JP7493079B1 - 家具製品及びキャスターユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐久性及び取り扱い性を実現するのに有利なキャスターユニット及びそのようなキャスターユニットを備える家具製品に関する技術を提供する。【解決手段】家具製品は、木製の脚部21を有する家具20と、脚部21に装着されるキャスターユニット30とを備える。キャスターユニット30は、脚部21が収容される収容スペースSを区画する保護側部32及び保護底部33を有する保護部31であって、保護側部32が収容スペースSを水平方向において包囲し、保護底部33が、キャスター部が取り付けられる底部取付部36を含む、保護部31を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、家具製品及びキャスターユニットに関する。
家具の移動性を向上させるには、家具にキャスターを取り付けることが有効である。
特許文献1は、椅子を使用する際の不快音の発生や床に対する擦り疵の付与を抑える目的で、金具と一体化されたキャスターを、木ねじを介して木製椅子の脚に固定する技術を開示する。
特開平8-169204号公報
特許文献1のキャスターが用いられる場合、キャスターと椅子脚部との間の固定構造は主として木ねじにより実現されるため、荷重が、木ねじと、脚部及び金具のうち木ねじが連結される部分とに集中的に作用しやすい。脚部の断面積は一般に小さいことから、椅子の経年使用によって、木製脚部のうち木ねじが連結する部分が特に劣化しやすい。
また、上記金具はL型やU型であるために、キャスターを椅子脚部に適切に取り付けるためには、キャスターと一体化した金具を椅子脚部に対して適切な姿勢で適切に位置決めした状態で、木ねじを金具の取付穴及び脚部に取り付ける必要がある。しかしながらキャスターと一体化した金具と椅子脚部との間の相対的な姿勢及び位置を適切な状態に保ちつつ、木ねじを使って金具を椅子脚部に取り付ける作業は、作業者の負担が大きく簡単ではない。一方、例えばいわゆる鬼目ナットを木製脚部に埋め込み、この鬼目ナットにキャスターをネジ止めする等の方法もあるが、この場合は経年使用によって、木製脚部のうち鬼目ナットの周りの部分が劣化しやすくなる。
本開示は上述の事情に鑑みてなされており、優れた耐久性及び取り扱い性を実現するのに有利なキャスターユニット及びそのようなキャスターユニットを備える家具製品に関する技術を提供することを目的とする。
本開示の一態様は、木製の脚部を有する家具と、脚部に装着されるキャスターユニットと、を備え、キャスターユニットは、脚部が収容される収容スペースを区画する保護側部及び保護底部を有する保護部であって、保護側部が収容スペースを水平方向において包囲し、保護底部が、キャスター部が取り付けられる底部取付部を含む、保護部を有する、家具製品に関する。
保護部は、底部取付部を水平方向から包囲する保護延在部を有していてもよい。
脚部は、脚先端部と、脚先端部に対して基端側に隣り合って位置する脚本体部と、を有してもよく、脚先端部は脚本体部よりも細くてもよく、脚先端部と脚本体部との間には段差部が設けられてもよく、脚先端部が収容スペースに配置され且つ保護側部が段差部に接触している状態で、脚部にキャスターユニットが装着されてもよい。
家具製品は、脚部及び保護部を互いに固定する固定部を備えてもよく、固定部は、脚部及び保護部に挿入される第1棒状固定具及び第2棒状固定具を含んでもよく、第1棒状固定具及び第2棒状固定具は、高さ方向に関して互いにずれた位置で、水平方向に関して互いに異なる方向から脚部及び保護部に対して挿入されてもよい。
本開示の他の態様は、家具の木製の脚部が収容される収容スペースを区画する保護側部及び保護底部を有する保護部であって、保護側部が収容スペースを水平方向において包囲し、保護底部が、キャスター部が取り付けられる底部取付部を含む、保護部を備える、キャスターユニットに関する。
本開示によれば、優れた耐久性及び取り扱い性を実現するのに有利なキャスターユニット及びそのようなキャスターユニットを備える家具製品に関する技術が提供される。
図1は、家具製品の一例の斜視図である。 図2は、椅子の脚部にキャスターユニットが装着された状態の一例を示す側方図を示し、一部の構成要素が透視的に示されている。 図3は、図2に示す保護部の断面図である。 図4は、図2及び図3に示す保護部を下方から見た外観斜視図である。 図5は、脚部に保護部が装着される前の状態を示す斜視図である。 図6は、脚部に保護部が装着されている状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施形態について説明する。
