JP5411911B2 - 脱進機構用の歯飛び防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脱進機構用の歯飛び防止装置であって、第1の枢動軸の周りで枢動するテンプと協働するように構成され、第1の枢動軸の位置がプレートに対して固定されている、歯飛び防止装置に関する。
また、本発明は、プレートに対して枢動可能であり、テンプ軸の周りで枢動する少なくとも1つのテンプを含む脱進機構に関する。
また、本発明は、少なくとも1つのそのような脱進機構を含む時計ムーブメントに関する。
また、本発明は、このタイプの少なくとも1つの時計ムーブメント及び/又はこのタイプの少なくとも1つの脱進機を含む時計に関する。
本発明は、時計学の分野、特に脱進機構の分野に関し、より詳細にはデテント脱進機の分野に関する。
デテント脱進機構は、最も精密であると言われており、海洋クロノメータ用に長い間使用されている。
デテント脱進機構の効率は、レバー脱進機よりも良い。なぜなら、ガンギ車が1回の律動につき1つだけテンプにインパルスを伝え、その間にガンギ車が1角度ステップだけ枢動するからである。従って、ガンギ車の慣性によるエネルギーの損失は、レバー脱進機では1回の振動につき1度生じるのに対し、1回の律動につき1度生じる。
腕時計でのデテント脱進機の使用は、そのような脱進機が衝撃に敏感であるため、より複雑である。
衝撃、特に側方衝撃時、テンプがその通常の振幅を超えて枢動される場合、ガンギ車の1つの歯が係止石から離れ、同じ振動中に離脱及びインパルスが2度生じる。「歯飛び」と呼ばれるこの現象の影響は、振子の等時性を乱すことである。
MONTRES BREGUET SA名義の特許文献1(EP第1,708,047号)では、第2の作動フィンガと協働するための第1のフィンガと、公知のノッチ付きカムと協働する鼻部を有するフィーラーとの両方を担持するアームを含むレバーが開示されている。テンプ及びそのプレートが第1の方向で枢動するとき、第1のフィンガが第2のフィンガを押進して、ガンギ車から(1つ又は複数の)係止石を解放する。次いで、フィーラーアームの鼻部が、カムノッチの先縁部によって押進されて、ガンギ車に係止手段を再係合する。テンプが逆方向に枢動するとき、第1のフィンガが第2のフィンガを押進して、ガンギ車に係合された状態で係止手段を保つ。プレートが枢動している方向に関わらず、第1のフィンガと第2のフィンガの衝突によって、レバーアーバに対する自然回転力を発生する。この衝突は、機構を破壊する危険をなんら生じない。弾性部材やストップピンは必要ない。特定の実施形態では、この機構は、隣接しているが位置合わせされていない係止面を含む2つの並置された係止石を含み、これは、ガンギ車歯の先端を係止面の接合部の係止線上に位置させることができるようにし、引込み効果を生成して、ストップピンの必要をなくす。ガンギ車に対して最も近い係止石の係止面は、歯の前で立ち上げて、歯が進み続けるのを妨げる。ガンギ車歯のこの全体的な係止位置において、フィーラーアームの鼻部は、ローラの周縁から離れるように移動して、テンプを完全に解放し、第1の振動を完了させる。この設計は、脱進機を耐衝撃性にする。実際、衝撃は、鼻部を対応するローラの周縁に戻すが、引込み効果により係止線への歯の戻りがすぐに生じるので係止石を離脱させない。その後、第2の振動の終わりに向かって逆方向にテンプが戻る移動中に、第1のフィンガと第2のフィンガが協働するとき、それらは、デテントレバーにおいてその枢動軸の周りでトルクを生じ、ガンギ車歯をわずかに引き戻し、その後、フィンガが互いに離れるときに歯が反引込み効果で係止線に戻る。
MONTRES BREGUET SA名義の特許文献2(EP第1,708,046号)では、テンプローラに固定され、インパルスパレットがガンギ車の歯列から意図せず解放された場合にガンギ車歯と協働してガンギ車を係止するように構成された安全フィンガが開示されている。この構成は、衝撃時のガンギ車の脱落を防止し、精密にガンギ車のインパルスの時点でプレートの回転方向の逆転をもたらす。ガンギ車の1つの歯とこの安全フィンガとの衝突により、ガンギ車を係止して、プレートを適切な回転方向に戻す。
