JP7215792B1 - 評価システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】販促の効果を定量的に評価するすることを目的とする。【解決手段】利用客により注文された飲食に係る複数の商品の売上合計額であって、複数の商品のうち一部の商品に対して、利用客により指定された種類の減額サービスが適用された後の売上合計額である、適用後売上合計額と、複数の商品の原価情報と、に基づいて、適用後売上合計額に対する利益率を算出し、複数種類の減額サービスの種類毎の利益率の、評価期間における集計値を求める評価部と、減額サービスの種類毎の集計値を、出力部から出力させる出力処理部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、評価システム及びプログラムに関する。
従来、レストラン等の飲食店では、各種クーポンが利用されている。このようなクーポンによる販促の効果を求める技術として、特許文献1には、クーポンの利用率(発行数/利用数)を算出する技術が開示されている。
特開2006-277270号公報
クーポン等の減額サービスによる、販促の効果を評価することが望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、販促の効果を評価することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、評価システムであって、利用客により注文された飲食に係る複数の商品の売上合計額であって、前記複数の商品のうち一部の商品に対して、利用客により指定された種類の減額サービスが適用された後の売上合計額である、適用後売上合計額と、前記複数の商品の原価情報と、に基づいて、前記適用後売上合計額に対する利益率を算出し、複数種類の減額サービスの種類毎の前記利益率の、評価期間における集計値を求める評価部と、前記減額サービスの種類毎の前記集計値を、出力部から出力させる出力処理部とを備える。
本発明の他の形態は、コンピュータを、利用客により注文された飲食に係る複数の商品の売上合計額であって、前記複数の商品のうち一部の商品に対して、利用客により指定された種類の減額サービスが適用された後の売上合計額である、適用後売上合計額と、前記複数の商品の原価情報と、に基づいて、前記適用後売上合計額に対する利益率を算出し、複数種類の減額サービスの種類毎の前記利益率の、評価期間における集計値を求める評価部及び前記減額サービスの種類毎の前記集計値を、出力部から出力させる出力処理部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、販促の効果を定量的に評価することができる。
注文システムの構成図である。 商品DBのデータ構成の一例を示す図である。 クーポンDBのデータ構成の一例を示す図である。 会計DBのデータ構成の一例を示す図である。 注文受付処理を示すフローチャートである。 会計管理処理を示すフローチャートである。 評価情報送信処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る注文システム1の全体図である。注文システム1は、レストランなどの飲食に係る商品を提供する店舗において、注文された商品の提供を管理するシステムである。注文システム1はさらに、店舗において利用客によりクーポンが利用された場合に、クーポンに応じた特典であるクーポン特典を適用する。例えば、フライドポテト1つ無料のクーポンが利用された場合に、利用客により注文されたフライドポテト1つの代金を無料にするような処理を行う。注文システム1はさらに、レストランなど飲食に係る商品を提供する店舗において、クーポンによる販促の効果を評価する。
ここで、クーポンは、例えば、フライドポテト1つ無料、ドリンク10%引き、ドリンク50円引き、というように、値引きや無料提供などのクーポン特典を享受するための利用券である。クーポンは、紙媒体でもよく、インターネット等で入手可能な電子クーポンであってもよい。また、本実施形態においては、クーポンの発行元は、当飲食店のポータルサイトの運営会社等であり、運営会社に対して広告料を支払うものとする。なお、クーポンは、減額サービスを提供するための利用券であり、クーポン特典は、減額サービスの一例である。
