JP7452764B2 - ステータ及び構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータ及び構造体に係り、例えば、冷却流路が設けられたステータ及びそのようなステータを有する構造体に関する。
モータ等の構造体では、例えば自動車の電動化の拡大による、大出力化への対応が求められている。大出力化においては、冷却性能の向上が重要である。一般に、高い冷却性能が要求されるタイプのモータでは、回転子の回転による温度上昇に対して、ステータ全体を油で冷やす油冷方式や水路を設けた水冷方式で対応している(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示の技術では、ステータのティース部に集中巻きしたコイルを、ティース部間のスロットに収容した回転電機において、スロットの内部空間に軸方向に延びる複数のパイプを並列配置し、かつこれらパイプの隙間及びパイプと前記コイルとの隙間に樹脂材料を充填して、ステータ内周側に向けて開口するスロットを閉塞する樹脂層を形成し、パイプ内に冷媒を流している。
特許4496710号公報
ところで、水路を設けた冷却方式において、従来技術では電磁鋼板外周付近の冷却等、熱源であるコイル周辺への直接冷却が実現できず、新たな技術が求められていた。また、各スロットに細長い水路を形成するため、圧力損失が発生し易く、冷却性能の向上に課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、ステータの冷却性能を向上させる技術を提供することを目的としている。
本発明によれば、次の技術が提供される。
[1]
ヨーク部と、前記ヨーク部から延出するティース部と、前記ティース部間に形成されたスロット内に収容されたコイルと、前記コイルを冷却する冷却水路と、を有するステータであって、
前記冷却水路は、
軸方向の一端から他端の間に配置され前記コイルを冷却するコイル内水路と、
複数の前記コイル内水路に連結され、前記コイル外に配置され、前記コイル内水路に導入する冷却水を分配する又は前記コイル内水路から排出された冷却水を集約するヘッダ水路と、
を有し、
前記コイル内水路の断面積の合計をS1、前記ヘッダ水路における前記冷却水の移動方向に対して垂直な面の断面積をS2としたときに、
前記S1と前記S2の比S2/S1が0.5以上である、ステータ。
[2]
前記冷却水路は、相互に独立している複数の系統を備える、[1]に記載のステータ。
[3]
前記コイル内水路は、前記スロット内に配置されているスロット内水路を有している、[1]または[2]に記載のステータ。
[4]
前記コイル内水路は、前記ティース部内に配置されているティース内水路を有している、[1]から[3]までのいずれか1に記載のステータ。
[5]
前記コイル内水路は、前記ヨーク部内に配置されているヨーク内水路を有している、[1]から[4]までのいずれか1に記載のステータ。
[6]
前記コイル内水路は、複数経路を1ユニットとして、前記一端から前記他端又は前記他端から前記一端へユニット単位で冷却水を折り返す経路を有して構成されている、[1]から[5]までのいずれか1に記載のステータ。
[7]
前記ヘッダ水路は、
外部から冷却水を導入するヘッダ水路導入部と、
外部に冷却水を排出するヘッダ水路排出部と、
を有する、[1]から[6]までのいずれか1に記載のステータ。
[8]
前記ヘッダ水路導入部と前記ヘッダ水路排出部とは軸方向の異なる側に設けられている、[7]に記載のステータ。
[9]
前記ヘッダ水路導入部と前記ヘッダ水路排出部とは軸方向の同じ側に設けられている、[7]に記載のステータ。
[10]
前記ヘッダ水路導入部の数と前記ヘッダ水路排出部の数は同じである、[7]から[9]までのいずれか1に記載のステータ。
[11]
前記ヘッダ水路導入部の数と前記ヘッダ水路排出部の数は異なる、[7]から[9]までのいずれか1に記載のステータ。
[12]
前記コイル内水路および前記ヘッダ水路は、樹脂組成物が硬化した樹脂層を有して構成されており、
前記樹脂組成物は、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂からなる群より選択される1種または2種の熱硬化性樹脂からなる、[1]から[11]までのいずれか1に記載のステータ。
[13]
前記ヘッダ水路は、前記ヘッダ水路に連結する部分における前記コイル内水路の水圧が均等になるように調整する、[1]から[12]までのいずれか1に記載のステータ。
[14]
ヨーク部と、前記ヨーク部から延出するティース部と、前記ティース部間に形成されたスロットと、前記スロット内に収容されたコイルと、前記コイルを冷却する冷却水路と、を有するステータであって、
前記冷却水路は、
前記ヨーク部の軸方向の一端から他端の間に配置され、複数経路を1ユニットとして、前記一端から前記他端又は前記他端から前記一端へユニット単位で冷却水を折り返す経路を有して構成されている、ステータ。
[15]
前記冷却水を導入するための外部冷却水導入経路と、前記冷却水を排出するために接続されるに外部冷却水排出経路とは、経路数が異なる、請求項14に記載のステータ。
[16]
[1]から[15]までのいずれか1に記載のステータが有する冷却水路と、
