JP6674864B2 - 情報処理装置及び情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザに特典を提供して販売を促進させるための技術に関する。
ユーザに特典を提供して販売を促進させるための技術が知られている。例えば特許文献1には、売上明細と割引クーポンを一枚のレシートに発行して割引クーポン券印刷費用を削減する技術が開示されている。
特開平5−325033号公報
例えば既に何度も購入されていてユーザのニーズが顕在化している商品(物品又はサービスで提供されるもの)に高価な特典を提供しても、その商品が購入される可能性は元々高いので、売上の増加があまり期待できない。それよりも、元々買う気はなかったが特典があるなら購入に踏み切るというように潜在的なニーズがある商品の購入で利用可能な特典を提供することができれば、売上の増加が期待できる。
そこで、本発明は、ユーザに特典を提供することで、ニーズが顕在化した商品よりも潜在的なニーズが見込まれる商品の販売をより促進することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザに関し且つ前記ユーザの商品の購入履歴を含むユーザ情報を取得する取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部であって、前記購入履歴に購入されたことが示されている商品及び判定の対象となる商品の類似度と当該購入の回数とに応じて、当該判定の対象となる商品についての前記判定を行う判定部と、前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部とを備える情報処理装置を提供する。
また、前記出力部は、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力しなくてもよい。
また、前記ユーザ情報は、前記ユーザの前記商品の購入履歴を含み、前記出力部は、取得された前記購入履歴に購入されたことが示されている商品については、当該購入の回数が条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しなくてもよい。
さらに、前記ユーザ情報は、前記ユーザの前記商品の購入履歴を含み、前記出力部は、取得された前記購入履歴に購入されたことが示されている商品については、当該購入の時期が条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しなくてもよい。
また、本発明は、ユーザに関し且つユーザの前記商品の購入履歴を含むユーザ情報として、第1ユーザの購入履歴と、前記第1ユーザの知人である第2ユーザの購入履歴とを取得する取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部と、前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部であって、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力せず、取得された前記第2ユーザの購入履歴に購入されたことが示されている商品については、取得された前記第1ユーザの購入履歴にも当該商品が購入されたことが示されているという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない出力部とを備える情報処理装置を提供する。
また、出力された前記特典情報が示す特典の利用状況を取得する状況取得部を備え、前記出力部は、過去に特典が前記ユーザに提供された商品については、当該ユーザが当該特典を利用したという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しなくてもよい。
また、前記出力部は、販売期間が閾値未満である前記商品については、前記特定の条件が満たされていなくても前記特典情報を出力してもよい。
さらに、前記特典の価値は前記商品の値引きであり、前記決定部は、第1商品の特典の価値を、当該第1商品と共通する分野の第2商品よりも当該第1商品の購入価格が低くなるように決定してもよい。
また、本発明は、ユーザに関し且つユーザの前記商品の購入履歴を含むユーザ情報を取得する取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部であって、前記購入履歴に購入されたことが示されている商品及び判定の対象となる商品の類似度と当該購入の回数とに応じて、当該判定の対象となる商品についての前記判定を行う判定部と、前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部とを備える情報処理システムを提供する。
さらに、本発明は、ユーザに関し且つユーザの前記商品の購入履歴を含むユーザ情報として、第1ユーザの購入履歴と、前記第1ユーザの知人である第2ユーザの購入履歴とを取得する取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部と、前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部であって、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力せず、取得された前記第2ユーザの購入履歴に購入されたことが示されている商品については、取得された前記第1ユーザの購入履歴にも当該商品が購入されたことが示されているという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない出力部とを備える情報処理システムを提供する。
本発明によれば、ユーザに特典を提供することで、ニーズが顕在化した商品よりも潜在的なニーズが見込まれる商品の販売をより促進することができる。
第1実施例に係る特典提供システムの全体構成を表す図 購入履歴サーバ装置及び特典情報サーバ装置のハードウェア構成を表す図 ユーザ端末のハードウェア構成を表す図 特典提供システムが実現する機能構成を表す図 購入履歴の一例を表す図 判定対象商品と購入履歴との比較の一例を表す図 価値テーブルの一例を表す図 表示された特典情報の一例を表す図 特典提供処理における各装置の動作手順の一例を表す図 回数条件テーブルの一例を表す図 時期条件テーブルの一例を表す図 第2実施例の特典提供システムが実現する機能構成を表す図 変形例の特典提供システムが実現する機能構成を表す図 変形例の特典提供システムが実現する機能構成を表す図 利用率テーブルの一例を表す図 変形例の特典提供システムが実現する機能構成を表す図
[1]第1実施例
図1は第1実施例に係る特典提供システム1の全体構成を表す。特典提供システム1は、ユーザに特典を提供して商品の販売を促進するためのシステムである。ここでいう商品には、物品の形態で提供されるもの(日用品、食品、飲料品及び衣料品等)及びサービスの形態で提供されるもの(交通、宿泊、外食及びコンテンツ等)の両方が含まれる。また、ユーザに提供される特典としては、クーポンのように今回購入する商品の価格を値引きするもの、ポイントのように次回以降の購入時に価格を値引きするもの、及び、購入対象とは別の商品(いわゆるおまけ)を付けるもの等がある。
特典提供システム1は、ネットワーク2と、購入履歴サーバ装置10と、特典情報サーバ装置20と、ユーザ端末30とを備える。ネットワーク2は、移動体通信網及びインターネット等を含む通信システムであり、自システムにアクセスする装置同士のデータのやり取りを仲介する。ネットワーク2には、購入履歴サーバ装置10及び特典情報サーバ装置20が有線通信でアクセスしており、ユーザ端末30が無線通信でアクセスしている。なお、ネットワーク2とのアクセスは有線通信及び無線通信のどちらでもよい。
