JP7475606B2 - 配管構造 - Google Patents
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Description
上記排水栓装置は、操作部からの指示を受けると、連結された伝達部材を介して弁体を昇降させるとともに、ロック機構によって弁体の状態を保持することで、排水口を開閉させることが可能となる。
上記飛び出し部は排水口が形成された第一壁面と、第一壁面の上方に形成された第二壁面を有し、弁体が第二壁面側から引き上げられることによって、排水口を開口させる。当該排水栓装置は、排水口の下方に弁体を昇降させるための装置を配置する必要がなくなるため、排水口と防水パンとの間のスペースが狭い場合であっても排水栓装置を取り付けることが可能となる。
本発明は上記問題に鑑み、排水栓装置の清掃性向上を課題とする。
排水口が形成された槽体と、操作部によって変位し、前記排水口を開閉する弁体を備え、前記槽体は、前記排水口が形成された第一壁面と、前記弁体の変位方向に形成された第二壁面を有し、前記排水口の開口時において、前記弁体の外縁部は前記第二壁面と略面一となり、
前記第二壁面は、前記第一壁面の上方に形成されることを特徴とする排水栓装置である。
前記弁体は、前記操作部の操作に伴い前記第二壁面へと引き上げられることによって前記排水口を開口させることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置である。
前記第二壁面は、前記排水口の開口時に前記弁体が収納される収納部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置である。
飛び出し部15は、平面視側壁部12の中央であって、側壁部12の外側、即ち洗い場側に向けて断面視略コ字状に突出する様に形成されている。又、飛び出し部15には排水口17が形成された第一壁面16と、当該第一壁面16と対向する位置であって、弁体6の変位方向に形成された第二壁面18が構成されている。
図2及び図3に示すように、第一壁面16は飛び出し部15の下面であり、底壁部11と段差無く連続しているとともに、排水口17が形成されている。又、第二壁面18は飛び出し部15の上面であり、収納部19が形成されている。
排水口17は飛び出し部15の下面を上下方向に貫通する円形の開口であり、槽体10の底壁部11と飛び出し部15の下面の内、最も低い位置に形成されている。当該排水口17は側壁部12の内側面よりも洗い場側、即ち槽体10の外側に配置されており、平面視において使用者からは目視不可能となっている。又、排水口17の下方には何の部材も取り付けられておらず、槽体10の下方には一切の突出部分が存在していない。
収納部19は側壁部12と第二壁面18が交わる位置において、第二壁面18が洗い場側に向けて凹設されることによって形成されており、側壁部12側の側面及び下面が開放されている。又、収納部19は排水口17の直上に形成されており、中央には弁軸54が貫通している。
ロック機構3は上端より延設された棒状のロック軸がスイッチ部21裏面に連結されているとともに、下端には伝達部材4が連結されている。又、ロック機構3は内部にギアが配置されており、スイッチ部21に対する押動操作に伴い内部のギアの噛合と当該噛合の解除が繰り返されることによって、操作の都度排水口17の開口状態の保持と、保持の解除を切り替えることが可能となる。又、ロック機構3は内部にリターンスプリングが配置されており、後述するインナーワイヤをスイッチ部21側へと付勢している。
伝達部材4は樹脂製のアウターチューブ、及び金属製のインナーワイヤから成るレリースワイヤであって、スイッチ部21に連動してインナーワイヤがアウターチューブ内を摺動可能となっている。又、伝達部材4は端部に内筒41と外筒42から成る筒部を有しており、内筒41はインナーワイヤの進退に応じて外筒42から突出可能となっている。
第一歯車51は円形の平歯車であって、第二歯車52と第三歯車53はそれぞれ第一歯車51と噛合する棒状のラックである。第二歯車52は第一歯車51の操作部20側に、第三歯車53は第一歯車51の弁体6側に配置されており、第二歯車52に伝達された応力は第一歯車51によって方向が反転され、第三歯車53へと伝達される。第二歯車52は上端が上記内筒41端部と当接する位置に配設されているが、係合等はしておらず、切り離されている。一方、第三歯車53は下端において弁軸54と嵌合されており、第三歯車53の動きに連動する。
弁軸54は飛び出し部15の上面を貫通する棒状体であり、図4に示すように、端部に弁体6と係合する溝部55が全周に亘り形成されている。当該弁軸54は施工完了状態において端部が弁体6と連結されているとともに、スプリング56によって弁体6を排水口17に押し付ける方向に向けて付勢されている。
従って、スプリング56によって、弁軸54と係合されている第三歯車53は排水口17に近接する方向に向けて変位するように付勢されているとともに、第二歯車52は操作部20に近接する方向に向けて変位するように付勢されている。
