JP7464613B2 - ジアリールチオヒダントイン化合物結晶 - Google Patents

ジアリールチオヒダントイン化合物結晶 Download PDF

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Description

本発明は、医薬の分野に属し、具体的には、ジアリールチオヒダントイン化合物の結晶、その調製方法およびアンドロゲンによって媒介される関連疾患を治療する薬物の調製におけるその使用に関する。
関連出願の参照
本出願は、2019年02月01日に中国特許庁に提出された出願番号がCN201910104953.5である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に引用される。
アンドロゲン受容体(AR)は、核内受容体スーパーファミリーのステロイド受容体に属し、アンドロゲン(例えば、テストステロンおよびジヒドロテストステロン等)と結合した後、ARは、熱ショックタンパク質によって形成された複合体から放出され、リン酸化反応を行って、二量体を形成し、細胞核内に移し、それと関連するDNAフラグメントに結合することにより、その標的遺伝子の転写を刺激する。リガンド結合によって活性化されるアンドロゲン受容体の転写活性は、コアクチベーター(coactivators)のタンパク質によって調製されて完了する。ARアンタゴニストの主な役割は、テストステロンまたはジヒドロテストステロンのアンドロゲン受容体との結合を直接防止し、細胞に対するアンドロゲンの役割を遮断し、抗アンドロゲンと細胞増殖の阻害との役割を果たし、最終的に細胞アポトーシスを促進し、前立腺がんを治療する重要な役割を果たす。メディベーション(Medivation)&アステラス(Astellas)会社が開発したアンドロゲン受容体アンタゴニストであるエンザルタミド(Enzalutamide)が発売された。
アンドロゲン受容体アンタゴニストの重要な役割を考慮すると、治療薬に適したアンドロゲン受容体アンタゴニストを開発することが特に重要である。
本発明は、生物活性、安全性、薬物動態学、バイオアベイラビリティ、吸湿性、安定性、溶解性、純度、調製の容易さ等少なくとも一つの態様において優れた性質を有することにより、薬物の調製、保管および製剤等のニーズを満足させる、アンドロゲン受容体アンタゴニストとして使用されるジアリールチオヒダントイン化合物2-クロロ-4-(3-(2-エチル-9-フルオロ-4-オキソ-4H-ピリド[1、2ーa]ピリミジン-7-イル)-4、4-ジメチル-5-オキソ-2-チオイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(式Iの化合物)の結晶を提供する。
一方、本発明は、式Iの化合物の結晶を提供する。
式I:
Figure 0007464613000001
もう一方、本発明は、Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=13.47°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、23.11°±0.2°および26.41°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とする、式Iの化合物の結晶を提供する。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶は、Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°、26.41°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とし、本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶は、Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=9.34°±0.2°、13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°、25.85°±0.2°、26.41°±0.2°、30.73°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とし、本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶は、Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=9.34°±0.2°、13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、13.78°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.72°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.31°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°、25.85°±0.2°、26.05°±0.2°、26.41°±0.2°、26.65°±0.2°、30.73°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とし、本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶は、Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=9.34°±0.2°、13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、13.78°