JP2007104783A - 車両用回転電機 - Google Patents

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聡一 吉永
Kenichi Wakabayashi
健一 若林
Shigenori Yoneda
繁則 米田
Ryosuke Utaka
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Abstract

【課題】特に集中巻きステータコイルの冷却性及び出力向上を図った車両用回転電機を提供すること。
【解決手段】金属製のコイルエンド冷却部材である外筒部112と内筒部114とが集中巻きコイルエンド110の外周側の表面及び内周側の表面に密着され、外筒部112及び内筒部114はコイルエンド110の熱をフロントハウジング101やリヤハウジング102に伝達する。また外筒部112として軟磁性部材を採用しても良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用回転電機の改良に関し、特にステータコイルの冷却向上を図った車両用回転電機に関する。
近年、ハイブリッド車や電気自動車の走行モータなど大出力が要求される車両用回転電機が要求されている。この大出力車両用回転電機は、車両重量軽減や回転電機搭載スペースの制限のために小型軽量化が強く求められ、ステータコイルの電流密度増大が図られている。しかし、これはステータコイルの温度上昇が招くため、ステータコイルの温度をその絶縁樹脂の許容温度以下に制限するためのステータコイルの冷却性改善が要求されている。また、ステータコイルの電流密度を増大しなくてもモータ体格を縮小すると内部の発熱密度が増大するためステータコイル温度が上昇するので、同じくステータコイルの冷却性改善が要求されている。このため、下記の特許文献1、2は、電気絶縁性をもつ樹脂製の熱伝導部材を通じてコイルエンドの熱をハウジングに逃がすことを提案している。
また、回転電機はコイルエンド部分においてトルクに関与しないデッドスペースをもつため、これが車両用回転電機の軸方向長への大型化の原因となっている。上記デッドスペース問題の改善のために下記の特許文献2、3は、コイルエンドと軸方向に重なる領域にて、ステータコアに付加コアを追加することを提案している。
特許文献3の付加コアは2つの構造をもつ。特許文献3の図1は、ティースの鍔部と同形の内鍔部を軸方向積層電磁鋼板により作製してティースの鍔部の軸方向端面に隣接して軸方向へ突出させ、同じく、ヨークと同形の付加ヨークを軸方向積層電磁鋼板により作製してヨークの軸方向端面に隣接して軸方向へ突出させた構造を開示する。特許文献3の図5に示される付加コア構造は、上記付加ヨークと上記内鍔部と、これら付加ヨークと内鍔部とを径方向に接続するティース主部とを磁気粉末成形体により作製することを開示している。
特許文献4の付加コア構造は、ティースの鍔部と同形の内鍔部をティースの鍔部の軸方向端面に隣接して軸方向へ突出させ、同じく、ヨークと同形の付加ヨークをヨークの軸方向端面に隣接して軸方向へ突出させた構造を開示し、これら内鍔部と付加ヨークとを軸方向積層電磁鋼板又は鉄系金属塊により作製することを提案している。
特開平10−51989号公報 特開2002−369449号公報 特開2004−328971号公報 特開2004−159476号公報
しかしながら、特許文献1、2のコイルエンド構造では、コイルエンドの熱をハウジングに伝達する樹脂製の熱伝導部材は、樹脂の成形容易性を利用してコイルエンドの各導体と良好な密着性を得ることができ、かつ、電気絶縁性も確保できるものの、熱伝導部材の熱伝導率に限界があるため、かえって、コイルエンドを空気に露出し、冷却風を流した方がコイルエンド冷却性が優れるということがわかった。なお、熱伝導率に優れる樹脂部材も存在するが、非常に高価であり、大量生産機器でありコスト制約が大きい車両用回転電機への採用は現実的ではなかった。
また、特許文献3、4に記載される付加コア構造は、製造コストや重量の増大の割にモータ特性改善効果が小さく、現状では費用効果比率、重量増加などの点で実用化が難しいことがわかった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、必要出力を確保しつつ小型軽量化に優れ、車両搭載性に優れる車両用回転電機を提供することをその目的としている。
上記課題を解決する各発明の車両用回転電機は、内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する構造を有している。この種のステータ・ロータ構造自体はいわゆるラジアルギャップ式インナーロータ構造として周知である。
第1発明は特に、ステータコアに対して同軸配置されてコイルエンドの外周側の表面及び/又は内周側の表面に熱伝導良好に近接し、かつ、ハウジング又はステータコアに密着する筒状で金属製のコイルエンド冷却部材を有することを特徴としている。なお、必須ではないが、このコイルエンド冷却部材は、コイルエンドの導体に対する電気絶縁性を良好に確保するため、樹脂シートや樹脂層などを介してコイルエンドの外周側の表面又は内周側の表面に接することが好適である。この樹脂層はコイルエンド冷却部材と独立の別部材としてもよいが、コイルエンドに巻いても良く、金属製のコイルエンド冷却部材の表面にコーティングしてもよい。なお、コイルエンドは、全体として円筒状に形成されるため、コイルエンドの外周側の表面を外周面、内周側の表面を内周面と略称するものとする。
すなわち、この発明では金属製のコイルエンド冷却部材をコイルエンドの内周面に嵌入するかあるいはコイルエンドの外周面に嵌着する。この金属製で円筒状のコイルエンド冷却部材は、コイルエンドから得た熱をハウジング又はステータコアに伝熱する。コイルエンドはよく知られているように径方向に曲げ弾性を有するため、コイルエンド冷却部材をコイルエンドに軸方向に圧入すれば、コイルエンドの径方向への曲げ弾性によりコイルエンド冷却部材はコイルエンドに良好に密着することができ、良好なコイルエンド放熱効果を得ることができる。更に、コイルエンドを囲覆してその機械的保護性を向上することもできる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアの端面に押しつけられた状態にて固定される。一例において、ステータコア両側の一対のコイルエンド冷却部材は、少なくともステータコアを中間に挟んでスルーボルトにより挟圧される。他例において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアの端面及びハウジングの内端面に挟圧されて固定される。たとえば、ステータコア両側の一対のコイルエンド冷却部材は少なくともステータコアとともにそれらの両側のフロントハウジング及びリヤハウジングをスルーボルトにより挟圧することにより固定される。これらスルーボルトは、これらハウジングやコイルエンド冷却部材やステータコアに設けたスルーボルト貫通孔に挿通してもよい。このようにすれば、コイルエンド冷却部材の機械的な支持を強固に行うことができるとともに、コイルエンド冷却部材の熱をハウジングの端壁部やステータコアに良好に伝達することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、コイルエンドの外周側の表面に隣接しつつコイルエンドに嵌着される外筒部を少なくとも含む。コイルエンド冷却部材はコイルエンドの内周面に実質的に接して配置するよりも外周面に実質的に接して配置するほうが格段に好適である。このようにすると、コイルエンドの機械保護性にも優れている。また、後述するようにこのコイルエンド冷却部材がステータコアの軸方向端部に付加する付加コアの付加ヨークで構成することが容易となる。
好適な態様において、外筒部の外周面は、ハウジングの内周面に熱伝達良好に近接する。このようにすれば、簡素な構造によりコイルエンドの熱を外筒部を通じてハウジングの周壁部に良好に放散することができる。
好適な態様において、外筒部は、軟磁性材料により構成される。このようにすれば、外筒部をステータコアのヨークの磁気抵抗や鉄損を低減することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアの端面とコイルエンドとにより区画されて径方向に延在するコイルエンドの貫通孔に挿通されかつステータコアのティースに軸方向に隣接してロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて各ティースと磁束を授受する外筒部としての付加ヨークとを有している。このようにすれば、コイルエンドの径方向外側に設けたコイルエンド冷却部材が付加コアの付加ヨークを兼ねるため、ステータコイルと鎖交するロータ磁束量を増加することができ、磁束密度低減により鉄損を低減することができ、体格増大を防止しつつ出力向上を実現することができる。なお、付加ティースの径方向内端はロータコアに対面することが好適である。
