JP7489474B2 - 内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡 - Google Patents

内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡 Download PDF

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Description

本発明は、内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡に係り、特に、ワイヤと内視鏡構成部が直接連結された内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡に関する。
内視鏡では、操作部に設けられた処置具導入口から各種の処置具を導入し、この処置具を、挿入部の先端部に開口した処置具導出口から外部に導出して処置に用いている。例えば、十二指腸鏡ではガイドワイヤ又は造影チューブ等の処置具が使用される。このような処置具は、被検体内の所望の位置を処置するために先端部において導出方向を変更する必要がある。このため、挿入部の先端部には、処置具の導出方向を変更する起立台が設けられている。また、内視鏡には、起立台の姿勢を起立位置と倒伏位置との間で変位させる処置具起立機構が設けられている。
処置具起立機構としては、挿入部の先端部に、起立台が収容される起立台収容室とレバーが収容されるレバー収容室とを隔壁を介して隣接配置したレバー式(クローズタイプ)の機構が知られている。また、起立台に牽引ワイヤの先端を直接取り付けたワイヤ牽引式(オープンタイプ)の機構が知られている。起立台に操作ワイヤの先端を直接取り付ける方法としては、起立台と操作ワイヤとをろう付けする、溶接により取り付ける、又は、カシメにより取り付ける方法が行われている。これらの方法は、いずれも、組立が煩雑、あるいは、工程が多くコストが高いため、ディスポーザブルには向いていなかった。
また、起立台の成形方法として、下記の特許文献1には、鉗子起上ワイヤと鉗子起上台とを一体に形成することが記載されている。
特開平6-315459号公報
起立台と操作ワイヤをインサート成形により、直接一体成形することができれば、シンプルで且つ工数を飛躍的に減らすことができ、起立台をディスポーザブル部品とすることができる。通常、インサート成形の場合、成形時の金型の押圧力を調整することで、金型のキャビティの外に形成材料が流出することを防止している。キャビティの外に形成材料が流出すると、操作ワイヤの表面で固化し、操作ワイヤの操作により、固化した形成材料が脱落することが懸念される。また、操作ワイヤは、引張強度及び柔軟性を考慮すると、撚線ワイヤを用いることが好ましい。しかしながら、操作ワイヤに撚線ワイヤを用いると、形成材料の流出を防止するために押圧力を上げることで、撚線ワイヤがばらけてしまい、流出を防止することができていなかった。
特許文献1においては、鉗子起上台(起立台)と鉗子起上ワイヤ(操作ワイヤ)とを一体に成形する際に、上述したような問題が存在することは何ら考慮されておらず、その具体的な対策については開示も示唆もされていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡構成部を撚線ワイヤと一体成形する際に、撚線ワイヤの素線の隙間から、内視鏡構成部の形成材料が流出することを防止できる内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明に係る内視鏡構成部の成形方法は、内視鏡を構成する内視鏡構成部を、複数の素線からなる撚線ワイヤと一体的に成形する、内視鏡構成部の成形方法であって、撚線ワイヤの一端部に、複数の素線の間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材を配置した被覆部を形成する工程と、内視鏡構成部の内側と外側の境界部に、被覆部が配置されるように、撚線ワイヤの一端部を金型のキャビティ内に挿入配置する工程と、キャビティ内に、内視鏡構成部の材料である形成材料を注入充填して、内視鏡構成部と撚線ワイヤとを一体成形する工程と、金型から、撚線ワイヤと一体成形された内視鏡構成部を取り出す工程と、を有する。
本発明の一形態は、挿入配置する工程は、被覆部の一部をキャビティの外側に配置することが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、樹脂を射出成形することにより形成されることが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、金属粉末を金属粉末射出成形することにより形成されることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部を形成する工程は、撚線ワイヤに、形成材料の融点より高い融点を有する接着剤を塗布することにより、撚線ワイヤの隙間を埋めることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部を形成する工程は、撚線ワイヤに、形成材料の融点より高い融点を有する樹脂をコーティングすることにより、撚線ワイヤの隙間を埋めることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部を形成する工程は、撚線ワイヤに、形成材料の融点より高い融点を有するはんだを塗布することにより、撚線ワイヤの隙間を埋めることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部を形成する工程は、撚線ワイヤに、形成材料の融点より高い融点を有するろう材を塗布することにより、撚線ワイヤの隙間を埋めることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部を形成する工程は、撚線ワイヤが挿通されたパイプを塑性加工し撚線ワイヤの隙間を埋めることが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、内視鏡の挿入部の先端側に設けられた先端部本体に配置される起立台であることが好ましい。
