JP7458460B2 - 計時器用ムーブメントのための自然エスケープ及びこのような自然エスケープを備える計時器用ムーブメント - Google Patents

計時器用ムーブメントのための自然エスケープ及びこのような自然エスケープを備える計時器用ムーブメント Download PDF

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Description

本発明は、タンジェンシャルインパルスエスケープという名称で知られている、計時器用ムーブメントのための自然エスケープに関する。本発明は、特に、バランスが存在しないときにエスケープインパルスが早期に解放されることによって発生することがある損傷から保護される自然エスケープに関する。本発明は、さらに、このようなエスケープを備える計時器用ムーブメントに関する。
自然エスケープの原理は、19世紀初頭にアブラハム・ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)によって発明された。ブレゲの自然エスケープの利点は、特に、エスケープの振動のごく一部の動作にしかバランスが影響を受けないために自由なエスケープであることにある。また、ブレゲの自然エスケープの利点として、バランスに交互運動ごとに直接的かつ接線方向のインパルスを与えることができることもある。すなわち、アンカーを通さずにエスケープ車からバランスへと直接エネルギーが伝達される。また、エネルギーの伝達が接線方向にしか行われないため、このエスケープの動作が発生させる摩擦は限定的である。デテントエスケープとは異なり、自然エスケープは、バランスの振動を維持する機能において失効打撃はない。このため、自然エスケープは、対称的で、より均等な形態で、交互運動ごとに同様なインパルスを与え、これによって、失効打撃による機械的エネルギーの損失がなくなる。このような品質のすべてのおかげで、自然エスケープが潜在的に最も効率的なエスケープとなる。
しかし、ブレゲはその後に、自分が発明した自然エスケープにはいくつかの特定の課題があることを認識する。その課題としては、まず、第1の車がインパルスを与えるとき又は第1の車がロックされているときに、最後のエスケープ車が輪列のテンション下にないことがある。したがって、ブレゲの自然エスケープの構成に組み入れられたギヤの様々な遊びや様々なコンポーネントの製造品質に起因して、最後のエスケープ車の位置が不正確になって、寄生雑音を伴ってエスケープの誤動作を発生させることがある。また、エスケープ車が自由であるために、エスケープ車の位置は不安定であり、したがって、このような自然エスケープの動作安全性が低くなる。
当然、元々のブレゲの自然エスケープに対して、上記のような課題を解決しようと多くの改良が加えられている。しかし、その後の携行型時計の製造業者の努力にもかかわらず、以前として課題が残っている。2つのエスケープ車を重ね合わせることを提案した携行型時計の製造業者もあるが、当然ながらムーブメントの厚みが増してしまい、そのようなムーブメントを携行型時計ケースに組み込むことは難しい。2つのエスケープ車の平面内においてそれらの2つのエスケープ車の間にアンカーを配置することを提案した他の携行型時計の製造業者もあった。この場合も、このような手法は、今度はムーブメントの平面内においてかさばることとなる。また、エスケープ車どうしが重なり合う場合も、アンカーが2つのエスケープ車の間に配置される場合も、実際に用いるようになると、特にアンカーの入パレットと出パレットを用いて第1及び第2のエスケープ車の歯が入り込む深さを調整する場合に、時計技師がエスケープの様々なコンポーネントにアクセスすることが困難であることがわかった。また、時計技師は、制御及び調整の作業を行うときに、そのためにバランス車を取り外すときに、バランスプレートが担持する2つのインパルスパレット石のいずれもエスケープ車の一方又は他方の回転の周部範囲内にないときに、エスケープ機能を実行するためのインパルスの解放が発生することがある。このような場合、エスケープ車は、エスケープ機能によって保持されずに、制御不能な状態で回転することがある。そして、このことによって、良い場合であっても、時刻を維持する機能が失われて望まないように進むことになり、また、悪い場合には、輪列がロック位置のいずれかにおいて加速した後に急に止まってしまう。このことによって、輪列やエスケープのコンポーネントが劣化してしまうことがある。
本発明は、バランスが存在しないときにエスケープ機能が解放されることによる影響から保護されるような、計時器用ムーブメントのための自然エスケープを提供することによって、上記の問題及び他の問題を改善することを目的とする。
