JP7470630B2 - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は液封入式防振装置に関し、特に仕切体から突出した筒状部と筒状の第2取付具の内周面との間に介されるダイヤフラムの外周部の耐久性を向上できる液封入式防振装置に関するものである。
エンジン等の振動源を車体に支持する防振装置として、例えば特許文献1に開示される液封入式防振装置が知られている。特許文献1に開示される液封入式防振装置は、振動源側(エンジン側)に取り付けられる第1取付具と、車体側(支持側)に取り付けられる筒状の第2取付具と、第1取付具と第2取付具の一端側とを連結する防振基体と、を備える。さらに、この液封入式防振装置によれば、第2取付具の他端側を覆うダイヤフラムと防振基体との間に液室が形成され、この液室が仕切体により第1液室と第2液室とに仕切られる。この第1液室と第2液室とがオリフィスによって連通する。
さらに、特許文献1には、仕切体から第2液室とは反対側へ突出する筒状部の外周面と、第2取付具の内周面との間にダイヤフラムの外周部を挟み込むことが記載されています。この筒状部の先端から径方向外側へ張出部が張り出し、張出部と仕切体との間における筒状部の外周面によって溝底面が形成されている。
特開2013-72465号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、筒状部の張出部および溝底面の両方と、第2取付具の内周面との間にダイヤフラムの外周部を挟み込んでいる。これにより、その外周部のうち、張出部と第2取付具の内周面との間に挟まれる部位の径方向の自由長を確保できず、ダイヤフラムの外周部の耐久性が低下するという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、仕切体から突出した筒状部と筒状の第2取付具の内周面との間に介されるダイヤフラムの外周部の耐久性を向上できる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の液封入式防振装置は、第1取付具および筒状の第2取付具と、前記第1取付具と前記第2取付具とを連結する弾性体製の防振基体と、前記第2取付具の内側であって前記防振基体との間に液体が封入された液室を形成する弾性体製のダイヤフラムと、前記液室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室とに仕切る仕切体と、前記第2取付具の内周面に沿うように前記仕切体から前記第1液室とは反対側へ突出する筒状部と、前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィスと、を備え、前記筒状部は、前記仕切体とは反対側の軸方向の先端面と、前記仕切体から前記先端面側に離れた位置で径方向外側へ張り出す張出部と、前記張出部と前記仕切体との間における前記筒状部の外周面による溝底面と、を備え、前記ダイヤフラムは、前記先端面に接触して前記第2液室に面する膜状の可動部と、前記溝底面と前記第2取付具の内周面との間に挟持される環状の挟持部と、前記挟持部に対し内周面が凹んで前記挟持部と前記可動部の外周縁とを連結する環状の連結部と、を備え、前記連結部の内周面と前記張出部とは、隙間を空けて対向する。
請求項1記載の液封入式防振装置によれば、仕切体から第1液室とは反対側へ筒状部が突出する。筒状部の先端面側から径方向外側へ張出部が張り出し、その張出部と仕切体との間における筒状部の内周面により溝底面が形成される。ダイヤフラムの可動部が筒状部の先端面に接触して第2液室に面し、ダイヤフラムの環状の挟持部が溝底面と第2取付具の内周面との間に挟持される。可動部の外周縁と挟持部とを連結する環状の連結部の内周面は、張出部との間に隙間を空けて対向するので、連結部の径方向寸法(自由長)を確保できる。また、連結部の内周面に対し挟持部が突出しているので、挟持部の径方向寸法を確保できる。よって、筒状部と第2取付具の内周面との間に介されるダイヤフラムの挟持部および連結部(外周部)の耐久性を向上できる。
さらに、連結部の径方向寸法の確保により連結部の剛性を向上できる。これにより、挟持部を筒状部の張出部に引っ掛け、挟持部を溝底面と第2取付具の内周面との間に挟持していない状態で、連結部の変形に起因して筒状部から挟持部を外れ難くできる。よって、仕切体および筒状部にダイヤフラムを取り付けたユニット品をばらけ難くできる。
請求項2記載の液封入式防振装置によれば、可動部の膜厚よりも挟持部および連結部の径方向寸法が大きい。これにより、請求項1の効果に加え、挟持部および連結部の耐久性をより向上できる。さらに、連結部の剛性をより向上できるので、連結部の変形に起因して筒状部から挟持部をより外れ難くでき、仕切体および筒状部にダイヤフラムを取り付けたユニット品をよりばらけ難くできる。
