JP7459164B2 - アンモニア水溶液の蒸留装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンモニア水溶液の蒸留装置に関し、詳しくは、消費エネルギーの抑制が図られたアンモニア水溶液の蒸留装置に関する。
近年、窒素の総量削減基本方針が策定され、アンモニアを含む排水も規制の対象となっている。
そこで、アンモニアを含む排水を蒸留して、アンモニアと水とを分離し、蒸留塔の塔頂ベーパから、高濃度のアンモニア水(例えばアンモニア濃度25wt%)としてアンモニアを回収しながら、蒸留塔の塔底からは、アンモニア濃度が10ppm程度の排水を排出するようにしたアンモニアの蒸留装置(アンモニアの除去装置)の需要が高まっている。
ところで、上述のようなアンモニア水溶液の蒸留装置においては、熱エネルギーとして、通常は水蒸気(スチーム)が用いられているが、近年、蒸留装置における消費エネルギーの削減が強く求められるに至っている。
そして、エネルギー消費を抑えてアンモニアを効率よく回収するための蒸留装置として、特許文献1には、蒸留塔の塔頂ベーパを圧縮機で断熱圧縮して自己のヒータの加熱源として用いるようにした、MVR(mechanical vapor recompression)式のアンモニア水溶液の蒸留装置が開示されている。
そして、このMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置によれば、高い省エネルギー性を備えたアンモニア水溶液の蒸留装置を実現することができるとされている。
特開2019-141820号公報
しかしながら、アンモニア水溶液の蒸留装置についての省エネルギーに対する要求は大きく、特許文献1のアンモニア水溶液の蒸留装置を超えるような省エネルギーを実現することが可能なアンモニア水溶液の蒸留装置が求められている。
本発明は、上記課題を解決するものであり、特許文献1に記載されているような、MVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置よりもさらに省エネルギー性に優れたアンモニア水溶液の蒸留装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置は、
アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行う第1蒸留塔と、
前記第1蒸留塔の塔底液を、第1加熱媒体との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第1リボイラと、
前記第1リボイラで間接加熱された前記第1蒸留塔の塔底液の一部を供給し、第2加熱媒体である第2リボイラ用循環高温水との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第2リボイラと、
前記第1蒸留塔の塔頂から取り出されるベーパである第1塔頂ベーパを断熱圧縮することで昇温させた圧縮ベーパを、前記第1リボイラに前記第1加熱媒体として供給する圧縮機と、
前記圧縮機で断熱圧縮され、前記第1加熱媒体として前記第1リボイラに供給された前記圧縮ベーパのうち、前記第1リボイラにおいて凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパの蒸留を行う第2蒸留塔と、
前記第2蒸留塔の塔頂から取り出されるベーパである第2塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、前記第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサと、
前記第1コンデンサで前記第2塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した前記第1コンデンサ用循環冷却水から熱を回収するとともに、回収した熱により、前記第2リボイラで前記第1蒸留塔の塔底液の加熱に使用されて温度が低下した前記第2リボイラ用循環高温水を、前記第2リボイラにおいて前記第2加熱媒体として用いることができる温度にまで昇温するヒートポンプと、
前記第1コンデンサから取り出される前記第1ベーパを冷却して、第2凝縮液と、前記第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサと
を備えていることを特徴としている。
本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、
前記第1蒸留塔の操作圧が大気圧未満であり、
前記圧縮機により前記第1塔頂ベーパを断熱圧縮した前記圧縮ベーパの圧力が10kPaA以上大気圧以下であることが好ましい。
また、前記第1蒸留塔に供給される前記原料液のアンモニア濃度が0.05wt%以上10.0wt%以下であり、
