JP7461462B2 - エレベーター用ガイドレール固定装置及びエレベーター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーター用ガイドレール固定装置及びエレベーター装置に関する。
二つの部材をボルトで固定する背景技術として、特開2018-105003号公報(特許文献1)に記載された鉄骨の接合構造がある。特許文献1の接合構造は、接合用金具と小梁の一端部とを共締めする締結部材を備える。接合用金具は、小梁の一端部に形成された複数の鉄骨側貫通孔と対向して形成される複数の金具側貫通孔を有する。締結部材は、テーパボルトを含む。テーパボルトは、テーパ部を有すると共に、テーパ部が各金具側貫通孔の縁部に当接される。複数の金具側貫通孔は、所定方向へ延びた長孔状であって、所定方向一側へ行くに従って幅が小さくなるテーパ状に形成された第一の金具側貫通孔と、所定方向他側へ行くに従って幅が小さくなるテーパ状に形成された第二の金具側貫通孔15bと、を含む(要約参照)。
また、エレベーター用ガイドレール固定装置として、国際公開第2015/029182号パンフレット(特許文献2)に記載された装置が知られている。特許文献2のエレベーター用ガイドレール固定装置は、一端部が昇降路壁に固定される壁用ブラケットと、この壁用ブラケットの他端部の一面に当接しかごガイドレールが固定されたかごレール用ブラケットと、壁用ブラケットの他端部の他面に当接しおもりガイドレールが固定されたおもりレール用ブラケットと、かごレール用ブラケット及びおもりレール用ブラケットを、壁用ブラケットを挟んで接合した通しボルトと、を備えている(要約参照)。さらに特許文献2には、通しボルトの近傍にスプリングピン、リベット等の支圧材を設けることが記載されている。この支圧材は、かごレール用ブラケット、壁用ブラケット及びおもりレール用ブラケットに貫通穴加工を行ない、この貫通穴に圧入、固定される(段落0024参照)。支圧材を設けることにより、通しボルトのせん断強度が足りない場合に、簡易的に通しボルト7を補強することができ、かご質量が大きくなり、地震水平荷重が増えた場合に対しても、かごレール用ブラケット、壁用ブラケット及びおもりレール用ブラケットの再設計を回避することができる(段落0025参照)。
特開2018-105003号公報 国際公開第2015/029182号パンフレット
特許文献1の接合構造は、テーパボルトのテーパ部が金具側貫通孔の縁部に当接して、縁部を小梁側へ押し付けた状態とする。この場合、接合用金具と小梁とは、相互の接触面間の摩擦力で接合される摩擦接合により固定されることになる。
一方、特許文献2のエレベーター用ガイドレール固定装置では、地震水平荷重などにより通しボルトのせん断強度が足りなくなる場合に備えて、かごレール用ブラケット、壁用ブラケット及びおもりレール用ブラケットに加工した貫通穴に支圧材を圧入固定する構造を採用している。しかし、このような構造では、部品点数や作業工数が増加してしまう。
また、特許文献1の接合構造をエレベーター用ガイドレール固定装置に単純に採用すると、特許文献2のエレベーター用ガイドレール固定装置における通しボルトによる固定と同様で、かごレール用ブラケット、壁用ブラケット及びおもりレール用ブラケットを通しボルトで締結した場合に得られるブラケット間の摩擦接合力で水平荷重を支えることになり、大きな水平荷重に対して接合力が不足する可能性がある。
以下、ブラケットはレールブラケットと呼び、壁用ブラケットは壁側レールブラケット、またレール用ブラケットはレール側レールブラケットと呼んで説明する。
本発明の目的は、摩擦接合力とは異なる接合力を利用した、壁側レールブラケットとレール側レールブラケットとの固定構造(接合構造)を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のエレベーター用ガイドレール固定装置は、
下側レールブラケットと、前記下側レールブラケットの上側に接合される上側レールブラケットと、を備えたエレベーター用ガイドレール固定装置において、
前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットのそれぞれは、相互に垂直な方向に長手方向を有する長円穴を有し、
前記上側レールブラケットの前記長円穴と前記下側レールブラケットの前記長円穴とは、両長円穴のオーバーラップする部分に矩形断面を有する貫通部を形成し、
前記貫通部には、2つの支圧接合用部材が配置されると共に、前記2つの支圧接合用部材の間に挿入され前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合するレールブラケット固定ボルトが設けられ、
前記レールブラケット固定ボルトは、頭部の側からねじ部の側に向かって縮径するテーパ部を有し、
前記2つの支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ボルトの前記頭部の側から前記ねじ部の側に向かって縮径する円錐台面の、周方向の一部分によって構成される部分テーパ面を有し、
2つの前記支圧接合用部材は、前記矩形断面の一組の対角を含む角部に配置され、
前記レールブラケット固定ボルトは、2つの前記支圧接合用部材の間に挿入され、
前記レールブラケット固定ボルト及び前記2つの支圧接合用部材は、前記テーパ部と前記部分テーパ面とが接触するように、固定される。
本発明によれば、摩擦接合力とは異なる接合力を利用した、壁側レールブラケットとレール側レールブラケットとの固定構造を提供することができる。
