JP7468171B2 - レーザ加工装置および加工方法 - Google Patents

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Description

本開示は、レーザ加工装置および加工方法に関する。
レーザ光を用いて加工対象物(ワーク)を加工するレーザ加工装置が知られている。レーザ加工装置の一つにレーザマーカがある。レーザマーカは、レーザ光を用いて加工対象物(ワーク)の表面に文字や図形等のマーキングを行う。レーザマーカの分野では、印字したマークが消えないように、大きなパワーで加工することが求められている。しかしながら、大きなパワーで加工すると印字部周辺で加工対象物の隆起(以下、「バリ」とも称す)が生じる。加工対象物によっては、わずかな隆起が性能や信頼性に影響を及ぼすことがある。たとえば、他部品に接する可能性がある部品では隆起が原因で傷や粉塵が発生し、性能や信頼性を損ねる。そこで、印字部周辺が隆起することの影響を低減するために、事前に加工対象物を掘っておくという対策が取られてきたが、加工対象物の全面を掘ることから時間も手間もかかっていた。
特開2018-202420号公報(特許文献1)は、複数回のレーザ光照射のうち、少なくとも1回目よりも後のレーザ光照射の走査経路を、先のレーザ光照射の走査経路に対しずらすことで、そのずれた走査経路が、先のレーザ光照射により被加工領域の外側に形成されるバリを覆うようにしたレーザ加工方法を開示する。
特開2018-202420号公報
特開2018-202420号公報に記載の技術によれば、レーザマーカで印字した後に、印字ラインをずらしてレーザ加工を行うことでバリを低減することができる。しかしながら、QRコード(登録商標)などの加工パターンにおいては、外周部(印字部周辺)が多量にあるため、印字ラインをずらしてバリ取り加工を行うと時間がかかってしまう。
本開示の目的は、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができるレーザ加工装置および加工方法を提供することである。
この開示にかかるレーザ加工装置は、レーザ光を加工対象物に照射する照射部と、加工対象物の加工パターン、および、レーザ光の照射条件を受け付ける受付部と、受付部で受け付けた加工パターン、および、照射条件に基づいて、レーザ光の照射を制御する制御部と、を備える。制御部は、加工パターンに基づいて加工した加工対象物に対して、レーザ光の集光位置を加工時の加工面からずらして加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行う。
上述の開示によれば、バリ取り加工を大きなパワーで行うことができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。また、加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うので、印字領域毎に外周部をバリ取りする場合と比べてレーザ光の走査ラインの数を比較的抑えることができる結果、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
上述の開示において、制御部は、加工対象物を加工する場合よりもレーザ光の出力パワーを強めてバリ取り加工を行う。
上述の開示によれば、バリ取り加工を大きなパワーで行うことができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
上述の開示において、制御部は、レーザ光の集光位置を加工時の加工面から照射部の側にずらしてバリ取り加工を行う。
上述の開示によれば、バリ取り加工時に本加工に影響を与えずにすむ。
上述の開示において、制御部は、受付部で受け付けた加工パターンの中で、複数のレーザ光を照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域を所定領域として決定し、所定領域に対し、バリ取り加工を行う。
上述の開示によれば、バリ取り加工を行う領域を必要最低限に抑えることができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
上述の開示において、複数のレーザ光を照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域は、レーザ光を照射する間隔が当該レーザ光の照射による加工径の(√2)/2倍よりも広いパターンの領域である。
上述の開示によれば、バリ取り加工を行う領域を必要最低限に抑えることができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
上述の開示において、制御部は、加工対象物を加工する場合のレーザ光の出力に基づき、所定領域を決定する。
上述の開示によれば、バリ取り加工を行う領域を加工時のレーザ光の出力に合わせて決定することができる。
上述の開示において、制御部は、加工パターンによる加工が施された加工対象物の画像データに基づき、所定領域を決定する。
上述の開示によれば、バリ取り加工を行う領域を実際に加工が施された加工対象物の加工パターンに合わせて決定することができる。
上述の開示において、制御部は、加工対象物を加工する場合のレーザ光の出力に基づき、レーザ光の集光位置をずらす量を算出する。
上述の開示によれば、レーザ光の集光位置をずらす量を加工時のレーザ光の出力に合わせて決定することができる。
上述の開示において、制御部は、加工対象物の材質に基づき、レーザ光の集光位置をずらす量を算出する。
上述の開示によれば、レーザ光の集光位置をずらす量を加工対象物の材質に合わせて決定することができる。
上述の開示において、制御部は、加工パターンによる加工が施された加工対象物の画像データに基づき、レーザ光の集光位置をずらす量を算出する。
上述の開示によれば、レーザ光の集光位置をずらす量を実際に加工が施された加工対象物の加工パターンに合わせて決定することができる。
この開示にかかる加工方法は、レーザ加工装置による加工方法である。レーザ加工装置は、レーザ光を加工対象物に照射する照射部と、加工対象物の加工パターン、および、レーザ光の照射条件を受け付ける受付部と、受付部で受け付けた加工パターン、および、照射条件に基づいて、レーザ光の照射を制御する制御部と、を備える。加工方法は、受付部で受け付けた加工パターン、および、照射条件に基づいて、加工対象物を加工するステップと、加工パターンに基づいて加工した加工対象物に対して、レーザ光の集光位置を加工時の加工面からずらして加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うステップと、を備える。