前記第1リボイラで間接加熱され、前記第2リボイラに供給された、前記第1蒸留塔の塔底液の一部を前記第2リボイラで加熱し、蒸気を発生させた後の液である第2リボイラ被加熱液のアンモニア濃度が0.01wt%以下であること
が好ましい。
また、前記第2コンデンサにおける前記分縮後のベーパ(第2ベーパ)のアンモニア濃度が30wt%以上であることが好ましい。
また、前記第2コンデンサにおける前記分縮後のベーパ(第2ベーパ)に含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水を回収するアンモニア吸収装置を備えていることが好ましい。
本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置は、アンモニア水溶液(原料液)の蒸留を行う第1蒸留塔と、第1蒸留塔の塔底液を、第1加熱媒体との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第1リボイラと、第1リボイラで間接加熱された第1蒸留塔の塔底液の一部を、第2加熱媒体である第2リボイラ用循環高温水との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第2リボイラと、第1蒸留塔の塔頂から取り出される第1塔頂ベーパを断熱圧縮することで昇温させた圧縮ベーパを、第1リボイラに第1加熱媒体として供給する圧縮機と、圧縮機で断熱圧縮され、加熱媒体として第1リボイラに供給された圧縮ベーパのうち、第1リボイラで凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパの蒸留を行う第2蒸留塔と、第2蒸留塔の塔頂から取り出される第2塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサと、第1コンデンサで第2塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した第1コンデンサ用循環冷却水から熱を回収するとともに、回収した熱により、第2リボイラで第1蒸留塔の塔底液の加熱に使用されて温度が低下した第2リボイラ用循環高温水を、第2リボイラにおいて前記第2加熱媒体として用いることができる温度にまで昇温するヒートポンプと、第1コンデンサから取り出される第1ベーパを冷却して、第2凝縮液と、第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサとを備えており、各構成要素の稼働に、ボイラで発生させた蒸気を必要としないため、上述の特許文献1に記載されているMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置よりもさらに省エネルギー性に優れたアンモニア水溶液の蒸留装置を提供することが可能になる。
すなわち、特許文献1のMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置では、第1リボイラに圧縮機で圧縮された圧縮ベーパが供給されるとともに、ボイラで発生させた蒸気(補助蒸気)が供給されるように構成されているが、本発明にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置では、この補助蒸気が不要になるため省エネルギーを図ることが可能になる。
また、ヒートポンプの加熱量を上げることにより、第1リボイラにおける分縮後のベーパのアンモニア濃度を下げること、還流液温度を上昇させることができ、結果として、圧縮機の断熱圧縮ヘッドを下げ、消費動力を低減することが可能になる。すなわち、ヒートポンプの加熱量を増加させることにより圧縮機の風量およびヘッドを下げ、消費動力を下げることが可能になる。
ただし、ヒートポンプのCOPより蒸気圧縮機のCOPの方が高く、それぞれの加熱量バランスには、最高効率点が存在する。したがって、最高効率点で運転が行われるようにヒートポンプによる加熱量と蒸気圧縮機による加熱量のバランスをとることにより、全体的なエネルギー消費量を大幅に削減することが可能になる。
また、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、第1蒸留塔の操作圧を大気圧未満とし、圧縮機により塔頂ベーパを断熱圧縮した圧縮ベーパの圧力を、10kPaA以上大気圧以下とすることにより、機器が圧力容器構造規格の対象から外れ、かつ冷却のためのチラー水を不要とすることが可能になり、好ましい。
また、第1蒸留塔に供給される原料液のアンモニア濃度が0.05wt%以上10.0wt%以下、第1リボイラで間接加熱され、第2リボイラに供給された、第1蒸留塔の塔底液の一部を第2リボイラで加熱し、蒸気を発生させた後の液である第2リボイラ被加熱液のアンモニア濃度が0.01wt%以下となるようにした場合、アンモニア水を効率よく蒸留して、省エネルギーを図りつつ、アンモニアを蒸留することができる。
