JP7453474B1 - 二酸化炭素回収装置、空調換気システム及び二酸化炭素回収方法 - Google Patents

二酸化炭素回収装置、空調換気システム及び二酸化炭素回収方法 Download PDF

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Abstract

二酸化炭素回収装置(1)は、貯蔵部(10)と、回収部(30)と、吸着部(20)とを備える。吸着部(20)の内部に吸着空間(25)が形成されている。吸着部(20)に、二酸化炭素を含むガス(43)が吸着空間(25)に流入する流入口(26)が設けられている。吸着剤(40)は、吸着剤(40)の自重で、貯蔵部(10)から回収部(30)に向かって吸着空間(25)を落下する。ガス(43)は、流入口(26)を通して、吸着剤(40)の落下方向と交差する方向に吸着空間(25)に導入される。吸着剤(40)は、吸着空間(25)において、ガス(43)に含まれる二酸化炭素を吸着する。

Description

本開示は、二酸化炭素回収装置、空調換気システム及び二酸化炭素回収方法に関する。
特表2014-516785号公報(特許文献1)は、ガスに含まれる二酸化炭素を除去するリアクタを開示している。具体的には、ガスに含まれる二酸化炭素をマイクロビーズに吸着させることによって、ガスから二酸化炭素を除去している。
特表2014-516785号公報
特許文献1に開示されたリアクタでは、ガスの流れ方向は、マイクロビーズの落下方向と正反対である。そのため、ガスがマイクロビーズから受ける流れ抵抗が大きい。リアクタ内にガスを流すために、リアクタに流入するガスの圧力を増加させる、または、ガスの流れ方向に垂直なリアクタの断面のサイズを増加させる必要がある。しかし、リアクタに流入するガスの圧力を増加させると、特許文献1のリアクタは、発電所などから排出される蒸気のような高い圧力を有するガスに対してのみ適用可能である。また、リアクタのサイズを増加させると、特許文献1のリアクタを設置するために広い土地が必要になる。
本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、本開示の第一の局面の目的は、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、より小型化され得る二酸化炭素回収装置及び空調換気システムを提供することである。本開示の第二の局面の目的は、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、二酸化炭素回収装置を小型化することができる二酸化炭素回収方法を提供することである。
本開示のガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置は、流入口および流出口を有し、前記流入口から流入した前記二酸化炭素を含む前記ガスを吸着剤に吸着させる吸着部を備える。二酸化炭素を吸着剤に吸着させた後の残りのガスは流出口から流出する。本開示の二酸化炭素回収装置は、吸着剤を回収する回収部を備える。吸着剤は、吸着剤の自重で吸着剤が落下するように構成されている吸着部は、一対の前後壁と、一対の前後壁よりも幅の狭い一対の側壁とを備える。流入口および流出口は、各々、一対の側壁ではなく一対の前後壁のいずれかに配置されている。
本開示の空調換気システムは、本開示の二酸化炭素回収装置を備える。
本開示の二酸化炭素回収方法は、一対の前後壁と、一対の前後壁よりも幅の狭い一対の側壁とを備えた吸着部の吸着空間において吸着剤を吸着剤の自重で落下させて、二酸化炭素を含むガスに吸着剤を接触させることにより、ガスに含まれる二酸化炭素を吸着剤に吸着させることを備える。ガスは、一対の側壁ではなく一対の前後壁のいずれかに配置されている流入口から吸着空間に導入される。二酸化炭素を吸着剤に吸着させた後の残りのガスを、一対の側壁ではなく一対の前後壁のいずれかに配置されている流出口から流出させる。本開示の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素が吸着された吸着剤を回収することを備える。
本開示の二酸化炭素回収装置及び空調換気システムでは、ガスは、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。そのため、ガスが吸着剤から受ける流れ抵抗が減少する。本開示の二酸化炭素回収装置及び空調換気システムは、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、より小型化され得る。
本開示の二酸化炭素回収方法では、ガスは、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。そのため、ガスが吸着剤から受ける流れ抵抗が減少する。本開示の二酸化炭素回収方法は、より低い圧力を有するガスにも適用可能である。本開示の二酸化炭素回収方法によれば、二酸化炭素回収装置をより小型化することができる。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図1に示される断面線II-IIにおける概略断面図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図3に示される断面線IV-IVにおける概略断面図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図5に示される断面線VI-VIにおける概略断面図である。 実施の形態1の第1変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態1の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態1の第3変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態1の第4変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態1の第5変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第1設置例を示す概略図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第2設置例を示す概略図である。 実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第3設置例を示す概略図である。 実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の、図20に示される断面線XXI-XXIにおける概略断面図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の概略図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の、図23に示される断面線XXIV-XXIVにおける概略断面図である。 実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。 実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態5の第1変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態5の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。 実施の形態5の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1から図6を参照して、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1を説明する。二酸化炭素回収装置1は、貯蔵部10と、吸着部20と、回収部30とを備える。
貯蔵部10は、吸着剤40を収容する。吸着剤40は、二酸化炭素を吸着し得る。吸着剤40は、例えば、アミン、ゼオライト、シリカゲル、珪藻土、アルミナまたは活性炭などを担持する固体吸収剤である。吸着剤40は、特に限定されないが、例えば、球形状または円柱形状を有している。図1から図6などにおいて、より多くの二酸化炭素が吸着されている吸着剤40ほど、吸着剤40の黒色濃度が高くなっている。貯蔵部10は、吸着部20の上方に配置されている。
貯蔵部10は、貯蔵本体11と、弁14とを含む。貯蔵本体11の内部に、吸着剤40が貯蔵される貯蔵空間12が形成されている。貯蔵本体11(具体的には、貯蔵本体11の底部)に、開口13が設けられている。開口13は、貯蔵空間12と吸着部20の吸着空間とに連通している。弁14は、開口13を開閉する。弁14が開口13を閉じているとき、吸着剤40は貯蔵部10に貯蔵されている。弁14が開口13を開放するとき、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間に向けて落下する。
吸着部20は、貯蔵部10と回収部30との間に配置されている。吸着部20では、吸着剤40は、二酸化炭素を含むガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。ガス43は、二酸化炭素を含むガスであれば特に限定されないが、例えば、空気である。
