JP7480406B1 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 飲食提供施設における発注業務の負担を軽減させるための技術を提供する。【解決手段】 食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出し、各営業日における食材の推定消費量を算出し、在庫確保日数における食材の必要在庫量を算出し、必要在庫量に基づき、各営業日における食材の発注量を算出し、食材の発注量に基づき、食材の発注を行う。【選択図】 図9

Description

特許法第30条第2項適用 1.食材在庫予測システム「SmartRabbit(スマートラビット)」に関する刊行物等 (1)ウェブサイトの掲載日:令和5年7月25日 ウェブサイトのアドレス:https://www.sts-inc.co.jp/news/20230721_01.html (2)ウェブサイトの掲載日:令和5年7月25日 ウェブサイトのアドレス:https://smart-rabbit-lp.com/ (3)刊行物:月間食堂,2023年9月号(発売日2023年8月19日),10頁,株式会社柴田書店
本開示は、食材の発注を支援する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、特許文献1には、飲食店等の各飲食提供施設の各端末から料理に使う食材の注文を受け、それらを集計して注文データを作成し、それぞれの食材を供給する各食材納入業者に発注するシステムが開示されている。
特開2005-182147号公報
しかしながら、このようなシステムを利用する飲食提供施設の発注担当者は、各料理に使用する食材毎の使用量を算出し、各食材の在庫量や来客数等を予測しながら発注業務を行うため、発注業務が煩雑であった。
本開示は、飲食提供施設における発注業務の負担を軽減させるための技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の情報処理装置は、所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出手段と、各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出手段と、各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出手段と、前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出手段と、前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注手段と、を備える。
また、本開示の情報処理方法は、所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出工程と、各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出工程と、各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出工程と、前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出工程と、前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注工程と、からなる。
また、本開示の情報処理プログラムは、所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出手順と、各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出手順と、各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出手順と、前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出手順と、前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注手順と、をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、飲食提供施設における発注業務の負担を軽減させるための技術を提供することができる。
