JP7480582B2 - 後処理装置、画像形成システム、および制御方法 - Google Patents

後処理装置、画像形成システム、および制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、後処理装置、画像形成システム、および制御方法に関する。
従来、画像形成装置から送られてきたシートに対して各種の後処理を行う後処理装置が知られている。このような後処理装置は、画像形成装置からの給電により動作する。
特開2017ー081696号公報(特許文献1)には、1つのステープラーによって、オートステープル処理と、マニュアルステープル処理とを実行可能な後処理装置が開示されている。当該後処理装置では、オートステープルとマニュアルステープルとの両方の実行指示が重なった場合には、いずれを優先するのかを選択できる。
特開2017ー081696号公報
後処理装置が、複数の動作(処理)を同時に実行しようとすると、仕様で定められた電力量以上の電力が必要となる場合がある。たとえば、パンチ処理とマニュアルステープル処理との実行タイミングが重なってしまうと、これらの処理に必要とされる電力量が、仕様で定められた電力量を超えてしまう。そのため、処理が不安定となる。たとえば、マニュアルステープの針の綴じ位置がずれる不具合が発生する。
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、動作が不安定となることを防止可能な後処理装置、当該後処理装置を備える画像形成システム、および後処理装置の制御方法を提供する。
本開示のある局面に従うと、後処理装置は、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、シートに係るジョブに基づき第1の動作を実行する第1の動作部と、後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、第1の動作とは異なる第2の動作を実行する第2の動作部と、第1の動作の実行状況に応じて、第2の動作の実行タイミングを決定する制御部と、を備える。
好ましくは、制御部は、第2の動作の実行タイミングを変更することより、第1の動作を第2の動作よりも優先する。
好ましくは、第1の動作部は、画像形成装置から搬送されるシートを検知したことを条件に、第1の動作を実行する。第2の動作部は、後処理装置に対して手差しでシートが挿入されたことを条件に、第2の動作を実行する。制御部は、第1の動作の実行タイミングと第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断した場合、第1の動作の実行対象となるシートに続いて画像形成装置から後処理装置へと搬送されるシートの搬送状況に基づき、第2の動作の実行タイミングを変更する。
好ましくは、第1の動作部は、ジョブに基づき、複数のシートの各々に対して第1の動作を実行する。制御部は、第2の動作の実行タイミングを変更する場合、複数のシートに対する第1の動作が完了するまでに第2の動作を実行できないと判断すると、シート同士の離間距離を長くすることにより、複数のシートに対する第1の動作が完了するまでに、第2の動作部に第2の動作を実行させる。
好ましくは、制御部は、第1の動作の実行タイミングを変更することより、第2の動作を第1の動作よりも優先する。
好ましくは、第2の動作は、手差しで挿入されるシートに対する動作である。第2の動作部は、制御部からの指令に基づき所定の経路を移動可能であって、かつ、第2の動作を行う場合には所定の経路の所定の位置に一時的に保持される。制御部は、画像形成装置および後処理装置が動作していないときに第2の動作を実行する場合には、第2の動作部を所定の位置に保持する保持力を、画像形成装置および後処理装置が動作しているときよりも強める制御を行う。
好ましくは、第1の動作は、画像形成装置から搬送されるシートに対する後処理である。
好ましくは、後処理は、画像形成装置から搬送されるシートに穴をあけるパンチ動作、画像形成装置から搬送されるシートに対して自動的にステープルするオートステープル動作、または、画像形成装置から搬送されるシートを折る中折動作である。
好ましくは、第1の動作がシートに対する後処理とは異なる動作である場合、制御部は、第1の動作の実行タイミングと第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断すると、第1の動作の実行タイミングを変更する。
好ましくは、第1の動作の実行タイミングが変更された場合に、第2の動作に関連するエラーの発生によって第2の動作が完了できなくなると、制御部は、第2の動作の完了を待たずに、第1の動作部に第1の動作を実行させる。
好ましくは、後処理装置は、画像形成装置から搬送されるシートが排出される排出トレイをさらに備える。第1の動作は、排出トレイを昇降させる動作である。
好ましくは、第2の動作は、マニュアルステープル処理である。
好ましくは、制御部は、第1の動作部を駆動するための電力と、第2の動作部を駆動するための電力との合計値が予め定められた値を超えると判断した場合、合計値が予め定められた値以下となるように、第1の動作部の動作タイミングまたは第2の動作部の動作タイミングを決定する。
本開示の他の局面に従うと、画像形成システムは、上記の後処理装置と、上記の画像形成装置とを備える。
本開示のさらに他の局面に従うと、後処理装置の制御方法は、第1の動作部が、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、指定された第1の動作を実行するステップと、第2の動作部が、後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、第1の動作とは異なる第2の動作を実行するステップと、第1の動作の実行状況に応じて、第2の動作の実行タイミングを決定するステップと、を備える。
本開示によれば、後処理装置における動作が不安定となることを防止可能となる。
画像形成システムの全体構成を示す図である。 後処理装置に備えられたステープル処理装置を示す図である。 後処理装置の概略断面図である。 ステープル部の構成を説明するための図である。 後処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 後処理装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。 パンチジョブの実行中に、シート挿入口に対するシートの挿入が検知されたとき、パンチ駆動モーターの駆動タイミングとステープラー駆動モーターの駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。 パンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、パンチ処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 パンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 パンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを図7Cとは異なるように遅延させたときのタイミング図である。 排出トレイの昇降動作実行中に、シート挿入口にシートが挿入されたことに基づきマニュアルステープル処理が実行されたとき、トレイ駆動モーターの駆動タイミングとステープラー駆動モーターの駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。 排出トレイの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、排出トレイを上昇させるタイミングを遅延させたときのタイミング図である。 排出トレイの上昇タイミングとマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 中折動作中の折りローラー駆動モーターの駆動タイミングとステープラー駆動モーターの駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。 中折り処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、中折り処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 中折り処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 排出トレイの上昇動作実行中に、マニュアルステープル用のシートの挿入が検知された場合に、トレイ駆動モーターの駆動タイミングとステープラー駆動モーターの駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミングチャートである。 