なお、上述の第2リボイラ被加熱液は、実質的に、本発明にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置における缶出液に相当するものである。
また、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、上述のコンデンサにおける分縮後のベーパ(第2ベーパ)のアンモニア濃度を30wt%以上となるようにすることで、効率のよい蒸留を行うことが可能になる。
また、第2コンデンサにおける分縮後のベーパ(第2ベーパ)に含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水を回収するアンモニア吸収装置を備えることにより、上記第2コンデンサにおいて、低温の冷却水を用いて高濃度のアンモニア水を凝縮させることを必要とせずに、十分な省エネルギー効果を実現しつつ、高濃度のアンモニア水を回収することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置の構成を示すフローシートである。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、本実施形態では、アンモニアを主成分とする低沸点成分と、水を主成分とする高沸点成分を含む原料液(アンモニア水溶液)を蒸留してアンモニアを分離するための蒸留装置であって、第2コンデンサにおける分縮後のベーパ(第2ベーパ)に含まれるアンモニアを水に吸収させて、高濃度のアンモニア水として回収するアンモニア吸収装置を備えているアンモニア水溶液の蒸留装置(以下単に「蒸留装置」ともいう)を例にとって説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液(アンモニア(NH3)1.0wt%、25℃)の蒸留を行う第1蒸留塔1を備えている。
また、第1蒸留塔1の塔底液を、第1加熱媒体との間接熱交換により加熱する第1リボイラR1と、第1リボイラR1で間接加熱された第1蒸留塔1の塔底液の一部を、第2加熱媒体である第2リボイラ用循環高温水との間接熱交換により加熱し、蒸気を発生させる第2リボイラR2とを備えている。
さらに、第1蒸留塔の塔頂から取り出される第1塔頂ベーパを断熱圧縮することで昇温させた圧縮ベーパを、第1リボイラR1に第1加熱媒体として供給する圧縮機20を備えている。なお、本実施形態では、2台の圧縮機20(20a)および20(20b)を直列に接続した構成とされている。
また、アンモニア水溶液の蒸留装置100は、圧縮機20で断熱圧縮され、第1加熱媒体として第1リボイラR1に供給された圧縮ベーパのうち、第1リボイラR1において凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパの蒸留を行う第2蒸留塔2を備えている。
さらに、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、第2蒸留塔2の塔頂から取り出される第2塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサC1を備えている。
また、第1コンデンサC1で第2塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した第1コンデンサ用循環冷却水から熱を回収するとともに、回収した熱により、第2リボイラR2で第1蒸留塔1の塔底液の加熱に使用されて温度が低下した第2リボイラ用循環高温水を、第2リボイラR2において第2加熱媒体として用いることができる温度(すなわち、第2リボイラR2において第1蒸留塔1の塔底液を所定の温度にまで加熱することができる温度)にまで昇温するヒートポンプHPを備えている。図1では1台のヒートポンプHPを示しているが、本実施形態では、複数台のヒートポンプを並列に接続して用いている。
また、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、第1コンデンサC1から取り出される第1ベーパを冷却して、第2凝縮液と、第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサC2とを備えている。
また、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、第2コンデンサC2における分縮後のベーパである第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が25wt%以下のアンモニア水とするアンモニア吸収装置50を備えている。
以下、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100について、さらに詳しく説明する。