上述の開示によれば、バリ取り加工を大きなパワーで行うことができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。また、加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うので、印字領域毎に外周部をバリ取りする場合と比べてレーザ光の走査ラインの数を比較的抑えることができる結果、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
本開示によれば、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができるレーザ加工装置および加工方法を提供することができる。
レーザマーカの概略構成を示す構成図である。 レーザマーカの詳細な構成を示す構成図である。 制御基板に含まれるハードウェアを示した構成図である。 コントローラによって表示装置に表示されるユーザインターフェイスを示す図である。 コントローラによるバリ取り処理を示すフローチャートである。 本加工の際のレーザ光の集光位置を示す図である。 レーザ光の照射により加工対象物に形成されるドットおよびバリを示す図である。 バリ取り加工の際のレーザ光の集光位置を示す図である。 レーザ光の集光位置をずらすための機構を示す図である。 本実施の形態におけるレーザマーカが行うバリ取り加工と、本実施の形態におけるレーザマーカと比較されるレーザマーカが行うバリ取り加工とを纏めた図である。 変形例におけるレーザマーカの構成を示す構成図である。 コントローラによるバリ取り処理の変形例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[適用例]
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。本発明が適用される場面は、本加工により発生した印字部周辺の加工対象物8(図1参照)の隆起(以下、「バリ」とも称す)をレーザマーカ1(図1参照)で除去する場面である。このような場面において、レーザマーカ1は、レーザ光W(図1参照)の集光位置を本加工の際の加工面からずらし、本加工の際と同じ加工パターンでバリ取り加工を行う。これにより、バリ取り加工時のレーザ光Wの集光位置が加工時の加工面からずれるので、レーザ光Wの出力パワーを落とさずにバリ取り加工を行ったとしても、本加工に影響しない。したがって、レーザマーカ1では、バリ取り加工を大きなパワーで行うことができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。また、レーザマーカ1は、加工の隙間が生じる領域に対して、加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うので、印字領域毎に外周部をバリ取りする場合と比べてレーザ光Wの走査ラインの数を比較的抑えることができる結果、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
以下、本実施の形態のより具体的な応用例について説明する。以下では、レーザ加工装置として、レーザマーカを例に挙げて説明する。なお、本実施の形態に係るレーザマーカは、文字や記号のマーキングを行なう機能の他に、穴開け、剥離、切断等のマーキング以外の加工を行う機能を有していてもよい。
[レーザマーカ1の概略構成]
図1は、レーザマーカ1の概略構成を示す構成図である。図1を参照して、レーザマーカ1は、レーザ光Wを照射することにより加工対象物8を加工する。レーザマーカ1は、コントローラ21と、マーキングヘッド26とを有する。
コントローラ21は、マーキングヘッド26の動作を制御する。コントローラ21の詳細については図2を参照して後述するが、コントローラ21は、レーザ光Wを発振するレーザ発振器を有する。
マーキングヘッド26は、コントローラ21の制御に基づいて加工対象物8に対してレーザ光Wを照射して、加工対象物8を加工する。マーキングヘッド26は、光ファイバ28によって、コントローラ21内の発振器と接続されている。さらに、マーキングヘッド26は、通信ケーブル29によって、コントローラ21と接続されている。詳しくは、マーキングヘッド26は、通信ケーブル29によって、コントローラ21内の制御基板に接続されている。なお、マーキングヘッド26の詳細構成は、図2を参照して後述する。
[レーザマーカ1の詳細構成]
図2および図3を参照して、レーザマーカ1の構成をより詳細に説明する。図2は、レーザマーカ1の詳細な構成を示す構成図である。レーザマーカ1は、コントローラ21と、マーキングヘッド26とを有する。コントローラ21は、レーザ発振器240と、制御基板210と、ドライバ220と、ドライバ用電源230とを含む。コントローラ21には、表示装置6および入力装置7を接続することができる。表示装置6および入力装置7は、コントローラ21における設定内容をユーザが変更する局面等において用いられる。
レーザ発振器240は、光ファイバ241と、半導体レーザ242,243,249A~249Dと、アイソレータ244,246と、結合器245,248と、バンドパスフィルタ247とを備える。
半導体レーザ242は、種光を発する種光源である。半導体レーザ242は、ドライバ220により駆動されて、パルス状の種光を発する。
アイソレータ244は一方向の光のみを透過し、その光と逆方向に入射する光を遮断する。具体的には、アイソレータ244は、半導体レーザ242から発せられる種光を通過させるとともに、光ファイバ241からの戻り光を遮断する。これによって半導体レーザ242の損傷を防ぐことができる。
半導体レーザ243は、光ファイバ241のコアに添加された希土類元素を励起するための励起光を発する励起光源である。
結合器245は、半導体レーザ242からの種光および半導体レーザ243からの励起光を結合させて、光ファイバ241に入射させる。
半導体レーザ243から結合器245を介して光ファイバ241に入射した励起光は、光ファイバ241のコアに含まれる希土類元素に吸収される。これにより希土類元素が励起され、反転分布状態が得られる。この状態において、半導体レーザ242からの種光が光ファイバ241のコアに入射すると、誘導放出が生じる。この誘導放出によって種光(パルス光)が増幅される。すなわち光ファイバ241によって構成されたファイバ増幅器に種光および励起光が入射されることによって、種光が増幅される。
アイソレータ246は、光ファイバ241から出力されたパルス光を通過させるとともに光ファイバ241に戻る光を遮断する。
バンドパスフィルタ247は、所定の波長帯の光を通過させるよう構成される。「所定の波長帯」とは、具体的には、光ファイバ241から出力されるパルス光のピーク波長を含む波長帯である。光ファイバ241から自然放出光が放出された場合、その自然放出光はバンドパスフィルタ247により除去される。