本発明の目的を達成するために、本発明に係る内視鏡は、内視鏡構成部を備える内視鏡であって、内視鏡構成部は、複数の素線からなる撚線ワイヤと、一体成形された一体成形体であり、撚線ワイヤは、撚線ワイヤの一端部に、複数の素線の間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材が配置された被覆部を有し、被覆部は、内視鏡構成部の内部における撚線ワイヤの引き出し部分に配置される。
本発明の一形態は、被覆部は、内視鏡構成部から露出する露出部を備えることが好ましい。
本発明の一形態は、撚線ワイヤは、撚線ワイヤの先端側に、内視鏡構成部内で、被覆部から露出した延在部を備えることが好ましい。
本発明の一形態は、撚線ワイヤは、内視鏡構成部内の撚線ワイヤの先端側で折れ曲がる折り曲げ部を有することが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、樹脂材料からなる射出成形体であることが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、金属材料からなる金属粉末射出成形体であることが好ましい。
本発明の一形態は、隙間埋め部材は、内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有する接着剤であり、撚線ワイヤの隙間に設けられることが好ましい。
本発明の一形態は、隙間埋め部材は、内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有する樹脂であり、撚線ワイヤの隙間に設けられることが好ましい。
本発明の一形態は、隙間埋め部材は、内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有するはんだであり、撚線ワイヤの隙間に設けられることが好ましい。
本発明の一形態は、隙間埋め部材は、内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有するろう材であり、撚線ワイヤの隙間に設けられることが好ましい。
本発明の一形態は、隙間埋め部材は、撚線ワイヤの外周面に外嵌されたパイプであることが好ましい。
本発明の一形態は、被覆部は、撚線ワイヤの先端側に基端側より外径の太い段差部を有することが好ましい。
本発明の一形態は、内視鏡構成部は、内視鏡の挿入部の先端側に設けられた先端部本体に配置される起立台であることが好ましい。
本発明によれば、内視鏡構成部を一体成形する際に、形成材料が金型から流出することを防止することができる。
内視鏡を備えた内視鏡システムの構成図である。 内視鏡の先端部を拡大して示す斜視図である。 図2に示す先端部本体の斜視図である。 図2に示すキャップの斜視図である。 撚線ワイヤに被覆部を形成する工程を説明する図である。 起立台の成形方法を説明する図である。 起立台の成形方法を説明する図である。 起立台の成形方法を説明する図である。 起立台の斜視図である。 起立台の側面図である。 起立台の変形例を示す図である。 起立台の他の変形例を示す図である。 起立台の更に他の変形例を示す図である。 隙間埋め部材の別の例を示す図である。 起立台の他の実施形態を示す図である。 起立台の更に他の実施形態を示す図である。 起立台の更に他の実施形態を示す図である。
以下、添付図面にしたがって本発明に係る内視鏡構成部の成形方法及び内視鏡について説明する。なお、以下では内視鏡構成部として、内視鏡の挿入部の先端側に設けられた先端部本体に配置される起立台を例に説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1は、本発明の内視鏡構成部の成形方法により成形された起立台を備えた内視鏡システムの構成図である。内視鏡システム12は、内視鏡10、内視鏡用プロセッサ装置14、及びディスプレイ18を備えている。
内視鏡10は、起立操作レバー20が設けられた操作部22と、操作部22の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部24と、を備える。
挿入部24は、基端から先端に向かう長手軸Axを有し、基端から先端に向って順に軟性部26と、湾曲部28と、先端部30とを備えている。先端部30の詳細な構成については後述するが、まず、先端部30の概略構成について説明する。
図2は、先端部30を拡大して示す斜視図である。ここで、実施形態の内視鏡10(図1参照)は、例えば十二指腸鏡として用いられる側視内視鏡であり、図2の先端部30は側視内視鏡における構成を有している。
また、図3は、先端部30を構成する先端部本体32の斜視図である。図4は、先端部30を構成するキャップ34の斜視図である。図2に示すように、先端部30は、先端部本体32とキャップ34とを有する。キャップ34は先端部本体32に着脱自在に装着される。先端部本体32は、挿入部24(図1参照)の先端側に設けられている。この先端部本体32には後述する処置具誘導面36Aを有する起立台36が設けられる。図2及び図4では、起立台36が倒伏位置に位置された状態が示されている。