購入履歴サーバ装置10は、ユーザの商品の購入履歴を蓄積する処理を行う情報処理装置である。特典情報サーバ装置20は、購入履歴サーバ装置10に蓄積された購入履歴を用いて、ユーザに提供する特典を示す特典情報の生成及び出力の処理を行う情報処理装置である。ユーザ端末30は、ユーザが利用するスマートフォン等の端末装置であり、特典情報サーバ装置20が出力した特典情報を表示する。ユーザはユーザ端末30に表示された特典情報を商品購入時に提示することで、その特典情報が示す特典(商品の値引き等)を受けることができる。
図2は購入履歴サーバ装置10及び特典情報サーバ装置20のハードウェア構成を表す。購入履歴サーバ装置10及び特典情報サーバ装置20は、いずれも、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信装置14と、入力装置15と、出力装置16と、バス17という各装置を備えるコンピュータである。なお、ここでいう「装置」という文言は、回路、デバイス及びユニット等に読み替えることができる。また、各装置は、1つ又は複数含まれていてもよいし、一部の装置が含まれていなくてもよい。
プロセッサ11は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ11は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。また、プロセッサ11は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール及びデータ等を、ストレージ13及び/又は通信装置14からメモリ12に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。各種処理を実行するプロセッサ11は1つでもよいし、2以上であってもよく、2以上のプロセッサ11は、同時又は逐次に各種処理を実行してもよい。また、プロセッサ11は、1以上のチップで実装されてもよい。プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ12は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ12は、レジスタ、キャッシュ及びメインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。メモリ12は、前述したプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール及びデータ等を保存することができる。
ストレージ13は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ13は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ12及び/又はストレージ13を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置14は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置15は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置16は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置15及び出力装置16は、一体となった構成(例えば、タッチスクリーン)であってもよい。
また、プロセッサ11及びメモリ12等の各装置は、情報を通信するためのバス17を介して互いにアクセス可能となっている。バス17は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、購入履歴サーバ装置10及び特典情報サーバ装置20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及び、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ11は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
図3はユーザ端末30のハードウェア構成を表す。ユーザ端末30は、プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信装置34と、入力装置35と、出力装置36と、測位装置37と、バス38という各装置を備えるコンピュータである。プロセッサ31から出力装置36及びバス38は、図2に表す同名の各装置と共通するハードウェアである。測位装置37は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を用いて自身の位置を測定するセンサを有し、測定した位置を緯度及び経度で表す位置データをプロセッサ31に供給する。
特典提供システム1が備える各装置のプロセッサがプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図4は特典提供システム1が実現する機能構成を表す。購入履歴サーバ装置10は、購入履歴蓄積部101と、購入履歴送信部102とを備える。特典情報サーバ装置20は、特典処理開始指示部201と、ユーザ情報取得部202と、購入見込み判定部203と、特典価値決定部204と、特典情報生成部205と、特典情報出力部206とを備える。ユーザ端末30は、位置情報送信部301と、特典情報表示部302とを備える。
特典情報サーバ装置20の特典処理開始指示部201は、ユーザに特典を提供する特典処理の開始を指示する。特典処理開始指示部201は、特典提供システム1を運用する事業者が特典処理を開始させる操作を行った場合に、特典処理の開始を指示する。なお、特典処理開始指示部201は、決められた時間の間隔で又は決められた時刻に特典処理の開始を指示してもよい。また、ユーザ端末30の位置情報送信部301が、自装置の位置を示す位置情報を特典情報サーバ装置20に送信する。その場合、特典処理開始指示部201は、送信されてきた位置情報が示す位置と店舗等の特定の位置との距離が閾値未満になった場合に、特典処理の開始を指示してもよい。
特典処理開始指示部201は、特典提供システム1に登録された登録ユーザのユーザID(Identification)から特典を提供する対象ユーザのユーザIDを抽出する。また、特典処理開始指示部201は、特典提供システム1に登録された商品の商品IDから、特典を付与する対象の商品の商品IDを抽出する。特典処理開始指示部201は、例えば、上記事業者が自装置を操作して指定したユーザのユーザIDを対象ユーザのユーザIDとして抽出し、同様の操作で指定した商品の商品IDを対象商品の商品IDとして抽出する。
なお、特典処理開始指示部201は、特典処理を行うスケジュールとユーザID及び商品IDとを対応付けたテーブルを記憶しておき、特典処理を行うタイミングに対応付けられているユーザIDを対象ユーザのユーザIDとして抽出し、そのタイミングに対応付けられている商品IDを対象商品の商品IDとして抽出してもよい。また、特典処理開始指示部201は、位置情報を送信してきたユーザ端末30に対応付けられているユーザIDを対象ユーザのユーザIDとして抽出し、その位置情報が示す位置との距離が閾値未満になった店舗等に対応する商品の商品IDを対象商品の商品IDとして抽出してもよい。
特典処理開始指示部201は、ユーザ情報取得部202に対して、抽出したユーザIDにより識別される対象ユーザの購入履歴を取得するよう指示し、購入見込み判定部203に対して、抽出した商品IDにより識別される対象商品の購入見込みを判定するよう指示することで、特典処理の開始を指示する。