請求項3記載の液封入式防振装置によれば、挟持部のうち溝底面に接触する内先端面は、第2取付具の軸心を含む断面において軸心と平行である。これにより、挟持部と溝底面との間の面圧を確保できるので、請求項1又は2の効果に加え、ダイヤフラムと筒状部との間のシール性を向上できる。
請求項4記載の液封入式防振装置によれば、挟持部のうち連結部の内周面に連なる傾斜面は、連結部へ向かうにつれて径方向外側へ広がる。これにより、請求項1から3のいずれかの効果に加え、成形型を用いてダイヤフラムを形成する場合に、挟持部を有するダイヤフラムを傾斜面によって脱型し易くできる。
請求項5記載の液封入式防振装置によれば、ダイヤフラムは、挟持部の周方向の一部から第1液室側へ突出する突起部と、突起部の第1液室側の先端から少なくとも挟持部の周方向へ張り出す引掛部と、を備える。仕切体の係合部に突起部および引掛部を嵌めることで、引掛部が係合部に引っ掛かり、挟持部の軸方向に係合部から突起部および引掛部を抜け難くできる。その結果、請求項1から4のいずれかの効果に加え、仕切体および筒状部にダイヤフラムを取り付けたユニット品をより一層ばらけ難くできる。
請求項6記載の液封入式防振装置によれば、係合部は、仕切体のうち第2取付具に面する外周面を凹ませて形成されている。これにより、請求項5の効果に加え、仕切体の外周面への切削加工や、仕切体を形成する成形型の型割りの工夫などによって、仕切体に係合部を容易に形成できる。
請求項7記載の液封入式防振装置によれば、仕切体は、筒状部から径方向外側へ広がって挟持部が接触する接触面と、第2取付具に面する外周面を接触面から離れた位置で凹ませてオリフィスを形成する溝部と、を備える。係合部は、接触面および溝部の壁面に開口する貫通孔によって形成されているので、係合部に嵌まった突起部および引掛部を挟持部の径方向に変形し難くできる。これにより、係合部から突起部および引掛部を抜け難くするために要求される突起部および引掛部の剛性が低くなるので、突起部および引掛部を小さくでき、突起部および引掛部が嵌まる係合部を小さくできる。その結果、仕切体の外周面を凹ませて係合部を形成する場合と比べて、貫通孔により係合部が形成される場合には、その係合部が開口する接触面から溝部までを薄くできる。よって、請求項5の効果に加え、係合部を有する仕切体を小型化および軽量化できる。
第1実施形態における液封入式防振装置の平面図である。 図1のII-II線における液封入式防振装置の断面図である。 ダイヤフラム及び仕切体の側面図である。 ダイヤフラム及び仕切体の分解斜視図である。 第2実施形態における液封入式防振装置の断面図である。 ダイヤフラム及び仕切体の分解斜視図である。 第3実施形態における液封入式防振装置の断面図である。 ダイヤフラム及び仕切体の分解斜視図である。
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は第1実施形態における液封入式防振装置10の平面図である。図2は図1のII-II線における液封入式防振装置10の断面図である。なお、図1,2には、液封入式防振装置10がエンジンを支持する前の状態(即ち、エンジンの重量が付加される前の状態)であって、液封入式防振装置10に振動が入力されていない静置状態を示している。また、以下の説明では、図2の紙面上側を液封入式防振装置10の上側などとして説明するが、この液封入式防振装置10の上下と、液封入式防振装置10が取り付けられる車両の上下とは必ずしも一致しない。
図1及び図2に示すように、液封入式防振装置10は、自動車のエンジンを弾性支持するエンジンマウントである。液封入式防振装置10は、振動源であるエンジン(図示せず)側に取り付けられる第1取付具11と、支持側の車体(図示せず)に取り付けられる筒状の第2取付具12と、第1取付具11と第2取付具12とを連結する弾性体から構成される防振基体13と、を主に備える。なお、図2には、筒状の第2取付具12の軸心Cを含む液封入式防振装置10の断面であって、軸心Cよりも紙面右側には後述の突起部34を含む断面が示されると共に、軸心Cよりも紙面左側には突起部34を含まない断面が示されている。
図2に示すように、第1取付具11は、第2取付具12の上方に位置するように第2取付具12の軸心C上に配置されたボス金具であり、鉄鋼やアルミニウム合金などの金属により形成される。第1取付具11の上端面にはボルト孔(図示せず)が形成されている。第1取付具11は、ボルト孔に取り付けられるボルト(図示せず)を介してエンジン側に取り付けられる。
第2取付具12は、円筒状に形成された部材であり、主に鉄鋼などの金属により形成される。第2取付具12は、上端側の大径部12aと、大径部12aの下端に連なり下方へ向かって徐々に内外径が小さくなる縮径部12bと、縮径部12bの下端に連なり大径部12aよりも内外径が小さい小径部12cと、を備える。車体側に設けた筒状のブラケットに小径部12cを嵌め、そのブラケットで縮径部12bを下方から支持することによって、第2取付具12が車体側に取り付けられる。