注文システム1は、会計管理装置10と、注文端末装置20と、管理者装置30と、会計装置40と、を備えている。会計管理装置10、注文端末装置20、管理者装置30及び会計装置40は、無線LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して接続されている。会計管理装置10は、例えば据置型の汎用コンピュータやクラウド型のサーバ等により構成され、注文された商品の提供、会計などを管理するとともに、クーポンに係る減額のための処理や、減額による利益率の算出等の処理を行う。ここで、会計管理装置10は、クーポンによる販促の効果を評価する評価システムの一例である。注文端末装置20は、例えばハンディターミナルやスマートフォン、タブレット端末などのスマートデバイスである。注文端末装置20は、接客者などのユーザが携帯し、利用客からの注文の入力等に利用される。入力された情報は、会計管理装置10に送信される。なお、図1に示す例では、一つの注文端末装置20が示されているものの、注文端末装置20は複数あってもよく、会計管理装置10は複数の注文端末装置20と通信可能である。管理者装置30は、管理者が利用する情報処理装置である。本実施形態においては、管理者の操作に応じて、クーポンの販促の効果に関する情報などが会計管理装置10から管理者装置30に送信され、管理者装置30において、表示される。会計装置40は、注文された商品の会計処理を行う。
会計管理装置10は、第1制御部11と、第1通信部12と、記録媒体13と、を備えている。第1制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等、プロセッサが処理を実行するためのメモリとを含み、各種の処理を実行する。第1制御部11は、記録媒体13やROMなどに格納された種々のプログラムを実行する。本実施形態の第1制御部11は、記録媒体13に格納されたプログラムを実行することにより、商品提供の管理やクーポン管理、クーポンによる販促効果の評価等の処理を行う。第1制御部11の処理については後述する。第1通信部12は、注文端末装置20、会計装置40など外部の装置と無線通信を行うための装置であり、第1制御部11による情報の送受信は、第1通信部12を介して行われる。
記録媒体13は、商品DB131と、クーポンDB132と、会計DB133と、を記憶する。商品DB131は、複数の商品の情報を記憶する。ここで、商品は、飲食店で提供される生ビールや、フライドポテトなどである。
図2は、商品DB121のデータ構成の一例を示す図である。商品DB131は、店舗で提供される各商品に関する情報を格納する。商品DB131は、具体的には、カテゴリIDと、カテゴリ名と、商品IDと、商品名と、単価と、原価率と、を対応付けて格納する。
カテゴリIDは、メニュー表に示される商品のカテゴリの識別情報である。カテゴリとしては、サラダ、揚げ物、アルコール、ドリンク等が挙げられる。商品IDは、商品の識別情報である。単価は、商品の価格である。原価率は、単価における原価の割合である。
なお、商品それぞれの商品が属するカテゴリ、商品名、単価及び原価率を特定できるようなDBが記録媒体13としての記憶部に格納されていればよく、具体的なDBの構成は、本実施形態の商品DB131の構成に限定されるものではない。
図3は、クーポンDB132のデータ構成の一例を示す図である。クーポンDB132は、店舗で利用される複数のクーポンそれぞれの情報を格納する。クーポンDB132は、具体的には、クーポンIDと、カテゴリIDと、商品IDと、クーポン特典と、適用条件と、を対応付けて格納する。
クーポンIDは、店舗で利用されるクーポンの識別情報である。1つの店舗において、フライドポテト無料クーポン、ドリンク50%オフクーポン、ドリンク1杯につき50円引きというように、複数種類のクーポンが利用できる場合がある。このような複数種類のクーポンは、クーポンIDにより識別される。なお、注文システム1が設置された店舗において利用される複数種類のクーポンは、クーポンの適用対象と、減額の程度(値引き、割引及び無料を含む)のうち少なくとも一方が異なるものとする。
クーポン特典は、クーポンの適用により利用者が受けられる特典内容を示す情報である。クーポン特典としては、値引き、割引き及び無料が挙げられる。適用条件は、クーポン特典の適用が許容される条件である。適用条件としては、例えば、1グループ1つまで(1つの来店グループにおいて1つの商品のみに適用可能)や、1つの来店グループに含まれる人数分の商品に適用可能、など適用可能な商品の個数(数量)に関する条件がある。また、適用条件としては、16-18時(16時から18時の時間帯のみ)、のように、適用可能な注文時間帯の条件がある。適用条件はまた、例えば、1枚のクーポンにおいて、5名までフライドポテト無料、というように、適用可能な利用客の人数であってもよい。なお、適用条件は、必須の情報ではなく、クーポン特典の適用に制限がない場合には、クーポンIDに適用条件は対応付けられていない。
