JP6681964B2 - アンモニア水溶液の蒸留装置 - Google Patents

アンモニア水溶液の蒸留装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6681964B2
JP6681964B2 JP2018215421A JP2018215421A JP6681964B2 JP 6681964 B2 JP6681964 B2 JP 6681964B2 JP 2018215421 A JP2018215421 A JP 2018215421A JP 2018215421 A JP2018215421 A JP 2018215421A JP 6681964 B2 JP6681964 B2 JP 6681964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
temperature
ammonia
water
distillation column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018215421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019122953A (ja
Inventor
洋一 重
洋一 重
洋志 松尾
洋志 松尾
隆彦 立野
隆彦 立野
佐藤 輝幸
輝幸 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimura Chemical Plants Co Ltd
Original Assignee
Kimura Chemical Plants Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimura Chemical Plants Co Ltd filed Critical Kimura Chemical Plants Co Ltd
Publication of JP2019122953A publication Critical patent/JP2019122953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6681964B2 publication Critical patent/JP6681964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

本発明は、蒸留装置に関し、詳しくは、ヒートポンプを用いたアンモニア水溶液の蒸留装置に関する。
近年、排水規制として、窒素の総量規制に関する法律が施行され、アンモニアを含む排水も規制の対象となる。
そこで、アンモニアを含む排水を蒸留して、アンモニアと水とを分離し、蒸留塔の塔頂ベーパから、25wt%程度の高濃度のアンモニア水としてアンモニアを回収しながら、蒸留塔の塔底からは、アンモニア濃度が10ppm程度の排水を排出するようにしたアンモニアの蒸留装置(アンモニアの除去装置)が考えられている。
なお、蒸留塔の塔頂液中のアンモニア濃度を25wt%程度とするのが好ましいのは、それ以上の濃度になると危険性が高くなったり、アンモニアの蒸気圧が極めて高くなって取り扱い性が低下したりすることによる。
ところで、上述のようなアンモニア水溶液の蒸留装置においては、熱エネルギーとして、通常は水蒸気(スチーム)が用いられているが、近年、蒸留塔における消費エネルギーを削減が強く求められるに至っている。
そして、エネルギー消費を抑えてアンモニアを効率よく回収するための回収装置(蒸留装置)として、例えば、特許文献1には、以下に説明するようなアンモニアの回収装置が提案されている。
すなわち、特許文献1に記載されているアンモニアの回収装置は、2重効用に接続される第1フラッシュ型蒸発器A1と第2フラッシュ型蒸発器A2を備えている。
蒸発器A1は缶B1と加熱器C1とを備え、蒸発器A2は缶B2と加熱器C2とを備えており、加熱器C1には外部蒸気が供給され、缶B1で生成されたアンモニア含有蒸気は加熱器C2の加熱源として利用されるように構成されている。
缶B2には外部から処理液が供給される管13が接続され、缶B2で蒸発されなかったアンモニア含有処理液は、缶B1に供給されるように構成されている。
そして、缶B2には凝縮器2が接続され、加熱器C2にはアンモニア水を排出する管19が接続され、管19は凝縮器2に接続されており、缶B1にはアンモニアが除去された処理液を排出する管9が接続されている。
上述のように構成されたアンモニアの回収装置によれば、アンモニアを効率良く回収でき、かつ、エネルギー消費を抑えることができるとされている。
特開2011−153043号公報
しかしながら、上述の特許文献1のアンモニアの回収装置には、さらなる省エネルギーの余地があり、これまで以上の省エネルギーを実現することができるアンモニアの回収装置が期待されているのが実情である。
本発明は、ヒートポンプを用いて省エネルギーを図るとともに、ヒートポンプに消費されるエネルギーを抑制して、さらに高い省エネルギー効果が得られるようにしたアンモニア水溶液の蒸留装置(回収装置)を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置は、
アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行う第1蒸留塔と、
前記第1蒸留塔の塔底液を再加熱するリボイラと、
前記第1蒸留塔の塔頂から取り出される第1塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、前記第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサと、
前記第1コンデンサにおいて前記第1塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した、温度Bが45℃以上90℃未満の前記第1コンデンサ用循環冷却水から熱回収を行うとともに、回収した熱を電力により温度レベルを上げて、温度Aが80℃以上100℃未満で、かつ、前記第1コンデンサ用循環冷却水の前記温度Bよりも10℃以上35℃以下の範囲で高い高温水として前記リボイラに供給するように構成されたヒートポンプと、
前記第1コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第1ベーパを、下記第2凝縮液と気液接触させて蒸留する第2蒸留塔と、
前記第2蒸留塔の塔頂から取り出される第2塔頂ベーパを、第2コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第2凝縮液と、前記第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサと、
前記第1コンデンサにおける凝縮液を、前記第1蒸留塔用の還流液として前記第1蒸留塔に還流させる第1還流路と、
前記第2コンデンサにおける凝縮液を、前記第2蒸留塔用の還流液として前記第2蒸留塔に還流させる第2還流路と、
前記高温水の前記温度Aが80℃以上100℃未満、前記第1コンデンサ用循環冷却水の前記温度Bが45℃以上90℃未満、前記温度Bが前記高温水の前記温度Aよりも10℃以上35℃以下の範囲で低い温度となるように、前記第2コンデンサを経て真空吸引し、系内の操作圧を30kPaA以上大気圧未満とする真空ポンプと
を備えていることを特徴としている。
操作圧が45kPaA以上大気圧未満であり、
前記高温水の温度Aが90℃以上100℃未満であり、
前記第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが60℃以上90℃未満であり、かつ、
前記第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが前記高温水の温度Aよりも10℃以上30℃以下の範囲で低い温度であること
が好ましい。
また、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、前記第1蒸留塔に供給される前記原料液のアンモニア濃度が0.1wt%以上20.0wt%以下で、前記第1蒸留塔の塔底から排出される排出液のアンモニア濃度が0.1wt%以下であることが好ましい。
また、前記第2コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第2ベーパのアンモニア濃度が30wt%以上であることが好ましい。
また、前記第2コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水を回収するアンモニア吸収装置を備えており、
前記真空ポンプにより、前記アンモニア吸収装置の出口側から前記第2コンデンサを経て真空吸引するように構成されていることが好ましい。
本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置は、上述のように構成されており、操作圧が30kPaA以上大気圧未満、ヒートポンプにおいて温度レベルを上げてリボイラに供給する高温水の温度Aが80℃以上100℃未満、ヒートポンプに送られて熱回収される第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが45℃以上90℃未満であり、かつ、第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが高温水の温度Aよりも10℃以上35℃以下の範囲で低い温度となるように構成されていることから、ヒートポンプを効率よく稼働させて、熱エネルギーの消費を抑制し、十分な省エネルギー効果を実現することが可能になる。
すなわち、本発明によれば、ヒートポンプにおいて上昇させるべき温度レベル幅が10〜35℃であり、通常のヒートポンプにおいて上昇させるべき温度レベル幅(通常は40〜85℃)よりも小さい範囲でも使用が可能となるため、通常のヒートポンプを用いる場合に比べて、高い成績効率(COP)で熱回収を行うことが可能になり、省エネルギー性を向上させることができる。