このような状況に鑑みて、本発明は、一連の動作サイクルに従って動作する、計時器用ムーブメントのための自然エスケープに関し、前記動作サイクルそれぞれにおいては、バランスの第1及び第2の交互運動を行い、前記第1及び第2の交互運動の間に、前記バランスは、中間の休み位置を経由して第1の極位置から第2の極位置へ動き、そして、中間の休み位置を再び経由して第2の極位置から第1の極位置へ動き、前記バランスは、バランスプレートが取り付けられているアーバーのまわりにバランス車を備え、この自然エスケープは、少なくとも1つの第1の歯列がある第1のエスケープ車セットを備え、この第1のエスケープ車セットは、前記計時器用ムーブメントの輪列の車セットによって駆動されて、少なくとも1つの第2の歯列がある第2のエスケープ車セットを駆動するように構成しており、前記第1及び第2のエスケープ車セットは、アンカースタッフを中心に回転可能なアンカーと連係するように構成している運動学的連鎖を形成しており、前記バランスプレートは、前記アンカーを前記第1及び第2の交互運動のそれぞれごとに回転させ、このアンカーは、動作サイクルの前記第2及び第1の交互運動の間にそれぞれ、前記第1及び第2のエスケープ車セットを一時的にロックするように構成しており、前記アンカーには、さらに、第1及び第2の安全レバーがあり、これらの第1及び第2の安全レバーは、バランスが存在しないときに、前記第2又は第1の安全レバーを駆動することによって、前記第2及び第1のエスケープ車セットの一方又は他方が、前記アンカーを回転させ、これによって、前記第1のエスケープ車セット又は前記第2のエスケープ車セットが、前記エスケープの通常の動作中に前記第1のエスケープ車セット又は前記第2のエスケープ車セットの止めパレット石の機能を実行するような前記アンカーの部分に当接することによって、前記第1のエスケープ車セット又は第2のエスケープ車セットのロックを実行し、前記第1及び第2の安全レバーは、前記アンカーを前記バランスプレートが回転させるような前記エスケープの通常の動作時に、前記第1及び第2のエスケープ車セットと接触しないように構成している。
本発明の特別な実施形態は、以下の特徴を有する。
- 回転ピンを中心に回転する少なくとも1つの第1のレバーが、少なくとも1つの回転関節を介して前記アンカーの前記第1のアームに接続され、前記アンカーには、前記アンカーの第2のアームの先にある第2のレバーがあり、前記第1及び第2のレバーは、動作サイクルの第2及び第1の交互運動の間に、第1及び第2のエスケープ車をそれぞれ一時的にロックするように構成しており、前記第1及び第2のレバーの回転変位が制限される。
- 前記第1及び第2のレバーは、対応する回転ピンを中心に回転し、少なくとも1つの回転関節を介して前記アンカーの前記第1及び第2のアームにそれぞれ接続される。
- 前記回転間接はそれぞれ、長円状の開口内に入り込んでいるキャッチによって形成される。
- 前記アンカーの回転変位は、第1及び第2の制限用当接ピンによって制限される。
- 前記第1及び第2の制限用当接ピンは、ペグである。
- 前記第1及び第2の制限用当接ピンは、前記計時器用ムーブメントの固定要素を機械加工して形成される。
- 前記第1及び第2の制限用当接ピンは、偏心機構である。
- 前記第1のレバーは、1つの部品によって作られ、第2の交互運動の間に前記第1のエスケープ車を一時的にロックするような第1の止めパレット石の機能を実行する形を有し、前記第2のレバーは、1つの部品によって作られ、第1の交互運動の間に前記第2のエスケープ車を一時的にロックするような第2の止めパレット石の機能を実行する形を有する。
- 前記第1のエスケープ車には、第1の駆動歯列があり、前記第1のエスケープ車は、前記第1の駆動歯列によって前記第2のエスケープ車の第2の駆動歯列と噛み合い、前記第1及び第2のエスケープ車にはそれぞれ、インパルス及びロック用歯列があり、前記第1及び第2のエスケープ車は、前記インパルス及びロック用歯列によって、前記バランスプレートに直接的かつ接線方向の駆動インパルスを与え、前記第1及び第2のエスケープ車の駆動歯列、及びインパルス及びロック用歯列は、単一平面内又は2つの平行な平面内にて延在している。
- 前記アンカーには、第1のホーン及び第2のホーンによって形成されたフォークがあり、前記バランスプレートは、そのバランスピンによって前記フォークの前記第2のホーンに当接し、第1の交互運動の間にこのアンカーを第1の方向に回転させ、前記バランスプレートは、第2の交互運動の間に前記第1のホーンに当接して、前記アンカーを第1の方向とは反対の第2の方向に回転させる。
- 前記フォークは、ダートを担持し、前記ダートは、前記バランスプレートと連係して、補弧期間と呼ばれる期間に前記フォークの不慮の運動を防ぐ。
- 前記第1及び第2のエスケープ車はそれぞれ、一体化された1つの部品である。
- 前記計時器用ムーブメントの輪列の車セットと前記第1のエスケープ車の間に減速車セットが配置される。
本発明は、さらに、上記のような自然エスケープを備える計時器用ムーブメントに関する。
