JP7460139B2 - 換気扇用取付枠 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の外壁に設けられる換気口内に嵌合され、外壁に固定される換気扇用取付枠に関する。
従来、建物において室内の換気あるいは外壁と内壁との間の換気を目的として、外壁に換気口が設けられている。その換気口には、室内の換気等を行う換気扇を取り付けるための換気扇用取付枠が嵌合され、その換気扇用取付枠が外壁に対して換気口の周縁に固定されている。
この換気扇用取付枠としては、例えば、特許文献1に記載のように、外壁の換気口の周縁に固定される枠本体部(受け枠)と、その枠本体部に固定されるフード部(ウェザーカバー)とを有するものが知られている。
枠本体部は、断面矩形の筒状をなしており、換気扇が取り付けられる後側開口部と、フード部が固定される前側開口部とを有している。フード部は枠本体の前側開口部から外壁の外側へ突き出し下向きに開口する開口部を有している。フード部の開口部は外部へ排気または外部から吸気するものである。このフード部の開口部から枠本体部を通り室内への雨水の浸入を防止するために、フード部の開口部は換気扇よりも低い位置に配置されている。
特開平10―132345号公報
ところで、特許文献1に記載された換気扇用取付枠は、後側開口部に取り付けられている換気扇と、枠本体部の前側開口部とが同じ高さにある。その枠本体部の前側開口部からフード部の開口部へ至る空気の流路がフード部によって形成されている。この流路を通り室内への雨水の浸入を防止するためには、フード部はその開口部を枠本体部の前側開口部から外壁の外側へ大きく突き出る状態とし、フード部の開口部を換気扇の高さよりも低い位置へ下向きに形成する必要があった。
このようなフード部を有する換気扇用取付枠は、隣地との間隔が狭い場合には採用することが難しい場合があった。また、台風や荒天により発生する暴風や突風に煽られて、大きな外力が掛かる場合では、フード部が枠本体部から脱落するおそれがあった。
そこで、この発明の課題は、室内への雨水の浸入を防止しつつ、外壁からのフード部の突出量を抑えることができる換気扇用取付枠を提供することである。
前記の課題を解決するために、この発明に係る換気扇用取付枠は、建物の外壁の換気口内に嵌め合され、前側開口部と後側開口部を有する筒状の枠本体と、前記枠本体の前側開口部のうちの上側部分を塞ぐフード部とを有し、前記枠本体は天板部、底板部、左側板部および右側板部を組み合わせたものであり、前記枠本体が前記後側開口部のうちの下側部分を塞ぐ後側板部を有し、前記後側開口部のうちの上側部分が、換気扇を取り付ける第一開口部とされ、前記前側開口部のうちの下側部分が、外部へ排気また外部から吸気される第二開口部とされ、前記第二開口部が前記第一開口部よりも低位に配置されており、前記第二開口部が前方を向いている状態となる構成を採用することができる。
この構成によると、外部へ排気または外部から吸気される第二開口部は、換気扇を取り付ける第一開口部よりも低位に配置されている。このため、第二開口部から枠本体内に雨水が浸入した場合であっても、第二開口部よりも高位に配置される第一開口部まで雨水が到達し難くなり、第一開口部に取り付けられた換気扇から室内に雨水が浸入することがない。よって、従来のように、フード部の第二開口部を下方に向いている状態とする必要がなく、前方を向いている状態とすることで、枠本体から前方へ突き出す突出量を抑えることができる。
ここで、「左」および「右」とは、換気口を外壁の内側から見た場合での左右方向の「左」および「右」を意味する。また、特に言及する場合を除き、「厚さ方向」とは「外壁の厚さ方向」を意味する。また、「前」および「後」は、換気口を外壁の内側から見て、外壁の内側から外側へ向かう方向を「前」、外壁の外側から内側へ向かう方向を「後」とする。
枠本体がその内部に取り付けられる整流部材をさらに有し、前記整流部材が、前記左側板部および右側板部の間で上下方向に間隔を置いて配列された複数の整流板を有し、前記複数の整流板は、その上下方向の断面が前後方向一方側から他方側向かうにつれて下方に延び出す状態となっている構成を採用することができる。この整流部材により、枠本体の内部を通る空気の乱流の発生を抑制することができる。