本発明のアンモニア水溶液の蒸溜装置においては、第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bを高温水の温度Aにできるだけ近づけるため、第1コンデンサを、第1蒸留塔の塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)の一部のみを凝縮させる分縮とすることで、第1コンデンサの凝縮温度を、第1蒸留塔の塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)のすべてを凝縮させる全縮とする場合よりも高く保つことができるようにしている。そして、その結果として、第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bを、80℃以上100℃未満という高温水の温度Aに近い温度、すなわち、45℃以上90℃未満という温度に設定することができるようになる。
また、操作圧を45kPaA以上大気圧未満とし、前記高温水の温度Aを90℃以上100度未満とし、第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bを60℃以上90℃以下とし、かつ、第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bを高温水の温度Aよりも10℃以上30℃以下の範囲で低い温度とすることにより、さらに高い成績効率(COP)で熱回収を行うことが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
また、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置においては、第1蒸留塔に供給される原料液のアンモニア濃度を0.1wt%以上20.0wt%以下の範囲とし、第1蒸留塔の塔底から排出される排出液のアンモニア濃度を0.1wt%以下とする場合において、効率のよい蒸留を行って、省エネルギー効果を確保しつつ、アンモニアを分離、回収することが可能になる。
また、本発明のアンモニア水溶液の蒸留装置は、第2コンデンサにおける不凝縮ガスである第2ベーパのアンモニア濃度を30wt%以上となるようにすることで、効率のよい蒸留を行うことが可能になる。
すなわち、第2コンデンサにおける不凝縮ガスである第2ベーパのアンモニア濃度が高くなることを許容する、言い換えると、第2コンデンサにおいて、凝縮液として高濃度のアンモニア水を得ることをせず、実質的にすべてのアンモニアが不凝縮ガスとして第2コンデンサから外部に排出されることを許容することにより、第2コンデンサ用の冷却水として、通常の工業用水を用いることが可能になり、低温の冷却水(チルド水)を用いる必要をなくして、エネルギーの消費を抑制することが可能になる。
また、必要があれば、後述のように、第2コンデンサの下流側に、簡単なアンモニアガスの吸収装置を設けることで、容易に高濃度のアンモニア水を回収ことが可能なアンモニア水溶液の蒸留装置を実現することができる。
また、前記第2コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水とするアンモニア吸収装置を備えるとともに、真空ポンプにより、アンモニア吸収装置の出口側から第2コンデンサを経て真空吸引するように構成することにより、第2コンデンサにおいて、低温の冷却水を用いて高濃度のアンモニア水を凝縮させることを必要とせずに、十分な省エネルギー効果を実現しつつ、高濃度のアンモニア水を回収することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置の構成を示すフローシートである。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、本実施形態では、アンモニアを主成分とする低沸点成分と、水を主成分とする高沸点成分を含む原料液(アンモニア水溶液)を蒸留してアンモニアを分離するための蒸留装置であって、第2コンデンサにおける不凝縮ガス(第2ベーパ)に含まれるアンモニアを水に吸収させて、高濃度のアンモニア水として回収するアンモニア吸収装置を備えている蒸留装置(以下単に「蒸留装置」ともいう)を例にとって説明する。
本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、ヒートポンプを用いて省エネルギー性の向上を図った蒸留装置である。
図1に示すように、本実施形態にかかる蒸留装置100は、第1蒸留塔1と、リボイラ1aと、第1蒸留塔1の塔頂からの塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)を冷却する第1コンデンサ11とを備えている。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100は、第1コンデンサ用循環冷却水から熱回収を行うヒートポンプHPと、第1コンデンサ11における不凝縮ガス(第1ベーパ)の蒸留を行う第2蒸留塔2と、第2蒸留塔2の塔頂から取り出される塔頂ベーパ(第2塔頂ベーパ)を冷却する第2コンデンサ22とを備えている。
そして、第2蒸留塔2は、第1コンデンサ11における不凝縮ガス(第1ベーパ)を、第2コンデンサ22の凝縮液(第2凝縮液)と気液接触させて蒸留を行うように構成されている。
