝手に下降してしまう事態を招来する虞れがない。
尚、実施例3の回転駆動ユニット300では、動力伝達機構に遊星歯車機構を追加したものを例示しているが、図15に示すように、遊星歯車機構を省略し、実施の形態1で示した動力伝達機構を適用しても構わない。尚、図15において実施の形態3と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
(実施の形態4)
図16及び図17は、本発明の実施の形態4である動力伝達機構の基本構成を概念的に示したものである。この動力伝達機構は、サンギヤ部材(基準ギヤ部材)510、第1プラネタリギヤ部材520及び第2プラネタリギヤ部材530を備えて構成してある。
サンギヤ部材510は、外周面に設けた外周ギヤ部511を有した平歯車であり、基準軸部材501を介して自身の軸心回りに回転可能に配設してある。
第1プラネタリギヤ部材520は、外周部に外周ギヤ部521を有した平歯車である。この第1プラネタリギヤ部材520は、自身の軸心回りに回転可能となる状態で第1軸部材522を介して第1キャリヤ部材523に支持させてある。第1キャリヤ部材523は、サンギヤ部材510の一側方に設けた比較的小径の円板状部材であり、第1プラネタリギヤ部材520が外周ギヤ部521を介してサンギヤ部材510の外周ギヤ部511に歯合した状態を維持し、かつ基準軸部材501を軸心としてサンギヤ部材510と相対回転可能となるように支持させてある。本実施の形態4では、第1キャリヤ部材523の周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ第1軸部材522を介して第1プラネタリギヤ部材520が設けてある。これら3つの第1プラネタリギヤ部材520は、基準軸部材501を軸心としてサンギヤ部材510と第1キャリヤ部材523とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、基準軸部材501の軸心を中心として公転することになる。
第2プラネタリギヤ部材530は、第1プラネタリギヤ部材520とほぼ同等の外径で、外周部に外周ギヤ部531を有した平歯車である。この第2プラネタリギヤ部材530は、自身の軸心回りに回転可能となる状態で第2軸部材532を介して第2キャリヤ部材533に支持させてある。第2キャリヤ部材533は、第1キャリヤ部材523の外周部に設けた環状部材である。この第2キャリヤ部材533は、第2プラネタリギヤ部材530がサンギヤ部材510の外周ギヤ部521に歯合することなく、外周ギヤ部531を介して第1プラネタリギヤ部材520の外周ギヤ部521に歯合した状態を維持し、かつ基準軸部材501を軸心としてサンギヤ部材510と相対回転可能となるように支持させてある。本実施の形態4では、第2キャリヤ部材533の周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ第2軸部材532を介して第2プラネタリギヤ部材530が設けてある。尚、第2プラネタリギヤ部材530は、第1プラネタリギヤ部材520と同等の外径を有したものに限らない。また、第1プラネタリギヤ部材520及び第2プラネタリギヤ部材530の数も3つに限らない。
第2プラネタリギヤ部材530と第1プラネタリギヤ部材520とが歯合する位置は、図16に示すように、個々の軸心とサンギヤ部材510の軸心とを含む面α,βがサンギヤ部材510の軸心上において互いに交差するように設定してある。これら3つの第2プラネタリギヤ部材530は、基準軸部材501を軸心としてサンギヤ部材510と第2キャリヤ部材533とを相対的に回転させた場合に個々の軸心回りに回転しながら、基準軸部材501の軸心を中心として公転することになる。
図16及び図17からも明らかなように、第1キャリヤ部材523及び第2キャリヤ部材533の間には、両者の相対回転を規制する回転規制手段525が構成してある。本実施の形態4では、第1キャリヤ部材523に規制レバー524を設け、かつ第2キャリヤ部材533に規制ピン534を設けることによって回転規制手段525を構成している。規制レバー524は、第2キャリヤ部材533の端面に対向する態様で第1キャリヤ部材523の外周部から径外方向に突設したもので、突出端部に切欠524aを有している。規制ピン534は、第1キャリヤ部材523の規制レバー524に形成した切欠524aを通過する態様で第2キャリヤ部材533の端面から軸心方向に沿って突出した円柱状部材である。この規制ピン534は、規制レバー524に形成した切欠524aの周方向幅よりも小さい外径に形成してあり、両者間の間隙を限度として規制レバー524の周方向に沿った移動、つまり第2キャリヤ部材533と第1キャリヤ部材523との相対的な回転を許容することができる。
ここで、第2キャリヤ部材533と第1キャリヤ部材523との相対回転は、第2プラネタリギヤ部材530と第1プラネタリギヤ部材520との歯合状態を変化させることになる。つまり、上記動力伝達機構では、第2キャリヤ部材533の規制ピン534及び第1キャリヤ部材523の規制レバー524に形成した切欠524aの寸法を調整することで、第2プラネタリギヤ部材530と第1プラネタリギヤ部材520との歯合状態を制御することが可能となる。
本実施の形態4では、以下の条件を満足するように、規制ピン534の外径及び切欠524aの幅が設定してある。すなわち、第1プラネタリギヤ部材520の軸心と第2プラネタリギヤ部材530の軸心とが離隔する方向へ第1キャリヤ部材523と第2キャリヤ部材533とが相対的に回転する場合には、規制ピン534の外周面と切欠524aの内周面とが当接し、第1プラネタリギヤ部材520と第2プラネタリギヤ部材530とが良好な歯合状態を維持する位置を限度として第1キャリヤ部材523と第2キャリヤ部材533との相対回転を制限する。
一方、第1プラネタリギヤ部材520の軸心と第2プラネタリギヤ部材530の軸心とが近接する方向へ第1キャリヤ部材523と第2キャリヤ部材533とが相対的に回転する場合には、規制ピン534の外周面と切欠524aの内周面とを当接させず、第1キャリヤ部材523と第2キャリヤ部材533との相対回転を許容するようにしている。