前記整流部材は、上下方向に複数に分割されており、それぞれの分割整流部材が、その上下方向の向きを交換可能となっている構成を採用することができる。
換気扇の運転により、室内の空気を排出する場合と外気を室内に吸引する場合とで、必要に応じて、第一開口部に対向する分割整流部材や、第二開口部に対向する分割整流部材の上下方向の向きを替えて、枠本体内の空気の乱流の発生を抑制することができる。
前記後側板部が後方に向かうにつれて上方に延び出す状態に形成されている構成を採用すると、第二開口部から枠本体内に雨水が浸入した場合であっても、枠本体内の雨水を後側板部により前方へ向かって第二開口部へ誘導することができる。
前記枠本体の前記左側板部及び右側板部は、前後方向に沿って複数形成されるスリット孔を有し、それぞれのスリット孔が上下方向に間隔をおいて配置されており、前記右側板部および左側板部が、前記枠本体の内部から前記スリット孔のそれぞれに左右方向外向きに挿通される軸部と、前記軸部の左右方向の内端部に固定される回転板とを有し、前記回転板が前記軸部の軸心を中心に前記軸心と一体に回転可能となっている構成を採用することができる。
上記の右側板部のスリット孔に挿通されるそれぞれの軸部に右側の固定アングルを固定し、上記の左側板部のスリット孔に挿通されるそれぞれの軸部に左側の固定アングルを固定することで、右側および左側の固定アングルが前後方向に移動可能となる。右側および左側の固定アングルの前後方向の位置を調整し、外壁の換気口に枠本体を嵌め合わせ、右側および左側の固定アングルを換気口周縁の外壁の内面に固定する。これにより、外壁の厚さ寸法に応じて、外壁の換気口に枠本体を固定することができる。
前記回転板が多角形をなしており、前記回転板は、前記回転板の複数の頂点部分のうち前記軸部に対して最も離れた頂点部分と、前記回転板の複数の辺部のうち前記軸部に対して最も近い辺部との距離が前記スリット孔の長さ寸法よりも大きくなっている構成を採用することができる。
この構成では、軸部がスリット孔内の前後方向の任意の位置にある場合において、回転板を回転させることにより、その回転板でスリット孔を塞ぐことができる。
この発明の換気扇用取付枠は、第二開口部が換気扇を取り付ける枠本体の第一開口部よりも低位に配置されているので、第一開口部に取り付けられた換気扇から室内に雨水が浸入することがなく、第二開口部を前方を向いている状態とすることで、フード部の枠本体から前方へ突き出す突出量を抑えることができる。
この発明の実施形態に係る換気扇用取付枠を示す斜視図 (a)同上の換気扇用取付枠を示す背面図、(b)同上の換気扇用取付枠を示す正面図 図2(a)中のA-A線における断面図 同上の換気扇用取付枠を示す縦断面図 同上の換気扇用取付枠の最下部の整流部材の向きを替えた状態を示す縦断面図 それぞれの右側の回転板を後方へ移動させた状態の換気扇用取付枠を示す縦断面図 それぞれの右側の回転板を前方へ移動させた状態の換気扇用取付枠を示す縦断面図 換気扇用取付枠の使用状態を示す斜視図 換気扇用取付枠の使用状態を示す平面図 換気扇用取付枠の他の使用状態を示す斜視図
以下、この発明に係る実施形態の換気扇用取付枠を図面に基づいて説明する。図8、9に示すように、この換気扇用取付枠1は、建物の外壁Wの換気口H内に装着され、外壁W内の空気を換気する換気扇Fが取り付けられるものである。
換気扇用取付枠1は、図1~図4に示すように、前側開口部2aと後側開口部2bを有する筒状の枠本体2と、枠本体2の前側開口部2aに固定されるフード部3と、枠本体2を換気口Hの周縁の外壁Wに固定する固定アングル4とを有する。