Detra SA及びPatek Philippe SA名義の特許文献3(EP第1,708,046号)では、係止部品と、歯列に隙間を有する歯付きホイールとを備える脱進機構が提案されている。第1のホイールセットは、例えば固定子に取り付けられた回転子によって得られる周期的なトルクを受ける。この第1のホイールセットは、一方では、基本平面内に、周縁にわたって歯列に隙間を有する第1のホイールを含み、他方では、第2の平面内に第1のブレーキレバーを含み、第1のブレーキレバーは複数の歯を含み、テンプが第1の方向で枢動するときにテンプローラに構成された解放レバーを係止することができる。この第1のホイールセットは、その位置に応じて、第1のブレーキレバー又は第1のホイールを介して第2のホイールセットと協働する。この第2のホイールセットは、基本平面内に、歯列隙間を有する第2のホイールを含み、第2の平面内に成形部品を含み、成形部品は複数のフィンガを含み、第1の方向とは逆の第2の枢動方向でテンプローラ解放レバーを係止することができる。さらに、第2のホイールセットは、前述の平面に平行な第1の平面内に係止部品を含む。この第2のホイールセットは、その位置に応じて、係止部品又は第2のホイールを介してガンギ車と協働し、ガンギ車は、基本平面内に、歯列隙間を有する歯付きホイールを含み、第1の平面内にインパルスホイールを含み、インパルスホイールは、従来のガンギ車と同様、香箱からのトルクなど、連続する機械的なトルクを受け取り、テンプローラに構成されたインパルスレバーと協働してテンプの律動運動を維持することができる。様々なホイールセットのそれぞれの角度位置に応じて、係止部品、又は成形部品、又は歯が互いに協働し、従ってこの装置は、第1のピンの1回転につき4つの安定な係止位置を有し、それらの位置の間に同数の離脱位置を有する。機械的なトルクのための2つの係止手段と2つの離脱手段の組合せ、及び2つの係止動作間で離脱動作を課す特定のシーケンスが、機構に対する衝撃時の空転又は歯飛びを防止する。この機構は、複雑であり、比較的高価であり、また複数の平面にわたって延在し、そのためかなりの厚さになる。
Baumberger Peter名義の特許文献4(EP第1,770,452号)は、空間的要件を最小にするように考案されたVoigtの特許文献5(US第180,290号)の改良であり、ここでは、枢動して螺旋ばねによって戻されるデテントレバーを有する従来のデテント脱進機が開示されている。レバーの1つのアームがストリップばねの一端を担持し、ストリップばねの他端は、レバーの別のアームによって担持された停止部材に当接して保持され、小さなテンプローラと一体の係止爪石と協働するように構成される。係止石を越えるレバーの別のアームはフィンガを含み、フィンガは、この小さなローラの周縁と協働し、特にストリップばねの高さよりも下でカムを形成する切頭部分と協働する。従来、大きなテンプローラがインパルスパレットを担持し、第1の凹部がインパルスパレットの前にあり、第2の凹部が後にあり、離脱石がデテントレバーを枢動するときに係止石を離脱させることができるようにする。係止段階中のガンギ車の中心とテンプの中心を通る線に対してほぼ対称な係止石及びインパルスパレットの位置と、フィンガ及びストリップばねの自由端によって形成されるフォークとの両方に関して、特定の幾何形状を選択することで、テンプ律動に対するデテントの慣性に関連する外乱の影響を制限する。衝撃時のデテントの枢動の振幅は、係止石と大きなローラとの相互作用によって制限される。補完実施形態では、この機構は、小さなローラの近くに歯飛び防止機構を含み、この歯飛び防止機構は、第1の端部が協働することができる停止部材にあるジャンパばねによって維持される2つの安定な端部位置間でムーブメントに枢動可能に取り付けられ、その第2のフォーク形状の端部は解放パレットと相互作用する。解放パレットは、フォーク内に進むたびに、一方の安定な位置から他方の安定な位置に歯飛び防止レバーを傾けるように圧力を及ぼす。従って、フォークは、歯飛びの発生時に小さなローラのための2つの停止体を形成し、1回転を超えてテンプが枢動するのを防止する。
Christophe Claret SA名義の特許文献6(EP1,860,511号)では、側方衝撃に対するデテント脱進機用の保護を提供する可動ブリッジを備えるムーブメントが開示されている。この可動ブリッジは、ばねテンプ枢動軸、ガンギ車枢動軸、デテント枢動軸、及び歯車列の一部を担持する。これは、歯車列ホイールのうちの1つ、例えば秒ホイールのアーバ上で弾性的に枢動される。このとき、係止石を離脱させる可能性がある側方衝撃などの力が可動ブリッジ全体を押進し、デテントとガンギ車の相対位置が維持される。これは、脱進機の一定の動作を保証する。また、可動ブリッジは、衝撃によるエネルギーの一部を散逸する減衰システムによって減衰させることができる。