排出トレイの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、排出トレイの昇降動作の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 排出トレイの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。 マニュアルステープル処理を実行しようとして、当該処理の直前にマニュアルステープル用のシート束がシート挿入口から取り除かれてしまった場合の動作を示している。 マニュアルステープル処理において針ジャムが発生し、ステープル処理装置21内部のステープル部がホーム位置に戻らない現象が発生した場合の動作を示している。 画像形成装置によるシート搬送が行われていないときのマニュアルステープル処理を実行する場合の動作タイミングを示すタイミング図である。 後処理装置で実行される処理の流れを説明するためのフロー図である。 図12のステップS3の処理の詳細を説明するためのフロー図である。 図7Aに示したように、パンチ処理とマニュアルステープル処理との実行タイミングが重なった場合の測定波形を示した図である。 図7Cに示したように、マニュアルステープル処理を遅延させた場合の測定波形を示した図である。
実施の形態における画像形成システムについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。なお、以下で説明される各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
なお、以下では、画像形成装置と後処理装置とを含む構成を、「画像形成システム」と称する。なお、画像形成システムにおいては、画像形成装置が後処理装置を内蔵していてもよい。
<A.画像形成システム>
図1は、画像形成システム1000の全体構成を示す図である。
図1を参照して、画像形成システム1000は、画像形成装置10と、後処理装置20とを備える。本実施の形態では、画像形成装置10の典型例として、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、BOX機能といった複数の機能が搭載された複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を示している。
画像形成装置10は、コントローラー31と、操作パネル34と、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)13と、画像読取装置(スキャナー)12と、給紙ユニット14A,14Bと、画像形成ユニット11とを有する。自動原稿送り装置13は、画像読取装置(スキャナー)131と、原稿を装置内に供給するトレイ132と、原稿を装置から排出するトレイ133とを有する。
画像形成システム1000(詳しくは、画像形成装置10)は、典型的には、ネットワークを介して、各種の情報処理装置(たとえば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ、タブレット端末)に通信可能に接続されている。画像形成システム1000は、パーソナルコンピュータおよびタブレット端末からのジョブを受け付けた場合、当該ジョブを実行する。
操作パネル34は、ユーザー操作を受け付ける。画像形成システム1000は、操作パネル34を用いて指示されたジョブを実行する。
コントローラー31は、画像形成システム1000の全体的な動作を制御する。具体的には、操作パネル34によって設定された内容に基づき、画像形成システム1000の各部を動作させる。
画像読取装置12は、プラテンガラスを用いて一枚ずつ原稿を読み取るプラテン方式の装置である。
自動原稿送り装置13は、複数枚の原稿を自動で読み取ることのできるシートスルー方式の装置である。自動原稿送り装置13を用いて原稿の両面を読み取る場合には、自動原稿送り装置13の画像読取装置131で原稿の裏面を読み取り、画像読取装置12で原稿の表面を読み取る。なお、このような両面を同時に読み取る構成ではなく、原稿を自動反転させて両面を順次読み取る構成であってもよい。後者の自動反転させる構成の場合には、自動原稿送り装置13の画像読取装置131は必要ではない。
給紙ユニット14A,14Bには、シートが収容される。給紙ユニット14A,14Bは、収容したシートを画像形成ユニット11へ供給する。
画像形成ユニット11は、印刷対象の画像パターンに従ってトナー像を形成し、当該トナー像をシートに印刷する。タイミングローラーは、タイミングセンサーによるシートの検知結果に基づいて、画像形成ユニット内を搬送されるトナー像の位置に合わせてシートの搬送を調整する。これにより、画像形成ユニットで形成されたトナー像が、シートの適切な位置に印刷される。
後処理装置20は、ステープル処理装置21と、複数の排出トレイ22(22a,22b,22c)を有する。後処理装置20には、印刷処理が完了したシートが画像形成装置10から送られてくる。後処理装置20は、当該印刷処理が完了したシートに処理(後処理)を加えて、排出トレイ22に排出する。
ステープル処理装置21(ステープル機構,ステープルユニット)は、オートステープル処理とマニュアルステープル処理とを実行可能である。ステープル処理装置21は、ユーザーがオートステープル処理を設定した場合、またはユーザーがシート挿入口21aにシートを挿入してマニュアルステープル処理を実行させる場合に稼働する。オートステープル処理の場合、排出トレイ22にシート束を排出する前に、ステープル処理装置21が排出されたシート束にステープルを行う。
<B.マニュアルステープル>
図2は、後処理装置20に備えられたステープル処理装置21を示す図である。図2(a)は、ステープル処理装置21を備えた後処理装置20の全体斜視図を示す。図2(b)は、ステープル処理装置21で行うマニュアルステープル処理を説明するための模式図を示す。
図2を参照して、ステープル処理装置21は、複数枚のシートを綴じるステープル処理を実行するための装置である。ステープル処理装置21は、後処理装置20の前面に、複数枚のシートを挿入することができるスリット状のシート挿入口21aを備えている。
シート挿入口21aには、シートの挿入を検知するためのシート検知センサー511(図5参照)が設けられている。シート検知センサー511は、典型的には、透過型光学センサーである。シート検知センサー511は、超音波センサー、反射型のセンサー、タッチセンサーであってもよい。シート検知センサー511の代わりにボタン(ハードのボタン、ソフトウェアのボタン)を設けて、ユーザーが押下させるようにしてもよい。シート挿入口21aにシートが挿入されたことを後処理装置20が検出できる構成であればよい。
ステープル処理装置21の内部には、複数枚のシートを綴じるために針をシートに打ち込み、打ち込まれた針を折り曲げるステープル部71(図3参照)を備えられている。ステープル部71は、端綴じ(「平綴じ」とも称される)を行う。ステープル部71は、端綴じ処理部あるいは平綴じ処理部とも称される。
ステープル部71は、オートステープル処理とマニュアルステープル処理とで共通に使用することができる。つまり、ステープル処理装置21内部のステープル部71は、オートステープル処理のときには排出トレイ22に排出される前のシート束と当接する位置でステープル処理を行い、マニュアルステープル処理のときにはシート挿入口21aに挿入されたシート束と当接する位置でステープル処理を行う。ステープル部はオートステープル処理実行中を除き、シート挿入後すぐにマニュアルステープル処理が可能な位置で待機している。
さらに、ステープル処理装置21は、シート挿入口21aの上部にLEDなどで構成される発光部21bを備えている。発光部21bは、ステープル処理装置21においてマニュアルステープル処理が実行可能の場合には緑色で点灯し、マニュアルステープル処理が実行不可能の場合には赤色で点灯して、ユーザーにマニュアルステープル処理の実行が可能であるか否かを知らせる。
図(2)bに示すように、シート束Pは、シート挿入口21aのスリット形状に合わせてユーザーにより挿入される。領域Cは、ステープル処理を行いたいシート束Pの角部である。領域Cは、ステープル処理装置21内部のステープル部と当接する方向で挿入される。シート検知センサーが、挿入口にシートが挿入されたことを検知すると、発光部21bは赤色で点灯し、ステープル部は針Sを領域Cに打ち込む。マニュアルステープル処理が完了し、シートが挿入口から引き抜かれたことをシート検知センサーが検知すると、発光部21bが緑色に点灯する。