枠本体2は、鉄板から形成される天板部11、底板部12、右側板部13および左側板部14を筒状に組み合わせたものである。枠本体2の前端部に前側開口部2aが形成され、枠本体2の後端部に後側開口部2bが形成されている。図2(a)、(b)に示すように、天板部11および底板部12は左右方向の幅寸法が同じ大きさに形成されている。図4に示すように、天板部11は底板部12より前後方向の幅寸法が大きく形成されている。天板部11の前端縁は、底板部12の前端縁と前後方向の位置が合致している。また、天板部11の後端縁は底板部12の後端縁よりも後方に位置している。
枠本体2は、後側開口部2bのうちの下側部分を塞ぐ後側板部15と、後側開口部2bのうち上側部分となる第一開口部5とを有する。後側板部15は、底板部12の後側端から後方に向かうにつれて上方に湾曲する状態に、底板部12と一体に形成されている。後側板部15と底板部12の左右方向の幅寸法が同じ大きさに形成されている。
後側板部15の上端縁は、天板部11の後端縁よりも後方に位置し、かつ枠本体2の上下方向の中央位置と同じ高さに位置している。後側板部15はその上端縁から前向きに伸びる中板部16を有する。中板部16は後側板部15の全長にわたって形成され、天板部11と平行に配置されている。中板部16の前端部は、天板部11の後端部と前後方向の同じ位置となっている。
枠本体2の第一開口部5は、天板部11、右側板部13、左側板部14および中板部16の後端縁から内向きに延び出す環状のフランジ部5aを有している。フランジ部5aの四隅にはめねじが設けられている。フランジ部5aの後側に換気扇Fを支持する環状の支持枠6がヒンジ7を介して、枠本体2に対して揺動可能に取り付けられている。
図1に示すように、支持枠6は、断面矩形の枠状をなし、内側に向かって延び出す補強フランジ部6aを有する。補強フランジ部6aの四つの角部にはめねじ6bが設けられている。補強フランジ部6aにフランジ部5aが接する状態では、それぞれの角部の補強フランジ部6aのめねじ6bおよびフランジ部5aのめねじは、その位置が合致するように配置されている。
図4に示すように、右側板部13は、天板部11、底板部12、後側板部15および中板部16の右側端縁に沿って形成されている。右側板部13は、前方へ向かって突き出す突出部13aを有する。突出部13aは三角形をなし、天板部11から下方に向かうにつれて前方へ傾斜する第一斜辺部13bと底板部12から上方に向かうにつれて前方に傾斜する第二斜辺部13cとを有する。突出部13aの前方に突出する頂点は、後側板部15の上端縁よりも低位に配置されている。
右側板部13は、前後方向に沿って形成される複数(図3では3つ)のスリット孔13dを有する。それぞれのスリット孔13dは、上下方向に等間隔に配置されている。それぞれのスリット孔13dのうち上下方向真ん中のスリット孔13dは、右側板部13の上下方向の中央に位置している。それぞれのスリット孔13dの前後方向の長さaは、同じである。それぞれのスリット孔13dは、右側板部13に対して前後方向の位置が揃い、かつ右側板部13に対して後方寄りに位置している。
右側板部13は、その内側からスリット孔13dのそれぞれに挿通される軸部17と、軸部17の左右方向の内端部に固定される回転板18とを有する。それぞれの軸部17は、ねじ軸からなり、スリット孔13dに沿って前後方向に移動可能である。回転板18は、それぞれの角部分が面取りされている正三角形の鉄板から形成されている。回転板18はスリット孔13dに沿って前後方向に移動する軸部17とともに、右側板部13の内面に沿って前後方向に移動可能となっている。また、回転板18は、軸部17とともに軸部17の軸心を中心軸として回転可能となっている。
回転板18は、その三辺のうちの一辺寄りの中央位置に、軸部17が固定されるものである。図4に示すように、回転板18は、回転板18の三つの頂点部分のうち軸部17と最も離れた頂点部分と、回転板18の三つの辺部のうち軸部17と最も近い辺部との距離cがスリット孔13dの長さ寸法aよりも大きくなっている。また、回転板18は、軸部17の中央を通り、軸部17に最も近い辺部に平行な部分の幅寸法bも、スリット孔13dの長さ寸法aよりも大きくなっている。