前記冷却水路に連結されており、前記ステータを有するモータと一体に設けられたインバータが備えるパワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却水路と、
を有する構造体。
[17]
前記パワーモジュール冷却水路は、前記パワーモジュールが備える半導体素子回路を冷却する、[16]に記載の構造体。
[18]
前記パワーモジュール冷却水路は、前記インバータが備えるコンデンサを冷却する、[16]または[17]に記載の構造体。
本発明によれば、ステータの冷却性能を向上させる技術を提供することができる。
第1の実施形態に係る、モータユニットの斜視図である。 第1の実施形態に係る、ステータの一部断面図である。 第1の実施形態に係る、第1冷却流路の斜視図である。 第1の実施形態に係る、第1冷却流路を説明する模式図である。 第1の実施形態に係る、インバータ部の内部構造を模式的に示した断面図である。 第1の実施形態に係る、インバータ回路を配置した状態のベース部を模式的に示した斜視図である。 第1の実施形態に係る、図6のインバータ回路及び水路蓋部を取り除いた状態を模式的に示した斜視図である。 第2の実施形態に係る、第1冷却流路を説明する模式図である。 第3の実施形態に係る、第1冷却流路の斜視図である。 第3の実施形態に係る、第1冷却流路を説明する模式図である。 第4の実施形態に係る、第1冷却流路の第1分割冷却流路の斜視図である。 第5の実施形態に係る、第1冷却流路の第1分割冷却流路の斜視図である。 第5の実施形態に係る、第1冷却流路を説明する模式図である。
<概要>
本実施形態では、回転電機(電動機、発電機または電動機/発電機の両用機)としてインバータ型のモータに適用した例を説明する。図1はモータユニット1の斜視図であって一部断面図として示している。図2はモータ10の回転軸に垂直な面の断面図を模式的に示している。ここでは、シャフト11に垂直な面で切断した断面図において一つのスロット16の領域を示している。
<モータユニット1の構造>
モータユニット1は、モータ10と、モータ10に取り付けられたインバータ部100(インバータ装置)とを有し、それらは冷却流路200により冷却される。冷却流路200は、主にモータ10を冷却する第1冷却流路300と、主にインバータ部100を冷却する第2冷却流路400とを有する。
<モータ10>
モータ10は、ハウジング20と、ハウジング20の内部に収容されたロータ12及びステータ13とを備える。ロータ12の中心には出力軸としてシャフト11が取り付けられる。シャフト11は、左右二つのベアリング14a、14bにより回転自在に支持されている。
<ハウジング20>
ハウジング20は、第1ハウジングカバー21と、第2ハウジングカバー22と、第3ハウジングカバー23とを有する。
第3ハウジングカバー23は、円筒形状を呈したハウジングケースであり、内部にロータ12及びステータ13を収容している。このとき、第3ハウジングカバー23の内周面にステータ13が取り付けられている。
第1ハウジングカバー21は、略円盤状に設けられ、円筒形状である第3ハウジングカバー23の軸方向で図示左側の端部開口を閉塞する。第1ハウジングカバー21の中心には、シャフト11を突出可能とする円形の貫通孔24が設けられている。第1ハウジングカバー21の内部側の面(図示で左側の面)の中央には、ベアリング14aがシャフト11を回転自在に支持して取り付けられている。
第2ハウジングカバー22は、略円盤状に設けられ、円筒形状である第3ハウジングカバー23の軸方向で図示右側の端部開口を閉塞する。第2ハウジングカバー22の内部側の面(図示で右側の面)の中央には、ベアリング14bがシャフト11を回転自在に支持して取り付けられている。
ベアリング14a、14bの材料は、例えば、高炭素クロム軸受鋼やステンレス鋼などであって、一般にはJIS規格等で規格化されている材料が用いられる。
<シャフト11>
シャフト11は、略円柱形状を呈しており、上述のようにロータ12の中心に固定されている。シャフト11の一方(図示左側)の端部が、一方のベアリング14aに回動自在に支持されている。シャフト11の他方の端部が、他方のベアリング14bに回動自在に支持されている。シャフト11の材質は、例えば炭素鋼鋼材であって、一般にはJIS規定されている材料が用いられる。
<ロータ12>
ロータ12には、内部に軸周方向に等間隔に配置された複数の永久磁石が配置されている。このとき、隣り合う永久磁石の磁極が互いに異なるように設置されている。
<ステータ13>
ステータ13は、略円筒型であって、ハウジング20(より具体的には第3ハウジングカバー23)の内周において、ロータ12の外周を取り囲むように配置され固定されている。ステータ13の内周面とロータ12の外周面との間には微少な間隙(エアギャップ)が設けられている。
ステータ13は、薄板状の磁性体である電磁鋼板を複数積層してなる。ステータ13は、円筒状のヨーク部17と、ヨーク部17からロータ12側に向いて配列した複数のティース部15とを有する。各ティース部15の間にスロット16と呼ばれる空間が設けられている。
スロット16には(例えば分布巻きされた)コイル34が収容され、かつ、コイル34とともに充填された高熱伝導樹脂封止部36が設けられている。
ティース部15は上述のロータ12の永久磁石に対応して設けられ、各コイル34を順次励磁していくことにより、これに対応した永久磁石との吸引、反発によりロータ12が回転する。