これらの特徴のおかげで、本発明は、インパルスが早期に解放されることによって発生することがある損傷から保護されるような自然エスケープを提供することができる。実際に、アンカーの第1及び第2のアームに第1及び第2の安全レバーを設けることを教示することによって、バランスプレートが存在しないときにバランスプレートとアンカーの間の連係によってロックが実行されないときであっても、第1のエスケープ車セットのロックを実行することができる。実際に、バランスプレートが存在しないときに、第2のエスケープ車セットは、エスケープ機能によって保持されず、このために、制御不能に回転して、望ましくない進みを伴う計時機能の喪失、さらには計時器用ムーブメントの輪列の加速の後に突然止まってしまい、このことによって、輪列やエスケープのコンポーネントの劣化につながる可能性があることを理解することができる。この目的を達成するために、第1及び第2の安全レバーは、バランスが存在しないときに、第2のエスケープ車セットが、第2の安全レバーの作用によって、アンカーの第2のアーム、アンカー、及びアンカーの第1のアームを回転させて、通常のときに、すなわち、バランスが存在するときに、自然エスケープの動作サイクル中に第1のエスケープ車セットを一時的にロックする止めパレットの機能を実行するようなアンカーの部分における第1のエスケープ車のロックを実行するように構成している。当然、通常のエスケープの動作時には、第1及び第2の安全レバーは第1及び第2のエスケープ車セットと接触しないように設計されており、アンカーの回転を発生させるのはバランスプレートである。同様に、対称的な状況も可能であることがわかる。すなわち、第1のエスケープ車によって制御されるアンカーの回転によって、通常のときに、自然エスケープの動作サイクル中に第2のエスケープ車セットを一時的にロックする止めパレット石の機能を実行するようなアンカーの部分に当接することによって、第2のエスケープ車のロックが実行される。
添付の図面を参照しながら本発明に係る自然エスケープの一実施形態についての以下の詳細な説明を読むことによって、本発明の他の特徴及び利点が一層明確になる。この例は、純粋に説明のためにのみ与えられ、これに限定されない。
第2のエスケープ車が第2のレバーに当接するロック位置にある自然エスケープを上から見た概観図である。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、バランスピンがフォークの第2のホーンに接触して、第2のエスケープ車が第2のレバーとの係合から解放され始めるような位置にある。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、バランスプレートがアンカーとレバーを駆動して、第2のレバーとの係合から第2のエスケープ車を解放することによって第1のドロップが始まるような位置にある。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、第1のエスケープ車が第1のインパルスパレット石に当たって、バランスプレートにインパルスを与え始めるような位置にあり、これは第1のドロップの終わりとなる。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、第1のエスケープ車がバランスプレートにインパルスを与え、第2のレバーが第2の制限用当接ピンに当たるような位置にある。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、第1のエスケープ車がバランスプレートにインパルスを与えることを終えて、第2のドロップの始まりとなり、第2のレバーが第2の制限用当接ピンに押される位置にある。 自然エスケープを上から見た図であり、この自然エスケープは、第1のエスケープ車が第1のレバーを押して、第2のドロップの終わりとなり、バランスプレートがその交互運動を終えて自由になるような位置にある。 本発明の実施態様に係る自然エスケープを上から見た図であり、バランスプレートが取り外されており、アンカーには、本発明に係る安全レバーが設けられている。この自然エスケープは、第2の安全レバーの作用によって、第2のエスケープ車が、アンカーを回転させて、インパルス及びロック用歯列の歯の1つを介して、通常のときに、すなわち、バランスプレートが存在するときに、自然エスケープの動作サイクル中に第1のエスケープ車を一時的にロックする第1の止めパレット石の機能を実行するようなアンカーの部分を押すことによって、第1のエスケープ車のロックを実行するような位置にある。 図8と同様の上から見た図であり、バランス車が存在しないときに、第1のエスケープ車は、第1の安全レバーに対して作用することによって、第2のエスケープ車がロック位置になることができるようにアンカーを回転させる。これは、通常のときに、第2のエスケープ車を一時的にロックする役割がある第2の止めパレット石の機能を実行するようなアンカーの部分に、インパルス及びロック用歯列の歯の1つを押すことによる。 この自然エスケープの図8における位置の後の自然エスケープの位置を示している上面図である。バランスが存在しておらず、第2のエスケープ車は、第2の安全レバーに作用することによって、アンカーを回転させて、第1のエスケープ車がロック位置になることができるようにしている。これは、通常のときに、すなわち、バランスプレートが存在するときに、自然エスケープの動作サイクル中に第1のエスケープ車を一時的にロックする第1の止めパレット石の機能を実行するようなアンカーの部分に、インパルス及びロック用歯列の歯の1つを押すことによる。
