JP7455682B2 - 緩衝構造、及び、緩衝材 - Google Patents

緩衝構造、及び、緩衝材 Download PDF

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Description

本発明は、緩衝構造、及び、緩衝材に関する。
2つの構造体(例えば、免震建物の上部構造と下部構造)の一方に緩衝材を設け、2つの構造体の相対変位が過大となる場合に、緩衝材を他方の構造体に衝突させることで衝撃を緩和するようにした緩衝構造が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の緩衝構造には、緩衝材として高減衰ゴム(ゴム部材)が用いられている。
特開2014-77229号公報
しかしながら、上述したような緩衝構造により、構造体の衝突時の緩衝効果が得られるものの、緩衝材1つあたりの圧縮荷重が小さい場合、必要な緩衝材の設置数が非常に多くなり、大規模な構造体などでは設置困難となるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緩衝材の圧縮荷重の増大を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の緩衝構造は、
第1構造体と、
第2構造体と、
前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
前記緩衝材は、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
有し、
前記拘束材は、金属製板材であり、前記端面と交差する厚さ方向において、前記ゴム部材に積層されており、
前記拘束材は、前記ゴム部材の側面よりも外側に突出している、
ことを特徴とする。
このような緩衝構造によれば、ゴム部材の変形が拘束材によって抑制されることにより緩衝材の圧縮荷重が大きくなる。よって、緩衝材の圧縮荷重の増大を図ることができる。また、ゴム部材と拘束材とが積層(接合)されていることにより、ゴム部材の変形が拘束材によって抑制される。これにより圧縮荷重を増大させることができる。また、拘束材がゴム部材の側面よりも外側に突出しているから、圧縮荷重をより確実に増大させることができる。
かかる緩衝構造であって、前記ゴム部材は前記厚さ方向に複数の層を有し、隣接する前記層の間に前記拘束材が配置されていることが望ましい。
このような緩衝構造によれば、圧縮荷重をさらに大きくすることができる。
また、第1構造体と、
第2構造体と、
前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
前記緩衝材は、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
を有し、
前記拘束材は、環状の線材であり、前記ゴム部材に篏合されている、
ことを特徴とする。
このような緩衝構造によれば、ゴム部材の変形が拘束材によって抑制されることにより緩衝材の圧縮荷重が大きくなる。よって、緩衝材の圧縮荷重の増大を図ることができる。また、拘束材が篏合された部位においてゴム部材の変形が抑制される。これにより圧縮荷重を増大させることができる。
また、第1構造体と、
第2構造体と、
前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
前記緩衝材は、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
を有し、
前記拘束材は、前記ゴム部材の前記端面と交差する厚さ方向の一部を露出させつつ、前記ゴム部材を収容している、
ことを特徴とする。
このような緩衝構造によれば、ゴム部材の変形が拘束材によって抑制されることにより緩衝材の圧縮荷重が大きくなる。よって、緩衝材の圧縮荷重の増大を図ることができる。また、拘束材によって、ゴム部材の露出した部分以外の変形が抑制される。これにより圧縮荷重を増大させることができる。
かかる緩衝構造であって、前記第1構造体と前記第2構造体との間に免震装置が設けられていることが望ましい。
このような緩衝構造によれば、第1構造体及び第2構造体のうち一方の構造体に生じる振動を長周期化することができ、外力(地震力)による影響を受けにくくすることができる。
また、かかる目的を達成するために本発明の緩衝材は、
第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
有し、
前記拘束材は、金属製板材であり、前記端面と交差する厚さ方向において、前記ゴム部材に積層されており、
前記拘束材は、前記ゴム部材の側面よりも外側に突出している、