高熱伝導樹脂封止部36は、ステータ13の外部に対して回転軸方向に向けて延びて設けられている。高熱伝導樹脂封止部36の軸方向の両端部36a、36bは、それぞれ第1及び第2ハウジングカバー21、22を構成要素の一部としている後述の第1冷却流路300(ヘッダ水路310)に当接する。これによって、高熱伝導樹脂封止部36の熱、すなわちコイル34の熱を、確実に第1冷却流路300(ヘッダ水路310)に伝えることができる。
各スロット16内には、高熱伝導樹脂封止部36が設けられている領域に、第1冷却流路300(コイル内水路301)が軸方向に延出して設けられている。第1冷却流路300は、内部を流れる冷媒によりコイル34の発熱を効果的に放熱している。なお、本実施形態では冷媒として冷却水を用いる構成を例示する。
高熱伝導樹脂封止部36の成形方法としては特に限定はしないが、インサート成形を用いることができる。このとき、分布巻き等したコイル34を配置したスロットに、第1冷却流路300に対応する金型構造(入れ子構造)を配置してインサート成形することで、所望の構造を有する高熱伝導樹脂封止部36及び第1冷却流路300を作ることができる。本実施形態では、コイル内水路301は、スロット16内において、コイル34よりロータ12側(図2では下側)に形成されるが、これに限らず、コイル34とヨーク部17との間に設けられてもよい。
コイル34周辺の空間(すなわちスロット)を、高熱伝導樹脂封止部36(樹脂材料)に置き換えることで熱の移動を容易にすることができる。すなわち、コイル34とステータ13が樹脂材料で密着充填される。さらに第1冷却流路300の内壁10aがその樹脂材料で形成されている。これらのことから、それらの間での熱伝導が良好になる。これにより、ステータ13の冷却性能を向上させることができ、銅損(コイル34自体の抵抗により消費される損失)を低減させ、モータ出力の向上、モータユニット1の小型化などが実現できる。
<冷却流路200>
冷却流路200は、主にモータ10を冷却する第1冷却流路300と、主にインバータ部100を冷却する第2冷却流路400とを有する。第2冷却流路400については後述のインバータ部100の説明と共に説明する。
<第1冷却流路300>
図3は第1冷却流路300の斜視図である。図4は第1冷却流路300を説明する模式図であって、展開図として示している。図4において、符号A同士、符号B同士が一致する位置となる。
第1冷却流路300は、複数のコイル内水路301と、ヘッダ水路310とを有する。第1冷却流路300は、高熱伝導樹脂封止部36の構成の一部を水路壁面として設けられるが、他の構成要素の一部を水路壁面として設けられてもよい。
<コイル内水路301>
コイル内水路301は、軸方向の一端から他端の間に配置されコイル34を冷却する。具体的には、コイル内水路301は、各スロット16内の高熱伝導樹脂封止部36において、高熱伝導樹脂封止部36の壁面を水路壁面として筒状にコイル34に沿うようにして第1ヘッダ水路311と第2ヘッダ水路312の間に設けられている。また、コイル内水路301として、アルミニウムまたはアルミニウム合金のような高熱伝導性の非磁性金属や、高熱伝導性の無機材料からなる筒状部材を用いることができる。また、コイル内水路301は、全てのスロット16に設けられてもよいし、一部のスロット16(例えば一つおき)に設けられてもよい。
<ヘッダ水路310の構成>
ヘッダ水路310は、複数のコイル内水路301に連結され、コイル外に配置され、コイル内水路301に導入する冷却水を分配する又はコイル内水路301から排出された冷却水を集約する。すなわち、ヘッダ水路310は、ヘッダ水路310に連結する部分におけるコイル内水路301の水圧が均等になるように調整する。
具体的には、ヘッダ水路310は、第1ヘッダ水路311と第2ヘッダ水路312とを有する。第1ヘッダ水路311と第2ヘッダ水路312は、ステータ13(ヨーク部17)を挟んで対向するように配置されている。
第1ヘッダ水路311は、コイル内水路301の上流側に配置され、コイル内水路301に導入する冷却水を一時的に貯留して、複数のコイル内水路301に分配する機能を有する。第1ヘッダ水路311は、ヨーク部17の一方の端部に対向するように環状に設けられており、内部に冷却水を流す水路が形成されている。第1ヘッダ水路311には、周方向に一定間隔でコイル内水路301が第2ヘッダ水路312に向けるように取り付けられている。また、第1ヘッダ水路311には、外部(例えばポンプ)から冷却水を取り入れるための導入接続部321(ヘッダ水路導入部)が設けられている。
第2ヘッダ水路312は、コイル内水路301の下流側に配置され、コイル内水路301から排出された冷却水を集約し一時的に貯留し、外部に排出する。第2ヘッダ水路312は、ヨーク部17の他方の端部に対向するように環状に設けられており、内部に冷却水を流す水路が形成されている。第2ヘッダ水路312には、周方向に一定間隔でコイル内水路301が第1ヘッダ水路311に向けるように取り付けられている。また、第2ヘッダ水路312には、外部(例えばポンプ)へ冷却水を送るための排出接続部322(ヘッダ水路排出部)が設けられている。
