JP7485360B2 - モータのシール・芯出し構造及びモータの組立方法 - Google Patents

モータのシール・芯出し構造及びモータの組立方法 Download PDF

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本発明は、モータのシール・芯出し構造及びモータの組立て方法並びにOリングに関し、特に、外周に凹部又は切欠き部を有するOリングに液状ガスケットを組合わせ、液状ガスケットにシール機能のみをもたせ、Oリングには芯出し機能のみを持たせるための新規な改良に関する。
従来、用いられていたOリングによるシール構造としては、図8に示される特許文献1の回転軸シール、図9及び図10に示される特許文献はなしの一般のOリングの構成である。
まず、図8において、符号1で示されるものは、モータ等の回転軸であり、この回転軸1を回転自在に軸支するための図示しない軸受を有するハウジング2が設けられている。
前記ハウジング2の内面に形成された環状溝21内には、シールセグメント3とOリング4が互いに当接する状態で内設されており、前記シールセグメント3の内端3aには、環状凹溝31が形成されている。
前述の構成では、前記内端3aが前記回転軸1の外周面1aに摺設し、前記Oリング4の弾性力によってシールセグメント3が前記回転軸1側へ付勢を受けているため、前記回転軸1の外周面1aに多少の凹凸があった場合でも前記シールセグメント3によるシールが行われるように構成されている。
図9及び図10で示されるものは、従来、用いられているOリング4であり、このOリング4は、所定の横断面面積Sを有するゴム等の輪状弾性体4aから構成されている。
尚、図9及び図10で示されるOリング4は、シールと芯出しの両方の機能を有していた。
特開平11-218231号公報
従来のOリングによるシール構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、近年、モータ等の自動組立てにおいて、図9及び図10に示す前記Oリング4を用いることは、低コスト化、自動化には適しておらず、シールを行うためのシール機能として、異物やシール部材の影響を受けて不安定な状態となる可能性もあった。
また、一般に、Oリングでシールを行うためのシール面は、一見フラットに見えるが、細かい凹凸が無数にあり、ゴムからなるOリングの外周面では、全てを吸収して完全な密合状態のシールを行うことは困難であった。
また、図8のように、シールセグメント3をOリング4で回転軸1側へ付勢する構成においても、Oリング4の変形力のみを用いることは、シールセグメント3に対して十分な追従性を得ることは困難であった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、Oリングと液状ガスケットを組合わせることによって、シールと芯出しの両機能を行うことができる構成としたモータの組立てを自動化することができる。
本発明によるモータのシール・芯出し構造は、モータの第1部材と第2部材間に設けられたOリングと、前記Oリングと隣接し、かつ、前記Oリングと二層状となるように前記第2部材に設けられた液状ガスケットと、前記Oリングの外周に設けられ、少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、を備え、前記Oリングは芯出し機能のみ、前記液状ガスケットは前記第1、第2部材間のシール機能のみとした構成であり、また、前記凹部又は切欠き部は、前記Oリングの外周の90度毎に形成されている構成であり、また、本発明によるモータの組立て方法は、モータの第1部材と第2部材間に設けられたOリングと、前記Oリングの内側でかつ前記Oリングと二層状となるように前記第2部材に設けられた液状ガスケットと、前記Oリングの外周に設けられ、少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、を用い、前記モータの組立て時は、前記Oリングによって芯出し機能のみを行い、前記液状ガスケットによってシール機能のみを行う方法であり、また、前記凹部又は切欠き部は、前記Oリングの外周の90度毎に形成されている方法であり、また、本発明によるOリングは、所定の直径を有し、かつ、所定の横断面面積を有する輪状弾性体と、前記輪状弾性体の外周に形成された少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、からなり、前記輪状弾性体は、シール機能を有することなく、芯出し機能のみを有する構成であり、また、前記凹部又は切欠き部は、前記輪状弾性体の外周の90度毎に形成されている構成である。
本発明によるモータのシール・芯出し構造及びモータの組立て方法並びにOリングは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、モータのシール・芯出し構造は、モータの第1部材と第2部材間に設けられたOリングと、前記Oリングと隣接し、かつ、前記Oリングと二層状となるように前記第2部材に設けられた液状ガスケットと、前記Oリングの外周に設けられ、少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、を備え、前記Oリングは芯出し機能のみ、前記液状ガスケットは前記第1、第2部材間のシール機能のみとした構成よりなることにより、Oリングと液状ガスケットの機能を分けることができ、モータのシールと芯出しが完全となり、組立ての自動化を行うことができる。
また、前記凹部又は切欠き部は、前記Oリングの外周の90度毎に形成されていることにより、Oリングの内側に隣接する液状ガスケットの有無をより容易に確認することができる。
また、モータの第1部材と第2部材間に設けられたOリングと、前記Oリングの内側でかつ前記Oリングと二層状となるように前記第2部材に設けられた液状ガスケットと、前記Oリングの外周に設けられ、少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、を用い、前記モータの組立て時は、前記Oリングによって芯出し機能のみを行い、前記液状ガスケットによってシール機能のみを行うことにより、シールと芯出し機能を分けた構成のモータの組立てを行うことができる。
所定の直径を有し、かつ、所定の横断面面積を有する輪状弾性体と、前記輪状弾性体の外周に形成された少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、からなり、前記輪状弾性体は、シール機能を有することなく、芯出し機能のみを有する構成としたことにより、輪状弾性体の製作が容易となるにも拘わらず、芯出し機能は確実に得ることができ、モータ組立ての自動化の一助となる。
本発明の実施の形態に用いるOリングの平面図である。 図1のB-B断面図である。 図1と同一のOリングの異なる断面個所を示す平面図である。 図3のOリングの内側に液状ガスケットが二層状となるように隣接して積層された状態を示す図3のA-A断面図である。 図3の一部の拡大平面図である。 図4の一部の拡大断面図である。 図3の一部の拡大平面図である。 従来の特許文献1の図1の構成を示す断面図である。 従来のOリングを示す平面図である。 図9のA-A断面図である。
本発明によるモータのシール・芯出し構造及びモータの組立て方法並びにOリングは、外周に凹部又は切欠き部を有するOリングに液状ガスケットを組合わせ、液状ガスケットにシール機能のみをもたせると共に、Oリングには芯出し機能のみを持たせ、液状ガスケットによるシールを確実化し、Oリングの製作を容易化することである。尚、液状ガスケットは、周知のように、使用前は液状であるが、使用後は室温で硬化するように主成分はシリコーンで構成されているため、塗布相手の表面が多少の凹凸等の粗面であっても、全て液状ガスケットで吸収され、完全なシール状態を達成できる。
以下、図面と共に本発明によるモータのシール・芯出し構造及びモータの組立て方法並びにOリングの好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1は本発明による所定の直径R及び所定の横断面面積Sを有する輪状弾性体4aからなるOリング4のみを示しており、このOリング4はゴム等からなる輪状弾性体4aで構成されている。
前記輪状弾性体4aの外周4bには、平面でみて、凹部10(又は切欠き部)が90度間隔で4個形成されているが、少なくとも、1個でも可である。
図2は、図1の直径RのOリング4のB-B断面を示しており、その両端は、断面円状をなす横断面面積がSであることを示している。
すなわち、図1はOリング4のみを示し、後述の液状ガスケット11との組合せ構成については、図3~図7に示されている。
尚、Oリング4の形状は、丸輪に限らず、四角、三角等の種々の形に適用できる。
図3及び図4は、前記Oリング4の内側4cに液状ガスケット11を互いに隣接して二層状に組合わせ、前記Oリング4の両端に前記横断面面積Sの約半分近くの面積からなる前記凹部10(又は切欠部)が形成されていることを示している。
図4の構成では、モータの、例えば、前蓋からなる第1部材22とモータケースからなる第2部材23とを結合してシールし、及び芯出しをする場合を示しており、第2部材23の端面24に液状ガスケット(周知のFIPG)11を塗布した後、放置すると、薄板状の固形化されたガスケットが形成される。
前述の状態で、この液状ガスケット11の上面11aにOリング4を載置すると、Oリング4と液状ガスケット11は密合状態で一体状となる。
この状態で、前記液状ガスケット11により、前蓋22とモータケース23間のシールは完全に行われ、前記モータケース23と前蓋22間の芯出しは、前記Oリング4のみを介して前記前蓋22(第1部材)を動かすことにより行われる。
その後、前蓋22とモータケース23間の芯出し調整後は、前蓋22に設けられた図示しない複数の取付けボルトを前記モータケース23に螺合することによって、シール及び芯出し完了後のモータの組立ては完了となる。
また、図5は、図3のOリングの凹部10を示す拡大図、図6は図4のOリングの凹部10を示す拡大図、図7は図3の凹部10を示す拡大図である。
本発明は、Oリングと液状ガスケットとを組合わせることにより、芯出しとシールの両機能を備えてモータの組立てを行うことができ、モータの組立ての歩留まりを従来よりも大幅に向上させることができる。
4 Oリング
4a 輪状弾性体
4b 外周
4c 内側
10 凹部(又は切欠き部)
11 液状ガスケット
11a 上面
22 第1部材(前蓋)
23 第2部材(モータケース)
24 端面
R 直径
S 横断面面積