また、図2では、内視鏡10(図1参照)の挿入部24の内部に配設される各種の内容物が示されている。具体的には、処置具(不図示)の先端部を、先端部本体32から導出される処置具の先端部の導出方向を変更する操作を行うための起立台36及び操作ワイヤである撚線ワイヤ40と、送気送水チューブ42と、画像信号を送信する信号ケーブルが挿通されるケーブル挿通チャンネル44と、照明用光を伝送するライトガイドが挿通されるライトガイドの挿通チャンネル45が設けられる。撚線ワイヤ40は起立台36に直接連結されており、起立台36の成形時に、起立台36と撚線ワイヤ40が一体的に成形された一体成形体として起立台36に連結される。また、図2で図示していないが、先端部本体32に導く処置具チャンネルと、湾曲部28(図1参照)の湾曲方向を変更する操作を行うためのアングルワイヤ等の内容物も設けられる。
なお、本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の三次元直交座標系を用いて説明する。すなわち、操作部22から先端部30を見て、起立台36によって処置具(不図示)が導出される方向を上方向とした場合に、上方向をZ(+)方向とし、その反対方向である下方向をZ(-)方向とする。また、そのときにおける右方向をX(+)方向とし、左方向をX(-)方向とする。また、そのときにおける前方向(挿入部24の長手軸Ax方向の先端側の方向)をY(+)方向とし、後方向(挿入部24の長手軸Ax方向の基端側の方向)をY(-)方向とする。なお、Y(+)方向とY(-)方向を包含するY軸方向は、挿入部24の長手軸Axの方向と平行である。Z軸方向は長手軸Axの方向と直交する方向である。X軸方向はZ軸方向に直交する方向である。
図1に戻り、操作部22は、全体として略円筒状に構成されている。この操作部22は、起立操作レバー20が回転自在に設けられた操作部本体46と、操作部本体46に連接された把持部48とを有する。挿入部24の基端部が把持部48の先端側に折れ止め管50を介して設けられる。この把持部48は、内視鏡10の操作時に術者によって把持される部分である。
また、操作部本体46には、ユニバーサルケーブル52が備えられる。このユニバーサルケーブル52の先端側には、コネクタ装置54が設けられる。コネクタ装置54は、内視鏡用プロセッサ装置14に接続される。内視鏡用プロセッサ装置14は、光源装置15と、画像処理装置16とを備えている。光源装置15には、コネクタ装置54が接続されるプロセッサ側コネクタ15Aが備えられている。また、画像処理装置16には、画像処理装置16にて画像処理された画像を表示するディスプレイ18が接続されている。この内視鏡システム12は、内視鏡10と内視鏡用プロセッサ装置14との間で、コネクタ装置54とプロセッサ側コネクタ15Aとから構成されるコネクタ部を介して、電力及び光信号等を非接触で伝送する構成を備えている。これにより、光源装置15からの光は、光ファイバーケーブル(不図示)を介して伝送されて、先端部30の先端面に設けられた照明窓74(図2参照)から照射される。また、観察窓76(図2参照)から取り込まれた画像の光信号は、画像処理装置16によって画像処理されてディスプレイ18に画像として表示される。
また、操作部本体46には、送気送水ボタン57と吸引ボタン59とが並設されている。送気送水ボタン57を操作すると、図2の送気送水チューブ42にエアと水が供給されて、先端部本体32に設けられた送気送水ノズル58からエアと水を噴出することができる。図1の送気送水ボタン57は、2段階の操作となっている。1段階の操作によって、エアが送気送水チューブ42に供給される。2段階の操作によって、水が送気送水チューブ42に供給される。
また、図1の吸引ボタン59を操作すると、図2の先端部本体32に設けられた処置具導出口60から血液等の体液を、処置具チャンネル(不図示)を介して吸引することができる。
図1に示すように、操作部本体46には、湾曲部28を湾曲操作する一対のアングルノブ62、62が配置される。一対のアングルノブ62、62は、同軸上で回動自在に設けられる。
起立操作レバー20は、アングルノブ62、62と同軸上で回転自在に設けられる。起立操作レバー20は、把持部48を把持する術者の手によって回転操作される。起立操作レバー20が回転操作されると、起立操作レバー20の動作に応じて図2の撚線ワイヤ40が押し引き操作される。このような撚線ワイヤ40の操作によって、撚線ワイヤ40の先端側に連結された起立台36の姿勢が、図2に示される倒伏位置と、不図示の起立位置との間で変更される。
図1に示すように、操作部22の把持部48は、処置具を導入する処置具導入口64を備える。処置具導入口64から先端部を先頭にして導入された処置具(不図示)は、不図示の処置具チャンネルに挿通されて、先端部本体32に設けられた処置具導出口60から外部に導出される。
図1に示すように、挿入部24の軟性部26は、弾性を有する薄い金属製の帯状板を螺旋状に巻回してなる螺旋管(不図示)を有する。軟性部26は、この螺旋管の外部に、金属線で編んだ筒状の網体を被覆し、この網体の外周面に樹脂からなる外皮を被覆することによって構成される。
挿入部24の湾曲部28は、複数のアングルリング(不図示)が相互に回動可能に連結されてなる構造体を有する。湾曲部28は、この構造体の外周に金属線で編んだ筒状の網体を被覆し、この網体の外周面にゴム製の筒状の外皮を被覆することによって構成される。このように構成された湾曲部28からアングルノブ62、62にかけて、例えば4本のアングルワイヤ(不図示)が配設されており、アングルノブ62、62の回動操作によって、これらのアングルワイヤが押し引き操作されることにより湾曲部28が上下左右に湾曲される。