本開示における情報処理システムの一例を示す図である。 食材推定消費量の演算ロジックを説明する図である。 店舗登録画面の一例を示す図である。 前月売上登録画面の一例を示す図である。 取引先登録画面の一例を示す図である。 商品登録画面の一例を示す図である。 商品別実績登録画面の一例を示す図である。 月間売上予測登録画面の一例を示す図である。 発注運用画面の一例を示す図である。 発注量の算出方法1を説明する図である。 発注量の算出方法2を説明する図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項に係る詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
なお、以下において説明および参照される図面は、当業者が本開示を理解するために提供されるものであって、本開示の請求の範囲を限定するためのものではない。
[情報処理システム]
まず、本開示の実施形態に係る情報処理システムについて図1を用いて説明する。
本開示の実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置100と、受発注処理装置200と、各取引先301、302、303…と、から構成されている。端末装置100と受発注処理装置200と各取引先301、302、303…は通信ネットワークを介して通信する。通信ネットワークは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置等から構成される。
端末装置100および受発注処理装置200は情報処理装置であって、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレット端末等である。端末装置100は、CPU、ストレージ、ROM、RAM、入出力I/F、通信部、表示部等を備えて構成される情報処理装置である。なお、情報処理装置は周知技術であるため詳細な説明については省略する。
端末装置100は食材発注処理を実行する発注装置であって、例えば、飲食店や宿泊施設等の各飲食提供施設に設けられる。また、チェーン展開やグループ展開している飲食提供施設においては、食材等の発注を一括して担う発注部門等に設けられる。端末装置100は、発注処理部110として機能する。発注処理部110は、CPU等のプロセッサにより発注処理プログラムが実行されることによって食材発注処理を実行する。そして、食材発注処理を実行することによって、飲食提供施設や発注部門等の端末装置100から受発注処理装置200に対して各食材の発注内容を示す発注情報が送信される。
受発注処理装置200は、複数の飲食提供施設や発注部門等に設けられた端末装置100より送信される発注情報を受信し、発注情報に基づいて各食材の各取引先301、302、303…に対して食材の発注処理を行う。受発注処理装置200は、受発注処理部210として機能する。受発注処理部210は、CPU等のプロセッサにより受発注処理プログラムが実行されることによって端末装置100からの食材受注処理、および、各取引先301、302、303…に対する発注処理からなる食材受発注処理を実行する。
各取引先301、302、303…は食材を取り扱う食材取扱業者であって、各取引301、302、303…には受注処理端末装置(図示なし)等が設けられる。受発注処理装置200の受発注処理部210により食材受発注処理が実行されることによって、受発注処理装置200から各取引先301、302、303…の受注処理端末装置等に対して各食材の発注内容を示す発注情報が送信される。
[発注処理部]
発注処理部110は、発注事前処理部111と発注運用処理部112により構成される。発注事前処理部111は、事前準備段階における各種情報の登録処理等を実行し、発注運用処理部112は、日常における発注処理等を実行する。
発注事前処理部111は、前月売上登録処理、前月食材消費量登録処理、納品期間登録処理、在庫確保日数登録処理、月間売上予測登録処理、および、単位売上額算出処理等を実行する。
前月売上登録処理では、前月の各営業日の売上額を登録する。全ての営業日における売上額の入力が終了し登録操作を実行すると、前月売上合計額を算出する。なお、売上額の登録方法は、ユーザによる入力操作に応じて登録するようにしてもよい。また、レジスタやPOS(Point of Sales)等から売上額および前月売上合計額を受信することに応じて登録するようにしてもよい。
前月食材消費量登録処理では、各食材(商品)の前月の消費量(前月消費量)を登録する。なお、本開示の実施形態における食材には、生鮮食品、加工食品、調味料、飲料等が含まれる。
納品期間登録処理では、各食材の発注から納品されるまでの期間(日数)である納品期間を登録する。なお、納品期間の登録方法は、ユーザによる入力操作に応じて登録するようにしてもよいし、また、受発注処理装置200から各食材の納品期間情報を受信することに応じて登録するようにしてもよい。