以下の説明では、一例として、キャスターユニットが装着される家具として椅子が用いられる。ただし本開示技術を適用可能な家具は椅子には限定されず、脚部を有する他の家具類(例えば棚、ワゴン及び机など)に対しても、本開示技術を適用することが可能である。
図1は、家具製品10の一例の斜視図である。
図1に示す家具製品10は、複数(4つ)の木製の脚部21を有する椅子20と、それぞれの脚部21に装着されるキャスターユニット30とを備える。
キャスターユニット30は、保護部31及びキャスター部40を有する。保護部31は、脚部21の先端部に対して直接的に取り付けられる。
キャスター部40は、保護部31を介して脚部21に対して間接的に取り付けられ、脚部21の先端部に対して直接的には取り付けられない。特に本例のキャスター部40は、後述の図2に示すように、脚部21とは一切接触しないため、基本的には、脚部21に対して直接的に力を及ぼすことはなく、脚部21がキャスター部40から直接的にダメージを受けることはない。
図1に示す例において、各脚部21は四角形(特に正方形)の断面外形を持つ中実の直方体の形状を有し、各保護部31は中空の直方体の形状を有する。そして脚部21の先端部(すなわち後述の脚先端部22(図2及び図5参照))が保護部31の中空部(すなわち後述の収容スペースS(図2及び図3参照))に挿入されることによって、キャスターユニット30が脚部21の先端部に被さるように装着される。
図2は、椅子20の脚部21にキャスターユニット30が装着された状態の一例を示す側方図を示し、一部の構成要素が透視的に示されている。図3は、図2に示す保護部31の断面図である。図4は、図2及び図3に示す保護部31を下方から見た外観斜視図である。
保護部31は、全体として対称的な形状(図示の例では直方体形状)を有し、脚部21の脚先端部22が収容される収容スペースSを区画する。すなわち保護部31は、収容スペースSを水平方向において包囲する保護側部32と、収容スペースSの下方に位置する保護底部33とを有し、これらの保護側部32及び保護底部33によって収容スペースSが画定される。
保護側部32の内壁面及び保護底部33の内壁面(すなわち保護底面33a)は、収容スペースSに収容される脚部21の脚先端部22に適合する形状を有する。図示の例において、保護側部32は、直方体形状の脚先端部22の側面にフィットする内壁面形状及び内壁面サイズを有し、保護底部33は脚先端部22の先端面(すなわち脚先端面22a)に対応する内壁面形状及び内壁面サイズを有する。
保護部31の収容スペースSに対する脚部21のスムーズな挿入及び退避を確保する観点からは、収容スペースSは脚先端部22よりも僅かに大きなサイズを有することが好ましい。ただし脚部21と保護部31との間のガタつきを抑える観点からは、収容スペースSのサイズと脚先端部22のサイズとの間の差(例えば保護側部32と脚先端部22との間の隙間の大きさ)は小さい方が好ましく、例えば互いに一致してもよい。
本例の保護側部32の外面は、図2に示すように、脚本体部23の外面と同一平面(すなわち同一鉛直面)上に位置する。そのため脚先端部22に保護部31が装着されて保護側部32が脚部21(特に後述の段差部24)に接触している状態で、保護側部32と脚本体部23と間には段差が実質的に生じない或いは実用上全く支障が無い程度の段差しか生じない。
保護底部33は、キャスター部40のキャスター取付具41(特に取付挿入部43a)が取り付けられる底部取付部36を有する。図示の例の保護底部33は、収容スペースSを区画する保護底板35と、保護底板35を介して収容スペースSと反対側(すなわち図2の下側)に位置する底部取付部36とを有する。保護底板35の上面によって構成される保護底面33aは、脚先端面22aに対し、対向しつつ略平行に延びる。
なおキャスターユニット30が脚部21に装着された状態で、保護底面33aは脚先端面22aに接触していてもよいし、保護底面33aと脚先端面22aとの間に隙間(例えば0~3mm程度の高さ方向サイズを有する隙間)が存在していてもよい。保護底面33aが脚先端面22aに接触する場合、脚先端部22の高さ方向サイズは、収容スペースSの高さ方向サイズ(すなわち保護側部32の上方端面から保護底面33aまでの高さ方向距離)と同じか、収容スペースSの高さ方向サイズよりも大きい。一方、保護底面33aと脚先端面22aとの間に隙間が設けられる場合、脚先端部22の高さ方向サイズは、収容スペースSの高さ方向サイズよりも小さい。