Christophe Claret SA名義の特許文献7(CH第700091号)では、螺旋ばねに枢動可能に取り付けられたデテントレバーであって、枢支点の近くに埋め込まれた第1のストリップばねと他端で協働するデテントレバーを備えるデテント脱進機が開示されている。テンプローラは、2つの異なる解放パレットを含む。デテントレバーに対してガンギ車の逆側に配置されたホイールセットが枢動カムを担持し、枢動カムは、カムストリップばねを保持し、停止位置で螺旋ばねによってデテントに向けて戻される。このカムは、カムストリップばねが、第1の状態で、ストリップばねを担持するレバーの端部と協働し、第2の状態で、テンプの解放パレットと協働するように構成される。第1の解放パレットは、第1の爪石が第1の方向で第1のストリップに衝突するときに、第1のストリップばねと協働してデテントを作動させ、逆方向で第1のストリップに衝突するときにはデテントを作動させずに第1のストリップと協働するだけであるように構成される。カムは、第1の状態にあるとき、デテントと協働してデテントの移動を制限する。第2の解放パレットは、カムを第2の状態に変えるように構成され、第2の状態では、デテントはその離脱動作を行い、係止石からガンギ車歯を解放することができる。2つの離脱爪石は近くにあり、デテントが離脱動作を行う直前にカムがその第2の状態になるように配置される。カムストリップばねよりも強い螺旋カム復帰ばねは、カムをその第1の状態に戻す傾向がある。従って、カムは、その第1の状態で、係止石の意図せぬ離脱をもたらすことがあるデテントの意図せぬあらゆる移動を妨げるように位置決めされ、脱進機は衝撃の影響をあまり受けない。この機構の調節は複雑である。なぜなら、調節は、機構に設けられるばね独自の特徴に依存し、ばねは少なくとも3つあるからである。
Rolex SA名義の特許文献8(EP第2,224,292号)では、直接衝撃脱進機、特にデテント脱進機が開示されている。デテントレバーは特定の様式で構成され、2つの停止部材の間で枢動する。デテントレバーは、ガンギ車に面してフィンガを含み、フィンガは順に、係止石として使用される停止表面、レバーの枢動位置に応じてガンギ車軌道と干渉する又は干渉しない安全表面、及びガンギ車が枢動しているときにレバーに力を加えて傾ける摺動表面を含み、前記ホイールの枢動を停止するためには摺動表面、従って停止表面をガンギ車と干渉する領域に戻す。従来、テンプローラは、インパルスパレットと離脱フィンガを含む。テンプの第1の枢動方向への振動中、レバーは、離脱フィンガが進むことができるようにする第1の停止枢動位置にあり、一方、他方の枢動方向への他方の振動では、レバーは、別の停止位置に枢動され、前記レバーに構成された弾性離脱要素で離脱フィンガに衝突する。この弾性離脱要素の弾性進行により、テンプは、その進行を継続することができ、インパルスパレットは、ガンギ車の2つの隣接する歯の間に進む。その直後に、テンプは、そのテンプばねによって停止され、逆方向に枢動する。この弾性進行中、レバーは、停止部材に対して突き当たったままであり、レバーの停止表面はガンギ車歯にわたって摺動し、ガンギ車歯は停止されたままである。この機構の安全性は、ガンギ車歯列の軌道に交互に入る1つの停止表面と1つの摺動表面を有するレバーフィンガの構成によって保証される。停止表面と摺動表面の間の安全表面の長さは、駆動エネルギーをテンプに伝えるためにホイールが進む角度に対応し、ホイールの軌道への停止要素の早すぎる戻りを防止し、これはさらに安全性を高める。しかし、香箱からのエネルギーの一部は、摺動段階中の摩擦で消費される。
歯飛び防止機構に特に特化した特許文献はほとんどない。
MONTRES BREGUET SA名義の特許文献9(EP第1,645,918号)では、テンプのアームに固定されたフィンガを含むこのタイプの機構が開示されている。テンプ受けが2つのコラムを含み、それらの間にこのフィンガが進むことができる。係止アームが、特にクランプによってテンプばねの外側コイルに固定され、衝撃の作用の下でテンプが空転してその通常の振幅を超える傾向があるときに、アームは、フィンガが通らないようにコラムに当接することができる。
MONTRES BREGUET SA名義の特許文献10(EP第1,801,668号)では、ピニオンに取り付けられたテンプ軸の構成であって、歯付き区域と協働し、歯付き区域が2つの停止位置の間で移動することができ、テンプがその通常の振幅を超えて枢動するのを防止する構成が開示されている。
要するに、既知の実施形態は、複雑であり、脱進機構に応じて適合させるのは困難であることが多い。テンプを停止する方法は、一般に非常に急激なものであり、手を加えずにムーブメントが再始動することを常に保証するわけではない。
本発明は、単純で、信頼性が高く、安価であり、既存の脱進機構に容易に適合できる機構を提案することによって従来技術の欠点を克服することを提案する。