在庫確保日数登録処理では、各食材を在庫として確保しておく日数を登録する。なお、在庫確保日数は、各食材の消費期間や各営業日における必要数等を考慮して設定される情報である。
月間売上予測登録処理では、今月(または次月)の各営業日の売上予測額(売上基準額)を登録する。全ての営業日における売上予測額の入力が終了し登録操作を実行すると、今月の売上予測額を算出する。
単位売上額算出処理では、前月売上登録処理により登録された前月売上合計額から、前月食材消費量登録処理により登録された前月消費量を除することによって、各食材の単位当たりの売上額を算出する。例えば、前月売上合計額=200万円、食材の前月消費量=500個である場合、食材の単位当たりの売上額=4千円と算出する。
発注運用処理部112は、消費量算出処理、必要在庫量算出処理、当日在庫量算出処理、在庫量算出処理、発注量算出処理、納品量入力処理、および、発注情報処理等を実行する。
消費量算出処理では、月間売上予測登録処理により登録された各営業日の売上予測額から、単位売上額算出処理により算出された単位当たり売上額を除することによって、各営業日における各食材の推定消費量を算出する。例えば、売上予測額=10万円、食材の単位当たりの売上額=4千円である場合、食材の推定消費量=25個と算出する。
必要在庫量算出処理では、消費量算出処理により算出された食材の推定消費量と、在庫確保日数登録処理により登録された各食材の在庫確保日数(安全在庫日)と、納品期間登録処理により登録された各食材の納品期間(納品リードタイム)に基づいて、各食材の在庫確保日数に応じた推定必要在庫量を算出する。例えば、食材の在庫確保日数=2日、食材の納品期間=2日である場合、本日から2日後の営業日と3日後の営業日(2日間)の推定消費量を参照する。そして、2日後の営業日における食材の推定消費量=27個、3日後の営業日における食材の推定消費量=26個である場合、食材の推定必要在庫量=53個と算出する。
当日在庫量算出処理では、在庫量算出処理により算出された各営業日における前営業日(前回の営業日)の終了時推定在庫量と、各営業日に納品される各食材の納品量(納品数)を加算することによって、各営業日の営業開始時における各食材の推定在庫量(開始時推定在庫量)を算出する。例えば、終了時推定在庫量=30個、納品量=25個である場合、食材の開始時推定在庫量=55個と算出する。
在庫量算出処理では、当日在庫量算出処理により算出された開始時推定在庫量から、消費量算出処理により算出された推定消費量を減算することによって、各営業日の営業終了時における各食材の推定在庫量(終了時推定在庫量)を算出する。例えば、開始時推定在庫量=55個、推定消費量=26である場合、食材の終了時推定在庫量=29個と算出する。
発注量算出処理では、必要在庫量算出処理により算出された各食材の推定必要在庫量から在庫量算出処理により算出された終了時推定在庫量を減ずることによって、各営業日における各食材の発注量(発注数)を算出する。なお、発注量算出処理において必要在庫量から推定在庫量を減じた際に小数点以下の端数が生じた場合、切り上げて発注量を算出する。例えば、食材の推定必要在庫量=53個、終了時推定在庫量=25個である場合、食材の発注量=28個と算出する。なお、食材の納品期間が1日である場合は本日の終了時推定在庫量を参照し、食材の納品期間が2日である場合は翌日の終了時推定在庫量を参照して食材の発注量を算出する。
納品量入力処理では、発注量算出処理により発注された各営業日における各食材の発注量と、納品期間登録処理により登録された各食材の納品期間に基づいて、各営業日における各食材の納品量(納品数)を入力する。
発注情報処理では、発注量算出処理により算出された各営業日における各食材の発注量と、各食材に対する発注期限時刻(締め時間)に基づき納品先の店舗や各食材の発注量等を含む発注情報を生成し、受発注処理装置200に発注情報(注文伝票)を送信する。なお、発注情報処理は、例えば、発注期限時刻(締め時間)の30分前に処理を実行する。
[発注事前処理]
次に発注処理部110の発注事前処理部111により実行される発注事前処理について、図2~図8を用いて説明する。
(食材推定消費量の演算ロジック)
まず、本開示の実施形態における発注事前処理における特徴について説明する。本開示の実施形態における発注事前処理の特徴は、予め前月の売上額と前月に消費された各食材の消費量に基づいて、各食材の単位当たりの売上額を算出しておくことである。そして、当月における各営業日の売上予測額と各食材の単位当たりの売上額に基づいて、各営業日において消費される各食材の推定消費量を算出することである。
図2は食材推定消費量の演算ロジックを説明する図である。なお、ここでは食材として「バンズ」を例に挙げて説明する。