<C.後処理装置の内部構成>
図3は、後処理装置20の概略断面図である。
図3を参照して、後処理装置20は、後処理装置20内でシートを搬送するためのシート搬入部60と、複数の後処理部とを有する。後処理装置20は、後処理部として、パンチ(穴あけ)処理部90と、折り部50と、上述した端綴じを行うステープル部71と、中綴じ処理部72と、シートを積載トレイに排出するための排紙部とを有する。
画像形成装置10の排紙ローラー(図示せず)から後処理装置20に送り込まれた画像形成後のシートは、シート搬入部60のうちの、後処理装置20の入り口付近に配置されたレジストローラー61とその左手下流側に配置された中間ローラー62とにより後処理装置20内部に搬送される。
パンチ処理部90は、レジストローラー61と中間ローラー62との間に配備されて、シートにパンチ穴をあける。具体的には、後処理装置20の入り口付近のレジストローラー61よりも右手上流側にレジスト前センサー68が設けられ、後処理装置20にシートが搬入されると、当該レジスト前センサー68がシートの搬入を検知する。そして、シートの搬入を検知してから所定時間後にシートの搬送を停止し、パンチ処理部90は、シートにパンチ穴をあける(パンチ処理)。
パンチ処理部90の下流から3つの搬送路H0,H1,H2に分岐される。当該搬送路H0,H1,H2の切り替えは、搬送路切替部材91により行なわれる。下方に分岐した搬送路H1は、サドル搬入ローラー63を経てサドル100につながる。サドル100は、後述するが、中綴じ処理部72、折り部50が配置されており、詳しくは後述する。
サドル搬入ローラー63とサドル100との間には、シートのサドル100への搬入を検知するサドル搬入部センサー84が設けられている。中綴じ処理部72と折りナイフ86との間には、サドル処理トレイセンサー85が設けられている。
搬送路H0は、搬送ローラー64を経て、シート排出ローラー81から後処理装置20の左上方の出口に設けられた排出トレイ22aにつながっている。排出トレイ22aは、昇降可能なトレイ(エレベートトレイ)である。排出トレイ22aは、排紙されるシートの最上面が常に一定した高さになるように下方に移動する。排出トレイ22aは、メイントレイとも称される。
また、搬送路H2は、シート排出ローラー82から、後処理装置20の上方の出口に設けられた排出トレイ22bにつながっている。
これら搬送路には、搬送路H0のシートの通過を検知するための上経路センサー66Aと、搬送路H1のシートの通過を検知するための下経路センサー66Bと、搬送路H2のシートの通過を検知するための第2トレイ経路センサー66Cとが配置されて、これらの検知に基づいて各搬送ローラーの駆動のタイミング制御等が実行される。
また、シート排出ローラー81は、圧接した状態と離間した状態とに可動可能に構成されている。シート排出ローラー81が圧接した状態である場合には、上述したように排出トレイ22aにシートを排出する。一方、シート排出ローラー81が離間した状態の場合には、排出トレイ22aには直ぐに排出されず、シートがシート排出ローラー81に到達した後、シートの後端が収容ベルト70上に落下する。
収容ベルト70および後端パドル74は、回転してステープル部71が設けられた方向にシートを搬送する。複数のシートについて当該処理が複数回実行されて、処理トレイシート検知センサー77で所定枚数がステープル部71に収容されたことを検知し、端綴じ処理を実行する。その後、収容ベルト70および後端パドル74は、シート排出ローラー81の方向に端綴じしたシート束を搬送し、シート排出ローラー81から排出トレイ22cにシート束が排出される。
詳しくは、処理トレイシート検知センサー77は、シート束(複数のシート)に対して整合処理および/またはオンラインステープル処理を実行するために一時的にシートを収容する処理トレイ内に収容されたシートを検知する。
サドル100は、サドル搬入ローラー63の下流で水平方向に対して斜めに配置されており、シートをガイドする複数のガイド部材および先端ストッパーと、中綴じ処理部72と、折り部50と、シート幅整合部とを有し、1枚以上のシートに対して中綴じ処理を施して排出トレイ22cに排出する。排出トレイ22cに排出されるシートは、排出センサー83によって検出される。
図4は、ステープル部71の構成を説明するための図である。
図4を参照して、ステープル部71は、ステープラーユニット210と、ベルト220と、シャフト230と、ステープラーユニット移動モーター548とを備える。ステープラーユニット210は、本体部211と、ホルダー212とを備える。
本体部211は、針を収容している。本体部211は、シートに針を打ち込み、打ち込まれた針を折り曲げる。本体部211は、ホルダー212に回転可能に支持されている。本体部211は、矢印920に示す向きに回転可能である。
ベルト220は、ステープラーユニット移動モーター548が回転駆動に従って回転する。ホルダー212は、ベルト220の回転に従い、シャフト230にガイドされて、矢印910の方向に移動する。
<D.後処理装置のハードウェア構成>
図5は、後処理装置20のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
図5を参照して、後処理装置20は、制御装置500と、センサー群510と、駆動回路521~531と、トレイ駆動モーター541と、レジストローラー駆動モーター542と、シート排出ローラー81と、後端パドル74と、整合用モーター545と、パンチ駆動モーター546と、折りナイフ駆動モーター547と、ステープラーユニット移動モーター548と、ステープラー駆動モーター549と、折りローラー駆動モーター550と、中綴じ駆動モーター551と、発光部21bとを備える。
駆動回路521,522,525~531は、それぞれ、モーター541,542,545~551を駆動する。駆動回路523は、シート排出ローラー81を駆動する。駆動回路524は、後端パドル74を駆動する。
センサー群510は、シート挿入口21a(図2参照)に設けられ、かつシートの挿入を検知するためのシート検知センサー511を含む。センサー群510は、トレイ上面検知センサー512をさらに含む。トレイ上面検知センサー512は、排出トレイ22aおよび排出トレイ22a上にシートまたはシート束が積載された状態での最上位面を検知する。
制御装置500は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503とを含む。制御装置500は、後処理装置20の全体的な動作を制御する。CPU501は、ファームウェア(プログラム)を実行することにより、後処理装置20における入出力を制御する。ファームウェアでは、負荷毎に処理ルーチンが設定されている。ファームウェアは、ROM502等に予め格納されている。
トレイ駆動モーター541が駆動することにより、排出トレイ22aは昇降する。整合用モーター545が駆動することにより、シートが整合される。パンチ駆動モーター546が駆動することより、パンチ処理が行われる。折りナイフ駆動モーター547が駆動することにより、折り処理が行われる。
ステープラーユニット移動モーター548(図4参照)が駆動することにより、ステープラーユニット210が矢印910の方向に移動する。
ステープラー駆動モーター549が駆動することにより、針がシートに打ち込まれ、かつ打ち込まれた針が折り曲げられる。すなわち、ステープラー駆動モーター549が駆動することにより、ステープル処理が行われる。
<E.後処理装置の機能的構成>
図6は、後処理装置20の機能的構成を説明するためのブロック図である。
図6を参照して、後処理装置20は、制御装置500と、駆動回路521,526,527,529と、トレイ駆動モーター541と、パンチ駆動モーター546と、折りナイフ駆動モーター547と、ステープラー駆動モーター549とを備える。
制御装置500は、動作制御部600を備える。動作制御部600は、各部材の動作を制御する。動作制御部600は、ファームウェア等のプログラムをCPU501が実行することにより実現される。
動作制御部600は、トレイ昇降タイミング制御部601と、パンチタイミング制御部602と、中折りタイミング制御部603と、マニュアルステープルタイミング制御部604とを備える。