従って、本発明は、プレートに対して位置を固定された第1の枢動軸の周りで枢動するテンプと協働するように構成された、脱進機構用の歯飛び防止装置に関し、この装置は、プレートに固定するように構成されたドテピンと、少なくとも1つの可動な双安定組立体とを含み、この組立体は一方で、テンプに固定されてこのテンプと同期して枢動するように構成された少なくとも1つのロータを含み、他方でこの組立体は、テンプの位置を記憶するために双安定組立体に備えたインデックス手段が占めている2インデックス位置間の限定角度部分にわたって、ロータに対して第1の枢動軸と平行な第2の枢動軸の周りで枢動する、可動な双安定レバーを含み、テンプが枢動すると、双安定レバーの軌道の少なくとも一部がドテピンと衝突し、また、双安定組立体は、衝撃の際にテンプが枢動する角度振幅を制限する振幅制限手段をさらに含むことを特徴とする。
本発明の特徴によると、振幅制限手段は、双安定レバーとドテピンとの間に少なくとも第1の停止手段を含み、この停止手段は、一方では、テンプの枢動振幅が通常である場合には枢動停止部を形成し、双安定組立体がそこに押しつけられると、インデックス手段における位置を変化させるように構成され、他方では、テンプに対する又はテンプを含む組立体に対する衝撃の際にノッキングが発生する場合は、テンプのための停止部材を形成するように構成される。
本発明の特徴によると、第1の停止手段は、第1の枢動軸の方を向いたドテピンの第1の前面と協働するように構成され、かつ、双安定レバーに備えられた、少なくとも第1の振止面を含み、また、ドテピンと第1の枢動軸とを結ぶ方向と略直交する方向を向いたドテピンの第2の側面と協働するように構成され、かつ、双安定レバーに備えられた、少なくとも第2のノッキング停止面をさらに含む。
本発明の特徴によると、振幅制限手段は、双安定レバーとロータとの間に、少なくとも第2の停止手段を含む。
本発明の特徴によると、第2の停止手段は、少なくとも第3の停止面を含み、この停止面は双安定レバーに備えられ、停止位置で、ロータの少なくとも1つのロータ停止面と協働するように構成される。
本発明の特徴によると、双安定レバーにおいて、インデックス手段は、各インデックス位置に、レバーアーム、又はそれぞれにレバーノッチを含み、それぞれがロータのロータノッチ又はロータアームと協働するように構成される。
本発明の特徴によると、双安定レバーは、少なくとも第1のレバーアームと第2のレバーアームを含み、これらのアームは、その間で双安定レバーを枢動できるインデックス位置と対応している。各アームは、弾性戻り手段によって第2の枢動軸に向けて戻るようになっており、ロータの周縁部に構成されたロータノッチと順に協働するよう構成される。
本発明の特徴によると、双安定組立体は一体成形され、弾性戻り手段によってロータと双安定レバーとの間が連結される。
本発明の特徴によると、双安定組立体を、テンプと一体成形する。
本発明の特徴によると、双安定組立体を、それ自体がテンプバネと一体成形されたテンプと一体形成する。
本発明の特徴によると、ロータ及び/又は双安定レバーを、シリコン、又は水晶、又はそれらの化合物、又は少なくとも部分的に非晶質材料製とする。
本発明はさらに、プレートに対して枢動可能で、テンプ軸の周りで枢動する少なくとも1つのテンプを含む脱進機構に関し、この機構がデテント脱進機構であること、及び上記のタイプの歯飛び防止装置を含み、ドテピンをプレートに固定し、ロータをテンプのアーバに固定し、双安定レバーを、第1の枢動軸と平行な第2の枢動軸の周りで枢動可能に実装すること、を特徴とする。
また、本発明は、少なくとも1つのそのような脱進機構を含む時計ムーブメントに関する。
また、本発明は、そのような少なくとも1つの時計ムーブメント及び/又は少なくとも1つの脱進機構を含む時計に関する。
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読めばより明確になろう。
テンプ、テンプバネ及びプレート(図示せず)に関連付けられた本発明による歯飛び防止装置を有する、本発明による脱進機構の概略斜視図である。 組付け位置にある、図1の歯飛び防止装置の概略正面図である。 時計回り状態の作動位置にある、図1の歯飛び防止装置の概略正面図である。 反時計回り状態の作動位置にある、図1の歯飛び防止装置の概略正面図である。 時計回り状態でノッキング位置にある、図1の歯飛び防止装置の概略正面図である。 反時計回り状態でノッキング位置にある、図1の歯飛び防止装置の概略正面図である。 組付け位置にある、本発明による歯飛び防止装置の変形例の概略正面図である。
本発明は、時計学の分野に関する。
本発明は、脱進機構10のための歯飛び防止装置1に関する。この歯飛び防止機構1は、第1の枢動軸D1の周りで枢動するテンプ2と協働するように構成され、第1の枢動軸D1の位置がプレート3に対して固定されている。
本発明による歯飛び防止装置1は、最大3つの構成要素:脱進機構の、又はムーブメントの、又は時計のプレートに固定されたドテピン5と、テンプ2に固定されたロータ9と、双安定レバー11とで形成されるため、極めて単純である。歯飛び防止装置1について、以下で特定のバージョンに関して説明するが、構成要素は2つまで減らすこともできる。