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.72°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、19.12°±0.2°、21.69°±0.2°、22.31°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、23.39°±0.2°、24.49°±0.2°、24.83°±0.2°、25.38°±0.2°、25.85°±0.2°、26.05°±0.2°、26.41°±0.2°、26.65°±0.2°、30.73°±0.2°、31.08°±0.2°、32.15°±0.2°、32.75°±0.2°、35.50°±0.2°、35.87°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とする。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶のCu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、回折ピークのピーク位置および相対強度は、以下の表1に示される。
Figure 0007464613000002
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶の粉末X線回折(XRPD)パターンは、図1に示されたとおりである。
本発明のいくつかの実施形態において、238.92℃の位置に本発明の式Iの化合物の結晶の示差走査熱量(DSC)の吸収ピークがある。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶の示差走査熱量測定(DSC)スペクトルは、図2に示されたとおりである。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明の式Iの化合物の結晶の熱重量分析(TGA)パターンは、図3に示されたとおりである。
もう一方、本発明は、式Iの化合物の結晶の調製方法を提供し、前記方法は、式Iの化合物を溶媒と混合して、結晶を析出させる段階を含む。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法における混合時間は、48時間以上である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法における混合は、振とうまたは攪拌の条件下で行われる。本発明のいくつかの具体的な実施形態において、混合は、攪拌の条件下で行われる。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法であって、ここで、前記方法は、式Iの化合物を溶媒に加えて懸濁液を調製し、次に懸濁液を混合して結晶を析出させる方法である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶の調製方法の溶媒は、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、酢酸エチル(ethyl acetate)、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)、アセトニトリル(acetonItrile)、アセトン(acetone)、メタノールと水の組み合わせ、エタノールと水の組み合わせまたはアセトンと水の組み合わせから選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶の調製方法の溶媒は、メタノールから選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、式Iの化合物を1gに対して、必要な溶媒の体積は、5~50mLである。
本発明のいくつかの実施形態において、式Iの化合物を1gに対して、必要な溶媒の体積は、40mLである。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法であって、ここで、前記方法は、加熱の条件下で行われ、例えば、加熱温度は、35~70℃であり、本発明のいくつかの実施形態において、加熱温度は、40~60℃であり、本発明のいくつかの具体的な実施形態において、加熱温度は、40℃である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法の混合段階は、遮光条件下で行われる。
本発明のいくつかの実施形態において、前記式Iの化合物の結晶を調製する方法であって、ここで、前記方法は、ろ過または遠心分離等によって析出された結晶を分離する段階をさらに含み、本発明のいくつかの具体的な実施形態において、分離された結晶を乾燥する段階をさらに含む。
もう一方、本発明は、前記結晶組成物の重量の50wt%以上、好ましくは、80wt%以上、より好ましくは、90wt%以上、最も好ましくは、95wt%以上を占める式Iの化合物の結晶を含む、結晶組成物を提供する。
もう一方、本発明は、治療有効量の式Iの化合物の結晶またはその結晶組成物を含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容される助剤をさらに含む。
もう一方、本発明は、治療有効量の式Iの化合物の結晶またはその結晶組成物、またはそれらの医薬組成物を、当該治療を必要とする哺乳動物、好ましくは、ヒトに投与する段階を含む、哺乳動物のアンドロゲンによって媒介される疾患を治療する方法を提供し、前記疾患は、細胞増殖性疾患(例えば、癌)を含むが、これらに限定されない。
もう一方、本発明は、アンドロゲンによって媒介される疾患を治療する薬物の調製における式Iの化合物の結晶またはその結晶組成物、またはそれらの医薬組成物の使用を提供し、前記疾患は、細胞増殖性疾患(例えば、癌)を含むが、これらに限定されない。