ユーザ情報取得部202は、特典処理開始指示部201から指示された対象ユーザに関する情報(以下「ユーザ情報」という)を取得する。ユーザ情報取得部202は本発明の「取得部」の一例である。ユーザ情報取得部202は、本実施例では、対象ユーザの商品の購入履歴をユーザ情報として取得する。ユーザ情報取得部202は、対象ユーザのユーザIDに対応する購入履歴の要求を示す要求データを購入履歴サーバ装置10に送信する。
購入履歴サーバ装置10の購入履歴蓄積部101は、特典提供システム1に登録された登録ユーザの商品の購入履歴を蓄積する。購入履歴蓄積部101は、例えば、各登録ユーザが利用している電子決済システムから定期的にそれらの登録ユーザの商品の購入履歴を取得し、登録ユーザのユーザIDに対応付けて蓄積する。
購入履歴サーバ装置10の購入履歴送信部102は、特典情報サーバ装置20から送信されてきた要求データを受信すると、その要求データが示す対象ユーザのユーザIDに対応付けて購入履歴蓄積部101に蓄積されている購入履歴、すなわち対象ユーザの購入履歴を読み出して、特典情報サーバ装置20に送信する。ユーザ情報取得部202は、こうして送信されてきた購入履歴を対象ユーザの購入履歴として取得し、購入見込み判定部203に供給する。
購入見込み判定部203は、ユーザ情報取得部202により取得された購入履歴に基づいて、商品を対象ユーザが購入する見込みの高さを判定する。購入見込み判定部203は本発明の「判定部」の一例である。購入見込み判定部203は、本実施例では、取得された購入履歴に購入されたことが示されている商品と、判定の対象となる商品(特典処理開始指示部201から判定を指示された商品)との類似度及び購入の回数に応じて購入の見込みの高さを判定する。
図5は購入履歴の一例を表す。図5の例では、購入商品名に、商品カテゴリ、メーカ及び付帯情報という商品の属性がそれぞれ対応付けられている。例えば「AA」という商品の属性は、商品カテゴリが「ジュース」であり、メーカが「α社」であり、付帯情報が「無添加」である。また、「BB」という商品の属性は、商品カテゴリが「ビール」であり、メーカが「β社」である(付帯情報はなし)。また、「CC」という商品の属性は、商品カテゴリが「ジュース」であり、メーカが「β社」であり、付帯情報が「新商品」である。これら複数の属性のうち共通する属性が多い商品同士ほど、類似度が高いことを意味する。
なお、商品カテゴリには、お茶、おにぎり、カップラーメン、調味料及び洗剤等が含まれる。また、付帯情報には、ダイエット、エナジー系及び高価格帯等が含まれる。なお、例えば商品カテゴリであれば、食品、飲料品、衣料品及び日用品等のようにより上位の分類が用いられてもよい。
枠内の数字は、購入回数を表している。例えば「AA」という商品は「1」回購入されており、「BB」という商品は「3」回購入されており、「CC」という商品は「2」回購入されている。なお、「CC」という商品の「2」回の購入のうち、新商品であったのはそのうちの「1」回の購入である。このように、付帯情報は購入時期によって変化する場合がある。購入見込み判定部203は、判定対象の商品と商品カテゴリ、メーカ及び付帯情報が共通する部分(つまり商品同士が類似することを表す部分)の購入回数を足し合わせることで、上述した類似度及び購入の回数に応じた購入の見込みの高さを判定する。
図6は判定対象商品と購入履歴との比較の一例を表す。図6(a)の例では、「DD」という判定対象の商品の商品カテゴリが「ジュース」、メーカが「β社」、付帯情報が「新製品」であることが表されている。図6(b)の例では、購入見込み判定部203が、取得された購入履歴のうち、判定対象商品の「DD」と商品カテゴリ、メーカ、付帯情報が共通する部分の購入回数の小計を算出し、それらの合計を算出している。この例では、商品カテゴリが「ジュース」の商品「AA」及び「CC」の購入回数の小計が「3」、メーカが「β社」の商品「BB」及び「CC」の購入回数の小計が「5」、付帯情報が「新製品」の商品「CC」の購入回数の小計が「1」、それらの小計の合計が「9」と算出されている。
図6(c)の例では、「EE」という判定対象の商品の商品カテゴリが「ビール」、メーカが「α社」、付帯情報がなしであることが表されている。図6(d)の例では、購入見込み判定部203が、図6(b)の例と同様に小計及び合計を算出している。この例では、商品カテゴリが「ビール」の商品「BB」の購入回数の小計が「3」、メーカが「α社」の商品「AA」の購入回数の小計が「1」、付帯情報がなしなので購入回数の小計が「0」、それらの小計の合計が「4」と算出されている。
購入見込み判定部203は、算出した合計の値を、対象ユーザが対象商品を購入する見込みの高さを示す値(値が大きいほど購入の見込みが高い)とする。この値を以下では「購入見込み値」という。図6の例では、購入見込み判定部203は、商品DDの購入見込み値を「9」、商品EEの購入見込み値を「4」と算出している。購入見込み判定部203は、この購入見込み値を算出することで、購入の見込みの高さを判定する。購入見込み判定部203は、各対象商品について算出した購入見込み値を特典価値決定部204に供給する。
特典価値決定部204は、商品を購入する際に利用可能な特典(上述したクーポン、ポイント及びおまけ等)の価値を決定する。特典価値決定部204は本発明の「決定部」の一例である。特典価値決定部204は、特典の対象商品の特典の価値を、その対象商品について購入見込み判定部203により判定された見込みの高さに応じた大きさに決定する。特典価値決定部204は、各商品の購入見込み値と、特典の価値とを対応付けた価値テーブルを用いてこの決定を行う。
図7は価値テーブルの一例を表す。図7の例では、「閾値Th1未満」という購入見込み値には「50%OFFクーポン」という特典の価値が対応付けられている。また、「閾値Th1以上閾値Th2未満」という購入見込み値には「30%OFFクーポン」という特典の価値が、「閾値Th2以上」という購入見込み値には「10%OFFクーポン」という特典の価値が対応付けられている。
特典価値決定部204は、図7に表す価値テーブルを用いることで、商品の特典の価値を、第1の見込みの高さが判定された場合には、第1の見込みの高さよりも高い第2の見込みの高さが判定された場合に比べて高い特典の価値を決定する。これはつまり、特典価値決定部204は、商品の特典の価値を、第1の見込みの高さよりも高い第2の見込みの高さが判定された場合には、第1の見込みの高さが判定された場合に比べて低い特典の価値を決定することを意味している。
例えば第1閾値Th1が「5」で第2閾値Th2が「10」である場合、商品DDの購入見込み値の「9」は「閾値Th1以上閾値Th2未満」なので、特典価値決定部204は、商品DDの特典の価値を、「30%OFFクーポン」と決定する。この特典の価値は、商品DDの購入見込み値が例えば「12」である場合の特典の価値である「10%OFFクーポン」に比べて高い(この場合は「9」という購入見込み値が第1の見込みの高さを表し、「12」という購入見込み値が第2の見込みの高さを表す)。また、この特典の価値は、商品DDの購入見込み値が例えば「3」である場合の特典の価値である「50%OFFクーポン」に比べて低い(この場合は「3」という購入見込み値が第1の見込みの高さを表し、「9」という購入見込み値が第2の見込みの高さを表す)。
一方、商品EEの購入見込み値の「4」は「閾値Th1未満」なので、特典価値決定部204は、商品EEの特典の価値を「50%OFFクーポン」と決定する。この特典の価値は、商品EEの購入見込み値が例えば「8」である場合の特典の価値である「30%OFFクーポン」に比べて高い(この場合は「4」という購入見込み値が第1の見込みの高さを表し、「8」という購入見込み値が第2の見込みの高さを表す)。特典価値決定部204は、決定した特典の価値を、対象商品の商品ID及び対象ユーザのユーザIDとともに特典情報生成部205に供給する。