本発明は、時計技師が何らかの理由でバランス車を取り外す必要があるときに、第1及び第2のエスケープ車セットの一方をロック位置にすることによって、第1及び第2のエスケープ車セットの回転が予期せずに解放されることが直ちに止められることを実行することを目的として、タンジェンシャルインパルスエスケープという名称でも呼ばれる自然エスケープのアンカーの第1及び第2のアームに、第1及び第2の安全レバーを設けるという創造性のある概念から進展したものである。このために、これらの安全レバーは、バランス車が取り外されているときに、第2のエスケープ車セットが、第2の安全レバーの作用によって、アンカーとこのアンカーの第1のアームを回転させて、第1のエスケープ車セットがロック位置にて動かないようにすることができる。このロック位置において、第1のエスケープ車セットは、通常のときに、すなわち、バランスプレートが存在するときに、自然エスケープの動作サイクル中に第1のエスケープ車セットを一時的にロックする止めパレット石の機能を発揮するようなアンカーの部分に押される。
図1には、ロック位置にある、全体的に参照符号1を用いて示している自然エスケープを示している。この自然エスケープ1は、計時器用ムーブメントの輪列の車セットによって駆動されるように構成している。この車セットは、例えば、第2の車2であり、好ましい実施形態において、第1のエスケープ車10を備える第1のエスケープ車セットのアーバー6に固定的に取り付けられたピニオン4と噛み合う。なお、これに限定されない。この第1のエスケープ車10は、その第1の駆動歯列12を介して、アーバー18を中心に回転する第2のエスケープ車16を含む第2のエスケープ車セットの第2の駆動歯列14と噛み合う。
自然エスケープ1は、さらに、バランス車22を含むバランス20を備え、このバランス車22のアーバー24のまわりにバランスプレート26が取り付けられる。このバランスプレート26は、バランスピン28、そして、第1及び第2のインパルスパレット石30、32を担持している。
自然エスケープ1は、さらに、アンカースタッフ36を中心に回転するアンカー34を備える。このアンカー34は、第1のホーン42a及び第2のホーン42b、そして、ダート44によって形成されるフォーク40を担持するアンカー本体38を含む。このダート44は、バランスプレート26がリフト角と呼ばれるその中間の休み位置から離れている、一般的に補弧(supplementary arc)期間と呼ばれる、期間中にフォーク40の不慮の運動を防ぐことを意図して、バランスプレート26と連係する。
図1を検討するとわかるように、アンカー本体38には、第1及び第2のアーム46a、46bがあり、これらの第1及び第2のアーム46a、46bは、好ましくは、フォーク40の両側にて対称的に配置される。なお、これに限定されない。純粋に説明のみのために図8~10に示している一実施形態において、対応する回転ピン50及び52を中心に回転する第1及び第2のレバー48a、48bは、回転関節53を介してアンカー本体38の第1及び第2のアーム46a、46bに接続している。この実施形態において、第1のレバー48aは、一体化された1つの部品によって作られており、自然エスケープ1の動作サイクル中に第1のエスケープ車10を一時的にロックする第1の止めパレット石の機能を実行する形を有し、第2のレバー48bは、自然エスケープ1の同じ動作サイクル中に第2のエスケープ車16を一時的にロックする第2の止めパレット石の機能を実行する形を有する。
図示している実施形態において、第1及び第2のレバー48a、48bはそれぞれ、アンカー本体38の第1及び第2のアーム46a、46bに形成された長円状の開口58、60内に入り込んでいるキャッチ54、56を担持する。当然、キャッチ54及び56を第1及び第2のアーム46a、46bが担持することができ、長円状の開口58、60を第1及び第2のレバー48a、48bに形成することができる。したがって、キャッチ54、56を長円状の開口58、60内にて係合させることによって、第1及び第2のレバー48a、48bは、アンカー本体38の第1及び第2のアーム46a、46bに対して回転することができる。
図示している自然エスケープ1の実施形態においては、自然エスケープ1にその動作に必要なエネルギーを供給する第2の車2が時計回りに回転することを想定している。その結果、第2の車2は、ピニオン4と、このピニオン4が固定されているアーバー6上の第1のエスケープ車10を反時計回りに、第2のエスケープ車16を時計回りに回転させる傾向がある。