もう一方、本発明は、アンドロゲンによって媒介される疾患を治療する式Iの化合物の結晶またはその結晶組成物、またはそれらの医薬組成物の使用を提供し、前記疾患は、細胞増殖性疾患(例えば、癌)を含むが、これらに限定されない。
もう一方、本発明は、アンドロゲンによって媒介される疾患を治療する式Iの化合物の結晶またはその結晶組成物、またはそれらの医薬組成物を提供し、前記疾患は、細胞増殖性疾患(例えば、癌)を含むが、これらに限定されない。
本発明のいくつかの実施形態において、前記疾患は、前立腺がんである。
本発明において、X線粉末回折パターン測定の機器モデルは、Bruker D8 Advance放射線回折計であり、ライトチューブ:Cu、K-Alpha、(u、KーAlpA)である。
本発明において、DSCスペクトルは、次の条件下で測定される。機器:TA Q2000示差走査熱量測定計であり、温度範囲:30~300℃であり、加熱速度:10℃/mInであり、50mL/minのN2条件下である。
本発明において、TGA熱重量分析は、次の条件下で測定される。機器:TA Q5000IR熱重量分析計であり、温度範囲:室温~300℃または20%のであり、加熱速度:10℃/minであり、50mL/minのN条件下である。
任意の結晶形態について、結晶形態等の要因によって引き起こされる優先配向により、回折ピークの相対強度を変更することができ、これは、結晶学の分野でよく知られている。優先配向の影響がある位置の場合、ピーク強度は、変更するが、結晶形の回折ピーク位置は、変更することはできない。さらに、任意の結晶形について、ピーク位置には、わずかな誤差がある可能性があり、これも、結晶学の分野でよく知られている。例えば、サンプル分析中の温度変化、サンプル移動、または機器校正等により、ピークの位置は、移動する可能性があり、2θ値の測定誤差は、約±0.2度である場合があるため、当業者は、各結晶構造を決定する際にこの誤差を考慮するべきであることを知っている。
DSCは、結晶が結晶構造の変化または結晶の融解による熱を吸収または放出する際の転移温度を測定する。同じ化合物の同じ結晶形の場合、連続の分析において、熱転移温度と融点との誤差は、典型的に約5℃以内であり、化合物に特定のDSCピークまたは融点があるという場合、これは、当該DSCピークまたは融点±5℃であることを表す。DSCは、様々な結晶形を区別する補助的な方法を提供する。異なる結晶形態は、その異なる転移温度の特徴に従って識別されることができる。混合物の場合、そのDSCピークまたは融点は、より広い範囲で変化する可能性があることに注意する必要がある。さらに、物質が溶融する過程で分解が伴うため、溶融温度は加熱速度に関連する。
「薬学的に許容される」という用語は、信頼できる医学的判断の範囲内であり、ヒトおよび動物の組織との接触での使用に適するが、多くの毒性、刺激性、アレルギー性反応および他の問題または合併症がなくて、合理的な利益/リスク比に見合うそれらの化合物、材料、組成物および/または剤形を指す。
薬学的に許容される塩としての「薬学的に許容される塩」という用語は、例えば、金属塩、アンモニウム塩、有機塩基とで形成された塩、無機酸とで形成された塩、有機酸とで形成された塩、塩基性または酸性アミノ酸とで形成された塩等に関することができる。
前記「薬学的に許容される助剤」とは、有効成分と一緒に投与され、有効成分の投与を容易にする不活性物質を指し、これは、国家食品薬品監督管理局によって承認されたヒトまたは動物(例えば、家畜)の使用に許容される任意の流動促進剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、香味増進剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、崩壊剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶媒或乳化剤を含むが、これらに限定されない。前記助剤の非限定的な例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖および様々なデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油およびポリエチレングリコールを含む。
「医薬組成物」という用語は、本発明の一つまたは複数の化合物またはそれらの塩と薬学的に許容される助剤とで形成された混合物を指す。医薬組成物の目的は、生物に本発明の化合物を投与するのに有利になるようするものである。
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物を適切な薬学的に許容される助剤と組み合わせることによって調製されることができ、例えば、錠剤、丸薬、カプセル剤、粉末剤、顆粒剤、軟膏剤、乳濁剤、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル、ミクロスフェアおよびエアロゾル等の、固状、半固状または気状の製剤に処方することができる。
本発明に記載の結晶形またはその医薬組成物を投与する典型的な経路は、経口、直腸、局所、吸入、非経口、舌下、膣内、鼻腔内、眼内、腹腔内、筋肉内、皮下、静脈内投与等を含むが、これらに限定されない。
本発明の医薬組成物は、従来の混合法、溶解法、造粒法、糖衣錠法、粉砕法、乳化法および冷凍乾燥法等の当技術分野で周知の方法で正常することができる。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、経口形態である。経口投与の場合、活性化合物を当技術分野で周知の薬学的に許容される助剤と混合することによって、当該医薬組成物を調製することができる。これらの助剤は、患者への経口投与のために、本発明の化合物を錠剤、丸薬、ロゼンジ、糖衣剤、カプセル剤、液体、ゲル、シロップ、懸濁剤等に調製されることができる。