好適な態様において、前記付加ティースは、ロータ周面に対面しつつロータ周面と前記ステータコイルのコイルエンドとの間隙を軸方向外側へ突出する内鍔部と、前記付加ヨークの内周側の表面に接しつつ軸方向外側へ延在する前記外筒部としての外鍔部と、前記ティースの軸方向端面に隣接しつつ径方向に延在するとともに先端部が前記内鍔部に前記基端部が前記外鍔部に磁気的に接続される主部とを有して軟磁性材料により構成され、前記付加ヨークは、前記ヨークの軸方向端面に隣接しつつ周方向に延在して前記付加ティースの外筒部と磁束を授受する。このようにすれば、コイルエンドとロータ磁束との鎖交によりモータ出力アップを向上できるとともに、付加ティースの内鍔部や主部や外鍔部がコイルエンドに広く密着してその熱を吸収して付加ヨークへ伝達できるため、コイルエンド冷却性を更に向上することもできる。
好適な態様において、ステータコイルは、少なくともティースに平角線を集中巻きしてなり、平角線の平坦面はコイルエンド冷却部材の対向周面に略平行に配置される。このようにすれば、コイルエンドとコイルエンド冷却部材との間の熱抵抗を低減することができ、コイルエンド放熱性を向上することができる。好適には、平角線の最小面積の平坦面が円筒状のコイルエンド冷却部材の内周面又は外周面に対面配置される。言い換えれば、たとえばテープ状導体の厚さ方向が略周方向、幅方向が略径方向となるように配置される。このようにすれば、コイルエンドのすべてのターンは他のターンを経由することなく、コイルエンド冷却部材に対面配置されるため、コイルエンドの各ターンの放熱性を均一に向上することができ、熱スポットの発生を抑止することができる。好適には、平角線は周知のα巻きによりティースや付加ティースに集中巻きされる。これにより、各ティースからのコイル端の取り出しが容易となる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、ロータに固定された冷却ファンが形成する冷却風により冷却される冷却フィンを有する。このようにすれば、コイルエンドから受熱するハウジングやステータコアの放熱負担の増加を抑止しつつ、コイルエンドを良好に冷却することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、外筒部の軸方向先端部から径方向へ延設されて、コイルエンドの軸方向先端面に熱伝導良好に近接する非磁性の輪板状部材を有する。このようにすれば、コイルエンド冷却部材の熱をたとえばハウジングの端壁部に放熱しやすくなり、また、コイルエンド冷却部材の剛性も強化でき、コイルエンド冷却部材の固定も容易となる。特に、コイルエンド冷却部材がコイルエンドの外周面及び内周面の両方に対面する外筒部及び内筒部をもつ場合に、内筒部の機械支持性及び放熱性を向上することができる。
第2発明は特に、ステータコアに対して同軸配置されてコイルエンドの外周側の表面及び/又は内周側の表面に熱伝導良好に近接するコイルエンド冷却部材を有し、コイルエンド冷却部材は、ロータに固定された冷却ファンが形成する冷却風により冷却される冷却フィンを有することを特徴としている。
すなわち、この発明によれば、コイルエンドのみを冷却風により直接に冷却するのに比べて、コイルエンドの熱を対冷却風面積が大きいコイルエンド冷却部材の冷却フィンを通じて冷却風に良好に放散できるので、コイルエンドから受熱するハウジングやステータコアの放熱負担の増加を抑止しつつ、コイルエンドを良好に冷却することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアに対して同軸配置されてコイルエンドの外周面又は内周面に熱伝導良好に近接して筒状に形成されるとともに、ステータコアの端面に押しつけられた状態にて固定される。一例において、ステータコア両側の一対のコイルエンド冷却部材は、少なくともステータコアを中間に挟んでスルーボルトにより挟圧される。他例において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアの端面及びハウジングの内端面に挟圧されて固定される。たとえば、ステータコア両側の一対のコイルエンド冷却部材は少なくともステータコアとともにそれらの両側のフロントハウジング及びリヤハウジングをスルーボルトにより挟圧することにより固定される。これらスルーボルトは、これらハウジングやコイルエンド冷却部材やステータコアに設けたスルーボルト貫通孔に挿通してもよい。このようにすれば、コイルエンド冷却部材の機械的な支持を強固に行うことができるとともに、コイルエンド冷却部材の熱をハウジングの端壁部やステータコアに良好に伝達することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、コイルエンドの外周側の表面に隣接しつつコイルエンドに嵌着される外筒部を有する。コイルエンド冷却部材はコイルエンドの内周面に実質的に接して配置するよりも外周面に実質的に接して配置するほうが格段に好適である。このようにすると、コイルエンドの機械保護性にも優れている。また、後述するようにこのコイルエンド冷却部材がステータコアの軸方向端部に付加する付加コアの付加ヨークで構成することが容易となる。
好適な態様において、外筒部の外周面は、ハウジングの内周面に熱伝達良好に近接する。このようにすれば、簡素な構造によりコイルエンドの熱を外筒部を通じてハウジングの周壁部に良好に放散することができる。
好適な態様において、コイルエンド冷却部材は、ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在するコイルエンドの貫通孔に挿通されかつステータコアのティースに軸方向に隣接して前記ロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて前記各付加ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークとを有する。このようにすれば、コイルエンドの径方向外側に設けたコイルエンド冷却部材が付加コアの付加ヨークを兼ねるため、ステータコイルと鎖交するロータ磁束量を増加することができ、磁束密度低減により鉄損を低減することができ、体格増大を防止しつつ出力向上を実現することができる。なお、付加ティースの径方向内端はロータコアに対面することが好適である。
好適な態様において、ステータコイルは、少なくともティースに平角線を集中巻きしてなり、平角線の平坦面はコイルエンド冷却部材の対向周面に略平行に配置される。このようにすれば、コイルエンドとコイルエンド冷却部材との間の熱抵抗を低減することができ、コイルエンド放熱性を向上することができる。好適には、平角線の最小面積の平坦面が円筒状のコイルエンド冷却部材の内周面又は外周面に対面配置される。言い換えれば、たとえばテープ状導体の厚さ方向が略周方向、幅方向が略径方向となるように配置される。このようにすれば、コイルエンドのすべてのターンは他のターンを経由することなく、コイルエンド冷却部材に対面配置されるため、コイルエンドの各ターンの放熱性を均一に向上することができ、熱スポットの発生を抑止することができる。好適には、平角線は周知のα巻きによりティースや付加ティースに集中巻きされる。これにより、各ティースからのコイル端の取り出しが容易となる。
第3発明は特に、ハウジングが、コイルエンドと軸方向等しい位置に配置されるコイルエンド近傍周壁部と、前記ステータコアと等しい位置に配置されるステータコア近傍周壁部とを有し、コイルエンド近傍周壁部は、ステータコア近傍周壁部よりも径方向内側に形成されるとともにコイルエンドの外周側の表面に熱伝導良好に近接してコイルエンド冷却部材をなす。すなわち、この発明では、ハウジングは、コイルエンドの近傍にて径小化されて外周面に熱的に結合される。これにより、ハウジングが既述したコイルエンド冷却部材の外筒部を兼ねるため、更にコイルエンドの発生熱放散経路の熱抵抗を低減できるとともに、回転電機の軽量化を図ることができる。
その他、このコイルエンドと軸方向同位置にて径小化されたハウジングとコイルエンドとの間にたとえば付加ヨークのような熱伝達部材を介設してもよい。この付加ヨークに流れる磁束量は、コイルエンドの内側の径方向隙間を径方向に貫通する付加ティースの磁束量に略等しく、かつ、この付加ヨークは軸方向の厚さ増大も可能なため、付加ヨークの外径はステータコアのヨークの外径よりも径小とすることができる。したがって、付加ヨークの必要な周方向貫通磁束量を確保しつつこの付加ヨークの外周面に接するハウジングの周壁部はヨークの外周面に接するハウジングの周壁部よりも径小とすることができる。
第4発明は特に、ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在するコイルエンドの貫通孔に挿通されかつステータコアのティースに軸方向に隣接してロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて各ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークとを有し、付加ティースの径内方向先端部はハウジングの内端面に接する。
すなわち、この発明では、付加ティースがハウジングの端壁部の内側の端面に接するので、付加ティースの径内方向先端部からハウジングへの熱放散性を向上することができる。
この発明の好適態様において、ハウジングの両端壁は、ステータコア及びその軸方向両側の付加ティースを軸方向に挟圧する。挟圧方法としてはたとえば周知のスルーボルト構造の使用が好適である。このようにすれば、ハウジングの端壁部と付加ティースの径内方向先端部との間の熱抵抗を低減するとともに付加ティースの振動抑制効果も簡単に奏することができる。