なお、ここでは、導入接続部321(ヘッダ水路導入部)と排出接続部322(ヘッダ水路排出部)の数は同一であるが、異なってもよい。例えば、排出接続部322(ヘッダ水路排出部)の数を増やすことで、冷却水の排出を円滑にして、冷却水の滞留を抑制することができる。
<ヘッダ水路310、コイル内水路301の断面積>
複数のコイル内水路301の断面積の合計をS1、ヘッダ水路310(第1ヘッダ水路311、第2ヘッダ水路312)における冷却水の移動方向に対して垂直な面の断面積をS2としたときに、S1とS2の比S2/S1が0.5以上である。ここで、冷却水の移動方向とは、「ヘッダ水路310の延在方向(配置方向)」とも言える。比S2/S1は、好ましくは0.7以上であり、より好ましくは1.0以上である。ヘッダ水路310の断面積S2は、少なくとも第1ヘッダ水路311又は第2ヘッダ水路312のいずれかの断面積において、上記比S2/S1を満たすが、第1ヘッダ水路311及び第2ヘッダ水路312のいずれの断面積においても上記比S2/S1を満たすことが好ましい。なお、断面積S1、S2が一定でない場合、それぞれにおいて最も小さい値を用いることが好ましい。
一般に、スロット16に、コイル内水路301のような細長い水路を形成すると、圧力損失が発生しやすく、複数のコイル内水路301に冷却水を分配したときに、コイル内水路301によって冷却性能が異なることが想定される。そこで、本実施形態の様に、上記比S2/S1の範囲を上述のようにすることで、冷却水がバランス良く流れ、圧力損失を冷却性能に影響の無いレベルに抑えることができる。その結果、ポンプ圧力を大きくする必要が無くなり、第1冷却流路300に対する負荷を抑えることができ、流路設計の自由度が高くなる。
なお、コイル内水路301として、スロット16内、より具体的には高熱伝導樹脂封止部36内に設けられたスロット内水路302を例示したが、これに限らず、ティース部15内に配置されているティース内水路を有してもよいし、ヨーク部17内に配置されるヨーク内水路を有してもよい。
また、導入接続部321(ヘッダ水路導入部)と排出接続部322(ヘッダ水路排出部)とは、軸方向の異なる側、すなわち、ステータ13を挟んで異なる側の第1ヘッダ水路311と第2ヘッダ水路312とに設けられている。この構成に限らず、導入接続部321(ヘッダ水路導入部)と排出接続部322(ヘッダ水路排出部)は、軸方向の同じ側に設けられてもよい。この場合、例えば、第1ヘッダ水路311を、冷却水を導入する構成と、冷却水を排出する構成とに分け、さらに第2ヘッダ水路312で水路が折り返す構成とすればよい。
<インバータ部100>
図5~図7にインバータ部100を示す。図5はインバータ部100の内部構造を模式的に示した断面図である。図6はインバータ回路130を配置した状態のベース部101を模式的に示した斜視図である。図7は、図6のインバータ回路130及び水路蓋部125を取り除いた状態を模式的に示した斜視図である。本実施形態では、主に冷却機能に着目して説明し、インバータ装置の一般的な構成については適宜省略して示している。
インバータ部100は、インバーター駆動タイプのモータ10に取り付けられる。インバータ部100は、樹脂組成物で構成された略箱形の形状のインバータケース110と、内部に収容されたインバータ回路130と、インバータ回路130(特にパワーモジュール140)を冷却する第2冷却流路400とを有する。インバータ回路130は、パワーモジュール140やその他の部品(第1および第2の回路基板150、160、電流センサー103など)を有する。
以下、各構成を具体的に説明する。
<インバータケース110>
インバータケース110は、板状のベース部101と、ベース部101を覆う底部が開口した直方体形状でカバー部102とを有し、それらはネジ等により固定されている。インバータケース110の内部にはインバータ回路130が設けられている。
<インバータ回路130>
インバータ回路130は、パワーモジュール140と、第1の回路基板150および第2の回路基板160とを有する。パワーモジュール140は、半導体チップ143と、半導体チップ143の下面に取り付けられた金属製の放熱部材145と、半導体チップ143に接続するリードフレーム148とを備え樹脂により封止されている。
<ベース部101>
ベース部101は、上面視で略矩形であって板状に一体成形により設けられている。
ベース部101は図示で上側の面を基板配置面111としており、基板配置面111にインバータ回路130や第1及び第2の回路基板150、160、電流センサー103(バスバー104)等の部品が取り付けられる。基板配置面111は、第2冷却流路400の一部を構成する凹状に形成された水路壁115と、電流センサー103等を配置する部品配置部116とを一体に有する。
<第2冷却流路400/水路壁115>
第2冷却流路400は、基板配置面111が凹状に形成された水路壁115と、水路壁115の上面を蓋するように設けられた水路蓋部125とにより構成されている。水路蓋部125は、例えばアルミニウム合金等の金属や樹脂材料で板状に設けられている。水路蓋部125は冷却水のシール機能を担うとともに水路蓋部125に配置する各種機器からの伝熱機能を担うことから、熱伝導、軽量化、防錆の観点からアルミニウム合金が好ましい。また、樹脂材料を用いる場合には、熱伝導率が高い材料が好ましい。なお、水路蓋部125と基板配置面111との間には、冷却水の漏れを防止する為に必要なパッキンやシール材などが適宜配置される。