実施形態の内視鏡10は、例えば十二指腸鏡として用いられる側視内視鏡であり、挿入部24が口腔を介して被検体内に挿入される。挿入部24は、食道から胃を経て十二指腸まで挿入されて、所定の検査又は治療等の処置が行われる。
なお、実施形態の内視鏡10で使用される処置具としては、先端部に生体組織を採取可能なカップを有する生検鉗子、EST(Endoscopic Sphincterotomy:内視鏡的乳頭切開術)用ナイフ又は造影チューブ等の処置具を例示することができる。
次に、先端部30の構造について、図2、図3及び図4を参照して説明する。
図2に示すように、先端部30は、先端部本体32と、先端部本体32に着脱自在に装着されるキャップ34と、を備えている。図3に示すように、先端部本体32は、Y(+)方向に向けて突設された隔壁68を有する。キャップ34が先端部本体32に装着されることにより、先端部本体32の隔壁68とキャップ34の壁部34Bとにより起立台収容空間66が形成される。起立台収容空間66は隔壁68のX(+)方向で、処置具導出口60のY(+)方向の位置に配置される。先端部本体32は、耐食性を有する金属材料で構成される。
図2及び図3に示すように、隔壁68のZ(+)側の上面68Aには、照明窓74と観察窓76とがY方向に隣接して配設されている。観察窓76は、起立台収容空間66の開口するZ(+)方向の視野領域を観察することを可能にする。
送気送水ノズル58は、観察窓76に向けて先端部本体32に設けられる。観察窓76は、送気送水ノズル58から噴射されるエアと水とによって洗浄される。
図3に示すように、隔壁68は、内部に光学系収容室72を備える。光学系収容室72は、照明部(不図示)と撮影部(不図示)とを収容する。照明部は、照明窓74の光学系収容室72の側に配置された照明レンズ(不図示)と、照明レンズに先端面が臨むように配置されたライトガイド(不図示)とを備える。ライトガイドは、内視鏡10(図1参照)の挿入部24から操作部22を介してユニバーサルケーブル52に配設される。ライトガイドの基端がコネクタ装置54に接続される。コネクタ装置54が光源装置15に接続されると、光源装置15からの照射光がライトガイドを介して照明レンズに伝達される。照射光が、照明窓74からZ(+)方向に存する視野領域に照射される。
撮影部は、観察窓76の内部に配設された撮影光学系(不図示)と、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型又はCCD(charge coupled device)型の撮像素子(不図示)と、を備える。撮像素子には信号ケーブル(不図示)の先端が接続される。信号ケーブルは、内視鏡10(図1参照)の挿入部24から操作部22を介してユニバーサルケーブル52に配設される。信号ケーブルの基端がコネクタ装置54に接続される。コネクタ装置54が内視鏡用プロセッサ装置14に接続されると、撮影部によって得られた被写体像の撮像信号が、信号ケーブルを介して内視鏡用プロセッサ装置14に送信される。撮像信号は、内視鏡用プロセッサ装置14によって画像処理された後、ディスプレイ18に被写体像として表示される。
先端部本体32には、撚線ワイヤ40(不図示)を挿通するための、貫通孔61が設けられる。
図4に示すように、キャップ34は、先端側が封止された略筒状に形成された壁部34Bを備える。キャップ34の外周面の一部には、略矩形状の開口窓34Aが壁部34Bにより画定される。Y(+)方向に延びる軸受34Cが、キャップ34の内部に形成される。軸受34Cは、Z(+)方向に高さを有する板形状を有している。キャップ34は、弾性力のある材質、例えばフッ素ゴム又はシリコンゴム等のゴム材料、ポリサルフォン、又はポリカーボネート等の樹脂材料によって構成される。
起立台36の回転軸36Bが軸受34Cの貫通孔(不図示)に支持される。回転軸36Bは、軸受34Cと直交するX軸方向に長さを有する棒形状の部材である。回転軸36Bは、起立台36を成形する際に、起立台36と一体で成形される。また、回転軸36Bは、起立台36に貫通孔(不図示)を設け、貫通孔に棒形状の部材を挿入することで、設置するようにしてもよい。
撚線ワイヤ40は、後述するように、起立台36に直接連結して取り付けられている。撚線ワイヤ40は、起立台36の先端側で、処置具誘導面36Aに隣接する位置に取り付けられる。
本実施形態においては、起立台36は、図4に示すキャップ34に取り付けられており、起立台36付きのキャップ34として、全体として一部品として使用される。なお、撚線ワイヤ40は、起立台36に連結されている。
なお、キャップ34の開口窓34Aは、Z(+)方向に向けて開口される。すなわち、キャップ34の開口窓34Aの開口方向は、挿入部の長手軸Axの方向に直交し、かつ、回転軸36Bの軸方向(X方向)に直交する方向である。
撚線ワイヤ40及び起立台36を含むキャップ34は、内視鏡10の処置が終了すると、先端部本体32から取り外されて、例えば、ディスポーザブルとして廃棄される。
キャップ34が先端部本体32に装着されると、図2に示すように、キャップ34が起立台収容空間66を形成し、開口窓34AがZ(+)方向に向けて開口される。先端部本体32の処置具導出口60が起立台収容空間66を介して開口窓34Aに連通される。
(起立台の成形方法)
次に起立台の成形方法について説明する。本実施形態の内視鏡構成部の成形方法で成形された起立台36は、起立台36と撚線ワイヤ40とが直接連結されており、起立台36を成形する際に、起立台36と撚線ワイヤ40とが一体的に成形される。