図3の例においては、クーポンID「C001」のクーポンは、商品ID「F021」で識別されるフライドポテトに対応付けられている。これは、クーポンID「C001」のクーポンの適用対象が、フライドポテトであることを意味する。また、クーポンID「C001」のクーポンには、「1グループ1つまで」の適用条件が対応付けられている。これは、クーポンID「C001」のクーポンにより、クーポン特典である無料が適用されるのは、1グループに対して1つのフライドポテトのみであることを意味する。なお、適用対象の利用客については、自由に設定することができる。例えば、グループではなく、グループに含まれる人数分や、5人まで、などの適用制限を設定することができる。
また、クーポンID「C002」のクーポンは、カテゴリID「F091」で識別される生ビールに対応付けられている。これは、クーポンID「C002」のクーポンの適用対象が、生ビールであることを意味する。また、クーポンID「C002」のクーポンには、「16-18時」の適用条件が対応付けられていることから、利用可能な時間が16-18時に制限される。
また、クーポンID「C003」のクーポンは、カテゴリID「G010」で識別されるカテゴリであるドリンクに対応付けられている。すなわち、クーポンID「C003」のクーポンの適用対象は、ドリンクのカテゴリに含まれるすべての商品となる。また、クーポンID「C003」のクーポンには、「16-18時」の適用条件が対応付けられていることから、利用可能な時間が16-18時に制限される。
以上のように、クーポンIDは、商品ID及びカテゴリIDのいずれかに対応付けられる。すなわち、クーポンIDは、商品DB131における1又は2以上の商品に対応付けられている。このように、1つのクーポンIDは、1つの商品に対応付けられていてもよく、複数の商品に対応付けられていてもよい。具体的には、クーポンIDが商品IDに対応付けられている場合には、クーポン特典は、商品IDで識別される1つの商品に対応付けられる。なお、1つのクーポンIDに複数の商品IDが対応付けられている場合には、クーポン特典は、複数の商品IDそれぞれにより特定される複数の商品に対応付けられる。また、クーポンIDがカテゴリIDに対応付けられている場合には、カテゴリIDで識別されるカテゴリに含まれるすべての商品に対応付けられる。
図4は、会計DB133のデータ構成の一例を示す図である。会計DB133は、会計伝票に対応した会計情報1331を複数格納する。会計情報は、会計伝票に対応する情報である。1つの会計情報には、1つの会計伝票に対応した、伝票IDと、適用クーポンと、会計日時と、詳細情報とが含まれる。伝票IDは、伝票の識別情報である。適用クーポンは、会計において適用されたクーポンのクーポンIDである。クーポンが利用されなかった場合には、クーポンIDは記録されない。会計日時は、会計が行われた日時である。会計情報は、商品IDと、クーポンなしの場合及びクーポンありの場合それぞれについての請求額、利益額及び利益率と、を含んでいる。商品IDは、注文された商品(注文メニュー)の商品IDである。クーポンありの場合の各値は、当該会計において実際に適用されたクーポン、すなわち、クーポンIDで識別されるクーポンが適用された場合の値である。
クーポンなしの場合の請求額は、商品DB131に格納されている、商品の単価に個数を乗じた税抜きの金額である。クーポンなしの場合の利益額は、クーポンの適用がない場合の粗利益の額であり、商品DB131に格納されている、商品の原価率を請求額に乗じた値を原価として、請求額から原価を減じることで得られる。クーポンなしの場合の利益率は、クーポンなしの場合の合計の請求額と、クーポンなしの場合の合計の利益額と、に基づいて定まる値である。具体的には、クーポンなしの場合の利益率は、クーポンなしの場合の合計の利益額を、クーポンなしの場合の合計の請求額で除した値である。
