JP7453589B2 - ピッキング支援システム - Google Patents
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Description
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るピッキング支援システム1は、サーバー2と一又は複数のピッキング表示装置3と印刷装置7とを備える。前記ピッキング表示装置3は、例えば病院、介護老人保健施設、又は薬局などの医療機関において、薬剤師及びテクニシャンなどのユーザーによって使用される。前記印刷装置7は、前記医療機関において、薬剤師及びテクニシャンなどのユーザーによって使用される。なお、前記ピッキング表示装置3の単体を本発明に係るピッキング支援システムと捉えてもよい。
図2及び図3に示されるように、前記ピッキング表示装置3は、携帯端末4及びコード読取端末5を備える。前記携帯端末4は、前記コード読取端末5に着脱可能である。そして、前記携帯端末4が前記コード読取端末5に装着されると、前記携帯端末4及び前記コード読取端末5が不図示のコネクタを介して接続され、前記携帯端末4及び前記コード読取端末5の間のデータ送受信が可能となる。なお、前記ピッキング表示装置3は、前記携帯端末4が前記コード読取端末5に装着される構成に限らず、前記携帯端末4及び前記コード読取端末5が一体化されたものであってもよい。
図2及び図3に示されるように、前記携帯端末4は、制御部41、記憶部42、表示部43、タッチパネル44、通信I/F45、及び蓄電池46を備える。前記携帯端末4は、例えばPDA、スマートフォン、タブレット端末、又はメディアプレーヤーなどのモバイル端末である。具体的に、前記携帯端末4は、メーカー独自のOSによって動作が制御されるiPod(登録商標)又はiPhone(登録商標)などであることが考えられる。
図2及び図3に示されるように、前記コード読取端末5は、制御部51、読取操作部52、コード読取部53、及び蓄電池54を備える。前記コード読取端末5は、前記コードを読み取るために使用される情報読取部の一例である。
次に、図4を参照しつつ、前記ピッキング表示装置3において、前記携帯端末4の前記制御部41によって実行される前記ピッキング支援処理の手順の一例について説明する。なお、前記ピッキング支援処理は、前記携帯端末4において、前記ピッキング支援処理を実行するためのアプリケーションの起動操作が行われた場合に前記制御部41によって開始される。また、本実施形態では、前記制御部41が前記ピッキング支援処理を実行する場合について説明するが、前記ピッキング表示装置3が操作用端末として用いられ、前記ピッキング支援処理が前記サーバー2の前記制御部21によって実行されてもよい。例えば、前記制御部21が、前記携帯端末4に各種の表示情報を送信して当該携帯端末4に各種の情報を表示させ、前記携帯端末4に対するユーザー操作に応じて当該携帯端末4から送信される操作信号に基づいてユーザー操作を受け付ける。また、前記制御部21は、前記コード読取端末5によって読み取られる情報を前記携帯端末4から受信し、当該情報に基づく処理を実行することが可能である。これにより、前記サーバー2の前記制御部21が、当該ピッキング支援処理と同様の処理を実行することが可能である。なお、前記ピッキング支援処理における照合結果などの各種の処理内容は前記記憶部22などの記憶部に履歴として記憶されることが考えられる。また、前記記憶部22に記憶される情報の一部又は全部が前記携帯端末4の記憶部42に記憶されてもよい。なお、前記制御部41及び前記制御部21が協働して各種の処理を実行してもよい。
ステップS11において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3にユーザーがログインしているか否かを判断する。そして、前記制御部41は、ユーザーがログインしている場合は(S11:Yes)、処理をステップS12に移行させ、ログインされるまでの間は(S11:No)、処理を前記ステップS11で待機させる。
ステップS12において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3に現在ログイン中のユーザーが前記特定ユーザーである場合は(S12:Yes)、処理をステップS13に移行させ、前記特定ユーザーでない場合は(S12:No)、処理をステップS121に移行させる。なお、前記制御部41は、前記ユーザーマスターに基づいてユーザーが前記特定ユーザーであるか否かを判断することが可能である。
ステップS121において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3における表示モードを前記特定ユーザーに対応する前記第1表示モードに設定する。即ち、前記処方データのうち前記第1種別の薬品及び前記第2種別の薬品の表示が可能な状態になる。
ステップS13において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3における表示モードを前記第2表示モードに設定する。即ち、前記処方データのうち前記第2種別の薬品の表示のみが可能な状態になる。