図5は、撚線ワイヤに被覆部を形成する工程を説明する図である。図6から図9は起立台の成形方法を説明する図であり、撚線ワイヤの位置で切断した平面断面図である。なお、金型のキャビティ内の構造については、図面の簡略化のため省略する。
起立台の成形は、まず、図5に示すように、撚線ワイヤ40の一端部に、被覆部150を形成する。被覆部150は、撚線ワイヤ40の複数の素線40aの間に形成される隙間40bを埋める隙間埋め部材152を配置することで、形成される。
撚線ワイヤ40は、図5のVAに示すように、複数の素線40aが芯線40cの外周部に撚り合わされて形成される。撚線ワイヤ40は、起立台36を倒伏位置と起立位置との間で動作させるための操作ワイヤとして用いられる。撚線ワイヤ40とすることで、起立台を起立位置と倒伏位置との間で動作させる際の引張強度を高くすることができ、また、操作ワイヤに柔軟性を付与することができる。撚線ワイヤ40は、素線40aの間に隙間40bが形成される。この隙間40bに隙間埋め部材152を配置することで被覆部150を形成する。図5においては、隙間埋め部材152としてパイプ154を用いる。隙間埋め部材152としてパイプ154を用いる場合、図5のVBに示すように、パイプ154に撚線ワイヤ40を挿通させる。次に、図5のVCに示すように、撚線ワイヤ40が挿通されたパイプ154を塑性加工する。塑性加工としては、例えば、パイプ154を回転させながら外周面を叩くことで、パイプ154を細径化するとともに、パイプ154の内周面を撚線ワイヤ40の表面と接触させるスウェージング加工を行うことができる。また、塑性加工を行うことで、図5のVDに示すように、撚線ワイヤ40の表面にパイプ154の内周面を密着させることができ、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができる。
次に、起立台36の成形方法について説明する。図6に示すように、起立台36の成形は、第1金型102と第2金型104とからなる金型100を用いて行う。第1金型102と第2金型104とは、矢印Aで示す分離方向(以下、「分離方向A」という)に分離可能である。第1金型102と第2金型104とを重ね合わせることで、その内部に、起立台36に対応するキャビティ106が形成される。第1金型102には、撚線ワイヤ40をキャビティ106内に挿通させるための貫通孔110を有する。
起立台36の成形方法としては、図6に示すように、まず、第1金型102と第2金型104とを重ね合わせる。続いて、撚線ワイヤ40の先端側(被覆部150が配置された側)を第1金型102に設けられた貫通孔110に挿入し、キャビティ106内に撚線ワイヤ40の先端側を挿通配置する。この際、撚線ワイヤ40に形成された被覆部150が、形成される起立台36の内側と外側の境界部に配置されるように、撚線ワイヤ40を挿通配置する。図6においては、キャビティ106と貫通孔110との境界部112が形成される起立台36の内側と外側の境界部に相当し、境界部112に被覆部150を配置する。なお、起立台36の内側と外側の境界部とは、起立台36の表面部付近の領域をいう。
次に、図7に示すように、キャビティ106内に起立台36の材料である形成材料108を注入充填する。形成材料108としては、樹脂を用いることができ、溶融した溶融樹脂をキャビティ106内に射出成形することで充填する。樹脂として、例えば、PEEK(Poly Ether Ether Ketone:ポリエーテルエーテルケトン)、PC(polycarbonate:ポリカーボネート)、又は、ABS(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂)を用いることができる。形成材料108を樹脂材料とすることで、成形される起立台を樹脂材料からなる射出成形体とすることができる。また、金属粉末を樹脂等のバインダに混ぜた形成材料をMIM(Metal Injection Molding:金属粉末射出成形)によりキャビティ106内に充填し、成形することができる。金属粉末射出成形の場合は、起立台36を金型100から取り出した後、加熱又は溶媒により脱脂を行い、焼結することで、起立台36を形成する。MIMにより起立台を成形することで、成形される起立台を金属材料からなる金属粉末射出成形体とすることができる。
起立台36の形成材料としてPEEKを用いた場合は、起立台36の成形温度は350℃以上400℃以下となるため、撚線ワイヤ40の材質はステンレス(融点約1400℃)を用いることが好ましい。また、形成材料として金属を用いた場合は、起立台36の成形温度は1200℃以上1400℃以下となるため、撚線ワイヤ40の材質はタングステン(融点約3400℃)を用いることが好ましい。
形成材料108をキャビティ106内に充填した後、冷却することで、形成材料108を固化させ、撚線ワイヤ40が起立台36の内部に配置された起立台36を形成する。
起立台36の成形後、図8に示すように、第1金型102及び第2金型104を分離方向Aに分離し、起立台36を金型100から抜き出す。起立台36は、金型100の分離方向Aに抜くことで、撚線ワイヤ40も金型100から抜くことができる。
図9は、このようにして形成された起立台の斜視図であり、図10は、起立台の側面図である。図9に示すように、起立台36と撚線ワイヤ40は、処置具誘導面36Aの側部に設けられた接続部36Dで直接接続されている。また、撚線ワイヤ40に形成された被覆部150は、起立台36の内部から撚線ワイヤ40の引張部分に一部が露出した露出部156を有する。