自然エスケープ1の動作サイクルは、2回の交互運動を含み、その間に、バランスプレート26が、中間の休み位置を経由して第1の極位置から第2の極位置まで順に進み、そして、中間の休み位置を2回目に再び経由して第2の極位置から第1の極位置まで順に進む。したがって、1サイクルの始め(図1参照)に、バランスプレート26は、時計回りに回転して中間の休み位置の方へと回転し、また、第2のエスケープ車16は、第2のレバー48bに押される。
バランスプレート26は、その運動における図2に示している所定の瞬間において、バランスピン28によってフォーク40の第2のホーン42bに当接する位置に到達し、アンカー34を反時計回りに回転させ始める。アンカー34の反時計回りの回転には、第2のレバー48bとの係合から第2のエスケープ車16を解放し始める効果があり、これによって、第2の車2は、第1のエスケープ車10を介して第2のエスケープ車16を時計回りに駆動することが可能となる。
図3において、自然エスケープ1は、バランスプレート26がアンカー34を駆動して、第2のレバー48bとの係合から第2のエスケープ車16を解放することによって第1のドロップが始まるような位置にある。「ドロップ」とは、第1及び第2のエスケープ車10、16が、第1及び第2のレバー48a、48bのいずれとも接触しておらず、かつ、第1及び第2のインパルスパレット石30、32のいずれとも接触していないような、本発明に係る自然エスケープ1の動作期間を意味する。
第1のエスケープ車10が時計回りに回転して第2のエスケープ車16を駆動することと同時に、第1のエスケープ車10は、第1のインパルスパレット石30(図4参照)を駆動するインパルス及びロック用歯列68の歯66を介してバランスプレート26に駆動インパルスを与え始めることがわかる。この駆動インパルスが直接的かつ接線方向であるとされるのは、この駆動インパルスが第1のエスケープ車10によってバランスプレート26へと直接与えられ、歯66の軌道がバランスプレート26の第1のインパルスパレット石30の軌道を接線方向にてキャッチし、このことによって、ほぼオンタイムで摩擦がない接触が可能になることからである。また、第1のエスケープ車10の歯66がバランスプレート26の第1のインパルスパレット石30に接触することが、第1のドロップの終わりとなる。
図5は、自然エスケープ1を上から見た図であり、この自然エスケープ1は、第1のエスケープ車10がバランスプレート26にインパルスを与え、第2のレバー48bが、その回転ピン52を中心に回転し、第2の制限用当接ピン64に押されるような位置にある。この運動は、アンカー34によって制御され、このアンカー34は、バランスピン28によって駆動され、アンカースタッフ36を中心に反時計回りに回転する。
図6において、第1のエスケープ車10は、バランスプレート26にインパルスを与えることを終了させ、これは第2のドロップの始まりとなる。実際に、第1のエスケープ車10の歯66が、バランスプレート26の第1のインパルスパレット石30と接触しなくなることがわかる。また、第2のレバー48bは、第2の制限用当接ピン64に支えられる。
最後に、図7は、他のロック位置における自然エスケープ1を上から見た図であり、第1のエスケープ車10が、第1のレバー48aに押され、これは第2のドロップの終わりとなり、一方、バランスプレート26が、時計回りに回転することによって交互運動を終了させて自由になる。バランスプレート26が反時計回りに回転するその後の交互運動は、図2~7に示した機能と同じ機能を対称的に逆の順序で再現する。
図8は、バランス20が取り外されている場合における図1の自然エスケープ1を上から見た図であり、バランス20を点線で示すことによって状況を概略的に示している。本発明に従って、アンカー34の第1及び第2のレバー48a、48bにはそれぞれ、第1の安全レバー84と第2の安全レバー86が設けられる。この図8に示しているように、自然エスケープ1は、第2のエスケープ車16が、時計回りに回転して、そのインパルス及びロック用歯列70の歯の1つによって、第2のレバー48bが担持する第2の安全レバー86に作用し、アンカー34を回転させて第1のエスケープ車10のロックを実行するような位置にある。これは、通常のときには、すなわち、バランスプレート26が存在するときには、自然エスケープ1の動作サイクル中に第1のエスケープ車10を一時的にロックする第1の止めパレット石の機能を実行するようなアンカー34の部分88に、インパルス及びロック用歯列68の歯66の1つを押すことによって行う。
図10に、上述の状況を示しており、この図10においては、依然としてバランス20が存在しておらず、第1のエスケープ車10は、そのインパルス及びロック用歯列68の歯66の1つを、止めパレット石の機能を実行するようなアンカー34の部分88に押すことによってロックされる。実際に、第2のエスケープ車16の回転が発生させるアンカー34の回転の影響下で、パレット石の止め機能を実行するアンカー34の部分88は、第1のエスケープ車10の回転の周部範囲にあり、第1のエスケープ車10は、そのインパルス及びロック用歯列68の1つの歯66によってこのアンカー34の部分88を押すようになる。