保護底板35及び底部取付部36は、互いに一体的に設けられ、取付孔部33bを構成する貫通孔を有する。保護底板35及び底部取付部36は、本来的に接合部を持たない同一構造体として構成されてもよいし、別々の部材を接合することで一体的に構成されてもよい。保護底板35及び保護側部32も、本来的に接合部を持たない同一構造体として構成されてもよいし、別々の部材を接合することで一体的に構成されてもよい。例えば、保護底板35の外周部の全体又は一部(例えばコーナー部分のみ)を、保護側部32及び後述の保護延在部34を構成する部材に対し、溶接などによって接合してもよい。
取付孔部33bは、キャスター部40のキャスター取付具41(特に取付挿入部43a)の挿入ための貫通孔であり、高さ方向に沿って直線的に延び、保護部31の外部スペースと保護部31の内部スペース(すなわち収容スペースS)とをつなぐ。本例の底部取付部36は、図4に示すようにナット状構造を有し、ボルト状構造を有する取付支持部43の先端部(すなわち取付挿入部43a)がねじ止め可能に設けられる。
本例では、図2に示すように、取付挿入部43aが保護底板35よりも収容スペースSに向かって突出した状態で、底部取付部36にキャスター部40が取り付けられる。脚先端部22の先端部には脚先端凹部25が設けられており、取付挿入部43aのうち収容スペースSに突出した部分が脚先端凹部25に位置づけられる。
これにより取付挿入部43aが脚部21に直接的に接触することが回避される。その結果、脚部21の脚先端部22を、取付挿入部43aに邪魔されることなく、収容スペースSにスムーズ且つ適切に配置することができる。
本実施形態の保護部31は、上述の保護側部32及び保護底部33に加え、保護側部32及び保護底板35よりも下方に向かって延在する保護延在部34を更に有する。図示の例では、同一部材によって保護側部32及び保護延在部34が一体的に構成され、保護側部32の外面及び保護延在部34の外面は同一平面上(すなわち同一鉛直面上)に位置する。保護延在部34は、保護底部33(特に底部取付部36)の少なくとも一部を水平方向に関して覆い、保護底部33(特に底部取付部36)の少なくとも一部を水平方向から包囲する。図示の例では、底部取付部36の全体が保護延在部34によって覆われ、底部取付部36は保護延在部34よりも下方に突出しない。
なお底部取付部36の下方端面は、保護延在部34の下方端面と同一水平面上に位置していてもよい。或いは、底部取付部36の下方端面は、保護延在部34の下方端面よりも上方に位置していてもよく、この場合、保護延在部34が底部取付部36よりも下方に突出する。
脚部21及び保護部31は固定部によって互いに固定される。固定部は、1又は複数の任意の固定手段を含むことができる。本例の固定部は、脚部21(特に脚先端部22)及び保護部31(特に保護側部32)に挿入される第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52と、保護部31(特に保護側部32及び/又は保護底部33)と脚先端部22との間に位置する接着剤(図示省略)とを含む。
第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52は、本例ではねじ(例えば木ねじ;図6参照)として構成されるが、くぎ等の他の棒状固定具として構成されてもよい。
保護側部32は、貫通孔によって構成される2つの固定孔部37を有し、第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52がそれぞれの固定孔部37を介して脚部21に挿入される。図示の例では、図2及び図3に示すように、保護側部32のうち、互いに対向する2つの側面部のそれぞれに固定孔部37が設けられる。
本例の第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52は、高さ方向に関して互いにずれた位置で、水平方向に関して互いに異なる方向から脚部21の脚先端部22及び保護部31の保護側部32に挿入される。すなわち第1棒状固定具51は、相対的に高い位置で、図2の紙面手前側から紙面奥側に向かって(図3の右側から左側に向かって)、脚先端部22及び保護側部32に挿入される。一方、第2棒状固定具52は、相対的に低い位置で図2の紙面奥側から紙面手前側に向かって(図3の左側から右側に向かって)、脚先端部22及び保護側部32に挿入される。
