JP2009118908A - 家具及び部材の連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】脚部材の横架材に対する位置決めの精度や結合強度の向上を図る。
【解決手段】略筒形状をなし天板1の下面に接合する横架材2と、横架材2の終端部に挿入する挿入端部52を有する脚部材3とを連結する構造において、横架材2の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁251、及び第二の端縁252を形成する一方、脚部材3の挿入端部52の外周より突出したブロック56に前記第一の端縁251に当接する第一の当接面561、及び前記第二の端縁252に当接する第二の当接面562を形成し、各端縁251、252と各当接面561、562との係合を通じて、脚部材3の横架材2に対する挿入端部52の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止するようにした。
【選択図】図10
【解決手段】略筒形状をなし天板1の下面に接合する横架材2と、横架材2の終端部に挿入する挿入端部52を有する脚部材3とを連結する構造において、横架材2の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁251、及び第二の端縁252を形成する一方、脚部材3の挿入端部52の外周より突出したブロック56に前記第一の端縁251に当接する第一の当接面561、及び前記第二の端縁252に当接する第二の当接面562を形成し、各端縁251、252と各当接面561、562との係合を通じて、脚部材3の横架材2に対する挿入端部52の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止するようにした。
【選択図】図10
Description
本発明は、所定の家具要素を脚部材で支持している家具、またそのような家具の部材の連結構造に関する。
下記文献に、会議室等で使用するミーティングデーブルが開示されている。この種のテーブルは、天板の下面に横架材を接合して剛性を担保した上、これら天板及び横架材を脚部材によって支持する基本構造をとる。
テーブルの下肢空間を広くとるためには、脚部材をできるだけ天板の外縁近くに位置づけることが望ましい。そのために、下記文献に記載のミーティングテーブルでは、横架材の直下に脚部材を配置するのではなく、横架材の両端に脚部材を剛結するようにしている。
"カリブ",コクヨ総合カタログ2007年版ファニチャー編,コクヨ株式会社,平成18年12月,p.248
"カリブ",コクヨ総合カタログ2007年版ファニチャー編,コクヨ株式会社,平成18年12月,p.248
部材の製造コストや組立工程の手間を削減したいという要求は常に存在している。この要求に応えるべく、例えば、天板の下面に接合する横架材をスチールパイプ材で構成するとともに、このパイプ材に挿入する挿入端部を脚部材の上部に成形して、パイプ材の周壁に挿通したボルトを脚部材の挿入端部に螺合緊締するようなことが考えられる。
しかしながら、上述の如き連結構造を採用すると、パイプ材の内周と挿入端部の外周との間にクリアランスを設けざるを得ず、横架材に連結した脚部材が挿入端部の挿入方向(横架材の延伸方向)に沿った軸回りにがたつき、または横架材及び天板に対して傾くおそれがある。
以上に鑑みてなされた本発明は、終端部が略筒形状をなす第一の部材とその終端部に挿入する挿入端部を有する第二の部材とを連結する構造において、第二の部材の第一の部材に対する位置決めの精度や結合強度の向上を図り、以て低コストで高品質な家具を提供しようとするものである。
本発明では、少なくとも終端部が略筒形状をなす第一の部材と、前記第一の部材の終端部に挿入する挿入端部を有する第二の部材との連結の構造において、前記第一の部材の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁、及び第二の端縁を形成する一方、前記第二の部材の挿入端部の外周より突出したブロックに前記第一の端縁に当接する第一の当接面、及び第一の当接面とは異なる方向を向き前記第二の端縁に当接する第二の当接面を形成し、ボルト等の止着具を用いて前記第一の部材の終端部に挿入した前記第二の部材の挿入端部をその終端部の周壁に締結するものとし、各端縁と各当接面との係合を通じて、前記第二の部材の前記第一の部材に対する前記挿入端部の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止するようにした。