第5発明は特に、ステータコアの端面とコイルエンドとにより区画されて径方向に延在するコイルエンドの貫通孔に挿通されかつステータコアのティースに軸方向に隣接してロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて各ティースと磁束を授受する外筒部としての付加ヨークとを有し、付加ヨークは、ステータコアの端面及びハウジングの内端面に挟圧されて固定されている。
すなわち、この発明では、付加ヨークがステータコアの端面及びハウジングの内端面に挟圧されて固定されているので、付加ヨークからハウジングの端壁部への熱放散性を向上することができるとともに、付加ヨークの固定強度の向上効果も奏することができる。この発明の好適態様において、ハウジングの両端壁は、ステータコア及びその軸方向両側の付加ヨークを軸方向に挟圧する。挟圧方法としてはたとえば周知のスルーボルト構造の使用が好適である。このようにすれば、ハウジングの端壁部と付加ヨークとの間の熱抵抗を更に低減し、付加ヨークの耐振動性も簡単に向上することができる。
本発明の車両用回転電機の好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。ただし、本発明は下記の実施例に限定解釈されるべきではなく、その他の公知技術あるいはそれと使用される機能が共通する技術を組み合わせて本発明を実現してもよいことは当然である。
(実施例1)
実施例1の車両用回転電機を図1、図2を参照して説明する。図1は模式部分軸方向断面図、図2はステータコアの径内方向側面図である。100はハウジングであり、フロントハウジング101とリヤハウジング102とで構成されている。略椀状のフロントハウジング101及びリヤハウジング102は、ステータコイル103が巻着されたステータコア104と、回転軸105に固定されたロータ106とを軸方向両側から囲包している。フロントハウジング101及びリヤハウジング102の内周面はステータコア104の外周面に密着している。ハウジング100がフロントハウジング101とリヤハウジング102とに分割されているが、有底深底円筒状のフロントハウジングと円盤状のリヤハウジングとでステータ及びロータをほぼ完全に囲包するなどの公知のモータハウジング構造を採用してもよい。
107はステータコア104のスロット108の底部を示し、109はステータコア104のティースである。この実施例のステータコア104は公知の分割型コア構造を有しているが、従来通りの円筒状のステータコア104を採用しても良い。ティース109は、ステータコイル103が平角線コイルを集中巻きされた後、ステータコア104の軸方向に凹設された条溝に圧入されている。
各ティース109に集中巻きされたステータコイル103のコイルエンド110の外周側の表面(外周面と称する)111には円筒状の外筒部112が不図示の熱伝導シートを介して密着しており、コイルエンド110の内周側の表面(内周面と称する)113には円筒状の内筒部114が不図示の熱伝導シートを介して密着している。外筒部112及び内筒部114はそれぞれ円筒状のアルミ合金により構成されてる。ただし、図2に示すように、外筒部112の内周面は、各ティース109に巻装された各コイルエンド110の外周側の表面に密着するために12角形に形成されている。ステータコア104は、12個の分割ヨークからなるヨーク115と、各分割ヨークに固定された12個のティース109とからなる。外筒部112の厚さはほぼステータコア104のヨーク115の径内方向厚さに等しく形成され、内筒部114の厚さは、周方向に張り出したティース109の鍔部116の径方向厚に等しく形成されている。外筒部112の外周面は円筒面となっており、フロントハウジング101及びリヤハウジング102の内周面に密着している。外筒部112及び内筒部114を図2の右側に示す。ステータコイル103が巻装されたステータコア104及びそれに固定された内筒部114及び外筒部112からなるコイルエンド冷却部材を図3に示す。外筒部112及び内筒部114はコイルエンド110の外周側の表面及び内周側の表面に沿って軸方向に圧入されている。2つの外筒部112とステータコア104とをスルーボルトにより軸方向に締結してもよく、内筒部114を溶接などによりステータコア104に固定したり、あるいは、内筒部114と外筒部112とを軸方向断面(図1)においてコ字状に一体形成してもよい。
この実施例によれば、外筒部112及び内筒部114がコイルエンド110の熱をフロントハウジング101及びリヤハウジング102やステータコア104に良好に伝達するため、たとえコイルエンド110の表面積が小さくても固体伝熱によりコイルエンド110を良好に冷却することができる。
(実施例2)
実施例2の車両用回転電機を図4を参照して説明する。図4は模式部分軸方向断面図である。この実施例の外筒部112及び内筒部114は図1に示す実施例1のものと異なる形状を有している。
外筒部112及び内筒部114の周方向展開図を図5に、コイルエンド110の周方向展開図を図6に示す。外筒部112及び内筒部114は、その前端面に周方向所定ピッチで冷却フィン117をもち、その後端面に周方向所定ピッチで冷却フィン118をもつ。冷却フィン117の間、及び冷却フィン118の間には径方向へ冷却風を流す冷却風流路Sが形成されている。
コイルエンド110は、図6に示すようにフロントハウジング101の内端面との間に冷却風流路S1をもち、ティース109との間に冷却風流路S2をもつ。既述した冷却フィン117の間、及び冷却フィン118の間の冷却風流路は、これら冷却風流路S1、S2と周方向等位置に配置され、これにより、ロータ106の前端面及び後端面に固定された遠心翼119、120が形成した冷却風は、これら冷却風流路を通じ、更にフロントハウジング101及びリヤハウジング102の周壁部に形成された冷却風排出孔120、120を通じて外部に排出される。
ステータコア104とその軸方向両側の外筒部112はフロントハウジング101及びリヤハウジング102を不図示のスルーボルトで軸方向に挟圧、固定されている。軸方向外側に突出する冷却フィン117、118の端縁はフロントハウジング101又はリヤハウジング102の内端面に密着している。軸方向内側に突出する冷却フィン117、118の端縁はステータコア104の前端面又は後端面に密着している。
この実施例によれば、外筒部112及び内筒部114がコイルエンド110の熱をフロントハウジング101及びリヤハウジング102やステータコア104に伝達するとともに、外筒部112及び内筒部114に設けられた冷却フィン117、118を通じて冷却風に放散することができるため、コイルエンド110は強力に冷却される。また、コイルエンド冷却部材としての外筒部112及び内筒部114は、不図示のスルーボルトによりフロントハウジング101、ステータコア104、リヤハウジング102により軸方向に挟圧されるため、機械的に強力に固定され、磁気振動などに良好に耐えることができる。
(実施例3)
実施例3の車両用回転電機を図7、図8を参照して説明する。図7は模式部分軸方向断面図、図8はコイルエンド近傍の周方向展開図である。この実施例は、アルミダイキャスト法により、実施例1の外筒部112と内筒部114とを一体化したコイルエンド冷却部材121を示す。
このコイルエンド冷却部材121は、図1に示す外筒部112及び内筒部114に相当する部分に加えて、コイルエンド110の軸方向外側にてそれらを繋ぐ略輪板状の輪板部122をもつ。輪板部122の軸方向内側の輪板面は図8に示すようにコイルエンド110の凹凸形状に合わせて凹凸面となっており、コイルエンド110の端面に密着している。輪板部122の軸方向外側の輪板面はフロントハウジング101又はリヤハウジング102の内端面に密着する輪板面となっている。なお、この実施例では、図8に示すように、コイルエンド110とティース109との間に空間が生じるが、この空間には熱伝導性部材を介設することもできる。更に、この熱伝導性部材として軟磁性部材を用いると、ステータコア104の磁束密度を軽減することもできる。
このようにすれば、コイルエンド110はコイルエンド冷却部材121に広い面積にて密着できるため、コイルエンド110の熱を固体伝熱作用により良好にフロントハウジング101及びリヤハウジング102に伝達することができる。
(実施例4)
実施例4の車両用回転電機を図9を参照して説明する。図9は模式部分軸方向断面図である。この実施例は、アルミダイキャスト法により、実施例1の外筒部112と内筒部114とを一体化したコイルエンド冷却部材121を示す。
この実施例では、実施例3に示すコイルエンド冷却部材を、アルミダイキャスト法により製造されたフロントハウジング101及びリヤハウジング102が兼ねている。更に詳しく説明すると、フロントハウジング101及びリヤハウジング102は、ステータコア104の外周面に密着する周壁部123と、端壁部124との間に位置して径小周壁部125を有している。これにより、フロントハウジング101及びリヤハウジング102の体格縮小及び軽量化が可能となる。また、フロントハウジング101及びリヤハウジング102は、コイルエンド110の外周側の表面(外周面と略称)に密着する段差内周面126をもつ。更に、フロントハウジング101及びリヤハウジング102は、端壁部124からコイルエンド110の内周側の表面(内周面と略称)に密着しつつ軸方向内側に突出する筒状の内筒部114を有している。なお、フロントハウジング101及びリヤハウジング102とコイルエンド110との間には絶縁シートが介設されるのは実施例1と同じであるが、コイルエンド110の絶縁強化により絶縁シートの省略は可能である。この絶縁強化の一例として、フロントハウジング101及びリヤハウジング102の内表面に絶縁樹脂コートを行っても良い。