左側板部14は、右側板部13と同じ形状であり、天板部11、底板部12、後側板部15および中板部16の左側端縁に沿って形成されている。左側板部14は、右側板部13と同様に、三角形の突出部14aを有し(図1参照)、突出部14aは第一斜辺部14bと第二斜辺部14cとを有する。突出部14aの前方に突出する頂点は、後側板部15の上端縁よりも低位に配置されている。
左側板部14は、スリット孔14dのそれぞれに挿通される軸部19と、軸部19の左右方向の内端部に固定される回転板20とを有する。回転板20は、回転板18と同じ形状であり、軸部19の回転板20への固定位置は、軸部17の回転板18への固定位置と同じである。回転板20は、回転板18と同様に、スリット孔14dに沿って前後方向に移動する軸部19とともに、左側板部14の内面に沿って前後方向に移動可能となっている。また、回転板20は、軸部19とともに軸部19の軸心を中心軸として回転可能となっている。なお、回転板18および回転板20は、四角形、五角形、六角形などの多角形であればよい。
図3に示すように、右側板部13と左側板部14との間に整流部材21が取り付けられている。整流部材21は、帯状をなす一対の支持板22と、一対の支持板22の間に上下方向に間隔をおいて架け渡される複数の整流板23とを有する。それぞれの支持板22は、右側板部13の内面および左側板部14の内面に接する状態で取り付けられている。
整流板23は、その両端部が一対の支持板22に対してそれぞれ固定されている。それぞれの整流板23は、前後方向の一方から他方に向かうにつれて下向きに延び出す状態に形成されている。この実施形態では、図4に示すように、それぞれの整流板23は、後方から前方に向かうにつれて下向きに延び出す状態に形成されている。
この整流部材21は、上下方向に複数(図4では3つ)に分割されており、それぞれの分割整流部材21aは、上下方向の向きを交換可能となっている。例えば、図5にそれぞれの分割整流部材21aのうち、最も下方に位置する分割整流部材21aを、その上下方向の向きを交換した場合を示す。この場合、最も下方に位置する分割整流部材21aは、それぞれに整流板23が後方から前方に向かうにつれて上向きに延び出す状態となる。
枠本体2の天板部11、底板部12、右側板部13および左側板部14の前側端によって前側開口部2aが形成される。枠本体2の前側開口部2aのうち、その上側部分を塞ぐ板状のフード部3が固定されている。フード部3は、矩形の金属板から形成されている。フード部3は、天板部11の前側端、底板部12の前側端、右側板部13の突出部13aの第一斜辺部13bおよび左側板部14の突出部14aの第一斜辺部14bに固定されている。
枠本体2の前側開口部2aのうち、フード部3により塞がれた上側部分を除く、下側部分に第二開口部8が形成される。第二開口部8は、内向きに形成された環状のフランジ部8aを有する。このフランジ部8aの後側に、第二開口部8を覆うフィルタ9が着脱可能に取り付けられている。フィルタ9は、矩形の金網から形成される。金網としては、例えば、エキスパンドメタルやパンチングメタル、金属線からなるメッシュなどを使用することができる。
固定アングル4は、上下方向に沿って配置される長尺のL字アングルである。固定アングル4は、右側板部13(左側板部14)に対向する第一面部4aと、外壁Wの屋内側表面に対向する第二面部4bとを有する。第一面部4aには軸部17(軸部19)が貫通する状態となっている。
この実施形態の換気扇用取付枠1は上記のように構成される。続いて、この実施形態の
換気扇用取付枠1の建物の外壁への取り付けを説明する。
換気扇用取付枠1を取り付ける建物の外壁Wは、図8に示すように、例えば、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの躯体構造の柱(図示省略)の間に上下方向に間隔をおいて複数本架け渡される軽量形鋼からなる壁胴縁41と、それぞれの壁胴縁41に対してフックボルト43により固定される複数枚のスレート板からなる外壁材42とで構築される。