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るエレベーター装置の構成を示す側断面図である。 本発明の一実施例に係るエレベーター装置の構成を示す水平断面図である。 本発明の一実施例に係るレールブラケットの固定構造を上方から見た平面図である。 本発明の一実施例に係るレールブラケットの固定構造を水平方向から見た平面図である。 本発明の一実施例に係る下側レールブラケットの平面図である。 本発明の一実施例に係る上側レールブラケットの平面図である。 図4Aに示す下側レールブラケットと図4Bに示す上側レールブラケットとを組み合わせた状態を示す平面図である。 図5AのVB部を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施例に係る下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造を示す断面図である。 本発明の一実施例に係るレールブラケット固定ボルトの側面図である。 本発明の一実施例に係る支圧接合用部材の斜視図である。 本発明の一実施例に係る下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造を説明するための概念図(平面図)である。 本発明の一実施例に係る下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造を説明するための概念図(断面図)である。 本発明の一実施例に係る下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造における両ブラケットの変形状態を説明するための概念図(平面図)である。 下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造の変更例(第1変更例)を示す断面図であり、テーパボルトによる固定を開始する時点の状態を示す図である。 図11Aの状態からテーパボルトによる固定を完了した状態を示す図である。 下側レールブラケットと上側レールブラケットとの固定構造の変更例(第2変更例)を示す断面図である。
以下、図1~図10を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。なお、各図において同一または類似の構成には同じ符号を付して繰り返しの説明は省略する。以下の説明において、上下方向は乗りかご4の昇降方向に一致する。
図1及び図2を参照して、エレベーター装置100の構成について説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の構成を示す側断面図である。図2は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置100の構成を示す水平断面図である。
エレベーター装置100は、昇降路1内を昇降する乗りかご4及び釣合いおもり5と、主ロープ6が巻きかけられる巻上機3と、昇降路1に立設され、乗りかご4及び釣合いおもり5の昇降を案内するガイドレール7と、を備えている。なお、ガイドレール7は、乗りかご4の昇降を案内するかご用ガイドレール7A,7Bと釣合いおもり5の昇降を案内する釣合いおもり用ガイドレール7C,7Dと、で構成される。
乗りかご4および釣合いおもり5は、建屋に設けられる昇降路1の内部に設けられ、主ロープ6によりつるべ式に吊持されている。本実施例では、巻上機3は昇降路1の頂部に配置された例を示しているが、巻上機3の位置は昇降路1の頂部に限定される訳ではない。かご用ガイドレール7A,7B及び釣合いおもり用ガイドレール7C,7Dは昇降路1の内壁1Aに沿って上下方向に立設されている。
本実施例のエレベーター装置100は、トラクション方式のものであり、巻上機3で主ロープを摩擦駆動し、乗りかご4をかご用ガイドレール7A,7Bに沿って上下に昇降させると共に、釣合いおもり5を釣合いおもり用ガイドレール7C,7Dに沿って上下に昇降させる。
昇降路1の上部に配置された機械室には、乗りかご4の昇降を含むエレベーター装置100の動作を制御する制御盤2が配置されている。
ガイドレール7はレールブラケット10により昇降路1の内壁1Aに固定される。レールブラケット10としては、かご用ガイドレール7B専用のかご用レールブラケット10-1、かご用ガイドレール7A及び釣合いおもり用ガイドレール7Cに対して共用される共用レールブラケット10-2、及び釣合いおもり用ガイドレール7D専用の釣合いおもり用レールブラケット10-3の3組のレールブラケット10が設けられている。
かご用ガイドレール7Bは、かご用レールブラケット10-1により、昇降路1の内壁1Acに固定されている。かご用ガイドレール7Aおよび釣合いおもり用ガイドレール7Cは、共用レールブラケット10-2により、昇降路1の内壁1Abに固定されている。釣合いおもり用ガイドレール7Dは、釣合いおもり用レールブラケット10-3により、昇降路1の内壁1Adに固定されている。なお、昇降路1の内壁1Aa及び乗りかご4の側面4Aには開閉するドアが設けられる。
以下、かご用ガイドレール7A,7B及び釣合いおもり用ガイドレール7C,7Dにおいて共通する構成、作用及び効果を説明する場合であって、個々のガイドレールを区別する必要のない場合は、単にガイドレール7として説明する。