従って、本発明によると、装置1は、プレート3に固定されて構成されるドテピン5と、少なくとも1つの可動双安定組立体8とを含む。
この双安定組立体8は、一方では、テンプ2に固定されてこれと同期して枢動するように構成された少なくとも1つのロータ9を含み、他方で、第1の枢動軸D1と平行な第2の枢動軸D2の周りでロータ9に対して枢動可能な双安定レバー11を含む。この相対移動は、2つの極限インデックス位置の間で、限定角度部分の開度αに亘り発生するが、この2つの位置の間は、テンプ2の位置と状態を記憶するために双安定組立体8に備えられるインデックス手段12によって占められる。
テンプ2にこの双安定組立体8を組込むことで、テンプの位置を記憶でき、その結果衝撃の際に余分な振幅を制限できるので、従来技術と比べて大幅に進歩したものとなる。双安定レバー11は、テンプの回転中心から外れた回転中心で、限定的に移動して枢動する。
双安定レバー11の軌道の少なくとも一部が、テンプ2の枢動中にドテピン5の軌道と衝突する。双安定組立体8はさらに、衝撃の際にテンプ2の枢動角度の振幅を制限する振幅制限手段15を含む。
図3及び図4で分かるように、双安定組立体8は、2つの安定状態、つまり、その作動について図3に示した、いわゆる時計回りの状態と、その作動について図4で説明した、いわゆる反時計回りの状態とを取ることができる。通常の動作では、一方の状態から他方の状態に遷移する間を除いて、これら2つの状態のみが使用される。レバー11の片端部がドテピン5に接触すると、この遷移が起こり、その結果双安定レバー11がそれまで取っていた状態とは逆の状態になる。双安定組立体8は、テンプが完全に振動する毎に2回状態が変化する。
この振幅制限手段15は、双安定レバー11とドテピン5との間に少なくとも第1の停止手段16を含み、この第1の停止手段は、一方では、テンプの枢動振幅が通常の場合には枢動停止部を形成し、双安定組立体8がそこに当接すると、インデックス手段12における位置を変化させるように構成し、他方では、テンプ2に対する又はテンプ2を含む組立体に対する衝撃の際にノッキングが発生する場合は、テンプ2のための停止部材を形成するように構成される。
第1の停止手段16は、第1の枢動軸D1の方を向いたドテピン5の第1の前面6と協働するように構成され、かつ、双安定レバー11に備えられた、少なくとも第1の振止面17を含む。また、第1の停止手段16は、ドテピン5の第2の側面7と協働するように構成され、かつ、双安定レバー11内に備えられた、少なくとも第2のノッキング停止面18も含む。この第2の側面7は、ドテピン5と第1の枢動軸D1とを結ぶ方向と略直交する方向を向いている。テンプ2が衝撃の際に空転しそうになると、テンプはこの停止位置で停止される。
好適には、そして有利には、振幅制限手段15は、双安定レバー11とロータ9との間に少なくとも第2の停止手段20を含み、衝撃の際に、更なる安全性を提供する。
図で見られるような好適実施形態では、第2の停止手段20は、少なくとも第3の停止面21を含み、この面21を双安定レバー11に備え、ロータ9のロータ停止面22の少なくとも1面と、停止位置で協働するように構成する。
帯状バネ等の戻り手段を、好適には対称とし、且つ双安定組立体8と一体化させて、図でみられるように双安定レバー11に、又は図示しない別の実施形態ではロータ9に固定するものとし、戻り手段により、テンプの状態を、次の半振動(semi−oscillation)まで留めて維持できる。注目すべきは、ドテピン5の作用によって起こるものではない双安定レバー11の状態の変化により、例えば帯状バネの1本が破損した場合に、脱進機構を即座に停止させる点である。
好適には、双安定レバー11において、インデックス手段12は、極限インデックス位置に、好適には各インデックス位置に、レバーアーム13、又はそれぞれにレバーノッチを含み、アーム13をロータ9に備えたロータノッチ14と、又は各レバーノッチをそれぞれにロータアームと協働するように構成する。中間インデックス位置は、脱進機の効率に悪影響を及ぼす抵抗トルクを徐々にだけ可動化するのに役立つ可能性がある。しかしながら、好適実施形態は図示したものであり、2極限インデックス位置のみを有し、各位置は極めて精確なテンプ2の状態と関連している。
図で説明した好適実施形態では、双安定レバー11は、少なくとも第1のレバーアーム13Aと第2のレバーアーム13Bを含み、これらは各インデックス位置に対応し、これらのインデックス位置間で双安定レバー11が枢動できる。各アームは、弾性戻り手段によって第2の枢動軸D2方向に向かって戻されるようになっており、ロータ9の周縁部に構成されたロータノッチ14と順に協働するように構成される。好適には、ロータ9を、2枢動軸D1及びD2を通る軸に対して対称とし、また、双安定レバー11も、枢動軸D2を通る平面に対して対称とする。こうして対称にすることで、双安定組立体8を容易に動釣合い状態にできる。
