以下に、本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.提供処理〕
図1及び図2を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。図1及び図2は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。図1及び図2の例では、提供装置100は、商品またはサービス(以下、併せて「商品」とする)に対応づけられた商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合に基づいて、ユーザに提供するコンテンツを決定する。
なお、ここでいう販促割合とは、商品が販売された際に、例えば電子商取引サービスを提供するサービス提供者に対して提供される販売促進費であって、商品の販売価格からひかれる販売促進費の、販売価格に対する割合である。このような販売促進費は、サービス提供者の利益になりうる費用である。なお、サービス提供者は、商品を販売するために広告の表示やセール、クーポンの提供等、商品の販売を促進するための任意の行為に販売促進費を用いてもよい。また、サービス提供者は、販売促進費の全額を用いて、販売促進を行う必要はなく、一部のみを用いてもよく、全てを用いずともよい。また、販売促進費は、例えば電子商取引サービスにおける電子商店街(例えばショップサイトA)における出品費用として用いられてもよい。すなわち、本願明細書での「販売促進費」とは、商品の販売を促進するために用いる費用のみならず、電子商店街における様々なサービスの提供に対して用いられる費用をも含む概念である。
以下では、販促割合を商品に対応付けることをオプション設定と記載し、販促割合が対応付けられた商品をオプション有商品と記載し、販促割合に基づく課金をオプション課金と記載する場合がある。なお、オプション設定された商品については、オプション設定されていない他の商品に比べて優先的にコンテンツの表示が行われたり、オプション設定された商品のうち、より大きな販促割合が対応付けられた商品のほうが優先してコンテンツの表示が行われたりするが、詳細は後述する。
図1の例では、提供装置100は、所定の条件を満たすユーザ(以下、「優良ユーザ」ともいう)に対してコンテンツを提供する際に、販促割合を仮想的に増加させて、提供するコンテンツを決定する場合を示す。以下、販促割合を仮想的に増加した値等の販促割合の増加分を「上乗せ分」と記載する場合がある。また、図2の例では、提供装置100は、所定の条件を満たさないユーザ(以下、「通常ユーザ」ともいう)に対してコンテンツを提供する際に、販促割合を仮想的に増加させずに、提供するコンテンツを決定する場合を示す。なお、ここでいう「仮想的に増加」とは、例えば、販売元への課金時ではなく、ユーザに提供するコンテンツの決定における販促割合の比較時において仮想的に増加することであってもよい。また、例えば、提供装置100は、仮想的に増加させた上乗せ分についても、所定の条件を満たす場合は課金時に用いてもよい。例えば、提供装置100は、所定の条件を満たす場合、販促割合に上乗せ分を加えた値(「上乗せ後販促割合」)に基づいて、課金額の算出を行ってもよい。例えば、提供装置100は、所定の条件を満たす場合、オプション課金が適用される商品の価格に上乗せ後販促割合を乗算した額を、課金額として算出してもよい。また、例えば、提供装置100は、ユーザが複数商品を購入した場合において、複数商品の価格を合算した合計金額に対する販促費(課金額)が、ストアの設定する所定の販促費率以下であった場合、上乗せ後販促割合を用いた課金を行ってもよい。例えば、提供装置100は、ユーザが購入した複数商品の合計金額に対する販促費(課金額)が、ストアの設定する所定の販促費率以下であった場合、合計金額とストア設定の販促費率とに基づいて算出される値を上限とする範囲で課金を行ってもよい。すなわち、提供装置100は、対応付けられた販促割合が他の商品に比べて低い商品が含まれる場合、合計金額とストア設定の販促費率とに基づいて算出される値を上限とする範囲で課金を行ってもよい。例えば、提供装置100は、販促割合が各々異なる複数商品をユーザが購入した場合、その合計金額と、ストア設定の販促費率とに基づいて算出される値を上限とする範囲で課金を行ってもよい。例えば、提供装置100は、販促割合が各々異なる複数商品をユーザが購入した場合、その合計金額と、複数商品の各々に対応付けられた販促割合のうち最大の販促割合とに基づいて算出される値を上限とする範囲で課金を行ってもよい。
また、図1及び図2では、提供装置100は、ユーザが入力したクエリ(検索クエリ)に対応する商品に関する情報(以下、「商品情報」ともいう)をコンテンツとして提供する場合を示す。なお、図1及び図2の例では、商品に関する商品情報をコンテンツの一例として示すが、コンテンツは商品情報に限らず、商品に関するものであれば、どのようなコンテンツであってもよい。
図1及び図2に示すように、提供システム1には、端末装置10と、販売元装置20と、提供装置100とが含まれる。端末装置10と、販売元装置20と、提供装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、図1及び図2に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の販売元装置20や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1及び図2に示す例においては、端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、図1では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。また、図2では、端末装置10がユーザID「U2」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU2」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
また、図1及び図2に示す例においては、端末装置10の画面の表示に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
提供装置100は、商品に対応付けられ商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合であって、ユーザに関する情報に基づいて変動する販促割合に基づいて、所定のサービスを提供する情報処理装置である。例えば、提供装置100は、所定のサービスを提供するユーザに関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を仮想的に増加する。図1及び図2の例では、一のストアがストアXである場合を示す。
また、提供装置100は、端末装置10から取得したクエリに対する検索結果を端末装置10に提供する検索サービスを提供する。図1及び図2の例では、提供装置100は、商品情報が並べられたランキング情報を、クエリの送信元である端末装置10へ提供する。また、図1及び図2に示す例では、提供装置100が電子商取引サービスを提供するものとする。
なお、図1及び図2では、提供装置100が検索サービスや電子商取引サービスを提供する場合を示すが、外部の情報処理装置が検索サービスや電子商取引サービスを提供する場合、提供装置100は検索サービスや電子商取引サービスを提供しなくてもよい。この場合、提供装置100は、検索サービスや電子商取引サービスを提供する外部の情報処理装置等から各種情報を取得し、コンテンツの提供を行う商品の決定のみを行ってもよい。
販売元装置20は、販売元であるストアXの管理者M1によって利用される情報処理装置である。例えば、ストアXの管理者M1は、販売元装置20を用いて、電子商取引サービスにおいて販売する商品を追加したり、販促割合の設定を行ったりする。また、販売元装置20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1及び図2は、販売元装置20がノート型PCである場合を示す。
図1の例では、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、ストアX等の各ストアが販売する商品に関する情報を記憶している。例えば、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、ストアXが販売する日本酒AやワインXを記憶する。具体的には、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、商品ID「GD10」により識別される商品(以下、「商品GD10」と記載する場合がある)である日本酒Aや商品ID「GD11」により識別される商品(以下、「商品GD11」と記載する場合がある)であるワインXを、ストアXが販売するとして記憶する。また、ストアXが販売する商品GD11に対応付けて販促割合が「5%」に設定されていることを示す情報(図4参照)を記憶している。
図1の例では、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、ストアXが販売する商品GD10は商品名が「日本酒A」であり、価格が「15000(円)」であり、販促割合が「5%」に設定されていることを示す情報を記憶する。図1の例では、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、ストアXが販売する商品GD11は商品名が「ワインX」であり、価格が「5000(円)」であり、販促割合が「5%」に設定されていることを示す情報(図4参照)を記憶する。
なお、上述のように、「商品GD*(*は任意の数値)」と記載した場合、その商品は商品ID「GD*」により識別される商品であることを示す。例えば、「商品GD1」と記載した場合、その商品は商品ID「GD1」により識別される商品である。なお、以下では、「商品GD*(*は任意の数値)の商品情報」を「商品GD*(*は任意の数値)」と表記する場合がある。例えば、以下では、商品GD1を商品GD1の商品情報と読み替えることもできる。
また、図1の例では、提供装置100は、販売元情報記憶部124に示すように、各ストアが販売する商品の種別の数に関する情報や各ストアの売上に関する情報を記憶する。また、例えば、提供装置100は、販売元情報記憶部124に示すように、ストアXの売上が2000万円であることを示す情報を記憶する。また、例えば、提供装置100は、販売元情報記憶部124に示すように、ストアXの売上2000万円のうち、販促割合を設定している商品の売上が「100(%)」、すなわち2000万円であることを示す情報を記憶する。