まず、前月のバンズの仕入れ量と、前月末の棚卸時点におけるバンズの月末棚卸在庫量の差より前月のバンズの消費量を算出する(前月食材消費量登録処理)。例えば、前月はバンズを1000個仕入れ、前月末に100個の在庫がある場合、前月のバンズの消費量は900個となる。
続いて、前月の売上額からバンズ1個当たりの売上額(単位当たり売上額)を算出する(単位売上額算出処理)。例えば、前月の売上額が540万円である場合、540万円を900個で除することによって、バンズ1個当たりの売上額は6000円となる。
続いて、1営業日の売上予測額または売上予算額からバンズの推定消費量を算出する(消費量算出処理)。例えば、1営業日の売上予測額が20万円である場合、20万円を6000円で除することによって、1営業日におけるバンズの消費個数は33.33個と推定する。 このように本開示の実施形態における発注事前処理では、以上の処理によって各食材の制定消費量を算出する。
次に発注事前処理部111により実行される発注事前処理について説明する。図3は、店舗登録処理において表示される店舗登録画面の一例である。この店舗登録処理は新規登録時に実行する。また、チェーン展開等している飲食提供施設では、店舗の増減に応じて実行する処理である。
まず、飲食提供施設や発注部門の担当者(以下、「ユーザ」という)は、この店舗登録画面において任意の自社(店舗)コード(例えば、100001等)と、各店舗名(例えば、AバーガーBC店等)を入力する。店舗登録画面で入力された情報は店舗情報として登録(記憶)される。
図4は、前月売上登録処理において表示される前月売上登録画面の一例である。この前月売上登録処理は新規登録時に実行する。また、飲食提供施設によっては毎月1回(例えば、店舗の月締め日等)実行する。
続いて、ユーザは前月売上登録画面において、「店舗」、「前月売上額」、および、「1日、2日…31日」の各項目について入力する。なお、「店舗」の項目は、店舗登録処理により登録された店舗情報に基づき店舗名が入力される。
ここで、「1日、2日…31日」の各項目には、前月の各営業日における売上額を入力する。各店舗の各営業日における売上額の入力に伴い、各店舗の前月売上額が算出され「前月売上額」の項目には前月売上額が入力される。前月売上登録画面で入力された情報は前月売上情報として登録される。
図5は、取引先登録処理において表示される取引先登録画面の一例である。この取引先登録処理は新規登録時に実行する。また、取引先に変更が生じた場合(取引停止や新規取引等)実行する。
続いて、ユーザは取引先登録画面において、「取引先名」、「取引先会員システムコード」、「指定店舗」、「納品不可」、「発注送信不可」、および、「締め時間(日)~(土)」の各項目について入力する。
ここで、「取引先名」の項目には、取引先の社名(例えば、Aベーカリー、Bミート等)を入力し、「取引先会員システムコード」の項目には、受発注処理装置200の受発注処理部210に登録されている各取引先の会員システムコードを入力する。そして、「指定店舗」の項目には、各取引先と取引している店舗名を入力する。例えば、店舗情報として登録された全店舗において取引している取引先である場合は「すべて」と入力し、AバーガーDE店のみが取引している取引先である場合は、例えば、「AバーガーDE店」と入力する。
また、「納品不可」の項目には、各取引先が指定する納品が不可能な曜日を入力する。例えば、月曜日が納品不可である取引先については「月」と入力し、火曜日と木曜日が納品不可である取引先については「火,木」と入力する。そして、「発注送信不可」の項目には、各取引先が指定する受注対応が不可能な曜日と、これによる遅延日数を入力する。例えば、月曜日が発注送信不可であって、これによる納品遅延が1日である取引先については「月:1」と入力し、火曜日と木曜日が発注送信不可あって、これによる納品遅延が1日である取引先については「火:1,木:1」と入力する。なお、受注対応が不可能な曜日においては、取引先の端末等で当該曜日に受注することが可能であるが納品には遅延が生じる。
また、「締め時間(日)~(土)」の項目には、各取引先または受発注処理部210により指定された各取引先の発注締め時間(締め時刻)を入力する。例えば、発注締め時間が午前10時である取引先については、「10:00」と入力する。取引先登録画面で入力された情報は取引先情報として登録(記憶)される。
図6は、商品(食材)登録処理において表示される商品(食材)登録画面の一例である。この商品登録処理は新規登録時に実行する。また、取扱う食材等に変更が生じた場合(取扱い中止や新規取扱い等)実行する。
続いて、ユーザは商品登録画面において、「店舗」、「商品名」、「商品コード」、「取引先名」、「単価」、「単位」、「入数」、「納品リードタイム」、「最少発注数」、および、「安全在庫日」の各項目について入力する。
