JPH0217246Y2 - - Google Patents

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JPH0217246Y2
JPH0217246Y2 JP11211886U JP11211886U JPH0217246Y2 JP H0217246 Y2 JPH0217246 Y2 JP H0217246Y2 JP 11211886 U JP11211886 U JP 11211886U JP 11211886 U JP11211886 U JP 11211886U JP H0217246 Y2 JPH0217246 Y2 JP H0217246Y2
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seal
circumferential
seal housing
housing
rotating shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は軸封技術に係る、軸周シール装置のシ
ールハウジングに関するものである。
〔従来の技術〕
従来より第6図乃至第8図に示すように、フロ
ーテイングリングシールまたは分割型セグメント
シール等の各種軸周シール装置において、回転軸
50に外挿したシールリング51と回転軸50の
外周間に依つて1次シール面52を構成すると共
に、該シールリング51の摺動端面を静止側シー
ルハウジング53の摺動端面と密接摺動して2次
シール面54を構成する軸周シール装置が使用さ
れており、該静止側シールハウジング53と回転
軸50間を回動自在に軸封している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしこの種の軸周シール装置は、2次シール
面54を構成するシールハウジングの内径側角部
55が、該シールハウジングの最内径に位置して
いるため、回転軸50の外周と組込時または運転
時に接触する場合があり、該接触によつて該シー
ルハウジングの2次シール面54及びシールリン
グ51に損傷(第6図参照)を生じ、軸封性能を
低下せしめる問題を有していた。また、上記接触
によつて回転軸50が損傷(第7図及び第8図参
照)すると、1次シール面52のシール性能まで
低下し、所定の軸封効果が得られなくなる問題を
有していた。
本考案は上記問題に鑑みて成されたもので、回
転軸とシールハウジングが接触したとき、2次シ
ール面及びシールリングに損傷を生じることのな
い軸周シール装置のシールハウジングを提供する
ことを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の軸周シール装置のシールハウジング
は、内周面が回動軸外周面と対向して1次シール
面をなすとともに、端面が静止側シールハウジン
グの端面と密接して2次シール面をなすシールリ
ングを有するフローテイングリングシール、分割
型セグメントシール等の各種軸周シール装置にお
いて、2次シール面をなすシールハウジング端面
の内径部に、前記2次シール面から後退した環状
逃げ構造を構成することにより、上記目的を達成
することを要旨とするものであり、上記環状逃げ
構造はシールハウジングの摺動面側内径角部に周
設したテーパ構造、面取り構造或は段差構造等に
よつて構成して成る環状構造である。
〔作用〕
上記環状逃げ構造を形成したシールハウジング
が、例えば回動軸に外挿する際に傾斜した場合、
該環状逃げ構造の軸方向の幅だけ最内径面が短く
なるため、それだけ回動軸と接触し難くなると共
に、前記最内径面が回動軸の外周面と接触して
も、この内径面の2次シール面側の端部には環状
逃げ構造が有るため、接触部は該環状逃げ構造の
内側角部と成り、該部が損傷若しくは変形しても
2次シール面に損傷が及ぶことがなく、従つてシ
ールリングとの摺動面の気密性を維持することが
できる。また、該損傷部が2次シール面に及ばな
いため、シールリングと接触することがなく、シ
ールリングを破損するようなことはない。更に回
動軸側の接触部も、上記環状逃げ構造の内側角部
位置が1次シール面から離間後退した部位に成る
ため、回動軸の表面が上記接触によつて面性が損
なわれていても、該摺動面の気密性を損なうこと
はない。
〔実施例〕
以下、本考案の軸周シール装置のシールハウジ
ングを第1図乃至第5図に従つて説明すると、第
1図乃至第3図は第一の実施例を示すものであ
る。符号1は回動軸2を軸封部外周位置に対し
て、該回動軸2の軸径より大径の軸孔3を以つて
外挿する環状体の静止側シールハウジングであ
り、該シールハウジング1の一端内径部には、フ
ローテイングリングシール、分割型セグメントシ
ール等の各種軸周シール装置を構成するシールリ
ング4と密接する端面6を備えた環状段差部5を
構成すると共に、該環状段差部5の軸孔3との角
部(矢印A)に軸芯Lと適宜傾斜角θを有するテ
ーパ構造7からなる環状逃げ構造を構成して成