防振基体13は、略傘状に形成されるゴムや熱可塑性エラストマ等の弾性体製の部材である。防振基体13は、第1取付具11の下部と、大径部12a及び縮径部12bの内周面とにそれぞれ加硫接着され、これらを連結する。防振基体13の下端部には、小径部12cの内周面を覆うゴム膜状のシール壁部14が連なる。このシール壁部14は第2取付具12の一部である。
第2取付具12の小径部12cの下端開口部は、ダイヤフラム30によって塞がれる。防振基体13、第2取付具12及びダイヤフラム30により区画される密閉空間によって液室が形成される。液室には、エチレングリコール等の不凍性の液体(図示せず)が封入される。液室は、仕切体20により、防振基体13が室壁の一部を構成する第1液室17と、ダイヤフラム30が室壁の一部を構成する第2液室18とに仕切られる。
仕切体20は、軸心Cを中心とした円板状の金属製や合成樹脂製の部材であり、シール壁部14の内側に保持される。仕切体20には、ダイヤフラム30と干渉しないよう、下面の径方向中央に凹部21が形成されている。シール壁部14の上端から径方向内側へ段差状に張り出す防振基体13の段差13aに仕切体20の外周部の上端が接触し、シール壁部14を介して第2取付具12の内周面に全周に亘って仕切体20の外周面が押し付けられる。
仕切体20のうち第2取付具12に面する外周面には、径方向内側へ凹む溝部22が形成されている。この溝部22は、仕切体20の外周面に略2周分設けられる。溝部22とシール壁部14との間によってオリフィス19が形成される。溝部22の一端に設けた開口部22a(図3参照)が、段差13aよりも径方向内側で仕切体20の上端に開口するため、オリフィス19が第1液室17に連通する。溝部22の他端に設けた開口部22b(図3参照)が、溝部22の溝底から凹部21の内周面までを貫通するため、オリフィス19が第2液室18に連通する。
このように、オリフィス19は、第1液室17と第2液室18とを連通する流路である。オリフィス19は、例えば車両走行時のシェイク振動を減衰するため、大振幅のシェイク振動の入力時にシェイク振動に対応した周波数帯(例えば5~15Hz程度)で減衰係数が大きくなるよう、オリフィス19の流路断面積、長さ、断面周長などが設定される。
仕切体20の下面からは、下方(第1液室17とは反対側)へ筒状部25が突出している。なお、仕切体20の下面のうち筒状部25から径方向外側へ広がる部位を接触面23とする。この接触面23は、軸心Cと垂直な平面によって形成されている。
筒状部25は、第2取付具12の内周面に沿って形成される部位であって、軸心Cを中心とした円筒状の部位である。筒状部25は、仕切体20と一体成形されている。筒状部25は、仕切体20とは反対側における軸心C方向の先端面25aと、仕切体20から先端面25a側に離れた位置で径方向外側へ張り出す張出部26と、張出部26と仕切体20との間における筒状部25の外周面による溝底面27と、を備える。
先端面25aは、軸心Cに垂直な平面によって円環状に形成されている。張出部26は、筒状部25の全周に亘って形成される円環状の部位である。張出部26は、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行な外周面26aと、外周面26aと溝底面27とを連結し溝底面27へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する外傾斜面26bと、を備える。外周面26aと先端面25aとは、R面取りを介して略直角に連なっている。
溝底面27は、仕切体20と張出部26との間に設けられた溝の底面を形成する部位であり、筒状部25の外周面の全周に亘って環状に形成されている。溝底面27は、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行に形成されている。
ダイヤフラム30は、ゴム等の弾性体製の膜である。ダイヤフラム30は、筒状部25の先端面25aに接触して第2液室18に面する可動部31と、筒状部25の溝底面27と第2取付具12(シール壁部14)の内周面との間に挟持される挟持部32と、挟持部32と可動部31の外周縁とを連結する連結部33と、を主に備える。
可動部31は、筒状部25の内周側による開口を塞ぐ円形状の弾性膜である。可動部31は、オリフィス19を介した第1液室17と第2液室18との間の液流動に応じて、即ち第2液室18の液圧変化に応じて可動(変形)する。可動部31の外周側が先端面25aに全周に亘って接触し、可動部31の中央部が仕切体20側へ膨らんでいる。
可動部31は、第2液室18の液圧変化に応じて可動し易いように、膜厚T1が比較的薄く形成されている。なお、具体的に可動部31の膜厚T1とは、軸心C上の局所的に厚くなった部位を除いた部位であって、先端面25aよりも内側の部位における膜厚の平均値をいう。