かご用レールブラケット10-1は、壁側かご用レールブラケット10-1Aとレール側かご用レールブラケット10-1Bとを有する。共用レールブラケット10-2は、壁側共用レールブラケット10-2Aとレール側共用レールブラケット10-2Bとを有する。釣合いおもり用レールブラケット10-3は、壁側釣合いおもり用レールブラケット10-3Aとレール側釣合いおもり用レールブラケット10-3Bとを有する。
以下、かご用レールブラケット10-1、共用レールブラケット10-2及び釣合いおもり用レールブラケット10-3において共通する構成、作用及び効果を説明する場合であって、個々のレールブラケットを区別する必要のない場合は、各レールブラケット10-1,10-2,10-3を単にレールブラケット10として、また各壁側レールブラケット10-1A,10-2A,10-3Aを単に壁側レールブラケット10Aとして、また各レール側レールブラケット10-1B,10-2B,10-3Bを単にレール側レールブラケット10Bとして、説明する。
図3A乃至図4Bを参照して、レールブラケット10について説明する。
図3Aは、本発明の一実施例に係るレールブラケット10の固定構造を上方から見た平面図である。図3Bは、本発明の一実施例に係るレールブラケット10の固定構造を水平方向から見た平面図である。
本実施例では、壁側レールブラケット10Aおよびレール側レールブラケット10Bは、壁側レールブラケット10Aに対してレール側レールブラケット10Bが上側に重ねられて固定される。このため以下の説明では、壁側レールブラケット10Aを下側レールブラケットと呼び、レール側レールブラケット10Bを上側レールブラケットと呼んで説明する。
本実施例のエレベーター用ガイドレール固定装置101は、上側レールブラケット10Bと下側レールブラケット10Aとを、溶接を用いずに固定する溶接レス式レールブラケットに属する。
本実施例では、レールブラケット10として、かご用レールブラケット10-1又は釣合いおもり用レールブラケット10-3について説明しているが、以下の説明は共用レールブラケット10-2にも共通する。
本実施例のエレベーター用ガイドレール固定装置101は、主要な構成要素として、昇降路1の壁面1A側に固定される下側レールブラケット(壁側レールブラケット)10Aと、下側レールブラケット10Aに対してレール7側に設けられる上側レールブラケット(レール側レールブラケット)10Bと、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを固定するレールブラケット固定具15(図5C参照)と、を備える。以下、具体的に説明する。
レールブラケット10は、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを備え、2部材で構成されている。下側レールブラケット10Aは、本体部10Aaと、本体部10Aaから下方に向かって垂直に折れ曲がった折曲部10Abと、を有する。下側レールブラケット10Aは、折曲部10Abがアンカーボルト8A及びびナット8Bにより昇降路1の側壁(内壁)1Aに固定される。このために折曲部10Abは、アンカーボルト8Aが貫通する貫通孔を有する。アンカーボルト8A及びナット8Bは下側レールブラケット10Aを昇降路1に締結する締結具8を構成する。
下側レールブラケット10Aが昇降路1の側壁1Aに固定された状態では、本体部10Aaは水平方向に平行な水平面(水平部)を成し、折曲部10Abは鉛直方向に平行な垂直部を成す。
上側レールブラケット10Bは、本体部10Baと、本体部10Baから上方に向かって垂直に折れ曲がった折曲部10Bbと、を有する。上側レールブラケット10Bは、下側レールブラケット10Aの上側に重ねられて下側レールブラケット10Aに固定される。すなわち、上側レールブラケット10Bの本体部10Baが下側レールブラケット10Aの本体部10Aaに対して上側に重ねられて固定される。
レールブラケット10が昇降路1の側壁1Aに固定された状態では、本体部10Baは水平方向に平行な水平面(水平部)を成し、折曲部10Bbは鉛直方向に平行な垂直部を成す。
折曲部10Bbにはガイドレール7が固定される。ガイドレール7はレールクリップ12を介してガイドレール締結具11により折曲部10Bbに締結される。ガイドレール締結具11はガイドレール固定ボルト11A及びガイドレール固定ナット11Bにより構成される。上側レールブラケット10Bの折曲部10Bbは、ガイドレール固定ボルト11Aが挿通する貫通孔を有する。
図4Aは、本発明の一実施例に係る下側レールブラケット10Aの平面図である。図4Bは、本発明の一実施例に係る上側レールブラケット10Bの平面図である。
下側レールブラケット10Aの本体部10Aaには長円穴(第1長円穴)10Acが形成され、上側レールブラケット10Bの本体部10Baには長円穴(第2長円穴)10Bcが形成されている。
下側レールブラケット10Aの第1長円穴10Acと上側レールブラケット10Bの第2長円穴10Bcとは、それぞれの軸方向(長手方向)が垂直となるように配置されている。すなわち、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aのそれぞれは、相互に垂直な方向に長手方向を有する長円穴(第2長円穴10Bc及び第1長円穴10Ac)を有する。第2長円穴10Bc及び第1長円穴10Acは、建屋誤差に応じて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの相対的な位置関係を、第1長円穴10Aa及び第2長円穴10Baの各軸方向長さの範囲内で調整することを可能にする。すなわち、第1長円穴10Ac及び第2長円穴10Bcは、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの相対的な位置関係を調整するために、長円穴として形成されている。