本発明の蒸留装置100が備える第1蒸留塔1は、アンモニアを1.0wt%の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行うものであり、第1蒸留塔1としては、例えば、棚段塔、充填塔など種々の構成のものを用いることが可能である。本実施形態では充填塔を用いている。
また、上述の第1リボイラR1は、複数の管13を両端管板14によって本体胴15と連結することにより形成されており、本体胴15の内部において各管13の管内(チューブ側)と管外(シェル側)が隔離され、かつ、チューブ側(管内)には、上部から第1蒸留塔1の塔底液が供給され、シェル側(管外)には、圧縮機20で断熱圧縮された圧縮ベーパが第1加熱媒体として供給され、第1蒸留塔1の塔底液が間接加熱により加熱されるように構成されている。
すなわち、第1リボイラR1においては、第1蒸留塔1の塔底液を加熱するための第1加熱媒体として、上述の圧縮機20において、第1蒸留塔1の塔頂から取り出される第1塔頂ベーパ(本実施形態では、温度84℃、圧力459mmHg(61.2kPa))を断熱圧縮することで所定の温度にまで昇温させた圧縮ベーパ(本実施形態では、温度98℃、圧力760mmHg(101kPa))が用いられる。
なお、第1塔頂ベーパが減圧(459mmHg)(61.2kPa)になるのは、圧縮機20による圧縮の際に、圧縮機20の入口側(吸込側)である第1蒸留塔1側が、圧縮機20の吸引作用により、負圧になることによる。
一方、圧縮機20の出口側(吐出側)である第1リボイラR1側は、圧縮機20の圧縮作用と、真空ポンプ60(図1)の吸引作用により、所定の圧力(本実施形態では760mmHg(101kPa))に調整されるように構成されている。
また、第1リボイラR1の加熱側流路(シェル側)に、第1加熱媒体として供給された温度98℃、圧力760mmHg(101kPa)の圧縮ベーパは、一部が凝縮し、温度が93℃の還流液として、第1蒸留塔1の塔頂に戻される。
一方、第1加熱媒体として第1リボイラR1に供給された圧縮ベーパのうち、第1リボイラR1において凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパは、第2蒸留塔2に送られて、蒸留が行われる。
また、第2リボイラR2は、第1リボイラR1と同様に構成されており、複数の管23を両端管板24によって本体胴25と連結することにより形成されており、本体胴25の内部において各管23の管内(チューブ側)と管外(シェル側)が隔離され、かつ、チューブ側(管内)には、上部から第1蒸留塔1の塔底液が供給され、シェル側(管外)には、下部から、ヒートポンプHPで温度レベルを上げた第2リボイラ用循環高温水(96℃)が、第2加熱媒体として供給され、第1蒸留塔1の塔底液が間接加熱により加熱されることで、蒸気が発生するように構成されている。
第2リボイラR2の加熱側流路(シェル側)に供給され、第1蒸留塔1の塔底液の加熱に用いられた第2リボイラ用循環高温水(91℃)(温度が低下した第2加熱媒体)は、ヒートポンプHPに戻され、温度レベルを上げた後、再び第2加熱媒体として第2リボイラR2の加熱側流路(シェル側)に供給される。
第1蒸留塔1では第1リボイラR1と、第2リボイラR2で発生させたベーパと、第1蒸留塔の塔頂から供給される還流液とを気液接触させることで、アンモニアの蒸留が行われ、アンモニアが除去された塔底液と、原料液よりも高い割合でアンモニアを含む塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)とに分離される。
そして、第1蒸留塔1の塔頂から抜き出される、温度84℃、圧力459mmHg(61.2kPa)の第1塔頂ベーパは、圧縮機20に供給される。
第1蒸留塔1の塔頂から圧縮機20に供給された温度84℃、圧力459mmHg(61.2kPa)の第1塔頂ベーパは、圧縮機20で断熱圧縮され、温度98℃、圧力760mmHg(101kPa)の圧縮ベーパとなる。
このときの圧縮機20の動力は291kWとなる。
また、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100においては、圧縮機20で断熱圧縮され、第1加熱媒体として第1リボイラR1に供給された圧縮ベーパのうち、第1リボイラR1において凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパが第2蒸留塔2に送られて蒸留が行われる。
そして、第2蒸留塔2の塔頂から抜き出された第2塔頂ベーパ(アンモニア濃度30wt%)は第1コンデンサC1に送られて、52.7℃の第1コンデンサ用循環冷却水により冷却されることで、第1凝縮液と、凝縮せず第1凝縮液よりも高い割合でアンモニアを含む第1ベーパ(アンモニア濃度81.4wt%)とに分離される。