ここで、第1キャリヤ部材523を駆動することによって第1プラネタリギヤ部材520の軸心と第2プラネタリギヤ部材530の軸心とが近接する方向へ回転した場合には、常に第1プラネタリギヤ部材520に関するピッチ点が第2プラネタリギヤ部材530から離れるように移動し、かつ第2プラネタリギヤ部材530に関するピッチ点も第1プラネタリギヤ部材520から離れるように移動するため、第1プラネタリギヤ部材520と第2プラネタリギヤ部材530とがロックされることなく、それぞれが自身の軸心回りに回転しながら基準軸部材501の軸心回りに公転することになる。
これに対して、第2キャリヤ部材533を駆動することによって第1プラネタリギヤ部材520の軸心と第2プラネタリギヤ部材530の軸心とが近接する方向へ回転した場合には、第1プラネタリギヤ部材520に関するピッチ点が第2プラネタリギヤ部材530の内部に侵入する方向に移動し、かつ第2プラネタリギヤ部材530に関するピッチ点が第1プラネタリギヤ部材520の内部に侵入する方向に移動するため、第1プラネタリギヤ部材520と第2プラネタリギヤ部材530との間のバックラッシュがゼロとなり、両者が噛み合ってロック状態となる。これにより、以降、サンギヤ部材510に対する第1キャリヤ部材523及び第2キャリヤ部材533の相対回転が制限される。
このように、上記動力伝達機構によれば、サンギヤ部材510に対して第2キャリヤ部材533を相対回転させた場合に、その回転方向によって第1プラネタリギヤ部材520と第2プラネタリギヤ部材530との歯合状態を変化させ、これらサンギヤ部材510と第1キャリヤ部材523及び第2キャリヤ部材533との相対回転を制御するようにしている。これにより、大きな減速を伴うことなくサンギヤ部材510に対する第1キャリヤ部材523及び第2キャリヤ部材533の回転を制限することができるようになる。
しかも、サンギヤ部材510に対する第1キャリヤ部材523の回転方向には制限がなく、さらに第1キャリヤ部材523を駆動した場合には回転方向に関わりなく第2キャリヤ部材533が連動されることになる。このため、第1キャリヤ部材523を入力要素として駆動させることにより、サンギヤ部材510に対する第2キャリヤ部材533の回転方向の制限を解除することも可能となり、種々の用途に適用することが可能である。
1 センタシャフト
10 リングギヤ部材
20 第1プラネタリギヤ部材
23 第1キャリヤ部材
25 回転規制手段
30 第2プラネタリギヤ部材
33 第2キャリヤ部材
40 追加プラネタリギヤ部材
50 追加サンギヤ部材
100 車椅子
101 ハンドリム
102 車輪
103 車体
104 登坂用ハンドリム
200 チェーンブロック装置
201 ハンドホイール
202 ハンドチェーン
203 ロードシーブ
204 ロードチェーン
205 装置本体
300 回転駆動ユニット
301 駆動モータ
302 ユニット本体
400 エスカレータ
401 駆動プーリ
510 サンギヤ部材
520 第1プラネタリギヤ部材
523 第1キャリヤ部材
525 回転規制手段
530 第2プラネタリギヤ部材
533 第2キャリヤ部材

Claims (14)

  1. 所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材と
    を備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、
    前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、
    前記基準ギヤ部材と前記第2キャリヤ部材とを相対回転させる態様で動力伝達系に介在させたことを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記基準ギヤ部材は、外周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するサンギヤ部材であることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  4. 相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    前記第1キャリヤ部材を入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  5. 相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    前記第2キャリヤ部材を入力要素及び出力要素として機能させることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  6. 装置本体に対して前記基準ギヤ部材、前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    前記基準ギヤ部材を入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  7. 自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、
    前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材と
    をさらに備え、
    前記リングギヤ部材、前記第1キャリヤ部材、前記第2キャリヤ部材及び前記追加サンギヤ部材の少なくとも一つを入力要素として機能させ、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素として機能させることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達機構。
  8. 自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、
    前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材と
    をさらに備え、