特典情報生成部205は、特典価値決定部204により決定された価値の特典を示す特典情報を生成する。特典情報生成部205は、例えば、特典価値決定部204から供給されたユーザIDにより識別されるユーザの氏名と、同じく供給された商品IDにより識別される商品の商品名と、同じく供給された特典の価値と、その特典の利用条件とを表す文字列を配置した画像を特典情報として生成する。特典情報生成部205は、生成した特典情報及び対象ユーザのユーザIDを特典情報出力部206に供給する。
特典情報出力部206は、特典情報生成部205から供給された特典情報、すなわち特典価値決定部204により決定された価値の特典を示す特典情報を出力する。特典情報出力部206は本発明の「出力部」の一例である。特典情報出力部206は、ユーザIDとユーザ端末30の宛先(IP(Internet Protocol)アドレス等)とを対応付けた宛先テーブルを記憶しておき、供給されたユーザIDに対応付けられている宛先、すなわち対象ユーザが利用するユーザ端末30に対して特典情報を出力する。
ユーザ端末30の特典情報表示部302は、特典情報サーバ装置20から出力されてきた特典情報を表示する。
図8は表示された特典情報の一例を表す。図8の例では、特典情報表示部302が、自装置の出力装置36に、特典情報として、「ユーザさん、以下のクーポンが提供されました。」という文字列と、対象商品が「EE(ビール)」であり、割引率が「50%」であり、利用条件が「利用可能店舗:・・・」で「利用可能期間:・・・」であることを示す画像が表示されている。ユーザが利用可能期間内に利用可能店舗で会計時にこの特典情報をユーザ端末30に表示させて店員に見せることで、「EE(ビール)」を50%オフで購入することができる。
特典提供システム1が備える各装置は、上記の構成に基づいて、ユーザに特典を提供する特典処理を行う。
図9は特典処理における各装置の動作手順の一例を表す。この動作手順は、例えば、特典提供システム1の運用事業者が特典処理を開始させる操作を行うことを契機に開始される。まず、特典情報サーバ装置20(ユーザ情報取得部202)は、購入履歴サーバ装置10に対象ユーザの購入履歴を要求する(ステップS11)。
次に、購入履歴サーバ装置10(購入履歴送信部102)は、自装置に蓄積されている対象ユーザの購入履歴を読み出し(ステップS12)、特典情報サーバ装置20に送信する(ステップS13)。特典情報サーバ装置20(ユーザ情報取得部202)は、送信されてきた購入履歴を対象ユーザの購入履歴として取得する(ステップS14)。次に、特典情報サーバ装置20(購入見込み判定部203)は、取得された購入履歴に基づいて、対象ユーザが対象商品を購入する見込みを判定する(ステップS15)。
続いて、特典情報サーバ装置20(特典価値決定部204)は、判定された購入の見込みに基づいて対象商品について対象ユーザに提供する特典の価値を決定する(ステップS16)。次に、特典情報サーバ装置20(特典情報生成部205)は、決定されてきた価値の特典を示す特典情報を生成する(ステップS17)。続いて、特典情報サーバ装置20(特典情報出力部206)は、生成された特典情報を対象ユーザのユーザ端末30に対して出力する(ステップS18)。ユーザ端末30(特典情報表示部302)は、出力されてきた特典情報を表示する(ステップS19)。
本実施例で述べた図6の例では、商品の特典の価値を、第1の見込みの高さが判定された場合には、第1の見込みの高さよりも高い第2の見込みの高さが判定された場合に比べて高い特典の価値を決定している。このように決定された特典をユーザに提供することで、ニーズが顕在化した商品よりも潜在的なニーズが見込まれる商品の販売をより促進することができる。
また、本実施例では、対象商品の購入の見込みが、購入履歴に購入されたことが示されている商品と、判定の対象商品との類似度及び購入の回数に応じて判定されている。これにより、特典の対象ユーザがまだ購入したことがない商品についても購入の見込みが判定できるとともに、それら購入されたことがない商品についても、例えば類似する商品を過去に何度も購入していれば、対象ユーザが強い購買意欲を持つ可能性があることを判定することができる。
[2]第2実施例
本発明の第2実施例について、以下、第1実施例と異なる点を中心に説明する。第1実施例では、どの対象商品についても特典が提供されたが、第2実施例では、対象商品によっては、対象ユーザのニーズが全くない(潜在的なニーズもない)商品であると判断して、特典が提供されない場合がある。
本実施例では、特典情報出力部206は、ユーザ情報取得部202によりユーザ情報が特定の条件を満たさない場合には、ユーザが商品を購入する見込みがない、すなわちそのユーザにはその商品のニーズがないものとして、特典情報を出力しない。以下では、特典情報出力部206がニーズのない商品を判断する4通りの方法を説明する。
[2−1]購入回数
第1の方法では、購入履歴に購入されたことが示されている商品の購入回数に基づいて、ニーズがない商品が判断される。以下ではこの判断を特典情報出力部206が行う例を説明する。この例では、特典情報出力部206は、ユーザ情報取得部202により取得された購入履歴に購入されたことが示されている商品については、その購入の回数が条件(第1の方法における特定の条件)を満たす場合には特典情報を出力するが、購入の回数が条件を満たさない場合には特典情報を出力しない。特典情報出力部206は、購入回数の条件を示す回数条件テーブルを用いてこの判断を行う。
図10は回数条件テーブルの一例を表す。図10の例では、「日用品」という商品カテゴリに「3回以上」という購入回数の条件が対応付けられている。また、「食品・飲料品」という商品カテゴリに「4回以上」という購入回数の条件が対応付けられ、「衣料品」という商品カテゴリに「2回以上」という購入回数の条件が対応付けられている。本実施例では、ユーザ情報取得部202が取得した特典の対象ユーザの購入履歴が特典情報出力部206に供給される。
特典情報出力部206は、供給された購入履歴に特典の対象商品が含まれている場合に、その対象商品の購入回数が、その対象商品の商品カテゴリに回数条件テーブルで対応付けられている条件を満たしているか否かを判断する。例えば対象商品が日用品であれば、特典情報出力部206は、その対象商品の購入回数が2回以下であれば条件を満たさないと判断し、3回以上であれば条件を満たすと判断する。特典情報出力部206は、条件を満たさないと判断した場合には、上述した特定の条件が満たされていない、すなわち、対象商品のニーズが対象ユーザにないと判断し、特典情報生成部205から供給された特典情報を出力せずに破棄する。
購入履歴に購入されたことが示されているということは、対象ユーザがその対象商品を購入したことがあるということである。第1の方法では、その対象商品が商品カテゴリに応じた回数だけ購入されていなければ、対象ユーザはその対象商品を購入したが気に入らなかったので今後は購入するつもりが全くない、すなわちニーズがないため、特典を提供しても購入に結び付かないと判断し、特典情報を出力しないようにしている。このように購入するつもりが全くない商品の特典が提供されても、ユーザはもっと役に立つ特典を提供してほしいとかえって不満に思うことがある。しかし、第1の方法を用いれば、購入する気がない商品の特典を対象ユーザに提供することを防ぐことができるので、そのような不満を持たれないようにすることができる。
なお、特典情報出力部206は、日用品、食品、飲料品及び衣料品という商品カテゴリに応じた条件に限らず、それよりも詳細な、例えば、洗剤、シャンプー、歯磨き粉、ジュース及びビール等の商品カテゴリに応じた条件を購入回数の条件として用いてもよい。また、特典情報出力部206は、商品カテゴリに限らず、メーカに応じた条件又は付帯情報に応じた条件等を購入回数の条件として用いてもよい。いずれの場合も、対象ユーザが対象商品を気に入るか否かを見極めるのに必要な購入回数が条件として用いられることが望ましい。