本発明によれば、各端縁と各当接面との係合を通じて第一の部材と第二の部材とを精度よく位置決めすることができる。緊締箇所とは別の箇所で位置決めを行うため、第一の部材の終端部の内周と第二の部材の挿入端部の外周との間にクリアランスが発生していても支障はない。また、第二の部材を第一の部材に対し軸回りに相対変位させようとする外力は、第一の部材の終端部の周壁に対する圧縮力として作用するので、周壁の圧縮強度を利用してこれに対抗することができる。
前記第二の部材が前記挿入端部の挿入方向と略直交する方向に延伸する部材に連なるものであると、第二の部材を軸回りに相対変位させようとする外力が加わりやすくなるが、本発明に係る連結構造の採用により、第二の部材の第一の部材に対するがたつきを有効に防止できる。
本発明に係る連結構造は、家具類への適用に好適である。例えば、所定の機能を提供する家具要素と、少なくとも終端部が略筒形状をなし前記家具要素の下面に接合する横架材と、前記横架材の終端部に挿入する挿入端部を有し前記家具要素及び前記横架材を床面より浮いた位置に支持する脚部材とを具備してなる家具において、前記横架材の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁、及び第二の端縁を形成する一方、前記脚部材の挿入端部の外周より突出したブロックに前記第一の端縁に当接する第一の当接面、及び第一の当接面とは異なる方向を向き前記第二の端縁に当接する第二の当接面を形成し、各端縁と各当接面との係合を通じて、前記脚部材の前記横架材に対する前記挿入端部の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止することができる。ここで、家具要素とは、例えば物品を載置可能な天板や、物品の収納空間を包有する棚、収納庫等である。
ボルト等の止着具を用いて前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部の周壁に締結できることは言うまでもない。
好ましくは、前記横架材の終端部の周壁が断面が略方形状をなし、一対の対向壁にそれぞれ前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成しており、前記脚部材の挿入端部における前記対向壁に摺接する各側面より前記ブロックが突出しているものとする。このとき、横架材の終端部における第一の端縁及び第二の端縁を形成していない対向壁の内法寸法と、脚部材の挿入端部における当該対向壁に面する方向の外法寸法とは厳密に合致する必要がない。
前記止着具を用いて、前記横架材の終端部における前記端縁を形成していない側の壁に前記脚部材の挿入端部を緊締すれば、脚部材を家具要素及び横架材に対し適切な位置に固定できる。
前記横架材の終端部の周壁が断面が略長方形状をなしており、その長辺側の対向壁にそれぞれ前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成しているならば、長辺側にブロックを形成することになり、ブロックの寸法を大きくとることができる。故に、脚部材のブロック部分の剛性を確保しやすい。
前記脚部材に、前記挿入端部と略平行に延出して前記ブロックを外方より遮蔽する遮蔽壁をさらに設け、前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部に挿入した状態で、前記周壁が前記挿入端部と前記遮蔽壁との間隙に差し入る構造とすれば、横架材の周壁の切り欠き及び脚部材のブロックを隠蔽して家具としての格調、美観を高めることができる。また、遮蔽壁と挿入端部とで周壁を挟む状態となるので、横架材と脚部材との結合の補強にも寄与し得る。
前記遮蔽壁が、先端に向かうにつれて前記挿入端部との間隙が徐々に拡がるようなテーパ状をなしているならば、脚部材の挿入端部を横架材の終端部に挿入する作業、換言すれば横架材の周壁を脚部材の挿入端部と遮蔽壁との間隙に差し入れる作業を行いやすい。
前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部に挿入した状態で、前記ブロックが切り欠きを介して前記周壁の外方に突出しているならば、各端縁と各当接面とが当接する領域が大きくなる、ちょうど周壁がブロックをくわえ込むような状態となって、位置決めの精度や結合強度がより向上する。
前記脚部材に、前記横架材の上面と略面一になる接合片をさらに設け、前記家具要素の下面を、前記横架材の上面と前記脚部材の接合片とに跨るように接合するならば、脚部材が横架材を介して家具要素に固着するとともに直接にも接合することから、家具要素に対する脚部材の取り付けが強固になる。しかも、その脚部材がブロックの当接面を介して横架材を家具要素に押し付けることになるので、家具要素と横架材との接合も強固になる。従って、家具要素、横架材及び脚部材の三者が強力に結合し、がたつき、ぐらつきが抑えられる。