連結部61は切り欠きを有する略C字状であって、施工完了時には弁軸54が係合されている。尚、連結部61の内径は弁軸54の外径よりも小径且つ弁軸54に形成された溝部55の外径よりも大径である。
ガイド部62は連結部61の両端部から弁体6の一端側に向けて平面視扇状に延設されたリブであり、弁軸54を連結部61へと誘導するよう形成されている。
取手63は弁体6の他端側へと延設され、使用者が弁体6と弁軸54を着脱させる際に指を掛けるための開口が形成されている。
上記第三歯車53の上昇に連動し、弁軸54が上昇すると、弁軸54によって弁体6が上方より引き上げられる。この時、弁体6が上方へ向けて変位することにより、図5に示すように排水口17が開口するとともに、ロック機構3は内部のギアが噛合し、弁体6の上昇状態が保持される。そして、排水口17が開口することによって、槽体10内に貯留されていた湯水は排水口17より浴槽パン上に直接排出される。尚、浴槽パン上に排出された排水は排水トラップ(図示せず)を介して下水側へと排出される。
上記排水口17の開口時において、排水口17から離間した弁体6は、第一壁面16の上方に形成された第二壁面18の収納部19内に配置される。この時、図5及び図6(b)に示すように、弁体6下端の外縁部は収納部19周縁、即ち第二壁面18と略面一となることによって、弁体6と槽体10が段差無く連続する。
次に、上記弁体6が上昇した状態より再度スイッチ部21に押動操作が加えられると、ロック機構3内の上記ギアの噛合が解除され、リターンスプリングの作用によってインナーワイヤ及び内筒41がスイッチ部21側へと後退する。この時、スプリング56の付勢によって弁軸54が下降し、弁体6が下方に向けて変位するとともに、嵌着されたパッキンが排水口17の周縁に当接することにより、排水口17が閉塞され、槽体10内に湯水を貯留することが可能となる。
尚、収納部19内に配置された弁体6は側壁部12側の側面が槽体10に向けて露出している。従って、弁体6を取り外す際には、当該露出している側面より取手63を把持し、略水平方向に弁体6を引っ張ることによって弁軸54との連結を解除し、弁体6のみを清掃することができる。
又、各実施形態において第二壁面は槽体自体に形成されていたが、排水口の上方に他部材を配置することによって形成しても良い。
又、第二壁面は必ずしも排水口の直上に形成されている必要はなく、排水口の斜め方向やその他の場所に形成されていても良い。従って、排水栓装置の作動による弁体の変位方向は上下方向に限られるものではなく、斜め方向や水平方向に変位しても良い。
又、本発明の槽体は浴槽に限られるものではなく、洗面ボウルや流し台その他の槽体であっても良い。
10 槽体
11 底壁部
12 側壁部
13 角部
15 飛び出し部
16 第一壁面
17 排水口
18 第二壁面
19 収納部
20 操作部
21 スイッチ部
3 ロック機構
4 伝達部材
41 内筒
42 外筒
5 昇降部
51 第一歯車
52 第二歯車
53 第三歯車
54 弁軸
55 溝部
56 スプリング
6 弁体
61 連結部
62 ガイド部
63 取手
Claims (3)
- 排水口が形成された槽体と、
操作部によって変位し、前記排水口を開閉する弁体を備え、
前記槽体は、前記排水口が形成された第一壁面と、前記弁体の変位方向に形成された第二壁面を有し、
前記排水口の開口時において、前記弁体の外縁部は前記第二壁面と略面一となり、
前記第二壁面は、
前記第一壁面の上方に形成されることを特徴とする排水栓装置。 - 前記弁体は、
前記操作部の操作に伴い前記第二壁面へと引き上げられることによって前記排水口を開口させることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。 - 前記第二壁面は、
前記排水口の開口時に前記弁体が収納される収納部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置。
Priority Applications (1)
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JP2020093733A JP7475606B2 (ja) | 2020-05-28 | 2020-05-28 | 配管構造 |
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Citations (3)
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JP2009057687A (ja) | 2007-08-29 | 2009-03-19 | Maruichi Kk | 遠隔操作式排水栓装置 |
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