バンドパスフィルタ247を通過したレーザ光は、結合器248を介して、レーザ光を伝送するために設けられた光ファイバ28に入射する。半導体レーザ249A~249Dは、バンドパスフィルタ247を通過したレーザ光を光ファイバ28において増幅するために、励起光を発する。つまり、光ファイバ28は、結合器245と光ファイバ241とアイソレータ246とで構成されたファイバ増幅器と同じように、結合器248と後述のアイソレータ262とを組み合わせることでファイバ増幅器を構成する。
結合器248は、バンドパスフィルタ247を通過したパルス光と、半導体レーザ249A~249Dからの光とを結合して光ファイバ28に入射させる。
なお、図2に示したレーザ発振器240の構成は、一例であって、これに限定されるものではない。たとえば、レーザ発振器240は、所定の波長帯のレーザ光を得られるのであればバンドパスフィルタ247を備えていなくてもよい。
制御基板210は、制御部211と、パルス発生部212と、記憶部213と、通信処理部214,216,217とを含む。
制御部211は、パルス発生部212およびドライバ220を制御することによって、コントローラ21の全体の動作を制御する。詳しくは、制御部211は、記憶部213に記憶されているオペレーティングシステムとアプリケーションプログラムとを実行することにより、コントローラ21の全体の動作を制御する。これにより、レーザ光Wがマーキングヘッド26から加工対象物8へ照射される。
パルス発生部212は、所定の繰り返し周波数、および、所定のパルス幅を有する電気信号を発生させる。パルス発生部212は、制御部211の制御により、電気信号を出力したり、電気信号の出力を停止したりする。パルス発生部212からの電気信号は半導体レーザ242に供給される。
記憶部213は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムの他に、各種のデータを記憶している。
通信処理部214は、マーキングヘッド26との通信を行うためのインターフェイスである。制御部211は、通信処理部214および通信ケーブル29を介して、制御信号をマーキングヘッド26に送信する。
通信処理部216は、入力装置7からの入力を受け付ける。入力装置7は、各種ポインティングデバイス(たとえば、マウス、タッチパッド等)やキーボード等である。通信処理部216は、受け付けた入力を制御部211に通知する。
通信処理部217は、制御部211によって生成された画像データを表示装置6に送信する。なお、この場合、表示装置6は、当該画像データに基づいた画像(ユーザインターフェイス)を表示する。表示装置6に表示されるユーザインターフェイスの例については、図4を参照して後述する。
ドライバ用電源230は、ドライバ220に電力を供給する。これによりドライバ220は半導体レーザ242,243,249A~249Dに駆動電流を供給する。半導体レーザ242,243,249A~249Dの各々は駆動電流が供給されることによってレーザ発振する。半導体レーザ242に供給される駆動電流は、パルス発生部212からの電気信号により変調される。これにより半導体レーザ242はパルス発振して、所定の繰り返し周波数および所定のパルス幅を有するパルス光を種光として出力する。一方、半導体レーザ243,249A~249Dの各々にはドライバ220により連続的な駆動電流が供給される。これにより半導体レーザ243,249A~249Dの各々は連続発振して、連続光を励起光として出力する。
マーキングヘッド26は、アイソレータ262と、コリメータレンズ263と、ガルバノミラー部264(X方向のガルバノミラー264a,Y方向のガルバノミラー264b)と、集光レンズ265とを含む。アイソレータ262は、光ファイバ28から出力されるパルス光を通過させるとともに、光ファイバ28に戻る光を遮断する。アイソレータ262を通過したパルス光は、アイソレータ262に付随するコリメータレンズ263から大気中に出力されてガルバノミラー部264に入射する。集光レンズ265は、ガルバノミラー部264に入射したレーザ光Wを集光する。ガルバノミラー部264は、第1の軸(具体的には、図1の矢印と平行な軸)方向および第1の軸と直交する第2の軸方向の少なくとも一方の方向にレーザ光Wを走査する。
図3は、制御基板210に含まれるハードウェアを示した構成図である。図3を参照して、制御基板210は、プロセッサ110と、メモリ120と、通信インターフェイス130と、パルス発生回路140とを備える。
メモリ120は、たとえば、ROM(Read Only Memory)121と、RAM(Random Access Memory)122と、フラッシュメモリ123とを含んで構成される。なお、フラッシュメモリ123には、上述したオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、各種のデータが記憶される。メモリ120は、図2に示した記憶部213に対応する。
プロセッサ110は、コントローラ21の全体の動作を制御する。なお、図2に示した制御部211は、プロセッサ110がメモリ120に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。なお、アプリケーションプログラムの実行の際には、メモリ120に記憶されている各種のデータが参照される。
通信インターフェイス130は、外部装置(たとえば、マーキングヘッド26、表示装置6、入力装置7)との通信を行なうためのものである。通信インターフェイス130は、図2の通信処理部214,216,217に対応する。
パルス発生回路140は、図2のパルス発生部212に対応する。すなわち、パルス発生回路140は、プロセッサ110からの指令に基づき、所定の繰り返し周波数、および、所定のパルス幅を有する電気信号を発生させる。
なお、図3に示したハードウェア構成は、一例であって、これらに限定されるものではない。
[事前登録]
図4は、コントローラ21(図2参照)によって表示装置6(図2参照)に表示されるユーザインターフェイス700を示す図である。ユーザインターフェイス700は、制御部211(図2参照)が記憶部213(図2参照)に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することによって実現される。ユーザインターフェイス700上で行われたユーザによる入力装置7での入力操作は通信処理部216によって受け付けられ、受け付けられた入力が制御部211に通知される。
制御部211は、ユーザの操作に合わせて画面モードを切り替えることができる。図4には、マーキングデータの作成および編集に用いられる編集モードの画面が示されている。制御部211は、ボタン703をクリックするユーザ操作を受け付けると、画面を、編集モードの画面から、実際にマーキング(加工)を行う際に用いられる運用モードの画面に切り替える。なお、制御部211は、運用モードの画面において表示されるボタンをクリックするユーザ操作を受け付けることにより、運用モードの画面を編集モードの画面へと切り替える。