本発明によれば、終端部が略筒形状をなす第一の部材とその終端部に挿入する挿入端部を有する第二の部材とを連結する構造において、第二の部材の第一の部材に対する位置決めの精度や結合強度を向上できる。ひいては、低コストで高品質な家具を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すものは、本発明を適用した天板付家具、特に会議室等で使用するミーティングテーブルである。この天板付家具は、物品を載置可能な天板1と、天板1を受ける横架材2と、横架材2に連結してこれら天板1及び横架材2を床面より浮いた位置に支持する脚部材3とを主要な構成部材とする。
横架材2は、例えば断面が上下方向に長い略長方形状のスチールパイプ材を主体とする。横架材2全体は、天板1の下面に沿って略水平に伸長している。図2に示すように、中間部のパイプ材は天板1の長手縁と略平行、両側部のパイプ材は天板1の隅角に向かって斜行する。中間部のパイプ材と両側部のパイプ材とは、溶接してある。本実施形態では、二本の横架材2を対称に配置して天板1の四隅を担わせている。
横架材2は、その上面を天板1の下面に接合する。図3及び図4に示すように、横架材2の各所には、上壁及び下壁を貫通する孔21、22を穿設しており、これらの孔21、22に長軸のねじ61を下方より挿通して天板1に螺合緊締する。また、終端付近の上壁にも貫通孔23を穿設し、この孔23にも短軸のねじ62を挿通して天板1に螺合緊締する。加えて、終端付近の下壁には、後述するジョイント5を締結するための複数のボルト挿通孔24を穿設してある。
横架材2の終端部の周壁は一部を切り欠いてある。図示例では、対向して上壁と下壁とを連接する両側壁の終端縁を切り欠いて、上下方向に拡張した凹欠25を形成している。この凹欠25には、後述するジョイント5のブロック56が嵌合する。凹欠25の上下縁はそれぞれ、横架材2の終端縁と交差する第一の端縁251、第二の端縁252となる。因みに、両端縁251、252を、終端縁に向かって凹欠25の幅が徐々に拡がるように若干傾斜させてもよい。
脚部材3は、略鉛直に伸長する支柱4と、支柱4の上端部にあって横架材2の終端部に当該支柱4を連結するジョイント5とを要素とする。
支柱4は、例えば断面が略円形状のスチールパイプ材を主体とする。支柱4の下端には、周知の天板付家具と同様にアジャスタまたはキャスタを取り付けることができる。図3、図9及び図10に示すように、支柱4の上端付近には、内空を略閉塞する蓋状体41を溶接等により固定し、その中心部位にナット孔411を形成している。また、支柱4の上端縁の一部を小さく切り欠いて凹欠42を形成してある。
ジョイント5は、例えばアルミダイキャスト成形品であり、図3、図5及び図6に示すように、支柱4を取り付ける取付端部51と、横架材2の終端部に挿入する挿入端部52とを両備している。
取付端部51は、略鉛直下方に突出する軸体511を中心として放射状に複数の補強片512を延出させてなる。軸体511の中心部位は、上下に貫通している。補強片512の外縁は、支柱4の内周に当接ないし極近接する。また、取付端部51の上縁近傍において、挿入端部52の向きと同方向に突起513を突出させている。取付端部51の直上には、軸体511の内空に連通するとともに上方に開放した座ぐり53を設けてある。座ぐり53の外形は概ね円筒状をなし、その外周は支柱4の外周と略一致する。座ぐり53の上端は、斜めに切り落としてある。
ジョイント5に支柱4を取り付けるにあたっては、ジョイント5の取付端部51を支柱4の上端部に挿入し、取付端部51の上縁近傍の突起513を、支柱4の上端縁の凹欠42に差し入れる。その上で、軸体511にボルト63を上方より挿通して支柱4内のナット孔411に螺合緊締する。ボルト63の頭部は、座ぐり53内に収容される。しかる後、座ぐり53の開口に例えば樹脂成形品のキャップ531を装着してこれを閉塞する。
挿入端部52は、幅寸法が横架材2の両側壁の内法に略対応した上下方向に長い扁平な箱体状をなし、取付端部51及び支柱4と直交する方向に延伸している。挿入端部52の上下寸法は、横架材2の上下壁間の内法よりもやや小さい。挿入端部52は上方に開放し、先端側は丸みを帯びている。挿入端部52の底壁には、複数のナット孔521を形成してある。これらのナット孔521は、挿入端部52を横架材2の終端部に挿入した際に、横架材2の下壁に穿っている各ボルト挿通孔24と平面視重なり合う。
さらに、ジョイント5には、挿入端部52と略平行に延出した遮蔽壁54を設けている。遮蔽壁54は一対存在し、各遮蔽壁54が間隙を隔てて挿入端部52の各側面に隣接している。遮蔽壁54は、先端に向かって挿入端部52の側面との間隙が徐々に拡がるようなテーパ状をなす。遮蔽壁54の外側面は、座ぐり53の外周面になだらかに連続している。遮蔽壁54の上下寸法は、横架材2の上下寸法に略等しい。