提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1からクエリを取得する(ステップS11)。図1の例では、提供装置100は、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。図1に示す例において、ユーザU1は、端末装置10−1の画面に表示された提供装置100が提供する電子商取引サービスに関するショップサイトAのページW11中の検索窓にクエリ「ワイン」を入力し、検索ボタンを押下する。そして、端末装置10−1は、提供装置100へクエリ「ワイン」を送信する。
提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1からクエリの送信元のユーザU1であることを識別する情報を取得する。なお、提供装置100は、クエリの送信元のユーザU1であることを識別する情報であればどのような情報を端末装置10−1から取得してもよい。例えば、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10を識別する情報にユーザU1を示す情報を対応付けて記憶し、ユーザU1が利用する端末装置10からその端末装置10を識別する情報を取得することにより、クエリの送信元のユーザU1であることを特定してもよい。なお、上記は一例であり、提供装置100は、クエリの送信元のユーザU1であることを特定できれば、Cookie等どのような情報を用いてもよい。
ここで、提供装置100は、クエリの送信元のユーザが所定の条件を満たすユーザであるかを判定する(ステップS12)。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が優良ユーザであるかを判定する。なお、図1の例では、ユーザの購入額が2万円を超える場合、そのユーザを優良ユーザとするものとする。例えば、提供装置100は、ユーザ情報記憶部123に記憶されたユーザU1のユーザ情報に基づいて、ユーザU1が優良ユーザであるかを判定する。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の購入額が3万円であり2万円を超えるため、ユーザU1を優良ユーザであると判定する。なお、優良ユーザかどうかの判定の条件は、ユーザの購入額に限らず、ユーザの購入回数が所定の閾値以上であるか、ユーザの購入履歴に所定の商品が含まれるか、ユーザの所定額以上の商品を購入した履歴があるか等の種々の条件であってもよい。例えば、提供装置100は、一のユーザの所定の期間(例えば、直近1ヶ月)における商品の購入回数が所定の閾値以上である場合、そのユーザを優良ユーザであると判定してもよい。例えば、提供装置100は、一のユーザが所定の期間(例えば、直近1週間)において購入した商品の数が所定の閾値以上である場合、そのユーザを優良ユーザであると判定してもよい。また、例えば、提供装置100は、一のユーザが所定の期間(例えば、直近3ヶ月)においてワインを購入している場合、そのユーザを優良ユーザであると判定してもよい。また、例えば、提供装置100は、一のユーザが所定の期間(例えば、直近1年)において10万円以上の商品を購入している場合、そのユーザを優良ユーザであると判定してもよい。また、例えば、提供装置100は、一のユーザが所定の期間(例えば、直近1年)において価格が5万円以上の財布を購入している場合、そのユーザを優良ユーザであると判定してもよい。
また、例えば、提供装置100は、商品を購入する際における行動が少ないユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、商品を購入する際に要する時間等のコストが小さいユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト(例えばショップサイトA)等における平均滞在時間が所定の条件を満たすユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入したユーザのうち、所定のサイト等における平均滞在時間が所定の閾値未満であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入した際における所定のサイト等における平均滞在時間が、所定の閾値未満であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等における平均ページ遷移数が所定の条件を満たすユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入したユーザのうち、所定のサイト等における平均ページ遷移数が所定の閾値未満であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入した際における所定のサイト等における平均ページ遷移数が、所定の閾値未満であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。
また、例えば、提供装置100は、購入した商品の金額に対して商品を購入する際における行動が少ないユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、購入する商品の金額が大きく、商品を購入する際に要する時間等のコストが小さいユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入する際における平均購入額が所定の条件を満たすユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入する場合の平均購入額を、商品を購入する際における所定のサイト等における滞在時間(例えば、平均滞在時間)で除した値が所定の閾値以上であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、上述した情報に基づいて算出した「スコア(=平均購入額/滞在時間)」が所定の閾値以上であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入する際における平均購入額が所定の条件を満たすユーザを優良ユーザと判定してもよい。例えば、提供装置100は、所定のサイト等において商品を購入する場合の平均購入額を、商品を購入する際における所定のサイト等におけるアクセス数(例えば、平均アクセス数)で除した値が所定の閾値以上であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。なお、アクセス数は、ページ遷移数であってもよい。例えば、提供装置100は、上述した情報に基づいて算出した「スコア(=平均購入額/アクセス数)」が所定の閾値以上であるユーザを優良ユーザと判定してもよい。なお、上記は一例であり、提供装置100は、優良ユーザかどうかの判定を種々の情報に基づいて行ってもよい。
その後、提供装置100は、所定の条件を満たすストアを抽出する(ステップS13)。例えば、提供装置100は、ワインを販売するストアのうち、売上が1500万円を超えるストアを抽出する。また、所定の条件は、上記に限らず、種々の条件であってもよい。例えば、所定の条件は、ストアの売上が所定の範囲内(例えば、500万円以上1000万円未満)であってもよいし、ストアが商品としてワインを販売していることであってもよいし、ストアが所定の価格帯(例えば、5000円以上10000円未満)のワインを販売していることであってもよい。図1の例では、提供装置100は、ストアXの売上が2000万円であり1500万円を超えるため、ストアXを抽出する。また、例えば、所定の条件は、一のストアが販売する商品に対応付けられた販促割合が他の商品の販促割合に比べて低い場合であってもよい。例えば、決定装置100は、一のストアが販売するワインに他の商品と比べて低い販促割合が対応付けられている場合、そのストアを抽出してもよい。例えば、決定装置100は、一のストアが販売するワインに対応付けられた販促割合が他のストアが販売するワインに対応付けられた販促割合と比べて低い場合、一のストアを抽出してもよい。また、例えば、決定装置100は、一のストアが販売するワインに対応付けられた販促割合が、一のストアが販売する他の商品に対応付けられた販促割合と比べて低い場合、一のストアを抽出してもよい。
その後、提供装置100は、ストアXが販売するワインの販促割合を変更する(ステップS14)。図1の例では、提供装置100は、ワインXに対応付けられた販促割合が、他のストアが販売するワインに設定された販促割合を上回るように、上乗せ分の値を決定する。図1の例では、各ストアが販売するワインのうち、ストアVが販売するワインVに対応付けられた販促割合「7%」が最大であるものとする。図1の例では、提供装置100は、「7%」を上回るようにワインXに対応付けられた販促割合を変更する。例えば、提供装置100は、商品情報記憶部121に示すように、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更する。すなわち、提供装置100は、上乗せ分を「2.5%」として、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更する。なお、提供装置100は、ワインVに対応付けられた販促割合「7%」を上回ればワインXに対応付ける上乗せ分をどのような値(>7(%))に決定してもよい。
その後、提供装置100は、取得したクエリに基づいて、ユーザU1に提供するコンテンツを決定する。まず、端末装置10からクエリ「ワイン」を取得した提供装置100は、クエリに対応する商品情報を抽出する。図1の例では、提供装置100は、索引情報記憶部122(図5参照)に記憶された情報に基づいて、商品情報記憶部121からクエリに対応する商品情報を抽出する。
なお、図1では、説明を簡単にするために、図5中の索引情報記憶部122に示す「#1」〜「#8」等は、索引に対応する商品情報の順位に対応するものとする。すなわち、図1の例では、図5中の索引情報記憶部122に示すように、クエリ「ワイン」に対応する商品のうち、ランキング(順位)1位は商品GD1であり、ランキング2位は商品GD2であり、ランキング3位は商品GD55であるものとする。また、ストアXが販売するワインXである商品GD11はランキング6位であるものとする。なお、各索引に対応する対応商品の順位の決定は、クエリを取得した際に所定のランキング決定ロジックにより行われてもよい。