制御部211は、ボタン702をクリックするユーザ操作を受け付けると、テストマーキング画面を表示装置6に表示させる。これにより、ユーザは、作成および編集したマーキングデータを表示装置6上で確認することができる。
制御部211は、マーキングする文字、図形、記号等、マーキングするパターン(加工パターン)の入力を受け付ける。加工パターンは、描画領域701を用いて、ユーザによって描画される。描画領域701には、X軸とY軸とからなる座標系が設定されている。制御部211はユーザが入力した加工パターンを座標系で特定する。すなわち、制御部211は、ユーザが入力した加工パターンを位置情報として受け付ける。
制御部211は、レーザ/走査タブ710が選択された状態において、レーザ光W(図1参照)の照射条件の設定を受け付ける。レーザ/走査タブ710は、レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、および加工速度を入力するための欄を含む。制御部211は、「パワー」、「周波数」、および「加工速度」の各欄に数値が入力されると、入力された数値をレーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、および加工速度として設定する。
制御部211は、ボタン750をクリックするユーザ操作を受け付けると、ユーザが入力した内容(設定内容)をデフォルト値として保存する。制御部211は、ボタン760をクリックするユーザ操作を受け付けると、ユーザが入力した内容(設定内容)をデフォルト値に戻す。
なお、制御部211は、ユーザが入力した内容(設定内容)を、たとえば、ファイル形式で、外部メモリに書き込み、または、外部の機器に送信することも可能である。これによれば、レーザマーカ1以外の他のレーザマーカに、これらの設定内容を移行させることができる。
制御部211は、ユーザが入力した加工パターンおよびレーザ光Wの照射条件に基づいてレーザ光Wを照射して、加工対象物8(図1参照)を加工する。制御部211は、加工時の加工パターンに基づいてバリ取り加工を行う領域を決定し、加工対象物8の決定した領域に対してバリ取り加工を行う。以下、レーザマーカ1におけるバリ取り加工について説明する。
[バリ取り加工]
図5~図10を参照して、レーザマーカ1(図1参照)におけるバリ取り加工について説明する。図5は、コントローラ21(図1参照)によるバリ取り処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、制御部211(図2参照)が記憶部213(図2参照)に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することによって実現される処理である。
まず、制御部211は、加工対象物8(図1参照)の加工パターンおよびレーザ光W(図1参照)の照射条件を受け付けたか否かを判定する(ステップS505)。加工対象物8の加工パターンおよびレーザ光Wの照射条件は、ユーザがユーザインターフェイス700(図4参照)上で入力する。通信処理部216(図2参照)は、ユーザによる入力操作を受け付け、受け付けた内容を制御部211に通知する。加工対象物8の加工パターンおよびレーザ光Wの照射条件を受け付けた場合には(ステップS505においてYES)、制御部211は、処理をステップS510に移行する。
ステップS510において、制御部211は、通信処理部216で受け付けた加工パターンに基づき、バリ取り加工を行う領域を決定する。なお、制御部211は、通信処理部216で受け付けた加工パターンに加え、通信処理部216で受け付けたレーザ光Wの照射条件に基づいて、バリ取り加工を行う領域を決定してもよい。レーザ光Wの照射条件とは、たとえば、レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、加工速度等のレーザ光Wの出力条件である。
次いで、制御部211は、受け付けた加工対象物8の加工パターンおよびレーザ光Wの照射条件に基づいて、レーザ光Wを照射して加工対象物8を加工する(本加工を行う)(ステップS515)。
ここで、図6を参照して、本加工の際のレーザ光W(図1参照)の集光位置について説明する。図6は、本加工の際のレーザ光Wの集光位置P1を示す図である。図6に示すように、本加工の際には、レーザ光Wの集光位置P1は、加工対象物8の加工面に設定される。レーザ光Wが照射された加工対象物8には、印字部周辺にバリBが発生する。なお、本加工の際のレーザ光Wの集光位置P1は加工対象物8の加工面からずれていてもよい。
さらに、図7を参照して、バリ取り加工を行う領域について説明する。図7は、レーザ光W(図1参照)の照射により加工対象物8(図1参照)に形成されるドットDおよびバリBを示す図である。図7に示すように、レーザ光Wを照射する間隔Qがレーザ光Wの照射による加工径Rよりも狭い場合には、加工対象物8に形成されるドットDが重なり合ってラインが形成される。印字部(ドットD)の周辺には、バリBが発生する。図7の例では、n(nは1以上の整数)ライン目とn+1ライン目との間、nライン目の左側、nライン目の始まり部分、nライン目の終わり部分、n+1ライン目の右側、n+1ライン目の始まり部分、およびn+1ライン目の終わり部分にバリBが発生している。バリBが発生している領域は、加工の隙間であり、レーザ光Wを照射する間隔Qがレーザ光Wの照射による加工径Rの(√2)/2倍よりも広いパターンの領域である。
nライン目とn+1ライン目との間に加工の隙間が生じないような場合には、nライン目の加工で発生したバリはn+1ライン目を加工することで除去される。そこで、レーザマーカ1(図1参照)は、複数のレーザ光Wを照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域、すなわち、レーザ光Wを照射する間隔Qがレーザ光Wの照射による加工径Rの(√2)/2倍よりも広いパターンの領域をバリ取り加工を行う領域に決定する。ここで、加工の隙間は、複数のレーザ光Wを照射して加工する印字部分に生じる隙間を対象としており、加工パターンの非印字部分(必要な余白)は対象としていない。また、バリ取り加工を行う領域は、複数のレーザ光Wを照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域であればよく、レーザ光Wを照射する間隔Qとレーザ光Wの照射による加工径Rとの関係は多少の誤差を含んでもよい。
制御部211(図2参照)は、通信処理部216(図2参照)で受け付けた加工パターンからレーザ光Wを照射する間隔Q、および、レーザ光Wの照射による加工径Rを算出し、バリ取り加工を行う領域を決定する。なお、制御部211は、通信処理部216で受け付けた加工パターンに加え、通信処理部216で受け付けたレーザ光Wの照射条件(たとえば、レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、加工速度等)からレーザ光Wを照射する間隔Q、および、レーザ光Wの照射による加工径Rを算出し、バリ取り加工を行う領域を決定してもよい。