トレイ昇降タイミング制御部601は、駆動回路521に指令を出すことにより、排出トレイ22aの昇降のタイミングを制御する。パンチタイミング制御部602は、駆動回路526に指令を出すことにより、パンチ処理の実行タイミングを制御する。中折りタイミング制御部603は、駆動回路527に指令を出すことにより、中折り処理の実行タイミングを制御する。
マニュアルステープルタイミング制御部604は、駆動回路529に指令を出すことにより、マニュアルステープル処理の実行タイミングを制御する。詳しくは、マニュアルステープルタイミング制御部604は、針をシートに打ち込むタイミングを制御する。
<F.タイミング制御>
次に、上記のタイミングの制御について、複数の具体例を挙げて説明する。以下では、2つの処理(動作)のうちの一方の処理の実行タイミングをずらす(典型的には遅延させる)例を説明する。実行タイミングをずらす理由は、2つの処理により生ずる電流のピーク同士が重なりあわないようにするためである。詳しくは、電流値がピークとなるタイミングが両者で一致しないようにするためである。
(f1.第1の例)
図7A~図7Dに基づき、パンチ処理中におけるマニュアルステープル処理について説明する。
図7A~図7Dに示している信号は、パンチ処理(動作)とマニュアルステープル処理(動作)に関連する主要な入出力を抜粋したものである。
入力信号として、パンチ動作のタイミングを判定するために画像形成装置10から搬送されてくるシートを検知するレジスト前センサー68の信号(a)と、マニュアルステープル用のシートの挿入を検知するシート検知センサー511の信号(d)とを記載している。
出力信号として、パンチ処理部90においてシート搬送を行なうレジストローラー61を駆動するレジストローラー駆動モーター542の信号(b)と、パンチ穿孔動作を行うパンチ駆動モーター546の信号(c)と、ステープラーを動作させるステープラー駆動モーター549の信号(e)とを記載している。なお、「ステープラーを動作させる」とは、針をシートに打ち込むことを意味する。
図7Aは、パンチジョブの実行中に、シート挿入口21a(図2参照)に対するシートの挿入が検知されたとき、パンチ駆動モーター546の駆動タイミングとステープラー駆動モーター549の駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。
パンチ処理部90は、画像形成装置10から搬送されてくるシートをレジスト前センサー68が検知すると(時刻t=a1)、搬送されるシートの通紙方向長さ(以下、「FD長」とも称する)に応じて決まる所定時間後(時刻t=b1)にパンチ穿孔動作を実行する。パンチ処理部90は、搬送シートを一時的に停止させるためにレジストローラー駆動モーター542を停止させ(時刻t=b1)、パンチ駆動モーター546の駆動を開始する(時刻t=c1)。
パンチ処理部90は、パンチ穿孔動作が完了すると、パンチ駆動モーター546の駆動を停止し(時刻t=c2)、かつレジストローラー駆動モーター542の駆動を開始する。これにより、シート搬送が再開される。
一方、マニュアルステープル用のシートの挿入をシート検知センサー511が検知すると(時刻t=d1)、制御装置500は、所定時間後(時刻t=e1)にステープラー駆動モーター549を駆動させて、マニュアルステープルを実行する。
画像形成装置10からはシートサイズや印字モードなどの各種条件に応じた速度およびシート間隔で、シートが搬送されてくる。しかしながら、マニュアルステープル用のシートは、マニュアルステープルを実施しようとしたユーザーが後処理装置20の前に来て挿入される。このため、パンチ処理タイミングとは無関係なタイミングでマニュアルステープル処理が実施されてしまう。したがって、パンチ処理(時刻t=c3)とマニュアルステープル処理(時刻t=e1)とが重なってしまう。その結果、このときの消費電流のピーク値が予め規定された仕様値を超えてしまう。
図7Bは、図7Aの説明においてパンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、パンチ処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図7Bを参照して、通常のタイミング(時刻t=b3=c3)でパンチ処理を実行すると、パンチ処理の実行タイミングとマニュアルステープル処理の実行タイミングとが重なってしまう。このため、後処理装置20の制御装置500は、マニュアルステープル処理が完了した後にパンチ処理を実行するように、パンチ処理の実行タイミングを遅延させる(時刻t=b5=c5)。
ところで、画像形成装置10から送られてくるシートは所定の間隔で搬送されてくる。このため、パンチ処理の実行タイミングを遅延させてしまうと、レジストローラー駆動モーター542が停止している間に次のシートが搬送されてきてしまう(時刻t=a5)。その結果、紙詰まりなどが発生する可能性がある。このような理由により、制御装置500は、パンチ処理の実行タイミングを遅延させるのではなく、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させる(図7C参照)。
図7Cは、図7Aの説明においてパンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図7Cを参照して、マニュアルステープル用のシートの挿入をシート検知センサー511が検知したとき(時刻t=d1)から所定時間が経過した後(時刻t=e1)に、マニュアルステープル処理を実行するとパンチ処理と重なってしまう。このため、制御装置500は、パンチ処理が完了する時間分だけ、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させる。図7Cの例の場合、制御装置500は、時刻t=e1から時刻t=e3までマニュアルステープル処理の実行タイミングを遅らせる。
この例では、マニュアルステープル処理の実行タイミングをパンチ処理の後に遅延させている。しかしながら、制御装置500は、パンチ処理の前にマニュアルステープル実行可能と判断した場合には、上述した所定時間を短くすることにより、マニュアルステープル処理を早めてもよい。
図7Dは、図7Aの説明においてパンチ処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを図7Cとは異なるように遅延させたときのタイミング図である。
図7Dを参照して、たとえば、FD長の短いシートでパンチジョブ(複数枚のシートの各々に対してパンチ処理を行うジョブ)を実行するとFD長の長いシートに比べて、パンチ処理の時間間隔(パンチ処理の周期)が短くなってしまう。このようにパンチ処理の時間間隔が短いジョブを実行中にマニュアルステープル処理を実行しようとしても、パンチ動作タイミングと重ならないようなタイミングがない。このため、パンチジョブが終了するまでマニュアルステープル処理を実行できなくなってしまう。
このような場合、制御装置500は、マニュアルステープル処理を実行できる時間を作り出すために、画像形成装置10に対して一時的にシート間隔(紙間)を拡げるよう指示を出す。後処理装置20は、当該指示に基づきシート間隔が拡げられたシートが搬送されてきたタイミング(時刻t=a9)の後であって、かつパンチ処理(時刻t=b8=c8)が実行された後に、マニュアルステープル処理を実行する(時刻t=e5)。後処理装置20からの指示でシート間隔を拡げる動作は所定期間継続してもよいし、1回のみに限定してもよい。所定期間継続すれば、マニュアルステープル処理を続けて実行させることが可能となる。
(f2.第2の例)
図8A~図8Cに基づき、排出トレイ22aの昇降動作中におけるマニュアルステープル処理について説明する。
図8A~図8Cに示している信号は、排出トレイ22aの昇降処理(動作)とマニュアルステープル処理(動作)に関連する主要な入出力を抜粋したものである。
入力信号として、処理トレイシート検知センサー77(図3参照)の信号(g)と、トレイ上面検知センサー512(図5参照)の信号(h)と、シート検知センサー511の信号(d)とを記載している。出力信号として、排出トレイ22aの昇降動作を行うためのトレイ駆動モーター541の信号(i)と、ステープラーを動作させるステープラー駆動モーター549の信号(e)とを記載している。
図8Aは、排出トレイ22aの昇降動作実行中に、シート挿入口21a(図2参照)にシートが挿入されたことに基づきマニュアルステープル処理が実行されたときに、トレイ駆動モーター541の駆動タイミングとステープラー駆動モーター549の駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。この例では、処理トレイに収容されたシート束の後処理が完了した後に当該シート束が排出トレイ22aに排出されたときに実行される排出トレイ22aの昇降動作の例を示している。