具体的には、吸着部20は、前壁21と、前壁21とは反対側の後壁22と、側壁23と、側壁23とは反対側の側壁24とを含む。側壁23,24は、各々、前壁21と後壁22とに接続されている。吸着部20の内部に吸着空間25が形成されている。前壁21と後壁22と側壁23,24とは、吸着空間25を規定している。図1及び図2に示されるように、前壁21は、側壁23,24の各々よりも広い幅を有している。後壁22は、側壁23,24の各々よりも広い幅を有している。本明細書において、前壁21の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(y方向)における前壁21の長さである。後壁22の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(y方向)における後壁22の長さである。側壁23の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(x方向)における側壁23の長さである。側壁24の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(x方向)における側壁24の長さである。
吸着部20(具体的には、前壁21)に、開口26が設けられている。二酸化炭素を含むガス43は、開口26を通して、吸着空間25に流入する。本実施の形態では、開口26は、ガス43の流入口である。開口26の幅は、例えば、前壁21の幅の60%以上100%以下である。開口26の幅は、前壁21の幅の80%以上95%以下であってもよい。本明細書において、開口26の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(y方向)における開口26の長さである。本実施の形態では、複数の開口26が吸着部20に設けられているが、少なくとも一つの開口26が吸着部20に設けられていればよい。
吸着部20(具体的には、後壁22)に、開口27が設けられている。ガス43は、開口27を通して、吸着空間25から流出する。本実施の形態では、開口27は、ガス43の流出口である。開口27の幅は、例えば、後壁22の幅の60%以上100%以下である。本明細書において、開口27の幅は、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(y方向)における開口27の長さである。本実施の形態では、複数の開口27が吸着部20に設けられているが、少なくとも一つの開口27が吸着部20に設けられていればよい。開口27は、例えば、吸着部20の落下方向(-z方向)に垂直な方向(x方向)において、開口26に対向している。
吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。吸着剤40の落下方向(-z方向)は、例えば、重力方向である。ガス43は、開口26を通して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)と交差する方向(例えば、+x方向)に吸着空間25に導入される。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43は、開口27を通して、吸着空間25から流出する。
吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)における吸着部20のサイズが大きいほど、吸着剤40がガス43に接触する時間が伸びて、より効率的に二酸化炭素が吸着剤40に吸着され得る。そのため、ガス43に含まれる二酸化炭素濃度が低い場合は、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)における吸着部20のサイズを大きくする。ガス43に含まれる二酸化炭素濃度が大きい場合は、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)における吸着部20のサイズは小さくてもよい。
回収部30は、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着した吸着剤40を回収する。回収部30は、吸着部20の下方に配置されている。回収部30は、回収本体31を含む。回収本体31の内部に、二酸化炭素を吸着した吸着剤40が収容される回収空間32が形成されている。回収本体31(具体的には、回収本体31の頂部)に、開口33が設けられている。開口33は、吸着空間25と回収空間32とに連通している。回収部30は、吸着部20に対して着脱可能であってもよい。
図1から図6を参照して、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1の動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。
図1及び図2に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。
図3及び図4に示されるように、弁14は、開口13を開放する。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。ガス43は、開口26を通して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)と交差する方向(例えば、+x方向)に吸着空間25に導入される。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43は、開口27を通して、吸着空間25から流出する。
ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20から回収部30に向かって落下する。図5及び図6に示されるように、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
(変形例)
図7に示されるように、本実施の形態の第1変形例の二酸化炭素回収装置1では、一つの開口26が吸着部20(具体的には、前壁21)に設けられており、一つの開口27が吸着部20(具体的には、後壁22)に設けられている。開口27は、対応する開口26に対して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)にずれて配置されている。ガス43の流れ方向に応じて、開口26がガス43の流入口として機能し、かつ、開口27がガス43の流出口として機能することもあれば、開口27がガス43の流入口として機能し、かつ、開口26がガス43の流出口として機能することもある。
図8に示されるように、本実施の形態の第2変形例の二酸化炭素回収装置1では、一つの開口26と一つの開口27とが、吸着部20の前壁21に設けられている。開口27は、対応する開口26に対して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)にずれて配置されている。ガス43の流れ方向に応じて、開口26がガス43の流入口として機能し、かつ、開口27がガス43の流出口として機能することもあれば、開口27がガス43の流入口として機能し、かつ、開口26がガス43の流出口として機能することもある。本実施の形態の第2変形例の二酸化炭素回収装置1は、壁(図示せず)に設置するのに適している。
図9に示されるように、本実施の形態の第3変形例の二酸化炭素回収装置1では、一つの開口28が、吸着部20の前壁21に設けられている。開口28は、開口26,27の各々よりも大きい。開口28は、ガス43の流入口及び流出口として機能している。ガス43の流れ方向に応じて、開口28の上部がガス43の流入口として機能し、かつ、開口28の下部がガス43の流出口として機能することもあれば、開口28の下部がガス43の流入口として機能し、かつ、開口28の上部がガス43の流出口として機能することもある。本実施の形態の第3変形例の二酸化炭素回収装置1は、壁(図示せず)に設置するのに適している。
図10に示されるように、本実施の形態の第4変形例の二酸化炭素回収装置1では、吸着部20は、開口26,27の各々の上方に設けられている庇29を含む。庇29は、雨、雪または日光が吸着空間25に入ることを防止する。庇29は、開口26または開口27の一方の上方に設けられてもよい。
図11に示されるように、本実施の形態の第5変形例の二酸化炭素回収装置1では、吸着部20は、ガス43を通すが吸着剤40を通さない網46を含む。網46は、開口27を覆っている。網46は、特に限定されないが、ステンレスのような金属で形成されている。網46は、開口26をさらに覆ってもよい。網46が、開口26と開口27の両方を覆うことによって、様々な方向からガス43が吸着部20に流入しても、吸着剤40が、ガス43に流されて、吸着部20から出ていくことを阻止することができる。
(二酸化炭素回収装置1の設置例)
図12から図14に示されるように、二酸化炭素回収装置1は、例えば、建物50に設置される。建物50は、側壁51と、屋上52とを含む。建物50は、特に限定されないが、例えば、高層ビルまたはマンションである。
具体的には、図12に示されるように、本実施の形態の第1設置例では、二酸化炭素回収装置1は、建物50の側壁51に設置されている。図13に示されるように、本実施の形態の第2設置例では、二酸化炭素回収装置1は、建物50の屋上52に設置されている。このように二酸化炭素回収装置1を屋外に設置することによって、屋外に吹く風によって吸着部20にガス43が流入するため、二酸化炭素回収装置1は、ガス43に含まれる二酸化炭素を回収することができる。
図14に示されるように、本実施の形態の第3設置例では、二酸化炭素回収装置1は、空調室外機55の空気取入口56の前に設置されている。二酸化炭素回収装置1の設置を容易にするために、二酸化炭素回収装置1は、空調室外機55によって支持されてもよい。空調室外機55は、特に限定されないが、例えば、建物50の屋上52のような屋外に設置されている。空調室外機55には、空気取入口56と空気排出口57とが設けられている。二酸化炭素回収装置1と空調室外機55とは、本実施の形態の空調換気システム2に含まれている。本明細書において、空調換気システム2は、建物50の空調、換気、または、空調及び換気の両方を行うシステムを意味する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1、空調換気システム2及び二酸化炭素回収方法の効果を説明する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1は、吸着剤40を収容する貯蔵部10と、吸着剤40を回収する回収部30と、吸着部20とを備える。吸着部20の内部に吸着空間25が形成されている。吸着部20に、二酸化炭素を含むガス43が吸着空間25に流入する流入口(例えば、開口26)が設けられている。吸着部20は、貯蔵部10と回収部30との間に配置されている。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。ガス43は、流入口を通して、吸着剤40の落下方向と交差する方向に吸着空間25に導入される。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。