クーポンありの場合の請求額は、クーポン適用による割引や値引きが適用された後の請求額である。クーポンありの場合の利益額は、クーポンの適用がある場合の粗利益の額である。なお、クーポンの対象でない商品については、その利益額は、クーポンの適用がある場合とない場合とで同額となる。例えば、伝票ID「S001」のように、適用クーポンが「C002」の場合には、クーポンの適用対象の商品は「生ビール」のみであるので、請求額と利益額が、クーポンの有無に応じて異なるのは「生ビール」のみである。クーポンありの場合の利益額は、クーポンありの場合の合計の請求額と、クーポンありの場合の合計の利益額と、に基づいて定まる値である。具体的には、クーポンありの場合の合計の利益額は、クーポンありの場合の合計の利益額を、クーポンありの場合の合計の請求額で除した値である。
なお、会計情報は、会計装置40において会計が行われる度に、第1制御部11により、会計DB133に登録される。
説明を図1に戻す。第1制御部11は、注文管理部111と、評価部112と、出力処理部113と、を備えている。なお、これらの機能は、プロセッサが記録媒体13などに格納されるプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現される。すなわち、上記各部が実行するものとして記載する処理は、第1制御部11が実行する処理である。注文管理部111は、注文に関する処理や、会計に関する処理を行う。注文管理部111は、例えば、会計DB133への会計情報の格納を行う。評価部112は、会計DB133に格納されている情報に基づいて、クーポンによる販促の効果を評価する。出力処理部113は、第1通信部12を介して情報を送信させる。なお、各部の処理については、後に詳述する。
注文端末装置20は、第2制御部21と、第2通信部22と、第2表示部23と、第2入力部24と、を備えている。第2制御部21は、会計管理装置10の第1制御部11と同様に、プロセッサと記憶部(図示せず)とを含み、ROM等の記憶部に格納された種々のプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。第2制御部21は、例えば注文端末装置20を操作するユーザ(接客者)から入力を受け付けたり、会計管理装置10から受信した情報(例えばメニュー表等)を表示したりする。第2通信部22は、会計管理装置10など外部の装置と無線通信を行うための装置であり、第2制御部21による情報の送受信は、第2通信部22を介して行われる。第2表示部23は、各種情報を表示する表示装置である。第2入力部24は、接客者による指示の入力を受け付けるためのユーザインタフェースである。第2表示部23と第2入力部24は、タッチパネルとして一体に設けられてもよい。
管理者装置30は、第3制御部31と、第3通信部32と、第3表示部33と、第3入力部34と、を備えている。第3制御部31は、会計管理装置10の第1制御部11と同様に、プロセッサと記憶部(図示せず)とを含み、ROM等の記憶部に格納された種々のプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。第3制御部31は、例えば管理者から入力を受け付けたり、会計管理装置10から受信した情報(例えばクーポンによる販促の効果を示す情報等)を表示したりする。第3通信部32は、会計管理装置10など外部の装置と無線通信を行うための装置であり、第3制御部31による情報の送受信は、第3通信部32を介して行われる。第3表示部33は、各種情報を表示する表示装置である。第3入力部34は、管理者による指示の入力を受け付けるためのユーザインタフェースである。第3表示部33と第3入力部34は、タッチパネルとして一体に設けられてもよい。
図5は、注文端末装置20による注文受付処理を示すフローチャートである。注文受付処理では、第2制御部21はまず、ステップS100において、店舗の利用客による注文内容を取得したか否かを確認する。例えば、利用客により生ビールが注文され、接客者がこれを注文端末装置20の第2入力部24により入力すると、第2制御部21は、第2入力部24を介して、注文メニューとして生ビールを示す注文を取得する。第2制御部21は、注文を取得しなかった場合には(ステップS100でN)、処理をステップS104へ進める。第2制御部21は、注文を取得した場合には(ステップS100でY)、注文された商品を登録する(ステップS102)。