好適には、図で見られるように、アーム13A及び13Bを帯状バネとし、各バネは、ロータノッチ14と協働するように構成された端部を備える。アームの有効長が、状態変化中に最小限のエネルギーを使用して、且つ確実にレバーを如何なる衝撃の際にも所定の位置で保持するのに十分となるように、アームの寸法を決定する。
従って、この好適なバージョンでは、双安定レバー11は、第1のレバーアーム13Aの側に、第1の所謂右振止面17Aと、第2のレバーアーム13Bの側に、第1の所謂左振止面17Bを含む。各面を、テンプ2の枢動中に、ドテピン5の第1の前面6と協働させて、双安定レバー11をこの面に当接させつつ、テンプ2を引続き移動可能にしてインデックス位置を変化させることができるように、構成する。テンプ2が移動を継続している間、相次いで、ロータノッチ14に係合したレバーアームを掛止解除し、引続き、ロータノッチ14に他方のレバーアームを掛止するように、限定的な振幅角度部分αにわたり、枢動させる。
衝撃の際には、レバー11の片端部の裏側が、ドテピン5に跳ね返る。図5及び図6で見られるように、テンプは停止され、引続き枢動できなくなる。
このように双安定レバー11は、第1のレバーアーム13Aの側に第2の右ノッキング停止面18Aと、第2のレバーアーム13Bの側に第2の左ノッキング停止面18Bを含み、各面を、テンプ2の枢動中に、ドテピン5の第2の側面7と協働させて、双安定レバー11をこの面に当接させつつ、テンプ2を引続き移動可能にしてインデックス位置を変化させることができるように構成する。
テンプ2が移動を継続している際には、相次いで、ロータノッチ14に係合したレバーアームを掛止解除し、引続き、ロータノッチ14に他のレバーアームを掛止するように、限定的な振幅角度部分にわたり、枢動させる。その後、テンプ2に伝達された衝撃からのエネルギーによって、テンプが極限インデックス位置を超えて枢動しようとする場合にだけ、テンプが枢動すると、テンプ2がロータ9の停止面22を双安定レバー11の第3の制限停止面21に当接させて、この停止位置にある最終停止位置に来るようにする。その結果、テンプバネの戻りトルクが、テンプ2を解除するのに十分となり、ムーブメントは全く中断されずに通常動作に戻ることができる。
これらのロータ停止部材22は、衝撃の際に使用されるだけであり、通常動作では使用されない。
図示しない別の実施形態では、双安定組立体8は、第2のノッキング停止面18A、18B、及び/又は第3の停止面21A、21B、及び/又はロータ停止面22A、22Bに、弾性制振手段を含み、衝撃によりテンプ2に伝達されるエネルギーによって、テンプ2が極限インデックス位置を超えて枢動しようとする場合に、更なる安全性を提供する。
当然、本発明による歯飛び防止装置1に、双安定組立体8又は少なくともレバー11を軸方向に保持する手段を備えることができる。簡潔にするために、この手段については図示しない。
好適には、双安定組立体8を、第1の枢動軸D1の周りでテンプ2を枢動させる最大角速度に応じて、テンプ2の第1の枢動軸D1の周りで動釣合い状態にする。
図7で見られるような有利で好適な実施形態では、双安定組立体8を一体成形して、ロータ9と双安定レバー11との間の連結を、好適には弾性戻り手段で形成され、かつ、双安定レバー11を仮想枢動軸D2の周りで枢動させるように構成される連結面24によって達成する。
またさらに一体化した実施形態では、双安定組立体8をテンプ2と一体成形し、又は双安定組立体8を、同じくテンプバネと一体形成したテンプ2とも一体成形できる。
極めて有利には、ロータ9及び/又は双安定レバー11を、微細機械加工可能な材料、又はシリコン、又は水晶、又はそれらの化合物、又はMEMS技術から得られた合金、又はDRIE法若しくはLIGA法で得られた合金等の合金で作製する、あるいは少なくとも部分的に非晶質材料で作製する。
また、本発明は、少なくとも1つのテンプ2を含む脱進機構10に関し、テンプ2は、プレート3に対して枢動可能であり、テンプ軸D1の周りで枢動する。有利には、脱進機構はデテント脱進機構であり、脱進機構は本発明による歯飛び防止装置1を含み、ドテピン5をプレート3に固定し、ロータ9を、特にロータの穴19での焼嵌め(shrinking)等によって、テンプ2のアーバ4に固定し、双安定レバー11を、第1の枢動軸D1と平行な第2の枢動軸D2の周りで枢動可能に実装する。