本発明の化合物の治療用量は、治療の具体的な使用、化合物の投与方法、患者の健康および状態、ならびに処方医者の判断等に基づいて決定されることができる。医薬組成物中の本発明の化合物の比率または濃度は、用量、科学的性質(例えば、疎水性)、および投与経路を含む様々な要因に応じて、固定されない場合がある。
「治療」という用語は、本発明に記載の化合物または製剤を投与して、疾患または前記疾患に関連する一つまたは複数の症状を改善または消除することを指し、
(I)疾患または疾患の状態を阻害し、即ち、その発症を阻害すること、
(II)疾患または疾患状態を緩和し、即ち、当該疾患または疾患状態が治まること等を含む。
「予防」という用語は、疾患に関連する一つまたは複数の症状を予防するために、本発明に記載の化合物または製剤を投与することを指し、哺乳動物に疾患または疾患状態が現れるのを予防し、特に、これらの哺乳動物が当該疾患状態にかかりやすいが、当該疾患状態を有すると診断されない場合等を含む。
本発明に記載の結晶形の治療有効量は、約0.0001~20mg/Kg体重/日であり、例えば、0.001~10mg/Kg体重/日である。
本発明に記載の結晶形の用量頻度は、個々の患者のニーズによって決定され、例えば、1日1回または2回、または1日2回以上である。投与は、例えば、患者が数日間の期間中に結晶形の1日用量を受け取り、次に、患者が数日以上の期間中に結晶形の1日用量を受け取らない場合等の、断続的であり得る。
「治療有効量」という用語は、(i)特定の疾患、状態または障害の治療または予防、(ii)特定の疾患、状態または障害の一つまたは複数の症状の軽減、改善または消除、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態または障害の一つまたは複数の症状の発症を予防または遅延させる本発明の化合物の用量を指す。「治療有効量」を構成する本発明の化合物の量は、当該化合物、疾患状態およびその重症度、投与方法、ならびに治療される哺乳動物の年齢に応じて変化するが、当業者がその自身の知識および本開示に基づいて日常的に決定することができる。
以下の説明において、開示された各実施形態の包括的な理解提供するために、特定の具体的な詳細を含む。しかしながら、関連技術分野の当業者は、これらの特定の詳細の一つまたは複数を使用せずに、他の方法、部品および材料等を使用して実施形態を実施することができることを認識するであろう。
本発明において特に要求されない限り、明細書全体および以下の特許請求の範囲を通じて、「含む(comprise)」という単語および「含む(comprises)」および「含む(comprising)」等の英語の変形は、制限のない包括的な意味、即ち、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
明細書全体で言及される「一実施形態」または「実施形態」または「別の実施形態」または「一部の実施形態」とは、少なくとも一つの実施形態には、当該実施形態に関連する具体的な参照要素、構造または特徴を含むことを指す。従って、明細書全体の様々な位置に現れた「一実施形態において」または「実施形態において」または「別の実施形態において」または「一部の実施形態において」という句の出現は、必ずしもすべて同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、具体的な要素、構造または特徴は、任意の適切な方法で一つまたは複数の実施形態で組み合わせることができる。
本発明の明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の冠詞「一」(英語の「a」、「an」および「the」に対応する)は、文脈上明確に別に定めない限り、複数の目的語を含むことを理解されたい。従って、例えば、言及された「触媒」を含む反応は、1種の触媒、または2種以上の触媒を含む。「または」という用語は、文脈上明確に別に定めない限り、通常「および/または」を含む意味で使用されることも理解されるべきである。
実施例2で調製された式Iの化合物の結晶のXRPD図である。 実施例2で調製された式Iの化合物の結晶のDSC図である。 実施例2で調製された式Iの化合物の結晶のTGA図である。 実施例2で調製された式Iの化合物の結晶のDVS図である。
以下の具体的な実施例の目的は、当業者が本発明をより明確に理解および実施できるようにすることである。それらは、本発明の範囲に対する制限と見なされるべきではなく、単に本発明の例示的な説明および典型的な代表と見なされるべきである。当業者は、本発明の化合物を形成するための他の合成経路があり、以下で提供されるのが非限定的な例であることを理解する必要がある。
特に明記しない限り、本発明で使用される原材料は、すべて市場で直接購入され、さらに精製することなく直接使用される。本発明で使用される溶媒は、すべて市場で直接購入され、特別な処理なしに直接使用される。
実施例1:式Iの化合物の調製
Figure 0007464613000003
段階1:シングルネックフラスコに水(10mL)を加え、次にチオホスゲン(1.13g)を滴下し、窒素ガスで保護し、25℃下で0.5時間攪拌した後、化合物a(1.00g)をバッチで加え、25℃下で引き続き2時間反応させる。反応溶液をジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有机相を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を濃縮し、濃縮された残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物bを得る。H NMR(400MHz、CDCl)δppm7.67(d、J=8.38Hz、1H)、7.37(d、J=1.98Hz、1H)7.21(dd、J=8.38、1.98Hz、1H)。