また、第1の方法によるニーズがない商品の判断を、特典情報出力部206以外の機能が行ってもよい。例えば特典情報生成部205が特典情報出力部206と同様にこの判断を行って、購入の回数が条件を満たさない場合には特典情報を生成しないようにしてもよい。また、購入の回数が条件を満たさない場合に、購入見込み判定部203が購入の見込みを判定しないようにしてもよいし、特典価値決定部204が特典の価値を決定しないようにしてもよい。いずれの場合も、購入の回数が条件を満たさない場合に、特典情報出力部206が特典情報を出力しないことになる。
[2−2]購入時期
第2の方法では、購入履歴に購入されたことが示されている商品の購入時期に基づいて、ニーズがない商品が判断される。以下ではこの判断を特典情報出力部206が行う例を説明する。この例では、特典情報出力部206は、ユーザ情報取得部202により取得された購入履歴に購入されたことが示されている商品については、その購入の時期が条件(第2の方法における特定の条件)を満たす場合には特典情報を出力するが、購入の時期が条件を満たさない場合には特典情報を出力しない。特典情報出力部206は、購入時期の条件を示す時期条件テーブルを用いてこの判断を行う。
図11は時期条件テーブルの一例を表す。図11の例では、「日用品」という商品カテゴリに「半年以内」という購入時期の条件(最後の購入時期)が対応付けられている。これは、対象ユーザが最後に対象商品を購入したのが半年以内であれば条件が満たされることを意味している。また、「食品・飲料品」という商品カテゴリに「1月以内」という購入時期の条件が対応付けられ、「衣料品」という商品カテゴリに「1年以内」という購入時期の条件が対応付けられている。
特典情報出力部206は、供給された購入履歴に特典の対象商品が含まれている場合に、その対象商品の購入時期が、その対象商品の商品カテゴリに条件テーブルで対応付けられている条件を満たしているか否かを判断する。例えば対象商品が食品・飲料品であれば、特典情報出力部206は、その対象商品の最後の購入時期が1月以内であれば条件を満たすと判断し、1月よりも前であれば条件を満たさないと判断する。特典情報出力部206は、条件を満たさないと判断した場合には、上述した特定の条件が満たされていない、すなわち、対象商品のニーズが対象ユーザにないと判断し、特典情報生成部205から供給された特典情報を出力せずに破棄する。
第2の方法では、対象商品が商品カテゴリに応じた時期よりも前に購入された後に購入されていなければ、対象ユーザはその対象商品を以前は購入していたこともあったが気に入らなくなったので最近は購入しなくなった、すなわちニーズがなくなったため、特典を提供しても購入に結び付かないと判断し、特典情報を出力しないようにしている。これにより、対象ユーザが過去の購入経験から購入する気がなくなった(ニーズがなくなった)商品についての特典をその対象ユーザに提供することを防ぐことができ、上述したようなもっと役に立つ特典を提供してほしいという不満を持たれないようにすることができる。
なお、購入時期の条件は、上述した購入回数の条件と同様に、より詳細な商品カテゴリに応じた条件であってもよいし、メーカ又は付帯情報に応じた条件であってもよい。また、第2の方法によるニーズがない商品の判断を、特典情報出力部206以外の機能が行ってもよい。
また、第1の方法及び第2の方法を組み合わせてもよい。例えば、特典情報出力部206は、ユーザ情報取得部202により取得された購入履歴に購入されたことが示されている商品について、その購入の回数及び購入の時期が条件を満たす場合には特典情報を出力するが、それらの回数及び時期が条件を満たさない場合には、上述した特定の条件が満たされていない、すなわち、対象商品のニーズが対象ユーザにないと判断して特典情報を出力しない。例えば、日用品の場合、最後の購入時期が半年以内であれば購入回数にかかわらず条件を満たし、最後の購入時期が半年よりも前であっても、購入回数が3回以上であれば条件を満たすという具合である。
これは、対象商品が商品カテゴリに応じた時期よりも前に購入された後に購入されていない場合でも、それまでの購入回数が多ければ、以前は気に入っていた商品であり、その商品が気に入らなくなったわけではなく最近は他の商品も試していたということが考えられるので、その場合には以前購入されていた商品のニーズがなくなったわけではないと判断し、特典情報出力部206が典情報を出力する。ただし、それまでの購入回数も少なければ、以前も特別気に入っていた商品ではなかったからやはりニーズがなくなったと判断し、特典情報出力部206が典情報を出力しないようにする。これにより、過去のお気に入りの商品の購入をやめて一時的に他の商品を購入していたユーザに対して、過去のお気に入りの商品という潜在的なニーズが見込まれる商品の販売を促進することができる。
[2−3]知人からの情報
第3の方法では、対象ユーザの知人であるユーザが購入している商品について、ニーズの有無が判断される。この判断も例えば特典情報出力部206が行う。この方法では、ユーザ情報取得部202が、対象ユーザの購入履歴と、対象ユーザの知人であるユーザの購入履歴とを取得する。この場合の対象ユーザは本発明の「第1ユーザ」の一例であり、知人のユーザは本発明の「第2ユーザ」の一例である。
そして、例えば、特典情報出力部206は、ユーザ情報取得部202により取得された知人のユーザの購入履歴が示す購入された商品については、ユーザ情報取得部202により取得された対象ユーザの購入履歴にもその商品が購入されたことが示されているという条件(第3の方法における特定の条件)を満たす場合には特典情報を出力し、その条件を満たさない場合には特典情報を出力しない。
例えば知人のユーザの購入履歴に商品DDが購入されたことが示されており、対象ユーザの購入履歴にも商品DDが購入されたことが示されている場合には、特典情報出力部206は、条件を満たすと判断し、対象ユーザのユーザ端末30に対して特典情報を出力する。一方、知人のユーザの購入履歴に商品EEが購入されたことが示されており、対象ユーザの購入履歴には商品EEが購入されたことが示されていない場合には、特典情報出力部206は、条件を満たさないと判断し、上述した特定の条件が満たされていない、すなわち、対象商品のニーズが対象ユーザにないと判断して対象ユーザのユーザ端末30に対して特典情報を出力しない。
知人のユーザが商品EEを購入すると、その知人のユーザから商品EEについての情報(商品の特徴、評価及び価格等)が対象ユーザに伝わる場合がある。その場合に対象ユーザが商品EEを購入していなければ、対象ユーザは知人のユーザから聞いた情報から商品EEを購入する気にならなかった、すなわち対象ユーザにとって商品EEのニーズはなかったと考えられる。第3の方法が用いられることで、そのようにニーズがないと考えられる商品の特典情報が対象ユーザに提供されることを防ぐことができ、上述したようなもっと役に立つ特典を提供してほしいという不満を持たれないようにすることができる。なお、第3の方法によるニーズがない商品の判断を、特典情報出力部206以外の機能が行ってもよい。
[2−4]特典の利用状況
第4の方法では、対象ユーザによる提供された特典の利用状況に基づいてニーズの有無が判断される。以下ではこの判断を特典情報出力部206が行う例を説明する。
図12は本実施例の特典提供システム1aが実現する機能構成を表す。特典提供システム1aは、購入履歴サーバ装置10と、特典情報サーバ装置20aと、ユーザ端末30とを備える。特典情報サーバ装置20aは、図4に表す各部に加え、利用状況取得部207を備える。