る。また上記シールリング4は、分割型セグメン
トシールの場合、回動軸2の外周と軸孔8を密接
摺回動し、1次シール面9を構成すると共に、該
シールリング4の背面と前記シールハウジング1
間に弾装したコイルスプリング10によつてその
端面11を環状段差部5の端面6に適宜面圧で密
接し、2次シール面12を構成している。
上記軸周シール装置は、互いに密接摺回動する
回動軸2とシールリング4の対向周面で構成され
る1次シール面9と、互いに回り止めされたシー
ルハウジング1の環状段差部5とシールリング4
の対向端面6,11で構成される2次シール面1
2において、気密を保持し軸封するものである。
該構成において、組付作業中又は運転中にシー
ルハウジング1が傾き、回動軸2と接触が生じた
場合は、第3図に示すように、回動軸2とシール
ハウジング1の接触位置Bはテーパ構造7の軸孔
3側角部であり、端面6側の角部Cが損傷を受け
ることはない。又このときの回動軸2側接触部D
は2次シール面12レベルより後退した位置にな
るため、1次シール面9該当位置の外周を損傷す
ることもない。従つて1次シール面9及び2次シ
ール面12とも面性を損なうことがなく、所定の
軸封性能を発揮することができるものである。
第4図は前記環状逃げ構造の他の実施例を示す
もので、シールハウジング1の環状段差部5軸孔
3側角部に適宜幅の面取り構造13を施した構造
になる。
更に第5図は前記環状逃げ構造の別の実施例を
示すもので、シールハウジング1の環状段差部5
軸孔3側角部に端面6より更に後退した適宜幅の
段差構造14を構成した構造になる。
上記実施例では、環状逃げ構造としてテーパ構
造7、面取り構造13及び段差構造14を示した
が、該環状逃げ構造は種々の変更及び変様を成す
ことができることはいうまでもなく、本考案軸周
シール装置のシールハウジングは同等の効果を発
揮するこれらの変更及び変様を全て含むものであ
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の軸周シール装置のシ
ールハウジングは、シールハウジングの2次シー
ル面をなす環状段差部の端面内径部に、該2次シ
ール面から後退した、テーパ構造、面取り構造、
段差構造等の環状逃げ構造を構成したことによ
り、シールハウジングが回動軸と接触し難くなる
と共に、接触した場合でも該接触部位が1次シー
ル面又は2次シール面との影響がないところに位
置するため、各シール面を損傷することがなく、
各シール面の気密性を維持し、優れた軸封性能を
発揮するものであり、本考案実施後の実用的効果
は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案軸周シール装置のシールハウジ
ングの一実施例を示す軸封部の正断面図、第2図
は同要部拡大断面図、第3図は回動軸とシールハ
ウジングが接触した状態を示す要部拡大断面図、
第4図及び第5図はそれぞれ環状逃げ構造の他の
実施例を示す要部拡大断面図、第6図乃至第8図
はそれぞれ従来の軸周シール装置における不具合
の状体を示す要部断面図である。 1……シールハウジング、2……回動軸、3…
…軸孔、4………シールリング、5……環状段差
部、7……テーパ構造、9……1次シール面、1
2……2次シール面、13……面取り構造、14
……段差構造。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内周面が回動軸外周面と対向して1次シール
    面をなすとともに、端面が静止側シールハウジ
    ングの端面と密接して2次シール面をなすシー
    ルリングを有するフローテイングリングシー
    ル、分割型セグメントシール等の各種軸周シー
    ル装置において、2次シール面をなすシールハ
    ウジング端面の内径部に、前記2次シール面か
    ら後退した環状逃げ構造を形成して成ることを
    特徴とする軸周シール装置のシールハウジン
    グ。 (2) 前記環状逃げ構造がテーパ構造、面取り構造
    或は段差構造から成る環状構造であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    軸周シール装置のシールハウジング。
JP11211886U 1986-07-23 1986-07-23 Expired JPH0217246Y2 (ja)

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JP11211886U JPH0217246Y2 (ja) 1986-07-23 1986-07-23

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JPS6318624U JPS6318624U (ja) 1988-02-06
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