最後に、図9に示している状況は、図8に示している状況と対称的である。すなわち、第1のエスケープ車16が、反時計回りに回転して、第1のレバー48aが担持する第1の安全レバー84に作用し、アンカー34を回転させて第2のエスケープ車10のロックを実行する。これは、通常のときに、すなわち、バランスプレート26が存在するときに、自然エスケープ1の動作サイクル中に第2のエスケープ車16を一時的にロックする第2の止めパレット石の機能を実行するようなアンカー34の部分90にインパルス及びロック用歯列70の歯の1つを押すことによって行う。
当然、本発明は、ここで説明した実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、様々な改変及び単純な変異形態が想定される。特に、第1及び第2のレバー48a、48bが接続されているアーム46a、46bを有するアンカー34と関連して自然エスケープ1を説明してきたが、簡略化した実施形態において、アンカーの一方のアームに単一のレバーのみが回転可能に接続され、他方のレバーがアンカー34の第2のアームと一体的に作られることもまったく可能であることがわかる。また、第1及び第2のレバー48a、48bの存在は必須ではなく、アンカー34には、アーム46a、46bのみがあって、第1のアーム46aは、自然エスケープ1の動作サイクル中に第1のエスケープ車10を一時的にロックする第1の止めパレット石の機能を実行する形を有し、第2のアーム46bは、自然エスケープ1の同じ動作サイクル中に第2のエスケープ車16を一時的にロックする第2の止めパレット石の機能を実行する形を有することができる。また、第2の車2と第1のエスケープ車10の間に減速車セットを配置することができる。第1のエスケープ車10には、第1の駆動歯列12があり、これによって、第2のエスケープ車16の第2の駆動歯列14と噛み合う。同様に、第1及び第2のエスケープ車10、16にはそれぞれ、インパルス及びロック用歯列68、70があり、これによって、バランスプレート26に直接的かつ接線方向の駆動インパルスを与える。第1及び第2のエスケープ車10、16それぞれの、駆動歯列12、14、及びインパルス及びロック用歯列68、70は、単一の平面内又は2つの平行な平面内に延在している。好ましくは、第1及び第2のエスケープ車10、16はそれぞれ、一体化された1つの部品である。
1 自然エスケープ
2 第2の車
4 ピニオン
6 アーバー
10 第1のエスケープ車
12 第1の駆動歯列
14 第2の駆動歯列
16 第2のエスケープ車
18 アーバー
20 バランス
22 バランス車
24 アーバー
26 バランスプレート
28 バランスピン
30 第1のインパルスパレット石
32 第2のインパルスパレット石
34 アンカー
36 アンカースタッフ
38 アンカー本体
40 フォーク
42a 第1のホーン
42b 第2のホーン
44 ダート
46a 第1のアーム
46b 第2のアーム
48a 第1のレバー
48b 第2のレバー
50、52 回転ピン
53 回転間接
54、55、56 キャッチ
57 環状の開口
58、60 長円状の開口
62 第1の制限用当接ピン
64 第2の制限用当接ピン
66 歯
68、70 インパルス及びロック用歯列
76 偏心機構
84 第1の安全レバー
86 第2の安全レバー
88、90 部分

Claims (22)

  1. 一連の動作サイクルに従って動作する、計時器用ムーブメントのための自然エスケープ(1)であって、
    前記動作サイクルそれぞれにおいては、バランス(20)の第1及び第2の交互運動を行い、
    前記第1及び第2の交互運動の間に、前記バランス(20)は、中間の休み位置を経由して第1の極位置から第2の極位置へと動き、そして、中間の休み位置を再び経由して第2の極位置から第1の極位置へと動き、
    前記バランス(20)は、バランスプレート(26)が取り付けられているアーバー(24)のまわりにバランス車(22)を備え、
    この自然エスケープ(1)は、少なくとも1つの第1の歯列がある第1のエスケープ車セットを備え、
    この第1のエスケープ車セットは、前記計時器用ムーブメントの輪列の車セットによって駆動されて、少なくとも1つの第2の歯列がある第2のエスケープ車セットを駆動するように構成しており、
    前記第1及び第2のエスケープ車セットは、アンカースタッフ(36)を中心に回転可能なアンカー(34)と連係するように構成している運動学的連鎖を形成しており、
    前記バランスプレート(26)は、前記アンカー(34)を前記第1及び第2の交互運動のそれぞれごとに回転させ、
    このアンカー(34)は、動作サイクルの前記第2及び第1の交互運動の間にそれぞれ、前記第1及び第2のエスケープ車セットを一時的にロックするように構成しており、