次に、図5A乃至図5Cを用いて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造について説明する。図5Aは、図4Aに示す下側レールブラケット10Aと図4Bに示す上側レールブラケット10Bとを組み合わせた状態を示す平面図である。図5Bは、図5AのVB部を拡大して示す平面図である。図5Cは、本発明の一実施例に係る下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造を示す断面図である。なお、図5Cの断面は、図5BのVC-VC断面である。
下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとは、レールブラケット固定具15により固定される。レールブラケット固定具15は、レールブラケット固定ボルト15A、レールブラケット固定ナット15B及び支圧接合用部材15Cにより構成される。レールブラケット固定具15には、適宜ワッシャ15Dを設けるとよい。
図5Aに示すように、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとは、第1長円穴10Acの長手方向と第2長円穴10Bcの長手方向とが垂直となるように重ねられる。このとき、建屋誤差に応じて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの相対的な位置関係を、第1長円穴11Aa及び第2長円穴11Baの各軸方向長さの範囲内で調整する。調整後のレールブラケット10は、図5Bの平面図上における、第1長円穴10Acと第2長円穴10Bcとの交差部に、レールブラケット10を上下方向に貫通する貫通部(空間)10Cが形成される。
すなわち、上側レールブラケット10Bの長円穴10Bcと下側レールブラケット10Aの長円穴10Acとは、両長円穴10Bc,10Baのオーバーラップする部分に矩形断面を有する貫通部10Cを形成する。貫通部10Cは、上下方向(レールブラケット固定ボルト15Aの挿通方向)からみた断面形状が矩形である。すなわち上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aからなるレールブラケット10には、矩形断面を有する貫通部10Cが形成される。
図5Bに示すように、矩形の貫通部(空間)10Cの内側には、2つの支圧接合用部材15Cが配置される。この場合、2つの支圧接合用部材15Cは矩形の空間10Cの対角に配置され、2つの支圧接合用部材15Cの中間にレールブラケット固定ボルト15Aを挿通する。すなわち2つ以上の支圧接合用部材15Cは、矩形断面(空間10C)の一組の対角を含む角部に配置される。なお支圧接合用部材15Cの個数は、2つに限定される訳ではなく、3つ以上の支圧接合用部材15Cが貫通部10Cに配置されてもよい。すなわち貫通部10Cには、2つ以上の支圧接合用部材15Cが配置されるとよい。
すなわち貫通部10Cには、矩形断面の対角に配置される2つの支圧接合用部材15Cが配置されると共に、矩形断面の対角線方向において2つの支圧接合用部材15Cの間に、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aを接合するレールブラケット固定ボルト15Aが挿入される。
下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとは、第1長円穴11Acと第2長円穴10Bcとに挿通したレールブラケット固定ボルト15Aにレールブラケット固定ナット15Bを螺合することにより、固定される。このため、本実施例のレールブラケット固定ボルト15Aは、通しボルトとして構成される。
さらに本実施例のレールブラケット固定ボルト15Aは、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを、支圧接合により接合する。この支圧接合のために、2つの支圧接合用部材15Cが利用される。
次に、図6及び図7を用いて、レールブラケット固定ボルト15A及び支圧接合用部材15Cについて説明する。
図6は、本発明の一実施例に係るテーパボルト15Aの側面図である。
レールブラケット固定ボルト15Aは、頭部15Aaと、外周に螺旋状のねじが切られたねじ部15Abと、頭部15Aaとねじ部15Abとの間に設けられたテーパ部15Acと、を有する。頭部15Aaは軸方向から見た外周形状が六角形に形成されている。テーパ部15Acは頭部15Aa側からねじ部15Ab側に向かって縮径する円錐台状の面を形成する。
すなわちレールブラケット固定ボルト15Aは、頭部15Aaの側からねじ部15Abの側に向かって縮径するテーパ部を有する。レールブラケット固定ボルト15Aは、テーパ部15Acを有するボルトであり、以下、テーパボルトと呼んで説明する。
図7は、本発明の一実施例に係る支圧接合用部材15Cの斜視図である。
2つの支圧接合用部材15Cは、2つの端面15Ca,15Cbと、両端面15Ca,15Cbを接続する4つの側面15Cc,15Cd,15Ce,15Cfとからなる直方体に、円錐台面の周方向の一部(部分円錐台面、部分テーパ面)15Cgを形成した部材である。部分テーパ面15Cgは、一方の端面15Caから他方の端面15Cbに向かって縮径する形状を成す。この場合、端面15Caは部分テーパ面15Cgの拡径する側に、また端面15Cbは部分テーパ面15Cgの縮径する側に位置する。