Figure 0007464613000004
段階2:化合物c(4.00g)の酢酸(40mL)溶液にプロピオニル酢酸メチル(4.00g)を加える。110℃に加熱して94時間攪拌する。反応溶液にプロピオニル酢酸メチル(8.26g)を追加し、引き続き16時間攪拌する。反応溶液を濃縮する。濃縮物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(80mL)を加え、層を分離し、有机相を飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過および濃縮する。濃縮された残留物をシリカゲルカラムによって精製して、化合物dを得る。H NMR(400MHz、CDCl)δppm8.89(s、1H)、7.45(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、6.36(s、1H)、2.70(q、J=7.5Hz、2H)、1.25(t、J=7.5Hz、3H)。
段階3:化合物d(500mg)、tert-チルカルバメート(324mg)、炭酸セシウム(1.50g)、4、5-ビスジフェニルホスフィン-9、9-ジメチルキサンテン(107mg)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(170mg)およびトルエン(6mL)をマイクロ波管に加える。チューブを密閉し、マイクロ波で120℃下で30分間反応させる。反応溶液をろ過し、酢酸エチル(20mL)で洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮する。濃縮された残留物をシリカゲルカラムによって精製して、化合物eを得る。H NMR(400MHz、CDCl)δppm8.90(s、1H)、8.15(br s、1H)、7.57(br s、1H)、6.32(s、1H)、2.71(q、J=7.5Hz、2H)、1.49(s、9H)、1.26(t、J=7.5Hz、3H)。
段階4:化合物e(200mg)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.4mL)を加え、得られた反応溶液を26℃下で4時間攪拌する。反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(pHは、約7である)を加え、ジクロロメタン(20mL)で抽出する。有机相を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、化合物fを得る。LCMS(ESI)m/z:208(M+1)。
段階5:化合物f(300mg)、塩化亜鉛(59mg)、硫酸ナトリウム(823mg)、アセトン(505mg)、シアン化トリメチルシリル(431mg)およびテトラヒドロフラン(3mL)を乾燥された反応フラスコに加え、窒素ガスで保護し、25℃下で4時間反応させる。反応溶液を直接濃縮し、濃縮された残留物を分取TLC法によって精製して、化合物gを得る。H NMR(400MHz、CDCl)δppm8.52(s、1H)、7.33(dd、J=9.98、2.32Hz、1H)、6.46(s、1H)、2.78(q、J=7.65Hz、2H)、1.78(s、6H)、1.33(t、J=7.59Hz、3H)。
段階6:化合物g(200mg)、化合物b(568mg)、トルエン(2mL)およびDMF(0.5mL)を乾燥された反応フラスコに加え、窒素ガスで保護し、水素化ナトリウム(44mg、60%純度)を加え、25℃下で0.5時間反応させる。反応溶液を濃縮し、濃縮された残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物hを得る。
段階7:化合物h(110mg)、トルエン(1.1mL)および氷酢酸(1.1mL)を乾燥された反応フラスコに加え、窒素ガスで保護し、110℃下で16時間反応させる。反応溶液を濃縮し、濃縮された残留物を分取HPLCによって精製して、式Iの化合物を得、粉末X線回折によると、無定形物質を示す。H NMR(400MHz、CDCl)δppm8.83(s、1H)、7.84(d、J=8.16Hz、1H)、7.68(d、J=1.98Hz、1H)、7.51(dd、J=8.27、2.09Hz、1H)、7.41(dd、J=8.71、2.09Hz、1H)、6.49(s、1H)、2.82(q、J=7.57Hz、2H)、1.68(s、6H)、1.36(t、J=7.61Hz、3H)。LCMS(ESI)m/z:470(M+1)。
実施例2:式Iの化合物の結晶の調製
50.1mgの実施例1に従って調製された式Iの化合物を4.0mLの反応フラスコに加え、2.0mLのメタノールを加えて、懸濁液を形成する。前記懸濁液をマグネチックスターラー(40℃)において攪拌し(遮光)、40℃下で2日間攪拌してから遠心分離し、固体を分離し、固体を一晩乾燥させて、式Iの化合物の結晶を得る。得られた結晶のXRPD結果は、図1に示されたとおりであり、DSC結果は、図2に示され、TGA結果は、図3に示される。
実施例3:アンドロゲン受容体(AR)核輸送に対する式Iの化合物拮抗作用
1.PathHunter NHR細胞株を蘇生し、培養および増殖する。
2.試験前に細胞を384ウェルプレートに播種し、37℃条件下でインキュベートする。培養用血清は、その中のホルモンのレベルを下げるためにチャコールデキストランでろ過したものを使用する。