    前記アンカー(34)には、さらに、第1及び第2の安全レバー(84、86)があり、
    これらの第1及び第2の安全レバー(84、86)は、バランス(20)が存在しないときに、前記第2又は第1の安全レバー(84、86)を駆動することによって、前記第2及び第1のエスケープ車セットの一方又は他方が、前記アンカー(34)を回転させ、
    これによって、前記第1のエスケープ車セット又は前記第2のエスケープ車セットが、前記自然エスケープ(1)の通常の動作中に前記第1のエスケープ車セット又は前記第2のエスケープ車セットの止めパレット石の機能を実行する前記アンカー(34)の部分(88、90)に当接することによって、前記第1のエスケープ車セット又は第2のエスケープ車セットのロックを実行し、
    前記第1及び第2の安全レバー(84、86)は、前自然エスケープ(1)の通常の動作時に、前記第1及び第2のエスケープ車セットと接触しないように構成され、前記バランスプレート(26)が前記アンカー(34)の回転を引き起こす
    ことを特徴とする自然エスケープ。
  2. 前記アンカー(34)には、第1及び第2のアーム(46a、46b)があり、
    前記第1及び第2のアーム(46a、46b)はそれぞれ、動作サイクルの前記第2及び第1の交互運動の間に前記第1及び第2のエスケープ車セットを一時的にロックするように構成しており、
    前記第1の安全レバー(84)は、前記アンカー(34)の前記第1のアーム(46a)に配置されており、
    前記第2の安全レバー(86)は、前記アンカー(34)の前記第2のアーム(86)に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自然エスケープ。
  3. 回転ピン(50)を中心に回転し前記第1の安全レバー(84)が配置されている少なくとも1つの第1のレバー(48a)が、少なくとも1つの回転関節(53)を介して前記アンカー(34)の前記第1のアーム(46a)に接続され、
    前記アンカー(34)には、前記アンカー(34)の第2のアーム(46b)を伸ばし、前記第2の安全レバー(86)が配置される第2のレバー(48b)があり、
    前記第1及び第2のレバー(48a、48b)は、動作サイクルの第2及び第1の交互運動の間に、前記第1及び第2のエスケープ車セットに含まれる第1及び第2のエスケープ車(10、16)をそれぞれ一時的にロックするように構成しており、
    前記第1及び第2のレバー(48a、48b)の回転変位が制限される
    ことを特徴とする請求項2に記載の自然エスケープ。
  4. 前記バランスプレート(26)は、第1のインパルスパレット石(30)と第2のインパルスパレット石(32)を有し
    前記バランスプレート(26)は、前記第1のインパルスパレット石(30)によって、第1の交互運動の間に前記第1のエスケープ車セットから直接的かつ接線方向の駆動インパルスを受け、
    前記バランスプレート(26)は、前記第2のインパルスパレット石(32)によって、第2の交互運動の間に第2のエスケープ車(16)から直接的かつ接線方向の駆動インパルスを受ける
    ことを特徴とする請求項2に記載の自然エスケープ。
  5. 前記バランスプレート(26)は、第1のインパルスパレット石(30)と第2のインパルスパレット石(32)を有し
    前記バランスプレート(26)は、前記第1のインパルスパレット石(30)によって、第1の交互運動の間に前記第1のエスケープ車セットから直接的かつ接線方向の駆動インパルスを受け、
    前記バランスプレート(26)は、前記第2のインパルスパレット石(32)によって、第2の交互運動の間に前記第2のエスケープ車から直接的かつ接線方向の駆動インパルスを受ける
    ことを特徴とする請求項3に記載の自然エスケープ。
  6. 前記バランスプレート(26)は、バランスピン(28)をし、
    前記バランスプレート(26)は、前記バランスピン(28)によって、第1及び第2の交互運動のそれぞれにて前記アンカー(34)を回転させる
    ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の自然エスケープ。
  7. 前記第1及び第2のレバー(48a、48b)は、対応する回転ピン(50、52)を中心に回転し、少なくとも1つの回転関節(53)を介して前記アンカー(34)の前記第1及び第2のアーム(46a、46b)にそれぞれ接続される
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  8. 前記回転関節(53)の少なくとも1つはそれぞれ、長円状の開口(58、60)内において突き出るキャッチ(54、56)によって形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の自然エスケープ(1)。