この脱進機構10の有利な実施形態では、テンプ2とレバー11の形成を、好適には一体成形とし、微細機械加工可能な材料、又はシリコン、又は水晶、又はそれらの化合物、又はMEMS技術から得られた合金、又はDRIE法若しくはLIGA法によって得られた合金で作製する、あるいは少なくとも部分的に非晶質材料で作製する。また、このユニットを、本出願人名の欧州特許第2,104,008号で開示したように、テンプバネと一体成形してもよい。
また、本発明は、少なくとも1つのそのような脱進機構、又は少なくとも1つのそのような歯飛び防止装置1を含む時計ムーブメントに関する。
本発明はさらに、少なくとも1つのそのような時計ムーブメント及び/又は少なくとも1つの歯飛び防止装置1を含む時計に関する。
従って、本発明は、実装が容易で、どの既存のデテント脱進機モデルにも、一部の変さらに対するコストをかけるだけで適用可能で、ロータをテンプ軸に固定し、ドテピンをプレートに固定することで構成できるという長所を有する、信頼性の高い解決方法を提供する。この歯飛び防止装置は、エレガントで、容易に組込み可能で、構成要素の数は少なく、何よりも極めて信頼性が高く、脱進機構が衝撃後に通常動作に戻れるようになっている。
1 歯飛び防止装置
3 プレート
4 アーバ
5 ドテピン
6 第1の前面
7 第2の側面
8 双安定組立体
9 ロータ
10 脱進機構
11 双安定レバー
12 インデックス手段
13 レバーアーム
14 ロータノッチ
15 振幅制限手段
16 第1の停止手段
17 第1の振止面
18 第2のノッキング停止面
20 第2の停止手段
21 第3の制限停止面
22 ロータ停止面
D1 第1の枢動軸
D2 第2の枢動軸

Claims (17)

  1. プレート(3)に対して位置を固定された第1の枢動軸(D1)の周りで枢動するテンプ(2)と協働するように構成された、脱進機構(10)用の歯飛び防止装置(1)であって、前記装置(1)は、前記プレート(3)に固定するように構成されたドテピン(5)と、少なくとも1つの可動な双安定組立体(8)とを含み、前記組立体は一方で前記テンプ(2)に固定されて前記テンプと同期して枢動するように構成された少なくとも1つのロータ(9)を含み、他方で前記組立体は、前記テンプ(2)の位置を記憶するために前記双安定組立体(8)に備えたインデックス手段(12)が占めている2インデックス位置間の限定角度部分にわたって、前記ロータ(9)に対して、前記第1の枢動軸(D1)と平行な第2の枢動軸(D2)の周りで枢動する、可動な双安定レバー(11)を含み、前記テンプ(2)が枢動すると、前記双安定レバー(11)の軌道の少なくとも一部が前記ドテピン(5)と衝突し、前記双安定組立体(8)は、その時の衝撃の際に前記テンプ(2)が枢動する角度振幅を制限する振幅制限手段(15)をさらに含み、
    前記双安定レバー(11)において、前記インデックス手段(12)は、各前記インデックス位置に、レバーアーム(13)、又はそれぞれにレバーノッチを含み、それぞれがロータノッチ(14)と、又はそれぞれに前記ロータ(9)のロータアームと協働するように構成されることを特徴とする、歯飛び防止装置(1)。
  2. 前記振幅制限手段(15)は、前記双安定レバー(11)と前記ドテピン(5)との間に少なくとも第1の停止手段(16)を含み、前記停止手段を、一方では、テンプの枢動振幅が通常である場合には枢動停止部を形成し、前記双安定組立体(8)がそこに当接すると、前記インデックス手段(12)における位置を変化させるように構成し、他方では、前記テンプ(2)に対する又は前記テンプ(2)を含む組立体に対する衝撃の際にノッキングが発生する場合は、前記テンプ(2)のための停止部材を形成するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の歯飛び防止装置(1)。
  3. 前記第1の停止手段(16)は、少なくとも第1の振止面(17)を含み、前記面は、前記第1の枢動軸(D1)の方を向いた前記ドテピン(5)の第1の前面(6)と協働するように構成され、かつ、前記双安定レバー(11)に備えられ、さらに、前記手段は、少なくとも第2のノッキング停止面(18)を含み、前記面は、前記ドテピン(5)の第2の側面(7)と協働するように構成され、かつ、前記双安定レバー(11)に備えられ、前記第2の側面(7)は、前記ピン(5)と前記第1の枢動軸(D1)を結ぶ方向と略直交する方向を向いていることを特徴とする、請求項2に記載の歯飛び防止装置(1)。
  4. 前記振幅制限手段(15)は、前記双安定レバー(11)と前記ロータ(9)との間に、少なくとも第2の停止手段(20)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)。