形成材料108を金型100のキャビティ106内に充填し、一体成形する際に、起立台36の内側と外側の境界部(起立台36の表面部付近の領域)に被覆部150を配置することで、キャビティ106に充填した形成材料108が撚線ワイヤ40の素線40aの隙間40bからキャビティ106の外に流出することを防止することができる。また、被覆部150に露出部156を設けることで、撚線ワイヤ40をキャビティ106内に挿通配置する際に、被覆部150の端部を起立台36の内側と外側の境界部に厳密に配置することなく、形成材料108の流出を防止することができる。
また、上記の起立台36においては、撚線ワイヤ40の先端側に被覆部150から露出した延在部158を備える。延在部158を設けることで、被覆部150の先端側の位置を撚線ワイヤ40の先端の位置と揃える必要がない。したがって、被覆部150と撚線ワイヤ40の位置合わせを行う必要がなく、起立台36の製造を容易に行うことができる。ただし、延在部158を設ける構成に限定されず、延在部158を設けず、撚線ワイヤ40の先端と被覆部150の先端を同じ位置としてもよい。
図11は、成形された起立台の変形例を示す図である。変形例の起立台236は、被覆部250が、撚線ワイヤ40の外表面で起立台236の内部にのみ設けられている点が、図9、10に示す起立台36と異なっている。このような起立台236を成形する場合、撚線ワイヤ40をキャビティ106内に挿通配置する際に、被覆部250をキャビティ106内に配置するとともに、被覆部250の基端側の端部を起立台236の内側と外側の境界部と一致させる。このような構成としても、起立台236の成形時に、撚線ワイヤ40の素線40aと形成材料108が接触しなければ、形成材料108が、撚線ワイヤ40の隙間に沿って流出することを防止することができる。
図12は、起立台の他の変形例を示す図である。図12においては、起立台336と撚線ワイヤ40の接続部を断面図で記載している。図12に示す起立台336は、被覆部350を形成するパイプ354が、撚線ワイヤ40の先端側に、基端側より外径の太い段差部360を有する。撚線ワイヤ40の先端側に段差部360を備えることで、撚線ワイヤ40と起立台336とを一体成形した起立台336において、段差部360が係止部となり、起立台336から撚線ワイヤ40を抜けにくくすることができる。これにより、撚線ワイヤ40の引張強度を向上させることができる。
図13は、起立台の更に他の変形例を示す図である。図13に示す起立台436は、撚線ワイヤ40の先端が、先端側で折れ曲がる折り曲げ部462を有している。折り曲げ部462を有することで、撚線ワイヤ40と起立台436とを一体成形した起立台436において、折り曲げ部462が係止部となり、起立台436から撚線ワイヤ40を抜けにくくすることができる。これにより、撚線ワイヤ40の引張強度を向上させることができる。なお、図13においては、折り曲げ部462は延在部158に設けられているが、被覆部150で折り曲げて折り曲げ部462を形成してもよい。
また、隙間埋め部材152としてパイプ154を例にして説明したが、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができればよく、例えば、図14に示す起立台536のように、隙間埋め部材152として接着剤554を撚線ワイヤ40の表面に塗布することで被覆部550を形成し、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができる。これにより、起立台の成形時に形成材料108が撚線ワイヤ40に沿って流出することを防止できる。接着剤554は、形成材料の融点より高い融点を有する接着剤を用いる。例えば、起立台536の形成材料をPC(融点150℃)又はABS(融点100から125℃)とした場合、耐熱性の高いエポキシ接着剤(融点250から350℃)を用いる。これにより、起立台の成形時に接着剤が溶融することを防止することができ、形成材料と一緒に流出することを防止することができる。なお、図14においては、起立台536と撚線ワイヤ40の接続部を断面図で記載している。
また、隙間埋め部材152として、樹脂を用いて、樹脂を撚線ワイヤ40の表面にコーティングすることで、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができる。これにより、起立台536の成形時に形成材料108が撚線ワイヤ40に沿って流出することを防止できる。樹脂は、形成材料108の融点より高い融点を有する樹脂を用いる。樹脂としては、PTFE(polytetrafluoroethylene:ポリテトラフルオロエチレン)(融点327℃)を用いることができる。これにより、起立台536の成形時に樹脂が溶融することを防止することができ、形成材料と一緒に流出することを防止することができる。
また、隙間埋め部材152として、はんだを用いて、はんだを撚線ワイヤ40の表面に塗布することで、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができる。これにより、起立台536の成形時に形成材料108が撚線ワイヤ40に沿って流出することを防止できる。はんだは、形成材料108の融点より高い融点を有するはんだを用いる。はんだとしては鉛フリーはんだ(融点約200℃)を用いることができる。これにより、起立台536の成形時にはんだが溶融することを防止することができ、形成材料108と一緒に流出することを防止することができる。
また、隙間埋め部材152として、ろう材を用いて、ろう材を撚線ワイヤ40の表面にコーティングすることで、撚線ワイヤ40の隙間40bを埋めることができる。これにより、起立台536の成形時に形成材料108が撚線ワイヤ40に沿って流出することを防止できる。ろう材は、形成材料108の融点より高い融点を有するろう材を用いる。これにより、起立台536の成形時にろう材が溶融することを防止することができ、形成材料108と一緒に流出することを防止することができる。