支圧接合用部材15Cは直方体である必要はないが、支圧接合用部材15Cが第1長円穴10Acと第2長円穴10Bcとの交差部に形成される矩形の空間10Cに配置された場合に、2つの側面15Cc,15Cdが第1長円穴10Acの内側面(内側の側面)と第2長円穴11Bcの内側面とに当接するようにすることが好ましい。このため、第1長円穴10Acの長手方向と第2長円穴11Bcの長手方向とが垂直となる構成の場合は、2つの側面15Cc,15Cdは垂直に交わるように形成することが好ましい。
部分テーパ面15Cgは、テーパボルト15Aのテーパ部15Acに対応する面として形成され、テーパボルト15Aと組み合わされた場合に、テーパボルト15Aの頭部15Aa側からねじ部15Ab側に向かって縮径する円錐台状の面の、周方向の一部を成す。すなわちテーパボルト(レールブラケット固定ボルト)15A及び2つの支圧接合用部材15Cは、テーパ部15Acと部分テーパ面15Cgとが接触するように、固定される。
次に、図8A乃至図8Cを用いて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造について、さらに具体的に説明する。
図8Aは、本発明の一実施例に係る下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造を説明するための概念図(平面図)である。図8Bは、本発明の一実施例に係る下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造を説明するための概念図(断面図)である。
図8Bに示すように、上側レールブラケット10Bは、下面10Bs2が下側レールブラケット10Aの上面10As1と接触するように、下側レールブラケット10Aの上側に重ねられて、下側レールブラケット10Aに固定される。
上述した様に、2つの支圧接合用部材15Cは矩形を成す空間10Cの対角に配置され、空間10Cの対角線方向において、2つの支圧接合用部材15Cの中間にテーパボルト15Aが挿通される。図8Bでは、テーパボルト15Aは上側レールブラケット10Bの上側から空間10Cに挿通され、下側レールブラケット10Aの下側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合される。
本実施例では、下側レールブラケット10Aとレールブラケット固定ナット15Bとの間にワッシャ15Dが設けられる。ワッシャ15Dは、端面15Ds1が下側レールブラケット10Aに接触し、端面15Ds2がレールブラケット固定ナット15Bに接触するように設けられる。
この状態で、テーパボルト15Aにレールブラケット固定ナット15Bを締め付けると、テーパボルト15Aのテーパ部15Acが2つの支圧接合用部材15Cの部分テーパ面15Cgに当接し、2つの支圧接合用部材15Cをレールブラケット固定ナット15Bの側に押す。このとき2つの支圧接合用部材15Cは、端面15Cbが下側レールブラケット10Aとレールブラケット固定ナット15Bとの間に介在するワッシャ15Dの端面15Ds1に当接してレールブラケット固定ナット15Bの側への移動が規制される。このとき、2つの支圧接合用部材15Cは、それぞれ空間10Cの対角線方向において、空間10Cの外側に向かう方向に押される。
その結果、2つの支圧接合用部材15Cは、第1長円穴10Acの内側面と第2長円穴11Bcの内側面とに矢印で示すような圧縮荷重を作用させ、下側レールブラケット10A及び上側レールブラケット10Bを、点線DPで示すように変形させる。
図8Cは、本発明の一実施例に係る下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造における両ブラケットの変形状態を説明するための概念図(平面図)である。
下側レールブラケット10A及び上側レールブラケット10Bは、2つの支圧接合用部材15Cを用いてレールブラケット固定具15により支圧接合されることにより、図8Cに示すような変形を生じる。このとき、下側レールブラケット10A及び上側レールブラケット10Bは、変形を受けたときの支圧力で、支圧接合用部材15Cと強い力で接合される。
本実施例のテーパボルト15Aによる支圧接合では、図8Bに示すように、下側レールブラケット10A及び上側レールブラケット10Bの接合が完了した状態において、支圧接合用部材15Cの端面15Cbは下側レールブラケット10Aの下面10As2と同じ水平面上に位置してワッシャ16の上面16s1に当接する。すなわち2つの支圧接合用部材16Cは、レールブラケット固定ナット15Bの側の端面15Cbが下側レールブラケット10Aの下面10As2と同じ水平面上に位置し、レールブラケット固定ナット15Bの側の端面15Cbがワッシャ15Dに接触するように配置される。また、テーパボルト(レールブラケット固定ボルト)15Aは、頭部15Aaにおけるねじ部15Abの側の端面15Aa2と2つの支圧接合用部材15Cの頭部15Aaの側の端面15Caとの間に隙間(空間)が形成されるようにして、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aを接合する。