図8Aを参照して、処理トレイに収容されたシート束の後処理が完了し、かつ排出トレイ22a上へのシート束の排出動作が行われると、シート束の排出動作開始から所定のタイミングで処理トレイシート検知センサー77がオフ(時刻t=g1)する。当該オフタイミングから所定時間後に、排出トレイ22aへのシート束の排出が完了する。このため、制御装置500は、当該タイミングに合わせて(時刻t=i1)、トレイ駆動モーター541を下降方向に駆動させる制御を開始する。
排出トレイ22aの下降動作が継続されると、排出トレイ22a上に排出されているシート束の上面を検知するトレイ上面検知センサー512がオフする(時刻t=h1)。それゆえ、制御装置500は、排出トレイ22aの下降動作を停止させる(時刻t=i2)。
次に、制御装置500は、排出トレイ22aが上昇するようにトレイ駆動モーター541を駆動させる。制御装置500は、トレイ上面検知センサー512が再度オンしたところでトレイ駆動モーター541を停止させる(時刻t=i3)。トレイ上面検知センサー512が再度オンした位置で排出トレイ22aを停止させることにより、処理トレイに収容されるシートの先端が垂れ下がることに起因する、処理トレイ内での通紙方向の整合状態の悪化を防止できる。
一方、マニュアルステープル用のシートの挿入をシート検知センサー511が検知すると(時刻t=d1)、制御装置500は、所定時間経過後(時刻t=e1)に、ステープラー駆動モーター549を駆動させる。これにより、マニュアルステープルが実行される。
後処理装置20には、画像形成装置10から、シートサイズおよび印字モードなどの各種条件に応じた速度およびシート間隔(紙間)でシートが搬送されてくる。しかしながら、ユーザがマニュアルステープルを行う場合には、ユーザーが後処理装置20の前に来てシートをシート挿入口21a挿入する。このため、排出トレイ22aの昇降動作タイミングとは無関係なタイミングで、マニュアルステープル処理が実行されてしまう。したがって、排出トレイ22aの昇降動作(時刻t=i1~i3)とマニュアルステープル処理の実行タイミング(時刻t=e1)とが重なってしまう。その結果、このときの消費電流のピーク値が予め規定された仕様値を超えてしまう。
図8Bは、図8Aの説明において排出トレイ22aの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、排出トレイ22aを上昇させるタイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図8Bを参照して、画像形成装置10からシートが所定の間隔で後処理装置20に搬送されてくる。このため、排出トレイ22aの上昇開始のタイミングを遅延させてしまうと(時刻t=i4)、排出トレイ22a上面において、処理トレイに収容されるシート先端の垂れ下がりが発生する。その結果、処理トレイ内の通紙方向の整合状態が悪化する可能性がある。このような理由により、制御装置500は、排出トレイ22aの上昇タイミングを遅延させるのではなく、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させる(図8C参照)。
図8Cは、図8Aの説明において排出トレイ22aの上昇タイミングとマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図8Cを参照して、マニュアルステープル用のシートの挿入をシート検知センサー511が検知したとき(時刻t=d1)から所定時間が経過した後(時刻t=e1)にマニュアルステープル処理を開始すると、排出トレイ22aの上昇動作と重なってしまう。このため、制御装置500は、排出トレイ22aの上昇開始後(時刻t=i2)から、所定時間分だけマニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させる。当該所定時間は、トレイ駆動モーター541を起動したときあるいは起動後の立上り中は多くの電流が流れ、立ち上がり完了すると消費電流は下がるため、当該立ち上がり期間のみマニュアルステープル処理が重ならないようにする期間である。図8Cの例の場合、制御装置500は、時刻t=e5までマニュアルステープル処理の実行タイミングを遅らせる。
(f3.第3の例)
図9A~図9Cに基づき、中綴じおよび中折り処理と、マニュアルステープル処理との関係について説明する。
図9A~図9Cに示している信号は、中綴じおよび中折り処理(動作)とマニュアルステープル処理(動作)に関連する主要な入出力を抜粋したものである。
入力信号として、サドル搬入部センサー84の信号(j)と、サドル処理トレイセンサー85の信号(k)と、排出センサー83の信号(l)と、シート検知センサー511の信号(d)とを記載している。出力信号として、中綴じ駆動モーター551の信号(m)と、折りナイフ駆動モーター547の信号(n)と、折りローラー駆動モーター550の信号(o)と、ステープラー駆動モーター549の信号(e)とを記載している。
図9Aは、中折動作中の折りローラー駆動モーター550の駆動タイミングとステープラー駆動モーター549の駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミング図である。
図9Aを参照して、折りローラー駆動モーター550の駆動タイミング(時刻t=o1~o2)とステープラー駆動モーター549の駆動タイミング(時刻t=e1~e2)との間で、とが重なっている。このような場合、このときの消費電流のピーク値が予め規定された仕様値を超えてしまう。なお、後処理が中折り動作であることを除き、全体の動作としては図7Aおよび図8Aと同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
図9Bは、図9Aの説明において中折り処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、中折り処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図9Bを参照して、制御装置500は、マニュアルステープル処理の実行開始の後に中折り処理を実行するように、中折り処理の実行タイミングを遅延させる。図9Bの例の場合、制御装置500は、時刻t=o3まで中折り処理の実行タイミングを遅らせる。たとえば、制御装置500は、マニュアルステープル処理が終了した直後(時刻t=e2=n3=o3)に折りナイフ駆動モーター547と折りローラー駆動モーター550とを同時に駆動させることによって、中折り処理の実行タイミングを遅延させる。なお、後処理が中折り動作であることを除き、全体の動作としては図7Bおよび図8Bと同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。このように、中折り処理の実行タイミングを遅延させたときにも、紙詰まり、整合状態の不具合などが発生する可能性がある。
図9Cは、図9Aの説明において中折り処理とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図9Cを参照して、制御装置500は、マニュアルステープル処理の開始時刻を、折りローラー駆動モーター550の駆動終了時刻(時刻t=o2)と同じ時刻(時刻t=e7)とする。すなわち、マニュアルステープル処理の実行タイミングを時刻e1~e2から時刻e7~e8に遅らせる。このように、マニュアルステープル処理のタイミングを遅延させることにより、上述した不具合の発生を抑制できる。なお、後処理が中折り動作であることを除き、全体の動作としては図7Cおよび図8Cと同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
(f4.第4の例)
上記第1の例、第2の例、および第3の例では、マニュアルステープル動作が後処理装置の他の負荷の実行タイミング(動作タイミング)と重なった場合に、マニュアルステープル処理の実行タイミングをずらした。しかしながら、以下では、必ずしもマニュアルステープル処理の実行タイミングをずらさなくてもよい場合を説明する。
図10A~図10Eに基づき、画像形成装置10が動作していない場合における排出トレイ22aの昇降動作中のマニュアルステープル処理について説明する。詳しくは、画像形成装置10が動作していないときにユーザーが排出トレイ22a上に積載されているシート束を取り除いたことに基づき、排出トレイ22aが昇降動作を実行する場合について説明する。