ここで「店舗」の項目には、店舗登録処理で登録された店舗情報に基づき店舗名の選択肢が表示されるので、この選択肢から店舗名を選択する。また「商品名」の項目には、その店舗で使用する各食材の商品名を入力し、「商品コード」の項目には、各食材に指定された商品コードを入力する。また「取引先名」の項目には、食材の取引先名を入力する。そして「単価」の項目には食材の単価を入力し、「単位」の項目には食材の単位を入力し、「入数」の項目には食材の単位当たりの入数を入力する。例えば、バンズ上は1個当たり95円である場合、単価は「95円」、単位は「個」、入数は「1」と入力し、例えば、ポテトは1袋(内容量300g)当たり350円である場合、単価は「350円」、単位は「袋」、入数は「300g」と入力する。
また、「納品リードタイム」の項目には、食材を発注してから納品までに掛かる日数である納品期間を入力する(納品期間登録処理)。例えば、納品期間が1日である場合は「1」と入力する。また、「最少発注数」の項目には、の最少発注数を入力する。そして、「安全在庫日」の項目には、食材を在庫として確保しておく日数を入力する(在庫確保日数登録処理)。例えば、パティは最少発注数が5枚であり在庫確保日数が5日である場合、最少発注数は「5」、安全在庫日は「3」と入力する。商品登録画面で入力された情報は商品情報として登録(記憶)される。
図7は、商品(食材)別実績登録処理において表示される商品(食材)別実績登録画面の一例である。この商品別実績登録処理は新規登録時に実行する。また、毎月1回(例えば、店舗の月締め日や棚卸し実行日等)実行する。
続いて、ユーザは商品別実績登録画面において、「前月の初期在庫」、「前月の仕入れ量」、「前月の棚卸在庫」、および、「前月の消費量」の各項目について入力する。なお、「店舗」および「商品名」の項目は、商品登録処理により登録された商品登録情報に基づき店舗名と商品名が入力される。また、「前月の店舗売上」の項目は、前月売上登録処理により登録された前月売上情報に基づき各店舗の前月売上額が入力される。
ここで「前月の初期在庫」の項目には、前月における月初めの各食材の在庫量を入力し、「前月の仕入れ量」の項目には、前月における各食材の総仕入れ量を入力し、「前月の棚卸在庫」の項目には、前月における棚卸しを実施した際の各食材の在庫量を入力する。「前月の消費量」の項目は、「前月の初期在庫」、「前月の仕入れ量」、「前月の棚卸在庫」、および、「前月の消費量」の各項目が入力されると、前月の消費量が算出されて「前月の消費量」の項目に入力される(前月食材消費量登録処理)。例えば、バンズ上の前月の初期在庫が40個、前月の仕入れ量が890個、前月の棚卸在庫が30個である場合、バンズ上の前月の消費量は900個と算出されるため、前月の消費量は「900」と入力される。
また、「単位当たりの売上」の項目については、「前月の店舗売上」の項目と「単位当たりの売上」の項目への入力に伴い算出される(単位売上額算出処理)。例えば、前月におけるAバーガーBC店の店舗売上額が540万円であってバンズ上の消費量が900個である場合、前月におけるAバーガーBC店で使用したバンズ上の単位当たりの売上額は6000円と算出されるため、単位当たりの売上は「6,000」と入力される。商品別実績登録画面で入力された情報は商品別実績情報として登録(記憶)される。
図8は、月間売上予測登録処理において表示される月間売上予測(予算)登録画面の一例である。この月間売上予測登録処理は、店舗の月間売上予測の計画時等に実行される。
続いて、ユーザは月間売上予測登録画面において、「1日、2日…31日」の各項目について入力する。なお、「店舗」の項目は、店舗登録処理により登録された店舗情報に基づき店舗名が入力される。また、「(参考)前月月間売上」の項目は、前月売上登録処理により登録された前月売上情報に基づき各店舗の前月売上額が入力される。
ここで、「1日、2日…31日」の各項目には、当月の各営業日における売上予測額(売上予算額)を入力する。また、「月間売上予測額」の項目については、各店舗の各営業日における売上予測額の入力に伴い、各店舗の月間売上予測額が算出され当月の月間売上予測額が入力される。月間売上予測登録画面で入力された情報は月間売上予測情報として登録される。
以上の発注事前処理が終了したユーザは、図示しない発注運用情報生成ボタンを操作(クリック)する。発注運用情報生成ボタンの操作に応じて発注運用処理部112は当月(前月の翌月)の発送運用情報を生成する。
[発注運用処理]
次に発注処理部110の発注運用処理部112により実行される発注運用処理について、図9~図11を用いて説明する。