ステップS14において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3を用いて行う業務内容を選択するための業務選択画面D12を前記表示部43に表示させる。ここに、図6(B)は、前記表示モードが前記第1表示モードである場合の前記業務選択画面D12の一例を示す図であり、図6(C)は、前記表示モードが前記第2表示モードである場合の前記業務選択画面D12の一例を示す図である。前記第1表示モードでは、図6(B)に示されるように、前記業務選択画面D12に、前記特定ユーザーが選択可能な業務内容として予め設定された「照合・調剤」、「充填業務」、「払出記録」、「先調剤」が表示される。また、前記第2表示モードでは、図6(C)に示されるように、前記業務選択画面D12に、前記特定ユーザーではない他のユーザーが選択可能な業務内容として予め設定された「照合・調剤」のみが表示される。即ち、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3にログイン中のユーザーのユーザー種別に応じて選択可能な業務内容も切り替える。
ステップS15において、前記制御部41は、前記業務選択画面D12において、前記業務内容として「照合・調剤」が選択されると(S15:Yes)、処理をステップS153に移行させ、前記業務内容として「照合・調剤」が選択されていなければ(S15:No)、処理をステップS151に移行させる。
ステップS151において、前記制御部41は、前記業務選択画面D12において、前記業務内容として「先調剤」が選択されたと判断すると(S151:Yes)、処理をステップS152に移行させ、前記業務内容として「先調剤」が選択されていないと判断すると(S151:No)、処理を前記ステップS15に戻す。なお、前記業務選択画面D12において「充填業務」又は「払出記録」などの他の業務内容が選択された場合には、前記他の業務内容に対応する処理が実行されるが、ここではその説明を省略する。
ステップS152において、前記制御部41は、先調剤の業務を支援するための先調剤処理を実行する。先調剤とは、前記サーバー2が前記上位システム6から前記処方データを取得する前、又は前記サーバー2に対して前記処方データが登録される前に行われるピッキング作業である。即ち、先調剤は、前記処方データと取り揃える薬品との照合が可能になる前に行われる薬品のピッキング作業である。その後、先調剤で取り揃えられた一又は複数の薬品は後述の先調剤ジャーナル(図11)と共に保管され、前記処方データとの照合が完了した後に患者に提供される。なお、前記先調剤処理の詳細については後述するが、当該先調剤処理では、取り揃えられた薬品の情報を示す先調剤薬品データと当該先調剤薬品データを識別するための識別情報である先調剤番号とが対応付けて前記記憶部42に記憶される。
ステップS153において、前記制御部41は、図7(A)に示す照合開始画面D21を前記表示部43に表示させる。前記照合開始画面D21には、前記処方データを選択するための受付番号の入力を受け付ける入力欄K21、先調剤薬品データを選択するための先調剤番号の入力を受け付ける入力欄K22、及びこれらの入力を確定するための操作部K23が表示されている。
ステップS16において、前記制御部41は、ピッキング作業の対象となる前記処方データが選択されたか否かを判断する。そして、前記制御部41は、前記処方データが選択されたと判断すると(S16:Yes)、処理をステップS154に移行させ、前記処方データが選択されていなければ(S16:No)、処理を前記ステップS16で待機させる。
ステップS154において、前記制御部41は、前記ステップS16で選択された前記処方データについて前記先調剤処理で取り揃えられた先調剤薬品を利用するための後監査処理を実行するか否かを判断する。具体的に、前記照合開始画面D21の前記入力欄K22に前記先調剤番号が入力されている場合に後監査処理を実行すると判断する。なお、前記業務選択画面D12又は前記照合開始画面D21等に後監査ボタン等が表示され、ユーザー操作によって前記後監査ボタンが操作された場合に前記後監査処理が実行されてもよい。ここで、前記後監査処理を実行すると判断されると(S154:Yes)、処理がステップS155に移行し、前記後監査処理を実行しないと判断されると(S154:No)、処理がステップS17に移行する。
ステップS155において、前記制御部41は、後監査の業務を支援するための後監査処理を実行する。なお、後監査とは、先調剤作業で取り揃えられた薬品と前記処方データに含まれる処方薬とを照合する作業である。なお、前記後監査処理の詳細については後述する。
ステップS17において、前記制御部41は、前記処方データに処方薬として含まれる薬品各々について薬品照合処理を実行する。但し、前述したように、前記薬品照合処理では、前記ピッキング表示装置3のユーザーが前記特定ユーザーである場合には全ての薬品の情報が表示可能であるが、前記特定ユーザーではない場合は前記第1種別の薬品を除く前記第2種別の薬品の情報のみが表示可能である。前記制御部41は、前記薬品照合処理の終了後、処理を前記ステップS16に戻す。なお、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3におけるログアウト処理が実行された場合に処理を前記ステップS11に戻し、前記業務内容である「照合・調剤」の終了操作が行われた場合には処理を前記ステップS14に戻す。