また、テーパボルト15Aは、頭部15Aaの端面15Aa2と上側レールブラケット10Bの上面10Bs1との間に隙間(空間)が存在する状態で、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを接合する。
図5C及び図8Bでは、レールブラケット固定ボルト15Aは、上側レールブラケット10Bの上側から貫通部10Cに挿入されて、下側レールブラケット10Aの下側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合されている。しかし、レールブラケット固定ボルト15Aは下側レールブラケット10Aの下側から貫通部10Cに挿入されて、上側レールブラケット10Bの上側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合されてもよい。
すなわち本実施例のエレベーター用ガイドレール固定装置では、レールブラケット固定ボルト15Aは、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aのうち一方のレールブラケットの側に頭部15Aaが位置し、他方のレールブラケットの側でレールブラケット固定ナット15Bがねじ部15Abに螺合される。そしてレールブラケット固定ボルト15A及びレールブラケット固定ナット15Bは、頭部15Aaにおけるねじ部15Abの側の端面15Aa2と2つの支圧接合用部材15Cの頭部15Aaの側の端面15Caとの間に隙間が形成されるようにして、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aを接合する。またこの場合、ワッシャ15Dは、レールブラケット固定ナット15Bと上側レールブラケット10B又は下側レールブラケット10Aとの間に介在する。
次に、図9A及び図9Bを用いて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造の変更例(第1変更例)について説明する。
図9Aは、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造の変更例(第1変更例)を示す断面図であり、テーパボルト15Aによる固定を開始する時点の状態を示す図である。図9Bは、図9Aの状態からテーパボルト15Aによる固定を完了した状態を示す図である。
本変更例では、支圧接合用部材15Cは、ワッシャ15Dの上面15Ds1から上方に離れた位置に配置され、端面15Cbとワッシャ15Dの上面15Ds1との間に隙間(空間)Spが設けられる。それ以外の構成は、上述した実施例と同様に構成される。
すなわちテーパボルト(レールブラケット固定ボルト)15Aは、上側レールブラケット10の上側から貫通部10Cに挿入されて、下側レールブラケット10Aの下側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合される。2つの支圧接合用部材15Cは、レールブラケット固定ナット15Bの側の端面15Cbが、レールブラケット固定ナット15Bと下側レールブラケット10Aとの間に介在するワッシャ15Dの上面15Ds1との間に隙間Spが形成されるように配置される。
支圧接合用部材15Cの側面15Cc,15Cdと第1長円穴10Acの内側面及び第2長円穴11Bcの内側面との間に十分な摩擦力を確保できる場合は、図9Aに示すように、支圧接合用部材15Cの端面15Cbとワッシャ15Dの上面15Ds1との間に隙間Spを設けた状態でも、支圧接合用部材15Cを介して上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aをレールブラケット固定ナット15Bの側に押しつつ、空間10Cの対角線方向において空間10Cの外側に向かう方向に支圧接合用部材15Cを押すことができ、図9Bに示す締結状態にすることができる。
この場合、隙間Spにより支圧接合用部材15Cをレールブラケット固定ナット15Bの側に移動可能にすることで、支圧接合用部材15Cを介して上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aをレールブラケット固定ナット15Bの側に押し付けることができる。その結果、上側レールブラケット10Bと下側レールブラケット10Aとを押し付けるようにして、上側レールブラケット10Bの下面10Bs2と下側レールブラケット10Aの上面10As1との間に摩擦力が作用するようにすることができる。これにより、テーパボルト15Aによる摩擦接合力を上側レールブラケット10Bと下側レールブラケット10Aとの接合に利用することができる。すなわち本変更例では、上側レールブラケット10Bと下側レールブラケット10Aとの接合力は、支圧接合用部材15Cによる支圧接合力とテーパボルト15Aによる摩擦接合力とを含む。
なお本変更例においても、テーパボルト(レールブラケット固定ボルト)15Aは、頭部15Aaにおけるねじ部15Abの側の端面15Aa2と2つの支圧接合用部材15Cの頭部15Aaの側の端面15Caとの間に隙間(空間)が形成されるようにして、上側レールブラケット10B及び下側レールブラケット10Aを接合する。またテーパボルト15Aは、頭部15Aaの端面15Aa2と上側レールブラケット10Bの上面10Bs1との間に隙間(空間)が存在する状態で、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを接合する。