二酸化炭素回収装置1では、ガス43は、吸着剤40の落下方向と交差する方向に吸着空間25に導入される。そのため、ガス43が吸着剤40から受ける流れ抵抗が減少する。二酸化炭素回収装置1は、より低い圧力を有するガス43にも適用可能であり、かつ、より小型化され得る。また、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。そのため、吸着剤40を貯蔵部10から回収部30に搬送するための電力(例えば、吸着剤40を搬送するための空気搬送装置に使用される電力)を削減することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、貯蔵部10は、吸着部20の上方に配置されている。回収部30は、吸着部20の下方に配置されている。
そのため、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20を通って、貯蔵部10から回収部30に落下する。吸着剤40を貯蔵部10から回収部30に搬送するための電力を削減することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、貯蔵部10は、貯蔵本体11と、第1弁(弁14)とを含む。貯蔵本体11の内部に、吸着剤40が貯蔵される貯蔵空間12が形成されている。貯蔵本体11に、第1開口(開口13)が設けられている。第1開口は、貯蔵空間12と吸着空間25とに連通している。第1弁は、第1開口を開閉する。
そのため、第1弁(弁14)は、貯蔵部10に十分な量の吸着剤40を貯蔵した後に、十分な量の吸着剤40を吸着部20に供給することができる。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、吸着部20は、第1壁(前壁21)と、第1壁に接続されている第2壁(側壁23)とを含む。第1壁と第2壁とは、吸着空間25の一部を規定している。第1壁は、第2壁よりも広い幅を有している。流入口(例えば、開口26)は、第1壁に設けられている。
そのため、流入口(例えば、開口26)の面積が増加する。より多くのガス43が、流入口を通して吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、流入口(例えば、開口26)の幅は、第1壁(前壁21)の幅の60%以上100%以下である。
そのため、流入口(例えば、開口26)の面積が増加する。より多くのガス43が、流入口を通して吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、吸着部20は、流入口(例えば、開口26)の上方に設けられている庇29を含む。
庇29は、雨、雪または日光が吸着空間25に入ることを防止する。そのため、雨もしくは雪が吸着剤40に接触すること、または、吸着剤40が日光によって照射されることが防止される。雨、雪または日光に起因する吸着剤40の吸着能力の低下が防止され得る。より長い期間にわたって、ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1では、吸着部20は、ガス43を通すが吸着剤40を通さない網46を含む。吸着部20に、ガス43が吸着空間25から流出する流出口(例えば、開口27)が設けられている。網46は、流出口を覆っている。
網46は、吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43を通すとともに、吸着剤40が、ガス43に流されて、流出口(例えば、開口27)を通って吸着部20から出ていくことを阻止することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1は、建物50の屋上52または側壁51に設置されている。
建物50の屋上52における外気の流速は、地上における外気の流速よりも大きいことが多い。二酸化炭素回収装置1を建物50の屋上52に設置することによって、より多くのガス43が吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
二酸化炭素回収装置1を建物50の側壁51に設置することによって、吸着剤40の落下方向における吸着部20のサイズが大きくなるとともに、外気の流れを利用してガス43を吸着空間25に導入することができる。より多くのガス43が吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の空調換気システム2は、二酸化炭素回収装置1と、空調室外機55とを備える。空調室外機55に空気取入口56が設けられている。二酸化炭素回収装置1は、空調室外機55の空気取入口56の前に設置されている。
空調換気システム2は二酸化炭素回収装置1を備えているため、空調換気システム2は、より低い圧力を有するガス43にも適用可能であり、かつ、より小型化され得る。また、二酸化炭素回収装置1を空調室外機55の空気取入口56の前に設置することによって、空調室外機55が作る外気の流れを利用して、ガス43が吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。さらに、空調室外機55が停止して空調室外機55が作る空気の流れがなくても、屋外に吹く風によって吸着部20にガス43が流入するため、二酸化炭素回収装置1は、ガス43に含まれる二酸化炭素を回収することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法は、吸着部20の吸着空間25において吸着剤40を吸着剤40の自重で落下させて、二酸化炭素を含むガス43に吸着剤40を接触させることにより、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着剤40に吸着させることを備える。ガス43は、吸着剤40の落下方向と交差する方向に吸着空間25に導入される。本実施の形態の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素が吸着された吸着剤40を回収することをさらに備える。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法では、ガス43は、吸着剤40の落下方向と交差する方向に吸着空間25に導入される。そのため、ガス43が吸着剤40から受ける流れ抵抗が減少する。本実施の形態の二酸化炭素回収方法は、より低い圧力を有するガス43にも適用可能である。また、本実施の形態の二酸化炭素回収方法によれば、二酸化炭素回収装置1をより小型化することができる。さらに、本実施の形態の二酸化炭素回収方法では、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着空間25を落下する。そのため、吸着剤40を搬送するための電力を削減することができる。
実施の形態2.
図15から図17を参照して、実施の形態2に係る二酸化炭素回収装置1bを説明する。本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bは、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1と同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態1の二酸化炭素回収装置1と異なっている。
二酸化炭素回収装置1bでは、貯蔵本体11は、傾斜底板11bを含む。傾斜底板11bは、貯蔵本体11の底部を規定する。傾斜底板11bは、開口13に向けて次第に下がっている。弁14が開口13を閉じているとき、吸着剤40は、傾斜底板11b及び弁14上にある。
二酸化炭素回収装置1bは、複数の傾斜板61,62をさらに備えている。二酸化炭素回収装置1bは、少なくとも一つの傾斜板を備えていればよい。傾斜板61,62は、吸着空間25内に配置されている。傾斜板61,62は、水平面(xy面)に対して傾斜している。
傾斜板61は、端61aと、端61aとは反対側の端61bとを含む。端61aは、吸着部20(具体的には、側壁23)に固定されている。端61bは、吸着部20(具体的には、側壁24)から離れており、端61bと吸着部20(具体的には、側壁24)との間に隙間が形成されている。端61aは、端61bよりも上方にある。端61aと貯蔵部10との間の距離は、端61bと貯蔵部10との間の距離より小さい。傾斜板62は、端62aと、端62aとは反対側の端62bとを含む。端62aは、吸着部20(具体的には、側壁24)に固定されている。端62bは、吸着部20(具体的には、側壁23)から離れており、端62bと吸着部20(具体的には、側壁23)との間に隙間が形成されている。端62aは、端62bよりも上方にある。端62aと貯蔵部10との間の距離は、端62bと貯蔵部10との間の距離より小さい。
吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62上を転がる。そのため、吸着剤40は、より広い表面積にわたって、ガス43に接触し得る。吸着剤40がガス43に接触する時間が伸びる。より多くの二酸化炭素が、吸着剤40に吸着される。吸着剤40は、傾斜板61,62上を転がり得る形状を有していればよく、例えば、球形状または円柱形状を有している。