第1コンデンサC1で、第2塔頂ベーパの冷却に用いられて温度が57.7℃に上昇した第1コンデンサ用循環冷却水が有する熱がヒートポンプHPにおいて回収され、温度が52.7℃に低下した第1コンデンサ用循環冷却水として、再び第1コンデンサC1に供給される。
一方、ヒートポンプHPでは、電力により温度レベルを上げた96℃の第2リボイラ用循環高温水が、第2リボイラR2に供給されて第2加熱媒体として使用される。
一方、第2リボイラR2で使用されて温度が91℃に低下した第2リボイラ用循環高温水(温度が低下した第2加熱媒体)はヒートポンプHPに戻されて、96℃にまで昇温され、第2リボイラR2に戻されて、再び第2加熱媒体として使用されることになる。
さらに、第1コンデンサC1で凝縮しなかった81.4wt%のアンモニアを含む第1ベーパ(分縮後のベーパ)は、第2コンデンサC2に送られ、冷却水により冷却されて、第2凝縮液と、第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離される。第2凝縮液は、第1コンデンサC1に戻される。
第2コンデンサC2における分縮後のベーパである第2ベーパ(アンモニア濃度85wt%、圧力748mmHg(99.7kPa))は、アンモニア吸収装置50に送られて、濃度25wt%のアンモニア水として回収される。
なお、アンモニア吸収装置50は、吸収塔51と、水を供給する水供給ライン52と、吸収塔51内に設けられ、第2コンデンサC2における分縮後のベーパ(第2ベーパ)と上記水とを向流接触させる充填部53と、水供給ライン52から供給された水がアンモニアを吸収することにより生成したアンモニア水を冷却する冷却器54とを備えている。
このように、アンモニア吸収装置50を備え、第2コンデンサC2の分縮後のベーパである第2ベーパからアンモニアを吸収してアンモニアを回収するように構成した場合、例えば、第2コンデンサC2で、温度の低い水(チルド水)を用いて冷却し、アンモニア水を凝縮させて回収するようにした場合に比べて、
(a)第1コンデンサ用循環冷却水の温度を高くして、ヒートポンプHPへの負荷を減らすことが可能になるばかりでなく、
(b)第2コンデンサC2において、低温の冷却水(チルド水)を用いて高濃度のアンモニア水を凝縮させることを不要にして、省エネルギー性に優れ、効率よく高濃度のアンモニア水を回収することが可能なアンモニア水溶液の蒸留装置を実現することが可能になる。
次に、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100を用いてアンモニア水溶液の蒸留を行った場合の運転結果の一例について説明する。
本実施形態にかかる蒸留装置100を用いてアンモニア水溶液の蒸留を行うにあたっては、原料液として、温度:25℃、アンモニア(NH3)濃度:1.0wt%のアンモニア水溶液を、50000kg/hrの割合で、予熱器41を経て、第1蒸留塔1に供給した。ここで、第1蒸留塔1に供給される原料中のアンモニア量は1時間当たり500kgとなる。
一方、第1リボイラR1で加熱され、第2リボイラR2に供給された、第1蒸留塔の塔底液の一部を第2リボイラR2で加熱し、蒸気を発生させた後の液である第2リボイラ被加熱液が、第2循環ポンプ(図1)を介して、予熱器41に送られ、原料液と熱交換された後、系外に排出される。
この第2リボイラ被加熱液は、アンモニア濃度が10ppm以下であり、49412kg/hrの割合で系外に排出される。
なお、第2リボイラ被加熱液は、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置の缶出液(釜残)に相当するものである。
また、アンモニア吸収装置50においては、第2コンデンサC2の分縮後のベーパ(第2ベーパ)(アンモニア85wt%、748mmHg(99.7kPa))が588kg/hrの割合で供給され、アンモニア濃度:25.0wt%の高濃度のアンモニア水溶液が2000kg/hrの割合で回収された。
アンモニア吸収装置50において回収した25wt%アンモニア水溶液のアンモニア量は1時間当たり500kg/hrとなる。したがって、第1蒸留塔1に供給される原料液中のアンモニアのほぼ全量が回収されることになる。
次に、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100の消費エネルギーについて検討する。
本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100における圧縮機20およびヒートポンプHPの消費エネルギー、および上記消費エネルギーを一次エネルギーに換算した値を下記の表1に示す。
また、表1に、特許文献1に記載されているMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置における圧縮機の消費エネルギー、補助蒸気を電力(消費エネルギー)に換算した値、および上記消費エネルギーを一次エネルギーに換算した値を併せて示す。第1蒸留塔の理論段数は同じとして計算している。