再び図5を参照して、制御部211は、本加工時のレーザ光Wの出力(レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、加工速度)に基づき、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出する(ステップS520)。本加工時のレーザ光Wの出力とは、通信処理部216で受け付けたレーザ光Wの照射条件(たとえば、レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、加工速度等)のことである。制御部211は、本加工時のレーザ光Wの出力(レーザ光Wの出力パワー、レーザ光Wの周波数、加工速度)からバリの隆起量を算出し、その隆起量に基づいてレーザ光Wの集光位置をずらす量を算出する。なお、制御部211は、本加工時のレーザ光Wの出力と加工対象物8の材質とに基づいて、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出してもよい。この場合には、制御部211は、本加工時のレーザ光Wの出力、および、加工対象物8の材質からバリの隆起量を算出し、その隆起量に基づいてレーザ光Wの集光位置をずらす量を算出する。
次いで、制御部211は、ステップS520で算出した量だけレーザ光Wの集光位置を本加工時の加工面からずらす(ステップS525)。
次いで、制御部211は、ステップS510で決定した領域に対して、本加工の際と同様の出力パワーでレーザ光Wを照射する(バリ取り加工を行う)(ステップS530)。ステップS525でレーザ光Wの集光位置を本加工時の加工面からずらしたので、本加工の際と同様の出力パワーでレーザ光Wを照射しても本加工に影響を与えることはない。また、本加工の際と同様の出力パワーでレーザ光Wを照射するので、バリ取りにかかる時間を短くすることができる。また、加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うので、印字領域毎に外周部をバリ取りする場合と比べてレーザ光Wの走査ラインの数を比較的抑えることができる結果、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
なお、制御部211は、ステップS510で決定した領域に対して、本加工の際よりもレーザ光Wの出力パワーを強めてレーザ光Wを照射してもよい。これにより、バリ取りにかかる時間を短くすることができる。また、加工対象物8が金属などの場合には、バリを除去しにくい傾向にあるが、本加工の際よりもレーザ光Wの出力パワーを強めてバリ取り加工を行うことで、除去しにくいバリをも除去することができる。
ステップS530の後、制御部211は、図5に示す一連の処理を終了する。なお、図5では、レーザ光Wの集光位置のずれ量を算出する処理(ステップS520の処理)を本加工後に行ったが、バリ取り加工領域の決定と共に本加工前に行ってもよい。また、バリ取り加工領域の決定、および、レーザ光Wの集光位置のずれ量を算出する処理を本加工後に行ってもよい。
図8は、バリ取り加工の際のレーザ光W(図1参照)の集光位置P2を示す図である。図8に示すように、バリ取り加工の際には、レーザ光Wの集光位置P2は、本加工時の加工面からステップS520(図5参照)で算出した量(ずれ量M)だけマーキングヘッド26の側にずれた位置に設定される。より具体的には、バリ取り加工の際のレーザ光Wの集光位置P2は、本加工の際のレーザ光Wの集光位置P1からステップS520で算出した量(ずれ量M)だけマーキングヘッド26の側にずれた位置に設定される。レーザ光Wの集光位置を本加工時の加工面からずらすことにより、レーザ光Wを本加工時と同様の走査ライン上で本加工時と同様の出力パワーで走査したとしても、レーザ光Wは本加工により発生したバリB(図6参照)にのみ当たり、本加工には当たらないため、本加工に影響を与えずにバリBのみを除去することができる。
なお、バリ取り加工の際には、レーザ光Wを本加工により発生したバリBにのみ当て、本加工には当てないようにすることができればよいので、バリ取り加工の際のレーザ光Wの集光位置P2は、本加工時の加工面からステップS520で算出した量(ずれ量M)だけ加工対象物8の底面の側へずらすのでもよい。
図9は、レーザ光W(図1参照)の集光位置をずらすための機構を示す図である。光学系2600は、レーザ光Wの集光位置をずらすための機構である。光学系2600は、可動レンズ266と、集光レンズ265とを含む。可動レンズ266は、所定の可動範囲内で光軸方向に移動可能であり、可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を調整する。可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を長くすることにより、光学系2600の焦点距離が短くなる。すなわち、可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を長くすることにより、集光レンズ265とレーザ光Wの集光位置Pとの間の距離を短くすることができる。一方、可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を短くすることにより、光学系2600の焦点距離が長くなる。すなわち、可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を短くすることにより、集光レンズ265とレーザ光Wの集光位置Pとの間の距離を長くすることができる。
バリ取り加工の際には、制御部211(図2参照)は、可動レンズ266を移動させて可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を長くすることにより、レーザ光Wの集光位置Pを本加工時の加工面からマーキングヘッド26(図1参照)の側にずらす。なお、制御部211は、バリ取り加工の際に、可動レンズ266を移動させて可動レンズ266と集光レンズ265との間の距離を短くすることにより、レーザ光Wの集光位置Pを本加工時の加工面から加工対象物8(図1参照)の底面の側へずらしてもよい。
また、図9では、2枚のレンズ(可動レンズ266および集光レンズ265)によって、レーザ光Wの集光位置を変化させたが、レーザ光Wの集光位置を3枚以上のレンズによって変化させてもよい。
図10を参照して、図5で示したバリ取り加工を、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aが行うバリ取り加工と対比して説明する。図10は、本実施の形態におけるレーザマーカ1が行うバリ取り加工と、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aが行うバリ取り加工とを纏めた図である。レーザマーカ1Aは、バリ取り加工の際には、印字領域毎に外周部をバリ取りする。そのため、レーザマーカ1Aは、本加工時の走査経路とは異なる経路(本加工時の走査経路からずれた経路)でレーザ光を走査する。