図9は、発注運用処理において表示される発注運用画面の一例である。なお、この発注運用画面は、図示しない店舗選択画面から店舗名「AバーガーBC店」を選択した場合に表示される画面の例である。また、この発注運用画面では2023年9月の発注運用情報を表示している。そして、本日の営業日は2023年9月20日であって、時刻は営業開始前の午前8時台であるとする。また、この発注運用画面は上下左右方向にスクロールして表示することができる。
この発注運用画面では、「商品名」、「単価/入数」、および、「単位当たりの売上」の各項目について各内容を表示する。また、各営業日に対応して「売上予算」、「売上実績(日)」、「在庫」、「納品」、「消費」、「発注」について各内容を表示する。
「商品名」の項目には、商品登録処理で登録された商品登録情報に基づき、商品(食材)の名称(例えば、バンズ上)と、取引先登録処理で登録されたこの商品の取引先の名称(例えば、Aベーカリー)と、この取引先の取引先コード(例えば、000003)を表示する。また「商品名」の項目には、取引先登録処理で登録された取引先情報に基づき、この商品の納品リードタイムが1日であることを示す「D1」と、発注締め時間が午前10:00であることを示す「10:00〆」を表示する。なお、商品の納品リードタイムが2日である場合は「D2」、3日である場合は「D3」と表示する。ここで、発注締め時間が午前10:00である食材については、例えば、午前10:00の30分前である9:30になると各食材の数量を集計して受発注処理装置200に発注情報を送信する。
「商品名」の項目に表示される「□」はチェックボックスである。ユーザが保存しておきたい商品名に係る情報については、チェックボックスにチェックを入れて「保存」ボタンを操作することによりこの商品名に係る情報が保存される。
「単位当たりの売上」の項目には、商品別実績登録処理で登録された商品別実績情報に基づき、商品名に対応する単位当たりの売上額(例えば、6,000円)と、商品名に対応する前月消費量(例えば、900個)を表示する。また、商品登録処理で登録された商品情報に基づき、商品名に対応する安全在庫日(例えば、3日)を表示する。また、当日の開始時推定在庫量を当日推定在庫量(例えば、9/20の「在庫」の項目の数値が80.00であるため、「80個」)として表示する。
また、各営業日に対応する「売上予算」の項目には、月間売上予測登録処理で登録された月間売上予測情報に基づき、各営業日に対応する売上予算(予測)額(例えば、9/20の場合、¥200,000)を表示する。また、各営業日に対応する「売上実績(日)」の項目には、ユーザが当日の売上実績額を入力する。なお、ここで入力された各営業日の売上実績額を翌月に向けた前月売上登録処理に反映するようにしてもよい。このようにすることによってユーザによるデータ入力の負担が軽減する。
また、「在庫」の項目には、当日在庫量算出処理によって算出された開始時推定在庫量(例えば、80.00)を表示する。そして、「納品」の項目には、納品量入力処理により入力された本日における食材の納品量(例えば、29)を表示する。例えば、この発注運用画面において9月20日の「納品」項目に入力されているバンズ上の29(個)については、納品量入力処理では、9月19日にバンズ上を29個発注しており、商品情報からバンズ上の納品リードタイムは1日であることから、9月20日の「納品」項目に29(個)と入力する。
また、「消費」の項目には、消費量算出処理によって算出された本日消費される食材の推定消費量(例えば、33.33)を表示する。そして、「発注」の項目には、発注量算出処理によって算出された本日発注する食材の発注量(例えば、50)を表示する。
「在庫」、「納品」、「発注」の各項目については、ユーザにより変更することができるようにしている。これら各項目をユーザが変更できるようにすることによって、不測の事態により本日納品される予定の食材が納品されなかった場合や、予定納品量より納品量が少なかった場合等において納品量を減らすように修正することできる。また、店員等が誤って食材を床に落としてしまった場合等において在庫量を減らすように修正したり、発注量を増やすように修正したりすることができる。そして、ユーザが「在庫」、「納品」、「発注」の各項目のうち何れかの項目の数量を変更し、この発注運用画面の上部にある再計算ボタンを操作することによって、発注運用処理では、以降の営業日の「在庫」、「納品」、「発注」の各項目における全ての数量または一部の数量を再計算して更新表示する。ユーザは更新表示された各数量を確認し問題がなければ、保存しておきたい商品名のチェックボックスにチェックを入れ、発注運用画面の上部にある「保存」ボタンを操作することによって当月の発注運用情報を更新して登録する。