図1の例では、提供装置100は、索引情報記憶部122(図5参照)に基づいて、クエリ「ワイン」に対応する商品情報を商品情報記憶部121から抽出する。具体的には、提供装置100は、商品情報記憶部121から、ストアAが販売するワインAである商品GD1やストアBが販売するワインBである商品GD2やストアVが販売するワインVである商品GD7やストアXが販売するワインXである商品GD11等を抽出する。
ここで、提供装置100は、販促割合が設定された商品が優先的に表示されるランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。図1の例では、提供装置100は、端末装置10へ提供する一覧ページW12中に、販促割合が設定された商品が優先的に表示される領域AR11を設ける。これにより、提供装置100は、オプション有商品が端末装置10において優先的に表示されるようにする。
図1の例では、提供装置100が2つの商品情報が表示される領域AR11を設定する場合を示す。そして、提供装置100は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品のうち、領域AR11に表示する商品を決定する。例えば、提供装置100は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品等のうち、販促割合の合計値が高い順に2つの商品を決定する。図1の例では、提供装置100は、販促割合が「7.5%」に変更された商品GD11、すなわちストアXが販売するワインXを領域AR11に表示する1位の商品として決定する。また、図1の例では、提供装置100は、販促割合「7%」が対応付けられている商品GD7、すなわちストアVが販売するワインVを領域AR11に表示する2位の商品として決定する。
なお、提供装置100は、販促割合が高い順に限らず、種々の情報を適宜用いて領域AR11に表示する商品を決定してもよい。例えば、提供装置100は、各商品の価格に、販促割合を乗算した販売促進費(販促割合費)が多い方から順に2つの商品を抽出してもよい。
また、図1の例では、提供装置100は、端末装置10へ提供する一覧ページW12において領域AR11の下部に、販促割合が設定されていない商品(オプション無商品)を表示する領域AR12を設ける。また、提供装置100は、領域AR12には、ランキング1位から順にクエリ「ワイン」に対応する商品が表示されるようなランキング情報RK11を提供する。例えば、提供装置100は、領域AR12には、ランキングが1位である商品GD1や、2位である商品GD2や3位である商品GD55が表示されるようなランキング情報RK11を提供する。なお、領域AR12に表示される商品には、領域AR11に表示される商品GD7や商品GD11は含まれなくてもよい。このように、図1の例では、一覧ページW12全体としてみた場合、商品GD11が順位1位として、商品GD7が順位2位として、商品GD1が順位3位として、商品GD2が順位4位として、表示される。このように、図1の例では、販促割合が対応付けられた商品のランキングが上昇し、優先的に表示される。なお、優先表示は上記に限らず、種々の表示であってもよい。
その後、提供装置100は、決定した商品情報を含む対応商品一覧を端末装置10へ提供する(ステップS15)。図1の例では、提供装置100は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。
提供装置100からランキング情報RK11を提供された端末装置10は、ランキング情報RK11を表示する(ステップS16)。図1の例では、端末装置10−1から端末装置10−2へ表示が遷移される。
端末装置10−2の画面には、検索結果を一覧表示する一覧ページW12が表示される。具体的には、端末装置10−2の画面には、クエリ「ワイン」に対応する検索結果を表示する一覧ページW12が表示される。
図1の例では、端末装置10−2の画面には、一覧ページW12中の領域AR11には、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品等のうち、順位1位の商品GD11であるワインXの商品情報が最上位に表示され、続けて順位2位の商品GD7であるワインVの商品情報が並べて表示される。また、図1の例では、端末装置10−2の画面には、一覧ページW12中の領域AR12には、クエリ「ワイン」に対応する商品のうち、順位1位の商品GD1であるワインAの商品情報から順に商品情報が並べて表示される。
その後、ユーザU1は、端末装置10−2に表示された一覧ページW12に基づいて、ストアXが販売するワインXを購入する(ステップS17)。図1の例では、ユーザU1は、端末装置10−2に表示された商品GD11を選択し、ストアXのページを表示し、ストアXのページにおいて所定の操作を行うことにより、ストアXが販売するワインXを購入するものとする。すなわち、図1の例では、ユーザU1は、入力したクエリに対して表示された一覧ページW12中を経由した一連の操作により、商品GD11であるワインXを購入するものとする。例えば、端末装置10−2は、ユーザU1の操作に応じて、ユーザU1がワインXを購入する意思を示す情報を提供装置100へ送信する。
端末装置10−2からユーザU1がワインXを購入する意思を示す情報を取得した提供装置100は、ワインXの購入処理を行う(ステップS18)。例えば、提供装置100は、ユーザU1の口座情報等を用いてワインXの決済処理を行ったり、ワインXをユーザU1が指定する住所に配送する手続を行ったりする。
そして、提供装置100は、ユーザU1に購入されたワインXについて課金を行うかを決定する(ステップS19)。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1によるワインXの購入について、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行うかどうかを判定する。例えば、提供装置100は、ユーザU1が端末装置10−2に表示された商品GD11を選択し、ストアXが販売するワインXを購入したことを示す行動情報等に基づいて、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行うと判定する。
そして、提供装置100は、ストアXに対してオプション課金を行う(ステップS20)。ここで、図1の例では、提供装置100は、ランキングの決定を行う際に用いた「7.5%」ではなく、通常の販促割合「5(%)」に基づいてストアXに対して課金を行う。例えば、提供装置100は、ストアXに対して、ワインXの価格「5000(円)」に販促割合「5(%)」を乗算した「250(円)」を課金する。例えば、提供装置100は、ユーザU1によるワインXの購入について、オプション課金「250(円)」を行うことを示す情報を、ストアXの管理者M1が利用する販売元装置20に送信する。このように、提供装置100は、ランキング決定時には販促割合を上昇させ、課金時には通常の販促割合を用いることにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にしつつ、ストアが設定した販促割合に基づいて適切な課金を行うことができる。
また、例えば、提供装置100は、一覧ページW12中の領域AR11に優先的に表示された商品GD7が選択され、ワインVがユーザU1に購入された場合、ストアVに対してオプション課金を行う。例えば、提供装置100は、ストアVに対して、ワインVの価格「10000(円)」に販促割合「7(%)」を乗算した「700(円)」を課金する。例えば、提供装置100は、ユーザU1によるワインVの購入について、オプション課金「700(円)」を行うことを示す情報を、ストアVの管理者が利用する販売元装置に送信する。
次に、クエリの送信元のユーザがユーザU2(通常ユーザ)である場合を、図2を用いて説明する。
まず、図2の例では、提供装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10−1からクエリを取得する(ステップS21)。図2の例では、提供装置100は、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。図2に示す例において、ユーザU2は、端末装置10−1の画面に表示された提供装置100が提供する電子商取引サービスに関するショップサイトAのページW11中の検索窓にクエリ「ワイン」を入力し、検索ボタンを押下する。そして、端末装置10−1は、提供装置100へクエリ「ワイン」を送信する。また、提供装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10−1からクエリの送信元のユーザU2であることを識別する情報を取得する。
ここで、提供装置100は、クエリの送信元のユーザが所定の条件を満たすユーザであるかを判定する(ステップS22)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU2が優良ユーザであるかを判定する。なお、図2の例では、ユーザの購入額が2万円を超える場合、そのユーザを優良ユーザとするものとする。例えば、提供装置100は、ユーザ情報記憶部123に記憶されたユーザU2のユーザ情報に基づいて、ユーザU2が優良ユーザであるかを判定する。図2の例では、提供装置100は、ユーザU2の購入額が千円であり2万円以下であるため、ユーザU2を優良ユーザではなく、通常ユーザであると判定する。このように、図2の例では、提供装置100は、ユーザU2を優良ユーザではなく、通常ユーザであるため、図1中のステップS13及びS14に対応する販促割合の変更に関する処理を行わない。
その後、提供装置100は、取得したクエリに基づいて、ユーザU2に提供するコンテンツを決定する。まず、端末装置10からクエリ「ワイン」を取得した提供装置100は、クエリに対応する商品情報を抽出する。図2の例では、提供装置100は、索引情報記憶部122(図5参照)に記憶された情報に基づいて、商品情報記憶部121からクエリに対応する商品情報を抽出する。
図2の例では、提供装置100は、索引情報記憶部122(図5参照)に基づいて、クエリ「ワイン」に対応する商品情報を商品情報記憶部121から抽出する。具体的には、提供装置100は、商品情報記憶部121から、ストアAが販売するワインAである商品GD1やストアBが販売するワインBである商品GD2やストアVが販売するワインVである商品GD7やストアXが販売するワインXである商品GD11等を抽出する。