(変形態様)
なお、上記各実施例において、外筒部112、内筒部114及び輪板部122とステータコア104とにより、コイルエンド110を密閉し、内部に冷却油のごとき冷媒液を封入しても良い(図10参照)。
(実施例5)
実施例5の車両用回転電機を図11、図12を参照して説明する。図11はステータコイル103のうち一つのティース109に集中巻きする部分コイル(ステータコイル103と略称する)、図12はこのステータコイル103が巻装され、外筒部112及び内筒部114が固定されたステータコア104を示す模式斜視図である。
ステータコイル103は、平角線を公知のα巻きしてなる。なお、このα巻きは、平角線をティース109の径方向所定位置にて所定ターンだけ外側から内側へ巻いた後、平角線を径方向へ平角線の幅以上ずらし、その後、再び所定ターンだけ内側から外側へ巻いて2段コイルとしたものである。ただし、段数を更に大きな数の偶数段としてもよい。また、この実施例では、平角線は十分に薄く作成されており、スロットから出た直後に略直角に曲げられて周方向へ延在している。131、132はα巻きされたステータコイル103のコイル引き出し端である。
ステータコイル103を2段α巻きすることにより、ステータコイル103のコイルエンド110の各ターンは他のターンを経由することなく、外筒部112及び内筒部114に隣接することができるので、コイルエンド110から外筒部112及び内筒部114への放熱が良好となる。
(実施例6)
実施例6の車両用回転電機を図13、図14を参照して説明する。図13はその軸方向模式断面図、図14はその軸方向にみた模式側面図である。図14において、破断線の左側は付加コア装着前の形状を示し、右側は付加コア装着後の形状を示す。ステータコイルは図示省略されている。
(全体構造)
ステータコアは、分割コア型ステータコアであって、図14の破断線の左側に図示する中央コア1と、図14の破断線の右側に図示する付加コア2とからなり、付加コア2は図13に示すように中央コア1の前後両端面に固定されている。3はロータである。
中央コア1は、略円筒状のヨーク11と、ヨーク11の内周面から求心方向へ突出する12個のティース12とからなる。ヨーク11は、それぞれ部分円筒形状をもつ合計12個の単位コアバック13を円筒状に組み立てて構成されている。ヨーク11及びティース12はそれぞれ電磁鋼板を軸方向に積層した軸方向積層電磁鋼板により構成されている。ティース12は、ロータ3の外周面に対面しつつ周方向両側へ張り出した鍔部14を先端部に有しており、ティース12の基端部は、ヨーク11のティース嵌合溝15に径内側へ抜き出し不能に嵌合している。なお、ヨーク11を12個の単位コアバック13に分割せず、一体化してもよいし、ヨーク11とティース12とを一体に形成してもよい。また単位コアバックは例えば3ティース毎を単位とする分割でもよい。つまりコアの一体、分割、ティースとヨークの一体、分割の形態にはよらない。
付加コア2は、略円筒状の付加ヨーク21と、付加ヨーク21の内周面から求心方向へ突出する12個の付加ティース22とからなる。付加ヨーク21は、それぞれ部分円筒形状をもつ合計12個の単位コアバック23を円筒状に組み立てて構成されている。付加ヨーク21は、電磁鋼板を軸方向に積層した軸方向積層電磁鋼板により構成され、ヨーク11の軸方向端面に隣接して配置されている。なお、付加ヨーク21を12個の単位コアバック23に分割せず、一体化してもよい。例えば3ティース毎を単位とする分割でもいいし、一体化してもよい。つまり単位コアバックは一例にすぎず、付加ヨークの形態にはとらわれない。
ロータ3は、中央ロータ(本発明で言う中央ロータ部)31と、その両端に配置された付加ロータ(本発明で言う端部ロータ部)32とからなり、図示しない回転軸に固定されている。この実施例では中央ロータ31は永久磁石が埋設された軸方向積層電磁鋼板製の磁石ロータからなり、付加ロータ32はいわゆる磁気突極構造の軸方向積層電磁鋼板製のリラクタンスロータからなる。
(付加ティース22の構造)
付加ティース22は、図13に示すように略コ字状の軸方向断面を有しており、図14に示すように電磁鋼板を周方向(正確には接線方向)に積層した周方向積層電磁鋼板により構成されている。付加ティース22は、ロータ3の外周面に対面しつつ軸方向外側へ突出する内鍔部24と、付加ヨーク21の嵌合溝25に嵌合しつつ軸方向外側へ延在する外鍔部26と、ティース12の軸方向端面に隣接しつつ径方向に延在する主部27とからなる。主部27は、内鍔部24と外鍔部26との間の磁束授受のための部材であり、主部27と内鍔部24と外鍔部26とは電磁鋼板により一体に形成されている。付加ティース22の主部27には、ティース12とともに図示しないステータコイルが集中巻きされている。ティース12は単位コアバック13の周方向中央に配置され、付加ティース22は単位コアバック23の周方向中央に配置され、ティース12と付加ティース22とは周方向同位置に配置され、好適には付加ティース22の周方向(接線方向)幅はティース12の周方向幅に等しくされている。もちろん、等しくなくてもよい。
付加ティース22の外鍔部26は、付加ヨーク21の嵌合溝25に嵌合している。嵌合溝25の径方向断面は、図14に示すように方形とされている。嵌合溝15は、図14に示すように、内周側に嵌合溝25と略同形(少し広い)の第1溝部151と、この第1溝部151から径方向外側に更に凹設されたくさび形の第2溝部152とからなる。嵌合溝(ティース嵌合溝)15が第1溝部151をもつのは、後述するように、付加ティース22の外鍔部26がこの第1溝部151を軸方向へ通過可能とするためである。
付加ティース22の拡大斜視図を図15に示し、中央コア1及び付加コア2の斜視図を図16〜図18に示す。図16はステータコアを組み立てた状態を示し、図17はティース12及び付加ティース22を示し、図18は中央コア1の一つの単位コアバック分を示す。
(ステータの組み立て)
ステータの組み立て工程を以下に説明する。まず、12分の1のヨーク11である単位コアバック13と、12分の1の付加ヨーク21である単位コアバック23とを軸方向積層電磁鋼板によりそれぞれ製造する。次に、ティース12の両端に付加ティース22をそれぞれ重ね、ステータコイル4を集中巻きする。次に、ステータコイルが巻装されたティース12及び付加ティース22を、嵌合溝15、25に軸方向に押し込んで、一体化する。なお、各単位コアバック23の嵌合溝25と付加ティース22の外鍔部26とが嵌合するように、付加ヨーク21を軸方向両側から後付けしてもよい。最後に、このようにして形成された12個のコアユニットをリング状に組み合わせてステータコアを完成する。なお、分割されたステータコアの各部材の固定はたとえば溶接や嵌合あるいは締結により一体化されることができる。
(ロータ3の構造)
ロータ3の模式斜視図を図19に示す。ただし、図19において、付加ロータ32の一部は切り欠いて示されている。既述したように中央ロータ(本発明で言う中央ロータ部)31は永久磁石が埋設された軸方向積層電磁鋼板製の埋め込み磁石ロータからなり、付加ロータ32はいわゆる磁気突極構造の軸方向積層電磁鋼板製のリラクタンスロータからなる。
(動作説明)
図13を参照して磁束の流れを説明する。
中央ロータ31からティース12に流入した磁束はヨーク11に入り、ヨーク11内を周方向に流れて他のティース12に達する。付加ロータ32から付加ティース22の内鍔部24に流入した磁束は内鍔部24内を軸方向流れて付加ティース22の主部27に入り、主部27を径方向へ流れて外鍔部26に入り、外鍔部26内を軸方向へ流れて付加ヨーク21に入り、付加ヨーク21内を周方向に流れて他の付加ティース22に達する。なお、一部の磁束は付加ティース22の主部27とティース12との間にて軸方向へ流れ、また、付加ヨーク21とヨーク11との間にて軸方向に流れることができる。
(効果)
この実施例によれば、従来のステータにおいてステータコイルのコイルエンドが存在するステータコアの軸方向両側のアイドルスペースにおいて、コイルエンドの径方向内側に内鍔部24が、コイルエンドの径方向外側に外鍔部26が、コイルエンドの内側に主部27が設けられている。
内鍔部24の存在は、内鍔部24と付加ロータ32の外周面との間の電磁ギャップの磁気抵抗を小さくすることができることを意味し、小さい磁界強度(AT)により多くの磁束を形成できることを意味する。つまり、付加ロータ32と付加コア2との設置により、ステータコイルに鎖交するロータ磁束を増加することができる。このため、従来同様、モータ性能を向上することができる。
なお、付加ロータ32と付加コア2との間を流れる磁束量は、ヨーク11への磁束漏れを無視すれば、付加ティース22の主部27を流れることができる磁束量に略等しく、付加ロータ32を流れることができる磁束量は主部27の磁路断面積にその飽和磁束密度を掛けた量に略等しくなる。また、付加ティース22は周方向積層電磁鋼板により構成されているため、高価で強度に劣る磁性粉末成形体を採用しなくても付加ティース22の磁気抵抗の低減と渦電流損失の低減を図ることができる。更に、内鍔部24及び外鍔部26はステータコイルのコイルエンドに良好に接触するため、ステータコイルの熱はこの内鍔部24や外鍔部26を通じて良好に付加コア2に放熱することができる。