図10A~図10Eに示している信号は、上記の場合における排出トレイ22aの昇降動作とマニュアルステープル処理とに関連する主要な入出力を抜粋したものである。
入力信号として、トレイ上面検知センサー512(図5参照)の信号(h)と、シート検知センサー511の信号(d)とを記載している。出力信号として、排出トレイ22aの昇降動作を行うためのトレイ駆動モーター541の信号(i)と、ステープラーを動作させるステープラー駆動モーター549の信号(e)とを記載している。
制御装置500は、排出トレイ22aに積載されているシート(シート束)が取り除かれると、所定の位置まで排出トレイ22aを自動で上昇させる制御を行う。図10Aは、このような排出トレイ22aの上昇動作実行中に、マニュアルステープル用のシートの挿入が検知された場合に、トレイ駆動モーター541の駆動タイミングとステープラー駆動モーター549の駆動タイミングとが重なってしまう例を示したタイミングチャートである。
排出トレイ22a上に積載されているシート束が取り除かれると、トレイ上面検知センサー512がオフする(時刻t=h1)。トレイ上面検知センサー512がオフすると、制御装置500は、トレイ上面検知センサー512がオンする位置まで排出トレイ22aを上昇させる制御を開始する。具体的には、制御装置500は、トレイ駆動モーター541を排出トレイ22aが上昇する方向に駆動開始する(時刻t=i1)。
一方、マニュアルステープル用のシート束の挿入をシート検知センサー511が検知すると(時刻t=d1)、所定時間だけ経過した後に(時刻t=e1)、制御装置500は、ステープラー駆動モーター549を駆動させる。これにより、マニュアルステープルが実行される。排出トレイ22a上のシート束の取り除き、およびマニュアルステープル用のシートの挿入は、後処理装置20の前に来たユーザーによって実施される。このため、トレイ駆動モーター541の駆動タイミング(時刻t=i1)と、マニュアルステープル処理の駆動タイミング(時刻t=e1)とが重なってしまう。その結果、このときの消費電流のピーク値が予め規定された仕様値を超えてしまう。
図10Bは、図10Aの説明において排出トレイ22aの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、排出トレイ22aの昇降動作の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図10Cは、排出トレイ22aの昇降動作とマニュアルステープル処理とが重なることを避けるために、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させたときのタイミング図である。
図10Aの場合における排出トレイ22aの昇降動作の際には、画像形成装置10から搬送されてくるシートがない。そのため、図10Bで示すようにトレイ駆動モーター541の駆動タイミングを遅延させることより、マニュアルステープル処理を優先してもよい。あるいは、図10Cで示すように、ステープラー駆動モーター549の駆動タイミングを遅延させることにより、排出トレイ22aの昇降動作を優先してもよい。いずれの処理(動作)を優先してもよい。たとえば、マニュアルステープル処理を優先するか否かを設定するためのモードを設け、制御装置500は、当該モードの設定に応じて、いずれの駆動タイミングを変更するのか決定してもよい。
図10Dおよび図10Eは、排出トレイ22aの昇降動作よりもマニュアルステープル処理を優先させた場合に、マニュアルステープル処理に関するエラーが発生した場合の動作例を示したタイミングチャートである。
図10Dは、マニュアルステープル処理を実行しようとして、当該処理の直前にマニュアルステープル用のシート束がシート挿入口21aから取り除かれてしまった場合の動作を示している。図10Dに示されるように、マニュアルステープル用のシート束が取り除かれたことが検知されると(時刻t=d2)、マニュアルステープル処理が実行されないため(時刻t=e1~e2)、制御装置500が、トレイ駆動モーター541の駆動を開始する。
図10Eは、マニュアルステープル処理において針ジャムが発生し、ステープル処理装置21内部のステープル部71がホーム位置に戻らない現象が発生した場合の動作を示している。なお、ホーム位置とは、図4に基づいて説明したステープル部71の位置(矢印910方向の位置)ではなく、ステープル部71が図4の位置(実線)においてシート束を挟み込む前の状態(開状態)にあるときのステープル部内の稼働装置(針を打ち込む部材)の位置である。また、ホーム位置とは、ステープル部71が針を打ち込む動作を行っていないときの、ステープル部内の稼働装置の位置である。
図10Eに示されるように、ステープラー駆動モーター549の駆動が開始されると、ステープラーホームセンサーがオフする(s1)する。ステープラー駆動モーター549の駆動を所定時間継続しても、ステープラーホームセンサがオンしないとき、制御装置500は、針ジャムが発生したと判断する。その結果、制御装置500は、遅延させていた排出トレイ22aの昇降動作を開始するために、トレイ駆動モーター541の駆動を開始させる。
(f5.第5の例)
図11は、画像形成装置10によるシート搬送が行われていないときのマニュアルステープル処理を実行する場合の動作タイミングを示すタイミング図である。
入力信号として、シート検知センサー511の信号(d)を記載している。出力信号として、ステープラー駆動モーター549の信号(e)と、図4に示したステープラーユニット移動モーター548に通電するためのステープラー移動モーターイネーブル信号(t)と、ステープラーユニット移動モーター548に通電する電流の大きさを設定するステープラー移動モーター電流信号(u)とを記載している。なお、ステープラーユニット移動モーター548は、ステープラーユニット210(図4参照)を矢印910の方向に移動させる。
後処理装置20がマニュアルステープル処理を連続して実行すると、マニュアルステープル処理実行時の振動によってステープラーユニット210(図4)がマニュアルステープルを実行する位置(図4において実線で記載したステープラーユニット210の位置)からずれてしまう場合がある。
この現象を防止するために、制御装置500は、ステープラーユニット210を移動させるステープラーユニット移動モーター548の保持電力を上げる。これにより、制御装置500は、マニュアルステープル処理実行時の振動に対してもステープラーユニット210の位置ずれ発生を抑制できる。
具体的には、制御装置500は、ステープラーユニット移動モーター548に通電する電流の大きさを設定する信号を増加させる方向に設定する(時刻t=u1)。その後に、制御装置500は、ステープラー移動モーターイネーブル信号をオンにする(時刻t=t1)。これにより、ステープラーユニット移動モーター548の保持トルクが増加する。この状態でステープラーユニット移動モーター548を駆動させると(時刻t=e1~e2)、マニュアルステープル処理実行に伴い振動が発生しても、ステープラーユニット210の位置ずれを抑制できる。
(f6.小括)
上記においては、タイミング制御の具体例を挙げて説明した。以下では、具体例を上位概念化しつつ、後処理装置20の処理について小括する。
(1)第1の動作
後処理装置20は、画像形成装置10から搬送されるシートを受け付け、シートに係るジョブに基づき動作(以下、「第1の動作」とも称する)を実行する動作部(以下、「第1の動作部」とも称する)を備える。第1の動作部は、画像形成装置10から搬送されるシートを受け付け、画像形成装置10から指定された第1の動作を実行する。
ある局面において、第1の動作部は、画像形成装置10から搬送されるシートを検知したことを条件に、第1の動作を実行する。ある局面において、第1の動作部は、ジョブに基づき、複数のシートの各々に対して第1の動作を実行する。
第1の動作は、たとえば、画像形成装置10から搬送されるシートに対する後処理である。後処理は、たとえば、画像形成装置10から搬送されるシートに穴をあけるパンチ動作、画像形成装置10から搬送されるシートに対して自動的にステープルするオートステープル動作、または、画像形成装置10から搬送されるシートを折る中折動作である。あるいは、第1の動作は、排出トレイ22aを昇降させる動作である。
(2)第2の動作
後処理装置20は、後処理装置20に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、第1の動作とは異なる動作(以下、「第2の動作」とも称する)を実行する動作部(以下、「第2の動作部」とも称する)を備える。第2の動作部は、後処理装置20に対して手差しでシートが挿入されたことを条件に、第2の動作を実行する。第2の動作は、たとえば、手差しで挿入されるシートに対する動作である。第2の動作は、たとえば、マニュアルステープル処理である。