利用状況取得部207は、特典情報出力部206により出力された特典情報が示す特典の利用状況を取得する。利用状況取得部207は本発明の「状況取得部」の一例である。利用状況取得部207には、特典情報出力部206から出力された特典情報が供給される。例えば対象商品の特典を利用するとその対象商品の販売を管理するシステム(POS(Point of sale)システム等)に特典が利用された旨が記録される場合、利用状況取得部207は、供給された特典情報が示す対象商品の販売を管理するシステムに対して特典の利用の有無を要求する。
利用状況取得部207は、この要求に対するシステムからの応答に基づき、特典が利用された状況及び特典が利用されていない状況のいずれかを特典の利用状況として取得する。利用状況取得部207は、取得した利用状況を特典情報出力部206に供給する。特典情報出力部206は、過去に特典が対象ユーザに提供された商品については、その対象ユーザがその特典を利用したという条件(第4の方法における特定の条件)を満たす場合には特典情報を出力し、その条件を満たさない場合には特典情報を出力しない。
例えば対象ユーザに商品DDについての特典が過去に提供されてその対象ユーザがその特典を利用した状況である場合には、特典情報出力部206は、条件を満たすと判断し、対象ユーザのユーザ端末30に対して特典情報を出力する。一方、対象ユーザに商品EEについての特典が過去に提供されたがその対象ユーザがその特典を利用していない状況である場合には、特典情報出力部206は、条件を満たさないと判断し、上述した特定の条件が満たされていない、すなわち、対象商品のニーズが対象ユーザにないと判断して対象ユーザのユーザ端末30に対して特典情報を出力しない。
対象ユーザに或る商品の特典を提供したのにその特典が利用されないということは、対象ユーザはその商品を特典があっても購入する気にならなかった、すなわち対象ユーザにとってはその商品のニーズがなかったと考えられる。第4の方法が用いられることで、そのようにニーズがないと考えられる商品の特典情報が対象ユーザに提供されることを防ぐことができ、上述したようなもっと役に立つ特典を提供してほしいという不満を持たれないようにすることができる。なお、第4の方法によるニーズがない商品の判断を、特典情報出力部206以外の機能が行ってもよい。
[3]変形例
上述した各実施例はそれぞれが本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、各実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[3−1]販売期間を考慮
第2実施例において、販売期間が短い商品については、対象ユーザがその商品のことを知らない可能性が高いので、ニーズがないという判断をしないようにしてもよい。例えばニーズの有無の判断を特典情報出力部206が行う場合、特典情報出力部206は、販売期間が閾値未満である商品については、第2実施例で述べた各条件を満たしていなくても特典情報を出力する。
例えば第1又は第2の方法が用いられる場合、特典情報出力部206は、取得された購入履歴に購入されたことが示されている商品については購入の回数又は時期が条件を満たさない場合には特典情報を出力しないが、その商品の販売期間が閾値未満であれば特典情報を出力する。また、第3の方法が用いられる場合、特典情報出力部206は、知人のユーザが購入した商品については対象ユーザもその商品を購入していなければ特典情報を出力しないが、その商品の販売期間が閾値未満であれば特典情報を出力する。
また、第4の方法が用いられる場合、特典情報出力部206は、特典を提供した商品については対象ユーザがその特典を利用していなければ特典情報を出力しないが、その商品の販売期間が閾値未満であれば特典情報を出力する。いずれの場合も、販売期間が短い(閾値未満)ために対象ユーザがまだ知らない又は購入を十分に検討していない商品の特典が対象ユーザに提供されなくなることを防ぐことができる。その結果、潜在的なニーズが発掘されることなく売り上げに繋がらなくなることも防ぐことができる。
[3−2]他の商品の価格を考慮した特典
特典の価値がクーポンのような商品の値引きである場合に、対象商品が競合商品よりも売れるようにするための特典が提供されてもよい。この場合、特典価値決定部204は、対象商品の特典の価値を、その対象商品と共通する分野の他の商品よりも対象商品の購入価格が低くなるように決定する。この場合の対象商品は本発明の「第1商品」の一例であり、他の商品は本発明の「第2商品」の一例である。
図13は本変形例の特典提供システム1bが実現する機能構成を表す。特典提供システム1bは、購入履歴サーバ装置10と、特典情報サーバ装置20bと、ユーザ端末30とを備える。特典情報サーバ装置20bは、図4に表す各部に加え、販売価格取得部208を備える。
販売価格取得部208は、特典が提供される商品を扱っている店舗で販売されている他の商品の販売価格を取得する。ここでいう店舗には、実際の店舗の他に、通信販売サイトのような仮想の店舗も含まれる。販売価格取得部208は、例えば、特典提供システム1bを運用する事業者が他の商品の販売価格を入力する操作を行うことで、入力された他の商品の販売価格を取得する。なお、販売価格取得部208は、上記店舗の販売システムにアクセス可能な場合に、その販売システムから他の商品の販売価格を取得してもよい。販売価格取得部208は、取得した他の商品の販売価格を特典価値決定部204に供給する。
特典価値決定部204は、対象商品の特典の価値を、供給された販売価格よりも対象商品の購入価格が低くなるように決定する。例えば対象商品である商品DDが120円で販売されており、商品DDと共通する分野であるジュースの商品FFの販売価格として100円が取得された場合、特典価値決定部204は、例えば、商品DDの割引率を5%単位で大きくしていき、100円を下回る最初の割引率(この例では20%)を特典の価値として決定する。
なお、特典の価値の決定方法はこれに限らない。特典価値決定部204は、例えば、商品DDの価格から商品FFの販売価格を引いた額(この例では120円−100円=20円)を超える値引き価格(例えば25円引き)を特典の価値として決定してもよい。また、対象商品と共通する分野の他の商品が複数存在する場合には、特典価値決定部204は、それら複数の他の商品のどれよりも対象商品の購入価格が低くなるように特典の価値を決定する。本変形例では、特典の対象商品の購入価格が特定の商品(例えば競合商品)よりも安くなるので、対象商品が特定の商品よりも売れやすいようにすることができる。
[3−3]特典提供時の利益を考慮
特典の価値がクーポンのような商品の値引きである場合に、例えばその特典の対象商品が潜在的なニーズとなっているユーザが多くいて、さらにその特典が多く利用された場合には、対象商品が売れても利益が出ずに赤字になってしまうことが起こり得る。特典価値決定部204はそのような赤字を防ぐように特典の価値を決定してもよい。
図14は本変形例の特典提供システム1cが実現する機能構成を表す。特典提供システム1cは、購入履歴サーバ装置10と、特典情報サーバ装置20cと、ユーザ端末30とを備える。特典情報サーバ装置20cは、図4に表す各部に加え、利益算出部209を備える。利益算出部209は、対象商品について提供される特典により減少するその対象商品の利益の額を算出する。
具体的には、利益算出部209は、特典価値決定部204により価値の高さが決定された複数の特典が利用される割合と、それら複数の特典により値引かれる価格とに基づいて、減少する利益の額を算出する。利益算出部209は、例えば、特典の割引率と特典の利用率とを対応付けた利用率テーブルを用いる。
図15は利用率テーブルの一例を表す。図15の例では、「30%以上」という特典の割引率に「90%」という特典の利用率が対応付けられている。同様に、「15%以上30%未満」という特典の割引率に「70%」という特典の利用率が対応付けられ、「15%未満」という特典の割引率に「50%」という特典の利用率が対応付けられている。