なお、上記実施形態においては、内視鏡構成部として、起立台の成形方法について説明したが、起立台に限定されず、内視鏡を構成する内視鏡構成部と撚線ワイヤを一体成形する内視鏡構成部の成形方法に適用することができる。このような内視鏡構成部としては、起立台の他に、湾曲部を構成し、湾曲操作ワイヤと一体成形される湾曲管部、操作ワイヤと一体成形された操作用スライド部材、及び、ワイヤと一体成形され、ワイヤの押し引きにより軸方向に移動するフード等に適用することができる。
(他の実施形態)
図15から17は、起立台と撚線ワイヤを一体成形した際に、撚線ワイヤに沿って流出した形成材料が剥離することを防止するための実施形態を示す図である。図15から17に示す実施形態は、起立台(内視鏡構成部)を成形した後に形成材料が流出した流出部602の脱落を防止するための、脱落防止部材を備える。なお、図15においては、起立台636と撚線ワイヤ40の接続部を断面図で記載している。図16及び図17は、撚線ワイヤの接続部を断面図で記載している。
図15に示す起立台636は、撚線ワイヤ40の引き出し部に、部材溜まり部604を有する。部材溜まり部604は、起立台の表面から凹状にへこんで設けられており、金型のキャビティの形状を変更することで、形成することができる。起立台を成形した後、部材溜まり部604に脱落防止部材606を充填することで、撚線ワイヤ40に沿って形成材料が流出した流出部602を被覆することができる。これにより、流出部602が脱落することを防止することができる。
また、図16は、部材溜まり部を設けず、起立台736を成形する際に流出した流出部602を覆うように、脱落防止部材706を配置することで、撚線ワイヤ40に沿って流出した流出部602が脱落することを防止することができる。
図15及び図16に示す実施形態においては、脱落防止部材606、706として接着剤を用いることができる。また、接着剤の他に、樹脂、はんだ、又は、ろう材を塗布することで、固化した形成材料が脱落することを防止することができる。
図17に示す起立台は、脱落防止部材806として収縮性のチューブを用いている。起立台836を成形する際に流出した流出部602の外表面から、収縮性のチューブを配置することで、チューブの収縮により、チューブが流出部602に密着し、流出部602が脱落することを防止することができる。
本実施形態によれば、形成材料が金型のキャビティ内から流出し、固化した場合においても、脱落防止部材を配置することで、起立台の成形時に、形成材料が流出し、固化した流出部602が脱落することを防止することができる。
これらの実施形態の内視鏡は、内視鏡を構成する内視鏡構成部(本実施形態においては起立台)を、複数の素線からなる撚線ワイヤと一体的に成形する。内視鏡構成部の成形方法としては、金型のキャビティ内に、撚線ワイヤの一端部を挿入配置する工程と、キャビティ内に、内視鏡構成部の材料である形成材料を注入充填して、内視鏡構成部と撚線ワイヤとを一体成形する工程と、金型から、撚線ワイヤと一体成形された内視鏡構成部を取り出す工程と、キャビティ内から撚線ワイヤの隙間に沿って流出した形成材料上に脱落防止部材を配置する工程と、を有する。
また、このようにして成形された内視鏡は、内視鏡構成部を備える内視鏡であって、内視鏡構成部は、複数の素線からなる撚線ワイヤと、一体成形された一体成形体であり、撚線ワイヤの引き出し部で、内視鏡構成部から露出した部分に脱落防止部材を備える内視鏡である。
10 内視鏡
12 内視鏡システム
14 内視鏡用プロセッサ装置
15 光源装置
15A プロセッサ側コネクタ
16 画像処理装置
18 ディスプレイ
20 起立操作レバー
22 操作部
24 挿入部
26 軟性部
28 湾曲部
30 先端部
32 先端部本体
34 キャップ
34A 開口窓
34B 壁部
34C 軸受
36、236、336、436、536、636、736、836 起立台
36A 処置具誘導面
36B 回転軸
36D 接続部
40 撚線ワイヤ
40a 素線
40b 隙間
40c 芯線
42 送気送水チューブ
44 ケーブル挿通チャンネル
45 挿通チャンネル
46 操作部本体
48 把持部
50 折れ止め管
52 ユニバーサルケーブル
54 コネクタ装置
57 送気送水ボタン
58 送気送水ノズル
59 吸引ボタン
60 処置具導出口
61 貫通孔
62 アングルノブ
64 処置具導入口
66 起立台収容空間
68 隔壁
68A 上面
72 光学系収容室
74 照明窓
76 観察窓
100 金型
102 第1金型
104 第2金型
106 キャビティ
108 形成材料
110 貫通孔
112 境界部
150、250、350、550 被覆部
152 隙間埋め部材
154、354 パイプ
156 露出部
158 延在部
360 段差部
462 折り曲げ部
554 接着剤
602 流出部
604 部材溜まり部
606、706、806 脱落防止部材

Claims (23)

  1. 内視鏡を構成する内視鏡構成部を、複数の素線からなる撚線ワイヤと一体的に成形する、内視鏡構成部の成形方法であって、
    前記撚線ワイヤの一端部に、前記複数の素線の間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材を配置した被覆部を形成する工程と、
    前記内視鏡構成部の内側と外側の境界部に、前記被覆部が配置されるように、前記撚線ワイヤの一端部を金型のキャビティ内に挿入配置する工程と、
    前記キャビティ内に、前記内視鏡構成部の材料である形成材料を注入充填して、前記内視鏡構成部と前記撚線ワイヤとを一体成形する工程と、