次に、ステップS104において、第2制御部21は、利用客により利用される利用クーポンのクーポンIDを取得したか否かを確認する。本実施形態においては、利用客から利用するクーポン(利用クーポン)を提示された場合に、接客者は、提示された利用クーポンのクーポンIDを注文端末装置20に入力する。この場合に、第2制御部21は、第2入力部24を介して、クーポンIDを取得する。第2制御部21は、クーポンIDを取得しなかった場合に(ステップS104でN)、処理をステップS108へ進める。第2制御部21は、クーポンIDを取得した場合に(ステップS104でY)、クーポンIDを登録する(ステップS106)。次に、ステップS108において、第2制御部21は、注文送信指示を取得したか否かを判断する。利用客による注文が完了した場合に、接客者は、第2表示部23に表示される送信ボタン(不図示)を選択する。送信ボタンが選択されると、第2制御部21は、注文送信指示を取得する。
第2制御部21は、注文送信指示を取得しなかった場合には(ステップS108でN)、処理をステップS100へ進める。第2制御部21は、注文送信指示を取得した場合には(ステップS108でY)、ステップS102において登録された商品を示す注文情報を生成し、これを会計管理装置10へ送信する(ステップS110)。例えば、生ビール、から揚げ、及びフライドポテト各1個が注文されると、第2制御部21は、これら3つの商品と、注文日時と、を示す注文情報を生成し、これを会計管理装置10へ送信する。また、ステップS106において、クーポンIDが登録されている場合には、第2制御部21は、注文された商品(注文メニュー)と、クーポンIDと、注文日時と、を示す注文情報を生成し、これを会計管理装置10へ送信する。以上で、注文受付処理が完了する。
図6は、会計管理装置10による会計管理処理を示すフローチャートである。クーポン管理処理では、注文管理部111は、ステップS200において、第1通信部12が注文情報を受信するまで待機し(ステップS200でN)、注文情報を受信すると(ステップS200でY)、処理をステップS202へ進める。ステップS202において、注文管理部111は、注文情報にクーポンIDが含まれているか否かを確認する。注文管理部111は、クーポンIDが含まれていない場合には(ステップS202でN)、処理をステップS208へ進める。注文管理部111は、クーポンIDが含まれる場合には(ステップS202でY)、処理をステップS204へ進める。ステップS204において、注文管理部111は、注文情報に含まれる商品において、クーポン特典が適用されるか否かを確認する。このとき、注文管理部111は、注文情報と、クーポンD132と、を参照する。
例えば、注文情報において、注文された商品として、生ビール、から揚げ及びフライドポテト各1個が含まれ、クーポンID「C002」が示されているとする。この場合には、注文管理部111は、生ビールに対してクーポン特典が適用され得ると判断する。ただし、クーポンID「C002」には、適用条件が対応付けられているため、注文管理部111は、さらに、適用条件を満たしているか否かを確認する。適用条件は、16時から18時である。したがって、注文情報に示される注文日時が16時から18時の間の時間であれば、生ビールに対してクーポン特典の適用があると判断する。同様に、注文情報において、生ビール、から揚げ及びフライドポテト各1個が含まれ、クーポンID「C001」が示されているとする。この場合には、注文管理部111は、フライドポテトに対してクーポン特典が適用され得ると判断し、フライドポテト1つについて、適用条件を満たすと判断する。このように、注文管理部111は、クーポンDB132において、注文情報に示されるクーポンIDに対応付けられている商品と、適用条件と、を参照することで、クーポン適用の有無を確認する。
注文管理部111は、クーポン特典が適用されない場合には(ステップS204でN)、処理をステップS208へ進める。注文管理部111は、クーポン特典が適用される場合には(ステップS204でY)、クーポン特典を適用する(ステップS206)。具体的には、注文管理部111は、クーポンDB132において、注文情報に含まれるクーポンIDに対応付けられているクーポン特典を特定する。そして、注文管理部111は、注文情報に含まれる商品のうち、クーポン特典の適用ありと特定された商品に対して、クーポン特典を適用する。例えば、クーポン特典の適用ありと特定された商品がフライドポテトで、クーポン特典が無料の場合には、フライドポテトの代金として、無料を設定する。