本変形例では、特典価値決定部204が、或る対象商品についての特典の価値(割引率)を複数の対象ユーザについてそれぞれ決定すると、対象ユーザの人数と、決定したそれら複数の割引率とを利益算出部209に供給する。利益算出部209は、供給された複数の割引率の平均を算出し、算出した平均の割引率に利用率テーブルで対応付けられている特典の利用率を抽出する。利益算出部209は、(対象商品の価格)×(対象ユーザの人数)×(抽出した特典の利用率)×(割引率の平均)=(減少する利益の額)として算出する。
例えば対象商品の価格が1000円、対象ユーザの人数が100人、特典の利用率が90%、割引率の平均が25%だとすると、利益算出部209は、1000円×100人×90%×25%=22,500円を減少する利益の額として算出する。利益算出部209は、算出した額を特典価値決定部204に供給する。特典価値決定部204は、利益算出部209により算出された減少する利益の額が閾値以上である場合、特典の価値を低くして決定する。
特典価値決定部204は、例えば、全ての対象ユーザについて決定していた特典の価値である割引率を、一定の割引率だけ減少させる。一定の割引率を2%とすると、特典価値決定部204は、30%割引だった特典は28%割引に決定し、20%割引の特典は18%割引に決定する。特典価値決定部204がこうして再度決定した複数の割引率を利益算出部209に供給すると、利益算出部209が再度、減少する利益の額を算出して特典価値決定部204に供給する。特典価値決定部204は、こうして供給された額が閾値未満になった場合に、最後に決定した特典の価値を特典情報生成部205に供給する。
減少する利益の額の閾値は、例えば特典を提供する提供元の事業者によって、最低限確保したい利益の額等に基づいて定められる。特典価値決定部204が本変形例のように特典の価値を決定することで、特典の提供元の事業者は、特典の提供により商品の販売を促進しつつ、その商品について計画している利益を確保することができる。
なお、利益算出部209により算出された減少する利益の額が閾値以上である場合に行われる処理は、特典価値決定部204による特典の価値の決定だけに限らない。
図16は本変形例の特典提供システム1dが実現する機能構成を表す。特典提供システム1dは、特典情報サーバ装置20dを備える。特典情報サーバ装置20dは、図14に表す各部に加え、利益状況通知部210を備える。利益状況通知部210は、利益算出部209により算出された減少する利益の額が閾値以上である場合、決められた宛先に対して特典を提供した場合の利益の状況としてその旨(減少する利益の額が閾値以上である旨)を通知する。
利益状況通知部210は、例えば特典の提供元の事業者等の特典の提供にかかわっている者に対応付けられた宛先(例えばその者が使用する端末のIPアドレス、電子メールアドレス及びSNS(Social Networking Service)のアカウント等の宛先)に通知を行う。この場合、特典価値決定部204は、通知を受け取った者から指示があった場合に、特典の価値を低くして決定すればよい。例えば商品の状況(販促強化月間など)によっては利益の額が閾値未満になっても特典を提供したいということもあり得るので、上記のとおり利益の状況を通知することで、特典の価値を低くする必要性を確認してから必要であれば特典の価値を低くすることができる。
また、利益の状況の通知の他にも、例えば今回の特典の価値はそのまま決定し、次回の特典の価値を決定する際に、特典価値決定部204が特典の価値を低くして決定してもよい。このように、本変形例では、特典の提供者が最低限必要とする利益を確保するための処理が行われてもよいし、利益よりも売り上げを重視して商品の販促を進めるための処理が行われてもよい。
[3−4]ユーザ情報
実施例ではユーザの購入履歴がユーザ情報として用いられたが、これに限らない。例えば、ユーザの年代、性別、居住地域、職業及び趣味等のユーザ属性がユーザ情報として用いられてもよい。この場合、例えば特典提供システム1を利用するユーザが自分の属性を登録し、特典情報サーバ装置20が登録されたユーザ属性をそのユーザのユーザIDに対応付けて記憶しておく。図4に表すユーザ情報取得部202は、こうして自装置に記憶されている対象ユーザのユーザ属性を取得する。
なお、ユーザ情報取得部202は、例えばSNSのサーバ装置等のユーザ属性を記憶している外部装置から対象ユーザのユーザ属性を取得してもよい。購入見込み判定部203は、取得されたユーザ属性に基づいて商品を対象ユーザが購入する見込みの高さを判定する。購入見込み判定部203は、例えば女性であれば化粧品及び衣料品を購入する見込みが高く、男性であればゴルフ用品を購入する見込みが高いというように、ユーザ属性に応じた購入商品の傾向を用いて判定を行う。
この判定には、ユーザ属性から商品の購入見込みを算出する周知の技術が用いられればよい。なお、ユーザ情報には、購入履歴及びユーザ属性の両方が含まれていてもよい。その場合、購入見込み判定部203は、両方のユーザ情報を考慮して商品の購入見込みを算出すればよい。
[3−5]特典の価値の高さ
実施例では、値引きの大きさによって特典の価値の高さが表されたが、これに限らない。例えば、特典として提供されるポイント数、特典の有効期間の長さ、特典を共有できる他のユーザの範囲、又は、特典として提供されるおまけの本来の値段等によって特典の価値の高さが表されてもよい。
[3−6]特典の対象ユーザ
特典を提供する対象ユーザの決め方は上述したものに限らない。例えば、特定の店舗で商品を購入したことがある全てのユーザ、そのうちの購入額が閾値以上のユーザ、その店舗での購入回数が閾値以上のユーザ、又は、誕生日月のユーザ等を対象ユーザとしてもよい。
[3−7]発明のカテゴリ
本発明は、特典情報サーバ装置のような情報処理装置の他、特典情報サーバ装置、購入履歴サーバ装置、ユーザ端末を備える特典提供システムのような情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、各装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
[3−8]テーブルを用いた処理
図7等に表すテーブルを用いた処理は、上述したものに限らない。例えば図7に表す価値テーブルは3列のテーブルであるが、2列であってもよいし、4列以上であってもよい。また、テーブルの代わりにアルゴリズムが用いられてもよい。図7の例であれば、特典価値決定部204は、100%を対象商品の購入見込み値で割った値を特典の割引率(購入見込み値が「5」なら20%オフ、「20」なら5%オフ)として決定してもよい。この場合も、特典価値決定部204は、商品の特典の価値を、第1の見込みの高さが判定された場合、第1の見込みの高さよりも高い第2の見込みの高さが判定された場合よりも特典の価値を高く決定すればよい。
[3−9]各部を実現する装置
図4等に表す各部を実現する装置は、それらの図に表された装置に限らない。例えば購入履歴サーバ装置10及び特典情報サーバ装置20が備える各部を1台の装置が実現してもよい。また、特典情報サーバ装置20が備える各部を2以上の装置がそれぞれ実現してもよい。
例えば、特典処理開始指示部201から特典価値決定部204までは第1装置が実現し、特典情報生成部205及び特典情報出力部206は第2装置が実現してもよい。この場合、第1装置及び第2装置を備える情報処理システム(特典提供システムの一部を成すシステム)が、特典情報サーバ装置20が備える各部を実現することになる。要するに、図4等に表す各部が、特典提供システムが備えるいずれかの装置又はシステムによって実現されていればよい。
[3−10]処理手順等
本明細書で説明した各実施例の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
[3−11]入出力された情報等の扱い
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