この実施例によれば、付加コア2を構成する付加ヨーク21及び付加ティース22は本発明で言うコイルエンド冷却部材として機能し、コイルエンドの熱をハウジングや冷却風などに伝達する。したがって、この実施例によれば、モータ体格を増大することなく、出力増大とステータコイルの冷却性向上とを図ることができる。特に、ステータコイルを集中巻きすることにより小型で高密度となり、表面積が減少したコイルエンドの放熱を付加コア2への固体伝熱により確保できることは重要な利点である。
(変形態様)
ロータ3の変形態様を図20に示す。このロータ3は、図19に示す付加ロータ32を永久磁石が埋設された軸方向積層電磁鋼板製の埋め込み磁石ロータにより構成したものである。すなわち、ロータ3は、主界磁磁束を発生する主永久磁石を有して中央コアに対面する中央ロータ31と、付加界磁磁束を発生する補助の永久磁石を有して付加コア2に対面する付加ロータ32とから構成される。この場合、補助の永久磁石は、主永久磁石よりも小さいロータの単位軸方向幅当たりの磁束発生量をもてばよく、相対的に安価なあるいは小型の永久磁石を用いればよい。更に、ロータ3は同期機用ロータの他、既知の各種交流モータ方式に適したロータ構造を採用することができる。ただし、付加ロータ32の永久磁石により付加ロータ32から付加コア2に流入する磁束量は、付加コア2の主部27の磁路断面積により制約されるため、付加ロータ32と付加コア2との間の電磁ギャップの磁束密度は、中央ロータ31と中央コア1との間の電磁ギャップの磁束密度より小さく設定される。
(変形態様)
変形態様を図21に示す。図21は、付加ティース22の内鍔部24の特に内周面を、ティース12の鍔部14の内周面と同一形状に湾曲させたものである。これにより、内鍔部24と付加ロータ32との間の電磁ギャップの幅を低減することができ、モータ特性を改善することができる。
(変形態様)
上記実施例では、付加ティース22の主部27の周方向(接線方向)幅はティース12の周方向幅に等しくされたが、付加ティース22には、成形済みの集中巻きステータコイルのコイルエンドが嵌着されるため、コイルエンドを円滑に湾曲させるため、付加ティース22の主部27の周方向幅はティース12の周方向幅より小さく設定しても良い。あるいは、ヨーク11のスロットから出たステータコイルの湾曲を確保できる範囲にて、たとえばヨーク11の端面から少し離れて付加ティース22の周方向幅をティース12のそれより広くし、付加ティース22の主部27の最大磁束量を増大させても良い。
(変形態様)
変形態様を図22に示す。図22は、付加ティース22近傍を求心方向にみた部分平面図である。ただし、付加ティース22は主部27の部位にて破断(ハッチングは省略)し、外鍔部26の図示はされていない。この変形態様では、付加ティース22を構成する周方向積層電磁鋼板は、主部27の部位にて各電磁鋼板の厚さが変更されている。すなわち、主部27の周方向中央部に配置される電磁鋼板は、主部27の周方向周辺部の電磁鋼板よりも主部27の軸方向幅が大きく設定されている。このようにすれば、この主部27に巻回されるステータコイルのコイルエンドを構成するコイル導体の曲率半径を増加することができる。
(変形態様)
ヨーク11の嵌合溝15の変形態様を図23に示す。図23の嵌合溝150は図14に示す2段溝構造の嵌合溝15とは異なって、単段溝構造を採用している。図23において、破線で囲まれた方形領域は付加ティース22の外鍔部26を軸方向にみた形状を示している。この態様では、付加ティース22の外鍔部26は内鍔部24及び主部27と一体に周方向積層電磁鋼板により形成されている。付加ティース22とティース12とを一体化したティースアセンブリにステータコイルを集中巻きし、次にこのティースアセンブリを、ヨーク11及び付加ヨーク21からなるヨークアセンブリに軸方向に押し込めばよい。外鍔部26はヨーク11の嵌合溝15内を軸方向に移動可能な形状をもつため、組み立てに支障が出ることは無い。
(実施例7)
実施例7を図24〜図27を参照して説明する。この実施例は、既述した実施例6において付加ティース22の外鍔部26を内鍔部24及び主部27と別体とした点を特徴としている(図24参照)。この実施例の付加ティース22の内鍔部24及び主部27は、L字状の軸方向断面を有しており、電磁鋼板を周方向(正確には接線方向)に積層した周方向積層電磁鋼板により互いに一体に形成されている。付加ティース22の外鍔部26は、周方向(接線方向)に積層された電磁鋼板からなり、全体として略直方体形状となっている。なおL字上の軸方向断面は、軸方向外側が細く、中央コア側が太くなるように設定してもよい。
図25はヨーク11とティース12との嵌合状態を示す模式斜視図である。この実施例のヨーク11は、内周面に逆くさび状(あり溝状)の第2溝部152だけをもち、実施例1の第1溝部151が省略されている。軸方向に延在する条溝である第2溝部152には、ティース12に突設されて軸方向に延在する突条19が軸方向に嵌合している。付加ティース22をティース12の軸方向両側に固定してなるティースアセンブリを図26に示し、このティースアセンブリをヨーク11及び付加ヨーク21に個別に嵌合した状態を図27に示す。
この場合の製造工程を説明すると、内鍔部24及び主部27からなるL字状の付加ティース22をティース12の両端面に隣接させたティースサブアセンブリを作製し、これにあらかじめ巻装成形したステータコイルの1集中巻きコイルを嵌め込む。次に、付加ヨーク21及びヨーク11からなるヨークアセンブリにこのティースサブアセンブリを軸方向に嵌め込み、最後に外鍔部26を付加ヨーク21の嵌合溝25に軸方向に嵌め込む。
この実施例によれば、図18に示す態様に比べてヨーク11や付加ヨーク21の最小径方向幅を増加することができる。
この実施例によれば、付加コア2を構成する付加ヨーク21及び付加ティース22は本発明で言うコイルエンド冷却部材として機能し、コイルエンド110の熱をハウジングや冷却風などに伝達することができる。したがって、この実施例によれば、モータ体格を増大することなく、出力増大とステータコイル103の冷却性向上とを図ることができる。特に、ステータコイル103を集中巻きすることにより小型で高密度となり、表面積が減少したコイルエンド110の放熱を付加コア2への固体伝熱により確保できることは重要な利点である。
(実施例8)
実施例8を図28に示す。この実施例は、付加ティース22が内鍔部24を持たず外鍔部26及び主部27のみで構成したものである。内鍔部24を省略したことにより、付加ティース22の製造が容易となる。なお、この実施例の付加ティース22の主部27の軸方向外側かつ周方向両側には、不図示のコイルエンドの内側湾曲面の曲率半径を確保するべく段差27aが設けられている。
(実施例9)
実施例9を図29に示す。この実施例は、図12に示す2段α巻きのステータコイルが巻装されたステータコア及び付加コア2のヨーク11及び付加ヨーク21の外周面にスルーボルト貫通のための遊孔140を軸方向に貫設したものである。したがって、ヨーク11及び付加ヨーク21は、この遊孔140を囲む孔壁部141の分だけ径方向外側に突出している。なお、遊孔140の代わりに螺子孔でもよく、孔壁部141の個数は任意である。このようにすれば、スルーボルトの軸方向締結力により付加ヨーク21とヨーク11との機械的結合力を強化することができるとともに両者間の熱抵抗も低減することができる。
(実施例10)
実施例10を図30に示す。この実施例は、たとえば図28、図29に示す実施例9のヨーク11及び付加ヨーク21の外周面とハウジング142との間に熱伝導性シートからなるスペーサ143を介設して熱抵抗を低減したものである。なお、この実施例では、ハウジング142はステータコア104の外周面をすべて覆っている。スペーサ143を熱伝導グリスに置換してもよい。これにより、ヨーク11及び付加ヨーク21とハウジング142との間の熱抵抗を低減することができる。
(実施例11)
実施例11を図31、図32を参照して説明する。図31はステータの軸方向模式断面図、図32はその軸方向にみた模式側面図である。図32において、破断線の左側は付加コア装着前の形状を示し、右側は付加コア装着後の形状を示す。ステータコイルは図示省略されている。
(全体構造)
このステータコアは、分割コア型ステータコアであって、図32の破断線の左側に図示する中央コア1と、図32の破断線の右側に図示する付加コア2とからなり、付加コア2は図31に示すように中央コア1の前後両端面に固定されている。3はロータである。
中央コア1は、略円筒状のヨーク11と、ヨーク11の内周面から求心方向へ突出する12個のティース12とからなる。ヨーク11は、それぞれ部分円筒形状をもつ合計12個の単位コアバック13を円筒状に組み立てて構成されている。ヨーク11及びティース12はそれぞれ電磁鋼板を軸方向に積層した軸方向積層電磁鋼板により構成されている。ティース12は、ロータ3の外周面に対面しつつ周方向両側へ張り出した鍔部14を先端部に有しており、ティース12の基端部は、ヨーク11のティース嵌合溝15に径内側へ抜き出し不能に嵌合している。なお、ヨーク11を12個の単位コアバック13に分割せず、一体化してもよく、ヨーク11とティース12とを一体に形成してもよい。また単位コアバックは例えば3ティース毎を単位とする分割でもよい。つまりコアの一体、分割、ティースとヨークの一体、分割の形態にはよらない。