さらに、本実施形態にかかる蒸留装置100は、第1コンデンサ11の凝縮液を、第1蒸留塔1に還流させる第1還流路31と、第2コンデンサ22の凝縮液を、第2蒸留塔2に還流させる第2還流路32とを備えている。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100は、第2コンデンサ22における不凝縮ガスである第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が25wt%以下のアンモニア水とするアンモニア吸収装置50を備えている。以下、詳しく説明する。
本発明の蒸留装置100が備える第1蒸留塔1は、アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行う蒸留塔である。第1蒸留塔1としては、例えば、棚段塔、充填塔など種々の構成のものを用いることが可能である。本実施形態では充填塔を用いている。
また、リボイラ1aは、第1蒸留塔1の塔底液を再加熱するものであり、再加熱された塔底液は第1蒸留塔1に戻される。なお、リボイラ1aは、後述のヒートポンプHPからの95℃の高温水を用いた間接型熱交換器であって、このリボイラ1aで加熱されることによりベーパを発生させる。
第1蒸留塔1ではリボイラ1aで発生したベーパと、予熱器41を通過して昇温した原料液(供給液)と、第1コンデンサ11で凝縮した凝縮液である還流液とを気液接触させることで、アンモニアの蒸留を行い、アンモニアが除去された缶出液が系外に排出される一方、原料液よりも高い割合でアンモニアを含む、塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)が第1コンデンサ11に供給される。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100が備える第1コンデンサ11は、第1蒸留塔1の塔頂から取り出される塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)を、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離するものである。そして、凝縮液は第1蒸留塔1の塔頂へ還流液として還流される。
すなわち、第1コンデンサ11では、主として高沸点成分(水)が凝縮し、凝縮液は、還流液として、第1蒸留塔1の塔頂に戻される。
さらに、本実施形態にかかる蒸留装置100は、ヒートポンプHPを備えており、このヒートポンプHPは、第1コンデンサ11で塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)の冷却に用いられ、昇温した第1コンデンサ用循環冷却水(本実施形態では75℃)から熱回収を行うとともに、回収した熱を電力により温度レベルを上げてリボイラ1aに高温水(本実施形態では95℃)として供給することができるように構成されている。
すなわち、本発明にかかる蒸留装置100において、ヒートポンプHPは、例えば、第1コンデンサ11で用いられた45℃以上90℃未満の温度Bの第1コンデンサ用循環冷却水から熱を回収し、電力により温度レベルを10℃以上35℃以下の範囲で上昇させ、80℃以上100℃未満の温度Aでリボイラ1aに供給することで熱エネルギーを循環再利用するものである。
なお、本実施形態にかかる蒸留装置100は、第1コンデンサ11で塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)の冷却に用いられ、昇温した第1コンデンサ用循環冷却水側(冷水側)と、電力により熱エネルギーレベルを上げてリボイラ1aに供給される高温水側(温水側)との温度差を、従来用いられているヒートポンプの場合よりも小さくすることで、高COPで熱回収を行うことができるようにしたことを、いくつかの特徴を有する構成のうちでも、大きな特徴を有する構成としている。
具体的には、第1コンデンサ11で塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)の冷却に用いられ、昇温した温度が75℃の第1コンデンサ用循環冷却水がヒートポンプHPにおいて熱回収され、温度が70℃に低下した第1コンデンサ用循環冷却水が第1コンデンサ11に循環供給されるように構成されている。
一方、ヒートポンプHPにおいて、電力により温度レベルが95℃に上げられた高温水側循環水(高温水)は、リボイラ1aに供給され、リボイラ1aで用いられて温度が90℃に低下した高温水側循環水は、ヒートポンプHPに戻されて、温度レベルが95℃に上げられた後、再びリボイラ1aに供給されるように構成されている。
さらに、本実施形態の蒸留装置100は、第1コンデンサ11における不凝縮ガスである第1ベーパを、蒸留する第2蒸留塔2を備えているとともに、第2蒸留塔2における塔頂ベーパである第2塔頂ベーパを冷却する第2コンデンサ22を備えている。
第2蒸留塔2は、第1コンデンサ11における不凝縮ガスである第1ベーパを第2コンデンサ22で凝縮した第2凝縮液と気液接触させて蒸留し、さらにアンモニア濃度の高い第2蒸留塔2の塔頂ベーパを第2塔頂ベーパとして取り出す蒸留塔である。第2蒸留塔2としては、例えば、棚段塔、充填塔など種々の構成のものを用いることが可能である。本実施形態では充填塔を用いている。