第1の加工パターンおよび第2の加工パターンは、複数のレーザ光W(図1参照)を照射することにより加工対象物8(図1参照)に1本のラインa(厳密には、第1の加工パターンでは、1本のドットDの列)を形成するパターンである。第1の加工パターンでは、レーザ光Wを照射する間隔Qがレーザ光Wの照射による加工径Rよりも広いのに対し、第2の加工パターンでは、レーザ光Wを照射する間隔Qがレーザ光Wの照射による加工径Rよりも狭い。
本加工時の加工パターンが第1の加工パターンまたは第2の加工パターンである場合には、本実施の形態におけるレーザマーカ1は、レーザ光Wの集光位置を本加工時の加工面からずらして、本加工時と同じ加工パターン、すなわち、レーザ光Wをラインa上で走査することにより、本加工により発生したバリのみを除去することができる。一方、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aでは、本加工時の加工パターンが第1の加工パターンである場合には、本加工により発生したバリを除去するために、レーザ光Wをラインc、ラインd、ラインg、およびラインh上で走査する必要がある。また、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aでは、本加工時の加工パターンが第2の加工パターンである場合には、本加工により発生したバリを除去するために、レーザ光Wをラインcおよびラインd上で走査する必要がある。
このように、本加工時の加工パターンが第1の加工パターンである場合には、バリを除去するために、レーザマーカ1Aでは、レーザ光Wを4ライン走査しなければならないのに対し、レーザマーカ1では、レーザ光Wを1ラインだけ走査すればよい。また、本加工時の加工パターンが第2の加工パターンである場合には、バリを除去するために、レーザマーカ1Aでは、レーザ光Wを2ライン走査しなければならないのに対し、レーザマーカ1では、レーザ光Wを1ラインだけ走査すればよい。レーザマーカ1では、バリ取りの際のレーザ光Wの走査ラインの数を抑えることができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
第3の加工パターンおよび第4の加工パターンは、複数のレーザ光Wを照射することにより加工対象物8に2本のライン(ラインaおよびラインb)を形成するパターンである。第3の加工パターンおよび第4の加工パターンでは、1ライン目と2ライン目との間に加工の隙間が存在する。第3の加工パターンでは、1ライン目と2ライン目との間隔(レーザ光Wを照射する間隔Q)がレーザ光Wの照射による加工径Rよりも広いのに対し、第4の加工パターンでは、1ライン目と2ライン目との間隔(レーザ光Wを照射する間隔Q)がレーザ光Wの照射による加工径Rよりも狭い。
本加工時の加工パターンが第3の加工パターンまたは第4の加工パターンである場合には、本実施の形態におけるレーザマーカ1は、レーザ光Wの集光位置を本加工時の加工面からずらして、本加工時と同じ加工パターン、すなわち、レーザ光Wをラインaおよびラインb上で走査することにより、本加工により発生したバリのみを除去することができる。一方、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aでは、本加工時の加工パターンが第3の加工パターンである場合には、本加工により発生したバリを除去するために、レーザ光Wをラインc、ラインd、ラインe、およびラインf上で走査する必要がある。また、本加工時の加工パターンが第4の加工パターンである場合には、本実施の形態におけるレーザマーカ1と比較されるレーザマーカ1Aでは、本加工により発生したバリを除去するために、レーザ光Wをラインc、ラインd、およびラインe上で走査する必要がある。
このように、本加工時の加工パターンが第3の加工パターンである場合には、バリを除去するために、レーザマーカ1Aでは、レーザ光Wを4ライン走査しなければならないのに対し、レーザマーカ1では、レーザ光Wを2ラインだけ走査すればよい。また、本加工時の加工パターンが第4の加工パターンである場合には、バリを除去するために、レーザマーカ1Aでは、レーザ光Wを3ライン走査しなければならないのに対し、レーザマーカ1では、レーザ光Wを2ラインだけ走査すればよい。レーザマーカ1では、バリ取りの際のレーザ光Wの走査ラインの数を抑えることができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
このように、本実施の形態におけるレーザマーカ1は、印字領域毎に外周部をバリ取りするレーザマーカ1Aと比べて、バリ取りの際のレーザ光Wの走査ラインの数を抑えることができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
[変形例]
上記実施の形態におけるレーザマーカ1は、通信処理部216で受け付けた加工パターンに基づいてバリ取り加工領域を決定した。これに対し、変形例におけるレーザマーカは、通信処理部216で受け付けた加工パターンに基づいて決定したバリ取り加工領域を、本加工が施された加工対象物8の画像データに基づいて調整する。以下、図11および図12を参照して、変形例におけるレーザマーカのうち、上記実施の形態におけるレーザマーカ1と異なる点について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同じ符号を付して、その説明は繰り返さない。
図11は、変形例におけるレーザマーカ1Bの構成を示す構成図である。レーザマーカ1Bは、マーキングヘッド26Bにカメラユニット261を有する。カメラユニット261は、通信ケーブル29を介してコントローラ21と接続されている。カメラユニット261は、通信ケーブル29を介してコントローラ21から送られてくる指示に従って加工対象物8を撮像する。カメラユニット261は、撮影により得られた画像データを通信ケーブル29を介してコントローラ21へ送信する。制御部211は、カメラユニット261から送られてきた画像データを通信処理部214を介して受信する。
図11および図12を参照して、コントローラ21によるバリ取り処理の変形例について説明する。図12は、コントローラ21によるバリ取り処理の変形例を示すフローチャートである。図12に示す処理は、本加工後にバリ取り加工領域の調整処理(ステップS1220)が行われる点で図5に示す処理と異なっている。一方で、ステップS1205~ステップS1215の処理はステップS505~ステップS515の処理と同様であり、ステップS1225~ステップS1235の処理はステップS520~ステップS530の処理と同様であることから、図12では、ステップS1220についてのみ説明する。