換気扇用取付枠1の取り付けに際して、建物の外壁Wでの換気扇Fの取り付け位置となる外壁材42に換気口Hを形成する。さらに、壁胴縁41の換気口Hに架かる部分を切除する。
建物の外壁Wへの取り付け前において、換気扇用取付枠1は、換気扇Fを支持枠6から分離した状態となっている。右側板部13のスリット孔13dから突出する軸部17を、右側の固定アングル4の第一面部4aに貫通させ、ナットで固定する。また、左側板部14のスリット孔14dから突出する軸部19を、左側の固定アングル4の第一面部4aに貫通させ、ナットで固定する。
続いて、フード部3が前側に位置する状態で、建物の外壁Wの屋内側から枠本体2を換気口Hに差し込む。このとき、固定アングル4が外壁Wに対して後側に位置する状態となるように配置される。続いて、右側および左側の固定アングル4を外壁Wへ接近させるように前方へ移動させ、第二面部4bを複数本の壁胴縁41に当てる。ここで、左側および右側の固定アングル4の第二面部4bを、換気口Hの直上の壁胴縁41、直下の壁胴縁41、および換気口Hに架かる部分を切除された壁胴縁41の換気口H側端部に、それぞれボルトにより固定する。その後、支持枠6の補強フランジ部6aに換気扇Fをボルトにより固定する。このとき、外壁Wの外面は、枠本体2の天板部11および底板部12の前端縁と前後方向同じ位置にある(図6、7参照)。換気扇Fは、現場に搬送されたときに、支持枠6に固定してもよい。
なお、建物の外壁Wに形成される換気口Hの位置が床面に近い場合には、左側および右側の固定アングル4の下端部を床面に接地させてもよい。このようにすると、重量が大きい換気扇用取付枠1を安定して支えることができる。
以上のようにして、この実施形態の換気扇用取付枠1は、建物の外壁Wに換気口Hを形成すれば、建物の外壁Wの換気口Hに屋内側から容易に施工することができる。このため、建物の新築時のみならず、改修時においても、施工が容易となる。
また、図9に示すように、換気扇用取付枠1は、換気扇Fを支持枠6に固定した状態で、その支持枠6をヒンジ7を介して枠本体2に対して開くことができる。このため、支持枠6を開いた状態で、第一開口部5から枠本体2の内部の清掃、フィルタ9の清掃や交換を行うことができる。さらに、枠本体2の内部に防火シャッターを設けた場合、そのメンテナンスなどを屋内側から容易に行うことができる。
また、図4に示すように、換気扇用取付枠1においては、回転板18は、回転板18の三つの頂点部分のうち軸部17と最も離れた頂点部分と、回転板18の三つの辺部のうち軸部17と最も近い辺部との距離cが、スリット孔13dの長さ寸法aよりも大きくなっている。また、回転板18は、軸部17の中央を通り、軸部17に最も近い辺部に平行な部分の幅寸法bも、スリット孔13dの長さ寸法aよりも大きくなっている。
このため、軸部17をスリット孔13dの前後方向の中央に位置する場合、回転板18の三つの頂点部分のうち、軸部17から最も離れた頂点部分を下方に位置させた状態とすることで、スリット孔13dを回転板18により塞ぐことができる。
一方、図6に示すように、外壁Wの厚さ寸法が最大幅となる場合、軸部17をスリット孔13dの後端縁に位置させる。このとき、回転板18の三つの頂点部分のうち、軸部17から最も離れた頂点部分を前側に位置させた状態とすることで、スリット孔13dを回転板18により塞ぐことができる。さらに、図7に示すように、外壁Wの厚さ寸法が最小幅となる場合、軸部17をスリット孔13dの前端縁に位置させる。このとき、回転板18の三つの頂点部分のうち、軸部17から最も離れた頂点部分を後側に位置させた状態とすることで、スリット孔13dを回転板18により塞ぐことができる。
上述のように、右側板部13の軸部17および回転板18の作用を説明したが、左側板部14の軸部19および回転板20は、軸部17および回転板18と同じ構成である。よって、軸部19および回転板20の作用の説明を省略する。
このように、換気扇用取付枠1は、外壁Wの厚さ寸法に応じて、軸部17(軸部19)をスリット孔13d(スリット孔14d)に沿って前後に移動させることにより、外壁Wの換気口Hに取り付けることができる。