すなわち、第2蒸留塔2では、アンモニア濃度の高い、第1コンデンサ11の不凝縮ガスが蒸留されることにより、アンモニアガスが選択的に第2コンデンサ22に抜き出される。その結果、第1コンデンサ11内の温度を高く保ち、冷媒である第1コンデンサ用循環冷却水の温度を、例えば、70〜75℃と高くすることが可能になり、上述のように、第1コンデンサ用循環冷却水側と、リボイラ1aに供給される高温水側との温度差を小さくして、高COPで熱回収を行うことが可能になる。
この第2コンデンサ22は、第2コンデンサ用循環冷却水により第2蒸留塔2の塔頂ベーパ(第2塔頂ベーパ)を冷却して、第2凝縮液と、第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパ(不凝縮ガス)とに分離するものである。この第2コンデンサ22は、第1コンデンサ11より低温のベーパを凝縮させ、第2蒸留塔2に供給することで、第1コンデンサ11を高温に保つ機能を果たす。
また、第2コンデンサ22において水分を凝縮させる(ただし、凝縮液は12wt%程度のアンモニアを含む)ことで、不凝縮ガスのアンモニア濃度を高めることができる。
また、本実施形態の蒸留装置100は、第1コンデンサ11における凝縮液を、第1蒸留塔1用の還流液として第1蒸留塔1に還流させることができるように第1還流路31を備えている。
また、第2コンデンサ22における凝縮液を、第2蒸留塔2用の還流液として第2蒸留塔2に還流させることができるように第2還流路32を備えている。
さらに説明すると、本実施形態の蒸留装置100においては、操作圧が30kPaA以上大気圧未満であり、ヒートポンプHPにて温度レベルを上げてリボイラ1aに供給する高温水の温度Aが80℃以上100℃未満となるように構成されている。
また、ヒートポンプHPに送られて熱回収される第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが45℃以上90℃未満となるように構成されている。
さらに、ヒートポンプHPに送られて熱回収されるべき第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが上述の高温水の温度Aよりも10〜35℃低い温度となるように構成されている。
本実施形態にかかる蒸留装置100は、上述のように構成されており、操作圧が30kPaA以上大気圧未満であり、ヒートポンプHPにおいて温度レベルを上げてリボイラ1aに供給する高温水の温度Aが80℃以上100℃未満、ヒートポンプHPに送られて熱回収される第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが45℃以上90℃未満であり、かつ、ヒートポンプHPに送られて熱回収されるべき第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが温度Aよりも10〜35℃低い温度とされていることから、ヒートポンプHPを効率よく稼働させることが可能になり、装置全体としてのバランスを保ちつつ、高い成績効率(COP)で熱回収を行って、省エネルギー性を向上させることができる。
すなわち、本実施形態にかかる蒸留装置100によれば、ヒートポンプHPにおいて上昇させるべき温度レベルが10〜35℃であり、通常のヒートポンプを用いる場合に比べて、ヒートポンプで上昇させるべき温度レベルの幅が小さいため、ヒートポンプHPにおけるエネルギーの消費量を抑えて、高い成績効率(COP)で熱回収を行うことができる。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100においては、第1蒸留塔1に供給される原料液を、アンモニア濃度が0.1wt%以上20.0wt%以下の範囲にあるアンモニア水溶液とし、第1蒸留塔1の塔底から排出される排出液のアンモニア濃度が0.1wt%(1000ppm)以下となるようにしている。
このような状況において、本実施形態の蒸留装置100を適用することにより、効率のよい蒸留を行って省エネルギーを図りつつ、アンモニアを確実に分離、回収することが可能になる。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100においては、第2コンデンサ22における不凝縮ガスである第2ベーパのアンモニア濃度が30wt%以上となるよう構成している。このように、第2コンデンサ22における不凝縮ガスである第2ベーパのアンモニア濃度が高くなることを許容すること、言い換えると、第2コンデンサ22において、凝縮液として高濃度のアンモニア水を回収することをせず、実質的にすべてのアンモニアが不凝縮ガスとして第2コンデンサ22から外部に排出されることを許容することにより、以下に説明するような効果を得ることが可能になる。
第2コンデンサ22用の冷却水として、通常の工業用水を用いることが可能になり、低温の冷却水(チルド水)を用いる必要がないため、エネルギーの消費を抑制することができる。
一方、必要がある場合には、後述するように、第2コンデンサ22の下流側に、アンモニアガスの吸収装置を設けることで、容易に高濃度のアンモニア水を回収ことができる。