ステップS1220において、制御部211は、バリ取り加工を行う領域を調整する。具体的には、制御部211は、カメラユニット261に、本加工が施された加工対象物8を撮影させ、加工対象物8に形成されている加工パターンの画像データを取得させる。制御部211は、カメラユニット261からその画像データを受信し、その画像データからレーザ光Wを照射する間隔Q、および、レーザ光Wの照射による加工径Rを算出する。制御部211は、算出結果を基に、ステップS1210で決定したバリ取り加工領域を調整する。通信処理部216で受け付けた加工パターンに基づいて決定されたバリ取り加工領域が、実際の印字(本加工)によりバリが発生している領域と多少ずれる場合もあり得る。変形例におけるレーザマーカ1Bは、本加工後にバリ取り加工領域を調整するので、ステップS1210で決定したバリ取り加工領域と実際の印字によりバリが発生している領域とのズレを解消することができる。
なお、変形例におけるレーザマーカ1Bでは、ステップS1210の処理を行わずに、本加工が施された加工対象物8の画像データに基づいて、本加工後にバリ取り加工領域を決定してもよい。
また、上記実施の形態では、図5に示すステップS520において、制御部211は、本加工時のレーザ光Wの出力、または、本加工時のレーザ光Wの出力と加工対象物8の材質とに基づいて、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出したが、変形例におけるレーザマーカ1Bは、本加工が施された加工対象物8の画像データに基づいて、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出してもよい。具体的には、制御部211は、カメラユニット261に、本加工が施された加工対象物8を撮影させ、加工対象物8に形成されている加工パターンの画像データを取得させる。制御部211は、カメラユニット261からその画像データを受信し、その画像データからバリの隆起量を算出し、その隆起量に基づいてレーザ光Wの集光位置をずらす量を算出する。
また、変形例におけるレーザマーカ1Bは、本加工時のレーザ光Wの出力、または、本加工時のレーザ光Wの出力と加工対象物8の材質とに基づいて、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出し、算出した量を本加工が施された加工対象物8の画像データに基づいて調整してもよい。
また、カメラユニット261は、ダイレクトパーツマーク品質ガイドライン(ISO29158)などに準じてコードを検証する、レーザマーカ1B(より具体的には、コントローラ21)と通信可能なコード検証機で代用されてもよい。また、カメラユニット261は、製造現場の工程に採用されている画像処理システムのカメラであってレーザマーカ1B(より具体的には、コントローラ21)と通信可能なカメラで代用されてもよい。コード検証機または画像処理システムのカメラで代用される場合には、コード検証機または画像処理システムのカメラで本加工が施された加工対象物8を撮影し、その画像データをコントローラ21へ送信する。制御部211は、その画像データを基に、バリ取り加工を行う領域を決定したり、レーザ光Wの集光位置をずらす量を算出したりする。
[総括]
以上、本実施の形態におけるレーザマーカ1および変形例におけるレーザマーカ1Bについて説明した。レーザマーカ1,1Bは、レーザ光Wの集光位置を本加工の際の加工面からずらし、本加工の際と同じ加工パターンでバリ取り加工を行う。これにより、バリ取り加工時のレーザ光Wの集光位置が加工時の加工面からずれるので、レーザ光Wの出力パワーを落とさずにバリ取り加工を行ったとしても、本加工に影響しない。したがって、レーザマーカ1,1Bでは、バリ取り加工を大きなパワーで行うことができるので、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
また、レーザマーカ1,1Bでは、加工の隙間が生じる領域に対して、加工時と同じ加工パターンでバリ取り加工を行うので、印字領域毎に外周部をバリ取りする場合と比べてレーザ光Wの走査ラインの数を比較的抑えることができる結果、バリ取りにかかる時間を極力短くすることができる。
[付記]
上述した本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
レーザ光(W)を加工対象物(8)に照射する照射部(26)と、
前記加工対象物(8)の加工パターン、および、前記レーザ光(W)の照射条件を受け付ける受付部(216)と、
前記受付部(216)で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記レーザ光(W)の照射を制御する制御部(211)と、を備え、
前記制御部(211)は、前記加工パターンに基づいて加工した前記加工対象物(8)に対して、前記レーザ光(W)の集光位置を加工時の加工面からずらして加工時と同じ前記加工パターンでバリ取り加工を行う、レーザ加工装置。
[構成2]
前記制御部(211)は、前記加工対象物(8)を加工する場合よりも前記レーザ光(W)の出力パワーを強めて前記バリ取り加工を行う、構成1に記載のレーザ加工装置。
[構成3]
前記制御部(211)は、前記レーザ光(W)の前記集光位置を加工時の前記加工面から前記照射部(26)の側にずらして前記バリ取り加工を行う、構成1または構成2に記載のレーザ加工装置。
[構成4]
前記制御部(211)は、
前記受付部(216)で受け付けた前記加工パターンの中で、複数の前記レーザ光(W)を照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域を所定領域として決定し、
前記所定領域に対し、前記バリ取り加工を行う、構成1~構成3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
[構成5]
複数の前記レーザ光(W)を照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域は、前記レーザ光(W)を照射する間隔(Q)が当該レーザ光(W)の照射による加工径(R)の(√2)/2倍よりも広いパターンの領域である、構成4に記載のレーザ加工装置。
[構成6]
前記制御部(211)は、前記加工対象物(8)を加工する場合の前記レーザ光(W)の出力に基づき、前記所定領域を決定する、構成4または構成5に記載のレーザ加工装置。
[構成7]
前記制御部(211)は、前記加工パターンによる加工が施された前記加工対象物(8)の画像データに基づき、前記所定領域を決定する、構成4~構成6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
[構成8]
前記制御部(211)は、前記加工対象物(8)を加工する場合の前記レーザ光(W)の出力に基づき、前記レーザ光(W)の前記集光位置をずらす量を算出する、構成1~構成7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