次に、図5を参照しつつ、前記ステップS17で前記制御部41によって実行される前記薬品照合処理について説明する。
ステップS21において、前記制御部41は、前記ピッキング表示装置3における表示モードが前記第1表示モードであるか否かを判断する。前記表示モードが前記第1表示モードであると判断されると(S21:Yes)、処理がステップS22に移行し、前記第1表示モードではないと判断されると(S21:No)、処理がステップS211に移行する。
ステップS22において、前記制御部41は、前記第1表示モードに従って、前記処方データに処方薬として含まれる薬品の情報を表示するための薬品表示画面D22を表示部43に表示させる。なお、前記ステップS22は、前記制御部41の前記第1表示処理部412によって実行される。前記薬品表示画面D22では、前記処方データに処方薬として含まれている薬品のうち取り揃えが必要な全ての薬品の情報がピッキング作業の対象として表示可能である。
一方、ステップS211において、前記制御部41は、前記第2表示モードに従って、前記処方データに処方薬として含まれる薬品の情報を表示するための前記薬品表示画面D22を表示部43に表示させる。なお、前記ステップS211は、前記制御部41の前記第2表示処理部413によって実行される。前記薬品表示画面D22では、前記処方データに処方薬として含まれている薬品のうち前記第2種別の薬品の情報のみがピッキング作業の対象として表示可能である。
その後、ステップS23において、前記制御部41は、前記コード読取端末5を用いて前記薬品識別情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記薬品識別情報が読み取られたと判断すると(S23:Yes)、処理がステップS24に移行し、前記薬品識別情報が読み取られるまでの間は(S23:No)、処理がステップS23で待機する。
ステップS24において、前記制御部41は、前記コード読取端末5で読み取られる前記薬品識別情報と前記処方データに処方薬として含まれる薬品の前記薬品識別情報とを照合する。特に、前記制御部41は、前記処方データに処方薬として含まれる薬品のうち、前記ステップS21又は前記ステップS211によって前記薬品表示画面D22に表示されている薬品の前記薬品識別情報と前記コード読取端末5で読み取られる前記薬品識別情報とを照合する。
ステップS25において、前記制御部41は、前記処方データに含まれる処方薬のうち前記薬品表示画面D22に表示される全ての薬品の照合処理が終了したか否かを判断する。即ち、前記第1表示モードである場合には、前記処方データに処方薬として含まれる全ての薬品について照合処理が終了したか否かが判断され、前記第2表示モードである場合には、前記処方データに処方薬として含まれる薬品のうち前記第2種別の薬品について照合処理が終了したか否かが判断される。そして、前記照合処理が終了したと判断されると(S25:Yes)、処理がステップS26に移行し、前記照合処理が終了していないと判断されると(S25:No)、処理が前記ステップS23に戻される。
ステップS26において、前記制御部41は、前記処方データに含まれる処方薬の全てについて照合処理が終了したか否かを判断する。即ち、前記第1表示モードおよび前記第2表示モードのいずれの場合であっても、前記処方データの全ての薬品について照合処理が終了したか否かが判断される。そして、前記照合処理が終了したと判断されると(S26:Yes)、処理がステップS27に移行し、前記照合処理が終了していないと判断されると(S26:No)、処理が前記ステップS261に移行する。
ステップS261において、前記制御部41は、前記処方データに含まれる処方薬のうち前記照合処理が実行されていない薬品を、未照合の薬品として前記処方データに対応付けて記憶部22などの記憶部に記憶する。
ステップS27において、前記制御部41は、前記処方データに含まれる全ての処方薬について前記照合処理が完了した旨を示す完了画面D24を表示させると共に、その旨を前記処方データに対応付けて前記記憶部22などの記憶部に記憶する。なお、図7(D)は、前記完了画面D24の一例を示す図である。なお、前記制御部41は、前記ステップS27において、前記照合処理の結果を前記印刷装置7で印刷させることも考えられる。ここに、当該ステップS27の処理は、前記制御部41の前記出力処理部418によって実行される。なお、他の実施形態として、前記制御部41が、前記ステップS27において照合が完了した旨を表示した後、ユーザーによる確認操作が行われた場合に、前記照合結果の印刷を実行することも考えられる。
次に、図9のフローチャートに従って、前記ステップS152で実行される先調剤処理について説明する。なお、前記先調剤処理の実行中に、予め設定された終了操作が行われた場合には、当該先調剤処理が終了して処理が前記ステップS14に戻される。