また、第2の動作部は、制御装置500からの指令に基づき所定の経路を移動可能であって、かつ、第2の動作を行う場合には所定の経路の所定の位置に一時的に保持され得る。
(3)制御装置500によるタイミング制御
後処理装置20は、第1の動作の実行状況に応じて、第2の動作の実行タイミングを決定する制御装置500を備える。制御装置500は、ある局面において、第2の動作の実行タイミングを変更することより、第1の動作を第2の動作よりも優先する(図7C,図7D,図8C,図9C,図10C参照)。また、制御装置500は、ある局面においては、第1の動作の実行タイミングを変更することより、第2の動作を第1の動作よりも優先する(図10B参照)。
制御装置500は、第1の動作の実行タイミングと第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断した場合(図7A,図8A,図9A参照)、第1の動作の実行対象となるシートに続いて画像形成装置10から後処理装置20へと搬送されるシートの搬送状況に基づき、第2の動作の実行タイミングを変更する(図7C,図7D,図8C,図9C参照)。
制御装置500は、第2の動作の実行タイミングを変更する場合、複数のシートに対する第1の動作が完了するまでに第2の動作を実行できないと判断すると、シート同士の離間距離を長くすることにより、複数のシートに対する第1の動作が完了するまでに、第2の動作部に第2の動作を実行させる(図7D参照)。
制御装置500は、画像形成装置10および後処理装置20が動作していないときに第2の動作を実行する場合には、第2の動作部を上記所定の位置に保持する保持力を、画像形成装置10および後処理装置20が動作しているときよりも強める制御を行う(図11参照)。
第1の動作がシートに対する後処理とは異なる動作である場合(図10A参照)、制御装置500は、第1の動作の実行タイミングと第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断すると、第1の動作の実行タイミングを変更する(図10B参照)。
第1の動作の実行タイミングが変更された場合に、第2の動作に関連するエラーの発生によって第2の動作が完了できなくなると、制御装置500は、第2の動作の完了を待たずに、第1の動作部に第1の動作を実行させる(図10D,図10E参照)。
制御装置500は、第1の動作部を駆動するための電力と、第2の動作部を駆動するための電力との合計値が予め定められた値を超えると判断した場合、当該合計値が当該予め定められた値以下となるように、第1の動作部の動作タイミングまたは第2の動作部の動作タイミングを決定する。
<G.制御構造>
図12は、ある局面において後処理装置20で実行される処理の流れを説明するためのフロー図である。
図12を参照して、ステップS1において、後処理装置20は、画像形成装置10から指定された動作を実行する。ステップS2において、制御装置500は、シート検知センサー511によってマニュアルステープル用のシートが検出されたか否かを判断する。
制御装置500は、シートが検出された場合(ステップS2においてYES)、ステップS3において、指定された動作の実行状況に応じてマニュアルステープルの実行タイミングを決定する。制御装置500は、シートが検出されてない場合(ステップS2においてNO)、処理をステップS1に進める。
図13は、図12のステップS3の処理の詳細を説明するためのフロー図である。
図13を参照して、ステップS31において、制御装置500は、指定された動作をマニュアルステープルよりも優先するか否かを、予め定められた設定に基づき判断する。制御装置500は、指定された動作を優先する場合(ステップS31においてYES)、ステップS32において、マニュアルステープル処理の実行タイミングを遅延させる。制御装置500は、マニュアルステープル処理を優先する場合(ステップS31においてNO)、ステップS33において、指定された動作の実行タイミングを遅延させる。
<H.利点>
上述したように、後処理装置20が、複数の動作(処理)を同時に実行しようとすると、仕様で定められた電力量以上の電力が必要となる場合がある。しかしながら、上述したようなタイミング制御を行うことにより、後処理装置20において、仕様で定められた電力量を超えることを防止できる。そのため、後処理装置20で実行される処理が安定化する。たとえば、マニュアルステープの針の綴じ位置がずれる不具合を防止できる。
以下、測定結果に基づき、上記の利点を具体的に説明する。
後処理装置20は、画像形成装置10から所定の電圧(たとえば24V)の供給を受けて動作している。そのため、後処理装置20で使用する消費電流の上限値について取り決めがなされている。また、消費電流のピーク電流については、例えば10ms区間の実効値(RMS)が12A(アンペア)以下と取り決められている。
図14は、図7Aに示したように、パンチ処理とマニュアルステープル処理との実行タイミングが重なった場合の測定波形(電流波形)を示した図である。図14を参照して、測定波形では、10ms区間の電流の最大値(MAX)が14.0A、当該区間の電流の最小値(min)が10.9A、当該区間電流の実効値(RMS)が12.7Aとなっている。このように、最大値および実効値とも、仕様で定められた電流値(上限値)である12Aを超えてしまっている。
図15は、図7Cに示したように、マニュアルステープル処理を遅延させた場合の測定波形(電流波形)を示した図である。
図15を参照して、10ms区間の電流の最大値(MAX)が10.7A、当該区間の電流の最小値(min)が7.72A、当該区間電流の実効値(RMS)が9.50Aとなっている。このように、マニュアルステープル処理を遅延させることにより、実効値のみならず最大値についても、仕様で定められた電流値(上限値)である12Aを超えてしまうことを防止できる。それゆえ、マニュアルステープル処理を安定化させることができる。
なお、上述したタイミング制御を実行するプログラムは、一時的でない記録媒体に格納されて流通可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 画像形成装置、11 画像形成ユニット、13 自動原稿送り装置、14A,14B 給紙ユニット、20 後処理装置、21 ステープル処理装置、21a シート挿入口、21b 発光部、22a,22b,22c 排出トレイ、31 コントローラー、34 操作パネル、60 シート搬入部、61 レジストローラー、62 中間ローラー、63 サドル搬入ローラー、64 搬送ローラー、66A,66B 経路センサー、66C 第2トレイ経路センサー、68 レジスト前センサー、70 収容ベルト、71 ステープル部、72 中綴じ処理部、74 後端パドル、77 処理トレイシート検知センサー、81,82 シート排出ローラー、83 排出センサー、84 サドル搬入部センサー、85 サドル処理トレイセンサー、86 ナイフ、90 パンチ処理部、91 搬送路切替部材、100 サドル、210 ステープラーユニット、211 本体部、212 ホルダー、220 ベルト、230 シャフト、500 制御装置、511 シート検知センサー、512 トレイ上面検知センサー、541 トレイ駆動モーター、542 レジストローラー駆動モーター、545 整合用モーター、546 パンチ駆動モーター、547 ナイフ駆動モーター、548 ステープラーユニット移動モーター、549 ステープラー駆動モーター、550 ローラー駆動モーター、551 中綴じ駆動モーター、600 動作制御部、601 トレイ昇降タイミング制御部、602 パンチタイミング制御部、603 タイミング制御部、604 マニュアルステープルタイミング制御部、1000 画像形成システム、H0,H1,H2 搬送路。

Claims (13)

  1. 後処理装置であって、
    画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、前記シートに係るジョブに基づきパンチ処理を実行するパンチ処理部と、
    前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、マニュアルステープル処理を実行するステープル部と、
    前記パンチ処理の実行状況に応じて、前記パンチ処理の実行タイミングと異なるように、前記マニュアルステープル処理の実行タイミングを決定する制御部と、を備え、