図15から図17を参照して、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bの動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。
図15に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。実施の形態1の図1及び図2に示される工程と同様に、吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。吸着剤40は、傾斜底板11b及び弁14上にある。
図16に示されるように、弁14は、開口13を開放する。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62上を転がりながら、回収部30に向けて落下する。具体的には、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61上を端61bに向けて転がる。吸着剤40は、端61bと吸着部20(具体的には、側壁24)との間の隙間から、吸着剤40の自重で、傾斜板62に落下する。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板62上を端62bに向けて転がる。吸着剤40は、端62bと吸着部20(具体的には、側壁23)との間の隙間から、吸着剤40の自重で、傾斜板61に落下する。
ガス43は、開口26を通して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)と交差する方向(例えば、+x方向)に吸着空間25に導入される。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43は、開口27(図2、図4及び図6を参照)を通して、吸着空間25から流出する。
ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板(傾斜板62)から回収部30に向かって落下する。具体的には、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板(例えば、傾斜板62)と吸着部20(例えば、側壁23)との間の隙間から、回収部30に向かって落下する。図17に示されるように、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1b及び二酸化炭素回収方法は、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1及び二酸化炭素回収方法の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bは、吸着空間25内に配置されており、かつ、水平面に対して傾斜している少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61,62)をさらに備える。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、少なくとも一つの傾斜板上を転がる。
吸着剤40は少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61,62)上を転がるため、二酸化炭素を含むガス43に接触する吸着剤40の表面積が増加する。より多くの二酸化炭素がより短時間で吸着剤40に吸着され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。二酸化炭素回収装置1bは、小型化され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bでは、少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61)は、吸着部20に固定されている第1端(例えば、端61a)と、第1端とは反対側の第2端(例えば、端61b)とを含む。第1端と貯蔵部10との間の第1距離は、第2端と貯蔵部10との間の第2距離より小さい。
そのため、吸着剤40は少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61)上を転がる。二酸化炭素を含むガス43に接触する吸着剤40の表面積が増加する。より多くの二酸化炭素がより短時間で吸着剤40に吸着され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。二酸化炭素回収装置1bは、小型化され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bでは、少なくとも一つの傾斜板は、複数の傾斜板(例えば、傾斜板61,62)である。
そのため、二酸化炭素を含むガス43に接触する吸着剤40の表面積がさらに増加する。吸着剤40がガス43に接触する時間が伸びる。より多くの二酸化炭素が吸着剤40に吸着され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1bでは、吸着剤40は、球形状または円柱形状を有している。
そのため、吸着剤40は少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61,62)上を転がる。二酸化炭素を含むガス43に接触する吸着剤40の表面積が増加する。より多くの二酸化炭素がより短時間で吸着剤40に吸着され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法では、吸着剤40を吸着剤40の自重で落下させることは、吸着空間25内に配置されておりかつ水平面に対して傾斜する少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61,62)上に吸着剤40を転がすことを含む。
吸着剤40は少なくとも一つの傾斜板(例えば、傾斜板61,62)上を転がるため、二酸化炭素を含むガス43に接触する吸着剤40の表面積が増加する。より多くの二酸化炭素がより短時間で吸着剤40に吸着され得る。本実施の形態の二酸化炭素回収方法によれば、二酸化炭素がより効率的に回収され得るとともに、二酸化炭素回収装置1bを小型化することができる。
実施の形態3.
図18から図25を参照して、実施の形態3に係る二酸化炭素回収装置1cを説明する。本実施の形態の二酸化炭素回収装置1cは、実施の形態2の二酸化炭素回収装置1bと同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態2の二酸化炭素回収装置1bと異なっている。
図18、図19、図22及び図25に示されるように、二酸化炭素回収装置1cでは、貯蔵部10に、開口16が設けられている。開口16は、貯蔵空間12と運搬容器65の通路75とに連通している。吸着部20に、吸着空間25と運搬容器65の通路75とに連通する開口63が設けられている。開口63は、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板の下端(例えば、傾斜板62の端62b)に対向している。
吸着部20は、弁64を含む。弁64は、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板の下端(例えば、傾斜板62の端62b)に設けられている。弁64は、第1弁位置(図18及び図19を参照)と第2弁位置(図22及び図25を参照)との間で切り換え可能である。図18及び図19に示されるように、弁64が第1弁位置にあるとき、弁64は吸着剤40を開口63及び運搬容器65にガイドする。図22及び図25に示されるように、弁64が第2弁位置にあるとき、弁64は吸着剤40を開口33及び回収部30にガイドする。
図18から図25に示されるように、二酸化炭素回収装置1cは、運搬容器65と、駆動装置77とをさらに備える。二酸化炭素が吸着された吸着剤40を再利用するために、運搬容器65と駆動装置77とは、二酸化炭素が吸着された吸着剤40を吸着部20から貯蔵部10に運搬する。
運搬容器65は、かご66と、シャッター70とを含む。運搬容器65は、ばね73と、操作棒74とをさらに含んでもよい。
かご66は、頂面66tを有する。かご66の内部に、吸着剤40が収容される収容空間67が設けられている。かご66に、収容空間67に連通する開口68が設けられている。かご66は、収容空間67の底面を規定する傾斜底面69を含む。傾斜底面69は、開口68に向かって次第に下がっている。
シャッター70は、シャッター本体71と、シャッター本体71から突出している突起72とを含む。シャッタ(具体的には、シャッター本体71)は、かご66の開口68の一部を開閉する。
具体的には、ばね73と操作棒74とは、突起72に接続されている。ばね73は、シャッター70を、上向きに付勢している。操作棒74は、下端74aと、下端74aとは反対側の上端74bとを含む。操作棒74の下端74aは、突起72に連結されている。
図18及び図19に示されるように運搬容器65が第1位置にあるとき、かご66の頂面66tは、運搬容器65の通路75の天井76から離れている。図18から図21に示されるように、シャッター70は、ばね73によって上向きに付勢されている。そのため、シャッター70(具体的には、シャッター本体71)は、かご66の開口68の一部を閉じる。操作棒74の上端74bは、かご66の頂面66tから突出する。
これに対し、図22に示されるように運搬容器65が第2位置にあるとき、かご66の頂面66tが運搬容器65の通路75の天井76に接触する。図22から図24に示されるように、操作棒74は、ばね73の付勢力に抗して、下向きに移動する。操作棒74の上端74bは、かご66の頂面66tと面一となる。ばね73は、圧縮される。シャッター70(具体的には、シャッター本体71)は、かご66の開口68の全てを開放する。