3.拮抗機能を検出する場合、化合物を細胞に加えて60分間インキュベートし、式Iの化合物の作業濃度は、10μMから3倍の濃度勾配で希釈し、それぞれ10000、3333.3、1111.1、370.4、123.5、41.2、13.7および4.67nMであり、次に、0.06μMのアゴニスト6α-フルオロテストステロン(Fluorotestosterone)(濃度は、EC80であり、即ち、80%アゴニスト化合物濃度である)を加えて、37℃または室温下で3~16時間インキュベートする。
4.シグナル検出:12.5μLまたは15μL(50%、v/v)のPathHunter検出混合液(キット:DiscoverXカタログ番号:93-0001シリーズ)を加え、室温下で1時間インキュベートする。PerkinElmer EnvisionTM機器は、化学発光シグナルを読み取る。
5.データ分析:化合物の活性は、CBISデータ分析ソフトウェア(CheminnovatIon、CA)で分析され、アンタゴニストの阻害率の計算式は以下のとおりである。IC50阻害率(%)=100%×(1-(試験化合物の平均RLU値-ブランク対照グループの平均RLU値)/(EC80対照平均RLU値-ブランク対照グループの平均RLU値))。
アンドロゲン受容体(AR)核輸送に対する実施例1の式Iの化合物の拮抗作用の試験の結果IC50は、0.95μMである。
実施例4:式Iの化合物の薬物動態学試験
1.概要
試験動物として雄CDー1マウスを使用し、LC/MS/MS法を使用して、式Iの化合物をマウスの静脈内および胃内投与した後、異なる時間における血漿中の薬物濃度を測定する。マウスインビボにおける式Iの化合物の薬物動態学的挙動を研究し、その薬物動態学的特徴を評価する。
2.実験スキーム
2.1.試験薬:式Iの化合物
2.2.試験動物:4匹の健康な成体雄CD-1マウスを、同様の体重の原則に従って、二つのグループに分け、各グループに2匹ずつ分ける。動物は、上海西普爾-必凱実験動物有限会社(Shanghai SipprーBK laboratory animal Co. Ltd.)から購入し、動物生産ライセンス番号:SCXK(上海)2013-0016である。
2.3.薬物の調製
適切な量のサンプルを秤量し、適切な量のDMSO、PEG400および水を10:40:50の体積比で順次に加え、静脈内投与用に0.4mg/mLの透明な状態になるように攪拌および超音波処理する。
適切な量のサンプルを秤量し、0.5%CMC+0.2%Tween80溶液に加え、胃内投与用に0.4mg/mLの懸濁状態になるように攪拌および超音波処理する。
2.4.投与
4匹の雄CD-1マウスを二つのグループに分け、一晩絶食させた後、第1のグループに2.5mL/kgの体積と1mg/kgの用量とで静脈内投与し、第2のグループに5mL/kgの体積と2mg/kgの用量とで胃内投与する。
3.操作
雄CD-1マウスに式Iの化合物を静脈内投与した後、30μLの血液をそれぞれ0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8、24および48時間で交差収集し、2μLのEDTA-Kを含む試験管に入れる。胃内投与グループに式Iの化合物を投与した後、30μLの血液をそれぞれ0.25、0.5、1、2、4、8、24および48時間で交差収集し、2μLのEDTA-Kを含む試験管に入れる。試験管を3000gで15分間遠心分離して血漿を分離し、-60℃で保存する。動物は、投与後4時間で食べることができる。
LC/MS/MS法を使用して、静脈内および胃内投与後のマウス血漿中の試験化合物の含有量を測定する。方法の線形範囲は、2.00~6000nmol/Lであり、血漿サンプルは、アセトニトリル析出タンパク質処理後に分析される。
式Iの化合物の薬物動態学試験の結果は、以下の表2に示される。
Figure 0007464613000005
実施例5:式Iの化合物の組織分布試験
1.概要
試験動物として雄CD-1マウスを使用し、LC/MS/MS法を使用して、マウスに式Iの化合物を胃内投与した後、マウスの血漿および脳内の薬物濃度をそれぞれ測定する。
2.実験スキーム
2.1.試験薬:式Iの化合物
2.2.試験動物:2匹の健康な成体雄CD-1マウス。動物は、上海西普爾-必凱実験動物有限会社から購入する。
2.3.薬物の調製
適切な量のサンプルを秤量し、0.5%CMC/0.2%Tween水溶液を使用し、0.4mg/mLの懸濁状態になるように攪拌および超音波処理する。
2.4.投与
2匹の雄CD-1マウスを一晩絶食させた後、胃内投与し、投与体積は、5mL/kgであり、用量は、2mg/kgである。
3.操作
雄CD-1マウスに式Iの化合物を胃内投与した後、4時間で心臓穿刺により100μLの血液を採取し、2μLのEDTA-Kを含む試験管に入れ、3000gで15分間遠心分離して30μLの血漿を分離し、-60℃で保存する。同時に、脳組織を採取し、洗浄後、9倍の15mMPBS/MeOH(v:v、2:1)でホモジナイズし、-60℃で保存する。動物は、投与後4時間で食べることができる。
LC/MS/MS法を使用して、胃内投与後のマウスの血漿および脳中の試験化合物の含有量を測定する。方法の線形範囲は、2.00~6000nmol/Lであり、血漿サンプルは、アセトニトリル析出タンパク質処理後に分析される。
組織分布試験の結果は、表3に示される。
Figure 0007464613000006
実施例6:ヒト前立腺がんLNCaP-FGC細胞皮下異種移植腫瘍モデルに対する式Iの化合物のインビボ薬力学的研究
1.実験設計
Figure 0007464613000007
Figure 0007464613000008
2.実験材料
2.1.実験動物
種:マウス
系統:CB-17SCIDマウス
週齢および体重:6~8週齢、体重18~22g
性別:雄
サプライヤー:北京維通利華実験動物技術有限会社(BeijIng Weitong Lihua Laboratory Animal Technology Co.、Ltd.)