ここで、提供装置100は、販促割合が設定された商品が優先的に表示されるランキング情報RK12を端末装置10−1へ提供する。図2の例では、提供装置100は、端末装置10へ提供する一覧ページW21中に、販促割合が設定された商品が優先的に表示される領域AR11を設ける。これにより、提供装置100は、オプション有商品が端末装置10において優先的に表示されるようにする。
図2の例では、提供装置100が2つの商品情報が表示される領域AR11を設定する場合を示す。そして、提供装置100は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品のうち、領域AR11に表示する商品を抽出する。例えば、提供装置100は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品のうち、設定された販促割合が高い順に2つの商品を抽出する。図2の例では、提供装置100は、販促割合「7%」が対応付けられている商品GD7、すなわちストアVが販売するワインVを領域AR11に表示する1位の商品として抽出する。また、図2の例では、提供装置100は、販促割合「5%」が対応付けられている商品GD11、すなわちストアXが販売するワインXを領域AR11に表示する2位の商品として抽出する。
また、図2の例では、提供装置100は、端末装置10へ提供する一覧ページW21において領域AR11の下部に、販促割合が設定されていない商品(オプション無商品)を表示する領域AR12を設ける。また、提供装置100は、領域AR12には、ランキング1位から順にクエリ「ワイン」に対応する商品が表示されるようなランキング情報RK12を提供する。例えば、提供装置100は、領域AR12には、ランキングが1位である商品GD1や、2位である商品GD2や3位である商品GD55が表示されるようなランキング情報RK12を提供する。
その後、提供装置100は、決定した商品情報を含む対応商品一覧を端末装置10へ提供する(ステップS23)。図2の例では、提供装置100は、ランキング情報RK12を端末装置10−1へ提供する。
提供装置100からランキング情報RK12を提供された端末装置10は、ランキング情報RK12を表示する(ステップS24)。図2の例では、端末装置10−1から端末装置10−2へ表示が遷移される。
端末装置10−2の画面には、検索結果を一覧表示する一覧ページW21が表示される。具体的には、端末装置10−2の画面には、クエリ「ワイン」に対応する検索結果を表示する一覧ページW21が表示される。
図2の例では、端末装置10−2の画面には、一覧ページW21中の領域AR11には、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品のうち、順位1位の商品GD7であるワインVの商品情報が最上位に表示され、続けて順位2位の商品GD11であるワインXの商品情報が並べて表示される。また、図2の例では、端末装置10−2の画面には、一覧ページW21中の領域AR12には、クエリ「ワイン」に対応する商品のうち、順位1位の商品GD1であるワインAの商品情報から順に商品情報が並べて表示される。
その後、ユーザU2は、端末装置10−2に表示された一覧ページW21に基づいて、ストアXが販売するワインXを購入する(ステップS25)。図2の例では、ユーザU2は、端末装置10−2に表示された商品GD11を選択し、ストアXのページを表示し、ストアXのページにおいて所定の操作を行うことにより、ストアXが販売するワインXを購入するものとする。すなわち、図2の例では、ユーザU2は、入力したクエリに対して表示された一覧ページW21中を経由した一連の操作により、商品GD11であるワインXを購入するものとする。例えば、端末装置10−2は、ユーザU2の操作に応じて、ユーザU2がワインXを購入する意思を示す情報を提供装置100へ送信する。
端末装置10−2からユーザU2がワインXを購入する意思を示す情報を取得した提供装置100は、ワインXの購入処理を行う(ステップS26)。例えば、提供装置100は、ユーザU2の口座情報等を用いてワインXの決済処理を行ったり、ワインXをユーザU2が指定する住所に配送する手続を行ったりする。
そして、提供装置100は、ユーザU2に購入されたワインXについて課金を行うかを決定する(ステップS27)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU2によるワインXの購入について、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行うかどうかを判定する。例えば、提供装置100は、ユーザU2が端末装置10−2に表示された商品GD11を選択し、ストアXが販売するワインXを購入したことを示す行動情報等に基づいて、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行うと判定する。
そして、提供装置100は、ストアXに対してオプション課金を行う(ステップS28)。ここで、図2の例では、提供装置100は、販促割合「5(%)」に基づいてストアXに対して課金を行う。例えば、提供装置100は、ストアXに対して、ワインXの価格「5000(円)」に販促割合「5(%)」を乗算した「250(円)」を課金する。例えば、提供装置100は、ユーザU2によるワインXの購入について、オプション課金「250(円)」を行うことを示す情報を、ストアXの管理者M1が利用する販売元装置20に送信する。
上述したように、提供装置100は、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。例えば、図1のようにユーザが優良ユーザである場合は、販促割合を仮想的に増加させるように変更し、その変更後の販促割合に基づいて優先表示の順位を決定することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。また、例えば、図2のようにユーザが通常ユーザである場合は、販促割合を変更することなく、販促割合に基づいて優先表示の順位を決定することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
〔2.提供装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。図3に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば提供システム1に含まれる端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、商品情報記憶部121と、索引情報記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、販売元情報記憶部124とを有する。
(商品情報記憶部121)
実施形態に係る商品情報記憶部121は、商品に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。図4に示す商品情報記憶部121は、「ストア」、「商品ID」、「商品名」、「価格」、「販促割合」、「CTR(Click Through Ratio)」、「CVR(Conversion Rate)」、「在庫数」といった項目を有する。
「ストア」は、対応する商品の販売元であるストアを示す。なお、「ストア」には、ストアID等の販売元であるストアを識別するための識別情報が記憶されてもよい。「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の具体的な名称等を示す。「価格」は、対応する商品の売値(円)を示す。「販促割合」は、商品の販売価格に対する販売促進費の割合を示す。なお、「販促割合」に「無」と図示する場合は、対応する商品に販促割合が設定されていない、例えば「0%」であることを示す。
「CTR」は、商品に関する配信コンテンツ(商品情報)が選択された割合を示す。「CVR」は、配信コンテンツを介して、商品を販売する販売元の利益につながる行動に至る指標を示す。例えば、「CVR」は、配信コンテンツを配信した回数に対して各種のコンバージョンに至った回数の割合を示す。「在庫数」は、対応する商品の在庫数を示す。
例えば、図4に示す例において、ストアAは、商品ID「GD1」により識別される商品(商品GD1)等を販売する販売元であることを示す。また、商品GD1は、商品名が「ワインA」であり、価格が「4500(円)」であることを示す。また、商品GD1は、販促割合が「無」、すなわち販促割合の設定がされていないことを示す。また、商品GD1は、CTRが「2%」であり、CVRが「0.5%」であり、在庫数が「100」であることを示す。
また、例えば、図4に示す例において、ストアXは、商品ID「GD10」により識別される商品(商品GD10)や商品ID「GD11」により識別される商品(商品GD11)等を販売する販売元であることを示す。また、商品GD10は、商品名が「日本酒A」であり、価格が「15000(円)」であることを示す。また、商品GD10は、販促割合が「5%」に設定されていることを示す。また、商品GD11は、商品名が「ワインX」であり、価格が「5000(円)」であることを示す。また、商品GD11は、販促割合が「5%」に設定されていることを示す。
なお、商品情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部121は、商品情報が追加された日時や商品情報が作成された日時に関する情報を記憶してもよい。また、商品情報記憶部121は、商品の画像や粗利、送料の有無、送料、商品を検索する際に使用されるキーワード、商品の種別等といった各種の商品情報を記憶してもよい。
(索引情報記憶部122)
実施形態に係る索引情報記憶部122は、索引に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る索引情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す索引情報記憶部122は、「索引ID」、「索引」、「対応商品」といった項目を有する。また、「対応商品」は、「#1」、「#2」、「#3」、「#4」、「#5」、「#6」、「#7」、「#8」といった項目を有する。