ステップS31において、前記制御部41は、先調剤で取り揃えられる一又は複数の薬品を含む一群の先調剤薬品を示す先調剤薬品データの識別情報を示す先調剤番号を採番する。例えば、先調剤番号は、前記サーバー2によって管理されており、前記制御部41は、前記サーバー2に対して先調剤番号の発行を要求し、前記サーバー2から先調剤番号を取得することが考えられる。前記サーバー2では、前記制御部21が、先調剤番号の発行の要求に応じて、前記記憶部22に先調剤番号を1ずつ加算して記憶し、当該先調剤番号を前記携帯端末4に送信する。なお、前記制御部21は、1日の業務の開始時又は終了時などの予め定められたタイミングで先調剤番号を0にリセットする。そして、前記制御部21は、後述するように前記携帯端末4から先調剤番号に対応する先調剤薬品データを受信し、当該先調剤番号と当該先調剤薬品データとを対応づけて記録する。
ステップS32において、前記制御部41は、前記ステップS31で採番された先調剤番号を含む先調剤操作画面D31を前記表示部43に表示する。ここに、図10(A)は、前記先調剤操作画面D31の一例を示す図である。図10(A)に示されるように、前記先調剤操作画面D31には、前記先調剤番号が表示される表示領域K31、当該先調剤処理を終了させるための操作キーK32、及び後監査処理を開始するための操作キーK33などが表示されている。なお、このとき、前記先調剤操作画面D31に、薬品の読み込みを促すメッセージが表示されてもよい。
ステップS33において、前記制御部41は、前記コード読取端末5を用いて前記薬品識別情報が読み取られたか否かを判断する。ここで、前記薬品識別情報が読み取られたと判断すると(S33:Yes)、処理がステップS34に移行し、前記薬品識別情報が読み取られるまでの間は(S33:No)、処理がステップS33で待機する。
ステップS34において、前記制御部41は、前記ステップS31で読み取られた前記薬品識別情報に対応する薬品を前記表示部43に表示させる。ここに、図10(B)は、前記ステップS34において前記表示部43に表示される先調剤操作画面D31の一例を示す図である。図10(B)に示されるように、前記先調剤操作画面D31には、薬品名などの薬品識別情報が表示される表示領域K34、及び当該薬品識別情報に対応する薬品の薬品量が入力可能な表示領域K35が表示されている。なお、前記薬品量が入力可能でない場合には、前記表示領域K35の表示は省略されてもよい。
ステップS35において、前記制御部41は、前記ステップS33で読み取られた前記薬品識別情報に対応する薬品の情報と先調剤番号とを対応付けた前記先調剤薬品データを前記サーバー2に送信し、当該サーバー2の前記記憶部22に記録させる記録処理を実行する。なお、当該記録処理は、前記制御部41の前記記録処理部414によって実行される。これにより、前記サーバー2では、前記制御部21が、前記先調剤薬品と前記先調剤番号とが対応付けられた前記先調剤薬品データを前記記憶部22に記録する。なお、前記制御部21を本発明における記録処理部として捉えてもよい。
ステップS36において、前記制御部41は、先調剤の終了操作が行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部41は、前記先調剤操作画面D31に表示されている前記操作キーK32が操作された場合に、先調剤の終了操作が行われたと判断する。ここで、先調剤の終了操作が行われたと判断されると(S36:Yes)、処理がステップS37に移行し、先調剤の終了操作が行われていないと判断されると(S36:No)、処理がステップS361に移行する。
ステップS361において、前記制御部41は、先調剤の照合開始操作行われたか否かを判断する。具体的に、前記制御部41は、前記先調剤操作画面D31に表示されている前記操作キーK33が操作された場合に、先調剤の照合開始操作行われたと判断する。ここで、先調剤の照合開始操作行われたと判断されると(S361:Yes)、処理がステップS362に移行し、先調剤の照合開始操作行われていないと判断されると(S361:No)、処理が前記ステップS33に戻される。
ステップS362では、前記ステップS155と同様に後監査処理が実行され、その後、前記後監査処理が終了すると、処理は前記ステップS31に戻される。なお、前記後監査処理については後述する。
ステップS37において、前記制御部41は、前記サーバー2に対して、当該先調剤処理で行われた先調剤の業務に関する情報を印刷する印刷指示を送信し、処理を前記ステップS31に戻す。これにより、前記サーバー2では、前記制御部21が、当該先調剤処理で行われた先調剤の業務に関する情報(先調剤薬品データなど)を前記印刷装置7に印刷させる。特に、前記制御部41は、後述の調剤担当者記録機能により印刷される照合完了ジャーナル(図14参照)と同様に、当該ステップS37においても、前記コード読取端末5により読み取られた前記薬品識別情報と当該薬品識別情報が読み取られたときのユーザーとをそれぞれ対応付けて出力することが考えられる。なお、他の実施形態として、前記制御部41が、前記ステップS37において先調剤が完了した旨を表示し、ユーザーによる確認操作が行われた場合に、前記先調剤の業務に関する情報の印刷を実行することも考えられる。
