JP7485360B2 - モータのシール・芯出し構造及びモータの組立方法 - Google Patents
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Description
まず、図8において、符号1で示されるものは、モータ等の回転軸であり、この回転軸1を回転自在に軸支するための図示しない軸受を有するハウジング2が設けられている。
尚、図9及び図10で示されるOリング4は、シールと芯出しの両方の機能を有していた。
すなわち、近年、モータ等の自動組立てにおいて、図9及び図10に示す前記Oリング4を用いることは、低コスト化、自動化には適しておらず、シールを行うためのシール機能として、異物やシール部材の影響を受けて不安定な状態となる可能性もあった。
また、一般に、Oリングでシールを行うためのシール面は、一見フラットに見えるが、細かい凹凸が無数にあり、ゴムからなるOリングの外周面では、全てを吸収して完全な密合状態のシールを行うことは困難であった。
また、図8のように、シールセグメント3をOリング4で回転軸1側へ付勢する構成においても、Oリング4の変形力のみを用いることは、シールセグメント3に対して十分な追従性を得ることは困難であった。
また、前記凹部又は切欠き部は、前記Oリングの外周の90度毎に形成されていることにより、Oリングの内側に隣接する液状ガスケットの有無をより容易に確認することができる。
また、モータの第1部材と第2部材間に設けられたOリングと、前記Oリングの内側でかつ前記Oリングと二層状となるように前記第2部材に設けられた液状ガスケットと、前記Oリングの外周に設けられ、少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、を用い、前記モータの組立て時は、前記Oリングによって芯出し機能のみを行い、前記液状ガスケットによってシール機能のみを行うことにより、シールと芯出し機能を分けた構成のモータの組立てを行うことができる。
所定の直径を有し、かつ、所定の横断面面積を有する輪状弾性体と、前記輪状弾性体の外周に形成された少なくとも1個の凹部又は切欠き部と、からなり、前記輪状弾性体は、シール機能を有することなく、芯出し機能のみを有する構成としたことにより、輪状弾性体の製作が容易となるにも拘わらず、芯出し機能は確実に得ることができ、モータ組立ての自動化の一助となる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1は本発明による所定の直径R及び所定の横断面面積Sを有する輪状弾性体4aからなるOリング4のみを示しており、このOリング4はゴム等からなる輪状弾性体4aで構成されている。
前記輪状弾性体4aの外周4bには、平面でみて、凹部10(又は切欠き部)が90度間隔で4個形成されているが、少なくとも、1個でも可である。
すなわち、図1はOリング4のみを示し、後述の液状ガスケット11との組合せ構成については、図3~図7に示されている。
尚、Oリング4の形状は、丸輪に限らず、四角、三角等の種々の形に適用できる。
図4の構成では、モータの、例えば、前蓋からなる第1部材22とモータケースからなる第2部材23とを結合してシールし、及び芯出しをする場合を示しており、第2部材23の端面24に液状ガスケット(周知のFIPG)11を塗布した後、放置すると、薄板状の固形化されたガスケットが形成される。
この状態で、前記液状ガスケット11により、前蓋22とモータケース23間のシールは完全に行われ、前記モータケース23と前蓋22間の芯出しは、前記Oリング4のみを介して前記前蓋22(第1部材)を動かすことにより行われる。
その後、前蓋22とモータケース23間の芯出し調整後は、前蓋22に設けられた図示しない複数の取付けボルトを前記モータケース23に螺合することによって、シール及び芯出し完了後のモータの組立ては完了となる。
4a 輪状弾性体
4b 外周
4c 内側
10 凹部(又は切欠き部)
11 液状ガスケット
11a 上面
22 第1部材(前蓋)
23 第2部材(モータケース)
24 端面
R 直径
S 横断面面積
Claims (4)
- モータの第1部材(22)と第2部材(23)間に設けられたOリング(4)と、前記Oリング(4)と隣接し、かつ、前記Oリング(4)と二層状となるように前記第2部材(23)に設けられた液状ガスケット(11)と、前記Oリング(4)の外周に設けられ、少なくとも1個の凹部(10)又は切欠き部と、を備え、
前記Oリング(4)は芯出し機能のみ、前記液状ガスケット(11)は前記第1、第2部材(22,23)間のシール機能のみとした構成よりなることを特徴とするモータのシール・芯出し構造。 - 前記凹部(10)又は切欠き部は、前記Oリング(4)の外周(4b)の90度毎に形成されていることを特徴とする請求項1記載のモータのシール・芯出し構造。
- モータの第1部材(22)と第2部材(23)間に設けられたOリング(4)と、前記Oリング(4)の内側(4c)でかつ前記Oリング(4)と二層状となるように前記第2部材(23)に設けられた液状ガスケット(11)と、前記Oリング(4)の外周(4b)に設けられ、少なくとも1個の凹部(10)又は切欠き部と、を用い、
前記モータの組立て時は、前記Oリング(4)によって芯出し機能のみを行い、前記液状ガスケット(11)によってシール機能のみを行うことを特徴とするモータの組立て方法。 - 前記凹部(10)又は切欠き部は、前記Oリング(4)の外周(4b)の90度毎に形成されていることを特徴とする請求項3記載のモータの組立て方法。
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