「索引ID」は、索引を識別するための識別情報を示す。「索引」は、索引(インデックス)を示す。「対応商品」中の「#1」、「#2」、「#3」、「#4」、「#5」、「#6」、「#7」、「#8」は、索引に対応する商品情報を示す。なお、「#1」〜「#8」等は、索引に対応する商品情報の順位に対応してもよい。例えば、「対応商品」中の「#1」は、索引に対応する商品情報のうちランキングが「1位」の商品情報であってもよい。また、「対応商品」中の「#2」は、索引に対応する商品情報のうちランキングが「2位」の商品情報であってもよい。
図5の例は、索引ID「IN11」により識別される索引「ワイン」は、対応する商品情報が、商品GD1や商品GD2や商品GD55や商品GD14や商品GD200や商品GD11や商品GD9や商品GD7等に関する商品情報であることを示す。
なお、索引情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、索引情報記憶部122は、各索引に対応する商品数を記憶してもよい。例えば、索引情報記憶部122は、各索引や各商品情報が追加された日時に関する情報を記憶してもよい。
(ユーザ情報記憶部123)
実施形態に係るユーザ情報記憶部123は、ユーザに関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。例えば、ユーザ情報記憶部123は、各ユーザの属性情報や購入に関する情報や行動情報を記憶する。図6に示すユーザ情報記憶部123には、「ユーザID」、「性別」、「年齢」、「居住地」、「購入額(円)」、「購入頻度(回)」、「行動情報」といった項目が含まれる。また、「行動情報」には、「行動ID」、「日時」、「種別」、「内容」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。「居住地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの住所等の居住に関する情報を示す。「購入額(円)」は、ユーザIDにより識別されるユーザが商品購入に用いた金額を示す。なお、「購入額(円)」は、所定の期間(例えば直近の1ヶ月)においてユーザが商品購入に用いた金額であってもよい。「購入頻度(回)」は、ユーザIDにより識別されるユーザが商品の購入を行った回数を示す。なお、「購入頻度(回)」は、所定の期間(例えば3ヶ月)においてユーザが商品の購入を行った回数であってもよい。
また、「行動情報」には、ユーザの行動に関する各種情報が含まれる。「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。なお、図6の例では、日時dt10のように日時を抽象的な記号で表記するが、例えば「2016年9月6日17時28分54秒」のような具体的な日時であってもよい。また、「種別」は、対応するユーザの行動の種別に関する情報を示す。また、「内容」は、対応するユーザの行動において対象となった内容を示す。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、「20代」であり、性別は、「女性」であることを示す。また、ユーザU1は、A地域に居住していることを示す。また、ユーザU1の購入額(円)は、「30000(円)」であり、購入頻度(回)は、「15(回)」であることを示す。
また、ユーザU1は、行動ID「AC10」〜行動ID「AC13」等により各々識別される行動を行ったことを示す。例えば、図6に示す例においてユーザU1は、日時dt10において、クエリ「ワイン」を用いた検索(行動AC10)行ったことを示す。また、例えば、図6に示す例においてユーザU1は、日時dt11において、ワインVに関する商品情報GD7の選択(行動AC11)を行ったことを示す。また、例えば、図6に示す例においてユーザU1は、日時dt12において、ワインXに関する商品情報GD11の選択(行動AC12)を行ったことを示す。また、例えば、図6に示す例においてユーザU1は、日時dt13において、ワインXの購入(行動AC13)を行ったことを示す。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U2」により識別されるユーザ(ユーザU2)は、「30代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、ユーザU2は、B地域に居住していることを示す。また、ユーザU2の購入額(円)は、「1000(円)」であり、購入頻度(回)は、「2(回)」であることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、年齢や性別に加えて他のデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、氏名、自宅、勤務地、興味、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(販売元情報記憶部124)
実施形態に係る販売元情報記憶部124は、販売元であるストアに関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る販売元情報記憶部の一例を示す図である。例えば、販売元情報記憶部124は、ストアが販売する商品に関する情報を記憶する。図7に示す販売元情報記憶部124には、「ストア」、「商品数」、「売上」といった項目が含まれる。「商品数」には、「全体(個)」や「オプション設定(%)」といった項目が含まれる。「売上」には、「全体(万円)」や「オプション設定(%)」といった項目が含まれる。
「ストア」は、対応する商品の販売元であるストアを示す。なお、「ストア」には、ストアID等の販売元であるストアを識別するための識別情報が記憶されてもよい。
「商品数」中の「全体(個)」は、ストアが販売する全商品の数を示す。例えば、「商品数」中の「全体(個)」は、ストアが販売する全商品の種別の数を示す。また、例えば、「商品数」中の「オプション設定(%)」は、ストアが販売する全商品のうち、販促割合が対応付けられた商品の割合を示す。
「売上」中の「全体(万円)」は、ストアの売上を示す。また、例えば、「売上」中の「オプション設定(%)」は、ストアの売上のうち、販促割合が対応付けられた商品の売上が占める割合を示す。
例えば、図7に示す例において、ストアVは、全体として50個の種別の商品を販売していることを示す。また、ストアVは、販売する50個の種別の商品のうち、販促割合を設定している商品が「80(%)」、すなわち40個の種別の商品に販促割合を設定していることを示す。また、例えば、図7に示す例において、ストアVは、売上が500万円であることを示す。また、ストアVは、売上500万円のうち、販促割合を設定している商品の売上が「75(%)」、すなわち375万円であることを示す。
例えば、図7に示す例において、ストアXは、全体として100個の種別の商品を販売していることを示す。また、ストアXは、販売する100個の種別の商品のうち、販促割合を設定している商品が「100(%)」、すなわち100個であることを示す。また、例えば、図7に示す例において、ストアXは、売上が2000万円であることを示す。また、ストアXは、売上2000万円のうち、販促割合を設定している商品の売上が「100(%)」、すなわち2000万円であることを示す。
なお、販売元情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、変更部132と、抽出部133と、決定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、商品情報記憶部121や索引情報記憶部122やユーザ情報記憶部123や販売元情報記憶部124から各種情報を取得する。また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部131は、商品に対応付けられ商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合であって、ユーザに関する情報に基づいて変動する販促割合に関する情報を取得する。図1の例では、取得部131は、商品情報記憶部121から各商品に対応付けられた販促割合に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、販売元情報記憶部124からストアXの管理者M1が利用する販売元装置20からストアXの商品についてオプションの設定を行うことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、販売元装置20からストアXが販売する全商品について販促割合「5%」を対応付けることを示す情報を取得する。
例えば、取得部131は、端末装置10から検索におけるクエリを取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10からクエリを取得する。図1の例では、取得部131は、端末装置10−1からクエリ「ワイン」を取得する。
例えば、取得部131は、商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合が対応づけられた商品に関するコンテンツであって、ユーザが利用する端末装置10に配信されたコンテンツである配信コンテンツに関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部123等からユーザへのコンテンツ配信に関する情報を取得する。
また、例えば、取得部131は、ユーザU1の行動情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1がクエリ「ワイン」を用いた検索を行ったことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1がクエリ「ワイン」に対応する検索結果のうち、ワインVの商品情報を選択したことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1がクエリ「ワイン」に対応する検索結果のうち、ワインXの商品情報を選択したことを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1がワインXを購入したことを示す情報を取得する。また、例えば、取得部131は、取得したユーザU1の行動情報をユーザ情報記憶部123へ格納する。
