JP3160579B2 - 車両用電動機 - Google Patents

車両用電動機

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JP3160579B2 JP27578098A JP27578098A JP3160579B2 JP 3160579 B2 JP3160579 B2 JP 3160579B2 JP 27578098 A JP27578098 A JP 27578098A JP 27578098 A JP27578098 A JP 27578098A JP 3160579 B2 JP3160579 B2 JP 3160579B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄道車両の
主電動機として適用可能な電動機に関し、特に小型・軽
量でかつ効率の良い電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道車両用の主電動機は、ランニ
ングコストの低減や低騒音化の要求から、その起動部を
外部に露出する開放型よりも、ハウジングやシェル等で
起動部を完全に覆う、いわゆる全閉型電動機が主流とな
ってきている。この傾向は、鉄道用車両に限られたもの
ではなく、電気自動車やハイブリッドカーに搭載される
モータに対しても同様な要求から、駆動部全体あるいは
その一部をハウジングで覆う全閉タイプに移行しつつあ
る。
【0003】ところで、このように車両用主電動機その
ものをモータハウジング等によって覆うものは、当然な
がら電動機からの熱がモータハウジング内に滞留する傾
向にあり、ハウジングや電動機本体を高温化し、電動機
自体の性能を著しく低下させることにもなる。このため
現在では、ハウジングの外壁にその表面積を増やすフィ
ンを多数設け、フィンからの放熱によってハウジング内
部の温度上昇を抑制しようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにハウジング外壁面に多数、放熱フィンを突設して
も、現状ではその放熱効果がそれほど高くない。また、
これに対処して放熱フィン自体の大きさや数を増やす
と、ハウジングの外形寸法も大きくなり、電動機周囲の
補機と干渉してしまう場合があり、設計に種々の制約を
課すことにもなる。加えて、このように大型化したハウ
ジングはその形状の複雑さ故に、取り扱いも不便であ
り、併せて製造コストも高くなるという問題がある。
【0005】本発明はかかる現状に鑑み、小型でかつ冷
却性能の高い車両用電動機を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、電機子コイルを持つ固定
子と、周方向に磁気的な凹凸を形成することにより磁極
を形成するとともに、磁極間を通る電機子の磁束を打ち
消すような永久磁石を鉄心に設けた回転子と、その内部
に前記固定子および回転子を収納するように形成される
円筒状のケーシングと、前記ケーシングの外側に位置し
てこれを包囲すると共に、ケーシングとの間に形成され
た空間に対し、外部から走行風を導入する開口部を備え
たハウジングとを有する車両用電動機において、前記ハ
ウジングの内壁面に、前記ケーシングを、ケーシング両
端縁部分とそれ以外のケーシング中央部分とに軸方向分
割する一対の仕切り板を設けたことを特徴とする車両用
電動機が提供される。請求項1に記載の発明によれば、
車両用電動機の動力源として、永久磁石式リラクタンス
モータを採用することにより、ロータの銅損が低減さ
れ、電動機を小型化、高効率化が図れる。また、走行風
を積極的にケーシング外周に導くことにより、ケーシン
グ表面の熱伝達が促進され、走行風・ケーシング間の熱
交換が促進される。また、一対の仕切り板により、ハウ
ジング内に導かれた走行風は、ケーシング端縁部分を冷
却するものと、ケーシング中央部分を冷却するものに分
割され、互いに影響されない独立した冷却形態をとるこ
とができる。これにより固定子の軸方向温度制御もし易
くなり、夫々の部分内では温度分布のバラツキなども低
減される。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】さらに請求項2では、請求項1に記載の車
両用電動機において、前記ケーシング中央部分の外壁面
に、前記ハウジング内壁面との間の空間を、ケーシング
軸方向に複数に分割する複数の放熱フィンを設けたこと
を特徴とする。この場合も請求項1の作用と同じであっ