第2冷却流路400は、第1の水路接続口121と、第2の水路接続口122と、流路本体123とを有する。
流路本体123は、全体として略コ字状に設けられており、図視で左右方向に延びる第1の流路123a、前後方向に延びる第2の流路123b、左右方向に延びる第3の流路123cとを有する。
流路本体123には樹脂製で板状の水路蓋部125が設けられており、流路本体123が基板配置面111の上面において密閉されている。水路蓋部125において、第1の流路123aとなる部分には、複数(ここでは3つ)のパワーモジュール140が取り付けられている。また、第3の流路123cの部分には、図示しないフィルムコンデンサやその他の電子部品が配置される。
水路蓋部125においてパワーモジュール140が取り付けられる領域には、上下に貫通する開口が設けられており、パワーモジュール140の下面に設けられたピン状の放熱部材145がこの開口から第1の流路123a内に延びている。これによって、パワーモジュール140の放熱部材145が直接冷却水により冷却される。なお、放熱部材145の形状は、ピン状に限らずフィン状であってもよく、冷却水により冷却可能であれば各種の形状を採用することができる。
第1の水路接続口121は、第1冷却流路300に接続される。第2の水路接続口122は冷却水の導入口として機能する。
第1の水路接続口121と第2の水路接続口122とは、ベース部101の右側側面に並んで配置され、それぞれが第1の流路123a、第3の流路123cに連結している。より具体的には、第1の水路接続口121はベース部101の右側の側面下側か左側にパイプ状に延出して、連結部121aで上方向に屈曲して流路本体123(第1の流路123a)に連結している。第2の水路接続口122も、第1の水路接続口121と同様の構成により、第3の流路123cと連結している。
このような第2冷却流路400の構成によると、第2の水路接続口122から導入された冷却水は、流路本体123(第1~第3の流路123a~123c)を通り、パワーモジュール140やフィルムコンデンサ等を冷却し、第1の水路接続口121から第1冷却流路300へ供給される。なお、インバータ部100とモータ10とはそれぞれ独立した経路で冷却されてもよい。すなわち、第1冷却流路300と第2冷却流路400の流路が接続されず独立して設けられてもよい。
<インバータケース110の材料>
インバータケース110は第3樹脂組成物からなる。具体的には、第3樹脂組成物は熱硬化性樹脂であって、例えばフェノール樹脂またはエポキシ樹脂からなる。インバータケース110を構成するベース部101とカバー部102は、熱硬化性樹脂の硬化物で形成される。ベース部101とカバー部102は同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。具体的には、熱硬化性樹脂として、上述した第1樹脂組成物や第2樹脂組成物と同様の材料を用いることができる。
インバータケース110(ベース部101やカバー部102)を樹脂製とすることで、他部材への密着性を改善でき、かつ軽量化を実現できる。また、樹脂製であることで、成形性・加工性が優れているため設計の自由度が大幅に高まるとともに、振動を吸収し、騒音を低下させることができる。
なお、熱硬化性樹脂に含まれるフィラーの含有率は60体積%以上であり、好ましくは70%以上である。これによって、一層の軽量化と高い機械的強度を実現できる。
冷却流路200として様々な実施形態(変形例)を採用することができる。以下、そのような実施形態について説明する。なお、以下では、主に第1冷却流路300の異なる構成・機能について説明し、他の構成・機能については適宜説明を省略する。
<<第2の実施形態>>
図8を参照して本実施形態の冷却流路200の第1冷却流路300Aについて説明する。図8は、第1冷却流路300Aを説明する模式図である。第1冷却流路300Aは、第1ヘッダ水路311Aと第2ヘッダ水路312Aとを有する。第1ヘッダ水路311Aから第2ヘッダ水路312Aに向けて2系統の水路(コイル内水路)、すなわち、第1コイル内折り返し水路305と第2コイル内折り返水路306とを有する。
第1コイル内折り返し水路305は、いわゆる一筆書き状にスロット16内(高熱伝導樹脂封止部36内)を通り、スロット16の外側に出たところで、第1ヘッダ水路311や第2ヘッダ水路312に接続せずに所定回数折り返して、最終的に第2ヘッダ水路312に接続される。第2コイル内折り返し水路306も同様に、いわゆる一筆書き状にスロット16内(高熱伝導樹脂封止部36内)を通り、スロット16の外側に出たところで、第1ヘッダ水路311や第2ヘッダ水路312に接続せずに所定回数折り返して、最終的に第2ヘッダ水路312に接続される。
この構成においても、複数のコイル内水路(すなわち第1コイル内折り返し水路305と第2コイル内折り返し水路306)の断面積の合計をS1、ヘッダ水路310(第1ヘッダ水路311、第2ヘッダ水路312)における冷却水の移動方向に対して垂直な面の断面積をS2としたときに、S1とS2の比S2/S1が0.5以上である。これによって、冷却水がバランス良く流れ、圧力損失を冷却性能に影響の無いレベルに抑えることができる。また、折り返す水路として2系統の水路を設けることで、一方の系統の水路に不具合が発生しても、冗長性を確保できる。なお、折り返す水路として3系統以上の水路を設けてもよい。