ことを特徴とする。
また、第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
を有し、
前記拘束材は、環状の線材であり、前記ゴム部材に篏合されている、
ことを特徴とする。
また、第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
を有し、
前記拘束材は、前記ゴム部材の前記端面と交差する厚さ方向の一部を露出させつつ、前記ゴム部材を収容している、
ことを特徴とする。
このような緩衝材によれば、圧縮荷重の増大を図ることができる。
本発明によれば、緩衝材の圧縮荷重の増大を図ることができる。
第1実施形態の緩衝構造の概略説明図である。 図2Aは、緩衝材40の平面図である。図2Bは、緩衝材40の側面図である。図2Cは、図2AのA-A断面図である。 図3Aは、比較例の試験体の平面図である。図3Bは、比較例の試験体の側面図である。図3Cは、比較例の試験体の変形状態を示す概略図である。 図4Aは、実施例1の試験体の平面図である。図4Bは、実施例1の試験体の側面図である。図4Cは、実施例1の試験体の変形状態を示す概略図である。 図5Aは、実施例2の試験体の平面図である。図5Bは、実施例2の試験体の側面図である。図5Cは、実施例2の試験体の変形状態を示す概略図である。 図6Aは、実施例3の試験体の平面図である。図6Bは、実施例3の試験体の側面図である。図6Cは、実施例3の試験体の変形状態を示す概略図である。 載荷試験により得られた復元力特性を示す図である。 図8A~図8Cは、緩衝材40の変形例の説明図である。図8Aは概略斜視図であり、図8Bは断面図であり、図8Cは変形状態を示す図である。 ゴム部材40aが円柱形状の場合を示す概略斜視図である。 図10A~図10Cは、緩衝材40の別の変形例の説明図である。図10Aは概略斜視図であり、図10Bは断面図であり、図10Cは変形状態を示す図である。 第2実施形態の緩衝構造の概略説明図である。 第3実施形態の緩衝構造の概略説明図である。 第3実施形態の変形例の概略説明図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===第1実施形態===
<緩衝構造の構成について>
図1は第1実施形態の緩衝構造の概略説明図である。第1実施形態の緩衝構造は、図に示すように、下部構造10と、上部構造20と、免震装置30と、緩衝材40とを備えている。以下の説明において、免震装置30によって形成される免震の層のことを免震層ともいう。第1実施形態の緩衝構造は、免震層を有する免震建物に設けられている。
下部構造10は、免震装置30を介して上部構造20を支持する構造体であり、本実施形態の下部構造10は建物の基礎である。すなわち、本実施形態の建物は、基礎免震建物である。また、下部構造10は、擁壁10aを有している。
擁壁10aは、上部構造20と下部構造10との水平方向の相対変位が過大となることを防止するための部位(ストッパー)であり、上部構造20とは一定の距離を隔てて、下部構造10の底部から上方に立設されている。なお、擁壁10aは、上部構造20及び免震層の周囲を囲むように形成されている。
上部構造20は、下部構造10よりも上方に設けられた構造体(本実施形態では建物)である。なお、上部構造20と下部構造10は、それぞれ、第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体と他方の構造体に相当する。また、図1に示すように、上部構造20には緩衝材40が設けられている。緩衝材40の詳細については後述する。
免震装置30は、上部構造20と下部構造10との間に介在されている。本実施形態の免震装置30は、積層ゴムタイプの積層体(例えば、円形のゴム層と鋼板とを上下に交互に積層してなる円柱状の弾性体)を、上下一対のフランジ板(不図示)で挟んで構成されている。また、下側のフランジ板は、不図示のボルトなどにより下部構造10に固定されており、上側のフランジ板は、不図示のボルトなどにより上部構造20に固定されている。このような免震装置30は、高い鉛直剛性と低い水平剛性の特性を有しており、上部構造20と下部構造10との水平方向の相対変位に応じて、積層体が水平方向にせん断変形(上側のフランジ板と下側のフランジ板とが水平方向に相対変位)する。また、免震装置30は、せん断変形しても元の位置(形状)に戻る復元機能も有している。このように免震装置30がせん断変形することにより、上部構造20の水平振動を長周期化することができ、外力(地震力など)による影響を受けにくくすることができる(免震支承として機能する)。