運搬容器65は、駆動装置77によって駆動されて、通路75を移動する。本実施の形態では、駆動装置77は、運搬容器65を、第1位置と第2位置との間で移動させる。図18及び図19に示されるように運搬容器65が第1位置にあるとき、運搬容器65は吸着部20(例えば、開口63)に対向する。図22に示されるように運搬容器65が第2位置にあるとき、運搬容器65は貯蔵部10(例えば、開口16)に対向する。具体的には、駆動装置77は、巻上機78と、ロープ79とを含む。ロープ79は、運搬容器65(具体的には、かご66)と巻上機78とに接続されている。運搬容器65は、巻上機78及びロープ79を用いて、吸着部20から貯蔵部10へ上昇する、または、貯蔵部10から吸着部20に下降する。
図18から図25を参照して、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1cの動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。
図18に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。実施の形態2の図15に示される工程と同様に、吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。
図19に示されるように、弁14は、開口13を開放する。実施の形態2の図16に示される工程と同様に、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62上を転がりながら、回収部30に向けて落下する。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。
図19に示されるように運搬容器65が第1位置にあるとき、吸着空間25を落下した吸着剤40は運搬容器65に収容される。具体的には、運搬容器65は、第1位置にあり、吸着部20(例えば、開口63)に対向している。弁64は、第1弁位置にあり、吸着剤40を開口63及び運搬容器65にガイドする。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、弁64を転がり、開口63を通って、かご66の収容空間67に収容される。運搬容器65が第1位置にあるとき、シャッター70(具体的には、シャッター本体71)は、図19から図21に示されるように、かご66の開口68の一部を閉じる。そのため、かご66の収容空間67に収容された吸着剤40は、かご66の収容空間67内に留まる。
図22に示されるように、駆動装置77を用いて、運搬容器65を第1位置(図18及び図19を参照)から第2位置(図22を参照)に移動させる。具体的には、巻上機78を用いて、ロープ79を巻き上げる。ロープ79に接続されている運搬容器65は、第1位置から第2位置に移動する。
図22に示されるように運搬容器65が第2位置にあるとき、吸着剤40は運搬容器65から貯蔵部10に供給される。具体的には、運搬容器65が第2位置にあるとき、運搬容器65は開口16に対向しており、かつ、かご66の頂面66tは運搬容器65の通路75の天井76に接触する。操作棒74の上端74bは、天井76に接触して、操作棒74は、ばね73の付勢力に抗して、下向きに移動する。操作棒74の上端74bは、かご66の頂面66tと面一となる。操作棒74に連結されているシャッター70も、下向きに移動する。シャッター70(具体的には、シャッター本体71)は、かご66の開口68の全てを開放する。吸着剤40は、傾斜底面69に沿って移動する。例えば、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜底面69を転がる。吸着剤40は、かご66の収容空間67から、開口16を通って、貯蔵部10の貯蔵空間12に移動する。弁14は、開口13を開放している。吸着剤40は、開口13を通って、吸着部20の吸着空間25に供給される。
吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62を再び転がる。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に再び接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40が二酸化炭素を十分に吸着するまで、図18、図19及び図22に示される工程を繰り返す。吸着剤40は、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用される。
吸着剤40が二酸化炭素を十分に吸着して、吸着剤40の二酸化炭素吸着能力が低下すると、図22及び図25に示されるように、弁64は、第1弁位置(図18及び図19を参照)から第2弁位置に切り換えられる。弁64が第2弁位置にあるとき、弁64は吸着剤40を開口33及び回収部30にガイドする。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板(傾斜板62)から回収部30に向かって落下する。図25に示されるように、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1c及び二酸化炭素回収方法は、実施の形態2の二酸化炭素回収装置1b及び二酸化炭素回収方法の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1cは、運搬容器65と、駆動装置77とをさらに備える。駆動装置77は、運搬容器65を、吸着部20に対向する第1位置から貯蔵部10に対向する第2位置まで移動させる。運搬容器65が第1位置にあるとき、吸着空間25を落下した吸着剤40は運搬容器65に収容される。運搬容器65が第2位置にあるとき、吸着剤40は運搬容器65から貯蔵部10に供給される。
そのため、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために、吸着剤40が繰り返し利用され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。また、吸着剤40が再利用されるため、吸着部20のサイズ(特に、吸着剤40の落下方向(-z方向)における吸着部20のサイズ)を小さくすることができる。二酸化炭素回収装置1cが小型化され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1cでは、吸着部20は、第2弁(弁64)を含む。吸着部20に、吸着空間25に連通する第2開口(開口63)が設けられている。運搬容器65が第1位置にあるとき、運搬容器65は第2開口に対向している。第2弁は、第1弁位置と第2弁位置との間で切り換え可能である。第2弁が第1弁位置にあるとき、第2弁は吸着剤40を第2開口にガイドする。第2弁が第2弁位置にあるとき、第2弁は吸着剤40を回収部30にガイドする。
そのため、吸着剤40にできる限り多くの二酸化炭素を吸着させた後に、二酸化炭素が十分に吸着された吸着剤40を回収部30に供給することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法では、吸着空間25において二酸化炭素が吸着された吸着剤40を吸着剤40の自重で落下させて、二酸化炭素が吸着された吸着剤40をガス43に接触させることにより、ガス43に含まれる二酸化炭素を二酸化炭素が吸着された吸着剤40に吸着させることをさらに備える。
そのため、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために、吸着剤40が繰り返し利用され得る。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。また、吸着剤40が再利用されるため、吸着部20のサイズ(特に、吸着剤40の落下方向(-z方向)における吸着部20のサイズ)を小さくすることができる。二酸化炭素回収装置1cが小型化され得る。
実施の形態4.
図26から図33を参照して、実施の形態4に係る二酸化炭素回収装置1dを説明する。本実施の形態の二酸化炭素回収装置1dは、実施の形態3の二酸化炭素回収装置1cと同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態3の二酸化炭素回収装置1cと異なっている。
回収部30に、開口34,35,36がさらに設けられている。開口34は、回収空間32と運搬容器65の通路75に連通している。開口35,36は、各々、回収空間32に連通している。回収部30は、弁80,81,82,83をさらに含む。弁80は、開口33を開閉する。弁81は、開口34を開閉する。弁82は、開口35を開閉する。弁83は、開口36を開閉する。回収部30は、傾斜底面31bを含む。傾斜底面31bは、開口34に向けて次第に下がっている。
駆動装置77は、運搬容器65を、第3位置(図29から図32を参照)にも移動させることができる。駆動装置77は、運搬容器65を、第1位置(図26及び図27を参照)と第2位置(図28及び図33を参照)と第3位置(図29から図32を参照)との間で移動させる。運搬容器65が第3位置にあるとき、運搬容器65は回収部30(具体的には、開口34)に対向している。運搬容器65が第3位置にあり、かつ、弁81が開口34を開放するとき、吸着剤40は回収部30から運搬容器65に供給される。
二酸化炭素回収装置1dは、二酸化炭素分離装置84をさらに備える。二酸化炭素分離装置84は、回収空間32に収容されている吸着剤40に熱または圧力などを印加して、吸着剤40から二酸化炭素を分離させる。本実施の形態では、二酸化炭素分離装置84は、吸着剤40に熱を印加して吸着剤40から二酸化炭素を分離させるものであり、例えば、加熱装置84aと、排気装置84bとを含む。