<<第3の実施形態>>
図9~10を参照して第1冷却流路1300について説明する。図9は第1冷却流路1300の斜視図である。図10は第1冷却流路1300を説明する模式図であって、展開図として示している。図10において、符号A同士、符号B同士が一致する位置となる。
第1冷却流路1300は、第1分割冷却流路1300Aと第2分割冷却流路1300Bとを有する。第1分割冷却流路1300Aと第2分割冷却流路1300Bは相互に独立した水路から構成されている。第1の実施形態の第1冷却流路300を縦に2分割した構成とも言える。
第1分割冷却流路1300Aは、半弧状の第1ヘッダ水路1311Aと半弧状の第2ヘッダ水路1312Aと複数のコイル内水路1301Aとを有する。第1ヘッダ水路1311Aと第2ヘッダ水路1312Aは、ステータ13を挟んで対向するように配置されている。
第1ヘッダ水路1311Aは、コイル内水路1301Aの上流側に配置され、コイル内水路1301Aに導入する冷却水を一時的に貯留して、複数のコイル内水路1301Aに分配する機能を有する。第1ヘッダ水路1311Aには、周方向に一定間隔でコイル内水路1301Aが第2ヘッダ水路1312Aに向けるように取り付けられている。また、第1ヘッダ水路1311Aには、外部から冷却水を取り入れるための導入接続部1321Aが設けられている。
第2ヘッダ水路1312Aは、コイル内水路1301Aの下流側に配置され、コイル内水路1301Aから排出された冷却水を集約し一時的に貯留し、外部に排出する。第2ヘッダ水路1312Aには、周方向に一定間隔でコイル内水路1301Aが第1ヘッダ水路1311Aに向けるように取り付けられている。また、第2ヘッダ水路1312Aには、外部へ冷却水を送るための排出接続部1322Aが設けられている。
第2分割冷却流路1300Bは、半弧状の第1ヘッダ水路1311Bと半弧状の第2ヘッダ水路1312Bと複数のコイル内水路1301Bとを有する。第1ヘッダ水路1311Bと第2ヘッダ水路1312Bは、ステータ13を挟んで対向するように配置されている。
第1ヘッダ水路1311Bは、コイル内水路1301Bの上流側に配置され、コイル内水路1301Bに導入する冷却水を一時的に貯留して、複数のコイル内水路1301Bに分配する機能を有する。第1ヘッダ水路1311Bには、周方向に一定間隔でコイル内水路1301Bが第2ヘッダ水路1312Bに向けるように取り付けられている。また、第1ヘッダ水路1311Bには、外部から冷却水を取り入れるための導入接続部1321Bが設けられている。
第2ヘッダ水路1312Bは、コイル内水路1301Bの下流側に配置され、コイル内水路1301Bから排出された冷却水を集約し一時的に貯留し、外部に排出する。第2ヘッダ水路1312Bには、周方向に一定間隔でコイル内水路1301Bが第1ヘッダ水路1311Bに向けるように取り付けられている。また、第2ヘッダ水路1312Bには、外部へ冷却水を送るための排出接続部1322Bが設けられている。
第1分割冷却流路1300Aにおいても、複数のコイル内水路1301Aの断面積の合計をS1、ヘッダ水路1310(第1ヘッダ水路1311A、第2ヘッダ水路1312A)における冷却水の移動方向に対して垂直な面の断面積をS2としたときに、S1とS2の比S2/S1が0.5以上である。第2分割冷却流路1300Bについても同様に、比S2/S1が0.5以上である。これによって、冷却水がバランス良く流れ、圧力損失を冷却性能に影響の無いレベルに抑えることができる。
第1冷却流路1300が、相互に独立した水路系から構成された第1分割冷却流路1300Aと第2分割冷却流路1300Bとで構成されている。これによって、万一の水路トラブル(閉塞等)に対応して冗長性を持たせることができる。すなわち、一方の水路系に不具合が生じた場合であっても、他の水路系によって冷却が行われるため、モータユニット1を直ちに停止させることない。すなわち、一定期間低負荷による低発熱状態で稼働させることができる。例えば、モータユニット1が車両に搭載されるような場合、修理可能な場所まで車両を自走させて移動させることができる。
<<第4の実施形態>>
図11を参照して本実施形態の第1冷却流路2300について説明する。第1冷却流路2300は、第3の実施形態と同様に、第1冷却流路2300を縦に2分割した二つの水路系を有する構成であり、以下では、片方の水路系である第1分割冷却流路2300Aについて説明し、他方の水路系(第2分割冷却流路)については説明を省略する。
第1分割冷却流路2300Aは、半弧状の第1ヘッダ水路2311Aと半弧状の第2ヘッダ水路1312Aとコイル内水路2301Aとを有する。
半弧状の第1ヘッダ水路2311Aの一方の端部に導入接続部2321Aが設けられている。第1ヘッダ水路2311Aとコイル内水路2301Aは、半弧状の第1ヘッダ水路2311Aの他方の端部において第1連結部2339Aにより接続される。
半弧状の第2ヘッダ水路2312Aの一方の端部(但し、第1連結部2339Aが設けられている側)に排出接続部2322Aが設けられている。第2ヘッダ水路2312Aとコイル内水路2301Aは、半弧状の第2ヘッダ水路2312Aの他方の端部(導入接続部2321Aが設けられている側)において第2連結部2349Aにより接続される。第2ヘッダ水路1312Aとコイル内水路2301Aとは第2連結部2349Aにより接続される。