緩衝材40は、上部構造20において下部構造10の擁壁10aと対向する位置に設けられている。また、緩衝材40と擁壁10aとの間には水平方向にクリアランスC(所定間隔に相当)が設けられている。換言すると、緩衝材40は、擁壁10aから水平方向にクリアランスCを空けて設けられている。そして、上部構造20と下部構造10との水平方向の相対変位が過大になったとき(具体的には、水平方向の相対変位がクリアランスC以上となるとき)、緩衝材40は下部構造10の擁壁10aと衝突する。この衝突により、緩衝材40は、上部構造20への取り付け面(ゴム部材40aの端面)と交差する厚さ方向(ここでは水平方向)に圧縮力を受ける。この際、緩衝材40が変形して衝撃を緩和することにより、上部構造20や下部構造10の損傷を抑制する。なお、本実施形態では、上部構造20に緩衝材40を設けているが、下部構造10(擁壁10a)に緩衝材40を設けてもよい。
図2Aは、緩衝材40の平面図であり、図2Bは、緩衝材40の側面図である。また図2Cは、図2AのA-A断面図である。図に示すように、本実施形態の緩衝材40は、ゴム部材40aと、拘束材40bと、取付フランジ40cを備えている。
ゴム部材40aは、力(荷重)が加えられることで変形するゴム製の部材である。本実施形態ではゴム部材40aとして、弾塑性変形(降伏が生じるまでは弾性変形、降伏が生じると塑性変形)する高減衰ゴムが用いられている。ここで、弾性変形とは、荷重と変位(変形)が比例関係にあり、外力(荷重)を除くと変位が元に戻る(エネルギー吸収しない)変形である。また、塑性変形とは、荷重と変位が比例関係でなく、外力を除いても変位が元に戻らない(エネルギー吸収する)変形である。高減衰ゴムでは、比較的小さな歪で降伏が生じて塑性変形することにより、変位が大きくなっても反力の上昇が小さく抑えられる。このような高減衰ゴムとしては、例えば、天然ゴム,スチレンブタジエンゴム(SBR),ニトリルブタジエンゴム(NBR),ブタジエンゴム素材(BR),イソプレンゴム(IR),ブチルゴム(IIR),ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR),クロロプレンゴム(CR)のゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮させうる添加剤としては、例えば、カーボンブラックやシラン化合物など、種々の添加剤が知られている。
本実施形態のゴム部材40aは、図2Aに示すように、平面形状が矩形状(具体的には、正方形)に形成されている。また、ゴム部材40aは拘束材40bにより分断されている。また、ゴム部材40aの厚さ方向の一端(端面)は、取付フランジ40cを介して、上部構造20に固定されている。
拘束材40bは、ゴム部材40aの変形を抑制するための部材である。本実施形態では、拘束材40bとして鋼板(金属製板材に相当)が用いられている。この拘束材40b(鋼板)は、ゴム部材40aを厚さ方向に分断する(2層に分ける)ようにゴム部材40aに挿入されている。換言すると、拘束材40bは、厚さ方向に隣接するゴム部材40aの層の間に配置(積層)されている。また、ゴム部材40aの各層と拘束材40bとは互いに加硫接着により接合されている。これにより、ゴム部材40aの各層が拘束材40bに固定されているため、ゴム部材40aは、拘束材40bに拘束され変形しにくくなる。すなわち、厚さ方向に圧縮された際に、外側に広がりにくくなる。なお、本実施系の拘束材40bの平面形状は、正方形であり、その一辺は、ゴム部材40aの一辺よりも大きい。このため、拘束材40bは、ゴム部材40aの側面から外側に突出している。これにより、拘束材4bがゴム部材40aに対して反力板として作用しやすくなる(圧縮荷重をより確実に増大させることができる)。ただし、これには限られず、側面から突出していなくてもよい(ゴム部材40aと同じ平面サイズでもよい)。
取付フランジ40cは、ゴム部材40aを構造体(本実施形態では上部構造20)に取り付けるための部材であり、ゴム部材40aの端面が接合されている。また、取付フランジ40cにはボルト孔40dが複数設けられている。ボルト(不図示)を用いて取付フランジ40cを上部構造20の側面に取り付けることにより、ゴム部材40a(より具体的には、ゴム部材40aの端面)は、上部構造20に固定されることになる。