て、ケーシング中央部分に導かれた走行風は、放熱フィ
ンによって軸方向の変位が大きく変化することなくケー
シング表面近傍を周方向に流動する。これにより、ケー
シング中央部分の軸方向温度分布のバラツキも低減され
る。
【0012】さらに請求項3では、請求項2に記載の車
両用電動機において、前記放熱フィン間のケーシング外
壁面に、乱流を形成する複数の突起を設けたことを特徴
とする。突起の周囲には外表面の不規則性により乱流が
生成され易く、乱流による走行風とケーシング外壁面と
の複雑な接触により、より熱交換が促進される。また、
突起設置により、この部分のケーシング表面積が増え、
走行風との熱交換率が高められる。
【0013】また、請求項4では、請求項2に記載の車
両用電動機において、前記一対の仕切り板に挟まれたハ
ウジングの内壁面に、乱流を形成する複数の突起を設け
たことを特徴とする。これも請求項3と同様に、突起設
置により、この部分のケーシング表面積が増え、走行風
との熱交換率が高められる。また突起の周囲にはハウジ
ング内壁面の不規則性により乱流が生成され易く、乱流
による走行風とハウジング内壁面との複雑な接触によ
り、より熱交換が促進される。
【0014】
【0015】請求項5では、請求項1に記載の車両用電
動機において、前記ハウジングの内壁面に、前記開口部
を介してハウジング内に導かれた走行風をケーシング外
壁面に向ける偏向板を設けたことを特徴とする。この場
合、走行風は、ハウジングが円筒型であるため、ハウジ
ング内壁面に押し付けられるように流れる。しかし、ハ
ウジング内壁面に取り付けられた偏向板により、走行風
はハウジング内壁面からケーシング外壁面に向きを変え
られ、ケーシング外壁面で効果的に熱交換できるように
なる。
【0016】請求項6では、請求項1に記載の車両用電
動機においてさらに、ハウジング外の空気を前記ケーシ
ング内に導くと共に、ケーシング内空気を前記ハウジン
グ外に放出する吸排気機構を備えたことを特徴とする。
吸排気機構を設けることで、外気を強制的にケーシング
に導入でき、モータをその内部から強制冷却でき、その
冷却効果が更に高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
る車両用電動機を図を用いて説明する。図1乃至図3
は、本発明による第1実施形態としての車両用電動機を
示しており、図1はその軸方向縦断面図、図2は図1の
II−II線に沿う横断面図、図3は図1のIII-I
II線に沿う矢視図である。
【0018】図1において、符号1は本発明の電動機全
体を示しており、その構成は主として永久磁石式リラク
タンスモータ2と、これを覆うケーシング3と、更にそ
の外側を覆うハウジング4から成るものである。
【0019】本実施形態で使用される永久磁石式リラク
タンスモータ2(以下、モータと略す)は、図2に示す
ように、電機子コイル5を環状に配置する固定子(ステ
ータ)6と、固定子6の内方で回転可能に軸受7に支持
された略円筒形の回転子(ロータ)8から構成される。
【0020】回転子8は、略円筒状の軟鋼S45C、ま
たは積層された略円形状の珪素鋼板などの磁性材料から
なり、内部に、磁極幅の間隔をあけて半矢印型の4個の
空洞部9を備える。即ち、この実施形態では回転子8
は、空洞部9間の鉄心部分を磁極部分とした4極型回転
子を構成している。
【0021】磁極部分と磁極間部分との間で磁気的に凹
凸を形成するため、各空洞部9には、断面矩形の永久磁
石10が、磁極部分の側面(空洞部の周方向端面)に、
例えば接着剤で固定される。この永久磁石10は磁極部
分を通る磁極軸と直交する方向に磁化されていて、磁極
間においては、この部分へと流れてくる電機子コイル5
のq軸電流による磁束に対し、永久磁石10からの磁束
が抵抗するような方向に配置されている。すなわち、磁
極部分を中心としてその両側面にある永久磁石10の関
係は、磁化方向が同一であり、磁極間部分(空洞部9)
の両側に位置する2つの永久磁石10は、回転子8の円
周方向において互いに磁化方向は逆となり、磁極間部分
では双方から発生する磁束が半径方向にそって加え合わ
されるように配置される。なお、ここで永久磁石10の
素材としては、高磁気エネルギ積の希土類永久磁石、例
えばNdFeB磁石を使用することにより、従来の永久
磁石よりも高トルクを効果的に得ることができる。
【0022】以上の構成から成るモータ2は、固定子6
の外周面をその周囲から支持するような形で略円筒形の
ケーシング3によって保護される。このケーシング3