また、例えば、取得部131は、一の商品に複数のユーザ属性ごとに対応付けられた複数の販促割合に関する情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、一の商品に複数のユーザ属性ごとに対応付けられた複数の販促割合に関する情報を取得し、商品情報記憶部121A(図12参照)に格納してもよい。この点についての詳細は後述する。
(変更部132)
変更部132は、種々の情報に基づいて、種々の情報を変更する。例えば、変更部132は、所定のサービスを提供するユーザに関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、ユーザによる商品の購入履歴に関する情報が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、ユーザによる商品の購入履歴に関する情報が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を仮想的に増加する。
例えば、変更部132は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品が所定の順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品に関する情報が他の商品よりも高い順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
例えば、変更部132は、一の商品の販売元に関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、一の販売元に関する情報が所定の条件を満たす場合、一の販売元に所定の上乗せ分を付与する。例えば、変更部132は、ワインを販売するストアに関する情報が所定の条件を満たす場合、そのストアが販売するワインに対応付けられた販促割合を増加する。
例えば、変更部132は、販売元が販売する全商品のうち、所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、販売元が販売する全商品の売上に占める割合が所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、販売元の売上が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、販売元が販売する商品に対応付けられた販促割合が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、ワインを販売するストアが販売する全商品のうち、50%以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、そのストアが販売するワインに対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、ワインを販売するストアが販売する全商品の売上に占める割合が60%以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、そのストアが販売するワインに対応付けられた販促割合を増加する。例えば、変更部132は、ワインを販売するストアが販売する商品に対応付けられた販促割合が5%以上である場合、そのストアが販売するワインに対応付けられた販促割合を増加する。
図1の例では、変更部132は、ストアXが販売するワインの販促割合を変更する。図1の例では、変更部132は、ワインXに対応付けられた販促割合が、他のストアが販売するワインに設定された販促割合を上回るように、上乗せ分の値を決定する。図1の例では、変更部132は、「7%」を上回るようにワインXに対応付けられた販促割合を変更する。例えば、変更部132は、図1中の商品情報記憶部121に示すように、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更する。例えば、変更部132は、上乗せ分を「2.5%」として、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更する。
(抽出部133)
抽出部133は、種々の情報を抽出する。例えば、抽出部133は、クエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部133は、取得部131により取得されたクエリに対応する検索結果を抽出する。例えば、抽出部133は、端末装置10から送信されたクエリに対応する検索結果を抽出する。
抽出部133は、所定の条件を満たすストアを抽出する。図1の例では、抽出部133は、ワインを販売するストアのうち、売上が1500万円を超えるストアを抽出する。図1の例では、抽出部133は、ストアXの売上が2000万円であり1500万円を超えるため、ストアXを抽出する。
図1の例では、抽出部133は、クエリに対応する商品情報を抽出する。例えば、抽出部133は、索引情報記憶部122(図5参照)に記憶された情報に基づいて、商品情報記憶部121からクエリに対応する商品情報を抽出する。
図1の例では、抽出部133は、索引情報記憶部122(図5参照)に基づいて、クエリ「ワイン」に対応する商品情報を商品情報記憶部121から抽出する。例えば、抽出部133は、商品情報記憶部121から、ストアAが販売するワインAである商品GD1やストアBが販売するワインBである商品GD2やストアVが販売するワインVである商品GD7やストアXが販売するワインXである商品GD11等を抽出する。
(決定部134)
決定部134は、種々の情報を決定する。例えば、決定部134は、各商品に対応付けられた商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合と、一の販売元が販売する一の商品に対応付けられる仮想的な販促割合である上乗せ分とに基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。
例えば、決定部134は、一の販売元に関する情報が所定の条件を満たす場合、所定の期間において、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。また、例えば、決定部134は、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて想定される課金額が所定の閾値に達するまで、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。
例えば、決定部134は、一の販売元が販売する商品の売上が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。また、例えば、決定部134は、一の販売元が販売する商品の種別が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。また、例えば、決定部134は、一の販売元が販売する商品の価格が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられる上乗せ分に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する。
図1の例では、決定部134は、ワインXに対応付けられた販促割合が、他のストアが販売するワインに設定された販促割合を上回るように、上乗せ分の値を決定する。例えば、決定部134は、商品情報記憶部121に示すように、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更すると決定する。例えば、決定部134は、上乗せ分を「2.5%」として、ワインXに対応付けられた販促割合を「7.5%」に変更すると決定する。
例えば、決定部134は、取得したクエリに基づいて、ユーザに提供するコンテンツを決定する。図1の例では、決定部134は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品等のうち、領域AR11に表示する商品を決定する。例えば、決定部134は、クエリ「ワイン」に対応するオプション有商品等のうち、設定された販促割合が高い順に2つの商品を決定する。図1の例では、決定部134は、販促割合が「7.5%」に変更された商品GD11、すなわちストアXが販売するワインXを領域AR11に表示する1位の商品として決定する。また、図1の例では、決定部134は、販促割合「7%」が対応付けられている商品GD7、すなわちストアVが販売するワインVを領域AR11に表示する2位の商品として決定する。
また、例えば、決定部134は、端末装置10における配信コンテンツの表示に関する処理がされた後、ユーザが一のコンテンツに関する商品を購入した場合、所定の条件に基づいて、一のコンテンツに関する商品を販売するストアに販促割合に基づく課金を行うかどうかを判定する。例えば、決定部134は、端末装置10における配信コンテンツの表示に関する処理がされた後の所定の期間内に、ユーザが一のコンテンツに関する商品を購入した場合、ストアに販促割合に基づく課金を行うと判定する。また、例えば、決定部134は、端末装置10に表示された配信コンテンツがユーザに選択された後、ユーザが一のコンテンツに関する商品を購入した場合、ストアに販促割合に基づく課金を行うと判定する。
また、例えば、決定部134は、販促割合に商品の価格を乗じた販売促進費と、商品に関するコンテンツの選択率(CTR)や商品の販売元の利益につながる行動に至る割合(CVR)とに基づく優先度に応じて、ユーザに提供するコンテンツ(商品情報)を判定(決定)してもよい。例えば、決定部134は、販売促進費に基づいて、コンテンツの価値を判定してもよい。例えば、決定部134は、販売促進費に基づいて、コンテンツの価値を示す指標値を算出してもよい。例えば、決定部134は、コンテンツの価値を示す指標値としてeCPM(effective Cost Per Mille)を算出してもよい。例えば、決定部134は、販売促進費とコンテンツの選択率とに基づいて、eCPMを算出する。例えば、決定部134は、販売促進費と商品に関するコンテンツのCTRとを乗算することでeCPMを算出する。例えば、決定部134は、販売促進費と商品を販売する販売元の利益につながる行動に至る割合とに基づいて、eCPMを算出する。例えば、決定部134は、販売促進費とCVRとを乗算することでeCPMを算出する。例えば、決定部134は、販売促進費と商品に関するコンテンツが表示される任意のコンテンツ上の表示枠の面積とに基づいて、eCPMを算出する。例えば、決定部134は、販売促進費を表示枠の面積で除算することで単位面積当たりのeCPMを算出する。
(提供部135)