加熱装置84aは、回収空間32に収容されている吸着剤40を加熱する。具体的には、加熱装置84aは、パイプ85と、給気ブロワ86とを含む。パイプ85は、回収部30に接続されており、開口35に連通している。図30に示されるように、給気ブロワ86は、開口35を通して、パイプ85から回収部30の回収空間32に熱風90を供給する。回収空間32に収容されておりかつ二酸化炭素が吸着された吸着剤40は、熱風90によって加熱される。吸着剤40に吸着されていた二酸化炭素は、吸着剤40から分離する。
排気装置84bは、加熱された吸着剤40から分離した二酸化炭素を回収空間32から排気する。具体的には、排気装置84bは、パイプ87と、排気ブロワ88とを含む。パイプ87は、回収部30に接続されており、開口36に連通している。図31に示されるように、排気ブロワ88は、開口36を通して、回収部30の回収空間32からパイプ87に、吸着剤40から分離した二酸化炭素を排気する。パイプ87に、ボンベ89が接続されている。吸着剤40から分離した二酸化炭素は、ボンベ89に貯蔵される。
図26から図33を参照して、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1dの動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。
図26に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。実施の形態3の図18に示される工程と同様に、吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。
図27に示されるように、弁14は、開口13を開放する。実施の形態3の図19に示される工程と同様に、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62上を転がりながら、回収部30に向けて落下する。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。
図27に示されるように、実施の形態3の図19に示される工程と同様に、運搬容器65は第1位置にあり、弁64は第1弁位置にある。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、弁64を転がって、開口63を通して、かご66の収容空間67に収容される。
図28に示されるように、実施の形態3の図22に示される工程と同様に、駆動装置77を用いて、運搬容器65を第1位置(図26及び図27を参照)から第2位置(図28を参照)に移動させる。運搬容器65が第2位置にあるとき、シャッター70は、かご66の開口68の全てを開放する。吸着剤40は、傾斜底面69に沿って移動する。吸着剤40は、かご66の収容空間67から、開口16を通って、貯蔵部10の貯蔵空間12に移動する。
弁14は、開口13を開放している。吸着剤40は、開口13を通って、吸着部20の吸着空間25に供給される。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62を再び転がる。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に再び接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40が二酸化炭素を十分に吸着するまで、図26から図28に示される工程を繰り返す。吸着剤40は、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用される。
吸着剤40が二酸化炭素を十分に吸着して、吸着剤40の二酸化炭素吸着能力が低下すると、実施の形態3の図22及び図25に示される工程と同様に、弁64は、第1弁位置(図26及び図27を参照)から第2弁位置(図28及び図29を参照)に切り換えられる。図28及び図29に示されるように、弁64が第2弁位置にあるとき、弁64は吸着剤40を開口33及び回収部30にガイドする。弁80は、開口33を開放する。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62のうち最も回収部30に近い傾斜板(傾斜板62)から回収部30に向かって落下する。図29に示されるように、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
図29に示されるように、駆動装置77を用いて、運搬容器65を、第2位置(図27及び図28を参照)から第3位置(図29から図32を参照)に移動させる。運搬容器65が第3位置にあるとき、運搬容器65は回収部30(具体的には、開口34)に対向する。なお、図32に示されるように弁81が開口34を開放する前に、運搬容器65を第2位置から第3位置に移動させてもよい。
二酸化炭素分離装置84を用いて、回収空間32に収容されている吸着剤40から、二酸化炭素を分離する。例えば、図30に示されるように、加熱装置84aを用いて、回収空間32に収容されておりかつ二酸化炭素が吸着された吸着剤40を加熱する。具体的には、弁80は、開口33を閉じる。弁64が弁80と干渉することを避けるために、弁64は第2弁位置(図28及び図29を参照)から第1弁位置(図26、図27及び図30を参照)に切り換えられてもよい。弁81は、開口34を閉じる。弁83は、開口36を閉じる。弁82は、開口35を開放する。給気ブロワ86は、開口35を通して、パイプ85から回収部30の回収空間32に熱風90を供給する。回収空間32に収容されておりかつ二酸化炭素が吸着された吸着剤40は、熱風90によって加熱される。吸着剤40に吸着されていた二酸化炭素は、吸着剤40から分離する。
図31に示されるように、排気装置84bを用いて、加熱された吸着剤40から分離した二酸化炭素を回収空間32から排気する。具体的には、弁80は、開口33を閉じたままである。弁81は、開口34を閉じたままである。弁82は、開口35を閉じる。弁83は、開口36を開放する。排気ブロワ88は、開口36を通して、回収部30の回収空間32からパイプ87に、吸着剤40から分離した二酸化炭素を排気する。パイプ87に、ボンベ89が接続されている。吸着剤40から分離した二酸化炭素は、ボンベ89に回収される。二酸化炭素が分離された吸着剤40が、回収部30の回収空間32内に残る。
図32に示されるように、弁83は、開口36を閉じる。弁81は、開口34を開放する。二酸化炭素が分離された吸着剤40は、傾斜底面31bに沿って移動する。例えば、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜底面31bを転がる。吸着剤40は、回収部30の回収空間32から、開口34を通って、かご66の収容空間67に収容される。運搬容器65が第3位置にあるとき、運搬容器65が第1位置にあるときと同様に、図20、図21及び図32に示されるように、かご66の頂面66t及び操作棒74の上端74bは、運搬容器65の通路75の天井76から離れている。そのため、運搬容器65が第3位置にあるとき、シャッター70は、かご66の開口68の一部を閉じる。そのため、かご66の収容空間67に収容された吸着剤40は、かご66の収容空間67内に留まる。
駆動装置77を用いて、運搬容器65を第3位置(図32を参照)から第2位置(図33を参照)に移動させる。具体的には、巻上機78を用いて、ロープ79を巻き上げる。ロープ79に接続されている運搬容器65は、第3位置から第2位置に移動する。
運搬容器65が第2位置にあるとき、図23、図24及び図33に示されるように、シャッター70は、かご66の開口68の全てを開放する。吸着剤40は、傾斜底面69に沿って移動する。例えば、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜底面69を転がる。吸着剤40は、かご66の収容空間67から、開口16を通って、貯蔵部10の貯蔵空間12に移動する。図33に示されるように、弁14は、開口13を開放している。吸着剤40は、開口13を通って、吸着部20の吸着空間25に供給される。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、傾斜板61,62を再び転がる。吸着剤40は、吸着空間25において、傾斜板61,62上を転がりながらガス43に再び接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。こうして、吸着剤40は、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用される。
(変形例)
図34から図40に示されるように、本実施の形態の変形例の二酸化炭素回収装置1eでは、図1から図6に示される実施の形態1の二酸化炭素回収装置1と同様に、傾斜板61,62を備えておらず、かつ、吸着部20に開口63が設けられていなくてもよい。また、本実施の形態の変形例の二酸化炭素回収装置1eでは、貯蔵部10は、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1の弁14を備えてもよい。
図34から図40を参照して、本実施の形態の変形例の二酸化炭素回収装置1eの動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。本実施の形態の変形例の二酸化炭素回収装置1eの動作及び二酸化炭素回収方法は、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1dの動作及び二酸化炭素回収方法と同様である。
図34に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。実施の形態1の図1及び図2に示される工程と同様に、吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。