次に、ステップS208において、注文管理部111は、伝票情報を生成する。具体的には、注文管理部111は、注文情報に含まれる商品それぞれについて、商品DB131に登録されている単価を代金として設定する。注文管理部111はさらに、クーポン特典の適用がある商品については、クーポン特典を適用した金額を値引き額として設定する。そして、注文管理部111は、これらの代金の合計を請求額として算出する。そして、注文管理部111は、伝票IDと、各商品の単価と、特典に応じた値引き額と、合計の請求額と、を示した伝票情報を生成する。伝票情報には、伝票IDと、各商品の単価と、合計の請求額と、が含まれる。また、クーポン特典の適用がある場合には、伝票情報には、さらに特典に応じた値引き額が含まれる。伝票IDは、伝票情報を生成する度に新たに発行される、次に、ステップS210において、注文管理部111は、伝票情報を会計装置40に送信し、さらに不図示のプリンタにおいて伝票情報を印刷する。以上で、クーポン管理処理が完了する。なお、会計装置40においては、伝票情報に従い会計処理が行われる。
例えば、注文メニューが生ビール6杯と、トマトサラダ、から揚げ及びフライドポテト各1個であり、「C002」のクーポンが適用されたとする。この場合には、ステップS208において、トマトサラダ、から揚げ、フライドポテトに対し、それぞれ500円、500円、300円が設定される。さらに、生ビールの請求額3000円が設定された上で、生ビールの値引き額1500円が設定される。
次に、ステップS212において、評価部112は、会計装置40から会計完了通知を受信するまで待機し(ステップS212でN)、会計完了通知を受信すると(ステップS212でY)、処理をステップS214へ進める。会計完了通知は、会計が完了したことを示す情報であり、会計装置40において会計が完了した場合に、会計装置40から送信される。会計完了通知には、伝票IDと、会計日時とが含まれる。ステップS214において、評価部112は、会計情報を会計DB133へ登録する。具体的には、まず、評価部112は、伝票情報を識別する伝票IDと、適用クーポンと、会計日時と、商品IDと、商品の請求額を会計DB133へ登録する。次に、評価部112は、クーポンなし、クーポンあり、それぞれについて、各商品に対する利益額と、合計の利益額と、合計の利益率を求め、これらを会計DB133へ登録する。以上で、クーポン管理処理が完了する。
図7は、会計管理装置10による評価情報送信処理を示すフローチャートである。会計管理装置10の評価部112は、管理者装置30から評価要求を受信するまで待機し(ステップS300でN)、評価要求を受信すると(ステップS300でY)、処理をステップS302へ進める。なお、管理者装置30において、管理者により、クーポンによる販促の評価を示す評価情報の表示指示が入力されると、管理者装置30から会計管理装置10へ評価要求が送信される。
ステップS302において、評価部112は、評価情報を生成する。具体的には、まず、評価部112は、例えば、前月など予め設定された評価期間における、クーポンの種類毎の、利益率の集計値を求める。具体的には、評価部112は、クーポンの種類毎の、各伝票の利益率の平均を、クーポンの種類毎の利益率の集計値として求める。そして、評価部112は、クーポンの種類毎の利益率を評価情報として生成する。次に、ステップS304において、出力処理部113は、評価情報を管理者装置30に送信する。以上で、評価情報送信処理が完了する。なお、管理者装置30においては、第3通信部32が評価情報を受信すると、第3制御部31は、第3表示部33に評価情報を表示させる。これにより、管理者などのユーザは、評価情報を確認することができる。すなわち、クーポンの販促の効果を、クーポンの種類毎に評価することができる。
以上のように、本実施形態の注文システム1によれば、クーポンが適用された場合の利益率が、クーポンの種類毎に算出される。これにより、ビール1杯無料のクーポンと、ドリンク15%オフのクーポンでは、いずれのクーポンが、利益率が高いか、というような、クーポンの種類毎の、販促の効果を評価することができる。すなわち、いずれのクーポンの効果が高いかといった解析を行うことができる。
以上の実施形態は、本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。すなわち特許請求の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、以下に説明する種々の変形や変更が可能である。
そうした第1の変形例としては、評価システムは、本実施形態の会計管理装置に替えて、会計管理装置の処理を複数の装置が協同するシステムとして実現されてもよい。