付加コア2は、略円筒状の付加ヨーク21と、付加ヨーク21の内周面から求心方向へ突出する12個の付加ティース22とからなる。付加ヨーク21は、それぞれ部分円筒形状をもつ合計12個の単位コアバック23を円筒状に組み立てて構成されている。付加ヨーク21は、電磁鋼板を軸方向に積層した軸方向積層電磁鋼板により構成され、ヨーク11の軸方向端面に隣接して配置されている。なお、付加ヨーク21を12個の単位コアバック23に分割せず、一体化してもよい。例えば3ティース毎を単位とする分割でもいいし、一体化してもよい。つまり単位コアバックは一例にすぎず、付加ヨークの形態にはとらわれない。
ロータ3は、中央ロータ(本発明で言う中央ロータ部)31と、その両端に配置された付加ロータ(本発明で言う端部ロータ部)32とからなり、図示しない回転軸に固定されている。この実施例では中央ロータ31は永久磁石が埋設された軸方向積層電磁鋼板製の磁石ロータからなり、付加ロータ32はいわゆる磁気突極構造の軸方向積層電磁鋼板製のリラクタンスロータからなる。
(付加ティース22の構造)
付加ティース22は、図31に示すように略コ字状の軸方向断面を有しており、軟磁性粉末を成形してなる磁性粉末成形体により構成されている。付加ティース22は、ステータコイル4のコイルエンドの径方向内側にてロータ3の外周面に対面しつつ軸方向外側へ突出する内鍔部24と、付加ヨーク21の嵌合溝25に嵌合しつつ軸方向外側へ延在する外鍔部26と、ティース12の軸方向端面に隣接しつつ径方向に延在する主部27とからなる。
主部27は、内鍔部24と外鍔部26との間の磁束授受のための部材であり、主部27と内鍔部24と外鍔部26とは磁性粉末成形体により一体に形成されている。付加ティース22の主部27には、ティース12とともにステータコイル4が集中巻きされている。
ティース12は単位コアバック13の周方向中央に配置され、付加ティース22は単位コアバック23の周方向中央に配置され、ティース12と付加ティース22とは周方向同位置に配置され、付加ティース22の周方向(接線方向)幅はティース12の周方向幅に等しくされている。
付加ティース22の外鍔部26は、付加ヨーク21の嵌合溝25に嵌合している。嵌合溝25の径方向断面は、図32に示すように方形とされている。ヨーク11の嵌合溝15は、図32に示すように、内周側に嵌合溝25と略同形(少し広い)の第1溝部151と、この第1溝部151から径方向外側に更に凹設されたくさび形の第2溝部152とからなる。嵌合溝15が第1溝部151をもつのは、後述するように、付加ティース22の外鍔部26がこの第1溝部151を軸方向に通過可能とするためである。
中央コア1及び付加コア2の部分拡大斜視図を図33〜図35に示す。図33は中央コア1の一つの単位コアバック分を示し、図34はティース12及び付加ティース22を示し、図35はステータコアを組み立てた状態を示す。付加ティース22の内鍔部24がティース12の鍔部とほぼ径方向断面にて同形であることがわかる。
(ステータの組み立て)
ステータの組み立て工程を以下に説明する。まず、12分の1のヨーク11である単位コアバック13と、12分の1の付加ヨーク21である単位コアバック23とを軸方向積層電磁鋼板により製造する。次に、ティース12の両端に付加ティース22をそれぞれ重ね、ステータコイル4を集中巻きする。又は、あらかじめ集中巻きにて成形したステータコイル4にティース12及びその両側の付加ティース22を嵌め込む。なお、ティース12は軸方向積層電磁鋼板により構成され、付加ティース22は、磁性粉末成形体により構成されている。次に、ステータコイルが巻装されたティース12及び付加ティース22を、単位コアバック13の嵌合溝15に軸方向に押し込んで、一体化する。次に、各単位コアバック23の嵌合溝15と付加ティース22の外鍔部が嵌合するように、付加ヨーク21を軸方向両側からヨーク11へ向けて押し込む。最後に、このようにして形成された12個のコアユニットをリング状に組み合わせてステータコアを完成する。なお、分割されたステータコアの各部材の固定はたとえば溶接や嵌合あるいは締結により一体化されることができる。また付加ティース、付加ヨークのティース、ヨークへの固定は、溶接、嵌合等により実施する。
(動作説明)
図31を参照して磁束の流れを説明する。
中央ロータ31からティース12に流入した磁束はヨーク11に入り、ヨーク11内を周方向に流れて他のティース12に達する。付加ロータ32から付加ティース22の内鍔部24に流入した磁束は内鍔部24内で軸方向に曲がって付加ティース22の主部27に入り、主部27から付加ティース22の外鍔部26に入り、外鍔部26内を軸方向から径方向へ曲がって付加ヨーク21に入り、付加ヨーク21内を周方向に流れて他の付加ティース22に達する。なお、一部の磁束は付加ティース22の主部27とティース12との間にて軸方向へ流れ、また、付加ヨーク21とヨーク11との間にて軸方向に流れることができる。
(効果)
この実施例によれば、従来のステータにおいてステータコイルのコイルエンドが存在するステータコアの軸方向両側のアイドルスペースにおいて、コイルエンドの径方向内側に内鍔部24が設けられ、各内鍔部24が主部27、外鍔部26を通じて付加ティース22により磁気的に短絡されている。
内鍔部24の存在は、内鍔部24と付加ロータ32の外周面との間の電磁ギャップの磁気抵抗を小さくすることができることを意味し、小さい磁界強度(AT)により多くの磁束を形成できることを意味する。つまり、付加ロータ32と付加コア2との設置により、ステータコイルに鎖交するロータ磁束を増加することができる。このため、従来同様、モータ性能を向上することができる。
なお、付加ロータ32と付加コア2との間を流れる磁束量は、ヨーク11への磁束漏れを無視すれば、付加ティース22を流れることができる磁束量に略等しく、付加ロータ32を流れることができる磁束量は主部27の磁路断面積にその飽和磁束密度を掛けた量に略等しくなる。
この実施例では、付加ティース22がすべて磁性粉末成形体により構成されているため、付加ティース22は、小さい磁気抵抗により付加ロータ32の磁束を周方向及び軸方向において広く集めることができる。また、付加コア2の多くを占める付加ヨーク21を軸方向積層電磁鋼板により構成したため、付加コア製造コストのうち無視できない割合を占める付加ヨーク21の分の磁性粉末成形体を省略できるため、相当のコストダウンと磁気抵抗低減とを実現することができる。
また、内鍔部24及び外鍔部26はステータコイル4のコイルエンドに良好に接触するため、ステータコイル4の熱はこの内鍔部24や外鍔部26を通じて良好に付加コア2に放熱することができる。
更に、この実施例によれば、付加コア2を構成する付加ヨーク21は本発明で言うコイルエンド冷却部材として機能し、ステータコイル4のコイルエンドの熱をハウジングや冷却風などに伝達する。したがって、この実施例によれば、モータ体格を増大することなく、出力増大とステータコイル4の冷却性向上とを図ることができる。特に、ステータコイル4を集中巻きすることにより小型で高密度となり、表面積が減少したコイルエンドの放熱を付加コア2への固体伝熱により確保できることは重要な利点である。
(変形態様)
上記実施例では、付加ティース22の主部27の周方向(接線方向)幅はティース12の周方向幅に等しくされたが、付加ティース22には、成形済みの集中巻きステータコイルのコイルエンドが嵌着されるため、コイルエンドのを円滑に湾曲させるため、付加ティース22の主部27の周方向幅はティース12の周方向幅より小さく設定しても良い。あるいは、ヨーク11のスロットから出たステータコイルの湾曲を確保できる範囲にて、たとえばヨーク11の端面から少し離れて付加ティース22の周方向幅をティース12のそれより広くし、付加ティース22の主部27の最大磁束量を増大させても良い。
(実施例12)
実施例12のコア構造を図36、図37を参照して以下に説明する。中央コア1は図33に示す形状のものを用いた。図36は中央コア1に付加ティース22を取り付けた状態を、図37はステータコアの組み付け完了状態を示す。
この実施例は、実施例11の付加ティース22の外鍔部26を、電磁鋼板を周方向(正確には接線方向)に積層してなる周方向積層電磁鋼板により作製したものである。図36に示すように、磁性粉末成形体により作製された主部27のヨーク側の先端面は、周方向積層電磁鋼板により作製された外鍔部26の径方向内側の表面に当接している。外鍔部26は、実施例1と同様に付加ヨーク21の嵌合溝25に嵌合している。このようにすれば、主部27から外鍔部26に流れ込んだ磁束は、積層電磁鋼板を積層方向に流れることなく、電磁鋼板内を軸方向に流れ、その後、径方向に曲がって付加ヨーク21に流入することができ、低損失かつ低磁気抵抗を達成できるとともに、磁性粉末使用量を減らして製造コストも低減することができる。主部27を延長し、外鍔部26を短縮してもよいことは当然である。
この実施例によれば、あらかじめ成形した集中巻きコイルを、外鍔部26の取り付け前に、ティース12と付加ティース22とを一体化したティースアセンブリに嵌め込み、その後で外鍔部26をこのティースアセンブリに取り付けることができる。なお、外鍔部26の径方向断面形状が、ティース12の嵌合溝15の径方向断面形状より大きい場合には、ティースアセンブリをヨーク11に軸方向に押し込んで一体化させた後で外鍔部26を取り付けることができ、逆に、外鍔部26の径方向断面形状が、ティース12の嵌合溝15の径方向断面形状より小さい場合には、外鍔部26をティースアセンブリに取り付けた後、このティースアセンブリをヨーク11に軸方向に押し込んで一体化させることもできる。