動物証明書番号:11400700184227
3.実験方法および段階
3.1.細胞培養
ヒト前立腺がんLNCaP-FGC細胞(ATCC、マナッサス、バージニア州)をインビトロで単層培養し、培養条件は、RPMI1640培地に10%ウシ胎児血清を加え、37℃、5%COで培養する。週2回パンクレリパーゼ-EDTAを使用して定期的な消化および継代を行う。細胞の飽和度が80%~90%である場合、細胞を収集し、カウントし、播種する。
3.2.腫瘍細胞の接種
0.2mL(10×10)のLNCaP-FGC細胞(10x10+マトリゲル(Matrigel)、1:1)を各CB-17SCIDマウスの右背部に皮下接種する。平均腫瘍体積が100~150mm3に達すると、グループ化して投与する。
3.3.腫瘍測定
週2回にノギスで腫瘍の直径を測定する。腫瘍体積の計算式は、次のとおりである。V=0.5a×b、aおよびbは、それぞれ腫瘍の長径および短径を表す。化合物の抗腫瘍効果は、TGI(%)または相対的な腫瘍増殖率T/C(%)によって評価される。TGI(%)=[(1-(特定の処理グループの終了時の平均腫瘍体積-当該処理グループの投与開示時の平均腫瘍体積))/(Vehicle対照グループの治療終了時の平均腫瘍体積ーVehicle対照グループにおける治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。相対腫瘍増殖率T/C(%)の計算式は、次のとおりである。T/C%=TRTV/CRTV×100%(TRTV:治療グループRTV、CRTV:陰性対照グループRTV)。腫瘍測定の結果に基づいて相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式は、RTV=V/Vであり、ここで、Vは、グループ投与時(即ち、d)に測定された平均腫瘍体積であり、Vは、特定の測定中の平均腫瘍体積であり、TRTVおよびCRTVは、同じ日のデータを取得する。
3.4.統計分析
統計分析は、各グループの各時点の腫瘍体積の平均値および標準誤差(SEM)を含む。試験終了時の投与後21日目に治療グループが最良の治療効果を示すため、このデータに基づいて統計分析を行い、グループの間の差異を評価する。二つのグループの間の比較は、T-testによって分析され、三つ以上のグループ間の比較は、one-way ANOVAによって分析され、F値が有意な差がある場合、Games-Howell法を使用してテストする。F値に有意な差がない場合、Dunnet(両面(2-sIded))法を使用して分析する。SPSS17.0を使用してすべてのデータを分析する。p<0.05は、有意な差と見なされる。
4.実験結果
投与21日後、式Iの化合物は、10mg/kgおよび20mg/kgの用量で溶媒対照グループと比較して有意な抗腫瘍効果を示す(T/Cは、それぞれT/C=43.93%および32.37%であり、TGIは、それぞれTGI=62.75%および76.16%であり、p値は、それぞれ0.003およびp<0.001である)。同時に、動物は、前記試験化合物に対して良好な耐性を有する。
実施例7:式Iの化合物の結晶の吸湿性研究
機器モデル:SMS DVS Advantage動的蒸気吸着機器
試験条件:実施例2で調製された式Iの化合物の結晶サンプル(10~15mg)を試験のためにDVSサンプルトレイに入れる。
詳細なDVSパラメーターは、次のとおりである。
バランス:dm/dt=0.01%/min(最短:10分、最長:180分)
乾燥:0%RH下で120分間乾燥する
温度:25℃
RH(%)試験ステップ:10%
RH(%)試験ステップ範囲:0%~90%~0%
実験結果:
得られた動的蒸気吸着(DVS)図は、図4に示され、△W%=1.018%である。
注:ΔW%は、25±1℃および80±2%RHでの試験品の水分増加を表す。
実施例8:式Iの化合物の結晶の固体安定性に関する研究実験
結晶安定性試験の条件および方法は、Chinese Pharmacopoeia(2010版)2付録XIXCの原材料および医薬品の安定性試験の要件に従って実施され、実施例2で調製された結晶を試験サンプルとして使用して、異なる影響因子の条件下での結晶固体の安定性を研究する。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC):カラム:Waters xbridge shiled RP18(150mm*4.6mm、3.5um)PN:186003045、波長:228nm、移動相A:pH4.5 5mmol/Lの酢酸ナトリウム緩衝液(リン酸でpHを調整する)、移動相B:アセトニトリル、溶出方法:勾配溶出。実験結果は、表6に示される。
Figure 0007464613000009

Claims (15)

  1. 式Iの化合物の結晶であって、
    式I:
    Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=13.47°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、23.11°±0.2°および26.41°±0.2°の位置に回折ピークがある、結晶。