Figure 0007459164000001
本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100全体の消費エネルギー、すなわち、消費電力は、圧縮機20において291kW、ヒートポンプHPにおいて321kWであり、合計では612kWとなった。
圧縮機20の消費電力を一次エネルギーに換算すると、291kW×2.66=774kW、ヒートポンプHPの消費電力を一次エネルギーに換算すると、321kW×2.66=854kWとなり、合計では774kW+854kW=1628kWとなる。
一方、上述の特許文献1のMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置を用いて、本実施形態の場合と同様の条件、すなわち、同じ量の原料液を蒸留して、同じ量のアンモニアを回収するようにした場合、特許文献1の蒸留装置では、本発明の蒸留装置で用いているヒートポンプを用いることなく、リボイラに補助蒸気を供給するようにしているので、エネルギーの消費量は、表1に示すように、蒸気加熱量(補助蒸気使用量)が725kW、圧縮機(MVR)の消費電力が512kWとなる。そして、圧縮機(MVR)の消費電力512kWを一次エネルギーに換算すると、512kW×2.66=1362kWとなる。
したがって、一次エネルギーである補助蒸気使用量725kWと、圧縮機(MVR)の消費電力の一次エネルギー換算量1362kWを合計すると2087kWとなり、これが特許文献1の蒸留装置のエネルギー使用量となる。
本実施形態にかかる蒸留装置と、特許文献1のMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置のエネルギー消費量を一次エネルギーで比較すると、MVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置の場合には2087kWの一次エネルギーを要していたものが、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置では1628kWの一次エネルギーで足りることが分かる。
すなわち、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置によれば、従来のMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置に比べて、消費エネルギーを78%に抑えることが可能になる((1628kW/2087kW)×100=78%)。
なお、特許文献1のMVR式のアンモニア水溶液の蒸留装置では、リボイラでの補助蒸気の使用量を少なくしようとすると、圧縮機の負荷が大きくなる傾向があり、上述の計算でも、圧縮機の消費エネルギーが512kWと、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置における圧縮機20の消費エネルギー291kWに比べて大きくなっている。
これに対し、本発明においては、ヒートポンプによって第2リボイラR2を加熱する熱量を、特許文献1のMVR式アンモニア水溶液の蒸留装置で必要となる補助蒸気の熱量と比較して多くすることにより、圧縮機の負荷(圧縮比)が小さくなるようにしている。補助蒸気の熱量は725kWであるのに対して、ヒートポンプの消費動力が321kWであり、加熱量は1452kW(COP4.52)となる。
すなわち、圧縮機20により第1塔頂ベーパを圧縮した、温度の高い圧縮ベーパを第1加熱媒体として用いて第1リボイラR1における加熱を行い、かつ、ヒートポンプHPにより、第1コンデンサ用循環冷却水からの熱回収を行うとともに、温度レベルを上げた第2リボイラ用循環高温水(第2加熱媒体)を用いて、第2リボイラR2の加熱を行うようにした本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置(言い換えると、MVRとヒートポンプを組み合わせた蒸留装置)によれば、従来の、ヒートポンプを用いずにMVRのみを用いたアンモニア水溶液の蒸留装置の場合のように補助蒸気を必要としないため、エネルギー消費を大幅に削減することが可能になるとともに、二酸化炭素排出量の抑制にも資することが可能になる。
なお、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、圧縮機(MVR)の負荷と、ヒートポンプの負荷を適切に配分することにより、種々の条件下で、十分な省エネルギー効果を得ることができるものと考えられる。
上記実施形態で説明し、あるいは、図1に示した、原料液、蒸留塔の塔底液、第1および第2塔頂ベーパ、第1および第2凝縮液、第1および第2ベーパなどに関する各種の量や、温度、アンモニア濃度、消費エネルギー、圧力などの値は、あくまでも例示であって、本発明は、それらの値が上記実施形態の値とは異なる値となる場合を排除するものではない。