(変形態様)
実施例12の付加ティース22の変形態様を図38、図39に示す。図38は中央コア1に付加ティース22を取り付けた状態を、図39はステータコアの組み付け完了状態を示す。この変形態様は、主部27を径方向外側に延長し、外鍔部26を軸方向に短縮した点を除けば実施例12と同じである。
(実施例13)
実施例13の付加コアを図40〜図41を参照して以下に説明する。中央コア1としては図33の形状のものを用いた。図40は中央コア1に付加ティース22を取り付けた状態を、図41はステータコアの組み付け完了状態を示す。
この実施例は、実施例1の付加ティース22を、電磁鋼板を周方向(正確には接線方向)に積層してなる周方向積層電磁鋼板により作製した周方向中央部264と、磁性粉末成形体により作製されて周方向中央部264の周方向両側に配置された一対の周方向側部263とにより構成したものである。したがって、付加ティース22の周方向中央部264は、略コ字状に形成され、一対の周方向側部263はこの周方向中央部264とともに、実施例1、2の付加ティース22と同形の付加ティース22を構成する。
このようにすれば、付加ロータ32から内鍔部24のうち周方向中央部に流入した磁束は、周方向への曲がりがほとんど無いため、周方向積層電磁鋼板により低損失かつ小さい磁気抵抗にて付加ヨーク21に達することができ、かつ、磁性粉末使用量も更に低減することができる。また、磁束の周方向への曲がりも要求される付加ティース22の周方向側部263は磁性粉末成形体であるため良好に磁束を周方向へ曲げて流すことができる。
(実施例14)
実施例14の付加コアを図42〜図43を参照して以下に説明する。中央コア1としては図33のものを用いた。図42は中央コア1に付加ティース22を取り付けた状態を、図43はステータコアの組み付け完了状態を示す。
この実施例では、付加ティース22の内鍔部24及び主部27は、電磁鋼板を周方向(正確には接線方向)に積層してなる周方向積層電磁鋼板により作製した周方向中央部264と、周方向中央部264の周方向両側に配置された一対の周方向側部263とにより構成されている。ただし、一対の周方向側部263は、磁性粉末成形体により作製された内鍔部と主部と、周方向積層電磁鋼板により作製された外鍔部26からなる。このようにすれば更に損失低減とモータ特性の向上を図ることができる。
(実施例15)
実施例15の付加コアを図44〜図46を参照して以下に説明する。図44は中央コア1を、図45は中央コア1に付加ティース22を取り付けた状態を、図46はステータコアの組み付け完了状態を示す。図44に示す中央コア1は既述の実施例と同じである(図33参照)。この実施例は、既述した実施例において付加ティース22の外鍔部26を内鍔部24及び主部27と別体とした点を特徴としている。なお、外鍔部26と主部27との分割位置は、図10に示す位置でもよい。この実施例の付加ティース22の内鍔部24及び主部27は、図18に示すように略L字形状を有している。ヨーク11とティース12との嵌合状態を図17を参照して説明する。この実施例のヨーク11は、内周面に逆くさび状(あり溝状)の第2溝部152だけをもち、実施例1の第1溝部151が省略されている。軸方向に延在する条溝である第2溝部152には、ティース12に突設されて軸方向に延在する突条19が軸方向に嵌合している。
この場合の製造工程を説明すると、内鍔部24及び主部27からなるL字状の付加ティース22をティース12の両端面に隣接させたティースサブアセンブリを作製し、これにあらかじめ巻装成形したステータコイルの集中巻きコイルを嵌め込む。次に、付加ヨーク21及びヨーク11からなるヨークアセンブリにこのティースサブアセンブリを軸方向に嵌め込み、最後に外鍔部26を付加ヨーク21の嵌合溝25に軸方向に嵌め込む。
(変形態様)
なお、付加ロータ32の外周面(電磁ギャップ)における必要な磁束密度を確保するために、付加ロータ32に永久磁石を設けても良い。ただし、この永久磁石により付加ロータ32から付加コア2に流入する磁束量は、付加コア2の主部27の磁路断面積により制約されるため、付加ロータ32と付加コア2との間の電磁ギャップの磁束密度は、中央ロータ31と中央コア1との間の電磁ギャップの磁束密度より小さく設定される。
すなわち、この場合、ロータ3は、主界磁磁束を発生する主永久磁石を有して中央コアに対面する中央ロータ31と、付加界磁磁束を発生する付加永久磁石を有して付加コア2に対面する付加ロータ32とから構成されることになる。この場合、付加永久磁石は、主永久磁石よりも小さいロータの単位軸方向幅当たりの磁束発生量をもてばよく、相対的に安価なあるいは小型の永久磁石を用いればよい。更に、ロータ3は同期機用ロータの他、既知の各種交流モータ方式に適したロータ構造を採用することができる。
(変形態様)
上記した各実施例では、インナーロータ型分割コア方式のステータコアを例示したが、本発明はそれに限定されるものではなく、アウターロータ構造や非分割コア構造にも適用可能であることは当然である。また、ステータコイルも集中巻きに限定されるものではなく、分布巻きとしてもよいことはもちろんである。更に、付加ティースや付加ヨークをティース又はヨークへ固定するには、溶接、嵌合等が公知の種々の固定技術を採用することができ、ステータの組み付てについても、あらかじめ成形したコイルをティースに装着する他、ティースに直接巻いてもよい。コイルに用いる導線の断面は角線の他丸線でもよい。中央コアのティースとヨークとの組み付け、及び付加ティースと付加ヨークとの組み付けにも公知の種々の固定方法を採用することができる。
実施例1のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例1のステータコアの側面図である。 実施例1のステータの斜視図である。 実施例2のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例2の外鍔部又は内鍔部の周方向部分展開図である。 実施例2のコイルエンド近傍を示す周方向部分展開図である。 実施例3のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例3のコイルエンド近傍を示す周方向展開図である。 実施例4のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例4の変形態様のコイルエンド近傍を示す周方向展開図である。 実施例5のステータコイルの斜視図である。 実施例5のステータの斜視図である。 実施例6のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例6のステータコアの側面図である。 図13の付加ティースの斜視図である。 実施例6のティース及び付加ティースの斜視図である。 図16の付加コアとステータコアとの固定状態を示す斜視図である。 図16のティースとヨークとの嵌合状態を示す斜視図である。 ロータ構造の一例を示す模式斜視図である。 ロータ構造の変形態様を示す模式斜視図である。 付加ティースの変形態様を示す斜視図である。 付加ティースの変形態様を示す斜視図である。 付加ティースの変形態様を示す斜視図である。 実施例7の付加ティースを示す模式斜視図である。 実施例7のティースとヨークとの嵌合状態を示す斜視図である。 実施例7の付加ティースをティースとからなるティースアセンブリの斜視図である。 図26のティースアセンブリをヨーク及び付加ヨークに嵌合した状態を示す斜視図である。 実施例8の付加ティースを説明するためのステータの斜視図である。 実施例9のステータの斜視図である。 実施例10のステータ近傍の模式軸方向断面図である。 実施例11のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 図31のステータコアの側面図である。 図31の中央コアの斜視図である。 図31の付加ティースの斜視図である。 図31の中央コアと付加コアの斜視図である。 実施例12の付加ティースの斜視図である。 実施例12の中央コアと付加コアの斜視図である。 実施例12の変形態様の付加ティースの斜視図である。 実施例12の変形態様の中央コアと付加コアの斜視図である。 実施例13の付加ティースの斜視図である。 実施例13の中央コアと付加コアの斜視図である。 実施例14の付加ティースの斜視図である。 実施例14のロータ及びステータコアの模式軸方向断面図である。 実施例15の中央コアの斜視図である。 実施例15の付加ティースの斜視図である。 実施例15の中央コアと付加コアの斜視図である。
符号の説明
1 中央コア
2 付加コア
3 ロータ
4 ステータコイル
11 ヨーク
12 ティース
13 単位コアバック
14 鍔部
15 嵌合溝
19 突条
21 付加ヨーク
22 付加ティース
23 単位コアバック
24 内鍔部
25 嵌合溝
26 外鍔部
27a 段差
27 主部
31 中央ロータ
32 付加ロータ
100 ハウジング
101 フロントハウジング
102 リヤハウジング
103 ステータコイル
104 ステータコア
105 回転軸
106 ロータ
108 スロット
109 ティース