キャスター部40は、キャスター取付具41と、キャスター取付具41に取り付けられる車輪部42とを有する。キャスター取付具41は、上述のようにねじによって底部取付部36に取り付けられる取付挿入部43aを含む取付支持部43と、ねじ用工具(図示省略;例えばスパナなどのレンチ)が係合可能な工具係合部44とを有する。
工具係合部44は、ねじ用工具が係合可能な任意の形状を有することができ、例えば六角形などの多角形の平面形状(特に外形形状)を有していてもよい。本例の工具係合部44は、図2に示すように、底部取付部36に隣り合って位置する。ここで言う「底部取付部36に隣り合って位置する工具係合部44」は、底部取付部36と高さ方向に密着していてもよいし、底部取付部36と間に僅かな隙間(例えば0~3mm程度の高さ方向サイズを有する隙間)が存在していてもよい。
なお工具係合部44は、キャスター部40が保護部31に取り付けられている状態で、保護延在部34によって部分的に水平方向に関して覆われてもよい。保護延在部34が底部取付部36よりも下方向(キャスター部40側)に突出している場合、工具係合部44を底部取付部36に隣り合って位置づけることで、工具係合部44の一部(特に底部取付部36側の上方部分)を保護延在部34によって覆うことができる。この場合、工具係合部44のうち、保護延在部34によって部分的に水平方向に関して覆われていない露出部分に、ねじ用工具が係合することが可能である。
図5は、脚部21に保護部31が装着される前の状態を示す斜視図である。図6は、脚部21に保護部31が装着されている状態を示す斜視図である。
本実施形態において脚部21の脚先端部22は、脚先端部22に対して基端側(図5の上側)に隣り合って位置する脚本体部23よりも細い。図示の例では、直方体形状の脚先端部22及び直方体形状の脚本体部23が同一直線上(すなわち鉛直線上)に位置し、脚先端部22と脚本体部23との間には段差部24が全周にわたって設けられる。
そして保護側部32が段差部24に接触するまで脚先端部22を収容スペースSに挿入することによって、脚部21に保護部31が装着される。
図5に示す例では、脚部21に保護部31が装着されるのに先立って、保護部31にキャスター部40が取り付けられる。具体的には、上述のようにキャスター部40のキャスター取付具41(特に取付挿入部43a)が保護部31の取付孔部33bにねじ係合されることによってキャスター部40が保護部31に取り付けられて、保護部31及びキャスター部40が一体的に構成される。
その後、キャスター部40と一体化された保護部31の収容スペースSに脚先端部22が挿入され、固定部(第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52)によって保護部31が脚部21に対して固定される。本実施形態では固定部として接着剤も用いられるので、脚部21(特に脚先端部22)及び/又は保護部31(特に保護側部32及び/又は保護底板35の内壁面)に接着剤が付与された後に、保護部31の収容スペースSに脚先端部22が挿入される。その結果、図6に示すように、キャスター部40が保護部31を介して脚部21に取り付けられる。
以上説明したように本実施形態によれば、キャスターユニット30を脚部21に装着するため、キャスター部40のキャスター取付具41は、脚部21に対してではなく、保護部31の底部取付部36に対して取り付けられる。そのため脚部21がキャスター部40から直接的に荷重を受けることはない。このように本実施形態における脚部21に対するキャスター部40の取付構造は、優れた耐久性を実現するのに有利である。
またキャスターユニット30が脚部21に装着されている状態で、保護側部32が段差部24に接触する。そのため家具製品10に荷重が加えられた場合、当該荷重は、固定部(第1棒状固定具51、第2棒状固定具52及び接着剤)だけではなく、保護側部32及び段差部24の接触面にも作用する。このように荷重の作用面積が増えることで、家具製品10の一部にのみ集中的に大きな荷重がかかるのを効果的に防ぎ、家具製品10の耐久性を向上させることができる。また保護部31によって直接的又は間接的に支持される脚部21の領域が増えるため、脚部21が保護部31によって安定的に支持され、脚部21と保護部31との間に生じうるガタつきを有効に低減できる。