次に、図12のフローチャートに従って、前記ステップS155又は前記ステップS362で実行される後監査処理について説明する。なお、前記後監査処理の実行中に、予め設定された終了操作が行われた場合には、当該後監査処理が終了して処理が前記ステップS14に戻される。また、当該後監査処理の開始時に、前記携帯端末4のユーザーが後監査の業務を実施可能なユーザーであることを確認するための処理を実行してもよい。具体的に、前記制御部41は、前記コード読取端末5を用いて、ユーザーが保有するIDカードなどに記載されたコードから前記ユーザー識別情報が読み取られた場合に、前記ユーザー識別情報に対応するユーザーが後監査の業務の権限を有しているか否かを確認する。ここで、ユーザーが権限を有していない場合と判断された場合にはエラーメッセージが前記表示部43に表示される。なお、前記ユーザー識別情報に基づいて特定されるユーザーが前記ステップS11でログインされたユーザーと異なる場合には、当該ユーザー識別情報に対応するユーザーを操作者としてログインさせ、その変更後のユーザーが後監査の権限を有しているか否かを確認する。なお、ユーザーの特定手法は、前述したようにID及びパスワードの入力であってもよい。
ステップS41において、前記制御部41は、前記ステップS16で選択された前記処方データの内容と、前記照合開始画面D21に入力されていた前記先調剤番号に対応する先調剤薬品データの内容とを照合する照合処理を実行する。なお、当該照合処理は、前記制御部41の前記第1照合処理部415によって実行される。
ステップS42において、前記制御部41は、前記ステップS41における照合結果が一致である場合は(S42:Yes)、前記表示部43から予め定められた正常音などを鳴動させて処理をステップS43に移行させる。一方、前記ステップS41における照合結果が不一致である場合は(S42:No)、前記表示部43から予め定められたエラー音などを鳴動させて処理をステップS421に移行させる。
ステップS43において、前記制御部41は、前記ステップS41における照合結果を履歴情報として前記サーバー2の前記記憶部22に記憶させ、前記照合結果を前記印刷装置7で印刷出力させる出力処理を実行する。また、前記制御部41は、後述の調剤担当者記録機能により印刷される照合完了ジャーナル(図14参照)と同様に、当該ステップS43においても、前記コード読取端末5により読み取られた前記薬品識別情報と当該薬品識別情報が読み取られたときのユーザーとをそれぞれ対応付けて出力することが考えられる。ここに、当該出力処理は、前記制御部41の前記出力処理部418によって実行される。その後、当該後監査処理は終了する。なお、他の実施形態として、前記制御部41が、前記ステップS43において照合が完了した旨を表示し、ユーザーによる確認操作が行われた場合に、前記照合結果の印刷を実行することも考えられる。
ステップS421~S423において、前記制御部41は、前記照合結果の不一致の原因に応じて処理を分岐する。
ステップS424において、前記制御部41は、処理を前記ステップS21(図5参照)に移行させ、前記取り忘れ薬品を対象として前記薬品照合処理を実行する。これにより、ユーザーは、前記後監査処理に続けて、前記先調剤薬品に含まれていない前記取り忘れ薬品のピッキング作業を行うことが可能である。
ステップS425~S428において、前記制御部41は、前記取り間違い薬品を先調剤で取り揃えられた薬品から取り除くための作業を支援する薬品取り除き処理を実行する。
ステップS429において、前記制御部41は、前記表示部43から正常音などを鳴動させた後、前記先調剤薬品データから前記取り間違い薬品の薬品識別情報を消去する修正処理を実行し、処理を前記ステップS41に戻す。なお、当該修正処理は、前記制御部41の前記修正処理部417によって実行される。これにより、前記先調剤薬品データと前記処方データとの再照合が実行され、取り間違い薬品が存在しないと判断されると(S42:Yes)、処理が前記ステップS43に移行する。なお、この場合、前記ステップS43において記憶されて印刷される前記履歴情報には、前記先調剤薬品から前記取り間違い薬品が消去された履歴(ユーザーの識別情報、消去日時など)が含まれてもよい。
ところで、一つの前記処方データについての調剤が、複数のユーザーによって分担して実行されることがある。特に、一つの前記処方データに、前記特定のユーザーが扱うことが可能な前記第1種別の薬品と前記特定のユーザーでなくとも扱うことが可能な前記第2種別の薬品とが含まれる場合には、ユーザー種別が異なる複数のユーザーによって調剤が分担されることがある。そして、前記ピッキング支援システム1は、複数のユーザーにより調剤が分担して行われた場合に、その複数のユーザーの識別情報と当該ユーザーが調剤を担当した薬品とを対応付けて記録する調剤担当者記録機能を備えることが考えられる。
2 サーバー
3 ピッキング表示装置
4 携帯端末
5 コード読取端末
41 制御部
411 特定処理部
412 第1表示処理部
413 第2表示処理部
414 記録処理部
415 第1照合処理部
416 第2照合処理部
417 修正処理部
418 出力処理部
43 表示部
44 タッチパネル
Claims (8)
- 処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1処理部と、