なお、発注情報処理では、各締め時間グループに対する締め時間の30分前になると、該当する締め時間グループに紐づけられた各食材の数量を集計して受発注処理装置200に発注情報を送信する。なお、本実施形態では、通信障害等の不測の事態に備えて締め時間の30分前に発注情報を集計して受発注処理装置200に送信するようにしている。しかしながら、これに限らず10分前や1時間前に設定するようにしてもよい。また、締め時間より前であればユーザが所望する時間を設定できるようにしてもよい。
図10と図11は、発注運用処理部112より実行される発注運用処理における食材の発注量の算出方法について説明する図である。
最初に、図10を用いて発注量の算出方法1について説明する。図10では、図9に図示された商品名「バンズ上(または)、バンズ下」における9月20日の発注量の算出方法を説明している。なお、表HAにおける「売上予算」、「在庫」、「納品」、「消費」、「発注」の各項目に記載された数値は、図9に図示された商品名「バンズ上」における同項目の9月20日~9月24日に記載された数値と同様である。
バンズ上の発注条件は、商品登録情報から、納品リードタイムが1日、最少発注数が1個、安全在庫日が3日である(図6参照)。
まず、消費量算出処理により本日の推定消費量を算出する(ステップ1)。ここでは消費量算出処理によって、9月20日の売上予算額20万円からバンズ上の単位当たり売上額6,000円を除することにより、9月20日の推定消費量は33.33個と算出される。
続いて、当日在庫量算出処理により営業開始時の推定在庫量を算出する(ステップ2)。ここでは当日在庫量算出処理によって、9月19日の営業終了時(9月20日の納品前)の推定在庫量80.00個に9月20日の納品数29個を加算することより、9月20日営業開始時の推定在庫量は109.00個と算出される。
続いて、在庫量算出処理により営業終了時の推定在庫量を算出する(ステップ3)。ここでは在庫量算出処理によって、営業開始時の推定在庫量109.00個から推定消費量33.33個を減算することより、9月20日営業終了時の推定在庫量は75.67個と算出される。
続いて、必要在庫量算出処理により安全在庫日として必要な推定必要在庫量を算出する(ステップ4)。ここでは必要在庫量算出処理によって、バンズ上の納品リードタイムは1日であり安全在庫日は3日であることから、9月20日の1日後の営業日である9月21日~9月23日の推定消費量に基づき推定必要在庫量が算出される。9月21日~9月23日における各営業日の推定消費量は、33.33個、41.67個、50.00個であるため、これらを加算して9月21日~9月23日の推定消費量は125個と算出される。
続いて、発注量算出処理により発注量を算出する(ステップ5)。ここでは発注量算出処理によって、9月21日~9月23日の推定消費量125個から9月20日営業終了時の推定在庫量75.67個を減算することにより、9月20日のバンズ上の発注量は50個と算出される。なお、発注量算出処理では算出結果に小数点以下の端数が生じた場合、切り上げた結果を発注量とする。
次に、図11を用いて発注量の算出方法2について説明する。図11では、図9に図示された商品名「パティ」における9月20日の発注量の算出方法を説明している。なお、表HBにおける「売上予算」、「在庫」、「納品」、「消費」、「発注」の各項目に記載された数値は、図9に図示された商品名「パティ」における同項目の9月20日~9月24日に記載された数値と同様である。
パティの発注条件は、商品登録情報から、納品リードタイムが2日、最少発注数が5枚、安全在庫日が3日である(図6参照)。
まず、消費量算出処理により本日の推定消費量を算出する(ステップ1)。ここでは消費量算出処理によって、9月20日の売上予算額20万円からパティの単位当たり売上額4,500円を除することにより、9月20日の推定消費量は44.44枚と算出される。
次に、当日在庫量算出処理により営業開始時の推定在庫量を算出する(ステップ2)。ここでは当日在庫量算出処理によって、9月19日の営業終了時(9月20日の納品前)の推定在庫量100.00枚に9月20日の納品数45枚を加算することより、9月20日営業開始時の推定在庫量は145.00枚と算出される。
次に、在庫量算出処理により営業終了時の推定在庫量を算出する(ステップ3)。ここでは在庫量算出処理によって、営業開始時の推定在庫量145.00枚から推定消費量44.44枚を減算することより、9月20日営業終了時の推定在庫量は100.56枚と算出される。
次に、必要在庫量算出処理により安全在庫日として必要な推定必要在庫量を算出する(ステップ4)。ここでは必要在庫量算出処理によって、パティの納品リードタイムは2日であり安全在庫日は3日であることから、9月20日の2日後の営業日である9月22日~9月24日の推定消費量に基づき推定必要在庫量が算出される。9月22日~9月24日における各営業日の推定消費量は、55.56枚、66.67枚、66.67枚であるため、これらを加算して9月22日~9月24日の推定消費量は188.90枚と算出される。