コイル内水路2301Aは、各スロット16内に設けられたスロット内水路2302Aと、スロット16から突出した領域においてそれらを一筆書き状に折り返す第1折り返し部2330A及び第2折り返し部2340Aとを有する。なお、第1折り返し部2330A及び第2折り返し部2340Aでは、一筆書き状に折り返す構造の特性上、スロット内水路2302A間の連結は一つおきに設けられる。そして、第1折り返し部2330A及び第2折り返し部2340Aは、スロット内水路2302Aが連結する部分においてのみ設けられて、連結していない部分では省かれた構成となってもよい。
<<第5の実施形態>>
図12および図13を参照して本実施形態の第1冷却流路3300について説明する。
図12は第1冷却流路3300の第1分割冷却流路3300Aの斜視図である。図13は第1冷却流路3300を説明する模式図であって、展開図として示している。図13において、符号A同士、符号B同士が一致する位置となる。
本実施形態の第1冷却流路3300は、第4の実施形態の第1冷却流路2300の変形例であって、コイル内水路3301Aが、複数経路を1ユニットとして、一端から他端又は他端から一端へユニット単位で冷却水を折り返す経路を有して構成されている。ここでは、4つのスロット内水路3302Aを1ユニットとして経路を構成する。
第1分割冷却流路3300Aでは、導入接続部3321Aから第1ヘッダ水路3311Aに導入された冷却水は、第1連結部3339Aを介して、第1上流側折り返し部3331Aに導入される。第1上流側折り返し部3331Aから第1下流側折り返し部3341Aに向けて4つのスロット内水路3302A(第1折り返しユニット3351Aともいう)が接続され水路が集約されている。
第1下流側折り返し部3341Aには、第1折り返しユニット3351Aが接続されるとともに、第2上流側折り返し部3332Aに向けて4つのスロット内水路3302A(第2折り返しユニット3352Aともいう)が接続されている。
第2上流側折り返し部3332Aには、第2折り返しユニット3352Aが接続されるとともに、第2下流側折り返し部3342Aに向けて4つのスロット内水路3302A(第3折り返しユニット3353Aともいう)が接続されている。
第2下流側折り返し部3342Aには、第3折り返しユニット3353Aが接続されるとともに、第3上流側折り返し部3333Aに向けて4つのスロット内水路3302A(第4折り返しユニット3354Aともいう)が接続されている。
第3上流側折り返し部3333Aには、第3折り返しユニット3354Aが接続されるとともに、第3下流側折り返し部3343Aに向けて4つのスロット内水路3302A(第5折り返しユニット3355Aともいう)が接続されている。
第3下流側折り返し部3343Aには、第2連結部3349Aを介して第2ヘッダ水路3312Aが接続される。第2ヘッダ水路3312Aには、第2連結部3349Aの反対側の端部に排出接続部3322Aが接続される。
第2分割冷却流路3300Bについても同様に、第1ヘッダ水路3311Bと第2ヘッダ水路3312Bとの間に、それぞれ4つのスロット内水路3302Aを1ユニットとする第1~第4折り返しユニット3351B~3354Bとが設けられている。
導入接続部3321Bから第1ヘッダ水路3311Bに導入された冷却水は、第1連結部3339Bを介して、第1上流側折り返し部3331Bに導入され、4つのスロット内水路3302B(第1折り返しユニット3351B)を通りに第1下流側折り返し部3341Bに送られる。
第1下流側折り返し部3341Bでは、水路が一旦集約されて、第2上流側折り返し部3332Bに向けて4つのスロット内水路3302B(第2折り返しユニット3352Bともいう)に分配される。
第2上流側折り返し部3332Bでは、同様にして水路が一旦集約されて、第2下流側折り返し部3342Bに向けて4つのスロット内水路3302B(第3折り返しユニット3353B)に分配される。
第2下流側折り返し部3342Bでは、同様にして水路が一旦集約されて、第3上流側折り返し部3333Bに向けて4つのスロット内水路3302B(第4折り返しユニット3354B)に分配される。
第3上流側折り返し部3333Bでは、同様にして水路が一旦集約されて、第3下流側折り返し部3343Bに向けて4つのスロット内水路3302B(第5折り返しユニット3355B)に分配される。
第3下流側折り返し部3343Bで集約された水路は、第2連結部3349B、第2ヘッダ水路3312Bを経て排出接続部3322Bに接続される。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
この出願は、2021年10月27日に出願された日本出願特願2021-175415号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 モータユニット
10 モータ
12 ロータ
13 ステータ
15 ティース部
16 スロット
17 ヨーク部
20 ハウジング
34 コイル
36 高熱伝導樹脂封止部
100 インバータ部
101 ベース部
102 カバー部
123 流路本体
130 インバータ回路
140 パワーモジュール