提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部135は、抽出部133により抽出されたコンテンツ(商品情報)を端末装置10へ提供する。例えば、提供部135は、抽出部133により決定されたランキングに基づく検索結果を外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部135は、抽出部133により決定されたランキングに基づく検索結果をクエリの送信元である端末装置10へ提供する。
例えば、提供部135は、取得部131により取得された販促割合に関する情報に基づいて、所定のサービスを提供する。例えば、提供部135は、所定のサービスとして、販促割合に基づくコンテンツ配信サービスを提供する。例えば、提供部135は、コンテンツの配信先のユーザによる当該コンテンツに関する商品の購入が所定の条件を満たす場合に、当該商品の販売元への課金サービスを提供する。
例えば、提供部135は、ユーザU1が利用する端末装置10へランキング情報を提供する。例えば、提供部135は、抽出部133により決定されたランキングに基づく検索結果を端末装置10へ提供する。図1の例では、提供部135は、ランキング情報RK11を端末装置10−1へ提供する。図2の例では、提供部135は、ランキング情報RK12を端末装置10−1へ提供する。
図1の例では、提供部135は、ワインXの価格「5000(円)」に販促割合「5(%)」を乗算した「250(円)」のオプション課金を行うことを示す情報を、ストアXの管理者M1が利用する販売元装置20に提供する。図2の例では、提供部135は、ワインXの価格「5000(円)」に販促割合「5(%)」を乗算した「250(円)」のオプション課金を行うことを示す情報を、ストアXの管理者M1が利用する販売元装置20に提供する。
例えば、提供部135は、ワインVの価格「10000(円)」に販促割合「7(%)」を乗算した「700(円)」のオプション課金を行うことを示す情報を、ストアVの管理者が利用する販売元装置に提供する。
〔3.提供処理のフロー〕
ここで、図8を用いて、実施形態に係る提供装置100による提供処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、提供装置100は、一のユーザからクエリを取得する(ステップS101)。図1では、提供装置100は、ユーザU1の端末装置10からクエリ「ワイン」を取得する。
その後、提供装置100は、一のユーザが優良ユーザかどうかを判定する(ステップS102)。例えば、提供装置100は、ユーザの購入額が2万円を超える場合、そのユーザを優良ユーザとするものとする。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の購入額が3万円であり2万円を超えるため、ユーザU1を優良ユーザであると判定する。
一のユーザが優良ユーザであると判定した場合(ステップS102:Yes)、提供装置100は、一のストアに関する情報が所定の条件を満たすかどうかを決定する(ステップS103)。例えば、提供装置100は、ストアの売上が1500万円を超える場合に、そのストアが所定の条件を満たすと判定する。図1の例では、提供装置100は、ストアXの売上が2000万円であり、1500万円を超えるため、ストアXが所定の条件を満たすと判定する。
一のストアに関する情報が所定の条件を満たす場合(ステップS103:Yes)、提供装置100は、一のストアが販売する所定の商品の販促割合を仮想的に増加する(ステップS104)。図1の例では、提供装置100は、ストアXが販売するワインXの販促割合を「7.5%」に変更する。
そして、提供装置100は、販促割合に基づいて、コンテンツの提供を行う商品を決定する(ステップS105)。図1では、提供装置100は、販促割合が「7.5%」に変更された商品GD11、すなわちストアXが販売するワインXを領域AR11に表示する1位の商品として決定する。
一方、一のユーザが優良ユーザでない場合(ステップS102:No)や、一のストアに関する情報が所定の条件を満たさない場合(ステップS103:No)、提供装置100は、販促割合を変更せずに、ステップS105の処理を行う。
〔4.課金の決定のフロー〕
ここで、図9を用いて、実施形態に係る提供装置100による課金の決定の手順について説明する。図9は、実施形態に係る課金の決定の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、提供装置100は、ユーザが購入した商品に関する情報を取得する(ステップS201)。図1では、提供装置100は、ユーザU1がワインXを購入したことを示す情報を取得する。
また、提供装置100は、ユーザの行動情報を取得する(ステップS202)。図1では、提供装置100は、図6中のユーザ情報記憶部123に示すように、ユーザU1がクエリ「ワイン」を用いた検索を日時dt10に行い、ワインVの商品情報を日時dt11に選択し、ワインXの商品情報を日時dt12に選択し、ワインXを日時dt13に購入したことを示す情報を取得する。
また、提供装置100は、オプション課金の条件を満たすかどうかを判定する(ステップS203)。例えば、提供装置100は、端末装置10に表示された一覧ページW12中の商品GD11(ワインX)をユーザU1が選択した後の所定の期間内に、ユーザU1が商品GD11を購入した場合、ワインXの販売元であるストアXに販促割合に基づく課金を行うと判定する。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が端末装置10−2に表示された商品GD11を選択し、ストアXが販売するワインXを購入したことを示す行動情報等に基づいて、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行うと判定する。
オプション課金の条件を満たす場合(ステップS203:Yes)、提供装置100は、販促割合に基づいて課金額を決定する(ステップS204)。図1の例では、提供装置100は、ストアXに対して、ワインXの価格「5000(円)」に販促割合「5(%)」を乗算した「250(円)」を課金額として決定する。
その後、提供装置100は、決定した課金額に基づいて、ユーザが購入した商品のストアに課金する(ステップS205)。図1では、提供装置100は、ユーザU1によるワインXの購入について、オプション課金「250(円)」を行うことを示す情報を、ストアXの管理者M1が利用する販売元装置20に送信する。
一方、オプション課金の条件を満たさない場合(ステップS203:No)、提供装置100は、オプション課金を行わずに処理を終了する。例えば、提供装置100は、ユーザU1が端末装置10−2に表示された一覧ページW12中の商品GD11を選択せずに、オプション課金に関する商品GD11の情報提供以外の経路によりストアXが販売するワインXを購入した場合、ワインXを販売するストアXに対してオプション課金を行わないと判定する。
〔5.販促割合の増加分の決定〕
なお、提供装置100は、種々の条件に応じてストアに上乗せ分を付与するかどうかを決定したり、商品に対応付ける上乗せ分の値を決定したりしてもよい。この点について、図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11は、実施形態に係る販促割合の増加分の決定の一例を示す図である。
〔5−1.表示位置に応じた販促割合の増加分の決定〕
例えば、提供装置100は、上乗せ分が決定された場合に、その商品に関するコンテンツの表示に関する状態に基づいて商品に対応付ける上乗せ分の値を決定してもよい。この点について、図10及び図11を用いて説明する。図11の例では、提供装置100が販促割合が対応付けられた商品のコンテンツを所望の位置に表示させるように、上乗せ分の値を決定する場合を示す。
図10及び図11に示す例においては、提供装置100は、端末装置10に端末装置10の画面に一部が表示されるページW31を提供する。具体的には、提供装置100は、オプション有の順位1位〜10位までが上下方向に並ぶ領域AR11と領域AR11の下部に連続し、オプション無の順位1位〜2位等が上下方向に並ぶ領域AR12を含むページW31を提供する。
例えば、ページW31の受信時点における端末装置10には、ページW31のうち、上部の一部が一覧表示される。具体的には、図10に示す例においては、端末装置10には、ページW31のうち、オプション有1位の商品情報、オプション有2位の商品情報、オプション有3位の商品情報の順に3つの商品情報が上下方向に並んで一覧表示される。このように、ページW31の配信時点における端末装置10に表示される部分を「ファーストビュー」と記載する場合がある。以下では、ページW31が端末装置10に表示される際の最初に表示される部分をファーストビューと記載する場合があるが、ファーストビューは、ページW31の配信時点に端末装置10に表示されている部分に限らず、直下のオプション有4位の商品情報等を含んでもよい。
また、図10及び図11に示すランキング一覧RL31は、商品名「財布」に対応する各商品の順位を示す。具体的には、ランキング一覧RL31は、商品名「財布」に対応する財布A〜財布F等の各々に対応付けられた販促割合と上乗せ分との合計値を指標値とした場合における、各商品の順位を示す。例えば、ランキング一覧RL31は、全商品に上乗せ分が対応付けられていない状態を示す。例えば、財布Aは、販促割合「6%」が割り当てられており、販促割合「6%」と上乗せ分「0%」の合算値である指標値が最大の「6」であり、順位が1位となる。そのため、例えば、端末装置10を利用するユーザがクエリ「財布」を用いて検索した場合、財布Aの商品情報がオプション有1位の位置、すなわち領域AR11の最上部に表示される。
また、例えば、財布Eは、販促割合「2%」が割り当てられており、販促割合「2%」と上乗せ分「0%」の合算値である指標値が「2」であり、順位が5位となる。そのため、例えば、端末装置10を利用するユーザがクエリ「財布」を用いて検索した場合、財布Eの商品情報がオプション有5位の位置、すなわち領域AR11のうちファーストビューに含まれない位置に表示される。