挟持部32は、軸心Cを中心とした円環状の部位である。挟持部32の外周面は、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行である。挟持部32の内周面は、溝底面27に全周に亘って接触する内先端面32aと、その内先端面32aの下縁と連結部33の内周面とを連結する傾斜面32bと、内先端面32aの上縁から上方へ向かうにつれて径方向外側へ広がる案内面32cと、を備える。
内先端面32aは、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行に形成される。これにより、内先端面32aと溝底面27との間の面圧を確保できるので、ダイヤフラム30と筒状部25との間のシール性を向上できる。
傾斜面32bは、連結部33へ向かうにつれて径方向外側へ広がる部位である。傾斜面32bは、内先端面32aを溝底面27に接触させたとき、筒状部25の張出部26の外傾斜面26bと面接触するような角度に形成されている。これにより、内先端面32aを溝底面27に接触させたとき、傾斜面32bが外傾斜面26bに引っ掛かるので、仕切体20及び筒状部25にダイヤフラム30を取り付けることができる。さらに、外傾斜面26bと傾斜面32bとが接触するとき、挟持部32が仕切体20の接触面23に接触するので、仕切体20及び筒状部25に対する挟持部32の軸心C方向の相対移動を規制できる。
ダイヤフラム30を成形型(図示せず)を用いて形成する場合、挟持部32及び連結部33の内側から軸心C方向に成形型の一部を抜いて脱型しようとすると、その成形型の一部が挟持部32の傾斜面32bに引っ掛かる。そのため、ダイヤフラム30の脱型時には挟持部32及び連結部33を拡径させる必要がある。本実施形態では、成形型の一部が引っ掛かる傾斜面32bが、連結部33へ向かうにつれて径方向外側へ広がっている。そのため、傾斜面32bによってダイヤフラム30の脱型時に挟持部32及び連結部33を拡径させ易くできる。即ち、挟持部32を有するダイヤフラム30を傾斜面32bによって脱型し易くできる。
案内面32cは、挟持部32に筒状部25を挿入するときに、筒状部25の張出部26の角部(先端面25aと外周面26aとによる角部)が当たる面である。張出部26の角部が案内面32cを滑ることで、挟持部32が拡径しながら、挟持部32に筒状部25が挿入される。これにより、挟持部32に筒状部25を挿入し易くできる。
連結部33は、軸心Cを中心とした円環状の部位である。連結部33の内周面および外周面は、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行である。連結部33の外周面と挟持部32の外周面とは、互いに段差なく連なる。連結部33の内周面は、張出部26の外周面26aと径方向に隙間を空けて対向する。これにより、連結部33の径方向寸法T3を確保できる。なお、連結部33の径方向寸法T3は、軸心C方向に関し一定である。
連結部33に対し挟持部32が径方向内側へ張り出しているため、挟持部32の外周面から内先端面32aまでの径方向寸法T2は、連結部33の径方向寸法T3よりも大きい。さらに、挟持部32の径方向寸法T2及び連結部33の径方向寸法T3は、いずれも可動部31の膜厚T1よりも大きい。
このような液封入式防振装置10を製造するには、まず、第1取付具11及び第2取付具12に防振基体13を加硫接着する。この後の工程は、第1液室17及び第2液室18に封入される液体が満たされた液漕中で行われる。液漕中において、ダイヤフラム30の挟持部32及び連結部33に仕切体20の筒状部25を挿入し、仕切体20及び筒状部25にダイヤフラム30を取り付けてユニット品を形成する。
次いで、仕切体20の外周部の上端が防振基体13の段差13aに当たるまで、ユニット品を第2取付具12に挿入する。最後に、第2取付具12を絞り加工により縮径させて、第2取付具12のシール壁部14を仕切体20の外周面に押し付けると共に、筒状部25の溝底面27とシール壁部14との間に挟持部32を挟持させる。これにより、仕切体20及びダイヤフラム30を含むユニット品が第2取付具12に取り付けられ、液封入式防振装置10が製造される。
以上のような液封入式防振装置10によれば、上述した通り、連結部33の内周面と張出部26との隙間によって、連結部33の径方向寸法T3(自由長)を確保できる。さらに、連結部33の内周面に対し径方向内側へ挟持部32が突出しているので、挟持部32の径方向寸法T2(自由長)も確保できる。よって、筒状部25と第2取付具12(シール壁部14)の内周面との間に介されるダイヤフラム30の外周部(挟持部32及び連結部33)の耐久性を向上できる。
特に、振動の入力により第1取付具11と第2取付具12とが相対移動して第2液室18の液圧が変化し、可動部31が変形する場合には、可動部31の変形に伴って連結部33と張出部26とが擦れ合うことがある。振動の入力がない静置状態において、連結部33と張出部26とに隙間が空いているので、小さな振動では連結部33と張出部26とを擦れ合い難くできる。これにより、連結部33の耐久性をより向上できる。