は、非磁性材料より形成され、図1に示したように、そ
の軸方向両端面が軸受7に固定される。これによりモー
タ2はケーシング3内に形成された密閉空間に収納さ
れ、モータ2(特に固定子6)の熱はケーシング3を介
して外部に拡散されることになる。
【0023】本実施形態では、モータ2からの放熱作用
を更に高めるため、固定子6の電気子コイル5の一部を
軸方向外側へと突出させ(以下、これを固定子端部コイ
ル12と呼ぶ)、ケーシング3の軸方向端面11に接触
させる。これにより、モータ2は固定子6の外周面のみ
ならずその軸方向端面側からもケーシング3に接するこ
ととなり、熱伝導により効果的に放熱することができ
る。なお、この固定子端部コイル12が接触するケーシ
ング部分には、図示するように、これを収容する凹部1
3が形成され、この部分における肉厚をケーシング3の
その他の部分の肉厚よりも薄くすることが好ましい。こ
れは、固定子端部コイル12とケーシング3との接触面
積を出来るだけ多くし、その固定子6の熱が効果的にケ
ーシング3に伝達されるようにするためだけでなく、固
定子端部コイル12と接触するケーシング部分の薄肉化
により、この部分の総熱容量を少なくし、熱通過率を高
めるためである。
【0024】以上のようにしてモータ2からの熱が直接
伝達されるケーシング3を効果的に冷却するため、ケー
シング3の外側にはさらに、車両走行に伴う走行風とケ
ーシング周囲に導く“風導”としての円筒状ハウジング
4が設けられる。ハウジング4は、走行風上流側に走行
風をハウジング4内部に取り込むための走行風取り込み
口(開口部)14と、その直径方向に取込まれた走行風
を排出する走行風出口15とを備え、ケーシング3より
大径に形成される。また、ハウジング4の軸方向両端面
は、ケーシング3と同様、軸受7に固定される。これに
より本電動機1は、ケーシング3の周囲に環状の走行風
通路16を備えることとなり、取り込み口14を介して
ハウジング4内に導入された走行風は、図2矢印に示す
ようにケーシング3外壁面に沿って流動し、この流動過
程においてケーシング2と熱交換し、最終的には出口1
5を介して外部に放出される。なお、ケーシング外壁面
17には、取り込み口14に近接して、取り込まれた走
行風をケーシング上部方向と下部方向へと分岐させるガ
イド部材18と、走行風通路16下流側において合流し
た走行風を出口15に向かわせるガイド部材19がケー
シング軸方向に固定される。
【0025】固定子端部コイル12によって加熱された
ケーシング端縁部分3aを効果的に冷却するため、固定
子端部コイル12と接触するケーシング部分の外壁面1
5(端面11の一部も含む)には、取込まれた走行風に
乱流を生成するための突起20が設けられる。図3は、
ケーシング3の端面11に形成される突起20の形状お
よびその分布を示したものである。ここでは、突起20
は、走行風に対し略V字断面を有して形成されており、
矢印方向に流れる走行風に抵抗として作用し、その周囲
に複雑な小乱流を生成する。これにより、走行風とケー
シング外壁面17および端面11との接触時間が増え、
高められた熱交換率により効果的にケーシング3を冷却
することができる。なお、この突起20の形状および分
布に関連して、本願発明者らの実験によれば、その高さ
をeとし、突起間距離をpとした場合、 p/e≒10 ・・・(1) の関係を満たす時、その乱流促進効果及び熱交換効率が
最大になることが確認されている。
【0026】図4は走行風上流側より見たハウジング4
の上半部の外観図である。図2、3および図4に示すよ
うに、ハウジング4はその軸方向両端縁部分において、
前述の走行風取り込み口14とは別個の走行風取り込み
口21が2つ形成され、ここから取り込まれた走行風
は、図1に示す、固定子端部コイル11と接触するケー
シング端縁部分3aを積極的に冷却するように構成され
る。このため、取り込み口21の反対側には、端縁部分
3a冷却後の走行風を外部に排出する出口22も同様に
形成される。
【0027】再び図1に戻り、ハウジング4はその内壁
面23に、ケーシング3を両端縁部分3aとそれ以外の
ケーシング中央部分3bとに軸方向分割する一対の仕切
り板を24を備える。この仕切り板24は、ハウジング
内壁面23よりケーシング3側に突出してケーシング外
壁面7に当接するものであり、これにより、ハウジング
4内部に形成される走行風通路16は、ケーシング端縁
部分3aを冷却する通路部分と、ケーシング中央部分3
bを冷却する通路部分とに分割される。さらに、この一