図35に示されるように、弁14は、開口13を開放する。実施の形態1の図3及び図4に示される工程と同様に、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。ガス43は、開口26を通して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)と交差する方向(例えば、+x方向)に吸着空間25に導入される。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43は、開口27(図2、図4及び図6を参照)を通して、吸着空間25から流出する。
ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20から回収部30に向かって落下する。図36に示されるように、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
二酸化炭素分離装置84を用いて、回収空間32に収容されている吸着剤40から、二酸化炭素を分離する。例えば、図37に示されるように、本実施の形態の図30に示される工程と同様に、二酸化炭素が吸着された吸着剤40を加熱することによって、二酸化炭素が吸着された吸着剤40から二酸化炭素を分離させる。図38に示されるように、本実施の形態の図31に示される工程と同様に、排気装置84bを用いて、加熱された吸着剤40から分離した二酸化炭素を回収空間32から排気する。吸着剤40から分離された二酸化炭素は、ボンベ89に回収される。
図39に示されるように、本実施の形態の図32に示される工程と同様に、弁81が開口34を開放して、二酸化炭素が分離された吸着剤40を、回収部30の回収空間32から、かご66の収容空間67に移動させる。二酸化炭素が分離された吸着剤40は、かご66の収容空間67に収容される。
図40に示されるように、本実施の形態の図33に示される工程と同様に、駆動装置77を用いて、運搬容器65を第3位置(図39を参照)から第2位置(図40を参照)に移動させる。運搬容器65が第2位置にあるとき、シャッター70は、かご66の開口68の全てを開放する。吸着剤40は、かご66の収容空間67から、開口16を通って、貯蔵部10の貯蔵空間12に移動する。弁14は、開口13を開放している。吸着剤40は、開口13を通って、吸着部20の吸着空間25に供給される。吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に再び接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。こうして、吸着剤40は、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用される。
本実施の形態の別の変形例では、二酸化炭素分離装置84を用いて一部の吸着剤40から二酸化炭素を分離させながら、吸着部20において残部の吸着剤40をガス43に接触させて、ガス43に含まれる二酸化炭素を残部の吸着剤40に吸着させてもよい。二酸化炭素分離工程と、二酸化炭素吸着工程とが並行して行われるため、二酸化炭素炭素は、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1d,1e及び二酸化炭素回収方法は、実施の形態3の二酸化炭素回収装置1c及び二酸化炭素回収方法の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1d,1eは、二酸化炭素分離装置84と、運搬容器65と、駆動装置77とをさらに備える。駆動装置77は、運搬容器65を、回収部30に対向する第3位置から貯蔵部10に対向する第2位置まで移動させる。回収部30の内部に、吸着空間25を落下した吸着剤40が収容される回収空間32が形成されている。二酸化炭素分離装置84は、回収空間32に収容されている吸着剤40から二酸化炭素を分離させる。運搬容器65が第3位置にあるとき、二酸化炭素が分離された吸着剤40は回収部30から運搬容器65に収容される。運搬容器65が第2位置にあるとき、吸着剤40は運搬容器65から貯蔵部10に供給される。
そのため、二酸化炭素が分離された吸着剤40を、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。また、吸着剤40が再利用されるため、吸着部20のサイズ(特に、吸着剤40の落下方向(-z方向)における吸着部20のサイズ)を小さくすることができる。二酸化炭素回収装置1d,1eが小型化され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1d,1eでは、二酸化炭素分離装置84は、回収空間32に収容されている吸着剤40を加熱する加熱装置84aと、加熱された吸着剤40から分離した二酸化炭素を回収空間32から排気する排気装置84bとを含む。
そのため、吸着剤40から二酸化炭素を効率的に分離することができる。二酸化炭素が分離された吸着剤40を再利用することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1d,1eでは、回収部30に、回収空間32に連通する第2開口(開口34)が設けられている。運搬容器65が第3位置にあるとき、運搬容器65は第2開口に対向している。回収部30は、第2開口を開閉する第2弁(弁81)を含む。
そのため、吸着剤40からできる限り多くの二酸化炭素を分離した後に、二酸化炭素が十分に分離された吸着剤40を、運搬容器65を用いて、貯蔵部10に供給することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素が吸着された吸着剤40から二酸化炭素を分離させることと、吸着空間25において二酸化炭素が吸着された吸着剤40を吸着剤40の自重で落下させて、二酸化炭素が分離された吸着剤40をガス43に再び接触させることにより、ガス43に含まれる二酸化炭素を二酸化炭素が分離された吸着剤40に吸着させることとをさらに備える。
そのため、二酸化炭素が分離された吸着剤40を、ガス43に含まれる二酸化炭素を除去するために再利用することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。また、吸着剤40が再利用されるため、吸着部20のサイズ(特に、吸着剤40の落下方向(-z方向)における吸着部20のサイズ)を小さくすることができる。本実施の形態の二酸化炭素回収方法によれば、二酸化炭素回収装置1d,1eを小型化することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法では、二酸化炭素が吸着された吸着剤40を加熱することによって、二酸化炭素が吸着された吸着剤40から二酸化炭素を分離させる。
そのため、吸着剤40から二酸化炭素を効率的に分離することができる。二酸化炭素が分離された吸着剤40を再利用することができる。二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収方法は、吸着剤40から分離された二酸化炭素を回収することをさらに備える。そのため、二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
実施の形態5.
図41から図43を参照して、実施の形態5に係る二酸化炭素回収装置1fを説明する。本実施の形態の二酸化炭素回収装置1fは、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1と同様の構成を備えるが、主に以下の点で実施の形態1の二酸化炭素回収装置1と異なっている。
二酸化炭素回収装置1fは、建物50(図12から図14を参照)内に設置されているダクト93に接続されている。ダクト93は、例えば、換気ダクトまたは空調ダクトである。二酸化炭素回収装置1fとダクト93とは、本実施の形態の空調換気システム2fに含まれている。
具体的には、ダクト93は、上流側ダクト部分93aと、下流側ダクト部分93bとを含む。二酸化炭素を含むガス43は、上流側ダクト部分93aから下流側ダクト部分93bに流れる。二酸化炭素回収装置1fは、上流側ダクト部分93aと下流側ダクト部分93bとの間に配置されている。上流側ダクト部分93aは、二酸化炭素回収装置1fに対して、ガス43の上流側に配置されている。上流側ダクト部分93aは、二酸化炭素回収装置1fに接続されており、開口26に連通している。下流側ダクト部分93bは、二酸化炭素回収装置1fに対して、ガス43の下流側に配置されている。下流側ダクト部分93bは、二酸化炭素回収装置1fに接続されており、開口27に連通している。
図41から図43を参照して、本実施の形態の二酸化炭素回収装置1fの動作及び二酸化炭素回収方法を説明する。本実施の形態の二酸化炭素回収装置1fの動作及び二酸化炭素回収方法は、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1の動作及び二酸化炭素回収方法と同様である。
図41に示されるように、弁14は、開口13を閉じている。実施の形態1の図1及び図2に示される工程と同様に、吸着剤40は、貯蔵部10に貯蔵されている。
図42に示されるように、弁14は、開口13を開放する。実施の形態1の図3及び図4に示される工程と同様に、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20の吸着空間25に向けて落下する。吸着部20において、吸着剤40は、吸着剤40の自重で、貯蔵部10から回収部30に向かって吸着空間25を落下する。二酸化炭素を含むガス43は、上流側ダクト部分93aから下流側ダクト部分93bに流れている。ガス43は、開口26を通して、吸着剤40の落下方向(例えば、-z方向)と交差する方向(例えば、+x方向)に吸着空間25に導入される。開口26は、ガス43の流入口である。吸着剤40は、吸着空間25において、ガス43に接触して、ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43は、開口27を通して、吸着空間25から流出する。開口27は、ガス43の流出口である。