遮蔽壁54の上端は外側方に屈曲し、略水平な接合片55となっている。接合片55は、天板1の下面に直接接合するための部位で、各接合片55にはそれぞれボルト挿通孔551を穿設してある。挿入端部52を横架材2の終端部に挿入した状態で、接合片55の上面は横架材2の上面と略面一になる。
しかして、挿入端部52と遮蔽壁54との間隙に、横架材2の終端部に形成した凹欠25に嵌合するブロック56を設けている。ブロック56は、挿入端部52の外側面より突出し、遮蔽壁54の内側面に連接している。ブロック56の上端面は前記第一の端縁251と当接する第一の当接面561、下端面は前記第二の端縁252と当接する第二の当接面562となる。第一の当接面561は挿入端部52の上縁に近い高さにあるが、第二の当接面562は挿入端部52の下縁よりも高位置にあり、ブロック56の上下寸法は挿入端部52の上下寸法よりも小さい。
本実施形態の天板付家具の組立施工手順を概説する。まず、図9に示すように、ねじ61、62を用いて天板1の下面に横架材2を固定するとともに、ボルト63を用いて支柱4にジョイント5を固定する。そして、図10に示すように、ジョイント5の挿入端部52を横架材2の終端部に挿入し、ブロック56を凹欠25に嵌合せしめる。図7及び図8に示すように、ジョイント5の挿入端部52を横架材2の終端部に挿入すると、横架材2の側壁が挿入端部52と遮蔽壁54との間隙に差し入る。また、ジョイント5のブロック56が凹欠25を介して横架材2の側壁の外方に若干ではあるが突出する。続いて、横架材2の下壁のボルト挿通孔24にボルト64を挿通して挿入端部52の底壁のナット孔521に螺合緊締する。この時点で、横架材2の上面は天板1の下面に密接し、ジョイント5も横架材2の下壁に固着するが、ジョイント5の上面と天板1の下面とは必ずしも密接しておらず、ともすればジョイント5の上面が天板1の下面から浮いている。ここでさらに、ジョイント5の接合片55のボルト挿通孔551にボルト65を挿通して天板1に螺合緊締することにより、ジョイント5の上面が天板1の下面に密接するのみならず、凹欠25とブロック56との嵌合を通じて横架材2が天板1に押し付けられ、天板1と横架材2との接合も強固になる。
本実施形態によれば、少なくとも終端部が略筒形状をなす第一の部材たる横架材2と、前記横架材2の終端部に挿入する挿入端部52を有する第二の部材たるジョイント5(または、脚部材3)との連結の構造において、前記横架材2の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁251、及び第二の端縁252を形成する一方、前記ジョイント5の挿入端部52の外周より突出したブロック56に前記第一の端縁251に当接する第一の当接面561、及び第一の当接面561とは異なる方向を向き前記第二の端縁252に当接する第二の当接面562を形成し、ボルト64等の止着具を使用して前記横架材2の終端部に挿入した前記ジョイント5の挿入端部52をその終端部の周壁に締結するものとし、各端縁251、252と各当接面561、562との係合を通じて、前記ジョイント5の前記横架材2に対する前記挿入端部52の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止するようにしたため、各端縁251、252と各当接面561、562との係合を通じて横架材2と脚部材3とを精度よく位置決めすることができる。緊締箇所とは別の箇所で位置決めを行うため、横架材2の終端部の内周とジョイント5の挿入端部52の外周との間にクリアランスが発生していても支障はない。また、ジョイント5を横架材2に対し軸回りに相対変位させようとする外力は、横架材2の終端部の周壁に対する圧縮力として作用するので、周壁の圧縮強度を利用してこれに対抗することができる。
前記ジョイント5は、前記挿入端部52の挿入方向と略直交する方向に延伸する部材たる支柱4に連なるものであるため、ジョイント5を軸回りに相対変位させようとする外力が加わりやすいが、本実施形態の連結構造の採用により、脚部材3の横架材2に対するがたつきを有効に防止できる。
前記横架材2の終端部の周壁が断面が略方形状をなし、一対の対向壁即ち側壁にそれぞれ前記第一の端縁251及び前記第二の端縁252を形成しており、前記ジョイント5の挿入端部52における前記側壁に摺接する各側面より前記ブロック56が突出しているため、横架材2の終端部における上下壁間の内法と、ジョイント5の挿入端部52における上下寸法とを厳密に合致させる必要がない。
前記止着具64を用いて、前記横架材2の終端部における前記端縁251、252を形成していない側の壁即ち下壁に前記ジョイント5の挿入端部52を緊締していることにより、ジョイント5を家具要素たる天板1及び横架材2に対し適切な位置に固定できる。