対の仕切り板24で挟まれたケーシング中央部分3bの
外壁面17には、分割された走行風通路部分をさらにケ
ーシング軸方向に複数に分割する、仕切り板としての機
能も併せ持つ環状放熱フィン25が突設される。また、
各フィン25の周囲にはケーシング端面11と同様に乱
流生成のための突起20も多数設けられる。これによ
り、走行風取り込み口14を介してハウジング4内に導
入された走行風は、フィン25を介してケーシング3と
熱交換しつつ、フィン25に沿って軸方向に大きな変位
なくケーシング中央部分3bの周囲を流れ、その際、突
起20により複雑な流れを生成する。これにより、走行
風とケーシング外壁面17および端面11との接触時間
が増え、高められた熱交換率により効果的にケーシング
中央部分3bを冷却することができる。なお、このケー
シング外壁面17においても、設けられる突起20の寸
法と分布は、上述した式(1)の関係を以って配置され
ることが好ましい。
【0028】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態によれば、動力源として永久磁石式リラクタンスモ
ータ2を採用することにより、従来のモータ(リラクタ
ンスモータや、永久磁石モータ)に比して、回転子の銅
損が低減され、電動機の小型化、高効率化が図れる。ま
た、高効率化に伴うモータ高温化傾向に対しては、固定
子6の端部コイル12もケーシング3に接触させ、この
ケーシング部分3aにも走行風が導かれるようにしたた
め、固定子端部コイル12を効率良く冷却でき、温度上
昇に伴うモータ性能の低下を最大限に抑えることができ
る。さらに、本実施形態によれば、ケーシング中央部分
3bの周囲を流れる走行風は、放熱フィン25によって
ケーシング軸方向において均等に出口15へと導かれる
ため、冷却差によるケーシング中央部分3bの温度バラ
ツキを低減することができ、固定子6内部の温度を均等
にすることができる。
【0029】本発明による電動機構造は上述した実施形
態に限定されるものではなく、その冷却性能を高めるた
めに種々の変形例が可能である。なお、以下説明する各
実施形態に共通して、前述した第1実施形態と同様の構
成要素は同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0030】図5は、本発明の第2の実施形態を示す横
断面図である。この第2の実施形態は、取込まれた走行
風を積極的にケーシング外壁面17に指向させ、その熱
交換効率を高めたものである。すなわち、ここでは電動
機1を構成するハウジング4の内壁面23に、波形断面
の偏向板26が取付けられる。これにより、取り込み口
14を介して走行風通路16へと導入された走行風は、
偏向板26表面の凹凸により、ケーシング外壁面17に
対し接近・離反を繰り返すこととなり、その乱流化によ
り熱交換が促進される。当然、この場合においてもケー
シング軸方向には前述した放熱フィン25が設けられる
ことが好ましい。
【0031】図6は、本発明の第3の実施形態を示す縦
断面図である。この第3の実施の形態は、ケーシング端
縁部分3a近傍の冷却を高めるとともに、図5とは異な
る要素を以って走行風通路16内の乱流生成度合を高め
たものである。ここでは、固定子6と接触しないケーシ
ング部分27(固定子端部コイル12と固定子本体に挟
まれた部分)の内壁面に、環状の受熱フィン28がケー
シング周方向に沿って突設される。また、ハウジング4
の内壁面23には、ケーシング3に設けられていた乱流
促進のための突起20が設けられる。受熱フィン28を
設けたことにより、固定子本体や固定子端部コイル12
側からの熱は受熱フィン28を介してケーシング3に吸
収され、その表面において走行風と熱交換がなされ、こ
の部分での温度上昇を抑制することができる。また、ハ
ウジング4は突起20を備えるため、走行風通路16を
流れる走行風に対し乱流を生成することができ、先の実
施形態と同様に、その冷却性能を更に向上することがで
きる。
【0032】図7は、図6の実施形態に類似して、さら
にその冷却性能を高めた本発明の第4の実施形態を示す
ものである。すなわち、ここでは図6の構成に加えて、
電動機外部の空気をケーシング3内に導くとともに、暖
められたケーシング内空気を走行風通路16へ排出する
吸排気機構29が設けられる。この機構29は、主とし
て車両に搭載されるコンプレッサ30と、コンプレッサ
30から圧送された外気をケーシング3内に導入する導
圧管31とによって構成されており、さらに導圧管31