このように、本実施形態の緩衝構造は、下部構造10と、上部構造20と、上部構造20に、下部構造10(擁壁10a)から水平方向にクリアランスCを空けて設けられた緩衝材40とを備えている。そして、外力により、下部構造10と上部構造20との間にクリアランスC以上の水平方向の相対変位が生じる場合に、緩衝材40が下部構造(擁壁10a)に衝突して衝撃を緩和するように構成されている。また、本実施形態の緩衝材40は、上部構造20に端面が固定され、下部構造10との衝突により弾塑性変形するゴム部材40aと、ゴム部材40aの厚さ方向の中央に設けられて、ゴム部材40aの変形を抑制する拘束材40b(鋼板)とを備えている。これにより、ゴム部材40aの変形が拘束材40bによって抑制されるため、ゴム部材40aのみの場合と比べて、緩衝材40の圧縮荷重が大きくなる(後述の実施例参照)。よって、緩衝材40の圧縮荷重の増大を図ることができる。
<実施例>
拘束材40b(鋼板)の配置や数の異なる縮小試作品(実施例1、実施例2、実施例3)を作成し、圧縮荷重などの特性評価を行った。また、比較例として、拘束材40bを設けない試験体も作成して評価を行った。以下、図面を参照しつつ、実施例について説明する。
図3Aは、比較例の試験体の平面図であり、図3Bは、比較例の試験体の側面図であり、図3Cは、比較例の試験体の変形状態を示す概略図である。また、図4Aは、実施例1の試験体の平面図であり、図4Bは、実施例1の試験体の側面図であり、図4Cは、実施例1の試験体の変形状態を示す概略図である。また、図5Aは、実施例2の試験体の平面図であり、図5Bは、実施例2の試験体の側面図であり、図5Cは、実施例2の試験体の変形状態を示す概略図である。また、図6Aは、実施例3の試験体の平面図であり、図6Bは、実施例3の試験体の側面図であり、図6Cは、実施例3の試験体の変形状態を示す概略図である。
(試験体)
・ゴム部材40a:高減衰ゴム
比較例 ・・1層(拘束材なし)
実施例1・・1層(天端に拘束材を加硫接着)
実施例2・・2層(拘束材1枚挿入)
実施例3・・3層(拘束材2枚挿入)
・拘束材40b:鋼板
ゴム部材40a、拘束材40bともに実大緩衝材の1/5サイズ
(試験結果)
図7は、載荷試験により得られた復元力特性を示す図である。図の横軸は、変形量(mm)であり、縦軸は、荷重(kN)である。図の復元力特性で囲まれる部分の面積は、各試験体の履歴吸収エネルギーを示している。なお、図では、簡略化のため、各水準につき1つの結果のみを示しているが、実際には各水準について3回(3つの試験体)の試験を行い平均値で評価を行った。
・最大荷重について
比較例の最大荷重に対して、実施例1は約1.2倍、実施例2は約4.4倍、実施例3は、約7.5倍となった。
・履歴吸収エネルギーについて
比較例の履歴吸収エネルギーに対して、実施例1は約1.1倍、実施例2は約2.9倍、実施例3は約4.6倍となった。
このように、拘束材40b(鋼板)を設けた実施例1~3では、比較例と比べて、最大荷重及び履歴吸収エネルギーが増大することが確認された。特にゴム部材40aの間に拘束材40bを挿入することで、最大荷重及び履歴吸収エネルギーがより大きくなることが確認された。
<緩衝材の変形例>
図8A~図8Cは、緩衝材40の変形例の説明図である。図8Aは概略斜視図であり、図8Bは断面図であり、図8Cは変形状態を示す図である。
この変形例では拘束材40bは、環状(リング状)の線材であり、ゴム部材40aに篏合されている。すなわち、この変形例では、ゴム部材40aが複数の層に分断されていない(図8B、図8C参照)。なお、この変形例では、環状の拘束材40bが、厚さ方向に間隔を空けて2つ設けられているが、1つでもよいし、3つ以上設けてもよい。このように拘束材40bをゴム部材40aに篏合させていることにより、衝突により荷重が加えられた際には、図8Cに示すように、ゴム部材40aの変形が、拘束材40bによって抑制される。これにより、圧縮荷重が大きくなるので圧縮荷重の増大を図ることができる。
なお、上述した例のゴム部材40aは平面形状が矩形(正方形)であるが、図9に示すようにゴム部材40aの平面形状が円形(ゴム部材40aが円柱形)でもよいし、それ以外の形状(例えば多角形や楕円など)でもよい。なお、図9は、ゴム部材40aが円柱形状の場合を示す概略斜視図である。また、他の形態の場合も同様に、ゴム部材40aの形状が矩形でなくてもよい。その場合、図9に示すように、拘束材40bの形状をゴム部材40aの形状に対応させればよい。
また、図10A~図10Cは、緩衝材40の別の変形例の説明図である。図10Aは斜視図であり、図10Bは断面図であり、図10Cは変形状態を示す図である。
この変形例では、拘束材40bは箱状の収容体であり、端面が取付フランジ40cに固定されたゴム部材40aを、厚さ方向の一部を露出させつつ、収容している。これにより、衝突により荷重が加えられた際には、図10Cに示すように、ゴム部材40aの露出していない部分は、拘束材40bによって変形が抑制され、露出した部分のみが変形する。これにより、圧縮荷重が大きくなるので圧縮荷重の増大を図ることができる。なお、図10の緩衝材40の断面形状を円形とし、収容体(拘束材40b)を円筒形としてもよい。