換気扇用取付枠1は、建物の外壁Wの厚さ寸法が軸部17(軸部19)をスリット孔13d(スリット孔14d)に沿って前後に移動可能な範囲内であれば、図8、図9に示す外壁材42がスレート板である外壁Wのみならず、外壁材42が様々な厚さの規格を有する石膏ボードやALCパネルからなる外壁Wにも施工可能である。
また、図4に示すように、換気扇用取付枠1は、外部へ排気または外部から吸気される第二開口部8は、換気扇Fを取り付ける第一開口部5よりも低位に配置されている。このため、第二開口部8から枠本体2内に雨水が浸入した場合であっても、第二開口部よりも高位に配置される換気扇Fまで雨水が到達し難くなる。このため、第二開口部8は前方を向く状態とすることができる。よって、フード部3を前方に向かうにつれて下方へ延び出す状態に突出させて、第二開口部8を下向きとなる状態にする必要がなく、フード部3は枠本体2から前方へ突き出す突出量を抑えることができる。
フード部3の枠本体2からの突出量が抑えられることにより、換気扇用取付枠1を取り付ける外壁Wと、隣接地の建物の外壁との間が狭い場合であっても、フード部3が隣接地との境界を侵すことがなくなる。また、台風や荒天により発生する暴風や突風に煽られても、フード部3が枠本体2から脱落することがない。
さらに、枠本体2の後側板部15は底板部12の後端縁から後方に向かうにつれて上方に延び出す状態に形成されている。このため、枠本体2内に雨水が浸入しても、その雨水が後側板部15により前方へ向かって第二開口部8へ誘導され、第二開口部8から外部へ排出することができる。
また、換気扇用取付枠1は、枠本体2の内部に整流部材21を有している。この整流部材21は、複数の整流板23を有している。例えば、図4に示すように、それぞれの整流板23を後側から前側に向かうにつれて下向きに延び出す状態とすることで、換気扇Fの運転による排気時において、枠本体2内を通る空気を第二開口部8へ向かって誘導させることができる。また、枠本体2内を通る空気の乱流の発生を抑制することができ、換気効率の向上を図ることができる。
整流部材21は、上下方向に複数に分割(この実施形態では三つに分割)されている。このため、換気扇の運転によって吸気する場合や排気する場合により、上下方向に分割された分割整流部材21aのうち、所望する位置にある分割整流部材21aの上下方向の向きを反対向きとすることができる。これにより、枠本体2内の空気の乱流の発生をより効果的に抑制することができる。
換気扇用取付枠1は、枠本体2の前側部分が外壁W内に位置している。このため、外壁Wの厚みを利用して、枠本体2の前後方向の幅寸法の大きさを確保しつつ、外壁Wの内面からの後方への枠本体2の突出量を抑えることができる。枠本体2の前後方向の幅寸法の大きさを確保することにより、換気扇Fの運転時、枠本体2内に生じる気流の圧力損失を抑制し、整流部材21による整流効果の向上を図ることができる。
図10に示すように、換気扇用取付枠1は、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの躯体構造の柱(図示省略)の間に、ALCパネル50を左右方向に複数並べて接続される外壁Wにも施工可能である。
この外壁Wは、左右方向に隣り合う二枚のALCパネル50の接続部分50aを挟んで換気口Hが形成されているものである。左右方向に隣り合うALCパネル50の接続部分50aのうち、換気口Hに対して左右方向の直ぐ外側に位置する右側および左側の接続部分50aには、それぞれ断面L字状の支持アングル51が固定されている。
支持アングル51の第一面部51aは、接続部分50aに屋内側から差し込まれた状態となっている。支持アングル51の第二面51bは、ALCパネル50に対向する状態となっている。二本の支持アングル51の間に断面L字状の上部アングル52と下部アングル53とが架け渡されている。上部アングル52は、両端部が二本の支持アングル51にそれぞれ固定されており、換気口Hの上方に位置している。下部アングル53は、両端部が二本の支持アングル51にそれぞれ固定されており、換気口Hの下方に位置している。