110 コイルエンド
112 外筒部
114 内筒部
115 ヨーク
116 鍔部
117 冷却フィン
118 冷却フィン
119 遠心翼
120 コイルエンド冷却部材
120 冷却風排出孔
121 コイルエンド冷却部材
122 輪板部
123 周壁部
124 端壁部
125 径小周壁部
126 段差内周面
140 遊孔
141 孔壁部
142 ハウジング
143 スペーサ
150 嵌合溝
151 溝部
152 溝部
263 周方向側部
264 周方向中央部

Claims (20)

  1. 内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する車両用回転電機において、
    前記ステータコアに対して同軸配置されて前記コイルエンドの外周側の表面及び/又は内周側の表面に熱伝導良好に近接し、かつ、ハウジング又はステータコアに密着する筒状で金属製のコイルエンド冷却部材を有することを特徴とする車両用回転電機。
  2. 請求項1記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記ステータコアの端面に押しつけられた状態にて固定される車両用回転電機。
  3. 請求項1又は2記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記コイルエンドの外周側の表面に隣接しつつ前記コイルエンドに嵌着される外筒部を少なくとも含む車両用回転電機。
  4. 請求項3記載の車両用回転電機において、
    前記外筒部の外周面は、
    前記ハウジングの内周面に熱伝達良好に近接する車両用回転電機。
  5. 請求項4記載の車両用回転電機において、
    前記外筒部は、
    軟磁性材料により構成される車両用回転電機。
  6. 請求項5記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在する前記コイルエンドの貫通孔に挿通されかつ前記ステータコアのティースに軸方向に隣接して前記ロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、
    前記付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて前記各ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークと、
    を有する車両用回転電機。
  7. 請求項6記載の車両用回転電機において、
    前記付加ティースは、
    ロータ周面に対面しつつロータ周面と前記ステータコイルのコイルエンドとの間隙を軸方向外側へ突出する内鍔部と、
    前記付加ヨークの内周側の表面に接しつつ軸方向外側へ延在する前記外筒部としての外鍔部と、
    前記ティースの軸方向端面に隣接しつつ径方向に延在するとともに先端部が前記内鍔部に前記基端部が前記外鍔部に磁気的に接続される主部と、
    を有して軟磁性材料により構成され、
    前記付加ヨークは、
    前記ヨークの軸方向端面に隣接しつつ周方向に延在して前記付加ティースの外筒部と磁束を授受する車両用回転電機。
  8. 請求項1記載の車両用回転電機において、
    前記ステータコイルは、
    少なくとも前記ティースに平角線を集中巻きしてなり、
    前記平角線の平坦面は前記コイルエンド冷却部材の内周面又は外周面に対して略平行に対面配置される車両用回転電機。
  9. 請求項1記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記ロータに固定された冷却ファンが形成する冷却風により冷却される冷却フィンを有することを特徴とする車両用回転電機。
  10. 請求項1乃至9のいずれか記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記外筒部の軸方向先端部から径方向へ延設されて、前記コイルエンドの軸方向先端面に熱伝導良好に近接する非磁性の輪板状部材を有する車両用回転電機。
  11. 内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する車両用回転電機において、
    前記ステータコアに対して同軸配置されて前記コイルエンドの外周側の表面及び/又は内周側の表面に熱伝導良好に近接するコイルエンド冷却部材を有し、
    前記コイルエンド冷却部材は、前記ロータに固定された冷却ファンが形成する冷却風により冷却される冷却フィンを有することを特徴とする車両用回転電機。
  12. 請求項11記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記ステータコアに対して同軸配置されて前記コイルエンドの外周側の表面及び/又は内周側の表面に熱伝導良好に近接して筒状に形成されるとともに、前記ステータコアの端面及び前記ハウジングの内端面に挟圧されて固定されている車両用回転電機。
  13. 請求項12記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記コイルエンドの外周側の表面に隣接しつつ前記コイルエンドに嵌着される外筒部を有する車両用回転電機。
  14. 請求項13記載の車両用回転電機において、
    前記外筒部の外周面は、
    前記ハウジングの内周面に熱伝達良好に近接する車両用回転電機。
  15. 請求項14記載の車両用回転電機において、
    前記外筒部は、
    軟磁性材料により構成される車両用回転電機。
  16. 請求項15記載の車両用回転電機において、
    前記コイルエンド冷却部材は、
    前記ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在する前記コイルエンドの貫通孔に挿通されかつ前記ステータコアのティースに軸方向に隣接して前記ロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、
    前記付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて前記各付加ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークと、
    を有する車両用回転電機。
  17. 請求項14記載の車両用回転電機において、
    前記ステータコイルは、
    少なくとも前記ティースに平角線を集中巻きしてなり、前記平角線の平坦面は前記コイルエンド冷却部材の対向周面に略平行に配置される車両用回転電機。
  18. 内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する車両用回転電機において、
    前記ハウジングは、
    前記コイルエンドと軸方向等しい位置に配置されるコイルエンド近傍周壁部と、前記ステータコアと等しい位置に配置されるステータコア近傍周壁部とを有し、
    前記コイルエンド近傍周壁部は、
    前記ステータコア近傍周壁部よりも径方向内側に形成されるとともに前記コイルエンドの外周側の表面に熱伝導良好に近接してコイルエンド冷却部材をなすことを特徴とする車両用回転電機。
  19. 内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する車両用回転電機において、
    前記ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在する前記コイルエンドの貫通孔に挿通されかつ前記ステータコアのティースに軸方向に隣接して前記ロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、
    前記付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて前記各ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークと、
    を有し、
    前記付加ティースの径内方向先端部は、
    前記ハウジングの内端面に接することを特徴とする車両用回転電機。
  20. 内周面にティースを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアに巻装されるステータコイルと、前記ステータコアの内周面に対面するロータと、前記ステータコアが固定されるとともに前記ロータを回転自在に支持するハウジングとを備え、前記ステータコイルは、前記ステータコアの両端面から軸方向へそれぞれ突出するコイルエンドを有する車両用回転電機において、
    前記ステータコアの端面と前記コイルエンドとにより区画されて径方向に延在する前記コイルエンドの貫通孔に挿通されかつ前記ステータコアのティースに軸方向に隣接して前記ロータの外周面と磁束を授受する付加ティースと、
    前記付加ティースの径方向外端に接してリング状に形成されて前記各ティースと磁束を授受する前記外筒部としての付加ヨークと、
    を有し、
    前記付加ヨークは、
    前記ステータコアの端面及び前記ハウジングの内端面に挟圧されて固定されている車両用回転電機。
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