前記横架材2の終端部の周壁が断面が略長方形状をなし、その長辺側の対向壁即ち側壁にそれぞれ前記第一の端縁251及び前記第二の端縁252を形成しているため、ブロック56の上下寸法を大きくとることができ、ジョイント5のブロック56部分の剛性を確保しやすい。
前記ジョイント5に、前記挿入端部52と略平行に延出して前記ブロック56を外方より遮蔽する遮蔽壁54をさらに設け、前記ジョイント5の挿入端部52を前記横架材2の終端部に挿入した状態で、前記周壁が前記挿入端部52と前記遮蔽壁54との間隙に差し入る構造としているため、横架材2の周壁の凹欠25及びジョイント5のブロック56を隠蔽して家具としての格調、美観を高めることができる。また、遮蔽壁54と挿入端部52とで周壁を挟む状態となるので、横架材2とジョイント5との結合の補強にも寄与し得る。
前記遮蔽壁54が、先端に向かうにつれて前記挿入端部52との間隙が徐々に拡がるようなテーパ状をなしているため、ジョイント5の挿入端部52を横架材2の終端部に挿入する作業、換言すれば横架材2の周壁をジョイント5の挿入端部52と遮蔽壁54との間隙に差し入れる作業を行いやすい。
前記ジョイント5の挿入端部52を前記横架材2の終端部に挿入した状態で、前記ブロック56が凹欠25を介して前記周壁の外方に突出するため、各端縁251、252と各当接面561、562とが当接する領域が大きくなる、ちょうど周壁がブロック56をくわえ込むような状態となって、位置決めの精度や結合強度がより向上する。
前記ジョイント5に、前記横架材2の上面と略面一になる接合片55をさらに設け、ねじ61、62やボルト65等の止着具を用いて、前記天板1の下面を前記横架材2の上面と前記ジョイント5の接合片55とに跨るように接合しているため、ジョイント5が横架材2を介して天板1に固着するとともに直接にも接合することから、天板1に対する脚部材3の取り付けが強固になる。しかも、そのジョイント5がブロック56の当接面を介して横架材2を天板1に押し付けることになるので、天板1と横架材2との接合も強固になる。従って、天板1、横架材2及び脚部材3の三者が強力に結合し、がたつき、ぐらつきが抑えられる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、脚部材の要素であるジョイントは、支柱に一体成形していてもよい。
上記実施形態では、単一のブロックに第一の当接面及び第二の当接面の両方を形成していたが、図11に示すように、第一の当接面571を形作るブロック57と第二の当接面581を形作るブロック58とを個別に設けてもよい。
上記実施形態では、横架材の終端部の縁辺が凹状になるように切り欠いて凹欠を形成し、その凹欠の端縁を利用するようにしていた。これとは逆に、図12に示すように、横架材2の終端部の縁辺が凸状になるように切り欠いて舌片26を形成し、その舌片26に第一の端縁261、第二の端縁262を設定するとともに、これら端縁261、262に当接する当接面591、501を形成するブロック59、50をジョイント5に設ける態様もとり得る。
図10ないし図12に示している例では、ブロック56、57、58、59、50が側断面視略方形状をなし、凹欠25、舌片26はこれを受け入れまたはブロック59、50間に嵌挿し得る形状をなしていた。このようなもの以外に、例えばブロックを側断面視略三角形状に成形し、かつ横架材の周壁を三角形状に切り欠いて前記ブロックに嵌合する凹欠または舌片を形成することも考えられる。つまりは、必ずしも第一の端縁と第二の端縁とが略平行であるとは限られず、第一の当接面と第二の当接面とが略平行であるとも限られない。
また、上記実施形態では、ジョイントの挿入端部に形成したナット孔にボルトを螺入して挿入端部と横架材の周壁とを締結していたが、挿入端部に雌ねじを切らず、ボルトとナットとを止着具として併用し両者を締結するようにしても構わない。
第一の端縁及び第二の端縁を、横架材の上壁及び/または下壁に形成することもできる。この場合、ジョイントの挿入端部の底壁及び/または頂壁よりブロックを突出させる。並びに、止着具を用いてジョイントの挿入端部を横架材の側壁に締結することもできる。
横架材の断面形状は、方形状でなくともよい。
また、横架材及び脚部材と結合する家具要素は、天板には限定されない。家具要素は、物品の収納空間を包有する棚、収納庫等であってもよい。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…天板(家具要素)
2…横架材(第一の部材)
251、261…第一の端縁
252、262…第二の端縁
3…脚部材
5…ジョイント(第二の部材)
52…挿入端部
54…遮蔽壁
56、57、58、59、50…ブロック
561、571、591…第一の当接面