===第2実施形態===
図11は、第2実施形態の緩衝構造の概略説明図である。
第2実施形態では、建物の中間層に免震装置30が配置されている。すなわち、第2実施形態の下部構造10は建物における下層部であり、上部構造20は下部構造10よりも上の部位(上層部)である。そして、下部構造10と上部構造20との間に、免震装置30による免震層が形成されている。
また、上部構造20の下面には、下方に突出する突出部20bが設けられており、下部構造10の上面には、上方に突出するストッパー10bが、突出部20bを挟むように一対設けられている。また、突出部20b(上部構造20)におけるストッパー10b(下部構造10)と対向する部位には、緩衝材40が設けられている。緩衝材40とストッパー10bとの間には水平方向にクリアランスCが設けられている。換言すると、緩衝材40は、ストッパー10bから水平方向にクリアランスCを空けて設けられている。緩衝材40は、第1実施形態と同一構成であり、ゴム部材40aと拘束材40bを備えている。
以上の構成により、下部構造10と上部構造20との間にクリアランスC以上の相対変位が生じる場合、緩衝材40がストッパー10b(下部構造10)に衝突して衝撃を緩和する。この場合においても、緩衝材40がゴム部材40aと拘束材40bを備えていることで圧縮荷重を高めることができる。
なお、緩衝材40がストッパー10b側(下部構造)に設けられていてもよい。また、免震層における上下の関係が逆でもよい。すなわち、突出部が下部構造10の上面から上方に突出するように設けられ、ストッパーが上部構造20の下面から下方に突出するように設けられてもよい。
===第3実施形態===
前述の実施形態では、緩衝材40は免震層に設置されていたが、これには限られず、免震層以外にも適用可能である。第3実施形態では、隣接する高層建物の間に緩衝材40を設置している。
図12は、第3実施形態の緩衝構造の概略説明図である。
第3実施形態の緩衝構造は、センターコア100と、外周建物200と、緩衝材40とを備えている。なお、センターコア100と外周建物200は、それぞれ、第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体と他方の構造体に相当する。
センターコア100は、外周建物200の中心部に立設された構造体である。
外周建物200は、センターコア100の周囲を囲むように立設された建物(構造体)である。すなわち、上方から見ると、外周建物200は、センターコア100の外周をロの字状に囲んでいる。
緩衝材40は、前述の実施形態と同様の構成であり、ゴム部材40aと拘束材40bを有している。本実施形態の緩衝材40は、センターコア100の側面に端面が固定されており、緩衝材40と外周建物200との間には水平方向にクリアランスCが設けられている。換言すると、緩衝材40は、外周建物200からクリアランスCを空けて設けられている。なお、この例では、センターコア100に緩衝材40を設けているが、外周建物200側に緩衝材40を設けてもよい。
この第3実施形態の場合、センターコア100と外周建物200との水平方向の相対変位がクリアランスC以上となる場合、緩衝材40が外周建物200と衝突することで衝撃が緩和される。この場合も、前述の実施形態と同様に、緩衝材40がゴム部材40aと拘束材40bを有していることにより、圧縮荷重の増大を図ることができる。
図13は、第3実施形態の変形例の緩衝構造の概略説明図である。
この例では、センターコア100と外周建物200とがダンパー50で連結されている。
ダンパー50は、センターコア100と外周建物200間の振動を吸収する(振動を減衰させる)部材である。ダンパー50としては、例えば、オイル等の粘性流体を用いたもの(オイルダンパー)や、摩擦力を用いたもの(摩擦ダンパー)などを用いることができる。
この変形例の場合も同様に、緩衝材40を設けることで衝突の際の緩衝効果が得られる。また、緩衝材40がゴム部材40aと拘束材40bを有していることにより、圧縮荷重の増大を図ることができる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ゴム部材について>
前述の実施形態では、緩衝材40のゴム部材40aには、弾塑性変形するゴム(高減衰ゴム)を用いていたが、これには限られず、弾性変形するゴム(塑性変形しないゴム)を用いてもよい。ただし、弾性変形の場合、荷重と変位が比例関係にあり、荷重-変位関係が図7のようなループを描かず、エネルギー吸収しないことになる。よって、弾塑性変形するゴムを用いる方がより好ましい。