には外気導入を制御するための開閉弁32が設けられ
る。なお、ケーシング3には導入された外気の導圧管3
1への逆流を防ぐための吸気弁(一方向弁)33と、加
熱された外気をケーシング外へと導くと共に走行風のケ
ーシング流入を防ぐための排気弁34も併せて設けられ
る。本圧力弁の機構は、一つの電動機に一つではなく、
運転方向により複数の圧力弁の機構を組み合わせても良
い。このように、外気を強制的にケーシング3に導入す
ると、モータ2をその内部から強制冷却でき、その冷却
効果が更に高められることは言うまでもない。また、図
示した吸排気機構29は、外気導入経路に開閉弁32を
介装しているため、モータ2の発熱度合によっては外気
導入を制御でき、コンピュータ(図示せず)等を使用し
た温度管理によって、モータ2を作動適正温度に保持す
ることも可能である。
【0033】本発明による車両用電動機は、この他にも
種々の変形例が可能であることは言うまでもない。ここ
では、開口部(取り込み口、出口)は、ハウジングに取
り付けられているが、効率良く走行風をケーシングの外
壁面に導くために、導入しやすいスペースに開口部を設
け、ハウジングと開口部をつなぐガイドをハウジングに
設けても良い。モータ2もその極数は4極に限定される
ものではなく、また突起20の形状についても、その断
面形状はV型に限定されず、例えばI型、コ型などでも
良い。また、ハウジング4の内壁面23に取り付けられ
る偏向板26の形状についても、その断面形状は波形に
限定されず、例えば三角形等の多角形でも良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、車両用電動機の動力源として、永久磁石式
リラクタンスモータを採用することにより、ロータの銅
損が低減され、電動機を小型化、高効率化が図れる。ま
た、走行風を積極的にケーシング外周に導くことによ
り、ケーシング表面の熱伝達が促進され、走行風・ケー
シング間の熱交換が促進される。また、一対の仕切り板
により、ハウジング内に導かれた走行風は、ケーシング
端縁部分を冷却するものと、ケーシング中央部分を冷却
するものに分割され、互いに影響されない独立した冷却
形態をとることができる。これにより固定子の軸方向温
度制御もし易くなり、夫々の部分内では温度分布のバラ
ツキなども低減される。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】さらに請求項2では、ケーシング中央部分
に導かれた走行風は、放熱フィンによって軸方向の変位
が大きく変化することなくケーシング表面近傍を周方向
に流動する。これにより、ケーシング中央部分の軸方向
温度分布のバラツキも低減される。
【0040】さらに請求項3では、放熱フィン間のケー
シング外壁面に、乱流を形成する複数の突起を設けたこ
とにより、この部分のケーシング表面積が増え、走行風
との熱交換率が高められる。また、突起の周囲には外表
面の不規則性により乱流が生成され易く、乱流による走
行風とケーシング外壁面との複雑な接触により、より熱
交換が促進される。
【0041】また、請求項4では請求項3と同様に、突
起設置により、この部分のケーシング表面積が増え、走
行風との熱交換率が高められる。また突起の周囲にはハ
ウジング内壁面の不規則性により乱流が生成され易く、
乱流による走行風とハウジング内壁面との複雑な接触に
より、より熱交換が促進される。
【0042】
【0043】請求項5では、ハウジング内壁面に偏向板
を設けたことで、向きを変えられた走行風はケーシング
外壁面に当たり、ここで高温化したケーシングとの間で
効果的な熱交換がなされる。
【0044】請求項6では吸排気機構を設けることで、
外気を強制的にケーシングに導入でき、モータをその内
部から強制冷却でき、その冷却効果が更に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用電動機の縦
断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う横断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う矢視図である。
【図4】図1に示すハウジングの走行風流入側より見た
上半分外観図である。
【図5】本発明の第2実施形態による、モータを省いた
車両用電動機の上半分の横断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態による車両用電動機の上