143 半導体チップ
200 冷却流路
300、300A、1300、2300、3300 第1冷却流路
301、1301A、1301B、2301A、3301A コイル内水路
302、2302A、3302A、3302B スロット内水路
305 第1コイル内折り返し水路
306 第2コイル内折り返し水路
310、1310 ヘッダ水路
311、311A、1311A、1311B、2311A、3311A、3311B 第1ヘッダ水路
312、312A、1312A、1312B、2312A、3312A、3312B 第2ヘッダ水路
321、1321A、1321B、2321A、3321A、3321B 導入接続部
322、1322A、1322B、2322A,3322A、3321B 排出接続部
400 第2冷却流路
1300A、2300A、3300A 第1分割冷却流路
1300B、3300B 第2分割冷却流路
3331A、3331B 第1上流側折り返し部
3332A、3332B 第2上流側折り返し部
3333A、3333B 第3上流側折り返し部
3341A、3341B 第1下流側折り返し部
3342A、3342B 第2下流側折り返し部
3343A、3343B 第3下流側折り返し部
3351A、3351B 第1折り返しユニット
3352A、3352B 第2折り返しユニット
3353A、3353B 第3折り返しユニット
3354A、3354B 第4折り返しユニット
3355A、3355B 第5折り返しユニット

Claims (16)

  1. 円環状に設けられたヨーク部と、前記ヨーク部から延出するティース部と、前記ティース部間に形成されたスロット内に収容されたコイルと、前記コイルを冷却する冷却水路と、を有するステータであって、
    前記冷却水路は、
    軸方向の一端から他端の間に配置され前記コイルを冷却するコイル内水路と、
    複数の前記コイル内水路に連結され、前記スロット外に配置され、前記コイル内水路に導入する冷却水を分配する又は前記コイル内水路から排出された冷却水を集約するヘッダ水路と、
    を有し、
    前記コイル内水路の断面積の合計をS1、前記ヘッダ水路における前記冷却水の移動方向に対して垂直な面の断面積をS2としたときに、
    前記S1と前記S2の比S2/S1が0.5以上であり、
    前記コイル内水路は、前記スロット内に配置されているスロット内水路を有する、ステータ。
  2. 前記冷却水路は、相互に独立している複数の系統を備える、請求項1に記載のステータ。
  3. 前記スロット内水路は、前記一端から前記他端又は前記他端から前記一端へユニット単位で冷却水を折り返す経路を有しており、
    前記スロットから突出した領域において、前記ヘッダ水路とは別に、前記経路を折り返す折り返し部を有する、請求項1または2に記載のステータ。
  4. 前記コイル内水路は、前記ティース部内に配置されているティース内水路を有している、請求項1または2に記載のステータ。
  5. 前記コイル内水路は、前記ヨーク部内に配置されているヨーク内水路を有している、請求項1または2に記載のステータ。
  6. 前記コイル内水路は、複数経路を1ユニットとして、前記一端から前記他端又は前記他端から前記一端へユニット単位で冷却水を折り返す経路を有して構成されている、請求項1または2に記載のステータ。
  7. 前記ヘッダ水路は、
    外部から冷却水を導入するヘッダ水路導入部と、
    外部に冷却水を排出するヘッダ水路排出部と、
    を有する、請求項1または2に記載のステータ。
  8. 前記ヘッダ水路導入部と前記ヘッダ水路排出部とは軸方向の異なる側に設けられている、請求項7に記載のステータ。
  9. 前記ヘッダ水路導入部と前記ヘッダ水路排出部とは軸方向の同じ側に設けられている、請求項7に記載のステータ。
  10. 前記ヘッダ水路導入部の数と前記ヘッダ水路排出部の数は同じである、請求項7に記載のステータ。
  11. 前記ヘッダ水路導入部の数と前記ヘッダ水路排出部の数は異なる、請求項7に記載のステータ。
  12. 前記コイル内水路および前記ヘッダ水路は、前記スロットに充填された樹脂組成物が硬化した樹脂層を水路壁面として有して構成されており、
    前記樹脂組成物は、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂からなる群より選択される1種または2種の熱硬化性樹脂からなる、請求項1または2に記載のステータ。
  13. 前記ヘッダ水路は、前記ヘッダ水路に連結する部分における前記コイル内水路の水圧が均等になるように調整する、請求項1または2に記載のステータ。
  14. 請求項1または2に記載のステータが有する冷却水路と、
    前記冷却水路に連結されており、前記ステータを有するモータと一体に設けられたインバータが備えるパワーモジュールを冷却するパワーモジュール冷却水路と、
    を有する構造体。
  15. 前記パワーモジュール冷却水路は、前記パワーモジュールが備える半導体素子回路を冷却する、請求項14に記載の構造体。
  16. 前記パワーモジュール冷却水路は、前記インバータが備えるコンデンサを冷却する、請求項14に記載の構造体。
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