  2. Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°および26.41°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とする
    請求項1に記載の式Iの化合物の結晶。
  3. Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=9.34°±0.2°、13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°、25.85°±0.2°、26.41°±0.2°および30.73°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とする、請求項1に記載の式Iの化合物の結晶
  4. Cu Kα放射線を用いたX線粉末回折パターンにおいて、2θ=9.34°±0.2°、13.01°±0.2°、13.47°±0.2°、13.78°±0.2°、14.00°±0.2°、15.32°±0.2°、15.72°±0.2°、15.98°±0.2°、18.68°±0.2°、22.31°±0.2°、22.78°±0.2°、23.11°±0.2°、24.49°±0.2°、25.85°±0.2°、26.05°±0.2°、26.41°±0.2°、26.65°±0.2°および30.73°±0.2°の位置に回折ピークがあることを特徴とする、請求項1に記載の式Iの化合物の結晶。
  5. 式Iの化合物の結晶であって、238.92℃の位置にその示差走査熱量の吸収ピークがあることを特徴とする、前記式Iの化合物の結晶。
    式I:
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶の調製方法であって、前記方法は、式Iの化合物を溶媒と混合して、結晶を析出させる段階を含むことを特徴とする、前記式Iの化合物の結晶の調製方法。
  7. 溶媒は、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、酢酸エチル(ethyl acetate)、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)、アセトニトリル(acetonitrile)、アセトン(acetone)、メタノールと水の組み合わせ、エタノールと水の組み合わせおよびアセトンと水の組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載の式Iの化合物の結晶の調製方法。
  8. 式Iの化合物を1gに対して、必要な溶媒の体積は、5~50mLであることを特徴とする、請求項6に記載の式Iの化合物の結晶の調製方法。
  9. 結晶組成物であって、前記結晶組成物の重量の50wt%以上を占める請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶を含むことを特徴とする、前記結晶組成物。
  10. 前記結晶組成物の重量の80wt%以上を占める請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶を含むことを特徴とする、請求項9に記載の結晶組成物。
  11. 前記結晶組成物の重量の90wt%以上を占める請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶を含むことを特徴とする、請求項9に記載の結晶組成物。
  12. 前記結晶組成物の重量の95wt%以上を占める請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶を含むことを特徴とする、請求項9に記載の結晶組成物。
  13. 医薬組成物であって、治療有効量の請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物の結晶または請求項9から12のいずれか一項に記載の結晶組成物を含み、任意選択的に、薬学的に許容される助剤をさらに含むことを特徴とする、前記医薬組成物。
  14. アンドロゲンによって媒介される疾患の治療に使用される請求項9から12のいずれか一項に記載の結晶組成物、または請求項1に記載の医薬組成物であって、
    前記疾患は、細胞増殖性疾患を含むことを特徴とする、前記アンドロゲンによって媒介される疾患の治療に使用される請求項9から12のいずれか一項に記載の結晶組成物、または請求項1に記載の医薬組成物。
  15. 求項14に記載の結晶組成物または医薬組成物であって、
    前記細胞増殖性疾患は、前立腺がんから選択されることを特徴とする、求項14に記載の結晶組成物または医薬組成物。

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