さらに、連結部33の径方向寸法T3の確保により連結部33の剛性を向上できる。これにより、液封入式防振装置10の製造時に、挟持部32を張出部26に引っ掛けて仕切体20及び筒状部25にダイヤフラム30を取り付けたユニット品を、第2取付具12に取り付ける前の工程で、連結部33の変形に起因して筒状部25から挟持部32を外れ難くできる。よって、このユニット品をばらけ難くできる。
可動部31の膜厚T1よりも挟持部32の径方向寸法T2及び連結部33の径方向寸法T3が大きいので、挟持部32及び連結部33の耐久性をより向上できる。さらに、可動部31の膜厚T1よりも連結部33の径方向寸法T3が大きいので、連結部33の剛性をより向上できる。その結果、連結部33の変形に起因して筒状部25から挟持部32をより外れ難くできる。
次に図3及び図4を参照して仕切体20及びダイヤフラム30の更なる特徴について説明する。図3は、筒状部25が突出した仕切体20及びダイヤフラム30の側面図である。図4は、筒状部25が突出した仕切体20及びダイヤフラム30の分解斜視図である。ダイヤフラム30は、挟持部32の周方向の一部から上方(図2における第1液室17側)へ突出する複数の突起部34と、複数の突起部34の各々の先端部(上端部)から挟持部32の周方向両側へ張り出す複数の引掛部35と、を備える。
複数の突起部34は、環状の挟持部32の周方向に分散配置されている。本実施形態では4つの突起部34が設けられている。突起部34の径方向の外面は、挟持部32の外周面を軸心C方向に延長して形成されている。突起部34の径方向の内面は、挟持部32の案内面32cの上縁から軸心C方向に延びている。突起部34の径方向寸法は、連結部33の径方向寸法T3(図2参照)と略同一である。
引掛部35は、挟持部32から軸心C方向に離れた位置に形成されている。複数の突起部34及び引掛部35の周方向の側面は、全て同一方向(図3紙面垂直方向)に延びている。突起部34及び引掛部35の側面が延びる方向に成形型を相対移動させることによって、複数の突起部34及び引掛部35を脱型し易くできる。即ち、複数の突起部34及び引掛部35を有するダイヤフラム30を成形型によって形成し易くできる。
仕切体20は、引掛部35と挟持部32との間の突起部34が嵌まる第1係合部24aと、突起部34の先端部および引掛部35が嵌まる第2係合部24bと、を備える。第1係合部24a及び第2係合部24bは、仕切体20の周方向に分散配置される。本実施形態では、4つの突起部34に対応して4か所に第1係合部24a及び第2係合部24bが形成されている。
第1係合部24aは、接触面23に開口する。第2係合部24bは、溝部22の下側の壁面に開口し、第1係合部24aに連なる。第2係合部24bは、第1係合部24aに対して周方向の両側へ拡大した部位である。即ち、第1係合部24a及び第2係合部24bは、各々に嵌まる突起部34及び引掛部35と略同一の形状に形成されている。
第1係合部24a及び第2係合部24bに突起部34及び引掛部35を嵌めることで、第2係合部24bと接触面23との間の部位に引掛部35が引っ掛かる。これにより、第1係合部24a及び第2係合部24bから軸心C方向に突起部34及び引掛部35を抜け難くできる。よって、仕切体20及び筒状部25にダイヤフラム30を取り付けたユニット品をより一層ばらけ難くできる。
第1係合部24a及び第2係合部24bは、仕切体20のうち接触面23から溝部22までの間の外周面を径方向に凹ませて形成されている。これにより、仕切体20の外周面への切削加工や、仕切体20を形成する成形型(図示せず)の型割りの工夫などによって、仕切体20に第1係合部24a及び第2係合部24bを容易に形成できる。
さらに、第1係合部24a及び第2係合部24bが仕切体20の外周面に開口しているので、筒状部25を挟持部32に軸心C方向へ挿入するとき、突起部34及び引掛部35を径方向外側へ変形させながら第1係合部24a及び第2係合部24bに容易に嵌めることができる。
突起部34の径方向寸法は、連結部33の径方向寸法T3と略同一なので、突起部34の剛性を確保できる。これにより、第1係合部24a及び第2係合部24bに嵌まった突起部34を径方向外側へ変形し難くできるので、第1係合部24a及び第2係合部24bから軸心C方向に突起部34及び引掛部35をより抜け難くできる。
複数の第1係合部24a及び第2係合部24bの周方向の壁面は、全て同一方向(図3紙面垂直方向)に延びている。この壁面が延びる方向に成形型を相対移動させることにより、第1係合部24a及び第2係合部24bを脱型し易くできる。即ち、複数の第1係合部24a及び第2係合部24bを有する仕切体20を成形型によって形成し易くできる。