なお、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100は、全体として上述のような構成を備えているので、「操作圧が30kPaA以上大気圧未満であり、リボイラ1aに供給する高温水の温度Aが80℃以上100℃未満、ヒートポンプHPに送られて熱回収される第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが45℃以上90℃未満であり、かつ、温度Bが温度Aよりも10〜35℃低い温度である」という、本発明の特徴的な条件で装置を稼働させることが可能になり、全体的なバランスを破綻させることなく、省エネルギーを図ることができる。
また、本実施形態にかかる蒸留装置100は、上述のように、第2コンデンサ22における不凝縮ガスである第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水とするアンモニア吸収装置50を備えている。
なお、アンモニア吸収装置50は、吸収塔51と、10℃の水を供給する水供給ライン52と、吸収塔51内に設けられ、第2コンデンサ22における不凝縮ガスと上記10℃の水とを向流接触させる充填部53と、水供給ライン52から供給された水がアンモニアを吸収することにより生成したアンモニア水を冷却するクーラ54と、チラーユニット55とを備えている。
上述のように、アンモニア吸収装置50を備え、第2コンデンサ22の不凝縮ガスからアンモニアを吸収してアンモニアを回収するように構成した場合、例えば、第2コンデンサ22で、温度の低い水(チルド水)を用いて冷却し、アンモニア水を凝縮させて回収するようにした場合に比べて、
(a)第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bを高くして、ヒートポンプHPへの負荷を減らすことが可能になるばかりでなく、
(b)第2コンデンサ22において、低温の冷却水(チルド水)を用いて高濃度のアンモニア水を凝縮させることを不要にして、省エネルギー性に優れ、効率よく高濃度のアンモニア水を回収することが可能なアンモニア水溶液の蒸留装置を実現することが可能になる。
次に、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100を用いてアンモニア水溶液の蒸留を行った場合の運転結果の一例について説明する。
本実施形態にかかる蒸留装置100を用いてアンモニア水溶液の蒸留を行うに当たっては、原料液として、温度:25℃、アンモニア濃度:1.0wt%のアンモニア水溶液を、予熱器41、リボイラ1aを経て、1500kg/hrの割合で第1蒸留塔1に供給した。
ここで、第1蒸留塔1に供給される原料液中のアンモニア量は1時間当たり15kgとなる。
一方、第1蒸留塔1の塔底液として、温度:28℃、アンモニア濃度:7ppmの水(アンモニアが分離された処理液)を1483.5kg/hrの割合で系外に排出した。
また、第2コンデンサの不凝縮ガス(第2ベーパ)を、アンモニア吸収装置50に送って水に吸収させ、温度:10℃、アンモニア濃度:25.0wt%の高濃度のアンモニア水溶液を60kg/hrの割合で回収した。
アンモニア吸収装置50においてアンモニア水溶液として回収したアンモニア量は1時間当たり15kg(60kg/hr×0.25=15kg/hr)となる。したがって、第1蒸留塔1に供給される原料液中のアンモニアのほぼ全量が回収されることになる。
また、本実施形態におけるアンモニア水溶液の蒸留装置100全体の消費エネルギー、すなわち、電力消費量は、60kW程度であった。
これに対し、従来の昇温幅の大きいヒートポンプを用い、第1コンデンサにおいて塔頂ベーパ(第1塔頂ベーパ)の冷却に用いられて昇温した35℃の循環冷却水から熱回収を行い、回収した熱を電力により温度レベルを上げて95℃の高温水をリボイラに供給するように構成されたアンモニア水溶液の蒸留装置(参考例の蒸留装置)の場合、装置全体の消費エネルギー、すなわち、電力消費量は、125kW程度となる。
したがって、本実施形態にかかるアンモニア水溶液の蒸留装置100を用いることにより、上述の従来のヒートポンプを用いた参考例の蒸留装置の場合に比べて、電力消費量を約半分にまで低減することが可能になり、省エネルギーの見地から、本発明が大きな意義を有するものであることがわかる。
なお、上記実施形態で説明し、あるいは、図1に示した、原料液、塔底液、第1および第2凝縮液、第1および第2ベーパなどに関する各種の量や、温度、アンモニア濃度、消費エネルギー(kW)、圧力などの値は、あくまでも例示であって、本発明は、それらの値が上記実施形態の値とは異なる値となる場合を排除するものではない。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において、応用、変形を加えることが可能である。
1 第1蒸留塔
2 第2蒸留塔
1a リボイラ
11 第1コンデンサ
22 第2コンデンサ
31 第1コンデンサの凝縮液を第1蒸留塔に還流させる第1還流路
32 第2コンデンサの凝縮液を第2蒸留塔に還流させる第2還流路
41 予熱器
50 アンモニア吸収装置
51 吸収塔
52 水供給ライン
53 充填部
54 クーラ
55 チラーユニット