前記第1処理部により一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1処理部によって前記処方データに含まれない薬品識別情報であって前記薬品データに含まれる薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と前記第1処理部による判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する制御部と、
を備え、
前記制御部による照合結果を音により出力する支援システム。 - 処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1処理部と、
前記第1処理部により一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1処理部によって前記処方データに含まれる薬品識別情報であって前記薬品データに含まれない薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と、前記第1処理部による判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する第2処理部と、
を備え、
前記第2処理部による照合結果を表示する支援システム。 - 前記第1処理部によって前記処方データに含まれない薬品識別情報であって前記薬品データに含まれる薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報を前記薬品データから消去する、
請求項1又は2に記載の支援システム。 - 前記薬品データには、前記薬品識別情報に対応する薬品量が含まれており、
前記第1処理部は、前記処方データに含まれる前記薬品識別情報及び前記薬品量と、前記薬品データに含まれる前記薬品識別情報及び前記薬品量とが一致するか否かを判断する、
請求項1~3のいずれかに記載の支援システム。 - プロセッサーに、
処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1ステップと、
前記第1ステップにより一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1ステップによって前記処方データに含まれない薬品識別情報であって前記薬品データに含まれる薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と前記第1ステップによる判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する第2ステップと、
前記第2ステップによる照合結果を音により出力する第3ステップと、
を実行させるための支援プログラム。 - プロセッサーに、
処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1ステップと、
前記第1ステップにより一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1ステップによって前記処方データに含まれる薬品識別情報であって前記薬品データに含まれない薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と、前記第1ステップによる判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する第2ステップと、
前記第2ステップによる照合結果を表示する第3ステップと、
を実行させるための支援プログラム。 - 一又は複数のプロセッサーが、
処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1ステップと、
前記第1ステップにより一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1ステップによって前記処方データに含まれない薬品識別情報であって前記薬品データに含まれる薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と前記第1ステップによる判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する第2ステップと、
前記第2ステップによる照合結果を音により出力する第3ステップと、
を実行する支援方法。 - 一又は複数のプロセッサーが、
処方データに含まれる一又は複数の薬品識別情報と、当該処方データを取得するよりも前に行われるピッキング作業で情報読取部により読み取られることにより記録される薬品データに含まれる一又は複数の薬品識別情報とが一致するか否かを判断する第1ステップと、
前記第1ステップにより一致しない薬品識別情報が存在すると判断された場合であって、前記第1ステップによって前記処方データに含まれる薬品識別情報であって前記薬品データに含まれない薬品識別情報が存在すると判断された場合に、当該薬品識別情報と、前記第1ステップによる判断後に情報読取部により読み取られる薬品識別情報とを照合する第2ステップと、
前記第2ステップによる照合結果を表示する第3ステップと、
を実行する支援方法。
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