次に、図10を用いて、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造の変更例(第2変更例)について説明する。図10は、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとの固定構造の変更例(第2変更例)を示す断面図である。
上述した実施例及び第1変更例では、テーパボルト15Aは上側レールブラケット10Bの上側から空間10Cに挿通され、下側レールブラケット10Aの下側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合される構造であった。これに対して本変更例では、テーパボルト(レールブラケット固定ボルト)15Aは、下側レールブラケット10Aの下側から貫通部10Cに挿入されて、上側レールブラケット10Bの上側に配置されるレールブラケット固定ナット15Bと螺合される。この場合、ワッシャ15Dはレールブラケット固定ナット15Bと上側レールブラケット10Bとの間に介在し、ワッシャ15Dの上面15Ds1はレールブラケット固定ナット15Bに接触し、ワッシャ15Dの下面15Ds2は上側レールブラケット10Bの上面10Bs1に接触する。2つの支圧接合用部材15Cは、レールブラケット固定ナット15Bの側の端面15Cbが、レールブラケット固定ナット15Bと上側レールブラケット10Bとの間に介在するワッシャ15Dの下面15Ds2との間に隙間が形成されるように配置される。
本変更例では、支圧接合用部材15Cの端面15Cbと上側レールブラケット10Bの上側に配置されたワッシャ15Dの下面15Ds2との間に隙間(空間)Spが設けられる。またテーパボルト15Aは、頭部15Aaの端面15Aa2と下側レールブラケット10Aの下面10As2との間に隙間(空間)が存在する状態で、下側レールブラケット10Aと上側レールブラケット10Bとを接合する。さらにテーパボルト15Aの頭部15Aaの端面15Aa2と支圧接合用部材15Cの端面15Caとの間にも隙間(空間)ができる。これにより、変更例1と同様に、上側レールブラケット10Bと下側レールブラケット10Aとの接合力が、支圧接合用部材15Cによる支圧接合力とテーパボルト15Aによる摩擦接合力とを含むように構成することができる。
それ以外の構成は、上述した実施例及び第1変更例と同様に構成される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能である。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…昇降路、1A…昇降路1の壁面、3…巻上機、4…乗りかご、5…釣合いおもり、6…主ロープ、10,10-1,10-2,10-3…レールブラケット、10A,10-1A,10-2A,10-3A…下側レールブラケット、10A,10-1B,10-2B,10-3B…上側レールブラケット、10Ac…下側レールブラケットの長円穴、10As2…下側レールブラケットの下面、10Bc…上側レールブラケットの長円穴、10C…矩形断面を有する貫通部、15A…レールブラケット固定ボルト(テーパボルト)、15Aa…レールブラケット固定ボルトの頭部、15Aa2…レールブラケット固定ボルトにおけるねじ部側の端面、15Ab…レールブラケット固定ボルトのねじ、15Ac…レールブラケット固定ボルトのテーパ部、15B…レールブラケット固定ナット、15C…支圧接合用部材、15Ca,15Cb…支圧接合用部材の端面、15Cc~15Cf…支圧接合用部材の側面、15Cg…支圧接合用部材の部分テーパ面、15D…ワッシャ、15Ds1…ワッシャの上面、Sp…隙間。

Claims (9)

  1. 下側レールブラケットと、前記下側レールブラケットの上側に接合される上側レールブラケットと、を備えたエレベーター用ガイドレール固定装置において、
    前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットのそれぞれは、相互に垂直な方向に長手方向を有する長円穴を有し、
    前記上側レールブラケットの前記長円穴と前記下側レールブラケットの前記長円穴とは、両長円穴のオーバーラップする部分に矩形断面を有する貫通部を形成し、
    前記貫通部には、2つ以上の支圧接合用部材が配置されると共に、前記支圧接合用部材の間に挿入され前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合するレールブラケット固定ボルトが設けられ、
    前記レールブラケット固定ボルトは、頭部の側からねじ部の側に向かって縮径するテーパ部を有し、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ボルトの前記頭部の側から前記ねじ部の側に向かって縮径する円錐台面の、周方向の一部分によって構成される部分テーパ面を有し、
    2つの前記支圧接合用部材は、前記矩形断面の一組の対角を含む角部に配置され、
    前記レールブラケット固定ボルトは、2つの前記支圧接合用部材の間に挿入され、
    前記レールブラケット固定ボルト及び前記支圧接合用部材は、前記テーパ部と前記部分テーパ面とが接触するように、固定されることを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  2. 請求項1において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットのうち一方のレールブラケットの側に前記頭部が位置し、他方のレールブラケットの側でレールブラケット固定ナットが前記ねじ部に螺合され、