[構成9]
前記制御部(211)は、前記加工対象物(8)の材質に基づき、前記レーザ光(W)の前記集光位置をずらす量を算出する、構成8に記載のレーザ加工装置。
[構成10]
前記制御部(211)は、前記加工パターンによる加工が施された前記加工対象物(8)の画像データに基づき、前記レーザ光(W)の前記集光位置をずらす量を算出する、構成1~構成9のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
[構成11]
レーザ加工装置(1)による加工方法であって、
前記レーザ加工装置(1)は、
レーザ光(W)を加工対象物(8)に照射する照射部(26)と、
前記加工対象物(8)の加工パターン、および、前記レーザ光(W)の照射条件を受け付ける受付部(216)と、
前記受付部(216)で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記レーザ光(W)の照射を制御する制御部(211)と、を備え、
前記加工方法は、
前記受付部(216)で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記加工対象物(8)を加工するステップと、
前記加工パターンに基づいて加工した前記加工対象物(8)に対して、前記レーザ光(W)の集光位置を加工時の加工面からずらして加工時と同じ前記加工パターンでバリ取り加工を行うステップと、を備える、加工方法。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B レーザマーカ、6 表示装置、7 入力装置、8 加工対象物、28,241 光ファイバ、29 通信ケーブル、21 コントローラ、26 マーキングヘッド、110 プロセッサ、120 メモリ、121 ROM、122 RAM、123 フラッシュメモリ、130 通信インターフェイス、140 パルス発生回路、210 制御基板、211 制御部、212 パルス発生部、213 記憶部、214,216,217 通信処理部、220 ドライバ、230 ドライバ用電源、240 レーザ発振器、242,243,249A,249B,249C,249D 半導体レーザ、244,246,262 アイソレータ、245,248 結合器、247 バンドパスフィルタ、261 カメラユニット、263 コリメータレンズ、264 ガルバノミラー部、264a,264b ガルバノミラー、265 集光レンズ、266 可動レンズ、700 ユーザインターフェイス、701 描画領域、702,703,750,760 ボタン、710 レーザ/走査タブ、2600 光学系、B バリ、D ドット、M ずれ量、P,P1,P2 集光位置、Q 間隔、R 加工径、a,b,c,d,e,f,g,h ライン、W レーザ光。

Claims (10)

  1. レーザ光を加工対象物に照射する照射部と、
    前記加工対象物の加工パターン、および、前記レーザ光の照射条件を受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記レーザ光の照射を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記加工パターンに基づいて加工した前記加工対象物に対して、前記レーザ光の集光位置を加工時の加工面からずらして前記加工時と同じ前記加工パターンでバリ取り加工を行い、
    前記制御部は、前記加工対象物を加工する場合よりも前記レーザ光の出力パワーを強めて前記バリ取り加工を行う、レーザ加工装置。
  2. 前記制御部は、前記レーザ光の前記集光位置を前記加工時の前記加工面から前記照射部の側にずらして前記バリ取り加工を行う、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記制御部は、
    前記受付部で受け付けた前記加工パターンの中で、複数の前記レーザ光を照射して加工する印字部分に加工の隙間が生じる領域を所定領域として決定し、
    前記所定領域に対し、前記バリ取り加工を行う、請求項1または請求項に記載のレーザ加工装置。
  4. 複数の前記レーザ光を照射して加工する前記印字部分に加工の隙間が生じる前記領域は、前記レーザ光を照射する間隔が当該レーザ光の照射による加工径の(√2)/2倍よりも広いパターンの領域である、請求項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記制御部は、前記加工対象物を加工する場合の前記レーザ光の出力に基づき、前記所定領域を決定する、請求項または請求項に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記制御部は、前記加工パターンによる加工が施された前記加工対象物の画像データに基づき、前記所定領域を決定する、請求項~請求項のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記制御部は、前記加工対象物を加工する場合の前記レーザ光の出力に基づき、前記レーザ光の前記集光位置をずらす量を算出する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記制御部は、前記加工対象物の材質に基づき、前記レーザ光の前記集光位置をずらす量を算出する、請求項に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記制御部は、前記加工パターンによる加工が施された前記加工対象物の画像データに基づき、前記レーザ光の前記集光位置をずらす量を算出する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  10. レーザ加工装置による加工方法であって、
    前記レーザ加工装置は、
    レーザ光を加工対象物に照射する照射部と、
    前記加工対象物の加工パターン、および、前記レーザ光の照射条件を受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記レーザ光の照射を制御する制御部と、を備え、
    前記加工方法は、
    前記受付部で受け付けた前記加工パターン、および、前記照射条件に基づいて、前記加工対象物を加工するステップと、
    前記加工パターンに基づいて加工した前記加工対象物に対して、前記レーザ光の集光位置を加工時の加工面からずらして前記加工時と同じ前記加工パターンでバリ取り加工を行うステップと、を備え
    前記バリ取り加工を行うステップは、前記加工対象物を加工する場合よりも前記レーザ光の出力パワーを強めて前記バリ取り加工を行うことを含む、加工方法。
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