562、581、501…第二の当接面
64…ボルト(止着具)
2…横架材(第一の部材)
251、261…第一の端縁
252、262…第二の端縁
3…脚部材
5…ジョイント(第二の部材)
52…挿入端部
54…遮蔽壁
56、57、58、59、50…ブロック
561、571、591…第一の当接面
562、581、501…第二の当接面
64…ボルト(止着具)
Claims (11)
- 所定の機能を提供する家具要素と、少なくとも終端部が略筒形状をなし前記家具要素の下面に接合する横架材と、前記横架材の終端部に挿入する挿入端部を有し前記家具要素及び前記横架材を床面より浮いた位置に支持する脚部材とを具備してなる家具であって、
前記横架材の終端部の周壁を一部切り欠くことで終端縁と交差する第一の端縁、及び第二の端縁を形成する一方、
前記脚部材の挿入端部の外周より突出したブロックに前記第一の端縁に当接する第一の当接面、及び第一の当接面とは異なる方向を向き前記第二の端縁に当接する第二の当接面を形成し、
各端縁と各当接面との係合を通じて、前記脚部材の前記横架材に対する前記挿入端部の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止することを特徴とする家具。 - 止着具を用いて前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部の周壁に締結している請求項1記載の家具。
- 前記横架材の終端部の周壁は断面が略方形状をなし、一対の対向壁にそれぞれ前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成しており、
前記脚部材の挿入端部における前記対向壁に摺接する各側面より前記ブロックが突出している請求項1または2記載の部材の連結構造。 - 前記横架材の終端部の周壁は断面が略長方形状をなしており、その長辺側の対向壁にそれぞれ前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成している請求項3記載の部材の連結構造。
- 前記横架材の終端部の周壁は断面が略方形状をなし、一対の対向壁にそれぞれ前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成しており、
前記脚部材の挿入端部における前記対向壁に摺接する各側面より前記ブロックが突出しており、
なおかつ、前記止着具が前記横架材の終端部における前記第一の端縁及び前記第二の端縁を形成していない側の壁に前記脚部材の挿入端部を緊締している請求項2記載の部材の連結構造。 - 前記脚部材には、前記挿入端部と略平行に延出して前記ブロックを外方より遮蔽する遮蔽壁をさらに設けており、
前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部に挿入した状態で、前記周壁が前記挿入端部と前記遮蔽壁との間隙に差し入る請求項1、2、3、4または5記載の家具。 - 前記遮蔽壁は、先端に向かうにつれて前記挿入端部との間隙が徐々に拡がるようなテーパ状をなしている請求項6記載の家具。
- 前記脚部材の挿入端部を前記横架材の終端部に挿入した状態で、前記ブロックが切り欠きを介して前記周壁の外方に突出する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の家具。
- 前記脚部材には、前記横架材の上面と略面一になる接合片をさらに設けており、
前記家具要素の下面を、前記横架材の上面と前記脚部材の接合片とに跨るように接合する請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の部材の連結構造。 - 少なくとも終端部が略筒形状をなす第一の部材と、前記第一の部材の終端部に挿入する挿入端部を有する第二の部材との連結の構造であって、
前記第一の部材の終端部の周壁を一部切り欠くことで形成した、終端縁と交差する第一の端縁、及び第二の端縁と、
前記第二の部材の挿入端部の外周より突出したブロックに形成した、前記第一の端縁に当接する第一の当接面、及び第一の当接面とは異なる方向を向き前記第二の端縁に当接する第二の当接面と、
前記第一の部材の終端部に挿入した前記第二の部材の挿入端部をその終端部の周壁に締結する止着具と
を備え、
各端縁と各当接面との係合を通じて、前記第二の部材の前記第一の部材に対する前記挿入端部の挿入方向に沿った軸回りの相対変位を抑止することを特徴とする部材の連結構造。 - 前記第二の部材は、前記挿入端部の挿入方向と略直交する方向に延伸する部材に連なるものである請求項10記載の部材の連結構造。
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