また、上記実施形態では、第1リボイラR1および第2リボイラR2として、いわゆるシェル&チューブ式の熱交換器を用いたが、本発明において採用することが可能なリボイラの構造はこれに限られるものではなく、例えばプレート式熱交換器など公知の種々の構造のものを用いることが可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において、応用、変形を加えることが可能である。
1 第1蒸留塔
2 第2蒸留塔
R1 第1リボイラ
R2 第2リボイラ
C1 第1コンデンサ
C2 第2コンデンサ
13 第1リボイラを構成する複数の管
14 第1リボイラを構成する両端管板
15 第1リボイラを構成する本体胴
20(20a)(20b) 圧縮機
23 第2リボイラを構成する複数の管
24 第2リボイラを構成する両端管板
25 第2リボイラを構成する本体胴
41 予熱器
50 アンモニア吸収装置
51 吸収塔
52 水供給ライン
53 充填部
54 冷却器
60 真空ポンプ
100 アンモニア水溶液の蒸留装置
HP ヒートポンプ

Claims (5)

  1. アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行う第1蒸留塔と、
    前記第1蒸留塔の塔底液を、第1加熱媒体との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第1リボイラと、
    前記第1リボイラで加熱された前記第1蒸留塔の塔底液の一部を供給し、第2加熱媒体である第2リボイラ用循環高温水との間接熱交換により加熱して蒸気を発生させる第2リボイラと、
    前記第1蒸留塔の塔頂から取り出されるベーパである第1塔頂ベーパを断熱圧縮することで昇温させた圧縮ベーパを、前記第1リボイラに前記第1加熱媒体として供給する圧縮機と、
    前記圧縮機で断熱圧縮され、前記第1加熱媒体として前記第1リボイラに供給された前記圧縮ベーパのうち、前記第1リボイラにおいて凝縮せずに抜き出される分縮後のベーパの蒸留を行う第2蒸留塔と、
    前記第2蒸留塔の塔頂から取り出されるベーパである第2塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、前記第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサで前記第2塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した前記第1コンデンサ用循環冷却水から熱を回収するとともに、回収した熱により、前記第2リボイラで前記第1蒸留塔の塔底液の加熱に使用されて温度が低下した前記第2リボイラ用循環高温水を、前記第2リボイラにおいて前記第2加熱媒体として用いることができる温度にまで昇温するヒートポンプと、
    前記第1コンデンサから取り出される前記第1ベーパを冷却して、第2凝縮液と、前記第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサと
    を備えていることを特徴とするアンモニア水溶液の蒸留装置。
  2. 前記第1蒸留塔の操作圧が大気圧未満であり、
    前記圧縮機により前記第1塔頂ベーパを断熱圧縮した前記圧縮ベーパの圧力が10kPaA以上大気圧以下であることを特徴とする請求項1記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  3. 前記第1蒸留塔に供給される前記原料液のアンモニア濃度が0.05wt%以上10.0wt%以下であり、
    前記第1リボイラで加熱され、前記第2リボイラに供給された、前記第1蒸留塔の塔底液の一部を前記第2リボイラで加熱し、蒸気を発生させた後の液である第2リボイラ被加熱液のアンモニア濃度が0.01wt%以下であること
    を特徴とする請求項1または2記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  4. 前記第2コンデンサから取り出される前記第2ベーパのアンモニア濃度が30wt%以上であることを特徴とする請求項3記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  5. 前記第2コンデンサから取り出される前記第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水を回収するアンモニア吸収装置を備えていることを特徴とする請求項3記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
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