次に、発注量算出処理により発注量を算出する(ステップ5)。ここでは発注量算出処理によって、9月22日~9月22日の推定消費量188.90枚から9月21日営業終了時の推定在庫量123.12枚を減算することにより、9月20日の発注量は66枚と算出される。
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、発注処理部110によって、食材の単位当たりの売上額、各営業日における食材の推定消費量、および、食材の必要在庫量が算出され、この必要在庫量に基づき食材の発注量が算出されるため、飲食提供施設等における発注業務に係る負担を軽減することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本開示の技術は、例えば、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、または、記録媒体等、種々の実施形態とすることが可能である。例えば、ソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。また、外部のコンピュータ(例えば、クラウドサーバ等)により発注処理プログラムを起動させてクライアント端末で発注処理部110の機能を実現するクラウドコンピューティングにより提供されるようにしてもよい。
100 端末装置
110 発注支援処理部
200 受発注処理装置
210 受発注処理部
301 取引先1
302 取引先2
303 取引先3

Claims (4)

  1. 所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出手段と、
    各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出手段と、
    各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出手段と、
    前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出手段と、
    前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 対象営業日に納品される前記食材の納品量に、前営業日迄の当該食材の在庫量を加算することにより、対象営業日における当該食材の在庫量である当日在庫量を算出する当日在庫量算出手段と、
    前記当日在庫量から前記推定消費量を減算することにより前記対象営業日迄の前記食材の推定在庫量を算出する在庫量算出手段と、を備え、
    前記発注量算出手段は、前記発注量を算出する際に前記推定在庫量を加味して前記食材の前記発注量を算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出工程と、
    各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出工程と、
    各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出工程と、
    前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出工程と、
    前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注工程と、
    からなる情報処理方法。
  4. 所定期間の売上額から当該所定期間に消費した食材の消費量を除することにより、当該食材の単位量当たりの売上額である単位売上額を算出する単位売上額算出手順と、
    各営業日の売上基準額から該当営業日における前記食材の前記単位売上額を除することにより、各営業日における前記食材の推定消費量を算出する消費量算出手順と、
    各営業日における前記食材の前記推定消費量と当該食材の在庫確保日数に基づき、当該在庫確保日数における当該食材の必要在庫量を算出する必要在庫量算出手順と、
    前記必要在庫量に基づき、各営業日における前記食材の発注量を算出する発注量算出手順と、
    前記食材の前記発注量に基づき、当該食材の発注を行う発注手順と、
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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