    前記レールブラケット固定ボルト及び前記レールブラケット固定ナットは、前記頭部における前記ねじ部の側の端面と前記支圧接合用部材の前記頭部の側の端面との間に隙間が形成されるようにして、前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合することを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  3. 請求項1において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記上側レールブラケットの上側から前記貫通部に挿入されて、前記下側レールブラケットの下側に配置されるレールブラケット固定ナットと螺合され、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ナットの側の端面が前記下側レールブラケットの下面と同じ水平面上に位置し、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記頭部における前記ねじ部の側の端面と前記支圧接合用部材の前記頭部の側の端面との間に隙間が形成されるようにして、前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合することを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  4. 請求項1において、
    前記レールブラケット固定ボルトに螺合されるレールブラケット固定ナットと、
    前記レールブラケット固定ナットと前記上側レールブラケット又は前記下側レールブラケットとの間に介在するワッシャと、を備え、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ナットの側の端面が前記ワッシャに接触するように配置され、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記頭部における前記ねじ部の側の端面と前記支圧接合用部材の前記頭部の側の端面との間に隙間が形成されるようにして、前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合することを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  5. 請求項において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記上側レールブラケットの上側から前記貫通部に挿入されて、前記下側レールブラケットの下側に配置される前記レールブラケット固定ナットと螺合され、
    前記ワッシャは、前記レールブラケット固定ナットと前記下側レールブラケットとの間に介在し、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ナットの側の端面が前記ワッシャの上面に接触するように配置されることを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  6. 請求項1において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記上側レールブラケットの上側から前記貫通部に挿入されて、前記下側レールブラケットの下側に配置されるレールブラケット固定ナットと螺合され、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ナットの側の端面が、前記レールブラケット固定ナットと前記下側レールブラケットとの間に介在するワッシャの上面との間に隙間が形成されるように配置されることを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  7. 請求項2において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記下側レールブラケットの下側から前記貫通部に挿入されて、前記上側レールブラケットの上側に配置されるレールブラケット固定ナットと螺合され、
    前記支圧接合用部材は、前記レールブラケット固定ナットの側の端面が、前記レールブラケット固定ナットと前記上側レールブラケットとの間に介在するワッシャの下面との間に隙間が形成されるように配置されることを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  8. 請求項において、
    前記レールブラケット固定ボルトは、前記頭部における前記ねじ部の側の端面と前記支圧接合用部材の前記頭部の側の端面との間に隙間が形成されるようにして、前記上側レールブラケット及び前記下側レールブラケットを接合することを特徴とするエレベーター用ガイドレール固定装置。
  9. 昇降路内を昇降する乗りかごおよび釣合いおもりと、主ロープが巻きかけられる巻上機と、昇降路1に上下方向に立設され乗りかごおよび釣合いおもりの昇降を案内するガイドレールと、を備えたエレベーター装置において、
    エレベーター用ガイドレール固定装置として、請求項1乃至のいずれかに記載のエレベーター用ガイドレール固定装置を備えたことを特徴とするエレベーター装置。
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