    前記リングギヤ部材、前記第1キャリヤ部材、前記第2キャリヤ部材及び前記追加サンギヤ部材の少なくとも一つを入力要素として機能させることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達機構。
  9. 所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材と
    を備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、
    前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、
    相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を車体に保持させるとともに、前記車体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    さらに前記第1キャリヤ部材をハンドリムに接続し、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素となる車輪に接続したことを特徴とする車椅子。
  10. 前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、
    前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材と
    をさらに備え、前記追加サンギヤ部材を登坂用ハンドリムに接続したことを特徴とする請求項9に記載の車椅子。
  11. ハンドホイールに巻回されたハンドチェーンを操作することにより、ロードシーブに巻回されたロードチェーンを介して荷物の昇降を行うチェーンブロック装置であって、
    所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材と
    を備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、
    前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、
    相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材を装置本体に保持させるとともに、前記装置本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    さらに前記第1キャリヤ部材をハンドホイールに接続し、かつ前記第2キャリヤ部材を出力要素となるロードシーブに接続したことを特徴とするチェーンブロック装置。
  12. 前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、
    前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材と
    をさらに備え、これら追加プラネタリギヤ部材及び追加サンギヤ部材を介して前記第1キャリヤ部材を前記ハンドホイールに接続したことを特徴とする請求項11に記載のチェーンブロック装置。
  13. 所定の軸心を中心として回転可能に配設した基準ギヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第1キャリヤ部材と、
    前記基準ギヤ部材の軸心を中心として該基準ギヤ部材及び前記第1キャリヤ部材と相対的に回転可能となる態様で配設した第2キャリヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第1キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記基準ギヤ部材のギヤ部に歯合する第1プラネタリギヤ部材と、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合する第2プラネタリギヤ部材と
    を備え、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材を、個々の軸心と前記基準ギヤ部材の軸心とを含む面が互いに交差する位置において互いに歯合させ、
    前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材の間には、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が離隔する方向へ相対的に回転するのを規制する一方、前記第1プラネタリギヤ部材及び前記第2プラネタリギヤ部材の軸心が近接する方向へ相対的に回転するのを許容する回転規制手段を構成し、
    相対回転を規制した状態で前記基準ギヤ部材をユニット本体に保持させるとともに、前記ユニット本体に対して前記第1キャリヤ部材及び前記第2キャリヤ部材をそれぞれ回転可能に配設し、
    さらに前記第2キャリヤ部材を回転駆動源の駆動軸に接続し、かつ当該第2キャリヤ部材を出力要素として被駆動体に接続したことを特徴とする回転駆動ユニット。
  14. 前記基準ギヤ部材は、環状を成し、内周面に設けたギヤ部を介して前記第1プラネタリギヤ部材のギヤ部に歯合するリングギヤ部材であり、
    自身の軸心回りに回転可能となる態様で前記第2キャリヤ部材に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記リングギヤ部材のギヤ部に歯合する追加プラネタリギヤ部材と、
    前記リングギヤ部材の軸心を中心として自身の軸心回りに回転可能に配設し、外周部に設けたギヤ部を介して前記追加プラネタリギヤ部材に歯合する追加サンギヤ部材と
    をさらに備え、これら追加サンギヤ部材及び追加プラネタリギヤ部材を介して前記第2キャリヤ部材を前記回転駆動源の駆動軸に接続し、かつ当該第2キャリヤ部材に被駆動体を直接接続したことを特徴とする請求項13に記載の回転駆動ユニット。
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