半分の縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態による車両用電動機の上
半分の縦断面図である。
【符号の説明】
1 車両用電動機本体 2 永久磁石式リラクタンスモータ 3 ケーシング 3a ケーシング端縁部分 3b ケーシング中央部分 4 ハウジング 5 電気子コイル 6 固定子 7 軸受 8 回転子 9 空洞部 10 永久磁石 11 ケーシング端面 12 固定子端部コイル 13 凹部 14 走行風取り込み口 15 走行風出口 16 走行風通路 17 ケーシング外壁面 18 ガイド部材 19 ガイド部材 20 突起 21 走行風取り込み口 22 走行風出口 23 ハウジング内壁面 24 仕切り板 25 放熱フィン 26 偏向板 27 ケーシング部分(固定子非接触部分) 28 受熱フィン 29 吸排気機構 30 コンプレッサ 31 導圧管 32 開閉弁 33 吸気弁 34 排気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 和人 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番 地 株式会社東芝 京浜事業所内 (72)発明者 高畠 幹生 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番 地 株式会社東芝 京浜事業所内 (56)参考文献 特開 昭56−86047(JP,A) 特開 昭61−92954(JP,A) 特開 平9−74708(JP,A) 特開 平7−177703(JP,A) 実開 昭50−101801(JP,U) 実開 昭57−93074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 9/00 - 9/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイルを持つ固定子と、周方向に
    磁気的な凹凸を形成することにより磁極を形成するとと
    もに、磁極間を通る電機子の磁束を打ち消すような永久
    磁石を鉄心に設けた回転子と、その内部に前記固定子お
    よび回転子を収納するように形成される円筒状のケーシ
    ングと、前記ケーシングの外側に位置してこれを包囲す
    ると共に、ケーシングとの間に形成された空間に対し、
    外部から走行風を導入する開口部を備えたハウジングと
    を有する車両用電動機において、 前記ハウジングの内壁面に、前記ケーシングを、ケーシ
    ング両端縁部分とそれ以外のケーシング中央部分とに軸
    方向分割する一対の仕切り板を設けたことを特徴とする
    車両用電動機。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング中央部分の外壁面に、前
    記ハウジング内壁面との間の空間を、ケーシング軸方向
    に複数に分割する複数の放熱フィンを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の車両用電動機。
  3. 【請求項3】 前記放熱フィン間のケーシング外壁面
    に、乱流を形成する複数の突起を設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載の車両用電動機。
  4. 【請求項4】 前記一対の仕切り板に挟まれたハウジン
    グの内壁面に、乱流を形成する複数の突起を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の車両用電動機。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングの内壁面に、前記開口部
    を介してハウジング内に導かれた走行風をケーシング外
    壁面に向ける偏向板を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用電動機。
  6. 【請求項6】 ハウジング外の空気を前記ケーシング内
    に導くと共に、ケーシング内空気を前記ハウジング外に
    放出する吸排気機構を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用電動機。
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