  9. 前記アンカー(34)の回転変位は、第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)によって制限される
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  10. 前記アンカー(34)の回転変位は、第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)によって制限される
    ことを特徴とする請求項7に記載の自然エスケープ(1)。
  11. 前記アンカー(34)の回転変位は、第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)によって制限される
    ことを特徴とする請求項8に記載の自然エスケープ(1)。
  12. 前記第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)は、ペグである
    ことを特徴とする請求項9に記載の自然エスケープ(1)。
  13. 前記第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)は、前記計時器用ムーブメントの固定要素を機械加工して形成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の自然エスケープ(1)。
  14. 前記第1及び第2の制限用当接ピン(62、64)は、偏心機構である
    ことを特徴とする請求項9に記載の自然エスケープ(1)。
  15. 回転ピン(50)を中心に回転し前記第1の安全レバー(84)が配置されている少なくとも1つの第1のレバー(48a)は、1つの部品によって作られ、第2の交互運動の間に第1のエスケープ車(10)を一時的にロックするための第1の止めパレット石の機能を実行する形を有し、
    前記アンカー(34)の第2のアーム(46b)を伸ばし、前記第2の安全レバー(86)が配置される第2のレバー(48b)は、1つの部品によって作られ、第1の交互運動の間に第2のエスケープ車(16)を一時的にロックするための第2の止めパレット石の機能を実行する形を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  16. 1のエスケープ車(10)には、第1の駆動歯列(12)があり、
    前記第1のエスケープ車(10)は、前記第1の駆動歯列(12)によって第2のエスケープ車(16)の第2の駆動歯列(14)と噛み合い、
    前記第1及び第2のエスケープ車(10、16)にはそれぞれ、インパルス及びロック用歯列(68、70)があり、
    前記第1及び第2のエスケープ車(10、16)は、前記インパルス及びロック用歯列(68、70)によって、前記バランスプレート(26)に直接的かつ接線方向の駆動インパルスを与え、
    前記第1及び第2のエスケープ車(10、16)の駆動歯列(12、14)、及びインパルス及びロック用歯列(68、70)は、単一平面内又は2つの平行な平面内にて延在している
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  17. 前記第1及び第2のエスケープ車(10、16)はそれぞれ、一体化された1つの部品である
    ことを特徴とする請求項16に記載の自然エスケープ(1)。
  18. 前記アンカー(34)には、第1のホーン及び第2のホーン(42a、42b)によって形成されたフォーク(40)があり、
    前記バランスプレート(26)は、そのバランスピン(28)によって前記フォーク(40)の前記第2のホーン(42b)に当接し、第1の交互運動の間にこのアンカー(34)を第1の方向に回転させ、
    前記バランスプレート(26)は、第2の交互運動の間に前記第1のホーン(42a)に当接して、前記アンカー(34)を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  19. 前記フォーク(40)は、ダート(44)をし、
    前記ダート(44)は、前記バランスプレート(26)と連係して、補弧期間と呼ばれる期間に前記フォーク(40)の不慮の運動を防ぐ
    ことを特徴とする請求項18に記載の自然エスケープ(1)。
  20. 前記計時器用ムーブメントの輪列と第1のエスケープ車(10)の間に配置されるように構成している減速車セットを備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の自然エスケープ(1)。
  21. 請求項1に記載の自然エスケープ(1)を備える
    ことを特徴とする計時器用ムーブメント。
  22. 1のエスケープ車(10)を駆動する前記計時器用ムーブメントの輪列は、第2の車(2)である
    ことを特徴とする請求項21に記載の時計用ムーブメント。
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