次に図5,6を参照して第2実施形態について説明する。第1実施形態では、突起部34の先端部の周方向両側に引掛部35が設けられる場合について説明した。これに対して第2実施形態では、突起部34の先端部の略半周に亘って半円形状の引掛部47が設けられる場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図5は第2実施形態における液封入式防振装置40の断面図である。図6は、筒状部41が突出した仕切体20及びダイヤフラム44の分解斜視図である。図5に示すように、液封入式防振装置40は、第1取付具11と、第2取付具12と、防振基体13と、仕切体20と、仕切体20の下面から下方へ突出する筒状部41と、第2取付具12の下端開口部を塞ぐダイヤフラム44と、を主に備える。
筒状部41は、軸心Cを中心とした円筒状の部位であり、第2取付具12の内周面に沿って形成される。筒状部41は、仕切体20と一体成形されている。筒状部41は、仕切体20とは反対側における軸心C方向の先端面25aと、仕切体20から先端面25a側に離れた位置で径方向外側へ張り出す張出部42と、張出部42と仕切体20との間における筒状部41の外周面による溝底面27と、を備える。
張出部42は、軸心Cを含む断面において半円形状に形成される外周面42aと、外周面42aと溝底面27とを連結する段差面42bと、を備える。段差面42bは、軸心Cに垂直な平面によって形成され、即ち先端面25aと平行に形成されている。
半円形状の外周面42aは、先端面25a及び段差面42bと滑らかに連なる。これにより、先端面25aと外周面42aとにより略直角な角部が形成される場合と比べ、ダイヤフラム44の可動部31の変形に伴って連結部33と張出部42の外周面42aとが擦れ合うときに、連結部33への応力集中を抑制できる。その結果、連結部33の耐久性を向上できる。
ダイヤフラム44は、ゴム等の弾性体製の膜である。ダイヤフラム44は、筒状部41の先端面25aに接触して第2液室18に面する可動部31と、筒状部41の溝底面27と第2取付具12(シール壁部14)の内周面との間に挟持される挟持部45と、挟持部45と可動部31の外周縁とを連結する連結部33と、挟持部45の周方向の一部から上方(第1液室17側)へ突出する複数の突起部34と、突起部34の各々の先端部から半円形状に張り出す引掛部47と、を備える。
挟持部45は、軸心Cを中心とした円環状の部位である。挟持部45の外周面は、軸心Cを含む断面において軸心Cと平行である。挟持部45の内周面は、内先端面32aと、その内先端面32aの下縁と連結部33の内周面とを連結する段差面45aと、案内面32cと、を備える。
段差面45aは、軸心Cに垂直な平面によって形成され、即ち内先端面32aと略垂直に形成されている。ダイヤフラム44の挟持部45に筒状部41を挿入したとき、いずれも軸心Cに垂直な平面である段差面42b,45a同士が引っ掛かり合うので、筒状部41から軸心C方向に挟持部45を抜け難くできる。
また、第1実施形態と同様に、連結部33の内周面と張出部42とが隙間を空けて対向し、連結部33の内周面に対し径方向内側へ挟持部45が突出しているので、連結部33の径方向寸法T3と挟持部45の径方向寸法T2とをそれぞれ確保できる。よって、筒状部41と第2取付具12の内周面との間に介されるダイヤフラム44の挟持部45及び連結部33の耐久性を向上できる。
図6に示すように、突起部34は、環状の挟持部45の周方向に分散配置される。本実施形態では、6つの突起部34が設けられている。引掛部47は、突起部34の先端部から、挟持部45の周方向両側および径方向内側の略半周に亘って張り出す部位である。引掛部47は、挟持部45から軸心C方向に離れた位置に形成されている。
液封入式防振装置40の仕切体20は、引掛部47と挟持部45との間の突起部34が嵌まる第1係合部24aと、突起部34の先端部および引掛部47が嵌まる第2係合部48と、を備える。第1係合部24a及び第2係合部48は、仕切体20の周方向に分散配置される。本実施形態では、6つの突起部34に対応して6か所に第1係合部24a及び第2係合部48が形成されている。
第2係合部48は、溝部22の下側の壁面に開口し、第1係合部24aに連なる。第2係合部48は、第1係合部24aに対して周方向の両側および径方向内側へ拡大した部位である。第2係合部48は、仕切体20の外周面を凹ませて形成されている。このように第2係合部48は、自身に嵌まる突起部34及び引掛部47と略同一の形状に形成されている。
第1係合部24a及び第2係合部48に突起部34及び引掛部47を嵌めることで、第1実施形態と同様に、第2係合部48と接触面23との間の部位に引掛部47が引っ掛かり、第1係合部24a及び第2係合部48から軸心C方向に突起部34及び引掛部47を抜け難くできる。よって、仕切体20及び筒状部41にダイヤフラム44を取り付けたユニット品をばらけ難くできる。