  5. 前記第2の停止手段(20)は、少なくとも第3の停止面(21)を含み、前記停止面は前記双安定レバー(11)に備えられ、前記ロータ(9)の少なくとも1つのロータ停止面(22)と停止位置で協働して、衝撃により伝達されたエネルギーによって極限インデックス位置を超えて前記テンプが枢動しようとする場合に、第2の安全装置となるように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の歯飛び防止装置(1)。
  6. 前記双安定レバー(11)は、少なくとも第1のレバーアーム(13A)と第2のレバーアーム(13B)を含み、前記レバーアームは前記双安定レバー(11)が枢動できるインデックス位置と対応し、各前記アームは弾性戻り手段によって前記第2の枢動軸(D2)に向けて戻るようになっており、前記ロータ(9)の周縁部に構成された前記ロータノッチ(14)と順に協働するように構成されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)。
  7. 前記双安定レバー(11)は、前記第1のレバーアーム(13A)の側に第1の右振止面(17A)を、また前記第2のレバーアーム(13B)の側に第1の左振止面(17B)を含み、各前記面を、前記テンプ(2)の枢動中に、前記ドテピン(5)の前記第1の前面(6)と協働させて、この面に双安定レバー(11)を当接させつつ、前記テンプ(2)の移動を継続可能にしてインデックス位置を変化させることができるように構成することを特徴とする、請求項2または6に記載の歯飛び防止装置(1)。
  8. 前記双安定レバー(11)は、第1のレバーアーム(13A)の側にある第2の右ノッキング停止面(18A)と、前記第2のレバーアーム(13B)の側にある第2の左ノッキング停止面(18B)を含み、各前記面を、前記テンプ(2)の枢動中に、前記ドテピン(5)の前記第2の側面(7)と協働させて、この面に双安定レバー(11)を当接させつつ、前記テンプ(2)の移動を継続可能にしてインデックス位置を変化させることができるように構成することを特徴とする、請求項4または7に記載の歯飛び防止装置(1)。
  9. 前記双安定組立体(8)は、第2のノッキング停止面(18A、18B)に、及び/又は前記第3の停止面(21A、21B)に、及び/又はロータ停止面(22A、22B)に、弾性制振手段を含むことを特徴とする、請求項2,4または7に記載の歯飛び防止装置(1)。
  10. 前記ロータ(9)を、前記第1の及び第2の枢動軸(D1、D2)を通る軸に対して対称とすること、及び前記双安定レバー(11)を、第2の枢動軸(D2)を通る平面に対して対称とすることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)。
  11. 前記双安定組立体(8)を一体成形すること、及び前記ロータ(9)と前記双安定レバー(11)との間を弾性戻り手段によって連結することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)。
  12. 前記双安定組立体(8)を、テンプ(2)と一体成形することを特徴とする、請求項11に記載の歯飛び防止装置(1)。
  13. 前記双安定組立体(8)を前記テンプ(2)と一体形成し、前記テンプも同じくテンプバネと一体成形することを特徴とする、請求項12に記載の歯飛び防止装置(1)。
  14. 前記ロータ(9)及び/又は前記双安定レバー(11)を、シリコン、又は水晶、又はそれらの化合物、又は少なくとも部分的に非晶質材料製とすることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)。
  15. 少なくとも1つのテンプ(2)を含み、プレート(3)に対して枢動可能で、第1の枢動軸(D1)の周りで枢動する脱進機構(10)であって、前記機構がデテント脱進機構であること、及び請求項1〜14のいずれかに記載の歯飛び防止装置(1)を含み、前記ドテピン(5)を前記プレート(3)に固定し、前記ロータ(9)を前記テンプ(2)のアーバ(4)に固定し、前記双安定レバー(11)を、前記第1の枢動軸(D1)と平行な第2の枢動軸(D2)の周りで枢動可能に実装することを特徴とする、脱進機構(10)。
  16. 請求項15に記載の少なくとも1つの脱進機構、又は請求項1〜14のいずれかに記載の少なくとも1つの歯飛び防止装置(1)を組込む、時計ムーブメント。
  17. 請求項16に記載の少なくとも1つの時計ムーブメント、及び/又は請求項15に記載の少なくとも1つの脱進機構脱進機構、又は請求項1〜14のいずれかに記載の少なくとも1つの歯飛び防止装置(1)を含む、時計。
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