例えば、図10に示す例において、提供装置100は、コンテンツの提供先となるユーザが優良ユーザであって、財布Eを販売するストアが所定の条件を満たした場合、財布Eがファーストビューに表示されるように上乗せ分の値を決定する(ステップS31)。具体的には、提供装置100は、財布Eを販売するストアが所定の条件を満たした場合、財布Eが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有3位の位置に表示されるように、財布Eに対応付ける上乗せ分の値を決定する。例えば、提供装置100は、ランキング一覧RL31においてオプション有3位の位置に表示される財布Cの販促割合「4%」と上乗せ分「0%」の合算値である指標値「4」を超えるように、財布Eに対応付ける上乗せ分の値を決定する。
図10の例では、提供装置100は、ランキング一覧RL32に示すように、財布Eが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有3位の位置に表示されるように、財布Eに対応付ける上乗せ分を「2.1%」に決定する。これにより、財布Eの販促割合「2%」と上乗せ分「2.1%」の合算値である指標値「4.1」となり、財布Cの指標値「4」を超えるため、財布Eが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有3位の位置に表示される。
次に、販促割合が対応付けられていない商品のコンテンツを所望の位置に表示させるように、上乗せ分の値を決定する場合を示す。例えば、財布Xは、販促割合が割り当てられておらず、「0%」であるため、ランキング一覧RL32においては、領域AR11への表示対象には含まれない。
例えば、図11に示す例において、提供装置100は、コンテンツの提供先となるユーザが優良ユーザであって、財布Xを販売するストアが所定の条件を満たした場合、財布Xがファーストビューに表示されるように上乗せ分の値を決定する(ステップS32)。具体的には、提供装置100は、財布Xを販売するストアが所定の条件を満たした場合、財布Xが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有2位の位置に表示されるように、財布Xに対応付ける上乗せ分の値を決定する。例えば、提供装置100は、ランキング一覧RL31においてオプション有2位の位置に表示される財布Bの販促割合「5%」と上乗せ分「0%」の合算値である指標値「5」を超えるように、財布Xに対応付ける上乗せ分の値を決定する。
図11の例では、提供装置100は、ランキング一覧RL33に示すように、財布Xが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有2位の位置に表示されるように、財布Xに対応付ける上乗せ分を「5.1%」に決定する。これにより、財布Xの販促割合「0%」と上乗せ分「5.1%」の合算値である指標値「5.1」となり、財布Bの指標値「5」を超えるため、財布Xが領域AR11のうちファーストビューに含まれるオプション有2位の位置に表示される。
〔6.ユーザ属性ごとの販促割合〕
なお、上述した例では、各商品に1つの販促割合が対応付けられる場合を示したが、各商品にはターゲットとするユーザ属性ごとに販促割合が対応付けられてもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、実施形態に係る商品情報記憶部の他の一例を示す図である。
図12に示す商品情報記憶部121Aは、項目「販促割合」に「ターゲット」と「割合」の2つの項目が含まれる点において、図4に示す商品情報記憶部121と相違する。
図12に示す商品情報記憶部121Aにおいては、ストアXが販売する日本酒Aには、複数のターゲット(ユーザ属性)の各々について販促割合が対応付けられている。例えば、日本酒Aには、ターゲット「A地域男性」については、割合「5%」が対応づけられる。また、例えば、日本酒Aには、ターゲット「B地域男性」については、割合「7.5%」が対応づけられる。この場合、提供装置100は、コンテンツの配信対象となるユーザがA地域男性である場合、販促割合「5%」に基づいて、優先表示やオプション課金を行う。また、提供装置100は、コンテンツの配信対象となるユーザがB地域男性である場合、販促割合「7.5%」に基づいて、優先表示やオプション課金を行う。
また、図12に示す商品情報記憶部121Aにおいては、ストアXが販売するワインXには、複数のターゲット(ユーザ属性)の各々について販促割合が対応付けられている。例えば、ワインXには、ターゲット「20代女性」については、割合「7.5%」が対応づけられる。また、例えば、ワインXには、ターゲット「30代女性」については、割合「5%」が対応づけられる。この場合、提供装置100は、コンテンツの配信対象となるユーザが20代女性である場合、販促割合「7.5%」に基づいて、優先表示やオプション課金を行う。また、提供装置100は、コンテンツの配信対象となるユーザが30代女性である場合、販促割合「5%」に基づいて、優先表示やオプション課金を行う。
このように、提供装置100は、商品ごとに複数のターゲット各々について個別に販促割合を設定可能にすることにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。なお、提供装置100は、ストアXから上述のような商品について複数のターゲットごとの販促割合の設定に関する情報を取得してもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、取得部131と、提供部135とを有する。取得部131は、商品に対応付けられ商品価格に対する販売促進費の割合を示す販促割合であって、ユーザに関する情報に基づいて変動する販促割合に関する情報を取得する。提供部135は、取得部131により取得された販促割合に関する情報に基づいて、所定のサービスを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザに関する情報に基づいて変動する販促割合に基づいて所定のサービスを提供することにより、コンテンツの提供を行う商品を決定することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100は、変更部132を有する。変更部132は、所定のサービスを提供するユーザに関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定のサービスを提供するユーザに関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、ユーザによる商品の購入履歴に関する情報が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザによる商品の購入履歴に関する情報が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品が所定の順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品が所定の順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品に関する情報が他の商品よりも高い順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、各商品に対応付けられた販促割合に基づくユーザに提供する商品に関する情報の決定において、一の商品に関する情報が他の商品よりも高い順位となるように、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、一の商品の販売元に関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、一の商品の販売元に関する情報が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、販売元が販売する全商品のうち、所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が販売する全商品のうち、所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、販売元が販売する全商品の売上に占める割合が所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が販売する全商品の売上に占める割合が所定割合以上の商品に販促割合が対応付けられている場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、販売元の売上が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元の売上が所定の条件を満たす場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、変更部132は、販売元が販売する商品に対応付けられた販促割合が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、販売元が販売する商品に対応付けられた販促割合が所定の閾値以上である場合、一の商品に対応付けられた販促割合を増加することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、一の商品に複数のユーザ属性ごとに対応付けられた複数の販促割合に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、一の商品に複数のユーザ属性ごとに対応付けられた複数の販促割合に関する情報を取得することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部135は、所定のサービスとして、販促割合に基づくコンテンツ配信サービスを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定のサービスとして、販促割合に基づくコンテンツ配信サービスを提供することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部135は、コンテンツの配信先のユーザによる当該コンテンツに関する商品の購入が所定の条件を満たす場合に、当該商品の販売元への課金サービスを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、コンテンツの配信先のユーザによる当該コンテンツに関する商品の購入が所定の条件を満たす場合に、当該商品の販売元への課金サービスを提供することにより、ユーザに応じて適切にサービスの提供を可能にすることができる。
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。