突起部34に対して引掛部47が、挟持部45の周方向両側だけでなく径方向内側にも張り出しているので、シール壁部14に接触しない突起部34の内側の半周に亘って、引掛部47と仕切体20とを軸心C方向に接触させることができる。この接触によって突起部34と仕切体20との間のシール性を向上できる。
次に図7,8を参照して第3実施形態について説明する。第1,2実施形態では、第1係合部24a及び第2係合部24b,48が仕切体20の外周面を凹ませて形成されている場合について説明した。これに対して第3実施形態では、第1係合部55及び第2係合部56が仕切体20を軸心C方向に貫通して形成される場合について説明する。なお、第1,2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図7は第3実施形態における液封入式防振装置50の断面図である。図8は、筒状部41が突出した仕切体20及びダイヤフラム51の分解斜視図である。図7に示すように、液封入式防振装置50は、第1取付具11と、第2取付具12と、防振基体13と、仕切体20と、筒状部41と、第2取付具12の下端開口部を塞ぐダイヤフラム51と、を主に備える。
図7及び図8に示すように、ダイヤフラム51は、ゴム等の弾性体製の膜である。ダイヤフラム51は、可動部31と、挟持部45と、連結部33と、挟持部45の周方向の一部から上方(第1液室17側)へ突出する複数の突起部52と、突起部52の各々の先端部の全周から張り出す環状の引掛部53と、を備える。第3実施形態では、8つの突起部52が環状の挟持部45の周方向に等間隔に分散配置されている。
突起部52は、軸心Cに平行な円柱状の部位である。突起部52は、挟持部45の外周面から径方向内側に離れた位置にある。引掛部53は、挟持部45から軸心C方向に離れた位置に形成されている。引掛部53の外周面は、上方(挟持部45とは反対側)に向かうにつれて縮径する。
液封入式防振装置50の仕切体20は、引掛部53と挟持部45との間の突起部52が嵌まる第1係合部55と、突起部52の先端部および引掛部53が嵌まる第2係合部56と、を備える。本実施形態では、8つの第1係合部55及び第2係合部56が、仕切体20の周方向に等間隔に分散配置されている。
第1係合部55は、接触面23に開口する。第2係合部56は、溝部22の下側の壁面に開口し、第1係合部55に連なる。第1係合部55及び第2係合部56は、仕切体20の外周面に開口せず、接触面23から溝部22の壁面までの仕切体20を軸心C方向に貫通する貫通孔によって形成されている。第1係合部55の内周面は、引掛部53の外周面と同様に、上方に向かうにつれて縮径しているので、第1係合部55に引掛部53を挿入し易くできる。
第1係合部55の内径よりも第2係合部56の内径および引掛部53の最大外径が大きいので、第1係合部55及び第2係合部56に突起部52及び引掛部53を嵌めることで、第1,2実施形態と同様に、第2係合部56と接触面23との間の部位に引掛部53が引っ掛かる。これにより、第1係合部55及び第2係合部56から軸心C方向に突起部52及び引掛部53を抜け難くできるので、仕切体20及び筒状部41にダイヤフラム51を取り付けたユニット品をばらけ難くできる。
貫通孔である第1係合部55及び第2係合部56に、突起部52及び引掛部53が嵌まっているので、突起部52及び引掛部53を径方向に変形し難くできる。これにより、第1係合部55及び第2係合部56から突起部52及び引掛部53を抜け難くするために要求される突起部52及び引掛部53の剛性が低くなる。そのため、突起部52及び引掛部53を小さくでき、突起部52及び引掛部53が嵌まる第1係合部55及び第2係合部56を小さくできる。その結果、第1,2実施形態のように仕切体20の外周面を凹ませて第1係合部24a及び第2係合部24b,48を形成する場合と比べて、本実施形態では、第1係合部55及び第2係合部56が開口する接触面23から溝部22までを薄くできる。よって、第1係合部55及び第2係合部56を有する仕切体20を小型化および軽量化できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。第1取付具11や第2取付具12、防振基体13、仕切体20、筒状部25,41、ダイヤフラム30,44,51等の各部の形状や寸法などを適宜変更しても良い。また、オリフィス19の形成位置や長さ等を適宜変更しても良い。また、第1液室17及び第2液室18とは別の液室を仕切体20内に形成しても良い。オリフィス19とは別のオリフィスで2液室間を連通しても良い。
上記形態では、液封入式防振装置10,40,50を、自動車のエンジンを弾性支持するエンジンマウントとして用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ボディマウント、デフマウント等、種々の防振装置に液封入式防振装置10,40,50を適用しても良い。また、第1取付具11を車体側に取り付け、第2取付具12を振動源側に取り付けても良い。