    前記パンチ処理部は、前記ジョブに基づき、複数の前記シートの各々に対して前記パンチ処理を周期的に実行し、
    前記制御部は、前記決定に基づき前記マニュアルステープル処理の実行タイミングを変更する場合、前記複数のシートに対する前記パンチ処理が完了するまでに前記マニュアルステープル処理を実行できないと判断すると、前記シート同士の離間距離を長くすることにより、前記パンチ処理と前記パンチ処理との間において前記ステープル部に前記マニュアルステープル処理を実行させる、後処理装置。
  2. 後処理装置であって、
    画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、前記シートに係るジョブに基づき第1の動作を実行する第1の動作部と、
    前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行する第2の動作部と、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定する制御部と、を備え、
    前記第2の動作は、前記手差しで挿入されるシートに対する動作であり、
    前記第2の動作部は、前記制御部からの指令に基づき所定の経路を移動可能であって、かつ、前記第2の動作を行う場合には前記所定の経路の所定の位置に一時的に保持され、
    前記制御部は、前記画像形成装置および前記後処理装置が動作していないときに前記第2の動作を実行する場合には、前記第2の動作部を前記所定の位置に保持する保持力を、前記画像形成装置および前記後処理装置が動作しているときよりも強める制御を行う、後処理装置。
  3. 後処理装置であって、
    画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、前記シートに係るジョブに基づき第1の動作を実行する第1の動作部と、
    前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行する第2の動作部と、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定する制御部と、を備え、
    前記第1の動作が前記シートに対する後処理とは異なる動作である場合、前記制御部は、前記第1の動作の実行タイミングと前記第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断すると、前記第1の動作の実行タイミングを変更する、後処理装置。
  4. 後処理装置であって、
    画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、前記シートに係るジョブに基づき第1の動作を実行する第1の動作部と、
    前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行する第2の動作部と、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の動作部を駆動するための電力と、前記第2の動作部を駆動するための電力との合計値が予め定められた値を超えると判断したことを条件に、前記合計値が前記予め定められた値以下となるように、前記第2の動作部の動作タイミングを決定する、後処理装置。
  5. 前記第1の動作は、前記画像形成装置から搬送されるシートに対する後処理である、請求項2または4に記載の後処理装置。
  6. 前記後処理は、前記画像形成装置から搬送されるシートに穴をあけるパンチ動作、前記画像形成装置から搬送されるシートに対して自動的にステープルするオートステープル動作、または、前記画像形成装置から搬送されるシートを折る中折動作である、請求項に記載の後処理装置。
  7. 前記第1の動作の実行タイミングが変更された場合に、前記第2の動作に関連するエラーの発生によって前記第2の動作が完了できなくなると、前記制御部は、前記第2の動作の完了を待たずに、前記第1の動作部に前記第1の動作を実行させる、請求項に記載の後処理装置。
  8. 前記後処理装置は、前記画像形成装置から搬送されるシートが排出される排出トレイをさらに備え、
    前記第1の動作は、前記排出トレイを昇降させる動作である、請求項またはに記載の後処理装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の後処理装置と、前記画像形成装置とを備える、画像形成システム。
  10. 後処理装置の制御方法であって、
    パンチ処理部が、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、指定されたパンチ処理を実行するステップと、
    ステープル部が、前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、マニュアルステープル処理を実行するステップと、
    前記パンチ処理の実行状況に応じて、前記パンチ処理の実行タイミングと異なるように、前記マニュアルステープル処理の実行タイミングを決定するステップと、
    前記パンチ処理部が、前記シートに係るジョブに基づき、複数の前記シートの各々に対して前記パンチ処理を周期的に実行するステップと、
    前記決定に基づき前記マニュアルステープル処理の実行タイミングを変更する場合、前記複数のシートに対する前記パンチ処理が完了するまでに前記マニュアルステープル処理を実行できないと判断すると、前記シート同士の離間距離を長くすることにより、前記パンチ処理と前記パンチ処理との間において前記ステープル部に前記マニュアルステープル処理を実行させるステップとを備える、制御方法。
  11. 後処理装置の制御方法であって、
    第1の動作部が、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、指定された第1の動作を実行するステップと、
    第2の動作部が、前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行するステップと、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定するステップと、を備え、
    前記第2の動作は、前記手差しで挿入されるシートに対する動作であり、
    前記第2の動作部は、前記画像形成装置からの指令に基づき所定の経路を移動可能であって、かつ、前記第2の動作を行う場合には前記所定の経路の所定の位置に一時的に保持され、
    前記画像形成装置および前記後処理装置が動作していないときに前記第2の動作を実行する場合には、前記第2の動作部を前記所定の位置に保持する保持力を、前記画像形成装置および前記後処理装置が動作しているときよりも強める制御を行う、制御方法。
  12. 後処理装置の制御方法であって、
    第1の動作部が、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、指定された第1の動作を実行するステップと、
    第2の動作部が、前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行するステップと、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定するステップと、
    前記第1の動作が前記シートに対する後処理とは異なる動作である場合、前記第1の動作の実行タイミングと前記第2の動作の実行タイミングとが少なくとも部分的に一致すると判断すると、前記第1の動作の実行タイミングを変更するステップと、を備える、制御方法。
  13. 後処理装置の制御方法であって、
    第1の動作部が、画像形成装置から搬送されるシートを受け付け、指定された第1の動作を実行するステップと、
    第2の動作部が、前記後処理装置に対して手差しで挿入されるシートを受け付け、前記第1の動作とは異なる第2の動作を実行するステップと、
    前記第1の動作の実行状況に応じて、前記第1の動作の実行タイミングと異なるように、前記第2の動作の実行タイミングを決定するステップと、を備え、
    前記第2の動作の実行タイミングを決定するステップでは、前記第1の動作部を駆動するための電力と、前記第2の動作部を駆動するための電力との合計値が予め定められた値を超えると判断したことを条件に、前記合計値が前記予め定められた値以下となるように、前記第2の動作部の動作タイミングを決定する、制御方法。
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