<免震装置について>
第1実施形態及び第2実施形態の免震装置30(免震層)は積層ゴムタイプであったが、これには限られない。例えば、すべり支承タイプや転がり支承タイプのものであってもよい。
10 下部構造
10a 擁壁
10b ストッパー
20 上部構造
20b 突出部
30 免震装置
40 緩衝材
40a ゴム部材
40b 拘束材
40c 取付フランジ
40d ボルト孔
50 ダンパー
100 センターコア
200 外周建物

Claims (8)

  1. 第1構造体と、
    第2構造体と、
    前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
    を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
    前記緩衝材は、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    有し、
    前記拘束材は、金属製板材であり、前記端面と交差する厚さ方向において、前記ゴム部材に積層されており、
    前記拘束材は、前記ゴム部材の側面よりも外側に突出している、
    ことを特徴とする緩衝構造。
  2. 請求項1に記載の緩衝構造であって、
    前記ゴム部材は前記厚さ方向に複数の層を有し、
    隣接する前記層の間に前記拘束材が配置されている、
    ことを特徴とする緩衝構造。
  3. 第1構造体と、
    第2構造体と、
    前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
    を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
    前記緩衝材は、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    を有し、
    前記拘束材は、環状の線材であり、前記ゴム部材に篏合されている、
    ことを特徴とする緩衝構造。
  4. 第1構造体と、
    第2構造体と、
    前記第1構造体及び前記第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられた緩衝材と、
    を備え、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記緩衝材が前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝構造であって、
    前記緩衝材は、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    を有し、
    前記拘束材は、前記ゴム部材の前記端面と交差する厚さ方向の一部を露出させつつ、前記ゴム部材を収容している、
    ことを特徴とする緩衝構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緩衝構造であって、
    前記第1構造体と前記第2構造体との間に免震装置が設けられている、
    ことを特徴とする緩衝構造。
  6. 第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    有し、
    前記拘束材は、金属製板材であり、前記端面と交差する厚さ方向において、前記ゴム部材に積層されており、
    前記拘束材は、前記ゴム部材の側面よりも外側に突出している、
    ことを特徴とする緩衝材。
  7. 第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    を有し、
    前記拘束材は、環状の線材であり、前記ゴム部材に篏合されている、
    ことを特徴とする緩衝材。
  8. 第1構造体及び第2構造体のうちの一方の構造体に、他方の構造体から所定間隔を空けて設けられ、外力により、前記第1構造体と前記第2構造体との間に前記所定間隔以上の相対変位が生じる場合に、前記他方の構造体に衝突して衝撃を緩和する緩衝材であって、
    前記一方の構造体に端面が固定され、前記衝突により弾性変形又は弾塑性変形するゴム部材と、
    前記ゴム部材の前記端面以外の部位に設けられて、前記ゴム部材の変形を抑制する拘束材と、
    を有し、
    前記拘束材は、前記ゴム部材の前記端面と交差する厚さ方向の一部を露出させつつ、前記ゴム部材を収容している、
    ことを特徴とする緩衝材。
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