第2の変形例としては、利益率の集計値は、平均値に限定されるものではない、他の例としては、利益率の集計値は、利益率の中央値などでもよい。
第3の変形例としては、本実施形態においては、減額サービスの一例としてクーポンの利用による割引サービスを説明したが、減額サービスが、請求額が値引きされるようなサービスであればよく、実施形態に限定されるものではない。減額サービスは、クーポンの有無によらない、「毎週月曜日全品10%オフ」、「毎週火曜日フライドポテト無料」といったサービスも含むものとする。
また、減額サービスは、例えば飲み放題や食べ放題といった、一定額で2時間など所定の期間において、所定のメニューを注文可能なサービスも含むものとする。すなわち、本実施形態の会計管理装置10は、飲み放題や食べ放題における、販促効果についても評価することができる。
第4の変形例としては、評価期間は、所定の期間であればよく、実施形態に限定されるものではない。例えば、評価期間は、1週間であってもよい。また、他の例としては、評価期間は、適宜、管理者等のユーザにより指定されてもよい。この場合には、評価部112は、ユーザにより指定された評価期間における、クーポンの種類毎の、利益率の集計値を求めるものとする。
第5の変形例としては、会計管理装置10は、複数の店舗それぞれにおけるクーポンの利用を管理してもよい。この場合には、注文システム1は、各店舗で利用される注文端末装置と、各店舗で利用される会計装置を備える。そして、会計管理装置10の評価部112は、複数の店舗それぞれについて、クーポンの種類毎の利益率の集計値を求め、これらを示す評価情報を生成してもよい。この場合、出力処理部113は、店舗毎、かつ、クーポンの種類毎の、利益率の集計値の一覧を、管理者装置30に送信し、管理者装置30においては、第3制御部31は、店舗毎、かつ、クーポンの種類毎の、利益率の集計値の一覧を第3表示部に表示させる。これにより、管理者は、店舗毎かつクーポンの種類毎の、クーポンによる販促の程度を確認することができる。
第6の変形例としては、会計管理装置10は、クーポンによる利益率の集計値と、クーポンを発行するために要した広告費と、に基づいて、広告による費用対効果を求めてもよい。具体的には、会計管理装置10の評価部112は、1か月分のクーポンの利益額の総額を広告費で除した値を、費用対効果として算出してもよい。この場合、出力処理部113は、費用対効果を示す値を管理者装置30に送信し、管理者装置30においては、第3制御部31は、費用対効果を示す値を第3表示部33に表示させる。これにより、管理者は、費用対効果の程度を確認することができる。
さらに、評価部112は、広告に対する費用対効果についても、店舗毎かつクーポンの種類毎の値を求めてもよい。この場合には、出力処理部113により、店舗毎かつクーポンの種類毎の、費用対効果を示す値が管理者装置30に送信され、管理者装置30の第3表示部33に表示される。
第8の変形例としては、評価部112は、利益率の算出において、評価期間における減額サービスの種類それぞれに対応した、利用客の店舗における滞在時間を考慮してもよい。これにより、時間当たりの利益率を求めることができる。なお、この場合には、会計DB133に含まれる会計情報1331には、利用客の店舗での滞在時間が含まれるものとする。
第7の変形例としては、出力処理部113は、クーポンの種類毎の、所定期間における利用回数を集計値とともに会計装置40に送信してもよい。これにより、利益率だけでなく、利用回数を考慮して販促の効果を検討することができる。
第8の変形例としては、クーポンの種類毎の集計値は、出力部から出力されればよく、管理者装置30への送信に限定されるものではない。他の例としては、会計管理装置10が表示部を備え、表示部に表示されてもよい。
第9の変形例としては、クーポンの適用対象は、メニューに限らず、例えば、ハンバーグのソースなどのオプション等でもよい。また、商品分析の対象となるメニューグループをクーポンの適用対象として設定することも可能である。
第10の変形例としては、クーポンの管理方法は、実施形態に限定されるものではない。例えば、クーポンは、来店情報に対応付けて管理されてもよい。これにより、来店情報に対応したテーブルIDに対応する会計全体に対してクーポン特典を適用することができる。
第11の変形例としては、クーポンは、自動で適用されてもよい。例えば、一定期間に来店した利用客に一律にキャンペーン特典を適用する場合には、来店日時に基づいて、自動的に特典を適用することができる。