    前記金型から、前記撚線ワイヤと一体成形された前記内視鏡構成部を取り出す工程と、を有する、
    内視鏡構成部の成形方法。
  2. 前記挿入配置する工程は、前記被覆部の一部を前記キャビティの外側に配置する、
    請求項1に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  3. 前記内視鏡構成部は、樹脂を射出成形することにより形成される、
    請求項1又は2に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  4. 前記内視鏡構成部は、金属粉末を金属粉末射出成形することにより形成される、
    請求項1又は2に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  5. 前記被覆部を形成する工程は、前記撚線ワイヤに、前記形成材料の融点より高い融点を有する接着剤を塗布することにより、前記撚線ワイヤの前記隙間を埋める、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  6. 前記被覆部を形成する工程は、前記撚線ワイヤに、前記形成材料の融点より高い融点を有する樹脂をコーティングすることにより、前記撚線ワイヤの前記隙間を埋める、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  7. 前記被覆部を形成する工程は、前記撚線ワイヤに、前記形成材料の融点より高い融点を有するはんだを塗布することにより、前記撚線ワイヤの前記隙間を埋める、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  8. 前記被覆部を形成する工程は、前記撚線ワイヤに、前記形成材料の融点より高い融点を有するろう材を塗布することにより、前記撚線ワイヤの前記隙間を埋める、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  9. 前記被覆部を形成する工程は、前記撚線ワイヤが挿通されたパイプを塑性加工し前記撚線ワイヤの前記隙間を埋める、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  10. 前記内視鏡構成部は、内視鏡の挿入部の先端側に設けられた先端部本体に配置される起立台である、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の内視鏡構成部の成形方法。
  11. 内視鏡構成部を備える内視鏡であって、
    前記内視鏡構成部は、複数の素線からなる撚線ワイヤと、一体成形された一体成形体であり、
    前記撚線ワイヤは、前記撚線ワイヤの一端部に、前記複数の素線の間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材が配置された被覆部を有し、
    前記被覆部は、前記内視鏡構成部の内部における前記撚線ワイヤの引き出し部分に配置される、
    内視鏡。
  12. 前記被覆部は、前記内視鏡構成部から露出する露出部を備える、
    請求項11に記載の内視鏡。
  13. 前記撚線ワイヤは、前記撚線ワイヤの先端側に、前記内視鏡構成部内で、前記被覆部から露出した延在部を備える、
    請求項11又は12に記載の内視鏡。
  14. 前記撚線ワイヤは、前記内視鏡構成部内の前記撚線ワイヤの先端側で折れ曲がる折り曲げ部を有する、
    請求項11から13のいずれか1項に記載の内視鏡。
  15. 前記内視鏡構成部は、樹脂材料からなる射出成形体である、
    請求項11から14のいずれか1項に記載の内視鏡。
  16. 前記内視鏡構成部は、金属材料からなる金属粉末射出成形体である、
    請求項11から14のいずれか1項に記載の内視鏡。
  17. 前記隙間埋め部材は、前記内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有する接着剤であり、前記撚線ワイヤの前記隙間に設けられる、
    請求項11から16のいずれか1項に記載の内視鏡。
  18. 前記隙間埋め部材は、前記内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有する樹脂であり、前記撚線ワイヤの前記隙間に設けられる、
    請求項11から16のいずれか1項に記載の内視鏡。
  19. 前記隙間埋め部材は、前記内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有するはんだであり、前記撚線ワイヤの前記隙間に設けられる、
    請求項11から16のいずれか1項に記載の内視鏡。
  20. 前記隙間埋め部材は、前記内視鏡構成部を構成する材料の融点より高い融点を有するろう材であり、前記撚線ワイヤの前記隙間に設けられる、
    請求項11から16のいずれか1項に記載の内視鏡。
  21. 前記隙間埋め部材は、前記撚線ワイヤの外周面に外嵌されたパイプである、
    請求項11から16のいずれか1項に記載の内視鏡。
  22. 前記被覆部は、前記撚線ワイヤの先端側に基端側より外径の太い段差部を有する、
    請求項21に記載の内視鏡。
  23. 前記内視鏡構成部は、内視鏡の挿入部の先端側に設けられた先端部本体に配置される起立台である、
    請求項11から22のいずれか1項に記載の内視鏡。
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