ガス43に含まれる二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、吸着剤40の自重で、吸着部20から回収部30に向かって落下する。図43に示されるように、実施の形態1の図5及び図6に示される工程と同様に、二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、開口33を通って、回収部30の回収空間32に収容される。二酸化炭素を吸着した吸着剤40は、回収部30に回収される。
(変形例)
図44に示されるように、本実施の形態の第1変形例の二酸化炭素回収装置1fでは、実施の形態の第5変形例(図11を参照)と同様に、吸着部20は、ガス43を通すが吸着剤40を通さない網46を含む。網46は、開口27を覆っている。
図45及び図46に示されるように、本実施の形態の第2変形例の二酸化炭素回収装置1fでは、弁14が開口13を開放するとき、弁14は、ガス43の流入口である開口26の一部を閉塞する。弁14は、二酸化炭素を含むガス43の流れの一部をせき止める。弁14の下流側に負圧領域94が生成される。吸着空間25の一部が、負圧領域94となる。負圧領域94は、負圧領域94のまわりの領域よりもガス43の圧力が低い領域である。また、負圧領域94では、負圧領域94のまわりの領域よりも、ガス43の流速が小さい。そのため、吸着剤40が、ガス43に流されて、開口27を通して吸着部20から出ていくことが防止され得る。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1f及び空調換気システム2fは、実施の形態1の二酸化炭素回収装置1及び空調換気システム2の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1fでは、吸着部20は、ガス43を通すが吸着剤40を通さない網46を含む。吸着部20に、ガス43が吸着空間25から流出する流出口(開口27)が設けられている。網46は、流出口を覆っている。
網46は、吸着剤40によって二酸化炭素が除去されたガス43を通すとともに、吸着剤40が、ガス43に流されて、流出口(開口27)を通って吸着部20から出ていくことを阻止することができる。
本実施の形態の二酸化炭素回収装置1fでは、第1弁(弁14)が第1開口(開口13)を開放するときに、第1弁は流入口(開口26)の一部を閉塞する。
そのため、第1弁(弁14)は、二酸化炭素を含むガス43の流れの一部をせき止める。第1弁の下流側に負圧領域94が生成される。吸着剤40が、ガス43に流されて、吸着部20から出ていくことが防止され得る。
本実施の形態の空調換気システム2fは、二酸化炭素回収装置1fと、二酸化炭素回収装置1fに接続されているダクト93とを備える。ダクト93は、流入口(開口26)に連通している。
ダクト93は流入口(開口26)に連通しているため、ダクト93を流れるガス43の流れを利用して、ガス43が吸着空間25に導入され得る。ガス43に含まれる二酸化炭素が、より効率的に回収され得る。
今回開示された実施の形態1-5及びそれらの変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態1-5及びそれらの変形例の少なくとも二つを組み合わせてもよい。本開示の範囲は、上記した説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1,1b,1c,1d,1e,1f 二酸化炭素回収装置、2,2f 空調換気システム、10 貯蔵部、11 貯蔵本体、11b 傾斜底板、12 貯蔵空間、13,16 開口、14 弁、20 吸着部、21 前壁、22 後壁、23,24 側壁、25 吸着空間、26,27,28,63 開口、29 庇、30 回収部、31 回収本体、31b,69 傾斜底面、32 回収空間、33,34,35,36 開口、40 吸着剤、43 ガス、46 網、50 建物、51 側壁、52 屋上、55 空調室外機、56 空気取入口、57 空気排出口、61,62 傾斜板、61a,61b,62a,62b 端、64 弁、65 運搬容器、66 かご、66t 頂面、67 収容空間、68 開口、70 シャッター、71 シャッター本体、72 突起、73 ばね、74 操作棒、74a 下端、74b 上端、75 通路、76 天井、77 駆動装置、78 巻上機、79 ロープ、80,81,82,83 弁、84 二酸化炭素分離装置、84a 加熱装置、84b 排気装置、85,87 パイプ、86 給気ブロワ、88 排気ブロワ、89 ボンベ、90 熱風、93 ダクト、93a 上流側ダクト部分、93b 下流側ダクト部分、94 負圧領域。

Claims (5)

  1. ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収装置において、
    流入口および流出口を有し、前記流入口から流入した前記二酸化炭素を含む前記ガスを吸着剤に吸着させる吸着部を備え、前記二酸化炭素を前記吸着剤に吸着させた後の残りのガスは前記流出口から流出し、さらに、
    前記吸着剤を回収する回収部を備え、
    前記吸着部は、前記吸着剤の自重で前記吸着剤が落下しながら前記ガスに接触して前記二酸化炭素を吸着するように構成されており、
    前記吸着部は、前壁と後壁からなる一対の前後壁と、前記一対の前後壁よりも幅の狭い一対の側壁とを備え、
    前記流入口は前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されており、前記流出口は前記一対の側壁ではなく前記後壁に配置されておりまたは、前記流入口は前記一対の側壁ではなく前記後壁に配置され、前記流出口は前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されており、または、前記流入口および前記流出口は前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されており、
    前記吸着部の上方に配置されており、前記二酸化炭素を吸着する前記吸着剤を収容する貯蔵部をさらに備え、
    前記回収部は、前記吸着部の下方に配置されており、前記貯蔵部から落下した前記吸着剤を回収し
    前記一対の側壁のうちの一側壁と接触し、前記一対の側壁のうちの他側壁とは離隔されており、前記一側壁から前記他側壁へ向けて重力方向へ傾斜して延出する第1傾斜板と、
    前記第1傾斜板に対して前記重力方向に配置されており、前記他側壁と接触し、前記一側壁とは離隔されており、前記他側壁から前記一側壁へ向けて前記重力方向へ傾斜して延出する第2傾斜板とをさらに備え、
    前記第1傾斜板の一部は、前記重力方向からの平面視において、前記第2傾斜板の一部に重なり、
    前記回収部は、前記吸着剤が前記第1傾斜板および前記第2傾斜板に沿って落下した後に回収するように構成されている、二酸化炭素回収装置。
  2. 前記二酸化炭素回収装置は、建物の屋上または側壁に設置されている、請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の前記二酸化炭素回収装置と、
    空調室外機とを備え、
    前記空調室外機に空気取入口が設けられており、
    前記二酸化炭素回収装置は前記空気取入口の前に設置されている、空調換気システム。
  4. 請求項1または請求項に記載の前記二酸化炭素回収装置と、
    前記二酸化炭素回収装置に接続されているダクトとを備え、
    前記ダクトは、前記流入口に連通している、空調換気システム。
  5. 前壁と後壁からなる一対の前後壁と、前記一対の前後壁よりも幅の狭い一対の側壁とを備えた吸着部の吸着空間において、吸着剤を前記吸着剤の自重で落下させて、二酸化炭素を含むガスに前記吸着剤を接触させることにより、前記ガスに含まれる前記二酸化炭素を前記吸着剤に吸着させることを備え、前記ガスは前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されている流入口から前記吸着空間に導入され、前記二酸化炭素を前記吸着剤に吸着させた後の残りのガスを前記一対の側壁ではなく前記後壁に配置されている流出口から流出させ、または、前記ガスは前記一対の側壁ではなく前記後壁に配置されている流入口から前記吸着空間に導入され、前記二酸化炭素を前記吸着剤に吸着させた後の残りのガスを前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されている流出口から流出させ、または、前記ガスは前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されている流入口から前記吸着空間に導入され、前記二酸化炭素を前記吸着剤に吸着させた後の残りのガスを前記一対の側壁ではなく前記前壁に配置されている流出口から流出させ、さらに、
    前記二酸化炭素が吸着された前記吸着剤を回収することを備え、
    前記吸着剤を前記吸着剤の自重で落下させることは、前記吸着空間内に配置されておりかつ水平面に対して傾斜する第1傾斜板及び第2傾斜板上に前記吸着剤を転がすことを含前記第1傾斜板の一部は、重力方向からの平面視において、前記第2傾斜板の一部に重なり、
    前記吸着剤は、前記吸着剤の自重で前記第1傾斜板上を転がり、それから前記吸着剤の自重で前記第1傾斜板から前記第2傾斜板に落下し、それから前記吸着剤の自重で前記第2傾斜板上を転がり、前記第1傾斜板及び前記第2傾斜板上を転がりながら前記ガスに接触して前記二酸化炭素を吸着する、二酸化炭素回収方法。
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