第12の変形例としては、クーポンの特典の適用回数は、無制限でもよく、制限があってもよいものとする。
第13の変形例としては、利用客の注文は、接客者が注文端末装置20を用いて行うのに替えて、利用客が注文装置を直接操作することにより行われてもよい。この場合、二次元コードの読み込みや、コード情報の入力により、クーポンを利用することができる。
第14の変形例としては、商品の利益率の算出方法は実施形態に限定されるものではない。例えば、原価の金額(絶対値)が設定されており、原価及び単価に基づいて利益率が算出されてもよい。また、原価や原価率は、メニューに含まれる材料の種類や量から算出されてもよい。
第14の変形例としては、評価情報として表示される情報は実施形態に限定されるものではない。例えば、評価情報には、クーポンの種類に対応付けて、1伝票当たりの広告費、費用対効果、客数、客の組数、クーポンの回収枚数、等が含まれてもよい。
さらに、本発明の手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
1 注文システム
10 会計管理装置
11 第1制御部
12 第1通信部
13 記録媒体
20 注文端末装置
21 第2制御部
22 第2通信部
23 第2表示部
24 第2入力部
30 管理者装置
31 第3制御部
32 第3通信部
33 第3表示部
34 第3入力部
40 会計装置
131 商品DB
132 クーポンDB
133 会計DB

Claims (8)

  1. 利用客により注文された飲食に係る複数の商品の売上合計額であって、前記複数の商品のうち一部の商品に対して、利用客により指定された種類の減額サービスが適用された後の売上合計額である、適用後売上合計額と、前記複数の商品の原価情報と、に基づいて、前記適用後売上合計額に対する利益率を算出し、複数種類の減額サービスの種類毎の前記利益率の、評価期間における集計値を求める評価部と、
    前記減額サービスの種類毎の前記集計値を、出力部から出力させる出力処理部と
    を備える、評価システム。
  2. 前記評価部は、前記評価期間において前記減額サービスに対応して計上される広告費と、前記減額サービスの種類毎の前記集計値と、に基づいて、前記減額サービスの種類毎の、前記広告費に対する費用対効果を求め、
    前記出力処理部は、前記減額サービスの種類毎の前記費用対効果を前記出力部から出力させる、請求項1に記載の評価システム。
  3. 前記評価部は、前記評価期間における前記減額サービスの種類それぞれに対応した、利用客の店舗における滞在時間に基づいて、前記利益率を算出する、請求項2に記載の評価システム。
  4. 前記評価部は、複数の店舗それぞれにおける、前記減額サービスの種類毎の前記集計値を求め、
    前記出力処理部は、店舗毎かつ前記減額サービスの種類毎の前記集計値を前記出力部から出力させる、請求項3に記載の評価システム。
  5. 前記評価部は、
    前記評価期間において前記減額サービスに対応して計上される広告費と、前記複数の店舗それぞれにおける、前記減額サービスの種類毎の前記集計値とに基づいて、店舗毎かつ前記減額サービスの種類毎の前記費用対効果を求め、
    前記出力処理部は、店舗毎かつ前記減額サービスの種類毎の、前記費用対効果を前記出力部から出力させる、請求項4に記載の評価システム。
  6. 前記減額サービスは、一定額で所定の期間において、所定の商品を注文可能なサービスを含む、請求項1に記載の評価システム。
  7. 前記出力処理部は、さらに、前記評価期間における前記減額サービスの種類毎の利用回数を、さらに、前記出力部から出力させる、請求項1に記載の評価システム。
  8. コンピュータを、
    利用客により注文された飲食に係る複数の商品の売上合計額であって、前記複数の商品のうち一部の商品に対して、利用客により指定された種類の減額サービスが適用された後の売上合計額である、適用後売上合計額と、前記複数の商品の原価情報と、に基づいて、前記適用後売上合計額に対する利益率を算出し、複数種類の減額サービスの種類毎の前記利益率の、評価期間における集計値を求める評価部、及び
    前記減額サービスの種類毎の前記集計値を、出力部から出力させる出力処理部
    として機能させるためのプログラム。
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