100 アンモニア水溶液の蒸留装置
HP ヒートポンプ

Claims (5)

  1. アンモニアを所定の割合で含むアンモニア水溶液である原料液の蒸留を行う第1蒸留塔と、
    前記第1蒸留塔の塔底液を再加熱するリボイラと、
    前記第1蒸留塔の塔頂から取り出される第1塔頂ベーパを、第1コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第1凝縮液と、前記第1凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第1ベーパとに分離する第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサにおいて前記第1塔頂ベーパの冷却に用いられて昇温した、温度Bが45℃以上90℃未満の前記第1コンデンサ用循環冷却水から熱回収を行うとともに、回収した熱を電力により温度レベルを上げて、温度Aが80℃以上100℃未満で、かつ、前記第1コンデンサ用循環冷却水の前記温度Bよりも10℃以上35℃以下の範囲で高い高温水として前記リボイラに供給するように構成されたヒートポンプと、
    前記第1コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第1ベーパを、下記第2凝縮液と気液接触させて蒸留する第2蒸留塔と、
    前記第2蒸留塔の塔頂から取り出される第2塔頂ベーパを、第2コンデンサ用循環冷却水により冷却して、第2凝縮液と、前記第2凝縮液よりもアンモニアを高い割合で含む第2ベーパとに分離する第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサにおける凝縮液を、前記第1蒸留塔用の還流液として前記第1蒸留塔に還流させる第1還流路と、
    前記第2コンデンサにおける凝縮液を、前記第2蒸留塔用の還流液として前記第2蒸留塔に還流させる第2還流路と、
    前記高温水の前記温度Aが80℃以上100℃未満、前記第1コンデンサ用循環冷却水の前記温度Bが45℃以上90℃未満、前記温度Bが前記高温水の前記温度Aよりも10℃以上35℃以下の範囲で低い温度となるように、前記第2コンデンサを経て真空吸引し、系内の操作圧を30kPaA以上大気圧未満とする真空ポンプと
    を備えていることを特徴とするアンモニア水溶液の蒸留装置。
  2. 操作圧が45kPaA以上大気圧未満であり、
    前記高温水の温度Aが90℃以上100℃未満であり、
    前記第1コンデンサ用循環冷却水の温度Bが60℃以上90℃未満であり、かつ、
    前記第1コンンサ用循環冷却水の温度Bが前記高温水の温度Aよりも10℃以上30℃以下の範囲で低い温度であること
    を特徴とする請求項1記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  3. 前記第1蒸留塔に供給される前記原料液のアンモニア濃度が0.1wt%以上20.0wt%以下で、前記第1蒸留塔の塔底から排出される排出液のアンモニア濃度が0.1wt%以下であることを特徴とする請求項1または2記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  4. 前記第2コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第2ベーパのアンモニア濃度が30wt%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
  5. 前記第2コンデンサにおける不凝縮ガスである前記第2ベーパに含まれるアンモニアを水に吸収させて、アンモニア濃度が30wt%未満のアンモニア水を回収するアンモニア吸収装置を備えており、
    前記真空ポンプにより、前記アンモニア吸収装置の出口側から前記第2コンデンサを経て真空吸引するように構成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンモニア水溶液の蒸留装置。
JP2018215421A 2018-01-12 2018-11-16 アンモニア水溶液の蒸留装置 Active JP6681964B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003196 2018-01-12
JP2018003196 2018-01-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019122953A JP2019122953A (ja) 2019-07-25
JP6681964B2 true JP6681964B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=67398529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018215421A Active JP6681964B2 (ja) 2018-01-12 2018-11-16 アンモニア水溶液の蒸留装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6681964B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118251363A (zh) * 2021-11-19 2024-06-25 尼普洛株式会社 纯化次氯酸水溶液的制造方法和制造装置以及纯化次氯酸水溶液