Claims (4)

  1. モータの第1部材(22)と第2部材(23)間に設けられたOリング(4)と、前記Oリング(4)と隣接し、かつ、前記Oリング(4)と二層状となるように前記第2部材(23)に設けられた液状ガスケット(11)と、前記Oリング(4)の外周に設けられ、少なくとも1個の凹部(10)又は切欠き部と、を備え、
    前記Oリング(4)は芯出し機能のみ、前記液状ガスケット(11)は前記第1、第2部材(22,23)間のシール機能のみとした構成よりなることを特徴とするモータのシール・芯出し構造。
  2. 前記凹部(10)又は切欠き部は、前記Oリング(4)の外周(4b)の90度毎に形成されていることを特徴とする請求項1記載のモータのシール・芯出し構造。
  3. モータの第1部材(22)と第2部材(23)間に設けられたOリング(4)と、前記Oリング(4)の内側(4c)でかつ前記Oリング(4)と二層状となるように前記第2部材(23)に設けられた液状ガスケット(11)と、前記Oリング(4)の外周(4b)に設けられ、少なくとも1個の凹部(10)又は切欠き部と、を用い、
    前記モータの組立て時は、前記Oリング(4)によって芯出し機能のみを行い、前記液状ガスケット(11)によってシール機能のみを行うことを特徴とするモータの組立て方法。
  4. 前記凹部(10)又は切欠き部は、前記Oリング(4)の外周(4b)の90度毎に形成されていることを特徴とする請求項3記載のモータの組立て方法。
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