またキャスターユニット30が脚部21に装着されている状態で、保護底板35(特に保護底面33a)が脚先端面22aに接触する場合、荷重の作用面積が更に増えるとともに、保護部31による脚部21の支持領域が更に増える。そのため、家具製品10の耐久性が大幅に向上するとともに、保護部31による脚部21の支持の安定性も大幅に向上し、脚部21と保護部31との間に生じうるガタつきをより一層低減できる。
またキャスターユニット30が脚部21に装着されている状態で、脚部21の脚先端部22のほぼ全体が、保護部31によって包囲される。そのため脚先端部22の全体が保護部31によって外力から守られる。
また保護延在部34が底部取付部36の少なくとも一部(図示の例では底部取付部36の全体)を覆うため、底部取付部36が保護延在部34によって外力から守られる。特に、底部取付部36はキャスター部40が取り付けられる箇所であるため、底部取付部36を外力から保護することは、家具製品10の耐久性向上に大きく寄与する。
また第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52が、高さ方向に関して互いにずれた位置で、脚部21及び保護部31を固定するため、脚部21に対して保護部31を効果的に固定でき、脚部21に対する保護部31の位置ズレを防ぐのに有利である。また第1棒状固定具51及び第2棒状固定具52が、水平方向に関して互いに異なる方向から脚部及び保護部に対して挿入されるため、脚部21に対する保護部31の固定の強度及び安定性が増し、脚部21に対する保護部31の位置ズレ(例えば水平方向への位置ズレ)を防ぐのに有利である。
また脚部21にキャスターユニット30を装着する際には、保護側部32によって四方が囲まれた収容スペースSに脚部21が挿入されるが、そのような保護側部32は、収容スペースS内への脚部21の誘導ガイドとして働く。そのため作業者は、軽い作業負荷で、簡単且つ的確に脚部21を収容スペースSに配置することができる。
また保護部31の保護側部32が脚部21の段差部24に接触しつつキャスターユニット30が脚部21に装着される場合、段差部24が、脚部21を収容スペースSに挿入する際の保護部31と脚部21との間の相対移動のストッパーとして働く。そのため作業者は、収容スペースSに脚部21を挿入する際、保護側部32が段差部24に接触するまで保護部31を脚部21に対して移動させるだけで、脚部21を収容スペースSに的確に配置できる。したがって作業者は、脚部21と保護部31との間の緻密な位置合わせ作業を行うことなく、棒状固定具51、52を、保護側部32の固定孔部37を介して脚部21の適切な位置に挿入することができる。
また底部取付部36の少なくとも一部が保護延在部34によって覆われるため、底部取付部36は外部から見えにくく、底部取付部36が家具製品10のデザイン性に対して与えうる悪影響を低減できる。
またキャスター部40に工具係合部44を設けつつ、当該工具係合部44を底部取付部36に隣り合って位置づけることで、保護部31に対するキャスター部40の取り付け性を向上させつつ、工具係合部44が家具製品10のデザイン性に与えうる悪影響を低減できる。特に、工具係合部44の一部が保護延在部34によって覆われるように、工具係合部44が底部取付部36に隣り合って位置づけられる場合、外部から見える工具係合部44の範囲が低減され、工具係合部44が家具製品10のデザイン性に与えうる悪影響をより一層低減できる。
またキャスターユニット30が脚部21に装着されている状態で保護側部32を段差部24に接触させることによって、段差部24が保護側部32により隠されるため、段差部24が家具製品10のデザイン性に与えうる悪影響を低減できる。特に、保護側部32の外面及び脚本体部23の外面が同一鉛直面上で延在する場合、脚本体部23と脚先端部22との間でデザインの調和を確保しやすい。
なお上述の実施形態では、キャスター部40のキャスター取付具41が、ねじ係合を介し、保護部31の保護底板35の底部取付部36に対して取り付け及び取り外し可能に設けられるが、キャスター部40(キャスター取付具41)及び保護部31(保護底板35)は、ねじ係合以外の任意の接続手段によって互いに取り付けられてもよい。またキャスター部40(キャスター取付具41)及び保護部31(保護底板35)は、必ずしも取り外し可能に設けられる必要はなく、基本的に互いから取り外しできないように(例えば一体的に)設けられてもよい。