上記形態では、複数の突起部34,52が挟持部32,45の周方向に分散配置される場合について説明した。この突起部34,52の数は適宜変更可能であり、少なくとも軸心Cを挟んで相対する2か所にそれぞれ突起部34,52が位置することが好ましい。これにより、仕切体20及び筒状部25,41にダイヤフラム30,44,51を取り付けたユニット品をばらけ難くできる。
上記第1,2実施形態では、第2係合部24b,48が溝部22の壁面に開口する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2係合部24b,48の上端を塞ぎ、第2係合部24b,48が溝部22の壁面に開口しないようにしても良い。この場合、オリフィス19から第2係合部24b,48への液漏れを抑制できる。但し、第2係合部24b,48が溝部22の壁面に開口する場合には、第2係合部24b,48の上端を塞ぐ場合と比べて、その塞ぐ部位の厚さ分だけ、接触面23と溝部22との間の仕切体20を薄くできる。
10,40,50 液封入式防振装置
11 第1取付具
12 第2取付具
13 防振基体
17 第1液室
18 第2液室
19 オリフィス
20 仕切体
22 溝部
23 接触面
24a,55 第1係合部(係合部の一部)
24b,48,56 第2係合部(係合部の一部)
25,41 筒状部
25a 先端面
26,42 張出部
27 溝底面
30,44,51 ダイヤフラム
31 可動部
32,45 挟持部
32a 内先端面
32b 傾斜面
33 連結部
34,52 突起部
35,47,53 引掛部

Claims (7)

  1. 第1取付具および筒状の第2取付具と、
    前記第1取付具と前記第2取付具とを連結する弾性体製の防振基体と、
    前記第2取付具の内側であって前記防振基体との間に液体が封入された液室を形成する弾性体製のダイヤフラムと、
    前記液室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室とに仕切る仕切体と、
    前記第2取付具の内周面に沿うように前記仕切体から前記第1液室とは反対側へ突出する筒状部と、
    前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィスと、を備え、
    前記筒状部は、
    前記仕切体とは反対側の軸方向の先端面と、
    前記仕切体から前記先端面側に離れた位置で径方向外側へ張り出す張出部と、
    前記張出部と前記仕切体との間における前記筒状部の外周面による溝底面と、を備え、
    前記ダイヤフラムは、
    前記先端面に接触して前記第2液室に面する膜状の可動部と、
    前記溝底面と前記第2取付具の内周面との間に挟持される環状の挟持部と、
    前記挟持部に対し内周面が凹んで前記挟持部と前記可動部の外周縁とを連結する環状の連結部と、を備え、
    前記連結部の内周面と前記張出部とは、隙間を空けて対向することを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記可動部の膜厚よりも前記挟持部および前記連結部の径方向寸法が大きいことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記挟持部は、前記第2取付具の軸心を含む断面において前記軸心と平行に形成され前記溝底面に接触する内先端面を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の液封入式防振装置。
  4. 前記挟持部は、前記連結部へ向かうにつれて径方向外側へ広がり前記連結部の内周面に連なる傾斜面を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液封入式防振装置。
  5. 前記ダイヤフラムは、
    前記挟持部の周方向の一部から前記第1液室側へ突出する突起部と、
    前記突起部のうち前記第1液室側の先端部から少なくとも前記挟持部の周方向へ張り出す引掛部と、を備え、
    前記仕切体は、前記突起部および前記引掛部が嵌まる係合部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液封入式防振装置。
  6. 前記係合部は、前記仕切体のうち前記第2取付具に面する外周面を凹ませて形成されていることを特徴とする請求項5記載の液封入式防振装置。
  7. 前記仕切体は、
    前記筒状部から径方向外側へ広がって前記挟持部が接触する接触面と、
    前記第2取付具に面する外周面を前記接触面から離れた位置で凹ませて前記オリフィスを形成する溝部と、を備え、
    前記係合部は、前記接触面および前記溝部の壁面に開口する貫通孔によって形成されていることを特徴とする請求項5記載の液封入式防振装置。
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