[3−12]ソフトウェア
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
[3−13]情報、信号
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
[3−14]システム、ネットワーク
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
[3−15]「に基づいて」の意味
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
[3−16]「第1」、「第2」
本明細書で使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素(例えば「第1商品」及び「第2商品」、「第1の見込みの高さ」及び「第2の見込みの高さ」)へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
[3−17]態様のバリエーション等
本明細書で説明した各実施例は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…特典提供システム、2…ネットワーク、10…購入履歴サーバ装置、20…特典情報サーバ装置、30…ユーザ端末、101…購入履歴蓄積部、102…購入履歴送信部、201…特典処理開始指示部、202…ユーザ情報取得部、203…購入見込み判定部、204…特典価値決定部、205…特典情報生成部、206…特典情報出力部、207…利用状況取得部、208…販売価格取得部、209…利益算出部、210…利益状況通知部、301…位置情報送信部、302…特典情報表示部。

Claims (10)

  1. ユーザに関し且つ前記ユーザの商品の購入履歴を含むユーザ情報を取得する取得部と、
    取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部であって、前記購入履歴に購入されたことが示されている商品及び判定の対象となる商品の類似度と当該購入の回数とに応じて、当該判定の対象となる商品についての前記判定を行う判定部と、
    前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、
    決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記出力部は、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力しない
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザ情報は、前記ユーザの前記商品の購入履歴を含み、
    前記出力部は、取得された前記購入履歴に購入されたことが示されている商品については、当該購入の回数が条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザ情報は、前記ユーザの前記商品の購入履歴を含み、
    前記出力部は、取得された前記購入履歴に購入されたことが示されている商品については、当該購入の時期が条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない
    請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. ユーザに関し且つ前記ユーザの商品の購入履歴を含むユーザ情報として、第1ユーザの購入履歴と、前記第1ユーザの知人である第2ユーザの購入履歴とを取得する取得部と、
    取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部と、
    前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、
    決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部であって、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力せず、取得された前記第2ユーザの購入履歴に購入されたことが示されている商品については、取得された前記第1ユーザの購入履歴にも当該商品が購入されたことが示されているという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない出力部
    を備える情報処理装置。
  6. 出力された前記特典情報が示す特典の利用状況を取得する状況取得部を備え、
    前記出力部は、過去に特典が前記ユーザに提供された商品については、当該ユーザが当該特典を利用したという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない
    請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力部は、販売期間が閾値未満である前記商品については、前記特定の条件が満たされていなくても前記特典情報を出力する
    請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. 前記特典の価値は前記商品の値引きであり、
    前記決定部は、第1商品の特典の価値を、当該第1商品と共通する分野の第2商品よりも当該第1商品の購入価格が低くなるように決定する
    請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. ユーザに関し且つ前記ユーザの商品の購入履歴を含むユーザ情報を取得する取得部と、
    取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部であって、前記購入履歴に購入されたことが示されている商品及び判定の対象となる商品の類似度と当該購入の回数とに応じて、当該判定の対象となる商品についての前記判定を行う判定部と、
    前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、
    決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部と
    を備える情報処理システム。
  10. ユーザに関し且つ前記ユーザの商品の購入履歴を含むユーザ情報として、第1ユーザの購入履歴と、前記第1ユーザの知人である第2ユーザの購入履歴とを取得する取得部と、
    取得された前記ユーザ情報に基づいて、物品の形態又はサービスの形態で提供される商品を前記ユーザが購入する見込みの高さを判定する判定部と、
    前記商品を購入する際に利用可能な特典の価値を決定する決定部であって、前記ユーザが前記商品を購入する見込みの高さが第1値であると判定された場合の特典の価値が、当該見込みの高さが当該第1値よりも高い第2値であると判定された場合の特典の価値と比べて高くなるようにする決定部と、
    決定された前記価値の特典を示す特典情報を出力する出力部であって、取得された前記ユーザ情報が特定の条件を満たすか否かを判断し、満たさないと判断した場合には、前記ユーザが前記商品を購入する見込みがないものとして前記特典情報を出力せず、取得された前記第2ユーザの購入履歴に購入されたことが示されている商品については、取得された前記第1ユーザの購入履歴にも当該商品が購入されたことが示されているという条件を満たさない場合には前記特定の条件が満たされていないものとして前記特典情報を出力しない出力部
    を備える情報処理システム。
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