JP7459164B2 (ja) 2022-04-25 2024-04-01 木村化工機株式会社 アンモニア水溶液の蒸留装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4256471A (en) * 1979-04-16 1981-03-17 Stamicarbon, B.V. Process for the separation of ammonia and carbon dioxide from mixtures containing ammonia, carbon dioxide and water
JPH069641B2 (ja) * 1984-02-14 1994-02-09 協和醗酵工業株式会社 蒸留装置
JP2001064014A (ja) * 1999-08-24 2001-03-13 Toshiba Corp 発電プラントのアンモニア回収装置
JP2004114029A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 ▲鶴▼田 英正 排水中の水溶性揮発成分を分離・回収する方法
US7297181B2 (en) * 2004-07-07 2007-11-20 Air Liquide America L.P. Purification and transfilling of ammonia
JP5828719B2 (ja) * 2011-09-06 2015-12-09 三菱化学エンジニアリング株式会社 アンモニア分離装置及びアンモニア分離方法
JP6612936B1 (ja) * 2018-06-29 2019-11-27 木村化工機株式会社 蒸留装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019122953A (ja) 2019-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6681964B2 (ja) アンモニア水溶液の蒸留装置
WO2011027787A1 (ja) 含水有機物の無水化方法
TWI834895B (zh) 在包含間接式熱泵之精餾設備中分餾粗製組成物之方法及精餾設備
BRPI0924205B1 (pt) Método para a separação de dióxido de carbono de um gás de exaustão de uma usina de força alimentada a energia fóssil.
TWI732870B (zh) 低沸點物質的回收裝置及回收方法
JP2010201282A (ja) 揮発性有機化合物の回収方法及び回収装置
JP6612936B1 (ja) 蒸留装置
JP6571228B2 (ja) Mvr式アンモニア水溶液の蒸留装置
JP6612999B1 (ja) 蒸留装置
JP6426251B1 (ja) 蒸留装置の省エネルギーシステム
KR20190014516A (ko) 냉매 환기 정류기 및 효율 부스터
JP7086815B2 (ja) 蒸留装置の省エネルギーシステム
JP6612961B1 (ja) 蒸留装置
WO2020085432A1 (ja) 溶剤回収システム
JP7506618B2 (ja) 蒸留装置
JP2019162591A (ja) 蒸発濃縮装置
WO2020084803A1 (ja) 溶剤回収システム
JP7459164B2 (ja) アンモニア水溶液の蒸留装置
JP7044458B1 (ja) 濃縮装置
RU2355895C1 (ru) Способ конденсации
JP6682053B1 (ja) 溶剤回収システム
JP2022122348A (ja) 蒸留装置
JP2013226480A (ja) 酸含有水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法
JP6948677B2 (ja) 低沸点物質の回収装置及び回収方法
JP2018096673A (ja) 吸収式熱交換システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190729

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190729

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190801

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190820

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6681964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250