本明細書で開示されている実施形態及び変形例はすべての点で例示に過ぎず限定的には解釈されないことに留意されるべきである。上述の実施形態及び変形例は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態での省略、置換及び変更が可能である。例えば上述の実施形態及び変形例が全体的に又は部分的に組み合わされてもよく、また上述以外の実施形態が上述の実施形態又は変形例と組み合わされてもよい。また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果がもたらされてもよい。
上述の技術的思想を具現化する技術的カテゴリーは限定されない。例えば上述のキャスターユニット30、椅子(家具)20及び家具製品10を製造する方法或いは使用する方法として、上述の技術的思想が具現化されてもよい。
10 家具製品
20 椅子
21 脚部
22 脚先端部
22a 脚先端面
23 脚本体部
24 段差部
25 脚先端凹部
30 キャスターユニット
31 保護部
32 保護側部
33 保護底部
33a 保護底面
33b 取付孔部
34 保護延在部
35 保護底板
36 底部取付部
37 固定孔部
40 キャスター部
41 キャスター取付具
42 車輪部
43 取付支持部
43a 取付挿入部
44 工具係合部
50 固定具
51 第1棒状固定具
52 第2棒状固定具
S 収容スペース

Claims (5)

  1. 木製の脚部を有する家具と、
    前記脚部に装着されるキャスターユニットと、を備え、
    前記キャスターユニットは、前記脚部が収容される収容スペースを区画する保護側部及び保護底部を有する保護部であって、前記保護側部が前記収容スペースを水平方向において包囲し、前記保護底部が、キャスター部が取り付けられる底部取付部を含む、保護部を有
    前記脚部は、脚先端部と、前記脚先端部に対して基端側に隣り合って位置する脚本体部と、を有し、
    前記脚先端部は前記脚本体部よりも細く、前記脚先端部と前記脚本体部との間には段差部が設けられ、
    前記脚先端部が前記収容スペースに配置され且つ前記保護側部が前記段差部に接触している状態で、前記脚部に前記キャスターユニットが装着される、
    家具製品。
  2. 前記保護部は、前記底部取付部を水平方向から包囲する保護延在部を有する、
    請求項1に記載の家具製品。
  3. 前記保護底部は、前記収容スペースと前記底部取付部との間に位置し且つ前記収容スペースを区画する保護底板を有する、
    請求項2に記載の家具製品。
  4. 前記脚部及び前記保護部を互いに固定する固定部を備え、
    前記固定部は、前記脚部及び前記保護部に挿入される第1棒状固定具及び第2棒状固定具を含み、
    前記第1棒状固定具及び前記第2棒状固定具は、高さ方向に関して互いにずれた位置で、水平方向に関して互いに異なる方向から前記脚部及び前記保護部に対して挿入される、
    請求項1又は2に記載の家具製品。
  5. 家具の木製の脚部が収容される収容スペースを区画する保護側部及び保護底部を有する保護部であって、前記保護側部が前記収容スペースを水平方向において包囲し、前記保護底部が、キャスター部が取り付けられる底部取付部を含む、保護部を備えるキャスターユニットであって
    前記脚部は、脚先端部と、前記脚先端部に対して基端側に隣り合って位置する脚本体部と、を有し、
    前記脚先端部は前記脚本体部よりも細く、前記脚先端部と前記脚本体部との間には段差部が設けられ、
    前記脚先端部が前記収容スペースに配置され且つ前記保護側部が前記段差部に接触している状態で、前記脚部に前記キャスターユニットが装着される、
    キャスターユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007054428A (ja) 2005-08-25 2007-03-08 Kokuyo Furniture Co Ltd 家具の脚下端部の保護部材及び椅子
JP3202207U (ja) 2015-10-02 2016-01-28 有限会社ケーアンドケーメディカル 移動が容易な椅子

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