換気口Hには、図8に示す換気扇用取付枠1と同様に、枠本体2が差し込まれており、枠本体2の右側および左側の固定アングル4が上部アングル52と下部アングル53との間に架け渡す状態で固定されている。このようにして、換気扇用取付枠1は、ALCパネル50から構成される外壁Wにも施工することができる。
さらに、鉄筋コンクリート造の建物の外壁Wに換気口となる開口部を形成し、その開口部に換気扇用取付枠1を施工することもできる。この場合、換気扇用取付枠1の左側および右側の固定アングル4を開口部の左右の縁部よりも左右方向外側にそれぞれ配置する。左側および右側の固定アングル4を、その上下端でアンカーボルトによってコンクリートに固定する。アンカーボルトは、開口部の周縁部よりも所定距離(例えば、100mm程度)だけ離れた位置に固定すればよい。
1 換気扇用取付枠
2 枠本体
2a 前側開口部
2b 後側開口部
3 フード部
4 固定アングル
5 第一開口部
5a フランジ部
6 支持枠
6a 補強フランジ部
7 ヒンジ
8 第二開口部
8a フランジ部
9 フィルタ
11 天板部
12 底板部
13 右側板部
14 左側板部
13a、14a 突出部
13b、14b 第一斜辺部
13c、14c 第二斜辺部
13d、14d スリット孔
15 後側板部
16 中板部
17、19 軸部
18、20 回転板
21 整流部材
21a 分割整流部材
22 支持板
23 整流板
41 壁胴縁
42 外壁材
43 フックボルト
50 ALCパネル
50a 接続部分
51 支持アングル
52 上部アングル
53 下部アングル
F 換気扇
H 換気口
W 外壁

Claims (4)

  1. 建物の外壁の換気口内に嵌め合され、前側開口部と後側開口部を有する筒状の枠本体と、前記枠本体の前側開口部のうちの上側部分を塞ぐフード部とを有し、
    前記枠本体は天板部、底板部、左側板部および右側板部を組み合わせたものであり、前記枠本体が前記後側開口部のうちの下側部分を塞ぐ後側板部を有し、
    前記後側開口部のうちの上側部分が、換気扇を取り付ける第一開口部とされ、前記前側開口部のうちの下側部分が、外部へ排気また外部から吸気される第二開口部とされ、
    前記第二開口部が前記第一開口部よりも低位に配置されており、前記第二開口部が前方を向いている状態となり
    前記枠本体がその内部に取り付けられる整流部材をさらに有し、前記整流部材が、前記左側板部および右側板部の間で上下方向に間隔を置いて配列された複数の整流板を有し、前記複数の整流板は、その上下方向の断面が前後方向一方側から他方側向かうにつれて下方に延び出す状態となっており、
    前記整流部材は、上下方向に複数に分割されており、それぞれの分割整流部材が、その上下方向の向きを交換可能となっている換気扇用取付枠。
  2. 前記後側板部が前記底板部の後側端から後方に向かうにつれて上方に延び出す状態に形成され、前記後側板部の上端縁は、前記天板部の後端縁よりも後方に位置し、前記後側板部はその上端縁から前向きに延びる中板部を有している請求項1に記載の換気扇用取付枠。
  3. 前記枠本体の前記左側板部及び右側板部は、前後方向に沿って複数形成されるスリット孔を有し、それぞれのスリット孔が上下方向に間隔をおいて配置されており、前記右側板部および左側板部が、前記枠本体の内部から前記スリット孔のそれぞれに左右方向外向きに挿通される軸部と、前記軸部の左右方向の内端部に固定される回転板とを有し、前記回転板が前記軸部の軸心を中心に前記軸心と一体に回転可能となっている請求項1または2に記載の換気扇用取付枠。
  4. 前記回転板が多角形をなしており、前記回転板は、前記回転板の複数の頂点部分のうち前記軸部に対して最も離れた頂点部分と、前記回転板の複数の辺部のうち前記軸部に対して最も近い辺部との距離が前記スリット孔の長さ寸法よりも大きくなっている請求項に記載の換気扇用取付枠。
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